932 :
吾輩は名無しである:01/12/13 23:38
カンガルーノート、不気味すぎて1回目読んだときは途中で怖くなり、
すごく神経をひっかかれたような気持ちになりました。
その後おちついてから読み直せましたけど。
私は箱男好きです。箱をついかぶりたくなる男と、当時いろんな軋轢から現実逃避
したかった自分の視点と重なってしまい、、、。
ところでレトリック大辞典を差gしていますがなかなか無いものですね。
お読みになった方いますか?(もし前レスにあったらごめんなさい。読み直してみます)
933 :
吾輩は名無しである:01/12/14 16:33
>>932 個人的意見なんだが……。
安部公房のレトリックは谷真介のように五十音順に抜き出してみても面白くない。
小説読んでそのレトリックは生きてくる。
934 :
吾輩は名無しである:01/12/19 01:11
最近「さくら丸」を読み返してるんですが、
映画化したら配役誰がイイかなぁとかミーハーっぽく
考えたりしてます。
モグラは伊集院?とか、、、。
935 :
吾輩は名無しである:01/12/19 01:53
>>934 もぐらは引き籠もり。
「まさしく2ちゃんねらー」みたいな奴があう。
伊集院は明るすぎ。
昆虫屋には榎本明はどう?
女は藤原紀香かな?
936 :
吾輩は名無しである:01/12/19 02:02
もぐらは福田和也もしくは荒マタ。
昆虫屋はくっさいところかつ安部に敬意を表して若いころの仲代達也。
女はちょっとKっぽいから井川遥がいいな。いや、仲代なら若尾彩子か。
937 :
吾輩は名無しである :01/12/19 05:36
「さくら丸」の立体地図ってあるじゃん。
漏れ何回やっても浮かび上がってみえない。
ところで、昆虫屋は役所コウジ(名前の漢字忘れた)なんてどうよ?
もぐらはむつかしいね。デブでいい役者さんって思いつかない。
938 :
吾輩は名無しである:01/12/19 09:14
俺は小さい頃から、規則的な模様を眺めてると浮かび上がってみえた。
あと、俺は『密会』以後の作品は全然ダメだと思うけどね。『箱男』がギリ。
安部さんのサインって何か意味ありげですね。
940 :
吾輩は名無しである:01/12/19 16:50
モグラは田口浩正でどうか。
あの人なら暗い役もできる。
941 :
吾輩は名無しである:01/12/19 20:07
安部公房作品は大昔出た新潮社の全集(箱が水色のやつ)、単行本、文庫本などでほぼ全部読みました。
俺が思ったのは
個人を取り巻くさまざまな環境を描くことで逆に個人の存在を希薄にしていって
「それでもあなたはあなたとして存在できるのでしょうか?」って問いかけてるのではないかということでした。
だから名前や顔を無くしてみたり箱の中に押し込めたり・・・。
「砂の女」なんて見方を変えれば砂の方が存在感ありますからね。
つまり自分を取り囲む世界があるから自分が存在できるんだと。
んじゃその世界がなくなったら個人の存在はどれだけ意味があるのか?
個人が先か社会が先か・・・・。
たしか安部公房って戦時中に満州にいて終戦で日本に戻ってきた。
「そのときにそれまでの社会的価値観をすべて破壊されて呆然とした」
ってインタビューを読んだことがあります。
社会主義に傾倒したのも社会と個人のかかわりっていう問題意識(?)をもってたからじゃないかなぁ。
んでもってそれを文学で表現するためにあらゆる方法を試したのではないでしょうか。
ワープロを使い始めるのも早かったし。
文学の構造改革ですな。w
以上、皆さんの書き込みを全部読みきれてないのでマトハズレだったらごめんなさい。
10数年前に卒論用に集めた安部公房関連の資料&評論本が実家に残ってるはず。
今度探して見ます。
942 :
吾輩は名無しである:01/12/19 20:21
あぁ、そういわれてみれば浦島太郎っぽい感じもしますね。
「砂の女」って、描いてる事は非日常なんだけど、日常の中で「砂の女」的な
捕らわれ感を意識する事は多々ありますよね。
943 :
吾輩は名無しである:01/12/19 20:24
多摩市に住んでた時、安部公房が亡くなった病院の
精神科に通ってましたワラ
安部公房もこれからの研究が愉しみですね。
945 :
吾輩は名無しである :01/12/19 22:58
んなこたあないっていう非現実的なことを書いているようで
普遍的な事実を書いてるんでしょうね。
単なるへんちくりんな話なら誰もよまないがな。
>個人の存在はどれだけ意味があるのか?
アイデンティティーってどうよ?って問いかけはかなりの
作品に入ってるように思われ。
「他人の顔」って個人的に結構好きだがあまりこの作品の名前
があがることないね。
946 :
吾輩は名無しである:01/12/19 23:08
>>945 「他人の顔」、映画はよかったけど、小説はあんまり
覚えてないなあ。市原悦子が怖かったYO! 武満徹も。
947 :
吾輩は名無しである:01/12/19 23:40
>>946 入江美樹はめちゃ美人だった。
……で、小澤征爾が入江美樹と結婚って記事を新聞の縮刷で読んだが(以前)、
どうなの?
948 :
吾輩は名無しである:01/12/25 09:25
>んなこたあないっていう非現実的なことを書いているようで
>普遍的な事実を書いてるんでしょうね。
そうなんでしょうね・・・
安部公房の場合、「観念的」はけなし言葉にならない。
「実際」を気にかけながら作られた作品が感じさせるよりずっと真実味感じさせると思う。
起き抜けで日本語変だ。メリークリスマス。
949 :
吾輩は名無しである:01/12/28 22:01
前にも一度質問させていただいたのですが
「明日のない希望よりも、むしろ絶望の明日を」
という言葉は、どの文献にあるのでしょうか?
どうか教えてください。
結構有名な言葉ですよね。
950 :
吾輩は名無しである:01/12/29 00:28
>>949 「第四間氷期」のような気がするけど、現在手元に文献がないから確認不可能。
(;´Д`)
951 :
taka ◆WJp3Uzus :01/12/29 02:07
「第四間〜」持ってますけど、途中までしか読んでないので、
わかったらまた書きますね。
952 :
吾輩は名無しである:01/12/29 03:49
>>950-951 どうもありがとう御座います。
とりあえず載っているかは別にして、
次は「第四間氷期」よんでみます。
安部作品の中では評価が低いほうみたいにいわれてますけどどうなんでしょうか?
引き続き情報も希望します。
953 :
吾輩は名無しである:01/12/29 03:56
評価低い? 本当?
私はベスト5には必ず入れたい作品だなー。
さっきからそのフレーズないかなー、と思っていろいろ探してるけど見つかりません。
なんでしょうね。
でも「第四間氷期」のテーマって、その言葉そのものだと思う。
だから読んでみて損はないですよ。
次スレのタイトルは如何せん?
955 :
吾輩は名無しである :01/12/30 16:54
「飛ぶ男」だったけかな?
未完で終わってるが発行されている作品があるがどうよ?
買っていいか?
956 :
吾輩は名無しである:01/12/30 17:51
>>954 ふつうに「安部公房2」とかでよいのでは?
でももっと”それっぽい”ほうがいいかな・・・。
ちょっと凝ってみる?安部好きの英知を・・・
・・・と考えすぎると良くないので(^^;
うーんと・・・・コスモポリタン安部part2・・・いまいちだね(汗)
>>952 どの文献かは分かりませんが、「われらの文学」という講談社から
出ていた(昭和40年くらいに)という文学全集の『安部公房』の巻に
筆者直筆で書かれた「明日のない〜云々」が載っております。ご参考までに。
ブクオフとかなら100円で売ってます。というか別に買う必要はないんだけどね。
さくら丸に乗ってどこまでも〜安部スレ2〜
安部公房と飢餓同盟志願者スレその2
なんてなー
いっそ
デンドロpart2
とか。
963 :
吾輩は名無しである:02/01/01 16:24
964 :
吾輩は名無しである:02/01/01 16:50
安部公房part2 <<白いノート>>
965 :
吾輩は名無しである:02/01/01 16:50
>>963 なにこれ?箱男オフ?
なんか面白そうだが。。。行く気にはならないね。。。
>>963 ワラタ!空気銃で撃たれちゃうかも(笑)。
967 :
吾輩は名無しである:02/01/02 00:42
仁木順平スレッドってのは?
根室洋スレでもいいし。
969 :
吾輩は名無しである:02/01/14 22:59
山口果林って腹上死以外にどんな逸話あるのかな?
970 :
吾輩は名無しである:02/02/02 16:49
砂の女の映画を観て結構良かったので上げてみる。
岸田今日子って昔からオカルト系だったんだね。怪優?
「この子の七つのお祝に」も彼女だっけ?
971 :
吾輩は名無しである:02/02/02 18:07
「傷だらけの天使」の頃には既に妖怪じみていた記憶が…<今日子
「砂の女」はいつ頃?
「砂の女」は1964年だって。
余裕でうまれる前だった。(汗
てか幼少期あたりに映画を観てトラウマになっていたんだよね〜。
んで「ああ、これだこれだ」って感じで。
あのころはただ「砂の底の家で抜けだせないこわーい感じ」ぐらいの意味しか
なかったけど、今だと、管理社会とか都会の虚ろさとか、
日本のダークサイド(エロス?)みたいなところ
などいろいろ楽しめました。
973 :
吾輩は名無しである:02/02/15 19:44
剣豪(キンノスケかクラノスケとかいった名前)が百姓をやっている話で、
剣豪に弟子入りを願い出た青年が、剣豪を見つけられない話って、
安部公房でしたっけ? 教えて下さい。
974 :
吾輩は名無しである:02/02/16 14:42
知らな〜い・・・
移行
sage
2年前のスレッドがまだ残ってるなんて・・・
980 :
吾輩は名無しである:02/06/24 00:29
PART2、Dat落ちかよ。
『燃え尽きた地図』最高ってやついないか?
描かれてる都市、ヒロイン、脇役、全て完璧だと思う。
他のに比べ、屈折は少なく地味めだが、素直に読める傑作。
>>980 パート2、無事ですよ。
しかし全体的にスレが下がるのが早くなったなぁ。