ヌーヴォー・ロマン

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328マダムB
「あらし」のような長文カキコは、まだつづく。
ちょぃとスキップして<サルトル的小説>と<ロラン・バルトとロブ=
グリエ>の節のレジュメを…。
ちなみに、この対談は、フランスで『弑逆者』が執筆後30年たって発刊
された直後に、ロブが来日して行われている。

[ロブ]今度刊行した小説は、主人公がサルトル的な小説だが、もちろん
サルトルに抗う意味で書いていた。それは、哲学としての実存主義に反対
するのではなく、『文学とは何か』における小説理論と『自由への道』の
小説実践に反対するものだ。
 われわれ世代は、サルトルを通してフッサールやハイデッカー、ヘーゲル
までをも知った。バルトと私は、小説と批評の二つの領域でアンガージュ
マンの理論に反対した。それそのものの否定ではなく、フォルムへの
アンガージュマンという姿勢だ。「自由」の真の担い手はまさにテクスト
そのものであり、作中人物の思想ではない。
 フォルムという点では、サルトルの小説のそれは、思想が伝達されるに
ふさわしいもっとも無力な言語形式による因果律に従属していた。
 因果律にもとづいた説話技法の単一性は、事実を断定する単純過去の
用法とともに最も「自由」からは程遠いものである。なのに、サルトルは
それが文学における重要な主題たりうるとさえ考えていたようだ。
『覗く人』で単純過去を使ったのは、アイロニカルというより罠としての
用法である。心に隠された事件という設定から、バルザック的な伝統の
説話技法を活用し、アリバイとしての物語を三人称単数の単純過去で
表現した。テキストにある語りえない空白が増大して侵蝕して、話者は
現在の表面に押し出されてしまう。
 説話論的な体系が、どこまで体系として機能でき、そこから先は物語と
して語りえなくなるかという限界を見きわめるために、必須の試練だ。
われわれはみな、物語に包囲されて暮らしていながら、説話的磁力が
存在をどのように犯し(ママ)、いかなる形で分節化しているかわから
ないまま、物語の不断の侵蝕作用に怯えることすら忘れている。

329マダムB:02/11/20 00:42
最後に、映画のヌーヴェル・ヴァーグとの違い>>203

[ロブ]わたしが中心に推し進めているヌーヴォー・シネマがなかなか
受けいれられなかったのは、読者や観客の「真実」信仰ゆえでなく、
「カイエ・ド・シネマ」誌のヌーヴェル・ヴァーグ信仰のせいだ。
ヌーヴェル・ヴァーグの90%は制度的な撮り手でしかなかった。
「カイエ〜」は、ゴダールやレネ、ジャック・リヴェットといった真に
革新的な作家を擁護したが、同じ口ぶりで、シャブロールやトリュフォーも
擁護した。彼らの本質は、アカデミックで伝統的な説話技法への安住だった
のだが。


……80年代は、ゴダールが好きだと言っていないと「おっしゃれー」じゃ
ないから、そう装っていたが、トリュフォーの方が本当は好きだった。
『終電車』観て、「またレジスタンスか、フランスは…」と友達と
笑い合う。それが「事実」信仰だったとしても、ドヌーブの美は深層へ
向かっている気がした。もっとも私が好きな映画は、『鬼火』である。
 本格小説の解体や、信用できない語り手への流れが見えてきたような
気がするところで、家人につづき、私も寝室へいぬとするが、この前後の
蓮実氏はシャープだし、やはりすごいね、現「ダンス・マガジン」編集長。
330吾輩は名無しである:02/11/20 20:19
>>329
長文引用お疲れさま、あ〜んど、文献紹介ありがとです^^

今、この時期に書かれたはずの蓮實の『大江健三郎論』読んでるんですが、
いや、よくこんな「みごとな嘘」がつけるな、と思うばかり。

ところでこのロブ=グリエと蓮實の対談は昨年出た、Le voyageur には
入ってるのかな?まだ買ってないんだけど。
331吾輩は名無しである:02/11/23 06:09
良スレ保守
332吾輩は名無しである:02/11/23 09:12
sageで書き込んでも保守できるよ
333吾輩は名無しである:02/11/23 11:03
図書館のリサイクル本放出で、白水社の「フランドルへの道」をタダでゲット。
たしか絶版のはず。古本屋だったら何千円になってることか。
334吾輩は名無しである:02/11/23 15:08
>>329
あれ、そうなんだ? 最終的にトリュフォーを認めたのか
ゴダールもトリュフォーも一緒だもんね、結局
過去の映画の記憶を元に新たな映画を再構築していく、という意味では
335マダムB:02/11/23 15:27
>>334
「…」以降は、私マダムBめの戯れ言なので、おまちがいなきよう。

>>330
紹介者たちにより、多少その姿を歪めて日本に入ってきたようにも取れる
ヌーヴォー・ロマン。できれば、このような当の作家たちの発言を知れる
本や雑誌があればいいな、と思うこのごろです。
336a n ◆uHYO5VMdHE :02/11/23 15:45
確か一昔前に安部公房とロブ=グリエの対談も
あったような気がします

蓮実重彦のデビュー作は「批評あるいは仮死の祭典」というロブ=グリエ論
でしたね。凄い、と衝撃を受けて「消しゴム」を読むと、思ったより単純な印象で
拍子抜けした記憶があります。蓮実重彦も指摘するとおり、アレを読んでオィディプス・
コンプレックスだと「分析」して批評を終えるのは、問題外でしょう<ブリュース・モリセットでしたっけ?
337吾輩は名無しである:02/11/23 19:39
>>335
ロブ=グリエに関しては昨年『反復』と同時に、半世紀近くに
わたるインタビューや対話を集めた本が出ましたね。 Le voyageur と
いうタイトルで。あと、スィユの「永遠の作家」シリーズとか、同社の
les contemporains のシリーズなんてどうなんでしょうね。後者には
確かデーレンバックによるシモンの巻や、誰によるものだったか忘れ
ましたがサロートの巻もあったはずですが。もっているのはデリダの
巻なんですが、予告ではデュラスやビュトールも入っていたはずなので
ロブ=グリエもありそうですよね。バルトが生きていたら、ロブ=グリエの
巻はぜひとも彼に書いて欲しいところですが。そういえば、現代思想の
対話でふれられていた「永遠の作家」シリーズの『彼自身によるロブ=グリエ』
って結局出なかったのかな?
338吾輩は名無しである:02/11/24 00:20
マダムBの引用は素晴らしい。お疲れだと思う。

ただ、ルイ・マルの『鬼火』という作品ほど、
ここで批判されている「制度」の側にある作品はない。
主人公の自閉的なナルチシズムと旧弊なヒューマニズム、
そして、悪しきセンチメンタリズム!!

あんたは、シネアストではないね。
339マダムB:02/11/24 21:41
>>338 >あんた
まあ、「一部改変して抜粋しただけの者」について、その趣味や
人格を問う必要はないと思われ。
確かに私はコンサバ(ベタとも言う?)だから、ナルシィでどこか
古風な価値観で郷愁を呼び起こすようなものが好きだとは認めるが。
だから、漠としたイメージしかなかったヌーヴォー・ロマンも
のめり込んで読むに至らず、流行にのって過去にかすっただけ。
このスレで「へえ」という発見を楽しみにしているのですよ。

古い雑誌をもってたなー、20年も前の雑誌だから手に入れにくい人も
いるだろう。みんなこれを知っているとは思えないし、いっちょ上げて
おくか。少なくとも私には、よく知らんかったこの潮流がすんなり
捉えられる気がした文章だから…という次第です。

>>337
そういうの、邦訳が出る可能性は望み薄なんでしょうね。

340吾輩は名無しである:02/11/25 01:32
単に趣味が悪いと言っただけなのにそんなにムキになるなよ。
2ちゃんで、コテハン気取っておめでててーな。
341340:02/11/25 01:40
なあんてウソよん。マターリいこうや。
342吾輩は名無しである:02/11/25 02:36
月末にイヴェントがありますね。


343吾輩は名無しである:02/11/25 08:19
>>342
月末のイベントって何ですか?
ソース希望。
344吾輩は名無しである:02/11/27 23:46
340がつまらないカキコしたせいで
スレが閑散としてしまいましたね・・・
345773:02/11/28 04:27
>>339
ないんでしょうね、きっと。私にもうちょっとフランス語ができれば
やってみたい気もしますけど、理論書と違って小説は読むのも大変だし。
それにそんなにヒマないし^^;

>>344
忙しいので来れませんでした、来週半ば過ぎくらいからまた何か書きこもうかと。
346345:02/11/28 04:30
あ、上の773は間違いです(;^_^A
347吾輩は名無しである:02/11/28 18:25
age
348吾輩は名無しである:02/12/04 20:55
ネタが無いから保守sage
349トミータ ◆vpRmVUjYIU :02/12/05 21:26
>>329
>蓮実氏はシャープだし、やはりすごいね、現「ダンス・マガジン」編集長。

その編集長は蓮実ではなく三浦雅士の間違いだと見た


350マダムB:02/12/05 21:31
>>349
んだから、当時の『現代思想』編集長=三浦氏は企画が
すごかった…という意味でしたが。
まぎらわしい書き方をしてすみません。
351トミータ ◆vpRmVUjYIU :02/12/05 21:38
>>350
他人の間違いを指摘したつもりで、実は自分が読み間違えていたオレはかなり恥ずかしい生き物だと見た
352マダムB:02/12/05 21:43
いや、せっかくラテン・バージョンにされた
ようなので、なりふり構わず踊り出て、
陰鬱な空気を払いのけてください。
353吾輩は名無しである:02/12/05 21:57
なんで最近の現代思想って、
思想家特集形式にしなくなっちゃったのかな?
354マダムB:02/12/05 22:11
でも、むかーしの特集一覧見ると、思想家特集形式と「感覚」「言語論」
「現象学とは何か」「ユダヤ的知性と現代」「文学の言語」みたいな
テーマ特集形式と半々みたいだよ。
355吾輩は名無しである:02/12/06 06:11
現代思想の値段はよく考えると安いよね。
毎月でてるし。ペイしてるのかね。不思議・・
最近では現象学の特集号がよかった。
356トミータ ◆vpRmVUjYIU :02/12/06 23:50
>>354
私がマダムBに絡むとあまり良くないことが起きてしまうようだ。
現代詩スレではご迷惑をおかけした。申し訳ない。
                           トミータ
357吾輩は名無しである:02/12/07 10:24
>342
これ?

「ヌーヴォー・ロマン」Night
出演 岩崎力・菅野昭正・清水徹・平岡篤頼
内容 トーク・シンポジウム(前後にビデオ上映あり)
当日は自由席となりますが、ご予約の方からの優先入場となります。ご希望のかたは、お名前、ご連絡先電話番号をご記入の上、こちらまでメールをお送りください。
日時 12月13日19時
料金 2000円(学生1800円)
場所 Le Cafe Retro
シンポジウム前後のビデオ上映は、別料金(通常営業のカフェにて、コーヒー280円〜をご注文ください)となります。一般のお客さんも同席となりますので、ご了承ください。
主催 Tokyo Culture Cafe+早稲田文学


358吾輩は名無しである:02/12/07 10:44
>>357
Thanks!
>岩崎力・菅野昭正・清水徹・平岡篤頼

豪華なメンバーですね。
誰か行く人いますか?レポきぼん。
平岡さんに『反復』出版してくれと直訴してきてほしい・・・(w
359吾輩は名無しである:02/12/07 12:42
>>357
行く人、レポートお願いします!
360吾輩は名無しである:02/12/07 22:28
学生でも1800円かよ。高いなあ。
361吾輩は名無しである:02/12/13 09:53
イベント今日ですね。
東京に住んでないのが悔しいです。
誰か行く人いますか?
362吾輩は名無しである:02/12/14 00:25
イベント行ってきました。昔話というか裏話というか、それぞれの
ヌーヴォー・ロマン体験が聞けたのはおもしろかったけど、できれば
質疑応答の時間も作ってほしかった。

あと、シモンの『路面電車』は平岡氏訳で、来年の2月に出る予定。
ロブ=グリエの『反復』は翻訳中で、こちらも出版予定あり、とのこと。
363吾輩は名無しである:02/12/14 17:17
>>362
情報サンクス!
いやー、出版されるんですねどちらも。よかったよかった。
2月が楽しみです。
364マダムB:02/12/15 01:58
せめて2月まで維持しておく
ために揚げておきます。

>>362
で、各氏の体験で面白かったのが
あれば語ってください。
365吾輩は名無しである:02/12/15 02:05
行ったヤシがうらやますぃー。
366吾輩は名無しである:02/12/15 04:34
昔話・・・
ヌーヴォーロマンなのに。新しい情報とか無いのか。
367吾輩は名無しである:02/12/15 04:46
そんなのがあったらヌーヴェルヴァーグの最新情報とか、
ニューウエーブ(ポップグループとかPIL)の最新情報とかもくれ。
368吾輩は名無しである:02/12/15 13:37
>>367
いい子にしかあげないよ
369shitsumon kun:02/12/15 21:55
PILはねぇー、ジョン・ライドンがねぇー、
実はジョン・万次郎の子孫であることをカムアウト。
で、ラフトレードから新譜だすって。
日系人として広島・長崎での大量虐殺にプロテストする歌詞らしいよ。
370吾輩は名無しである:02/12/15 22:03
>>363
「反復」は二月に出るんですか?
371吾輩は名無しである:02/12/15 22:21
ジョニー・ロットンはいまいくつだ?
372吾輩は名無しである:02/12/15 22:38
>>371
いまだに好き。町田康も再結成来日公演ほめてたしね。
町田を唯一信頼できた瞬間だったな。
373マダムB:02/12/16 09:55
>>371 >>372
おいおいおい、その話はいい加減にやめ
……むかし私も中野サンプラでPIL見たよw。
ま、ある意味、彼のスタイルの独自性は
ヌーヴォー・ロマンの実験的側面にも通ずるか、
と言ってみる。
374362:02/12/17 11:19
>>マダムB
今、ちょっと忙しいので、イベントについてはまたあとで書きこみます。

>>366
確かに書き手も研究者も歳をとったな、とは思いましたね。イベント
出席者の先生方は皆さん古稀を迎えていらっしゃるし。って、自分も
歳をとったってことなんでしょうが。
375吾輩は名無しである:02/12/24 12:44
保守
376吾輩は名無しである:02/12/30 01:19
2月まで徹底保守
377吾輩は名無しである:03/01/03 11:44
あげましておめ
378吾輩は名無しである:03/01/03 14:28
>今年も「早稲田文学」を読み、応援してくださったみなさま、
>ありがとうございました。このところ日記も休みがちですが、
>来年の展開にむけていろいろ動いています。とりあえず2月
>発売号では、12月に行われた岩崎力、菅野昭正、清水徹、
>平岡篤頼氏のシンポジウムや、ロベール・パンジェ(そのシ
>ンポジウムでも、菅野氏によって「ヌーヴォー・ロマン最高
>の作家」と名指されていました)のたぶん初の翻訳(訳・江
>中直紀)を掲載します。ご期待ください。

ついにパンジェが訳されるって! 
379吾輩は名無しである:03/01/11 20:55
>>378
>ロベール・パンジェ(そのシンポジウムでも、
>菅野氏によって「ヌーヴォー・ロマン最高の作家」と名指されていました)

これまではシモンがヌーヴォーロマンの中では別格とされてたと思うんですが、
ロベール・パンジェが「最高の作家」であるというのはどういう理由からなんでしょうね?
読めば分かるんでしょうけども・・・。
答えは巻末の解説に詳しく書かれるのかな?今から楽しみです。
380吾輩は名無しである:03/01/12 19:15
ヌーヴォー・ロマン特集は完売したからな。
381吾輩は名無しである:03/01/16 12:06
スレ違いなんすけど、
向井豊昭スレってなくなっちゃったんすか?
いまBARABARAよんでてすごいおもろいからスレ読みたくなったんだけど。
382山崎渉:03/01/20 09:25
(^^)
383吾輩は名無しである:03/01/21 07:21
ヌーヴォー・ロマンか分かりませんが,エドモン・ジャベスに
興味があります.彼はどうなんですか?
読まれた方,感想お願いします.
384吾輩は名無しである:03/01/21 21:54
学生で、いろいろな文体に親しみたいのですが
ヌーヴォー・ロマンって具体的にどんな文体なんですか?
コクトーの「恐るべき子供たち」やラディゲの「肉体の悪魔」なんかとは
違うんでしょうか?素人みたいな質問でスマソ
385吾輩は名無しである:03/01/21 22:09
ロブグリエでお勧めってなに?
一応「迷路の中で」を買ってきたんだけど
386吾輩は名無しである:03/01/27 23:52
ニューヨーク革命計画。
387吾輩は名無しである:03/02/04 22:10
>384

「黄色くそれから瞬きひとつするあいだだけ黒くそれからまたもや黄色く。
つまりひろげた翼太陽と眼とのあいだに迅速な弓の形 
顔の上に一瞬ビロードのような闇 
一瞬手がひとつ 
闇それから光 
というよりむしろ想起(告知だろうか?)下から上へすさまじい速度でわき出して行く触知できる闇の行なう記憶の呼びもどし
すなわちつぎつぎに顎口鼻額は闇を感じとることができ
しかもその闇の一握りの黒い土のような墓穴めいた湿っぽい臭いを嗅覚的に感じとることさえでき 
同時にまた絹の裂けるような音つまり空気がこすれるのを聞きとり 
あるいはことによるとそれは聞きとれたのでも近くされたのでもなく想像されただけかもしれぬ 鳥 矢は的を攻め敵を打ってすでに姿を消し
矢羽根は唸りを発し 死をもたらす矢の射かけあいは交錯しあいシュウシュウと鋭い音をあげる円弧を描きだしてちょうどあの絵のようだがあの絵はどこで見たのだろうか? 
波額をたて棘をはやしたような黒っぽい藍色の海上でヴェネチア軍とジェノヴァ軍との海戦そして一艘のガリー船から別のガリー船へ羽根をつけた矢のアーチ形が暗い空に唸りをあげ 
そのうちの一本は彼が件をかざし兵士たちを先導して突進していったとき彼の開いた口のなかに突きいり彼を貫き咽喉の奥で叫び声を抑えつけ
 サフラン色の背光に飾られた暗色の鳩」

シモン『ファルサロスの戦い』(菅野昭正訳)の冒頭。
読みやすいようにスペースの部分は改行しておいた。
これが読めれば他のも読めるだろう。
388吾輩は名無しである:03/02/04 22:12
『消しゴム』が古本屋で5000円なのだが、
ここは買っておくべきでしょうか?
389吾輩は名無しである:03/02/04 22:18
>>387
おれはその冒頭部分のかっこよさについ買ってしまったが未だに読めていない。
390吾輩は名無しである:03/02/04 22:33
『トラムウェイ』ってけっきょくいつ発売?
391fishman:03/02/04 22:34
おー、シモン。いつも冒頭が良いですな。

アカシアでも、二人の姉妹が田舎道を歩く様やのどかだけど
どこか寒々しい風景が、行きつ戻りつしながら描き出され、
息の長い文の締めくくりに一本の枯れかけた木が素っ気無く
描写される。初読時には何てことない冒頭なんだけど、
読み返すとその木がまさに明かりに照らされてどぎつい緑色の
ペン先の形をした葉を武者震いするように震わせる「あの木」
だと気づき、ああ何て素敵な書き出しなんだろうとうっとりと
してしまう。

ヌーヴォーロマンを何の役にも立たない頭でっかちな潮流として
捉える向きもあるけれど、日常生活においてこんな風にうっとりと
できる時間をほかに持たない私にとっては非常に有用なものである。
392吾輩は名無しである:03/02/04 22:38
>>391

同感。

>>392

白水社のHPみても載ってない…。
393JPB:03/02/05 00:41
ジャン・A・ケイムの写真論(『写真と人間』)を読んでいたら、
思いがけないところでシモンが引用されていて驚きました。

「ヌーヴォ・ロマンの代表者であるクロード・シモンは次のように書いている。
《写真と映画がわれわれのおのおのが世界を把握する仕方を徹底的に変えて
しまったことは確かである。…空間の中で[たとえば描かれる情景に対する視野・
距離・動き]、あるいは、お望みの場合は、別の言語において[たとえば見る角度
およそのプラン、平均的、パノラマ的なプラン、旅行のプランなど]、ひとり
ないし複数の話者が占める様々な位置を絶えず明確にすることによってのみ
私は小説を書くことができる》」

難しいけれど、小説を読みながら思い出すと、少しだけ腑に落ちた気がしまし
た。
394吾輩は名無しである:03/02/05 00:44
どんどんageろ!!

シモン様のお通りだ!!
395吾輩は名無しである:03/02/07 00:31
>>392
今日買った「早稲田文学」のシンポジウムに広告がありました。
今月発売みたい。
396我輩は名無しである:03/02/07 01:12
シモンの「ル・パラス」を再読してるがこの作品はどうなん?。ロブ=グリエでも起こるんだけど、読み通せる作品と、どうにも読み通せない作品とにはっきり分かれてしまう…
397吾輩は名無しである:03/02/07 01:50
ヌーヴォーロマンに、あらすじってないの?
398吾輩は名無しである:03/02/07 02:39
>>396
『カタロニア賛歌』でも読んでみたら?
スペインの内戦についてちょっとでも知ったら読み方も変わるかも。
もちろんシモンの作品の醍醐味は内戦を忠実に再現する点にはないから、
そんなこと知らなくてもいいと言えばいいんだが。
ちなみに自分は十分おもしろかったけど、フランドルやファルサロスのほうが良い、
といった感じ。
399吾輩は名無しである:03/02/08 03:21
確かに、フランドルやファロッサルスの方が酔いけど、ル・パラスがどうもダメなんよね。未熟の至りか。その辺をオーウェルなんか持ち出さずに、ご指摘頂きたかった。
400吾輩は名無しである:03/02/08 03:23
400グリエ
401吾輩は名無しである:03/02/08 03:33
蓮見はロブって表示していたけど、今はロブ=グリエ、と橋正されているのはなぜ?
402397:03/02/08 04:38
聞いとるのに・・・
403JPB:03/02/08 15:12
>>397さん
正直言って「あらすじ」は「ある」とも言えるし、「ない」ともいえるような
厄介な代物がヌーヴォー・ロマンと呼ばれる一群の書物であるように思います。
自分がパッと思いつく限りでは、『ニューヨーク革命計画』などは、先行する
場面1と後続する場面2が、「一続きのもの」だと証明できないように出来て
います。

「あらすじ」が「判断、行為、出来事がある仕方で(例えば恋愛の成就・人生
への幻滅)順序付けられること」だと一応ここで定義するなら、ヌーヴォー・
ロマンは「順序」とか「継起」とか「連鎖」が確定しづらいので、「あらすじ」
を簡単に述べられないという事情があります。

自分にこたえられるのは、これくらいです。
404吾輩は名無しである:03/02/10 22:27
『早稲田文学』買った。
ロベール・パンジェ最高。
『息子』より最後のパラグラフの前半部を引用。

「いとしい息子よ。
わたしはまた書きはじめる。
貌をゆがめ、紐をゆるめ、だぶだぶのカーディガンで、髪ふりみだし、涙ぐんだ目で、からっぽの頭で。
わたしがいるこの牢獄。
またくりかえしなのだ。
おまえに書いている手。
手がかりをなくした。
あの手がかりの手がかりの。
頭。
頭書。
それぞれ壁にむかって突進し、激突する、壁のしみ、孔。
釘の孔。
釘の孔だらけの壁。
それぞれ遠ざかり、近づいてくる。
釘づけにされたわたしの頭、わたしの頭の孔、壁。
わたしは望んでいなかった、望んでいた。
おまえに書くということを。」

一行を長くすると書き込めないので読点で改行しておいた。
雑誌に掲載されているのはこの2.5倍くらいの分量。
最後はしびれた。
しかし、彼は97年に亡くなってるんだね。
405吾輩は名無しである:03/02/25 14:59
試問て新作でたの?
406吾輩は名無しである:03/02/25 15:17
ヌーヴォー・ロマンがいいっていったって、
いいのはデュラスと、シモンくらいじゃないの???
クレジオは別枠でしょ?
ロブ・グリエなんて、ただのぶさいく男のサド趣味で、
読み書きできる村上龍ってかんじだし、
ソレルスは女好きのお坊ちゃんで、
中沢「オウム」新一のただの元ネタだし。
後継者もいないヌーヴォー・ロマンのことなんて、
さっさと忘れたら???
407吾輩は名無しである:03/02/25 15:33
ミシェル・ビュトール
408吾輩は名無しである:03/02/25 15:59
406ですが・・・

ビュトールかぁ・・・
『時間割』しか読んでないしなぁ、
おもしろさを教えてください。

それから407さんは、
トゥーサン(ステキな文字マンガでしょ?)とか、
ギベール(エイズ版の山田かまちじゃなくて?)とか、
どうなんですか?





409吾輩は名無しである:03/02/26 11:20
クレジオて。
410吾輩は名無しである:03/02/27 23:07

      ∧_∧        |
     ( ´_ゝ`)       ||
   /⌒    ⌒ヽ     |||
  / _イ    /⌒\    ||||
  (___つ/     \   |||||
    / /   イ\   \  /\
    |     /|   \  \∧ │ ☆
    \_/  |     \<  >/ 
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     ヽ_ノ       U  .U
411吾輩は名無しである:03/03/05 01:10
白水社のホムベに路面電車紹介されてる。でも発売日が書いてないよ。

結局二月にはでなかったのね。
久しぶりに古本じゃなくて新刊本で1000円以上の本買うことになりそうだ。
412吾輩は名無しである:03/03/06 02:17
新宿の紀伊国屋で路面電車売ってたよ今日。
413吾輩は名無しである:03/03/06 02:31
あらおひさしぶりね
414吾輩は名無しである:03/03/10 09:51
>>412
本屋で手にとってみた。
活字がこれまでより大きくて、話も短そう。
もう読んでしまった人いますか?
415ixion ◆ySh2j8IPDg :03/03/12 12:20
良かったよ、シモン。訳業も気合いが入ってるのが感じられる。読む間ずっと
カッコとダッシュの使用について考えさせられた。というか、ヌーヴォー・
ロマン(と仮に括られうる作品群)が読者に問い掛けてくるのは、常に
「散文の歩き方」であり、数々の情景へのピントのあわせ方であり、また
直線ではなく並行・交差するさまざまな線の響き合いであると思うが、
この作品は読んでいくうちに読み手の呼吸さえも支配してくるようで、
浅く息をしたと思うと、呼吸がとまり、そこから深く息を吸って、そして
浅く何度も吐く、といった読み方の揺らぎを経験させてくれるので楽しかった。

ふつうに仏語でシモン読める人、原文でもやっぱりこうなの?

影響受けて、これからパンジェのFableを英訳で読む。でも、英訳じゃなぁ…。
416吾輩は名無しである:03/03/21 15:02
保守
417吾輩は名無しである:03/03/21 15:05
『反復』まだー?
418吾輩は名無しである:03/03/21 15:40
ixionは今からでも仏語勉強すればいいと思うなり
君ならできる
というわけで「『反復』まだー?」禿同
まだー?
419吾輩は名無しである:03/03/27 18:18
誰かロベール・パンジェ「息子」は読んでないのか?

『路面電車』は最高だった。
ヌーヴォーロマンは閉鎖的なテクストってなイメージがあったんだけど、それがうまく折衝されている感じで。
つまり、風通しがいいんですよ。
例えば『三枚つづきの絵』なんか、俺は結構な息苦しさを感じるのね。
『歴史』や『ファルサロス』もそんな気がしないでもない。
でも、『路面電車』は言語という媒体の持つ閉鎖性と喚起性が共存している感じで
すばらしいのですよ。
420吾輩は名無しである:03/03/27 18:36
レシに則するための言葉、言葉から喚起されるレシという順序の問題
あるいは説話ごとのセンテンスのあいだに空白が設けられているので
あの一文が長いセンテンスの中でも端的に余裕が生まれて読者が自由に
奔走できうる。

あと最後の解説文が僕のような初心者にとってはすごい面白かった。
理に適った文章の最後の詩的な一文で落とすっていうよくあるような
感じだけど、きちんと作家ごとの特徴が綺麗に完結に纏まっているし、
あと『盲いたるオリオン』の図も面白かった。これを路面電車でやって
欲しいものだと思ったけど……。自分でやろうかな。

421340:03/03/31 01:26
>>418
アフォのixionに出来るわけないだろ。
他スレでもこいつのドイツ語はでたらめだったよ。

っていうか、ixionお得意の自作自演か? 
422340:03/03/31 01:27
なあんてウソよん。マターリいこうや。
423吾輩は名無しである:03/04/16 08:53
>>422
粘着キモイ
424:03/04/16 19:35
なんて悪口言いながらもsage保守するのはエライと思いました。
425吾輩は名無しである:03/04/17 17:08
シモン『三枚つづきの絵』
ビュトール『心変わり』
それぞれ300円でゲット。
シモンの本の訳者あとがきで平岡さんこの本訳すのに5年以上書けたとのこと。さすが。

あとナボコフ『マルゴ』ってどうですか?安かったけど買わなかった。
426山崎渉:03/04/19 22:56
   ∧_∧
  (  ^^ )< ぬるぽ(^^)
427吾輩は名無しである:03/05/04 04:45
いまソレルス『ドラマ』を読んでる。
イメージが生起し、移り変わるその一瞬の永遠、後退する闇。
至福の時間を過ごさせてもらってます。
全然読み進められないけど…。
428吾輩は名無しである:03/05/12 23:45
ixionってなんでこんなに必死なの?
読んでて、笑いそうになるんですが(w
429吾輩は名無しである:03/05/15 15:32
ヤフオクに三枚つづき出てるが・・・・

高ぇー!でも入札してるヤシいるし

腹立つんでsage、sage
430バファリン:03/05/16 06:40
>>429

シモンとかって、早稲田と神保町での価格の格差が激しい印象があります。

ヤフーオークションといえば、『世界の文学』が出てますね。6000円かぁ。
高い気もするけど、ちゃんと読むんだったらそう高くはないかも...
自分自身、読まないから高く感じるのかも...と思ったりします...


>>420
そうそう、あの解説、初心者に優しくて助かった。

>あと『盲いたるオリオン』の図も面白かった。これを路面電車でやって
>欲しいものだと思ったけど……。自分でやろうかな。

もし、もうやってたら、見たいです。ぜひ。

431吾輩は名無しである:03/05/19 02:31
クロード・シモンはどのあたりから読むのがいいですか?
安部公房ぐらいしか読んだことのないヌーボーロマン初心者向けに。
432吾輩は名無しである:03/05/21 23:46
早稲田文学
433吾輩は名無しである:03/05/21 23:49
安部公房ってヌーボーロマンだったのか!
434山崎渉:03/05/28 09:04
     ∧_∧
ピュ.ー (  ^^ ) <これからも僕を応援して下さいね(^^)。
  =〔~∪ ̄ ̄〕
  = ◎――◎                      山崎渉
435吾輩は名無しである:03/05/30 20:08
地元の古書店で『パイディア』1969冬の「ヌーヴォー・ロマンの
可能性」特集が廉価で出ていたので小躍りしながら帰ってきたが、
>>60見たら、とうに持っている人がいたじゃない。

ジュネットとバルトのスレも立ったようだが、ジュネットのロブ=
グリエ論からても読んでみようか。
この雑誌、編集人がヤスケン(!)で平岡氏がまだ助教授、蓮実氏が
まだ講師。
蓮実氏の家にほど近い店なので、あの書庫から卸されたんじゃないかと
棚に並ぶ本を見て毎度のことワクワク。
436sage:03/06/01 23:34
今日、家の近くの古本屋に
ロブ=グリエの「去年マリエンバードで/不滅の女」と
ビュトール「仔猿のような芸術家の肖像」が棚に出てた。
安くはなかったけど、もちろん二冊とも購入。
さー読むぞー。ワクワク。
437バファリン:03/06/01 23:44
>431

やっぱり、今出てる『路面電車』じゃないですか?
ぼくは、他のは買ったものの、挫折続きだったので。


>435
>436

私にできることといったら、ヤフーオークションのアラートに
登録することくらい...
高くて買えないし...

しかも「シモン」で登録したら「【シモン茶】腸年齢を大幅ダウン!」などの
関係ない出品のお知らせがが殺到するという罠。
438436:03/06/02 07:10
>>431
>>437
僕がヌーヴォー・ロマンにハマるきっかけは『路面電車』でした。
「読むことの快楽」を知ってる人なら間違いなく一度はのめり込むと思う。

その近くの古本屋には何故か、かなりの確率で
ヌーヴォー・ロマン関係(だけじゃないけど)の本が入ってくる。
あとネット古書店を根気強く探してると、けっこう相場より安くで買える。

とは言いつつも全部最後まで読み切れたわけではないんだけど…。
439吾輩は名無しである:03/06/29 03:02

『心変わり』読んでます
440吾輩は名無しである:03/07/01 13:34
age
441あぼーん:あぼーん
あぼーん
442吾輩は名無しである:03/07/07 00:22

 フランスという国は実はヨーロッパでは田舎臭い国であるということを
知らず、フランス=お洒落、フランス男も当然お洒落、と思っている
日本人女が多すぎます。
 しかもフランス男と付き合っているという日本人女性のフランス語能力は
たいてい驚くほど低く、会話の積み重ねで相手の人となりを好きになって
交際しているわけではありません。
 彼氏がフランス人であるということをある種ステータスとして、周囲の
日本人に対して優越感を抱こうとする、歪んだ精神の発露がそこには
見受けられます。
 こういった人は日本人同士の付き合いであったとしても問題を起こす
可能性が極めて高いので、フランス男に押し付けておくのも、日本国に
とっては一つの選択かもしれません。

.
443吾輩は名無しである:03/07/07 23:45
>>438
原書で読んだの?それとも最近はまったという話?
444吾輩は名無しである:03/07/07 23:56
路面電車ってシモンが何歳の時の作品だっけ?
445吾輩は名無しである:03/07/07 23:57
最近だね。
446436:03/07/12 01:44
>>443
『路面電車』とソレルスの『ドラマ』を読んでいっきにハマりました。
フランス語はおろか、英語もまともに読めないので、
ネットなんかで手に入れるだけ手に入れました。

ところでビュトールの『仔猿のような芸術家の肖像』を読んだことある人います?
『薔薇の名前』みたいで、ぜんぜんヌーヴォーな感じじゃないけど、
かなりおもしろかったですよ。
447吾輩は名無しである:03/07/12 20:13
435 名前:吾輩は名無しである :03/07/12 18:00
クロード・シモンって、よう知らんけれども、
けっこー凡庸で一般的な流行作家なんじゃないの?
デリダとかが敢えて対象にしそうな
そういう要素あるの?

アメリカのポールオースターみたいなのとか
なんかそういうのと同列の先入見があるんですけど。。。?
448吾輩は名無しである:03/07/12 20:16
読めばわかります。
449吾輩は名無しである:03/07/12 20:19
sine>447
450吾輩は名無しである:03/07/12 20:26
>449
447って、コピベでしょ?
氏ねはなかろう。

昔好きだったコテ(fismanとJPB)がしきりにこだわっていたので、
騙されたと思って読んでみたら、すごく面白かった。
三枚続きの絵が好き。

オースターが物語作家であるとしたら、徹底的に小説家なのが
シモン。ぜひ一読を。
451あぼーん:あぼーん
あぼーん
452吾輩は名無しである:03/07/14 18:20
小説ってなんなの?
453山崎 渉:03/07/15 08:57

 __∧_∧_
 |(  ^^ )| <寝るぽ(^^)
 |\⌒⌒⌒\
 \ |⌒⌒⌒~|         山崎渉
   ~ ̄ ̄ ̄ ̄
454吾輩は名無しである:03/07/15 20:47
ニューヨーク三部作って物語なの?
455吾輩は名無しである:03/07/16 19:18
age
456吾輩は名無しである:03/07/31 06:16
ついに『ニューヨーク革命計画』を手に入れた、うへへ
ただの自慢レスなのでsage
457山崎 渉:03/08/02 00:23
(^^)
458吾輩は名無しである:03/08/07 12:08
反復マダー?
459吾輩は名無しである:03/08/07 19:46
『反復』でないので平岡先生の『変容と思考』読んでます。
460吾輩は名無しである:03/08/07 22:28
>>459
『変容と試行』のこと?
どんな内容か教えて。
461吾輩は名無しである:03/08/08 23:54
>>460
そうです
ヌーヴォー初心者には大変ためになる本です。
ロブグリエや「テルケル」の紹介文のほか古井由吉論などもあります。
462あぼーん:あぼーん
あぼーん
拝啓 みなさん
はじめまして 押っ忍。
最近になってはじめて2ちゃんを周遊しておりますです。
「文体模写スレッド2」にクロード・シモン作品が出ておりましたが
ここの住人の方の作でしょうか?
機会があればお話ししとうございます。
ではまた。押っ忍。敬具
464あぼーん:あぼーん
あぼーん
465あぼーん:あぼーん
あぼーん
466吾輩は名無しである:03/08/11 18:42
>JPBさん
もうここにはいませんか?
467山崎 渉:03/08/15 09:57
    (⌒V⌒)
   │ ^ ^ │<これからも僕を応援して下さいね(^^)。
  ⊂|    |つ
   (_)(_)                      山崎パン
468吾輩は名無しである:03/08/17 10:26
保守
469吾輩は名無しである:03/08/22 12:28
保守
470吾輩は名無しである:03/08/25 22:04
保守
471吾輩は名無しである:03/08/26 14:48
即興演奏  M・ビュトール著/清水 徹訳
河出書房新社・09月10日・3,200円・ISBN:4309203876
ヌーヴォ・ロマンの中心的作家と評されるビュトールが初めて綴った
文学的回想録。サルトルやブルトン、創作の秘密まで語りつくす。
472レペルトワールですな:03/08/26 18:36
>471
乙でつ!
なつかシィー!
473吾輩は名無しである:03/08/27 00:25
>471
ほんとに?情報ソースはどこよ?
474吾輩は名無しである:03/08/27 00:26
ネタだろ 
475471:03/08/27 00:39
476ixion ◆ySh2j8IPDg :03/08/29 02:41
さぁ、この勢いで《土地の精霊》シリーズも翻訳してくれ!!<ビュトール

読みたい。ただひたすら読みたい。
477吾輩は名無しである:03/09/01 01:33
ビュトールのモンテーニュ論読んでます
そのまま即興演奏へとなだれ込みたい
478吾輩は名無しである:03/09/02 06:24
479ixion ◆ySh2j8IPDg :03/09/02 06:50
白水社は偉いよなぁ<復刊

それにひきかえ、どーせ新潮は『盲いたるオリオン』復刊するつもり
なんかないんだろうな…。
480復刊万歳!!:03/09/03 03:50
ちょっとお聞きしたいんですが,
日本における「ヌーヴォー・ロマン」の影響を受けた作品って
いうのは具体的にどんなのがあるのでしょうか。
481吾輩は名無しである:03/09/03 16:06
俺んとこ2冊あらあな<オリオン

ありゃ一種の美術書シリーズだからオリオン一冊だけって言うわけにはいくまいのー。

誰か今ヤフオクに出てる「三枚つづきの絵」と交換してくんないかなー
482吾輩は名無しである:03/09/03 16:43
「三枚つづきの絵」復刊するの?
483吾輩は名無しである:03/09/03 19:32
>483
上のリンクにはそう書いてあるよね。
ヤクオフ参加者、なんかかわいそうだよね。

古書が好きな人かもしれんけど。
484 ◆Hd6iVFPOKk :03/09/03 21:41
「三枚つづきの絵」は「フランドルへの道」に匹敵する傑作だった。
個人的には「歴史」と「ファルサロスの戦い」はもうひとつだったけど。
485吾輩は名無しである:03/09/03 23:45
>>484
単に訳者の力量の差、てことない?
486吾輩は名無しである:03/09/05 09:46
平岡氏の翻訳は、別にほかと比べて頭抜けているわけじゃないんだけどね。
487吾輩は名無しである:03/09/05 19:28
蓮実がロブ=グリエにインタビューしたとき,「あなたの本はいろいろ翻訳が
ありますが,今,日本で最も優れた翻訳者によっても訳されています」みたいな
こと言ってたけど(うろおぼえ),それって誰のことだったの?
488吾輩は名無しである:03/09/12 08:45
ヤフオクに「盲いたるオリオン」出たぞ
http://page2.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/b42564909
489ixion ◆ySh2j8IPDg :03/09/12 09:15
だめもとで入札してみたりして^^;
490吾輩は名無しである:03/09/12 11:31
ixion2000はとても良い落札者ですからね!
491488:03/09/12 11:55
>489
こっそり入札履歴覗かせていただいたが
だめもとと言いながらixionさんの執念を感じますなあ
492吾輩は名無しである:03/09/12 14:03
まだあと6日もあるな。一騎打ちっぽいな。
イックンはいくらまで自動入札設定してるんだろw
その前に一騎打ちの相手が断念しそうだな。
自動入札設定しなおしてるし。
493ixion ◆ySh2j8IPDg :03/09/12 22:25
ていうか、あんまりやばくなったら身を引く^^;

>入札履歴
でも古井の『仮往生』なんかは、どこかにあるはずなのに
見つからないから無駄遣いした…。

誰かもっと安く売ってくんねぇかなぁ。
494吾輩は名無しである:03/09/13 11:13
白水社より
クロード・シモンのほかに
ナタリー・サロートも復刊されるようだけど
売れるのかなあ…
495吾輩は名無しである:03/09/13 12:48
売れる見込みのない本を復刊してくれるのはありがたいよね。
村上春樹の『キャッチャーインザライ』があれだけ売れて儲かったから
なんだろうけど。
496吾輩は名無しである:03/09/13 19:01
残り5日もあるのに8000円超えたか>>488
これはもうixionに譲らないと恐ろしいことになりそうだ。


俺の持ってるほうが、表紙はきれいだな。
497吾輩は名無しである:03/09/13 19:17
ixionと競ってる奴がこれまでに落札したもの、
音楽CDは屑みたいなものばかりだが、
たま〜に出てくる書籍の趣味も悪い。
498吾輩は名無しである:03/09/13 19:37
別にセンス悪くないと思うけど
>>497はスマップとか聞く人?
499吾輩は名無しである:03/09/14 02:08
イックンもオークションは素人だね。
こんなに早くからつり上げちゃってw
まあ止まるだろうけど。

終了直前で自動入札だったら、
8000円は超えなかっただろうに。
500ixion ◆ySh2j8IPDg :03/09/14 04:13
いやいや、駄目元で、と書いたでしょ。
どーせ最後には誰かが俺より高い額で買うんでしょうから^^;<オークション

ということで、そんな話は置いといて、本筋の話に戻しましょう。

「彼が知っている二軒は(いまは彼には、時々そこへ行ったのも彼の生涯の
ファンタスチックなくらい遠い昔―というかむしろ別の人生、いわば先の世の
人生だったような気がし、なにか(場所も―当然おなじ場所だし―人間も―
やはりおなじ人間たちだったが、そこで、その人間たちにまじって生きてきた
ことを覚えてはいるものの)どことなく非現実的で、浮薄で、ちぐはぐなものと
思われたもので)閉まっていた。」
(クロード・シモン『アカシア』)

シモンの(括弧)の使い方って、多分翻訳でも正確になぞっているんだろう
けど、上記のように時間の軸がずれたものをくくりあげたり、注釈に対する
注釈を施すように多重化するためだったり、(まぁ本人が意識しているか
どうかは(もちろん、書くという行為は意識の内から外を目指すものでは
あるが、その逆に書き出されたものによってはじめて意識化されるものも
あり、その点からすると書くことは常に「意識している行為」とは限らない
のだが)別にして)いろいろに使い分けてるよね。
ヌーヴォー・ロマンを読む楽しみ、ってのは、そういった「散文の関節の
外し方」みたいなものを味わう楽しみでもあると思うけど、どう?
501ixion ◆ySh2j8IPDg :03/09/14 04:21
あ、500ゲトでした。

関節の外し方、だけじゃなくて、神経を一本一本数え上げるような
散文散歩が楽しい、ってのもあるな。
502吾輩は名無しである:03/09/14 13:11
自分が『盲いたるオリオン』という名の本でしたら、表紙をきれいに
身づくろいしたあとで、ixionの机下に赴きたいものです。

そして、関節の外れを眺めてもらったり神経を1本ずつ数えてもらいます。
503吾輩は名無しである:03/09/14 14:15
盲いたるオリオンは時間軸を解体しまくってる。
ixion、25000円くらいまでは頑張ってゲトしてここに感想書け!
俺は4500円で買いました・・・。去年の今ごろ。
504吾輩は名無しである:03/09/19 04:07
イックン落札おめでたう!
505吾輩は名無しである:03/09/23 19:54
ixionは仮往生を読んだのは最近のことなんだな。
506ixion ◆ySh2j8IPDg :03/09/24 02:41
いや、最近ではなくて、持ってるんだけど見当たらなかったの(恥)
で、福田和也がなんたらで話題になっていて、「あー、古井の作品集
とかどこやったっけな?」とか探してみるも見当たらず。恐らくは
実家に送り返したんだろう、ってことでもう一冊買った。無駄遣い^^;

本筋に戻す。シモンって、カミュと同年に生まれているのに、全く違った
道を辿って、カミュ没年に『フランドルの道』を出版している。

シモンとカミュの共通点って、作品から何か感じたりします?>all
507吾輩は名無しである:03/09/24 17:26
age
508吾輩は名無しである:03/09/24 23:17
古井がでてるので思い付いたのだが、大江と古井って同い年でしょう。
しかしデビューが10年ぐらい古井は遅い。大江はいわばスターで古井ら内向の世代は
その割りを食っている。カミュとシモンらヌーボーロマンたちとの関係ってそれに似てると思った。
509吾輩は名無しである:03/09/26 19:15
祝・復刊出来
この秋は海外小説貧乏の汚寒
510吾輩は名無しである:03/09/29 18:43
ベケットとサロートはあったがシモンはまだ店頭に並んでないぞ
511吾輩は名無しである:03/09/29 22:12
シモンも店頭にありましたよ

512吾輩は名無しである:03/09/30 10:23
>>510
書店名を明記せよ
513吾輩は名無しである:03/10/01 07:48
池袋のジュンク堂とかリブロとか。
だが吉祥寺の駅ビルで見つけた。
要は売り切れてたってことのようだ。
514ixion ◆ySh2j8IPDg :03/10/04 10:00
ビュトール『即興演奏』出たよー!!age
515吾輩は名無しである:03/10/04 10:22
>>514
ageる価値あるね、あげ!
516吾輩は名無しである:03/10/04 11:00
ぼくの綽名はぬ〜ぼ〜です。
517吾輩は名無しである:03/10/08 02:30
ミッシェル・ビュトール『即興演奏 ビュトール自らを語る』買いました。
ざっと拾い読みしたけど、なかなか面白そう。
518吾輩は名無しである:03/10/08 21:41
>>506

シモンの『ペテン師』とカミュ『異邦人』も実は同年に書かれているのよ。
519吾輩は名無しである:03/10/09 22:35
シモンとカミュは個人的にはあまり接点を感じないな。
ロラン・バルトなら何か共通コードを見出すかな?
520吾輩は名無しである:03/10/12 03:22
英語圏の作家がヌーヴォー・ロマンの作家をどうみていたか興味がある。
ナボコフは(英語圏の作家と言い切るには語弊があるが)『インタヴューズ』って
本では、フランスの新しい作家について訊かれて、たいした作家はいないよって
答えているが(ちなみにジュネのことは「ちょっとした遊園地だね」(うろおぼえ)
と答えている)、書簡集のなかではロブ=グリエを絶賛して、ビュトールを貶して
いる。
ベケットは(このひとも英語圏の作家というには語弊があるなぁ)、ロベール・
パンジェを一番評価していたし、友人でもあった。
パンジェはベケットの作品をフランス語に翻訳さえしている。
それにしてもナボコフはクロード・シモンのことはどう思っていたのだろうかとか
いろいろ気になる。
この手の情報ほかにありませんか?
521520:03/10/12 03:24
追加。
あとバージェスはヌーヴォー・ロマンは嫌いだったらしい。
522吾輩は名無しである:03/10/12 04:01
>>506
>>518
>>519
シモンとカミュの共通点は確実にあると思います。
それはアメリカ小説の影響です。
518氏の言う通り、『ペテン師』と『異邦人』はほぼ
同じ時期に書かれていますが、短いセンテンス、乾いた
文体という共通項が見出されると思います。
当時、アメリカ文学のフランス文学への影響というのは
とても大きいものだったのですね。
実をいうとわたしは『ペテン師』は通読はしていないの
ですけど、以上のようなことは言えると思います。
シモンが息の長い、長大なセンテンスの「ヌーヴォー・
ロマン」に移行するのは、この後フォークナーの『アブサロム、
アブサロム!』を読んでからなんですね。
523522:03/10/12 04:57
マルグリット・デュラスなんかも普通はヌーヴォー・ロマンの範疇に
含めないけど(『ロル・V・シュタインの歓喜』はもっともヌーヴォー・
ロマンに近づいた作品なんて言われますけどね)、初期はアメリカ小説の
コールドウェルなんかの影響があります。
524吾輩は名無しである:03/10/13 02:39
>>520
>書簡集のなかではロブ=グリエを絶賛して、ビュトールを貶して
いる。

どんなふうに?
525520:03/10/13 15:39
>>524
すまん。なにぶん立ち読みのうろ覚え(なにしろ書簡集は1,2巻合わせて11300円
だった)なんで、はっきりと書くことが出来ないのだが、と思って一応Googleで
検索してみたら、なんと該当個所をそのまま引用しているサイトを発見。
ttp://www.pluto.dti.ne.jp/~fujika/prev/index16.html
ロブ=グリエ→今日もっとも偉大なフランス語の作家
このほかにも大絶賛。
ビュトール→中身のないふくらし粉入りの連中
ひどい言われようだね。
526吾輩は名無しである:03/10/13 21:04
>>525
リンク(・∀・)イイ!!

>なにゆえ、マン、ゴールズワージー、フォークナー、タゴール、サルトルが「偉大な名匠」であると説いて、
>学生たちを道に迷わせつづけねばならないのでしょうか?

プルースト、ジョイスを評価するナボコフって、
やっぱ技巧的な作家が好きなんだなぁ・・・。
フォークナーは何でダメなんだろ。泥臭いから?
サルトルは理屈っぽいからかな?
527吾輩は名無しである:03/10/15 02:16
>ビュトール→中身のないふくらし粉入りの連中
ナボコフのこの指摘はどうなの?即興演奏読んだ人いたら、意見きかせて!
528吾輩は名無しである:03/10/15 22:02
ビュトールが小器用なだけの退屈な作家だというのは定説。
529吾輩は名無しである:03/10/16 13:33
ナボコフは小説の世界に於いて、最も神の一手に近づいたひとりでありましょう。
530吾輩は名無しである:03/10/20 18:40
ロブ=グリエ、講談社文芸文庫『迷路のなかで』を読んでる。
何だか、安部公房の『箱男』を思い出したんだが、
そんな印象を受けた人いない?
531吾輩は名無しである:03/10/22 15:29
ナボコフ読んでないんだけど、ヌーヴォーロマンの技巧とナボコフのそれはどのような根本的に違うの?
ただ上手か下手かの差?
532吾輩は名無しである:03/10/23 00:51
>>531
俺もそんなに読んでいないから詳しいことは言えないが、誰が上手で誰が下手か
という問題でもない気がする。
ヌーヴォー・ロマンの小説は実験を過度に推し進めていて、時には読んでいて
息詰まることもあるが(特に過剰な描写)、ナボコフは実験的でありながらも
心地よい読書が楽しめる(フローベール流の描写、晩年の『青白い炎』
や『アーダ』は読んでいないからなんとも言えないが)。
533吾輩は名無しである:03/11/01 16:22
白水社のせいで金欠・・・
534吾輩は名無しである:03/11/10 13:27
半年以上つんでいた『路面電車』やっと読了。
よくあの短い文章のなかに、あれだけの「優しく守ってくれる
記憶の霧」をとじこめたものだと感嘆。

特に、最後のママの棺の描写、わずか5行の描写は禁欲的すぎるから
こそ胸が詰まる。たった数行で、あの本の背景すべて、あるいは他の
作品で語った自分の背景すべての画像を(自分と読者に)喚起させるべく
引き金を引いている。

私信でスマソ。
>大ケガした人
6月に退院して元気そうみたいで安心しました。
マッキントッシュ、来春には羽織るのかな?
尖った先が少し削れてきたところで記憶をいかに結晶化できるか。
結晶させた記憶を意識のなかで、どう往還させられるか。
シモンの小説のように、そこが岐れ目なのかもしれないね。
男振り、女振りの…。元気でね。

535吾輩は名無しである:03/11/14 15:09
>>522

シモンとカミュは出生地も家庭環境も似通っているのよ。
536吾輩は名無しである:03/11/27 01:29
保守
537吾輩は名無しである:03/12/07 04:54
"One never describes something that happened before the labor of
writing, but really what is being produced... during this labor,
in its very 'present,' and results not from the conflicts between
the very vague initial project and the language, but on the contrary
from a result infinitely richer than the intent... Thus, no longer
prove but reveal, no longer reproduce but produce, no longer express
but discover." (from Simon's Nobel lecture)
538吾輩は名無しである:03/12/13 03:00
 
539ハァ?:03/12/13 19:54

       巛彡彡ミミミミミ彡彡
       巛巛巛巛巛巛巛彡彡       
   r、r.r 、|:::::           | 
  r |_,|_,|_,||::::::     /'  '\ | 
  |_,|_,|_,|/⌒      (・ )  (・ )|     ハァ?
  |_,|_,|_人そ(^i    ⌒ ) ・・)'⌒ヽ  
  | )   ヽノ |.   ┏━━━┓| 
  |  `".`´  ノ   ┃ ノ ̄i ┃|  
  人  入_ノ´   ┃ヽニニノ┃ノ\   
/  \_/\\   ┗━━┛/|\\
      /   \ ト ───イ/   ヽヽ
     /      ` ─┬─ イ     i i
    /          |      Y  | |










540吾輩は名無しである:04/01/01 20:36
保守
541吾輩は名無しである:04/01/02 23:45
三枚続きの絵を読み終わった。あのフィルム(や、納屋の絵)のエピソードは、
おそらく、二人の少年の…だろうと思って読んだ。
そう思うと、とてもこわい話だった。
542吾輩は名無しである:04/01/18 17:09
Les Georgiquesはまだ訳されないのだろうか?
543吾輩は名無しである:04/01/21 20:36
来月平岡篤頼訳による『反復』が出ますね。
すばらしい出来だとの話なので、読むのが楽しみです。
544吾輩は名無しである:04/01/22 01:08
>>543
キタ━━━━(゚∀゚)━━━━━!!!
マジで?!
ソースキボン
545吾輩は名無しである:04/01/22 02:51
私は543ではないがソース。リンク先の内容は数日で入れ替わる。
http://www.honya-town.co.jp/servlet/jp.co.honya_town.p3.CMclipServlet?url=/UC/cgi-bin/UC01c010.exe%3Fweek%3D0%26genre%3D1

反復  アラン・ロブ=グリエ著/平岡篤頼訳
白水社・02月下旬・2,600円・ISBN:4560047790
廃墟の街へと向かう列車、窓から殺人現場の見えるホテル。
華麗なる迷宮を秘密の使命を帯びた「私」がさまよう5日間。
546吾輩は名無しである:04/01/22 03:36
>>545
Thanks!!!
楽しみだな〜
547吾輩は名無しである:04/02/02 09:03
プラネタリウムは家具ヲタ必読だ。
超推薦。
548吾輩は名無しである:04/02/06 00:22
 
549吾輩は名無しである:04/02/14 14:22
ロブ=グリエ『反復』は『早稲田文学』に抜粋が載ってたやつだね。
それにしてもアランもすでに80を越えてるんだよなあ・・・。
550吾輩は名無しである:04/02/15 09:43
しかしどうしてヌーヴォーロマン、それからテルケル派も含めてだけど
このへんの人たちは80年代以降、一斉に自伝的な方向に向かったのか?
551吾輩は名無しである:04/02/15 12:47
まー反動で自分達から一番遠い方向に行ったとしか
それもある種の実験ということでは?
552吾輩は名無しである:04/02/20 23:09
テルケル派でソレルス『女たち』とクリステヴァ『サムライたち』
ぶあついの2冊読んだけど、すげーつまんなかったな。
553吾輩は名無しである:04/02/21 03:07
>>547
サロートはどうしても読み通せなかったんだが・・・。
>>550
なんかシンクロしてるよな。
でもシモンは結構最初から自伝的なところはあったけどね。
554吾輩は名無しである:04/02/21 22:19
>>552
おう、一緒だ。
クリステヴァは未読だが『女たち』は
漏れも中途で挫折した・・・・・・。
『数』は結構楽しんで読み通せたんだけど。
555吾輩は名無しである:04/02/22 11:27
>550
「解体の対象が自分に向かった」とか、誰かインタビューで
その手のこと言っていないの?
556吾輩は名無しである:04/02/28 21:22
反復でてたよ。
買わなかったけど。
557吾輩は名無しである:04/02/28 22:55
つーか講談社文芸文庫にはロブちんの他の作品はもちろん
他のヌーヴォー・ロマンも期待してたんだけど…
河出とか文庫で出してくんないかなあ
筑摩文庫でヌーヴォー・ロマン全集とか。もう良いじゃんどっか文庫で出してYO!
558吾輩は名無しである:04/02/29 00:55
『反復』は買おうかな。平岡篤頼訳だし。
559吾輩は名無しである:04/03/02 16:37
『反復』のW・Bはヴァルター・ベンヤミンかな、と
思いながら原書を読んでいたのだが、平岡氏の解説では
その名前は挙がってなかったな。ドラッグも出てくるし、
ボードレール、ベンヤミンで「遊歩者」のイメージも
あるかな、と。原書の読み返しをさせるあの文章をどうやって
訳すのかと思っていたら、訳注をつけるというやり方で
それを処理しているのは、さすが平岡氏だと思った。
ただヌーヴォー・ロマンの作品の場合のご多分に漏れず、
好き嫌いは大きく分かれるのかも。
560吾輩は名無しである:04/03/04 01:23
ふむふむ。双児の兄弟WとMはワルターとマルクスらしい。
561吾輩は名無しである :04/03/09 16:54
でどうなの面白い?
帯のB級という字に萎えて買わなかったんだけど、でも欲しい。
でも高い。
これくらいで高いと言ったらダメなんだろうけどね。
562吾輩は名無しである:04/03/18 22:07
『反復』買いますた。
4月に入ってから読みまつ。
563ファロスマン ◆FTa/HQEoL2 :04/03/23 17:27
移転サバイバル支援?あげ
564吾輩は名無しである:04/03/24 21:44
いつまで「ヌーヴォー」ってつけてるんだろう。。。
なんか「第三の新人」みたいでカッコワルイ。
565吾輩は名無しである:04/03/25 20:22
老齢になっても「第三の新人」といわれるよりは
「永遠の前衛」というイメージ(どっかで見たような)
の「ヌーヴォーロマン」のほうが百倍いいんじゃない。
でも彼氏の友達が「レオ(礼男)」って名前なんだけど
歳とってレオじいちゃんって呼ばれるのってちょっと。。。
あとあの『反復』のカバーって…どうなのかな???
566吾輩は名無しである:04/03/28 01:00
あの『反復』のカバーはどうなんだろうね。
仏文学っぽくもロブ=グリエっぽくもない気がする。
アメリカンPOPって感じかな。
567吾輩は名無しである:04/04/04 03:12
あのカバーはダサイよ。いけてない。
568吾輩は名無しである:04/04/04 11:37
内容はどうなのさ?
569吾輩は名無しである:04/04/04 14:17
ヌーヴォーメタル
570 :04/04/07 20:50
えーと反復の内容はどうだったかなあ…って、
買ったけどまだ読んでないんだった。。。
帯によるとアランの「最高傑作」らしい。
571吾輩は名無しである:04/04/10 00:38
ロブ・グリエ、読めませんでした。
映画の『…マリエンバート…』はさらにダメでした。
さようなら。
572吾輩は名無しである:04/04/10 00:46
>571
まァそういう別れもあるさァ。グッバイ。。。
573吾輩は名無しである:04/04/10 16:01
http://mediainfo.us/a.php?keyword=%E3%82%AF%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%83%89%EF%BD%A5%E3%82%B7%E3%83%A2%E3%83%B3&rank=1&type=&in_out=out&category=1096522

ここにある『フランドルへの道』ってかえるの?
誰か教えてください。
574 :04/04/23 15:21
1968年に出た平凡社の『現代人の思想』シリーズの第五巻の
「文学の創造」の中にパンジェの『仮設』(L'Hypothese)の
宮原庸太郎による20ページほどの翻訳が出てるけどこれって
ちゃんとした訳なのかしら?あんまり話題に上らないけど。
575ixion ◆ySh2j8IPDg :04/04/23 23:04
>>574

その本手元にありますが、「ちゃんとした」の定義に
よります。戯曲作品の全訳で、例によって連綿と
切れ目なく文が続いております。

冒頭から:

モルタン: ある意味ではなるほどたしかに原稿は
ある井戸の底にあると考えることも可能でありましょう
しかしその場合われわれの家にはないなにせ恐らく
今時井戸がある家はマアないですからナ従って
恐らく作者はある時点において原稿をたずさえたとえ
束の間にせよ外出したであろうと推測されるので
ありますしかし原稿をどうする目的で?

延々とこんな感じのパンジェ節です、はい。

576吾輩は名無しである:04/05/08 13:58
>>574>>575
ヘーそんな翻訳があったんだ。そんな古いのを持ってる人がいるとは。
577吾輩は名無しである:04/05/08 22:33
ixionってやだわ。
天理教の教祖は一尊如来きのじゃないのに
578吾輩は名無しである:04/05/15 18:30
早稲田文学のバックナンバーを見ると、
ヌーヴォーロマン特集の号が2冊あるんだけど
読んだことのある人いますか?
早稲田文学を読んだことがないので、
どんな感じの冊子かわからず、
読んだ人の評価をうかがいたいのですが。
579吾輩は名無しである:04/05/17 08:02
>578
損はしないから押さえとけ。
ヌーヴォーロマン入門&復習には最高のテキスト。
ただ7月のほうに載ってる『路面電車』『反復』はもう単行本で出版されているので、
もしそれらを読んでいたら翻訳の部分はダブりになってしまうが。
3月号に載ってるサロート『嘘』とかほんとすごいよ。
580吾輩は名無しである:04/05/17 11:59
ロベール・パンジェの抄訳があるのも貴重。
つうか江中さんの訳だっていうのも同じくらい貴重。
江中さんもその勢いで久々翻訳出したりしないのかな。データベース化とかで忙しいのかな〜頑張って下さいよー。
581吾輩は名無しである:04/05/17 16:10
案外、古井由吉ってヌーヴォー・ロマンだったりする。
方法論の本質が近い。
582578:04/05/17 17:12
>>579
情報ありがとうございます。
しかし、注文しようと思って気づいたのですが、
2冊のうち、古いほうの号は在庫ゼロであることに気づきました。
新しいほうは注文しますが、
在庫切れのほうを手に入れる方法ってないですかね。
神保町だったら、早稲田文学をあつかってる
古書店もあるでしょうか?
583吾輩は名無しである:04/05/18 13:33
神保町よりも早稲田の古本屋街のほうが可能性高いと思う。
ヌーボーロマン関連の本もあるだろうししかも安いだろうし。
584吾輩は名無しである:04/05/29 00:29
>583

早稲田の古本屋にはない。
どうしてもというなら、学生を装って早稲田大学の戸山キャンパスにある文芸専修室に潜り込み、奪ってくるしかない。
しかしそれはリスキーだというならば、
とりあえず578は現在発売されている『反復』と『路面電車』を購入するのが吉。
これで雑誌掲載文の小説パートは補える。
残りに載っているのは、ヌーヴォー関係の小説家(横田創とか堀江敏幸とか)のエッセイや、
(ヌーヴォーロマンの主な出版元だった)ミニュイ社の歴史、ジャン・エシュノーズによるミニュイ社社長ジェローム・ランドンの追悼文、
あとは浅田彰やらの対談、ドゥルーズの『シネマU』の抄訳、あとは『アラン・ロブ=グリエとヌーヴォーロマンの諸問題』という論文。
どれも面白いが、強いて言えば『アラン・ロブ=グリエ〜』が良く出来ているので、雑誌バックナンバーを置いてある図書館でコピーしよう。
そしてからもし君がヌーヴォー初心者なら、現在普通に手に入る『迷路のなかで』、『覗く人』、『ジン』、『ル・パラス』、『歴史』、『三枚つづきの絵』、『歴史』、『生と死の間』に進もう。
これらの本に載っている書誌情報をたどれば、その後はOKなはず。
585吾輩は名無しである:04/05/29 00:30
ヌーヴォーロマン調査結果

神保町

ロブ=グリエ『快楽の漸進的横滑り』10000円
サロート『あの彼らの声が…』2000円

(店の名前は失念。しかし2冊とも同じ店にある)

ロブ=グリエ、高!

早稲田

シモン「『ペテン師』 『風』 『ル・パラス』」1500円
『現代フランス文学13人集』4冊セット 3800円
サロート『不信の時代』1500円
オルガ・ベルナール『ロブ=グリエ論』1800円

(同じく店名失念。ごめん。13人集とサロートは同じ店。あとは別)

あとはネット古書店をあたれば絶版でもいろいろ出てくる。決まってお高いが、ロブ=グリエの『快楽の館』は1700円で買えるみたいだ。
586578:04/05/29 00:40
皆さんありがとうございます。
感謝感謝です。
584さんがあげてくださった本は
ほとんど購入済みで、後は読むのみの状態です。
585さんの報告にある本は
持ってないのばかりなので、
ちょっと探しにいこうかと思っています。
ロブ=グリエ『快楽の漸進的横滑り』10000円 と
サロート『あの彼らの声が…』2000円は小宮山書店ですよね?
ロブ=グリエは無理ですが、
サロートはちょっと迷って買わなかった記憶があります。

587578:04/05/29 00:43
いずれにしても、
こんなにたくさんの情報ありがとうございます。
大変ためになりました。
かさねがさね、お礼申し上げます。
588吾輩は名無しである:04/05/29 00:47
ビュトールは?
589吾輩は名無しである:04/05/29 02:23
おお忘れておった。
『早稲田文学』に載ってるビュトール情報は、彼がここしばらくハマっている「手書き本」について。
日仏学院にやってきたときの公演録。
あとは小説は軒並み絶版なので、河出から出ている『即興演奏』を読もう。
けっこういい。
590吾輩は名無しである:04/05/29 02:42
ぼくも小宮山書店でロブ=グリエ『快楽の漸進的横滑り』が10000円
なのを見て驚いた覚えがあります
どこか文庫でロブ=グリエとかシモンを出してくれないですかね
591 :04/05/29 21:47
ビュトールの小説は本当に絶版だらけですね。>589
小宮山書店は何でも高めですね。>590
ビュトールの翻訳は圧倒的に清水徹氏ですが、復刊しない出版社多し。
岩波の『合い間』が現代文庫に入るかどうかというところでしょうか。
朝日出版社からその昔出ていたとかいう
『中心と不在のあいだ』『文学と夜』、そして蓮實編の『北斎』
いまだ見たことありません。。。
592吾輩は名無しである:04/05/31 18:45
『新しい小説・新しい詩』ってどんな本ですか?
著者名にフーコー、ソレルスとあるんですが。
593吾輩は名無しである:04/06/01 01:08
>>70

テルケル第10号の内容を翻訳した本で、スリジー=ラ=サルで行われた討論会が中心。
司会はフーコー、討論参加者はテルケル同人が中心で、ソレルス、クロード・オリエ、ジャン・チボードー、サンギネッティなど。
ロブ=グリエが提起した問題などについて喧々囂々やってます。

で、俺からも質問なんだが同じくスリジー=ラ=サルで開催された討論をまとめたNouveauRoman:hier,aujourd'huiって本持ってる人いる?
早稲田文学NouveauRoman特集号で触れられてた本なんだが…もう絶版かな?
594592:04/06/01 01:14
>>70じゃないや、>>592の間違いスマン
595吾輩は名無しである:04/06/01 02:40
>>593
NouveauRoman:hier,aujourd'huiについて。
一巻目は「Probleme generaux」で、リカルドゥほか理論家による
ヌーヴォー・ロマンのさまざまな面からの分析(映画や社会学
とのからみも)の発表とそれにもとづく討議。
二巻目は「Pratiques」となっていて、個々の作家ごとに関する発表
とそれにもとづく討議。
全文読んだわけじゃないけど、ロブ=グリエの天邪鬼ぶりが楽しい
コロックになっています。この人は毎度そうだよね。
596吾輩は名無しである:04/06/01 09:40
>>593
592です。どうもありがとうございました。
597吾輩は名無しである:04/06/01 17:14
古本屋でリカルドゥーの『言葉と小説』、『小説のテクスト』を見つけたのですが、
ここは押さえておくべきでしょうか?
自分はシモン、ロブ=グリエ、サロートはあらかた読んだんですが、リカルドゥーは全然知らないので。
詳しい方、教えてください。
598F:04/06/01 17:21
リカルドゥーの著作はあまり世に出ていないのでしょうか?
やはりヌーヴォーロマンの作家は人気が出ないのでしょうか?
599吾輩は名無しである:04/06/01 17:26
ヌーヴォーロマンがお好きなら、リカルドゥーは押さえておいたほうが
良いのではないでしょうか。値段によりますが。
ぼくもほしいですね。一時期ヌーヴォーロマンのスポークスマンみたいな
ひとでしたしね。


今日、『ニューヨーク革命計画』ゲット! うれしい
600吾輩は名無しである:04/06/03 12:55
>>599

ありがとうございます。しかし昨日チェックしたら売り切れていた…。
これだから絶版本は困る。

過去スレみて、『批評あるいは仮死の祭典』のロブ=グリエのところだけ読んでみました。
『ニューヨーク革命計画』の頃だったんだけれども、彼がアメリカの大学で講義をしたり、映画を撮りまくっていたりと、ある意味全盛期だったころのようで、
既存の物語の読み方の変革を実践面で迫ったというロブ=グリエの方法論がもてはやされていたころの雰囲気がよく伝わってきて好感触でした。
601吾輩は名無しである:04/06/04 12:11
602吾輩は名無しである:04/06/04 22:18
そういえば神保町の一階にSFがたくさん置いてある古本屋の二階の海外文学コーナーに、
サロート『見知らぬ男の肖像』が280円(!)で売っておりました。汚かったけど。
わたしゃサロート苦手なんで買わなかったんですが、興味のある向きはどうですか。
603吾輩は名無しである:04/06/04 23:41
ロブ=グリエの『嫉妬』、
3千円でみつけた。
どうも高いと思って買わなかったけど、
新潮社って復刊しなさそうだからなあ。
その点、白水社はえらいと思うよ。
604フェイク ◆rPjlGb6FyM :04/06/05 10:08
リカルドゥー、リシャール、プーレ、ルーセらを
ヌーヴェル・クリティックと呼ぶこともあると思うんですが、
どこに「ヌーヴェル」があるのかがいまひとつ不明。。。
テマティック批評のバシュラールの後継者という気もする。

1950年代から60年代にかけて,小説や映画が
「ヌーヴォー・ロマン」「ヌーヴェル・ヴァーグ」と呼ばれたから
批評も「ヌーヴェル・クリティック」にしてしまえ、と、
そんなノリがあったんじゃないかと勝手に推測。

バルトあたりの記号論的批評ならば
「ヌーヴェル」という呼称も似合うと思うんだけど。
605吾輩は名無しである:04/06/05 12:52
寝付くまでに、またもや街。
だが、もはや何一つ…
606吾輩は名無しである:04/06/05 12:55
.,∧、
         .r-‐i'''''''''''i''''‐-、
        o| o! .o  i o !o
       .|\__|`‐´`‐/|__/|
        |_, ─''''''''''''─ ,、 / _
      , '´   (・) (・)     `‐、    / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
    / //   ヽ-、___ ,-r'     ヽ <    ベギラマ!!
    | ! !   ノ`'ー--‐‐'´ヽ      .|  \_________
   .| ! j                  .|
    |                    |
    'i                _ ノ'
     `''─ _      _ ─''´


607吾輩は名無しである:04/06/05 13:13
>606
ヌーヴェルAAでつか。
608吾輩は名無しである:04/06/05 18:51
ロブ=グリエ『新しい小説のために』持ってる方はいますか?
609) (・)     `‐、    / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ :04/06/05 19:52
) (・)     `‐、    / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
    / //   ヽ-、___ ,-r'     ヽ <    ベギラマ!!
    | ! !   ノ`'ー--‐‐'´ヽ      .|  \_________
   .| ! j                  .|
    |             
610吾輩は名無しである:04/06/05 19:59
なんでこういうとこにAA貼るわけ? やめてくんない。
611吾輩は名無しである:04/06/05 20:13

      r‐-、._ ,,. r─-、.,
    /"  ミミ/⌒   ヽ、\
    x 〃⌒ヾ / ⌒ \))ソ
    ド.〉 = 、 `〃ニヽ、ソ,ィ彡゙i
    }ミ.i|ト⌒   ⌒ヾノ/:|〃イ
    〈_|゙((⌒   ヽリ/ i彡゙;)
     {,i ゙Yi⌒  )),ソ   j彡
     i´  `V、,, ,,..ノ"  くィク
     |(●),    、(●)、.|
     |   ,,ノ(、_, )ヽ、,, .:| スマン、スマン
     |   `-=ニ=- '  .:::::|
     \  `ニニ´  .:::/
     /`ー‐--‐‐―´\


612吾輩は名無しである:04/06/06 18:54
>>605

おお、『幻影都市のトポロジー』ですな。

>>608

持ってるよ。
やはり『自然・ヒューマニズム・悲劇』は読んでおくべきだと思う。
あと短編集の『スナップ・ショット』も面白い。
未読ならぜひネット古書店をあたって探してくれ。


『ニューヨーク革命計画』を読み直した。
いや面白いんだが、ちょっと気になることが。
ひょっとしてこの小説、68年革命のパロディ!?
発表が1970年ということで、時期も合うし。
613吾輩は名無しである:04/06/08 19:01
ビュトール『心変わり』発見。
2500円、状態よしで買おうか買うまいか
思案中です。

だいたい、相場はいくらくらいなのでしょうか?
はじめてみたのでわからなくって・・・
情報ください。
614吾輩は名無しである:04/06/08 20:00
ネット古書店(「スーパー源氏」)では5000円くらいでした。
『心変わり』はパリとローマについて色々考えさせられ、面白いのでお薦めです。
615吾輩は名無しである:04/06/08 20:02
あと二人称小説ってこれしか知りません。
一部二人称が混じるものならいくつかあるだろうけど。
あとはゲームブック(『火吹山の魔法使い』みたいなの)もあるか。
616VON・トーマス・マン:04/06/08 20:24
「水中都市・デンドロカカリヤ」は今でも斬新な短編集だったと思う。
あれは学校で強制された作品だったが、あの暴力表現の多さにも驚異を
覚えたが、まさに近未来を予期した作品群だったように今更ながら思え
てきてしまう。
617吾輩は名無しである:04/06/08 21:02
おい、VON!
それは安倍公房だろうが。
あいかわらず、とんちんかんなやろうだな。
スレ違いだよ、ぼけなす。
618VON・トーマス・マン:04/06/08 21:05
だからたまたますべっただけだ
619吾輩は名無しである:04/06/08 21:12
VONくら、どっか他に行けよ
ヌーヴォーロマンも読んでないくせに。
620VON・トーマス・マン:04/06/08 21:17
619
てめえこそ卑怯なんだ
621吾輩は名無しである:04/06/08 21:28
現代文学でのヌーヴォー・ロマンの位置ってどこにあるんでしょう?
622吾輩は名無しである:04/06/08 22:24
フランスで言えば、実存主義の後継者にして、いわゆる「現代文学」の祖。
二度の大戦を経て、人間中心主義的な文学のあり方が不可能になったところを出発点としている。
623吾輩は名無しである:04/06/08 22:26
VONくらは失せろ!
624613:04/06/09 20:39
>>614
ありがとうございます。
すぐに買うようにします。

2人称ってめずらしいですよね。
読むのが楽しみです。
625最近おもうこと・・:04/06/09 21:26
コテハン名乗るのは自由だが、こうも相変わらず凡庸だと
さすがに苦笑いを禁じえない。
むしろコテハンを名乗ることで、凡庸さを少しでも誤魔化そう
という逆説的な甘えに陥っているね。
コテハン判定制度でも設けたらどうだろうか?
626吾輩は名無しである:04/06/09 21:57
なんでお前にそんなこと判定する権利があるんだよ
好きにすればいいじゃん
627吾輩は名無しである:04/06/09 21:57
>>625
それは新スレ立ててご自由に。
しかしそういうのは雑談スレで書き込んでくれ。
VONは安部スレと間違っただけなんだろうし。
彼は不眠症らしいから。

さて、ちょっと細かいことなんだけど
>>593
>テルケル第10号の内容
と書いてあったけど、
正確にはテルケル17号じゃないかと。
>>595
詳しそう!
628吾輩は名無しである:04/06/15 16:28
どなたか蓮実訳のロブ=グリエ『不滅の女』の内容知ってる方いらっしゃいます?
自分は篠沢教授が主演女優にインタビューして「(ロブ=グリエを)サディストなのよ」という返答をゲットした逸話しか知らないのですが。
629吾輩は名無しである:04/06/17 19:02
ビュトール『心変わり』(2250円)
サロート『不信の時代』(540円)
 
きょう、買いました。読むのが楽しみです。
630吾輩は名無しである:04/06/20 00:10
サロート『生と死の間』ってどうですか?
買おうかどうか。

シモンやロブ=グリエに比べると、
サロートは一段落ちるという評価が一般的なのでしょうか?
631628:04/06/20 19:03
『生と死の間』は凄いよ。読み通すのには非常に神経を使うが、買って損はないはず。
「<意識の流れ>の極限を示す金字塔」という売り文句は、あながち間違いではない。
しかし<意識の流れ>というよりは、自己の意識がそれ自体人格をもって飛翔してしまう、とでも言ったほうが近いかもしれない。
そしてその飛翔は常に、これまた無名の他者の意識によって妨害される。
だからヴァージニア・ウルフなんかよりもむしろ、ドイツロマン派の作品に近いかもしれない。

あとサロートはシモンやロブ=グリエより格が下というよりも、別種の作品だと思ったほうがいいかも。
シモンが昔、「海」のインタビューで、「サロート女史の小説は素晴らしいが、いわゆる心理小説で、その点私やロブ=グリエの作品とは異なっている」と言っていたのを思い出した。

それはそうと、誰も『不滅の女』知らないの?
そうこうしているうちに『快楽の漸進的横滑り』見つけてしまったよ。
632吾輩は名無しである:04/06/20 19:13
んなら自然科学系の本読んだほうがマシ
633630:04/06/20 20:11
>>631

ためになります。『生と死』、明日か明後日には買おうと思います。

いま、シモン『三枚つづきの絵』を
読んでますが、
非常に時間がかかります。
1時間で15ページか20ページくらいかもしれない。
634吾輩は名無しである:04/06/20 21:06
リカルドゥーの評論がほしいんだけど
ぜんぜん本が見つからんわな
635吾輩は名無しである:04/06/20 23:18
>>631
『不滅の女』は読んでないや。筑摩のやつはかなり入手困難じゃないかな?
『去年マリエン』とのカップリングだったから、映画台本だったと思うけど。
636ixion ◆ySh2j8IPDg :04/06/20 23:47
>>631

一応蓮実の解説のさわりだけ:

『不滅の女』または、ある厳密な曖昧さの回復 -- 蓮実重彦

はじめに見えてくるものは、まぎれもなく曖昧なものの姿、というより
むしろ、幾重にももつれあった曖昧さそれじたいであり、だから、
観るものにとって、また読むものにとってはなおいっそう、すべては
冒頭の画像に浮き出してくる女のイメージのように、「うす暗く
ぼんやりとして」捉えどころがない。そして、その曖昧さは、「ごく
ゆっくりと鮮明になるにすぎない」女の表情に似て、確かな輪郭の
うちにおさまることを、あえてこばみつづけているようだ。

俺自身の印象としては、ロブ=グリエが自分で言っているように
「楽譜として」読まれるべきもので、これ自体の音楽/文学/芸術
性がどうこうと独立して語ることは難しいと思う。カメラや場面の
割り方もそっけないし、読みづらい。決して「観辛い」わけでは
ないのだが。
637628:04/06/21 12:15
>>いっくん

どうもありがとう。ためになった。
というか今『快楽の漸進的横滑り』読んでるんだけどさ、正直驚いたよ。
こんな台本で映画撮ってたのか、って。
いや、読み物としてはとても面白いんだけれども。
お礼に『危険な戯れ』(原題は『火遊び』だったかな?)や『快楽の〜』で主演を張っている、
アニセー・アルヴィナの写真を贈呈。(こんなのしか見つからなかったけど勘弁して)
http://www.nudecelebritypics.com/celebs/AniceeAlvina/anicee1.htm
638吾輩は名無しである:04/06/21 12:45
>>635
高円寺の古本屋で100円でした。
本よりも実際の映画を見たいのですが。
そっちのほうが困難かな。
639吾輩は名無しである:04/06/22 14:05
『不滅の女』の映画版に接する機会はさすがにな…。
『危険な戯れ』と『囚われの美女』なら、地下鉄早稲田駅そばの、「名画座」というビデオ屋においてあるが。
640吾輩は名無しである:04/06/22 14:06
こんなのもあったみたいだな。
http://members6.tsukaeru.net/sammy/cinevivant/history1.html
641吾輩は名無しである:04/06/22 20:41
今日、ビュトールの『文学の可能性』かったよ。
1500円だった。
642635:04/06/22 22:49
>>638
マジ・・・なわけないか。。。
>>639
それはマジ?
>>641
それはたまに見かける。

で、サロートって3冊くらい読んだけどおらはダメだったよ。
643639:04/06/22 23:23
言っとくけど、レンタルですよ。販売じゃなく。

サロートは後期の方が面白い気がする。鬼気迫る感じで。
もっとも、『あの彼らの声が…』は読めてないんだどね。手に入らないから。
644ぬうぼ:04/07/01 23:10
アランの『覗くひと』読んだけどこれはちょっとつまんなかったんだが。
ミステリータッチ風なわりには緊迫感に欠けるし、
これならクリスティでも読んでたほうがよっぽどいい。
645吾輩は名無しである:04/07/02 00:02
ロブ=グリエに緊迫感を求めるのがそもそも間違ってる。

おまえみたいなやつはクリスティでも読んでろ。
646ぬうぼ:04/07/02 00:24
>>645
>ロブ=グリエに緊迫感を求めるのがそもそも間違ってる.
というのはロブ=グリエの意見なんですかね?
『覗くひと』に比べ『嫉妬』なんかは緊迫感があると思うよ。
>おまえみたいなやつ
というのは具体的にどんな人間を指すのですかね?
647吾輩は名無しである:04/07/02 02:18
中央公論の世界の文学、サルトルとビュトールの巻、買いました。
100円。
やっと「時間割」が読めます。
というか、さっそく、80ページほど読んだのですがいいですね。
けっこう長い本なので、まだずいぶん楽しめそうです。
648吾輩は名無しである:04/07/02 02:50
リカルドゥの本が見つからないので、
他の評論読もうと思うんだけど、
バルトの『零度のエクリチュール』に
ヌーボー論がはいっているよね。
あれ読んだ人いる?
どんな感じですか?
649吾輩は名無しである:04/07/02 03:37
>>646
というか、「緊迫感」てどういう意味ですか?
あいまいで、分りにくいですね。
まあ、どういう意味か分かりませんが、その「緊迫感」がたとえなかったとしても、
他の楽しみ方があるんじゃないですか?

「これならクリスティでも読んでたほうがよっぽどいい」という言い方も、ロブ=グリエを好きなひとに
とって気に障ると思いますし。ロブ=グリエの小説はミステリー風でも、普通のミステリーと違うのが
魅力のひとつなのですから。


650吾輩は名無しである:04/07/02 14:33
クリスティが出てくるのは、単に、
『アクロイド殺し』とロブ=グリエの『覗く人』が、
語りによる事件の隠蔽として、よく対比されるからじゃないかな。
651吾輩は名無しである:04/07/02 14:38
シモンの小品『ベレニスの髪』(松浦寿輝訳)を読んだ。
うーむ、確かに悪くないが、どうも言語ゲーム的な作品は翻訳だと辛いな。
(『ファルサロスの戦い』のときもそう思った)
『フランドルへの道』や『アカシア』みたいな「血と大地」について書いた作品や、
『盲たるオリオン』のような芸術と現実の境界を闊歩するような作品のほうが俺は好きだな。
652ぬうぼ:04/07/02 19:57
>>649
『覗くひと』を読んだんでしょうか?
どうですか? 楽しめましたか? わたしは面白くなかった。
何もロブ=グリエがつまらないと言ってるわけではなく、
『覗くひと』について正直な感想を言っているのですよ。
もちろん「普通のミステリーと違う」「他の楽しみ方」はあるでしょう。
『嫉妬』や『迷路のなかで』はそれに成功してるところはあると思う。
しかし、『覗くひと』からミステリー的要素を剥ぎ取ると
何が残るのだろうという大きな疑問を持ったわけで、
それを簡単に「つまらない」と書いたわけです。

クリスティの名前を出したのは650さんの言うとおりで、
ミステリー的構成だけならばクリスティにはかなわない。

まあ、わたしの読み方が悪い可能性もある。
『覗くひと』について「ここが面白いんだよ」というのがもしあれば
どなたでもいいので教えて欲しいです。
653吾輩は名無しである:04/07/02 23:11
ぬうぼの言うミステリ的な要素というのがよくわからない。
わかりやすい事件として出てくる、「強姦殺人を隠蔽しようとする場面」のことを言っているのか、
それとも、至るところに登場する「8」の字の記号などの細かなガジェット、つまり「個の視点から世界を切り取ることが不可能になった時代に、世界を認識しようとすると、個人のなかの記号的な要素に還元されてしまう」ことを指しているのか。

ちなみに俺は『覗くひと』好きだよ。
『迷路のなかで』や『嫉妬』、『去年マリエンバートで』みたいな、言葉だけで世界を構築してしまっている作品よりも、どこか風通しがよく思えるから。
サルトル『嘔吐』のような、ある種のスケッチ小説として読んでいるとでも言えばわかりやすいかな。
ぬうぼはロブ=グリエの処女作『しい逆者』(漢字出ないごめん)を図書館で探して読んでみるといいよ。
654吾輩は名無しである:04/07/02 23:13
あとノワール風ミステリ的な要素がお好きなら、『消しゴム』と『反復』がおすすめ。
655吾輩は名無しである:04/07/02 23:32
>シモンの小品『ベレニスの髪』(松浦寿輝訳)を読んだ。

何に載っているものでしょうか?
656吾輩は名無しである:04/07/03 00:08
「新潮」の1988年4月号。大学の雑誌バックナンバー書庫で見つけた。
657ぬうぼ:04/07/03 00:47
>>853
ミステリ的要素というのは『覗くひと』全体を包んでる。
ジャクリーヌとかいうある女性の死体発見をテクストはめぐってるから。
時計の行商人である主人公マチアスの、彼の生地(とされる)離島での行動が筋で
こういう閉鎖的空間で物語が展開していくのは常套手段なんだろうけど、
マチアスは与えられた時間と売るべき時計の数の計算に強迫観念的に執着し、
それがいかにもアリバイ工作の布石のように描かれているわけで、
フラッシュバック的手法でマチアスと事件との関連がほのめかされる。
散りばめられた印=シーニュというのもミステリではよく使われる。

ロブ=グリエの病的なまでに緻密で幾何学的な描写が
その果てに覚醒した幻想性みたいな「テクストの快楽」を生むとすれば
『嫉妬』などではそれがかなり味わえると思うんだよね。
しかし『覗くひと』ではそれがうまく機能してないんじゃないかな?
658ぬうぼ:04/07/03 00:52
(つづき)
弑逆者は持っているんだけど、
『覗くひと』を読んでそれ以前の作品に対する興味がそがれてしまった。

あと、
『迷路のなかで』や『嫉妬』が「言葉だけで世界を構築してしまっている」
ってのがいまひとつわからない。
『覗くひと』が「サルトル『嘔吐』のような、ある種のスケッチ小説として」
味わえるってのもピンとこない。

というのも、
緻密で幾何学的なスケッチ描写ならば
『覗くひと』より『嫉妬』のほうが濃厚だと思うけど。
659653:04/07/03 01:45
>『迷路のなかで』や『嫉妬』が「言葉だけで世界を構築してしまっている」
ってのがいまひとつわからない。
『覗くひと』が「サルトル『嘔吐』のような、ある種のスケッチ小説として」
味わえるってのもピンとこない。

話をわかりやすくするために、『弑逆者』の解説を引用しよう。
「軍港ブレストの停泊地を真下に見下ろす岡の上にあったロブ=グリエは、幼児から海に親しんだことはいうまでもないが、戦時中、ドイツ軍が港を占領したため、彼の家をはじめとしてブルターニュ一帯の海岸への接近を禁止された。
海とのこの肉体的、「臍の緒」的交流の切断が、少年ロブ=グリエの内に海のイメージを固着させ、「表面の見かけの穏やかさの下や、打ち寄せては白い花火となってはじける嬉々とした荒波の乱舞の下の深みで、うねり渦巻く闇のなかの幻影」へと次第に変容させていったという。
さらにまた、その頃出会ったワグナーとドビュッシーの
「けっして一息つくための、きちんと落ち着いた和音の休息に出会わない漠とした和音の無限の継起」
からなる音楽が触媒の働きをし、『ペレアス』や『トリスタン』を聞くたびに、
「魅惑的で恐ろしい大波の動きに突き上げられ、やがて否応なしにとろりとした、未知の、動いてやまない世界、同時的に死と欲望の曰く言いがたい相貌を帯びた世界のただなかに吸い込まれるのを感じずにはいられなかった」
長い引用で申し訳ないが、ここに書かれたような、ある種切実な「海」に象徴される、個から断絶された無限性のようなイメージを希求する姿勢は、『弑逆者』を読んでいると随所に登場する。
その意味で『弑逆者』は私小説的な作品であり、主人公は『嘔吐』のロカンタンと立ち位置が似ている。
しかしながら次に書かれた『消しゴム』では、おそらくリーダビリティを上げるために、ロブ=グリエの姿勢は、ノワール風の枠組みに押し込められる。

660653:04/07/03 01:57
『消しゴム』を書いたあと、ロブ=グリエは再度、『弑逆者』の書き直しに着手しようとしたようだが、
すでに彼の頭は『覗くひと』の構想でいっぱいになっていたらしい。
これは、実存主義小説の枠組みを借りた『弑逆者』をリライトするよりも、『弑逆者』のモチーフを生かした形で、ミステリ風の形式の良い点を利用しようと考えたためなのではないかと、俺は勝手に思っている。
そのため、ミステリでありながら、あえて『消しゴム』で用いたようなエンターテインメント的な枠組みを取り外したのではなかろうか。
いわば『覗くひと』は、実存主義的私小説とミステリを組み合わせて生まれたわけで、その点、ミステリとしては不完全な面が多いかもしれないが、
ある種ロブ=グリエの「ナマの声」が楽しめるようになっていると思う。そこが魅力だというわけさ。
「自転車」とか「美少女」みたいな、『覗くひと』を皮切りとして、以降のロブ=グリエ作品にやたらと登場するようになったガジェットが多いことからも、それはうかがえる。
これが『嫉妬』になってしまうと、実験精神のみが一人歩きしてしまった感じでねぇ。
『去年マリエンバートデ』や『迷路のなかで』は、『弑逆者』と同質なものを感じるのだが。
661ぬうぼ:04/07/04 10:48
>>859>>860
なるほど。『覗くひと』を評価する人もいるんだなあ。
653さんの意見をまとめると

 『弑逆者』につながる「実存主義的私小説」としての面白さがあり、
 ある種ロブ=グリエの「ナマの声」が楽しめる。

ということですね。

『覗くひと』『嫉妬』『迷路のなかで』の3作と『新しい小説のために』しか読んでないから
作品全体の中での個々の作品の位置付け、となるとお手上げなんだけど。

個人的意見に固執するわけじゃないけどもう少し自分の考えを述べてみようかな。
余談だけど、『覗くひと』を読んでて想起したのはロカンタンよりもムルソーだった。
662ぬうぼ:04/07/04 10:49
(つづき)
ヌーヴォーロマンのスポークスマンとして『新しい小説のために』を書き、
最もヌーヴォーロマン的作家だといえるロブ=グリエの中でも、
『嫉妬』が『覗くひと』よりもヌーヴォーロマン的な作品だといえるとすれば、
『嫉妬』を評価せずに『覗くひと』を評価することは、
伝統的文学観に抗った「ヌーヴォーロマン性」を低く見積もることになると思う。

653さんも『覗くひと』には「ミステリとしては不完全な面」があることを認めているけど、
スリルとサスペンス、プロットの緊密な構成に物足りなさが残る。

一方、「実存主義的私小説」としての面白さはどうかというと
『嘔吐』や『異邦人』に比べると劣ってみえる。

『嫉妬』では、登場人物の内面心理の描写を徹底的に排し、
徹底したドライで幾何学的な事物描写に終始したことで、
かえって「ないもの」として「嫉妬の感情」や「不在の〈わたし〉」を表現した。
『覗くひと』にはそうした「ヌーヴォーロマン性」の徹底さにも欠ける。
663ぬうぼ:04/07/04 10:51
つまり、『覗くひと』は中途半端な作品に映ったんですよ。
まとめていうと、
1)ミステリ的構成の中途半端さ
2)実存主義的内容の中途半端さ
3)ヌーヴォーロマン的実験性の中途半端さ
664吾輩は名無しである:04/07/05 18:32
>>648
バルト『零度のエクリチュール』は有無をいわさぬ必読書でしょう。
『エッセ・クリティック』にも2篇ほどヌーヴォー・ロマン論があって、
ロブ=グリエとビュトールを比較して論じてたりしてます。
665吾輩は名無しである:04/07/06 07:27
何人か触れてる人がいますが、
早稲田文学かったことある人いますか?
早稲田文学のヌーヴォーロマン特集号を
注文しようと思うのですが、
郵便為替で払うのって、
手数料とかかかるんですか(すいません。こんなこときいて)?

雑誌代が700いくらというのは適正価格だと思うのですが、
送料が300円かかるし、
さらに振り込みにも金がかかるかどうかしりたいです。
どなたか知ってる人いたら教えてください。
666吾輩は名無しである:04/07/06 12:13
>>665
>早稲田文学のヌーヴォーロマン特集号
あ、それもう売り切れだよ
667吾輩は名無しである:04/07/06 12:41
2つあるんです。
1つはまだ在庫ありなのでそっちを買おうと思うのですが。
668吾輩は名無しである:04/07/06 12:45
ヌーヴォーロマンの作家で
メタフィクションみたいなことをやってる人って誰かいる?
669吾輩は名無しである:04/07/06 13:14
ヌーヴォーロマンの本質って一体どういうことなんだ?
670吾輩は名無しである:04/07/06 14:27
>669
小説の「型」破り?
671653:04/07/06 17:41
>>ぬうぼ

なるほど、よくわかりました。皮肉じゃなく、面白いです。
それではぬうぼは『反復』みたいな作品についてはどう思いますか?

>>665

郵便振替は手数料取られるよ、普通。
まあたいした額じゃないけど。
672吾輩は名無しである:04/07/06 18:33
ロブ=グリエの「実存主義的内容」なんてどうでもいい。
そんなのはロブ=グリエの小説の面白さとは関係ないと思うが。

『嫉妬』を基準にしてロブ=グリエを考えることに問題があるんじゃないか?
もっと他の作品も読んでから、文句言うなら言えばいいのでは?
673吾輩は名無しである:04/07/06 22:25
>>669

残念ながら、その質問に「これが本質だ!」と答えるのは、もっとも反ヌーヴォーロマン的な行為だ。
だから多少時間がかかっても、図書館で借りるなどして現物にあたってくれ。
これは茶化しているわけでもなんでもなくて、簡単に表象しちゃったり答えを導き出したりする行為にヌーヴォーロマンは抵抗してきたからなんだ。

>>672

最近のインタビューでは「わたしは自分のことしか小説に書いてこなかった」と言っているので、
必ずしもどうでもいいわけではないんじゃないか?
674ぬうぼ:04/07/07 00:53
>653さん(>>671
与太話に付き合ってもらったみたいでどうもです。
自分の意見をまとめるのに夢中なあまり忘れてましたが、
>>659>>660でサジェストしてもらった部分(作品間の背景)は、
『弑逆者』解説を読んで「なるほど」と思いましたよ。
それから、上のほうでレスアンカーを間違えてまして御容赦を。

『反復』ですが、>>661に書いた通りまだ数作品しか読んでないので…
ロブ=グリエがどこに向かったのかは興味があるので
いずれ読んでみたいとは思っているんですが、
その前に『ニューヨーク』か『幻影都市』を読もうかと。

一時的に付けたダサイ仮HNは今日で消します。
675吾輩は名無しである:04/07/07 01:07
>>669
>ヌーヴォーロマンの本質
まず、ロブ=グリエ『新しい小説のために』を読まないことにはね。
ヌーヴォーロマンとひと括りにいっても、
ロブ=グリエ、ビュトール、シモン、サロートといるわけだし、
これらの作家にいくつかの共通点があるにしても、
その「本質」となると作家ごとに差異も現れるわけで、
バルトなんかもロブ=グリエとビュトールの差異を強調してる。
ただ、やはり最もヌーヴォーロマン的な作家はロブ=グリエだろう。
シュルレアリスムでブルトンが占めていた位置に
ヌーヴォーロマンではロブ=グリエがいると言ってもいい。
676吾輩は名無しである:04/07/07 02:23
作家が自分のことしか書いてこなかったと思うのは当然だろう。フローベールなどを挙げる
までもなく、大抵の作家はそう思っているのでは? しかし、その「作家性」(とりあえず
この言葉を使うが)が作品の魅力を形作るとも思えない。幼年時代に海に親しんだとか海岸
への接近を禁止されたとかの伝記的事実が小説に描かれているか否かという「私小説的」な
部分が作品の面白さと関係あるだろうか?確かに、ロブ=グリエの経験が小説のなかに登場
するのは事実だが、そのような要素が少ないからといって面白くないとは言えないと思う。

あと、ロブ=グリエの「ナマの声」というのも重要なのだろうか? そもそも彼の小説では
「ナマの声」といったものが脱臼させられていると思う。あることが小説のなかで言われて
もすぐそれと矛盾するようなことが言われて否定され、さらにそれもまた否定されていくと
いったように。彼の小説には謎がいっぱいあるが結局完全に解明されることもなく順送りに
されていく。

彼は自伝のような三部作も書いているが、それも他の小説と全く同じだと彼は言っているし、
自伝的事実も小説のなかでは他のフィクショナルな要素と同様に扱われ、特権化されることもない。
677676:04/07/07 02:28
謎は解明されないわけだから、ミステリーのようであってもミステリーでないし、
このような彼の小説にとって、ミステリーの結構というものが適しているので、それを
用いているといった感じだと思う。だから、ミステリー風でもミステリーの脱構築に
なっている。
678676:04/07/07 02:36
といくら言っても始まらないので、『覗くひと』『嫉妬』『迷路のなかで』以外の小説を
読んでくれ。それをしないで、『嫉妬』がこうだから『覗くひと』がどうだとか、ロブ=グリエ
がどうだとか言ってもしょうがない。
679669:04/07/07 11:04
最近このスレ盛り上がってるね。

>>673
>>675
サンクス。仰せの通り。とりあえず図書館に行くよ。

>>676-678
>>676は653氏への、>>678はぬうぼ氏へのレスだと思うが、レスアンカーをつけずに流してるから話がこんがらがってる。
680653:04/07/07 11:53
>>676

いまいち話が噛みあってない気がする。
自分に関して言えば、邦訳されたロブ=グリエの小説は、それこそマイナーな『囚われの美女』なんかも含めて、すべて目を通している。
そのうえでロブ=グリエの「ナマの声」について触れたのは、たとえばフローヴェールが「ボヴァリー夫人は私だ」言ったことに反応し、『ボヴァリー夫人』の作中にフローヴェールの「ナマの声」が隠されていないかあら捜しをする、というような行為とは微妙に異なってくる。
681653:04/07/07 12:23
一回書いて消えちまったので簡単に書く。
つまり、特定の観点(たとえば<私>のような)を意識すれば、ロブ=グリエの攪乱的な小説世界が、より楽しめるのではないかと思ったのね。
682653:04/07/07 12:28
参考までに、『早稲田文学』の対談。

J.-J.B.「それでも君は、『ジン』の副題[ずれた補石のあいだの赤い穴]のずれた穂席を親指太郎よろしくあちこちにばらまいている。
    この小説の中にはキルケゴール的な意味での反復、先行する小説の、そればかりか『ロマネスク』の諸要素−コラントという名が何度も見出されるのだから−の反復が少なからず見受けられる。
    そういった要素を見つけることは、理解の助けとなるんだ」
A.R-.G.「助けとなるか、でなければ妨げになるんじゃないかな?」
683676:04/07/07 14:24
ちょっと面倒だったので、レスアンカーをつけなかった。まあ読めばわかると思ったので。だいたい>>679の言っている通り。
結局、「ぬうぼ」とかいうひとと653が納得しあったようなので、二人に対して書いたということもある。
もっとロブ=グリエの小説を読んだらと言ったのは、653じゃなくてぬうぼに対してね。

>>特定の観点(たとえば<私>のような)を意識すれば、ロブ=グリエの攪乱的な小説世界が、より楽しめるのではないかと思ったのね。

簡単に書かれすぎてよく意味が分からないのだが。これと「実存主義的内容」ないし「ナマの声」とはどう関係あるの?
「微妙に異なってくる」とはどういうこと?

あと>>682の対談はどう参考にすればいいの? ぼくもその対談は読んでますが。

とりあえず、もう少し説明してください。
684653:04/07/08 13:24
ごめん。消えてしまったし急いでいたのですごく不親切な書き方になってしまった。
つづき。
「微妙に異なってくる」とはどういうことかということをもちっと詳しく説明しよう。乱文すまん。

『弑逆者』の解説によれば、ロブ=グリエはインタビューでこういうことを言っている。
「私はいまだかつて自分のことしか語ったことがない。内側から語ったので、ほとんど気づかれなかったのだ」
『新しい小説のために』に収録されているような(本人の言葉を借りれば)「テロリズム的」なエッセイ群によって、テクストに<私>の感情を織り交ぜるような行為を徹底的に批判してきたロブ=グリエがこんなことを言うというのは、
たとえばフローヴェールの言葉を読んで「作家が自分のことしか書いてこなかったと思うのは当然」と感じるのとはまた違ってくる。
言ってしまえば、(<私>という側面にスポットを当てるとすれば)「<私>がいない小説」でありながら、「<私>のことしか書いていない小説」であるという両義性、このことを意識することがロブ=グリエを楽しむポイントではなかろうか。
だから<私>という観点からロブ=グリエ小説を読もうとする試みも無駄ではないと思うのだよ。
もちろん先に記したような台詞は、ヌーヴォーロマンの理論化を進めていったリカルドゥー一派に対する反発の結果生まれてきたものだと思うのだが(リカルドゥーに対するコメントは昔の「ユリイカ」に載っていたような…)。
『早稲田文学』の引用は、ロブ=グリエの言葉を通してそういう彼のある意味アンヴィバレントな姿勢を伝えたかったのです。
685吾輩は名無しである:04/07/08 13:26
シモンの『ル・パラス』を読んだが、これって結局オーウェルは出てこないの?
私の読み方が間違ってただけ?
『ファルサロスの戦い』には出てきたよね。
686676:04/07/08 14:31
>>684
それなら分かる気はする。ぼくが「作家が自分のことしか書いてこなかったと思うのは当然」と言ったのは
そういう広い意味での「私」のことね。フローベールの名前を出したのもそういう意味でね。フローベールだって
単純に自分のことを書いていたわけではないし、それを踏まえたうえで「ボヴァリー夫人は私だ」と言ったと
思う。まあ研究者じゃないしぼくの感想でしかないんだけど。

ぼくが一番引っかかったのは言葉の問題ですね。「実存主義的内容」とか「ナマの声」とかね。ロブ=グリエの
「私」について語るにしても、あなたが使った言葉を用いれば、)「<私>がいない小説でありながら」という
前提の部分が重要だと思う。ただ即自的な「私」ではなく、いったん「否定」された上での「私」。その場合、
「実存主義」とか「ナマ」という言葉は不適切に思えた。

と言ったうえで、ぼくはあまりその「私」にも興味がないんだよね。こうなると個人の趣味の問題になってしまうけど。
ぼくがロブ=グリエの小説を読んでいて楽しいと思うところは、ある種の自由の感覚、つまりいわゆる「バルザック的
小説」、伝統的な小説が前提としていることを平気で破ってしまうことであり、小説内での様々な反復の変奏であり、
語る行為(raconter)における大胆さであるわけです。

さらに、ミステリー性の問題に戻って言えば、ロブ=グリエは謎を提示しそれの解決へのサスペンスとして作品を構成することは
ない。蓮実氏が有名な「饒舌なスフィンクス」という言葉で述べているように、謎をだしてもすぐに自分でその問いに答え
てしまう。「作品に関しては真実とか虚言とかはないわけで、答えをさがすということじたいが意味を失ってくる。」
(ロブ=グリエ) 彼はミステリーの構造を逆手にとっているわけだから、「ミステリ的構成の中途半端さ」という批判は当たら
ないような気がするんだよね。
687653:04/07/08 20:18
なるほど。あまり後を引いてもしょうがないし言い訳がましい気もするが、もうちょっと書く。
言葉の問題ねぇ…。
「実存主義的」という言葉を使ったのは、あくまで、文学的な教養があると思われる他者(あの場合はぬうぼ)に手っ取り早くイメージを伝達するための、いわば必要悪だったのですよ。
本来ならばロブ=グリエの作品について語ろうとするならば、徹底的にクローズリーディングをして彼の「仕掛け」の構図を解明しようとするか、
さもなければ、それこそ『スナップ・ショット』や『囚われの美女』を模したような文章を書き、「作品」を提示することで「説明」するのが理想なのだろう。

しかし、『弑逆者』に関して言えば、それでもカッコ付き「実存主義」との関連で語っても問題ないと思う。
なぜならロブ=グリエ自身が(出典は忘れたけれど)この作品を「サルトル的なところもある」と評していたし、作中には明らかにカミュの『シシュポス』を意識したと思われる部分も散見するから。
冒頭にキルケゴールが引用されていることから、サルトル・カミュ的な「実存主義」以前の、ヘーゲル的な全体性に抗する意味での「実存主義」に関するものと言えるかもしれない。
(もちろん、この引用についてもロブ=グリエは意識している)
まあこういう議論をしてしまうことというのが、すでに彼の策にはまっていることになるんだろうけど。
もっと気軽に、戯れを楽しもうや。

というわけでミステリ性についてはどうなのだろう。広く考えればメタな構造や語りを崩していくミステリって多そうだから、そのなかである程度の価値判断は行えるんじゃないか。
俺はさほど詳しくないので、誰か詳しい人は教えてください。
ちなみに俺は『消しゴム』はミステリとして出来がいいと思ってます。
(たとえば日本の新本格ってどうなの?
688ピエロ(元ぬうぼ):04/07/08 23:05
非常に興味深いレスが続いているので割り込むのもなんですがひと言。

>676さん
ぬうぼであるわたしと653さんとの間での対話の余白では
わたしの理解が正しければ以下のような言外のやりとりがあったのでしょう。
653さんは「ぬうぼと名乗るこいつはロブ=グリエにケチをつけにきた厨房か?」
と最初は思われたのではないでしょうか。
しかし、「ちょっとどんな野郎かテストしてやろう」というふところの深さがあった。
それでレスをいくつか交わす中で、「多少は読んでるみたいだな」と思い、
「ははあ、こいつはレスをもらいたいがためにちょっと挑発的に始めたんだな」
ということにも気づかれた。私の意見に「面白い」と言ってくれたのですが、
これは653さんが本当に面白いと思ったわけでも、
ぬうぼであるわたしの意見を認めたわけでもなく、
「多少は読んでるようだから認めてやるよ」というサインだったわけです。

わたしもまた、653さんとは意見を異にするけれど、
ふところの深い対話の姿勢といくつかの示唆を受けたことに対して
他者である653さんにお礼を言ったわけです。
689ピエロ(元ぬうぼ):04/07/08 23:07
で、653さんの示唆したところをわたしなりの理解でいうと、
サルトルがアンチロマン(反小説)と名づけ、
モーリアックがアリテラチュール(反文学)と呼んだところの
伝統的な小説にノンをつきつける前衛的で実験的な形式が目に付くにしても、
カメラアイに徹した客観的描写に終始しただけの無味乾燥なものではなく、
見掛けよりもはるかに「主体=<私>」があるんだよ、という示唆であり、
形式だけではないその内容というのが、たとえネガ=不在という形であっても、
ロブ=グリエの初期作品から眺めるとわかりやすいよ、という示唆でした。
690ピエロ:04/07/08 23:09
ロブ=グリエにおけるミステリという枠組みについてですが、
芥川の「藪の中」や中井英夫『虚無への供物』を
もしロブ=グリエが読んだらどんな反応を示すだろうか、
という興味はありますね。
691653:04/07/10 11:25
>>ピエロさん

フォローありがとうございます。
しかし自分はそんなに偉そうに思ってはいませんでしたよ。
「面白い」と言ったのは、ピエロさんがあげられた
1)ミステリ的構成の中途半端さ
2)実存主義的内容の中途半端さ
3)ヌーヴォーロマン的実験性の中途半端さ
が、自分にとっては逆に「間口の広さ」として機能しているように思われたからです。
それと『弑逆者』を薦めたりそれ以降のロブ=グリエ作品の流れを示したのは、
ネガ=不在でありながら、その不在を執拗に記述する情念の源がどこから来るのか、
それとなくほのめかされているように思えるからです。
たとえば先述した「海」に関するものはその一例ですが、たとえば映画版の『囚われの美女』なんかだと、
マグリットの絵に書かれているような「海」の風景が、ロブ=グリエ作品に特有のサディスティックな扱いを受ける「女」へと変貌する過程が描かれており、
彼のなかのある種の原初的モチーフが繰り返し、わりとわかりやすい形で変奏されているのが窺えたりするので、
その意味で「ほのめかし」を押さえておくのは面白いよ、と言いたかったわけです。
なんだかあんまり答えになってないような。
692653:04/07/10 11:27
あとはミステリか。
自分としては奥泉光の『葦と百合』、『バナールな現象』を読ませてみたい。
奥泉作品は仏語訳も出ているらしいし、ぴったり。
693吾輩は名無しである:04/07/10 12:53
ヌーボー・ロマンな作家になろうと思うのですが。
どうしたらいいですか?
694名無しさん@そうだ選挙に行こう:04/07/11 11:48
釣りか? 
まあいいや。お答えしよう。茨の道だぜよ。

@19世紀小説のなんたるかを知るため、バルザック全集を読む。ドストエフスキー全集でも可。
A20世紀小説、とりわけジョイスの『ユリシーズ』を読みこむ。ジョイスが肌に合わない場合、プルースト・カフカ・ブロッホ・ベケット・ブランショ・フォークナーでも代替可。
Bそのうえで「ヌーヴォーロマン」と呼ばれる作家の作品を読み込む。ロブ=グリエ、シモン、サロート、ビュトール、パンジェ、オリエが代表格。彼らはそれぞれ個性が強いので、全体を概観するよりも一人の作家を初期作品から時系列を追って読み込むほうがいいかもしれない。
なるべく原書で読み、彼らの技法のなんたるかを理解する。書き始めるのはここから。パクリにならないように、彼らの至らない部分(そんなものがあるかはわからんが)を、自分なりに編み出した技術で補完するのがポイント。
C創作と並行してバルトやリカルドゥーなどの批評も読み、ヌーヴォー・ロマン作品がどう読まれ、受容されてきたのかを見極める。
Dゴダール・ロブ=グリエの映画は見ておく。シナリオにも目を通しておくが吉。余裕があればカンディンスキー・ラウシェンバーグなどの現代美術もチェックしておく。
Eもし日本語で作品を書いているのならば、金井美恵子や後藤明生、横田創などを参考にし、作品を日本の風土に合うように調整する。
もちろん批評の事情も考慮する。蓮実とか。鈴木教授の『続ヌーヴォーロマン周遊』では、笙野頼子などもヌーヴォーの後継者として位置付けられていたので、そのあたりのマジックリアリズム風の作品を観てみるのもいいかもしれない。

がんばってくれ。
695名無しさん@そうだ選挙に行こう:04/07/11 20:15
>>964
それだと、ものすごくツマラン作家になりそうだぞ。

関係ないが金井美恵子や横田創ってフランス語できなさそうだな。
おれはもちろんできない、がロブ=グリエ好きとか言ってしまっている。
恥ずかしいです。
696694:04/07/12 12:21
うーん、じゃあどんなのがいいかな?
みんなでヌーヴォー要請カリキュラムを考えようぜ。
ほかにはデリダの『葉書』とかを読ませるとか。
697吾輩は名無しである:04/07/12 12:32
>>694
そら、研究者入門コースでないかい?

創作は内的衝動が源だから、>693の問いがおかしい。
自分の書き方と文体は生理的なもので、
その結果として出てきた作品が
ヌーボーロマンと呼ばれようが、
ぬるぼロマンと言われようが、関係ないんだ、作者には。
698吾輩は名無しである:04/07/12 15:06
何かのマニュアル通りに段階を踏んでいけばなれるというわけではないのが作家だと思う。それは
「ヌーヴォーロマンな」作家だけに限らない。

でも、だからといって「内的衝動」だけというわけでもないと思う。あくまでも「読んだから書く」
のだと思うし、>>694の挙げてる本は読まないより読んだ方がずっと良いだろう。

要するに、いろいろ本を読んだから作家になれるというわけではないが、読まなくてもなれるという
わけでもない。

まあ当たり前のことなんだけど、最近はろくに本も読まずに作家になろうというひとも多いからね。
そう考えると、>>694のか「カリキュラム」は悪くないと思う。
699吾輩は名無しである:04/07/12 17:49
そもそもヌーヴォー・ロマンの作家達自身は、
割と自由な感じというか、ガチガチにアカデミックお勉強って感じでもないような。
700吾輩は名無しである:04/07/12 18:25
そりゃあ、ヌーヴォーロマンがアカデミックだと思ってるひとはいないでしょ。
701吾輩は名無しである:04/07/12 18:40
ヌーヴォーロマンの作家は読書家だと思うよ。「普通」の作家よりも。
シモンはバルザックの全集読んでから書き始めたし、ロブ=グリエは『ボヴァリー夫人』暗唱できるみたいだし。
なかでもビュトールの読書量はすごそう。
702吾輩は名無しである:04/07/13 07:47
age
703693:04/07/13 12:34
694さんありがとうございます。
694さんのリストにはありませんが、
イーグルトンの「文学とは何か」がかなり参考になりそうなのですが。
これはヌーボーといえるのでしょうか?
あと、どうしても日本の作家にこれはと思える人がいないのは、
どうしたらいいでしょう?

704694:04/07/14 22:53
>イーグルトンの「文学とは何か」

うん、これはもちろん参考になると思うよ。
ついでに『美のイデオロギー』も参考にしておこう。
しかしイーグルトンの著作は概説的な側面が大きいので、は直接的にはヌーヴォーとは言えないんじゃないか。
加えて言えば、ヌーヴォーロマンの技法的な側面は理論では汲み取れない部分も多いので、
実際に(翻訳でもかまわないから)じっくりと作品にあたってみるのが吉だと思う。
手っ取り早く書きたいなら、サルトル・カミュを押さえてすぐヌーヴォーに行こう。

日本の作家? 気にするな。
705吾輩は名無しである:04/07/22 22:21
シモンの
『フランドルへの道』と『アカシア』が
ほしいんだけど見つからない。

ネットじゃなくて手にとってから買いたいんだけど
それは無理かな?

この2さつは最後の版が
95年ころだから
見つかってもおかしくないと思うんだけど。
706吾輩は名無しである:04/07/22 22:35
あってもファルサロスだろ。
707吾輩は名無しである:04/07/22 22:45
ファルサロスは
新刊本でまだいきてるから
先月買ったんだよ。

歴史もかえたし。

ただ、フラとアカが買えないでいる。
708吾輩は名無しである:04/08/01 03:27
ロクス・ソルス 
(平凡社ライブラリー)

レイモン・ルーセル=著
岡谷公二=訳

未刊  HL判  392頁  2004.08
ISBN4-582-76511-4 C0398 NDC分類番号 950


ブルトンが熱讃し、レリスが愛し、フーコーがその謎に魅せられた、言葉の錬金術師ルーセルの代表作。言葉と想像力だけで創られた瞠目の奇想イメージの数々。待望の改訳。解説=青柳いづみこ
http://www.heibonsha.co.jp/catalogue/exec/browse.cgi?code=76_511
709吾輩は名無しである:04/08/24 20:45
サロート『見知らぬ男の肖像』購入記念あげ。
ついでに、『生と死の間』もかっちゃったぞ。
710吾輩は名無しである:04/08/25 01:03
フランドルへの道  クロード・シモン作/平岡篤頼訳
白水社・09月下旬・2,940円・ISBN:4560047898
はてしなく降りつづく戦場の雨、ずぶぬれにもつれあった情事。豊潤な言葉の
フィールドに疾駆する「新しい小説」の記念碑。
711吾輩は名無しである:04/08/25 13:54
>>710

え? 再版されるということ? それだったらものすごくうれしんだけど。
712711:04/08/25 14:24
それでちょっと調べてみたら

第3回 復刊リスト
■ウィリアム・フォークナー『サートリス』
■クロード・シモン『フランドルへの道』
■モーリス・ブランショ『最後の人/期待 忘却』
■サミュエル・ベケット『初恋/メルシエとカミエ』
■モニック・ウィティッグ『子供の領分』
■イヴ・ベルジェ『南』

が復刊されるんだね。ブランショも復刊してくれるとは有り難い。
白水社GJ!
713吾輩は名無しである:04/08/25 18:20
『子供の領分』復刊されるのかあ。
復刊もいいけど(ry
714吾輩は名無しである:04/08/25 18:57
うおーーーーーーーーーーーーーーー
白水社さいこうだーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

シモンと、あと1冊くらい買います。
715714:04/08/26 19:01
書き込んでから、1日たったけど・・・
んっ? 俺だけか、喜んでるの?

『フランドル』、みんなもってるか、
あるいは、図書館で借りて読んじゃったのかな?

俺はめちゃくちゃ嬉しいんだよなーーー。
いやー、たのしみだなあ。
716吾輩は名無しである:04/08/26 19:13
フランドル、こないだ安く買ったばかり
>>714
シモン好きな人ならどうにかして入手してるでしょう。
しかし今から『フランドルへの道』を読む快楽が待ち受けている714氏に
かすかな、しかし強い嫉妬を感じてしまうのは私だけでしょうか・・・
少し前に『フランドルへの道』をむさぼるようにして読んだときのあの
めくるめく至福の時間が懐かしい。
718吾輩は名無しである:04/09/19 20:08:47
『フランドル』は今年の春に4000円出して買った。。。鬱
719ベトナムに「へえ」を:04/09/19 21:47:10
日本人でロブ=グリエに最初に会ったのは、平岡篤頼でも蓮實重彦でもなく、たぶん小田実。
小田がフルブライト留学からの帰りに、パリでロブ=グリエに会った様子が『何でもみてやろう』(講談社文庫)に書かれている。
小田のカタコトのフランス語とロブ=グリエのカタコトの英語でなされる翻訳原稿料をめぐるセコいやりとりが実に涙ぐましい。
へえ、へえ、へえ、へえ、へえ、へえ、へえ、へえ、へえ…
720吾輩は名無しである:04/09/20 12:45:20
アカシアを1800円、三枚続きの絵を1300円、フランドルを1500円で
同じ古本屋で入手した(時期は3年間にわたる)。
中国地方です
721吾輩は名無しである:04/09/20 19:02:07
期待 忘却、北園克衛のカバーデザインそのまま移植されるといいなぁ。
一見、「ジャコメッティ?」でもあれ、感銘を受けました。好き。
722吾輩は名無しである:04/09/23 19:51:45
JTのCMってヌーヴォーロマン?
723吾輩は名無しである:04/09/24 22:14:57
『フランドル』、何日発売なんだ?
白水社のHPだと、表紙の装丁は見られるようになったけど、
具体的な日にちはまだ出てない。
9月とだけ。

あーーーーー、早く読みたいぞー−−−!!!
724吾輩は名無しである:04/09/24 22:23:18
725吾輩は名無しである:04/10/01 19:47:33
ついに、『フランドルへの道』ゲット!!!!
いいね、白水社は。最高だよ!!!
726吾輩は名無しである:04/10/02 00:51:07
確かに最高
727吾輩は名無しである:04/10/02 02:16:57
勘違いしている奴があまりに多いのでいわせてもらう。フランドルは孤高。突然スマン。
だがもう我慢ならねえ。フランドル、しかも古本を買ってまだ3年の俺だが、いわずには
いられなかった。

ちょっと本を読みに立ち寄った先やファミレスで、よく「フランドルいいっすねえ」などと
いわれる。俺のは古本だし初版だし、別にそうでもないっしょ。でもなんかいわれる頻
度が高い。なんでよ?謎だった。

しかし、この間気付いた。声をかけてくる奴はほぼ100%白水社の本を読んでるんだよ。
フランドルやファルサロスじゃない。その他の白水社な。はまむぎとかモロイとか。
アフリカの印象とか。
ひでえ奴になると海の上のピアニストとか鍵のかかった部屋とか。あえて「その他の白
水社」と呼ばせてもらう。

そいつらの「フランドルいいっすねえ」の中には「白水社読みの仲間ですね」ってニュ
アンスを感じることに気付いたんだよ。冗談じゃねえって。仲間じゃねえよ。
「俺の本の血筋はフロンドルとつながってるんだぜ」みたいなオーラも感じる。つながっ
てねーよ。完璧に気のせいだ。ふざけんな。

フランドルと他を比べてどっちがいいかなんてことはいうつもりはない。フランドルを読
んでる奴はそんなことはいわない。ファルサロスを読んでる奴もそうだろう。三枚綴りの
絵や歴史でも同じだ。草、ル・パレスだってそうだろう。その本が好きで読んでる奴は
他を認めつつも他を羨まない。自分の選択に自信を持ってる。

「その他の白水社」を読んでる奴はそうじゃない。フランドルやファルサロス、そして
白水社の栄光につかりながら「その他」を読んでる。きもち悪い。一番手に負えないの
が「その他」のライ麦畑を読んでる奴らだよ。
ライ麦畑ってだけでフランドルと同列だと思ってる。いや、信じてる。心の底まで信じき
ってる。ありえねえ。同列なわけねえだろ。いっしょにするな。死ね。

誤解のないように言っておくが、ファルサロスには敬意を表してる。ファルサロス読みは
「その他の白水社」読みとは違う。フランドルを羨まない。精神が違う。
728吾輩は名無しである:04/10/02 02:52:23
>>727
何すか、これ? 何かのコピペの改変?

でも、そんなに気が利いてるようにも思えんのだが。
729吾輩は名無しである:04/10/02 07:20:59
ジャン・チボードーの『序曲』(荒木亨訳)とかも再評価してほしいな
シモンばかりだと、ノーベル賞ヨイショスレになるよ
730吾輩は名無しである:04/10/02 10:50:18
731吾輩は名無しである:04/10/02 13:17:25
727=友達なし、自意識過剰なかわいそうなやつ
732吾輩は名無しである:04/10/02 13:48:45
>>729
たまたま『フランドルへの道』が再刊されたからシモンが話題になってるわけで、
ノーベル賞獲ってるからというくだらない理由でシモンの名前が出てくるわけではない。

もっと前のレス見れば他の作家についても話題になってる。
ちゃんと読んでから言えよ。
733吾輩は名無しである:04/10/02 14:37:58
>>732
皮肉が通じない…
734吾輩は名無しである:04/10/02 16:55:44
>>733
はあっ? 皮肉? 皮肉というよりとんちんかんなこと言ってるだけだろw
735吾輩は名無しである:04/10/02 16:59:14
なんでこういう性格悪いゲスしかいないんだろう
736吾輩は名無しである:04/10/02 17:03:04
>>733

そもそも皮肉として成立してないけどな
737吾輩は名無しである:04/10/02 21:40:49
『フランドル』と一緒に復刊された『子供の領分』ってどう?
『フランドル』買ったときに、『子供の領分』の訳者あとがき見てたら、
シモンなどのことばが引用されていて、しかも悪くない評価だった。
また、作風が多少なりともヌーヴォーロマン的なところがあるという風にも
紹介されてたのだが、この作家および『子供の領分』って
どういう風に世の中で評価されているのでしょうか?
作者の情報など、検索してみたがぜんぜんヒットせず、
分かる日といたら何でもいいから教えてください。
お願いします。
738吾輩は名無しである:04/10/02 23:44:35
貧乏学生の身としては、まず2800円という価格に異議を唱えたいのだが。
739吾輩は名無しである:04/10/02 23:47:02
>>738

まあそおいうなよ。ああいう本を出版すること自体ありがたいことだろ?
740吾輩は名無しである:04/10/02 23:49:13
>>739
それもそうですね。
価格以上の価値があることは確かだし。
白水社さん御免なさい。
741738:04/10/03 00:02:49
>>740
あんた、ずいぶん素直だな。すがすがしい青年だよ。
おれは大学卒業して数年だけど、
おそらく結婚するまでは、
人生のうちでも特に金に余裕のある時期だと思う。
だから、白水社の本などは喜んで買ってるよ。
ただ、シモンなんかは欲しくても復刊するまで手に入らなかった。
古本屋になくて、最近になってようやく
『歴史』『三枚続き』『ファルサロス』などを読むことができたよ。
バイトなどすれば買えない値段じゃないから、
余計なお世話かもしれないが、
シモンあたりは買っといたほうがいいと思われ。
742吾輩は名無しである:04/10/11 15:21:58
白水社の新装復刊シリーズって、表紙が頼りないよね。
書棚から出し入れするときに気を使う。

復刊シリーズはどれも所有者にとっては貴重なものになると思うし、価格も
そこそこするのだからもうちょっとしっかりした表紙にして欲しい。
743吾輩は名無しである:04/10/11 20:08:47
ちょっと気になる。
http://www.books-sanseido.co.jp/select/matsuo/matsuo.html?MBR_NO=&SESSION=
アカシアの試訳も気なるけど、シモン論というのも読んでみたいな。
千円てのもお手ごろ値段だしな。どうなんだろ。

>>742
値段の割にはというのはありますね。
744吾輩は名無しである:04/10/11 22:51:01
>>743
上製本でこの値段?
注文すると一桁ちがってるとコワイ
745744:04/10/12 20:06:43
>743
奥さんが亡くなったご主人の研究業績を残したいという主旨の
出版だと知り、さっそく1冊たのんだよ。
746吾輩は名無しである:04/10/12 21:18:12
>>743
ファルサロスの戦いは、古本のやつもソフトカバーしかみたことない。
ハードカバーのやつってあるの?
747吾輩は名無しである:04/10/13 05:21:17
復刊ドットコムをみると、シモンの「アカシア」が復刊されました、ってあるん
だけど、どういうこと?

http://www.fukken.com/vote.php3?no=6491

何かの間違い? それとも復刊予定ということ?
748吾輩は名無しである:04/10/13 13:18:35
>>747
どうなんだろうね。どっか(白水社?)で復刊が決定したんじゃないかな。
まだ出てないと思うけど。

本当に復刊されることを願います。アカシア大好きだけど、持ってないので。
749吾輩は名無しである:04/10/13 16:14:00
アカシアって、95年の単行本以外の版あるの?

古本で見つけても、95年のやつは高過ぎて買えない。
復刊されたらありがたい。
750吾輩は名無しである :04/10/14 05:53:11
白水社は
3年連続くらいでシモンの本を復刊している。

だから、白水さまは数年以内に 
『アカシア』復刊してくれると思うよ。
751吾輩は名無しである:04/10/15 00:48:37
ミシェル・ビュトールの『合い間』を200円で入手。うれしい。
752吾輩は名無しである:04/10/22 08:11:05
⊂⌒〜⊃、。Д。)-з
753吾輩は名無しである:04/10/22 08:21:40
  _,,,,,,,,      
     , - ' ゙    `` ‐ 、_,,,,,
   ,r'          /=ミ
  /           彡ll',''´
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 !-- .、    ,、、、、,,,   彡lノ
 l,,,,,__ /   ___     'r''゙ヽ
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   ゙、''゙ ,,、д''‐    ノ  l、
''''''''7'ヽ  '''    /   /`〉`゙T''''''''''
  l  ` 、,,,,、- ' "    / /.|  |
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. |  |   | l     / /  |  |
 |  |   | ',   / /  l  .l
【ゴールデンコピペ】
このレスを見た人はコピペでもいいので
10分以内に3つのスレへ貼り付けてください。
そうすれば14日後好きな人から告白されるわ宝くじは当たるわ
出世しまくるわ体の悪い所全部治るわでえらい事です
754吾輩は名無しである:04/10/23 13:32:26
「フランドルへの道」読みはじめたけどムズ.....
頭悪いの再認識しちゃったよ。
755吾輩は名無しである:04/10/23 21:37:29
>>754
ピンチョンスレにも同じようなこと書いてたね。
確かに頭は悪そう。同情します。

いろいろと大変だとは思いますが、がんばって生きていってください。
756吾輩は名無しである:04/10/24 15:05:00
そういう煽りはやめなはれ
757吾輩は名無しである:04/11/08 15:09:41
もう2週間くらいレスがないな。おれも最近読んでないから書くことはないんだけど。
なんか話題ないですか? このままだと落ちそうな気配。
ageとくか。
758吾輩は名無しである:04/11/08 16:47:03
上のレスみたいな根暗がいるから
あえて何か書こうという人はいないでしょ
759吾輩は名無しである:04/11/09 02:26:13
この程度のレスで気にしてたら2ちゃんなんかできないだろ。
このスレは荒らしもほとんどないし。注目されてないからだろうが。
760760:04/11/16 19:37:20
ヌーヴォー・ロマンが与えた衝撃や問題意識は
今はもうどこにも残響をとどめてないのかな?
761吾輩は名無しである:04/11/16 20:38:02
うん
762吾輩は名無しである:04/11/17 00:17:06
白バラ四姉妹殺人事件
鹿島田 真希 (著)

ってヌーヴォーロマンっぽいらしいけど、読んだ人いる?
763吾輩は名無しである:04/11/17 15:11:52
読んだ。
デュラスの影響大。
764吾輩は名無しである:04/11/20 02:29:09
ヌーヴォーロマンと言ってもデュラスか
デュラスの影響を受けたやつだったらいそうだわな。

あと、金井美恵子なんか明らかにヌーヴォーロマンの影響受けてるな。
特にシモン。
765吾輩は名無しである:04/12/02 02:11:45
ヤフオクにシモンの「アカシア」が出てるのを見た。
で、その値段にびっくり。思わず二度見しちゃったよ。

楽天のEasySeekも見たら似たような値段で出てて更にびっくり。

アカシアなんて探せば(シモンの中では)ある方だし、ネットでもついこの間
まで三千円くらいで出てたなのにな。

まあ、出品者も「売れねーだろーなー」くらいの意識なんだろうが、あの値段
で買っちゃう奴が万が一にでもいたら可哀想だ。自業自得だが。
766吾輩は名無しである:04/12/09 01:15:55
古本の値段にはサイクルがあるよね。

少し前までは、三枚〜が全然見つからないと言っている人
をよく見たけど、最近は千円余り出すと簡単に手に入る。

いったん誰かが理不尽な値段をつけると他の奴もそれに便
乗するから、一時的にはそれが正当な値段であるかのよう
な雰囲気になる。でもそれはあくまで一時的なもの。
767吾輩は名無しである:04/12/20 23:25:13
ビュトール『時間割』読了。
読み終えるのにけっこう骨が折れたよ
768小林一句:04/12/21 00:46:42
ヌーヴォーと 呼ばれた日々も 遥かなり
769おさむ5さい ◆RPZE1eqCoE :04/12/21 00:47:35
もうたたきうりだおっ♪

ヒック♪





770吾輩は名無しである:04/12/21 01:07:47
ヌーヴォーを

就職してから

読んでません
771吾輩は名無しである:04/12/21 21:57:43
ヌーヴォーロマンに対する主な批判って、どういうものなの?
772吾輩は名無しである:04/12/21 22:53:30
知らん。人間が書けてないとかはよく聞くけど。
773吾輩は名無しである:04/12/21 23:00:47
アラン・ロブ=グリエ『新しい小説のために』買った。
しかも200円という爆安で。
774767:04/12/21 23:59:30
今日、神保町でサロートの『プラネタリウム』かったよ
1500円。
775吾輩は名無しである:04/12/22 11:13:04
771
つまんない、という批判
776吾輩は名無しである:04/12/22 13:26:37
>>766
三枚は復刊されて新刊流通で手に入るようになったから、
希少古書がただの古書に逆戻りしただけ

復刊されたのに、ただの古書にまだバカ高い価格をつけている
古書店に行き会うと、お寒い感じだ
777吾輩は名無しである:04/12/22 16:43:06
ヌーヴォーを読んでる人って、ユゴーやプルースト、バルザック、
スタンダール、フローベール、ディケンズなんかのいわゆる古典は
一通り読んでいて、そういったものを踏まえてヌーヴォーみたいなのも
おもしろいよね、ってスタンスなわけ?
つまり、ヌーヴォー読み=それなりの読書家ってことでOK?
それともヌーヴォーばっかり読んでる人ってのもなかにはいるの?
778吾輩は名無しである:04/12/22 16:44:36
ヌーヴォー読み=読書エリート

これでいいと思う。
779吾輩は名無しである:04/12/22 16:55:35
>>775
ヌーヴォーじゃなくてもつまらない文学はたくさんあるわけだが
780771:04/12/23 00:19:58
>>777
俺は違う。いわゆる古典的ロマンを、全く面白いと思えない。
好きな小説は20世紀のものばかり。
781771:04/12/23 00:21:35
で、詳しい人いたら、ぜひともヌーヴォーロマンに
対する批判について教えてください。
782吾輩は名無しである:04/12/23 01:07:24
知らん。人間が書けてないとかはよく聞くけど。
783吾輩は名無しである:04/12/23 02:21:18
>>777
古典的なソウルミュージックを聴かんで、いきなりヒップホップを聴くヤツも
たくさんいるだろ。特に若いヤツ。
逆にソウルはファンクまでで、ニュージャックスイング以降のR&Bとか
ヒップホップなんかは剽窃に過ぎないから聴かない、ってヤツもたくさんいる。
特におっさん。
だけど、いちばん音楽を理解しているのは、どちらも等価に聴くヤツ。
こういうヤツは「いい音」ってものを本質的に理解している。
ルーツ的なものの偉大さや、新しいものの革新性を同時に味わうことができて
はじめて音楽がもたらす快楽を知ることができる。
784吾輩は名無しである:04/12/23 05:23:54
>>783
HIPHOPが本当に好きなやつは、サンプリングのネタの方にも興味行くからな。
結果的に聴く必要のないジャンルなんてなくなるし。
最近だとエレクトロニカが流行った瞬間に取り入れるHIPHOPの奴もいたし。
俺も19世紀小説好き、つーかヌーヴォーって19世紀小説の読み替えみたいなもんだし。
みんなフローベールのここをちゃんと読めよ! みたいな。
19世紀小説それ自体が、ヌーヴォー・ロマン的である。
785771:04/12/23 10:50:21
>>783,784
本当のいい音、とか、フローベールのここを読めよ、
見たいな感じって、俺には全然わからない。
それってヌーヴォー的なのか?
まあ、感情教育はまあまあだが。
俺は、バルトの「読み」が一番好きだね。
786吾輩は名無しである:04/12/23 11:19:37
いちばん○○を理解している、などという表現を不用意に口にする時点で。
787吾輩は名無しである:04/12/23 14:23:05
>>785
バルトは19世紀古典を「読み」まくれ、と言っているわけだが?
それは例えばサンプリング系ミュージシャンの部屋には、古い名盤レコードが
あふれかえっているのと同じことだとおもわれ。
>>786
とりあえず、思い切りがよくておもしろいからイイw 
思わせぶりなだけの、もってまわった言い回しにはウンザリでし。。
788吾輩は名無しである:04/12/23 14:29:20
▲ブッシュと統一教会の文鮮明 (Bush and the Moonies)
http://www15.ocn.ne.jp/~oyakodon/kok_website/fireworks4/main_pages_sub/OUMUNOSEIRISEITON_PAGE7_1.HTM
実現不可能と思うよ。米国のメディアは、CNN、FOX含め、大半がユダヤ人シオニストの経営。残りの
WTとUPIは、ブッシュとつるんだ朝鮮人の麻薬密輸業者が経営。よって、どこも911の真実など絶対に
報道いたしません。でなけりゃ、とっくに911陰謀なんかばれてるよ。日本でも読み捨てと産経は確実
にユダヤ系列売国新聞。毎日も朝日も問題あり。少し救いがあるのは、東京新聞くらいかな。
789771:04/12/23 14:34:47
>>787
だからあ、バルトのご意見を参考にしてるとか
そういうんじゃなくて、「批評の真実」でいう、
作品でありたいと願うこと、という「読み」
が、俺は好きだ、って言ってるだけ。
それ以上でも以下でもない。
790吾輩は名無しである:04/12/24 21:11:35
ヌーヴォーファンには、ぬーぼーとしてるやつが多い。
791吾輩は名無しである:04/12/24 22:23:18
そうか?ロマンチストが多いぞ。
792吾輩は名無しである:04/12/24 23:52:25
そうか?スノッブが多いぞ。
793吾輩は名無しである:04/12/25 12:17:00
おれさま文学のこと知り抜いてるよ?
というポーズがうっとうしいな>ヌヴォマニア
794吾輩は名無しである:04/12/25 14:18:40
ヌヴォ狂たるもの、そんくらい尖ってないでどうする!
795吾輩は名無しである:05/01/12 14:57:14
ほしゅ
796吾輩は名無しである:05/01/15 03:50:24
最近レスが少ないなあ。何か話題はないものか。
797吾輩は名無しである:05/01/18 05:45:53
ロブ=グリエの『迷路の中で』読んだよ。
三島由紀夫の『真夏の死』読んだとき以来の衝撃だった。
パンジェとかの半ゲーム小説より詩的センスが感じられた気がする。
次もパンジェよもうかな〜でも就職活動が・・・
798吾輩は名無しである:05/01/20 06:25:25
ろぶぐりえおもろい
さろーとおすすめ
799吾輩は名無しである:05/01/20 18:27:02
ヌーヴォー・ロマンはそれほど読んでないけれど、
読んだ限りではシモン、ロブ=グリエ、ビュトールは読了できた。
しかし、しかしだ。サロートだけは挫折。
この作家で面白いのってある?
800
801吾輩は名無しである:05/01/28 03:03:03
生と死
802吾輩は名無しである:05/02/19 06:49:10
アンチロマンの代表的作家を五人いえるかな??
803吾輩は名無しである:05/02/19 10:52:30
ロブ=グリエ,ビュトール,シモン,サロート…
あとひとりならパンジェかな.
804吾輩は名無しである:05/02/19 14:20:38
ていうか、今時「アンチ・ロマン」なんて言い方しないだろ。
805吾輩は名無しである:05/02/19 22:59:03
ヂュラスが入ることもある。
806吾輩は名無しである:05/02/26 18:48:33
今日、ビュトールの『ミラノ通り』と『段階』
見つけて、買ってきたよ。
どちらも1000円。

『ミラノ通り』は、例の古本●堂の価格だと
かなりの値段がついてたような気がするのだが
安く手に入ってすごくラッキーだったよ。
807:05/03/04 06:49:42
808吾輩は名無しである:05/03/06 05:55:54
しかしヌーヴォーロマンの作家ってわりと長生きだね。文体みたいに。
私もヌーヴォーロマン作家になろうかしら。
809吾輩は名無しである:05/03/06 20:05:15
御免被る
810吾輩は名無しである:05/03/09 04:03:28
J.リカルドゥーの『言葉と小説』―ヌーヴォー・ロマンの諸問題―を100円でゲット!
探してた本だけに嬉しいわ。よっしゃ、読むぞー!
そういえば、サルトルの起こした「文学に何ができるか」論争でまともに話せてたの
この人だけだったね。
811吾輩は名無しである:05/03/09 10:37:27
スリジラサール?での討論会って邦訳ないの?
812吾輩は名無しである:2005/03/26(土) 11:40:59
9
813吾輩は名無しである:2005/04/02(土) 17:45:33
6
814吾輩は名無しである:2005/04/08(金) 02:19:33
いまどきリカルドゥーを読む人がこの日本にいったい何人いるのだろうか…
815吾輩は名無しである:2005/04/08(金) 08:51:35
シモンの『農耕詩』まだぁ?チンチン
816吾輩は名無しである:2005/04/08(金) 18:32:39
>815
同じく。チンチン
アカシアも読んだので、あとはそれが読めれば。
817吾輩は名無しである:2005/04/08(金) 19:14:05
農耕詩ってどんな小説?
ファルサロスや歴史のように翻訳が面倒な小説なの?
818吾輩は名無しである:2005/04/09(土) 02:27:15
小宮山書店に行ったら、なぜかヌーヴォー・ロマン関連の本がいっぱいあった。
819吾輩は名無しである:2005/04/09(土) 02:39:36
え、ほんとに? でも高そうだな、あそこは
820吾輩は名無しである:2005/04/09(土) 02:59:27
『現代フランス文学13人集4』(1000円)
ビュトール『子猿のような芸術家の肖像』(4500円)
サロート『黄金の果実』(?)
が残ってる。他のは私が買っちゃった。
821吾輩は名無しである:2005/04/09(土) 03:20:49
何買ったの?
822吾輩は名無しである:2005/04/09(土) 03:38:47
『現代フランス文学13人集2(サロート・ロブ=グリエ・イヨネスコ)』
ロブ=グリエ『新しい小説のために』
サロート『プラネタリウム』『不信の時代』
シモン『盲いたるオリオン』
の5冊。これで8000円くらいだった。
823吾輩は名無しである:2005/04/09(土) 03:40:41
>>822
もの凄く良い買い物したね。
『盲いたるオリオン』羨ましい。
824吾輩は名無しである:2005/04/09(土) 11:00:11
リカルドゥー『小説のテクスト』1400円GET。早稲田の古本屋。
『小説の言葉』が入門篇だとしたら、こちらは上級者篇。
翻訳では判りづらいヌーヴォーロマンの言語遊戯的側面がどうなっているのかとかを、統計学的に(w詳しく解説してくれている。
ここの古書街を捜し歩けば、シモン『ペテン師、風、ル・パラス』ほか、色々と見つかる。
ただ安藤書店は少し値が張る。ロブ=グリエ『消しゴム』5000円とか。

825吾輩は名無しである:2005/04/09(土) 11:13:16
この本読んだ人いる?
古本では3000円前後でよく見かけるけど、ぐぐってもこれだけの解説しか見つからなかった…。


>リュシアン・デーレンバック 野村英夫・松澤和宏訳
『鏡の物語 紋中紋手法とヌーボー・ロマン』(ありな書房)

こちらは中心紋とも象嵌法とも呼ばれることのある自己言及的な小説の構造
についての考察です。日本の小説で言えば『ドグラ・マグラ』みたいに作品
全体を要約するような文書が作品中に登場する構造といえばおわかりですね。
まだ絶版ではないと思いますが、6000円を越す本です(痛)。
826吾輩は名無しである:2005/04/13(水) 03:14:29
今月号の新潮の浅田と蓮実の対談の最後でちらっとヌーヴォー・ロマンの
話が出てきて浅田は「いまもって圧倒的に新しい」って言ってるけど
蓮実の方は全く言及してないからもう見切りをつけちゃったのか?と
思うけど蓮実のヌーヴォー・ロマン論を今こそ読んでみたいと思うのですよ?
827吾輩は名無しである:2005/04/27(水) 21:51:34
「時間割」っていいですか?

ロブ・グリエなんか好きです。
828吾輩は名無しである:2005/04/28(木) 06:10:18
『消しゴム』と『快楽の館』がそれぞれ700円で
売ってた。
829吾輩は名無しである:2005/04/30(土) 13:04:11
「快楽の館」ならネットショップで10円で売ってたよ。(送料、振込み別)
他にも「ニューヨーク〜」350円、「プラネタリウム」350円、
「アカシア」800円、「フランドル」10円など。
馬鹿らしくて、古書店など行く気が無くなるw
830吾輩は名無しである:2005/05/01(日) 12:20:29
>>827
サルトル『嘔吐』と一冊になってる中公の全集の端本、解説だけ読んだ。
本文は10ページくらいで挫折。苦痛。読みにくいわけではないけど。
831吾輩は名無しである:2005/05/01(日) 22:32:10
>>830
それ、こないだ届いたけど、まだ読んでない。
「時間割」用カレンダーなるものが付録で付いてきたけど
なんなんだあれ?
そういうものが必要なの??
832 :2005/05/01(日) 23:03:02
>>825
『鏡の物語』は面白そうなので買ったんだけど積読。

>>827
『時間割』なかなか良いよ。中公文庫のやつは絶版?
>>831
カレンダーと地図は綿密な構成を把握するために必要。
833吾輩は名無しである:2005/05/02(月) 00:23:03
お洒落に特化したヌーヴォーの読み方を教えてください。
読むべき作品、表紙絵デザインと服とのコーディネート、
イカす感想の呟き方(突っ込まれずに、偉そうに思われるような)、
飲み屋で使えるトリビアなんかも・・

つい最近、いわゆる文学少女と付き合いはじめたのですが、
ヌーヴォーはまだ未開拓領域らしいので、チャンスなんです。
834教えてやってもいいが:2005/05/02(月) 00:31:55
>>833
彼女の性格、趣味、文学的恰好、スリーサイズ、どんなHを好むか
こういうのによるな。
835吾輩は名無しである:2005/05/02(月) 00:44:33
>>834
とにかく生意気な娘で、大学二年の分際で漱石全集や失われた時を求めて
とか読破してるらしいです。あと吉田健一とか小林秀雄、タブッキ、須賀敦子
パトリック・モディアノなんかが好きみたいです。そろそろヌヴォーでも
読もうかな〜とか言ってます。
自分は年上なんですが、これまでに村上春樹とチャンドラーをいくつか、
こころ、グレートギャツビーくらいしか読んだことがないので、
マジやばい状況です。
836吾輩は名無しである:2005/05/02(月) 01:04:23
>>835
いまさらもう遅い。アメリカ文学以外には興味がない、フランス文学など
くだらないで押し通せ
そのくらいの年の女なんてSEXでどうにでも操れる。
そしてここにはもう二度と来るな。
837吾輩は名無しである:2005/05/02(月) 01:12:35
ウホッ!新展開の予感!
シモンの好きな体位はバックだとか、ロブ=グリエはSM好きだとかいろいろ楽しめそうだなあ。
服はAPCなんかどう?昔のヌーヴォーロマンの作家のカッコみると、シンプルながらもカッコイイ感じだし。
上級者なら浅田彰っぽくするのも手かも。しかし失敗すると痛い目に。
しかしうらやましい話だなあ。
838吾輩は名無しである:2005/05/02(月) 05:00:42
白い綿のスーツ。それもちょっとヨレっとした感じの。
これが俺的なヌーヴォーのイメージ。
839吾輩は名無しである:2005/05/02(月) 21:39:05
>>833
翻訳版「快楽の館」の表紙はオサレでかっこいいぞ。
飲み屋トークならロブ=グリエ先生の箴言が大いに役に立つ。
840吾輩は名無しである:2005/05/04(水) 03:04:44
オシャレ談義ですか?
ならば、これはかねてから思っていたことなんだけど
ヌーヴォーって結社じゃないし、体系化された技術論でもないから、ある意味
実にバラバラで曖昧な個性の集まりなんだけど、不思議なことに一つだけ明確な
共通点として、作家の佇まいとか文章がクールでオシャレてのがあるとおもわれ。
考えてみれば実に不思議だ。何故なんだろう?もっさいオヤジとかいないじゃん?
当時のファッション的なモードの影響もかなり受けた産物ってことなのか、
それともあちらの階級制度とか関係してるのか?
841吾輩は名無しである:2005/05/05(木) 05:09:25
>それともあちらの階級制度とか関係してるのか?

ヌーヴォは究極のスノビズムだから、少なくとも田舎もんや貧乏人には
無理なのよ。
842吾輩は名無しである:2005/05/06(金) 22:31:44
ヌーヴォーロマン好きって画家はどんなのをチェックしてんの?
843吾輩は名無しである:2005/05/06(金) 22:49:13
レメディオス・バロとか。
844吾輩は名無しである:2005/05/07(土) 00:06:21
このスレが上がっているのを見る度に誰かが死んだのかと思ってしまう…
845吾輩は名無しである:2005/05/07(土) 04:20:04
六時……。絶えず、いたるところに、同じ光、空の同じ閃光。
くる日も、くる日……。昨日も。今日は……。
到来している夏は、同じ形で、はっきりした動きも、明瞭な曲線も見せず、
だらだらと尾を引き、かすかに衰えの気配を見せるかと思えば、
すぐにぶりかえし、二つの季節の間に、不当にも数ヶ月居すわっている。
四月から暑くなってくる。五月は霧がたちこめ湿っぽくなり、六月は
非常に乾燥し、七月は驟雨や間歇的な雷雨によって暑さが時おり和らぐが、
依然暑さは厳しい。だが七月の初めには、温度が十度も下がり、ひんやりした
海風、すなわち時期遅れの春の風が吹き、雲を散らし、砂や微塵を一掃した
ことがあった。だが、数日後には暑さは再びぶりかえし、しかも温度も増し、
空は鉛色になり、分散した光が斜めに当たり、目を眩ませるようになった。
それはまるで夏がいつでも再開し、日ごとに再開するかのようであった。
八時と九時の間で、暑さは行き渡り、度を増す。そしてこの暑さが和らぐのは
夜に入ってからである。
夜はひんやりして、むしろ寒いほどである。霧があふれ、拡がって、
濃くなる。昨夜は……。夜はいつも。
846吾輩は名無しである:2005/05/07(土) 05:13:31
才能皆無残念
847吾輩は名無しである:2005/05/07(土) 13:45:41
>>844
たしかに。みんな結構長生きだよね。
848吾輩は名無しである:2005/05/07(土) 15:05:40
>>845
良いね♪
849吾輩は名無しである:2005/05/07(土) 19:41:31
>>845>>848自演乙w
中学生のスケッチですか?
850吾輩は名無しである:2005/05/07(土) 22:26:31
クロード・オリエって8作くらい書いてるらしいけど、「治安維持」しか
翻訳ないのか?もっと紹介して欲しい。
851吾輩は名無しである:2005/05/08(日) 04:50:45
>>845
すごい!
ヌーヴォースレにそんな駄文書けるなんて!
852吾輩は名無しである:2005/05/08(日) 11:46:01
>>850
ロベール・パンジェだってあれだけ評価高いにも関わらずほとんど邦訳ない。
江中氏に頑張って欲しいが、日本語に移すのは不可能に近いのかなあ。
853吾輩は名無しである:2005/05/08(日) 12:39:46
>>845ってオリエ「治安維持」第二章(だっけ?)の冒頭の抜粋じゃん。

リカルドゥーが激賞してた文章・・・
854吾輩は名無しである:2005/05/08(日) 13:06:12
いつもこのパターンで2〜3人の馬鹿が引っかかる
855吾輩は名無しである:2005/05/08(日) 13:41:50
引っかからなくてよかった〜!
危なかったよ
>>851
バーカ!バーカ!死んじまえ!
856吾輩は名無しである:2005/05/08(日) 13:42:48
846 名前:吾輩は名無しである :2005/05/07(土) 05:13:31
才能皆無残念

849 名前:吾輩は名無しである :2005/05/07(土) 19:41:31
>>845>>848自演乙w
中学生のスケッチですか?

851 名前:吾輩は名無しである :2005/05/08(日) 04:50:45
>>845
すごい!
ヌーヴォースレにそんな駄文書けるなんて!
857吾輩は名無しである:2005/05/08(日) 14:17:33
おまえら、オリエの身にもなれ!
858吾輩は名無しである:2005/05/08(日) 16:16:19
>>856のレスは同一人物だと思われるが
>>845は大した文章じゃないな。
859吾輩は名無しである:2005/05/08(日) 17:27:53
>>845
なんかラテンアメリカの作家の文章を読んでいるような心地がした。
膨大な時間が一気に圧縮されている感じ。
860吾輩は名無しである:2005/05/08(日) 17:56:31
>>851だけど、>>849とは別人だよ。駄文は駄文。
861吾輩は名無しである:2005/05/08(日) 18:21:44
>>860
( ´,_ゝ`)プッ
862吾輩は名無しである:2005/05/08(日) 18:35:50
>>859
実際には三日間の出来事を描いて、二年間の時間の経過を感じさせる
ように書かれたという作品ですからね。

>>860
( ´,_ゝ`)プッ
863吾輩は名無しである:2005/05/08(日) 19:40:38
>>860
負け惜しみ乙
おれだったら恥ずかしくてこのスレに戻って来れないよw
864吾輩は名無しである:2005/05/08(日) 20:49:29
>>852
パンジェのどの作品が翻訳されてるの?
865吾輩は名無しである:2005/05/08(日) 20:52:43
>>860
感性が腐ってるんですねw
866吾輩は名無しである:2005/05/08(日) 23:51:51
なんなんだこのぬるぼうな流れは?!
867吾輩は名無しである:2005/05/08(日) 23:57:06
>>864
"LeFiston"『息子』の江中直紀氏による抄訳が早稲田文学2003年3月号に掲載されている。
「初邦訳」なんて書いてあるからこれ以外ないと思うけど…みんな面白いって言うんだから早く完全な邦訳出して欲しいなあ。
868ixion ◆ySh2j8IPDg :2005/05/09(月) 00:23:20
パンジェ「仮設」は邦訳されてるけどね。

オリエって、そんなに面白くなかったなぁ。
869吾輩は名無しである:2005/05/09(月) 00:27:46
ヌーボーとロマン・ノワールの関係性についてはどう思われますか?
マンシェットの描写とかどーです?
ヌーボーにミステリー仕立てがなぜか多いこととか、現在のフランスに
どちらからも影響を受けていると思われる作家がけっこういることとか、けっこう
近親性を感じるのですが、読者もかぶってますか?
870ixion ◆ySh2j8IPDg :2005/05/09(月) 00:39:43
ジャプリゾとかもね。
871吾輩は名無しである:2005/05/11(水) 01:17:18
ヴォートランは?
872吾輩は名無しである:2005/05/11(水) 03:48:16
ロマンノワールじゃないけど、ハビエル マリアスってスペインの
ミステリー作家をロブ・グリエが誉めてるって聞いたんだが
読んだ人いまそか?
873吾輩は名無しである:2005/05/18(水) 23:09:01
<訃報>平岡篤頼さん76歳=フランス文学者・文芸評論家
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050518-00000057-mai-peo

白水社から近刊のパトリック・モディアノ『暗いブティック通り』が最後の
翻訳になるのでしょうか。ご冥福をお祈りします。 
874吾輩は名無しである:2005/05/18(水) 23:14:05
ショックだ…
875SXY ◆uyLlZvjSXY :2005/05/18(水) 23:19:00
平岡篤頼さん、クロード・シモンをありがとう。
876吾輩は名無しである:2005/05/19(木) 00:06:52
酒で潰れた?声&のんびりした講義が懐かしい。
平岡先生、さようなら…。
877吾輩は名無しである:2005/05/19(木) 01:44:40
平岡さん、ありがとうございました。
ご冥福をお祈りいたします。
878吾輩は名無しである:2005/05/19(木) 02:19:53
>>873
え、まじかよ! もはや平岡氏の訳でヌーヴォーロマンの新刊が出ることもないのか・・・
残念。ご冥福をお祈りいたします。
879吾輩は名無しである:2005/05/19(木) 03:05:03
>>873
うそーん
シモンの農耕詩とか訳してくれるんじゃなかったのか
あいごー
880吾輩は名無しである:2005/05/19(木) 09:06:28
平岡さん乙!
881吾輩は名無しである:2005/05/19(木) 09:28:46
平岡さん亡き後ヌーヴォーロマンを翻訳出来るのは、江中さんしかいない!仏文に戻ってきて欲しい。
あと芳川さんにも期待。
882 :2005/05/19(木) 23:53:02
モディアノ『暗いブティック通り』は昔講談社から出てたよ>873
883吾輩は名無しである:2005/05/20(金) 16:38:15
平岡先生、ご冥福をお祈りします。尊敬してたのに……
クロード・シモンを、ありがとう、先生!! わぁああああ
884吾輩は名無しである:2005/05/20(金) 18:59:03
平岡さんに文学論の本ってあるの?
885吾輩は名無しである:2005/05/20(金) 21:48:32
『変容と試行』はヌーヴォーロマンで卒論書いたとき参考文献として読んだけど面白かったよ。
886吾輩は名無しである:2005/05/20(金) 23:55:23
でも手に入らん。
887吾輩は名無しである:2005/05/21(土) 21:45:41
『変容と試行』とか『迷路の小説論』は読んでみたいなあ。
ちくま学芸文庫か講談社文芸文庫に入らないかなあ。
888吾輩は名無しである:2005/05/21(土) 21:51:54
>>887
同意
889吾輩は名無しである:2005/05/22(日) 00:02:57
しかし、>>844の脳裏をよぎったことが現実になってしまった感じだ。
890吾輩は名無しである:2005/05/22(日) 00:32:45
>>844は不吉な男だな。

反省汁!
891吾輩は名無しである:2005/05/22(日) 02:52:35
平岡先生の自作も含めて、日本で一番ヌーボーロマンに近い作品ってどれなんだろう?
892吾輩は名無しである:2005/05/22(日) 21:52:39
>>891
古井の作品群。
それか、重彦の『陥没地帯』『オペラオペラシオネル』
893吾輩は名無しである:2005/05/23(月) 01:52:57
「聖少女」も。
894吾輩は名無しである:2005/05/23(月) 02:23:44
金井の「岸辺のない海」
895吾輩は名無しである:2005/05/23(月) 03:04:06
まあ金井が最初に浮かぶな。明らかに意識してるし。
古井もヌーヴォーロマンっぽいところあるよね。意識してないだろうけど。
896吾輩は名無しである:2005/05/23(月) 03:04:50
蓮実を出すならむしろ批評の方だな
「マクシムデュカン論」や「表層批評宣言」とか

小説だったら谷崎潤一郎あたりか?ちょっと違うかもしれないが
897吾輩は名無しである:2005/05/23(月) 08:34:40
本質論的に内田百閧ヘかなりヌーヴォーだよ。
898吾輩は名無しである:2005/05/23(月) 09:04:08
平岡先生、お世話になりました。
ご冥福を…


(´;ω;`)ウッ…
899吾輩は名無しである:2005/05/23(月) 12:34:43
金井美恵子の小説に、平岡さんのシモンの訳文が与えた影響ってあるのかなあ。
900吾輩は名無しである:2005/05/23(月) 13:17:49
金井なんぞ語る必要なし
901吾輩は名無しである:2005/05/23(月) 20:29:48
まったくだ、こともあろうにシモンのパロディー文体を用いて
醜いコンプレックスばかりを語るあの作家は許せない。
902吾輩は名無しである:2005/05/23(月) 20:53:21
パロディって言い方はおかしいだろ。
903吾輩は名無しである:2005/05/24(火) 02:43:06
むしろパクリだな。単純に。
904吾輩は名無しである:2005/05/24(火) 09:25:25
そういえば吉田健一の文体模倣もやってたな。
あたふた忙しい人だ(笑)
905吾輩は名無しである:2005/05/24(火) 14:09:33
こういうアンチ金井がわいてくるからほんとは金井の名前出したくなかったんだが・・・・
別におれは特に金井ファンじゃないけど。
906吾輩は名無しである:2005/05/24(火) 17:44:29
このスレにおいては「アンチ」って感じではないんじゃないかな?
やりたいことは重々わかるが、劣化コピーだからやめろ、ってなかんじの
ある種の近親憎悪的な感覚で批判されてるのだとおもう。
907吾輩は名無しである:2005/05/24(火) 19:20:28
901とか見るとアンチしか思えないんだけど。
けど、確かに近親憎悪的なところもあるかもね。
908 :2005/05/24(火) 21:50:40
それだけシモンが好きっていうのならわからなくもないが。
909吾輩は名無しである:2005/05/24(火) 21:56:30
ただ、70年代の金井はちょっといいと思うね。
日本のデュラスになれたかもしれないのに残念だ。
910吾輩は名無しである:2005/05/25(水) 12:47:34
そこで鹿島田真希ですよ
911吾輩は名無しである:2005/05/25(水) 13:58:12
鹿島田真希ってどうなんだろうね? 読んだことないんだけど。
デュラスに影響受けてるとはよく聞くんだが。三島賞も獲ったことだし読んでみようかな。
風貌はデュラスというより横綱風だが。
あと、このひとロシア正教の信者らしいね。う〜ん、よく分からんw
912吾輩は名無しである:2005/05/26(木) 01:28:35
金井美恵子の作品はここのところかなり読んでる。
一時間強の時間、僕は別の世界へ飛んでいく。
そこは感動にあふれ、幸せがあり、恍惚がある。今の僕にとって大切な時間だ。
現実なんか、蹴飛ばして夢の世界へ旅立つんだ。かなりヤバイ状態にいるのは自覚できてもやめられないさ。
やめたくたいんだ。胸が一杯になるこの気持ちからはなれたくない。
文学理論なんか知らないし、ヌーヴォー・ロマンもよく知らないけど、美恵子のエクリチュールが最高なのは知ってる。
夢の中で死ぬことができれば最高だ。究極の快楽だろう。僕はそれが欲しい。夢を見ながらいなくなるんだ、この世界から。
なんてすばらしい世界だろう。はやくそこへたどりつけますように。
913吾輩は名無しである:2005/05/26(木) 02:48:44
>>912
いまいち。

45点w
914吾輩は名無しである:2005/05/26(木) 06:47:14
初めてこのスレを読み皆さんの知識と愛情に感動しました。
上の方にサロートの「嘘」が掲載されている早稲田文学があるとのことですが、何時の号なのか教えていただけませんでしょうか
915914:2005/05/26(木) 07:17:48
ぐぐったら、すぐに解決できました。すみません。こんな最近とは・・・
平岡篤頼氏の御冥福を心からお祈りします。「アカシア」「路面電車」等最近のものほど訳文にたっぷりした味わいがあるように思っていたのに。それにシモンもまだ未訳がたくさんあるのに、悲しい限りです
916SXY ◆uyLlZvjSXY :2005/05/27(金) 00:00:29
>>915
まったく同感なんだよなあ。
『フランドル』『三枚つづき』『アカシア』はすべて平岡さんだったと思うけど。
『農事詩』だけでも。。。という思いが残る。
917吾輩は名無しである:2005/05/27(金) 12:55:38
シモンだけじゃなくロブグリエの翻訳もよかったよ
918吾輩は名無しである:2005/05/27(金) 18:35:33
俺の持ってるヌーヴォー本。
神田・早稲田でゲト

シモン 
風、ルパラス、フランドル、ファルサロス、歴史、三枚、路面電車
ロブグリエ 
消しゴム、快楽の館、文芸文庫、反復、マリエン・不滅の女、ニューヨーク
サロート
トロピ、見知らぬ、不信の時代、プラネタ、黄金、生と死、あの彼ら
ビュトール
心変わり、エジプト

数は多いがほとんど読んでない。
それでもサロートとシモンはすごいと思われ。
ビュトールはいまいちか?

いつもかなりゆっくりと読んで、飽きたら直ぐ止めてます。
せいぜい十ページ前後を週5日ぐらいかな、読んでる。

皆さんはどれぐらいのペースで読んでますか?
まさか一日一冊ペースで読ん出る香具師はおらんよね。

ヌーヴォー本の適切な読書スピード皆さんで語りましょう。
919918:2005/05/27(金) 18:36:39

いつもかなりゆっくりと読んで、飽きたら直ぐ止めてます。
せいぜい十ページ前後を週5日ぐらいかな、読んでる。

皆さんはどれぐらいのペースで読んでますか?
まさか一日一冊ペースで読ん出る香具師はおらんよね。

ヌーヴォー本の適切な読書スピード皆さんで語りましょう。
920吾輩は名無しである:2005/05/27(金) 19:21:36
サロートの面白さがわからない。。。_| ̄|○
921吾輩は名無しである:2005/05/28(土) 00:02:38
まだまだだな
922吾輩は名無しである:2005/05/28(土) 10:35:09
オレモ神田と早稲田でしか見たことない。>ヌーヴォー本
特に神田の田村書店はオススメ。
サロートのトロピズムが350円、不信の時代が250円。
ビュトールの心変わりが700円でちた。もちろん翻訳です、ハイ。
表でやってるセールものだけどね。

以外に早稲田のほうが高かったりするみたい。
特に五十嵐書店は高い。同じ並びで店名は分からんが安いお店もありました。

イックンさんのファンです。もっと書き込んでちょ。
923吾輩は名無しである:2005/05/31(火) 02:27:06
ギュヨタについて知ってる人詳しい情報教えてくださいな
日本語しか判らない人間(私)にはどういう人(経歴・著作等)か
伝わってこないんです。
924吾輩は名無しである:2005/06/04(土) 04:07:24
ルーセルのスレあったっけ?
立てても需要がねえかな
925吾輩は名無しである:2005/06/04(土) 23:25:18
ルーセルの単独スレはちとキツイ。
ジャリ、ルーセル、あと誰か一人かませてもニーズは小さいな。
926吾輩は名無しである:2005/06/04(土) 23:35:42
いや、ペレックをかませればいい。「人生使用法」。傑作だから、読みたまえ。
927吾輩は名無しである:2005/06/04(土) 23:40:05
ペレックを入れるんならクノーもだな。
928吾輩は名無しである:2005/06/04(土) 23:49:35
ルーセル、ペレック、クノーは、エコールをつくれるし、実際なんとか工房だったか?忘れたが接点はあったわけでしょ。でも、ジャリは明らかに、このなかでは砂利。毛色が違いすぎる。
929吾輩は名無しである:2005/06/05(日) 00:00:31
ペレック、クノーらのはウリポ(潜在的文学工房)ね。
パタフィジックのジャリはシュルレアリスムの元祖的存在だが、
世代的にはルーセルとジャリ。
ちとヌーヴォーから外れてきたか。。。
930吾輩は名無しである:2005/06/05(日) 00:15:12
そそ。ウリポ。ジャリは、シュルレアリスムの元祖と言われるのが定説だけど、おれはイタリアの未来派と重なって、というかマリネッティなんかに近いよ。反動的だしさ。
ペレックとかクノーは20代のときは読めなかったが、いまはなんだか読めるんだよね。なんでだろうか?
931吾輩は名無しである:2005/06/05(日) 23:49:15
ぬるぽ
932吾輩は名無しである:2005/06/07(火) 05:47:46
ふむふむヌードロマンか。面白そうだな。
933ixion ◆ySh2j8IPDg :2005/06/07(火) 10:37:55
あれ、ウリポスレってなかったっけ、前に?
934吾輩は名無しである:2005/06/17(金) 20:15:31
シモン『ペテン師/風/ル・パラス』
1300円で今日入手。中にシモンのノーベル賞受賞の朝日新聞記事
の切り抜きがあった。
935吾輩は名無しである:2005/06/26(日) 00:04:09
ウリポってヌーヴォーロマンなの?
936吾輩は名無しである:2005/06/28(火) 20:40:17
ロブ=グリエとシモンはたくさん、サロートとビュトールは代表作1つか2つでもいいから
文庫でもっと出すべきだよな。
937吾輩は名無しである:2005/07/05(火) 20:31:42
ヌーヴォ入門を三作品ぐらいあげて!
938吾輩は名無しである:2005/07/06(水) 09:55:55
嫉妬
フランドルへの道
心変わり
939吾輩は名無しである:2005/07/06(水) 18:49:39
『人生 使用法』
『文体練習』
『パロマー』
940吾輩は名無しである:2005/07/06(水) 23:32:15
『嫉妬』がどうしても面白いとは感じられん…翻訳の問題なのだろうか…?
入門としては『迷路の中で』が面白さでも手に入りやすさでもお薦めだと思う
941吾輩は名無しである:2005/07/07(木) 01:15:36
ヌーヴォーロマンを翻訳で読むことに何の意味が???
942940:2005/07/07(木) 01:51:58
確かに私はフランス語が一切できずに翻訳でしか読むことのできない人間ですが、
『日本語におけるヌーヴォー・ロマン(翻訳も含めて)』というのも
かなり重要な問題だと思っているので、翻訳を(翻訳でしか読めませんが)
注意して読んでいるというわけなんです
943吾輩は名無しである:2005/07/07(木) 08:57:18
日本のヌーヴォ入門を三作品ぐらいあげて!
944吾輩は名無しである:2005/07/08(金) 11:50:40
やや気持ち早いけど新スレ立てました。
よろしゅう。
ttp://book3.2ch.net/test/read.cgi/book/1120790982/
945吾輩は名無しである:2005/07/08(金) 13:16:19
1000を目前にして、まだ941みたいな人がいますね。
946吾輩は名無しである:2005/07/08(金) 20:47:57
陥没地帯
岸辺のない海
アメリカの夜
947吾輩は名無しである:2005/07/09(土) 22:30:48
クロード・シモン死去というのは本当でしょうか
948吾輩は名無しである:2005/07/09(土) 22:40:50
>>947
本当のようです。ご冥福をお祈りします。
http://www.asahi.com/obituaries/update/0709/009.html
949SXY ◆uyLlZvjSXY :2005/07/09(土) 23:20:50
クロード・シモンとサミュエル・ベケットに賞を与えたことで
ノーベル賞はその権威を保っているように思われるのは私見にすぎないとしても
その才能に比べて決して多くの読者を持っていたわけではないC・シモンを
世界的に注目される作家として光をあてたことは大きい。

それにしても、また好きな作家が亡くなってしまったなあ。
950吾輩は名無しである:2005/07/10(日) 02:11:31
ああ、とうとう・・・・・・・

これを機会に絶版本の復刊や新しい翻訳を進めてくれ。平岡氏も亡くなってしまったが・・・

ご冥福をお祈りいたします。合掌。
951吾輩は名無しである:2005/07/10(日) 02:16:51
あと、>>844は氏ね。お前のせいで2人も亡くなっちまった・・・・・・
952吾輩は名無しである:2005/07/10(日) 02:48:03
主要メンバーでまだ生きてるのって誰?
ビュトール、ロブグリエはまだ生きてる?
953吾輩は名無しである:2005/07/10(日) 02:59:52
生きてるよ。長生きしてほしい。
954吾輩は名無しである:2005/07/10(日) 03:01:19
>>952
その2人はまだ生きてるよ。
考えてみればヌーヴォーロマン派は結構みんな長寿。
955吾輩は名無しである:2005/07/10(日) 10:51:42
ああ、シモン・・・。
フローベール、プルーストに連なる大文学者、大小説家。。。
合掌
956吾輩は名無しである:2005/07/10(日) 14:42:45
>>955
大小説家って、素人には5ページも読めないほど難解な文章を書く人って意味ですか?
957吾輩は名無しである:2005/07/10(日) 15:30:05
>>956
馬鹿には5ページも読めないほど難解な文章を書く人って意味ですよ。
958吾輩は名無しである:2005/07/10(日) 16:51:26
>>956
簡単な文章書く人はライトノベル作家で十分
959板内連絡:2005/07/10(日) 20:40:24
スレッド:【訃報】クロード・シモン死去
http://book3.2ch.net/test/read.cgi/book/1120915399/l50
960吾輩は名無しである:2005/07/12(火) 20:47:45
小畑精和著の
「ヌーヴォー・ロマン」とレアリストの幻想 フランス文学にみるキッチュの連環
って読んだ人いる?
961吾輩は名無しである:2005/07/22(金) 00:12:55
ヌーヴォー・ロマンの作家の評論集を文庫化してほしいものだよ
962吾輩は名無しである:2005/07/22(金) 19:07:46
ちくま文庫より今秋出る
「新しい小説のために」ロブグリエ
「文学の可能性」ビュトール
「不信の時代」サロート
963吾輩は名無しである:2005/07/22(金) 21:52:39
新スレが落ちた!!!!!!!
964吾輩は名無しである:2005/07/22(金) 22:42:57
>>962
嘘つくな。
965962:2005/07/22(金) 23:18:18
「といいな」という言葉を書き忘れたよ。
966吾輩は名無しである:2005/07/23(土) 00:59:59
ちょいと作るの早すぎたんじゃ?>963

それにしてもロブ=グリエってエロイね。
名前をエロ=ブグリにしたほうがいい。
967吾輩は名無しである:2005/07/23(土) 01:07:39
そもそも新スレがあったこと自体知らなかったよ。
968吾輩は名無しである:2005/07/23(土) 11:24:44
ロブグリエってそんなにエロイのか?
969吾輩は名無しである:2005/07/23(土) 12:10:02
そりゃあもう
970吾輩は名無しである:2005/07/23(土) 12:19:04
チンコとマンコの話しかしない
『迷路の中で』ではアナルセックスの描写もあったかな
971吾輩は名無しである:2005/07/23(土) 14:11:56
まあエロイって言えばエロイよな。結構そういう描写多い。
でも読んでて興奮するとかいうことはないけど。
972吾輩は名無しである:2005/07/23(土) 20:24:53
なんかグリエ読んでみたくなったぞ!
973吾輩は名無しである:2005/07/23(土) 21:01:12
なにしろタイトルが『嫉妬』だからな。フフフ
974吾輩は名無しである:2005/07/23(土) 21:59:09
『快楽の館』なんてタイトルしてからもう。。。たまんない。
975吾輩は名無しである:2005/07/23(土) 23:28:06
バタイユとロブグリエはどっちがエロイ?
976吾輩は名無しである:2005/07/23(土) 23:45:39
今日ロベール・パンジェ「マウとその素材」を読了(英訳でだけど)。
ヌーボー独特の稠密さはないけど
献辞を書いてるドナルド・バーセルミや
そのパクリをやってる高橋源一郎よりは上だと思た。

ヌーボーの中ではやっぱりベケットに1番近く
レイモン・クノー的ドタバタ劇&言葉遊びの要素も濃厚。
これ訳したら結構話題になるんじゃない?
977吾輩は名無しである:2005/07/24(日) 13:58:10
でもまあ、マジレスすればエロさ目的で読んだら失望するに決まってるわけだが。
978吾輩は名無しである:2005/07/25(月) 01:02:44
間違った。「マウ、あるいはその素材」だ。
979エドワール・マヌレ:2005/07/25(月) 21:30:26
新スレは、まったくの主観性しか目指さない。
新スレは、ただそこにあるだけだ。
http://book3.2ch.net/book/index.html#1
980吾輩は名無しである:2005/07/25(月) 21:30:55
新しいスレがまた立ったな。また落とさないようにこっちを早く埋めとくか
981吾輩は名無しである:2005/07/25(月) 22:18:53
>>979
おつ。

とりあえず、埋め。
982吾輩は名無しである:2005/07/26(火) 07:49:32
ちゃんとしたリンク貼れボケ
983エドワール・マヌレ:2005/07/26(火) 13:55:30
失礼した。

新スレは、小説ジャンルの不断の進化を追求する。
http://book3.2ch.net/test/read.cgi/book/1122293906/l50
984吾輩は名無しである:2005/07/26(火) 17:58:19
ロベール・パンジェって地味。
マルグリット・デュラスは派手。
985吾輩は名無しである:2005/07/26(火) 19:59:42
>>978
その英語力がうらやましい…。
986吾輩は名無しである:2005/07/27(水) 00:35:50
ロブ=グリエは胡散臭くていいね
987吾輩は名無しである:2005/07/27(水) 02:48:59
>>960
7875円という値段にまず引いて目次を見て完全に読む気を無くした
松尾国彦論集の十倍の値段というのはどこか遠近法が狂ってると思う
しかしまともなロブグリエ好きには失礼だが馬鹿はロブグリエに行くよな
988吾輩は名無しである:2005/07/28(木) 00:56:57
松尾国彦論集が安すぎるんじゃ
989吾輩は名無しである:2005/07/28(木) 18:22:49
もう埋め
990吾輩は名無しである
クロード・シモンとともにこのスレも相伴しましょう