1 :
病弱名無しさん:
2 :
病弱名無しさん:2007/01/18(木) 00:54:57 ID:wvguC0YX
あまり知られていませんが、突発性難聴は原因不明の非常に怖い病気です。
発症から2週間で聴力がほぼ固定し、多くの場合一ヶ月程で予後が決まってしまいます。
音を感知する有毛細胞は、一度死んだら二度と再生しないからです。
耳の異変に気付いたら、たとえ忙しくても一刻も早く耳鼻咽喉科のある病院に行き、
【聴力検査】を受け【適切な】治療を開始するとともに、【極力安静にする】ことが必要です。
一日でも一時間でも早い治療開始があなたの大切な耳を救います。
【症状】
・耳の聞こえの悪さ・・・・・・内耳の機能障害による感音性難聴。
・耳の詰まった感じ・・・・・・耳閉感。水が入っているような感覚。
・耳鳴り・・・・・・周囲に音が無いにもかかわらずキーン、ザー、ボーといった音が耳から聞こえる。
・周囲の音や自分の声が割れて聞こえる。
※周囲の音が大きく響くように感じ、(聴覚過敏・補充現象)、めまい・吐き気・嘔吐を伴うこともあります。
※難聴の自覚症状が少なく、耳鳴りが無いこともあるので注意が必要です。
一般的には片方の耳だけに【ある日突然】難聴が起こり、朝起きたときに「耳に水が入ったような感じ」
を訴える人が多いです。起きているときに、耳が遠くなり聞こえなくなっていく瞬間を感じる人もいます。
聴力の低下を感じずに、耳鳴りだけに気づくこともあります。
難聴が起きる器官は、外耳や中耳よりもさらに奥にある内耳の蝸牛(有毛細胞)です。
原因は未だ不明で、 1.ウイルス感染説、 2.内耳循環障害説、 が考えられています。
統計的に、発症前に疲労やストレスを感じている人が多いことがわかっています。
通常、「突発性難聴」は再発せず、発症後徐々に悪化することも余りありません。
確実に効く治療法が確立されていないため、発症時の状況や臨床所見から
医師が総合的に判断して患者の治療法を決めていきます。
3 :
病弱名無しさん:2007/01/18(木) 00:57:17 ID:wvguC0YX
【治療法】
ステロイド・・・・・・最も重要であり、唯一劇的な効果のある治療法。
症状が軽い場合はプレドニン等の内服薬、重度の場合は通院や入院による点滴をする。
内耳の炎症を抑え、神経細胞の酸化による死滅を防ぐ効果がある。
副作用があるので医師の管理が必要。
代謝賦活剤・・・・・・製品名アデホスコーワ等。ATP による血流増加作用・代謝賦活作用。
副作用はないが効果はやや薄い。すぐに効く薬ではないため、ある程度飲み続ける必要有。
ビタミン剤・・・・・・ビタミンB12。製品名メチコバール等。末梢性神経障害改善。
成分は水溶性ビタミンであるため、過剰摂取でも問題ない。
神経補修にはその他のビタミンBも必要だが、発病中はB12が
食事だけで必要量摂取できず欠乏するため、治療中はビタミン剤必須。
利尿剤・・・・・・突発性難聴と似た、内リンパ水腫を原因とする低音障害型感音難聴やメニエル病の治療薬。
利尿作用により内耳に溜まった余計な水分を排出する効果がある。
製品名イソバイド、メニレットゼリー等。
高圧酸素療法・・・・・・酸素の血中濃度を高める補助的な効果がある。重度の患者は是非入院して受けたい治療。
設備のある施設が限られるので、治療を受けたい場合は入院前に病院チェックを。
星状神経節ブロック注射・・・・・・首にある星状になった交感神経節に局所麻酔の注射をし、交感神経の働きを抑えて
血管を拡張させ、血液の循環を活発にする。入院中は高圧酸素かブロック注射、
どちらかの治療をやりたいところ。治療は主に麻酔科で行われる。
その他、混合ガス吸入、漢方薬(主に利尿効果)、鍼灸、コンドロイチン、NAC(N-アセチル・システイン)等あり。
4 :
病弱名無しさん:2007/01/18(木) 00:58:56 ID:wvguC0YX
【注意事項】
低音域の聴力に障害がある場合は比較的治りやすく、逆に高音域の回復はやや難しいです。
発症後は■絶対安静■が必要なので、軽度の方以外は可能なら入院したほうがいいと思われます。
入院することにより、多くの治療をより効果的・確実に受けることができます。
耳の病気は、客観的なデータを取ることが難しいためか、医師も稀に■診断を誤る■ことがあります。
突発性難聴は早期治療がすべてなので、医師が信頼できないと感じたらセカンドオピニオンとして
すぐに別の病院で診てもらうことをお勧めします。そのようにして後から難聴が判明した人も実際に居ます。
また、病院によって治療の積極性・施設の充実度が違ってきますので、病院選びは慎重に。
予後ですが、3割の人が完治し、残りの人は聴力障害や耳鳴りが残ります。ほとんど回復しない場合もあります。
年齢が若いほど回復しやすいのですが、一番の決め手は早期治療です。
一日でも早く治療を開始したほうが予後は良好です。
5 :
病弱名無しさん:2007/01/18(木) 00:59:59 ID:wvguC0YX
【突発性難聴に似た病気】
急性低音障害型感音難聴、メニエル病があります。どちらも内耳に内リンパ液が溜まりすぎてしまうことが原因で、
初期症状は低音域に限られた難聴と、ボー・ブーンという低音の耳鳴りが起こりやすいのが特徴です。
なぜ内リンパ水腫が起こるのか判っていませんが、ストレスや睡眠不足が大きく関係しています。
急性低音障害型感音難聴は、突発性難聴と似た治療が行われますが、程度は軽く予後が良好な場合が多いです。
メニエル病は多くの場合回転性めまいを伴い、症状が慢性的になりやすく、難聴が徐々に進行していきます。
どちらも、回復したと思っても悪化を繰り返すので、長期的な安静と経過観察が必要です。
発症直後に突発性難聴と診断されても、後にどちらかの病名に変わることがあります。
初期症状だけでは完璧に判別することは難しいからです。
聴力悪化を繰り返せば急性低音障害型難聴や蝸牛型メニエルに、繰り返し回転性めまいが起きればメニエル病に
なるので注意しましょう。どの病気も絶対安静を心掛けなくてはいけません。
急性低音障害型難聴についてはこのスレで。
メニエル病は
>>1のリンク先に専用スレがあるので、そちらでお願いします。
6 :
病弱名無しさん:2007/01/18(木) 01:01:08 ID:wvguC0YX
【音響外傷性難聴について】
コンサート等で大きな音を聞いてしまい内耳に損傷を受けると、聴力が低下し耳鳴りが発生することがあります。
このような場合突発性難聴と同じような治療をします。
医師によっては「騒音性難聴」と診断されますが、どちらかというと「音響外傷性難聴」が正しいです。
症状としては、キーン・シャーといった耳鳴り、高音域の聴力低下、場合によってはめまいがあります。
早期治療が鉄則で、遅くとも一週間以内に治療を開始しないと、多くの場合後遺症が残ってしまうので、
コンサートの後や不意に騒音を聞いてしまった後、耳に不調を感じた場合は、
一刻も早く耳鼻科を受診しましょう。
他板の関連スレ
【ライブで】音響外傷なバンギャ【難聴】
http://music6.2ch.net/test/read.cgi/visual/1150248001/
7 :
病弱名無しさん:2007/01/18(木) 01:09:09 ID:wvguC0YX