インド航空業界の再編が足踏みしている。合併を予定していた民間航空会社が計画の延期
を発表。政府が進めている主要空港の民営化や国営航空会社の合併の遅れも確実視されている。
法制度の不備と左派の反対によるものだが、航空分野の規制緩和で経済の活性化を狙う政府方針
には打撃となりそうだ。(黒川信雄)
1月に民間航空2位のエア・サハラ買収を発表した首位、ジェット・エアウェイズは28日
までに、買収完了が3カ月ずれ込むと発表した。航空分野での独占禁止法の規定が明確に整備
されていなかったことが理由だ。英紙フィナンシャル・タイムズによれば、航空省は「買収は
規制緩和後初のケースであり、早急にガイドラインを作る」と釈明している。
政府は航空会社側も必要な書類に不備があったとしているが、「そもそも航空会社は政府の
担当部局名さえ知らされていなかった」(業界関係者)ことも混乱の要因といわれ、政府の
準備不足が露呈した形だ。
一方、政府は2月、予定していた国営エア・インディアの新規株式公開(IPO)を2カ月間
延期すると発表した。政府は調整は最終段階に入っていると強調するが、労働組合や民営化に
反対する左派政党の抵抗が強いといわれ、計画が予定通り実施されるかは依然として不透明だ。
>>2に続く
▽News Source FujiSankei Business i.on the Web 2006年3月29日
http://www.business-i.jp/news/world-page/news/200603290009a.nwc ▽関連
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http://news18.2ch.net/test/read.cgi/bizplus/1143585932/