リレー小説!!北朝鮮vs日韓米連合軍

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>>513
「どういうことだ」
ボウイは、下がり気味の語尾で尋ねた。
「まあ、戦争ともなりゃあ、危険地域にいる民間船舶はたいてい足止め喰らうか
避難させられるわな。
だが、今回の戦争はあまりにも突然はじまっちまったんで、その辺の対処が
まったくなっちゃいなかったんだと。
行政にできることといえば、あまり効果のない命令くらいなもんだ。
それだって、実際に取り締まる力がなければ何の意味もない」
そこで一息ついたシマダの顔を見ながら、ボウイが言った。
「海上保安庁も、海上自衛隊も実際には朝鮮やロシア相手で手一杯で、
民間の船舶に対しては事実上何もできないに等しい、ってことかな」
「そんなとこだな」
シマダはうなずき、ラークに火をつけた。
「でだ、朝鮮やロシアも、こっちの鉄砲持った船相手にドンパチやるのが精一杯で、
えーと、なんてったかな、海上交通の遮断なんかできっこないんだそうだ。
だから、度胸があって金がほしい船主にとっては、結構見入りのいいビジネス
チャンスってわけさ」