リレー小説!!北朝鮮vs日韓米連合軍

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>>512
男の言葉に嘘はなかった。
シマダとボウイが、案内された薄汚い中型の烏賊釣り漁船に乗り込んだ数分後、
漁船は外見にまったく似合わない滑らかさで出航した。
ボウイたちは、おそらく船長室と思しき個室に通され、旅装を解いた。
とはいっても、各自の手荷物を棚に放り込んだだけだが。

さっそくハイライトに火をつけたボウイが、シマダの持っていたスポーツバッグを
指差した。
「シマダさん」
船長から差し入れられたラークのパッケージを破いていたシマダが顔をあげた。
「なんだ?」
「この時期に、船で北海道入りするってのは、かなり無茶じゃないのか?」
シマダはかぶりを振った。
「俺も、最初はそう思った。だが、話を聞くとちょっと違うんだな、これが」