リレー小説!!北朝鮮vs日韓米連合軍

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>>483
岩手県・三陸海岸沖
「ついたぜ、ここだ」
シマダが車をとめたのは、種市町のはずれにある漁港の駐車場だった。
リアシートに放り出されたスポーツバッグからあらたに取り出した携帯電話で、
二言三言いかにも年季の入った営業マンのようなやり取りをする。
ほどなくして、数人の若い男達がステーションワゴンの周りに集まった。
「出よう」
シマダはボウイにいい、車を降りる。
「お疲れさんです!」
シマダが右足を地面に下ろすかどうかというタイミングで、男達がいっせいに唱和して
太ももに手を当て、腰を折った。
「ご苦労さん。準備のほうはどうなってる?」
鷹揚な口調でシマダが尋ねると、その中でも比較的年のいった男がきびきびとこたえた。
「すべて済ませました。支社の方で船の手配もすんでます。ケースの積み込みは、さきほど」
「わかった。後は俺達が乗るだけだな」
男-おそらく、彼が現地の責任者だろうが、幾ばくか湿った口調になった。
「はい・・・ところで、本社のほうは、その・・・・・」
「うん。かなりやられた。だから、今回の商談は確実に物にする。
本当なら、俺はここでみんなの様子を見るだけのつもりだったが、
そうもいってられないしな」
「わかりました。こちらも体張りますんで」
「頼むよ」