リレー小説!!北朝鮮vs日韓米連合軍

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>>376
東京・永田町・地下鉄永田町駅前
「はちまき!」
携帯電話片手に駆け寄る男が、めがねであると気づくのに数秒かかった。
顔立ちや体形は、十数年前と同じく貧弱さを感じさせない小柄なままであったが、
それなりに高価な仕立ての三つ揃いが板についているせいか、随分見た目の
雰囲気が変わってしまっていた。
はちまきは、双眸にだけ驚きの色を浮かべ、小さく右手を挙げる。
「よお、久しぶりだな」
めがねは、そればかりは昔と変わらない、緩んだ笑みを浮かべてはちまきの肩をどやしつけた。
「なーんだよ、おまえ全然変わんないなあ・・・・・・あれ?まだ菊一文字もってたんだ」
はちまきの左手にある、布を巻いた棒状の物体に目を留めていった。
「ああ、こいつは3代目さ。上海で曲がっちまった2代目以来だよ」
「ふーん」
「ところで」
はちまきは真面目な顔つきになった。
「北海道だが・・・・・どうやっていくんだ?船も飛行機も今はつかえないだろ?」
めがねは振り子人形のように大きく首を上下させていった。
「そーそー、それなんだけどさぁ、ちょっと伝手があるんだよ・・・・・・」



めがねとはちまきの会話を、少しはなれた場所から車に乗って監視している
2人の男がいた。
助手席に座っている方が、携帯電話によく似た通話装置に話し掛ける。
「マルタイ、接触を確認。どうぞ」
『了解、こちらは全員配置についた。10秒後に確保する』