リレー小説!!北朝鮮vs日韓米連合軍

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>>367
新宿歌舞伎町のはずれに建っている、薄汚い雑居ビルの一室に、
ボウイとシマダはいた。
シマダは安物のソファに身を沈め、さきほどからこめかみに右手を
当ててしきりに何か考え込んでいる。
ボウイは窓際にたち、この日三箱目のハイライトを半分ほど空にしつつあった。

長い沈黙を破ったのは、シマダだった。
「・・・・・・ボーイさん、このブツ、どうしたらいいと思う?」
テーブルの上にある「ブツ」を、途方にくれたような表情で指差す。
テーブルの上にあるのは、サイレンサー付きの22口径、見るからに
怪しげな直方体の塊が数個、電気コードが1巻き、ヒューズににた何かが
1ダース詰め込まれた小さな箱、そして意味不明の数字やアルファベットが
ぎっしり書き込まれた手帳。
「あの男、最初は俺たちの同業者かと思っていたが」
シマダは、22口径を手にとって言った。
「だが、兵器に詳しい若いのに聞いたら、こいつぁ爆弾だっていうじゃねぇか」

「軍用のプラスチック爆薬だな。それだけあれば俺もあんたもビルもろとも確実に
あの世にいける」
ボウイはこたえた。