>906
以前に、書評スレッドで紹介されましたが日本クラウゼヴィッツ学会というところから
現代語訳がでていますので、これから購入するならこれが一番ではないかと。
海の人や、81式さんその他のみなさんのように篠田訳で難行苦行する必要も
ありませんし:-)
ISBNは「ISBN4-8295-0298-3」です。
amazonなどでも常に在庫があるようですし、書店にも比較的入荷しているようですね。
で絶対に呼んでおくべき章なのですが、我々軍ヲタであれば序文から第3編まで
読めば結構なボリュームになるのではないかと。
その中でも、序文の覚え書きと第1編第1章は戦争論すべてを規範する文章で
あって、何度でも繰り返し読んだ方がよいのではないかと思います。
第4編以降に関しては、作戦・戦術に関する技術的な解説が多くなってきますので
本職でない限りは、そんなにりき入れて読む必要は無いと思います。
何かのおりにでも、ちょこちょこ読んで、また第1編を読み返す、というようなペース
で十分ではないかと。
909 :
名無し三等兵:01/12/11 00:51
ジョミニ『戦争概論』も中公文庫で、12/25あたり出るそうですね。
こちらも未読ですので、いまから楽しみです
910 :
名無し三等兵:01/12/11 14:52
>>906 >>908さんもおっしゃっていますが、第1、第2、第3編は必読。
あとは第8編でしょうか。そこまでいったらあとは第4編を。
5〜7は後回しでもいいかと思います。
ただし、クラウゼヴィッツは4〜7を前提として1〜3編を理論づけていますので、
最終的には目を通す必要はあるかもしれません。
>>908 原書房版は横書きなので、縦書きが好みの方にはいいかも。
(中公文庫版が縦書きだったらどうしましょう)
それに、この手の書籍は(戦争論もそうですが)ハンディな方が、
ベッドや車内で読めていいですね。
911 :
名無し三等兵:01/12/11 16:10
学研の武装SS全史2は1に続き傑作ですね。
通史は少なめで義勇師団や特別行動隊など
マニアでも楽しめる記事が満載。
巻末の武装SSと戦争犯罪も冷静な分析で好感がもてた。
次号のドイツ本土防空戦も期待大だね。
912 :
名無し三等兵:01/12/11 16:14
アインザッツグルッペンの作戦規範は、さすが
「おいおい初心者も読む本にサービス過剰だろう」
と多少、驚きました
913 :
名無し三等兵:01/12/11 16:20
>>912 芝健介や佐藤健生に頭を下げて書いてもらってるんだから、
それくらいのことはしておかないと。
>>890さま
了解です! 年末年始の休みになったら呉まで買いに行ってきます!
『日本陸軍便覧 米陸軍省テクニカル・マニュアル:1944』
陸軍省=編 訳 菅原 完 監修/光人社/6000円
ってどう? 戦時中アメリカ軍が捕虜などからの尋問で纏めた、日本軍の詳細を
解説した本なんだけど。 歩兵、砲兵が移動に必要な物資のトン数とか書いてあっ
て、下手な日本側の資料より、良く纏まってると思うのですけど……
>>908,910
ありがとうございました。
頑張って読んでみます。
917 :
魚花 うるふ:01/12/12 01:14
>907様
『第二次大戦抄録』は中央公論から出たヤツですね?
あれは抄訳なんで、原著が相当削られたものです。
河出文庫から出た『第二次世界大戦』を買うべきでしたね。
918 :
名無し三等兵:01/12/13 11:50
>>906 日本クラウゼヴィッツ学会訳は抄訳です。でも、1〜3編と8編(?)
はほぼ全訳なので必要な部分は押さえてあると言えると思います。
むしろ分量が手頃なのでおすすめ。前書き後書きも丁寧なので
はじめて読むなら値段は少し張りますがまずこれだと思います。
全訳については中公文庫から現代思潮社版(清水多吉訳)が再版
されましたから、もはや篠田訳に悩まされることもなくなりました。
以上補足まで
>918
>もはや篠田訳に悩まされることもなくなりました
気持ちは良く判ります(笑)
>>919 ちょっと、軍事に関する小論を書いたのデスけど・・・
自分の書いた文章がアレにそっくりで・・・ 多感な時期に戦争論の篠田訳
を読むと影響大デスね。
あまりの難解さに自分でも嫌になったデス・・・
921 :
名無し三等兵:01/12/14 15:46
ネット上で国江隆夫氏に会った。
うれしかった。
922 :
名無し三等兵:01/12/15 01:04
豊田穣はよい。
漏れは豊田氏の文体が好きじゃないし、
描写も決してうまいとは思わないが、
彼の作品からは、海軍兵学校時代に同じカマの飯を食った
仲間達に対する深い友情が感じられる。
923 :
名無し三等兵:01/12/15 01:39
>>922 あれで史料収集にもう少し手を掛けてくれればねぇ。
地元民が聞いたことも無い長崎名物料理とか、地図も見てない
風景描写とか……。
>>923 そうだね。元新聞記者の割にあまり正確でない記述があるのが残念だ。
例えば、九州を訪問した際に「加藤清正を生んだ土地」などと
書いていたこともあったな。ちょっと考えればすぐ分かるのにねぇ。
南北戦争の南軍―灰色の勇者たち オスプレイ・メンアットアームズ・シリーズ
フィリップ・キャッチャー (著), ロン・ボルスタッド, 斎藤 元彦 (翻訳)
共和制ローマの軍隊―200BC-104BC地中海の覇者 オスプレイ・メンアットアームズ・シリーズ
ニック・セカンダ (著), アンガス・マックブライド, 鈴木 渓 (翻訳)
>915
面白いよ。って、一回通読しただけで今は押入の肥やしだ(;´Д`)
今回の引っ越しに併せて、常時展開状態の本を見直ししよう。とりあえず竹本泉関係は
押入逝き・・・
927 :
名無し三等兵:01/12/17 13:04
三野正洋の本でよく「指数」で性能を測っていますが、
この指数、明らかにおかしい時が少なからずあるんですけど・・
指数で計ること自体は面白いが・・・
あげ!!
新スレが近づく・・・
ハヤカワNFの「バレンツ海海戦」「高速戦艦脱出せよ」「ポケット戦艦」読了。
海の世界は全くの初心者なので面白かった。
930 :
歴史群像・太平洋戦史シリーズ:01/12/20 05:35
「帝国陸軍 戦車と砲戦車」
五式中戦車の88ミリ砲搭載案が米軍の早とちりだったなんて…
>>926 ミリ屋哲 さま
高い肥やしだね……(^^;
クラウゼヴィッツ「戦争論(下)」
ジョミニ「戦争概論」
本日発売記念
933 :
名無し三等兵:01/12/20 11:55
絶版で読んだことは無いのですが、
「忘れられた兵士」は読んでみたいです。
早川文庫で出してくれないかな?
934 :
どう思う?:01/12/20 12:33
小さい文庫本でどっかのフリーライターが孫子だと戦争論をビジネスや
過去の戦いだとかに関連付けてかく本は大抵は駄作だと思うけど。
935 :
パウル・カレル:01/12/20 12:58
の作品って部隊の構成(第○○師団がどこの軍団や軍に所属してるのかとか)
地名の位置関係が割りづらいと思うんですが・・・・・本人はわかったつもりでも、
おぼろげにはわかるけど、編成表とか地図とか付けてほしかった。
大学にあるやつは分かりずらい初版で貴重なのはわかるけど・・・・
936 :
名無し三等兵:01/12/21 08:40
>>935 パウル・カレルやコーネリアス・ライアンの著作は戦史研究ではなく、
戦記文学に近いので、このあたりはやむなしと思います。
データ的な部分は、別の資料で裏打ちをするといいかと思います。
名著だとは思いますが。
たまいらぼ出版の「戦術学要項」ってどうよ
938 :
名無し三等兵:01/12/22 00:23
ガイシュツかもしれませんが…
「電撃戦」(早川NV)
の書評をお願いします。
>935
漏れも、一度主要な戦闘の作戦図、つーか状況図をパワーポイントで
作ろうとしたけど断念した。アニメーション効果を使えば時間経過に
応じた部隊の動きも再現できるんだがなぁ・・・
940 :
名無し三等兵:01/12/22 03:38
いいスレですなぁ
そろそろPART2ですな
枕元を漁ってみたら「マジノ線物語」(栗栖弘臣 著 K&Kプレス 5000円+税)
が出てきたんでageて見たり。
さ、仕事逝こっと。
942 :
名無し三等兵:01/12/22 08:22
>>939 あ、それいいですなぁ。
1日単位の部隊の位置を把握するのはかなり困難ではありますが、
見てみたいし、作成したくなりますね。
1941年のグデリアン装甲集団の各師団単位の展開図なんかは、
けっこうできるかも、です。
>>938 著者デイトンは作家で、文章はおもしろいです。
ドイツ軍装甲部隊の創設から、フランス戦までの成長、
電撃戦の戦略、戦術的目的と、その問題点などを簡潔に指摘しています。
ドイツ装甲部隊の編成に関しても、かなりスペースを割いて、
グデリアンの思想を解説しようと試みています。
一方で、やや断定的、若干のデータ的誤りなどもあり、
厳密な研究書というよりは、一般向け解説書という趣ではあります。
入門編としては、一読の価値ありというところでしょうか。
943 :
名無し三等兵:01/12/24 09:58
次スレ立てます・・・
ちょっと早い?
945 :
名無し三等兵:01/12/24 10:26
いい本見つけたよ。
戦争はなぜ起るか
A.J.P テイラー(英人) 古藤晃訳 (株)新評論
イギリス人から見た近代戦争(ナポレオン戦争から冷戦まで)
の評価がわかる。昔の版画も掲載されていて読みやすい。
946 :
ベタ藤原 ◆94Ls6/3E :01/12/25 23:06
ソノラマで渡辺洋二氏が書いた『飛燕』とか『月光』とかを見つけたんですけど、
これって買いですか?
ちなみに今日は、造船士官の回想(上・下)を買ってきました。
947 :
マーフィー:01/12/25 23:44
名著ほど,「いつか読むだろうから」と後回しにされ,結局読まれない法則.
948 :
伊-400:01/12/26 00:36
バリックの空は赤く燃えて
ボルネオ島バリックパパン想い出の会戦記編集部 新風書房
ISBN4ー88269ー299ー6 2500円
読了。内容はほとんど世に知られていないバリックパパン激戦の戦記
昭和二十年七月一日マッカーサー作戦指揮した豪軍第七師団約5000名の上陸
迎え撃った第二十二特別根拠地隊・他部隊の記録。
橋頭堡では観測機が飛び回り巡洋艦・駆逐艦に弾着を修正報告するから正確な砲撃で
陣地に雨あられと降り注ぎ圧倒された。と
しかし、それでも決死に反撃し進出阻止したが、
火炎放射戦車繰り出してきたため
肉弾攻撃隊も全く手も足も出せず陣地粉砕され後退したと
昭和二十年七月四日、西村機銃小隊は零戦に載っていた二十ミリ機銃外して
豪軍斥候兵50名に100メートル以内からの至近距離で発砲し一泡吹かせたと
飛び跳ねるように倒れ、逃げて大樹、倒木の下に隠れ反撃できず撤退させたと
読んで損はないと思う。
>>942 どうもありがとうございました。
早速買ってきました。
ところで、マジノ要塞に関する書籍というのは
どういう本がお薦めでしょうか?
NHKの「映像の世紀」を見て以来、
非常に気になっているのであります。
近い将来、逝ってこれるようならこの目で見たいのですが、
いかんせん、テレビの映像だけではわからないので
諸先輩方の教えを請う次第であります。
950 :
ベタ藤原 ◆94Ls6/3E :01/12/27 22:23
951 :
名無し三等兵:01/12/27 23:19
>>949 The Maginot Line
J. E. Kaufmann & H. W. Kaufmann著
Praeger Publishers ; ISBN: 0275957195
がお勧めかと思います。
ちょっと高いですけど、比較的新しいし、内容もなかなか豊富です。
私はレン・デイトンの小説をよみ、
英国の上流階級は、「ほもだちのわ」でつながっていることを確信した。
根拠はない。
953 :
938=949:01/12/28 00:09
早速のresどうもありがとうございます。
>>950 おもしろそうですね。内容もしっかりしてそうです。
Amazon.co.jpで引っかからないので、本屋に注文しなければ…
っていうか、Yahooで買ったことないし(w
>>951 Kaufmannというあたり、ドイツ系の人でしょうか?
こういった書物が高いのはある意味当たり前なので、
それなりに覚悟はできています。
フランス語で書かれる本を読むとなるとちょっと困りますが…(苦笑)
954 :
938=949=953:01/12/28 00:20
ところで、最近こういう本を「電撃戦」とともに買いました。
「髑髏の結社 SSの歴史」(上・下二巻)
ハインツ・ヘーネ 森亮一訳
原題:"Der Orden unter dem Totenkopf" Heinz Hoehne
ISBN4-06-159493-1
ISBN4-06-159494-X
ウカーリ題名だけ見て買った後、積ん読になってしまっております。
この本は有名な本なのでありましょうか?
講談社学術文庫から出ているくらいなので、おそらくクソまじめな
本だと愚考するのでありますが、どちらを先に読もうかと…(藁
あと読もう読もうと思って最後まで読んでいない本:
「第三帝国下の科学 〜ナチズムの犠牲者か、加担者か」
ジョジアンヌ・オルフ=ナータン編 宇京頼三 訳
法政大学出版局 ISBN4-588-00508-1
4300円
正確には軍事史というよりは科学技術史の範疇かと思われますが、
ぱらぱらと見た感じでは興味のある向きにはよいかもしれません。
そろそろ次スレの準備をしたほうがよろしいでしょうか。
類似スレ防止のためにも、早めに次スレを造って、しばらくは
上の方に置いておいたほうが良いような気がする冬休みの夜でした。
957 :
名無し三等兵: