【黎明爆撃】本日の南雲部隊司令部1AF【艦砲射撃】

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195首席参謀@代行(アク禁中)
ミッドウェーにおける通信関連、探ってゆくと、更に疑問が深まるものだ。 ttp://midway1942.org/docs/usn_doc_00.shtml
Radio Frequency Plans(周波数割り当て計画)によれば、以下、Operation Plan No. 29-42では指定されている。
なお、このドキュメント上、Radio Silence(無線封止)というワードは一切記載がない。
 >Task Forces ELEVEN, SIXTEEN, and SEVENTEEN use radio frequency plan four
 >Patrol Planes based MIDWAY and JOHNSTON guard 4265 kcs(中略) and 13155 kcs. 1830 to 0730 GCT, secondary.

さて、radio frequency plan fourだが、下記リンク先ではプレミアムメンバーだけが閲覧できるらしい。
サラトガの戦時日誌だ、ということは理解できた。 ttp://www.fold3.com/document/269432442/
ぐぐる先生が表示できる範囲では、こんな状況がうかがえる。(Radio Silenceに関しては、何か記載あるのだろうか?)
 >Undivided task force frequency, 2352 kc. primary, 2812 kc. secondary.
 >Detached units guard task force commander's circuit, 4205 kc series.
 >The Primary Warning Net is 72 5 mc. (TBS) ...

「6/4に帰投する敵哨戒機の無線帰投通信が平文だった」という記録が海軍作戦通信史にある。
つまり、Patrol Planes based MIDWAYの周波数は日本側も掴んでたし、4265/4385kcsの陸軍機(B-17)も受信できる環境だ。
6/5当日、艦載機の発着時に通信マストを倒す空母、敵信を掴み辛い環境なのは小職も理解する。
であれば、3戦隊や8戦隊に、敵信傍受を徹底させ、逐次赤城に信号で転電させる命令を出して不思議ではないが…
196首席参謀@代行(アク禁中):2013/03/30(土) 23:10:11.80 ID:???
>>161 で記載した内容を、更に考察を加えると、こうなる。
ミッドウェーの僅か1ヶ月前、珊瑚海海戦では、米艦載機は母艦と、「高度がどれだけ」とか、「目標が何とか」に関し、
平文で交信していたことは、ほぼ間違いがないだろう。
だから、岩本手記にあるように、「敵は高度5000ないし6000mで来襲する算大なり」と、無線で直衛機に指示を出せるわけである。
岩本たちの手腕と、敵信受信とが相まって、瑞鶴は無傷で帰港できた、と判断してよいだろう。
艦載機の発着毎に通信マストを倒す運用せざるを得ない空母側で、ここまでキッチリ敵信を受信したか、小職は怪しいと思ってるし、
だぁら五戦隊側で相当フォローが入ってるのでは、と推測したくなる。

そういう意味では、南雲司令部の面々、赤城の敵信傍受に限界があることは事前に理解してるわけだから、
どうして、3戦隊なり8戦隊なりに、敵信傍受を委任し、随時赤城に転電求めることを命令しなかったか、小職は大いに疑問を持つ。
艦爆隊と艦攻隊が出撃したかどうか、呼出信号で判断することは、当時の日本海軍でも容易に判断できるわけだし。

上空に雲がかかって、艦爆隊の接近が艦上からは判断つきづらい、と理解することは可能だから、
戦艦2隻に搭載している複座水偵の1機を雲上に上げて、警戒哨戒をさせる選択肢だってある。
小職の持論ではないが、敵空母攻撃は艦攻の魚雷等で十分との判断であれば、迎撃戦闘の補助ができるよう設計されている、
99艦爆を、1コ中隊ぐらいを雲上に上げて、哨戒と迎撃を兼ねさせる手もありえるだろう。
敵信傍受を疎かにしたのか、司令部が握り潰したのか、敵機迎撃というこんな観点でも南雲司令部を批判することができる。
197首席参謀@代行(アク禁中):2013/03/30(土) 23:12:27.23 ID:???
米軍の泣き所は以下の通りであり、これを避けるため、空中避退や700浬哨戒を行っていた。
ttp://toro.2ch.net/test/read.cgi/army/1358424721/67 (和文)
ttp://midway1942.org/docs/usn_doc_25.shtml (英文の原文)
 >滑走路や施設は使用不可能になるほどの打撃を受けてはならない。
 >そこで毎日、ミッドウェー島から200浬以内にて敵を発見することがないようにしなければならない。
そういう意味では、夜間爆撃や黎明爆撃という発想は極めて有効であり、だから高度な戦法を行える搭乗員をどれだけ養成できたか、
その数に応じて一番有効な攻撃目標は何か、という点が議論の対象になるだろう。

飛龍艦攻隊分隊長の松村少佐の手記(「母艦航空隊」潮書房光人社)によると、真珠湾前の夜間訓練につき、こんな記載ある。
S16.4.19: 後期艦隊訓練開始(夜間の離着陸、夜間の洋上会合法、被照射実験)
5月: 連夜、薄暮の着艦訓練・夜間の着艦訓練。夜間雷撃の実射。
6月: 艦隊対抗の演習

美濃部少佐の芙蓉部隊、飛行時間200時間程度の飛行キャリアの零戦操縦員も、みな夜間洋上進撃が可能だったわけで、
昭和17年5月に、1AFがどれだけ創意工夫を盛り込んだ訓練を搭乗員に課したか、という点も、検証すべき項目のひとつだろう。
源田や吉岡は、美濃部少佐と違って、そこまで突き詰めて思考して実践した航空参謀ではなかった、という点は明らかかな?
198首席参謀@代行(アク禁中):2013/03/30(土) 23:14:54.98 ID:???
昭和17年12月に50航戦が育成したヒナ鳥たちですら、「月夜の集団行動」ができるよう、教育標準が定められていた。
ただし着艦に関しては「通常の昼間着艦に自信がある程度」である。
ttp://toro.2ch.net/test/read.cgi/army/1358424721/573

そういう意味では、夜間着艦ができるよう選抜した、珊瑚海の5航戦の艦攻15機だっけ、かなりの力量のスタッフだね。
5航戦に「夜間着艦」できるスタッフが、艦攻で15機もいるなら、1-2航戦だったら合計30機いても不思議ないね。
史実通り1200から24節に増速し、2300でミ島沖258浬から発進、という想定で考えてたけど、
3コ中隊レベルで夜間着艦ができる搭乗員がいるなら、黎明に着艦する前提で、増速地点を史実を早める、
という妄想も成立しそうだな。

つまり、黎明0130に着艦←258浬飛行(110分)←2310 夜間爆撃行動(0.5h)←258浬飛行(110分)←前日2120 発進、という線ね。
従って、史実よりも1.5時間(強)早く、258浬地点に到達を目指すわけだから、24節へ増速するのは2.5時間早い前日0930頃かな。
夜間雷撃時、97艦攻は6コの吊光照明弾6コを抱いて、10秒間隔で投下、6分弱の灯りを確保していた。
30機近く夜間着艦ができる搭乗員がいれば、そういう照明弾担当にも、それなりに戦力を割り振ってもいい。
現地時間 0210に爆撃開始となると、総員起こしが0200だっけ、暖機運転すら危なっかしい時間帯だな。
この妄想だったら、F4Fですら発進不可能かもしれないから、奇襲成立する可能性、ソコソコありそうだな。
更に言えば、1AFの索敵機の発進時刻に着艦するわけだから、決戦戦力の分散問題は搭乗員の疲労や消耗に限定される(笑)
199首席参謀@代行(アク禁中):2013/03/30(土) 23:15:56.90 ID:???
米軍の避退予定行動は、現地時間の0400とか0430からだから、0210の爆撃開始が奇襲成立しそう、と仮定する。
このケース、格納庫内で航空機が整備中だろうから、滑走路爆撃よりは格納庫目標の爆撃の方が効率は良さげである。
99艦爆の航続距離は正規状態で795浬、片道258浬の作戦はギリギリ成立させることもできよう。
まぁ夜間急降下爆撃と夜間水平爆撃だったら、急降下爆撃の方が難易度高そうだから、
5航戦で12機の夜間着艦可能な搭乗員というところから、24機の99艦爆を出せそうだ、とはいえ、まぁ緩降下爆撃まで、だろうか?

イースタン島の航空基地さえ(可能であればサンド島のPBY基地まで)奇襲成立で破壊できれば、
それこそ、残りは艦砲射撃でいたぶるのが早いんじゃないか?
念のため、0000頃にミッドウェー島に、戦果確認機(爆装無しの99艦爆かな)を飛ばして、迎撃機が上がるかどうか確認できるの、
0130頃になるだろうか? 戦艦1隻+駆逐艦3隻分派で、30節で接近すれば、日本時間1000頃には砲撃開始できる。
勝見中佐のような腕と運があれば、30節以上の高速艦なら、水平爆撃や急降下爆撃、全て回避することもできなくもない。
いっそのこと、1AF全艦隊で、ミッドウェー島に接近し、砲撃隊のエアカバーをかける手法もあるだろう。

PBYは零戦で十分撃墜可能な機体(例. セイロン沖の岩本徹三)だから、一番やっかいなのはB-17だし、
夜間爆撃でB-17を稼働不能に追い込めるなら、1AF全艦隊のミッドウェー接近策はあり、だわな。