1 :
名無し三等兵:
2 :
1:2013/02/22(金) 00:22:23.50 ID:???
3 :
名無し三等兵:2013/02/22(金) 04:12:42.07 ID:???
Dat落ちするような過疎スレ立てるなよ
その為に前スレ書き込んだんだからな
m9(^Д^)プギャー
4 :
名無し三等兵:2013/02/22(金) 06:15:19.32 ID:???
フッ… l!
|l| i|li , __ _ ニ_,,..,,,,_
l|!・ω・ :l. __ ̄ ̄ ̄ / ・ω・≡
!i ;li  ̄ ̄ ̄ キ 三
i!| |i  ̄ ̄  ̄ =`'ー-三‐ ―
/ ; / ; ;
; _,/.,,,// / ヒュンッ
/・ω・ /
| / i/ こ、これは乙の軌跡じゃないんだからねっ!
//ー--/´
: /
/ /;
ニ_,,..,,,,,_
/ ・ω・`ヽ ニ≡ ; .: ダッ
キ 三 三 人/! , ;
=`'ー-三‐ ―_____从ノ レ, 、
5 :
名無し三等兵:2013/02/22(金) 08:37:27.30 ID:???
人員輸送列車で揺られる日々やばいお
6 :
名無し三等兵:2013/02/24(日) 11:48:24.71 ID:???
>1
乙です。
更新まだかな・・・
7 :
名無し三等兵:2013/02/25(月) 13:05:55.83 ID:???
海外のサイトで面白い記事見つけたらちょこちょこ訳してるんだけど、
たまになら書き込んでも大丈夫かな?
8 :
名無し三等兵:2013/02/25(月) 16:12:29.44 ID:???
大歓迎!!!
9 :
名無し三等兵:2013/02/25(月) 18:54:10.61 ID:???
ありがとう。
じゃあお言葉に甘えて、まず一本。
いろんなサイトと情報を見比べて、加筆修正も加えてます。
訳の間違いもご容赦を。
フィンランドのBT戦車:
冬戦争中、赤軍はラドガ湖の北岸に大量のBT-2、BT-5、BT-7を配備していたが、
豪雪に覆われ起伏に富んだ地形の森林地帯では、これらBT戦車はグリップ力が低く
急カーブですぐに脱落する貧弱な履帯を持った失敗作である事を証明したに過ぎなかった。
ソ連は開発中にこれらの戦車の防御力を幾分増加させはしたものの、
それでもなお心許無い装甲とあっては、フィンランド軍の対戦車砲や
対戦車ライフルを前にした赤軍戦車兵は幸運を祈る以外の手立てを持たなかった。
10 :
名無し三等兵:2013/02/25(月) 18:57:03.85 ID:???
冬戦争の間、この地域の赤軍部隊はフィンランド軍のモッティに包囲されていた。
その結果、赤軍は燃料やスペアパーツも尽き、穴を掘って埋めた戦車を
即席トーチカとして代用する事を余儀なくされた。これは、1つのモッティを破壊してしまえば、
後はフィンランド軍が戦車を確実に鹵獲出来るという意味でもあったのだが、
しかし、フィンランド軍は深刻な牽引車両不足にあり、戦車を多数鹵獲出来る状態にあっても、
これらの回収作業は物理的に不可能であった。
また、戦車のほとんどの状況が回収を困難にしていた。
11 :
名無し三等兵:2013/02/25(月) 19:00:13.41 ID:???
包囲した赤軍部隊を攻撃する際、フィンランド軍は、火炎瓶と梱包爆薬で攻撃する事が多かった為に、
対戦車砲や対戦車ライフルよりもはるかに大きなダメージを戦車に残したのだ。
したがって、モッティに残された多数の戦車のほとんどは、
基本的に燃やされるか爆破されるか固く凍結した地面に埋まっているかのいずれかであり、
回収する為の理想的な条件からはかけ離れていた。
そういう事情もあり、冬戦争直後のフィンランド軍は完全な形のBT戦車を所有していなかった。
12 :
名無し三等兵:2013/02/25(月) 19:03:30.37 ID:???
継続戦争は1941年の夏に始まった。
ソ連軍は依然、BT戦車を使用しており、フィンランド軍は全く無事な物や少しの修理で
すぐに自軍に組み入れる事も可能なコンディションのBT-5とBT-7を鹵獲した。
それでもフィンランド軍とBT戦車の関係は非常に短命に終わった。
当時、フィンランド軍の標準的な戦車はT-26だった。
T-26はBT戦車と比べると、小さくて、はるかに足は遅く、やや薄い装甲と、BT戦車と同等の武装を持つ戦車だった。
よって、フィンランド軍のBT戦車への関心の欠如は意外に見えるかもしれない。
しかし、この関心の欠如の主な理由は、1941年9月の戦闘で得た、
実践的な経験による裏付けがあるものだった。
13 :
名無し三等兵:2013/02/25(月) 22:01:34.37 ID:???
BT42は良いね。
14 :
名無し三等兵:2013/02/25(月) 23:12:39.80 ID:???
重戦車小隊クリスティー支隊:
フィンランドではBTシリーズの戦車はひとくくりに "クリスティー"の愛称で呼んでいた。
1941年当時、フィンランド軍で主に戦車を使用していたのは戦車大隊の重戦車小隊だった。
1941年6月、継続戦争が始まった当初、この部隊には2両のT-28と2両のT-26
(認識番号R-81とR-82)が配備されていた。 その夏、フィンランドは攻勢を掛け、
冬戦争で奪われたカレリアの土地を取り戻すことに成功した。
1941年8月、フィンランド軍は数両のBT-5とBT-7を、ほとんど、または完全に無傷で鹵獲し、
これらの戦車を戦車大隊に引き渡した。
15 :
名無し三等兵:2013/02/25(月) 23:15:23.55 ID:???
自軍に組み入れる為に戦車大隊は再編成を要した。
「クリスティー支隊(Christie-Osasto)」という新設部隊を立ち上げる為に、
T-26は重戦車小隊から第1戦車中隊と第3戦車中隊へ引き渡された。
こうして重戦車小隊のクリスティー支隊は1941年8月13日に設立され、13〜14日に4両のBT-5とBT-7を、
18日に1両のBT戦車を受領した。 これら5両のBT戦車をもって、クリスティー支隊への車両の受領は完了した。
第2戦車中隊のヤルヴェンパー少尉がこの支隊の隊長として選出されたが、
全5両の戦車の為の十分な搭乗員の確保が問題だった。戦車大隊から4両分の搭乗員を確保出来たが、
残り1両の搭乗員の確保は難航が予想された。しかし幸いな事に、
最近廃止された第7装甲車小隊から3人の下士官と7人の兵を補充する事でこの問題は翌日に解決された。
16 :
名無し三等兵:2013/02/25(月) 23:19:07.68 ID:???
1941年9月1日の戦車大隊重戦車小隊の編成:
・ T-28 (2両)(認識番号R-48、R-49)
・ BT-5 (3両)(認識番号R-96、R-97、R-99)
・ BT-7 (2両)(37年型認識番号R-100、35年型認識番号不明)
・ トラック (4両)(整備、弾薬、燃料、物資)
・ 連絡用乗用車 (1両)
この支隊は他の戦車部隊と異なり、タンクデサントを基本とするという、
フィンランド軍としては非常に珍しい特性を持っていた。
この為に猟兵大隊からタンクデサント要員を選出し、狙撃部隊からも下士官と兵を6名抽出した。
専門の訓練は8月21日から行われた。
翌22日には第4軽歩兵支隊の護衛という任務を拝領し、独自の独立した部隊となった。
17 :
名無し三等兵:2013/02/26(火) 00:00:33.21 ID:???
クリスティー支隊の短い戦争:
ラドガ湖の北岸まで進行したフィンランド軍は、その東岸の赤軍陣地を
地下壕とトゥーロス川に阻まれて一ヶ月も攻めあぐねていたが、1941年9月4日、
渡河作戦に成功し、シュヴァリ川方面に攻撃を開始した。これは継続戦争において、
フィンランド-ソ連間における最初の戦車戦であった。
その日、クリスティー支隊は16時40分頃から第4軽歩兵支隊をサポートする為に戦闘状態に入った。
交戦が始まると当時にクリスティー支隊の2両のBT戦車が、
同じ重戦車小隊に属する2両のT-28と共に泥だらけの地形でスタックしてしまった。
18 :
名無し三等兵:2013/02/26(火) 00:04:46.95 ID:7XPbGx4I
幸い、T-28はすぐに体勢を立て直し、わずか20分でトゥーロス-オロネツ街道まで進撃、
19時30分には赤軍が防戦一方となるまで追い詰めた。
この戦闘でいくつもの対戦車砲や対戦車ライフル、野砲を3門、数両の装甲車を撃破したものの、
重戦車小隊は2両のT-28が被弾し、認識番号R-49の搭乗員2名が負傷、
認識番号R-48の操縦手が死亡した。車両の修理と新たな搭乗員確保の為にT-28は戦列から下がり、
BT戦車のみとなったクリスティー支隊は厳しい戦いを強いられる事となった。
19 :
名無し三等兵:2013/02/26(火) 00:09:50.79 ID:???
翌9月5日早朝、撤退する赤軍に追撃戦を仕掛ける為に、クリスティー支隊から2両のBT-7が出撃した。
しかし、随伴歩兵を付けていない事に気付いたのは後になってからだった。
出撃した2両のうちの1両、R-100の認識番号を持つBT-7は燃料ポンプに問題を抱えていた為、
ドラム缶で急造した燃料タンクをリアデッキに備えていた。
赤軍の対戦車ライフルの攻撃をこの燃料タンクに受けたBT-7は瞬く間に炎上し、
その車両と3名の搭乗員の命が失われた。
20 :
名無し三等兵:2013/02/26(火) 00:14:53.57 ID:???
9月7日〜12日、クリスティー支隊はオロネツに到着。シュヴァリ川方面へ攻撃を続けた。
9月13日〜14日、ついにクリスティー支隊の全ての戦車が壊れ、スタックし、戦闘の続行は不可能となった。
シュヴァリ川発電所の程近く、キンキネヴォでの事だった。
それらは完全なオーバーホールと大規模な修理を必要としたが、
泥から引き上げて1両ずつ修理していたのでは追いつかない程に老朽化していた。
クリスティー支隊のケスキネン中尉と重戦車小隊のアルベルト・ラサネン准尉によって書かれた、
残り4両のBT戦車に関する報告から、事態の深刻さを明確に読み取れる。
21 :
名無し三等兵:2013/02/26(火) 00:19:56.44 ID:???
「ひとつの故障を修理している間に、別の場所がすでにバラバラになっているような有様。
全ての戦車の履帯は脱落と装着を繰り返し過ぎた為に完全に伸びきってしまっている。
トランスミッションに至ってはギアそのものが無くなっている。在るべき場所に在るべき物が見当たらない。
エンジンは正常に作動しない。ステアリングも同様に正常に作動しない。
全ての車両で配線の確認が必要。全ての車両で光学機器が欠落。車輪の交換も必要。
2両はエンジンスターターが故障。2両はメインクラッチが完全に故障しており、他の2両も確認が必要」
もう戦場での修理は不可能なレベルであった。
22 :
名無し三等兵:2013/02/26(火) 00:25:01.33 ID:???
1941年9月16日。
残りの全てのBT戦車は、完全なオーバーホールの為にカウスにある戦車修理工場に出され、
戦車を失ったクリスティー支隊は、翌9月17日に廃止された。
これがフィンランド軍が積極的にBT-5とBT-7を使用した、最初で最後の戦闘だった。
23 :
名無し三等兵:2013/02/26(火) 00:27:18.58 ID:???
以上です
長々とスレ汚しすいませんでした
24 :
名無し三等兵:2013/02/26(火) 09:02:16.73 ID:???
>16
フィンランド軍にも戦車跨乗兵がありましたか。
知らなかったなあ。
25 :
名無し三等兵:2013/03/08(金) 12:18:11.37 ID:???
更新待ち・・・
26 :
名無し三等兵:2013/03/12(火) 00:03:11.51 ID:???
27 :
名無し三等兵:2013/03/18(月) 06:34:26.17 ID:???
ここ以外軍板ではフィンランド関係スレはないのか?
28 :
名無し三等兵:2013/03/18(月) 09:27:07.24 ID:???
シモ・ヘイへスレとか現代ヨーロッパ軍スレとかかな
29 :
名無し三等兵:2013/03/18(月) 11:25:14.98 ID:???
フィンランドスレは、落ちて久しいですな・・・
30 :
名無し三等兵:2013/03/31(日) 22:54:14.60 ID:???
保守しておきましょう。
31 :
名無し三等兵:2013/04/13(土) 17:02:00.67 ID:???
スケールアヴィエーション誌、次号はフィンランド空軍特集第三弾です。
32 :
名無し三等兵:2013/04/29(月) 23:58:59.94 ID:???
続きはまだかしら・・・
33 :
名無し三等兵:2013/05/04(土) 20:11:12.94 ID:???
34 :
名無し三等兵:2013/05/04(土) 20:13:09.61 ID:???
規制でも食らってんのかね
うp、待ってますよぉ
35 :
名無し三等兵:2013/05/10(金) 01:26:44.64 ID:???
twitterでフィンランド軍検索したらガルパンだらけ
36 :
名無し三等兵:2013/05/17(金) 09:50:56.28 ID:???
, -.―――--.、
,イ,,i、リ,,リ,,ノノ,,;;;;;;;;ヽ
.i;}' "ミ;;;;:}
|} ,,..、_、 , _,,,..、 |;;;:| 諸君、当スレの人民の要請により
|} ,_tュ,〈 ヒ''tュ_ i;;;;| 保守をする。
| ー' | ` - ト'{
.「| イ_i _ >、 }〉}
`{| _.ノ;;/;;/,ゞ;ヽ、 .!-'
| ='" |
i゙ 、_ ゙,,, ,, ' {
丿\  ̄ ̄ _,,-"ヽ
''"~ヽ \、_;;,..-" _ ,i`ー-
ヽ、oヽ/ \ /o/ |
37 :
名無し三等兵:2013/05/23(木) 07:57:11.97 ID:ReHfc3pg
17日、ロヴァニエミに設置されたドイツ・ラップランド軍司令部は、
フィンランドに6月22日を期して対ソ攻撃を開始することを示唆した。
38 :
名無し三等兵:2013/05/23(木) 08:05:07.40 ID:ReHfc3pg
同時期、前年からベルリンに滞在していた山下奉文陸軍中将を長とする日本陸軍欧州視察団は、
ドイツ国防軍総司令部の警告に基づき、慌ただしくベルリンを離れた。
フィンランド軍は直ちに動員を開始した。41歳のアーヴィッド・ヤンフネンは、大きなバッグを
背負うと家を出て徴兵事務所に向かった。「俺は国に借りがあるからな。」家族は彼の言葉を
覚えている。彼は、ヘルシンキの通称エース連隊こと第26連隊に入営した。
クオピオ、スオネンヨキ等北サヴォの郷土防衛隊の隊員達は第30連隊として再編成され、
郷土防衛隊長のエリッキ・ルオッサロ中佐が連隊長となった。
39 :
名無し三等兵:2013/05/23(木) 12:04:11.87 ID:???
祝 再開
40 :
名無し三等兵:2013/05/23(木) 12:56:19.46 ID:???
>>38 >>家族は彼の言葉を覚えている
いきなり戦死の伏線ですか…
しょっぱなから40代まで根こそぎ動員とかパないね
41 :
名無し三等兵:2013/06/10(月) 21:34:24.05 ID:???
保守
42 :
名無し三等兵:2013/06/18(火) 00:42:22.91 ID:???
規制に引っ掛かっているのかな・・・
43 :
名無し三等兵:2013/06/24(月) 21:45:24.83 ID:???
保守
44 :
名無し三等兵:2013/07/07(日) NY:AN:NY.AN ID:???
ほす
45 :
名無し三等兵:2013/07/15(月) NY:AN:NY.AN ID:???
まだかまだか
46 :
名無し三等兵:2013/07/22(月) NY:AN:NY.AN ID:???
夏が終わるまでには・・・
47 :
名無し三等兵:2013/07/28(日) NY:AN:NY.AN ID:???
ガンガレ保守
48 :
名無し三等兵:2013/08/07(水) NY:AN:NY.AN ID:???
保守
49 :
名無し三等兵:2013/08/13(火) NY:AN:NY.AN ID:???
ああああああああああああああああああああああああああああ
早く
51 :
名無し三等兵:2013/08/26(月) NY:AN:NY.AN ID:???
補給は・・・
まだか・・・
52 :
名無し三等兵:2013/08/27(火) NY:AN:NY.AN ID:???
保守
53 :
名無し三等兵:2013/08/27(火) NY:AN:NY.AN ID:tHQK+mOT
ベッジベヘマー基地のフィンランド空軍第34戦隊では、隊員に外出禁止令と緊急待機が発令された。
滑走路の周囲の木陰には、緑と黒の迷彩が施されたバッファロー戦闘機が分散して翼を休めている。
「あの冬を思い出すな。きっと戦争になるよ。」ユーティライネン准尉は、戦闘機の胴体に描かれた
部隊紋章の山猫を見ながら整備員に呟いた。
54 :
名無し三等兵:2013/08/27(火) NY:AN:NY.AN ID:???
おお、再開か! ありがたや
55 :
名無し三等兵:2013/08/27(火) NY:AN:NY.AN ID:???
お待ちしておりました
56 :
名無し三等兵:2013/08/27(火) NY:AN:NY.AN ID:???
キタワァ*・゜゚・*:.。..。.:*・゜(n‘∀‘)η゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*!!!!
きた
58 :
名無し三等兵:2013/08/28(水) NY:AN:NY.AN ID:???
キ…(-_-)キ(_- )キ!(- )キッ!( )キタ(. ゚)キタ!( ゚∀)キタ!!( ゚∀゚ )キタ━━━
59 :
名無し三等兵:2013/08/28(水) NY:AN:NY.AN ID:???
よくぞ戻られた
60 :
名無し三等兵:2013/08/29(木) NY:AN:NY.AN ID:???
乞食みたいな100円写真販売サイトでまったく売れない老い耄れが見苦しい言い訳してる。
それに写真がいくら売れなくても商用目的になるから路上無断撮影は違法ですよ。
61 :
名無し三等兵:2013/08/29(木) NY:AN:NY.AN ID:???
どこの誤爆だろう・・・
誤爆ならスウェーデンに落としなさいよ。
62 :
名無し三等兵:2013/08/30(金) NY:AN:NY.AN ID:???
バッファロー大活躍の悪寒
63 :
名無し三等兵:2013/09/02(月) 21:12:43.86 ID:???
tesu
64 :
名無し三等兵:2013/09/17(火) 23:37:47.67 ID:???
待望・・・
65 :
名無し三等兵:2013/09/18(水) 20:58:35.66 ID:sHX+2kFK
「装備受領のため、第3大隊とロムッパラへ移動せよ。」19日、ルオッサロは第1大隊長
ニーロ・ピエトライネン大尉に命じた。ピエトライネンは、冬戦争をコラーで第34連隊
第3大隊長として戦った経験豊かな将校である。
汽車が駅に到着すると第1中隊長のレイノ・コルピ中尉が号令をかけた。「中隊整列。
乗車しろ。」兵士達は家族や恋人に別れを告げ、賑やかに列車に乗り込んだ。
「今度こそロシア人を叩きだして凱旋するぞ。」ジュッシ・ヴェヴィライネン伍長は
見送りの人々に手を振った。
66 :
名無し三等兵:2013/09/18(水) 21:04:36.90 ID:???
お帰りなさい
ライネンが多いな
68 :
名無し三等兵:2013/09/19(木) 00:47:06.97 ID:???
キテタ━(゚∀゚≡(゚∀゚≡゚∀゚)≡゚∀゚)━!!
69 :
名無し三等兵:2013/09/19(木) 08:29:31.92 ID:???
>>67 日本での名前の木とか田とか川とかに相当する感じなんかね?w
70 :
名無し三等兵:2013/09/23(月) 08:42:35.37 ID:???
佐藤や斉藤や加藤みたいに○藤も多いな
71 :
名無し三等兵:2013/09/29(日) 21:57:01.34 ID:???
保守
72 :
名無し三等兵:2013/09/30(月) 01:10:36.30 ID:???
梅本さんの「海軍戦闘機隊2」が出ますね。
フィンランド軍関係は・・・もう書かないのかな。
斎木さんにお任せかも。
73 :
名無し三等兵:2013/10/04(金) 21:53:29.06 ID:???
良スレなんでage保守
74 :
名無し三等兵:2013/10/05(土) 00:16:26.37 ID:???
GP誌に斎木さんが連載してた、フィンランド軍三突戦記は単行本化しないのかしら。
75 :
名無し三等兵:2013/10/05(土) 22:00:04.42 ID:6XSa1LRS
東サヴォ地区では冬戦争をブオサルミ方面で戦ったアールネ・ブリック大佐が第2師団長に任命され、
慌ただしく部隊編成を始めていた。「動員計画から15時間遅れているぞ。」司令部で彼は声を荒げた。
第2師団は第7、28、29の3個歩兵連隊を中心に編成される計画であったが、師団の担当地域は
交通事情が悪く、兵舎等施設の準備も不十分であった。
冬戦争でタイパレを守ったアルマス・ケンピ大佐は、休戦期間中の現役兵で編成された第7旅団を
連隊へ改編中であった。「軍馬の定数は412頭。車輛は6台、トラック、乗用車、オートバイが
各2台づつだな。」彼は補給担当のM,ヴァイニオ中尉に確認した。
連隊の第1及び第2大隊はタイパレ防衛戦の第19、21連隊、コラーで戦った第35連隊の生き残りを
基幹に編成されている。
76 :
名無し三等兵:2013/10/05(土) 23:07:29.31 ID:???
やった!
お待ちしておりましたよ。
77 :
名無し三等兵:2013/10/06(日) 10:00:03.23 ID:???
歴戦の精鋭だな
78 :
名無し三等兵:2013/10/06(日) 23:03:52.72 ID:P6ZfQf9/
一方、第18師団長となったトルヴァヤルヴィの英雄アーロ・パヤリは自信に満ち溢れていた。
「今や我々は冬せんの時とは比べ物のならないほどの装備に恵まれている。」
事実フィンランド軍は冬戦争の結果、火砲160門、対戦車砲100門を捕獲していた。この他、
重機関銃910挺、軽機関銃3900挺、小銃4万丁と野戦炊事、病院設備等により、フィンランド軍の
装備は充実していた。
冬戦争でパヤリの元で戦った第10独立大隊のユーホ・ポッシは故郷を失い、戦後も軍に残って
いたが、第27連隊の中隊長として再びパヤリと戦う事となる。
79 :
名無し三等兵:2013/10/07(月) 00:05:10.56 ID:???
焼け太り、というやつですな。
80 :
名無し三等兵:2013/10/07(月) 10:12:36.83 ID:???
ふと思ったんだが、よく火器を捕獲したというのはあるけど、
弾薬もそれに見合うだけ充分に捕獲できたのか?
それとも国内の工場で生産してたのか?
81 :
名無し三等兵:2013/10/07(月) 11:07:11.29 ID:???
小銃と機関銃用の弾薬は鹵獲品と正規の装備で一緒だから問題ない。
火砲類の弾薬は製造したんじゃないかね。
物資不足の赤軍からパクらなければならないほど物資不足の状態でよく持ちこたえたよな
スパムでも喜んで食べそう
83 :
名無し三等兵:2013/10/07(月) 17:49:22.37 ID:???
フィンランド軍の主力野砲がロシア製(もしくはコピー)の76o1902年型カノン砲(76.2_)なのでラッチュ・バムなんかとは
砲弾が共通のはず。
ストックが心配なのは45_対戦車砲の砲弾だと思う。
84 :
名無し三等兵:2013/10/11(金) 21:15:25.23 ID:???
BT-42を製造(改造?)するにあたり、英国から貰った115ミリ砲用に
わざわざ成形炸薬弾を製造してますね。
しかし、BT-42で対戦車戦闘は・・・酷い話だ。
85 :
名無し三等兵:2013/10/12(土) 20:56:35.71 ID:N1xLdFu9
ベルリンを発った日本の遣欧軍事視察団は19日にモスクワに到着した。
駅では赤軍幹部達が山下奉文中将を出迎えた。彼はクレムリンを訪れ、
ノモンハンの敵将ジューコフと対面した。山下が独ソ開戦の可能性を
問うと、ジューコフは首を振って否定したという。
しかし、不吉な予兆はあった。ソ連国境警備隊は、国境の向こう側で
監視塔の増設工事が急速に進み、大勢の警察官が列車から降ろされている
と報告してきた。レニングラードの港からはドイツ商船が慌ただしく
出港していった。
86 :
名無し三等兵:2013/10/12(土) 20:58:09.59 ID:???
露助は諦めない。
87 :
名無し三等兵:2013/10/14(月) 07:52:38.96 ID:bPf8xzgc
ソ連軍の中には危険な兆候に気が付いた人間もいれば、何らかの手を打つべく行動した将校もいた。
20日、レニングラード軍管区の高級将校達は会議のためカンダラクシャに集まっていた。
その夜、工兵司令官のボリス・ビシェフスキー大佐は、軍管区参謀長のN.ニキシェフ少将に
呼び出された。「カレリア地峡のフィンランド軍の活動が活発化している。すぐに国境に地雷原を
設営するのだ。」ビシェフスキーは拒否した。彼は防衛戦の強化命令を受けて、指揮下の
工兵部隊をトーチカ建設に従事させていたのだ。「我々は、コンクリート工事を優先させるよう
モスクワから命令されている。」ニキシェフは声を荒げた。「時間がないんだ。倉庫の地雷を
一つ残らず集めて前線部隊に分配するのだ。」彼は命令書を突きつけた。
88 :
名無し三等兵:2013/10/16(水) 19:41:38.49 ID:???
指揮系統が違うから、命令には従わない?
89 :
名無し三等兵:2013/10/16(水) 20:45:48.97 ID:???
赤軍の性格と文脈からは、上官の命令よりも共産党直の命令が優先すると私は思う。
90 :
名無し三等兵:2013/10/17(木) 12:49:05.69 ID:???
その上官の、更に上が誰かにもよるでしょうな。
91 :
名無し三等兵:2013/10/17(木) 13:46:18.61 ID:???
ただ単にしかかりの仕事放り出して別の仕事始めたくないってだけだろ
92 :
名無し三等兵:2013/10/17(木) 17:45:57.20 ID:???
どんな些細な事で逮捕されるか・・・
とにかく「粛清の嵐」は継続してましたから、警戒していたでしょう。
93 :
名無し三等兵:2013/10/19(土) 21:28:38.65 ID:vieZRnLN
1941年6月22日の日曜日、奇しくもナポレオンのロシア侵攻と同じ日、
バルバロッサ作戦が発動された。
枢軸軍150個師団300万人、装甲戦闘車輛3580輛、輸送車輛60万台、
各種火砲7184門、航空機1800機、馬匹75万頭が独・ソ国境を突破した。
94 :
名無し三等兵:2013/10/19(土) 23:47:44.33 ID:???
更新、お疲れ様です
95 :
名無し三等兵:2013/10/20(日) 10:25:59.68 ID:???
(将兵)300万人、輸送車輛60万台、馬匹75万頭、結構興味深い数字だよね。
若干のルーマニア騎兵が居るにしろ、鉄道、航空機以外の部分で、
将兵4人ぶんの輜重を馬1頭と、0.8台の車が支えていたんだね。
96 :
名無し三等兵:2013/10/20(日) 15:13:52.48 ID:0gb5m7GR
ヒトラーは東部戦線の3個軍集団のうち、北方軍集団に対してレニングラードの占領又は破壊を
命じている。北方軍集団司令官フォン・レープ元帥は、第一次世界大戦の東部戦線でも
バイエルン第11歩兵師団参謀として、アウグスト・フォン・マッケンゼンのゴルリッツ突破作戦に
参加している。
北方軍集団戦闘序列
第16軍(エルンスト・ブッシュ上級大将)
第2軍団:第12師団、第32師団、第121師団
第10軍団:第30師団、第126師団
第28軍団:第122師団、第123師団
軍直轄:第253 師団
第18軍(ゲオルグ・フォン・キュヒラー上級大将)
第1軍団:第1師団、第11師団、第21師団
第26軍団:第61師団、第217師団
第38軍団:第29師団、第58師団
軍直轄:第291師団
第4装甲集団(エーリッヒ・ヘプナー上級大将)
第41装甲軍団:第1装甲師団、第6装甲師団、第36自動車化歩兵師団、第269師団
第56装甲軍団:第8装甲師団、第3自動車化歩兵師団、第290師団
軍集団予備:第206師団、第251師団、第254師団、第207保安師団、第281保安師団、第285保安師団
97 :
名無し三等兵:2013/10/24(木) 13:25:16.81 ID:???
大軍ですな。
98 :
名無し三等兵:2013/10/26(土) 21:52:48.52 ID:r7EnMUAP
ソ連軍レニングラード軍管区司令部は、緊急召集を受けて集まって来た将校達でごった返していた。
朝5時、参謀長のニキシェフが現れた。「同志諸君、戦争だ。ドイツのファシストが攻撃してきた。」
将校達の間からざわめきが起きた。
レニングラード中心部北東ポリチェフスカヤ通りにある帝政時代の1902年に設立された伝統ある
レニングラード工科専門学校は試験シーズンの真っ只中であった。図書館は試験勉強する学生で
溢れ返っている。共産主義青年同盟の副書記長オスカー・バクシが講堂に集まった学生に宣言した。
「ドイツの軍隊が国境を越えて我が国に侵攻した。すぐに防衛工事に参加しよう。人民のために
防空壕を建設しなければならない。」
99 :
名無し三等兵:2013/10/26(土) 23:06:44.16 ID:???
ちゃんと読んでます
頑張ってください
その頃、同志書記長閣下は寝室で現実逃避モードで震えていたんだろな。
「ドイツが攻めてくるはずがない。ドイツが攻めてくるはずがない。」と言いながら
100 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2013/10/27(日) 10:05:23.85 ID:???
私はファシストのスパイです。
スターリンを誹謗中傷し、民心を動揺させるための工作や殺人・誘拐・強盗を多数繰り返してきました。
この頃、オットー・クーシーネンは何をしていたんだろう。
103 :
名無し三等兵:2013/10/27(日) 11:52:18.99 ID:O3a8Lh86
プーシキン近郊に展開していたソ連第24戦車師団に警報が発せられた時、
師団長のM.チェスノコフ大佐は困惑した。彼の師団の兵員の充足率は72%。
武器弾薬に至っては50%を切っていた。師団は469台の車両を保有していたが、
それは定数の49%であった。
数日前にキエフの戦車技術学校を卒業し、着任したばかりのイワン・ゴルシュコ
中尉はプスコフで戦車を受領するよう命ぜられていた。補給廠で彼は途方に
暮れた。「KV戦車は使用可能状態にない。T28は訓練用に取られてしまった。
どうすればいい?」先着の第1戦車師団がありったけの戦車を押えていた。
同行した軍曹が報告した。「BT5とBT7が20台あります。」しかし、駆け付けてみると
最初の戦車にはギアボックスが装着されておらず、バッテリーのない車両も
何台か発見された。さらに武装を取り外されている戦車まであった。照明もないまま
夜通し作業し、彼らは何とか稼働状態になった5台のBT5戦車と共に補給廠を
後にした。
※クーシネンはカレロ・フィン共和国首都のペトロザヴォーツクにいたようです。
>103
そうですか、クーシネンはまだカレロ・フィン共和国にいますか。
よくぞその後の粛清を生き残ったものですね。
クーシネンって傀儡の指導者だから残ったのではないかと。
なにげにスターリンのお気に入りで、天寿を全うしたんじゃなかったっけ?
107 :
名無し三等兵:2013/11/02(土) 11:08:41.13 ID:StqoByVD
午前9時、フィンランド大統領リュティ臨席の下、内閣外交委員会が開催された。
首相ランゲルは報告する。「この戦争でフィンランドは目下のところ中立である。
軍事情勢が及ぼす影響はフィンランド国内にあるドイツ軍の動き如何による。」
この時フィンランド国内にはドイツ・ラップランド軍が駐留していたが、彼らは
未だソ連への侵攻を開始していなかった。
しかしソ連軍はフィンランド領を空爆し、ハンコやペツアモでは砲撃も加えられた。
外相ヴィッティングは直ちにソ連公使オルローフに抗議をしたが、オルローフは
空襲は行われていない。」と答えた。反対に翌23日、ソ連外相モロトフはフィンランド
駐ソ大使ヒュンニネンを呼びつけ、ハンコやレニングラードへの空襲に対して抗議を
行っている。
この日フィンランド南西部トゥルク港に接岸した旅客船から降り立つ乗客の中に、
日本帝国陸軍大尉広瀬栄一の姿があった。
108 :
名無し三等兵:2013/11/04(月) 21:29:05.32 ID:O/VE4k1b
既にラジオで独ソ開戦は報じられており、船内はその噂で一杯であった。広瀬は
フィンランド政府の指定通り、平服で日本大使館の用意した乗用車に飛び乗った。
「婦人ばかりだな。」彼は車窓から町を眺め、運転手に話しかけた。「総動員令が
出ました。男は皆出征ですよ。」運転手は答えた。
広瀬はヘルシンキ郊外にある海軍暗号解読センターに派遣された。「冬戦争の敵討ちだ。」
フィンランド軍将校達は次々と広瀬の手を握りしめ、挨拶した。彼はパルコ大尉、
パレ中尉らと共同作業を始める事となった。「電報は語るんだ。暗号が解けなくとも
本数だけでも貴重な資料となる。どこからどこへ何本言っているか、その数を追うと
思わぬ情報が得られる事がある。」広瀬の言葉に二人のフィンランド軍将校は頷いた。
専門家同士はすぐに打ち解けた。
おつであります
お、広瀬大尉だ。
111 :
名無し三等兵:2013/11/10(日) 11:47:13.19 ID:jsOyxqB2
レニングラード工科専門学校では、この日も続々と学生達が講堂に詰めかけて来た。
教師、職員、労働者代表らが次々と壇上に登り、演説を始めた。「我々は皆、必要と
あらば祖国に命を捧げるのだ。」E.ニコライ教授が熱弁をふるった。3200名の生徒が
カレリア、ルガ、ガチナ等各地の建設工事支援に出発した。
軍の徴兵事務所も学生達で溢れかえっていた。「僕はドイツ語がわかる。医学の単位も
持っている。軍隊に参加させて下さい。」登録の列に並ぶユーリ・アゾフ、セルゲイ・
オコロコフらは、級友が必死になって従軍を嘆願する姿を見た。
プーシキンのソ連第24戦車師団は、ヴィボルグ方面への出動を命ぜられた。
この頃のヴィープリは、冬戦争でソ連軍に占領されてからそのままかな?
冬戦争開始まであと二週間
114 :
名無し三等兵:2013/11/16(土) 12:16:58.41 ID:h3IaLwgl
この時点でソ連第24戦車師団は8642名の兵士を擁し、139台のBT2、BT5、T26を保有していた。
師団長のチェスノコフ大佐は憂鬱であった。「我が師団は戦闘状態にはほど遠かった。兵士達は
勇敢で献身的であったが、組織は未成熟で準備不足は明白だった。戦車の乗員達もお互いのことを
知らなかった。」彼は後に手紙に書いている。
「司令部はイハンタラに設置する。」車両の移動はヴィボルグ高速道路を使用せよ。」将校達は
慌ただしく出発の準備を始めた。弾薬、燃料、予備部品も移送しなければならない。「3日分の
食料も忘れるな。」司令部内を怒号が飛び交った。
BT-2はちょっと古いね。
主力はT-26かな。
116 :
名無し三等兵:2013/11/17(日) 21:57:59.99 ID:D4q0oJC3
ソ連軍は完全に不意を突かれていた。国境付近に布陣していた部隊は敗退を重ね、
レニングラードを目指すドイツ北方軍集団はバルト三国を席巻していた。
24日、ソ連軍最高司令部は命令第0187号を発令し、レニングラード軍管区の
第7軍、第14軍、第23軍を、北部戦線に改編した。司令官にはM.M.ポポフ中将が
任命された。
ソ連軍北部戦線戦闘序列
第23軍(ピョートル・プシェニコフ少将)
第19軍団:第115狙撃師団、第142狙撃師団
第50軍団:第43狙撃師団、第70狙撃師団、第123狙撃師団
第10機械化軍団:第198自動車化狙撃師団、第21戦車師団、第24戦車師団、第7自動車化連隊
第7軍(フィリップ・ゲロリエンコ中将)
第168狙撃師団、第71狙撃師団、第54狙撃師団
第14軍(ヴァレリアン・フロロフ少将)
第17軍団:第104狙撃師団、第122狙撃師団、第1戦車師団
第42軍団:第14狙撃師団、第52狙撃師団
軍予備:第23狙撃師団
フィンランド軍の何倍の兵力だろうか。
118 :
名無し三等兵:2013/11/18(月) 21:51:45.88 ID:o73ToYDr
25日朝、ナアラ湖のフィンランド空軍第28戦隊基地では、駐機しているモラーヌ・ソルニエに
黄色の識別記号を描く作業が続いていた。この日の待機番の第3中隊のタニ軍曹は、テントの中で
仲間とトランプゲームをして時間を潰していた。「もう11時だ。暖かい気分のいい日だな。」
彼は誰にともなく言った。その時警報が鳴った。「緊急出動!」パイロット達は愛機に向かって
一目散に走った。7機のモラーヌ・ソルニエが慌ただしく飛び立つ。
高度5000mに到達した時、無線機から連絡が入った。「15機の双発爆撃機がランタサルミ方面に
侵入。」タニ軍曹とその列機レートネン伍長はミッケリ上空で踵を返してランタサルミへ向かった。
12時20分彼は遂に南西に向かって単独飛行をしているSB2爆撃機を発見した。
5倍ていど
開戦時で
お、モランだ。
夏だから機体の調子は良いでしょうな。
121 :
名無し三等兵:2013/11/23(土) 07:38:11.12 ID:B5IGU2w1
タニ軍曹は執拗に追跡した。2機のフィンランド軍戦闘機に気付いたSB2は、
雲の中に飛び込んで逃げ回ったが、遂にタニの愛機MS311号の7.5mm機銃に
左エンジンを捉えられた。オイルが噴出し、MS311号機の風貌に振り注いだ。
タニは今度は右エンジンを狙った。SB2は煙を上げながら降下を始めた。
「畜生、弾切れだ。」タニは列機を振り返った。レートネンは、翼を振って
燃料が残り少ない事をを知らせていた。その時タニは始めて、自分の機の
燃料もあと僅かであることを知った。2機は基地へ向かった。レートネンの
機は遂に燃料が尽き、滑空して着陸した。整備兵が駆け寄ってきた。
「シレン隊長が呼んでいます。お怒りですよ。」
最初から持っている弾薬が少ないのか?
>7.5mm機銃
冬戦争中のフォッカー…全弾撃ち尽くしてもSB2はなかなか墜ちない
ビルマの九七戦…確実に命中しているが敵機の防弾鋼板のに防がれる
的な…状況?
冬戦争で撃墜したSB-2を調査したところ、胴体に多数撃ち込んでも落ちない。
エンジンを狙うべきだ、という結果が出ています。
ので、タニ軍曹はエンジンを狙って射撃しているうちに、弾薬を使ってしまったのではないかな。
モーターカノンはオリジナルの20ミリ?
それとも、ソ連製ベレシン12.7ミリ?
125 :
名無し三等兵:2013/11/24(日) 09:32:51.60 ID:XiyDYfmT
「何故勝手に編隊を離れた?」シレン大尉はタニ軍曹を叱責した。
この日ソ連空軍は、ヘルシンキ、トゥルク、ヨエンスーなど
フィンランド南部諸都市に広範囲に渡る爆撃を行った。これは、
フィン・ソ間における本格的な軍事行動であった。
フィンランド空軍は全力を挙げて迎撃したが、第28戦隊の他の
編隊は会敵できず、その事がシレン大尉を苛立たせていた。彼は
タニの報告を信用せず、レポートの受領すら拒んだ。30分後、
第3航空団司令官となったリク・ロレンツ大佐が査察に現れた。
「シレン大尉、風防についたエンジン・オイルを見たまえ。彼は
正しい決断をした筈だ。」大佐はSB2の捜索を約して帰った。
大佐が戻ったのは数時間後のことであった。「スルカヴァで墜落
したSB2が発見された。弾痕の位置はタニ軍曹の報告と一致している。
おめでとう!第28戦隊の撃墜第1号だ。」パイロット達は駆け寄って
タニを祝福した。
この日、フィンランド空軍が撃墜したソ連軍機の数は26機に達した。
シレン大尉、お気の毒。
爆撃機ってスカスカで胴体に弾を撃ち込んでもなかなか落ちなかったって
話がよくあるよな。某国のワンショットライターは別にして。
爆撃機内の乗員が死ぬのとエンジンが火を噴くのとどっちが先なんだろう
>>127 某国陸攻も、主翼のかなりの部分を燃料タンクにしちゃったから問題なんで、胴体だけ撃たれてる分には中の人はともかく機体は案外平気
130 :
名無し三等兵:2013/11/26(火) 11:19:28.01 ID:hM+dN8pv
しかしフィンランドはSB-2を
ブリストルブルドッグで撃墜してたりする
冬戦争の迎撃ですな。
おそらく、ブリストル・ブルドックが挙げた最後の撃墜戦果でしょう。
湾ショットライターって結局連合国の宣伝で
自動消火装置がついてたりしてなんだかんだで撃墜されにくいんじゃなかったっけか
第四次ブーゲンビル島沖航空戦で被弾380発以上で帰還した例もあるしな
マイクロソフトのコンバットフライトシムでの監修を担当した米海兵隊員が
一式陸攻の余りの凶悪さに溢れかえった苦情に
脆くもないし弱くもないそれどころか史実よりかなり弱くしてあるとか言ったんだっけか
>>131 ついでにMartinsyde Buzzardで機銃掃射までしてる
博物館クラスの航空機まで引っ張り出すという・・・
136 :
名無し三等兵:2013/11/27(水) 17:33:33.10 ID:alPmaIsu
26日、ラトヴィアのリバウでは48時間の市街戦の後、ドイツ第18軍が市街を制圧した。
マンシュタインの指揮するドイツ第56装甲軍団の先鋒、第8装甲師団は300km前進し、
ドヴィナ河に到達している。ソ連軍はヴェリカヤ川前面のスターリン・ラインと名付けられた
防衛線に立て篭った。
ソ連第24戦車師団は、イハンタラ付近に展開した。到着したのは第48戦車連隊がBT戦車
51台、装甲車1両、第49戦車連隊がBT戦車40台、装甲車2両に過ぎなかった。多くの車両が
整備不良や燃料不足で立ち往生していた。
冬戦争開戦ですか・・・
継続戦争じゃね?
140 :
名無し三等兵:2013/12/01(日) 16:36:09.58 ID:RLv1aX0R
この日、フィンランドの独ソ戦争に対する態度を決定するための秘密国会が開催された。
市民はソ連地上軍の侵攻を噂している。当初首相ランゲルは、中立を表明する旨の原稿を
用意していた。しかし、フィンランド諸都市に対する大規模空襲が行われたことを受け、
草稿は全面的に書き改められた。ランゲルも大統領リュッティも共に、フィンランドが
自衛行動に出る事を宣言したのである。ラジオで演説したリュッティは、次の言葉で
結んだ。
「市民諸君、過去数世紀にわたり我が国が置かれたこの辺境の地では、永続的な平和は
達成出来ないことが示されて来た。我々は常に東方からの圧力に晒されてきた。長年の
脅威を除去し、次世代に幸福で平和な生活を約束するために我々は防衛戦争を開始する。」
>138-139
冬戦争が始まったのは11月30日じゃなかったかしら?
逆ギレしてて吹いた
フィンランドに攻め込んだソ連兵たちも、最初は逆切れする余裕もあった事でしょうな。
すぐに冬将軍が来て・・・
145 :
名無し三等兵:2013/12/07(土) 08:38:42.65 ID:5jyQXjlS
フィンランド政府はこの戦争を「継続戦争」と称した。マンネルへイムは三た度、総司令部を
ミッケリに設置する。
彼のフィンランド参戦に対する態度と貢献を示す資料はほとんど公にされていた。僅かな文献の
記述も極めて曖昧である。しかし、マンネルへイムの承認なくフィンランド軍の作戦計画が
策定されたと考えるのには無理がある。保守党指導者リユノコミエスが回顧録に残した言葉が、
当時のフィンランドの指導者の間に共有されていた感情を表しているのかもしれない。
「私はフィンランドが戦争の圏外に留まるまい、と結論した。ドイツが比較的短期間のうちに
ソ連を打倒し、フィンランドに暴力でもぎ取られたカレリアを奪回する機会が訪れることは
確実と思われた。」
146 :
名無し三等兵:2013/12/08(日) 21:43:40.54 ID:AQrXmC/f
フィンランド軍戦闘序列
カレリア軍(エリック・ヘインリヒス大将)
第6軍団(パーヴォ・タルベラ少将):第5師団、第11師団、第1猟兵旅団
第7軍団(ユハン・ハグルンド少将):第9師団、第19師団
オイノネン戦闘団:第2猟兵旅団、騎兵旅団
第2軍団(ターヴェッチ・ラーティカイネン少将):第2師団、第15師団、第18師団
第4軍団(レンナルト・オシュ中将):第4師団、第8師団、第12師団
軍直轄:第14師団
マンネルへイムは、イロマンティからピハ湖に至るラトガ・カレリアにはカレリア軍を設置。
カレリア地峡では、サイマー湖に至るラインに第2軍団、フィンランド湾岸には第4軍団を配置した。
この他フィンランドにはドイツ・ラップランド軍が駐留しており、冬戦争のスオムッサルミの
英雄ヤルマル・シーラスヴォ少将の第3軍団がこれに付属している。
ドイツ・ラップランド軍(エドワルド・ディートル大将)戦闘序列
ノルウェー山岳軍団(ニコラス・フォン・ファルケンフォルスト大将)
第2山岳猟兵師団、第3山岳猟兵師団、第40特別編成戦車大隊第1中隊
第36軍団(ハンス・ファイゲ中将)
第169師団、SS戦闘団ノルト、第211戦車大隊、第40特別編成戦車大隊本部、第2中隊
フィンランド第3軍団
フィンランド第6師団、フィンランド第3師団、第40特別編成戦車大隊第3中隊
148 :
名無し三等兵:2013/12/10(火) 22:46:45.90 ID:ZDj9Ktpi
ファルケンホルストは、若き日に公爵ルドガー・フォン・デア・ゴルツ指揮下の
ドイツ・バルト師団の作戦参謀として、フィンランド内戦に従軍した経歴が
あるようですね。
ほほう、人に歴史ありだね。
150 :
名無し三等兵:2013/12/15(日) 10:20:23.43 ID:jDCdL+EL
フィンランドの国民感情は、カレリア地峡、特にヴィープリの解放を強く要求していた。
しかし、マンネルへイムは懸念していた。もしもフィンランド軍がカレリア地峡で攻勢に
出れば、ソ連はそれをレニングラードに対する攻撃と受け止め、戦力を集中するであろう。
仮にドイツ軍の援護を得られるとしても、ラトヴィアにいるドイツ軍との距離は未だ
遥かに離れている。
「第1段階の攻勢はラトガ・カレリアで行う。」マンネルへイムは司令部の高級将校達に
告げた。装備を受領したばかりのフィンランド軍各部隊では、激しい訓練が続けられていた。
151 :
名無し三等兵:2013/12/17(火) 18:42:18.33 ID:ElwTWJe6
結局ヴィープリは今だにロシア領だよね
日本に例えると、京都を占領されつづてけるようなもんか
因みにフィン海軍の戦艦ヴァイナモイネンは、賠償艦としてソ連に取られ
ヴィボルグという、ヴィープリのロシア名を付けられる嫌がらせを受けている
イルマリーネンはドイツ軍が敷設した機雷で沈没だしね。
あの2隻は「ついてない」なあ。
153 :
名無し三等兵:2013/12/21(土) 09:48:32.69 ID:Qb4W5tfV
ソ連軍も慌ただしくレニングラード防衛に奔走していた。開戦により、急遽
国家防衛委員会及び赤軍総司令部のメンバーに復帰したヴォロシーロフは、
設立されたばかりの北部戦線全部隊に命令を発した。「フィンランド軍が
国境を越えたら、あらゆる手段を講じてこれを撃滅せよ。」
カレリア地峡のソ連第50軍団第43狙撃師団長キルビチェニコフ少将は、
人民委員代理の訪問を受けた。「もしもフィンランド軍が攻撃してきたら、
我が赤軍は3週間でヘルシンキまで進撃してみせる。」彼は大声で宣言した。
師団本部はエンソにあり、29kmの前線を担当している。その前面には
森と湖と沼が果てしなく続いている。キルビチェニコフは信じられない
思いだった。「我々には何の準備も出来ていないのだ。」
154 :
名無し三等兵:2013/12/22(日) 16:54:25.66 ID:2+K0B7oc
「共産主義革命の危機だ。党としても出来る事総てを行わなければなるまい。
レニングラード地区の情熱的な学生、労働者の志願者を募り、7個師団を
編成しよう。」27日、レニングラード共産党書記のジダーノフは党幹部らに
命じた。レニングラードの労働者評議会も、市民を防衛施設の建設工事に
動員することを決定した。
ネヴァ河に面するバシリー島2番街13番地に住むサヴィチェフ家は、早くに
一家の大黒柱たる父を失っていた。その代わりに母のマリーヤは軍服を縫い、
兄のリョーカは旋盤工としてアドミラルティ造船所、姉のジェーニャは弾薬
工場で働いた。ニーナと末娘の11歳の少女ターニャさえ、塹壕を掘り、弾薬を
運んだ。こうして、木造障害物190km、鉄条網635km、対戦車壕700km、
塹壕25000km、トーチカ5000ヶ所に及ぶ防衛工事が始まった。
ジダーノフか・・・
「レニングラード」!いいね、この響き。「レニングラード」!
盗人猛々しいなぁ
158 :
名無し三等兵:2013/12/23(月) 17:40:25.48 ID:Y+wYW0LS
極北の地でも戦争は始まろうとしていた。この方面のドイツ軍の作戦は銀狐と名付けられている。
まず、最北のペッツアモでは、ドイツ・ノルウェー山岳軍団がリツァ、ポルセルノエを経由して
ムルマンスク攻略を目指す。その南のドイツ第36軍団は冬戦争でソ連に奪われたサッラ、カイララ、
アルクレッティのフィンランド領を回復した後、カンタラハティを攻略し、ムルマンスク鉄道を
遮断する。さらにその南ではフィンランド第3軍団がロウヒ、ケミへ進撃する予定である。
電撃戦で欧州を席巻するドイツ軍は2個戦車大隊を派遣した。しかし、ドイツ軍にとって極北は
主戦線ではなかったため、両大隊の装備も最新鋭とはほど遠い、旧式、捕獲戦車であった。
1940年3月に編成され、ノルウェーで戦った第40特別編成戦車大隊は、29両の1号戦車、18両の
2号戦車を中心に、1号指揮戦車4両と3両の多砲塔戦車ノイバウフォールツォイクを保有している。
1941年3月に編成された第211戦車大隊は、対フランス戦の勝利により捕獲したフランス製ソミュア
S35を10両とホチキスH39を24両装備していた。
>フランス製ソミュアS35を10両とホチキスH39を24両装備
フィンランド戦線にぴったりな装備なのかな・・・
ソ連軍のT-26でもやばいような気がする。
ソミュアS35とホチキスH39どちらもV号クラスか。
161 :
名無し三等兵:2013/12/27(金) 14:32:30.20 ID:/H6lswex
ラトガ・カレリアのフィンランド第30連隊本部では、多数の将校が慌ただしく出入りをしていた。
28日午前9時45分、連隊長ルオッサロ中佐は連隊本部に集まった将校に告げた。「トーマ湖に
移動する。いよいよ始まるぞ。各大隊は前進陣地に移動しろ。第2大隊は連隊本部の右翼、第3大隊は
左翼、第1大隊は連隊本部に後続しろ。出発時間は追って個別に知らせる。」5分後には、本部の
猟兵小隊が偵察に出発した。
10時5分、第1大隊はブリーフィングを行い、行軍準備を打ち合わせた。「第2中隊は機関銃小隊、
対戦車砲小隊と先発。第1中隊が後続する。殿は第3中隊と大隊本部、通信小隊、迫撃砲小隊、
衛生小隊だ。各中隊は10分間隔で出発。衛生小隊は迫撃砲小隊の30分後に出発。荷物と車両は
置いて行け。後で追求する。1時間後に出発。」ピエトライネン大尉の説明に将校達は頷いた。
この対戦車砲小隊はボフォース37ミリ砲、捕獲ロシア軍45ミリ砲、どっちだろう?
ムルマンスク取ってたらなあ
フィンランドといえばボフォースってイメージかなぁ
対戦車砲のエース、トイヴォ・イロマキやヤーッコ・リュトニエミもボフォースだよね
ドイツから買った75ミリ対戦車砲で、マンネルヘイム勲章をもらった砲手がいますね。
フィンランドの森は待ち伏せに最適だったでしょう。
>>154 「ターニャの日記」で有名なサヴィチェフ一家だね。
ターニャの日記
1941年12月28日の午後12時、ジェーニャが死んだ。
1942年1月25日の午後3時、おばあちゃん(エフドキヤ・グリゴリェーヴナ)が死んだ。
1942年3月5日の午後5時、リョーカが死んだ。
1942年4月13日の深夜2時、ヴァーシャおじさんが死んだ。
1942年5月10日の午後4時、リョーシャおじさん
1942年5月13日の午前7時半 ── ママ ”
サヴィチェフ家は死んだ
みんな死んだ
残ったのはターニャだけ
残ったターニャも孤児院に送られて、そこで死んだ。
我々軍オタはつい元帥や国家指導者の視点でのみ戦争を見がちだけど、
個々の兵士や市民にとって戦争が何を意味するのか、も忘れないように
したいね。
強いられた結果とはいえフィンランドがあの残酷な封鎖の片棒を担いでしまったのは大変残念
どちらかといえば冬戦争の報復だろ
フィンランド領内に独軍が進駐している状態で
バルバロッサが開始されたのに手を出すなというのは無理がある
171 :
名無し三等兵:2014/01/03(金) 10:36:39.81 ID:cPZDKITo
6月29日、ラトガ・カレリアで大隊規模のフィンランド軍の威力偵察が始まった。
ラーデンポーホではフィンランド第2師団のクヤルベルク少尉が36名から成る
前線砲撃観測チームを率いて、観測所に到着した。「野戦電話開通を確認。」少尉が
電話に取り付いている間に、兵士達は標点測定を始めた。その数キロ後方では
第15砲兵連隊が砲列を敷いた。基準砲を中心に50m間隔で直線状に105mm榴弾砲が
配置された。
フィンランド第7連隊第1大隊の兵士達が陣地を出発する。モスクワ条約による国境を
示す標識を、兵士達は無造作に薙ぎ倒した。
172 :
名無し三等兵:2014/01/03(金) 10:41:03.22 ID:T+dMn1LT
どうでもいいけど、スレタイの卍はナチスのスヮスティカとは逆巻きだよ。
>171
この105mm榴弾砲はどれだろう。
ドイツから買ったのかな。
はたまた、どえらい年代物の日本製か、WWT物の英国製か・・・
>172
いいんですよ、本家フィンランド軍でも逆に書いてるケースが有るから。
>>171 >「野戦電話開通を確認。」少尉が
>電話に取り付いている間に、兵士達は標点測定を始めた。
フィンランド人は、野戦電話用の電柱と電線を見ると、
敵であろうが味方であろうが関係なくブッ壊したくなる衝動がDNAレベルで備わっているのだ…
175 :
名無し三等兵:2014/01/04(土) 15:44:33.14 ID:ru4QVLGk
榴弾砲の砲声が轟くと、飛翔音の後にソ連軍陣地で立て続けに爆発が起きた。
やがてソ連軍陣地からも応戦が始まった。
午後8時30分、辺りはまだ明るい。ソ連第142狙撃師団第3大隊の機関銃手、
アレクサンドル・ザホドフスキーは降り注ぐ迫撃砲弾の雨の中、前進する
フィンランド兵を発見した。彼は巧みに偽装された機関銃座から狙いを定め、
敵を掃射する。フィンランド兵は左右に散開した。
その時、連隊長のバシリー・トルバシェフ大佐が陣地に姿を現した。「奴らは
すぐに来るぞ。慌てるな。引き付けろ。」彼らは1919年に赤軍に参加した
古強者である。やがて、にじり寄ったフィンランド兵は第1線陣地に取り付こうと
した。ソ連軍は激しい銃撃を浴びせた。すぐにフィンランド軍の砲撃は正確になり、
迫撃砲弾の破片を浴びた助手のコチュフロフは戦死した。「ここはもう駄目だ。」
陣地に殺到するフィンランド兵に、ザボドフスキーは尚も銃弾を浴びせ続けたが、
遂に弾丸を撃ち尽くし、彼は後退した。「逃げるな。」トルバシェフは兵士を
奮い立たせ、フィンランド軍を撃退した。
>「逃げるな。」兵士を 奮い立たせ、フィンランド軍を撃退した
例によって、逃げる兵に後方ろから機銃掃射したんだろうか?
177 :
名無し三等兵:2014/01/05(日) 13:29:30.00 ID:NvE/Dsyj
極北では銀狐作戦が発令された。既にペツアモを制圧した、ドイツ・ノルウェー山岳軍団が
進撃を開始した。第2山岳猟兵師団は、戦闘団ナケと戦闘団ヘングルに分割され、
フォン・ブルシュテイン大尉率いる第40特別編成戦車大隊第1中隊は戦闘団ヘングルと共に
国境を越えた。彼らに対峙するのはソ連第14及び52の2個狙撃師団である。
翌朝、山岳猟兵は戦車との協同作戦でティフトカ川の橋を奪取し、リツァ川を目指した。
しかしラップランドは、森林、湖、川、沼地、荒れ地が複雑に絡み合う過酷な地であり、
細い未舗装道路以外の車輛の通行は不可能であった。2号戦車の幅の狭いキャタピラは
早速荒れ地にはまり、動きがとれなくなった。
>2号戦車の幅の狭いキャタピラは
>早速荒れ地にはまり、動きがとれなくなった。
そら見たことか。
フィンランドは戦車に向かない土地なのじゃ。
フィンランド北部の地形では、二号戦車では苦労したでしょうね。
>>178 そんなことドイツの人も知ってると思いますよ
182 :
名無し三等兵:2014/01/08(水) 06:47:18.08 ID:Uq5ul5DH
7月1日、ドイツ第36軍団も国境を越えた。第211戦車大隊と第169師団は北から、
自動車化師団に昇格したSSノルト師団は、第40特別編成戦車大隊と共に正面から、
フィンランド第6師団は森林地帯を迂回して、南からサッラを目指した。ドイツ
第496及び520砲兵大隊が支援砲撃を行い、第1地上襲撃航空団第4大隊のスツーカも
飛来した。
しかしサッラのソ連第122狙撃師団は、森の外縁に沿ってコンクリート製トーチカの
連なる強力な防衛線を構築していたため攻撃はすぐに行き詰まった。準備砲撃によって
起きた森林火災による大量の煙は航空支援や砲兵観測の妨げとなった。開けた土地からの
正面攻撃を強いられたSS第5大隊は訓練不足もあって大損害を被った。
この日、バルト方面では快進撃を続けるドイツ軍がリガを占領している。
のちに、ここでは武装SSはえらい負けを・・・
第一地上攻撃航空団ってフィンランドにも配置されたんだな
てかシュトゥーカを装備してたのか
地上攻撃航空団はHs123やBf109だと思ってた
185 :
名無し三等兵:2014/01/09(木) 07:22:46.85 ID:Mqy4/wd6
第4大隊のJu87B36機が北ノルウェイからフィンランドに展開したようですね。
186 :
名無し三等兵:2014/01/11(土) 09:12:57.83 ID:PNgZEUfG
この時点で、フィンランド戦線でのドイツ・フィンランド両軍の不活発な行動は、
ソ連軍上層部を安堵させていた。「予備部隊を投入して先制攻撃すべきです。」
ソ連軍は反撃を決意した。装備充足と訓練に努めていたソ連第10機械化軍団は、
第142狙撃師団と第115師団の継ぎ目に移動することとなった。
7月2日夜、ソ連第24戦車師団第49戦車連隊は、ヘインヨキ駅で戦車を降ろし、
線路の北側に展開した。ラドチェンコ中尉の指揮する6台の戦車が第255連隊
第1大隊の歩兵と共に偵察に出発した。「明朝攻撃を開始する、準備をしておけ。」
イワン・ゴルシュコ中尉は命令を受けたが、情報は何も無く噂だけが蔓延していた。
続々と後続部隊が追求し、この時点で師団の稼働戦車は209台に達している。
「敵は500m先の森の中に集結しています。」偵察班が報告した。第198自動車化
狙撃師団は、第41戦車連隊と共にエリセンヴァーラに到着した。
187 :
名無し三等兵:2014/01/13(月) 17:25:50.46 ID:XaedZ057
4日、ソ連第10機械化軍団にようやく攻撃命令が発令された。兵士達が集合すると、
政治委員の演説が始まった。「同志諸君、党はこの戦いを大祖国戦争と命名した。
祖国と共産主義、そして偉大なる指導者スターリンのために任務を完遂せよ。」
午後2時、第198自動車化狙撃師団の2個連隊が第41戦車連隊の45台のT26戦車と
共に前進を開始した。彼らはソ・フィン国境を越え、キルコプリまで進出した。
その正面にいたのは、フィンランド第2師団第7連隊であった。「敵襲です。
大隊規模。戦車約20台を伴っています。」冬戦争のタイパレ戦の生き残り、第1
大隊長エイノ・ポロン少佐は連隊本部のケンピ大佐に緊急連絡をした。「前進
橋頭堡を保持しなければ。阻止砲火を依頼しろ。」ケンピに応じて副官が
受話器をとった。フィンランド軍は街道上に猛砲撃を加え、その間に伝統的な
モッティ戦術を繰り出した。少人数に分かれたフィンランド兵はソ連軍の隊列を
分断し、各個撃破した。
「進撃を停止して、現在地点で防衛態勢に移れ。」ソ連軍各部隊に停止命令が
発せられた。その日一日だけで160名のソ連兵が死傷していた。
やっぱり「モッティ」戦術なんだね。
ソ連軍は冬戦争から学んでないんだなあ。
まともな指揮官もいない状態では戦訓も生かせなかったんでそ
みんなモッティで・・・合掌。
モッティないな。
畑で穫れるから問題ない
193 :
名無し三等兵:2014/01/17(金) 07:45:23.71 ID:yf8/gUNN
サッラ方面でも、第1戦車師団のT28とBT7戦車を伴ったソ連軍が、SS第7連隊の陣地に
押し寄せた。「戦車が突破した!」第1大隊のフランツ・アウグスベルガーSS少佐の
報告により、パニックに陥った第1、第3、第4中隊の武装親衛隊員達は持ち場を捨てて
走り出し、数キロ後方の砲兵陣地に駆け込んだ。SSノルト師団は、攻撃目標を一つも
攻略することなく、この日までに戦死73名(うち将校13名)、負傷232名、行方不明
147名という大損害を出した。
「何たる様が。SSの面汚しではないか!」SS長官ヒムラーは激怒した。師団長の
カール・ディメルフーバーSS少将は必死になって、師団の定員不足や装備の充足率の
低さ、訓練不足を訴えた。実際、特に下士官は定員1575名に対して316名も欠員が
あった。ライフルの充足率も僅か40%で、各種火砲も36門が未着であった。将校は
速成コースの簡単な教育しか受けておらず、砲兵の射撃経験は僅か一回であった。
デメルフーバー、気の毒に・・・
>ライフルの充足率も僅か40%
ソ連の急造民兵師団じゃあるまいし何やってんだ・・・
>>195 ドイツだって二線級師団はそんなもんだよ
しかもSSだし
SSは国防軍に比べて装備調達能力が低くて鹵獲兵器や雑多な装備の比率が高い
1935年の再軍備から1941年の独ソ戦まででドイツ軍の規模は短期間で10倍以上に膨れ上がってる
ドイツの軍需産業が大車輪で操業してそれにポーランドやフランスでの鹵獲分を合わせてもとてもじゃないが足りない
将校下士官だって、ワイマール時代の軍人を基幹にしてそれに下駄履かせて大増員してもそんなもんじゃ足りない
197 :
名無し三等兵:2014/01/19(日) 23:46:16.06 ID:XCPmxmpK
この日、ドイツ北方軍集団戦区では、ドイツ第1装甲師団がスターリン・ラインを
突破してオストロフを占領した。「北部戦線は反撃を中止して、部隊をプーシキンへ
送るべきだ。」予想以上に早いバルト方面のドイツ軍の進撃により、ソ連最高司令部
は迷走を始めていた。
重要施設の撤収も始まっていた。国家防衛委員会(GKO)はロシア北西部、中央部、
ウクライナ東部にあった多数の工場をウラル、シベリア、沿ボルガ方面へ疎開させる
ことを決定した。KV1重戦車を生産していたレニングラードのキーロフスキー工場は
ウラル山脈東麓のチェリャビンスクへ移転することとなり、総ての生産設備が解体、
梱包され、貨車に積み込まれた。
後のЧТЗ、チェリャビンスクトラクター工場か
しかしアルツハイマーSS少佐とアスペルガーSS大尉は二人とも自信満々であった。
「冬戦争 (Historia Talvisota)」 齋木伸生
1939年11月30日午前6時50分、レニングラードに面したカレリア地峡のフィンランド軍防衛線に対してソ連軍の砲撃が開始され、
続いてフィンランド中部、北部のフィン・ソ国境でもソ連軍の侵攻が始まった。冬戦争(Talvisota)の勃発である。
およそ40万のソ連軍に対し、迎え撃つフィンランド軍の兵力は29万5,000。しかも、小火器や砲迫、戦車、航空機に至るまで、
装備の量も劣る。雪崩のようなソ連軍の猛攻を、フィンランド軍は押し止めることができるのか――
本書は、第二次大戦緒戦期にソ連とフィンランドが争った「冬戦争」の全貌を、フィンランド軍の公刊史料等をもとに紐解き、
戦争勃発の背景や日時単位の戦闘経過をはじめ、両軍の編制、陸海空軍の主要装備、キーマンとなった人物の評伝などを、
豊富な写真、地図とともに解説する。
2月7日発売予定。
デアゴスティーニ〜♪
週刊「冬戦争」
週刊「継続戦争」
創刊!
>豊富な写真、地図とともに解説する
これが嬉しいね
今は地名が変わってるし、調べてもよくわからないことが多いんだ
204 :
名無し三等兵:2014/01/25(土) 11:36:26.06 ID:MF2ZyXHy
レニングラードの町を、フルンゼ地区の10,094名の民間志願兵から編成された
第3フルンゼ人民武装師団と名付けれた部隊が行進する。1941年時点で総兵力
500万人を擁していたソ連軍は、さらに1400万人の動員を計画していた。
レニングラード地区でも、党が募集した労働者、学生の志願者登録は、既に
4万4千人を越えていた。
第3フルンゼ人民武装師団には、250名のレニングラード工科専門学校の生徒が
参加している。熱狂する市民の前で、地区共産党書記のG.セダーズが連隊に
軍旗を授与した。「まるで、ユデニッシが攻めて来た時のようだ。」年配の
市民は市民達はおよそ20年前の内戦当時を思い出した。
レニングラード地区の志願者は最終的にはおよそ10万人に達し、10個の
人民武装師団が編成された。
ソ連では国防婦人会の工場のパートのオバサン兵士でも85mm高射砲やT-34/76使えるからな。
おばちゃんやお姉ちゃんが出来立てホヤホヤのT-34を工場から現場に直送だもんね
献金して買った戦車に、自分で乗ってくるおばさんがいるくらいだからねえ・・・
>>205 訂正
×科学戦中隊
○化学戦中隊 でした。
科学戦ってなんだよ、ガッチャマンかよ…
WW2ってまだ毒ガス使ってたんだっけ?
この化学戦中隊は、煙幕展開が任務じゃないかな?
212 :
名無し三等兵:2014/01/26(日) 08:53:22.08 ID:o+Nk4m5A
カレリアの夜が明けると、街道の至る所でソ連軍車輛が燃え上がっていた。
第49戦車連隊は先発部隊に続いたが、暗夜に森林地帯でフィンランド軍の
猛砲撃を浴びた。
ゴルシュコは行動不能になった戦車を離れ、塹壕に立て篭った。「ルサコフの
戦車が燃えているぞ。」黒煙を上げる戦車に人の気配は無かったが、暫くすると
負傷したルサコフ軍曹が現れ、合流した。フィンランド兵は姿を現さなかったが、
街道は砲兵監視下にある筈だった。暗くなるのを待って、彼らはキャタピラの
修理を始めた。
「歩兵達が出発する様子だ。我々も後退しよう。」誰もいない街道をゴルシュコの
戦車は進んだ。
>>200の目次
第一章
第一節 開戦前夜
第二節 開戦
第三節 反撃
第四節 海の戦い
第五節 空の戦い
第六節 スオムッサルミの奇跡
第七節 モッティ戦闘
第八節 フィンランド北部での戦い
第九節 カレリア地峡の危機と和平への兆し
第十節 和平交渉と最後の戦い
第十一節 和平とその代償
コラム
マンネルヘイム線の実態
SMK、T-100 KV重戦車の戦場試験
モッティ
サッラ地区に出動したスウェーデン義勇飛行連隊F19
サッラ防衛を引き継いだスウェーデン義勇部隊
KV-2の戦場試験
冬戦争当時のフィンランド軍戦車隊
第二章 フィンランド軍の兵器と装備
小銃/拳銃/機関銃
対戦車兵器
軽砲/中砲/重砲
対空機関銃/対空機関砲
沿岸砲
戦車
他国からの支援
艦艇
航空機
第三章 関連人物伝
カール・グスタフ・エミール・マンネルヘイム
パーヴォ・ユホ・タルヴェラ
ヒャルマー・フリードルフ・シーラスヴオ
リカルド・ローレンツ
シモ・ハユハ
カール・グスタフ・フォン・ローゼン
アクセル・エリク・ハインリックス
ハーラルド・ヨークイスト
カラーグラフ
【戦跡】
カレリア地峡
ヴィープリ
ラドガカレリア
イロマンチ
クフモ
スオムッサルミ
サッラ
オーランド諸島
【軍事博物館】
戦車、装甲車両(パロラ)
砲迫(ハメーンリンナ)
航空機(ティッカコスキ)
艦艇(スオメンリンナ)
関連年表
>213
コラムが良いなあ。
楽しみだね。
218 :
名無し三等兵:2014/01/30(木) 21:58:42.87 ID:vj7Ox3w2
7日、サッラへの総攻撃が開始された。第211戦車大隊のソミュアとホチキス戦車が
戦闘にたち、ソ連軍戦車50台を撃破した。激しい戦いはソ連軍撤退まで続いた。
その北方では、ドイツ第2山岳猟兵師団が、遂にリツア河を渡った。
この日、広瀬大尉は、フィンランド軍情報部のパーティーに招かれた。「君には感謝
している。我々の暗号解読は実用のレベルに達した。」乾杯の挨拶が終わると、無線
傍受大隊長のレイノ・ハッラマー中佐が握手を求めてきた。彼も暗号解読の専門家で
あり、冬戦争時もいち早くソ連軍攻撃の意図をマンネルへイムに報告している。実は、
独ソ開戦直後ソ連軍は、極東地域のものへ暗号表を変更していた。このため、広瀬の
届けた情報はフィンランド軍の暗号解読に大いに役立ったのである。ハッラマーは
広瀬の手を握ったまま言った。「我々は前進を開始する。」総動員開始後20日を経て、
ようやくフィンランド軍の戦時体制が完了したのだった。
おお、広瀬大尉だ。
220 :
名無し三等兵:2014/02/01(土) 10:28:23.70 ID:3qnsaNzk
ラトガ・カレリアで待機するフィンランド・カレリア軍に進撃命令が発せられた。
ソ連軍戦線突破の先鋒には、冬戦争の英雄タルベラ少将の第6軍団が担う事となった。
「君にも協力して欲しい。」タルベラは左翼のオイノネン集団に属する、第1猟兵旅団長
ルーベン・ラガス大佐に頼み込み、軍団直属の砲兵隊のみならず、隣接部隊からも
ありったけの砲を集めていた。彼が掻き集めた各種野砲は、砲撃開始命令と共に一斉に
火を噴いた。
オイノネン集団の第1及び第2猟兵旅団も国境を越えた。自転車で移動する猟兵部隊は、
道路事情の劣悪なラトガ・カレリアでは貴重な機動戦力となった。対するソ連軍は
フィンランド内戦時にソ連に逃れた元赤衛軍のヴァルター・ヴァリ少佐を指揮官とする
第71狙撃師団第126連隊、第52連隊の一部、そして第80国境警備隊である。彼らの
多くはソ連領カレリアの住民や内戦から逃れたフィンランド人共産主義者達であった。
その中には冬戦争時のオットー・クーシネンの人民軍兵士もいる。
>220
うわー、色んな人物が登場してるなあ。
ラガス大佐の息子、オロフ君はこの時はフィンランド人義勇兵としてドイツ軍武装SSにいる。
ソ連軍のヴァッリ少佐は冬戦争で名前が出てるけど、あの負け戦で粛清はされなかったんだね。
いや、冬戦争は悪戦ではあっても負け戦じゃないでしょ。一応は。
223 :
名無し三等兵:2014/02/02(日) 09:33:17.62 ID:3GDhhAI9
「第10機械化軍団はルガ方面へ移動せよ。」フィンランド・カレリア軍が
前進を開始したまさにその時、ソ連軍総司令部はフィンランド方面から次々と
部隊を引き抜いてレニングラードに迫るドイツ軍との戦いに投入していた。
戦車部隊は列車への積載作業を始めた。更に第70狙撃師団と第7軍の第237
狙撃師団もレニングラード南西への移動命令を受領した。ドイツ北方軍集団の
進撃は、急速に情勢を悪化させていたのだ。
指揮下の第146戦車連隊は他の戦線に引き抜かれることになったが、第198
自動車化狙撃師団主力はカレリア地峡のソ連軍予備として控置された。
第24戦車師団第24自動車化連隊も、選抜された100台の戦車と共に留まった。
その頃、ゴルシュコは彼の連隊とはぐれていた。「何の命令もない。何処へ
行けばいいのかもわからない。」彼は途方に暮れつつ、クルーと共に缶詰と
ビスケットで夕食の支度を始めた。
ソ連の粛清ってのは負けたからやるわけじゃないから…(ゴクリ
だいたい、負けたやついちいちヌッ殺してたらいくら将校がいても足りんw
ま、冬戦争で「負けた連中」は・・・
みんなフィンランドの森で凍死してるから・・・
完全に負けたのはフィンランドですけどね
>226
オットー・クーシネンさん、こんばんは。
>>227 「まだまだやれるから和平反対!」な銃後のヘルシンキ市民さん、こんばんは。
>228
これはこれは。
わざわざ爆撃機から「パン」を投下してくれた、モロトフおじさん。
>>229 クーシネンだろうとモロトフだろうとヴォしーロフだろうと、
ソ連が苦戦しようとフィンランドが健闘しようと、フィンランドが負けたことには変わりないんだ受け入れよう…
そしてファシストを打倒し労働者にとって平等で強大なフィンランドをつくろうではないか同志
良スレを荒らすなよ
流石崖っぷちの民主主義の一歩先を進む共産主義ですね!
モロトフのパン籠
モロトフのカクテル
モロトフさんは太っ腹だなあ。
234 :
名無し三等兵:2014/02/03(月) 23:42:11.46 ID:MlRhiWK4
猛烈な砲撃の後、エイノ・コスキミエス大佐率いるフィンランド第5師団は、
コルピセルカへ進撃した。フィンランド軍兵力がソ連軍を圧倒しているにも
関わらず損害を避けながら前進するコスキミエスの慎重さに、タルベラは
不満を覚えた。「機動戦だ。敵が態勢を立て直す前に主導権を確保するのだ。」
彼は第5師団の指揮を第1猟兵旅団のラガスに委ねた。
コスキミエスはマンネルヘイムの意思に沿って部隊を指揮していた。「我々には
予備兵力も兵站を維持する能力も不足しているのだ。」さらに、師団長の人事は
総司令部に属していたため、マンネルヘイムはタルベラの独断専行に激怒した。
しかし早くも12日には、ラガスは東へ退却するソ連第52連隊を追って冬戦争の
古戦場、トルバヤルヴィに到達した。道路状態は悪く、猟兵達は自転車を担ぎながら
悪路を進んだ。第5師団の猛進撃を見て考え直した彼は、タルベラの決定を覆す
事を思いとどまった。
>>我々には予備兵力も兵站を維持する能力も不足しているのだ。
ヘタリア軍ならとっくに停止してるとこだな
枢軸国のエース
ドイツ 300〜 2人
200〜 13人
100〜 88人
フィンランド 50〜 3人
30〜 7人
ルーマニア 50〜 2人
ハンガリー 30〜 1人
20〜 3人
スロヴァキア 30〜 1人
20〜 1人
ヘタリア(笑) 20〜 4人
マンフレート・フォン・リヒトホーフェン(独) 80
フォンク(仏) 75
ビショップ(加) 72
ウーデット(独) 62
・・・
フランチェスコ・バラッカ(ヘタリア) 34(笑)
おい誰だ!
クーシネンだけでなく糞コテやらイタリアスレ常連の糞名無し呼びこんだのは!
冬戦争の義勇兵は、世界各国から馳せ参じてますし・・・
斎木さんの「冬戦争」本。
発売日が2月13日に変更されてるね。
243 :
名無し三等兵:2014/02/08(土) 08:20:01.20 ID:1iIhxMGE
フィンランド第11師団司令部には重要情報が届いていた。「偵察部隊からの報告です。
ソ連軍は国境沿いの陣地を放棄しています。塹壕はもぬけの空です。」フィンランド
第6軍団の攻撃が始まると、ソ連軍は直ちに攻勢作戦を中止し、防衛態勢に移行したのだ。
師団長カーロ・ヘイスカネン大佐はこの好機を逃さなかった。「今度はこちらが攻撃側だ。」
彼の胸中を冬戦争のヴィボルグ防衛時の思い出が交錯した。「敵は移動している。モッティ
戦術だ。ヤニスヤルヴィ東、コルピセルカからヴァルスティラ・スイスタモ間の道路を寸断
しろ。急げ!」彼は何度も地図を指差して幕僚達を叱咤激励した。
フィンランド軍はこの地域に数少ない機動戦力である装甲列車2号と152mm列車砲2門を
派遣した。ソ連軍の後衛、第71狙撃師団第367連隊との間で激しい戦闘が始まった。
>装甲列車2号と152mm列車砲2門
フィンランド軍には装甲列車がありましたか。
ロシア軍から分捕ったのかな?
245 :
名無し三等兵:2014/02/09(日) 09:00:07.01 ID:C69U6xSW
フィンランド第6軍団の右翼には、冬戦争でラトガ・カレリアを防衛した
ハッグルンド少将が率いる第7軍団が布陣している。彼は、ソルタバラへの
攻撃を命じられていた。ラトガ湖とフィンランド国境の間の回廊は極めて
狭く、交通の要衝であるマトカセルカの鉄道分岐点は、国境から僅か
10kmに位置していた。ソ連軍は休戦後、この地域の防衛を強化している。
「第7師団司令部に伝えろ。工兵隊と共に前進せよ。軍団砲兵が支援する。」
フィンランド第7師団第30連隊は偵察部隊16班を放ち、彼らの正面に
冬戦争以来の歴戦の第168狙撃師団がいることを発見した。
ハッグルンドは、防衛線の北端が最も脆弱であることを見抜き、そこに
攻撃の重点を置いた。7月10日の夕方、激しい雷雨の中、攻撃は始まった。
支援砲撃が中止されたため、単独攻撃を強いられた第30連隊の攻撃は
奇襲となった。
246 :
名無し三等兵:2014/02/09(日) 09:32:18.26 ID:C69U6xSW
1918年に8両の赤衛軍装甲列車と2両のロシア軍装甲列車を手に入れたフィンランド軍は、
損傷の少なかった機関車や砲車を組み合わせて2編成の装甲列車を維持していたようです。
継続戦争開戦時の装甲列車2号の武装は、以下の通りです。
75mm野砲1門
40mm対空機関砲2門
7.62mm対空機関銃1挺
7.62mm機関銃17挺
>246
なかなか強力な武装を施していますね。
40ミリってボフォース?
まあ隣国産だけど…
人力で振り回せるレベルじゃないし動力とかどうしたんだろう?
ルーデルが味方の陣営で良かったな
>>248 機関車から蒸気取って発電あるいは蒸気駆動が最もありえそうだけど、小型発電機で動力取ってるかもしれないね
対空任務を主眼とする限り、流石に手動ではないはず(対地攻撃用なら手動でもどうにかなるかも)
>248
ボフォース40ミリ機関砲は強力ですけど・・・
ちと、お高いかと。
イルマリネンやバイナモイネンとかに搭載してた、ビッカース40ミリかも。
252 :
名無し三等兵:2014/02/11(火) 09:09:11.85 ID:XDeI0ywf
ソ連第402連隊の多くは、待避壕にいる間に包囲された。翌日もフィンランド第7師団は
進撃を続け、包囲網を締め上げた。
その右翼のフィンランド第19師団は、最も強力な防衛陣地の攻撃を担当することとなった。
支援は、僅かな師団砲兵のみである。エウロ・ジュヴァ中佐の第58連隊が先鋒となる。
「ヴァラス少佐、君の第1大隊が先陣だ。第3大隊が続き殿は第2大隊。攻撃開始は2000時。」
第58連隊は一晩中戦い、1.5kmほど前進した。
12日の朝までにフィンランド軍はソ連軍の地雷原と第1線陣地を突破したが、そこから
先はソ連第168狙撃師団主力が強固な第2線陣地を用意していた。ソ連兵は巧妙に包囲をすり
抜けて第1線陣地から後退し、地雷を敷設し直し、破壊されたトーチカや塹壕を修復していた
のだ。彼らの防戦は後にソ連軍の軍事教練の教科書に格好の題材を提供することとなる。
フィンランド第58連隊第1大隊は夥しい死傷者を出し、第3大隊もソ連軍の防御砲火に阻止
された。明らかに砲兵が不足していた。
大砲はほら…まず戦って鹵獲しないと手に入らないから……
>明らかに砲兵が不足していた
それは今に始まった事ではない・・・
そこはモロトフカクテルでなんとけするべき
むしろ充足していたのは何なんだろ?
精神力・・・とか
撃墜されたソ連軍戦闘機や爆撃機の残骸なら、うなるほど有ったかと。
>>258 全てフィン軍が回収するから
跡形も残ってないだろw
ニッシネン曹長 「I-16を落としたよ!尾翼には珍しく4ケタの数字が書いてあったよ!
回収班 「おお、本当だ
「冬戦争」 斎木伸生
買いました。
分厚い本だね。
262 :
名無し三等兵:2014/02/13(木) 21:02:00.71 ID:PDk+stAC
「軍団司令部に繋げ。砲兵支援を要請する。」突破口の確保に執念を燃やす、フィンランド
第7軍団は、前線からの要請を受け各師団の砲兵連隊の補強のため軍団直轄砲兵を集結させた。
13日、フィンランド第7師団はヤニス湖西岸に到達し、南方へ向かった。冬戦争のコラーの
英雄、モロッコの恐怖ことアールネ・ユーティライネン大尉は、ソ連軍陣地を外縁を進む
第9連隊の中隊長として、この攻撃に参加している。「砲兵達もやるな。」ソ連軍戦線で
炸裂する砲弾が双眼鏡でも観察できた。冬戦争では、敵の砲声ばかりを聞いていた彼は、
友軍の砲撃に安堵を覚えた。間もなくソ連軍の防御砲火も始まった。砲弾の飛翔音がすると
兵士達は蜘蛛の子を散らすように木陰に飛び込んで伏せた。ユーティライネンは戦場の
真ん中に立ったまま、大声で笑った。「あの音はまだ遠いぞ。」15日までに、彼らは
ソルタバラ・ペトロザヴォーツク鉄道達し、そこでソ連軍守備隊を包囲した。
「モロッコの恐怖」、再び!
264 :
名無し三等兵:2014/02/15(土) 09:16:58.61 ID:vifzeX5n
「レニングラードからです。」スオ湖に司令部を置くソ連第7軍司令官
フィリップ・ゲロリエンコ中将は、参謀の差し出す受話器を受けとった。
「同志将軍、第23軍から2個連隊と独立大隊を幾つか引き抜き、第7軍
戦区に送る。ラトガ湖東岸の裂け目を繕えるか?」北部戦線司令官
マルキアン・ポポフ中将が語りかけた。「NKVDが直接部隊の移動を
支援する。」政治委員のN.クレメンツェフが付け加える。「同志北部戦線
司令官、最善を尽くします。」ゲロリエンコは汗を拭った。
ソルタバラ北西のソ連第198自動車化狙撃師団司令部では、師団長の
ウラジミール・クルコフ少将が電話で、激しく抗議を繰り返していた。
「フィンランド軍の攻撃が迫っています。今、第450、第452連隊を
引き抜かれたら戦線の維持は困難です。」彼の部隊は、臨戦待機中の
フィンランド第2軍団の強力な圧力に晒されていた。ポポフは、編成中の
民兵部隊、第3フルンゼ人民武装師団の1個連隊をクルコフの指揮下に
入れることで彼を納得させた。
この時、ドイツ北方軍集団は旧ソ連・エストニア国境のスターリンラインを
攻撃し、その南の中央軍集団の先頭を進む第29自動車化歩兵師団は、
モスクワまで350kmのスモレンスク市街に突入していた。
>NKVDが直接部隊の移動を支援する
うわあああっ!!
NKVDに本音をゲロるのは出来ないな(汗
フィンランド軍よりもNKVDの方が怖いだろうね。
そりゃあ汗も出るわな。
どちらかと言えば移動中の兵の脱走を防ぐためだろ
いや・・・
ちょっとでも「反ソ的」な言動とされると・・・
「シベリアで樹を数える」ハメになる・・・
命令したのは方面軍司令官のポポフだからNKVDの意向はあんまり関係ないのでは?
271 :
名無し三等兵:2014/02/16(日) 08:36:06.93 ID:jxz5X86h
ソ連軍最高司令部は、必死になって軍組織の再編成を進めていた。あまりにも早い
ドイツ軍の進撃の前に、前線部隊も後方支援部隊も重装備と共に壊滅していた。
15日、軍司令官は直接師団を指揮することとし、軍団司令部の機能を引き継いだ。
対戦車部隊、対空部隊、戦車、砲兵もそれらが必要とされる場所に柔軟に配置出来る
よう軍司令部が掌握することとなった。
機械化軍団も廃止された。自動車化狙撃師団は通常の狙撃師団となり、生き残った
戦車は各戦車師団に217台ずつ配置された。20を越える戦車師団が戦車旅団又は
独立戦車大隊に格下げされ、予備の戦車部隊は新編成部隊の骨格となった。
開戦時点でソ連には1400万人の予備役がいた。この時点でそのうち530万人が
動員され、抽出された軍団司令部要員を加え、新たに13の野戦軍が編成された。
>>271 1400万人の予備役…
530万人動員…
まさに恐ロシアだ。
まさか、ウィンチェスター銃も二人に一つ?
>274
最近出た「冬戦争」にも、フィン軍の貧弱っぷりが詳細に描かれていますよ。
よくあれで戦争できたもんだ。
だから敗けたんじゃん
まあ・・・
充分頑張ったじゃないですか・・・
279 :
名無し三等兵:2014/02/19(水) 22:35:16.45 ID:GcW1761b
タルベラのフィンランド第6軍団は、1939年当時のフィン・ソ国境に向かっていた。
一方第7軍団はソルタバラ目指して進撃している。同軍団の第7師団はヤニス湖と
ヴァーヴァ湖の間でソ連軍防衛線を突破し、17日に第6軍団の第11師団と連絡した。
19日早朝、サルミの北5kmの地点でフィンランド第6軍団は、午後にはソ連第7軍の
後方を切断した。「順調だな。」森の中の司令部で報告を受けたタルベラは満足した。
「敵に立ち直る隙を与えるな。時間との戦いだぞ。」しかし、マンネルヘイムは前進を
許さなかった。「進撃を停止させよ。」航空偵察、長距離偵察、無線傍受、あらゆる
情報がソ連軍の反撃が近いことを告げていた。
事実、ソ連ラトガ沿岸防衛司令官パブロフ少将はレニングラードのキーロフ海軍学校
生徒4個大隊から編成された第3海軍歩兵旅団にフィンランド軍の背後を衝くよう
命じていた。
海軍歩兵ですか。
あの制服が良いね。
281 :
名無し三等兵:2014/02/22(土) 10:11:38.34 ID:NYkK6mBA
レニングラード防衛に責任を持つ2人の重要人物が、ペトロザヴォーツクを訪れていた。
厳重な警戒の元、列車が到着し、中からレニングラード共産党第1書記のジダーノフと
北西戦線司令官となったヴォロシーロフが降り立った。「司令官は?」ジダーノフの問いに
2人を迎えた第7軍参謀長アレクセイ・クルチコフ少将が答えた。「前線です。」
司令部に入ると戦況の説明が始まった。「我が軍3個師団に対して敵は7個師団と3個旅団。
最前線はサルミからロイモラです。」クルチコフは戦線維持のため、砲兵6個中隊、機関銃
1000挺、弾薬と補充兵を要請した。「待て。どうしてロイモラ駅を放棄したのだ?」
ヴォロシーロフは説明を遮った。「予備兵力が枯渇したからです。」クルチコフは声を
荒げた。「第237狙撃師団が引き抜かれたからです。あの師団さえあれば、我々は戦線を
維持出来たでしょう。」
緊迫したやり取りが続いた後、ジダーノフが増援部隊の派遣を約束した。彼はさらに
続けた。「兵士、労働者、そして市民までもがレニングラード防衛のため献身的な
努力を捧げている。防衛線に穴を開けるわけにはいかん。この地域の党員及び共産党
青年団から予備兵力を組織する。」
同志ジダーノフ登場か
283 :
名無し三等兵:2014/02/23(日) 08:36:50.90 ID:JSesI6Rw
レニングラード駅では、2週間の速成訓練を終えた第3フルンゼ人民武装師団の兵士達が
整列していた。真新しい夏の軍服と軍靴、小銃と弾丸250発、手榴弾とガスマスクが支給
された。砲兵隊には27門の76mm砲が配備され、9個砲兵中隊に編成された。彼らこそが、
ジダーノフが約束した増援部隊であった。「スヴィル河を越えてオロネツへ向かうらしい。」
兵士達は囁きながら、北へ向かう列車に乗り込んだ。
「レニングラードの北の扉を開けるわけにはいかない。」ソ連有数の大工業地帯である
レニングラードには520の工場と78万人の工場労働者がソ連の水力発電の91%、火力発電の
82%、工作機械の20%、国内全工業生産の10%を生産しているのだ。守勢のソ連軍司令部は
戦線の再編成に奔走しなければならなかった。
20日、フィンランド第6軍団には編成を終えたパーヴォ・パール大佐の第1師団が到着した。
>弾丸250発
弾丸の携帯数が250発だけ?と思って調べてみたら
日本陸軍は120発だったでござる
285 :
名無し三等兵:2014/02/27(木) 01:27:21.53 ID:pNuk7vED
286 :
名無し三等兵:2014/02/27(木) 23:34:04.47 ID:oh5RQReD
21日、ソルタバラ付近でソ連第7軍主力と切り離された第168狙撃師団と第71狙撃師団の
1個連隊が、カレリア地峡を防衛する第23軍に編入された。第7軍には北の第14軍から、
第1戦車師団の第2戦車連隊が増援として送り込まれた。この時点で、連隊の稼働戦車は
4台のKV-1、13台のT-28、29台のBT-7、57台のBT-5、32台のT-26戦車である。
第7軍は、M.アントノフ少将率いる1個歩兵連隊、2個自動車化連隊、1個戦車連隊、そして
幾つかの独立部隊から成るペトロザヴォーツク作戦集団と、V.ツヴェタジェフ少将指揮下の
第3海軍歩兵旅団、2個自動車化連隊、その他雑多な小部隊から成る南方作戦集団の2つに
分割された。
> 4台のKV-1、13台のT-28、29台のBT-7、57台のBT-5、32台のT-26
大兵力だなあ。
288 :
名無し三等兵:2014/03/01(土) 08:49:47.14 ID:89nKvXYy
ヤニス湖南西に集結したソ連第7軍南方作戦集団の2個自動車化連隊は、ラトガ湖岸に沿って
フィンランド第5師団の右翼に攻撃をかけてきた。マンネルへイムの懸念は現実のものとなった。
さらに24日早朝、ソ連第3海軍歩兵旅団が巡洋艦1隻と魚雷艇2隻に護衛された15隻の船に
分乗して、サルミ後方のルークランサーリとマンツシに上陸した。
「やはり来たか。」タルベラは矢印だらけの地図を睨んだ。指揮下の各師団は戦闘中であり、
急行させられる部隊は無かった。タルベラは架橋中の工兵隊を含む、集められる限りの後方
支援部隊を迎撃に向かわせた。急を救ったのは砲兵隊であった。彼らは集中射撃により、
4隻の船舶を破壊した。やがて第11師団の第8連隊が駆け付けてきた。ソ連軍は3つの橋頭堡に
閉じ込められ、各個に撃破された。
「敵の戦死者は480名です。」第11師団長ヘイスカネン大佐は報告を受けた。第8連隊は
戦死21名、負傷33名に加え、1名が行方不明となっていた。
相変わらずのキルレシオ
しかしフィンランド側のほうが痛いというこの無情
291 :
名無し三等兵:2014/03/02(日) 09:15:30.04 ID:kPmLDXda
ソ連軍をヤニス川の渓谷から追い出した後、フィンランド第7師団は南西へ向かった。
森の中で第9連隊は先行していた部隊と合流し、小休止した。補給部隊が彼らを迎える。
「小隊毎に糧食を受領しろ。警戒を怠るな。」ユーティライネンは命じた。「将校は
集合。」彼は部下が常に状況を正確に把握していることを望んでいた。「一体、我々は
今何処にいるのだ。」彼は傍らのアーローレ少尉に尋ねた。彼は慌てて鞄の中を探したが、
なかなか地図を取り出せないでいた。「まだか?」暫く待ったユーティライネンは、
遂に癇癪を起こした。彼は拳銃を引き抜いて叫んだ。「地図も探せないような間抜けは
俺がこの場で片付けてやる。」
25日、フィンランド第9連隊はトーマ川を渡河した。ソ連第168狙撃師団は丘の上に
強固な陣地を構築し、激しく抵抗したため、フィンランド軍の前進は困難を極めた。
「攻撃が不徹底だ。俺が行こう。」アーローレ少尉が止めるのも聞かず、彼は弾雨の
中を飛び出した。倒木の陰に数名の兵士が伏せていた。ユーティライネンは彼らの間に
滑り込んだ。「お前達、いくらも前進しないうちにもう休憩か?進め!」慌てた兵士が
駆け出すと、ユーティライネンは素早く辺りを見回し、再び動かない兵士に向かって
走っていった。
かっこいい
流石は「モロッコの恐怖」、ユーッティライネン中尉だね。
>彼は拳銃を引き抜いて叫んだ。「地図も探せないような間抜けは
>俺がこの場で片付けてやる。」
なんというか、平時の社会には適応できなさそうな人だなあ…
ユーティライネン中尉の戦後って酒場で同僚のフィンランド軍士官を撃たなかったっけ
戦功が評価されても予備役だったのは素行不良が原因だろう
もともと、モロッコ帰りでアル中の予備役が、
戦争という状況によってたまたま社会復帰できただけだから…
調べれば調べるほど、アールネさんは生粋のトラブルメーカーだと知ることになる
なお弟はこれまた有名なあのエイノ・イルマリ・ユーティライネン
このスレなら常識だろ。
最初は結構知られてなかったよ
日本語Wikiにも記述無かったし
ちなみに弟エイノも軍に入る前はバイク乗り回す悪ガキだったとのこと
戦後空軍に入った長男を事故で亡くしてるし、彼は彼なりに波乱の人生
300 :
名無し三等兵:2014/03/05(水) 00:52:27.32 ID:D+D0tUd+
>>299 > 最初は結構知られてなかったよ
> 日本語Wikiにも記述無かったし
> ちなみに弟エイノも軍に入る前はバイク乗り回す悪ガキだったとのこと
軍に入ってからも悪ガキでしたよ。
超エースだから許されていただけで。
Wikiだと弟は15言語に記事有るのに兄は4言語だけだが海外ではマイナーな人なのかな
>>301 うむ、兄がマイナーというよりも弟が有名なだけでは?
元々のエースパイロットという知名度プラス、フィンランド大使館公認の美少女化キャラもいることだしな…
戦後は退職金がわりに貰ったジプシーモスで観光飛行の仕事して、悠々自適の人生だもんな
ユーッティライネン准尉が貰った機体は、シュトルヒじゃなかったかしら?
ジプシーモスも良いなあ。
305 :
名無し三等兵:2014/03/05(水) 21:46:01.61 ID:PU4MArK0
「ヤニス湖とラトガ湖の間の地峡を奪回せねばならない。」ソ連第23軍司令官
プシェニコフ少将の言葉に参謀達は頷いた。ラトガ湖北岸のフィンランド軍の
圧迫を軽減することは急務になっていた。「第198自動車化狙撃師団をソルタバラへ
移動させましょう。第168狙撃師団と共に反撃させます。」参謀長のゴロジエフスキー
大佐が応じた。さらに第43狙撃師団から1個連隊が引き抜かれ、第198自動車化
狙撃師団の指揮下に入った。第198自動車化狙撃師団は直ちに移動準備を始めた。
第7軍には、新たにチフビン地区の住民から編成された第272狙撃師団が配属される
こととなっている。
28日、フィンランド第30連隊の猟兵小隊の兵士が偵察から戻って来た。「往路で
敵の斥候4班と遭遇しました。街道上を多数の車両が移動する音も聞こえました。」
次に戻ったグループも報告した。「ソ連軍車両の縦隊がソルタバラ方面に向かって
います。」連隊長ルオッサロ中佐は第1大隊長ピエトライネン大尉に命じた。
「直ちに攻撃せよ。」
>>304 本人がタイガーモスと言ってるインタビューもあるが、機体番号はジプシーモス
あとシュトルヒでは遊覧飛行は無理だと思われ
307 :
名無し三等兵:2014/03/07(金) 11:56:04.63 ID:lgw7FcC0
まあ、シモ・ヘイへ 現地語読みだとハユハになります。
赤軍兵士を暖かく迎えてやろうぜ、
モトロフ・カクテルでもいかが?
知ってます
309 :
名無し三等兵:2014/03/07(金) 23:25:35.66 ID:fT3h8qDU
「待ち伏せ攻撃だ。機関銃を左右に据え付けろ。十字砲火を浴びせるんだ。」
森の中で、第1中隊のコルピ中尉が兵士を配置に付けた。やがて車列が現れた。
「射撃開始!」中尉の合図と共に機関銃手のヴェーヴィライネン伍長は引き金を
引いた。
突如の襲撃を受け、2台の装甲車が撃破された。ソ連軍は大混乱に陥った。車列は
第198自動車化狙撃師団司令部であった。参謀長シニク中佐の遺体が確認され、
重要書類の束が押収されたが、その中には翌日に予定された反撃作戦の計画書も
含まれている。フィンランド軍は直ちに防衛態勢を構築した。
最近更新多くて嬉しいです
頑張ってください
311 :
名無し三等兵:2014/03/08(土) 08:32:23.77 ID:siv1eNTs
「手持ちの地雷は全部埋めろ。穴倉を掘るのも忘れるな。」将校は部隊を飛び回りながら、
兵士に作業を促した。
ソ連軍の反撃は29日に始まったが、予め情報を得ていたフィンランド軍は効果的に防衛戦
を展開し、反撃は失敗に終わった。フィンランド第30連隊は8台の戦車を撃破した。
「敵の銃から弾だけを抜き取れ。後始末は後続の連中に任せるんだ。」コルピ中尉が
命令するとヴェーヴィライネン伍長は放棄されたデグチャレフ機関銃の弾帯を拾い上げた。
フィンランド第19師団第16連隊も11台の戦車撃破を報告した。
エストニアでは、追求する歩兵部隊を待っていたドイツ北方軍集団の装甲部隊が攻勢を
再開した。ソ連軍は必死になってレニングラード防衛のための兵力を掻き集めていた。
このためフィンランド方面のソ連軍は乏しい戦力で戦わねばならなかった。「いよいよ
カレリア地峡の奪回だな。」マンネルへイムはヴィボルグ方面への進撃を決意した。
※声援ありがとうございます。継続戦争初期はあまり語られる事が少ないので、調べると
まだまだ新しいエピソードがたくさん出てきますね。
>後始末は後続の連中に任せるんだ
撃破された戦車持ち帰ってニコイチ・サンコイチで再生するんだろな
フィンランドの対戦車戦闘は壊しすぎると叱責される理不尽なお仕事です♪
314 :
名無し三等兵:2014/03/09(日) 09:31:05.70 ID:GU7Uuq4Z
7月30日、およそ1ヶ月の間塹壕に立て篭っていた、ターヴェッチ・ラーティカイネン少将の
フィンランド第2軍団がヒートラ・ケクスゴルム方面で、強力な砲兵の援護の元攻勢に転じた。
対するソ連第115狙撃師団と第142狙撃師団は、ブオクシ川とこれに沿った主要道路沿いに
陣地を構築していた。防衛線の縦深は7〜8kmにも及び、地雷、鉄条網、塹壕、トーチカが
巧みに配置されていた。冬戦争の猛将パヤリ大佐のフィンランド第18師団は、森を抜け、
防衛線の北端を守るソ連第115狙撃師団を攻撃した。
「あのコンクリートトーチカを攻撃する。」第27連隊第11中隊長のユーホ・ポッシ中尉は、
立ちはだかるソ連軍の防衛拠点を指差した。彼らの前進路はソ連軍の機関銃座に格好の射撃
機会を与えることが明らかだった。「無茶だ。自殺命令だ。」兵の間から不平の声が漏れた。
「怖じ気づいたのか?俺が手本を見せてやる。」ポッシは援護射撃を命ずると余分の手榴弾を
持って匍匐前進を始めた。数分後、兵士達は爆発音を耳にした。「始末したぞ。早く来い。」
煙の向こうで手を振るポッシの姿を認めると、兵士達はコンクリートの廃墟に向かって
走り出した。
ユーホ・ポッシ中尉、すげー
316 :
名無し三等兵:2014/03/09(日) 20:32:07.39 ID:GU7Uuq4Z
このポッシ氏は、冬戦争2日目に44発の射撃で、42名のソ連兵を倒したという逸話の持ち主です。
>>「怖じ気づいたのか?俺が手本を見せてやる。」
良い子はマネしたら駄目だろ
こういう台詞吐いてもし戦死したら恥ずかしいことこの上ないな
>316
つまりそれは・・・
射撃しても外しようがないほど、ソ連兵が突撃してきた・・・
恐ロシア。
320 :
名無し三等兵:2014/03/14(金) 20:50:10.61 ID:0xeNU5En
フィンランド軍は主要交差点を確保すると道路を避け、工兵が深い森と沼地の中に切り開いた
仮設道路を通り、再び森の中から次の交差点を目指した。「交差点を確保したら対戦車砲を
配置せよ。敵は必ず戦車で攻めて来るぞ。」師団長パヤリ大佐は各連隊長に命じた。
果たしてソ連軍戦車はやって来た。フィンランド軍の20mm対戦車砲はまるで役に立たず、
猛攻撃を受けた第27連隊第3大隊は混乱に陥った。折り重なる戦死者の間で負傷兵が呻き、
将校を失った小隊は伍長が指揮を執った。対戦車砲中隊のヴィルホ・ラットー二等兵は、
放棄されたソ連軍の45mm対戦車砲に駆け寄った。炸裂する砲弾により半ば埋もれていた
砲を掘り起こし、照準器に付いた泥を拭う。ラットーは燃料タンクを狙って発砲した。
至近距離からの砲撃は敵戦車を捉えた。「やったぞ。もっと砲弾を持ってこい。」炎上する
戦車を見たラットーは戦友に向かって叫んだ。ソ連軍が後退した後には、4台の戦車の残骸が
残されていた。
間もなくパヤリが到着した。「ラットー二等兵、来い。」連隊長のラウリ・ハーンテラ中佐が
声をかけると、ラットーは直立した。「あれをやったのは君か?」ラットーは敬礼をして答えた。
「私です。大佐殿。」彼は二等兵としては初のマンネルへイム勲章受章者となった。
この時期のフィンランドってマンネルヘイムの個人崇拝が進んでたのかな?
いろいろ事情はあったろうけど正直、民主主義国で存命中の権力者の名前を勲章に付するのって、
正気の沙汰とは思えない。キューバのカストロでさえそれはやらないようにしてるのに・・・
実態は人民を搾取する白色富農政権ですので、正気などそもそも持ち合わせてないのです
一日も早く人民民主主義政府が取って代わらねばなりません
>>320 >連隊長のラウリ・ハーンテラ中佐が
>「私です。大佐殿。」
連隊長と大佐の混同による誤訳かな?どっちもColonelだからな
連隊長が中佐で師団長が大佐ってけっこう珍しいよね。師団長が准将〜少将くらいはよくみるけど。
>322
さあ、歴史研究に戻るんだ、同志オットー・クーシーネン。
325 :
名無し三等兵:2014/03/15(土) 21:48:20.65 ID:z9P6mMbw
「ラットー二等兵、来い。」と言ったのがハーンテラ中佐。
「あれをやったのは君か?」と言ったのがパヤリ大佐。
でした。
はしょり過ぎてすいません。
326 :
名無し三等兵:2014/03/15(土) 21:55:34.60 ID:z9P6mMbw
8月1日、フィンランド空軍第24戦隊はソ連軍の戦爆連合を迎え撃った。オレンジの8番、
ヨルマ・カルフネン中尉の第3中隊7機のブルーステルは、ラウト湖上空で爆撃機を直援する
I-16と交戦し、そのうちの6機を撃墜した。オレンジの4番、ユーティライネン機は、
そのうちの2機を仕留めた。
「12.7mmの威力は凄いな。弾もまっすぐに飛んでいくよ。」意気揚々と報告に向かった
ユーティライネンは仲間に祝福され、戦隊長のマグヌッソン中佐より、准尉への昇進を
告げられた。
後に「ついてないカタヤイネン」として有名になるオレンジの1番、ニルス・カタヤイネン
軍曹も1機の撃墜を記録した。
お、ヨッペ登場
べらぼうにイケメンなんだよね…
328 :
名無し三等兵:2014/03/16(日) 21:56:24.74 ID:omuMKisE
「師団本部からです。」3日、フィンランド第7連隊長ケンピ大佐は副官の差し出す暗号電文を
受け取った。「タイリャ村を包囲する。敵は第142狙撃師団第461連隊の2個大隊だ。」村は
ソ連軍の手によって、半ば要塞と化している。電文を読み終わるとケンピは連隊副官に怒鳴った。
「攻撃だ。村の東方からソ連軍をタイリャ湖に圧迫する。大隊長を集めろ。」遂に陣地を出る時が
来たのだ。
塹壕戦の合間、フィンランド軍第7中隊の陣地では或る者は武器の手入れをし、別の者はカードで
給料を元手に賭けに興じていた。「小隊長と分隊長は集合。」伝令の呼び声が響いた。それが
何を意味するか知っている古参の兵は、カードを片付け始めた。
「中隊はタイリャ村を攻撃する。出発は22時。」第7中隊のE.ティッカネン少尉が集まった指揮官
に告げた。通信機と2名の通信兵、そして対戦車砲と4名の砲兵が中隊に合流した。
329 :
名無し三等兵:2014/03/16(日) 22:23:20.46 ID:omuMKisE
ヨルマ・カルフネンは7/4に大尉に昇進してました。かつ、オレンジの6番でした。
330 :
名無し三等兵:2014/03/21(金) 08:34:33.18 ID:kRGks3YI
日没を待って、アーヴォ・アホラ大尉の指揮する第2大隊は、前進を始めた。ソ連軍はすぐに
彼らを発見した。照明弾が打ち上げられ、大量に配置された機関銃と半ば地中に埋められ、
トーチカと化した戦車がフィンランド兵を迎え撃った。
「突撃!」ティッカネン少尉を先頭に第7中隊の兵士達は駆け出した。ヴァルデ・ソルサ
伍長は砲火をかいくぐり、真っ先に敵の陣地に飛び込んだ。ヴァイノ・ハマライネン伍長は
ソ連軍トーチカの後方に回り込り、塹壕内で白兵戦を展開した。彼の分隊は30名ほどの
敵兵を倒したが、彼自身も負傷して意識を失った。
4日、フィンランド第2軍団はイルミー街道を制圧した。ソ連軍は陣地を捨て、国境方面へ
後退を始めた。
331 :
名無し三等兵:2014/03/22(土) 19:41:15.38 ID:YC9BA5K1
筆まめなハマライネン少尉とは別の人ですか・・・
332 :
名無し三等兵:2014/03/22(土) 22:07:15.09 ID:QOAF8ZCB
フィンランド空軍第24戦隊のユーティライネン准尉は、ブルーステルBW-364号機に乗って
地上支援に出動した。「冬戦争のビオラーチ湾以来だ。」ソ連軍機はフィンランドの空から
駆逐されつつあり、空中戦の機会は減少していた。
コルキヨキ付近の街道上にソ連軍の車列を見つけると、彼は急降下して走行中の灰色のバスに
狙いを定めた。「オレンジ4、攻撃を開始する。」12.7mm機銃の一斉射でバスは横転し、火を
噴いた。フィンランド軍機が去った後、戦車2台、トラック20台が煙を上げていた。
フィンランド軍先鋒からラトガ湖西岸までは15kmであり、ソ連第7軍の包囲は間近であった。
333 :
名無し三等兵:2014/03/22(土) 22:13:05.94 ID:QOAF8ZCB
別のハマライネン氏です。こちらのハマライネン氏は1944年に大活躍します。
334 :
名無し三等兵:2014/03/29(土) 10:10:31.30 ID:5019hm2H
タイリャ村では、第7連隊第3大隊と第28連隊が村を迂回して南へ進んだ。
ソ連軍の激しい防御砲火の中、フィンランド軍は甚大な損害を出しながらも
確実に進撃し、遂に包囲網を完成させた。
やがてソ連軍の反撃が始まる。第14中隊のアート・クエルヴォ・シッポラ少尉は
包囲網突破を図るソ連軍戦車に遭遇した。「6台の戦車が接近してきた。我々は
地雷で阻止した。」後に彼はこの戦闘についてインタビュアーに語っている。
1台の戦車が爆発した時、中から乗組員が飛び出した。彼らが投げた手榴弾が
シッポラの鼻先で爆発した。彼の隣で若い少尉が戦死した。シッポラはとにかく
撃ち続けた。「戦闘が終わると何台かのトラックが我々の手に落ちた。缶詰、
砂糖、ウォッカ、煙草をみつけて我々は大喜びだった。」と彼は語っている。
335 :
名無し三等兵:2014/03/29(土) 13:24:35.33 ID:0TVt71HI
スターリンからの贈り物だね。
336 :
名無し三等兵:2014/03/30(日) 09:07:33.75 ID:Q/drrO9t
サカリ・サンドロース伍長も、戦車に驚く仲間の兵士が逃げた後も踏みとどまり、
機銃掃射を続けた。一部のソ連兵が森を抜けて脱出に成功したが、数百名のソ連兵が
戦死し、約200名が重装備と共に村で降伏した。
フィンランド第7連隊の損害も大きかった。147名がここで命を失い、612名が負傷
した。5日、フィンランド第7連隊はエリセンヴァーラの鉄道分岐点まで進出し、
全軍で一番早くヴィープリ・ソルタバラ鉄道に到達した。駅には数台のソ連軍T-26
戦車が待ち構えており、激しい銃砲撃を浴びせてきた。
強制ID制仮導入ノ是非ヲ問フ投票ヲ4.19ヨリ決行セリ!総員参加セヨ!自ラノ意思ヲ示ス戦ヒニ!
【4/19〜4/25までの期間、強制ID表示の是非を問う再投票を行います】
議論中失礼いたします。
皆様お気付きのように3/19に、軍事板では任意ID制から強制ID制への変更が行われました。
今回の導入は飽くまで仮導入のため、実施一ヶ月後に是非を問う投票を行います。
投票当日に向けての議論は現行自治スレにて、自治スレ他で指摘された強制ID制導入
に伴うメリット・デメリットのまとめはまとめウィキにて行っています。
自治スレッド53(ID強制表示本採用投票4/19予定)
http://toro.2ch.net/test/read.cgi/army/1395286401/ 軍事板強制ID制メリット・デメリットまとめWIKI
http://idtroops.wiki.fc2.com/ これらを参考に、強制IDに賛成の方も反対の方も共に、投票による意思表示をお願いします。
338 :
名無し三等兵:2014/04/01(火) 19:47:24.20 ID:uK2OkUjz
「森の端まで後退しろ。」偵察に参加していたシッポラは、木々の間に逃げ込んだ。
やがて対戦車砲が到着した。彼は前進するソ連軍戦車と砲火を交えた。シッポラも
ライン振るを構えた。「弾がなくなるまで撃ち続けた。だが戦車には全く手応えが
無かった。」しかし、対戦車砲と集束手榴弾により、最後にはソ連軍戦車は駆逐された。
戦いの後、第7連隊は師団予備となり、2日間の休養が与えられた。今やタイリャ連隊が
彼らの愛称となった。兵士達は歓声をあげた。後方に下がると兵士達はサウナで戦塵を
落とし、軍団軍楽隊の演奏を楽しんだ。音楽会の間、ロッタの一団がコーヒーとビスケット
を兵士達に配った。
339 :
名無し三等兵:2014/04/01(火) 21:53:41.79 ID:DmPndV7k
フィンランドなら、やっぱりサウナですな。
340 :
名無し三等兵:2014/04/02(水) 10:10:50.15 ID:biJvwzA4
ロシア人もサウナ大好きなんだよな
ロシア人も基本森の民でキノコやベリーとか大好きだし、厳寒にも慣れてるはずなんだけど、
どうしてこんなふがいない戦いぶりになっちゃったかな?
341 :
名無し三等兵:2014/04/02(水) 10:19:42.27 ID:NpTJs5lQ
>>340 >>キノコやベリーとか大好き
やっぱとことんクマだなアイツラ
冬戦争ならロシア側の苦戦は単なる準備不足
侵攻すれば即手を挙げると思って防寒装備とか何も用意してなかっただけ
粛清直後で軍内ガタガタだったし
342 :
名無し三等兵:2014/04/02(水) 14:47:18.73 ID:pteCSuUZ
準備不足と言うが、フィンランドに初期に兵力50万、装甲車両2500、火砲2000門投入しているし、冬季装備も装備されていた。
あれほど凍死者を出したのは、モッティ戦術によって燃料の補給が激減したのと、その年の冬が例外的に寒かったことだ。
343 :
名無し三等兵:2014/04/02(水) 15:56:56.53 ID:ZskifC/u
ソ連でも南の方出身の兵が投入されたんじゃなかったっけか
まあ冬戦争の動画見たら分かるけど、厳冬なんてレベルじゃない戦場
その中で奮闘するフィン軍は、当時の海外新聞でも風刺漫画が描かれるくらいチート部隊だったみたい
344 :
名無し三等兵:2014/04/02(水) 16:45:08.88 ID:VR7T4LKi
>342
>冬季装備も装備されていた
有りません。
ソ連兵はコート姿で、冬季装備ではありません。
しかも、1939-1940年の冬は最初は、平均気温よりも温暖でした。
そこへ凄まじい寒気が来まして・・・嗚呼。
345 :
名無し三等兵:2014/04/02(水) 17:47:44.23 ID:pteCSuUZ
支給されるのは夏服で、
冬季装備でなく個人所持の防寒装備だったらしいですね
346 :
名無し三等兵:2014/04/02(水) 18:41:44.02 ID:ZskifC/u
まあフィン軍も個人でバラバラの防寒装備だったわけでw
347 :
名無し三等兵:2014/04/02(水) 19:45:33.36 ID:hSNEuKr8
そこらへん地元と他所者の差で防寒対策に大きな開きが
348 :
名無し三等兵:2014/04/03(木) 11:49:24.38 ID:czJCaG55
実家が最前線の近所で、ちょいちょい家に帰って着替えたりメシ食ってたフィン兵もいたと聞く
実家が遠い人はロッタが何くれとなく気を配ってたんじゃないかな
349 :
名無し三等兵:2014/04/03(木) 20:02:41.01 ID:2W+tvbcg
>>348 なんかちょっとイカした話っぽくなってるが、そいつら大半戦後は難民の憂き目だから…
継続戦争で帰還できたと思ったら、再度難民と踏んだり蹴ったり…
350 :
名無し三等兵:2014/04/05(土) 09:11:29.40 ID:1sW0MxtJ
ソ連第23軍司令部に前線から至急電が届いた。室内は将校の怒鳴り声や鳴り響く電話で
騒然としている。「チリマキとオカンマキの防衛拠点が陥落した。」司令部員の間に
同様が走った。「反撃は中止だ。第198自動車化狙撃師団に第142狙撃師団と合流して、
フィンランド第2師団を阻止させるのだ。」
ソ連第49戦車連隊のゴルシュコは戦車と共に後退していた。ガソリンの残量が気になり
始めた頃、彼は友軍のトラックの列に出会った。彼は第2中隊のセムキン中尉の姿を
見つけた。二人は再会を喜んだ。
ラトガ湖畔へ後退中のソ連軍は、ソルタバラ付近に圧迫されつつあった。旧国境へ向けて
進撃するフィンランド軍の背後に残されたソルタバラは、今となっては戦略的な重要性は
薄れていたが、フィンランドにとっては政治的に価値のある町であった。フィンランド軍は、
ソ連軍の殲滅よりもソルタバラの解放を優先させた。
351 :
名無し三等兵:2014/04/05(土) 16:48:17.32 ID:jOjs1eUm
352 :
名無し三等兵:2014/04/06(日) 08:15:30.26 ID:lJlXcT1c
6日、フィンランド軍は得意のモッティ戦術でヴィープリ・ソルタバラ鉄道を遮断した。
その結果、ラトガ湖西岸のソ連軍は3つに分断された。「我々は第7軍とも左翼の第23軍とも
連絡を断たれたようだな。」ソ連第168狙撃師団長ボンダレフ大佐は師団司令部、第71狙撃
師団第367連隊、第74偵察大隊、第230砲兵連隊、第115師団第708連隊と共に包囲された。
ハイトラ北東方では、第142狙撃師団と第198自動車化狙撃師団が孤立し、その他種々雑多な
部隊がケスクゴルム付近に取り残されていた。
「第2軍団からの報告です。第18師団はインキラでヴィープリ・ソルタバラ鉄道に到達。」
ミッケリのフィンランド軍総司令部には各地からの報告が続々と届けられていた。
司令部要員が巨大なテーブルに広げられた地図上の部隊の所在を示す旗を移動させる。
「第10師団の進撃の進捗は?」マンネルへイムは第15師団と第18師団の中間を進む、
シフヴォ大佐の部隊の所在を尋ねた。同師団はカキサルミ・ハイトラ鉄道を目標に
攻撃を続けている。「第10師団はハイトラを解放しました。」参謀の返答は
マンネルへイムを満足させた。ソ連軍の後方は遮断されたのだ。
マンネルへイムはラトガ・カレリア方面に目を転じた。「第2猟兵旅団の偵察隊の
報告によると、アグラ湖方面のソ連軍は陣地を放棄して東へ後退している模様です。」
この方面には既にラップランドからドイツ第163師団が来援している。「追加兵力を
投入しよう。」7月20日以来前線から引き揚げられ予備になっていた第11師団に
移動命令が起草された。「ドイツ第163師団と我が第1師団の間に投入するのだ。」
フィンランド軍は、後退するソ連軍を追うと共に、包囲網に取り残された強力な
敵軍にも対応しなければならなかった。マンネルへイムは、ラトガ湖西岸制圧のため
新しい司令部機能の必要性を直感した。彼の右腕のアイロ少将は即座に意図を察し、
第2軍団から第2師団、第7軍団から第7師団、司令部予備から第9師団を抽出し、
第1軍団を編成した。
353 :
名無し三等兵:2014/04/06(日) 17:38:57.15 ID:12LLgdcy
好きでモッティやってる訳では無いからなあ・・・
さっさと殲滅したいからね。
もっと兵力が有れば・・・
354 :
名無し三等兵:2014/04/08(火) 23:55:50.98 ID:whXr4jtU
9日、フィンランド第10師団の先遣隊がラトガ湖に達するとソ連第198自動車化狙撃師団と
第142狙撃師団も包囲された。
フィンランド第2師団には新たに編成された第1軍団に所属し、北方のソ連軍橋頭堡を攻撃
するよう命令が降りた。ケンピの第7連隊は次の戦場に向かって行軍を始めた。
フィンランド軍の機械化は遅れていたため、歩兵部隊は徒歩で移動しなければならなかった。
「2日で30マイルだ。強行軍だな。」ケンピは転出したポロン少佐の後任で冬季オリンピック
選手の第1大隊長エイノ・クヴァヤ少佐と共に歩いた。道ばたで疲れきった兵士の一人が
機関銃にもたれかかって涙を流していた。ケンピは彼の傍に寄って煙草を差し出した。
その兵士は中年というより初老に近い老兵であった。「我々は拷問に耐えているのではない。
奪われた故郷を取り返しているのだ。」ケンピは彼を立たせると、老兵の弾薬と交換銃身の
ケースを持って、再び歩き始めた。
355 :
名無し三等兵:2014/04/13(日) 14:24:20.43 ID:XPuLg/lk
南の橋頭堡内のソ連第142狙撃師団と第198自動車化狙撃師団は、海軍の支援により
湖上への脱出の機会を伺っていた。これを掃討する任務はフィンランド第10及び
第15師団に与えられた。
10日、ソ連第23軍は増援の第265狙撃師団をライサーラへ派遣し、包囲網の解囲を
試みた。第265狙撃師団は7月11日にモスクワ軍管区でNKVD要員から編成された
ばかりでだった。兵力は定数の50%以下の5539名である。先発の第951連隊の兵士は
列車から降りるや否や前線に向かった。
偶然にも九葉中のフィンランド第18師団は同日進撃命令を受領していた。ソ連軍が
インキラで攻撃を開始した時、その僅か5km西で待機していた同師団は、素早く
後方に回り込みその補給路を断ち切った。ソ連第265狙撃師団は南方へ退却した。
11日、フィンランド第15師団はハイトラの鉄道分岐点を占領した。ただちにコラー川
から装甲列車2号が呼び寄せられ、列車砲中隊はソ連軍に猛砲撃を浴びせた。
356 :
名無し三等兵:2014/04/13(日) 15:03:14.62 ID:5iRsj6+j
>355
>海軍の支援により
T-28やT-34の砲塔を載せた砲艦かな。
357 :
名無し三等兵:2014/04/14(月) 09:48:40.34 ID:hblCBxLw
ソ連軍はラドガ湖に水上兵力を配置してなかったのかとず〜っと思ってたんだが
置いていたのか。
358 :
名無し三等兵:2014/04/15(火) 16:45:40.19 ID:FImn768z
>357
例によって、何隻かをフィンランド軍は捕獲して使用してるよ。
361 :
名無し三等兵:2014/04/25(金) 09:51:00.63 ID:7ZRM9jz8
そろそろ保守しておこう
362 :
名無し三等兵:2014/04/26(土) 08:06:38.46 ID:XAUKSTpG
ソルタバラへ向かう街道は遺棄されたソ連軍の車輛で塞がれていた。
12日、フィンランド第7師団はソルタバラへ到達した。犠牲者を
抑えるため兵士達は煙幕に紛れ、姿勢を低くし、慎重に進んだ。
市街への損害を避けるため砲撃も必要最小限に限られた。ソ連軍は
文字通り死ぬまで抵抗した。
ソ連軍はフイスコンニエミ半島に立て篭ったが、フィンランド軍に
とって2個師団もの大軍を殲滅する事は容易ではなかった。カレリア版
ダンケルクが始まった。ソ連軍は艦船を掻き集め、橋頭堡に閉じ込められた
部隊の救出を始めたのだ。
フィンランド空軍第24戦隊のルーカネンは船団攻撃に出動した。20隻もの
各種船舶が眼下に見えた。「僚機と代わる代わる銃撃を行ったが、目立った
損害は与えられなかったと思う。」彼は回想している。フィンランド軍機は
余りに少な過ぎたのだ。
363 :
名無し三等兵:2014/04/27(日) 17:42:19.80 ID:DNxQQaPW
戦闘機の銃撃ではしょうがないね。
364 :
名無し三等兵:2014/04/27(日) 20:39:25.50 ID:BmqGCmCR
14日、ソ連第49戦車大隊のゴルシュコは連絡将校として、第168狙撃師団司令部を訪れた。
橋頭堡内では撤収作業が進んでいた。フィンランド軍の砲弾が炸裂する中、トラックや兵士の
列が港へ向かっている。黒いタールを流したような黒煙が幾筋も立ち上っていた。
「こちらへどうぞ」案内の兵士の後に続いていくと、地下壕には2人の将校が座っていた。
「ここでお待ち下さい」兵士は姿を消した。彼が煙草を取り出すと、先客が応えた。
「ここは禁煙だ」暫く待たされた後、彼は師団参謀のS.ボルシェフ中尉と面談した。
「君の大隊は残った戦車を破壊した後、人員は乗船して移動して欲しい。桟橋はここだ。」
中尉は地図上の一点を指した。
15日15時10分、フィンランド第30連隊の兵士が市庁舎に青い軍旗を掲げた。540名の
ソ連兵が投降し、残りは脱出した。こうしてソルタバラは解放された。フィンランド
第7師団には1週間の休暇が与えられた。「野戦郵便局も到着するから手紙が出せるぞ。
理由が有る者は故郷に帰ってもいい。先任軍曹に申告させろ。」コルピ中尉は、中隊の
将校達に伝えた。
365 :
名無し三等兵:2014/04/27(日) 23:28:30.99 ID:he9m5Dng
>>363 撤退中の艦船なんて甲板上は修羅場になってそうだがw
366 :
名無し三等兵:2014/04/28(月) 10:22:35.12 ID:8X87vKki
確かスターリングラードという映画でもソ連軍が
輸送艦に銃撃されて凄い事になってたな
367 :
名無し三等兵:2014/04/29(火) 08:38:10.57 ID:9L14B8+5
満足な装備も訓練もないままにラトガ・カレリアの前線に投入された
第3フルンゼ人民武装師団では、前線に到着するまでに多くの兵士が
負傷や病気のため戦列を離れている。
「英雄になって勲章をもらおうと思っていたのに、穴掘りと移動ばかりの
毎日だ。」軍楽隊出身の伝令兵、アレクサンドル・ネブスキーが軽口を
叩いた。「司令部員は気楽でいいな。」包帯を巻いた、同じレニングラード
工科専門学校出身の仲間が冷やかした。義勇兵達は学校の教室や工場の
職場から参加したので、皆顔見知りだった。将校が部下に丁寧語で指示する
のも、兵士が将校に軽口を叩くのも日常であった。しかし、戦争は気楽な
ものではなかった。不慣れな兵士達は次々とフィンランド軍の銃弾の餌食と
なり、16日には冬戦争タイパレ戦のソ連邦英雄、師団長ネトレバ大佐までもが、
フィンランド軍の砲撃により重傷を負って後送された。
368 :
名無し三等兵:2014/05/03(土) 20:06:21.49 ID:32HTz0yS
17日、ラトガ湖畔のソ連軍橋頭堡は幅12km、深さ10kmにまで圧迫されていた。
ソ連軍は海軍と空軍のありったけをつぎ込んで、脱出作戦を展開した。負傷兵、重資材、
歩兵部隊が次々と船に乗り込んでいった。ゴルシュコは戦車を爆破した後、幸いにも
移動中の砲兵部隊に合流して港に到着した。フィンランド軍が迫っており、港でも砲弾が
炸裂していた。「乗船許可願いたし。最後の砲も破壊した。」擦り切れた軍服を着た
砲兵将校が命令書を提示した。
「師団参謀の命令なんだ。車を船に積んでくれ。苦労してここまで運んだんだ。」
1台の乗用車を前に兵士達が押し問答をしていた。「駄目だ。船はもう一杯だ。何一つ
敵の手に渡すわけにはいかない。この場で爆破する。」なおも抗議する運転兵は
桟橋へ向かう兵士の列に押し込まれた。検問所の兵士はボンネットを開けると、
手榴弾を放り込んだ。
ソ連軍は必死の抵抗を見せ、フィンランド第2師団の前進は阻まれた。砲艦ウィラ、
ブレヤ、オレクマらの支援の元、掃海艇と輸送船が兵士を収容していた。水面にも
盛んに水柱が立ち上がっていたが、ソ連兵の乗船は続いた。艀が岸壁を離れ、
ソルタバラの町が小さく見えた時、ゴルシュコはようやく生き残った実感に安堵した。
2万6千名の将兵、砲155門、機関銃178挺、車輛800台、そして5千頭の馬匹が海路
撤収した。最後の船が桟橋を離れた後フィンランド軍に残されたのは、砲40門、
戦車8台、車輛310 台、トラクター35台、死んだものも含む1500頭の馬匹だけであった。
369 :
名無し三等兵:2014/05/04(日) 00:07:02.81 ID:x4JJYkEn
>368
>砲艦ウィラ、ブレヤ、オレクマ
どんな艦だろう?
370 :
名無し三等兵:2014/05/04(日) 10:00:21.55 ID:RyKxAjja
371 :
名無し三等兵:2014/05/04(日) 10:19:15.13 ID:RyKxAjja
ラトガ湖畔でソ連軍が脱出作戦を展開している間、カレリア地峡ではフィンランド第2軍団が
ブオクシ川目指して進撃を続けていた。街道上の破壊された車輛やソ連軍が放棄した装備の
間を兵士達はひたすら歩き続けた。
「ここで一息入れよう。」フィンランド第27連隊のユーホ・ポッシ中尉は休憩を命じた。
「俺は斥候に出かける。各分隊は見張りを1名立てろ。」ポッシは数名の兵と共に装備を
置いて身軽な格好で出発していった。「ドイツ軍はタリンに迫っているそうだ。ラジオで
聞いたよ。」残った第11中隊の兵士達は肩から銃を降ろし、座り込んだ。「さっさと
戦争を終わらせないと収穫の時期になってしまうよ。」
偵察に出たポッシ達は、道路から外れて森の中を進んだ。一人の兵士が前方を指差した。
「中隊長、堤防です。」ソ連兵の姿は無かった。ポッシは兵を連れて土手を駆け上がった。
「我々が一番乗りだ。」彼の目の前にはブオクシ川が広がっていた。
この日、8月18日にフィンランド第18師団はブオクシ川を渡った。航空支援に出撃した
フィンランド空軍第24戦隊のルーカネンは、ボートを攻撃するソ連軍旗を撃墜している。
南野エストニアでは、ドイツ軍がナルヴァに達した。
372 :
名無し三等兵:2014/05/04(日) 11:29:31.25 ID:SUfbu4uo
“Бира”, “Бурея”,“Олёкма”だからビラ、ブレヤ、オリョークマ(アリョークマ)と読むべきでは?
373 :
名無し三等兵:2014/05/04(日) 23:41:53.29 ID:lg5Gi50S
>>370 船体の形といい砲配置といい、まさに陸上支援用砲艦って感じだな
374 :
名無し三等兵:2014/05/05(月) 09:55:51.88 ID:KForA73D
WWT感が漂ってるね
375 :
名無し三等兵:2014/05/05(月) 12:56:20.87 ID:pRoxy+iw
フィンランド軍とドイツ軍の戦線が接近するにつれ、新たな議論が提起されることとなる。
20日、ドイツ軍の連絡将校W.エルフルト中将はマンネルへイムのもとを訪れた。彼は、
ドイツ国防軍最高司令部総長ウィルヘルム・カイテル元帥からフィンランド軍による
レニングラード攻撃の要請がある旨を告げた。エルフルトは1920年に語学を教えるため
フィンランドを訪れて以来、マンネルへイムの個人的な友人でもあった。マンネルへイムは
直ちに国防相ルドルフ・ワルデンと打ち合わせを行った。朝食のテーブルではコーヒーが
湯気を立てている。
「私はフィンランド軍はレニングラード攻撃に参加すべきではない、と考えている。
スヴィル川も越えるべきではない。」ワルデンは即答した。「同意します。」もしも
レニングラードを攻撃すれば、ソ連はそれを忘れもしなければ、許しもしないであろう。
答えは決まった。マンネルへイムはエルフルトに実務上の難点を説明し、政治上からも
軍事上からも攻撃に賛成出来ない、と答えた。フィンランド政府は、防衛上必要な場合を
除き、旧国境から先の進撃を許可していなかった。
376 :
名無し三等兵:2014/05/05(月) 22:13:30.40 ID:D6UhKhjP
>370
単装砲塔が並列に配置されてる。
これは面白い!
機械翻訳してみると、「ドイツ・ハンブルグで1939年から1941年2月まで建造された」とでるから
元はドイツ製なのかな?
377 :
名無し三等兵:2014/05/07(水) 19:19:29.72 ID:r6iyjao5
21日、ドイツ北方軍集団戦区で、ヘープナー上級大将の第4装甲集団が、
レニングラード40km地点に到達した。総統命令34号が発令された。
「フィンランド軍と連絡し、レニングラードを包囲せよ。」
そのレニングラードにはモスクワからの特使として、スターリンの腹心、
人民委員会第1副議長モロトフと共産党中央委員会書記マレンコフが
到着した。2人の目的は、この頃戦争の重圧により心身共に不安定と
なっていたスターリンの為に、殉教者を探し出すことであった。
378 :
名無し三等兵:2014/05/08(木) 22:26:47.88 ID:ei2z24SY
社会主義国で「殉教者」とは・・・
379 :
名無し三等兵:2014/05/10(土) 13:22:46.65 ID:ge6lxkoG
2人を迎えたジダーノフはしばしば咳き込みながらも、煙草の火をつけ続けた。
「正直に告白しよう。酒の力を借りて、何とか踏みとどまっているのだ。」
ジダーノフは重圧と戦っていた。忠実なスターリニストとして彼は、執務室に
スターリンの肖像画を掲げ、スターリンを真似て執務室の長椅子で睡眠を
とっていた。「この町を捨てる事などあり得ない。その時は、ここで死ぬ。」
マレンコフとモロトフは、潜在的なライバルを葬るつもりでいたが、彼の姿に
憐れみを感じた。
レニングラードにいるもう一人の指導者ヴォロシーロフは内戦以来の古参の
闘志であった。彼は1918年にツァーリツィンで戦った時と同じように、
前線を飛び回り、敗走する兵士を励ましていた。しかし2人には、彼の戦い方は
近代戦の時代に大きく遅れをとっているように感じられた。
同じ日、フィンランド第2軍団は、ケクスゴルムを解放してソ連軍ヴィボルグ
集団後方に進出した。
380 :
名無し三等兵:2014/05/11(日) 15:29:47.15 ID:XheYhsxM
>>1 まんじとハーケンクロイツは違うだろうwwww
381 :
名無し三等兵:2014/05/11(日) 15:37:57.24 ID:HkOutfGn
初代スレは2007年
そろそろ七周年を迎えるスレでそれですか
賢い方がいらっしゃいましたね
トホホ・・・
382 :
名無し三等兵:2014/05/11(日) 17:52:46.76 ID:7kwa+ECX
フィンランドの森で、迷子だったんじゃないかな・・・
7年間もね。
383 :
名無し三等兵:2014/05/11(日) 19:41:20.72 ID:qCTiX3G6
7年も迷子だったということはあの伝説の「アメリも嫉妬ショッピング」を知らないのか
可哀そうに
384 :
名無し三等兵:2014/05/11(日) 20:26:32.18 ID:Q0Yj/fV9
そこは「残忍な人参に射撃」だろ
あれこそ至高のギャグ
385 :
名無し三等兵:2014/05/18(日) 10:14:39.21 ID:cRol7ukS
マンネルへイムがカレリア軍に優先権を与えていたため待機を強いられていた第4軍団は、
8月22日に南カレリアに進撃を開始した。軍団長レンナルト・オシュ中将は、第27プロシア
猟兵大隊出身で、内戦では彼自身が編成した第18猟兵大隊を指揮して赤衛軍と戦った。
冬戦争では参謀長としてマンネルへイムを支えている。
ヴィープリ・レニングラード鉄道に沿って進むフィンランド第4師団第25連隊と第8師団
第45連隊は、ソ連軍の猛烈な抵抗によりヌルミ駅付近で進撃停止を余儀なくされた。
オシュは直ちに装甲列車1号を送り込んだ。第25連隊第3大隊の兵士達は歓声を上げ、
再び前進を開始した。ソ連軍はヒエタラの鉄橋を爆破して後退した。
夕方、ブオクシ川岸はフィンランド軍が制圧した。撤退が急であったため、ソ連第123
狙撃師団も第115狙撃師団も統制が取れていなかった。フィンランド第4師団はサイマー
運河に沿って前進し、ソ連第43狙撃師団を圧迫した。フィンランド軍最南端の第8師団は
23日までにヴィープリ湾を渡る準備を始めていた。
386 :
名無し三等兵:2014/05/18(日) 10:59:45.91 ID:o/CL1Fpq
プロシア猟兵大隊出身ですか。
大ベテランだね。
387 :
名無し三等兵:2014/05/31(土) 08:18:45.38 ID:G5U4QnhI
23日、ソ連軍最高司令部令第001199号により、ソ連北部戦線はレニングラード戦線と
カレリア戦線に分割された。
パヤリのフィンランド第18師団はムオラー湖からサルメンカイタへの進出機会を伺い、
ヴィープリ方面の第8師団は24日朝にヴィープリ湾を横断して、リハニエミ半島に
上陸した。
マンネルへイムは第4軍団にヴィープリ突入を避け、そのまま旧国境へ進出するよう
命じた。25日午後にはフィンランド第3連隊がカマラ駅を確保し、ヴィープリは
包囲された。この結果、第43、第115、第123の3個狙撃師団のソ連軍が罠に嵌った。
「第12師団と連絡せよ。」パヤリは第46連隊に命じた。
388 :
名無し三等兵:2014/05/31(土) 13:21:28.12 ID:f7ZjtGPz
ヴィープリ奪還まであと少し!
389 :
名無し三等兵:2014/06/01(日) 07:46:17.65 ID:sS88tQsq
パヤリの第18師団の右翼ではフィンランド第12師団が南西への攻撃を続け、27日には
ヴィープリ・レニングラード街道を遮断した。ソルタバラの解放を終えた第1 軍団も
ブオクシ川戦線へ移動している。フィンランド湾対岸のエストニアでは、この日から
ソ連軍のタリンからの海上撤退が始まった。
ソ連軍最高司令部は第23軍に対して、ヴィボルグ撤退を許可した。
「司令部の許可を得た。戦線を整理するため全部隊に後退を命ぜよ。新防衛線は
ヴィボルグ南西からブオクシ川北を通りタイパレ川河口だ。」戦線の立て直しに
奔走する第23軍司令官ゲラシモフ中将は、かつてマンネルへイム線があった場所に
新たな防衛線を築こうと試みた。この方針に沿い、ソルタバラから撤退してきた
第142狙撃師団と第198自動車化狙撃師団がタイパレに布陣した。
しかし、この後退は国境沿いの数ヶ月かけて用意した陣地の放棄を意味していた。
「現在の防衛線は莫大な資材と最新の技術が投じられています。一方、新防衛線
には何もありません。」工兵司令官のB.V.ビシェフスキー大佐はゲラシモフに
翻意を懇願した。彼こそが冬戦争後、心血を注いで要塞地帯を整備してきた
のであった。
390 :
名無し三等兵:2014/06/01(日) 21:16:57.31 ID:0xnUhFuh
VTライン、というやつだね
391 :
名無し三等兵:2014/06/07(土) 12:33:29.96 ID:VQ+bZwK3
28日夕方、ソ連軍はイーラ・ソンメ間で封鎖線を突破し、トラックによる包囲網内への
物資搬送を試みた。フィンランド軍は砲撃によってこれに応えた。砲兵管制下の道路は、
破壊された車輛と遺棄された装備に埋め尽くされた。死体の山の中で見捨てられた負傷者が
呻いていた。街道上の地獄を通行できるのは徒歩の兵士だけであった。
次の2日間で、ソ連軍は何度も鉄道連絡の回復を試みたが、夕方遅くにフィンランド
第12師団第3連隊は第8連隊と連絡し、再び包囲網は閉じた。包囲網内では、逃げ遅れた
ソ連第43狙撃師団長ウラジミール・キルピチニコフ少将が憔悴しきっていた。彼とその
幕僚は部隊を再編成しようと必死の努力を続けたが、部隊は分裂し混乱している。
「諦めてはいかん。」政治委員のテリチョフ大佐が言った。「無神論の共産主義者でも
奇跡を信じるのだな。」キルピチニコフは吐き捨てるように言った。「恐らく今の我々は
完全武装の1個大隊で制圧できるであろうな。」彼は力なく呟いた。
392 :
名無し三等兵:2014/06/07(土) 23:15:08.37 ID:B4nHtqoe
フィンランド独立戦争の頃のヴィープリ某所。
白衛軍による赤衛軍兵士虐殺があった。
ので・・・今でも赤衛軍の亡霊が出るそうな。
393 :
名無し三等兵:2014/06/08(日) 08:47:50.22 ID:SH1PzXTa
ヴィープリ城には、独立戦争時の1918年4月27日に赤衛軍に虐殺された30名の白衛軍政治犯の
亡霊が出るという、伝説があるようですよ。
394 :
名無し三等兵:2014/06/08(日) 08:59:09.63 ID:SH1PzXTa
29日、フィンランド第18師団は攻撃を再開した。第27連隊のユーホ・ポッシ中尉率いる
第11中隊が最初の2つのトーチカを制圧し、キヴェンナーパの交差点は確保された。
フィンランド第10師団は、ソ連第198自動車化狙撃師団の反撃を受けたが、フィンランド
第15師団が駆けつけブオクシ川の対岸からソ連軍を攻撃した。
フィンランド第4師団と第8師団の偵察隊は、共に正午近くにヴィープリ市中心部に到達した。
既にソ連軍は撤退した後で市内は瓦礫に埋め尽くされていた。兵士達はフィンランドの古都の
破壊に衝撃を受けた。ランドマークである中世の古城ヴィープリ城に、ヴィープリ出身の
2人の兵士によってフィンランド国旗が掲げられた。それは冬戦争休戦時まで同じ場所で
はためいていた国旗であった。
ヴィープリ解放の公式発表がされると、ヘルシンキ市民は一斉に街頭に繰り出した。誰もが
目に涙を浮かべていた。
395 :
名無し三等兵:2014/06/09(月) 11:24:56.58 ID:3adzxc6/
提灯行列か
396 :
名無し三等兵:2014/06/11(水) 06:49:07.43 ID:xAXmgUja
フィンランド空軍第24戦隊のルーカネンは物資調達のため、補給部隊のトラックに乗って
ヴィープリ市内に入った。ソ連軍車両の残骸や焼け焦げた資材を避けながらトラックは
慎重に進んだ。建物の多くも廃墟となっていた。彼らは食品工場で放棄された大量の
ジャムや乾燥果物を発見した。「もっと大きいトラックで来るべきだったな。」ルーカネンは
笑った。城塞橋へ向かう途中、彼はヴィープリ城の塔に翻るフィンランド国旗を見た。
翌31日、フィンランド軍はヴィープリで記念パレードを行った。兵士達は4列縦隊で、
市場の一角に立つクルグラヤ塔の前を通り、海岸通りを経て、戦乱で焼け爛れた無惨な
外壁を晒す美術館前で閲兵を受けた。ヴィープリの創建者、13世紀のスウェーデンの
武将、トルケル・クヌートソンの像だけは、昔日のままそこにそびえ立っていた。
397 :
名無し三等兵:2014/06/11(水) 22:04:48.74 ID:kMpcz1vQ
まさに「焼け太り」ですな。
398 :
名無し三等兵:2014/06/14(土) 14:47:01.50 ID:/7Lx7o6n
その頃マンネルへイムは東カレリアへの侵攻を準備していた。これは直接には、
タルヴェラ少将らカレリア軍からの「旧国境では再びソ連軍の反撃を受けた場合
防衛が困難である。侵攻の防波堤となる緩衝地帯の確保が必要と思料する。」
という意見具申から始まっている。元来フィンランド人とカレリア人は、同民族で
言語や文化・風習もほぼ同じである。フィンランド人の中には、カレリアを共産
主義者から解放すべきだと考える者も多かった。
「我が総統より閣下に騎士十字章をお持ちしました。」エルフルト中将は再び
マンネルヘイムを訪れた。「我が北方軍集団はレニングラード南のネヴァ川に到達し、
レニングラードに通じる最後の鉄道が遮断されました。」彼はマンネルへイムに
東カレリア侵攻を中止し、代わりにレニングラードを攻撃するよう翻意を促した。
マンネルへイムは受勲には丁重に礼を述べたが。「しかし、リッティ大統領も
レニングラード攻撃は受け入れまい。レニングラードは元々ロシアの首都なのだ。」
彼にとってレニングラード攻撃は侵略であったが、東カレリア進出はフィンランド
民族統一の戦いであった。
マンネルへイムは改めて前線部隊に、ラジャ川からオータの線で進撃を停止するよう
命じた。これによりソ連軍のレニングラード北方防衛戦(KaUR)と接触する畏れは
なくなり、フィンランド軍は戦線を縮小して部隊を東カレリア方面に移送することが
できるようになった。
399 :
名無し三等兵:2014/06/19(木) 00:06:28.35 ID:93CefQ+N
レニングラードを攻める兵力はフィンランドに有りませんからね。
400 :
名無し三等兵:2014/06/21(土) 09:34:28.83 ID:9mqvfYKz
第123狙撃師団主力を中心とする1万2千名のソ連軍は重装備を放棄してコイヴィスト島に逃れた。
ソ連第43狙撃師団は、包囲網内でまだ絶望的な戦闘を続けていた。第147連隊はフィンランド軍
戦線を突破しようと試みたが、既に弾薬も尽きかけていた。キルピチニコフは包囲網突破を決意
した。「三手に別れよう。右翼の第65連隊はソンメの鉄道駅を目指す。中央は第101砲兵連隊、
左翼は第147連隊。第123狙撃師団の残余もこれに加わる。出発は19時だ。」キルピチニコフは
集まった指揮官達の顔を見回した。
まだ日の高い夕刻、ソ連兵は続々と集結した。
401 :
名無し三等兵:2014/06/27(金) 21:28:44.98 ID:/xHj/PoF
大量の兵器がフィンランド軍の手に渡ったのだね。
402 :
名無し三等兵:2014/06/28(土) 09:46:45.54 ID:4mL4/4iN
脱出を図るソ連軍とこれを阻止するフィンランド軍の戦闘は夜通し続いた。
9月1日11時、フィンランド第8師団第24連隊の衛生兵グンナー・ベルグストロームは
ソンメ南東1.5kmの旧街道上を警戒していた。路上には待ち伏せ攻撃を受けたソ連軍
輸送隊の残骸がまだ煙を上げていた。「森の中を探せ。ロシア兵が逃げた。連携を保て。」
中隊長のアーレンベルグ中尉の声が聞こえた。ベルグストロームは森に入り、
間もなくレインコートを被って横たわる2人のソ連兵を見つけた。生死を確認すべく
コートを捲ると1人は少将の階級章を付けていた。「息があるぞ。」捕虜は、大隊長
モーベルグ少佐に伴われて連隊本部に送還された。やがて捕虜の将軍はソ連第43狙撃
師団長キルピチニコフ少将であることが判明した。
13時30分、第1機関銃中隊のホルガー・クロゲラス中尉とオッシ・ワレニュイス少尉は、
3名のソ連兵を発見した。彼らは丸腰で中央の男はひどく負傷していた。「この男は
大佐だと言っているぞ。」2人のフィンランド将校は顔を強ばらせた。捕虜となった
佐官はソ連第43狙撃師団政治委員のテリチョフ大佐であった。
「我々は義務を果たした。ここを出よう。」包囲網内の9,325名のソ連軍兵士は
降伏を選んだ。
403 :
名無し三等兵:2014/06/28(土) 10:28:46.92 ID:rz/X6Bag
>>402 グンナー・ベルグストローム、アーレンベルグ、ホルガー・クロゲラス、オッシ・ワレニュイス
フィンランド第8師団第24連隊は、スウェーデン系フィンランド人部隊のようだね。
404 :
名無し三等兵:2014/06/28(土) 12:10:45.34 ID:4mL4/4iN
第8師団は、フィンランド湾岸ウーシマー地区で編成されているので、スウェーデン語圏の部隊のようですね。
405 :
名無し三等兵:2014/06/29(日) 09:31:43.41 ID:45rnp9g6
各種野砲306門、迫撃砲246門、戦車55台、トラック673台、馬匹4500頭そして大量の物資が
フィンランド軍の手に渡った。フィンランド兵は約7500ものソ連兵の遺体の埋葬に追われた。
一方、フィンランド軍の死傷者は3000名に達している。
2日、コイヴィスト島に逃れたソ連第123狙撃師団は、バルチック艦隊の支援の元、海上から
包囲網脱出を開始した。まず2000名の負傷兵が船に乗せられ、次に健康な兵士が続いた。
フィンランド第18師団はマイニラに到達した。冬戦争を第21野戦砲兵連隊で戦った、ラウリ・
メリコスキは中尉に昇進し第26重砲大隊に所属している。「おい、本物のマイニラショットを
お見舞いしてやろう。」彼が冗談めかして言うと、早速砲兵達がインクを持って来て、砲弾に
マイニラと書き込んだ。彼らは冬戦争の発端となったソ連の陰謀を忘れてはいなかったのだ。
間もなく、フィンランド全軍が旧国境に揃った。
406 :
名無し三等兵:2014/06/29(日) 12:11:35.14 ID:wMaU6Ycw
「フィンランド側からの砲撃により、ソ連軍に死傷者が出た」と、因縁を付けてきた場所が
マイニラですな。
この「事件」はまだ調査が続けられていると、大昔のMG誌に出ていたけど、決着したのだろうか?
当時のソ連とフィンランド国内の「左派」向けのポーズでもあったようだ。
407 :
名無し三等兵:2014/07/03(木) 22:01:50.60 ID:M84HWZL8
保守
408 :
名無し三等兵:2014/07/03(木) 22:02:35.99 ID:M84HWZL8
保守
409 :
名無し三等兵:2014/07/04(金) 10:09:43.29 ID:Q/Iq+2RO
ハッカペル!
410 :
名無し三等兵:2014/07/12(土) 12:55:34.84 ID:A08DYgSm
その頃極北の地では、ムルマンスク鉄道を目指して進むドイツ第36軍団が苦境に陥っていた。
荒涼とした大地は大軍の進撃を阻み、対するソ連軍は地形を利用して頑強に抵抗した。特に
SSノルト師団は、ソ連軍に補給路を断たれ敵中に孤立していた。
救出のためフィンランド軍が出動し、フィンランド第53連隊は小さな突破口を啓開することに
成功した。この回廊を通じて約600名の負傷兵が救護所に後送されている。
9月2日、SS第6連隊は森林を通って包囲網から脱出する。放棄された重装備の中には沼地に
はまって動きがとれなくなった3台の軽戦車が含まれている。SSノルト師団は、防御陣地を
構築し、人員の補充と部隊の再編成を始めた。
411 :
名無し三等兵:2014/07/12(土) 21:40:16.75 ID:BqZX5bav
>>410 >放棄された重装備の中には沼地にはまって動きがとれなくなった3台の軽戦車が含まれている
何だろう?
U号戦車かな。
412 :
名無し三等兵:2014/07/13(日) 08:31:40.49 ID:p10wvVKJ
フィンランド第53連隊の軍医レオ・スクーニク少佐は、この時の負傷兵救援の功により、
ドイツ軍から鉄十字章を授与された。連隊長ウォルフ・ハルスティ少佐は語っている。
「彼は救護をしただけではない。自ら銃火をかいくぐってフィンランド兵、ドイツ兵の
区別なく自ら負傷兵を救い出したのだ。」皮肉なことにスクーニクはユダヤ人であった。
ウフツアでドイツ第163師団と共に戦うフィンランド第24連隊にも勇敢な将校がいた。
ドイツ軍のピルグリム大佐はフィンランド第24連隊のソロモン・クラス大尉の奮戦を
讃えるため、彼の陣地を訪れた。クラス大尉は、冬戦争をラーテの第64連隊で戦った
猛者である。「君はバルト方面の出身かね?」大尉の言葉の訛りに気が付いた
ピルグリムは尋ねた。「いいえ。私の父母はユダヤの言葉を話すので、その影響かも
しれません。」気まずい沈黙の後、ピルグリムは彼に右手を差し出した。「私は、
個人的にはユダヤ人に何の偏見も持っていない。大尉、君の戦いぶりは称賛に値する。」
二人は握手をした。ピルグリムは右手を上げ、ナチス式の敬礼をすると去って行った。
彼にも鉄十字章が贈られた。
2人の将校はいずれも勲章の授与を謝絶している。
413 :
名無し三等兵:2014/07/13(日) 10:54:04.68 ID:zYgtCkdd
>>411 上の方のレスを遡って行けば分かるが2号
414 :
名無し三等兵:2014/07/14(月) 12:42:47.72 ID:HfW8sXjA
415 :
名無し三等兵:2014/07/18(金) 05:48:30.34 ID:UHtGzbwi
8月の間、ラトガ・カレリアのフィンランド軍は着々と攻勢の準備を進めていた。
フィンランド・アウニュス軍戦闘序列
第6軍団:第5師団、第7師団、第17師団、ドイツ第163師団、ラガス戦闘団
第7軍団:第1師団、第4師団、第11師団
フィンランド第7師団は第6軍団と第7軍団の継ぎ目に配置され、どちらの軍団をも支援できる
態勢をとった。オロネツ・ペトロザヴォーツク街道では、フィンランド第1師団と第11師団が
待機していた。彼らはサプサン川に橋頭堡を築いている。
SSフィンランド義勇大隊帰りのラーズ・レンクィステン大尉の第1師団第8偵察大隊の機関銃
小隊に同じくSSから復帰したばかりのラウリ・トルニ中尉がいる。彼の小隊は攻撃の先鋒を
務める事になってる。SSフィンランド義勇大隊には将校の志願者が多く、彼らのポストが
余っていたという。また、一方でフィンランド軍には経験のある将校が不足していた。
一説によると、フィンランド人将校の帰国にはドイツの戦争への関与を最小限にしようと
考えるマンネルへイムの意向が関わっていたともいう。
416 :
名無し三等兵:2014/07/18(金) 20:28:38.11 ID:P5eW/HLB
継続戦争にスウェーデンからの義勇兵が参加したのは、いつ頃だろう。
映画「Tali-Ihantala1944」にも、ちゃんとスウェーデン人義勇兵たちが登場してる。
417 :
名無し三等兵:2014/07/20(日) 08:13:12.65 ID:kRuE9lhQ
フィンランド軍の前進に伴い、兵士達の数少ない娯楽であるラジオの受信が困難となった。
そこで軍はオロネツ・ラジオという放送局を開設した。スポーツコメンテーターのスロ・コルッカ
少尉、作家のマルッティ・ハーヴィオ、そして冬線をタイパレで戦った詩人イエーロ・ジルハン
中尉がスタッフに加わった。マンッシラ村に機材が持ち込まれ、コルッカがオープニングを務めた。
従軍牧師が祈りを捧げ、ジルハンが詩を朗読した。兵士にはとりわけ軽音楽の番組が人気となった。
9月4日、フィンランド軍の東カレリア侵攻が始まった。
418 :
名無し三等兵:2014/07/24(木) 20:20:05.56 ID:GMA5zniK
ドイツ第234砲兵連隊は、フィンランド軍支援のため布陣している。砲兵陣地では観測担当の
兵士が温度の記録を取り、通信班は野戦電話の敷設をしていた。通話を確認すると前進観測班が
座標を連絡してきた。「アントン、試射用意。」基準砲の兵士が砲に取り付いた。2番砲兵が
白燐弾を押し込む。轟音と共に砲弾は発射された。「弾着確認。」前進観測班が座標修正値を
送ってきた。「砲撃開始。」中隊付下士官の号令の元、2万発の砲弾が撃ち込まれた。
フィンランド軍も砲兵62個中隊を集結させ、1万5千発もの事前砲撃を行った。
タルベラの第6軍団は、ソ連第7軍の南部作戦集団の防衛線を突破した。第5師団の最初の目標は
トゥーロス川であった。この作戦のためフィンランド軍はルーベン・ラガス大佐を指揮官とする
装甲部隊、ラガス戦闘団を組織した。これまで出番の無かったスヴェン・ビョークマン中佐の
戦車大隊もこれに加わっている。
419 :
名無し三等兵:2014/07/24(木) 23:18:08.20 ID:9bxqiAQ4
お、ラガス戦闘団だ。
同じ頃、息子さんはドイツ武装SSでソ連進撃中。
420 :
名無し三等兵:2014/07/26(土) 10:28:49.59 ID:gTKK48B3
早朝5時、ラガス戦闘団は河口から7km南の地点でトゥーロス川渡河を開始した。
ボートに乗り込んだ戦闘工兵部隊が先陣をきる。砲弾の炸裂する中対岸に辿り着くと、
第1陣の兵士達は散開してスオミ短機関銃を構えた。「ボートを繋いで浮橋を作れ。」
渡河点を確保すると工兵の中尉が命令した。間もなく架橋資材を積んだ第2陣の
ボートが到着した。前日に降った雨のせいであたりは泥沼と化しており、道路は
ひどい渋滞になっていた。
ラガスは部隊をポロン戦闘団、ハッキネン戦闘団、シュローウェ戦闘団、及び
ヒィンニネン戦闘団に分割した。一面の煙幕の中、仮設橋を渡った戦車大隊は
後退するソ連軍を追って進撃した。シュローウェ戦闘団は快調に進んだが、
狙撃兵の銃弾が随伴する第3戦車中隊長スネッルマン大尉の胸を貫通した。
「君が指揮を引き継げ。攻撃を続行しろ。」戦車大隊長ビョークマン中佐は、
カールナ・カリン中尉に命じた。
ソ連軍の反撃は午後1時に始まり、河岸沿いに進むフィンランド軍に包囲の
危機が迫った。緊急事態に気付いたラガスは予備の第4偵察大隊を投入した。
泥濘のため2台の戦車が落伍したが、重戦車小隊のT-28とBT戦車と共に彼らは
前進し、午後5時30分には包囲網を突破することに成功した。
421 :
名無し三等兵:2014/07/30(水) 00:57:21.81 ID:sBgC4lMN
トゥーロス川渡河作戦だ。
モデルグラフィックス誌で、写真入りで詳しく述べられてましたな。
この時に投入された捕獲BT戦車隊の事は、よく分からないと書いてたような・・・
422 :
名無し三等兵:2014/08/03(日) 08:57:24.63 ID:Nmw4vZ+R
フィンランド軍は戦車戦を制し、ソ連第3海軍歩兵連隊、第452及び419連隊を蹴散らした。
オロネツまではがら空きとなった。
泥だらけのフィンランド軍乗用車が停車した。車を降りたラガスは戦車上の将校を呼び寄せた。
「ヒィンニネン大尉、アウニュス・マクリアン交差点でシュローウェ戦闘団と合流せよ。」
ヒィンニネン大尉の猟兵中隊と第2戦車中隊の9台の戦車が先鋒となった。ビッケルス戦車は
泥を巻き上げながら全速力で進撃する。この日、ドイツ軍によるレニングラード市内への
砲撃が開始された。
5日、ラガス戦闘団は第1工兵大体が徹夜で架橋した仮設橋を通ってさらに進撃した。
戦車隊は随伴歩兵の到着を待たず、後退するソ連軍を追撃した。BT7戦車R100号車は、
ソ連軍の対戦車砲弾を浴びて、乗組員全員が戦死した。ソ連軍はこの日3台のフィンランド軍
戦車の破壊を報告している。
423 :
名無し三等兵:2014/08/05(火) 23:22:35.93 ID:Xh1LbgZ4
R100…
無理しやがって…
424 :
名無し三等兵:2014/08/08(金) 15:41:38.13 ID:0iwHvu5m
BTでは45ミリ対戦車砲にかないませんな。
425 :
名無し三等兵:2014/08/10(日) 22:52:22.24 ID:UwSNctwK
SS帰りのラウリ・トルニ中尉は、コスティ・パウッカラ中尉率いる装甲車中隊に便乗して
プラーサを目指していた。前進する部隊にソ連軍の砲弾が降り注いだ。トルニ中尉の乗った
装甲車は、砲弾を避けるうちに溝に嵌り込んだ。彼は部下に援護を命ずると、弾雨の中を
走って後続車に飛び乗った。「牽引してくれ。」救出された装甲車が戦闘に復帰すると
遂にソ連軍は退却を始めた。
6日、ハッキネン戦闘団がオロネツを奪取した。「直ちにオロネツに司令部を移動します。
先遣のヒィンニネンは、既にマクリアンに向けて前進中。」ラガスはタルベラに短い報告を
送った。第1猟兵旅団第2大隊は激しい砲火の中を前進し、白兵戦闘で幾つかの機関銃座を
沈黙させた。短時間の戦闘後、塹壕や森の中からぞろぞろとソ連兵が両手を上げて現れた。
年寄りもいれば、少年のような補充兵もいた。
426 :
名無し三等兵:2014/08/11(月) 17:52:46.02 ID:4ONag6UD
装甲車はBA-6やBA-10かな。
冬戦争でかなりの数を捕獲した事でしょう。
427 :
名無し三等兵:2014/08/16(土) 05:49:34.11 ID:08ExEZhy
フィンランド第7軍団戦区では第11師団がスオ湖・ペトロザヴォーツク鉄道沿いに進撃していた。
装甲列車2号と列車砲中隊はジェッソイラまで進出し、彼らを支援している。フォンランド軍は
休むことなく前進を続け、7日早朝にスヴィル川まで到達した。
「閣下、本日我が部隊はスヴィル川に到達。フィンランド国旗が河岸に翻っています。」
タルベラはヘインリヒスに報告した。後続の部隊は遥か後方にいたが、ラガスはさらに東を
目指した。
ソ連第3フルンゼ人民武装師団はサンタマを確保していた。この時師団の兵力は既に半減していた。
それでも兵の士気は申し分なかったが、誰もが虱の猛威に閉口していた。ソ連軍はありとあらゆる
人的資源を掻き集めていた。「見ろよ。補充兵だ。女子供に老人だ。」カレリアの住民から成る
義勇大隊が到着した。将校だけが制服を着ていた。ペトロザヴォーツクの女性税関職員、ユージン・
パンテレーヴェもその中にいる。
428 :
名無し三等兵:2014/08/16(土) 11:23:32.45 ID:+ngfLu3l
ユージンだと男になっちゃうな
>女性税関職員、ユージン・パンテレーヴェ
ロシア語ならエヴゲーニャ・パンテレーエワか
429 :
名無し三等兵:2014/08/17(日) 17:53:19.76 ID:ANIafJK8
ラガス戦闘団の第44連隊は北方へ進撃し、ヌーモイラへ進出した。抵抗を見ることなく
プラーサに到着したフィンランド第8連隊はオロネツ・ペトロザヴォーツク街道を遮断した。
これにより、ソ連ペトロザヴォーツク作戦集団の第272狙撃師団及び第9連隊と第24連隊は
孤立することとなった。進撃を続けピハ湖まで進出するという第11師団長ヘイスカネンに、
第8連隊長のピエタリ・アウッティ大佐は抗議した。「200名程度の犠牲を覚悟する必要が
あります。」
8日、ラガス戦闘団はスヴィル川北端の鉄道橋を占領し、ムルマンスク鉄道を遮断した。
フィンランド第17師団もスヴィル川に到達した。この師団に所属する第8砲兵連隊
第2大隊の兵士が休んでいると先任曹長が現れ、兵士を集めた。「鉄道に行って、脱線した
敵の列車を確保しろ。食料を積んでいるぞ。」兵士達は嬉々として出発した。列車は小麦を
満載していた。兵士マルクス・ペイヨネンは補給部隊からバターを塩を調達してきた。
兵士達は豪華な食事にありつき、大喜びであった。
430 :
名無し三等兵:2014/08/18(月) 01:58:30.53 ID:HbB5z7jM
まさに「美味しく頂いた」だなあ。
431 :
名無し三等兵:2014/08/23(土) 08:00:11.86 ID:FtsxiJYL
この地域にはダムと水力発電所があり、バルト海と白海を結ぶ海上交通の要衝でもあることから、
ソ連軍は防衛に躍起となった。ソ連軍には北カザフスタンから第314狙撃師団が到着し、
フィンランド軍の進撃は衰えた。しかし、フィンランド軍はじわじわとスヴィル川南岸の
橋頭堡を幅40km、深さ5〜10kmにまで拡張する。レニングラードは160km先にある。
同じ頃、ドイツ北方軍集団もラドガ湖に到達し、遂にラドガ湖上を通るルートを除く全ての
連絡路が完全に遮断された。同日、空襲によってレニングラード市内178ヶ所で火災が発生した。
ドイツ軍は市外縁から僅か12kmの地点まで進出していた。フィンランド国内は相次ぐ勝報に
沸き返り、ラガスは国民的英雄になっていた。
432 :
名無し三等兵:2014/08/23(土) 08:38:59.27 ID:ceRdbfaA
WW2最大の民間人死者を出したレニングラード包囲戦開始か
433 :
名無し三等兵:2014/08/24(日) 07:16:51.94 ID:W5Zgw87C
10日、フィンランド第30連隊第3大隊の長距離偵察隊は、ピハ湖南で撤退中のソ連軍の縦隊を
発見した。「第272狙撃師団だ。」双眼鏡を受け取り、状況を確認した将校がすぐに無電連絡を
命じた。各地で鉄道が寸断されていたため、ソ連軍の移動は遅々として進まず、伸び切ったその
隊列は9kmにも及んでいた。報告を受けたフィンランド第6軍団司令部のタルベラはソ連軍の
殲滅を決意した。「第7師団に攻撃を命じろ。」得意のモッティ戦術を繰り出す絶好の機会であった。
11日には、プラーサの封鎖点に対するソ連第3フルンゼ人民武装師団の反撃が始まった。ユージンは
若くハンサムな砲兵将校ミハイル・イグナチエフ大尉と共に、友軍の砲撃を誘導していた。
フィンランド軍砲兵も反撃を開始した。「弾着が近くなった。発見されたかもしれない。」大尉は
観測班に移動を命じた。その時砲弾が炸裂した。ユージンが顔を上げると大尉は血に染まって
倒れていた。「伏せるんだ。」彼の言葉は弱々しかった。やがて衛生兵が駆け付けて負傷者を
担架に乗せて運んで行った。ソ連軍は何度も突撃を繰り返したが、フィンランド軍は陣地を
固守した。その夜、ユージンは大尉の死を知らされた。
434 :
名無し三等兵:2014/08/25(月) 14:08:07.27 ID:Qu8vN1Ey
>ソ連第3フルンゼ人民武装師団
名前はカッコいいのにね。
435 :
名無し三等兵:2014/08/26(火) 22:10:55.51 ID:iC+0ic7W
9月13日には、吉報もあれば凶報もあった。フィンランド湾でサーレマー島とヒーウマー島を
攻略するノルトヴィント作戦に参加していたフィンランド海軍主力の海防戦艦イルマリネンと
ヴァイナモイネンは、帰投時に機雷原に進入した。触雷したイルマリネンは僅か7分で沈没し、
乗組員271名が艦と運命を共にした。生存者は132名であった。
レニングラード南方では、ドイツ軍が遂に市の外縁の防衛線を突破した。ツァールスコエセロ、
そして嘗てユデニッシ軍の前進限界だったプルコヴォ高地も制圧された。11時30分、ドイツ
第1装甲師団第1装甲擲弾兵連隊第6中隊のダリウス中尉は、167高地の頂上に立った。眼下には
レニングラードの町が広がっていた。
436 :
名無し三等兵:2014/08/30(土) 06:52:50.07 ID:7IdyVsxD
レニングラードへの補給はほぼ途絶していた。レニングラード共産党書記ジダーノフは、
レニングラード市長ボブコフと会談を持った。「8日の空襲で穀類、砂糖が焼失しました。」
ボブコフの表情は沈痛だった。軍には多少の備蓄があったが、それとて量は限られていた。
12日には再び食糧配給が、肉体労働者には1日パン500g、その他の労働者と子供は300g、
一般の市民は250gに削減された。
この日、スターリンの命を受けたゲオルギー・ジューコフがレニングラード戦線司令部に
現れた。彼が差し出す命令書を一読すると、ヴォロシーロフは悲痛な表情になった。
「同志、すぐに引継ぎを始めよう。老いぼれが去る時が来たのだな。」
437 :
名無し三等兵:2014/08/31(日) 23:10:35.57 ID:3SQkS6dv
>>435 このあと、ヴァイナモイネンは引きこもってしまう・・・
しょうがないけどね。
438 :
名無し三等兵:2014/09/01(月) 15:41:49.81 ID:fgzvfduW
ヴァイナイモネンは戦後ソ連に賠償艦として引き渡され
ソ連が奪ったカレリアの古都ヴィープリのロシア名ヴィボルグと名付けられるという
嫌がらせを受けている
439 :
名無し三等兵:2014/09/01(月) 18:08:18.82 ID:mL3hPssX
知ってる
440 :
名無し三等兵:2014/09/04(木) 00:32:01.53 ID:WDcvzBnz
>>438 ソ連軍はヴィヴォルグをどのように運用したんだろうか?
飾りかな。
441 :
名無し三等兵:2014/09/10(水) 23:51:26.81 ID:Ggxy5W2y
ムルマンスクの湖から回収されたMiG-3が修理なって、試験飛行開始。
脚は出したままだけど、目出度く飛びました。
ひょっとして、フィンランド空軍が撃墜した機体かな。
442 :
名無し三等兵:2014/09/11(木) 16:46:51.61 ID:+t8ycrx9
MiG-3とかソ連機の例に漏れず大半の素材木と鉄だろ
よくまあ復元できたもんだ
最北の地は木が腐るのすら遅いのか…?
外板はみんな作りなおしたのか?
443 :
名無し三等兵:2014/09/12(金) 01:47:25.64 ID:Ss7Eq84V
444 :
名無し三等兵:2014/09/21(日) 21:11:13.95 ID:SYBG3lCe
続き待望保守。
445 :
名無し三等兵:2014/09/22(月) 09:59:16.41 ID:j3eI04fF
ふと思ったんだが、初代スレから7年以上続いてるんだな。
> 1 :1:2007/06/27(水) 14:14:13 ID:t3NYSOE0
> ではマンネリにならないように 語ってください。
446 :
名無し三等兵:2014/09/22(月) 20:29:55.06 ID:U7r8Xhvv
マンネリヘルム元帥
447 :
名無し三等兵:2014/09/29(月) 15:48:30.18 ID:R7cVz5Nw
えぬえちちぇるすのりキャベツ原宿国会ディラー土建騒音組換もろこし魚地ヒィリピン中国人観光客問題チップネス北京灰台形中東ガスソシャ壁曇官邸団コンビーフステマひまわり本場弁護士ダーツ成城国連中華登山農村豚骨タイピングラーメン
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448 :
名無し三等兵:2014/10/02(木) 00:35:20.71 ID:giWruWZg
449 :
名無し三等兵:2014/10/09(木) 02:39:50.54 ID:1vZmP/t5
レニングラード包囲はあんまり日本じゃ話題にもならんなと
都市空襲のほうが身内が犠牲になっただけあって話題になりやすいのかとも思ったけど
よくよく考えたら独ソ戦自体あったことを知っている奴がどれほどいるのかと
450 :
名無し三等兵:2014/10/20(月) 00:05:29.96 ID:54fbb1aE
待機中。
451 :
名無し三等兵:2014/10/24(金) 19:45:30.25 ID:49EoIp92
フィンランド空軍の戦闘機は話題になることは多いがいまいち爆撃機や攻撃機は話題にならないなあ、
やはりどうしても地味な地上攻撃が中心だからだろうな。
452 :
名無し三等兵:2014/10/24(金) 21:56:11.89 ID:RIxtPPir
>>451 爆撃機の主力はブリストル・ブレニム。
フィンランドでライセンス生産していました。
ドイツから購入したドルニエDo17とユンカースJu88は、数が少ないうえ、
訓練不足による損失ばかりが目立ちますね。
捕獲機であるツポレフSB-2とイリューシンDB-3(Il-4)、ペトリヤコフPe-2は
例によって有効に使っています。
453 :
名無し三等兵:2014/10/25(土) 11:02:17.27 ID:2DuD9I7g
イリューシンは冬にも強くて結構使えたと聞いてるが
SB-2はそのあたりどうだったんだろう
454 :
名無し三等兵:2014/10/25(土) 19:35:07.85 ID:Uv59yph1
>ソ連第3フルンゼ人民武装師団
フルンゼってソ連時代、軍学校があったはず
北朝鮮の軍人たちの中にもここの留学組が多くて、チャウシェスク処刑報道の後
それに刺激された北朝鮮フルンゼ留学組がクーデターを企んだが
決起直前に発覚、参加者全員が処刑されたって話があったな、ガセかもしれんけど
455 :
名無し三等兵:2014/10/25(土) 19:55:24.99 ID:FaPikZYl
>>453 SB-2はフィンランド湾の対潜哨戒に使用されて戦果を挙げています。
24戦隊から左遷されてきたニルス・カタヤイネン軍曹は、SB-2の操縦をやってました。
456 :
名無し三等兵:2014/10/25(土) 22:59:42.14 ID:JM9JzJRK
このフルンゼは都市名じゃなくてその元になった人名(軍事人民委員)由来かと。
457 :
451:2014/10/27(月) 19:40:08.55 ID:3OXH4Fst
>>452 ありがとうございます。
冬戦争の頃だとブレニムでも充分活躍できたけれども、
継続戦争ぐらいになるといささか厳しかったでしょうね。
458 :
名無し三等兵:2014/10/27(月) 22:24:05.93 ID:kQaPfs9Y
「アンネの日記」でドイツと共に戦ってるフィンランドを
”バカなフィンランド”とアンネ・フランクが記述してる一節がある
彼女にフィンランドの苦悩は分からなかったようだ(当たり前と云えば当たり前か)
459 :
名無し三等兵:2014/10/28(火) 19:05:01.25 ID:3JkK0h4g
>>452 タリ・イハンタラの戦いで苦戦したソ連が
戦後フィンランドに善戦の理由を聞いたところ
鹵獲ペトリャコフPe-2での戦場空撮部隊の活躍をあげた話があるね
460 :
名無し三等兵:2014/10/28(火) 22:50:55.17 ID:e2TMkPFv
>>459 ペトリヤコフPe-2はメッサーシュミットMe109Gの護衛の下、何度も偵察に出ています。
貴重な高速偵察機だった事でしょう。
461 :
名無し三等兵:2014/11/04(火) 13:54:25.16 ID:EV3a008M
新ネタかが無いなあ。
462 :
名無し三等兵:2014/11/14(金) 21:10:00.40 ID:7NfaWUOW
フィンランドはすでに冬だろうなあ。
今年は冬戦争開戦75周年ですぜ。
463 :
名無し三等兵:2014/11/16(日) 10:11:29.36 ID:1I8zEyDX
>>462 えっと、ヘルシンキは....
11/17 日の出8:24 日の入り15:46 気温1℃/-3℃
ちな旭川
11/16 日の出6:23 日の入り16:05 気温3℃/-5℃
う〜む.....。
464 :
名無し三等兵:2014/11/16(日) 11:36:11.23 ID:btbyu5B+
ちな?
465 :
名無し三等兵:2014/11/16(日) 13:24:23.51 ID:GjibRNS4
何だまだまだ宵の口じゃないか
466 :
名無し三等兵:2014/11/16(日) 21:23:48.32 ID:wo/WlwYn
>>463 「ヘルシンキはかなり暖かい」と、フィンランド人が力説してたもんだ・・・
オーロラ観測で行った北部は、夜は-20度くらいだったよ@1月
寒いと言うよりも痛かった。
467 :
名無し三等兵:2014/11/17(月) 18:10:40.95 ID:t2xc4F9O
冬戦争はマイナス40度の戦いだからな
当時の記録フィルムにワロタ
遭難してる様にしか見えないという
468 :
名無し三等兵:2014/11/17(月) 21:15:02.60 ID:aZ8xRQgY
シベリア在住のロシア人でも、−40度以下じゃヲトカかっくらって寝てすごす
んじゃなかったか?
469 :
名無し三等兵:2014/11/21(金) 10:17:52.08 ID:jabqRKqg
北海道行くと北海道の冬(-25℃)体験とかいう観光施設があちこちにあるよ。
オレの行った所は一角にシベリアの冬(-40℃)体験コーナーがあったけど、
真夏に防寒服を渡されて入ったんだが5分位で逃げ出したっけ。w
470 :
名無し三等兵:2014/11/21(金) 12:05:13.57 ID:cNRflzG2
防寒着きて冷凍室を駆け抜け、、
暖かい小屋に逃げ込んで半袖になってアイスを食う北海道冬体験
シベリアモードはブリザードとウォトカに変わります
ヒートショックとか大丈夫なんかね
471 :
名無し三等兵:2014/11/23(日) 15:46:08.18 ID:vy52Hi30
昨日にNHKでやってた「フィンランディア」特集番組。
フィンランド軍スキー部隊の映像が何度か出て来てました。
T-26火炎放射戦車も出てたけど、あれはソ連軍の映像だね。
472 :
名無し三等兵:2014/12/06(土) 09:44:56.12 ID:vVrBteYm
雪だ.....。(@名古屋)
今月のアーマーモデリング誌、「ラスト・オブ・カンプグルッペ」に
フィンランド海軍海防艦イルマリネンが登場。
ノルトヴィント作戦で・・・お気の毒。
474 :
名無し三等兵:2014/12/16(火) 21:04:00.57 ID:B1h4acNC
そもそもイルマリネン型の用途というか、仮想敵ってなんだったんだろう?
ちょっとガングート辺りとやりあうのはきついだろうから、駆逐艦あたりか?
475 :
名無し三等兵:2014/12/16(火) 22:30:41.69 ID:Yz6fm37A
沿岸砲台の代わりかな。
無駄な装備と言われた理由も解る。
小さめな潜水艦か魚雷艇の方が合ってるし。
476 :
名無し三等兵:2014/12/18(木) 12:15:02.68 ID:reWBnYHD
ガチで殴り合うんじゃなくって、ビスマルク・テルピッツや大和・武蔵みたいに
嫌なやつがいると思わせる使い方じゃないかな?
477 :
474:2014/12/19(金) 21:45:16.91 ID:ErKghMHC
うーん、やっぱり戦力としてはイルマリネン型は微妙かあ。
もっとお金があれば水雷艇なんかと組ませてフランスの新生学派が考えたみたいな艦隊ができるのだろうけど
そんな金があるなら陸軍にまわしてくれという話だろうなあ。
実際マンネルハイム線は予算がきついから中途半端だったわけだし。
478 :
名無し三等兵:2014/12/25(木) 22:52:17.62 ID:bO2UYT9c
イルマリネン買う金で、何機の戦闘機が買えたか・・・
イルマリネン買う金で、何両の戦車を買えたか・・・
空軍と陸軍からは恨まれた事でしょう。
479 :
名無し三等兵:2014/12/26(金) 09:44:44.08 ID:gdOIYcpB
それを言ったら日本だって...
480 :
名無し三等兵:2014/12/31(水) 01:14:19.00 ID:8LHSuZeA
どこの国でもある話でしょう。
が、フィンランド軍みたいな小所帯で、あの二隻はね。
481 :
名無し三等兵:2014/12/31(水) 19:27:02.58 ID:ax2/1hHj
来年も問答無用
482 :
名無し三等兵:2015/01/06(火) 09:31:39.21 ID:lmi+Iihu
今年も問答無用
483 :
名無し三等兵:2015/01/13(火) 21:21:44.59 ID:U1K0uql0
8/30を最後に語り部さん来てないな...。(´・ω・`)
484 :
名無し三等兵:2015/01/13(火) 22:40:53.49 ID:s4lylifI
復活の日を、心して待ちましょう。
485 :
名無し三等兵:2015/01/23(金) 22:12:34.49 ID:uPdEq0sF
待ち遠しい。
486 :
名無し三等兵:2015/01/31(土) 11:30:34.46 ID:HPizlm/7
487 :
名無し三等兵:2015/02/01(日) 14:00:45.61 ID:SSBabOnQ
1939年11月30日時点のフィンランド陸軍の装備していた火砲
A)砲口径100mm以下で駐退装置があるもの
総数 配備数 予備
1)75K02 12 12 -
2)76K00 21 18 3
3)76K02 192 192 -
4)76LK10T.13 72 71 1
5)76K22 4 4 -
6)76K23 4 4 -
合計 305 301 4
1)75K02:スウェーデン製
2)76K00:ロシア帝国製1900年式野砲
3)76K00:ロシア帝国製1902年式野砲
4)76LK10T.13:ロシア帝国製1913年式軽榴弾砲?(SHORT GUN)
5)76K22:フランス、シュナイダー社製、輸出用モデル?(COMMERCIAL MODEL)
6)76K23:フランス、サンシャモン社製、輸出用モデル?(COMMERCIAL MODEL)
488 :
487:2015/02/01(日) 14:13:41.55 ID:SSBabOnQ
いかん、文字ずれが
1)総数12、配備数12、予備0
2)総数21、配備数18、予備3
3)総数192、配備数192、予備0
4)総数72、配備数71、予備1
5)総数4、配備数4、予備0
6)総数4、配備数4、予備0
4)
5)
489 :
名無し三等兵:2015/02/02(月) 23:42:10.41 ID:5GCkDU1x
見事に「年代物」ですね。
490 :
名無し三等兵:2015/02/03(火) 09:48:00.86 ID:KPKASYEW
そういやフィンランドに流れたとされる日露戦争の時に使われた
日本の野砲はどうなった?
491 :
名無し三等兵:2015/02/03(火) 12:06:27.42 ID:SgBg1Jz/
ハメーンリンナの砲兵博物館に行ったら展示してたな。
492 :
名無し三等兵:2015/02/03(火) 16:03:33.62 ID:yiZZur2X
ロシア、ソ連とフィンランドの間を行ったり来たりしてた、クルップ15センチ野砲かな。
あれは日露戦争用に生産したけど間に合わず、余剰になった砲を帝政ロシアに売却。
白軍が使ってたけど、赤軍が捕獲。
それをフィンランド独立戦争時に赤軍が持ち込んで、フィンランド軍が捕獲。
冬戦争でソ連軍に捕獲されて、更に継続戦争でフィンランド軍が捕獲。
よくもまあ、あちこちで使われたもんだね。
493 :
名無し三等兵:2015/02/03(火) 17:15:57.79 ID:Y/ZFT1i5
弾はどうしたんだろう
494 :
487:2015/02/04(水) 00:58:12.96 ID:rMuPTlNC
三一年式山砲は75VK98という名前で戦間期に44門保有。
弾薬は同じ口径で合うものを融通していたとかですかねえ。
495 :
名無し三等兵:2015/02/04(水) 02:03:27.57 ID:mnjSJF1S
普通に生産すんだろ
何でもかんでも貰ったものと拾ったもの使いまわすこと前提にするなよw
496 :
487:2015/02/04(水) 07:35:34.85 ID:rMuPTlNC
>>495 それもそうですよねw
いい加減なことを書いてしまい失礼しました。
497 :
名無し三等兵:2015/02/04(水) 20:01:40.14 ID:j2mQpCiB
世界で見つけたMade in Japan見てたら
現代のフィンランドでも日本の竹製品が大人気だったな
軍人じゃなくて奥様方にだけど
498 :
名無し三等兵:2015/02/05(木) 00:24:10.02 ID:fAqX0dxy
>>495-496 フィンランドの生産能力を考えると、どこまで砲弾や銃弾を自国生産していたか、
知りたいですね。
やはり、お隣のスウェーデンから大量に購入していたかも。
499 :
名無し三等兵:2015/02/05(木) 11:38:53.81 ID:/9QEa4SC
>>497 日本の竹製品が大人気って一瞬竹やりを思い浮かべてしまった。 w
500 :
名無し三等兵:2015/02/05(木) 15:05:26.43 ID:gHzcx8Ke
>>498 常識論で言うと、戦争中に銃砲弾まで供与しちゃうと中立は通らない
大戦中スウェーデンは枢軸に鉄鉱石はじめ大量の戦略物資を供給してるけど、でも逆に言えば資源止まり
冬戦争時に連合各国はフィンランドに航空機始め大量の兵器をくれたけど、あれはソ連の国際連盟除名などと一環の意思表示でもう中立じゃなかったし
まあアメリカがレンドリースでその辺の国際常識蹂躙しちゃうんだけどねw
でもスウェーデンがそれをやって通るかというと疑問だし、あえてするまでの動機もなかった
裏ではいろいろ強力はあったろうが、それはあくまでも裏の事でしか無いよ
501 :
名無し三等兵:2015/02/05(木) 16:28:50.24 ID:73bsa27F
まあスウェーデンはフィンランドにDBエンジンを融通してたけどな
あくまで裏の話だろうけど
502 :
名無し三等兵:2015/02/05(木) 19:24:56.72 ID:+YtxgsC3
>>499 日本製の竹の編み針がニット大国フィンランドで大人気なんだとさ
手触りが良くてしなやかで疲れないんだそうな
スキーのストックに重宝してた頃は流石に凝った加工はしてなかったろうが
時を越えて同じ素材が受けてるのは面白かった
503 :
名無し三等兵:2015/02/06(金) 23:01:29.67 ID:M4a0/MQ2
国を挙げて支援した「冬戦争」とは違い、「継続戦争」ではこっそりと支援したでしょうね。
スウェーデン人義勇兵は、映画「Tali-Ihantala1944」に登場してる。
>>501 スウェーデンが勝手にコピーしたワスプエンジンも供給してますね。
フォッカーD-21とかミルスキに積んでます。
504 :
487:2015/02/11(水) 19:31:06.97 ID:Cre5phbx
1939年11月30日時点のフィンランド陸軍の装備していた火砲
B)砲口径100mm以上で駐退装置があるもの
1)107K10t.13 総数11、配備数10、予備1
2)122H09t.10 総数70、配備数69、予備1
3)150H14J 総数12、配備数12
4)152H10.13 総数8、配備数8
5)152H15-17 総数12、配備数12
合計 総数113、配備数111 予備2
1)107K10t.13:フランス、シュナイダー社開発ロシア帝国プチロフ工廠製
2)122H09t.10:ドイツ、クルップ社開発、ロシア帝国ライセンス製造
3)150H14J:日本、三十八式十五糎榴弾砲
4)152H10.13:フランス、シュナイダー社開発ロシア帝国プチロフ工廠製
5)152H15-17:フランス、シュナイダー社製
505 :
名無し三等兵:2015/02/11(水) 23:55:41.02 ID:nOm+9skE
>>504 >駐退装置があるもの
つまり、駐退装置が装着されていない砲があったと・・・
506 :
名無し三等兵:2015/02/13(金) 09:56:35.59 ID:9wiXmtY8
前装式もどさくさに紛れて使ってそうな雰囲気が....
507 :
487:2015/02/15(日) 23:57:05.36 ID:+k657OdD
>>506 イタリア軍はWW2でも一部で前装式152mm砲をつかっていたらしいですからねえ。
駐退装置無しもちょっとみてみます。
508 :
名無し三等兵:2015/02/24(火) 01:13:41.51 ID:T21yAyAa
弾はどうしたんだろうか。
意外と、互換性があったのかな。
509 :
名無し三等兵:2015/02/26(木) 18:37:58.10 ID:LHMRItRd
学研M文庫が廃止。
「北欧空戦史」はまた絶版だね。
残念。
510 :
名無し三等兵:2015/03/07(土) 18:39:33.63 ID:/xDxtywP
へーきへーき角川が萌えキャラの絵を表紙にして刊行するから(棒)
萌えアニメで冬戦争の凄惨さを再現できればいいな
512 :
名無し三等兵:2015/03/08(日) 15:42:01.79 ID:GAzM9KnG
('A`)
止めて・・・
513 :
名無し三等兵:2015/03/09(月) 09:51:41.19 ID:9L8Mdu7J
戦国武将はもちろん、エースパイロット・航空機・戦闘艦。
どれをググっても萌え画像しか出てこないんだけど....。(´・ω・`)
514 :
名無し三等兵:2015/03/09(月) 12:43:05.01 ID:Ck2cgjgT
ソ連の兵器をこれくしょんするのか
515 :
名無し三等兵:
糞コテと萌え豚はフィンランド湾に沈めておこう