1 :
名無し三等兵:
しばらく来ない間に消えてしまったんだけど。
続いて欲しかったんで立てる
2 :
一等自営尭:03/08/21 19:13 ID:???
2get!
3 :
第三空挺師団訓練生:03/08/21 19:39 ID:sOsK935H
自分はこうゆうのすきです
>>1 と言ってもなあ・・・
嵐にむかついて皆逃げ出してもう作品を書く神がこのスレには居ないのよ・・・
誰かが書いたら続くんだろうがねえ・・w
5 :
元1だおー:03/08/22 03:00 ID:???
職人さんが来てくれ、なおかつ書きやすい環境を作ってはどうか?
このスレの創始者として微力ながら協力は惜しまないですよ。
今振り返れば、荒らしがはびこるようになったのはスレタイから逸脱した内容の小説が乱立し始めたのが原因だったように思う。
まず、スレのガイドラインを決めよう。
職人さんがおられない現状でできることから始めてみる。
ではまず
1.「自衛隊がファンタジー世界に」とあるように、あくまで「現代日本」が主に関わる話であること。
これは多国籍軍が登場したりすると空母や核ミサイル・原潜に至るまで「何でもあり」状態になってしまうのを防ぐためである。
「超兵器がでないと納得できない」といった意見を野放しにしていたのがスレ荒廃を招く一要因となったのをふまえておく。
そういった作品をよくないと否定するわけではないが、サイボーグや空母艦隊など兵器ばかり列挙するスレタイとかけ離れた内容はスレ違いとする。
2.現代日本というからには、自衛隊の組織・装備はあくまで現用もしくは近未来的に配備が予想されるものに限る。
3.空母・核兵器などの日本が配備するにはナンセンスなものは極力避ける。
4.あくまで「ファンタジー世界」の話であり、「超兵器まんせー」な話にならぬよう気をつける。ファンタジーに詳しくない場合、スレの住人に相談する。
5.ファンタジー側の人間もきちんと描写する方が好ましい。自衛官主観という演出などであえて描写しないのはこの限りで無い。
……このほかに意見・修正案はないでしょうか?
6、戦術、戦略としてありえないものを避ける。たとえば人間の徒歩部隊が一日に100kmすすむとか
(一応軍版だしねえw部隊ごとに特徴が必要かも
7、敵にしろ味方にしろ主力に無敵を作らないほうがいい。
を追加して欲しいです。
登場キャラは多めでも主力キャラは10人以下にするのがベストかも、
あんまり自衛隊の部隊が大きくなると・・敵がトンデモにならざるをえないので注意したほうが良いかも・・
敵味方の行動理念をはっきりすると深みのある作品になるかも・・言ってみるテスト。
最後に。
かげながら応援してますので職人さんや新職人さん頑張ってください。
7 :
ACE:03/08/22 19:01 ID:???
あらあら、久々に来て見ればなんか俺を締め出す条件が多数…。
ひとついいですかね、1だおー氏…。
確かに俺のせいで荒らしがはびこったのは悪いと思ってるんですが…。
俺は以前てさりすと氏の作品の設定で自分も書いてみようと思った時、こう考え
ました。「ファンタジー世界に与える影響だけでなく、現実世界に与える影響を
考えて、そいつを出してみるのも間違ってはいないんじゃないか」と。
未来の自衛隊を出した本当の理由はそれです。それは貴方のサイトのBBSで以前
説明した通りです。
そしてまた、これによって「召喚された自衛官の家族が未来の自衛官として父親や
母親と再会し、そして自分の国をおかしくさせた本当の原因を知る」とか、そうい
うことも書いてみる必要があると私は判断しました。
ただファンタジー世界での現在の自衛隊をからめたドラマだって素晴らしいです。
ですが俺はただそれだけで終らせたくありません。たしかにこんなことを言ってる
割には戦闘ばっかだったじゃないかという意見もあると思います。そうでしょう。
これからはそれらの反省を含め精進します。ですからどうか自分の作品を続けさせ
て下さい。
>>7 止めといたほうがいいと思うっぽ。
とりあえずてさりすとの真似は止めるっぽ。
てさりすとの作品と混じってはなしがややこしいっぽ
本人も前に曹学のテストが済んだら一から書き直すと言ってたっぽ。昔BBSで・・・
書くならオリジナルでやって欲しいっぽ
ついでにもし書くのならここだと荒れるから、どこかに書いてUPして欲しいっぽ。
ついでに会話分ばかりとか読みにくいので構成も考えるッぽ。
それならちゃんと読むっぽ。スタンスは面白いのでがんばってほしいっぽ
>>8 同意。
何もここでやる必要はないじゃないか。自分のせいで荒らしがはびこったことを
認めていながら、なおも自分ルールで書こうという姿勢はなに?
別に書くなとは言わないから、ここ以外の場所でやってくれ。
これ以上意地を張ったって立場が悪くなるだけだぞ。
あんたもこれ以上嫌われたくあるまい?
正直言って全部ACEのせいにするのもどうかねえ…?
この場合って要するに「カギをかけていなくて空き巣に入られた」ようなもんだ。
不用心な家主(この場合ACE)の責任を追及するのは当然だが…
空き巣(嵐)に対して何も出来んからといって、全部そっちに押し付けるなよ…。
いくらなんでもそれはひどすぎるぞ、1だおー氏。
っていうか、ここまでこのスレにこだわるって事は…
もしかしてACE、別の方法でうpする方法がないんじゃないか?何らかの理由で。
>>5に追加希望。
8.嵐は徹底放置。嵐認定を受けた後に、かまった者も同罪とする。
(ただ口の悪い感想もありえるので留意する。
9、感想書き込む人も節度や口調を考えるべし。
作品に文句があるなら自分がそれより優れた作品書くように。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ふむ・・それは
>>10の言うとおりだ。ある意味それは言えてるな。
いちだお〜氏じゃないが前にオイラもACE氏を非難した事があるので謝罪しておこう。
すんませんでした。
それは別として・・とりあえず自分がACE氏に望むのは
もう少しフォントを如何にかするとかして読みやすくして欲しい。
作者以外はそこに書かれている状態が良く分からないから、説明文や状況を分かりやすく書いて欲しい。
なんか独善的に会話文の主体の文章はちょっと・・と思う物で・・
暫定ガイドライン
1.「自衛隊がファンタジー世界に」とあるように、あくまで「現代日本」が主に関わる話であること。
提案者
>>5の意見。長文のため
>>5を閲覧の事。
2.現代日本というからには、自衛隊の組織・装備はあくまで現用もしくは近未来的に配備が予想されるものに限る。
3.空母・核兵器などの日本が配備するにはナンセンスなものは極力避ける。
4.あくまで「ファンタジー世界」の話であり、「超兵器まんせー」な話にならぬよう気をつける。ファンタジーに詳しくない場合、スレの住人に相談する。
5.ファンタジー側の人間もきちんと描写する方が好ましい。自衛官主観という演出などであえて描写しないのはこの限りで無い。
6、戦術、戦略としてありえないものを避ける。たとえば人間の徒歩部隊が一日に100kmすすむとか
提案者の意見
>>6より(一応軍版だしねえw部隊ごとに特徴が必要かも
7、敵にしろ味方にしろ主力に無敵を作らないほうがいい。
8.嵐は徹底放置。嵐認定を受けた後に、かまった者も同罪とする。
提案者の意見
>>11より(ただ口の悪い感想もありえるので留意する。
9.感想書き込む人も節度や口調を考えるべし。作品に文句があるなら自分がそれより優れた作品書くように。
って所ですか?とりあえず纏めてみました。色々意見はあるでしょうが再開しません?
開店休業になりそうだけどw
皆さんの御意見、身に染みました……
いや別に特定の誰かになすりつけようとか思って書いてはないんですけど、
不快に思われた方がおられたようなのでこの場を借りて謝罪しておきます……。
14 :
10:03/08/25 18:50 ID:???
11>>正論だと言ってくれると嬉しい。てっきり「ACE信者ウゼェ」とか
言われて叩かれまくるんじゃねえかと思ったよ。
で…あんなことを言ったのにも訳があって、以前ACEの友人なんて奴がいたから
信じてもらえんかもしれんけれど、実は俺はACE本人を知ってる。ってゆーか
同級生だ。このスレのSSに関してもいろいろ相談を受けたし、他の職人方の作品
もありがたく読ませてもらっていた。
で、「もしかしてACE、別の方法でうpする方法がないんじゃないか?何らかの理由で。」
と書いたが、実はあいつがこのスレにこだわる最大の理由は、つまるところあいつは
それ以外のうpろだにうpするとか自分でサイトを作って晒したりする技術がないこと
にある。また自前のPCを持っていないし、家にあるPCも自由には使えない。
よってあいつは隙を見つけてはネット喫茶からうpするというレジスタンスみたいな
うp方法しか無かった。今まで奴がうpしてきた分の優に3分の2がこれによる。
15 :
10:03/08/25 19:03 ID:???
あいつも高2、来年受験生になるまでにひとつ成し遂げたいという思いでここまで
やってきた。
というわけで1だおー氏にお願いがあります。あいつの作品をあなたのサイトで
のせていただけませんか?あいつも今までの批評をもとに1から書き直す用意が
あります。
ここ2chで頼むことで、嵐をよんでしまうかも、という意見もあるでしょう。
ですが>>8の方のようにまだACEの作品を読みたいという方もいらっしゃいます。
そういうこのスレの住人の方にいち早く知らせられるようこの手段をとりました。
それがACE本人にもこのスレのためにも最良であると私は判断します。
文書つきのメールで送るという程度ならばあいつにもできます。
どうか、あいつに作品を書くチャンスをお与えください。もうあいつにはサイトを
作ったりする余裕もありません。
>>15氏
いや・・ここでそんな事を頼むのは1種の強制みたいなもんだから止めてやれ。
いちだお〜氏が断われば刺が立ってしまうじゃないか。あとでACE氏がうらまれるぞ。
なんなら保存庫二号をおいらが作るから、そっちに乗せるのじゃ駄目なのか?
>>16 あんたすげー大人だ。感動した。
>>15も友達思いでいい奴だな。
今までACEの作品はろくに読んでなかったけど
保存庫二号ができたら読んでみるよ。
>>16 とりあえずACEに出て来て貰わないと話の詰めようが無いので、
ACE側の条件を聞くところから始めてみたら如何かと思うのだが
もちろんACEもわざわざ保存庫サイトを作ってもらう以上、話の展開を筋道立てて書いておいたほうがいいと思うぞ。
今まで一応読んでたけど会話文が多すぎ、説明はしょりすぎ(飛ばしすぎ)で正直全然意味がわからなくて読みにくかったし。
トリップ使って認証する方法があったはずだから、
CGIが使えれば作者本人に更新してもらえる。>保存サイト作る人
20 :
10:03/08/26 18:16 ID:???
現在ACEはしばらく来れない状態にある。んで、俺がかわりに交渉せざるを
えない。で…とりあえず保存庫を作ってもらえるというのならありがたいのですが
………残念ながら>>19の方法は苦しい。正直あいつはトリップとかCGIとか
多分無理。かくいう俺も分かりませぬ。
あと1だおー氏にまるで強制みたいなことを言ったのは本当に申し訳ない。
実は個人的に1だおー氏のサイトに載せてもらえるとありがたいなあ、という思い
があったんです。あそこのSSはジャンルが豊富で、なによりあそこのサイトの人
はいい人ばかりだから(以前いたアンチCKの堤って奴を除けば)あそこの人にも
見て欲しいなあ、という思いがあったもんで。1だおー氏本当にすいません。
あと>>18、後半の批評はもっともなんだが何度も出てるんでそろそろよしてくれ
ませんか?何回も何回もでると友達として心苦しい。
21 :
19:03/08/26 18:34 ID:???
>>20 せっかく批評してもらったんだから、それはちゃんと受け止めなきゃ。
何度も出てくると言っているが、それはそれだけACEの小説について
そう思っている人がいるという証拠。かくいう俺もその一人。
「一度言えばわかる」ではなく、「これだけの人がそう思っている」と
考えるべきでは?
それはそうと、ACEってリア工だったのか・・・文体から予想はしてたけど。
23 :
10:03/08/26 19:19 ID:???
>>22
確かにそれはもっともなんですけどね…。本人は真摯に受け止めてるんですけど
ね。だから「1から書き直す」と言ってるわけだし。
で、ここでこのスレの方々に一つ言っておきたいことがあります。これはACEに
は大して関係あることではありません。このスレの運営に関するものです。
ACEはこのスレのために撤退すべきだという意見を聞き、そのとおりに撤退する
こととなりました。
で、その後のことですが、しばらくは以前のような単発ネタでつなぎながら職人の
降臨を待つべきかと思います。また連絡できる方は以前の職人さんをまた誘うという
手もあるでしょう。ですがこのスレの維持にはそれなりに気をつけてください。
前スレのときのように「新スレについてそろそろ話し合おうぜ」と言われているにも
関わらず「あぼーん」なんて書いて埋め立てたり、まるでとりあおうともせず、
>>4の方のように新スレを立てたくない理由も言わずに放置するなんて真似もよして
いただきたい。ACEのおかげで荒らしが来て職人がみな消えてしまったんだといえ
ばおしまいで、それなら友人としてこんなことを言える訳ないんですが、もともと
このスレには「このスレの未来のためにここを保持しよう」という意思とそのための
行動が欠けているような気がします。はたから見ていてね。それにこのスレはもともと
ACEが来る以前から嵐の標的になっていました。あいつのせいだけにするのはよして
ほしいし、今では嵐はいないんだから、是非このスレを保持するために全力を尽くして
ほしい。俺も可能な限り、このスレを守るよう努力します。
24 :
ACE:03/08/27 18:36 ID:???
どうも、ACEです。
>>19さん、本当ですか!?ありがとうございます!
…で、具体的には自分は作品をうpするためにどのような操作をすれば
よろしいのでしょうか?
25 :
19:03/08/27 19:11 ID:???
>>24 んなもんは保存サイト開設する人に訊いてくれ。
おそらくは普通に掲示板に書き込むのと同じような感じになると思うが。
漏れはSS保存庫のスクリプトは書けるがサイト運営は無理ぽ。
sitaraba あたりにスレ立てるとか。。。(ぼそっ
トリップ使えるし
テスト。
お、書き込めた。ということでレス。
いや、
>>23氏。4を書き込んだのも16書き込んだのも全部自分なのだがw
どうせおいらはやる気無いですよ-だw
ところで皆さん。
保存庫作るなら、ACE氏以外の書き込みも保存する訳になるんですが
ほかに人がこっちに書き込む中で
ACE氏だけ一度保存庫に書き込んでからこっちへそれをリンクするのはちょっとあれなので・・
ACE氏に失礼な訳ですか荒れるか荒れないかのサンプルとして数回こちらに書き込んでもらうというのは如何でしょうか?
一応捨てメールも確保したんでmaleで作品を送ってもらっても良い訳なんですが・・
如何すべきだと思います?おいらはどっちでも構わないんでACE氏に一任しますが。
捨てメールアドレス。
[email protected] 好きなほう選んでちょ。
とりあえず、職人が降臨するまでいかに自衛隊が生き残るのがベストかでも
語り合ってみないか?
前にもやったような気がするけどな・・・
例によって魔物に襲われてる村やら村娘やらを助けて英雄として祭り上げられ
どこぞの田舎の農村に歓迎される。
で、言葉とか覚えながら農夫としてそれなりに幸せな一生を終える。
超兵器を出してドラゴンを倒すから面白くなくなる。
ならばローテク兵器でどこまで戦えるかを考えてみるとよいのでは?
60式自走無反動砲でドラゴンを撃破しようと苦闘する陸自小隊とか。
限られた小火器の弾薬でゴブリンの群れから村を守ろうとする七人の自衛官(第一スレより)とか…。
ちょっと思ったんだが。
どうもいままでの作品を見ていると、自衛隊の方に意識がいっているせいか、
どうもファンタジー側の描写が弱い気がするんだよね。
言語の壁やその他もろもろの障害が全部「魔法」の一言でカタついたり、とか。
ここは軍板だし、現代に関すること(つまり自衛隊)の方が想像しやすいってのは
わかるんだけど・・・。
ふと、ここにいる人ってどれくらいファンタジー小説読んでんのか気になったり。
>>29 いままで色々議論してきたと思うけど、個人的に思うには
「いかに現代火力が尽きる前に自分らの安全を確保するか」
だな。
どこかの国に取り入るという手もあるが、火力が尽きた瞬間に用済みとして消される
可能性アリ。
だとしたら、とにかくどんな手段をつかってでも一国を乗っ取り、国民が自分らに
逆らえないような社会体制を作ってしまうしかないんじゃないかと思われ。
いわゆる「戦国自衛隊」型。
正直に言うと、ファンタジーなる物を読んだ事は殆ど無かったなあ。
ファンタジー物読んだのはスレイヤーズとA君ぐらいだなあ・・・
中世頃の軍事物の小説や資料なら山ほど読んだ事があるんだけどねえ・・・
魔法と言う物にはどういう物があるのか分らないし。(FFとDQぐらいしか知らんw
モンスターも上記の作品にでてきたモンスターぐらいしか知らないしなあ・・・
とりあえずこんどはF世界の作戦展開を主力とした作品でも書いてみようと思うんで、プロット提出w
1、とりあえず始まりはF世界から始まる。すでに自衛隊はF世界に召還積み。ちょっとした町や施設も一緒にw
2、元の世界に帰る方法は不明。どうやってきたのかも不明。捜索中
3、何処かから撤退してきたF世界の軍隊をヘリ部隊と陸自偵察班が支援。F世界の国に恩を売る。
4、とりあえず生き残りのための資源の確保の為、将来の資源と引き換えに周辺国の軍隊を教育する事になる。
(ある程度は周辺で村で確保できた(その村々を自衛隊が占領したのとA国から住民ごと譲り受けた。
主人公は上級士官と作戦幕僚及び情報幕僚、部隊規模は旅団規模の戦闘団。教育作戦武官として派遣される。
基本的に現実世界側からの増員や援護はなし。緊急事態に置いてのみ本隊より派遣される。
主人公は撤退してきたF世界軍(仮名A国)の将兵及び農民兵などを訓練し、戦力の増加につとめ
A国将兵を率いて敵国の占領化にあるA国の都市を再占領しつつA国奪還を目指す。
戦略目的、自衛隊の友好国を増やす為にA国を解放する。初期の資源地帯の確保。
初期目的、敗残兵を実戦に耐える部隊に成長させ、近隣都市を制圧させること。
占領下の村々から志願兵を募り戦力の増加につとめ、戦力を整える事。
中期目的、重要な港湾都市 及び 中規模の都市の占領を目指す。資源地帯も出来るだけ確保。
要塞化陣地は有利でない限り迂回及び手を出さない。
最終目的、敵主力の誘致撃滅。A国首都の奪還。A国内の在存兵力の掃討及び
敵国の再占領軍の撃破。敵国との国境線の街道付近の要塞化。
続きはその時次第。w(実は考えてないw
こんなもんで逝けるかな?w
うん。良いかも知れないな。
とりあえずそろそろ保守上げしといた方がいいと思うので保守上げw
帰還作家数は現在1名〜増援を求む〜。
萌えは……ダメか。
>1 さん乙〜〜
っていうか、6も続いたんですねえ、このスレ。
1の頃にちょろっと書き込んでいたんで、懐かしさのあまり顔をだしちゃいますた。
国名決定。同盟側フランクス軍 敵側蓬莱軍
編成表。(殆ど某軍の戦時編成のパクリそのままw
旅団司令部/司令部中隊
普通科連隊
第1普通科大隊:装甲兵車装備
第2フランクス歩兵大隊
第2フランクス歩兵大隊(編成) (訓練中
第1中隊:騎馬歩兵
第2中隊/第3中隊:自転車装備
第4近衛歩兵中隊
機甲連隊
連隊本部/対空小隊:対空車輌−4両
第1大隊:74式戦車−37両、90式戦車-12両
騎兵訓練大隊:フランクス騎兵隊(訓練中
第1中隊(軽)/第2中隊(重)/第3中隊
特科連隊
第1砲兵大隊
第1中隊:155Hsp
第2中隊:支援魔法中隊(訓練中
第3中隊:火力魔法中隊(訓練中
第2高射砲大隊
第1中隊/第2中隊:近SAM、短SAM
第3中隊:87式自走高射機関砲
多目的教育大隊(3個中隊)
衛生隊/補給隊/管理隊
に、徴兵隊、慰撫工作隊、調査隊を編成外に存在。
・・・・規模が大きすぎるかな?意見求む。
自衛隊が志願兵を訓練、というので思いついたんですが、
封建制度が厳然と存在する世界で、
自衛隊の近代的な軍隊教育というのは担当の隊員に苦労を強いるんじゃなかろうか?
騎士階級出身者と農民出身者を同じ二士として教育するとなるとねぇ。
営内班
教官「シーツはコインが跳ねるくらい張っておけといっただろう! 連帯責任だ。腕立て用意!」
騎士「教官殿。そのような下賤な者のために何故我らまで懲罰を…」
教官「てめぇだけ腕立て100回」
騎士「なっ!? そんな馬鹿な! 農民ごときのために私が…」
教官「150回」
騎士「おい農民! 貴様もなんとか言わぬか!」
教官「便所掃除もプラス」
騎士「ぬぅぅ……」
…教官がいるならとにかくそのほかの時間で身分差別が横行しそうw
昔の黒人差別があったときのように
身分の高い志願兵達と無階級の志願兵を別個に編成すれば如何でしょうか?
同階級の指揮官に与えられる権限は同等ですので、
農民に指揮される貴族や嫌な貴族に指揮される農民など不満を減らす事も出来ると思います。
更に
『農民如きに負けてたまるか!』『貴族のお偉方を見返せ!!』
と競争効果などの利点もあると思います。
野暮な突っ込み。
鬼軍曹が新兵をしごくというのは、平民が軍隊に恒常的に参加するようになった、近世以降に初めて現れる光景ではないかと思われ。
つまり、火器が大量に軍に普及し、戦列歩兵の横隊同士がぼかすか撃ち合い鉛の嵐でなぎ倒しあう様な戦場の軍隊の話かと。
長鑓と弓兵が同居し、貴族が重騎兵となって突撃する風景の世界では、また違った風景が見られるかと思われ。
・・・・・・いや、個人的には、ゴブリンの戦列歩兵がマスケット銃で撃ち合い、ダークエルフの軽歩兵が敵の指揮官や戦場技術者を狙撃し、降り来る弾雨の中を黙々と青銅砲を操作するドワーフいうのは、物凄く萌えでつが(自藁
>>38 「ハートマン軍曹がファンタジー世界に召還されますた」
なんて妄想してしまいますた(w
42 :
名無し三等兵:03/08/30 21:04 ID:7ob5W9DZ
>>41 .騎士に出来損ないだの蛆虫だのと言って、キレた騎士に
更なる罵声を浴びせる先任軍曹殿。
「タマ切り取ってグズの家系を絶ってやる!」
「なっ、なにを言うか無礼者!私は名家○○の出身だぞ!?」
「そんなもの両生動物のクソをかき集めた値打ちしかない!」
「き、貴様許さん!殺してやる!」
「ほぉ?どうした?人殺しの顔をしてみろ!」
「くっ…」
「迫力なし。練習しとけ!」
>>42 ワロタ!
プライドの高い騎士を圧倒するとはさすがでつな(w
>>35 作品の雰囲気を壊さない限りはいいと思いますが?
貴族や騎士みたいな支配者階級の人が自衛隊の訓練に参加するかな・・?したとしても
自分たちがこれまで学んできた技術とあまりにもギャップがあって役に立たない可能性大。
江戸幕府が維新軍に対抗する為歩兵隊を組織した時も旗本や御家人連中はプライドばっか高くて
役に立たない連中がたくさんいたらしい。その内訓練を拒否する者まで出る始末。
それで本当に精強な歩兵に成長したのは貧困農民や衣食住目当ての渡世人や博徒だった。
とは言ってもこれは日本の話。こんなゴロツキ連中でも読み書き算盤ができる奴が結構いてそいつらのお陰で
訓練もスムーズに進み比較的短期間で実用レベルに達した。
中世欧州をベースにしているF世界で同じことができるかどうか。
とは言ってもファンタジー作品なんてFFやDQくらいしか経験無い・・・。
『・・・第2歩兵連隊より戦闘団司令部へ!目標地点のコブリン集落の制圧に成功!これより残的掃討に入る!おくれ!』
『機甲第一大隊より戦闘団司令部。戦車3台が戦闘不能に陥るものの敵岩人形約40の撃破に成功。追撃許可を求む。』
『司令部より第1歩兵連隊へ、ヘリの報告ではその集落の北400に石炭鉱山が存在する。ハーフエルフの集落の防御に2個中隊を残し前進せよ。』
「圧倒的だな・・我が軍は・・・」
周囲を見下ろす高地の上に戦闘団本部を移した秋山一佐は戦場を見下ろしながら呟く。
はるか彼方の森林に薄っすらと連続した閃光が走り、やや遅れた形となって爆音が断続的に聞こえてくる。
多数の155mm榴弾砲と120mm迫撃砲の複合砲撃である。その凄まじさたるや6キロ後方の師団本部にまで振動が伝わっきていそうな程だった。
一体あの砲火の下で一体どれほどのコブリンやホワイトエルフが死んでいるのだろうか。
「奴らも資源調査隊を襲いさえしなければ、もう少し長生きできたでしょうに・・・」
情報参謀の堀三佐が望遠鏡を覗き込みながらそう呟く。
「なに。所詮は奴らは異民族だ。いずれは戦わざるを得なかったんだよ。」
作戦参謀の瀬川二佐が地図の上の重要拠点の印を指先でなぞりつつそう答える。
その顔は自分が立てた作戦が大成功に終わりつつある事に満足しているのか、笑顔である。
「一佐。臨時防衛庁より暗号電文です。
『本作戦終了後、秋山一佐の第2戦闘団は歩兵、戦車各一個大隊および補給大隊を残し警備に残し第4師団制圧下のバークレー(地名)へ迎え。
命令書は追って送る。』
との事です。」
本部通信中隊の隊員がわざわざ暗号化された無線文を手に秋山にそう報告する。
秋山が訝しげに眉をひそめ隊員から暗号文を受け取り目を通していく。
「たしかにバークレーに移動しろと書いてあるな・・あんなマングローブもどきしか無いような所に何をしに行けと言うんだ・・?
堀三佐、何か心当たりはないかね?」
「は。・・・バークレーは第四師団の完全な支配下にあり、残念ながら我が戦闘団が移動せねばならない理由は思い当たりません。
しかしながら敵側に無線機が存在しないこの世界に置いてわざわざ暗号電文で移動命令を出してきた所を考えますと、
本島の連中には聞かれたくない特殊な作戦が有るのかも知れません。」
堀三佐が思いついた事を報告する。
確かに特殊な作戦でもなければわざわざ秋山戦闘団を呼び出す事は無いだろう。
小規模な反乱や紛争なら第三師団の方が武装や人員の面で優れているのでそちらで鎮圧するだろう。
「まあ移動すれば判る事か・・」
『われ第一普通科連隊、作戦目標の占領に成功せり、敵部隊を殲滅した。送れ』
グフ・・
>>47の歩兵連隊は普通科連隊に修正して置いてください・・・
残的は残敵の間違えです・・
『集落の攻撃に連隊を使うかアホ』と言う突っ込みが聞こえてきそうですが
その辺は気にしないで下さいw
とりあえず主役紹介と導入編終了です。問題が有れば教えてください。
>>47-48 どうやら職人が降臨されたらしい。
健闘をお祈りします。
バークレー
「秋山一佐、暗号電文に従い出頭しました。」
「よく来た秋山君。君がコルビー地区の蛮族どもを追い出したお陰で本島(本土)の資源状態はとりあえずの延命に成功した。感謝する。」
「は!ありがとうございます!」
秋山一佐の敬礼に答えるように敬礼した斎藤陸将が秋山の苦労を労う。
「さて秋山君。感のいい君のことだから気付いているかも知れんがわざわざコルビーから君を呼び出したのには訳がある。彼に例の書類を」
「は。秋山一佐、こちらをご覧下さい。」
斎藤陸将の傍に控えていた彼の幕僚が脇に抱えていた封筒から書類を取り出し秋山に手渡す。
「フランクス軍の再編成とフランクス奪還計画・・?・・閣下、これはどういう・・・」
「それはこちらから説明しよう。2週間前、隣国フランクスの首都、ポートレスビーが占拠されたらしい。
そこからずっと撤退してきて遂に先日、海を越えてその残党軍が我々自衛隊の占領化のラボウルに逃げ込んできたのだ。」
「は。それは理解できましたがその事とこの計画に何の関係が・・・?」
秋山が書類をパラパラと目を通しながら斎藤陸相に尋ねる。
書類の中には色々と必要資材の移動計画が記されているが殆どの場合、最後の一行に『現地調達』と書かれていた。
それを見て秋山が顔を少ししかめる。
「フランクスから部下を放りすてて真っ先に逃亡してきた皇太子一同がスモールドラゴンの巣に迷い込んでね。
本来なら放置しておく所だが、人道的配慮から我が軍の偵察隊とヘリ部隊が皇太子一同を救助した所
我が自衛隊の力に感激したらしい。皇太子が色々と条件をつけてこっちの外務省とやりあった結果、
フランクスの銀山と金山の2つの採掘権の譲渡と複数の港湾都市の元の世界帰還までの租借と引き換えに我が国は協力を決定したと言う事だ。」
「なるほど・・つまり自分の部隊をもってフランクスを敵から奪還せよと言う事ですね。了解しました。
しかしわざわざフランクスの敗残兵を再訓練せずとも、ラボウルに進出した航空自衛隊の支援さえあれば、
コルビーの警備に当たっている部隊を引き連れて1週間以内にフランクス首都ポートレスビーを制圧して見せますが・・・?」
秋山が書類の支援の欄に、『緊急時以外の支援無し』の文字を見て顔をしかめながらそう陸将に返す。
それを聞いた陸将も肩をすかし返答する。
「全くだ。その方が速いし手間もかからんのだが、本国の政府からは弾薬の使用を最小限に抑えろとの命令だ。
しかし・・実際の所、再編成を行なう事によって将来的にフランクス軍やフランクス政府を自由に操る為の恩を売りたいのだろう外務省は。
どうもフランクスの皇太子が軍の再編成を外務省に泣きついたらしい。
「フランクス軍で首都を取り戻さないと威厳が保てない」・・と。これは伝聞だがね
君には悪いがその再編成とフランクス奪還の指揮を君に行なってもらいたい。もちろん我が師団としても出来うる限りの支援はさせてもらう
君の部隊だけがこちらの世界で唯一どの師団にも所属せず自由に動ける遊撃部隊だからな。
これが臨時防衛長官の署名つきのありがたい命令書だ。一週間の休養の後出発だ。頑張ってきてくれ。」
斎藤陸将が秋山に署名入りの命令書が手渡される。こうなっては文句のいいようが無い。
「は・・。了解しました。秋山一佐、戦闘団を率いラボウルに進出しフランクス軍の再編成を行い、
それをもってフランクスの奪還を行ないます。」
秋山が斎藤陸将に敬礼をして司令部を退出した。
それが後の世に自衛隊側から捷号作戦、フランクスにレイ島戦争と呼ばれる戦いの序章の始まりであった。
ぐは!修正修正w
最後の一行を訂正。
それが後の世に自衛隊側から捷号作戦、フランクスにレイ島戦争と呼ばれる戦いの序章の始まりであった。
を
それが後の世に自衛隊側からリ号作戦、フランクスに大ギニア島戦争と呼ばれる戦いの序章の始まりであった。
に訂正します。
まあF世界ものだから地名は何でもいいんですがw
一週間後、海自のDDG2隻、DDH3隻、DE3隻に護衛された輸送艦6隻が佐世保を出港した。
途中、シーサーペントや突撃魚が輸送船団を襲われたが慌てふためく戦闘団の隊員を余所に、船員達は冷静に対処していっていた。
シーサーペントは魚雷温存用の爆雷か砲撃で始末され、突撃魚の体当たりでは輸送船の側舷を打ち破る事は出来ず、逆に脳震盪を起して波間に漂う有様であった。
途中色々なモンスターに襲われたが2日間の航行の後無事ラボウルに到着した。
秋山が幕僚達の打ち合わせを終え『おおすみ』から降りてくると既に隊員達が各部隊の隊長の指揮のもと荷降ろしを始めていた。
キチンと整備された桟橋が一つしか存在しない為、荷物を降ろすのに苦労しているようだ。
砂浜から伸びた仮設橋を桟橋代わりに順番にトラックが下りていき、装甲車両たちは数少ないコンクリート製の桟橋に装甲車両を順番に降ろしていく。
その隙間を縫って秋山の乗る73式小型トラックは駐屯予定地に向かって走り出した。
ジャングルの道路入った頃、後ろから追いぬきをかけて来た民生品のジープが秋山の乗車するジープに横付けし、
敬礼をしながら大声で話し掛けてくる。肩の階級章から見て一尉である事が確認できた。
「ようこそラボウルへ!秋山戦闘団長ですね?!」
「そうだが!君はだれだ?!」
秋山が軽く手を上げて敬礼に答えながら質問してきた隊員に逆に質問で返す。
「失礼しました!自分は西部方面隊の坂本一尉であります!本島からの連絡は届いております!
フランクス軍の皇太子一同が航空自衛隊のラボウル基地にてお待ちになっておられます!ついてきてください!」
「わかった!小林君(運転手)、彼の車の後ろにつけてくれ!」「了解!」
秋山一佐を乗せた小型トラックは先を行くジープの跡をつけて無数のトラックを追い抜きながらラバウル基地に向かった。
>>55 最後の基地名を訂正。ラバウルじゃなくてラボウルです・・
・・・・・・・・・・・・・
ラボウル基地に到着した秋山は基地司令との挨拶もそこそこに、
簡易格納庫を見学中であった皇太子に挨拶に向かっていた。
「で、斎藤君。少し質問があるのだが皇太子はどのような人物かね。」
基地司令室を退席した秋山が格納庫に向かって歩きながら引き続き案内役を続けていた斎藤一尉に尋ねた
「は。亜麻色の髪の美少年です。年の頃は・・・15、6と言った所でしょうか・・
いつも女性だけで編成された護衛兵と老宰相と行動を共にしています。」
斎藤がとなりを歩きながら問いに答える。それを聞いた秋山が不思議そうに首を捻りながら尋ねる
「ふむ?護衛が女ばかり・・と?私はいざと言う時はやはり男の護衛部隊のほうが役に立つと思うが・・」
それに斎藤が微妙に にやけながら相槌を打ち続ける。
「は。私も同感です。基地内の噂では護衛の女性達が美少女ばかりなので,側室を兼ねているのではないかとなどと噂になっております。」
「なるほど。それなら護衛が女ばかりの説明がつくな。ありがとう。参考になった」
そうこう喋っている内に格納庫に到着してしまった。
護衛の美少女目当てだろうか、無数の隊員が格納庫前に集まっている。
斎藤が足早にその場に走りより隊員達に道を開けさせる。秋山の接近に気付いた隊員達が振り返り敬礼をしてくる。
秋山がそれに敬礼を返しながら斎藤が人垣を押しのけて作った通路を前進する。
格納庫の中心ではF-15J戦闘機が鎮座しており整備兵の隊員達とパイロットが熱心に色とりどりの髪の女性達と老宰相達に機体の説明をしていた。
少女達はは着替えが無かったのだろう、隊員たちから借りたらしきだぶだぶの制服を着込み腰に刀をぶら下げていた。
斎藤が彼女達に近づいていき秋山がきた事を伝える。
「皇太子様。皇太子様がお待ちになられていた秋山一佐がお見えになっております。」
「わかりました。」
一番前で戦闘機を興味深そうに見ていた小柄な少年があわてて先頭にでてきて帽子を取り一礼する。
護衛の少女達がそれに習い膝をつき秋山に一礼する。
「私がフランクス王家ハリーズ王の第一子、クレオです。秋山一佐殿の武勇の程は聞かせていただいております。」
そう言って手を差し出してくる。微妙にその声は音が高いように秋山は感じた。
「いえ。こちらこそ皇太子殿下にお会いできて光栄です。」
その手を握り返しながら秋山が挨拶する。
「秋山殿の騎士団は二ホン最強の部隊だと聞かせていただいております。是非その力を私達に貸して下さい。」
握手している秋山のその手を包み込むように両手で握り締め、
すがるような顔で180cmの秋山の顔を見上げながら、秋山に頼み込んだ。
(何を驚いているんだ自分。ただの子供じゃないか、それも男の・・)
そのおおよそ男らしくない仕草に秋山は一瞬どきりとしたが、何とか表情には出さずに次のように返答した
「は。そのために私はこの島にきました。喜んで殿下の軍の再編成を手伝わせていただきます」
『殿下。そろそろ作戦会議の御時間です。』
後ろに控えていた皇太子にそっくりの護衛兵が何処で手に入れたのか(恐らく隊員の誰かが貢いだのだろう)
G-shockの時計を見ながらクレオに予定を伝えた。
「そうですか・・わかりました。秋山殿。それではそちらのご都合がつき次第我々に連絡を下さい。」
「分りました殿下。それではまた明日にでも連絡させていただきます。」
「はい。よろしく頼みます。では。」
そう言って一礼した後、クレオ達は自分達の宿舎に向かって帰っていくのを見送り、秋山も戦闘団の駐屯地に向かったのだった。
本日は以上です。駄文すまそ。
このスレやあるサイトを読んで「戦国自衛隊」を思い出したのだが、
ファンタジーの世界に引き込まれた自衛隊って最期は「戦国自衛隊」
と同様に悲惨な結末しか残っていないんじゃないかと思ってしまった。
協力したファンタジー世界の人間たちに利用されるだけ利用されて、
最期は協力したファンタジー世界の連中にだまし討ちされて自衛隊員
達は皆殺しにされてしまう・・・。
このスレの主題とするテーマにおいてハッピーエンドというものは
存在するのだろうか?
作る人しだいでぜんぜん可能だろ。
実際になったらバッドエンドだろうが
61 :
59:03/09/02 00:30 ID:???
>>60 >作る人しだいでぜんぜん可能だろ。
>実際になったらバッドエンドだろうが
作者の力量によると言う訳ね。
俺の書き込みで、もしこのスレの住人の気分を害したのなら詫びておく。
失礼しました。
62 :
60:03/09/02 01:48 ID:???
いや、違。ごめ、説明不足。
>実際になったらバッドエンドだろうが
「現実にこのようなこと(自衛隊がファンタ(ry )が起こったら、
絶対にバットエンドだろう」という意味ね。スマソ
63 :
Linuxマンセー:03/09/02 07:26 ID:kbqAKO4j
おおっ、このスレ復活していますね。
職人さんも戻ってきているみたいだし・・・。
少し安心しました。
>>41 十二国記の恭王珠晶とハートマン軍曹との対決を見てみたいです。(^^;;;
すいません。ageてしまいました。m(__)m
復活おめでとうございます。2話はまだ製作中です。遅筆でもうしわけないです。
「お疲れ様です戦闘団長。どうでした?フランクスの皇太子とお会いになったと聞いておりますが。」
駐屯地に到着した秋山一佐を本部宿舎玄関で出迎えた瀬川二佐が尋ねる。
屋内からの光が逆光になって誰だかわからず、一瞬秋山は声をかけてきた瀬川の顔を目を凝らすようにしてじろじろと眺めてしまった
「・・戦闘団長?私の顔に何か・・?」
じろじろと眺められた瀬川が困惑しながら秋山に尋ねる。
再びその声を聞いてやっと秋山は声をかけて来た相手が誰であったのかを理解した。
「瀬川二佐か?すまんすまん。急に明るい所に来たものだからな 逆光で一瞬誰だか判らなかったんだ。」
そう言いながら秋山は室内に入っていく。瀬川も納得したと言うふうに軽く頭を上下した後、司令部を案内する。
外見は質素極まりないが、所々に置かれている家具がこの本部宿舎の元の持ち主の趣味がよかった事を示していた。
「ところで戦闘団長。先ほどもお聞きしましたがフランクスの皇太子はどのような人物ですか?」
歩きながらふたたび瀬川が秋山に尋ねる。
「おおそうだったな。武人には見えん、まるで女の子のような皇太子だったよ。」
「はあ・・。女の子のような・・ですか。」
「うむ。護衛兵も女ばかりで編成されていた。あれで本当に皇太子を護衛できるか心配だが・・・」
そうこう話している内に案内先にたどり着いてしまう。
「こちらの部屋をお使いください。この屋敷の元持ち主の部屋だそうです。」
「そうか。ありがとう。少し広すぎる気がするが・・ありがたく使わせてもらうよ。
あと、通信部隊をすぐ隣に配置しておいてくれ。一応ここも最前線だからな。」
斎藤が部屋の中に秋山の荷物を運び込んでいくのを片目に秋山が瀬川に指示を出す。
何かあったときにすぐに反応できる司令部、『司令部は眠らない』が彼のモットーだった。
「承知しております。先ほど堀三佐がそのように指示しておりました。」
「そうか。所でその堀三佐の姿が見当たらないが・・彼は如何したのかね?」
秋山が辺りを見渡して瀬川に尋ねた。すぐ近くにある通信室や司令室にも姿を見せていなかった。
「は。彼は先ほど『情報収集に行って来ます』と言い残して島内の視察に向かいました。」
「なるほど。仕事熱心なことだ。」
そこから6キロ離れたフランクス軍陣地近くの高地にて
「こちらです。堀三佐殿。フランクス軍の駐屯地がおもしろいほど丸見えです。」
先行していた偵察班の隊員が堀のところに現れ、観測拠点に案内する。
「ありがとう三曹。フランクス軍の様子はどうかね?」
ライトをつけないで徐行して観測拠点にたどり着いた堀は小型トラックから降りて偵察班の隊員に尋ねる
「は。連中、なっちゃいません。この第一陣地は警備が2000人規模の陣地なのに百人以下の警備しかいません。
食糧庫や装備庫の配置も拙いです。奇襲を受けたら武器を装備できないままやられるでしょう。
それに指揮官がいるところが丸分かりです。あの一番大きなテントです。ご覧になりますか?」
そう言って偵察班の小隊長が暗視装置つきの双眼鏡の前蓋を外し堀に差し出した。
「ありがとう三曹」
そう言って望遠鏡を受け取り陣地を覗き込む。確かに司令部場所が一目瞭然である。
双眼鏡の倍率を更に上げていく。金髪の美少年が軍服らしき服を着込んで何事か集まった指揮官らしき人物達に何事か指示している。
おそらく恐らくあの少年が皇太子辺りだろう。そう当りをつけておいて偵察を続ける。
周りの近衛兵らしき兵士達は比較的真面目に警備についているが、少し離れた警備兵達は欠伸半分で歩哨に立っていた。
それを見て堀はあきれるのと同時に彼の中にあった不安が一つ消滅するのを感じた。
(連中が外務省に泣きついたと言うのは本当らしいな。これなら裏切ると言う事もあるまい)
彼自身としては、この訓練とやらが欺瞞工作でこの島を占領しに来たのではないかという疑問もあったのだが、あまりに力の入っていない陣地を見て安心した。
「ふむ。別に怪しい兆候も無し・・・だな。よろしい。三曹。引き続き偵察任務を続け陣地に何か動きがあるたび連絡してくれ」
そう呟いたあともしばらく陣地を見渡したが兆候は見つからず堀は双眼鏡を三曹に返し指示を出しながら小型トラックに乗り込んだ。
「は。了解しました。」
双眼鏡を片手に抱えたままの三曹の敬礼に答礼を返した堀は、来た時と同じく無灯火で再び駐屯地目指して帰っていった。
同時刻。フランクス軍陣地
「姫、先ほど挨拶にまいられた秋山騎士団長の所の幕僚が偵察を終え、帰還する模様です。」
水晶を覗き込んで遠視を行なっていた偵察魔術師がそう報告する。
前もってこの陣地を偵察しやすそうな場所に偵察隊を送り監視カメラ代わりに偵察水晶を置いて来させておいたのであった。
「そうですか。やはりこちらを秋山将軍も此方を完全に信用・・と言う訳には行かなかったようですね。
で、どのような様子でした?この陣地を見てこちらが裏切る気があるように見えるとは思いませんが。」
姫と呼ばれた女性が苦笑しながら作戦地図を広げてあるテーブルから魔術師のほうを振り返る。
「はい。『別に怪しい所は無し・・』とか言っていたので一応信用してくれたのだと思います。ただ、偵察部隊はその場に残して行きましたが・・・」
それを聞いた姫と呼ばれた人物の傍にいた老宰相が姫と呼ばれた人物に語りかける
「ほら姫、言った通りになったでしょう。所詮は外国軍です。信用する方が間違いなんですよ。
私は連中の国の外交官の態度を見たときからわかっていたんです。」
それとなく、『それ見たことか!』というふうに胸をはりそう意見を述べた。
「あの態度のでかい二ホンの外交官のポケットに盗聴用の魔術符を忍び込ませて盗聴していたら敵国である蓬莱国とも交渉を続けている事が判明しましたしね」
別の宰相もそう述べた。よほどその様子が腹に据えかねたらしい。その瞳には怒りの色が浮かんでいた。
「あはは、、耳が痛いですね・・・しかし彼らの力を借りない事には祖国を取り返すことさえ出来ません。
彼らが蓬莱国より私達が操りづらいと考えれば私たちを見捨てて蓬莱国と手を組むでしょう。
ここは一つ、 彼らが操りやすい国家を演じる事でこちらを利用しようとしている日本の外交官の裏を書いて
二ホンの秋山将軍の騎士団の知識や力、そしてその武器を存分に利用してやりましょう。」
姫と呼ばれた人物が演説口調でそうみなに告げた。周りの宰相たちや兵士達が首を縦に振った。
祖国を取り戻す為なら利用できる物は悪魔でも利用する。それが彼らの心情であった。
70 :
ゴトウ:03/09/02 23:51 ID:In3UwmGL
早くも59〜62の戦国自衛隊の影響を受けてますね。
それとフランクスの姫、そういう考え方だと足元をすくわれますよ・・・。
まあ自衛隊は米軍のように報復攻撃はしないと思えますが・・・。
いや・・戦国自衛隊に影響されたつもりは無いんですがそうみえますか?
異世界の軍隊が利用されるままと言うのは面白くないざましょ?
異世界側がこちらを利用しようとするようにこちらも向こうを利用しているのですから。
(この世界の日本もEQ社のまねして鉱山手に入れてますしw。
表面上は手を結んでいても双方共に相手の腹の内の探りあいこそ、
経済戦争や海上護衛戦と共に歴史の面から見えない戦争の花の一つだと思うのです。
かつての第二次大戦時の独逸や日本が互いをスパイしていたように。
あとフランクスの姫様の外交方針は、とある極東の某国を真似ているだけです。
特殊な考え方・・というわけではありません。君主論の世界ですがw
あ!それと言い忘れてました!すみません!
初めての感想、ありがとうございました!
あの〜 一つ聞いていいですか?
燃料はどうやって調達してるんで?
>>73 ぐふ!考えてなかった・・・
とりあえず今思いついた設定(おw
一緒に飛んできた日本では公共交通機関以外の車は基本的に走っていません。
物資の移動も基本的には電車の貨物輸送か海上輸送に頼りきっています。
ガソリンは政府が買い占めて保持しています
ガソリンの値段は一律リッター700円以上で一般市民にはまず手か出ません。
部鬱し輸送能力維持の為、許可を取った大型車両などは低価格で燃料を手に入れられます。
交通手段の主力は自転車とバス電車が主力です。電気は原子力でw
石油資源の確保を目指し、余所の所でも資源収集戦争を展開している部隊も存在します。
このままじゃさすがにあんまりなのですこしアドバイス。
自衛隊員は原則としてきびきび動く立派な奴らで効率的しかもいい意味で狡猾、
ファンタジー住人は原則として無知、非効率、低脳、尊大、卑怯、脆弱で保守的、非科学的、美形で年少、
驚き、感動し、自衛隊の圧倒的火力と豊富な知識に感謝し(味方側)、
逆に絶望する(敵側、裏切り者側)立場。
ということにするといいかも。
で、念のために一人か二人くらいファンタジー側にも立派な奴を出して
自衛隊にファンタジーの人もたいしたもんだと見直させると、確実にいい話になる。
あとはお決まりの自衛タイズムを随所にちりばめれば間違いない。
つーかもういっそ小説じゃなくて結末だけ教えちゃうのもありかも。
このスレからも明らかなように俺らって小説書くこととかにとことん向いてないんだし。
俺ら軍板住人って身体能力はもちろん作戦や戦場における分析能力とか知識とかも凄いけど
さすがに小説書く訓練はしてないしなあw
だから「こういう場面だけ書きたかったんです」とかって感じで。結論だけ。
がんばって作ったカッコイイセリフのやり取りだけピックアップするとかもいいね。
まああとは途中の出来事とかは、大きなことだけ箇条書きで、サーっと。
あと異世界にきちゃったときの混乱をどう納得したとかも必要かも。でもこれは微妙かな。
自衛隊以外の日本国民とかの行く末はもう難しそうなので「うまくやった」で終わらせてもいいと思う。
だれもそんなことに興味ないしね。
>>75氏
上半分だと戦国自衛隊の場所を変えただけだと思われw
まあそれはそれで面白い人もいるかもしれませんがw
下半分を参考にしょぼい文を書いて見ます。w
・異世界に召還される・異世界で敵国に襲われたので反撃・戦争になって敵国に攻め込こむ・
・敵を殺しまくらないとならないので隊員達苦しむ・異世界からの応援で苦しみを乗り越えて何とか敵国を占領・色々有って元の世界に帰還・
・・・・面白い?w
これなら報告文型小説のほうが楽しいかも、
何月何日何時、a連隊長、b師団長の命令に従いA渓谷に進出を決意。威力偵察部隊cが敵と戦闘開始。敵規模不明。敵部隊の拘束につとめる。
何時、a連隊主力がA渓谷手前に到着。火力部隊が偵察部隊cに対する支援射撃を開始。同時に航空支援を要請。
何時、A渓谷に進出中のa連隊主力の側面に機動中の敵部隊dを発見。a連隊主力は進出を停止。戦闘に有利な現地点で敵部隊dの殲滅を決意。
何時、航空支援と火力部隊の攻撃により威力偵察部隊cはA渓谷の敵部隊を後退させる事に成功。a連隊長に追撃許可を求めるが現地点の確保を命じられる。
何時、a連隊主力の後方に新たな敵部隊e発見、航空支援を要請するが間に合う見込み無し、a連隊は増援を要請し防御体制に入る。
・・などなど。なかなかいいかも。
ただこれだとSFでやる意味が無いしなあ・・・
人それぞれ好きに書いていいんじゃないか
おかしな点があればみんなツッコんでくれる訳だし
『こうしたほうがいい』
『こうじゃないと変だ』
『こうしなさい』
っていう意見や感想のふりをした要望が多すぎたのが作家方がここを捨てた理由なんじゃないの?
間違いへの訂正とか要望はかまわないけどさ、作家へ要求するのはどうかと思うぞ
>>75 なるほど…確かに、漏れ自身「漂戦」を書こうと思ったのは
戦争を知らない現代日本の若者が、戦争なんかで人殺しが当たり前といった
異世界の人間と出会うことで生じる皮肉ともいえる価値観のギャップを書きたかった
からかなぁ。
てさりすと氏の小説でもあった、下賤な身分のメイドさんにお茶を入れてもらった将補や佐官が
「ああ、すまんね。ありがとう」と何の気もなしに礼を言って、メイドの方は畏れ多くて驚いてしまう
シーンとかね。
そういうのに激しく萌える人間なんで。
80 :
10:03/09/06 16:01 ID:???
例によってACEは現在来られない。よって俺がかわりに回答します。
>>28さん、ACEはメールで送るようです。ここがまた荒れる可能性も
あるし。アンチACEの嵐が息を吹き返す恐れが…。
テキスト形式で送るとのことで…。
上でSSの書き方についてぎろんがあってるんだけれど…。こんな話をさせて
下さい。
俺とACEの現代文の教師が以前文化祭の劇の脚本を作る人(ACEとは別)に
こんなことを言ったんです。ちなみにこの先生は以前劇作家をやってたり、
少し前に古典に関する本を出したり、現代の様々な問題に対し鋭い意見を持った
信用できる人物であることを付け加えておきます。
で、先生の言うことには
「物語はね、説明的になってはいけないんだ。例えば『ああ、暑いから窓を開けよう』とかいって窓を開ける、それは芸が無いんだ。
じゃなくて『ああ、暑いな』ってA君が言ったとすると、Bさんは窓を開けてくれたのに、C君は開けなかった。こうすると
読んでいる人に「ああ、Bさんは親切だな、もしかしてA君のこと好きなのかな?」とか「C君は不親切だな、A君が嫌いなのかな」
とか、読者に想像させる。こっちのほうが面白いし、読みたいだろう?」と。
81 :
10:03/09/06 16:17 ID:???
で、俺やACEは「なるほど。」と思ったんです。で、まあ結局は失敗に終わってしまったんだけど、実はACEの作品もそういうところを結構
狙ってたんですよ。つまり、会話からキャラの特徴づけや関係を描いてみようと。まあ分かり難いだけになってしまいましたが。
ってわけで、やっぱその人にあった書き方をするのが一番なんじゃないかと思います。
報告文型でもわかり易くていいんですが、わかりやすいことを最重要視しておもしろさを削がれるのも本末転倒というか…。それに職人様方も伏線とか
張りやすいだろうし…。
ところで、RF−4EJを主役にした短編「見敵必撮」ってのを前々から構想を
練ってたんですが、うpしてもよろしいでしょうか?世界観はACEやてさりすと氏の作品に似通ってるんですが
(っていうか固定翼航空機を運用しようと思ったらこっちの基地を持ってくるしか…)。こっそり忍び寄り敵を見極め一目散に逃げるっていう運用思想は
騎士道精神の残るファンタジー世界に持ってくるとちょっとしたドラマが期待出来そうな気がするんですが…。
おいらはかまわんぜよ〜。というか見ないことにはなんとも言えないし。
RF-4が主役かぁ。俺も考えたことあるよ、それ。EJじゃなくてEの方だったけどw
結果、序盤を考えただけでつまってボツ。
RF-4EJまだ〜?
大変久しく見てなかった者なんだけど、
小窪さんとかのお話はすでに終わってますか?
終わってたら過去ログ掘り返しに行くんだけど。
>>87 現役の海自隊員さんで、職人さんの一人だった方ですよ。
グリースガンなどの旧式小火器を使用しているという生々しいリアル設定の立検隊が
異世界の幽霊船に遭遇し、戦闘になるという話を書いておられました。
じつは中世の戦争は、そんなにたくさん人が死ななかった罠。
鉄砲が作られてからは大きく様変わりしたけど。
91 :
ACE:03/09/09 18:46 ID:???
保存庫を作ってくれる方に連絡なんですが…。ネット喫茶からメールで送ろうとしたら「インターネット接続ウィザード」なんてのが出てきて
受け取りサーバーなんかの設定を要求してきました。このタイプは初めてなんですがどうすればよろしいでしょうか?
・・・というか君・・幾らなんでもパソコンの知識が無さ過ぎる・・
まあ色々簡単な方法はあるけど・・いちばん簡単なのは・・・
IEなら上に表示されているアドレスの下にリンクがついてあるだろう?
その一番前にhotmaleと書いてあるからそこをクリック、
でアドレスを取得して保存庫を作る人にメールを送られたし。以上。
94 :
ACE:03/09/10 18:51 ID:???
>>92さん
まったくもって情けない限りです。親切に教えていただいてありがとうございます。
ですが俺の説明不足でした。今やってるとこはウィザードを使わなければメールが送れないようになってて、でそこで送信側・受け取り側
のサーバーの設定を要求しているのでサーバーを教えてください、と連絡したかったのです。アドレスなら既に持ってるし送信側サーバー
も分かってるので、アドレスを新しく取得する必要は俺はありません。
95 :
10:03/09/10 19:15 ID:???
>>84さん、お待たせしました。では「見敵必撮」開始です。
北朝鮮の突然の宣戦布告から始まった第2次朝鮮戦争。その最中、九州が丸ごと異世界に召還されるという事件が起こった。人々はその世界の
小国エルフィールと同盟を組み、大国オーランに対抗した。九州に集結していたかなりの自衛隊の戦力と僅かな米軍は
破竹の大進撃を続け、両国のある中央大陸の右半分を制圧しようとしていた…。
大陸のほぼ中央、最前線から東のオーラン側に10キロの位置にある軍事拠点ガルデニアを、境界線を挟んで西のエルフィール側にある前線
基地から飛び立った支援戦闘機隊が爆撃していた。戦闘機の圧倒的な性能に防空にあがったドラゴンは手も足も出ない。程なくして、支援戦闘機
部隊は爆撃任務を終了した。そしてその戦果確認のため、1機のRF−4EJがその上空を飛んでいた。
「帰還しようぜ、風間」後部席にいる座間3尉は最後の写真のシャッターをきるとそう言った。「了解。ナビ頼む」前席の風間3尉はそう答えると
無線を開く。「こちらアインハンダー1よりスカイアイへ。戦果確認任務終了。RTB。」「こちらスカイアイ、了解」AWACSの回答が来る。
風間のRF−4EJは踵を返して基地へ向かう。そこに送り狼にでもなるつもりか、1組のドラゴンランサーが追いすがった。
「風間、後方から1匹。」「分かってる、振り切るさ。バーナーオン」座間の意見に素直に従い風間は戦場を離脱する。一応主翼下にはサイドワイ
ンダーが4発ぶら下げてあり、バルカンも撃てるのだが、偵察部隊は空戦が任務では無い。
「ちい…やつめ、いつもいつも攻撃もせず逃げ帰るとは…卑怯だぞ!」追いすがるドラゴンランサーはそう吐き捨てた。
ふむ。なるほど。
しかしながらACE氏よ。その辺の事を説明するのは簡単だが勝手に設定を変えていい物なのかね?
ネットcafeのパソコンって?
hotmaleの方が楽でいいぞ?
まあその受け取りサーバーと言うのも君が受け取る際にどのサーバを使うかと聞かれているのであって
君の方で処理できる問題なわけだがw
97 :
10:03/09/10 19:17 ID:???
こんな感じです…。まだまだ続くし戦闘ばかりではないんですが…。
続けてよろしいでしょうか?
あと改行するタイミングがいまいち分からず読みにくくなってしまいました。
どうもすいません。
>>97氏
いいんじゃないですか?かなり興味深い展開だと思います。
一撃離脱の偵察部隊、迎撃に燃える敵軍将兵。
まるでアメリカ偵察部隊と迎撃に上がる旧軍の陸海航空隊のようでいい感じです。
改行するタイミングはですねえ。
、や。 「」や()の終わりで改行すると読みやすくて良いと思います。
99 :
10:03/09/10 19:28 ID:???
>>96
確かにそうなんですが…。自宅のPCがなぜか「カキコしようとすると止まる」
という変なトラブルがあって完全にROM専用、メール受信専用になってるため
仕方ありません。現状ではネットカフェに頼らざるをえませんし…。
っていうかブラウザでメール→メッセージの作成、とやると自動的にウィザードに
なるし、hotmaleに切り替えられるかどうか…。
ところで…受け取りサーバーって保存庫側じゃなくってこっちが受け取るほう
だったんですか?恥ずかしい限りです。
100 :
ACE:03/09/10 19:31 ID:???
あ…すいません。焦って間違って別スレで使った「10(レス番号)の名前入れてしまった…。
上の>>99は俺です…。
あー・・そういう事ならネットcafeの定員に聞きなさい。
状況がつかめんのでアドバイスの仕様が無い・・。
さぁ、ここにきて
10氏=ACE氏
であったことが発覚したわけだが。
>102
いや、しかし今回かなり期待できそうだぞ。
本人k(ry
しかし北との戦争中に九州を失った我が国は
ど う す れ ば い い ん だ
そこで帰還した自衛隊と日本を占領した共和国軍との戦いを描く第2部のスタートですよ
>>99 (´-`).。oO(なんて香ばしい人なんだろう・・・)
>10もといACE氏
自宅のPCのデータのバックアップとってリカバリかければ?
ネカフェのウィザードに自宅で使ってるメールのサーバを入力しても使えないと思うよ。
もし使えるようになったとしたら後からそのPCを使う人も君のメールが見れちゃうわけで。
ネカフェを利用するんだったら面倒でもhotmail等のフリーメールサービスを利用した方が良いと思うよ。
>>105 それは「北との戦争中に九州が無くなりますた」ってスレ立てて職人様にがんばってもらおうw
109 :
10:03/09/11 18:46 ID:???
>>102
ああ、ACEの野郎ドジ踏んだな…。ACEと俺が同一人物?
ありえませんね。現在あいつはこのスレじゃ非常に微妙な立場にあって、あいつと俺の発言はあいつにとって死活問題。よってあいつは
発言にかなり気をつけねばならない。それをわざわざ2人分やる重圧に奴は確実に耐えられんね。
大体あいつは今までのあいつの作品を見ても分かるとおり外国の最新鋭機が好みだし。RF−4EJを主役にした話なんて書くはずが無い。
ついでに個人的な話だけど現在あいつは書き直し作業にてんやわんや、さらには文化祭の劇や弁論大会の原稿なんかでとてもSSを二つ作る
余裕なんてないないw
っていうか、普通なら1人2役なんて面倒なことはしませんね。
だったらCK氏みたいにHN変えて何も無かったかのように澄ましていればいい。
ついでにいえばあいつは嫌われているのを承知で1だおー氏のサイトに行ったんだ。あのHNで。それは自分のやったことを全部認めて隠し立てをしない
って証拠だろう。いまだにHN変えないのはさ。
110 :
名無し三等兵:03/09/11 19:06 ID:zK5MdGV9
111 :
10:03/09/11 19:09 ID:???
というわけで今回は以前別のスレでレス番号表すときに使ったハンドルが
たまたま俺と同じ「10」だったってことで決着、にしましょう。
信じる信じないはそっちの勝手ですが。一応友達の名誉に関わる問題なんでね。激しく弁護させてもらったしだい。
じゃあ本日の俺の作品を。
前線基地に戻った風間、座間の両名は写真の現像に立ち会った後、基地内のエプロンの近くにある草地に並んで寝転んでいた。
「ああ…くそ、またイーグルのパイロットに戻りてえなぁ…。」風間はあくびをすると言った。
「おいおい…俺がナビじゃ不満か?」座間は言う。「いや、別に。ただやっぱ俺は空戦がしたいというか、なんというか…」
風間は眠そうに答える。「でもまあ…『ザマザマコンビ』なんて言われたくねえしな。やっぱパートナー変えてもらおうかな」
「お互い様だ。」風間の冗談に座間はぶっきらぼうに答えた。そして座間も腕を枕にして仰向けになる。
自分たちがいた世界の草とあまり変わらないその背中の感触に、2人は少し安心感を覚えた。
と、突然2人の視界が少し暗くなった。少し首を傾けると、そこには12歳ぐらいの少年が立っていた。
「どうした?ボウズ?」風間は言う。「あんたたちは…あのヒコウキとかいう乗り物を動かせるのかい?」その少年は尋ねた。
「こっちの方はな」座間は少し寂しそうに言った。その座間を風間はちらりと見る。だがすぐに少年の方を振り向いて言った。
「ところで…ここは民間人は立ち入り禁止だぜ。」だが少年は言った。「ミンカンジンって?」首をかしげる少年の様子を2人
は呆然として見つめていた。
>>109 >よってあいつは発言にかなり気をつけねばならない。それをわざわざ2人分やる重圧に奴は確実に耐えられんね。
>外国の最新鋭機が好みだし。RF−4EJを主役にした話なんて書くはずが無い。
>とてもSSを二つ作る余裕なんてないないw
>ついでにいえばあいつは嫌われているのを承知で1だおー氏のサイトに行ったんだ。あのHNで。それは自分のやったことを全部認めて隠し立てをしない
ずいぶんとACE氏について詳しいですね。流石は心が通い合った親友w
出来れば、どこのスレの10を書き込んでたのかお教え願えませんかね、ACE氏?
どうも都合のいい話なんで、合点がいかんのですよ。
あと
>>97と
>>99の間の時間差がわずか11分しかないのもすごいニアミスですねw
流石は(ry
113 :
102:03/09/11 19:20 ID:???
>>110 ごめんよ(つД`)
心のどこかで、俺はACE氏を信じてたんだろうね。
いくらなんでもジサクジエンだけはすまい、と。
それがこんな結果に終わって。・゚・(ノД`)・゚・。
あと、ageないでね。
まあ面白い話が読めれば自作自演でもどっちでもいいわけだがw
と言うわけで職人はガンバだ。ついでに本当に違うなら釈明も必要ないよ。かえって疑問を呼ぶw
友人如何のこうのも関係ないこっちにしてみればウザイので、そんなのも無しが気持ちよく読めるというのが本音。
それと職人さんはトリップをつけること推奨。一応本人の証明になるから。
それとスレ住民に通達。
職人さんの更なる光臨を求むのなら以後この問題に係わる事を禁ず。
だねw宜しくw
> それと職人さんはトリップをつけること推奨。一応本人の証明になるから。
同意。
スクリプトを使って、名前欄で集計&合体させると、一気に集計が楽になりますからね。
書く文章が同じなのに違う人間だと言い張るこの子はなんなの?
燃料投下すんな。
∧_∧
(#・∀・) | | ガッ
と ) | |
Y /ノ 人
/ ) < >__Λ∩
_/し' //. V`Д´)/
(_フ彡 / ←
>>116
AEC必死だな
リアル知障がいるなあ。
トリップって本物と騙りの区別に有効なだけだよ?
10とACEの両方にトリップがついても、それらが同一人物ではないという証明にはなんないし(プ
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どうしても別人だと証明する気ならフシアナさんで晒すしか証明する方法は無いな・・
まあそれをするかどうかはお二人さん?に任せますが。
まあ最悪でもACE氏と10氏には荒れた責任を取って、面白い作品を書き続けて欲しいが・・・
本当に別々の人間だとしても荒れた原因は彼らのミスにあるのだから責任は取る必要があるだろう。
逃げずに最後まで面白い話を続けて汚名を返上して見せてくれ。期待してます。
まあそれはそれとして・・再開。
職人の方どぞ。
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とりあえずチョイネタ。
『冒険中の日本人冒険者、遺跡調査完了!日本に帰還!』読捨新聞
先月の一日に新大陸に冒険に向かった熊本出身の男性(23)がリーダーを務める探検隊が本土に帰還した。
彼らが調査に向かったのは新発見された56番島、航空自衛隊の偵察機が発見した島で大きさは対馬ほどの大きさ。
冒険者の構成は時限流の道場で訓練を受けた日本人13名と有翼人4名、国籍不明の冒険者10名の合計27人で、
先日、アルマイネ港を出発したきり行方不明になっていたが今月の16日、
サクト湾沖で海上警備に当たっていた海上自衛隊の護衛艦に発見され18日無事アルマイネ港に帰還した。
冒険者達が持ち帰ったてきた遺跡から発掘した宝石類はアルマイネの古美術商の鑑定により日本円で約5億の価値された。
だがもっと価値があったのは、彼らが薬草として持ち帰ってきた大量の草木である。
日本各地の大学や研究所がこれらの購入を申し出ており、一部の薬草は100g50万を越える値段で取引される模様である。
「この薬草、ミガ草はこの世界の白血病に類似した病気の特効薬であるらしいのだが、
もしかすれば白血病の特効薬が出来るかもしれないのだろうか。」
と、大金を出してミガ草を購入した某研究所の所長は語っている。
冒険隊のリーダー(23歳)は次のように語る。
「自分は道場で一番腕が立ったため、この世界でも充分戦えると思っていたが考えが甘かった。
自分の甘さのせいで友人のコボルト族の一人が重傷を負ってしまった。
この世界に回復魔法があって本当に良かった。」
更に彼は次のようにも本誌に語ってくれた。
「最初は単なる金儲けで計画した冒険だったが、この世界の自然にふれていたらそんな事はどうでも良くなってしまった。
その辺に生えている草木の一本一本が、とても興味深くて、そして危なっかしくて冒険が楽しくて楽しくて仕方なかった。」
多くの日本人に利益を彼らの冒険はこれからもずっと続いていく。
127 :
名無し三等兵:03/09/12 20:57 ID:qejiMExK
>>126 お前たぶん小学生か中学生だろ。
いや、高校生かもしれんが・・・悪いが、とても高校生以上とは思えん。
続きは書かなくていい。
子供は今のうちにしっかり勉強しろ。
>>127 いや、文体から察するに、「年は高校だが精神年齢は小中」というやつかと。
典型的な厨房ですね
>>128 >年は高校だが精神年齢は小中
まあたぶん「精神年齢の低そうな文体だなあ」っていいたいんだろうが、でももし
「内容は小学生レベルの幼稚さだが、文体は立派だ(もしくは、そんなに悪くない)」
っていいたいのなら
お前かわいそうなやつだなw
面白い作品が読めるならなんでもいい、
とか
面白い作品を書き続けてくれ、
とか言ってるけどさ・・・
そ の 前 に 面 白 く な い し w
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まあいろいろと必至だなw
双方ともに無視すりゃ良いのにw
アラシさん。コピペも見飽きたからそろそろ別の物を頼む。
と言うわけで、双方ともに無視した状態で再開。
まぁ確かに面白い作品が読みたいという点に関しては同意なんだが・・・
思えば、初期の作品には面白いのがあったなぁ。
割と最近のでは、サヨナラバスか。
職人さん、カムバック。
あなた方がいなかったらこのスレもここで終了
まあそのサヨナラバスが完結しないで終わった原因がこのアラシくんの仕業なわけだがw
職人さーん!荒らしに負けないでカムバーク!
はやく続編を読みたい・・・。
>>136 どれの続編?・・・・と聞いてはならんことを聞いてみるテストw
>>137 サヨナラバスだろ・・・とマジレスしてみるテスト。
いやホントマジで読みたいんだって
サヨナラバス作者必死だなw
作者じゃないYO。信者だYOw
141 :
名無し三等兵:03/09/14 20:30 ID:bhpBOMbn
で、そのサヨナラバスはどこで読めるんだ?
>>141 たしか保存庫に取ってなかったよね。
過去ログ見ないと読めないんじゃないかなぁ。
これからという所でやめちゃったんだよなぁ(´・ω・`)
カムバック158氏・・・
過去ログの一部が読めない状態になっているけど、
何があったんだろう?
まあACEが一人二役してたってことがはっきりと露呈した事件だけでも
結構楽しめたからよかったよかった。
おい、おまいら!
ACEの件が片付いたとたんにカキコしなくなるというのはどういうわけですか!
・・・なんだかんだ言ってACE氏の力で持ってたんだな、このスレ。・゚・(ノД`)・゚・。
諦めるな! みんなガンガレ!
……どうガンガレばいいのか見当もつかんのが一番の原因かのぅ。
どっかの中隊規模ならまず、尉官は完璧に曹士に主導権を握られる。
中隊長の真価が問われる事態が続発。もしかしたら世界次第では袋叩きに
あうかも。武器は錆付く危険性大。・・・腕力勝負だが、哀しい事に血眼に
なって練習した銃剣道や徒手格闘は役に立たず、有段者がぬっ殺されて
自分達の存在意義を見失い、その世界に飲み込まれていく。
…所詮官僚組織さ。
合意の上での召喚はどうかな?
男気のある曹士なら行くね。佐官・尉官はまず駄目。己が一番可愛い。
ただ、行く奴は中隊の中でも非主流派だな。集団に飽き飽きしてるか、
なあなあの雰囲気が大嫌いな奴。本気で「何か」を守ろうとこの組織に
入ったが、幻滅した人間で無いとと云う前提が入るが・・・。
変わり者が多いのが、陸自の高射部隊だと聞くがね。あいつらは、
たしかに変わってた…。師団高射の奴等。部隊の防空を担当するんだけど、
皆が皆、「一番先に潰されるのが俺たちだ」って認識してた。上は大隊長
から下は二等陸士まで。異様だったよ。
「…ここで死んだら、誰かが泣いてくれる…。そうですよね、山田2曹」
迷彩服の上に、胸鎧だけを着けた西士長が俺に笑いかけていた。奴の右手に
握られた長剣が、震えていた。奴等は殺す者を撰ばない。それがこの世界の
住人だろうが、異世界から来た住人だろうが、生者を呪って居る事には変化
はない。ただ、俺には西の言いたい事が痛いほど解る。
「ああ、少なくとも、感謝はしてくれる。守ってくれたって…」
人のために命を投げ出して戦い死んでも、この世界にはあからさまにお前
達の死は『犬死』だったと嘲笑する奴等は居ない。それがせめてもの救いだ。
「…来るぞ。お互いさんざん莫迦やってきたが、もう、終わりかもな」
俺は両手に持った大剣を高く掲げた。俺は此処に居る事を『誰か』に示す
ために。組織の歯車として終わらなかった事を、誇るために、名乗る。
「陸上自衛隊第13高射大隊第2中隊2等陸曹、山田浩二、ここにあり!」
「同じく陸曹候補士陸士長、西和弘、推参!」
お互い、組織にはなじめない同士だったが、愛着はある。俺たちの世界の
仲間達がこの名乗りを聞いたら、目を剥くだろう。
「お前達と一緒にされたくはない」
と。俺達は微笑み合うと、雄叫びを上げ『奴等』の群れの中へ突撃した。
とまあ、こんなもんですかね? 150?
152 :
名無し三等兵:03/09/17 02:07 ID:d03pf7uV
なんだこりゃ?
>>151 イイ! なんともいえない皮肉と悲壮さが……。・゚・(ノД`)・゚・。
今の日本にこんな男の生き様ができる者が何人いることか…。
ファンタジーって「ロードス島戦記」と「指輪物語」と「ルナル・サーガ」と
「ゲド戦記」と「ナルニア国物語」の五種類しか読んだ事無いなあ。
155 :
154:03/09/17 03:01 ID:???
あ、「トムは真夜中の庭で」と「クレヨン王国シリーズ」もファンタジーか。
しかしゲドとナルニアとトムと、ましてやクレヨン王国なんて自衛隊からめようがない(w
「また、その変な靴磨いているのか。アンタも飽きないな?」
子供の背丈しかないホビット族のビルピが、俺を笑った。未だに
コイツが俺よりも歳を喰っているとはとても思えない。餓鬼みたい
な奴に笑われているのでは、西に示しがつかない。俺は靴の中で拳
を握り締めた。今度こそ、殴ってやる。黙らせる!
「ビルピさん、これはね、自分達の誇りなんですよ」
西が自分の靴を半長靴を磨きながら、ビルピに応えていた。
「この靴は、自分達の物ではなく、国家から託されたモノなんで
す。自分達はただの靴すらも無駄にはしないと言う、誇りです」
西は一旦言葉を切り、俺を見た。安易に刺激するなと云いたいの
だろう。中隊に居た頃から、よく気が付く奴だった。
「…戦士の、心得か。武器や道具に心を砕けば、必ずそれは報い
てくれる。だが、女はそうでもない。裏切る時もある…」
普段は無口な、ドワーフ族のガドがビルピの前に立っていた。
「戦士を愚弄するとは、それ相応の覚悟が必要だぞ…ビルピ」
「よ、よしてくれよ…。別にアンタに云ったわけじゃあ…」
俺はガドに目礼した。ガドは重々しく頷いた。敵の前に立つ
前衛だけが解る、意識の共有だった。敵を倒す事が俺たちの使命だから。
しまった!句読点が抜けた! 『自分の靴を、半長靴を』だ!
158 :
名無し三等兵:03/09/17 05:25 ID:q9sPIZ/A
そのとき、核が落ちた。
〜〜〜〜〜〜〜完〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
おお、落ちが付いた!
/___/\__\
/__________\
/ ヽ
l::::::::: .|
|:::::::::: (●) (●) | やあ原君、君も現世が嫌になって
|::::::::::::::::: \___/ | こっちの世界に来たんだね
ヽ:::::::::::::::::::. \/ ノ
「補給の遅れるのには、慣れているからな」
俺の台詞に、西は苦笑していた。昼飯を持ってきてくれたエルフ族のフェイ
は、西を突っついて云った。
「ねえニシ? 何が可笑しいの?」
西が俺に応えても良いか、目で促すと、俺は頷いた。
「山田2曹と自分が居た部隊は、本隊よりも遠く離れた位置に配備されて、
空から来る敵の監視と撃破を担当するんですよ。酷い時には、昼食と夕食
が重なった時もありましたから。それも訓練時に…。実戦じゃ草を食べろ
と言ってる様な物です。つまり、山田2曹は遠まわしに感謝しているんで
すよ。この包囲された状況でよく食事を持ってきてくれた、と」
相変わらず、敵を作らない奴だ。口も巧いし、機転も利く。BやUの幹部連
中より、よっぽど有能だ。まあ、俺には負けるが。
「で、フェイ。何しに来た? わざわざ死にに来たか? んぅ?」
「まさか。手伝いに来たの。…ねえヤマダ? …ニシ、貸してくれる?」
…目的はそれか。西があからさまに動揺しているのは見なくても解るな…。
ちゃんと俺には説得したなんて云いやがって、この大馬鹿野郎が…。
「西!」
「はい、西士長!」
「20分お前にやる。説得には何分欲しい?」
朝っぱらから暇人多杉
こういう雰囲気だけで話が分かるように作ってあるのは巧い!
こうして職人が増えてくれると賑わっていいんだが…。
164 :
暇人X:03/09/17 11:44 ID:???
「なあに、自衛隊ではな、出来の悪い士官を叱り飛ばすなんて俺の部隊じゃ毎度の事だ」
「…よく生きていられるな? ヤマダ? この世界の軍では、抗命は即処刑だがな」
俺達の部隊長、『姫将軍』は目を丸くして俺を見ていた。俺の事を何か不思議な生物を
見るような目付きが、ご大層な綽名に似合わず少女染みて見え、俺は戸惑った。西が居な
いと俺はどうも調子が狂う。口の巧いあいつの、合いの手が欲しいところだった。
「ン…。現場を知らん人間に解らせるには、言葉じゃ足りんのさ」
『姫将軍』が顔を伏せた。以前俺が戦場跡に無理矢理連れて行った時の、自分の醜態を
思い出したのだと気付いた俺は慌てて言葉を継いだ。
「あ、あんたの事じゃない。司令部の事さ。大袈裟に言わないと動かないだろう?
あの山に陣取られると、こっちがまずい事に気付いているくせに、部隊長は誰も
云わん。異邦人の俺なら、多少の無作法も許されると…」
「…爽快だったぞ。あの男を面罵し、頬桁を張り飛ばしたのはヤマダが初めてだ」
「アイツは一体誰なんだ? 一番偉そうだからやったんだが」
『姫将軍』は含み笑いして言ったものだ。『妾の父者ぞ』と…。俺は国王を張り飛ばした
と云う事に気付いた。愕然とする俺を、『姫将軍』は指を指して笑っていた。
女が出てくると萎えるのは俺だけか
メイドや猫耳だすよりマシだ
「女ぁ…!? 女に戦争、出来るかよ? なあ、西?」
「山田2曹、ジェンダーと言う物を知っておいでですか?」
「そんなモンは娑婆の理屈だ。使えねえ奴は使えねえ! 全く…」
実際、俺は苦りきっていた。俺達が2人だけになった経緯も、この世界に
跳ばされた中隊の糞幹部が、斥侯にWACなんぞ使って道に迷ったのを部隊
総出で捜しに行かせ、戦力を分散させたのが原因だった。当のWACはと云
えば、用を足してる時に襲われたらしく、下半身丸出しで死体になっていた。
西の奴は埋めてやろう等と言っていたが、俺は中隊の皆の埋葬を優先させた。
入隊した以上、コイツは兵士だ。女だ何だは関係ない。為すべき事を為さず
に勝手に行動した、コイツの自己責任だった。何よりも俺の居場所を無くした
奴を許せなかった。西と俺がこの世界で生き残っているのは、僥倖と云えた。
「山田2曹? 何処へ? もう夜中ですよ? 」
「西、忘れたわけじゃあ、無いよな? 俺達の中隊が2人を残して全滅した
のは誰の御蔭か?…今回の仕事、降りるぞ。西。命令だ。戦争の指揮が今
回始めてで、しかも女。こんなモン、負けてくれって云ってるのと同じだ。
直接断ってくる。理念だけじゃあ、生き延びられん。違うか、西?」
俺達は中隊の持っていた装備を使うことは出来なかった。64式小銃には弾は無く
銃剣には刃さえ付いていない。3t半に牽引された牽引された機関砲の弾薬は有ると
は云え、2人で運び出すには重すぎた。結局俺達の下した決断は、放棄だった。
3t半を森の中に偽装して隠すと近くの村に下り、日頃鍛えた土方仕事で口に糊する
生活が続いた。言葉が何故か通じたのが幸いだった。西と俺がその間に得た情報は、
「この世界は小国が乱立していること」「火薬は未だ無いこと」「鉄は貴重品」
である事だった。俺は最初の一つに心引かれた。
「なあ、西? 俺達の今後だが…」
「墨家思想なら賛成です。山田2曹も、宣誓をしましたよね?」
決まりだった。俺達は村の鍛冶屋に64式小銃を10丁持って行き、鍛冶屋と共に
2振りの剣を打ち上げた。俺達の「専守防衛」の傭兵生活が始まったのだ。
170 :
名無し三等兵:03/09/17 17:13 ID:EuiZCD/p
牽引された、は一回ダケで良いと思ふ。
火薬を隠したのは伏線のつもりかよ?あと、トラックも。
>鉄は貴重
実は文明レベルが紀元前12世紀並で武器は殆どが青銅器とか。
とまあ、『漢臭い』のでどうです?二人の出会い説明は、要ります?
あと、イメージは大国分裂後か、それとも地方諸侯乱立のどちらが良い
ですか? あと、軍事知識描写アドバイスお願いします…。
半端な素人で新人ですから自信がありません…。
少年漫画板かライトノベル板にさっさと帰れ。
鍛えてやるか? ん? 半端者を?
それともそのまま逃げ帰るかラノベ板に? えらべ。
以上。
かっこいい!!
つもりなの?( ´,_ゝ`)プッ
177 :
176:03/09/17 21:16 ID:???
個人的には悪の大魔王側に召還される方が良いな。
そっちなら補給もちゃんとしてくれそうだし、
命令に従っている限り、あとはなにをやってもOK。
返してくれることを交換条件に命令されて「勇者」討伐に使われる自衛隊。
しかし何回殺しても理不尽に死体が消えて復活して出てくる。
しかも段々レベルアップを重ね強くなっており、ついには爆発の魔法などで死者がでる結果に。
戦国自衛隊が何で面白いか、もわからないんだろうな。
戦国自衛隊ヘボ杉。 ファイナルカウントダウンの方がおもろい。
強烈age!
185 :
名無し三等兵:03/09/18 17:59 ID:oTpuhnoX
失敗! 激烈age!
戦国自衛隊の見所シーンは
・警備艇?の裸軍団(現在推定40後半のおばさん萎え)
・無意味だけどかっこいいシチュエーションのヘリからつるされた
無駄にカッコいいサニ千葉御大のマシンガン乱射
・補給トラックを守らない戦車と自衛官大暴れ
・若いかまやつ
・なぜか大量のニンジャ部隊
なんにでもいえることだけど
売れた作品に牙をむくほど愚かなことはないよね。
面白さを理解できない自らの感性の未熟さを露呈するだけなんだから♪
面白い面白くないの判断なんか人それぞれじゃん。
それ以前に、なぜ突然戦国自衛隊の面白さが出てくるのかがわからない。
ん〜、なんとなく考えてみたんだけどね。
作品の面白さのポイントって、以下の三つだと思うんよ。
1:構文力
2:構成力
3:アイディア
このうち1と2は我々はアマチュアだから、プロにはとても敵わない。
(けど本人の努力しだいでいくらでもレベルアップ可能)
んで、やっぱここで執筆するアマとしては3のアイディア勝負だと思うんだよね。
いかに読者の裏をかくか、期待を良い意味で裏切るかを重視するべき所だと思うんだよ。
ざっと考えてみると、気のせいか皆この点を無意識のうちに軽視してないかい?
単に自衛隊が剣と魔法相手にドンパチすることに意識が行ってしまってさ。
(まぁここで執筆された作品は(一部を除いて)どれも序盤で終わってしまっているので
いるので、本当は作家さんは考えていたのかもしれないから、その点を
攻めるのは酷かもしれないけど)
たとえば比較的長いとこ執筆された1だおー氏の「自衛隊漂流記」。
巨大な悪に蹂躙されようとしている、か弱き者が呼び出した正義の味方。
正義の味方は虐殺やレイプなどせず、キャワイイ美少女(と国)を救うため悪と闘う。
自衛隊は救世主で、負の部分などない。あってもかわいいもので、物語の核心に
せまる勢いの”負”はない
(例えば日本に帰りたいあまりに敵の誘惑にのって裏切る隊員がいたり、
専守防衛うんぬんで結果的に味方を見殺しにして一生クラスの恨みをF世界側の
人間にもたれる、とか)
これだと自衛隊は(悪い意味で)アメコミヒーローだよね。
こんな使い古されたネタに新鮮味があるわけないじゃない。
F世界でも専守防衛うんぬんを持ち出すのは新鮮味があったが、だったら
最後まで貫き通して欲しいところ。
自分たちの常識外の制度に唖然とするF世界住人、理想と現実に苦悩する上層部、
さらにそれを強要される下っ端隊員の心理・・・ここら辺をもっと掘り下げれば
さらに面白くなるんじゃないか?たしかにそういった描写はあるが、まだ足りない。
これは他の作品にも大なり小なり言えることだと思う。
「俺はF世界と現代軍のドンパチが書きたいんだ!そんなのにかまってられるか」
という方がいらしたら、別に自衛隊じゃなくてもいいんじゃないですか?
米軍なら空母や強襲揚陸艦、核兵器まで使ってドンパチできますよ?
その点「戦国自衛隊」は戦国時代に自衛隊がタイムスリップするという
今までにないタイプのSFとして、さらにラストは主人公が信長だったという
見事なオチでもって成功した(まぁこれには異論があるだろうけど、知名度の
高さでもって成功、としとく)。
しかしこれは20年以上も前に使われたネタで、その後の火葬戦記で語りつくされた
ネタでもあるので、単にドンパチしただけじゃ面白くないのですよ。
作家さん、これらに匹敵するアイディアキボンヌ。
などとえらそうに思ったことを吐き出してみたりしたけど、どうかな。
まぁ俺もチビチビ駄文書いてる身だし(ここじゃないけど)、自分に対して
でもあるんだけどね。
あ、あと1だおー氏、けっこう辛口に言ってみたりしましたが、構文力に
関してはアマチュアとしては高いほうだと思ってます。
一読者の戯言として、耳を傾けてくれれば幸いですヽ(´ー`)ノ
貴重なご意見、有難う御座いました。191-193さん。めげずに何とか頑張ります。
戦国自衛隊はたしかに面白いけど、「面白い」というものは無数に存在するものだ。
いちいちケチつけてんじゃねーよってこった。
俺としては、とにかくドンパチが見たいんだけどね
自衛隊に限らず現代の軍隊より、ワレンシュタインの軍隊とかの方が役だつんじゃないの?
ファンタジー世界では。
まかり間違って陛下も一緒に跳んじゃったりなんかすると全然違う。
政治的に。
現代の軍隊と中世の軍隊は全然違うよ。当時は陸軍しかない(海は水軍だけどある所と無い所もある)
から陸自と比較すると山間部での奇襲中心の陸自と平野部で敵と真正面から戦うF軍では交戦はおろか
遭遇する可能性すら低そう。
奇襲戦の教授、と言う形で行きたかったんですが…。
それと補給の重要性と、部隊単位の行動を。
多分ファンタジー軍にフリーザ級の武道家が三人以上いるから
自衛隊なんか一秒で終わりだよ。
自衛隊に倒せるのはせいぜいヤムチャまで。ヤムチャでも二人いたら負けるな。
奇襲ねぇ・・・。桶狭間の戦いみたいな奇襲戦闘は山間部が国土の大半を占める日本でしか
起こりえないし、日本国内での戦闘に特化している陸自の戦闘理論はあまり有効でないような
気がする。それに中世の王様は奇襲なんかを毛嫌いする傾向が強いからあんまり実を結ばんと思う。
それよりも死刑囚みたいな犯罪者に免罪と引き換えにレンジャー課程の基礎体力訓練やサバイバル訓練、
爆破訓練、要人暗殺・拉致訓練を施して暗殺部隊を作ったほうがいいと思う。勿論自衛隊指揮下のね。
正義の味方は虐殺やレイプなどせず、キャワイイ美少女(と国)を救うため悪と闘う。
自衛隊は救世主で、負の部分などない。あってもかわいいもので、物語の核心に
せまる勢いの”負”はない
>>192 >(例えば日本に帰りたいあまりに敵の誘惑にのって裏切る隊員がいたり、
>専守防衛うんぬんで結果的に味方を見殺しにして一生クラスの恨みをF世界側の
>人間にもたれる、とか)
>これだと自衛隊は(悪い意味で)アメコミヒーローだよね。
>こんな使い古されたネタに新鮮味があるわけないじゃない。
その通りなんだろうけど、だからこそ気楽に読めるという面はあるな。
書いている人がプロだったらまた話は違ってくるけど・・・。
そう考えると半村良氏の作品はやはりプロの作品というべき
なんだろうな。
何で勝手に召還しやがったやつのために戦わねばならんの?
って何の知識もなしに別世界に放り出されると困るもんな。
やっぱ召還なんかするやつは性質が悪い。
そっちが悪決定。
現代人より中世の傭兵のほうが適応力高い。
きっと1年もしたら現地人と見分けがつかない。
現代人は発狂するか、わけのわからんうちに殺されて終わり。
多分戦力にはならない。
人間の適応力なんて大差ないさ
イタイ小説の続きまだ?
できるだけ早くしてね。
ニヤニヤしたい。
>>191-193氏
率直な書評ありがとうございました。
なるほど、と頷くばかりです。
軍事板的には「甘い軍事・人物描写だな」と思われるのは承知ではありました。
しかし、軍事の全く無知な方や果てはそういったものとは無縁な女性などの読者
の獲得というのを考えた結果、多少(かなり?)の非現実は目をつむって自衛隊の
いいところばかりを誇張表現し、軍事板の人間ならば毛嫌いするであろう萌え要素
までも随所に挿入した次第です。
軍事的に難があっても、より多くの人に読まれる作品をと色々と考え書いたわけです。
……「覇壊の宴」という前例もあり、
生々し過ぎるものを避けてきたのはそういった理由だったりします。
ただ残酷な戦争やドロドロの人間関係ばっかりでは普通の人はひくし、
かといって甘っちょろいラノベ調ばかりでは歪な内容になってしまう。
匙加減が難しいものです。さかしまにいえば、この匙加減の上手な人ほど
面白い作品が書けるのかもしれません。
「個性とはその他大勢の中で孤立しない。万人に共感され感動されるものこそ真の個性である」
そういった内容の自衛隊の過去問があったのを思い出しました。
召還なんてめちゃくちゃな手段まで使って、
他人の力を当てにするようなやつに味方してもいいことないさ。
大体そんなの卑怯じゃん。
使い捨てにされるか、用が済んだら消されるのがオチ。
もう終了、って感じだね
211 :
名無し三等兵:03/09/19 22:54 ID:jYvZwHpe
投稿まだ〜?
自衛隊がファンタージェンに召喚されますた
シュールすぎて想像もつかん
>>212 空母がホスィ……と激しく思えば具現化するのか(w
>>213 陸自「人と装備と金が欲しい」
空自「人と装備が欲しい」
海自「人と装備も金も欲しい」
>>214 ちょっと右翼の入ってる隊員がボソリと「北が攻めてきたら、正々堂々戦えるのに」と
念じてしまい、ドエライことに……(((( ;゚Д゚)))
ていうか建て直しに必死な人がアワレで既にちょっと藁えるw
(´・ω・`)
「…髪から手を放せ! 痛いっ! …う…っく…? !?」
「見ろ! 目を見開いてよく見ろ! これがお前の指揮に従って死んで
行った奴等だ! 鼻を抓むな! お前はこうなる事を知ってて投射兵
器…弓兵に重装騎兵を突撃させたのか!?」
山田は『姫将軍』の頭を右手で掴み、白目を剥いて倒れている騎兵の死
体に無理矢理向けさせた。恨めしそうに天を仰ぐその生気の無い表情は、
今まで人の死とは無縁だった彼女の精神にとって耐え難い物であった。
「あ…あぁ…あ…ウグッ…!」
それが何であるか認識した途端、『姫将軍』は嘔吐した。山田は軽く背
を叩き、嘔吐が治まるまでさすり続けた。
「遊びじゃあ、無いんだ…」
自分達がこの世界に飛ばされた時の事を山田は思い出していた。正直に
云えば、陸自に入ってから『人を殺す』覚悟をしてはいたが、心の何処か
で『ありえないこと』と軽く流し続けていた。
それが現実となり、目の前に自分の殺した『人』の死体を見た瞬間に、
山田は罪悪感を覚えない自分に恐怖したのだ。『生命の大切さ』など考え
もしなかった、自分に。意外と簡単だな、と流してしまった事に。
「…指揮官ならな、自分の部下がこう云う顔して死ぬんだって念頭に置
いて作戦を立てろ。死地に赴かせる事がどう云う事か解ったか? ン?」
何かを彷彿とするんだよなあと思ってたが、やっとわかった。
マガジンのRAVEだ。
週間少年漫画板に行ってRAVEで検索してみて。
219のどこがどうダメなのかよく書いてあるから。
弾切れで戦闘不能になる自衛隊より、
百年戦争のころの砲兵と砲匠&工房1式とを召還した方が役立つような。
手ごろな技術革新?
自衛隊をずっと戦闘可能にしようと思ったら、現代社会を丸ごと召還しないと無理のような。
>>221 それよりエヴァンゲリオン呼んだほうがいい。
メチャクチャ強い上にパイロットはかわいい。
まさに最強だろ。
>>219 ふと思ったが純軍事的に疑問が・・・
投射兵や弓兵に重機兵を突撃させるのは戦術的に全く正当な方法だと思うのだがどうか?
火力部隊。つまり弓兵や長距離兵器、今でいう火砲部隊に対抗するのに
機動部隊、つまり胸甲騎兵や重装騎兵、今でいう戦車で蹂躙するような物で戦術の常識では?
つまりこの姫将軍の指揮は全く間違っていないんじゃ・・・
そりゃ複数の方陣に各個に騎兵を突撃させたとか陣地化されて馬防壕つきの陣地に突撃させたのなりゃ批判浴びて当然だが。
機関銃陣地に騎兵突撃なんかしたらえらい事になるけど、
中世や近代なら弓兵陣地に騎兵が突撃するのは、歩兵に攻撃させるより被害が少なく、さらに戦果を拡大させれる最高の戦術だとおもいます
ワーテルローでナポレオンの部下ネイ元帥も騎兵大突撃で17個?の方陣化されたイギリス軍陣地を大量の被害を出しながらもズタズタにしましたし。
突撃といえば、湾岸戦争で米軍がイラク軍陣地に向けてM1戦車を一列に並べて突撃。
M1戦車は敵の攻撃をものともせずに敵を撃破しつつ陣地を突破、さらにその後ろにブラッドレー
が続き、余りものをやっつけながらついて行く… なんて、めちゃくちゃなコトやってんだよな〜メリケン人すごすぎ
それはドイツ軍が考案した電撃戦と弾丸陣だと思われ。
戦車部隊で敵防御陣地に穴を空け、歩兵と装甲車がその穴を広げて後方部隊の進路を築くとともに残党の掃討に当る。
敵部隊が再び戦線を築いたり予備兵力を向けてくる前にひたすら突撃して敵の背後を突き補給線をズタズタにしながら
前進して敵を混乱に落としいれ壊走させる・・・
パンツァーフォー!! ですな。
打ち上げ!!
>>69の続き〜
3週間後・・・
「・・このように、河川を渡河する場合の基本戦術は『敵に遠く川を渡る』事が基本だ。
河川を渡河する際に敵部隊と遭遇した際、指揮官は即座に敵戦力の評価を行なわないといけない。
一つ目は敵戦力はどの規模か? 次に敵火力はどの程度か?味方からどの程度の支援を受けられるのか?・・などだ。
この世界では青銅砲や散弾魔法とやらの火力が歩兵部隊レベルの最大の火力だが・・」
教壇の上に立った瀬川二佐の部下の三佐がホワイトボードに描かれた地形を指差しながら渡河作戦の難しさを説明していく。
各部隊の指揮官、つまり騎士クラスの身分の指揮官達がその説明を手元の羊皮紙に書きとめながら傾注する。
その中には明らかに人間でない者もいる。
頭が犬のコボルト族もいれば背中に生えた大きな翼が生えたフェザー族はパイプ椅子に堅苦しそうに座りながら説明に耳を傾けている。
この光景は自衛隊が彼らを訓練しだしてから2日ごとに観測できる光景であった。
「順調に士官の訓練も進んでいるようだな瀬川二佐。」
ジャングルの中に立てられた木製の校舎・・・というより寺小屋のような士官学校の中を視察してきた秋山が自身の作戦幕僚にそう話し掛ける。
「は。この調子ならあと1,2ヶ月で何処に出しても恥ずかしくないぐらいにまで彼らは成長してくれるでしょう。」
その瀬川の発言に、うんうんと満足げに頷いた秋山は窓際・・と言っても窓はなくただの枠があるだけの窓だがそこまで移動して外を眺めながら続ける。
屋外では体力強化の為の行軍から帰った指揮官とその部下達が整列して部隊長の観閲を受けていた。
それを見ながら秋山が最近の蓬莱軍の情勢を知らせた。
「ところで君に伝えておかないといけない事がある。
偵察にでたハヤブサ(LR-2)がここから東に750kmのウェワクで敵船団が集結中なのを確認した。
多数の輸送船と集積物資の量から相当数の兵と物資が集結しているのは間違いない」
ごめん!
上げちゃった・・・許してください。
「堀君の考えでは、まず間違いないそうだ。船の数と集結物資の量から考えて数週間以内に上陸してくる模様だ。
現在彼はレイ島の上空偵察写真から敵戦力の評価をしてもらっている。すぐに結果が出るだろう。
すぐに君も戦闘団本部に戻ってもらう。すぐに用意してくれ。」
「解りました。所でこのことはフランクス軍に?」
瀬川二佐が席を立ち最低限必要な荷物を準備しながら秋山に尋ねる。もともと荷物を整理しておいたお陰もあってすぐに準備が完了する。
「もちろん伝令を走らせたよ。皇太子からもフランクス軍の指揮権もこちらに譲渡するようにすると連絡があった。」
斎藤を伴い玄関に向かって歩きながら秋山は瀬川の問いに答える。そして続けた。
「君はこれから本部に戻り堀君達と共同で3日以内に敵上陸地点の想定と反撃作戦を立て始めておいてくれ。
わたしはこれから一度直接皇太子と会って話を詰めてくる。たのんだぞ。」
「は。任せておいてください」
秋山が皇太子に会いに行くのを敬礼で見送った後、瀬川も本部に向かうジープに乗り込んだのだった。
231 :
名無し三等兵:03/09/20 22:52 ID:DES3cptW
スレタイ以外ほとんど読まずにコメント
なんで日本語通じてるの?
232 :
名無し三等兵:03/09/20 23:24 ID:bZJ1K4Uz
ほんやくこんにゃくの出番ですよボス。
233 :
名無し三等兵:03/09/20 23:33 ID:66hNTi18
ID出すなつったら出すのかお前ら。
じゃあチンコだせっつったら出すんだな?
え?
出すんだな?
235 :
名無し三等兵:03/09/20 23:34 ID:66hNTi18
ID隠すなつったら出すのかお前ら。
じゃあチンコだせっつったら出すんだな?
え?
出すんだな?
お前バカか?バカなんだな?
名無し四等兵をまっていたよ。
よしお前らチンコだせ。
ネットカフェの奴は特別に許す。
しかしもちろん出したければ出してよし!
>>238 じゃあまずお前が出して手本を見せろよとw
防衛機密
第一(秋山)戦闘団司令官
200X年××月○○日
5部作成その第2号
戦闘団作戦幕僚長官掌―伝達は将校によるべし
《リ号》攻勢訓令
<一般企図>
蓬莱国及びその同盟国の態度は、陸上自衛隊をして攻勢をとるの止むなきに至らしめた。
故に本攻勢は、使用し得る限りの全戦力をもって遂行せらる。
ギニア島北部に対する本攻勢の目的は、
ウェワク、マダソの各港湾都市を占領することによりギニア島北部に橋頭堡を築き
その後の速やかなる攻勢によって北西部及び東南部の資源地帯を占領し敵の補給線を遮断して
首都ポートレスビーに対する進撃路を確保し最終的にギニア島奪還する事にあり。
しかしながら戦術としては海上における先制攻撃が禁じらた為、攻勢の初期に置いては
守勢を取り、敵上陸部隊を排除した後に攻勢に転じる事とする。
<軍隊区分及び各任務>
本攻撃は予の統一指揮下に第一戦闘団、フランクス軍、本島の守備に当る西部方面隊普通科連隊をもって実施せらるべく、
その最初の目的は、我がニューブリテン島に上陸を試みる強力な蓬莱軍の一部を上陸地点で撃破し、
さらに航空、海上自衛隊の協力のもと、敵船団に対する攻勢を試み、敵戦力を可能な限りニューブリテン島周辺で撃滅する事により
その強力な部隊をもって躊躇することなく攻撃を続行し、迅速にギニア島北部に橋頭堡を築くための前提条件を作為するにあり。
これが為、第一戦闘団、フランクス軍、西部方面隊普通科連隊はニューブリテン島南部及び東部の上陸想定地点に企図を秘匿しつつ
敵上陸部隊を迎え撃つべく準備配置に付き、敵上陸に備えての陣地を構築し、戦闘団の戦車2個中隊及び第二普通科連隊を輸送船団に
搭乗させ、敵の退却と同時にマダソに橋頭堡を築くべく開進す。
「・・・以上が本作戦の概要です。
皇太子殿下には御身の安全の為、親衛隊、宰相たちと共に第四師団占領下のバークレーに避難していただきたく考えます。」
秋山一佐が皇太子に作戦の概要を説明する。
その説明が行なわれている司令部は人払いが行なわれ、皇太子とフランクス軍幹部数名と親衛護衛隊長だけが秋山の説明に聞き入っていた。
給仕の兵が退出する前に置いて行った人数分の紅茶らしき飲物からは既にゆげが消えかけていたが、まだ誰も手を伸ばしていなかった。
「もちろん皇太子用に最上級の宿を貸切、部屋も用意させました。警備体制の方も既に体制が整っています。ですので・・・」
すぐに移動してください。と秋山が続けようとした時、突然皇太子が彼の発言を遮り発言する。その目は真剣だった。
「秋山殿。その事について一つ頼みごとがあるんですが宜しいですか?」
「は。どうぞ皇太子」
秋山がその剣幕にやや驚きながら発言を続けるように促す。それに答えて皇太子も口を開いた。
「それでは秋山殿、実は私は秋山殿の騎士団、いえ戦闘団の戦闘をこの目で見てみたいのです。それも出来うるかぎり最前線の状況を」
「は。・・・しかしながら前線は危険であり皇太子の身の安全を保障できません。私としては皇太子には退避していただきたいのですが・・」
秋山が予想外の注文に驚きながら皇太子の視察に難色を示す。彼の身の安全を保障しきれないからである。
「・・・身の危険は解っています。しかし、私が、
フランクス再興を目指す皇太子である私が後方に逃れていたのではフランクスの威信にかかわります
国家を背負う皇太子たるもの、出来うる限り前線に近い位置にいなくてはならないのです。」
皇太子が胸の前で手を握り締め力説する。
「わかりました。しかしこちらにも1つ条件があります」
秋山が人差し指を立て強調しながら皇太子に条件を告げる。
「なんでしょう秋山殿?」
「皇太子の身の安全を守る為に常に私と行動を共にしていただきます。よろしいですか?」
秋山の最低条件だった。勝手に戦場をうろうろされては敵と間違えて射殺されるかも知れないからだ。
なんか似たような話ばかりだな・・・・・・。同じ作者が書いてるのか?
ども、以前リレー小説の企画を提案した292です。
どうもリレー小説は無理があったみたいで残念ですね〜(;´ー`)y-~~
あれからずっと見てるだけでしたが、どうにもこうにもガマンできず、
短いのを一本書いてみました。
ACE氏じゃないけど、偵察機ネタです。
でもなんか荒れ気味で、正直どうしようか迷っとります(´・ω・`)
投稿しても大丈夫ですかねぇ(;´Д`)
ベース トゥ
>>244 現在荒らしの攻撃を受けている。もうどうにもならん、みんな俺たちの上に落としてくれ。
ナパームもクラスターも全て投下しろ。責任は俺が取る。以上。畜生グーグめ、来るならきやがれ!
てことで新作投稿よろ。
>>244 大丈夫でないが大丈夫だ!すぐに俺たちの上にありったけの砲弾を落とせ!
じゃまぁせっかく書いたんで、晒します。
はぁ、ドキドキ(爆)
(1/6)
広大な平原が終わりを告げ、悠々とそびえるエメラルドグリーンの山々が姿を見せ始めた。季節は春。
この時期になると木々の葉はすっかり変え代わり、平原の草木の色と見事にマッチした美しい緑色で埋め尽くされる。
その世界に住む現住動物はその豊かな恩恵の元に、子を産み、育て、そして死んでゆく。
そしてその死骸の養分を大地が吸収し、糧として新たな恩恵をもたらし、動物たちに提供する。
何千年と変わらぬ、そしておそらく世界の終わりまで繰り返される、決して変わらぬ風景。
そんな風景の中に、この世界のものではありえない物体が紛れ込んでいた。
グレイの下地にダークグリーン系3色迷彩を施したその物体は、下界の木々にすっぽり溶け込み、
高度1000mの空を悠々と飛ぶ。鳥に似てはいるがあまりにも大きく、そしてずんぐりとした外見は、
今運良く見るものがいたとしたら、間違いなく明らかにこの美しい自然の光景からは浮いた存在だと思うだろう。
それは羽ばたくわけでもなく、後部から噴出す噴流以外はまったくの不動の姿勢で
青空を駆けていたが、その首付近にわずかながら有機物が納められており、唯一それだけが
この微動だにしない異形の物体の中で生き物らしい動きを見せていた。
(2/6)
2体の有機物体のうち、後部に納められたほうが声を上げた。
「レーダーに感、機影1。9時方向」
その声に反応し、前部に納められたもう一体の首が左を向く。
だが視力2.0を誇る彼の目には、吐き出さんばかりに広がった青空以外何も写らなかった。
「何だ?」
前席の男が後席に問う。
「分からん、IFFも応答がない。かなり大きい。こんなところを米軍機が
飛んでいるはずはないが・・・」
「目標までの距離は?」
「あと10km」
前席はすばやく判断を下した。
「降下する」
宣言するが否や、操縦桿を倒し一気に高度を下げる。どの道そろそろ高度を
下げる頃合だった。正体不明機は気になるが、まずは任務を遂行せねばならない。
気にするほどのことではない。この世界はまだまだ彼らにとって未知数であり、
しかし自分らに危害を加えるほどの生物の存在は確認されていないのだから。
(3/6)
一気に地面との距離を詰めた物体は、速度を絞って山肌を縫うようにして飛ぶ。
緊張の瞬間。前席の男の体がこわばる。一瞬の油断が死に繋がる。男は慎重に機体を
操り、山に隠れながら目標との距離を詰める。
「目標まであと5km。4・・・3・・・2・・・」
後席が距離をカウントダウンする。前席の緊張がさらに高まり、操縦桿を握った手に力がこもる。
「・・・1・・・ッ!」
少し出っ張った山をひょいと飛び越える。そのとたんに情景が一気に変わった。
山々の間にぽっかりと空いた平原。そこに駐屯する大量の人、馬、攻城兵器・・・内通者からの
情報が正しければ、総兵力5万の軍勢だ。突然の襲撃に、集まっていた兵士たちが将棋倒しになるのが見えた。
とりあえず、一旦ここまで。
残りはまたあとで(・ω・)ノ
実力不足は重々承知の上なので、マジ叩きはカンベンっす(=´ー`)ノ
はぁ・・・もちっと構文力つけなきゃな・・・
お待たせしました。続きをトゾー(・ω・)ノ
(4/6)
ドンピシャ。前席の男はそう内心つぶやくと、すかさず右手に握った操縦桿のトリガーを引く。
弾丸は発射されなかった。彼らの乗る偵察機、RF-4Eに武装はない。その代わり、
機首に納められたKA-56偵察カメラが作動し、すぐ下の卒倒する兵士、片付けられた攻城兵器、
積み上げられた糧食をフィルムに納める。
いったん陣地の真ん中を突っ切ると、今度は大きく外縁を旋回し、側面のカメラで撮影を続行する。
混乱は広がる。撮影は続く。カシャカシャ。
元いた世界なら、このような自殺行為も同然の強行偵察など論外だ。たちまち対空砲やSAMの餌食になる。
本来はそのまま突っ切り一目散に逃げるのだが、あいにく今回の同盟軍の軍師はより制度の高い
情報をお望みだった。すなわち、古参兵と新兵の比率、攻城兵器等の種類と数、糧食の正確な量、
エトセトラ。そのためには、普段以上の精度の高い画質と大量の写真が必要だった。
(5/6)
どの道、この世界の軍で自分らを落とす効果的な攻撃法など、ごく一部を除いて存在しない。
時たま思い出したかのように矢が飛んでくるが、大部分は高速で旋回するジェット偵察機を
捕らえることすら出来ず、仮に運良くあたっても空しく機体にはじき返された。恐れることはない。
そう、一部を除いて・・・・。
「FBを2発確認、5時方向!」
目視で警戒に当たっていた後席が警告を発する。それを聞き、前席が軽く舌打ちした。
FBとはファイアーボールの略で、その飛行形態から自衛隊側が暫定的につけた呼称で、
数少ないこの世界の効果的な対空攻撃魔法の一つである。元々は大型の飛行生物を狩ったり、
土木作業の発破用に使われていたらしいが、どんなものでも利用できるものは何でも
戦争の道具としようとするのはこちら側の人間も同じらしい。だがそれだけに威力は十分で、
誘導は術者の目視で低速だが、直撃すれば確実に撃墜される。
「もう十分だ、離脱しろ!」
FBはレーダーの効果が低いため直接目視で見続けている後席が悲鳴を上げた。前席はそれに従う。
(6/6)
アフターバーナーに点火、スロットルを一気に押し切る。とたんに今までおとなしく最低限の推力を提供していた
2基のJ79-GE17エンジンが咆哮を上げ、総重量24.4tの機体にすさまじい加速を与える。
たちまち機体はFBを振り切り、陣地の端を突っ切ってその場をあとにした。離脱する直前に、
後席はこちらを呆然と見上げている兵士を見つけた。まだ若い兵士だった。おそらく少年兵だろう。
敵も必死なのだ。日本という正体不明の勢力を味方につけたリームコン国を敵に回して。
謎の敵を撃退して、彼らはおそらく今頃湧いているだろう。だが彼らは気づいていないに違いない。
この瞬間、彼らは自分らの情報をすべて握られ、それがどれほど致命的なことであるかということに・・・。
あの少年兵の運命を思うと、気が沈んだ。
彼らが偵察した軍団が、日本側が提供した情報を元に待ち伏せたリームコン国の軍勢に
壊滅させられたことを聞いたのは、それから一週間後のことだった。
とりあえず、今回はここまでです。
世界設定はずっと前の九州召還っぽいですが、こちらは日本丸ごと引きずり込まれた
形ということにしてみました。まぁ別にこれだけでしたら九州のみでも
いいんですけどね(l||l´∀`)
とりあえず自分の目標としては、会話文がぜんぜん無いことと、戦闘シーンに
緊迫感がないことがネックですかね*o_ _)oバタッ
続きを書くかどうかは未知数(爆)
あとホント俺って
ネ ー ミ ン グ セ ン ス 無 い な (藁
何だよリームコンって(滅
>>前前スレ292氏
おつかれ。
職人さんがいないとこのスレも盛り上がらない。
無理をせずに書き込んでいって下さい。
>>255 >あれからずっと見てるだけでしたが、どうにもこうにもガマンできず、
>短いのを一本書いてみました。
>じゃまぁせっかく書いたんで、晒します。
つまり書きあがってたわけだ。
で、何故三時間の間隔をあけたのか、とりあえずそれをきいてみようか。
>>257 疑問にお答えしましょう。
とりあえず書きあがったやつをうpしてたのですが、優柔不断な292は急に一部を
書き直したくなりました。(カメラやエンジンの名称や、最後の数行付近)
そこでとりあえず一旦中止したのですが、その最中に夜食食ったり台所掃除したり
なんだかんだで結局3時間も遅れてしまったわけです、ハイ。
正直スマンカッタ・・・_| ̄|●
_| ̄|○
このAA最近ブーム(再ブーム?)だよね。
猫も杓子も使おうとしてる。
で、正体不明機は?
>>207 貴方にとって痛いだけです。
こちらから見ればむしろ貴方のほうが痛いかと。
>>212 貴方の想像力と創造力が貧困なだけです。
もっと妄想して楽しむ力をつけましょう。
>>219 は百年戦争においてフランスの重装騎士がイギリスの農民長弓隊に敗れた故事を基にしている。
>>223 の指摘も間違ってはいないのだが、実際の所遠距離兵器のほうが接近武器より強いのも事実だ。
>>231 それは禁句です。
>>243 同じテーマと題材で書いているからでしょう。
吸血鬼物の小説が互いに「パクリだ」と罵られるくらい、同じテーマと題材のの作品は似通います。
つまり、どう区別や個性ををつけるかが、書き手の力量が問われる部分なわけで。
…さて、2か3スレ目辺りで
「異世界の存在を召喚して一定時間のみ戦わせる魔法によって呼び出された自衛隊が時間になっても送還されず、
大混乱に陥ったまま召喚した当の軍とその敵軍の区別無く大暴れしまくって異世界の軍隊大損害」
という小説の案を書き込んだものですが。
あれからずっとROMばかりでした。 ごめんなさい。
小説はプロットすら進んでいません。
とりあえず、言葉が通じる理由として「その世界の言葉が古い英語に似ているので英語がわかれば
どうにか意思疎通可能?となった」とかどうでも良い事ばかり妄想していました。
あと自分は、実はあまり自衛隊に詳しくないので…かなり実際とは違った自衛隊の描写になると思います。
気が向いたら場面を順不同ぶつ切りで短く書き込んだりしてみます。
>>262 俺が一瞬でお前の書きたかったこと全部書いてやるからお前もうこないで。お願い。
ファ「お前ら、もう帰れよ!」
自「帰れねえんだよ!」
ファ「もう怒った。お前ら全員死にやがれ!」
自「こっちのセリフだ。お前ら全員、ぶち殺す!ファックユー!!」
こうして全面戦争が始まった。
「うあー大変です。竹やりとかで攻撃してきましたが?」
「バカか。反撃だ。極秘で開発していた原爆おとせ原爆」
原爆を落としに行った。
うわーボカーン。
「全滅させました。ですが大変です。殆どの国が連合したそうです」
「全部原爆落とせ原爆」
うわーボカーンボカーン後遺症で全員ハゲた。
「人間は皆殺しにしましたが、なんかドラゴンとかメチャ起こってるんですけど」
「全部原爆で片付けろ」
ボカーン。
「全部殺しました」
「ファックユー!!」
完
ケンちゃんシリーズかいたバカはお前かw
ケンちゃんシリーズはこのスレ屈指の名作。
∧_∧
ピュ.ー ( ^^ ) <これからも僕を応援して下さいね(^^)。
=〔~∪ ̄ ̄〕
= ◎――◎ 山崎渉
>255 続きマダー?
>>263 暫定ガイドラインの
2.現代日本というからには、自衛隊の組織・装備はあくまで現用もしくは近未来的に配備が予想されるものに限る。
3.空母・核兵器などの日本が配備するにはナンセンスなものは極力避ける。
4.あくまで「ファンタジー世界」の話であり、「超兵器まんせー」な話にならぬよう気をつける。ファンタジーに詳しくない場合、スレの住人に相談する。
5.ファンタジー側の人間もきちんと描写する方が好ましい。自衛官主観という演出などであえて描写しないのはこの限りで無い。
6、戦術、戦略としてありえないものを避ける。たとえば人間の徒歩部隊が一日に100kmすすむとか
提案者の意見
>>6より(一応軍版だしねえw部隊ごとに特徴が必要かも
7、敵にしろ味方にしろ主力に無敵を作らないほうがいい。
に抵触していますので、没です。
そもそも、ファイヤーボールとか飛行魔法、通信魔法を持っている世界の人間が
中世ヨーロッパみたいな軍事制度で戦っていると考えるのもおかしいのでは?
中世世界に突然魔法が現れたならともかく、昔から魔法が有る場合それに合わせ
た用兵技術が発達するはず。
攻撃魔法対策の塹壕戦や通信魔法の活用による散兵戦術、そのような優れた技術を
見出した国家だけが生き残ると思えるのですが・・・
271 :
名無し三等兵:03/09/24 01:06 ID:aUvkwVti
熱も冷めず、また懲りずに書きました。そんなわけで、また晒します。
どこまで続けることが出来るかに関しては、ホントに未知数(爆)
(1/4)
情報という名の糧をたらふくフィルムという腹に収めたRF-4Eは、もと来た道を高度3000で巡航飛行。
帰路に着く。夕焼けが地平線に沈みつつあり、それを空から見ると地上で見るより、より美しく見える。
その光景だけは、向こうの世界と同じだ。あちらの夕焼けも、負けないくらい美しかった・・・。
鳥がうらやましい、と後席の男は思った。彼らは、生まれたときからこの光景を独占できるのだ。
地べたを這いずり回る人間には、このような道具を使わない限りかなわないことだ。道具に頼らず、自分の力で
空を翔るというのはどういう気分なのだろう。こんな鋼鉄の機体に押し込められ、風圧をキャノピーで遮断し、
空気を切り裂いて空を飛ぶのとはまず違うのだろう。ハングライダーなどの方が近いのかもしれない。生まれ変わりが
あるとしたら、来世は鳥になるのも悪くないかもしれないな・・・。
キャノピー越しに自然の宝石に心を奪われ、物思いにふけっていた後席の注意を
ヘルメット内に響いた警告音が呼び戻す。あわててレーダーに目を戻した。機体前方に、機影。
大きさは先ほどの不明機とほぼ同じ。
(2/4)
「レーダーに感、機影1。12時方向。真正面、すぐ近くだ」
「またか?何も見えんぞ。レーダーの故障じゃないのか?」
後席も身を乗り出して前だけじゃなくあたりを見渡してみるが、それらしいものは見えなかった。
「おかしい、この大きさならもう有視界内に入ってもおかしくないんだが・・・」
「やっぱり何も見えないぞ。レーダーの故障だ、間違いない。無理もないさ、けっこう無理して
使ってたからな。帰ったら最優先で調達してもらうよう、整備長に頼んでみよう」
しかし後席は訓練されたとおりにレーダー上の目標を追い続けた。ふらふら機体の
前方を行ったり来たりしている。
やはり故障か・・・。そう思い始めた瞬間、目標がいきなりこちらに向かってきた。
かなり速い。その速度に、パイロットの本能が警告を発する。
「こちらに向かってきた、かなり速いぞ」
「何も見えない。心配ないよ、レーダーの故障だ」
「いやな予感がする、念のため回避しろ」
「了解、回避する」
(3/4)
前席はスロットルを倒し、操縦桿を引く。RF-4Eは一気に高度3000から6000へ上昇。
さらに機体を左に倒して軽く旋回、目標の軌道から逃れる。するとまるでその動きを
待っていたかのように目標が増速、急上昇。RF-4Eに迫る。その動きに、後席の予感が確信へと変わった。
「やばい、まるでミサイルだ。ひねってかわせ、ブレイク!」
しかし同じくレーダーに注意を払っていた前席はその警告を聞く前にすでに行動をとっていた。
スロットルを一気にミリタリーへ、操縦桿をひねって一気に斜め急上昇、目標の軌道から外れようとする。
今までの緩慢な動きとは別の、元戦闘機の名に恥じぬ鋭い機動で相手の追撃をかわす。
おそらくレーダーにしか映っていない目標にとっても(意思があったらの話だが)予想を超えた動きだったに違いない。
とっさに判断が送れ、ギリギリでこちらの動きについてこれない。
レーダーの目標と自機が交差する。問題ない、かわせる。二人がそう判断した、その瞬間。
(4/4)
バン!すさまじい音と、機体のへの衝撃。後席は一瞬意識が飛ぶ。機体のバランスが崩れる。
ヘルメット内に響くすさまじい警告音。意識せずとも危機感をあおられる。後席は頭を一振りして
意識をしっかりさせると、目の前の計器をチェック。4割に異常発生の印が灯っていた。
顔に風圧がかかる。キャノピーが破られたか。機体はバランスを回復せず急降下。高度計のメーターが
すさまじい勢いで回る。
「前席、高度が落ちてる、スティックを引け!」
後席はレーダーを再度確認しながら怒鳴る。目標は自分らとすれ違ったあと、速度を落とさず旋回中。
リアタックするつもりか。機体は変わらず急降下。
「どうした、矢上2等空曹、意識が無いのか?あったら返事しろ!」
返事が無い。後席は軽く舌打ちし、脇に添えられたサイドスティックをつかむ。その瞬間、前から吹き寄せる
風圧に乗って何かが後席の顔面に降り注いだ。バイザーにこびりつき、視界をふさぐ。
オイルでも飛んだか?あわてて左手でこすると、グローブに赤褐色のしみが出来た。後席は戦慄した。オイルじゃない。
これは・・・。
男塾で言うところの覇極流奥義「無限追顕槍」の術中にはまってるな。
かわいそうに……
277 :
276:03/09/24 12:18 ID:???
しかしなぜこうも行き当たりばったりの作家ばかりしかいないのか(憂
痛すぎ。いますぐやめろ
>>276
すまん、男塾ネタはわからんのでどんな奥義か教えてくれ…。
あとすまんが俺馬鹿なんでいったいどういうところが「行き当たりばったり」なのか教えてくれ…。
ふと思ったんだが…暫定ガイドラインに
>>現代日本というからには、自衛隊の組織・装備はあくまで現用もしくは近未来的に配備が予想されるものに限る。
ってあるよな?
先月のコンバットマガジンに三菱がモワーグ社からピラーニャのライセンス生産権を取得した、ってあったんだけど
ピラーニャって自衛隊の装備で出しちゃまずいかね…?
あとこの条件でいくと、EH101はOKだよな…?
偵察機が飛び出るシーン、カッコイイどころかキモイ。
偵察機の強大さよりむしろ、不必要に驚かせ警戒させてしまうDQNさがクローズアップされるにとどまった。
しかも敵軍は結果的にとくに警戒しなかったというご都合主義。
偵察機におびえる未開人と、それを見て優越感に浸る自衛官(自衛官というより、彼を通して作者が優越感に浸っているのがにじみ出ている)
の描写も、オチこぼれ中学生が、掛け算を知らない幼児を見下しているような不快感を覚える。
というかそもそも日本が丸ごと召喚されたという設定にもかかわらず、
一部隊が召喚されたときと同じ、助っ人的あるいは傭兵的仕事をさせている時点で救いようが無い。
お久しぶりです。10を自演していた大馬鹿者です。信じてくれた方々には本当に申し訳ありません。
自分で反論する勇気をもてず、つい他人のふりをして自分をかばってしまいました。
本当にすいません。責任を取るためにも、最後までやり抜きます。
二人のファントム乗りはすぐに気がついた。ここはもともとエルフィール領で、エルフィールは兵農分離が進んでおらず、従って
いざとなれば皆武器をとって戦わねばならない。よって非戦闘員の概念がないのだ。少年が民間人という言葉を知らないのも
当然といえた。そこで風間は少年に言った。
「まあ…要するに…俺たち異世界の人間以外は入っちゃいけない、ってこった。」
少年は納得したように頷いた。
「ふうん…つまんないの…。」「でもまあ…無下に追い出すのもあれだしな。何しに来た?」
つまらなさそうに呟く少年に座間がにこりと笑って答えた。ただ、非常に気味の悪い笑顔だったので風間と少年は顔を
引きつらせた。ひきつった顔のまま少年は言う。
「あのヒコウキって乗り物を見に来たんだ…。見せてくれる?」少年らしい理由に、風間と座間は顔を見合わせる。そして同時に頷くと
立ち上がって少年の肩を叩いた。
「よし…じゃあ見せてやるよ。ただ…警備の連中に見つかったら、引き渡すからな。うまく隠れろよ…。ところで名前は?」
「ラングだよ。」風間の問いに、少年は答えた。3人はハンガーに向けて少し隠れるように歩き出した。
おお書き込んだ瞬間新たな書き込み。
しかもACE、しかも・・・自作自演認めてやがる(禿藁
まあバレバレだったんだけどな。しかし認めるとは。
やべぇ笑いがとまらん(;^Д^)
283 :
279:03/09/24 19:21 ID:???
>>280
ふむ…解説サンクス。
でも…偵察機って「強大」なもんだったっけ?
>>282
まあ何ていうか…
お前みたいな「行き当たりばったりの荒し」がいるから「行き当たりばったり」じゃない職人が
みんないなくなったんだと思うと…そっちの方が笑いが止まらんよ(;^Д^)
怒りの裏返しのな。
>>280 >偵察機の強大さよりむしろ・・・不快感を覚える。
まではともかく、
>というかそもそも日本が丸ごと召喚されたという設定にもかかわらず、
一部隊が召喚されたときと同じ、助っ人的あるいは傭兵的仕事をさせている時点で救いようが無い。
これはべつにいいと思いますが。者の道は蛇ともいいますし。
それにF世界の連中が汚れ役をやってくれるのは消耗が少なくてすむと言う点で好都合でしょう。
(人員と資源が温存できる。)
286 :
285:03/09/24 19:35 ID:???
あ、間違えた。”蛇の道は蛇”だった。
まあ、F世界の戦術、戦略はF世界の方々が一番よく知っているということで。
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃. ACE が現れた!! ┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
┏━━━━━━━━━━━┓
┃解析結果 ┃
┣━━━━━━━┳━━━┫ ┏ ┓ mousouheki
┃迷惑度 ┃100% ┃ kittygay ∧_∧ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
┣━━━━━━━╋━━━┫  ̄ ̄ ̄ ̄\( ´∀`)
┃厨房度 ┃100% ┃ doutei ( ) high school student
┣━━━━━━━╋━━━┫  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\| | | / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
┃妄想度 ┃100% ┃ (__)_)
┣━━━━━━━╋━━━┫ ┗ ┛
┃必死度 ┃100% ┃ ピピピ・・・
┗━━━━━━━┻━━━┛
288 :
279:03/09/24 20:22 ID:???
>>283 アレ?俺のレスはあんたに対するレスじゃないよ。
289 :
279:03/09/24 20:29 ID:???
>>285 蛇の道は蛇で、つまり自衛隊は強いし効率的に戦うから自衛隊が戦うのがいいとか
そういうことじゃないよ?
それくらいはわかるよね?
どうも、行き当たりばったり292ですこんばんわ。
>>276 俺も男塾知らないから分からんのですが。いやマジで。
>>278 ええ、痛いですね。ネットの、それも2chに妄想載せてる時点で痛いです。キモイです。DQNです。
毎度毎度うpするたびに、痛くて痛くて泣けてくるんだよ。・゚・(ノД`)・゚・。
いつか痛くない小説かけるように、ご協力ください。
>>280 感想サンクス。多謝多謝。
>作者が優越感に浸っている
そういう気はないんだけどなぁ。けど深層心理じゃそう思ってたのかもw
反省。
ふと思ったんだけど、じゃ上空から地味〜に気づかれないうちにパシャパシャ撮った
だけだったらどう思われたんだろう?そこんトコ教えて。お願い(=゚ω゚)ノ
>助っ人的あるいは傭兵的仕事をさせている時点で救いようが無い
大軍同士がぶつかり合う総力戦より、地味〜な局地戦が好きなDQNなんです。
やっぱ総力戦がないと読むに値しないのかな〜(´・ω・`)
>>287 high school studentに微妙にワラタw
291 :
280:03/09/24 20:44 ID:???
ごめん上の二つ280だった。
ところで279たん。
あんた俺のレスで何を納得したんだいw
俺には自分のレス(280)があんたの疑問(行きあたりばったりとは?)の解説になってるとは
どうかんがえても思えないんだけどw
292 :
名無し三等兵:03/09/24 20:52 ID:iCFs+d6i
>>助っ人的あるいは傭兵的仕事をさせている時点で救いようが無い
>大軍同士がぶつかり合う総力戦より、地味〜な局地戦が好きなDQNなんです。
傭兵的仕事=地味な局地戦?
お前頭おかしいだろw
293 :
285:03/09/24 21:07 ID:???
>>289 そうではなくて、自衛隊はF世界のことは殆ど知らないわけでしょう。
その状態で自衛隊単独で得体の知れないF世界の軍と戦闘を行うよりは、協力関係にある
F世界の軍を利用した方がいいと考えただけですよ。(当然向こうもこちらを利用しようと考えるでしょうが)
>>68-69 >>71 この辺みたいに。
あぁ?なんだこのスレ?
エルフを狩るモノ のパクリか?
お前ら、めでたいですね
>>293 仕事をさせられてるのはF軍じゃないよ。
仕事をさせられてるのは自衛隊ね?
で、仕事をさせるのはF軍じゃなくて、作者ね。
傭兵的仕事ってのは、もちろん局地戦とかじゃなくて、味方F軍のために偵察したり戦ったりっていう行動ね。
で。
一部隊じゃなくて、日本一国そのものが召喚されてるのに、
そういう仕事をするのはおかしいよね?
おかしくない?
おかしくないなら、もうそのままがんばって生きていってください。
>一部隊じゃなくて、日本一国そのものが召喚されてるのに、そういう仕事をするのはおかしいよね?
なぜです?自衛隊の戦力は温存できるでしょう?何かの時にはF軍をスケープゴートにして逃げられる可能性もあるし。
(”F軍が勝手にやったことですので、こちらには責任はありません。”とかいって批判をかわすとか。)
↑いや、日本丸ごとということは、当然朝日や社民がいるわけで・・・。
>>242 の続き〜
「はい。喜んでご同行させてもらいます」
皇太子の側はその条件をあっさりと飲む。秋山にとってはそれが意外だった。
さては最初からこれが狙いだったか?そう秋山は思いつく。だがもう遅かった。
(まあ視界内に納めておけば無茶をさせずにすむだろう。)
そう考え秋山は頷き、やや満足げに皇太子に返答した。
「わかりました。私はこれで失礼しますが敵部隊が近海に到達次第、皇太子に迎えの者を越させます。
ほかに何か必要な物があれば此方に連絡してください。」
「わかりました。そのときは宜しくお願いします。」
その後、秋山は皇太子たちに見送られつつ帰途に着いた。
・・・・・・・・・
一週間後、蓬莱軍の上陸船団はニューブリテン島の西端の海岸地帯に到達した。
その船団の先頭付近に蓬莱軍が誇る上陸支援艦、山桜は位置していた。
細身で極端に後方にマストが傾斜した船体は遠くから見ると旧日本海軍の駆逐艦に姿が似ていた。
この快速武装艦、此方の世界ならボルチモア・クリッパーと呼ばれる威容を誇る船体に分厚い軽金属の板を貼り付けて
突撃魚の突撃やシーサーペントの噛み付きに備えていた。
もちろん船体に鋼板を貼るのはこの世界では常識であり、外洋に出るためには必需の備えであった。
その船体の中央部よりやや後方、そこに第二上陸部隊を指揮する将軍、牟打口が搭乗していた。
彼の任務は無事に上陸部隊を上陸させる事、そして中央部に向かう本隊に共同して西海岸全域を制圧する事であった。
「・・・偵察部隊の報告はどうか?」
船首に立って木製の上陸妨害物が山ほど置かれたこれから上陸する予定のステラニ海岸、
・・・自衛隊側の呼称で西部03海岸を望遠鏡で確かめながら牟打口将軍は隣に控えていた部下に尋ねた。
それに応じて部下が大きな魔道石に問い掛けると、
航空偵察部隊から『海岸線に数箇所、前哨らしきものを発見す』との返答がやや遅れて返って来た。
その報告に耳を傾けながら上陸ポイントの海岸を見ていた牟打口は突然森の中から次々と黄色い光が上がり
低空飛行をしていた有翼人数名が撃墜され生き残った偵察兵が慌てて上昇していくのが確認できた。
やや遅れて連続した爆発音がその森のほうからかすかに聞こえてきた。
悲鳴に近い声で偵察部隊が『我攻撃を受ける。ポイント〜〜』と報告して、慌てて引き返してくる。
「・・・やはり我々が此処に上陸する事は見抜かれていたようだな。」
牟打口はそう呟くと、望遠鏡から目を離し傍に控えていた作戦参謀の方に向き直り命令を出した。
「これよりマスケット作戦を開始する。
先ほどの攻撃から沿岸部に敵の陣地がある物と考えられるが、元々本作戦は強行上陸作戦である。
予定通り艦隊の全火力を集中して沿岸部を魔撃、砲撃して敵戦力を削らせ
三十分後、歩兵の第三クワトロ連隊および魔術工作大隊を第一派として上陸させ上陸障害物を撤去させ
ゴーレムを上陸させて一気に片をつける。宜しいか諸君。」
作戦参謀達が顎を上下に動かし其れを肯定する。其れを見た牟打口が満足げに頷き作戦開始の命令を出した。
「只今をもって本マスケット作戦を開始する!諸君らの奮闘を願う!」
訂正ですすまそ・・
>>299の
上昇していくのが確認できた。
を
上昇していくのを確認した。
に訂正です。
>>296 ちょっと確認しようか。
お前って「自衛隊がF軍を利用するのは是か非か」
という議題において、「是である」という立場をとってるわけ?
ちがうんなら、どういう議題で、どういう主張なのか、それを自分で明確にしてみてくれ。
>>280 >優越感に浸る
ふと思ったんだが、技術レベルでは圧倒的に進んでいる自衛隊がF世界に来る
このようなシチュでは普通に起こることでは?
むしろ起こらない方が方が妙に善人ぶってるように思えるのだけど。
エ ル フ オ タ 必 死 だ な (藁
・・・エルフ?
何処に出てきた?今のところ展開されてる誰の作品にも出てきて無いと思うのだが。
>>294あてかな?
>>301 それで合ってますよ。自衛隊の戦力は貴重なんですから利用できるものは利用しましょう。
>>302 >技術レベルでは圧倒的に進んでいる
魔法に関してはF側が進んでるわな。物量と言う点で難がありすぎるけど。
307 :
279:03/09/26 18:55 ID:???
>>280
納得した理由って、要するに、偵察機がいきなり飛び出しても大して脅威を敵が感じなかったり
その他もろもろの支離滅裂な点があなたは「行き当たりばったり」だと
そう言いたいんじゃないの?間違ってたらスマソ。
俺は決して支離滅裂でも行き当たりばったりだとも思わなかったんだけどね。
まああなたほどの「読む力のある人間」の言うことならまあそうかなと
表面的に納得しただけなんだ、実はね。
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
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□□■■□■□■■□□□□□□■□□□□□
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□□□□□■□□□□□□□□□■■■■■□
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
309 :
名無し三等兵:03/09/26 21:17 ID:lqNmxlQs
>>308 そうか・・その年でまだ生えないのか・・・人生色々あるが頑張れよ。
>280 哀れんではいるが見下してるようにはみえんが。相当ひねくれた奴だなお前w
311 :
280:03/09/26 23:40 ID:???
>>305 やっぱりな。そうじゃないかと思ったよ。
よく読んでみ。誰も(もちろん俺も)そんな議論はしてないから。
>>307 お前、俺を276だと思ってるだろ。
俺は276でもなければ、288でも言ったように、280の俺の発言はお前に対するレスじゃない、ただの感想。
312 :
280:03/09/26 23:44 ID:???
>>302 まあようするにお前は小学生に対して優越感を感じるタイプの人間ってわけだ。
それだけの話だよ。
日本丸ごと召還・・・人口1億となると、ファンタジー世界の大国をダース単位
で連合させても日本のほうが人口が多いのでは?
少なくとも、ライトノベルのイメージするファンタジーならそうなる。
魔法のおかげで人口が増え、通勤ラッシュの存在するファンタジー世界も
面白いとは思うが(w
なんかの本で見たけど、中世の常備兵力っては人口の3%が限界だったらしいね。
予算的なものなのか、詳しい事はかいてなかったけど。
>>313 食糧の輸入がストップするうえに、もしかしたら気候の変動で
国内の農業もガタガタになって人口は一気に減るものと思われ。
317 :
名無し三等兵:03/09/27 19:40 ID:oK6gSvt3
>>311 それは失礼。で、どんな議論をしてるんですか?
・・・こんなスレあげるなよw邪魔もしないから底の方でやってくれ。
319 :
317:03/09/27 19:47 ID:???
そちらの主張はこういうことですか?
日本一国そのものが召喚される →・・紆余曲折・・→戦争をはじめる。
↑
この部分について何も触れられていないのはおかしい。
はじめまして。ラノベ板から誘導されてきました
なんか、ありそうで無かったものって感じですね
ところで質問なんですが、
1.過去スレのログはどこで見れますか?
2.皆さん、中華風ファンタジーはお嫌いですか?
>>309 今気がついたんだが、不毛という言葉に毛がないという意味はないのでは?
>>316 たしかに日本列島に閉じこもってしまうとそのとおりだな。
ここは一つ、各国から食糧援助を受けながら新大陸でも発見して移民を進めなければ。
>>315 食わせる飯が無い。武器の扱いが簡単だから徴兵すれば良い。人口の大部分が農民。
まあ流石に日本の戦国時代ではそーも言ってられないだろうけど。
>>324 >ここは一つ、各国から食糧援助を受けながら新大陸でも発見して移民を進めなければ。
疑問なんだけどこのファンタジー世界の国で1億もの人口を抱えた国の
国民を食わせることのできる国って存在するんだろうか?
日本の食料自給率を考慮すれば、ある程度援助される量は減るだろう
けど、それでも相当な量の食料が必要になるわけだよね。
日本列島を丸々召還するという設定は無茶なのでは?
食料を求めて暴動を起こす国民を鎮圧するのに駆り出されて
F世界への軍事介入どころではない自衛隊。
大陸の端に未開拓地を発見し、入植・開墾を始める日本に対し
脅威を感じたF世界側の国々による干渉。
生活水準の低下に加え、未知の病原体や魔法生物により都市部で
原因不明の急死が続発。町は封鎖され、パニックに陥る住人。
>>327 いや、それなら
てさりすと氏の作品のように食糧を求めての軍事介入というものが有りそうだ。
アウトカムズ社のように傭兵として世界中のあらゆる戦地に赴いて戦う自衛隊・・・
なんかいいよ!!
でもスイス人みたいな同士討ちには気をつけないとね
とりあえずドラゴンやら魔王に物理的攻撃は有効なのですか?
無効なら召還する意味ないじゃん。
有効でも核の直撃でも平気だったりすると、やっぱ意味ないね。
古いけど、ダンバインの地上編みたいな感じになるとねえ。
それと日本だけいっても武器弾薬の補給も続かないよ。輸入原料、部品がないもん。
自衛隊も今の備蓄が切れたら戦闘不能。
かくてファンタジー世界の異物は排除されて、めでたしめでたし。
日本はちっともめでたくねえぞ。
さあ・・?
今までドラゴンは出てきたことあったけど魔王は出てきたこと無いなあ・・・
ドラゴンは作者と種類によって強さが違った。
小銃で対抗できるレベルからミサイルで何とか仕留められるクラスまで様々だ。
とりあえず無敵のドラゴンなんて物は居なかったよ。
魔法は・・・そういやF世界物なのに魔法が少ないな。
攻撃魔法が目立つ所でファイアーボール(FB)、光弾連射魔法、熱追尾型FB、
地形操作魔法、回復魔術と言う所か?
ああ、あと武器に宿る精霊を呼び出すとか言う魔法もあった。
大体無敵の兵士や魔物は作らないという決まりだから心配せずとも
このスレには無敵はでてこないよ。
武器弾薬の補給どころか食糧の補給すら間に合わない可能性すらある。
このことから多くの場合、作者は資源獲得戦争、及び傭兵的に資源食糧獲得を目指す
ような作品を書くことが多い。
このスレでいうなら名無し4等兵氏の作品の中は、
自衛隊が資源獲得の為の戦争を行なってるぽい。
でまあ、なんとか資源食糧を確保して国を保っている感じ。
昔九州がファンタジー世界に飛んだという設定で書いてた人も居たが
その人の場合、獲得した資源でMINIMIもどきとか作ってたなあ・・・
まあ恒久的な資源を手に入れてから半年近くかかってたが。
>>320 >2.皆さん、中華風ファンタジーはお嫌いですか?
中華風のファンタジー世界と言えば、
自分は「ふしぎ遊戯」や「十二国記」を思い浮かべます。
紅南国や慶国の上空を飛ぶF-22やF-18に萌え〜(笑)
>>330 魔法が数多く出てこないのは、魔法自体が邪魔な存在だからでしょう。
超絶威力の魔法使いを出して物語が破綻した例があったような。
335 :
313:03/09/28 14:22 ID:???
>>329 ドラゴンにはキー45改の斜銃が有効であると考える次第であります(w
>>333 「魔法」の存在がファンタジー世界の社会構造及(政治・経済・軍事)に関する
まともな議論の制約になっているのは間違いないと思います。よほどの努力を
傾けない限り、魔法による矛盾を収拾しようと理論を重ねるうち自己矛盾の末
破綻している気が・・・
だからこそ、本スレのような前提で「面白い」作品を書こうとするとどうしても
単発ネタ、もしくはその積み重ねになるのも仕方が無いと思います。
個人的にはこの手の「もしも話」は好きなので本スレに期待すること大なので
ありますが。
なんかあっしの「日本丸ごと召還」で議論されてるようですが・・・
正直、そこら辺はサラッと流すつもりでした(アア石ナゲナイデ〜)
銀英伝みたいに全体の戦況じゃなく、一部隊の一戦闘をメインにするつもりだったので・・・
「今世界がどうなってるのかよく分からないけど、俺たちの戦闘はこんな感じです」みたいな。
でもまぁ考えるとしたら、こんな感じですか。↓
召還されるけれど、国内世論や弾薬備蓄などの件で直接軍事介入は無理。
召還国を侵略しちゃうのも、前述の理由から無理っぽ。
けれど、石油や食料、鉱物資源はF世界に依存しなくちゃならないし、このままでは地球に帰れない。
そこで日本は召還国が負けない程度の限定的な軍事協力(例えば領土に侵入した
敵部隊の迎撃には協力するが、敵国への侵攻は強力しない)をする見返りに
食料援助やエネルギー援助を受ける。
魔法技術も教えてもらう換わりに、こちらも最先端の機械技術を提供。
敵国の侵攻に後が無い召還国は渋々それを承諾。
あとは外交戦・・・って感じかな。
突っ込みよろ(・ω・)ノ
提供するなら機械技術というか農業技術では?
日本の穀物自給率は30%もないし、F世界の穀物生産量を飛躍的に向上させない限り
1億3千万人を養うのはかなりきついと思われ。
それでも効果が現れるのに時間がかかるから暫く国民は飢えることになる。
日本が武力でF世界を支配すべきなんて世論が出てきてもおかしくない。
日本全体の食糧自給率自体は70パーセント近くある。
そのため大都市、つまり大阪や東京を移動させず、
強力な農業力を持ちかつ工業力がそれなりにあり自衛隊も集まっている場所
を召還する事が出来れば・・・
もちろん、できればそれなりの資源が出る事も望まれる。
となれば、北海道か九州か・・・・。
こういうところで見ると本当にてさりすと氏の設定はよく出来ていたなあ・・
北海道は玉ねぎ捨てるくらいたくさん取れちゃうから何とかなるね。
毎日ポトフの予感。
日本はその高度成長のせいで労働人口が第二次、三次産業に偏ってしまったが、
国土自体には日本全体を余裕で養えるだけのキャパがあると聞く。
二、三年で食糧の自給は出来るようになるかも。
東北はどうなんだろうなあ・・・
F世界に召喚されたあとの日本人の食生活(予測 カロリー% 大規模な気候変動は想定せず)
米:35.7 (休耕田までフルに作付けした場合)
小麦:1.6 (国産のみ。F世界から大量に輸入できる目途がつけば話は別)
畜産物:2.0〜10.8 (飼料の輸入がどうなるか未知数なので微妙。最悪の場合、和牛が絶滅の危機に)
魚介類:2.5〜10.0 (実際のところ未知数。転移した先の周辺海域がたぐいまれに見る好漁場なら話は別)
豆類:0.0〜 (荒地に大量に植えればこの限りではない)
その他:41.9〜58.2 (←こいつが問題であり、希望の光でもあり・・・)
小麦、豆類は殆ど輸入なのでF世界ではパン、麺類、豆腐、みそ、醤油、納豆などは間違いなく貴重品になる。
ただ、大豆なんかは大体どんな土地でも育つのでF世界の領土で大々的に作付けする手もあり。
あとは学校の校庭にサツマイモを植えると。
望ましいシナリオ:
食糧問題が起こる前にさっさと片付けて地球に還る。
救われるシナリオ:
F世界でも国内の農作物の収穫高は変わらず、日本列島周辺を好漁場に恵まれ、さらにF世界側も本来
食糧を輸出していた国が敵に回り農作物がだぶついていたうえ、土地の生産力にある程度のキャパが
あったため、肥料、殺虫剤、除草剤などの技術提供で収穫高アップ。最初の年に襲った食糧不足を何とか
耐え忍ぶことが出来る。2年目以降はF世界側の新たな耕地開発、農業技術の提供などにより安定した食料
供給を実現する。戦況も良好な状態を維持し、有利な条件で講和することが出来る。
救われないシナリオ:
召喚された先が大陸西岸や極地付近だったため、国内の稲作が壊滅。食料になりそうな魚も捕れないか、
沿岸国との漁業権争いに巻き込まれて漁業もだめぽ、飼料の確保も思うように行かず家畜も次々餓死、
国内では暴動が相次ぎ、国力は疲弊。F世界で戦う自衛隊も満足な補給が受けられない。戦局は泥沼化。
343 :
313:03/09/28 19:34 ID:???
一つ思い出したのだが、F世界側は自衛隊の弾薬が不足するほどの長期戦は不可能
である可能性が高いのでは?
徴兵制が大々的に可能となったナポレオンの時代ですら「決戦主義」であった
訳で、数ヶ月に及ぶ大規模動員はF世界側の経済を容易に破綻させうるのでは
と考えます。さらに、現代の軍隊が大量に弾薬を消費するのは、主に制圧に
より敵の行動を阻害するためであり、その必要が無い場合非常に消費量は
抑えられるものと思います。
F世界で常備軍を設けようとした場合、中世フランスを参考にすると
最大でも1〜2個連隊、長期戦は発生しないのではないかと・・・
「この屈強な男が王子の面倒をみます」
秋山はそういって王子に一人の逞しい男を紹介した。
服の上からでもわかる惚れ惚れするほどの筋肉、鋼鉄のような顎、逞しい肩の間にある顔は、香田晋やリバーフェニックス以上のハンサム!
ニコリとわらうと、輝くようなスマイルなのだ!
「田中健一です。気軽にケンちゃんとおよびください」
ケンちゃんはそう言うと王子とがっちりと握手を交わした。ケンちゃんの大きな手に、王子の手はすっぽりとつつまれてしまった。
「ケンちゃん、鉄砲は持っているかね」
秋山が聞くとケンちゃんは力強くうなずいた。
「持っています。正確にはピストルですが。それからバズーカもぬかりなく持っています」
「グッジョブ(上出来だ)」
ちょうどそのとき、近くの茂みがザアザアと鳴った。みんながいっせいに振り向いたが、それを見ると愕然としてしまった。
なんとそこにはおおきなドラゴンがいたのだ!
「見張りはなにをやっていたのだ!」
秋山は叫んだが膝が震えて動けない。尿意を押さえ込むのに必死だ。ほかのみんなも同じであたふたしている。
さあ大変!もうおしまいか!?
「させるか!」
ドキュン!ドキュン!
誰も動けない中、二発の銃声がとどろいた。すると・・・。
なんということでしょう、巨大なドラゴンが見事に倒れてしまいました! ケンちゃんの弾丸でドラゴンは死んだのだ!
「け、ケンちゃん・・・」
王子がゆっくりとケンちゃんと振り返ると、ケンちゃんが銃口から煙が出ているピストルを構えていた。
そしてフッと煙を息で吹き飛ばし、ニヤリと笑って言った。
「ノープロブレン(問題ない)」
「か、かっこういい!」
王子や秋山、いや全員がそう思った。
こうしてケンちゃんの輝かしい伝説が始まったのだ・・・!
つづく。
とりあえず続き書いといてあげたから。
・・・必要ない。帰れ。見てて可哀想になってくるから。
なんか某小説のピスケンを思い出した
いや・・魔法の無い変わりに極端に科学技術が進んだ現実と違い、
魔法がある世界だと農作物の生産量も違う気がする。
例えば地形操作魔法による灌漑や運河の製造、鉱山、トンネルを作れば、
農作物の生産量の増加、貿易の増加による収益も考えられる。
さらに農業の場合は温度管理による温室栽培や
技術の面では魔術溶接、組み立てなどの技術も考えられる。
・・化学が魔法に置き換わるだけでやってる事は一緒だと思われ。
>>346 がメール欄に工夫を凝らしてるのを発見しちゃいました!
魔法使い「日本召喚!」
ドカーン。
日本で敵国が埋まりますた。
召喚魔法最強。
完
日本丸ごと召還だと1億2千万がF世界に丸ごと移るのか。
・・・これだとF世界の人口とか食料自給率なんかが結構重要になってくる気がする
F世界の人口が億単位で食料自給率が150パーセント以上ならF世界から食料を輸入すれば何とかなるけど
F世界の人口が数千万位だと正直つらい・・・
それとF世界の人口が億単位な場合F世界諸国の軍事力なんかも結構重要かも
もし、日本の方が軍事力で圧倒してるなら、面倒な外交交渉や貿易交渉なんかしないで
軍事的な圧力(砲艦外交)で日本に有利な条約やら協定を結ぼうとするだろうし
・・・この場合世論をどう納得させるかが問題だけど
数千万程度の場合は日本人がF世界各地に移民として移住するしかないような気がする
この流れだと17〜19世紀の南アフリカや南北アメリカと同じ状況なる可能性がたかいけど・・・
平気で10年くらい戦争を続けているファンタジーと言うのもかなり有り、
通常補給だの食料生産の余剰がどうのと言うことは考えていないと思われる。
従ってその世界では数年間は食べなくても平気な連中がそろっているのか、
必要な時に物資は勝手にわいてくるのでありましょう。
そんな理不尽な世界で戦わされる自衛隊もいい迷惑だね。
事故とかでファンタジー世界にいってしまった場合はともかく、
むこうに召還されたのなら食料等生活できるの準備くらいはしてそうな気もするんですがね。
少なくと目算だけは立っているとか。
まあよほど切羽詰ってたり、情報不足で1億人もすんでいると思ってなかったって言う可能性もありますが。
実は能天気に何も考えないだけかもしれない。
あるいは実験の失敗とか、間違えちゃったとかね。
召還された方も困るけど、向こうももてあますんでしょうね。
近代的な戦争じゃなければ、10年くらい戦争続けてるのはとくにおかしいことではないだろ。
>>344 それどころか100くらい戦争状態でもおかしくない。
ずーとやりあってるわけじゃ無くて年に2、3回の小競り合でも
「戦争状態」なわけだから(例・英仏100年戦争)。
いやあのさ、「日本丸ごと召喚」じゃなくすればいいでしょう。
自衛隊大隊〜中隊規模で召喚
↓
F世界で損害出しながらも活躍
↓
弾薬が切れて銃剣やナイフや刀剣類で必死に戦う
↓
隊員の殆どが死亡、数名のみが何らかの手段により帰還できる
↓
END
というのが初期〜過去スレまでの書き手が目指していた話の筋だったのでは?
思うのだがファンタジー板にしろ軍事板にしろ自衛隊板にしろ、
そこの板の住人でこのスレに議論吹っかけたり煽ったり荒らしたりする奴は、
軍事知識とファンタジー知識の両方に詳しい、または好きだ
という奴じゃないからだと思う。
ファンタジー、軍事どちらに重きを置いた議論にしろ、片方の知識が不足している故に
妙に頓珍漢な事を槍玉に挙げているような気がするのだが。
考察がどうこうの矛盾がどうこうの常識的に考えて無理があるどうこうの、
お前らただ単にいちゃもん付けたいだけなんじゃないかと小一時間問い詰めたい。
要は書き手が説得力のある話しを書けて、「面白ければ」それでいいんじゃないかと。
余計なところまで突っ込んで荒を探すのは、結局荒らしと変わらん。
大体面白い小説を提供しようと努力する書き手の苦労も知らないで
自分がそれ以上に面白い話を作れもしないくせに
確かに批判したり評価したり議論したりするのは好き勝手だが
皆で一つの作品を作るために話し合うのならともかく
アマチュアの書いた作品に「アレが駄目だ、これが駄目だ」とか贅沢言うな。
>>358 面白ければなんだっていいさ。矛盾が生じても気にならないさ。
しかし面白くないんだよ。悲しいことにね・・・・・・。
まあ面白いかどうかは見る人に任せるとして、更新
>>299の続き〜
一方そのころ、沿岸部に生えている林の中に作られたジグザグ塹壕から400m海岸に伸びた連絡壕の
先頭の位置に、一週間前に出来たばかりの半地下トーチカの警戒用前哨があった。
そこには今にも攻撃してきそうな敵上陸船団の動きに備える為、小隊本部の隊員達が息を潜めて待ち構えていた。
もちろん中に入りきらない隊員達は外の塹壕の中で待機している。
彼らの前哨は海岸から100mに渡って続く砂浜からやや一段上がった自然堤防の上にある。
その眼前には前哨の手前50mの位置にある4歩2歩の間隔で張られた屋根型鉄条網の姿と
海側に向けて波間に斜めに突き刺さった多数の電柱のような木製上陸障害物の姿があった。
もちろんその先に慌しく動き出した上陸船団の姿もおぼろげに確認できる。
「小隊長。中隊本部から連絡です。『作戦通り敵が海岸に上陸してから30分防いだら前哨を放棄して後退しろ』だそうです」
無線機に耳を傾けていた隊員が小隊長の折原三尉に上層部からの命令を伝えた。
ちょうどその時、山桜の放った試射弾が間の抜けたような音を立てて飛んできて海岸のちょうど中央、有刺鉄線のすぐ近くで爆発する。
その衝撃で砂塵が数十メートル舞い上がり直径二メートルほどのクレータ―を作っていた。それを見た隊員達がどよめく。
だが折原三尉は動じることなくそれに応じ無線機を操作していた隊員に「中隊長に了解したと伝えてくれ。」と答えると
すぐに作戦地図を広げ各分隊長を集めてあらためて後退の順番と相互支援についての指示を出した。
「我々が後退を開始すると同時に航空自衛隊のF-4とF-2が対地爆撃と対艦攻撃を海岸に行う事が決定している。
また負傷者がでた場合、出来るだけ早い段階で後送しろ。つれて帰れなくなるぞ。何か質問はあるか?」
各分隊長が何も言わないのを確認した折原三尉は改めて彼らに激を入れた。
「よし!なら蓬莱軍とやらの歓迎パーティーの始まりだ!たっぷりと鉛弾をプレゼントしてやれ!」
その言葉を聞いた分隊長が各自の任地に戻ると同時に、大量の光の矢の雨と砲丸のような丸々とした砲弾が彼らの陣地に降り注いだ。
「戦闘団長。上陸の気配を見せていたもう片方の輸送船団の上陸が始まりました。予想通り西部の03海岸です。」
堀三佐が通信部隊からの報告を受けて戦闘団本部で作戦地図とにらみ合っていた秋山一佐に報告する。
その報告に従い瀬川二佐が上陸ポイントにプラスチック製の矢印をおいて進行方向を書き込んでゆく。
沿岸部の詳細地図には普通科一個大隊、戦車2個中隊などと書かれた模型が置かれている。
戦車中隊の模型の方はコンビニや玩具屋などで売られていたワールドタンクミュージアムの74式と90式であり、
これは情報参謀の堀三佐の私物であった。
それはさておき、海岸から1,5キロ離れた大隊本部周辺にはフランクス軍の騎兵隊と長弓射手、
あわせて1個大隊が総予備として置かれているのも確認できた。秋山のすぐ隣で皇太子もそれを覗き込む。
だが彼は自衛隊式の部隊表記が判らない為、一体どれぐらいの戦力が表示されているのかは判らなかった。
「そうか。・・よくわかった。現地を守備する橘三佐に念を押しておけ。
作戦通り『ある程度、敵を上陸させてから本格的な反撃に入るように』とな。」
今回の作戦は上陸部隊の粉砕が目的である。
敵の本隊が上陸しない段階で反抗を開始したのでは蓬莱軍はこの地点への上陸を諦めて本隊との合流を図るかもしれない。
それでは敵の上陸を防ぐ事はできるが上陸部隊に大打撃を与える事は出来ない。
敵の第二陣で送られてくると考えられる敵主力が上陸を始めた時点で反抗作戦を行なう予定であった。
もちろん敵の主力が上陸してしまう為、上陸部隊の戦力は一気に膨れ上がるため反抗はやや難しくなる。
しかし敵は主力を上陸させてしまっている為、もはや後戻りは出来ない。
反抗部隊を押し返し完全な橋頭堡を築き上げるか、それとも海へ追い落とされて全滅または降伏するかであった。
気晴らしに書いたのを投下します。お気に召したら幸いです。
深夜の町工場、場老人は10m弱の影を見上げていた。
かつて戦を共に生き、そして先に逝ってしまった物言わぬ戦友との再会をかみ締めて。
(もうすぐだ。もうすぐ再び戦う刻が来る。もっとも相手は米英軍ではないがな。)
第二次朝鮮戦争の渦中で起きた“九州召還事件”より二年。日本臨時政権、通称九州政府および日本国民は日常を取り戻しつつあった。北朝鮮との戦争では破壊工作にさらされ、召喚されてからは魔法テロと災難続きが九州人を強くしていたのであろうか。
臨時政府首相・・・・は各地の食料生産計画や産業開発の視察、E国用心との会談とスケジュールを消化し最後に訪れた場所し到着した。そこには「羽黒鉄鋼製作所」という看板の下、海上自衛隊海将補‘‘‘‘、そして大柄な老人がまちうけていた。
「ようこそ我が研究所へ。歓迎しますぞ総理」
「あ、ああよろしく」
老人は羽黒だ名乗り挨拶を交わすと工場の内部へと促した。
「ところで・・・・」
総理が口を開く。
「今後我国の行く末を決める・・・・“じーく”でしたか。そろそろ教えてくれてもいいのではないかね?」
「まあ総理、百聞は一見に如かずですよ」
(海将補、妙に機嫌がいいな。海自強化に関係あるのだろうか?)
そんな事を考えながら歩いていくと広いガレージの様な場所にでた。そこには飛行機の姿が闇に浮かんでいる。軽い失望が・・・・の胸を過ぎった。
「羽黒さん、このセスナもどきが“じーく”ですか?」
フッ、と羽黒翁が電灯のスイッチをいれた。そこには・・・・
「こ、これは!!??」
驚愕の叫びとともに総理の脳裏にある航空機の名が浮かび上がってきた。
日本男子が一度は通る道。興奮と感動を抑えきれずにいたが、羽黒の含み笑いでわれに返った。解らない、何故これがこんなところに?
「羽黒さん、これは一体? それに君も知っていたのか?」
召喚という前代未聞の自体とはいえ一般市民が武器製造、ましてや戦闘機械を作り保持するなど許可が出るはずが無い。先日もE国に火縄銃を密輸出しようとした一団が捕まったばかりである。しかも海上自衛隊が絡んでいるとは!
「申し訳ありあせん総理。機密保持を徹底するためいたしかたなかったのです。その事については謝罪します。しかし・・・・」
「分かっている。だがここまできたら私に報告する義務があるはずだ」
「はい、では羽黒さん」
「おうよ。実はな・・・・」
そこで彼が聞いたのは簡単な概略と陳情だった。詳しい事は後日防衛会議で発表するとして帰路についた。
なお、羽黒鉄鋼製作所で三者が出会った事はもちろん、その場所へ総理が来た事も公式記録には収録されていない。
九州は一応平和な時が続いていた。
中国に押されていた製造業もE国貴族の贅沢品需要が拍車をかけ、ガラス、陶磁器、紙の輸出が伸びている。失業問題も収まりつつあった。
だが見通しある者には次なる戦乱の匂いを敏感に感じていた。
北の大国A国は1年前の戦争、後にA戦役とよばれる―――終結後周辺諸国を併合。講和条約で南部油田地帯(このころは油田は確認されていない)を失ったものの、もともと不毛の荒野だったので大した痛手ではなかった。逆に陸軍は戦前より充実しているくらいなのだ。
南では海洋国家G国が情報不足から南西諸島に上陸し、領有宣言を行うなどトラブルが頻発していたのである。
そんな状況下で第六回総合国家戦略会議(仮)が開かれた。
議会では防衛庁長官が報告をしていた。
「・・・・対馬や五島列島周辺でワイバーンとおぼしき目撃談が多く寄せられております。また、蓬莱諸島では海賊の襲撃によりE国と我国の人間が合計二十名殺害されています」
「・・・・襲撃では無いものの、G国海軍が西南諸島沖で勝手に臨検を行っております。主権国家としてこの様な暴挙を見過ごす理由はありません。」
頭の痛い問題である。資源を得られるのはうれしいが、それらを独力で守らねばならない。自衛隊の航空戦力はドラゴンを屠り、先の戦争で五倍の戦力差を跳ね返したが、野党や左翼活動家の反応は散々なものだった。
戦闘行為が全くの合法であったのをあらゆる言論媒体で論破されると、今度は費用対策が良くないと噛み付いてきたのである。連中の言う事にも一理ある。ワイバーンやG国海軍を蹴散らすのは護衛艦数隻で可能だが、只でさえギリギリの予算枠を越えかねない。
「・・・・以上の事柄から防衛費の増額を提案します」
「馬鹿な! この状況下で防衛費増額ですと? 国債を発行してもだれも買いませんよ。一体何処にそんな予算があるんです!?」
財務大臣が抗議した。
「増額、といっても微々たる量ですよ。少なくとも下らん道路を造るよりはね」
「それは私への皮肉かね?」
建設省大臣が口を挟むがもれを手で制す。
「まずはこの映像をご覧ください」
照明を消し闇の中を映像機がカタカタと音を立てる。
スクリーンに移ったそれはかつて無敵を歌われたが時代の要求に答えられず散っていった大空のサムライ。その名は――――
「零式艦上戦闘機、この試作機体を再設計し量産します。名づけて・・・・」
防衛庁長官が間を区切った。
「『ジーク計画』」
会議室がどよめく。
ジェット戦闘機全盛の時代にレシプロ機なんぞ帝国海軍万歳な内容だ軍靴の音が聞こえる自衛隊の予算獲得のための架空案など勝手な憶測が聞こえる。
「ウッフォン、続けてくれたまえ」
総理が促す。
「では・・・・」
内容は画期的なものだった。モスキートよろしく木製の零戦を造る、予算はF2の約百分の一で製造可能、士気の高揚にも役立つ、模型が売れる(これ蛇足)etc・・・・。
「質問よろしいか。ゼロ戦の弱点たる防御力は? それに木製では湿度で長期使用に耐えられない。それはビルマ戦線が証明しているが?」
「新素材ミスリルを装甲に用います。またE国から魔術師を招聘し“形状保持”の呪文をかけます。耐久性はシミュレーションにおいては未被弾で約二十年と出ております」
「スペックは? 当時の零戦と同じでは話にならん」
「最大時速100k、航続距離2200k、増櫓付で3300k、12.7mm機銃×2が標準で約100キロの爆弾を搭載可能、現地での改造で対艦仕様や水上機試用と用途により改造可能です。さらに・・・・」
その後も説明は続いた。実現性も予算も決して不可能は範囲でないと参加者全員理解した。説明が終わり総理が起立する。
「この計画を承認しようと思う。諸君、何か意見はあるかな?」
ある日の昼刻、野獣は獲物を値踏みしていた。魚を積んだ小船が西へと航行している。今日はたらふく食えそうだ。二歩足に寝返った同族が来る前に食らってやる!
ふと西の空を見ると何かが近づいてきた。
「こちらジークワン、ボギーを視認! ワイバーンと確認セリ!」
「よろしい、攻撃を許可する!」
「了解!」
ワイバーンも零戦に気づいたようだ。(聞こえやしないが)咆哮を上げて突撃してくる。
「所詮は獣か」
零戦は右旋回でかわすとワイバーンのバックをとる。想定より容易、奴の旋回性能は速度に比べて思いのほか悪い様だ。
12.7mm機銃が火を噴く。野獣が肉塊になるのにそう時間はかからなかった。
>>359 お前はアマチュア小説にどこまで求めているのかと小一時間(ry
同刻、西南諸島西30km地点では逃走劇が繰り広げられていた。
海賊団頭領は上機嫌だった。見つけた獲物が美味しそうだからだ。最近は海軍の取り締まりも厳しくなっているので目立った営業は控えてきたが、これでやっと懐が潤う。
こちらはフォーク陣を組むガレアス三隻。太陽を模った旗の国、ニホンの輸送船ごとき相手にならない。西方水平線にG国海軍の戦艦が見えるが追いつきはせん。先行していた2隻があと300mの所で東方から三つの飛行物体が接近してきた。
「(ワイバーンか?)各艦、対空戦闘用意!」
風の精霊魔法で命令を下す。飛行物体が散った。見張りに視認させるが確認できるは艦隊を値踏みするかの様に旋回する一機のみ。
「(あれが噂のニホンの空飛ぶカラクリか!?)せ、旋回する飛行物体に向け掃討開始!」
重バリスタやクロスボウによる射撃がくるが数百kmで飛ぶものに当てるのは至難の技。しばらく旋回物体を相手にしていた時、先行する二艦が爆発炎上した。
(な、何だ? 何が起こったというのだ!?)
内心パニックを起こしかけていたが手下達の手前表に出す訳にはいかなかった。手早く索敵と迎撃を命じる、が遅かった。旋回していた一機が迫ってきたのだ。気の利いた者がクロスボウを放つが弾き返される。
(太陽を背に降下する戦法が竜騎士の間にあったっけ・・・・)
何かが高速で飛んでくる・・・・それが頭領の最後に見た光景だった。
「こちらゼロワン、目標の消滅を確認。これより帰還する」
飛行物体の乗員はふと海を見た。そこには手を振って挨拶する輸送船の乗込員、そして大きな背びれがたむろするのが映し出された。
翌日の新聞の三面記事は零戦の大活躍が踊っていた。
『南海に神風吹く!』『勝利! 東シナ海掃討戦』『大空のサムライの帰還』etc・・・・
羽黒翁はA新聞を一瞥してゴミ箱に投げ捨てると急ぎの仕事が無いのを理由にバーボンをぐい飲みした。上手い、久しぶりに上手い酒だ。
「ウェーハッハッハッハッハッ! 流石だ! 流石ワシの戦友だわい!」
喧しい老人の高笑いが工場に木霊した。
先生!!
四式戦と五式戦キボンヌ!!w
上のSS書いたモンです。ゼロ戦が1億3000万円くらいで造れると聞いて、
F世界での戦闘のコストを下げられるかなーと思って書きました。
ヘンなとこあったらゴメン。
>>最大時速100k
飛べませんw
とりあえず零式艦上戦闘機21型の緒元・性能を貼ってみる
三菱零式艦上戦闘機21型(三菱A6M2b)
エンジン 中島 栄12型 940馬力 空冷二重星型14気筒
プロペラ ハミルトン定速3翅 直径2.9m
全幅 12.00m
全長 9.06m
全高 3.509m
翼面積 22.438u
重さ 自重 1,680Kg 全備重量2,336Kg
最大速度 533.4km/h(高度4,700m)
実用上昇限度 10,300m
航続距離 2,222km(正規) 3,350km(増加タンク付)
燃料 525L+330L
武装 7.7mm機銃 2丁
20mm機銃 2丁
爆弾30Kg又は60Kg 2発
375 :
313:03/09/29 22:35 ID:???
>>357-358 面白ければいいという意見には私も賛成です。但し、ここは軍板なのですから
ファンタジー世界の軍事について議論するのを否定するのには賛成でき
ません。荒らしに誤導されかけてませんか?またーりしましょう
どうでもいい話だが、小林源文作「ファンタジー版黒騎士物語」が有ったら
いいなぁとこのスレ見てるうちに思えてきた・・・
過吸気も装備すれば速度は上がるし最大高度も上がるが・・燃費が悪くなるな・・・
>>369 面白かったです。次回作も宜しくw
378 :
362:03/09/29 23:12 ID:???
うわ! 零戦の性能誤字誤植だらけだった。
速度は6いれるの忘れてるし・・・・
手首切って反省。
>>358 >考察がどうこうの矛盾がどうこうの常識的に考えて無理があるどうこうの、
お前らただ単にいちゃもん付けたいだけなんじゃないかと小一時間問い詰めたい。
要は書き手が説得力のある話しを書けて、「面白ければ」それでいいんじゃないかと。
矛盾点が多数ある話では説得力に欠けると思いますがどうですか?
>大体面白い小説を提供しようと努力する書き手の苦労も知らないで
自分がそれ以上に面白い話を作れもしないくせに
そちらの言うとおり、”批判したり評価したり議論したりするのは好き勝手”なので
公開された話に対して批評をしても問題はないのでは?
第132話『ケンちゃんSPIRITS』
ケンちゃんは今もどこかで戦っている。
「晩餐の前に無粋な方だ・・・どなたです?」
「俺はケンちゃんだ!」
「ケンちゃん・・・嫌な名前だ。私の愛しい兄弟が殺した男の名もそうでした」
「お前はCKの・・・つ、強い!うわあー!」
善戦するも圧倒される王子。
「ケンちゃん・・・だって?どこが?ククク・・・あんな小さき者どもも救えずに・・・」
「クッ…」
「お前がケンちゃん?この・・・大嘘つきの偽者めが・・・ヒ・・・ヒヒ」
「ク・・・ソオ・・・」
「・・・は!お前は!バカなこんなところまで」
「あ・・・ケン・・・」
こみ上げてくる涙に声が出ない王子。
「ワリいな・・・王子様、遅くなった」
「ケンちゃん!」
「荒らしか・・・敵は多いな、王子様。いやたいしたことはないな。今夜はお前と俺でダブルケンちゃんだからな」
「ケンちゃん・・・今度こそ打ち切ってやる!」
「いくぜ、王子様!」
「はい!」
とりあえず続き書いといてあげたから。
382 :
313:03/09/30 19:55 ID:???
日本まるごと召還でもガチンコ勝負かませる設定その1・・・
突然の召還、混乱の中何とか周辺の国との国交を成立させた日本に新たなる
トラブルが舞い込む。F世界の大陸を嵐のような勢いで制圧しつつある
「北の帝国」と呼ばれる国からの宣戦布告が届いたのであった。
日本国首脳部はすぐさま「北」についての情報を集めるように指示するが、
連絡のため訪れた外務官僚はなんとも困りきったような表情でこう告げたので
あった。
「宣戦布告の文章、どう見てもハングル文字なんです・・・」
>375
>379
…それはそうなんだけどさ、アマチュアに何処まで求めるのかって話。
辛口批評だかなんだか知らないけど、レベルの高いものを求めすぎる。
そんなに人の矛盾点を付いて荒を探して、じゃあ自分は矛盾の無い面白い話を書けるのか、と。
書き手もアマチュア。 読むほうも所詮アマチュア。
それが粘着荒らしみたいにしつこく酷評ばかりするのって…好意的に見れば、「面白い話を期待している」
とか取れなくもないけどさ。
矛盾点を指摘するだけでなく、「此処をこうすべきでは?」「こうしたらいい」「こんなのはどうだろう」とか、
批評する側の人の考える意見も聞きたいな、とも思ってみる。
とりあえず、どんな話なら面白いと思うわけ?
そこら辺から話し合おう。
そしてゆくゆくは、「全員で自衛隊がファンタジー世界に召喚された小説を作るスレ」に。
ファンタジー世界の詳細な設定とか召喚された理由とか戻れるか戻れないかとか戻れない理由とか
登場させたい自衛隊の兵器とか状況に対する自衛隊の対応とか。
アマチュアが一人で考えるから矛盾点とか出るんだと思う。
>>383 >そしてゆくゆくは、「全員で自衛隊がファンタジー世界に召喚された小説を作るスレ」に。
それは厳しいと思う。個人個人で嗜好が異なるからね。
特にここは多種多様な人達が集う2chのスレだから、なおさらだろう。
実際、前スレの後半でリレー小説が試みられたが、途中で止まった
ままになっているようだし・・・。
結局は職人さんたちがこのスレの議論を参考にしながら
個々に別々の物語を書いていくということに落ち着くことになるんじゃ
ないかと思う。
385 :
ACE:03/10/01 18:50 ID:???
上の零式艦戦が登場するSS、かなり面白かったです。
…実は俺が以前書いてたSSでも、戦中整備員をしていたじいさんが5式戦を作って、それを戦中に召還された、その整備員の戦友のパイロット
が操って戦う、ってのをやる予定だったんでかなりグッときました。
また面白いSSを書いてくださいね。
>>380
仮面ライダーSPIRITSネタ?
386 :
ACE:03/10/01 19:12 ID:???
続き行きます…。
風間、座間、ラングの3人は案の定警備員に見つかり、ラングを家まで送り返すように言われた。
ただ2人のファントム乗りはなるべくエプロン脇を通って、たくさんの機体をラングに見せるようにした。
風間はF−15や米海兵隊のハリアー、救難隊のUH−60などを使用目的などからラングにわかりやすく説明し、ラングも驚くほどの
理解をみせた。ただ、偵察飛行隊の機の紹介で、ラングは風間に尋ねた。
「偵察って?」「要するに斥候のことだ。敵の布陣などを探る重要な役割だ。だから基本的には生還し、その情報を持って帰ることを
最優先とする。」風間は自慢げに答える。だがラングは思わぬことを言った。
「ってことは…戦わずに逃げ帰るのが最高だ、ってこと?」「ああ、そうだ。」風間はきっぱりと答えた。が、ラングは突然怒り始めた。
「そんなの卑怯じゃないか!!様子だけ見て、後は後続に任せて逃げ帰るなんて!?もういいよ。そんな卑怯な奴らといると
卑怯が移っちまう!!」
そう言い捨てると、ラングは突然走り始めた。しかもとても速く、2人は追いつけなかった。息を切らせてへたりこむ風間に座間は言った。
「…子供なら、言ってもおかしくないことだ。気にすんなよ。」風間はしばらく苦しそうに肩を上下させていたが、ラングの走り去った
方をきっとにらみつけて言った。
「…不思議なもんだな、前イーグルのパイロットに戻りたいと思ってたころなら、卑屈になってたとこだけど…。今じゃ誇らしいんだな、
偵察魂ってもんが。あいつに教えられたよ。」
>>382 半島ですか?
ほって置けば自滅しそうな気がする。
388 :
名無し三等兵:03/10/02 07:52 ID:Cm0PL6sB
北の狙撃部隊(俗に言う人民軍レンジャー部隊)がそう簡単にくたばるとも思えんが。
それ言ったらジャップのオタク軍隊ごっこ集団ごときが活躍するのもへんな話ってことになっちゃうだろうが。
例えばある国に日本を召喚する力があるとすれば
例えば他のある国にアメリカや中国を召喚する力があってもおかしくない。
そうなると・・・
米「HAHAHA。いじめられっこ中学生が、幼稚園で大威張りかい。カッコイイじゃないかジャパニーズチェリーボーイ達」
日「スイマセン一度くらい調子にのってみたかったんです」
中「また地球の時みたいにいじめてやるアル。あとお前、俺らの財布だから、金はしっかり出せアルヨ」
日「はい、命令にはすべてしたがいます」
悪夢現び!
例えばが一個多かった。
撃つ打しの・・・やっぱ生きよう(゚∀゚)!!
それって、日本以上に「ある国」の方がピンチやん(w
>>391 どう考えてもアメリカの天下でしょ。
でそのある国は「こんなはずでは……」と悩むのさぁ〜
ちょっと「日本を丸ごと召喚」から離れたほうがいいと思う。
召喚するなら自衛隊一個大隊〜中隊規模でしょ。
その辺が一番バランスがいい。 ファンタジー世界の影響を与えすぎず与えなさ過ぎず。
>>393 >>394 お前らバカだろ。
291は、仮にアメリカが従わなかったとして、
勝手にほっつき歩いてるアメリカと日本が出会えばふつうに発生する会話だろw
そっちのほうがピンチじゃんwとか、かなりアホまるだしで笑えました(^^;
むしろ日本をいじめられっこ中学生、F国を幼稚園児としてアメリカはヤンキーだから
三者が同じ場所にいたら、ヤンキーは幼稚園児をいじめない気がする。
日本ピンチ!
>>397 いや・・わざわざ強力な国とやりあうような事はしないだろう。
手に手をとって世界征服を目指すほうが可能性がアル。
まあ最後は最終戦争が発生する訳だがw
>>398 アメリカに比べれば日本の戦力なんてゴミ以下だと思うが・・・
っていうかそれ以前に嫌われてるから、
異世界みたいな誰も見てないところだったらマジ殺されるかも。
400?
>>399 いや・・だから・・
何でもっと弱い国があるのに相当抵抗する事が分ってる相手にケンカを売るのかな?w
アリとケンカするのと熊とケンカするの君ならどっちとケンカする?
>>401 日本が熊っていいたそうだし、日本がアメリカに相当の抵抗ができると思ってるらしい。
その認識が間違ってるとは思わないのか?
まあちょっと時代遅れだが結局戦闘力に換算するのが一番だな。
日本:100
F国:1とか2とか
アメリカ:53マン以上
アメリカが人なら、F国がミジンコで日本がアリだな。
アメリカにとっちゃ、どっちも同じように簡単に潰せる。
404 :
393:03/10/02 21:51 ID:???
>>396 え゛っ漏れ、なんか怒られてる?
そんなにまずい事言ったのかな?
(((( ;゜Д゜)))ガクガクブルブル
なんのうらみも無い幼稚園児より、
存在自体がキモイオタク中学生をいじめるだろ。
幼稚園児よりオタク中学生の方が多少強そうでも。
ファンタジー世界の国がアリで日本が熊で、じゃあアメリカはゴジラくらいか?
まあ苦もなく熊殺すだろうね。理由:臭そうだからw
抵抗されてることすら気付かない気がする。
>>403 どういう基準の数値だ それはw
>>405 勝っても資源も何も手に入れない中堅国と
夢と希望に溢れる未開拓の弱小国、 どっちとケンカする方が儲かると思う?w
なんかもう食傷気味ですね。各作者の書くファンタジー世界も単なる中世暗黒時代っぽいし。
初代スレの活気が微塵も感じられません。
>>408 作者に食ってかかる人が多いから、仕方がないと思われ。
というより(必要以上に)やたら日本を卑下するスレになりつつあるのだが。
在日の仕業じゃないだろうな? ただの荒らしだよな?
アメリカはともかく、中国が召喚されたら内戦勃発か侵略戦争開始の可能性がある。
>>411 それはいえてるな。軍区ごとに独自の資金源(企業舎弟)があるみたいだし。
413 :
ACE:03/10/03 18:50 ID:???
さらに続き…。
結局ラングを家まで送り届けられなかった風間と座間は基地司令にこっぴどく叱られた後、近くの酒場に飲みに出かけることにした。
基地を出てすぐのところに、パイロットたちが集まるようになった酒場があった。そこに入ると、一人の日本人が声をかけてきた。
「よう、今日は災難だったらしいな。」陸自の偵察部隊の隊員、村上亮2尉だった。以前から親交のある顔なじみである。
「いったいどうしたんだ、カザマさんにザマさんよ?」すっかり知り合いになってしまったドワーフの店主が、3人がカウンターに
つくと話しかけてくる。風間は今日ラングにさんざんに言われたことをぶちまけた。すると店主は驚いて言った。
「お前さん、今ラングって言ったか?」背の低いドワーフの店主は覗き込むようにして訊いてきた。風間は前に屈んでそうだと答えた。
ドワーフの店主は店の中で忙しくテーブルの間を歩き回る一人の女性を呼んだ。自分たちの世界にいたころの癖で、給仕のことなどほとんど
意識しなかった風間たちだったが、改めて見てみるととても美しい、清楚な感じの女性であった。
「彼女がそのラングの姉、シェリルだ。」ドワーフの店主は言った。風間たちは思わず飲んでいた酒を危うく吹き出しそうになった。
シェリルと呼ばれた女性はいきなり頭を下げて言った。
「うちの弟が失礼なことを言ったようで…申し訳ありません。」
「いや、いいんですよ。気にしてませんから…。」いきなりのことだったので、風間も反射的に謝ってしまった。必死に止めるような
手振りをしている。
414 :
ACE:03/10/03 19:19 ID:???
「マスター」シェリルは言った。「この人たちの分は私が払いますので…」きっぱりとそんなことを言い切ってしまったので、風間たちは
慌てて止めさせようとしたが、彼女は何かお詫びをしたいと言って聞かなかった。そこで3人はあまり飲まずに、いつもより早く店を出た。
風間はシェリルのことが気にかかるようになっていた。それを察したのか、座間はからかい始めた。
「お前…もしかして惚れちまったんじゃねえの、シェリルによ?」
「…実はな」ここで村上はヒュウと口笛を鳴らす。「なんかさ、すっげえ毅然としてるけど、優しそうな人だし、美人だしな。」
「けどよ…」村上が口を挟んだ。「気をつけろよ風間。ありゃあんなとこでウエイトレスやってるような女じゃねえはずなんだよ。」その一言に、風間と座間は疑問の目を村上に向ける。村上は続ける。
「店にいたときに見たあいつの動き、素人目にはわからんだろうけど、全く無駄がねえ。ついでに服の上や腕の感じも、逞しいってわけじゃねえがだいぶ引き締まってる。ありゃあ…戦士だな。」
風間と座間は自分たちが全く気づかなかったことを指摘されて少し混乱した。風間は村上の目を見つめて言った。
「それってどういう意味だよ。彼女は危険だってのか」「そうは言ってねえ。ただかなり場違いなことは確かだよ。最悪、オーランのスパイなんて線も考えられる。そうでなくてもワケ有りなことは
確かだ。」村上はあくまで冷静に分析した。風間もその分析に間違いが見当たらなくて、ただ黙るしかなかった。
2日後、風間・座間両名のRF−4EJは基地を飛び立った。この世界では全く使い道の無くなった電子偵察ポッドではなく、広角カメラの入ったポッドをぶらさげて。
いつもなら低空で偵察目標上空まで侵入し撮影するのだが、この世界には強力な対空火器やレーダーは無いので燃費のいい高高度を飛んでいる。腕がなまっちまいそうだと風間は思った。
だが今回はそれが仇になるとは、2人は知る由も無かった。
ファンタジーの住人を丁寧に書いてほしいなぁ。
軍隊に詳しくないんでこういうスレとっつきやすいから見てたって言う立場の人間としてね。
ファンタジーは所詮ファンタジーだから妄想で何でもありに変えられるってメリットがあるしさ。
兵種だって空中戦に限定したところで
ファルコンナイト、ペガサスナイト、ドラゴンナイト、ワイバーン、ドラゴン、グリフォン、鳥類系モンスター
って、いっぱいあるじゃない。
敵(自衛隊)が質で責めてくるなら、物量で戦うとか、賢い方法をとるファンタジー住人がいてもいいじゃん。
と、思ったのだけど、読者の多数が自衛隊が好きな人で占められてるから、このままで良いのかもしれない。
軍板の経験が浅いんでてけとうな意見で、ごめんなさい。
>>415=ファイヤーエムブレム&オウガバトルヲタ
お前のはファンタジーじゃなくてライトノベル
ファイアーボールがいくらとびかおうが
ドラゴンが何匹でてこようがそれだけではファンタジーとは呼べない。
対して石川リカは存在そのものがファンタジーと言えよう!!
石川リカが何故ファンタジーなのか、素人はまずそれを考えろ。
>416
広義のファンタジーにおいては創作物はほとんどが「ファンタジー」。
「自衛隊がファンタジー世界に」という時点で、既にライトノベルを含むファンタジーに組み込まれているものと思いなさい。
そもそも、このスレでの「ファンタジーの定義」が欧米のロードオブザリング的な物か
D&D的なものかハリーポッター的な物か日本のライトノベル的なものか等の明確な定義はなされていない。
書き手が考えるファンタジー世界がその話の中のファンタジー世界なのだし、
共通した世界観の元書いているわけでもないのなら、別に正統古典ファンタジーでもライトノベルでも構わないと思うが?
420 :
415:03/10/04 18:22 ID:???
>>416 どっちもやったことあるし、好きだけど
俺の中でファンタジーって言うと、剣と魔法の世界だなぁ。
あなたの言う、ファンタジーがどういうものかわからないけど、
モンスターとか、架空の生物とかいろいろ出てくる時点で豊かな想像ができるじゃない?
俺の意見はせっかくファンタジーな物があるんだから、いろいろ想像して豊かな世界として
ファンタジーのメリットを生かした描写をしてほしいなってことです。
それが、ライトノベルでファンタジーじゃ無いって言うなら俺の意見は的外れってことになるわけなんだけど。
だから、あなたのファンタジーを教えてもらえれば幸いです。
豊かな想像はどする必要はありません。
ニーズを満たすこと。それだけが大事なのです。
極端な話、ニーズさえ満たされれば、ファンタジーでなくとも、
(スレ違いのことをやっているにもかかわらず)誰からも苦情はでないのです。
>>417 ファンタジーの定義とか知らないし。
こういう半端な知識に振り回されるオタクがいるからグダグダになるんだろうなあ。
スレでの定義が明確じゃないからなんでもアリ。。。って本末転倒じゃない?
>>422 そうやって文句つけるからスレが荒れるのだよ。
みんなおちけつ
…ファンタジーの定義がどうとかってお前。
ファンタジーには定義はありません。
まあ、一般に言われている「狭義のファンタジー」ならば、
「竜と魔法が実在する中世暗黒時代のヨーロッパ」となりますが。
やっぱり前に言ったとおり、「軍事」の知識はあってもファンタジーが何なのか知らないど素人が
いるからこのスレはこうなるんだと思う。
もういっそ、したらばにでも移住しないか? 軍板も自衛隊板もF板も何処行ってもこんなのばかりだしさ。
7スレ目まで続いたのに… 最初はあまり荒れていなかった気がするが。
>426
そういうのが好きな人だけ集まっていたからね。
好きなジャンルに同じ同志が集まる、これがスレが反映する秘訣。
それがいつの間にやら、余計な突込みやら荒探しやらする「批判厨」が顔を出すようになったし。
軍事知識もファンタジー知識も、「両方中途半端」か「片方しかよく知らない」しか知らないくせに
ただ矛盾がどうとか常識で考えてどうとか…お前らがやりたいのは単なる「批判」であって「批評」なんじゃないかと小一時間…
このスレの書き手になるには軍事もファンタジーも両方知っている高等な知識と技量がないと駄目だね。
まあ、ド素人はWW1やD&Dからはじめてなさいってことだ。
>>426 それは
>>425や427のような荒らしがいなかったからでしょう。
彼の定義するファンタジーの定義が正直良く分からない。
「軍事」的な議論が不可能なファンタジー世界が多数存在する上、議論が可能
なレベルで世界観が構築されている場合、僅かな自衛隊員が存在するだけでパ
ワーバランスが崩壊する世界がほとんどであることを彼は知らない。
批判じゃなくてネタレベルの突っ込みなんだからそんなに目くじら立てんでも
いいとおもうのだが・・・
まあ・・銃弾に耐えたり戦車砲弾いたり戦車をパンチで破壊したりするような人間が
生きている世界を議論する事など出来ませんなw
何でも超人だから。魔法だからで終わるw
議論できる範囲は
銃弾に耐えたり戦車砲弾いたり戦車をパンチで破壊したりするような人間がいたとしても
簡単にそれに対処する方法がある場合や
魔法が化学と同じで一定の法則原理に従っている場合に限りますな。
魔法によるバリアみたいなもので秒速1500mで飛翔する120mmAPFSDSをストップさせられるか、
または魔法による攻撃で90式の装甲を貫くことができるのか。
魔法による防御&攻撃は、おそらく魔法を使う術者の能力によって左右されるだろう。
術者の中に120mmAPFSDSをストップさせることができる奴がいても、HEAT-MPによる攻撃なら
無効化できないかもしれない。その反対も然り、得意不得意があるはずだ。
でも両方効かない奴がいたら?さらに90式の正面装甲を破る奴がいたら?
自衛隊ピンチ!
もう155榴の集中砲火でもだめかも。F-2からJDAM投下してもだめかも。米軍の支援があってもだめかも。そんなのやだ。
431 :
415:03/10/04 22:16 ID:???
荒らしちゃったみたいですいません。
俺が最終的に言いたかったのはファンタジー側がつよけりゃ盛り上がるんじゃない?
程度だったんです。
ほんとすいません。
ちょっと芸風を変えてあんまりドンパチしない物を書いてみても良いでしょうか?
どうも派手なドンパチ系は敬遠されてるみたいなので・・・
>>432 ぜひとも書いてみてください。
ただ、反応がまったく無かったり、あっても批判的な内容に凝り固まったものばかり
ということも覚悟しておいたほうがいいかもしれません。
皆さん、どうもコレで書く意欲をなくされる場合が多いので・・・。
そういう意味ではACE氏はよく続けるよなぁ。
良くも悪くも。
もし、白雪姫の世界に自衛隊が召還されたら・・・
ドンパチはないかもしれないが、かなりシュールだ(w
隊員A「衛生兵!!」
衛生兵「体温がある、倒れてからまだ時間が経っていないようだな。
ひょっとしたら助かるかも。」
その後、喉に詰まっていた異物の除去に成功し白雪姫は蘇生、その後
ネクロフィリアの王子様と出会うことの無かった白雪姫は小人さんたちと
幸せにすごしましたとさ。(糸冬)
>>434 ワハハっ、
それおもろいわ!
もしピーターパンの世界に召喚されたら・・・・
「ハープーン発射!」
海賊船アボーン。勝利に沸くこんごうにピーターパン抗議。
「え? 捕虜がいたの?((;゚Д゚)ガクガクブルブル」
木でできた海賊船にハープーン発射したら反対側まで突き抜けそうだなw
乙女127mmでももったいない気がするYO
かといってCIWSで撃沈できるかといったら微妙…できるかな?
無敵艦隊数百隻に単艦で挑むこんごう!
……それでも木造船相手なら勝てそうだ。
>>436 ガレオン級なら喫水線に穴あけりゃバランス崩してアボーンさね
この板でやってるガチャピンシリーズって、このスレ的にはオッケーですか?
>440
>>12 の暫定ガイドラインに抵触すると思います。
了解。
443 :
ACE:03/10/08 18:46 ID:???
>そういう意味ではACE氏はよく続けるよなぁ。良くも悪くも。
はい、良くも「悪くも」続けております。なんか立ち去るのも荒らしに負けたみたいで悔しいので。
上で「ファンタジーの知識が云々」とありますが、確かに俺にはいわゆる「ロードオブザリング」みたいな作品に関する知識はほとんどありません。むしろ最近のゲームなんかに影響を受けてます。
自分がこのスレでSSを書く上で参考にしてるのは以下の作品です。
ゲームソフト
・ドラッグオンドラグーン ・デビルメイクライ ・フレームグライド ・パンツァードラグーン
・FFシリーズ
映画
・サラマンダー ・スターゲイト ・平成ガメラシリーズ ・ロードオブザリング
小説
オーラバトラー戦記(角川スニーカー文庫)
ラグナロク(角川スニーカー文庫)
直接の参考になってるものもあれば、描写や自衛隊装備の参考にしてるものもあります。
444 :
ACE:03/10/08 19:18 ID:???
じゃ続き行きます。
2日前、現在次の自衛隊の攻撃目標となっているオーラン軍拠点、メリトンにある騎士が赴任してきた。いや後退と言うべきか。彼は先日風間たちを追おうとしたドラゴンナイトの隊長グナイストであった。
彼は度重なる自衛隊の空爆に対抗する手段を何とかして考えようとした。
大型バリスタやカタパルトによる攻撃。だがこれらの兵器は射程が短い。やはりドラゴンによる迎撃が最も有効、というか、それしか届かないのが現状であった。
だが手持ちのドラゴンでは戦闘機に追いつけない。あらかじめ自衛隊機の来る方向に待機して、空中で櫓の様に敵を攻撃するほかは無い。
何とかして攻撃の来る方向を察知できないものか…。
ふとグナイストは気づいた。以前は低高度から侵攻して来たのに最近では高高度を侵攻して来ることに。
部下にいる者に、斥候として活躍していた「視力を上げる魔法」を使えるものがいたことを思い出した。山に隠れなければ、見える。例え100キロ先でも。
「見ていろよ異世界人。いつまでもいつまでも、ここの空が自分たちのものだなど思わないことだ…。」
グナイストは力を込めて決心したように呟いた。
攻撃前の偵察に投入された風間・座間機。だが拠点メリトン上空はまるで大規模空襲に備えるかのように多数のドラゴンで守られていた。それらのドラゴンから、追尾型の魔法光弾が一斉に放たれた。
「死ね…。」「フレアァァァァッ!!」
グナイストが勝ち誇ったように呟くのと、座間が風間に向かって叫んだのはほぼ同時だった。
ACE氏。
毎回毎回ちょびちょび更新されると読みにくいので一度に大量に更新してくれんかな?
あとこれからのお話に期待してマジレスですが
カタパルトやバリスタは構造的に上空の物を狙うのは難しいと思われ。
バリスタせいぜい俯角が20度、カタパルトで俯角40度も取れればいい所だと思います。
まだ投石器のほうが低高度目標を狙うのに適していると思います。
指摘ばかりでは何なのでバリスタやカタパルトの代替手段も考えてみます。
低空飛行してくるような敵に対しては重クロスボウやイングランド長弓射手のような長距離兵器のほうが
よろしいかと考えます。
現実世界で最強の機械巻上げ式クロスボウ(と言ってもエンジンやモーターで巻いてるわけでない)なら
初速300M、最大到達距離約2000m以上の射程を誇っているらしいです。有効射程はしらんw
長弓のほうも普通の人間では引けないような鋼鉄製の弓でも作って魔法の支援の元、使用すれば
上記のクロスボウのような射程にしても誰も怒らないと思います。
さらに戦争物の場合に置いて敵軍にこれを使用させた場合、
連射力次第では慣性力により地上戦の場合に置いて塹壕を無力化することも出来るかもしれません。
重力に従い投射兵器は放物線を描いて落下するので慣性力が加わり強烈な貫通力が生じます。
装甲物は貫通できなくともヘルメットや通常車両に対しては恐るべき破壊力になるのでは無いかと
考えます。マル。
まあこの方法にも決定的な欠点がありますがw
1、矢の弾道がよく目立つので発射地点が簡単に推測及び確認される。
2、照準が目視の為、迫以下の命中精度になる。(そのために多数の矢が必要)
3、命中率が悪い上に通常では直撃以外は無駄弾(よってもっと矢が必要)
4、重装甲物に対して無力。(これは弓の仕事外)
5、長距離に置いては放物線を描く為、要塞や陣地の銃眼に対する攻撃がほぼ不可能。
6、上記の理由で大量の矢が必要=大規模な輸送部隊が必要になる。
もう一度利点の方も挙げておくと
1、2k以上の射程をえられる。(小銃の射程外から狙える。)
2、掩蔽物の陰から射撃できる為に反撃を食らいにくい。(反射面陣地みたいなもんかも
3、命中した場合、強固な装甲以外の装甲物を貫通可能。(ヘルメット、車両のガラス金属部分も例外ではない)
4、重機材を伴う攻撃に比べ陣地の移動が簡単。(弓もって歩くだけ)
5、夜間射撃の場合、着弾点観測の困難が伴うが銃火器と違い発射炎がしないため
気付かれずに攻撃できる。
6、何より火器に比べ音が極端に小さい。(生存性の増加
以上でした。以上駄文すまそ。
447 :
362:03/10/10 00:45 ID:???
零戦リファイン書いたモンです。
タイトルは『鋼鉄の葬送』 では
G国籍の武装商船『フランシス・ガルシア』は五島列島沖で停泊していた。 表向きには帆の破損による航行障害の修理である。だが――――
海底では二人の男が巨大な金属塊を調べていた。海中で生身の人間が活動できるわけは無く、二人とも“水中呼吸”と“減圧”の魔法で防御しているのだ。
「ワルター君、思ったとおりだ。ここは宝の山だぞ」
「そうでしょうか? 私には鉄屑にしか思えませんが?」
「ゴミですら有効活用するのが技術だよ。ほら、さっさと手伝いたまえ」
男たちは金属塊を対象に儀式を開始した。それは正統な魔術師の間では外法と呼ばれる学派、死霊魔術系統のものだった。黒く、濁った霊魂が金属塊を包む。
「ニホン海軍よ・・・・情報は独占しこそ価値があるのだよ・・・・」
448 :
362:03/10/10 00:47 ID:???
事の始まりは一ヶ月程遡る。
海洋国家G国では御前会議において日本への対応を決めかねていた。
商工ギルドは東方貿易の権益が日本の船団に脅かされるとする一派は日本との開戦を主張した。
反対に海軍は日本と友好関係を結び新たな交易路、商業圏を開拓すべしと主張するのである。二つの勢力は議会内でほぼ半々である。
「・・・・我がG国は海洋貿易により成り立っている国家です。農業、畜産は食べていくのがやっと、必然的に海に出る他ありません。
国民がE国より文化的は生活ができるのも海洋貿易あってこそ! しかるにニホンの大型商船が本格的に南海に乗り出せば、
我が商工ギルドの計算で約23%の収益減少が見込まれます。何もニホンを滅ぼせとは言いません。海軍力の撃滅し、海洋貿易を諦めさせればよろしいかと」
商工ギルド頭取クリストバル・ガルシアの演説に議会がざわめく。この国にとっての貿易は生命線である事は皆重々承知だからだ。
「失礼ながらガルシア殿は何も分かっていない」
王立海軍元帥ラファエル・フェレロは反論した。
「先の戦争で北の大国A国が誇る黒竜航空隊はニホン軍に壊滅させられております。我が王立海軍が戦えば、勝ったとしても壊滅は免れません。その隙をE国に漬け込まれるだけで得策ではありません!」
「ほほう、海賊退治に出かけて獲物がさらわれて逃げ帰ってきた方のいう事は流石に説得力がありますなあ」
「小官を愚弄なさるか!?」
449 :
362:03/10/10 00:48 ID:???
「止めよ! この席においては国家の行く末の舵取りである! 下らん痴話喧嘩は許さん!」
国王カルロスX世が止める。
「これは失礼つかまりました。どうぞ御平に・・・・さて」
ガルシアはわざと咳払いをした。
「私は何も大規模海戦を考えている訳ではまりません。通商破壊で十分です。作戦に参加する艦艇もこちらで用意するゆえに、陛下にあらせましては吉報をおまちくださいませ」
結局会議ではガルシア案が可決され作戦が開始されたが、フェレロ元帥は一葉の不案を覚えた。
五島列島沖、漁師の翁は見事3匹目のマグロを吊り上げた。召還された時は九州の漁業が壊滅するのではないかと言われていたが、どうやらその心配は杞憂の様だ。
獲った狸の皮算用を考え港に帰ろうとした時、水平線に何かが集まっているのが見えた。
(鯨だろうか? そうならまた近海捕鯨が再開できそうだが・・・・)
双眼鏡を取り出して覗いた先にあったのは彼が子供の頃に見たそのままの姿だった。
ヘタリ、とその場に尻餅をつく翁。彼は半世紀以上前の出来事を思い出した。
「英霊だ・・・・英霊が黄泉帰ってワシらに復讐しにきたんじゃあ!」
佐世保では基地、市街問わず『謎の潜水艦出現』の話題で持ちきりだった。
五島列島沖での目撃情報は鯨の見間違えではないかと思われたが、伊予灘でも同様の目撃があると流石に無視できなくなった。
その渦中、海上保安庁から種子島近海で貨物船と潜水艦の衝突事故ありとの報が入った。海上自衛隊はちよだ級を派遣、潜水艦は回収され艦内から35名のF世界人の死体、1名のエルフと思われる生存者が見つかった。
450 :
362:03/10/10 00:51 ID:???
佐世保海上自衛隊基地では潜水艦の調査と対策が話し合われていた。
「検査の結果種子島で回収された潜水艦はイー58。原子爆弾を運搬した米重巡洋艦、インディアナポリスを撃沈した艦です」
技術仕官の発表に会議室がどよめく。
「この不可思議な現象についてはE国からお招きした魔術師、ユリアさんから説明があります」
技術仕官にうながされて女性魔術師が起立した。
「皆さんの疑問である潜水艦なる艦を魔法で運用できるか、の問いですが、それは可能です。
物言わぬ金属塊に命を吹き込む付与魔術と海流を操る精霊魔法がそれを可能にします。
しかしながらあの艦に付与された魔術は艦内のあまりの瘴気の濃度から死霊魔術であると思われます。
恐らく遭難者や戦没者の亡霊を纏わりつかせているのでしょう」
参加者の何人かが眉をひそめた。英霊を亡霊呼ばわりするとは何事か、思ったからだ。
「これら死霊魔術は解呪されると亡霊が暴走しやすいのです。もちろん、対策はなされていると考えられますが一時的に行動不能にする事は可能です」
「解呪も範囲は?」
「30人で儀式を行えば半径(少し計算する)・・・・おおよそ10キロです」
「・・・・いけるな」
と、ある仕官が呟いた。捕虜にしたエルフ(E国とは違う種族らしい)から復活させた潜水艦は10隻だと聞き出していたからだ。
その後も会議は続いた。
1週間後、潜水艦撃滅作戦『群狼狩り』が発動された。
恐れていた事が起きた。
大陸の日本租借地から帰還するタンカーが雷撃を受けたのである。幸い、火災と原油流出は最小限にと止められたが、物価は10%程上昇した。
また、伊予灘の漁港では艦載砲らしき砲弾が打ち込まれ12人が死傷するなど待ったなしの状態になった。
五島列島沖ではおおすみ級輸送艦の甲板で魔術の儀式がおこなわれた。情報によるとこのあたりでは潜水艦の目撃情報が多く、集結地点ないし航路と思われるためである。
日本籍船舶襲撃の報告相次ぐ中で、嬉しい知らせもあった。伊予灘に現れた潜水艦は出撃したP−3対潜哨戒機によって4隻撃沈されたというものだった。残るはあと5隻。
451 :
362:03/10/10 00:53 ID:???
潜水艦隊提督ジェロニモはあせっていた。対馬を回遊して集結するはずの別働隊との連絡が途絶えたのだ。十中八九補足され撃沈されたと思われる。
しかし今は最大のチャンスでもあった。旧イー402『グラナダ』を旗艦とする潜水艦隊の先に大型輸送船が航行しているのである。僚艦がやられたといっても所詮は廃品利用と傭兵風情、一人一殺できればよい。目標の大型輸送艦に向けて魚雷発射を命じた。
F世界に魚雷なる兵器は無い。見てくれだけをコピーに、“火球”を付与して亡霊を憑依させた日露戦争以前のシロモノである。それでも亡霊に自動追尾させるのは脅威であった。
おおすみに魚雷が迫る。死を覚悟する自衛官たち。その刹那、儀式は完成した。
「な、何だとう!」
その光景を見たものは後に語る。江川達也の漫画の様だと・・・・。
信じられない事に魚雷群がおおすみギリギリで停止したのである。不気味な亡霊の姿を湧き出させて・・・・。
亡霊の出現を遠方より確認したPー3は潜水艦隊へと迫った。
対潜魚雷が投下され水柱が上がる。遅れて千切れた人間の死体が浮いてきた。
452 :
362:03/10/10 00:54 ID:???
「僚艦フェリペ、マヌエル、アルブケルケ轟沈! マルケッタ、降伏しました!」
「水雷室から伝達! 亡霊が暴走しました!」
通信士が叫び、艦内がどよめく。
「あわてるな! “消音”の魔法で潜伏せよ! 水雷室、機関室、艦橋には神聖魔法の付与がなされている! ここまで亡霊はやってこれはしない!」
ジェロニモ提督の一喝で静まる艦内。船員を落ち着かせると彼は帰還を命令した。
「作戦そのものは失敗だったが、新兵器の試験としては成功だ」
「何故です?」
副長が尋ねる。
「廃品利用が思いのほか効果的だったという事だよ、ワルター君。ニホンの近海にはまだ戦闘艦が沈んでいるからねえ。
今回の作戦には間に合わなかったが、南の深淵には巨大兵器が眠っているのだ。我々は戦闘情報を持ち帰り、次の作戦に備えるのだ。次はその巨大兵器で・・・・フフ」
「流石は提督、先の先まで・・・・」
そこまで言って副長は気がついた。11人いる! 艦橋は10人体制であったはずだ。副長は自分と提督を除いて打ち消していった。通信士、調音士・・・・出入り口付近に立っている男には見覚えがない!
「き、貴様何者だ!? ここには亡霊は入れないはず!?」
『亡霊? 笑止! 我、既に空ナリ!』
刹那、提督は男に短剣で指されていた。不思議と血は出ない。男は副長に向かい近づく。
『浮上させろ』
艦橋に逆らう者は誰一人いなかった。
453 :
362:03/10/10 00:57 ID:???
戦いは終わり、おおすみが鹵獲艦から捕虜を収容している。
潜水艦隊との戦いは撃沈7、鹵獲3、捕虜105 名で終わった。民間人に死者は出たものの、海上自衛隊に失われた艦艇、人員は無く完全勝利と言えるだろう。
鹵獲艦の内マルケッタは損傷が激しいためその場で海没処分された。イー58は記念艦として保存され、イー402は近代改装を施して次の航海を待つという。
捕虜たちはG国の商工ギルドに雇われた事実が発覚し、後の国交締結交渉は自衛隊が軍港を低料金で使用できる権利をもぎ取るのに貢献したという。
ちなみに商工ギルド代表ガルシアは横領が発覚し逮捕された。その後はようとして知れない。
最後まで謎だったのが旗艦グラナダの不可解な降伏である。実際、グラナダは対潜哨戒網に引っかかっておらず。黙っていれば逃げ切れたのだ。
捕虜の中には亡霊にやられたという者がおり、自衛隊では“眠りを妨げられ英霊が祟ったのだ”と噂したという。
THE END
454 :
ACE:03/10/10 18:44 ID:???
>>445さん
はい、仰るとおりです。今度からはなるべく一気に更新しようと思います。
ただ俺としても諸事情でなかなかそれが出来そうにないのが現状です…。すいません…。
あとバリスタやカタパルト、クロスボウに関する貴重なご意見、本当に有難うございます!
…ただ本当のことを言うと、今書いてる「見敵必撮」は地上戦がほとんどありません…ごめんなさい。
ちなみにバリスタやカタパルトを対空射撃に使うのは「オーラバトラー戦記」が元ネタです。
>>362さん
今回のも面白かったです。旧軍と絡めて見るのも世界観が広がっていい感じかなあ、と俺は思います。
いい加減下がってきたので打ち上げ!!
・・・・というかまだこのスレに生息している人間って10人も居ないのでは無いかと思う今日この頃・・・
失敗・・急速浮上!!
とりあえず、アレだ。
皆でファンタジーの知識をつけるために、オススメの小説やらサイトやらを
晒してみないか?
とりあえず俺は・・・まぁ日本製だとラノベばかりになっちまうから海外ので
いくと、アラン・ディーン・フォスター著『スペルシンガー・サーガ』なんかどうだろうか?
一応、これも召還もの。現代ミリタリー色は無いが(アタリマエ)
海外ものにしては軽めで、サクサク読めるのでオススメ。全6巻。
詳細は検索汁。
・・・しまった、こいつもラノベだった
ただ単に異世界物、召還物と言えば・・・
『彼方から』『レイアース』『異邦人(日帰りクエスト』『ツインシグナル(2巻)』
魔法が出てくるF世界物といえば・・・
『スレイヤーズ』『オーフェン』『魔方陣グルグル』『鋼の錬金術』
て所ですな。
漫画でならば、自分は「聖戦記エルナサーガ」。
小説は…「ロードス島戦記」かなあ…?
あとは、大御所「ロードオブザリング 王の帰還」
『覇壊の宴』、『A君の戦争』もね。
F世界における兵站の概念まで考えたいのなら、TRPGのルーンクエスト関連の
書籍がお勧め。気力が有ればとの前提つきですが…
穀物の推定生産量、各国の最大動員レベル、軍制、軍事における魔法の役割まで
結構詳細に考慮されたF世界で、かつ「入手不可能でない」資料として…
463 :
ACE:03/10/17 19:09 ID:???
今回も諸事情によりちまちました更新になります、すいません…。
前方より一斉に向かってくる光の弾の群れ。レーダーには映っていないが、ある程度接近しているため肉眼でも確認できた。
風間は座間の叫びに応じてフレアをばら撒きつつスロットルをMAXに叩き込んだ。そのまま操縦桿を左に倒しフットバーを蹴る。
今までの戦いで、この魔法はフレアをばら撒くことで回避出来ることは分かっていたが、数が多すぎてフレアに引きつけられなかった群れがRF−4EJを襲う。
RF−4EJは一気に左旋回降下を開始した。それに追いすがる光の弾。風間はフルパワーで旋回しながらドラゴンの群れに突っ込む体勢をとった。
「仕方ねえ、座間、仕掛けるぞ!」風間は叫ぶ。それを聞いて座間も基地に報告する。「こちらアインハンダー1、現在敵の迎撃を受けている!エンゲージ!」
こちらの世界のAAMほど速度の速くない光の弾の群れを引き連れながら、風間は武装パネルからAAM−3を選択した。そのまま敵ドラゴンの群れの中心のドラゴンをロックする。
「フレアに反応するなら…こいつにも…」AAM−3が主翼のランチャーを飛び出した。ドラゴンの群れは突っ込んでくるRF−4から逃れようと回避運動を始めるが、ドラゴンより遥かに速いファントムが通過した
後に、ファントムに食らいついていた光の弾の群れがドラゴン達に襲い掛かった。だが中心にいたドラゴンナイト、グナイスト隊長はただ一人、光の弾もAAM−3も急激なバレルロールでかわした。
「マジかよ…」風間は絶句した。群れを離脱した後スプリットSで退避したファントムは今グナイストに背を見せている。フレアはもうない。それに、まだ偵察写真を撮っていない。
だがグナイストのドラゴンは突然左の翼を失った。目に一瞬映った「何か」を風間も座間もグナイストも追った。
下方にはドラゴンにも負けない大きな鳥が、ファントムにも負けない速度で降下していた。グナイストのドラゴンはそのまま落ちていった。
風間は本来の任務である写真撮影に戻り、写真を撮って引き返した。そこに、さっきの大きな鳥が並んできた。
「俺たちを助けてくれたのか…」座間はそう呟くと、鳥に敬礼をした。風間もそれにならう。
大きな鳥は返事をするように2、3度羽ばたくと、旋回して離れていき、見えなくなった。
なんだ?このオタ臭い同人スレは
戦国自衛隊より酷いな
<<上空の味方機! かまわんから
>>464に全弾投下してくれ!>>
僚機はみんな弾(ネタ)切れと・・・
ネタ投下しても叩かれるからっしょ。
サヨナラバスなんか途中までしか読めなかったし。
マジ読みたいなーあれは。
ひさびさに新作ageようと思うんですが、付き合ってくださる方いらっしゃいますか?
>>468 Sir!Yessir!!
どうぞ公開して下さい。
Sir!!
472 :
名無し三等兵:03/10/28 00:42 ID:6ZLhEJAx
age
誰もいない・・・・・・・・・
みんな叩かれて嫌気がさしたのさ
あの〜
このスレって自衛隊が出てくるSFものなら何でも良い訳ですか?
ちょっと書いてみようと思ったんで質問ですけど・・
暫定ガイドラインを見る限りはSF側の時代は別に中世じゃなくても良いみたいだけど
向こう側に許される兵器ってどれぐらいなんですか?
たとえば
『蒸気砲 石火矢 投石器 火縄 火砲 小銃 装甲車両 航空機』
とかもありなんでしょうか?
このスレ(・∀・)イイ!!
色々と参考にさせていただいております。
では、保管庫の方より過去ログ漁りの旅に逝ってきまつ。
後、民間交流の小ネタの投下、宜しいでしょうか?
老婆が宝石を前に座ってる薄暗い部屋に駆け足でなだれ込み、
「ここで働かせてください!」
とか言う自衛隊一個小隊。
>>47 一個小隊というと約30〜40人・・・・
それを養うとなると・・・老婆も大変だなw
「あんたらには両性動物のクソをかき集めた値打ちも無いよ。」
とかいって働く意欲を無くさせようとする老婆。
それでも食い下がる自衛官に
「わかった。働かせてやる。
そのかわり、辞めたいとか、命令に従えないとか言うんなら、
すぐ豚にしてやるからね。」
(人数分の契約書を配る)
「まったく、嫌な誓いを立てちまったもんだよ。
働きたいものには仕事をやるだなんて・・・(ブツブツ)」
>>475 SFではなく「ファンタジー」。
ロードオブザリングみたいなのかD&Dなのかライトノベルなのかの定義については、
以前無視されたので決まっていない。 世界設定は個人の自由って事で。
ファンタジーは中世ぐらいの文明規模である事が基本だと思う。
まあ、そこらへんは任意で決める事なので。
とりあえずプロローグみたいなものを書き込んでみます。
他の作者様方と違って面白くないかもしれませんが・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・
とある世界に、事故で異世界から駐屯地ごと召還された緑色の服の兵士達がいた。
その異世界から召還された兵士達は、始めは何がなんだかわからない状態だったが、
なぜか言葉が通じた召還術士から情報を聞き出し自分達が置かれている状況を確認すると、
緑色の兵士たちは元の世界に帰ろうと、元の世界に帰るのに必要な物資を集めはじめた。
だが緑色の兵士たちは必要な物資を集めるだけのこの世界で通用する通貨を所有していなかった。
そこで緑色の兵士たちを纏める将軍はやむを得ずこの世界で生活していく為に
緑色の兵士たちを『何でも屋』として働かせて通貨を稼ぐ事にしたのだ。
かれらは北へ南へと駆けずり回って王国や都市国家などと契約して、その通貨を稼ぎ、
元の世界に帰る為に必要な物資を購入、および採集するための予算に充てたのだった。
そして今回のお話は、そんな『何でも屋』になった緑色の兵士たちの中の、ひとりの下士官のお話である。
・・・・・・・・・・・・
どうでもいいけどさ、「自衛隊がファンタジー世界に召喚」されて、
そこでバンバン弾薬消費して、補給とかはどうなってるの?
某企業の工場も従業員ごと「都合良く」召喚されてるの?
>>483 作者によって違うでしょうねえ・・
あんまりドンパチしない作者の場合、殆ど弾薬は使わないだろうし
昔いた、てさりすと氏の場合はバンバン弾薬使う代わりに九州全域召還で工業能力を維持してましたし。
まあ元々自衛隊がF世界に召還される時点で『都合のいい設定』なんだから多少弾薬の融通が利くくらいの都合の良さ
はあっても良いと思いますよ。
>>484 陸自の使用する砲弾・弾薬の製造工場(生産ライン)って九州にありましたっけ?
新たに作るにしても設計図一から引き直しだと思うんで無理な話だと思うんだが・・・。
※のほうから融通してもらって時間稼ぎしてた。
在日米軍のストックって本土頼りだから自衛隊より少ないよ。
質問宜しいでしょうか?
第5章、第6章は何処に逝ったら読めるのでしょうか?
>>489 残念ながら保存されておりません。
当時あまりにもスレ嵐が続発した為、保存庫サイト更新者及び作者方が逃亡した為です。
一応・・第二次保存庫が作られる予定ですが・・・そちらの方の更新者も逃亡中ですw
あの話だとチョンどもが半島で騒ぎをおこしてくれたおかげで備蓄が増えてました。
沖縄だと納得するが、九州だろ?
493 :
ACE:03/10/31 19:02 ID:???
>沖縄だと納得するが、九州だろ?
九州だって半島には十分近いですが…。むしろ元寇のときには半島から九州に
侵攻されたわけで…。
つーか、九州より沖縄の方が活気づくと思うんだが?>在日米軍。
軍需物資の輸送拠点、策源地としては沖縄より九州の方が魅力的でしょう。
港湾能力から考えてもその辺は明らかだと思います。
朝鮮戦争のときも確か佐世保から上陸部隊が輸送艦に乗艦してましたし。
まあ・・警備上の問題を考えた場合は沖縄の方が安全かもしれませんがね・・・
どうでもいい
間違えた。
>>596の間違い。
それよりモノカキ三等兵氏 かむばーく
脱走兵って俺のこと?
保守sage
>>496
良く見ろよ、そこでキレてるのは1さんじゃない…。
>>498
お前みたいなやつのせいだろうが…。
異世界ミリタリーに萌えは必要か?
ネタはあるのだが?
>>504 うれしいことしてくれるじゃないの。
それじゃあ、とことん期待してやるからな。
>>503 sageくらい半角で入れような。ガキじゃあるまいし。
>>504 一発萌えネタ
1.自衛隊と行動を共にしていて、野営した際カンヅメの開け方が分からなくて困るエルフ娘(耳がぺたんと垂れている)
2.捕虜を国際法に基づいて普通に扱ってたら、
敵の女将軍にやけに感動された挙句(敵に対してなんと寛容な!って感じで)
一生の忠誠を誓われてしまい困惑する隊員。
3.日本に降伏し、自衛隊の統治を受けることになったとある街で、
防大出というだけで派遣された新品の幹部隊員(やる気なし。さっさと退官したいと思っている)
が、街の旧領主の館で、そのまま引き継いだメイド達(奴隷身分だった)
と不思議な共同生活を送る。
……さあ、妄想を膨らませてくれっ!ヽ(・ω・)ノ
>>507 ネタとしては面白いけど、このスレの主題とは違った方向に
進みそうで怖いな。
確かにこのスレは匙加減が難しいですからねー……
>>507 なぜこうもまぁ萌え路線を追求したがるのか小一時間問い詰めたい。
それがスレを荒廃させる一因だったことにまだ気づかないのか。
・・・実際、もうこのスレも終わりだな。いまさら回復の見込みなどない。
だったら潔く落とさせてやろうや。見苦しい。
512 :
名無し三等兵:03/11/08 15:09 ID:GNU2T19K
ちょっと書き込みにくいような環境だが・・チョイ文書き込んでいい?
ぐふ・・・上げてしまった・・・吊ってきます・・
ぐふ・・・上げてしまった・・・吊ってきます・・
<<
>>511め、塩水をたっぷり飲ませてやる!>>
"萌え"が無いとこのスレは持たないんだよ。パート1から見てれば分かること
だろうに。純粋に現代VSファンタジーで燃えてたのはパート2の途中まで。そ
の間にネタが出尽くして、のこった人達もSS書きたい厨の面白くもないSSもど
きに付き合うのが嫌になって出て行った。それにこのスレで見書きしてたのは
受験控えた厨房、工房が殆どだったみたいだし。このスレの停滞状況を見れば
一目瞭然。
だれもネタが思いつかないからスレが進まない。とりあえずSS書きたいからス
レ建てたが、やっぱり書く気が起きないORネタが無い。ってのが殆ど。
もう終りなんだよ。いい加減諦めろ。SS書きたきゃ自分のホムペでも持て。
>>517 だったら何も言わず出て行けばいいのに・・・w
何か、図星のこと言われると直ぐ「じゃあ出て行けば」って言う人がいるね。
うーん・・理解できないなあ・・・
面白くないのなら貴方個人の時間の無駄になるから出て行けばいいと言っているのに・・
いや、まあ就職してない人なら時間は有り余ってるでしょうが・・・
面白くない面白くない言いつつこのスレに
居座ってる辺り何か期待してるのかな?
>>518 >>520 君らみたいな、何時までも踏ん切りつかずにグダグダやってる優柔不断な人
をみるとつい注意したくなるものさ。
え?俺?パート3辺りで見限って出てってたよ。でもこのスレがまだ在ったか
ら見てただけ。
>>521 詰まる所、構って君ということか。
ご忠告ご苦労。
用件はそれで終わり?だったらもう顔出さなくて良いからね。
結局、何も言い返せない(ワラ
そうやって釣られてる暇あったら少しはスレの発展に貢献しろよw
萌え路線でも設定・構成と文章力が伴っていれば面白いものができると思うけどなー。
なにも萌え一辺倒の頭悪い内容がいいとは言ってないし。
偏ってるのが悪いだけでしょう。
喧嘩腰で書き込まないで、話しあうだけでもいい案が出れば盛り上がるはず。
過去スレが繁栄していた理由を考えてみるといい。
>>525 萌え路線というのは案外難しいんじゃない?
人によって嗜好が異なるから。
結局のところね、萌えうんぬんではなく、オリジナル設定のSS自体が不可能なんだよ。
2chには様々な成功したSSがあるわけだけど、どれも原作があってこそなんだよ。
世界設定や登場人物、それに作品の矛盾点にいたるまで、SS作者は原作に依存する
ことができるし、原作の世界観を壊さない限り叩きもない。原作があるから。
ドラゴンボールのSSにかめはめ波が登場して
「人間にそんなこと出来る訳ねーだろ、知障」
なんて叩く香具師、いないだろ?
完全オリジナル設定のSSはそれに対して、ちょっとでも矛盾点やディフォルメがあったら
即叩かれる。ましてや、そうとうな軍オタでさえ間違えや意見が分かれることがある
軍事描写なんて万人を満足させることなど不可能だろう。
プロはその点をその他の質や、作品自体の面白さなどで補うが、アマにそれを
期待することは難しいことだし、そんな実力があるんだったら、なにも匿名前提の
2chなんかにうpせずに、自分のHPに載せてネットでの地位を確立したほうが
100倍マシだ。初期の実力のある作家さんが去っていった理由も、こういったことじゃ
なかろうか。荒らしとも取れる叩きばっかのところに貴重な時間を
裂いて書いたものを提供するようなボランティア精神あふれる人なんか
いないだろう。
考え方を変えれば、ここまでよく持ったもんだとも思える。このスレも末期状態。
この状況を打破できる方法があるのなら、ぜひともご教授いただきたいものだ。
自信をもって言える。
終了。
そういや、軍板住人って設定にやけに細かいよね。
物語がつまんなくなっても間違った設定は許せないってのが多い。
やはり軍オタの特質なのだろうか・・・・・。
神経質なデブオタヒッキーが多いんですよ。自分の価値観を人に押し付けたくて
たまらないんです。
軍板の生粋住人がファンタジーを理解していないのもあるんじゃないかと。
そもそもファンタジーなんて曖昧な世界観と概念に、「厳しく詳細な突っ込み」を入れるほうが筋違い。
叩きは叩く前に、ファンタジーというものをちゃんと理解してから叩け。
はっきり言って、お前らの叩きや煽りは的外れだ。
あと、ファンタジーが中世ヨーロッパ風の世界観で共通しているって言う事も忘れがち。
近代戦の感覚で中世の戦争の形態とかに突っ込みいれられても困る。
ついでだから世界史も勉強しろと。
前から言ってるけど、ファンタジーと近代戦軍事と両方に知識が深くなければ、
書き手にはなれないし、読み手としても楽しめない。
>527
このスレで言うところの原作というのは「戦国自衛隊」だと思うのだがどうか。
スリップ先を戦国時代からF世界に変えただけで、根本的には同じものだ。
ハイテクVSローテクの戦争に、ファンタジー要素・魔法をプラスしただけ。
>>531 >そもそもファンタジーなんて曖昧な世界観と概念に、「厳しく詳細な突っ込み」を入れるほうが筋違い。
いくらファンタジーが曖昧な世界観と概念で構築されてるとはいえ、ここの場合には
自衛隊と言う”厳しく詳細な突っ込み”を入れざるを得ない要素があることをお忘れなく。
現実の存在である自衛隊側に厳密な設定をせざるを得ない以上
ファンタジー側にも厳密な設定が必要なのは当然。
ファンタジーは曖昧な物だからファンタジー側だけ厳密な設定が必要ないということにはならない。
まあ、つまり
ドラゴンボールみたいなご都合主義のファンタジーにしなければいいんだな
>>533
>>533 突っ込みどころの無い、完璧な設定なら満足なのね。
見る人全ての好みに合うような。
>>533 そんなファンタジーはロードオブザリングぐらいの物だ。
アマチュアにそんな物書けるわけが無かろうに。
ファンタジーというのはそもそも「ドラゴンや魔法が実在する架空の中世ヨーロッパ風の世界」
なのだから、「現実」じゃない。 現実とは違う物理法則が支配する世界だ。
現実的ではなく、それでいて読む側に主人公達に感情移入できるような臨場感のある描写を行なうには、
あえて現実的ではない、都合によってはありえない状況を描く技量が作者には必要となる。
さらに、その上設定の完璧さを求めるなんて困難で慣性の見えない作業を、誰でも出来ると思うな。
誰でもトールキンのような偉大な作品を作れるわけでは無いし、読み手も話が壮大すぎるととっつき難いから、
日本で「ライトノベル(軽い読み物)」という一種のジャンルが生まれたのだ。
そこら辺を理解しない人間が、知った風な口を聞くな。
そもそも「自衛隊がF世界に召喚」という時点で「現実的」からかけ離れている。
「現実的な話」と「非現実的な話」を上手く融合させて一つの話にするためには、ある程度の妥協も必要だと思うのだがどうか。
そりゃまあ、話がリアルで詳細で、読み手が文中のその場にいるような臨場感が沸く話が良いに越した事は無いが。
>>536 たとえば、
ドラゴンや魔法を実在する物として扱う野は問題ない。
ただし、それらが持つ攻撃力などの自衛隊側でいう
兵器の性能は明確にすべき。
そうしないと戦闘シーンが滅茶苦茶になる。
こんな風に最低限厳密な設定が必要な部分はあるでしょ。
539 :
504:03/11/12 19:50 ID:???
萌え話書けた。注意;飯島ゆうすけ嫌いな人は見ないように。
この世に神様がおられるというなら、この所業に人類を見限るでしょうか?
海水浴に集まった娘たちにメギドの焔に曝すなどという暴挙に・・・・。
お国のために尽くすのが罪だというなら、功徳とは一体何なのでしょう?
南海の楽園は一瞬で赤く染まり、私たちは炎に包まれました。
私は頑丈に生まれたので即死は免れましたがそれだけ長く苦しみそうです。
目の前では豊乳の牛飼いの娘と女ガンマンがもがき苦しんでいます。彼女たちはしきりに父親に助けを求めているのがあまりにも哀れでした。
メギドの焔を演出したのは実の父親であるのに・・・・。
友達の多くは炎の中に消え、残るはゲルマンの女騎士のみになりました。彼女は運命を悟ったのか、それとも諦めたのかうずくまり動かなくなりました。
そろそろ私も限界です。お父様、先立つ不幸をお許しください・・・・。
気を失ってどのくらい経ったでしょうか? 私はどこかの入り江に打ち上げられていました。
植物が妙です。さっきまでいたのは南太平洋でしたのに北方の樹木だらけです。
人は見当たりません。まるで忘れ去られた楽園の様。
それから数年、私は独りぼっちで泣きながらすごしました。
ある朝、人影の集団がやってきました。色々な人がいます。背が高くて耳の長い人、逆に背が低くて髭モジャな人、欧米人ぽい人、東洋人ぽい人、もろもろ。
どうやら彼らは戦火を逃れてきた様です。取りあえず様子を伺ってみると私の姿を見る事ができる人がかなり多いのに気がつきました。かつては山本おじさまを始め、
指の数ほどもいなかったのに・・・・不思議です。
540 :
504:03/11/12 19:51 ID:???
私の身体に住み始めた人たちとはすぐに仲良くなりました。どうもここは異世界らしく私の同族も沢山いるそうです。とりあえずシルキーの名を貰いました。
友達になった子供たちが親になりさらに彼らの子供たちと友達になり・・・・。
私は幸せでした、あの日がくるまでは・・・・。
甲板で子供たちと遊んでいると遠くに巨大な石人形が見えました。大きさは特20型くらいで周囲に黒い長耳と小さい鬼の妖怪軍団が迫ってきます。
住民たちは必死に抗戦しましたが多勢に無勢、次々と倒れていきました。
私も念力で抵抗しましたが10体倒すのがやっと、ついに子供たちのところまで迫ってきました。
鬼が気味悪い笑顔を浮かべるサマが視認できる距離にいます。もう駄目、諦めて目を閉じかけた時、奇跡は起きました。
轟音を上げ石人形が倒れました。恐る恐る空を見上げとそこには見慣れた機体が飛んでいます。
一式陸上攻撃機! かつては桜花を収納していた胴体からX兵器らしきものが飛び出し石人形の股間を直撃、撃破しました。もしや噂のエロ爆弾?
おまたを攻撃とはなんていやらしい。
零戦が機銃掃射し、5式や4式がそれに続きます。沖には軽空母の影もありました。
思わぬ援軍の出現で妖怪軍団は総崩れになりほうほうのていで逃げ出していきます。よく見ると援軍は旭日旗を掲げたかつての同胞たちでした。
異郷に迷い込んで60余年、もう会えないと思っていた同胞に会えるなんて夢のよう・・・・。
彼らは私の姿が見えない様だけど、一目仲間に会えただけでも幸運です。
戦死した住民を兵士たちとともに埋葬し、ささやかながらも祝宴が行われました。
私は第一砲塔に座って眺めていました。その時です。
「君、もしかして・・・・」
振り返るとまだ若い兵士がいます。あなたには私の姿が見えるの?
「じっちゃんが言っていた事は本当だったんだ・・・・」
じっちゃん? そういえばこの人には見覚えが・・・・そうだわ!
私の身体をよく洗ってくれた水兵さんに似ている! 山本おじさまを含めて私を感じられた数少ない一人。アメリカ軍に引き渡される瞬間に立会い、涙で別れたあの人だ。
次の瞬間、私は彼の胸に飛び込んでいました。
541 :
504:03/11/12 19:52 ID:???
それから彼に色々な事を聞きました。
朝鮮半島の暴君が九州を攻撃してこの世界に召還された事、北の大国との戦争の事、西の果てに日本人の町がありそこへ遠征している事。
できれば私も共に戦いたい。でも彼は言いました。
「もういいんだよ、君は第二の艦生を歩むといい。あの子たちと共に」
そう指差す先には子供たちが篝火の周囲で歌っています。
そうですね。私の戦争はもう終わっているのですね。
でもせめて祈らせてください・・・・あなた方に御武運を・・・・。
(戦艦 長門の艦魂、シルキーの語部より)
>>538 それだったら今までも書き手各々で「このくらいが妥当だろう」と考えて描写していたじゃないか。
一体何が不満なんだ? 自分が納得できる描写じゃないと認めないとでも?
問題は説明不足が多いことだが。
出したもの(武器その他。)の設定は公開すべきでしょう。
(公開する範囲は作者に任せるけど。)
場合によってスペックが変化するのはまずい。
>>541 おつかれ〜
>>543 たとえばこんな感じ?
・・・・・
槍
2m〜8m
鉄製の穂先を持つ槍、特殊効果の付属なし
・・・・・
久々に来てみたのはいいが、なんだか荒れてるなぁ……。
設定・・・・・・こんな感じでいかがか。
魔法
1、アイテムなし
1、攻撃力
2、防御力
3、総魔力量
6、射程距離
7、命中精度
2、アイテムあり
1、攻撃力
2、防御力
3、総魔力量
4、総魔力量のうち魔術師が持っている分
5、総魔力量のうちアイテムが持っている分
6、射程距離
7、命中精度
1〜5について。 単位はそろえる。1目盛りあたりの基準は作者に任せる。
1,2,6,7について
アイテムなしの場合
総合力は自衛隊の歩兵程度にすること。
アイテムありの場合
総合力は作者に任せる。(ただし、魔術師一人で戦術核並みの威力にするなど、常識を逸脱しすぎないこと。)
ほかに追加事項があったらどうぞ。
こんなんいかが?
攻撃
1、系統
2、攻撃力
3、消費魔力量
4、射程距離
5、命中精度
防御
1、系統
2、防御力
3、消費魔力量
4、有効範囲
5、持続時間
比較ができないと困るので、攻撃力、防御力、総魔力量、射程距離、
命中精度については
>>545と同じ単位を使用。
系統はあれ。火炎系とか氷雪系とかっていう分類。
攻撃力、防御力なんざ定量的に評価できるとは思えないが。
549 :
名無し三等兵:03/11/15 00:24 ID:qndg6dYJ
>>155を参照。
>1〜5について。 単位はそろえる。1目盛りあたりの基準は作者に任せる。
>>155の
>1〜5について。 単位はそろえる。1目盛りあたりの基準は作者に任せる。
にこれを追加すべきでは?
ただし、作中では一貫して同じ基準を使用すること。
>>528 まあ、板ごとに住人の性格も違ってくるものですよ。
ここは設定重視のかたが多いということで。
12 :名無し三等兵 :03/08/23 20:21 ID:???
暫定ガイドライン
1.「自衛隊がファンタジー世界に」とあるように、あくまで「現代日本」が主に関わる話であること。
提案者
>>5の意見。長文のため
>>5を閲覧の事。
2.現代日本というからには、自衛隊の組織・装備はあくまで現用もしくは近未来的に配備が予想されるものに限る。
3.空母・核兵器などの日本が配備するにはナンセンスなものは極力避ける。
4.あくまで「ファンタジー世界」の話であり、「超兵器まんせー」な話にならぬよう気をつける。ファンタジーに詳しくない場合、スレの住人に相談する。
5.ファンタジー側の人間もきちんと描写する方が好ましい。自衛官主観という演出などであえて描写しないのはこの限りで無い。
6、戦術、戦略としてありえないものを避ける。たとえば人間の徒歩部隊が一日に100kmすすむとか
提案者の意見
>>6より(一応軍版だしねえw部隊ごとに特徴が必要かも
7、敵にしろ味方にしろ主力に無敵を作らないほうがいい。
8.嵐は徹底放置。嵐認定を受けた後に、かまった者も同罪とする。
提案者の意見
>>11より(ただ口の悪い感想もありえるので留意する。
9.感想書き込む人も節度や口調を考えるべし。作品に文句があるなら自分がそれより優れた作品書くように。
って所ですか?とりあえず纏めてみました。色々意見はあるでしょうが再開しません?
開店休業になりそうだけどw
////////////////
に数値論追加しますかね?
個人的には火力防御力は命中率や命中角度、
地形などに影響されてしまう相対的なもので絶対に数字化できないと思いますが。
スペック上ではほぼ勝ち目のない37mmでスターリン戦車ぶっ飛ばした猛者とかもいるし
アフリカの星、黄色の十四ことハンス・マルセイユのような超人が乗る戦闘機と
実機練習はじめたばかりの素人ではおんなじ戦闘機でも明らかに性能が違うし。
それなら、射程距離と命中精度 は平均値ってことにしたほうがいいかもしれませんね。
誤差は認めるが平均値の0.5〜1.5倍の範囲にとどめるとかして。
いや・・そうじゃなくて。
ゲームのように命中率や防御力を決めようというのが軍事的に間違ってる気がする。
射程距離ひとつとってみても有効射程と最大到達射程の二つがあるし。
有効射程内の命中率も数メートルのところにある的を撃つのと有効射程ぎりぎりの目標を狙うのでは
ぜんぜん命中率が違うでしょ?
それに射撃兵器ならまだしも古代、中世のメイン兵器である投石や投槍なんかを
はじめとする投射兵器なんかは完全に個人の技量の問題だと思うし。
攻撃力も射程もそのときつかんだ石や投槍しだいの上に投げ方にもよるでしょ。
しかも近距離武器である剣、槍、長槍、マイン、モーニングスター、パイクなどなど、
に至っては、攻撃力や防御力なんてつけようがないし。
運用形式も西洋式に戦うなら集団で密集して行うだろうし。
適当な魔法をでっちあげて攻撃力を無理矢理定量化してみる。
<光弾の法>
無属性
詠唱時間:約3秒(標準魔法言語)
マナを消費して初期魔法質量m(kg)で表される魔力の固まりを速さv(m/s)
で打ち出し、magic sensitiveな物体に対し物理的、霊的衝撃を与える。
消費マナ数はジュール換算でmv^2となる。魔法発動後の経過時間をt(sec)、
空気の魔法作用率をμ_airとした場合、有効魔法質量はm*exp(-tμ_air)
の式に従い減衰する。空気抵抗や重力の影響を受けず、等速で直進する。
対象に衝突時の破壊力はm_eff*v_rel/Sで与えられる。ここで、Sは衝突面積、
m_effは有効魔法質量、v_relは対象との相対速度である。実際にどのような
破壊がもたらされるかは、対象の物性に依存するが、通常の肉体の場合、
質量換算で同密度の金属球が衝突した場合とほぼ同じである。
生体の場合、適切な処置を怠ると傷口周辺が壊死する場合がある。
回避可能。アンデッドやゴーストに対し有効。
精神抵抗により効果量を最大で約1/2まで減少させることが可能。
ディスペルマジックおよび金属鉄など一部の物質により無効化される。
材料物性板にでも帰りまつ λ......
じゃあ・・・・・・・射程距離はどうしましょうか・・・・・標的までの距離ごとに決めるとか。
でもあのパラメータって魔法限定みたいですが。
ちょっと長くなるけど小説投下してみます。
面白くなければ黙殺してください。
・・・・・・・・・・・・・・・・・
ことの始まりはポロッコロという街でとあるさえない召還術士が古ぼけた街の古本屋で数百年前に書かれたと思われる古文書を発見したのが始まりであった。
召還術士がその古文書を解読してみると太古の昔に忘れ去られたはずの禁断の召還魔術のことが事細かに書かれていたのである。
召還術士は古文書に記されていた通りに各種魔法具および触媒を10年の歳月と全財産を費やして集めた。
そしてその成果を貴族連盟や召還術士連盟に見せ付けるため、ポロッコロ街外のチョバム平原に呼び出して召還術を試みたのだった。
そして、遥かなる時空の彼方から彼らは召還されたのだった。
現れた数キロに及ぶ施設と集積物資の山・・それを見た召還術士と見物人たちは歓喜に沸きかえったが、
突如としてチョバム平原に召還された自衛隊の方はたまった物ではなかった。
いきなり辺り一面の風景が果てしなく広がる大草原に姿を変えたのだから。
元々召還される前の世界で戦争が迫っており気が立っていた自衛隊は訳も分からないまま
突如として基地の中に現れた召還術士及び見物人たちを有無を言わさず待機中であった戦車中隊で制圧すると尋問を始めた。
抵抗しようとした貴族の護衛のゴーレムは瞬時に120mmにより粉砕されただの土くれに姿を変えた。
それを見てあわてて状況を説明する召還術士と責任を召還術士になすりつける見物人一同。そして泣き出す召還術士。
自衛隊の方も泣きたい気分ではあったが、とりあえず見物人たちを解放して駐屯地の外に放り出した後、
何とか泣き止ませた召還術士からすぐに元の世界に帰れるのかどうかを問いただした。
召還術士は道具さえ揃えばすぐにでも元の世界に送り返せると説明し、それには莫大な費用と時間がかかる事を説明した。
それを聞いた自衛隊は止む無くその道具が見つかるまでの間、この世界に留まらざるをえなくなってしまったのであった。
この世界にたどり着いてから1週間後、このままでは部隊を維持できないと考えた自衛隊幹部はある決断をした。
それは必要物資を探すためとその資金確保を行なう為に、万能商会を設立して隊員達を各地の都市に部隊を派遣すること。
そしてポロッコロの北に位置する商業都市カステルデボヤーンにも折原三尉を小隊長とする部隊が配置されたのだった。
商業都市カステルデボヤーン
大陸を横断する主要交易路に面する市場に面接した大陸有数の商業都市の1つである。
エルフの涙から作られた宝石。ドワーフが掘り起こした魔鉱石を加工して作り上げた振るたびに炎を発するという魔剣等々、
大陸中から集められたありとあらゆる商品がその市場に並んでいた。
そして多量の珍しい商品が並べば自然と人通りも増え、客が増えるに従い商品も充実度を増すという具合に、
その市場とそこから莫大な収益を得る街は大きく発展していっていた。・・・だが当然のように人が増えれば問題も増える。
街の中で暴れる犯罪者や盗賊が急増したのである。そして・・その日もブラウン通りの一角の酒場で盗賊団が暴れていた。
「警備隊長!駄目です!連中はかなり高位の魔術師を多数連れています!!
暴動鎮圧の為、酒場に突入したアシュ小隊長ほか40名が返り討ちにあって撤退してきました!!
開き直った盗賊どもは周辺を占拠し店の従業員及び店長を人質に取り都市政府に10億リラを要求しています!!」
盗賊団との交渉に当たっていた交渉人の警備隊員の使いが慌てて市場警備の責任者であるトーマスの元に飛び込んできて
交渉人の教え通り、突入部隊が撃退された事と犯人達の要求を要約して簡潔に伝えた。
それを聞いた警備隊長のトーマスは吸っていた葉巻をくわえたままの姿勢で一瞬固まり、
次の瞬間には椅子を蹴って立ち上がり交渉人の使いに対して怒鳴りつけた。
「突入部隊が撃退された?・・それに10億リラだと?・・都市政府の年間予算の50分の1だぞ!払える訳が無いじゃないか!」
怒鳴りつけられた交渉人の使いが慌ててまるで銅像のように背筋をピシッと伸ばして
直立不動の体制でその怒鳴り声に返答する。
「は!交渉人のリオ殿もそのように盗賊どもに仰られました!
しかしながら盗賊どもは都市政府が10億リラを払わない場合は人質を皆殺しにして街に火を放つと息巻いております!」
警備隊長のトーマスは苛立ち気に葉巻を灰皿に押し付けてから乱暴に椅子に座りなおし対応策を考え始めた。
彼の直属部隊は三個小隊から成り立っている。そしてその中でも最も戦力を保持していたのがアシュ・マークの指揮する第一小隊であった。
その第一小隊が訳も無く撃退された所を見ると敵は相当の戦力を保持していると考えられた。
そんなところに弱兵ばかりの第二第三小隊を投入した所で返り討ちに会うのは火を見るより明らかであった。
「止むをえん・・・剣士ギルドに借りを作るのは癪に障るが・・・
剣士ギルドが市場警備隊になにかあった場合には協力させると約束していたアルベルトの第二部隊を呼んで来い。
魔剣士ばかり集めた奴の部隊なら鎮圧できるはずだ。」
だがその警備隊長の提案を事務の隊員が不可能だと否定する。
「無理です警備隊長殿。
剣士ギルドと魔術士ギルドの主力の連中は西のアボールの森に出たファイアドラゴンをしとめるために街を出ています。
支援に向かった警備部隊も帰ってくるのに1週間はかかるでしょう。」
警備隊長の傍に控えていた事務の隊員がその後も淡々と戦力となりうる殆どのギルドが都市を離れている事を説明してゆく。
盗賊ギルドは裏切り者の追跡中。商人ギルドは大規模な通商ライン設立の為その大半が遠く離れた異国の都市に滞在中。などなど
結局の所、まともに部隊として活動できるのは教会の聖職者協会と召還術士ギルドだけであった。
しかも聖職者教会には回復魔術系を使う神父や牧師しかいないため突入戦力にはなりえず、(シスターなどは問題外
召還術士ギルドはゴーレムやドラゴンを呼び出して戦うというその性質から、逆に攻撃力が高すぎて人質救出などの細かい芸は一切出来ないのであった。
「くそ!それでは金を払うか方法が無いではないか!!」
トーマスが苛立ち気に机の上に再び手の平を叩きつけて黙り込んでしまう。
こうなったら方法は三つ・・実質は2つしかない。
1つ目は金を払って人質を救出し、盗賊団を一時的に見逃し後に追撃することである。
だがこの方法は盗賊団を補足できなかった場合、金銭を持ち逃げされてしまうので都市政府が認めないだろう。
しかも追撃に参加できる部隊はほとんど町にいない。よって逃げられることになる。
そうなれば金目当てのテロリストや盗賊団がこの町を狙ってくることも十二分に考えられた。
2つ目の方法は人質を無視して召還術士ほかを投入して盗賊団を撃滅することである。
これなら盗賊団は壊滅させれるであろうが、人質に多数の犠牲者が出る。
その上このカステルデボヤーンという町では都市政府法と住民に凶悪なまでの人権意識があるので実現は不可能に等しい。
3つ目の方法は『何もしないこと』である。だがこれでは事態が悪化することはあっても好転する見込みは無いので無意味な選択肢だった。
隊長の沈黙につられる様にして周りに居た警備隊の隊員達も一人、また一人と黙り込んでしまっていった。
だれもかれも名案が思いつかない。
全員が黙り込んでしまった所で、先ほどの事務の隊員が不適な微笑を浮かべながら発言する。
「警備隊長殿。自分にいい考えがあります。ですがそれには少しばかり纏まった予算・・
そう。50万リラ程の予算をいただければ今日中に奴等を制圧して見せます。」
「・・・その程度の額なら何とか賞金首用の予算から出せる事は出せるが・・何に使うのかね?アスティア君。」
警備隊長が不審そうに事務の隊員を見ながら静かな声でその用途について尋ねた。
事務の隊員が実に楽しそうな顔でそれに答えた。
「まあ任せて置いて下さい。ポロッコロで知り合った世界最強の万能商会『自衛隊』に盗賊どもを鎮圧させます。」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
と、いったんここまでです。
続きは数時間後に書き込む予定です。
さて、数時間たったわけだが。
まだかー
>>564 もうすこし待ってくれ・・予想外に訂正に時間がかかってしまってる・・・
…横からすまんが。
だから、ファンタジーに詳細な設定なんていうのは、既存の原作作品でもない限り、
作者それぞれで認識が違うものなのだし、説明不足だとか言われても、数ヶ月やそこらで
完璧な設定作れるわけでもないし。
無理なんだよ。
曖昧なものは曖昧なままにしておきながら、全員が共通の基本イメージを持っているのが
ファンタジーなんだろうが。 微妙な誤差があるから様々なファンタジーが存在し、ジャンルが成立している。
やっぱり理解してねえじゃないか。
指輪物語とロードス島戦記と適当なラノベを100回読み直して来い。
魔法の威力がどうの、現実兵器がドラゴンに対して効果がどうの、結局自分の考えと合わないから文句言ってるんだろ、叩きは。
人が考えた結果に対して文句があるなら、自分で書いてみろ。
自分の考えを形にして見せろ。
それで文句言われても、怒るな。 人にも文句を言うな。
そうでなきゃ、このスレで描かれるファンタジー世界を、既存の作品を基にした世界観で統一しろ。
そういう作品を書くか、書いておこう、と流れを作れ。
他人の作った作品世界に、自分の考えと合わないってだけでいちいち口出ししてんじゃねえ。
書き手は話を面白くするため、全体の話の流れを上手く纏めるため、あえて実在兵器の威力やら世界設定やら
変えて書く事だってある。
それがあまりにも無茶でない限り、それは読み手の度量にもよるが、許容されて良い範囲のものだろう。
リアルとファンタジー、現実と非現実、それらを上手く融合させて書く事が、
ファンタジー書きであろうと、仮想戦記書きであろうと、「フィクション」であるかぎり
作者に求められる唯一の事だ。
このスレはノンフィクション作品を書くスレではない。
リアルに拘り過ぎるな。 自分の「脳内のリアル」にも。 かと言って非現実的すぎて、ぶっ飛びすぎているも駄目だが。
そして、叩きやら荒らしやらのリスクを背負っても、あえて2ちゃんのこの板のこのスレで
作品を書き続けるのは、「書き手が2ちゃんねらー」だからだろう。
確かに2ちゃんねるは厨房もDQNも多い。
だが、多くの人が集まり、意見をかわし、知識を深め、同じ趣味や施行の仲間と語り合える場所でもある。
自分がそういうものが好きだから、同じそういうものが好きな奴らと盛り上がりたくて、ここに集まってきているんじゃないか。
俺ら2ちゃんねらーに、他に何処に行き場所があると? 居場所があると?
ネットで、リアルで、何処にいて何をしようと、俺たちの本質は変わらない。
そう、2ちゃんねるが好きだ。 2ちゃんねるが好きだ。 2ちゃんねるが大好きだ。
(以下減る寝具テンプレ、省略)
好きだからこのスレを立てた。 次スレに続けた。 書いて、読んで。 スレを盛り上げて。
ageて、sageて。
そうじゃないのか?
1時間後・・
「・・・本当にこんな連中に頼んで大丈夫なのかね?アスティア君」
警備隊長のトーマスが自身の目の前で突入の為の作業を続ける迷彩色で前進の色を統一した男達の姿を見て
人質救出作戦が失敗するのではないかと漠然と不安になり、すぐ隣で同じく自衛隊の作業を見つめていた部下に尋ねた。
「ええ。彼らなら訳も無く盗賊どもを処理してくれる事でしょう。」
「しかしだな・・いくらガンナーでも鎧もつけないとは無謀極まり無いと思うのだが?」
「警備隊長殿。彼らがボロッコロでフォンストン卿の護衛のゴーレムを一瞬で破壊したのは間違いの無い事実です。
彼らの実力はわたしが保証しますよ」
不信感を隠せない警備隊長をアスティアが宥めすかしている所へ1人の隊員が歩み寄っていく。
「どうも。陸上自衛隊第11師団の会計科の柊三尉です。契約者のアスティア・マークス氏ですね?
契約の確認に来ました。」
契約書と簡単な市街地図を手にした柊三尉がアスティアに手を伸ばし握手を求めながら要件を告げる
「ああ、こちらこそよろしくヒイラギさん。
こちらは私の上司、市場警備の責任者のトーマス警備隊長です。」
「よろしく頼むヒイラギ殿。」
柊三尉が彼とも握手を交わしたのち次の用件を告げる。
「こちらこそよろしくお願いしますトマース警備隊長。
さて、先ほども申しましたように契約の確認のほうについてですが、
救出作戦のほうの指揮については、完全に此方に一任していただきます。
また、人質に犠牲者が出た場合は契約通り犠牲者一人につき3000リラを返還します。
責任も我々に押し付けてもらって結構です。
その代わり、建物などの損害にはやむをえない事として諦めてください。
そのかわり、盗賊団は一人残らず無力化する事をお約束します。」
「わかりました。警備隊長もそれでいいですか?」
柊が契約書を読み上げるのを聞いていたアスティアがトーマスの方に振り返り確認を求める。
「うむ・・それで基本的に問題はない。だがヒイラギ君。代わりに1つだけ質問がある。」
トーマスが右手の人差し指を立てながら確認を取ってくる。
柊がそれに答えるように、そしてその発言を促すようにトーマスのほうに向き直る。
「それは君達の武器と防具についてだ。
君達の持っている銃で君達が有名なガンナーたちと同じような戦い方をするのは理解できる。
だが火縄式なら最低でも装填に30秒はかかるだろうし魔法式にも見えない。
市場で噂になっている噂のフリントロックでも装填時間は似たようなものだろう。
そんな武器では迅速な戦いには向かないのではないのかね?
しかも防具もつけていない。これでは敵の反撃に備えられないだろう。」
そう。人質救助の任務である以上、作戦開始から終了までの時間は出来るだけ短く終わらせなければならない。
時間が長引けばそれだけ奇襲効果が薄れてしまう上に、人質の安全が脅かされてしまうからだ。
それゆえ、発射間隔の長いと『されている』火薬式の銃を人質救助作戦に使うことを彼は特に疑問視したのだった。
それを聞いた柊三尉が納得したという風に頭を数回うなずき返答する。前回の仕事のときも似たような事を言われたからであった。
「ああ。なるほど・・・前の契約者も同じような事を言われました。
ですが安心してください。我々の銃は火縄式でも魔法式でもありません。
しいて言えば『機械式』です。」
それを聞いてもトーマスはまだ不審気に柊を睨むような目で見ていたが疑っていても仕方が無いと決心したのか、
「『機械式』・・よく解らんが・・・弓程度には発射速度があるということだな?
・・わかった。君達の思うようにやってくれ。医療体制は此方で整えておく。」
「解りました。そうしていただけると助かります。」
柊が頷く。双方が合意に至ったのを確認したアスティアは部下に合図して荷馬車に積んであった一抱えもありそうな袋三つを柊の所に持っていかせた。
「ヒイラギ殿。これが前払い分の25万リラ分の金だ。残りは救助作戦が終わり次第直ぐに荷馬車ごとそちらに譲ろう。」
GOOD!!
君の場合は、”魔法の威力とか現実兵器のドラゴンに対する効果というものを定量化する”
ことが自分の考えに合わないから文句を言っているようだが。
だとすると、
>結局自分の考えと合わないから文句言ってるんだろ、叩きは。
これはそのまま君に当てはまるんじゃないかな?
ということで、オマエモナー。
このスレ見ている人ってまだいますかね?
久々に新作投下しようと思いまして
>>575 見てる。見てるからじゃんじゃん投下してくれ。ナパームでもFAEでもなんでもいいから。
見てますよ〜
小ネタでも萌えでもギャグでも召喚された自衛隊が見たい!
>>574 定量化すること自体には文句は無い。
ファイアーボールとRPGの威力の差がどれくらいとか
ドラゴンをトマホークで殺せるか否かとかには。
だが、そうして考えた「設定」に対して、他人が「それは違うだろ、絶対こうだ」と文句を言うのが許せない。
ドラゴンにしろ魔法にしろ架空の存在なのだから、その認識は人それぞれ。
「正解」なんてものは無い。
その意味では、コンピュータRPGみたく「数値」にして魔法やらドラゴンやらの能力を設定してしまうのはどうかと思うが。
言い争いなんてどうでもいいからだまっちょれ。
先生がたが書き込みにくいではないか。
>>555 他の魔法でもつかえそうだな。これ。
問題はどれだけマナを消費するとどれだけの魔法質量が得られるかが
わからんとこか。
>>545 ,
>>547のパラメータと互換性を持たせると、
マナ=魔力量
魔法質量=攻撃力、防御力
となるみたいだが。
>>582 いや、用語は現実の力学とある程度互換性を持たせるためにでっち上げただけだから。
魔力量≒熱量(=エネルギー)
攻撃力≒運動量とか圧力とか
防御力≒質量とかヤング率とか弾性限界とか破断点とか
とりあえず必要な定数をでっち上げれば、実在兵器のスペックから逆算可能と思われ。
漏れは軍事関係にも物理にも疎いからキツイけど。
584 :
575:03/11/17 07:08 ID:???
どうもです。>>このスレを見ている全ての人たちへ
帰宅したら投下しまする
>584
構わないから全部ここに落としてくれ
586 :
575:03/11/17 13:40 ID:???
ではお言葉に甘えて・・・
2003年12月08日 防衛庁中央発令所
「極東ロシア軍がスクランブル機を展開!」「米第七艦隊台湾海峡に展開。直衛機を展開中」
耳を塞ぎたくなる報告が相次ぐ。
能登半島への北朝鮮の潜水艦座礁事件から始まった極東クライシスは、もはや誰にも止められない所まできていた。
前日の午前9時ごろ、多数の国民・警察官殺害を殺害しつつ逃走を続けていた北朝鮮軍特殊部隊は、対応として自衛隊が行った山狩りで殲滅された。
それが公式に会見で語られるのと時刻を同じくして発射されたテポドンが、驚異的確立で東京ドームに着弾。
搭載されていた毒ガスがドーム内に充満し、そこでライブを行っていた国民的アーティスト『ミステル』ごとファンを全員死亡させた。
国内世論は当然紛糾し、死亡者リストの中に政財界の重鎮の孫が数多く含まれていたことが仕上げをした。
信じられない速度で自衛隊の報復攻撃が承認され、中国等からの非難を無視して準備は進められていった。
復讐に燃える日本の勢いは凄まじく、舞鶴港では海上自衛隊所属揚陸艦『おおすみ』『しもきた』が大量の兵士を既に飲み込み、現在は物資の登載中。
そして、港には近隣基地からかき集められた物資が次々と到着している。
自主的に出社した社員達によって緊急増産が行われている工場から運び出された弾薬が、警察の交通規制によってガラガラの高速道路を両斜線使って輸送中であり、その上
空はこれまた弾薬を満載したヘリコプターが埋め尽くしているという、日ごろ補給を気にしている自衛隊にとっては夢のような状態だった。
587 :
575:03/11/17 13:49 ID:???
王国暦794年 王都『ベイク』郊外
悲鳴を上げながら魔道士が倒れ伏す。
その頭部には数本の矢が生えている。
兵士たちが全速力で駆け抜けていく。その手には剣も盾も握られていない。
運の悪いものが足に矢をもらい、転倒する。だが、助けを求める彼の事など誰も見向きもしない。
彼らには、港で出港準備をしている輸送船に乗る以外には、皆殺しか自害の道しか残されていないからだ。
「頼む!誰か助けてくれ!誰k・・・」
必死に助けを求める彼の頭部を誰かが踏む。
血と歯が飛び散り、喉から漏れる唸り声以外を発することができなくなる。
「急げ!水軍は待ってくれんぞ!!」
588 :
575:03/11/17 13:50 ID:???
「中国が警戒レベルを上げました。日本海側の基地から次々と航空機の離陸を確認・・・米軍に向かっています!!」
指揮所内が凍りつく。
中米開戦。
小説の中にしかないような悪夢が、現実になろうとしている。
「米第三艦隊が緊急出航、台湾へ向かっています」「B-2ステルス爆撃機の出撃を確認」
加速。
「米大統領がエアーフォースワンに搭乗した模様」「中国海軍フリゲート艦、集結しつつあります」
加速していく。
「フィリピン・マレー、その他東南アジア諸国のデフコンが次々と1になっていきます!」
恐怖が、加速していく。
「ベトナム軍と中国軍が交戦状態に入りました!」「中国空軍の動きが活発になってきました!」「東南アジア諸国より警戒機の離陸を確認!」
「ロシア軍も次々と警戒機を上げています!ヨーロッパ各地のNATO軍も同様です!」
「米中機接触まで5秒!4・3・2・1・交戦状態に入りました!」「中国艦隊対艦ミサイルを発射、米艦隊はこれを迎撃。応射しています!」
「中国内陸部にミサイル着弾を確認。1,4,7,8なおも増加中!」「中国がミサイルを次々と発射しています!!」
「始まったぞ!」「高射群の展開急げ!」「こんごうを早く日本海側へまわせ!!」
真っ青な顔をした隊員たちが慌てて指示を出す。
もはや安全保障会議など開いている場合ではない。
一刻も早く守りを固め、敵を撃破しなくてはならない。
そうしなければ、国が消える。
589 :
575:03/11/17 14:22 ID:???
都内某所
「自衛隊は引っ込めー!!」「警察は消えろーー!」「日中友好の輪を守れー」
現状を正しく理解できない集団が電気店前を行進している。
と、不意にそれまで流れていた報道特番が消え、日本国旗を背にした壮年の男性が現れる。
「これより臨時ニュースをお伝えします。これより臨時ニュースをお伝えします。この放送をご覧の方は、できるだけ多くの方に声をかけご覧になってください」
日本中のサイレンが一斉に鳴り出す。
都内あちこちの広報車、いや、日本全国の自治体の広報車も同様だ。
「政府広報をお伝えします。本日午後3時5分。大泉総理大臣は、内閣総理大臣による特別非常事態宣言を日本全土に発令いたしました。この放送をご覧の皆様は、可能な限
り早く帰宅し、戸締りを厳重にしてください。なお、地方自治体・警察消防、ならびに自衛隊の誘導には必ず従ってください。政府広報をお伝えします・・・」
さすがに、集団がざわめく。
一切の事情を知らせずの一方的な宣言。
前方を見れば、機動隊たちは異常なまでの数が到着、号令をあげながら次々と展開している。
「これは最後の警告だ!直ちに解散せよ!繰り返す!これは最後の警告だ!解散せよ!!」
「整れーつ!」「第二中隊遅いぞ!」「バリケード設置終わりました!」
警告と同時に複数の命令が漏れ聞こえてくる。
そのいずれもが通常では聞けないものだ。
そして
「検挙ぉーーー!!!」
590 :
575:03/11/17 14:33 ID:???
銃声。
数名の機動隊員が、そのジュラルミン製の盾に穴を開けて倒れる。
集団の先頭に立っていた若者たち。彼らの肩から下がっていた鞄が火を噴いたのだ。
「畜生!応戦しろ!!」
自身も叫びつつ小隊長が銃を抜く。
だが、若者たちはワンテンポ早く彼に狙いをつけ、その脳漿を部下たちにぶちまける。
頭を失った胴体が倒れる瞬間、何の偶然か引き金が引かれ、弾丸が発射される。
そして、親に強引に連れられてここへ来ていた今年で7歳の少年の、短い人生が閉じた。
「いやぁぁぁぁ!!」
絶叫する母親が金切り声を上げながら機動隊に突進し・・・ようとし、最前列を越えたところで三発の弾丸を受け、絶命する。
それを見ていた群集にどよめきが走る。警察は、私たちを本気で殺そうとしている。
命までも主義信条にささげる気のない大学生が列を離れようとし、運悪く足を滑らせ転倒する。
不運な彼の足を誰かが踏んだ。
「うわぁぁぁゲェ」
叫んだ瞬間、機動隊の発射した催涙ガス弾がその大きく開かれた口に綺麗に着弾。
喉を強引に切り裂いて体内に侵入する。
不運な彼は体中の穴から催涙ガスと血を噴出しながら息絶えた。
591 :
575:03/11/18 02:17 ID:???
「俺も乗せてくれ!」「頼むよぉ!!!」「友軍を見捨てるのか!?畜生!戻ってきやがれ!!」
港へと到着した兵士達は眼前の光景に衝撃を受けた。
なんと、水軍の艦艇は既に港を離れ、帆を広げて遠く離れようとしているのだ。
「水軍は俺達を見捨てる気か!?」
傷ついた将軍が叫ぶ。
既に参謀や親衛隊はあの世へと進撃してしまっている。
「おのれ水軍め!おのれぇぇぇ!!!!」
喚き続ける将軍。
だが、彼の罵りはそこまでだった。
空を切る音がしたと思った瞬間、彼はその乗馬共々無数の矢によって串刺しとなり、唸り声すら漏らせずに絶命したからだ。
「てっ敵だぁぁぁ!!」
最後尾あたりにいた兵士が叫ぶ。
彼らが友軍に対して呪詛の念を唱えている間に、港はいつの間にか追いついていた敵軍によって完全に包囲されていたのだ。
怯える兵士達が悲壮な決意を固める前に、敵軍は港へとなだれ込んできた。
592 :
575:03/11/18 02:19 ID:???
本日はここまでで。
明日中にまたうpできるといいなと思いつつ、皆様おやすみなさいませ
誰かがSS書くと
いきなりカキコが減りだすね
だって職人の邪魔しちゃ悪いじゃん。
しかも今回のは両方ともに期待させる書き出しだしね
書き込みがあったらとりあえずキターとでも反応すべきかね?
596 :
ACE:03/11/21 19:19 ID:???
久しぶりに来てみたら新職人降臨!!
ところで>>571を呼んで、書いてた新職人さんに質問なんですが…。
以前俺が書いてて叩かれた作品の主人公と同じ名前の「柊三尉」ってキャラがいますが
偶然ですか?
>>596 ぐんぜんでつ。
おいらこのスレしか知らないからACEというコテハンも今始めて見るっす。
たまたま友達から進められたゲームに『ヒイラギ小僧』てのがでてきたから
使ってみただけでつ。
このスレざっと読んだけど、皆中世欧州風ファンタジーなのね
中華風ファンタジー(十二国記とか)はお嫌い?
599 :
名無し三等兵:03/11/23 18:09 ID:VFAhe/OH
>589
あってもいいと思う
600ゲト
続きまだか〜
sage進行な
>>598 そういえば自分は以下のような書き込みを
アニメサロン板の十二国記のスレにしてしまいました。
先ずは最初の投稿です。
From: [45] Linuxマンセー <sage>
Date: 03/10/26 11:44 ID:???
十二国記世界を駆ける近代兵器を想像してしまいます。
例えば、ディアゴスティーニから出ている「週刊ワールドウェポン」
を読む時などに、十二国記世界を駆ける近代兵器を想像しています。
参考URL:
http://www.de-club.net/wwp/ つまり・・・。
虚海をいく
キーロフ級巡洋戦艦に (;´Д`)ハァハァ
ニミッツ級空母に (;´Д`)ハァハァ
オハイオ級弾道ミサイル原潜に(;´Д`)ハァハァ
慶国上空を飛行する
su-27に(;´Д`)ハァハァ
AH-64アパッチに(;´Д`)ハァハァ
慶国の大地を駆ける
90式洗車に(;´Д`)ハァハァ
そしてその次に・・・。
From: [46] Linuxマンセー <sage>
Date: 03/10/26 11:48 ID:???
また、以下のような十二国記の物語も妄想してしまったり・・・。
200X年7月3日、独立記念日を翌日に控えたアメリカは、
突如国土の周囲を正体不明の霧に囲まれてしまい
外界からの通信と移動の手段を断たれてしまう。
そして霧が晴れたとき、アメリカの前に十二国記の世界が表れる。
偵察の為に飛び立ったF-18が慶国の上空を飛行し、
ここが我々の世界では無いことを伝える。その中、
慶の民を襲う妖魔の姿を見たパイロットは、妖魔に攻撃をしかける。
「弟2のローマ帝国」と呼ばれる程の巨大な軍事・経済力をもつ超大国アメリカ
突如異世界に飛ばされたアメリカはどう動くのか?
小松左京のSF短篇小説「アメリカの壁」より・・・
>アメリカは生き続けるだろう。たとえ、外の世界から完全に孤立してしまっても。
>アメリカの国土は十分広く、人口も適正で、資源はゆたかであり、
>高度な教育と科学技術を擁し、産業は巨大で社会は高度に組織化されている。
>アメリカはたった一国でもいきのびるだろう。
この様な投稿に関して以下のような返事が帰って来ました。
From: [50] メロン名無しさん <sage>
Date: 03/10/26 18:45 ID:???
>>45-46 つーかそのような話がお望みなら
CS契約してダンバイン見れ。お腹一杯になってゲップも出るぞ。
自衛隊が出てきてないんだけど・・・
>>605 べつにいいじゃん。自衛隊だけじゃもう持たないのよw
現実世界の軍隊がファンタジー世界に召還されますた
のほうが参加できる部隊も大きくなって面白いと思うしw
>>606 いちおう元1だおー氏が策定した暫定ガイドラインがあるのだが
>5あたり
608 :
ACE:03/11/26 18:48 ID:???
昔「ヤマトタケル」って邦画を消防の時に見たことあるんですが
ああいう「古代日本(あくまで戦国時代でないのがポイント)」風の世界で
日本古来の怪物や妖怪とか出してみるってのもいいんじゃないでしょうか…?
なるほど、完全に別世界でなく日本のIF世界に行くんだな。
日本版ファンタジー世界ですね。
それはそれで有りカモ〜☆
>>572の続き書いたんですけどUPしていいですかね?
どーんといこうや
じゃんじゃんうpれ
プリーズ
>>605 うーん確かにそうですね・・・。
また、元1だおー氏の書かれた暫定ガイドラインに反してしまいますが、
こちらの世界の国家がファンタジー世界に飛ばされてしまっても、
日本の場合は天然資源に乏しく、食料の自給率も低いので、
異世界に飛ばされても色々苦労することになると考えたんで、
超大国アメリカを今回の妄想の文では選択しました。
#なんせ日本は石油は99.9パーセントを輸入に頼っている様だし・・・
#アルミの原料のボーキサイトは100パーセントを輸入に頼っているし・・・
それに現代社会と十二国記世界との間で交流するときは
それぞれの世界の文花や価値観の違いから起こるとまどいや
問題を色々と想像してしまいます。
例えば、十二国記世界では「王の前では降頭するもの」というのが常識ですが、
アメリカ(現代社会)ではそのような習慣は無いので、
その考えの違いから起こるカルチャーショックを描くのもいいと思います。
そういえば、現在のアメリカのブッシュ政権のようにタカ派の政権だと、
妖魔の対策として、妖魔に核兵器を使うとか・・・。
B-52やB-2から発射される核塔載のALCMの攻撃を受けて
核の炎に焼かれる妖魔「蠱雕(こちょう)」の群れに萌え〜。
また、ちょっとギャグをからませて書くと
十二国記世界に飛ばされても、偉大なアメリカ樣(笑)のことですから
「正義と民主主義を十二国記世界に広めるのだ」と言って
積極的に十二国記世界に関ってくるかもしれません(^^;;;。
それを受け取った柊は同じ会計課の部下達を集めて中にきちんと金が入っているのを確認させる。
隊員の一人が金をその手に取り薬品に浸す。だが変化はない。
次は計りに載せて比重を調べた。彼が手書きの化学表と照らし合わせた結果、ほぼ金の比重に等しいことが判明する。
それを見ていた柊が確認した事をトーマスに伝えた。
「確かに金ですね。確認しました。それでは本格的に部隊の展開を始めたいと思います。
出来れば交渉人の方にはしばらく盗賊団との交渉を続けさせてください。
急に交渉を打ち切れば怪しまれますので。」
「わかった。交渉人には此方からそう伝えておく。よろしく頼むぞ。」
そう言ってトーマスが柊に向かって握手をもとめ手をのばした。柊がそれに応じた。
「お任せください。トーマス警備隊長。直ぐに事件を解決させて見せます。
それでは市外で待機中の第一特別編成中隊に連絡をいれて市街地に展開するよう伝えます。
では、契約完遂後にまた。」
そう言って柊はその場を立ち去ろうとした。がトーマスが彼を呼び止める。
「ヒイラギ殿、伝令を出すならうちの警備部隊から足の速いものを数人お貸ししよう。」
柊が足を止めて振り返って丁寧に感謝と断りの言葉を述べた。
なぜなら柊には伝令を走らせるよりもっと素早く情報を伝える手段があったからである。
そうかれは無線機と言う触媒を使い、人間の数千倍以上足の速い『電波』という名の伝令を走らせたからであった。
「トーマス隊長・・直ぐに面白いものが見れますよ。」
無線連絡が済んだのを確認したアスティアが嬉しそうにそうトーマスに耳打ちした直後、
近くの街壁の大門がゆっくりと蝶番の軋む音を立てながら
ゆっくりと開き、そこから幾つもの鉄の塊がエンジン音を響かせながら何列も連なりゆっくりと突入してきた。
「な・・」
それを見たトーマスや警備部隊の隊員達は開いた口がふさがらない。
彼らには街門をくぐり74式戦車を先頭として突入してくるその光景は、さながら地獄の門から出てきた悪鬼羅刹の
進軍の様に見えたのだった。
「だから言ったでしょう?連中に任せておけばどんな連中も恐くないって」
一人アスティアがうれしそうにそう呟く。だが、その言葉は警備隊長に伝わる事はなかった。
同時間、数人の自衛官達が街のいたるところの高所を目指して移動を開始し始めていた。
彼らは普通科連隊の中から特に優秀な射撃能力を持つものや重火器を集めて作った支援射撃班である。
彼らが向かっているのは犯人が立てこもっていると思われるブラウン通りを見下ろせる市場ある教会の鐘楼の屋上であった。
教会に残って留守番をしていたシスターたちに聖職者ギルドからの紹介状を見せ教会に入る許可を得て、
彼女達に案内されて鐘楼の最上階を目指し階段を上っていた。。
「それにしても・・聞けば聞くほど変わった武器ですね。火薬式の銃なのに火蓋や火縄をつけるところが無いなんて・・」
鐘楼への案内ついでに、支援射撃班の隊員の持っていた銃について質問していたシスターがそう呟く。
「そうかな?自分の国じゃこれが普通だったんだけどね。」
M2重機関銃を肩に担いだ隊員がそう返答する。
白く整えられた装いのシスターの横をフル装備の迷彩服の男達が歩く。なんとも不思議な光景であった。
「凄く化学文明が進んだ国なんですねえ。羨ましい限りです。
この大陸南部の国は殆ど魔術国家ですから火薬を使う武器は、あんまり使われないから発展しないんですよ。」
屋上に繋がる長い円状の階段を上りながらシスターがそう答えた。
「なるほど・よくわかりませんが・・・・そう言うものなのかも知れませんね・・」
M2重機関銃を肩に担いだ隊員もそう呟き、先を行くシスターの後に続いた。
階段の側壁の上部に思い出したかのように空けられた円形の窓から、光の帯が入ってきている。
その光は窓の形に合わせたように筒状に伸びて光の帯のように階段を照らし出していた。
その光の帯を遮りながら彼らが階段を上り続けると・・・といってもせいぜい数十秒だが・・・階段の終わりに近づいたらしく
階段に入り込んでくる光の量も一気に増えてきていた。
「さて、やっと到着ですね。此処の先が最上階です。」
「案内ありがとうございました。 此処から先は我々だけで救出作戦に移らせてもらいます。」
「あなた方に神のお力添えがありますように・・」
彼女のその言葉に見送られて支援射撃班の隊員達は踊り場に踏み出したのだった。
「各部隊指揮官より松村中隊長に連絡。
教会の第一支援射撃班、凱旋門の第二狙撃班が配置完了。
彼らからの報告ではブラウン通りに展開する敵兵力の総数は確認されただけで35人、
建物内にも相当数の目標と見られる人影が確認され注意が必要と連絡がありました。
また、通りの北側に家具と思われる物体を積み上げてバリケードが築かれているとの事です。
南側にも三箇所でベンチを複数並べて障害物を構築しています。
なお、市外に展開する特別支援射撃分隊もたった今配備を完了したとの事です。」
無線機を傍受して各部隊から集められた情報を纏めた三曹が中隊長である柳一尉にそう報告する。
「わかった。ありがとう三曹。引き続き情報を収集するよう支援射撃分隊に伝えてくれ。」
「了解!」
再び無線機に向き直った三曹を尻目に、柳一尉は先ほどから市街地図を眺めながら作戦を考えていた。
集合を掛けられて集められた各部隊の小隊長がそれに習うように地図を覗き込む。
この街の構造事体は非常に簡単であった。
フランスの首都、パリのように凱旋門を中心として円心状に主要道路が延びているという物だった。
今回盗賊団が人質を取って立てこもっているブラウン通りは北から時計回りに数えて、
ちょうど12時の方向に伸びた大通りであり、また、市場に比較的近いため、商業施設が集中している地区であった。
そのブラウン通りのほぼど真ん中に位置する酒場を中心に盗賊団は展開していたのだった。
それだけなら対したことは無いがバリケードを築かれているとなれば話は別だった。
戦車、歩兵にはたいした障害にならないが、キャタピラで無い車両、
軽装甲車や普通科の主力である96式APCは装輪装甲車である為、タイヤ半径以上の障害物を乗り越えられないのであった。
とりあえず此処までです。
ちょっと中途半端な形ですが次の更新で完結させる予定です。
その分次回の更新は量が増えると思いますがお付き合いいただけたら幸いです。
ようこそ、寂動の世界へ。
身体を治すのも、加えた力に対する筋肉の変化を見ながらソローッと静かに動かして、骨の位置を正しい組み合わせに変える施術をした方が、良い身体になれる。
地震も、私達が乗っている地殻が、人類が気付かぬ間に、ソローッと動き、知らぬ間に激しい破壊が起きる地震の準備する。突然動くように見えますが、その前に起きる変化は、雲の形などに映ったり、私が計っている現象となったり、いろいろな変化が起きています。
623 :
名無し三等兵:03/11/30 03:09 ID:YkmsDuIq
古いレスだが
>>507 の3番目ネタの小説をどっかで出さないかな?
18で禁のレーベルなら出してもおかしくはないんだが
>>611 確かに、十二国紀世界では、王が他国に軍隊を進めれば、
(その理由が人道支援の様な理由であっても)
王は「覿面の罪」によって死んでしまいますね。
でも、異世界からの軍隊が侵略したらどうなるんでしょう?
>>617 確かに十二国紀世界では、金髪は麒麟だけですね。
清秀は茶髪ですし。
なんでだろう?天帝の意志??
>>624 それ以上の話題はモノホンの十二国記スレでやれ
>626
私は>623氏ではありませんが、読 み た いです。
>>628 ちょっと水野良の気持ちが分かった……。
いや、漂流戦記も書いてるよ、ちゃんと。
うpするのがかったるくて載せてないんだけど……。
来週中に何とかするから許して(アイゴー!)
630 :
名無し三等兵:03/12/01 01:07 ID:CoRFMd/l
>>626 読みたいです。
今までの作品をアップしたHPがあれば一気に読めるのですが
よろしければご検討下さい
それでは導入部分から逝きまつ
「地の果てへようこそ。新品さん」
空自のC-130輸送機から五時間の旅を終え、地面に脚を降ろした僕に、中堅であろう整備隊員が声をかけた。
僕は、目の前の光景に呆然として何も答えられない。
アスファルトの不足に未舗装同然の滑走路。
プレハブ以上の建築物の見当たらない施設群。
妖魔の襲撃に備えて張り巡らされた鉄条網と対人地雷のワイヤー。
こんなの、どっかで見たことあるぞ……。
そう、なんかのベトナム戦争映画でこんな基地の風景が写ってた。
後悔。
この一言に尽きる。
やっぱり進路というのは軽はずみに決定しちゃいけない。
高校三年の頃、うっかり防衛大なんか受けて通っちまったのがそもそもの間違いだった。
地連のおっさんがあんまり熱っぽく自衛隊の環境の良さと福利厚生の堅実さをアピールするし、
就職難のご時世ということにも後押しされ、書類に印鑑押してしまったのが今でも悔やまれる。
何も防衛大でなくても良かったじゃないか。一流でなくとも、他にも行ける大学はあったんだ。
貴重な青春を汗と涙に投げ打ってまで自衛官にならんでもよかったじゃないか。
教官の怒号と先輩のいびりに泣きながら、演習場でゲロを吐き、消灯時間にパシリに走らされ、銃の部品をなくして殴られ、
四年間の懲役のような日々に耐え抜いた。
青春ものの映画なんかだと、ここで立派に旅立っていく若者達が描かれるんだろうが、
そんなもんの主人公になる気は僕には毛頭なかった。
任官拒否。
絶対に任官拒否してシャバに戻って人生をやり直すんだと心に決めていた。
が、あまりにも残酷な現実が僕の、いや、この日本を一瞬にして飲み込んだ。
200X年
日本は異世界へと召喚され、生命線の確保のために、宣戦布告を行ってきた帝国に対して
自衛権を発動。
戦争が、始まったんだ。
説明はそれだけかって?
戦争なんかに興味のない僕にはこれ以上はよく分からないんだよ。
自衛隊と帝国軍が初めて衝突した戦闘でどこの部隊がどんな活躍をしたとか、ハイテク兵器を前に帝国軍はあっと言う間にやられて
同盟国の連中の度肝を抜いたとか、ちらほら聞いたことはあるけど、詳しくは覚えていない。
任官拒否が不可能になったという信じられない話に茫然自失となっていた僕にとっちゃあ、
そんな軍オタしか喜びそうにない話しに耳を傾けている暇なんてなかった。
悪いことは続くもので、せめてもの進路希望で「会計課」と書いたものの、この非常事態にそんなもんが受理されるわけもなく、
めでたく実戦部隊である普通科への配属が決定してしまった。
神様、僕ってそんなに悪いことしたことありましたっけ?
この日ヴェ戦争(ヴェロスニア帝国とかいう国の他にもその同盟国とも戦ったらしい)での自衛隊の戦死者数は222人。
10万人相手によくこれだけの死者で済んだもんだと他人事のように思ってたが、お察しの通りこの222人の内、106人が普通科である。
酷い話では斥候に出たまま帰ってこないので探しに行ったら首をはねられて晒されてたなんてシャレにならなすぎる事件もあったらしい。
基礎的な教育期間が終わりに近づき、僕は半ば本気で脱柵(先輩に教えてもらったが自衛隊では脱走のことをこう呼ぶそうな)を考えていた。
が、そんなある日。
上官に呼ばれ、僕は他の者とは違った配属がいいのかと尋ねられた。
僕はこれはチャンスだと感じ
「普通科でなければどこでもいいです!」
と答えてしまったのである。
後悔先に立たず。
僕は分厚い書類と、外務省へ出頭する命令書を受け取った。
最初は何が何だか分からなかったが、決められた日時に外務省へ行って担当の部署へと回されたとき、
ようやく話が見えてきた。
「いやぁ。さすがにあんな危険地域に非武装の職員を派遣するわけにはいかないので、
ここは自衛隊さんに行ってもらうのが適任かと思いましてね」
つまりである。
日本は連戦連勝。そりゃそうだ、MLRSやらクラスター爆弾やら反則もいいところの武器を使って勝てないわけがない。
勝って進撃したはいいものの、占領した地域の統治という新たな問題が発生した。
しかし、あのイラク戦争を見ても分かるように、統治というのは危険と隣り合わせだ。
外務省もイラクのときのように職員を犠牲にしたくないのだろう。
……担当の職員を見る限り、犠牲者を出したくないというより責任問題になるのを恐れているといった方が正しいように思えたけどな。
僕は泣きたくなった。
っていうか泣いた。
イラクのときだって戦争中よりも統治段階に入ってからの死者数の方が多かったじゃないか。
書類を読んでまた泣いた。
『旧帝国領地方都市エクト 派遣人員 陸上自衛隊より三名を選考』
たった三人でどうやって統治しろってんだよ!
イラクのときの米軍はバグダッドだけでも数万人規模を駐留させていた。
が、こいつは……。
暴動でも起こったら、もうお終いだ。
気分はもう戦国自衛隊。
父さん母さん逝って参ります。
なんだかんだ言って、僕はやはり日本人のようだ。
こうして輸送機に乗り、いつのまにやら現地入りしている。
「三尉。司令部まで送りましょうか?」
さっきの整備隊員が給油トラックの中から再び声をかけてきた。
「あ、はい。お願いします」
僕は父親ほど歳の離れたその整備隊員の好意に甘え、助手席に座った。
異世界の土を踏んだという実感は、まだ沸いては来なかった。
「辻原英気三尉……。ふむ。 書類の内容は読ませてもらったよ。君も大変だな」
司令部とは名ばかりの薄暗い天幕の中で、ここの事務責任者の佐官は呟いた。
「はっ!」
直立不動の姿勢で、精一杯の虚勢を張って僕は答える。
しょうもない自衛官らしさが身についたもんだと内心ためいきをつく。
「では早速だが、君はもう部下には会ったのかね?」
「は?」
僕は彼の言っていることの意味が分からなかった。
部下? 上官じゃないのか?
「……もしかして君の方には書類が行ってないのかね?」
てっきり誰かの隷下に入って働くものだとい思っていた。
はとが豆鉄砲を食らったような顔をしている僕を見た佐官はそういって一つ、
やれやれといったため息をつくと自分の机の中から何かを探して取り出し、
僕に寄越した。
「辺境とはいえ都市一つを管理するんだ。最低でも幹部が必要だ。
しかし、何の価値もない辺境都市へベテランの幹部を割くほど今の我々に余裕はない……」
僕は全てを悟った。
ああなるほど。
そうかいそうかい、そんなに僕ぁ自衛官として利用価値がないのかい。
危険地域だとかいうだけじゃない。よりにもよって無能だから左遷されたんだ。
自衛官なんか辞めてやると今まで言ってきたが、
こうして存在価値を否定されるような見方をされるとさすがにいい気はしない。
僕が渋面を作っているのを見て、むっつり顔だった佐官も苦笑いして言った。
「左遷されたと思ってるのかね?」
「い、いえ。そんなことはありません」
「心配するな。戦争はベテランに任せておいた方がいいと判断してのことだ。
今更、君のような新品を部隊に入れて戦場に出しても混乱していたずらに損害を出すだけだ。
君は会計課希望ということもあってこっちに回されただけだろう」
ホンマかいな。
半信半疑だったが、佐官の話は筋が通っているし一見嘘はなさそうだ。
「それに報告によれば、君が赴任する都市は比較的治安は安定しているそうだ。
そんなに危険な仕事もしなくて済むはずだ」
なんだそうなのか?
僕は素直に安心した。
今日のところはこの空港(というより野戦基地)に宿泊することになった。
同時に、先に到着していた二人の部下となるべき隊員とも顔を会わせる予定だ。
昼の佐官から聞いた話といい、嫌なことばかり思い浮かんでくるので、僕は早めに動いた。
書類を脇に、三人の寝泊りしている天幕へと向かう。
本格的な基地を整えるのだろうか、基地内あちこちに資材が山積みにされている。
10分ほど歩いて、天幕についた僕は入り口から声をかけた。
「エクト暫定管理小隊の者はいるかい?」
すると中からドタバタと慌てる音が聞こえてくる。
そして、蜂の巣をつついたかのように中から慌てて飛び出してきた人影が二人。
今日書類を渡されて知ったが、皆、僕より若い。
整列した二つの顔を見渡してみる。
「すみませんでした! 三尉殿の到着日時が知らされておりませんでしたので!」
背の高い男が敬礼をかざして叫んだ。
佐久間勇一三曹。彼は曹候出身で21歳。
美形ではないが、真面目そうな顔をした好青年という感じだ。
正直、僕よりずっと自衛官らしい面構えだと思う。
「あのぉー。出発はいつなんでしょうか? 自分もうここの暮らしには飽き飽きしてて……」
佐久間とは対照的に、上官に対する敬意も何も感じられない気だるそうな声で尋ねてきたのは前島秀二一士。
予備自衛官補出身のためか、首筋まで伸ばした髪の毛と前髪がかからないように迷彩柄のバンダナを巻いた
その姿はとても自衛官には見えない。
どっかのゲーセンで遊んでそうな風貌だ。
年齢も19歳。よく見るとまだ幼さが残った顔をしている。
彼の口調、普通の自衛官なら、ここで怒鳴りつけるところだろうが、
僕はそんな熱血をやるほど真面目じゃないんでやめておく。
「まあ二人とも待てって。俺も今日来たばっかりだし」
僕は周囲に誰もいないことをいいことに、幹部隊員の威厳もクソもない口調で二人に話した。
佐久間三曹は驚いたように目を見開き、前島一士は相変わらずニヤニヤしている。
「俺は辻原英気。一応、今から君らの隊長になった」
見たトコ、こいつらもここへ至るのには何やらワケありだったみたいだな。
不意に、今日初めて聞いた言葉が頭に浮かんだ。
『地の果てへようこそ』か。
まぁいいや。
こいつら三人で、何ができるかは分かんないけど、仲間がいるのは結構心強いもんだ。
そして、俺は幹部として初めて部下を持った。
たぶん、防衛大出身で一番自衛官らしくない僕だけど、こいつらにとっては上官なんだよな。
僕にしては珍しく、責任感というものが背筋を伸ばした。
明日は、いよいよ出発だ。
とりあえず今日はここまでです。
よかった
よかった
よかった
647 :
名無し三等兵:03/12/01 03:20 ID:CoRFMd/l
男一人で美女、美少女のハーレムかと思いきや
部下二名の戦死、(なんかあっての後送)を期待していますな
sageれ
冥土はいつ出る!
続きー
直線距離にして三百キロ。
無論、道路は舗装されてなどいない。
魔物が出る山を抜け、山賊の矢の雨の中を全速力でかいくぐり、
僕ら三人を乗せた大型トラックは空港を出発して一週間をかけてようやく目的地の近くへとたどり着いた。
なんかもう、一生分のスリルを味わった気がする。
インディ・ジョーンズばりの緊迫の連続だった。
……いや、どっちかっていうと地獄の黙示録かな。
山賊が撃ってきた矢があちこちに刺さり、雨漏りのひどい幌を恨めしげに見上げて僕は感嘆を漏らした。
「撃ってきたのが火矢だったら今頃生きてねぇよなぁ……」
このトラック、長距離を移動するために燃料を大量に積んでいる。
引火したら一巻の終わりだったはず。
生きてるって素晴らしい!
……といえるほどまだ安心はできない。
この森も山賊が出没する地域らしい。
帝国時代は厳しい取締りがあったのでそう深刻なものでもなかったらしいが、
事実上の無政府状態である今は山賊化した傭兵団や帝国軍残党が出没する危険地帯に変わってしまったということだ。
先日も、笑顔さえあれば人間皆分かり合えるとテレビで力説していた日本人ジャーナリストが惨殺死体で発見された。
今は外で雨衣(自衛隊のレインコートのことだ)を着た前島一士が小銃を手に歩哨に立っている。
佐久間三曹は寝袋に入って既に眠りについていた。
大型免許を持っているのは彼だけということもあり、運転は一日彼に任せきりだ。
疲れているのだろう。
僕はペンライトを車外に光が漏れないように気をつけながら点灯し、荒い作りの地図を広げた。
目的地まであと五○キロといったところだ。
雨音だけがしとしとと響く不気味な静けさを頭から追い出すように、
僕は地図とペンライトをしまって寝袋を頭から被った。
「みぃえたぁー! 見えましたよ三尉ー!」
双眼鏡を覗いていた前島一士が元気よく叫んだ。
をを文明世界!
やっとこさ石造りの街道に出て安堵していたら、ようやく目的地へ到着だ。
「はぁ……もう運転しなくていいんですね……」
「佐久間三曹。今までご苦労さん」
「いえ! 任務ですから!」
今時珍しい熱い男だよまったく。
「それで三尉どの。街の中に入ってどこへ行けばいいんですか?」
街を観察するのに飽きたのか、前島一士が尋ねてくる。
「旧領主の館だって書いてある。とりあえず街の人に聞いてみよう」
僕はこの苦難の旅から解放されたという安堵感から、
これから起こる数々の問題のことを考える余裕など持ち合わせてはいなかった。
「……三尉、なんかこの街」
珍しく前島一士が沈んだ口調で言った。
運転席の佐久間も、街の様子を間近で見て戸惑いを隠せないようだ。
僕自身、動揺している。
街は、まるで寂れたゴーストタウンだった。
大通りであるというのに人気はまばら。
人々の着ている服はみすぼらしく、身体もやせこけている。
屋台も数えるほどしかなく、活気などとは程遠い。
この街は戦略的価値がないので戦争の被害は直接は受けていないはずだ。
何故、こんなに荒廃しているのか皆目見当がつかない。
この街エクトは、四十年前に帝国に滅ぼされたパスティル共和国の都市の一つであった。
敗戦後は植民地として帝国の統治下におかれていたが、今回の日本との戦争で帝国は大敗し、
帝国勢力は一千キロも後方まで潰走。
今こうして、新たな管理者である僕らを迎えているわけだけど……。
「植民地支配のなれの果て、ですか」
佐久間が呟く。
重々しい思いが込められているような、そんな口調だった。
「と、とにかく旧領主の館を探そう」
どう答えていいかわからず、僕は話をそらした。
街の治安ばかり気にしていたが、街の人々がどんな暮らしをしているのかなど一度も考えなかった。
複雑な感覚がぐるぐると頭の中で回っているようで、情報が整理しきれない。
だが、これからの見通しがあまり楽観できるものでないことは確かだった。
やっぱり、自衛隊なんか入るんじゃなかった……。こんな、色んな意味で酷い場所が赴任先だなんて。
「では止めましょうか?」
佐久間がこちらを覗って尋ねる。
「そうしてく……あっ!?」
佐久間が余所見をしたほんのわずかな瞬間、突然トラックの前に人が飛び出してきた。
僕は慌てて手を伸ばし、ハンドルを大きく切った。
「どわっち!?」
突然大きく揺れた車内で前島一士が悲鳴を上げる。
あまり速度は出していなかったこともあり、事故だけは避けられた。
しかし、飛び出してきた人は地面に倒れてこちらを見上げている。
「い、いけねぇ!」
僕はトラックから素早く降りると、急いでその人のもとへ駆け寄った。
「すみません! 不注意でした! 大丈夫ですか?」
見ると、まだ子供だった。
これは……髪は短いが、女の子か?
手にしていたバスケットが地面に転がり、中からいくつかの未熟な野菜類が散乱していた。
こけた頬に薄汚れた野良着のような服。
この異世界特有の水色の髪の毛と大きな瞳だけが生気を感じさせる。
素朴な可愛らしさのある娘だ。
「あ……うぁ……」
少女は怯えきった様子でその瞳に涙を浮かべ、身体を震わせている。
まるで肉食獣に睨まれた小動物のような痛々しい表情だ。
「ねえキミ、キミ。大丈夫?」
声をかけると、肩をビクリと大きく震わせて僕の顔を凝視した。
あ、ひょっとして僕らのことが怖いのか?
ここは異世界だ。文明のレベルは僕らの世界の中世程度のものらしい。
いきなり日常生活のなかにトラックみたいなデカイ機械が現れたらビビるのも無理もない。
僕らでいうとこの、UFOが突然現れて宇宙人が降りてきたってとこか。
「大丈夫だよ。お兄ちゃんは怪しい者じゃないから」
僕はしゃがんで彼女と同じ目線にあわせ、恐ろしく月並みな言葉をかけた。
ほかにどう言えってんだよ。自衛隊の者ですとか言ったって分かるはずがないだろうに。
っていうかこんな幼い女の子を泣かせちまったのはさすがに良心が痛む。下手なことはできない。
「ごめんごめん。余所見してたらついね……」
僕は散らかった野菜類を拾い集めてバスケットの中へ戻してやる。
それにしても、まさかこんな不良品も同然のしなびた野菜を主食にしてるわけじゃないよな。
いや、ありうる。この子の姿から、とても栄養状態が良好とは言い難い。
「……………」
「はい。どうぞ」
野菜を入れ直したバスケットを渡してやる。
ようやく、震えも収まって僕の顔をきょとんと愛らしい瞳で見つめてくるようになった。
ようし、ここは思い切って。
「ねえ、キミはこの街の人だよね?」
手を貸して立たせてやりながら、尋ねてみる。
コクン…
少女は少し間をおいて、躊躇いがちに頷いた。
よかった。会話が成立したぞ。
僕は内心しょうもない喜びを感じながら、今度は腰を折って少女の目線にあわせ、尋ねた。
「前までこの街で一番エライ人が住んでいた場所ってドコか、知らないかな?」
気のせいだろうか、
一瞬、少女の表情が驚きと恐怖に凍りついたように見えたのは。
「…………」
ややあって、少女は静かに身体の向きを変え、スッとその細い指を向こうの方に指差した。
「え、あの建物?」
コクン…
少女は僕が理解したことを確認するように一瞥をくれると、何も言わず、
野菜の入ったバスケットを胸に大事そうに抱きしめて一目散に路地裏へと駆け出していってしまった。
「あっ! ちょっと……」
声をかけたときには、もう少女の姿はどこにも見えなくなってしまっていた。
「ホントかよ……あれが旧領主の館…?」
僕は再び少女が指差した方角に向き直る。
街を見下ろす小高い岡の頂上。
そこにはまるで、下界の荒廃に侮蔑の笑みを浮かべるかのように、
遠目にさえ確認できる豪華絢爛な館が、腰を据えていた。
今日はここまでです……なかなかメイド出なくてすいませぬ。
いきなりメイドが出てきて 「さあ どうぞ」より、背景の説明から入るほうが
いいですね
×メイド
○ベテラン家政婦
だったりして
>>661 『家政婦は見た』なメイドさんは嫌だ・・・
というか海軍メイドさん事件的なのりになりそう・・・w
×(萌え)メイド
○ベテラン家政婦市原悦子
だという可能性も‥自衛隊員が謎の変死を遂げ、その事件を解決すると‥
なぜか日本語が通じる世界。
どうやらメイドらしき人物が出てきて、
メイド(?)「私がこの屋敷で女中をしております…」
と自己紹介を始める。
若くてピチピチしたメイドさんならええ。
早くメイドきやがれってんだー
リアルな中世で(領主の趣味で)召使に少年ばっかり集めてたと言うのをどっかで聞いたことがある。
若くてぴちぴちしてまっせ。
1だおー氏が
>>666に惑わされませんように…(-人-)
>>666 領主の元従僕を集めて「君たちは暫定的に地方公務員としての身分が保証される」とか
通達しようとして、みんな労働基準の最低年限を満たしてないので途方にくれる主人公。
ところで占領地域の法律ってのはどこのものが適用されるわけ?
>>663 (゚Д゚)<あらやだ、新しい領主様が死んでるわ
美少女ばかり集めてハーレム作っている奴もいるんだろうなあ・・
裸の監禁された美少女達を地下牢から救出する自衛隊を書いてクレイ
>裸の監禁された美少女達
自衛隊が到着する頃には餓死してミイラになってたりして。
>>669 マジレすすれば場所によりけりで
基本的には占領側の法律、軍法などで占領政策は行なわれます。
中世以前なら間違いなくそうなります。
1だおー氏GJ
なんかラノベみたいな書き出しですな。(ホメ言葉)
ヲヲッ! 結構ウケてる……(激しく予想外)
気合入れて書いてるんですが、漂戦も並行して書いてるわ時間は無いわで
なかなかメイドさん登場まで行き着かない……。
明日こそは…!
それでは今日の更新分いきます。
「優しい方ですね。三尉は」
丘へ登るしっかりと舗装された道。
ハンドルを握る佐久間が何の前置きもなしにそう言った。
「そうか?」
優しいって、さっきの女の子のことだろうか。
そんな特別なことをした覚えはないけど……。
「ええ。自分はそう思います」
微笑を浮かべ、こちらに視線だけ向けて佐久間は答える。
彼は時々、年下とは思えない大人びた雰囲気を醸しだすときがある。
そんなところが、僕は嫌いではなかった。
「三尉どのー。今日からあの館に寝泊りするんすかぁ?」
前島一士が相変わらずのいい加減な態度で尋ねてくる。
僕は防水カバンの中に大事に保管していた書類の束の中から、これから関係ありそうな数枚を取り出す。
彼に聞かれなくても、そろそろ詳細を知っておかなきゃいけない。
道中、山賊やらに怯えてまともに読む機会がなかったんだよな。
「ああ。書類ではそういうことになっている。ん? あと……」
これは、なんだろう?
「あと?」
前島一士が怪訝な口調で僕が言いよどんだ言葉を鸚鵡返しする。
最後の項目がどうも変だ。
「『尚、当該施設に現在居住している現地住民は小隊指揮官の判断によって現地スタッフとして雇用、もしくはスタッフとして不適であると判断した場合、就職先を斡旋することを条件に当該施設からの退去を指示できるものとする』ってこりゃなんだ?」
二人に聞こえるように朗読してみたが、どうみても不可解な内容だ。
現地住民というからには、あの館には今も人が住んでいるということだろうか。
確か、あの領主の館の主は自衛隊がどこかの大きな戦いで勝利し、
帝国軍が後退する際に遅れまいと館を飛び出していったという。
所有者は確実に不在のはず。
じゃあ一体誰が?
「三尉……」
僕が考えをめぐらせていると、佐久間はトラックのブレーキを踏んだ。
そして僕を呼び、視線を前方へ注いでいる。
「うっわぁー……」
次の瞬間、僕と前島は情けないため息をついた。
目の前には、つまらない金持ち自慢特集の番組なんかで出てくる、海外の大富豪の豪邸の数倍に匹敵するような、
立派な門がその偉容を誇っていた。
極めつけは水のたたえられた幅十メートルはある堀と、門を繋ぐ吊橋。
門と一体となった石塀は館をぐるりと囲んでいる。
これはもう、館というより城だ。
平和な時代になったら、ちょっとした観光名所になるんじゃなかろうか。
そんなバカバカしい感想が脳裏をよぎっては消える。
吊橋は今は上げられ、門も閉まっているようだ。
佐久間はどうするのかという意味で僕を呼んだのだろう。
「着いたようですが……」
「あ、ああ」
なんとまあ……すさまじい建物だな。
一戸建てが夢のまた夢である日本人には理解不能なスケールのデカさだ。
「すっげぇなぁ。いくらかけて建てたんだろ?」
前島が庶民じみた疑問を持つ。
「ちょっと待ってろ」
僕は再びトラックから降り、堀の前まで小走りで近づいた。
えーと、ホントこんな場合はどうすりゃいいんだろ?
インターホンは……あるワケがないか。
仕方ない、書類によれば人がいるはずだし、呼べば開けてくれるだろう。
僕は堀から十メートルほど先の門へ向かって、息を大きく吸い込むと、
腹の底から大声を上げた。
「ごめんくださぁーい!」
十秒ほど待ってみる。
反応なし。
「どなたかおられませんかぁー!」
さらに十秒。
反応なし。
「開けてくださぁーい!」
「開けてぇー!」
「開けろゴルァー!」
十秒待ってみる。
反応なし。
「ぜぇぜぇ……」
こんちきしょうめ!
僕はいつの間にかヤケクソになって声を出そうと息を吸い込んだ。
「三尉ー?」
するとそれを遮るように前島が間延びした声で僕を呼んだ。
「何だ!?」
「いや、相手に気付かせるだけなら、トラックのクラクション使えばいいんじゃないっすか?
ほら、この館、マジ広そうだし。塀に阻まれて声が届いてないんじゃ?」
……確かに。
僕は急に自分がやったことが空しくなった。
パッパーーーーーーーーーーー!! パパパーーー!!
さっきのこともあり、僕はあえて凶暴なクラクションの鳴らし方を試みた。
ちょっと、族っぽい。
「三尉殿……何もそんな攻撃的な鳴らし方しなくても?」
佐久間が困ったような顔で言う。
ええい。こちとら遊びできてんじゃねえんだ。
遠路はるばる命がけでやってきて吊り橋一つで進路を阻まれて黙ってられようか、いや黙っていられない。
「何を言うか三曹! いいか。クラクションはな、もっと殺伐としているべきなんだよ。
呼んでる相手といつケンカが始まってもおかしくない。刺すか刺されるか、そんな雰囲気がいいんじゃねーか!」
どこかで聞いたことのある無茶苦茶なことを言いながら、僕は気前よくクラクションを押し続ける。
「ん?」
ややあって、その城壁のような壁の上にちらほらと人影が見え隠れし始めた。
よかった。やっと気付いてくれたようだ。
僕はクラクションを鳴らすのをやめると、またトラックから降りて堀の前まで走……
ろうとしたけど、走れなかった。
>>672 いえいえ、木乃伊になんかなる筈ないじゃないですか。
せいぜい腐敗してハエとかねずみがたかってる程度ですよ。
「死ね魔物めっ!」
鋭い女の声が塀の上から響き渡った。
僕にはそれしか分からなかった。
次の瞬間、佐久間の怒号が僕をトラックへと引き戻す。
「危ない三尉! 連中が弓を構えてます!」
「っ!?」
僕は普段の三倍の機敏さで身体を反転させるや否や、飛び込むようにトラック車内へと逃げ戻った。
直後、フロントガラスにベチベチと鈍い音を立てて何本もの矢が直撃した。
フロントガラスはまるで投石を受けたかのようにひび割れ、視界が白く曇った。
時折、矢が当たってカチンカチンと金属音を奏でる。
すみません神様。前言撤回です。世の中ラヴ・アンド・ピースです。
「後退しますっ!」
佐久間は僕が命令するよりも早く、クラッチをガクガクと操作してバックに入れる。
遠路三百キロを走破した、ご苦労なこのトラックのエンジンが唸り、一気に来た道を逆戻る。
「畜生聞いてねえぞっ! あいつら俺たちを殺す気か!?」
攻撃を受ける理由が分からぬ上、あまりにも非常識な相手側の行為にさすがに憤りが隠せない。
いきなり話しも聞かずに撃ちやがるなんてどうかしてるぞ。
「いやぁ、アレは多分誤解されてると思いますよ」
意外にも、あの前島一士が答えた。
「何でだよ?」
「いえ、だってこの世界の人たちって車なんてみたことないんでしょ?
60年前の日本人だって、アメリカ人を鬼だとか信じてたわけですし、
いきなりクラクションをバンバン鳴らしてりゃね。ホラ、『魔物め』とか叫んでませんでしたっけ?」
「……」
つまり……全部僕のせいということだ。
「だから言ったじゃないですか三尉……」
二人の視線が痛い。
……正直、スマンカッタ。
迂闊なことは慎んだほうが良さそうだ。
冗談半分にやったことが命に関わる世界なんだよここは。
「それで、これからどうしますか?」
「むーん……」
さすがにモウコネエヨウワアアンとはいえない。
どうしたものだろうか。
今日はちょっと中途半端なところですがここまででつ
乙
メイドを期待し明日を待つ。
>>686 弓道部の女は乳房の変わりに胸筋が発達してると言う経験則がある。
しかし庭師のじーさんか馬の世話係ぐらいいるかと思ったら
女どもが篭城してるだけか。
>>元1だおー氏
ところどころに2ch語があるところに笑いました。
吉野屋コピペが元ネタの文章も有りましたし・・・。
今日はやっと冥土さんでるよー。では続き…
小一時間後。
「こんなもんで大丈夫ですか?」
「知らない」
「知らないってそんな無責任な……」
「責任を持てる根拠がないんだよ」
「……ですよね」
中学生のようなレベルの会話を交わし、
ボディアーマーとヘルメットを装着した僕と前島一士がとぼとぼと丘を登る。
彼の手には、急ごしらえの白旗が握られている。
テレビで白旗をあげて投降する帝国軍兵士の姿を見たことがある。
白旗はこちらの世界でも戦意がないことを示す道具なのだ。
誤解されているだけなら、これを見せれば話くらいは聞いてくれるはずだ。
が、やはり絶対に大丈夫と胸を張れるような根拠にはならないだろう。
佐久間三曹は後方でトランシーバーを持って待機している。
万が一のことが「また」起きたら助けに来てくれるように指示してある。
「三尉……」
前島一士が足を止める。
館が見える位置までやってきたのだ。
「話があるんだ! あなた方の責任者とお会いしたい!」
向こうでぼそぼそと何かを話しあう声が微かに聞こえてくる。
ややあって、向こうから初めて回答があった。
「貴様は何者だ! 名を名乗れ! ここがご不在とはいえランクロード様のお屋敷と知っているのか!?
無礼にも程があろう!」
僕と前島一士は顔を見合わせた。
驚いたのは向こうが叫んだ言葉の内容にではない。
声が若い女性のものだったからだ。
「どうした! 答えんか!」
困惑して黙ったいたら、再び鋭い女性の声が聞こえた。
僕は気を取り直してとにかく的確な答えを返すことにした。
ランクロードという名は目を通した書類の中に記載されていた。
前のここの領主である。
「そのアルビス・ランクロードという人物はもうここの領主ではないでしょう?
自分らは日本国より派遣されてきました。ここの後を引き継ぐ暫定管理部隊の者です。
書類によれば、この街へ我々がやってきた時点でここの領主を含める全権は私、
辻原英気に移譲されたことになっています。あなた方が何者かは知りませんが、
責任者を呼んでもらわないとこちらも困ります」
簡潔にまとめたつもりだったが、もう少し段階的に説明すればよかったかな。
どうしよう。確かに俺みたいな若僧がやってきて
この街の全権が手中にあるだなんて言っても信じてもらえないかもしれない。
向こうは何故か沈黙してしまった。
おいおい、答えたんだから、なんかリアクションしてくれよ……。
いかん、間がもたない。
詫びを入れれば許してくれるかな……。
「あっ! すいません。先刻はどうも誤解を招くようなマネをしてしまいまして……。謝罪します。でも……」
情けなく頭を下げるのは現代日本人の十八番である。
……ええいうるせえこっちは命がかかってんだ!
「ま、待て! すぐに上の者を呼んで来る! そこを動くな!」
あれ?
またもや僕は前島一士と顔を見合わせた。
幸い、自分と領主についての説明は分かってもらえたようだが、
さっきまでの高圧的な態度からの、この一変ぶりはなんだろう。
ひょっとして客人を攻撃してしまったということに気が付いたのか。
どうやらそのようだ。
その証拠にしばらくして、遂に重々しい音を上げて、上げられていた橋と閉ざされていた門が開き始めた。
しかし、僕たちは橋がかけられ、巨大な門が開ききり、中から現れた人々に我が目を疑った。
「さ、三尉……」
「ああ、こ、こりゃあ……」
思わず、後退る。
橋の奥の門の前に静かに歩み出てきた人々。数は十数名。
驚くことに全員が、若い女性、あるいは明らかに未成年の少女だったのだ。
更に目を見張ったのが、彼女達の服装だ。
彼女らは紺色のエプロンドレス姿に加え、首にはワインレッドのボウ・タイ、
頭には純白のカチューシャ。
以前、オタクの友達の部屋で見たことがある。
いわゆる「メイド服」を着ていた。
一番先頭に立つ『彼女』が、彼らのリーダーなのだろうか。
スラリと背は高く、露出部分の少ないメイド服の中で、
わずかに見える手や顔の肌は透き通るように白く、
更に多種多様な髪色の存在するこの異世界でも珍しい、柔らかな光沢を放つショートの銀髪が印象的だった。
立ち姿も絵になるもので、両手をそっと腰辺りで交差させているので、非常に折り目正しく感じられる。
だが年齢は、僕とそう離れていない、もしかすると、前島より若いかもしれなかった。
大人びた雰囲気をかもし出しているが、顔つき自体はまだ幼い。
ただ一点、無表情なのが気にかかる。
しかし、そんな今まで見たこともないような美少女が現れて、いい加減な性格の僕はいつもなら大喜びするところだが、
今の状況はそうはいかなかった。
銀髪の少女の背後に従うようについている、十名を越える少女達はなんとクロス・ボウを手にしてこちらを睨みつけていたからだ。
旧領主の家のものだろうか、家紋入りの胸当てや腰の矢筒など、アーチャーの武装をしたその姿は、
異様であると同時に冗談抜きな殺気を孕んでいる。
その今まで見たこともない状況に不安と戸惑いを隠せない我々に、銀髪の少女は一言だけ言った。
「………当館でハウス・スチュアートを務めております。リオミアと申します。お話しを、お伺いしましょう」
声には抑揚がなく、同時に無表情な彼女のアイスブルーの瞳が迷彩服姿の僕たちを、じっと見つめていた。
か細い、いや、繊細な声だと、僕は思った。
正直に言おう。カワイイとかいう気持ちになる少女なら見たことはある。
だが、綺麗だと感じた少女は、僕の人生で彼女が初めてだった……。
冥土さんなんて書いたことないから資料探してまで書いてみますたが……。
とりあえず今日はここまででつ。
ご感想をくれる方々に感謝!
14 名前:世界@名無史さん[] 投稿日:02/10/13 21:09
>>1 「猫のように耳があり、・・」
とありますが、最近の研究では、頭につける飾り
と考えられています。モナ−朝初期から見られるものですが、
中国や西アジアの文化の影響を受けてからも一部の女性、男性に根強く
支持されたようです。モナ−朝後期には、「メイド服」と呼ばれる
ヨーロッパの影響を強く受けた衣装も作られていたようです。
モナ20世はこれら自国の文化を強く愛し、
「ネコミミとメイドが何より好き!!」
と叫びながら王宮の周囲を3周し、ビザンチンからの使者
を驚かせた、という記録が残っています。
http://academy2.2ch.net/test/read.cgi/whis/1034477149/
>情けなく頭を下げるのは〜
迷彩にヘルメットじゃなくて紺の背広に七三分け眼鏡な40代リーマンのイメージが脳内に噴出した。
メイド、メイド、メイド… ハァハァ
冥土の土産にメイドキタ----!!
ところで話は変わるが、「皇国の守護者」はファンタジーか?
部下が2人だけとは気の毒なやつ・・・・・・やっぱり飛ばされたんだろうか?
700 :
700:03/12/03 23:41 ID:???
700
ボウガン持ったメイドたちで民兵を組織して街の治安を守るわけですね!
町から軍が撤退して旧支配者も夜逃げしたとすれば、都市を守るべき城門も城壁も
機能を果たしてるとは思えないから、既にメイドたちが衛兵として機能してたりして。
さもなきゃ領主館と修道院(もしあるなら)を残して賊に略奪され放題
自衛隊が到着する頃には町のあった場所はぺんぺん草も生えないような
本当のゴーストタウンになってる可能性大。
出会い頭にトラックとぶつかった女の子なんざ真っ先に売り飛ばされると思われ。
住民が立ち上がって自警団みたいなの組織したんだとすれば治安・経済回復も楽だろうがな。
で、相手が新領主さまだったことが判明して一堂土下座
ぶすと婆あはお手討ちで・・・・・
いけねえいけねえ 八兵衛を峠の茶屋に置いてきたまんまだ
助さん 迎えに行ってやんなさい
・・・妙な話になったな すいません
どうでもいいけど、このスレ3日後には着底しそうですね…
そう思うならヤバそうな時上げてやってよ。
おいらも楽しみにしてるスレだから。
感想をくれるみなさんのおかげです。さて今日の更新……
「その……大変失礼なことを尋ねますけど、リオミアさん、本当にあなたがここの最高責任者なんですか?」
不思議な雰囲気を秘めた少女だが、未成年の彼女が責任者というのはどうもにわかには理解できない。
彼女の背後に控える女性らの中には彼女より年上らしい女性もいる。
何故なのだろうか。この世界の知識に乏しい僕には推測すらもできない。
「はい、そうです。ランクロード様と臣下の方々がおられぬ今となっては、私が館に住む者共の長となります」
淀みなく答える彼女の声は、氷水のように冷たく感情を感じさせない。
「つまり、あなた方はそのランクロードに仕えていた従者か何かですか?」
「はい。ランクロード様の所有するメイドです」
『所有』という言葉に、僕は変な言葉を使うんだなと感じたが、この時点でその言葉の意味を察することは、
平和ボケした日本人の僕には到底無理な話だった。
「つまり帝国の人間ってことか……。どうしてここに残留を? 逃げ遅れたとか?」
逃げ遅れたというのなら、空自あたりに要請して帝国側に引渡しが必要だな。
帝国人がいたとあっては、長い間植民地支配されてきたこの街の人間の反感を買う危険性だってある。
しかし謎なのが、どうして今まで彼女らは帝国勢力が退いた状態でこの館を維持してきたのだろうか。
このように武装しているとはいえ、街の帝国に恨みを持つ住民たちに襲撃されたりしなかったのだろうか。
僕は珍しく推測を試みた。
もしや、この街の統治は事実上、この館の彼女らがやっているのではないだろうかという推測だ。
しかし、どうも説得力に欠けるな。街で会った女の子は、この館を畏怖の対象としてみていたようだけど、
彼女らはそんなに恐ろしい存在なのだろうか。
そんな考えが頭に浮かんでは消える。
「いいえ、帝国の『人間』はランクロード様と臣下の方々のみです」
「は? だって今仕えてるって……」
「私どもはただのメイドです。帝国人ではありません」
つまり現地雇用のお手伝いさんだってことか?
さっぱり分からないな、じゃあどうして雇い主がいなくなってるのにこの館にいるんだろう?
「なんだ雇われてただけですか、失礼しました」
とりあえず僕は率直な感想を口にする。
僕がそういうと、リオミアの背後にいたメイド数名が驚いたような顔をした。
どうしたんだろう。
「…………」
しかしどうも気まずい空気だな。
本題に入る前に今までの経緯から、一から説明する必要があるように感じた僕は、彼女に確認をとる。
「帝国が敗走した現在で、この地域を管理下……まあこちら風に分かりやすく言うと占領しているのはどこかご存知ですか?」
「ええ。異世界から召喚された恐ろしい魔導機械を操る国だと聞きました」
彼女は眉一つ動かさずに答える。
やはり、感情を読み取ることはできない。
しかしまあとりあえず、戦争の経過については知ってはいるようだ。
「魔導機械ねえ……」
僕の後ろで白旗を持ったままの前島一士が苦笑を漏らした。
「こちらから質問してよろしいでしょうか?」
「え? はいもちろん。どうぞ」
「あなた方は……その国の人なのですね? 先刻の魔物と紛うような鉄の箱も、魔導機械の一つでございましょう?」
「ええ。その通りです」
彼女だけはえらく冷静だな。ハウス…なんとかだってのも頷ける。
っていうか、そのハウスなんとかってのはなんなんだろう?
「七三式大型トラックってゆーんだよ」
「前島一士!」
僕が注意すると、前島一士は全く反省していない様子でニッと白い歯をみせた。
…ったく、こいつはもう。
「ここへ参られた理由は……」
おや、向こうから切り出されたか。
しようがない、ここは単刀直入に言うべきだろう。
「非常に申し上げにくいのですが、ここはもう帝国領ではありません。我々はここエクトの暫定管理のために派遣されてきました」
「暫定……管理?」
馴染みのない単語だったのだろう、彼女は軽く首を傾げた。
「ここの前領主が行っていたことを引き継ぎます。まあ僕が新しい領主ってことですかね」
僕はこのとき、それこそ何の躊躇いもなくこんなことを言ってしまった。
彼女らにとって領主という存在がどんなものなのか全く理解できていなかったんだ。
「なっ!?」
一斉にリオミアを除く全てのメイドが動揺の声をあげた。
その狼狽ぶりは予想以上のものだった。
しかしこいつらいくら前の御主人だからって何でこんなにこだわってるんだろう?
……僕のこの発言が実は、人の命に関わるような大失言であったとは、このとき知る由もなかった。
ざわつくメイドたちを一瞥するだけで黙らせ、リオミアは僕に無言で先を促した。
僕は少しでも相手の緊張を和らげようと…いや、実際緊張しているのは僕の方だった…
胸ポケットをまさぐって一枚の名刺を取り出した。
「申し遅れました。自分が管理小隊隊長、このたび日本国陸上自衛隊より派遣されました辻原英気三等陸尉です」
彼女に軽くお辞儀して、名刺を差し出す。
彼女は、今までの無表情さにほんの少しだけ、好奇の念のようなものを示した。
彼女の海を思わせる蒼い瞳が、
ピクルスくんとパセリちゃん(自衛隊のマスコットキャラだ。結構カワイイぞ)
のプリントされたよそ様用の名刺を観察している。どこか滑稽な光景だったが、口には出さないでおいた。
「……新しい領主様……なのですね」
ややあって、彼女はわずかに顔を歪ませ、何かを覚悟したかのような口調で呟いた。
「まあ実際はそんな大仰なものでもないんですけどねぇ……」
確かに後継ということではそういうことにはなるけど、僕は貴族でもなんでもないただの自衛官だ。
そんな大層なものじゃない。
「そっそんな! リオミア様!?」
「我らの領主様はただお一人のはず!」
すると突然背後のメイドの数人が騒ぎ始めた。
おいおい……なんかしらんがひょっとしてヤバいのか?
あっ! 前島の野郎、俺の真後ろに移動しやがった!
「私はこの館の全ての者の命をあずかっています。あなた方“純潔の猟犬”だけの判断でここの者全員を危険に晒すわけには参りません」
「……っ!」
抑揚のない声にも関わらず、圧倒的な威圧感で武装したメイドたちを黙らせるリオミア。
このコ、すげえ。
どんな人生を歩めば、こんな雰囲気を帯びるのだろうか。
彼女を見ていると、何故か背筋がゾッとした。
氷の結晶のような、純粋な冷たさとでもいうのだろうか。
「事情は……理解しました。こんなところで立ち話などさせてしまい申し訳ございませんでした。どうぞ中へお入りください」
僕の方へ振り返った彼女は、感情の読めない無表情で恭しく頭を下げて一礼すると、右手を門の方向へスッと差して僕たちを促した。
会話がかみ合っているようでかみ合っていないためか、どうも釈然としないが、どうやら誤解は解けたし中にも入れてもらえるようだ。
詳しい説明と質問は中へ入ってからでいいだろう。
だがリオミア以外のメイドたちは、領主が代わることがよほど重大なことなのか、茫然自失な表情になっている。
いったい、彼女らはなんなんだ?
こんな若い女性たちがボウガン持って館を守ってるなんて聞いたことないし、
ただのお手伝いさんがどうしてそこまで帝国の雇い主なんかにこだわってるんだろう?
リオミアという銀髪の少女の謎めいた口調とその存在感いい、どうも嫌な感じがする。
この館には、いったいどんな世界が築かれているというのだろう。
「詳しいお話と、他の者への説明は私が行います。どうぞ……」
「あっ! ちょっと待ってくれ、仲間はもう一人いるんだよ。今から呼ぶからもう少し待っててくれないですか?」
「もちろんです」
僕は慌てて腰のトランシーバーを取り出してトークボタンを押す。
「佐久間三曹、佐久間三曹。こちらは状況を終了した。おくれ」
リオミアが少しだけ、僕のその行動を不思議なものでも見るような表情で観察している。
『三尉! 無事ですか!?』
トランシーバーから佐久間の声が聞こえてきた瞬間、
メイドたちが驚きに息をのんだ。
が、今のこの状況はそんなことに構っている場合ではない。
僕は用件を早く済ませることにした。
「ああ。なんとかね。話はついたから、今からトラックをこっちに回してくれ」
『了解』
短い通信が終わった。
美女美少女揃いメイドたち全員が、僕を注視しているのというのに、
この状況では全く嬉しさが沸いてこなかった。
彼女らの顔に浮かんでいたのは、未知なるものへの畏怖と警戒心だったのだ……。
今日はここまでです。
進展が遅いですけど伏線張りはしっかりやっておかないといけませんので。
……メイドさんの本領発揮はまだまだこれからです。
武装メイドさんは一部なんで御心配なさらずともよいですよ(←何を?)
元1だおー さん、乙です。
メイドさんの本領発揮…
くそ、なんて甘美な響きなんだ!
いい出来ですな
冥土さんいい・・・・
所有物いい・・・
718 :
名無し三等兵:03/12/05 06:27 ID:y3YfZ2Of
元帝国領というが、F世界の人間にとって歴然と「皇帝」が存在する日本も
「帝国」として認識されているっぽい。
超絶な魔道兵器で武装した異世界の帝国(笑)としてこの世界の帝国中央では
今ごろネタと妄想でえらいことになってる気がする。
>>元1だおー氏
乙ですぅ〜☆
ついに館の中へ・・・楽しみ♪ ゾクゾクするですぅー!
720 :
名無すぃ三等兵:03/12/05 13:11 ID:q2SJiQUm
このスレ大好きっす!元1だおーさん頑張って!!
チョイネタ。
大臣「国王。遂に隣国ロベスティリアの首都が日本国軍自衛隊によって陥落しました
ロベス国王は対日包囲同盟国のポリド国に亡命されたもようです。」
国王「むむむ・・遂に隣国まで・・もはや我が領土に攻め込んでくるのも時間の問題か・・
かくなる上は我等も対日包囲同盟に参加して一戦交えてくれる!!者共!戦の準備じゃ!!」
大「お待ちください国王!我が国とほぼ同等の軍事力を持つロベスティリアが1週間で破れたのです。
我が国に到底勝ち目はありませぬ!」
王「うむ・それは確かだな・・そなたはどうしたらいいと思う。大臣」
大「我が国は日本と同盟を結ぶべきと考えます。」
王「日本と同盟を結ぶ?!そんな事が可能なのか?大臣!」
大「可能です。オーラン大陸同盟との戦いで対包囲網作戦に兵力の殆んどを縛られている日本は
戦力の殆んどを拘束され一国でも多くの同盟国を求めていると聞き及んでおります。
そこに我が国の方から同盟を結びたいと使者を送れば、喜んで同盟を結ぼうと言う物にございます」
王「なるほど。だが日本とてただでは同盟に応じてくれまい。」
大「そうですな・・では今年16になられたララ姫を日本の皇帝と嫁がせては?
これならば日本の皇帝も納得するでしょう。
それに上手くいけば将来王の血を引くものが日本の皇帝になられるやもしれません」
王「ふむ。それはいい考えだ。この話はそちに任す。」
大「はは。お任せあれ。」
数週間後
大「国王、日本が同盟に応じました。なぜか婚姻は断わられましたが。」
王「ふむ。我らの計画に気付かれたか?」
大「さあ・・向こうから見れば人質が手に入るいいチャンスですのにねえ・・」
よく考えたらニホンは異世界でも違和感ないんじゃないかね
魔術や神秘 サムライや忍者の国で世界一のハイテク産業を誇るし
日本刀とか紙とかも輸出できそうだ
ゲームやRPGの影響で国民もファンタジー世界にすぐ溶け込めそう
そしてメイドやエルフはオタクやマニアに大人気ですなw
機関銃一つで1000人ぐらいの重装騎兵をなぎ倒す展開が欲しいね
それを見た住人がただの一兵卒を英雄として祭リ上げるとかさ
>>723 どうでも良いが
ドイツ軍がMGで掃射してもソ連の騎馬部隊に東部戦線で突破されたぞ。
WW2に機銃相手に騎馬突撃かました国は結構多い。
ポーランド騎兵もドイツ軍の機甲部隊相手に突撃かましたような記憶が。
>724
その結果ポーランド騎兵は壊滅したが
ドイツ軍の場合は相手が多すぎたんだろうね
万単位の人海作戦で押されたらさすがに止められないだろうな
英国軍が植民地時代のボーア戦争で機関銃を使用し
6丁のマキシムで1万人以上の戦果を挙げた例はあるよ
重装騎兵じゃなくて「バールのようなもので武装したオーク」なら
弾が続く限り殺せるねーーー
>>726 89FV一個小隊のOerlikon 35 mm belt-fed cannon KDAが火を噴きます。
729 :
名無し三等兵:03/12/05 21:52 ID:u1EfTW0G
>>718 >>721 のんきな自衛官が陥落した国の大貴族(虜囚)にすごまれて
「我が国は千年に及ぶ歴史を持ち、国王陛下の聖なる血統は700年続いて
おるのだ。どうだ貴様らもさぞかし恐れ入ったろう。今なら大目にみてやらんこと
もないぞ。我らに下れ」
相方に
「・・・・・今年は皇帝暦何年だった」
「267*年だろ」
「皇帝陛下は皇帝暦を定められてから万生一系であられたよな」
「今更なに言ってる」
「別に」
・・・・・どんな表情か気の毒で振り向けない
729へつっこみ
皇帝暦じゃなくて皇紀だったと思うが……
あと天皇陛下ね
>>729 すまん、意味が良くわからん。説明ぷりーず
>>730 ファンタジー世界の言葉で一般的な単語に翻訳したというところだと思われ。
>>731 ファンタジー貴族に「我が国は遙か昔より伝統と格式を脈々と伝えるすごい国で、
王家の血統なんかはこんなにつづいていてこんなにも神聖なんだぞこのやろう
どうだ参ったかこの蛮族ども」とすごんだら、
「はあそうですか。ずいぶん短いんですね。」と軽く聞き流されたというところか?
>>722 アメリカ人の友人(初来日)を東京見物させた時に
「日本はファンタジーの国だ!」
とさけんだ奴がいたと聞いた事があるな。
確か渋谷→新宿→秋葉原(笑)を連れ回した後に最後の締めとして皇居に連れ
ていったら衝撃を受けて叫んだそうで。
何せ近代国家とそれこそ御伽噺にしか出てこないような「the Imperial Palace」
と皇帝(天皇)がしっかり機能してますからまぁ無理もないんですが。
>>726 日露戦争での旅順と化しますな。
よく考えたら日本がファンタジーそのものだよな
過去の伝統と近代と大陸諸外国文化 ハイテク・・・ごちゃ混ぜだ
妖怪や幽霊+精霊も身近にいたしね・・・
オマケにアジア有数の軍事経済大国で天皇制と民主主義がある
異世界の人間からしたらわけがわからん国に見えるだろう
だからこそネタにしやすい訳で
>734
オマケに多神教の国だ
神様が800万いると知ったらたまげるだろうな
そのうえ核ミサイルを向けてる国や、自国民を誘拐するような国に援助をおこなっているし・・・
たしかに変な国だな
しかも戦力を持たないと言いつつ最強クラスの軍事力を保有しおまけに平和主義
しかも外交は三流という 油断ならぬ帝国として異世界各国に認識されているだろうw
「お宅の軍隊強いね」
「軍隊ではありません、自衛隊です。国を守るための最低限の実力です」
「その必要最低限の実力とやらで帝国が滅亡したわけだが」
「いえ、帝国国民はまだ諸地域に残っており、彼らがこれからの帝国を治めます」
「そうか、じゃあ何でお宅の軍t…じゃなかった、自衛隊が帝国領にいるわけ」
「復興のお手伝いと、今後二度とこのようなことを起こさないようにするための…」
「占領じゃん」
「えへっ」
>739
結局占領軍としてか見られないジャン
かくして侵略する軍隊として認識される自衛隊でした
>>219 「あのなぁ、前に巧く言った戦術がな、そのまま通用すると思う時点で間違いなんだよ」
姫将軍の涙で滲んだ目が、力なく茫然と俺を見上げていた。俺は姫将軍の眼を見下ろした。
負け犬の目だ。飼い殺しの俺たちと同じ瞳だ。開戦前の生気溢れたこの娘には似合わぬ態度だった。
俺は半長靴で、へたり込んだ姫将軍の前の地面を力一杯踏み込んだ。踝の辺りまで、靴がめり込む。
「見ろ。よく見ろ。普通に踏んだだけでこうなるんだ。増してやなぁ、金属鎧を着込んだ重装騎兵が
どうなるか、少しでも考えたのかオマエは? 斥侯は出したか? 敵の配置や狙いを読んだか?
敵の軽装騎兵の退却が擬態だと疑わなかったのか? そんなに父上に褒めて欲しかったのか? 」
姫将軍は俺を睨み上げた。…筈だったが、泣き出していた。今更ながら、後悔したのだろう。
だが死んだものは還って来ない。…俺の同期や仲間もだ。コイツの指揮の拙劣さの果てに殺されたのだ。
しかし、自衛隊の尉官や佐官には無い良さがこの娘にはある。学習能力に好奇心、押し出しの華麗さだ。
二度と同じ間違いは繰り返さないだろう。二曹の俺が言うのも難だが、鍛えればいい指揮官に為るだろう。
「ヤマダ…。妾は如何すれば良かったと其方は申すのだ…答えぃ! 応えぬならばっ…」
姫将軍は立ち上がり、腰の剣を抜き、俺の喉元に突きつけた。俺は素早く懐に潜り込み、姫将軍の頬を張った。
人にモノを頼む態度では無いその態度が、民主教育を受けた自衛隊員の俺のカンに障ったからだった。
「王族だか何だか知らないが、俺の指揮官は総理大臣だ。血統で命令するな!
そんなに知りたいんだったら教えてやる! いいか? ここ数日の降雨により
地盤が弱くなっている上に、地形が擂鉢状…って解らんだろうな…。高杯状に
なっているだろう! 降りていくのは簡単だが、上がるのはどうだ? ん? 」
姫将軍は腫れた頬を押さえながら、黙って俺を見ていた。徐々にその怜悧に整い
過ぎた美貌が歪んでいく。己の馬鹿さ加減に気がついたのだ。敵に嵌められた事に。
「敵の軽装騎兵は…彼奴の陽動だったのだな…。軽装騎兵ならば…この緩い傾斜
でも登攀可能…しかし我方の騎兵にとっては岩山を登攀するに等しいのだな…。
妾がもう少し…用心していたならば…この者達は…。者どもよ…妾を許せ…。」
唇を噛んだ姫将軍は、自らの長く美しい黒髪を後ろ手に握り、右手に握った剣を振るった。
左手に握った髪を、戦場を吹く風に散らす。…コイツなりの死者への詫びのつもりだろう。
俺は被ったテッパチを目深に被り直した。…年甲斐も無く、ぐっと胸に来ちまったからだ。
>>734 古代ギリシャやキリスト教が国教になる以前のローマなら驚いてくれるだろうな。
あとはキリスト教化される以前のゲルマン民族やケルト民族なら。
キリスト教やユダヤ教やイスラム教みたいな相手だと普通に反感もたれそうだ。
744 :
名無し三等兵:03/12/06 07:22 ID:bdljqTAB
>>733 アメリカが敗戦時に日本を併合していれば歴史の教科書がBC660から
始まってた・・・・という話を聞いたことがあるな
で、天皇陛下はといえば当選した大統領や議員、知事の認証と海外要人の相手と
色々な式典他 国家儀式に出席
なんだ 今とたいして変わらないじゃん
日本の武士道が騎士達に知られたらどうなるんだろうね
各国から留学生が来訪したりして大変そうだ
飛行機に乗った反応を見たみたいぞ
>>742 コテ名乗ってもらえると読みやすいんだけど…。
>>745 防衛大も多種多様な人種が集まりそうだな。
一種の学園ファンタジー物ができるかも知れん。
>748
外伝書けそう
いや俺が書いて見たい
「遠くから見ても分かるくらいだったんだから、予想はしてたけど……」
「こりゃあ……もうほとんど文化遺産ですね」
僕らは門を通って百メートルほど行った噴水広場近くでトラックから降りた。
この世界の宗教に登場する美しい女神をかたどった像が、水瓶から清らかな水を絶えずあふれ出ている。
天気の良さに、水飛沫が綺麗な虹をつくっていた。
その絵画のような光景に目を細めながら、僕は周囲を見渡してみた。
ゴルフができるのではないかと思えるほど広大な庭の芝や植え込みは綺麗に剪定されており、
門へと続くしっかりとした石造りの道の両脇は、色とりどりの花で彩られ、何匹もの蝶が踊るように宙を舞っている。
狭い住宅環境に加えてパンピーな僕らにはあまりにも現実離れした風景だ。
「トラックはここに停めていこう。あのリオミアって人に案内してもらわないことには、
館がどれくらいの広さがあるのかさえ分からないからな」
下手にトラックを動かして、なんか高価なものや貴重なものを壊したら取り返しがつかない。
きっと、僕の俸給(自衛隊では給料のことをこう呼ぶ)なんかじゃ一生かかっても払えない額のものばかりに違いない。
くわばらくわばら……生活するのもちょっとした気を遣ってないといけないなんてな。
「ツジハラ様!」
リオミアたちが駆け寄ってきた。
トラックの速度に追いつけなかったのだろう、息を切らして走ってくる。
「驚きました……。このような大きな物がそんなに速く走るとは思いませんでしたので……」
リオミアは上品に胸をおさえて息を整えながらそう言った。
彼女の視線は、この華やかな庭のなかで唯一ゴッツくて、鈍いOD色の光沢を放つ大型トラックに注がれている。
「すいませんでした。停められそうな場所がここら辺しかなかった……」
「申し訳ありませんでした。配慮が不足しておりました。どうかお許しください」
僕が謝ろうとするのを遮り、彼女は大きく頭を下げた。
お、おいおい。なにもそんなことする必要はねえってばよ。
「あ、いえそんな……頭なんか下げなくてもいいですよ」
どっちかというと、広場のど真ん中に駐車して悪いのは僕らの方だ。
どうも調子が狂うな。
日本にいたときなんて、演習帰りに弁当を買おうとスーパーの駐車場に停めようとしたら、
店員に客が驚くから迷惑だ、出て行けって言われたことならあるけどさ。
しかしまあ、軍人が一般市民に追い返される国なんて、地球もこっちの世界も広しといえども日本だけなんだろうな。
…ついでにいうと軍人って言葉もNGワードだ。
「寛大なるお許し、感謝いたします」
「あ、ああ」
再び頭を深々と下げるリオミア。
バカ丁寧なんてレベルじゃないぞこりゃ…。
戸惑いに近い感情を抱きながら、
その後僕はリオミアに導かれて館の本館へと案内されていった。
「うひゃぁ……」
その建物を見上げて僕は馬鹿みたいに開いた口が塞がらなかった。
外観は高校のころの世界史の資料集に写真で載っていた、ゴシック建築の宮殿を思わせ、
壮麗ながらも一種の近寄りがたさのようなものを感じさせる。
きっと、僕のような凡庸な人間など、今まで受け入れたことなどないのだろう。
どういえばいいのか、分からないが、どうも好きになれない雰囲気だった。
「「ようこそお越しくださいました……お客様」」
立派な玄関の両脇に身じろぎ一つせずに立っていたメイド二人が、
綺麗にハモってから僕に向かって一斉に頭を下げる。
「ど、どうもご苦労さまです」
いつもの癖で、僕は咄嗟に被っていたヘルメットを脱いで会釈した。
あんなに丁寧にお辞儀されて返事もしないんじゃ失礼というか、どうもきまりが悪い。
「!? も、もったいなきお言葉でございます!」
しかし彼女らは僕の言葉にビクリと驚くと、更に深く身体を折って頭を垂れた。
「えっ……。あ、あの……」
な、なんだなんだ? 俺なにかまずいことでもまた言っちまったか?
「ツジハラ様。お手間をかけて申し訳ございません。
しかし、そのような下賤な者どもにお情けなど不要にございます。どうぞこちらへ……」
リオミアが割って入ってくる。
彼女は冷徹な口調で僕に話した。
言葉こそ丁寧だが、その中にはどこか有無を言わさぬ迫力があった。
しかしなんだよ、下賤だとか言って。
同じメイドじゃないのか?
「い、いやでも……」
やっぱり納得できない。
しかし、次の瞬間、僕は愕然とした。
二人のメイドは、さっきからと全く同じ姿勢で、僕に対して頭を下げたまま上げていなかったのだ。
見ると、ブルブルと微かに怯えたように震えている。
なんて、こった……。
僕はいったい彼女らがどうしてこんな態度をとるのか、
全く理解ができないゆえに、背筋に言いようのない寒気を感じた。
「は、はぁ。分かりました。行きましょう……」
これ以上、彼女らを怯えさせてはいけない。
ただ単にそう思った。
リオミアに問い詰めることは諦め、僕は大人しく彼女に従った。
案内をする彼女の華奢な背中が、その時の僕には、どこか恐ろしいもののように思えてならなかった。
館の中に入り、本来ならばその荘厳さに圧倒されるところなのだろうが、
僕には何故かあまり気にはならなかった。
そんなことより、今日になって今までに見てきた様々な出来事を考えるのに思考のほとんどをもっていかれていたんだ。
リオミアは沈黙する僕を別に不審に思うわけでも機嫌を覗うわけでもなく、
黙々と木製であるにも関わらず軋み一つあげない階段を登ってゆく。
僕はただ、彼女の背中を追うだけだ。
途中に出会ったメイドたちは皆、僕らを見掛るや否や、その全員が頭を下げて通り過ぎるのを待つという行動に出た。
まるで、大名行列だ。
居心地悪いこと限りない。
よほど男尊女卑の染み付いた男でないとこの光景を気持ちよく思うなんてことはまずありえないだろう。
しかし新たに、気になることも出てきた。
この館の人間で、まだ男性に会ったことが一度もないことと、
出会ったメイドたちが皆うら若い美女や年端もゆかぬ少女ばかりだということだ。
喜ばしいことだとか冗談を言う気にもなれない。
現実的に考えてもみろ、はっきり言ってこの館は異常だ。
モーニング娘みたいな美少女ばっかりのいる中学や高校なんてあるはずがないだろう。
僕はここにきてようやく、この館の謎と暗部の存在に気付き始めていた。
だが、それが一体どんなものなのか、まだ確実には理解できてはいなかったように思う。
ホント、危機感のない馬鹿だったよ。
「どうぞこちらのお部屋へ……」
リオミアが一際立派な扉の前で立ち止まり、扉を開けて中へ入るよう丁寧に促した。
僕ははあと曖昧な声で答えてから入室する。
「………」
僕は室内の様子に声も出せなかった。
室内はまさに富の限りを尽くした造りになっていた。
外国の一泊数百万の最高級ホテルをそのまま私室にしたといった感じだ。
即座に悟った。ここは領主の部屋にちがいない。
「ツジハラ様。こちらへおかけになってください」
寝室・居間・食堂、もう一つは、執務室か?
執務室とおもしき立派な机とテーブルの置かれた部屋へ案内され、
テーブルの椅子を勧められた。
リオミアはわざわざ椅子を引いてくれており、俺が座ろうとするとこれまた御丁寧に椅子を丁度良く引きなおす。
「す、すんません」
「畏れ入ります」
彼女は深くお辞儀をすると、それから僕の向かいに座った。
しかしこのテーブル、無意味にデカイので、向かい会っているという気分があまりしない。
これだけでもどこかの大企業や国会の会議が開けるのでは思えてしまうほどだ。
ややあって、彼女が無言だったのでこちらから切り出そうと、
僕は携えていたリュックから必要書類を取り出した。
「えー……さっき門で話したとおり、自分はここエクトの暫定管理に派遣されてきました辻原と申します。
今から重要なことをお話ししますけど、他にここへ呼んでおいた方がいいと思われるような重役の方はおられませんかね?
聞いた話では、リオミアさんがここのハウス……えーと」
「ハウススチュアートでございます。御心配には及びませんツジハラ様、身分的にこの館で私以上の者は現在おりませんゆえ、
私に全て話していただいて結構です」
「そ、そうっすか……」
淡々と淀みなく話す彼女に圧倒されながら、僕は書類に視線を落とした。
「暫定管理に関する無期限特別法概要……まあこの辺は自衛官の僕が読んでもワケわかんないから省くとして……。
えっとそう、ここらへんだ。『暫定管理官の特別権限』と『暫定的管理方法および該当地域住民の義務と権利』。
今から話すのは僕とこの街の人に直接関わる重要な説明だから、よく聞いてください。必要ならメモを取ってもかまいません」
「理解しました」
リオミアは微動だにせず答える。なんか、ロボットに話しかけてるみたいで違和感があるなぁ。
それから僕は延々二時間に渡って細々とした説明を行った。
大きく分けて
一つ
ここの前管理者的立場であった前領主の権利は剥奪され、
それらの権利は全て管理部隊の指揮官、つまり僕に移譲されたこと。
一つ
管理部隊の指揮官は誠意をもって管理地域の管理及び支援にあたること。
一つ
非人道的、または風習的に許容できない場合を除いて、
該当地域の住民は原則として管理部隊の決定及び指示に従う義務を負うものとする。
ただし、前述の『許容できない場合』が発生した際には、管理部隊に陳情・抗議を行い、
指揮官はこれを外務省へ報告し指示を仰ぐことを義務とする。
一つ
抜き打ちで査察が入る場合があるが、その際査察官の立ち入りを拒否することはできない。
といったあくびが出てきそうな内容だ。
「……ふぅ。というわけですけど、何か質問はありませんか?」
途中、12〜3歳くらいの可愛らしいメイドさんが運んできてくれた(これって労働基準法違反じゃねえのか?)お茶をすすり、
僕は二時間前から全く姿勢を崩さないリオミアに尋ねた。
この人ホントにロボットじゃないのか?
「畏れ入りますが……。私どもの処遇はどうなられますでしょうか?」
遂にきたか、と僕も思わず姿勢を正した。
「命令書では、現地スタッフ……つまり管理機構の職員として雇用せよと明記されています。
あなた方に異論がなければ、このまま自分が新しい領主ということであなた方の身柄は保証しますが……」
「まことですか?」
「ま、まことですよ……ただ」
「ただ……?」
僕が言葉を切ると、彼女は珍しく不安げな表情で鸚鵡返した。
「ここを去りたいと思ってる人とかいないんですか?」
別に他意があったわけじゃない。
普通に、日本人の感覚として出た言葉だった。
「申し訳ありません。それは、どういう意味でございましょうか?」
しかし、リオミアは少し眉をゆがめて僕を凝視している。
まるで僕が何を言っているのか理解できていないかのようだ。
いや、彼女はこのとき、実際理解できなかったのだろう。
「どういう意味って、ほら、もうここを辞めて実家に帰りたいとか、
個人的な理由でここを出たいって思ってる人もいるんじゃないですか?」
先刻の玄関にいた二人のメイドとか、きっと、先輩メイドにいびられたりしてるんじゃなかろうか。
僕自身、自衛隊で銃の部品をなくしたときに血反吐を吐くほど腕立て伏せをやらされて、
それ以来教官が来ると震え上がっていたもんだ。
その僕は現に自衛隊を嫌って辞めたいと思っている。別につきたくてついた職業じゃねえし。
あのメイドたちもきっとこんなロクでもないメイド仕事なんて好きでやってるわけがないだろう。
見たトコ、あのコたちの仕事なんて、日がな一日玄関につっ立ってるだけだろう。やってらんねえはずだ。
「個人的な……理由にございますか?」
「そう。僕もさ、実は自衛隊なんかさっさと辞めちまいたいんだけどねぇ」
僕はお茶の入ったカップを手に取ると、西日の差してきた窓を見やりながら口をつけようとした。
「そういった者はおりません」
断言しやがったよこの人……。
みんなに聞いてもないのになんでそんなことが言えるんだ?
「どうして? 親御さんに会いたいって人もいるんじゃないの?」
ここの労働環境が悪そうだからとかは、さすがにいえなかった。
「この館にいる者に、帰る場所がある者など、存在しないからです」
「え……そりゃあどういう…」
今度は僕が彼女が何を言っているのかわからなかった。
彼女は、何の感情もこもらない相変わらずの口調で説明した。
「我々は皆、ランクロード様から奴隷身分から引き立ててもらった者ですので」
僕は、カップを握ったまま、しばらく何もいえなかった。
彼女はそんな僕にはおかまいなしに、話を続ける。
「主に仕えること以外に、私どもは生きる術を知りません」
「………」
「主なき今、我らの生を支えてくれるのは……」
彼女が、初めて感情を表情に表した。
その感情は、『諦め』だった。
実際は違ったのかもしれないが、少なくとも、僕にはそう見えた。
「ツジハラ様……いえ、領主様。これより我らは命の限り、貴方様に御仕え申し上げます」
あまりにも哀しい、少女の瞳だった。
この瞬間からだったろうか、僕の人生の方向が変わり始めたのは。
「この世界は……」
僕は頭を下げるリオミアを呆然と見つめながら、呟いた。
「イカレてやがる……」
長い長い、僕の闘いの、始まりの一日だった。
今日はここまでー。
感想が楽しみで気合いれて書きました。
…そのせいで漂戦の更新が間に合いませんでした(鬱)
メイド メイド メイド ・・・・・・すごくイイ!!
これからハーレムが始まるんだな・・・はぁはぁ
768 :
名無し:03/12/06 17:34 ID:???
1だおー氏、乙!!
リオミア激萌えです!
乙!!
トラックはちゃんと吊り橋を渡れたんですね。 よかったっす。
アレって確か8トンくらいあったから少し心配ですた☆
誰かイラストを
描 か な い か
772 :
名無し三等兵:03/12/06 18:36 ID:85IIcQ7v
おもしろく読んでます。
主人公がこれからどうギャップを克服して「やさしいご主人様(領主さま)」と
メイドたちに慕われるようになるか楽しみです。
あと領地(笑)の生活水準を日本人からみて初期中進国レベルまで上げたら
(管理、事務作業で死にそうになるが防大での日々を思い出して乗り切る)
「新しい領主さまは民にもおやさしい」となるんだろうな。
メイドさんの夜のご奉仕とかあるのかな?
あったらいいな
辻原三等陸尉の日記
【2:47】リオミアにたたき起こされる。まだ眠い。顔を洗って制服に着替える。金ばっかりかかってそうな服をわざわざ用意してくれたリオミアが残念そうにしている。
【3:01】町の神殿のほうから朝の鐘が聞こえてくる。メイドたちはもう働き始めてるが、僕が通ると深深と頭を下げてじっとしている。僕に構わず仕事続けてくれ。
【3:20】部下と打ち合わせをする。前島がニヤニヤしている。やる気あんのか?
【4:10】リオミアがやってきて食堂まで連行される。食べきれないほどご馳走が並んでいる。本当にこれが朝食か?
【4:22】さっさと食事を終える。リオミアが目を剥いている。次から実際に食べる分だけ用意してくださいと言い付ける。
【4:35】佐久間が靴を磨いている。よっぽど暇らしい。横で年端の行かないメイドが私がやると言っている。こっちも暇らしい。前島はニヤニヤしている。
【5:14】ボウガンを持ったメイドを組織して訓練したいと佐久間が言っている。「非戦闘員だぞ」と釘をさしておく。正直どっちでもいい。
【5:37】前日、夜番を買って出た前島が寝たがっているので許可する。本当に職務にだけ打ち込んでいたのかどうか怪しい。
【5:40】朝市に買出しに行く馬車に乗せてもらう。御者も女の子だ。メイドたちがものすごく居心地悪そうにしている。
【5:56】町につく。ちょうど日出の鐘がなっている。馬車を降りるとメイドたちが頭を下げている。恥ずかしいから止めてくれ。
【6:11】商工ギルドに挨拶に行く。誰もいない。仕方がないので神殿に向かう。
【6:19】神殿につく。どうやら朝の礼拝中らしい。領主館で見たのと別の女神像が立っている。
【6:38】礼拝が終わった。この神殿で一番えらい神官とかいう人のところに通される。
【7:15】この国の言葉で書かれた書類を渡して簡単に説明する。相手は字が読めるので話が早い。
【7:47】占領政策についていろいろ質問される。ちゃんと考えてないのでごまかしながら返事をする。僕ってうだつの上がらないやつだ。
【7:52】神官が何やら祝福してくれる。正直どうでもいい。さっさと御暇する。
SAGE
性格が
さて、「F世界のメイドさんたちを軽装甲機動車に乗せてつれまわしてみる図」とかが浮かんでくるわけだが。
メイド、メイド、メイト… ハァハァ
むか〜し見た漫画で、ヌード写真が「美女が封印されているに違いない」と
大人気になったとかがあったな。
あと、帝国貴族が捕虜返還のおり、航空機ー関西空港ー大阪にて一泊ー自動車で
京都に移動ー新幹線ー東京ー返還される帝国人と合流ー航空機で帝国へ
と、なり「帝国で最も魔導帝国をみた男」として貴族サロンで話題になり
本を書いたら(字かよめる階級)でベストセラーになるが・・・・
あくまでも「見た」だけなので日本人がみると相当に電波が入っていたりする。
ちょっと見たいな
日本の剣術や武術が異世界騎士の間で流行ったりして・・・
わざわざ修行しにくるものまでいるぐらいです
>>781 >ヌード写真が「美女が封印されているに違いない」
轟世剣ダイソード?
そーイやアレは「中学校がファンタジー世界に召喚されますた」という内容だったな。
思いっきりスレ違いだけど、
江戸日本がファンタジー世界に召喚されますた,ってのもおもしろそうですね。
てゆーか、すでにあったりする?
元1さんガンバレー
もっとメイド出してクレー
ついでにお姫様も出してクレー
>>785 いや・・・発見って・・・。 それは・・・。
>>784 江戸時代とファンタジー世界じゃ似たり寄ったり。
技術格差があるから面白いんじゃないか?
>>785さん
いやはやありがとうございます。
自分の正体を知らないということは比較的最近このスレへやってきた方
でしょうか……?
そのサイトのリンクコーナーの下を読んでみると何故私が元1と名乗って
いるのか分かりますよー
ファンタジー物理法則準拠により、日本の八百万の神々が‥
民衆1「あ〜っ!このままでは太宰府天満宮が破壊されてしまうわ!」
民衆2「黒田様の軍勢も破られた…このままでは福岡藩は大ピンチだ!」←ピンチって‥
ズ ド 〜 ン !
民衆1「なに!?あの巨人は!?古風な公家さんみたいだわ!」
民衆2「うおお、あんな巨大な化け物を一撃で‥‥うわあ雷をよんだぞ!!すごい!
民衆1「あれはいったいなんなの!?」
寺子屋の先生「あ、あれはもしや…」
民衆2「知っているんですか先生!」
先生「皆も聞いたことがあろう。太宰府天満宮がまつるお方の名を。
中央で重職に就きながら太宰府に左遷され、憤怒のあまり怨霊となり
時の朝廷に祟ったお方を…あれこそは、 菅 原 道 真 公 だ ! ! 」
民衆s「 な 、 な ん だ っ て ー ! ! 」
こんなんヤダ。
そういえば思うにガンパレの世界が(終戦後)転移したなら問答無用でゴブリンとかを狩り始めそうだ
芝村一族が暗躍するんでしょうな・・・
>>792 その世界って第何世界に転移する事になるんだろう。
どうでもいいのだが1だおー氏よ。
前々からいつか聞こうとずっと思ってたんだが、
そのコテハンの元ネタは何?
自分にはそのコテハンは某ゲームのキャラの台詞に見えて仕方が無いわけだが。
『元』と『1』は解るとして『だおー』ってあんた・・・
うぐぅ
796 :
792:03/12/07 20:44 ID:???
噂の第8世界かな?
あるかもしれない架空世界(だった筈)
詳しい事は各自で調べてほしい(漏れも説明出来るほど知らん)
>>783 それです!マップスのころから好きな漫画家だったので。
自由行動で街に行く時の注意事項として
「可愛い女の娘が売っていても買わないように」
という生徒会長(女子)の
言葉にはインパクトがあったな。
漏れとしては可愛い少女にすがりつくような目で見られたら買ってしまいそう
(元野良猫が現在ベッドを占領中、寝るからどけというと文句言うんだよな)
にゃあ!!
「えーと、そういうわけでですね。今回はちょっとおおめに1万年前くらい
まで行ってみようというのが、実験の趣旨なわけです。」
眼鏡をかけた青年がホワイトボードを前にして説明している。制服が窮屈そうだ。
ここは茨城県つくば市、もともと田舎でもさらにその外れに位置する日本政府
の実験施設である。遠くからコンプレッサーの音だろうか、ブーンといううなる
ような音が聞こえている。その音が耳に心地よい。うっかりするとこのまま眠って
しまいそうだ。
「で、ですね。そもそも現代は最もポテンシャルが高い時代なのです。時間のポテンシャル
です。何故かというと現代が一番人間、つまり知的生命体の数が多いからです。なぜ人間の
数が多いと時間のポテンシャルが大きくなるかというと時間のポテンシャルはエヴァレット
解釈の知的生命体が観測による世界分岐の数とほぼ比例級数的な関係にあるわけだからでし
て・・・・あ、秋葉ニ佐はもうご存知ですよね。」
退屈そうに見えたのだろう。青年はこちらに話を振ってきた。
「ええ、跳躍の度に同じ説明を受けています。ところで田辺一佐、当初は1000年
と聞いていたのですが、1万年前まで行ってみようというのは初耳であります。」
田辺とよばれた青年は、眼鏡をちょっといじるといたずらがばれた子供のように
言い訳がましく、
「え、ええ、政府からのお達しなんですよ。ちまちま1000年やそこらでは面白くないよ。
一気にどーんといきましょうよ君ぃ。というわけなのです。あ、勿論原理的にも技術的にも
なんの問題もありません。目的地はおよそ15万年前になります。そこらでちょろっと
人々を遠くから眺めたり、標本でももってかえろうかなという感じです。なんていうか
うちの国はこーんなに過去までいけるんだぞということを周りに見せ付けたいというか、
ロケットではあんまりうまくいってないし、ここらで景気付けにというかまあそのなんとい
うか・・・。そういうわけでして今回もいつものように護衛をお願いします。」
そういうと、田辺はぴょこんと頭を下げた。そういうものかと秋葉は思った。1万年前の
世界など面白くもなんともないと秋葉には思える。秋葉はこれまでも過去へ跳躍し研究者の
護衛をしてきた。過去に行くのは主に歴史や文学などの人文系の学者が中心だ。学者先生
たちは、遠くからみる農民や武士の格好や、現地民の言葉遣いなどでいちいち狂喜せんばか
りだが、秋葉にとってはそんなものは面白くもなんともなかった。秋葉にとって興味がある
のはなんといっても戦争だ。首を取られる武士や、焼け落ちる城郭は一大スペクタクルだ。
なんといっても本物であり、テレビや映画のような作り物ではないのだから。これまでの主
な跳躍先は戦国時代のような動乱の時代であり、秋葉はこのタイムマシンの護衛任務をいつも
楽しみにしていたが、1万年前のような何もないところでは面白みと言うものがない。
退屈な仕事かもなと、不謹慎な考えをめぐらせる秋葉をよそに田辺はさらに話を続ける。
「1万年前だとおそらく人口密度もかなり少なく、現地民に発見される可能性も少ないで
しょう。また人類に滅ぼされていない危険な動物も多々いると思われますので、今回
はかなり多めの部隊でいきます。また装甲車やトラックも持っていけます。今回は大型の
タイムマシンを使いますからペイロードには十分な余裕がありますので。」
タイムマシンの実用化に成功した国家はまだ少ない。日本、アメリカ、EUの3つだ。
最も最初に実用化に成功したのはアメリカであるが、事故で多くの部隊を行方不明にしてしま
い、現在は研究が停滞中である。いまのところEUと日本がタイムマシン研究では世界の先端
にある。後発の中国やインドなども実用化目前にまで迫っており、大規模な予算をつけた
政府としては国民を納得させるためにも、1万年という途方もない距離を跳躍してみよう
と考えたのだろう。また、誰しも興味を持つ問題である「過去に干渉すればどうなるか」と
いう父殺しのパラドックス問題ついては、タイムマシン所有国の協定で過去への干渉はしない
というルールができあがっており、今のところ守られてはいる。だが実際過去に干渉できる
ならやってみようと考えるものはいるものだ。アメリカ部隊の事故はこっそり過去に干渉した
ため、別の未来にいってしまい戻ってこれなくなったのだろうと噂されている。
1万年前ならそういった心配はない。過去に干渉しようにもどこをどういじればどう
未来が変わるのかまったく想像できないため、恐ろしくて干渉しようがない。最近は、歴史
時代への跳躍を禁止する国際条約も議論されているそうだ。
タイムマシンの原理は難しく秋葉の理解を超えているが、以前田辺にアナロジーで説明し
てもらった。田辺の説明はこうだ。現代の時間ポテンシャルは最も大きい。時間ポテンシャル
エネルギーの大きさは知的生命体の多さに比例する。つまりポテンシャルは現代が最も大きく
過去にいくに従って比例級数的に小さくなっていく。300万年も遡ればほとんど0に近い
だろうと予想されているらしい。現代は時間ポテンシャル曲線の坂道にあるわけで、
我々がその坂道で滑り落ちずにいるのは摩擦があるからだ。その摩擦を0にしてやれば当然
坂道を転がり落ちるように過去へと滑り落ちていく。戻る場合には逆にエネルギーを与えなけ
ればいけない。しかし中学で習うように過去に滑って落ちた場合、その物体には十分な時間
のエネルギーが蓄積されている。それを利用することで、現代に帰還することが可能となる
わけだ。だからタイムマシンでは原理的に今自分のいる現在から未来にいくことは絶対にで
きないそうだ。帰還は自動的に行われる。跳躍時にいつ帰還するかセットしておく。
1日なら1日後としておけば、跳躍先で1日過ごせばどこでなにをしていようが自動的に
連れ戻される仕組みだ。いいかえれば帰還時間がくるまでは絶対に戻れない仕組みらしい。
秋葉はタイムマシンについて知っていることをおさらいしてみた。理論についてはお手上
げだが、坂道にたとえられると要領はわかる。
「今回は調査団は20名です。今回は時代が時代なので人文系でなく、生物学や考古学や
地球科学の専門家を中心に構成しました。それと護衛の自衛官の皆様方であわせて200名
です。滞在は一ヶ月になります。これまでにない長期間になります。」
一ヶ月か。秋葉は心の中で舌打ちした。野獣に襲われる前に退屈で死んでしまうかもな。
後ろをちらりとみると部下たちは全員げぇーといった顔をしていた。無理もない。
今まではせいぜい3日、長くても一週間以内だものな。わかったわかった、
俺が理由を聞いてやるよ。
「田辺一佐。質問があります。なぜ今回はそのような長期間なのでしょうか?」
みんなの意見を代表してやる。みなの視線の集中を感じて、田辺はちょっと気まずそうに
銀縁眼鏡をいじる。この男は困ると眼鏡に触る癖があるようだ。
「え、えーとですね。秋葉ニ佐の疑問は最もなのです。タイムマシンは過去への跳躍の際に
今現在のポテンシャルエネルギーの坂道を転げ落ちていって、ある任意の時点で止まる
わけです。そこなのですが、摩擦0の坂道はないわけで実際は坂を下る際にもいくらか
エネルギーを無駄にしてるわけで。その無駄にした分のエネルギーを補充するために
過去でいくらか滞在しなきゃいけないわけです。つまり過去に行けば行くほどそのロスも
大きいので現代に戻るためにはそこに長ーく滞在してなきゃいけないんです。1万年前
だとそれがおおよそ一ヶ月であるわけでして。え、他にご質問は。あ、ではこれで。
皆様護衛よろしくお願いします。」
質問が他にないことを確認すると、田辺は頭を下げ、そそくさと退席していった。
タイムマシンのドーム内で調査団と自衛隊は跳躍の時を待っていた。
タイムマシンは半球型のドームのような構造をしている。半径はおよそ100m。今まで
秋葉が経験したものよりも遥かに大きい。調査団も自衛隊も田辺以外は見るのは初めて
らしく、そこかしこで驚嘆の声が聞こえる。ドーム中心にドラム缶や弾薬などが集積され
ている。なんと89式装甲車や多用途ヘリまであった。いくらなんでもと訝しげに見る
秋葉に対し調査団の一人が心を読んだように話し掛けてきた。
「あれは田辺さんが無理やり交渉して持ち込んだんですよ。かなーり頑張ったみたい
です。なにせあの時代ですし、道路なんかあるわけないんで道なき道をも走行するには
キャタピラ付きが適当。観測するにはヘリが適当だろうって。歴史時代と違って仮に
ヘリが見つかっても、現地民にとっては大きくうるさい鳥だなーくらいにしか思わない
だろうってとこですか。」
吉田となのる男と取り留めもなく話をする。田辺と違って専門は生物学らしい。
装甲車を持ち込む際にはさすがにかなり揉めたようだ。文部科学省にはそもそも学術研究の
場に自衛隊を連れて行くことが納得できない奴らもいる。何度目かの跳躍までは護衛は
警察官が行っていた。15世紀に行った調査団とその護衛が、田辺以外全員死体となって
帰還して以来護衛には自衛隊をつけることになったそうだ。田辺は処刑間際に帰還時間
が来てぎりぎりで助かったらしい。その経験からだろう、田辺が戦車やヘリまで持ち出
すのは。吉田と話をしていると間延びした田辺の声が聞こえる。
「では、液体ヘリウムの注入を開始します。注入終了後すぐに跳躍が始まりますので、
自衛官の皆様はドームに沿って配置願います。調査団はドーム中央部に集まってくだ
さい。」
上官殿の命令だ。吉田と別れて配置につく。別れるときに一応敬礼をするが俄か自衛官の
吉田の敬礼はまったく様になっていない。調査団は跳躍中に自衛官の階級がつくことに
なっている。幹部待遇だ。そのためこの調査団で一番偉いのは一佐である田辺になる。
吉田は三佐だ。部下にはいきなり自分に命令する奴がどっと増えることに心配するの
もいるが、その点は問題ない。あくまでも一時的な階級である。自衛官に対する命令は
もともとの自衛官を通じて出ることになっている。自衛官が調査団を軽んじたり暴力を
振るったりしないようにとの配慮らしい。文部科学省と国防省の協定事項だ。
ドームに沿って無機質な壁を眺める。跳躍先でいきなり襲われでもした場合、盾になれ
ということだ。ドームの構造は二重隔壁になっている。田辺に説明してもらったところで
は隔壁内部は真空、液体窒素、真空、液体ヘリウムの順番となっているらしい。
液体ヘリウム層には超伝導コイルがしこまれていて、強力な磁場を発生する。
俺たちは一度素粒子レベルにばらばらにされて、時間を遡ったあと目的地で再構成
されるとのことだ。『要するに一回死んでますね。』田辺が平然と言ったことを覚えている。
「跳躍開始、カウントダウン」
アナウンスは合成の女の声に変わった。
「10、9、8、7、6、5、4、3、2、1、跳躍開始。」
その声が聞こえた瞬間、俺たちの目の前がいきなり開けた。
「首相、破壊工作は成功したようです。日本の跳躍装置が始動開始と同時に交換研究員
に化けた工作員の仕込んでおいた回路が起動しました。」
「で、彼らはどこに行ったのかね?」
「工作員の話しだと仕込んだ回路はタイムマシンの目的地と帰還時間を設定する回路を
破壊するそうです。 なんでも、アクセル踏みっぱなしの車のようにはるかな過去へと
吹っ飛んでいき、宇宙創生に巻き込まれて消滅するとか。仮にどこかの時間に不時着
しても帰還は不可能です。今後日本のタイムマシン研究が遅れるとこは確実でしょう。」
デスクに座った首相は言った
「よくやった。日本政府から、事故発生の発表がなされるだろう。コメントを用意しておけ。」
日差しがさんさんと降り注いでいる。季節は真夏のようだ。目が痛むような日光の
下で、今まで見たこともないような植物が繁茂している。昆虫の音がうるさい。
田辺によると今はヴュルム氷河期とやらの終わりごろらしいが、とても氷河期とは
思えない。氷河期には日本が大陸と繋がっているため、固有の種と大陸から来た種の
交じり合いがあり、学者さんにとっては面白い時代らしい。
我々は森林の中にある広場のような場所に転移した。周囲の森の濃さはすさまじい。
それに湿気が酷く立っているだけなのに、汗がにじみ出てくる。しかし、不快感を
除けばまあまあの滑り出しだ。地底や空中に転移しないようにはなっているらしいが、
いつもいつもこんないい場所に転移できるとは限らない。このまえは岩場に転移して
しまい、何人か足を挫いた。しかし、何度も跳躍の経験はあるがこれほどまでに異様
な光景をみたのは初めてだ。1万年で、植生がこれほど変化してしまうものなのか。
ドームの中心だった方をみやると、調査団の連中が口々に叫んでいる。
何を叫んでいるのかは分からないが、骨や化石でしか見れないような自分の研究対象を生
で間近に見れて感動しているのだろう。学者でない秋葉にもその感慨は理解できる。
円周上に配置している自衛官も、ぼうっとしているようだ。何度も跳躍経験がある自
分はそうでもないが、初めて経験する人間にとってはやはり常識を超えた世界だろう。
とはいえやや弛んでいるようだ。
F世界ではないが、ソビエト崩壊後数年間、一般市民は西側諸国との生活隔差が
すごかった。当時、フランス人と結婚して国を出たロシア娘が親戚の少女に
電話したとき話題がペットの猫の話になったとき少女がぽつりと
「その猫、私より良いもの食べてるのね」と言った話を見たことがある。
同様に、国土が荒廃した国に進駐した部隊がペットにした犬に肉を食わせると
現地の人間が「我々はそんなもの食えない」と文句をつけるそうだ
で、この世界でも似たようなことをやって無言の反感を買ってる可能性が高いと
思うのだがどうだろう?
浮浪児たちが自衛隊の残飯をあさってるのを発見してショックを受ける自衛官とか。
「うちの子どもより年下に見えるな・・・・」
TVの生放送で、残飯をあさるっているところを見つかり声も出ないほど怯える
幼い姉妹の姿が日本全国に放映されるとか
統治政策が主人公とは無関係なところで練り直され、結果的に主人公の追い風に
なればいいですね。
「警戒を怠るな。いつ獣が襲ってくるかわからんぞ。原始人に捕まったらバーベキュー
にされるからな。」
石田一尉が部隊に注意を促す。自衛官といっても我々に戦闘経験はない。やはりどこかに
甘さはあるだろう。その甘さがいつ命取りになるかもわからない。実際これまで跳躍先では
結構死人が出ている。田辺の時もそうだし、よその部隊ではいきなり侍に切りつ
けられたそうだ。とはいえ、これまでは跳躍先でなんとか日本語は通じるわけで、妙な格好だ
が敵意はない連中だなと向こうが理解してくれるときもある。ここでは大違いだ。
日本語が通じるとは思えない。それに獣の危険性はたかだか数百年前とは大違いだ。
人類はこれほどまでに繁栄する過程で多くの生き物を絶滅させている。マンモスはその代表格だ。
おとなしい動物らしいが、万一あんなのが突進してきたら命がいくつあってもたりない。
他にも発見されてないだけでどんな恐ろしい獣がいるかわからない。うかうかしてると
本当に命がないだろう。そう考え秋葉は神経を張り詰める。
「あのーすいません。秋葉二佐。ちょっとよろしいでしょうか。」
と、背後からその緊張感を奪う声が聞こえる。脱力しかけながらも
「は、田辺一佐。」
振り向いて、敬礼しながら答える。田辺はみようみまねで答えるがなんだかへんちくり
んだ。部隊がたるむ原因はほとんどこいつにあると思われる。以前死にかけたくせに全く
こりていない。便宜上とはいえ上官であり、この調査の責任者なんだからもう少し威厳が
欲しいものだ。
「あのーちょっとなんか妙なんで周りを調査したいと思うのですが、部隊から手が開いてい
る方に護衛を頼めないでしょうか。調査団を5名ずつの3チームに分けますので、護衛には
10名くらいずつお願いできますか。」
なにが妙なのか気になるが、自衛官である我々には特に関係ないだろう。そう考え命令を
下す。
「石田一尉。君の部隊から各10名ずつで調査団の護衛だ。林田一尉は設営の指揮をとれ。」
各員に命令を下す。田辺の方も調査団を集めてなにやら説明している。心なしか顔色
がよくないようだ。調査団もかなり真剣な表情だ。一ヶ月もあるんだから何も最初から
そこまで必死にならなくてもよさそうなものだ。試料収集の時間ならいくらでもあるのに。
810 :
798:03/12/08 02:17 ID:???
で、ファンタジー世界と遭遇するのですが、続けていいですか?
>>810=798
2ちゃんで断り入れる必要もなかろう。
うざかったら透明あぼーんするまでだし。
>>795 元ネタが分かるとはツワモノですな(w
「1です」ではひねりがない…
「1であります」はちとキモイ…
友人から借りたDVDを偶然みていたら
『朝ー朝だおー』
……コレダ!!(・∀・)
春に空自に入隊すんのに大丈夫だろうかこんなんで……(鬱)
>>807 それは盲点だった!
参考にさせていただきます。
>>812 >>空自に入隊すんのに
漂戦は春で終りですか。そうですか。
そうとも限らんよー
体力作っといたほうが。。。
まぁ、ともかく今はメイドサーン、と。
>>819 イラクで撃たれた二人の写真だよそれ。
別段グロと言う訳でもないが、見ていて気分がいいものでは無い。
こういった物をやたらめったらはりまくる人間には嫌悪を覚えるね。
ここで個人的なことを書きすぎるとまた荒れそうなので自粛…
深く考えずに萌えてくらはい。
夜の帳が落ち、辺りはまとわり付くような闇に覆われていた。
電気のないこの世界、しかも街とも距離があるこの館周囲の暗さは半端じゃない。
ランプの光に慣れていない僕にとっては、薄暗い室内はどこか不気味で嫌だった。
ここは領主の部屋だ。
佐久間三曹と前島一士も加えて、エクト暫定管理機構の総力が結集している。
僕らは領主の執務机をテーブル代わりに座り、中央に防災懐中電灯(ラジオや蛍光灯機能までついてるアレね)を立てて
光を確保し、諸々の書類やファイルを広げて会議を開いていた。
薄暗い室内に加えてこれじゃあ、なんかよからぬことを企てているみたいだな……。
「武器・弾薬・燃料は特別な保管場所が必要ですね」
佐久間がトラックの積荷のファイルを見ながら言った。
「大丈夫っすよ。こんな広い屋敷、倉庫になりそうな空き部屋の一つや二つはあるでしょ」
椅子を反対向きにして座っている前島が言う。
この野郎二人とも上官なのになんてえ態度してやがんだ。
「鍵付きで関係者以外立ち入れないような部屋が望ましいです」
「分かった。明日リオミアに聞いてみよう」
僕はメモ帳にボールペンでそのことを書きとめる。
「自分からはこれだけですが、三尉、今後の日程は?」
「そうだなぁ。まずは最低限の暫定機構としての環境を整備しないと」
やらなければいけないことは、意外にもたくさんあった。
「もとい、生活環境の構築ですよね」
前島がニヤリと白い歯を見せる。
まだまだ高校生気分が抜けていないようだ。
「まぁ、そういうことだ」
僕は書類をガサガサと束ねながら、会議の終了を二人に告げた。
彼らはそれぞれ僕とは違う部屋を割り当てられていた。この領主の部屋ほどではないが、どちらも凄い部屋だそうだ。
しかし、意外にも、というか僕自身もそうなのだが、生活する分にはどうも馴染めないと漏らしていた。
佐久間は職業自衛官で無駄が嫌いだし、前島は若いあんちゃんだからこんな歴史情緒溢れる部屋を見せられてもあんまり嬉しくないんだろう。
若い僕らが欲しいのはTVやCDラジカセ、ゲーム機ってこった。
「ん……?」
佐久間が背後に何かの気配を感じたのか、後ろを振り向いた。
「皆様、御食事の御用意ができましたのでお呼びに参りました」
リオミアだった。
「おっと、待ってましたぁ! 三尉、行きましょうよ」
前島が無邪気に尋ねてくる。
まあ、腹が減ってるのは僕も同じだし、別にいいか。
「そうだな」
「では御案内いたします。付いてきてください」
三人の迷彩服姿の男が、席を立って彼女の後を追った。
領主の部屋があるのは三階、食堂があるのは一階だ。
「わお。かわいコちゃんハケーン!」
「馬鹿。少しは慎まんか前島一士」
「にゃはは」
佐久間と前島がそんなことを話しながら階段を下りてゆく。
その少し後ろを、僕が続く。
僕は夕方の、あのリオミアの言葉を思い出していた。
『命の限り、貴方様に御仕え申し上げます』
なんだって、こんなことに……。
僕みたいな、何の価値もない男に、何を期待してるってんだ。
自衛官として使えないから、左遷されたような男だぞ?
何かに秀でてるわけでもない。防衛大でもビリだったし自慢できる経歴があるわけじゃない。
例え一般社会に戻っても、別に資格を持ってるわけでもないから、ハローワーク通いするのは目に見えてる。
それでもキツいから自衛隊を辞めたいとかぬかしてる人生の敵前逃亡ヤロウだ。
「三尉。どうしました?」
「顔色悪いっすよ。体調悪いんすか?」
突然、二人から声をかけられた。
この二人にも、旅の途中で随分と迷惑をかけたな。
やっぱり、僕のことを無能な指揮官だと思ってるんだろうか。
人の上に立つような人間じゃないんだよ。僕は……。
「三尉?」
二人が黙りこくる僕を心配そうに見つめていた。
「い、いや。何でもないんだ」
僕は慌てて答えた。
何を弱気になっちまってんだ。気合入れろ自分!
この二人の命だって預かってんだぞ。
「領主様がお入りになられる。粗相のないよう注意なさい」
「心得ております。リオミア様」
リオミアが他のメイドたちに指示を出しているのがちらりと目に入った。
きびきびとした動作にキリリと締まった表情。
彼女みたいな人物こそ、人の上に立つべき人柄なんだろうな。
「どうぞ…」
彼女は優雅に頭を下げ、食堂へと誘う。
それに続いて入り口付近に並んだ十人程のメイドたちも、一糸乱れぬタイミングで同じ角度で頭を下げた。
「よく訓練されてますねー?」
それを見た前島が呟いた。
……少なくともオメエよりは訓練されてるししっかりしてるだろうよ。
「さぁてっと。メシメシー」
「馬鹿タレ、自衛隊員たるもの節操をわきまえんか!」
佐久間が前島の襟首を引っ掴んで静止している。
「ほらほら、どうでもいいから早く入れよ」
「しかし三尉……」
「いいんだよ佐久間三曹。どうせ馬鹿は死ななきゃ直らないんだ」
「あっ! 何気に酷いこと言いますね三尉ー!」
そんなことを言い合いながら、僕らは食堂へと足を踏み入れた。
そして……
「うおおおおおーー!?」
僕ら三人は、馬鹿みたいに一斉に驚きの声を上げた。
絢爛豪華!
庶民では味わえぬ至高の食材!
一流の料理人が腕を振るった最高の芸術作品!
僕は即座にそんなアホ丸出しなナレーションを入れた料理番組を思い出した。
ただ、今目の前に広がるこの光景は、紛れも無い現実である。
「さ、三尉殿ー! これは自分のような陸士階級の者が食してよいのでありますかー!?」
前島が初めて真面目に敬語を使って僕に尋ねてきた。
それほど、今テーブルに並んでいる料理は圧倒的な存在感と美味なる匂いを漂わせていた。
「領主様。三人分御用意いたしましたが、よろしかったでございましょうか?」
リオミアが僕に尋ねてきた。
えっ!? 今なんていった!?
三人分! このテーブルいっぱいの御馳走がか!?
どうみても十人分ぐらいはあるだろうこの量は!
「い、いいのか?」
「申し訳ありません。何か問題がおありでしょうか?」
「いや、そうじゃなくて、こんなにたくさんの御馳走を僕らだけでいただいちゃってさ…」
リオミアは僕の言葉に、不思議なものでも見るかのような表情を浮かべた。
そして次の瞬間、突然はっとした表情に様変わりすると、突然頭を下げた。
えっ? なんだなんだ?
「……申し訳ございません。こちらの世界の料理がお気に召さないとは知らずに」
「えっ!?」
「すぐに新しいものを作らせましょう。御要望がおありでしたらどうぞ仰ってください。
……あなた達、すぐに片付けなさい」
「かしこまりました……」
リオミアがパチンと指を鳴らした瞬間、
部屋の四隅に控えていたメイドたちが一斉に目の前の料理を片付け始めた。
「うわああぁ! やめてぇー!?」
前島が悲鳴を上げた。
こりゃいかん。珍しく僕は頭の回転が速かった。
人間食い物のことになると凄いもんだ。
「い、いいよ! この料理を食べます! 食べさせてください!」
僕が慌てて彼女らを制止する。
すると飛び上がらんばかりに驚いた彼女らはまたもや頭を下げて異口同音に「申し訳ありませんでした!」……。
うーん。なんでこんなに疲れるんだろう…?
……………
「これもうんめぇー! 俺、自衛隊に入ってホントよかったっすよ!」
「そうだな。ここのところ、まずい缶詰と味のしない乾パンばっかりだったしな」
「そーそー。在日米軍供与のMREなんて、食った日に腹壊しちゃいましたもんね」
談笑しながら、士・曹・尉の僕ら三人は今までの人生最高の夕食を楽しんでいた。
てゆーかここは本当に自衛隊組織内なのだろうか?
まあ指揮官の僕がこんなんじゃ仕方ないか…。
この自衛隊という組織は職種・部隊によって恐ろしく落差がある。
一日中デスクワークの部署もあれば、「狂ってる団」とまで言われ一日中全力疾走してるような部隊もある。
ひょっとしてオタクの自衛官にとっちゃあ、今の僕の仕事も苦にはならないのかなぁ?
「うーっぷ……そうだ、リオミアさん」
「リオミアで結構でございます。領主様」
「あ……うん。その、一つ尋ねたいことがあるんだけど」
「私めに答えられることならば何でも……」
「この料理を作った料理人さんのこと、知ってる?」
「はい。存じております」
「そのぉ、向こうが忙しくないならここへ呼んでくれないかな?」
「料理人どもをですか?」
いつも無表情なリオミアが、意外そうな表情を浮かべた。
「うん。一言お礼を言わないと」
「お礼……にございますか?」
「ああ。頼むよ」
リオミアは戸惑ったように沈黙した。
そんなに僕の頼みは変だったろうか?
「しょ、少々お待ちください」
ややあってリオミアはそそくさと食堂を出て行った。
僕は出された高級そうな香りのするワインに口をつけながら待つことに……あっ!?
「前島お前まだ未成年だろう!?」
「えー? いいじゃないですかココ日本じゃないですし」
「日本なんだよボケ! バレたら俺の首が飛ぶんだぞ、すぐに飲むの止めろ」
「ちぇー」
前島が名残惜しそうに最後の一口を口に入れる。
…こいつやっぱり自衛官としてダメだよ。
「領主様。連れて参りました」
そうこうするうちにリオミアが帰ってきた。
「料理長のパーシェです」
リオミアが紹介する。
「パーシェと申します。領主様、本日はお呼びいただき私ども感激の極みにございます」
頭を下げたまま、彼女は僕へ賛辞の言葉を送った。
「顔を上げてください。そんな緊張しなくていいですって」
僕はほろ酔いも手伝って陽気に言った。
「…し、しかし私めのような卑しい身分の者が…」
「なーにワケわかんないこといってんのさ。領主様直々の御命令であられるぞ!」
前島は意外と酒に弱かったらしく、もうべろべろになってやがる。
いわんこっちゃねえ。
「は、はいっ! 大変失礼いたしましたっ!」
前島は冗談で言ったつもりだったのに、料理長は真に受けてしまったようだ。
しゃちほこばった姿勢で頭を上げた。
気の毒に……。後で前島にはビシッといってやらんとな。
それはさておき…
「へぇ……」
料理長、パーシェは僕と同い歳くらいの女性だった。
南方系を思わせる浅黒い肌と真っ赤に燃えるような紅髪が印象的だ。
きりりと吊りあがった双眸は髪色同様に情熱的な光を宿している。
実直そうな、女版佐久間三曹といった感じだろうか。
体格も女性にしてはがっしりとしており、柔らかなメイド服は一見して窮屈そうだ。
むしろ、タンクトップ姿で海に漁に出てそうな健康体だ。
ただ、女性特有の身体のラインは決して失われておらず、均整の取れたプロポーション。
そして何より……なんというか、デカイ。グラビアアイドル並、いやそれ以上か?
メイド服のエプロンが締め付けているので、余計に強調されていて目の保養…ではなくて目のやり場に困る。
しかしまあ、こんな若い女性があんな凄い料理を作ってたのか。
同じように皆感じたのか、僕たちは顔を見合わせた。
「お若いですねぇ」
率直な感想を述べる。
「畏れ入ります。まだ未熟ゆえ、料理にはまだまだ改善の余地がございますことは重々承知しておりますが……」
「待った待った! 別に料理がまずいとか文句言うために呼んだわけじゃないですよ」
なんで普通に挨拶ができないんだろう。
そうか奴隷か……。
平和や平等が当たり前の国で育った僕には到底理解できない世界だよ。
僕は気持ちいい程度の酔いがさっぱりと醒めてしまったのを感じた。
しかし、呼んでしまったからには挨拶の一つでもしておかないとな。
「料理おいしかったです。祝い事でもあったらまた食べたいくらいですよ」
「は……?」
パーシェが目を丸くして僕を凝視した。
「まあ、なんです…。ここの人たちとは仲良くやっていきたいので、顔を覚えてもらっといた方がいいと思いましてね。
多忙なところを呼び出したりしてすみませんでした。これからも毎日三食、よろしくお願いします」
僕はいい終わると席を立って、ガチガチに固まっているパーシェの手を少し強引に引っ張り、握手を交わした。
緊張がほぐれればいいと思ってやったことなんだけど……。
それを見た周囲のメイドたちが息を飲むような驚きの声を漏らした。
「な、なりません!? 領主様!」
突然、大声を上げてパーシェが手を振りほどいた。
その場が、一瞬にして氷ついた。
「…………」
「あ……」
パーシェが愕然とした表情で自分の手を見ている。
自分がやったことに気付き、彼女は固まってしまった。
また、あの目だ。
怯え、不安、恐怖……。
ここへ来て、散々見てきたあの目。
ただ単に友好を築きたいのに、それすらも身分と未知への恐怖に阻まれてうまくゆかない。
でも、その時の僕は別にそんなことはどうでもよく思えた。
冷めたとばかり思っていた酔いが、思わぬところで力を発揮したようだ。
「同じ手だね」
僕は彼女をまっすぐに見据えた。
「……は?」
彼女は僕の真意が読めないのか、目を丸くして一歩後退った。
「パーシェさんの手、俺や佐久間や前島のとそっくりだよ。荒れて、汚れて、苦労が染み付いた手だ」
同じだ。安月給で守る価値もない国のために命張ってる僕ら自衛官と。
いや、彼女らの方がもっと悲惨だ。自分の身分や命を、自分自身でどうにもできないんだからな。
まったく、ファンタジー世界は常識外れな場所だよな。
それに日本のファンタジー組織、自衛隊がやってくるんだからお笑いだよ。
お互い、損な人間だよな? そう思わねえか?
僕は酔ったことで目が据わっていた。
彼女の情熱的な瞳に俺はどう写ってんだろな。
俺には、あんな凄い料理が作れる君が、
俺なんかじゃとてもかなわないようなスーパー・ガールに見えてるってのによ。
「………」
パーシェは尚も凍りついたまま僕の表情を覗っている。
これ以上、何を言っても無駄だな。
「もう下がっていいよ。変に気を遣わせて悪かった……」
僕は静かにそう言うと、テーブルの上のワインセラーからワインをひったくると、
苛立ちを隠すために一気にラッパ飲みした。
畜生、なんでこんなに悲しいんだよ……?
「りょ、領主様!?」
リオミアが慌てて止めにやってきた。
しかし俺は聞き分けのない子供のように酒を飲み続ける。
「三尉、止めて下さい」
見かねた佐久間も席を立った。
その瞬間、もとより酒にめっぽう弱い僕は意識を失ってその場にひっくりかえった。
今日はここまでー
おもれーいいね
身分の違いが引き起こす距離がよく書けてるよ
これからどうなるのか楽しみだね
これからメイド達に日本式の民主主義を徹底するべく調きyじゃなくて、教育するのですね。
メイドメイドー !
842 :
798:03/12/09 03:45 ID:???
「田崎二尉。気づいておりますか?」
数メートル離れて歩いている、野上一士が声をかけた。突然声をかけられたため、
一瞬返答につまる。
「い、いや。なんのことだ。」
「俺たち、見られてますよ。」
野上一士は、不安そうにあたりを見回す。俺たちの隊は3つにわかれた調査隊の一つで
南方面を調査中だ。護衛は10人。調査団の幹部様方は4人だ。2列に並んで先頭と後を
護衛で固めながら、植物や鉱物やできれば動物などを調査する役目だ。
森に入って50mも進むと、鬱蒼と茂る植物のせいで、もときた広場が見えなくなってしまう。
広場では設営だのなんだので結構大きな音がしているはずだが、その音も昆虫の鳴き声に
紛れて聞こえなくなってしまった。学者たちはいちいち立ち止まり、真剣な表情でなにやら
議論するため、その歩みは遅い。学者の議論に聞き耳を立てるが、正直よく分からない。
しかし何かが起きていることが彼らの表情から読み取れる。
「この暑さは・・・」「これは・・キカデオイデア・・・」「鳥が・・・一匹も・・・」
彼らの議論から拾い聞きするとこんな感じだ。そして2〜3kmもいったところだろうか、
野上が声をかけてきたのは。
「野上、考えすぎだ。初めての跳躍で不安になるのはわかるが、この時代に人間なんて
いるわけないんだ。」
俺は不安を打ち消すように言った。跳躍で人間の精神に影響が出ることはないと説明は
受けている。
「いえ、視線がべとつくようにへばりついています。これは・・・」
「どうした、続けろよ。」
途中で口ごもる野上に先を促す。
843 :
798:03/12/09 03:45 ID:???
「爺さんが猟をするんで、ついていったことがあります。猟師は、獲物を見つけるとすぐに
は撃たないんです。確実に仕止められる距離まで近づきます。気づかれないように気づかれ
ないように、近づくんです。その間じーっとじーっと見てるんです。決して目を離しません。
いま俺たちが受けてるのはその視線です。獲物を狙うハンターの・・・」
野上はその先を続けることができなかった。突然頭部に強烈な一撃を受けて10mは
吹っ飛ばされたからだ。野上の首はあらぬ方向に曲がっていた。あまりにもいきなりで
何が起きたのか理解できず、戸惑う俺の耳をつんざく叫び声が響く。俺の目の前に茂み
を音もなくかきわけ、巨大な竜が姿を現した。その異様に体が麻痺して動かなかった。
竜の大きさはおよそ10数メートル、小さなビルほどの大きさがあった。体は周りの
植物に同化してしまうような緑色の模様である。巨大な尻尾が体の後ろについている。
どうやら野上はその尻尾による一撃を頭部に受けたようだ。
竜はそれも一匹ではなかった。背後にもう一匹いた。こいつらは俺たちをずっとつけて
いたんだ。どうして、こんなでかいのが気づかれずにこれほどまで近づいてこられたのか。
俺たちはこれでも軍人なのに・・・訓練を受けてきたのに・・・だが、竜がこちらを
感情のこもらない目で俺をと見たときに、俺たちの今までのすべてが甘かったことに気付いた。
俺たちは・・・豚なんだ・・・こいつらからみれば・・・弱くて・・・とろくて・・・
ただの昼飯なんだ・・・のろまな俺たちを嘲りながら後をつけてきたに違いない・・・
仲間から離れたところで・・・挟み撃ちで・・・確実に始末できるまで。
『確実に仕止められる距離まで近づきます。気づかれないように気づかれないように、
近づくんです。その間じーっとじーっと見てるんです。』野上の声が頭で反響する。
確実に迫る死の恐怖に怯えながらも、必死で体をうごかそうとした。いつもなら一瞬
で外せる安全装置がなかなか外れない。手が何度もすべった。時間にしては二秒もなかっ
ただろうがその二秒が永遠に続くように感じられた。やっとのことで銃の安全装置を
外し、目前の一匹めがけて発砲する。これだけでかいと的をはずしようがなかった。
844 :
798:03/12/09 03:45 ID:???
「くたばれえええええ」
恐怖を打ち消すようにわめきながら発砲する。小銃弾がぷすぷすと竜にささる。
だが発砲してるのは俺だけで、他の隊員も調査団もあまりのことに動けないようだった。
背後の一匹は体をかがめて、凍りついたように直立したまま動かない調査団の一人
にかみついた。古生物学専攻の女の上半身が口の中に消えた。がりっという鈍い音が
したかと思う。竜がかがんだ体をあげると、その女の下半身だけが、生い茂る草の
中で立っていた。女の股がじとーっと小便でぬれていく。やがて、どさっという
音とともに女の下半身が倒れた。皆はその音で我に帰ったように悲鳴をあげた。
「なにしてる。撃て撃て撃て撃て。」
必死に命令を下す。ようやく隊員達も撃ち始めたようだ。しかし、いくら撃っても効果が
ない。対人用の小銃で、あんな化け物がそうやすやすと死ぬもんか。竜はダメージもかま
わず突進してきた。俺はなんとかかわしたが、隣で発砲していた横田二士は逃げそこない
竜の足に踏まれた。数トンはあろうかという竜に勢いよく踏まれた横田二士は、内臓を
口と肛門からひねりだして絶命した。俺の横を抜けた竜は、腰を抜かしながらはいずり逃げよ
うとしている調査団を一人ずつ胃袋に収めていく。俺は背を向けている竜に対して引き金
を引き続けた。何発当てたかわからない。だが、竜はまったく堪える様子もない。やがて、
うざったくなったのだろう、竜ははえでも追っ払うように尻尾をふった。竜にとっては
軽い一振りであったことが幸いし、俺は野上のようになることは避けられた。
しかし地面にしたたかに叩きつけられて頭がくらくらする。飛ばされた拍子に銃は茂みの中
に消えてしまった。
845 :
798:03/12/09 03:51 ID:???
俺の部隊は二匹の竜にはさまれた形になっていた。何発うっても効果がないため、
恐慌状態になった隊員が逃げようとすると、巨体に見合わない素早さで回り込み、尻尾で薙
いだり足で踏みつけたりして片付けてゆく。まさに屠殺だった。まずは殺しておいてから後
でゆっくり食おうって腹なのだ。隊員たちがなすすべもなく殺されていく様を俺はただ朦朧
とした頭で見ていることしかできなかった。
やがて、始末を終えた竜は振り向いた。俺が生きているのを見ると、こいつは生きたまま
食らおうとでもいうのか、体をかがめながらゆっくりと近づいてきた。俺はすっかり観念して
せめて、一発で死ねますようにと願った。
しかし、突然竜は叫んだ。竜の皮膚に矢が刺さっていた。状況が理解できず、呆然とする
俺の前で矢がとすとすと刺さっていった。いったいどこから撃っているのか見当もつかない。
矢は雨のように竜に降り注いでいた。だが小銃でも効果がないのだからいくら雨のような矢
でもそう簡単にくたばる竜ではなかった。二匹の竜は怒りの雄叫びをあげた。
と、茂みから小さな竜たちが飛び出してきた。大きさはおよそ大柄な人間と同じ程度だ。
皮膚の色は様々であった。小さなとさかがあるものもいた。手に手に弓や剣や槍などの武器
を持っている。それらは小さな体を生かしながら竜に切りつけていった。竜も尻尾で薙いだり
踏み潰そうとするが、動きはすべて小さい竜に読まれているようだった。小さい竜は
巨大な竜の攻撃をひょいひょいとかわしながら確実にダメージを与えていった。それは
ガリバーと小人の童話を思わせる光景だった。やがて足元に大きなダメージを負った一匹の竜は
重い体を支えきれなくなりどうっと横倒しに倒れた。それを見たもう一匹の方は振り向き
逃げ去ろうとした。しかし小さい竜はそれでも切りつけることをやめなかった。
この竜にとって生き延びる最善の策は小さいのに構わずひたすら逃げ去ることだろうが、生まれ
持った闘争本能がこの竜に逃げるという選択肢を選ばせなかった。竜は不幸にも留まり反撃
すること選択した。
846 :
798:03/12/09 03:52 ID:???
俺は横たわったまま唖然として目の前の光景を眺めていた。朦朧とした頭もやがて
はっきりしてくると、一度はあきらめた生命にしがみつこうとする気力がわいてきた。
これはチャンスだ。いまなら巨大な竜も小さいほうも俺に注意を払っていない。俺は
そろそろと起き上がり、脱兎のごとく駆け出す。もときた広場の方へ見当をつけ、ただ
ひたすら走った。小さい竜は俺の動きには気付いたようだが、特においかけようとは
しなかった。仮に追いかけてこられたらとてもではないが逃げ切れなかっただろう。
逃げ去る前にちらりと、小さい竜の群れの一匹と目があった。とさかのない奴だ。
大きなくりくりした目で俺のことを見つめていた。
847 :
798:03/12/09 05:34 ID:???
「田崎さん。今のことは本当ですか。」
田辺が田崎に質問している。こいつはすぐ階級をつけることを忘れる。南に向かった
調査団だけ戻ってこないため捜索を出そうと思っていたところ、ふらふらと歩いて
くる田崎を見つけたのだ。随分消耗しているようですぐにも休ませてやりたいが、
調査団の安否が気がかりなため休息は後回しにせざるを得ない。その田崎の口から
驚くようなことが飛び出している。俄かには信じがたい。一万年前までそんな恐ろしい
奴がいたっていうのか。
「嘘だっていうのかよ。」
田崎もつられてぞんざいな口調になっている。無理もない。田崎の言ったことが本当
だとすれば、どれほどの恐怖だったか。多少は多めにみてやろう。
「いえ、そんなことはないです。ただあなたの遭遇した竜がタルボサウルスだとすると
あれはモンゴル地方の砂漠地帯にしかいないはずで、森林地帯にいるなんてことは・・・」
それを聞いた田崎は田辺につかみかかった。
「てめえ、知ってやがったな!!あんなのがいるかもしれないと思ってたら、なんで
調査にいかせんだよ。」
田崎は田辺の首をつかみ締め付ける。首をしめられて本当に苦しいらしくどんどん顔が
ピンクに紅潮していく。こりゃいかん。死んでしまう。
848 :
798:03/12/09 05:37 ID:???
「まて、まつんだ。田崎二尉。気持ちは分かるが落ち着け。俺も同じ気持ちだ。」
見ていた隊員が、田辺から田崎を引き離す。田崎は田辺の首に回した手を緩めながら
ぼつぼつとつぶやく。
「みんな死んじまったよ。野上も、岡崎も、横田も・・・学者のねーちゃんも。爺さんも。」
ここは自衛官側の責任者として俺が田辺に聞かねばならない。危険と知りつつむざむざ
といかせたとあらば、到底許せない。
「田辺一佐。私も先ほどの言葉について聞きたいであります。危険があると知りつつろくな
警告もせずに部下を行かせたのですありますか?」
詰問口調だ。本来このような口調は許されないが、こいつのせいで部下も学者も
殺されたとあっては、話が違う。田辺は眼鏡をいじくりまわしながら、答える。
「あ、秋葉二佐。ち、違います。その、手違いがありまして。あの・・・えっと・・・」
周囲を凶悪な顔をした男たちに取り囲まれて、田辺はすっかり恐縮している。形では
俺たちの上官だが、もともとこの男には人の上に立つ素質は皆無だ。無論知識は抜群で
その点では実に頼りになる。16世紀で厄介ごとに巻き込まれたことがあるがそれを
無事にしのいだのはこのおかげと言っても過言ではない。
849 :
798:03/12/09 05:39 ID:???
しかし、これほど怯えさせてしまってはろくに話もできまい。俺は懐柔作戦にでる。
「なあ、田辺さん。長いつきあいじゃないですか。本当のことを言ってくださいよ。
お互い一蓮托生じゃないですか。指揮官のあなたの肩に我々の運命が掛かっているん
ですよ。」
本来こんな口を上官に聞いたらただでは済まないだろうが非常時だ。田辺はしばらく
眼鏡をいじっていたが、やがて思い切ったように言った。
「わかりました。順に説明しましょう。そもそもこの時代は当初の目的にあった、
一万年前ではありません。」
周りからは特に驚きの声はあがらない。いくら自衛官が自然科学の専門家ではないと
いっても馬鹿ではない。皆なにかがおかしいことに薄々気付いてはいた。
「この時代はおそらく、中生代白亜紀後期。およそ6500万年前にあたります。」
今度は驚きの声があがる。悲鳴に近いといってもいい。一体どういう手違いで一万年が
6500万年になるのだ。桁がはるかに違うではないか。実際これまでの跳躍でも時間の
ずれはいくらかあったが、それはせいぜい10年かそこらでまさか6500万年とは・・・
俺も悲鳴をあげたいが、立場上そうするわけにもいかず、質問を続ける。
「一体それはどういうことなのですか、田辺一佐。」
上官に対する口調に戻る。長い付き合いから、一回しゃきっと喋りだせば心配いらない
ことが分かっている。
850 :
798:03/12/09 05:44 ID:???
「わかりません。タイムマシンは何度も何度も確認しましたし、我々を送るまえ一月前
に無人機を送り、現地調査をしました。無人機のカメラには不思議そうに眺める縄文人
の姿が写っていました。同じ設定で我々を送り出したのです。設定、調整ミスはありえま
せん。」
「しかし、実際に我々はここに・・・」
「わかりません。全くわかりません。」
田辺はわからないの一点張りだ。田辺がわからないんだから本当に分からないんだろう。
こうなった時の田辺は嘘をつくようなことはしない。俺はもう一つの大事なことを聞く。
「田辺一佐。我々はここでどのくらい滞在しなければならないのでありますか。」
これが大事だ。田辺はしばらく考えた後、悲しそうに首を振りながら言った。
「時間エネルギーのロスを取り返すには相当長く滞在する必要があります。一万年に対して
およそ一ヶ月の割合でロスが出るという計算です。つまり・・・6500ヶ月滞在しなければ
なりません。」
今度は本物の悲鳴が聞こえる。俺も悲鳴をあげてしまった。500年以上も
滞在しなければならないなんて・・・俺たちの骨だけは現代に戻れるかもしれ
ないがそれでは・・・呆けていた田崎は田辺に取りすがる。
「頼むよ。俺たちを日本に返してくれよ。頼むよ。あんた偉い先生なんだろ。
ノーベル賞も取ってるんだろ、返してくれよぉぉぉぉぉ・・・なんとかしてくれよぉぉ・・・」
泣きじゃくりながら、田辺に取りすがる田崎を俺たちは呆然と見つめていた。
851 :
798:03/12/09 08:06 ID:???
俺たちは大型テントの中で今後のことについて話し合っていた。帰る見込みがなく、
周りには大型恐竜がうろつくという最悪の状況だ。自衛官の幹部と調査団とが深刻な
表情で席についている。他の隊員にもこの絶望的な状況は知れ渡ったが、だからといって
警備の手を抜けば全員恐竜どもの夜食になりかねない。俺は隊員たちを叱咤激励して
なんとか奮い立たせた。装甲車はいつでも稼動できるようにしている。また、とにかく火
をたやすなと命令した。燃料がもったいない為、そこらの木を切って使っているが実に
良く燃える。だから野営地のそこかしこで大きな焚火が行われていてまるで昼間の
ように明るい。古生物学の吉田(こいつは恐竜の犠牲者になった女の知り合いらしい)
は恐竜が炎を恐れるか懐疑的だった。しかしやらないよりはましだろう。俺の部下を食いや
がった奴の仲間がきたら、ガソリンをかけて焼肉にしてやる。
「こんなこともあろうかと。私は今回日本と通信できる設備を用意してきましたぁ。」
死人が10人以上出てるんだぞ。嬉しそうに言うんじゃない。だが、田辺が多少明る
くなったのはいい兆候だ。いままでは、こいつなりに責任を感じて暗くなっていたらしい。
こいつはなかなかどうして頼れる男だ。時間を超える通信設備を用意するなんてたいした
もんだ。
「我々を過去に送る際には・・・一回ビームによってばらばらにされて・・・量子コンピュータに
よってすべての素粒子の情報・・・・先進波にのせて目的の時代の・・・時間ポテンシャルの
推定は化石から推測する・・・知的生命体の脳容量によって・・・帰還時間は・・・
・・・・・・ というわけなのです。よって加速器で人工的に作った原子番号162の
超重原子の安定同位体のEPR相関を利用して、未来への通信が可能となるわけです。」
日本語を話してくれ。一気に不安になるが、この現状を打開するには田辺に頼るしかない
852 :
798:03/12/09 08:07 ID:???
「では未来への通信回線を開きます。」
田辺は装置に向いなにやらダイヤルをいじくる。通信装置とはいっても俺がみなれた無線装置
のようではなく、まるで実験装置だ。隣の化学が専門とか言う奴に聞くと、まるでクライオスタット
のようだと言っている。こいつも理論はわからないらしいが、液体ヘリウム温度まで冷凍機で冷却する必要
があるからクライオスタットとやらを使うらしい。なんでも通信するときは超重原子とやらを磁場中で振動
させるらしい。それによって生じた電磁波は時間を超えていく成分を持つそうだ。EPR相関とやら
のおかげで受信側にある対になる超重原子が共鳴して同じように振動する。
その振動をレーザーで受け取って解析するらしい。率直に言ってよくわからない。
「もともと、今回が初試験です。一万年前くらいなら簡単なのですが、流石に6500万年とも
なると、感度が・・・」
田辺は、ぶつぶついいながらダイヤルをいじくっている。それをみな固唾をのんで見守っている。
ロックインアンプを通して増幅された信号がオシロメータに表示される。滅茶苦茶な波形がやがて、
素人目にも意味を持ち始めているようにも見えたとき、
「ここが限界です。ぎりぎりですが、なんとか回線がつながりました。」
853 :
798:03/12/09 08:09 ID:???
田辺は額に浮かんだ汗を拭いながら言った。周りからおおおおおおと歓声が上がる。これは
グッドニュースだ。連絡が取れるだけで随分士気も上がる。
「何を連絡しましょうか。あまり長い時間は無理なので、手短に。」
振り向いて当然のように俺に聞いた。指揮官はお前だよ。お前が決めるんだよ。
だが、いつのまにか実質的指揮官は俺と言うことになってしまっているらしい。手短に、か。
「事故発生、本第一跳躍部隊は白亜紀後期およそ6500万年前に漂着。恐竜に襲われ隊員に
死亡者あり。対恐竜用の装備不足。帰還には6500ヶ月必要。支援求む。支援求む。」
俺が読み上げる文章を田辺はてきぱきと送信していく。簡潔にまとめるとこんなものだろう。
送信を終えたとき、ちょうどコンタクトも途絶えたようだ。
「あ、返事が来てますよ。」
田辺が飄々とした風に言った。それにしても返事が来るのが早すぎる。疑問に思っていると
さっきの化学が専門の奴が6500万年後に受け取ってから、10年後に送っても100年後に
送っても受け取るこちらは今なんです。そもそも送信するまえに返事は来ていたんですよと教え
てくれた。頭が混乱してしまう。そのためか、
「読み上げてくれ。」
思わず部下に言う調子で言ってしまう。上官に言ったならここで怒号が来るが、田辺は気を悪
くした風もなく、読み上げる。
854 :
798:03/12/09 08:11 ID:???
「ええと、事故はこちらでも確認。調査の結果、事故原因は中国工作員による破壊工作。
工作員への尋問の結果、帰還時間の設定回路と目的地の設定回路を破壊したと判明。
貴部隊への帰還を支援する手段無し。援助物資として、恐竜用の各種装備を送る。
健闘を祈る。」
田辺が淡々と言った。いいニュースと悪いニュースだ。いいニュースは連絡が取れ事故原因も
判明したこと。それに恐竜用の装備も来ること。悪いニュースはやっぱり帰還不可能であることだ。
それに田辺にとってもグッドニュースだ。若い隊員にはそもそもの原因が田辺の実験ミスにあると
して、田辺をリンチにかけようというものもいるほどだ。原因が破壊工作員ならば、田辺のミス
ではないため、隊員を納得させやすい。しかし、装備を送るといっても一体どうするんだ。
855 :
798:03/12/09 08:43 ID:???
もう止めた方がいいだろうか。最後まで書くつもりなんだが。
俺は嫌いじゃない。
続けて欲しい。
おもしろいよ
今までの作品群とは、ちょっと毛色が変わっていて面白い。
継続きぼんぬ。
初の最後まで長編を書ききった男として名を残してくれ
世界観を掴むのに苦労してるが悪いとは思わない
続けてくれ
鉄血流線機の中の人?
新領主様は初夜権を行使するのか?w
元1だおーさん798さん頑張ってください。
866 :
798:03/12/09 23:00 ID:???
最後まで全部書いてあるから特に問題はないよ。じゃあ貼り付けいきます。
867 :
798:03/12/09 23:03 ID:???
「装備の回収は以下のような手順で行います。未来から送られる支援物資はこちらの時代の
大まかな見当をつけて、マイナス1万年程度の誤差で送られます。1万年の間に
地面に埋まっても回収できるように、半減期の十分長い放射性原子、例えばプルトニウム239
などをトレーサーに仕込んであります。つまり回収したい場合、地質調査のために持ってきた
ガイガーカウンターでこの一帯で一番放射線強度の強い場所を調べて、そこを掘り返せばいい
というわけです。」
田辺はすらすらと語った。テントの中の自衛官は全員はあという顔をしている。つまり俺たち
が来る前から地面には、支援物資が埋まってたってわけか?同じような疑問を感じた学者の一人
からおずおずと手が挙がる。
「あの、田辺さん。実際この時代に未来の日本から見当をつけるといってもいったいどうやって。
およそ6500万年前とはわかっていますが、6400万年かも知れないし、6600万年かも
しれない。前後に相当な幅があります。1万年ではうまく回収できるかどうか・・・・・・」
もっともな疑問だ。せっかく回収しても装備が全部風化しちまっていてはなんにもならない。
「ああ、それは大丈夫です。こんなこともあろうかと、私は様々な半減期の放射性原子
を持ってきました。跳躍前に正確な量を測定した後、プラチナ製のカプセルにそれぞれ封印して
あります。」
元1だおーさん 807です。続編を毎日楽しみにしています。
で、
>>807 でも書きましたが、異世界への転移といきなりの戦争で国民の
ほとんどが日本を離れない現時点で主人公のような「現場の人間たち」が
意識や考え方の違い、そして民衆の悲惨さに直面してるのだと思います。
主人公は自衛官ですが、若い官僚や緊急に必要な資源の試掘、プラントの
緊急展開を行っているエンジニアたちも多かれ少なかれ同じ苦労をしているかもしれません。
戦線がどうなっているのか、実質的に日本の領土となった地域がどれくらいの広さかは
判りませんが、主人公が「やさしい旦那さま」「寛大で慈悲深い領主さま」となる
政府と官僚機構の政策転換がどうなるか楽しみです
では
・・・・・しかし、このSS、美人、美少女メイドに囲まれてうはうはのはずだったのに
いや 軍版らしいな
869 :
798:03/12/09 23:05 ID:???
田辺はそういうと、テントの中のカーテンで仕切られた部屋をみせた。カーテンには薄い金属が
裏打ちされている。以前原発警備の任務のときに良く見たマークとともに取り扱い注意とかかれた
紙が貼り付けられた、30センチくらいのきらきらするボールが鉛のつい立で仕切られていくつ
も机の上に載っている。
「いまからこれらをそこらへんに埋めます。6500万年後にこれを掘り返して放射性原子の量を
計測すれば、およそ数十万年以内の誤差でいつこれが埋められたかわかるって寸法です。あとは
おおよそ、目処をつけた時代にたいして一万年くらいの幅をとってぽんぽんぽんと物資を送れば、
ちょうど我々のいまいる時点に来る物資もあるわけです。」
理解を超えている。仮に今俺がそのボールを破壊したら、埋められた物資はどうなるんだろうか。
心の中でふと思う。田辺はそれを読んだかのように、
「もし仮に、例えば秋葉二佐がこのカプセルを破壊したとすると、物資は受け取れなくなります。
なぜなら未来でカプセルを受け取れないため、我々の時間がわからないからです。」
やらなくてよかった。
「なお、カプセルを埋める前に物資を探そうとしても駄目です。カプセルを埋めてない
ということは、現代では我々が過去のどこにいるかわからないから物資を送れないということです。
そのような状態であるときに、そこらで穴をほじくり返しても何も見つからなかった場合、
その後でたとえ我々がカプセルを埋めても、なんらかの問題でカプセルが届かないか、
物資が送れないかという未来が我々の行為によって確定してしまうため・・・・・・」
よくわからないが、あまり周りをほじくり返さないほうがいいらしい。トイレは穴を掘って
いるがこれは止めた方がいいのだろうか?
870 :
798:03/12/09 23:06 ID:???
ボールを埋めた。『どの程度の深さがよろしいのでありますか。』と田辺に聞くと、
『あ、深さとか場所は適当でいいです。埋めたと言う事実が大事なんです。』と返事が返ってきた。
埋める時は、わざわざ隊員を一人一人呼んで全員に少しずつ土をかけさせた。なんのおまじないだと
怪しむ俺に対し、吉田は『”カプセルがなにごともなく埋まったという事実”を観測した人数が
多ければ多いほど、カプセルが未来に無事届く世界が確定する可能性が少しだけアップするんです。』
と言った。こいつらは狂っている。
871 :
798:03/12/09 23:09 ID:???
「さて、物資を探しましょう。」
朝日が昇ったころ田辺は言った。危険だがやむをえない。それに、犠牲者の死体を埋めてやりたい。
田崎の言った小さい竜に食われてしまっているかもしれないが、それでもせめて遺品だけでも持ちかえって
やりたい。だが、みんなしり込みしている。無理もない。田崎は森に入るくらいなら、いまここで殺し
てくれとまで言った。まずい、恐怖がみんなに伝染してしまう。せっかく、昨日未来への通信と
カプセル埋葬の儀式で希望が生まれかけたというのに。しかし、なんとしても物資は回収しなければ
ならない。やむをえまい。ここは俺がいかねばならない。みんなの恐怖を少しでも減らすには
指揮官である俺が毅然としたところをみせるしかない。たとえ死んでも、俺は代わりになる部下が
いくらでも要る。戻ってこなくてもうまくやってくれるだろう。
手持ちの大型武器は対戦車用の無反動砲が二つだ。小さい竜には小銃でいいだろうが、
大きいのがきたら、無反動砲も使うことになるかも知れない。思ったよりも恐竜の動きは素早いが
こないだは不意打ちだったからで、予測していればある程度はなんとかなるだろう。
それにやつらはどうやら温血動物らしいとの話を吉田から聞いた。そのため撮影用に持ってきた
赤外線カメラを部隊に装備させた。皮膚が緑基調の迷彩色で肉眼では森に紛れてしまうからだ。
不意打ちさえ防げればどうにかなる。遠くから頭部を狙って撃ちまくれば、無反動砲などいらず
とも倒せると吉田は言う。
「恐竜は軽量化のために頭部の骨は結構もろいんです。無論必要十分の強度はありますが、
結構すかすかなんです。脳に何発もくらえば流石に死ぬでしょう。でも、恐竜には腰の辺りに
もうひとつ神経があって、後ろ足や尻尾はこっちで制御しています。だから突進してきた恐竜が
たとえ死んでも、腰の方が生きてる限りなかなか動きは止まりません。背後に回る必要がありますが、
この神経を先に狙って動きを止めるのも手かもしれません。至近距離で体を狙っていては
タルボサウルスを倒すのは小銃ではまず無理でしょう。」
872 :
798:03/12/09 23:11 ID:???
「吼え声にも注意してください。我々人類の先祖はかつて恐竜の足元をうろつく哀れな小動物で
した。恐ろしい恐竜が吼えるたび、我々の先祖は小さくなって隠れていたんです。ぶるぶる怯え
ながら、恐ろしい敵が通り過ぎるのをじっと動かずに隠れていたんです。その記憶が遺伝子に
残っているのでしょう。調査団が吼え声を聞いたら体が麻痺したように動かなくなったというの
は、原始本能が揺さぶられたんです。自分が小さい動物だったころを体が勝手に思い出して
動きをとめたんです。」
実に恐ろしい敵である。タルボサウルスというのはあのティラノサウルスのアジア版らしい。
化石は中国やモンゴルなどの内陸部の砂漠やステップでしか見つかってないが、どうやら森林
に適応した奴も日本にいたということか。
もう一つの疑問である田崎の言った小さい竜について、吉田は
「ありえません。幻覚でしょう。」
と一言で否定した。
「確かに恐竜の中でも脳が大きいやつはいました。例えば、映画にも出てきたヴェロキラプトル、
これはモンゴルにいました。北米には近縁種のドロマエオサウルスというのもいます。
他にオーストラリアと南極にいたラエリナサウラという奴もかなり大きな脳を持っていました。
しかし、道具の使用などはありえません。あと1000万年も立てばどうかわかりませんが。」
調査にはできれば装甲車を持っていきたいが、広場の護衛をしなければならないため動かせない。
89式の機関砲ならさすがにタルボサウルスといえども挽肉だ。ヘリは論外だ。上空からでは
ガイガーカウンターは使えない。
874 :
798:03/12/09 23:12 ID:???
「捜索範囲はカプセルを埋めた場所から半径2キロです。タイムマシンの誤差はその程度です。」
田辺の指示を受け俺たちは円を描きながら放射線強度の強い場所を探すことになった。調査団の
遺体回収を最優先にしたいが、やはり物資の方が優先だ。調査団が犠牲になった南を向き、
心の中ですまんと手を合わせる。
半径200mの円をつくり広場の周りをぐるっとまわる。次は300m、次は400mだ。
こうやって捜索半径を少しずつ広げていく。最終的には半径2キロの円になる。結構な距離だ。
田辺の話ではかなり強い放射線がでているから、十分気をつけるようにとのことである。
要は放射線強度の強い場所を探して、見つけたらそこを掘り返せばいいわけである。
早速300mの周囲上で放射線強度の強い地点があった。少しずつカウンターのメモリを見ながら
移動していく。50メートルも歩くと、カウンターの目盛りが振り切れるかのごとく上昇した。
意外と早く見つかったと、喜び勇んで穴を掘り返す。作業は早く済ませねば。かなり放射線が
強いから、のろのろしていると全員禿になっちまう。数十センチも掘り返すと、テフロンが表面に
コーティングされた人工物が見つかった。どうやらこれもカプセルのような形状らしい。かなり
ぼろぼろだ。果たして中の物資は無事だろうか。かなり大きいため穴から持ち上げることもできず、
やむなくその場で穴をあける。持ってきたカッターでがりがりと削りカプセルを割る。期待しながら
中を見るが・・・・・・すべて腐食していた。
長い年月でカプセルに穴があき、入り込んだ空気が腐食させたのだろう・・・・・・
875 :
798:03/12/09 23:16 ID:???
落胆しながら本部へと戻る。部下たちは何もいわないが、その表情は暗い。無理もない、死刑宣告
を受けたのと同じだ。本部へ帰ると、空気を読めないアホが陽気に言った。
「お、秋葉二佐。はやいですね。さすがぁ、もう見つけましたか?」
「田辺一佐・・・・・・残念ですが、全て腐食していました。」
そういいながら、回収してきた銃らしきものの一部を机の上に置く。ぼろぼろに錆びてほとんど
元の形状をとどめていない。田辺はそれを見ると、こともなげに言った。
「あ、これは時間が結構ずれた奴ですね。もう一回捜索お願いします。」
「は?」
思わず聞き返す。
「だからぁ。いってるでしょ。現代から一万年おきに物資がきてるんですって。カプセルの腐食
から伺うに、おそらく10万年かそこらは立ってますよ。さすがに腐食しますって。
いくらなんでもそんなに時間たったら。」
田辺は続ける
「仮に我々がジャスト6500万年前にいるとしても、現代からは6470万年前から
6530万年前くらいのどこかにいるんだろうとしかわからないんです。だから、そういう
場合現代日本は6470、6471、6472、6500、6501・・・・・・6530万年前の
それぞれに物資を送るんです。こうすればどっかでいいタイミングの奴があるわけでしょ。」
タイムマシンが話に絡んでくると、常識は捨てなければならないらしい。もう一度捜索に出
ることになった。腐食したカプセルのせいで、落胆していた部下達もまだチャンスはあると知り、
いくらか元気が出たようだ。今度は吉田も一緒に行きたいらしい。危険があるのは承知らしいが、
古生物学者としての好奇心が勝るようだ。
876 :
798:03/12/09 23:20 ID:???
半径2キロの円内で10数個のカプセルを見つけた。残念ながら全てが腐食していた。
まだまだ次のカプセルがあるさと楽観視していたが、外れが続いてくるとさすがに堪える。
やがて、2キロの円内の捜索範囲が終わりかけてきた。南の調査団が壊滅したのもこのあたり
のため、全身の神経を張り詰める。周囲に油断なく気を配る。タルボサウルスは恐ろしい敵だ。
跳躍部隊の護衛任務につく前、侵入してきた北朝鮮ゲリラと現代の山中でやりあったことが
あるが、今の状況に比べれば天国だ。北のゲリラなどタルボサウルスに比べれば赤ん坊も
同じだ。
赤外線で監視している部下に尋ねる。
「タルボサウルスの影はあるか。」
「ありません。でも、あ、ほらそこに草食の奴がいます。」
モニターを見ながら、部下は答える。部下の指差す方向を見るが、肉眼ではなかなか分からない。
じーっと見ていると、生い茂る木や羊歯の模様に隠れて、3mはあろうかという草食恐竜が怯えた
ようにこちらを見ているのがわかった。
「ハドロサウルスですね。」
吉田が言った。赤外線で見るとここは生物の宝庫だ。保護色に身をつつんだ、様々な動物たちが
いるのがわかる。これらの動物は、人間の足音がするとあっという間に隠れてしまって肉眼では
なかなか捕らえられない。赤外線で見るまでは、これほど多くの動物がいることに気が付かなか
った。鈍重そうにみえる草食恐竜でさえ俺たちの足音を聞くとさっとどこかへいってしまう。
でかい図体をしているのに、なにかに怯えているような動物たちをモニター越しに観察してい
た吉田は言った。
「おかしいですね。」
「なにがだ。」
「なぜ人間を見て隠れる必要があるんです?」
877 :
798:03/12/09 23:22 ID:???
そういえば、そうだ。ここに来た人間など俺たちがはじめてのはず。恐れる理由はないはずだ。
むしろここでは俺たちが狩られる立場なのに・・・・・・つらつら考えていると、調査団が壊滅したと
思しき場所が近づいている。腐臭がすごくなってくる。周りの木に銃弾がめり込み、地面もかな
り踏み荒らされ小さな広場のようになっている。そこに、殆ど骨だけになっているタルボサウルス
の死体が二つあった。腐肉をくらう生物たちが大活躍したのだろう、巨大なタルボサウルスの肉も
内臓も殆どなくなり残った骨にこびりついた肉片と髄を食らうべく、現代ではありえない大きさの
昆虫たちが真っ白い骨に張り付いている。たとえ骨だけになっても、そのすごさはわかる。
でかい・・・・・・確かにこんなのに襲われたらひとたまりもない・・・・・・
「秋葉二佐。あそこを。」
部下に促された方向を見ると、小さく盛られた土山がいくつもあった。まるで墓のようだ。
「掘ってみましょう。」
吉田の言葉を受けた俺が命令すると、部下たちがスコップで掘り返す。少し掘っただけで、
スコップがかちんと金属にあたる。あたったところで、スコップを捨て今度は手で掘り返す。
死の匂いが濃くなってくる。肌色の部分が見えてきた。部下に任せるのももどかしく、自ら土を
払う。そこには、犠牲になった部下がいた。横田だ・・・・・・仰向けに寝かされていた。死体の上に、
小銃をかぶせるような形で埋められていた。背中側には羊歯の葉がマットのように敷いてある。
これは、田崎のいった小さい竜の仕業に違いない。やはり奴は幻覚を見たわけではないらしい。
しかし、なんのためにわざわざこんなことを。
「保存食にするつもりなのかも・・・・・・地面に埋めて昆虫や死肉喰らいに食われないように・・・・・・」
俺の部下が呟く。その言葉を耳にしたのか吉田はぼそりと答えた。
「違う・・・・・・これは・・・・・・弔ってくれたんだ・・・・・・」
878 :
798:03/12/09 23:23 ID:???
ではまた。
こっちもメイドさんと遭遇か…?
蜥蜴人間のメイドさんに会っても嬉しくないなあw
実は角煮の擬人化スレ住人の想像力が生んだ世界にスリップしていたという展開に…
なるわけないか。
小さな竜だと思ってたものが怪獣の着ぐるみを着たメイドさんで・・・
>>882 いくらなんでもご都合主義が過ぎるでしょ。
というか話はとても面白いのだが、
メイドさんだけが話の主役ではありますまいにメイドメイドと少し騒ぎすぎでは?
そのうち自衛官がメイドになるお話が出てくるに100メイド
そして次スレではガイドラインに「メイド禁止」が加わる。
メイドもいいが、俺的には女将軍が捕虜待遇に感動して纏わりつくって話が読みたい。
書く人おらんかな?
887 :
886:03/12/10 14:54 ID:???
このスレも萌射能汚染が進んでますなぁ。
889 :
798:03/12/10 20:36 ID:???
調査団の遺体はそのままにせざるを得なかった。すさまじい湿気に腐り始めていたし
回収する余裕もない。だが、せめてもと墓は掘り返し回収できるかぎりの認識票は回収した。
墓のない奴もいる。食われてしまったであろう人間の墓はさすがにみつからなかった。
死体には用意してきた日の丸をかぶせた。回収すべきだと思ったが、小銃はそのままに
しておいた。いじってはいけない気がしたからだ。何者かは知れないが、自分とは似ても
似つかないような生き物の死を悼んでくれた連中の尊い気持ちを邪魔するのは無粋な気が
した。墓を戻した後、全員で君が代を歌う。伴奏はなにもない。
田崎の証言を信じる限り弔ってくれた連中は人間とは似ても似つかないようだが、
もしかしたら精神は通じ合えるかもしれない。だが、吉田は言う。
「埋葬してくれたものはいるようですが、それがディノサウロイド、いわゆる恐竜人類である
可能性は絶対にありえません。」
「じゃあ、何だ。彼らは死者に敬意を払って我々の武器である銃も一緒に葬ってくれたんだぞ。
動物にそんなことができるのか。」
俺も負けじと意見を言う。姿は見えないが、墓を作ってくれたことを考えるとなんだか好感が
わく。
「さあ、もしかしたら行方不明になったアメリカの部隊かも。」
と、吉田が汗でべとつく髪をいじりながら言う。なるほど。その可能性は考えもしなかった。
だが、すぐにそれはありえないことに気付く。
890 :
798:03/12/10 20:36 ID:???
「いや、それはない。たとえ事故でアメリカがこの時代に来たとしても、奴らはアメリカ大陸
にいる。わざわざ日本にまで来るとは思えない。」
周囲に気を配りながら俺が答える。驚くことばかり続くからって警戒をおろそかにしては
いけない。油断すれば次に墓に入るのは俺たちだ。それより、物資の回収を早く進めなければ。
だが、半径2キロ圏内にはもうカプセルはないようだ。結局3日間で20個近くのカプセルを
見つけたが全て腐食していた。捜索圏を広げるかあるいはもう一度同じところを探すか田辺と
議論するため本部に戻る。
891 :
798:03/12/10 20:37 ID:???
「あ、秋葉二佐。おかえりなさい。どうでした。」
田辺は野戦服の上に白衣を着込んでいる。その格好はおかしいと思わないのだろうか。
銀縁眼鏡がきらきら光を反射する。典型的なオタクだ。部下がこいつのことを陰でのび太とか
キテレツとか呼んでいるが、それはもっともなことだと思う。何の因果でのび太を上官とせね
ばならないのか。
「田辺一佐。半径2キロ圏内をくまなく捜索いたしましたが、未来から送られたと思わしき
カプセルは全て腐食していました。」
田辺は少し落胆した表情を見せた。
「ふむぅ。おかしいですね。相当強度の強い放射線が出ているので、見落とすとも思えませんし・・・・・・
日本と連絡を取ろうにも、再コンタクトにはあれから一度も成功してないし・・・・・・」
「田辺一佐。なにか放射線の他に捜索の手がかりはありませんか。」
「そうですねぇ。こちらに到着してから一万年以内の場合はかなりの強度の放射線が出てる
はずなんで、その一帯はおそらく植物の生息条件が少し違うかもしれません。森の中で
空き地のようになってたりとか。被子植物よりも裸子植物の方が放射線には弱いので
カプセルがある場所の周りは木があまり生えないと予測できます。」
なるほど、しかし、今までの場所はそういう場所ではなかったな。
そこで俺はふと気付いた。まさかと思いながら田辺に尋ねる。
「田辺一佐。この広場は捜索いたしましたか?」
892 :
798:03/12/10 20:37 ID:???
奴の説明不足のせいでとんだ無駄足を踏んだものだ。なるほど、俺たちと一番近い時間に来た
カプセルの放射線のせいで、この広場ができたってわけか。結局おくられたカプセルは足元に
あった。奴の寝床の真下だ。奴は数日間高強度の放射線下で寝泊りしていたことになる。
ざまあみろ。
さっそくカプセルの解体だ。かなりの濃度の放射性元素が仕込んであるから、
長時間の作業は危険だ。田辺が言うには、危険性がないようにすぐに排泄されるタイプの
人工元素にしてあるはずだから、それほど心配することはないとのことだ。だが、実際作業するのは
お前ではない。交代で作業するように指示する。作業終了の度にシャワーを浴びて放射能を洗い流
す。
「大丈夫ですってば。厚生省の定めた安全基準を少々上回るくらいですよ。」
じゃあお前がやれよ。
893 :
798:03/12/10 20:38 ID:???
大きさ数メートルのカプセルの中には、鉛の薄片に包まれた荷物が入っていた。
恐竜用の武器もあった。12.7ミリ重機関銃や自動てき弾銃それに勿論弾薬だ。スペースの
問題もあり、それほど多くはない。それよりもむしろこういう形でも未来と連絡が取れた
という事実の方がうれしい。隊員それぞれにあてた手紙も真空パックされていた。材質は紙で
はなくプラスチックだ。文字が浮き彫りにしてある。インクが変質することを恐れたのだろう。
手紙を一人一人の名前を呼びながら手渡してやる。みんな泣き笑いながら受け取った。田辺宛
に政府からの手紙もあった。無論田辺と書いてあるわけでなく、指揮官宛になっている。
向こうでは誰が生きてるのか死んでるのか分からないだからそうするのが当然だ。
田辺は調査団と真剣な表情で話し合っている。何か学術的なことだろう。生きて帰れる見込み
もないのに、いまさら学問もない。そんな暇があるなら俺の部下からサバイバルの知識でも学べ
よと思う。
894 :
798:03/12/10 20:39 ID:???
ここにきてもう何日目の夜だろう。一週間とたってないはずだが一年にも感じられる。
昼間はうるさい昆虫どもも夜には静かになる。焚火のせいで昼のように明るい。それにしても
よく燃える木だと思っていたが、調査団の一人が『さっき調査でわかりました。木に油分が多い
のも勿論なんですが、そもそもこの時代の酸素濃度が高いんですよ。』と教えてくれた。
危ない。早速部下に火の扱いに注意するよう厳命する。森を火事にしたら俺たちまで焼け死ん
じまう。そろそろ寝るかと思っていると、
「秋葉二佐。田崎二尉が逃げました。」
部下から驚くことを報告された。言葉が出ない。
「に、逃げただと。どこへだ。どこへ逃げるんだ。」
「わかりません。赤外線ゴーグルと対物ライフルも持っていきました。」
俺はピンときた。逃げたんじゃない。復讐だ。なんてばかなことを。お前が復讐するべき奴は
もう白骨だってことは知ってるはずなのに。
「すぐ捜索に向かえ。いや。待て。夜が明けてからだ。」
すぐにも捜索してやりたいが、無理だ。残念だが、田崎は生きられまい。
895 :
798:03/12/10 20:39 ID:???
田崎は対物ライフルを抱え赤外線で森をみながら歩いていた。獲物は肉を食う奴ならなんでも
いいが、できればタルボサウルスだ。殺された仲間の仇だ。別のタルボサウルスだろうとかまや
しない。奴らの頭蓋骨でも墓に供えてやらなければ気持ちが収まらない。奴を倒した小さい奴ら
は余計なことをしてくれたもんだ。田崎はその小さい奴のおかげで命が助かったことも忘れて、
勝手なことを考えていた。
支援物資にあった田崎宛の手紙の内容は、素晴らしい任務についていて誇らしいと喜ぶ母から
の手紙だった。事故に遭って帰れないことを知っているにもかかわらず、嘆く調子は一切なく、
ただただ田崎の体を気遣っていた。それを読んだ田崎は恐慌状態から回復した。そして、もう
手紙を読むこともできなくなった仲間の仇は、その上官だった俺がなんとしても討たねばなら
ないと考えた。人間が餌じゃないことを奴らにみせてやる。それは俺の役目だ。と田崎は思う。
人間の誇りと強さをみせるのは俺じゃなきゃいけない。一度は猫の前の鼠のように怯えた俺が
タイマンで倒してこそ意味があるんだ。
田崎は既に倒し方を吉田から聞いていた。頭だ。口の中なら最高だ。一発あたれば脳を
吹っ飛ばす。
896 :
798:03/12/10 20:40 ID:???
もう数キロはあるいただろうか。歩きつかれた田崎は小休止を取った。無論地べたに座り込む
ような休み方はしない。大木を背にし、寄りかかるように休む。ゴーグルは絶対に外さない。
ゴーグル越しに様々な小生物がうろついているのがわかる。足元を小さいのがちょこちょこ
走り抜けていく。田崎に知識があれば、その生物が自分の遠い先祖だと言うことがわかっただろう。
一休みし、歩き出そうとした田崎の耳に肉食生物の鳴き声が響いた。忘れようがない、
これはタルボサウルスだ。しかし、どうも獲物は田崎ではないらしい。声がやや遠いように感
じられる。
田崎は声のほうへと、羊歯や蘇鉄の葉をかきわけていく。今度は俺が狩る番だと思いながら。
田崎の耳にタルボサウルスのでかい声のほかに、小さい鳴き声も聞こえてくる。助けを求めている
ようにも思えるが、明らかに人類のものではない鳥の鳴き声のような悲鳴だった。
田崎は一歩一歩声のほうに近づく。覚悟はしていたが、恐怖が心の中でどんどん大きくなっていく。
だが、田崎は無残に殺された仲間のことを思い出し、復讐心でもって恐怖を追い払った。
茂みを抜けた田崎は眼前の光景に息を呑んだ。20メートル先にタルボサウルスがいる。この前の
奴と同じくらいだ。相手にとって不足はない。他にこないだの小さい奴もいた。二匹だ。
一匹はとさかのある奴だが、もうすでに死んでいるようだ。とさかのないもう一匹は、鳴き声を
あげながら逃げようとしているが、どこか痛めているらしく動けないようだ。田崎に気付いた
小さい奴は、丸い大きな目でこちらを見つめた。『助けて。』と言っているように田崎には思えた。
ああ助けてやるとも。と、田崎はゆっくりと対物ライフルを構える。照準をタルボサウルスに向ける。
目の前の獲物に夢中だったタルボサウルスもようやく田崎に気付いたらしい。
田崎に向かって突進の態勢を取る。突進の前に威嚇の吼え声をあげた。
前に田崎たちを動けなくさせた、王者の一喝だ。だが、今度の田崎は動けなくなることはなかった。
タルボサウルスたち巨大肉食獣がこの時代の王者なら現代の王者は田崎たち人間なのである。
王者と王者のぶつかりあいだ。負けじと田崎も叫んだ。
897 :
798:03/12/10 20:41 ID:???
「ぐわああああああああああああああああ。」
田崎も腹の底からあらん限りの大声をあげた。タルボサウルスは大口を開けながら突進してくる。
落ち着け、落ち着けと自分に言い聞かせながら、田崎はタルボサウスの頭に向かって引き金を
引いた。狙いは外れず、飛び出した銃弾は巨大生物の頭蓋を粉砕し、脳をかきむしった。
だが、突進はとまらない。これも予測済みだと、田崎はさっと避ける。田崎のいた所から
数十メートルも走ったところでタルボサウルスは倒れた。だが、腰の神経はまだ生きいるらしく
巨大な尻尾がぶんぶんとむなしく地面をたたいていた。
田崎はもうタルボサウルスの方を見向きもしなかった。ゆっくりと小さい奴に近寄る。
小さい奴は逃げようともせず、興味深そうに田崎を見つめていた。
898 :
798:03/12/10 20:41 ID:???
で、メイド竜。メイド竜と遭遇できるように書き直してたんで結構時間食いました。
やっぱりトカゲかよ…
メイド竜!
な ん て こ っ た !
前に、どっかの板のどっかのスレで拾った話だが、
日本で明治維新がおこらずに、中東や中近東とかの
内戦続きのイスラム国家と似たような歴史を辿ったら、
今でも着物着て、チョンマゲして、カラシニコフ持った
サムライが内戦してるんじゃないか、というのがあったな。
ただし、自衛隊が「別の歴史を辿った日本」に召還されますた、というネタを使った場合、
召還された自衛隊と同等以上の技術レベルの軍隊持った国がそこらにいるという罠。
向こうの世界からしてみても、内戦続きの小国のはずが
規模はともかく装備は米軍と同等レベルの先進国が
突然出現したように見えてかなり混乱するかも。
我々の視点から例えてみると、リビアだのソマリアだのアフガンだのいった国が、
ある日突然フランカーを100機単位で保有するわ、T−90も1000輌以上持ってるわ、
マトモな防空システムを整備しているわ、
おまけにICBMまで持っているような国になっちまうようなものか。
・・・まるでゲームでチートコマンド使ったみたいだな(w
萌射線は、人間を含むあらゆる生物を萌えキャラに変異させると聞いていたが、
あの噂は本当だったのか。
否、萌射線は特に人間と容姿がかけ離れた生物には「擬人化」という現象を引き起こす。
擬人化無しのままでは萌えられる人物は少ない。
>>903 T-72神スレを見習え!
シルカターン ツングースカターン モデルナターン モウタマランデス
このペースだとそのうち
ドジっ娘竜
メガネっ娘竜
おさげ(の形をしたヒダを頭部に持つ)竜
ネコミミ(の形をした突起を頭蓋骨に持つ)竜
(授乳しないにもかかわらず)巨乳な竜
などが登場すると思われ。
自衛隊(ただし隊長は('A`)ドクヲ)がファンタジー世界に召還されますた
その1 風雲編
(・∀・;)<中尉!大変です(以下お約束
('A`)<マンドクセ
(・∀・#)<オークみたいなのが(ry
('A`)<マンドクセ
(・∀・;)<若い女の人が襲われてます!
(;゚∀゚)=3<スグキュウシツシル!!
(・∀・;)<勝ちますた
('A`)<センソウマンドクセ
(・∀・)<敵将は若い女です。しかも美人
(*゚∀゚)=3<ジンモンマカセロ!!
(`Д´#)<早く殺せ!
('A`)<コロスノマンドクセ
(`Д´;)<…何故殺さない?
(#'A`)<オマエヲコロシテモ、シンダヒトハイキカエラナイ。ダカラコロスノマンドクセ!!
(´・ω・`)<……………
自衛隊(ただし隊長は('A`)ドクヲ)がファンタジー世界に召還されますた
その2 腹がおきても戦はできぬ編
(・∀・)<食事の支度が(ry
('A`)<マンドクセ、ポテチヨコセ
(・∀・)<捕虜には何を…
('A`)<サベツスルノマンドクセ
〜〜一方捕虜は〜〜
(`Д´;)<このような豪華な食事を捕虜に与えるなど…常識では考えられぬ!
(;=゚ω゚)<やはり姫様の仰るとおり…
(・ω・`)<左様、安心しきった所を処分するのではないのかと…
(`Д´;)<武人を愚弄するにも程がある!我等の決意持って奴等の心胆凍えさせてくれる!!
(;=゚ω゚)<わかり申した!奴等に我等の心意気を教育してやるでござる!!
(`・ω・)<シャキーン!
〜〜再び('A`)〜〜
(・∀・;)<大変です!捕虜が反乱を計画中です!!
できれば萌成分の過剰投与は控えてもらいたいです。
この調子だとここだけ虹板になってしまいそうなんで・・・・・・。
>>909 ('A`)……………………
;y=ー('A`)・∵. サキニ逝ク、漏前ラハイ`
とりあえず、元1だおー氏はメイド進行で。
あまり媚びすぎてもギャグにしかならない罠。
>>910 激しくワロタよ。
(でもいくらなんでもドクオが幹部になれるとは思えん……)
できれば続きキボン
915 :
名無し三等兵:03/12/11 00:23 ID:yvTcFcOS
元1だおーさん続きまだ〜
それと過去のSSはどこでみれますか?
読みたいです。
916 :
909:03/12/11 00:25 ID:???
920 :
798さんへ:03/12/11 19:59 ID:VZSi1F+R
初めまして。元だおー氏のサイトで恐竜のSS書いている者です。
拝読しましたが、すごいですね! こちらはかなり低迷していますが、もうすぐ再開できるかと思います。お互い頑張りましょう。では
トリップというのを使ってみます。2chには最近来たのでよくわかりませんがうまくいくかな。
>>元1だおー様
「だおーっ」という語尾は私はべるのしかしりません。他になにかあるんでしょうね。
>>920 まとめサイトというのはまだ見てませんが
>>918のことですか。是非拝読させていただきます。
一緒に頑張りましょう。
>>920 打ち上げるないでくれ。このスレに嵐を誘致したいのかい?
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
名前:[ ]E-mail (省略可) :[sage ]
下げ方がわからない場合、上のようにメール欄に『sage』と打ち込むこと!
ぐっすり寝ていたが、テントの外の騒がしさに目がさめた。眠い目をこすっていると報告が来た。
「田崎二尉が戻ってきました。女連れで。」
衝撃的だ。どこで女なんか見つけやがった。羨ましい。これは仔細を聞かねばなるまい。
ここに連れてくるよう指示を出す。
田崎が女連れでテントの中に入ってきた。さっき羨ましいとか思ったことは取り消しだ。
まあ、脱柵に関しては不問にしてやろう。精神錯乱していたからだとでも言えば、周りも納得するだろう。
「田崎二尉。脱走とその知的生命体に関して言うことはあるか。」
なんか間抜けだが、今のところ知的生命体としか表現できない。報告では女だそうだが、確かに
どことなく女を感じさせる。全身は淡い緑色だ。身長は田崎と同じくらいでおよそ1.8メートル
といったところか。体は細くかなりスリムだ。目がかなり大きい。鼻の穴は二つだがほとんど
穴だけだ。皮膚はうろこではなく白く薄い体毛に覆われている。指は3本だ。服をちゃんと着ている。
以前の任務でいったときにみた古代日本の貫頭衣に似ている。素材はわからない。なにかこの時代の
植物だろう。田崎の横でちょこんと立っている。珍しいのか時折きょろきょろあたりを見回して
いる。
「タルボサウルスに襲われていたところを助けました・・・・・・」
憔悴しきった様子で田崎が答える。相当疲れてるようだ。無理もなかろう。
「怪我をしているようなので、手当てをお願いします。」
みたところどこにも怪我はないようだが、
「いえ、自分ではなくて彼女であります。」
田崎はもうこの生物を人間として扱っているようだ。怪我か・・・・・・確かによくみると足を引きずっ
ている。森の中では田崎がずっとおんぶしていたらしい。よくわからないが、人間の医者でいいの
だろうか?とりあえず医者をよんでやる。連れられてきた医者は息をのんだ。
何とかしてやってくれと俺が言うと、おそるおそる近づいてきた。とりあえず田崎にはまだ聞きた
いことがあるため医療用のテントで先に治療してやってくれと言う。田崎から離されそうになった
その生き物はきゅんきゅんと鳴いて田崎の体にしがみついた。なるほどなるほど早くもそういう
関係になったか。
まあしょうがない、埋葬してくれたのはこの生き物の仲間に違いない。
この生き物に免じて田崎も解放してやろう。明日また質問すればよかろう。
田崎と一緒だとわかるとその生き物はおとなしく、医療用のテントに向かっていった。
田辺がのそのそ起き出して来た。事の顛末をかいつまんで説明してやる。さぞや驚くかと
思ったがあまり驚かない。それどころか、
「ここにある程度の知的生命体がいることは予想してました。」
と言い放った。なぜそんなことが分かるんだ。説明を求める俺に
「いいですか、よく考えてください。そもそも中国の工作員によってタイムマシンの目的地の設定
はできなくなりました。本来我々ははるか過去に向かって突っ走り宇宙の始まりまでいって
そこで消滅するか、あるいは始まりをもこえて前の宇宙に行くかのどっちかだったんです。」
そうだったのか。知らなかった。
「でも、我々はここにいます。タイムマシンは坂道を下るのにたとえられることは以前
から言ってますよね。そしてその坂道の高さは知的生命体の多さに比例するとも。つまり
同じくらいの高さの坂が過去にあれば、その坂を登るためにエネルギーを使い果たして、
ちょうど止まってくれるんです。中国の工作員が設定を破壊したといった通信を未来から
受け取ったとき妙だと思いました。知性体がいなければ止まるはずのない場所にいる。
なぜかというと、つまりはここに知性体がいるだろうってことです。」
そういうものか。まあ、このあたりのことは田辺に任せておこう。
「そういえば・・・・・・」
なんだかもごもごしている。こないだ届いた支援物資の自分宛の手紙が変だという。
手紙をみせてもらう。プラスチックに文字が浮き彫りにされている。インクは消えかかっていた。
手で探りながら読もうとすると、田辺がトモグラフで手紙をスキャンした画像をくれた。
「部隊の指揮権は空間自衛隊第一大隊ネイアゲイラ一佐に委譲された。」
なんだこりゃ。わけがわからん。空間自衛隊ってなんだ。それに指揮権が委譲もくそも未来から
俺たちに命令などしようがない。なにかのいたずらかとも思うが、内閣総理大臣の印がある。
どうやら本気らしい。なにがあったのかしらないが、未来もかなりいかれてる。
「ほっときましょう。ネイアゲイラ一佐とやらがいないんですからなんともなりません。」
意見を言う。
「ですね。」
奴も同意した。
夜が明けた。田崎は恐竜の女にすっかり感情移入したようだ。とうとう恐竜の女のことをマヒロ
とか呼び出した。女の名前に発音が近いそうだ。恐竜の女はといえば、田崎にくっついている。
足には副木がされ、包帯が巻かれている。医者に聞くと、折れてはいないだろうがひびが入って
いるらしい。薬をやりたいが下手に投与すると毒物かもしれないので、怖くてできないそうだ。
医者に聞くと、元の群れに連れていった方がいいという。
女を連れて行くことにする。何キロもあるくのは大変そうだから装甲車で行く。田崎がいないと
女が泣くので一緒に連れて行く。装甲車はなくなるが、未来から来た武器があるし
野営地の守りは問題あるまい。途中で田崎がタルボサウルスを倒した場所をとおった。よくこんなの
を一人で殺した者だ。近くに墓があった。女の連れの墓のようだ。田崎が埋めてやったらしい。
女は墓が近づくと悲しそうな鳴き声をあげた。同行していた学者は墓を掘り返して死体を解剖したい
といった。許可してやりたいが、今はやめておく。下手なことをして女の仲間の恨みを買うようなこ
とはしたくない。
女の案内に従い5キロも行っただろうか、目の前に海が見えた。翼竜が魚をあさっているのが
遠めに見える。かなり遠浅になっている。その砂浜にいくつも住居があるのがわかった。
そこかしこで、女の仲間がわらわら動いている。そのうちの一匹が装甲車に気付くと甲高い声を
あげた。おそらく警告の叫びだろう。たちまち手に武器らしきものを持っている戦士があつまっ
てきて住居を守るように展開した。色とりどりの服を着ている。デザインは女と同じだ。
女と田崎が装甲車から降りる。ゆっくりと群れに近づいていった。女がきゅいきゅいきゅんきゅん
と鳴き声をあげると、群れのでかい奴も同じように答える。きゅーんきゅーんと何やら
会話しているようだ。さっぱり分からない。学者はマイクで音声を録音していて、その弟子が
フーリエ解析とかで音声をスペクトルに分解している。翻訳できるようになるんかいな。
と、田崎だけこちらに戻ってきていった。
「我々を歓迎するそうです。」
わかるのか。
野営地に戻り、指揮官の田辺も連れてくる。野営地の守りを石田一尉に任せる。これより
彼ら先人類と呼ぼうと田辺が提案した。特に反対はしない。砂浜では先人類が食事の準備を
していた。肉の焼けるうまそうな匂いがする。指揮官の田辺を先頭に並んで砂浜に向かう。
田辺を出迎えたのは、3メートルはあるかというでかい先人類だった。この群れのリーダー
だろう。3本足の中指の爪は20cm近くある。敵を倒すときはこれで飛びげりを食らわせ
るらしい。田辺にはボディアーマーをこっそり着させてたが、まあ食らったら即死だろう。
俺が指揮官でなくてよかったと心から思う。言葉がわからないため、何を言っているのか
さっぱりだが礼を言っているようだ。こちらもどうせわからないんだからいっそ潔く日本語
で話す。
リーダー「きゅいきゅいきゅんきゅーん、くいー。」
田辺「田崎二尉を助けていただいたことを心より感謝いたします。」
リーダー「きゅるきゅるきゅいーん。」
田辺「犠牲になった隊員に対する敬意ある扱いを心より感謝いたします。」
リーダー「くーん。きゅーん。きゅいきゅい。」
田辺「今後とも良い関係を築いてお互いに助け合いたいと・・・・・・」
それなりに話が通じているのだろうか。まあいい。食事にしよう。向こうから頂くだけなのも
なんなので、こちらも用意する。とりあえず、糧食をやるとしよう。貴重品なのでもったいないが
ここで先人類といい関係を築けると、これから生き延びられる可能性もあがるだろう。
帰れないことには変わりないが、だからといって生き延びる努力を放棄するのもおかしい。
先人類はもう火まで知っているようだ。火を囲みながら食事をしていると気持ちが落ち着く。
小さな先人類が珍しいのか纏わりつく。目をくりくりさせた小さいのがぺたぺたとやってきては、
戦闘糧食をこわごわとつまんで口に入れる。缶詰もあたえてみたが、あけ方が分かるわけもなく
ちょいちょいと可愛い指で格闘している。あけてやると、うれしそうにこっちを見つめてちょこんと
頷いてから食べ始めた。
子供の可愛さは人間と変わらない。ちなみに向こうが用意した食事は草食竜の肉だ。草食竜が
我々を見ると隠れたのはなるほどそういうわけだ。我々も先人類も同じように見えるのだろう。
小型哺乳類の肉もあった。吉田は複雑な表情だ。
「未来で何十万人も消えたかも・・・・・・」
「我々は神の使いだそうです。」
田崎が言った。女は田崎によりかかって眠っている。我々は小屋を一つあてがわれた。
今夜はここで泊まっていくことになったからだ。とはいえ、無論歩哨は立てる。
いつ彼らの気が変わるかしれない。
「タルボサウルスを一撃で倒したんだ。そりゃ神にもみえるさ。」
「いえ、神の卵の上に突然現れたからだそうです。」
「神の卵?」
なんのことだかわからない。
「おそらく、未来から送られた支援物資のはいったカプセルですよ。」
田辺が口を挟んだ。卵はタングステン/白金/テフロンの三重層がさらに二重になったものだ。
一番外側はテフロンで、色は白かったから確かに卵にも見える。田崎が頷いてから続ける。
「彼らはあれを神の卵と呼んでいたそうです。近づくと原因不明の体の不調に襲われたり、その周
りには木が生えないからだそうです。」
「トレースできるように仕込まれた放射線のせいですね。」
「彼らの伝説によれば、彼らがこの地に現れる以前から卵はそこにあり、一万年ごとに
新しいのが突然現れるそうです。」
「一万年おきに届くように未来から送ってたわけですから、確かにこちらの住人にはそう
見えるでしょう。」
「彼らはたたりを恐れて新しいのが来ると地面に埋めるそうです。その埋めた地面の上に
我々が突然現れたんです。彼らにとっては神の使いに見えたわけです。気付かれないように
ずっと監視してたそうです。攻撃するか歓迎するか決めかねて。彼らにとっても敵である
タルボサウルスに調査団がやられたとき、少なくとも敵の敵であるとは思ったようです。
マヒロが助けられたことで、こちらを味方だと信用してくれました。」
「なるほど。」
いろいろ話の種は尽きない。一緒にきていた吉田は疑問を呈する。
「ありえないんですってば。進化の速度がはやすぎるんですよ。ほんとに。進化を促進させる
何かがない限りありえないんです。」
そうはいっても、実際いるんだから仕方あるまい。小さい奴らが来客に興奮して練られないのか
小屋にはいってくっると、ちょろちょろ駆け回り始めた。あぐらで座り込む俺のひざにも一匹くると
居心地がいいのかくるりんと丸くなってしまった。よしよしと頭をなでてやると嬉しそうに頭の方をすり寄せ
てくる。田辺のくしゃくしゃ髪が気に入った奴もいて、肩によいしょと登って3本指で髪をいじって
いる。ここにきてはじめてののんびりした夜だった。
一ヶ月たった。本来なら自動的に転移がおきて帰還できるはずだ。駄目とは知りつつ期待してい
たが、やはり何も起きなかった。
一ヶ月以上たつと、こっちの生活にも慣れてしまった。ときおり、肉食恐竜を狩るときもあ
るがそれ以外では銃などはほとんど使わない。先人類ともかなり打ち解けた。魚が食いたくな
ると先人類の浜の近くにいって魚を取る。みたこともない魚ばかりだが、焼けば結構うまい。
淡白な味だ。彼らに釣りを教えてやった。金属は知らないらしいため、針には木を削って尖ら
せたものを使う。入れ食い状態だ。一度でかい鮫がかかってしまい、あやうく噛まれそうになって
いた。他にはフタバスズキリュウがうまいそうだ。砂浜に産卵に来たとこを捕まえるらしい。
海亀のようだ。
彼らとの会話だが、学者が頑張ってくれているせいもあり合成音できゅいきゅいと会話できる。
だがいつもマヒロと一緒の田崎にいたってはもはやネイティブレベルだ。どうやって出すのか彼らと
同じようにきゅいきゅいと声を出す。英語もろくにできないくせに。
マヒロが卵を産んだらしい。まさか・・・・・・一瞬驚愕する。無論そんなわけはない。
マヒロと一緒にタルボサウルスに襲われたのはマヒロの旦那だったらしい。そのときの卵のようだ。
田崎にちょっと同情する。しかし奴はこちらの想像を超えていた。
卵を温めたいからしばらく育児休暇をくれと言われたときは腰が抜けた。
確かに男にも育児休暇の制度はあるが、卵を温めたいからというのは初めてだ。
田辺に言うと
「まあいいんじゃないですか。おめでたいことだし。」
なんでも彼らは夫婦で交代で卵を温めるらしい。ペンギンに似
ている。そうか・・・・・・夫婦か。
一度田崎の所に見舞いに行った。小さな卵を3つ抱えてわらのベッドの上に横になっていた。
田辺はあれから一度もコンタクトに成功していない。毎日そればかりに取り組んでいるが
どうにもならないらしい。
「駄目です。完全に交信途絶です。まるで妨害されてるかのようですよ。
理論的には絶対ありえないレベルのノイズで、いくらアンプしても駄目なんです。」
なにやら野営地が騒がしいと思って外を見ると、隊員たちが集まってわいわい騒いでいる
田崎の子供が生まれたらしい。正確には義理の子供だ。小さくて本当に愛らしい。田崎の後を
ちょこちょこついてくる。名前は”まぴろ”、”まはま”、”でぃろまと”というらしい。
田崎は尋常ではない可愛がりようだ。口移しで食べ物を与えている。先人類は卵を生んで
生まれた子供を育てるらしい。
マヒロとその子供はもう我々の一員も同然だった。隊員たちも子供がいるのはうれしいらしく
いろいろかまったりしている。
このまま帰還できないままここで土になるんだろうか・・・・・・じゃれる子供を眺めていると
突然広場の一部に電撃が走る。ものすごい電撃が荒れ狂う。空気がオゾン臭くなってきた。
田崎とマヒロは子供を抱えるとさっと避難した。田辺がテントから出てきて言う
「これは・・・・・・跳躍です。なにかが来ますよ・・・・・・。」
今まで、跳躍するほうで、跳躍してくるのを見たことがなかったが、こういうものなのか。
突然電撃が止まるとそこには一人の人間が立っていた。ゆっくり辺りを見回すとその人間は
厳格な声で、
「私は空間自衛隊第一大隊所属ネイアゲイラ一佐だ。この部隊の指揮権は私にある。
部隊が所属している21世紀時点の自衛隊最高指揮官である内閣総理大臣の承認済だ。」
また、おかしな奴が一人増えたようだ・・・・・・
ではまた。
>進化を促進させる何か
支援物資のカプセルに仕込まれていた萌射性物質のうわなにをするやめr
田崎、トカゲの嫁を貰うのか…
最近大規模な戦闘シーンがない・・・・・・。
恐竜自衛隊(仮称)面白いな。
タイムトラベルによる歴史改変ネタまで出てくるとは。
>>937 このオサーン、どうやって来たんだ? ここまで正確に誤差無しに?
救援物資を送るのだって、こんな正確には遅れなかったのに・・・。
はっ!! まさか、こいつ!!
1.オサーンの出身地(出身時間?)が23世紀とかで技術が進歩してる。
(または考古学資料から正確な時間を割り出した)
2.アレゲなネーミングセンスなので、改変された未来(史実より技術が進んでる)から来た。
こんなとこだろ。
子供の名前には、ちょっとした願いがこもられてるんだな……。
恐竜惑星みたいな感じで面白いじゃん
949 :
名無し三等兵:03/12/12 21:15 ID:/oNznWHX
949!!
戦国自衛隊?
次スレこないな…
954 :
950:03/12/12 21:25 ID:???
ちょっと待ってくれ。
ある日突然、自衛隊が異世界に召還されてしまう。
これは世界の意志なのか?それとも悪魔のいたずらか?
このスレは、わけも分からず異世界に放り出された自衛官たちの恋と友情と戦争の物語である。
////////////////
ガイドライン
1.「自衛隊がファンタジー世界に」とあるように、あくまで「現代日本」が主に関わる話であること。
2.現代日本というからには、自衛隊の組織・装備はあくまで現用もしくは近未来的に配備が予想されるものに限る。
3.空母・核兵器などの日本が配備するにはナンセンスなものは極力避ける。
4.あくまで「ファンタジー世界」の話であり、「超兵器まんせー」な話にならぬよう気をつける。ファンタジーに詳しくない場合、スレの住人に相談する。
5.ファンタジー側の人間もきちんと描写する方が好ましい。自衛官主観という演出などであえて描写しないのはこの限りで無い。
6、戦術、戦略としてありえないものを避ける。たとえば人間の徒歩部隊が一日に100kmすすむとか
7、敵にしろ味方にしろ主力に無敵を作らないほうがいい。
8.嵐は徹底放置。嵐認定を受けた後に、かまった者も同罪とする。
9.感想書き込む人も節度や口調を考えるべし。作品に文句があるなら自分がそれより優れた作品書くように。
>>955 でスレ立予定だったが、950奪取に失敗したのでここで公開してみるテストw
恐竜かメイドさんのSS投下があと1回ぐらいあればこのスレは埋まるかな?
959 :
名無し三等兵:03/12/13 00:56 ID:p+GCOBZ2
>957
第7章になってないか?
早く削除依頼して立て直さないか?
>>955 >>作品に文句があるなら自分がそれより優れた作品書くように。
なんか、コックでなければ料理批評するなって感じで嫌だな。
無視すれば問題ない。
まあ無責任な作者たたき、作品叩きを避けたいんだろう。
でも、余計な一言の気は確かにする。
そんなもの書かなくても普通の人は分かるし、叩く人は叩く。
このスレは、荒を探して叩くよりも「お前のはつまらん! 俺の書いたほうが面白いぞ!」
という風に張り合うスレにしていくのはどうかと提案してみる。
「暫定ガイドライン」のはずだったんだが。