AC Character Battle Royal 6th

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1ゲームセンター名無し
そして宵闇の帳はサウスタウンに落ち――――
人柱、残り20人。

アーケードゲームキャラ達によるバトルロワイアルを描く、リレー小説スレッドです。
基本的にsage進行。

■前スレ
AC Character Battle Royal 5th
http://game10.2ch.net/test/read.cgi/arc/1115598219/
【殺陣】AC Character Battle Royal 4rd【腥風】
http://game10.2ch.net/test/read.cgi/arc/1108546893/
【死屍】AC Character Battle Royal 3rd【累々】
http://game10.2ch.net/test/read.cgi/arc/1105318001/
ACキャラバトルロワイアル 2nd
http://game10.2ch.net/test/read.cgi/arc/1101747756/
ACキャラバトルロワイアル
http://game9.2ch.net/test/read.cgi/arc/1099468250/

■感想雑談・議論スレ
【屍山】ACキャラバトロワ感想雑談スレ18【血河】
http://game10.2ch.net/test/read.cgi/arc/1122119821/
2ゲームセンター名無し:2005/09/14(水) 00:49:06 ID:Ebw2WYxg
■関連スレ
いままでの経緯はこちらへ。データベースまであるバトロワまとめサイト
http://roku2.hp.infoseek.co.jp/ACBR/index.htm
没ネタ、議論などはこちらに。ACバトロワ避難所
http://jbbs.livedoor.jp/game/19709/

死者たちが古傷を和気藹々と抉り合う楽屋裏
か さ ぶ た が は が れ そ う
http://game10.2ch.net/test/read.cgi/gsaloon/1120584116/

これは便利、キャラ現在位置、死亡者一覧、その他フラグが沢山乗っている凄い漢フラッシュ
ttp://roku2.hp.infoseek.co.jp/ACBR/ACBR.swf

死者達の集いを昔から見つめているまとめサイト
か さ ぶ た が は が れ ま し た 保 管 庫
ttp://f57.aaa.livedoor.jp/~kasabuta/
絵師大歓迎。というか急募。お絵かきBBS
ttp://w6.oekakies.com/p/ACITA/p.cgi
旧まとめサイト
http://www.geocities.jp/ffdqbr3rd/
ちなみに画像うpロダはか さ ぶ た が は が れ ま し た 保 管 庫へ。
3ゲームセンター名無し:2005/09/14(水) 00:50:03 ID:Ebw2WYxg
☆基本ルール★
・参加者全員で残り一人になるまで殺し合いを行う。
・参加者全員には以下の物が平等に支給される。
 布袋
 会場内の地図
 方位磁針
 食料、水
 着火器具、携帯ランタン
 その他にランダムで選ばれた武器に準ずる『支給品』が各自の袋に最低一つ入っている。
 これはACゲームにある物を基本とするが、実在する銃火器類に関してはその限りではない。
 各キャラの最初の作者が支給品の説明を書くのが望ましい。
・午前午後の1日2回、主催者が会場内に『放送』を行う。
 この間に死亡した参加者は放送中に名前が発表される。
・生存者が一名になった時点で、その人物は主催者側の本部へ連れて行かれる。

☆首輪関連★
・参加者には『首輪』が付けられる。
 この首輪には生死判別用のセンサーと小型爆弾が内蔵されている。
 参加者が禁止された行動を取る、首輪を無理に外そうと力を加える事で自動的に爆発する。
 ただし、デフォルトの状態では外部からの力を無効化する結界が張られている。
 また運営者が遠隔操作型の手動起爆装置を押した場合も爆発する。
・24時間以内に死亡者が一人も出なかった場合、全員の首輪が爆発する。
・いかなる状況下においても誘爆は絶対に起こらない。
・もし何らかの理由で首輪が外れた場合も会場からは脱出は不可能。

☆会場について★
・会場の周囲には脱走者を監視する役割の、主催者側の兵士が配置されている。
・兵士は殺害可能だが、殺害に成功しても会場外に逃亡は不可能。
・建造物には鍵さえ掛かっていなければ基本的に自由に出入り出来る。
 建物内の設備の使用も制限は無し。
・電気、ガス、水道等が通っている場所、及び集音マイクつき監視カメラは会場内にランダムで点在。
4ゲームセンター名無し:2005/09/14(水) 00:51:08 ID:Ebw2WYxg
☆必殺技及び特殊能力★
・必殺技を一定量使うと『疲労』が発生するが、休息により回復可能。
・超能力、魔法、召喚系は発現する効果自体に制限が掛かる。
 程度は作者の判断に一任するが、異論が出た場合は雑談スレにて審議。
・パワーアップ系は原作の設定に関係なく時間制限を設ける。
・回復系は原作の設定より効果半減。
・ネクロマンサー系の技を使用する際、死体に意志を与えるのは禁止。
 武器としての死体はあくまで『物体』扱い。
・キャラが原作で武器を所持している場合、ACBRでは基本的に没収される。
 但し支給品として他参加者の手に渡っている場合は回収可能。
 また主催者が武器と判断出来なかった物等は没収の例外となる。

☆禁止事項★
・一度死亡が確定したキャラの復活
・新規キャラの途中参加・大勢の参加者の動きを制限し過ぎる行動を取らせる
 程度によっては雑談スレで審議の対象。
・時間軸を遡った話の投下
 例えば話と話の間にキャラの位置等の状態が突然変わっている。
 この矛盾を解決する為に、他人に辻褄合わせとして空白時間の描写を依頼するのは禁止。
 こうした時間軸等の矛盾が発生しないよう初めから注意する。
・話の丸投げ
 初めから後から修正する事を目的に、適当な話の骨子だけを投下する事等。
 特別な事情があった場合を除き、悪質な場合は審議の後破棄。
・中途半端な書きかけ状態の作品投下
 但し、長編を期間を置いてに分割して投下するのはこの限りではない。
5ゲームセンター名無し:2005/09/14(水) 00:52:24 ID:Ebw2WYxg
☆書き手の注意点★
・トリップ推奨。
・無理して体を壊さない。
・リレー小説である事を念頭に置き、皆で一つの物語を創っていると常に自覚する。
・ご都合主義な展開に走らないように注意。
・残酷表現及び性的描写に関しては原則的に作者の裁量に委ねる。
 但し後者については行為中の詳細な描写は禁止とする。
・各作品の末尾には以下の情報を必ず表示する。
 行動目的
 所持品
 現在位置
 作品内で死亡者が出た場合は死亡キャラの確認表示も忘れずに。

☆読み手の注意点★
・煽り、必要以上の叩きは厳禁。
・寝る前に歯を磨く。
・各キャラ信者はスレの雰囲気を読み、言動には常々留意する事。キャラの運命と死は平等。
 不本意な展開になったからと言って関連スレで暴れるのは論外。
・朝ご飯はしっかり食べる。夜食はなるべく控える。残暑が厳しいので水分もきっちり摂取するように。
・書き手にも生活があるので、新作を急かすのも程々に。
 書き手が書きやすい雰囲気を作るのも読み手の役割。
6ゲームセンター名無し:2005/09/14(水) 00:53:50 ID:Ebw2WYxg
☆第1回ACBRについて★
主催者:ルガール・バーンシュタイン
会場:サウスタウン
参加者:男50人女36人 総計86人

【龍虎の拳】
ジョン・クローリー、リョウ・サカザキ、藤堂竜白

【餓狼伝説】
アルフレッド、テリー・ボガード、ビリー・カーン、タン・フー・ルー
ロック・ハワード、山崎竜二、ブルー・マリー
双葉ほたる、不知火舞

【THE KING OF FIGHTERS】
アッシュ・クリムゾン、K'、草薙京、八神庵、矢吹真吾、七枷社、クリス
二階堂紅丸、椎拳崇、霧島翔
神楽ちづる、シェルミー、ウィップ、クーラ、マチュア、バイス、レオナ

【月華の剣士第二幕】
楓、御名方守矢、鷲塚慶一郎
一条あかり、真田小次郎(香織)、高嶺響

【サムライスピリッツ】
緋雨閑丸、牙神幻十郎、ガルフォード、六角泰山、風間蒼月、風間火月
橘右京、タムタム、
ナコルル、リムルル
7ゲームセンター名無し:2005/09/14(水) 01:07:00 ID:XaMxi9p6
【GUILTY GEAR】
ブリジット
蔵土縁紗夢、ミリア

【THE RUMBLE FISH】
譲刃漸、アラン・アルジェント、ヴィレン
ガーネット

【STREET FIGHTERシリーズ】
リュウ、火引弾、ガイル
春日野さくら、神月かりん、春麗

【ヴァンパイアセイヴァー】
バレッタ、リリス

【MARVEL VS CAPCOM2】
ケーブル

【燃えろ!ジャスティス学園】
鑑恭介、山田栄二
水無月響子

【VIRTUR FIGHTER】
日守剛、結城晶、ジャッキー・ブライアント、リオン・ラファール
梅小路葵、サラ・ブライアント

【DEAD OR ALIVE】
かすみ、エレナ、あやね

【豪血寺一族 闘婚】
花小路クララ
8ゲームセンター名無し:2005/09/14(水) 01:07:40 ID:XaMxi9p6
【ソウルキャリバー 】
ソフィーティア

【サイキックフォース】
エミリオ・ミハイロフ

【ファイターズヒストリーダイナマイト】
カルノフ、溝口誠

【ワールドヒーローズ】
ジャンヌ

【式神の城2】
ニーギ・ゴージャスブルー

【METAL SLUG】
フィオリーナ・ジェルミ、エリ・カサモト

【ぷよぷよ通】
アルル・ナジャ

【ファイナルファイト】
ハガー

【わくわく7】
ライ

【悪魔城ドラキュラ】
シモン・ベルモンド

【クイズ迷探偵NEO&GEO】
ネオ
9ゲームセンター名無し:2005/09/14(水) 01:14:55 ID:XaMxi9p6
【武力】
西園寺貴人

ちなみに現在生存者は20名
死亡者は以下の通り
麻宮アテナ 花小路クララ クーラ・ダイアモンド 一条あかり
橘右京 ブリジット 真田小次郎(香織) 神月かりん カルノフ 
八角泰山 蔵土縁紗夢 タン・フー・ルー ソフィーティア
藤堂龍白 八神庵 春日野さくら 西園寺貴人 山崎竜二
鑑恭介 アッシュ・クリムゾン クリス ジャッキー・ブライアント
ジャンヌ  エレナ 双葉ほたる 鷲塚慶一郎 あやね
シモン=ベルモンド ウィップ レオナ リオン・ラファール
ジョン・クローリー 爆皇雷 リムルル 草薙京 火引弾 神楽ちづる
テリー・ボガード 牙神幻十郎 御名方守矢 緋雨閑丸 バレッタ
ガイル ビリー・カーン ガルフォード マイク・ハガー 溝口誠
譲刃漸 ミリア=レイジ 水無月響子 ブルー・マリー タムタム
春麗 フィオリーナ・ジェルミ エリ・カサモト アルフレッド 風間火月(炎邪)
高嶺響 K´ ロック・ハワード サラ・ブライアント バイス マチュア
ガーネット 不知火舞 矢吹真吾 ナコルル リリス エミリオ・ミハイロフ

その他の人々
【サイキックフォース】リチャード・ウォン
【KOF】イグニス
【ストリートファイターV3rd】トゥエルヴ
10前スレより:2005/09/14(水) 01:16:12 ID:XaMxi9p6
全生存者入場!!

格闘家は生きている!! 殺意の波動を越え永遠の挑戦者が甦った!!!
噂の男!! リュウだァ――――!!!

雷撃の撃ち合いなら我々の技がものを言う!!
静電気体質 閃光の美学 二階堂紅丸!!!

自分の忍らしさを知らしめたい!! 「ジョーカー」 かすみだァ!!!

合気道では3戦生存どすけど晶ちゃんがおるなら全戦うちのもんや!!
京の舞姫 梅小路葵だ!!!

タイマンなら絶対に敗けんと思ってた!!
暴走族も一般人だ 特攻隊長 エッジだ!!!

黒歴史から炎の血族が上陸だ!! 草薙分家 霧島翔!!!

使えそうだと思ったからガキ(リリス)を憑けてただけなのだ!!
鼻から下は見せてやらん!!ヴィレン!!!

神への捧げ物に参加者とはよく言ったもの!!
魔界の水邪が今 精神不安定によって復活する!! 水忍 風間蒼月先生だ―――!!!

最強ミュータントこそがゲーム崩壊の代名詞だ!!
まさかこの男が入っているとはッッ ケーブル!!!

生き残らなければならないからここまでやったッ キャリア一切不明!!!!
イタリアのナンパファイター アラン・アルジェントだ!!!
11前スレより:2005/09/14(水) 01:17:08 ID:XaMxi9p6
脱出の鍵は今だオレの頭にある!! オレを助ける奴はいないのか!!
日守剛だ!!!

まがい物の思い上がりはきちんと躾けてナンボのモン!!! 荒れ狂う稲光!!
本家オロチ八傑衆からシェルミーのお仕置きだ!!!

最後の勝利はオレのもの 生きてる奴は思いきり止めを刺し思いきり傲慢なんだぜ!!
Mr.一人相撲統一王者 楓

お人よしに更なる磨きをかけ ”意外と理知的”結城晶が帰ってきたァ!!!

アテナのためならオレはいつでも全盛期や!!
ほぼ一般人 椎拳崇 マーダーで生存だ!!!

妹の復讐はどーしたッ 憎悪の炎 未だ消えずッ!!
片手も邪剣も思いのまま!! 坂崎リョウだ!!!

特に理由はないッ 恋する女が強いのは当たりまえ!!
策が無いのはないしょだ!!! 絢爛舞踏!
ニーギ・ゴージャスブルーがきてくれた―――!!!

暗黒街で磨いた実戦サバイバル!!
クイズタウンのデンジャラス私立探偵 ネオ・マクドナルドだ!!!

魔性だったらこの女を外せない!! 超A級カレー魔道師 アルル・ナジャだ!!!

超一流男前の超一流の土俵際だ!! 生で拝んでオドロキやがれッ
オロチ八傑衆・乾いた大地!! 七枷社!!!
12前スレより:2005/09/14(水) 01:18:10 ID:XaMxi9p6
人造生物はこの物体が完成させた!!
やっぱりなんだかよくわからない!! 犬福だ!!!

虐殺の交響曲が帰ってきたッ
どこへ行っていたンだッ バトロワ主催者ッッ
俺達は君を待っていたッッッルガールの後ろから豪鬼の登場だ――――――――ッ




加えて脱落者発生に備え超豪華なかさぶた四天王を御用意致しました!
おっぱい星人 ジャッキー・ブライアント!!
希望の虹 高嶺響!!
毒舌アイドル! 麻宮アテナ!

……ッッ
どーやらもう一名は名前が間違っている様ですが、正式には何角なのか判明し次第ッ皆様にご紹介致しますッッ
13ゲームセンター名無し:2005/09/14(水) 01:20:54 ID:XaMxi9p6
テンプレは以上です。
それでは引き続き本編をお楽しみ下さい。
14第5回定時放送 ◆r0crLXFu8U :2005/09/14(水) 01:25:54 ID:8UNTQmLk
ザ、ザザ・・・
その空間の多くを闇に明け渡した街の
あらゆる方向からその雑音は聞こえた。

雑音とはよく言った物である。
その音に揺らめくのは様々な思惑。
その音に望むのは矮小な期待。
その音に混じるのは愚かな懺悔。
その音に連なるのは
終わる事無きこの惨劇。
続く言葉に対するあらゆる想いを内包したこの音は
まさに複雑極まりない音であった。

ルガール・バーンシュタインは言う。
「諸君、まだ生を謳歌する幸福な諸君」
ルガール・バーンシュタインは言う。
「諸君、これから死すべき不幸な諸君」
ルガール・バーンシュタインは言う。
「そして君、最後に生き残る君よ」
ルガール・バーンシュタインは言う。
「前の放送より今に至るまでに、命を落とした弱き者の名を告げよう」
15第5回定時放送 ◆r0crLXFu8U :2005/09/14(水) 01:27:36 ID:8UNTQmLk
ルガール・バーンシュタインは告げる。
「エミリオ・ミハイロフ、ガーネット、K'、サラ・ブライアント、不知火舞
 高嶺響、ナコルル、バイス、マチュア、矢吹真吾、ロック・ハワード」
ルガール・バーンシュタインは告げる。
「以上11名、予想以上の出来だ。今放送間はまったくもって楽しませてもらったよ。いや実に満足だ」
ルガール・バーンシュタインは告げる。
「この調子で、そう、この調子のまま、ゲームを楽しんでくれたまえ」
ルガール・バーンシュタインの声が変わる。
「と、言いたいところだが」




ルガール・バーンシュタインは満足げであった。
予想以上の出来。膠着に陥るかとさえ危惧していた今日の朝からの戦い。
しかしながらそれはいい意味で予想を裏切るハイペースな展開を見せた。
それも一身に何人分もの殺意を背負った殺人者の働きによるところが大きい。

その実、ルガールには不満も多かった。
その戦いの中で、今回の功労者ともいえる殺人者のほとんどが
その身に宿す殺意を振るうことが出来ない状態になっているからだ。

まさに片腕として働いていたジョーカーの剛は自らの片腕を失い、
使い物にならなくなった。今は使える手駒ではなく盤上をうろつくただの駒である。
圧倒的な殺意で神たる力と傲慢たる死を相手に押し付けてきた楓も、もはやただの人である。
いや、今の状態ではただの人にも劣るであろうことは目に見えている。
そして人の身、人の技ながら他者を廃してここまで己を貫いてきたあのチンピラ、ヴィレンといったか。
ヤツもまた囚われの身。あの状況を打破するのはたやすい事ではなかろう。

もちろんただ減っただけでなく、ここにきて他人を拒むようになった者、決意を新たにした者、
神の力に呑まれかけるもの、力を与えた者、胸躍る惨劇の種があちこちで芽を出したのも事実であった。
16第5回定時放送 ◆r0crLXFu8U :2005/09/14(水) 01:28:27 ID:8UNTQmLk
ジョーカーとして健在であった時の剛の依頼を思い出す。
アレを使うことはゲームの純度において不満の残るところであった。
なるべくならば、内部ですべての決着をつけることが望ましい。
しかし、最悪を想定して動くこと、それが生き残る秘訣。
それはあの街にいる駒どもも、今この椅子で紅茶を啜る自分も変わる事は無い。
各所へ伝達を飛ばし、時刻を確認する。
うやうやしく部屋に入ってきたアヤに促され、マイクのスイッチをいれた。



「諸君らは把握しているだろうか?
 この街で、ゲームに参加している者の残りは

 あと19人だ」

この人数を多いと感じる者はほとんどが殺人者。
最後の一人たらんとすれば、敵は18人いることになる。
この人数を少ないと感じる者はほとんどが反逆者。
殺人者の混じる19人、手を取れる相手が何人いるだろうか。
両者に共通する想いは「焦燥」であった。

「さて、この人数、多いか少ないかで言うならば、やはり少ないとは思わんかね?」
街のざわめきを肌に受け、ルガールは続けた。
「これだけの街だ、結託する愚か者の事を考えるならば、互いに出会う可能性はこの人数のそれよりも落ちるだろう。
 そこで、だ。私から君たちに一つ提案しよう。

 次の放送に至るまで12時間、その間で君たちが互いの発見遭遇に苦労するようだと判断した場合、
 『禁止エリア』の発動を行わせていただきたい。」

そこで一息つき、手元のティーカップを満たす紅茶を一度喉に通した。
17第5回定時放送 ◆r0crLXFu8U :2005/09/14(水) 01:31:46 ID:8UNTQmLk
「諸君らの手元に地図があるだろう、その地図には区分ごと、番号が振ってあると思う。
 その番号は便宜上ふったものではあるが。もう一つ、意味がある。それが禁止エリアの発動区分だ。
 もちろん、諸君らの頑張り次第では発動することなく終わる仕掛けではあるし、まあ実際、
 私もそうあって欲しいと願っているのだが。一応後学のためにお耳に入れておこう」
手元の資料に目を落とす。
「禁止エリアは発動すれば、1時間ごと2エリア、立ち入りが禁止となる。禁止エリアとなった区画に踏み込む
または滞在していて発動した場合、諸君らの首輪が警告音を発し、数分の間に禁止エリアから出なかった場合、
首輪は爆発する」
街のざわめきが増したように感じる。

「禁止エリアが発動すれば行動範囲は狭まり、君たちのゲームの進行は円滑になるだろう。
 うっかりエリアにいて死んでしまうことのないよう、注意してくれたまえ?
 まあ、発動に関してはこのあと暫くの諸君ら次第だがね。
 もしも、発動する事となったら改めて放送にてお伝えしよう。
 まあ、私の手を煩わせることのないよう頑張ってくれたまえよ?」

それでは健闘を祈る。そう残して放送は終わった。
最後にマイクを切った時に発せられる
ブツッという音が街に木霊した。


部屋を出て行くアヤをルガールは呼びとめた。
「禁止エリアのシステムチェックを再確認させておけ。それと、紅茶をもう一杯だ」
かしこまりましたと一礼して閉める扉の隙間からルガールの声が聞こえた。
「いい茶をいれるようになったじゃないか」
部屋に背を向けたアヤの口は緩やかな弧を描いていた。
18第5回定時放送 ◆r0crLXFu8U :2005/09/14(水) 01:35:59 ID:8UNTQmLk
【第5放送終了 これより3日目19:00〜4日目07:00】

なんかものたりないとおもったらこれ忘れてた。
19elfen lied 1/52 ◆NVBaR3mK9s :2005/09/16(金) 21:02:20 ID:f/SycZVJ
血のような赤を空に撒き散らしていた日がようやくなりを潜め、代わりに闇が自己主張を始めていた。
空に散在する黒雲に覆い隠されたり現われたり、月明かりは気まぐれではっきりとしない。

本来ならば、ここサウスタウンが酒の匂いやけばけばしい明かりで賑わっただろうこの時刻、彼の周りには足音ひとつない。

「不幸中の幸い、やったわな」

若干の冷たさと鉄錆びのにおいを含んだ秋風が、彼の黒い髪を弄っていく。
拳崇は左手で乱れる前髪を撫で付け、ふわああと大欠伸をした。考えてみればこの二日半、ろくに休息も睡眠も取れていない。

「生きとったのはええけど。あいつ、ワイにちゃんと味方する気あるんやろか」

右手で黒光りするリボルバーは、拳崇の汗だの体温だのに染まって、
それ自身生き物のような不気味な存在感をかもし出している。
残弾は4発。決して銃器のプロとはいえない彼にとって、十分な数とはとても言えない。
出来ればアラン辺りからジョーカー用の新たな武器か、あるいは予備弾を譲り受けておきたいのだが、
剛の眼前でジョーカーを裏切ることを明言してしまった今となっては、向こうにどのような情報が行っているか分からない。

「まぁ約束を違えるってんなら、こっちもそれなりのことすればいいだけなんやけどな」

恋人と待ち合わせの約束でもするような気軽さで、拳崇はあまりに物騒すぎることをさらりと口にした。
20elfen lied 2/52 ◆NVBaR3mK9s :2005/09/16(金) 21:03:35 ID:f/SycZVJ
「ま、会ってみんとはじまらんわな…」
右手にリボルバーを携えたまま、拳崇は歩き出した。その脚は、アランがいるであろう三区のほうに向かっている。
『拳崇大丈夫?あの雷の聞こえたほうも通ることになるわよ、危険だわ』
アテナの幻聴がまたもや拳崇をせっついたが、拳崇はもうそれを天からの声と信じて疑わないのか驚いた様子も見せない。

「アテナ、あの楓とかいう奴はな、戦うたびに雷をどっかんどっかん落としよるみたいなんや。多分力が有り余ってるんやろな」

だが、一時は集中して何度も鳴り響いていた雷鳴は、放送前あたりからぴたりと聞こえなくなっていた。
それは、戦闘が放送前の時点で終わっていることを意味している。
少なくとも、戦場の近くを通ったがばかりに巻き込まれるなどという心配はないということだ。

「剛はあいつだけは別格やって言ってた。まともにぶつかったら、多分ここにいる奴の誰もあいつには勝てへんやろな」
『じゃあ拳崇……』
「大丈夫やって。隠れてればいいねん。アテナも包も、一緒に気配を消す修行何度もしたやろ?
 ワイな、超能力使えなくなったから代わりに特にその辺、がんばってたんやで」
拳崇は幻のアテナに向かって、まるでそれが生者であるかのように話し続けた。
「ま、会わないに越したことないんやけどな。会ったら会ったでそのときは、うまくやり過ごしてみせるさかい、心配せえへんでもええで」
彼女はいつものようにふわりと女神の笑みを浮かべる。拳崇あなたに任せるわ、と。
自己正当化と自己愛の女神の加護をうけて、拳崇は足取りも軽く颯爽と歩き出した。
「今は一刻も早く、アランに会いにいかへんとな。ま、少々のリスクはもうとっくに覚悟の上やで」
周囲に殺す対象も殺される相手もいない拳崇の口調は、いつの間にかもともとの日常でアテナや包に見せていた表情そのものに戻っている。
何も知らぬものが見れば、とてもそれが血に飢えた人間専門の狩人だとは思わないだろう。

「そういえば…」
拳崇はふと南東の星空を見上げ、嘲弄か同情かふっと小さくため息をついた。

「結局は無駄死にやったな。K´はん」
エミリオ・ミハイロフ。矢吹真吾。K´が彼らの末路を見ずに済んだのは、果たして幸だったのか不幸だったのか。


21elfen lied 3/52 ◆NVBaR3mK9s :2005/09/16(金) 21:04:52 ID:f/SycZVJ

顔を出した月の青白い光が、宵闇に閉ざされた戦場にささやかな陰影を添えている。

「――――――は、禁止エリアねぇ。また悪趣味なこと考えるもんだ」
白茶けた古いビルの一角の壁に、ともすればそのまま宵闇に解けて消えてしまいそうな影が三つもたれかかっていた。
神々の領域に片足を突っ込んだ戦いが緑髪の天使の犠牲とともに終わり、
かろうじて人の世界に戻ってこられた三人ではあったが、さすがに皆もう限界が近い。
紅丸もシェルミーも霧島も最低限の情報を交換し合っただけで、それきり貝の様に口を閉ざしてしまっていた。

「――――あのバカ野郎ども、結局京についていっちまったんだな」
虚空に向かって、紅丸はふと呆けたようにつぶやいた。
人に自らの弱みを見せることを一番の罪悪と考える彼が、慰めや同情を期待したわけはない。
ただ、戦いの緊張感という箍がなくなった今となっては、
とにかく何らかの形で心にわだかまるものを吐き出しておかないと彼自身の精神が持ちそうになかったのだ。
「まあこれだけ生きたんだ、あいつもせいぜい褒めてくれるだろうぜ」
案の定、誰も紅丸に声をかけるどころか、視線を合わせようともしなかった。
「エミリオ……」
あの緑の髪の少年と深い親交を結んでいたわけではなかったが、それでもほんの少し前まで泣いたり笑ったりしていた子供が
あまりにも幸せそうに惨殺されたことは、皆の心に重くのしかかっている。
死すら幸せだと、そう彼に思わせるような状況。死よりも辛い、現実。
『…僕…こんな幸せな死に方で…いいのかな…』
エミリオは、あの小さな身体でいかほどの苦悩を味わってきたというのだろうか。

「――――やりきれねえよな」
「そう、だな」

紅丸の独白に、霧島がぽつりと答えた。
彼と死別した今となってはもう知りえぬところの話ではあったが、それでも紅丸も霧島もそのことを考えずにはいられなかった。

22elfen lied 4/52 ◆NVBaR3mK9s :2005/09/16(金) 21:06:14 ID:f/SycZVJ
「うーん…」
一応社の生存が確認されたせいか、身体的にはずたずたでもまだ精神的に余裕があるのだろう。
シェルミーは沈み込む男二人には目もくれず、一人戦利品の奇妙な白い剣を調べている。

「…………な、シェルミー。その剣、どうなんだ?使えそうか?」

霧島にせっつかれた彼女は、小鳥のように小首をかしげて形のいい手指で剣の刀身をそっとなぞった。
「うーんそうねぇ、使えない…ってこともないと思うけど」
シェルミーが触れた部分がわずかに青白く発光するのが、二人からも見て取れた。
「ほら、一応私にも反応してるし?力の引きずり出し方とかは、ちょっと時間かけて調べないとわかんないでしょうけどね」

どうやらこの剣は、楓と引き離された今となっても、尋常ならざる雷の力を宿しているらしい。
己の使う炎のことについてしかろくな知識を持っていない霧島だったが、それでもそのぐらいのことは見ただけで把握できた。

「すっげえな…もしかして俺たちにも幸運の女神が微笑んでくれたぜーってところか?」
霧島が明るい――だが何処か無理のある――表情を作って、紅丸の肩を突付く。
「なあ、あんたら雷使いだったよな。これ使えばよ、すげえ戦力アップになるんじゃねえか?」
「まあそうなんだろうが……」

紅丸は爪先で己の影法師をこんこんと付いた。その顔は、どう見ても「運が回ってきた人間」のそれには見えない。

「………いや、こいつを使うのにはやはり抵抗があるな」
「あいつの武器だから使うの嫌なのは分かるけどよ。今はどうこう言ってられねえだろ?」
「そういう問題じゃない。考えても見ろよ、あのときのこと」

霧島とは対照的に、紅丸の表情はなおも硬い。
霧島は二三秒何かを思い出すようなしぐさをしていたが、いくらもしないうちに要領を得ない顔で紅丸に向き直った。
23elfen lied 5/52 ◆NVBaR3mK9s :2005/09/16(金) 21:08:53 ID:b4bU/RGX
「考えるって何をだよ?」
「おまえなぁ…」
紅丸は耳朶のあるほうの耳に小指を突っ込んで苦笑した。この霧島と言う男、外見は京と瓜二つだが、どうやら京以上に深く考えるのが苦手らしい。
だがそれもいいのかもしれない、と彼は思った。
ここにいるのがもしあの柔道一直線の堅物だったら、何時までもこの重苦しい空気は打破できなかっただろう。

「なあ霧島。楓……な、最後やたらとおとなしくなっただろ」
周囲に誰もいないのは分かっていたし、楓が聞いているはずがないのも分かっていたが、それでも紅丸の声は自然と潜められた。

「エミリオを………殺して、からか。」

あのときのことを思い出す。エミリオが紅丸を突き飛ばし、彼の身代わりになって無残に殺されて。
「エミリオの言葉が、あいつを止めたんだよな………」

楓が荒れ狂う魂を鎮めたのは、確かにあのときからだった。
自分たちを圧倒的な力で押しつぶそうとしていたあれが、殺してくれ、と自分たちに懇願しさえした。

「……あいつは無駄死にじゃなかったんだよな、そうだよな」
「本当にそうだといいんだがな」
再び感極まって震えるほど拳を握る霧島に、紅丸の冷ややかな言葉が冷水を掛ける。
霧島の顔色がさっと変わった。

「………あんだと?」
「俺だってそう信じたいさ。でもな」
「あいつが無駄死にしたって言いたいのかよ!」
霧島が紅丸の両肩を掴んで壁に押し付ける。
「違う、そうじゃない…」
冷静さを欠くべき事態ではないのは分かっている筈なのに、霧島は明らかに激昂していた。
霧島の瞳には、確実に危うい色が浮かんでいた。下手に背を押されれば、その精神はあっさり崩壊しかねない。
「じゃあなんなんだって言うんだよ!」
24elfen lied 6/52 ◆NVBaR3mK9s :2005/09/16(金) 21:10:03 ID:b4bU/RGX


ご!

霧島の背後に、比喩でもなんでもなく、本物の陽炎が立ち昇った。紅丸の顔色がさっと引く。
「霧島、お前――――!」




電線が物悲しく甲高い音で鳴っている。
歩き続ける拳崇は、あれからあの雷の化身が猛威を振るった爪あとをいくつも発見していた。
大きくは、瓦礫と化した建物。崩壊したビル群。
ついさっき通りすがった所に転がっていたのは、もう使い物になりそうもない火炎放射器と、同じく焼け焦げスクラップと化したバイク。
そしておそらくは楓の牙にかかったのであろう、エミリオ・ミハイロフの亡骸。

「―――――――」

拳崇は考える。
周囲や死体の状況から見て、エミリオが楓に殺されたということはほぼ間違いないだろう。
だが、エミリオとともにいたシェルミー、そしてまず間違いなくそこにバイクで駆けつけていたはずの霧島は、まだ放送で名前を呼ばれていない。
楓と彼らが戦ったのは明らかだ。そして、
「これは、ひょっとしたらマジで漁夫の利を狙えるかもしれへんってことやなぁ……」
常人が何人集ったところで、ビルをいくつも吹っ飛ばすような化物と交戦して無事で済むはずはない。
もし雷神の気まぐれでなんとか逃げおおせたとしても、重傷を負うのは避けられないはずだ。
「鳥と貝の両方ってわけにはいかんやろうけど……」

さすがに今の時点で拳崇が楓を討ち果たすのは無理だろう。
だが、もう一方、愚かしくも天使を擁して神に逆らった輩のほうならば話は別だ。
消耗しているところを上手く不意打ちすれば、あのいけ好かない正義の味方気取りを最高のシチュエーションで屠れないとも限らない。
わざわざそれを目標として移動することもないだろうが、アランに会いに行く間の道のりで鉢合わせになれば、あるいは。
25elfen lied 7/52 ◆NVBaR3mK9s :2005/09/16(金) 21:11:15 ID:b4bU/RGX
もし幸運にも機会に恵まれたとしたら、今度は絶対に逃さない。殺せるときは綿密な計画の上で確実に殺す。

「…………狙ってみるだけの価値は、あるやろ。な、アテナもそう思うやろ?」
『そうね拳崇、あなたに任せるわ』

師匠譲りの操気術をもって巧みに気配を殺しながら、拳崇は音も無く歩み続ける。
もう剛につかまった時の様なへまはするまい、あのときの自分とは違うのだからと、そう己に堅く言い聞かせていた。
見る者が見れば、彼が操るのになれていた「気」ともまた違うどす黒い鬼気が、彼の回りに渦巻くのが見えただろう。



一度は路地の空気を炙った陽炎が消沈する。
「てめっ、おい――!」
「あら、駄目よ奴隷クン」
紅丸の端正な顔に霧島が炎を叩き込むよりも、シェルミーが二人の間に割って入るのがいくらか早かった。
「自制もできない悪い子は長生きできないわよ?」
「でもよ!あいつはあんなにがんばったのに、こいつが!」
シェルミーは紅丸の方をちらと見やり、呆れたとでもいわんばかりの顔で大げさに首を振った。
「そういう熱いあつーい精神論でかたづかないことも、世の中にはいーっぱいあるのよ?わかるかしら?」

「……そんな」
紅丸に加勢した彼女に気勢をそがれたのか、脱力した霧島が壁にもたれかかってそのままずるずると座り込む。

「ったく、誰かに似てほんっとエレガントじゃねぇ奴だぜ…」
霧島の腕から何とか解き放たれた紅丸が、何か義務感に駆られでもしたように一気にまくし立てた。
「だからな、ぎちぎちにさび付いた頭に油差してよっく考えてみろ。あいつは確かにあの時いきなり大人しくなった。
 でもあのときにあったのは、エミリオが斬られた事だけじゃないだろう、いやあんたも京の親戚なら心当たりのひとつやふたつあるはずだ、
 知らないなんて絶対言わせねえぞ?」
霧島が顔を上げて気だるげに紅丸を見やる。思い出したくも無い光景が、もう一度色鮮やかにフラッシュバックした。
26elfen lied 8/52 ◆NVBaR3mK9s :2005/09/16(金) 21:12:12 ID:b4bU/RGX

交錯する黄金と翠緑。飛び散る真っ赤な鮮血。そしてその神に殴りかかった自分。赤い炎。拳に伝わる鈍い衝撃。

楓の手から、零れ落ちる純白の長剣。

霧島がはっと息を呑む。
「―――――そうか。その剣、か」
シェルミーが長い前髪の下で瞳を険しくしたのが気配で分かった。
「そうよ。もしかしたらこの剣の力が、あの子をおかしくしたって事、考えられないかしら?」
「力………」
確かに考えられないことではなかった。
分不相応に強大な力を与えられ、拒絶反応で精神に異常をきたした奴らとは、家柄上何度か拳を交えたことがある。
たとえば八神家の面々。もっと具体的に言うなら、たとえばの話八神庵。

「分かったか?だから、こいつをうかつに使うわけにはいかないんだよ。まあ、どの道俺の手に負える代物じゃなさそうだが」
「私も、下手をうって社を殺したりしたくはないわ。今のところ雷以外のおかしな力は感じないし、私が使えないとも限らないけど……
 とりあえずは一旦保留にしましょう?私たちが持っている限り、他の人の手に触れる心配はないわけだし」
紅丸とシェルミーが口々に霧島に語りかけたが、霧島はそのどちらの言葉もあまり聞いている様子ではない。
真一文字に引き結ばれた口から、押し出すように低い声が漏れる。
「もしそうだとしたら…ひでぇ話だ」



『どうか俺を、殺してくれねえか』
霧島の言葉に、皆期せずして同時に楓の虚ろな声を思い出していた。
楓の今までの諸行が、本当は彼が決して望まなかったことだったのだとしたら。
あまり、考えたくない可能性だった。だが、もしかしたら。ひょっとしたら。
自分たちはまた、この剣を戦場に放り込んだ者の手の上で、彼の思うが侭に戯曲を踊らされたのかもしれない。
「本当にな……ひどい話だ」
紅丸の同意の声を聞くものはやはり何も無く、それはただ電線を物悲しく歌わせる秋風に吹き散らされて影に消えた。
27elfen lied 9/52 ◆NVBaR3mK9s :2005/09/16(金) 21:13:00 ID:b4bU/RGX


――――――何も無く?

そう。彼らを囲む影の内に、いつからか鈍く沈んだ殺意が潜んでいるのに、三人ともとうとう気づくことが出来なかったのだ。
そして、それはそのまま彼らにとって致命的な隙になってしまった。



夜風の音を引き裂いて、影の中から乾いた銃声が上がる。

ぱあん!

スプレーの落書きだらけの壁面に、赤い液体がぶちまけられる。
「があああっ!」
もたれかかっていた壁に手を着き起き上がろうとした霧島の肩から、勢いよく鮮血が吹き上がったのだ。

「―――!」
「―――――っの野郎!!」

シェルミーが剣を持ったその腕で霧島の背を路地の奥へと突き飛ばした。
二人をかばうように前に出た紅丸が、手を振って血と泥にまみれた手を振って銃声の聞こえた方へと気を飛ばす。だが、

ぢぢっ!
悲しいかな、放たれたのは雷というには程遠い、ただの火花としかいえない代物だった。
28elfen lied 10/52 ◆NVBaR3mK9s :2005/09/16(金) 21:14:16 ID:lzX7bdht


「…畜生、この俺様ともあろうものが…」
いつもの紅丸であれば、彼自身の美学に反する『放つ雷靭拳』であっても相手の目をくらます、あるいは路地を照らすほどのことは出来たであろうが、
ベストとは程遠いコンディションの今ではそうも行かなかったらしい。
案の定相手がそれに対して何かアクションを起こした様子は無く、闇の向こう側からは何の音も返ってこなかった。
「―――――――やれやれ」
銃弾のお返しがこなかっただけでも御の字と見るべきだろうか。
己の出した雷光の小ささにあきれ返った紅丸の口に、場違いに皮肉な笑みが浮かぶ。

紅丸はランタンの明かりを消すと、
わずかな星明りを頼りに一足先に路地の奥へと駆け込んだ――転がり込んだ、といった方が適切か――二人に続いた。



かの二階堂紅丸とはいえ、楓との戦いでの消耗がいまだ癒えない今では、ご自慢のスピードもかなり鈍っている。
プライドの高い本人は決してそれを認めたがらないだろうが、これなら、ある程度の実力者なら容易く尾行することが出来るだろう。

「二階堂はぼろぼろ、あのねーさんは雷も使えへんみたいやし……上出来や」
拳崇は硝煙のにおいのするリボルバーをズボンに挟み込んで、代わりに出刃包丁を手にした。
口元にはにやりと満足げな笑みが浮かぶ。
もともと銃使いでもない自分が、この距離から相手に傷を負わせられたのだけでも御の字だ。
極論をいえば、危険な敵の存在を相手に知らせることさえできれば、それこそ空砲でも何でもよかったのだから。

銃の残弾は残り3発。これ以上無駄弾を使う必要は無いし、使う気もない。
そこらに転がる石やゴミを幾つか拾ってポケットに突っ込むと、拳崇は闇にまぎれて紅丸の後を追った。

29elfen lied 11/52 ◆NVBaR3mK9s :2005/09/16(金) 21:17:21 ID:lzX7bdht


潜伏戦では、先に相手を発見したほうが絶対的優位に立つ。
「……………」
そしてなお悪いことに、こちらは負傷者を多く抱えているが故に一度に遠くに逃げることも、連続ですばやく動くこともかなわない。
ならば移動すること、逃げることは最初から考えに入れないほうが危険ではあるが賢い判断だろう。

結局彼らが落ち着いた――というより追い込まれたのは、
先ほどよりもさらに狭く高い建物に三方を囲まれた、常夜灯の明かりひとつに照らされた袋小路だった。
そこかしこにうず高く積まれているガラクタやゴミ袋も、気休め程度のバリケードにはなってくれるに違いない。
ランタンの火を消すと、紅丸は霧島を壁際に下がらせ、シェルミーと共に物陰に隠れた。

銃声はあの一発きり。それ以降は、近づいたり遠ざかったりしながら断続的に続く物音が彼等をそこに拘束していた。
ともすれば叫びだしてでも破ってしまいたくなるほどに気味の悪い沈黙が続く。
とうとう耐えかねた紅丸は、声を潜めて傍らのシェルミーに問うた。

「………そういえばシェルミー、あんた雷は使えねえのか?あのオロチのお嬢さんを逝かせたときはつかってたよな?」
「………使えるって言いたいけどね。ナイトさんがぼろぼろだもの、今はとてもム・リ・よ」

どうして自分の調子とシェルミーの雷使用の可否が関係あるのか分からなかったが、とにかく今は聞かないでおく。

「剣は」
「力の引っ張り出し方、あんな短期間じゃわからないわ。それに私は使いたくないし」
「……最悪だ」
「お互いにね」

30elfen lied 12/52 ◆NVBaR3mK9s :2005/09/16(金) 21:18:24 ID:lzX7bdht
紅丸はシェルミーから預かった果物ナイフを油断無く構えながら、目の動きだけで霧島をちらりと見やった。
銃弾はほぼ首筋に近いところを深くえぐっていた。出血はまだ続いている。
幸い頚動脈を直接えぐられはしなかったようだが、いつまでも放って置けばさすがに無事ではすまないだろう。
だが、紅丸は即座に霧島の手当てを始めるような愚は犯さなかった。

「………霧島、悪いが自分のことは自分で面倒見てくれよ」
霧島も心得たもので、突き放したような紅丸の言い草にも別段抗議はしなかった。幾分血の引いた顔に余裕の表情を作っている。

「OKOKわかってるぜ。ぎっちぎちにさび付いた頭でも、そのくらいはな」
「皮肉言うのはいいが、マジに分かってんのか?おまえさん」
「こっちも友釣りの鮎にされちゃかなわねえんだよ」
「あらあら、そう見えて結構賢いところもあるのかしらね?」

めいめい己にできる精一杯の臨戦態勢をとりながら、三人は誰からとも無く苦笑いしていた。
多少ベクトルは違っていても、どんなに絶望的な状況であっても自分の弱さを見せまいと努めるのは三人に共通のスタンスであるらしい。
31elfen lied 13/52 ◆NVBaR3mK9s :2005/09/16(金) 21:19:01 ID:lzX7bdht



「……ん。やっぱそっちに行きよったか。ま、賢い判断かもしれへんわな」
獲物が自ら袋小路に踏み込んでいったのを確信した拳崇は、だがそのまま彼らを追撃はしなかった。

「でもな、賢い奴が生き残れるとは限らへんねんで?」
拳崇は、実はこの町並みに見覚えがあった。だからこそ、相手の逃げ込むであろう場所までを綿密に予測できたのだが。
そういえばいつ見たのか、と考えかけてふっと思い至る。

―――自分はクリスを殺したその脚で、ここを通りかかったのだ。

これはクリスの導きか?だとしたら、クリスはシェルミーに自分の敵を討ってもらうよりも、寧ろ自分と一緒に来てもらいたいのか。
前にシェルミーと戦ったとき足を引っ張った左肩も、今はそう痛まない。
「まあオロチとはいえあれも子供や、寂しかったりするんやろ」
拳崇は、いくつめかのがらくたを手にして大きく腕を振りかぶった。
「まあ心配するなや。あのねーちゃんもお供付きでそっちに送ったるさかい………よっと!」



からんからーん。

ふいに空き缶が地に転がる音が路地に響いた。その音源はいつに無くこちらに近い。
「!」
「さーて、敵さんおいでなすったぜ…」
明かりの輪の向こうに現れるであろう敵に向かい、紅丸がナイフを、シェルミーが白い剣を、そして霧島が後方からボウガンをそれぞれ構える。
32elfen lied 14/52 ◆NVBaR3mK9s :2005/09/16(金) 21:19:48 ID:P6flm26+


だが、現実は往々にして予測を斜め上に裏切ってしまうものである。
本当の戦いの合図は、その場にいた誰もが予想だにしなかった方向から降ってきた。


がしゃーーーーん!


鋭い破砕音が響く。
二三度断末魔のように明かりが明滅して、直後辺りを暗黒が包んだ。

「―――――!?」

三人が状況を飲み込むのにゼロコンマ何秒かかかる。
この路地を照らしていた唯一の常夜灯が、いきなり叩き割られたのだ。
一旦明順応した目は、しばらく時間を置かなければ暗い環境に適応することは出来ない。
ずっと灯に照らされた範囲を注視していた彼らは、不運にも完全に視界を奪われた形になった。

「―――霧島!炎を―――!」

そして、実際には叩き割られたのは常夜灯だけではなかった。
33elfen lied 15/52 ◆NVBaR3mK9s :2005/09/16(金) 21:20:27 ID:P6flm26+

蛍光灯のものだけにしてはあまりにも大量のガラス片がばらばらと降りかかる。
仕方が無いこととはいえ、反射的に両の腕で己の身体をかばい顔を伏せてしまったしまった霧島は、
不意に背筋から這い登る異様な寒気を感じて思わず引きつった声を上げた。

「ちょ、ま、そりゃ――――」

視覚を奪われれば聴覚がそれを補う。
ガラスとは明らかに違う何かが風を切って落ちてくる音に気づき、一瞬でも早く身体を逸らす事ができたのは不幸中の幸いといったところか。
だが、当然霧島にできたのはそこまでで、

「―――ねーだろっ!?」

それは多数のガラスの破片と血塗れた刃を引き連れて、狙い過たず霧島の上に着地した。
かなりの重量を加速度つきで不自然な方向にかけられ、あらぬ方向に捻じ曲げられた霧島の骨格が悲鳴を上げる。


どす!


「………あ…」
「なんや、あんたも結構しつこいねんなー」

34elfen lied 16/52 ◆NVBaR3mK9s :2005/09/16(金) 21:21:11 ID:P6flm26+
地上10メートル弱の窓を突き破って霧島の頭上から直接彼に襲い掛かった彼は、手にした刃がまたもや急所を外れたのを悟って舌打ちした。
さすがに今回の攻撃で止めをさせないのは想定外だったらしい。

「………まあ構へんっちゃ構わへんねんけど」
「シイ、ケンスウ……!」

仰向けに押し潰された形の霧島が、まだほとんど見えていない目で拳崇を睨み付ける。
だが拳崇は、そんな彼の憎悪の視線を寧ろ悦ばしげに受け止めているようだった。
いっそ幼いともいえるような顔に、およそ似合わぬ嗜虐的な表情が浮かぶ。

「………あんたが余計に、苦しむだけやさかい?」
「ぐ、ああああああ!」
「まぁ気いつけーや。死んだ人間にかかずらってうじうじしたり、しつこかったりする人間は嫌われるねんで?」

拳崇のスニーカーの下で霧島の膝は完全に破壊されていたが、拳崇は壊しただけでは飽き足らなかったらしい。
肩から出刃包丁を引き抜くついでに体重をかけてやると、呻き声が即座に絶叫に変わった。

「な、あんさんもそう思うやろ」
「……何の話だ」
「あーあーこれやからちゃらちゃらした男はあかんねん、自分の台詞にはちゃんと責任もちーやー?
 いつぞやのKOFで、往生際の悪い人間はえれがんとやないって言ってたやんか?」
いつもは拳崇の子供っぽさに拍車をかけているわざとらしい関西弁が、今は彼の憎憎しさを増幅させるのに一役買っていた。

乱暴にスニーカーを振り下ろす音が続く。何かが折れる嫌な音がそれに二三度重なった。

35elfen lied 17/52 ◆NVBaR3mK9s :2005/09/16(金) 21:21:57 ID:P6flm26+
「二階堂、そんなこと言ったの?相変わらず容赦ないわねえ」

紅丸に思い当たる節はない。とはいっても、似たような台詞を格闘で負かした相手に言った回数は星の数だ。
もしかしたら、拳崇にもそんなことを言っていたかもしれない。今となってはどうでもいいことではあるが。

「……………遊びも真剣勝負もわからねぇ馬鹿な野郎ほどじゃあないがな」
「そいつぁどうも」
「……あらあら、悪口言われてるのも分からないのかしらね?」
「単細胞な男は嫌いなんか?嘘こけ、自分はいつもあの白ゴリラにべったりのクセに」
「いいえ別に?ただ、こんな悪趣味な奴にクリスが殺されたかと思うとね、反吐が出るだけ」

はん、と拳崇が鼻で笑うのが分かる。

「吐きたいだけ吐いたらええやん。なんも出来ん雌蛇が泣こうが喚こうがワイは痛くも痒くもないからな」
「………!」
「熱くなるな、シェルミー!」
今にも見えない敵に向かって殴りかかっていきそうな怒気を発しているシェルミーの肩を、紅丸は手探りで強引に引き寄せた。

軽口を叩き合ってはいるが、状況はあまりにも紅丸たちに不利だった。
拳崇は、その気になれば一方的に自分たちの命を絶てる立場にある。
それをさっさとしなかったのは、シェルミー達から聞いた話を考慮すると、
霧島を仲間たちの目の前でいたぶってやろうという悪趣味極まりない魂胆からかもしれない。

人間の目は暗がりに慣れるのに最低でも5分から10分はかかる。それまでの間、自分達が霧島を助けて逃げ回ることが出来るとは到底思えない。
そもそも、霧島はこれで助かるのか。助けようと思う方が間違っているのではないか。
36elfen lied 18/52 ◆NVBaR3mK9s :2005/09/16(金) 21:22:33 ID:P6flm26+

「薄情やな、あんたの仲間は口ばっかりで、あんたを助ける気さらさら無いらしいで?」

どす!

出刃包丁が肉に突き立ついやな音がした。
さっきまでくぐもった声で続いていた霧島の呻き声が、ゆっくりとフェードアウトしやがて聞こえなくなる。

(――――今がチャンス、か?)
(―――――このまま霧島を見捨てて、逃げるか?)
頭に浮かびかけた冷徹な算段を、紅丸は何とか否定しようとした。

明かりを奪われることを計算に入れていなかったわけではない。ただ、そうなった場合は霧島の炎が当面の照明代わりになる筈だった。
だからこそ霧島を後方に回して守るつもりだったのだが、その彼を真っ先に潰されたとなっては、
この状況を覆す道は当面絶たれたといってよい。


「万事休す、か」
「………しょうがないわねえ」
シェルミーがあきらめたようにふっと息を吐き出した。


37elfen lied 19/52 ◆NVBaR3mK9s :2005/09/16(金) 21:23:33 ID:ROlHi6gw

一度。
二度。
三度四度。
五度六度七度八度。もっと。もっと。もっともっともっと。

「しつこい奴は嫌われる」―――拳崇の脚は、彼自身が発した言葉が冗談にしか聞こえなくなるほど執拗に振り下ろされている。
反撃の炎を出すための精神集中を行うことすらままならない。

(―――こいつ、しつけぇ。ついでに趣味悪ぃ)

最初の一撃で足を折られた挙句、胸部を拳崇に踏みつけられている霧島は、
ろくに身じろぎすることも出来ずに拳崇から与えられる苦痛をただただ甘受し続けていた。


頭上で拳崇が紅丸やシェルミーとなにやら言い合っているらしいのが聞いて取れたが、内容までは良く分からない。
というより聞き取ってそれを理解するだけの余裕は何処にも無かった。

(おいおい二階堂、あんまりこいつを煽んないでくれよ……って言っても無駄か)

拳崇がどうも怒っているらしい時には足が一息ついて、そのあとで怒りを載せているらしいきつい一発がくる。
そのたびに、霧島は肺腑の空気を否応なしに叩き出される。
しばらくは蹴られるたび律儀に悲鳴を上げていたような気もするが、そのうちそれもどうでもよくなってきていた。
38elfen lied 20/52 ◆NVBaR3mK9s :2005/09/16(金) 21:24:14 ID:ROlHi6gw
(てかなんでお前さっきから肩やら腕やら胸やらばっかり狙うんだ?ほらあれだ、下手したら逃げちまうだろ?
 どーせ一撃で楽にしようとか言う気ないんだろ。だから誰かを〆るとき狙うべきは普通脚だろ脚。いやもう最初ので折れてるっぽいけどさ。
 骨折してても逃げる奴は逃げるし。念入りに壊すのは脚。次に俺みたいな男前なら顔。可愛くねえ奴なら股。これ鉄則。賊の間でも普通普遍一般常識。
 駄目だなーもう悪役として基本がなってねーよあんた。そんなだとこわーいおねーさんや気障男にやられちまうぞー?)

人間の痛覚には上限がないらしいが、霧島の場合その痛覚を現実のものとして受け止める部分が許容量を超えてしまったようだ。
痛いのは痛い。だが壊されているのが自分の身体だという実感がもはや全く伴ってこない。
激しく蹴られたときに折れた肋骨が肺に刺さったのか、乱れる呼吸に時折血が混じり始めた。
ただでさえ苦しい呼吸がさらに乱れ、視界がかすむ。

いままで何とか悲観的な方向に行かないように気を張ってきたが、もう限界だった。
(これで、終わりか)
そう思ったとたんに、急に気が楽になった。

ふと見れば雲の隙間から覗く星をバックに、ぼんやりとあの少女の幻影が見える。
今度はあの悪夢とは違って、ちゃんとしたまともな幻だ。走馬灯という奴かもしれない。

(はは、まともな幻ってのも変な話だけどな……)

狂った様に泣いたり責めたり、霧島の目やら腕やらを引き抜いたりはしないで、ただいたずらに霧島の記憶を再生するだけだ。

39elfen lied 21/52 ◆NVBaR3mK9s :2005/09/16(金) 21:25:09 ID:ROlHi6gw


「霧島さん」
「きーりしーまーさん」
「……ねえねえ、きりしまさんってばー」

「霧島さんきりしまさーん、無視しないでよ、しょうがないなー」
(なんだよあんた、だから俺疲れてんだよ、休ませてくれよ)
「ねえ、霧島さんって本当に京様そっくりだよねぇ」
(だからなんだよ、うっせえな…)
「だからぁ、間違っても無様な戦いしないでくださいよ?」
(無様な?)
「その顔は京様の顔でもあるんだから、京様の顔に泥塗るような真似はしないで下さいよっ!」



「……しょうがないわねぇ」
ほんの小さな声でそう言って、シェルミーは拳崇の声がしている方に一歩出た。
何とか拳崇の嗜虐心を煽り時間を稼ごうと考えていた紅丸が、泡を食ってシェルミーの肩を引く。
自分に底の読めない深さを見せ付けてくれたシェルミーとはいえ、クリスの敵を前にしてはやはり感情的にならざるを得ないのか。
とにかく今、無闇に動いては勝ちめはない。

「おい、シェル……」
「今回はずいぶんと冷静なのね、貴方」
「………」
「私に蹴られて悶絶してたお間抜けさんと一緒とは思えないわ。お姉さんびっくりしちゃった」
40elfen lied 22/52 ◆NVBaR3mK9s :2005/09/16(金) 21:26:00 ID:ROlHi6gw
出し抜けに明るい口調でケンスウに話しかけだしたシェルミーを、紅丸は複雑な目で見やった。
シェルミーの精神状態が口調そのままだとは間違っても思わない。彼女の言動には、いつも必ず裏があった。今までも、そして多分これからも。
「今なら、きっと貴方もてもてよ?そうだな、私も惚れちゃおうかなー♪」
「色仕掛けでもするつもりか?ほんまもんのドアホやな自分」
「あら、麻宮アテナとかいう上っ面だけのアイドルよりは随分ましだと思うわよ?ねえ二階堂もそう思うでしょう?」

シェルミーの言葉に、拳崇の薄ら笑いが止まった。
正確に言うなら、シェルミーの言葉にあった一人の人物の名が、止めた。

「………アテナが、何やって?」

「……ああそうだな、全く酷い女だ」
シェルミーの言葉がさも当然であるかのように、紅丸が頷いた。女性を誰よりも大切にする男の信じがたい言動に、拳崇が目をむく。


紅丸にはもう合点がいっていた。
シェルミーがクリスのことではどうしても冷静さを欠いてしまうように、拳崇にも逆鱗というものがある。
(でも……いや、今は、きっと彼女も許してくれる)
KOFの会場で彼の麻宮アテナへの心酔ぶりはいやというほど見せられてきたが、
それをここで利用することは、フェミニストである彼には考え付けもしなかった。

(……アテナちゃん、すまない)

罪もないレディを自分のために利用するのは彼の美学にもとること甚だしいが、もはや乗りかかった船だ。やるしかない。
挑発して攻撃させて、それできっとシェルミーには勝算があるのだろう。紅丸はそう信じることにした。
「可愛い顔して。表向き純情ぶって、裏でこんな男を飼ってやがったんだな?この俺様ともあろうものが、マジで騙されたぜ」
「あら、それほど可愛かったかしらあの娘?」

拳崇からも流石にシェルミーの表情までを窺い知ることは難しかったが、彼女が嘲笑の形に唇を吊り上げたのは想像が付いた。
「……女ってね。外見からじゃわかんないものなのよ。可愛い振りして、中はどろどろだったり。やーねぇ」

41elfen lied 23/52 ◆NVBaR3mK9s :2005/09/16(金) 21:28:02 ID:ROlHi6gw

「……………!」

拳崇の動きは予想外に早かった。
アテナや包の下で牙を抜かれていたが、もともとは口より先に手が出る、苛烈なタイプの人間だったのかも知れない。

ざ!

十分な舗装の行き届いていない地面を、勢いよく蹴る音がする。
何か言いたそうな様子の紅丸を背中に隠し、シェルミーはまだ動く右腕で剣を逆手に持ち、己の盾とするように構えた。

彼はアテナと同じ超能力使いだが、その力は飛び道具などとしてではなく、もっぱら肉体強化の術として使われていた。
それに、前回の戦いで、飛び道具に頼りすぎていることを拳崇に指摘したのはほかならぬ自分だ。
だから、拳崇が本気で怒ったそのとき本当に頼ってくるのは、銃ではなく己の身体の方だろう。
―――だからここまでは、予想通り。

風に揺れる前髪から、不気味に爛々と光る目がちらりと覗く。
ろくに使い方も把握していない魔剣だが、それでも宿すは雷の力。雷の化身たる彼女のこと、浅く同調するぐらいならば、深く考えずともできる。
紅丸が話が違うと言いたげな顔をするが、今は彼女から紅丸の顔はうかがえない。
シェルミーの望むままに、魔剣は稲光の力を内に充填させ始めた。




『拳崇……』
『拳崇!』
『あんな女に負けないで拳崇!』
『―――――――騙されないで、拳崇!』
怒りに占拠された思考の中に響き渡ったアテナの声に、拳崇ははっとして顔を上げた。

42elfen lied 24/52 ◆NVBaR3mK9s :2005/09/16(金) 21:29:25 ID:x2A7TtfR
ばちぃっ!


「………そう」
シェルミーの声は平静を装いつつも何処か悲鳴に似ている。
「案外と冷たいのね貴方…!」

中国奥地で培われた野生の勘か、それとも人を狩る覚悟を決めた狩人の冷静な判断力が成せるわざか。
拳崇の足はシェルミーまであとほんの少し、というところで止まっていた。
跳び退って距離をとりつつ、その左手は仮想のホルスターの方へと走る。

『私を侮辱した、拳崇を殺そうとした……』
「……食えない女やなぁあんさんも!アテナがいなかったら、どうなってたか分からんかったわ!」
『許せない、あんな雌蛇……殺して、拳崇!』

(アテナちゃんが、ってこいつ………)
正気の沙汰ではない拳崇の言葉に、紅丸の背筋が凍った。反射的にシェルミーの肩を掴んで横に突き飛ばす。

ぱあん!

二度目の銃声がして、生暖かい鮮血が紅丸の頬をぬらした。
力を失ったシェルミーの腕から、封雷剣が乾いた音を立てて落ちた。

「…………まだあきらめてへんのん?」
かろうじてシェルミーの急所から銃弾をそらした紅丸が、彼女を後ろに庇う。
事ここに及んで麗しい自己犠牲精神を見せる彼に、拳崇は苛立ち以外の何の感慨も抱いていないようだった。

「……………」

43elfen lied 25/52 ◆NVBaR3mK9s :2005/09/16(金) 21:30:18 ID:x2A7TtfR

紅丸は答えない。
諦めてなどいないと言いたいが、だからといってこの状況をどうやって脱したらいいのかもわからないのだろう。
「結構おちょくってくれよったけど、そろそろ覚悟はええやろな」
そろそろ、向こう側も暗さにある程度は目が慣れてくる頃だろう。遊びはこのくらいにして、そろそろ止めを刺しに行かなくてはなるまい。

ざ!

「――――――!」
拳崇は出刃包丁を突き出し、今度こそ紅丸の喉笛めがけて飛び掛った。




「だからぁ、間違っても無様な戦いしないでくださいよ?」
(無様な?)
「その顔は京様の顔でもあるんだから、京様の顔に泥塗るような真似はしないで下さいよっ!」
(泥を塗る…?草薙、に、俺が?)


草薙の盲目的な追っかけである少女の言葉だった。
言われた霧島がどんな思いをするかなど、彼女は考えてもみなかったに違いない。
当時の霧島は、少女の言葉を若さゆえの無神経さだと取って、端から相手にもしなかった。
でなければ、自分でも認めたくなかった悔しさに耐えられそうもなかったからである。


そのこころない言葉が今の今になって彼を揺り動かすことになろうとは、少女も霧島も予想だにしなかったに違いない。

44elfen lied 26/52 ◆NVBaR3mK9s :2005/09/16(金) 21:31:22 ID:x2A7TtfR

『京様。京さまぁ』
(死んだ人間の顔に泥を塗るなんてよ、一番やっちゃいけないことじゃねえか。そんな事………この俺がやってたまるか)
霧島の目に小さな光が戻った。
同時に全身に引き裂くような痛みが戻ってくる。

だが、幸いにも運動神経は死んでいなかったらしい。霧島は折れた腕を必死で動かし、身体をなんとか引きずり寄せた。

『なんであなたは生きてるのようぅ、なんで京様みたいに死なないのようッ!』
以前の悪夢の彼女の声が幻聴に混じる。状況としては、生きながら悪夢の餌に供されたあの時とそう変わらない。

だが、霧島の口にはうっすらと笑みすら浮かんでいた。

『何であなたは生きてるのよっ!』
(決まってる………)
闇の中地面を引っかいていた手が、ようやく目的のものを探り当てた。

(草薙にフィオにエミリオに出来なかったことの何十分の一かでも、この俺が成し遂げるためだ!)

本来は、これはあの少年が使うはずのものだった。それを今自分が使うことになるというのも、まためぐり合わせと言うものなのだろう。

くぐもった声で、霧島は絶叫する。

「二階堂、シェルミー、耳塞ぎやがれえええ!」

二人が指示に従う間もあればこそ。
霧島の砕かれた手がゆらりと上がり、そして明確な意思を持ってある一点めがけ振り下ろされた。


45elfen lied 27/52 ◆NVBaR3mK9s :2005/09/16(金) 21:32:10 ID:x2A7TtfR


ずざざざざざっ!

紅丸がシェルミーが、耳を押さえてくらくらと崩れ落ちる。
いままさに紅丸に飛び掛ろうとしていた拳崇も「それ」の影響を逃れることは出来ず、
何かに絡めとられたかのようにバランスを崩しすれ違いざま二人の向こう側まで滑って言った。


緊張と殺意の代わりにその場を支配したのは、悪夢のような歌声。
それは恐怖に狂った歌姫の絶叫のような、いやいや絞め殺される寸前の鳥の断末魔のような。
腹に響く低音と頭をかきむしる高音が手を取り合ってぴょんぴょんと出鱈目なロンドを踊っている。


「あんた……何、しやがった……」
「へ、へへ…これがヒーロー霧島様の、秘密兵器って奴よ……!」

切れ切れの紅丸の声に、してやったりといった顔で霧島は力なく笑う。
もっとも、もう自力でボタンを押すだけの力はありそうもなかった。後は、十何分か後にテープが自然に切れるのを待つのみである。

秘密兵器という言葉に疑いは無かった。何せこれは「あの」八神庵でさえ無力化させた精神兵器だ。
自分の超能力すらろくに扱えないサイコソルジャーごときが抵抗できるはずも無い。
これで上手く時間さえ稼げれば、程なくして全員が同じ条件になる。
そうなれば自分は戦力外でもあとは二対一、何とか勝ちに持ち込めるかもしれない。

ようやく掴んだ希望の糸口に、霧島は心中で架空のガッツポーズをとり―――そしてそのまま意識をつなぎとめる努力を放棄した。

46elfen lied 28/52 ◆NVBaR3mK9s :2005/09/16(金) 21:33:00 ID:x2A7TtfR

そして、そのすぐそばで。うつぶせに倒れた椎拳崇は行き場をなくした殺意にじりじりと精神を灼かれていた。

(畜生、なんやねんこのけったいな声はッ!)

頭の中のアテナの声さえ塗りつぶして、この世のものとも思えないような声が響き渡る。

(ふざけんな………ふざけんなふざけんなふざけんなぁッ!)

あと少しのところで行為を中断された拳崇の苛立ちは、はや臨界に達していた。
必死で身体を起こそうとする。振り返ってあと少しの距離を移動することさえ出来れば二人のうちどちらかでも刺し殺すことが出来る。
それなのに、つい今しがた狂ったように躍動していた彼の肢体は、猛り狂う意思に反してぷつりと動かない。

(ワイは愛してるんや!それを証明せなならんのや!たとえこんな殺し合いの場でも、愛は証明できるんや――――!)

歪んだ愛を証明しようと躍起になる拳崇の脳裏に、不意に何かがフラッシュバックした。


『何考えてるの!殺し合い?ふざけないで!私たちがなんで・・・!』
『冗談じゃないわ!みんなを解放してもらいます!』

たった一人でルガールに毅然と立ち向かい、そして殺された彼女。

彼女の姿とは、元来ああいうものではなかったか?
弱者を助け強者をくじく、そのためには己の命をも惜しまない。その心こそが彼女を気高く美しく見せていたのではなかったか?

そんな彼女が、罪も無い人々の命を奪ってまで己の仇を討つことを所望するだろうか?
47elfen lied 29/52 ◆NVBaR3mK9s :2005/09/16(金) 21:34:19 ID:zfLUr1X8

身体が動かなくなったことで心に何か変化があったのか、今まで押さえつけていた疑問がふと頭をもたげる。
しばらくの思考停止の後、拳崇は明確な答えを出した。


疑問を抱いてはいけなかったのだ。それはココに至るまでの拳崇の行動を、全否定することになる。
だから拳崇は、そうなる前に己から全てを否定した。


――――仇を?
――――何を馬鹿な。仇だなんて、まるで彼女が死んだみたいな


―――――――彼女は今ここにい る で は な い か 。


『ガ ン バ ッ テ ケ ン ス ウ !』


拳崇の周りに、拳崇にだけ聞こえる、聖女の歌声が流れ出す。
炎の剣と共に戦う戦乙女の歌。頭蓋骨の裏側を引っかく魔女の歌が、極わずかその手を緩めた。


「ワイは!」

ずるっ。

「―――んな、馬鹿な」
拳崇の左足が、砂利を引きずって動いた。紅丸が、絶望の予感にかすれた声を上げる。

「愛してるんや、そうや、アテナの事を愛してるんや!」
もう一方の足も胴のほうに引き寄せられる。
48elfen lied 29/52 ◆NVBaR3mK9s :2005/09/16(金) 21:35:21 ID:zfLUr1X8

「あのボンも!そのために殺したんや!」
血糊で手に張り付いた包丁を手放し、数瞬して転がっている白い剣を掴む。

「年端もいかん女の子も騙してこの手で撃ったんや!」
「あの金髪女も!ごついおっさんも!アテナのために死んでもらたんや!」

生まれたての小鹿のようにおぼつかない足取りで、それでも拳崇は立ち上がる。

「アテナのためならワイはなんだって出来る!アテナは何でも許してくれる!」

拳崇を取り巻く聖女の歌は終わらない。女神の糸に吊り上げられた腕が、力強さを取り戻す。

「アテナのためやからワイは―――一度受けたルガールの誘いでも蹴れたんや!」

拳崇の声は、まるで己の戦歴を誇らしげに語るかのごとく高らかで、後ろ暗さなどそこには微塵も感じさせない。
そのまま彼は、左手の鉄塊を忌まわしい歌声の方向に投げつけた。

ご!―――がしゃっ!

金属同士がぶつかる重い音とカセットが排出される軽い音がして、魔女の歌声はぶつりと途切れた。
恐らくはイジェクターが誤作動したのだろう。
拳崇が、地に這い蹲る三人を睥睨し勝ち誇った笑い声を上げる。


「それであのオッサンも殺して、みんな殺して、ワイはアテナと幸せに生きるんや!」
49elfen lied 30/52 ◆NVBaR3mK9s :2005/09/16(金) 21:36:03 ID:zfLUr1X8


三人が三人とも、死を目の前にしながら言葉すら発せずにいた。


圧倒的な負の感情。そして禍々しい、しかし確固たる意思に裏打ちされた闘気。
それはオロチの力で壊れるのとは明らかに違う。
「人」が人として狂うというのはこういうことだとはじめてその眼前に突きつけられた驚愕が、皆をその場に金縛りにしていた。


「ワイとアテナからの餞別や…受け取りや!」


拳崇は手にした白き剣を振り上げる。
刃先が天から地に向かって回転し、シェルミーの首筋にむかって疾走した。


血飛沫が噴水のようにどっと吹き上がる。

「――――――っ!」

誰かが、悲鳴ともなんともつかない声で絶叫した。



50elfen lied 31/52 ◆NVBaR3mK9s :2005/09/16(金) 21:37:26 ID:zfLUr1X8

       とん

「―――――?」

拳崇の首筋に、誰かに叩かれた様な軽い衝撃が走ったのはそのときだった。
聖女の歌がふっと止まる。
気味の悪い静寂。

そしてアテナの歌の代わりに、誰かが拳崇の名を呼んだ。

「拳崇さん」

彼の名を呼んだのは、どこか幼さの残る少年の声だった。
こんな状況に似合わず、その声は妙に能天気で間延びしている。

「拳崇さーん、探しましたよー」

無論、拳崇は振り向く気などさらさらなかった。そもそもその声は聞こえるはずが無い声だったのだから。
だが、何故か視界は何かに無理やり首を捻られたかのように、勝手に後ろを向いてしまった。

「―――!…………!?」

声が出ない。頭が回らない。
目に入ってきたのは日輪を刻んだ血塗れのグローブ。
そして銀の十字架をあしらった、チョーカー。
腹からだくだくと臓物と血を流した少年は、死人のように青ざめた顔で不気味なほど人懐っこく笑いかけてきた。

51elfen lied 32/52 ◆NVBaR3mK9s :2005/09/16(金) 21:38:44 ID:zfLUr1X8

「忘れ物、届けに着たんですよ。これ忘れてっちゃったでしょ」
にこにこと笑いながら少年が持っているのは、彼自身を刺し貫いたはずの出刃包丁だった。
「あんまり先先行っちゃうから、追いつくの大変でしたよ?」

血が流れる、流れ続ける。
少年の腹から流れ出る血はやがて水溜りの域を超えてひろがり、拳崇の視界を赤一色に染めた。
それどころか、血はあろうことか空にも広がり驟雨のごとく降り注ぎはじめる。
むせ返るような血の臭気にろくな呼吸が出来ず、拳崇は喘いだ。

「お前、あの女が許すとでも本当に思っているのか」

そして血の雨が降る中、銀のクロスチョーカーの男が拳崇の顔を鷲掴みにした。
皮グローブの指の間から覗ける男の目は冷たい。それは拳崇が男をある意味裏切ったからか。
その生き様を死に様を、拳崇が意思のみならず行動をもって否定してしまったからか。
青年の声はその目とは不釣合いに、どこか柔らかい。

「そうじゃねえよな?」


いや、自分が否定したのは、この男のそれだけじゃない。
自分が否定したのは――――


少年と青年が苦笑するのが気配で分かった。


「………そうっすか、でも、遅かったっすね」
「……………お前の場所はこっちだ、さあ、来い!」

どん!
52elfen lied 33/52 ◆NVBaR3mK9s :2005/09/16(金) 21:40:26 ID:g6J4UeWZ

何処かに叩きつけられたのか、頭に鈍い衝撃が響いた。途端に意識がすっと遠のく。
誰かが甲高い声で笑っている…いや泣いているのが聞こえる。アテナ、か。

「――――ぁ」

アテナさえ笑っていられるのなら、自分はどうなっても惜しくない。
アテナ、どうか泣かないでくれ、笑っていてくれ、汚れない姿でそこにいてくれ。


自分のために歌えともいわない、自分を許せともいわない。
ただ、自分は―――――



















      ――――どさっ。
53elfen lied 34/52 ◆NVBaR3mK9s :2005/09/16(金) 21:41:10 ID:g6J4UeWZ

血飛沫が高々と吹き上がる。
「――――――っ!」
誰かが、もはや声にならない声で絶叫した。

「あは、あはははっ」

そして椎拳崇の首が、本来あるべき場所からずれ、ぐらりと揺れ……そして椿の花のように地に、落ちた。

「あはははははははははははっっ!」

首の切断面から噴出した血が、その上に驟雨のごとく降り注ぐ。
行き場を失い落ちかかる封雷剣を、か細い手が横から掴んだ。

「あははははははははははははははっ!はははははははははははっ!」

首を失い、瘧のように痙攣して倒れる拳崇の躯の向こうに、それは明かりを片手に立っていた。
何がおかしいのか、頭から血をかぶって何度も何度も咳き込みながら、けたたましく笑い続けている。
そしてランタンを持つ手には、紅丸がよく見慣れた、あの日輪をあしらったグローブがはめられていた。


―――京?


そう思いかけて、紅丸は自分の甘えた思考をあわてて断ち切った。
そもそも、この笑い声はどう間違っても京のものではありえない。
54elfen lied 35/52 ◆NVBaR3mK9s :2005/09/16(金) 21:41:53 ID:g6J4UeWZ
まだ魔女の歌の影響が抜けきらない身体を叱咤し、なんとか半身を起こす。
人影は襲ってくる気配も無ければ、何かを構えている様子も無い。ただ立ち尽くし笑っているだけだ。

霧島はどんな状況か分からない。シェルミーは殺されてはいないようだが、肩の傷がどれほど深いかは見なければ分からない。
わからないことずくめのこの状況で、頼れるのは自分自身の判断力だけである。
そして紅丸は、この新手に対し闇雲に抵抗するのは得策ではないと、そう判断した。

「あんた、一体……何者なんだ。何で俺等を助けてくれたんだ?」

それは努めて穏やかな紅丸の声に、狂的な笑いをふつりと収めた。
「助けた?ううん、違うよ」
意表を突かれた紅丸が暫時逡巡する。彼に答えたのは、まだ未熟さを残した、愛らしい少女の声だった。

「違うのか?でも」

理解を超えた現状に何とか対応しようとけなげに努力する紅丸に、現実はあまりに非情だった。
少女は、一旦は絶望から脱した彼らに更なる絶望を突きつけてきたのである。

「ボクはね………お使い」

絶句する三人を前にして、その少女は―――大魔王の寵姫は、にこりと微笑んだ。

「ルガールさんの、お使いなんだよ」
55elfen lied 35/52 ◆NVBaR3mK9s :2005/09/16(金) 21:42:37 ID:g6J4UeWZ


かーくんのおはなし

やさしいあきのかぜが、そよそよとふいていました。
おそらには、おおきなきいろいおつきさまがでています。
あつくもなくて、さむくもなくて、おつきみをするのにはほんとうにいいあきのよるでした。

カーテンのかかったまどのそばで、きいろいあたまがたいくつそうにうずくまっています。
こんやは、ひとりでおるすばんなのです。

ひとりぼっちはとってもさびしかったけれど、おつきさまはとってもきれいみたいです。
きのはっぱのかげから、おつきさまがいいました。

ちょっとぐらいいいよ。ゆるしてくれるよ。ひとりでさびしいんだろ?

かってにまどをあけちゃいけないっていわれていたけれど、おつきさまのさそいとなればことわれません。

それもそうだよね、いいよね。あきはおつきみだよね。

まどからかおをだすと、つきのひかりがおでこにぱっとあたりました。
まどぎわのテーブルにすわって(まあおぎょうぎのわるい)、きょうはひとりでおつきみです。
あのこがかえってきたら、きっとおこられてしまいます。

あのこはまだかえってこないのかなあ。いったいどこまでおでかけしちゃったのかなあ。
いまなにをしてるんだろう。ひとりでいるのはさびしいよ。

かーくんはたいくつそうにそういって、あしをぷらぷらさせました。

56elfen lied 36/52 ◆NVBaR3mK9s :2005/09/16(金) 21:45:00 ID:g6J4UeWZ

「ルガールの、お使い……」
反射的に少女の発した言葉を繰り返した紅丸は、目の前に立つ彼女をまじまじと見た。
そろそろ、目も暗がりでわずかな明かりを頼りにものを見るの慣れてきたころだ。幸い、今は月明かりも出てきている。

「あんたが?」
まだあどけなさを残す顔立ち。マリーやシェルミーと違って、その腕に引き締まった筋肉が付いているというわけでもない。
ルガール付きの秘書は紅丸が知る限りいつでも美女ばかりだったが、それでも彼女達とこの少女とでは雰囲気が違いすぎた。

「………マジかよ。嘘だろ?」
「嘘じゃないよ。なんだったら、あなたの首輪もやっちゃうけど、いやでしょ?」
認めてもらえないのが不満なのか、少女は不機嫌そうに鼻を鳴らす。

確かに彼女は、楓の雷でも、どんな衝撃でも誘爆しなかったあの首輪を、明らかに己の意思で爆破してのけた。
そんなことが可能なのは、ルガールの息がかかった人間でしかありえない。
ならば、彼女はやはりその容姿をもって相手を油断させるのに長けた、プロの刺客なのだろうか。

少女は小鳥のように小首をかしげ、紅丸とシェルミーを交互に見ている。

「あのね、むやみやたらに殺しちゃいけないって言われてるんだ。
 この剣もそうなんだけど、これは今ボクが持ってるから、あとはその歌声だけボクに返してくれればいいの」
「歌声を返すって?………歌だったのか、あれ」
「さっきの音痴な歌声、ボクにちょうだい。持って来いって言われてるんだ」


(――――いや、違うな)
57elfen lied 39/52 ◆NVBaR3mK9s :2005/09/16(金) 21:47:26 ID:qoKh+WID

それはない、と紅丸は判断していた。恐らくシェルミーも同じ考えだろう。なぜなら、
「………とりあえず、人に物を頼むとき、泣きながらはまずいんじゃないかい?」
「な、泣いてなんかいないよ!」
言われた少女が幾分あわてた様子で顔を拭う。
彼女の顔は血濡れで、その頬をぬらしているのが涙かどうかはとても判別できなかったが、
それでも百戦錬磨の紅丸が女性の感情の発露を見誤るわけがない。

さっきの狂ったような笑い声ひとつとっても、明らかにそれは涙と悲鳴を覆い隠すためのものだった。

「まあなんだ、ここは一度落ち着いて」
「こ、来ないでよ!」

紅丸が立ち上がって一歩詰め寄る。気おされるようにして少女は半歩下がった。

「俺はただキミの話を」
「来ないでっ言ってるんだよ!首飛ばされたいの?」

少女が左腕を前に突き出す。
そのしぐさに意味があるのかないのかは分からないが、紅丸はとりあえずそれ以上少女を追い詰めるのは危険だと判断した。
一歩下がって、改めて少女の姿を観察する。

少女は必死に「強さ」をアピールしようとしているが、それでも声や足の端々が震えているのはごまかせない。
「………やれやれ」
紅丸はこめかみを押さえ大仰に首を振った。
相手が殺しのプロではないことはほぼ間違いないとは思っているが、それでも彼女が首輪を爆破できる権限を持っているという一点は事実だ。
心中余裕が一分でもあるわけではないが、それでもない余裕をあるように見せることが出来るのは彼の十八番である。
58elfen lied 40/52 ◆NVBaR3mK9s :2005/09/16(金) 21:49:09 ID:qoKh+WID

「ああわかった、俺もああはなりたくないからな。あんたの言うことは聞く。その代わり、こっちの質問には答えてくれ。」
「……何?」
封雷剣を抱きかかえるようにしながら、少女は紅丸の顔をにらみつけた。
「いつ、あんたはルガールのお使いに『なった』んだ?」


拳崇が死ぬ間際に言っていた言葉があった。
『アテナのためやからワイは―――一度受けたルガールの誘いでも蹴れたんや!』
ルガールの誘いとは何か?それは何かしらの要請に違いない。どんな?決まってる。
このプロジェクトを婉曲に進めてもらうためのスタッフの補充だ。


少女は答えてもいいものかしばし迷っていたようだが、やがてぼそりと言った。
「ここに来てから………だよ」
「なるほどね、それじゃああともうひとつ」


気になることはもうひとつ、彼女が所持している、草薙京のグローブと、K´のチョーカー。
京のグローブに発火性の繊維が使われているとは聞いたことがあるが、
それはともかくK´のチョーカーにどんな力があるとも思えない。
そもそも殺し合いの場において首に余裕のある紐を巻いているというのは致命的だ。
これで絞殺して下さいと言っているようなものではないか。

それでも身に着けているということは、恐らくそのふたつに何かしら思い入れがあるということだ。


「そのグローブとチョーカーはどこで手に入れた?俺の知り合いの―――いや、友達のなんだけどな」
59elfen lied 41/52 ◆NVBaR3mK9s :2005/09/16(金) 21:50:36 ID:qoKh+WID

そしてどうやら、紅丸の読みどおり、それこそが少女の心の琴線だったらしい。
少女の表情がみるまに崩れる。
彼女は目を零れ落ちそうなほど大きく開くと、青ざめた唇をわななかせた。
「ん?どうした?」

「これ、は……真吾くんとK´さんの形見」
「真吾とK´の?………あんたとあいつらと一緒にいたのか?」
「……………」
「二人とも殺されて、それで一人になったのか?」

少女はしばらくランタンの明かりをじっと見つめていたが、やがて小さな声で付け加えた。
「…………あと、リュウさんも一緒だった」
「リュウって、あの四人殺したって奴じゃないか!そんな奴と一緒に……?」

「信じたボクが馬鹿だったんだ」

いきなり少女が封雷剣を地面に突き立てて声を荒げた。

「信じてたボクが馬鹿だったんだ!」
ランタンの上に透明な水滴がぱたぱたと落ちかかる。
「ボクは助けたいって言ったのに。K´さんは見捨てられたんだ!真吾くんは殺されたんだ!リュウさんのせいで死んじゃったんだ!」

泣き喚く少女を前に、予測はしていたこととはいえ紅丸は絶句していた。どうやら事態は思い入れどころの話ではなかったらしい。

「あんた………でも真吾の奴を殺したのは」
「別に単独犯とは、限らないわよ?」
身体を起こしていたシェルミーが、撃たれた肩を押さえながら紅丸にささやく。紅丸はややあってこくりと頷いた。
60elfen lied 42/52 ◆NVBaR3mK9s :2005/09/16(金) 21:51:42 ID:qoKh+WID

だまし討ちで仲間を殺され、絶望していたところをルガールに掬い上げられたというのは別段ありえない話ではない。
彼の知るところのルガールという男は、少なくともそのぐらいは悪趣味だった。

「………だからボクはこうしてる。生きたいから、こうしてるんだ」
少女は腕で涙を拭い、怖いほど光る目で正面から紅丸とシェルミーを見据えた。

「歌、はやく持ってきて」
「…………分かったよ」

紅丸は己のランタンに火をつけると、少女は言われるままにラジカセがあっただろう方向に歩いた。
あの雷の剣もこのラジカセも、ゲームバランスを崩しかねない危険な代物であるのは間違いない。
それがどうして参加者への支給品の中にもぐりこんでいたのかは分からないが、手違いというものはどんな組織にもあるものだ。
今は安全の確保が優先だ。
少女が言っていた通り、ルガールもゲームの参加者を自ら手を下して減らすような興ざめなことは避けたいだろう。


そんなことを考えながらラジカセを探していた紅丸は、何があったのかいきなり絶句して立ち止まった。


「何やってるの?早く持ってきてよ。でないと、この女のひとがどうなっても知らないよ」
「…………あ、ああ」

ややあって、紅丸はラジカセを持ってきた。何故かたったあれだけの距離を往復するには、明らかに長すぎる時間がかかっていた。

「これで、いいんだな?」
「うん。……ありがと」
61elfen lied 43/52 ◆NVBaR3mK9s :2005/09/16(金) 21:53:13 ID:qoKh+WID

少女は手渡されたラジカセをくるくる回しながら調べていたが、すぐに納得したのかそれを自分のザックに押し込んだ。

「……追いかけてなんか来ないでよ?」
「ああ、わかってるさ。……あと、ひとつだけ聞いてくれないか」
「なに?」

少女は一刻も早くこの場を立ち去りたがっている様子だったが、それでも彼女は律儀に紅丸の次の言葉を待っている。
紅丸は死者の名を借りて、もう一度だけ彼女を揺さぶっておくことに決めていた。

「出来るだけ、無駄な罪は重ねないと約束してくれ。死んでいったあいつらに誓ってだ」
「…………そんなの」
「約束だぞ?」
幼児を諭すような紅丸の口調に、少女は流石に絆されはしなかった。

「…………そんなの、キミの知ったことじゃないよ!」

それでも少女の声には、隠しきれない苦汁の響きが残っている。
彼女は踵を返すと、もう後ろを振り返ることもせずに路地をかけ去っていった。
62elfen lied 44/50 ◆NVBaR3mK9s :2005/09/16(金) 21:56:01 ID:+V+ph++T



「あーか、あーお」

耳を塞ぎながらあの時聞いたハーピーの歌声は、もはや音痴なハーピーが歌ったものだとしても音痴の範疇を越えていた。
あれはもはや悲鳴だ。呪詛だ。というより実際悲鳴であり、呪詛だったのだろう。それも断末魔の、である。
ハーピーと親しかった彼女には、それが分かってしまった。分かりたくもなかったのに。

「きいろ、むーらさーきの」

ビルの陰にもたれかかりながら、掠れた声で少女は歌っていた。
怖いほど大量に吹き上がった血の残影と、
そして彼女の友達がまた一人死んだらしいという事実が彼女にずっしりとのしかかっていた。

「こぶしにやどーった」

歌の言葉の通り、彼女のはめたグローブから、火の粉が舞い上がっては色とりどりの光に変わる。
光は同じ色の光どうしくっついて次から次に爆ぜ、そのそばから新たな光が舞い上がる。

予期せぬ首輪の爆発から参加者たちを守る安全弁、それを解除する魔法の鍵。
彼女が一度K´の力を借りて失敗した、あの魔法だった。
草薙京のグローブとK´のアクセサリの協力を得てようやく完成を見たその魔法が、
救うためでなく殺すために使われたのは運命の皮肉という奴か。

魔法に守られていない首輪なら、爆破するのは簡単だ。
炎を浴びせてもいいのだし、さっきやったように、直接首輪内部に小さな雷を発生させても構わない。

「いーのちの、ほのおーが」

63elfen lied 45/50 ◆NVBaR3mK9s :2005/09/16(金) 21:57:22 ID:+V+ph++T

ただ、一見便利に見えるこの殺害法も、使い勝手はすこぶる悪かった。
まず一人分の首輪を解除するための準備にかなり長い時間がかかる。
しかも作った首輪解除のための力は、魔法との親和性の高い銀があれば一応一回分ぐらいはとどめておく事が出来るものの、
あまりに発散しやすいため炎や他の魔法のように飛ばすことは出来ない。
アルル自身の手か、その魔力を溜めたアクセサリーが相手に触れるぐらいまで近寄らないと発動しないという射程の短さなのだ。

さっき拳崇を殺すことが出来たのは、条件があまりに良過ぎたといわざるを得ない。

「………………」

一生懸命走ったことよりも寧ろ慣れない嘘をついたせいで、小さな心臓は早鐘を打っていた。
ルガールのお使いだと、相手は本当に信じてくれただろうか。泣いてしまったのは、まずかっただろうか。
追いかけてくる様子もないし、ちゃんとハーピーの歌も返してくれたのだし、まず大丈夫だとは思うのだが。
それにしても向こうが真吾やK´の友達だったとは思ってもみなかった。そのせいで、こっちに同情しただけなのかもしれない。

「考えていてもしょーがない」
アルルは封雷剣を小脇に挟むと、大きく深呼吸して乱れる息を整えた。
「早く帰ろう、かーくんのところに帰ろう……お土産もちゃんと見つかったんだ」

道の中でもなるべく影になっているところを選びながら、アルルはもう一度走り出した。
目的の場所まではそう遠くない。
案外近くでお土産が見つかったのは、予想外のことではあったが幸運だと思ってもいいだろう。


64elfen lied 46/50 ◆NVBaR3mK9s :2005/09/16(金) 21:58:31 ID:+V+ph++T


かーくんのおはなし

かーくんはたっていました。ずっとずっと、たちつくしていました。

そとでがなりたてるものはあったけれど、そのみみにはなにもはいってきませんでした。

ゆるされないことをして、それでおこられてしまったのです。なにもききたくなくなってしまったのも、とうぜんのことでした。

そんなかーくんにだれかがよびかけます。しらないはずの、おとこのひとのこえでした。

――――おまえは、なにかをまもれたのか?

けーだっしゅのこえです。つい、かーくんはこえにだしていいかえしてしまっていました。

「おれは、なにもまもれなかったんだ」

「おまえこそ、なにかまもれたのかよ、けーだっしゅ」

けーだっしゅのこえはこたえません。そのかわりに、

「けーだっしゅさんは、まもれなかったんだよ。まもろうとしたけど、まもれなかった」

だれかが、いきなりかーくんのせなかをとんとんとたたきました。ちいさな、ひえきったおんなのこのてです。
かーくんはぼんやりとつぶやきました。

「まもれなかった?けーだっしゅも?」
65elfen lied 47/50 ◆NVBaR3mK9s :2005/09/16(金) 22:01:18 ID:+V+ph++T

「そうだよ。きみ、けーだっしゅさんをしってるの?」

「しらない」

「うそ、さっきいってたじゃないか」

「しってる、けどしらないんだ」

「ふうん」

おんなのこは「わからないな」というかおをしていましたが、すこしたってもういちどかーくんにききました。

「きみは、だれかをまもりたいの?」

かーくんはくびをかしげました。まえに、まもりたかったとおもっていたのはたしかです。でもいまはどうでしょう?
でもそのくびは、すぐにたてにふられました。なによりかーくんは、さびしかったのです。

「そう、なのかもしれない、いや、そうだ、きっと、そうだ」

かーくんがそうこたえると、おんなのこはとってもうれしそうにいいました。

にっこりわらったおんなのこをみて、なんだかかーくんもうれしくなりました。なにをしたらいいのかわかったようなきがしたのです。

「じゃあ、けーだっしゅさんがまもりきれなかったぼくを、きみがまもってみせて」

おんなのこは、かーくんのてをにぎってたのしげにぴょんぴょんはねました。

「そうすれば、けーだっしゅさんをみかえせるよ。ね?」


66elfen lied 48/50 ◆NVBaR3mK9s :2005/09/16(金) 22:02:23 ID:+V+ph++T
「ただいま、かーくん」
「ああ、おかえり」
アルルが扉を開けると、黄金の髪の青年は窓を開けて月を見ているところだった。

「結構早かったな」
「そうかな?結構時間食ったような気がするんだけど……」

アルルはラジカセが入って重くなったザックをテーブルの上に放り出すと、そのまま楓の頭を引っぱたいた。
「……てこら、勝手に窓開けちゃいけないって言ったでしょ?」
「………ごめん、つい」

上目遣いに言う楓に、嘘はなさそうだった。実際、彼は母親に叱られた子供のような顔をしている。
楓をここにほったらかして外に出て行ったのは、彼が使えそうな武器を探しに行くといった意味合いのほか、
本当に彼が自分の言いつけを守る気があるかどうか確かめるためでもあったわけだが、この分では多分問題ないだろう。

「しょうがないなぁ」
アルルは疲れた息をついて、ランタンを置くとソファーに腰を下ろした。
ランタンの光に照らされた彼女が血濡れなのにようやく気づいた楓が、泡を食ってアルルに駆け寄る。
いつもの楓なら見るまでもなく嗅覚でそうと分かったのだろうが、彼自身が血の匂いにまみれている今ではそうも行かなかったらしい。

「……ちょ、おい血まみれじゃないか、それ大丈夫なのか?」
「別に、ボクの血じゃないし」
「ならいいが……」
「………………」

いまだに心配そうな楓を無視し、アルルは窓から覗ける月のほうをじっと見ていた。
封雷剣を抱えたまま、右手はK´のチョーカーをいじくっている。
そんな彼女を、母親を追いかける子供のような目で楓が見つめていた。彼女が何か言うのを待っているのかもしれない。

67elfen lied 49/50 ◆NVBaR3mK9s :2005/09/16(金) 22:03:53 ID:wPU9N9L+

彼は自失しているところを自分に拾われた。見たところ自分を襲おうという気もなさそうだし、現に今も子犬のように従順にしている。
従順にしているように「見える」。

「―――――――。」

しばらくして、アルルは楓の顔も見ずに、独り言ともとれそうな声でつぶやいた。

「かーくん、あとでこの十字架あげるよ」

唐突な申し出に、楓が面食らった声を上げる。

「え?」
「いいからもらっといて。あとで首につけてあげるから、ね?」
「………ああ」

楓の返事を待たずに、もう旋光の乱舞は始まっていた。
赤、青、黄、紫。
アルルと楓の不信と甘えと冷徹な算段と非情になりきれない思いを載せて、舞って連鎖して弾けて消える。

(ボクもキミを信じたいといえば信じたいんだよ、だから首輪つけるぐらいはいいでしょ、かーくん)

アルルは少しだけ楓に複雑な感情のこもった視線を投げると、それきり魔導力を編み上げるのに没頭した。

光を操る少女と、神鳴を操る青年と。
人を絶対的な死に至らしめる力を持つ者たちの姿は、人を狂わせる月に似て、どこか儚く美しかった。
68elfen lied 50/50 ◆NVBaR3mK9s :2005/09/16(金) 22:04:44 ID:wPU9N9L+


【二階堂紅丸(かなり消耗、左耳欠損) 所持品:果物ナイフ数本  目的:霧島を助ける】
【シェルミー(全身打撲 左肩、右腕負傷) 所持品:なし 目的:社と合流、ついでにルガールにお仕置き】
【霧島翔 (全身負傷、主要数箇所骨折、重傷。最終状態?)
 所持品:ボウガン(矢残り4本)
 目的:パピィ(正体不明)を保護する、首輪解除の方法を探す】

【椎拳崇 死亡(持ち物:出刃包丁、リボルバー式拳銃(装填数2)はその場に全て放置)】

【現在位置:五区東側、路地裏】



【楓(覚醒状態、肉体・精神共に疲労) 所持品:探知機(有効範囲1q程度、英語表記) 目的:アルルと行動を共にする】
【アルル・ナジャ(軽度の流血恐怖症、重度の人間不信)
 所持品:1/10ウォーマシン(持って今日中の電池、充電は可能)、K´のアクセサリー、草薙京のグローブ、封雷剣、ハーピーの歌声入りラジカセ
 目的:1.楓に首輪解除の魔法をかけたK´のアクセサリーをつける 2.生き残る】

【現在位置5区東側、建物内】
69愛と哀の円舞曲1/16 ◆qBzruAYf1g :2005/09/18(日) 03:26:36 ID:OJLvgIxj
「…それでは健闘を祈る」
運命を告げる忌わしき『声』はその言葉で締めくくられた。
文字通り重い足取りで紅丸、シェルミー、そして霧島の3人は、道すがら放送を聞きつつ民家へと戻る。
死んでいった者達、生存者の残り人数、禁止エリアの発動。
それぞれの胸に、千々に乱れる思いを抱いていた。

民家に戻り、まずは先程の戦闘で負った怪我の応急手当を施す。
「少し、休んでも良いかしら?」
紅丸の頭部に包帯を巻き付け終わると、おもむろにシェルミーは尋ねた。
「たて続けに戦闘があったから…疲れたわ」
他の2人も傷付き疲れている事に変わりは無いのであるが、そこは女性優先という事で承諾した。
「何かあったらすぐに起こしてね、それじゃオヤスミなさい」
楓との戦いにしても、その前に拳崇による襲撃があった事を考えても、既にここは安全な隠れ場所では無くなっている。
遅かれ早かれ態勢が整い次第、ここを出なければならないだろう、それを踏まえた上で彼女は隣の部屋へと消えていった。
70愛と哀の円舞曲2/16 ◆qBzruAYf1g :2005/09/18(日) 03:27:31 ID:OJLvgIxj
灯りを点けずにベッドに横になったシェルミーは、先刻の放送に思いを馳せる。
死亡者として今回もまた呼ばれなかった彼は、社は自分以外の残り18人の中にいる事は間違いない。
しかし残された時間は少なく、急いで会いに行かなければ手遅れになる、本能とも言うべき直感がそう告げていた。
それを実行に移すには、周囲に行く手を阻む危険な障害が余りにも多い。
爆撃による全身打撲に始まり、仇敵に負わされた肩への刺し傷、加えて援護攻撃を看破され建物から転落した時に負ったダメージ。
徐々に戦闘能力が低下していく一方、それを補う武器も満足に持っていない。
傍らに紅丸や霧島はいるものの、彼等も既に手負いである以上、この先も一緒という保証はどこにもない。
このまま社にも会えず、クリスの仇討ちも果たす事が出来ないまま、
秘書という名目でルガールの監視を続けてきた同胞の女達と、同じ運命を辿るのであろうか。

地球意志の一端を担う精鋭が、今や只人並みのレベルまで落ちぶれてしまったとは、情けない限りである。
寝返りを打とうとして全身に走る痛みに顔を顰めつつ、彼女は大きくため息をついた。

視線の先には部屋の入り口に積まれた3人の荷物、その中で異彩の輝きを帯びた剣。
楓という者がそれを介在に雷を放っていたのを思い出す。
足を引き摺るようにして、その剣に近づいていったその時である。
「あなたは……」
窓の外側から、何者かの気配を感じた。
71愛と哀の円舞曲3/16 ◆qBzruAYf1g :2005/09/18(日) 03:28:43 ID:OJLvgIxj
「…さっき彼女にも言ったんだけどよ」
手持ちの水と食料でエネルギーの補給を行ないながら、男達2人は今後の方針について話し合っていた。
「俺の首輪だけ他の奴等と違うんだよ。ほら」
そう言って霧島は首輪の差し込み口を、紅丸にも分かるように示す。
「原因はこのラジカセに入ってたテープみたいなんだが、それを聞いたまま寝ちまって、気がついたらそうなってた。
ちょっと訳ありのものが入っているんで、うかつには再生出来ねえんだが」
「何かの端子か…」
「んでこの端子をパソコンに繋いでみようと、この区画の中心にあるネットカフェに行こうと思ってさ。
…まあ今まで色々あって先送りになっていたけど、3人揃った事だしやっと目的を果たせそうだな」
「しかし…行くのか本当に?」
意気揚々と話す霧島とは対照的に、紅丸はあくまでも慎重だった。
「実際パソコンに繋いだとして、首輪が外れる確証があればやって見る価値はありそうだ。
だが曲がりなりにもこれはれっきとした爆弾だぜ?無闇にいじくり回してドカン、なんて事になったら洒落にならんだろうが。
それにお前、こんだけ大規模な破壊活動があちこちであったんだから、そのネットカフェだって被害にあってるかも知れないだろ?
建物は無事でも、精密機械は丁寧に扱わないと、ちょっとの衝撃ですぐにイカレちまうんだぜ」
実の所、件のネットカフェはエミリオの攻撃により既に機能を果たさなくなっていたが、もちろん霧島は知る由もない。
「大体、そのカセットには何が入っているんだ?聴くだけで本当に首輪が変化するなんて、どうも胡散臭いぜ」
「すげえ音痴な歌だよ。中に何か声が混じってて、聴いてると体の力が抜けちまって立ち上がれなくなって、
しまいにはそのまま寝ちまうから、調べようにも危険すぎて厄介な代物だぜ」
「だったら、うんとボリュームを落とすか、耳栓をして極力その変な歌を聴かないようにして流してみるっていうのはどうだい?
“声”だけ首輪に当てれば良いんなら、それで効果は表れるだろうし。
あとは通りがかりの奴に聴かせて、どの部分に効果があるのか試してみるのも一つの手だろうな」
あれこれと提案を出す紅丸に対して、霧島は何かを思い出したように語り始めた。
72愛と哀の円舞曲4/16 ◆qBzruAYf1g :2005/09/18(日) 03:29:46 ID:OJLvgIxj
「俺の首輪がこうなったのって、実はさ、八神とやりあった時なんだ」
「お前、八神と…?」
「あいつにとどめをさされそうになって、もう駄目だと思った時、とっさにラジカセの再生ボタンを押したんだ。
ヤツが動けなくなった隙に逆転の一撃を決めて、俺は生き延びる事ができた。
もし、死ぬ直前までこのカセットを耳にしていたんなら、八神の首輪も俺のと同じ様に変化しているはずだ」
同時にそれは八神を殺したのは自分であると暗に仄めかしているのであるが、敢えて紅丸は詮索しなかった。
「あいつの死体は8区の遊園地にある。もう死んじまった人間なら、首輪をどうこうされても文句は言わねえだろうしよ」
「それを確かめる為に、今からわざわざ8区まで行くのか…?」
「地下鉄を使えば、1時間ぐらいで戻って来れるぜ」
サウスタウンには5区を横断する形で地下鉄の路線が存在する。現在位置と遊園地のそれぞれの最寄り駅を利用すれば
移動時間が大幅に短縮されるのは確かである。
「で、八神の首輪が変化していたとして、どうやってパソコンのある所まで持っていくんだ?
死んでから2日以上経過した身体ごと運ぶのか?それとも頭部を切り落として首輪だけ手に入れるのか?
だったらこの辺に転がっている単品の首輪で試しても、そんな変わんねえ気もするけどなあ」
単品とは、損傷の著しい遺体から分離した首輪を意味している。
ブルー・マリーが死んだあの建物の中にもそんな首輪があったに違いないと、紅丸は漠然と考えていた。
73愛と哀の円舞曲5/16 ◆qBzruAYf1g :2005/09/18(日) 03:44:00 ID:OJLvgIxj
「…とにかく、だ。俺が言いたいのは」
紅丸のなかなか煮え切らない態度に、ついに霧島は強い口調で切り出した。
「少なくともここでじっとしてても、何の進展もねえってことだ。
こんな馬鹿げた殺し合いが続くのを、ただ見守るだけなんて、俺はまっぴらごめんだぜ。
首輪さえ外せれば、今までやれなかった事もやれるようになるじゃねえか。
まずはパソコンのある場所を探そうぜ。端子に繋いだらどうなるか、カセットを流したらどう変化するのか、
死んだ奴の首輪でも効果は同じなのか、そんなのは全部行ってからまとめて調べればいい事だしよ」
「…そうだな。パソコンと言えば、何でもシェルミーの得意中の得意分野らしいし」
「えっ!あの蛇女パソコン扱えるのか!?そいつは意外だった…いやいや頼もしいぜ!」
確かにここは霧島の言う様に、多少無謀ではあっても先手を打つ事を今は第一優先にすべきであろう。
もしルガールが禁止エリアを発動させたりでもしたら、今までの様には動き回れなくなる。
最早一刻の猶予もない、ようやく紅丸も重い腰を上げる気になっていた。
74愛と哀の円舞曲6/16 ◆qBzruAYf1g :2005/09/18(日) 03:47:31 ID:OJLvgIxj
一瞬、空が明るくなったかと思うと、轟音が夜の帳を振るわせる。あたかも彼等の決断をあざ笑うかのように。
「…………」
「………!!」
それは先の死闘で、異形の者から放たれていた雷に相違なかった。
気が気ではなくなり隣の寝室のドアを開け放つ。
得てして、悪い予感とは的中するものである。
部屋の中から、シェルミーと、そして封雷剣が消えていた。
「…あんの化け物野郎〜!!」
「…この期に及んで、まだやるつもりなのか!?」
楓から封雷剣を奪ったまでは良かったが、荷物と一緒に少し離れた場所に置いていたのは迂闊であった。
またシェルミーにしても、目の届くこの部屋で休ませるべきであった。
だが今は後悔している場合ではない、雷が落ちたと思しき場所を目指して2人は走っていった。

シェルミーは足を痛めており、今は歩くのも難儀なはずである。
そんな状態で覚醒した楓と戦う事になったりでもしたら、到底勝ち目は薄い。
果たして、民家からそう遠くない路地裏から血生臭い空気を感じる。
あたり一面に広がるその血だまりの中心に、確かに、シェルミーの姿があった。
75愛と哀の円舞曲7/16 ◆qBzruAYf1g :2005/09/18(日) 03:49:19 ID:OJLvgIxj
「…僕は、今まで数え切れない程の罪を犯しました」
窓辺から楓の姿を発見したシェルミーは、裏口からこっそりと抜け出し、彼について行った。
路地裏で積まれていた木箱に腰かけ、この青年が今まで行なってきた事に耳を傾けていた。
「最初、ここに放り出された時は、信頼できる仲間を見つけてここから脱出するつもりでいました。
殺し合いなんて、絶対、したくはなかったんです」
己の罪を告白する楓の言葉遣いは、暴れ回っていた頃とはうって変わって丁寧なものになっていた。
また、髪の毛も瞳の色も別人のように黒く、どこから見ても完全に東洋人の風貌であった。
「確かアテナさんと言いましたっけ、実はその人が殺された時、僕はすぐ近くにいて、返り血が服についてしまっていました。
それを見て、ここで一番最初に会った女の人が、僕を…人殺しと勘違いしてしまったんです。
どんなに弁解しても、信じてもらえませんでした。彼女が僕に襲い掛かろうとしたその時、
突然、もう1人の僕が現れて、気がついた時には既に、彼女は死んでいました」
「…それがさっきの雷なのかしら?」
「いいえ、その時はまだ只の刺刀しか持っていなくて雷は扱えませんでした、雷の衝撃には耐えられる様になっていましたが」
紅丸のエレクトリッガーを浴びせられても、気絶せずに起き上がったのはその為である。
「その次に出会った女の人も、僕を殺人者と思い込んだのか、いきなり襲い掛かってきました。
やはりもう1人の僕が出てきて、情け容赦なく突き刺して、そうなってしまったらどうする事も出来ないんです。
エミリオ君と初めて出会ったのは、そんな時でした」
ようやく心を許せる相手に巡り会えたと思ったのも束の間、放送によって再び楓の運命は狂わされることになる。
76愛と哀の円舞曲8/16 ◆qBzruAYf1g :2005/09/18(日) 03:51:15 ID:OJLvgIxj
「お互いの境遇を語り合っていた時、死者を告げる声が流れてきて、僕の兄さんが死んだのと兄さんを殺した奴の名前と、
僕自身も2人殺していると聴かされてしまい、僕はどうして良いか分からず逃げ出してしまった。
その後また別の女の人に出会いました。最初は僕の味方になってくれそうな気配でしたが、名乗った途端やはり疑われて
次第に僕の中で膨らみ始めたもう1人の僕、青龍はそんな彼女を見限り、亡き者にしようとした。
結局その人に棒の様な物を投げつけられてそれきりなんですが、今どうしているんだろう…」
楓が手にかけようとした女性、サラは既に別の場所で命を落としており、先程の放送でも名前が挙がっていた。
しかし幸か不幸か、人間と青龍の狭間に揺れ動く彼は、当時彼女から聞かされた名前を覚えている余裕はなかった。
もし覚えていれば、もう一つ増えた罪に苛まれる事になっていたであろう。

「そして仮面の男に決闘を挑まれ、苦戦を強いられている時に、エミリオ君と再会、
この地で唯一生き残っていた知り合いである響さんも駆けつけてくれました。
青龍の力が目覚めているのを承知の上で、2人とも僕に味方してくれたんです。
これでやっと仲間ができて、3人で一緒に乗り切っていこう、そう思っていた。なのに…
今度はエミリオ君が突然僕と響さんに襲い掛かってきて、再び僕たちは散り散りになって、そして…」
エミリオもまた、もう一つの人格に怯える超常者であり、その力に目をつけた主催者の手先として利用されていた。
知らず知らずの内に主催者によって翻弄されていたという点では、楓もエミリオも似通っていた。
77愛と哀の円舞曲9/16 ◆qBzruAYf1g :2005/09/18(日) 03:52:32 ID:OJLvgIxj
「あちこち彷徨っているうちに、焼け落ちた建物に何かが突き刺さっているのを見つけました。
それこそが、青龍の力を限りなく高める、神秘なる剣。
今まで持っていた長い刺刀では、せいぜい手近の人間を一人二人殺すぐらいが精一杯でしたが、
最強の武器の手に入れて、ようやくもう一人の僕も満足した様でした」
同時にそれは、一度強大な力を手に入れたら最早後戻りはできない事を意味していた。
「響さんは既に死んでいて、彼女をやったのは兄さんを殺した相手と同一と知って、二人の仇を討つべく闘いを挑みました。
闘いには勝利したものの、奴は己の過ちを認めず、『止めを刺さないのは傲慢だ』と言い残して自ら命を絶った。
その後も神器によって増大された青龍の力はとどまる事を知らず、ほとんど自覚のないまま殺せる相手を探し回り、
貴女の連れとも戦い、建物を破壊して巻き込まれた者を生き埋めにしようとして、
仲間を伴いやって来た紅丸さんと再び交戦状態となって、そして…
再びエミリオ君が僕の前に現れ、紅丸さんの代わりに刺されるまで、僕は…人の心を…完全に失っていたんです」
エミリオがここに連れて来られたのは、シェルミーの気まぐれ心からであったが、今思えばあながち間違った選択ではなかったのかも知れない。
彼がいなければ、ここにいる青年は今頃まだ暴れまわっていたのは明らかであったから。
「エミリオ君もいない今、僕にはもう知り合いも信頼できる相手もいません。
これだけ多くの過ちを重ねてきて尚、頑張って生きてくれと言われても、どうしたら良いものか…」
この先どうして良いか分からず途方に暮れた楓は、自分を殺さずに見逃した3人の元に恐る恐る訪ねていったのである。
終始話の聞き役に徹していたシェルミーは、彼の話が一段落したのを確かめると、やがてこう切り出した。
78愛と哀の円舞曲10/16:2005/09/18(日) 04:15:36 ID:+tMhT+Cn
「ねえ楓クン、あなた私の手助けをしてくれる気はないかしら?」
「僕が…ですか?」
突然の申し出に戸惑う楓に、彼女は軽口ながらも彼を励ますかのように答える。
「楓クンみたいな、キュートで、頼りがいのある子が力になってくれると、とっても嬉しいわあ。
ほら私って罪な女だから、いい男が自然に私の周りに集まってくるんだけど、
あの2人もオーバーワーク気味だから、そろそろ休ませてあげようかなってね」
「でも…今まで話した通り、僕は沢山の人を殺してきているんですよ?それでも…良いんですか?」
「確実に言えるのは、死んだ人間は生き返らない、今までの過ちは無かった事には出来ないってこと。
だったら、いなくなった人の分まで、残された者が頑張っていくしかないじゃない。
あなたが今までどんな悪行を重ねてきたかはともかく、少なくとも今の私には、あなたが必要なの。
だからね、お姉さんと一緒に頑張りましょ」
お姉さん、という言葉を聞いて今は亡き雪の姿が楓の脳裏に浮かぶ。
今まで手を掛けてきた女達は、どこか大人びた風貌をしているという点ではいずれも共通していた。
思えば彼女達に、姉の面影をどこかで感じ取っていたのかも知れない。
だからこそ自分の味方ではないと知った時、裏切られた反動も強く、その分許せない気持ちが働いたのであろう。
79愛と哀の円舞曲11/16:2005/09/18(日) 04:16:08 ID:+tMhT+Cn
「僕の包み隠さず話すのを、最後まで聞いてくれたのは、貴女が、初めてです。
その上力になって欲しいとまで言ってくれて、有り難う…本当に…有り難う」
初めてエミリオに会った時でさえ、身の上話はしたものの、己の内に潜む恐ろしい力と、
一たび暴走すると制御できなくなる事は打ち明けられずにいた。
ようやく罪の償いをできるという安堵感と嬉しさにむせび泣く楓の肩を、泣き虫の弟をあやすかの様に、
シェルミーは優しくぽんぽんと叩く、口元に満面の笑みを湛えて。
楓がふと顔を見上げると、彼女の豊満な胸の谷間をうっかり目の当たりにして、思わず赤面する。
「まあ、照れちゃって、ウフフ。じゃあ、お友達になれた証として、
私のお国流の、取って置きの挨拶のし方を教えてあげる。まず、目をつぶって」
「こう…ですか?」
「そう、良い子ね…」
目の前に差し出された救いの手に縋りつくのが精一杯で、およそ警戒心というものをこの時は微塵にも持たず、
言われるままに目を閉じた楓は、シェルミー前髪に隠れて見えない瞳の奥に宿る
ともすれば青龍の力すらも圧倒しかねない強い殺意に、
ついに、気付く事はなかった。
80愛と哀の円舞曲12/16:2005/09/18(日) 04:16:45 ID:+tMhT+Cn
「おいハム蛇女!!生きてるんなら返事をしやがれ!!」
「大丈夫かシェルミー!!怪我はないか!!」
口々に叫ぶ霧島と紅丸の声を聞きつけ、シェルミーはゆっくりと振り返る。
急いで彼女の元に駆けつけようとした二人は、途中で違和感を覚え、ふと足を止める。
辺り一面の血の海、そして余波として未だ小刻みに爆ぜる稲妻。
果たして、誰のもので、一体、誰がやったのか。
全身を真っ赤に染めたシェルミーは、あたかも萎れかけた花が水を得て元気を取り戻したかの如く、
両手を天に掲げ、ゆっくりと伸びをする。
それが引き金となって、新たに天から降り注いだ稲妻を、装身具の様に身に纏う。
足元には転がっているのは、血を吸った封雷剣と、そして頭部を絶たれた若者の亡骸。

ここにいるのは紛れもなく、本来の力を取り戻した、荒れ狂う稲光のシェルミーそのものであった。
81愛と哀の円舞曲13/16:2005/09/18(日) 04:18:36 ID:K/1q0NsU
「おい……」
「う、嘘だろ……」
その姿を認めると、シェルミーは彼等に向って投げキッスのポーズを取る。
吹きかけた息は、やがて巨大な雷球となって、2人の眼前で爆ぜた。
「危ない!!」
咄嗟に雷球を避けようとして転倒し、眩い光から視界が回復した時には、
既にシェルミーが姿をくらましていた後であった。
「裏切ったり、浮気したりしたら駄目だとか、散々人に言っておいてこの仕打ちかよ…つれないぜ」
呆然と立ちつくしたまま、力なく呟く紅丸。
「あのガキが、身を挺して俺達を助けてくれたのは、一体、何だったんだよ…畜生!!」
一方霧島は、膝をついて拳を地面に叩きつける。
あの時、エミリオは幸福になれるかも知れなかったその後の人生を犠牲にして、紅丸を救い、楓を正気に立ち返らせた。
これまでの無益な殺戮行為はここで終わりになる、終わりにしなければならない筈であった。
だと言うのに、少年の献身的な行為は、新たな争いの種を生み出すきっかけにしかならなかったというのだろうか。
目の前で次々と消えていく命、絶間なく繰り返される憎しみの連鎖に、今はただ、成す術もなかった。

【二階堂紅丸(かなり消耗、左耳欠損) 所持品:火炎放射器 目的:拳崇をシメる、首輪解除の方法を探す】
【霧島翔(全身打撲、腹部を殴られた事により庵から受けた傷口が悪化)所持品:ボウガン(矢残り4本) ハーピーの声(脱力効果あり)入りテープとラジカセ
 目的:パピィ(正体不明)を保護する、首輪解除の方法を探す】
【現在位置 5区】
82愛と哀の円舞曲14/16:2005/09/18(日) 04:20:05 ID:K/1q0NsU
身を潜めるのに適した場所を見つけると、シェルミーは一まず小休止を取った。
全速力で疾走したが、足などからの痛みは感じなくなり、代わりに大いなる力が全身に漲っている。
ようやく不自由な肉体から解放され、彼女は歓喜した。
そして荷物から大事そうに何かの包みを取り出し、その包みを解く。
「私には、どうしても必要だったの…」
それは、目を閉じたまま胴体から切り離された、楓の首であった。
「オロチの力を呼び戻すには、あなたの命がね」
オロチ部分である精神体を切り離した状態で、この地に放りこまれていたが
雷の力を宿した紅丸が側にいれば、威力は落ちるものの雷の攻撃も使えていた。
本来の力を発揮するには、同じ属性の力を持つ者を生贄にする必要がある。
とは言うものの、それ相応の相手を選ばなければ、一時的に強大な破壊力を得ただけで終わり、という危険もはらんでいた。
その点、青龍の力を持つ楓は、生贄として申し分ないものであった。
青龍が覚醒して暴れ回っていた時は、近づくのさえ困難であったが、
戦意を喪失した状態で訪れたまたとない好期を、見逃すシェルミーではなかった。
依代の命を絶たれ、戻るべき器を失った青龍は、程なくして近くに存在していた地球意志と接触する。
意志の一部として取り込まれた、と言った方が正しいのも知れない。

83愛と哀の円舞曲15/16:2005/09/18(日) 04:21:00 ID:K/1q0NsU
元々青龍は、生者の世界の現世と死者の世界の常世の境界を守護する四神の一つであった。
彼等は常世からもたらされる負のエネルギーによって、ともすれば本来の役目を忘れかねないという危険に常にさらされており、
実際に暴走して二つの世界の均衡を崩そうとした者も、歴代の四神の中にも存在した。
そして今、本来いない筈の器によって無理やり起こされ、依代の制御もままならないまま、
常世に勝るとも劣らない、この地に満ち溢れる負の感情とエネルギーにあてられ、青龍は暴走を続けていた。
その負のエネルギーこそが、オロチとその一族の力の源としていたものだったのである。
かくして、青龍を介して、シェルミーはオロチの力を取り戻したのであった。
「あなたの力、大事に使わせて貰うわ…」
彼の命を絶ち切る直前に、そうしたのと同じ様に、生首に口付けを落とす。
隠し持っていた鋭利な刃物で頚動脈を切り、即死させた後に封雷剣で首を落とした。
その剣は今、今までのとは異なる妖しげな輝きを放っている。
自らが雷光を発するのではなく、持ち主の力を限りなく高めるというこの神器は、
青龍も好んでいた事から、力の増幅と安定に大いに役立つに違いない。
この先想定外の敵に出くわすことを考えても、持っていて決して損はなかった。
84愛と哀の円舞曲16/16:2005/09/18(日) 04:21:44 ID:K/1q0NsU
そしてシェルミーを喜ばせる楓の置き土産が、もう一つあった。
それは周囲よりおよそ1km以内の生存者達の居所を知らせる探知機である。
何故先の戦闘で、自分の存在を知らない筈の楓が攻撃を仕掛けてきたのかも合点がいった。
画面内の光点に、置き去りにしてきた男達と、仲間を殺した仇敵の名前を見つける。
生きている人間だけを表示するこの探知機を頼りに探せば、きっと社を探し出す事ができる。
オロチの力によって更に高められた本能が、事態は急を要する事を告げていた。
「待っていてね、社。すぐに会いに行くから。クリスを殺した男も、きっと仕留めてみせるわ
…今の私なら、何だって出来るから」
再び自分自身に稲妻を落とし、更なる精神力を増幅させる。

今新たに誕生した戦女神は、勝利を確信してその一歩を踏み出していった。

【荒れ狂う稲光のシェルミー(全身打撲 左肩負傷)所持品:果物ナイフ数本、封雷剣、探知機(有効範囲1q程度、英語表記)、楓の生首
 目的:社と合流、クリスの敵討ち(拳崇を殺す)、ついでにルガールにお仕置き 】
【現在位置 5区より移動中】
【備考:オロチの状態について…今までの精神状態をそのまま引き継いでいますが、オロチの力を得て多少ハイテンションになっています。
怪我は治っていませんが、痛みは感じていません。肉体は人間と変わらないので、一般の武器で殺す事は可能。
但し戦闘能力が著しく向上しているので、それを考慮に入れると倒すのは簡単ではない。
オロチ+青龍+封雷剣効果によって、本来よりも更にパワーアップしています。
今の所、武器そのものとしてより、パワーの源として所持するという目的の方が強いです】

【楓 死亡】
85ゲームセンター名無し:2005/09/21(水) 03:30:32 ID:NwBVjF2i
補修
86 ◆qBzruAYf1g :2005/09/25(日) 00:41:51 ID:ffPvDLr/
雑談スレでの投票の結果、
『elfen lied』を採用する事が決定しました。
『愛と哀の円舞曲』(>>69-84)は破棄でお願いします。
87Mephistopeles1/5:2005/09/28(水) 01:00:53 ID:jDQ9IHev
「こっちだ」
かすみと蒼月を先導して進んでいく剛。
彼はぼろぼろの柔道着をすでに脱ぎ捨て、道すがら調達したパーカーにチノパンという
こざっぱりとした服装になっている。
それに加えてシルバーのアクセサリーをじゃらじゃらと鳴らす姿は、
とてもじゃないが柔道家とは思えない。

そしてビジネス街を進む彼らの前に小さなギャラリーが姿を見せる。
「ここだ」
一言だけ口にすると剛はそのまま中に入っていく、後に続く2人。

「うわぁ…」
中に展示された絵画や彫刻を見て、何とも判断しようのない声を出すかすみ。
展示品は和洋折衷、といえば聞こえはいいが、実際は無作為かつ無秩序に羅列されているだけで、
そのくせレイアウトだけはやたらと凝っているので、非常に居心地の悪い空間になってしまっていた。
「この街の支配者にしてここのオーナーは熱しやすくて冷めやすい典型的なB型でな、しかも自己顕示欲も旺盛ときていた」
「で、この悪趣味な展覧会ですか?」
「オーナーはそうは思ってなかったようだがな、さてと」
剛は展示室の隅の事務所と書かれたドアを開き、2人を招き入れる。
そしてしばらくするとふよふよと移動式カメラが3人の後を追ってやってくる、カメラが彼らが消えたドアへと迫った時。
不意にドアが開き、そしてカメラからの映像が途絶えた。

「さてと…」
無粋なカメラを始末した剛は、そのまま事務所の中に戻り部屋のカーテンを全て閉めると
机の上の彫刻の台座をかちりと回転させる。
と、天井が開きそこから階段が滑り落ちてきた、中二階が隠し部屋になっていたのだ。
「時間が無いぞ…早く行け」
剛は2人をせかすように階段を上らせ、そして自身もその後に続いた。
88Mephistopeles2/5:2005/09/28(水) 01:01:27 ID:jDQ9IHev
「さてこれで本題に入っていただけるわけですね」
闇の中で、蒼月の目が冷たく光る。
部屋の中には電気の類は一切なく、畳が5畳敷かれているだけだ。
かつてギース・ハワードの近くに仕えていた者によると、彼自身が何かのミスを犯したときは
よくここで一晩座禅を組んでいたという、そう、いわゆるここは反省室なのだった。

「さっそくではお願いしますよ」
自身の首輪を指差す蒼月、だが剛は動かない。
「誰が今すぐ外してやると言った?」

「あなたは!」
かすみが止めるより早く蒼月の右手が剛の襟に伸びる、それを軽く払いのける剛だが、
次の左手を払うには一本足りない…組敷かれてしまう剛。
「どういうことですか?説明してもらいましょうか?」
「あわてるなよ…折角の突破口をお前は一時の感情で棒にふるのか?」
「聞いた風な口を叩くな、下衆が!」
悪びれもせずに答える剛。
「今ここで死んでも俺としてはかまわねぇ、だが…」
そこでにぃと歯を剥き出して笑う剛、傷だらけなのにその目は未だ光を失っていない。
「そうなればまた五里霧中に逆戻りだ、蜘蛛の糸を求めてまた殺しあうか?」
出会った時の醜態はどこへやら、時間が剛が本来持ち合わせる冷徹さをまた呼び戻していた。

「あなたたちとは別のやり方で答えにたどり着いた人もいるかもしれませんよ」
言い返す蒼月。
「ああ、否定はしないさ、だが、そいつが100%お前らの味方とは限らないんだぜ、その点俺は
 いつでも俺を助けてくれる奴の味方だ、どうだ?」

「つまり…私たちは貴方の身の安全を最後まで守る、その見返りに貴方は脱出方法を教える、そういうことですか?」
「ああ、ただし安全な脱出というのはありえない、それがあるなら俺だってとっととトンズラしてるさ」
「どういうことです?」
「ここまで来ればもうルガールを殺すしかない、たとえ逃げられたとしてもそれはここから逃げることが出来たというだけで、
奴らから逃げられたわけじゃない…それに」
89Mephistopeles3/5:2005/09/28(水) 01:03:21 ID:jDQ9IHev
ここでまた意地悪く剛は笑ってかすみを見る。
「たしかあんたには兄貴がいたよな?」
「あいつを倒さない限り同じ事がまた繰り返されるってこと?」
「そういうことだ」
かすみの言葉を聞いて苦虫を噛み潰したような表情の蒼月、それはルガールのやり口に対する怒りよりも、
この目の前のいけ好かない男に場の主導権を握られてしまっている憤慨の方が強いようにも見える。

「あの…それで具体的には何をすればいいの…かな?」
おずおずと尋ねるかすみ。
「まずは言い方は悪いが無党派層の取り込みだ、まだ情報をつかめず態度を決めかねてる連中は何人かいる、
 そいつらをこちらの陣営に引きこむ」
蒼月とかすみの顔を見る剛、2人とも武術の達人であることは事実だがまだ足りない。
少なくとも後数人は必要だ、自分に絶対になびかないであろう数人、それからルガールを殺すためには。
「そして、俺たちに敵対する者がいなくなったとき、生き残り=全員俺たちの味方になった時
 俺はお前らに俺の知りうる全てを教えてやる、無論」
剛はカンカンと首輪を指で叩く。
「こいつの外し方もな、やつらもバカじゃない、ヘタに動けばたちどころに消されちまう、だから」
「拘いでる首輪を外すのと反撃するのは出来るだけ同じタイミングじゃないといけないわけね」
ひゅうと口笛で応じる剛、だが蒼月はまだ不満げな表情だ。

「しかしあなたを殺したい輩はずいぶん多いと思いますが?」
「一応説得はしてみるさ、実は俺には双子の弟がいてな…今までの悪事は全部そいつの仕業だったのさ」

「え!それって本当?」
「嘘だよ」
「嘘でしょう」
双方向同時の突っ込みに首をすくめるかすみ。
「でっ…ででも、さっき脱いだ服を裸で死んでた人に着せてあげてたじゃないですか、裸じゃ可哀想って…」
そこまで言いかけて、ようやく気がつくかすみ、この男が善意だけでそんなことをするとは考えられないことに。
90Mephistopeles4/5:2005/09/28(水) 01:06:36 ID:jDQ9IHev
「俺も仕事でやってただけだ、もしあんたらを助けろと事前に言われていたらそれ相応の働きはしていたぜ
あんたら忍者だろ?それと似たようなもんさ」
ここまで彼に殺された、あるいは嵌められた者が聞いたらきっと怒るであろう言葉を平然と口にする剛。
「あなたごときと一緒にされたくありませんがね…」
冷めた笑いを浮かべる蒼月、一応納得はしたようだ。

「しかし、あなたに敵が多いのはさておいて、我々の言葉を皆信じるかどうか?」
「信じるさ」
かずみを指差す剛。
「生きた証拠があるからな、万の理屈より一つの実例さ、それでダメなら戦うしかないだろうな、それに
 誰だって死にたくはないもんさ、行きずりの他人を悼む気持ちよりも自分と今生きてる奴の命が大事だろう?」
その言葉にあからさまに不快な表情を見せるかすみ、だが剛の言う通りだった。
「まぁ…恋人や妹でも俺に殺されていれば違うだろうが…」
続きをそっと小声で呟く剛。
「そういえば青い柔道着の男を捜し回ってる奴がいたな…そいつがくたばっているのをみたら」
剛はここに来る途中の寄り道を思い出す、服を調達しに行く途中、
無念の形相で息絶えた溝口の遺体を見たとき思いついたほんのお遊びだが。
「何を思うのだろうな…」
誰にも見られぬようくくくと薄笑いを浮かべる剛だった。
91Mephistopeles5/5:2005/09/28(水) 01:07:09 ID:jDQ9IHev
【日守剛 所持品:ウージー(残り弾僅か、一度撃ったら空になる程度)、包丁、果物ナイフ 目的:下克上の仲間集め
 左腕欠損。出血は血液を凝固されて止まっているが怪我は治っていない
 柔道着は溝口の死体に着せました】
【風間蒼月 所持品:なし 目的:とりあえず剛の考えに乗る】
【かすみ 所持品:ノートパソコン 拳銃(残り14発+1カートリッジ) IDカード 衣類等 目的:蒼月に従う。水邪を封印する 首輪解除、戦闘服着用】
【備考:蒼月は半水邪の状態だがどちらと言うわけでもなく混ざったような状態。蒼月が弱れば水邪に近くなる
 かすみの首輪は解除、今後カメラと目視以外では追跡できません。ちなみにルガールにかすみの情報がいってないのはウォンが邪魔してます。ノートパソコンについては保留した状態で剛の話のほうが優先と考えています】

【現在位置 1区南端】
92Mephistopeles:2005/09/28(水) 01:21:28 ID:jDQ9IHev
すいません、場所は6区東端です。
931/19  ◆sIHrQSCJ/k :2005/09/29(木) 23:46:22 ID:UAFSAUAi
電子音の残響が、空気に混じって拡散していく。
空にはざらざらした夜の粒子がすっかり広がって、その中には砂埃と雷撃の残り香が散らばっていた。
人がいないこの町に放り込まれて既に3日目。
物腰は柔らかいながら、無造作に緊迫した空気に押し込まれた、蒼月との初対面。
もしかしたらどうにかならないかと、無駄な思い込みですっかり寝る時間を失ったハッキング作業。
理不尽にも変なパワーを使うチビジャリに追い回された逃亡劇。
うやむやのうちにショットガンをぶちかまされた食糧確保。
普通に話をしていたのに、いきなりガーネットを撃ち殺して自分もさっさと死んだ女。
最後に連れ立った片腕の相棒は、重傷のくせにネオを吹っ飛ばして自分は瓦礫に埋まってしまった。
そして今、力尽きているはずの相棒は、なぜか死亡者として名を呼ばれなかった。
蒼月の弟と、初対面から馬の合った同業者が相次いで命を落とした中、知己が生きているという証明は
多少なりとも心の支えになってもいいようなものなのだが、
明らかに死んでいる状況で鬼籍に名を連ねていないというのは、逆に余計に精神に負担をかけている。
「あー、ちくしょー……」
感慨深い記憶の数々も、こうやってシニカルに思い出さなければやっていられない。
やっていられないと言えば、度重なる危機に晒された一般人は、発狂するのが映画の常だというのに
さっさと発狂してしまったほうが楽な状況で、ネオの精神は未だに「なんとかやっていける」状態だった。
だが、残っている正義の心で活躍して危機を切り抜けるのは、蒼月のような超人の役目であって、
ホラーにおける一般人は、基本的に殺され役か発狂ぐらいしかすることがない。
蒼月と比べて、頭のキレも体のキレも、悔しいことにハンサム度合いも随分と負けているのに
どうやら神経の太さだけは対等に渡り合えそうな辺り、余計に悔しい。
誰が一般人だコラ、と強がろうと思ったが、自分では逆立ちしたってチビジャリ一人おとなしくさせられないだろう。
「絶対逃げてやる……お前ら一般人なめんなよ」
本当はヒーローのほうがいいのだが、常識的に考えた結果、結局呟いた独り言は微妙に弱気であった。
どちらにせよ、どうせ誰も聞いていないのだから関係ないといえば関係ないのだが。
94行動選択及び決定行為の検討について 2/19:2005/09/29(木) 23:48:18 ID:UAFSAUAi
さて、まずは考えなければならないことがある。
先の放送で、リョウの名が呼ばれていないのだ。
もしかしたら瓦礫の下でまだ生きているかもしれない。掘り出してやれれば、助かるかもしれない。
「……助かるか?」
瓦礫の量はビル半個分。リョウはその下敷きになっている。
リョウを助け出すには、少なくともネオ一人でビル半分の瓦礫をどけなければならない。
パワーショベルでもあれば、不可能でもなくなるのだろうが、ネオの手にあるのは変な拳銃が一丁。
「すまん相棒、あとでちゃんと助けに行くからな」
瓦礫の方向にかしわ手を打って南無南無とそれらしく呟くと、ネオはくるっと反転した。
「さあ、こうしちゃいられねえ」
瓦礫の下の相棒のためにも、一刻も早くゲームを崩壊させる必要が出てきた。
だが、どうやって。
考えるには、自分の頭の回転も判断材料も足らないことがわかっているが、それは走りながら考えればどうにでもなる。
根拠のない自信だったが、こういう単純な決断をしておけば、小賢しく気を回すより余程うまくいく。
何をするかも決めぬままの危険な行動だったが、ネオの信条は今回も期待を裏切らなかった。
交差点をひとつ通り過ぎようとした時、ふと横を見ると一本向こうの通りに見覚えのある人影があった。
こちらが声をかけるよりも早く気付いていたらしい。
能面のような端正な表情が、ゆっくりとネオを見下ろした。

その男のイメージは水。
熱による淀みを引き締める冷水。
高きより低きへ流れるという当然の現象さえ美麗にこなす流水。
何の先入観にも染まず真実を見透かす、澄んだ純水。
ある時は波濤にて砕き、ある時は雨滴にて穿ち、ある時はせせらぎにてやわらかに流れる浄水。

「そ……蒼月ぅー!」
現状においては、最も頼りになる男だ。
弟の死亡でアレになっていたらどうしようかと心配していたところだが、どうやらそれは杞憂……
95行動選択及び決定行為の検討について 3/19:2005/09/29(木) 23:49:31 ID:UAFSAUAi
と、ネオを見つめていた能面が、ついっとそっぽを向いて流れていった。
「おい!? ちょ、待てコラ無視すんな!」
「あの、蒼月さん? あの人は……?」
「おい、いいのかよほったらかしで」
完全無欠に正面切ってのシカトに、蒼月に連れ立っている知らない二人も気勢を削がれた様子を見せている。
彼らの問いかけには、悠然とした笑みが返された。
「ええ。いりません」
「ああ!? お前言うに事欠いていらないたァどういうことだ! せっかく紹介モノローグで持ち上げたっつーのに……」
あんまりな扱いに掴みかかろうと一歩踏み出しかけて、ネオは立ち止まった。
なにやら印象が違う。
蒼月が髪を下ろしているからか。
いや、そればかりではなく、元々冷静というか冷酷というか、視点が超越的な奴だったが、
今の蒼月はその傾向がさらに強くなっている気がする。
そして両脇を固めるのは、戦闘服に着られている女と、片腕の男。
ネオとは互いに初対面である。二人とも緊迫した様子で、各々の武器に手をかけていた。
「あんたはコイツと顔見知りらしいけどな」
「残念だけど、私はあなたを知らないの」
当然の警戒だと思ってくれ、との意思表示か。
確かに、蒼月を見つけて緊張の糸が切れたのか、初対面の二人への配慮を欠いたかもしれない。
「あー、なんだホラ、自分で言うのもなんだが悪い奴じゃねえよ。おい蒼月、なんか言ってくれ」
しかし、助け舟を求めた相手はさっきから目をあわせようともしない。
「二人とも、放っておきなさい。それは特に役に立ちません」
「おい! なんかいきなり扱いがひどくなってないか!?」
ネオの抗議もどこ吹く風。僅かに角度を変えた端正な眉が、お前との会話は時間の無駄だと雄弁に語っている。
「うがー!」
地団太を踏み始めたネオに哀れを催したのか、女の方がとりなすように口を開く。
「ええと、今蒼月さんは別のえらそうな神様の人格が中に入ってまして……」
と最後まで言えぬうちに、どこかで蒼月の気に障ったらしい。
「かすみ、あとで口の聞き方をしつけ直しです」
「ええっ!?」
96行動選択及び決定行為の検討について 4/19:2005/09/29(木) 23:51:03 ID:UAFSAUAi
突然槍玉に挙げられてびっくりである。
比較的まともかと思ったかすみも、この状況の収拾に役に立ちそうもないとあって、剛は一人でこっそり頭を抱えた。
「蒼月お前……女の子をしつけ直しとかそんなうらやまし……ハレンチな! お前むっつりだからまさかとは思ってたんだが
 やっぱりそーゆー奴だったんだな! 見ろ、あっちの人相悪い人も呆れ顔だぞ!」
「俺か!?」
あの男はなぜ言いがかりをこちらへ振るのか。
顔色に苛立ちの皮膜が見て取れるようになった蒼月の横で、不思議論理の嵐に晒されたかすみが目をくるくるさせている。
「は、ハレンチ……?」
アホの会話、と早々に見切りをつけた剛と対照的に、彼女は真面目に会話を理解しようとしていたのだろう。
アホ三号である。
こうしていても仕方がない。というか、こんな道端で騒いでいては、他の参加者に見つかって一網打尽だ。
「おいお前ら」
あんまりやりたくなかったのだが、進展がなさそうなので声をかける事にした。
直後、一斉に剛に集まる視線。
呼びかけで落ち着くキッカケを手にしたかすみは、相変わらずあまり好意的ではない。
蒼月から感じる威圧感は、やはり髄まで凍りつくような冷たい感触。
で、こっちの男はなぜそんなに鼻の下が伸びているのか。
「……ともかく、会っちまった以上俺たちもこのままお前をほうっておく気はねえ。
 こちらの大将は興味をお持ちでないご様子だからな。お前の話から聞こうか」
「あ」
剛に言われて、ようやくネオは何をするべきか思い出した。
友誼と実力を信用しきっていた蒼月に邪険に扱われて、少々自分を見失っていたかもしれない。
そう、さっきまで自分が何をするべきか、動きながら考えようと思っていたところだった。
そして今、百人力の蒼月が、新たに仲間を連れて目の前に立っている。
「そ、蒼月! お前と離れてからしばらく一緒に行動した奴が、今瓦礫の下敷きになってるんだ!」
絶対的な自尊と超越的な優越を浮かべた能面へ、ネオは必死に訴えかけた。
97行動選択及び決定行為の検討について 5/19:2005/09/29(木) 23:52:15 ID:UAFSAUAi
「お前が手伝ってくれりゃ、助けてやれるかもしれないからよ!」
人が一人二人増えたところで、あのコンクリートの山を掘り返せるようになるわけがない。
それはわかっている。自分の蒼月への期待が過剰な事もわかっている。
それでも、ネオは助けられる可能性を見捨てたくはなかった。
これ以上知った人間が命を落とすのを、指をくわえて見ていられない。
もしかしたら、目の前でガーネットを失った反動が、ネオをそういった行動に駆り立てたのかもしれない。
だが真摯なネオへの返事は、
「お断りします。役に立たない人間を連れ歩く趣味はありませんので」
氷のようであった。
「あんたが無能かどうか知らんが、そいつを掘り起こすって提案に関しちゃ俺も同意見だ。
 放送の時に生きてたってだけで、もう手遅れかもしれねえだろ。余計な手間だ」
剛が薄笑いと共に言い捨てる。
かすみが無言の抗議を送っているが、応じられる気配はない。
「役に立たない……」
リョウのことだけではないだろう。
そう揶揄される理由も、ネオ自身十分に思い当たる。
「……ガーネットか……」
蒼月も放送を聴いていただろう。
不意を突かれたとはいえ、自分がもっとしっかりしていれば、あの時あの女もガーネットも、死なずにすんだのかもしれない。
蒼月が、そういう自分の不甲斐無さに失望したのであれば当然な対応なのだろう。
「すまねえ、俺がもうちょっとしっかりしてれば、ガーネットもここに来れた……
 それは認める。確かにお前の言うとおり、俺は役立たずかも知れねえ。だけどよ」
「ガーネット?」
それでもリョウを、と言いかけたところで、怪訝そうな蒼月の声が降り注いできた。
思いもかけなかった名前を聞いて、驚いているような、そんな声色だった。
「おい。蒼月お前」
「蒼月さん。さっきの放送で呼ばれた人にいましたよ、ガーネットって名前」
かすみに言われて、数秒後やっと能面が僅かに閃きを見せた。
「……ああ、そうですね。それが何か?」
今ようやく思い出した、と言わんばかりの得心した笑みだった。
98行動選択及び決定行為の検討について 6/19:2005/09/29(木) 23:54:24 ID:UAFSAUAi
ネオの頭の中で、先ほど戦闘服の女が入れたフォローが、次第に形を持って組みあがっていく。
えらそうな神様の人格が。フォローを入れた彼女には悪いが、そんなものは言い訳にもならない。
言い訳ではないが、それは蒼月は変わってしまったという事実に他ならない。
「おい、蒼月」
「先だっての誼で今まで大目に見てきましたが、呼び捨てをやめてもらいましょうか」
「……なんだよ、その言い草。ガーネットは死んじまったんだぞ」
そしてネオは、あの蒼月が仲間の死より呼び捨て云々を優先している事を、許せなくなっていた。
「死んだ者に興味はありません」
「お前本気でそう思っているのか? そうじゃないだろ!
 それとも火月までどうでもいいなんて思ってるのか!?」
激怒でもいい。
絶叫でもいい。
号泣でもいい。
親類を失った人間に相応しいリアクションをとってくれるなら、激した蒼月に一発ぐらい殴られてもいいと覚悟していた。
そうすれば、きっとこいつも仲間を失った痛みを思い出すはずだ、と。
「……火月? ああ」
だが、応答までに僅かに間が空いたのみであった。蒼月の応えは変わらない。
「そうですね」
最後通牒は、新聞広告より気安く叩き返された。
「てめえ」
何があったかは知らない。
蒼月には蒼月なりに、こんなにも変貌してしまう何かがあったのかもしれない。
そういう同情に値する事実があったとしても、あれほど心配していた実の弟を、
そうですねの一言で切って捨てる男は捨て置くわけには行かなかった。
蒼月ほどの力があれば、ネオはガーネットもリョウも助けられたに違いない。
そんな無力感と嫉妬が種火となって、ネオの義憤はついに発火点を突破した。
「絶対許さねえ!」
「許さない?」
胸に燻る怒りの炎を感じ取ったのか、はたまたただ単に口の利き方が気に入らなかったのか
蒼月がほんの僅かに表情を動かした。
「許さないなら、どうするつもりです?」
99行動選択及び決定行為の検討について 7/19:2005/09/29(木) 23:56:06 ID:UAFSAUAi
イメージは水。
凍えた者をさらに責め苛む無限の冷水。
高きより低きへ流れるという当然の行いを通すため、木石を巻き込むことも厭わぬ濁流。
あらゆる真実をその底へ飲み込む深淵。
ある時は激流にて押し流し、ある時は豪雨にて打ち悩まし、ある時は津波にてすべてを引きずり込む水の災厄。

どうやら自分はかなり場違いなところで、いかんともしがたい戦力差に突っ込もうとしているらしい。
そんな事は、まあ、わかっていないこともなかったが、とりあえずどうにかなるんじゃないかな的な見通しでいたわけで
ここに至ってそれが甘かったということは存分に知れた。
湧いていた闘志がものすごい勢いでしぼんでいくのを感じていたが、タンカを切っておいてごめんなさいでは
どうにも格好がつかない。
いや、そもそも蒼月に吠え掛かった理由は、格好がつくつかないではなかったはずだ。
「蒼ォォォォォ月ゥゥゥゥゥゥゥ!」
萎える気炎を怒声で引き止める。
顔の筋肉を微塵も動かさない蒼月の両側で、連れ二人がネオの立てた大きな物音に、思い思いのリアクションを返している。
当のネオは全身のド根性を振り絞って、どうにか蒼月から目を外さないようにしているが、正直かなり威圧感がツライ。
ここで決闘を挑むのはもはや不可避だが、このままでは敗北まで不可避だ。
もし蒼月が一週間不眠不休で、しかもこの間までの割とお人よしだった方であったなら勝てる。
が、今目の前で悠然と漂っている蒼月は無理だ。しかも確実に頚骨なりをコキャっとやられて終了だろう。
クイズ探偵ネオ・マクドナルド、必死であった。
どうにかしてお高く止まった蒼月をギャフンと言わせてやらねばならない。
ついでに、自分も蒼月の頚椎コキャ殺法から逃れられる手段であれば言う事はない。
しかし自分は蒼月と比べて、頭のキレも体のキレも、悔しいことにハンサム度合いも随分と負けて、
渡り合えるのがどうにか神経の太さだけ。その神経の太さも、ここまで状況を悪化させるのに一役買っている程度だ。
どう考えても、そんなものはあろうはずが――
いや、あった。
もはや前後を考えている余裕はなかった。
蒼月に人差し指を突きつけ、たったひとつ見つけた勝算へ、ネオはすべてを賭けて飛び込む。
100行動選択及び決定行為の検討について 8/19:2005/09/29(木) 23:57:11 ID:UAFSAUAi



「クイズで勝負だァァァァァァァァ!」


絶対零度より強力な何かが、あたりの空間を丸ごと凍りつかせる。
居並ぶ手練れの動きを、力に拠らずして止めたそれは、多分人間の可能性とかその辺の何かの発露であったかもしれない。
だが、そんな人間の潜在能力でさえ、神の前には無力であった。
凍りつく世界の中、神威を宿した男は能面のように端正な顔に、やっと悠然たる慈悲の微笑を湛えて
世界摂理に触れた人間へ、たった一言、応じる。
「よいでしょう」
凍結した空間が弾けた。
「な」
止まっていた思考が大加速する。
「な」
神の行いは、人の身では到底推し量ることはできない。
「な」
その応えは自ら神に挑んだ男にとっても、驚愕の事実だった。
『なんだって――――――――!?』
神の御業の前には、その者がどれほどに人の外道を行く者であろうとも、ただ目を見開くことしか許されない。
「マ、マジか!? 後から今のナシとか言うなよ!?」
「まともにやりあっても面白くありません。たまには、痴愚の遊戯に乗るのも一興でしょう」
自分の発言がなんでもないかのように、神威は語る。
そして、外道の果てに我が腕を失った哀れなる常識人は、残った腕を眉間に添えて悲嘆する。
「……ここにはアホしかいないのか……?」
101行動選択及び決定行為の検討について 9/19:2005/09/29(木) 23:58:11 ID:UAFSAUAi
さて。
午後7時を回ったとなれば、余程の高緯度でもない限り陽光の恩恵は受けられない。
あたりは闇。互いの距離を測るのも難渋するほどの黒塗りの中、街灯のスポットライトに決然と立ちはだかる男が一人。
「いいか! 今回は俺のホームのクイズタウンルールでやるからな!」
断じる声も勇ましく、びしりと突きつけた指の先には、同じようにスポットライトを浴びて悠然と佇む男が一人。
「いいでしょう」
そっと優雅に手にあごに手を添え、突きつけられた指先に流し目で応える。
「ルールはだな、交互にクイズを出し合って、相手が間違ったり5秒以内に答えられなかったりした場合、
 相手を一発殴る事ができる!」
「どんな当て方をしても一発、でよろしいですね?」
「……お、おう!」
確認されて何やらいやな予感がしたが、とりあえず肯定する。

「あいつら本気でクイズ始めるつもりだぜ……」
店の外の大通りのスポットライト二つを、剛がげんなりした表情で見つめている。
「そうですねー……」
ネオという名前らしい男の突然の宣戦布告と、あっさり受けた蒼月には驚かされたが、どちらかと言えば
宣戦布告したそのままの路上でクイズ対決を始めようとしている、その胆力の方がわからない。
二人とも動く気配がないので、外野は仕方なしに近くのオープンカフェらしき店の中に入って見物の体勢である。
そういえば勝負を受けた後で蒼月が「杭図とは何の事ですか?」と言い出した時はどうしようかと思ったが、
なぞかけだと説明したおかげで、思ったより早く納得してくれた。
そのせいでクイズ対決が実現してしまったことを考えると心中複雑ではある。
しかし少なくとも、クイズ対決が続いている間は、別の参加者の襲撃がなければ
今ここにいる人間から死人が出る事はないだろう。まあ、それだけがメリットといえばメリットだ。
「さってっと」
ぼんやり見ていても仕方がないので、かすみはコンセントを探す事にした。
夜でほぼ手探りなのだが、他の人間に見つかる危険性を考えると迂闊に照明をつけるわけにはいかない。
「おい、いいのかアレ」
対決中の二人は警戒の役に立たんだろ、と剛の主張。
102行動選択及び決定行為の検討について 10/19:2005/09/29(木) 23:59:11 ID:UAFSAUAi
どういうつもりかスポットライト街灯をまともに浴びている二人は、警戒どころか必要以上に目立っている。
腕に覚えのある人間ならスナイパーライフルで一撃、ということも十分ありうるだろう。
「いいんです」
そんな懸念をぴしりと跳ねつけ、かすみは電源探しを続ける。
蒼月なら、おそらくかすみや剛の懸念など予想の範疇だろう。
何者かが接近してきているなら、相手にそれと悟らせずに警戒や対処を済ませていてもおかしくない。
それこそクイズ片手に平然とやってのけるに違いないと、かすみは一種信仰に近い確信を持っている。
だが、剛に言ってやる義理はない。
「あ、あったあった」
ついにコンセントを探り当て、そこに手持ちのノートPCを接続した。
店の外に光が漏れないように向きに気をつけながら、パワースイッチを押し込む。
怪訝そうな剛の顔が、起動画面に照らされて眩しそうに歪んだ。

「第一問ッ!」
相変わらずスポットライトである。
勝手に先攻を宣言したネオが、右手の五指を目一杯に広げて蒼月の方へ突き出している。
「1931年から発生した世界恐慌、この発生原因となったアメリカのウォール街の株価暴落の日をなんと言う?」
「そ……」
「1.恐怖の水曜日!」
何事か言おうとした蒼月は、ネオの選択肢に阻まれて不満そうな表情をしつつも発言を収めた。
「2.暗黒の月曜日! 3.悪夢の木曜日! 4.13日の金曜日!」
選択肢を読み上げ終え、ネオが右手の指を一本ずつ折り曲げていく。
蒼月がサムライの時代の人間だと見切っての問題選択は間違っていなかった。
クイズ内容はサムライの時代が終わってからの、しかも太平洋を隔てた大陸での商業システムの動きである。
当然蒼月にわかろうはずもなく、単純な成功率四分の一の博打に成り果てていた。
「切支丹の言葉に聞いた事がありますね。4番ですね」
「ハズレだ! よーし、負けは負けだからな!」
やけに嬉しそうに、ネオは暗闇を通り抜けて蒼月に近づいていく。
103行動選択及び決定行為の検討について 11/19:2005/09/30(金) 00:00:32 ID:UAFSAUAi
「仕方ありませんね。まあ、こうでなくては」
「一発は一発だからな〜そういうルールだからな〜悪く思うなよー!」
指をパキポキと鳴らしながら蒼月の目の前に立ち止まる。
「どおおおりゃああああああ!」
気合の雄叫びと共に、後ろ回しのハイキック。
かなり体勢の崩れたそれは、どうにか蒼月の横顔をはたく。
「……どうだ!」
クイズタウン形式でやっているとは言え、ネオは蒼月を殺すつもりはない。
あれほど心配していた火月をあっさり流したのも、別に死んで詫びろというまでではないだろう。
ガーネットと別れた途端に、新しいおっぱい担当を仲間に入れているのはちょっと死ねとは思ったが
まあその「義憤」も、クールな大人の余裕で飲み込んだ。
今はただ単に合法的かつ一方的にボコボコにして、この恵まれすぎて冷ややかになった色男に
ギャフンと言わせてやるのが目的だった。
「ほう」
蹴られた横顔をひと撫でし、蒼月はゆったりと笑む。
「では、こちらの番ですね」
ゆっくり向けられた笑顔で、ネオは瞬時に察した。
「では、問題です」
蒼月の出題を一問でも外したら死ぬ。
「うおおおおおおあああああ!? ちょちょちょっとタンマ! 準備が!」
「天下に名高い剣客の柳生十兵衛殿。かの御仁の流派は何流でしょうか?」
一気に焦りを噴出したネオに、無慈悲に手のひらが突きつけられる。
「1.北辰一刀流。2.甲源一刀流。3.鏡新明知流。4.柳生新陰流」
「ちょ、待てって!」
「待ちません。5秒前」
クイズ探偵ネオ・マクドナルド、自慢ではないがクイズの知識は豊富にあれど
世の中のすべてを知っているわけではない。
特にサムライの時代の細かな知識となれば、アメリカでは専門家でなければすぐには出てこないだろう。
このままでは、一発は一発ですと言いながら首を折られかねない。
104行動選択及び決定行為の検討について 12/19:2005/09/30(金) 00:03:55 ID:yHTeJdK2
「うががががが……」
「4秒。3。2」
「……待てよ。柳生十兵衛? 柳生……わかったぞ! 4番柳生新陰流だな!」
「正解です」
どうにか命の危機は去った。
ほっと胸をなでおろすネオだが、その安堵の表情は再び蒼月の笑顔で凍りつくことになる。
「すぐに終わっても面白くありません。多少、簡単にしておきました」
「え゙」
「次からは、きちんとした謎掛けを出しますよ」
目だけきっちり笑っていない能面に、ネオはまたしても死期が近そうな事を察するのだった。
「さあ、次はあなたの番ですよ。早く次の問題を出しなさい」
「あ、う、お……だ、第二問!」
自分から仕掛けた勝負は、やっぱりやらないほうがよかったらしかった。

所変わってオープンカフェ店内。
「あいつら正解かどうか、どうやって判定してんだろうな……」
ついに懸念する箇所がズレ始めていた剛だったが、ふとPC前で頭を抱えているかすみに目を落とす。
「……何やってんだ、お前」
「パスワードがかかってるんです。こういうの失敗すると起動できなくなるとかっていうのがパターンですよね」
「ちっ……鬱陶しい」
頭越しに覗き込んでみると、画面にアクセスコード認証、の文字がある。
サウスタウン内でパスワードロックをかけているPCがあるかどうか、と言えば心当たりは多少ある。
用意周到なルガールは、地下や海上にゲーム運営のための私兵詰め所を用意しており、
剛の通信機が不調の場合は、そこの設備を使うように指示をされていた。
その際に端末設備へのアクセスコードを知らされていた。使うならそれではないだろうか。
住人の遺棄したものだという可能性もあったが、その時は別に問題はない。使えないPCが一台、というだけだ。
「おい、1yrab0fulerと打ち込んでみろ」
「?」
105行動選択及び決定行為の検討について 13/19:2005/09/30(金) 00:05:22 ID:yHTeJdK2
かすみの指が言われるままにキーを叩く。
Enterキーが押されて数秒の後、PCは特に異変もなく起動した。
「あ」
「どうやら、あの野郎の手元の端末みてえだな。どこから持ってきた」
威圧的に尋ねたつもりだったが、かすみはじろりと見上げてきたのみで答えない。
さすがに忍というところか。こちらも力ずくで、ということにするにはリスクとリターンが噛み合わなさすぎる。
やれやれ、と頭を振ってディスプレイに集中する事にした。
正直なところ、剛は今まで設置されている端末を使う状況になったことがないため
このPCにどの程度のデータが詰まっているか知らない。
「参加者一覧……運営情報……会場地図……うんうん」
「おい、タイムスタンプ見せろ」
運営用の基礎データに、タイムスタンプの古い状況推移データ。
剛にとっては既出の情報だが、参加者にとっては宝の山だろう。
運営側であるなら、なんとしてでも渡したくない情報ばかりだろうが、
今や三行半を突きつけられた身としては、主催の事情など知った事ではない。
どちらかというと、情報源としての自分の存在価値が下がる方が重要な問題だった。
これは、放っておくには少々危険なのではないか。
可能であれば自分の手に収めてしまいたいが、この片腕ではノートPCといえど大荷物だ。
かといって、いつでも情報閲覧ができるという点については、破壊してしまうには惜しい。
剛がそんなことを考えているうちに、かすみの操るカーソルが変なデータファイルを引き当てていた。
「……何だそれ。開けてみろ」
言われなくても、といった風情でEnterキーが叩かれる。
ファイルが開き、ウィンドウの代わりに現れたダイアログには、ID認証の文字が躍っていた。
「チッ。こういうオチかよ」
余程重要なデータなのだろう。IDなど、剛には支給されていない。
こうなると、これ以上はどうしようもない。
端末への対策が決まらない苦さを噛み潰し、他のデータを見るよう指示しようとして
かすみがごそごそやっているのに気付いた。
「えーっと……カードってどこに通せばいいのかな」
「…………」
彼女の指先には、典型的なIDカードが挟まっている。
106行動選択及び決定行為の検討について 14/19:2005/09/30(金) 00:06:19 ID:yHTeJdK2
なぜこの女がカードを持っているのか。
そういえば、この女は一度「死んで」戻ってきた、という話だ。
死んでいる間に、どこかを襲撃してきたのか。
この中身が重要データなら、このままこの女に開かせていいものか。可能であれば剛一人で見たいところだが。
数秒悩んだ挙句、剛はデータを確認するリスクを受容することにした。
「そっちに外付けスロットがついてるだろうが」
コンパクトすぎて、よく見ないと気付かないが、PCの外部端子の部分にカードリーダーが一体化するように取り付けられている。
あ、と小さく声を漏らして、かすみはカードをリーダーにスラッシュ。
ノートPCが小さな読み込み音を立て、ダイアログが「認証確認」に文字を変えた。
操作主を運営の人間と確認して開かれたファイルは、予想したとおり重要データだった。
「参加者拘束用爆弾首輪の構ぞ……」 
左手がPCの乗ったテーブルを払い飛ばす。
足を軸にさらに回転、左の裏拳で背後の剛を狙う。
テーブルごとノートPCを叩き割るべく放った鉄槌拳が空を切ったと見るや、
剛は即座に身を引いて、顎に迫ったかすみの裏拳をすんでのところで避ける。
横に払われてそのままスライドしたテーブルが、危ういバランスながらも倒れずに
データ端末を載せたまま再び停止した。
「やっと尻尾を出したのね」
「けっ、ニンジャってのも伊達じゃねえな。ただの好き嫌いでツンケンしてたわけじゃあなかったってか」
拳銃と短機関銃が、互いに真っ暗な銃口を見詰め合っている。
「そいつをほったらかしておくと、俺の価値が下がっちまうんでね。俺より詳しい奴は消えてもらおうって寸法さ」
無事に凶拳から逃れたノートPCへ顎をしゃくる。
UZIとハンドガンでこの距離なら、剛の圧倒的優勢のはずなのだが、あいにくもう一薙射分の弾丸も残っていない。
かすみとPCが直線状であれば問題はなかったのだが、彼女もそれを把握している。
「銃を捨てて」
「ハン。こっちのセリフだ」
かすみに強がるが、膠着状態の感は否めない。むしろ、剛の場合動く方が不利になりかねない。
107行動選択及び決定行為の検討について 15/19:2005/09/30(金) 00:08:39 ID:yHTeJdK2
「第十一問! 14世紀のオスマントルコ皇帝で、アンカラの戦いでティムールに敗れ捕虜となった皇帝は誰!?
 1.ダレイオス3世! 2.メフメト2世! 3.バヤジット1世! 4.イヴァン4世!」
「捕虜ですか。仕方のない王ですね。2番ですか?」
「ハズレだ! 正解は3番! どおりゃあああああああ!」
べちっとカラテチョップが蒼月にヒットする。
先ほどからこんな調子で、ネオがほぼ一方的に打ち込んでいるのだが、どうもクリーンヒットを外しているらしく
蒼月にダメージらしいダメージは一切ない。
「ど、どうだあっ!」
「……やれやれ」
今回も今ひとつでしたと言わんばかりの表情で、蒼月は首をこきこきと回している。
「いい加減、私からも攻めなくては面白くありませんね」
「お、おう……」
「杭図とは確か『謎掛け』でしたね。そろそろ、謎掛けらしい謎掛けを出してみましょうか」
ネオの前に手のひらを突き出し、しばしの間問題を考える。
「行きます」
「……こい!」
「次のうちで、仲間はずれはどれ?
 1.うさぎ。2.うし。3.くま。4.いのしし」
「……はん?」
突如として普通のなぞなぞになったせいで、ネオの頭は切り替えがうまく行かない。
そうこうしているうちに、蒼月の指はゆっくりと折れていく。
今までのような知識問題なら、何かひとつ取っ掛かりさえあれば思い出せるのだが。
「3。2、1」
「さ、3番! 熊だけ両足で立てるだろ!?」
「はずれです。正解は1番、兎」
「……あ? なんでだよ! 草食だってんならウシも草食だぞ! 耳の短いうさぎもいるし!」
納得がいかない。
というか自分の首の骨がかかっているだけに、ネオは必死だ。
対する蒼月は、ようやく優勢に出たのが満足なのか、あの悠然とした能面を取り戻している。
108行動選択及び決定行為の検討について 16/19:2005/09/30(金) 00:11:00 ID:yHTeJdK2
「『鵜鷺』だけ『鳥』です」
「き、汚え! そんなのアリか!」
「うさぎを数える時、何と言いますか?」
「……一羽」
「でしょう?」
もはやぐうの音も出ない。
突然の出題転換に気を取られて単位を忘れるなど、クイズ探偵としてあるまじき凡ミスではないか。
そういえば、似たようなパターンでガーネットにもしてやられたことがあるような記憶がおぼろげに浮かんでくる。
あの時は問題文ひっかけだったか。
「では」
順調に現実逃避を進めているネオへ向けて、蒼月がそっと一歩踏み出した。
「一発は一発でしたね」
能面が近寄ってくる。能面と表現できるような無表情だというのに、その顔は明らかに笑っていた。
「なるべく耐えてくださいよ」
まずい。殺る気だ。というか、死ぬ一歩手前でわざと止めて延々とクイズを続けるつもりだ。
どっちかというと即死よりキツイ状況が迫っている事を悟って、ネオの脳髄は再び高速回転を始めた。
どうにかして逃げなければ。
ただ逃げても、すぐに捕まるだろう。
ならば策を練るのは必定である。クイズ探偵の叡智を振り絞った起死回生の策は、発案から間を置かずに実行された。
ネオは蒼月の遥か後方の空を目掛けて、右腕を突き出す。
「あっ! UFOだ!」
言ってしまってから、あまりに幼稚な引っ掛けだと後悔した。
だが、神威を宿した男の行動は、彼のさらに上を行く。
「なんですか、それは?」
ネオの指差す方向へ、蒼月の視線が流れた。
蒼月の内部で、ネオのひっかけよりも「ゆーほー」という謎の語への好奇心が勝ったのだった。
「……い、今だっ!」
幼稚が通じた事実に一瞬唖然としたが、生存本能がネオの尻に点火した。
反転から加速まで、理想的かつ完全なフォームである。
まさに脱兎であった。
109行動選択及び決定行為の検討について 17/19:2005/09/30(金) 00:12:44 ID:yHTeJdK2
「……やはり偽りでしたか」
そんなことはわかっていた。
というか、わかっていただけに余計腹立たしい。
あっという間に遠ざかっていくネオの後姿。逃げ足だけは特急列車にも引けを取らないらしい。
普段なら放っておく。
だが、さっきの今だ。ここまでコケにされておいて、逃がしてやるつもりは毛頭なかった。
「ふッ!」
ネオの進路と退路に無数の水を呼びながら、水気の弾丸が更なる速度でネオを追う。
「イヤァァァァァァ!?」
時刻もあって、暗くてよく見えないが、前方でネオの悲鳴が聞こえてくる。
直線の逃亡ルートが、突如として水の立体迷路と化したのだから、無理もないだろう。
ただ、相変わらず壮絶にオーバーなアクションながら、なぜか逃げるスピードは微塵も落ちていなかった。
「どぉぉしろってんだよぉぉぉぉぉ!?」
まあ、あの様子なら遠からず追いつくだろう。と思う。
これ以上頭に血を上らせても仕方ないと思い直し、蒼月は意識をクールダウンさせる。
「さて、捕らえたらどうしてくれましょう」
水溜りに滑ったネオが道路に転ぶ。
その動作でどうあっても避けられる角度ではなかった水柱が、目標を失って空を切った。
「…………」
ネオはすぐに起き上がり、もう走り出している。


「日守剛、だったかしら。追いかけた方がいいんじゃない?」
拳銃を手に、かすみが呟く。
やたら騒がしい水音が、あっという間に遠ざかっていくのが聞こえる。
そして、外の水音と違う水音が、剛の失われた左腕に蘇っていた。
「そのままだと失血ね」
冷たく響く女の声。ズレた脳でよくもまあここまで生き延びたものだと、甘く見ていたのが悔やまれる。
理想はPCもかすみもウージーで薙ぎ払ってしまうことだが、そこまで弾が残っているかどうか。
PCを撃てばかすみに撃たれるだろう。かすみを撃てば、蒼月は躊躇なく剛を始末するという確信に近い予測がある。
110行動選択及び決定行為の検討について 18/19:2005/09/30(金) 00:13:54 ID:yHTeJdK2
自分で処置するよりも、蒼月の魔術で血止めをしてもらったほうが良いのは一目瞭然である。
今はまだ血止めの魔術の効果範囲に留まっているのか、出血は微々たるものだが、いずれ噴水に戻るだろう。
術が解けてしまえば、あの男が再び血止めをかけてくれるかどうか、剛にはさっぱり自信がなかった。
かすみを撃てば、その僅かな希望も完全になくなる。
「……チッ!」
後ずさりを数歩。かすみが撃ってこないのを確認すると、剛は背を向けて蒼月を追った。
蒼月の魔術の効果範囲から出るわけにはいかない。
かと言って、蒼月が自分を生かしておいているのは首輪の構造を多少知っているという、それだけの理由である。
かすみのPCの事を知られたら、自分は用済みだ。
そのPCは壊し損ね、かすみも殺れていない。
「くそ、どうしろってんだ……!」
術者に近づければ、術の効力は戻るだろうか。それとも思い切って、蒼月を追うのをやめてしまうべきか。
腕からの出血は、微量ながら続いている。

剛の背をしばらく見送り、かすみは横に払ったデータ端末のディスプレイの前へ戻った。
機密ファイル内の「監視設備の設置箇所概要」というデータを見て、かすみはPCを即座にシャットダウン。
監視はあったのだ。あんなに堂々と機密データを覗いていたなら、きっと監視に引っかかっているだろう。
もうつけていない以上首輪を起爆されても問題ないが、だからといって主催が放っておくとは到底思えない。
どういった追っ手が来るか、どうやって追っ手を撒くか。
蒼月がいたなら気分的にも楽なのだが、あいにく今は自分ひとりしかいない。
そして、ついに手の内に納めた切り札は、なんとしてでも守り抜かねばならなかった。
「……えっと、どうしよう……」
当てはない。
そして生存者の中に、自分の話を聞いてくれる人間が何人いることか。
PCをしまいこみ、とりあえずこの場をすぐに離れる事に決めた。
111行動選択及び決定行為の検討について 19/19:2005/09/30(金) 00:15:08 ID:yHTeJdK2
【ネオ(全身打撲、主に足) 所持品:魔銃クリムゾン・食料等、多目的ゴーグル、使い捨てカメラ写ルンDeath、
 目的:外のジオと連絡を取って事件解決、メモを舞の遺族に渡す。とりあえず後ろのアレから逃げ切る】
【風間蒼月 所持品:なし 目的:自分を尊重しない蒙昧な民を再教育(最優先:目の前にいる魯鈍、とりあえずの目標:ルガール)】

【日守剛 所持品:ウージー(残り弾僅か、一度撃ったら空になる程度)、包丁、果物ナイフ 目的:下克上の仲間集め
 左腕欠損。出血凝固ができる蒼月を追いかけている。柔道着は溝口の死体に着せました】

【現在位置:5区を東へ高速移動中】


【かすみ 所持品:ノートパソコン 拳銃(残り14発+1カートリッジ) IDカード 目的:PCデータの保護・脱出 首輪なし、戦闘服着用】
【現在位置:3区と5区の境界線】

【備考:蒼月は半水邪の状態だがどちらと言うわけでもなく混ざったような状態。蒼月が弱れば水邪に近くなる
 ウォンの妨害工作により、かすみの生存情報は主催は把握していないが、そろそろ気付いたかも】
112Who can have the beam rifle?:2005/10/06(木) 14:33:34 ID:C9pbaT1W
19:00 倉庫の見回り

今回の狂祭を行うにあたり、ルガールへ出資者達から様々な『贈り物』があった。
人を狂わす妖刀。衛星砲のコントローラー。副作用のない短時間肉体強化飲料。
他にも多くの分析不能な贈り物が宴を賑わせている。
その贈り物の内、単に参加者より多かったせいで選別から外れた物、効果が強力すぎる物、
ゲームの参加者達に持たせても有効活用される事はないだろうと判断さた物がこの倉庫に眠っている。
騎士が使っていたらしい金の鎧。何故か自分に効果がない爆弾。戦艦砲並の威力とサイズを持つライフル。
どれも貴重な一品だが、侵入し、盗む事が出来る人間など居る訳は無いだろうからその点では見回りは無駄だ。
ただ「贈った物を使わずに倉庫に放置した」と送り主から苦情を言われるのも困るし、
何よりも勝手に動く銃火器で武装した人形のような物が他にあるかもしれないので見回りをしている。
生き物の保管場所も別にあるらしいが、私の担当ではないので見た事は無い。

20:00 スレッドの点検

次はスレッドの点検である。
投下されるレスは不定期で長期に渡って間が開く事がある。
基本的には特に問題無いが、急な板全体でのスレッド削減が行われた場合、
長期間レスが無く非常に下がっていると削除される危険がある。
それを防止するために定期点検をするのだ。

どうやら1週間近く間が開いてるようだ。
さてホシュするか。

【警備・点検部一般兵 所持品:連絡用端末、警棒、拳銃、倉庫のIDキー
 目的:スレのホシュ 現在地:PCのある部屋】
113ゲームセンター名無し:2005/10/15(土) 21:24:36 ID:+LDO12iX
保守
114ゲームセンター名無し:2005/10/21(金) 19:17:31 ID:/d20rlEc
保守
115starmine for rebellion ◆SegarX6.1c :2005/10/22(土) 00:18:09 ID:3cUcXuoT
「久し振りだな、ニーギ」
 晶が進み出て、ニーギに笑いかけた。
「お久し振り……って別れたのは昨日なのにねー。いろんな事ありすぎで、何かすごく時間が経ったみたいだわ」
 そう言ってからからと笑うニーギの姿に、アランは何故彼女が主催から脅威と認識されているのか理解できたような気がした。
 この殺戮ゲームの中に居ながら、凛とした空気をまとうその姿。手負いとなりながらも未だに希望を掴んで離さない、折れぬ心。
 大逆転の秘策があるのか、それともただの馬鹿なのか。
 いずれにせよ、彼女のその逞しさは、カリスマに近い輝きを持っていると言ってよかった。
「あれ、ニーギの仲間は?えーと、アル君だっけ。それとケツ何たらっていう怖い仮面の」
 何の気なしの晶の問いに、ニーギは苦笑して首から提げていた大振りのゴーグルを掲げた。
「二人とも、私の知らないところで突っ走っちゃってさ。……もう、ここには居ないんだ」
 緩く首を横に振りながら話す彼女の言葉に僅かに寂しさが滲んでいるのに気付き、晶は神妙な面持ちで謝った後、ふと支給品のノートを取り出した。
「でも放送で呼ばれたかな……俺、書き写してるんだけど」
「アル君はアルフレッドっていうの。で、ケツァルクアトルはあの人を依り代にしていた神の名前で、確かその人自身の名は……『たむたむ』って言ってたような。ああ、これこれ」
 今ひとつ判読しづらい無骨で乱雑な字をどうにか追い、ニーギはページの一点を指差す。
「って言うか、アンタ意外とマメねー。ちょっと見ていい?」
 言いながら、返事も待たずページをめくろうとしたニーギの手を、別のしなやかな指先がやんわりと止めた。
 顔を上げると、いつの間にか着物姿の女性が落ち着いた、しかし警戒心の滲み出ている笑顔で立っていた。
「すいまへんな、これ以上は堪忍え。晶ちゃん、ほんまにマメなお人やから、日記付けてはるんどす。人の日記を読むのはあまり良い事ではないですやろ?」
 そうね、と頷いて大人しくニーギはノートから手を引く。
116starmine for rebellion ◆AX90vj3jog :2005/10/22(土) 00:19:36 ID:3cUcXuoT
「……ところであなた、どちら様?着物だけど高嶺響さんじゃないわよね」
「あ……うちは梅小路葵どす。晶ちゃんの幼馴染みなんどすわ。……響ちゃんは……」
 葵が言いよどんだところで、アランが二人の間に割って入った。
「はいはーい、立ち話はこの辺にしとこうぜ。のんびりしてたら危ねえや。積もる話は、とにかく何処かへ場所を変えてからだ」
「それもそうね。じゃあ移動しましょ、歩きながらでも話はできるし。そうね――」
 そこでニーギの視線が、意味ありげにアランの方を向いた。
「周りの目を気にせずのんびりできる所、なんかがいいわね」
 なるほど心得た、と言わんばかりにアランは頷く。
 野暮な覗き魔の目が届かない場所なら、一つ心当たりがあった。

「と、そういうわけなんだ。無事でいるといいんだが……」
 西へと歩を進めながら、晶は響が離れていってしまった時の顛末を話していた。
 彼も葵も、思いつめたような表情をしている。
「そうか……あの子一人じゃ、正直危険すぎるわ。これは一刻も早く見つけ出すか、このゲームをブッ壊すかしないとね」
 大真面目に言い放つニーギに、アランはこれは何か奥の手があるのだろうかと訪ねてみる。
「ゲームをブッ壊す算段……何かあるわけ?」
「無いわ」
 光の速さで返ってきた力強い返事に思わずコケたのは、アランだけではなかった。
「……無いんどすか」
「無いわね」
「無かったんだ……」
 思わず頭を抱える晶たちを尻目に、ニーギはアランを見上げる。
「安心した?悪党さん」
「ははは……何と言ったらいいか……」
 二重スパイを決め込んだものの、策が無いのは実はこちらも同じで、少し彼女をアテにしていたのだが。
「ま、策が無いからって止まってたんじゃホントに何も変わらないからね。動いてれば、何かの手がかりにぶち当たる可能性出てくるわよ」
 犬も歩けば棒に当たるってね、と笑うニーギに、アランは何と呆れるほどの楽天家か、とくらくらするような錯覚を覚えた。
 だが、あまり不快に感じないのは何故だろう。
117starmine for rebellion ◆AX90vj3jog :2005/10/22(土) 00:20:56 ID:3cUcXuoT
「ところでニーギ、あんまり俺を警戒してないね」
「アンタ、あんまり悪い奴って感じしないから」
 声を少し潜めて、ニーギは続けた。
「何か企んでるでしょ。私たちに、じゃなくて、向こうに対して」
 目を丸くするアランに、またからからと笑う。
 何事かと、晶たちが覗き込んできた。
「あんま女の勘を甘く見ちゃ駄目よ、悪党さん」
「……肝に銘じておくよ」
「なあニーギ、何でアランのこと悪党って呼ぶんだ?こいつ、いい奴だぜ」
「あら、ちょっとした愛称みたいなもんですやろ。ね、アランはん?」
 フォローを入れてくれたのはありがたいが、葵にまで含みのある笑顔を向けられて、アランは改めて女の底の知れなさを思い知るのだった。

 歩き続けるうちに、空の赤さはすっかり欠片も残さずに消え去り、代わって夜の冷たい藍色が周囲を覆いつくす。
 民家の窓から家の中の壁にかかっていた時計を覗き込んでいた晶は、振り返ると三人に向かって頷き、ノートと鉛筆を取り出して座り込んだ。
 時刻は、午後七時寸前。
 できるなら、もう誰の名もこのノートに書き込むことが無ければいいのに。
 晶の切なる思いも虚しく、神を気取る男の声が、夜闇を渡り始めた。
『諸君、まだ生を謳歌する幸福な諸君――』
 せめて、サラと響の名が呼ばれる事が無いようにと、焦りと不安で焼き切れそうな心で必死に祈る。
 葵もまた、高鳴る鼓動を抱えて、ぎゅうっと手を組み目を閉じた。
118starmine for rebellion ◆AX90vj3jog :2005/10/22(土) 00:21:59 ID:3cUcXuoT

 血を吐くような祈りも、身を焦がすような願いも、運命を弄ぶ悪神の知った事ではない。

『サラ・ブライアント』
 晶の手から鉛筆がぽろりと落ちた。
 葵の眼が驚愕に見開かれる。
 冷酷な一撃は、これだけではなかった。
『高嶺響』
 呆然と晶は上空を見上げる。
 声にならない叫びを抑え込むかのように両手で口元を覆ったまま、葵がその場にくずおれる。
 最悪の結果に、アランもニーギも言うべき言葉が何一つ見つからなかった。

 放送が終わり、その残響が鳴るだけになっても、晶は地に膝をついたまま動けなかった。
 やがて、その左手が高々と上がる。
「っ……きしょぉぉおおオオオッ!!」
 ほとばしるような怒声を上げ、ノートを地に叩きつけた。
 それだけでは飽き足らず、アスファルトを何度も何度も殴りつける。
「守れなかった……守れなかった!サラも!響も!」
 拳から血が滲む。
 大声を上げるというのは、敵をおびき寄せてしまう危険のある行動だったが、アランはこの周囲にすぐさま邂逅する可能性のある他の参加者がいない事を知っていた。
 それでなくても、晶の悲壮な慟哭を止める事はできなかったかもしれないが。
「くそぉっ……ちきしょぉ……」
 声は次第に嗚咽へと変わっていき、晶はそのままそこで泣き崩れそうになった。
 だが、その耳に、自分の物ものでない小さなすすり泣きが飛び込んできた。
 上体を起こし、後ろを振り返る。
「嘘や……こんなの、嘘やっ!」
 葵が、両手で顔を覆って肩を震わせていた。
 その傍らでニーギがらしくもなく、困り果てた表情で立ちつくしていた。とりあえずといった様子で、葵の頭を撫でている。
 アランもまた、何とか彼女にかける言葉を搾り出そうとしていた。
 しゃくりあげ続ける葵と、どうにか落ち着かせようと右往左往する二人を晶は赤くなった目でしばらく見やっていたが、やがてふらりと立ち上がった。
119starmine for rebellion ◆AX90vj3jog :2005/10/22(土) 00:23:03 ID:3cUcXuoT
「……悪い。少しだけ、二人きりにしてくれないか」
 沈痛な表情で頭を下げる晶に、アランとニーギは少し顔を見合わせる。
 どちらからともなく頷き合い、
「いいけど、気を付けなさいよ。私もこの人に話あるから」
 ニーギはアランの袖を引いた。
「あー……そうそう、俺らは俺らでよろしくやってくるから、そっちも頑張りなー、なんちて……」
「ああ、すまない……」
 必死で絞り出したジョークも全く通じないほど思いつめた表情の晶に、アランは一人凄まじく気まずい思いをするよりなかった。
「……アンタ、デリカシーが無いってよく言われるでしょ」
 ニーギの視線が痛い。

「……葵」
 二人にしてもらったものの、晶自身も深く傷ついている今、彼も葵にどう言葉をかけたものかわからなかった。
 サラも、響も、再会することも叶わず死んでしまった。
 ひたすらに悔しい。ジャッキーに何て言えばいい。楓とかいう青年も悲しんでいるのではないか。
 そう思うと、また涙が滲んでくる。だが、晶はそれをぐいっと拭い去った。
 葵の前で泣いたりはすまい。彼女の支えにならねばならない。
「その……俺……」
「晶ちゃん……」
 励まそうとした晶の言葉を、葵の小さな声が遮る。
 すっと立ち上がると、彼女は立ちつくす晶の腕にそうっと触れた。
「葵……」
「ごめん、晶ちゃん……少しだけ、ええ?」
 震える手と、声。
 細い身体は、しっかりと抱きとめてやらないと、今にも崩れてしまいそうに思えた。
「しっかりと……」
「……ああ」
120starmine for rebellion ◆AX90vj3jog :2005/10/22(土) 00:28:52 ID:3cUcXuoT

「受け身取ってや」
「おう。……え?」

 何で、と聞き返す間もあらばこそ。
 腕に葵のしなやかな指が絡みつき、強く引いた。
 葵が大きく息を吸う。
 足が払われ、身体が宙に浮いた。

「もう……絶ぇっ対しばいたるぅあああぁぁアア!!」
「ええええええっ!?」

 怒号と共に、晶の身体が投げ飛ばされて宙を舞う。
 あまりに突然の事に全く頭がついていかなかったにも関わらず、地に落ちる瞬間見事に受け身を取っていたのは、流石と言うべきか。
「あァスッキリした!あ、晶ちゃんほんま堪忍え、おおきに」
「あ、はい、どういたしまして……」
 そうは言うものの、さっぱりわけがわからない。
 目を白黒させる晶をさておいて、葵は空の一角を勇ましく指差す。
「もう絶対許しまへんで、ルガール!!サラはんと響ちゃんの仇、この梅小路葵がとらせていただくどす!」
「どすって……」
「必ずあんさんを地獄の閻魔さまの前に突き出したるさかい、覚悟しておくれやす!」
 そんな剣幕で舞妓言葉で喋られても、優雅さなど全く無い。
 烈火のごとく憤激する大和撫子は、着物を翻しながらずかずかと歩き出す。
「さあ行きますえ、晶ちゃん!こんなゲームぶっ壊したるぁ!」
「あ、葵……」
「置いてきますえ!!」
「はい……」
 悲しみがすぎて、堪忍袋の尾がぶっちぎれてしまったのか。
 守ってやらなければならないとは思うが、何か今の彼女なら別に大丈夫なんじゃないか、と晶は未だに状況についていけない頭を抱えて後を追った。
121starmine for rebellion ◆AX90vj3jog :2005/10/22(土) 00:31:06 ID:3cUcXuoT
「えー……では俺らは俺らで仲良く信頼深めましょうか」
「はいはい。でも私、もう決めた人がいるから。それでもいい?」
「あはは、困ったな。実は俺もあっちこっちから引っ張りダコだけどね」
 路地裏、冴えないジョークを交えながら会話を続けるが、アランもアランで先の放送には衝撃を受けていた。
 ガーネット。いざという時に彼女の助力があれば心強いと思っていたが、もうそれも叶わない話となってしまった。
 軽い雰囲気の女性だったが、頭の回転も速く、割と面倒見が良くてからっとしたいい女だった。軽く溜め息をつく。
 頭を振って、今は目先の事に集中しようと意識を切り替える。
「もてもてなのねぇ……悪趣味な人にも見初められちゃったり?」
「そうそう、人に首輪をつけて脅しをかけるようなこわーい人」
「でも、そんな人とお付き合いするのは?」
「例えすっごい美人でも金持ちでも、ごめんだね」
 にっ、とニーギが笑った。
 アランも応えて笑みを返す。
「それじゃ、怖いわがまま王女につかまった可哀相な王子様を、勇敢な女騎士が助けてあげましょ」
 ドレスに身を包んだルガールを想像しかけて思わず鳥肌が立った。
「……策、無いんでしょ」
「無いけど、動き回って手がかりなら見つけたわよ」
 ニーギはコートのポケットを探り、中から銀の環をのぞかせた。
 間違いなく、それは彼女にもアランにもつけられている、悪趣味な人間が脅しをかけるために参加者全員につけた首輪だ。
 アランは思わず口笛を吹く。
「よく手に入れられたね……まさか死体の首切り落としたりしてないよね」
「切り落とす以前に、塵も残らないほど木っ端微塵になっちゃってたからね……」
 眉根を寄せる。
「木っ端微塵?死体だけ都合よく?首輪は綺麗な形で残したまま、そんな芸当できるのかい」
「どういうわけだか、できちゃってるのよ。衛星砲の直撃食らっても、これだけきっちり残ってたの」
「嘘ぉん……」
 どうも信じられないアランに、ニーギはしょうがないという風に肩をすくめ、逆のポケットから長ビスを取り出した。
 それを握る右手が、青い光に包まれる。
「……何それ」
「あ、そういえば紹介がまだね。私の、相棒」
 微笑むニーギの側で、青い光の群れが一瞬、少年の姿を取ったように見えた。
122starmine for rebellion ◆AX90vj3jog :2005/10/22(土) 00:31:44 ID:3cUcXuoT
 ぎょっとして瞬きし、目をこすってみる。光はもやもやと彼女の周りを取り巻いているだけだった。
 首を捻るアランの目の前で、ニーギは首輪を高々と放り投げた。
「おいっ……!」
「ま、見ててよ。私もだいたいハンドバズーカぐらいの一撃は出せるんだけどさ、それ当てても絶対傷一つつかないから」
 言うが早いか、彼女の手から青い光をまとった長ビスが弾丸のごとく放たれる。
 そして狙い違わず、宙を舞う首輪に喰らいついた。

 瞬間、風船が破裂するような音をたてて首輪が弾け、夜空に閃光と小さな爆炎が広がった。

 とっさに掲げた腕の下、アランは吠えた。
「……爆発したじゃん!」
「……おかしいわね……ごめん何かドッゴラとかぐるじおとか言ってた燃える人、アンタの首輪無駄にしちゃった」
 けろっとした様子のニーギに、今度こそ本気で頭を抱える。
 せっかく手に入れた鍵があっさりおじゃんである。のたうちまわりそうだった。
 と、ばたばたと足音が聞こえてくる。
 とっさに身構えたが、路地裏に飛び込んできたのは息せき切って駆けてきた葵だった。追って、晶も姿を見せる。
「何どす、今の爆発!二人とも無事でおますか?」
「敵か!?」
 慌ててアランは両手を振り、無事を伝える。
「あー違う違う大丈夫!ニーギがちょっとやらかしちゃっただけだから!」
「ひどいなぁ。まあそうなんだけど。……そっちこそ、大丈夫なわけ?」
 少し懸念の色の混じった視線を寄越すニーギに、葵は大きく頷いた。
「うちはもう大丈夫、心配いりまへん!ニーギはん、このゲーム壊すおつもりなんどすやろ?うちも全力で協力しますえ!」
 がっ、とニーギの手を両手でとり、ぶんぶんと上下に振る。
「あ、うん、よろしくー……」
 彼女の勢いに、さすがのニーギも軽くとまどっていた。
 アランも、これがつい先程までしゃくりあげていた彼女だとは信じられず、半端に引きつった笑みを浮かべたまま晶に視線を移す。
「……アンタどういう励まし方したの」
「いや、俺は何も……」
123starmine for rebellion ◆AX90vj3jog :2005/10/22(土) 00:32:43 ID:3cUcXuoT
「さあこうしてはいられまへん、はよ行きますえ!待っとれルガール!」
「落ち着いて葵ちゃーん!何処行くの何処へ!」
「何処でもええ!止まってたら何も変わらへんって言うてたのニーギはんやあらへんか!」
「いやいや待て待て葵!ほらさっきまで俺たち向かってたトコ!まずはそこへ行こうって!」
「そうそうまずは西へ……お?」
 邁進しようとする葵をどうにか落ち着かせようと晶たちと共に右往左往していたアランだが、ポケットにつっこんであった携帯が震えているのに気付いた。
「ごめん!ちょっと俺、小便!」
「緊張感の無い方でおますなぁ……はよしておくんなまし!」
「あ、じゃあ俺も……」
「ツレションする趣味はねぇよ!すぐ戻るから!」
 急いで三人から離れ、別の路地に駆け込む。
 今さら指令を寄越す気になったのかと嘆息しながら、震え続ける携帯を開いた。
「……何だい」
『ルガール様より指令です』
 電話の向こうの声は、若い男だった。スタッフの一人だろう。
『結城晶および梅小路葵、そしてニーギ・ゴージャスブルーを速やかに始末せよと……』
「ちょ、待ってくれよ。三対一だぜ?荷が重いって」
『銃は持っているでしょう。遠くから一人ずつしとめていけば』
「ニーギなんかはそんなあっさりやられてくれるほど、やわなお嬢さんじゃないだろうけどね。それに」
 少し、ハッタリをかけてみる事にした。
「地味な殺し方だと、満足しない人たちも居るんじゃないのかい?」
『……』
 電話の向こうが押し黙る。
 やはりこの殺戮ゲームに観客がいるという読みは正しかったと、アランは冷や汗をかきつつ密かに笑う。
「急いては事を仕損じる、とも言うじゃないか。ちょっと時間をくれよ」
『……時間はかかってもいいです。必ず遂行してください』
 それだけ言うと、スタッフは電話を切った。
「ふー……」
 大きく息を吐き、壁にもたれかかる。何とか、これで時間は稼げただろうか。
124starmine for rebellion ◆AX90vj3jog :2005/10/22(土) 00:34:00 ID:3cUcXuoT
 三人の元へと駆け戻ったアランが彼らを案内したのは、一区のある場所だった。
「酷いな、こりゃ……」
 思わず晶が呟いたとおり、眼前に広がるのは見るも無惨な建物の焼け跡。
「なるほどねー……覗き魔さんの目も、燃えちゃったわけだ」
 焼け焦げた床へと足を踏み入れるニーギに、葵も続く。
「あーっと……あんま奥には入らない方がいい」
 アランに呼び止められ、葵は怪訝な顔で振り返った。ニーギはそのまま建物の残骸が積み重なる奥を見据える。
 ほのかに、青い光が漂っているのが見えた。
 今は深くは追求すまいと、彼女もかぶりを振ってアランに向き直る。
「さて……ここでなら、思う存分話せる」
 三人を見回し、アランは切り出した。
「晶と葵が持っている、メモの事も」
 二人が息を呑んだ。
「俺が、主催側に雇われた人間――ジョーカーだって事も」
「……何だって!?」
 晶が驚愕の声をあげる。葵はやはりある程度予測していたのか、さほど驚いた様子は見せなかった。
「と言っても、アイツらにこのまま好き勝手させてやるつもりはないぜ」
「さーて、それじゃあゆっくり……ってそんなに時間ないけど、あいつらに一泡噴かせる方法探しましょ。手がかりも一応、ここにある事だしね」
 ポケットから再び首輪を取り出したニーギに、アランは苦笑する。
「…二つ持ってたのか」
「あれ、ニーギも?俺も実は二つ……」
 晶が、自分のザックから銀環を二つ取り出した。
 それを見て、アランはついに噴き出した。
「おいおい……最高じゃないか」
「ハガーはんのメモ……役立てられるかもしれへん……」
 喜びに目を潤ませ、葵が呟く。
「それじゃ、まず何処から話そうか――」

 小さく上げられようとしている反撃の狼煙。
 月だけが、雲間から四人を見守っていた。
125starmine for rebellion ◆AX90vj3jog :2005/10/22(土) 00:40:13 ID:3cUcXuoT
【アラン・アルジェント 所持品:PPKワルサー(残り7発)、携帯電話(剛の連絡先登録済)、折り畳みナイフ、
 目的:結城晶と梅小路葵の及びニーギ・ゴージャスブルーの監視、ゲームを内側から壊す、プローブの情報を盗む為に本部へ潜入】
【ニーギ・ゴージャスブルー(全身の広範囲にわたってダメージ+中程度の火傷)
 所持品:ゼロキャノンコントローラ(チャージ完了)、雑貨、ゴーグル、長ビス束、コンドーム、首輪(アルフレッドのもの)
 剛のバッグ…スペースハリアーバズーカ、マカロフ、携帯電話(アランの連絡先登録済) 目的:ゲーム盤をひっくり返す】
【結城晶 所持品:大学ノート(死亡者の名前とハガーメモの要点写しと手記)と鉛筆、首輪(マリーと守矢のもの) 目的:葵を守る】
【梅小路葵 所持品:釣竿とハガーのノート 双眼鏡(アランから借りている) 目的:晶たちとともに生きて帰る。ルガールと剛をブッ倒す 状態:プッツン】
【現在位置:1区北部商店焼け跡】
126 ◆AX90vj3jog :2005/10/22(土) 22:54:58 ID:3cUcXuoT
申し訳ないです、>>118>>119の間に以下の文が抜けてました_| ̄|Σ===○
まとめ掲載時に追加おねがいします…。

――そうだ、誓ったんだ。せめて、せめて葵だけは、彼女だけは、守り通さないと。
 葵の存在は、最早晶にとって最後の砦となっていた。
 彼女のすぐ側に立つ。察して手を引いたニーギの代わりに、葵の髪をそうっと撫でた。
127ゲームセンター名無し:2005/10/27(木) 22:13:20 ID:wftnIsvx
保守
128ゲームセンター名無し:2005/11/02(水) 02:59:31 ID:UHcDvtp0
保守
129ゲームセンター名無し:2005/11/04(金) 11:00:22 ID:C4LSnq8W
ho
130切っ先 ‐牡丹‐ ◆1wxzbbwPmQ :2005/11/05(土) 01:26:38 ID:pNfq12UT
街灯が、頼りなく街を照らしている。
しかし本来闇を照らす筈のそれは、むしろこの街の影を更に濃く映し出しているに過ぎない。
送電線が怯える子犬の様にブルブルと震えている。
まるで、これから幕開く更なる惨劇に戦慄するかの様に。
夕闇は闇夜に侵されて往き、月が真っ赤な太陽を追い散らす。
太陽を退け、月が地上の世界を照らし出す。
それは余りにも弱々しく、ただ優しいだけの光。
夜空を飾る美しい星々ですら、まるで散りばめられた火花の様に物悲しく、そして儚く見える。
目に映る全てが、悲しみで満ちていた。
街灯、送電線、追い散らされた夕陽、そして夜空の月と星。
朝日から夕陽、そして新たに月光が、この街の暗がりへと降り注いでゆく。
だが、今更そんな光を受けた所で闇はもはや闇でしかない。
この街を照らすには、月光は余りにも弱々しく、優しすぎるのだ。
そんな月光を背に受け、闇を突き進む男が一人。
もし常人が一見すれば、暗闇に紛れたまま消えてしまいそうな、そんな弱々しい印象を受けるだろう。
男が纏っているのは真っ黒に染め上げられた胴着であり、故にその姿は容易に闇へと溶け込んでいる。
そして更に二つの要素が、男の存在をひどく矮小な物の様に印象付けていた。
押し殺した様な、いや、まるで弱りきった小鳥がそのまま絞め殺されてしまう寸前の様な、
か細い命の小さな炎がまさに消え去る寸前の、その程度しかない気配。
足音一つ、いや、わずかな衣擦れの音も、それどころか呼気の音一つすら聞こえてこない。
本当に呼吸をして足を踏み出しているのか、それすら疑ってしまう程の、まるで死人が歩を進めるが如きその前進。
死ぬ寸前の小鳥の様で、現世を彷徨う取るに足らない浮遊霊の様なその存在。
『存在』という質量をまるで持っていないとでも言うのだろうか。
131切っ先 ‐牡丹‐ ◆1wxzbbwPmQ :2005/11/05(土) 01:29:09 ID:pNfq12UT
そう形容せざるを得ないその男は、しかし同時に熾烈な狂気を身に押し秘めていた。
それを示す物は、ただ一つ。
男が右拳に収めるその刃のみ。
その刀身は、闇の中にあって尚漆黒の輝きを放っている。
それはまるで、絶世の美女が持つ美への傲慢さの様に。
そしてその輝きもまた、まるで黒髪の美女の濡れ髪の様な、ぞっとする程の艶かしさを放っていた。
鴉の濡れ羽色の、鋼とは思えぬ程のその妖艶な輝き。
それのみが、男がそこに『居る』事を証明する唯一のモノだった。
熾烈な狂気、過酷な殺意、死に物狂いの衝動。
それらを象徴するかのような、その輝き。
月光が、悲しげに男を照らす。
まるで、八十枉津日太刀が放つその輝きこそが、
リョウ・サカザキの魂を唯一この世に繋ぎ止めている。
見る者にそう語るかの様な、月夜の暗闇のその光景。


月が流した悲しみの涙の様に、優しい光が今宵のサウスタウンに降り注いでいた。
132切っ先 ‐牡丹‐ ◆1wxzbbwPmQ :2005/11/05(土) 01:30:10 ID:pNfq12UT

サウスタウン三区。
その区画の外れには、正に『瓦礫の海』としか形容できない光景が広がっている。
それを行使した圧倒的な破壊力を物語る、無残極まるこの光景は、見る者を十二分に戦慄させるであろう。
そんなコンクリートの瓦礫に混ざって、歪んだ自転車が打ち捨てられている。
「…………」
それに一瞬だけ視線を遣り、しかしその顔の筋肉を僅かにも動かす事は無く、リョウは沈黙を守る。
そして、再びこの惨状の全体を見渡す。
時刻は、既に午後7時を数十分も過ぎている。
リョウも当然、定時に流れるあの放送を聴いた。
この街に放り込まれた誰もがその放送に耳を遣り、一様にその胸をむかつかせている事だろう。
だが、そんな内容の放送を聴いても、リョウの心はひたすらに凪いでいた。
僅かな小波が起きる事も無く、ほんの小さな波紋がたつ事も無かった。
かつて自分と拳を合わせた強者の名が死者の列に加えられたの聴いても、何の感慨も湧きはしない。
どうやら、自分の思考はいまやその精度を酷く落としている様だ。
それは自らが負った怪我のせいだろうか。
それともその怪我の『治療』とやらに用いられた薬物のせいなのか。
あるいはその両方なのかもしれないが、とにかくリョウは時間と共に己の無残な状態を思い知っていった。
動かない左腕に、未だ白むその意識。
しかしリョウの心は変わらずに、凪いだ海の様に静かなままだ。
こんな状態で本当に自分は闘えるのか。
その思考ですら、リョウの意思に不安という小波を立てる事もなかった。
チラリと、握り締めた刃が輝く。
まるで、リョウのその意思に満足を示すかの様に。
そして変わらぬ衝動のままリョウが歩み始めたその時、
耳の中に僅かに残った音をリョウが咀嚼した。
凪いだ水面に、ほんの小さな波紋が立った。
そして、唇から音が漏れた。
「………ネオは、どうしてるかな…」
放送に、ネオの名が呼ばれなかった。
その事実が、凪の様だったリョウの心に僅かな小波を揺り起こした。
133切っ先 ‐牡丹‐ ◆1wxzbbwPmQ :2005/11/05(土) 01:31:14 ID:pNfq12UT

そして、ふと気が付けばリョウは再びここに戻ってきていた。
「…………」
沈黙を守るその唇。
小波が、思考を揺り起こす。
〈アイツは言ったんだ 俺の人探しを手伝うと〉
揺さぶられた思考が、その熱を右腕に伝える。
その熱が、右腕から右拳へと伝わってゆく。
歪んだ自転車等の周囲の光景から見るに、どうやらネオは瓦礫に埋もれる事なく無事に生きているようだ。
残念な事に、今はどこかへと移動してしまった様だが。

〈しっかり生きててくれたんなら 手伝ってもらわないといけない〉

ネオも自分と同じく放送を聴いているなら、俺が生きている事を知っている筈だ。
なら、アイツに再会するのが、当面の目標になるのだろう。
ガチリと、刃が鳴る。
右拳から熱い衝動が、まるで心臓の鼓動の様に伝わってくる。

〈これからネオを捜さなければいけない〉

自らの悲願を達成する為に。
拳の衝動が、心臓の鼓動を凌駕する。

〈そして一緒に青胴着の男を捜す為に赤い鉢巻の男を捜さなければいけない〉

凪いだ心のまま、しかしその狂おしい衝動を持って、リョウは再び歩みだす。

〈ユリの仇を 討つ為に〉
134切っ先 ‐牡丹‐ ◆1wxzbbwPmQ :2005/11/05(土) 01:32:44 ID:pNfq12UT


瓦礫に背を向け、リョウは再び歩きだす。
揺ぎ無い信念を持って、満身創痍の身心を躍動させる。
邪魔する者には容赦しない。例えそれが今生き残っている参加者全てでも。
その意思は、悲しい程に一途で無垢。
己が身を呈して救った相棒が、自らの道を阻む者に回るという可能性に気付かない程の、
無垢で一途な程に曇り無い、悲しい決意。
全ては、たった一つの為に。
ユリの仇を討つ為に。

そしてリョウは再び、闇へと歩を向けた。
右足を前に出し、アスファルトの冷え切った地を踏みしめる。
ほんの少しだけホコリが舞い、それが月光を受けて輝いて、やがて暗闇へと吸い込まれていく。
目に映る全てが、悲しみで溢れていた。
街灯も、送電線も、見上げた夜空の月と星も。
そして視線を下げ、見下ろしたその拳。
己が人生を懸けて鍛え上げたその拳。
リョウ・サカザキがこの世で最も信頼していた筈のその拳。
「…………」
言葉無く、ただ足音だけが悲しげに周囲に響く。
リョウは思う。
この拳は、一体何の為にあったのだろう、と。
自分の生き様や自分の人生、全てが込められていると言ってよい、自分自身ともいえるその拳。
幼い頃、父親から教えられ学び取ったその技術。
己が好敵手と競い合い、高め合ったその精神。
愛する家族を、愛する街を、その力で守り抜いたという自負もある。
135切っ先 ‐牡丹‐ ◆1wxzbbwPmQ :2005/11/05(土) 01:39:23 ID:hJAsVBVr
――――そうだ、この拳は倒す為ではなく、守る為に鍛え上げたのではなかったか?
己が拳で大切なモノを守り抜く為に、その拳を鍛えてきたのではなかったか。
全てを守る事なんて不可能だ。
だからこそ自分の側に居る人達だけでも、自分にとって一番大切な人だけでも守らなければいけないんだ。
遥か昔にそう思い、そして亡き母にそう誓った。
たった一人の家族を、妹のユリを守る為、その拳を鍛え上げたのだ。
それなのに。
それなのに、一体どうして。
何故自分は一番重要な時にその力を発揮できなかったのか。
己が拳は、その為の拳ではなかったのか。
俺は一体。
何でその時。

どうして一体。


何で一体、果たして、一体、どうして。




どうして自分は、ユリを助ける事ができなかったのだろう?




136切っ先 ‐牡丹‐ ◆1wxzbbwPmQ :2005/11/05(土) 01:39:56 ID:hJAsVBVr
ふと気が付けば、周囲の景色はすっかり変わっていた。
一体どれほど歩いたのかすらわからない。
見渡せば、街にはそこかしこに痛々しい戦いの跡が残っている。
先ほどのビル群の瓦礫もその一つだ。
今このサウスタウンには、至る所に闘争による破壊の跡があり、あらゆる場所であらゆる人間が無念の死を遂げている。
自分がその青春時代を過ごし、そしてその拳で守った街は、いまや殺し合いの場に仕立て上げられていた。
元々治安の良い街では無かったが、それでも、人々の営みがあった。
笑顔があり、悲しみがあり、皆が必死に生きていた。
そんな人達の笑顔が、自分は大好きだった。
くだらない程に、馬鹿馬鹿しい程に幸せだったあの時代。
それはこの街で過ごした時間だったのだ。
「…………」
ふと、冷え切った肌が小さな振動を感じ取った。
遠くで、空気が震えた様だ。
『治療』とやらに用いられた薬物の副作用のか、感覚が鋭敏になっているのだろうか。
リョウはそう思う事にして、再び歩みだす。
刃は、月明かりを受け静かに輝いている。
優しいだけの月明かりを背に受け、男は一歩一歩を静かに踏みしめる。
あまりにも弱々しい街灯が、男の影法師をより一層色濃く映し出す。
握り締めた拳には、今は一振りの刃が納まっている。
守る者を失い、その拳にはもはや存在する価値など無いのかもしれない。
それでもリョウは、その拳に縋りつくしかなかった。
その事実が、リョウの心をどうしようもなく苦しめる。
137切っ先 ‐牡丹‐ ◆1wxzbbwPmQ :2005/11/05(土) 01:41:43 ID:hJAsVBVr
自らの遠い誓いを裏切った拳が、自分自身が憎くて仕方ない。
だから、これは自分自身への復讐だったのかもしれない。
武器を持たず、肉体のみで闘ってきた己の過去に対する復讐であり、
極限流空手師範代、リョウ・サカザキへの復讐なのかもしれない。
拳には、今は一振りの刃が握られている。
今までの己の過去を、築き上げてきた全てを否定するかのように。
その切っ先には、禍々しい程の暗き輝きが宿っている。
触れる物全てを破滅へと追い遣るかの如き、凄まじい程の乾き。
それは、守る為では無く滅ぼす為の力。
遠い昔に立てた誓いとは違う、新たな誓いの為の力。
今の拳は、その為だけにある。

混濁した意識ながらも、かつての思い出に胸を巡らし、凪いだ心に再び去来した後悔。
そしてその後悔をあえて甘受しながらも、リョウは一つの事実に気づいた。
唯一至上の目的に常に付随していたある感情が、いつの間にか消え失せている。
あらゆる感情が消え失せている。
守れなかった後悔と無力感すら塗りつぶす程の、かつてあった狂おしい程の憎悪。
それすら今は冷え切り失せてしまったかのようだ。
だが、それらは決して煙の様に消え失せたというワケではない。
来るべきに備え、その力の奔流を温存するかの様に。
その全てを焼き尽くす程に煮えたぎる、荒々しい感情を解き放つその時が来るまで、その姿を潜めているに過ぎない。
その事に、リョウは気付いた。
そして、その奔流が一体ドコに潜んでいるのかも。
一歩一歩、ひたすらに突き進む。
ただ闇雲に突き進むその足音は、なぜだか酷く痛々しく響き渡り、
そして彼方の闇へと呑みこまれていった。
胸中を巡る後悔が、己の過去と現在を責め立てる。
全身を満たす憎悪が、来るべきに備えその身を潜め、リョウの意思と意志を導いている。
138切っ先 ‐牡丹‐ ◆1wxzbbwPmQ :2005/11/05(土) 01:46:19 ID:hJAsVBVr
そしてそれは、果たしてその導きだったのか。
リョウの目に、遠くに見える小さな窓から漏れ出す光が見えて来た。


八十枉津日太刀の切っ先が、闇の中で艶かに輝いた。




【リョウ・サカザキ(左腕使用不可:怪我は最低限の処置済) 所持品:八十枉津日太刀
 目的:ユリの仇を討つ為に青い柔道着の男(剛)を殺す為に赤鉢巻と白胴着の男(リュウ)を殺す為に邪魔になる奴等を殺す為にネオを捜す】
【現在位置 三区内と五区東側付近との堺】
139Syo's Life ◆s7xVRD8NOA :2005/11/07(月) 00:10:23 ID:yo9MojPM
深い闇と僅かに冷たさの残る空気の中、僅かながら月明かりが差し込む。
そんな事を気にする者など、此処には居ないかもしれない。

月が出ていようともその場所には光は当たらない。普通の街ならその隙間に人など寄り付かない。
何もかもが拒絶され闇だけが受けいれらる場所。
冷え切ったアスファルトを叩く音がした、その闇から一人の男が現れる。
彼はセットの崩れた金髪を何とか直しながら、溜息と共に言葉を吐き出した。
「パピィねえ……お願いって言われてもどうしろって言うんだい?」

『三つ、頼みがある』

助けようとした手を拒絶され、返された言葉を思い出す。
三つの頼み。その中の一つがパピィという生き物を探すことだった。
とある女性の遺言だと聞いては断るわけにもいかず、承諾をせざるをえない。もっともその性質を利用されただけなのかもしれないが。

二つ目の頼みは、外の様子を見てくること。出来るだけ長く、我慢できる範囲まで。
「……野朗に看取られるのはごめんって事か、まあ気持ちは分からないでもないけどね」
視線を先程居た路地裏に戻す。深い闇に包まれて、どうなっているのかわからない。
『酷い目に遭わされるのは、女の子より男の方がキツかったからな』
本当に二人きりにさせていいのかと聞いた時の彼の答えが浮かんだ。
140Syo's Life ◆s7xVRD8NOA :2005/11/07(月) 00:13:05 ID:yo9MojPM
そして、最後の一つ。
『壊してこい、草薙の相棒なら出来るだろ?』

何を、とまでは教えてはくれなかったし請うつもりもなかった。
このゲーム自体か、ルガールの企みか、それともあの少女を元に戻す何かか。
最後の例えは少女自身の内面にあるかもしれない。恐らく鍵を握っているのは、リュウとかいう男。
それよりもだ、先にやるべきことは自分達の安全の確保か。
「……ったく、どこかの誰かさんに似てやっかい事を引き連れてくるんだな」
あくまで冷静を保ちながら思案に明け暮れる。

場面は、少し前に戻る。

「歌、はやく持ってきて」
それは彼女にそう頼まれて、探し物をしていた時だ。
テープを見つけ、そこに行こうとした瞬間、ふと足元に何かがぶつかった。
141Syo's Life ◆s7xVRD8NOA :2005/11/07(月) 00:15:21 ID:yo9MojPM
最初は瓦礫かと思った。瓦礫にしては変な感触がした。
何か変な音がしたので下を見た。

テープの持ち主と、眼が合った。

自分の顔が驚き、次に叫びだしそうになるのがよく分かった。
だが自分が言葉を出す前に、眼前の人物が口を動かす。
喉から湧き上がった血を床に吐き捨てて、嘲笑にも侮蔑にも悲哀にも見える笑みを作った。

『その程度かよ』

声は無かった、だがはっきりとそう言っていた。
何も言い返せず向けられた瞳に、ああどこかで似たようなモノを見たなと思ったその時、

「何やってるの?早く持ってきてよ。でないと、この女のひとがどうなっても知らないよ」
「あ、ああ」
凍結していた思考で返事をしながら、視線を逸らす。
その場から離れても、自分に向けられた視線は外れていなかった。
正直、男から熱視線を浴びるのは好きではないし、何よりも痛みがした。耳の痛みよりも激しい痛みが。
何故そこまで激しく痛んだのかは、深く考えない。

――ああ、思い出した。
――あの顔は、昔どうしても落とせなかった女のことを京に話した時の顔だ。
142Syo's Life ◆s7xVRD8NOA :2005/11/07(月) 00:17:06 ID:yo9MojPM
そこまで考えて意識を現実に戻す。

「……」
黒い空を見上げる。雲が広がっていくばかりで星は無い。
雲の隙間から僅かながら月が見えた、彼に唯一屠られた者の象徴。今頃、冥府で彼を嘲笑っているのだろうか。

「お前を殺したことも、罪として背負う気だったと思うぜ? 八神」

届くかどうかもわからず独りごちる、恐らく届いたとしても何も返ってこないだろうが。
何故、彼はあんな顔で自分を見たのか、そしてあんな頼みをしたのか。
いくら考えても焦りがつのるばかりで、答えはでてこなかった。


(さあな? お前には一生分からないだろうよ)

心の奥底で失笑する。
気分は悪くは無い。ただ、とてもだるいだけだ。
(他人の心なんてな、分かろうとしても分からないものさ。俺みたいな捻くれ者なら尚更、真意を推し量るのはそれこそ傲慢って奴だぜ?)
143Syo's Life ◆s7xVRD8NOA :2005/11/07(月) 00:18:48 ID:yo9MojPM
テープを持っていったあの少女の笑い声で何とか意識が戻った時。彼は絶句した。
血を被り、怒っているような泣いてるような表情で、笑って叫んで泣いていた茶髪の少女。

その姿はまるで、あの時悪夢で見た少女そのものではないか、と。

彼女を殴りたかった。
頬を叩くなんて生易しいことはせずに、殴りたかった。
本気で、心の底から、例えどんなに自分が憎まれようとも、殴りたかった。
殴って殴って、殴りたくなくても殴り続けて、眼を覚まさせてやりたかった。

もしも身体が無事だったなら、迷わず実行していただろう。記憶の少女とは別人と分かっていても。

理由なんて、そんなモノだ。
(お前だって同じ様な考えなんだろう?)
視線を流す、その先には、残された女が一人。
144Syo's Life ◆s7xVRD8NOA :2005/11/07(月) 00:20:02 ID:yo9MojPM
視線に気づいた女は、足元に横たわる男を見下ろす。気怠げな様子で彼女は床に膝をついた。

「何ともいいざまじゃない、奴隷クン」
「それはどうも」

髪に隠された瞳は男を見ても冷たい光を湛えていて、揺らぐことはない。
その奥に蠢く複雑なものを看破出来たのか、彼は何とか口を動かし笑みを浮かべる。
それはまるで幼い少年や年老いた老人が浮かべる様な、純粋な笑みだった。
「正直、貴方の死に顔なら見たかったけど、死に様は見たくなかったわねぇ」
「何でだ」
「あんまり役には立たなかったけど、これが最後だと思えば不思議と少し寂しい気もするわ」
コツンと男の額を小突きながらそう独りごちた。
男の身体からは以前と血液が止まらず流れ出している。その朱は着ている道着に広がり模様の赤と同化していた。
まだ笑えるから何だと言うのだ。まだ喋れるから何だと言うのだ。
彼はまだ『死んでいない』だけであり、『生きている』と表現するには明らかな間違いである。
刻々と肉体が壊れていく男は、紛れも無く死んでいるのだ。

だからこそ、今この瞬間こそが、もっとも生が意味を持つ刻。

「奴隷クンには色々とお世話になったけど、どうして私一人だけを指名してくれたの?」
男の顔を覗き込みながら女は問う。
145Syo's Life ◆s7xVRD8NOA :2005/11/07(月) 00:22:11 ID:yo9MojPM
「やっぱり、今までのことで怒っているのカナ?」
「……たり前、だ」
「改めて見ると随分な惨状ね、少し見直したわ」
「惚れたか?」
「呆れているのよ」
苦笑した霧島の頬の皮膚が引きつった。表情を変えるだけでも苦痛なのだろう。
しかしその瞳には怒りという色は映っていない、むしろ諦めの境地に入った笑みで淡々と問いを問いで返す。

「お前、……誰か殺してたんだろう?」
一瞬の間。交差する視線。
「馬鹿ね、答えの分かっている質問は確認というものよ……お分かり?」
「……だろうな」
「あのお坊さん、妻と娘の仇を取るまで死ねないって言ってたけど……悪いことしちゃったかしら?」
僅かな間、シェルミーは少しだけ口許を緩めた。霧島の眼には映らなかったがその淡い笑みは誰も見たことが無い類のものだっただろう。

「何を企んでるんだ」

霧島の口から出たそれは、声というより息に近い音だった。
しかしそれに構わず霧島は言葉を続ける。
146Syo's Life ◆s7xVRD8NOA :2005/11/07(月) 00:23:31 ID:yo9MojPM
「俺のこのザマ見た時のてめえのツラ、あれは絶対何か企んでる顔だ」
シェルミーは答えない。
「何かあるなら早く言えよ、勝手に俺をどうこうされるのは好きじゃねえんだ」
「少しね、お願いがあるのよ。承諾してくれれば、ここで奴隷クンの望みを何だって聞いてあげる」
「どんなだ?」




「あなたの全て、私にちょうだい」

その一言で霧島は何となく分かってしまった。いかにも彼女らしいお願いだ。
147Syo's Life ◆s7xVRD8NOA :2005/11/07(月) 00:25:12 ID:yo9MojPM
彼女はオロチの一族だが、まだ能力的に不完全だというのは霧島にも分かる。
オロチの力を得るためには何らかの力を持つ生贄が必要なのだろう、人の命で力を得るのは悪役の十八番と決まっている。
生贄にしては不十分すぎるが、草薙京に似た存在の自分を取り込めばある程度は……という考えなのだろう。
「断る、俺は俺のモンだ。それに女が簡単に何でも聞いてあげるって言うのも気にいらねえ」
「今のその状態じゃあ、出来る事も限られるでしょう?」
「お前ひでえな」
確信犯なシェルミーの態度に霧島は苦い顔をした。
もっとも彼女に限っては、あまり後が面倒になりそうなことはしたくなかったが。
「大丈夫よ、奴隷クンの魂も身体も力も何もかも全て。私が有効利用させてあげるから」
その顔を覗き込みながら、シェルミーは表面上いつも通りに話しかける。
「断っても無駄よ、その身体でどうやって拒むの?」
「……翔んでみせるさ」
不敵な面構えで笑いながら放たれたその言葉に、シェルミーは眉を顰める。
「あなたって、草薙と違ってそういう所は本当に子供よね」
少し不機嫌な顔をして、からかいながら口もとを綻ばせる。
眼前の死に逝く者に手を伸ばしながら、土色の頬を撫でながら紡がれた言葉。
「最後らしく、心の底から絶望させてあげようと思ったのに。ねえ、奴隷クン」



「……奴隷クン?」
148Syo's Life ◆s7xVRD8NOA :2005/11/07(月) 00:26:34 ID:yo9MojPM
もはや彼は何の言葉も発さなかった。
虚ろに開かれた瞳から炎は消え、濁った色を持ちながら何も映さなかった。
血で汚れるのも構わず頬に当てた手を胸に移す。脈打つ鼓動は弱いながらも止まりはしていない。

「…………そう」
それを見て返ってきたのは冷たい声。
例えるならそれは、今霧島の胸に当てられた刃物の様な鋭さ。

じゅぶり。

音と共にその切っ先は肉を切り裂きながら、ゆっくりと胸の中へと沈んでいく。
そのまま包丁を捻る。更に捻る。引き抜く。念の為にもう一回捻り込む。
ごぼごぼと息と血が混じった声が、霧島の喉から泡立ちながら僅かに漏れる。
本人はしたくなかったであろう痙攣が続いてる身体を、子供をあやす様にそっと抑える。
(大丈夫よ、すぐに終わるから)
僅かに飛び散った血を拭いながら、シェルミーは霧島の額を撫でた。
149Syo's Life ◆s7xVRD8NOA :2005/11/07(月) 00:27:40 ID:yo9MojPM
空虚な空間。
誰かが、俺を呼んでいる。

眼鏡をつけた軍人の少女、色の黒い白髪の男、中華服を着た女、天使の羽を持つ少年。
赤い髪のバンドマンや関西弁の少年までもが自分を呼んでいる気がした。
何故か俺の眼は閉じたまま、一向に開いてはくれない。
その状態で何故そんな事が分かるのか。そもそも誰だったのか。分からない。思い出せない。
だが俺はそいつ等に背を向けて、逆方向に向かって歩き出した。

「……そうか」
炎を纏わせた男の声。
「それが、お前の選択か」
俺は男の横を通り過ぎた。立ち止まらずに俺は歩いていく。男は苦笑する。
傍らの弟子と思われる少年が何か言おうとしたが、それは男に止められた様だ。
「そんな未来を望むのは、きっとお前だけだろうな。霧島」
うるせえな、俺にはお迎えなんて贅沢なモン必要ねえんだよ。


――――だからあばよ、テメエら。
150Syo's Life ◆s7xVRD8NOA :2005/11/07(月) 00:29:34 ID:yo9MojPM





「お別れ会ご苦労さま」
路地裏を抜けたシェルミーに向かって、待っていた男はあくまで軽そうに微笑んだ。

どちらか何かを喋る訳でもなく、その場を歩き出す。
まるで最初から何も無かったかの様に。
最初から彼女一人で出てくるというのが、決まっていたかの様に。
151Syo's Life ◆s7xVRD8NOA :2005/11/07(月) 00:30:58 ID:yo9MojPM
最初に口を開いたのは男の方だった。
「あいつに何か酷い事でも言われたのか? 今の君、ちょっと様子がおかしいけど」
「何でもないわ」
僅かの間、彼女は視線を彷徨わせて渋い表情をしていた。
断言した割には妙に態度が曖昧で、まるで何かを隠していると言っていい。

「…本当かい?」
「何でも、ないわ」
同じ答えを返す、自分に言い聞かせるかの様に。

「ともかくこれでまた二人きり、そして貴方は元より私も消耗しきっている」
「俺の方も、そろそろ厳しくなってきたな。それに、このままだと君のナイトで居られる自信も無い」
「また、今更心にもないことを」
表面上は最初の頃と同じやり取り。だがその内面は、そのままで居るにはあまりにも色々なことがありすぎた。

「君の真意を聞きたきゃ、生き残らないと駄目だろう?」
言い放たれた皮肉に、彼はあくまでもフェミニストとしてそう返す。

「約束も死んだら守れない、約束は守るためにあるからな」
守れなければそれは狂言。重さも感じず意味も無くなる。
自分は生きている。死んではいない。故にやることは決まっている。
微かに焼鉄の匂いが混じる風の中、二人は歩き続けた。
152Syo's Life ◆s7xVRD8NOA :2005/11/07(月) 00:35:18 ID:yo9MojPM
「……それで、アイツは」
「翔んだわ」
「とんだ?」
男に聞き返されても、シェルミーは何も答えなかった。
闇の中で男には気づかれない様に、彼女の手中で小さな雷がパチンと鳴る。
シェルミーは多く語ろうとはせずに後ろを振り返る。
せめてもの賞賛と嫌味を込めた墓標代わりの包丁と共に、あそこに置いてきた。だが彼は、もうそこには『居ない』のだろう。
不完全な生贄、それも手に入ったのは肉体的な命だけ。痛み止めには充分だったが本来の姿になるまでは、まだ足りない。
彼の魂は―――



「全く、最後の最後でやってくれるんだから」

【二階堂紅丸(消耗気味、左耳欠損) 所持品:果物ナイフ数本 ボウガン(矢残り4本)目的:とりあえず霧島の言葉の意味を考える(パピィを探す) 怪我の回復の為一旦隠れる場所を探す】
【シェルミー(左肩、右腕負傷 全身打撲) 所持品:リボルバー式拳銃(装填数2) 目的:社と合流、ついでにルガールにお仕置き】
【備考:シェルミーは紅丸無しで雷を出すことが可能。ただし大技は紅丸無しでは不可。ある程度の無茶なら痛みを感じずに行動可能】
【現在位置:五区東側、路地裏を抜けた道】

【霧島翔 死亡】
【備考:出刃包丁はその場に放置】
153Syo's Life ◆s7xVRD8NOA :2005/11/07(月) 00:36:13 ID:yo9MojPM






――眼を明け、翔んだ先を、見る。

そもそも俺はどこに逝こうとしていたのか…………どこに翔べたというのか。


親の所か。
  ―――今更ノコノコと帰れるか、ただでさえ親不孝者だったんだ。
不良仲間の所か。
  ―――よせよ格好悪ぃ、これ以上醜態曝してどうすんだよ。
愛する恋人……
  ―――ない物ねだってもしょうがねえだろ。

ならば 自分が望んでいたモノは 一体何だったのか
カタチなどない この闇の先に望むものは 何だったのか
154Syo's Life ◆s7xVRD8NOA :2005/11/07(月) 00:37:21 ID:yo9MojPM

翔んだ先を 見た

言葉を失い 暖かい何かが頬を伝った
さっきから溢れて止まらない これは血か涙か それとも両方か 

瞳に映った彼女に俺は笑いかける
これから長い付き合いになるだろうから
こんな結末でも悪くはない 俺は満足だ


考えるよりも先に 俺は行動に出ていた

今の俺にできることは これだけなのだから
155Syo's Life ◆s7xVRD8NOA :2005/11/07(月) 00:38:20 ID:yo9MojPM




















眠りから覚めた少女は、眼をゆっくりと開けた。


カーテンを開けて外を見る。外はまだ暗く朝には遠い。
中途半端な時間に眼が覚めてしまったことに、軽く溜息をついた。
156Syo's Life ◆s7xVRD8NOA :2005/11/07(月) 00:39:23 ID:yo9MojPM
懐かしい夢を見た。
少女が大好きな、それこそ命すら投げ出せる程大好きな、あの人に逢えた時の夢を。
正確に言うと彼に逢う直前で夢は終わっている、何とも中途半端な記憶再生。
そう、夢には彼に逢わせてくれた男しか出てこなかったのだ。

『誰かのために死ねるなんて簡単に言うんじゃねえよ』
男のことはあまり覚えてはいない
『あのな、ちょっとしたことで生きるのを放棄すんなっての、それに言われた奴が困るだろうが』
あの人の為なら死ねると言ったら、男に偉そうにそう言われて小突かれた。
『もし草薙京関連でそんな真似しようとしたら、俺は許さねえしやらせねえぞ。よく覚えておけ!』
そこの所は男の言われた通りに覚えている。名前は確か――君島だか霧下だったか。

だがそれ以上は深く考えない。本人にとってはどうでもいい事なのだ。少女にとって草薙京はまだ生きているのだから。
物思いにふけながらカーテンを閉めようと、手を伸ばした刹那、

「?」

一瞬、何かの違和感を感じ少女は動きを止める。
暖かな空気の奔流。
違う、そうじゃない。もっと柔らかな――、そう、まるで誰かに抱きしめられているような――
157Syo's Life ◆s7xVRD8NOA :2005/11/07(月) 00:43:16 ID:yo9MojPM
反射的に身体が固まり、暫しの沈黙が流れる。
我に返り己の身体と薄暗い部屋を見回す、誰も居ない。自分以外誰も。
急に部屋の温度が低くなった様な気がした。

気のせいだと思い、少女はカーテンを閉めた。月光が遮られ部屋は暗くなる。
だが床に映っていた二つの影は闇に紛れるだけで消えることはなかった。





ある名も無き男が死んだ。だが彼はそこに居る。

終わり等どこにも存在しない。翔び続ける限りは。

【霧島翔 所持品:--- 現在位置:--- 目的:少女と共にそこに在る】
158ゲームセンター名無し:2005/11/10(木) 00:33:56 ID:h+Ccw/WT
全死亡場面入場!!

脱走対策は生きていた!! 更なるフラグを積みデストラップが甦った!!!
首輪!! 「ボンッ」「ドサ」「コロコロ」だァ――――!!!

血糊入りコンドームはすでに俺が口に入れている!!
「時間差毒スープ」だァ――――!!!

見つけしだい殺しまくってやる!!
フラグ立て兼数減らし 「ロリキャラばかり射殺(3人)」だァッ!!!

人間の辞め具合なら我々の歴史がものを言う!!
水無月宗家の鬼 VS ダークストーカー 「相討ち」!!!

真の脱力を知らしめられた!! 八尺瓊の末裔 「吹っ飛ばされて案内板にヒット」だァ!!!

生前は黒歴史だが死後なら全部俺の世界だ!!
タッチ差の自由へ 「翔」だ!!!

対神攻撃は完璧だ!! 依り代砕き 「パレンケストーン破砕」!!!!

全生涯のベスト・ディフェンスを俺の中に見つけた!!
唯一無二のデッドコピーが飛ぶッ 「炎の手榴弾ナックル」!!!

生きて帰れるなら絶対に敗けん!!
でも体力が持たなかった 不知火舞 「拳銃自殺」だ!!!

遠距離狙撃(なんでもあり)ならこいつが怖い!!
位置関係が悪かった 「後頭部にボウガン命中」だ!!!

自前の高層建築から例の一族が着陸だ!! 覇我亜怒式 「暗黒☆流れ星」!!!
159ゲームセンター名無し:2005/11/10(木) 00:35:50 ID:h+Ccw/WT
ルールの無い正義がしたいからニンジャ(違)になったのだ!!
プロのジャスティスを見せてやる!! 「炎邪と完全燃焼」!!!

フィオのために死ねとはよく言ったもの!!
リアルゾンビ兵の恐怖が今 実戦でバクハツする!! 「スーパーアーマー」 エリ・カサモト先生だ―――!!!

超犯罪都市市長こそが地上最強の代名詞だ!!
まさかこれで死者が出るとはッッ 「パイルドライバー」!!!

趣旨徹底のためにここまでやったッ 選定基準一切不明!!!!
いろんな意味での被害者(アイドル)登場 「見せしめ」だ!!!

オレたちは憎みあってるわけではない 成り行きで殺し合わねばならないだけなのだ!!
盗人にも三分の理 「ショットガンで両断」!!!

殺し殺されの本場は今やエージェントにある!! 彼を楽にしてやれるのは私だけか!!
「大佐、良い夢を」だ!!!

01100! 01111!! 10110!!! 00101!!!
「12とふたりきり」だ!!!

弟は生き残ってナンボのモン!!! 超実戦遺言!!
本家傲慢から「遺言相手を間違える」だ!!!

ゲームはみんなのもの 邪魔するやつは思いきり捕まえ思いきりシメるだけ!!
ちょっとクセになりそう(本人談) 「無断介入のお仕置き」

贔屓キャラ死亡を妨害しに本スレへきたッ!!
自分の贔屓に目からなんか出させる神経がよくわかりません 「七色光線」!!!

脳内アテナに更なる磨きをかけ ”一般人”椎拳崇「首輪を強制起爆」されたァ!!!
160ゲームセンター名無し:2005/11/10(木) 00:37:40 ID:h+Ccw/WT
今の自分に後悔はないッッ!! ハートに勇気を「ゼロ・キャノン照射」!!!

人造生物の神秘が今ベールを脱ぐ!! 思った以上に良く動く 「犬福に気を取られた」だ!!!

平和のためなら私はいつでも一生懸命だ!!
大自然の巫女 ナコルル 「軽機関銃に立ちはだかる」だ!!!

保険医の仕事はどーしたッ 超強度ヒステリー もはや癒えずッ!!
刺すもかじるも思いのまま!! 「カニ」だ!!!

特に理由はないッ 幻覚が強いのは当たりまえ!!
主催者にはないしょだ!!! 通算3人!
「サキュバスの晩ごはん」になっちゃった―――!!!

暗黒街で磨いた実戦ラフファイト!!
ロシアンマフィアのチェーン・コンボ 「貴人ーマス」だ!!!

死に際だったらこの人を外せない!! サイキョー流秘伝 「挑発伝説」だ!!!

超一流鬼畜ショタの超一流の天然殺害だ!! 生で拝んでオドロキやがれッ
機械以外は必要ない!! 「手首を斬られて墜落」!!!

不慮の事故はこの事件が完成させた!!
ショットガンを死体シールド!! 「巻いていた爆薬に引火」だ!!!

恒例のネタが帰ってきたッ
どこへ行けばいいんだッ 対主催エンドッッ
俺達はこれを待っているッッッ「後ろから豪鬼さん」だ――――――――ッ
161ゲームセンター名無し:2005/11/10(木) 00:38:59 ID:h+Ccw/WT
加えて接触したキャラの死亡率が高い超豪華な死神キャラを4名御用意致しました!
拳の咎人 リュウ!!
英雄の宿命 ニーギ・ゴージャスブルー!!
魔性! アルル・ナジャ!

……ッッ
どーやらもう一名は自分に効果が出てしまった様ですが、関係者の謝罪が終了し次第ッ皆様にごふッッ
162ゲームセンター名無し:2005/11/11(金) 20:36:24 ID:812c7OEg
「あらお兄様、またインターネットですか・・・・どうしましたかお兄様!?」
ローズが部屋に入った時、アーデルハイドは表情を真っ青に変え、口を抑えて椅子にもたれ掛かっていた。
そして自分の部屋に最愛の妹が来た事に気づき、平常を保とうと表情を明るくしようとするが上手くいかない。
「ローズ・・・来たのか、大丈夫だ、なんでもない・・・・」
妹の前では強くなくてはいけない、そう思ってローズに枯れた笑顔を向ける。
「だ、大丈夫ですの?顔色が真っ青ですわよ!」
ローズが心配そうに近寄る。
「いや、ちょっと気分が悪いだけなんだ・・・・悪いけど一人にしてくれないか・・・・?」
遠まわしに部屋から出て行って欲しいと頼むアーデルハイト、それを察してかローズは一言。
「私は何があってもお兄様の味方ですわよ?」と言った後、彼女の部屋へと戻っていってくれた。
ローズが出て行ったのを確認した後、アーデルハイトは再び椅子へともたれ掛かり、誰に言うわけでも叫んだ。
「父は・・・一体何をやっているんだ!?父は!!」
そう叫んだ後、インターネットで見つけたあるフラッシュで父の中の人がネタに使われていたのを思い出し、アーデルハイドはその場で泣いた。

ttp://yu-net.info/swfup/viewswf.php/1265.swf
163リアルバウトサニーパンチ:2005/11/14(月) 19:36:21 ID:J4l084Zy
アメリカ合衆国、サウスタウンの裏通り。
レンガ壁の袋小路で、モヒカンハゲと赤い帽子を被った男性が闘っていた。
押されているのは見るからに弱そうなモヒカンハゲの方で、 既に大きく肩で
息をしている。

「バトルロワイヤルの招待状、とっとと出してもらおうじゃないの。」

深く被った帽子のせいで、オカマ口調の男性……テリー・ボガードの
目元はうかがえない。手段を選ばない性格と問答無用の実力とがベストマッチだ。
モヒカンは追い詰められていた。こうなっては空中殺法を使うしかない。
その機会を狙って……ついにテリーが動いた!

「かかったな! ヘッドスピンアタッ…… な?!」

数分後、意気揚揚と裏通りから出てくるテリーの姿があった。
「この大会にはどんな格闘家(おとこ)がいるかなぁ」


保守
164切っ先 ‐松葉‐ ◆1wxzbbwPmQ :2005/11/15(火) 00:47:44 ID:9MTjqlTo
 かーくんのおはなし

あかいあかいおひさまがどんどんしずんでいくなかで 
あかくあかくそまったおともだちをみおろしたまま、
かーくんはずっとずっとたちつくしていました。

たちつくしながらかーくんはずっとかんがえごとをしていました。
これからじぶんはいったいなにをすればいいんだろう と。
かーくんにはもうやりたいことなんてなにものこっていませんでした。
やりたいこともなければ、もうできることなんてなんにもないようなきがします。
(このままここでこうやって そのままきえてなくなってしまえたならいいのにな)
もしそうできたなら、それはどれだけしあわせなことだったでしょう?
だけどかーくんは、あかくそまったおともだちにわかれぎわにおねがいされたのです。
「かえでくんは がんばって いきてね」と。

おともだちのそのとってもやさしいおねがいが
かーくんにはとてもやさしすぎて、だからとってもかなしくて。
じぶんがころしてしまったそのおともだちのやさしいしにがおをおもいだすたびに、
かーくんはどうすればいいのかわからなくなってしまいます。
じぶんのてでまっかにそめたかなしいおもいでをおもいだすたびに、
まっかなおめめからはなみだがあふれてとまりません。


いまのかーくんにのこっているものはただひとつ。
まっかにそまったかなしいかなしいおもいでがひとつだけ。
ゆめなんて、きっともうにどとみることはできないでしょう。
165切っ先 ‐松葉‐ ◆1wxzbbwPmQ :2005/11/15(火) 00:49:29 ID:9MTjqlTo
(注:すいません このレスからが正しい投下になりますので、>>164は破棄してください)


かーくんのおはなし

あかいあかいおひさまがどんどんしずんでいくなかで、
あかくあかくそまったおともだちをみおろしたまま、
かーくんはずっとずっとたちつくしていました。
たちつくしながら、かーくんはずっとかんがえごとをしています。
これからじぶんは いったいどうすればいいんだろう と。 

かーくんには、もうやりたいことなんてなんにものこっていません。
やりたいこともないし、もうできることなんてなんにもないようなきがします。

(このままここでこうやって そのままきえてなくなえてしまえたら いいのにな)

もしそうできたのなら、それはどれだけしあわせなことだったでしょう。
だけどかーくんは、じぶんのてでまっかにそめたおともだちから、わかれぎわにおねがいされたのです。
「かえでくんは がんばって いきてね」と。


おともだちのそのとってもやさしいおねがいが、かーくんにはとてもやさしすぎて。
だからとってもおっかなくて。さびしくて。かなしすぎて。
じぶんがころしてしまったおともだちのあのやさしいしにがおをおもいだすたび、
かーくんはどうすればいいのかわからなくなってしまいます。
じぶんのてでまっかにそめたかなしいおもいでをおもいだすたびに、
まっかなおめめからはなみだがあふれてとまりません。

いまのかーくんにのこっているものはただひとつ。
まっかにそまったかなしいかなしいおもいでがひとつだけ。
ゆめなんて、きっともうにどとみることはできないでしょう。
166切っ先 ‐松葉‐ ◆1wxzbbwPmQ :2005/11/15(火) 00:50:34 ID:9MTjqlTo


だからきっと、それはさいごのすくいだったのでしょう。

あのばしょで、あのおんなのこにであって。
おんなのこと、あたらしいやくそくをして。
だから、かーくんはもういちどがんばってみようとおもえました。


だから、いまのかーくんにのこっているものはふたつだけ。
まっかにそまったかなしいおもいでと、
まっかめでみるかなしいかなしいゆめだけです。


それはささやかすぎて、さびしすぎて、かなしすぎるゆめだけど、
それでもかーくんは、さいごのゆめをみていようときめました。

ささやかすぎても、さびしすぎても、かなしすぎても、
それはきっと、さいごのすくいなのですから。





かーくんがみるゆめは――――――――
167切っ先 ‐松葉‐ ◆1wxzbbwPmQ :2005/11/15(火) 00:51:26 ID:9MTjqlTo






――――出来上がり、と

薄暗い一室の中に、人影が二つ。
編み上げた魔導力を無事に銀の十字架に収束させ、アルルは自分の背後に控えていた楓に声をかけた。
「ふぅ……終わったよ、かーくん」
「………」
しかし呼ばれた楓の方は、返事もせずに口を半分開けたままにアルルの手の中の十字架を眺めている。
その様子に気付いたアルルが、楓に声を掛けた。
「…どうしたの?変な顔しちゃってるよ、かーくん」
「……あ、ああ。すまない…」
言われた楓は、少し気恥ずかしそうに視線を泳がし、少しだけ頭を掻いた。
魔導力による『首枷』を作る事に没頭していたアルルには知る由も無かったが、
その間、楓はアルルのその作業を食い入る様に見ていたのだ。

赤と、青と、黄色と、紫。
それら淡い光が月光の下舞い踊り、火花の様に弾けて消えて。
そして、水場に引き寄せられる蛍の様に、閃光は銀の十字架へと溶け込んでいく。
それはまるで、幻視。
色とりどりの蛍の様な光。
呼吸する様に光を吸い込んでいく十字架。
それらはどこか儚げで。
そして柔らかな月光が、その神秘さを更に際立たせているかの様なその光景。
眼前で催されたそれらの饗宴を食い入る様に見つめていた楓は、今はその余韻に浸っていたようだった。
168切っ先 ‐松葉‐ ◆1wxzbbwPmQ :2005/11/15(火) 00:57:53 ID:h3eKLahq
「悪ぃ、ちょっと…呆っとしちゃってさ」
「…大丈夫?もしかして疲れてるの、かーくん」
歯切れの悪い楓の様子にアルルは不安そうに尋ね、そして楓の方に歩み寄る。

「いや、俺は大丈夫だって……それよりアルルの方こそ、本当に平気なのか?
 なんか……顔色悪いぜ、アンタ」
「そんなのお互い様でしょ。かーくんの方こそ、ヒドイ顔だよ?」
「…そうか?……そうかもな」
少しだけ口元に笑みを浮かべながらそう言ったアルルを見て、楓の方もほんの少しだけ微笑み返す。
僅かな明かりの中で見えた、自分に向けられたその笑顔。
それが紛れも無く己に向けられた物なのだという事が、楓にとってはどれほどの意味を持つのだろう。
「んー…でもボクもちょっと疲れたかな?」
そんな楓の様子には気付いた様子もなくアルルは呟き、ぐぐっと伸びをしながら硬くなった全身をほぐす。
全身に新鮮な空気を供給する為、ほぼ無意識に深呼吸をする。
「っん〜〜…」
部屋の空気が肺を満たしていく。
その空気に、アルルはふと少し不快感を感じた。

――――あれ なんだろう?この感じ

先ほどから感じていた筈の、ほのかな香り。
錆びた鉄の様な匂い。

ああ、そういやそうだっけ。
そういえばボク、今は血まみれなんだっけ。

それは、楓と自分自身にべったりと付着している返り血の匂い。
この髪も、この肌も、この服も、この手袋も、全てが血の匂いを纏っている。
そしてこの手袋には、本当に色んな人の血が。
169切っ先 ‐松葉‐ ◆1wxzbbwPmQ :2005/11/15(火) 00:58:44 ID:h3eKLahq
多分、持ち主の京さん自身の血。
それと、あの眼鏡をかけた白衣の女の人の血。
それで、さっき殺した男の子の血。
それに、

それに



それに 真吾君の血 も。






「――――――――――――…っェ」
俯き、口元に手を当てる。
「……?おい、アルル…」
今まで自分に優しく微笑みかけていてくれた少女の突然の変調に、楓が声を掛けようとしたその瞬間

「…………っっっっェ…!!」
「――――――――――――…ッッヴエェ゙ェ゙ェ゙……!!」
アルルはそのままその場に崩れ落ち、突然に嘔吐した。
170切っ先 ‐松葉‐ ◆1wxzbbwPmQ :2005/11/15(火) 00:59:12 ID:h3eKLahq




「ウゥェ……ゲェッフ……ェェァア゙…!!」

「…ゲェ…!ッゥブ…!……ュウゥ゙…!!」

「…ィィイ゙…!!……ィ゙ィ゙ィ゙イ゙…!!」

「――――――――…………ッ゙ッ゙ッ゙!!」

膝を付きながら、ゲェゲェと声を上げて悶える。
喉を逆流してくるその刺激から涙がこぼれ、少女は小さな体を小刻みに震わせながら胃の内容物を吐き出し続る。
もはや胃の中身は空っぽであろう。にもかかわらず嘔吐は止まらない。
流れ落ちてくるのはもはや透明な胃液。
それでもアルルの体は痙攣を続け何時までも嘔吐を繰り返す。
全身を痙攣させながら嘔吐を続けるその様は、例えるならばぎゅうぎゅうと絞りこまれている雑巾か何かだろうか。
そんな風に思わせる程、ソレは長く続いた。
「………!?ア、アルル!?大丈夫か、オイ!!」
辺りにイヤな匂いが漂い始めた頃になって、楓はようやっとアルルに声を掛けた。
突然の事態に寸時呆然としてしまったが、背中をさすりながらアルルを抱え起こす。
「しっかりしろ…!どうしたんだよ、いきなり、なんで……!?」
「……………ッ゙ッ゙ヒュィィィ――――――……」
薄暗く狭い部屋の中に、少女の荒い呼吸音と吐瀉物が床を叩く音がこだまする。
鼻腔を刺激する胃液の匂いと、むせ返る様な血の匂いが充満している。
そして窓からは月光が差込み、ただ優しげにその光の粒子を振りまいていた。
171切っ先 ‐松葉‐ ◆1wxzbbwPmQ :2005/11/15(火) 01:00:24 ID:h3eKLahq


それは、昨日の夜の事だったろうか。
アルルがK´と出会い、真吾とリュウと出会い、水無月響子が死んだ夜。
眼前を真っ赤に染める、溢れ出し流れ来る血の赤。
空間に充満し、鼻腔を刺激してくる漂う血の匂い。
水無月響子の死の瞬間に立ち会ったアルルは、以来そのショックから軽度の血液恐怖症に陥っていた。
血を見ると指先も膝もガクガクと震え出し、意識は集中力を失ってしまう。
矢吹真吾が殺された時は、その腹部から血液が止め処なく溢れ出した瞬間に気を失ってしまった。
そんなアルルが今まで平静を保っていられたのは、単純にその恐怖を覆い隠す程の緊張が続いていたからに他ならない。
その張り詰めていた糸が切れた瞬間に、改めて嗅いだ血の匂いがそのトラウマを引きずり出した。
加えてこの異常な事態に晒され続け、すっかり痩せ細ってしまった精神がついにその負荷に耐え切れなくなったのだろう。
この街に放り込まれて以来、ずっと蓄積され続けたストレスがここに来て一気に噴き出したのだった。

柄を握りしめ、握力の無い左手で切っ先をなぞる。
楓は一人、封雷剣を弄びながら窓から月を眺めている。
切っ先が月の光を浴び、そしてそれを反射させ楓の顔を照らし出す。
「……………」
憂う様な表情で、先刻の事を思い出す。
アルルはあの後、十数分程で何とか落ち着きを見せた。
今では夜風を浴びに外へと出ている。
一人では危険だと、楓はアルルに付いて行こうとしたが、
『少し一人にさせて欲しい』と、アルルはその提案を拒絶した。
そうして結局、『少しだけなら』と楓もアルルの意思を了承したのだった。
今頃、アルルは一人で何を考えているのだろうか。
この三日間、アルルにも色々な事があったのだろう。
先程の激しい反応を見た楓は、何とはなしにそう思う。
考えてみれば、あんな少女がこの街をこれまで生き抜いてきたという事実が、
それを如実に物語っているのではないか。
今までその重圧に耐え抜いてこれた事自体が、奇跡ではないのか。
楓と二人きりになってその緊張の糸が緩み、それが一気に噴き出したのだろう。
楓はそう納得する事にして、ふと月を見上げる。
172切っ先 ‐松葉‐ ◆1wxzbbwPmQ :2005/11/15(火) 01:01:06 ID:h3eKLahq
月が、やけに目に痛い。
赤毛の剣士が描き出す、切っ先の軌跡を思い出す。
「…色々、あったんだよな……」
噛み締める様に、小さく呟く。
ぎゅう、と封雷剣を握り締める。
刃筋をなぞっていた左手の指先が、その拍子に僅かに切れる。
ぼんやりとしたままの左腕から、小さな痛みが昇ってくる。
楓の表情が、ほんの少し崩れる。
痛いという事が、酷く悲しくて苦痛に感じる。
痛みを伝える腕も、鼓動を刻む心臓も、思考を紡ぐ意識すらも、何もかもが憎たらしい。
あんなに人を殺したクセに、何も守れなかったのに。
殺してしまった相手からは、いっそ呪詛の言葉を叩きつけられたかった。
俺は、何も出来ていないのだ。
ただの大馬鹿野郎ですらない。

――――――このままじゃ まるで俺が『アイツ』と同じみてえじゃねえか

ズグン、と頬が痛む。
黄昏の中、灼熱の拳で殴り飛ばされた頬が突然に疼き出した。
「…そろそろ、いいかな……」
沈み込んでいた思考をその痛みで立て直し、楓はアルルを迎えに行く為に立ち上がった。



173切っ先 ‐松葉‐ ◆1wxzbbwPmQ :2005/11/15(火) 01:07:15 ID:SoUh7a1/
月の光が僅かに差し込むだけの、ごったな建築物で囲まれた路地。
コンクリートの地面が、静まりかえった外の世界を冷ややかに演出している。
闇夜から身を乗り出し、月光で身を清めるが如く、アルル・ナジャは立ち尽くす。
ひんやりとした夜風が心地よい。
全身に纏わり付いた匂いが、ほんの少しだけ拭いさらわれるようだ。
まだ口中に不快な感触が残っていたが、それでも気分は大分良くなってきた。
「……そろそろ、戻らなきゃね…」
もう少し月光浴を続けていたかったが、アルルとてあまり明るい場所に居るべきではない事は重々承知している。
名残惜しげに建物の影の暗がりに戻り、そして思案する。
自分は突然、どうしてしまったんだろうか、と。
まさかいきなり吐いてしまうなんて思ってもいなかった。
どこか体を悪くしたのだろうか。でも休むワケにはいかないだろう。
とりあえず、動く事はできるのだ。
魔導力を行使するだけの集中力も戻ってきた。
だから自分は動けるんだったら、自分のするべき事をしなくっちゃいけないのだ。
「…うん、そうだよ、もう戻らないと」
己自身を言い聞かせる様に呟いて、アルルは来た道を戻り始める。
手の中の十字架が、月光を反射する。

――――――使えるものは何でも使って 生き残らなくっちゃ

己の魔導力。草薙さんと真吾くんのグローブ。K´の銀の十字架。そしてかーくん。
使えるものは何でも使って、ボクは生き残るんだ。

(――――待っててねかーくん。今、新しい『首輪』を付けてあげるからね)


その足取りは以前重いままで、
それはまるで、何かに苦悩しているかの様に思えたが、
自分の意思を再び確信したアルルは、来た道を戻り始めた。
174切っ先 ‐松葉‐ ◆1wxzbbwPmQ :2005/11/15(火) 01:09:44 ID:SoUh7a1/
まず戻ったなら、さっきは付けられなかったこの『首枷』をかーくんに付けてあげよう。
自分は誰も信じるワケにはいかないのだから。
その後は、とりあえずここを移動して――――――


「聞きたい事がある」

「――――!?」
その時、思索にふけっていたアルルの背後から、出し抜けに声が飛んできた。
突然背後から呼びかけられ、心臓が一際大きく跳ね上がる。
「……だ、誰!?」
振り返り、動揺を隠せないままにアルルはその声に問い返す。
そして視界に入ってきた声の主は、しかアルルの目にはよく捉える事が出来ない。
なぜなら男は黒い胴着を着込んでおり、それが男の姿を闇に溶け込ませていたからだ。
それでも目に入った男の印象を述べるならば、何と言うのだろうか。
幽霊か、死ぬ寸前の小動物か。
今にも霧の様に散って消えてしまうのではないかと思える様な、そんな印象。

けれど、それとは全く正反対の印象を放つ物がある。
それは、男が携えている一振りの刀。
暗闇の中で更に黒光りするその刀身は、あたかも刃自身が光を放っている様である。
闇に溶け込む男とは対照的に、その刃は己自身を主張するかのように輝いている。


「……君、その、刀――――」

175切っ先 ‐松葉‐ ◆1wxzbbwPmQ :2005/11/15(火) 01:14:07 ID:SoUh7a1/
いや、アルルにはそれはむしろ

「ソレ、その刃って、一体」

男が刀を持っているのではなく



「――――『ソレ』、一体、何なの?」



刀が、男自身であるかの様に見えた。




「俺は、人を探している」
男――――リョウ・サカザキはアルルの質問に答える事はせずそのままに喋り続ける。
その心は、相変わらずに凪いだ海の様に静かだ。
「白いスーツを着た男を見なかったか?」
「…し、知らない……!」
アルルの怯えた様子を気にも留めず、リョウは自分の目的を果たそうとして唇を動かした。
その目には、何の感情も映っていない。
男のそんな様子が、アルルには何だか凄く恐ろしく見える。
全身が、一瞬にして怖気上がる。
視界は歪み、足はカタカタと震え、何もかもが凍てついていく。
176切っ先 ‐松葉‐ ◆1wxzbbwPmQ :2005/11/15(火) 01:16:16 ID:SoUh7a1/
何だろう!何でだろう!?
何でこんなにおっかないんだろう!?

この男の目が何だか凄くおっかないのに、何でその目を見ちゃうんだろう!?

こんな全然、死ぬ寸前みたいな印象なのに、何でこんなに、こんなにこんな怖いんだろう!!!!



「そうか、それじゃあ」
月の光が僅かに差し込むだけの、ごったな建築物で囲まれた路地。
冷ややかなこの夜の中、続く男の言葉はアルルの心を完全に凍て付かせた。

「赤鉢巻と、白胴着の男を知らないか?」
「………!!」

赤い鉢巻と、白い胴着の男。
その特徴を聞いた瞬間に少女が酷く動揺したのを、リョウは見逃さなかった。
静寂そのものだったリョウの心が、サァ、と騒ぎ出す。

「――――知って、いるんだな」
ズン、と男が足を踏み出す。
「……し、しし!知らない!!知らない知らない知らない!!そんなヤツ、ボクは知らないよ!!」
男がこちらに向かってくるのを見た瞬間、アルルは狂人の様にまくしたてた。
ガクガクと足が竦み、全身がブルブルと震え、しゃくりあげながら必死に否定する。
「――――それじゃあ、お前は」
まるで気が触れてしまったかのような少女の様子を全く意に介さず、リョウは更に問いかける。


「――――青い、柔道着の男を見たか」
177切っ先 ‐松葉‐ ◆1wxzbbwPmQ :2005/11/15(火) 01:18:26 ID:SoUh7a1/
「――――ッッッ!!」

少女の体が硬直し、その目が見開かれる。
そして、リョウにとって、それが決定打となった。


「――――――――っお前、は」


心臓の鼓動が、リョウの全身を叩きつける様な激しさで弾ける。
そして小波一つない水面に、真っ赤に灼けた石が投げ込まれたかの様な激しさで、

「――――――――――――知っているんだな!!??!?!?!!?」

リョウの衝動が爆ぜた。


二人の距離は有に10メートルは離れていた筈だった。
トン、というコンクリートの地を蹴る音が一つ聞こえたと思った瞬間、続く着地音はアルルの殆ど目の前から聞こえてきた。
間合いを詰めるというよりも、飛びついたと言うべき動きで、リョウはその間合いを一足で詰めた。
「オマエは知っているんだな!?そいつらを!!そうなんだな!!そうなんだろう!?
 なあそうなんだろう答えろなあなあなあなあなあなあなあなあなあなあなあなあなあ!!??」
そしてアルルの眼前でそうがなりたてる。
「し!!ししし知らないぃ!!ボク、知らない!!何も知らない!!」
殆ど泣き叫ぶ様にしてアルルは否定したが、その言葉が伝わった様子は無く、リョウは怒鳴る様に更に言葉を続ける。
「俺を案内しろ俺をそいつらの所に連れて行け今すぐだ今っっっっすぐにっっっっだ!!」
「もし断れば俺はお前を殺すぞ!?もし俺に嘘をつけば殺してやるぞ八つ裂くぞ斬り裂くぞ叩き殺すぞ蹴り殺すぞ
 嬲り殺すぞ締め殺すぞ突き刺すぞ叩き斬るぞカチ割るぞ殺すぞ確実に絶対に何が何でも案内してもらうぞ殺すぞ!!?」
178切っ先 ‐松葉‐ ◆1wxzbbwPmQ :2005/11/15(火) 01:21:37 ID:SoUh7a1/
猛り狂った衝動のままにアルルの眼前でリョウは口走る。
アルルにはもう、それが現実なのかもわからない。
それはもう脅迫でも命令でもなんでもなく、アルルにとってはまさに死の宣告にしか聞こえてこなかった。
「…………っ!!………っ!!っ!!っ!!!」
もはやアルルは何の言葉を発する事も出来ず、しゃくりあげながらただ震えるばかりだった。
「死ぬのが嫌なら案内しろ今すぐ、今すぐにっっ今すぐにっっっっだ今今いまいまいまいまいますぐ――――!!」
「オマエが死ね」
突如、アルルの背後より声が飛んでくる。
そしてリョウがアルルに掴みかかろうとしたその瞬間、青い閃光が走った。

「!!!!」

それはアルルの頭上を奔り抜け、リョウの眼前へと迫る。
リョウは刃を構えそれを受け止める。
「―――――――ッッぉおおおお…!!?」
そしてそのまま数メートルを吹っ飛ばされていった。


「―――――――かーくん!!」
「―――――――アルル!!」
間一髪で自分を救ってくれた楓に、アルルは遮二無二駆け寄って行く。
「かーくん!かーくん!かぁああくうん!!」
縋りつき、殆ど絶叫する様にしてアルルはその名前を繰り返した
楓はアルルのその様子を見て、少しだけ安心した様な顔をして、
「良かった、無事なん―――――――」
そして言葉の途中で、左腕を振り回しアルルを突き放した。
179切っ先 ‐松葉‐ ◆1wxzbbwPmQ :2005/11/15(火) 01:24:17 ID:SoUh7a1/
二人の頭上から、一筋の黒い光が堕ちてくる。
そしてそれが、伸ばされた楓の左腕を叩き落した。
「――――――――――――――っっ……!!!!」
「ッッッイヤアアアアアアアアアアアアアアアア!!」


楓が関節の辺りから切断された腕の痛みを、必死に歯を噛み締めて堪える。
束の間の安息を打ち破られたアルルが、夜を切り裂く様な叫び声を上げた。
そんな二人の間に、リョウ・サカザキは八十枉津日太刀を振り下ろした体勢で存在していた。
「………っ邪魔をっっっするなァ!」
楓の雷撃を八十枉津日太刀で受け止め、そのまま後方に大きく弾かれたリョウは、
しかし着地するや否や一足でその間合いを詰め、さらには空中から二人を急襲した。
それはおよそ人の限界を超えた動きであり、たとえリョウの体調が万全でもそんな事は不可能であったろう。

ビキビキと、リョウの全身が軋む音がする。
八十枉津日太刀の輝きが一層に増す。
リョウの思考が、黒一色に染め上げられていく。
衝動が肉体を凌駕していく。
それは、肉体が破壊された程度で止まるものではないのだ。
180切っ先 ‐松葉‐ ◆1wxzbbwPmQ :2005/11/15(火) 01:32:01 ID:SoUh7a1/

斬りおとされた左腕が、地を叩く。
その落着地点は、アルルのすぐ側だった。

「………っっ」
眼前に落ちてきた人の腕と、降り注ぐ鮮血。
そんな光景がアルルの意識を根こそぎに奪ってゆく。

「―――アルル、先に行け」
その時、彼方からの声がアルルの耳に届いた。
リョウの向かい側に居る楓が、アルルへ言い放つ。
「――――――――――――っかー、くんっ」
しゃくりあげた調子のままで、アルルは楓に呼びかける。

「俺はさ、お前を守るんだろう」
封雷剣を支えにして、立ち上がる。
「だったら、それはこういう事だからさ」
眼前の男と、その彼方の少女を見据え、刃を構える。
「だからさ」

「その首飾りは、後で貰うよ」

「――――――――――――」
その言葉を聴いたアルルが、その震えを止めた。

純白の刃に青い光が集っていく。
ビシビシ、バシバシとその力を蓄えてゆく。
それが、暗がりを根こそぎに照らし出す。
181切っ先 ‐松葉‐ ◆1wxzbbwPmQ :2005/11/15(火) 01:35:04 ID:SoUh7a1/


「――――――わかった、よ」

落ち込んだ調子でそう答えて、アルルは立ち上がり、


「――――――それじゃあ、ボク、行くね」
「――――――『じゃあね』、『かえで』くん」

「ああ、またな、アルル」

憔悴した様子で、アルルは楓にそう告げる。

それに楓は『またな』と応えたが、アルルは『じゃあね』と告げ、そして楓を『かえでくん』と呼んだ。
楓は結局その意味に気付くことは無く、
そしてアルルはそのまま、彼方の闇へと駆け出していった。




楓は改めて、意識を眼前の男へと移す。
「……あれ、おっさん、何処かで会ったっけか」
言いながら楓は、帯電して熱を帯びた封雷剣の刀身を、左腕の切断面に当てがう。
肉が焼ける匂いと、ブジュウゥという嫌な音、そして脂肪が溶けて地面へと滴る音が聞こえた。
「っっっぁああああ!!」
それらの音を掻き消す様に、楓の叫び声が響く。
熱した刀身で傷を焼き、出血を止める。
荒療治ではあるが、これで血は止まるだろう。
まだ、自分は闘えるだろう。
そんな楓の様子をリョウはじっと黙って見ていた。
そして、先程とは打って変わって落ち着いた様子で楓に告げた。
182切っ先 ‐松葉‐ ◆1wxzbbwPmQ :2005/11/15(火) 01:37:06 ID:SoUh7a1/
「俺はあの女に用があるが、オマエには用は無い。
 だから、今なら腕一本で済むワケだが、どうする?」


腕一本。

それは楓が何時か何処かで言った台詞だ。
そういえば、コイツの持ってる刀って、あの常世の使いの剣ではないのか。
そもそもコイツは、俺が生き埋めにしたんじゃなかったのか。

「………っハ」

余りの下らなさに、楓は思わず失笑してしまう。

――――――因果は応報、て事か。
――――――何もかも 俺のせいじゃねえかよ


――――――それでもな、約束したんだよな

封雷剣が、青い光を纏い出す。

「………そうか」
それを見とめたリョウも、腰を落とし、刃を構える。
八十枉津日太刀が、漆黒の輝きを纏った。
183切っ先 ‐松葉‐ ◆1wxzbbwPmQ :2005/11/15(火) 01:40:34 ID:SoUh7a1/




何もかも自分のせいでも、それでもエミリオは頑張ったんだ
そうやって、アイツはK´との約束を守ったんだ
だからさ、俺も頑張ればさ



――――――オマエみたいに、笑顔で死ねるかな





リョウが、八十枉津日太刀と、跳んだ。
楓が、封雷剣を震わせ、吼える。


暗き辻に、二つの激情が迸る。
青い閃光が奔り、漆黒の一閃が駆ける。
それらが交錯し、切っ先が交わる。

それぞれの激情が、青と黒の火花となって瞬いた。



184切っ先 ‐松葉‐ ◆1wxzbbwPmQ :2005/11/15(火) 01:43:09 ID:SoUh7a1/
【楓(覚醒状態、肉体・精神共に疲労 左腕切断) 
 所持品:封雷剣、探知機(有効範囲1q程度、英語表記) 目的:リョウを殺す】

【リョウ・サカザキ(左腕使用不可:怪我は最低限の処置済) 所持品:八十枉津日太刀
 目的:ユリの仇を討つ為に青い柔道着の男(剛)を殺す為に赤鉢巻と白胴着の男(リュウ)を殺す為に邪魔になる奴等を殺す為にネオを捜す為】

【アルル・ナジャ(軽度の流血恐怖症、重度の人間不信)
 所持品:1/10ウォーマシン(持って今日中の電池、充電は可能)、K´のアクセサリー、草薙京のグローブ、封雷剣、ハーピーの歌声入りラジカセ
 目的:生き残る(目下はリョウからの逃走 】

【現在位置5区東側】
185ゲームセンター名無し:2005/11/19(土) 06:56:50 ID:qPb26djE
なんだこの池沼
186ゲームセンター名無し:2005/11/21(月) 15:35:20 ID:EeleXGhL
保守
187お知らせ ◆1wxzbbwPmQ :2005/11/21(月) 20:35:50 ID:CWz2iXzb
130〜138の『切っ先-牡丹-』
164〜184の『切っ先-松葉-』
は破棄させていただきます。

もしこの続きの構想を書くという意思の書き手さんがいらっしゃれば
雑スレにて一報くださればこの二編をお譲りします。
失礼しました。
188ゲームセンター名無し:2005/11/23(水) 21:05:45 ID:+ZWZiEu/
保守
189ゲームセンター名無し:2005/11/25(金) 00:22:23 ID:xvSlHF0d
保守
190ゲームセンター名無し:2005/11/28(月) 04:09:40 ID:r5pusybr
保守
191ゲームセンター名無し:2005/12/01(木) 00:08:45 ID:tuw20uhC
保守
192ゲームセンター名無し:2005/12/01(木) 01:52:13 ID:MlDozQBS
これより先、保守だけで1000を目指すスレとなりました
193ゲームセンター名無し:2005/12/02(金) 04:49:52 ID:7V/Vj7Dp
↑冗談に聴こえないから。

保守。
194ゲームセンター名無し:2005/12/03(土) 03:33:43 ID:2Q3Ygswx
保守
195月夜に足掻け ◆AX90vj3jog :2005/12/03(土) 23:06:38 ID:AZGp7W3r
 アルルが魔導力を編み上げる間、彼女の座るソファーの近くのベッドに腰掛けて、楓は所在なげに彼女の手元を見遣り、窓の外を見上げ、自分の手元に視線を落としたりしていた。
 視線が移ろうのに合わせるように、楓の思考もあちらこちらへと揺れる。

『頑張って生きてね』
 エミリオが最後に遺した言葉。
 自分を許し、励ましたつもりなのかもしれないが、いっそ死を望むほどの絶望に苛まれていた身としては、これはもう呪いだ。
――勝手な事言うな。
 責めてもしょうがない、というより責める資格など無いが、楓はやりきれない思いをついつい心中で吐き出してしまう。
 優しさが、人を傷つける刃となる事もあるのか。胸が詰まるような思いで、楓は息を吐いた。
 人を救わず、傷つける事しかしない。それは果たして優しさと呼べるのか。そんな疑念が何となく浮かんだ。
 例えば兄なら――それを甘さと断じたかもしれない。

 兄の事へと考えが至って、そこから思考は別の事へと飛ぶ。
『まだ生きている者に止めを刺さないのは、傲慢なんだそうだぜ?』
 兄を殺した仇敵。顔立ちだけなら、自分とよく似ていた。
 弟そっくりな異人を前にして、兄は何を思って闘ったのだろう。
 そう言えば奴が最期に吐いた台詞は、どちらかと言えば守矢が言いそうな言葉だった。
 死の直前、ロック・ハワードに向かってそう吠えたのかもしれない。彼ならありそうな話だ。
――何であの人は、ああも厳しく生きる事ができたのだろう。
 彼の厳しさの半分も自分にあれば、己を見失う事も、仇敵を二度と手の届かない所までみすみす逃がす事も無かったかもしれない。
196月夜に足掻け ◆AX90vj3jog :2005/12/03(土) 23:08:40 ID:AZGp7W3r
「かーくん?」
 両の手のひらで顔を覆ってしまった楓の姿に不安になったのか、アルルが声を掛けてきた。
 彼女の手の中にある銀の十字架は、編み上げられた解錠魔法をその中に込められて、今は淡い燐光をまとっている。
「……大丈夫」
 ゆっくりと顔を上げた楓の目に、そのチョーカーが留まった。
 そう言えばあの堅物兄貴、意外にもああいった南蛮渡来の装飾品が好きだった。
 そうしてまた兄の事を考えている自分に気付き、楓はつい苦笑を漏らす。
「まだ後悔してんのかな、俺」
 自嘲めいた呟きをこぼす楓に、アルルは不審気な表情を向ける。
 気にするなと言うように片手を彼女に向けてひらひらと振り、天井を仰いだ。
 仇は討てない、潔く死ぬわけでもない、散々そんな無様な姿を晒してきて、今さら悔いるというのか。

「後悔……かぁ」
 楓の呟きを拾って、アルルも思考を彷徨わせ始めた。
――何で信じたんだろう。
 リュウは四人も殺した殺人者だ。そんな男を完全に信用するほうがどうかしている。
 視線を落とすと、K'のチョーカーに目が留まった。
 彼もあの男が殺したようなものだ。そして、真吾も。
 そして彼らの形見でもって、自分は。
「……あ」
 人を殺した。そして、殺すかもしれない。
 胃の底が、一気に冷えた。
――だって仕方ないじゃないか!
 自分が犯した殺人と、楓の首に起爆装置を巻きつけようとしていたという事を改めて思い返すと、全身に震えが走る。
 それを抑え込むかのように、彼女は歯を食いしばり、自身の身体を抱きしめた。
――仕方ないじゃないか、ボクは死にたくない!
197月夜に足掻け ◆AX90vj3jog :2005/12/03(土) 23:12:31 ID:AZGp7W3r
「おい」
 今度は天井から視線を戻した楓が、アルルに声を掛けた。
 お返しのように怪訝な表情を向ける楓に、アルルは無理矢理笑顔を作って応じる。
「大丈夫、だよ?」
「冷や汗かいて嘘つくな」
 即座に帰ってきた返事に、アルルは言葉を詰まらせる。
 かすかに震える身体や引きつった笑みで強がろうとも、説得力が無い。
 表情を歪めて俯くと、アルルはぽつりと呟いた。
「……気持ち悪い」
 どうしたものか、と楓は眉をしかめた。
 とりあえず立ち上がって彼女の脇に移動し、その背をさすってやる。
「やっぱりさ、それ洗おう」
 血を被ったままのアルルの顔を指差す。
 彼女の返事を待たずに、ザックから支給品の水が入ったボトルを取り出した。
 が、開け方がわからないのだったと思い出して、首を捻る。さすがにまた飲み口をねじ切るのもどうか。
「……それ、蓋回すんだって。右に」
 アルルが助け舟を出し、それで楓はようやくボトルの蓋を開ける事ができた。ベッドからシーツを引っ掴んで、水をかけて濡らす。
「いいのかな」
「構いやしねえよ」
 濡れたシーツで、彼女の顔を拭う。すっかり乾いてこびりついてしまった血はなかなか落ちず、かと言ってあまり強くこするわけにもいかず、楓は少し手を焼いた。

 少しぐらい痛くてもされるがままになっていたアルルだが、次第に表情が泣き顔のそれへと歪みだした。
 自分を気遣ってくれる誰かがいる。
 すぐそばにそんな人間の体温があるという事に、アルルの涙腺は決壊しそうだった。
 だが、拳を握りしめ、唇を噛んでぐっとこらえる。
 気を許してはいけない。弱みを見せてはいけない。
 楓というのは何処かで聞いた名前だと思っていたが、よく考えればリュウと同じくルガールに殺人者として晒された人物ではないか。
 自分に従っているように見えても、今自分の血を拭っているのリュウと同じ人殺しの手なのだ。忘れてはいけない。
「うー……」
 人を疑い続けていくのは辛い。信じたいのに、それが死へと繋がるのが辛い。
 楓は、そんな彼女の様子をちらりと一瞥したが、何も言わずそのまま赤黒い汚れを落とし続けた。
198月夜に足掻け ◆AX90vj3jog :2005/12/03(土) 23:16:21 ID:AZGp7W3r
 あらかた汚れを落とすと、楓はそのままアルルの隣へと腰を下ろした。
 アルルはどうにか泣かずにすみ、ぼんやりと疲れたような表情で窓の外を見ている。
 しばらくそのまま互いに無言だったが、やがて彼女の方から切り出した。
「あのさ」
「何だ」
 また少し無言。
 間を空けて、彼女は続けた。
「守ってくれるんだよね」
 取り付けた約束が今になって不安になる。確認せずにはいられなかった。
 また更に少し間を置いて、楓は小さく頷いた。
 戦う理由も仲間も仇敵も、全て失った彼に今再び活力を与えようとしているのは、見知らぬ少女を守るという目的ただ一つ。
 それは正義感から生まれたものではなく、顔も知らない男が自分に遺したという『お前は誰かを守れたのか』という問いに応えるためのいわば自己中心的な、決意とさえ呼べないほどの漠然とした意志だった。
 どこまでも己自身のために戦おうとしていると気付き、楓は心底自分に呆れ笑う。
「……何がおかしいの」
「いや……俺、すげえ自分勝手でさ」
「……いいんじゃないの?」
 思いがけず返ってきた肯定の答えに、楓は思わずアルルの方に振り返る。
 彼女は相変わらず、窓の外を見ていた。
「ボクも勝手に、君に守ってもらう事にしたし」
 一つ溜め息をついて、アルルは視線を落とした。
 楓は、何処か投げやりにまた笑う。
「じゃあ、自分勝手同士だ」
「うん。みーんな、自分勝手」
 返って来る答えも、投げやりに聞こえた。
 皆、自分の主義主張、理想のために生きている。それを身も蓋も無い言い方をしてしまえば、皆自分勝手に生きているという事。
 自分は他人を庇って死んだくせに、人には生き続ける事を要求したエミリオも。守矢を殺しておきながら、自らは楓の手にかかる事を是とせず死んだロックも。
 仲間を守れなかったくせに、その仇である楓に『守れたのか』と訊くK'も。そもそもこの殺戮の舞台を用意し、そこに無理矢理多数の人間を引きずりこんだルガールからして勝手だ。
 そして、多分敵を叱り飛ばして、さっさと死んでしまった守矢も。
199月夜に足掻け ◆AX90vj3jog :2005/12/03(土) 23:19:28 ID:AZGp7W3r
「よし」
 何だか吹っ切れたような気がして、楓は腿を軽く叩いて立ち上がった。
「じゃ、とことん勝手にやろうぜ」
 もう後悔はすまい。そのために、やりたい事をやってやる。
 アルルを守ってK'とやらを見返してやる。人を殺しなれていないだろう彼女に代わって、自分が全部殺す。止めを刺さないなんて事はもうしない。
――そんだけ頑張ったら、もう死んでもいいだろ、エミリオ。
 やけくそとも思える指針を固めると、アルルの側に置かれていた封雷剣を拾い上げようと、身をかがめる。
「あ……待った!」
 柄に触れるよりも先に、アルルが腕を掴んだ。顔を上げて目が合うと、彼女は一瞬言葉を詰まらせたが、すぐに空いている手に握られたチョーカーを差し出した。
「これ、着けるから」
 起爆装置を着けてこちらの優位を確保するよりも先に、武器を持たれるのはやはり怖かった。
 その首飾りに何かしらの企みが込められているのは何となくわかっていたが、楓は彼女の手を拒まなかった。
 大人しく、銀の十字架が首へ提げられるのを待つ。
 首が絞まらない程度に紐を短く保ち、アルルは結び目を作った。
 手を離すと、首輪より僅かに下の位置に十字架がきて、金属同士が触れ合って甲高い音を立てた。
「……結構似合ってる」
「どうも」
 またかがんで、今度こそ封雷剣を拾い上げる。
 忌々しくも神々しい白剣は、月明かりを反射して静かに煌めいた。
200月夜に足掻け ◆AX90vj3jog :2005/12/03(土) 23:22:01 ID:AZGp7W3r
 月夜に足掻け。足掻いてくたばれ。
――兄貴、姉貴、師匠。今しばらく生き恥を晒す不肖の弟を、弟子を、お許しください。
――ほら、ボクこんなに嫌な奴だよ。お妃にしようなんて、やめておきなよ。

【楓(覚醒状態、肉体・精神共にそれなりの疲労)
 所持品:探知機(有効範囲1q程度、英語表記)、K´のアクセサリー、封雷剣、
  目的:アルル以外の参加者を殺して死ぬ】
【アルル・ナジャ(軽度の流血恐怖症、重度の人間不信)
 所持品:1/10ウォーマシン(持って今日中の電池、充電は可能)、草薙京のグローブ、ハーピーの歌声入りラジカセ
 目的:利用できる全てを利用し生き残る】
201ゲームセンター名無し:2005/12/05(月) 13:19:16 ID:EziL4fa4
01101・00001・01001・01110・10100・00101・01110・00001・01110・00011・00101
202ゲームセンター名無し:2005/12/06(火) 00:25:15 ID:FUfaAOgS
↑12
203ゲームセンター名無し:2005/12/07(水) 10:38:26 ID:5OQiWzrF
   , ノ)
  ノ)ノ,(ノi
  (    (ノし
┐) ∧,∧  ノ
..|( ( ....:::::::) (
 ̄⊂/ ̄ ̄7 )
 (/ 保守 /ノ
   ̄TT ̄
204ゲームセンター名無し:2005/12/11(日) 13:25:02 ID:gEjhcFHV
   , ノ)
  ノ)ノ,(ノi
  (    (ノし
┐) ∧,∧  ノ
..|( ( ....:::::::) (
 ̄⊂/ ̄ ̄7 )
 (/ 保守 /ノ
   ̄TT ̄
205ゲームセンター名無し:2005/12/14(水) 00:06:09 ID:7c4CP6UY
   , ノ)
  ノ)ノ,(ノi
  (    (ノし
┐) ∧,∧  ノ
..|( ( ....:::::::) (
 ̄⊂/ ̄ ̄7 )
 (/ 保守 /ノ
   ̄TT ̄
206ゲームセンター名無し:2005/12/16(金) 17:14:48 ID:RnycxBLn
ホス
207ゲームセンター名無し:2005/12/18(日) 22:56:11 ID:rIxEXnCU
感想スレが落ちたんで、新スレ立てるなどの処置がされるまで
しばらくここを雑談場所として間借りしておこうか。
保守代わりにもなるし。
208ゲームセンター名無し:2005/12/19(月) 18:53:35 ID:GN8tfMLd
保守

このまま終わりってことはないよな…。
209ゲームセンター名無し:2005/12/19(月) 23:56:49 ID:ScIImYle
まとめの人も年明けまで動きが取れないって
言ってたし、他の書き手も似たり寄ったりの
状態だろうから、しばらくはこの状態が続くと思うよ。
因みに今よりもっと活気があった去年も、
年末年始は投下が止まってたからね。

ところで今、何件か予約が入っている訳だが
待ち切れないから書きたいっていう人はいるかな
210ゲームセンター名無し:2005/12/23(金) 00:01:39 ID:SFp+AP/1
とりあーえずほしゅだほしゅほしゅ!
211ゲームセンター名無し:2005/12/24(土) 19:09:20 ID:4m06fewk
年末は忙しい人ばかりだろうからなあ。
まとめさんもサーカスさんも来年には復活と言ってたので
もう大人しく来年に期待しておく

みんなまだまだ頑張ろうな!!
212ゲームセンター名無し:2005/12/24(土) 20:10:35 ID:QSVSwm9I
いようテメェら、メリークリスマス。

クリスマスプレゼント、と言うのにはお粗末ですが、携帯用まとめサイト作成に着手しております。
ttp://sr248.hp.infoseek.co.jp/i/index.html

動作テストを兼ねての公開なのでまだオープニングとact010までしか読めませんが、目次は完成してます。
F900iで動作確認済み。不具合ありましたら、したらばのまとめサイト修正スレまで報告をお願いします。

※タグ手打ちでの製作なので以降の更新はのんびり目です 長編厳しい…
※カタカナは全角のままです(パケ代及び容量の節約のためにも半角がいいのでしょうか)
※やはりパケホーダイ、パケット定額制推奨
※構成はFFDQさんの携帯用まとめを勝手ながら参考にさせていただきました
213ゲームセンター名無し:2005/12/25(日) 01:57:23 ID:A1fMmOnw
>>212
お疲れ様です!これで携帯組みが参戦できるかもですね!
214ゲームセンター名無し:2005/12/25(日) 17:30:25 ID:DNv2vKll
>>212
ついに念願の携帯まとめサイトを手に入れたぞー!!
215ゲームセンター名無し:2005/12/25(日) 21:54:34 ID:bsJXYDOq
携帯まとめより更新報告ー。
act025までと、第五放送以降の話を「elfen lied」の「assemble」「ツキ ノ ロンド」
以外アップロードしました。

※明らかな誤字脱字は分かる範囲で勝手に直してます
216ゲームセンター名無し:2005/12/26(月) 19:01:46 ID:5zkqs2wR
>>215
乙カレ!

N900isはちゃんと映りました。
217f(ry:2005/12/26(月) 20:53:14 ID:ysyPUf7y
うわすげー
俺がついに手をつけられなかった携帯まとめが・・・!

俺?俺の方はそうだな・・・

ヒント:12時間労働(休日は2週に1日くらい)

⊂⌒~⊃。Д。)⊃1月は死ぬほどヒマなんだ・・・
218ゲームセンター名無し:2005/12/27(火) 14:21:10 ID:yLhg4o5n
ならば1月には たんと更新してもらおうじゃないかね
じゃねーや、お疲れ様です。働くお兄さんに幸あれ。
あとモバイルまとめ、第一放送までこぎつけました。あとエルフェンの全編アップ。

そして。ネオ&蒼月&剛に予約入れてたの私なんですが、よーやっとこ投下行けそうです。
実は今回は相方とネタ出ししあいながらの執筆だったのですが、相方が年末入って信じられないほどの多忙に見舞われ、
連絡取るのすらままならない有様に陥ってしまいました。
よって彼のパートを削って私のパートだけ投下する事になり、その体裁整え直しに時間かかりました、というのが言い訳。
長々とお待たせしてごめんなさい。
219ゲームセンター名無し:2005/12/28(水) 01:50:14 ID:j1ofRFPI
一週間なんて贅沢は言わない
せめて2、3日まとまって暇な日があれば…






すいません正月過ぎてから何とか…
220ゲームセンター名無し:2005/12/28(水) 22:12:48 ID:TmgkQYJn
お待たせしました、投下行きます。
お手数ですが、投下完了までこのスレには書き込みはしないようお願いします。
221LUCKY STRIKE ◆AX90vj3jog :2005/12/28(水) 22:13:53 ID:TmgkQYJn
 命懸けのフルスピードマラソン、未だに続行中である。
 先頭走者のネオ・マクドナルドはもはや自分が何処を走っているかもさっぱりわからず、ただひたすらに後続のランナーから逃げ続けていた。
 しかし蒼月がその気になれば、たかだかクイズ探偵一人などあっという間に追いついて捕らえてしまえるだろうに、彼は視認するのも難しいほど間を空けて走ってくるのみで、今は水柱を呼ぶ事さえしない。
 いずれ必ず追いつけると踏んで、せいぜいじわじわとこちらの精神をいたぶるつもりであろうか。
 嫌がらせかこのヤロウ、余裕ぶっこいてんじゃねーぞと啖呵を切りたいところだが、そんな事に酸素と体力を割くのが惜しい。というか、やったら多分その時点でとどめを刺される。
 とにもかくにも、必死も必死。
 はたから見れば滑稽な展開かもしれないが、当の本人にとってはこの現状はまさに生死の境目なのだ。
 体力も既に限界で、今のネオを走らせているのは気力と根性と死への恐怖であった。
「っとに、ゼェッ、もう、ハァッ、マジ勘弁っ!死ぬっ!」
 声を出す体力も惜しいところだが、必死な心情がつい口をついて出る。
 その呟きに同情するかのように、並走する髭面のオヤジが頷いた。
 ああ全く何の因果か、自分もオヤジもこんな見知らぬ土地で、神の力を振るうニンジャに追い回される事になるとは――
222LUCKY STRIKE ◆AX90vj3jog :2005/12/28(水) 22:14:48 ID:TmgkQYJn
「ってウォオオーイ!!」
 危うく現状をそのまま許容しそうになったが、ネオの精神は何とかこの凄まじい違和感にツッコミを入れることができる程度に正常だった。
 髭面のオヤジが並走しているのである。
 しかも全く気づかないうちに、実に自然にネオの隣に出現していたのだ。
 顔が長く伸びた髪と髭にほとんど覆われているのと、身に着けているのがデカパン一丁なのはまだ許せる。
 上半身が縄でぐるぐる巻きにされているのは、どういうわけか。しかもそんな状態で、全力疾走のネオにぴったり並走している。
「アンタ誰だよ何で一緒に走ってんだよっつーか危ねーぞっ!!後ろから来る人すっげ怖いから!」
 どうにかまくしたてるネオだが、オヤジは構わず一緒に走り続ける。
 さらに、走りながら器用に背中の縄の結び目を、ネオの方に示すようにちらちら見せた。
「何なんだよ!?」
 まさか、ほどいてくれという事だろうか。
 冗談ではない。立ち止まって、見知らぬオヤジの縄目を解いている余裕などあるものか。
 だがオヤジは尚もほどけほどけと言うように、縄を指差す。
「……って今指差したじゃん!おま、ちょ、腕ぇ縄から抜けるんじゃねーか!!」
 バビシッ、と空を切り裂く勢いで繰り出された裏拳にも、オヤジは涼しげな顔(表情は見えないのだが)だ。
 どうあってもほどけという事か。何者かはさっぱりわからないが、こんな状況で必死の人間に要求するくらいなのだ、もしかしたら彼を解放する事で何かあるのではないか。
 藁にもすがる心境だった事もあって、ネオはついに足を止め、オヤジの縄を解く決意をした。
「ホントもうこれで何も無かったら泣くぞー……つーかきっちり結んであるじゃねーかっ!ほどいてる暇なんざないし、刃物も持ってねぇし……」
 こうして右往左往している間にも、蒼月はどんどんと距離を詰めてきているだろう。
 ひたすら焦り、おろおろとオヤジの周りをうろつくネオだが、その脳裏に天啓のように閃きが走った。
 自分が今持っている物の中で、この戒めを解けそうな物があるではないか。
223LUCKY STRIKE ◆AX90vj3jog :2005/12/28(水) 22:15:43 ID:TmgkQYJn
「デスクリムゾンでぇっ!!」
 支給品袋の中に手を突っ込み、月明かりに不気味に輝く銃を引っ張り出した。
「皆殺しー、じゃなくって結び目を吹っ飛ばしちまえば!」
 いくら命中率激悪の魔銃でも、至近距離から撃てば外さない。
 銃口をなるべく外側に向けて結び目にあてがい、ネオは引き金を引いた。
 耳をつんざく炸裂音と共に発生した反動の衝撃が、腕を貫き痺れさせる。
「ってぇー……」
 痛む腕をぶんぶん振るネオの足元に、はらりと縄が解け落ちた。
 無事解放されたオヤジは、「サンキュウ」と言いながら腕を回している。

 だが勿論、のんきに髭オヤジの礼を聞いている場合などではない。
 ざわり、と首の後ろが総毛立つ悪寒に見舞われ、ネオは瞬時に後ろを振り返った。
 蒼月が、その口元に浮かんだ酷薄な笑みが視認できるほどに近付いてきている。
 流れるような運足、轟き月光に煌めきながら彼を取り巻く水流、絶対的な優越を確信して冷たく凍る瞳。
 次第に近付いてくる恐るべき神威に、ネオの全身から汗が噴きだした。
「おいジーサンんんんー!!どうにかしてくれるんじゃないのかオイー!」
 涙目で髭オヤジに掴みかかって揺すぶるが、そんな事をしている間にも蒼月は距離を詰めてくる。
 掲げられた腕に、あらん限りの水が集う。
 絶体絶命、クイズ探偵ここで異郷の地に倒れるか。ネオの心中を絶望が埋め尽くそうとした。
224LUCKY STRIKE ◆AX90vj3jog :2005/12/28(水) 22:17:15 ID:TmgkQYJn
「こんな所で休憩ですか、随分と余裕ですね。それとも」
 水を纏った腕が、大きく振りかぶられた。
「覚悟を決めましたか!?」
「――ッ!!」
 恐怖に顔を引きつらせ、ネオはその場にへたりこむ。
 蒼月の歩みが、駆け足へと変わった。
 と、その時。
 髭オヤジが、つとネオの前に出た。
 いつの間にか登場していた彼に怪訝な表情を向けた蒼月に向かい、両腕を無造作に突き出す。

「ホイッ」

 オヤジの両腕がまばゆい光に包まれ、特大の衝撃波が蒼月目がけて飛び出した。

「え」
「な」

 完全に予想外。眼前に青い光。
 あまりにも突然にすぎる。

「へぐふぁっ!!」

 神威を宿す男は、唐突かつ理不尽にして強烈な一撃に、その手に集った水を放つ間も無く派手に吹き飛ばされた。
「……何これ」
 死の淵からまるっきり期待していなかった形で救い上げられた一般人は、突如起こった展開に目が点になっている。
 特大の波動拳に吹っ飛ばされた蒼月は、そのまま地面に落ち大の字に転がった。
 ネオはしばらく彼の様子を呆然と眺めていたが、ふと我に返って髭オヤジの方へと首を向けた。
「おいジーサン一体なにを……」
「ヂュワッ」
 問い詰めるよりも早く、オヤジは敬礼をすると一瞬にして踵を返し、そのまま猛前と夜闇の彼方へと走り去ってしまった。
225LUCKY STRIKE ◆AX90vj3jog :2005/12/28(水) 22:22:02 ID:TmgkQYJn
「……」
 何となく敬礼を返してしまったネオだが、やはり状況は今ひとつ飲み込めていなかった。
 とりあえず、自分は助かったのだろうか。
 仰向けに倒れたままの蒼月に視線を移すが、彼は全く動かなかった。
 何だかよくわからないが、これはチャンスである。
――天の助け!救いの天使!髭もっさーのジーサンだったけど!
 蒼月はこんなギャグみたいな事で死ぬ男ではないし、放って逃げるのが正解だろう。
 生命の危機から脱したクイズ名探偵は、疲れた足に鞭打ってくるりと回れ右をし、一目散に駆け出した。

 とは言え、もうこれ以上走り続けられる程の体力は残されておらず、幾つか角を適当に曲がった路地で、ネオは肩で息をしながらビル壁にもたれかかった。
 何とか自分は助かった。しかし、そもそも蒼月にリョウを助けてもらいたくて彼に声を掛けたと言うのに。
 あの重傷で、瓦礫の山の下敷きだ。もう、助けなど間に合わない可能性の方が高い。例えまだ間に合うとしても、今の蒼月に助けを請う事は最早不可能だろう。
「奇跡……起こってくれねぇかなあ……」
 手のひらで顔を覆い、ネオは天を仰いだ。
 結局、状況は一つも好転していない。襲い来る絶望感に泣きそうになりながら、それでもネオは、何の根拠も無い希望に縋りつきたかった。

 洟をすすり上げ、大きく一つ息を吐いて、ネオはようやく再び歩き出した。
 もう何処をどう行くのが最善なのかなんてさっぱりわからないが、それでも何処かへ行こうと思った。誰かに会おうと思った。
 奇跡は案外、適当に行った先から転がり込んでくるかもしれない。大体、さっきの髭オヤジからして相当な奇跡なのだから。
226LUCKY STRIKE ◆AX90vj3jog :2005/12/28(水) 22:23:12 ID:TmgkQYJn
 日守剛は、闇に身を溶かしながら走っていた。
 蒼月を見失うのは困るが、だからと言って馬鹿正直に真っ直ぐ追っていくわけにはいかない。
 周囲に誰が潜んでいるかわかったものではないのだ。隻腕となった今では、殊更警戒しながら進まなくてはならない。
 元より人相の悪い顔を、更に苛立ちに歪めたその時。
 前方の暗闇に青い光が浮かび上がり、何かが衝撃で吹き飛ばされるような音がした。
「……何してやがるんだ」
 獲物を求めてうろついている参加者がこの付近に居れば、あんな光と音はいい目印だ。
 苛立たしげに舌打ちを一つ、剛は心持ち足を速める。
 が、光が見えた地点の数メートル手前で、ぎょっとしてその足が止まった。

 蒼月が、道路の真ん中で立ち尽くしている。
 その背中からは、溢れんほどの怒気が滲み出ているように見えた。
「愚民が……ふざけた真似を……」
 呟く声は、低く冷たい。
 最早人の域を超えたそのオーラに、剛の足は知らず下がっていた。
 その足がアスファルトを極わずかこする小さな音。それが蒼月に剛の存在を知らせ、彼はきっ、と振り返った。
 射抜くような眼光に、剛は一瞬身がすくむ思いがしたが、どうにかそれを真っ向から受け止める。
 その態度にやや眉をしかめたが、蒼月は特に何をするわけでも言うわけでもなく、剛を上から下まで眺め回した。
 やがて、その表情が冷徹な笑みに変わる。
「ふむ、その腕で我を追ってここまでついてくるとは……なかなか見上げた忠誠心だ」
 発せられた台詞は、予想の遥か斜め上のものだった。
227LUCKY STRIKE ◆AX90vj3jog :2005/12/28(水) 22:24:34 ID:TmgkQYJn
「……あァ?」
「よかろう気に入った!貴様は我の手足として使ってやろう。ありがたく思うがよい」
 いきなり傲岸不遜さが二倍増しになった蒼月に、剛はさすがに目を剥いた。
 何だコイツは。冷徹な雰囲気はそのまま、いや、より残酷性を増したように思えるが、その思考はさらに常人には理解不能な地点まで達してしまっているかのようだ。
「馬鹿言え、お前のために追ってきたんじゃ……」
「あの愚民どもは、神への反逆者だ。必ず捕らえて地獄の裁きを与えてくれるわ。行くぞ!」
 反論する暇すら無い。
 最早こちらを振り返ることもなく歩き出した蒼月に、剛は改めて頭痛を覚えた。
 幸い、どういう理屈か自分は彼に気に入られたようで、腕の出血はいつの間にやら再び抑えられていた。当面は失血死の心配は無いようだ。
 それにこの男は味方としては心強いのは確かで、生き延びる確率はかなり上がったと言える。
 下僕扱いは納得しがたいが、しばらくはこの状況に甘んじておくか。そう決めて、蒼月に続いた。
 そう言えば『愚民”ども”』とはどういう事か。ネオ一人だけではないのか。かすみは放っておいていいのか。細かい疑問は……どうせ尋ねてもろくな答えは返ってこないだろうと、結局胸の中にしまいこんだ。
228LUCKY STRIKE ◆AX90vj3jog :2005/12/28(水) 22:25:10 ID:TmgkQYJn
――困りましたね。
 予想外の一撃に、神威の怒りは頂点を越えて、ついに『人間・蒼月』を完全に押しのけて表へと飛び出した。
 意識の水底から、『蒼月』は自らの身体を奪って歩き出した魔神を見ていた。
 さて、どうしたものか。
 いざ主導権を奪われて奥底へと追いやられてみれば、『水邪』の意識とせめぎあっていた時よりも、自分はずっと冷静で本来の落ち着きを取り戻している事に気付いた。
――ゆっくり、考えさせてもらいますか。
 存外、これから上手くいくかもしれない。
 風間の里随一と謳われた頭脳と封魔の術が、水底から虎視眈々と魔神の隙を窺っていた。

【ネオ(全身打撲、主に足) 所持品:魔銃クリムゾン・食料等、多目的ゴーグル、使い捨てカメラ写ルンDeath、
 目的:外のジオと連絡を取って事件解決、メモを舞の遺族に渡す。とりあえず後ろのアレから逃げ切って誰かに会いたい】
【風間蒼月(水邪) 所持品:なし 目的:自分を尊重しない蒙昧な民を再教育(最優先:ネオと髭男、とりあえずの目標:ルガール)】
【日守剛 所持品:ウージー(残り弾僅か、一度撃ったら空になる程度)、包丁、果物ナイフ 目的:下克上の仲間集め、当面は蒼月についていく
 左腕欠損。蒼月の力により止血。柔道着は溝口の死体に着せました】
【現在位置:5区を東へ移動中】
【備考:蒼月は現在完全に水邪が表に出た状態。蒼月自身の意識は消滅していない】
229幸運犬 ◆AX90vj3jog :2005/12/28(水) 22:28:04 ID:TmgkQYJn
以上です、それではノシーっと。
230ゲームセンター名無し:2005/12/28(水) 22:34:37 ID:Nqm6JeRr
キタキタキター!キターよ!!剛だめだ、いろんな意味でもうだめだwwwwお前はもう今現状ではシリアスに死ぬこともままならないステキキャラにwwww
231ゲームセンター名無し:2005/12/28(水) 22:53:21 ID:9K6uh0q+
そうか、そうきたか・・・
蒼月の意識を残したまま水邪ってのは想定外だったなあ。

まあ、剛、おまえはもうだめだ、あきらめろwwwww
232ゲームセンター名無し:2005/12/29(木) 02:38:40 ID:wLFtDrUW
ごーちゃん・・・いやこれはギャグ補正で生存率が高まるか?
ともあれさてさて、感想スレの次スレどうしようか?
233ゲームセンター名無し:2005/12/30(金) 00:11:28 ID:E3xJDcfh
年明けには出せるようにするって言ってる人もいるんだし
最初の投下の時でいいんじゃないか?
234ゲームセンター名無し:2005/12/30(金) 00:59:00 ID:DPYKHmZm
何だよ、新作来るって予告があったのに
誰も感想スレ立ててあげなかったのかよ。
こりゃ連投規制に悩まされたろうに




気が利かなくてごめんよ…orz
235ゲームセンター名無し:2005/12/30(金) 21:37:13 ID:B9KxqwyR
ははは、今回短かったし、携帯で別スレにカキコの二刀流でクリアできたから無問題だぜ…。

で、携帯まとめもちょっと更新しました。ちなみに明日から4日まで帰省です。
良いお年をー。
236omikuji:2006/01/01(日) 01:56:13 ID:yGjT2zJZ
やああけおめ
237ゲームセンター名無し:2006/01/02(月) 01:52:09 ID:3+/EfsJe
なんだその名前はwwww
238!omikuji:2006/01/02(月) 10:40:25 ID:iV7Y21La
こうですか!?わかりません!
239ゲームセンター名無し:2006/01/04(水) 11:38:53 ID:orHSE9BC
保守、つうか上げないとヤバイか?
240ゲームセンター名無し:2006/01/05(木) 20:15:10 ID:DOLO5rJ0
んっあー!
くっおー!
保守ー!
241ゲームセンター名無し:2006/01/07(土) 07:13:53 ID:EeVfyzMq
01000・01111・10011・01000・10101
242ゲームセンター名無し:2006/01/08(日) 12:26:48 ID:ANlIss0c
>>241
トゥエルヴ乙。
243ゲームセンター名無し:2006/01/08(日) 20:49:06 ID:IBLlI+uj
現かさぶたを始めからよんで切なくなった

かさぶたログを始めからよんでもっと切なくなった
244ゲームセンター名無し:2006/01/10(火) 19:33:18 ID:aIMs6FRA
みんなどこに
245ゲームセンター名無し:2006/01/12(木) 16:57:39 ID:vdjt0Dgr
昔はよかったな
246ゲームセンター名無し:2006/01/13(金) 01:48:59 ID:cwzqR5QZ
もう誰もいないのか
247ゲームセンター名無し:2006/01/13(金) 02:07:04 ID:r2T1w3D9
978 名前:名無しさん?[sage] 投稿日:2006/01/12(木) 06:16:36 ID:???
放送後だというのに本スレにも全く投下が来ない。
みんなもう飽きちゃったのかなあ。

979 名前:名無しさん?[sage] 投稿日:2006/01/12(木) 11:43:00 ID:???
そう急かすな
自分が早く読みたいという都合があるように、
書き手側にだって都合があるだろ
投下があるときは黙ってたって新作ラッシュが来るんだから
今は大人しく待っとけ
まさかロワだけが楽しみって訳でもないだろ?
248ゲームセンター名無し:2006/01/13(金) 02:28:47 ID:X0Ykf/H5
所詮馴れ合いスレなんざ1、2年程度で廃れるか
249ゲームセンター名無し:2006/01/14(土) 14:33:15 ID:sEhYOoh3
たとえごく少数でも、最後まで続けようとしている
人達がいると信じたい。

それと携帯まとめサイトの作業お疲れ様です。
250ゲームセンター名無し:2006/01/16(月) 22:16:33 ID:WeT5gQ3/
お集まりの皆様方にスタッフからのご案内を申し上げます。
ただいま第四放送までのモバイル用データをアップロードいたしましたので、ご確認くださいませ。
万が一不備や不具合がございましたら、まことにお手数ですが”したらば”の方にご報告をお願いいたします。

なんちゃって。
そして業務連絡ー、404さん、貴方の作品にトリップ記載します?
それと「What,s a Fat」と「Detective,s Pride」ですが、アポストロフィーがカンマになっているのは
誤記でしょうか、何らかの意図があるのでしょうか?前者の場合、修正しときます?

もう一つ、サーカスさん。「暗き刃 昏き血」に貴方のトリップ記載しますか?

さーて、第四〜第五放送間は名勝負てんこ盛りだからちゃきちゃきアップしにゃーね。
251ゲームセンター名無し:2006/01/17(火) 00:53:42 ID:eoiFd4Fd
             , へ..,,____
           / ::` ー - = - 、`¨ヽ
            Y´j::... ..::::::::::::::::::::::::::::..... . .ヽ、
     ト、  トv!j::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.,ィ ニゝ、
     |:::::`ヽト:::::::::::::::::::::::::::::::::::::,r‐='´:::::::::::::::...`ー、
     人:::::::::::::::::::::::::::::,.、::::,.へV:::::::::::::::::::::::: 、:::::`:  ト、
    〈 ::〃イ::::::::::::::::::/  Y::::::::::::::::::::::::、:::::::':´ヽ`ヽ::::}〉ゝ
.   ハ:::::::〃:::::ハ:::::::::ト、:::::|l:!::::〃ハハ::ヽ`ヽ \::ヽ:'´ノ 〉
 __,,>:〃ハ:!ii|::lト、j l:!::!リWw::,イ17ハ:ヾ::::::::::ヽ:ソノ::ノ
  Z > 、::::::::::::::::i!:jl、〃 l!   / /〃:!::i:::::::::ゝ:ィ´イ:く
  Z二イ:!:::::::::::::ノ/、vノ∠._,,ノ ノ:/::/:::i!个Y::::/:::::レ1
    ^zLトト、::::く〈{、彳:rtッ─ァ¨´/:,イ:::ノヒ7〉}::/:::::::::::/     完結―――――
   .ィ´.:^:.ト、\ヽトハ/ ``ニ´〃ノ'´ノ'´ {し'イ:!{く::::∠Z
  〃:!:.  .:|:.:>'^y‐'   ` 、   〃´ノ ノ´ノiハヽく、    これほど目指し甲斐のある相手もいねーな
 〃.:::l:.:.::.::<::::○`¨ヽ、_ノ!`::.  /   |i:. | !::. ヽ
,.イ .:::::::、..  |:. \:::::○`T ¨´   ,..::´    ,イ!: l |::::... ヽ
/{.:::::::::::::::、..|::..{}{}\::::::::`ーr イ:、.       //:::. i |:::´  ヽ
 ヽ.:::::::::::,.ィ!!:.ト、{}{}\::::::::l!、::ヽ、_   _ /::::: l |:      >-、
   `ヽ:/..::ili:::|「` ̄ ̄`::::i|:::ヽ、::::二:/○ ..:::l |    / ...:::ハ
      ::::ヽ:ヽ::::::::::..::::::ii::::::::::::::/:::...  ○::i ! , ' ,  ' ´ ハ
         :::..ヽ:::::::::::::i|::::::::/:...::::::ト、 ...::::::l |´ ´ ....:::::::/⌒ヽ
          ::..ヽ::::::::l|::/.:::..  ..:|;;;;;\:::::i l  ..:::::::::::/::::::::::::
252ゲームセンター名無し:2006/01/17(火) 15:11:04 ID:aN2qWH6e
完結には反逆しちゃだめなんじゃないのかwww

お前の今の弱い考えは何だ?
----打ち切り、解散だ
それに反逆しろ!!
253ゲームセンター名無し:2006/01/18(水) 15:18:07 ID:iewMAvwT
あ、目指してた。1日たって気づいた
254ゲームセンター名無し:2006/01/19(木) 03:41:50 ID:a+mK1P7M
どんなにくるしくても
おいしいものたべて
うんこしたらなおるよ!
               ヽ从从  
               ('(゚∀゚#∩ ぐるじお!
                ヽ  〈 
                 ヽヽ_)
255ゲームセンター名無し:2006/01/19(木) 13:12:14 ID:nOiNzjte
告白脚(ダイスキアターック)!!
256ゲームセンター名無し:2006/01/21(土) 02:03:48 ID:b3WBb3j2
保守
257ゲームセンター名無し:2006/01/22(日) 23:41:26 ID:SJnM19n7
出張先から保守。
つーか書いてる人いるならなんか一言ほしいね。
258ゲームセンター名無し:2006/01/23(月) 02:54:58 ID:o/UIwIpK
>>257
すまない、書いているが予定が大幅に遅れている
としか今は言えない…
259ゲームセンター名無し:2006/01/24(火) 22:15:41 ID:bv9BXTpN
構想はあるのに、構想はあるのに書けない人がここに一人。
去年の10月から練っている構想なのに!!!

時間があれば書く。
260F(ry:2006/01/25(水) 22:20:53 ID:MR5tjJni
インフルエンザ保守!
(現在38℃)
261ゲームセンター名無し:2006/01/25(水) 23:18:10 ID:6Qrn4Z8c
>>260
お前はもう…寝ろ!
262ゲームセンター名無し:2006/01/28(土) 02:42:45 ID:F+xk7weO
生きるために

保守
263ゲームセンター名無し:2006/01/28(土) 07:12:07 ID:Op01UOvG
つい昨日携帯まとめで一気に読んだんだけどヴィレンってジャンパー着てたっけ?
ジャージとジャンパーで紛らわしいんだけど…って言っても今更か
264ゲームセンター名無し:2006/01/28(土) 14:03:07 ID:F0FI3sNH
貴人ーマスの話か。
単にあの上着をジャンパーと表記しただけだと思う。
実際ヴィレンは上下揃いのジャージ。

さすがにそこまで校正の手は入れらんないのよね…
265ゲームセンター名無し:2006/01/28(土) 14:19:20 ID:F0FI3sNH
カルノフの話もそうか…
しかもジャン「バー」だったわ。

そいえば貴人ーマスん時の時間軸がおかしいって話、どうするんだっけ。
19:00の放送前なのに、夜明け前って描写入ってんですな。
266ゲームセンター名無し:2006/01/28(土) 15:08:07 ID:7ouYOf4i
>>265
あの当時は夜スタートか朝スタートかが明確じゃなく
そのためうやむやになってたからね。
267ゲームセンター名無し:2006/01/28(土) 16:28:58 ID:QveviHj5
>>265
既に放送では修正されているので、
そのまま次のターンに持っていくのはどうだろうか。
ちなみにその第2ターンの冒頭にある「接触
(ゼン&ミリア&テリー)」は放送前の話となっている。
268もばいるまとめ屋:2006/01/30(月) 21:29:51 ID:5fUVet+K
モバイルあけろわ、完成しましっつぁ!!
褒めて讃えるがいいです。ごめんちょっと調子乗りすぎましたタイランレイブはやめてー。

でー、貴人ーマス。
…えー、第二放送での死者リストに入れられてんですか。
どの道「夜明け前」という描写は修正しなきゃなんないし、
ヴィレンは第一放送直後すぐに行動起こしてるから、第一放送直後のトコにあの話入れるのも無理だし、
下手に第一〜第二放送間にねじこむよりもそこだけ修正した方が早いのに…
(当時気にしてたなかった私が言うこっちゃないな)
269ゲームセンター名無し:2006/01/31(火) 02:05:47 ID:qHG4pFKn
>>268
今読み返してみた。
確かに第一放送後、ヴィレンはリムルルと殺意リュウとリリスに遭遇しているから
その後に貴人との戦闘を持ってくると辻褄が合わなくなる。
やはり貴人は第一放送で呼ばれてないとおかしいという訳か。

ちなみに時間軸の問題でもう一つ、閑丸とバレッタの話で
冒頭部分は修正済なんだけど、その後で朝の描写がまだ残っている。
270F(ry:2006/02/02(木) 19:34:38 ID:ZjOWYyK8
はーらんそー!はーらんそー!(FUKUYAMA Fire!をエンドレスで流しながら)

どうも、熱も下がり、親善大使が世界を救い元気いっぱいのFの字ことシンシアザミッション愛好家です。
まあそんなことはさておき、やっとのことでまとめサイト掲載分がおいつきました。
ごめんなさい、FLASHはまだです。これじゃあまの字だ。魔の字、ピッコロさんの弟子。
で、一応きいてからやろうとおもってんですけど、チャットを一時的に停止します。明日あさってくらいかな。
理由はいわずもがな、保守もされないで放置するくらいなら雑談くらいスレでしてもバチはあたらんだろうということです。
ちなみにパスかえるだけなんでチャット自体はのこってます、設置しなおすのタルいし。
緊急の会議等あるようなら開けますんでしばらくご辛抱を。
ぶっちゃけここまで停滞すると探りあいもクソもないとおもうので、書いたもん勝ちでもいいんじゃなかろうかとおもうし。
もちろん、内容が破綻していないことが前提でね。

更新した分やチャットの閉鎖等にご意見ご感想ご要望ご罵倒ご叱責ごルディーマーグ、ごルベーザ、ごごは○○おもいっきりt
えと、ありましたらよろしく。
271ゲームセンター名無し:2006/02/02(木) 22:04:28 ID:JabUNx/d
 まとめ!まとめ!!ダブルマトメ!!
  _  ∩      ,-― 、
( ゚∀゚)彡// /   ` i
 ⊂彡  _...,,_ |_    i |
     〈     \   ,|
      \   // ヽ 丿
   ||l    >====||l=
      /|l      / |"   バコタン!
   ノ /、      // }
   )  ヽ、__i||,./ /   ベコタン!
    ⌒ ,〉  ,,    ",〉
      〈 _ _  , /
       `ー--‐''"
くっそお!何でこうやって2大まとめが現れたってのに新作がこないんだ!俺は親善大使だぞ!!
師匠は何も教えてくれなかったんだ!師匠は新作がなければ自分で書けなんて教えてくれなかったんだ!!
俺は悪くない!俺はわるくない!くそお・・・
272もばいるまとめ屋:2006/02/03(金) 08:47:47 ID:Muk6h8Ki
>>270
お疲れ様でございますー、ってウォーイ、act204の最初の1レスごっそり
抜けてるー!(>>195のトコ)

んでどうしましょ、西園寺さん。
一応暫定処置として、第一放送んトコに名前を戻しておこうと思いますけども。
そしてシズマールとバレッタもか…404さん来ねぇかなあ…。
273ゲームセンター名無し:2006/02/04(土) 02:06:57 ID:bG0nwWPq
遅まきながら新作読んだ。
何故か銀さんとネウロと吾代の顔がちらついた。
274ゲームセンター名無し:2006/02/04(土) 12:35:08 ID:cbP3m/W+
銀さんっつーよりも新八じゃないか?
275ゲームセンター名無し:2006/02/06(月) 23:14:31 ID:Nv7NwdbR
276506:2006/02/07(火) 21:35:14 ID:aCLvmVBb
改めてスレの方に生存報告をば。
ちと短期出張でこれから二週間ほど自宅から離れるので、3月に入って何もなければ着手してみようかと思います。
ネット環境の方は維持できるので覗いてはいると思います。

もしチャット停止前に伝言メッセージがあったら教えてもらえるとありがたいです。
277ゲームセンター名無し:2006/02/08(水) 12:21:57 ID:Ps4Jesbf
もうチャットはパス変更されてんのかな。

>>276
気をつけて行ってらっしゃーい。
しかしアンタ、耐えるねえ…。
278F( ):2006/02/08(水) 16:30:56 ID:3CsOEQIt
チャットのパスは変更済みでーす。
ここんとこは生存報告くらいしかなかったので大丈夫だとおもいます。
ていうか伝言とか連絡とかあるひとはあらためてここでやっていただきたいでござる。
279F( ):2006/02/10(金) 11:32:34 ID:H3Cnnf6B
保守・・・
今書ける人いないのかな・・・
280ゲームセンター名無し:2006/02/10(金) 14:22:02 ID:GUO4Bz7q
>>259さんと同じくらい、いやそれより前かも知れない
時期から構想はあるのに止まっている奴がここに。
何とかやりくりをつけて今月中には…
281もばいるまとめ屋:2006/02/12(日) 10:17:36 ID:ev778Wah
現在絶賛LIVE A LIVEプレイ中のもばまとめ屋ですこんにちはこんばんは。
保守も兼ねて報告。マッドドッグ氏ハァハァ。

西園寺氏は結局第一放送のとこに戻しておきました。時間軸は…もう気にしないで読もうか。
いっその事、携帯版は読み物としてのエンターテイメント性を特化させた
スペシャルエディションと称して手を加えてみようかと0.5秒ぐらい思いましたが、
そこまでやるとただの「何様だテメェ」です。

とりあえず先日言霊の威力を痛感したので、ここでもその力にすがってみますか。
「近いうちに新作が来る!」
現実になるといいと思いつつ。おぼろ丸可愛いよおぼろ丸。
282ゲームセンター名無し:2006/02/12(日) 13:15:12 ID:3sX78Cv/
Fの字の旦那様にモバイルまとめさま更新お疲れさまです。
ちょっとツッコムと第3-第4放送の『神々』の挿絵に米屋氏の描いたエミリオが抜けてます
283F(ry:2006/02/13(月) 17:41:53 ID:LnYx3WcG
抜けているのではない!
入れ忘れていたのだ!
よし、俺死ね!
284 ◆CC8mne9tDs :2006/02/13(月) 19:31:37 ID:r2Jv68bH
どうも生存報告にきた長文サーカスです。
Fの字の大将にモバイルさん、まとめサイト運営ご苦労さまです。

で、ものっそい返事が送れてしまい恐縮なんですが…
>>250
>もう一つ、サーカスさん。「暗き刃 昏き血」に貴方のトリップ記載しますか?
はい、ゼヒお願いします。
もうね、何かね、長い文ばっかな上にこんなトコまで迷惑かけてすいません。

で、年末年始も無事に乗り越えこうして生存しているワタクシですが、
とりあえず近いウチに没ネタとして「切っ先」の残りでも改めて書いてみようかなーとか思ってます。
完成のメドは無いしあくまで没ネタなんで投下予告とかはしませんが。

それでは皆さん、力をあわせてラストまで是非完走しましょう!
285サーカス野朗 ◆1wxzbbwPmQ :2006/02/13(月) 19:34:21 ID:r2Jv68bH
すいませんトリップ間違えました。
>>284は自分です。
286ゲームセンター名無し:2006/02/13(月) 23:41:08 ID:kmqSCNQj
ちょいと質問ですがサーカス氏の「切っ先」シリーズ、
一度破棄宣言の後2話目以降を書き直すと宣言された
方がいましたが、その後音信不通となっています。
このまま現れない場合、復帰されたサーカス氏が
そのまま続きを書くというのも有りなんでしょうか。

ただそうなると「月夜に足掻け」の話が
微妙にかみ合わなくなってしまうのですが
(アルルが楓に十字架をつける描写があるため、
切っ先ではまだつけていない)
287もばめ屋:2006/02/15(水) 21:46:38 ID:seSAK5X8
>>284
オーケー、追記完了しました。

……リコリスさーん、もしも見てたら一言だけでいいんで反応を、反応をっ…!
288サーカス野朗 ◆1wxzbbwPmQ :2006/02/15(水) 21:57:09 ID:m/McMX+r
>>287
作業お疲れ&ありがとうございます&ハッピーバレンタイン(神父惨殺ディ)です。

さぁて生存報告受付中ですよみなさん!!
289ムツ ◆CFbBJSZQHE :2006/02/15(水) 23:38:41 ID:ogMzCA4F
ムツ「ダニー!グレッグ!生きてるかぁ!?」
フラッシュの人「ああ、何とかなあ!?」
ムツ「サビ残がくるぞ!きをつけろぉ!」
サーカスの人「何だこの少ない生存率わぁ!」
モバイルの人「とにかく報告しておこうぜぇ!」

ムツ「せっかくだから!俺は生存報告をえらぶぜぇ?」



イキテマスヨー
290 ◆qBzruAYf1g :2006/02/16(木) 02:13:57 ID:dUR/gVE5
生存報告受付中と聞いて
お前誰だよ、な野郎が飛んできましたよ。

短期間で書き上げるスキルを身につけたいと思いつつ
一日がまた過ぎていく…
291ゲームセンター名無し:2006/02/16(木) 12:01:04 ID:OdGn6VqB
>>286
続きを書くって言ってた人はチャット見るに大学生らしいから
年末年始よりこの時期のが忙しいんじゃね?
このまま何の報告もなかったら誰か書くのもいいと思うけど…
でもやっぱ本人の報告は欲しいやね
292404 ◆YC5JZsKCnM :2006/02/16(木) 23:14:19 ID:k55YFuH1
ちっす、ちと多忙ですが、まだ生きてはおります
そういえばインフルエンザで死にかけたのもこの時期だったっけ
わざわざ代理頼んで報告したのに、あまり信じてもらえなかったよ
293 ◆sIHrQSCJ/k :2006/02/18(土) 11:25:40 ID:TVlCZ2Vc
l・ω・)
294ゲームセンター名無し:2006/02/19(日) 14:46:07 ID:adSvSqk3
結構皆生きてはいたんだね
295ゲームセンター名無し:2006/02/21(火) 21:33:38 ID:UIzFHkWR
生きてるなら書けよ。



・・・べ、別に昔から読んでる訳じゃないからね!ここまで来てここで打ち切りなんて感じ悪いって思っただけだからね!
296もせ:2006/02/22(水) 08:37:08 ID:6sGxmW+A
つんでれ
297もばめ屋:2006/02/22(水) 11:21:38 ID:g5J08VlQ
>>296
……!

あーそだ404さん、上の方にあるようにまた修正箇所が……さすがにうんざりかもしれんが…。
298 ◆1wxzbbwPmQ :2006/02/24(金) 21:23:04 ID:ZEBXrdek
…ちょっとした小ネタが思いついたんで、切っ先の続き書けるかもしれないです。
リコリスさん、そちらの進行状況とか何か一報お願いします
299ゲームセンター名無し:2006/02/27(月) 03:21:52 ID:mSCU2Mjp
ゲサロにあったかさぶたスレが落ちたので緊急告知。
当面の間、死者スレはしたらばを使うという事でおk?
300F( ):2006/03/01(水) 10:23:25 ID:lQux5pvx
さんんんんんんんがつぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ

ねぇ

さて、徐々に動けるように…なるのか?
現状書くネタがないのと、誰が何とかもわからんのだけど。
最発展計画でも練るか。手始めに…んーっとぉ…

考えとく!
301ゲームセンター名無し:2006/03/01(水) 22:43:06 ID:ejlH+8OO
大作主義の弊害というか、どのキャラもガチガチになりすぎていて
もはや他の人が書くには荷が重過ぎる事態になってるんだよね。
302ゲームセンター名無し:2006/03/01(水) 23:50:41 ID:uJoUKp1o
以前雑談スレがまだあった時に、
アランの話の構想があると書き込んだ者です。
中々折り合いがつかなくて今に至りますが、
近いうちに投下できるようがんばってみます。
とにかく、今の状況を打破するには新作しかありませんので…
303 ◆NVBaR3mK9s :2006/03/02(木) 11:16:21 ID:Ci74HaKe
携帯から失礼します…
今日付けで退院したのはいいんですが
原稿は入院前に書いた三分の一程度しかないので
サーカス氏、続き書けるのでしたらお願いしても良いですか…。
506様ごめんなさい…。
304ゲームセンター名無し:2006/03/03(金) 14:52:56 ID:gFVxRuT5
どうにもこうにも、参ったねどーも。
…できる事をやってくるか。

時に名無しも積極的に発言して、スレを盛り立てる努力を怠ってないか。
ここまで来たら、「好きな話に俺の書いた話があがらなくって
モチベーション下がる」とか言うの気にしてる場合じゃねーし、
手っ取り早い話題として「お気に入りの話」挙げてみね?
305ゲームセンター名無し:2006/03/03(金) 15:26:34 ID:orXoXxrJ
出張れば空気読め 静まれば怠るな
どうしろと?
306ゲームセンター名無し:2006/03/03(金) 15:34:23 ID:gFVxRuT5
…悪かった。
しかし出るにしても静まるにしても、やり方両極端だと思うぜ。
あんま発言してない俺が言うのもなんだけどさ、
その中間、ってのはできねーんかい。
307ゲームセンター名無し:2006/03/03(金) 16:46:10 ID:orXoXxrJ
…いや、俺も悪かった。昔ココが賑わってた頃、悪気は無かったとはいえ
自分の足らない配慮で叩かれて嫌悪感ばかり残して去ったからあんま良い印象
無くて。もうこんな状態になった今じゃそれも昔の話だけど
308 ◆1wxzbbwPmQ :2006/03/03(金) 22:25:50 ID:rYgknv3C
>>303 リコリスさん
はい、とにかくまずは退院おめでとうございます。
…相変わらずしゃれにならないアクシデントが作家の皆さんを襲う場所ですねここは…

では今月中には一本あげますのでしばしお待ちを
309ゲームセンター名無し:2006/03/03(金) 23:23:52 ID:txf/EATT
今、ここで立て直したら伝説になれるかな・・・?
俺、ここで久々に一発投下したら伝説の幕開けに参加できるのかな?



・・・久々に書いてみるか!!
310ゲームセンター名無し:2006/03/04(土) 01:00:55 ID:ZM7tQuY2
今月は新作が来る予感…!

>>309
取りあえず上記の書き手さん達も書き始めている模様。
せっかく書いてもキャラ被りしてしまうと何なので
使いたいキャラをご一報して貰えると有り難いかもです。
311ゲームセンター名無し:2006/03/04(土) 01:25:21 ID:ptFtQb9h
ネオ、水邪様他

前から練ってた構想だ!いける・・・かもしれない
312ゲームセンター名無し:2006/03/04(土) 02:03:56 ID:ZM7tQuY2
構想があってこれから来そうな人達をまとめてみると

サーカス氏…アルル、楓、リョウ
旧雑談スレ506氏…リュウ、社、リョウ
(サーカス氏の後に投下予定?)
>>302氏(旧雑談スレでも申告あり)…アラン

今のところバッティングする心配はなさそう。
万が一それ以外のキャラに言及するなら
それはアドリブの範囲内という事で。
もし追加訂正があったら申告お願いします。
313F(ry:2006/03/04(土) 15:00:50 ID:dM2Rzg/f
アーケロワ選手のこーころはひっとつー
生き延びたい 生き延びたい

武器の類は豊富にあるので
始めてこのかたころしあいー

主催の内部がこーっそーりもめているっ。
(ふんどしだーーーッ!)

火月の意識を乗っ取りあーばれてるっ。
(兄邪ーーーーッ!)

アケロワ選手 アケロワ選手

それでもなんとか生きてる奴ら

ぶーきをもて ぶーきをもてよ おわりはまっぢっかー



「無理にもほどがあるので退却ーっ!」
314 ◆1wxzbbwPmQ :2006/03/04(土) 21:30:34 ID:rLYL8xvE
そいじゃ書きますけどもねー
言っておきますけどねー
以前のチャットの内容は忘れた方がいいかもよー
誰が死ぬのか俺にもわからないくらい構想グッチャグチャなのよー

カツモクして待て!
315 ◆1wxzbbwPmQ :2006/03/04(土) 21:31:13 ID:rLYL8xvE
今月には書けます。多分。
316 ◆CFbBJSZQHE :2006/03/05(日) 22:44:01 ID:Rgx5FStx
日付が変わる頃に投下します
317ゲームセンター名無し:2006/03/05(日) 23:43:07 ID:JdrnQwGc
>>316
おお、相変わらず仕事が早い。
雑談スレはどうしましょうか。
自分は今携帯なんでスレ立てはちょっと無理っぽいんですが。
318絡み会う謎、人 ◆CFbBJSZQHE :2006/03/06(月) 00:44:39 ID:mSrcHXZ0
「あ゙〜・・・なんでこんな事になっちまったんだろ・・・」
蒼月、いや、水邪からの逃走劇を何とか終わらせ、ビルの裏路地のゴミ箱の横でぐったりと座り込むネオ。
「ちかれたー!あーもう駄目だ!動けねー!!!」
ネオはその場で大の字になって倒れこんだ。隣のゴミ箱の匂いが気にはなるがそんな事を気にする余裕もなくなるほど彼は疲れ果てていた。
「・・・星がきれーだなぁ・・・」
ビルの隙間から見える星々。スモッグやら排気ガスなど出るはずが無いその空はとても美しいものだった。
観光で来るならばとても素敵な場所だっただろうが、今の状況ではその綺麗な星々が自分の孤独感をいっそう強めてしまう。
「・・・帰りてぇ・・・」
胸に寂しさが広がる。自分の仲間が次々に居なくなる。ガーネット、リョウ。そして再び会えたと思った蒼月がこれだ。
さすがのネオも挫けそうになってしまう。
「・・・ぐすっ・・・って駄目だ駄目だ!俺はセンチメンタルになっている場合じゃねえ!!!!」
自分を無理やり奮い立たせる為に誰に言う訳でもなく大きな声を出し立ち上がるネオ。
「何かしねえと!何か!!」
そういって周りを見渡す。何かしないとと思うものの、何もする事が思い浮かばないのでとりあえず周りに使えるものが無いか探す。
しかし自分の周りにあるものといえばゴミ箱のみ。かといって何もすることが無いのでせっかくだからゴミ箱の中身を見てみる。
「・・・やっぱり何もねえよなあ・・・」
ゴミ箱の中にはゴミ箱だけあり只のゴミしか入っていなかった。
強いて使えそうなものと言えば一本だけタバコが残っているタバコの箱とその中に入っている切れかけのライターのみ。
「はぁ・・・泣きたくなるよなあ・・・この!この!!」
切れかけのライターに火をつけようとするネオ。
かといって中々火はつかない。13回チャレンジしてやっと火がついた。
319絡み会う謎、人 ◆CFbBJSZQHE :2006/03/06(月) 00:45:53 ID:mSrcHXZ0

「あーあ…1日目んときはこんなんじゃなかったのになあ…ハッキングしてた時は何だかんだいって楽しかったよなあ…希望に満ち溢れてたっつーか…」
そして消えかけのライターの火でタバコに火をつけ、殆ど空になったライターをその場に投げ捨てる。
「スーッ…ゲホゲホ!!あ゙ー…なれねえタバコなんぞ吸うもんじゃねえなあ…。ふぅ…あの時は蒼月もいい奴だったよなあ…3人仲良くハッキングって奴だ。それが今じゃ蒼月はあんなんで、ガーネットはもういねえし…もう、俺頭が変になっちゃうぜ」
何とかこの馬鹿げた殺し合いを止めると躍起になってた頃を思い出し自虐的に笑う。
あの頃は何とかできると言う希望があった。蒼月とガーネットと言う頼りになる仲間がいた。
「ハハハ…これからどうしようかねぇ……?って…ん?」
自分の思考に違和感を感じる。
「…あれ…?」
再びタバコを咥え、アゴに手を置き、先ほどの違和感について考える。
「…何か、スゲエ矛盾してないか…?」
自分の中の何かが噛み合わない。
しかし、その小さな、されど重要な矛盾が何なのかははっきりとは出てこない。
「落ち着け…こういう時こそ4択問題だ!!」
思考回路を、クイズ探偵として働いていたその頭脳を、フル回転させてみる───


          4択クイズ!!
           ノルマ:5
      ジャンル:何かの手がかり 

問1
次の俺の思考の中で矛盾していた部分はどれか
1ハッキングしてた時はなんだかんだいって〜
2蒼月もいい奴だった〜
3今じゃもうガーネットも〜
4俺頭が変に〜
320絡み会う謎、人 ◆CFbBJSZQHE :2006/03/06(月) 00:46:34 ID:mSrcHXZ0

2は絶対違う!!矛盾していない!!今の蒼月が変なだけだ!!俺とガーネットがハッキングしていた(蒼月は見張りをしていた)時の蒼月は何だかんだいって凄くいい奴だ!!俺が保証してやる!!
4も矛盾してない。正直八方塞、夢も希望もなさげな現状で俺はダイピンチ!!このままクリムゾンで皆殺しにしてやろうかと思えるくらい参っている。まあ絶対しねえが
残るは1と3だが…
出来る事なら3が正解だったらなあ…
だが…もう、ガーネットは居ねえ…死ぬ瞬間も見た…そして…俺が埋葬してやったんだ…もう…アイツは居ない…
そして残る最後の選択肢は1…違和感が残るのはこの選択肢のみ…しかし…

「ハッキングしてた事の何が…何が矛盾してるんだ…?考えろ〜…考えろ〜俺!?」




問2
では、それの何処がおかしかったのか?
1ハッキングを試みる事は楽しいことではなかった。
2ハッキングを試みる時間がおかしかった。
3ハッキングを試みる腕がおかしかった。
4そもそもハッキングを試みる事自体がおかしかった
321絡み会う謎、人 ◆CFbBJSZQHE :2006/03/06(月) 00:47:29 ID:mSrcHXZ0

まず1。
いや、そりゃあ大変だったけどさ、ガーネットと蒼月と俺で、グチりながらも目標と希望があった。少なくとも今よりかは楽しかった。1は消去だ。
次に3、俺は兎も角、ガーネットは中々の腕だった、ただ、向こうのセキュリティが少々強かっただけだ。あのままハッキングしていたらガネの腕ならもしかしたらいけたかもしれない。
アイツはそれ位の腕を持っていた。2も却下だ。
じゃあ2はどうだ?いや、ハッキングに時間もへったくりもねえ…却下だ。
…となると残る答えは4。そう、ハッキングを試みる事自体がおかしいのだ。
「そうだ!!何でだ!?何でハッキングが出来るんだ!?ケータイから電話まで、あらゆる”外部への通信”を拒絶しているはずだろ?ここは!?」
なのに何故、ハッキングを試みる、と言う行為が出来たんだ?"外部への通信”が拒絶されている筈なのに、ルガールのサーバーへのハッキングを試みる事ができた。
そして少なくとも、ルガール側もそれを見越してセキュリティを強化していた。
「何故だ!?何でそんな手間を…?」





問3
では、何故ハッキングが出来る程ネットワークが充実しているのか?
1インターネットの規制はされていなかったから
2インターネットに限らず、デジタルネットワーク等が使えると主催者側に何かと便利だから。
3実はあのインターネットカフェは奴等の拠点だった。
4私は自分が人間なのか蝶なのかわからなくなっていた
322絡み会う謎、人 ◆CFbBJSZQHE :2006/03/06(月) 00:50:12 ID:mSrcHXZ0
4は却下。俺は俺だ!もしかしたら蝶が俺っていう人間の夢を見ているだけかもしれないがそんな哲学的な問題を解いている時間じゃねえ!っつーかなんだこの選択肢は!!
で1。それはあり得ない。何故なら真っ先にネットを使ってのジオへの連絡を試したからだ。それが出来ないからハッキングを試そうとした。少なくとも俺は。
では3はどうか?3は可能性としては無い事はないが…余りにも低すぎる。第一、拠点ならば入ってハッキングを試そうとした時点で俺やガネは何らかの形で始末されているだろう。
一番可能性としてありえるのは2だろう。
「…そうだ!!そうなのか!!」
リョーサカの初めての出会いを思い出せ…!!俺たちは何を見た?
この通信が使えない状況でファックスだ!!それにジョーカーとかに指令を伝えるのはどうやってやる?
普通の通信ならば無線機程度ですむだろうが、書類とかが必要になったらどうする?主催者側としては姿を見せたくないんだ…ならばどうする?
独自のネットワークが使えるのならばファックス、それにPCでのメール等が使えたら便利じゃないか?
他にもの殺し合いは、トトカルチョとかの対象になっている。かと言って映像も何も無いのならば賭ける気も失せる、そういう物を通信する場合はどうする?
無線で通信するのか?それは余りにも危険すぎる、憶測だがこんな大規模な殺し合い大会だ。この会場内にゃあ大量の隠しカメラが設置されているのだろう。
そんな大量のカメラの映像を無線で配信したらどうなる?
1つ2つならばどうにかごまかせるだろうが、何かの拍子でその無線の内容を受信されてしまう可能性がでるんじゃねえか?だから、独自のネットワーク回線をつくり、利用した。
そう考えたらネットが生きている、と言うのも辻褄が合う。
「じゃあ…どうやってそのネットワークを作ったんだ?そして、何故あんな末端のネカフェまでそれが使えたんだ…?」


323絡み会う謎、人 ◆CFbBJSZQHE :2006/03/06(月) 00:51:58 ID:mSrcHXZ0

問4
では、どうやって主催者側は独自のネットワークを得たか。又、何故あんな端末のPCでもハッキングを試みる事が出来たのか?
1会場内にあるPCや通信器具には全てルガール独自のサーバに繋がる無線LANがつけられている
2会場内にあるPCや通信器具には全てルガール独自のサーバに繋が有線のネットワークを新たにつくった。
3元々あったアクセスポイントや電話局等の設定を変え、ルガール達に都合の良いように設定しなおした。
4じつは偶然。超偶然!
324絡み会う謎、人 ◆CFbBJSZQHE :2006/03/06(月) 00:52:39 ID:mSrcHXZ0

4は…無いだろう…
1はどうだ?一見ありそうだが残念ながら違うだろう、余りにもコストがかかりすぎる上に先ほど延べたように無線通信はリスクが大きすぎる。
じゃあ2か?一見ありえそうだが、こちらも余りにもコストと時間が掛かりすぎる。しかもあんな参加者が触れるようなネカフェにまでつける必要性が全く感じられない。
と、なると、可能性として一番高いのは3だ、電話局は当然あるだろうし、このサウスタウンは大きな島である。インターネット回線の集計地点となるプパイダーのアクセスポイントがある可能性はきわめて高い。
そしてこの方法ならば電話局やアクセスポイントの設定をいじるだけで今まであった通信器具等をそのまま利用できる。簡単且コストも安い、それにすばやく、確実に可能だ。
そう考えると、一端末に過ぎないネットカフェからのハッキングを試みられると言うのもおかしい話ではない。そりゃあそうだ、アクセスポイントをイジらない限り外への連絡は不可能なんだし。
「…そうだよ!なんで気がつかなかったんだ!?あいつらは”もともとあったネットワーク”をそのまま使っているんだ!!だから・・・!!」


問5
では、その仮定が正しかった場合導き出される可能性が無い物を選べ

1アクセスポイントに行けば端末に過ぎないネットカフェのPCよりも遥に簡単にルガールのサーバーへのハッキングが可能
2上手く行けばアクセスポイントの設定変更をするだけで外部と連絡がとれるかもしれない。
3最悪、何か主催側に対してのヒントがえられるかも知れない。
4クリムゾンで皆殺しだ。


答えは・・・決まっている!!

4だ!!!


325絡み会う謎、人 ◆CFbBJSZQHE :2006/03/06(月) 00:53:14 ID:mSrcHXZ0


ノルマクリアー!!

「ふふふ・・・はははは!!よっしゃあ!!!!」
ゴミ箱の横で思いっきりガッツポーズを取るネオ。
人間とは不思議なもので何か希望が得られると不思議と疲れなどを感じなくなる。
今のネオはまさにその状態であった。
「ははは!何で気づかなかったんだ俺!?いや!俺だから気づいたのか?天才!見ているか!ガーネット!俺もしかしたらいけるかもしれない!このバカな殺し合いを止めれるかもしれないぞー!!」
深夜のビルの合間にネオの喚起の雄たけびが響く。
「あっはっは!見ているか蒼月!!」
「見てますが何か?」
「そうか!俺はやったんだよウワァアアアアアアア!?!?」
喚起の雄たけびを続けようとしたその隣に先ほどまで死の追いかけっこをしていた相手、蒼月、いや、水邪がいた。
喚起の雄たけびが恐怖の雄たけびになった瞬間だった。
「何が『よっしゃあ』のか良く分からぬがその様な壮絶な雄たけびを上げてたら誰でも気づくぞ?」
「あわわわわわわ・・・ちょ・・・おま・・・に、逃げ・・・!!」
腰が抜けかけの体を無理やり起こし、逆方向に逃げようとする。
「っと、可愛そうだがにげれねえよ!」
逃げようとした先にはマシンガンを構えた片腕の男が立っていた。
「お、おま!蒼月!!追いかけっこで鬼が2人って卑怯!!」
「卑怯?貴様の様な愚民にその様な事を言われる筋合いは無い!!」
水邪が片腕を上げる、それにあわせるようにネオの体が水に包まれていく。
「ま、まっぐボボ・・・ガボガボ・・・」
自分の体が水に包まれ身動きが取れなくなっていくのが分かる。
「動けまい?これが神たる我の本来の力だ。貴様の命も我次第というわけだ、さて・・・」
水邪は大きく息を吸い込む。
そして身動きが取れなくなったネオに今までたまった鬱憤を晴らすべく・・・
326絡み会う謎、人 ◆CFbBJSZQHE :2006/03/06(月) 00:53:46 ID:mSrcHXZ0

「貴様は我を怒らせた!それは何故だか分かるか?分かるか!?いいや分かるまい!
何故なら貴様は愚民!愚民とは神にひれ伏す存在!我から見たら虫けらと同価値!それが我に逆らおうとしたからだ!
その罪は海よりも深く、そしてこの空よりもドス黒い!!分かるか!我は神!神は我!天は人の上に人を作らず!人の下に人は作らぬ!!
それは何故か!?何故なら我から見たら農民から将軍まで只の愚民にしか見えんからだ!その我から逃げるまでは良い!我を怒らせた恐怖に狩られるのは分かる!
だが!貴様は抵抗した!この絶対水神唯一無比沈着冷静唯一神にして頭脳明晰唯一神であり全知全能唯一神霊天上天下唯我独尊の我に!!その罪!万死に値する!!!ヒョオオオオオオ!!!」
「・・・実はアホなのか?コイツ・・・?」
・・・ただ叫んだ。
「と・・・言う訳だ・・・今から貴様の処刑を始める。ヒョウ!!」
ネオを包む水の膜の上に乗る水邪蒼月。
「ゴボ!ゴボボボボ!!」
「怖いか?苦しいか?助かりたいか?」
『ああ・・・俺もここまでかよ・・・せっかく・・・せっかく外に通信ができるかもしれねえ良い案思いついたってのに・・・』
だんだん意識が朦朧としていくネオ
「フフフ・・・やはり死・・・ウグッ!!」
止めといわんばかりに腕を振り上げたその時、頭上に居た水邪蒼月が突然苦しみだす。
「ぐげぇ!ゲホッ!ゲホッ・・・?」
それと共にネオの体を包んでいた水の膜が弾け、体の自由が利くようになる。
「ぐぉおおおおっ!・・・き、貴様・・・!?今更抵抗しても・・・無駄だと・・・おおおおおおっ!!?」
「ゲホッ・・・!ど、どうしちまったんだ?蒼月!?」
「ぐぁぁぁあぁっ・・・あ・・・あ・・・謝るのです!土下座して生きている事を悔やみつつひたすら謝るのです!!この愚民!!」
苦しみ出したと思ったら次は突然謝罪を強要し始める水邪蒼月
327絡み会う謎、人 ◆CFbBJSZQHE :2006/03/06(月) 00:56:51 ID:mSrcHXZ0
「・・・?そ、蒼月・・・?」
「黙って神の行いを見ていたのですがこのままでは許せません!あそこまで神を侮辱した罪は死などというもっとも軽く一瞬で済ます様な刑など軽すぎる!!
貴方の罪は死など軽すぎます!地べたに這い蹲りひたすら謝罪し、神を侮辱した事を一生後悔し続けながら社会の底辺で生き続けなければいけません!
そう!この絶対水神唯一無比沈着冷静唯一神にして頭脳明晰唯一神であり全知全能唯一神霊天上天下唯我独尊のこの神に!!貴方の力などこの神に対しては余りにも微力ですがそれでも死んですむ者では在りません!
さあ!崇め!称え!そしてこの神の元で生涯かけて自分の罪を償うのです!!」
「・・・蒼月?」
ネオは気づく。さっきまでの蒼月とこの蒼月とは微妙に違うことに。
この口調、さっきまでの蒼月とは違う。
そう、この口調はであった頃の蒼月の口調。
「神よ、でしゃばった真似をしてしまい申し訳ありません。只、この者がした愚行の事を考えると神の与えた罰『死』という罰は余りにも軽すぎると思ってしまったのです・・・では、失礼します・・・」
そしてネオに対し『余り世話をかけさせないでください』といった表情を見せる蒼月。
その疲れた表情が突然恍惚を浮かべた表情へと変わる。
「・・・今・・・我の中の我が・・・完全に我にひれ伏した・・・」
「・・・我の中の我・・・?」
コロコロと変わっていく蒼月に対しどうしたらいいのか分からないといった表情を見せるネオ。
「・・・どうした?早く我を崇めぬのか?貴様は死ではなく我の奴隷として働くという事になったのだぞ?」
なんだか良く分からないがこの蒼月は始めの頃にあった蒼月ではないらしい。それは分かる。何故ならさっき出てきた(?)蒼月こそが自分の知っている蒼月だからだ。
その自分が知っている蒼月が今の蒼月に忠誠を誓い、崇め、称えれば命ばかりは何とかなる用に言ってくれたと見るべきだ。
「へへっ・・・それなら・・・!!」
328絡み会う謎、人 ◆CFbBJSZQHE :2006/03/06(月) 00:59:01 ID:mSrcHXZ0
膝を付き、ひれ伏した体制になるネオ。
「申し訳ございませんでした!!私め見たいな愚劣愚鈍な愚民めが神たる貴方様にクイズ勝負などという勝てもしない愚かな勝負をしたことから私めの間違いでした!!
そして敗北後!無様にも約束を破り、貴方様に対して無駄な抵抗までしてしまう私が愚かでした〜〜〜〜!!
絶対水神唯一無比沈着冷静唯一神にして頭脳明晰唯一神であり全知全能唯一神霊天上天下唯我独尊の貴方様に対して私はなんと愚かしい事でしょうかぁ〜〜〜!!
これからは貴方様の為に尽くさせていただきまするううううう!!」
頭を地面に抑えつけ、これでもかと言わんばかりに土下座をするネオ。
「ふむ・・・これからは心を入れ替え、我の為に尽くし、我を崇め称えるが良い。おい!そこの我の信者・・・剛とか言ったか?貴様がコヤツに神とは何たるかを一から教えてやるが良い!ヒョウヒョウヒォォォッ!」
「な、何なんだ…こいつら??」
状況がまったく把握できていない状態なのに突然話を振られて戸惑う剛。
いつ!誰が貴様の信者になった!と、ツッコミをいれようと思ったが心の奥底にしまっておくことにした。


──ふぅ・・・余り手間をかけさせないでください。
あのままではネオは確実に殺されていたもしもの時の為に溜めて置いた精神力を無駄に使ってしまった。
ただ、それが功を奏してか、あの自称神はこの私が自分に屈したと思い込んでいる。
──上手くいけば・・・この自称神、利用できますね・・・
そう思いながら、彼は再び神に支配されている心の隅に沈んでいった。自分が必要になるその時まで力を蓄えるために──

329絡み会う謎、人 ◆CFbBJSZQHE :2006/03/06(月) 00:59:57 ID:mSrcHXZ0

「──元々あったアクセスポイントだぁ?しらねえよ!んなもん!!」
「我はこの世界に光臨したばかり!!俗世の事など良く分からぬ!!」
先ほど思いついた案を剛と水邪蒼月に話してみるネオ。蒼月には期待してなかったが何か知っていそうな剛までこれである。
「はぁ・・・そうか・・・」
「・・・そうかって何だ!知ってなきゃ駄目だってのか!?」
「黙れ愚民その1!ふむ、気を落とすな愚民。貴様には余り期待しておらぬ。他に何か我に伝える事は無いのか?」
「っと、そうそう!そうだ!俺の仲間だった奴が生き埋めになっているかもしれねえんだ!力を貸してくれよ蒼月様!!」
本来の目的、リョウが生き埋めになっている事を水邪蒼月に話すネオ。
「ふむ・・・慈悲深い我の助けを求める者がまだ居るというのか・・・良かろう!神たるもの救いを待つ愚民の為に力を貸してやるのも悪くない!!ヒョオオオオオオ!!」
「いょっしゃあ!!さすがは神様!!」
性格はアレだが、超絶な力を持つ現在の蒼月。彼が力を貸してくれるのならば、リョウを助けられるかもしれない。
現に目の前に居る剛の傷、話を聞くところによれば今の蒼月の力によって助かっているらしい。
『リョウを助けて・・・んでもって仲間を集め!そして俺の素敵な推理を炸裂させれば・・・脱出できる!!』
ガーネットが死に、目の前で舞が死に、リョウが生き埋めになってしまう。
そんな不幸の連続に絶望のふちに追い込まれていたネオ、そのネオが再び希望を取り戻す。
「うっしゃあ!んじゃあ神様!早速その現場まで行こうぜ!!」
リョウが生き埋めになっていると思われる現場まで案内しようとするネオ。
「あ〜あ・・・ったく・・・めんどくせぇなぁ・・・って・・・あれ?ちょっと待て・・・?」
この自称神が居ないと自分は死んでしまう。だからどんなに気が進まなくても彼に付いていかなければならない。
そう思って立ち上がろうとした剛は一つ重要な事を思い出す。
「ん?どうした愚民その1?」
「いや・・・あのな?今気づいたんだがな?」
「どうした?」
「・・・あの乳姉ちゃんがいねえ・・・」
330絡み会う謎、人 ◆CFbBJSZQHE :2006/03/06(月) 01:01:29 ID:mSrcHXZ0


【ネオ(全身打撲、主に足) 所持品:魔銃クリムゾン・食料等、多目的ゴーグル、使い捨てカメラ写ルンDeath、
 目的:アクセスポイントに行き外のジオと連絡を取って事件解決!(推理が当たっているかどうかはまだ不明)メモを舞の遺族に渡す。リョーサカを何とかして助けたい】
【現在位置:5区でまずリョウを助けに行くか、かすみを待つか迷走中】
【風間蒼月(水邪) 所持品:なし 目的:神たる我に救いを求める愚民の為に動いてやろうヒョウヒョウ!!】
【現在位置:5区で愚民の思考がまとまるまで待機中】
【備考:蒼月は現在完全に水邪が表に出た状態。蒼月自身の意識は消滅していない】
【日守剛 所持品:ウージー(残り弾僅か、一度撃ったら空になる程度)、包丁、果物ナイフ 目的:仲間集め、当面は蒼月についていく
 左腕欠損。蒼月の力により止血。】
【現在位置:5区でまずリョウを助けに行くか、かすみを待つか迷走中】
【かすみ────

331絡み会う謎、人 ◆CFbBJSZQHE :2006/03/06(月) 01:03:11 ID:mSrcHXZ0

「おーい・・・おっさん・・・俺さすがに暇だぞ〜?もう待つのは嫌だ〜」
「忍耐だ。エッジ」
「・・・ちっ・・・ウゼェ・・・」
ケーブルさんがこの駅で人を待つって言ってからどれ位たったのかな?
山田はああ言ってるけど、僕はみんなと遊んでもらえるからこのままでも良いかなって思ってた。
イリアはまだ良く分からないけど、ケーブルさんは優しいし山田はいい奴だし。このまま何も無くずっとここに居たいなって思ってた。


─だけど、そんな幸せな時間は長く続かなかったんだ─

だって…

「あー!暇だー!暇だー!!って…おい?どうした犬福?」
「…パピィ?」
「…?」
何か、思い出す筈がない匂いがした。
その匂いで僕は身を奮い立たせる。
僕の中で血が熱くなるのが分かる。
怒りで僕の心が抑えられなくなる。
だって…
だって…


「お、おい!待てよ犬福!ってイテェ!?」
「はっ!まさに飼い犬に手を噛まれるって奴だな!」
「…どうしたパピィ…パピィ…!?」
暴れだした僕を押さえつけようとした山田。
その手を噛んで僕はその匂いのする方向へ駆け出した。
ごめんね?後でしっかり謝るから許してね?
だって…!!
だって……!!
332絡み会う謎、人 ◆CFbBJSZQHE :2006/03/06(月) 01:04:23 ID:mSrcHXZ0
気がつけば僕は線路の上を全力疾走していた。
段々匂いが近くなる。
忘れない、この匂い、絶対に忘れない!!
『アナタ…ジョーカーね…?』
チュンリーさんがそう言っていた!!
そしてその後ガルフォードさんがその人を切ったんだ!!
なのに…
なのに……



「どうしよう…本格的に迷っちゃったよぉ…」
その後、あいつの仲間だった炎のお化けがガルフォードさんを…
ガルフォードさんを…
なのに…!!




「う〜…みんな〜どこ〜?」
あいつの姿が見えた。
ガルフォードさんはあいつを切った後、ものすごく後悔していた…
『自分は罪の無い人を切ったのかも知れない』って…
なのに!あいつは生きている!!
なんで…!!
なんで…!?
333絡み会う謎、人 ◆CFbBJSZQHE :2006/03/06(月) 01:06:35 ID:mSrcHXZ0

「…!?だれ…!?」
あいつが僕に気づく。
チュンリーさん…分かったよ…!チュンリーさんの言ってた事、間違いじゃなかったんだ…!!
ガルフォードさん…!!ガルフォードさんが悔やむ事、何も無かったよ!!
だって…だって…!!

僕は!分かったから!!


こいつは!きっと本当にジョーカーだったんだ!!!


きっとガルフォードさんみたいに、山田達をだまそうとしているんだ!!



そうだ・・・きっとそうだ…



あいつは…あいつは…
334絡み会う謎、人 ◆CFbBJSZQHE :2006/03/06(月) 01:07:37 ID:mSrcHXZ0


僕の───『敵』だ!!!





















【かすみ 所持品:ノートパソコン 拳銃(残り14発+1カートリッジ) IDカード 目的:PCデータの保護・脱出 首輪なし、戦闘服着用】
【現在位置:2区と5区の境界線の地下街】
【備考:犬福と対面中(犬福は殺気立ってます)】


335ゲームセンター名無し:2006/03/06(月) 01:08:27 ID:mSrcHXZ0
以上です、いやあ…久々に投下できてお兄さん嬉しいぜ…

336ゲームセンター名無し:2006/03/06(月) 01:09:30 ID:TXkY7Ww/
よぉ〜し、よしよしよしよしよしよしよし
いい新作だ!角砂糖いくつ欲しい、3つ?3つか、このいやしんぼめ!

水邪様がノせられて便利系のキャラに
覚醒キャラの夜明けやねこれは
337ゲームセンター名無し:2006/03/06(月) 01:25:05 ID:YCs4xNA5
いいヒキだな…ゾクっと来た
338ゲームセンター名無し:2006/03/06(月) 01:26:09 ID:LI2dYCys
ムツさん来たー!まだアケは死んではいなかった!
皆完結まで頑張れ!
339ゲームセンター名無し:2006/03/06(月) 01:50:51 ID:SsxzrVMK
水邪様テラワロスwww
340ゲームセンター名無し:2006/03/06(月) 16:59:07 ID:CMlfrm6f
お疲れ様!すっぺらぴっちょん!
…「かすみがケーブルたちんトコ行けば、ノートPCと合わせて一気に対主催フラグ前進だぜ!」
とか思っていた俺が浅慮でした。
まさか犬福が殺気立つ日が来るとは((((;゚Д゚))))
341ゲームセンター名無し:2006/03/06(月) 20:58:02 ID:m+dFtbXs
久々の新作見事!
まず目の付け所がすごい。
余りにも序盤すぎて誰も目を付けなかった「何でハッキングできるん?」と、いう部分を見事ほり上げた!!
後は犬福
ごめん、ガルフォードの事スカーリ忘れてた
342ゲームセンター名無し:2006/03/06(月) 22:26:16 ID:EpErLRV6
アルルに続き犬福暗黒面堕ち記念age
343ゲームセンター名無し:2006/03/06(月) 23:18:22 ID:wOa/Enn0
新作キテタ━━━━(゚∀゚)━━━━ッ!!
クリムゾンで皆殺しだ!

ところで>>321の 2も却下だ。
>>324の プパイダー
は誤字かな?
344ゲームセンター名無し:2006/03/06(月) 23:24:04 ID:mSrcHXZ0
>>343
うはwwww久々の誤字指摘
まさにそのとおりです。
>>321は3も却下だ
>>324はプロパイダーです・・・
だけど俺はくじけない!!
345ゲームセンター名無し:2006/03/06(月) 23:36:45 ID:mSrcHXZ0
んでもってモウ一個誤字発見したのでもう吊ってくる


どこを間違えたかって?



題名だよ…



×絡み会う謎、人
○絡み合う謎、人


HAHAHA!!ごめんなさいまとめの人!!
346ゲームセンター名無し:2006/03/07(火) 00:43:17 ID:rTbmzoRy
あーるるー!はまだだね。でも乙
347ゲームセンター名無し:2006/03/07(火) 00:44:15 ID:S8N6eicW
プロ「パ」イダーじゃなくてプロ「バ」イダーですよ(・∀・)ニヤニヤ
348506:2006/03/07(火) 01:55:02 ID:zuyKYy4n
>>303
退院おめでとうございます。
そんな大変な事態になっていたとは……。
ごゆっくり静養してください。

>>315
先に見ておいて助かりました。
お待ちしてます。

そして新作乙彼さまです。
349もばめ屋:2006/03/07(火) 20:50:57 ID:Dw9kbNnt
ついでに言やあ「イリア」じゃなくて「イリヤ」だ!
「イリア」じゃ本格的に女名になってしまうんで勘弁してくれ!
すんでもって、犬福がエッジの事を「山田」と呼ぶ、
ケーブルが「パピィ」と呼ぶのはおかしい、と以前指摘されたハズだ!

どうしますかい、そこらへん編集しとこうか?上で指摘済みの誤字は直しときましたけど。
350ゲームセンター名無し:2006/03/07(火) 21:19:43 ID:6NDOt8nU
流石ムツ氏だ!久しぶりの投稿なのに誤字だらけでも何でもないぜ!
いや、いい意味でな。そんなの気にならない位のパワーファイター
んでその誤字で活気づくスレ

351ゲームセンター名無し:2006/03/07(火) 22:03:36 ID:9ESW3FsK
ようやく新作が見れた俺が来ましたよ
やっぱりムツさんにはかなわねえや…

ところで雑談スレはどうする?
352 ◆CFbBJSZQHE :2006/03/07(火) 22:45:18 ID:ZauBhmzU
>>349
げへぇ!

お、お願いします…さすが俺だ!ごめんなさい!
353もばめ屋:2006/03/08(水) 00:08:28 ID:Bta/5Wlo
>>352
よし任せろ、修正完了だ。
というワケでアップロードしましたのよ皆様ー。
354ゲームセンター名無し:2006/03/08(水) 23:35:09 ID:mjVgu3is
ところで誰か感想スレ新スレ立ててくれ
天プレはこんな感じで


アーケード板にて行われている、ACキャラバトルロワイヤルの感想雑談などを目的としたスレです。
基本的にsage進行を貫くこと。 次スレは>>950が立てる

無念のDat落ちな前スレ
【屍山】ACキャラバトロワ感想雑談スレ18【血河】
http://game10.2ch.net/test/read.cgi/arc/1122119821/l50

本スレ
AC Character Battle Royal 5th
http://game10.2ch.net/test/read.cgi/arc/1115598219/l50

関連
いままでの経緯はこちらへ。データベースまであるバトロワまとめサイト
http://roku2.hp.infoseek.co.jp/ACBR/index.htm
没ネタ、議論などはこちらに。ACバトロワ避難所
http://jbbs.livedoor.jp/game/19709/
新しく死せるキャラたちがはがれそうなスレとしてこことかはどうだろうか?
教えてくれ
http://game10.2ch.net/test/read.cgi/gsaloon/1140358354/l50
355ゲームセンター名無し:2006/03/09(木) 00:04:55 ID:UHOTZq6z
>>354のテンプレに追加。

携帯用まとめサイト
ttp://sr248.hp.infoseek.co.jp/i/index.html


それと次スレ立てのタイミングは、新作投下中などの
流れが速くなっている時以外は、
>>970ぐらいでも大丈夫だと思う。
かさぶたは…今の状態で維持できるのか自信がない。
ちなみにFFDQロワなどの死者スレ形式なら、
IDの出る板でも対応可能。
356ゲームセンター名無し:2006/03/09(木) 00:10:30 ID:0XxiL0On
感想はまだ早いんじゃないかと思う
もうちょっと流れが戻ってからでも
357ゲームセンター名無し:2006/03/09(木) 23:23:06 ID:QdyNCYPT
ところで>>354のかさぶたスレ候補にかさぶた住民がぼちぼち帰ってきている件について
358ゲームセンター名無し:2006/03/10(金) 17:17:58 ID:H1gTu2D3
戻ってないやん
359ゲームセンター名無し:2006/03/10(金) 19:25:24 ID:Dim+AE4/
みなさま乙ですわー
新作はいいね、心が洗われる……

ところでエルフィンニートもまとめサイトにそろそろ上げていいのでは?
360ゲームセンター名無し:2006/03/11(土) 01:10:24 ID:GAkqXfcQ
かさぶたは最近芋屋キャラしか活躍しなくなったから
つまらなくなって見るのをやめた
361ゲームセンター名無し:2006/03/11(土) 01:58:03 ID:Di5yJ5Rx
>>359
実は黒歴史でなかった事にされていたりして。
362ゲームセンター名無し:2006/03/11(土) 12:04:03 ID:5q4faqSK
>>361
しれっと失礼な事言ってんじゃね。
それに、あの超文を手打ちタグで編集した上に続きの話を書いた
犬さんが吠えるぞ。
363ゲームセンター名無し:2006/03/11(土) 12:08:10 ID:JzLw6YL6
>>362
犬さん乙




ん〜? 間違ったかな?
364ゲームセンター名無し:2006/03/11(土) 12:31:38 ID:sxn7jmfN
ちょwwwwww枯木にアミバさまwwwwwwwwワロチwwwwwwww

正直こうやって荒れるような話題ができて、それに反応できる位には盛り返して嬉しい。

で、話題自体にマジレスすると、どうなったんだ?マジデ
365ゲームセンター名無し:2006/03/11(土) 13:19:39 ID:5q4faqSK
>>363
ちょ、おま、自演扱いかよwwwww
うわらばしてしまえーい

何にせよ、人が居るってのはいいこった。
画像掲示板に投下した人も超乙。
366ゲームセンター名無し:2006/03/11(土) 18:22:29 ID:BgEwWsV4
えーと、今更だが第一回放送で死者に西園寺の名前が入ってないような気がするのだが・・・
367ゲームセンター名無し:2006/03/11(土) 18:36:57 ID:2ogqktJP
>>366
えーとこのスレの>>265-267あたりを参照してくれ。
ちっくらややこしい事になってる。携帯まとめでは第一放送に西園寺入ってる。
368ゲームセンター名無し:2006/03/11(土) 18:46:20 ID:BgEwWsV4
>>367
おお、サンクス
369ゲームセンター名無し:2006/03/11(土) 22:40:39 ID:rQYtJyI8
今更だがまとめサイトact156魂の慟哭で霧島と京子が少女漫画的出会いをしてない。
最初の方でお約束な激突して二人ともお互いを京だと勘違いして……

あ、アレ? 俺ちゃんと書いたよな?
370ゲームセンター名無し:2006/03/13(月) 11:36:33 ID:ego/qyVS
あげ保守
371もばめ屋:2006/03/14(火) 11:04:09 ID:Or09tmas
超人学園ゴウカイザーとかいう格ゲーが、地元のレゲーコーナーに入っていた俺が来ましたよっと。
何ですかありゃあ。

>>369
過去ログを確認しましたが、確かに最初の一レス分がまるっと抜けていますね。
帰ったら直しますー。

>>Fの字の旦那
ついでにact204月夜に足掻けの最初の一レス分が抜けてるのも修正よろしく。
372ゲームセンター名無し:2006/03/14(火) 22:27:31 ID:Qnl0Ofwt
>>371
俺の青春の1ページを飾った名作だ・・・<ゴウカイザー
373ゲームセンター名無し:2006/03/15(水) 00:01:07 ID:/UVOHCfj
皇帝探検家
374ゲームセンター名無し:2006/03/15(水) 21:34:39 ID:MFXk6W7m
ちょっと質問。
今生き残っているルガールの秘書って東洋系だろうか。
もし画像とかも見つかれば大変有り難い。
375ゲームセンター名無し:2006/03/15(水) 23:17:53 ID:mIB/QDNc
>>374
がんばって探してみる。
・・・あったような気がするんだよなあ
376ゲームセンター名無し:2006/03/15(水) 23:34:06 ID:CAho+aZI
公式で調べてきました。
赤いツンツン髪がヒメーネで、もう一人がアヤで間違いないようです。

画像を画像掲示板にあげといたので参考にどうぞ。向かって右の黒髪がアヤです。

公式(10周年サイト)より抜粋
「余談ですが、98の勝利演出に登場する秘書たちの名前は「ヒメーネ(赤い髪)」と「アヤ(ブルネット)」。
 94の黒豹は「ロデム」という名前です。」

ごっつのバビル二世コントを思い出すなあ。
ロデーム!ロッデーーーッム!!
377ゲームセンター名無し:2006/03/15(水) 23:57:50 ID:MFXk6W7m
>>375-376
ありがとう、本当にありがとう…!

てか公式にあったのか。
てっきりレア資料かと思いこんでいた。
378ゲームセンター名無し:2006/03/20(月) 00:04:51 ID:YKPK43Nj
最近メタスラ3をクリアー…燃える!!
最後はコンナ感じにしたいと思う義経であった保守
379ゲームセンター名無し:2006/03/20(月) 21:17:04 ID:xIOADAOb
保守
380F(ry:2006/03/22(水) 11:31:47 ID:Q7geQ+xM
仕事でFLASHいじってます(自分ちの会社だからそんなに大変なもの作ってないけど)

なにげにつくりかけのPV見てビックリ。
俺いつこんながんばったんだろう・・・

でもやっぱり見てるとちょっと読み返したくなったりするわけで。

新作を書く力は溜まってないけどFLASHならいじれるかもしれない。
そう思ったのでござんす。

つーことで今夜あたりFLASHも更新しませう。
うわ最終更新10/27だって、死んじまえ俺wwwwww
381ゲームセンター名無し:2006/03/22(水) 19:33:14 ID:iGZs+Y8A
うはwwwwwwwwwwwwじわじわ復活の兆しwwwwwwwwおkwwwwwwwwwww
382ゲームセンター名無し:2006/03/24(金) 18:39:04 ID:YAkzorrW
ファイト!!ついでにラジオやってくれ!!
383ゲームセンター名無し:2006/03/24(金) 22:43:19 ID:fzAl7Rsx
ラジオ久々にやってくれたらいいなあと思いつつ応援
384ゲームセンター名無し:2006/03/25(土) 11:41:45 ID:AzY1t7vK
アメリカ合衆国、どこかの町の裏通り。
レンガ壁の袋小路で、ボクサーと黒い胴着を着た男性が闘っていた。
押されているのは見るからに頭の弱そうなボクサーの方で、 既に大きく肩で
息をしている。

「ルガールの居場所、吐いてもらおう。」

壁によってできた影のせいで、仁王面の男性……豪鬼の
目元はうかがえない。辺りに漂う禍禍しい闘気と問答無用の実力とがベストマッチだ。
ボクサーは追い詰められていた。こうなっては超必殺技を使うしかない。
その機会を狙って……ついに豪鬼が動いた!

「かかったな! ギガトンブr…… な?!」

数分後、相変わらず禍禍しい闘気を纏いながら裏通りから出てくる豪鬼の姿があった。
「待っておれルガール。貴様の息の根はかならず我が止めてやろう・・・」
385ゲームセンター名無し:2006/03/25(土) 17:31:08 ID:UJKsD8B2
携帯からだが、ヤッテしまった部分を発見。
修正後投下します。


オレノアホ・・・
386 ◆CFbBJSZQHE :2006/03/26(日) 21:25:28 ID:xIFQtq5E
>>324をまるっと修正させてもらいます。
修正理由は修正版投下後お伝えいたします。
387絡み合うう謎、人(修正) ◆CFbBJSZQHE :2006/03/26(日) 21:28:48 ID:xIFQtq5E

4は…無いだろう…
1はどうだ?一見ありそうだが残念ながら違うだろう、余りにもコストがかかりすぎる上に先ほど延べたように無線通信はリスクが大きすぎる。
じゃあ2か?一見ありえそうだが、こちらも余りにもコストと時間が掛かりすぎる。しかもあんな参加者が触れるようなネカフェにまでつける必要性が全く感じられない。
と、なると、可能性として一番高いのは3だ、電話局は当然あるだろうし、このサウスタウンは大きな島である。インターネット回線の集計地点となるプパイダーのアクセスポイントがある可能性はきわめて高い。
そしてこの方法ならば電話局やアクセスポイントの設定をいじるだけで今まであった通信器具等をそのまま利用できる。簡単且コストも安い、それにすばやく、確実に可能だ。
そう考えると、一端末に過ぎないネットカフェからのハッキングを試みられると言うのもおかしい話ではない。そりゃあそうだ、アクセスポイントをイジらない限り外への連絡は不可能なんだし。
「つまり…アクセスポイントに行けば…」
っていうか落ち着けよ俺…何かすっげえ事を忘れてないか…?
思い出せよ俺…最初俺は何でネットカフェに行ったんだよ…




問5
クイズ探偵ネオは最初何故ネットカフェに行こうとしたのか?
1ルガールのサーバーにハッキングするため
2この町のインターネットサーバーが生きてるか、つまりアクセスポイントが生きているかどうか探るため
3蒼月やガーネットと合流するため
4インターネットを通じてジオや外部に連絡するため

388絡み合うう謎、人(修正) ◆CFbBJSZQHE :2006/03/26(日) 21:29:24 ID:xIFQtq5E

まずは3。ガーネットや蒼月と出会ったのはあくまでネットカフェに行った事で起きた結果なだけであって目的じゃなかった。
そして4。これは最終目的であってネットカフェいって外部と連絡を取ろうだなんて考えちゃいなかった。
んでもって1。結局ガーネットの言われるままにサーバーにハッキングを試みてたけど。これが本来の目的じゃねえ!!
答えは…2…!!


「そうだ、あのとき徹夜とあの羽ガキの混乱ですっかりわすれていたけど、俺の本来の”目的”はもう達成されてたんだ!」
そう、ネオの当初の目的は『サーバーが生きているかどうかを探る』であってルガールのサーバーにハッキングを試みることではなかったのだ。
「徹夜明けな上にあの羽餓鬼が襲ってくるわですっかり諦めモードされた気になっていたけど、本来の目的はサーバー、つまりアクセスポイントが生きてるかどうかを探ることだったんじゃないか!」
ふと頬が綻ぶ。そして、当初していた推理、その答えの第一段階はもう正解していたのだ。
「ふふふ…そうなんだよ!バカか俺?バッカじゃねえの?もしくはアホか!?いや、すっげえ天才!
クイズ探偵大推理は一日目の時点で謎はすべて解けていて真実はいつも一つだったはずなんだよ!!!!
後はそう!サーバー、つまりアクセスポイントが生きているのだから直接町のアクセスポイントへGO!!
そして最後にアクセスポイントから直接外部へ連絡する!!そうしたら事件は解決!!」



ノルマクリアー!!
389ゲームセンター名無し:2006/03/26(日) 21:30:28 ID:xIFQtq5E
以上で修正を終了させてもらいます。

何故修正したかというと。
act057で、もう自分の書いていた推理をネオがやっちゃってたんだギャーズ
390ゲームセンター名無し:2006/03/28(火) 00:03:04 ID:2cAnIzuL
>>389
多量の修正お疲れ様です。
自分の間違いは他者に指摘されるまでも無く自分で面倒見れるあんたかっこいいぜ!

そして三月中に書くといってた「奴」の襲来はまだか!
391ゲームセンター名無し:2006/03/28(火) 08:28:22 ID:LnnD7nxs
交流スレで予約の長期化による硬直が指摘されてたんだが、どうする?
予約の期限をあらためて切ってみるか?
392ゲームセンター名無し:2006/03/28(火) 12:40:18 ID:ecVW44HL
予約は一週間にするのはどうか?
393ゲームセンター名無し:2006/03/28(火) 13:26:05 ID:7vFsP7i/
そうだな、その位が現実的なラインだと思う。
作者側はどうだろう、一週間はきついのか?
394ゲームセンター名無し:2006/03/28(火) 13:33:30 ID:lJgyINJ5
以前もそうやって期限切ったが、なんだか譲り合い宇宙で有名無実になったんだが
予約を制度として残すこと自体を考えなきゃ行けないんじゃないか?
395ゲームセンター名無し:2006/03/28(火) 13:43:42 ID:7vFsP7i/
下手に人間関係できてしまうと、
予約期限過ぎててもぶっちぎりづらくなる側面は否めんな。
予約制度自体無しにするか?
人も少ないからそこまで被りまくる自体にもならんだろう。
一応トリ持ちの意見もうかがいたいところだが。
396ゲームセンター名無し:2006/03/28(火) 15:03:45 ID:5zPL3MU9
予約制度ってまだあったの?
ってきりあらかじめ宣言してるだけだと思ってた
397ゲームセンター名無し:2006/03/28(火) 17:02:21 ID:ecVW44HL
なあなあになった状態での宣言が遠慮につながり最後に停滞につながったんだと思う。
きっちり予約について決めるのはメリハリ付ける意味でいいと思う。

あと忘れてた。
ムツさん修正GJ、自分で指摘される前に直す心意気にイキを感じた
398ゲームセンター名無し:2006/03/28(火) 20:41:56 ID:TKMyo28l
・とりあえず現在の予約も含めて一週間を目安とする、
・一週間経過して何も連絡がなければその予約は無効とする
・予約する際はいつぐらいに完成するかあらかじめ
明記しておくのが望ましい(例えば1ヶ月以上
かかりそうな場合でも何も言わないよりはいいかも)、
・どうしても期限に間に合いそうもなければ
作者自身で無効宣言をする、または期限を延長して
欲しいという申請も状況に応じて認められる事もある
・無効宣言があった場合、そのパートを書きたい
もしくは書けそうな書き手は速やかに申告する
・予約を一切しないでいきなり投下したい書き手は
今まで通り、こっそり書きためた話が
無駄になっても文句は言わない

予約のルールを考えてみたがこんな感じでどうだろうか。

ちなみに今ある予約が全て無効になったと仮定して
代わりに書けるという人はいるだろうか。
このキャラは書きやすい書けないとか
書き手によってあるかも知れない。
399ゲームセンター名無し:2006/03/28(火) 22:22:40 ID:ecVW44HL
予約過ぎた後一週間は予約を認めず。その間予約が来たらそちらを優先というのはどうか
400ゲームセンター名無し:2006/03/28(火) 23:24:32 ID:3MzYI4ln
>>399
ああ、それは良いかもしれないな。他の人が割り込む隙が十分にできる。
401F(ry:2006/03/28(火) 23:55:28 ID:ynUaBqnE
ふー、何日かかってるんだFLASHの更新ごときに俺。

何してたんだ俺。

幻想水滸伝ですサー!
しかも5じゃなくて2。超面白かった。
死ね俺サー!

さて、それにしても

「サウスタウン、真に広くなり申した・・・」
「心という器はひとたびヒビが入れば二度とは…二度とは…」

アケロワは死狂いなり。

まあ、予約云々に関しては賛成ではあります。
今は書ける奴がかくべきだ。

こうなると、うまくいくロワの構成ってのは

勢い重視の序盤(かいたもん勝ち)
じっくり作る中盤(予約をつかって重厚に)
燃やした燃料にもっかい火をつけるアフターバーナーな終盤(ある程度の方向性は持たせるが進めることを重視)

ってことになるのかもしれないなあ。

あ、ラジオですが、23時以降ならば出来る日がそれなりにあるかと。
たぶん1時間番組になるとはおもいますけども。
問題は聞く人かな。いつなら聞ける人おおいんだろ。

さて、じゃあパンネロたんに生殺与奪されてきます。チャオ。
402ゲームセンター名無し:2006/03/29(水) 00:09:07 ID:Y53eBY8w
>>401
キタキキタキタキタキタキタk(ry
超乙!乙!そしてラジオキタ━━━━(゚∀゚)━━━━ッ!!

アケロワは…まだ死んではいなかった!!
403もばめ屋 ◆AX90vj3jog :2006/03/29(水) 01:08:50 ID:2xrp2TwT
FLASHの旦那が今さら幻水2ならこっちは今さらLIVE A LIVEで、次はバハムートラグーンか
トレジャーハンターGかガイア幻想記かダークハーフかレガイア伝説かで本気で悩んでいたり。
FF12?ああそんなんも出てたな。

>>389
修正完了しました。

予約に関しては既出意見に概ね同意。待ってるだけじゃどうにもならねえし。
一応当方の状況を述べておくと、今は構想があっても形にならない状態。気力ゲージ空だぜ。
404ゲームセンター名無し:2006/03/29(水) 23:57:10 ID:AdjdxIh9
>>403
超GJ!!修正早い!
後気力がさがったらA+B+Cボタンで気力タメだ!!ビール瓶を割って気力を上げてくれ!!
405ゲームセンター名無し:2006/03/30(木) 03:55:59 ID:XG+3lhwu
ひっそりと静まりかえった闇の中、サウスタウン2区地下鉄入口に横たわる神月かりん。
無残にも両手両足を封じられ、頚動脈を切られ死んでいったのであろう。
表情は死ぬ前の恐怖に引きつった顔のままだった。
「むごい・・・なんてむごいんだ・・」横たわった令嬢の死体をみながら、緑の顔をした異星人が呟いた。
「今助けてあげます」彼は、彼女の身体に両手をかざすと、静かに念じ始めた。
念じ始めて直ぐに、彼女の身体に異変が現れた。
彼の両手から発する優しい光に包まれた死臭すら漂っていた身体に、徐々に生気が甦ってきたのである。
「貴女は、ここで死ぬべき人間ではありません」
ひっそりと静まりかえった闇の中、サウスタウン2区地下鉄入口だけは、心地良い空気につつまれていた。
406ゲームセンター名無し:2006/03/30(木) 07:38:51 ID:9pY8q0QV
マーズピープル乙
407ゲームセンター名無し:2006/03/30(木) 16:43:36 ID:/sPj2P5a
>>405
「それはない」

「有り得ない」
408ゲームセンター名無し:2006/03/30(木) 21:22:52 ID:9pY8q0QV
ラジオの件はどうなるのかな?
今日あたりでもバッチコイなんだけど、フラッシュの人がいつ余裕があるのかわからないし
409ゲームセンター名無し:2006/03/30(木) 22:13:38 ID:K0aA53sx
今日放送します
















と、いう書き込みをみて嬉しく慌てる俺を妄想して、泣いた…
410ゲームセンター名無し:2006/03/30(木) 23:10:42 ID:4eUYk1ib
>>1-409








は無効です。
411ゲームセンター名無し:2006/03/31(金) 11:15:03 ID:f4pYQ4oQ
>>410








は無効です。
412ゲームセンター名無し:2006/03/31(金) 13:15:08 ID:H2aNr630
>>411






も無効です。
413ゲームセンター名無し:2006/03/32(土) 16:09:14 ID:Z3ajyTs6
知ってるか!?今日ラジオするらしいぜ!?

何で知ってるかって?今日は何日かしらねえのか!?
414ゲームセンター名無し:2006/03/32(土) 16:30:12 ID:kIwRRHQx
フフフ知らぬなあ
なぜ知らぬかわかるまい
415ゲームセンター名無し:2006/03/32(土) 20:11:15 ID:boFx/5GR
個人的にラジオするなら最低でも前日に宣言してくれるとありがたいんだ
当日だとうっかり聞けない人とか居ると思うし、俺とか

って、こんな日なのにマジレスしちまったよ俺
416F(ry:2006/03/32(土) 21:09:42 ID:S7TZBjYi
あー、そうか、今日はエイプリルフールなんすね。
しまったな、早めに今日やりマスとかウソつくんだった。
ただ問題は今日は土曜なんで自分のラジオがあるんですよ。
ので、まあバレバレなの言ってもしょうがないんでパスパスw
昼に起きてからFFしてて今日が何の日か忘れてましたYO
やっぱりあれですか、皆さん夜のほうがいいですかね。
ろくじとかしちじとか(朝)にこっそりやってもいいですけどもw
うーん、でもなあ、聞く人あってのラジオですしね。
かんがえときます。13時〜15時くらいって人いんのかな。
417F(ry:2006/03/32(土) 23:07:34 ID:S7TZBjYi
さあて、今からやろうかな、リハビリで。(・∀・)ニヤニヤ
418ゲームセンター名無し:2006/03/32(土) 23:13:53 ID:AL8y7szc
>>417
えええええ!?
419ゲームセンター名無し:2006/04/02(日) 08:23:29 ID:7vWLtOj0
縦読み?
420ゲームセンター名無し:2006/04/02(日) 10:37:46 ID:/x/xWiNo
うわマジで縦だ。気付かなかったし…
421ゲームセンター名無し:2006/04/02(日) 10:45:17 ID:/VmUCVBM
うわ、マジだ!
日曜の昼だって仕事だぜー、職場のPCは音が出ないぜー!
422ゲームセンター名無し:2006/04/02(日) 13:46:53 ID:dNkI8A+c
(´・ω・`)ラジオコナス
423ゲームセンター名無し:2006/04/02(日) 13:53:42 ID:QRdhO6fJ
馬鹿だな皆!
昨日は何の日か知ってただろ?

え、えーと、今日やるの?やらないの?どっちなの!?
424F(ry:2006/04/02(日) 16:12:02 ID:7ArVgTS1
いやぁ、書いてはみたもののやっぱり人いないんだろうとおもいまして
とりあえず今日はナシナシ。エイプリルフールのはかない夢だとおもっていただければ。


で、改めて聞きますけども、何曜日の何時くらいが聞くほうは都合がいいのでせう。
一応ですが、こちらとしては23時以降で都合のいい日かな、さ来週からすごい出張ラッシュなんでやるなら今週から来週で
まあ軽めに1.2回出来たらいいなと思ってます
今度はウソじゃないよw
425F(ry:2006/04/02(日) 16:13:57 ID:7ArVgTS1
あと、今回みたいにムダに期待させても申し訳ないんで、やるときはきちんと告知します。

このたびは混乱させて申し訳ない。お詫びのしるしに新作書こう。短い繋ぎ話になるとは思いますが。
426ゲームセンター名無し:2006/04/04(火) 00:14:18 ID:xIv1S0g9
ラジオ期待ほす
427ゲームセンター名無し:2006/04/05(水) 18:26:42 ID:kUFvyJz7
スレタイ見て郷愁を感じた…

http://etc3.2ch.net/test/read.cgi/entrance/1142517850/
428ゲームセンター名無し:2006/04/08(土) 02:37:10 ID:bE6ai1xt
きっと新作がくる。そう信じて俺は待つ
429ゲームセンター名無し:2006/04/10(月) 22:55:12 ID:sEQfZxT8
次回作はメルブラを入れたいと思ってた自分だが
この分じゃ完結した頃にはメルブラどころか
下手するとFateの格ゲーまで出てそうだ
430ゲームセンター名無し:2006/04/10(月) 22:57:46 ID:edEjsSm+
次回作はダイナマイト刑事を入れたいと思ってた自分だが
この分じゃ完結した頃にはダイナマイト刑事どころか
下手するとダイナマイト刑事3まで出てそうだ
431404 ◆YC5JZsKCnM :2006/04/10(月) 23:39:13 ID:tfBgHgFT
近況報告
ふう、今週はなんとか日付がかわらない内に帰れそうだぜ
というわけで今メッチャ忙しいです。

>>429
メルブラはいいとして
Fateはシャレになりませんね、でも原作自体がロワなので
もしも登場したら結構合うかもしれないです。
あ、今まで多くのキャラを手にかけてきた僕がいうのも何ですが
その際セイバーは全力で守りますので…

半ば面白半分でノリにノリまくって殺しまくってた当時は、
傷つけることすらできないほど好きなキャラができるなんて自分自身想像だにしてなかったです。
それを思うとそんな自分が今回殺した何人かの中にも、そのキャラを大切に思うファンはきっといたはずで
今になってその罪深さを少し思い知った気がします。


それはさておき
まぁ、そこまで時間がかからないように微力ながらも
完結の一翼を担えるようにない知恵をしぼって何とか考えてみます
どうかお見捨てなきよう。

でも、できればもう誰も殺したくないです。
432ゲームセンター名無し:2006/04/10(月) 23:44:18 ID:KbK6ZEHX
>>今回殺した何人の中にも〜
いやいや、そこは殺してなんぼの世界だから仕方ないw

>>でも、できればもう誰も殺したくないです。
いやいや、そこは殺してなんぼの世界だから我慢しろw
433ゲームセンター名無し:2006/04/10(月) 23:55:08 ID:aP8JUdJ4
>>431
アンタ、それについに気が付いてしまったんだな。
しかし惚れたキャラが悪すぎるぞ…あれはある意味魔性の女だ。

それはいいとして、完結に向けてぜひ頑張ってくださいよー。
434ゲームセンター名無し:2006/04/11(火) 00:30:43 ID:NYqZ+JB7
何でこんなにレスがついてるの?全員違う人?



と思ってしまう位ここも過疎になってしまったんだな。

次回やるとするなら芋屋ロワやカプコンロワとか
キャラを減らしてメジャーどころから絞っていけば
スムーズに進行するんじゃないかと思う俺ガイル。
昔は続編の話題でも荒れたよなあ…
435ゲームセンター名無し:2006/04/11(火) 02:32:06 ID:7jv4Ibbz
>>431
セイバーかよ・・・
436ゲームセンター名無し:2006/04/11(火) 07:13:53 ID:xjnfcDen
メルブラがありならジョジョとかロックマンを参戦させるぜ
437ゲームセンター名無し:2006/04/11(火) 12:53:32 ID:5Y2gmq/m
なら、俺は北斗の拳からジャギ様を入れるぜ


と言うのは程々にしといてメルブラキャラ参戦させたいならエロゲか同人の方にするべきだな。
でないと北斗やDBまで参戦可能になってアケロワじゃなくなる。
438ゲームセンター名無し:2006/04/11(火) 15:33:31 ID:NYqZ+JB7
そもそもこの流れなら格ゲーキャラが主体となり
格ゲー板ができた以上アケ板でやる意義が薄くなるのでは?
439ゲームセンター名無し:2006/04/11(火) 18:54:32 ID:sL9nKQNu
どうせ次やるならハガー時代のロワをやりたい
人数も少ないし優勝者決まってるからある程度楽にできそうだし
440ゲームセンター名無し:2006/04/11(火) 21:25:43 ID:5tzmDXWl
ファイナルファイト1.2.3のキャラで優勝者確定ロワか。
へへっ、こいつはちょっとした冒険だぜ!

つーか、ムリだろwwww
マッスルボマーからキャラを足して…いやキャラ数の問題でもないだろwwww

確実にいえるのは

コーディはマーダー
441実はF(ry:2006/04/11(火) 21:30:02 ID:5tzmDXWl
ところで今日ちょっとラジオするっていったら信じる?

いや、信じなくてもやるが。たぶん23時ごろから30分〜1時間で。
442404 ◆YC5JZsKCnM :2006/04/11(火) 22:10:07 ID:xpkarHbc
あんですとー!
443F(ry:2006/04/11(火) 23:06:50 ID:5tzmDXWl
お久しぶりなので一応場所を

http://live.ladio.livedoor.com/?count=t

この中からそれっぽいのをクリックだ!関連サイトをクリックすると実況掲示板だ!
よろしくー。
444ゲームセンター名無し:2006/04/12(水) 00:37:35 ID:cq9jaMXy
ラジオ乙でした!
最後の方なんだか良く分からなかったがオモシロカッターヨ
445ゲームセンター名無し:2006/04/12(水) 01:02:20 ID:SAgFjf3Y
>>439-440
ファイナルファイトだけじゃなくて、未参加キャラ(アケロワに影響ないようなキャラ)
未参加ゲームあたりからだせばキャラ数はなんとかなるがな
優勝なんか出来るはずないと悲嘆にくれるスペランカーとかw
446ゲームセンター名無し:2006/04/12(水) 07:57:12 ID:PoPtDKUR
畜生! またラジオ逃した!
自分の作品の後にラジオで何か感想言われるか期待して逃して、「この前のラジオ何話してた?」とか聞こうと決めて本家のラジオ聴きながら半年待ってたのに!
昨日に限って寝ちまった俺のばーか! ついでにここでぶっちゃけてる俺のバーカバーカ!

>>404
大往生な死に方を自分で書くのも一つの手段。
残酷に殺されて喜ぶファンもいるし、どんな宝石も刃で削られなければ輝かないわけで。
原石のまま叩き割られたり、削りすぎて不恰好な形にならん様にすればいいんじゃないかな、と個人的に思う。
447ゲームセンター名無し:2006/04/12(水) 17:17:02 ID:MXqQ1MxD
ラジオ聴けなかった・・・
何曜日の何時でも別にいいから
数日前から告知してほしい・・・忙しいから無理かな?
448ゲームセンター名無し:2006/04/12(水) 21:46:11 ID:N5qNeXRr
結局昨日のラジオはどの位人が集まったん?あと内容も。
フラッシュの中の人が今後の事について
何か重大発表をしてなかったか気になる。

それと404氏、ここに来ていた様だがお手数ながら
ここの>>263-272辺りに目を通して貰えると有り難い。
449ゲームセンター名無し:2006/04/12(水) 23:28:20 ID:bahVS2Qa
うわ、久々に見たらまだ終ってなかったのか…。
途中脱落して二部待ちだったけどそれどこじゃないんだなあ。
皆がんばれ。
450ゲームセンター名無し:2006/04/13(木) 00:32:27 ID:oqyvytlw
>>449
むしろまた参加して下さい、おながいします。
書き手はいくらいてもいすぎるなんてことはありません。
その後携帯用まとめサイトもできたんでそこからでもログは見れます。
451ゲームセンター名無し:2006/04/13(木) 01:15:54 ID:YblwybGE
展開に納得行かない話が多くなったのと、
予約システムと長編連続投下についてけなかったんで無理。
ゴメンヨ。
二部があれば頑張る。
452ゲームセンター名無し:2006/04/13(木) 15:06:14 ID:+cxBUf8m
安心汁。予約はもうないも同然だから。


そして納得いかない展開ってナンジャロ
453ゲームセンター名無し:2006/04/13(木) 16:22:45 ID:QqpzSx2Q
予約は自分も萎えたなー。
書きたいのに書けない状態が続いて、モチベが下がって書く気が失せた。
今頃気にしなくていいいよといわれてもなあ…。
454ゲームセンター名無し:2006/04/13(木) 16:38:29 ID:i7L9OmoB
>>451
2部やるなら、むしろ今回のを早く終わらせるべきだと思う
そのためにあなたも奮闘してみてはどうか
むろん参加するかは自由意志だが
455ゲームセンター名無し:2006/04/13(木) 18:10:58 ID:J0FlGMJu
たとえ予約制度を完全廃止したとしても、
一度離れた書き手を呼び戻すのは難しい。
一部の人間しか寄せ付けない排他的ムードが
いつの間にかここにはできてしまっていたのだと思う。
456F(ry:2006/04/13(木) 18:12:14 ID:sLU7WNd6
いやぁ、去っていった人にムリをいうわけにもいくまいさ。
予約云々は確かに今言ってもどうしようもないことだしなあ。

というか俺としては見限った人もまだ気にしていてくれたことが素直にうれしいです。

人がいるだけでスレは生きるのよー。
457F(ry:2006/04/13(木) 18:21:22 ID:sLU7WNd6
>>455
おおむね同意。
排他的ってのは聞こえが悪いけども、否定はしきれんし一度いなくなった人にまた書けってのは無理無理。
これはもう予約とか関係なく。たまたまここの要因の一つに予約があったってだけだと思うし。

まあなんのかんのいっても完結させた時に「あ、アレおわったんだ、おつかれ」っつってもらえてばいいんと思うんだ。
おれはまとめだから最後までつきあう。まあ、広い心でたまにスレ見て「ああ、まだやってんのか、まあがんばれ」とでも書いてくれれば
俺は十分にうれしいなあと思う次第ですよ。
458451:2006/04/13(木) 22:31:12 ID:YblwybGE
>>452
いやそれはおかしいだろ、それは死んでるだろ、とツッコミたくなる展開が余りにも多くなったので、
自分はもうこの話についてけない=参加資格は無いと思ったんだ。

>>453
自分もスレに毎日来れなかったから、その時の展開見て書けそうなものを書いてたんだけど、
いつの間にか予約で埋まってて入る隙間がなくなってた。
年末の暇な時に予約があるから待てってあったのが止めだったなあ…。
名無しで気楽に参加したい人間にはきつかったです。

今のアケロワは、リレーというには一方向に作品が固まりすぎててもう混ざれ無い感じ。
今の展開がすごい自分好みだ!っていう人や、いやこれをひっくり返す!という気概のある人なら
続きも書けると思うけど自分じゃ無理。
だから次は参加したいなって意見なんだ。
そういえばそろそろ始まってるんじゃないかと思ったのがスレ探した理由だしw
長文レスでスレ汚しちゃってごめん。参加してる人は最後まで頑張って。
459ゲームセンター名無し:2006/04/16(日) 01:47:19 ID:yi3Shhof
スゴイ保守ついでに新作はまだか!?
460ゲームセンター名無し:2006/04/18(火) 13:25:24 ID:pR7hy+CS
保守



ぬるぽ
461ゲームセンター名無し:2006/04/18(火) 15:19:21 ID:27eN78lf










ガッ



ドサ、コロコロ・・・・
462ゲームセンター名無し:2006/04/19(水) 10:13:17 ID:BBfkdquA
〜          ∧_∧____   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
    ___  (´∀` ,) //| < [問題]何を使ってガッ、したら首とれる? 
    <──<\⊂ へ ∩)//|||   \____________
    \.  \,>'(_)i'''i~~,,,,/
──┐  ̄|| ̄(_) ̄~||~ ̄
    / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\
━━< 問題:ガッ に使われた凶器はどれ?   >━━
    \_________________/
    / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\  / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\
━━< A:やそなんとか       B:鉈           >━━
     \_______/  \_______/
    / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\  / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\
━━< C:トロの剣         D:ドーピングコンソメスープ   >━━
    \_______/  \_______/
463ゲームセンター名無し:2006/04/20(木) 23:13:37 ID:rnNllmRD
Dで!!
464ゲームセンター名無し:2006/04/21(金) 00:17:31 ID:wmS5O425
覇我亜怒流暗黒流れ星
465高嶺響:2006/04/22(土) 00:18:45 ID:D8ZvTSZE
あきら!あきら!わたしのあきら?
466ゲームセンター名無し:2006/04/22(土) 23:31:46 ID:uqEp6qnz
響すら
懐かしくなる
過疎地かな
467F(ry:2006/04/25(火) 22:20:56 ID:Af3hYb6j
新作はできねえけどこれだけはいっとこう
5/2の夜はラジオします。

ええ、ガチで。かなりガチで。
468ゲームセンター名無し:2006/04/27(木) 16:33:02 ID:FfLAml6z
GWのラジオ放送を告知するFLASHの人。
しかしそれはラジオ放送を待つスレ住民の罠だった。
久しぶりに現れたF(ryは捕まり、2時間の放送を強要される。
「くやしい…でも話しちゃう!」
469ゲームセンター名無し:2006/04/27(木) 21:27:44 ID:sFDh5wEn
考えてみれば偽物がとんでもない発言をしても
本人が現れない限り誰も分からない訳で…
470ゲームセンター名無し:2006/04/28(金) 01:13:12 ID:UyWYlHzO
でもFの字、声は普通のアンちゃんだけど
ちょっと喋りに微妙なリズム入ってるから偽者になりきるのは難しい気がする
471ゲームセンター名無し:2006/04/28(金) 02:36:51 ID:H4Nv7Mcq
>>470
>>469が言ってるのは>>467の書き込みについてじゃ?
まあ、もしそうならとっくに偽者に対して本人がルガールに…
472ゲームセンター名無し:2006/04/28(金) 10:16:38 ID:D4bi6OGG
むしろ偽者が放送までやったらおもしろいがなwww
473ゲームセンター名無し:2006/04/29(土) 04:19:49 ID:vkrwkxOD
MT2の京とアテナにバトロワコスがあるらしいな
474ゲームセンター名無し:2006/04/30(日) 01:40:27 ID:HKhZu4u/
よりによって5/2の夜に用事が出来てしまった…
始まるのが10時以降くらいならなんとか聞けるかもしれないけど
475ゲームセンター名無し:2006/05/01(月) 22:56:22 ID:MjWs3qqq
ラジオ前に落ちかねんほしゅ
476F(ry:2006/05/02(火) 14:56:58 ID:YGwuk+K+
そういや時間言ってなかった。
大体いつもどおり22:00くらいから2時間前後。
明日朝ちょっと早いので延長は出来ないと思われ。

そんなこんなで今日はよろしく。
477ゲームセンター名無し:2006/05/02(火) 15:53:22 ID:9ZwTHr4g
頼むぜFの人!
478ゲームセンター名無し:2006/05/02(火) 21:36:29 ID:1qfZJWqM
そろそろあげ
479F(ry:2006/05/02(火) 21:50:28 ID:YGwuk+K+
場所はいつもんとこ。
http://live.ladio.livedoor.com/?count=t
から「ぼんくらじお アケロワ編」をクリッコしてグリコ。
480ゲームセンター名無し:2006/05/03(水) 00:19:36 ID:IA6W/iDE
ラジオを聴いて思ったこと。

大丈夫、アケロワはまだ続けられる。
481ゲームセンター名無し:2006/05/03(水) 14:15:56 ID:Opec9gMM
保守
482ゲームセンター名無し:2006/05/03(水) 19:55:10 ID:MdfvJ+S2
>>473
ビリーに当たった物干し竿も大活躍☆彡
483ゲームセンター名無し:2006/05/03(水) 23:50:48 ID:HIalqVvo
職人さんいます?
484ゲームセンター名無し:2006/05/04(木) 00:38:12 ID:kC1hkWua
>>483
職人=書き手でよろしいでしょうか。
ここはちょくちょく目を通しています。
新作を書きたいと思いつつ、なかなか時間が取れず
申し訳ない気持ちで一杯です。
485ゲームセンター名無し:2006/05/05(金) 21:25:50 ID:F7GgUcoU
>>484
いつまでも待ちますよ・・・v
486ゲームセンター名無し:2006/05/07(日) 18:04:35 ID:ll4RzLif
保守ついでにクリムゾンの能力について書いているHP紹介

ttp://atmarkjojo.org/crimsonfairytale/death/urawaza/index.html
…ネタだなもう
487ゲームセンター名無し:2006/05/07(日) 21:38:10 ID:hL4B5WIe
>>486
ンワーオ
488ゲームセンター名無し:2006/05/09(火) 15:11:59 ID:fWg9Dp8y
KOFのアニメクソかっこいいな

正直…あれほどにビリーすげーとおもったことはないぜ(声とか)

舞台がサウスタウンだしいろいろと参考になる気もするな。
地下鉄バトル(内部だけど)もタワー落としも映像化されるとすごいわ。
489ゲームセンター名無し:2006/05/09(火) 17:09:00 ID:zjQUHg5c
KOFバトルロワイアル
http://game10.2ch.net/test/read.cgi/gsaloon/1145538349/


別板とはいえ、こっちに流れそうな予感…
490ゲームセンター名無し:2006/05/09(火) 23:01:30 ID:G0Zv0fx3
>>489
ちょwビビらせやがってww

……リレーじゃなくて全部一人で決めてやりたいと思う俺傲慢。
491ゲームセンター名無し:2006/05/09(火) 23:03:00 ID:SrWuHJ3P
>>490
それはそれで読みたいッ!
492ゲームセンター名無し:2006/05/09(火) 23:35:12 ID:G0Zv0fx3
>>491
ちょwwそんなこと言われてもwww
まあマジレスするとまずはアケロワが終盤までいってからだよな。

つーかオリキャラどれ位居るか数えたらちょうど50人だった……
(あくまで俺一人が書くとして出せる範囲だが)
493ゲームセンター名無し:2006/05/10(水) 20:54:19 ID:/SopWkQK
>>490
何そのネギロワ
494ゲームセンター名無し:2006/05/12(金) 00:58:56 ID:UOiU/gXm
新作の予感…!!とか言ってみるテスト
495 ◆nucQuP5m3Y :2006/05/12(金) 20:43:32 ID:zYH1hZ+g
なんでバレたんだろう…
今日明日に投下します
496ゲームセンター名無し:2006/05/12(金) 21:04:36 ID:6383jvUv
ヒント:チャットやメッセでこっそり連絡を取り合っている
497ゲームセンター名無し:2006/05/12(金) 22:34:47 ID:hsMFDaS6
________________________________________
:::::::::::::::::::::::::::          |    |      |
:::::::::::::::::::::::::::          \_./     /
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 ̄ ̄ ̄ ̄~| ̄~| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄フ彡 ̄三三ミ. ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
ェ  '丶.| |  .i' / ,,..、、彡三彡彡 三三ミ
ミミェ、.,,_'| | | / 〆彡彡彡三   三三ミ
::::::::゙''ミミ    :彡'〆 ,..、、,、-ェェュ  三/ニ\
\:::::::::::::::::      ≠,__匁テフ  三| |./.||   たまには良いではないか。
  .\:::::::::i  :::i\      ::::::::   | り /    自由と希望を手にするための努力を彼らはしたんだ。
    .\|  ..:::  \     ::::::::    |///    バトロワ参加者の生還者が複数?ふっ…子供じみたおとぎ話だ。
丶.     \  .i        :::::: ,il" ///     だがこんな世の中、おとぎ話が現実になってもいいとは…思わないかね?
   '丶.    .\ヽ        :::il"  |_ /
     '丶.    .\''‐-、、.,,  ,il:::::  |
‐-,       '丶.  .\ミミミニフ:  i|         
  "‐- 、、.,,    '丶.  .\ミミl   |~     , - ー、
─     " ‐- 、、.,, '丶.  .\  |     /     ::゙、
   ̄ --─ _  "‐、、.,,丶 . \|   , |    ::::|',|.
           --─ ‐-.,,'丶. .\  |    .::::| ,|.
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄--─----─  --─  .\|    .::::|  |
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|, ,,;;::.:::,|' ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
                       . '''ー--'''
498ゲームセンター名無し:2006/05/12(金) 22:47:46 ID:vxalCMZF
チャット稼動してんの?
パス変わってから近づいてないや
499ゲームセンター名無し:2006/05/13(土) 00:04:41 ID:Wa7Nu+i/
パピィさんこと◆nucQuP5m3Y氏はアケチャットには一度も顔を出したことがない。
となると、>>494氏とは別の場所で知り合ったとか…
500ゲームセンター名無し:2006/05/13(土) 00:20:34 ID:6PXWLxfS
500なら作家全員集合!
501ゲームセンター名無し:2006/05/13(土) 03:25:08 ID:7aa9y5wv
ムツさんもパピィさんも現状を打破すべく
次々と新作を完成させているというのに…

ネタを思いついてから既に何ヶ月も経過している俺は
一体何をやっているんだ…orz
502涙月 ◆nucQuP5m3Y :2006/05/13(土) 03:39:43 ID:KYS09LOu
―――七枷社は月を見た

空から視線をおろし、目の前、というか自分を背負っている男に声をかける。
「なぁ、リュウさんよぉ」
「どうした社君!火傷が痛むのか!?」
背中から聞こえる声に青ざめて応えるリュウに苦笑しながら、
七枷社は顔をしかめた。
「いや、痛むのはずっとだ。まあ痛まなくなったらオシマイだがな」
そう聞くとさらに焦ってリュウは後ろに目をやった。
「弱気になってはいけない!君には会うべき人がいるんだろ!!」
社はもういちど笑う。
昔の彼はこういう生真面目な相手とはそりが合わないというか、
まあそもそもあまり接点がなかったのだが、なぜか今はそんなに悪い気もしていなかった。

放送が終わり、シェルミーの生存を確認したリュウと社は
いっそう闇が濃くなった道をゆっくりと歩いていた。
数時間前に落ちた、あの雷を呼んだ雲はウソのように流れて今は月が二人を見下ろしている。
満足に動けない、いや、そもそもまともに喋っていることが奇跡に近い社をリュウが背負って
さらに敵を警戒しながらの移動。スピードがあがろうはずもなく、
あの病院を出てから数時間、普通に歩く何倍もの時間をかけて彼らはやっと大通りを渡りきった。

「いやいや、心配かけて悪ぃけど違う違う、ニーギのことをな」
「ああ、そうだな、そろそろ目的の場所についただろうか」

病院を出た時、ニーギは申し訳なさそう…な顔ひとつせずに
「ごっめーん、急ぎで1区に行く用事できたから
 リュウさん、社よろしく!社!死ぬんじゃないわよ!
 何時間かしたら戻ってこれる…かな?ま、そしたら合流ってことで!
 じゃっ!!」
風のように路地へ消えていった。
503涙月 ◆nucQuP5m3Y :2006/05/13(土) 03:40:22 ID:KYS09LOu
負傷しているとは言え彼女のことだ、このサウスタウンを縦断するには十分な時間が経ったと思えた。
「あー、なんなんだろうな、用事って」
「わからないが、彼女のことだ、優先すべき、きっと正しいことを見つけたんだろう。元気にもどってくるさ」
リュウはニーギのまっすぐな瞳を思いだし、社はニーギのゲンコツを思いだした。
「まあ、その辺は心配してねえけどな」
「でも社君、本当に大丈夫か?もういちど休憩を…」
もう何度目かわからない休憩の提案をリュウがしようとしたとき、社が声を上げた。

「シェルミー!」
リュウの耳元で叫ばれた言葉は社が探している女性の名である。
「どこだ!?社君、どこに?」
周りを見回すリュウだが、目視できる範囲に人の気配はない。
弱っている社にそれ以上の索敵(敵ではないのだろうが)が出来るとも思えなかった。
「こっちだ!シェルミーがいる!」
社の見つめる先は闇。リュウは一瞬、社が今わの際の幻を見ているのではと心配したが
その目に光が失われていないのを見て、その考えが間違いだと悟る。
霧島の力の一部を得たせいで、シェルミーの中のオロチの血がわずかに活性化したために
社が気づいたのだが、もちろんリュウはそんなことを知るはずもなく、
だが背中の男の言葉を信じて踏み出す足に力を込めた。

右足に二人分の体重がかかり、アスファルトにそれが伝わったころ、
社がとんでもないことを言いだした。
「降ろしてくれ、自分で歩く」
「なっ、何を言ってるんだ!?社君!?」
今度こそリュウは社の正気を疑った。
そもそも絶対安静などという言葉からすら見放されるような容態の人間の言葉ではない。
「自分で歩く、って言ったんだ、聞こえなかったか?」
「だが!」
声を荒げたリュウに社は笑いながら呟いた。
504涙月 ◆nucQuP5m3Y :2006/05/13(土) 03:41:25 ID:KYS09LOu
「アイツに、背負われたままなんてカッコ悪ぃ姿で会えねえんだよ、な?」
「社君…」
しばし黙って下を見ていたリュウだったが、やがて意を決して背中の大男の足を地につけた。
「〜〜〜〜ッッ!!!」
社が声にならない叫びを上げる。
だが社は倒れない。
一歩。
二歩。
歩く。
闇に向かって歩いた。
三歩、大きく体が揺らいだ。
踏みとどまるその前に、太い腕が社の体を支えた。
「シェルミーという人の前では決して手を貸さないと誓う、だから」
顔を上げると泣きだしそうな顔のリュウがいた。
「そこまで肩を貸すことを許してくれ」
「…ああ」
二つの影が闇の先を目指して動き出した。
505涙月 ◆nucQuP5m3Y :2006/05/13(土) 03:43:22 ID:KYS09LOu


「後ろから誰か来るわ」
休憩場所を探して彷徨う中、シェルミーが口をひらいた。
あれからしばらく、二人は休憩すべくあたりの建物を調べていた。
出入り口、窓の位置、強度などをチェックする。
おそらくこの状況、時間で休憩となれば交代ではあろうが睡眠を伴うことになる。
安全に対して妥協することは死に近づく。二人はそれをよく知っていた。
そんなことを黙々としていた中で、紅丸はずいぶん久々にシェルミーの声を聞いた気がした。

「まったく、人気者は辛いね」
軽口を叩きながらもポケットの果物ナイフを確認する。
まだ雷は使えない、今強敵に襲われれば生き延びられる可能性は限りなく低いだろう。
逃げる道を確認しながら、シェルミーに尋ねる。
「向こうが気づいてないならやり過ごす手もあるけど、どうする?」
そこまで言って首をかしげる。確かに遠目に人が近づいてくる気配はあるのだが
どうにもおかしい、隠れるでも走るでもなく、なにか引きずるような音が聞こえた。
「ちょっと…待って…これ、もしかして…」
そう言うとシェルミーが自ら誰か来ると言った方向に歩き出す。
どこか虚ろで、なんだか頼りないその足取りを見て紅丸は駆け寄る。
百戦錬磨の無敵のフェミニスト二階堂紅丸、
ここまでレディが泣いているのに気づかなったのは初めてのことだった。
そしてシェルミーは駆け出した。
506涙月 ◆nucQuP5m3Y :2006/05/13(土) 03:43:55 ID:KYS09LOu
「ありがとな、手ぇ、放してくれ」
「間違いなく彼女なんだね」
「ああ、あんな女は他にはいねえよ」
ぼんやりと闇の向こうに人影が浮かび、社は一人で歩きだした。
リュウは斜め後ろ、いつでも助けられる位置ではあるが、
彼は男の約束を違えるほど無粋な男でもなかった。
社が闇の向こうから飛びだしてきた女性に抱き止められるまでのたったの4歩を
リュウは瞬きすることなく見届けた。
507涙月 ◆nucQuP5m3Y :2006/05/13(土) 04:02:54 ID:KYS09LOu
「社…わかる?」
「…ったりめぇだろ」

「どうして、どうしてこんな…!」
「…らしくねえな、いつもみたいに『やぁ〜ん』とか言えよ」

「…泣いてんのか?」
「……バカね、アタシが泣くわけないじゃない」

「ああ、お前は強いもんな」
「もっちろん!だからとっととおバカなルガールをシメてこんなとこバイバイするのよ」

「ね、社…」
「ああ、そうだな」

「俺の…使うか?」
「いいわ、アナタのオトコ臭いチカラなんて」

「ハッハ…そりゃそうだ」
「…」

「…社」
「…ん」

「…死なないで…お願い」
「死ぬ?…俺が?面白い冗談だな」

「…」
「あー、もしかしてお前、俺に惚れてたな?だから会えたらなんつーか、弱気になって甘えたいとかそういう…」

「ンもう、バカ、これ以上オロチ仲間がいなくなったら淋しいからよ、やーよ、ゲーニッツと二人とか」
「っはっは…そりゃ、確かに…ゲホッ…」
508涙月 ◆nucQuP5m3Y :2006/05/13(土) 04:03:52 ID:KYS09LOu
「社!!!」
「だーから…心配すんなって、こんなもん…ゲホッ…すぐ治る」

「そう…よね」
「ったりめぇだろ、なんせ俺は」

「「ケンカが強い上にオトコマエ」」

「だもんね」
「ああ、だからお前こそ死にそうなツラすんなって」

「ふぅ、まあ、確かに疲れた、少し眠らせてくれ」
「……うん」

「お前の目って、綺麗だったんだな」
「…」


―――七枷社は月を見た

彼女の長い前髪の隙間に
潤んで揺れる月を見た



シェルミーは2つ、ウソをついた
もちろん受け取る気がなかったのも事実だが、そもそも
もう彼はその力の全てを「死なない」ことに使いきっていたこと。

もうひとつは―――

「ホンット…バカなんだから」
509涙月 ◆nucQuP5m3Y :2006/05/13(土) 04:04:31 ID:KYS09LOu


【二階堂紅丸(消耗気味、左耳欠損) 所持品:果物ナイフ数本 ボウガン(矢残り4本)
 目的:とりあえず霧島の言葉の意味を考える(パピィを探す) 怪我の回復の為一旦隠れる場所を探す】
【シェルミー(左肩、右腕負傷 全身打撲) 所持品:リボルバー式拳銃(装填数2) 目的:今は考えたくない】
【リュウ 所持品:釣竿、ホアジャイ特製スペシャルドリンク(残り1本)
 目的:目の前の二人と話す、アルルを助ける、ルガールを倒す】
【現在位置:3区と5区の境の道路】


【七枷社:死亡】
510 ◆nucQuP5m3Y :2006/05/13(土) 04:09:02 ID:KYS09LOu
以上です。

通しで見ると意外と短くて参った…
今回たぶん初めて単純に長さじゃなくて
見せたい部分で切ったりしてみました。

なにかあればお願いします、とりあえず寝まっす。
511ゲームセンター名無し:2006/05/13(土) 13:28:52 ID:xX3qygHi
お疲れ様
(つд`゚)社…
512ゲームセンター名無し:2006/05/13(土) 15:03:02 ID:6PXWLxfS
乙、そしてありがとう
全米と全かさぶたが泣いた
二人とも会えて本当によかったな

そして今後のシェルミーが非常に気になる
513ゲームセンター名無し:2006/05/13(土) 15:28:47 ID:7aa9y5wv
新作乙。でも気になる事が。

以前リュウと社とリョウを書くと言ってた
504氏とパピィさんは同一ですか?
もし違うとすれば504氏が投下しなかったのは
その前に当たる楓とリョウの話が完成するのを
待っていた訳で、間に合わなかったのと違うから
こういう場合何とかならないだろうか…
514ゲームセンター名無し:2006/05/13(土) 18:10:32 ID:fQsciMId
ゴリラ…っ…いや、よくやった。きっと中盤で死ぬ方だと思ってた。よく頑張った
515ゲームセンター名無し:2006/05/13(土) 18:12:01 ID:fQsciMId
そして>>513
ここまで伸びて伸びてしてたのだからしかたないような気がする。まあしかたあるまいっつーか覚えてねえ
516506:2006/05/13(土) 19:50:12 ID:/mVXsGWA
>>513
どうも、506です。
気にしていただいてありがとうございます。
ですが、>>515も仰ってるように状況も状況だけにここまで来てる以上は仕方ないかと。


アナザーでもいいから書き上げてみる、とかも考えてはいますが、まぁ、気が向けばくらいで。

それでは、何時か「これだけは書きたい」という物がまた見つかった時にでも。

新作お疲れさまでした。
517ゲームセンター名無し:2006/05/13(土) 20:03:45 ID:QEdkHU/p
交流スレ見て飛んできた。
切ないけど、「綺麗な終わり方」が出来てゴリラも本望だろう。
頑張ったな、ゴリラ。可哀想だな、シェルミー。
さて、シェルミーはもらっていきますね。

>>514
やめろよ!ゴリラのこと社って呼んだらゴリラに失礼だろ!
謝れ!最後まで漢前だった熱いゴリラに謝れ!
518ゲームセンター名無し:2006/05/14(日) 01:45:31 ID:ZZqwzqI9
シェルミーがついたもう一つの嘘・・・それは



喧嘩が強い上に男前と言う部分だったんうわなにをするごりらやめ(ry
519ゲームセンター名無し:2006/05/14(日) 02:31:23 ID:tVCaP6x1
叩かれるのを承知の上で言わせて貰うと、

312 名前:ゲームセンター名無し[sage] 投稿日:2006/03/04(土) 02:03:56 ID:ZM7tQuY2
構想があってこれから来そうな人達をまとめてみると

サーカス氏…アルル、楓、リョウ
旧雑談スレ506氏…リュウ、社、リョウ
(サーカス氏の後に投下予定?)
>>302氏(旧雑談スレでも申告あり)…アラン

これが今でも有効なのかはともかくとして、書きたいと言ってたのは確かなので
ログが流れて見落としてしまうのを防ぐために、
俺を含めた住人の誰かが定期的にコピペするか
或いは◆nucQuP5m3Y氏の使うキャラが事前に分かっていればまだ納得できた。

>>506氏はいつでも投下しようと思えばできたのに、敢えてそうしなかった。
仕方ないの一言で済ませていい問題じゃないと思う。
520ゲームセンター名無し:2006/05/14(日) 02:38:12 ID:mI01kwvS
まあそういうルールを尊守した結果の一つが過疎に繋がったわけで。
もうルール変えたら?
521ゲームセンター名無し:2006/05/14(日) 02:39:33 ID:tVCaP6x1
まあ今回は>>506氏が譲ってくれたから、これ以上揉めるのは得策ではないが、
新規に書いてみようという人たちを住民自らの手で締め出す様な行為は
どうか控えて欲しい。
常連書き手の都合に振り回されて投下の機会を逃した>>506氏が気の毒でならない。

それとシェルミーもらっていく発言は、続きを書きたいということで良いのかな>>517
522ゲームセンター名無し:2006/05/14(日) 02:52:27 ID:RCLMGNbN
>>519
OK,叩かれているその覚悟、気に入った。だから遠慮なく叩かせてもらう

そう思うなら506氏は1ヶ月たった時点で書いても言いかと聞けよと。1ヶ月以上書かれて居なけりゃ誰も文句は言わないだろうし。
大体予約制度は1ヶ月たったら無効になったとか言ってなかったか?書かなかったほうが悪い。いや、>>506氏は悪くないしかわいそうだとは思うのだが。

遠慮というものがすべて美徳という訳ではない、というのは覚えていて欲しい。
523ゲームセンター名無し:2006/05/14(日) 03:03:23 ID:RCLMGNbN
少し言い過ぎたかもしれん。すまぬ。>>506氏。アンタは悪くない…むしろ義理堅き漢だよ…
524ゲームセンター名無し:2006/05/14(日) 06:12:05 ID:tkAimvHB
506氏が書きたかったものを書こうとした場合、既に通った作品を切っ先シリーズと月夜と後なんだっけ?
それら総破棄するか続きが達成されないといけない状況だったんじゃなかったっけ。
だから、続きを待つか、自分で自分の望みの道へ仕上げるかの袋小路になってたはず。
いつでも投下しようと思えばできた、とか、書かなかった方が悪い。ってのは違うんじゃないかな。
525 ◆nucQuP5m3Y :2006/05/14(日) 09:01:05 ID:ykNcScQE
ええと、作品に関しては好意的な意見をたくさんいただいてありがとうございます。
二人の空気を出すために出会ってからはあえて会話オンリーで書いたんでちょっと不安だったんですが安心しました。

で、>>506氏、無視するような形になってしまって申し訳ありませんでした。
事後とは言え許していただいてありがとうございます。

予約関連の話ですが、正直なところを言うと、「我慢できなかった」ということなんですよ。
ムツさんが投下されてから一ヶ月動きがありませんでしたし、ラジオでモチベーションが上がったのもあるんですが。

思うにロワを進めるのに序盤は放っておいてもOKで、中盤はある程度のまとまりがないと崩壊するので予約って有効だと思うんですが
終盤、人数が減るとおのずと一人が書かないともう一人が、そしてそのあとが次々に書けない状況になるんですよね、
そのときに予約で滞るとただでさえ停滞しがちのラスト近辺では致命的になりかねないかなというのがありまして
上記の理由で書きたい欲が溜まってたのとあわせて、今回怒られるの覚悟で書かせてもらいました。

こだわってじっくり書きたい気持ちとなかなか書けない葛藤等あるでしょう(自分もありました)が、
やっぱり作品としては完結させてあげたいので、このまま停滞→dat落ち→消滅だけは避けたいのです。
今は作品と感想スレ一緒ですから特になんとか活性化させたいと思いやりました。
ちょっと強引というか唐突だったかなと反省はしていますが後悔はしてません。なんか犯罪者の供述みたいだ(苦笑)
526ゲームセンター名無し:2006/05/14(日) 10:50:58 ID:Wf2ttzma
で、サーカス氏はマジでどうしたんだろう?
体調また崩したのかな。
527ゲームセンター名無し:2006/05/14(日) 14:14:46 ID:ZZqwzqI9
もう一ヶ月たって報告すらない時点でで予約なんぞ無効だろう。
その結果次第でどうなるか解らない、だから律義に待って待ってて書けなくて可愛そう、袋小路だったって言うのはどうかと。

ゴメン。あまりにも馬鹿らしい議論過ぎて
528ゲームセンター名無し:2006/05/14(日) 17:02:46 ID:EmwBNcPN
馬鹿とまで言っておいてなにがゴメンなのか
529ゲームセンター名無し:2006/05/14(日) 17:54:21 ID:GkLPORti
>>527
こいつは何を言ってるんだ?
530ゲームセンター名無し:2006/05/14(日) 20:13:12 ID:nIebgXyP
遠慮したもん負けだ、この状況じゃな。
むしろ遠慮してる暇が有ったら書くべきだ。
つうワケで書いてくる。筆が乗るかわからないから、使用キャラは明かさない。
531ゲームセンター名無し:2006/05/14(日) 20:28:05 ID:EmwBNcPN
    _  ∩
  ( ゚∀゚)彡 とーけん!
     ⊂彡   とーけん!
532ゲームセンター名無し:2006/05/14(日) 22:01:41 ID:hkyqlobj
アケを停滞させた元凶である予約制を廃止すべき
という意見をよく聞くが、
完全に無くしてしまうのはちょっと考えて欲しい。
構想から執筆まで非常に時間がかかる者にとって
使用キャラのない投下宣言はプレッシャーである。
終盤になればなるほど1人の動きが周りに与える
影響力は強くなるし無理のない展開にするには
慎重にならざるを得ない。

もちろん何ヶ月も音沙汰なしというのは問題外だが、
「〇〇書いてるけど完成は〇日後の予定、それ以降
過ぎたら無効でいいです」ぐらいでも駄目なのか。

まあ「この先は短期間で完成させられる書き手だけで
回していけばいい、遅筆な書き手はイラネ」
というのがアケロワ住人の総意なら、
もう何も言うことはない。
533ゲームセンター名無し:2006/05/14(日) 22:13:31 ID:ykNcScQE
>>532
おおむね同意。
期限をきっちり決めるとそれもまた個々の都合あるだろうし、
とりあえず月単位ではアウトにしても1.2週間程度なら。

>もちろん何ヶ月も音沙汰なしというのは問題外だが、
>「〇〇書いてるけど完成は〇日後の予定、それ以降
>過ぎたら無効でいいです」ぐらいでも駄目なのか。

コレに集約されてると思う。
「○○書きたいんだけどできるのは未定です。」
だと待つほうも厳しいと思いますので。

ただ、この人数だと接触するキャラ明かすだけで
サプライズが減る場合もあるんで上のような宣言がない場合は
ドカーンと落としてもいいとは思う。宣言しない分割り込まれるかもという
リスクを背負うわけで、どうだろう?

>まあ「この先は短期間で完成させられる書き手だけで
>回していけばいい、遅筆な書き手はイラネ」
たぶんこう思ってる奴はいないと思うという希望的観測。
ただ、同じ2ヶ月でも1ヶ月と20日の空白に10日で3作とかじゃなくて
1月で2作とかでもいいのでクオリティのこともあるけど
コンスタントに、簡単に言うと「飽きさせない」で作品が読めればいいんじゃないかなあ、とおもう次第です。

今北産業。
予約するなとは言わないが
ある程度の目途をつけつつ
みんなで頑張りましょう
534ゲームセンター名無し:2006/05/14(日) 22:20:01 ID:GkLPORti
>>532-533
同じく同意。
後は今回の発端になってしまった長丁場修羅場の連作だった場合どうするかだな。
今回の場合、連作だったせいで詰まってたのが原因だから、もしルールがはっきりしてて破棄とかされてたら506氏がとっくに投下してたかもしれない。
あの長丁場修羅場の続きを構想があるわけでも書きたいわけでもないのに受け継いで書くのって、無茶苦茶プレッシャーかかるよ。
停滞してて誰も続きを書ける人がいないって場合は、連作は丸ごとアウトでもいいと思う。
535ゲームセンター名無し:2006/05/14(日) 23:34:45 ID:nIebgXyP
まあ、アケロワを消滅させる気は無い奴はここにも居るぞ、
というぐらいの宣言だったんだが、当然割り込まれるのは覚悟の上だ。
それにどうにもエンジンのかかりが悪くてなぁ…
人前で宣言して退路を断った方が動けるんだわ、悪いな。
536ゲームセンター名無し:2006/05/15(月) 01:33:26 ID:+KSlLt5c
その予約制議論は既に意見が出尽くしている感がある。
今までも短期の予約制度を残そうという方式でやってきているし、
実際今回もその方策でやってきた結果、今のような書ける人が書いてしまえ的空気になっていた。
しかし実際は、期限切れは明白なのに、互いの暗黙の了解で予約が生きている状態になっているだけ。
その譲り合いの停滞を、今回パピィ氏がようやく、期限切れは破棄扱いであることを活用することで打開したことになる。

何が言いたいかっつーと、もう実際に短期予約の方式に従って流れてるんだから
何も問題はないし、別に不備も出ていない。そして誰も非常識ではなかった。
既存内容の再確認でしかない議論を持ち出す必要性は果たして本当にあるのか。
537ゲームセンター名無し:2006/05/15(月) 01:55:14 ID:K+m55Dcd
>>534
連作で予約過ぎて停滞した場合は、続けて書くか、破棄扱いにするかは、次に書く人に任せればいいんじゃないの。
新規で書きたい→破棄
繋げれる→続きから書けばいい

>>536
たださ、正式な短期予約ルールが決まってないから
はっきりと何週間までとか延期は有りか否か、とか明文化した方がいいんじゃないか?
でないと結局ラインがあやふやで踏ん切りがつきにくく、今回程長くならないといっても停滞しがちなのは止めにくいでしょ
停滞の一番の原因は曖昧すぎだったんだから

予約時から二週間、何らかの止む得ない理由で遅れる場合は報告で+二週間。
最初の予約時から一ヶ月過ぎたら問答無用の破棄。
くらいでいいと思うが、どうよ?
538ゲームセンター名無し:2006/05/15(月) 02:59:21 ID:4IaLVU+p
ふと思ったんだけど、パピィ氏と506氏の立場が逆だったら
住民の反応はどうなっていただろう。
「よくぞこの停滞した空気を打破してくれた、GJ!」と言い切れたかどうか。

何つうか無意識のうちに書き手を格付けしてるんじゃないかと感じられる。
そりゃ今まで投下された作品で、文章表現力や展開の意外さ、
そして投下頻度が多くいかに貢献してきたかなど、沢山読んできた住民の目が肥えて
評価が厳しめになってきているのはある意味自然な流れではあるが。
「同じ土俵に上がる以上、新人も古参もない」という空気を作っていけるかで
停滞を切り抜ける鍵にもなるんじゃないかとふと思った。
まあ「書き手の区別なんかしてる訳ねーだろ」、と俺の考え違いならそれに越したことはない。

それにしても議論が白熱したのって何ヶ月ぶりだろう、それだけで無性にわくわくしてきた。
昔の様にIDが出なかったら、もっと書き込みがあるんだろうなw
539ゲームセンター名無し:2006/05/15(月) 04:11:55 ID:JV/fQMn3
「このスレでの技量は
○○<<○○<<(超えられない壁)<<○○<<○○ だな
○○はアイツをもっと参考にすべき」とか言われるとやる気無くすのは
有るだろうけどな。別に競争してる訳でも無いのに何言ってんだ?とか。
まあ、そんな事しか言わんスレなんざ時間が経てば寂れるのは大概だけどなw
「何で人来ないんだろ?」「忙しいからだろ?」「あー昔は良かったなー」
そして気づきもしない評価人気取り共
540F(ry:2006/05/15(月) 06:42:50 ID:pwOMh+P/
出張先から携帯にて。

アケロワは・・・大丈夫です!(沈黙の艦隊の海江田さんぽく)

議論があるっていいことだぁねぇ
まぁ、内容は再確認なんかな。にしても新作がくるまで「期限ぎれだろ?誰かかいちゃえよ」っつー話もなかったしなあ。もちろん宣言してた人に気を使っててのもあるんだろうけどね
よきにつけあしきにつけ、作品あってのロワスレ。何はなすにも作品ありきなんかな、やっぱ。
541ゲームセンター名無し:2006/05/15(月) 18:34:44 ID:uR98V9TG
新作によって以前のような活気が戻ってくればいいのう
542ゲームセンター名無し:2006/05/15(月) 22:42:18 ID:+KSlLt5c
音沙汰ないのもなんなので書いてる人点呼↓
543ゲームセンター名無し:2006/05/15(月) 23:40:41 ID:MYfykalj
残念、それは私のおいなりさんだ(AA略
544ゲームセンター名無し:2006/05/16(火) 01:00:28 ID:rY3+akkV
流れと関係無く、ややスレ違いな気もするが
正真正銘のボンガロ版のテリーが参加するバトロワが始まるみたいだな
545ゲームセンター名無し:2006/05/16(火) 06:48:06 ID:sm27rp7G
こいつの使い道はまだあるぜーっ!
って弾切れの銃投げたりすんのかなー。急にかませ犬っぽくなるなwww
546ゲームセンター名無し:2006/05/16(火) 22:44:12 ID:eifQx8De
>>544
kwsk
547ゲームセンター名無し:2006/05/16(火) 23:18:37 ID:ynNnWSwa
>>546
コミックボンボン・バトルロワイヤル
http://comic6.2ch.net/test/read.cgi/ymag/1146154184/l50
548ゲームセンター名無し:2006/05/17(水) 13:35:01 ID:Jg/6SQ23
RPG最萌でぼくのあるる?が敗退していることに気がついた。氏にたい

あるるか?敗北か?
あるるか?敗北か?
あるるか!敗北か!
549ゲームセンター名無し:2006/05/18(木) 16:21:39 ID:vZb5roT9
アケロワでぼくのごりら?が敗退していることに気がついた。氏にたい

ごりらか?社か?
ごりらか?社か?
ごりらか!社か!
550ゲームセンター名無し:2006/05/18(木) 18:31:21 ID:FkSkK+YO
ゴリラって呼んでる時点で愛情のかけらもねえw
551ゲームセンター名無し:2006/05/19(金) 15:51:38 ID:0UNxLqs7
http://sports2.2ch.net/test/read.cgi/entrance2/1147529875/236-
こんなバカな真似やってる暇があったら自ロワを進めろよ
そんなに自慢したいの?
552ゲームセンター名無し:2006/05/19(金) 21:27:38 ID:50J484zS
>>551
まだあったのか交流スレ。
553ゲームセンター名無し:2006/05/19(金) 21:56:51 ID:4+FRY86G
別に自慢する程アケロワに心酔してないけどなあ
「今のアケロワの展開に大満足です!もう最高!」
だなんて台詞、色々恥ずかしくて言えやしねえぞ?
554ゲームセンター名無し:2006/05/19(金) 22:10:25 ID:j+WnzgS5
何故構う…
555ゲームセンター名無し:2006/05/19(金) 22:13:24 ID:zJ4SQ+xE
スレ進んでほしいのだけは同意。
もしやるならアケロワ内だけで最燃やりたい
556ゲームセンター名無し:2006/05/19(金) 23:53:17 ID:9k+YJAso
むしろアケロワ作家限定の書き手ロワ…
557ゲームセンター名無し:2006/05/20(土) 01:01:44 ID:blQiH5uJ
>>556
そんなのやる暇があるなら本編…いや、短編の外伝でも書くってのが俺の正直な気持ちかなぁ…



暇プリーズ!!
558ゲームセンター名無し:2006/05/20(土) 22:32:51 ID:1xubzRk9
っ暇
559ゲームセンター名無し:2006/05/21(日) 12:01:41 ID:S0tNrXtK
スレ違いながら、404氏に影響されてFateやってみた
アンタの気持ち…わかるよ。
でも結論としては、たしかにセイバーは素晴らしい、
けどライダーの方が…
560ゲームセンター名無し:2006/05/21(日) 22:02:38 ID:P/eU/Tnd
あるる?
561ゲームセンター名無し:2006/05/22(月) 20:43:56 ID:n7yN9fWs
あるある
562ゲームセンター名無し:2006/05/22(月) 21:46:50 ID:X+te1Oy/
この流れなら言える。






アルル氏ね早く氏ねとにかくさっさと氏ね
563ゲームセンター名無し:2006/05/22(月) 23:10:31 ID:GyLZSvCC
パロロワwikiのアケロワの項目すげー寂しいんだがだれか書かんか

俺はいまいちwikiの編集っつーものがわからん
564ゲームセンター名無し:2006/05/23(火) 01:27:44 ID:3jJwvkYm
なあなあ、今ざっと読み返したんだがelfen liedは正式でいいんだよな?
まとめサイトに乗ってなかったから気になっている
565ゲームセンター名無し:2006/05/23(火) 08:48:12 ID:/pzT/NJR
作者乙
566ゲームセンター名無し:2006/05/23(火) 08:50:53 ID:aZcR3JNr
作者ムツ
567F(ry:2006/05/23(火) 16:47:48 ID:RCd0AX7V
どっちが採用とかいってたから飛ばしておいたら次の投下が来て、
更新の時にまとめの人が載せ忘れたんじゃねーの?
568ゲームセンター名無し:2006/05/23(火) 22:22:50 ID:S370G7Xb
何か第4放送後から投下ペースがさっぱりだし、足並みはバラバラだし、
正直上に書いてある予約ルール等きっちり整備してから
放送後からやり直せないかと思う俺ガイル。
569ゲームセンター名無し:2006/05/23(火) 23:16:24 ID:3jJwvkYm
>>568
ロワ自体のリセットのほうが早くて目的に沿っていると思うよ
570ゲームセンター名無し:2006/05/23(火) 23:19:08 ID:qaXZ4OU6
これまでの苦労を無駄にはしたくないなぁ…。
571ゲームセンター名無し:2006/05/24(水) 01:58:31 ID:VXdqgmE5
リセットぐらいなら序盤並の低クオリティで適当に書いてとっとと終わらせたいよ
572ゲームセンター名無し:2006/05/25(木) 13:32:57 ID:WWycu9MA
楓が病死したりアルルがセリフなしで氏んだり
573ゲームセンター名無し:2006/05/25(木) 21:51:12 ID:Q5Iuetsb
>アーケードゲームキャラ達によるバトルロワイアルを描く、
>リレー小説スレッドです。 基本的にsage進行。

すまないが、テンプレにある様にsage進行で
お願いできないだろうか>>ALL
574ゲームセンター名無し:2006/05/26(金) 00:59:12 ID:Q7AkDbr1
ageても人が来るような状況じゃないしな
575ゲームセンター名無し:2006/05/26(金) 22:34:49 ID:lQC1Qj3o
ここまで来たら戦国のようにダイジェスト形式で一応の終わりを迎えて欲しいとさえ思う
詳細な描写はおいおい書き足していく方法でもいいしな…。
576ゲームセンター名無し:2006/05/26(金) 23:44:29 ID:siW9p9yY
よし、じゃあ年表だ!
577ゲームセンター名無し:2006/05/27(土) 07:51:34 ID:2PwNqSMb
スゴガガみたいに全員で協議して年表作りもいいな。
578ゲームセンター名無し:2006/05/27(土) 19:22:47 ID:U30BLzc6
作者さんたちの意見が聞きたい
579ゲームセンター名無し:2006/05/27(土) 22:49:37 ID:ZvfVD+W2
2006年5月 ぼくのあるる?とSEX
楓は性病で死亡
アランはウンコ漏らして死亡
580ゲームセンター名無し:2006/05/28(日) 00:05:09 ID:imHETNQn
>>579
お前……殴るぞ。

まあ今の状況を(あくまでアケロワ内の)打破できるプランが思いつかないんじゃないかと邪推してみる。
ぶっちゃけちゃんとした続きが思い浮かんでる人居る? 俺ハンパにしか思い浮かばないから無理。
581ゲームセンター名無し:2006/05/28(日) 00:45:48 ID:vzD3yFAe
アルル死ね。今すぐ死ね。アルル死ね

アルル死ねアルル死ねアルル死ね
アルル死ねアルル死ねアルル死ね
アルル死ねアルル死ねアルル死ね
アルル死ねアルル死ねアルル死ね

ついでに楓も死ね
582ゲームセンター名無し:2006/05/28(日) 00:48:22 ID:BKFcYvJA
コレは序盤のカオスの反動だろうか?
583勿論ネタ:2006/05/28(日) 19:39:58 ID:qobdSAHm
アケロワ最終回

アルルちゃんはそれから2時間後に死んだの。
あの馬鹿げた殺し合いゲームから1年たった今じゃ思い出す回数もずいぶんと減ったわ。
みんなとはサウスタウンを脱出してからはなかなか会えていない。
最後に会ったのはもう半年も前かしら。
蒼月さんは意識を乗っとられて水邪と
完全な形で融合した。青龍並に厄介なことになったわ。
早くも神様とか呼ばれて一生水邪として存在していくみたい。
リュウさんはインドで武者修行の旅してる。やりたいことがあるそうよ。
犬福は脱出後横綱福になっちゃってオメデトウというか
なんというか‥‥がんばって。
葵ちゃんは京都で学生さんよ。
今でも私と絶賛文通中、遠距離友情というやつかしら。
五通に五通は京都弁で返事を返してくれるカワイイ京女よ。
晶は家業の道場を継いだらしいわ。
ネオは別の街でまた探偵業を続けてる。まだ独身よ。
エッジは日本の東京という所で就職活動をやっているわ。
山田のくせに生意気だけど一年以内にはぜひ就職先を決めてほしいわね。
一部の人たちは病院のベッドの上、あとは‥‥棺桶の中よ。
まあ殺し合いに参加させられた人間ならそう珍しいことでもないわ。
紅丸とアランは女の子ナンパしてる。
シェルミーはファッションデザイナーになって時々露出狂じみた洋服をゆずってくれる微妙に使えない人よ。
それと楓くんたち‥‥‥はわからない。
そして私は今‥‥
いろいろあってまだ絢爛舞踏やってる。
サウスタウンではまたバトルロワイアルが始まるみたい。
何を企んでるのかは知らないけど本気でうっとおしい。
私はあれから殺し合いはやっていない。
‥‥でもね、アルルちゃん。私は最近思うんだ‥‥
もう あんな悲劇繰り返すわけにはいかない‥
584ゲームセンター名無し:2006/05/28(日) 22:00:16 ID:3vGwjca/
>>583
コピペ改変だとわかっていてもそのまま通用しそうなところがこええw

>犬福は脱出後横綱福になっちゃってオメデトウというか
 なんというか‥‥がんばって。
>五通に五通は京都弁で返事を返してくれるカワイイ京女よ。
>山田のくせに生意気だけど
>シェルミーはファッションデザイナーになって時々露出狂じみた洋服をゆずってくれる微妙に使えない人よ。
wwwwwwwwwwwwwww
585F(ry:2006/05/28(日) 22:50:44 ID:/W8vugGi
いろいろ書いたのに書き込みが反映されねえええええ!?
専ブラバージョンうp!これでいけっかな・・・(4度目くらい

書き直し。
何故急に焦りだしたのか知らんが(戦国だかが完結したんだっけ?)
終わらすなら最後まできちんとお話で終わらせたい。

立っては消え立っては消えする各所のロワは
「おもしろそう」から「完結させたい」までの距離を踏み越えた人数が足りてないんだよね。
俺はまとめをはじめた時点で踏み越えたんだけども、このスレには結構踏み越えた人いると思う。

書くに書けないジレンマはそりゃもうあるだろうけども、俺にもあるし、でもまあ
ほんとは書いて書けないことはないんだよね…
まとめの更新を全てに優先してたあのころよ・・・

まあ、とりあえず焦りはないとダラダラしちゃうので適度に焦りつついこう…
年表はネタとしては好きだがエンディングをそれにされるのはくやしい…でも感じちゃう!

今北産業!

中途半端に終わらすくらいなら
残り全部俺が書いちまうぞ!
嫌なら書くことだな!クックック

とりあえず新作がんばろう俺。そうだぞ俺。
山田組あたりに着手しようと思います。あのへんは離れてるしかち合うひともおらんじゃろ。
586ゲームセンター名無し:2006/05/29(月) 10:22:11 ID:bMBZ7/uL
いっそハカロワみたいにアナザールート大量発生でも良い。
年表版、FLASHの人版、その他大勢のバージョンとか。
正史は先に投下したもんってことでどうよ?
587ゲームセンター名無し:2006/05/29(月) 13:09:55 ID:Izjmr477
そんなに進めたいなら自分も書けばいいのに
588ゲームセンター名無し:2006/05/29(月) 22:38:28 ID:X+rB95Yh
あるる?
589ゲームセンター名無し:2006/05/30(火) 23:31:20 ID:Mwj6kVTQ
アルル「ていうかさー、ボクどっちかっていうとケンさんや
   光太郎君の方が良かったんだけどなー」
リュウ・ニーギ「   ! ?     」
590ゲームセンター名無し:2006/05/31(水) 00:53:27 ID:pTaTdWnT
ジャッキー「俺はルルーさんやうろこさかなびとちゃんの方がよかったぜ!
      おっぱい!おっぱい!」
591ゲームセンター名無し:2006/05/31(水) 22:42:01 ID:t2/QsuwB
楓「バッカ!アルル可愛いだろアルル!そんなおっぱい共
 潰れた会社と一諸に消え
アルル「駄目ー!言っちゃ駄目ー!?」

ダン「 倒産!倒産!」

592ゲームセンター名無し:2006/06/01(木) 00:27:39 ID:i/1s7wto
何かここの住民てID同じ→自演がばれるって事に潜在的な恐怖心を持ってない?
アケ板が任意ID制だった時の名残りだと思うんだが。

ゲサロ辺りに雑談避難所兼かさぶたスレみたいなのがあったら、需要あるだろうか
593ゲームセンター名無し:2006/06/01(木) 01:36:00 ID:VbQct5RJ
需要あると思う。いや、立ててくださいお願いします
594ゲームセンター名無し:2006/06/01(木) 16:52:41 ID:fPH6VnXT
>>592
あるある!あるある!ぼくのあるある!?
595ゲームセンター名無し:2006/06/02(金) 15:59:57 ID:3K/cmaDs

596ゲームセンター名無し:2006/06/03(土) 01:23:03 ID:I4lONhaT
にょー
597ゲームセンター名無し:2006/06/03(土) 20:46:28 ID:PIzN7kb7
※その方向には、ダレモイナイ
598ゲームセンター名無し:2006/06/04(日) 12:23:57 ID:LyhwS+Tn

599ゲームセンター名無し:2006/06/05(月) 22:27:26 ID:xw7sdOQa
600ゲームセンター名無し:2006/06/05(月) 22:29:53 ID:xw7sdOQa
600なら企画終わり
601ゲームセンター名無し:2006/06/05(月) 23:38:01 ID:5vMDBDJW
>>594-600
保守乙
602ゲームセンター名無し:2006/06/06(火) 05:44:43 ID:x8XVLFi5
KOFガチャ第2弾のアテナフィギュアのシークレットがバトロワカラーのやつだ
ttp://kansaitei.la.coocan.jp/hobby/2006_06/sr_kof2.htm
603ゲームセンター名無し:2006/06/09(金) 15:29:51 ID:AelN29WD
ふーでーすーすーまーなーいー
604ゲームセンター名無し:2006/06/10(土) 20:00:07 ID:nyDe8Rvg
>>602
誰だかわからねえええええええええw
605保守:2006/06/12(月) 11:53:47 ID:m6wlqYOE
楓|´ヮ`)誰もいない…覚醒するならイマノウチ?

楓|`ヮ´)ヤーイ ゴーマン ゴーマン

楓|彡 サッ
606ゲームセンター名無し:2006/06/13(火) 01:22:01 ID:6Vu8J3jW
ゴーマンって書くとゴーヤーマンみたいだな
607ゲームセンター名無し:2006/06/13(火) 22:59:15 ID:6S9FJX2T
むしろまn
                                                                           ボンッ
608ゲームセンター名無し:2006/06/14(水) 00:17:48 ID:j01ywwrn
フラグを無視する勇気がわきません
609ゲームセンター名無し:2006/06/14(水) 02:20:32 ID:2BE8X79c
ならば>>608より先に完成させねば…!

ああでも、まとまった時間がなかなか取れないので
1週間経って音沙汰なしなら挫折したと思って下され。
610ゲームセンター名無し:2006/06/15(木) 22:49:46 ID:Cb21Lqpy
保守するしかないのか・・
611ゲームセンター名無し:2006/06/17(土) 03:01:10 ID:QlaBSUU4
ナコルル「その間新生るるーずコントやってますね♪」

ナコルル「蘇った会社の看板娘(だった)と!」
リムルル「その妹と!」
アルル「蘇る希望の見えない会社の看板娘の・・・ボク・・・がお送りする
    るるーz・・・ウッ・・・ウッ・・・ヒック・・・」
ナコルル「Σ ア、アルルちゃんアルルちゃん!?」
612ゲームセンター名無し:2006/06/17(土) 13:51:36 ID:bAxX7LPu
いい加減背水の陣を敷いてでも、自分の尻を叩かねばならんな…。

ぅよし!明日までには新作書き上げるとここに宣言する!
後には引かないぞ、引かないぞ。
613ゲームセンター名無し:2006/06/17(土) 14:16:09 ID:W6Gg5OEe
じゃあ俺は>>612の前に完成させられるかどうか
努力してみよう…努力だけだけどな
614613:2006/06/17(土) 14:31:13 ID:W6Gg5OEe
ちなみにまだ仕事中なので家に帰って
夜にならないと書けないです・・・
615ゲームセンター名無し:2006/06/18(日) 22:57:14 ID:hPPvO2wi
楓|´ヮ`)madakanamadakana-
616612:2006/06/18(日) 23:03:03 ID:6WRmkkno
ごめん激しく19日になるまで終わりそうにない


俺にだって家庭の事情ぐらいあるとか言い訳してる間に書いてくる
617613:2006/06/19(月) 11:53:06 ID:zNQjhHaN
やっぱり無理だった…orz
しばらく書く時間が取れないので>>612さん頑張って
618ゲームセンター名無し:2006/06/19(月) 22:11:10 ID:zjUo7+fh

619ゲームセンター名無し:2006/06/19(月) 23:59:18 ID:XHGOKLVi
ワロスwwwwwwwwwww
620ゲームセンター名無し:2006/06/21(水) 02:00:03 ID:G2j51osW
笑えねえっす(´`)
621ゲームセンター名無し:2006/06/24(土) 01:42:12 ID:/ImUDRXv
おちるおちる
622ゲームセンター名無し:2006/06/24(土) 03:56:13 ID:pRjKqJVd
何がそこまで書くのを萎えさせているのか?
623ゲームセンター名無し:2006/06/24(土) 09:46:23 ID:i9HNaPrF
無理をせず書ける者が書いていけば微速でも進んでいく。
これまでもさんざんブランクがあった訳だし
今慌てたところで事態が急転するわけでもない。
それにこの板はしょっ中圧縮がくる訳ではないので
スレの全体数に気をつければそう簡単には落ちない、
万が一落としてしまっても避難所がある。

何て考えるのは楽観的すぎるだろうか。
624ゲームセンター名無し:2006/06/27(火) 23:54:57 ID:TjbvEpGI
ロワ完結さすのって難しいんだなあ…つくづく
625ゲームセンター名無し:2006/06/28(水) 21:44:28 ID:EvTlbDg7
久々に来てみたら案の定過疎ってるな。
一時期のキモい身内馴れ合いマンセーぶりを見た時、
間違いなく過疎ると予想はしていたが。
626ゲームセンター名無し:2006/06/29(木) 22:51:19 ID:Fs3EWSD7
(不参加者達の雑談)
ユン「此処は俺の幻影陣で皆ハメ殺して万事解決っていうのはどうだ?」
ミナ「じゃあ私も弓で全員遠距離から惨殺(ry」
トキ「いやいやココは私のナギッ!で」
627ゲームセンター名無し:2006/07/01(土) 14:12:34 ID:jaAJrfou
書き手ロワ終わったね
628ゲームセンター名無し:2006/07/04(火) 23:00:40 ID:mQL6awyw
本当は完結させたかったんだけどな・・・
629ゲームセンター名無し:2006/07/06(木) 21:49:22 ID:c7BJzL14
落ちる
630ゲームセンター名無し:2006/07/08(土) 13:14:59 ID:S1+SkKIs
気を抜いたら落ちる
631ゲームセンター名無し:2006/07/09(日) 00:04:31 ID:MWpKOWrt
ぶっちゃけ>>625には同意してるがここまで勢い良く
廃れるとは思わなんだ。騒ぐだけ騒いどいてすぐにポイか
632ゲームセンター名無し:2006/07/09(日) 00:23:46 ID:FeZua4l+
要するに

今の状況が続きを書きたくなるほど魅力がないってことでは?違うの?
633ゲームセンター名無し:2006/07/09(日) 03:39:14 ID:MWpKOWrt
それもあるし理不尽に叩いて嫌になって離れた者も多数居る。
一時期何でココまで酷い事言えるんだこいつ等?と思える発言する奴も
居たしな。こりゃもう駄目だ、とは思ってはいた。
634ゲームセンター名無し:2006/07/10(月) 21:08:37 ID:EQABpMie
739 名前: ◆PXPnBj6tAM [sage] 投稿日: 2006/07/01(土) 00:44:58 ID:BTwG2jKb0
>>736
文章力に関しては同感だけど、あんま言い過ぎるな。   
書いたこと自体に意味がある。 よくがんばったよ。  

等とえらそうなことを言う俺の文章が一番駄目だったりするw

それと、フリーザと両津が出会ったのは、偽最終回での話。
こち亀の偽最終回で両津が部長にこの漫画にはいらんとか言われてDB世界に飛ばされる。
そこにはフリーザとザーボンがいた。 確か60巻台だったと思うが……
635ゲームセンター名無し:2006/07/11(火) 01:04:05 ID:LHoUwP4e
まあ面白いロワに作家が流れるのはしょうがないだろ。
思えば先に書ける奴より、予約した奴を優先したのが失敗の始まりだったな。
まだ職人がいたのに、一ヶ月まるまる予約の為に進行止まったりしたし。
長い間予約した挙句、書かなかった奴もいたし…。
636ゲームセンター名無し:2006/07/11(火) 01:26:15 ID:p7hOZpoX
すまない、今でも書きたいが書く時間が取れない。
いつ完成するか見当がつかないから告知はしないでいる。

こういう中途半端な状態も
モチベーションの低下につながっているんだろうな…
637ゲームセンター名無し:2006/07/14(金) 02:10:52 ID:YJxbsePi
見返りがないからやる気がにんだろうな
書けば漫画やアニメになる訳でもなし
同人誌にしようにも手間が掛かりすぎる
638アルル:2006/07/16(日) 20:30:36 ID:QWCIXp4k
おっしまい
639ゲームセンター名無し:2006/07/16(日) 22:09:18 ID:5A0UovJw
上げちゃってくれてありがとう

忙しい忙しい言ってる割にはどうでもいい時にだけこまめに顔出す人とか
エロゲーの話の時だけやけに食いついて来たりとかなり腹立たしい思いはさせられたけどな
どうゆう神経してるのか疑いたくなった
640ゲームセンター名無し:2006/07/17(月) 10:37:47 ID:FT4rK/ro
他所のロワ見てきたが此処は本当にいないなw
ティルズスレへと浮気してしまいそうだ
641ゲームセンター名無し:2006/07/17(月) 12:58:03 ID:mpTAp+pV
というか、フラグが複雑化しすぎてもうそれを書いた人でしか
対処できない状況になってるんだよ、これじゃ手をだしようがない
下手に動いて壊したくないので
642ゲームセンター名無し:2006/07/17(月) 14:26:18 ID:CQks6VUl
これだけは言える。
どんなに今の停滞を嘆こうが喚こうが、もう昔の活気は
戻ってこない、なるようにしかならないってこった。
643ゲームセンター名無し:2006/07/17(月) 14:31:18 ID:Bge64MXi
確かに下手に動かしにくいって言うのはあるねー。
自分の文章力とかの問題もあるし。


書けるなら書きたいって。
644ゲームセンター名無し:2006/07/17(月) 21:51:07 ID:yMJ4PZAM
最近、ここの存在を知って一気読みした。

正直、ここまで来てるのにこのまま終わってしまうのはもったいないよなぁ。
多少、破綻をきたすことがあっても、ここまで来たら最後まで行って欲しい。
俺も暇なら挑戦してみるんだが、いかんせん時間がないorz
645ゲームセンター名無し:2006/07/17(月) 22:05:01 ID:a7Kai1iw
リレー小説なんだし動かしてもいい気がする
646ゲームセンター名無し:2006/07/19(水) 04:06:38 ID:rZEr8p4T
書いてた奴がいきなり消えるのが一番無責任というか
忙しいのはわかるが休みは有るだろ?ネタ思い浮ばなくて
やる気ナッシング?
647ゲームセンター名無し:2006/07/19(水) 21:55:09 ID:jESBezcj
>>646
叩かれて、貶されて。
それでも書いてたが

もう、無理だ…
648ゲームセンター名無し:2006/07/20(木) 22:02:15 ID:3vCjei/X
今更そもそも予約制が云々とか愚痴たれてる奴がいるが、
当時はそれで納得してる住人が多かったんだから仕方なかろう。
早すぎる展開に不満出てた時期もあったしな。
649ゲームセンター名無し:2006/07/21(金) 15:56:36 ID:uCMWcO5h
結局モチベーションがもたないんだよな…
ロワ完結させたきゃ短期間で一気に走らんとだめだわ
650ゲームセンター名無し:2006/07/23(日) 17:23:21 ID:3TtR3hDX
特定キャラ集中の特別待遇みたいなのが横行し始めてからモチベが下がった。
その辺りからロワっぽい雰囲気が失せて陳腐化した気がする。
一時期のキチガイ覚醒フラグ大量生産は食傷気味になった。
そんなこんなで正直書く時間を作れない事はないが、
今は他の用事の方が優先順位が高くて結局ダラダラと書かずにいる。
651ゲームセンター名無し:2006/07/26(水) 03:13:58 ID:uFBTCVor
贔屓激しすぎ
652ゲームセンター名無し:2006/07/26(水) 08:50:37 ID:lMPV60Do
当時はそれをよしとする風潮が多くを占めていたんだから仕方あるまい
653ゲームセンター名無し:2006/07/26(水) 18:15:32 ID:bPPsaGt2
アルル
黒真吾


このあたりの贔屓がヤバイな
あと無理やり復活したかすみ
654ゲームセンター名無し:2006/07/26(水) 19:17:59 ID:2G2NRiT8
ニーギもすごかった
655ゲームセンター名無し:2006/07/27(木) 22:01:39 ID:lmr6QzVN
アルル!アルル!アルル?
656ゲームセンター名無し:2006/07/29(土) 02:08:36 ID:ZXNhPbXF
アルルは何と無く癒し系少女?
て感じがするから良いけどさw 居ないと寂しいし
657ゲームセンター名無し:2006/07/29(土) 22:43:34 ID:mekMiVjc
今のあるる?は嫌死刑
658ゲームセンター名無し:2006/07/31(月) 14:00:23 ID:wutGdaRC
ジャンプとテイルスに職人流れてるのか?
三国志の方にもアケ住人いるみたいだし。大戦の影響だな。
659ゲームセンター名無し:2006/08/01(火) 11:49:32 ID:XqZqTRvZ
正直初期並みのクォリティでもいいなら書きたい
660ゲームセンター名無し:2006/08/01(火) 14:57:50 ID:0iFY+fvl
書きたいキャラが居ないというのが書けん理由
だからけっきょく見てるだけ。ケンやコーデーや牙刀がいれば
下手糞なりに書いてたかも
661ゲームセンター名無し:2006/08/01(火) 22:36:37 ID:lLAGS8gM
こっちも助けて

女神転生バトルロワイヤル 2
http://game9.2ch.net/test/read.cgi/gamerpg/1151509530/

女神転生バトルロワイアル議論・感想スレ 三日目
http://game10.2ch.net/test/read.cgi/gsaloon/1154263378/
662ゲームセンター名無し:2006/08/02(水) 22:13:05 ID:ODpgsjbd
>>661
少年よ…ここに頼むのはお門違いって奴だ…ははは・・・助けて欲しいのはこっちだぜ…?
663ゲームセンター名無し:2006/08/02(水) 22:26:53 ID:ZVfP7KUW
孤独で寂しいスレ
664ゲームセンター名無し:2006/08/04(金) 10:32:50 ID:zNt7J7ya
しかし久々に来たら停滞しまくってるな…
新作は書けないが、昔の作品に欠陥を発見したので修正してもいいかな?
新作までの場つなぎにはなるかと
665ゲームセンター名無し:2006/08/04(金) 18:56:14 ID:KRgwQz7K
>>664
頼む!
666ゲームセンター名無し:2006/08/04(金) 18:58:23 ID:KRgwQz7K
ついでに666
667ゲームセンター名無し:2006/08/06(日) 22:15:52 ID:frlusXmv
【捏造報道・亀田事件・オウム真理教】
偏向報道反対!TBS放送権剥奪署名運動1万人突破!
http://off3.2ch.net/test/read.cgi/offmatrix/1154829054/
詳細はまとめサイト参照
スレ内でTBS社員の妨害工作が行われていますが協力頼みます('A`)
668ゲームセンター名無し:2006/08/09(水) 18:59:47 ID:QR3XLC6m
生きてるキャラの性格がつかめない。解説希望
669ゲームセンター名無し:2006/08/13(日) 03:33:02 ID:hb87dP9J
ゲームとロワで微妙に違うのでなんともいえん
670ゲームセンター名無し:2006/08/17(木) 02:33:53 ID:HTxGpuH9
保守
671アルル:2006/08/20(日) 22:50:03 ID:SYEmsj8F
THE☆おそまつ!
672ゲームセンター名無し:2006/08/21(月) 01:41:27 ID:giqGxNj2
アルル「ブレインダムド×10 へブンレイ!!!」
リュウ「真空波動拳!!!」
ベニマル「んーー!!雷光拳!!!!」
リョウ「極限流奥義ー!!オラオラオラ(ry」
楓「見せてやる 俺の本気をー!!!」

ルガール「ば、馬鹿な!これが人の力だとちょwおまぁぁぁぁアアぁぁwww」

こうしてルガールは天に召されました なんてオチでもう終焉しちゃう?
673ゲームセンター名無し:2006/08/21(月) 02:11:05 ID:HEQNW6yQ
書いてくれるのならwww
674ゲームセンター名無し:2006/08/21(月) 17:34:37 ID:x9rFJnqA
アランがテポドン見付けてルガール基地をピンポイント攻撃でいいよもう
675ゲームセンター名無し:2006/08/21(月) 23:42:23 ID:soqZdPYh
>>672
>アルル「ブレインダムド×10 へブンレイ!!!」
何故「ダダダダイヤキュート ジュジュジュジュジュゲム!!!」
じゃないんだ
676ゲームセンター名無し:2006/08/22(火) 00:13:18 ID:iUQnXQF3
バトロワじゃなくて今度はACキャラがまったり馬鹿やるリレー小説スレで
良いんじゃない?戦闘無理にするから収拾つかなくなるんだろし
677ゲームセンター名無し:2006/08/22(火) 00:27:10 ID:Ag6DIycg
それは見たい
678ゲームセンター名無し:2006/08/22(火) 00:41:52 ID:PCHCMqj0
そういや番外編スレもいつの間にか落ちてるなあ
679ゲームセンター名無し:2006/08/22(火) 17:44:59 ID:IPVK6QSA
しかもかさぶたもないという
680ゲームセンター名無し:2006/08/23(水) 23:59:27 ID:JGTWQ1cY
本当にそういう感じのスレ立てちまおうかねぇ・・・?
参加者は100までに決めるとか堅苦しいのとか取っ払って
一発終了ネタみたいなACキャラでリレー自慰小説スレ
上手い奴がやれば上手くいく気もするけどな
681ゲームセンター名無し:2006/08/24(木) 23:44:40 ID:oMX3kIbV
見てみたいな。参加者は今のアケロワと一緒で…
682ゲームセンター名無し:2006/08/25(金) 01:52:17 ID:fxg5AxHb
最近のキャラなしでやるのか?
懐古主義な作品になるな
683ゲームセンター名無し:2006/08/25(金) 09:39:43 ID:7i6je6lX
回顧主義はキモいからアケロワの不人気、噛ませキャラを捨ててその分新規キャラを追加で入れようぜ
684ゲームセンター名無し:2006/08/25(金) 23:18:13 ID:7CDxNODt
メルブランブル
685ゲームセンター名無し:2006/08/26(土) 03:32:35 ID:cqa0FduB
メジャー リュウ ケン テリー リョウ 京 庵 舞 春麗 アルル等
新規 ランブル メルブラ スペジェネ (北斗!?)
噛ませ  ダン 真吾 ショーン スケルトンT
不人気 …RB餓狼の新キャラとか?w
686ゲームセンター名無し:2006/08/26(土) 17:04:50 ID:fAeREKTI
料理したりレースしたりといった風雲サタン城はあっさりと人離れして落ちたけどな
687ゲームセンター名無し:2006/08/26(土) 23:32:35 ID:XutloyKI
>>685
アヴァロンとか大戦とかアイマスとかドルアーガなんかのカード系、
旋光やガルーダやエグゼリカなんかのSTG系、あとやっぱり音ゲーがスルーなのは何でだ。
688ゲームセンター名無し:2006/08/27(日) 04:15:27 ID:rS2V7yXv
アイマスキャラは運がよかったな バトロワ開始の後に稼動したから
殺しあわなくて
689ゲームセンター名無し:2006/08/27(日) 04:22:42 ID:rS2V7yXv
そりゃああんなKOFびいきのSS見てたら誰だって
近寄らなくなるって 好きにやってれば?て思うだろうし
愛するのは大事だし構わんが露骨過ぎるのは嫌われるだろうよ
690ゲームセンター名無し:2006/08/28(月) 08:13:18 ID:3UhCLDp1
KOFよりもアルルや楓やニーギあたりの方がウザい
なんだかんだでKOFは人数多いわりに京だの庵だのアテナだのと贔屓されそうな奴がサクサク死んでるし
691ゲームセンター名無し:2006/08/28(月) 19:41:00 ID:EAfRa7eC
>>690
正直カレー班あたりでイヤになった
692ゲームセンター名無し:2006/08/28(月) 22:13:47 ID:hoPy24vQ
そういえば素材集めるだけ集めておいて、FLASHはどうなったんだ?
693ゲームセンター名無し:2006/08/29(火) 00:48:25 ID:UNCVv19n
で・・・けっきょくどうすんだね?期待できそうにない現状を
維持し続けるか 新しいのでも建てて下手だろうが上手かろうが関係なく
リレー小説やるか?そして何をネタにするのか?とか

どうなのよ皆その辺?
694ゲームセンター名無し:2006/08/29(火) 00:57:42 ID:JFAvR2Bq
とりあえず前の作者がいないならこのロワを完結させたい
695ゲームセンター名無し:2006/08/29(火) 15:30:51 ID:oGop1xdz
正直今から自分の書けるキャラ何書いても贔屓と言われそうでなんとも。
ロワで書けるキャラを残すとどうしても贔屓展開になるし、
殺すとそれ以上は作者としてロワに介入できなくなるし。
難しいところ。
696ゲームセンター名無し:2006/08/29(火) 20:57:50 ID:FoGYlKTI
贔屓成分をほどほどにすればいいんじゃないの。最強無敵補正なしでやれば…
697ゲームセンター名無し:2006/08/29(火) 21:56:39 ID:oGop1xdz
楓あれで結構負傷してるし、アルルは無敵ってほどでもないし(首輪爆破も制限多)、
ニーギは大火傷だし、でも贔屓酷いって言われてる。
この状態から彼らが何かアクション起こそうものなら補正いれざるを得ないし、
そうなりゃ余計…。
別に無敵でも何でもなかった真吾もウザがられたし、要は主人公的な書き方したらウザがられる。
そして主人公的な書き方しないで好きキャラ(=書けるキャラ)を書くのは、
キャラ好きで二次創作する奴にとっては結構難しくないか。
698ゲームセンター名無し:2006/08/30(水) 00:18:44 ID:V59MPc/G
事前にこういう書き方しますって言っとけば贔屓だどうのと
言われるのも少しは減るんじゃない?そういう事言っときゃまだソフトには
進むんじゃないかなぁ?とか 半分は馴れ合いだし、でもそれを排他的な
悪い方に使うんではなく、互いに気遣える良い方向に扱えれば。
悪い結果に繋がったのがこの寂れた現状なんだし、
じっくり話せば多少分かり合えるとは思うけどなぁ・・・ なんて
まあ、口下手なので上手く言えぬ 
699ゲームセンター名無し:2006/08/30(水) 00:25:16 ID:V59MPc/G
ココ見て個人的にプロ顔負けの良い話見れたと思うのも有るのよ。
KOFハッキリ言や嫌いだけどダンやKダッシュの散り方とか泣けたし。
書く奴の気持ちってのはこうやって伝わるのかなあ、と
ああいうのを好きなキャラで自己満足とはいえやってみたいという思いは
有る …ってそれが贔屓になるのか ;
700ゲームセンター名無し:2006/08/30(水) 01:21:01 ID:zGCZsFLN
贔屓ばっちこーい!
701ゲームセンター名無し:2006/08/30(水) 01:28:31 ID:HKK9/0UP
贔屓とかよりもエミリオの羽根が終始金色だったのが微妙に気になる
702ゲームセンター名無し:2006/08/30(水) 14:27:36 ID:WCo7aV/7
最近ここ見始めた人間だけど、ここの小説上手いし面白いし、好きだから続いて欲しいな…。
703ゲームセンター名無し:2006/08/31(木) 00:33:44 ID:l96RN9v0
まとめさん、もう見てないのかな。
まとめサイト見直してみたらいろいろと懐かしくなってきたよ…。
704ゲームセンター名無し:2006/08/31(木) 19:08:12 ID:CepDGBFP
相手を初期のクーラやあかりみたいな扱いにせず、ちゃんとそれなりに見せた上でお気に入りのキャラを贔屓するならよくないか?
705ゲームセンター名無し:2006/08/31(木) 22:11:38 ID:c+U2EFX1
ここを見てる作者さんが今本当にいるのかな
706F(ry:2006/09/01(金) 11:02:37 ID:diqIGKXM
ボクはまーだ生きてるよまーだ生きてるよ
まだ生きてんだよー

でもカーズになりそうだ…そのうちカーズは…
707ゲームセンター名無し:2006/09/01(金) 11:31:07 ID:LuR2Plt0
>>706
まとめさんいた!考えるのはやめても良いから鉱物にはなるなー!

一応以前かいてた人間ならここに一人居るけど…。うーん。
708ゲームセンター名無し:2006/09/01(金) 17:33:10 ID:lTDp5Pz4
久しぶりにここ来たよ。まとめも読んでたよ。
そしてK'の散り際に涙したよ。
ぶっちゃけゲームのK'は嫌いだったけど、ロワ読んで好きになったよ。


俺は書けない人間なので、言う資格ないかもしれないけど
このまま放置してしまったら勿体無いと思う。
709ゲームセンター名無し:2006/09/01(金) 19:49:04 ID:wrTvcpeK
同意。ここで捨てるには惜しいものがいっぱいあると思う。
贔屓だなんだと批判もする人もいるかもしれないけど、
読み手の多くはそういう風には思ってないよ。
続きが見たいし、書けることなら書きたいけど、文章力がなくて無理って人(俺)もいるし、
どのような形であれ最後まで見届けたい。

読み手に出来ることは限られてるけど、アケロワのためならたいていの事はやるぜ!
710ゲームセンター名無し:2006/09/01(金) 23:38:06 ID:MR3qiZzp
俺も続投・完結希望。
この企画のお陰で今までノータッチだった3D格闘やパズルゲームやアクションシューティング?にハマッたし、
好きなキャラをいっぱい見つけることが出来たんだよな…。
特に今生きてるキャラ全員思い入れがあるし、かさぶたのログみても笑えるし、ラジオも楽しかったし、つまり、


(楓`ヮ´)<ここで過去の思い出にしちまうのは傲慢なんだぜ!
711ゲームセンター名無し:2006/09/02(土) 00:24:45 ID:lFjZwIlY
コーディー「つーか俺出せよ・・・」
712ゲームセンター名無し:2006/09/02(土) 04:32:48 ID:RQprLzDu
タカヤみたいに無理矢理終らせた為に変な終り方するより、綺麗な今のまま終るのもまた一興。
713ゲームセンター名無し:2006/09/02(土) 09:57:14 ID:JPRL7Nuf
綺麗じゃねーwwwwwwwww
714ゲームセンター名無し:2006/09/02(土) 09:58:10 ID:sVLbYxkJ
自己完結!
715ゲームセンター名無し:2006/09/03(日) 20:15:15 ID:Sbl1XFay
自己満足!
716ゲームセンター名無し:2006/09/04(月) 01:06:37 ID:2ks/FH6d
自己満足ってのは、最後まで自分を通して初めて言える言葉じゃないか?
717ゲームセンター名無し:2006/09/04(月) 21:55:48 ID:Bi8WCFBu
満己自足だよ
718ゲームセンター名無し:2006/09/05(火) 04:51:30 ID:0NcS/gai
こう少しでも盛り上がりそうって時にもへんな粘着がいつまでもいるもんなんだな
719ゲームセンター名無し:2006/09/07(木) 21:10:04 ID:isn4R0Wc
復活を信じたい
720ゲームセンター名無し:2006/09/08(金) 23:33:47 ID:cP4Sjlxf
俺も信じてる
721ゲームセンター名無し:2006/09/09(土) 23:29:43 ID:YnStj4AO
413 :Classical名無しさん :06/09/09 23:21 ID:ub01dA0Q
アケロワはチャットで作者同士が内紛起こして終わっちゃったんだよな


これ本当?
722ゲームセンター名無し:2006/09/09(土) 23:55:05 ID:2RD+kP79
>>721
作者様に直接お話してもらうしか……
723ゲームセンター名無し:2006/09/10(日) 10:26:35 ID:lO2yljP6
初耳だな

俺はあっちでしゃべってるとスレが停滞しがちだから
一応ロックかけてこっちおいでっつっただけだし
その前に揉めたこともないぞ
724ゲームセンター名無し:2006/09/10(日) 19:52:02 ID:gE144/zA
たしかにそんな感じだったとおも
久しぶりにきたらチャットなくなっててアレって感じではあったけど
725ゲームセンター名無し:2006/09/11(月) 19:38:02 ID:B/90YKMM
自分も初耳なワケだが。
726ゲームセンター名無し:2006/09/11(月) 23:38:19 ID:7n8xDQ7L
でもそんな噂を間に受ける人が多いほど廃れてるってことだよな……。
727ゲームセンター名無し:2006/09/13(水) 14:10:42 ID:VBHB9z08
むしろチャットなくなった辺りから一気に失速してた気がしたんだが
728ゲームセンター名無し:2006/09/13(水) 22:20:49 ID:2ldGgyKL
どちらにせよココには変なのがよくいたからいずれこうなるんじゃないかとは
思ってたけどな。妄目的なキャラ信者や叩くしか能の無い無神経な名無しとか
ウジャウジャとどこから沸いて出てきたのやら
一時期空気読めの連呼ばっかでホントうざかった 人居なくなるぞとは
思ってたが、もう気付いても遅いだろうなそいつ等
729ゲームセンター名無し:2006/09/14(木) 02:51:15 ID:+Ua9TyYK
多分そういう奴らはもう見てないんだろうな
響やらなんやらは知んだし
730ゲームセンター名無し:2006/09/14(木) 07:10:54 ID:Tij3COvw
丁度そのころの各キャラ萌えスレ見てたけど響の死に方に関しては
自分で死んでた、誰かに殺されたわけじゃなかったから良かった。てなことで満足はしてたみたいだったけどな

かさぶたのほうでも煽るだけみたいななりきりが住み着いて
そのなりきりキャラのイメージまで意味もなく悪くなっていったね
変なエロオヤジみたいなのがいてやだった
731ゲームセンター名無し:2006/09/15(金) 23:00:12 ID:H47zKN3s
愚痴スレはここですか
732ゲームセンター名無し:2006/09/15(金) 23:06:17 ID:HE53h6NY
いいえ馴れ合いから一転して罪の擦り合いスレです
733ゲームセンター名無し:2006/09/16(土) 19:21:45 ID:pGu7xNqG
実に腐女子らしいスレだ
734ゲームセンター名無し:2006/09/17(日) 21:06:04 ID:2GgR+QJQ
ここに現れる粘着ってこのスレお気に入りにでも入れてんのかw

書き手さんも忙しいんだろうけど自分にもなにかできることがあればいいんだけどな…
735ゲームセンター名無し:2006/09/20(水) 01:54:04 ID:/WXssIJw
書き手さんのモチベーション次第だよな
736ゲームセンター名無し:2006/09/21(木) 23:58:58 ID:KvOrAfyr
復活希望
737ゲームセンター名無し:2006/09/24(日) 03:38:09 ID:5Ys8wqtu
お わ っ た屑が
738ゲームセンター名無し:2006/09/24(日) 06:15:44 ID:Qqy+rwqd
まだ終わらない
739ゲームセンター名無し:2006/09/25(月) 04:43:00 ID:MT9uaqpa
お気に入りにいれてると図星をつかれて顔を真っ赤にして怒ってる
>>737たんに萌えるスレは此処ですか?>ω<

てのは冗談でまってる読み手もいっぱいいると思うんだ。
740ゲームセンター名無し:2006/09/27(水) 02:29:15 ID:3bsnGPSh
続きを待ってる俺水邪
>>737は日守剛
741ゲームセンター名無し:2006/09/29(金) 09:45:50 ID:iMu/07zS
ほしゅ
742ゲームセンター名無し:2006/10/02(月) 01:18:05 ID:AIisu3uE
軽くヤバイ
743ゲームセンター名無し:2006/10/04(水) 00:29:12 ID:VZIJPl5Z
消えてしまうのも寂しいので…

何か、挿し絵描いて欲しい場面とかあったら言ってくれ
描けそうな所は描く
744ゲームセンター名無し:2006/10/04(水) 00:44:01 ID:BZX4TVVq
同じく。

自分も描けそうな所あれば描きます。
気ままに描いたら好きなキャラに偏りまくってるし…
745ゲームセンター名無し:2006/10/04(水) 23:36:11 ID:L9pVmRRy
さて、どうしたものか、どこから手をつけよう…
でも早くしないとスレが終わって手遅れになるしなあ。
746ゲームセンター名無し:2006/10/05(木) 00:40:51 ID:5uLqyOAH
>>743
>>744
じゃあ死んでしまった方々が光っていた瞬間を…
747ゲームセンター名無し:2006/10/05(木) 11:07:17 ID:OjoI+T6G
とりあえず一つの区切りとして、もしこのスレを
使いきるまでに一つも新作が来なければ2ちゃんにおける
活動は一旦打ち切るという事でどうだろう
(その後個人サイトや外部で続きを書くのは自由)

もちろん2ちゃんで完結できるに越したことはないけど、
今の状態で次スレに移行しても
これ以上の進展は望めそうにないし、
何より住民が維持していくのに苦痛じゃないかと。


まあアケ板は簡単には落ちないし、まだ200スレ近く
余裕があるから諦めるには早いと思うが。
748ゲームセンター名無し:2006/10/05(木) 21:45:42 ID:Lf4hIKoV
いや、それを言うのならば今まで頑張ってきた作者さんたちに了解を得てからじゃないのか?
彼らが未完のまま「終わらせる」ことを選ぶなら、それはやむなしだと思うけど

だからメイン作者の皆さん、ここらで本格的に完結に向かって動きませんか?
749某作者:2006/10/05(木) 23:04:52 ID:uTh/GR24
アルルやら楓やらニーギやらを贔屓扱いするバカな読者が多いからもう書かない
750ゲームセンター名無し:2006/10/05(木) 23:43:09 ID:2uaVPSnc
749が本物の作者さんなのかどうか気になる
751ゲームセンター名無し:2006/10/06(金) 00:31:16 ID:4jC+DeHL
>>748
ここはあくまでも匿名掲示板であって、
ゲーム系バトロワ二次創作サイトではない事を忘れてはいけない。

仮に今まで何作も貢献してきた書き手さんと言えども
モチベーションを失えば無言で立ち去るだろうし、
もう書けない旨を鳥付きでわざわざ宣言しにここにくるとは
常識的にとても考えられない。

結局新作をひたすら待つ以外、読み専には何も出来ないんだよな…
752ゲームセンター名無し:2006/10/06(金) 02:14:31 ID:4CrbzLDH
要するに自分たちで書こうって気がないんだな
753ゲームセンター名無し:2006/10/06(金) 02:17:41 ID:mZAUxCEj
書きたくても書けない
それこそ初期のクオリティに戻ってもいいなら話は別だけど
754ゲームセンター名無し:2006/10/06(金) 21:16:34 ID:O+J7FM28
>>753
これがクオリティを上げすぎた結果か…
VIPも気を付けろよ?
755ゲームセンター名無し:2006/10/06(金) 22:16:52 ID:nbWTvlmh
もう下手だろうが糞だろうがいいから書いちゃえよ
756ゲームセンター名無し:2006/10/07(土) 03:58:49 ID:Asprkttk
ルガール「もう飽きたわ」

ポチッ。

ズドーン!!

参加者全滅。

ルガール「さて第二回を開催するか」

アケロワ2へ続く。
757ゲームセンター名無し:2006/10/07(土) 04:44:48 ID:s87n7f1X
そして第二回…

ルガール「人集めたけどやっぱり面倒だからやめるわバイバイ」

ポチッ

ドカーン

全員死亡

ついでにルガールも死んだとさ
758ゲームセンター名無し:2006/10/08(日) 19:30:38 ID:TzDfvSmL
756 :ゲームセンター名無し :2006/10/07(土) 03:58:49 ID:Asprkttk
ルガール「もう飽きたわ」

ポチッ。

ズドーン!!

参加者全滅。

ルガール「さて第二回を開催するか」

アケロワ2へ続く。


757 :ゲームセンター名無し :2006/10/07(土) 04:44:48 ID:s87n7f1X
そして第二回…

ルガール「人集めたけどやっぱり面倒だからやめるわバイバイ」

ポチッ

ドカーン

全員死亡

ついでにルガールも死んだとさ
759ゲームセンター名無し:2006/10/09(月) 00:44:41 ID:Ro6abpL+
>>746
じゃあ、前から描きたかったあいつを描く事にするよ
760ゲームセンター名無し:2006/10/09(月) 12:12:25 ID:hwVwU9Hm
保守
761ゲームセンター名無し:2006/10/11(水) 03:00:25 ID:OpmH93pa
保守?
762ゲームセンター名無し:2006/10/13(金) 00:56:19 ID:R3+YjBm8
信じよう。もう一度だけ信じてみよう。誰かが書いてくれる事を
そして俺も自分を信じよう。昔みたいに書けるかどうか。
763ゲームセンター名無し:2006/10/13(金) 08:26:46 ID:K5QZXL4n
がんばれ、がんばろうぜ、何もないままじゃ進まない。
764ゲームセンター名無し:2006/10/13(金) 22:58:10 ID:oF7NaRFZ
とりあえずまとめを一から読みなおしている俺ガイル
765ゲームセンター名無し:2006/10/14(土) 00:08:44 ID:uO0Q8CZP
ネタも出来たし、かき始めたんだが筆が止まる
チクショウ…動け、動けよぅ!
766ゲームセンター名無し:2006/10/15(日) 23:11:00 ID:Qa/tFq8X
みんながんばれ
767ゲームセンター名無し:2006/10/16(月) 11:07:01 ID:ZjtJvPJk
ガンガンいこうぜ
768ゲームセンター名無し:2006/10/18(水) 23:11:53 ID:2wep+ExY
でもいのちだいじに
769ゲームセンター名無し:2006/10/20(金) 00:20:49 ID:p6y7CvOn
いろいろやろうぜ?
770ゲームセンター名無し:2006/10/22(日) 00:55:36 ID:s3ejC17A
当時の感想ログを引っ張り出してみた。懐かしいな……またちょっと書きたくなってきたよ。
771ゲームセンター名無し:2006/10/23(月) 01:00:40 ID:htkVlX9M
同じように番外編を読み直してみる

面白いな…この活気は今ドコに
772ゲームセンター名無し:2006/10/23(月) 02:08:12 ID:hA/xaTkL
サタン塔の方が面白かった
773ゲームセンター名無し:2006/10/23(月) 02:22:32 ID:RvfEs1dG
本編、番外編、かさぶた……あの黄金の日々はもう帰ってこないのか
どうでもいいが最近バーチャ5をやってジャッキーが真人間だと気付いた
774ゲームセンター名無し:2006/10/23(月) 13:53:48 ID:5gYilv6N
あれから色々新しいアケゲーも増えたね
ランブルキャラなんかも当時珍しがられてたくらいだもんな〜
775ゲームセンター名無し:2006/10/23(月) 23:53:55 ID:E1D2kBm7
ランブルキャラは珍しがられていただけに、
どのキャラもそれなりに見せ場があった希ガス。

ぶっちゃけ今だったらマイナーで良く分からない
という事でズガンになりそうな予感。
776ゲームセンター名無し:2006/10/24(火) 18:26:06 ID:KdaF4r+1
TRFからはバトロワ向きなキャラだけがちゃんと選ばれてたからなw
ミトやタイフォンが参戦してたら即死か仲間の足をひっぱる役の二択だろw
777ゲームセンター名無し:2006/10/24(火) 19:19:40 ID:KomS1NB7
八角さんやTODOさんは死体役のために選ばれたような
778ゲームセンター名無し:2006/10/24(火) 22:06:40 ID:4za5sKF0
始まった頃はミトはいなかった
779ゲームセンター名無し:2006/10/26(木) 19:57:44 ID:H2H6+Z9O
もう一度
780ゲームセンター名無し:2006/10/26(木) 21:37:30 ID:zzfHy/E5
返事も無いしもう来ないんだろ作者?
止めちまえば?別にここは作者達だけのスレでもないんだし
初心に戻ってオタ臭く楽しめば一番良いと思うがね
どんなに気取ってもこういうACキャラのクロスオーバーネタスレとか
そうそう作れるモンじゃないし
781ゲームセンター名無し:2006/10/28(土) 21:13:08 ID:9ghi6FAn
フィナーレ・・・

「ボクしかいなくなっちゃった・・・」
ボクが放った最強の魔法で、皆死んじゃった。
カーくんも、ニーギさんも、みんな、みんな。
みんな、ボクを説得してくれようとしたのに、ボクは聞こうともしなかった。
ボクは・・・だめな子だ・・・。

生首となったニーギさんは笑っていた。誇らしげに。誇らしげに。
最後までボクを信じてくれてた。
カーくん、いや、楓君は泣きながら散った。
「こんな形じゃなく、君に会いたかった」といってくれた。
他の人の夢も、ボクは奪った。

ルガールは、僕の願いを聞いてくれるといった。
ボクは言った。
「消えて!ルガールさん!!死んでよーーーーーーーーーーーーーーーー!!!」
ルガールはボクの魔法で死んだ。
ボクは今まで、どれだけの命を消してきただろう。
まるでぷよを消すかのように、人々の命を奪ってきた。

ごめんね、みんな。
次に消えなきゃいけないのは、ボクだね。
すぐに・・・・消すからね・・・。


ACBRという悪魔の戦いは終わったが、アルル・ナジャの戦いは永遠に終わらない。
彼女が永遠の眠りに付くまでは・・・彼女は心の中で最後の敵と殺しあう・・・。
そう。「自分」という名の敵と・・・。
END・・・
782ゲームセンター名無し:2006/10/28(土) 22:00:39 ID:qYV7e36n
しかしアルルの腹の中には楓の子どもがいた!
ニーギや山田たちはゾンビになった〜!?
783ゲームセンター名無し:2006/10/28(土) 23:59:28 ID:2uKIHuxI
第一回BR



ここから今後の話し合いを
784ゲームセンター名無し:2006/10/29(日) 00:03:30 ID:uvRLZnAh
またアルルを出そうか
785ゲームセンター名無し:2006/10/29(日) 00:45:46 ID:zt+ZEeQl
思えば序盤でほたるとエレナと共に
殺しておくべきだった。今は後悔している。

あと次回は格ゲー&アクションゲーぐらいに
カテゴリを絞った方がやりやすいと思う。
ぷよぷよは今ひとつ雰囲気にそぐわなくて
浮いていたので他のゲーム系ロワに行ってくれ。
786ゲームセンター名無し:2006/10/29(日) 00:48:42 ID:uvRLZnAh
なんでアルルをいじめるのか
787ゲームセンター名無し:2006/10/29(日) 14:58:25 ID:1U5r81CH
いや、アーケードでそこまで絞るのも何か…。
実際アルルは良かったぜと個人的意見。
788ゲームセンター名無し:2006/10/29(日) 15:06:09 ID:uvRLZnAh
そうアルルは神
789ゲームセンター名無し:2006/10/29(日) 18:31:15 ID:zt+ZEeQl
じゃあ次回は見せしめ役として活躍してほしいね!
790ゲームセンター名無し:2006/10/29(日) 18:50:52 ID:uvRLZnAh
今のままだと次回はない
791ゲームセンター名無し:2006/10/30(月) 03:52:44 ID:HrJiOPNj
1作品終わらせられない連中が次回作を作っても終わらせられるわけが無いだろ
792ゲームセンター名無し:2006/10/30(月) 07:40:01 ID:Q93gkr4n
神までいかなくてもよいキャラだよアルル
優遇されてるのが気に入らないってのもわからなくもないけど
気に入らない人は自分の力で変えてゆくのだよ。文句だけなら誰でも出来る
793ゲームセンター名無し:2006/10/30(月) 08:37:06 ID:Qaa5tpss
>第1条/キャラの死、扱いは皆平等

活躍するキャラもいる一方、死体役のキャラもいる
よいキャラ悪いキャラといった格付けするのはいくない。
794F(ry ◆aVTzHNnvwQ :2006/10/30(月) 12:48:26 ID:8fG/Fghr
珍しくトリップつきでお邪魔します。
っていうかご無沙汰してます。
なんでトリップ付きかっちゅーとある程度重要な提案をしにきましたのです。

皆さんもご覧のとおり、今回の停滞に関しては
スレ全体としてのモチベーションの低下が大きく関わっています。
またフラグの複雑化によってうかつに手が出せないという理由も重なり
ぶっちゃけアケロワスレ史上最大のピンチと認識しています。

このスレが消費されるまでに新作が投下される可能性はかなりヤバい感じで
書いているという報告もここしばらく見ていません。
ちなみに>>765は俺です。俺死ね。
まあ、総合的に見て、何らかの形でアケロワはエンディングを選択せざるを得ないところに来た
と考えます

さて、提案とは何かというと
そのエンディングの迎え方についてのご提案です。
現在、すでにいくつか「打ち切り的エンド」のレスがついていますが
ラジオやスレで「終わるまでは付き合うぜ」と言った手前、
これで終わるのはあまりにさびしいです。もったいないです。
そこで、ものすごく勝手な言い分ではありますが

「みんなで完結までの道のりを作る」
のはどうでしょうか。作品でなく「道のり」つまりプロットです。
文章は、俺が書きます。自己中と言われようと書きます。
もちろん、他に立候補者がいればその分は譲ります。

長いので続く
795F(ry ◆aVTzHNnvwQ :2006/10/30(月) 13:01:06 ID:8fG/Fghr
さて、具体的にどうするかというと
したらばの避難所にスレを立てます。
「各組の動き」「エンディング」に関してですかね。

各組のほうは「流れ的にこいつとこいつは出会う」
(すでに出会った描写のある犬福とかすみとか、近くにいる人ですね)
という話と、出会うことが決まったら戦うかどうか、生きるか死ぬかの話までです。

そして、エンディングのほうはどういうエンドを迎えるかです。
全滅か、完遂か、脱出か、それとも別の何かか。
それにあわせて各組のスレとすりあわせで誰が生きるとか突入するとか逃げるとか
そういう話に持っていければと思います。

したらばでなくこちらでやればスレに活気が、とも思うのですが
完全なネタバレになってしまい、読み手の皆さんとしてはいくら枯れたスレでもちょっと、と
思われるかなと思いまして。もしこっちでもいいよ、完結するなら、ということならば
こっちでテンプレ作って、意見を募りたいと思います。

そして、プロットが決まったところから書いていきます。
「その話俺が書く!」という方がいた場合もちろん書いていただいていいですが
ある程度の期限は切らせていただきます。
あと「今これ書いてるんだけど」という方は、したらばのスレに報告くだされば、
その分は決定プロットとして、それ以外の部分、それ以降の部分を話し合います。

さて、ものすごい勝手なこと言ってますがいかがでしょうか
俺としては、年内完結を目指して、やれるものならやってみたいのです。

一応今北産業
話し合いでエンディングまでの流れ決める
書く人いないなら俺がそれにそって書く
俺たちにできる戦いはあきらめないことだ!byキバヤシ
796F(ry ◆SADPiDyruc :2006/10/30(月) 13:02:19 ID:8fG/Fghr
そして豪快にトリップまちがえてるじゃねえか。だれだ上の俺。ゴメン俺
797F(ry ◆2c1k.2s93s :2006/10/30(月) 13:03:30 ID:8fG/Fghr
・・・あー、もうだめかもしれない。ローマ字にしたから大文字小文字がわからなくなった
798F(ry ◆r0crLXFu8U :2006/10/30(月) 13:05:49 ID:8fG/Fghr
(´・ω・`)もうトリップなんていらねえよ秋
799F(ry ◆aVTzHNnvwQ :2006/10/30(月) 15:07:59 ID:8fG/Fghr
何度もウザくてすいません。フヒヒヒヒ、すいません。

えと、上のは別になにが何でもやるぞ!ということではなく
どうにかして、物語として完結させたいための提案です。

こうすりゃいいじゃん、とかやってられんとかのご意見もどんどんお願いします。
リレーとして完結できなくなる案なので、それが嫌だというのも当然あるでしょうし。
でもそれには作品が必要なんだよォ…
800F(ry ◆r0crLXFu8U :2006/10/30(月) 15:09:31 ID:8fG/Fghr
またトリップ変わってるじゃねえかド低脳。ついでだから800get
801ゲームセンター名無し:2006/10/30(月) 16:41:24 ID:tKF9We7i
なら801は貰おうか
一応エンドまでは見る読者がここに居る。
小ネタが浮かんできてもそれに繋がる話が書けない俺マジ無能。

それと帰れこの偽者
なんて言う奴はいないと思うから慌てなさんな、正直心配してたぞ>F(ry
802ゲームセンター名無し:2006/10/30(月) 17:38:00 ID:XvrwpF7r
あなたにはFLASH更新と言うトリップがある!
さぁ!俺たちに示してくれ!
803F(ry ◆FHFOUvdj5Q :2006/10/30(月) 20:52:51 ID:8fG/Fghr
オレ、ニセモノFノヒト
FLASHトカイジレナイ
ショウガナイノデまとめサイトナオシタ

1ネンブリクライニ、ヌケトカナオシタ
マダ、マダタリナイ、グヘヘ
804ゲームセンター名無し:2006/10/30(月) 23:00:36 ID://2MSS0N
タムタムオツ オマエ エライ オマエ ツヨイ

…と冗談はおいといてFなんとかさんの燃える魂に感動した!
今まで読み専だった、国語3の俺でも出来ることがあれば参加させて頂きたい
805ゲームセンター名無し:2006/10/30(月) 23:07:30 ID:hUluK5iE
>>801おめ。

765氏はやはりF(ryさんだったのですね
その熱い思いはきっと伝わってるはず・・・!
806F(ry:2006/10/30(月) 23:16:28 ID:8fG/Fghr
>>804
読み専の方でも是非意見はお聞かせ願いたいです。
っていうかアンタIDなんかすげえな。
807ゲームセンター名無し:2006/10/31(火) 00:29:10 ID:/6EOfBbZ
どこまでもついてくぜ!!
生存キャラについての個性や特徴などのまとめがホスィ
808ゲームセンター名無し:2006/10/31(火) 02:58:23 ID:i+Cud5aL
フラッシュ氏…!何か涙出てきた。リアルで。
809ゲームセンター名無し:2006/10/31(火) 19:25:13 ID:RAPcodtK
自分も最後まで付き合いたい。今早速一話から読み直し中。
810ゲームセンター名無し:2006/10/31(火) 23:47:15 ID:KSc6Gw2+
fighto(^-^)o
811ゲームセンター名無し:2006/10/31(火) 23:54:05 ID:GavZ49Kj
うを!まぶしっ!

フラッシュ氏の魂が今の俺にはまぶし過ぎるぜ・・・
812ゲームセンター名無し:2006/11/01(水) 04:46:51 ID:76QWC76+
>>809
当時の過去ログも併せて読むと、
今と余りにものギャップに愕然とするよ
813ゲームセンター名無し:2006/11/01(水) 06:48:29 ID:+4xUx1VN
じゃ、せっかくなのでこの流れに乗じて没話のプロットを。

リョウが病院襲撃

リュウとリョウの攻防戦

なんやかんやで社死亡、首がゴロン

リュウ、殺意の波動目覚めかけるがナコルルやK'、真吾、サクラの幻影(亡霊?)がエール送って殺意の波動完全克服。

リョウへ向かって阿修羅旋空しつつリュウの回想の中で豪鬼とのやり取り。

殺意を断つ拳、即ち瞬極殺、豪鬼とは別の極意で得た瞬極殺でリョウの殺意を殺す。

八十破壊、リョウを正気に戻す。目が覚めたリョウと会話した後、アルル達の元へ向かうとリュウ。

当時、こんなのをやろうと思っていました。

別バージョンでアルル&楓の場合、流れは同じで楓の持った封雷剣ぶっ壊して二人を正気に戻した後、リュウは死亡。
というのも考えてました。
814ゲームセンター名無し:2006/11/01(水) 14:45:08 ID:oG9F7CRO
>>813
社死んじゃったけど、またどっかでプロット変えてリメイクしてくれ!
815F(ry:2006/11/01(水) 14:53:16 ID:uQm8FNwW
なんか少し書き込みが増えて嬉しい

さて、一応したらばにスレ立ててきます。
とりあえずの議題は
キャラ動向のほうが「次誰の話にするか」で
エンディングのほうは「とりあえずありえるエンディングのバリエーションんを羅列」
でいいかなと。動いてないのはニーギ組かな。エンディングについては
出せる限りの選択肢をあらかじめ出しておいて
流れから無理のないものを選んでいきたいと思ってます。

まだ完全に賛同を得られたとも思ってないですが
動き出すだけはしておきます。いらんかったら使わなきゃいいんだし。
816F(ry:2006/11/01(水) 15:13:35 ID:uQm8FNwW
…したらばはスレたてにパスいるんだったね…忘れてたね…
フフフ…クククク…ハァーッハッハッハ!!
817ゲームセンター名無し:2006/11/01(水) 15:33:29 ID:aLJ9Vhih
まずは現在の状況、およびフラグを整理してみたら
今現在の過疎っぷりは再三言われているように、それらの複雑化して
それぞれを書いた作家個人でなければ打開できない状況になっているからだと思うので

それらを一端整理すれば、また状況は変わってくると思う。

しかしFlash氏が戻ってきた以上、闘犬氏、サーカス氏、リコリス氏、404氏、ソコムツ氏
といった書き手諸氏にも復帰していただきたいところですね。
書き手の質ならば各パロロワ中最高ランクといってもいいのですから
818ゲームセンター名無し:2006/11/01(水) 16:24:08 ID:L/fpkHPr
全盛期の書き手各氏の連絡は欲しいねー。
今から名乗り出るのは勇気要る気もするけど…
819ゲームセンター名無し:2006/11/01(水) 17:46:34 ID:i4fq5zL7
それでも名乗りでて欲しい所
大丈夫!!あの空気読みすぎたり読まなすぎたりしてたムツ氏ならきっとこんな名乗りずらい空気でも平気で来てくれる!!
むしろ来て下さい

来てよ・・・
820ゲームセンター名無し:2006/11/01(水) 19:23:59 ID:76QWC76+
>しかしFlash氏が戻ってきた以上、闘犬氏、
>サーカス氏、リコリス氏、404氏、ソコムツ氏
>といった書き手諸氏にも復帰していただきたいところですね。
>書き手の質ならば各パロロワ中最高ランクといってもいいのですから

つまりはこの書き手たちだけで完成させて欲しくて
それ以外の新参者は必要ないとでも?

何故ここが停滞したのかもう一度よく考えてみるがいい。

フラグの複雑化、予約だらけで動けないなど
様々な要因があれど、極度の馴れ合いと書き手の
格付けで一部の書き手達が絶対的存在となって
新規が入って来なくなったのがまだ分からないのか
821ゲームセンター名無し:2006/11/01(水) 19:30:03 ID:6OMmcgfZ
>F氏
したらばのパスを忘れてしまったなら、いっそのこと新規に板を作ってしまうのも良いかと
822ゲームセンター名無し:2006/11/01(水) 21:38:55 ID:76QWC76+
文句だけ言っても仕方ないので、一応提案もしてみる。

先ほどは馴れ合いの結果内輪化してスレが
衰退したと言ったが、結局常連書き手の力を
借りなければ完結が難しいというのであれば
実質上アケロワの代表で最も発言力の高いフラッシュ氏
自らが積極的に彼らと連絡を取ってみてはどうか。

したらばを設立したのはムツ氏らしいので、
直接連絡が取れればパスを聞いたり代わりに
スレ立てできるだろうし、またチャットを復活させれば
したらばよりももっとスムーズに
打ち合わせができるかも知れない。
或いは連絡先が知ってる限り書き手に直にコンタクトを…

ただしクオリティの高さと引き換えに完全に
部外者は閉め出されてしまう事をお忘れなく。
823F(ry:2006/11/01(水) 21:51:05 ID:uQm8FNwW
んー、ムツ氏とはもうコンタクトとれたんで、したらばは使えるんですけど
ぶっちゃけた話、今俺がかりようとしてるのはトリつきの書き手じゃなくて
普段見てるだけとか、ネタはあるけど文章に出来ない人の力なんすよ

結局どういうことかっつーと、この期に及んで新参がどうこうでもなく
もはや「今ここにいる人」しか頼れないわけです。
いるのかいないのかわからない人に頼んで1ヶ月止まるなら
いる人から意見募って俺が書けばうまくすりゃ数日だろうと

古参も新参もグロンサンも関係なく、
未だにアケロワのスレに(多少なりとも)期待を持ってきてくれてる人を
大事にしたいのです。自己中ではあるけどそれを無視してまで完結させようとするなら
とっくに自分で終わりまで書いてますし。
つーことで、もし昨日見にきた人でも、スタートの投票からいた人でもいいので
力をお貸しくださいまし。
その助力のなかに「俺が1話分書いてやるよ!」っていうのは大歓迎ですし
もし「俺こんなの書いたけどはじめてなんで」っていうならお手伝いはします。

独裁と非難されるのは覚悟の上です。
俺を追い出してみんなでリレー再開するならば
むしろ望むところです。ここんとこ偉そうですいません、とりあえず死にます。
824ゲームセンター名無し:2006/11/01(水) 22:08:38 ID:C4dJKUQt
氏ぬなあsdfghjl:「」!!!!!!!
FLASH氏のお陰で読み専の俺でも「待つ」以外のことが出来そうなんだ…
FLASHさんが死んだらたぶんアケロワ自体死ぬ。
むしろ一緒に生きてくれ!



と姉さまが逝ってた。
展開妄想だけなら山ほどありまっせ。
825 ◆CFbBJSZQHE :2006/11/01(水) 22:51:59 ID:o5irgwrn
>>819
無理無理無理無理!
流石の俺もこの空気の中書き込むのは無理だってwwww
826ゲームセンター名無し:2006/11/01(水) 23:03:15 ID:As4jBDNK
みんな最高っすよ
827ゲームセンター名無し:2006/11/01(水) 23:52:53 ID:lCRc4h16
これは夢か? マジなのか?
ずっとお気に入り登録してきていてよかった……
828ゲームセンター名無し:2006/11/02(木) 00:40:39 ID:cveMZuZi
奇跡を目の当たりにしているのかもしれないな
ちょっと1から読み直してくるか
829ゲームセンター名無し:2006/11/02(木) 03:14:10 ID:0yAE8WKW
ひょっとして書き手は今でもここ見てるのかもな。
しかし今さらのこのこと出てこれないから
名無しでたまにレスしてるとか。
830ゲームセンター名無し:2006/11/02(木) 09:21:51 ID:Ri9+imOV
>>825
なにが無理なもんですか!あなたって人は…泣けてくるぜ
831ゲームセンター名無し:2006/11/02(木) 11:47:44 ID:i7qxLq7b
>>814
可能なら没話をリメイクしたいけど条件が非常に難しいのが難点で……。
もっかいリュウを殺意に目覚めさせかけるような生贄キャラがね……。
一応第三候補として、水邪バージョンも考えていたので
水邪がゲームに乗ることがあれば再挑戦するかもしれませぬ。
832ゲームセンター名無し:2006/11/02(木) 13:32:42 ID:wmZ1NbVa
正直またコテの馴れ合いが再開するなら離脱するわ。
833F(ry:2006/11/02(木) 14:46:31 ID:EisvSDW1
>>832
厳しいことを言うようだが、抜けるなら勝手に抜けてくれ
俺はもはやコテだろうと名無しだろうと協力してくれる人は歓迎するが
顔だけ出して傍観するひとを引き止める余裕などない。

コテも贔屓しないと約束はするので、あとは個人の判断に任せる。
834ゲームセンター名無し:2006/11/02(木) 15:52:50 ID:0yAE8WKW
>>813さんは以前リョウ&リュウ&社の
話を書きたいと言ってた人だね。
作品はほぼ完成していたにも拘わらず、色んな事情が
重なって結局投下出来ないまま没になってしまった。
採用されればアケロワデビューに
なるはずたったのに惜しい事をした。
でも貴方の辛抱強さと寛大には本当に頭が下がる思いだ。

もし自分が同じ目に遭ったら仕方ないと理屈では
分かっていても二度とここに来ることはなかっただろう。
835ゲームセンター名無し:2006/11/02(木) 15:55:55 ID:wmZ1NbVa
>>833
馴れ合いと協力は別物だろ。俺は作家同士のグダグダに嫌気が差して作品投下をやめた。
まぁ言っても無駄なようなのでお望み通り離脱させてもらうわ、さいなら。
836ゲームセンター名無し:2006/11/02(木) 16:08:16 ID:6Z77+1xA
>>833
>顔だけ出して傍観するひと

つまり読み専に用はないと…呆れる
これが書き手連合様の本音ですかw

アホらしいので今日限りで抜けますね
837ゲームセンター名無し:2006/11/02(木) 16:15:53 ID:Gbm7JgM7
ID変えての自演乙です
838ゲームセンター名無し:2006/11/02(木) 16:23:15 ID:NRMNHEEI
>>835>>836
今までお疲れ様でした。できればまた何かの機会に。
それが完結の暁であれば幸いです。
839ゲームセンター名無し:2006/11/02(木) 16:24:14 ID:6Z77+1xA
>>837
自己紹介おつw

自分の失言を批判されたら全員まとめて自演認定?
そんな情けない事やってるから廃れるんだよw
840ゲームセンター名無し:2006/11/02(木) 16:32:47 ID:Gbm7JgM7
>>839
まだいたんだw勘違い厨
とりあえずもう顔出さないといったならおとなしく帰ってください
くれぐれも荒らさないでね
841ゲームセンター名無し:2006/11/02(木) 16:58:11 ID:tnxoWtbx
>>835
こういう勘違い馬鹿ってどこにでもいるんだなwww
842ゲームセンター名無し:2006/11/02(木) 17:14:06 ID:MylJg6v8
構うなお前ら
843F(ry:2006/11/02(木) 17:17:40 ID:EisvSDW1
>>836
もう見てないと思うが
言い方が悪かったのはちょっと反省した。すまん。
あとみんなも荒れるな。

傍観してるっていうのは読み専って意味じゃないんだよね。
えーと、何かできるのにしない人っていうのか
説明不足ですまん。「読者」も「応援」も協力なんだよね。
「俺書こうと思ってるけどいつできるかわからんから待って」とか言うのが
一番いらないといいたかったんだが、文章足らずですまなかった。

そもそも書き手連合とかないし。ムツ氏以外と連絡とれないし、とる気もないし。
来るもの拒まず、去るもの追わずでございます。

とりあえずはちょっと偉そうだったので謝罪。
荒れる要因作ってすまなかった。
844ゲームセンター名無し:2006/11/02(木) 18:13:31 ID:3G3ghylo
俺、別のロワスレからうわさを聞きつけて見に来たんだが

なんというか・・・
ここの結束力はすごいな
まぁ、その分荒れも大きそうだが・・・

素直に感動した。
遠くからだが応援してるよ。
お互いのロワの完結を願ってる。
ここの住人の人たち皆、乙
845F(ry:2006/11/02(木) 19:20:05 ID:EisvSDW1
要望があったので簡単にですがまとめ
まずは生き残りの「組」です
キャラ別はまた後で。誤字脱字はご容赦いただくとして、間違いにはつっこんでください

その1
山田組
【構成】ケーブル、エッジ、ヴィレン
ケーブルとエッジがヴィレンを捕虜にする形で結成。
ヴィレンはイリヤと名乗っており、そう認識されている。
ケーブルとエッジは反主催の意志を持つものを
自分たちのいる駅に呼び寄せようと地下鉄のセンターから全駅の電光掲示板に
メッセージを流した。
現在西側の地下鉄の終着駅にて待機。所持していた犬福が逃げた、追うかどうか不明。

その2
かすみ
【構成】かすみ
単独行動、2-1:かすみに別記

その3
ニーギ組
【構成】ニーギ、アラン、晶、葵
ジョーカー(仮)であるアランが監視、接触した晶と葵に対し
剛から奪った携帯でその旨を確認したニーギが合流。
精神的にまいっていた葵は復活し、ニーギの怪我以外はほぼ全員が健常。
現在1区北の商店にいるが、アランとエリの戦闘によって焼け落ちた建物なので
監視カメラや盗聴の可能性が低い。そこでアランのジョーカーとしての情報公開を含む対主催の会議をしているはず。
846F(ry:2006/11/02(木) 19:20:37 ID:EisvSDW1
その4
水邪様組
【構成】蒼月、ネオ、剛
かすみと動向していた蒼月が剛を捕虜にしたが、ネオとのいざこざ中に剛とかすみが小競り合い
結果としてかすみが離脱し、この3人となった。
蒼月は水邪としての意識だが、ネオと剛を下僕として扱い、低姿勢で頼むと意外といい人である。
剛は蒼月から離れると術による止血効果がなくなり危険。
現在5区の瓦礫になったビルの前で瓦礫をどかしてリョウを探すというネオの提案を聞いているはず。

その5
紅、シェル、リュウ組
【構成】紅丸、シェルミー、リュウ
シェルミーを探していた社と、それに同行していたリュウがシェルミー、紅丸と合流
大火傷が原因で社が死亡したためこの3人になった。
5区の東寄りで社の最期を看取った後一緒にいるはずだが、方向性は未定

その6
リョウ
【構成】リョウ・サカザキ
単独行動、6-1:リョウに別記

その7
あるるとかーくん
【構成】アルル、楓
紅丸たちとの戦闘で暴走が収まり、呆然としていた楓をアルルが保護する形で結成。
アルルは楓を置いて紅丸組とケンスウの戦闘に乱入、戦利品をいろいろ持ちかえる。
アルルは現時点では唯一、首輪の魔術バリアを解除できるが、そのためには組上げた解除魔法が必要。
とっさに何度もできるわけではなく、その魔力を蓄積したK’の遺品であるチョーカーを
楓につけて同行している。おそらく即解除できるのは1回分。
5区でシェルミーたちよりも東側の建物の中で潜伏中のはず
847ゲームセンター名無し:2006/11/02(木) 20:12:54 ID:Xh1URqtQ
お疲れ様です。これは水邪様の扱いがかなり難しそうだな…
あまりに強すぎるカードだけにいろいろと。
848ゲームセンター名無し:2006/11/02(木) 21:01:47 ID:zFPKyGu6
乙です
そうだ。生存キャラ全員思い出してたつもりが犬福忘れてた
849ゲームセンター名無し:2006/11/02(木) 21:28:10 ID:OIxSNSAU
>>845-846
リョウはあるるとかーくんと戦闘中じゃなかったっけ。
切っ先〜を拾う人が出てその後にもっかいサーカス氏が「やっぱり続き書く」宣言出して
その後停滞してるんだっけ?
850F(ry:2006/11/02(木) 21:45:14 ID:EisvSDW1
1.切っ先〜松葉〜が投下される
2.破棄された話で戦闘に入る
3.その後戦闘してない1を基準とした戦闘に入っていない話が投下される
4.そのまま進んだため3の流れが正史

だったと記憶してるんだが違うかもしれん、ちょっと見てくるね
851ゲームセンター名無し:2006/11/02(木) 22:18:18 ID:OIxSNSAU
>>850
>3.その後戦闘してない1を基準とした戦闘に入っていない話が投下される
3の話は切っ先〜の前にあったという挿入話だったはずですよ。
それで506氏が行動不能に陥ってたはずだから。
852F(ry:2006/11/02(木) 22:24:23 ID:EisvSDW1
見てきた、「切っ先」でレス抽出しただけなのでちょっと微妙ではあるが

1:切っ先〜牡丹〜(こっちが先だった)でリョウが明かりの漏れる建物を見つける
2:切っ先〜松葉〜にて戦闘に入る
3:1.2とも破棄宣言がでる
4:1.2のあとに切っ先最終話の予定、その後506氏の投下予定だったが1.2破棄で宙ぶらりんに
5:月夜に足掻けが投下。1の建物の内部のお話と思われる(時間と位置から)
6:雑スレみたらリコリスの人が牡丹を引き継いで、とあったが投下はナシ
7:1.5の関係からこの二編が採用(っぽい)
8:サーカス氏>>298にて続けられるかも、と発言するも、6により続かず?
9:8から半年以上経過

ということのようです。涙月で社が死んだ関係上506氏の構想していた投下もできなくなったので
事実上は切っ先〜牡丹〜と月夜に足掻けが採用、戦闘には至らず、ということで多分あってるはず

>>851
どうもそんな感じらしいっすね。ということはリョウが踏み込む直前にタッチの差で逃げることも可能なのかな
853506:2006/11/02(木) 22:39:02 ID:LsH2b4N1
えーっと、出先から家に戻ったのでIDが違いますが、当時話してた中で今いるの私だけっぽいので説明を。

サーカス氏との話し合いで都合がついた後、
サーカス氏により切っ先シリーズが投下される。
サーカス氏により切っ先シリーズの破棄、続けたい人がいたら続けていい宣言。
チャットにより話し合いでリコリス氏が続けたい旨を。
で、同じく3人での話し合いの後、都合がつきリコリス氏が引き継ぐ事に。
リコリス氏が切っ先〜牡丹〜に続けるということになって犬氏がその前に話を入れたい旨を申し出る。
それにより月夜に足掻けが投下。
ところがリコリス氏が長らく不在に。
サーカス氏が切っ先の続きかけるかもしれないから連絡下さいの発言。
リコリス氏より、書けなくなったので続き書いて下さいの発言。
これにより切っ先三作目の続き待ち?の状態に。
で行動不能に(苦笑)

という流れだったと思います。
違ってたら指摘下さい。
854ゲームセンター名無し:2006/11/02(木) 22:40:52 ID:LsH2b4N1
書いてる間にレスがorz

>>852
>7:1.5の関係からこの二編が採用(っぽい)
あれ、思い間違いだったかな……。
何分、8ヶ月近く以前の事だったので……。
855F(ry:2006/11/02(木) 23:13:47 ID:EisvSDW1
506氏、ありがとうございます。
となると、どちらにせよ7〜8ヶ月ほどたってるわけで…

いいよね、このまますすめていいよね…?

あと、したらばにスレたてときましたので、キャラ動向とエンディングについて
ひとネタでもいいのでご意見くださいませ。
今会いそうなのはエッジ組とかすみ(犬福を追いかけて)とあるる組とリョウ(上記の話で)ですかね
ニーギたちうごかさないと出遅れてるかもしれません。最終行動時間いつだったかな…

そのへんも踏まえてご活用ください。
856ゲームセンター名無し:2006/11/02(木) 23:27:58 ID:De9Ou4XL
ありがたやありがたや……
トンチンカンな事を書かないように注意しながらこっそり参加します
857ゲームセンター名無し:2006/11/02(木) 23:38:49 ID:0yAE8WKW
サーカス氏には悪いが、切っ先シリーズの1から続けてもいいが、
場合によってはシリーズそのものを白紙に
してしまう方がやりやすいのではないだろうか。

最初の破棄宣言の趣旨は「自分の話から続けるか、
丸々リセットするかは後続の判断に任せる」とのこと。

で再投下予告は結局実現してないのだから
時効で良いのではないかと。

確か当時の雑談スレでもそんな様な話が出ていた。
858ゲームセンター名無し:2006/11/03(金) 00:30:19 ID:HwRy9tP1
※その後スタッフが美味しく頂きました
859ゲームセンター名無し:2006/11/03(金) 00:34:19 ID:HwRy9tP1
思いきり誤爆した……申し訳ない!!
860ゲームセンター名無し:2006/11/03(金) 01:43:09 ID:i07U/8oW
>>858
犬福を?犬福をかっ!パピィは渡さんぞ!
861ゲームセンター名無し:2006/11/03(金) 08:06:38 ID:FluyN1CZ
>>860
イイエ、ママハハデス
862ゲームセンター名無し:2006/11/03(金) 16:10:12 ID:2BsClKkC
頂かれたのはトゥエルヴ、三浦トゥエルヴ
>>857
俺もそう思う
863ゲームセンター名無し:2006/11/03(金) 16:58:04 ID:lU/laGzg
今アケロワラジオ落として聞いてる。感慨深いわー泣けるわー
864F(ry:2006/11/03(金) 19:15:52 ID:FluyN1CZ
アップしてないやつがあったようななかったような…パソコンのなかを探ってみようかしら
865ゲームセンター名無し:2006/11/03(金) 20:15:48 ID:Hk+YozhM
>>864
是非!!

たまたま手持ちの第2回放送聴いたんだけど、ちょうど今と重なるところが多くてぐっと来た
そのときのラジオ掲示板も見てこようかな
866ゲームセンター名無し:2006/11/03(金) 22:36:46 ID:SDdMmCxf
避難所一番乗りは勇気がいるんだけどうすればいい☆カナ
867ゲームセンター名無し:2006/11/03(金) 23:52:18 ID:IaS6bowB
勇気を出して言ってこい!
868F(ry:2006/11/04(土) 20:08:06 ID:sBE79Cqe
さて、会議もはじまっていなくて恐縮ではありますが

1作書き始めます。
人間の数が大幅に動くことはないですが
ストーリーを終局に向かわせるための動きでひとつ
おもいついたのがあるので。
筆がのれば今晩か明日。遅くても3日以内にはなんとかします。
869ゲームセンター名無し:2006/11/04(土) 21:23:48 ID:4IDRKTvA
質問があります。

前々から書きたいと思っているネタがあるのですが、
なかなか書き上げることができずに今に至ります。
たとえばしたらばのスレで
「これこれのプロットなのでもし代わりに書ける
人がいたらお願いします」と頼むのは有りでしょうか。

事前のネタバレ及びプロットの他人譲渡が
リレー企画においてタブーではありますが、
もしこの些細なネタが完結への足がかりに
少しでも役に立つのであれば、と思った次第です。
870ゲームセンター名無し:2006/11/04(土) 21:25:32 ID:SkqKusqc
行け!!攻めろ!!
ちなみにこちらは本編進めろと言われている流れを逆走して外伝書いてます。

今日か明日が無理なら来週の土日になりますが投下します

誰にも影響がない話だから空気のようにこそこそ書いてます
871 ◆NVBaR3mK9s :2006/11/04(土) 21:32:14 ID:BV3fQKks
>>869
プロットと作品は別個ですのでご自分で書かれるのが一番だとは思いますが、
アイデアを死蔵するぐらいなら個人的にはありかと思います。
したらばならバレも最小限でしょうし。
ストーリーは全く浮かばないが筆だけは貸せるかもしれない、という作者がひょっとしたら見ているかもしれません。
872F(ry:2006/11/04(土) 22:10:11 ID:sBE79Cqe
>>869
俺が上のほうで提案してたのがそういう話なんで
受ける人がいなければ俺が受けます。
他に希望者がいればガッツリ譲ります。

まあ、基本的にはリレーではタブーなのかもしれないすけど
文体や表現力は個性であって、リレーしているものは
「展開」という名のバトンなわけなので、原作つきのマンガみたいなもんで
俺はアリなんじゃないかなあと思います。

ただ、自分の思い描いた話とかけ離れないように
丁寧なプロットの記述、また、使って欲しい台詞とかあれば
きっちりと書いていただければと思います。がんばってください!

ああ、いいなあ、活気って…泣けるなあ…
873ゲームセンター名無し:2006/11/04(土) 22:52:47 ID:E1IWmfR8
498 :Classical名無しさん :06/11/04 22:25 ID:lIuJBzzY
アケで停滞の一因の一人が何の言葉もなく普通にレスしてたのは吃驚した。
いや、戻ってきて嬉しいがその前に何か一言言う事あるだろと。


499 :Classical名無しさん :06/11/04 22:33 ID:DGg5KqR6
◆NVBaR3mK9sって奴か?
874F(ry:2006/11/04(土) 23:07:15 ID:sBE79Cqe
たびたびすんまそん。

>>869さん
細かい内容等じっくり書いていただいて結構なんですが
俺のとかち合うとマズいんで、使用キャラだけでも早めにしたらばのほうに
書いていただけると助かります。
875ゲームセンター名無し:2006/11/04(土) 23:59:10 ID:tmB5TC6P
頑張れしか言えない創作能力ゼロの自分
876869:2006/11/05(日) 03:47:23 ID:ihKptW/P
レスが遅れてすみません。回答ありがとうございました。

やはり自分が書ければ一番なのですが、
いつ完成するかも見通しがつかずここで予告をしても
迷惑になって申し訳ないと思っていました。
しかしちょうどタイミング良く
数日後に有休をまとまって取ることができました。
己のペースから考えると一週間は欲しいところで
逆にこれを過ぎたら投下を断念し、
第三者にプロットをお譲りしたいと思います。

明日にでもこっそりしたらばに
使用予定キャラをあげておきます。
877F(ry:2006/11/05(日) 23:26:38 ID:hULFrWrY
どもです。
したらばにて869氏と少しすり合わせを行ってるので
俺の作品はもうちょいお待ちください。
多分どっちが先かってだけなんで、俺が先なら(今日からになりますが)3日くらいでなんとかします。
869氏が先なら1週間後くらいになるかと。
とりあえずは続報をお待ちください。

あと、したらばのほうではエンディング会議も行っております。
まだネタバレというほど話が進んでませんのでお気軽にどうぞ。
878ゲームセンター名無し:2006/11/06(月) 12:53:57 ID:acSemZy5
>>875
とりあえずまだ見てる人がいることがわかれば書く人のやる気に好影響を与えられるかもしれん。
何もできなくてもその程度の貢献だったら! と自分に都合のいい解釈をしてみる。

活気が出てきたのは本当に喜ばしいことです。
879ゲームセンター名無し:2006/11/06(月) 14:36:53 ID:6HwTE14G
長い冬眠期間が空けたばかりで皆遠慮している言葉がある。
普段なら言えない、いや言わなくても勝手に誰かが発言していた、失礼極まりない言葉を今あえて言わせていただきたく存じます。





新作マダー
マチクタビレタヨー
880ゲームセンター名無し:2006/11/06(月) 21:05:49 ID:vYpUd/cm
>>879
お前マジ礼儀知らずだな






AA貼れよ!!


☆ チン     マチクタビレタ〜
                        マチクタビレタ〜
       ☆ チン  〃  ∧_∧   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
        ヽ ___\(\・∀・) < 新作マダ〜?
            \_/⊂ ⊂_ )   \_____________
          / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ /|
       | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|  |
       |  愛媛みかん  |/
881ゲームセンター名無し:2006/11/06(月) 21:14:33 ID:0mFJyQWK
    _  ∩
  ( ゚∀゚)彡 新作おっぱい!新作おっぱい!
  (  ⊂彡
   |   | 
   し ⌒J
882ゲームセンター名無し:2006/11/06(月) 22:17:55 ID:KphMZ+Pg
>>881
ジャッキー乙
883ゲームセンター名無し:2006/11/06(月) 22:23:25 ID:ncuf3noE

 お前ら!                  図々しいぞ!                 でも愛してる!
                      m n _∩                   ∩_ n m                 
       /\___/ヽ     ⊂二⌒ __)     /\___/ヽ       ( _⌒二⊃  /\___/ヽ
     /:::::::''''''   ''''''\       \ \    /:::::::''''''   ''''''\     / /      /:::::::''''''   ''''''\
      |::, (●),   、(●)|        \ \  .|::, (●),   、(●)|  / /       .|::, (●),   、(●)|
     |::::.   ,,ノ(、_, )ヽ、,, |         \ \|::::.   ,,ノ(、_, )ヽ、,, |/  /        |::::.   ,,ノ(、_, )ヽ、,, |  _ _ _  _ ___
     |:::::::.  ´トェェェイ`  |            \ |:::::::.  ´トェェェイ`  |  /          |:::::::.  ´トェェェイ`  | / ノノノ/ / ノノノ
<'l^l^レ'ヽ\:::::.  |,r-r-|  / lソ^'>         \\:::::::. |,r-r-|  //             \:::::.  |,r-r-|  //   ノ ノ  ノ
 〉  / ̄⌒`ー―`ニニ´‐´⌒ ̄ _ら          \`ー―`ニニ´‐´ /              ( ` ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄   ⌒つと⌒ )
(  ⌒つ_,,-ヽ  ・    ・ l― ''"            ヽ  ・    ・ ヽ              ヽ ー――――ヽ ̄ ̄   ̄ ̄
  ̄ ̄    ヽ       |
884ゲームセンター名無し:2006/11/06(月) 23:45:59 ID:H9S9Genp
↑読み専の催促攻撃魔法に悩む書き手の方達へ、
跳ね返しの呪文を伝授します。









な  ら  お  前  も  書  け
885ゲームセンター名無し:2006/11/06(月) 23:53:54 ID:fsR7TB2N
俺が書くと初期の右京さん病死(修正前)みたいになるんだって
886ゲームセンター名無し:2006/11/07(火) 00:02:33 ID:XSLcvH8/
>>885
うわああ懐かしい〜
あれだ、もしあれならしたらばに書くんだしたらばに。
887ゲームセンター名無し:2006/11/07(火) 00:34:04 ID:WsmpZ66q
>>885
おそらくは文章的なことなのだろうが
書き上げた疲労で吐血してぶっ倒れる男が脳裏に浮かんだ俺を許してくれ
888ゲームセンター名無し:2006/11/07(火) 00:42:38 ID:RqznE/ju
そして「謝れ!885さんに謝れ!」って展開になるのか
889ゲームセンター名無し:2006/11/07(火) 02:05:06 ID:k3YaNcLb
ちと質問
このスレの住民はどのくらいのグロ描写だとアウト?
精神的グロも含めて
890ゲームセンター名無し:2006/11/07(火) 02:10:17 ID:XSLcvH8/
>>889
ロワだし、霧島修正の彼もいたことだし、いくらでもOKなんじゃないかい?
891ゲームセンター名無し:2006/11/07(火) 03:55:43 ID:OjXmW1Qb
>>889
できれば全年齢板という建前上、
ある程度の節度を守って欲しい俺ガイル
(今までの描写レベルなら全ておk)

グロ好きじゃない&苦手な奴は
ロワスレ来るなと言われればそれまでだが。
892ゲームセンター名無し:2006/11/07(火) 23:48:34 ID:XSLcvH8/
交流スレの質問といい、何か凄いのが来る予感…ワクワクテカテカカラテカキタコレ
893ゲームセンター名無し:2006/11/08(水) 15:54:45 ID:bVJcJufa
復活した時の為にクソスレを用意している俺は先走り子孫汁
894ゲームセンター名無し:2006/11/08(水) 16:47:54 ID:0uEKn+Xp
かさぶたか!かさぶたなのか!
895ゲームセンター名無し:2006/11/08(水) 19:40:25 ID:iq/3qGmt
>>893
ここだと同一IDで恥ずかしい事になるので、
どうせならゲサロ辺りに立てることをお勧めする。
あそこも強制IDになっちまったけどな…
896ゲームセンター名無し:2006/11/08(水) 20:05:07 ID:BqHmBf/9
マジすか
897ゲームセンター名無し:2006/11/08(水) 20:06:49 ID:nLh1Mk64
それよりもさ、感想スレ作ったほうがいいと思うんだ。
もうすぐ900だしさ。
どうかなみんな?
898ゲームセンター名無し:2006/11/08(水) 20:22:15 ID:BqHmBf/9
いいですとも!!
899ゲームセンター名無し:2006/11/08(水) 22:49:00 ID:/ZY95DSl
一緒でもいいような
900ゲームセンター名無し:2006/11/08(水) 23:07:55 ID:nLh1Mk64
作品が来てからだな<感想スレ&時スレ
901F(ry:2006/11/09(木) 10:45:22 ID:tLhVgf/Q
今晩投下しますますますますます(残響音含む)

どっこい、やたら説明っぽい文と会話になってしまったので
読み物としての面白さが…ウウッ…
ともあれ投下します。

今はもっと殺しあう話が書きたいかもしれない…!
902ゲームセンター名無し:2006/11/09(木) 12:13:32 ID:m4C6KkQw
うはwwwwwktkr
903ゲームセンター名無し:2006/11/09(木) 12:49:53 ID:dr5c7wAA
       ☆ チン  〃  ∧_∧   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
        ヽ ___\(\・∀・) < 晩マダ〜?
            \_/⊂ ⊂_ )   \_____________
          / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ /|
       | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|  |
       |  愛媛みかん  |/
904ゲームセンター名無し:2006/11/09(木) 13:00:21 ID:RpqB+low

     _,,__
   ,/´ ::;;`ヽ.
   ! ノ从 リ))〉
   |lゝ゚ ヮ゚ノ|っ―★.。゚+.。゚+.


あおいはラナルータをとなえた!



しかし何もおこらなかった!
905ゲームセンター名無し:2006/11/09(木) 18:01:09 ID:SSA6l9Wp
可愛いけど虹色光線を思い出した俺はうんこ
906ゲームセンター名無し:2006/11/09(木) 19:21:20 ID:T18N6hVp
>>901
フューラーだ! 面白かった頃のフューラーが帰ってきた!
907ゲームセンター名無し:2006/11/09(木) 20:21:16 ID:8kCrW1YC
>>904
わーいわーい葵ちゃんのラナルータのお陰で夜になったよー。
新作がきたら生存者全員への感想でも書こうかな…。
908ゲームセンター名無し:2006/11/09(木) 22:39:10 ID:6C3gQSH6
くる〜♪きっと来る〜♪


で、マダか!?
909運命の輪 ◆FHFOUvdj5Q :2006/11/09(木) 22:40:11 ID:tLhVgf/Q
アランの独白は続いていた。
ゲーム開始からさして時間も置かずに一人の少年を殺したことから始まり
ジョーカーとして雇われたこと、そして話がフィオとエリのことにかかると
彼の語り口はいよいよ重くなってきた。
自分たちが今腰掛けている瓦礫や焼けた建材がいかにして作られたか、
半分懺悔のような独白をニーギも晶も葵も黙って聞いた。

なぜ懺悔のようかというと、彼は話の間、自分の行為の正当性を一切主張しなかったからだ。
殺し合いに巻き込まれ仕方なく、ジョーカーとして雇われたから仕方なく。
そんな言葉を使わずに、「撃った」「殺した」「燃やした」そんな風に淡々と語った。
クールを装ったその顔は、今にも泣きだしそうに見えた。
誰かが「お前を許すよ」と言うのを待っているように見えた。
それでも皆、黙って聞いていた。
全てを成し遂げて、初めてそれが許されるものだとわかっていたからだ。

「と、言うわけで俺はあんたら二人に、主催側からの指示で「消す」ために接触したわけだ」
実際のところ、半分は指示でもう半分は剛が葵を消したいと願い出たからなのだが
ただでさえ依頼を交換してイレギュラーな形でこちらにきたアランの知るところではなかった。
そして、その言葉を聞いて晶は、ノートに走らせていた鉛筆を止め、手で顔を覆う。
「なんてことだ…」
呟く晶の横で、対照的に葵はもっと聞かせろといった風にアランを見据える。
「っと、ここまでが俺のジョーカー物語、続きは多分、そっちのお姉さんが話してくれるはずだ」
その視線に降参といった感じで両手をあげて、あごでニーギのほうを指すアラン。
「そうねー、まあいいでしょ。疑うところもそうなかったし」
そう言って何度目かのヒョッという風を切る音が聞こえる。次いで小さな爆発音。
スナップを聞かせた手首を曲げたまま、リモコンカメラと思しき物体を撃墜した小石の投擲者
ニーギがニッコリとした笑顔でアランの告白に及第点をつけていた。
910運命の輪 ◆FHFOUvdj5Q :2006/11/09(木) 22:43:04 ID:tLhVgf/Q
「さて、次ののぞき魔が来るまでに私の側の話を終わらせちゃいましょ」
そう言うとニーギは剛と出会って、ここに来るまでの事柄をかいつまんだ。
剛の名前が出たところで葵の手が強く握られ、わなわなと震えていたが
それに気づくや、ずっと寄り添っていたその隣の晶がビクッとして半歩離れたのは
きっと先ほどの見事な投げを肉体が警戒したからだろう。
その後、剛の片腕が吹っ飛んだ話のあたりでしてやったりといった顔でニヤリとする葵を見て
もう半歩さがったのは、単純に怖かったからである。

「というわけ、多分二度とこの携帯に指令が来ることはないだろうけど、使える物は使わせてもらうわ」
そう言って剛が置いていった携帯をひらひらと動かす。
確かにニーギの言うとおり、二度と剛の携帯に主催側からのコンタクトはないだろう。
剛が腕とともに落としていったそれは、不思議と利用を止められることはなかった。
ただ、アランの携帯に主催側から3人を早く消せと催促が来たところを見ると、ニーギがアランに送った
行間(といっても1.2行の文なのだが)に妙な威圧感を感じるメールは見られていたのだろう。
つまりこの携帯を使っての連絡は筒抜け、だから使えないと踏んで止めていないのかもしれない、とニーギは言った。
「使えるっていうのはなにも連絡に限ったことじゃないからね」
笑って携帯を仕舞うニーギに対して、3人はその言葉の意味を各々考えているようだった。
「でも、問題なのはアランがジョーカーだと私が知ったことがあっちにはバレてることなのよね」
「…?なにを誰が知ってバレてるって?」
入り組んだ言葉に思わず晶が聞き返す。すかさず葵がフォローを入れた。
「つまり、このままアランはんがうちらと行動を共にしたら困る、そういうことですな」
「うん、ジョーカーとわかってる相手と仲良くするヤツはいないわけで、それがいるなら」
「ジョーカーが裏切った、とみなされるか」
アランの呟きを受けてようやく合点がいったという顔になる晶。
どの話をメモ書きをしているのか、せわしなく鉛筆をノートに走らせている。
911運命の輪 ◆FHFOUvdj5Q :2006/11/09(木) 22:45:09 ID:tLhVgf/Q
「さて、それじゃ一番肝心な話だけど」
「ああ、このノートと…首輪についてだったな…」
晶は鉛筆を止め、一度パタンとノートを閉じる。
そして一旦は自分の荷物袋に仕舞った首輪をひとつ取り出す。
それに答えるようにニーギもポケットから首輪をだしてプラプラとみせる。
ニーギがそれを再びポケットに入れるのを確認して、ゆっくりと、ノートを開いてみせる。
「これから見せるものは主催側に『知っていることを知られてはならない』情報だ」
そして、真のハガーメモへの扉がゆっくり開かれた。
ニーギとアランがそれぞれ、数行読んでは何かを思案して、またノートを見るという行為を繰り返す。
そして二人が無言で頷くと、晶は再びノートを閉じて袋の奥へと仕舞いこんだ。

「なるほどね、完全に繋がったわ」
「うへー、もっと早くにコレ見たかったなぁ」
晶が、予想していたのとはすこし違うリアクションをとった二人を見つめる。
同じく、驚きや感嘆の声を上げると予想していた葵もまた、二人の補足の言葉を待った。
「悪党のアラン君からどうぞ?」
「うわ、まだ悪党呼ばわりなんだ、かわいそうな俺…まあいいや、いや、俺さ、主催側からの催促、
 まあぶっちゃけあんたらを消せって言われたんだけど、それを賭けの話を引き合いに出してかわしたんだよねぇ。
 まさかこんなにはっきり書いてあるものが存在しているとは思っていなかったからいちかばちかで。
 まあ、あの段階で確信めいた言い方をすれば疑われるだろうから、あの場はあれでよかったんだろうけどさ」
自分を納得させているような口調でアランが言う。とぼけた顔をしているが、おそらくかなりの綱渡りだったことを
ついたため息の大きさが示していた。
912運命の輪 ◆FHFOUvdj5Q :2006/11/09(木) 22:47:20 ID:tLhVgf/Q
「んじゃ私の話なんだけど、晶、蟲毒って知ってる?蟲の毒って書くヤツ」
急に質問されて困惑する晶。しかし彼の知識の中に該当する言葉はなかった。
「ぶー、時間切れー、社やナコちゃんはすぐわかったのになあ」
ちょっと遠くを見るような仕草をして、目線を戻す。
「簡単に言うと壷や甕に毒のある生き物を入れて、共食いさせて最後の一匹にする呪術ね。
 これで生き残った生き物を呪詛の道具とするんだけど、今私たちがやらされてるのがコレ」
「壷のなかで共食いか…確かにそんな感じだな…」
アランが胸糞悪いという顔で吐き捨てる。
「で、この蟲毒の完成には2パターンあってね『最強の毒を持った最後の1匹を作る』のと『その1匹を食う』
 前者はそれを使って相手を呪ったりするわね。後者はその力自体を取り込むんだけど…
 さて、何かわかることは?」
さっきの汚名返上のチャンスとばかりに晶の方を見るニーギだったが。
「…そうか!ルガールもなんや!」
このゲームの主催者の名を発したのは隣にいた葵だった。
「ルガールがどうしたって?」
またもよくわかっていない風の晶が葵の顔をのぞきこむ。どうやら汚名挽回は成ったらしい。
ニーギのため息を受けて葵が晶に向き直って説明する。遠目にはお説教にみえたかもしれない。
「蟲の毒、今回の場合、あの炎のバケモノやら雷落とすヤツやらの力のことやろ?
 最後の一人はそれを総合して、さらに超えた強さのやつが出来るはずや…晶ちゃんそれ、倒せる?」
「正直言って無理だろうな…」
「せやろ、じゃあルガールには出来るんやろか?」
「あっ!」
「そう、それができる力があれば最初からこんなことやらないわよね、ってことはこの儀式の完成は前者」
ニーギの声に自らの手を眺めていたアランがはたと気づく。
「その儀式って、壷から出ちゃったらどうなるんだ?」
「本来は密封するけど、まあこの規模なら出入りはできるわよね、ただし壷から出たヤツの分の力は得られないし
 壷に後から入ってきたところで、最後の一匹としての力も得られないはずよ。最初から最後まで儀式の範囲にいないとダメってこと」
「つまり、あのオッサン…ルガールも…」

「そう『参加者』なのよ、最初からね」
913運命の輪 ◆FHFOUvdj5Q :2006/11/09(木) 22:49:39 ID:tLhVgf/Q


「ってことはこのゲームをひっくり返すには、ヤツを倒すだけじゃダメってことか」
「多分だけど、もしルガールを殺しても最後の一人が決まってしまえば多分その瞬間にそいつが神になっちゃうわね」
ニーギからぽんと出た現実味のない名称に三人が目を瞬かせる。
「神って、神様ってことか?」
「そうよ、まあ場所によっちゃあ神と呼ばれるクラスの人がそもそも参加してるのよ、これ」
晶と葵はあの炎の化身を思い出していた、アランは鬼神としか形容しようがない女軍人を思い出したが
バケモノではあっても神様じゃねえよな、と首を振った。
「つまり、どうすればいいんだ?」
「残った複数の、最低でも二人でこの街から脱出することかな、そうすれば儀式はそれまでだし」
「脱出か、となるとやはり…」
「これだねえ」
そう言って晶とニーギはお互いの持つ首輪をチラつかせた。
「いやあ、まさかこういうこととは思わなくて、ムダにしちゃってもったいなかったなあ」
先ほど爆破してしまった一つの首輪のことを思い出してニーギが苦笑した。
「まあでも、厄介よね。ホンット。特に1段階目が…」
1段階目、すなわち魔力ブロックによる衝撃キャンセラー。
さっきひとつを爆破してしまうまでは、いざと言うときのバリアにできるんじゃないかと考えていたニーギの期待は
心優しい市長のメモによって脆くも崩れた。
そしてそのメモによって、もうひとつの心配があたまをもたげたのである。
「いるんだけどね、魔力を解除できそうな子…」
そう言ってところどころただれたり水ぶくれになった肌を見る。
「この火傷、その子にやられたからなあ…」
「ずっと気にはなっとったんやけど、ホンマにだいじょうぶどすか?」
「痛くないわけじゃないんだけどね。魔法の呪文があるから」
そう言ってニカリと笑うニーギを不思議そうに覗き込む葵。
914運命の輪 ◆FHFOUvdj5Q :2006/11/09(木) 22:53:05 ID:tLhVgf/Q
「やっぱり、すごい力をもってはるんですなあ」
と関心した様子の葵をニーギが笑い飛ばす。
「あはは、違うわよ、魔法の呪文は誰にでも使えるの。それもたった一言、簡単なんだから」
そう言って空を見る。
「忘れちゃいけない大切なことをひとつ、思い出して、困難に向かってこう言うの」
拳を握る。グッ、という音が聞こえそうなほど力強く。

「だからどうした!」

監視のカメラが近づいているかもしれない、近くに殺意あるものがいるかもしれない。
しかし、叫んだニーギの顔にはそんな心配は微塵もなく、決意を込めた瞳が爛々と輝くだけだった。
「痛いのが、辛いのがなんだ、私の向かう先にそんなものなんでもない!」
「だから…どうした、どすか…」
目をつぶり、かみ締めるように呟いて自分も拳を握る。
そしてニーギの顔を見つめると
「それってつまりやせ我慢ってことだよなあ…」
と一瞬前に口にしたアランに向かって

「「だからどうした!」」

女性陣は声をそろえて怒鳴りつけ、大笑いするのだった。
915運命の輪 ◆FHFOUvdj5Q :2006/11/09(木) 22:54:21 ID:tLhVgf/Q
「多分、2段階目のほうは何とかできると思うわ、だからその子を何とかしないとね…
 まあ、しなきゃいけないことではあったし、うん、行くしかないか」
「決まりだな、その子を探しに行こう」
晶が立ち上がると、葵が心配そうに言う。
「でも、こないに長く密談しとって、主催側がうちらをほっとくやろか…」
すでに何台ものリモコン監視カメラを撃ち落としているため、これ以上の相談は危険に思えたのだろう。
「確かにまあ危ないは危ないんだけど、さっきも言ったっしょ?この儀式は殺し合い、共食いをする儀式だって」
「はぁ」
「つまりね、殺し合わないで死ぬ、たとえば首輪爆破しちゃったりとかで死ぬと、誰にもその力がうつらないのよ。
 そうすると最後の一人に宿る力がどんどん減っていく、これは避けたいはずなのよね」
その言葉に額に指をあてて悩むアラン。
「んー、待てよ、つまりなにか?本当にギリギリまで首輪は爆破されないってことか?」
「まあ、多分ね、だから前の放送で言ってた禁止エリアってやつハッタリっぽいのよねえ」
「確かに…ヘタするとせっかく集めた毒が一気に消えちまうもんな」
「だから、まあわざわざ相手に手の内を見せることなんてしないけど、ある程度はおおっぴらに動くわ」

そう言って立ち上がり、大きく伸びをする。
晶は柔軟体操を、葵はおそらくウォーミングアップの一環なのだろうが、軽く舞っているようだった。
そして、最後にアランが立ち上がる。その手めがけて光る物体が投げつけられた。
「一つ持ってて。いざと言うときは爆弾にも出来るんだし」
キャッチしたものは首輪だった。誰の物かはわからないが、3つのうちの1つなのは確かだ。
手にした首輪と三人の顔を交互に見て、アランは一つ頷いた。
その銀の輪を軽く放り投げ、パシっとキャッチして、不敵に笑う。
「よし…それじゃあ、行くか!」
916運命の輪 ◆FHFOUvdj5Q :2006/11/09(木) 22:57:52 ID:tLhVgf/Q


瓦礫の上に4人の輪。

4人の手の中に3つの輪。

3つの輪の中に1つの輪。
それはこの街にいる全ての者を弄ぶ運命の輪

その輪が破滅か、希望か、どちらに向いて回っているかを知るものは
まだこの街にはいなかった。




【アラン・アルジェント 所持品:PPKワルサー(残り7発)、携帯電話(剛の連絡先登録済)、折り畳みナイフ、首輪
 目的:ゲームを内側から壊す、プローブの情報を盗む為に本部へ潜入】
【ニーギ・ゴージャスブルー(全身の広範囲にわたってダメージ+中程度の火傷)
 所持品:ゼロキャノンコントローラ(チャージ完了)、雑貨、ゴーグル、長ビス束、コンドーム、首輪
 剛のバッグ…スペースハリアーバズーカ、マカロフ、携帯電話(アランの連絡先登録済) 目的:ゲーム盤をひっくり返す、当面はアルルの捜索】
【結城晶 所持品:大学ノート(死亡者の名前とハガーメモの要点写しと手記、およびニーギたちとの会議メモ)と鉛筆、首輪 目的:葵を守る】
【梅小路葵 所持品:釣竿とハガーのノート 双眼鏡(アランから借りている) 目的:晶たちとともに生きて帰る。ルガールと剛をブッ倒す】
【現在位置:1区北部商店焼け跡】
【備考:首輪はおそらくニーギが持っているのがアルフレッドの、残り二つはどっちがどっちかわからない】
917F(ry ◆FHFOUvdj5Q :2006/11/09(木) 23:02:51 ID:tLhVgf/Q
うっす、おつかれッス。

とりあえず矛盾点とかあったらよろしくッス。
一応欄外的な補足を

・ルガールはサウスタウンから出ていません。ウォンたちは出入りしています。(あくまでニーギの推論を前提としたらですが)
・だからどうした!は漫画版式神を見てからずっとやりたかったッス。和服美人繋がりだし。
・首輪は誰のが誰のでもあんまりかわんないけど、ニーギはアルの形見の意味もあるのでそれ持ってそう。
・携帯での連絡は、次に書かれる869氏が描写しなけりゃ俺がやりますが、なにかひねって使ってください。
 ストレートに通話とかしちゃうと筒抜けです。

以上ッス。
久々でちょっと緊張ッス。
とりあえず動いたッス。動かしたッス。
キャラは全く移動してないけどな!(まさに外道)
918ゲームセンター名無し:2006/11/09(木) 23:10:40 ID:6C3gQSH6
キタ━━━ヽ(ヽ(゚ヽ(゚∀ヽ(゚∀゚ヽ(゚∀゚)ノ゚∀゚)ノ∀゚)ノ゚)ノ)ノ━━━!!!!
キタ━━━( ´∀`)・ω・) ゚Д゚)゚∀゚)・∀・) ̄ー ̄)´_ゝ`)−_)゚∋゚)´Д`)゚ー゚)━━━!!!!
っつーか俺が発言した1分後に投下キタ――♪ o(゚∀゚o) (o゚∀゚o) (o゚∀゚)o キタ――♪

と、とりあえず読んできます
919ゲームセンター名無し:2006/11/09(木) 23:20:21 ID:ytQlcBvL
半年…か。長かった。本当に長かった…
不器用だからこれ以上の言葉は出せないけど、乙。マジで乙
920ゲームセンター名無し:2006/11/09(木) 23:30:39 ID:yfHr0y3/
乙×1000000。なんかめちゃめちゃ感動してしまった
ハタチにも満たない(よな?)女の子二人の「「だからどうした!」」
に元気付けられるというかなんと言うか

俺達もみならうべさ
921ゲームセンター名無し:2006/11/09(木) 23:34:47 ID:ULKPCRpY
なかなか新作が来ない時も
「だからどうした!」
と叫べば、我慢できそうだな
GJでした
922ゲームセンター名無し:2006/11/09(木) 23:54:47 ID:nN3xcnOr
GJ!無性に「だからどうした」のAA作りたくなった。作れないけど。

>その後、剛の片腕が吹っ飛んだ話のあたりでしてやったりといった顔でニヤリとする葵を見て
>もう半歩さがったのは、単純に怖かったからである。
>【梅小路葵 所持品:釣竿とハガーのノート 双眼鏡(アランから借りている) 目的:晶たちとともに生きて帰る。ルガールと剛をブッ倒す
青いちゃんkoeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeee!!!!!!
923ゲームセンター名無し:2006/11/09(木) 23:55:58 ID:6C3gQSH6
読み終わった…
キタコレ…後半のターニングポイント的なお話キタコレ…
みんな脱出に向かって頑張ってるな
俺達も完結に向かって頑張るか!

過疎が進んだ?だからどうしたっ!!!

924ゲームセンター名無し:2006/11/09(木) 23:56:26 ID:nN3xcnOr
誤:青いちゃん
正:葵ちゃん

だからどうした
925ゲームセンター名無し:2006/11/10(金) 00:01:11 ID:rQfamluf
>>923
    ( \/ /_∧   <./|   /|       /\___
     ヽ/ /∀・ ⌒ヽ  / .| / /     /    //
      / /\/ ,ヘ  i   ̄ > \_/   /____//
      し' \_/    i  />      ̄ ̄ ̄ ̄ だからどうしたっ!
         i⌒ヽ  ./   ̄>__         .|| |::  
     /⌒ヽ i  i  \(    .|/  / /\    .|| |::
     i    | /ヽ   ヽ  ∠__/   ̄       .|| |::
     ヽ ヽ| |、 \_ノ  >   <>       || |::
       \|  )  ̄  ./V       ___    ..|| |::
____  .ノ ./⌒)∧ /  ...____[__||__]___||___
     / し'.ヽ ( .∨    /\________|__|
  \ i /          だ
  〜 ○ 〜         か 
  / ! \          ら
       ∧_∧     ど
     ∩(・∀. )∩   う
     ヽ  υ  ~ノ    し
       ヽ  ((⌒) ) ) )た
        (_) ̄ !
   . ∩∩ ;
   ;|ノ|||||ヽ `
 , / ● ●|   だからどうした…
 ;, |\(_●)/ ミ
  ;彡| |∪| |、 ,
  ./ヽ/>> :
  (ニニ> /(/ ;
  ;|ミ 彡| ;
  '\ヽ// :
  ,//\\ .        
  ;し’ '`| | ;       
など、候補を挙げてみました。
926ゲームセンター名無し:2006/11/10(金) 00:04:07 ID:a2fh18sj
待っててよかった
927ゲームセンター名無し:2006/11/10(金) 00:05:53 ID:rQfamluf
今気づいた。>>925>>923ではなく>>922に対してのレス。
そして容量がテラヤバス。
次スレの時期では…
か、勘違いしないでよね!明日夜から明後日にかけて私が投下するなんてありえないんだから!
928ゲームセンター名無し:2006/11/10(金) 00:18:08 ID:W6rfY8PB
携帯から今読んだ。だからどうしたズはパワフルカワイイ。
ぼくのあるる?のところに行くということは地獄を見る可能性も高いわけで。
4人いて首輪が3つって言うのもある意味何かを予感させるわけで。

>>927
思う存分勘違いしつつ期待させていただくが、(ニーギ・∀・)人(・∀・葵)だからどうした♪


929ゲームセンター名無し:2006/11/10(金) 00:46:05 ID:Zjb/Ee0e
ヴァー 感想スレたったら感想書きたい
930ゲームセンター名無し:2006/11/10(金) 00:57:15 ID:rQfamluf
>>929
立てようと思ったんだが、無理ですたよ…
931ゲームセンター名無し:2006/11/10(金) 13:15:33 ID:bidfUcie
俺もダメポ
今週は新作ラッシュな予感がするから速めに立てたいな
932ゲームセンター名無し:2006/11/10(金) 20:55:03 ID:iXq7bTB6
スレが立てられない!

「「だからどうした!」」
933ゲームセンター名無し:2006/11/10(金) 23:37:44 ID:TrcbkiX3
過疎!
にぎあお「「だからどうしたぁ!!」」
934ゲームセンター名無し:2006/11/11(土) 00:13:57 ID:arB/fBbG
とりあえず本スレ立てた
http://game10.2ch.net/test/read.cgi/arc/1163171587/

テンプレ今からはるんでちょいまち
935934:2006/11/11(土) 00:22:01 ID:arB/fBbG
スマン、なぜか書き込めなくなった
だれかテンプレ貼り頼めるかー
936ゲームセンター名無し:2006/11/11(土) 00:22:57 ID:OImoievJ
おつ!
937869:2006/11/11(土) 00:23:09 ID:iK9Loh9b
急用が入ってしまい連絡が遅れました、申し訳ありません。
フラッシュの人の話に何とかうまくつなげてみます。
ただ、日曜日までに間に合うかどうか今の所五分五分の確率ですが…
938ゲームセンター名無し:2006/11/11(土) 00:23:58 ID:OImoievJ
sage忘れすまんorz
939934:2006/11/11(土) 00:51:27 ID:arB/fBbG
お騒がせしました。どうもこのスレでいう>>2
関連サイトが貼れないんですがなんかではじかれてるんでしょうか

とりあえず貼れる方いましたらお願いします。
940代理:2006/11/11(土) 01:07:00 ID:gV7/0e0z
スレ立て乙です。関連スレ貼ってきました(dat落ちしているかさぶた以外)

http〜をttp〜にしたら書き込みが無事に反映されたようですが、「「だからどうした!」」
941ゲームセンター名無し:2006/11/11(土) 17:51:27 ID:2BY16zDk
残り17ってことはまだ減らさなきゃならないんだよな?
主催の居場所も確定してないし・・・
942ゲームセンター名無し:2006/11/11(土) 18:56:47 ID:gvPPn61K
おつかれさまでした〜
まるでこのスレの状況をあらわしてるかの盛り上がりっぷりだ
943F(ry:2006/11/11(土) 20:04:18 ID:arB/fBbG
869氏
書き途中ならば多少遅れても誰も怒らんと思うのでがっつり書いてやってくださいまし
俺のせいで余計なフラグくっついてるかもしれないし(苦笑
楽しみにまってまっせー
944ゲームセンター名無し:2006/11/11(土) 21:34:36 ID:uNKP7iJW
新作、新スレおめでとう記念 17人の誇り高き戦士達を一言で表そう

ニーギ・ゴージャスブルー:女だけど男前、「だからどうした!」
結城晶:いいひと。
梅小路葵:「キレてないどすよ。うちをキレさせたらたいしたものや」
アラン・アルジェント:ウンコ男と呼ぶな、幸運(になる予定の)男と呼べ
ヴィレン:上野
ケーブル:おっさんだけどいいおネイサン
エッジ(山田栄二):これからがヤマだ
かすみ:おっぱいは地球を救う…?
アルル・ナジャ:ザ★魔性クイーン
楓:ギザギザ♡の子守唄
二階堂紅丸:元祖「金髪・雷・イケメン」
シェルミー:嘆きのボイン
リュウ:平静と殺意のあいだ
リョウ・サカザキ:兄鬼(あにき)
水邪(風間蒼月):一粒で二度美味しい
日守剛:へらちょんぺ
ネオ:ザ・キングオブ一般人(予定)

ふざけてません!まともな感想を書ける頭がないだけです><
わけわかんねっす
945ゲームセンター名無し:2006/11/11(土) 22:18:49 ID:qlaqXLxN
>>944
晶のをみて、スパロワの λ... イイヒトダッタノニ・・を思い出した
946ゲームセンター名無し:2006/11/11(土) 22:50:57 ID:tSa/mCQR
>日守剛:へらちょんぺ
これがわからない
947ゲームセンター名無し:2006/11/11(土) 23:11:37 ID:OImoievJ
葵さんに吹いたwww
948ゲームセンター名無し:2006/11/11(土) 23:13:34 ID:PicrHo8Y
>>944
梅小路葵:「キレてないどすよ。うちをキレさせたらたいしたものや」
アラン・アルジェント:ウンコ男と呼ぶな、幸運(になる予定の)男と呼べ

いつ本人が発してもおかしくない台詞だなw
949ゲームセンター名無し:2006/11/12(日) 05:18:30 ID:QWUysKXh
感想スレ立てようと思ったら無理だった。テンプレだけ作ったんで誰かお願いするよ。
950ゲームセンター名無し:2006/11/12(日) 05:20:35 ID:QWUysKXh
【一場】ACキャラバトロワ感想雑談スレ19【春夢】

アーケード板にて行われている、ACキャラバトルロワイヤルの感想雑談などを目的としたスレです。
基本的にsage進行を貫くこと。 次スレは>>950を踏んだ人が立ててください。

前スレ
【屍山】ACキャラバトロワ感想雑談スレ18【血河】
http://game10.2ch.net/test/read.cgi/arc/1122119821/

本スレ
AC Character Battle Royal 7th
http://game10.2ch.net/test/read.cgi/arc/1163171587/

関連
いままでの経緯はこちらへ。データベースまであるバトロワまとめサイト
http://roku2.hp.infoseek.co.jp/ACBR/index.htm
没ネタ、議論などはこちらに。ACバトロワ避難所【注:現在ネタバレ会議が行われています。閲覧は自己責任で。】
http://jbbs.livedoor.jp/game/19709/
死せるキャラたちがはがれそうなスレ・原点回帰ダッシュ。
かさぶたが剥がれて痛い
http://game10.2ch.net/test/read.cgi/gsaloon/1162865975/
951ゲームセンター名無し:2006/11/12(日) 05:21:06 ID:QWUysKXh
書き手御用達のチャット。
【※注意!!このチャットにはネタバレが殆どです】
ttp://chat.mimora.com/common/chat.mpl?roomnum=085064

これは便利、キャラ現在位置、死亡者一覧、その他フラグが沢山乗っている凄い漢フラッシュ
ttp://roku2.hp.infoseek.co.jp/ACBR/ACBR.swf

死者達の集いを昔から見つめているまとめサイト
か さ ぶ た が は が れ ま し た 保 管 庫
ttp://f57.aaa.livedoor.jp/~kasabuta/
絵師急募!!増えても困らぬ絵師達よ!!画像アップローダー
ttp://f57.aaa.livedoor.jp/~kasabuta/imgboardphp/futaba.htm
旧まとめサイト
http://www.geocities.jp/ffdqbr3rd/

過去スレ
【屍山】ACキャラバトロワ感想雑談スレ18【血河】
http://game10.2ch.net/test/read.cgi/arc/1122119821/
【夢幻】ACキャラバトロワ感想雑談スレ17【泡影】
http://game10.2ch.net/test/read.cgi/arc/1119431407/
【累卵】ACキャラバトロワ感想雑談スレ16【之危】
http://game10.2ch.net/test/read.cgi/arc/1111154505/l50
952ゲームセンター名無し:2006/11/12(日) 05:21:40 ID:QWUysKXh
【一触】ACキャラバトロワ感想雑談スレ15【即発】
http://game10.2ch.net/test/read.cgi/arc/1109313138/
【一人】ACキャラバトロワ感想雑談スレ14【マタ一人】
http://game10.2ch.net/test/read.cgi/arc/1108225828/
【最後ノ】ACキャラバトロワ感想雑談スレ13【希望】
http://game10.2ch.net/test/read.cgi/arc/1107716068/
【放送】ACキャラバトロワ感想雑談スレ12【開始】
http://game10.2ch.net/test/read.cgi/arc/1107444759/
【サテ】ACキャラバトロワ感想雑談スレ11【ドウナル】
http://game10.2ch.net/test/read.cgi/arc/1107009001/
【届カヌ】ACキャラバトロワ感想雑談スレ10【意思】
http://game10.2ch.net/test/read.cgi/arc/1106579456/
【モウ誰モ】ACキャラバトロワ感想雑談スレ9【助カラナイ】
http://game10.2ch.net/test/read.cgi/arc/1105797622/
【死ハ】ACキャラバトロワ感想雑談スレ8【全テニ平等】
http://game10.2ch.net/test/read.cgi/arc/1104390591/
【血染メノ】ACキャラバトロワ感想雑談スレ7【聖夜】
http://game10.2ch.net/test/read.cgi/arc/1103884374/
【誰かが】ACキャラバトロワ感想雑談スレ6【死ぬ】
http://game9.2ch.net/test/read.cgi/arc/1103307980/
【モウスグ】ACキャラバトロワ感想雑談スレ5【3放送】
http://game9.2ch.net/test/read.cgi/arc/1102577409/
【物語も】ACキャラバトロワ感想雑談スレ4【2日目】
http://game9.2ch.net/test/read.cgi/arc/1102095415/
ACキャラバトロワ感想雑談スレ その3
http://game9.2ch.net/test/read.cgi/arc/1101544010/
ACキャラバトロワ感想雑談スレ その2
http://game9.2ch.net/test/read.cgi/arc/1100530586/
ACキャラバトロワ感想雑談スレ
http://game9.2ch.net/test/read.cgi/arc/1099925949/
953ゲームセンター名無し:2006/11/12(日) 05:22:42 ID:QWUysKXh
☆基本ルール★
・参加者全員で残り一人になるまで殺し合いを行う。
・参加者全員には以下の物が平等に支給される。
 布袋
 会場内の地図
 方位磁針
 食料、水
 着火器具、携帯ランタン
 その他にランダムで選ばれた武器に準ずる『支給品』が各自の袋に最低一つ入っている。
 これはACゲームにある物を基本とするが、実在する銃火器類に関してはその限りではない。
 各キャラの最初の作者が支給品の説明を書くのが望ましい。
・午前午後の1日2回、主催者が会場内に『放送』を行う。
 この間に死亡した参加者は放送中に名前が発表される。
・生存者が一名になった時点で、その人物は主催者側の本部へ連れて行かれる。

☆首輪関連★
・参加者には『首輪』が付けられる。
 この首輪には生死判別用のセンサーと小型爆弾が内蔵されている。
 参加者が禁止された行動を取る、首輪を無理に外そうと力を加える事で自動的に爆発する。
 ただし、デフォルトの状態では外部からの力を無効化する結界が張られている。
 また運営者が遠隔操作型の手動起爆装置を押した場合も爆発する。
・24時間以内に死亡者が一人も出なかった場合、全員の首輪が爆発する。
・いかなる状況下においても誘爆は絶対に起こらない。
・もし何らかの理由で首輪が外れた場合も会場からは脱出は不可能。

☆会場について★
・会場の周囲には脱走者を監視する役割の、主催者側の兵士が配置されている。
・兵士は殺害可能だが、殺害に成功しても会場外に逃亡は不可能。
・建造物には鍵さえ掛かっていなければ基本的に自由に出入り出来る。
 建物内の設備の使用も制限は無し。
・電気、ガス、水道等が通っている場所、及び集音マイクつき監視カメラは会場内にランダムで点在。
954ゲームセンター名無し:2006/11/12(日) 12:57:18 ID:QWUysKXh
…制限に引っかかったので避難所のスレにテンプレ貼ってきました。誰かお願いします。
955ゲームセンター名無し:2006/11/12(日) 21:23:16 ID:R5HUagIM
うまく行けば今夜来るな
956ゲームセンター名無し:2006/11/12(日) 23:57:35 ID:h//mV4Nc
こう言う時に限って規制…
957ゲームセンター名無し:2006/11/13(月) 00:37:33 ID:W82OVD9A
>>956
kwsk
958 ◆qBzruAYf1g :2006/11/13(月) 02:34:25 ID:TBtgVmLT
ご無沙汰しております、869の正体はこの私めでございます。
何とかギリギリセーフで間に合いましたが、久し振りの投稿で色々と自信がないので
取りあえず今回はしたらばに試験投下という形を取らせていただきました。

エンディング会議@キャラ動向編スレに投下しましたので、
そちらをご参照の上、おかしな箇所がありましたら遠慮なくご指摘下さい。
それでGOサインが出ましたら、本投下に参りたいと。

ちなみにフラッシュの人の言う「携帯電話活用フラグ」は上手く思いつかなかったので
あやふやにしております、力不足ですみません。
大した動きもないのに無駄に長いのでご承知おき下さい。
959ゲームセンター名無し:2006/11/13(月) 09:51:26 ID:l03/LalA
新作来てるー!相変わらずアランかこええ。スタンスが素直に定まらない辺りがまた。
ひととおり拝見しましたが特に問題点はなかったかと。
960ゲームセンター名無し:2006/11/13(月) 10:25:52 ID:23MvLHi8
感想は
本投下までは
お預けよ
ああ叫びたい
面白いぞと


右京
961F(ry:2006/11/13(月) 14:31:18 ID:xN19xWn8
やっぱアケロワって…面白ッ…(問題なかったと思うので投下よろしく、の意)
容量とレス数によっては新スレに投下かな?
962 ◆qBzruAYf1g :2006/11/13(月) 23:03:56 ID:d3Kp7Iw/
どうもです。外出先からなのでID変わっております。

取りあえず問題なさそうなのでもう一度見直した後、
2〜3日以内に新スレに本投下します。
ちょっと今日は時間がなくて無理っぽいので悪しからず。
963ゲームセンター名無し:2006/11/14(火) 12:27:34 ID:3myOVHPg
wktk・・・
と、いう奴なのだろうな・・・
964ゲームセンター名無し:2006/11/14(火) 20:48:49 ID:Yss5wxcX
右京さんと響とタムタムは蟲毒に含まれますか?
965ゲームセンター名無し:2006/11/14(火) 21:12:20 ID:RTGfVn1T
右京さん:アウト
響:脱出阻止のためやむなくだがアウト
タムタム:ケツさんがパレンケ割られたとはいえ立派に戦ったのでセーフ

って感じじゃないかと。
966ゲームセンター名無し:2006/11/14(火) 21:27:20 ID:FOwMqG04
ばかっ!右京さんが蟲毒なんじゃない!!

結核菌が蟲毒なんだよーーーー!!
967ゲームセンター名無し:2006/11/14(火) 21:40:52 ID:/fJ5mYUW
るがーる は けっかくきん のちからを てにいれた!
ダークネス労咳をおぼえた!
968ゲームセンター名無し:2006/11/14(火) 21:49:26 ID:Yss5wxcX
>>965
殺した相手に蟲毒パワーが移るなら、
タムタム(ケツ)のパワーは響に移動して
響自滅で消滅したんじゃないかなーと思って。
あとゼロキャノン無理心中(両者死亡)のアルフレッドと炎邪
(+炎邪に殺されたガルフォード)もアウトだよな。
蟲毒に取り込まれなかったからこそニーギが精霊回収できたって考えも出来るが。
969ゲームセンター名無し:2006/11/14(火) 21:53:28 ID:RTGfVn1T
>>969
なるほど、たしかにそうかもしれん。
蟲毒ってたぶん蟲が自害とか戦わずに死ぬことはまずないだろうし

となると、炎邪とケツの分のパワーがないわけで、いよいよもってこれ以上の
儀式外死者は出したくないはずだな。
970ゲームセンター名無し:2006/11/14(火) 22:31:49 ID:FOwMqG04
ところでまったく話は変わるけどさ…
かさぶた、ゲサロじゃなくてキャラネタに立てないか?
ちなみに俺コソリと仕込もうと思ったけど規制で無理ポだった
971ゲームセンター名無し:2006/11/14(火) 22:35:03 ID:VRwq870k
もう忘れられてるかもしれないが、
閑丸くんからは鬼の力を回収できたんでしょうか・・・

そう言えば以前青龍とか暗黒の血の力とか
ルガールが目をつけている人外パワーのまとめが
あった様だけど、それも同列に考えていいのかな?
972ゲームセンター名無し:2006/11/14(火) 23:07:05 ID:RTGfVn1T
俺が誰かはステキな秘密として、
蟲毒とルガやんの素材集めは別物と考えてる。

蟲毒っていうのは単純に、最後の一匹に
その術式で指定された範囲の力を結集するものだと思ってて
ただそれが自然死や首輪爆破であると殺した相手は「病原菌」や「電波」であって
じゃあ最後の2人が同時に首輪爆破されたら機械にその力が宿るかっていったら
限りなくNOだと思うわけ。
最後の一人に当てはまらないものが儀式の途中で当てはまるってのもおかしいので
やっぱり意思を持った力によって死に至らないとダメかなと思う。
アルルは首輪を爆破したけど、あれは明確に「アルルの力」がぶっ壊したものだし。

で、ルガたんの好きな人外パワーだけど、あれは、研究して、己に直に取り込もうとしてると。
だからどう死んでようと、その力の根源(草薙の細胞とか)があれば、やり方しだいでは
一つ一つ取り込んで、最終的に蟲毒のラストとおなじことが出来ないことはないと思う。

ただ、それぞれの力の性質や根源が違いすぎて、それを個々に取り込むには
時間も費用もリスクもかかりすぎるので、蟲毒という形をとってまとめちゃえ、という感じで考えてる。

で、しずまるくんは、普通にバレッタによって殺されているので、儀式的にはぜんぜんOK
ただ、鬼の力がしずまるの肉体に起因していないとルガールが個人的に回収するのは難しいかなと思います。
973ゲームセンター名無し:2006/11/14(火) 23:18:25 ID:RTGfVn1T
まあ、ルガやんの好きな人外パゥワーは大概
儀式的に大きな比重を締めるだけの力があるのは確かだと思う。
と、思いついたので

・ルガールが回収できるかなリスト

三種の神器:○(因子が血族なので肉体でOK)
オロチ:○(草薙とほぼ同じ)
殺意の波動:△(修行によって極限まで鍛えた肉体に宿るっぽいが、精神的な要素多い)
ハワードの血:○(開祖?がギースなのでアレだが、あれは間違いなく血でしょう)
炎邪、水邪:△(よりしろであるところの風間兄弟との融合具合?メインは精神体っぽいし)
四神(青龍):?(どうやって選ばれてるか知らないが、資格者以外は全くダメなイメージはある)
超能力:△(サイコソルジャー組のはダメな気がするが、サイキ組は研究進んでるので余裕)
精霊手他:×(青の技なので、ルガールは青にはなれないでしょう。黒とかはありそうだけど)
魔法:△(どっちかというと学問なので、死体でどうこうではなく学べばいいような気もする)
クイズ:×(クイズ・キングオブファイターズがリメイクされればあるいは)



あやふやだったり普通なら無理なものを取り込むための儀式ってことでどうすか
それだけの力をどう行使するかっつったらニーギの言ってた「神になって世界を作る」
っていうアレでいいんじゃないかなと。
974ゲームセンター名無し:2006/11/14(火) 23:19:56 ID:FOwMqG04
Fの人!Fの人じゃないですか!!
ラジオとか久々にしてくださいよ・・・メッセも登録したんだし…
975ゲームセンター名無し:2006/11/14(火) 23:25:23 ID:VRwq870k
>>970
ゲーキャラじゃなくてキャラネタの方?
あそこは荒らしも多くてきっちり保守しとかないと
落ちそうなイメージがあるんだが。
ちなみにゲーキャラ板もしょっ中圧縮がくるので
お勧めはできない。
976ゲームセンター名無し:2006/11/14(火) 23:27:16 ID:I7993dUX
「なりきりネタなんでもあり」板はどうなん?
977ゲームセンター名無し:2006/11/14(火) 23:49:23 ID:y9zt2HgL
かさぶたといえばVF5を初めて眺めてたんだが、ジャッキーはゲームではクールなイケメンって設定なのな
「おっぱい!」のイメージが強かったからゲーム画面で英語で決めポーズを取る彼を見て笑いが!
あと葵がロワどおりの大人しそうなくせに怖いねーちゃんで笑った
「弱くて驚きましたわ」ってお前…
978ゲームセンター名無し:2006/11/15(水) 00:00:35 ID:FOwMqG04
979ゲームセンター名無し:2006/11/15(水) 00:14:18 ID:wdbli87G
先走りすぎだろ……
980ゲームセンター名無し:2006/11/15(水) 00:39:45 ID:aLFCpw5C
>>977
主人公格が「おっぱいおっぱい」言ってたら大問題だろw
葵の勝ち台詞は俺も驚いた。でもそこに痺れる憧れるぅ!

>>978
早速行ってみたら既に集まってて感動した。
かさぶたまとめサイトでも見直すか…。
981ゲームセンター名無し:2006/11/15(水) 00:58:53 ID:wdbli87G
とりあえず埋め開始
982ゲームセンター名無し:2006/11/15(水) 01:18:48 ID:LIbff4ig
なあ、感想スレは立てなくていいのか?
ここが感想スレだとしたら、後18しか書き込めねえぞ?
983ゲームセンター名無し:2006/11/15(水) 07:21:48 ID:O9MEOHTr
投下ペースから考えてとりあえずは投下と感想いっしょでいいんじゃね?

投下がもっとハイペースになったら分けないと大変だけど
ただ、投下後のネタバレ回避にはいいのかな、感想スレあると
984ゲームセンター名無し:2006/11/15(水) 20:05:50 ID:o/hyx97K
スパロワが完結に向けラストスパートかけてるらしい
俺たちも負けずに頑張っていこうぜ!!
・・・生き残った奴だけでも!完結に向けて!!
985ゲームセンター名無し:2006/11/15(水) 22:17:20 ID:+hMy8P9L
展開予想はやっぱりやめておいたほうが吉?
986ゲームセンター名無し:2006/11/15(水) 22:22:16 ID:LIbff4ig
>>985
色々なパターンをつくればありジャね?展開予想から生まれるアイデアってのもある
987ゲームセンター名無し:2006/11/15(水) 23:04:35 ID:wdbli87G
だが埋める
988ゲームセンター名無し:2006/11/15(水) 23:06:51 ID:xqwCCXkq
sage
989ゲームセンター名無し:2006/11/15(水) 23:07:59 ID:xqwCCXkq
どうせだから展開予想はしたらばでやればどうかなってFの人からの電波が言ってたような気がする。
990ゲームセンター名無し:2006/11/15(水) 23:28:22 ID:k0W1zk1t
991ゲームセンター名無し:2006/11/16(木) 01:15:32 ID:QLE6zpDq
寝る寸前にktkr
私怨攻撃!い、いや、支援攻撃!!
992ゲームセンター名無し:2006/11/16(木) 01:17:46 ID:QLE6zpDq
そして支援したいのにスレがもう990代に
…お、俺の独断で感想スレを立ててもいいのかな?
993ゲームセンター名無し:2006/11/16(木) 01:21:32 ID:QLE6zpDq
む、無理だった…
994ゲームセンター名無し:2006/11/16(木) 01:24:09 ID:QLE6zpDq
GJ!したらばの奴に+αされてるのが来た!!
995ゲームセンター名無し:2006/11/16(木) 01:29:43 ID:677X2dcg
>>970
とりあえずキャラネタでは板違いだよ。
996ゲームセンター名無し:2006/11/16(木) 01:45:55 ID:3eEOdz2L
1000!!!!
997ゲームセンター名無し:2006/11/16(木) 02:01:22 ID:T5wRL0yg
あるる?あるる?ぼくのあるる!
998ゲームセンター名無し:2006/11/16(木) 02:02:11 ID:T5wRL0yg
うめる?うめる?ぼくのうめる!
999ゲームセンター名無し:2006/11/16(木) 02:03:50 ID:T5wRL0yg
あるる!うめる!ぼくのあめる!?サモンナイトはスレ違い!
1000ゲームセンター名無し:2006/11/16(木) 02:04:56 ID:T5wRL0yg
千ならぼくのあるるが優勝!あるる!あるる!ぼくのあるる?
かえで!かえで!かえではいらない!
ニーギがどうした!ぼくはあるる!ぼくのあるるが優勝!
10011001
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