【咲-Saki-】咲×和(和×咲)スレ5

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952名無しさん@お腹いっぱい。:2010/06/13(日) 20:05:13 ID:YAlSNiu30
>>951
それを聞いて安心しました

というわけで、ほしい方は↓のアドレスから落としてみて下さい
http://ranobe.sakura.ne.jp/src/up57511.zip
953名無しさん@お腹いっぱい。:2010/06/13(日) 20:39:17 ID:m+5Ffz1n0
ごみいらね
954名無しさん@お腹いっぱい。:2010/06/13(日) 20:49:34 ID:a7kyX+n/0
ありがたくいただいた
955名無しさん@お腹いっぱい。:2010/06/13(日) 21:00:05 ID:uzKc5BLx0
亜音速で保存した。
956名無しさん@お腹いっぱい。:2010/06/13(日) 21:13:58 ID:GDDhxEHP0
そこのろだ入れないのでどなた別ろだにあげてもらえませんか?
957名無しさん@お腹いっぱい。:2010/06/13(日) 21:24:05 ID:YAlSNiu30
>>956
ご希望のろだはありますか?
ちなみにサイズは2.5MBくらいですが
958名無しさん@お腹いっぱい。:2010/06/13(日) 21:30:06 ID:GDDhxEHP0
>>957
とくにないです
959名無しさん@お腹いっぱい。:2010/06/13(日) 21:37:11 ID:YAlSNiu30
>>958
http://uploader.moe.hm/cgi-bin/upload.cgi?mode=dl&file=2409
上げ直しました
パスは sakinodo でお願いします
960名無しさん@お腹いっぱい。:2010/06/13(日) 21:38:56 ID:w3ODtuXC0
じゃあそこから落とせよw
961名無しさん@お腹いっぱい。:2010/06/13(日) 21:41:12 ID:uzKc5BLx0
ろだに入れないってどんな状況なんだ…?
962名無しさん@お腹いっぱい。:2010/06/13(日) 21:41:57 ID:GDDhxEHP0
>>959
ありがとう!
963名無しさん@お腹いっぱい。:2010/06/14(月) 02:40:47 ID:+OiSPIlY0
定期的に9巻みたくなるんだけどニヤニヤがとまらNEEEEEEEEEE

しかし25話の和の願い事聞いてると離別フラグびんびんだなぁ…
もし敵同士なるなら喰霊や神無月みたいな展開がいい。もち最後はハッピーエンドで
964名無しさん@お腹いっぱい。:2010/06/14(月) 03:06:55 ID:iDhFksjX0
やっぱり全国大会決勝戦の大将戦で相見えるってのが
一番盛り上がるんじゃないかな。世界大会でもいいし。
白黒ついてもつかなくても、最後はらぶらぶちゅっちゅすればいいよ

15年後、全中三連覇の実績を引っさげて全国高校生麻雀大会に臨む
ひとりの少女がいた。彼女こそ、10年連続世界ランキング一位を保ち続ける
現役プロ最強の女流雀士と、その妻でプロを引退した身でありながら超一流の
雀力を持ち、ネット麻雀の世界に君臨する幻の雀聖の間に生まれた少女である。
だがその真の力、いまだ未知数−−−

みたいな中二煽りでオワルといい
965Let's Challenge Day!:2010/06/14(月) 18:47:02 ID:70vduo1T0
こんにちは、突然だけどここでSS投下失礼@盆@
注意してほしいこと→原作にはないある設定が出てくる(スペシャルTHANKS Mr.J)
もしよかったら指摘とかアドバイスとかほしい・・・です。どうかよろしくっww



みなさんこんにちは。宮永咲です。

突然ですが私たちは今、原村さん家から少し歩いたところにある広めの公園に来ています。
初めて来たけど、意外と人通りが少ないんだね。夕方だからかな?


「宮永さん・・・お願いですから、絶対に離さないでくださいね?この手を・・・!」


・・・え?だから公園だってば。
放課後の屋上でも体育館裏でもなければ、
2人の思い出の場所でも伝説の桜の木の下でもないよ!
っていうか伝説の桜ってなに・・・?


「うん!大丈夫、何があっても離さないから!安心して、原村さん!」
「宮永さん・・・!」
「だから、これから一緒にがんばろう?

自転車の練習!」


私は笑顔でそう答え、原村さんが乗っている自転車の荷台の部分を、さっきよりも力を込めて支えた。


「はい!よろしくお願いします!」
「まかせて!」


というわけで私は今、原村さんの自転車の練習に付き合っているところで・・・――ってはい?
え?き、期待したって・・・。な、何に!私、何か変なこと言いました!?



『私たちの日常〜Let's Challenge Day!〜』


966Let's Challenge Day!:2010/06/14(月) 18:48:35 ID:70vduo1T0
事のきっかけは・・・先週の水曜日。
さっぱりとした天気で、少し風がある日のことだった。

いつものように部室に集まった私と原村さんと優希ちゃんは、
部長たちが来て面子がそろうまで、ガールズトークに華を咲かせていた。
それで、・・・あれ、なんだったっけ?どうしてああなったんだっけ。
最初は確か「今日はなんだかあったかいね」って話だったんだけど、
いつのまにか「今度の日曜、駅前にできたタコ焼き屋に行こうじぇ!」ってなってたんだよね。
今思い返すと話が飛躍しすぎなような気がするけど、そんなことは案外ふつうのことだったりする。


「タコ焼き?いいね!行きたいっ」

「私も聞きました。おいしいらしいですよ」

「うぬ!これはもう行くっきゃないじぇ!」

この後優希ちゃんの“タコ”への情熱を淡々と聞かされた私たちだったけど、それは割愛するとして・・・。

「じゃあ、今週の土曜か日曜だな!」

「あ・・・私は日曜日のほうがいいなー」

「では日曜日に。集合場所は直接駅前でいいとして・・・あとは時間ですね?」

「早めのほうがいっぱい遊べていいよ?」

「そんじゃあ・・・!―――」



――


「日曜日の11:30、駅前に決定だじぇ〜!」

「はーい!」


ということになりました。
週末にも原村さんたちと会える、遊べると思うと自然と頬がほころんでくる。
それは2人も同じみたいで、私の目から見てもウキウキしているのがわかるくらい。

みんな同じ気持ち。
たったそれだけのことがとっても嬉しくて・・・


「あっ・・・そういえば、当日は自転車だったりしますか?」

そんな原村さんの意味ありげな質問の真意に気付くことができなかった。

・・・でも、それは仕方のないことだったんじゃないかなあと今では思う。ちょっぴりね。
だって、みなさんは考えたことありましたか?


『あの原村さんが自転車に乗れない』・・・だなんてっ!



*
967Let's Challenge Day!:2010/06/14(月) 18:51:42 ID:70vduo1T0



それを知ったのは遊ぶ約束をしたまさにその日。
自転車(ていうかマウンテンバイク?)に乗って颯爽と走り去っていく優希ちゃんを見送って、
2人で帰ろうとした矢先の私を原村さんが呼び止めたのでした。


「あの、宮永さん」

「ん?」

「宮永さんは、いつ頃から自転車に乗れてましたか?」

「え・・・自転車??」

「あっいえ、別に、ただなんとなく気になっただけで・・・!深い意味はないですよ!」

「う、うん・・・?
 えっとぉ・・・確か小学1・2年生くらいのときだったかな?よく覚えてないや」

「・・・・・。どのくらい練習したんですか・・・?」

「うーん、たぶん2日?いや3日だったかも。転ぶたびに泣いてた気がする。あははっ」

「はあ・・・・・」

「・・・? 原村さんは?」

「えっ!わ、私ですか?私は・・・その・・・」


あちらこちらと目が泳ぎまくる原村さん。
そのあまりの慌てっぷりに、質問した私のほうが心配になってきた。

(で、でも別におかしなこと聞いてない・・・よね?)


「・・・宮永さん・・・」

「な、なに?」

「質問の答えになってなくて悪いんですが・・・例えばの話、もし、自分の身近にいる誰かが
 小学生でもできることを高校生になった今でもできないでいる――なんてこと、どう思いますか?」

「ど、どうって・・・・・。そのできないでいることにもよるけど、そこまで悪いことじゃないと思うな・・・」

「そ・・・そうですか?」


原村さんの表情が少し明るくなるのを確認した私は、無難に答えておいて正解だったと思った。
というのも、きっとこの例え話はただの例え話ではなく、原村さん自身の話なんじゃないかとなんとなく感づいていたからだ。
でも、いまいち確信が持てないのもまた事実。
もしその仮説が正しかったとすれば、原村さんは“小学生にもできる何か”ができないということになるのだから。

968Let's Challenge Day!:2010/06/14(月) 18:53:30 ID:70vduo1T0

「そうだよ!優希ちゃんだって九九につまづいちゃってるんだし!」

なんて、誰から見ても冗談で言ってるとわかる、そんなフォロー(?)を入れてみた。
きっとすぐに「もう、それは言いすぎですよ?」という彼女の半笑いのツッコミが飛んで―――・・・


「で、では!九九もできない優希にさえできることができないわたっ・・・人は!どうですか!?」


・・・来なかったねー。あはは・・・

うん。なんかゴメン、優希ちゃん。



――


「つまり、原村さんは自転車に乗れないと」

「・・・・・・はぃ・・・」


聞こえるか聞こえないか。
そのくらい小さい声で返事をした原村さん。
あれからいくつか問答を重ねた後、やっと正直に教えてくれた。

それにしても、「・・・別に私は原村さんに何かできないことがあっても、カッコ悪いとか思わないよ?」
って言ったときの原村さんの「どうしてわかったんですか!?」みたいな顔!
かわいくて少し笑ってしまった。


「さっきから言おう言おうとは思ってたんですが、タイミングが掴めなくて・・・!それに・・・」

「バカにされちゃうって思ってたの?もぉー!私が原村さんにそんなことするはずないでしょ!」

「そ、それはわかってます!宮永さんはそんな人じゃありません!」

「あ、うん・・・(面と向かって言い切られるとなんか照れるな・・・)
 じゃ、じゃあなぁに?」

「・・・・・幻滅、されてしまうかと思って・・・」


・・・・・。
え、何この子。なんかすごくかわいいんですけど。


「あ〜もうそれこそないないっ!よく言うでしょ?“完璧な人間なんていない”って」

「それでも・・・!宮永さんの前では“完璧”な私で在りたかったんです!」

「私の前では??」

「あ」
969Let's Challenge Day!:2010/06/14(月) 18:57:40 ID:70vduo1T0
「・・・?」

「〜〜・・・」

「なんで私の前では―――」

「そっ、そんなことより!自転車に乗るコツを教えてください!練習したいので!」


なぜか急に話を変えられてしまったので質問することができなかった。
っていうか、さっきからこんなことが続いてるような気がする。なんなんだろ?

「自転車のコツかぁ・・・」

自転車のコツ。突然そんなことを聞かれても、上手に説明なんてできない。
幼少時代のことを必死に思い返してみるも・・・ダメだ。
自転車に乗る練習をしてた時の記憶なんて、そんなに鮮明に覚えているわけでもない。
よって、アドバイス不可能。
そもそもそういうことって、口で説明しただけでなんとかなるものなのかな?
・・・だったら、だったらさ!ここは思い切って・・・・・


「ねえ、もういっそのこと一緒に練習しようよ!私が先生になってあげる!」

「えぇっ!?い、いいですよ!悪いです!」

「悪くないから♪私だって原村さんの力になりたいし、きっと2人の方が楽しいよ?」

「ですけど・・・」

「・・・もし日曜日に間に合わなかったらどーするのかなー?私はヤだなー?原村さんと一緒に遊びたいな〜?」

「う・・・。大丈夫です!絶対間に合わせてみせますから!」


・・・ありゃりゃ、やっぱり原村さんらしい答えが返ってきちゃった。
でもね、私が1番心配してるのはそこじゃないんだよ?

私は少しだけ息をついて、笑いかけながら原村さんの両手を取った。


「そうじゃなくて、慣れないことをいきなり1人だけでやるのって危ないでしょ?
 原村さんもそれはわかってるよね?・・・ってアレ?原村さん、聞いてる?」

「・・・あ、あぁ!スミマセン、危ないです、ハイ」

「でしょ?だから心配なの。原村さんがケガしたとこなんて見たくない・・・」

「宮永さん・・・」

「だからお願い、私にも手伝わせて?私だって原村さんの力になりたいんだよっ」

「・・・宮永さん」

「ダメ・・・かな?」

「・・・・・いえ、ダメじゃないです。宮永さんがそこまで言ってくれるのなら・・・」

「ほ、ホント!?」
970Let's Challenge Day!:2010/06/14(月) 18:59:22 ID:70vduo1T0
「ええ。むしろ、私のほうからよろしくお願いします。宮永・・・先生?」

「ふふ、うんっ!じゃあ早速明日からがんばろうね!」

「はいっ!」


・・・というわけで、私と彼女の挑戦の3日間が始まったのでした。



*



翌日の部活終了後。
麻雀部のみんなに変に悟られないよう、そそくさと学校を後にした私たち。
そのまま原村さんちに直行し、持参したジャージに着替えたら、練習場となる公園へGO!
一応ある分にはあったらしい自転車を取り出してきた原村さんは、目に見えてヤル気満々だ。

その公園へと向かっている最中、昨日の夜からずっと気になっていたことを聞いてみた。


「でも、よく今までずっと乗らないでこれたね?自転車。
 あっ、ば、バカにしてるわけじゃないよっ!あの、不便じゃなかったのかなーって・・・!」

「いいんですよ、気にしなくて。私も昨日不思議に思ってたんです」

「そ、そうなんだ?」

「はい。・・・それで、私なりに考えた結果なんですけど、
 たぶん、事あるごとに両親に送り迎えしてもらっていたからではないかと」

「・・・・・要するに、自転車に乗る機会がなかったから、ってこと?」

「・・・ええ」


お・・・お嬢様・・・っ!これがお嬢様の育つ環境というものですか・・・!

普段あまりにも自然に接しているもんだから、時々こんなふうにカルチャーショックを受けてしまうことがある。
それと同時に、ある種の距離や壁を感じてものすごく切なくなるのだ。
・・・そう、今のように。


(・・・やっぱり、原村さんは遠いなあ)

「宮永さん、何か?」

「・・・ううん、なんでもないよ。
 ね、なんで優希ちゃんは自転車の話になったときに何も言わなかったんだろうね?いぢわる?」

「あぁ・・・実は優希も知らないんですよ、私が・・・その、乗れないことを」

「えぇっ!そうだったの!?」

「は、はい・・・あの子には確実にバカにされると思ったので」

「ぁ、あはは・・・なるほど・・・」
971Let's Challenge Day!:2010/06/14(月) 19:02:44 ID:70vduo1T0



・・・中学のときから一緒だった優希ちゃんでも知らないことを、私は知っている。
・・・中学のときから仲良しだった優希ちゃんにも教えなかったことを、私は教えてもらった。


――ふわりと、胸が暖かくなった。


「・・・えへへ」

「・・・・・?」

「なんでもない♪」



――


公園へ到着!
でもいきなり原村さんが乗ったそれを私が押す、なんてことはいくらなんでも危なすぎるから、
最初はまず自転車に慣れることから。でも、

「私の場合、最初は補助輪からだったし、お姉ちゃんが乗ってるの見てなんとなくイメージできてたんだけど・・・」

始めっから補助輪なしでがんばるとなると・・・ねえ?
とりあえず跨ぐだけ跨いでもらって、地面を蹴って進んでもらおうかな。うん、それがよさそう。


「補助輪なしで自転車に乗る練習で大切なのは、
 『ペダルを漕ぐ』という練習と『バランスをとる』という練習を分けて考えること、だそうです」

「え?へぇ〜そうなんだ!」

「そのためには、ペダルを外して練習するのがいいとも言われています」

「すごーい!よく知ってるね和ちゃん!」

「予習してきました」

予習!?

「宮永さん。宮永さんのお姉さんは、最初から補助輪なしで練習に臨んだんですか?」

「え?(なんでそんなこと聞くんだろ?)
 ううん、お姉ちゃんも最初は補助輪だったよ。たぶんだけどね」

「・・・そうですか」

「??」


なんかよくわからないけど・・・まあいっか。

私は、今、原村さんに言おうとしていた練習法と
原村さんが教えてくれた練習のコツがだいたい一緒だったことを伝え、ようやく練習に踏み切った。
972Let's Challenge Day!:2010/06/14(月) 19:04:02 ID:70vduo1T0



――


「そうそう!下向かないで!腕固くしないように・・・!はいそこでゆっくりブレーキ!」

「は、はいっ!」

「・・・わぁー!すごいよ和ちゃん!もうだいぶ慣れたみたいだね!」

「そうでしょうか・・・?」

「うん!じゃあそろそろ本格的に漕いでみよっか?原村さんならイケると思うんだけど」

「や、やってみます!」


ここらでようやっと冒頭部分に繋がるわけなんです。
なので省略させてもらい(ry


「よし・・・じゃあ行くよ?」

「お願いしますっ」

・・・・・まあ、いくらあの原村さんでもさすがに一発目からうまくいくなんてことはなくて。

「きゃあぁっ!」

「ぅわっとっとっと」

バランスを崩して倒れかけてしまった。
私がとっさに踏ん張ったからセーフだったけど・・・(そのためにいるんだけどね私)

「だ、大丈夫?」

「はい・・・」

「よかったぁ。じゃあもう1回!あのね、もうちょっと勢いよく漕いでスピード出したほうがいいと思うよ。
 ゆっくりすぎると今みたいにグラグラしちゃうから」

「・・・はい」

「あ・・・、・・・怖い?」

「・・・ ・・・少し、だけ」



後ろから話しかけていたせいもあってか、気付けなかった自分を悔いた。

「・・・・・そっか」

怖いと、認めてくれたのだ。彼女が。
上品なプライドを持つあの原村さんが、肩をわずかに震わせながら。


――ねえ、原村さん。今何を考えてる?
973Let's Challenge Day!:2010/06/14(月) 19:05:23 ID:70vduo1T0


初めてのことだ。失敗したらケガだってする。
不安なことには変わりない。
でも、そんな弱みを決して表に出さないのが“原村和”であったはずなんだ。
『“完璧”で在りたい』と言った私の・・・1番大切な友達。

そんな貴女が、今初めて――・・・・・。


「ちょっと待っててね?」

「え?あ、はい」


小走りでベンチに向かい、適当に置かれた荷物の中からアレを手に取りUターン。


「み、宮永さん?それって・・・」

「うん、エトペン♪」

「で、ですよね・・・その子をどうするんですか?」

「この子をね〜、こう!」


ぽふっ。

自転車の籠に入れたらそんな音がした。
入り切らなかったエトペンの瞳が、原村さんを見つめている。


「えっと・・・・・??」

「おほんっ。
 『和はペンギンを抱きながら打ってちょうだい』」

「えぇっ!?」

「えと・・・『ペンギンを抱くと自宅と同じように眠れるのなら、ペンギンを抱けば自宅と同じように打てるかもしれないわ』
 ・・・だったかな?」

「あ、ああの・・・!宮永さん!?」

「よー・する・に♪リラックスしようってことだよ!」


何がなんだかわからないといった原村さんに、覚えている範囲の物真似で説明をする私。
原村さんもわかっているように、この言葉はすべて部長が言ったことだ。
麻雀の延長線で、少しでも緊張が解けてくれれば・・・


「大丈夫。だいじょーぶだよ、原村さん!ほら、エトペンも一緒!」

「ですが・・・」

「大丈夫!」

「だ、大丈夫って・・・!どうしてそんなに――」
974Let's Challenge Day!:2010/06/14(月) 19:08:24 ID:70vduo1T0


「私がずっとそばにいるから」


――守ってあげるから。

心から、そう思ったんだ。
さっき、貴女が初めて私に弱みを見せてくれたあの時に。


「まだ2日もある。そんなに焦らなくてもいいんだよ?」

「・・・・・っ」

「さっきみたいに危なくなっても、絶対私が守るから。それこそ下敷きになってでも!」

「ふふっ・・・宮永さんったら」

「(あ、笑ってくれた・・・)えへへ。でも、本気だからね」

「え・・・」


笑顔をくれた君が泣いてる時――
ほんの少しだけでもいい、君の支えになりたい。
頼りのない私だけど、君のことを守りたい。

私が泣いてしまった日に、君がそうだったように。


「だから、大丈夫。・・・ね?」

「・・・はいっ!」



―とくん―


・・・・・ひっそりと生まれたこの感情に、この時の私は気付くことはなかった。



*


975名無しさん@お腹いっぱい。:2010/06/14(月) 19:42:44 ID:8U8mRX3OO
支援
976Let's Challenge Day!:2010/06/14(月) 19:55:02 ID:70vduo1T0
後日。約束の日曜日。
ウワサのタコ焼き屋の前では、肩を並べて笑う私たちがいた。
傍らには自転車が3台。そう、3台。

やはりさすがと言うべきか・・・原村さんの自転車の上達ぶりは凄まじいもので、結局2日ほどでマスターしてしまった。
うん、やっぱりすごいよ原村さんは!


というワケで、一切事故を起こすこともなく
というかどちらかと言えば優希ちゃんのほうが危なっかしかったけど、それでもめいいっぱい楽しめた。
またいつか、みんなでどこかへ遊びに行けたらいいなっ♪

・・・と思っていた時期が私にもありました。


「宮永さん!ゆーき!あそこのタコ焼き屋さんに行きませんかっ?」

「え・・・ま、また?」

「のどちゃん・・・これで連続何回目のお誘いか覚えてるかい・・・?」

「じゃあタコスはどうですか!?あ、学校の裏の方にある雑貨屋なんかは・・・!」

「タコスなら・・・!タコスなら学食のでいいじぇーーー!!」

「あっちょっと!待ってくださいゆーきー!」

「ぁ、あはは・・・原村さん・・・」


よっぽど嬉しいみたいです、自転車に乗れるようになったのが。

・・・・・けど、お願いします。・・・そろそろ誰か止めてください。



〜FIN〜


この公園に見覚えがあったら貴方は立派なボン通です(はあと
これの和sideは必要・・・ないよね?ここまで読んでくれて本当にありがとうございました!
PS >>975ご支援感謝 引き続きアドバイス等募集中でっす。それじゃ!
977名無しさん@お腹いっぱい。:2010/06/14(月) 21:25:28 ID:fJOO23xO0
乙。
読み始めて
「和はお嬢様育ちだし、後部座席がデフォだよね」
と考えてたんだが、同じ事考えてたんだねw

劇中歌 歌に形はないけれど
http://www.nicovideo.jp/watch/sm2085047
名曲。


>>964
嫁が引退した理由は研究所に入るため、だったり?
オカルトとデジタルが交差する時、物語は始まる!
978名無しさん@お腹いっぱい。:2010/06/14(月) 21:53:12 ID:70vduo1T0
>>977
レスあり!その曲を知ってるとは・・・!まじ神曲だよね
私はたまに好きな歌からSS考えるからまた当ててくれると嬉しいなw
979名無しさん@お腹いっぱい。:2010/06/15(火) 02:39:20 ID:dKOym1yw0
GJ。咲ちゃん視線で進めるの良いね。
個人的に咲ちゃんはもう少し言葉使いが控え気味な感じがするかな?
980避難所より:2010/06/15(火) 02:45:01 ID:aghxJmYW0
ボンさんおっつー

優希も知らない秘密を打ち明けるのどっちの恥じらいと
そしてそんなのどっちを見守る咲ちゃん優しさに胸キュン
もっとも咲ちゃんは優しいだけじゃなさそうだけど…ゴクリ

咲和の半分は優しさで出来てもう半分は愛で出来ていることを再確認しますた


>>965GJ
ほくほく和みました
二人の空気よかったです







>>978
この曲超好きなんだよね。CD買ったし。
ミクの曲はコレとメルトくらいしか知らんけどw
ごめんよミク…もっと聞きたいけど時間無くて…
981名無しさん@お腹いっぱい。:2010/06/15(火) 08:40:53 ID:z1cHiJYA0
>>979
貴重なご意見どうもありがとう。
控えめ気味っていうのは、咲のセリフをもうちょっとなんとか・・・ってことだよね?
「!」多用しすぎたかな・・・コメディーチックにしたのがそもそもの失敗か?
今後の参考にしたいので、もしよかったらまた意見くださいm(_)m

>>980
レス、転載ともに本当にありがとう。
982名無しさん@お腹いっぱい。:2010/06/15(火) 12:03:32 ID:aghxJmYW0
すんません踏んでたことに気付かなかった。
立ててくる。
983名無しさん@お腹いっぱい。:2010/06/15(火) 12:07:00 ID:aghxJmYW0
立てました。
【咲-Saki-】咲×和(和×咲)スレ6
http://changi.2ch.net/test/read.cgi/anichara2/1276571168/
984名無しさん@お腹いっぱい。:2010/06/15(火) 12:40:02 ID:q7Bxrj2UO
おつ
985名無しさん@お腹いっぱい。:2010/06/15(火) 15:02:36 ID:P5v00xmI0
おつん
986名無しさん@お腹いっぱい。:2010/06/15(火) 15:19:49 ID:kWUYkdPeO
乙GJ!
987避難所より:2010/06/15(火) 20:12:17 ID:aghxJmYW0
読ませて頂きました
自転車の練習というシチュエーションがこんなに萌えるなんて・・・
和は普段強がってばかりいてもやはり咲の前では本心を曝してしまうのですねw
咲との猛特訓の成果が出て良かったね♪

それとスレ立て乙です!!
988名無しさん@お腹いっぱい。:2010/06/16(水) 06:39:08 ID:VwSf4/KL0
          ,>─.:::.──- .ィ─-、._
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     |:.:.|:.{ !      :∨:: . ヽ`>、 ∨ |. )
     |.:.:| | {     .:::      :} ! :!
     |:..:|∧ ',: : . .: : . : i.     ..ノ|: | リ
     |:../ ヾ.\__, : : :人: : : : :,.イ〃.ノ/
     ゝ |  `ーイ:: ::::/:|:::::::::/゙_.∠.ィ゙/
      |  ::\.|_ :::/ ::! ::,ィ゙    {"
      ∧  ::::\ } : ::::: ::/    ∧
989名無しさん@お腹いっぱい。:2010/06/16(水) 09:40:36 ID:JHTzGeRoO
990名無しさん@お腹いっぱい。:2010/06/16(水) 15:58:54 ID:JHTzGeRoO
咲かわいいよ和
991名無しさん@お腹いっぱい。:2010/06/16(水) 16:31:54 ID:MkGmhiC+0
咲和最高
992名無しさん@お腹いっぱい。:2010/06/16(水) 18:59:23 ID:dFZl8D4a0
咲のどの勢い衰えることを知らず
993名無しさん@お腹いっぱい。:2010/06/16(水) 20:51:42 ID:JHTzGeRoO
和かわいいよ咲
994名無しさん@お腹いっぱい。:2010/06/16(水) 22:26:44 ID:mAyCs4e90
995名無しさん@お腹いっぱい。:2010/06/16(水) 22:27:31 ID:mAyCs4e90
規制解除キターーーーー!!!

咲和が大好きだーーーーー!!!!!
996名無しさん@お腹いっぱい。:2010/06/16(水) 22:31:19 ID:mAyCs4e90
996なら今号のヤンガンで咲和タイム!
997名無しさん@お腹いっぱい。:2010/06/16(水) 23:16:24 ID:dFZl8D4a0
997なら何らかの奇跡が起きて咲第二期が早まる!
998名無しさん@お腹いっぱい。:2010/06/16(水) 23:38:46 ID:8meIJK6l0
>>995
おめ。
そしてうめ。
999名無しさん@お腹いっぱい。:2010/06/16(水) 23:41:27 ID:dFZl8D4a0
>>998なら咲和ファンがもっと増える!
1000名無しさん@お腹いっぱい。:2010/06/16(水) 23:42:31 ID:dFZl8D4a0

    >>1000 な ら
      咲 と 和 に 永 遠 の 幸 あ れ
10011001
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