【とらドラ!】櫛枝実乃梨SSスレ【まったり妄想】

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1名無しさん@お腹いっぱい。
ここは『とらドラ!』のみのりんこと櫛枝実乃梨について様々な妄想をしたりするスレです。
どんなネタでも構いませんので、みんなでまったり色々と妄想したり雑談したりしましょう。
次スレは>>970が立ててください。もしくは容量が480KBに近づいたら。
2名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/06(月) 21:13:05 ID:CtsVDZG7
サンキューカッス
3名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/06(月) 21:21:11 ID:Aiflydv6

みのりんまとめサイト
http://08.mbsp.jp/minodora/

★前スレ
【とらドラ!】櫛枝実乃梨SSスレ【まったり妄想】
http://changi.2ch.net/test/read.cgi/anichara2/1244966136/


★関連スレ★

【とらドラ!】櫛枝実乃梨は夢に一直線かわいい9
http://changi.2ch.net/test/read.cgi/anichara2/1245016475/



【とらドラ】逢坂大河は手乗りタイガー可愛い 5匹目
http://changi.2ch.net/test/read.cgi/anichara2/1237491771/
【とらドラ!】大河×竜児【モフモフ妄想】Vol12
http://changi.2ch.net/test/read.cgi/anichara2/1246704738/1-100
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http://changi.2ch.net/test/read.cgi/anichara2/1240611958/
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【とらドラ!】能登×木原ラブラブ妄想&香椎と春田
http://changi.2ch.net/test/read.cgi/anichara2/1244190432/


【田村くん】竹宮ゆゆこ 19皿目【とらドラ!】
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1246284729/201-300
4名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/06(月) 22:36:46 ID:v/i5FiGs
>>1
さぁみんな!
盛るぜー☆超盛るぜー
5名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/06(月) 22:41:53 ID:U23kgoNi

盛るぜぇ〜超盛るぜぇ〜☆
6名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/07(火) 12:14:28 ID:Iy6kqE2J
おお、立ったのか。
>>1
7まとめ ◆OMmR6qSOgU :2009/07/07(火) 18:14:04 ID:jEXc4Xq8
M&Sさんへ

エロパロの月と太陽1・2なんですが
よかったらまとめサイト転載許可をいただけないでしょうか。
ご返事お待ちしております。
失礼しました。
8名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/07(火) 19:02:34 ID:jTmClUK1
>>1
盛り上げていこう!
9名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/07(火) 22:44:41 ID:zHlvURvQ
いつもと少しキャラ路線を変更してきた高須くんと櫛枝さん。

実「よっ、新スレが立ったよーー!!>>1乙〜」
竜「まあ前スレが落ちちまったからなんだがな……」
実「だぁああー! なんでそう言うこと言うかね。
そりゃ確かに大河と高須くんのスレは12スレ目で、落ちたりしてないけどさ」
竜「……何の話だ?」
実「いいさいいさ。
言われてみりゃ私のポジってなんだか微妙だね。
大河やあーみんのエ○画像下さいってスレは立つけど私のは立たないしさ」
竜「な…っ 何を言ってるんだおまえは」
実「二人に比べると段違いに同人誌も少ないし、SSも少ないよね。
挙句の果てには黒マッスルとのカップリングまで書かれちまってよう……作者は面白がってるけど。
おいらは悲しいよ」

竜「待て待て待て! どうした!?前スレが落ちたくらいでそんなに落ち込むなよ」
実「だって!妄想SSスレが落ちたってことは私と高須くんの愛の力が足りなかったからなんだよ!?うおーーーーーっ!!」
竜「櫛枝!安心しろ。俺たちの愛の力は弱くなんかないぞ!
このスレ住人がおまえに注ぐ愛くらい大きく強いものなんだ」
実「そ、そうかい?」
竜「おう!それに良く見てみろ。キャラスレの伸びが一番いいのはおまえだぞ」
実「おお、そういえば……」
竜「そ、それにだな。お、俺は欲しいぞ、おまえのエ○画像!」
実「えぇぇえーー!?そこかいな!?」
竜「おう!!」
実「今までにない生き生きとした『おう!!』キターーーー」
竜「いや、むしろ画像じゃなくてなmry」
実「うおぉーい、ストップストップ、そりゃまずいぜ」
竜「まずくなんかちっともねえ! ここはおまえの妄想スレ……つ、つまり俺たちの愛の巣kry」
実「うああぁぁ……目がマジだぁあ! これはあーみんが言ってたピンときたら系か、それなのか!
……ってちょ、待っ……いつもは逆なのに!私がSEME☆なのに!なんでーーー!?」

ギシギシアンアン――

ふうっ……やりきったぜ☆
すまん、仕事疲れだな。新スレ初投稿を汚して失礼
というわけで口直し作品にwktk
みんなの愛で盛り上げていこう!!
10M&S:2009/07/08(水) 06:02:59 ID:QItrHnmw
まとめ管理人さんの方から来るなんて、

嬉しいぜぇ〜、超嬉しいぜぇ〜

…すみません調子乗りました。恐悦至極です。よろしくお願いします。

出来れば投下時のままに、行と行の隙間もコピってくれるとありがたいです。エロパロでは自分で開けた間隔は消えるので…

続くかどうかは未定ですがシリーズへ入れて下されば幸いです。


新しい話が浮かばない…そもそもM&S=月と太陽のつもりなのでいけない感じもしますが…
11M&S:2009/07/08(水) 06:05:57 ID:QItrHnmw
連すみません。
長文失礼しました。ついテンション上がってしまって…

これが言いたかったのです。
>>9 GJ!!
12M&S:2009/07/08(水) 06:30:12 ID:QItrHnmw
もう、何かすみません。
シャワーで目ぇ覚めました。
エロパロなんだからシリーズではないですよね…エロパロに入れておいて下さい。
ハゲヅラがあったら被りたい…
13まとめ ◆OMmR6qSOgU :2009/07/08(水) 22:39:04 ID:1ftLwKUD
>M&Sさん
了解しました^^
投下時というと、エロパロ10冊目と13冊目の時ですね。
内容的にはギリギリだとは思いますが、エロパロでよかったですか?



ここで再度呼びかけでもしたいかなと・・


エロパロに投下されたみのりん関連の作品の作者さまで
もしこのスレを閲覧されていましたら、まとめサイトへの転載OKな作品がございましたら許可をお願いします。
その際、作品名+内容(エロありかなしか)をお願い致します。

失礼しました。
14名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/08(水) 23:02:03 ID:y6dflegr
>まとめサイト管理人様
いつも作品をまとめていただきありがとうございます。
代理投稿をお願いすることは可能でしょうか?
いつもは携帯から投稿しているのですが、今回は文量的に厳しそうなのです。
15まとめ ◆OMmR6qSOgU :2009/07/08(水) 23:29:49 ID:1ftLwKUD
>>14
遅れてしまって申し訳ないです><
代理投稿おkですよ。
えっと、よかったらまとめへ内容をメールで送ってもらって
それをこちらに投下します。それでよろしいですか?
16 ◆99y1UMsgoc :2009/07/09(木) 00:03:12 ID:y6dflegr
どうもありがとうございます。
これで心置きなく長めの作品も書けそうです。
今の作品は、もう一日推敲してからの投稿依頼になりそうです。
ひとまずトリつけておきますので、よろしくお願いします。
17まとめ ◆OMmR6qSOgU :2009/07/09(木) 01:39:07 ID:HguJylEP
>>16
了解です。
少々忙しい身なので、投稿が遅くなった場合は申し訳ないです。
まとめサイトに代理投稿についての注意書きを追加したので
よろしかったら読んでおいてください。

何度も何度も書き込み失礼しました。
18 ◆99y1UMsgoc :2009/07/09(木) 23:34:33 ID:s3NJQToh
>まとめサイト管理人様
推敲が終わりましたので、送らせていただきました。
よろしくお願いします。

予告ですが、今回はとらP!みのりん100点エンドのアフターストーリー的なものです。
とは言っても、未プレイの方にも特にネタバレになるようなものはないと思います。
19名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/10(金) 00:21:23 ID:HumG6M5T
>>18
wktk!
20まとめ ◆OMmR6qSOgU :2009/07/10(金) 20:15:38 ID:WeVgAYAV
>◆99y1UMsgocさんへ
メール受け取りました^^
確認と少しばかりの質問があったので確認メールを送ったと思うのですが
送れたか自信ないので、こちらで報告させていただきました。

もし、メール来ていなければ再度送りますので、返事お待ちしております。
21名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/10(金) 21:59:39 ID:TII9czch
>>18
初のとらPアフターものに期待!
俺も書いてみようかな…
22まとめ ◆OMmR6qSOgU :2009/07/11(土) 00:23:02 ID:lYK0WOb/
今回は◆99y1UMsgocさんの代理投稿をさせて頂きます。
次レスより投下します。

「みのドラP! アフター」
7〜8レス
23「みのドラP! アフター」 ◆99y1UMsgoc :2009/07/11(土) 00:24:20 ID:lYK0WOb/
「高須くん、ちょっと聞いて欲しいことがあります」
「おう、なんだ?」

神妙な面持ちを作って、彼に体を向ける。
それにつられてか、高須くんも少し緊張するのがわかる。

「ちょっと別れ話を……ってごめん、嘘なんだ。
いやいや、そんなに魂抜けたような顔しなくてもいいんだぜ?」
「そりゃドキッとするに決まってるだろ!」
「あははは、ごめんごめん」
「『あははは』、じゃねぇよ。
だいたい櫛枝がこんなふざけたこと言うのは決まって、照れてる時か――」

高須くんは一拍呼吸を置いて、次の言葉を繋ぐ。

「――何かを真面目に考えすぎて、煮詰まったときだ。
今回は、後者だ。違うか?」
「高須くんはエスパーか超能力者か!」
「茶化すんじゃねぇ。無理に話せとは言わないけどよ……
話、聞いて欲しいんだろ?」
「……うん、まあ、その通りなんだけどさ。よくわかったね?」
「お前最初に言ったじゃねぇか、『聞いて欲しいことがある』って」

ちょっと目を伏せ、考える人のポーズをとる。
今回のお話は、きっと「重い話」の部類になるのだ。
一瞬躊躇いかけるが、迷うなら話してしまうに限るのだ。
高須くんに視線を向け、語り出す。
24「みのドラP! アフター」 ◆99y1UMsgoc :2009/07/11(土) 00:25:16 ID:lYK0WOb/
「私たち……なんというか、その、うん、あれだ。
つ、つ、つ……付き合い始めてからそこそこ経つわけじゃないですか。」

高須くんと彼氏彼女の関係になって数ヶ月も経つというのに。
まだこういうのが恥ずかしいか、自分は。
まったく成長の無いやつだ、と思う。
恥ずかしいことは、一気に言い切ってしまうに限る。

「全然恋人らしいことしてあげてないなあと思ったのです。
ほら、色々と忙しくて、さ」

高須くんは、私の勢いに気圧されたのか目を丸くしながら答える。

「仕方ねぇだろ。櫛枝はインターハイに向けて忙しいんだし、俺は俺で受験勉強があるんだから」
「それは確かにそう……なんだけどね。ほとんどそれ、原因は私みたいなもんじゃない。
高須くんの成績なら、勉強はそこまでしなくても希望の道に行けるんだよね?」
「万が一が無いようにするために、頑張らなくちゃいけないんだけどな」

やっぱり真面目な人だな、と思う。
こういう几帳面なところがあるからこそ、成績もキープできているのだと思うけど。

「私がソフトボールに打ち込めるのはですね。
その……高須くんが待ってくれてる……って信じているからこそです。
でも、それは高須くんの優しさに甘えてるだけなのじゃないかな?と思ったりするのですよ。
や、もちろん、高須くんのことを信じてないとか、決して、そういうことではなくて。」
「お前のことも大事だけど、櫛枝の夢も大事にしたいからな。」
「はい今死んだ!今私死んだよ!」
「うおっ!」

どうしてこの男は、素で奥歯の浮くようなことを言えるのだろう。
その頭をカチ割って、脳味噌の奥底までじっくり観察してみたい、っていうと病んでいるみたいだろうか。
25「みのドラP! アフター」 ◆99y1UMsgoc :2009/07/11(土) 00:26:04 ID:lYK0WOb/
「ああごめんごめん、ちょっと熱くなってみただけだから気にしないでよ。
お米食べろよ!高須くん!」
「おう、いつもの櫛枝だ。気にしてねぇから。」

とは言いつつも、顔の表情に戸惑いの色が見えるのは気のせいかな?
いや、事実だろう。相変わらずわかりやすい人だ。

「高須くんは、男女の友情って存在すると思う?」
「話が唐突だな。けど……それは……大河のことを言ってるのか?」

高須くんは少しだけ、口ごもる。
大河の名前が出てくることは予想していたし、自分でもそれを意識していたのは否定できないのだけれど。

「ううん、今は一般論を聞きたいの」
「ある、とは思うけどな。ほら、実際大河と……あ……」
「うん、いいのいいの。わかってるからさ、私は。」

本当に正直な人だな、と思う。
そこも憎めないのだ。これが惚れてる弱みってヤツか。
本当に、この人を好きなんだなぁ、と思う。

「例えば、の話を話をしても仕方ないんだけどさ。
高須くんと私の間で男女の友情って成立したと思う?」
「どうだろうな……わからねぇ。
今が幸せすぎて、今以外の状況は考えられねぇ」

確かに、“if”の話をしても仕方ないのはわかってる。
でも、私には見えてしまったものがあったのだ。
それは、頑張る姿をお互い伝え合う、という点では今と変わらないのだろう。

26「みのドラP! アフター」 ◆99y1UMsgoc :2009/07/11(土) 00:26:46 ID:lYK0WOb/
「よくわからないけど、私には、見えちゃったんだ……。
高須くんと私は『永遠』を約束していたの。
そこには確かに『男女の友情』があった。
そんな未来もも有り得たんじゃないかな、って思っちゃったんだ。
ごめんね、変なこと言って」
「よせよ、謝るなよ。
よくわかんねーけど、今俺はお前の傍らにいる。
『永遠』を約束している。それも、その、こ……『恋人』として、だ。
それだけじゃ足りないか?」
「ううん、そんなことないよ」

そう言って、決心したように次の句を繋ぐ。

「私は自分の夢を追うと決めた。
高須くんのことも諦めないと決めた。
でも、それって甘えみたいじゃないですか。」
「そうなのか?」
「夢がダメでも男がある、みたいな」
「俺としては、お前が甘えてると思ってくれるだけでも天にも昇る気持ちなんだが。
信じてくれてる、ってことだろ?」

まったく、どれだけ人を悶えさせれば気が済むのだろう?

「お前はもう死んでいる!」
「今度は死ぬの俺かよ!?」

27「みのドラP! アフター」 ◆99y1UMsgoc :2009/07/11(土) 00:27:33 ID:lYK0WOb/
「まぁ、それは置いておいて。
最近、たまに思っちゃうんだよね。
私は夢を追いかける、それを高須くんが見ていてくれる。
でも、そこにこ、こ……『恋人』って関係は必要なの?
今の私たちの関係、どっちかっていうとただの仲のいい友達みたいじゃないですか。
それはきっと、高須くんのせいじゃない、んだよね。
どっちかっていうと、私の、せい、だと思うん、だ。
私が高須くんの相手する時間もあまり取らないで、自分のことばっかりだからね」
「少しでもいいから、時間とってくれるだけでも十分だって」
「やっぱり高須くんは優しい人だね……」

本当にそう思う、高須くんはとても優しい人なのだ。
かつてはその優しさゆえに傷ついたこともあった。
その優しさをはねのけ、拒絶したこともあった。
でも、今はその優しさが素直に嬉しいと思う。
そして、そのような感情を素直に出せるようになった自分にも驚く。

「櫛枝、そ、そんなこと言われると、照れるじゃねぇか」
「思ったことを言ったまでだ!そして、照れてるのは私も同じだ!」
「それなら、照れてるついでに、だ!」

高須くんが意を決したような表情になる。
そうすると私は、固まってしまうことしかできないのだ。
そのメデューサのような視線は正直反則だ、といつもながらに思う。
28「みのドラP! アフター」 ◆99y1UMsgoc :2009/07/11(土) 00:28:19 ID:lYK0WOb/

「みのりん!」
「な、な、なんだね、たきゃすきゅん!」
「『高須くん』じゃねぇ、『竜児』だ!」
「なんだね、竜児くん!」

突然のことで何が起きたかわからず、目を丸くする。
そして、言われるがままに口走った名前を自覚し、顔に熱が上るのを感じる。

「『くん』付けかよ……まぁ、いいか」
「これが限界だ、というか既に限界突破済みだ!
しかしこれはどういうことかね!
説明してもらおうではないか!」

不意討ちすぎるのだ。
そりゃあ、家に帰って一人になってから、おふざけで『竜児くん』と名前を呼んでみたことくらいあるけれども。
『実乃梨』と呼ばれている自分を想像して、悶えたことくらいあるけれども。
心の準備くらいさせてくれたっていいじゃないか。

「い……嫌だったか?」
「嫌いではないという訳でない気がしないでもない!」
「どっちだよ!」
「正直、びっくりしたよ。急だったから。
でも――」

視線を合わせるのが何となく照れくさくて、目が泳いでしまう。

「――なんか、心地よい響きだね。
えへへへ、もう一回呼んでくれるかな?」
「そう言われると、なんだか恥ずかしいじゃねぇか」

そう言って、照れてる姿も、素敵なのだ。
これも、惚れてる弱みってヤツか以下同文。
そして、彼の口から言葉が発せられるのを待つ。
29「みのドラP! アフター」 ◆99y1UMsgoc :2009/07/11(土) 00:30:31 ID:lYK0WOb/
「み……みのりん」
「りゅ……竜児くん。
しかし、改めて考えてみると大河はすごいね。
私たちがやっとの思い出越えた山を、いとも簡単に越えちゃったし、越えさせたんだよね。
さすがは私の見込んだとおりの子だったよ、うんうん」
「あ……あの頃とは見てる景色が違うからな。
今回のほうがはっきり言って緊張した……」
「おー、正直者の竜児くん。
竜児くんは、私に気を遣うってことをしてくれないのかね?
彼女の前で平気で他の女の子の話題を出すなんてさ、竜児くんは酷い人だね」
「大河の話始めたのはお前じゃねぇか!」

もちろん、わかって言っているのだ。はっきり言って照れ隠しだ。
世間一般のカップルにとっては、他の女の子の話題なんて普通は無しだろう。
でも、私たちの場合はこれでいいのだ。
私にとっても、きっと竜児くんにとっても、大河は大切な人。
大河なしでは、絶対に今の私たちはなかったのだ。

「イッツア、ただのジョークだよ! 竜児くん。」
「お前、どさくさに紛れて『竜児くん』『竜児くん』連呼してねぇか!?」
「そこには気づいていたとしても、触れないで欲しかったぜ! 竜児くん!」

それは単に、呼び方の問題にすぎないかもしれない。
でも、それを『約束』だと思えばもっと強くなれる気がした。
竜児くんは、きっと私を待っていてくれる。私を捕まえてくれる。
私が走り続けることをやめなくても、だ。

自然にお互いを呼び合えるようになる頃には、より強い二人になっているはずだから。
だから、ずっと信じているよ。竜児くん。
30「みのドラP! アフター」 ◆99y1UMsgoc :2009/07/11(土) 00:31:15 ID:lYK0WOb/
<後日談>
「おお、櫛枝。今日も高須を呼べばいいのか?」
「おう、北村くん。りゅ……高須くんをよろしく頼むぜ!」
「オーケー、了解した」
「おーい、たかすー。くしえだー」
「おう、どうした?み……櫛枝」
「ああ、うん、今日の放課後なんだけどさ――」

(やっぱりみんなの前では恥ずかしくて言えねぇ……)
(二人きりだとまだ言えるのになぁ……)

たぶんこんな感じw
31まとめ ◆OMmR6qSOgU :2009/07/11(土) 00:34:45 ID:lYK0WOb/
以上です。
今回代理投稿初ということで少し緊張しました。
これからもこんな感じで代理投稿をしていこうと思います。
希望の方はサイトの注意書きを見てメールを送ってください。

それでは◆99y1UMsgoc氏、GJでした!

失礼しました。
32M&S:2009/07/11(土) 11:42:39 ID:+GMGnizZ
まとめ管理人さん
遅れてすみません。よろしくお願いします。エロパロに投下したので一応 という事で。
それと代理投稿お疲れ様です。

みのドラP!アフター
くそ、悶え死にさせる気か! は、鼻血が…止まらGJ!
33名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/11(土) 16:16:01 ID:u8xBKVks
gj
34名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/11(土) 23:04:51 ID:2OGNFd/m
GJ。みのりんの敬語って良いなーと改めて思った。
とらPで悶絶した記憶が蘇えったよ、ありがとう。

良作の後に書きかけで申し訳ないが投下してみる。
原作4巻P91より。夏旅行初日、あーみんシャワーシーン改変。

「きゃ!?」
「おう、すまん!……ん?」
女の悲鳴。竜児ははた、と首を捻る。
「た、たた、高須くん?ちょ、女の子のシャワーシーンに居合わせて良いのは
のび太くんだけって決まってるんだぜ……?」
……シャワーカーテンの向こう。
……蛇口を捻る音、滴り落ちるシャワーの音。
……声の主は、

「くくくく、櫛枝!?わ、わ、悪い!全然気がつかなくて……!」

続きヨロ
35名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/12(日) 12:16:57 ID:7ftLd2mF
>>31
99氏GJ&まとめさん乙
ニヨニヨ〜 おいちゃん悶え死んじゃうよ
みのりんも可愛いけど竜児がいい奴だ!!
次回作に期待しまくりんぐだ。
そう言えば3ヒロインの中で、竜児を「竜児くん」と呼びそうなのはみのりんだけだよな。

>>34
ちょwwなんてところで止めちゃうんだ!!続きを続きを!
妄想するだけで2828な設定ジャマイカ


さて、良作の後に恥ずかしながらww
幽霊を見ようと君は の続き投下、いきます
4〜5レス


遊び疲れたまま掃除と夕食を済まし、流れるように旅行1日目が終了したわけだが……
午前1時。
用を足した後に大河と出くわしてしまい下へ来てカレーまで平らげて、そして。

「股間じゃんかよ……」
「おまえが自主的に潜ろうとしたんだよ!」
危うく大河に股間に頭を突っ込まれそうになっていた。

36名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/12(日) 12:18:36 ID:7ftLd2mF
***
「北村くんとずっと一緒なんてどんだけ幸せだと思ってたけど……
幸せより緊張の方が大きいもんだ。なんだか疲れたわ」
「お、う……まあ全裸で登場したしな」
「みのりんは全裸で登場はしないけど、疲れたでしょ?」
「まあな」
大河は結っていた髪をほどき毛先をいじりながら、鼻からも口からも息を吐き、
ため息とも深呼吸とも取れないようなことをした。

「あんたとなら平気でいられるのに……遺憾だわ」
「遺憾とか言ってんじゃねえよ」
そう言いつつも大河は離れる気はないらしく、竜児も無理に離れる気はない。
確かに不思議と平気でいられるのだ。腕も足も重なる数十センチの域だと言うのに。

「好きな相手といるのは楽しいけど、これは非日常だ。毎日だったら心臓が保たん」
うんうん、と同意するように大河が小さく首を縦に振った。
「でも一緒にいて緊張より幸せが勝(まさ)った時が……」

――恋が愛に変わる瞬間なんだな。

「………」
「………」
ぞくり、と背中に悪寒を感じて大河が震えあがった。
「キっっっモっ……本当に気持ち悪い、お願い離れて……やだ鳥肌たったじゃない!」
「おう!? ひでえな」
先ほどまで離れる気など全くなしに体を密着させていたというのに急に距離を取り、腕を擦る。
その白い腕には本当に鳥肌が立っていた。

「あんた……世界の真ん中で愛を叫ぶとか絶対言いそう」
「言わねえよ、んなこと」
37名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/12(日) 12:19:52 ID:7ftLd2mF
「……というか、そうよ!このばっか犬がっ!!」
「おうっ!?」

突然再び距離を縮めてきた大河にぶん殴られた。
「いてえなおい、何すんだよ」
「何すんだよ、じゃなわよ。今さらだけど……あんた何やってるわけ!?」
「な、何って」
「みのりんのことよ。怪我までさせちゃって、おまけにナイト登場作戦……
自分で考えておいてなんて馬鹿馬鹿しい作戦なのかしら……それだって全部全部パアじゃない!!
ほんっっと、何をやらせても駄目ね。」
広いリビングなのに六畳間の距離で、くるぶし同士が当たっていることにも気付かず
大河は少しだけ声をひそめて竜児を罵倒する。

「だって、よお……」
「だってもへったくれもあるわけないじゃない。私は北村くんを棒に振ってまであんたの叶わぬ恋に協力してんのよ?」
「叶わぬとか言うなよ!」
大河は随分とご乱心のようだが、竜児は大河の『叶わぬ』にご乱心しそうな勢いだ。
「だって本当のことじゃない。このままだと咲くどころか芽も出ず土の中で腐るわよ?
どうせ次の作戦なんて考えてないんでしょ?」
「……いや、ある」
だが竜児はその言葉をハッキリと否定する。
作戦、だなんて大それたものじゃなくて計画性なんてものも全くの皆無だけれど、
それでも『約束』はしたのだ。
「え? なによ、それ?」
大河は竜児のそんな発言に驚いたのか目を見開いて竜児との距離をさらに詰めよる。
「それは……教えられない、すまんが」
「どうしてよ?協力者じゃない私」
「すまん」
内緒だと言ったから、二人だけの秘密だから。
38名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/12(日) 12:21:04 ID:7ftLd2mF
「ふーん、駄犬の癖に生意気。意外だわ……」
竜児が決して教える気がないことを悟ったのか、大河は諦めてソファーに大の字になった。
大河の細い腕が、足が竜児に容赦なく当たる。
「ね、竜児。私思ったんだけどさ、案外あの夢さ」
「ああ、警告夢か? あの未来になんねえよう頑張るからよ……どうした?」
「……ううん、何でもない」
天井から横へと視線を移したとき、そわそわとした、
それでもどこか嬉しそうな竜児の表情が目に入り大河はその先の言葉を続けるのを止めた。
そして自分の思考を否定するのだ。
今の竜児を見ているとこの前の警告夢は、本当に警告夢になっていたのではないかと今度はそう思い始める。
きっとそう。
言葉に出来ないようなこの寂しげな気持ちは夜だから、そう思うことにした。

そうして夜は更けていく……。



***
幽霊を探しに行こうだなんて、おもしろくも滅茶苦茶な提案をされた、高須くんに。
昼間は勢いでうなずいちゃったけど、よくよく考えたらおかしな話だ。
私があんな話をしたから――というか、私が幽霊を見たいと望んだからなんだろうけど……。
本当高須くんは人を楽しませることばかり考えているんだね、感心感心。

でも、でもね。幽霊なんてそんな簡単に見つかるもんじゃないよ。
そりゃ見えてしまう時は突然かもしれないけどさ。
私にはやっぱり見えないって思っちゃうんだよね。
だけどなんだろう……。
おまえがいつか、幽霊を見れたらって思う、って言われた時、
おまえに見られることを望んでる幽霊が、多分、この世にはちゃんといると思うから、と言われた時、
ちょっぴり――ううん、かなりびっくりしたし嬉しかった。
そこまでちゃんと答えてくれるなんて思ってもいなかったから。
涼しい風が吹いているのに体の奥が熱くなるような、火照ったような不思議な感じがした。
39名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/12(日) 12:22:26 ID:7ftLd2mF
そういえば……高須くんも幽霊見たいって言ってたっけ?
「幽霊……幽霊かぁ」
改めて呟いてみて、なんじゃそりゃと自分の声に返す。
彼氏がいるかと訊かれて幽霊の話をし始めるなんてどう考えてもおかしかったな、と。
でも確かに変な話だったけど、高須くんはちゃんと聞いてくれた、ちゃんと答えてくれた。
そして幽霊を見ようと誘ってくれた。
だったら、私に出来ることはひとつだけ。
「うーし、やったるか」
腹に溜めた空気を一気に吐き出す。

「………?」
何やら下の階では大河と高須くんが一緒にいるようだ。
本当に仲良しさんだなあ、アチチだぜ。
窓の外には小さく光るUFO――ではなく人工衛星が見えた。
だから私はどこか期待はずれにもう一度、今度は声に出して呟く。
「幽霊なんてそんな簡単に見つかるもんじゃ、ないんだよ」

続く




だらだらと続いている上にみのドラ要素が少なくて申し訳ない
大河補正はこれで終わり。
なんだか納得いかない感じもしますがそれでいいと思うんだ。
竜虎にせよ、みのドラにせよ、実乃梨、大河は完全に納得せずに『何か』を心に残したまま
の方がいいと個人的には思うんだ。
失恋に納得は不要な気がするんだ。

それにしてもやっぱりこの二人には結ばれて欲しかった……
40 ◆99y1UMsgoc :2009/07/12(日) 23:00:12 ID:Rld2Z8Ly
>>31
まとめ管理人さま、どうもありがとうございました。
またお願いすることもあるかと思いますが、よろしくお願いします。

>>34
続きが気になるw
みのりんだと、どうするだろうなぁ。
「高須くんも一緒に入るかね?いや、冗談だけど」

>>39
GJです。
やっぱり、お互いに『何か』を押し込めてこその竜虎やみのドラなんだよな。
「報われない子萌え」というのを初めて感じた作品だったなぁ
41名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/12(日) 23:05:26 ID:OEznxBh3
正直に言おう。俺は今までのこのスレに、みのドラSSを幾つか投下してきた者だが、実は大竜スレにも籍をおいて、連作も書いている。所謂、異端だ。
しかしだ。ここに投下して、他の人のSSを読んでいるうちに、竜児はみのりんとくっつくべきだったんじゃないかと思わされた。いや、それがベストだと気がついた。
他作品を読むにつけ、なんと自然にカップルになることか。素晴らしい書き手の存在が不可欠だが、それを補うほどに、みのドラは素直にしっくりくるのだと、今まで気付かなかった自分に腹立ちを覚える。
長々と書き散らしてしまったが、なにを言いたいのかというと、やっと俺はこのスレの仲間になれたこと、それに礼をいいたいんだ。
ありがとう。
書きかけの作品を含めて、今まで以上に、みのドラを楽しんで書けるようになった事に感謝しますm(__)m
42名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/12(日) 23:26:19 ID:cPT4Hmjw
>>31
GJ
敬語のみのりんいいな。そしてたまに見せる不安定なとこも良い
>>34
すんどめか・・・続きが・・・
そして>>40のような展開きたら鼻血噴出

>>39
GJ
みのりんが完全に竜児に惚れていないから少し書きにくいあたりでもあるが続き期待

>>41
ほう・・・深いな
俺も不思議とみのドラのSSや、原作の初期の方を読むとこの二人が結ばれて欲しかった
というのと共に竜児のキラキラとした恋心が報われて欲しかったとも思う
竜虎ももちろんいいと思う
でもどこか一昔前の少年、少女マンガを彷彿させるようなキラキラとして自身の初恋を思い出すようなこの二人の恋は本当に好きだ

チラ裏すまそ
43名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/13(月) 00:04:53 ID:OEznxBh3
>>41だが、たらたらとお礼書くだけじゃ能がないので、>>34のバトンを受け取ろうと思うw

慌てて出て行こうとする竜児。
その背中に声がかけられる。
「た、高須君?今そこには・・・一人?」
「・・・え?」
真っ赤になって、およそ余人が見たら、怒り狂った不動明王と見紛うばかりの顔で、竜児は仕切られたカーテンを振り返る。
「・・・どうなの・・・かな?」
「あ・・・ああ。お、俺一人だ・・・」
しどろもどろになりながらも、竜児は律儀に実乃梨の質問に答えた。
「・・・大河は?」
「し・・・下で拭き掃除してる・・・」
「今ここには・・・二人きり?」
「あ、ああ・・・」
「そ・・・か」
ななななんだよその間は!?
竜児の心臓がありえないくらい早鐘を打ちつづける。
なんなんだ、なんなんだ!?
お前は掃除をしてたんじゃなかったのか!?
汗かいたから、ちゃっかりお風呂入ってたの、てへ、か!?
あああ!いかんそうじゃない!そんな事を考えてる間にこの場を・・・。
「・・・だったらさ・・・」
竜児が意を決してドアノブに手をかけた瞬間。
「一緒に・・・どうかな・・・?」
聞こえてきた声に、竜児の全身が固まったのは無理からぬことだった。

続き頼むw
44名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/13(月) 00:16:15 ID:lUbpObT0
>>43
はい、キタ鼻血ー
えっと・・・これはみのりんはガチで風呂入ってたんだよな?
バトンを受け継いでもいいが、俺がやると
「一緒にどう?」
↑お風呂掃除
みたいな感じで二人が掃除する展開になっちまうww
45名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/13(月) 01:24:35 ID:49VdIM4u
小ネタ投下。9巻IF。3レス借ります。


実乃梨は右に、竜児は左に。
大河を追いかけて、廊下を全力で駆け抜ける。
そして、渡り廊下で二人が相見えた時、二人の間に大河の姿はなかった。
その上――

「うわぁぁぁああぁ!?」

全力疾走が災いしたのか、勢いあまって大クラッシュ。
そのままお互いを巻き込みながら倒れこんでいく。

「つつ……悪い。大丈夫か、櫛枝!?」
「なはは…モーマンタイ、モーマンタイ。しっかし、衝撃映像100ばりの衝突っぷりですなー…」

苦笑いしながら実乃梨は――その顔をみるみる紅潮させていく。

「ど、どうした、櫛枝?」
「いや?そのー、この体勢はまずいと思うわけですよ、……色々と。」

そこまで言われて竜児も気付く。
今の体勢は……竜児が実乃梨に覆いかぶさるような形になっていた。

「た、確かに。マズイ、な。色々と。」

色々とは、具体的には。
全身に伝わる櫛枝の感触。主に胸のあたりに伝わる柔らかい感触とか。まさに色々だ。
ついでに言えば、非常にマズイのが、とても言葉にいえない部分が上手い具合に……

「あのー、高須くん?わ、悪いんだけど、ど、どいてはくれませんでしょうか?」
「お、おぁ!あ、お、おぅ……!」

諸々の感触に脳みそがもの凄い勢いで浸食されていくのを振り払って、退こうと試みる。
――が、動けない。ここにきて人生初の金縛りか!?けしからん!!

廊下で躰を重ねあう二人。
ここまで走り続けたからか、お互いの息が荒い。
実乃梨の吐息が竜児の頬に当たる。
竜児の脳の侵食がさらに進む。現在の侵食率70%。
46名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/13(月) 01:26:47 ID:49VdIM4u
これは、非常にまずい。よろしくない。
……いや、むしろ良い。いやいや、違う違う!
ここは一端、落ち着け。クールになれ、クールになるんだ、俺。

「ひゃう!?」

いきなり実乃梨が悲鳴に近い嬌声を上げる。
何が起きているのか竜児には理解できない。

「ちょ、高須くん、だ、だめ…!」

耳元に漏れてくる甘い声に頭がぽわーっとふわふわ浮くような感覚。
現在の侵食率、限りなく100に近い99%。

なんて考えている内に何が起きているかやっと把握する。
気がつけば、竜児の腰が前後にうねり動いていたのだった。

決して大きな動きではない。小さな、本当に微かな無意識の動き。
けれど、それでも二人には刺激的すぎる。状況を理解して竜児の顔もカァっと紅潮する。

「ご、ご、ごめん櫛枝!!こ、これは俺の意志じゃなくて、その……」

謝りながらも、前後運動を止めることは出来ない。
けしからん!金縛りはどうした!?なんて考える余裕もない。

「うぅーー……」

対する実乃梨は、唸ったきり真っ赤な顔を横に向けて黙り込んでしまう。
竜児の視界に映るのは、これまた真っ赤な耳。
極限状態においては、その耳までもが竜児の脳を侵食する。

もうダメだ。侵食率が100パー……

「……踏んだり蹴ったり、だよ。」
「え?」
47MWM:2009/07/13(月) 01:28:42 ID:49VdIM4u
実乃梨のつぶやきに竜児の頭がハッと我に返る。

「厳密に言うと、転んだり迷ったり、かな。『決めた』なんて偉そうなこと言った癖にさ。」
「く、櫛枝……?」

竜児を見ないまま、実乃梨は自嘲する。
目じりにはほんの僅かばかりの泪が溜め込まれていて、竜児の頭を急速に冷やしていく。

「ごめんな、櫛枝。俺、どうかしてる。」
「ううん。構わんよ。それよりさ、高須くん。ちょっと話、聞いてもらって良いかな。」
「おう……」

「あのね、高須くん。私ね、私……」

「――お、お前たち!?こんな所でナニを!?」

思考が止まった。むしろ、心臓が止まるかと思った。
そこには。黒マッスルこと黒間がタンクトップ一枚で突っ立っていた。

「先生!?あ、いや、これはその……!」
「とにかく、お前ら生活指導室に来い!」

続く

深夜のノリで投下してしまった。お目汚し失礼しました。
以下、コメ半分チラ裏半分。

>>43、ナイス続き、ナイス鼻血。>>40、ナイスアイデア。
いやー、困ったときは丸投げに限りますね(おい)。
いやいや、リレーSSに憧れてたわけですよ、はい。
てなわけで、>>44の展開に期待。

あと、管理人様へ。
あっしのブログから「オレンジ」「温泉に行こうと僕は」を転載して下さいな。
続きをこのスレに特攻させたい所存です。毎度迷惑ばっかですが、よろしくです。

以上、長々と失礼しました。
48Giri:2009/07/13(月) 21:09:00 ID:WmBPfCIX
題名:とらドラ!26話「卒業後」

・・・・で、あの後に渡せなかったものがあってな、櫛枝。
「ほやゃっ?」
俺は、あの夜に櫛枝から預かっていた、通帳をポケットから取り出した。
「これ・・・、この一年間、返せなくてごめんな」
「ああ〜忘れてたZE☆気にしないで!一年の間、また貯めてたからねぇ」
「櫛枝、体育大学は受かったのか?」
「う〜んと、それはね・・。」
じゃーん!と鞄から(合格者のみ)と書かれた入学案内書を出した。
「バイトしながらよくがんばったなぁ、さすが勤労怪奇ファイル所持者」
「気になる所が・・ね。高須君は、大学受けたの?」
「それがな、泰子がまた倒れちまって・・」
「俺が一年待って、働くことにした。国立にいけば安く済むからな」
そうかい、と言わんばかりに櫛枝は笑顔を見せてくれた。それはまるで、頑張って!と言っているかのようだった。

その日、俺は頭の中がモヤモヤしていた。

とりあえず俺は、(バイト王)というバイトを世話してくれる雑誌を購入した。痛い出費だ。
「んーと、ん!自給1000円だと・・行くしかねぇ!」
「どれどれ・・ファミレスかぁ。・・あれ?これ櫛枝のバイト先じゃねえか?」
ガタッガラガラ
「竜ちゃ〜ん・・・お腹減ったぁ〜ぇ〜ん」
布団から出るな、と目を光らせた。すると、
「きゃ〜!竜ちゃんパパと同じ目つきだねぇ〜本当格好よかったんだからぁ〜」
「いいから寝てろよ・・粥作ってくるから・・」
「梅干やだぁ〜梅干だめぇ〜」
はいはい。と、台所へ向かった。
プルッ・・・プルプルプルプル
「はい、もしも・・」
「何やってんのよぉ!遅い!お腹減った!」
「わかった、あと10分待て、炊き込みご飯があと10分でできるんだ、待っててな。」
早く大河に自立させて、飯の作り方教えないと・・
あ、さっきのバイト先にも、顔出してこなきゃ。

「すいません、バイト募集の欄みたんですが・・」
「はい、履歴書は持ってきましたぁ?、こっちに来てなぁ、椅子に座っていてくだされ」
・・・驚いた。ソコに居たのは、(店長)という札をつけた・・・・

櫛枝 実乃梨だったのだ。


続く。
49まとめ ◆OMmR6qSOgU :2009/07/13(月) 21:11:33 ID:WmBPfCIX
今回はGiriさんの代理投稿ということで失礼させていただきました。

盛り上がってますね!^^
みなさんGJです

>MWMさん
了解しました。


失礼しました。

50名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/13(月) 23:04:08 ID:lUbpObT0
>>47
なんだこれ! 超GJ
黒マッスル空気嫁……
>>48
Afterか・・・続き気になる
しかしみのりん、過労死しないでくれよ

>>43より
「一緒に……どう……?」
「ど、どどど、どうって」

どう……?じゃねえよ。
ドアノブに掛けた手をそのままに半思考停止。

つまり一緒にってことは、一緒に風呂に……ってことだよな?
いやいやいや、いくならんでもまずい!
それは下の階にいる大河達に見つかったら、というわけではなく単純に今の状況がまずい。

しかし体は正直なもので、仕切られたカーテンへと音もなくふらふら近づいていく。
待て待て待て、ダメだろうさすがに。
いや、でもこの口振り、案外実乃梨もそういう展開を期待してると思っていいのか――?

シャワーを再び出しながら実乃梨の声が続く。同時に竜児はカーテンに手をかけた。

「だから一緒にってのは……一緒に゙ぃ!?……あ」
「……あ」

ばれちゃった――悪びれた様子もなく呟く実乃梨は、白Tシャツ、ショートパンツの風呂掃除スタイル。

「お、おまっ……だ、騙したなぁ!」
弄ばれた男心、傷ついたプライド、竜児は反射的にシャワーを彼女の手から奪い取り
「……んぶっ、冷たっ! やっ、ちょ、高須く」
実乃梨にぶっかけた。

「おう!?」
そして気づくのだ。彼女のTシャツが濡れて張りつき、身体のラインから下着まで全てはっきりくっきりと――

方向性を間違えた俺のレスはヌルーしてくれorz
51 ◆99y1UMsgoc :2009/07/13(月) 23:32:55 ID:t+s6MxuP
>>50
「スルーしてくれ」
だが断るw


「冷たいぜ、何をしてくれるのかね!」
そう言いつつも、実乃梨には恥じらう様子はないのだ。
もしかして、見られるのに慣れてるのか?
意外と経験豊富なのだろうか?
色々な思考が頭の中を巡って──ある事実に気付く。
「水着じゃねえか!」
思わず、実乃梨に突っ込みを入れていた。
「風呂掃除するとわかっていて着替える必要がどこにある!
どうせ濡れるのだ!」
「おう、たしかにそうだけども…」
「ははーん、ひょっとしてもっと過激なのを期待していたのかね?
高須くんも健全な男の子だったというわけか……
悪かったのう?ご期待に沿えなくて。
もっとも、この櫛枝の体なぞに見る価値はない……」
「そんなことねえ!」
反射的に、実乃梨の言葉を遮っていた。
自分の発した言葉に気付いた時には、既に遅し。
「……え!?」
「あ……」


* * *
ますます収拾つかなくなった気がするwww
明後日の方向に飛んで言ったバトンを受け取れる猛者求む。
52微エロ注意:2009/07/14(火) 00:12:48 ID:rATZ+rWO
>>50
>実乃梨にぶっかけた。

「た、高須くん?これは……?」
「いや、ち、違うんだ!これは……そう、納豆ヨーグルトの幽霊だ!そうに違いない!!」
「納豆ヨーグルトのオバ、ケ……?なるほろー、道理で白くてネバネ……バ」
ぱたん。

おわれ
53名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/14(火) 06:08:54 ID:dDVA1XWT
>>51
続けてしまったのね
水着じゃねえか!にワロタ

>>52
いいえ、ケフィアです
竜児ww
54M&S:2009/07/14(火) 21:18:59 ID:y7oVUtm6
全くもって私事で申し訳ない
今日、誕生日でね?電波がね?
男の立場的には
ちょっぴりえっちぃみのりんが私をプレゼント
とか
竜児がエロいお願いを
とか考えてたんだけど、そっちは難しくて…
↑を誰か文章化して下さい

僕が書けたのは みのりんの誕生日です
タイトルは『みのりんの記念日』
55M&S:2009/07/14(火) 21:27:20 ID:y7oVUtm6
 4月某日―

「誕生日おめでとう、実乃梨!」
「おぉ、ありがとうございます!
いやぁオイチャンまた年くっちまったぜ。こりゃホント、ババになるのなんてスグだねぇ。」
「…まだ二十歳にもなってねぇだろ…て言うかオイチャンは年取るとババになるのかよ?」
「それはほれ、進化という生命の神秘でだね?」
「いや、訳分かんねぇし…ったく…
まぁいいや、今夜は腕によりをかけてごちそう作るし、プレゼントも買ってある。今日一日、何でもしてやるぞ?何かしてほしい事あるか?」
「何でも?」
「おぅ!」
「な、何でも?」
「?俺が出来ることなら何でも良いぞ?」

何をさせる気なんだろう?やっぱり怖い系の―
「ブハッ!」
鼻血…やっぱりそう…か?ん?
何か顔が赤いような?
「顔、赤いぞ、大丈夫か?
ってかその鼻血はやっぱり怖―」
「いやいやいや、これはその別にえっちな事を考えていた訳ではなくてだね?そりゃあ、竜児くんてば付き合ってかな〜り経つのにキスもしてこようとしないけどね?だからって変な事考えてないけどね?これはその…ね?」
「…全部言ってるじゃねぇか、何の『ね?』だよ?」
「はぅ…ぅ」
「そういうので鼻血出すのって男の俺がする事だと思うんだが…
ふっ、ホント…お前と居ると…ホント楽しいな。」
「そ、そういう事をまたさらっと…
って言うか、そもそもは竜児くんがだね―!?」

…!?今、竜児くん何した?え?今の?え?
「これで文句ないだろ、お、俺だって考えて…おぅ!?」
「………ぷっ、竜児くん、は、鼻血出してる、キスして鼻血、くっ、くくく…」
「な!?お、お前だって鼻血出してたじゃねぇか!?」
「違うも〜ん、考えてたのキスだけじゃないも…あっ…」
「……えっと、そのなんだ…その内ちゃんと男らしく誘うから…その…」
「竜児くん、その約束かな〜りえっちぃ…」
「ぐっ…」
「でも嬉しい…待ってるよ…」
「お、おぅ…」
「ね、よく分かんなかったから、その…もう一度…」

実乃梨の誕生日―ファーストキスの日、大好きな人とのファーストキスの日。
56M&S:2009/07/14(火) 21:33:02 ID:y7oVUtm6
春田がらみAV話の方はまだ出来ません
すみません
会話ばかりなのは思い付きで書いたからです
すみません
57ラミリア:2009/07/15(水) 00:15:23 ID:m3wf1OV1
>>51
手前の作品後回しにしてバトン受け取っちまったよw↓
慌てて口を塞いだものの、竜児の声は既に実乃梨へと届いていた。
瞬時に真っ赤になる顔を見て、竜児の頭が一気に混乱・・・暴走した。
「そ、そうだぜ!?お、お前・・・貼り付いたTシャツを見ての通り、胸おっきいし!美乳だし!!な、何よりその角度がスタイルの良さを物語ってる!ほらその透けた腰のくびれとか・・・」
「た・・・高須君」
「な、なんだよ?」
「あ・・・あんまりマジマジと見ないでくれんかね・・・」
「っ!!」
実乃梨に言われてはたと気付く。
自分が実乃梨の・・・パーツをマジマジと批評していたことに。
気付いたとなれば健全な男子。
みるみる真っ赤になるのは無理からぬことだった。
「わわわわわわりぃ!!!」
「さ、さすがに恥ずかしさね・・・」
そう言って実乃梨は竜児の視界の中、胸を両手で隠しながら身を捩じらせる。
その仕草・・・胸がポヨンと弾むように、両の手からはみ出すのを見て、竜児の意識が飛びそうになる。
いやしかしここで気絶してる場合じゃない。
それでは俺はただのHENTAIではないか!
その想いが、辛うじて竜児の意識を現世に留め置いた。
「く、櫛枝!?」
いきおいよく180℃回れ右して、竜児は残り少ないHPを総動員した。
「な、なに!?」
「さ、さっき俺言ったこと、ちょっと・・・だいぶ行き過ぎだったけど、本気でそう思うから!」
「・・・え?」
「お、お前の身体に見る価値ねえとか言うな!お、お前は・・・その・・・み、魅力的だから・・・!」
「・・・高須君・・・」
そこまで言い切って、竜児が小さく安堵の息をつく。
そうして落ちる沈黙。
その中で竜児は徐々に、自分を取り戻しつつあった。
そうだ。俺はこれを言いたかったんだ。
うんと大きく頷く。
櫛枝が自分を蔑むような事を言ったりして、それがま・・・
「高須君」
「え?」
突如かけられた声。
それはまた、混沌へと誘う悪魔の囁き?はたまた天上へと導く天使の誘い?
「・・・ならさ。二人で・・・み、水着で・・・お風呂掃除し、しないかね・・・?」
どちらにせよそれは、竜児のライフをゼロにする力を秘めた言葉だった。

さて次の人、バトンタッチだ・・・(笑)
58名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/15(水) 01:06:13 ID:lCn+xGx/
文化祭の兄貴ノートをめぐってあの世界観で


憂愁の美に包まれた秋。落ち葉を蹴り飛ばしたら転んでしまいそうな、そんな秋のある休日。
高須君と仲直りしたばかりで、大河の提案でファミレスにて"兄貴ノート"を駆使した小テスト対策の勉強に取り組む約束をしていた。
「ねー、クーガーさん。やっぱり私、緊張しちまうなぁ」
「ほぉう、天下の櫛枝みもり様が一体どういう風の吹き回しだ?」
「実乃梨だよ」
「あはは、すまんすまん」
嫌に不自然なこの会話も、長年繰り返してると完全に日常と化していた。
いつになったら、名前を覚えてくれるのだろうか・・・とそれはさて置き。
「いやいやクーガーさん、実は私め今回の小テストの中身が実に苦手でありまして・・・」
実乃梨は体力馬鹿と言うほど運動神経においては抜群だが、勉強面はどうもイマイチなのであった。
特に面倒な授業中では居眠り・・・まぁ、それは学生においては珍しい事ではない。
「勉強が苦手なのに、どうして勉強会の誘いを断らなかったんだ?」
クーガーはそう疑問に思うと、実乃梨は変にもじもじし始めた。
「そいつァ・・・大河の頼みってのもあるけど・・・高須君がいるから、かな?」
「高須って・・・ああ、あの妙な顔立ちの青臭い青年の事か。」
高須竜児。そこらの人物が見ると震えあがる程の顔立ちを持つ、高校二年生。
「・・・クーガーさんは高須君の事どう思う?」
「どう思うって?そりゃあ・・・良い奴に違いないだろ。」
クーガーの視点からだと、そこらのチンピラのような顔の努力家と目に映っていた。
その通り、本人は実はかなりの倹しく努力して生きており、まるで皆のお母さんのような人だったりする。
基本的に実乃梨の傍にスタンドしているため、高須家の様子などは実乃梨は愚かクーガーにさえ知る由が無い。
「接点が無いのにどうして分かるの?」
「ああやって、みもりさんがあの少年と接していると自然と分かるのさ。それに見たところ、大河を介抱してるようだしな。
アレは相当の手練だ。アイツの嫁になった奴はきっと一生楽して暮らせるぐらいに、な。」
何もかもが的を射ていたために、流石の実乃梨も驚いていた。
「・・・だが、あの文化祭の時はやはりただの高校生と言うのも痛感したな。まるで、自分と何かを重ね合わせて行動してるように見えた。
もし俺が、みもりさんにミスコンの事を言わなかったら大河はどうなってた事やら・・・。」
溜息混じりに「若さってのは罪だな」と、クーガーは微笑していた。
「やっぱり凄いね、クーガーさんは。私でも、そこまで気付くのに時間かかったんだよ」
少し嫉んだ顔をした実乃梨は、踏ん切りをつけて
「・・・ありがと、すっごく参考になった。んじゃまー・・・そろそろ行く事にするよ!」
実乃梨は勉強道具一式を詰めた鞄を背負い、ファミレスに向けてラッシュ。クーガーもそれを追うかのように、超速のスピードでついて回った。
その中で、クーガーはふと考えていた。

一体実乃梨さんは何を迷っていたんだ?勉強の事にしちゃ、今までの様子からして大丈夫だろう。
高須竜児の事を話しただけで、あんな安堵した顔を見たのも久しい。
あれだけの喧嘩をした後だから気まずいのか?いや、あの様子からだとそれは無い。
となると・・・こいつは。

恋の香りがするな。それも甘くない、熾烈で、荒々しい。
だが、今は幸せを見出した実乃梨に淡い青春を送ってもらいたい、と切に願った。

・・・そういや、"兄貴ノート"とか言ってたな。もしかしたら・・・ まさか、な。



スレが落ちてた事にビックリして走り書き。
59M&S:2009/07/15(水) 05:27:07 ID:JoFKUbFe
タイトル訂正『誕生日』
理由:みのりんの記念日って語呂悪くね?
60名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/15(水) 20:37:51 ID:m3wf1OV1
過疎ってんな。たまに上げる。
61名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/16(木) 00:38:11 ID:eSN/VoQI
>>55
GJ!
これすげー好き!
62名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/16(木) 22:14:51 ID:sed7sqMB
みんなGJGJ!

さらなる作品投下に期待
63名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/17(金) 20:27:11 ID:y1dLPZwZ
過疎ってるようなので丸投げシリーズ第二弾。

「さぁ今日も始まりました、『あなたの恋の応援団』。
今日もメインパーソナリティは僕、失恋大明神こと北村祐作がお送りします。」

間の外れた軽快なミュージックをバックに、北村が慣れた感じで司会進行をする。
それを隣から眺めて竜児は首を傾げる。

はて、なんで俺……いや、俺たちがここに?

「さて、今日はゲストを呼んでみました。
2−Cが誇るバカップル、高須竜児くんと櫛枝実乃梨さんです!」

「「なにぃーーー!?」」

二人は叫んだ。それはもう盛大に。

続きヨロ
64名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/17(金) 22:46:43 ID:dGBJtd5J
>>63
言いたいことは多々あるが、とりあえずシリーズ化するなよとwww
65名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/17(金) 23:23:45 ID:8dhCOxKZ
まだ>>57も完結してねぇぞw
66名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/18(土) 20:44:52 ID:cosQ358w
クリスマス、校門前から立ち去った後のみのりんの心情(勝手に解釈)
『あの頃はよかったなんて』
LOST IN TIME の「列車」という曲を題材に作ってみた。
だがあまり沿ってはいないorz



『UFOも幽霊も、やっぱり私には見えなくていい、って、思うんだ。』
高須くんの口に当てていた掌がまだほんのりと温かい。


『……高須くんは、幽霊、見える人?』
『……俺はおまえが、幽霊をいつか、見れたらいいなと思う。』

あの頃はよかったなんて 言いたくはなかったのにな――



冬ってこんなに寒かっただろうか?
防寒は抜かりないはずなのに身体の芯まで冷え切るような寒さ。
ああ、そうか、冷えているのは身体じゃない、心だ。
それに気付くと目頭がとたんに熱くなる。
少しだけ霞んだ視界でキラキラと眩しいほどに輝いている街の灯りでさえ、私の心は照らしてくれないようだ。


『直るかどうか私にはわからないよ』
『直る!直るんだ、何度でも』

やっぱり元通りになんてならないよ。戻らないんだよ。
結局、私はこうすることしかできなかった。
これでいいんだ。それがたとえ逃げだとしても。これでいいんだ。
何もかも、変わらずにはいられないけど、それでも、もし変わらずにいることができるのなら……。
噛み合わない歯車を、いつか合う時までいつまでもいつまでも廻してくれるなら。
何度ぶつかっても壊れても、廻して続けてくれるなら。

そのわずかな期待を捨てることが出来無いことこそが、傲慢だというのに。
だから私はずるいのだ。



「………」
冷たい外気にさらされ続けた掌に熱はもう残っていなかった。
離した掌に温かさは蘇ることはなく――
その温かさを再び掴むことなんてきっと出来ないのに。
それでも私は。



『……怖いよう』
『いずれおまえのこと、もっとちゃんとわかりたいって思ってる』

あの頃はよかったなんて 言いたくはなかったのにな。
言いたくは なかったのにな――

END
67名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/18(土) 20:46:06 ID:cosQ358w

竜児に告白をさせなかったのに、心のどこかではそれでも自分を好きでいて欲しい、という思いがあるちょっぴり乙女なみのりんを書いてみますた
こういう話が苦手なやつはすまそ
4巻、6巻を読むと本当にあの頃はよかったなって思うよ。
この曲はみのドラにぴったりだ。

因みにこの曲でみのりんMADも作られている。
ネタ提供――LOST IN TIME の「列車」 & 動画内に書かれたコメント
ttp://www.nicovideo.jp/watch/sm6875980
よかったら見てくれ。
隠された名作、って感じがする。

そして>>63……投げないでぇえ!!続けてぇ
あと最近エロパロに投稿されてる竜児が犬になっちゃったアレ、密かに応援中。
68名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/19(日) 00:41:15 ID:G3EE3P0t
>>67
うわぁぁ
自分それみのドラMADで特に好きなんだ(;;)
切ないけど・・

その人の「若者のすべて」もやばい。

みのりんの言ってた「狡い」部分ってさ
大河とも竜児とも今の関係を続けたいって気持ちなんだろうな・・
どちらも失いたくないから
だから「なかったこと」にしたかったんだと思う。


長文すまそ。
GJでした
69ラミリア:2009/07/19(日) 01:01:20 ID:5AdAiO+T
てゆーか、誰か続き書けー!wどこいった、他の書き手サンたちは!?( ̄△ ̄;)
70名無しさん@お腹いっぱい。:2009/07/19(日) 02:14:27 ID:3dr22ReC
>>63の続きをば。

「ちょっと待て、北村!そんな話聞いてねぇぞ!?」
「ソーダよ、ソースだよ!いくらなんでもこりゃー無茶振りだしょ!!」

――かれこれ数分前。昼休みのチャイムが鳴るや否や、
『大事な用がある。二人とも俺についてきてくれ。』
そう言われてホイホイついて来た先が放送室で。
ワケも分からず二人して首を傾げてる内に、北村が前フリなしで放送をおっぱじめて……
今に至るというわけだ。要するに、全く事情も聞かされぬままこの場に駆り出されたというわけだ。
そんなわけで、スピーカー越しの全校生徒の存在なんかお構いなしで北村に抗議しているのだが、

「まぁまぁ。恥ずかしい気持ちは分かるが、そう照れずに。いつも通り話してくれればいいですから。」
が、二人の抗議に対し、北村は見当違いな方向で宥めに掛かる。
いや、まず先に言いたいのはそっちじゃなくて……と言いかけて思い出す。
北村祐作……鈍感で裸族で天然でズレてて、それでいて裸族で……そんなヤツだった。
北村の人という人を思い出した所で、二人はガクンと肩を落とす。
それを見て事が丸く収まったと判断したのか、このマッドパーソナリティは侵攻を再開。

「さて、それでは今日のお便りを……いやぁ、今日はたくさん届いてますねー。
これは時間内に収まりそうにないなぁ。はははー。」
「いや、はははーって、お前。どんだけ大量にお便り来てんだよ……!」
北村の前に置かれているドカンと置かれたダンボールから手紙が溢れ出ている。
それも、一箱や二箱って話じゃない。もはや昼休みの放送ってレベルじゃねーぞ……!

「今日は大橋高校のみならず、各所からも質問を募集してるということで、
非常にたくさんのお便りが舞い込んでます。もちろん放送中も受け付けてますので、
ちょうど今、この瞬間。スレでこれを読んでるあなたもドシドシ応募して下さい。」
「色々ツッコミたいことはあるが……スレ?読んでる?一体なんのことだ?」
「これこれ高須くん、そこはスルーしないと……消されるぜ?」
「え、消される?いったい何のこ…」

「はい。それでは早速、一通目。ラジオネーム恋する虎ちゃんから櫛枝さんへの質問。」
『みのりんは竜児のどこが好きなの?』

「「ぶほぉ!!」」

続く

前フリ終了。試しに自分で続けてみることにした。
万が一、続きを考えてくれてた人がいたら申し訳ない。
(むしろ、せっかくなんでポシャらず投下してくれると嬉しいです。)

>>67
胸にグサっと来た。GJ。
竜児の中のみのりん像は前向きで後ろなんか振り返らない〜って感じっぽいけど、
実際は普通に後悔したり過去を振り返ったりしてるんだろうなぁと。
そんなみのりんの一面も知った上で、理解した上で竜児がみのりんに自分の想いを伝える。
みたいな展開があれば素敵だと思った。長々と書いてしまったが、要するに続き希望と言いたいわけです。

以上、失礼しました。
71名無しさん@お腹いっぱい。
>>67
GJ
あの頃はよかったなんて・・・
確かにあのMADは選曲が神だと思ったが

>>70
続きキタ
二人のバカップルぷりを全校にアピールしてくだされ