涼宮ハルヒ【いじめSOS団】第四弾

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1名無しさん@お腹いっぱい。
ここはSOS団(ハルヒシリーズ)の主にいじめが関係する小説
を投下するスレッドです。
人によっては不快な思いをするかもしれないので、注意しておいてください。

まとめサイト
http://www.geocities.jp/izime_sos_dan/
・歴代スレ
涼宮ハルヒ【いじめSOS団】
http://anime2.2ch.net/test/read.cgi/anichara2/1168500514/
涼宮ハルヒ【いじめSOS団】第二弾
http://anime2.2ch.net/test/read.cgi/anichara2/1173260017/
涼宮ハルヒ【いじめSOS団】第三弾
http://anime2.2ch.net/test/read.cgi/anichara2/1175351063/
・微妙に関連のあるスレ
ハルヒ「いじめ、アナル、シュールのSSはここまで来なさい!」
http://wwwww.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1173022466/
まとめサイト
http://www25.atwiki.jp/haruhi_vip

しかし二次創作上とはいえ彼をいじめる役割は気が引けますね。
むしろ彼にならいじめられても…おっと失礼。
2名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/27(金) 20:57:10 ID:0a374pEW
昨日、ハルヒとエッチしちゃった テヘッ
3名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/27(金) 21:02:46 ID:wHri2O6z
>>1
4名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/27(金) 21:12:35 ID:KmuKoiHC
QハルヒSSを投下するぞ!
A「ちょっと待ちなさいあなた!ちゃんと原作を読んだ?キャラの特徴掴んでる?
  ただキャラの名前を使っただけの原作無視したSSを投下したら死刑なんだからね!」
Qよーし、SS以外でもコテつけて雑談するぞー^^
A「あー悪いがここはコテが集う場所じゃないんでな。こういう所でコテをつけて雑談すると
  出しゃばっているようにしか思えんからな。ハルヒじゃないんだから遠慮してくれ」
Q「がんばれ、そして俺みたいになるなよ」「もう俺このスレ来ないことにするわ 」
A「あのぉ…あなたは謙遜しているつもりかもしれないですが、
  『そんな事は無い、お前は立派だ!』って言ってほしいようにも見えましゅ…
  過度の謙遜はやめてくださいー」
Q「SSを考えたんですが、誰か書き込みの許可をお願いします」
 「皆さんに質問、俺は切腹したほうがいいか? SS完成させるべきか?」
A「そのような責任転嫁とも言える行為は推奨しない。投下は飽く迄自分の責任。
  他人の許可を取らなきゃ投下できないようであれば投下をしない事を推奨する」
Q「貴重な意見をありがとうございました。今後の参考にしたいと思います」
A「おいオメーさっきからうるせえぞ『参考にする』『参考にする』ってよォ〜〜〜〜
  どういうつもりだてめー、そういう言葉はオレたちの世界には必要ねーんだぜ…
  そんな人に媚売って厨房ぶりを許してもらおうなんて考える厨房の言葉はな…
  『参考にします』…そんな言葉は使う必要がねーんだ。 なぜなら、このスレや他スレの書き手は
  その言葉を頭の中に思い浮かべたときにはちゃんと原作を読んで自分の何が悪かったかを反省して周りを参考にして
  もうすでに終わっちまってるからだ! だから使った事がねぇ。
  お前もそうなるよな…書き手の一人ならな…オレの言ってる事が分かるな?え?
  『前回の意見を参考にしたつもりです』なら使っていい」
5名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/27(金) 23:45:17 ID:WNWeu3lF
真紅もいいが俺はやはりレナがいいな。彼女にお持ち帰りされていたぶられたい

いや、でも銀様に踏まれながらジャンクらしくみすぼらしいジャンクフードを食べろと罵られるのもいいかもしれん。銀様の靴にのったハンバーガーをひとかけら残さず食べさせられるのも一興だなオイwww

でもレナもいいなぁ、はぅ〜お持ちかえりしてもらいてぇよ。一緒の布団に寝れたら死んでも悔いはないww
6名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/27(金) 23:49:50 ID:WNWeu3lF
スマン誤爆したorz 死んでくる。
7名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/28(土) 00:09:09 ID:14sQLG2t
ナイフを持った朝倉さんに襲われたい。
んで、とどめ刺されそうな時に、これでもかというほどみっともなく命乞いする。
小便漏らしながら土下座して、靴の裏を舐めてでも助かりたいとばかりに命乞いする俺をゴキブリを見るような目で見下して朝倉さんは一言、
「見苦しいのも過ぎると哀れね、わたしにはあなたがゴミにしか見えないわ」
と言って去っていく。


それはともかく>>1
8まとめサイト”管理”人 ◆8cSQWJfJYQ :2007/04/28(土) 00:29:04 ID:s/njlYkc
前スレが埋まった事に気がつかず、ずっと第三弾スレを見ていたorz
>>1さん、乙です。>>4のテンプレも良い感じですね。
9名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/28(土) 00:47:36 ID:m6zto50e
>>7
やぁ、「強い妖闘家田中」じゃないか?
元気か?
10名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/28(土) 01:23:37 ID:7sVjtjhQ
物凄い速さでまとめサイトが更新されてるwww
ラフ画置き場が気に入ったわ。管理人さん乙。
11名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/28(土) 01:25:57 ID:QIeQ9ced
http://www.geocities.jp/kibayaci/index.html

よくわからないけど張って置きますね
12名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/28(土) 01:34:29 ID:fYrOEU6K
>>5 お前の想像力に俺が泣いた。かわいそうにつらかっただろう
13名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/28(土) 07:44:42 ID:x5TYWudL
なんかこのスレ呪われてそう・・・
14名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/28(土) 08:47:44 ID:JO0kpAPl
大丈夫でしょ?
谷川にさえみつからなければいい
15名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/28(土) 11:25:04 ID:x5TYWudL
>>14
だといいけど…
16名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/28(土) 12:15:26 ID:9r510TGT
>> ID:x5TYWudL
お前、馬鹿だな
17名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/28(土) 12:36:51 ID:x5TYWudL
ところで第三弾は、第2弾と共に
512kを超えているのでかけませんって
いう表示が出てた
>>16
あんたがどう思うかは
自由だけど
18名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/28(土) 12:43:35 ID:fYrOEU6K
>>17 お前前スレで厨房丸出しの殺人ss投下したアホだろ

何となく文でわかる
19名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/28(土) 12:56:49 ID:x5TYWudL
>>18
ノーコメント
何のことかわかりません
20名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/28(土) 13:24:24 ID:JO0kpAPl
まーまー
両方とも鞘に収めて。
仲良くやりましょう。
21クレイジーK:2007/04/28(土) 13:46:02 ID:0L37+jGN
新スレ立ったのか。

とりあえず>>1
そしてまとめ管理人殿乙
22名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/28(土) 14:49:22 ID:x5TYWudL
>>20
そうだね
23朝倉涼子の沈鬱 崩壊編:2007/04/28(土) 18:04:08 ID:/1gI/Eh3
前スレ705でリクエストされた『朝倉涼子の沈鬱 絶望編の続き』についてだが、
あの話はあれで終わりにするつもりだったから、本当は続きなんてなかったんです。
けど、リクエストされたのが嬉しくて、ついつい書いてしまった。

と、いうわけで投下します。
2スレ目に投下したSS『朝倉涼子の沈鬱』の続きです。



24朝倉涼子の沈鬱 崩壊編:2007/04/28(土) 18:07:32 ID:/1gI/Eh3

雲一つない青空、暖かい朝の日差しが辺りを照らしている。
憂鬱な気分をまとめて遠くへ持っていってしまう気持ちのいいそよ風が吹いていた。
朝の通学路、わたしは前を歩いていた少女の背中に声を掛けた。
「おはよう、有希!」
少女は振り返り、わたしを見てにこっと微笑んだ。
「おはよう、涼子ちゃん」
眼鏡のレンズごしに細められた目は、朝の光に混じってきらきらと輝きを放っているようだった。
わたしと有希は二人横に並んで歩いた。

わたしたちは歩きながら色々なことを話した。
学校のこと、友達のこと、次の休みの予定。
他愛も無いただのおしゃべり、だけど他の何よりも楽しい時間だった。
学校へ向かう道のりも、有希と一緒ならもっと長ければいいと思えるくらい楽しかった。

有希はよく笑うようになった。
わたしも前より心から笑っている時間が増えたと思う。

有希と一緒なら、他になにもいらなかった。
有希になら、わたしの何をあげてもいいと思ってた。
有希と一緒の時間を重ねていきたかった。
有希の近くで、有希を感じて生きていたかった。
ずっとずっと、有希と一緒にいたかった。


…………でも、もうそれはできない。


目が覚めてわたしは、視界に映った自分の部屋の白い天井を見ながら思い知る。
見慣れた自分の部屋が、まるで突然に迷い込んだ別世界のように感じられる。
でもすぐにその感覚は薄れて、意識と記憶がだんだんと戻ってくる。
そしてもう一度はっきり理解した。
夢が覚めてしまったこと、幸せな時間がとっくに終わってしまったことを。

25朝倉涼子の沈鬱 崩壊編:2007/04/28(土) 18:09:07 ID:/1gI/Eh3

有希はもうこの世のどこにもいない。


ベッドから起き上がって、わたしは何も考えずに洗面所で顔を洗った。
機械が動くのと同じように、何も考えずにただ朝の支度を済ませようと体を動かしていた。
鏡に映ったわたしの顔は、出来損ないの人形のように無表情だった。

もう涙は出てこない。
最初は夢に有希が出てくるたびに、起きてから一人で声を上げて泣いていた。
枕を涙でぐじゅぐじゅに濡らして、それでも涙が止まらなくて、ずっとずっと泣き続けた。
それを何度も何度も繰り返して、やがてわたしの涙は枯れてしまった。
もう悲しいとは思わない。
一人ぼっちのさみしさも辛いと思わなくなった。

わたしは、無造作に床に脱ぎ捨てられていた自分の制服を拾って袖を通した。
部屋が汚い。正直、目も当てられないほどの惨状だ。
食べ物の残りカスや缶詰の食べ跡がそのまま台所や机の上に放置されて、生ゴミの臭いが立ち込めていた。
掃除は全然していない。
お腹が鳴っていたから、わたしは机の上に開けっ放しにしてあった、しなびたスナック菓子の袋に手を突っ込んで2、3口だけつまんだ。
冷蔵庫にはそのまま食べられるものがもう無かった。わたしは水の入ったペットボトルをそのまま口に付けた。
これで朝食を採ったとは普通言わないだろう。だけど食欲はもうずっと無い。こうして気の向いたときに適当に物を胃に流し込むだけだった。
有希にはあれほど食事と栄養についてうるさく言っていた自分が、今はこうして気の向いたときにジャンクフードをかき込むだけの生活をしていることはとてもおかしく思えた。

そして、学校までの通学路を一人で歩いていった。
体が重い。
朝の日差しに彩られた通学路も、わたしの目には灰色にしか映らなかった。


教室の扉を開けて、わたしは席に着いてそのまま机に顔を伏せた。
わたしにとって学校は、こうして意識をまどろませて時間を過ごすだけの空間だった。
何も考えていたくなかった。
26名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/28(土) 18:09:13 ID:x5TYWudL
>>24
すばらしい
一瞬胸が躍った
27朝倉涼子の沈鬱 崩壊編:2007/04/28(土) 18:10:21 ID:/1gI/Eh3
特に、楽しそうに話すクラスメートたちの顔を見ていたくなかった。
そんな気持ちが伝わっていたのか、以前は仲良く話していたクラスメートたちもわたしとは目も合わせなくなっていた。

そして、一言も口を開くことなく放課後になった。
学校ではもうずっとこの生活が続いている。
授業中も、休み時間も、一切机から顔を上げずにただ眠っているだけだ。
別にクラスメートから避けられているわけではない。その逆だ、わたしがみんなを避けているんだ。
わたしはかばんを抱えて教室を後にしようとした。
しかし、そのとき後ろから話しかけられた。
振り返ったわたしの目には、担任の教師の姿が映った。
「おい朝倉。ちょっと生徒指導室まで来い」


生徒指導室にはわたし以外の生徒はいなかった。
椅子に座らされて、机をはさんで担任の先生が座った。
先生は机の上に一枚の紙を出した。
成績表のようだった。
「お前のこないだの学年テストの結果だが……平均点23点、学年順位247位……前よりさらにひどくなってるじゃないか…………」
先生が苦虫を噛み潰したような表情で言った。
わたしはただうなづいた。
成績が悪いのは当たり前だ。まじめに授業受けていた記憶なんて無いのだから。
「先生は、成績で人間を評価しようとは思わんが、いくらなんでもこれはひどすぎるぞ。朝倉は前まであんなに優秀だったじゃないか、それがどうやったらこんなことになるんだ……?」
わたしは黙って座っていた。
先生はそれからも色々わたしに聞いていたが、要するにこんな成績を取っているようでは、どうしても評価を下げざるを得ないということだった。
大学にも入ることができない、留年することになるかもしれない。そうも言われた気がする。
別に興味は無かった。
退学になったとしても、わたしにはどうでもいいこと。
今のわたしにとって、何もかもどうでもいいことなんだから。
「なあ朝倉、聞いてるのか? 先生は真面目に話しているんだぞ!? ウンとかスンとか言ったらどうだ!」
28朝倉涼子の沈鬱 崩壊編:2007/04/28(土) 18:11:31 ID:/1gI/Eh3
それから普段の態度についても言われた。
授業中はずっと眠っているだけだと他の教師から文句を言われているらしい。
委員長の仕事もずっとサボっている、クラスの行事に関しても全く非協力的な態度しかとらない。
わたしがただ黙っていると、ついに先生は怒り出した。
机をこぶしで叩いてわたしの顔を睨んでいた。
それでも黙って座っていると、平手で顔面を叩かれた。
「いい加減にしろ朝倉っ! もういい、お前はしばらく学校休め! 家で反省してろ! それでもその態度を改めないときにはもう退学にするぞ!」
そう言われて生徒指導室を叩き出された。
後で家に電話が掛かってきて、処分について詳しく知らされた。
一週間の自宅謹慎。
授業中の態度、及び学業への取り組みの悪さが原因、謹慎中はずっと家で授業の遅れた分を取り戻すための宿題をやっていなければいけないと言われた。


部屋の中の空気はよどんでいた、食べ物の饐えた臭いがした。
掃除をずっとしていないのだから仕方が無い。
このまま放置すれば1ヵ月後には虫の巣になっているだろう。

部屋の中は居心地が悪かった。
汚いからじゃない。ここには有希との思い出がたくさんありすぎたから。
有希と取った写真が、ほこりを被って机の上に置かれていた。
有希から借りたままの本が、閉じられたまま無造作に床の上に放られていた。


はじめは元気を出そうと思った。
精神科のカウンセリングも受けさせられた。そのとき、精神科医の先生に繰り返し言われたことがある。
「全て忘れて元気を出すように」
全て忘れて……
そうだ、全て忘れてしまえばいい。
有希のこともなにもかも。全て忘れてしまって、またみんなと仲の良い、優秀な委員長の朝倉涼子に戻ればいい。
そう思った。

だけど、わたしにはそれができなかった。
29朝倉涼子の沈鬱 崩壊編:2007/04/28(土) 18:12:30 ID:/1gI/Eh3
有希のことを忘れるなんてしたくなかった。
だから、ずっと有希のことを引きずっていた。有希のことをいつも思っていた。

そして、有希の最期の姿を思い出すたびに思う。
『わたしは幸せになってはいけない』
有希は傷ついて、汚されて、壊されて、死んでいった。
なのに、わたしは生きている。
有希が死んだから、わたしが生きている。
わたしが生きているから、有希が死んだ。

わたしが生きているということを思うたびに、有希の死を思い出した。


わたしは服も着替えずに部屋を出た。
これ以上ここにいたくなかった。
そのまま、一人で夕暮れの中を歩いていった。
駅に着いて、わたしは目的地も決めずに電車に乗った。
ただ遠くへ行きたかった。
有希の事を思い出したくなかった。
もう、幸せな夢を見たくなかった。


そして、明るさに引き寄せられるように、わたしはビル街の真ん中に来ていた。
街は昼よりもずっと明るかった。人もたくさん歩いていた。
わたしは歩き疲れて噴水の縁に腰を掛けていた。

ふと思い出した。ここは、前に有希と買い物に行きたいと話していた場所だった。
結局、どこに行ってもわたしの側には有希がいるんだな。
ため息をついて目を閉じた。
もうずっとここに座っていたい。
このまま固まってしまって、オブジェの一部になってしまえたらなと思った。

しばらく座っていると、誰かに話しかけられた。
わたしは顔を上げた。スーツ姿の中年男性がそこにいた。
「きみ何してるんだ、家出かい?」
30朝倉涼子の沈鬱 崩壊編:2007/04/28(土) 18:13:45 ID:/1gI/Eh3
わたしは首を縦に動かした。
家出と言えば家出なのだろう。もう家には戻りたくない、戻るつもりもない。


そこからどういう話の経緯を辿ったかはよく覚えていない。
ただその男は、お腹は空いていないか、泊まるところはあるのかと、やたら親切にしてくれた。
そして、今わたしはホテルのベッドに腰掛けている。
無論、その男も一緒の部屋にいる。

最初に話しかけられたときから、こうなることは予想できていた。
だけど、わたしは無償に自分を傷つけたかった。
有希は泣きながら死んでいった。
それなのにわたしだけ傷つくことなく、こうして元気なまま生き延びている。
だからわたしは、わたし自身を傷付けたかった。


初めてだったけど、ぜんぜん痛くなかった。
何も感じなかった、体も、心も。
そして、何度目かの行為が終わると、男は自分の携帯アドレスを書いたメモ紙と、1万円札を5枚わたしに手渡して去っていった。

それを受け取り、男が部屋を出て行くのを見届けてから、わたしは一人で涙をこぼした。
なんで泣きたくなったのかはわからない。
でも、たぶん嬉しかったんだと思う。
これでわたしも汚れてしまった。
有希と同じように汚れてしまえた、それが嬉しかったんだと思う。


わたしは夜の街を住処に暮らすようになっていった。
あれからわたしは何度も見知らぬ大人の男と体を重ねた。
お金には特に困っていなかった。だけど、そうして自分が汚れていくことがただ心地よかったから。

色々な遊びも覚えた。
薬品の横流しをやっているという男からもらった、覚せい剤がわたしにはありがたかった。
白い粉を水に混ぜて腕に注射する、そうすればもう何も考えずに済んだ。
どんどん強いクスリに手を出していった。
快感を得ることよりも、むしろ早く体を壊してしまいたかったから。


その願いはすぐにかなった。
わたしは壊れた。消えてなくなった。
31朝倉涼子の沈鬱 崩壊編:2007/04/28(土) 18:14:45 ID:/1gI/Eh3

正確にはまだ消えていない。だけど、もうこの世界のどこにもわたしはいない。

例えば、一匹の鳥がいて、でもその鳥を世界中の全ての存在が「それは鳥ではない」と考えたとする。
ならばそれは鳥ではなく「鳥以外のなにか」でしかないのだ。

だからわたし、「朝倉涼子」はもうこの世界のどこにも存在していない。
鏡に映った今のわたしを見て、わたし自身でさえ以前の自分の顔と体を思い出せなかった。
クスリの副作用で、わたしの体は外側から見てもわかるほどに壊れてしまっていた。
体の中はぼろぼろだった、排泄物には例外なくどす黒く血が混じっていた。
胃壁が痛んでいたのか、この頃は所構わずよく吐血していた。
そんな壊れかけた体にぶかぶかの制服を着せて、街で体を売ろうとしていた。だが、みんなわたしに話しかけるどころか、もう近くに寄ってくることさえしなかった。

でも一つだけいいこともあった。
有希の夢は見なくなった。
もう有希のことは忘れてしまえたようだった。
それだけはよかった。




誰かに呼ばれた気がした。
「……………………あさ……くら……?」
眩しい。開いたわたしの目に太陽の光が差し込んできた。
それとゴミの臭い。傷んだ食品が色々混ざった臭気がつんと鼻をついた。
ぼやっとした頭をなんとか動かして記憶を辿る。
昨日、お金が無くて、それでもクスリが切れてて苦しかったから売人の所にしつこく詰め寄っていったんだ。
そしたらわたしは散々に殴られて、ゴミ捨て場に捨てられてしまった。
そのまま朝まで眠っていたようだ。いや、ひょっとしてもうお昼かもしれない。
「朝倉……なのか……?」
誰かがわたしの名前を呼んでいる。
わたしは、もうろうとした意識のまま、視界を上に向けた。
男の人のようだった。だけど目の前はぼやけて顔はよく見えない。

最後にご飯を食べたのは二週間以上前だった。もう半月の間、なにも口に入れていなかった。
ずいぶんクスリも打っていない。
お金が無いから、クスリが手に入らない。
もう終わり。
ようやく終わり。
やっと、わたしは終点にたどり着いたんだ。
32朝倉涼子の沈鬱 崩壊編:2007/04/28(土) 18:15:31 ID:/1gI/Eh3
「朝倉っ! 朝倉なんだろ!? しっかりしてくれ!!」
生ゴミの袋の山に仰向けになっていたわたしの体を、その男の人が抱え起こした。
正直、あまり人に会いたくはなかった。
髪はきっとぼさぼさだろう。体はもうゴミの臭いしかしないだろう。
「朝倉っ! 俺がわかるか!? おい朝倉!! 朝倉ああぁっ!!」
肩を掴まれて揺さぶられたが、わたしの視界は霞がかかったようにぼやけたままだ。
耳もおかしい。波が満ち引きするように、声が遠くなって、急に近くなって、また遠くなった。
だけど、自分の心臓の音だけはうるさ過ぎるくらいに聴こえていた。
体の感覚がなくなっていった。痛みはない、まるで足元から崩壊するように、わたしの体の感覚は失せていった。
実感があった。きっとわたしは死ぬ。
このうるさく鳴っている心臓の音は、消える直前に激しく燃えるロウソクの火と同じだ。
もうすぐ止まる。わたしの命の火も消える。
目の前の人はただわたしの名前を呼び続けていた。
こんな死に方をしても、最期に看取ってくれる人がいるのは幸せなことなのだろうか。

ふと有希の最期を思い出した。
まるで捨てられたゴミのように無残に横たわっていた有希の姿が、脳裏に鮮明に浮かび上がってきた。
わたしも今がその時だ。
汚れて、壊れて、そして消えていく。
有希と同じように。


「朝倉……? おいっ!? しっかりしろっ!! 朝倉ああああああああっ!!!」




『朝倉涼子の沈鬱 崩壊編』 完

33朝倉涼子の沈鬱 エピローグ:2007/04/28(土) 18:19:16 ID:/1gI/Eh3

ここはどこだろう?
周囲に建物は無い。ただ、どこまでも真っ白なだけのなにも無い世界だった。
舞い散る花びらのように白い粒が空から降り注いでいる、雪のようだった。
あたりが一面真っ白なのは、この雪が深く降り積もっているせいだろうか。
だけど、寒くはなかった。それに明るい、雪が降っているのになぜか晴れた日のようにさんさんと陽射しが地面を照らしていた。
体が軽い。なぜか久しぶりに体調がいいみたいだった。
「あっ、人だ……!」
ふと、何も無い真っ白の中、遠くから浮かび上がるように人の姿が見えた。
わたしの方に歩いてきているようだった。

誰だろう?
ここがどこだか聞いてみないといけない。
「そうだ……わたしは、どこかへ行こうとしてたんだ…………」
そう、わたしはどこかへ向かう途中だった。
だけど、どこに行こうとしていたかは覚えていない。
こっちに向かって歩いてきているあの人なら知ってるかもしれない。なぜかそう思えた。
聞いてみよう。ここがどこなのか、わたしがどこに行こうとしていたのか。
「ごめんなさい。えっと……わたし、道に迷ったみたいなの。どうしたらいいか全然わからなくて……」
舞い落ちる雪がベールのように視界を遮って、その人の顔はよく見えない。
だけど、わたしの声は聞こえたらしい。
その人は、わたしのほうに向かって歩きながら、ゆっくり話し出した。
「……あなたは、まだここに来るべきじゃない……。この先にも行くべきじゃない……」
女の人の声だった。
それに、どこかで聞いたことのある声のように思った。

誰? わたしのことを知ってるの?
「あなたは帰らなくてはいけない、元いた場所に……」
「でも……わたしはこの先に行こうと思ってるの……だって……!」
そうだ、わたしは人に会いに行こうとしてたんだ。
友達に会いに行こうとしていた。
親友だった女の子のところに行こうと思っていたんだ。
34朝倉涼子の沈鬱 エピローグ:2007/04/28(土) 18:20:17 ID:/1gI/Eh3

彼女は一人で行ってしまった。
だから、わたしが彼女のところに行こうと思って、それでここに来たんだ。
「わたし、どうしても彼女に会いたい! 会わなくちゃいけないの! 彼女に……有希に会いたいの!」
その女の人は、そこで足を止めた。
見ると、わたしよりも小さな女の子のようだった。
顔はよく見えない、だけど、わたしは彼女を知っているような気がした。
彼女はわたしの方を見ながら、ゆっくりと口を開いた。
それと同時に風が吹いた。舞い散る雪のカーテンが、ばっと開かれた。
彼女の顔が見えた。はっきりと、わたしは彼女の顔を見た。
「……わたしも、ずっと会いたかった……涼子ちゃん……」
有希は涙を溜めた目で、やわらかく微笑んでいた。

有希なの……?
夢じゃなくて……本当に有希なの……?

「有希っ!」
わたしは有希の体を抱きしめた。
暖かい。夢じゃない。有希が、もう会えないと思ってた有希がここにいるんだ。
「会いたかった……! ずっと、ずっと会いたかったよっ……! 有希……」
涙が溢れて止まらない。嬉しい、有希がいてくれる、それがすごく嬉しい。
「うん……会いたかった。わたしも涼子ちゃんにもう一度会いたいと思ってた……」
何度も悲しい夢を見てきた。
覚めるたびに涙が止まらなくなる悲しい夢。
だけど、これは夢じゃない。
有希に触れていられる。有希と一緒にいられる。
本当に嬉しい。そう思うと、涙が次から次へと溢れ出してきた。
「涼子ちゃん……ごめんね、寂しい思いをさせて……」
うん、寂しかった。でもそんなこともうどうでもいい。
「だって、これからはずっと一緒だもの……そうでしょ……?」

だけど、そこで有希は悲しそうに顔を伏せて、ゆっくり首を横に振った。

どうして……?

「だめ……涼子ちゃんはまだ、こっちに来ちゃだめなの……」
なんで。
どうしてそんなこと言うの。
35朝倉涼子の沈鬱 エピローグ:2007/04/28(土) 18:21:10 ID:/1gI/Eh3
わたしにはもうあっちの世界に思い残すことなんて何も無い。
もう誰もわたしのことなんて気にしていない。
わたしを思ってくれる人は有希だけ。
わたしには有希しかいないの。
「だから有希、わたしもう生きていたいと思わない。ただあなたと一緒にいたい」
「……あなたが死ぬと、悲しむ人がいる……」
有希は寂しそうに言った。
そんな……嘘よ……
わたしが死んで悲しむ人なんているわけないじゃない。
それとも有希は、わたしと一緒にいたくないの……?
問い詰めるようにわたしが言うと、有希は俯いてぽつりとこぼすように口を開いた。
「……あなたが死ぬと、あの人が悲しむ……。あの人が悲しいと……わたしも悲しい…………だから……」

だから、彼のために、まだ死なないで。

わたしはずっと涼子ちゃんのことを待ってる。

わたしの大好きだった彼のために生きて。

お願い。


有希の体が遠ざかっていくのを感じた。
ああ、この感覚、いつもの夢と同じだ。
有希がいなくなって、また一人ぼっちの世界に戻ってしまう。
部屋には誰もいない。
わたしは一人で涙を流して、泣き続けることしかできない。


「…………朝倉……? おい、聞こえてるのか……? 目を覚ましたのか……朝倉……」
誰かがわたしを呼ぶ声が聞こえる。
どうして?
夢は覚めた、だったらわたしはまた一人ぼっちのはずなのに。
わたしはゆっくり目を開けた。
自分の部屋じゃない、白い壁、白いシーツ、病院のベッドに横になっているようだった。
「朝倉……俺のことがわかるか……? 朝倉……」
どうして……あなたがいるの……?
「キョン……くん……」


彼は、わたしが学校に来なくなってから、ずっとわたしを探していたそうだった。
「部屋に行っても、鍵が開いたままもぬけの空だ。だいたいなんだあの汚い部屋は、泥棒でも入ったかと思ったぞ」
そう言われた。すごく恥ずかしい。
それから何日経っても家に帰ってこないわたしを、キョンくんは放課後や休日を使って探し回ってくれていたらしい。
そして、街で聞き込みをしている最中に、偶然にわたしを見つけて病院に運び込んだということだった。

彼は目に涙を溜めてわたしを見つめていた。
どうして?
なんであなたがそんなに悲しそうな顔をしているの?
「なんでって……そりゃ、お前が心配だったからだよ……」
わたしが…………心配…………?
36朝倉涼子の沈鬱 エピローグ:2007/04/28(土) 18:21:46 ID:/1gI/Eh3
「まあ、医者の話じゃ、体のほうは案外すぐに治りそうだとさ。短期間で痛めた体は、治るのも早いんだと」
そこでキョンくんは、少し詰まらせた。
「……だけど、お前の場合は体よりもむしろ心の問題だと、そうも言われた……体が治っても、心が沈んだままだといつまでも良くはならないそうだ……」
わたしは頷いた。
それを見てキョンくんは、うつむいていた顔を上げてにっと笑った。
「学校のみんなもお前のこと心配してたぜ。早く元気になって、クラスをまとめてやってくれよ委員長。俺も、朝倉がクラスに戻ってくるのをずっと待ってるからな」

そっか……

いてくれたんだ。
わたしのことを思ってくれる人。
それなのにわたしは一人ぼっちだなんて思い込んで……
馬鹿だな……
本当に馬鹿だ……

「キョンくん……」
「ん、なんだ?」
キョンくんは、優しい目でわたしを見ていた。
わたしも思わず顔を綻ばせていた。

有希はもうこの世にはいない。
だから、わたしは生きる意味がないと思うようになっていた。
だけどそうじゃない、有希がいなくても、わたしは有希のために元気に生きていかなくちゃいけないんだ。
有希のために、そして、わたしを心配してくれているキョンくんのためにも。
「ありがとう……」


有希、わかった。

わたし生きるよ。

あなたの分まで、精一杯生きるから。


「見守っていてね……有希……」

わたしたち、ずっと一緒だよ……




『朝倉涼子の沈鬱』 完

37朝倉涼子の沈鬱:2007/04/28(土) 18:26:12 ID:/1gI/Eh3
以上です。
本当、前回の絶望編で終わりのはずだったのに、ついつい出来心でやっちまったって感じです。
「えー! 前の終わり方のほうが良かったよー」という方は、この作品については無かったことにしてやってください。

では、お目汚し失礼しました。良い連休を。
38名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/28(土) 18:27:16 ID:JbSnC8jS
香り立ってまつねw
39名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/28(土) 18:49:05 ID:9r510TGT
>> ID:x5TYWudL

感想書くなら終わってからにしろよ
40名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/28(土) 20:10:21 ID:m6zto50e
>>37
いい仕事してるぜ!
41いじめカッコ悪い:2007/04/28(土) 22:23:43 ID:5/4u9G1J
涼宮ハルヒの忘却〜絶望の扉編〜


古泉は、相変わらずの笑みを浮かべている。
意外と元気そうで安心した。そう、



左腕がないことを除けば…



俺の様子に気付くと、古泉は肩をすくめた。
「激しいい戦闘でした…これでもまだついてるほうですよ。死を覚悟したんですけどね。
 なんとか逃げ切りました。そもそも、彼女らは僕のことなどたいした問題のように思ってないのでしょう。
 殺そうと思えばいつでも殺せるんですよ、僕ぐらいの人間はね。」
そう言って、古泉は自分の無くなった左の肘から先を見つめている。
「助かってよかったな…他はなんとも無いのか?」
「ええ、何とか。肋骨も少し痛めてますが、命には別状ありませんよ。」
そういって、右手で力こぶを作るようなポーズをとる。
「古泉、長門が消されたみたいだ。」
「ええ、他の端末に接触を試みましたが、生きているものは一つも無かった…。
 正直驚かされました、ここまでのものだったとはね。」
古泉の表情が暗くなっていくのが分かった。
「学校では、中川の仕業なのか、俺は手酷くやられてる…味方が一人もいない状況だ。
 教師に言ったところで、あいつらに意味はないだろう。」
「でしょうね。」
古泉は、少し憂いを帯びた微笑を浮かべた。
俺も、心の中は激しく鬱積した気分だ。明るい要素がほとんどない。
せいぜいハルヒぐらいか…。
「とにかく、しばらくは彼女達の動きを見ましょう…。僕はしばらく学校に行かずに、組織と行動をともにします。」
古泉はそういうと、何かを考えるような風をみせた。
こいつのことだ、それなりの計算があるんだろう。
「とにかく、生きててくれてよかったよ。
 長門がいない上に、お前もいないと不安なことこの上なしだからな〜。」
俺の言葉を聞いた古泉は、またいつものスマイルに戻った。
「頼りにされるのは光栄ですが、今回ばかりはどうなるか分かりませんよ?」
「分かってるよ。」
「では、組織に報告がありますから。」
そういって、古泉は病院の奥に消えていった。
42いじめカッコ悪い:2007/04/28(土) 22:24:38 ID:5/4u9G1J
俺は一人、エレベーターで下へと降りている。
7階…6階…少しずつエレベーターが下へと降りていく。
今回ばかりはマジでやばいであろうコトが、俺にもよく分かっていた。
目の前で長門が殺された姿を見た俺には、それがリアルだった。
長門にどうしようもないものが、俺にどうかできるわけはない。
そんなことは分かってる。ただ、学校中が敵みたいになってしまった今、SOS団の面々だけが俺の頼りだった。
他に頼れるものなんて無いんだ……
ハルヒ…
4階を通過しようとしたとき、不意にエレベーター停止した。
エレベーターの扉が開く…。
そして『あの女』が入ってきた。
「こんにちわ。」
あいさつを無視して、4階で降りようとした俺は、いきなり顔面をつかまれて引き倒された。
激しく打ち付けられたせいで、頭が痛い。
「こんにちわって言ってるじゃない?こんにちわ、は?」
そう言って俺に恐ろしい笑みを向ける…。その背後でエレベーターの扉が閉まる。
「さて、お話しましょうか。このエレベーターのスペースを完全に切り取ったから。
 他のところはぜ〜んぶフリーズしてるわ。だから、何時間喋っていても、あっちの世界では一秒にもならない。
 嬉しい?」
んなわけないだろ。今すぐぶん殴ってやりたいところなんだ。
「ふ〜んじゃあ殴れば?」
冗談じゃない、何されるか分からない。
それにお前らみたいな鬼畜生と一緒にすんな。
「やだ〜鬼畜はアンタじゃん?鶴屋さんたちに随分殴られてたわね?」
!!!!!
見てたのか、お前…。
43いじめカッコ悪い:2007/04/28(土) 22:26:04 ID:5/4u9G1J
中川は妖しく笑いながら俺を覗き込んでくる。人を小馬鹿にしたその笑みが、この上なく目障りだ。
「あんたの言葉なんて誰も信じないわよ?皆私の言うことを信じるわ。
 そもそも、アンタみたいな無能者に生きる価値なんて無いわ。
 あなたが苦しむのは必然よ。生きていることに対する罰なんだから。
 そ、涼宮ハルヒも同じ。あと一ヶ月でしょ?もっと早く殺してやろうかしら?」
黙って聞いていた俺は、もう我慢ができなかった。
俺は目の前が真っ赤になった。気付くと掴み掛かっていた。
「いい加減慰しろよ、中川美里!!!!
 俺だけならまだしも、ハルヒまで…」
怒りが先に来る…気持ちが先走って上手く言葉が続かない。
中川をつかむ俺の手には、強く力がこもる……

しばらく、沈黙が流れ、俺は中川から手を離した。
「…ハルヒは、助けてやってくれないか。」
「嫌よ。フフ、どうせなら死ぬ前にあの子にも女の悦びを教えてあげようかしら?
 4Pくらい経験されないとね〜アハハハ。」
!!!
俺は自分を抑えられなかった。
目の前にいる、その女が赤く腫れ上がった左の頬を押さえている。
俺の右の拳は強く握り締められている。
「痛いじゃない。やっぱりアナタって鬼畜なのね。
 思ったとおりね。ほんとは屋上でも自分で朝比奈みくるを犯したかったんじゃないの?
 アハハ。それとも、短小包茎早漏の坊やだから遠慮してたのかしら?
 それじゃ、朝比奈も満足しないわよ〜?彼女、自分から尻振ってたのよ?すっごい淫乱なんだから。」
「でたらめを!!!」
44いじめカッコ悪い:2007/04/28(土) 22:27:22 ID:5/4u9G1J
そう叫んだ俺は、力に任せ中川の腹を蹴り上げた。
中川は、一瞬よろけ、それでも笑みを絶やさずに言葉を続ける…。
「あんたの雑魚キックで私が倒れるわけ無いでしょ?
 それより、朝比奈さんとしたくないのかしら?
 体中性器のあの女を味わいなさいよ?それとも、やっぱり出来ない?根性なしだもんね〜」
「そんな根性ならいらねーよ!!!ふざけるな!!!」
怒りに任せ、殴りかかったおれの体が、何かに切り裂かれた気がした。
あまりに一瞬のことで、何があったのかわからない。ただ、激しい痛みが全身を貫く…。
腕を見ると、赤く血が滲んでる。
「調子に乗らないでね。アンタなんか、一瞬で肉片に変えてあげるわよ?
 涼宮ハルヒに見せてあげようか?バラバラの肉片になったアナタの姿。どんな反応するかしらね?」
「な、何したんだ、お前…」
「ちょっとこれでね。」
そう言うと、中川は小さなナイフを俺に見せる。その刃には赤い血が付着している。
中川は、すばやくナイフを動かし、俺の両膝を切りつける。
制服のズボンが切れ、赤く染まる。激しい痛みに、おれはその場に崩れ落ちた。
「いい?あんたなんか敵じゃないの。いつでも殺せる。
 でも殺さない…絶望を見せてあげるって言ったでしょ?
 絶望はこれからが本番なんだから。アハハハ♪
 生きていることが、この上なく辛くなるわ。でも死ねないのよ。」
見上げる俺に、中川が笑いかける。
中川は、そっと俺の耳元で呟いた…
「ようこそ絶望へ…フフフ。」
そう言うと、中川の姿は消えて、エレベーターは四階から動き始めた。
不思議なことに、体に傷が残っていない。血の流れた後も、制服が破れた様子も、血が滲んだ様子も、全く無かった。
まるで何事も無かったのようだ。
でも体には、ナイフで切りつけられた痛み、中川の笑み、そして





ようこそ絶望へ




その言葉が耳の奥で響いていた……。

45名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/28(土) 23:16:16 ID:ofyWnh5O
>>39
厨は構うなって
46名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/29(日) 00:18:25 ID:mWBpKzeV
違うよ>>44

逆に考えるんだ

続きキター

47名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/29(日) 00:45:38 ID:UMZGQ0sd
>>44
GJなんだぜ

陰鬱展開もいいが、ラストはハッピーエンドを期待してる
48魔根金:2007/04/29(日) 01:50:56 ID:zY8GPaL0
さて、深夜になったので書き込みも少なくなっているようだな。
なので、暇潰しということでSSを投下させていただく。
タイトルは「長門有希の束縛」。
そこまで非道くはないものの、一応暴力やらなにやら色々搭載しとる・・・!
49魔根金:2007/04/29(日) 01:51:53 ID:zY8GPaL0
「ねー有希。」

そろそろ春だ。外はもうすっかり仮病ブームから脱出した運動部が活動を開始しているし
ここSOS団部室も、茶を入れる朝比奈、オセロをするキョンと古泉、パソコン椅子に腰掛け長門を呼ぶハルヒ。
そして、あきらかにこんな春の陽気とは不釣合いに、今のハルヒの一言で背筋の凍った長門がいた。

「・・・なに・・・。」

長門は相変わらずの無表情で聞き返すが、その声は震えていた。

「ちょっと話あんのよね、放課後、部室に残っててよ。」

ハルヒはなんでもないようにそれだけを告げる。
震える声で長門は返事を返す。
ここにいた全員がその会話を聞いていたはずだった。
なのに、誰も助けてくれない。
恐怖におびえる時間というのは、妙に長く感じる。
放課後までのたったの30分間が、長門にだけ2倍3倍にも感じられた。
そんな時間を過ごし終え、外はすっかり夕焼けで、カラスは鳴きながら夕焼けの業火に焼かれまいと巣に逃げ帰る。
部室に残っているのは、長門とハルヒだけだった。

「ねえ有希、また金欠なのよね、ちょっと金貸してよ。2万ほど。」

そのハルヒのセリフを聞くのは初めてではない。
長門はビクビクとおびえながら、透明なレンズ越しに上目でハルヒを見る。

「まだ・・・この前の分を返してもらっていない・・・。」

長門が言うと、たった今までのハルヒの笑顔は一瞬のうちに消えた。
瞬間、長門の耳にカラスの鳴き声は聞こえなくなった。
時間が止まっているかのように思えた一瞬だが、次の瞬間、ハルヒが右腕を振り上げていることに気がついた。
よけている時間は無い。長門は、モロにハルヒの右ストレートを顔面で受けた。
白く整った長門の顔立ちが、鈍い音と同時にだんだんと砕けて、割れた眼鏡のレンズが顔に突き刺さる。
長門はカーディガンの袖で自分の鼻から出る血を拭うが、ハルヒはそんなことはおかまいなしに話し始めた。

「あんたは黙って金出せばいいのよ、あんた自分の立場わかってんの?
 あたしは団長。あんたは元文芸部員の言うなれば臨時部員なのよ?
 金ぐらい快く渡すのが礼儀ってモンじゃないの?」

言いたい事はいくつもあったが、それを言うことはできない。
もう殴られるのは嫌だ。そう考えると、少しだけ開いた長門の口は、再び閉じて、見えないホッチキスでとめられた。
そして、長門はポケットからサイフを取り出すが、そのサイフさえも次の瞬間にハルヒによって強引に奪われた。
50魔根金:2007/04/29(日) 01:54:24 ID:zY8GPaL0
「ひぃ・・・ふぅ・・・みぃ・・・・・・なによコレ。4千しかないわよ。」

毎晩カレーしか食べていないとは言え、給料前だ。金なんてそんなに残っているはずがない。


「ったく、本当に仕方がないわね有希は。」

言いながらハルヒはポケットに金をねじ込み、長門の頭を両の腕でしっかりとつかんだ。
「逃げられない」。長門がそう思うよりも早く、ハルヒは膝蹴りを長門の顔面に入れていた。

「っぅ・・・がっ・・!」

痛々しい長門の声が、口から漏れた。そして、今度はハルヒの左拳が、今度は右。また足。右。
長門は、ただハルヒに殴られるしかなかった。
扉の向こうにいるキョンたちも、長門を助けることはできないのだから。

「畜生!古泉、なんで止めちゃあいけねえんだ!」

地獄と化している部室と扉一枚挟んだ向こう側にいるのは、キョンと古泉だった。キョンは強く壁を殴る。

「落ち着いてください、それと・・・ね。」

古泉は人差し指を自分の口に当てる。
キョンがそのサインを読み取ったのを理解したあと、古泉は話を続けた。

「今長門さんを涼宮さんの、いわゆる「いじめ」から助けると涼宮さんの不満は爆発します。
 それがわかっているから長門さんも、抵抗せずにずっと耐えているのだと思います。」

キョンは、古泉の言葉を聞いて、歯をより強く噛み締める。
それと同様に、拳をにぎる力と、部室の扉を叩き壊してでも長門を救いたいという気持ちも増えているようだった。

「その長門の気持ちをふいにしないためにも・・・ってことかよ!」

古泉は小さく首を縦に振った。

「ふざけてるのかよ!・・・ふざけるなよ!!」

キョンは左腕で古泉の胸倉をつかみ、決して華奢とは言えない古泉の大柄な体を壁に押し付け
思いっきり右腕を振りかぶった。その時に廊下の向こうから聞こえてきた声は、キョンの腕を止めさせた。

「あ・・・あの!け・・・けんかは・・・駄目・・・ですよ・・・。」

足と声をガクガクと震えさせながら出てきたのは朝比奈だった。キョンは、古泉をつかんでいる手を離す。

「す・・・すまん・・・。」

キョンは言う。
古泉も「いえ。」と、いつものスマイルを顔に灯し、頭から流れている血をキョンに気づかれないように袖でぬぐった。
すると、また部室の中から鈍い音が耳に入ってくる。
暴力の音。がなりたてるハルヒの声。またキョンは、自分が暴走し始めようとしていることに気づき、自分の両頬を強く叩く。

「あの・・・キョンくん、耐えてください・・・長門さんのためにも・・・みんな辛いんです・・・でも・・・。」

朝比奈さんは涙を流しながらその場に座り込んだ。
しばらくその場には、部室の中からの騒音、朝比奈のわずかな小さな泣き声が
行き場を失い、ずっと空気をさまよっていた。
51魔根金:2007/04/29(日) 01:57:21 ID:zY8GPaL0
次の日の昼休み。ハルヒは部室にはいない。部室にいるのはキョンと長門だけだ。
長門は、いつものように黙って本を読んでいる。
ただ違うのは、その腕や足には多々のアザがあったことだろう。

「なぁ長門。」

キョンが静寂を打ち破ると、長門の体がビクッと震える。それでも長門は本から目を離さない。

「そのアザ、どうしたんだ?眼鏡も。」

「ころんだ。」

とだけ長門は答え、本のページをめくる。よく見るとその本も、ところどころが破れていて、表紙は無かった。

「・・・なんで俺には隠すんだ?」

いきなり核心をつく聞き方をしたキョンに、長門は小さく驚くが、あくまでその表情は無表情を装っていた。

「それがあなたのため。そして、わたしという固体が望んだこと。
 あなたには普通の生活をしてもらいたい。だから・・・気にしないで。」

長門の声の一言一言を聞くたびに、キョンは狂いそうになってくる。
こんな長門が、どうしてハルヒに暴力を受けなければならない?
長門がなにか悪いことをしたか?していない。ただ、「涼宮ハルヒを観測するのが長門の仕事」だという理由だけで
長門は抵抗を許されない。ハルヒのおもちゃにされる。サイフにされる。奴隷にされる。
しばらくすると、昼休み終了の予鈴が鳴り、その場は無言で解散となった。
これほどまでにつまらない昼休みがかつてあっただろうか。
SOS団の活動内容は宇宙人と一緒に「楽しく遊ぶこと」じゃなかったのかよ?
これがハルヒのせいなのだと考えるたびに、キョンは自分の中で暴走していく部分を感じた。
そして、ほとんどの授業を聞き流しているキョンにとって、放課後までの時間は本当にすぐだった。
放課後、再び部室にはSOS団の面々が集まる。昼休みとは違い、全員集合だった。そう、ハルヒもだ。

「ねー有希。」

長門とキョンが反応する。朝比奈は相変わらず気づかぬフリをしてお茶を入れているし
古泉も「長考ですか?」とオセロ盤をはさんで座っているキョンを皮肉る。

「ちょっと用事あるのよね、放課後残っててよ。」

我慢の限界の一寸手前だった。

「なぁハルヒ。」

キョンはついに口を開く。
瞬間、朝比奈がピクンと震え、古泉の目つきが変わった。
だが、そんなことは気にせず、阿呆みたいに呆然と口を開いたハルヒにキョンは

「昨日もそうだったが、いつも長門に何の用事なんだ?ここでは言えないことなのか?」

と聞く。キョンの問いに、ハルヒはためらう様子も無く簡単に答えた。

52魔根金:2007/04/29(日) 01:58:12 ID:zY8GPaL0
「どうでもいいでしょそんなこと。」

最終ラインだった。
これ以上キョンが発言することは許されない。詳細を問えば、ハルヒが機嫌を損ねる。だから言えない。
すでにキョンの前にはキョンを睨む古泉がいる。カタカタとお盆が湯飲みを叩く音が小刻みに聞こえる。

「そーかい。」

キョンは、再びゲームに戻った。
ゲームは珍しく古泉の圧勝。こんな状況でもゲームに集中できる古泉に、キョンは苛立ちを覚えた。
長門は恐怖を、キョンは怒りを感じながら、部活は終了した。今日の夕焼けは、昨日よりもずっと真っ赤だった。
まるで、これから起こるであろう惨劇を象徴するかのような、トマトを踏み潰したような真っ赤だった。

「ねー有希。あんた今日は金持ってきたんでしょうね?」

部室で二人きりになった瞬間に、ハルヒが問う。
長門がコクリとうなずく、その瞬間だった。
突然の出来事に、何が起こったのか、そこにいるだれもが理解できかねた。
ただ一人、部室の扉を蹴り倒したキョンを除いては。
53魔根金:2007/04/29(日) 01:59:14 ID:zY8GPaL0
部室の扉が蹴り倒された。
それを予想だにしていなかったハルヒは驚き、音のした方向に首を動かした。
だんだんと横にずれていく視界に写り始めたのは、あきらかにいつもと違う仁王立ちのキョンだった。

「あ・・・あらキョン、どしたの忘れ物?」

このハルヒの白々しいごまかしの一言が、キョンの怒りを後押しした。
元々キョンは、ハルヒを説得し、ハルヒが長門をいじめていたという事実を
長門とハルヒの口から聞いて、めでたしめでたしで終わらせる予定だった。
だが、ハルヒが与えた後押しの力が、キョンにこのセリフを叫ばせた。

「長門に近づくな!二度とだ!!」

言いながらキョンは強く地面を蹴りながらハルヒの方に歩み寄る。
今の瞬間粉々に砕かれた予定帳に、キョンは興味がなかった。

「な・・・なに言ってんの・・・。」

歩み寄ってくるキョンとの間合いを開くように、ハルヒは後ずさりしながら言う。
だが、それさえも許さないように、ハルヒの言葉を遮り、キョンは叫んだ。

「長門が何をしたって言うんだ!お前の都合で長門を苦しめるな!!
 長門がどれだけ苦しかったか、お前にわかるって言うのかよ!」

言いながらキョンは、二人の間の数メートルの間合いを数歩で詰め、ハルヒの頬を叩いた。
それも平手などという生易しいものではない。拳だ。
ハルヒが長門にやっていたように、キョンもそうした。それだけのことだ。
そして、素人が喧嘩やスキーなんかをするときに、ヤバイ状況に陥って一番に思うのが「安定しよう」ということである。
安定することは、肉体的な安定と同時に精神的な安定ももたらす。
キョンの拳にそこまでの威力はない。だがハルヒは、「安定しよう」と、第二打を振りかぶるキョンを前に
キョンに殴られた勢いで地面にしゃがみこんだ。
そして体をまるめ、両手で頭をかばう。
そうすると、前も見えないし、動けないし、抵抗もできない。
戦いの構えとしては最悪だった。
だが、それが頭でわかっていても逆らえないのが本能というものだ。
54魔根金:2007/04/29(日) 02:00:07 ID:zY8GPaL0
「長門はもっと痛かった!長門はもっと苦しかった!!
 いくらお前が馬鹿でも、その苦しみを知れば、すこしは学習するだろ!!」

言いながらキョンは、亀のように縮こまっているハルヒの腹を思いっきり蹴飛ばした。
鈍い音とハルヒの「ぅぐっ!」という呻き声が部室に響く。
この声の長門バージョンを、キョンは何度も聞いてきた。
何回聞いたっけ?まあいいや。それと全く同じ回数をお前の口から聞いてやる。
やりすぎても、お釣りが来る事は無いだろう。
キョンは狂ったようにそれを繰り返した。
腹を蹴ると、ハルヒは腹をかばおうと腕を下げる。
すると頭ががら空きだ。
今度は頭を蹴ると、地面にひっくりかえる。
そうなると、もう隙だらけ。
何度も蹴られ続け、きしむ背骨の音とハルヒの呻き声が何度も部室に響いていた。
・・・いや、実際、そう何度も響いていなかったのだろうか。
なにせ、途中でキョンの体は動かなくなっていたのだ。

「な・・・なんだ・・・?」

キョンは、以前もコレと同じ体験をしたことがあった。
寝ていると深夜に目が覚め、体が全く動かないという現象だった。
しかし、金縛りなんてのはそう何度も体験できるようなことではない。

「・・・ごめんなさい・・・。」

キョンの背後から聞こえる、おそらくそれが聞こえたのはキョンだけだろう。
その氷のような冷たく、ナイフのように鋭くて残酷な声は、長門の声だった。
そして、その長門の手にはナイフが握られている。
なんで長門がそんなものを持っているかなんてことは
今のキョンにはこの上ないほどどうでもいいことだった。

「がばっ・・・げふっ・・・!は・・・ははははは!」

今度は、地面から狂ったような笑い声。ハルヒの声だ。
今まで聞いたこともないような、ハルヒの声。

「そうよ有希!刺しちゃいなさい!これは団長命令よ!
 裏切り者のキョンを!殺しなさい!殺せええええ!!!!」

どれだけがんばってもキョンの体は指一本動かなかった。
それに、本当ならハルヒも普通の常識的な学生。キョンを殺したりはしないだろう。
だが、今ハルヒは受けた屈辱により、怒りを爆発させ、もはや精神が暴走状態だった。

「なが・・・と・・・!」

必死にキョンは口を動かし、なんとか言葉を発するが、無情にもナイフは振り上げられる。
確認するまでも無いが、そのナイフをにぎっている真っ白な、だけどにじんだ汗のたまっている腕をたどると
そこには長門の顔があった。
その表情はいつもの無表情ではない、あきらかにキョンから目を背けていた。

「・・・ごめんなさい・・・。」

本当に今にも泣き出しそうな声だった。
狂い、笑っているハルヒにその声が聞こえたはずも無い。
そして、長門には涙を流すことさえも許されていない。
この涼宮ハルヒが作り出した世界で、長門にその権利は無い。
長門は、無口キャラでなければならないのだ。
長門は、無口に、無感情に、ナイフを振り下ろした。
そのナイフが振り下ろされた場所は、首。
キョンの記憶があるのはそこまでだった。
55魔根金:2007/04/29(日) 02:03:44 ID:zY8GPaL0
「あっははははははは!!スゴイスゴイスゴイスゴイスゴイ!!!
 スゴイよこれ!きゃはははははははは!!!!」

辺りに飛び散るキョンの血しぶきを浴びながら狂ったように笑うハルヒ。
そして、それに背を向けている長門。
その目からは、涙が零れ落ちていた。
手を離せば狂い叫びそうになる口を必死に片手で抑えながら長門は
うずくまるわけでもなく、背後から見れば無表情にキョンの死体を眺めているようにしか見えないだろう。
だが、長門は必死にこらえていた。涙を、叫びを、苦しみを。
キョンの体から噴き出す真っ赤な噴水が、ハルヒには、ゲームの終了を告げるフィナーレ。花火に見えた。
キョンの血で、長門の涙は洗い流される。
それがキョンから長門への、最後のプレゼントだった。
異様な光景。だが、キョンの血がとまるころ、またいつもの日常は始まる。
またハルヒのいじめははじまる。
そして、長門はいじめられつづける。
ずっと、涼宮ハルヒがこの世界に飽きるまで。
永遠に・・・。




普通編おわり。


・・・え?言ってなかったっけ?話いくつかに分けてるって。
いやいやいや、いくらなんでもこんな終わり方はしませんよ。
安心してください。ちゃんとありますから、続き・・・!
まあいい。とにもかくにも「長門有希の束縛」普通編は終わり。
56まとめサイト”管理”人 ◆8cSQWJfJYQ :2007/04/29(日) 03:14:25 ID:6zV1DA6n
>>55
なんだこれ…どうしてここまで救いが無いんだ…
二次と分かっていても酷い鬱になってしまいました。
希望編に期待しますwww

あ、それと先程のお絵描き掲示板の絵が表示されなくなってしまったんですが…
削除されてしまったんですか??
57名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/29(日) 04:00:17 ID:Hy91nmhf
>>37
うおおリクエストしてみるもんだな!!
GJ!!
朝倉さん(;ω;)
>>55
途中からキョンGJって思ったらなんというバッドorz
長門のカワイソスは異常
58魔根金:2007/04/29(日) 08:27:28 ID:zY8GPaL0
お絵かき掲示板の絵はあらためて見てみると余りにも駄絵だったので削除削除削除。
59名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/29(日) 08:35:12 ID:5l6TONw+
>>58
せめて書いてた内容だけでもkwsk
60マッシュアップマン:2007/04/29(日) 08:57:06 ID:sUe0zgka
>>55
おもしろかった
61名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/29(日) 09:34:31 ID:QwHCVk/i
おーにぎやかだねー
いじめかっこ悪いさん、魔根金さん、朝倉涼子の沈鬱
面白いです。最高です。
朝倉涼子の沈鬱サンまた書いてください。お願いします
62マッシュアップマン:2007/04/29(日) 09:40:46 ID:sUe0zgka
力作ぞろいじゃないか
ここは
63名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/29(日) 10:11:37 ID:+R09IiKZ
最近wktkの連続だねこのスレは
64名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/29(日) 21:44:56 ID:YNq3yWJD
……
65名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/29(日) 23:28:17 ID:mKRJvVp8
まともにレスも読めない厨房が湧くとは…
このスレも堕ちたな
66名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/30(月) 00:34:53 ID:qRv68LAs
>>65
まぁ気にすんなって。
厨が居てもこのスレは良スレだと思うぞ。
67魔根金:2007/04/30(月) 01:17:38 ID:8TECw+ol

そう、本来ならば「長門有希の束縛〜長門編〜」を書く予定だった。
だが、それができなくなった・・・!
大体内容は30分くらいで書き終えることのできる量で、企画は決定している。
でも・・・駄目なんです・・・!
しばらく俺は、SSが書けないんだよぉぉぉお!!
よって、長門有希の束縛の続きの投下はかなり今度になる。
つっても、大体一週間くらいだがな。
68名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/30(月) 01:29:06 ID:0w7Cj/eX
これはひどい
69名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/30(月) 01:38:46 ID:qRv68LAs
>>67
ちょwww一週間も待たせる気かwww
なるべく早くしてくれ。長門編が気になって倒れそうだ。
70名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/30(月) 01:58:42 ID:LhcsyF87
そこで代わりに俺がSSを投下しますよ。
お絵かき版で朝比奈さんがいじめられたがっていたようだったので、ご希望に添える形でいじめてやりました。
71名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/30(月) 01:59:34 ID:LhcsyF87

「朝比奈さん」

昼休み、部室に呼び出されてやってきたあたしにキョンくんが声を掛けた。
一体なんの用事でしょう。
なにか困ったことがあったのかな。
それで、長門さんよりも先にあたしを頼ってくれたのかしら?
だとしたらすごく嬉しいな。

「なんでしょうかキョンくん? あたしにできることなら何でもします、どうぞ、何でも言ってください」

「ええ、ありがとうございます。実は朝比奈さんにお願いがあってですね……」

キョンくんが少し笑いながら近づいてきた。
なんだか、その表情に影のようなものを感じて、ついあたしは後ずさりしてしまった。

結論から言えば、その直感は当たっていた。
あたしは、後ずさりどころか、すぐに部室の扉を開けて走って逃げるべきだった。

「朝比奈さん。死んで下さい」

へっ?
あたしはキョンくんの言葉に、意味がわからず呆けて立ち尽くしてしまっていた。
直後、キョンくんの固く握られた右拳があたしの顔面に突き刺さっていた。

べき

鈍い音を立ててあたしの鼻がへし折れた。

「ふぎっ!?」

あたしは顔を押さえてその場に倒れこんだ。
鼻を押さえていた手からぼとぼと鼻血があふれて床に落ちた。
さらに、キョンくんの足が、床に倒れ込んだあたしの背中を蹴飛ばした。

「ぐええ!! げぼっ! うごほ……っ!」

さらにお腹を横から蹴り上げられた。
あたしは口から胃液と鼻血の混ざったものを吐き出した。
びしゃびしゃびしゃ、透明な液体と真っ赤な鮮血が床を汚した。
あたしは息ができずに、床に転がったままぴくぴくと体を痙攣させていた。

「お……おげぇ……ぎひぃ…………」
「まだまだですよ朝比奈さん。ほら、その美しいお顔を上げてください」

言ってキョンくんがあたしの前髪を掴んで持ち上げた、あたしの頭はぶちぶちと音を立てて無理やり上に向けられた。

「ひぃ……痛いぃ、イタイですぅ……やめてくださぁい…………どうしてこんなことするんですかぁ……?」

キョンくんの顔は、真っ黒な深い影を掘り込んで、唇を三日月型に吊り上げて笑っていた。
今まで見たことのない、すごく怖い顔だった。
左手であたしの前髪を掴んだまま、キョンくんは右腕を大きく振り上げた。
あたしが悲鳴を上げる間もなく、その右腕はあたしの顔を横から殴り飛ばした。
ごす、がす、何度もキョンくんはあたしの顔を殴り続けた。
72名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/30(月) 02:00:30 ID:LhcsyF87
口の中で鉄の味がした。
げぇぇ、あたしが口を開けて咳き込むと、血と一緒に歯が何本かころりと口からこぼれ落ちた。
あたしは涙を溜めた目でキョンくんを見た。

「や……やべてキョンぐん……! もう……許じでぇ…………」
「何甘ったれたこと抜かしてるんですか? 許すわけないでしょう」

そう言って、キョンくんはロッカーを開けた。
何をするの? そう思って見ると、キョンくんはロッカーから掃除用のモップを取り出した。
そして、T字型の先端の金具の部分をあたしに向けて、思いっきり振りかぶった。
あたしは悲鳴を上げて目を閉じた。
お願い、止めて。祈るようにそう思ったが、次の瞬間、鈍い音と共に、頭が割れるような激痛が届いた。

ばぎい

凄まじい痛みで、あたしはくぐもった悲鳴をもらした。
すごくイタイ、本当に死んじゃうくらいに痛い。
さらにキョンくんはモップを振りかぶった。

「いやあああああああああ!!!! やめて!! 死んじゃう!! そんなので殴ったら死んじゃうよおおお!!!」
「だから殺すって言ってるじゃないですか。分からない人ですねまったく」

ブン

べき

ブン

ばき

ブン

ごき


意識を失うことは無かった。激痛と恐怖で体を起こすことはできなかったが、ただただ生存本能が働いて、あたしは床を這ってキョンくんから離れようとしていた。
虫のように床を這いまわるあたしの背中に、キョンくんは容赦なくモップによる打撃を浴びせ続けた。

「いギィッ!! た、助け……ギャアッ!! ……誰か……助けてぇ……!!」
「アッハハハハハハハ!!! 誰も来ちゃくれませんよ!! 大人しくくたばって下さい!!!」

視界はすでに真っ赤に染まっていた。
それでもあたしは、助かりたい一心で四つんばいの姿勢のまま逃げ続けた。
ドアのノブに何とか手を掛けた、しかし、その手をキョンくんの振り回したモップが払いのけた。
73名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/30(月) 02:03:43 ID:LhcsyF87
その衝撃で指の骨が折れた。
それでも、あたしは折れた手を伸ばした。
逃げないと殺される。そんなのいやだ。
がちゃり、ドアが開いた。

だけど、あたしが開けたわけじゃない。
ドアの向こうから現れたのは、文庫本をわきに抱えた長門さんだった。

「な、長門さん……! お願いです……助けてください!! こ、殺されそうなんですっ! 助けてええええ!!!」

あたしは半狂乱のような悲鳴を上げて助けを求めた。
そのあたしを一瞥して、長門さんは静かに頷いた。
よかった。助かった。
長門さんなら助けてくれる。そう思った。

次の瞬間、長門さんは溜めの動作も無しに足であたしの腹を蹴りつけた。
その衝撃はまるでゴールキーパーが、置いたボールを思い切り蹴飛ばしたように強烈だった。
いや、そんなものは比較ではない、もはや交通事故のレベルだった。
長門さんの上履きの先端が、あたしの内臓をぐちゃぐちゃに押しつぶしていく感触があった。
直後、あたしの体はドアの前から吹っ飛ばされて、机を弾き飛ばして壁に衝突した。
凄まじい轟音が鳴ったが、あたしの耳には何も届かない。
勢いよくぶつかった壁が、あたしの背骨をべきべきとへし折った。
あたしは口から大量の血を吐き出した。
そして、その場に崩れ落ちた。もう指一本動かすことはできなかった。

「……抹殺完了……朝比奈みくるの生命活動は停止した」
「あっははははは!! おう、よくやった長門! ハハハッハハハハハ!!!」

見開かれたまま、もう閉じることのないあたしの目には、げらげら腹を抱えて笑うキョンくんと、無表情に立ったままの長門さんが映っていた。


どうしてこんなことに…………?
尋ねてみたけど、誰も答えてはくれなかった。
あたしの記憶はそこで途切れた。








10分で書いた。反省も後悔もしていない。
74名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/30(月) 02:05:02 ID:GHqEcQOT
みくるやべぇww
GJ!
75名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/30(月) 02:37:53 ID:7W7XiGUl
これはいい
でもみくるファンは読まないほうがいいなこれは。
76名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/30(月) 02:57:30 ID:uJ6Kq4v8
>>73を遡ること5分前

「もぉ、キョンったらいつもみくるちゃんにデレデレしちゃって!
(通訳:私の事だけ見なさいよ!)」
一人の少女がシャープペンを鼻と上唇に挟んで窓の外をみていた。
「全くもう…みくるちゃんのコスプレしようとしただけで邪魔するし…
(通訳:そんなに私よりみくるちゃんが大事なの…?)」
椅子シーソーをはげしくする。
「きっと相手がみくるちゃんだから態度を変えてるのよ。アイツの本性はきっと
女の子にも暴力を振るう奴に決まってるんだから!本性曝け出してみくるちゃんに
徹底的に嫌われればいいのよ
(通訳:みくるちゃんがキョンを嫌った後は…キョンにだったらちょっとくらい乱暴されてもいいかな…)」

それは誰もいない教室での世界改変能力を持つツンデレの一人事だった…
77名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/30(月) 04:31:48 ID:qRv68LAs
>>73
いやぁーとても10分で書いた作品とは思えん。
正直始まり見た時、厨SSかと思ってしまったが全く違った。作者GJ
78名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/30(月) 04:54:33 ID:LkbGPrBz
GJ!!
79マッシュアップマン:2007/04/30(月) 08:29:53 ID:bngMZ7gi
>>73
GJ!!
80名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/30(月) 12:31:42 ID:d8JWrdeT
>>73
漫画化希望
81名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/30(月) 12:38:18 ID:IwqjDDrR
俺もなんかいじめ漫画でも描こうかなぁ…
82マッシュアップマン:2007/04/30(月) 16:12:29 ID:bngMZ7gi
>>45に同意
83名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/30(月) 19:29:06 ID:GHqEcQOT
>>82
今更掘り返すなよ
84名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/30(月) 19:39:56 ID:3kjgkBGy
どうもここ最近の流れが自演にしか見えない
85名無しさん@お腹いっぱい。:2007/04/30(月) 20:52:17 ID:GHqEcQOT
知ってるか?
ここは俺とお前しか書き込んでないんだぜ
86マッシュアップマン:2007/04/30(月) 21:53:18 ID:bngMZ7gi
>>83
悪い悪い
87名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/01(火) 01:03:16 ID:xSfeNBmE
>>84
それは言わない約束
88名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/01(火) 02:36:25 ID:d4J6FC1w
いじめかっこ悪いさんのSSの続きが気になる
グッド、バッド関係なく、その物語にしっくりくる終わり方がいいな。
89名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/01(火) 02:39:02 ID:oEy1x2Si
>>85
残念だったな。俺も居るぜ。
90マッシュアップマン:2007/05/01(火) 06:58:11 ID:FK/G7JAo
いじめかっこ悪いさんの作品
いつみても最高
91名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/01(火) 06:58:19 ID:f9UhRK/X
雑談するな。
メモリーが減る。
92クレイジー・ザ・キョンB:2007/05/01(火) 12:16:10 ID:1F9GpbM2
いじ悪さんには遠く及ばんが、とりあえずこれでも読みながらとんがりコーンでも食ってろや


 「さようなら、君の事は脳の片隅にでも留めておいてあげるよ」

そう言って佐々木がショットガンのトリガーを引こうとした時、俺は思わず声を上げた。

 「ま、待て!待ってくれ!」

 俺の叫びに佐々木の動きが一瞬"ピクン"と止まる。だが、すぐに何事も無かったかのようにショットガンを構え直すと、冷や汗を流しながら見上げる俺に向かって――

 「今さら命乞いかい?見苦しいね。人も花と同じだ、散り際は美しくあるべきだよ。」 悪いな、一介の高校生でしかない俺はそういった美意識は持ち合わせちゃいないんだ。
 命乞いなんざするつもりは無い。ただ、このまま何も知らずに死んでいくのが気に入らないだけだ。
 どうせ死ぬなら、せめてその理由ぐらいは知っておきたい・・・ただそれだけだ。無論、ただで死ぬつもりも無いがな。

「一つ聞きたい、何故俺は死ななきゃならん?お前は何にそんなに怒ってるんだ?とりあえずそれを教えてくれ」

 今さら過ぎる俺の質問に、佐々木はキョトンとした表情を浮かべながら数秒間黙った後、半ば呆れた顔でこう答えた。

「やれやれ、まだとぼけるつもりかい?人の財産を根こそぎ奪っておいて何の罰も受けないというのは・・・些か虫の良すぎる話だと思うがね」

 財産?根こそぎ奪う?何の事だ?俺がコイツの財産を奪ったってのか?
 待て待て、ありえないだろ、勘違いもいいトコだ。そんな身に覚えの無い事で一々殺されちゃ堪ったもんじゃない。
 何とかして誤解を解かねば・・・

「待て!財産って何の事だ?全く身に覚えが無い、詳しく説明してくれ!」

 依然としてショットガンを額に突き付けられ、いつ脳味噌をぶち撒けられてもおかしくない状況の中、
今にも極楽浄土へ送られそうなか細い命を何とかして延命させるべく、目の前の冷酷無比なヒットマンに事の経緯の説明を求めるのだが・・・・

「・・・・本当に分かっていないのかい?」

 だからさっきからそう言ってるだろーが。それに、知ってりゃ長門なり古泉なりに相談して水際で阻止してただろうよ。

 あくまで俺が白を切っているものと思っていた佐々木は、俺が本当に何も分かっていない事を悟ると、"はぁ・・"とため息を吐いて事の経緯を説明し出した。
「こんな事を話しても、既定事項が覆る訳じゃないが・・・まぁいい、知りたいと言うのなら教えてあげよう。」

 ああ、是非とも教えて貰いたいもんだね、俺が殺される理由とやらを。
93クレイジー・ザ・キョンB:2007/05/01(火) 12:18:55 ID:1F9GpbM2
 そして、右手に構えたショットガンを俺の額に押し付け、いつでも撃ち抜ける態勢を維持しながら、佐々木はゆっくりと語り始めた。

「昼間、君と僕は商店街で偶然出会っただろう?確か君がカーネル・サンダースの眼鏡をマジックで黒く塗り潰している時だったはずだ。」

 それは覚えている。いつも同じ表情で店頭につっ立っているだけのおっさんに、何故か異様な腹立たしさを覚えてその小汚い眼鏡をグラサンにしてやろうと思ってやっていたんだが・・・
 途中でお前が現れたおかげで片方だけしか塗れなかったんだよな。

「またまた遠出をした所に予期せぬ再会・・・何故か運命的なものを感じた僕は迷わず声を掛けた。たが君は僕の事を覚えてはいなかった。名前も間違えていたしね。」 

 そうだっけ?覚えてねーな。

「まぁそれはいい。卒業して会わなくなってから随分経つし、無理も無い事だと思って諦めたよ。問題はそこから先だ。」

 回りくどい奴だな、さっさと言えよ。何かションベンしたくなってきたんだけど

 佐々木の無駄に回りくどい上に長ったらしい説明に下半身から沸き上がる尿意を必死に抑えながら耳を傾ける俺。
 そんな俺の切羽詰まった状況など知る由も無い佐々木は相変わらず淡々とした口調で続ける

「丁度昼食の時間だった事もあって、僕は君を食事に誘った。積もる話もあったしね。君は最初は渋っていたが、すぐに了承してくれた。」

 あんな明らさまに泣きそうな顔されりゃあな。ホントは嫌だったけど。

「正直嬉しかったよ、先程も言った様に、話したい事も沢山あったし、卒業してから君がどんな生活を送っていたのか、少なからず興味もあったしね。」

 俺はお前と話す事など何も無いがな。お前が卒業してどんな生活を送っていたかなんて露程にも興味が無い。

 俺はお前の事は首から下にしか興味が無いんだよ。

「たまたま近くに知っている店があったんだが・・・君は言葉には一切耳を傾けず、僕の手を引っ張って一方的に歩いていった。
 それも別にいいさ。僕が普段行くようなインテリジェンスな店は君のキャラには合わないだろうし、何より君がどこに連れていってくれるのか興味があったからね。まぁ、結局辿り着いたのは何の変哲もないただの公園だったのだけれど」
 悪かったな、お前なんざ公園の微妙にペンキの剥げたベンチで十分だ。
94クレイジー・ザ・キョンB:2007/05/01(火) 12:20:16 ID:1F9GpbM2
 「公園での出来事は・・・あまり思い出したくないから割愛させてもらおう。問題は公園に着く前、そして僕と君が公園で別れた後だ。」

 だから何なんだ、さっさと言えよ。こっちは膀胱が記録的な大豪雨で決壊寸前のダムの如き状態なんだよ
 それとも此処でしろってか?俺は一向に構わんぜ?お前にスカトロ属性があればの話だがな。

「公園へ行く途中、君は焼き鳥屋の屋台を見つけた、そして君は屋台の前で立ち止まると、いきなり僕の体をまさぐり始め・・・・


 ・・・・あれ?ちょっと待てよ?焼き鳥?屋台?
 何だ・・・?何か思いだせそうな気がしてきた・・・えーっと・・・

「僕から財布を奪った。」

――――あ!

 佐々木が発した"財布"という単語に俺はようやく全てを思い出した。
 屋台でつくねを買うため、佐々木から財布を奪い取り、公園で別れた後、返し忘れた佐々木の財布から現金5万円を抜き取り、同じく財布に入っていた郵便局のキャッシュカードを使って口座から有り金全てを引き下ろし、その金で妹にトンファーを買ってやる約束をした事を。

 アイタタタ・・・・そうか、そういう事か。なるほど、合点がいった。
 そりゃ怒るわな、いきなり財布取られてあまつさえ預金全部下ろされりゃあ誰だって怒るわ。HAHAHA!笑うしかねーよ。

「ここまで言えば如何に鈍重な思考を持った君でもある程度の見当はついたんじゃないのかい?本当は公園で別れた後、すぐに君を追い掛けるべきだったんだけど、公園での出来事がかなりショックでね。
 しばらく茫然自失になっていて動けなかったんだよ。」

 ショック?何かあったっけ?卵かけご飯がうまかった事しか思い出せん。
95クレイジー・ザ・キョンB:2007/05/01(火) 12:21:53 ID:1F9GpbM2
 「それから我に返った僕は、必死に君を探した。まぁ、別れてからかなり時間も経っていたし、結局君を見つけることは出来なかったけど、代わりに僕はあるものを見つけた・・・何だと思う?」

「知らん。エロ本か?
洋物か?和物か?それともチャイナ物か?よかったら今度貸して・・・」

「これだよ」

 俺の言葉を途中で遮ると、佐々木は左手に持った日本刀をコンクリートの地面に"ザクッ"と突き刺し、懐から何やらピンク色の物体を取り出すと、俺に向かって放り投げた。

「これは・・・・」

 紛れもない、それは俺が昼間に佐々木から奪い取った財布だった。金とカードを抜き取った後、その辺に捨てたはずなんだが・・・恐らく俺を探している途中で見付けたのだろう。
 いやはや、よりにもよって一番見つかって欲しくない奴に見つかるとは、俺もコイツも運が悪い。いや、コイツにとっては持ち主の元に帰れた訳だから、むしろ幸運だったと言うべきだろうが・・・

「道端に落ちていたよ。当然ながら中身は空だ。何故空なのかは・・・聞くまでもないだろう。」

 だろうな、何せ犯人は目の前にいるんだ。しかも俺自信もそれを自覚している。ホントに笑うしかない。
 とは言っても、内心、俺の心情は穏やかではない。こうまで決定的な"理由"を見せつけられては、言い訳のしようもない。はてさて、どーしたもんかな

「さて、説明も粗方終わった事だし、そろそろ本懐を遂げさせて貰おう。もうすぐ夜も明ける・・・この際だ、家族の命は大目に見よう。さっさと終わらせて帰りたいからね。」

 そいつは有難いこった。理由が分かったのはいいが、依然として俺が危機的状況に陥っている事には変わりが無い。
 だが、曲がりなりにもSOS団という変態集団の中で、数々の宇宙的、未来的、はたまた超能力的な異常現象に巻き込まれ、その都度乗り越えてきた俺だ。
 その辺の一般的な高校生とは経験値が違う。そこで俺は、この危機的状況を打破するため、昔の任侠映画でもお目にかかれない様な一か八かの大勝負に出る事にした。
96クレイジー・ザ・キョンB:2007/05/01(火) 12:23:12 ID:1F9GpbM2
「待て佐々木!俺の話を聞いてくれ!」

 僅かに笑みを浮かべ、今にも引き金を引きそうな暗殺者に対して、焦りを含んだ口調で言い放った。

「何だい?この期に及んでまだ何かあるのかい?いい加減諦めてはどうだい?君の死は既定事項だと言っただろう。」

 悪いがそうも行かなくてね。朝比奈さんの〇〇〇を拝むまでは死んでも死にきれんのだよ。
 申し訳ないが、ここからしばらくの間、俺の口八寸に付き合ってもらうぞ。

「実はな、あれには訳があるんだ・・・深い訳が」

「"あれ"とは?」

 ちっ、分かってる癖に、白々しい野郎だな。

「金の事だよ。確かに、お前の金を奪ったのは俺だ、それは認める。だがそれには訳があるんだ!お前にまだ、少しでも慈悲の心が残ってるなら・・・聞いてほしい。」

 目に若干涙を浮かべながら懇願する俺に、佐々木はしばらく顔をしかめて考え込むと、ショットガンを構えたままこう答えた。

「・・・・いいだろう。死に往く者へのせめてもの手向けだ、話してみるといい、聞いてあげよう。」

 よし、とりあえず第一段階はクリアしたな。後は貰ったも同然だ。

「ありがとう佐々木・・・実はな、俺のクラスに『谷口』という奴がいるんだが、今回の事はそいつに命令されてやった事なんだ。」

 ここで言う『谷口』とは、みんなも知っての通り、WAWAWAでお馴染みのあの『谷口』だ。いらん事だとは思うが、一応捕捉しておこう。

「命令?その谷口とやらが何者かは知らないが、何故君が命令されるんだい?弱みでも握られているのかい?」

 佐々木の問い掛けに対して俺は涙を流しながら震える声で答える。もちろんウソ泣きだ。

 「谷口はウチの学校じゃ有名な札付きのワルで、恐喝や暴力は日常茶飯事、気に入らなければ教師でも平気で殴るし、気の弱そうな奴を見つけては取って付けた様な理由で金をせびる正真正銘の悪党だ。
 国木田を覚えてるか?中学3年の時に同じクラスだった憧顔のアイツだ。アイツも俺と同じクラスなんだが、谷口の陰湿なイジメに合って不登校になっちまった。」

 当然だが嘘っぱちだ。谷口はアホな事以外はどこにでもいる至って普通の高校生だ、教師を殴る様な度胸などある筈がない。
 国木田も毎日元気に登校している。

 だが今はそんな事はどうでもいい。何せ命が懸かっているのだからな。二人には悪いが、ここは犠牲になってもらおう。

「国木田君が?まさか・・・・」

 そしてここにもアホが一人。どうやら俺の話を信じた様だな。ふん、ちょろいもんよ。

「残念ながら本当だ。そして、カモがいなくなって退屈になったのか、今度は俺に矛先が向いたと言う訳だ。」

「・・・・何故君が?」

「知らねーよ。理由なんざ無いんだろ、自分が良ければそれでいいんだからな。非道いもんさ、いきなり呼び出されては血反吐を吐くまで殴られ、何かにつけては金を要求してくる・・・
 暴力はいいさ、自分が我慢すりゃいいだけだからな。だが金となると・・・」

「・・・・・・」

 佐々木は何も言わず、黙って俺の言葉を聞いている。先程までの冷徹な表情とは打って変わり、戸惑いの表情を浮かべている。

 もう少しだな
97クレイジー・ザ・キョンB:2007/05/01(火) 12:26:11 ID:1F9GpbM2
 「要求してくる金額も段々エスカレートしていった。最初は自分の貯金から金を出していたんだが、当然すぐに底を突いた。
 その後は、親の目を盗んで財布からくすねたり、友達に無理を言って貸してもらったり、妹の貯金箱に手ぇ出したりもしたな・・・・ハハッ、あん時はキツかったな・・・」

「・・・何故抵抗しなかったんだい?」

 「したさ、最初の内はな。だけど、どこから聞き付けたのかは知らないが、俺に小学生の妹がいる事を知ったアイツは、
 "言う通りにしないと妹がどんな目に合うか分からないぞ?"
 って脅してきやがったんだよ、そんな事言われて抵抗なんて出来る訳ないだろ?我ながら情けない話だがな。」

 引きつった笑みをうかべながら下を向き、如何にも落ち込んでますという雰囲気を醸し出して語り続ける。
 下を向いているため、佐々木がどんな顔をしているのかは分からないが、身体が小刻みに震えている様に見える。頭に向けられた銃口もいつの間にか下げらている。

 後一歩だな。

 「お前の財布を奪ったのも、アイツに脅されてやったからだ。お前は気付かなかっただろうが、公園に向かってる途中でメールが来てな、内容は・・・・だいたい予想は付くだろう。きっとどこからか見てたんだろうよ。まぁ、直接出てこなかっただけマシだがな。」

 ホントはメールなんざ来ちゃいないが、話の辻褄を合わせるには仕方がない。

 「公園でお前と別れた後、ニヤけながら出てきたアイツに、俺はそのままお前の財布を渡した。アイツはヘラヘラ笑いながらお前の財布から金とカードを抜き取ってゴミみたいに財布を投げ捨て後、"今日は焼き肉だなぁ〜"とか言いながら帰っていったよ。」

「・・・・・」

 「ぶん殴ってやろうかとも思ったが・・・妹の事を考えるとそれも出来なかった。すまんな。

 これが全てだ。信じるかはお前次第だがな。」
98クレイジー・ザ・キョンB:2007/05/01(火) 12:27:20 ID:1F9GpbM2
 よくもまぁこれだけ有ること無いことベラベラと出てくるもんだと、自分でも感心していると、それまで黙って聞いていた佐々木がゆっくりと口を開き・・・

「キョン・・・・」

 佐々木の表情は意外にも険しいものだった。まずいな、バレたか?
 勘の鋭いコイツの事だ、これだけ嘘八百を並べればさすがに気付くかと思ったが・・・次に佐々木の口から出た台詞は意外なものだった

「何故そういう事をもっと早く言わないんだい、危うく僕は親友をこの手にかける所だったじゃないか。」

 どうやら余計な気苦労だったようだな。ここまで来ればもう勝ったも同然だ。だが念には念を入れて置こう。

「すまない佐々木、脅されていたとは言え、俺は親友であるお前にとんでもない事をしてしまった。構うことは無い!その銃で俺を撃ってくれ!お前にはその権利がある!」

 俺はスクッと立ち上がり、両手を広げて佐々木に自分を撃つように促した。
 当然これも佐々木が撃ってこないという確信があっての行動だ。
 佐々木は今、完全に俺の術中にある。これも数分前ならとてもじゃないが出来なかったけどな。

 すると佐々木は、右手に持ったショットガンを地面に投げ捨てると、その細い体で俺を抱き締め、耳元でこう呟いた

「もういいんだ。辛かったろう、でもそれももう終わりだ。僕が君を悪魔から解放してあげよう。」

 夜の静寂の中、"トクン、トクン"と、佐々木の鼓動が伝わってくる。殺人鬼とはいえ、女に抱き締められるのは悪い気はしない。このまま押し倒してゴートゥベッドと行きたい所だが、そうもいかないだろうな。
99クレイジー・ザ・キョンB:2007/05/01(火) 12:28:56 ID:1F9GpbM2
 数秒間の抱擁の後、俺から離れた佐々木は、地面に突き刺さった日本刀と同じく地面に転がっているショットガンを手に取り

「僕はこれからその『谷口』とかいう不届者に天誅を下してくる。君はもう休むといい、知らぬ事は言え、申し訳ない事をした。すまなかったね。」

「いや、いいんだ。俺にも責任がある。そうだ!ちょっと待ってろ」

「?」

 笑顔の戻った死刑執行人に待機を命じると、俺は家へと戻り、決壊寸前のダムから勢いよく黄金水を放出すると、10年間解けなかった知恵の輪が解けた様なスッキリとした気分で台所へ向かった。

 それから5分程してから再び家を出ると、頭の上に?マークを浮かべた佐々木が玄関先で待っていた。
 よしよし、言い付け通り待っていたな、そんな従順なお前に細やかだがプレゼントをやろう。

「待たせたな、これ持ってけ。」

 不思議そうな顔をして立ちつくす佐々木に、俺は家から持ってきたある物の入ったタッパーを差し出す。

「これは?」

「焼き鳥だ。夕飯の残りだが、持ってくといい。腹が減っては何とやらだからな。温めておいたから、早めに食べるんだぞ。」

 俺がそう言うと、佐々木はタッパーを受け取り、クスッと笑い

「ありがとう、昼に会った時から思っていたけど、僕の好物を覚えていてくれたんだね。」

「親友の好物を忘れる訳ないだろ?それからこれは谷口の家の住所と地図だ、場所が分からなきゃ天誅も下せないからな。」

「ああ、貰っておこう。それじゃ、僕はもう行くよ。片付いたら連絡を入れる。待っていてくれ。」

「気を付けろよ、アイツはアホだが、ただのアホじゃない。どうしようもないアホだ。キレたら何するか分からんぞ」

「肝に銘じておこう。それじゃ・・・」

「ああ、健闘を祈ってるよ。」

 百万ドルの笑みを浮かべて去り往く死刑執行人を、手を振りながら見送ると、俺は糸の切れた人形の様に地べたにしゃがみこんだ。
100クレイジー・ザ・キョンB:2007/05/01(火) 12:29:57 ID:1F9GpbM2
「危ねぇ〜、マジで死ぬかと思った・・・」

 真っ先に口に出たのがその言葉だった。大きくため息を吐き、額に滲む汗をトレーナーの裾で拭うと、立ち上がって心拍数の上がっている心臓を落ち着かせるため、数回深呼吸をする

 スー・・・ハァ〜・・・

 平静を装っていたつもりでも、内心ではかなり焦っていた。そりゃあガチで命を狙われたんだ、冷静でいられる方がおかしいだろう。殺されかけたのはこれで三回目だが、やっぱ慣れるもんじゃないな、こういうのは。
 しかも咄嗟にでた言い訳も嘘八百のデタラメだ。運よく佐々木が信じたからいいものの、一歩間違えば肉塊にされていたかも知れない。そう考えるとゾッとする。

 後は谷口だが・・・まぁ問題は無いだろ、谷口に佐々木を言い包めるうな技術があるとは思えんが、念のためだ、明日・・と言っても今日だが、学校に行ったら長門辺りに相談してみよう。

「ふぁぁ〜」

 思わずあくびが出る。そう言えば睡眠の途中だったな。今何時だ?今から寝ても2、3時間しか寝れないだろうが、脳が睡眠を求めているのでは仕方がない。
 戻って寝るとしよう。はぁ、昼間といい今といい、日付を跨いで今日は散々な目に合ったな。こういう事は今後一切、御免被りたいものだ。只でさえ普段からハルヒの気紛れに付き合わされて心身共にボロボロだというのに・・・

 過ぎた事を悔やんでも仕方がない。後ろを振り返らず、前を向いてポジションに生きていくのが俺クオリティだ。
 さて、こんな所にいつまでも居たら風邪引いちまう。さっさと部屋に戻って寝よう。今日はいい事があるといいな、朝比奈さんから愛の告白なんかがあれば御の字だが・・・まぁ、夢は布団の中で見るとしよう。



 何てことを語ってはいるが、この後俺はまたしても災難に見回れる事になる。
 が、それを語るのは次の機会にということで。え?いつになるかだって?知らねーよんな事は、古泉にでも聞いてくれや。俺は知らん。
 では、さらばだ。諸君らにガチの導きがあらん事を祈る。



クレイジー・ザ・キョン 焼き鳥編―完―
101クレイジーK:2007/05/01(火) 12:34:16 ID:1F9GpbM2
終わり。

そして訂正。>>100
ポジション×
ポジティブ〇
脳内補完ヨロ

「青汁編」へと続く。
102名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/01(火) 12:55:52 ID:rR+Oo+KS
キョン鬼畜wwww佐々木もいい感じに病んでるなwww
103名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/01(火) 16:45:58 ID:NjUCktHz
今までキョンが酷い目にあう作品はちょっと心にチクリと来たんだが…


とりあえずキョン逝ってよし! だな
104名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/01(火) 17:07:58 ID:FeuxtIaM
キョンwww
あと焼き鳥編吹いたwwww
次は青汁か、すげえ楽しみだwww
105名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/01(火) 17:48:54 ID:d4J6FC1w
おぉクレイジーだ!

いじめスレでは佐々木がこんな大変なことになるなんて
誰が思っただろうか……GJ!!
106名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/01(火) 18:36:59 ID:yVdVLl+n
このスレに感動。
107マッシュアップマン:2007/05/01(火) 19:24:34 ID:FK/G7JAo
>>100
あなたに土下座します
すばらしい
108名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/01(火) 19:25:22 ID:S8JhkRfI
【アニメ】ついに韓国で「涼宮ハルヒの憂鬱」のパクリが登場 ハルヒ韓国起源説も
http://love6.2ch.net/test/read.cgi/nida/1155744372/(画像有)
109名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/01(火) 19:38:47 ID:oEy1x2Si
>>100
いじめSSなのに何故か吹いてしまう不思議さに惚れた
110名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/02(水) 01:05:04 ID:JkTqYGrI
青汁編って一体どうなるんよ!?
111涼やかなる宮のハルヒ 1/3:2007/05/02(水) 01:22:05 ID:bzOxhL5Y
鬼畜エログロ、あらすじ無しです。
ブコウスキー風です。嫌いな人はごめんね。

+---+---+---+

無賃乗車で乗り継いで、なんとか隣駅まではたどり着いた。
トイレに隠れていたんだけど、谷口に見つかって車外に殴り飛ばされた。
運よく河川敷の草むらに背中から叩きつけられる。
衝撃で呼吸が止まり、少し遅れて肋骨がポキポキと折れた。
草むらで無ければ肋骨が肺に刺さって血泡を吹いていただろう。
そんな事をスローモーションの中で思った。

少し……15分程度か……気を失ってから、川まで這ってゆき、うつぶせのまま水を少し口に含んだ。嚥下する。もう一度。
できればこのまま入水を遂げたかったが、その気力も無く、俺はもう一度気を失った。

次に目を覚ますと朝だった。
川の水で顔を洗い、口を濯いでよろよろと立ち上がった。
もう二日、食べ物を口にしていないが全く空腹を覚えない。
口の中が常に血の味がしているからかもしれない。
恐らく左の足首を骨折している。
だが、これは電車から放り出された時の怪我ではないように思う。
二日前に国木田から迫撃砲を食らった時にやったのだと思う。
それより前の記憶は無い。
海馬が覚えていたくないのだろう。

もう電車から放り出されるのはごめんだったので、
そこから歩いて三時間掛けて、ハルヒの家に辿り着いた。
112涼やかなる宮のハルヒ 2/3:2007/05/02(水) 01:23:45 ID:bzOxhL5Y
家の窓ガラスは全て叩き割られていた。
玄関の鍵などとうに奪われていたので、割られた窓から部屋に入った。
電気はまだ通っているはずだったが、明かりは点けなかった。

六畳の居間を覗くと、乱雑に布団が敷かれており
中からくぐもった古泉のせわしない息遣いが聞こえた。
俺は一旦台所に戻り、包丁を左手に持たせて(右手はもう物が握れなかったんだ)また居間に戻った。
それから腹に力を込め、目いっぱいの声量で叫んだ。

布団がびくっと跳ね上がり、古泉が目をまんまるにして出てきた。
古泉の性器はまだ怒張したままで、先から精液がだらだら溢れていた。
俺はゆっくりと古泉に近付き、一気に包丁を振り下ろした。
性器を切り落とすつもりだったのだが、陰茎の根元にずっぽりと刺さってしまった。
古泉は「あおっ」と叫んで膝を突いたので、顎を蹴り上げて包丁を抜くと、今度はゆっくりと古泉の腹に沈めた。
古泉は「くぷっ、くぷっ」と音を立てていたが、やがて静かになった。
113涼やかなる宮のハルヒ 3/3:2007/05/02(水) 01:25:21 ID:bzOxhL5Y
ハルヒは布団の中で体を丸め、目をカッと見開いたまま、自分の性器をいじっていた。
無残に引きちぎられた制服の切れ端を体に巻きつけ、何かを呟きながら震えていた。
顔は無表情で、何の色も浮かんでいなかった。
厚すぎる隈のせいで、目がアフリカの子供のように大きく見えた。
体中に赤黒い痣があり、陰毛が古泉の精液でがびがびになっていた。
硬直した体からは、「一ミリでも近付いたら舌を噛み切る」といった雰囲気が伝わってきた。

俺はその光景を見て全く動けなくなっていたが、ハルヒがずっと俺の名を呟いているのに気付くと俺の目から涙が溢れ出し、その三秒後にはハルヒを抱きしめていた。
うわ言を止めないので、口付けで塞ぐと、ハルヒは体の硬直をゆっくりと解き、小さな声で、次第に叫ぶように泣いた。

「キョン……キョン……」

+---+---+---+
114名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/02(水) 06:28:52 ID:RiLzX+BE
つづきないのか?
気になる。。。。
すごい気になる
115マッシュアップマン:2007/05/02(水) 06:37:54 ID:xTLYVrpa
>>113
???
続きは?
116涼やかなる宮のハルヒ:2007/05/02(水) 08:43:11 ID:UBDtfMdL
ないのだ、ごめんね
これでも読後感最悪にならないように気を付けてみたつもり
117名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/02(水) 08:47:47 ID:RiLzX+BE
>>116
なんかすっきりしない。。。
続き書いてくれませんか?
お願いします。
118名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/02(水) 08:51:51 ID:b+gxWZvt
>>116

個人的な意見だけど、もう少しキャラの心情とか書いた方がいいんじゃない??
正直スッキリしすぎな気がする

続きは俺も書いて欲しい
119涼やかなる宮のハルヒ:2007/05/02(水) 08:59:21 ID:UBDtfMdL
そう言って貰えるのは嬉しいです。ありがと
これいじょう書くと蛇足になる予感がするのです
でも一応頑張ってみるね
出勤にてこれで失礼します
120マッシュアップマン:2007/05/02(水) 19:16:30 ID:xTLYVrpa
>>119
GJ!
いつでも待ってます!!
121名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/03(木) 04:04:16 ID:ybP5N1yL
そろそろこのスレも終わりそうだな。
122名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/03(木) 05:03:25 ID:lX40AAUo
もう終わってるだろこのスレ。T.Kさんくらいだよ、まともに尊敬できる職人だったのは
123名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/03(木) 09:27:21 ID:Lnflta+l
>>122
貴様はすべての職人を敵に回した。
ここへは二度とくるな。

続きを書いてください職人さん。
上の二人はほっといて
バンバン書いてください。
楽しみにしてますよ。
124名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/03(木) 10:22:19 ID:YTyE0NhD
>>122
本人乙
125名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/03(木) 10:22:41 ID:MxiUhyPF
厨が増えてきたな……
126名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/03(木) 11:29:06 ID:Uc0qZbGN
流れが切れたもんな。
涼やかなる宮のハルヒから二日も経ってるのにまだ一件もこないんだぜ。
127マッシュアップマン:2007/05/03(木) 11:53:21 ID:gFfyAeON
あらあら…
128名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/03(木) 12:17:54 ID:Lnflta+l
まだ大丈夫。
多分まだ書いてるんだろうよ。
ここはおとなしくまとうじゃないか。
あせることはない。
129涼やかなる宮のハルヒ -ハルヒ編- 1/4:2007/05/03(木) 18:05:32 ID:KgaVrT1f
そうよ、100%私のせい。悔しいけど認めるわ。
もう夏も終わりだっていうのに、クーラーを強にしたまま寝ちゃったんだから、神様にだって文句言えない。
熱を測ったら38.5℃もあって……もう、全然無理って感じ。
だからキョンに、岡部への伝言を頼んだわ。
「涼宮ハルヒは体調不良につき、今年度の修学旅行を欠席します」ってね。

キョンは「『私の体調が戻るまで修学旅行は延期しなさい。でないと死刑!』って、付け加えなくて良いか?」なんて冗談言いながら、二日分のおかゆを作ってくれた。

そうそう、色々あって、私はキョンと二人で暮らしてる。
お互いの親が、仕事の都合で引っ越すことになって。でも、私もキョンも転校する気なんてさらさらなくて。
二人とも一人暮らしを始めたんだけど……ほら、洗濯だって料理だって、二人分まとめてやっちゃったほうが効率的でしょ?だから私はキョンと一緒に暮らすことにしたの。
130涼やかなる宮のハルヒ -ハルヒ編- 2/4:2007/05/03(木) 18:06:12 ID:KgaVrT1f
……何よ。あくまでも効率重視、エコロジーの観点からよ。何かおかしい?
料理を一人分作るのって、結構難しいのよ?そりゃ、有希みたいに毎日レトルトカレーってなら話は別だけど、私はそんな食生活を送るくらいならちゃぶ台ひっくり返す方を選ぶわ。
だいたい、トースターだってパンを二枚焼くようにできてるし、卵も二つで一パックだし、ペアカップだって夫婦箸だって……っ!?

……だめね。バカキョンと暮らすように嘘を付くのが下手になったみたい。バカがうつったのかな?
白状するわよ。すればいいんでしょ!
……私はキョンが好き。大好きです。

そりゃあ、修学旅行が楽しみじゃなかったと言えば嘘になるわ。
SOS団の合宿はとても楽しかったけど、枕投げと王様ゲームは人数が多いほどきっと楽しいもの。
だけど無理はしたくなかった。理由は色々あるけど、とにかく楽しいことより自分の体を大事にしたかったのよ。
131涼やかなる宮のハルヒ -ハルヒ編- 3/4:2007/05/03(木) 18:06:55 ID:KgaVrT1f
キョンを見送ってから、一日のんびり過ごしたわ。布団で寝ながらゲームしたり。
昔の私が見たら、「あんた、退屈罪で校庭十週よ!」くらい言われてるかな。
私、最近変わった気がする。平凡な日常も、幸せだって気付いたみたい。

夜にキョンに電話したんだけど、圏外で繋がらなかった。
「バーカ」ってメールを送って、テレビを見ながらいつの間にか寝てたわ。

翌朝、メールの返信が無くて驚いた。
上手く説明できないけど、キョンは病人を不安にさせるようなことをするタイプじゃないの。
もしかして、旅行が楽しくて、私の事を忘れているとか?
「おみやげ2倍の刑!」ってメールを送って、その日も布団の中で過ごした。

でも、翌日になってもメールの返信が無かったの。
電話もやっぱり繋がらないし、怒るより先に不安になった。
何かあったのかな……迷ったのは数秒。すぐに京都に行くことにしたわ。
熱もすっかり下がってたし、京都だったら、新幹線で三時間も掛からないでしょ?
132涼やかなる宮のハルヒ -ハルヒ編- 4/4:2007/05/03(木) 18:07:39 ID:KgaVrT1f
その時、窓ガラスが割れる音がして振り向いた。
そこに古泉君が立っていた。
普通の古泉君じゃないってことはすぐに判ったわ。
涎が顎から滴っていたし、左と右の眼球が別の方を向いていたから。
「なんでここにいるの」とか、「どうして窓ガラスを割ったの」とか、二秒くらいで色々考えた。
その間に、古泉君は私の頭を両手で掴んで、力任せに床に叩きつけた。

脳がぐらりと揺れる感触が有って……床に倒れた私に、古泉君が怒声を上げながら覆いかぶさってきた。
それからずっと。
キョンが助けに来てくれるまでの30時間。
私は古泉君に。

+---+---+---+
133涼やかなる宮のハルヒ シーン2 1/2:2007/05/03(木) 18:08:47 ID:KgaVrT1f
「もういい。判ったから少し黙ってろ」
「……でもまぁ、あんたが無事で良かったわ」
そういってハルヒは無理な笑顔を作った。
話しながら冷静さを取り戻してゆくこいつを見ながら、あぁ、俺はこの強さに惹かれたんだな、と再認識した。

俺は俺でハルヒの体を拭いて、怪我の手当てしてやりながら、妙に落ち着いていた。
ハルヒが酷い目に遭って、その犯人は古泉で、その古泉を俺が殺した?
まったく酷いサスペンスだ。西村京太郎先生も爆笑だぜ。

修学旅行初日の消灯後、俺は突然クラスメイトに襲われた。
最初はありがちな悪ふざけかと思ったが、サバイバルナイフを持った垣ノ内が月に照らされたのを見て、俺は一目散に逃げ出した。
散々な目に遭うことなら、俺の経験値はクラスチェンジ二回分ほど溜まっている。
その経験から導かれた結論…ヤバい時は考えるより逃げろ、それも徹底的に、だ。
ホテルから駅までタクシーで逃げ、鈍行電車をキセルで乗り継いで…
その間ずっと、俺は種割れを起こしたようなクラスメイトに命を狙われ続けた。
国木田のやつ、銃火器なんか使いこなしやがって。
そして、やっとの思いで帰って来たら、今度はSOS団のメンバーにも頭のネジがイカレちまった奴が要る。
古泉、お前のことだぞ。
134涼やかなる宮のハルヒ シーン2 2/2:2007/05/03(木) 18:11:19 ID:KgaVrT1f
「結論。これは夢。早く醒めてくれるのを待つべし、だ」
うそぶいて、俺はハルヒに笑いかけた。ハルヒも少しだけ微笑む。
「とりあえず、ここを出てお前の家に行こう。古泉には悪いが、こんなところじゃいい考えも思いつかないし」
そう言って散らかった部屋をぐるりと見渡す。

乱暴に脱ぎ捨てられた北校の男子制服と、ポケットからこぼれている紙束に目が行った。
俺は寝姿のジャージで逃げてきたから、この制服は古泉のもの、ということになる。
なんの気もなしに紙束を拾い上げた。

紙はB5サイズに切ったルーズリーフにリングを通したものだった。
大き目の単語帳か?あいつ成績良かったし。
パラパラとめくって、それが何かをなんとなく理解した。
全てのページの左上に日付と時間。その下に数行の雑文。

「古泉君の…日記?」
ハルヒが横から口を出し、俺は頷いた。
「多分な」
すまん古泉、お前のプライバシーを覗かせてもらうぞ。
俺は最初のページをめくった。

+---+---+---+
135涼やかなる宮のハルヒ:2007/05/03(木) 18:16:55 ID:KgaVrT1f
- >>111-113は「涼やかなる宮のハルヒ シーン1」ってことで。
わかりにくくてすまんです

- まだ全体の半分にも達してないです。
全部書いてから一気にうpしようかと思ってたんだけど
スレの空気がアレだったので途中で投下しました

- 全然いじめじゃなくなった。これはホントにすんまそん。
スレ違いだったらどっか行きます
136名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/03(木) 19:43:47 ID:MxiUhyPF
ktkr
続き書けたらうpキボン
137がやるど:2007/05/04(金) 03:29:26 ID:pH3Ssxy1
じゃあ誰もいなくなった事だし、俺の作品をこっそり投下するかなwwww
138がやるど:2007/05/04(金) 03:31:34 ID:pH3Ssxy1
題名『ミッション・イン・キョンシブル』



 何故俺がこうも逃げ続けねばならんのだ。というかなんで俺が本当に命を狙われなければいけないんだ。
俺はまだ十七歳だぞ。いろいろと盛んな時期だし、やりたい事だってたくさんある。ここで死ねなんてあまりにも無情じゃないか…。
 畜生、足音が聞こえてきやがった。もうここまで来てんのかよ…。
 頼む、青ダヌキでもなんでもいいから助けに来てくれ。まだ死にたくないんだよ…。

 ところで、何故俺が命を狙われているのかと言うと。実は俺も解っている。だが非常に言いにくい、しかしこれでは物語が進まないので正直に言おう。
 俺はミスを犯してしまったのだ。
 そのミスとは、ある組織を裏切ってしまったのだ。
 世間では会社や軍の情報を故意に盗み、自分が本来所属している組織に知らせるなんていうスパイみたいのが流行っているらしいが。
 って、どこの世間だよそれは。というルーティンなツッコミは敢えてここでは控えてもらいたい。
 まあ、どうにせよ組織を裏切ったのがバレでもしたら、当然処罰が待っている訳で……。
俺は今その処罰を受けたくないがために逃げているという訳だ。
 そろそろ皆さんも話に付いていけなくなっている頃だと思うので、一先ずここは回想することにしよう。
 全ては一ヶ月前のあの日から始まった。そう、あの日から……。


一ヶ月(三十日)前、放課後、SOS団本部(文芸部室)


「これから、SOS団重要会議を取り行います」
「どうしたんだよハルヒ、そんなに畏まって」
「キョン、私語は慎みなさい」
 やれやれ、昨日のドラマに感化でもされたのか。ここは大人しくしておいた方が賢明だな。
「みく……朝比奈くん、書記なら前に出なさい」
「え、あ…。ひゃ〜い。わかりましたあ〜」
 ほら、柄でもなく朝比奈さんを苗字で呼ぶから、朝比奈さんが困ってるだろ…。
「ほら、テキパキ動きなさい!」
「すいま…あ、申し訳ありません」
 朝比奈さんも乗らなくていいですよ。
「涼み…団長ぅ、暗くてペンがどこにあるかよくわかりませんですぅ…明かりくらい点けましょうよぉ〜」
139がやるど:2007/05/04(金) 03:33:37 ID:pH3Ssxy1
 無理も無い。ハルヒの気まぐれか知らんが、今回の会議は天井の照明をすべて落とした上、何処から仕入れて来たのか知らんが、暗幕まで窓から垂らし、
照明はライトスタンド一つだけという謎の暗闇状態で、内容すっからかんの会合を開いているのだからな。
一体こいつは何がしたいんだ…。というかこんな状態じゃまともに……まあいい、好きにやらせておけ。
「朝比奈くんも、私語は謹みたまえ」
「も、申し訳ありません…」
「団長、何はともあれ会議を進めましょう」
 古泉は古泉でその気になってるしよ…。
「そうです団長、これでは会議が進みません。本来の話に戻しましょう。我々には時間が限りなくある訳ではありません」
 長門、お前もこんな茶番に付き合うのか…。てか、よくこんな真っ暗なのに本を読んでいられるな。
それにお前がこんなに長く喋るっているのを久しぶりに聞いたぞ。てか、そのセリフは明らかに古泉が言うべきだろ…。まあ、ここは敢えてツッコまない事にする。
「それもそうね。では、会議を改めて取り行いましょう」
 ハルヒは何処の司令官の真似か知らんが、机に肘を付いて口元を隠すように指を組み、話を始めた。
 まあ、当然会議は言葉に出すのも恥ずかしいような下らん内容だったので、ここは割愛させて頂く。

 そして会議も終わり、俺は一人で廊下を歩いていた。そう、ジュースの買い出しだ。平団員の俺は色々と大変なのさ。
 俺がもう少しで自販機にたどり着こうとしていたその時。
「ようキョン」
 いきなり後ろから声が聞こえた。俺は反射的に声が飛んで来たほうを振り向いた。
「谷口か。どうしたんだ」
「キョン、ちょっとお前に話があってな。まあ立ち話も難だし、付いて来てくれ」
 話…。一体何だ。
「キョン、何やってんだ。はやく来いよ」
「待て、俺はジュースを買わなくちゃいけないんだ。話は後にしてくれ」
「いいから来い」
 俺は谷口に無理矢理手を引っ張られ、ジュースを買う間も無く、連れ出されてしまった。
 どうなる事やら、やれやれ。


同日、放課後、生徒会室前


「キョン、ここに入ってくれ」
 谷口は顎を使いながら指図してきた。
「ここって、生徒会室にか?」
「当たり前だ。さあ、はやく入れ」
 なんでこいつが生徒会室に俺を呼ぶんだ。こいつはいつから生徒会の一員になったんだ?
140がやるど:2007/05/04(金) 03:35:22 ID:pH3Ssxy1
 谷口は俺がその疑問を投げ掛ける前に、俺を生徒会室にブチ込みやがった。
「待っていたよ」
 その声の主は言うまでも無く生徒会長だ。しかもどこぞの中小企業の社長が座っているような椅子にもたれかかり、
俺に椅子の背を向け窓の外を見てやがる。
「話ってなんすか?」
 生徒会長はゆっくり椅子を回転させ、俺にその憎たらしい顔を向けてきやがった。
「話? そんなもの決まっている」
 何が決まっているんだよ。
「君は中々に見込みがある男だ。是非とも我等が生徒会の腕となって働いて欲しい」
「ちょっと待ってくれ。それは出来ない」
 しかし生徒会長は俺の話を無視し、話を続けやがった。
「それで、だ。昨今君が所属いている組織から不穏な動きが感じ取れた。そう、SOS団からな」
 こいつはどこからそんな情報をかき集めてるんだ?
「だからどうしたっていうんだ?」
「私は常々SOS団に頭を悩まされている。だからこれを機に、SOS団を排除しようと思う。これ以上、
我が北高に悪を暗躍させる訳にはいかないからな。すべては平和のためだよ」
「だからそれがどうしたんだ。それに、そんな事を俺に言っていいのか? こう見えても俺は、お前が毛嫌いするSOS団の団員だぞ」
 生徒会長は溜息交じりにこう言ってきた。
「君も話が通じない奴だね。君がSOS団の団員だからこそだよ。さっき私は君に、見込みがある。と言った」
 ああ、確かに聞いたさ。
「だから私は君を見込んで、我が生徒会のスパイとなりSOS団の情報を仕入れてくれ。と言いたいんだ」
 寝ぼけるのはいい加減にしろ。
「そんな事出来る訳無いだろ!」
 生徒会長は呆れたように。
「素直に言う事を聞けば、単位はいくらでも君にやろうと思ったんだが…。失望したよ。非常に残念だ」
 何を言ってやがる。いくら生徒会長でもそんな事出来る訳無いだろ。
「言い忘れていたが、この学校の教師全員は我が生徒会の手駒と化している。言いくるめるのが容易過ぎて拍子抜けしてしまった」
 付き合ってられん。
「こっちも残念だがもう帰らせてもらう。あいつらを待たせてるんでな」
「フッ、折り返し残念だがそれは出来ない」
 俺は生徒会長の話を無視し、ドアを開けようとした。
「開かない? なんでだ!」
「言ったろ。それは出来ない。と」
141がやるど:2007/05/04(金) 03:37:18 ID:pH3Ssxy1
 俺は無理矢理ドアを開けようとするも、ドアはびくともしない。
「何をしたんだ!」
「私は何もしてはいないぞ。そんなに出たいなら開けてやってもいい。ただし、命の保証は出来ないがな」
 そう言って生徒会長は、手を掲げて指を弾いた。
 その時。
「うわあっ!」
 俺は突如俺が出ようとしたドアから入ってきたラグビー部の闘牛が如き突進をモロに受け、飛ばされてしまった。
 ドアが開かなかったのはこいつらの仕業だったのか。
 そして、ラグビー部の部長らしき男が口を開いた。
「生徒会長、何か御用でしょうか?」
 その部長らしき男は立て膝を付き、頭を深く下げ片手を胸に当てて、生徒会長に忠誠を誓うような姿勢を取った。何者なんだよ。生徒会長は…。
「少しこいつを懲らしめてもらいたい」
 そう言って生徒会長は顎で俺を指してきた。
「御意」
 ラグビーの部長が返事をした瞬間、俺の腹に強烈な一撃が加わった。そう、俺は蹴られたんだ。痛くて声も出ねぇ…。
 俺が腹を押さえて痛みを堪えるのも束の間、今度は腹を押さえている手の上から蹴りを加えてきやがった。
 さらにラグビー部の連中が俺の手を無理矢理引っ張り、起き上がらせた。
「おい、お前達! これからタックルの特訓だ! 力いっぱいタックルしろ!」
『はい!!』
 綺麗に揃った返事だな。って……待てよ! そんなのありかよ。死んじまうぞ…。
「おい、お前からだ! いけ!」
「はい!」
 そう返事をした一年坊主は、遠慮もせずにタックルを決め込みやがった。
 俺は声にもなってない叫び声をあげる。
 一通り、俺を使ったタックル練習が終わった頃だろうか。俺は押さえ付けられていた手を離され床へ倒れ込んだ。
 口の中が血生臭い。いや、実はもう口から血が垂れている。よく生きていられたものだ。自分でもビックリだぜ。
「ご苦労」
 そう偉そうに拍手しながら言って来たのは無論、生徒会長だ。
「今回の君達の活躍は大いに評価する。今年度の予算を増やしてやろう。では、帰りたまえ」
「有り難き幸せ」
 ラグビー部の部長はさっきのように忠誠を誓うポーズを取り、生徒会室を去って行った。
「どうだね。これでも我々のために働かないと言うのか? だとしたら、次は命が無いかもしれんぞ?」
 俺だって人間だ。自分の命が危機に晒されてしまったら、当然出てくる言葉は決まっている。
「わかったよ…やりゃいいんだろ……やりゃ……」
142がやるど:2007/05/04(金) 03:39:15 ID:pH3Ssxy1
 生徒会長はタバコを慣れた手つきで取り出し、これまた慣れた手つきで火を付けやがった。
「こっちへきたまえ」
 生徒会長は猫を呼ぶみたいに手招きをしやがった。
「なんだよ……」
 俺は動かない体を引きずり、渋々生徒会長の元へ向かった。
「貴様は我が組織の一員となった。よってこの刻印を授ける」
 生徒会長は俺の手を引っ張り、制服の袖を捲くった。
「やめろ!!」
 俺がそう言った瞬間、俺の腕に火の塊が押し付けられた。
 タバコだ。
「うわああああ!!!!」
 痛みでのたうちまわる俺を無視し、
「この刻印を授かったからには、貴様はもう我々から逃れる事は出来ない。よく覚えておくんだな」
 何が刻印だ。ただの根性焼きじゃねーか。いくらなんでも本当にやる事ねーだろ…。
「醜い姿は見たくない。さっさと出ていけ」
 なんて勝手な野郎だ。言われなくて出ていってやるよ。
 畜生、体のあちこちが痛むぜ。はやいとこジュース買って部室に戻るか……。
 やれやれ。
 てか、谷口はどこ行ったんだ?


同日、放課後、SOS団本部(文芸部室)


「遅かったわね。それにどうしたの? そんなボロボロになって」
 ハルヒが心配そうに歩み寄ってきた。
「大丈夫だ。なんでも無い」
 さすがに生徒会の事は口に出せない。ここで生徒会にやられた。なんて言えば、ハルヒは生徒会に挑戦状を叩きつけるに違いない。
それは俺の短い生涯がお開きになる事を意味する。それだけは避けたい。
「大丈夫じゃないですよぉ〜」
 朝比奈さんは急いで救急セットを用意し、俺の元へ走ってやってきた。それと同時に長門も無言で駆け寄り、古泉もこっちに向かってきた。
「どどど、どうすればぁ〜」
「大丈夫、貸して」
 オドオドする朝比奈さんを制止し、長門が救急セットで俺の傷の手当てを始めた。
 俺は必死で根性焼きを隠す。
「……」
 長門は俺の目を数秒凝視し、再び手当てを続けた。もしかして根性焼きがバレてしまったのだろうか…。
 傷の手当ても終わり、その日はこれで活動を締め切った。

 帰っている途中、古泉が話し掛けてきた。
「もしかしてあなた。何かに巻き込まれてはいませんか?」
 感の鋭い奴め。
「何か、ってなんだよ」
「いや、何かよからぬ事にです」
「だから……、まあいい。何もねぇよ」
 ここで自分から深く掘り下げる事は無い。ここは放っておこう。
143がやるど:2007/05/04(金) 03:41:18 ID:pH3Ssxy1
「ならいいのですが」
 畜生、まだ傷が痛むぜ…。


二十八日前、夜、自宅(自室)


 いつものように活動を終え、俺は疲れた体をベッドで癒して貰っていた時の事。
『プルルルル…』
 突如、携帯の着信音が鳴り響いた。発信主は非通知だった。しかし、誰がかけて来たのかは大体予想が出来る。
「もしもし」
 俺は渋々応対した。
『私だ』
 やっぱり生徒会長だ。
 しかし、こいつはどうやって俺の番号を入手してきたんだ?
 だが、ここは敢えてツッコまない事にしよう。
「何か用か?」
『フッ、まさか何もやってない訳ではなかろう』
 そういや俺はスパイだったな。しかし、残念だがスパイらしい事は何もやってないぞ。なんせ、SOS団に隠すような秘密は何もないんだからな。
『言っておくが、貴様は私の命令を聴くしか生きる術は無い。裏切りでもしたら、その先に待つのは、死。のみだ。心しておけ』
「そうかよ」
『フッ、どうやらその様子では、何もやっていないらしいな』
 どうでもいいが、こいつの鼻にかけたような口調が気に入らない。まるでどっかの未来人みたいだ。
「フッ」
 俺も鼻で笑って返す。
『どこまでも偉そうな奴だ。まあいい、あの刻印が貴様の腕にある以上、お前は私の操り人形だ。それを覚えておけ』
 ただの根性焼きにそんな効力がある訳ねーだろ。
「てか、情報を集めると言っても、どんな情報を集めりゃいいんだ? 残念だがSOS団にはそんな大層な秘密は無いぞ」
『貴様が知らないだけだ。SOS団には貴様が知り得ない秘密が数多くある』
 そんな俺でも知らないような事をお前が知ってるなら、スパイなんか使わず自分で調べて見せろよ。
『それは世界を破滅、もしくは創造に導く何かだとも聞いている。貴様はそれが何かを調べろ。そして私に伝えるんだ』
 やってられん。
「へいへい、わかりましたよ」
『ならばよろしい』
 本当に気に入らない奴だな。
『ツーツーツー』
 一方的に切りやがった。どこまで勝手なんだ。
 やれやれ。


二十七日前、昼休み、SOS団本部(文芸部室)


 谷口達との昼食を早いとこ切り上げ部室に来たのはいいのだが、SOS団にそんな秘密がある訳無いだろ。
144がやるど:2007/05/04(金) 03:43:15 ID:pH3Ssxy1
 長門が愛蔵している書籍だって特別秘密が隠されていそうなものは無いし、朝比奈さんのコスプレセットだって秘密は隠されていそうに無い。
朝比奈さんの秘密を隠してはいるのだが…。ってそんな場合じゃない。古泉のアナログゲームセットだって、特別変な物は無いし。
やっぱりSOS団にそんな大層な物は無いんだよ。あいつはSOS団を買い被り過ぎなんだ。
 俺が諦めて部室を出ようとドアを見たその瞬間、ドアのガラスには人影が写っていた。もしかして見られていたのか?
 気付いた気配を感じたのか、その人影は姿をくらました。
 俺は急いでドアを開けた。当然だがそこには誰もいなかった。俺はどこに行ったともわからない人影を急いで追い掛けた。
 どうして自分が追い掛けているのかなんてよくわからない。ただ、バレるのが恐かったのかもしれない。
 結局、その人影が誰だったのかはわからなかった。


同日、放課後、SOS団本部(文芸部室)


「キョン、あんた最近おかしくない?」
 ハルヒがネットサーフィン。いや、SOS団の必要書類をパソコンでまとめながらそう聞いてきた。
「何がだ? 別におかしくは無いと思うぞ」
 もう少し上手い返答をすれば良かった。
「僕もあなたが最近おかしいと薄々感じていました。なんというか、近頃のあなたは落ち着きがありません」
「気のせいだろ?」
「そうならいいのですが」
 とりあえずはバレないで済んだようだ。しばらくはスパイ活動を控えたほうがよさそうだな。
「どうぞ、お茶ですぅ」
 やっぱり朝比奈さんのお茶は至高の聖水だ。心も体も一気に癒される。

 その日の活動も、何も無く平和に終わった。しかし、帰り際に長門が俺に言ったセリフが気になる。
「あまり無理はしないで…」
 もしかして俺のスパイ活動はもう長門にバレてしまっているのだろうか。


二十四日前、夕方、自宅(自室)


 今日は珍しく、市内不思議探しパトロールは無く、この休日のひと時を孤独に満喫していた。のだが、よりにもよって最悪な奴から電話がかかってきた。
 非通知着信。そう奴しかいない。あの憎たらしい生徒会長だ。
「もしもし」
『どうだ。何か掴めたか?』
「いや、何も。やっぱりSOS団に秘密なんか無いぞ」
『お前にはいい加減うんざりだ。もっと腕が立つ奴だと思っていたのだが』
145がやるど:2007/05/04(金) 03:45:10 ID:pH3Ssxy1
 そう思ってくれるのは有り難いが、無い物は無いんだ。例えどんな卓越した情報収集屋でも、元から無い物を探せなんて言われたとて、
そりゃ無理な頼みだからな。しょうがないのさ。
『貴様はもう用済みだ。始末には少々猶予をやろう。それまで残り少ない人生を謳歌する事だな』
「おい待てよ、どうしてそうなるんだ」
『言っただろ。貴様の腕に刻印が刻まれた以上、貴様は俺の操り人形だ。自分のおもちゃをどうしようが勝手だろ?』
 なんて勝手な野郎だ。
「そんなの聞いちゃいないぞ! 俺はお前の言う通りに情報収集をした。でもお前が欲しがる情報は無かったんだ!」
『情報収集をしていたとしても、情報を見つけられなかったのだろ? ならば何もしていなかったのと同義だ』
 常に冷静な口調で返答してくるこいつに激しく苛立ちを感じる。
「待てよ! 俺はちゃんと探したぞ。そもそも、初めから無い物をどうやって探せというんだ!」
『初めから無い? それはお前が決めることでは無いぞ』
 だから、ある。というのもお前が決める事じゃないだろ。
 しかし、ここは下手に反抗しない方がいいかもしれない。うわべでは調べると言えばいいんだ。そうやって出来る限り、
この残り少ないと思われる人生をやり過ごしていこう。情けなさ、惨めさ共に120%だが。
「わかったよ。もう一度調べればいいんだろ」
『そうだ。貴様にはその選択肢しか残されていない。フハハハハ』
「しかし、団員の連中に俺がスパイ活動をしているのがバレそうなんだ…。調べるのはもう少し日を置いてからでもいいか?」
 数秒、沈黙が訪れた。
『貴様、今なんと言った?』
「だから…、スパイがバレるかもしれないから、情報収集はほとぼりが冷めてから。と…」
『貴様、万が一スパイがバレでもしてみろ。その時は問答無用で排除させてもらうぞ。まあ、十日間だけ待ってやる。しかし、
十日後は必ず情報を入手してみせろ。よいな?』
「はいはい、わかったよ」
 どうでもいいが、こいつの性格が崩壊してきていると思うのは俺だけなのだろうか。もう少しキャラ設定に凝るべきだと思うのだが。


十九日前、放課後、廊下


 それは、ハルヒが掃除当番で俺は一足先に一人、部室へ向かっている最中の事だった。
『プルルルル…』
 また生徒会長からか。
146がやるど:2007/05/04(金) 03:47:08 ID:pH3Ssxy1
「なんだよ」
 俺は拒絶オーラを引き出しながら応対した。
『随分な挨拶だな。まあいい、今から生徒会室に来い』
 またもや勝手な奴だ。
 俺は嫌がる足に喝を入れ、生徒会室へ向かった。


同日、放課後、生徒会室前


 まだ約束の十日後には早いハズなのだが、一体何の用があるというのだろうか。
「待っていたよ」
 あの時、そう、十一日前とまったく同じシチュエーションで迎えてくれやがった。
「何で呼び出したんだ? 約束の日にはまだはやいぞ」
 生徒会長はゆっくりと椅子ごと振り向き、
「フッ、近頃我が生徒会室にネズミが湧いていてな。我々の機密が漏洩しているのじゃないかと心配でな。お前を呼んだのだ。情報収集と同時に、
我が生徒会室に巣くうネズミを排除してくれ」
 ちょっと待て、お前は俺を殺し屋家業か何かと勘違いしていないか? 俺は糸で人を殺すなんて芸当は出来ないぞ。
「待て、なんで俺がそんな事をしなくちゃならないんだ!」
 俺はまだ豚箱にブチ込まれたく無いぞ。
 しかし生徒会長は、そんな俺の切なる願いを無視し、無言で手を掲げ、あの時みたいに指を弾いた。
 それと同時に、白衣を着た眼鏡面の連中、そう化学部の一味が部屋に押し寄せて来た。
 こいつらはずっと外で待機していたのだろうか。まったくご苦労なやつらだ。
「なんでしょうか、生徒会室。フフフ」
 おそらく、このヤク中患者みたいな奴が部長だろう。
「こいつを使って、是非あの新薬の実験をしてもらいたい」
「仰せのままに」
「おい待て、俺をマウスにするな!」
 そう反論する俺を、生徒会長は呆れたような目で見ながら、
「貴様は何もわかっていないようだな。私の命令に逆らうこと、それ則ち死を意味している。しかし貴様は口ではとやかく言いながら、
結局は私のために働いてくれた。だからそれに免じて実験台で勘弁してやろうというのだ。ありがたく思え」
 そんな無茶な…。
「それでは、早速実験を開始する。フフフ」
「うわっ! やめろ!」
 化学部の連中は俺を無理矢理押さえ付け、どこから用意したのか知らんが、診療ベッドへ俺の体を薙ぎ倒した。
「何すんだよ!」
 しかし化学部の連中はそんな俺をお構いなしに、これまたどこから用意したのかというような手錠で、俺の四肢をベッドに固定しやがった。
 大の字状態でのたうつ俺。
147名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/04(金) 04:09:30 ID:x0h4E3IJ
なんですかこの神SSはwwwwwww深夜に笑わすなwwwwwwwwwwwwww
てか微妙なとこで切るなよ
148マッシュアップマン:2007/05/04(金) 07:08:14 ID:RVbJYICd
>>146
GJ!
149マッシュアップマン:2007/05/04(金) 07:08:54 ID:RVbJYICd
>>135もGJ!
150名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/04(金) 10:00:03 ID:cUxj0RhP
すごい作品があるね。
>>135
いいねー
すごいいいよ。
そしてがやるど
君もやるね。
いい作品だ。
151がやるど:2007/05/04(金) 13:52:26 ID:pH3Ssxy1
まんこ
152がやるど:2007/05/04(金) 13:55:09 ID:pH3Ssxy1
おお、書き込めた
なんか規制食らって途中書き込め無くなった
じゃあ、書き込めるようになった事だし、続き書きます
あと、上の書き込みは気にしないでくれww
153がやるど:2007/05/04(金) 13:58:15 ID:pH3Ssxy1
 それを不気味な笑みで見つめ続ける化学部の連中。
 一体なんなんだこの絵面は……。言っておくが、俺にはそっち系の趣味は無い。まったくのノンケだ。こういう事をするなら、是非古泉にやらせろ。あいつなら「どんだけ〜」とか言いながら喜んでくれるハズさ。
「それでは、実験を開始します。フフフ」
 そう不気味に笑って実験開始を宣言したのは言うまでも無く、化学部の部長だ。
 化学部の部長は、白衣のポケットから大体1p寸法のカプセル錠を2錠取り出した。
「おい、なんだそれは!」
 しかし、化学部の連中はそんな俺の問い掛けを無視し、無理矢理カプセル錠を口に押し込みやがった。
 まさか体が小さくなっちまう薬じゃないだろうな? 俺が小さくなったところで、どこぞのオッサンを麻酔銃で眠らせ、
事件を解決するなんて小さな探偵紛いな事は出来んぞ。
 って、なんだか腹が痛くなってきたぞ……。
「どうやら実験は失敗のようですね。フフフ」
 おい、何だよ失敗って!
「まあよかろう。お前達には後ほど褒美をくれてやる。楽しみにしておけ」
「フフフ。ありがとうございます」
 そう言ってどっかの歌劇団がカーテンコールの最後にするようなお辞儀を華麗に決め、生徒会室を後にした。
 で、俺は未だに四肢をベッドに繋がれっぱなしなのだが…。
「これでわかっただろ。我々生徒会に逆らえばどうなるか、が」
「ああ、確かにわかった。そのネズミとやらも見つけ次第始末するから、はやくこの手錠を外してくれ」
「悪いが私は、手錠の鍵を持ち合わせてはいない。自分でなんとかするんだな」
 何を言ってんだこいつは。手足が塞がれてんのに、自分でどうにか出来るわけ無いだろ。
 こいつにはもう少し人を思いやる気持ちというのを持ってもらいたい。


同日、放課後、廊下


 俺が追い出されるように生徒会室を出て、苦しい腹を抑えながら部室に向かっている最中の事だ。
 何故俺が生徒会室を出られたのかと言うと、かくかくしかじかまるまるうまうまな経緯があるのだが、まあ端的に言えば脚本家の気まぐれだ。
深く追求しないでもらえると、こちらとしては幸いだ。

 話は本題に戻るが、俺が廊下を歩いていると、いきなり元気な声が俺を呼んだ。
「やあキョンくんっ!」
「鶴屋さんですか」
 いつでも元気な人だな。
154がやるど:2007/05/04(金) 14:00:27 ID:pH3Ssxy1
「腹なんか押さえてどうしたんだいっ? それに、生徒会室に何か用があったのかいっ?」
 さすがに鶴屋さんにこの事を話す訳にはいかないな。
「ちょっと野暮用で…それと腹を押さえているのは……うっ!!」
 やばい、強烈な便意が……。
「どうしたんだいっキョンくんっ?」
「すいません鶴屋さん。また今度!」


同日、放課後、SOS団本部(文芸部室)
 鶴屋さんとの話を無理矢理中断し、急いでトイレに駆け込み、用を足し終わった俺はハルヒに何を言われるのかと恐怖を抱きながら、
いつもより重たく感じるドアをゆっくり開けた。
 それと同時にハルヒが俺を怒鳴りつける。
「あんた、生徒会室で何やってたのよ!」
 何故俺が生徒会室に出向いていた事をハルヒが知っているのだろうか。
 俺は驚きを隠せなかった。
「なな、何を言ってんだよハルヒ……」
「隠そうったってそうはいかないわ。あたし見たんだから、あんたが生徒会室に入るところを! それにさっき鶴屋さんからも、
あんたが生徒会室から出て来たところで、少しの間会話をした。って聞いたしね!」
 鶴屋さんも余計な事を…。こりゃ隠しても意味がなさそうだ。
「ああ、確かに行っていたさ。生徒会に入らないか。と、勧誘されてな」
「それ本当なの?」
 ハルヒの真剣な眼差しに罪悪感を感じてしまう…。だが、本当の事を言う訳にもいかない。
「ああ…、そうだとも…」
「だったら丁度いいわ!」
 いきなりなんだ。
「あんた、生徒会に入りなさい! そして生徒会の秘密を暴いて、あたし達に知らせるのよ!」
「グッドアイデアでぇ〜す、涼宮さぁ〜ん!」
155がやるど:2007/05/04(金) 14:02:37 ID:pH3Ssxy1
 朝比奈さん、その露骨な賞賛は何ですか。
「さすがは涼宮さん。と言ったところでしょうか」
 古泉も古泉で拍手してるし…。
 あれ? 今回長門はノーコメントか。それともセリフを忘れてしまっているのだろうか…。
 ってそんな場合じゃない。俺は今、大変な状況に身を晒されているんじゃないか?
 いや、確実にそうだ。このままでは二重スパイという奴になってしまうんじゃないか? 響きはかっこいいが、
とてもじゃないがそんな事はしたくないぞ。
「待てハルヒ、一体なんで生徒会に秘密があるなんてわかるんだよ?」
 そういや似たようなセリフを誰かに言ったな。
「あるもんはあるんだからしょうがないでしょ! 感よ、感」
 回答になってないぞ。
「涼宮さんの感は高確率で的中しますからね」
 古泉、お前も煽るな。
「とりあえず、仮に俺がスパイになったとしよう。で、俺は生徒会から一体どんな秘密を収集すればいいんだ?」
「ありがとうキョン! もしこの作戦が成功すれば、あなたを二階級特進とします。ありがたく思いなさい!
で、どんな秘密を暴けばいいのかっていうと、最近生徒会が裏で何か悪巧みをしていると聞き付けたの。だから、あんたは
それが何なのかを調べなさい!」
 仮にと言っただろ。仮に、と。
 ま、まあいい。乗り掛かった船だ。最後までやってやるぜ。
 何やってんだ、俺は…。
「作戦は月曜から決行よ! わかったわね!」
 俺は晴れて二重スパイになっちまった訳か。
 やれやれ…。


十六日前、放課後、SOS団本部(文芸部室)


「皆揃ったわね。ではこれからSOS団定例会議を開きます」
 定例って…、こんな会議定期的に開いてないだろ…。
 しかもまた真っ暗闇の中で会議をする気なのか?

 …
 ……
 ………

 結局、会議は対したことを話し合わなかった。最終的に俺へと告げられた言葉は
「がんばれ、成せば成る。何事も」
 ふざけるなと言ってやりたい。まあ、丁度明日が報告の日だし、その日にでも生徒会の秘密とやらを探ってみるか。
 俺もそろそろ生徒会の依頼を遂行するとしよう。あるわけ無いと思うが。
「ハルヒ。今更だが、どうして生徒会の悪巧みを阻止しようとするんだ? もしかして、このSOS団にも秘密があるのか?」
「何言ってんのよ。ある訳ないでしょ、仮にあったとしても、平のあんたには教えてあげないわよ」
156がやるど:2007/05/04(金) 14:04:18 ID:pH3Ssxy1
「そう、SOS団に秘密は存在しない。あなたの思い過ごし」
 ハルヒはその時、俺と目を合わせようとはしなかった。それに長門のフォローも気掛かりだ…。
 もしかしたら本当に秘密があるというのか。このSOS団に…。


十四日前、放課後、生徒会室


「よくぞ自分から出向く気になったな。という事は手土産の一つや二つ、持って来たのであろうな」
 しかしこいつは、相変わらずこのシチュエーションが好きなんだな。
「ああ持って来たさ、どうやらお前の読みは正しかったぜ。SOS団には秘密がありそうだ」
 生徒会長はゆっくり振り向き、
「で、その秘密とは何だ」
「残念だが、まだわからん。しかし、あともう少しで何かが掴めそうなんだ。だから少々時間をくれ」
 生徒会長は腕を組んで回答を渋った。
「頼む」
 俺は念を押す。
 二秒ぐらいしてからだろうか。
「フッ、食えん奴だ。良かろう」
 じゃあ、こっちも本題といくか。
「一つ質問いいか?」
「なんだ、言ってみろ」
 今回は聞き分けがいいな。
「どうしてSOS団の秘密を知りたがるんだ?」
「言っただろ。我々は高校の平和、そう秩序を守るために活動している。しかし、その活動に支障をきたす存在が暗躍している。そう、SOS団だ。
そしてSOS団が隠し持つ力はあまりに強大過ぎる。これでは平和を維持することは出来ない。よって我々は、SOS団の存在を
完全に排除しなければならないのだ」
 生徒会長が熱弁を奮っている最中、俺は話に割り込んだ。
「ちょっと待ってくれ。だったらその力を無くせばいいだけだろ! なぜ知りたがるんだ?」
 生徒会長は呆れたように。
「フッ、簡単に言えば、毒を以て毒を制す。貴様はその毒を用意すればいい。それと、ネズミは排除できたのか?」
「悪いが、まだ出来てない。あっちも中々姿を現してくれなくてな」
 生徒会長が目を細めたその時だった。
「うわあああああ!!!」
 左腕の局部に激痛が走った。そう、根性焼きをされた場所だ。
「貴様、それがただの刻印だと思ったら大間違いだ。その刻印を刻まれた者は、私に命を握られたと言っても過言ではない。
貴様を殺す事など容易いのだ。わかったら早急に始末するんだ」
 畜生、こいつはただの根性焼きじゃなかったのかよ…。
157がやるど:2007/05/04(金) 14:06:18 ID:pH3Ssxy1
「そうは言っても、そのネズミが誰かわからないんだからしょうがないだろ……」
「ならば、早く見つけるんだな」
「わかったよ」

 そろそろ話の急な転換や明らかな後付け設定に付いていけてない人もいるであろうが、物語というのは中盤や終盤、もしくは話の核心に近づくと、
すべからくしてそのテイストは徐々に変わっていく物なのである。
 まあ、敢えてここでは脚本力不足という言葉は割愛して頂きたい。


十三日前、放課後、SOS団本部(文芸部室)


「キョン、何か生徒会の秘密は掴めた?」
「残念だがまだ…」
 さすがにまだ教えるのには早過ぎるだろう。俺はこっちの秘密も調べなければならないからな。
 もしここで、SOS団の秘密を知りたがっている。何て言いでもしたら、スパイ活動に支障をきたす事になり兼ねない。
「そうなの…まあ、出来るだけはやく見つけなさいよ! あんたには期待してるんだから!」
 そう言ってもらえるとありがたい。
「キョンくん、これを飲んで頑張って!」
 いえいえ朝比奈さん、あなたの笑顔だけでもやる気100倍ですよ。
「では、オセロでもして気分転換といきますか」
 たまにはこういうのもいいかもな。

 帰りの別れ際、長門が俺へ呟くように言葉を投げ掛けて来た。
「深入りは危険…」
 長門は何が言いたかったのだろうか。もしかして、生徒会依頼のスパイ活動がバレているのか?
 いや、そんなハズは無い。そんなハズは…。


七日前、放課後、SOS団本部(文芸部室)


 日は一気に飛んだが、その間俺は何もしていなかった訳ではない。
 俺は両組織のトップのご機嫌を伺いながら、着々と情報を集めることに成功していた。
 どうやら生徒会は、SOS団の秘密の力を利用し、この学校、あるいは世界を自分の意のままに動かそうとしているらしい。
 だが、そのSOS団の秘密の力とやらが何なのか皆目検討が付かん。
 それに、生徒会の情報を盗み出そうとしているネズミの正体もな。
「キョン、最近なんかおかしくない?」
「俺はおかしくないぞ」
 もしかしてバレたのか…。
「あんたじゃないわよ。なんか最近誰かに見られている気がするのよね」
 古泉がすかさず続ける。
「それは僕も感じていました。もしや、生徒会が何者かに、我々の行動を見張らせているのではないでしょうか?」
 こいつら、もしや俺のスパイ活動に感づいているのか?
158がやるど:2007/05/04(金) 14:09:25 ID:pH3Ssxy1
「ふぇえぇ〜怖い事言わないで下さいよぉ〜」
「大丈夫、落ち着いて。おそらく気のせい。誰にも見られてはいない」
「そう? ならいいんだけど…」
 長門がフォローしてくれたおかげでなんとか助かった。
 しかし、長門はなぜフォローしてくれたんだ? 正直な話、実は俺も何者かの気配を感じていた。もしかして、
生徒会は俺以外にも誰か刺客を送り込んでいるのだろうか。
 いや、まさかな。


四日前、放課後、生徒会室


「なんだよ、急に呼び出して」
 生徒会長は珍しく椅子に座っておらず、こちらを向いて立っていた。
「貴様が一番よくわかっているだろう。さあ、SOS団から入手した情報を教えろ。私にはもう時間が残されていないのだ」
 時間が残されていない…?
「どういう意味だ?」
「貴様には関係の無い事だ。私の事を心配している暇があったら、はやくSOS団の秘密を入手しろ」
 ただ疑問に思っただけで、別に心配などしていないのだが…。
「私もそれほど寛大では無い。もしこのまま情報を掴めないようなら…………ん!?」
 生徒会長はドアに鋭い眼光を向けた。
「どうしたんだよ?」
「貴様の出番だ。ネズミを始末しろ」
 ネズミ…。もしかして。
「何をしている。はやく行け!」
「わかったよ」
 俺は生徒会長の威圧感に追い出されるように部屋を飛び出した。
 部屋を出たのが素早かったおかげか、偶然にも俺は"ネズミ"が廊下の曲がり角を左に曲がった所を目撃する事が出来た。
「待て!」
 俺はそう常套句を吐き、その"ネズミ"の後を追った。
 しかし、あっちの"ネズミ"も、雰囲気を出すためなのかは知らないが、いくらなんでも美人盗っ人三姉妹みたいな格好をするのはどうかと思う。
かえって目立ってしまうと思うのだが。まあいい、こっちからすりゃ追いやすい事この上ないのだからな。
 で、その"ネズミ"は階段を軽やかな身のこなしで駆け上り続けている。 当の俺は、普段体育の授業を怠けていたせいか、
二階の踊り場付近に差し掛かった辺りから息が切れ始めていた。
 俺は必死の思いで足を動かす。こりゃ明日は筋肉痛だな…。
 体力の限界を感じた俺は、最後の手段として、腰に携えておいたジャックナイフを、"ネズミ"に目掛け投げつけた。
 ここで一つの疑問が発生するであろう。そう、俺がジャックナイフを携行している事についてなのだが、フィクションには必ずと言っていいほど、
主人公には都合が良くなるような補正が憑き物なのである。よってこの件に関しては、恐らく主人公である俺に何らかの補正が働いた。
と、そう理解し、丸く納めて頂きたい。
 何度も言うが、決して脚本家の力量不足だったり、はたまた演出ミスだったりなどでは無い。
159がやるど:2007/05/04(金) 14:12:18 ID:pH3Ssxy1
 で、話を戻すが、俺が投げたジャックナイフは"ネズミ"の背中に見事突き刺さり、ネズミは屋上の踊り場に倒れ込んだ。
「へっ、まさか……お前にやられるとはな……」と、"ネズミ"。
 その声は確かに聞き覚えのある声だった。
 俺は恐る恐る、"ネズミ"の正体を確かめるべく歩み寄った。
 "ネズミ"の素顔を見た俺は、我が目を疑った。
「た、谷口!?」
「へ、そう驚くこたぁねぇだろキョン……」
 驚かない訳がないだろ。
「どうしてお前が? お前は生徒会の一員だったんじゃ…」
「へっ、そんな訳ねぇだろ…。俺もお前と同じさ…」
 ということは谷口、お前もスパイだったのか…?
「谷口…、お前もハルヒに頼まれたのか?」
「ちげぇよ…。政府からだ…。お上も生徒会の悪巧みを警戒していてな…」
「だからってこんな事…」
 谷口の目が徐々に虚ろとなっていく。
「仕方ねぇだろ…妹を養っていくには、こういうアブない仕事に手を染めるしか無かったんだ……」
 今更だが、谷口の素性を少し説明せねばならない。
 谷口の両親は、谷口と谷口の妹二人だけを残して他界してしまい。身寄りの無かった谷口は、男手一つで妹を養ってきたのだ。なので谷口は、
小学生の頃から新聞配達等のバイトを小さな体一つでこなし、生計を建ててきたとかきてないとか。
 とにかく谷口の人生は波乱万丈だったのである。
「だが…、これでやっと楽になれるぜ…。キョン、一つだけ…一つだけ頼みがある…」
 谷口は俺の手を強く握ってきた。
「なんだ、谷口」
「妹を任せた…。お前なら、俺の妹を幸せにしてくれそうだぜ……」
 谷口の瞳から一筋の涙が零れ落ちた。
「馬鹿野郎! 何言ってんだ! まだ大丈夫だ、お前は死なねぇ、諦めんな!」
 俺は谷口の手を握りかえす。
「いいんだキョン……。俺はいいんだ……。頼む……まだ小学五年の妹だが……、後は頼んだ……、それと…ウグハッ」
 
「谷口、もう喋るな!」
 しかし谷口は、そんな俺の頼みを無視し、こう言い残して永遠の航海へと旅立った……。
「キョン、生徒会とは、生徒会とは……か、関わるな……」
 谷口の手から力が抜けた…。
「谷口いいいいいいいいいいいい!!!!」

 そろそろ皆さんまったく話に付いていけない頃だと思うのだが、ここはなんとか寛容で純粋な心を持って頂き、数あるツッコミ所を
敢えて流してもらいたい。しつこいようだが、これは決して脚本家が未熟な訳では無い。


当日、放課後、某所


 谷口を失ってしまった俺は、その怒りをSOS団に向けていた。
 冷静に考なくても、怒りの矛先へのベクトルが180°違うと解るのは当然なのだが、これは話を進めるに当たって仕方が無いことなので、
皆さんのご理解をなんとか頂けたら幸いである。
160がやるど:2007/05/04(金) 14:14:53 ID:pH3Ssxy1
 俺はこの三日間、SOS団の秘密を探る事でしゃかりきになっていた。
 そして、俺はようやく見つけた。SOS団の秘密を。
 どうやらその秘密は、本部ではなく別の場所に隠していたらしい。その別の場所とは、
 駅前マンション、708号室。
 そう、長門の自宅。俺は今ここにいる。

 道理で見つからなかった訳だ。まさかこんな場所に隠していたとはな。
 あいつらが感づいてここへ来る前に、秘密を頂戴させてもらうか。
 俺は厳重に封印されていたふすまを無理矢理こじ開ける。
「これがSOS団の秘密だったのか」
 確かにこんな代物、本部に置いてはおけないな。
 俺はその代物を手にするために歩み寄ろうとしたその時。
「まさか、あんたがスパイだったとはね。二股かけるような男は、女に嫌われるわよ」
 その言葉が降ってきたと共に、俺の後頭部にずっしりと重たい何かが突き付けられた。
「キョンくん、まさかあなたが……」
「あなたにはがっかりです。ミイラ取りがミイラになるとは」
「……」
 相変わらずな奴らだな。
「まさか俺も、お前等がこんなに早く来るとは思わなかったぜ。それとハルヒ、俺の頭に突き付けてるその物騒な物はどこから仕入れてきたんだ?」
「忘れたの、SOS団は国連直属の組織よ、これぐらい持ってて当然でしょ。さあ、大人しくしてなさい。あんたには機密保持のために消えてもらうわ」
 ハルヒがそう投げ掛け終わったと同時に引き金を絞る音が聞こえた。俺はすかさず身を屈める。
 その直後、渇いた音が部屋に木霊した。

 おいおい待てよ、聞いてねぇぞ。実弾じゃねぇか…。
「次は当てるわよ」
 ふざけるな。こんな所で死ぬのはごめんだぜ。
 俺はハルヒ達の隙をつき、死ぬような思いで部屋から逃げ出した。


そして、今に至る。


 俺は公園のトイレに駆け込み息を潜めている。
 しかし、こうしていられるのもそろそろ限界のようだ…。
「キョン、そこにいるのはわかってるのよ」
 チッ、バレちまったか…。
 仕方ない。素直に出てって許しを乞おう。
 俺はゆっくりドアを開けた。
「悪かったな、ハルヒ……」

 パーン

 えっ?
 俺の眉間に固い何かが当たり、俺はその場に崩れ落ちた。
 畜生…儚い人生だったぜ……。
161がやるど:2007/05/04(金) 14:17:15 ID:pH3Ssxy1
 谷口…、俺も今からそっちに行くぜ……。待っててくれよな。

 …
 ……
 ………

 それから数日もしないうち。悪の権化である生徒会は、SOS団に正義の鉄鎚を下され、その邪悪な野望と共にこの世から完全に姿を消したのである。
 世界の平和はSOS団によって守られたのである。

 ありがとうSOS団。
 かっこいいぞSOS団。
 SOS団よ、永遠に。


 劇終


 主演 涼宮ハルヒ
 脚本 涼宮ハルヒ
 演出 涼宮ハルヒ
 監督 涼宮ハルヒ
 雑用、友情出演 キョン


 十月某日、視聴覚室


「どうよ! 今年の映画、いい出来だと思わない!」
 そう、今回のこれは映画だったのだ。しかしハルヒ、去年とまったくいや、明らかに質が低下したと感じるのは俺だけだろうか。
「ほらキョン! 今回はあんたをたくさん出してあげたんだから、ありがたく思いなさい!」
 と、言われても…。あんな役じゃ全然喜べん。
「これを文化祭で流せば、生徒会の横暴ぶりがどれだけのものか学校中に知らしめられるわ! そうすればあの憎たらしい生徒会長を
首にする事だって出来るわよ。文化祭が楽しみだわ」
 そんな事をしなくても、生徒会長は文化祭をもって…まあいいか。
 それにしても、生徒会長もよくこんな茶番劇に出演してくれたな。古泉に感謝だ。
 途中マジで死ぬかと思ったが、自分なりにはよくやったと思っている。企画が通る事を祈ろう。

 しかしこのSOS団誇大広告映画は、いろいろマズイ描写が含まれているとして、お蔵入りとなってしまった…。
 その日、古泉が死ぬほど苦労したのは言うまでも無い。


 END
162マッシュアップマン:2007/05/04(金) 14:19:11 ID:RVbJYICd
>>161
乙!!
そして最高!!
163名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/04(金) 14:48:06 ID:gmKwjDxS
谷口がかっこよ過ぎる件wwwwwww
つかキョンの最後あっけなさ過ぎだろwwwwwwww
でも楽しかった!乙ww
164名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/04(金) 18:52:59 ID:dVK3x+1O
>>161 映画オチとはまた斬新なwwwwww
165名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/05(土) 04:55:13 ID:wbjhMI50
GJ!!
166名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/05(土) 17:51:19 ID:UCWA8a3m
過疎?
167名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/06(日) 01:04:59 ID:cQyBZFdJ
>>166
静かに眠らせてやれ
168マッシュアップマン:2007/05/06(日) 07:14:57 ID:6Nicry1M
でもすごいよこのスレ
169名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/06(日) 14:43:35 ID:MTwepvsC
サー続け続け!!!!
170マッシュアップマン:2007/05/06(日) 18:06:42 ID:6Nicry1M
自分もかいてみたいけどな
171名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/06(日) 20:38:35 ID:FxF2S0t9
ほしゅ
172\_____________/:2007/05/06(日) 20:41:10 ID:zbVzDrO7
               ∨
    ビシッ  / ̄ ̄ ̄ ̄\
    / ̄\(  人____)
  , ┤    ト|ミ/  ー◎-◎-)
 |  \_/  ヽ    (_ _) )←「是非書いてくれ」と言う返信を期待している厨房臭い誘いうけを狙う
 |   __( ̄ |∴ノ  3 ノ  コテでしゃしゃり出るなというテンプレも
 |    __)_ノ ヽ     ノ  読めない厨房丸出しの殺人ss投下したアホ=イソローク
 ヽ___) ノ    ))   ヽ.
173名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/06(日) 20:53:18 ID:NXHpT8Kw
このスレは唐突に伸びるから知らない内にdat落ちしていて困る。
174171:2007/05/06(日) 20:54:28 ID:FxF2S0t9
>>172ちょ、おまっ
175クレイジーK:2007/05/06(日) 22:57:30 ID:XH+hEezX
盛り上がってようが過疎ってようが関係ない。

構わず投下させてもらう。
176名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/06(日) 22:59:46 ID:FOMJXagd
クレイジーキョンさんキタ──(゚∀゚)───!!
177クレイジーK:2007/05/06(日) 23:00:33 ID:XH+hEezX
クレイジー・ザ・キョン 青汁編

早朝 AM7:29

 カーテンの隙間から微かに朝日が射し込む静まり返った部屋に、
チクタクと秒針の音が小さく木霊する。

 ――57――58――59―――

 時計の針が7:30を差したと同時に、それまで愚直に時を刻むだけだった目覚まし時計から
起床の時間を知らせるアラーム・・・ではなく、朝の爽やかな雰囲気には凡そ不釣合いな軽快なミュージックが大音量で響き渡る。


 コ、コ、コイズミ コイズミンミン♪
 コ、コ、コイズミ コイズミンミン♪

 ―「ホモのイツキ伝説 唄・古泉一樹」―

 素直にホモと 言えない君も〜♪
 勇気を出して〜
 
 ホモのまじない イツキビーム
 かけてアゲルわ

 「機関」から やってきたガチホモボーイ♪
 いつもみんなの ケツを狙うの
 夜は一人 ぬるま湯に尻穴浸す
 いつかあの人を 掘れますよ〜に〜♪

 Comon! GACHI-DANCE! Comon! GACHI-DANCE! べいび〜♪
 (べいび〜)

 ローション塗って〜♪ 貫いたなら

 Comon! GACHI-DANCE! Comon! GACHI-DANCE! べいび〜♪
 (べいび〜)

 アナルの奥へ〜♪ ガ・チ・ホ・モジェネ〜レイショ〜ン♪
 (いつになったら、アナル拡張できるの〜?)

 ホモのマジカル コイズミンミン♪

 ふんもっふ!!

 「うがぁぁぁぁ!!」

 雄叫びと共に飛び起きると、俺はそまま体を反転させ、ベットに隣接してある棚の上に置かれた
不快な音楽を発する目覚まし時計に、カミナリ親父の拳骨並みの強烈な一撃を叩き込んだ。
 ドゴンッという音と同時に音楽の止まった目覚まし時計は、7時32分を差した状態でそのまま動かなくなってしまった。
178クレイジーK:2007/05/06(日) 23:03:40 ID:XH+hEezX
 大きく深呼吸をし、頭に昇った血液が下がっていくのを待つ。全く、朝っぱらから余計な体力を使ってしまった。
それもこれも全てあのスマイルガチホモのせいだ。さっき俺が叩き潰した目覚まし時計は、この間誕生日を迎えた俺に、
SOS団のメンバー達(ハルヒを除く)が金を出し合ってプレゼントしてくれたものだ。

 普段の労をねぎらってという意味合いも込めて、可愛く包装された小包を朝比奈さんから手渡された時は、感無量で
柄にもなく男泣きしてしまった。しかも朝比奈の生歌入り目覚ましというじゃないか、これから毎日朝比奈さんの天使の
如き歌声で朝を迎えられるのかと思うと、今までの奇天烈な異常現象によって味合わされてきた様々な苦労も一瞬にしてチャラ
になるほどの幸福感を覚え、これまでの事は決して無駄では無かったと、何だか努力が報われた様な気がして俺の中に
例え様の無い充実感が溢れていくのを感じた。

 涙を流しながら何度も礼を言う俺に、朝比奈さんが、
 「みんなキョン君を頼りにしてるんです。これからも頑張ってくださいね♪」
なんてマカオの夜景の様な笑顔で言われた時は、思わず朝比奈さんを抱きしめてしまいそうになったが、長門の劣化マンガン
の様なドス黒いイービルアイが俺を捕らえて離さなかった為、天使との熱い抱擁は叶わぬ夢に終わった。
 ついでに補足しておくが、ハルヒからはブラックマーケットで購入したという「水銀キャンディ」をダンボールでもらったのだが・・・
正直言って全く嬉しくなかった。だが、無下に突き返して世界を改変されても困るので、とりあえず貰うだけ貰っておいた。
一切手は付けてないがな。

 その日の夜、俺は待ちに待った遠足を翌日に控えた小学生の様に、興奮してなかなか寝付く事が出来なかった。考えてもみろ?
声だけとはいえ、朝比奈さんに毎朝起して貰えるんだぞ?興奮しない方がおかしい。並の男なら発狂してショック死してもおかしくない。
 とはいえ、このまま朝まで起きている訳にもいかないので、その日はシャドーボクシングで無理矢理体力を削ぎ落とし、極限まで肉体
を疲労させてから半ば強引に就寝したのだが、幸せな時間というのは長くは続かないもので・・・・・二日後、俺は天国から地獄へ一気に
叩き落されることになる。
179クレイジーK:2007/05/06(日) 23:07:00 ID:XH+hEezX
 確かに朝比奈さんの生歌は入っていたさ、妖精みたいな可憐な歌声で「恋のミクル伝説」がフルコーラスで入っていたよ。最初の二日間
まではな。そりゃあ幸せだったさ、これまで生きてきてこれ程気持ちよく朝を迎えられた事は無かったよ。二日間だけだけどな。
 ところが二日後の朝、天使の目覚まし時計から流れたのは妖精の歌声ではなく、悪魔のレクイエムだった・・・俺は自分の耳を疑ったよ。
だってそうだろ?本来聞こえてくるはずのエンジェルボイスが、無駄に爽やかなガチホモソングに変わってたんだ。青天の霹靂とはまさにこの事だ。

 今までの心労がついに精神に異常を来たす所まできてしまったのかと、本気で精神科に診てもらおうかと悩んでいたのだが、どうやらそうでは
無かったらしい。
 長門曰く、あの目覚まし時計には朝比奈さんと古泉、そして長門の三人の歌が録音されており、それぞれランダムに再生されるように
なっているそうだ。全く、余計な事してくれやがって、そういう事は最初に言えってんだ。知ってればまだダメージも少なかっただろうに。
 しかし何だって古泉の歌まで入ってんだ、必要ねーだろ、常識的に考えて。しかもランダムっていっても朝比奈さんの歌は最初の二日間
だけで後は全部古泉じゃねーか。貰ってからもう一ヶ月以上経ってんだぞ?俺的にはそろそろ長門の歌も聞きたいんだがな。あいつがどん
な歌を歌っているのかは俺でなくとも興味の有る所だろうし・・・まるでエンカウント率の異常に高い安物のRPGみたいだ、ペルソナを思い出すぜ。

 その上今日は夜中に佐々木の襲来があったおかげでワンコーラス聴いちまったじゃねーか、どうしてくれんだこの野郎。やっぱあのまま起きてりゃ
よかったぜ。
 ガチ・ホモ・尻・ケツ・・・この四つの単語をただ羅列するだけの不快極まりない歌を毎朝聴いているのも、いつか天使が舞い降りてくれるであろうと
信じているからだ。でなきゃ、こんなブラックユーモアの塊みたいな品性の欠片も無いダークソングを毎日聴けるかよ。とりあえず今日のところは諦め
てやるが、学校へ行ったら古泉の奴を10発ほど殴っておこう。そろそろこっちもフラストレーションが限界に達しつつあるんでな。あいつにはこれまで
何度も貞操の危機に晒されてるし、それぐらいやってもバチは当たらんだろうよ。
180クレイジーK:2007/05/06(日) 23:08:36 ID:XH+hEezX
 早朝からのダークオーラを気合で払拭し、軽めの朝食を済ませた後、簡単に身支度を整えて自宅わ跡にする。毎朝恒例の強制ハイキングコースを
残影拳で華麗に駆け上がると、校門まで来たところで偶然にも阪中と遭遇した。

 「キョンくんおはようなのね。」
 「ああ、おはよう」

 軽く挨拶をして、当たり障りのない会話をしながら下駄箱まで辿り着くと、何を思ったのか、急に阪中が

 「顔色が悪いのね、疲れてるのね?」

 なんて事を心配そうな顔で聞いてきた。まぁ、疲れてるのはいつもの事だが、今日は夜中にあんな事が在ったからな。しかも寝覚めに糞忌々しいガ
チホモソングを聞かされたんだ。ストレスが表情に出てしまったのだろう。とはいえ、無駄に心配をかける訳にもいかない。そこで俺は

 「大丈夫だ、徹夜でAV見てて寝不足なだけだ。」

 と、適当に誤魔化しておいた。

 「・・・・ならいいのね。」

 おい、何だその目は?まるで浮浪者を見るようなセレブみたいな哀れみに満ち溢れたその目はなんだ?そんな目で俺を見るんじゃねーよ。こっちは余計な
心配させまいと思って気を遣ってやったってーのに、上等じゃねーかこの野郎。そっちがそういう態度で来るならこっちにも考えがある。よし、久々にやるか。


 魔眼、発動ッッ!!


 「むん!」

 目を閉じ、眼球に力を込める。そして再び目を開けると、俺は視線を阪中の股間に固定し、ひたすらに凝視する。ほう、今日は青のストライプか。なかなか
優秀じゃないか。
181クレイジーK:2007/05/06(日) 23:10:21 ID:XH+hEezX
「な、何なのね?何だか凄く恥ずかしい気がするのね!」

突然股間を凝視したままピクリとも動かなくなった俺に、異様な危機感を感じたのか、阪中は2,3歩後退りして鞄でおもむろに股間を隠す。だが無駄だ。この
"直裸の魔眼"に透かせぬ物など存在せん。しかし、やはり今日は調子が悪いみたいだ。普段ならば下着ごと透けて見えるのに、今は鞄越しにシマシマの
パンティエがボンヤリと見える程度だ。透過率40%とと言ったところか。

 「も、もう見ないでほしいのね!よく分からないけど凄く気持ち悪いのね!なんか変態みたいなのね!!」

 人聞きの悪い事言うんじゃねーよ。だがまぁいい、今日はこの辺で勘弁しといてやるか。これに懲りたら、これからは俺にはもっと敬意をもって接するんだな。
じゃないと・・・・今度は念写するぜ?

 「そろそろ教室に行くか」
 「・・・・・」

 腑に落ちないといった顔をしながら横目で睨み付けてくる阪中を気にも留めずに、俺は教室への道のりを突き進む。どれだけ睨んでも無駄だ。俺はお前の事
は腰から下にしか興味が無いんだよ。
 阪中の放つダークフォースを横っ面に受けながらも教室へ辿り着いた俺は、見慣れたクラスメイトに上辺だけの挨拶をして自らの席に腰をおろす。ハルヒと谷口
がまだ来ていないが、特に気にする必要は無いだろう。ハルヒはいつもホームルームギリギリに来るから、この時間に居ないのは別に珍しい事じゃない。むしろ
来るのが遅ければ遅いほど、俺の平和な時間が長引くというものだ。出来る事なら、このまま一生面を見ずに過ごしたいモンだが・・・・世の中ってのはそうそう甘
くは無い。
 谷口は今頃佐々木に八つ裂きにされているだろう。普段の行いが悪いからそういう事になるんだ。これを機に、少しは身を改める事だな。ま、生きてればの話だが。

 さて、ホームルームまであと20分以上あるな、少し寝るか。只でさえ疲弊しているところにさっき阪中に魔眼を使ったおかげで体力をゴッソリ持って行かれたからな。
少しは回復させないと、これからやってくるであろう暴走機関車の相手なんかとてもじゃないがしてられない。

 「ふぁ〜〜」

 両腕を伸ばし、背筋を反らせて不細工にあくびをすると、俺はそのまま屈服するように前屈みになって眠りに就いた。

 嵐の前の静けさに、一時の安息を感じて・・・・
182クレイジーK:2007/05/06(日) 23:15:58 ID:XH+hEezX
ここまで。

続きはまた後日。
183名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/06(日) 23:20:41 ID:FOMJXagd
そうか……(´・ω・`)
でもかなり面白かったよ
GJ!!
184名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/06(日) 23:57:20 ID:XU56xZJ/
念力吹いたwww
185涼やかなる宮のハルヒ:2007/05/07(月) 00:28:15 ID:XdMrhIiM
SS中絶してて申し訳なし
結局仕事に忙殺されてGW有りませんでしたorz

しこしこちょっとずつ書いてるんで、
書き上がったら一応投下します

がやるとさん、クレイジーKさん
二人ともおもしれーのね
正直尊敬するわ

以下ちょっと気になったので

+---+---+---+
■おすすめ2ちゃんねる 開発中。。。 by FOX ★
このスレを見ている人はこんなスレも見ています。(ver 0.20)

★合法的に誰かが金を貸してくれるスレ その51★ [借金生活]
+---+---+---+

誰が知らんが人生負けるな
186名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/07(月) 02:03:36 ID:OgWyxhdR
古泉の歌で吹いたwww
187名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/07(月) 04:19:10 ID:oW4KkdGa
>>182
キミには期待しているよ……くっくっ。
188マッシュアップマン:2007/05/07(月) 07:06:27 ID:iwG8jlkg
>>182
君に土下座
GJ!!!
189名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/07(月) 08:01:01 ID:x0U1hJAD
>>188

コテハンで書き込みしている暇があるんだったら、早く新作書けよ
190名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/07(月) 13:31:25 ID:OYIjoHOc
ウザいからコテつけんな。二度と来るなマッシュアップマンなんてアホ臭い名前がよ
191名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/07(月) 15:40:16 ID:bdEwBOWm
>>172
そういえば最近アイツのSSの続きを発見したが中の下ぐらいだった。
あのまま黙って投下してたら良かったものを、房はホント馬鹿だね
192名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/07(月) 18:51:24 ID:e5xE7VlE
ゆ〜う〜き出せば、素直なお〜もい〜
「いじめバイバイ!」

ってCM、昔なかった?
193名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/07(月) 18:56:15 ID:3FrDeTsy
>>191そうかあ?そんなに酷いか??イソロークさんのSSはこのスレでは秀逸だと思うぞ。厨臭い住人や駄目SSばかりのスレで馬鹿の煽りも上手くかわしてるし、本当によく頑張ってるよイソロークさんは。
194名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/07(月) 19:11:32 ID:bEvucaP/
これは酷いエサですね
195マッシュアップマン:2007/05/07(月) 19:12:24 ID:iwG8jlkg
へぇ・・・
196名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/07(月) 19:25:42 ID:OYIjoHOc
人の話を聞かない自演バカは以下スルー
197マッシュアップマン:2007/05/07(月) 21:56:22 ID:iwG8jlkg
>>189
自分も忙しいんだ
2週間だけ待って欲しい
198マッシュアップマン:2007/05/07(月) 22:02:15 ID:iwG8jlkg
いや待たなくていい
くだらねぇとか、自演だっていわれるのがオチだから
199名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/07(月) 22:27:26 ID:0OabHhiJ
だったら2レスも消費してくだらねぇ事ほざいてんじゃねぇよ厨房
200名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/07(月) 22:53:59 ID:XMqRyiiR
>>198 頼むからこのスレから消えてくれませんか?正直初めからウザイと感じていました。お前がいると荒れるんだよこの糞厨房


大体コテ名からしてセンスのないアンタにまともな文が書けるとは思えない 一生ROMってて下さい このスレにお前は必要無し
201名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/07(月) 23:16:30 ID:3FrDeTsy
禿同。コテはイソロークさんだけで十分。イソロークさん早く帰って来ないかな。他の糞SSイラネ。
202名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/07(月) 23:32:35 ID:XMqRyiiR
>>201 あなた自演バレバレですよ?あなたみたいな人がいるからこのスレのレベルが下がってくるんです。
本当にウザいよ厨房の方々は 黙って見逃そうと思ったけど何か腹たってきて出てきちゃった。このスレに必要なのは一定のレベルに達している職人とそれを評価する人だけいればいいと思うクマ。後はいらないクマー
203名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/08(火) 00:18:40 ID:uJgDWsyY
>>200 >>202
目欄でカムフラしつつも、
この某人物とは似ても似つかない文体…


なるほど、自分で自分に反応してスレを掻き回そうって訳ね。

以降この話題をした人間はイソローク=マッシュアップ張本人で間違い無いな。

もし「ちがうよ別人だよ!」って言うならその前に俺の言いたい真意を考えろ…
分かるな?
───────────以降厨房がどんな自演ラッシュをしてもスルー─────────────
204名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/08(火) 00:53:12 ID:fwK7+qSe
>>203 すみません、何か感情的になっちゃって、一応自分は本物です。最近あまりにも荒らしが増えていたのでつい。

俺も続きのssを早く仕上げれるよう努力するからみなさん待っててクマーm(_ _)m
205名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/08(火) 01:02:57 ID:vahbmGty
おまいら無駄レスは自粛汁
206名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/08(火) 06:43:37 ID:/IpC+hAd
>>204
期待してまーす。
ほかの職人もがんばってください!!
応援してます。
207マッシュアップマン:2007/05/08(火) 06:51:10 ID:gnGZkFSH
>>198
何のことだか…
>>203
はずれです
208マッシュアップマン:2007/05/08(火) 06:51:58 ID:gnGZkFSH
間違えた
>>200
209名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/08(火) 07:36:14 ID:7qvSZ9AL
何これ
コテよりハルヒいじめようぜwwww
210名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/08(火) 08:52:39 ID:zOHOqpbP
お前ら、こういう話はまとめサイトでやった方がいいぞ!
211名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/08(火) 10:20:08 ID:fa3dVx6d
>>208
まだ、いるのかよ
212名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/08(火) 11:07:09 ID:/IpC+hAd
喧嘩はやめましょう。
な?お互いにいやなこと言わない!自分が言われたらいやでしょう?
喧嘩するなら作品の評価で!
213いじめカッコ悪い:2007/05/08(火) 12:32:59 ID:3QEemU5a
>>204
じゃ、俺は書かなくていいのか(´・ω・`)
まぁ、ちょうど就活で書けなくて困ってたんだわ。頑張ってね(´・ω・`)ノシ
214名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/08(火) 14:26:28 ID:tsqpWqA8
>>213
忙しいなら別にいいが、スレの雰囲気は気にせず投稿してくれ。
正直、この流れを変えれるのは貴方みたいな神作者だけだと思ってる
215名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/08(火) 14:57:51 ID:/IpC+hAd
いじめかっこ悪いサン
続き待ってますよ。時間があれば投稿してください。
俺ファンなんすよ。お願いです続き書いてください時間があれば。
216マッシュアップマン:2007/05/08(火) 16:52:44 ID:gnGZkFSH
これだけは言わせてください
イソロークさんとは、何ら関係はありません

>>212さんに同意します
もうけんかはやめましょう
217名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/08(火) 17:09:03 ID:YKCV0IRP
じゃあSS書く時以外は
コテ外すぐらいの事しろよ
218マッシュアップマン:2007/05/08(火) 17:11:26 ID:gnGZkFSH
>>217
わかりました
219名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/08(火) 17:11:51 ID:tsqpWqA8
>>216

・無駄にコテハンで書き込まない
・土下座とか意味不な事は言わない
・流れを読んで発言する

これぐらい守れるようにしろ。
220マッシュアップマン:2007/05/08(火) 17:19:53 ID:gnGZkFSH
自分も悪かった
反省
221名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/08(火) 17:56:41 ID:PRDuGnty
俺には>>220が反省しているようには見えないんだが
222名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/08(火) 18:47:55 ID:tsqpWqA8
>>221
もういいだろ
反省しないんならしないでずっとスルーしておけばいいし。

───────────────────────────
以下、ハルヒいじめ再開
223奴の続編を見た愚者:2007/05/08(火) 18:50:05 ID:11F4T/iX
>>193>>201
ちなみにあの後のストーリーはハルヒを取り巻く三人が何故か所属している所(古泉なら機関)を除外され、そしてキョンと新入団員以外の団員がいじめに遭い、そしてキョンは団員のあること無い事を知り、奴らを信じられなくなっていき、ついにSOS団は……

てな感じ
224名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/08(火) 19:02:43 ID:G3xIvPYN
>>223
続きが気になる。ぜひ投下してくれ


とでも書き込まれたいのか?それとも自分で書き込むか?w
225いじめカッコ悪い:2007/05/08(火) 20:07:52 ID:3QEemU5a
>>204
別に本物名乗るのは構わないけど、一書き手として言わせてもらう。


一定以下の職人が必要ないとかいうのは間違ってる。レベルが低いのと、真面目に書かないのは別問題。
そもそも最初から粘着してる人なら分かることだけど、最初は糞SSから始まったんだよ?このスレ。
それ抜きにしても、レベルが低い人まで書くなってのはいくらなんでも酷い。
俺だって、自分の表現がどうも陳腐に感じたり、回りくどく感じたりしてる。
特に最初に書いたやつなんか今みたら誤字は多いし、形容詞は一定だし、読んでて恥ずかしいくらいですから。



俺の名を語ろうが、俺の名で作品書こうがそんなもんは構わない。
けど、ふざけてるわけじゃなく懸命に書いてもうまく書けない人までまとめて排除するような言い方だけは止めて欲しい。



と無駄に消費してスマソ。今週末くらいには忘却の続きを投下できたらと思ってますので、待っててくれてる人はヨロシクマー(´・ω・`)ノシ
226奴の続編を見た愚者:2007/05/08(火) 20:16:35 ID:11F4T/iX
>>224
まさかww
227名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/08(火) 20:23:43 ID:PNmQbYTZ
このスレってVIPにあった奴?
228kkk:2007/05/08(火) 20:54:04 ID:y/tjIuj6
長門有希のいじめ

文芸室のドアをノックする・・・
何も返答がない。
中に入ると長門有希が居た。いつものように本を読んでいる。

よう長門、お前だけか?
注意して見てないと、わからないぐらい最小の動きで頷いた。

そうかちょうどよかった。

――パシッ

二人しか居ない室内に響く何かを叩く音。
俺は長門を叩いていた。
しかし長門は無表情で本に集中している。

フゥ、叩かれたのに無表情か・・・最近、ハルヒのせいでストレスが溜まってるんだ。ストレス解消に叩かせてくれ。お前は死なないだろ?たしか朝倉に槍みたいのを刺されたけど治ったもんな。こんなの屁でもないだろ?
長「貴方は異常。普段の貴方はそんなことはしない。」
うるせい!今度は拳で長門の腹を殴った。
「ウッ」と変な声を漏らしやがったが、俺は殴り続ける。しばらくたつと「やめて」と声がした。
まぁ、多少のストレス解消になったよ。サンキューな長門。
じゃあ俺は帰るぜ。
ハルヒ達には適当に言っといてくれ。
そうそう。お前ちゃんと服を再構築しとけよ。怪しいまれるからな。


そう言って彼は出てった。
私は彼の言ったとうり自分の服を再構築し再び本を読むことした。
229名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/08(火) 21:09:01 ID:b89RI9B/
クレイジーザキョンを日々の楽しみに生きているので続きを投下して下さい
230名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/08(火) 21:21:05 ID:PRDuGnty
折角ageられた事だし、俺もリクエストしてみるか
おい、涼宮ハルヒの孤立を書いた作者!はやくハッピーエンドを投下しろ!
おまいはこのままオマージュ職人で終わるのか!?
はやく投下してくれ!いや、投下して下さい。お願いします
231マッシュアップマン:2007/05/08(火) 22:01:46 ID:gnGZkFSH
>>223
なんか一瞬胸が踊った
232名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/08(火) 22:21:54 ID:SnKk52Li
>>229-230
おまいら、時には我慢も肝心だ。彼らならきっと今日明日にでも投下してくれるさ
今はおとなしく待とうではないか
233名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/08(火) 22:48:41 ID:fa3dVx6d
>>231
てめー>>217-218見ろ!
234名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/08(火) 23:15:10 ID:uJgDWsyY
>>232
とりあえずコーヒーでも飲んで>>203でも見ようぜ。
235名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/08(火) 23:16:05 ID:uJgDWsyY
>>233だ…orz

それはそうと続くの>>>228
236名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/08(火) 23:23:02 ID:qZEme/oO
>>231
なんかもう吹いてしまったwwww
237名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/09(水) 00:03:33 ID:coU6IoIg
>>231 こいつは本物のバカだなw

天然というものを初めてみたぜwww
238名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/09(水) 00:21:33 ID:wdZCvg2U
管理人さんがご先祖様にお祈りした件www
239名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/09(水) 00:46:27 ID:coU6IoIg
管理人さんまでおかしくなっちまったか ご先祖様にこんないじめスレを救ってもらおうなんて罰当たりだっていう事がわからないのか?


だんだん雛見沢症候群が流行りだしつつあるな。そのうち喉かきむしって死ななきゃいいが
240名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/09(水) 06:43:39 ID:qdTrmOz+
>>238
241名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/09(水) 06:44:26 ID:qdTrmOz+
>>237
そんな奴はスルーしとけって
242名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/09(水) 08:22:07 ID:TLEsTifx
もう覗いてないかもしれないが
朝倉偏愛の人もしかしてエロパロスレに朝倉長門のSS投下されました?
あの二人の関係を普段から考えてる人じゃないとあんなの書けないと思ったので
243奴の続編を見た愚者:2007/05/09(水) 14:52:14 ID:Ug3PeO+w
>>237
まったくもって>>241の通りだ、スルーしろ
244名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/09(水) 15:02:17 ID:dBNmq4Qt
あんまり書き込むな
保守
245名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/09(水) 15:05:07 ID:u1qVrfml
自演が横行してるスレですねw
246魔根金:2007/05/09(水) 15:49:05 ID:NCRpQGM7
さて、ではSSを投下させてもらうとしようか。
「長門有希の束縛 長門編」
247魔根金:2007/05/09(水) 15:50:05 ID:NCRpQGM7

涼宮ハルヒが彼を殺害した。
だが、わたしは彼に特別な興味など抱いてはいない。
彼の死体を処理し、またいつもの日常が始まった。
ずっとそう思い込んでいた。
だけど、この感覚は何だろう。
いつも食べているカレーの味がいつもと違う。
いつも読んでいる本の面白さがいつもと違う。
それらの引き金のすべては、彼の死だった。
その時わたしは初めて気づいた。いや、ずっと前から気づいていたのだ。
わたしは、彼のことが好きだった。
だけど、わたしは情報統合思念体によって作られたインターフェース。
そして、涼宮ハルヒの観察を命令された。
そんな巨大な壁を前に、自分に自分で言い聞かせていたのではないか。
自分の心を傷つけないようにと、ずっと。
そんな無意味な時間を、わたしは彼が死んでから5年間も繰り返していたというのか。
涼宮ハルヒは大学に進学し、わたしも同じ大学に入った。
当然、涼宮ハルヒの観察を任務とした古泉一樹の姿もそこにあったが、朝比奈みくるは
彼の死と同時に、学校には来ていない。
おそらく、この時代のどこにもいないだろう。
あの日、彼が涼宮ハルヒに殺されてから、彼女は一粒の涙を残して
この時代から消えてしまった。
結局、涼宮ハルヒは大学でも「SOS団」という名のサークルを作り、団員は
涼宮ハルヒ・古泉一樹・わたしの三人だった。
幸か不幸か、わたしが涼宮ハルヒにいじめられることはなくなっていた。
あの日、彼が涼宮ハルヒに加えた暴行が少しは涼宮ハルヒに影響をあたえたのだろうか。
そんな日常生活に浸かっても、なぜだろう、わたしは彼のことが忘れられなかった。
「ねー有希。」
SOS団の部室に、涼宮ハルヒの声が響いた。
248魔根金:2007/05/09(水) 15:52:57 ID:NCRpQGM7
「・・・なに・・・。」
「ちょっと用事あんのよね、放課後、部室に残っててよ。」
そのセリフを聞いて数秒後、わたしの心臓が飛び跳ねる。
その原因は、わたしと涼宮ハルヒのそのわずかな会話を思い出したから。
5年前も涼宮ハルヒは、それと同じことを言った。
そして・・・・・・・・・。
「有希、聞いてんの?」
見ると、涼宮ハルヒはわたしを睨みつけていた。
その顔は、5年前と全く同じ、険悪に満ちた表情だった。
わたしは首を立てにうなづく。
そのときだ、涼宮ハルヒでも、わたしでもない声が聞こえた。
「涼宮さん、長門さんに何の用です?
 ここでは言えないことなのですか?」
このセリフも、5年前に彼が口にしたセリフだった。
そして、涼宮ハルヒは
「どうでもいいでしょそんなこと。」
ぶっきらぼうにそう返し、パソコンをいじりはじめる。
二の次を告げようとしていた古泉一樹の口が閉じる。
そう、これが最終ライン。
これ以上古泉一樹が詳細を問うことは許されない。
機関から派遣された古泉一樹からすれば、その制御はかなり強いだろう。
そして、時は残酷に過ぎ去って行く。
日は没し、わたしは部室にただ一人とりのこされる。
涼宮ハルヒはもうじき来るとのことだった。
「おまたせー、有希。ごめんね、確保に手間とっちゃってさー。」
背後から聞こえる涼宮ハルヒの声。
そして、ふりむいたとき見えた、涼宮ハルヒの右腕につかまれているのは
古泉一樹だった。
249魔根金:2007/05/09(水) 15:53:32 ID:NCRpQGM7
そういえばそうだ。なにも涼宮ハルヒがわたしを放課後呼び出すのは
珍しいことではない。
たまたまセリフが5年前と似ていたから急激に妄想してしまったが
よく考えれば、ここ5年間涼宮ハルヒはわたしをいじめていなかったのだ。
つまり、今回もいじめではない。別の用事なのだ。
古泉一樹がここにいることが、なによりの証拠ではないか。
だが、そんなわたしのむなしい期待さえも
次の涼宮ハルヒの一言で崩壊してしまった。
「ちょっと金欠なのよねー。」
涼宮ハルヒは部室に鍵をかけ、一歩、二歩と、わたしに接近してくる。
静寂の中では、震えるわたしの足が地面を叩くのがよくわかる。
「金貸してよ。」
わたしの心臓が高鳴る。
下手をすれば、数メートル離れた場所にいる古泉一樹にさえその鼓動は聞こえてしまいそうだった。
無意識のうちにわたしは涼宮ハルヒの顔から目を離した。
「黙ってちゃわかんないじゃん?どーなの有希。貸してくれんの?」
またわたしはいじめられてしまうというのか。
あの悲しい事件から5年が経過し、やっと楽しい時が過ごせそうだったのに
またそれを失ってしまうのいうのか。
いや、それだけではない。
もしもまたわたしが、5年前と同じ生活を送ることになってしまえば
彼の死は、いったい何だったというのか。
嫌だ・・・。
「え?聞こえないわよ有希。」
「嫌・・・。」
瞬間、激痛がわたしの背中を襲った。
わたしはみっともない悲鳴を上げ、その場に倒れこむ。
石造りの地面の味が、きもちわるいほどによくわかった。
首をひねると、そこにはわたしを見下ろす涼宮ハルヒ。
そして、たった今わたしを蹴り倒した張本人、古泉一樹がいた。
その古泉一樹がどんな顔をしていたのかはわからなかった。
それを確認することさえも、涼宮ハルヒは許してはくれなかった。
地面に転がったわたしのお腹を、涼宮ハルヒが蹴り上げた。
呼吸困難になり、口から気持ち悪い液体が数滴飛んだ。
両手でお腹をかばう姿勢で海老のように丸くなると、今度は顔を踏まれた。
そう、古泉一樹に。
そして何度も暴行を加えられた。
何度も体中を殴られ、その中には一生消えないんじゃないかと思えるくらいの物もあった。
どうやら、涼宮ハルヒは実際、お金になど興味はなかったようだ。
ただ、それを建前にして、わたしを殴りたかっただけ。
古泉一樹も、涼宮ハルヒに逆らうわけには行かず、わたしを殴っているのだ。
わかっている。だけど、なぜだろう。
この孤独感。孤立感。まるで、地面さえなくなってしまったかのような浮遊感。
そうか。
5年前は彼がいた。
彼がいたからわたしは耐えることができた。
だけど、今はいない。
わたしの味方はだれもいないのだ。
ちょっと前までは、古泉一樹がそうなのだと思っていた。
だけど、古泉一樹の本性がどうあれ、彼はわたしを殴っている。
わたしの味方は、もうだれもいないのだ。
しばらくすると、わたしは気を失ってしまった。
250魔根金:2007/05/09(水) 15:54:18 ID:NCRpQGM7
目覚めたとき、わたしの前にはバケツを持った涼宮ハルヒがいた。
顔が冷たい。おそらく、水をかけられたのだろう。
「さて・・・と。」
見ると、外はすっかり夜で、おそらく校舎には誰一人残っていないだろう。
涼宮ハルヒは大きく伸びをする。
見ると、すでに古泉一樹の姿はなかった。
「あのね有希。」と前置きして、涼宮ハルヒは話し始めた。
「これなんだと思う?」
涼宮ハルヒが指に吊るしてブラブラと見せびらかすものは、わたしの家の鍵だった。
確認すると、わたしのポケットの中にあったはずの鍵がない。
「あんたってなんか、金とか無駄にためこんでそうよね。
 実はずっと前からこうしたかったんだけど、警察沙汰になると面倒だしね。」
涼宮ハルヒは鍵をポケットにしまうと、かわりに別の物を取り出して見せた。
それは、鞘に収められてはいるものの、その形から正体は一目瞭然。
どうみても、百円程度で売っていそうなナイフだった。
「でもね、もう大丈夫よ。
 あんたが死んで、古泉くんが秘密さえ守ってくれれば
 証拠なんてなにもないわけだし。」
涼宮ハルヒが鞘を抜くと、それは、人間を殺すことの出来る恐ろしい道具に変化した。
逃げようにも、さっきよほど殴られたせいか、足に力が入らない。
わたしは無力に、地面を背にしたまま涼宮ハルヒの姿を眺めることしか出来なかった。
「バイバイ☆」
それが、わたしが涼宮ハルヒから聞いた最後の言葉になると思っていた。
現にそのナイフは振り下ろされ、わたしの肩を貫いたのだ。
だけど、奇跡は起きた。
それは、5年前とまったく同じ光景。
蹴り飛ばされた扉は地面に倒れ、涼宮ハルヒが振り向く。
そこにいたのは、まぎれもなく、彼だった。
「ハルヒ!テメェ!なにしてやがる!」
251魔根金:2007/05/09(水) 15:55:22 ID:NCRpQGM7
5年前に涼宮ハルヒに殺害されたはずの彼が、仁王立ちで涼宮ハルヒを睨んでいるのだ。
これが奇跡でなくてなんだというのだ。
「きょ・・・キョン!?あ・・・あんた・・・なんで・・・!?」
涼宮ハルヒは、わたしの肩からナイフを引き抜いた。
その激痛も、今はあまり気にならなかった。
「古泉から聞いたんだ。あいつが血相変えて俺の家まで来たときは何事かと思ったぜ。」
そうか・・・そうだったんだ。
わたしの「無力」は、彼が死んだと思い込んでしまっていたこと。
考えれば、わたしは死体を処理していない。
本当の本当の意味では、彼の死を見届けていない。
怪しまれないように、彼の死体は病院に通報したのだ。
「友人が自殺した。助けてくれ」と。
その時に彼は、一命を取り留めていたのだ。
見ると、涼宮ハルヒはナイフを持って彼に襲いかかるが、涼宮ハルヒは女。彼は男。
この体格差は、ナイフの攻撃力程度で拭えるものではなかった。
「ち・・・畜生!放せよ!放しなさいよ!!」
ナイフを持った腕をつかまれ、両腕を固められてしまった涼宮ハルヒは
彼に抱えられたまま手足をバタバタとさせる。
「長門、110番だ!」
たしかに、そうすれば涼宮ハルヒは逮捕される。
そして、また平穏な生活が始まるだろう。
でも、駄目なのだ。
それだけでは、駄目なのだ。
「・・・涼宮ハルヒを・・・放してあげて・・・。」
わたしは、ポツリとそれだけを呟いた。
「え・・・?」
思いもしないわたしの言葉からか、涼宮ハルヒの口からはその一文字だけが漏れた。
彼は微笑を浮かべ、涼宮ハルヒを解放した。
そしてわたしは、両手両足に力をこめて、なんとか立ち上がり、涼宮ハルヒの元へ歩み寄った。
「今までの恨みを・・・自分の手で晴らそうってわけ・・・?
 面白いわね。あたしは逃げないわ、存分にやりなさいよ。」
「違うの・・・。」
わたしは、気がつけば涼宮ハルヒの背中に両手を回していた。
252魔根金:2007/05/09(水) 15:56:13 ID:NCRpQGM7
「お願い・・・もう一度、もう一度、あの頃に戻ろう・・・?
 古泉一樹がいて、朝比奈みくるがいて、彼がいて、部室の隅で一人読書をしているわたし
 そして、笑顔でみんなに命令をしているあなたがいる・・・。」
「無理よ・・・。」
か弱く震える涼宮ハルヒの声が、さっきまでの声とは比べ物にならなかった。
地面に落ちた液体が、なによりもそれを物語っていた。
「だって・・・あたし・・・あんたに酷いことをした・・・。
 それに、古泉くんにだって、あたしが無理やり命令した。
 キョンだって刺したし・・・みくるちゃんは帰ってこないのよ・・・?」
「なに言ってんだ。あの程度の傷、刺されたうちに入らないぜ。」
彼は、あきれたように大きなため息をつく。
「俺を殺したいんならあの程度のクソ短いナイフじゃなくて、ピストルの一丁くらい持ってくるんだな。」
253魔根金:2007/05/09(水) 15:57:09 ID:NCRpQGM7
「涼宮さんだけが悪いわけではありません。僕にだって非はありますよ。」
突然開いた部室の扉から聞こえてきた声は、古泉一樹の声だった。
「古泉・・・。」
「お久しぶりです。」
おそらく、古泉一樹はずっと扉の前にいたに違いない。
いくらわたしに暴力をふるっても、古泉一樹はわたしの味方なのだ。
「大丈夫だハルヒ。
 お前はまだなにも壊してない。
 朝比奈さんだって、きっと帰ってくる。
 だから、もう一度やり直そう。
 さっき長門が言ったように、もう一度「最初から」・・・。」
涼宮ハルヒはわたしの手をほどき、今度は彼を抱きしめた。
「キョン・・・キョン・・・。」
そして、惜しむ様子もなく、ボロボロと涙を流し始めた。
そう、つまりはこれが最高の結末。
わたしが望んでいたことは、つまりはこれだったのだ。
見ると、その光景は朝比奈みくるが欠けていることを除いては、すべてがあの頃と同じだった。
すべてが同じすぎて、なんだか笑えてしまう。
そう、今のみんなならきっとやり直せる。
輝いていた日々を、再び取り戻すことが出来る。
そうだ・・・わたしは・・・・・・


助かったん・・・だ・・・。



「あらあら、すっごい血ね。古泉くん、死体捨ててきてよ。
 あたし雑巾でこれ拭いとくから。」

「わかりました。」

涼宮ハルヒがわたしの体にささったナイフを引き抜いた。
体が、ぬるい水溜りの中にある。

「それにしても、こんな幸せそうな顔して死ぬ奴も珍しいわね。
 こんなに全身滅多刺しにされてるのにさ。」

「なにか、良い夢でも見ていたのではないでしょうか?」

「それもそーね、クスクス・・・。」


 生まれ変わったら・・・今度こそ、幸せな未来を・・・。
 

長門有希の束縛 長門編 完
254名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/09(水) 16:03:07 ID:vUuZTR1K
なんというBAD END……
一瞬油断してしまったので余計鬱になってしまった……
乙だっぜ!
255魔根金:2007/05/09(水) 16:23:36 ID:NCRpQGM7
すまん。ラストはギャグだ・・・!
まあ安心しろ。エピローグがあるんだな、これが。
256魔根金:2007/05/09(水) 16:24:34 ID:NCRpQGM7
長門有希の束縛 エピローグ

「よし、ハルヒ。そっちは大丈夫か?」
「ええ、いいわよ。行くわよ!せーの!」
彼と涼宮ハルヒが、本棚の両端を持って一気に持ち上げた。
瞬間、中の本が勢い良く床にぶちまけられた。
「きゃあああ!!なにやってんのよこんの馬鹿キョン!」
「ふざけるな!お前の支え方が悪い!」
互いが互いの非を言い争う二人を見ているだけで、わたしの心は楽しくなっていった。
「あ・・・あの・・・ひとまず、休憩にしませんか・・・?
 お茶、入れましたから・・・。」
口喧嘩とはいえ、喧嘩している二人に対して
いつも通りの笑みを浮かべて朝比奈みくるはひ弱な声で言った。
「そ・・・そーね。ひとまず休憩にしましょ。」
涼宮ハルヒはパイプ椅子に腰掛け、朝比奈みくるのお茶を一気飲みした。
「そもそもねー、こんな大量の本を全部持って行きたいって有希が言うから
 わざわざこんなに苦労してんのよ?
 だから全部売っぱらっちゃおって言ったのにぃ。」
涼宮ハルヒの八つ当たりの矛先はついにはわたしにむいた。
いや、考えれば八つ当たりなどではなく、怒りの元凶にピタリとむいたと言ったほうが
正確だろう。
「贅沢言うな。そもそも、こんなSOS団とかいうゴキブリの巣みたいな部に
 新しい部室が与えられるってんだから、もっとありがたいと思え。
 引越しなんてのは、すべからく面倒なもんだぞ。」
かくいうわたしも、本をすべて持って行きたいとは思うが
なにせ非力な女だ。
この本棚の本を20冊も束ねれば、もう両手ですら持つことはできないだろう。
それを本棚ごと動かすなんて、無茶苦茶も甚だしい。
「まあまあ、日は高いんです。ゆっくりやればいいではないですか。」
「それはハルヒに言え。なんで俺の耳に口を近づけて言う必要があるんだ。」
皮肉るように彼は古泉一樹に言うと、一気にお茶を飲み干し
再び作業に入ろうという話になった。
「おっしゃー!行くわよー!せーのッ!」
ドサドサドサドサドサッ
というこの音も、本日で4回目だ。
こんなことでは、本が持ち運べたとしても
その大半は再起不能になるに違いない。
「あの・・・。」
そこで、わたしは恐る恐る涼宮ハルヒに言う。
「なによ?」
「これ・・・使ったら・・・速いんじゃあ・・・。」
わたしが指差すのは、部室の長机だった。
「お!なるほどな!流石だな長門!」
机の足にコロがついているこの長机に本を載せて運べば
一度にたくさん、それも楽に運べるはずなのだ。
「え?え?なに?この机をどう役立てろっての?ねえ?」
もっとも、それを理解できずに一人あたふたしている団長もいるようだが。
「よーし、じゃあとりあえず本を机に乗せていくぜ。長門、手伝ってくれ。」
「ちょ・・・ちょっと待ちなさいよ!だからどうやってそれを運ぶの?
 ねえ?古泉くん?笑ってないで教えてよ!ねえ!」
わたしと彼は、本を部室の長机に乗せていった。
その間も、涼宮ハルヒは何食わぬ顔でずっと考えていたようだった。
涼宮ハルヒが暴れる。彼が制止する。
朝比奈みくると古泉一樹が場を和ませる。
そんな隅っこに、長門有希がいる。
そんな理想の未来がなぜだか、わたしの目の前から消えてしまった。
もし神様がいるのなら、その神様はいじわるだ。
もっと見せてくれてもいいじゃないか。あんなにすばらしい世界なんだから。
257魔根金:2007/05/09(水) 16:26:49 ID:NCRpQGM7
「すっごい血ねぇ・・・古泉くん。死体捨ててきてよ。」
だって、わたしにとって本当の世界はこっち。
全身にアザがあって、真っ赤な水溜りに横たわっているわたしが
本当のわたしなのだから。
つまり、今のはわたしの理想。
理想は理想だからこそ理想なのだ。
わたしの理想は、幸せなSOS団の片隅の長門有希。
それ以上はなにも望んでいない。
涼宮ハルヒのように、団長の権利でみんなを振り回して遊びたいわけではない。
ただ、あの幸せな世界の片隅に長門有希がいるということだけで満足なのだ。
わたしはそんな存在でいい。
それ以上のなにも望まない。
だけど、神様はわたしにそれさえも与えてはくれなかった。
だけど、大丈夫。
意識が遠のいてきたけど、また見えてきた。あの理想の世界が。
みんなが笑っている。笑顔で、毎日が幸せな世界。
その片隅に、長門有希がいる世界。
それは、奇跡でもなんでもない。幸運でもなんでもない。
ただ、不運さえ起こらなければ、いくらでも手に入る日常だった。
束縛されたわたしの人生では、それをつかむことはできなかった。
だから、次はきっとつかむ。
インターフェースの長門有希としてではなく
生まれ変わった、人間の、普通の長門有希として。

258魔根金:2007/05/09(水) 16:28:06 ID:NCRpQGM7
長門有希の束縛おわりです。
いや、結局エピローグ加えてもバッドエンドに変わりはないんだけどね。
259名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/09(水) 16:35:22 ID:vUuZTR1K
いやぁ、理想の世界と現実の対比が残酷さを引き立てるな
長門カワイソス。。。。orz

とにこかくにこ長編乙
260名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/09(水) 16:53:49 ID:coU6IoIg
一応読ませてもらったが・・

最近の厨房は本当に人殺しssが好きだね。いじめと殺しを混同しているな。
まぁとりあえず乙
261名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/09(水) 17:29:02 ID:TLEsTifx
殺意を明確にもっていじめるなんてケースはないしねえ
やりすぎたら死んじゃいました、みたいな
それはまた馬鹿のやることで、ひどいのは直接的暴力をふるわないで逆に対象に暴発させて追い込んだりするんだよな
262kkk:2007/05/09(水) 17:53:08 ID:sxWUDeLl
>>288いちおう続き

―――?
どうしたのだろう、さっきからページが進まない。肉体の損傷は再構築したはず・・・
それに目から何かが流れている。涙腺に異常はない。
―――これは何?



駄作で本当にすいませんm(__)m
263名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/09(水) 17:59:05 ID:coU6IoIg
>>262 ま、まぁ乙

完結させただけ途中で投げ出してる職人よりマシだ

だが正直何が言いたいssかわからなかったが・・
あえて作品には突っ込まないでおこう
264明日のプリズム2:2007/05/09(水) 23:01:50 ID:bGnbD5j2

「うぅ……っっ! ひぐっ、えぐっ……うえぇっ……っ!」
人気の無い校舎裏、あたしは誰も居ないことを確認してから、うずくまって声を出して泣いた。
泣いてるとこなんて誰にも見られたくなかった。
だけど、不覚にも耐え切れずに、教室でぼろぼろと涙をこぼしてしまった。
あたしはすごく惨めたらしい気持ちだった。
「……もうっ……死にたいよぉっ……!」
本気でそう思うくらいに心が締め付けられた。
あたしを見るクラスメイトたちの顔を思い出した、あたしの上靴や教科書を隠した彼女たちのにやけ面が目に浮かぶ、心配そうな谷口の声が耳に蘇える。
その全てが、あたしの心を焼け火箸で突き刺すように痛めつけた。
あたしは子供みたいに、その場にしゃがみこんで、泣きながら目を擦った。
自分の長い髪が地面に付いて、土で汚れてしまうけど、もう立っている気力すらなかった。
教室では担任の教師がホームルームを始めてる時間だ。
だけど、あたしがいないことについて誰もなにも言わないだろう、今頃あたしは欠席扱いになっているだろうか。

だったら丁度いい、もうこのまま帰ろうか…………
でも家には母さんがいるだろうし、こんな時間に帰ったら何があったか怪しまれる。
知られたくない。学校でいじめられてるなんて思われて心配されたくない。
でも今更教室にとんぼ返りするなんて恥ずかしくてできないよ。
「あ、いたいた。 探したわよ涼宮さん」
その声を聞いて、あたしの体はビクっと震えた。
振り向くと、そこに例の5人組、今日あたしに散々いやがらせをした女子たちが立っていた。
「な……なんの用よ……!」
あたしは立ち上がって、威圧するつもりで鋭く言った。
でも、自分のヒザががたがた震えているのがわかった。
怖かった、ただ彼女たちが恐ろしかった。
昨日まではなんとも思わなかったはずなのに、ケンカしたって負けるはずが無いって思ってのに、今は無意識のうちに体が震えだしていた。
「やーねー、そんな怖がらなくてもいいわよ! ちょっと涼宮さんのことが心配で来てあげただけじゃない!」
彼女の好意的な態度がむしろあたしにおぞましい恐怖の感情を引き起こさせた。
「だ、大体あんたたち授業はどうしたのよ……! 今頃一時間目が始まってるんじゃないの……!?」
「先生には、涼宮さんがケガして保健室に行ってるから様子を見てくるって言ってきたわ。だから平気よ」
取り巻きの女子がクスクス笑う。
その笑い方に、どこかあたしを哀れむような含みがあるように感じた。
なんだか、悪い予感がした。
「それで、涼宮さん。アタシらさ、えらい金欠なんだよね。アンタのせいで。わかるでしょ? 昨日、アンタがアタシらの邪魔したせいで稼ぎ損ねたのよ」
いつの間にか、女子たちはあたしの回りを取り囲むようにして立っていた。
「だから涼宮さん。アタシらにお金めぐんでくんないかな?」
「なっ!? ふざけんじゃないわよ! なんであたし……ぅぐっ!?」
言い返そうとした途端、下腹部に激痛が走った。
横から、いきなり腹を蹴られたようだった。
込み上げた息を吐き出すと同時に、正面にいた女子があたしの首を両手で締め上げた。
「口の聞き方に気いつけろってのよメスブタッ! ブチ殺されてえかよ!? ああっ!?」
さらに、足のすねを蹴り上げられた。つま先で容赦なく、思いっきりだ。
あたしはあまりの激痛に悲鳴を上げて、その場に倒れこんだ。
さらに彼女たちは、口汚い罵声を浴びせながらあたしの体を5人がかりで蹴り転がした。
何回も腹を踏みつけられた。内臓に重い衝撃が深く食い込んで、あたしは胃から込み上げてきた苦い液を何度も口から吐き出した。
265明日のプリズム2:2007/05/09(水) 23:02:56 ID:bGnbD5j2
そして、地面に転がっていたあたしは髪を捻り上げられて無理やり顔を上げさせられた。
「調子乗るのもいい加減にしときなよ! アタシら怒らせたらどうなるか思い知らせてやろうか!?」
べちん、髪を引っ掴まれたまま平手で顔をぶたれた。
痛い! 痛いイタイ!! 髪の毛がちぎれちゃう!
だけど、痛みよりも恐怖の感覚のほうがはるかに上だった。
怖い。
また殴られる。
いじめられる。
あたしが目をつぶって震えていると、女子の一人があたしの制服の内ポケットを探った。
「あっ! あったよサイフ」
「おー! すっげえ! 3万も入ってるよ、金持ちなんだね、涼宮ん家って」
それを見てから、正面にいた女子はあたしの前髪を掴んでいた手を放した。
あたしの頭は支えを失って、横顔から地面にぶつかった。
「どうせ最初から大人しく渡すとは思ってなかったけどね。まあ、これからじっくりアタシらの下僕に調教してやるから。覚悟しててね」
地面に四肢を着いていたあたしの耳に、女子たちの笑い声が聞こえた。
いやだ。
こんなの嫌。
言い返さなくちゃ。
なにか言わなくちゃ。
あたしは、地面に手を着いて、顔を上げて口を開いた。
「……いや……サイフ、返し……なさい…………!」
直後、振り上げられた足があたしの顔面に叩きつけられた。
上靴の先端が、あたしの鼻を押しつぶしてべきっと鈍い音を鳴らした。
あたしは顔を押さえてまた倒れこんだ。
鋭い痛みを感じるのと同時に、真っ赤な液体がぼたぼたと地面に落ちた。
「いつまでそーゆー態度とれるか見ものかもねー。じゃ、アタシらもう教室戻るから、涼宮もとっとと帰ってきなよ」
もう、なにかを言い返す勇気はなかった。
彼女たちが悪魔に見えた。
逆らったら、殺されてしまうかもしれない、それぐらいの恐怖を覚えた。
あたしは、ただその場で震えていることしかできなかった。
「……ふぐっ! ……うぅっ……ぁああ……!」
ぽた、ぽた、鮮血と涙の両方があたしの顔をつたって地面に落ちた。
制服は土ですっかり汚れてしまっていた。だけどあたしにはもう、その汚れをはたくだけの気力すら無かった。
頬を伝う涙を拭うこともせず、あたしはただ泣き続けた。

266明日のプリズム2:2007/05/09(水) 23:04:07 ID:bGnbD5j2

第三章


しばらくして、あたしは教室に戻った。
先生には保健室に行っていたということになっていて、特になにも言われなかった。顔のケガのことについても特に聞かれることはなかった。
だけど、クラスのみんなは事情を察して、あたしの方を見ずに、目を逸らしたり伏せたりしていた。

なによ…………?

誰も、あたしを助けてくれないの…………?

席に着いた時、強烈な異臭が鼻をついた。
机の中に、これでもかというほどに生ゴミが詰められていた。
くさい、けど授業中だからどうしようもない。
あたしはその臭いをがまんして、机に顔を突っ伏した。
そして、誰にも見られないようにして、声を上げずにまた泣いた。
本当は大声で泣き叫びたかった。
「誰か助けて」そう訴えたかった。


休み時間、あたしはトイレに来ていた。
教室にいたくなかった。そして、人目を気にせずに泣きたかった。
嫌な思いを全て洗い流すように、涙が目からあふれ出てこぼれ落ちた。
(もういや…………こんなの嫌だよ…………)
心の中で、この不条理な現実を否定し続けた。
でも、どうすることもできない。
なにも変えることはできない。
あたしはこうして、一人で泣くことしかできない。

コンコン

いきなり扉をノックされて、あたしは体をびくっと震え上がらせた。
どうして? 他に空いてるトイレがいくつでもあるでしょ?
そう思って静かにしていると、向こう側から数人の「せーの……」という掛け声が聞こえた。
その直後、大量の水があたしの頭上に降り注いだ。
びしゃ、びちゃびちゃびちゃ、水の飛び散る音が鳴った。
向こう側からはキャーキャー騒ぐ女子の声がする。
あたしは頭から水を被ってしまい、服も髪もずぶ濡れになった。
その場にしゃがみこんだ。トイレの床だから不潔だったけど、もうそんなことを気にする心の余裕が無かった。
冷たい。
そして、怖い。
まだドアの向こうからは騒ぎ立てる女子たちの声が聞こえる。
出て行って文句を言ってやろうなんて思いもしなかった。
ただ、トイレのドアによりかかって、膝を抱えて震えていることしかできなかった。

ドンドンドン

あたしが背中からもたれていたドアが、外側から蹴られたようだった。
衝撃が体に伝わった。あたしはひっと短い悲鳴を上げてドアの側から飛び退いた。
「ちょっと涼宮ァ!! いるのわかってンだよ!? 出てこいよコラッ!!」
あたしはドアから反対側のタイルの壁に背中をつけた。
またドアが激しくノックされる。
蹴り壊されるかと思うほどに強くドアが鳴った。
衝撃でドアが歪んでいた。
267明日のプリズム2:2007/05/09(水) 23:04:42 ID:bGnbD5j2
あたしは腰が砕けたようにその場に座り込んで、頭を抱えて震えた。
怖い!
怖い怖い怖い!
出て行ったらだめだ。
きっとただでは済まされない。
殺されてしまうかもしれない。
もはやあたしの思考はまともに働いていなかった。
濁流のような恐怖があたしの感情の全てをまるごと飲み込んでしまっていた。
ただその場でがちがち歯を鳴らしながら、視界がブレるほどに体を震わせていた。
ノックの音はすぐに止んだ。
しかし、彼女たちがあきらめて去っていったわけではなかった。
「……うん、準備オッケー。蛇口開けて、思いっきり全部」
その声が聞こえた数瞬後、またしても大量の水があたしの頭上に降り注いできた。
しかも、それはさっきのように一瞬では終わらなかった。
恐らくホースを使って水を出しているのだろう、絶え間なく天井から水が降って、個室の中を跳ね回っていた。
土砂降りの雨のような勢いで水が頭上に襲い掛かった、あたしはせまい個室の中で逃げることも出来なかった。
「げほっ! うごぼっ……! い、いやあああ……!!」
たまらずドアを開いて外に逃げた、そのあたしの目には、ホースを持った女子と他数人が映った。
みな心底面白いものを見る顔で、ずぶ濡れになったあたしを見ていた。
そして、さっきまで個室の中に水を放っていた一人の女子が、手に持ったホースをあたしに向けた。
「うぶっ!? や、やめ……!! やべて! ぐぶっ……!! うあああっ……!!」
あたしは背中を向けてその場でカメのように丸くなった。
それを見て豪快に笑い声を上げる女子たち。
まだその女子はホースであたしの背中に水が掛けることを止めなかった。
さらに別の生徒から、バケツに溜めた水をひっかぶせられた。
まるで、汚いものを洗うようにあたしの体に冷たい水が浴びせられ続けた。

休み時間の終わりを告げるチャイムを合図に、ようやくあたしへの水攻めは終了した。
トイレの隅で丸くなっているあたしを見下ろして、にやにやと唇を吊り上げながらその女子たちはトイレを出て行った。

もう涙を流すだけの気力さえ無かった。
あたしは再び個室に入り、びしょ濡れになった服を全部脱いで、ぞうきんみたいに絞って水を落とした。
髪からも水がしたり落ちていた。
あたしは自分の腰元まで伸びた長い髪を両手で絞ってからハンカチで拭いた。
服を着なおした、水が滴り落ちることは無かったが、やはり湿っていて気持ち悪い。
乱雑に丸めて絞ったせいで、制服はひごくシワだらけだった。
鏡を見ると、せっかくきれいに下ろしていた髪がぐしゃぐちゃになっていた。
そのままの格好で教室に戻ったあたしを、教師を含めてクラス中の視線が出迎えた。
教師に何をしていたんだとは聞かれなかった。
「涼宮、中学生にもなってトイレで水遊びなんてするなよ。少しは常識って物を考えろ。ちゃんと後でトイレの掃除をしておけよ」
268明日のプリズム2:2007/05/09(水) 23:05:27 ID:bGnbD5j2
代わりに苛立った厳しい声でそう言われた。
女子たちがクスクス笑った。
「なんでも涼宮さん、宇宙人と交信するためだとか言ってましたよー。アタシらが休み時間にトイレ行ったら、ホースで水撒きながら意味不明な呪文を唱え続けてましたあ」
さっきまでホースで水をばら撒いていた女子生徒がとぼけた調子で言った。
それを聞いて教師はさらに顔をしかめて、うんざりした様子で頭を掻いていた。
「全く、いい加減にしてくれよ涼宮。仕舞いには本気で学校から処分食らうぞ。わかったか?」
もう反論する元気はなかった。
教師の言葉に黙って頷いて、あたしはびしょ濡れの重たい体を席に着けた。
授業の間、あたしは湿った服が体に張り付く気持ち悪い感触を受け続けていた。


次の時間が体育の授業だったのが救いだった。
体操服に着替えて、制服を干して乾かしておける。
男子は教室を出て行き、残った女子たちは着替えをはじめていた。
あたしも着替えないと。
それに、沈んだ気持ちを少しでも晴らすために体を動かしたかった。
あたしはロッカーから体操服を取り出そうとした。
しかし、そこにはあたしの体操服は無かった。
無くなってる、今朝はあったはずのあたしの体操服が。
「あれ〜? ひょっとして体操服忘れたの、涼宮さ〜ん?」
例の女子生徒があたしに声を掛けた。
そして、笑いながら教室を出て行った。
他の生徒たちも、知らん顔をして体育館へと向かって行った。

体操服を隠そうと思ったらさっきの休み時間しかない。
あたしがトイレに行って、先生が来るまでのほんのわずかな時間しかなかったはずだ。
だったら、クラスのみんなはあたしの体操服をあいつらが持っていくのを見ていたに違いない。
それでも、誰も止めないで、こうして立ち尽くしているあたしを、何も知らない振りして見殺しにしている。
みんな何も知らない風に、着替えて、仲の良い友達とおしゃべりして、教室を出て行く。

あたしはまた泣きたくなった。
願っただけで死ねるなら、いっそ消えてなくなりたかった。

「……助けて…………」
あたしの口から出たのは、信じられないほどか細い悲鳴だった。
「……うえぇ……! ひぐっ……! ぐしゅっ……! …………助けて…………! ……誰か、助けてよおっ…………!!」
誰もいない教室で、あたしはしゃくり上げて泣きながら、誰にでもなく救いを求めた。

助けてほしかった。

お願い、あたしを助けて。誰か……



続く
269名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/10(木) 00:27:16 ID:IwYb3i/T
カツン、カツン
先日、あたしはみくるちゃんと喧嘩した。みくるちゃんは怒って部室を出て行った。家にも帰ってないらしい。
さすがに責任を感じたあたしは喧嘩したときみくるちゃんに松葉杖を付くほどの重傷を負わされつつも一人でみくるちゃん捜索にあたっていた

ピンポーン
がちゃ
男「はい?」
ハルヒ「すいません。ちょっと聞きたいことが、この辺で朝比奈・・」
みくる「ちょっとォなにィ?新聞?断って!最近しつこいのよねー、んな金ねえっつうの」
ハルヒ「え・・?」
みくる「それよりアタシ今日も遅くなるから夕飯、冷凍庫のハンバーグチンして食べてよ」
子供「えーまた冷凍モノ〜?もう飽きたよ〜母ちゃんばっかりズリィよ。ボク知ってんだかんな。母ちゃんいっつも化粧して知らない男の人と自分だけおいしいもん食べに・・」
ハルヒ「・・・・」
ベシッ
子供「うわーん」
みくる「ホラッアンタがわがまま言うからお父さん怒っちゃったじゃないの!」
ハルヒ「・・・・・」

ぱたん

ハルヒ「・・・・・・・み」
ハルヒ「みくるちゃぁぁぁん〜!どこぉ〜!!みくるちゃぁあぁぁああんんんんんん!!」
270名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/10(木) 00:55:49 ID:ZvCI2KoJ
エリザベスwwww

>>268
続き乙かれさん!
がんばって!
271名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/10(木) 06:28:15 ID:7rJ2ByNr
明日のプリズムさん、魔根金さん
乙です。よかったです。最高です。
明日のプリズムさん続き期待して待ってます。
272名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/10(木) 06:50:05 ID:twYMaWNg
>>269
すばらしい!!
GJ!!
273マッシュアップマン:2007/05/10(木) 10:13:43 ID:PUzjCk4Z
>>269 あなたに血が騒いだ
274マッシュアップマン:2007/05/10(木) 11:54:49 ID:j5RDciUS
オナニーしかすることありません
275名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/10(木) 12:40:12 ID:PUzjCk4Z
>>274 にせもの
276マッシュアップマン:2007/05/10(木) 12:40:49 ID:PUzjCk4Z
↑僕です
277マッシュアップマン:2007/05/10(木) 12:49:20 ID:j5RDciUS
↑僕じゃないです
278名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/10(木) 12:54:21 ID:Mozl+QBy
死ね。氏ねじゃなくて死ね
発狂した長門に殺されてしまえ
279名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/10(木) 13:01:19 ID:7rJ2ByNr
マッシュアップマン書いてくださいお願いします。
貴方には期待してますから。
280マッシュアップマン:2007/05/10(木) 13:01:26 ID:PUzjCk4Z
>>278 そういうの読みたい
281マッシュアップマン:2007/05/10(木) 13:06:10 ID:PUzjCk4Z
>>279 また近いうちに
282マッシュアップマン:2007/05/10(木) 13:07:07 ID:PUzjCk4Z
>>277 にせものやめろ 無駄レス
283名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/10(木) 15:05:29 ID:M65T0hVS
>>192
なんとなく覚えてる
公共皇国機構のCMだったな
284名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/10(木) 21:28:18 ID:IDLKSKef
>>282
お前自分の言動と行動が矛盾してるのはわかってるよな?
まず>>217-218をよく見てみろ
お前が>>218と別人だって言うならそれはそれで迷惑な話だが
文才の乏しさを見れば一目瞭然本人に間違いないからな
285マッシュアップマン:2007/05/10(木) 21:36:12 ID:PUzjCk4Z
>>284 反省します
286名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/10(木) 21:56:40 ID:bsrNG5vx
>>284 くっくっくっ君はまだ2chの免疫が出来てないね。これだけ勧告したにも関わらずコテを外さないスマッシュマンは確信犯。つまり荒らしなんだよ。
287名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/10(木) 22:10:16 ID:PUzjCk4Z
>>286 名前外しました 後、確信犯の意味を履き違えてる気がする
288名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/10(木) 22:58:55 ID:ZvCI2KoJ
キョンの溜息の続きマダー?
289名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/11(金) 01:07:41 ID:EKmZxBRO
○月△日
今日生まれて初めて家庭教師の先生に殴られた
重い拳だった、それは己の背中一つで自分らしく生きようとした強い拳だった
自分の拳がひどく小さく見えた。学校に行かずゲーム機のコントローラーしか握ってこなかった負け犬の拳だ
「別に上手に生きる必要なんてないじゃない、恥かいたって泥にまみれたっていいじゃない、最高の酒の肴よバカ」
そうはき捨てて学校に向かう先生の姿は
いつもより大きく見えた
今からでも僕は先生のようになれるだろうか・・僕は初めて先生に興味を持った
僕は外に出た、自然と先生を追う僕の足

涼宮ハルヒ、それが僕の先生の名前
sos団、団長、彼女の顔が見たかった。
学校と言うものがどんなものなのか彼女を通して知ろうと思った。

―――ハルヒは
缶ジュース片手に一日中公園でうなだれていた・・・
ハルヒは一ヶ月前に退学「い"や"あ"あ"あ"あ"あ"あ"!!」
ハルヒ「あんた達にわかるかぁぁ!!あたしの気持ちがぁぁ!!教え子の日記にこんな事書かれたかわいそうな涼宮ハルヒの気持ちがぁぁ!!」
ハルヒ「もう少し!!あとちょっとでハカセくん更生できたのに退学はないでしょ!!おかげであんたハカセくんはヒキコモリからやーさんに転職よ!!北極から南極よあんたぁぁ!!」
鶴屋「最高の酒の肴にょろ」
ハルヒ「飲み込めるかァァ!!デカすぎて胃がもたれるわァァ!!」
290名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/11(金) 01:55:57 ID:yU5A7UN9
銀魂ワロスw
キョンのキャストはそのままか
291クレイジーK:2007/05/11(金) 03:24:09 ID:7rMiKQvY
誘導

キョンの性格が坂田銀時だったら
http://anime2.2ch.net/test/read.cgi/asaloon/1169982760/

そう言えばこのスレでSS書いててまだ途中だったな、まぁいいんだけど。
292名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/11(金) 07:03:48 ID:jsOqDi/F
>>286
あらあら…
293名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/11(金) 18:07:27 ID:XgsVeB92
>>291
キョンが成長したら銀時のような大人になるんだろうか?
294名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/11(金) 22:46:59 ID:UFaocV+b
Say youだけで無く性格も…ってもうなってるな
295名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/12(土) 18:26:31 ID:bT4uSp7U
少なくともキョンはトイレ済ませた後、手を洗うよ。

>>298
切なすぎてワロスw
296名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/12(土) 18:29:40 ID:bt7pnXws
>>298
神ktkr!!!!!!
297名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/12(土) 19:52:13 ID:h6ZUCxuz
未来!?
298名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/12(土) 23:31:47 ID:uAABgbkS
ウンチブリブリ(^ω^)
299名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/13(日) 01:50:57 ID:PEAOxK4F
空気嫁。
カス
300名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/13(日) 09:59:23 ID:PZE8Zgkw
喜緑「ふ・・みんないじめSSで盛り上がってるみたいですけどね・・
オフィシャルで谷川にいじめられてるような私には関係ないですよ・・インターフェースっていう設定があるのに出番なんて数える程しかないし、ようやく出したキャラソンも感想は歌詞が気持ち悪いとか不気味とかの意見ばかり・・ ふふ・・なんかもう笑えてきますね・・
アッハッハッハッハッ!殺せよォォォォ!!私のことが気に食わないんだろォ谷川ァ!!私もお前なんて大嫌いだヴァーカ!!アッハッハッハッハッハァァ!!」

三度銀魂風味でスレ違いスマソ、銀魂知ってる人が思ったより多くて意外だったけど・・
301名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/13(日) 13:40:45 ID:d302sWlg
職人さんがんばってください。俺応援してますから。
またいつものようにたくさん書いてください。お願いします。
302名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/13(日) 17:48:35 ID:nq1die0a
キモい
303名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/13(日) 19:14:43 ID:RTeSOb8G
このままだとここも銀魂スレになっちまうよ…
304名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/13(日) 19:41:53 ID:/djaqzbZ
なんか厨が目だってきたな
305名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/13(日) 21:07:06 ID:MX6yTWdV
ハ「鶴屋さんから採れたてのトウモロコシをわけて貰ってきたわ、早速たべるわよ」
キ「生だろそれ、どうやって調理するんだ、てか今の時期にとうもろこしか?」
古「まぁお金持ちですからね、なんでもありでは?」

ハ「部室にある電子レンジかなにかで蒸し焼きにできるわよ」
長「ポップコーンを希望する、一昨日あなたが買ってくれたポップコーンはとてもおいしかった」
み「おいしかったですね、駅前のポップコーン」
古「えぇそうでしたね、出来立てはおいしいです」

ハ「ちょっとキョン! どういうこと? あたしはポップコーン食べてないわよ!」
キ「あぁ? 一昨日はお前が急に怒り出して一人でさっさと帰ったろ? ポップコーンはその後だ」
ハ「……(だって…キョンが有希にばかり優しくするから…)」

長「…たしかポップコーンの原材料はトウモロコシの筈、よってポップコーンを希望する」
キ「あー長門、ポップコーン用のトウモロコシは爆粒種といってな、皮がもの凄く硬くて普通のトウモロコシとは違う品種なんだ、だからこのトウモロコシではポップコーンは無理だ」
長「…そう…知らなかった…」
朝「へぇーそうだったんですか、知らなかったです」
古「僕も初めて知りましたよ」
ハ「(キョンにいいとこ見せて有希に差をつけるチャンスだわ)みんな知らなかったのそんなの常識よ、(さらにキョンにあたしが家庭的な所をみせればバッチリね)あたしは料理好きだから何度も作ったことあるわよ
  (そして有希の弱点を…)それにしても有希も本ばかり読んでるのに駄目ねぇ、缶詰カレーだのコンビニ弁当だのばかり食べてるからかしら? 朝倉さん探しにキョンと一緒にあのマンションいった時もコンビニ弁当だったわよね?」
長「……」

キ「(ちょっとしょんばりしてるな、よし)長門、おれんちにポップコーン食べにくるか? うちにちょうど爆粒種のポップコーンの素があるから作ってやるぞ」
長「……行く!、カレー味のポップコーンを希望する」
朝「私もポップコーン作るところみたいです、一緒にいいですか?」
古「僕もご一緒してよろしいですか?」
キ「もちろん大歓迎だ」

ハ「(それってキョンの手料理ってことよね)…あっあたしも」
キ「常識で見慣れてるんだろ?一人でトウモロコシでも蒸してろ、さぁみんないこうぜ、おっとスーパーによってカレーパウダー買ってかないとな」
ハ「……orz」

306名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/13(日) 21:17:17 ID:nq1die0a
GJ!!
ハルヒは意地っ張りだからイジメられる役に最適
307その二:2007/05/13(日) 21:22:20 ID:9zg2wHtM
ハ「鶴屋さんから採れたての栗をわけて貰ってきたわ、早速たべるわよ」
キ「生だろそれ、どうやって調理するんだ、てか今の時期に栗か?」
古「まぁお金持ちですからね、なんでもありでは?」

ハ「部室にある電子レンジかなにかで蒸し焼きにできるわよ」
長「天津甘栗を希望する、一昨日あなたが買ってくれた天津甘栗はとてもおいしかった」
み「おいしかったですね、キョン君が買ってくれた駅前の天津甘栗」
古「えぇそうでしたね、出来立てはおいしいです」

ハ「ちょっとキョン! どういうこと? あたしは天津甘栗食べてないわよ!」
キ「あぁ? 一昨日はお前が急に怒り出して一人でさっさと帰ったろ? 天津甘栗はその後だ」
ハ「……(だって…キョンが有希にばかり優しくするから…)」

長「…たしか天津甘栗の原材料は栗の筈、よって天津甘栗を希望する」
キ「あー長門、天津甘栗用の栗はシナグリといって渋皮にタンニンが含まれない元々甘い品種で普通の栗とは違うんだ、だからこの栗では天津甘栗は無理だ」
長「…そう…知らなかった…」
朝「へぇーそうだったんですか、知らなかったです」
古「僕も初めて知りましたよ」
ハ「(キョンにいいとこ見せて有希に差をつけるチャンスだわ)みんな知らなかったの? そんなの常識よ!
  それに炒り釜に甘味料のザラメを入れる時があるけどそれは甘栗にツヤをつけるためで栗の味には関係ないのよ。
  (さらにキョンにあたしが家庭的な所をみせればバッチリね)あたしは料理好きだからお菓子にシナグリは何度か使ったことあるわよ
  (そして有希の弱点を…)それにしても有希も本ばかり読んでるのに駄目ねぇ、缶詰カレーだのコンビニ弁当だのばかりだからかしら?
  そういえばいつだったか朝倉さんの件でキョンとマンションいったときも有希はコンビニ弁当下げてたわよね」
長「……」

キ「(ちょっとしょんばりしてるな、よし)長門、おれんちに天津甘栗食べにくるか?
  うちにちょうど天津甘栗に使うシナグリがあるからアウトドア用の鍋で甘栗作ってやるぞ」
長「……行く!、カレー色の天津甘栗を希望する」
朝「私も天津甘栗作るところみたいです、一緒にいいですか?」
古「僕もご一緒してよろしいですか?」
キ「もちろん大歓迎だ」

ハ「(それってキョンの手料理ってことよね)…あっあたしも」
キ「常識で見慣れてるんだろ?一人で栗でも蒸してろ、さぁみんないこうぜ、おっとスーパーによってカレーパウダー買ってかないとな」
ハ「……orz」

308名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/13(日) 21:56:23 ID:4mw9ZgjE
【涼宮ハルヒの驚愕】発売日また延期 抗議の電話が殺到(画像)
http://anime2.2ch.net/test/read.cgi/cosp/1175334254/l50
309名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/13(日) 22:08:05 ID:/djaqzbZ
>>307
まずはGJ!
310マッシュアップマン:2007/05/14(月) 02:02:09 ID:m8yhdPdi
>>307 胸が激しく鼓動した
311名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/14(月) 02:22:47 ID:QYDjl0oS
そーいや、古泉いじめってねーな
312名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/14(月) 03:05:07 ID:aUXkhRfD
>>311
マッガーレスペクタクル思い出した
313名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/14(月) 04:51:29 ID:mzJTuRBq
>ハ「鶴屋さんから採れたての栗をわけて貰ってきたわ
>キ「常識で見慣れてるんだろ?一人で栗でも蒸してろ

いわゆる「採ってきた栗」ってのは、蟲だらけで食えたもんじゃない。
一人で蟲入り栗と格闘するハルヒは、>>307の意思のあずかり知らぬ所で一層悲惨だ。
314名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/14(月) 07:43:03 ID:hl04u+KL
>>307
あなたはすばらしい
315名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/14(月) 08:15:19 ID:mzJTuRBq
とはいえ、「み」と「朝」、しょんばり、など雑な点も目立つ。
316名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/14(月) 09:24:57 ID:s2JsBXzl
>>312 vipの方の奴?
317名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/14(月) 12:00:37 ID:RFbmPxPa
>>311
そりゃホモいじめたってつまんねーし
318名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/14(月) 19:48:18 ID:3xSdb7Bq
久しぶりにきてるな
319名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/14(月) 19:57:21 ID:nqPjYCOc
>>316
ここの奴
てかまとめ見れ。第一弾か第ニ弾にあると思うから
320 ◆AOGu5v68Us :2007/05/14(月) 21:10:26 ID:7jjcPGdv
なんか投下がないみたいなんで初作品でも。

四面楚歌

ブレザーを羽織っていてもやや肌寒さを感じるようになってきた11月初め。
今日も今日とて俺はこの北高へと続くハイキングコースを黙々と歩いているわけだが・・・
相変わらず慣れないものだな。入学当初、この坂を上ることの苦しさに確かに絶望したこともあった。
しかしいつかは軽く突破できるようになるだろう、と若干の希望も持ち合わせていたんだがな。
どうやら俺の身体的な成長率はかなり悪いらしい。精神的には大分強くなったぞ?多分。
しんどいのは仕方ないとして何気なしに歩いているといつの間にか学校についている、
というところまでこれたことには喜ばざるを得ないな。ほら、もう校門が目の前だ。

いつもと同じ様に靴を履き替え、教室に向かう。
教室に足を入れると、なにやら雰囲気がおかしい。
・・・前にもこんな事があったっけな。
恐らく最も人気があるであろう、窓側最後方の席から穏やかでないオーラが出ている・・・ように見える。
実際にそんなもん視覚が反応してしまうほど出されたらたまったもんじゃないんだがな。
コイツの場合やろうと思えばなんでも実現してしまうから、ありえん話ではないから困る。

・・・なんで皆俺に期待の眼差しを向けるんだかね。
と、気が付けば谷口がすぐ横にまで近づいてきていた。
死にそうな顔をしているが大丈夫なのか?
「大丈夫とはいえねぇな。見てわかると思うが涼宮があの調子なんでな。
 俺みたいな一般人が話しかけても全く反応しねぇしよ。キョンが来るのを待ってたんだ」
俺はアイツの世話係でもなんでもないぞ。
「そうは言ってもな。キョンだけが頼りなんだ。なんとかしてくれ」
まぁ、俺もアイツにあんな状態で一日中後ろにいられたんじゃまともに授業も受けれんしな。
もとより真面目に受けるつもりなんてないのだが・・・
クラスメートがそれに集中できるのならその役、喜んで引き受けようじゃないか。
・・・言っておくが俺の個人的な感情は一切入ってないからな。
ただ友人のために役立とうと思い立っただけだ。良い心掛けだろ?
321 ◆AOGu5v68Us :2007/05/14(月) 21:12:21 ID:7jjcPGdv
「よう、ハルヒ。なんか不思議なもんでも取り逃がしたのか?」
「別になんでもないわよ。ほっといて」
ほっといて、ねぇ。
こういう状態になったらよっぽど良いことが起こらない限り復活しないからな、コイツは。
無理に詮索しない方がいいだろう。
皆には悪いがお手上げだ。
谷口の方を向いて肩をすくめるしぐさをするとクラス中から溜息が聞こえた気がした。
・・・別に俺が何かしたわけじゃないんだがな。


結局その後もハルヒの調子は戻る事もなく、そのまま昼を迎えた。
「なぁ、国木田。お前が来た時からハルヒはあんな状態だったのか?」
「今日はそんなに早く来てないんだけどね。僕が来た時にはもう机に伏せてたよ」
昨日の団活以降に何かあったってわけか?
「キョン、その話だが。さっき阪中から聞いたんだがな」
なんだ、お前から有益な情報が聞けるとは思わなかったな。何だ?言ってみろ。
「俺だってたまにはまともな事言うぜ?ちっとは信用してくれよな。
 なんか今朝早くによ、二人の女子が涼宮を尋ねて来たらしいぜ?」
ほう、珍しい事もあるものだな。最近は大人しくしてると思ったが隠れて何かやってたのか?
「最初は教室の入り口のとこで喋ってたらしいんだが、涼宮も相手二人も熱くなってきたみたいでな
 その二人が涼宮を連れて行く感じでどっか行ったんだとよ」
なんだ?宣戦布告でもしたのか?無謀な人間もいるものだな。勝てる気がしねぇ。
「んで暫くして涼宮だけが帰ってきたんだが、少し右の頬が赤くなってたとかなってなかったとか」
な!殴られたって言うのか!?
「俺に当たられても困るんだがな・・・阪中にはどうもそう見えたらしいぞ」
・・・それが本当だとしたらまずいな。なんとか状況を把握したいところだ。
322 ◆AOGu5v68Us :2007/05/14(月) 21:13:43 ID:7jjcPGdv
「あれ、キョン、どこか行くの?」
あぁ、ちょっと腹ごなしにな。弁当は食いたかったらやるぞ。
「なに!?じゃあ遠慮なくいただくとするぜ。」
今しがたの言葉はお前に対し放たれたものではないんだがな。
まあいいさ。お袋に中身が残った弁当箱なんかを見せるのは心が痛むからな。

さて。とりあえず何処に行くかな。いつもならまず古泉のところに行くのだが・・・
あの顔はあまり好きではないがなんだかんだいって頼りになる奴だからな。
だが、あいつは学校にいない可能性の方が高いな。というよりほぼ確実にいないだろう。
ハルヒが女子二人と口論になった末に下手すれば顔を叩かれている可能性まであるんだからな。
今頃は閉鎖空間とやらで熱心に神人とか言う化け物との戦いに勤しんでいるであろう。
ご苦労な事だな。俺には到底勤まりそうにない役目だ。ご愁傷様。

古泉が駄目となると・・・・やはり長門か。あいつに頼りすぎるのも最近は悪い気もしているが、
今回は今の正しい状況を把握するために情報を頂くだけだ。
そこまで迷惑を掛ける事にはならないだろう。
ここで足を何処に向けるか、だが・・・昼だしな。部室に行けば十中八九会えるだろう。

もう一人のSOS団のメンバー兼マスコットであり、一つ上の先輩の朝比奈さんの名が頭に浮かんだ。
・・・決して忘れていたわけではないぞ。
ただ、なんというかだな。彼女には申し訳ないが、正直こういう場合にあまり役に立って頂けるという気がしない。
普段から部室でのお茶組み係として頑張って頂いているので全く問題はないのだがな。
心の中で朝比奈さんに軽く謝罪をしつつ歩を進めていると、気付けば部室の前まで来ていた。
・・・恐ろしいものだな、慣性というものは。夢遊病患者みたいな歩き方してなかったかな、俺。
自ら歩いていたという気が全くしないんだが。
そこら辺の空気は身体が読んでくれているであろうと勝手に納得し、
いつものように部室のドアをノックしようとした・・・・のだが、
長門一人なら問題ないか、とそのままドアノブに手をかけた。
323 ◆AOGu5v68Us :2007/05/14(月) 21:15:27 ID:7jjcPGdv
ガチャ
「よう、長門」
・・・・・
いつもと同様本を読んでいたようで、目線を分厚いハードカバーの小難しそうなものから俺に移し、
一秒程俺を見つめた後、再び本の世界に戻っていった。
相変わらず無言なのは仕様だ。長門なりの挨拶、ということでSOS団では通っている。
「すまないんだが、ちょっと聞きたいことがあるんだが、いいか?」
「何」
「今朝、ハルヒのとこに女子が二人尋ねてきたらしいんだが・・・何か知ってるか?」
「その二人の詳細についての問?」
・・・というか、まぁそれもそうなんだがな。その二人が教室に来てからの行動と、
ハルヒが戻るまでに何があったのかを知りたいんだが。できるだけ簡潔に。
「彼女達について詳しい事はわからない。恐らくもとよりこの学校に在籍する
 人間ではないと思われる。二人は教室に行き、涼み」
ちょ、ちょっと待ってくれ。てことはあれか?二人ともどっかの組織から送られてきたっていうのか?
「涼宮ハルヒが彼女らのような人間が自分を訪れる事を望んだという可能性はまずない。
 情報統合思念体が行動を起こした記録もない。
 古泉一樹の所属する機関も何も動きは見せていない。
 また時間軸のずれ等も検出されていない。それらの事柄から判断すると
 未知の組織が涼宮ハルヒに対し何らかの行動を求め、彼女らを涼宮ハルヒのもとに送った可能性が最も高い」
な、なら!その二人に、あまりにも仲が良すぎ友人という枠を超えてしまった二人であったが、
親の都合により一人が転校する事になってしまい、もう一人があまりにも別れが辛かったために
親の反対を振り切り家を出て、二人で暮す事を誓い合った・・・・
なんていう心温まるストーリーが背景にある可能性は!
「ない・・・・筈」
な・・・そんな馬鹿な。漸く平和な日常が俺を出迎えてくれたと思っていたのに・・・
今回はハルヒに直接問題があるわけではないんだがな。
さて、どうしたもんかね。
324 ◆AOGu5v68Us :2007/05/14(月) 21:16:22 ID:7jjcPGdv
・・・・・・
ん、どうした?そんな目で。
「・・・・話の続き。まだ途中」
あぁ、すまん。どうなったのかを聞いてなかったな。続けてくれ。
コクッと小さく頷き、長門は話し出す。
「彼女達がどのような会話をしていたのかは詳しくは分からない。
 しかし、大まかにであれば理解している」
ん?長門でもそんな事があるんだな・・・まぁいい。それで頼む。
「二人は涼宮ハルヒに対し何らかの不満を持っていたよう。
 それが今までの部活での行動に対するものなのかどうかはわからない。
 その後口論になり、二人が涼宮ハルヒを別の場所に移動させた」
移動させるってのは・・・無理やり連れて行ったって事か?あのハルヒをねぇ。
「場所は女子トイレ。まだ時間が早く人が来ないと踏んでその場所にしたと思われる。
 そこで一人が涼宮ハルヒの頬に平手打ちを浴びせる」
な!本当だったのかよ・・・そんなことやった日にゃあ叩いた人間の国籍となっている国に対し
宣戦布告しだしそうだがな。どこかに一国の武力に値する鬼がいるとかいないとか聞いたことがあるが、
ハルヒのことだ十分に渡り合っていけるんだろう。考えただけでも恐ろしい。
「叩かれた事に対し涼宮ハルヒは激怒し殴りかかったが、逆に二人に返り討ちにあう結果となる」
なんだと!?そんな人間が存在するのか?日本の二強はそいつらで決まりじゃねえか。
核兵器なんざ持たなくても隣国を黙らせることくらいならできるんじゃないか?総理大臣よぉ。
「二人は他の人間にばれないように制服で肌が隠れている背中や腹部に殴る、蹴るなどの暴力を働いた。
 涼宮ハルヒが動けなくなったころ、二人はそこを後にし、姿をくらませた。その後何処へ行ったのかはわからない」
・・・なんてことしやがる!平和主義者の俺でもそれには腹を立てざるを得ない。
ハルヒをリンチしただと?ふざけるな!確かにアイツは人様―主に俺と朝比奈さんだが―に迷惑を掛けるような
事に関しては全力で取り組んできた。それは認める。
だが、そこまでする程の事をしたか?やってないね。古泉曰くアイツだって常識はわきまえているんだ。
なんでハルヒがそんな目に遭わなくちゃならんのだ。
325 ◆AOGu5v68Us :2007/05/14(月) 21:17:19 ID:7jjcPGdv
長門、その二人は何処にいるのか全くわからないのか!?
「わからない」
くそっ!何かできることはないのか!?
「・・・・ごめんなさい。わたしの力が及ばなかったのが原因。
 事前に止める事が出来ていれば涼宮ハルヒもあなたも、こんな思いはしなかった筈」
な、別に長門は悪くないさ。今まで俺が何でもかんでもお前に頼りすぎていたんだ。
すまなかった。
・・・・・
心なしか長門が悲しげな表情をしているような気がする。
そんな顔するなよ、俺も辛くなってくる。

それにしてもどうしたらいい?とりあえずハルヒの側にいてやるくらいしかできないか・・・・
その女子二人が何者なのか、何処にいるかもわからないんじゃどうしようもないからな。
とにかく冷静になるんだ。焦って行動しても良い結果に転がる事は少ないぞ。ないと言ってもいい。
・・・なんて事を考えていると突然制服の袖を引っ張られている事に気付いた。
どうしたんだ、長門?
「予鈴」
あぁ、もうそんな時間か。チャイムにも気付かないとはな。俺もかなり混乱してるって事か。
長門、邪魔したな。じゃあな。
「いい」
そう言うと長門はコクリと頷き・・・・読書を始めた。
・・・・いいのだろうか。
そういえば俺が何か思い立って部室に来ると必ずといっていいほどの確率でいるよな。
それは俺が部室に来るとわかったから先に部室に行って待っている、ということなのか?
それならいいんだが。どうも長門が授業を受ける姿を想像する事が出来ない。
まぁ、アイツにも色々と考えがあるんだろうから深くは追究はしないがな。
とにかく今はハルヒが気がかりだ。早く教室に戻るとするか。
326 ◆AOGu5v68Us :2007/05/14(月) 21:18:12 ID:7jjcPGdv
早足に教室に戻る。
・・・・いた。また机に突っ伏している。
と、ここで困った事態になった。アイツが何かされないよう、側にいることは決めた。
だが、なんと声をかけたらいいんだ?俺がハルヒに何があったのか知ってたらおかしいじゃないか。
どうするかな。・・・・とにかく話してみるか。

調子悪そうだな。保健室にでも行ったらどうだ?
これでも気を利かせたつもりなんだがな。
「うるさい」
ハルヒにしては弱々しい声だな・・・・あんまり心配かけるなよな。
なぁ、どうしたんだ?俺でよかったら相談に乗るぞ。そんな柄じゃねえけどな。
「うるさいって言ってるでしょ!関係ないから話しかけないで!」
声を荒げて気丈に振舞おうとしているのはわかるが、そんな泣きそうな顔されちゃあな。
それにしてもハルヒがこんな顔をするとはな・・・・いつもなら珍しいもんが見れた、
なんて心躍らせる所なんだが。流石に今のコイツを見ているとそんな気にはなれない。
・・・・ハルヒ。実はさ、さっき廊下歩いてたらどこのクラスの人かはわからないんだが女子が話しかけてきてさ。
その・・・・ハルヒが二人の女子にトイレに連れて行かれるのを見たって・・・・
「・・・・だからあんたには関係ないでしょ・・・」
そう言ってまた顔を伏せてしまった。
余計なお世話かも知れんがな。もうちょっと俺のこと頼ってくれてもいいんじゃないか?
出来る事なんて何もないかもしれないがな。人に話すことで楽になることもあるんだぞ。
・・・・・・
駄目、か。あー、兎に角だな、あまり無理するな。心配してるのは俺だけじゃない筈だからな。
ここまで言った所で始業を告げるチャイムが鳴った。と同時に教師が入ってきたので、
これ以上喋りかける事もなく授業を受ける事となった。
327 ◆AOGu5v68Us :2007/05/14(月) 21:19:22 ID:7jjcPGdv
とりあえず書きあがっているのはここまで。
続きは今週末にでも投下できたら、と思っているが、無理かも知れん。
328名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/14(月) 21:37:19 ID:3xSdb7Bq
GJ
時期が時期だけに、こんなことしか言えない。すまん。
329マッシュアップマン:2007/05/14(月) 22:13:34 ID:m8yhdPdi
とても感動した。もう頭があがらない
330kkk:2007/05/14(月) 23:25:35 ID:RidAK9bh
長「どう、したの?」
長門のそんな声を聞きながら俺はサッカーボールを蹴るように長門の腹を蹴り続けている。
何度も何度も蹴り続けている



何故かって?

考えてみれば、わかるだろう?

確かに俺は非現実的なことが起きればいいと思っていた。しかしそれは、妄想。なんつーか実際には起きてほしくないけど、あればいいなーみたいな、憧れだ。
しかし、あいつSOSだっけ?その自称団長、凉宮ハルヒ(電波女)によって実現してしまった。
331kkk:2007/05/14(月) 23:41:11 ID:RidAK9bh
あいつには【思ったことを実現する能力】があると古泉(以下ホモ)が言っていた。
そしてイライラすると閉鎖間?俺も2度行ったことがあるが・・・思い出したくない。

ルックスだけだとりえの朝比奈(以下巨乳)
はこの次元より3年前に行けないので来た?らしい。詳しいことは知らん。

そして今、蹴っている奴。長門だ(以外 It)
こいつは、えーと何だ?確か、人間じゃないことは覚えてるが・・・こいつの仲間に殺されそうになったり、腹を刺されたがな。


話しがズレたな。
要するに俺は我慢の限界がきたのだ。
なのでこの4人に制作を下すことにした!

まずはItから
332kkk:2007/05/14(月) 23:54:47 ID:RidAK9bh
It を放課後、部室に呼びだした。
幸いにも今日の活動はないらしい。

――ガチャ

部室のドアが開き、Itが入ってくる

長「・・・何?」
なんだ、こいつ?ちょっと嬉しいそうな顔しやがって、

あのなIt・・・

長「It・・・?」

要はこれだ!
Itのミゾオチを渾身の力で蹴る。倒れこむIt次は顔。蹴る蹴る蹴る。

おーと、日本代表キョン選手、素晴らしいドリブルだー!相手は手足がでなぁーい!

そんな声が俺の脳内を駆け巡る。

長「どう、したの」

ちぃっ、確かこいつは不死身だったけかな・・・よし!

ドボボボボ

長「!何・・・」

もちろん、Itの体にかけたのは灯油。さぁて火をつけるか。懐からライダーを取り出しItにつける!
長「g7t5jガキj.ヤナjg」
叫ぶIt。いい気味だ。
次は巨乳。







(´〆`)ツマンネと思うでしょ?
333名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/15(火) 02:05:36 ID:yXvISvYu
>>4
334名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/15(火) 03:27:58 ID:9MfRIf28
流れが切れてきたな。
と、ここで俺が投下させてもらいますよ。
ちょいと待っててくれ。
335名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/15(火) 07:52:01 ID:zhKeV3n5
その後、>>334の姿を見たものはいなかった………
336名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/15(火) 13:18:33 ID:Y7yUDcE6
>>326

おつかれさん
わかりやすかった
337名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/15(火) 13:18:46 ID:ePO5pB2H
絵板にももっと人来ないかなー
俺連投になっちまいそうだww
338名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/15(火) 13:20:59 ID:Y7yUDcE6
自分もつくってみたい
339kkk:2007/05/15(火) 18:07:40 ID:yAUTwqCb
>>332

「ヒック・ヒック・・そんな長門さん」
「な、泣かないでみくるちゃん!わ、わたしだって・・・」

昨日、部室でボヤが起きたらしい。
ついでに長門有希という生徒が全身火傷で死亡。

まぁ全部、俺の仕業だけどな。それにしても巨乳と電波女が泣いてるぜ。
巨乳を見ていると今すぐにでも抱きしめて、慰めてやりてーが。

えっと・・・ホモはどこかな?


ああ!閉空間?って所に行くって言ってたな。
ちょうどいいな。

俺様「ハルヒ、朝比奈さん。もう過ぎたことは仕方ない。長門の分まで精一杯、生きよう!」

巨&電「キョン(くん)」
しばらく二人は泣き続けた。
340kkk:2007/05/15(火) 18:19:54 ID:yAUTwqCb
次の日

俺様「朝比奈さん!」
巨「な、なんですか」
まだ落ち込んでいるようだ。声にハリがない。
俺様「実は、長門のことで話しがあります。朝比奈さんの未来にも影響を及ぼすかもしれません。なので放課後、体育館倉庫に来てくれませんか?」

巨「長門さん・・・(巨乳は涙目になりながら) わかりました。放課後ですね」

俺様「でわ放課後に。」
よっしゃー作成成功。ちょろいな。

続く。
341kkk:2007/05/15(火) 18:55:55 ID:yAUTwqCb
そして放課後。

巨「・・・キョンくん」
待っていましたよ。朝比奈さん。
巨「長門さんのことってなんですか?もしかして生きているのですか!?」
死んだ人間は生き返りませよ。あっ、あいつは宇宙人だったけ。
そうだ!朝比奈さんに渡したい物があるんです!

巨「なんですかぁ〜?」
これですよ。
巨「え!?」
その言葉を発したすぐあとに巨乳の腹に俺の拳がめりこんだ。
巨「オゲ゙ボッッッ・・・ゲボゲボ」さらに追い討ちをかけるように横っ腹に下段蹴りを3発。
巨「ア゙グァ゙゙ァァ」
ヒュー、ヒューと変な呼吸音が聞こえる。

さぁて仕上げだ。

俺様「朝比奈さん、朝比奈さん、起きてしっかりしてください!」
342kkk:2007/05/15(火) 19:25:40 ID:yAUTwqCb
巨「ヒィ!キョン君やめてください!」
脅えている朝比奈さんも可愛いですよ。

よし。おい!お前ら来い。

K&T「なんでしょう神」
こいつ、好きにしていいぞ。
巨「キ、キョン君?」
T「マジかよ!よっしゃ頑張っちゃうぜ!」
K「嬉しいなぁ。あの朝比奈さんとできるなんて。」
じゃあ俺はあっちで休憩してくるわ。
T&K「わかりましたぁ!」

巨「え、え・・・嘘ですよね?」

K「諦めてください。朝比奈さん。ではいきますよ?」

T「待て!最初は俺だ!それよりお前その顔、明らかにショタだろう」
K「馬鹿にするのは、この下半身を見てからにしてほしいな。(ポロリ)」

T「!!!!!!スマン」

K「でわ早速。」

巨「まって!た、助けてー!誰か!たすk モガムガ」
K「うるせーよ!このアマ!ちっと静かしろ!」
巨「イヤアアアーアァァ゙゙」
―数時間後

俺様「終わったかー?」

T&K「ありがとうございます!これからもよろしくお願いします!」
よしよし。今日はもう、帰っていいぞ

343名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/15(火) 20:38:08 ID:jDpOWtLZ
つけるクスリが無いという感想
344kkk:2007/05/15(火) 21:34:54 ID:yAUTwqCb
巨「あ、ああ あ 」
目の焦点があってませんよ朝比奈さん。
えーとガソリン、ガソリン・・・あったあった。これをかけて ドボドボ
巨「あ、あ ア 」
何を言ってるかわかりませんよ。

ではさよなら。
ライターで火をつける。萌えならぬ燃える朝比奈さん。


おぇ、人間の焼ける匂いはくせぇな。



「そこまで」
ん?懐かしいような声が・・・長門!
何故?俺が燃やしたはずなのに!
「情報統合思念体により再構築を行なった。そして、貴方は貴方ではない。」

何を言い出すんだ?俺は俺ではない?why?
「貴方は異次元同一体。つまり、違う次元から来た存在。さらに極めてイレギュラーな存在。なので今、ここで情報凍結解除を申請する」

おい待て!wait!
345名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/15(火) 21:39:17 ID:yXvISvYu
>>337
何?337。絵板で自分の連投と言う形になると気になるだって?
それは自分の絵をwktkする人間はいないと前提にしているからだよ
逆に考えるんだ
「他の職人さんが書きやすいようにどんどん描こう」と考えるんだ
346kkk:2007/05/15(火) 21:44:49 ID:yAUTwqCb
「――情報凍結解除」

うわぁ!なんだよコレ、体の感覚が無くなっていく。

やべーよ!長門!何とかしろ!おい!
あ、あ、消えちまう!






2日前
ハ「最近つまらないわ。大事件とか起きないかしら。【SOS団の惨劇!】キョンが皆を襲う!
そうなったら楽しいかも。
まずは有希ね。
最近、キョンばっかり見てるわ。蹴らて燃やれちゃえばいいのよ。次はみくるちゃん。
あの、ぶりっ子は見ていてイライラするわ。輪姦されちゃえ!(何だか考えるのが楽しくなってきちゃたわ)・・・・」
347名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/15(火) 21:49:04 ID:yXvISvYu
kkk、
>>4をしっかり読んでから投下しろ。
言っておくが、「これから気をつけます」とかはいらないからな。
悪いが、お前のような台本形式、原作への愛が皆無、キャラの必要性ほぼ皆無、
のSSは見てて不快、作者であるお前も「反省します、これから参考にします」
と言われても、そう言う人間ほど反省しないし同じ事を繰り返すのは分かっている。

もし>>4に書いてある事が理解できて、本気で反省しようって気があるんならもう
kkkの名前で書き込むなよ。
348kkk:2007/05/15(火) 21:54:50 ID:yAUTwqCb
そのころキョン



やっと元の世界に戻ってきたな。
サンキューな、長門。っていないし。

まぁ、部室に行けば会えるだろう。

おっハルヒだ。

おーいハルヒー今日の活動はどうすんだ?

「アンタ、何言ってるの?」

何ってSOS団の活動だよ。

「アンタ!有希も、みくるちゃんも死んじゃったのよ!よくそんなノンキなことが言えるわね!」

え?、長門と朝比奈さんが死んだ?
おいおいハルヒ、冗談はよせよ。

「冗談じゃないわよ!アンタなんか死んじゃえ!」


死ぬか・・・
俺は今、屋上にいる。飛び降りるためだ。
ん?何か下が騒がしいな。まあいい。
さぁ、落ちるか・・・


ドサッ
349kkk:2007/05/15(火) 21:55:48 ID:yAUTwqCb
はい終了。糞なssでした。orz
350くたばれ厨房:2007/05/15(火) 22:01:44 ID:yXvISvYu
>>349
いやいや、ちゃんと書けたんだからがんばったよ。
未熟なのは直せばいい





とでも言うとおもったが精神障害者のクズが。
>>347をちゃんと読みました?テンプレちゃんと読みました?原作ちゃんと
読みましたかこのチンパンジー。
クソだと思うんなら、実際に糞SSだが、書くんじゃねえぞバカ。
お前の猿ほどの知性も無い脳みそでも少しは俺の言いたい事理解できる
んなら と っ と と 死 ね 。
二度と来るなよこのボケ。

「反省してます」だの「今後の参考にします」だの媚る文句も言うなよ?
本当に反省してんなら二度と書くな?
半年とは言わない、100年ROMってろ。
分かったな。間抜け。
351名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/15(火) 22:06:31 ID:jDpOWtLZ
直すとかいうレベルじゃないよな
将来何になるつもりか知らないが、脳みそ使う労働は向いてないと思うよ?
352名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/15(火) 22:12:05 ID:/jCrrzFN
>>350
釣られんなよ
353名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/15(火) 23:01:28 ID:ePO5pB2H
>>345
うはwwありがとう
俺頑張るよ
354名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/16(水) 00:14:21 ID:zBzQERe+
荒れてきてるな。
355名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/16(水) 02:14:34 ID:0j2se+SP
てかsageてない時点で読む気失せる
356名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/16(水) 15:42:56 ID:tYflyAy3
おいおい…
357名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/16(水) 16:45:37 ID:UAy7VFkY
もうこのスレは終わりじゃ。
職人も枯れ干からびるばかりじゃ。

わしは他のスレへ移住するが皆はどうするんじゃ?
358名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/16(水) 18:59:06 ID:F89RRZ4I
俺はここに残るぜ。
みんなとの思い出の場所だもんな。
359名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/16(水) 19:16:08 ID:LjBDwzYo
俺もここに居る
360名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/16(水) 19:31:24 ID:UAy7VFkY
そうか・・お前たちがそう言うならもう何も言う事はあるまい


わしは今をもってこのスレから去る。初代スレのT.Kさんやクマーさんの頃くらいからずっと粘着していたんじゃがな


もう出発する、皆の衆達者でな。ノシ
361名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/16(水) 19:50:09 ID:spKc0gBk
長老……今までおつかれっス
362名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/16(水) 20:03:21 ID:DbPRqtcd
初代の糞SSから粘着してきたし現在の未完成な良作品がある程度簡潔するまで俺は残る
363名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/16(水) 21:34:14 ID:aWaR4Vr/
>>327です

ちょいと忙しくなってきてるので投下遅くなるかも知れん
申し訳ない
364名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/16(水) 22:52:59 ID:z0e88/Ed
なんか今のスレの過疎っぷりを見てると、今まで投下されてきたどのいじめSSよりも心苦しい気分になるな。

二期アニメ始まったらまたこのスレも復活するのだろうか……
365名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/16(水) 23:31:10 ID:8l8l5KpI
そうか、今いじめられてるのは俺たちだったのか。やられたぜハルヒ
366まとめサイト”管理”人 ◆8cSQWJfJYQ :2007/05/17(木) 01:27:04 ID:Mteb8DAp
さぁ、過疎化が始まった所でこっそり作品投下。
つまらないという意見は徹底無視で掲載し続ける。
367まとめサイト”管理”人 ◆8cSQWJfJYQ :2007/05/17(木) 01:38:51 ID:Mteb8DAp
初っ端はいじめカッコ悪いさんの作品に酷似しているが、途中から変わるんで
広い心で見てくれ。それでは始まりー。



題名【キョンと鶴屋さん】(仮)



いやはや、驚いたね。

手紙で放課後の教室に呼び出された時はいつかの朝倉事件が頭を寄切ったが、
そこで待っていた人が鶴屋さんだということがわかり一安心した瞬間、
彼女の放った言葉は俺を凍りつかせたんだからな。

…一気にまくしたててしまったが、話に付いてこれてるか?

まぁ、あえて話を伏せる必要もないだろうから率直に言おう。
驚くべき事に、鶴屋さんが俺に告白してきたんだ。

…答えは考えるまでも無かったね。
二つ返事で俺は鶴屋さんの告白を受け入れ、晴れて俺達は恋人同士となった。

断っておくが、節度無くオーケーを出したわけではないぞ。
朝比奈さんに負けず劣らずのルックスを持ち合わせている上に、
あの性格と来たら、彼女との交際を断る理由など何処にも見当たるはず無いだろうが。

「キョン君…ありがとう。めがっさ嬉しいよ!これからよろしくね!!」
いつもの元気さはそのままに、しかし頬を赤らめながら、はにかむ様な
笑みを浮かべる鶴屋さんはめまいを覚えるほど可愛かった。
その後、下校時に俺は鶴屋さんと手を繋ぎながら彼女を家の前まで送ってあげた。


もう完全に俺は有頂天だったね。
中学の時から憧れていた【普通の高校生活】に向かってやっと歩み出せた上に、
相手がここまでの美女とは嬉しい誤算だ。

その夜の食事の最中も、アホ丸出しの不気味な笑みが溢れていたためか、
妹に気持悪いと指摘されてしまったこの俺を誰が攻められよう。
368まとめサイト”管理”人 ◆8cSQWJfJYQ :2007/05/17(木) 01:42:10 ID:Mteb8DAp
翌日。
俺はなるべくなら鶴屋さんと付き合い始めたことを内密にしたかったのだが、その希望は早くも廃れることとなった。

学校に行こうと家を出た瞬間、門の所に鶴屋さんが立っていたのだ。

俺の姿を見るやいなや鶴屋さんは
「キョン君、一緒に学校行くっさ!」
と元気に一言。やれやれ、先が思い遣られる。

…まぁ、太陽の様に眩しい笑みを浮かべながら俺に駆け寄ってくる鶴屋さんを見ていると、そんなことはどうでも良くなってしまったがな。

登校中、鶴屋さんは俺の腕を抱きながら、普段通りのやたら高いテンションで他愛もない話をしてくる。
端から見れば恋人以外の何物でもない。
無論悪い気分ではないが。


二年と三年の教室は離れた館にあるので、俺達下駄箱で別れた。
名残惜しみながら手を振っていた鶴屋さんも乙な物だ。
369名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/17(木) 01:44:48 ID:ZVgMvenb
貴様には
支援すら生ぬるい!
370まとめサイト”管理”人 ◆8cSQWJfJYQ :2007/05/17(木) 01:46:48 ID:Mteb8DAp

初っ端の授業から教師の声を子守り歌にして、授業の終了さえ認識せずに
船を漕いでいた俺に、それは突然やってきた。

「やっほー!キョン君いるー?!」

教室中に響き渡る声で鶴屋さんが俺を呼んだのだ。
…これは流石に恥ずかしかったね。
教室中からのニヤニヤした視線を受け、
顔から火が出そうになりながら俺は鶴屋さんの元へと急いだ。


元気よく俺を呼んだ割には特に話題もなかったらしく、
朝の時のように談笑をして俺達はそれなりに楽しい時間を過ごした。
休み時間が終り、教室へ戻ると後ろの席にいる女―
そう、ハルヒが俺に話しかけてきた。

「珍しいわね、鶴屋さんがアンタを訪ねてくるなんて」
「あぁ、俺と鶴屋さん、付き合うことになったんだ」
間髪入れずに俺は答える。

「うっそ!マジで?!」
ハルヒが目ん玉を真ん丸にして顔を近付けてくる。
驚くのは一向に構わんが、唾をかけるのはやめて頂きたい。
マジに決まってんだろ。ここで嘘をついてどうするんだよ。

「どうも信じられないわね。まさかアンタ、鶴屋さんの弱みでも握って
詰め寄ってる訳じゃないでしょうね…?」
断固として違う。
大体告白してきたのは向こう側からだ。

「ふーん。とても釣り合ってるとは思えないけど…まぁ、何にせよ悪くないわ。面白そうね。」

くそっ。確かに釣り合っていない感は否めないが、そうまでハッキリ言われるとカチンと来るな。

ってか…ん?
面白そう、っていうのはどう言う事だ。

するとハルヒは椅子から立ち上がり、いつもの怒った様な笑みを見せながら
俺の顔の目の前に指を突きつけこう言い放った。
「アンタが鶴屋さんにデレデレしてるマヌケな姿を観察するのよ!
下手に流行りの映画を見に行くよりもよっぽど有意義な時間が過ごせそうだわ!」

…やれやれ、見世物じゃないんだから勘弁してくれ。
それと一つ言わせて貰うが、デレデレしているのは俺ではなく鶴屋さんの方だと思う。
371まとめサイト”管理”人 ◆8cSQWJfJYQ :2007/05/17(木) 01:49:35 ID:Mteb8DAp
その後の休み時間も鶴屋さんは必ず俺に会いに来てくれた。
見た目によらず、鶴屋さんは結構な寂しがり屋なのかもしれん。

そんな鶴屋さんは昼休みに手作りのお弁当を持ってやって来た。
異性と二人で机を囲みご飯を食べると言うことは嬉しい反面、
恥ずかしい上にクラス中の視線が痛くて堪らないのは言うまでもない。

谷口の野郎は、いつかの俺と長門を見た時のように目を見開いてこっちを見ているし、
普段は教室から居なくなる筈のハルヒも、数人の女子達と固まりニヤニヤしながら俺達を見ている。

…鶴屋さん、流石に空気読んでください。

だが、当の彼女はそんな事は全く気にして居ない御様子。
鶴屋さんが箸で口元に持って来てくれたおかずを複雑な心境で俺は口にした。
372まとめサイト”管理”人 ◆8cSQWJfJYQ :2007/05/17(木) 01:56:02 ID:Mteb8DAp
放課後。
いつも通りに俺は文芸部室で、いつも通りに全く意味の無い平和なSOS団の活動を謳歌していた。

いや、いつもと大いに違う所もあったんだったな。
部室には普段のメンバーに加えて鶴屋さんが居たんだ。
鶴屋さんは放課後も俺と一緒に居ようと考えたのか、
ハルヒに自分も放課後にSOS団の活動に参加して良いか打診したらしい。

その意見をハルヒはすんなりと快諾したという。
そういえば彼女は団の名誉顧問でもあったんだっけ。
ちょっとやそっとの願いは聞き入れられて当然だろう。

…という訳で今に至る。
ちなみに部室に入るや否や、鶴屋さんは俺との関係を団員全員にカミングアウトしてしまうという
暴挙に出ていたのだが、詳細は割愛させて頂こう。


俺は特にする事もないので机に突っ伏していた所、急に脇腹を突つかれた。
驚いて起きた所、案の定鶴屋さんが不適な笑みを浮かべながら俺の横に座っている。

ちょっと彼女に意地悪をしてやりたくなった俺は、それを無視してまた机に突っ伏した。
すると途端に脇腹に擽りが入ってきた。

無視に徹する筈だったが次第に耐えられなくなり、俺は勢いよく起き上がると反撃の擽りに出た。
反撃される事は予想外だったらしく、鶴屋さんは椅子から転げ落ちる。
「にゃはは〜!勘弁してよキョン君〜!」

そう簡単に許すものですか。暫くお仕置きして差し上げますよ。

団員達はじゃれ合う俺達を呆れ顔で見ていたらしいが、その時は全く気付きもしなかった。
最もハルヒの奴だけはその光景を、終始必死で吹き出さない様に震えながら見ていたらしい。
…まぁ確かに端から見れば爆笑必至の行動だっただろうがな。
373名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/17(木) 02:01:01 ID:Uybt5lzO
これは久々に神SSの予感!!
管理人さんならきっと過疎を打破してくれると俺は信じてる。
374まとめサイト”管理”人 ◆8cSQWJfJYQ :2007/05/17(木) 02:37:45 ID:Mteb8DAp
団活が終了した後、俺は鶴屋さんと2人きりで下校する事にした。
基本的にSOS団は全員で下校する暗黙のルールがあるのだが、
この時ばかりは珍しくハルヒの奴も
「人の恋路を邪魔する奴は、馬に何とかって言うもんね。今回ばかりは特別に見逃してあげるわ」

と不満そうに、且つ嬉しそうに俺達に言ってきた。
という訳で、団長様のお言葉に甘えて俺は今、鶴屋さんと肩を組んで下校しているわけだが…
何か裏を感じるのは気のせいだろうか?

「キョン君、ちょっといいかい?」
鶴屋さんの言葉で我に帰る。

「あ、はい。何でしょうか?」
「え〜と…ちょっと駅の方まで一緒に行かないかい? 何て言うかねー。えーと…」
そう言ったきり黙り込む鶴屋さん。どうかしたのだろうか?

と、次の瞬間。意を決したように彼女は
「キョン君と一緒にプリクラ撮りたいなぁ、何て思っちゃったりして…。
どうにょろ?…だ、だめっかなぁ?」



…ぷっ。
やばい、これは可愛すぎるだろ。
いつもはあれだけ竹を割ったように豪快な鶴屋さんが、俺とプリクラを
撮ろう、と提案しただけで顔を真っ赤にしてるんだぜ。
無論快諾だ。断る理由は何処にもない。

「良かったにょろ〜。断られたらどうしようかと思ったっさ〜。」
そんな事を言っているが、どうせ俺が断らない事なんて計算済みだったんだろうな。
…さては確信犯か。
375名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/17(木) 06:49:47 ID:vinkrqGk
管理人さん前のやつ終わらしてください!
続きが読みたくて夜も眠れません。
3763倍 ◆JnH6jYS3FA :2007/05/17(木) 07:35:17 ID:xvftBHg6
氏ねよキモオタ野朗(笑)
377名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/17(木) 09:29:07 ID:vinkrqGk
>>376
俺はおたくじゃねーよ。テメーよりは勉強できるぜ。学生も忙しいんでね。
ここはちょっとした息抜きってこった。文句あんなら面と向かって言えこのチキン野郎。
378名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/17(木) 10:58:17 ID:0YfMGvvU
はぁ、ここはいつから中学校になったんだ?

レベルが低くなりすぎ
379まとめサイト”管理”人 ◆8cSQWJfJYQ :2007/05/17(木) 10:59:17 ID:Mteb8DAp
>>375
この作品が投下し終わったら、前回の続きも投下します。
順番入れ替わってしまって済みません…。
ちなみに>>376は俺に対しての言葉だと思いますのでスルー推奨。
380まとめサイト”管理”人 ◆8cSQWJfJYQ :2007/05/17(木) 11:01:19 ID:Mteb8DAp
ゲームセンターに着くと鶴屋さんはプリクラコーナーには向かわず、UFOキャッチャーを
やり始めた。彼女の話からすると、得意なので俺の目の前で景品を取って自慢したいとの事。

果たしてそれは本当だった。
500円玉1枚だけで、彼女は有名ブランドのライターを2つ手に入れていた。
「キョン君はタバコ吸わないと思うけど…お揃いって事で一つあげるにょろ!」

満面の笑みを浮かべる彼女からライターを受け取る。
確かに俺はタバコを吸わないし、持ってても何の意味もないはずなのに、
嬉しくなってくるのは何でなんだろうね。
まぁ、使う機会は殆ど無さそうだがいざという時の為に持っていて損はあるまい。
それに彼女とお揃いというのも重要だ。…っていうか本当にUFOキャッチャー上手いですね。

そして、いざプリクラ撮影機の中へ。
女性と二人きりでこんな狭い空間に入るってのはある意味心臓に悪い。
鶴屋さんは慣れた手つきで機械を操作している。普段からよく使っているのだろう。
「準備完了だよキョン君!そいじゃあ、ちょろ〜んと失礼しちゃうよ!!」
なにが失礼なんだ、と思った次の瞬間、鶴屋さんが俺の頬にキスをしてきた。
瞬間、頭の中が真っ白になる。 これ何ていうエロゲ?
381まとめサイト”管理”人 ◆8cSQWJfJYQ :2007/05/17(木) 11:03:50 ID:Mteb8DAp
出来上がったプリクラはそりゃあもう凄い事になっていた。
一番最初に鶴屋さんが飛び付いてキスしてきた物を始めとして、どれもこれも
「バカップル」の形容がぴったりの写真ばかりだ。見ている俺が恥ずかしくなってくる程だ。

「どれもこれも上手く撮れてるにょろ〜。あたしとキョン君、ラブラブっさ!」
帰り道。ゲームセンターから出た後も、鶴屋さんはいつも通りのテンションで
先程のプリクラを絶賛している。
そんな鶴屋さんの横顔を見ながら俺は考えていた。

先程のキスのことだ。
一体彼女はどういうつもりであんな事をしてきたのだろう?
…俺としては頬だけじゃなく、…何というかもっと先の事までしたかったという気

「キョン君、あたしの家に着いたよ!…どうしたにょろ?」
ボーっとしてた俺に鶴屋さんの声が響き、俺は我に帰る。
なんだかこの方と一緒に居るとボーットしてしまいがちだな、俺。
じゃあここで鶴屋さんとはお別れか、と思って俺は手を振ってその場を去ろうとした。
その時。

「キョン君、ちょっといいかなっ…。」
鶴屋さんがにっこりと笑いながら俺に近付いてきた。
382名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/17(木) 11:49:26 ID:vinkrqGk
>>378
すんません。反省してます。
383名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/17(木) 11:55:54 ID:HVQ2UUkx
>>381
続き書いてほしい
384名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/17(木) 13:56:18 ID:87KSEZ16
>>381
あなたがかみか
385名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/17(木) 14:16:59 ID:efNpx+Px
>>381
やった!神とやっと・・・!
386名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/17(木) 15:26:20 ID:3XqaoKlf
>>381
久々に乙であります!
387名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/17(木) 15:54:55 ID:vinkrqGk
管理人さん。その作品は今日終わらせんるんですか?
それにしてもすばらしい。ここに残ってよかったです
388名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/17(木) 19:02:38 ID:0YfMGvvU
あのさぁ管理人さん。投下してくれるのは嬉しいんだけど途中で切るのはやめないかなぁ?


前もそんなペースで結局途中で終わったし
389名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/17(木) 19:08:06 ID:GOcqExxF
続き希望
390名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/17(木) 19:26:34 ID:eD7BpeYi
>>388
そればっか言うのもうやめろよ
391名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/17(木) 23:42:31 ID:zFOeyyd+
おい管理人じらすのはいいがあまり待たせすぎたら逆効果だぞ。

こういうのはいきおいが大切なんだからさ。
392名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/17(木) 23:48:20 ID:87KSEZ16
いや、待てこれは管理人の罠だ。
俺達を焦らして苛立がピークに達したとき
まとめて放出するという作戦に違いない!
他と違って雰囲気良い始まり方だから続きが気になる・・・・
393まとめサイト”管理”人 ◆8cSQWJfJYQ :2007/05/18(金) 02:41:53 ID:iVrdG7cP
すぐに投下できなくてすみません。
実はまだ所々が未完成の作品を、どうにかスレを盛り上げようと
躍起になって投下しているものでして…。
後半は完成しているので一気に掲載できます。
それまで暫くお待ち頂ければ幸いです。

それでは>>381の続きを少しだけ
394まとめサイト”管理”人 ◆8cSQWJfJYQ :2007/05/18(金) 02:49:55 ID:iVrdG7cP
さて。この状況をどう説明すればいいのか。
夕焼けに染まりながら、俺達二人は道の真ん中で抱き合いながらキスをしていた。
こういう時は目を閉じるのが作法なのだろうが、
余りに急の事だったので俺は完全に目を見開いていた。

しばらくして、鶴屋さんが俺からそっと離れる。
…と同時に、思いっきり繰り出された蹴りを食らった。

「キョン君、また明日学校でねっ!!
それとっ!こういうのは男の子から誘うのが礼儀ってもんだよっ!!」
彼女はそう言い残し、俺と視線を合わせないで家の中に駆け込んで行ってしまった。


俺は何が起こったのかさっぱり理解できず佇んでいた。
…これが俗に言う【女心は複雑】って奴なのか?
唇に残る柔らかい感触と、蹴られた脚の痛さを噛締めながら、俺は帰路へと着いた。


ちなみに夜の食事中、鶴屋さんとの行為を思い出しニヤついていた所を
何時ぞやの様に妹に気持ち悪いと指摘された俺を誰が攻められよう。
395名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/18(金) 03:06:08 ID:PsnzESfj
>…と同時に、思いっきり繰り出された蹴りを食らった。

こういう文を見るとすぐに身構える俺は間違いなくこのスレの中毒者
396まとめサイト”管理”人 ◆8cSQWJfJYQ :2007/05/18(金) 03:10:35 ID:iVrdG7cP
それからは毎日が天国の様だった。
あの日を境に、鶴屋さんは俺に対して格段と積極的になっていた。
恐らく、俺達が一線を越えた(キスのことだ。他意は無い)為に、
今まで以上に親近感が沸いたというか、何というか―。
まぁ、あれだ。これだけ言えば大体理解してくれるだろう?

とにかく俺たちは何処に行くにも居るにも一緒となり、
一躍学校でも有名なバカップルにのし上がった。

朝は鶴屋さんと一緒に登校。
休み時間も鶴屋さんと談笑。
昼休みは彼女の手料理を頂き、
放課後と休日はほぼ毎回デートだ。

何一つ不満は無かった。本当に幸せだった。
しかし、まさか事態がこんな方向に転び始めるとは
俺は夢にも思っていなかった。
397名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/18(金) 07:11:27 ID:tDV0cM/3
>>396
まずはお疲れ様です
398名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/18(金) 08:32:03 ID:K20nDyLB
>>395
同士だ。俺は
「何一つ不満は無かった。本当に幸せだった。
しかし、まさか事態がこんな方向に転び始めるとは
俺は夢にも思っていなかった。」でも身構えたな
399名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/18(金) 10:15:33 ID:YVizCv9g
SS以外の長文書くなカス
400名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/18(金) 11:33:14 ID:K20nDyLB
>>399
失礼。ところでお前は言葉の使い方を一から覚え直したほうがいいんじゃないですか?
マナーのマの字も知らないオタクにはいわれたくありませんね。
401名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/18(金) 11:45:55 ID:r2Uc67oB
>>400 とりあえずスルーしとけ 下手に反応したらスレが荒れる
402名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/18(金) 14:09:05 ID:YVizCv9g
>>400
2chでマナーとかオタクってwww
403名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/18(金) 14:14:35 ID:PsnzESfj
だがこの場に適していないのも事実
404名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/18(金) 14:29:10 ID:K20nDyLB
すいませんでした。本当に申し訳ありません。どうか私めをお許しくださいませ。
405名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/18(金) 18:47:45 ID:0lUCYweG
>>396
乙です。
406名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/19(土) 00:21:28 ID:em6DpYYo
おもしろっ
407名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/19(土) 06:18:01 ID:6WvSVMKI
>>401に同意
408名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/19(土) 21:33:23 ID:5n882SoS
いいねぇいいねぇ
409名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/19(土) 21:59:18 ID:W3TyoiG2
更新遅いな
頑張れ!負けるな管理人!
410名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/19(土) 23:26:56 ID:+LD+/7jj
これはもう駄目かもしれんね。だからあれほまど完成してから載せろといってたのに


なんかもう冷めてきた
411まとめサイト”管理”人 ◆8cSQWJfJYQ :2007/05/20(日) 02:09:36 ID:FjRzqkFt
遅くなってスマソ
>>396の続き投下します
412まとめサイト”管理”人 ◆8cSQWJfJYQ :2007/05/20(日) 02:10:51 ID:FjRzqkFt
今日も今日とて、飽きずに俺は鶴屋さんと昼食を共にている。
ここで言う「飽きずに」というのは言葉の綾であり、彼女との食事に実際飽きが来る事はないであろう。

彼女のお手製弁当を一つ一つ噛み締めながら頬張りながら、
いつも通りのハイテンションな鶴屋さんと楽しく会話をしていた。
相変わらずクラスの視線が俺達に注がれている事は何となく分かっていたが、以前程は気にならない。
まぁ、要は人間ってのは何にでも慣れてしまうって事だ。


至極の境地に美味である愛情たっぷりの御手製弁当を俺が頂き終わったと同時に予鈴が鳴った。
お弁当を作ってきてもらえる事に異論は全く持ってないが、強いて言うと量が半端無く多いんだよな…。
「今日のはどうだったにょろ? おいしいって思ってくれたかなっ?」

そりゃあ、もう。
貴女が作って下さった料理なら、例え冷凍食品でも五つ星レストランに劣りませんよ。

「あっはっは! 嬉しい事いってくれるねーキョン君! じゃあまた放課後、カフェで会おう!!」

そう言って手をひらひら返しながら鶴屋さんは教室を出て行く。
一時であるものの、やはり彼女と一緒に居れない時間というのは退屈以外の何物でもない。

今日は帰りに駅前の喫茶店で会う約束を取り付けていた。今から楽しみだ。



と考えニヤついていた俺の胸倉が急にとんでもない力で引っ張られた。
椅子に座ったままの無理な姿勢で引っ張られた為に、腰を捻ってしまった様だ。
無論黙っている訳は無い。声を張り上げ反抗する。


「いってーなこの野郎!! いきなり何すん…


そこまで言いかけた俺は言葉を失う。
俺の胸倉を急に掴んだ野郎、目の前に居たのは谷口だった。
413まとめサイト”管理”人 ◆8cSQWJfJYQ :2007/05/20(日) 02:14:26 ID:FjRzqkFt
谷口が鬼の形相で俺に突きかかる。
…何だ?!谷口がこんな真剣になっているとは。
どうやら俺がとんでもない事をしでかした様だというのは分かった。

しかし、その谷口が発した言葉は余りにも意外なものだった。






「俺の筆箱が机から落ちてたぞ!!!」






は…???
何を言っているんだこいつは。
「筆箱が机から落ちている?」そんなこと俺が感知してるわけねーだろ。
一瞬本気で谷口に恐怖を感じた俺は、その安心からなのか、思わず笑い出してしまう。
谷口。何の冗談かは知らんが余り面白くないぞ。それと痛いから、さっさとその手を離してく

「うるせえぇっ!!!貴様、俺がふざけてこんな事言っているとでも思ってんのか?!
お前達がやったんだろーが!!それ以外に考えられねぇ!!」
谷口は耳まで真っ赤にして俺を恫喝する。
どうやらこいつが怒っているのが事実だというのは把握できた。しかし。

【こいつは何故こんなに怒っているんだ??】
その問いに谷口は間髪居れずに答える。
「本当にわからねぇのか?!今までお前達が俺達にかけてきた迷惑が?!」

悪い…何を言っているのか理解できない…。
ってか、ん?! その「お前達」ってのは…まさか鶴屋さんが入っているのか?!

「そうに決まってんだろ!
あの女、やたらテンション高い上に教室内を散々走り回りやがって。
机にぶつかっても謝らないのは当たり前。物を落としたって感知すらしてやがんねぇ。
それに、どかどか人にぶつかっといて【にょろ〜】なんて言われて謝られてる気分になるかよ?!
逆に胸糞悪くなるだろうが!!!」

一気に谷口が捲し立てる。
ちょっと待て。鶴屋さんはそんな人じゃない…と彼女を必死で擁護しようとしたが、谷口は再び叫ぶ。

「もう皆うんざりなんだよ!
彼女が居ない俺にこれ見よがしn…ゲホッゲホッ。
なんつーか、朝っぱらから放課後まで二人してずっと教室で騒ぎまくってやがって!
最初は笑って許してられたが、もう限界だぜ!
皆がお前達の事をウザく思い始めてたのに気がついてねぇのか、キョン?!」


…ちょっと待て!それは幾ら何でも理不尽だ。言い掛かりだ。
谷口の言っていることは荒唐無稽だろう。なぁみんな。
俺はそうやって皆に助けを請おうと教室中を見渡…


凍りついた。
414まとめサイト”管理”人 ◆8cSQWJfJYQ :2007/05/20(日) 02:18:11 ID:FjRzqkFt
クラス中の視線が俺と谷口に集められていた。
それは谷口が俺に言い掛かった事を咎める物でもなく、
はたまた二人の口論を色眼鏡で見ている物でもなかった。

クラスメイト達は無機質な雰囲気を帯びながら俺たちを見つめている。
その目に宿っている色は、谷口への賛同と明らかなる俺への批判だった。


そんなまさか。
俺は鶴屋さんと二人で楽しくやっているだけのつもりで、人に迷惑をかけた覚えは無い。
それにクラスメイトの視線は気にはなっていたがまさかここまで白い目で見られていたとは…。
てっきり呆れられている程度だと思い込んでいた。

…確かに朝から放課後まであのテンション声がずっと響いているのは不快かもしれないな。
もう少し慎重になるべきだったのだろうか。
「す…すまん谷口。俺は皆のことを全く考えていなかった…。皆もごめんな…」
力無く俺は謝罪する。

「ようやく分かったか。少しは慎め、この野郎」
谷口からようやく手を離してもらい、フラフラしながら俺は自分の席に戻る。

そこで、俺はハルヒに話しかけようと考えた。
理由など特に無い。
この教室中の俺に向けられた視線を払拭したかった。
その為にとりあえず俺は誰かと何かの話がしたかった。それだけだ。


「ハルヒ、俺と鶴屋さんってそんなに騒がしかったか?」

いつもの調子で肩をすくめてハルヒに話し掛けた次の瞬間。


「うっ…。ううっ…。う…わあぁあぁぁぁぁぁぁぁん!!!!!!!」


何故かハルヒは大声を上げて泣き始めてしまった。
余りに突然、意表を突かれたが為に俺は口を開けたままハルヒを見つめていた。
415まとめサイト”管理”人 ◆8cSQWJfJYQ :2007/05/20(日) 02:39:48 ID:FjRzqkFt
「涼宮さんっ」
ハルヒが泣き出したのを見て、何人かの女子がハルヒの周りに集まってきた。
その中に居た大野木が俺を睨み付けながら言う。
「キョン君酷いよ…。涼宮さんの気持ち、全然分かってないよ!!」

はぁ??ハルヒの気持ち…って何だ?!
今日の皆はどうしてこうも訳の分からない事ばかりを言い続けているんだ。
混乱している俺に容赦なく女子達から
「涼宮さんに謝りなさいよ、キョン君!」
とブーイングが。

はっきり言って何故俺がハルヒに謝らなければいけないのか、小一時間問い詰めたい所で
あったが、ここで抵抗しても生まれるものは何も無いと判断した俺は素直に従う。

「ハルヒ…お前の気持ちも考えずにごめんな…。この通りだ、許してくれないか…。」

「っう…ううん…。いいのっ…。キ、キョンがぁうっ…謝るぅっ…必要ないよっ…」
まだ嗚咽が止まっていない状態でハルヒが答える。
そして、しばらくして落ち着いてからハルヒはこう俺に切り出した。

「…私は、キョンが鶴屋さんと仲良くしていることを悪い事だと思ってないわ…。
…でも。…でもっ、団の活動にはちゃんとキョンに顔を出して欲しいの…。」


!!!!!!!
しまった!そうだった!!言われて初めて気付いた。
そういえば俺はここの所、鶴屋さんと遊ぶ事ばかりで団の活動を完全にサボっていた。
成程、ハルヒの気持ちを考えない俺の行動とはこれのことだったのか…。


「分かった。今日からちゃんと部室に顔を出すことにする。だから泣かないでくれハルヒ…。」
そう俺が告げると、途端にハルヒは笑顔になった。目にはまだ涙滴が光っていたが。

俺達がどうにか和解した雰囲気を察して、周りに居た女子達は散って行った。
やれやれ。それにしても一体全体今日は何々だ。厄日とはこういうものを言うに違いない。
416まとめサイト”管理”人 ◆8cSQWJfJYQ :2007/05/20(日) 02:52:35 ID:FjRzqkFt

放課後。俺は久しぶりに部室に向かった。
最初はあまり乗り気ではなかったが、団活も以外と楽しかった。
考えてみれば、朝比奈さんの淹れてくれる雁金を頂くのは久しぶりだ。
長門の奴も今日は饒舌な方で、オススメの本を何冊か俺に教えてくれたし、
古泉は古泉で今日9組で起こった爆笑エピソードを話してくれた。

こんなに団活って楽しかったっけな…?
あ!ただ、ハルヒの対応には背筋が凍ったがな。
団長席に俺を座らせて肩もみをしてくるし、お菓子を用意してくれていたし、
朝比奈さんが俺のお茶のおかわりを淹れようとした所、急に自分が淹れると言い出すし、
「久しぶりに団活に来てくれたお礼」と称して、俺は【団長補佐】の称号を賜ることになった。
ちなみに団活が終了した後、俺はちょっとインターネットで調べ物がしたかったので
皆と一緒に帰らずに部室に残る事にした。

そして夕焼けが差し込む廊下を一人で歩いて帰路につく。
無論、この直後に起こる惨劇などは夢にも思わず。
417まとめサイト”管理”人 ◆8cSQWJfJYQ :2007/05/20(日) 03:08:40 ID:FjRzqkFt
しかし、今日は色々な事があった。
谷口にキレられるわ、ハルヒには泣かれるわ、クラスからは孤立するわ。
まぁ、どうやらハルヒとは復縁できたみたいだし、時間が解決してくれるよな。
そう呟きながら俺は下駄箱を空けた。すると。

何故か下駄箱の中から大量の土がこぼれ出てきたのだ。
「なっ…なんだこれはっ??!」
ふと見ると、手紙の様な物も一緒に混じっている。
四つ折にした紙を開いてみると。

そこには俺と鶴屋さんに対する誹謗中傷が書かれていた。



泥だらけの靴を洗える物を探すべく、俺は校舎内をとぼとぼ歩きながら考える。
鶴屋さんのことについてだ。

果たして鶴屋さんは本当に最高の女性だろうか。
谷口の言っていた様に、人や机にぶつかっている事は非常によく見かける。
謝らない、というのが事実かどうかは知らないが。
あの空気の読めなさもどうかと思う。こちらがいつもどんな思いをしていたか。
そして周囲のことに関しても、余り気配りが出来ているといえた方ではない。
いくら騒がしいのがデフォルトと言っても、不快に感じる人には不快以外の何物でもない。


なんでだろう。いつの間にか俺は鶴屋さんを批判し始めていた。
同時に俺の中で黒い感情が湧き上がり始めてきたもいた。と、その時。


ごん。


突然の衝撃に目から星が出た。
どうやら後頭部をかなりの勢いで殴られたようだ。
振り向くと、そこに居たのは【全ての元凶】だった。
418まとめサイト”管理”人 ◆8cSQWJfJYQ :2007/05/20(日) 03:14:27 ID:FjRzqkFt
今俺を殴ったのは貴様か。大体予想はついたがな。
どうやらいつも通りにちょっかいを入れたつもりらしい。

しかし今の【ちょっかいの】一発で完全に俺はキレた。
谷口のことも、ハルヒのことも、クラスメイトのことも、靴のことも全てはこの女のせいだ。
そう考えると、居てもても立ってもいられない。

俺は相手を見据える。

「キョン君!!どうしてカフェに来なかったにょろ?! あたしずっと待ってたっさ!
心配になって連絡しても携帯でないし…。…何か用事があって学校に残ってたのかい?」

俺は視線先に佇む人間に殺意が沸いていた。
当然、そいつの放った言葉など、右耳から入り左耳から出て一瞬で消えていった。

俺の雰囲気が尋常で無い事を悟ったのだろう。
「…どうしたにょろ?」
とかふざけた事を言っていやがる。
俺はその脅える表情に容赦無く拳をぶち込んだ。

「……!!!」
突如顔面を殴られた女はその場に崩れる。

「ちょ、ちょっとキョン君?!どうしたっさ?!」
顔を手で被いながらそいつが喋る。
黙れと言わんばかりに再び顔面に蹴りを入れる。

この一撃は完全に入った。
鼻が破れたらしく、鮮血が静かに伝い始めた。
余りの痛さの為か目から涙が溢れている。

「こんな事するなんてキョン君らしくないにょろ!私が悪いことしたなら謝るから許してっさ!!」
泣きながらそいつがわめく。
しかし、逆にその謝罪は俺の逆鱗に触れた。
419まとめサイト”管理”人 ◆8cSQWJfJYQ :2007/05/20(日) 03:16:49 ID:FjRzqkFt
黙れ。謝っても無駄だ。
俺は貴様の存在が許せんのだ。
その意味不明な口癖も含めてな。
俺はもう一度、顔面に蹴りを入れる。
今度は瞼が上手い具合いに切れたらしく、其所から血が流れる。
顔面中を血に染めながら、奴は必死そうに謝罪の言葉を並べる。
だがもう遅いんだよ。
俺はそいつの頭をコンクリート床に足で叩き付ける。
ぐゎん、と嫌な音がした。いい気味だ。

既に床は血糊で真っ赤に擦れていたが、この程度では許せるはずもない。


何か武器になる物は無いかと俺はポケットをあさる。
一番始めに手に付いたのは携帯電話だった。

「キョン君…ごめんね……あ…あたしが何かしたなら謝るよぉ…」

散々痛め付けた筈なのに、この女は立ち上がってきた。
僅かに背中に悪寒が走る。
それを振り払うかのごとく、俺は先ほどの携帯電話で殴り付けた。

半開きの口に上手く攻撃が入ったのだろう。
相手の歯をへし折った感覚があった。

「………!」
女は涙と血にまみれた顔を手で押さえながらその場に倒れ込み、声にならない悲鳴をあげた。

再び何か武器になる物は無いかポケットに探りを入れ、俺はそれを見付けた。
金属で出来た箱。



俗に言うライター。



何故タバコを吸わない俺がライターを持っていたのかは知らないが、
とりあえず武器になる事には変わり無い。
火は付かなかったので、思いっきりその女の顔にライターを投げ付けた。
眉間に当たり、少量だが血が吹き出た。
奴はそのライターを虚ろな目で必死に凝視している。

そんな物に気を取られているからこうなるんだとばかりに次は脇腹に蹴りを入れる。
わざとらしくそいつは二、三回咳き込む。
しばらく俺は脇腹に蹴りを入れ続けてみた。
420まとめサイト”管理”人 ◆8cSQWJfJYQ :2007/05/20(日) 03:21:03 ID:FjRzqkFt
…駄目だ。幾ら殴っても全く怒りが収まらない。
これ以上殴り続ければこいつが絶命する危機も脳裏に過ぎったが、やはり歯止めが効かない。

倒れ込んでいるこいつに暴行を続ける欲望がそれに勝っていた。

まぁ良いか。
それなら気が済むまで徹底的にやってやれば。
そう考えた俺は、ふっ切れたかの様にもう一度思い切りそいつの顔面を蹴りあげる。
鮮血と涙と汗が入り混じり、芸術的な程綺麗に飛沫が上がった。





















それから何時間経っただろうか。
外も校舎も真っ暗になっていた。
俺は飽きもせずその糞野郎を蹴り続けていた。
とその時。

「――――♪♪♪」
どちらの物かは分からないが携帯の着信音が響いた。
瞬間、俺ははっとして正気に戻る。

そして、我に帰った俺が目にした光景はまさに地獄だった。
421まとめサイト”管理”人 ◆8cSQWJfJYQ :2007/05/20(日) 03:23:12 ID:FjRzqkFt
俺の愛しく、可愛く、最愛の人が血にまみれ、床に伏している。

先程までの記憶が曖昧だが、皮肉な事に俺が鶴屋さんに暴行を働いていた
事だけは何故かしっかりと判別が出来る。

鶴屋さんはぴくりとも動かない。まさか死んでしまったのだろうか。
そっと顔を覗き込んでみると息をしている。どうやら生きているようだ。

と安心した次の瞬間。
彼女はゆっくりと目を開き、俺と目が合った。

すると彼女は涙を流しながら、蚊の泣く様な声で静かに囁いた。



「ごめんね…」



瞬間、俺は怖くなってその場から駆け足で逃げ出した。
彼女を助けるという思考ルーティンは皆無だった。
とにかく俺はこの現実から目を背けたかった。


俺は最低だ。
422まとめサイト”管理”人 ◆8cSQWJfJYQ :2007/05/20(日) 03:25:37 ID:FjRzqkFt
深夜。
無論眠れる訳など無い。
飯も喉を通らない。
部屋の隅で俺は縮こまっていた。
あの後、鶴屋さんはどうなってしまったのだろうか?
本当なら今直ぐにでも安否を確認するべきなのだが、どうしても俺にはそれができなかった。
それどころか、メールアドレスを変更した上に鶴屋さんの携帯を着信拒否にしてしまった。

至極当然の事ながら、俺は自分自身が許せなかった。
全くの無抵抗の女性に対して、数時間に渡り暴力を働き続けるなど人道外れも良い所である。
幾ら【カッとなった】と言った所で許される事ではない。
突然、理不尽且つ意味不明な理由で恋人から殴られ続ける気分とはどの様な物だろう。
理由も分からず、ただ殴られ続けるのがどれほど怖かっただろうか。想像もできない。

しかも彼女は必死で俺に対し謝り続けていた。
理由も尋ねず、俺を罵りもせず、助けも呼ばず、ただ只管に俺への謝罪の言葉を並べていた。
無論、自分には全く持って非が無いのに、である。

日本が銃社会でなかった事に感謝する。
もし、そうだったならば俺は自分の頭を容赦無く撃ち抜いていたことだろう。


ふと、泳いでいた視線が机に向かった。
そこで俺の視線はある物に釘付けとなる。

いつかに撮ったプリクラだった。

(鶴屋さん…)
俺は無意識に立ち上がり、プリクラを手に取る。
鶴屋さんが俺に抱き付きながら満面の笑みを見せているものや、例のキスをしているもの等、様々な写真がある。
このプリクラを撮った後に、俺は鶴屋さんと…。
この日は二人の距離が一気に縮まった記念の日だ。そして最高に幸せな日でもあった。
無論、俺の人生において一生の記憶に残る日となるであろう。

しかし、俺はこの幸せ過ぎた日々を自ら破壊してしまった。
一時の、本当に一時の感情を制御できなかった為に。
俺はできる事なら鶴屋さんとまだ一緒に居たかったが、それが不可能なのは明らかだった。

もう二度とこの鶴屋さんの笑顔を見れることはないだろう、と思うと目から熱いものが溢れた。
俺はプリクラを握り締めながら一晩中泣きじゃくった。
423まとめサイト”管理”人 ◆8cSQWJfJYQ :2007/05/20(日) 04:30:18 ID:FjRzqkFt
憂鬱な気分で坂を上る。
今日ほど学校を休もうと思った日は無い。
いつかのハルヒと学校に飛ばされた夢を見た時も同じ事を思ったが、今回はそれの比でない。

鶴屋さんは結局あの後、どうなったのだろう。
特にニュースなどで話題にもなっていない為、死んでしまったという事だけは無いと思う。無いと思いたい。
次に気になるのが、鶴屋さんの俺に対する対応である。
彼女が警察に連絡したら間違いなく俺は逮捕されるだろうし、学校に広まれば停・退学処分は免れない。
しかし何と言っても一番気になっていた事は、もう鶴屋さんと一緒に居られないという現実だ。

そんな事を考えている間に正門が見えてきた。
と、同時に俺は口から心臓が飛び出しそうになった。



なんと鶴屋さんが校門前で立っていたのだ。



触らぬ神に祟りなし。
俺は極力、鶴屋さんから離れた位置を歩き校門を通過しようとした。
余りにも気まずいもんな。ってか、何で彼女はここに立っているんだ?
と考えていると突然肩を叩かれ、声をかけられた。

「キョン君!!ちょっと待ってよ!!!」


振り向くとそこには俺の元恋人・鶴屋さんが居た。
やはり、俺が昨日彼女にした行為は半端ではなかった様で、彼女は
眼帯・松葉杖・顔のあざ・腫れた瞼・鼻の頭にガーゼ…といった、
見るからに重病人ルックスで佇んでいた。
今から彼女は俺にどんな罵声を浴びせるのだろうか?それとも告訴状でも渡されるのか。
今回ばかりは何をされても言い返す術を俺は持ち合わせていない。
覚悟を決めて俺は鶴屋さんと向き合った。

すると、彼女の放った言葉は意外なものだった。
424まとめサイト”管理”人 ◆8cSQWJfJYQ :2007/05/20(日) 04:32:32 ID:FjRzqkFt
「キョン君、昨日は本当にごめんなさい。あたしが何かしたなら謝ります。だから…」

一瞬、目線を逸らして(と言っても片目は眼帯で見えなかったが)から続ける。

「…だからあたしの事、嫌いにならないで。お願い…。」


…何を言っているんだ。この方は。
今回の事は全て俺に非がある。彼女は全く悪くない。それは誰が見ても明らかな事である。
この言葉は俺が言うべき事であって、鶴屋さんが言うべき事では無い。
…それなのに鶴屋さんは…。

「…お願い。あたしの事っ……。」

涙声でそう告げ、深々と頭を下げる鶴屋さんの頭に、俺はそっと手を伸ばし話しかける。
「鶴屋さん、俺からもお願いです。どうか顔を上げてください…。」

ゆっくりと鶴屋さんが顔を上げた、その時、俺は気付いた。
彼女のチャームポイントであった八重歯が無くなっている。
前歯もだ。
それを見た俺は一気に胸が締め付けられた。
しかし止める訳にはいかない。言葉を続ける。


「鶴屋さん、俺は本当に自分勝手だと思います。…でも言わせて下さい。
俺は、まだ鶴屋さんと一緒に居たいんです。
あんな事をしておいてから、こんな事言うなんて、都合が良すぎるのは重々承知してます。
でも、俺は…俺は鶴屋さんが…」


俺は必死で鶴屋さんに今の気持ちを伝えようとした。 
が、これが精一杯だった。
喋っている途中で泣き出しそうになってしまい、言葉が詰まってしまったのだ。


すると、俺を何か温かいものが包んだ。
そう、鶴屋さんである。
彼女は俺に抱きつきながら耳元で囁いた。


「…良かった。本当に良かった…。
あたし、キョン君に嫌われちゃったんだと思って、本当にどうしようかと…
…どうしようかとおもったんだよっ…。一晩中…。」

「…鶴屋さん…」

よくよく見ると、鶴屋さんは唇をわなわな震えさせながら、目尻に水を蓄えていらっしゃる。
その内、大声をあげて彼女は泣き出してしまった。
それに釣られて俺も涙を流した。
425まとめサイト”管理”人 ◆8cSQWJfJYQ :2007/05/20(日) 04:35:36 ID:FjRzqkFt
「キョン君、今日の放課後は暇?」

一通り二人の涙が枯れ、下駄箱に向かいながら鶴屋さんが俺に向かって言う。
鼻を啜りながら俺は「暇です」と答える。すると。


「今度こそ、一緒にカフェに行こうよ…。 現地集合なんかじゃなくて、学校から一緒に…」
と鶴屋さんが満面の笑顔で言う。

二度と見れないと思っていた鶴屋さんの笑顔…。
今、こうして再びそれを見れた事を、奇跡以外の何と形容の仕方があるだろうか。

俺はその提案に二つ返事で快諾して彼女にとびっきりの笑顔を返す。
朝っぱらから難だが、今から放課後が楽しみになってきた。
脚を怪我している鶴屋さんに俺は肩を貸し、二人は校舎に向かって歩き出した。







END
426まとめサイト”管理”人 ◆8cSQWJfJYQ :2007/05/20(日) 04:42:48 ID:FjRzqkFt

最後まで読んで頂いた方、どうもありがとうございます。
スレの過疎化をどうにか食い止めたいと思って、推敲が足りないまま
投下してしまった部分が多いんで、変な文章があったらすみません。
以前に掲載したSSの続きも近いうちに投下するんでよろしくお願いします。
427名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/20(日) 04:54:46 ID:KSS8Cums
待ってたよ。イヤーいいね。ほかの職人消えちまったな。
428名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/20(日) 06:56:34 ID:BDtOnw9R
>>425
おつかれさまです
あなたのこと尊敬してます
すばらしい
429名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/20(日) 10:16:28 ID:4llByPgW
>>426
乙〜!
430名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/20(日) 12:10:45 ID:Xc6PdTNc
431名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/20(日) 16:19:00 ID:rMpxzfiJ
やべぇ・・・鶴屋さん\(^o^)/と思ったがハッピーエンドか・・・
やるな管理人!乙!
432名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/20(日) 17:04:56 ID:KSS8Cums
いいよこれすごい。さすが管理人というべきかな?
433名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/20(日) 21:07:56 ID:lL+Gd39g
管理人さん乙!
スレの歴史に残る名作だと思う。
以前投下されたキョンいじめも期待してるから頑張ってくれ!
434マッシュアップマン:2007/05/20(日) 23:10:43 ID:xQ4N6qq9
>>426
久々に愛を感じた
435名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/21(月) 01:02:13 ID:OZ3CLQZ5
確かに、管理人さんのSSには愛が感じられたなwww
このスレもまだまだ捨てたもんじゃないな。
436名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/21(月) 02:29:02 ID:VQ98kH1a
採算が取れとらんな
437名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/21(月) 07:03:10 ID:U6AMY5A1
なるほど
438名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/21(月) 10:09:10 ID:UQxajDI8
マッシュアップマンまだいたのか。
いったいいつまで書かないつもりなのだろうか?
俺の七不思議のひとつに入れさせてもらう
439名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/21(月) 12:21:42 ID:lQMf0ICf
>>426
乙にょろ
440名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/21(月) 13:22:58 ID:OZ3CLQZ5
>>436
何のだ??
441名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/21(月) 14:00:31 ID:U6AMY5A1
>>438
まだいたのか
あいつ

442マッシュアップマン ◆NVZougK.nM :2007/05/22(火) 13:48:44 ID:oCXvb04V
>>438
早速投下するけど
ちょっとの間待っててほしい
443名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/22(火) 14:13:33 ID:ZYAkiewy
まずはsageようぜ
444 ◆NVZougK.nM :2007/05/22(火) 14:18:07 ID:oCXvb04V
>>443
失礼しました
以後、このトリップコテで書きます
タイトルは「リンチ」で

でも、正直くだらないです
445 ◆NVZougK.nM :2007/05/22(火) 14:43:06 ID:oCXvb04V
“カチャ”
「おまたせ、みんな!!」

しかし、ハルヒが部室に来たら誰もいなかった。
「あれ?キョン?有希?みくるちゃん?古泉君?…
みんなどこにいったの?」
ハルヒは首をかしげた。その時、
「なにこれ?」
テーブルの上に、2枚折りにした置き手紙を見つけた。
早速ハルヒはその手紙を見た。“ペラッ”
「キョンからだわ!」
(ハルヒ、お前に話がある。屋上にいる、すぐにこい)
と書かれていた。
手紙をみたハルヒは、屋上に急いで行った。

数分後

ようやく、屋上についたハルヒ。すぐに屋上の扉を開けた。
キョンはハルヒから見て左のほうに背中をむけて立っていた。
ハルヒはキョンに話しかけた。
「何よ、話って……」
「ハルヒ、俺はな、お前の迷惑に散々付き合わされてきた」
「それが何よ」
「はっきり言って、お前にはうんざりしてるんだ。悪いが、今からお前を殺す」
そういうとキョンは、ハルヒの頬を拳で殴った。
446名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/22(火) 14:54:32 ID:6UcXdXey
 
  ま た お 前 か
447名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/22(火) 15:08:36 ID:JrtS5d1/
ごめんマッシュ。正直笑いが止まりませんwww
448名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/22(火) 15:13:16 ID:TCSiWzKE
ハル匕タンをイジメないで><
449 ◆NVZougK.nM :2007/05/22(火) 15:35:12 ID:oCXvb04V
>>445のつづき
「な、……何するのよ!?」
「俺だけじゃない、朝比奈さん、長門、古泉、そして、いろいろなやつが、
お前のわがままのせいで苦労してる。その罰をお前にやる」
ハルヒは思った。
"このままだったら危ない""殺される"
そう思ったハルヒは、逃げようとしたが…
「逃げられませんよ」
そう言って出てきたのは、古泉だった。
みくる、有希も出てきた。
「遅いぞ古泉」
「すいません。涼宮さんを殺すためのやつを探しててつい…」
「まあ、いい。みんな来たことだし……
じゃ、早速はじめるか」
「まずは僕から行きます」
古泉は、バールを取り出した。
「お願い、古泉君、やめて………」
「僕はあなたを許しませんから…」"ボガッ"
最初は、ハルヒの頭を1発殴り、倒れたハルヒの身体に、何十発もバールで殴った。
"ドスッ""ゴフッ""バキッ"
「がはっ…」
「おや?どうしたんですか涼宮さん」
「古泉君、今度は私がやります」
そういったのは、みくるだった。
「わかりました。バトンタッチ」
みくるは、60度ぐらいある水筒のお茶をハルヒにかけた。
「あ、……熱い!……熱い!!」
「ほ〜ら、涼宮さん、お茶ですよ〜」
「やめて、みくるちゃん」
「なんで飲まないのですか〜?」
みくるは更にお茶をハルヒにかける。
「散々私に迷惑をかけた罰ですよ〜」みくるは不気味な笑みを浮かべながら言った。
するとキョンが
「朝比奈さん、今度は長門にやらせましょう。ほら、長門!」
「わかりました、キョン君。では長門さん、お願いします。」
有希は、うなずいた。
そして、ハルヒの前に立った。
450 ◆NVZougK.nM :2007/05/22(火) 15:36:50 ID:oCXvb04V
>>447
別に笑わせてるつもりは無いんだが

451 ◆NVZougK.nM :2007/05/22(火) 15:37:47 ID:oCXvb04V
あ〜あ、規制食らっちまった
以後、続きは明後日書きます
452 ◆NVZougK.nM :2007/05/22(火) 15:43:02 ID:oCXvb04V
あれ、直ったみたいだ
453名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/22(火) 15:55:13 ID:6UcXdXey
とりあえず今まで投下されたSSの中でも最低レベルだってことは自覚してるよな?
454 ◆NVZougK.nM :2007/05/22(火) 16:08:56 ID:oCXvb04V
>>449の続き
「あなたを許せない。制裁を加える」
ボソッというと、長門は、ハルヒを立たせて持っている自分の本の角で、ハルヒの頭を殴りはじめた。
"ゴンッ""ゴンッ"
「痛い!!やめて!!有希!!」
「あなたはいろいろな人達に迷惑をかけた分、あなたの身体で返してもらう」
長門は、本で殴るのをやめ、ハルヒにローキックをした。
キックは、ハルヒの腹に当たった。"バキッ"

ハルヒは口から、赤い液体を吐き出した。
「うっ…」
ひるんだハルヒに、長門は背中にかかと落としをした。
何発も
"ゴッ""ゴッ""ゴッ"
その時キョンは、
「長門、今度は俺の番だ。朝比奈さん、古泉、ハルヒを起こして、しっかり掴んどいてください」
「はい」
「まかせてください」
みくると古泉はハルヒを掴んだ。
「準備OKでーす」
「じゃあいくぞ」
キョンは、ハルヒの顔面を殴り始めた。
ハルヒは必死に命ごいをした。
「……………やめて………キョン」
「死ね」
"ゴフッ""ドスッ""グシャ"
ハルヒの口から、2、3本も歯が落ちた。
455 ◆NVZougK.nM :2007/05/22(火) 16:10:49 ID:oCXvb04V
>>453
うん

でも後悔はしていない
456 ◆NVZougK.nM :2007/05/22(火) 16:35:32 ID:oCXvb04V
>>454の続き
しかし、これだけ殴っても、ハルヒは生きていた。
「ちっ、生きてたか」
キョンは舌打ちをした。
長門は、1本の注射器を取り出した。
「長門、何だ?それは」
「青酸カリ。涼宮ハルヒに注射する」
そういうと、長門は、ハルヒに注射した。
「あぁっ!やめて!!有希!!あぁっ…………」
ハルヒの目は霞んでいた。
それでも、ハルヒは生きていた。
必死に逃げようとした。
しかし、
「毒薬注射されてもまだ生きてるのかこいつ。仕方ない」
キョンは、ポケットから、カッターナイフを取り出した。
また、再び、みくると古泉にハルヒを掴んどくよう言った。
「古泉、朝比奈さん、ハルヒをしっかりつかんどいてください」
「つかみましたよ!!」
「やめて、2人とも!!離して!!」
「あばよ、ハルヒ!!」
"ズバッ"
キョンはハルヒの首を切った。
傷口から、鮮血があふれ出ていた。
ハルヒは死んだ。
キョンは長門に聞いた。
「それで、どうすんだ?ハルヒは」
「ハルヒは自殺したことにする」
「さすがは長門さん。尊敬しました」
「私もです」
「じゃあ、帰るか」キョンは言った。
「そうですね」みんなは何事も無かったかのように家に帰った。
翌日、ハルヒの死は自殺として処理された。
キョンたちが疑われるということはなかった。
457 ◆NVZougK.nM :2007/05/22(火) 16:36:44 ID:oCXvb04V
一応全部終わらせました
正直自分もくだらないと思いました
でも、後悔はしません
458名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/22(火) 16:43:40 ID:JrtS5d1/
だが前よりは文章力あがってるよ。ミジンコほどに
















でも駄目、どうしても吹いちゃうwwww腹筋が痛いようwwwマジでツボに入ったのひしゃしぶりwwww誰かマッシュに賞状あげてwwwひい〜苦しいww
459名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/22(火) 16:43:46 ID:6UcXdXey
なんであんた延々つまんないSS書くの?
才能なんてないのは自覚してるよね?
誰かに読んで欲しいの?
460名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/22(火) 16:52:25 ID:JrtS5d1/
笑かしてくれた礼にアドバイスいったげるw



・まだまだ文法が甘い

・話が単調すぎる

・口調等に違和感。長門はハルヒの事はフルネームでよぶ

・ってかハルヒの作品じゃなくてよくね?

・お前殺人系本当に好きだなww


・吉本興業行ってくれ頼むからwwwwww
461名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/22(火) 16:57:08 ID:6UcXdXey
ていうかこれだけの駄文書くのに「投下」も何もないだろ
猿がタイプライター叩いても偶然完成しちゃうようなレベル
462 ◆NVZougK.nM :2007/05/22(火) 17:02:55 ID:oCXvb04V
>>460
もういいです
これからは「名無しさん@お腹いっぱい。」
で書きます

>お前殺人系本当に好きだなww
はじめてかきました
これまで書き込みした覚えはありません
463名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/22(火) 17:11:24 ID:1GtI79wL
名前欄空欄にしても書き込めるの知ってるか?
464名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/22(火) 17:15:28 ID:RBBnyJwj
首切られてるのに自殺ってのに吹いたwww
465名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/22(火) 17:24:39 ID:JrtS5d1/
>>462 嘘言うなwww

お前の文は独特だからバレバレなんだよww
どこまで俺を笑わせるつもりだwwwwwwwひゃ〜ポンポンが死ぬ〜wwww
466名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/22(火) 17:46:28 ID:YsDQWiyu
二度と来るな糞マッシュアップマン。
お前の小説は見たくもないし、お前の言い訳も聞きたくは無い。
まともな人間だったら言い訳もせずに消え去る所を「はじめて書きました」
と言い訳している所から同一人物だってのもバレバレ。
お前のせいでスレが変な方向に行ってるだろ屑野郎。
いいかカス、ハッキリ言ってお前はこのスレに不利益をもたらす存在でしか無い。
言っておくが「二度とここには来ません」なんていうゲス特有の媚び媚び文句もいらんからな?
消えうせるんなら黙って消えうせろ。名無しでも二度と書くな。 分かったな?間抜け。
467名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/22(火) 18:06:59 ID:+5oN99zp
マッシュ?だったっけ?







マジで氏ね

お前の話じゃないが最初の2行でお前に殺意を抱いた
468名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/22(火) 18:47:04 ID:JhVOlkbN
キョン君?なんのようにょろ?

用はこれですよ。
鶴屋さんの顎を殴る。しかし鶴屋さんは身を交わし俺の横っ腹にカウンターをくらわした。クソッ イテェ

どうしたんだいキョン君?おいたはいけないっさ!

やべ怒ってる。
・・・そうだ!

「すいません鶴屋さん!俺は・・・脅されてて。本当にすいません!」
土下座してやったぜ。すると鶴屋さんは「本当にょろ?」
俺の演技はアカデミー賞ものだぜwww

「本当なんです。俺はその人に弱みを握られてて・・・鶴屋さんを殴ってこいと・・・」

「だれなんだい?キョンにそんなことを言った人って」
いいぞ!運は俺に味方している!

「でも・・・その・・・」

「大丈夫!キョン君から聞いたなんて言わないから。」

「・・朝比奈さんです。」
469名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/22(火) 21:49:38 ID:d7KxB06n
>>445 正直そのキョンの台詞をそっくりそのままお前に返してやりたいよ
470名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/22(火) 23:15:42 ID:edkHKghN
>>468
続きないの??
471名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/22(火) 23:49:09 ID:JhVOlkbN
>>468続き

「え!みくるが・・・ウソだよね?キョン君」

「本当なんです!鶴屋さん!」

「そ、そんな訳ないっさ!みくるが・・・みくるが・・・」
凄い動揺。よーし、お楽しみはこれからだ。

「とりあえず、俺は帰ります。本当にすいませんでした。」

「あ、うん。バイバイ、キョン君。」
声が暗いですよw


――次の日

あーあ、何故毎日この坂を登るんだ?
一日の体力を使っちまうぜ。

「おーい、キョン君ー」
あの声は・・・

「鶴屋さん!」
鶴屋さんがいつものように元気な顔でやって来た。
472まとめサイト”管理”人 ◆8cSQWJfJYQ :2007/05/23(水) 00:32:01 ID:t/o7X63X
>>457
いいじゃん。別につまらなくないよ。
変なコテ付けたり、>>4をしっかり守らないから叩かれるんだけ。

一つアドバイスを挙げるとすれば、会話が多い所を修正しろ。
473名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/23(水) 00:33:37 ID:t/o7X63X
↑すまん。コテ付けっぱなしで書いてしまった。
スルーして下さい。
474名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/23(水) 11:35:11 ID:pAsFGykx
鶴屋さんSSの続きはないのか?
475名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/23(水) 12:28:59 ID:DffzyQTs
468を密かにwktkしながら待っている俺がいる……
できれば連続投下でよろ。分かれるとあまり読む気しないし
476名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/23(水) 12:40:11 ID:zRRz3kcg
うむ。
これからは完成してから投下してほしいものだ
477名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/23(水) 13:08:11 ID:45Wfqe4t
そして伝説へ…
478名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/23(水) 13:42:35 ID:Msx/Uxxt
へぇ…
479名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/23(水) 16:24:21 ID:BdsJQBb7
クレイジー・ザ・キョソの続きが未だに投下されない件に付いて。
480名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/23(水) 18:16:21 ID:rLGp6q0J
クレイジーで思い出したが
なんでジョジョ4部のリミックス版では吉良吉影(川尻工作)戦のサブタイが
「クレイジーダイヤモンドは砕けない」→「ダイヤモンドは砕けない」
に変更されたんだ?
481名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/23(水) 19:35:07 ID:tbqRoA9y
スレ違いだカス
482名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/23(水) 20:07:33 ID:BdsJQBb7
マッシュのSS自体はここまで叩く程カス作品とは思わないが、あれだけ荒らせば自業自得だな。前スレのキョソが谷口を爆弾で殺したSSもマッシュの作品か?
483名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/23(水) 21:41:50 ID:oJvj9bHy
>>471続き

「キョン君。」

どうしましたか?
ドスゥ

オゲェ なんだよ、急に腹を殴りやがって。

「キョン君、やっぱりみくるのこと信じてられないさっ!」

そりゃ嘘だからなw

「どうしてですか鶴屋さん?」
くそ、まだ腹がいてぇ。

「昨日みくるに電話したら・・・
【電話シーン回想】
ppppp

「はい。鶴屋さんどうしたんですか?」

あっ、みくる。えっと、その

「ウフフ。どうしたんですか?鶴屋さん、そんなに慌てて。」

みくる・・・私達、友達だよね?

「当たり前ですよ。鶴屋さんは私の一番の友達ですよ」

そ、そうだよね!
ありがと!じゃぁね。
「鶴屋さん、どうしたのかな?」

【回想終】

余計なこと、しやがって。まぁ、いい。

「そうですか。でも、本当に朝比奈さんが・・・」

ドコァ
さっきより、痛てぇ!
「いい加減にしなよキョン君!」
484名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/23(水) 22:02:43 ID:jcDr1Prb
>>476を100回読むように
テンプレ1000回読むように
話はそれからだ
485名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/23(水) 22:19:52 ID:Msx/Uxxt
あらあら…
486名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/23(水) 22:22:18 ID:e/4TKyWO
完成してからなんて気軽に言うけどさぁ……
487名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/23(水) 22:27:11 ID:Msx/Uxxt
>>482
それはたぶん違うと思う
488名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/23(水) 22:44:59 ID:P0LYMoIq
完成してなくてもいいけど、せめて章毎に分けて投下とかにしてくれないと読むほうもしんどい。
他の人も投下しにくいだろうし、
「今日はここまで、続きは○○日後くらいの予定」っていう一言があってもいいと思うね
489名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/23(水) 22:54:17 ID:W69Pk6HR
なかなかそううまくはいかねーんじゃネーノ
まぁそーあってほしーわけだがね
490名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/23(水) 22:58:56 ID:P0LYMoIq
まぁなぁ、書く方も大変だろうからなぁ
投下が多いスレでもないし、神経質な意見かもしれんな〜
491名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/23(水) 23:08:54 ID:j59n+c3W
>>487 マッシュ乙
492名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/24(木) 00:21:10 ID:ahwbfum2
エヴァンゲリオンと涼宮ハルヒの憂鬱の見分け方
放映開始から10年経ってもファンがいるのがエヴァ         放映前から2chにスレを乱立して騒ぐ工作員がいるのがハルヒ
10年経って続編情報が出てファンを複雑にさせてるのがエヴァ  放送後1年未満で風化がはじまり工作員が焦ってニセ続編情報のスレを乱立したのがハルヒ
人類補完計画など物語に数多くのミステリーがあるのがエヴァ  DVDの予約数が5万あったのに発売日の売上が2万というミステリーがあったのがハルヒ
ペンギンという一風変わったマスコットがいるのがエヴァ      女性キャラクターの顔が一風変わった爬虫類なのがハルヒ
セカイ系、無口系ヒロインのブームに火をつけたのがエヴァ    アフェリエイトで稼いでいたブログ連合が炎上したきっかけがハルヒ
映画で監督がファンを突き放したのがエヴァ              2ちゃん中に宣伝のマルチポストしまくりで嫌われ突き放されているのがハルヒ
悩み苦しみ弱音を吐き怒られる等身大の少年が主人公のエヴァ  人に迷惑をかけても積み重ねのない薄っぺらの「実は悩んでました設定」で罰をうけないのが涼宮ハルヒ
2chで話題が尽きないせいで専用板ができたのがエヴァ      2chで専用板がほしくて雑談やサッカー実況でスレを伸ばし、さくら板を横取りしようと荒らすも失敗したのがハルヒ
個性的なヒロイン達が魅力的に動くのがエヴァ             エロゲーやライトノベルで使い古されたテンプレキャラ達が主人公の気を引くために動くのがハルヒ
監督の好きなロボットアニメの影響が大きく出ているのがエヴァ  逆転裁判やガンダムの映像を丸パクリ、モザイク処理して喜んでいるのがハルヒ
主人公が自分の殻の世界から脱出するのがエヴァ         主人公にキスされてハーレム世界に戻っていったのがハルヒ
物語の印象的な断片を次々カットインするかっこいいOPがエヴァ Berryz工房の踊りをパクッた振り付けをバレるまでオリジナルと言い張っていたEDがハルヒ
493名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/24(木) 01:23:50 ID:pIm2QLHk
>>492みたいなの見ると逆にエヴァの評判を落とそうとしてやってるのか?と思ってしまう
494名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/24(木) 02:56:22 ID:PmCHA9qf
今更だが、管理人SSのクオリティがスゲェ
本当に泣けたぜ!管理人乙!! 次回作もwktkして待ってる
495名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/24(木) 02:57:46 ID:PmCHA9qf
すまん、sage忘れた
496名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/24(木) 06:54:33 ID:vgCpxe7q
>>491
?
497名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/24(木) 07:06:37 ID:3rIQm3V+
マッシュマッシュ言ってる奴ウザい
無茶苦茶ウザい
勿論マッシュもウザいがそれ以上に
いちいち無駄なレスすんなボケ
死ね
498名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/24(木) 08:45:08 ID:Wtzm0O6q
>>497 マッシュ乙
499名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/24(木) 10:08:33 ID:3rIQm3V+
それが無駄なレスだっつってんだろ馬鹿が
あの池沼と同じにすんな死ね
500名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/24(木) 11:12:17 ID:20KlXW1D
>>499
マッシュ乙〜
501名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/24(木) 11:37:06 ID:8Xugm2ln
●<ここは酷いスレですね
502名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/24(木) 12:28:20 ID:3rIQm3V+
ほんとにこれはひどいwwwww


まあなんだ、やっぱ決め付けはやめとけ
アレな言い方してごめんね
503名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/24(木) 13:18:43 ID:WdtiYwp6
俺ちょっと書いたけど
とてもじゃないが投稿出来ない
504名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/24(木) 13:26:22 ID:vgCpxe7q
おいおい…
505名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/24(木) 13:49:00 ID:ct19XU0G
>>503
それは禁則事項。
百回>>4を読み返せ。
506名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/24(木) 13:51:44 ID:Wtzm0O6q
>>503 イソローク乙
507名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/24(木) 15:01:57 ID:xOKy415O
イソロークって山本五十六となんか関係あんの?
508名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/24(木) 16:30:20 ID:q+MiyBWZ
>>503
じゃあ投下するなとしかいいようが
509名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/24(木) 16:55:18 ID:6vKPG2vb


朝目覚めてみると、生憎今にも雨が降り出しそう空模様だった。
大切な日だと言うのについていない。
7月7日
彼は、ちゃんと覚えているだろうか。
忘れているはずはないと思いつつも、確認せずにはいられなかった。
朝食時、自然な感じを装って彼に尋ねてみると、照れ臭そうに、覚えているよ、と応えてくれた。
今日は、彼と私の5回目の結婚記念日。



長門有希の寂しい死



洗濯物をどうしようか迷ったが、雨が降り出したらすぐに取り込めばいいと判断して、手早く干し始めた。 出がけに、今日は早くかえるから、どこか外にでも食べにいかないか、と彼が云った。
私がその提案に首を振ると、彼は戸惑った表情を顔に浮かべたので、慌て言葉を接ぎ木した。
あなたと二人でいたい。
彼は、顔を赤くして出掛けていった。
彼のその表情を思い出すと、自然に口元が緩む。
そんな自分を発見するたび、何故か妙に気持がたかぶる。
彼と出逢うまて゛私は、そうして自分の気持を表に出すことが出来ずにいた。
私は、それが普通のことだと考えていた。冷徹に観察対象と接していくには、むしろそちらの方が都合がいいと。
それが、彼と出逢い、彼と話しをし、彼と行動を共にしているうちに、私の中に人でいう「感情」に似たものが芽生えていった。
最初は、戸惑いもした。それが本当に感情と呼べるモノなのか、判断がつかなかった。
どこまで人に姿形が似通っていても、感情のようなものが生まれても、私は人ではない。
でも、彼といる時に生じる思考の乱れは何だろう。
彼と観察対象が話しをしている時に、何故か視線を手元の本に落としてしまう。観察対象に対して、冷静に接するのが、難しくなっていく。
いつのまにか、考えるのは彼のことばかりだった。
私はそれらを抑えることが出来ずに、彼に打ち明けてしまった。
私の話を最後まて゛聴き終えると、彼はこそばゆい顔して、あーとかうーとか唸りながら、何か言いにくそうにしている。
ふと、彼は真剣な眼差しで、こちらを見た。
!!!!!!
彼に抱きしめられていた。彼は耳元で、私のことをなによりも大切に思っていること、好きだということ、これからはお前の支えになりたいと、語りかけてきた。
呆然としながらも、どんなに貴方達に似ていても、私は人ではない、だから貴方を幸せにはできないと、答えた。
彼は私を抱きしめている手に力をこめる。
お前が勝手に作った檻なんか知ったことか。俺はお前と一緒に歩いていきたい。それだけで俺は幸せなんだ。
彼は私から体を離すと、眼を真っ直ぐにこちらへと向けた。

俺じゃ駄目か?

ひどくぶっきらぼうな告白だった。
こちらに来て、無数の本を読みあさってきたが、こんなに脈絡がなく情けない告白はどの本にも描かれてはいなかった。
でも何故だろう。涙が止まらない。
私は彼の胸に顔うずめて泣いた。
いつまでそうしていたかは解らない。
私は体の内から溢れ出すものに、どうにか折り合いをつけると、彼から体を離し彼の気持に応えた。
その声は泣いていたこともあり、しゃがれていて自分でも無様だったと思う。
それでも伝えることはできた。
私の本当の「気持」を。
510名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/24(木) 16:58:36 ID:6vKPG2vb
雨粒がベランダを叩く音で我にかえった。
私は急いで洗濯物を取り込む。
まだ幾分か湿っぽいので部屋干しにしなくてはならない。
インターホン。
誰だろう。彼が帰って来るには早過ぎる。
私は、ドアごしに外を確認する。
誰もいない。
イタズラだろうか。
念のため、ドアを開いて確認をする
瞬間、私は髪を掴まれ廊下へと引きずり出されていた。そしてそのまま手摺に、強く頭を打ち付けられた。私は遠のく意識の中、相手を確認する。

そこには、凉宮ハルヒがたっていた。

彼女は歪んだ笑みを浮かべこちらを見下ろしている。そこで意識が途絶えた。
511名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/24(木) 17:02:54 ID:6vKPG2vb

すいません
とりあえずここまで
銀玉読んでいたらネタが浮かんだので衝動的に書きました
今日か明日までにはすべて投下します。
512名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/24(木) 17:09:41 ID:y4GwYp6w
お 結婚してんのか なんか今までになかったシチュエーションだな
投下乙
513名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/24(木) 18:05:43 ID:vgCpxe7q
>>511
514名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/24(木) 18:35:16 ID:j35W4iaE
>>483続き
色々とスマン。
今から3連投下する。
嫌ならスルーしてくれ。



そうこうしているうちに学校に着いた。

「キョン君!今度、あんなことしたら許さないよ!」
と怒鳴り、鶴屋さんは行ってしまった。

【鶴屋サイド】
キョン君は最悪だよ!自分の行いをみくるのせいにするなんて!
だってみくるは私の一番の友達なんだから。
さぁ、はやくみくるに会いに行こう。

あれ?上履きがない?
どうしたんだろう?
「あっ!A君、私の上履き知らない?」

「チィッ  知らねぇよ!」

「そ、そうかい、もし見つけたら教えてほしいっさ…」

仕方がないので事務室でスリッパを借りた。
どうして私のスリッパが?……まさかキョン君!?

多分そうだ。許さないよキョン君!
515名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/24(木) 18:38:18 ID:j35W4iaE
私はキョン君に対する怒りを抑えながら教室に入った。

「あっ鶴屋さん、おはようございます!」
みくるおはよう。
「あれ?鶴屋さん、元気がありませんよ?それと上履きはどうしたんですか?」

みくる…ちょっと話しがあるんだけど……
いいかい?でも、ここじゃなくて放課後に体育館裏に来てくれないかい?

「別にいいですよ。」



【キョンサイド】
今頃、鶴屋さんは朝比奈さんに相談しているだろう。
まぁ、計画どうりだな。

ん?鶴屋さんの上履き?あぁ、それなら古泉に3万で売ってやったよ。喜んでたぜwww


ねぇ、


ねぇ、ちょっと、



ねぇってば!

うわ!どうしたハルヒ?

さっきから私を無視して…

わりぃ、わりぃ、ちょっと考え事をな。

どーせ、みくるちゃんのメイド姿でも思い浮かべてたんじゃないの?

なんで、そうなる?

ふんっ!私だってメイド服ぐらい…(ゴニョ ゴニョ

なんだ?

なんでもないわよ!
そうそう、今日の活動は休むわ。皆に言っといて。

わかったよ。
516名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/24(木) 18:43:14 ID:j35W4iaE
ようやく放課後か…

まず部室に行かないとな。
部室に着くとやはり長門がいた。

計画は?

いまのところミスはないぜ。

…そう。

【鶴屋サイド】
あれ?みくるがいない。もしかして部室に行っちゃったのかな?

でも部室にはキョン君や他の人も居るし…
でもキョン君のやったことは許さない!
部室に行って皆に話そう!

【キョンサイド】

嗚呼、やはり朝比奈さんのいれるお茶は美味しいな。

「凉宮さん、遅いですね?キョン君知りませんか?」

あいつなら用事で今日は休むとか言ってました。

「あっ、キョン君、ちょっと用事があるのでいいですか?少ししたら戻って来ますので」
用事?誰かと約束したんですか?

「えぇ。ちょっと鶴屋さんと…」
やはりなwww

わかりました。

「じゃあ、行ってきます」

さあて俺も便所に行くか。

【鶴屋サイド】
文芸室のドアを勢いよく開け

みくる!

あれ?部室に居たのは長門ちゃんだけだった。

「長門ちゃん、みくるは?」

あなたに用事があると言ってどこかに行った。しかし何故あなたがここにいるの?

あっ、みくる先に行っちゃったんだ。私もはやく行かないと。
517名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/24(木) 18:45:58 ID:j35W4iaE
「長門ちゃん、キョン君に注意した方がいいよ」

そう言って私は体育館裏へと向かった。

改行が多すぎてカキコできなかった。
とりあえずここまで。
続きは遅くても土曜日には書きます。
518名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/24(木) 18:48:07 ID:8Xugm2ln
とりあえず乙
519名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/24(木) 18:49:19 ID:pIm2QLHk
遅い!今すぐ書くんだ!
520名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/24(木) 21:20:47 ID:6vKPG2vb
510
続き投下します。
思った以上に酷い内容
になりました
521名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/24(木) 21:23:51 ID:6vKPG2vb
初めてそのことを告げれた時、つまり私と彼が交際をしていることを告げた時、観察対象、凉宮ハルヒはきわめて冷静だった。
感情的になってわめき散らすのではないかと、心配していたが杞憂だった様だ。むしろ率先して私達のことを祝福してくれた。
彼女のことが気掛かりだった私は、拍子抜けするとともに、そんな彼女の接し方に感謝さえした。
こうして私と彼は、凉宮ハルヒ公認の中になった。
筈だった。



頭に残る鈍い痛みで目を覚ました。
指先の感覚が希薄で、体を動かそうとするのにうまくいかない。
どうやら手足を縛り上げらているようだ。
薄く目を開いてみたが、辺りは薄暗く、ここがどこかの建物の中であること以外、何も解らなかった。
凉宮ハルヒに拉致されてから、どれくらいたったのだろう。
もう彼は帰って来ているのだろうか。
私がいなくて、心配しているかもしれない。
そう思うと、今までぼんやりとしていた意識が息をふきかえした。
なんとしても、ここから抜け出さなくては。
彼に伝えなくてはならないことがある。
私はそこで、ハッとした。お腹に意識を集中する。
大丈夫、お腹には何の危害も加えられていない。
彼によって、私の中に宿った新しいイノチには。
522名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/24(木) 21:25:29 ID:6vKPG2vb
初めてそのことを告げれた時、つまり私と彼が交際をしていることを告げた時、観察対象、凉宮ハルヒはきわめて冷静だった。
感情的になってわめき散らすのではないかと、心配していたが杞憂だった様だ。むしろ率先して私達のことを祝福してくれた。
彼女のことが気掛かりだった私は、拍子抜けするとともに、そんな彼女の接し方に感謝さえした。
こうして私と彼は、凉宮ハルヒ公認の中になった。
筈だった。



頭に残る鈍い痛みで目を覚ました。
指先の感覚が希薄で、体を動かそうとするのにうまくいかない。
どうやら手足を縛り上げらているようだ。
薄く目を開いてみたが、辺りは薄暗く、ここがどこかの建物の中であること以外、何も解らなかった。
凉宮ハルヒに拉致されてから、どれくらいたったのだろう。
もう彼は帰って来ているのだろうか。
私がいなくて、心配しているかもしれない。
そう思うと、今までぼんやりとしていた意識が息をふきかえした。
なんとしても、ここから抜け出さなくては。
彼に伝えなくてはならないことがある。
私はそこで、ハッとした。お腹に意識を集中する。
大丈夫、お腹には何の危害も加えられていない。
彼によって、私の中に宿った新しいイノチには。
523名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/24(木) 21:25:55 ID:vgCpxe7q
>>521
524名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/24(木) 21:29:40 ID:vgCpxe7q
>>517も乙です
525名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/24(木) 21:32:31 ID:6vKPG2vb
その事実を知ったのは、今から一ヶ月前。
「おめでとうごさいます。妊娠二ヶ月です」
そう告げられた時、私は呆然とした。
無論、彼とそういった行為を行ってはいたし、私にも生殖器が備わっているのだから、なんら不思議はない。
だが、私はどこかでこんな作り物の体に生命が宿るとは思えなかったのかもしれない。
だから、私は戸惑った。
彼に告白した時の考えが頭をもたげる。
つまり、幾ら体が人と似通っていても、人とは異質な存在である私が、人を、子供を幸せにすることなど可能なのだろうか。
人の親に育てられていないこの私が。
だがら、彼に伝えることが出来なかった。
でも、そういったことを考えたのははじめだけだった。定期的に通院するようになり、母体に対する処注意を聞いていくうちに、私がしっかりしなくてはいけないという気持に変わっていった。
そしてなにより、彼の子供を授かったことが嬉しかった。
考えが前向きなものに変わると、まだ彼にこのことを伝えていないことも、余裕を持って考えられるようになった。
もうすぐ、結婚記念日。その時に伝えて驚かせよう
どういった反応を返してくれるだろうか。
そう思うだけで気分が浮きたってくる。
その大切な日なのに
526名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/24(木) 21:34:18 ID:6vKPG2vb
「あっ、目、覚めた?」
凉宮ハルヒはおかしくて仕方ないといった様子で、話しかけてきた。
「ごめんね。あんな風に連れだしちゃってさぁ」
ニヤニヤしながら、転がっている私のところまで歩いてきた。
そんなになにがおかしい。「でもさぁ、有希だって悪いんだからお互い様だよね」
悪い?私が?
「わかってないみたいね」
凉宮ハルヒはそう云うと、しゃがみこんで私の髪を掴み顔を持ち上げ、顔を覗きこんできた。今はもう、笑っていない
「じゃぁ、これからたぷり教えてやる」
527名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/24(木) 21:35:30 ID:6vKPG2vb
「それはさ、あんたら二人のこと?認めてはいたわよ。まぁ陰でコソコソされるよりは公認で認めておいたほうがいいて考えてたからね。
あいつだってなんだかんだいったて、私の所に戻ってくるて考えてたからさ。
でも、まさか結婚しちゃうなんてねぇー。
結婚式の招待状が送られてきたときはびっくりしたわよ。あんなの送ってこれるなんていったいどうゆう神経してんのよ。
あまつさえ式場で、ブーケトス!
私にむかって投げたのよね。それで云うにことかえて『幸せになって』
オメーだろ、あたしの幸せ奪っていったのはよぉ」
肩で息を切りながら、凉宮ハルヒはがなりたてている。
私。凉宮ハルヒに暴行をうけつづけている。自由のきかないからだだが、体をよじりお腹には打撃を受けないようにして、耐えていた。
「『卒業』て、いったけかぁ。サイモンなんちゃらのヤツ。あれみたく奪っていてやろうかと思ったわよ、あんたの幸せ!」
凉宮ハルヒの喋りが停まった。暴行を加えていた手足も。
凉宮ハルヒの荒い呼吸音だけがあたりに響く。
「でも賢いあたしは思い付いたの。
これなぁーんだ」
凉宮ハルヒは右手に何かを持ってヒラヒラさせている。
掌に収まりそうなソレを。母子手帳を
「わかったみたいね。妊娠四ヶ月?おめでとう!」
私は血が凍った。
それだけは気付かれてはいけないことだった。
「雌犬のくせにやってることはやってるのねー。
これあれでしょ、年賀状に餓鬼の写真をはっつけてみんなにだすんでしょ
『親馬鹿みたいだねー』
みたいな?
馬鹿だから、それ唯の馬鹿だからー
でも、残念。そんなこと、この先、永遠にこないわだって」
凉宮ハルヒは云う。
「ここで捻り出すんだから」
528名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/24(木) 23:36:33 ID:6vKPG2vb
やめて…
やめてぇぇぇぇぇぇぇぇ
凉宮ハルヒは私のお腹を蹴り上げた、何の躊躇なく。「うるさいよぉー
有希ちゃん
おとなしくしていてね
今からそのお腹の悪いもの出してあげるんだから」
「悪いものではない…」
「ん?なんだって」
「この中にいるのは…彼の…赤ちゃ」
蹴り。
私は血にまみれた嘔吐物を吐きだした。
「まぁ
ネバヌバの子供がうまれたわ
おめでとう」
笑いながら、凉宮ハルヒはそういった。
「でも、まだまだよね
念には念をいれておかないと」
髪を掴んで、ボロボロの私をひきずっていく。
扉を押し開くと、そこは、私の住むマンションの非常階段だった。
「ここから転がせば、
全部捻りだせるよね
良かったね、有希」
私。
泣いていた。
ここから落ちれば、命だって危ないだろう。
いや、そんなことより
赤ちゃん
彼と私の大切なもの
その命は確実に損なわれる。
そのことが、悔しかった。私の頬を、強い風がなでていく。
529名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/24(木) 23:47:06 ID:6vKPG2vb
とりあえず、ここまで書いてみました
なんかすいません
こんな内容で
携帯て゛書いていたら親指がシャレにならない程痛くなってきたので
続きはそれが治まってからにします
530名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/25(金) 00:46:40 ID:qeLKMAHF
>>529
携帯だったのか。苦労してるね。
PCで書けばいいのに・・・・・・
531名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/25(金) 01:44:27 ID:YIUUgy1u
>>529
凄い。半端無いなこれは。
職人が枯れて干上がったなんて言ったのは何処の誰だよwwww
続きwktkしてます。
532名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/25(金) 03:51:11 ID:SKOz164n
>>529
ハルヒ………恐ろしい子……
もはや「いじめ」の域じゃない気もするが、とりあえずGJなんだぜ
533名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/25(金) 06:43:36 ID:+nwhXifr
寒気を覚えたね。女って怖い。女の嫉妬は地獄より赤い覚えておこう
534名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/25(金) 07:11:43 ID:PDYvDdO6
>>529
GJ!
535名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/25(金) 19:17:31 ID:E3XyygW1
これからSS書く人は原作の設定を
活かして書いてほしいね
536名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/25(金) 19:59:39 ID:FAi92lzR
>>517続き
規制されなきゃ最後まで投下できます。





みくる待ってるかな?
あれ?…キョン君!
体育館裏に行く途中キョン君に会った。

「あれ?鶴屋さん、何かあったんですか?」
キョン君だよね?私の上履き隠したの。
なんでこんなことするさっ!?
何か恨みでもあるの?ねぇ、キョン君!?

「落ち着いて下さい。鶴屋さん!俺は何もやってません!」

―ドゴゥ
ぐっ、女のくせになんて力だ…

「本当のこと言うさっ!」

【みくるサイド】

遅いなぁ、鶴屋さん。元気なかったし、

―ザッ、ザッ
あっ足音、鶴屋さんかな?

「鶴屋s…えーと、何方ですか?」

A男「おい、マジでみくるさんだぜw」

B男「あぁ、大枚払ったかいがあったなwww」

537名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/25(金) 20:00:26 ID:FAi92lzR
え、な、んですか?

A男&B男「クククッ」
な、何…?

【キョンサイド】
「本当のこと言うさっ!」
本当こと言ったら駄目でしょうwww

朝比奈さん大丈夫かな〜?
まぁ、A男とB男から合わせて10万もらっちまったからなwww

「聞いてるのキョン君!!」

「聞いてますよ。だから俺は無実なんですって。」

「だから……」

【みくるサイド】
やだ。やだ。怖い。怖いよ。助けて助けて誰か助けて。

A男「では…」
―ビリッ

嫌!やだ。

A男「いいねー前々から朝比奈さんの服を破りたかったんだよなー」

B男「ちょwwwお前レイプ趣味だな。」

A男「つか、今からヤルんだろ。」

B男「そうだったwww」
え?私、犯されるの?なんで?………

A男「しかし友達を売るなんてなー」

…友達?

B「しかも、こんな所に呼び出すなんて雰囲気でるな。」

呼び出す?まさか鶴屋さんが…?
538名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/25(金) 20:02:11 ID:FAi92lzR
A男「よーし、あとは下着だけだな」

B男「お前なー全部破くなよ」

A男「だってよー破くたびに ヒィ! って鳴くんだぜ。かなり興奮するぜwww」

B男「まったくお前は。だったら最初は俺にヤラせろよ」

A男「しゃーねな。よし腕持っててやるから早くヤレ」

B男「よーし」

鶴屋さんが…どうして?どうして?どうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうして

【古泉サイド】
さて、そろそろ僕の出番が回ってきたようです。

539名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/25(金) 20:04:06 ID:FAi92lzR

―朝比奈さん!

古泉くん?

A男「やべ、誰か来た」

B男「おいおい、これからってときに…よーしちょっとボコるか」
B男「おい、そこのニヤケ顔、ちょっと来い。」

いいですよ。

B男「―シュッ」
ドッ

B男「あ、れぇ、」
ドタ

護身術は機関で嫌というほど訓練しましたからね。さぁ、次は貴方ですよ。

A男「まて、まて、謝るよ。本当にわるkガハァ

彼のミゾオチに上段蹴りを入れときました。やはり決まると気持ちがいいですね。

そうだ朝比奈さん!
大丈夫ですか?その姿はいけませんね…
僕の制服を羽尾って下さい。

ありがとう、古泉くん。あのね、わたし、鶴屋さんにね……グス

とても辛かったでしょう。とりあえず部室に行きましょう。

うん
540名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/25(金) 20:05:50 ID:FAi92lzR
【キョンサイド】
さて、そろそろ古泉が現れるころだな。

――鶴屋さん!!
ほうら来たぜwww

「あっ、いっちゃん、どうしたの?」

鶴屋さん、一体、貴方は朝比奈さんを何だと思っているのですか!?

「そ、そんなに怒ってどうしたさっ?」

―ッ 貴方のせいで朝比奈さんは犯されそうになったんですよ!

「ええっ!わ、私は何もしてないさっ! み、みくるはどこ?」

部室にいます。
朝比奈さんに謝ってください。

「…そんな、どうして?」


部室に入ると長門が朝比奈さんを慰めていた。

朝比奈さんはよほどショックだったのか目に光がなく長門に寄りかかっている。
長門は優しいな。

「みくる!大丈夫!?」

……

「ねぇ、みくる…」

……

「みku 「うるさい!」

鶴屋さん、私は鶴屋さんのこと一番の友達だと思ってました。
でも、違ったんですね…。

「誤解だよ!私は…違うよ!」
541名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/25(金) 20:07:37 ID:FAi92lzR
………私を売ったの?

「まって!みくるまってよ!売るって何?」
言ってたの、彼らが。だから、あんな所に呼び出したんですね。

「違う、違うよ!私の話を聞いて!」

もうやめてください!!!



…出てって。

「え?」

…出てって!!

「み 「出てけ!!!」

「ぁ…」
鶴屋さんは部室から出ていった。しかし朝比奈さんがあんな大声を出すとはな。ビックリしたぜ。


ん?どうした長門?あぁ、わかったよ。
古泉、朝比奈さんのこと頼んだぜ。

…明日が楽しみ。
そうだな長門。
542名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/25(金) 20:10:16 ID:FAi92lzR
【鶴屋サイド】
なんで?みくる…
私は何もしてないよ。みくる…



とりあえず、今日みくるの誤解を解こう。
教室にいるかな?

あ、そうだ上履きなかったけ、また借りなきゃ。

教室に入るとみくるはいなかった。
あんなことがあったから当たり前か…
昨日の夜、みくるに電話したけど繋がらなかったし…
どうしよう、みくるの家は知らないし、長門ちゃんに聞いてみようかな。



「おい鶴屋!」

な、何にょろ?

「お前、朝比奈さんを売ったらしいな!」

え、ち、違うよ!あれは

「鶴屋が… ヒソヒソ」


「そんなことしたら退学だろ?」

「バーカ。あいつんち金持ちだからだよ。」
「なんだよ、最悪だな鶴屋って」

みんな、違うよ!私はやってないよ。聞いてよ。ねぇ。

クラス一同「でーてけ、でーてけ、でーてけ」

私は教室から飛びだした。
543名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/25(金) 20:13:04 ID:FAi92lzR
私は放課後まで体育館裏にいた。
ここでみくるが…

放課後になったらいち早く文芸室に行った。長門ちゃんにみくるの家を聞くために。
でも文芸室の中には

SOS団の皆がいた。
ハルにゃん、長門ちゃん、いっちゃん、キョン君、そしてみくる。皆がこっちを見ている。怖い目で。
みくるは目を反らしている。

「あんた!何でここに来てるの!?」

「わたしはみくるに・・・」

「みくるちゃんにあんなことして…よく来れるわね!」
ハルにゃんが怒ってる。私は何も悪くないのに。…キョン君。そうだよ!キョン君が悪いんだよ!

「私は何もやってないさっ!キョン君だよ!キョン君が――パンッあれ?ほっぺが痛いっさ。あ、ハルにゃんに叩かれたんだ…。

「最低。最低よ!もうあんたは私達に関わらないで!」
ハルにゃんはそう言って私を追い出した。





何がいけなかったのかな?私、何か悪いことしたのかな?
昨日のみくる、怖かったな。みくると私は一番の友達のはずなのに……

どうして?
でも、もういいさっ。そんなことを考えなくても。





バイバイ。みくる。


544名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/25(金) 20:18:59 ID:jkDyV1Wl
GJ
545名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/25(金) 20:48:46 ID:SKOz164n
ちょっwwキョン最悪だなww
とりま乙ww
546名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/25(金) 21:27:13 ID:qeLKMAHF
これぞ本当のイジメだな

GJ
547名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/25(金) 23:25:10 ID:JPRL58cc
下手な鉄砲数打てば当たるか・・

他の日本人の方々は飛びこみましたよとはよくいったものだな


所詮は駄菓子に群がる幼子という事らしい



ふむ、前者よりも後者の方がしっくりくるしわかりやすいな。くっくっくっ
548名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/25(金) 23:37:26 ID:JPRL58cc
さてと、もうここに居座る理由もなくなったな。過ぎてみればあっという間の3ヶ月弱だった。


さぁまた新しい場所へ行かなきゃな。口惜しいがもうお別れのようだ。

蜜がなくなった花には興味がないんだ。最低限また復活するまで

でも余りに遅すぎるとその間に他の場所へ行きもう戻る事はない


さて次の場所何ヵ月もつんだろうね?フフ
549名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/25(金) 23:58:14 ID:YIUUgy1u
>>548
とっとと去れ
550名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/26(土) 01:19:57 ID:I1ODoqJf
まだこのスレには管理人のSSという最終兵器が残ってる。
まとめサイトが更新されてないのは執筆活動で忙しい為なんだと
俺は勝手に解釈してる。
551名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/26(土) 06:43:18 ID:AzXzex1Y
去りたければ去るがいい。
だが俺は残る。またいじめかっこ悪いとか管理人、イソロークが戻ってくることを
信じる。
552名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/26(土) 07:15:25 ID:PaLvuyvn
>>543
すばらしかった
そしてGJ!
553名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/26(土) 11:11:03 ID:ZQD95Zwu
あれで、すばらしいとは……
554名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/26(土) 14:28:34 ID:4ZpUQdw8
>>548
ぶっちゃけお前みたいな書き込み見ると
「うっせぇ馬鹿gdgd言ってんじゃねーよ黙ってどっか逝け」
って思うだけなんだけどな
555名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/26(土) 18:33:54 ID:maa469OA
>>554 ぶっちゃけお前みたいな書き込み見ると

「うっせぇ馬鹿gdgd言ってんじゃねーよ黙ってスルーして逝け」

って思うだけなんだけどな
556名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/26(土) 18:52:59 ID:TwCkvVB6
>>555 ぶっちゃけお前みたいな書き込み見ると

「うっせぇ馬鹿gdgd言ってんじゃねーよ黙ってお前もスルーして逝け」

って思うだけなんだけどな
557名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/26(土) 19:42:41 ID:PaLvuyvn
こらこら…
558名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/26(土) 19:56:13 ID:VBy+uWAt
>>556 ぶっちゃけお前みたいな書き込み見ると

「うっせぇ馬鹿gdgd言ってんじゃねーよ黙ってお前もスルーして逝け」

って思うだけなんだけどな
559名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/26(土) 20:17:53 ID:PaLvuyvn
>>558
おちつけ
560名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/26(土) 21:12:09 ID:S++sla2h
>>PaLvuyvn
やあマッシュ君、今日も元気そうで何よりだ。
561名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/26(土) 21:22:18 ID:PaLvuyvn
>>560
???
何のことです?
562名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/26(土) 21:47:29 ID:TwCkvVB6
>>558 ぶっちゃけお前みたいな書き込み見ると

「うっせぇ馬鹿gdgd言ってんじゃねーよ黙ってお前もスルーして逝け」

って思うだけなんだけどな
563名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/26(土) 23:22:37 ID:/xs/T8dO
これはひどいどころか終わってるな
しかし普通の書き込みまでマッシュ扱いかよ
てか>>560はむしろマッシュ褒めてないか?
564名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/26(土) 23:44:21 ID:maa469OA
>>563 マッシュ乙
565名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/26(土) 23:50:10 ID:/xs/T8dO
はいはい俺がマッシュアップマンですよ









満足か?
566名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/27(日) 00:17:29 ID:agl9l4zM
さしずめ、あのマッシュマンコ野郎が今度は関係無いレスを
「マッシュアップマン乙」と自分で自分の名前を叩く真似をして、
場を混乱させようとしてるんだろ。

北斗の拳スレでラオウ教祖、刃牙スレで糞蟲などのような厨房を見てきた
俺には匂いが分かる。
567名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/27(日) 00:46:31 ID:g72uMnZa
>>566 マッシュ乙
568名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/27(日) 01:01:34 ID:eW1hNRoK
荒れてきてるな。
俺がマッシュアップマンだこれで満足だろう?
くだらねーことでなに言い争ってんだよ
569名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/27(日) 01:24:24 ID:MmSBoh77
この殺伐としたスレに救世主は現れるのか?!
ってか現れてくれ!!
570名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/27(日) 01:26:21 ID:t5dgTHCT
>>569
そして殺伐としたSSで救ってくれるのかw

まあしかし、のんびり行こうぜ。
他のスレ巡回してるもよし、自分でいじめSS書いてみるもよし。
571名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/27(日) 04:26:57 ID:oE0vAYsd
俺も挑戦してみようかな?
572名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/27(日) 08:06:43 ID:FqUPtedz
お前ら無駄レスは自粛しろ
573名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/27(日) 12:26:01 ID:iIWz1o2f
「果報は寝て待て」
昔の人は言いました。
でもなあ、てめぃら今はそんな時代じゃねぃんだぜ。
自分でこのスレの今の雰囲気を
変えようという人はいないのか!





まあ俺はいやだが...orz
574名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/27(日) 13:33:19 ID:eW1hNRoK
>>573
そんなやつはこの中にはいないな。
そういうやつは世界にほんの一握り位しかいない。
後自分で言っておいてそれはないだろ。言ったからには責任を取れ。
575名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/27(日) 16:12:28 ID:8IPuEPVW
長門さんどうしたの?

え、と 本を…

本? ああ、これね?

そ、それ。
(彼に買ってもらった大事な本。…よかった)

ビリビリ

あっ!

どうしたの長門さん、悲しい顔して?


なんとなく書いてみた。長門は消失verってことで。
576名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/27(日) 16:15:03 ID:PMwwaQX7
>>573
まとめサイト"管理"人
がいるジャマイカ
577名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/27(日) 20:03:13 ID:z84ZopYO
朝休みにて

女子A「よくあんな恥ずかしい事できるよねー!」
女子B「みっみっミラクル♪みっくるんるん♪とかードン引きだし」
女子C「古泉君とかも絶対引いてるよー」
女子A「だよねだよね〜」

みくる「(・・・時間を守る為に涼宮さんに付き合わされて・・・
もう嫌です・・・私が好んでやってるワケでもないのにぃ・・・
鶴屋さん・・・早く学校に来て下さぁい・・・)」

鶴屋「みっくるー!おはよーっ!」
みくる「鶴屋さん!おはようございます。」
鶴屋「みくる、ちょっと言いたい事があるんだけどさ〜」
みくる「?、何ですか?」
鶴屋「あたしは一応みくるの親友だけど」
みくる「えぇ、はい(・・・嫌な予感がしますぅ)」
鶴屋「バニーガール姿で宣伝とかは親友として恥ずかしいっさ。
正直言うけど、ちょっと痛いよ〜」
みくる「・・・」

俺の中の鶴屋さんはストレートだから
こんな事を言いかねんと思った、それだけだ。



578名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/27(日) 21:32:25 ID:TqyouyQ5
ガチャ
みくる「こんにちはぁ」
長門「………」
みくる(なんだ人形女だけか。今の内に煙草吸いに行こう)

〜屋上〜
みくる「ここなら誰も来ないwww(゚д゚)y-~~~~ウマー」
ガチャッ!!!
みくる「!!!だr…」

古泉「( ゚д゚ )」
みくる「( ゚д゚ )y-~~~」
┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨
キョン「待て古泉!!早まるな!!!自殺なんk……」
みくる&古泉「(゚д゚)」
      _, _
キョン「( ゚д゚ )」


キョン&古泉「あばよ人生!!フォーエヴァー!!!」
みくる「らめええええええぇえええええええぇぇえええええ!!!!!!!!!!!!!」
579名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/27(日) 21:58:02 ID:8IPuEPVW
「貴方を殺して凉宮ハルヒの出方をみる」

待て!朝倉!

「なに?早く死んでほしいんだけど…」

要は、凉宮に何らかの影響を与えればいいのだろう?

「そうよ。」

だったら、凉宮をいじめないか?自慢じゃないが中学のころ3人を自殺に追い込んだ経験がある。
俺を殺すのは、それからでも遅くはないだろ?

「う〜ん、そうね。やってみようか!」


勢いで書いてみた。
こんな流れでハルヒをいじめたい。
580名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/27(日) 22:52:25 ID:Qkb1kKfj
>>579
文才的にも話的にもアウト
581名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/27(日) 23:18:16 ID:agl9l4zM
VIPでやれ

としか
582名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/28(月) 01:10:14 ID:CpLyuZNO
ボツ
583名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/28(月) 07:06:33 ID:XW3ay9u5
>>577-579
一応乙
584名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/28(月) 12:01:49 ID:ZZbsrYrj
そりゃネタ風に書いたからなwww
585名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/28(月) 12:43:43 ID:U+B5ZvPP
新しいハルヒのネタが欲しいな・・・
586名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/28(月) 12:57:27 ID:pXWfVOcF
>>579 あなたに尊敬
587名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/28(月) 16:34:44 ID:ZZbsrYrj
ネタがないから579の借りていい?
前そんなんあったっけ?
なかったっけ?
なかったら余計に借りたい
588名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/28(月) 19:44:10 ID:KWT7MPMA
>>587
ok。いいですよ。
589名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/28(月) 19:48:24 ID:rLaC+UcU
>>587に期待。
いい作品が投下されそうだな。
590名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/28(月) 22:28:21 ID:Np0f764E
ID確か変わってる筈だったけど俺587ね
ありがとう
591名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/28(月) 22:29:47 ID:XW3ay9u5
>>587
すばらしい作品が出来ることを祈る
592名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/29(火) 00:24:46 ID:1KFFzqdf
>>590 あなたに土下座
593名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/29(火) 14:41:17 ID:/rd1kQYW
保管庫やっと更新か
どんな小さなSSや厨SSでも掲載する管理人に脱帽
594名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/29(火) 15:43:33 ID:6IXWAAmz
こんにちは、あたしは朝比奈みくる。
未来にいた頃は家族や友達にも可愛がられていました。
でも、過去にやってきてからは・・・。

「や・・・やめてください」
「へっ、うるせーな朝比奈。ちょっとテメェの巨大おっぱい揉んでるだけじゃねーか」
「大体お前ムカつくんだよ」
そう、朝比奈は過去に来てからはクラス全員からのいじめにあっていたのだ。
それもそのはず、未来から来たのだから朝比奈の実年齢は彼らよりも高く
バストのサイズも102センチと、高校生の域をはるかに凌駕していた。
それをネタに、朝比奈はいつもいじめられていたのだ。
「へっ、ウォーターベッドが作れそうなバケモノおっぱいしやがって。
 脳みその養分おっぱいに持っていかれすぎなんじゃねーのか?ははは」
クラス全員からのいじめも当然つらかった。
だが、それ以上につらいのがこの後、放課後のいじめだった。
普段朝比奈をいじめているクラスの生徒達は下校したが、教室には三人の生徒が残っていた。
朝比奈と、ハルヒと、古泉だった。
「で?」
全員が下校して一番に口を開いたのはハルヒだった。
朝比奈は「は?」と聞き返すが、次の瞬間ハルヒの蹴りは朝比奈のボディに突き刺さっていた。呼吸困難に陥り、うずくまる朝比奈の頭を地面にうずめるかのように
ハルヒは追い討ちの蹴りを打った。
「は? じゃないわよみくるちゃん。今月の支払いまだだったわよね?
 いつも言ってるでしょ。悪い虫からの守り料よ。」
そう、ハルヒは毎月1万円の「守り料」とやらを朝比奈に要求し、巻き上げていたのだ。
だが、当然そんな物を支払っていて朝比奈も生活できるはずがなく
支払いの日をすでに10日オーバーしていたのだ。
「ご・・・ごめんなさい涼宮さん・・・その・・・まだ都合が・・・」
うずくまりながら涙でずぶぬれになった顔を上げながら朝比奈は言うが
ハルヒはため息をもらし、もう一度みくるの腹に蹴りを入れた。
「ったく・・・だからそのバケモノみたいなおっぱい使って稼げるところ紹介
 したげよーかって言ったじゃない。そしたらあんた言ったわよね?
 自分で普通に働いて稼ぐって」
この後もお定まりのパターンだった。
今度は古泉も加わり、朝比奈に暴行を加えた。
昼間の生徒達のような口汚い言葉のいじめではなく、直接的な暴力。
朝比奈はなによりもそれを恐れていたのだ。
数分するとハルヒと古泉も朝比奈を開放し、ボロボロになって倒れている朝比奈を
放って教室から出た。
「う・・・うう・・・ううう・・・!」
朝比奈はボロボロの体を必死に動かし、立ち上がろうとするが、足に力が入らず
再び倒れこんでしまった。
「畜生・・・あいつら・・・見返してやる・・・!!」
憎悪に満ちた声で朝比奈は、だれに言うでもなく呟いた。
その後は、朝比奈の歯軋りの音と蜩の鳴き声だけが教室に響いていた。
595名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/29(火) 15:45:15 ID:6IXWAAmz
次の日、朝比奈は学校を休んだ。
そんな日でも、学校では朝比奈の話が絶えなかった。
「おいおい、朝比奈の野郎、学校休んだぜ?」
「いじめすぎたんじゃねえか?」
「まさか、アイツをいじめすぎるまでいじめてたら寿命がいくらあってもたりねーぜ」
「それもそーだな、ははははは!」
そんな会話の続く学校。
次の日も朝比奈は学校に来なかった。
その次の日も、さらにその次の日も。
生徒達は、朝比奈がいじめによる苦痛で不登校になったものだと信じて疑わなかった。
だが、朝比奈が学校を休み始めて10日が過ぎた頃
朝比奈が学校に来た。
「おはようございます!」
朝比奈は、クラスの男子生徒の一人に後ろから挨拶をした。
「おっ、朝比奈が学校に来た・・・っておおおおおおおおおおお!!!!!!???」
その男子生徒の叫びは、事態の異常さを学校中に響き渡らせた。
「な・・・なんだよ柳!どうしたんだ・・・っておおおおおおおおおおお!!!!??」
そんなことが30回繰り返され、ついにはクラス中が朝比奈の周りに集まった。
「ど・・・どーしたんだ朝比奈!?そのブロリーみたいなバケモノ胸筋は!?」
そう、ついこの間まで気持ち悪くて触りたくも無いブヨブヨだった朝比奈の胸は
その姿を完全に豹変させていた。
「ま・・・まさか、整形したのか!?」
生徒の一人が言うと、朝比奈は自慢げに言った。
「ククク・・・整形ではありません。筋トレです!」
そう言って朝比奈は服をめくり上げ、胸の筋肉を見せた。
「きゃー!朝比奈さんすごい!触らせてよ!」
「すげぇな朝比奈!」
朝比奈は、完全にクラスの信頼を回復したが、その教室の隅で面白くなさそうな
顔をしている生徒が二人いた。
そう、ハルヒと古泉だった。
596名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/29(火) 15:48:12 ID:6IXWAAmz
そしてちやほやされていた朝比奈の天国のような時間も、担任の入ってきたときの
扉の開く音で終了した。
そして、朝比奈は過去に来て初めて、まともな人間の一人として学校生活を
送ることが出来た。
だが、放課後。
「おやおや、何の用ですか?涼宮さん。古泉くん」
朝比奈が下校ルートを歩いていると、ハルヒと古泉が草陰で待ち伏せしていた。
ハルヒの手には、木刀が握られていた。
「きまってんじゃない。今月の支払いは?」
ハルヒが聞くと、朝比奈はきっぱりと答えた。
「ありませんよ」
その態度のでかさと怠慢さから、ハルヒはキレた。
「なめやがって!クラスからもちやほやされやがってよぉ!
 その宇宙猿人みてーなバケモノ胸筋を粉砕して
見れたもんじゃねーようにしてやるわよ!」
言いながらハルヒは、5000円の木刀を振りかぶった。
だが、朝比奈は避けようとしない。
そして、ハルヒの木刀が朝比奈の胸を殴ったとき
「バキィッ!」という音があたりに響いた。
それを見ていた古泉は言う。
「おやおや、スゴイ音ですね。骨ぇイッたんじゃないですか?」
だが、古泉の笑顔とは裏腹に、ハルヒの顔は恐怖に満ちていた。
「ち・・・ち・・・ちち・・・ちがう・・・!」
そして古泉の笑顔さえも、へしおれた木刀が地面に落ちる音で消えてしまった。
「ククク・・・あたしの胸筋を甘く見ましたね?」
「な・・・なめんじゃないわよ!!みくるちゃんのくせに!!!」
今度はハルヒは、懐からナイフを取り出した。
「や・・・やばいですね・・・涼宮さん、光モンを抜きましたか・・・!」
だが、朝比奈は鼻で笑い、その100円のナイフさえも胸筋でへし折ってしまった。
「う・・・うわああああああああああああああ!!!!!!
 逃げるわよ古泉君!!こいつはデーモンズチルドレンよ!!!!」
そしてハルヒと古泉は去っていった。
残ったのは、気色の悪い笑みを浮かべる朝比奈だけだった。
「うふふ・・・みんながあんなにあたしのことを認めてくれるだなんて・・・!
 よォーし!」
スキップをしながら朝比奈は帰っていった。
597名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/29(火) 15:49:27 ID:6IXWAAmz
次の日、朝比奈は学校を休んだ。
いままで通り学校では朝比奈の話が流れていたが、その内容はいままでのそれとは
180度違うものだった。
「おい、なんでアイツ学校休んだんだ?」
「わかんね。残念だなぁ。アイツの筋肉見たかったのに」
「おい、そんなにアイツの筋肉ってすげえのか?」
「お前あの日学校休んでたもんなぁ。お前にも見せたかったぜ」
そしてまた次の日も朝比奈は休んだ。
一部の生徒の間ではお見舞いに行こうと言うアイデアまで出ていたが
誰も朝比奈の住所を知らなかったため却下された。
だが、二ヶ月が経過したころ
朝比奈が学校に来た。
「おはようございます!」
また朝比奈は、クラスの生徒に背後から声をかける。
「よぉ朝比奈、どうしたんだ?しばらく学校休ん・・・っておおおおおおおお!!!!」
この生徒の叫びは、学校中の人間をそこに集めた。
叫ぶのも無理は無い。なんと朝比奈の腕、足、腹、背筋、挙句首までもがムキムキになっていたのだ。
「どうですか皆さん!あたしの肉体美!この筋肉!あの筋肉!その筋肉!」
「いやぁああああああああ!!!!来ないでバケモノォォォォォ!!!!!」
その生徒達の反応は、朝比奈が反応していたものよりもずっと残酷だった。
「うわっ!!気持ち悪ぃ!!!」
生徒達は次々と朝比奈から逃げていった。
女子生徒たちの中では泣いている娘もいた。
「そ・・・そんな!見てくださいよあたしの筋肉を!ほら!ほら!」
「く・・・来るなぁぁあ!!!変態ィィィィィィ!!!!!!!!」
「や・・・柳さん!あなたはあたしの筋肉を認めてくれますよね!?」
「う・・・うるせえ!近寄るんじゃねえよ!!」
誰もいなくなった教室で、朝比奈はただ呆然と突っ立っていた。
そして学校をサボり、家に帰って、ただ一人布団を涙でぬらしていた。
悔しかったのだ。
あれほどまでに努力して手に入れた肉体を、みんなに認めてもらえなかったことが。
そして次の日、馬鹿にされ続けてついに朝比奈はキレた。
598名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/29(火) 15:53:24 ID:6IXWAAmz
「うわぁ!!よせ朝比奈!!!」
「うるせえ!どいつもこいつもあたしの筋肉を馬鹿にしやがって!
 テメェだって最初はあたしの肉体を認めていたじゃねえか!!」
朝比奈は筋肉で辺りの椅子や机を叩き壊したりしていた。
ヒザをカクカク言わせながらも、男子生徒は
「それは・・・とにかく!もうお前は俺にかかわるんじゃねえよ!
 俺まで周りにお前の同類項として見られちまうだろーが!!」
最後の最後の線が、朝比奈の中で切れた。
「あああああああああああああああああああ!!!!!!!!?????」
朝比奈は自慢の筋肉で生徒を殺害してしまった。
人に認められようと手に入れた筋肉で人を殺してしまうなんて
なんと皮肉なことだろうか。
すぐに教師が呼んだ警察が学校にやってきた。
未成年とは言え、人を殺せば少年院は避けられないだろう。
朝比奈は逃げる気も無かった。
逃げてもこの世界になんの未練もないからだ。
ただ朝比奈は、残った人生をひっそりと独房の中で過ごし
収容期限の最後の日、自らの爪を磨ぎ、それで喉をかきむしって自殺した。

 馬鹿朝比奈さん 完
599名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/29(火) 16:12:41 ID:JBqpCMEj
こ れ は ひ ど い
600名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/29(火) 16:16:33 ID:QuPGgiYG
とりあえず原作嫁としかいいようがない。
601名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/29(火) 16:18:54 ID:WNvPQWGK
ビリーズ・ブートキャンプなSSですね
602名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/29(火) 16:31:04 ID:6IXWAAmz
朝比奈と古泉とハルヒが同じクラスなのは寛容な精神で見逃してくれ
603名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/29(火) 16:36:48 ID:HIODBYv6
>>598
とりあえず乙
604名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/29(火) 17:16:52 ID:hac4ZNU0
>>598
糞だったけどワロタwww
605名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/29(火) 18:19:24 ID:kulp/dpT
だから V I P でやれと
606名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/29(火) 20:03:32 ID:/rd1kQYW
>>598
これは神SSだ。
607名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/29(火) 20:40:54 ID:J4Wvm0iI
>>598
同じクラス以前の問題wwww
今までで1番の糞SSwww
608名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/29(火) 21:11:11 ID:8c5FkFKk
朝比奈さんって駄目ですね。

本当ですよ。あの人のせいでどれだけ閉鎖空間が発生したか…

古泉、お疲れ。

…使えない。胸だけがとりえ。

まったくだな。その点お前は本当にいい奴だ。さすが俺の彼女だな。

…///

あっついわ!ほら、そこ!イチャ イチャしない!
なんだよ。

なによ!

まぁまぁ抑えて。

仕方ないわね。古泉君が言うなら…。
でも、みくるちゃんは邪魔ね。コスプレも飽きたし。




グスン
609名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/29(火) 21:26:01 ID:YCxhEgAz
【鬼畜教師】 教え子の女子小中学生6人や教え子の母複数人と性交しまくり、鬼畜先生に懲役7年求刑

・18歳未満の小中学校の教え子計6人にみだらな行為をしたとして、強姦(ごうかん)罪
 などに問われた群馬県太田市の元市立小中学音楽教師 岩井彰人(旧姓 吉田彰人)被告(31)の論告
 求刑公判が10日、前橋地裁(結城剛行裁判長)であり、検察側は懲役7年を求刑した。

 検察側は「被害に遭った教え子らは、好意を抱いていた教師から性欲のはけ口とされた」
 と指摘した。

 論告によると、岩井被告は昨年3月から11月にかけて、12−16歳の教え子に計24回、
 県内のホテルなどでみだらな行為をした。被害者には小学校教諭時代の教え子だった
 当時12歳の女児もいた。
 http://www.nikkansports.com/general/f-gn-tp0-20070510-196611.html
610名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/29(火) 22:49:29 ID:A+27yKQx
>>607
そうかな?俺は面白いと思うけど。
611名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/30(水) 02:47:55 ID:nxudjbG5
本人乙
612名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/30(水) 06:23:45 ID:FT1aGC7R
>>610
ネタとしては面白いかもしれないが、ハルヒでやる意味が分からん。
とりあえず>>598>>4を三回以上読むように
613名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/30(水) 07:23:39 ID:a3tWir/G
ヒデー。こんなひどいもん生まれて初めて読んだぜ。
614名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/30(水) 14:34:17 ID:QfGjI1r6
まぁ狙ってやってんなら分からんでもないが…
615名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/30(水) 15:25:59 ID:ugWVe28+
でもネタとして割り切って読んだら爆笑出来るw
616名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/30(水) 15:33:34 ID:DEqlSk2F
ぶっちゃけ読んでないがすごく面白いと思う





ただ読む気がしない
617名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/30(水) 16:38:34 ID:b+TiKqYJ
とにかくネタがないな
アニメ二期はまだ当分先だろうし驚愕も延期しちまったし……
618名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/30(水) 16:53:05 ID:0KtQRhnO
あらら…
619名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/30(水) 17:25:03 ID:X3fW74Ug
>>618 マッシュさんお疲れ様です
620名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/30(水) 19:42:19 ID:aaNjHAco
鶴屋さん、お金ください。

えっ!

聞こえなかったんですか?鶴屋さん。

わ、わかったにょろ…

3000円たしかにもらいました。これからもヨロシクお願いしますね☆

う、うん…

―次の日

鶴屋さん、購買でメロンパン買ってきてください。

ごめん、今日は財布忘れちゃって…

情報凍結解除しますよ?

ま、まって!本当に今日h サラサラ


あっ、キョン君!

長門、どうした?

一緒にご飯たべよ。

あぁ。いいぜ。
621名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/30(水) 19:59:54 ID:Z7/4qfl3
「元ネタがハルヒじゃない」って言う人居るけど、
その境界線はどの辺りにあるんだ?
622名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/30(水) 20:04:06 ID:X3fW74Ug
それがわからん奴には何を言ってもわからないよ
623名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/30(水) 23:32:00 ID:Z7/4qfl3
そんな悲しい言い方しないでよ
624名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/31(木) 01:45:58 ID:9VDKilsr
>>623
いいやするね!
なぜなら俺たちはいじめっこだからだ。
625名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/31(木) 07:18:27 ID:JiL9Sj2P
>>619
???
626名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/31(木) 07:29:45 ID:snUKXeMF
定番の流れとか作ろうとすんなよウザいから
627名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/31(木) 08:29:34 ID:MAFjHsB8
>>625 朝早くからマッシュさんお疲れっス
628名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/31(木) 09:05:27 ID:2NgjQ4Fe
今後一切マッシュの話題はやめにしないか?
何か良SSが投下されればスレの雰囲気も元に戻るのかな?
629名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/31(木) 10:33:01 ID:MAFjHsB8
>>628 マッシュさん度々お疲れ様でげす。
630名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/31(木) 11:43:10 ID:2NgjQ4Fe
ちょwww
俺はマッシュじゃねぇwww
631名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/31(木) 12:21:35 ID:8G2+B9mu
俺がマッシュだ馬鹿野郎。
って言うかまだ擦り付け合いやってたのか。
お前らガキか?あほちゃうの?くだらねー事やってねーでさっさと書けタコども。
632名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/31(木) 12:25:52 ID:M0p7NqY2
じゃあ、SSでも投下しようかな。
出先でパソコンが無いから今日の夜ぐらいになると思う。
633名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/31(木) 12:39:19 ID:/I8BxYSe
ごめん、sage忘れた
634名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/31(木) 15:17:13 ID:snUKXeMF
wktkwktk
635名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/31(木) 15:50:32 ID:Rdpee7Vt
ワクテカして待ってるよ
636名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/31(木) 16:48:05 ID:JiL9Sj2P
>>627
私もマッシュという人物は知りません

>>628に同意します
637名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/31(木) 19:51:51 ID:oDqMrWIU
>>636 わかってるよ。わかってるからもうくるなよマッシュ
638名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/31(木) 23:55:11 ID:hYZOWpoi
>>636
がんばれよマッシュ
639 ◆8cSQWJfJYQ :2007/06/01(金) 00:14:33 ID:wAT/Heib
では投下します。題名は【妹】で
いつもながら簡素な題名ですみません
640 ◆8cSQWJfJYQ :2007/06/01(金) 00:16:31 ID:wAT/Heib

「キョン君おかえりー!」

玄関を開けるや否や、妹が元気良く俺を出迎える。
全く何度言ったら分かるんだ。アイス咥えながら喋るんじゃありません。
「ご飯が出来てるから早めに着替えて食べに来てねー」
そう言い残して、妹はてこてこと居間に戻る。
この野郎。無視しやがったな。大体ご飯前にアイスを食べてるってのはどうなんだ。
呆れながらも俺は笑顔を浮かべる。
なんだかんだ言った所で、やはり妹は可愛いものだ。
小学五年生とはとても思えないほど、体もおつむも(言い過ぎが?)幼い奴だが、
俺の唯一無二の兄妹だからな。

あいつの元気なところを見ていると、不思議とこちらも元気になる。
さて、言いつけを守って早めに食卓に付く事にするか。
641 ◆8cSQWJfJYQ :2007/06/01(金) 00:28:49 ID:wAT/Heib
そんな俺の妹に異変が起きたのは次の日のことだった。
玄関を開けてもいつもの元気な出迎えがない。まだあいつは帰ってきていないのだろうか?
居間に行くと果たしてそこに居やがった。しかし、珍しくボーッとしているようだ。

「どうしたんだ?元気無いな。何かあったのか?」
「あっ…キョン君。ちょっと学校で嫌な事があったの…。」
これは驚きだ。こいつでもこんな風に悩む事があったとは。
「ちょっと!あたしだって悩む事ぐらいあります!
キョン君が思ってるほど子供じゃありません!」
ぷぅと顔を膨らませ、そう言う妹を見て俺はついつい吹き出してしまった。
前言撤回。お前の事を俺が心配する日はまだまだ先になりそうだ。
642 ◆8cSQWJfJYQ :2007/06/01(金) 01:06:14 ID:wAT/Heib
翌日、俺が家に帰ってくるなり
「キョン君お帰り!」
と、いつも通りのハイテンションでこいつは出迎えてくれた。
元気なのは良いが、過ぎるのはどうかと思う。大体何でそんなに体も顔も生傷だらけなんだ?
「友だちとあそんでたらころんじゃったの!!」

あ〜なるほど。謎が解けて兄は嬉しいぞ。
…やはり昨日の事は杞憂に終わったな。
643 ◆8cSQWJfJYQ :2007/06/01(金) 01:09:22 ID:wAT/Heib
足にしがみついてくる妹を適当にあしらい、俺はやる気無く答えた。


それからと言うもの、俺は普通の日々を過ごしていたつもりだった。
その裏でとんでもない事が起こっているにも関わらずにな。

…まぁ、この時点でそれに気付く事は不可能だっただろうからそれは仕方あるまい。

話は数日後に飛ぶ。
644 ◆8cSQWJfJYQ :2007/06/01(金) 01:11:35 ID:wAT/Heib

この後は推敲不足でメチャクチャな文章になってた為、とても投下
出来そうにないんで少々お待ち下さい。なんかいつもこんな調子ですまない
645名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/01(金) 01:26:22 ID:TzTKS47Y
乙!!
このトリは管理人さんだよな?
良い物を投下しようとしてくれる気持ちはありがたいけど
焦らし過ぎは勘弁してください
646名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/01(金) 07:11:32 ID:fLFG06QH
>>644
乙です

>>637-638
だからマッシュって知りませんってw
647名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/01(金) 08:25:36 ID:c4CC2G4r
>>644
読んでたら俺の妹思い出してきた。アイツもいじめられたな
648名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/01(金) 09:03:34 ID:PkFp8f/o
うむ。俺も妹にいじめられたな。
649名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/01(金) 17:52:22 ID:FXBv9yfr
>>644
650名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/01(金) 18:38:39 ID:oCZ7yS4+
>>644
初めてSS書いてる。ここに投下しようと思ったが、文章表現に悩みなかなか進まず。このスレ今のペースだと2週間で埋まりそうだが、それまでに間に合わないかも。次スレたてるよね・・・?
651名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/01(金) 21:20:55 ID:9jT21XM5
いじめ…ダメ。絶対。

長門…どうした?


私は朝倉涼子にいじめを受けていた。
精神的にとても苦痛だった。自身の情報凍結解除も考えた。


長門、そんなに酷いこをされたのか!?
いったい何を…?


毎日、毎日、おでんを食べさせられた。
そんな日が1ヶ月続いた。
私はカレーが食べたかったのに。


そうか・・・良かったな今はカレーを思う存分、食べれるだろう?

長門は勢いよく頷いていた。


…カレー、大好き。


652名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/02(土) 00:08:26 ID:QApT/Of6
いじめ…ダメ。絶対。

言峰…どうした?


私は遠坂凛にいじめを受けていた。
精神的にとても苦痛だった。聖杯の破壊も考えた。


言峰、そんなに酷いこをされたのか!?
いったい何を…?


毎日、毎日、甘いものを食べさせられた。
そんな日が1ヶ月続いた。
私はマーボーが食べたかったのに。


そうか・・・良かったな今はマーボーを思う存分、食べれるだろう?

言峰は勢いよく頷いていた。


…麻婆、大好き。
653名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/02(土) 08:00:16 ID:eijZcDMw
>>652
一応乙
654名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/03(日) 12:48:24 ID:4/kVsI4r
投下がない……
655名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/03(日) 14:01:08 ID:Pe7Qkowz
一般人が長門をいじめてみる



おい!お前だよ、お前。暗いなぁ〜ネクラ?
死ねよ!空気みたいに存在感が、ねぇーんだよ!いっそのこと自主退学しろ!
あぁ!?テメェの分散で俺に意見するな!


お前が死んでも悲しむ奴なんで誰もいないんだよ!

だから   (サラサラ…


…我慢の限界。
凍結解除した。
656名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/03(日) 14:24:51 ID:uWkAhhXD
そりゃそーなるな
657名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/03(日) 15:07:50 ID:2Nnu0sX7
658名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/04(月) 18:00:03 ID:gDrUmtP+
>>651-652
ワロスww
659名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/05(火) 03:54:30 ID:1w/PQunQ
>>655
あのさぁ…ずっと気になってたんだけど、
凍結じゃなくて連結だろ。
情報連結解除だよ。
660名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/05(火) 07:06:24 ID:hJsa0ENv
あれ?
661名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/05(火) 17:18:41 ID:0Qz8LVWA
凍結では連結か!
うっかりしてたぜwww






長「情報連結解除…」

俺「まってk サララサラサララ

と長門にやられてみたい。
662名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/06(水) 14:45:18 ID:7781g6IO
やれやれだぜ┐('e`)┌
663名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/06(水) 20:02:35 ID:nXAe1h1s
情報凍結だと解除じゃなくて解凍だな
664名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/07(木) 02:11:52 ID:x/5bvxDA
過疎ってるな
665名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/07(木) 07:11:36 ID:m13y06/U
あらら…
666名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/07(木) 07:30:20 ID:HcWC6roE
燃料がないんだよ燃料が
667名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/07(木) 14:21:28 ID:01j7nuED
ハルヒが仮入部したときのそれぞれの部活に関するイジメを短編にするとかどうだ?
668名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/07(木) 14:25:17 ID:4fGL5/5T
こういうのはどう?
俺たちでいじめスレをかく。一人が書くんじゃなく皆で書くんだ
669名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/07(木) 15:39:24 ID:01j7nuED
まぁ、一人でいろんなのを書くのは無理があるからその案はいいと思う
670名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/07(木) 16:40:27 ID:m13y06/U
>>669
確かに。
671名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/07(木) 17:11:56 ID:KAGvbw2I
リレーってことか…
いいと思うぞ。
672名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/07(木) 17:23:25 ID:Alfwhuhe
今SS書いてみてるが意外とむずい。話は脳内でほぼ出来てるが、文章にするのがむずい。完成はまだまだ先になりそうorz
673名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/07(木) 17:48:24 ID:01j7nuED
こっちは下書きしてる最中だが、やっと骨組みができたぐらいだ
674名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/07(木) 18:28:04 ID:NPb0S5RE
登場するいじめキャラの名前をみんなで統一したほうがいいと思うんだが・・・
どうでしょう?
675名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/07(木) 20:30:32 ID:KAGvbw2I
鶴屋
ハルヒ
長門
は絶対にいじめたいな。
あと、かなり酷いいじめ→happy endで終わらせてみたい。

鬱endでもいいけど…
676名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/08(金) 07:14:04 ID:hBJ5GKiB
                 __
              / -―‐- 、:丶
             〃´      \:ヽ
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______//_/____::/|.::{.::.::.::.::.::.::.::.::.ヽ::.::ヽ
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ~|lll|'.::|.::|.::.::.:|.::.::.::.::.::.::.l.::.::. ',
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│            |lll|::ハ.l:.::.:: |  ヽ.::.::.: |.::.::.::|
│            |lll|  ',.::.::.│  \.::.|.::.::. |    なんてね。
│            |lll|三 ヽ ::.:|三三7:ヽ|.::.::.`ヽ
│            |lll|"    \| ""・l.::.::|⌒l:ド、l   そんなシチュもいいかな
│            |lll|、 ‘ー'ー'     j.::.::|-イ.:|
│            |lll|:l>ー‐rーt< リ .::|.: l :|
│            |lll|:|_j;斗<_,>/.:: /! ::.: |
│            |lll|:| >、 __/.:: / ヽ.::. |
├‐tュ‐‐┬‐tュ――|lll|:| /     /.:: /   i.::.|
│ ‖  ‖ ll    |lll|:V      ,'.::.:/   .|.::.|
│ ‖  ‖ |!____ |lll|.::ヽ    i/.:/l    |.::.|
_j ̄|! ̄`|! ̄|! /  ̄ l\{     W /    |.::.
677名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/08(金) 07:19:16 ID:evH0i6Y9
さて誰が始める?
まずイントロ担当が3人くらい。中間が10人くらい。エンドが4人くらい。
俺は中間がいいな。
678名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/08(金) 14:06:21 ID:ZvMdVcle
厨房だらけだな…
679名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/08(金) 14:58:53 ID:KylPUECl
リレーは大いに賛成だが、まずはある程度の設定
(主に誰がいじめられるか)を決めた方が良いのでは?
680名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/08(金) 15:44:03 ID:evH0i6Y9
多数決でいいか?
俺は国木田苛めてやりたい。と言うことで国木田に一票
681名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/08(金) 16:57:34 ID:+ZKdySnD
妹苛めめったにない
682名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/08(金) 23:29:41 ID:079bX1ZR
やはり佐々木いじめでしょ。
高校で寄って来た人間が、あの三人しかいないみたいだし。

683名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/09(土) 01:19:45 ID:zvz0nt/z
このスレが過疎るという事はそれだけSOS団が愛されているということだな。
うん、いい事だ

SOS団かわいいよSOS団
684名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/09(土) 06:54:43 ID:3jH+foTu
680だけど
まとまんないね。どうする?
685名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/09(土) 18:22:04 ID:YSIhgzUx
誰が誰をいじめるんだ?いちおう考えた。
>>684の意見を加える

谷口が国木田をイジメ
キョンが佐々木をイジメ
消失朝倉が消失長門をイジメ
朝比奈がハルヒをイジメ
クラスメイトが鶴屋をイジメ

こんなものかな。
あとハルヒの能力や朝比奈の未来関係、閉鎖空間etcはどうする?ちゃんとストーリーに入れた方がいいのか?
686名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/09(土) 22:10:06 ID:a3Us6xB0
このスレ住人が数年後、いじめ同人ブームを引き起こす事になるとは誰も予想しなかった


そう只一人マッシュアップマンを除いては・・
687名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/09(土) 22:33:36 ID:tRhQLg9y
>>685
キョン→佐々木と朝比奈→ハルヒはなかなか面白そうだな。
閉鎖空間はハルヒいじめの過程でいれて、小泉も巻き込んだら面白いんじゃね?

>>686
糞コテは話題にだすなよ。
また荒れるから
688名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/10(日) 09:01:24 ID:V7L0O8aJ
>>687
に同意
689名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/10(日) 09:06:01 ID:V7L0O8aJ
>>685
おもしろそうだ
690名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/10(日) 09:15:46 ID:NKd6Ttaz
俺思ったんだけど
ここの人たちって団結力あるな。お前ら大好きだ
691名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/10(日) 14:16:05 ID:PvezrYcj
べ、別にアタシは好きじゃないんだからっ

か、勘違いしないでよね。ただ暇だから協力してるだけよっ
692名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/10(日) 14:20:37 ID:auEkqoFj
>>685
良いねそれ。短編集見たくするんだね?
693名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/10(日) 15:23:58 ID:V7L0O8aJ
皆様に期待
694名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/10(日) 15:25:05 ID:H58g9b59
てかハルヒとかクラスにいたら早早ぶっころだろ。
あんな生意気女いたらクラスの女子達は放っておかない。

…という…マジスレ……
695名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/10(日) 15:26:16 ID:auEkqoFj
>>693>>694
お前らも書くからな。言っとくが。
696名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/10(日) 18:23:14 ID:V7L0O8aJ
>>695
マ、マジ!?
697名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/11(月) 06:48:54 ID:tYh7zrJv
>>696
そりゃーそうだろ。ここに居るやつ全員で書くんだからな。
お前らも参加しろ。
698名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/11(月) 08:59:59 ID:ytexfLvM
本当に皆で作るんだな
何かスゲェ楽しみになってきた
699名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/11(月) 17:07:39 ID:OxZkkaQN
俺だったら、
クラスメイト全員(朝比奈さんは含む)が鶴屋さんを鉄の棒でボコボコに殴る

とまあ、こんな感じのストーリーを考えてます
700名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/11(月) 17:34:30 ID:OxZkkaQN
おっと関係ない話してすいません
701名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/11(月) 18:08:48 ID:j4hOTHkA
>>699
厨乙
702名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/12(火) 00:12:34 ID:Rdq3SQGC

一歩間違えれば大惨事『涼宮ハルヒの退屈』

涼宮「野球の特訓よ!」

 そう言ってハルヒはグラウンドを占領し俺たちを守備のシフトにつけ、まだグラブをはめてすらいない朝比奈みくるに向かって弾丸ライナーをぶちかました。
 朝比奈みくるは避けようとした、だが間一髪で避けるどころかとろい朝比奈みくるにそんな緊急回避が出来るはずもなく、もろ顔面でボールを受け止めた。おまけに石のようにかたい硬球を。

 ばんごきゅ、そんな音が鳴ってボールは朝比奈みくるの顔面に突き刺さり、一瞬後にそのままぽとりと下に落ちた。よく野球解説者が言う「痛いデッドボール」と同じだった。
 ボールが跳ねれば衝撃が逃げているが、ぽとりと落ちれば完全に衝撃が伝わっているから痛いのだという。
 まして顔面直撃、おまけに投球ではなく打球をだ。朝比奈みくるは即死した。

キョン「あ、朝比奈さん! しっかりしてください!!」
古泉「ちょっと失礼……大変です。脈がありません」
長門「朝比奈みくるはすでに死んでいる」
涼宮「そ、そんな……! 嘘でしょみくるちゃん……?」

 キョンは絶望した、そしてその深い悲しみはやがて怒りへと変わった。キョンは憎悪に満ちた表情でハルヒの胸元を締め上げた。

キョン「なんてことをしてくれたんだハルヒ! お前のせいで、お前のせいで朝比奈さんは……!」 
ハルヒ「だ、だって……避けると思ったから…………うわああああん!! ごめんなさいみくるちゃん! 許してええ!! お願いだから目を開けてよおおおおお!!! こんなの嫌あああああああああああ!!!!」
古泉「安心してください。朝比奈みくるの死体は我々機関が丁重に葬りましょう。もちろん未来式の葬儀で」
キョン「そんな問題かよ!? 長門! お前なら朝比奈さんを生き返らせることくらいできるだろ!?」
長門「限度を超えた延命や蘇生行為は人の尊厳へ対する冒とく。このまま逝かせてあげるのが朝比奈みくるのため」
キョン「うわあああああああああああああああああああ!!!!!」





ハルヒ「ちょっと目え覚ましなさいよキョン!」
キョン「はっ!? ここは一体!?」
みくる「キョンくんは野球の練習中に頭にボールがぶつかって気絶してたんですよ。大丈夫ですか?」
キョン「そうか全ては俺の見ていた夢だったのか…………」
古泉「おや、怖い夢でも見ていたのですか?」
キョン「ああ、朝比奈さんがノックのボールに直撃されて死んでしまう夢だ。そんなこと実際には起こってないんだよな。なあ長門?」
長門「この世界において朝比奈みくるが頭部に打球を受け死亡するといった事故は発生していない」
キョン「そうか……ならよかった……」



703名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/12(火) 01:21:28 ID:qPHxXoVW
  ワケ     ワカ       ラン
  ∧_∧   ∧_∧    ∧_∧
 ( ・∀・)  ( ・∀・)   ( ・∀・)
⊂ ⊂  )  ( U  つ  ⊂__へ つ
 < < <    ) ) )     (_)|
 (_(_)  (__)_)    彡(__)
704名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/12(火) 02:22:33 ID:UV52mELX
久し振りに良い物を読ませてもらった
終わり方が爽やかで良いな
705名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/12(火) 07:38:26 ID:oq/h1o/6
>>702
乙です
706グロ注意報:2007/06/12(火) 14:56:41 ID:wyqcCvZ0
なんとなく書いただけ。そしてグロいので注意、苦手な人はスルーで


『長門有希の終わらない八月』

人生にリセットボタンもセーブしてやり直すポイントも無い。
つまり人生にやり直しは効かない。
死んだ人間は生き返らないし、一度壊れた物は元には戻らない。
じゃあもし、人生にやり直しが効くとしたら何をする?

誰しもテレビゲームで、意味も無く暴走的な破壊行為をした経験があると思う。
レーシングゲームでわざと全速力で建物に衝突したり、登場人物をひたすら殺して回ったりしたことがあるはずだ。

そして私はそれと同じ状況に置かれた。
終わりの来ない8月。
涼宮ハルヒによってもたらされた閉じた時間軸。


脱出のキーワードは「夏休みの宿題」。
涼宮ハルヒにそう言えば、このループを終わらせることが出来る。

もちろん私は知っていた。だけど、それを誰かに教えたりはしなかった。

だって、もしそれを言ってしまえば、こんなに楽しい時間が終わってしまうから。



「な……長門さ……ん。これは何の……冗談ですか……?」
古泉一樹はこんな時でも笑みを浮かべながら私を見つめていた。
腹に大きな穴が開いているというのに、人間とは本当に丈夫なものだ。
「あはははははは!! 冗談でこんなことするわけないじゃん! ば〜かば〜か」
私は地面に膝を着いて蹲っている古泉一樹に、もう一度打撃を叩き込んだ。
打撃と言っても、打った箇所が衝撃に負けてバラバラに吹っ飛んでいくから「打つ」という表現は適切ではない。
ぼん、そんな音を立てて古泉一樹の肩が私の拳に押されて陥没し、直後高い圧力によって破裂したように弾け飛んだ。
今度こそ古泉一樹は目を大きく見開きながら絶叫した。私はそれを見てまた笑う。
「キャハハハハハ!! すっげーよこれ! どう痛い? ねえ痛い? あっははははははは!!」
死に掛けの虫のように地面に転がったまま、開けた口から血をだらだら垂らしながら古泉一樹の体が痙攣していた。
もう一度私がその腹に蹴りをくらわせたとき、肉が四散して内臓が壁にぶつかり彼の体が痙攣するのを止めた。古泉一樹は絶命した。
私はその断末魔の表情を浮かべた古泉一樹の顔を踏み潰す。べき、ぐちゃ、ぐちゃ、ごりゅ、素敵なプレリュードを奏でて古泉一樹の頭が潰れた。
脳は緑色という間違った常識を持った人にこの光景を見せてやりたい、古泉一樹だった物の頭蓋からはみ出したそれは健康な内臓と同じ鮮やかなピンク色だ。
「イヤアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!!!!!!!!」
恐怖が臨界点に達したらしく、古泉一樹が潰れる光景を見ていた朝比奈みくるが悲鳴を上げた。
朝比奈みくるは必死で逃げ出そうと部屋の扉のノブをがちゃがちゃと引っかき回す。だが無駄だ、その扉は開かない。
「無駄だよ〜ここは私の情報制御空間なんだから〜〜! あははははははははははは!!!」
ああ、言うのが遅れたがここは私の部屋だ。
日付は8月31日、この世界の終わる日、そしてまた明日から新しい8月が始まる。まあそのことを知っているのは私だけだ。
部屋にいるのは涼宮ハルヒ以外のSOS団のメンバー全員。
ただし古泉一樹は今死んだ。部屋は窓ガラスも壁も真っ赤に染まっている。
「イヤアアアアアアアアアアアア!!!!!! 殺さないでえええええ!!! お願いします助けてください長門さあああん!!!」
半狂乱のような悲鳴を上げながら朝比奈みくるが私に命乞いをした。
いい響きだ。普段のムカツク舌足らずな声とは比べ物にならないくらいに私の「心」を癒してくれた。
707グロ注意報:2007/06/12(火) 14:58:35 ID:wyqcCvZ0

何百年にも及ぶ同じ時間の繰り返しは、私に「心」を与えてくれた。
心、感情、気持ち。そんなものが私に芽生えたのはエラーというより奇跡と言う感覚がふさわしかった。
そして一度芽生えてから育つのは早かった。私は嬉しいときに笑うことを覚えて、好きな人を愛するという感情も覚えた。

そして体感時間200年程度で、私は感情を持つことに飽きた。

「500年も同じ時間を繰り返せば、普通の人間ならまず正気を保つことは出来ないでしょう」

古泉一樹はそう言っていた。
その通りだ。そしてそれは私も例外ではない。

私は正気を捨て、狂気に身をゆだねた。
こうして思うままに大切なもの全てを破壊することは今まで感じたことのない高揚感と快感を私にもたらしてくれる。
この快感は、体験した者にしかわからない。
肉の味を覚えた動物が草を食べなくなるように、私は愛や友情などの道徳的でまっとうな感情は全て無くして、ただただおのれの加虐欲と殺人衝動の赴くままに全てを壊し続けていた。
何百年にも及ぶ同じ時間の繰り返しの果てに私は感情を得た、そして壊れた。

「助けてくださいい! お願いします! お願いしますううう!!!」
涙と鼻水を垂らしながら見っとも無い顔をして朝比奈みくるが必死で命乞いを繰り返していた。
朝比奈みくるは腰を抜かして小便も漏らしていた。
「あははははは〜〜〜!! いいよ〜そこまでお願いされちゃ私も許してあげようかなって思っちゃうかな」
私がそう言うと、朝比奈みくるは「あ、ありがとうございま……」と口を開きかけたが、その言葉は最後まで続かなかった、私が彼女の頭を横から蹴り飛ばして、口はおろか頭部全体をすいか割りのすいかみたいにバラバラに砕いたからだ。
「うっそだよ〜! 別にいいじゃん! また生き返るんだからさ〜」
私は足に絡み付いていた朝比奈みくるの血まみれの頭髪を手で剥がした。
部屋に残っているのはあと「彼」一人だけだ。
「キョンく〜ん! お待たせ〜ようやく二人っきりだね♪」
私は





『色々ごめんなさい。もちろん続きません』
708名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/12(火) 15:16:47 ID:UV52mELX
>>707
俺は長門がベラベラ喋るSSは好きじゃないんだが、
ちゃんと裏付けがあったし、話の運びも上手くてこれは気に入った。
できれば続きを頼む。
709名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/12(火) 18:53:32 ID:aOhXGHRb
GJ
710名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/12(火) 20:16:22 ID:gVX1d/Nj
これはいいw
頼むもっとやってくれ
しかしその裏付けの才能分けてくれよ
711名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/12(火) 20:20:19 ID:oq/h1o/6
>>707
GJ!です
712名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/12(火) 22:36:35 ID:DEFs8Qqw
あっれー?財布がないにょろ…

どうかしましたか?鶴屋さん

あっ、みくる、財布なくなっちゃって…しらないかい?

すいません。知らないです。

そ、そうかい…(みくる、私は見たんだよ。みくるが私の財布を盗むところを…

713名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/13(水) 00:32:37 ID:Z3yaQ5WQ

 キョンは思った。長門って尻やら胸を触ったら怒るのかな、と。
 一つ確信があったのは、「きゃあ! なにすんのよ! みんなにキョンくんがスケベだって言いふらしてやるわ!」みたいなことだけは絶対にないということだ。あの長門の事だし、案外無反応で好き放題やらせてくれるかもしれん。
 俺はさっそく、椅子に座って本を読んでいる長門の小柄な体に後ろから抱きついた。
 髪はシャンプーのいい香りがして、体は小ぶりで肉付きも少なかったが、女の子特有の柔らかさがあった。
 長門はしばらく間を取るように沈黙して、「なに?」と声を出した。どうやら俺の行動の意味を尋ねたそうだったが、無論単純に興味本位でやっただけだ。
 それから俺は長門の座った椅子を蹴り飛ばして、長門の体を床に引きずり倒してやった。
 その後の事については省略するが、まあ若さゆえの余りある欲望をとことんまで長門の小柄な体にぶつけてやった俺だった。長門は怒ることも泣くこともせず、無表情で乱れた衣服を直して部室を後にした。

 これは使える、そう思った。

 次の日も、俺は部室で長門に散々な乱暴を働いた。長門はそれでも逃げることも抵抗することもせず、俺のなすがままにされていた。その気になれば俺くらい簡単に絞め殺せるだろうに、まあ宇宙人に貞操観念も何も無いのだろう。
 やがてこの高性能ダッチワイフを独り占めするのは悪いと思った俺は、全校の欲求不満な男子生徒にもこの喜びを分け与えてやることにした。まあモテない男子への救済処置的なボランティア活動だ、金は取るがな。もちろん受け取るのは長門でなく俺だ。
 そしてその様子を撮影したビデオも、裏のスジではウィークリーで連続トップを取るくらいの販売実績を誇ったそうだった。まあ小ぶりな体でもこれだけの上物なら当然、そっち系の需要もけっこうあっただろうし。
 そんなこんなで長門有希の名は全校生徒のみならず、校外においても知られることとなった。
 俺が販売を委託した裏ビデオ屋には長門に対する問い合わせが殺到しているらしかったから、ついでにちょいと長門をその店に貸し出してやった、一発1万円のリース契約で。
 まあそんなこんなでとにかく儲かったね。たぶん向こう10年間は遊んで暮らせるだろうという大金が俺の手元に入ってきたわけだよ。全て長門のおかげさ。
714名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/13(水) 00:33:50 ID:Z3yaQ5WQ

 だがそんな俺の商売にも終わりが訪れた。ある日、長門がAVに出演していること、そしてのみならずその体を使って売春行為をしていることが学校にバレたのだった。
 当然長門は学校を退学させられた。噂はあっという間に広がり、長門が売春行為をしていたことは全校生徒の常識にまでなっていた。
 長門は当然部室にも顔を出さなくなった。ハルヒは「一体どうして有希がそんなことを……」と頭を抱えていたが、まさか全て俺の仕業だったとは夢にも思っていないだろう。
 そしてこれは数日後に古泉から聞いた話だったが、長門はこの地球上から存在ごと消えて無くなったらしい。近くでハルヒを観測することが目的だったが、それが出来ない以上用は無いということだったのだろう。
 古泉は「何か長門さんがあのようなことになる心当たりはありませんか?」と聞いてきたが、当然そこはすっとぼけておいた。

 はっきり言っておくが、俺の心は全く痛んでいない。
 長門を人形かおもちゃみたいに弄んだり、男たちの慰み者にして金儲けの道具として扱ったりしたことを全然気にしちゃいない。
 だって実際にあいつは人間じゃないんだから。どこまで人間に近くても、所詮はインターフェース、お人形なんだから。
 あいつに痛む心が無い以上、俺の心も微塵も痛まない。どうせあいつは何も嫌だと感じちゃいなかっただろう、だったらタダで俺の財布が膨らんだことをむしろ役に立てたと思っているかもしれないくらいだ。
 あばよ長門、次に来る宇宙人はもっと乳のデカイ奴がいいな。俺はロリコン趣味じゃないからな。





715名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/13(水) 08:37:29 ID:Psdnz8RV
>>714
GJ
ただ、最後の方にあった「俺の心は痛んでない」
っていう描写はいらないと思うんだ
まぁ個人的な意見だから無視してくれて構わんが
716名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/13(水) 15:54:01 ID:/+UjU8+F
で、最近厨SSが増えてきたわけなんだが
717名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/13(水) 16:50:32 ID:r7aFqrWC
>>714
GJ!
718名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/13(水) 18:49:14 ID:fTfDUIVK
フ・・・さてと、そろそろSSでも投下するか。
あんまりいじめっぽくないかもしれんがな。
719SOS団の領地拡大:2007/06/13(水) 18:51:23 ID:fTfDUIVK
「もしも……よ?」
そう前置きして、ハルヒは話し始めた。
団長である涼宮ハルヒが、俺一人に用事とは、光栄なことだが一体何事だろうか。
「一日寝てるだけでウン十万って金が懐にもぐりこんでくる方法があったとしたら
 どうする?」
真剣な顔でそんな素っ頓狂なことを言うもんだから、自分の口から漏れた
「はぁ?」という声のあまりの間抜けさにビックリした。
「どこのインチキサイトに書いてあったかは知らんが忠告はしとく。
 やめとけ」
ハルヒはそんな俺の忠告を聞く気は甚だ無いらしく、またいつもの笑顔を顔に灯し
「それがね、すごい良くできた商法なのよ! マルチって奴!」
やっぱりそれか。
ハルヒは、マルチ商法という詐欺商法の仕組みを俺に懇切丁寧に説明してくれた。
言うまでもなく、俺はその商法を知っている。
「要するにこれよ! このビー玉を一つ10000円で売ったとすると
 それを買った奴はそのビー玉を今度は二人に売るの!
 そしてその利益の20000円はあたしとそいつで山分け!
 そしてまたそいつにビー玉を売られた奴は3人にビー玉を売って
 利益の30000円を山分け!
 これをずっと繰り返すだけで金が延々と手に入るのよ!」
はいはい。マルチ商法が良くできた詐欺だってのはよくわかってる。
だがな……
「わかってるわよ、犯罪だって言いたいんでしょ?」
ハルヒは俺の表情を見て、俺の言いたいことをピタリと言い当てた。
「安心してよ。自ら警察に捕まりたい奴なんていないわ。
 仲間の誰かが自白しなきゃ絶対にばれないんだから!
 とにかく、明日SOS団ミーティングで団員全員にそれを公開するわよ!」
ハルヒの暴走はいつものことだが、今回はちょっとやばい気がする。
俺達は未成年だ。とはいえ、マルチ商法はかなり重大な罪。
一体なにがどうなるだろうか。
そして、ハルヒがコレを言い出した以上、俺はコイツを止めることはできない。
ハルヒの不満を溜めて、閉鎖空間とやらが発生して古泉に文句言われるのは嫌だからな。
そのうち古泉が「あなたが反省していないようなので、放課後の個人レッスンですよ☆」
とか言い出したら俺の青春というか人生は終わりだ。
そーいえば以前古泉が言ってたな。「僕はSであなたはM。攻めと受けでとても相性が
良いのです。とても仲良くなれると思いますよ」と。
……いやいや! 違う! あれは俺の夢の話だ!
あの頃の俺は古泉が超能力で俺の夢に出てきたと信じて疑わなかったが
そんな想像はもうやめたんだ! そう、あれは想像の世界なんだ!
クールになれキョン!
「なんで汗かきまくってんの?」
「なんでもない」
と、現実のハルヒと妄想の古泉によって(?)、俺はこの最悪の詐欺商法のメンバーズの
一人に加えられてしまった。
720SOS団の領地拡大:2007/06/13(水) 19:05:40 ID:fTfDUIVK
「だ……駄目ですよ涼宮さん! それって犯罪……むぐっ!?」
「うっさいわね! あたしがやれって言えばやるのよ!
 それと、今回あたしとあんた達の立場は同じじゃないわ。
 あたしは親で、あんたらは子なの!」
SOS団の部室で、いつも通りのミーティング風景が繰り広げられていた。
最も、いつもと違い今回のミーティングは詐欺軍団の会合だがな。
「まずあたしはキョンにこのビー玉を一万円で売ったわ。
 だからキョンは、ビー玉を一万円で、二人に売るのよ!」
古泉がニコニコとこちらを見てくる。その笑顔からは
「あんまり閉鎖空間を発生させると、溜まるモノも溜まるんですよ?」
と、無言で語っていた。
あーわかったよ、やりゃいいんだろやりゃあ。
それにもし成功すれば、ハルヒの言うとおり就職の心配なんてしなくてすむ。
そんな軽い考えで、俺はこの世界に足を踏み入れた。
「じゃあ、古泉と長門。このビー玉を買ってくれ」
この二人はSOS団の活動に対して賛成派だったので、この一万円のビー玉を
買ってくれた。
そして俺は手に入れた二万円を、ハルヒと山分けした。
「じゃあ有希と古泉君は今度はビー玉を三人に売ってくるのよ!
 今は放課後だけど、部活動している部ならまだ残ってるわ!
 はいはい! さっさと行く!」
古泉と長門は、部室から飛び出した……歩いて。
「あ……あの……涼宮さん……やっぱり、いけないと思います……」
ハルヒは「大丈夫!」と、根拠無しの笑みを浮かべ
儲けた金の皮算用を始めた。
いや、案外皮算用でもないのかもしれない。
なぜなら、この商法を使えば本当に金が大量に手に入る。
この北高だけで何人の生徒がいるのかわからないが、実質の人数はその親戚や兄弟、両親にまで及ぶ。
しかもハルヒは、さっき言った。
ハルヒと俺達の立場は対等でないと。
つまり、俺が手に入れた金はそのまま俺のものであり、SOS団に与えなくてもいいのだ。
やばい、鳥肌が立ってきた。
しばらくすると、長門と古泉が帰ってきた。
「あら、お帰りなさい。どうだった?」
「売れた」
長門はそれだけ言って、パイプ椅子に座り、読書を始めた。
こいつがどういう方法で三人もの人間を詐欺に巻き込んだのかはわからないが。
「僕も売れましたよ、三つとも」
ハルヒは「よし!」とガッツポーズをし、パソコンで高級な服なんかの欄を
見ているようだった。
まあ、俺だってほしいものがいくつもあった。
6月22日発売のファンディスクやコミックスだって、もはや大根を買うようなものだ。
なにせ、すでに俺の手元にはすでに差し引き三万円の金があるのだから。
喜びと興奮のせいで有頂天になっていたのだろう。盲点だった。
俺としたことが忘れていたのだ。いつの間にか俺達の部室から姿を消していた
朝比奈みくるの存在を
721名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/13(水) 21:07:42 ID:RSmERFPK
なんという犯罪組織
722SOS団の領地拡大:2007/06/13(水) 23:07:54 ID:fTfDUIVK
日に日に暴走する精神。
6月22日に発売されたファンディスクは買った。
迷わず3990円の初回限定版を買った。180分の特別編集映像は日ごろの俺の
怠惰ライフによって負った精神的苦痛を癒してくれた。
妹にプレゼントを買ってやった。母親を親孝行だとレストランに連れて行った。
奇妙な幸せだが、それは紛れも無い幸せだと思っていた。
だがこの頃、その幸せの反面にある恐怖が心を侵食していくことを
俺は感じざるを得なかった。
「キョン!」
突然の叫び声に、俺は現実に引き戻される。
眠っていたわけではないが、俺は部室の机に突っ伏していた。
梅雨の時期でジメジメしているせいか、物凄い汗をかいていた。
「あのね、あたし、マルチ商法で儲けたお金、リストアップしてたの。
 見てよこれ」
ハルヒが俺に突き出した紙には、俺の想像以上の金額が書かれていた。
「金が手に入ったのに、ずいぶん元気無いじゃないか」
部室にいるのは俺とハルヒと長門だけだった。
長門はパイプ椅子に座って読書をしているだけなので居ないも同然。
問題は古泉だった。
古泉は今日「バイトがあるので」と部活を休んだ。
アイツの「バイト」とは、閉鎖空間が発生したという意味じゃなかったっけ?
ハルヒは最近、マルチ商法で金を大量に手に入れてご機嫌状態じゃなかったのかよ?
「あのね……あたし、あの……」
ハルヒは口ごもる。そして、その理由は俺も理解していた。
ハルヒは決して常識知らずではなかった。
いや、むしろ他人よりも常識をわきまえているからこそ今こうしている世界にも
均衡が保たれているのだ。
ハルヒは、本当に寝ているだけで金が手に入って、恐ろしくなったのだ。
だが、自分が主犯者であるという事実から、それを言い出せない。
その気持ちは俺には理解できかねたが、こうして辛そうにしているハルヒを見ていると
なんだか俺の気分まで落ち込んでしまう。
ついにハルヒは何も言わないまま、団長机に座り込んだ。
俺は考え事を続行する。
そりゃあ、俺だって恐ろしかった。いや、恐ろしい。
マルチ商法なんて最初はやる気は無かった。だが、やってしまった。
そして何万もの金を手に入れてしまった。
ここまでやって、後戻りなんて出来るかよ……!
気がつけば俺は、自分の頭をボリボリとかきむしっていた。
「キョン……大丈夫?」
「あ……ああ」
窓から外を見れば、梅雨にしてもやかましすぎる音が響いていた。
強い、大粒の雨がアスファルトの地面を叩く音。
それがこれからの俺の幸せな未来をたたえる拍手だったのか
俺を地獄に引きずり込もうとする死神の囃しなのかは、わからなかった
723SOS団の領地拡大:2007/06/13(水) 23:23:46 ID:fTfDUIVK
「古泉、話がある」
部活動終了の時間を知らせる長門の本を閉じる音が部室に響いた後
俺は古泉にそう告げた。誰にも気付かれないように。
全員が帰宅したことを確認し、俺と古泉は一時便所で時間を潰した後に部室に戻ってきた。
最も、まさか部室の鍵が閉められているとは思わなかったので
俺は用件を古泉に、部室の前で告げることになった。
「最近のSOS団の活動のことだ」
俺の真剣な表情を見て取ったのか、古泉もそれを真剣に聞こうとしていた。
次の俺の言葉、「マルチ商法をやめないか」という言葉を。
だが、その言葉は俺の喉から先に出ることは無かった。なぜ?
俺は金なんか欲しくない。だが、怖いのだ。
だからもうこんな詐欺商法はやめたい。いつものハルヒの笑顔が見たい。
無益でもいい。ただ、いつもの雑用係のキョンに戻りたい。
「どうしました?」
古泉が俺に囃したてる。
「いや……お前、昨日バイトで部活休んだだろ? だから……」
「それがどうしたというんです」
俺の言葉をさえぎる形で、古泉はきっぱりと言った。だから、俺には何がなんだかわからなかった。
「僕がバイトで部活を休むことが珍しいですか? そのことで僕があなた方に何か不利益を与えましたか?」
「い……いや……」
「なら僕に用事はありませんね」
古泉は、クルリと俺に背を向けた。
「失礼します」
古泉は、いつものうっとうしいくらいの笑顔を見せることなく立ち去ってしまった。
突然俺の体を襲う脱力感。全てを悟ってしまった俺の脳への、体からの警告。
「俺は……知ってたんだ……」
昨日ハルヒが俺に何かを告げようとした。
結果的にそれは口にされなかったが、俺はその言葉の先を知っていたじゃあないか。
ハルヒはマルチ商法が怖くなって、それをやめようと相談に来たのではないか。
じゃあなぜそれをしなかったのか? 決まっている。
今の俺と、全く同じだった。
以前ハルヒが言ったことが、俺の脳内でフラッシュバックされる。
「自ら警察に捕まりたい奴なんていないわ。仲間が自白しない限りばれないんだから」
そうだ。仲間が自白しなければばれない。
ならハルヒは、自分がその「仲間」の枠からはずされてしまうのが怖かったのだ。
今の俺がそうだったように。
今俺は、古泉に裏切られることを恐れたのだ。
俺が「マルチ商法をやめよう」と古泉に言ったら、古泉はどう思うだろうか。
決まっている。古泉は、警察に捕まりたくない。
だが、自分達のグループの中に反対派が、つまり俺がいれば、俺が警察に自首してしまうかもしれないではないか。
そうなれば古泉が取る行動は?
監禁か? 同意か?
殺害か?
そこまで考えて、俺は唯一俺の体を支えていた足の力を、雲散させた。
俺の体が地面に寝そべり、冷たい地面が俺の中の感情をせきたてる。
そうだ。俺達のグループであり、俺達のグループでない人間がいたではないか。
「朝比奈みくるは……マルチ商法に手を染めていない……!?」
異常気象とも思える大雨の中の、一筋の光が地面を叩いた。
その轟音は、俺の中に住まう鬼を、解放するかのようで……。
朝比奈みくるは、俺達のマルチ商法を知っている。
朝比奈みくるは、俺達のマルチ商法に参加していない。
つまり、警察にそれを知らせることに、損害が無い。ただ、俺達だけが逮捕され、朝比奈みくるは安全。
だって、ナニモシテイナイのだから
「うああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!
 あああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!」
いろんなものに亀裂が入った。
724名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/14(木) 00:07:19 ID:U4faR9ti
gj!
725名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/14(木) 00:22:12 ID:KLcvKN4V
どっちからどう見てもひぐらしのやり過ぎです。ご愛読ありがとうございました。
726名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/14(木) 00:27:16 ID:IjC4Jbk0
>>723
面白いといえば面白いんだが、いじめじゃないな。いっそいじめに限定しないでハルヒSS全てOKにしないか?その方がスレも活性化すると思うがどうでしょう管理人様?
727名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/14(木) 00:45:21 ID:KLcvKN4V
>>726
ノーマルなハルヒSSはプリンスレが主流だから全部OKは駄目だと思われる。
自分的にはいじめ、鬱展開、救いようの無い悲劇、エロパロとは別のベクトルで公序良俗に反する作品がこのスレに分類されると考えてる。
728まとめサイト”管理”人 ◆8cSQWJfJYQ :2007/06/14(木) 03:41:07 ID:xT6XyZnl
>>726

>>727さんの意見にほぼ賛成です。
やはり、【いじめSOS団】と名を売っている以上、いじめ関連作品以外を
投下するのは少々抵抗がありますね…。

ちなみに、自分はまとめサイトを管理しているだけの者ですので、
このスレ内に置いて発言権等を所有している等の事はありません。
729名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/14(木) 06:40:26 ID:dhYRd+Hr
あらら
730名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/14(木) 22:29:54 ID:U4faR9ti
もし、ハルヒが普通の人間だったら…


「東中出身……」
と自己紹介をした時点でバブられる。(もちろんキョン、朝倉にも相手にされない)→顔立ちがいいので先輩etcに犯られる。→谷口が慰め ハルヒget(^o^)ya ya ya やったぜ〜
古泉の場合、即刻キョンを襲う

朝比奈
普通にいじめられる

鶴屋
誰かをいじめていそう…ハルヒとか。

キョン
普通に長門と付き合ってるな。\(^O^)/

朝倉
長門に嫉妬してるな。よって友情オワタ(^O^)

731名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/14(木) 22:42:21 ID:xhM54wqm
>730
ちょww古泉自重しろww

朝倉さん、そこは長門さんにでなくキョンに嫉妬してほしい。
わたしが面倒みなきゃ!な大事な友達を(メガネ属性とかポニテ萌とか若干オタの香りが漂う)いたって普通の男にとられるんだから^^

キョン愛しいよキョン(*´Д`*;)=зハァハァ
732名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/15(金) 17:54:25 ID:3ReM2/DD
>>727が正論っぽい
733名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/15(金) 20:11:47 ID:78WlqrRx
そういうわけでいじめとは少し(というか全然)違うSSを再び投下する。
>>714の続き。


「喜緑江美里……わたしは消えたくない……」
 長門さんは目に涙を浮かべて、すすり泣きながら私にそう言った。
 思念体は彼女の情報連結を解除する事を決定した。観測任務を果たせなくなった長門さんに用は無いからだ。
「わたしは消えたくない…………もっとみんなと、彼と一緒にいたい……」
 そのことは私もよく知っている。長門さんはあの涼宮ハルヒたちとの活動をとても楽しんでいた。
 でもそれが出来なくなったから、長門さんは消えることになったのだ。
 その原因は紛れも無く長門さんの言う『彼』にある。
 あの男のせいで、長門さんは学校にいられなくなった。
 長門さんを強姦して、その上あろうことか自分の私利私欲を満たすために人形のように扱ってくれた。もし思念体からの保護命令が無かったらすぐにでも行って殺してやりたいと思う。
 でもそんな最低な男でも、長門さんは最後の最後まで憎しみも怒りも無く、ただ彼の言う通りに従っていた。その結果、いかに自分に苦痛がもたらされるか、そしてこうして消え去ることになるかも知っていながら。
「……わたしのことはどうでもいい……彼の幸せが、わたしの存在する意味の全て…………」
 長門さんは不完全な感情しか持っていなかった。彼女には有機生命体の『人を好きになる』という感情を理解できなかった。
 それを教えてくれたのが『彼』だった。長門さんは人を好きになることを覚えた。
 しかし『人を嫌いになる』ことは知らないままだった。長門さんにとって『彼』は、絶対肯定の対象であり、どんなことをされたとしても彼の喜びを求めて、ついには自分を犠牲にしてしまったのだ。
「お願い……わたしを助けて……お願いだから…………」
 私は懇願する長門さんから目を背けた。私に出来ることなど何もない。思念体からの命令は絶対だ。
「せめて……最後にもう一度……彼……に…………」
 長門さんは思念体の放った崩壊因子から必死に抵抗していた。しかし、本体から切り離され独立したインターフェースの長門さんにまともな防御も反撃も出来るはずがなかった。長門さんは泣きながら、悲しみに溺れるように消えていった。
 誰もいなくなった部屋で私は一人泣いた。しかしいくら涙を流しても、悲しみを洗い流すことは出来なかった。
 そして悲しみはやがて私の中で憎しみへ変っていった。あいつのせいで長門さんは消えることになった。この憎しみを洗い流すことが出来るのはあいつの血、ただそれだけだ。


 そして次の日、学校では何事もなくキョンが退屈なスクールライフを満喫し放課後を迎えていた。
734名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/15(金) 20:12:43 ID:78WlqrRx

「やれやれ、全くヒマだぜ。帰りに新しいゲームでも買って帰るかな」
 最近発売したRPGゲームがだいぶ面白いらしいと雑誌で読んだからそれにするかな、そう思って俺は部室の扉を開けた。
 以前まで必ず俺より先に部室に来て、椅子に腰掛けて本を広げていた存在はもういない。まあ別にいてもいなくても一緒のような奴だったから気にならんがな。
「少しよろしいでしょうか?」
 と、いきなり後ろから話しかけられて俺はかなりビビった。やわらかで、それでいて高く通る声だった。振り向いた俺の目に映ったのは、生徒会書記にして我が校で確認されている宇宙人その3(その1と2はもういない)の喜緑さんだった。
「ここじゃあ誰かに聞かれて困ることになるかも知れません。生徒会室まで来てもらっていいですか?」
 そんなに時間は取らせませんから、そう言って喜緑さんに連れられて俺は生徒会室へとやって来た。
「それで、一体なんの御用ですか? ハルヒに関する面倒事ならごめんこうむりますよ」
「涼宮さんは関係ありません。…………長門さんの事についてお話しておこうと思いまして」
「長門? ああ、あの無口無表情で出来損ないのロボットみたいだった奴のことですか? 確かもう消えたって聞いてますけど、それが何か?」
 ぎり、歯軋りのような音が聴こえた。しかし生徒会室にいるのは俺と喜緑さんだけで、喜緑さんはにこやかな笑顔を全く崩していない。やんわりと微笑んだまま、くすくすと笑って口を開いた。
「ええ、そのロボットみたいだった長門さんの事ですよ」
「興味ありませんね。別にいなくなった奴の事なんて気にもならないし、ましてあの無表情宇宙人の事なんて俺のいい加減な人生の中でも特にどうでもいいことに分類されるものの一つですよ」
 俺は古泉ばりに肩をすくめて言った。そしてもう喜緑さんの話に付き合うのをやめて生徒会室を後にしようとして扉に手を掛けた。
 いや、掛けようとした。しかしその扉が無かった。壁は一面幾何学模様のプリントされた灰色になっていた。
 振り向いた俺の視界にはどこまでも晴れやかな笑顔で、しかしその手に拳銃を構えて俺に向けている喜緑さんの姿が映った。朝倉の得物はナイフだったがどうやら彼女の場合は飛び道具のようだった、まあ殺傷能力も高いし確実だろうしな。
「彼女の痛みの……彼女の苦しみの千分の一でも感じながら死んでください」
 そう言って彼女は引き金を絞った。そして弾丸は確実に俺の胴を捕らえたはずだった。なのに俺はちっとも痛くもかゆくもなかった。なにせ弾は俺に当たることなく、その直前で姿を消したからだ。
 それを見て喜緑さんはあきらかに顔をしかめた。何が起きた? そんな顔で、もう一度引き金を落とした、だが結果は一緒、弾が俺に命中することはなかった。
735名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/15(金) 20:13:54 ID:78WlqrRx
「な……んで……?」
 喜緑さんは狼狽した様子で一歩後ろに下がりながら呟いた。
 聞かれたことには答えるのが礼儀だ。俺は今起きたことについて説明してやった。
「全部長門のお陰って奴ですよ」
「長門さんが? どういうこと?」
 俺は思っていた。もしまた朝倉みたいな奴に襲われたりしたら、もしくはまた長門が暴走して、こんどは直接俺に害を与えるような真似をしたらどうすりゃあいいかと。
 それを長門に話した結果、インターフェースの持つ情報操作能力を封じ込めるプログラム処置を施せば大丈夫だと言われた。
 つまりコンピューターウイルスに対してワクチンを有しておけば平気なように、長門はあらゆる情報操作に影響を受けなくなるという措置を俺の体に施したのだった。
 まあそれがあるから長門も怖くなかったし、現にこうして原因はよくわからんが暴走した喜緑さんからも身を守れているわけだ。
「と、いうことです。残念でしたね喜緑さん」
 ぎり、今度は顔をはっきりと吊り上げながら喜緑さんが歯を鳴らした。
「そ、そこまでしてもらっておきながら彼女をあそこまで手ひどく裏切ったというの…………! あなたに痛む心は無いの……?」
 裏切る? 別にはなから信頼も何もありゃしませんよ。あいつはただの便利な道具、歩いて話せるパソコンみたいなモンでしたから。よって心も痛みません。便利な道具を使うだけ使って、壊れたから捨てました、はいおしまい、ってことです。
「この外道!! あなたなんて人間じゃないわっ!!」
 喜緑さんが憎しみと怒りをあらわにそう叫ぶ。
「人間じゃないのはソッチでしょう、まあ俺を殺そうとした報いは当然受けてもらいますよ。覚悟はいいですか?」
 俺は某北斗神拳伝承者よろしく手をぱきぱき鳴らしながら喜緑さんに近づいた。
 喜緑さんはじりじりと後ずさりをして俺から逃れようとしていたが、狭い部屋でそんなに長く逃げ回れるはずもなく、あっというまに壁に追い詰められた。
「くっ!」
 喜緑さんは俺に蹴りを喰らわせようとして足を振り上げた。だがその動きは全く俊敏なものでなく、ごくごく一般的な女子高生の体躯から繰り出される軽いものだった。
 俺はその蹴りを手で受け止め、そのまま喜緑さんの足を掴んだ。そして上にぐいっと引っ張り上げて、喜緑さんの体を逆さまにつるし上げた。
 長門によって施された『対宇宙人用ワクチン』(命名俺)の効果として、喜緑さんが使うはずだった情報操作能力はいまや全て俺のものとなっているのだった。ヒト一人片手で持ち上げるくらいわけない。
「放しなさい! このっ! 絶対に殺してやる!!」
 逆さに吊られてパンツ丸出しの状態でも喜緑さんは強気の姿勢を崩さない。俺はためしにちょっと力を入れて喜緑さんの顔面を蹴り飛ばしてみた。
736名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/15(金) 20:14:51 ID:78WlqrRx
 その攻撃は予想を遥かに上回って凄まじい効果を生んだ。
 俺は軽く蹴ったつもりだったのに、俺の手で逆さつりにされた喜緑さんの体は衝撃で振り子のように大きく揺れた。同時に鼻骨がへし折る音が鳴り響いて、喜緑さんの顔から鮮血が飛び散った。
「ふぐっ!? い……痛い……!」
 喜緑さんは激痛で涙を流しながら鼻を押さえていた。しかしこの程度で痛がっていては後が続かないぞ。なにせ俺を殺そうとした悪い宇宙人だ、徹底的に懲らしめてやらねばならん。
 ぐしゃめき、俺は喜緑さんの体を振り回して勢いよく地面に叩きつけた。ぱきっと乾いた音が鳴ったのは、どうやら受身を取り損ねた喜緑さんの腕が折れた音のようだった。
「あ……アア…………」
「まだまだですよ。人を殺そうとした悪い奴は地獄に落ちるんです。もっと苦しませてから殺してあげますよ」
 そう告げて、俺は喜緑さんの折れた腕を思いっきり踏みつけた。声にならない悲鳴をあげて喜緑さんは口から唾液と血を垂らしていた。
 それからさらに腹を蹴り上げた。一蹴りするたびに喜緑さんの口からくぐもったかわいい悲鳴がもれた。
「かはっ……! う……ああ…………」
 床に転がって腹を押さえて丸くなった喜緑さんを見下ろしながら、俺はなんともいえない心地よさを感じていた。SMプレイは究極の愛の形だ。まあプレイじゃなくて実際に殺すつもりなんだが。
「ただ殺すだけじゃあつまらないですからね。最後に…………」
 俺はそう言って喜緑さんの両足を掴んで思いっきり広げた。ストライプ柄の可愛い下着が俺の視界に映った。
「ひっ!? い、嫌……いやああああああ!!!!」
 喜緑さんは大きな悲鳴を上げて、今まで以上に必死で抗った。だが全く無駄だった。むしろその抵抗すら俺にとっては快感の一部に過ぎなかった。
 沈痛な声を上げて嫌がる喜緑さんを俺は無理やり犯した。
 初めは叫び声を上げてじたばたしていた喜緑さんだったが、やがて電池の切れた人形のように曇った瞳を見開いて床に転がったまま動かなくなった。顔には乱れた髪が掛かって、頬には一筋の涙が伝っていた。
 俺は情報連結解除と唱えて、その壊れた喜緑さんを砂のようにしてこの世界から消し去った。
 やがて部屋は元の生徒会室へと姿を戻した。もちろん部屋には誰もいない、俺一人だった。
 こうして悪い宇宙人は地球から去っていったというわけだ。全く世界を救ったヒーローだな俺は。そんなことを考えながら俺は学校を後にした。





737名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/15(金) 21:04:18 ID:EI/lejI+
GJ!!!!!
長門に萌えた。最高だよ。ついでに朝倉も犯ってくれ(番外として)
738名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/15(金) 22:48:11 ID:eIR6Sj9l
>>736

すばらしかった
739名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/16(土) 18:49:18 ID:O+bo5GEl
GJだぜ!!
740名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/17(日) 05:39:03 ID:Kx0/vxEn
まぁ、情報連結解除は申告制だから情報統合思念体の許可が下りなきゃ出来ないんだが…
次は、その辺の事も頭に入れてやってくれれば尚いいな。
741名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/17(日) 16:27:00 ID:QNTXUCsG
長門が朝倉のナイフを結合解除したのは申告済みだったのか?
742名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/17(日) 17:38:41 ID:7FF5kc22
743名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/17(日) 19:08:18 ID:8MOqXdB9
朝倉は別の派閥=命令系統だろ
744名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/17(日) 20:27:43 ID:0cy2WLs0
そんな重箱の隅をつつく議論よりまずキョンの性格が色々おかしいことについて突っ込む人間はいないのか。
745名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/17(日) 21:28:22 ID:+wtEpaRr
>>744
貴様はSS板に来るな
746名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/17(日) 23:27:49 ID:d55a0DbA
>>744
貴様はこの板に来る価値すな無い。




ハ「誰?あいつ。」

キ「わからん。しかし頭がおかしいってことは間違いないな。」

古「困りますね。>>744みたいな人は。」

長「情報連結解除を申請する。」

>>744「待っt サラサラ…
747名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/18(月) 01:30:09 ID:xfdUwcG/
>>741
情報結合解除は物質の結合情報を解除するだけ。申告の必要は無い。
情報連結解除は正確には有機情報連結解除、つまり有機生命体(インターフェースも構造自体は人間と同じ)を解除する場合はこちらを使用する。
当該対象を敵性と判定した上でパーソナルネームを告げ有機情報連結の解除を申請しなければならない。
無論、その際は事前に崩壊因子を当該対象に仕込んでおかなければならない。
仮にキョンがこの能力を有していても思念体の許可が下りるとは到底思えない。
そもそもキョンはインターフェースではないので思念体とはリンク出来ない。
748名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/18(月) 02:49:37 ID:aYLRLV48
>>747
気持ち良く語ってる所に悪いんだが、自重しろ
ちなみに崩壊因子を予め対象に仕組んで置く必要は無いかと
749名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/18(月) 03:38:41 ID:cS2X4BJa
結論から言うと

長門TUEEEEEEEEEE

普通に考えたら虐められる訳NEEEEEEEEEEでFA?
750名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/18(月) 04:36:16 ID:6eCB1Hdj
長門をいじめようとしたハルヒを情報操作で逆にみんながハルヒを
いじめるようにするってわけか。
751名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/18(月) 07:28:48 ID:jcuUoxQg
>>750
なるほど
752名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/18(月) 16:27:38 ID:lLG8xlQA
いつの間にかまとめサイトのCERO指定がかなり大らかになってるな。
ちょっと前の【朝倉涼子の沈鬱絶望編】は18禁でグロ注意だったのに、
【長門有希の終わらない8月】は別にグロ警報なしで、
今回の喜緑さんSSも18禁指定無しになっている。
753名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/18(月) 18:17:06 ID:pHXbl5A2
朝倉をいじめてみるか…
754まとめサイト”管理”人 ◆8cSQWJfJYQ :2007/06/19(火) 03:37:41 ID:HhAs1R7C
>>752
油断した…。ちゃんと注釈入れときます。
755名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/19(火) 13:45:29 ID:TnzOCA3j
意外と細かくチェック入れてるんだな管理人
こっそりとSSの続編期待してるから頑張れ
756名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/20(水) 15:12:32 ID:XsxP//sp
ずいぶん過疎ってるな
757名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/20(水) 16:46:49 ID:ymfXqflz
おや?
758名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/20(水) 20:58:26 ID:qSrO2D8E
新作が投下されないから皆息を潜めてるだけだろ
759名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/21(木) 02:20:33 ID:MSwFViZq
こんな時間にスレをチェックする俺って一体…
760名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/21(木) 02:42:02 ID:cbpVXngu
>>759
安心しろ。俺もチェック入れてるから
やっぱこのスレには中毒性があるな
761名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/21(木) 07:46:18 ID:W+iBDy/3
しかし、すばらしい職人さんはいないものだろうか
762名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/21(木) 11:54:26 ID:cbpVXngu
今のところ、神的な続編が期待できるのは
いじめカッコ悪いさん
クレイジーKさん
有希妊娠SS
管理人さん

の四人だと俺は思う
はやく戻ってきてくれないかなぁ…
763名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/21(木) 22:26:57 ID:W+iBDy/3
>>762
うん
764名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/22(金) 14:46:02 ID:qKCmLjoc
とりあえず他の人の投下のきっかけに
なればいいかなぁなんて思いながら
未完成のもの少しだけ投下したりなんちゃって


………駄目だよなorz


個人的には、朝倉の人にまた何か話を書いて欲しいなぁ…
765名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/22(金) 17:45:30 ID:yu9zps18
必ず完成させてくれるなら、未完成投下もありだろうけど、そうじゃないと余計に悲しくなるだけだからな…
朝倉偏愛の人は凄かったよな。また何か書いて欲しい
766名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/23(土) 00:11:07 ID:ApBiWzyB
学校がえり、いつもの自販機でジュースを買う。わたしの日課。
すぐ後ろに子供達がいて、何か話してる。なんだろ?

「…すずみやはるひってゆうんだよ」

わたしのこと、話してる?

「うちのねえちゃんと同じクラスでさ、なんかヤバイ人なんだって」
「どんなふうに?」
「宇宙人、探してるって。自己紹介しているとき急に言い出して、そのまま
 ずっとその話」
「なんで!? なんでそんな風になんの!?」
「本人に聞けばいいじゃん。ほら」
「こえーよ、きけねーよ」

百円玉がカチカチ音を立てる。手が震えるから。
うまくお金が入らない。視界がぼやけるから。

小さな町だもん。みんな、わたしのこと、知ってる。
767名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/23(土) 02:52:38 ID:+1M77JMH
さて、762が期待しているような神作家ではありませんが、投下させていただきます。
タイトルは「長門有希の非日常?」でお願いします。
768名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/23(土) 02:54:53 ID:+1M77JMH
「やらなくて後悔するよりも、やって後悔したほうが良いって言うよね」
あれ……?
「冗談はよせ!」
なんで……?
「長門! 大丈夫か?」
わた……し……?
「長門ォォォォォォォ!!!!!!!!」
どうして……泣いているの?
ああ、そうだ。
わたしは朝倉涼子の情報連結を解除した。
いつまでもわたしが目を瞑っているから彼はわたしが死んでしまったと思っているのだろうか。
すぐに手を動かし、彼の目からこぼれる涙を拭いて、彼を安心させたい。
でも、わたしのために彼が泣いてくれているという事実を、もうちょっと楽しみたい気も
する……こんなことを考えるなんて、エラーだろうか?
まあいいや、もうしばらくこうしていよう。
しばらく……もうしばらく………。


    つまらない現実逃避はヤメロ長門有希


わたしは動きたくないんじゃあない。
動けないんだ。
目が開かない。でも不思議。なぜかこのまぶたの向こうの光景が見えてくるみたい。
泣きじゃくる彼の向こうに現れたのは、朝倉涼子。
そうだ、わたしは情報連結の解除に失敗したんだ……朝倉涼子のほうが、一枚上手だった。
「駄目……逃げて……」
最後の最後に力を振り絞ってそう言ったつもりだったが、おそらく彼には届いていなかったのだろう。だって、朝倉涼子がナイフを振りかぶった今でも
彼はわたしを……いや、わたしの抜け殻を揺さぶり続けているのだから。
769名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/23(土) 02:56:54 ID:+1M77JMH
真っ白な世界だった。
どこが上か下かもわからない。
なにもない。
わたしの地面は何処?
教えてよ。インターフェースであるわたしに
感情を持ったあなたが……。
「……き! 有希!」
女性の声が聞こえた。
何度も呼んでいたのだろうが、いつまで経ってもわたしが起きないので
その女性はわたしの掛け布団を剥ぎ取った。
「もう! 朝寝坊だけは高校生になってもなおらないんだから!
 早く朝ごはん食べて!」
まずは目を開けてみた。最初に視界に飛び込んできたのは、見慣れた天井。
今度は布団からゆっくりと上体を起こした。目に飛び込んできたのは、机の上の
「見慣れた料理」と、「見慣れた女性」
すべてが見慣れたこの空間に、わたしは違和感を拭いきれずにいた。
「もう、有希! 寝ぼけてるの? 今日のおでんはカレー風味にしておいたから
 きちんと全部食べるのよ!」
机の上に置かれている二人分の料理は、おでんだった。
女性は、朝倉涼子。
怒鳴りつつもわたしが起きるまで朝ごはんを食べない辺りが、面倒見のいい彼女らしかった。
「ねえ、悪い夢でも見たの? 汗だらけよ」
見た。悪い夢だったかどうかは覚えていないが、確かに夢を見た気がする。
でも、どんな夢だったかは思い出せない。
まあ気にすることでもないだろう。それより今はカレー味おでんを食べたかった。
冷たいお茶で目を覚まし、カレー味おでんをゆっくり味わって食べたおかげで
すっかり遅刻寸前だった。
わたしと朝倉涼子は、猛ダッシュで学校への道を走っていた。
「コラ! 長門! 朝倉! さっさと教室入れ!」
遅刻まであと30秒もある。余裕だ。なのにこんなにも鬱陶しく怒鳴り散らす教師が
いつも以上に鬱陶しく感じた。
「ごめん、朝倉涼子。わたしのせいで……」
遅刻をしそうになってしまった。と続けるつもりだったが、それよりも先に朝倉涼子が
見せたキョトンとした表情に違和感を覚えた。
「どうしたの……?」と、わたしと朝倉涼子が同時に言い、声が重なった。
二の句は朝倉涼子が告げた。
「なんでわたしのこと、朝倉涼子って呼ぶの?」
「え……?」
そういえば。とわたしは思った。
涼子ちゃんは涼子ちゃんだ。なぜわたしは彼女のことを朝倉涼子などと
呼んでいるのだろうか。
「もう、本の影響なら、気分悪いからやめてよね」
「ごめん、涼子ちゃん……」
そして今度こそ下駄箱から上履きを取り、教室に向かおうとした矢先だった。
わたしの上履きが、本来あるはずの空間になかった。
「あれ? あれ?」
「どうしたの? 有希」
「わたしの上履きが無い……おかしいな、確かに入れておいたのに……」
朝倉涼子が、大きく息を吐き出した。
「もう、クラスの誰かがイタズラしたのかしら。
 大丈夫よ、わたしがとっちめてあげるから!」
「涼子ちゃん……ありがとう」
廊下に立ち止まって話をしていたため、結局遅刻してしまった。

770名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/23(土) 02:57:47 ID:+1M77JMH
チャイムが鳴り終えてから、わたし達は教室に到着した。
肩で息をするわたしとは裏腹に、あさく……じゃない、涼子ちゃんはすでに
呼吸を整えて腹式呼吸をしているようだった。同じ距離を走ったはずなのに。
わたしは教師が来る前に急いで自分の席に走った。
すると、突然の無重力がわたしの体を襲う。
そしてそれを自覚するころには、今度はわたしの体が硬い床の感触を味わっていた。
「あっれ? 悪ぃ長門ちゃん。 足引っかかっちゃったよ」
いかにもわざとらしく投げ出された足を引っ込めながら、まったく反省していないような
仕草をわざと見せながら、その男子生徒、大庄・沙賀(おおしょう・しゃが)は
わたしにペコペコと頭を下げてくる。
受身もろくに取れなかったため、口の中が切れている。
でもわたしは何も言わず、チラリと涼子ちゃんの方を見た。
これを見た彼女が、委員長の威厳を持ってわたしを助けてくれると思ったからだ。
だが、彼女はわたしが足を引っ掛けられたことは見ていなかったらしく
自分の机に腰掛けていた。
わたしも無言で立ち上がり、自分の席についた。
しばらくすると教師が入ってきて、委員長の涼子ちゃんが号令をかけた。
そして朝のホームルームが始まり、すぐに終わった。
今日は一校時から体育だー憂鬱ー!
などと考えながら、わたしは自分のロッカーを漁る。
だが、体操服がない。
そこでわたしは、自分が上履きをはいていないことを思い出した。
「あれ? あれ?」
わたしはもう一度念入りにロッカーを探すが、無いものはない。
「どうしたの? 有希」
「涼子ちゃん……わたしの体操服が無い……」
「あらあら困ったわね。誰かのイタズラかしら。
 わたしがとっちめておいてあげるから安心して」
その言葉に、さっきほどの頼もしさは感じられなかった。

771名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/23(土) 02:59:46 ID:+1M77JMH
結局体育は見学。
別に体育が好きなわけではないので、残念ではなかった。
しかし、上履きはともかく体操服が盗まれたのはなんだか気分的に嫌だった。
ちょっと発育が遅いとは言え、わたしだって女の子だ。
先生に相談しようか、でも、体操服を盗まれたなんて言うのは嫌だ。
でも、涼子ちゃんなら、きっとなんとかしてくれるよね?
そう思いながら、わたしは一日を過ごしていた。
だが、なぜだかわからないけどやたらと私の身の回りの者が減っている気がした。
体育の授業が終わり教室に戻ると、わたしの筆箱がなくなっていたのだ。
結局涼子ちゃんに借りたが、わたしの筆箱は見つからない。
今度は、いつの間にか教科書が落書きだらけになっていた。
だれにも貸した覚えはないのに。
いつの間に? 誰が?
わたしはその犯人の目処がついていた。
おそらく、わたしのクラスの斜め前の席にいる男子、今朝わたしの足を引っ掛けた
大庄に違いなかった。
結局つまらないまま学校は終わり、放課後になった。
わたしはSOS団の部室へ足を走らせる。
「あれ? 有希、どこに行くの?」
「あ、涼子ちゃん。あの……あれ?」
わたしは……どこに行こうとしていたんだっけ?
「もう、あなた今日変よ。大丈夫?」
「う…うん……」
そうだ。別にわたしは部活になど所属していないのだ。
それより帰ってからご飯を作らなければならない。今日のご飯当番はわたしだった。
帰ってから涼子ちゃんに、手作りカレーを作ってあげた。
とても喜んでくれた。ように見えた。
772名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/23(土) 03:00:50 ID:+1M77JMH
結局体育は見学。
別に体育が好きなわけではないので、残念ではなかった。
しかし、上履きはともかく体操服が盗まれたのはなんだか気分的に嫌だった。
ちょっと発育が遅いとは言え、わたしだって女の子だ。
先生に相談しようか、でも、体操服を盗まれたなんて言うのは嫌だ。
でも、涼子ちゃんなら、きっとなんとかしてくれるよね?
そう思いながら、わたしは一日を過ごしていた。
だが、なぜだかわからないけどやたらと私の身の回りの者が減っている気がした。
体育の授業が終わり教室に戻ると、わたしの筆箱がなくなっていたのだ。
結局涼子ちゃんに借りたが、わたしの筆箱は見つからない。
今度は、いつの間にか教科書が落書きだらけになっていた。
だれにも貸した覚えはないのに。
いつの間に? 誰が?
わたしはその犯人の目処がついていた。
おそらく、わたしのクラスの斜め前の席にいる男子、今朝わたしの足を引っ掛けた
大庄に違いなかった。
結局つまらないまま学校は終わり、放課後になった。
わたしはSOS団の部室へ足を走らせる。
「あれ? 有希、どこに行くの?」
「あ、涼子ちゃん。あの……あれ?」
わたしは……どこに行こうとしていたんだっけ?
「もう、あなた今日変よ。大丈夫?」
「う…うん……」
そうだ。別にわたしは部活になど所属していないのだ。
それより帰ってからご飯を作らなければならない。今日のご飯当番はわたしだった。
帰ってから涼子ちゃんに、手作りカレーを作ってあげた。
とても喜んでくれた。ように見えた。
773名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/23(土) 03:04:48 ID:+1M77JMH
次の日、学校に行くと、わたしの上履きが下駄箱にあった。
ただ、大量のゴキブリの死体のオマケつきでだ。
「ひどい……」
涼子ちゃんが声を漏らす。わたしは泣きそうになっていた。
あの男、大庄だ。あの男がやったのだ。
わたしはその思いを、グッとこらえる。
それを口に出せば、委員長である涼子ちゃんはおそらく
“証拠も無いのに人を疑うな”などと言うだろう。
だからわたしは、そっと思いを閉じ込めた。
そして教室に着いた。今度は遅刻寸前ではない。
だが、わたしの机の上には布がかぶせてあった。
その布は、妙な具合に膨らんでいる。
そして、教室を包む異臭が、わたしの机の、その布の中からするのだということに
気がついた。
「な…なに…!?」
わたしは自分の机にかぶさっている布をどけた。
すると、そこにあったのは、ネコ。
でも、死んでいる。血が出ている。頭から。
血とか、血以外のものとか、いっぱい出てる……!
「………!!!!!!!!!!!」
「ぅええええええ!!!!!! ぅっ……げええええええ!!!!!!」
わたしの嘔吐で、ネコが汚れていく。
「ど…どうしたの! 有希!! 大丈夫!?」
気分が悪い。大丈夫なはずが無い。
朝食べたカレーが全部出た。
「涼子ちゃん……もう……わたし……」
我慢できないよ……
「え……?」
涼子ちゃんに、一番伝えたかったことを言った。
「わたし……嫌がらせを受けてるでしょ? 昨日からずっと……。
 これってね、大庄くんの仕業だと思うの……」
涼子ちゃんは、どういうリアクションをとるだろうか。
同情してくれるだろうか。わたしを叱るだろうか。
小さく開いた涼子ちゃんの言葉は、間違いなくわたしの耳に入った。
「……え?」
ただ、その情報を脳が拒絶したかのように、わたしには聞こえなかった。
「ごめん、涼子ちゃん。今……なんて……?」
涼子ちゃんは、もう一度呼吸を吸い込み、その言葉をもう一度言って見せた。

「いやがらせなんて……受けてないでしょ?」
774名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/23(土) 09:37:26 ID:9DCeO1Jr
>>773
775名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/23(土) 13:41:14 ID:6xGKa5tu
776名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/23(土) 17:12:15 ID:+1M77JMH
わたしは今自分が聞いたことが信じられなく、もう一度だけ、彼女に尋ねる。
「今…なんて……?」
そう、彼女は確かに言ったのだ。
「下らないわね。何が言いたいの?
 被害妄想がすぎるわよ有希」
その涼子ちゃんの顔は、今までの笑顔とはまるで違う
禍々しい表情だった。
わからない。わからないよ。
どうして? わたしの上履きがなくなっていたことを知っているでしょ?
わたしの体操服がなくなったことを知っているでしょ?
そんな時、教室に一人の男子が入ってくる。顔を見なくても声でわかった。大庄だ。
「あっれ? 長門ちゃん。なにやってんの? うわ、ネコの死体じゃん!
 殺したの? 殺しちゃったの? ねえ?」
犯人はこの男に確定だ。
涼子ちゃんの態度に関してはよくわからないが、それだけはよくわかる。
我慢の限界だった。
理性のセーフティラインを解除し、わたしは握り拳を大庄の顔面にめり込ませようと
拳を一直線に大庄に向かって走らせた。
だが、その拳が大庄に到達することはなかった。
涼子ちゃんが、わたしの腕をつかんでいるからだ。
「ほら、暴力は駄目よ? 長門さん」
彼女はグイッとわたしの腕を引き寄せ、お腹に膝蹴りを入れた。
「ぅ……っうう! っげほ! げほ!!」
呼吸困難に陥ったわたしは、膝を地面についた。
すると、さっきまで地面を踏んでいた涼子ちゃんの足が
わたしの顔面を蹴り上げた。
「ほら、もう大丈夫よ。行きましょう大庄くん。
 悪い奴はみんなわたしがとっちめてあげるからね!」
どこに行くのかは知らないが、涼子ちゃんと大庄は教室から出た。
わたしは、涙と血でいっぱいになった顔を袖で拭った。
「あああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!」
わたしは狂った。
わたしを止めるだけなら、わたしに膝蹴りを食らわせて、さらに顔を蹴ることなんて
なかったじゃあないか!
涼子ちゃんはおかしい。そうだ、彼女はもうわたしの知っている涼子ちゃんではない!
「朝倉……涼子……!」
わたしは、その女の名をポツリと呟いた。
777名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/23(土) 17:31:19 ID:+1M77JMH
そして、彼女の机に歩み寄り、机を蹴り飛ばしてやった。
教科書やノート類が床に散らばった。
それをわたしは何度も踏んでやる。
その時、わたしの心がズキンと痛む。
あの「朝倉涼子」の不気味な笑みを、「涼子ちゃん」の優しい笑顔がかき消してしまいそうになる。
だが、わたしはそんな甘えた感情は一切捨てる。
「うあああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!」
次第にわたしの怒りは朝倉涼子にではなく、自分自身に向かっていた。
壁に頭をガンガン打ち付けた。爪で頭をかきむしった。
そして自分の中の「良心」という感情が引っ込むと
再び朝倉涼子の机の中の教科書類を踏む、投げる、破る。
その時だった。突然の背後からの声に、わたしは反応さえできずにいた。
「長門!! なにやってるんだ!!!」
その声は、わたしの担任の教師の声。
わたしは首を振り向かせる。
するとそこには、怒った表情の教師と
その背後の朝倉涼子がいた。
その気味の悪い笑みをわたしに浮かべながら朝倉涼子は
「うう……酷い……どうして? 有希、わたしにこんなことするの……?」
と、笑った顔で泣き声を出すという器用な真似をしてみせた。
教師が荒い足音をたてながら、わたしに近づいてくる。
そして、大人のその足が、わたしの膝を蹴り飛ばした。
「ギッ……ァアア!!!」
わたしは食いしばった歯の間から声をひねり出す。
鈍い音がした。そして、膝が動かない。変な方向に曲がってる。
そして、教師はそのわたしの膝をさらにもう一度蹴り飛ばした。
「あああああ!!!!!」
耐え切れず、わたしは地べたに座り込む。
すると教師は、わたしの髪の毛を掴んで、膝を、顔に。
ベキッ。こんな音が顔から鳴るだなんて、考えもしなかった。
「ぶっ……がはぁ! も……やべで……」
鼻が痛い。血が出てる。うまく喋ることもできない。
そして、教師はわたしの髪の毛を掴んでいた手を離した。
ああ、やっと開放されるんだなとわたしは思った。
だが、本当の恐怖はここからだったのだ。
教師が、ズボンのベルトをはずし、それを一気に引きずり下ろす。
「い……嫌ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!!!!!!
 やめて!!! やめてくださ……もがっ! 
 ひあっ!!! ひああああああああああああああああああ!!!!!!!!!」
そこから先は、よく覚えていない。
ただ、その教師の向こうでニヤニヤと笑みを浮かべていた朝倉涼子の顔だけは
ずっとわたしの脳に焼き付いていた。
778名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/23(土) 17:33:27 ID:+1M77JMH
なぜか、いつになっても生徒達は教室にこなかった。
それどころか、学校自体が静寂に包まれており
まるでこの学校と言う空間が世界から拒絶されていたかのようだった。
虚ろな目でわたしは教室の時計を見る。
12時30分……。
教師は、わたしを人間としてみていなかった。
まるで家畜小屋のブタのように、わたしを道具同然にあつかった。
自身の快楽を満たすために、わたしの人生を……。
「う……うぁあああ……あ……あああ……」
わたしは小さく泣いた。
だれもいない教室で、ただ一人、物静かに泣いた。
ビリビリに破られたわたしの服が、床にポツンと置いてあった。
「どうして……」
それ以上言葉が見当たらなかった。
許せない。殺してやりたいほど憎い。
でも、誰を?
わたしは誰が憎いの?
誰を殺せば、わたしは満足するの?
そんなことを考えながら、わたしはその服、いや、布を身に纏い、自分の家への道を歩み始めた。
いや、それは歩みというよりも、倒れそうになる体を支えるために出した足が
偶然前に出ていたから進んでいる……そんな感じだったのかもしれない。
わたしは自分のアパートの部屋の前に到着した。
鍵が閉まっている。当然だ。だが、わたしはそれよりも気になることがあった。
「ん……あん……もう、そんな……ん……!」
中から聞こえてくる、声。
男性の声と女性の声だった。
わたしの中で血の気が引くのを感じる。わたしは鍵を鍵穴にねじりこみ
ドアを開けた。
すると、そこには朝倉涼子と、大庄がいた。
ただ、二人とも全裸で、わたしがドアを開けたからと言ってあわてる様子も無い。
ただ、わたしなどまるでこの世界にいないかのように
二人は行為を続けていた。
「で……出て行って……」
わたしは呟く。だが、二人は答えない。
「出て行って!! この家から出て行ってええ!!!!!」
今度は叫んだ。すると、布団の中で寝ている朝倉涼子と大庄が同時にこちらを
振り向く。
だが、なにも喋らず、しばらくするとまた時間が戻ったかのよう。
二人はいつもわたしが寝ている布団の中で快楽を楽しみ始めた。
「出て行け!!! 出て行ってよ!!!!!!
 出て行けええええええええ!!!!!!!!!!!!」
どんなに叫んでも、二人はもう振り向きもしない。
ただ、互いが互いの欲望を満たすために、互いの体をこすりつけ合っていた。
わたしの中で、何かの線が切れた。
わたしは一目散に台所に走った。そして、包丁を手に取った。
「出て行って! 出て行かないと刺す! 本気だよ!!」
そして、初めて大庄が口を開いた。
「お……おい……」
だが、そんな大庄を引きずり込むような甘い声で朝倉涼子は
「大丈夫よ、どうせ刺したりなんかしないわ。それより、続きを楽しみましょ」
わたしの中にかろうじて残っていた最後の理性が切れた。
779名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/23(土) 17:35:07 ID:+1M77JMH
「うああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!」
わたしは包丁をブンブン振り回し始めた。
朝倉涼子がクスッと鼻で笑う。
そして、そっと、その細い腕で
大庄の体を……突き飛ばした。
「え……?」
誰も刺す気なんかなかったわたしの包丁に、突然の重量感が。
わたしはその重さに耐え切れず手を離した。
そして見た。床に転げた包丁と、それに刺さった大庄の体。
「あああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!」
叫んだのはわたしだけ。
大庄は叫ばず、泣きも嘆きもせず、ただ無気力に床に転がっていた。
そして朝倉涼子は、笑っていた。
涼子ちゃんの見せていたような、微笑ではない。
狂った麻薬中毒者のような、笑い。
世界が歪む。足元はどこ?
わたしの立っている地面はどこなの?
「ネエ有希。モウすぐオマワリサンが来るワヨ?
 自首しまショ? ネ?」
触るな! 近寄るなバケモノ! お前は涼子ちゃんじゃない!
わたしの、唯一の友人で、この世の誰よりも大切だった涼子ちゃんを返せ!!!
「ウン、ソレ無理」
わたしのお腹に、ひやりとした感触と、激痛が。
わたしは恐る恐るお腹を見る。
するとそこには、さっきまでわたしが振り回していた
大庄の死体に刺さっていたはずの包丁が。
「ぅ……げ……ぇあ…ああ……」
悲鳴を上げることすら許されない、その冷たい痛み。
その冷たさを、朝倉涼子は引き抜いた。
すると、今度はそれを振りかぶる。
やめて……涼子ちゃん……。
これで…わたしの人生は終わってしまうのだろうか。
まあいいや。生きてたって仕方ないし。
じゃあね、みんな。
780名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/23(土) 17:42:09 ID:+1M77JMH
「ほら有希、寝ぼけちゃって! 早く朝ごはん食べなよ!」
目を瞑れば、あの日の涼子ちゃんが浮かんでくる。
でも、目を開ければ、狂ったように笑う朝倉涼子が見える。
わたしは、ただ望んでいた。
友達なんていない。成績も中の下。読書が趣味。
そんな通常以下の生活を、わたしはただ望んでいるのだ。
だって、涼子ちゃんがいたから……。

   取り戻せないのかな……それ

無理だよ。だってわたしは死んでしまうもの。
それは絶対に変えられない。
だから、夜遅くまで読書して、涼子ちゃんに叱られて、二人が学校に遅刻することも
もうできないんだ……。
わたしは最後の最後に目を開ける。
わたしがこれほどまでに愛した涼子ちゃんの姿を見るために。
すると、どうだろうか。
狂ったように笑う朝倉涼子は、顔さえ戻せばあの日の涼子ちゃんではないか。
それはそうだ。だって、朝倉涼子は涼子ちゃんなのだから。

  諦めるな

尽きかけたわたしの感情の中の、最後の感情がそれを伝える。

  だって、朝倉涼子は、涼子ちゃんなんだから……。

あの日の彼女が、わたしの嫌がるようなことをしただろうか?
したことがない。
あの日の彼女が、わたしを殺そうとしただろうか?
するわけがない。
だから、涼子ちゃんであるこの朝倉涼子にも
きっとわたしの言葉は届くはずなのだ。
この世で最後になるかもしれないその言葉を
精一杯の笑顔とともに、わたしはそっと口にした。
「ありがとう、涼子ちゃん」
781名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/23(土) 17:45:27 ID:+1M77JMH
その言葉をなぜわたしの最後の言葉に選んだのか、わからなかった。
ただ、適当に思いつく言葉を言ってのではなかった。
確固たる根拠があって、わたしが一番伝えたかった言葉が
「ありがとう」なのだ。
届くかな? わたしのこの言葉。
もうわたしは目を瞑ってるから、涼子ちゃんがまだ包丁をにぎってるのかはわからない。
あの狂ったような顔をしているのか、あの日の涼子ちゃんに戻ったのかはわからない。
わたしにはそれを知る勇気がない。
だから、かわりに「あなた」が知って。そして教えて。
届いたのかな……わたしの言葉。

 長門編 完
782名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/23(土) 17:46:50 ID:+1M77JMH
お目汚し大変失礼しました。
ですがついでですのでもうちょっと皆様の目を汚そうと思います。
これから投下する「朝倉編」でこの話はおしまいです。
783名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/23(土) 17:52:52 ID:9DCeO1Jr
>>782
乙かれさまです
784名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/23(土) 20:44:27 ID:6xGKa5tu
もう少し設定を詳しく。あとキャラの個性をもっとだそう!
乙です。
785名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/23(土) 21:47:20 ID:+1M77JMH
 朝倉編

やらなくて後悔するよりもやって後悔したほうが良いって言うよね。
だから、これがわたしの出した「答え」。
「朝倉……?」
「そ、意外でしょ?」
事は思い通りに運んでいた。
外部との情報を遮断し、彼を殺害する。
わたしが何度言っても長門さんは、彼を殺害する計画に首を縦にふらなかった。
なら、いっそ許可を得ずとも実行しまえばいいのだ。
そうすれば、現状はよくなる。そうすれば、きっと長門さんもわかってくれる。
わたしが懐のナイフを取り出すと、彼の顔が真っ青になる。
「冗談はよせ!」
全ては予定調和
「壁が……!?」
これが全て終われば
「無駄なの」
長門さんはわかってくれる
「最初からこうすればよかった」
今まで彼女はわたしをバックアップとしか見てくれていなかった。
わたしは彼女に認めて欲しくて、少しは努力してきたつもりなのに。
でも、今からわたしがそうするように、彼を殺害すれば
長門さんは……!!?
「長門……?」
「一つ一つのプログラムが甘い。天井部分の空間閉鎖も、情報封鎖も甘い。
 だからわたしに気づかれる。侵入を許す」
わたしのナイフを素手で止めている長門さんを見て、わたしはどんな顔をしていたのだろう。わたしの心がそうであるように、驚いた顔をしていたのだろうか。
でも、一つわかるのは、わたしが彼の抹殺に失敗したということ。
「邪魔する気?」
わたしは今まで何度もした説得を、もう一度繰り返す。
でも、返事はNO。彼の殺害を認めることはできない。そればっかりだ。
そして、なにがどう間違ったのか、長門さんはわたしのナイフの
情報連結を解除した。
「……!!」
ショックだった。
長門さんのためにやったことなのに、長門さんにそれを邪魔されて
最後の最後まで否定される。
どうしてわたしは長門さんと戦っているのだろう?
どうして? わたしは戦いたくなんかないのに。
長門さんを殺すつもりなんか……「なかったのに」……。
「な……長門! オイ! 大丈夫か!!」
長門さんの肉体的な損傷はすでに彼女の肉体の耐久度を超えていた。
それでも彼女は立ち上がる。彼を守るためだけに。
そんなにも彼が大切なの? わたしなんかよりも、人間の彼の方が……?
ひどい。
ひどいよ長門さん。
わたし、一生懸命頑張ったんだよ? あなたのこと、好きだったから。
だから、最後の最後でもう一頑張り。
さよなら「この」長門さん。大丈夫だよ。わたしとあなたはずっと一緒だから。
わたしは、わたしを裏切った罰を彼女に与えることにした。
わたしが負った、大切な人に裏切られた傷を
彼女にも負わせてやろうと考えた。
だから、一度解除した長門さんの情報連結を再び結合。
ただ、記憶の部分の情報を少しだけいじって……。
786名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/23(土) 22:04:47 ID:9DCeO1Jr
>>785
続き頼む
787果てしなく萌えを追求する男:2007/06/24(日) 01:06:06 ID:5qqdkv5a
「有希! 起きなよ!」
「う……ん?」
わたしの作った長門有希が、ゆっくりと目を開けた。
この長門有希は、彼の存在を知らない。
それどころか、涼宮ハルヒのことも、SOS団のことも知らない。
それどころか、自分がインターフェースだということも知らない。
記憶だけは、ただの人間だった。
苦しむがいい。
まずは精神的に彼女を追い詰める。
そのためにわたしは同じクラスの大庄沙賀をつかった。
大庄の記憶を塗り替え、行動を操作した。
すると案の定長門さんは、わたしに泣きついて来た。
だが、ここからだ。
ここで裏切ってやる。彼女がわたしにそうしたように。
世界で一番大切なわたしに裏切られるが良い!
「いやがらせなんて、受けてないじゃない」
その時の長門さんの顔ときたら、それはもう傑作だった。
あの無表情な仮面みたいな女が、あろうことかおびえたような表情。
そして次の日、わたしはあるクラスメートを操作し、彼女の靴にゴキブリを入れさせ
机にネコの死体を置かせた。
そして彼女は、わたしの机に当り散らす。
そして、教師の記憶を操作して、長門さんに対する怒りの感情を増幅させた。
ここまで教師の怒りの感情を増幅させれば、長門さんは殴られるだろう。あの美しい顔を歪ませるだろう。
だが、ここでとんでもない計算ミスが発生したのだ。
わたしは、長門さんが嫌いなわけではない。
大好きなのだ。でも、これば罰。
でも、だからと言って……こんな……!
788名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/24(日) 01:52:51 ID:5qqdkv5a
「嫌ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!!!!!」
痛々しい長門さんの悲鳴が、教室中に響き渡った。
あの教師の怒りを増幅させた影響か、教師は彼女を犯した。
幼い長門さんの体が無様に曝された。その姿からは、無表情な長門さんの顔なんて
もはや想像できなかった。
「どう……して……?」
そんな……こんな……はずじゃあ……なかったのに……。
それに、あの二人を見ていると、なんだか体が熱くなる。
肉体に、エラーが発生する……!
どうにかして沈めなければならない。エラーを…エラーを……!!
そうだ。大庄だ。
アイツを使って、わたしの感情を満たすエラーを除去するんだ。
そう考えたわたしは、あらかじめ情報操作によって家の前に待たせておいた
大庄のいる部屋へと帰った。
それからは、二人で裸になって、別に好きでもない男と
付け焼刃の知識で互いを慰み物にし合った。
こうして快楽に身をうずめなければ、忘れることができない。
わたしの中に潜む「良心」というエラーを。
そうだ、考えれば長門さんはわたしを裏切ったのだ。
だからこれは罰だ。罰だから殴られるついでに犯されたっていいだろう。
当然だ。これは、当然のことなのだ。
「ふ…ははは! ははははははは!!!!」
笑っているつもりだった。
でも、いつの間にか目から溢れる涙。
わたしは、本当にこんなことを望んでいたというのか?
わたしが望んでいたものは、そうではないだろう。
わたしが望んでいたのは、平穏の日々。
成績なんて無くて良い。スポーツなんてできなくていい。
常人以下の生活でわたしは満足なのではないか?
側に、長門さんさえいれば……。
789名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/24(日) 01:56:37 ID:5qqdkv5a
すまん。現在「朝倉編」投下中の俺だが
787で間違って名前付けちゃったけどあれは俺だ。
間違えた。すまん。
790名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/24(日) 01:58:34 ID:5qqdkv5a
その時だった。
ガチャンという音と同時に、部屋の扉が開かれる。
現れたのは、呆然としたような表情の有希だった。
わたしは、必死に弁解しようとする。
だが、それよりも先に彼女が口を開いた。
「出て行って!!」
その一言は、わたしの心に大きな傷を残した。
あの長門さんが、ここまで正直な感情を言うなんて事は初めてだった。
違うよ、違うのよ長門さん。
「出て行け!! 出て行ってよ!!!
 出て行けえええええええええ!!!!!!!!」
その時、わたしは彼女の顔の、どうしようもないくらいの憎悪に溢れた顔を
見てしまったのだ。
それは、いつもの彼女の表情とはまるで違う。
禍々しい表情だった。
わたしは、思った。
もう、「わたし」は駄目だ。
わたしの人生は壊れてしまった。
大好きだった長門さんに嫌われた。
なんで? なんて自問する自分を殴ってやりたくなる。
わたしが、下らないことを考えたから。
キョンと呼ばれた彼を殺そうとしたから
長門さんを殺したから
長門さんに復讐をしようとしたから
みんなみんな、わたしのせいじゃない……。
だからわたしは、もう無理。
せめて目の前にある快楽に、身をうずめることにした。
だが、それは失敗だったのだろうか。
長門さんは、台所から包丁を持って来た。
そしてそれを構える。
「出て行って! 出て行かないと刺す! 本気だよ!!」
その言葉で、もうすでになくなっていたはずのわたしの「心」に
さらに深い傷が付く。
胸が苦しい。締め付けられているような痛みだ。
そして、ハッと我に返る。
しまった。大庄がわたしの情報操作から逃れてしまった。
「お……おい」
大庄は、自分がなぜ裸になってわたしとこんなことをしているのかが
わからず、キョトンとした表情を浮かべている。
駄目。もっと、今のわたしには快楽が必要……。
適当な言葉でお茶を濁し、再び情報操作で大庄を操った。
そして、行為を再開する。
それに、いくら長門さんが怒っていても人を刺したりなんかしないはずだ。
いや、したっていい。だって、わたしはもうわたしの人生をあきらめているんだから。
「うあああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!」
どうだろうこの光景は。
長門さんが、涙と鼻水で顔をぐちゃぐちゃにして、包丁を振り回しているではないか。
その時、すでに諦めたはずの人生が言う。「死にたくない」と。
わたしは、とりあえずこの窮屈な布団の中から出ることにした。
そのためにはわたしの上にかぶさっているこの大庄の体が邪魔だ。
わたしはそれを思いっきり突き飛ばした。
「え……?」
791名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/24(日) 01:59:24 ID:5qqdkv5a
と、それまで暴れていた長門さんが突然静まり返るものだからわたしは何事かと思い
長門さんを振り返った。
すると、返り血を浴びた長門さんと、地面には、包丁の刺さった、大庄の死体?
わたしが……殺した?
「あああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!」
長門さんは叫んだ。だけど、わたしは叫ばない。
呆然としていた。さぞ間抜けな面をしていただろう。
ただ、どうリアクションして良いかわからなかったのだ。
ただ、わたしはわたしの人生をあきらめているとはいえ、彼女には
長門さんには幸せになってほしかった。
「ねえ有希。もうすぐお巡りさんが来るわよ。自首しましょ?」
それが、彼女にとって最善の選択だと思った。
人殺しの名を引きずったまま生きるよりも、いっそ刑務所にでも入って
罪を償い、再びこの世界に戻ってきてから人生を楽しめばいいだけなのだから。
だが、彼女は、あまりにも残酷なその言葉を口にした。
「お前なんか、涼子ちゃんじゃない!!!」
心を、真っ二つに引き裂かれたような気がした。
「わたしの唯一の友人で、この世の誰よりも大切だった涼子ちゃんを返せ!!!」
これ以上わたしの心は傷つかないだろう。今度こそそう思った。
だからこそ、わたしは最後の最後に裏切られた「復讐」として
彼女のお腹に包丁を刺し込むことを、躊躇しなかった。
「ぅ……げ……ぇあ…ああ……」
ごめん長門さん。
わたし、やっぱり一人ぼっちは寂しいの。
だから一緒に逝こう? そして天国では、インターフェースが天国に行けるかはわからないけど、中の良かった二人の「有希」と「涼子」ちゃんになって遊ぼう?
そう、過去の忌まわしき記憶を全て消失させた、「消失世界」で……。
だから、とどめを刺させてね。
792名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/24(日) 02:00:47 ID:5qqdkv5a
「ほら有希、寝ぼけちゃって! 早く朝ごはん食べなよ!」
目を瞑れば、あの日のわたし達が浮かんでくる。
でも、目を開ければ、腹を抑え苦しむ有希が見える。
成績なんていらない。スポーツなんてできなくていい。
ただ、有希が側にいてくれれば……。

   取り戻せないのかな……それ。

ふとわたしの脳裏にその言葉が呼びかけられる。
わたしはそれに自答する。無理だよ。だって有希は死んでしまうもの。
それは絶対に変えられない。
だから、夜遅くまで読書した、有希を叱って、二人で学校に遅刻することも
もうできないんだ……。
わたしはもう一度目を開ける。
わたしがこれほどまでに愛した有希の姿を見るために。
すると、どうだろうか。
苦しむ有希の姿は、顔さえ戻せばあの日の有希ではないか。
それはそうだ。だって、有希は有希なのだから。

  諦めるな

尽きかけたわたしの感情の中の、最後の感情がそれを伝える。

  だって、有希はあの日から、全く変わっていないのだから……。

あの日の彼女が、わたしを拒絶しただろうか?
したことがない。
あの日の彼女が、わたしを殺そうとしただろうか?
するわけがない。
だから、この有希があの時の有希のまま、変わっていないのなら
きっとわたしの言葉は届くはずなのだ。
精一杯の笑顔とともに、わたしはそっと口を動かした。
「ありがとう、涼子ちゃん」
「ごめんなさい、有希」
793名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/24(日) 02:01:42 ID:5qqdkv5a
二人の声が、同時に部屋に響き渡ったとき、わたしは奇跡を確信した。
「戻ってきた……? あの、日常が……!」
わたしは振り上げたナイフを地面に放り投げた。
そして、有希を抱きしめる。
「ごめんね……有希。わたし、あなたにひどいことをした。
 でもね、大丈夫。
 実はね、わたし超能力を持ってるの。
 それを使えば、あなたの傷なんかすぐに治っちゃうんだからね!」
そう。わたしの情報操作を使えば、どんな重症でも簡単に治せる。
死んでさえいなければ……。
「ゆ…有希……?」
返事が無い。
「有希!! 有希ィ!!!!」
わたしは確かに有希のお腹を刺した。
でも、出血量は大したこと無い。インターフェースがこのくらいで死ぬものか!
だが、ハッとする。
そういえば、わたしが有希を作り直したとき、いじったのは記憶だけではなかったのだ。
肉体的な苦痛をあたえるために、「痛み」の感覚も与えておいたのだ。
彼女は、あまりの激痛にショック死したのだ。
「うあああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!
 どうして!!!??? どうして!!!! どうしてなの有希ぃぃぃぃ!!!!!」
だってあなた、ありがとうって言ったじゃない。
平和な日常が、戻ってくるんじゃなかったの?
「あ……」
でも、やっと理解した気がする。
わたしと有希は、同じ事を考えていたんだね。
互いの全ての過去を消失させたその世界で、一緒に遊びたいって思ってたんだ。
だから有希は先に逝った。そうだよね?
じゃあ大丈夫だよ。わたしもすぐに逝くから……。
わたしは、有希の体に刺さっている包丁を抜き出し
自分の首元に立てた。
794名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/24(日) 02:03:18 ID:5qqdkv5a
エピローグ

「ほら、有希! もう2時じゃない! はやく寝ないと明日起きれないわよ!」
「も……もうちょっと!」
「駄目! そうやっていつも気がついたら朝になるんじゃない!
 もうあなた本禁止! 本没収!」
「ああ! 涼子ちゃ〜ん……」

   ・・・・・・・・・・・・

「おきなさい有希! 遅刻よ!」
「えっ!」
「もう、あなた絶対昨晩わたしが寝たあとに本読んでたでしょ!
 もー! どこの世界の高校生が夜遅くまで本読んで遅刻するってのよ!」
「ご……ごめん、涼子ちゃん……」

 明るい世界の中の「わたし達」は
ずっと笑顔が耐えなかった。

「有希! カレーばかり食べてるから身長が伸びないのよ!
 たまにはおでんも食べなさい!」
「涼子ちゃんだって! おでんばかり食べてるからマユゲが太くなるんだよ!
 たまにはカレーも食べなよ!」
「な……!」

 これなの? 「わたし達」の望んでいた世界は。
だとすれば


   なんと、当たり前の世界だろうか。


 いつでも手を伸ばせば、そこにあった。
そんな世界を、わたしは、朝倉涼子はずっと捨て続けてきたのではないか。
下らない復讐やプライドなんて、この日常に比べれば……。
やらなくて後悔するよりも、やって後悔したほうがショックが大きい。
現状のままではどんどん良くないほうに向かってしまうかもしれない。
でも、そのままのジリ貧の時間を楽しもう。
その時間こそが、後になって気づくことの出来る
もっとも尊い時間なのだから……。

「涼子ちゃん!」

 有希の笑顔が、わたしを天国に迎えてくれた。

「有希!」

 わたしと彼女は手を取り合い、今度こそ、理想の世界へと向かった。
今度は道に迷わないように、気をつけながら……二人で一緒に。
この当たり前の笑顔が常に絶えないよう祈りながら……。
 
795名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/24(日) 02:04:55 ID:5qqdkv5a
ただいま「朝倉編」を投下し終えた者だが
うっかり793でsage忘れてしまった。寝ぼけているせいか、何度もミスして申し訳ない。
796名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/24(日) 02:07:45 ID:3Q/+olmt
GJ!!
797名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/24(日) 02:29:22 ID:T1cpBtvH
良いな。GJ!
さて俺も短編を…


あの無表情の長門をいじめてみよう\(^O^)/

@本を破いてみる。
おっと悲しいのかな?何かボソボソ言ってますが小さくて聞こえません。
A蹴ったり、殴ったりしてみる。
おぉ!中々いいかも。蹴るたびにに「ィタッ ウッ・」と声を漏らします。頭を抱えてますが、お腹が、がら空きですね。もちろん、そこを蹴ります。あぁ!咳き込んでしまいました。ミゾオチにでも入ったかな?
B犯してみる。
私はロリでは仕方ないですね。
ハァ、胸が無い。しかし体に魅力がないですね。メガネをかければ…まぁ、なんとか。
服を脱がそうとすると暴れますね。全く。
一発、顔を殴ったら大人しくなりました。世話が妬けますね。
………駄目です。本当に下半身にも、ちっとも興奮しません。
最期の手段として、あの方を思い浮かべながらすることにしました。いざ挿入となると…やはり嫌がりますね。
しかし腹を本気で殴りました。「jgp゙ハカタtm!」痛いですよね。本当に痛い時は言葉がうまくでないでしょう。
さて、そろそろ。
…やはり処女でしたか、挿入するのも面倒でした。しかも私が突くたびに喚きます。
ことが終わると目が死んでました。焦点の合ってない目。
やはり長門有希は無表情で何も考えてないようでしたが、ここまでやると落ち込むようです。
以上で私の報告を終わります。

キ「ご苦労。古泉。」
798名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/24(日) 06:23:56 ID:tbckmDIZ
799名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/24(日) 06:58:41 ID:tbckmDIZ
>>795
GJ!!
とてもすばらしかった
800名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/24(日) 19:09:48 ID:tbckmDIZ
他にどんなすばらしいSSがでてくるんだろう
801名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/25(月) 00:04:38 ID:SY4ZtBBx
>>798-800
マッシュ自重しろww
802名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/25(月) 00:57:47 ID:lVUvilm1
>>798-800
謝れ!黒い三連星に謝れ!
803名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/25(月) 07:34:21 ID:yq5LdIzp
>>801>>802
マッシュって誰です??
わからないですよ
804名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/25(月) 11:35:57 ID:hiBoesga
お願いだからこの流れは止めてくれ。
せっかくスレが良い雰囲気になってきてるのに。
805みんなをいじめよう\(^O^)/短編:2007/06/25(月) 17:18:46 ID:nhxN1wM8
次は朝倉涼子をいじめよう\(^O^)/

怖くないかって?怖くないぜ。俺には長門がいるからな。

@まゆ毛と呼んでみる。

おーい、a まゆ毛ー。おーい。…どうやら聞こえないらしい。近くに行って呼んでみるか。
おい!まゆ毛、聞こえてるだろ!?
お前だよ、お前。
あれ?教室を飛び出していきやがった。
Aおでんを喰わす
朝倉、さっきはスマン。お詫びに…おでんだ!食べてくれ。
まずはガンモからな。(中身は砂鉄&針)

!!!
何が吐いてんだよ!
汚ねぇーな!このまゆ毛野郎!
……泣いて謝ってる。

Bやっぱり犯ろう!
俺は朝倉を放課後に呼び出した。ナイフを持ちながら言った。
「やらなくて後悔するより犯って後悔した方がいいと思うんだ。」
朝倉の顔色が変わった。殺されると思ったのか?あいにく死姦の趣味はないからな。
よし!犯るか!

(読者の想像にまかせる。)

事が終わると泣いていた。「もう、お嫁に行けない」とか言ってやがる。…まぁ、気持良かったぜ。じゃあな。
806名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/25(月) 19:39:59 ID:yq5LdIzp
>>804
そうですよね
>>805
807名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/25(月) 23:00:39 ID:b7vNHl5G
http://anime2.2ch.net/test/read.cgi/anichara2/1180253888/

どうでも良いことだけど、このスレでIKAOHさんが活躍してる
なんか感動した…。できればここにも戻ってきて欲しいなぁ…
808名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/26(火) 07:42:31 ID:HMo1+nxD
へぇ・・・
809名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/26(火) 17:43:41 ID:WoFw4K/M
鶴屋を徹底的に虐めるやつキボン
810鶴屋をいじめてみよう\(^O^)/:2007/06/26(火) 18:06:16 ID:qsWCQm9R
@暴言を吐いてみる。
鶴屋さん、貴方何故生きてるのですか?
別に鶴屋さんが居なくても支障はありませんよ。…つまり、もう私達に絡んでこないでくださいね。
あれ?もしかして、泣いちゃった?
A暴力
ミ、ミ、ミクルビーム! わっ!本当に出ちゃったです☆でも大丈夫ですよね、かすっただけなので。でも制服がボロボロですね。
襲わちゃいますよ☆ミ

B襲っちゃえ!
どうしました?鶴屋さん。怖いんですか?
でも、こんな格好の鶴屋さんが悪いんですよ。…すいません、もう我慢できません。

んー、この髪が邪魔だなぁ。切っちゃえ。
え?やだって?
駄目、駄目。ジョキ ジョキ ついでにポニーに…
鶴屋さんって結構、胸ありますね。
フフフ、満更でもないって感じですね…



鶴「…ちゃんと責任とるにょろよ///」

811名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/27(水) 02:51:17 ID:m73TP/DS
>>809
管理人さんの奴でも見れば?
812名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/27(水) 19:46:16 ID:DnifVPnr
>>810
GJ!!
それをもっと、こう文章にできんかねぇ?
813名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/27(水) 20:27:53 ID:f79hZfms
>>810
814虚無:2007/06/28(木) 01:30:53 ID:jNcw8nig
何だこの良スレはッ!!
815まとめサイト”管理”人 ◆8cSQWJfJYQ :2007/06/29(金) 04:27:33 ID:d+ADo9+i
>>812に感化されて>>810でSSを作ってしまったんですが、
>>810さん、居ましたら投下許可をお願いします。
816虚無:2007/06/29(金) 16:40:43 ID:KuL9+qxm
誰か、ワシの小説を読みたいという奴はおらぬか?
817名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/29(金) 18:28:03 ID:EVV6szoi
>>816
とりあえず投下しる。話はそれからだ。
818名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/29(金) 18:38:41 ID:QZ2CDMa9
>>817に同意
819810です。:2007/06/29(金) 18:52:15 ID:4RniEBRg
>>815
もちろんOKですよ!
期待してます!
820ハルヒを鬱にしてみよう\(^O^)/:2007/06/30(土) 01:10:51 ID:jZXx8ih1
凉宮さんの能力がなくなって一週間がたちました。
そろそろ、いいかな?

放課後、いつものように私はメイド服に着替え、お茶の用意をします。

あっ、【彼】が来ました。ウフフ。私の大好きな人。そうです、私と【彼】は付き合っています。

あっ、いきなりキスしてきて〜恥ずかしいです…
でも幸せです。

あの人さえいなければ………

だから今日、あの人に言うつもりです。
私と【彼】の関係のことを。
821続き\(^O^)/:2007/06/30(土) 01:23:29 ID:jZXx8ih1
部室内に全員が揃いました。

あの人も今日は大人しいです。

さて………


「凉宮さん、私…貴方に言いたい事があります!」

「どうしたの?みくるちゃん、新しいコスプレ衣装でも、思いついた!?」
この人の頭の中はそんな事しか考えて無いのですか………?
「私、付き合っている人がいるんです!」
あっ!【彼】が驚いた表情でこっちを見てる。ゴメンね、これだけは言いたいの。
「ほ、本当なの!?誰、誰?まさか…この中に居るとか?古i「キョン君です。」

「………ま、またまた〜この私を騙そなんて「騙してなんかいません!私は本気にキョン君と付き合っているんです!」

「そんな…本当なのキョン?」

「え、あぁ、本当だ。」

「どうしてよ…どうして!?なんで、みくるちゃんなの!?胸?胸が大きいから?ねぇ?私だって…私だってキョンの事が好き。好きなの!」

「ハルヒ悪い。俺は…」
822まとめサイト”管理”人 ◆8cSQWJfJYQ :2007/06/30(土) 01:26:29 ID:Kh0DgHkK
>>819
了解です。では投下しますね。
823まとめサイト”管理”人 ◆8cSQWJfJYQ :2007/06/30(土) 01:27:54 ID:Kh0DgHkK
しまった。投下途中だった。
KYでスマソ
824続き\(^O^)/:2007/06/30(土) 01:39:16 ID:jZXx8ih1
「嫌…嫌だよう!私と、私と付き合って!キョンが望むことなら、何でもいいよ!ねぇ、だから… 「いい加減にしろ!」
キョンが凉宮さんのほっぺを叩きました。痛そうです。

「グスッ キョンなんか死んじゃえ!」
いままでなら死んでいたかもしれません。
しかし凉宮さんにはもう、能力がないのです。だから、もう思いどうりにはなりません。

こうして凉宮さんに対するいじめが始まったのです。
@竹刀でなぐる。
古泉が中心で殺ってます。余程、憎んでいたのでしょう…危機迫る顔です。
A古泉君による性的暴行

竹刀で殴った後、行為に移ります。痣だけの体を見て興奮するらしいです。凉宮さんは最初は抵抗していましたが今では無反応です。まるで最初に出会った長門さんみたいに…
Bひたすら無視。
私達はまだ、文芸室に居るのですが…凉宮さんが来たら徹底的に無視します。まるで存在が無いみたいに。
じばらくたつと、古泉君が行為に及びます。
凉宮さんは、この一ヶ月で大きく変わりました。ただ存在するだけの存在。まるで人間のように―――

825まとめサイト”管理”人 ◆8cSQWJfJYQ :2007/06/30(土) 01:42:54 ID:Kh0DgHkK
ではこっそりと投下します。
【元ネタ>>810


〜鶴屋さんサイド〜



やっほー!
みんな元気??
今日も梅雨とは思えない暑さだねー!

…っと。
自己紹介が遅れたにょろ。
私はみくると同じクラスにいる鶴屋って言うっさ!
あ、ちなみに下の名前は禁則事項にょろ。


え?何でこんな所に突っ立ってるのかって??
…にゃはは。
野暮な事訊くねぇ君も。
あたしだって…ほら、年頃なんだし、気になる男の子位居るるわけで…
ちょっとその人に絡んでみようかと思ってね。
ここで待ってるって訳にょろ。

…お。噂をすれば何とやら。その男の子が来たみたいにょろ。
826まとめサイト”管理”人 ◆8cSQWJfJYQ :2007/06/30(土) 01:44:40 ID:Kh0DgHkK
〜キョンサイド〜

今日も今日とて俺はSOS団の部室に向かう。
最初はあんなに団活を嫌って居たくせに、
今では何とも思っていない自分が不思議で堪らない。

と、物思いに耽っていると渡り廊下の向こうに鶴屋さんが立っているのが見えた。

「またかよ…。」
ついつい溜め息が漏れる。実はここの所毎日、
部室がある旧館に向かう途中で鶴屋さんと必ず出会って立ち話をさせられているんだ。
最初は特に何とも思わなかったが、流石にこれだけ毎日続くと彼女が待ち伏せしている
事が見え見えで、何だか気分が悪くなる。
団活に遅れる原因にもなっている。
ハルヒの大目玉を食らうのはごめんだし、何にせよはっきり言ってうざったい。
静かにさせる意味も込めて、今日はちょっと彼女をいじめてみようかと思う。

「やぁキョン君!!奇遇だねっ!!部室に行くのかい?」
さぁおいでなすった。
とりあえず何か言ってみるか。

「うるさいんですけど。迷惑ですから黙っててくれません?」

「…えっ!?な…どうして…。」

お。予想通り焦ってんな。
もう一押ししてみるか。

「いっつもこんな所で俺を待構えて。
相当暇なんでしょうね。何の為に生きてるんですか貴方?」

「キョ…キョン君…。」

「貴方なんか存在しなくたって俺は何等困らないんですよ。だからですね…」

一呼吸の間を置いてから相手を睨むように見据えて俺は言う。

「二度と俺に関わるんじゃねぇ。このカスが。」


結果はしてやったりだった。
当の彼女は俯いて涙をぽろぽろ流してやがる。

本当はこの位で済ませてやる予定だったが、俺のサド本能に火でも付いのだろう。
更に彼女をいじめたくなってきてしまった。
827まとめサイト”管理”人 ◆8cSQWJfJYQ :2007/06/30(土) 01:46:19 ID:Kh0DgHkK
手始めに俺はミクルビームならず、キョンビームを放った。
放たれたミラクルキョンアイR(命名俺)は思いっきり彼女に命中したのだが…。
コンタクトを付けずにやった為だろう、服が破れる程度のダメージしか与えられなかった。

ん…?服が破ける…?
って、これは相当良い絵じゃないか!?
彼女は肌が露出した部分を必死で隠そうと蹲っている。

―決めた。襲ってやろう。

彼女の顔を真っ赤に染めて恥じらう姿が俺の理性を吹っ飛ばした。
手始めに無理矢理服をはぎ取ろうとしてみる。

…が、激しい抵抗にあった為と長い髪が邪魔をしてどうにも上手く行かない。

そこで俺は胸ポケットから鋏を取り出す。
なんでこんな運良く鋏を持ってるのか、という疑問はスルーして頂くと幸いである。

無駄に長い髪ですね。俺がカットして差し上げますよ。

「やっやめて!!お願いだからやめてよっ!!」

手足をジタバタして暴れているが、所詮は女の力。
俺は彼女をあっけなく押さえ付け、その長い髪をバッサリと切り落としてやった。

「なんで…。こんなの酷過ぎるにょろ…。」

彼女は既に半ば放心状態となっていたので、今度は簡単に服を脱がす事ができた。

「おぉ…」
思わず感嘆詞が漏れた。
着痩せするタイプなのだろう。鶴屋さんの胸は朝比奈さんには劣るものの、ハルヒと同等な立派なものだった。

「鶴屋さんって、結構胸あるんですね。」
素直に口から言葉が漏れる。

それを聞いた鶴屋さんは満更でも無さそうな表情を浮かべて一言、


「…ちゃんと責任取るにょろよ。」


828まとめサイト”管理”人 ◆8cSQWJfJYQ :2007/06/30(土) 01:48:52 ID:Kh0DgHkK
以上です。読んでくれた方有難うございます。
何点か言い訳を。
いじめる人間が何故かキョンになってるけど、そこはスルー推奨でwwww
あと、ポニテの表現は省きました。ちょっと描写しにくかったんで…。
829名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/30(土) 09:23:01 ID:KGURfRXB
>>820
>>828
乙です
830名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/30(土) 12:41:44 ID:joSF2ud6
二人とも乙
管理人はあれだけ少ない文章から、よくここまで広げられたな
831鶴屋いじめBAD\(^O^)/:2007/06/30(土) 23:02:55 ID:jZXx8ih1
BADでGO!

@ハサミで髪を切る。
鶴屋さん…私、将来の夢が美容師なの。
だから、鶴屋さんの髪で練習させてね☆
ちょっと!暴れないの! えいっ! ドゴッ …あっ、ゴメンね痛たかった?
さぁ、切るわよ。 ジョキ ジョキ ジョキ…………失敗しちゃった。
あ、あははは。大丈夫よ。大丈夫。 ササッ (逃げていく)
A人体実験
鶴屋さん…俺、人間について調べるんですよ。だから、鶴屋さんで実験させてください。……って逃げないでください。

まず、痛みの実験です。指の爪を剥がしますからね。 ベリッ
―っ!ちょっと叫ばないで下さい。うるさいですよ。次はモモの肉をちぎってみますね。私の握力は60kgあります。では、いきますよ。 フン! メリ゙ッ
あっ、失神してますね。それほど痛かったのですか?額に脂汗がすごいですよ。

832続き\(^O^)/:2007/06/30(土) 23:17:16 ID:jZXx8ih1
B死
鶴屋さん…僕は人の【死】について知りたいのです。
人の死――
人は死ぬと天国か地獄に行くと言いますよね?しかし、それは死んだ人にしかわかりません。

だから…鶴屋さんに体験してほしいのです!もし、天国か地獄にあったら僕に何らかの形で知らせてください!なんなら僕を殺しても構いません。

じゃあ行きますよ。
あっ、大丈夫。殺し方はシンプル、屋上から落とします。もちろん自殺したように細工しますからね。
さぁ、屋上に行きましょう。……あれ?立てないのですか? モモを負傷してますね。よく見ると指の爪がありませんね。可哀想に…でも安心して下さい。その痛みから解放させてあげますから。
それと、屋上には僕が、おぶってあげますよ。

さて、屋上につきました。

準備はいいですか?
では落としますよ?
……ドラ
一ヶ月後
何も起きないな…やっぱり天国か地獄は無かったか…




【お詫び】
最後の部分で〈天国や地獄は無い〉とし書きましたが宗教的に信じている人にお詫びを申し上げます。
833名無しさん@お腹いっぱい。:2007/06/30(土) 23:29:16 ID:KGURfRXB
>>832
834名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/01(日) 04:21:45 ID:aa+mpqKr
みんな乙。
しかし>>832の完全無欠なお詫びには脱帽した。

ってか超過疎化してんなここ…。
835名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/01(日) 12:26:37 ID:eYMvqaEe
だが俺は毎日来てるぜ
836名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/01(日) 18:50:03 ID:LagggoSX
Kキョソの作者どうしたんだよ?いつになったら続き書くんだ?
837名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/01(日) 23:16:03 ID:hpdzHQx/
体験でいじめてみるか………
838名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/02(月) 07:36:24 ID:BAqqBF1E
>>836
ほんとだ
839名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/02(月) 18:25:04 ID:Exof9MGE
「何すんだっ!!」

すまん、谷口。
こうなった以上俺はもう助けられない。
男子というものは・・・本当に血の気が多いな。

俺に罪はない。

「ウザイと思ってたんだよなー」
「コイツ、めっちゃ痛いし。まじでどんだけー」
「俺の彼女、ランク付けしてんじゃねぇぞ!!」

学校内で名高い不良グループ様様達が
谷口を蹴ったり殴ったりしている。

理由は分かる気がする。

国木田はカバンを手に遠くから
谷口がリンチされている光景を見つめていた。

友達だろう?
俺も言えた事じゃないがな。
840名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/02(月) 18:28:25 ID:Exof9MGE


「ぐふぉゎわゎああっ」

谷口が吐血した。
流石にビックリだったぜ、こりゃ呼び出し確定だな。
ん?国木田が真っ青になって廊下を駆けていった。
まさか谷口が標的になるとはな・・・残念だ。
運が悪かったな。

「キョ・・・ン・・・」

俺は心で谷口を思いながらも
救いの手は伸ばさなかった。

俺の名を呼ぶな。
俺まで標的にされちまう。
そんなのは嫌だ。

さて、部室に行くとするか。

その後、部室内で谷口はどうしてるだろうと考えた。
ボロボロになったまま教室で取り残されているんだろうと思いながら
朝比奈さんの甘露を味わっていた。


翌日

妹が起こしにきた。

「おはよう、キョン君。ねぇねぇ、ニュースでやってたんだけどね
これってキョン君の行ってる学校だよねー?」

妹は俺の前をピョコピョコ跳ねながら
リビングへと向かっていった。
釣られて俺もリビングへ向かう。

「あ、キョン君!これこれ」

俺は閉じていた瞼をパッと開き、
ただテレビに集中した。

「昨日、県立北高等学校の教室で男子生徒が死亡しているのが発見されました。」

まさか

「男子生徒は全身に殴られた痕があり、死因はまだ
分かっておりません。現在、犯人の捜索を急いでいます。」
841名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/02(月) 19:38:50 ID:QjkKL7V8
これはひどい殺人SSですね
842名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/02(月) 19:57:54 ID:gXDjO2/C
死んだのが谷口だと何故か吹いてしまうwww
843名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/02(月) 20:17:38 ID:ZO3b8olz
>>840
844名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/02(月) 21:00:26 ID:Exof9MGE
暇なんで>>840の続きでも


プルルルルルルルルルルルルルル
電話のコールが鳴った

「電話ー電話ー!」

妹が駆けてゆく

俺はニュースに釘付けだった

もしかして俺はあの時助けていたら───

こんな全国ニュースは流れなかった、いや違う!

・・・助けていたら俺も巻き添えだったろうな

俺は罪悪感に取り付かれた。

俺が殺したワケでもないのに

俺は・・・

気がつくと妹が俺に電話を差し出していた

「キョン君、電話だよ?くにきださんから!」

国木田?

電話を耳に当てた瞬間、国木田の声が耳に入る

元気がない、当然だろう。

「キョン、ニュース・・・」

「あぁ・・・残念だったな」
845名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/02(月) 21:15:47 ID:Exof9MGE
「残念だったな?よく言うよ!」

おい?国木田?

「谷口を見殺しにして・・・キョンが
そんな人だとは思わなかったよ!」

国木田・・・お前だって見てたじゃないか・・・

「僕は・・・」

分かるさ、手を出せば自分の番。

前に出る事も下がる事も出来なくなる。

「僕は・・・ッ!キョン・・・僕見たんだ知ってるんだ・・」

何をだ。
俺は谷口が死んで心から悲しいと思っている。
アイツはいい奴だった。

「このっ・・・偽善者ああぁああああああああ!!!!」

国木田の声が子機の電話から響く

妹が目を丸くしている。

俺は速やかに廊下へ出た

「何な「キョンのあの顔をっッ!!!」

あの顔?俺がどんな顔をしてたっていうんだ

「谷口が殴られてた時のキョンの顔だよっ
とっても恐かった、人間じゃなかったよ!!!!!!
キョンは谷口を見て笑っていたよ!
君は鬼だ!悪魔だ!!!!!!!!」

ガチャッ   ツーツーツー
846保守ネタ 1/1:2007/07/02(月) 22:05:42 ID:nHWs1QOB
みくるにデレデレするキョン、ハルヒはみくるに嫉妬し、ある日こう考えた。

「キョンを誑かすビッチは攫われて輪姦されてみんなの肉便器、公衆便女になっちゃえばいいのよ!」

その晩の事……。

「きゃっ! 誰? キョン君助けて〜!」

…数ヵ月後。

さてここは某大学の脳みそが筋肉で出来ていると評判のラグビー部の合宿所……

合宿所の朝は早い。

この合宿所の朝はみくるのアエギ声と男達の荒い息遣いではじまる。
日は昇り始めたばかりだというのにみくるのお口には朝勃ちしたチソポが早くもねじ込まれている。
朝勃ちタイムのはじまりだ。

「今日は俺が一番乗りだな、しっかりしゃぶってや、みくるちゃん」

みくるのオマソコはすかさず潤いをおびケツマソコは淫らな期待に充血し始める。
男達が前と後ろから同時に挿入するとみくるの前後の穴はチソポを締め付けて離さない、マサにフル回転だ。

「食いちぎられそうだぜ、おい前後同時に発射といこうぜ! みくるちゃん、しっかり受け止めてや!」

すっかり公衆便女が板についたみくる、嫌がって泣き叫んでいた昔が嘘のようだ。
無理やり破られて失神し出血した処女膜も今ではチソポを包み込んで離さない淫ら肉ヒダに変わった。
マサに公衆便女、淫らな雌犬という言葉がぴったりなみくるである。

「ほら、みくるちゃんもっと腰使って! あと十何人も順番待ちだよ!」

合宿所に男子部員は数十人、彼ら全員の性欲のハケ口が公衆便女のみくるである。
ただひとりの公衆便女としてみくるは日夜彼ら全員の性欲を受け止める。

「みくるちゃん、顔がいい? それともお口? じゃぁ口に出すから全部呑むんだよ!」

朝は時間との戦いだ。朝勃ちがおさまる前にみんなをイかせなければならない。
上も前も後ろも三つの穴は常にフル回転だ、忙しい時にはパイズリや両手でしごいて本数をこなす。
最高記録は右の脇の下までつかった「同時に六本」だ。
今度は左の脇も使う「同時に七本」にチャレンジしたいというみくる、正に公衆便女にぴったりな乱れっぷりだ。

…その頃北高では。

「朝比奈さんどこにいっちゃったんだろう…」
「ホントにねぇ、連絡も無しにどうしちゃったのかしら、でも案外どっかで幸せに暮らしてるのかもよ。」
「そうだといいんだけどなぁ」
「それよりキョン、今日のデートなんだけど…」

847名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/02(月) 22:08:13 ID:ZO3b8olz
>>864
GJJJJJJJJ!

ハルヒを肉便器にしてくれ。
848名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/02(月) 22:13:25 ID:QjkKL7V8
おいみんな、>>864がヤバいらしいぞ
849名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/02(月) 22:15:05 ID:BAqqBF1E
>>840
850名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/02(月) 22:16:13 ID:BAqqBF1E
ってちょっと、>>848未来からのアレですか??!!
851名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/02(月) 23:31:54 ID:ZO3b8olz
今、第三者体験版のSSを書いている。
明日になったら、うpできそうだ。
>>840乙。

それにしても神降臨しないなぁ。
タイトルだけ先に思いついて何も考えずに書き始めた。まさかこんなことになるとは思っても見なかった。(作者談)



「人間じゃないくせに」
ハルヒの声に長門は瞳孔を見開いて息を飲んだ。
その長門の顔をハルヒの鉄拳が横から殴り飛ばした。
長門の口から血が流れた。しかしそんな体の痛みよりも、ハルヒの放つ残酷な言葉が長門の心を突き刺すように痛めつけた。
「人間じゃないくせに! (バキッ) 宇宙人だかロボットだか訳のわからない生き物のくせしてッ!! (ベキッ) あたしのキョンを! (ゴスッ) あたしのキョンを!! (グシャッ)」
ハルヒの拳と足が長門を容赦なく攻撃した。長門の小柄な体が左右に大きく弾かれて流血を床に撒き散らした。
だが長門は痛みに顔をしかめることもせず、ただ放心したように口を半開きにしていた。
頭の中ではハルヒの声が響くようにリフレインしていた。

人間じゃないくせに……人間じゃないくせに……人間じゃないくせに……

「キョンを愛してる? はっ! ちゃんちゃらおかしいわ! 作りモノのコンピューターもどきのクセして、一丁前に人間様の真似して!! あんたの恋愛感情なんてただのバグよ! 故障みたいなモンなの!!」
倒れた長門の体をハルヒは思いきり蹴り続けた。
「だからこのあたしが修理したげるわ! 壊れた機械の直し方ってのは昔っからこうするって決まってるのよ!」
ハルヒの足が長門の背中に食い込む度に、肉を打つ低い音が鳴り長門の四肢がびくんと震えた。
そのうち、長門の体が全く動かなくなった。ただかすかに上下する小さな体が、まだ呼吸の止まっていないことを表していた。
床に突っ伏した長門の頭を上からハルヒが踏みつけた。長門の鼻骨がへし折れる鈍い音が鳴った。
捨てられた人形のように手足を投げ出して床に転がった長門を見下ろして、ハルヒは勝ち誇ったように腕を組んだ。
「さて、どうしようかしら? まあ別に殺してもいいんだけど、今回は特別に生かしておいてあげるわ。でも約束よ、二度とキョンに近づかないでね。次にまた街でキョンとデートしてるとこなんか見つけたら今度こそブチ殺すわよ」
ハルヒは吐き捨てるように言って、長門に背中を向けて立ち去ろうとした。
だが、部屋を出ようとドアノブを掴んだハルヒはそこで動きを止めた。
「…………なに? なんか言った? よく聞こえなかったんだけど」
振り向いたハルヒの目には、床に転がったまま、しかし目だけはしっかりとこっちを見据えている長門の姿が映った。
震える声で長門ははっきりと告げた。
「…………あなたの命令は聞けない…………わたしは人間じゃないけど……機械でもない…………」
「いいえ。あんたは機械よ」
長門が言い終わるより先にハルヒはつま先で長門の顔を蹴り飛ばした。鼻血と折れた歯を床にこぼして長門が仰向けに転がった。
その腹をハルヒがかかとで踏み潰した。長門の口からくぐもった声と共に血が吹き出た。
「どんなに人間っぽく見えてもね。所詮あんたはヒトじゃない。ヒトの形をしたロボットなの」
「違う……!」
長門は顔を涙で濡らして答えた。
自分はロボットなんかじゃない。人間じゃなくても、自分には確かに感情がある。人を好きだと思える心を持っている。
「だったらどうして、今こうやってあたしに好き放題殴られてるの? もし本当に機械じゃないってんなら、アタシを殺してでもキョンを奪い取ればいいじゃない?」
あははははは、ハルヒは笑いながら長門の体に足を振り下ろした。
長門は抵抗しない。避けることも、防ぐことも、まして反撃することなどしようともしない。
「できないわよね!? だってそう命令されてるから!! あたしを殺すなんて出来るわけないわよね!? どうしたの!? なんとか言いなさいよ!! 何も言い返せないでしょうね!? だって本当のことだから!!」
心底愉快そうに顔を吊り上げてハルヒは長門を責め続けた。
「でもあたしにはできる!! あんたをブチ殺すことだって簡単に!! あんたみたく命令されたルーチンワークに従って動くプログラムじゃないから!! ほらなんとか言ってみなさいよ!! 言い返せるモンならなんとでも言ってみなさいよっ!!!」
ハルヒに一方的に殴られながら、長門は泣いていた。体の痛みではなく、心の痛みが彼女の胸の内側を刃物でえぐるように傷付けた。
無抵抗でされるがままの長門をハルヒは蹴り、踏みつけ続けた。
やがて長門の体がもう声を上げることすら出来なくなって、ハルヒはようやくその責めの手を休めた。
そして、子どもに言い聞かせるように穏やかな口調で尋ねた。
「さて、それじゃもう一回復習してみようかしら有希? あんたは人間じゃない。そうよね?」
「…………違う、わたしは……」
長門の言葉を聞いてハルヒは目を細めて懐からポケットナイフを取り出した。
しかし彼女はその刃を長門にではなく、自分自身の首元に突きつけた。
「いい? 『私は人間じゃありません』って言いなさい。もし言わないと、あたしこのナイフで自殺するわよ。…………困るでしょ? あたしが死んだら…………? じゃ、もう一回聞くわよ。あんたは人間じゃない。そうよねぇ?」
ハルヒは口を三日月の形に吊り上げて笑いながらそう尋ねた。
長門は目を伏せ、震えながら口を開いた。
「…………わたしは人間ではありません…………」
「あと『ただの人間の格好をしたロボットです』って付け加える。それを十回言ったらあたし自殺するの止めたげるわ」
ハルヒはふふんと鼻を鳴らした。
もう長門の目から涙は出ていなかった。瞳からは輝きが失せていた。
長門は言われたとおりの言葉を復唱した。
それを聞いてハルヒはナイフを折りたたんで胸元にしまった。
「はいよくできました。やればできるじゃない」
満足そうに胸を張ってハルヒは言った。
そこで思いついたように突然ハルヒが尋ねた。
「ところであんた、キョンに何か貰ったモノとかある?」
手のひらを上に向けてハルヒが腕を突き出した。
もしあったら出しなさい。そう言わんばかりに。
「言っとくけど、後で嘘ついてるってわかったら…………そうね、あたしがあんたの親玉を消したいって願うのはどうかしら? それが嫌なら正直に出しなさいよ」
長門はためらいながら、胸の内ポケットから財布を取って、その中から一枚のカードを出した。
「…………これ」
「なにこれ?」
ハルヒは差し出されたそれを手にとって顔をしかめた。
ただの図書館の利用カード。長門有希、男が書いたような少し雑な字で、そう名前が記されていた。
「はあ? こんなモンしか貰ってないの? ははは、やっぱりキョンはあんたのことなんか全然気にしてないって証拠ね。安心したわ」
ハルヒはそう言って、それを持ったまま体を翻し、じゃあねと手を振って立ち去ろうとした。
長門は、あっと小さく声を漏らして手を伸ばした。
「待って…………。お願い返して……それはわたしの大切な…………」

びりっ。

ハルヒは長門に背中を向けたまま、手の中にあったそれを二つに引き裂いた。
「ええ返してあげるわよ。はい。ちゃんとゴミ箱に捨てときなさいよ」
無残に千切れた薄い紙を、ハルヒは肩越しに放り投げた。
それが床に落ちたのと同時に、ハルヒが出て行った扉の閉まる音が響いた。

誰もいなくなった部屋で長門は声を上げて泣いた。
雨粒のように降り注ぐ涙が、痛々しく引き裂かれた図書館の利用カードを濡らした。


その日のうちに、長門有希は思念体によって存在を抹消された。
思念体の決定により、涼宮ハルヒとその周辺の人間の記憶からも長門有希という存在は完全に『なかったこと』にされた。
これからの涼宮ハルヒの観測業務に支障をきたすことが無いように、と。


おとぎ話の木の人形は人間へ生まれ変わることができた。
しかし彼女は人間にも、ロボットにもなることができなかった。
長門有希は、最期を誰にも看取られることなく、自ら流す涙に溺れるように消えていった。






856名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/03(火) 02:26:33 ID:DiVFg7Gt
>>852-855
GJ!
長門の台詞いいな。
857名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/03(火) 03:05:44 ID:jMaDsnVO
>>855
ヤベェ最高www
これは久しぶりの神作品じゃないか?
858名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/03(火) 03:40:26 ID:ys6fKshh
>>851
もしかしてプリンスレの方?

まぁとりあえずGJww
救われない感じが逆に良かったww
859名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/03(火) 07:45:08 ID:MZoMtQTG
>>855
乙かれさまです
860名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/03(火) 13:56:41 ID:WcPC2IiR
>>855
続編求む!!
次は、みくるがハルヒに殴られるのでお願いw
861長門有希の病み:2007/07/03(火) 17:58:51 ID:KjVbeuBQ
…ョ…ン―キョ…キョン!

ふがっ!………ん?
「こら、!お前、寝ている暇があるのか!?この前のテスト赤点だっただろ!」
「すいません!」
教師は呆れてこっちを見ている。
「ちょっとキョン、最近寝てばかりよ。何かあったの?」
あぁ。人生で最高にHAPPYなことさ。彼女が出来たんだ。彼女が。…なんてこはハルヒには口が裂けても言えないので「勉強してんだよ」と言っといた。
「ふぅん。じゃ次のテスト私に勝ちなさい。」無理言うな。

放課後になると俺は一目散に部室に行く。
彼女に会うために!部室には長門しか居なかった。
「長門だけか……」
長門はこっちを向き、首を立てに振った。あいさつをしたつもりなのだろう。そのぎこちない動作は俺は好きだ。
長門の前に立ち、抱きしめる。
彼女とは…長門のことだ。告白したのは一週間前。不思議探索の時だ。長門がOKしてくれた時は本気で嬉しかった。そうんな事を考えていると長門が顔を上げ目を閉じている。……これは誘っているのか?
862長門有希の病み:2007/07/03(火) 17:59:48 ID:KjVbeuBQ
chu とキスをした。長門は満足そうに俺を抱きしめてくる。
やっぱり可愛いな。
しかし、幸せの時間とは短いものだ。朝比奈さんが来てしまい、その後すぐに古泉、ハルヒが来てしまった。
「どうぞ。」
いつものように朝比奈さんのお茶を頂く。―――うまい。いつ飲んでも美味しいな。
「朝比奈さん、美味しいですよ」体が凍るほどの殺気が放たれているのは気のせいだ。うん。気のせいだ。

「よかった〜お茶の葉、変えてみたんですよ。」朝比奈さんは笑みを浮かべ自分の定位置に戻っていった。
863長門有希の病み:2007/07/03(火) 18:00:26 ID:KjVbeuBQ
次の日の放課後、俺は信じられない物を見てしまった。
部室に入ると朝比奈さんが長門に殴られているのだ。
「ギ、キョン君…」
口の中が切れているのだろう…前歯も数本折れていた。
「長門!何してんだ!!」
「貴方に取り憑く女を除去しようしていた。貴方は私の物。誰も渡さない。」長門はそう言い終わると朝比奈さんの腹を蹴った。
「オゲッッッ」腹を押さえながら苦しむ姿に俺は多少の興奮を覚えた。
「キョン助けて……キョン君…。」手をさしのべてくる朝比奈さん。しかし、その手を思いっきり踏む。「ペキ」と軽い音がした。指があり得ない方向に曲がっている。
「痛い痛い痛い痛い痛い。なななななんでキョン君…」声を荒らげ泣きなら問いかけて来る。
「朝比奈さんがいけないのですよ。俺は長門という彼女がいるのに朝比奈さんは俺に思わせぶりな行動をとるからです。」
その言葉を聞いた長門は隅に置いてあったストーブに彼女の足を押し付けスイッチを入れた。
864長門有希の病み:2007/07/03(火) 18:01:27 ID:KjVbeuBQ
「あぎゃああ熱い熱い熱い。助けて助けて。謝ります。謝りますから!!!!ぎゃああaaa!」
俺は長門の肩に手を置き「そのへんにしておけ。」
「しかし、朝比奈みくるは貴方に害を及ぼす、許しがたい存在。もっと痛めるべき。」長門の言うこともわかるが…
「ほら、これ以上やるとな…時間が無くなってしまうだろ?今夜は長門の家で…な?」
「なら、仕方ない。」
俺はそう言って部室を出ていった。

次の日
……ン…ョン……キョン!
「あぁ、ハルヒか何だ?」―――昨夜は大変だったなぁ10回も…おかげで腰が……
「聞いてた!?」
ん?悪い。もう一度頼む。
「みくるちゃんよ!」
朝比奈さんがどうかしたのか?
「転校しちゃったんだって!しかも行き先は不明!何か事件に巻き込まれたに違いないわ!」
目を輝かせて言うハルヒ。
「それと、キョン…今度の日曜日に付き合ってくれない?」
デートか?
「なっ!ち、違うわよ!有希に着せるためのコスプレを買いに行くのよ!」
だったら長門も連れてげはいいだろ?
「う、うるさいわね!ビックリさせるのよ!日曜日の午前9時駅前で決定!!遅れたら死刑よ!」
しかし、彼らは気づいていなかった。教室の外でその会話を聞いていた少女の存在に…。
「彼に取り憑く邪魔は消す。」
少女はそう決心した。

865名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/03(火) 18:31:50 ID:MZoMtQTG
>>864
すばらしい
866名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/03(火) 18:44:01 ID:na9nqDce
>>864
乙。まさか>>847の予言が的中するとは思ってもみなんだ
867名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/03(火) 18:48:41 ID:ys6fKshh
あいにくハルヒの肉便器じゃなかったが、久々のかなりの良SSだったな
てか10連発ワロタwww
868名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/03(火) 20:12:50 ID:DiVFg7Gt
これはいいヤンデレ
869名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/03(火) 21:56:28 ID:WcPC2IiR
>>864
GJ!!!!!
期待に応えてくれて感謝!!
870名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/04(水) 07:41:19 ID:zfMYl5K2
>>864
GJ!!
です
871長門有希の病み続編:2007/07/04(水) 21:14:51 ID:I1jW/3gW
これは期待に答えられないと思うが…投下。


日曜日
ヤバいなぁ。遅刻だ。ハルヒの奴はうるさいからな。
なぜ俺が急いでいるかは>>864を見てくれ。
集合場所に着くとハルヒは仁王立ちして、こちらを睨んでいた。
「遅い!罰金!」わかったよ。いつものことだ。慣れっこさ。
「さぁ、早くいこうぜ。長門のコスプレ買いに行くんだろ?」
「そうよ!行きましょう。」
俺達が行ったのはコスプレ専門店だ。店の中は一般的(制服etc)からマニアック(どっかの民族衣装)までピンからキリまである。
「なぁ、ハルヒ、どんなのを買うんだ?」まぁ、長門ならどんな衣装でも似合うからな。
「えーと、そうねぇ〜……これなんてどう?」ハルヒが手に取ったのはコズロリの服だった。黒がベースで白のフリフリが付いていて中々いい。
「いいんじゃないのか?似合いそうだな。」しかしハルヒは浮かない顔を一瞬表し、「じゃあ、これはアンタが買ってね!私は自分のを探してくるから。」と言って何処かに行ってしまった。どうしたんだ?
872長門有希の病み続編:2007/07/04(水) 21:17:44 ID:I1jW/3gW
しばらく経ってハルヒが買い物袋をぶら下げてこっちに来た。
「まだ買ってなかったの?早く買ってきなさい。私は外で待ってるわ。」
「わかったよ。お前は何を買ったんだ?」
「あとで見せてあげるわよ!楽しみにしてなさい。」そう言うと店の外に出ていってしまった。ちなみに長門の服は20000万だった。俺の財布は夏から一気に冬に突入してしまった。ちなみにバニー衣装とスクール水着を買ってしまったのは秘密だ。もちろんハルヒにもだ。
そのあと俺達は昼食と食べ、帰ることにした。もちろん昼食は俺の奢りであり、財布は冬から氷河期に突入。バイトでもするかな…。
別れ際にハルヒが「明日、その服を持って来なさい。有希に着せましょう。私も今日、買った服を持って行くから。」ハルヒはそう言って帰って行った。
873長門有希の病み続編:2007/07/04(水) 21:20:14 ID:I1jW/3gW
次の日
ハルヒは授業中にボソボソと「早く放課後にならないかな〜」と呟いていた。
放課後になるとハルヒは「早く来なさい!」と言って部室に行ってしまった。
俺?俺は掃除当番で教室を掃除しなければならない。やれやれ。
やっとことで掃除が終わり部室に行くことにした。すると途中で血相を変えた古泉とすれ違った。俺のことには気付いていなかったらしい。どうかしたのか。
部室に入ると【あの時】と同じ光景が広がっていた。床にはハルヒの【団長】と書かれた腕章が落ちていた。

「有希……どうして?…あっ、キョン、ゆ、有希が…助けて…」
ハルヒは【あの時】の朝比奈さんと同じように手を伸ばしてきた。俺は…ハルヒ顔を思いっきり蹴った。プキッと音がした。どうやら鼻の骨が折れたらしい。鼻血が出ていて床が赤に染まっている。
「ガハッ……ギ、キョンなんで?」鼻を押さえなが俺に意見してきた。
すると長門が「貴方は彼に意見する資格はな無い。」と言い、ハルヒの足を蹴った。ボキと足の折れる音がした。「あ"ぎあ"アアァァァッ!!」
ハルヒは自分で立つことが出来なくなったので腹這いになって俺の元にきた。
874長門有希の病み続編:2007/07/04(水) 21:23:07 ID:I1jW/3gW
「キョン…ゴメンね。今まで迷惑かけて…ゴメンね。…だから助けて。」泣きながら助けてを求めてくる。
しかし俺はそんなハルヒを醜いと思った。
鼻と足は折れ、うつ伏せている状態。
床は自分の血で汚れている。よく見るとハルヒの来ている服……ドレスか?
真っ白の純白のドレスだったらしい。
しかし、そのドレスも今は自分の血で真っ赤に染っている。これなのか?ハルヒの買った服は………醜い。

「なぁ、長門、ハルヒを消せないか?」こんな醜い奴はいらん。
「不可能では無い。しかし……この世界か同時に消滅する恐れがある。」そうか。
「でも試してくれないか?もし、世界が消滅しても長門と一緒なら本望だ。」
そう言って俺は長門の額にキスをした。長門は顔を赤らめて
「情報連結解除を申請…………………許可された。情報連結解除。」
その言葉と共にハルヒ体がサラサラと消えていく。ハルヒは自分に何か起きたのか、わからないらしく「え…な、なに?嫌、嫌嫌嫌嫌!たすけて!たすけてよぉ…キョン…」それがハルヒの最後の言葉だった。世界は消滅しなかったらしい。
「長門…ありがとな。」
「別にいい。でも…」
ドカッ!俺の足のスネを蹴る長門。イテェ。
「他の女性と出掛けないで欲しい。貴方は私のもの。私は貴方のもの」長門の目が本気で怒っている。
「ゴメンな。…ほらこれ、長門に。」
俺は持ってきた服を長門に手渡した。もちろんバニーとスクール水着も入っている。
「………許してあげてもいい。その変わり今夜は………」
わかったよ。長門。さぁ、お前の部屋に行くか。
長門がコクンと頷いた。
俺達は部室を出ていった。【団長】と腕章を残して。


875長門有希の病み 番外編:2007/07/04(水) 21:25:05 ID:I1jW/3gW
番外編

此処は文芸室。ハルヒが消えた次の日だ。さすがに10回は駄目だ。長門の奴……
部室の中には長門と古泉がいる。古泉は、今までに見たことのない爽やかな顔をしている。
「いやー凉宮さんを消してくれるとは……本当に喜ばしいこですね。僕も内心は相当に憎んでいたのですよ。ありがとうございます長門さん。」古泉は長門に深々と頭を下げた。相当、感謝しているらしい。
長門はそっけなく、「別にいい。」と言った。

すると古泉が振り向き
「貴方に伝えたいことがあります。さすがに凉宮さんがいた時は言えなかったので…」
何だ?その話は?

「実は、貴方をただの友人とは思えなくなりましてね。よかった僕と今夜食事で サラサラ…
砂のように消えていく古泉。しかも今度は一瞬でだ。

「情報連結解除した。」
ありがとう長門。助かったよ。
長門には、いつも感謝してるよ。俺は長門を抱きしめキスをした。




876名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/04(水) 22:02:08 ID:N52Qtlf7
20000万とかいくらだよwwあと最後の小泉にワロタww

ただ欲を言うと、暴力→相手を消して終わりでワンパターンだから、その辺をもうちょっと凝って欲しかったかもな。とりあえず乙
877名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/04(水) 22:02:18 ID:zfMYl5K2
>>875
乙!!

「別れたいって……一体どういうことですか朝比奈さん…………?」
 俺は聞くが朝比奈さんは答えない。そしてうつむいたままぽつりと漏らした。
「……ごめんなさい」
 消え入りそうな声で、本当に申し訳無さそうに言う朝比奈さん。しかし、今俺に彼女を気遣う余裕は無い。
 お互い同意の上で付き合っていたはずだ。それがある日、いきなり一方的に「別れたい」と言われたんだ。取り乱すなという方が無理という物だ。
「好きだって言ってくれたのは……嘘だったんですか……?」
「…………」
 朝比奈さんは答えない。
「…………全部嘘だったんですね。大方、未来からの命令で、いやいや俺と付き合うフリをしてたんでしょう?」
 そんな風に人の心を弄ぶことをこの人がするとは思えない。しかし、そう考えるのが一番つじつまが合う。むしろそうじゃなくて、彼女の意思で俺を騙していたというほうが信じられない。
 朝比奈さんは俺のことなんてなんとも思ってなかった。命令だったから、仕方なくやっていたことなんだ。
 だが、そうだとしても朝比奈さんに全く罪が無いと言えるか? もし心が痛んで血が出るなら、たぶん俺は今死んでしまうだろう。それほどに手ひどく俺の気持ちを裏切ったのは、結局この朝比奈さんに他ならない。
「…………犬を捨てるのと訳が違うんだ……俺だっていつも何されてもカエルの面に小便でいられるような馬鹿じゃないんだ。わかってるんですか?」
 朝比奈さんは答えない。ただ泣き出しそうな顔でうつむいているだけだ。
「泣きたいのはこっちの方ですよ…………。朝比奈さん、せめて理由があるなら教えてください。こんなことじゃ納得できません…………」
 俺がそう促すと、朝比奈さんは下を向いたまま静かに呟いた。
「…………禁則事項です……」

 パン

 乾いた音が部屋に響いた。俺が目の前の朝比奈さんを平手で打った音だ。
「ふざけるなッ!!」
 朝比奈さんは頬を押さえてこっちを見ていた。目にはうっすら涙すら浮かべて。
 普段の俺なら、彼女の小さい肩を抱いて慰めてあげたい衝動に駆られるところだろう。しかしもう今は全く可愛そうとは思えない。あの庇護欲をそそる顔の一枚剥がしたところで、朝比奈さんが舌を出して笑っているような気すらしてくるぐらいだ。
 殴り付けてやりたい。その汚れた心に不相応な美しい顔を、目も当てられないほど醜くなるまで拳をぶつけてやれたら、どれだけ気持ちのいいことだろうか。
「…………朝比奈さん、あなたには本当に騙されましたよ。もう二度と俺に話しかけないで下さい」
 俺はそれだけ言い捨てて部屋を後にしようとした。
 だがその背中に朝比奈さんの声が聞こえた。
「ま……待ってキョンくん……!」
 泣き声まじりですがりつくように朝比奈さんが言う。
 俺は手を掛けていたドアノブから手を離して後ろを振り向いた。
「…………ごめんなさい。本当にごめんなさい…………ひぐっ、お願いだから、ぐしゅっ、許してください…………嫌いだなんて、二度と話しかけるなだなんて、そんなひどいこと言わないでくださぃ…………」
 朝比奈さんは床に両手を付けて、涙にまみれた顔でこっちを見ていた。
 俺は無言で朝比奈さんの元に歩いて寄って行った。まだ朝比奈さんは「ごめんなさい」と謝り続けている。
 この後に及んで、醜い演技を続ける朝比奈さんに、俺は憎悪を通り越して殺意すら覚えた。はっきり言って我慢の限界だった。
 俺は膝元くらいの位置にあった朝比奈さんの顔を思いっきり蹴飛ばした。死んでしまえ。本気でそう思って、全力の蹴りを鼻っ柱にぶちかました。
 朝比奈さんは鼻を押さえて床に倒れこんだ。咽び声に血が混じり床を赤く汚していた。俺は足元に転がった小柄な体を横から蹴り飛ばした。
 べきん、音より手ごたえで彼女の肋骨が内側にへし折れたことがわかった。朝比奈さんは苦悶の悲鳴をあげて床を這いずり回っていた。
 だが俺が感じた痛みはそんな程度の物ではない。人の心に土足で踏み入って、散々に騙して、弄んで、そして捨てた。その罪を痛みで償えるなら、死ぬまで黙って殴られていればいい。
 俺は容赦なく朝比奈さんの体を殴り、踏みつけ、蹴り飛ばした。彼女が俺の気持ちを踏みにじったように、俺は彼女の体を痛めつけた。



 部室には傷だらけになって横たわる朝比奈みくるの体だけがあった。ひゅうひゅうと細かく呼吸をする音が彼女のまだ死んでいないことを示していた。
「あらあら、随分ひどくやられたわね。大丈夫みくるちゃん?」
 沈黙を破ったのは、掃除用具入れが開くと同時に現れた涼宮ハルヒの声だった。
「言っとくけど、キョンは悪くないわよ。悪いのはみくるちゃん、あんたよ。部内恋愛禁止の規則を破った罪はとんでもなく重いの。まして古泉くんならともかく、あたしのキョンを奪おうとしたんだから」
 朝比奈みくるは答えない。聞こえているのかどうかもわからない。
 執拗に打たれた顔はあちこちが切れて出血していた。まぶたは潰れ、きれいにとおった鼻は無残にへし折れ横を向いていた。
「ま、殺されなかっただけありがたく思いなさい。やっぱりキョンは優しいからね。みくるちゃんも、あたしの言いつけ通り何も言わずにキョンと別れたんだし、反省してるとみなして死刑だけは免除してあげるわ」
 無言で横たわる朝比奈みくるの体に言葉を投げかけ、返事を聞かないまま背中を向けて涼宮ハルヒは立ち去った。
「安心して、キョンの傷ついた心はちゃんとあたしが癒してあげるから。フフ、じゃあねみくるちゃん」




881名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/05(木) 01:44:24 ID:kBrpSLgH
わおすごいね
882名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/05(木) 02:40:18 ID:FSgylUyr
ヤベェwwww乙www
一時はどうなる事かと思ったが…。
これだけ秀作が投下され続けてるんだから、このスレは復活したって事で良いのかな?
883名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/05(木) 03:39:20 ID:4Sr6/sHt
ついに神な流れになってきたな。
ここからこのスレの黄金期が再び始まるのか……
884名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/05(木) 14:12:29 ID:8DEI7YSq
>>880
神降臨だなこれは!!
GJ!!!!!!!!!!
885名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/05(木) 16:52:22 ID:8+xzL3F1
>>880
乙!!!!!
886名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/05(木) 19:27:56 ID:V8u+/dLt
>>883
同時におまいらの嫌な時期もやってくる・・・
887名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/05(木) 23:14:36 ID:smWoftPd
ボクはそれを左に受け流す
888名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/06(金) 01:23:54 ID:3RApl1Xv
すごい……
これほどのレスをたった一人で……
889名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/06(金) 06:22:30 ID:dpikzT6i
感想が神とかGJって…

このスレ馬鹿な奴が多いな
890名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/06(金) 08:42:03 ID:dLg+vgz5
>>886-889
そんなにこの流れが気に入らないんだったら出て行けよ
いちいち変な書き込みして雰囲気悪くしないでくれ
891名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/06(金) 10:39:36 ID:FXlfsqYY
>>890
こういう人は放って置きましょう。関わらない方が良いです。
それにしても素晴らしいですね〜。
892名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/06(金) 12:19:29 ID:dpikzT6i
>>890
変な書き込み?
よく考えろよカス
893名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/06(金) 15:15:08 ID:FXlfsqYY
まーまー抑えて抑えて。せっかくのいい感じが台無しになってしまいますよ。
894名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/06(金) 17:41:52 ID:cmg956CA
あらあら…
895名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/06(金) 17:56:03 ID:YopARy5s
そろそろ話し戻そうか?
896名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/06(金) 18:28:23 ID:3RApl1Xv
すっかり厨スレと化したな
897名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/06(金) 21:01:27 ID:BfTRP4Xz
もうこのスレ終わったら次スレいらないな
898名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/06(金) 22:23:33 ID:xxWT5D8C
職人が頑張っても住人がこれじゃ、このスレも終わtt(ry
899名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/06(金) 23:03:48 ID:8Z3CZBwF
初めてこのスレにSS投下します。シリアスかネタか微妙だが一応みくるいじめのつもり。
『朝比奈みくるのくじ引き』
900朝比奈みくるのくじ引き(前編)1:2007/07/06(金) 23:07:50 ID:8Z3CZBwF
えーと・・・皆さんこんにちは。朝比奈みくるです。今日は土曜日恒例のSOS団不思議探索の日です。
涼宮さんが張り切っていて、今週は土日2日連続でやることになりました。不思議探索ではいつもくじ引きで
組み分けをします。今日は誰になるんだろう?キョン君と2人になれたらいいな♪大好きなキョン君と
2人で探索、まるでデートみたいです。私は未来から涼宮さんの監視でこの時空にやってきた。いつかは
帰らなければならない。だからキョン君への想いがかなうことはありません・・・。でも、かなわなくても
いつかキョン君にこの気持ちを伝えたいなあと思ってます。そんな訳で不思議探索の日はキョン君と2人に
ならないかなって、いつも楽しみなんです。逆に一番2人きりになりたくない人は・・・・・・。
皆さんも予想がついてると思いますが。はい、長門さんです。うーん、長門さんは単に人付き合いが下手な
だけだからってキョン君に何度も言われましたけど、やっぱり苦手なのは苦手です。あんまり人を
好き嫌いで区別するのっていけないと思うんですが、長門さんと2人きりだと何話したらいいか分から
なくて、とっても気まずいです。特に今週だけは一緒になるのは嫌です。昨日ちょっと長門さんを怒ら
せちゃったみたいだから。

「やっほー、みくるちゃん!」西北駅前のいつもの待ち合わせの時計前で涼宮さんが手をふっています。
「みなさん、おはようございましゅ〜」例によってキョン君以外は全員そろってます。「おはよう!」
「やあ、おはようございます」「・・・・・・」三者三様の挨拶、長門さんはいつも無言の三点リーダ
での挨拶・・・と、言いたいんですが、あの目・・・。明らかに睨んでます。ひえ〜〜やっぱり
昨日の事怒ってます。ではキョン君の真似をして回想スタートです。
901朝比奈みくるのくじ引き(前編)2:2007/07/06(金) 23:10:01 ID:8Z3CZBwF
事のおこりは昨日金曜日の放課後でした。いつもの様にSOS団の文芸部室にみんな集まってた
んですが、涼宮さんが急に私の胸もみだして「うーん、いつ触ってもみくるちゃんの胸は
おっきいわねえ!いつも疑問なんだけどどうしたらそんな大きくなれるのかしら?」なんて
聞きだしてきました。いつもはすぐ終わるんですけど、この日の涼宮さんは特にしつこくて
「何かコツでもあるの?特別な美容とかしてんじゃない?」って何度も聞いてくるんです。
春休みにキョン君の中学時代の親友だというの佐々木さんなる女の子に出会ってから涼宮さん
は情緒不安定だと古泉君から聞きましたが、それが原因なのでしょうか?とにかくあんまり
しつこいのでこの話題を終わらせようと適当に答えただけです。悪意なんて無かったんです。
何故あんな返事したのか今でも説明できません・・・。
「え、えっと、日頃の行いがいいと胸がおおきくなるんですよ。」
902朝比奈みくるのくじ引き(前編)3:2007/07/06(金) 23:12:37 ID:8Z3CZBwF
「日頃の行い?なに言ってんのよ!そんなんで胸が大きくなるんなら私はとっくに世界一の巨乳じゃ
ないの。さあ本当のこといいなさい!(モミモミ)」「ひえーん、もう許してくだしゃい。」涼宮さんと
じゃれてたら、「バタン!!」ドアの勢い良く閉まる音。ふと周りを見ればさっきまで窓際で本を
読んでた長門さんの姿がありません。
どう考えてもブチきれてます、本当にありがとうございましたorz

通常長門さんが部室を出るときは誰も気付かない位に静かにいなくなります。それがあんな大きな音
で出ていったんですから、これは相当怒ったみたいです・・・。ひえー、ま、まずいですう!
こんな時いつも仲裁に入るのはキョン君ですが、こんな日に限って掃除当番でまだ来ていません。
古泉くんはスマイルで肩をすくめてるだけですし、涼宮さんは「もういいわ!自分で調べてやる!」と、
長門さんにお構い無しにパソコンをいじりだしてます。誰も助けてくれません。どうしよう。
1人で長門さんなだめる自信ないし・・・。以上朝比奈みくるの回想でした。
903朝比奈みくるのくじ引き(前編)3:2007/07/06(金) 23:15:34 ID:8Z3CZBwF
「おう、みんな待たせたな」キョン君が到着しました。いつも通り集合時間ギリギリです。
「遅い!罰金!」
キョン君は昨日の件をまだ知ってません。帰り道で相談しようと思ったのですが、生憎涼宮
さんが帰り道延々とキョン君に話しかけてたから話すチャンスがありませんでした。夜
キョン君に電話してみたら話し中だったし、本当についてません。「じゃあ喫茶店に行くわよ。
無論キョンの奢りで。」

キョン君の奢りの朝食をとった後いよいよくじ引きです。長門さんと一緒になったらどうしよう。
キョン君と一緒になりますように!キョン君に相談すればきっと何とかしてくれる。それに
2人きりの時間限定デートも・・・ううん!そうじゃなくって・・・「みくるちゃん何ボーッ
としてんの?みくるちゃんの番よ。」あっ、気がついたら涼宮さんがくじの楊枝を差し出して
ます。もう後は運を天に任せろです、ええい!

「この組合せね。じゃあ各自抜かりなく街を探ること!12時に集合だからね!」「・・・」
「じゃあ俺達は行きますね朝比奈さん。ついでに古泉も。」という訳で古泉君と2人に決まり
ました。うーん、キョン君と別々になっちゃったけど、長門さんじゃ無かったからいいの
かな。でも古泉君じゃ助けになってくれないだろうなあ。私たち未来人組織と古泉君の機関は
形上は同盟を結んでるけど、それ程いい関係じゃ無いし。それでなくても私が涼宮さんに
いじらめられてても古泉君はまず助けてくれた事無かったし。「では我々も行きますか。」「はい」
904朝比奈みくるのくじ引き(前編)5:2007/07/06(金) 23:20:38 ID:8Z3CZBwF
特に行く当ても無く着いた先は夙川公園です。なんとなくブラブラしてるだけですが、古泉君の顔を
見ると心なしかさえませんね。やはり涼宮さんが作り出してる閉鎖空間の神人との戦いに疲れてるの
でしょうか?「あのう古泉君、何だか疲れてるみたいだけど、やっぱり神人との戦いって大変なんで
しゅか?」「ふう・・・大変なんてものじゃありませんね。」涼宮さんやキョン君と応対してる時と
違い無愛想な返事。「春休みに彼の親友の佐々木さんに出会って以降、閉鎖空間が増えだして今もその
処理に追われてますよ。深夜急に神人狩に呼び出されるなんてのもしばしばですからね。寝不足にも
なりますよ。」やっぱり佐々木さんのせいで涼宮さんは不安定なんだなあ。「それに加えて最近橘京子
の組織の動きが活発になっています。その対策で活動する時もありますから休める日などありませんよ。
真偽の程は定かではありませんが、朝比奈さんと対立してる未来人組織が本格的に援助を始めたと
いう噂もあります。朝比奈さん、あなたの上司から何かそういった情報は来てませんか?」「え?
いえ、別に来てないでしゅよ。」本当にそんな話しは知りません。多分単なる噂です。「ふう」
ふいに古泉君がかぶりをふりました。
905朝比奈みくるのくじ引き(前編)5:2007/07/06(金) 23:23:01 ID:8Z3CZBwF
「立場は微妙でも貴方達とは同盟関係ですよ。貴方に聞けば教えてくれるのではと期待しましたが隠蔽
ですか。ハハハ・・・全く未来人の情報統制は素晴らしい。今までそれなりに協力したはずですが、
所詮貴方達未来人にとって僕等はただの道具にすぎないようですねw」「そんな、私本当に知りません!」
「おっと失礼、貴方は重大な情報が伝えられない末端の下っ端でしたねw 下っ端という点では僕も
同じですが、この待遇の差は何ですかねえ。片や閉鎖空間で神人と命がけの戦い、片や部室でお茶を
沸かしながら涼宮さんを観察するだけ。本当に自分の不幸な境遇に笑ってしまいますよ。みんなに
ちやほやされて苦労もしらない朝比奈さんが羨ましいです。ハハハハハ!」ううっ、古泉君酷いです・・・。
閉鎖空間で大変なのは分かるけど苦労知らずなんて。「苦労というなら昨日の長門さんの件程度ですか?
あなたの配慮に欠けた発言が原因ですから自業自得ですよ。断っておきますが僕は貴方のフォロー等
する暇はありませんよ。まあこれも長門さんと親密になる機会だと考えればいいのでは?つくづく
貴方の無能さは魅力的ですよw」ぐしゅっ・・・何でここまでボロクソに言われなきゃならないんでしょうか?
古泉君にそんな風に思われてたなんて。

その後も古泉君は機関の愚痴を私への嫌味を交えて延々語ってました。挙句の果てには「神人狩の
ストレスで僕のテドドンは爆発寸前ですよ。キョンタソのアナルを奪わないことにはこのフラスト
レーションは発散されませんね。神人狩ならぬアナル狩り・・・フヒヒヒヒヒ、マッガーレマッガーレwww」
ああとうとうアナルネタまで始めました・・・。このスレはアナルスレじゃないのに。
もう嫌です、こんな嫌がらせ。早く午前の探索が終わって欲しい・・・。
「どう?そっちは何か見つかった?」「いえ何も。なかなか手ごわいですね。」「何が手ごわい
んだ訳分からん。」「ハハハそちらは(ry 地獄と思える古泉君の嫌味の嵐から解放されようやく
喫茶店に再集合です。それにしても古泉君、キョン君や涼宮さんと談笑してますが私との扱いの
違いはなんでしょう?やっぱり嫌われてるみたいです・・・。「さあ午後の組分けいくわよ!」
涼宮さんが楊枝を取り出します。やっと古泉君から解放されます♪「はいみくるちゃんの番よ。」
今度こそキョン君と一緒になれますように。私の憂鬱を取り払ってくれるのは優しいキョン君
だけだから!えいっ

神様・・・・・・そんなに私が嫌いですか?私何か悪いことでもしましたか?胸が大きいのは
やっぱり罪なんですか?なんなんですかこれは・・・?何で私長門さんとペアにされるんですか?
「今度はあたしは古泉君とキョンで、有希とみくるちゃんがペアね。」
「・・・・・・チッ」

「ん?長門何か言ったか?」「何も」う、嘘です。長門さん明らかに今舌打ちしました!まだ
怒ってるんだ。ひーん、やだよう・・・。

「じゃあ午後の探索行くわよ!集合は5時!さあキョン、今度こそ不思議を見つけるわよ!」
涼宮さんはキョン君を引きずって上機嫌で去っていきます。午前午後とキョン君とペアに
なったのが嬉しいみたい。反面、私の心は真っ暗闇。古泉君の嫌味で鬱な時に長門さんと2人
きりです・・・。と、とにかく昨日の件を弁解しておきましょう!そうすれば仲直りできる
かも知れません!「あのっ長門さん!昨日は・・・」あれ?いない。・・・

と思ったら私を置いてトコトコ歩いていく。「ま、待ってくだしゃーい・・・」駆け足で
追いかけてやっと追いつきます。「な、長門さん。昨日の事なんですけど別に長門さんが
どうとかでは・・・」あっ長門さんますます早歩き。そんな早く歩かれたらはぐれちゃ
います。っていうか、それが狙いなのかも。うう、そこまで嫌わなくても・・・。
907朝比奈みくるのくじ引き(前編)8:2007/07/06(金) 23:28:24 ID:8Z3CZBwF
なんとか長門さんにはぐれず到着したのは私立中央図書館。長門さんがよく行く公園です。長門さんは
私を無視して本棚に去っていきました。歩かなくていいのは良かったけど、話し辛い状況に変わり
ありません。と、見ると長門さんが本を数冊持って席に座りました。私も長門さんの正面に座ります。
今なら話せるでしょうか?「長門さん昨日・・・」「館内では静粛に」・・・・・・取り付く島もあり
ません・・・・・・。しかも長門さん、その本のタイトルなんですか?『巨乳が肥満になる確率』
『巨乳は脳の発育が遅れる?』『巨乳は池沼』どう考えても私へのあてつけです。嫌がらせです。
いじめです。もう帰りたいです。

勝手に帰ったら涼宮さんに怒られるので仕方なく私も適当に本をとって時間つぶしに読むことに
しました。けど長門さんと一緒だと落ち着かず、ページはほとんど進みません・・・。「朝比奈みくる」
「ひっ!」読書を始めて1時間程経った頃でしょうか?突然長門さんが呼びました。「先ほどから
読書が進まず視線が虚ろ。疲れてるの?」あれ?長門さん私の事心配してくれてるのでしょうか?
でも読書が進まないの長門さんのせいなんだけどなあ。「疲れてるなら眠ればいい。私が催眠処置を
施す。」「え?別に眠いわけじゃないからいいで・・・」その瞬間、長門さんの手が私の目の前に!
「な何を?」「@,tb@p@on@0in@」長門さんが高速呪文を唱えた途端に私の身体から
力が抜けて、意識が朦朧となっていきます。「あ、あれ?急に眠くなって・・・」「問題ない。
時間になったら起こす。」「そ、そうでしゅか・・・じゃあお言葉に甘えましゅ・・・
お休みなさ・・・い」
908朝比奈みくるのくじ引き(前編)9:2007/07/06(金) 23:30:56 ID:8Z3CZBwF
キーンコーン カーンコーン♪「お客さん、閉館ですよ!」「ふえ?」背中をゆすられて目を覚ます。
起こしてくれたのは図書館の職員さん。周りを見るともう利用客はまばら。私の前に座ってた長門さんは
・・・いない。

「お客さん、図書館は寝る所じゃありませんよ!閉館ですからお帰りください」あーーーっ!6時!!
集合時間を1時間も過ぎてます!ど、どうしよう、涼宮さん絶対怒ってる。とっさに携帯を取ると着信が
ずらりと10件は入ってます。中身を見ると案の定全部涼宮さん。長門さん起こしてくれるって言ったのに。
それに長門さん何処に行ったですか?とにかくすぐ涼宮さんに電話です!プルルルルル プルルルルル
 プル、「みくるちゃん!あんた今どこにいんのよ!?とっくに探索は解散したわよ!散々電話無視して
何やってんの!!」涼宮さんの怒鳴り声。「ご、ごめんなさーい!今図書館に」「有希から聞いたわよ!
みくるちゃん探索の途中で飽きたからって勝手に一人で帰ったって。集合場所に有希しか待ってないから
変だと思って聞いたらそう言ったわよ!みくるちゃん!団長に許可も無く団活をばっくれるなんて重罪よ!」
・・・長門さん私を置いて涼宮さんに何て事!「ち、違いましゅ。嘘でしゅ!私は」「問答無用!!
この罪は償ってもらうわよ!明日の探索で相応の罰ゲームを用意してあげるから覚悟しなさい!」
プーップーップーッ・・・。
909朝比奈みくるのくじ引き(前編)10
あ、あんまりです!私を置き去りにしただけでなく、私が勝手に帰っただなんて涼宮さんに
嘘までついて!きっと図書館で私を眠らせたのもこの為だったんだ。いくら昨日の事が頭に
きたからって酷いです!私だって謝ろうと思ってたのに、話しすらさせないで・・・。
そこまで私の事嫌いなんですか?長門さんも古泉君も酷すぎます。私を目の敵にして!
なんで私がこんな目にあわなきゃいけないの?SOS団では楽しかったこと辛かったこといっぱい
あってみんなとの絆も深まったって思ってたのに、実は嫌われてたんですね・・・。
そう考えると明日の不思議探索行きたくない。長門さんにも古泉君にも会いたくない。
でもさぼったら今度こそ涼宮さん怒るだろうなあ。罰ゲームって言ってたけど、明日は
涼宮さんに苛められるんでしょうか?明日全部キョン君に相談しよう。

もう私の味方はキョン君しかいない。




えー・・・初めてSS書くんで思うように表現が出来なかったが前編は以上です。
後編は23日中には執筆します。