【石川賢】ゲッター線が他作品に出張!! 第9章【クロスSS】

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1名無しさん@お腹いっぱい。
●初代スレ
マブラヴ オルタネイティヴにゲッターロボが来たら
http://game13.2ch.net/test/read.cgi/gamerobo/1181725106/l50

●2代目スレ
ゲッター線が他作品に出張するようです。
http://schiphol.2ch.net/test/read.cgi/gamerobo/1216866614/l50

●3代目スレ
ゲッター線が他作品に出張!! ゲッター2
http://schiphol.2ch.net/test/read.cgi/gamerobo/1223820400/l50

●4代目スレ
【虚無戦記】ゲッター線が他作品に出張!! ゲッター3【魔獣戦線】
http://changi.2ch.net/test/read.cgi/anichara/1231600805/l50

●5代目スレ
【石川賢】ゲッター線が他作品に出張!! ゲッタードラゴン【NO.4】
http://changi.2ch.net/test/read.cgi/anichara/1236597306/l50

●6代目スレ
【石川賢】ゲッター線が他作品に出張!! 第5章【クロスSS】
http://changi.2ch.net/test/read.cgi/anichara/1242467419/l50

●7代目スレ
【石川賢】ゲッター線が他作品に出張!! 第6章【クロスSS】
http://changi.2ch.net/test/read.cgi/anichara/1244191546/

●8代目スレ
【石川賢】ゲッター線が他作品に出張!! 第7章【クロスSS】
http://changi.2ch.net/test/read.cgi/anichara/1244635644/

●前スレ
http://changi.2ch.net/test/read.cgi/anichara/1250066623/

●保管庫
ゲッタークロスオーバーSS倉庫
http://wikiwiki.jp/gettercross/
2名無しさん@お腹いっぱい。:2009/11/14(土) 12:05:19 ID:qmwlwRdJ
ゲッター2
3名無しさん@お腹いっぱい。:2009/11/14(土) 12:34:34 ID:K27qiALm
真田妖法>>1乙地獄
4名無しさん@お腹いっぱい。:2009/11/14(土) 16:31:55 ID:8KPDMB2p
オォプンゲエエェェェェット!
5名無しさん@お腹いっぱい。:2009/11/14(土) 20:46:20 ID:OlM7Wwa8
現在の連載中作品って。

ゲッターロボ昴
ちょくちょく投下してくれてます。

ゲッターオルタネイティブ
長い期間から復活したひと。 WIKIで加筆してたような。 
あとは、エピローグだけ。

復讐鬼と吸血鬼
魔獣戦線とヘルシングのクロス。
6名無しさん@お腹いっぱい。:2009/11/14(土) 21:55:58 ID:qmwlwRdJ
このスレがあるかぎり、作品の絶える事はない
7名無しさん@お腹いっぱい。:2009/11/14(土) 22:32:31 ID:60L1bduD
│995 名前: 名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 投稿日: 2009/11/14(土) 19:41:41 ID:OlM7Wwa8 新着だぞ!
穴があったら突っ込め―
そして、ドグラへ

│996 名前: 名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 投稿日: 2009/11/14(土) 21:52:35 ID:qmwlwRdJ 新着だぞ!
>>1000まであと4虚無!

│997 名前: 名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 投稿日: 2009/11/14(土) 22:14:49 ID:Vy+gcmaM 新着だぞ!
3虚無!

│998 名前: 名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 投稿日: 2009/11/14(土) 22:16:20 ID:60L1bduD 新着だぞ!
にきょむー

│999 名前: 名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 投稿日: 2009/11/14(土) 22:28:59 ID:NHZIvZMI 新着だぞ!
一虚無
ウォォー
このスレとは……

│1000 名前: 名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 投稿日: 2009/11/14(土) 22:30:34 ID:FkcDjqIr 新着だぞ!
ドワオ


前スレ1000は出来る奴だな
8名無しさん@お腹いっぱい。:2009/11/14(土) 23:36:01 ID:MqWp3tJE
>>1
ダーク乙砲発射!!
9名無しさん@お腹いっぱい。:2009/11/15(日) 01:19:08 ID:9Jhq3+oP
>>7
なるべくしてなったんだよ
10名無しさん@お腹いっぱい。:2009/11/15(日) 13:04:45 ID:NX2GJHZs
>>1
乙輪砲発射じゃあ!!
11名無しさん@お腹いっぱい。:2009/11/15(日) 16:23:46 ID:cgqLo6WI
うおお〜スレが>>1を乙っちまってる〜〜っ!
12名無しさん@お腹いっぱい。:2009/11/15(日) 21:18:21 ID:cgqLo6WI
チェンゲの竜馬の格好よさは、服装の寄与する所が大なのではないか?と思う今日この頃

竜馬の格好よさ+慎一の格好よさの会わせ技的な
13名無しさん@お腹いっぱい。:2009/11/15(日) 21:22:25 ID:oRw/VMLW
それは思うな
慎一の格好で出てきた竜馬のインパクトはすごかった
14名無しさん@お腹いっぱい。:2009/11/15(日) 22:41:30 ID:SWq24xiA
頭巾(?)を脱ぐ→顔のアップのシーンはすげーかっこよかった
15名無しさん@お腹いっぱい。:2009/11/16(月) 12:43:49 ID:9LkxiXeQ
スパロボでしか竜馬を知らなかったあの頃、チェンゲの竜馬を見て「本当におまえが竜馬?」と驚愕したモンじゃあ…
16名無しさん@お腹いっぱい。:2009/11/16(月) 12:52:53 ID:AwyTD33Z
>>15
俺がいる
17名無しさん@お腹いっぱい。:2009/11/16(月) 21:08:31 ID:fyBXfd73
命日は昨日か……
早いものだな
18名無しさん@お腹いっぱい。:2009/11/16(月) 21:29:26 ID:9LkxiXeQ
本人が亡くなっても遺志は生き続ける。素晴らしい事じゃないの
19名無しさん@お腹いっぱい。:2009/11/16(月) 22:35:05 ID:bNhE6J+R
ご冥福をお祈りします

ところで、魔空八犬伝と宇宙刑事ギャバンのクロスはどうだろう
マクーってことで
ギャバンも相当負ける気がしないキャラだし、時代さえ合えば…
20名無しさん@お腹いっぱい。:2009/11/17(火) 01:09:18 ID:Vy3sbJvf
そういば
文庫の虚無戦記のジャキオーと普通のジャキオーって違いあるの?
打ち切りらしいから、最後は同じだろうど
21名無しさん@お腹いっぱい。:2009/11/17(火) 07:20:20 ID:zD1of7aw
マクー空間内はブラックホール内と同等の環境らしいからな。
逆に言うとブラックホールが通用するレベルの敵まではギャバンの敵じゃないってことに。
22名無しさん@お腹いっぱい。:2009/11/17(火) 13:31:34 ID:3bYT6JrX
宇宙刑事ギャバソ凄ぇ
23名無しさん@お腹いっぱい。:2009/11/17(火) 13:35:27 ID:ipDE2c1h
つーことは暗黒劫洞にも耐えられるってことか
虚無戦記クラスかよギャバン
24名無しさん@お腹いっぱい。:2009/11/17(火) 15:13:45 ID:600CsZ/f
最強スレから宇宙刑事シリーズのところから拝借したものだが

マクー空間:ブラックホールに似た性質を持つ異次元空間。時間の流れが歪み、逆流する事もある。
強重力のためか、外から引き込まれた恒星が崩壊する描写がある。
       なお、この空間では敵怪人の戦闘力が3倍になる。
幻夢界:ホワイトホールに似た性質を持つ異次元空間で、ここでは物質が原子分解される。
     また、この空間では敵怪人の戦闘力が4倍になる。
不思議時空:全ての原子核が圧縮され、6000℃の熱と光を放つ異次元空間。
       また、この空間では敵怪人の戦闘力が4倍になる。

っと、まあ実際にブラックホールというわけではなさそうだけど、すさまじい環境で戦ってるみたいだ
25名無しさん@お腹いっぱい。:2009/11/17(火) 19:16:50 ID:3bYT6JrX
まぁ虚無戦記ぐらい楽に乗り越えないと時天空にゃ敵わないからねぇ
26名無しさん@お腹いっぱい。:2009/11/17(火) 20:10:41 ID:X7C9LJVI
ブッタ切りでスマンが
大相撲に『時天空』って力士がいるんだな

今更ながら驚いたw
27名無しさん@お腹いっぱい。:2009/11/17(火) 21:33:39 ID:LP5qoNAh
あー、ゲッターってか石川ワールド入りたての頃、「時天空」で検索したら、なw
最近、やる夫スレでゲッターやれないかと考える自分がいて嫌だ。
やらない夫が「常識的に〜」とか言いつつ隼人さんで、やる夫が極道兵器な弁慶とか謎の電波がよぅ……
28名無しさん@お腹いっぱい。:2009/11/18(水) 10:03:10 ID:dF+iADiN
ふと思ったが、石川世界で最も不幸なのは誰なんだろうな
29名無しさん@お腹いっぱい。:2009/11/18(水) 12:47:15 ID:1mn/oa/a
何も知らない一般市民とか?
30名無しさん@お腹いっぱい。:2009/11/18(水) 18:41:49 ID:IUt5VnOd
要素だけ見れば慎一とか相当不幸なはずだが
あんまり不幸に感じん
31名無しさん@お腹いっぱい。:2009/11/18(水) 19:14:40 ID:/OTZ8pSk
カムイとかメインキャラにしては珍しく不幸そうだ
32名無しさん@お腹いっぱい。:2009/11/18(水) 19:14:55 ID:dF+iADiN
虎も慎一に負けないくらい不幸だし、長い目で見れば竜馬だって可哀想だ
33名無しさん@お腹いっぱい。:2009/11/18(水) 20:25:07 ID:bwufjy49
死んで楽になれることなく、未来永劫休むことなく戦い続けるんだから確かに不幸ではあるよな

でも全く不幸そうには見えんよな竜馬も他の連中も
言い方悪いが究極のドSでもありドM体質でもあるんだろうな

それを考えると一番不幸なのは、何も知らずにとんでもないことに巻き込まれて死んだ一般人だね
34名無しさん@お腹いっぱい。:2009/11/18(水) 21:50:44 ID:Me2Hpfi7
しかし、ゲッター線はどSだろ、
無印アニメ終盤の初期案でもゲッターチームは隼人しか生き残らなかったというんだぜ
隼人は置き去りにされ続けてるな
35名無しさん@お腹いっぱい。:2009/11/18(水) 21:52:52 ID:/OTZ8pSk
これがゴール様ののろいです
36名無しさん@お腹いっぱい。:2009/11/19(木) 10:34:11 ID:WoAyoaTZ
>>35
ブライ&インベーダー「ワシらを忘れてもらっては困る…」
37名無しさん@お腹いっぱい。:2009/11/19(木) 11:36:42 ID:YLaKSgiT
この粘着野郎めらが
38名無しさん@お腹いっぱい。:2009/11/20(金) 11:16:55 ID:ZjkZ7dKT
恐竜帝国はドM
39名無しさん@お腹いっぱい。:2009/11/20(金) 19:37:17 ID:ZjkZ7dKT
ここだ‥ここで住民を待つ
40名無しさん@お腹いっぱい。:2009/11/20(金) 20:04:55 ID:udIeUwof
「ゴジラ対山田課長」という賢先生の小品をご存じか?
41名無しさん@お腹いっぱい。:2009/11/21(土) 00:43:10 ID:9yF+A6nk
問題児ばかり集めてゴジラを描かせたら、ケンイシカワが一番良識的だったと言う、
嫌過ぎるトリュビュートコミックだろ。
42名無しさん@お腹いっぱい。:2009/11/21(土) 00:55:19 ID:KE8hd1bJ
>>41
それを聞いただけで嫌になってくるなw
43名無しさん@お腹いっぱい。:2009/11/21(土) 01:53:19 ID:v0eFS6+P
それ凄い気になるんだがw
ネオデビルマンで一番空気読めてなかったのがケンイシカワだったのにw
44名無しさん@お腹いっぱい。:2009/11/21(土) 03:05:07 ID:Z3TChKMH
>>41
ああ、そのアンソロジー知ってるわ。
確か、骨法の達人がゴジラとタイマン張って勝ったけど、倒れたゴジラに潰されて死んで、
残された奥さんが実は妊娠していたんだけど、腹の中の子供にゴジラの魂がが転生だが、憑依して……。
とか変な内容の漫画ばっかり載ってた奴だろ?
45名無しさん@お腹いっぱい。:2009/11/21(土) 03:55:48 ID:Is8VNYTf
>>43
でもあの話の後で豪ちゃんが被せてくれたから、結果的にいい前振りになったと思うよ
46名無しさん@お腹いっぱい。:2009/11/21(土) 11:41:13 ID:V4ia+NsM
ゲッターチームが何故だか分からんがガンスリンガー・ガールの娘たちと戦う夢を見たぜ
素手での殴り合いの後に銃撃戦に突入、敷島印の超兵器を撃ちまくるゲッターチーム、負けじと反撃するヘンリエッタ達

そんでその戦いの様子を見ている早乙女博士が「いい素材じゃ…!」とか言ってた
47名無しさん@お腹いっぱい。:2009/11/21(土) 12:03:45 ID:wTRKFcD3
ランドウ(ドイツ)が絡んでるとかでも面白そうだな。
ランドウも敷島博士も自体が義体というよりサイボーグだしな
社会福祉公社の義体がどちらかに鹵獲され改造されて石川漫画でよくある狂い方をしそうだな。
48名無しさん@お腹いっぱい。:2009/11/21(土) 20:36:49 ID:V4ia+NsM
自分で夢見といてなんだけど、ゲッターチームの身体能力は凄いものがあるが、人間を素手で殺せるような娘さん達と殴り合いなんてできるのかなぁ
49名無しさん@お腹いっぱい。:2009/11/21(土) 20:39:43 ID:ln0TWZrw
いやそれ隼人さんも出来るじゃん
50名無しさん@お腹いっぱい。:2009/11/21(土) 20:49:19 ID:0u+zroDX
>>48
人間どころか爬虫人類を素手で殺してるけど。
51名無しさん@お腹いっぱい。:2009/11/21(土) 20:50:49 ID:ln0TWZrw
あ、後個人的には人間を素手で殺すよりは犬の首を素手ですっ飛ばす方が難しいとは思うの

ガンスリンガーガールはちょっと読んだことがある程度だから実際戦闘してどっちが勝つかは分からんが
52名無しさん@お腹いっぱい。:2009/11/21(土) 22:09:09 ID:M/VJqXrt
既に出てるもの除いて漫画版でも
竜馬
空手家を十数人相手に格闘
殺しや三人を撃退
ミチル、博士を抱えて壁でジャンプ
後は銃を使ってるが
號で改造恐竜を不意打ちとはいえ頭を素手で潰している
隼人
素手で人間や恐竜人を引き裂いたり、竜馬と互角に殴りあったり
まあ、それ以外もチート
武蔵
怪力だが、運動神経はまだ常識レベルらしい
一番頑丈で腹を貫かれても根性(流石にその状態でゲッター乗ったら気絶)
53名無しさん@お腹いっぱい。:2009/11/21(土) 22:11:51 ID:ln0TWZrw
武蔵はアニメのほうが化け物に見える
一話で隼人を相当遠くの飛び込み台まで投げ飛ばしたし
54名無しさん@お腹いっぱい。:2009/11/21(土) 22:35:41 ID:M/VJqXrt
>>53

そして、体操選手のように着地して普通に飛び降りる(プールにではない)隼人
というか一話は隼人のアピールが多過ぎで最初隼人が主人公かと思った。
55名無しさん@お腹いっぱい。:2009/11/21(土) 22:38:28 ID:2JJMqk1R
號でもガイが普通に素手で恐竜人類の兵士を殺したっぽい言動してたな
56名無しさん@お腹いっぱい。:2009/11/21(土) 22:50:11 ID:/lCVMQ+x
サッカーはボールをゴールにたたき込む競技ではありません。
相手の腹にたたき込む神聖なスポーツです。
57名無しさん@お腹いっぱい。:2009/11/21(土) 22:52:05 ID:ln0TWZrw
一対一の時はな
58名無しさん@お腹いっぱい。:2009/11/21(土) 22:58:19 ID:cwThanli
ワシは東映版でも漫画版でもアニメ版でもいいからゲッターのSSが読みたいんじゃあ〜
59名無しさん@お腹いっぱい。:2009/11/22(日) 12:42:54 ID:OxTqiH1J
ガンスリねぇ、義体の事知ったら竜馬怒るんじゃない?
将造だと褒めそう
60名無しさん@お腹いっぱい。:2009/11/22(日) 13:12:13 ID:/m1+pJGf
治療不可能な肉体をサイボーグ技術で生かしてるんだからそこまでは認めるだろ
問題はガキを殺人マシーンにしてるとこだ

勿論将造は楽しがるだろうが
61名無しさん@お腹いっぱい。:2009/11/22(日) 14:13:43 ID:MjVPaE6/
>>44
遅レスだが、その内容は同じダイナミックプロの風忍先生のやつです。

内容はと言うと
念願のマイホームを手に入れた山田課長一家の住んでる街にゴジラが襲ってきて
避難命令が出されているのにも関わらずマイホームを守るために一家がゴジラ
に立ち向かうが…という話。
62名無しさん@お腹いっぱい。:2009/11/22(日) 19:19:47 ID:OxTqiH1J
風忍と言うと、地上最強の男の?
63名無しさん@お腹いっぱい。:2009/11/22(日) 20:22:00 ID:NDjfFr0B
そう。
さりげなく魔界転生のスタッフにクレジットされてたりする風忍。
64名無しさん@お腹いっぱい。:2009/11/22(日) 21:57:02 ID:3nw1RcQH
ルパン三世、ゴルゴ13、宇宙海賊コブラの3人をゲッターに乗せてみたい。

ルパンは早乙女博士が拉致監禁して無理矢理ゲッターチームに。
ゴルゴ13はゴルゴが早乙女博士に借りがあったりして、それを理由に。
コブラは事故でタイムワープしてきたのを成り行きで、といった感じで。
65名無しさん@お腹いっぱい。:2009/11/23(月) 00:33:47 ID:XMpq6Xv8
>>61

 いや、俺はそのアンソロジーにそう言った話が載ってたって言ってるだけで、それが石川先生の書いた話だとは一言も言っていないわけだが……。
 そう言えば、斉藤由貴(だっけ?)が歌を歌ってゴジラを追い返す話とかも載ってたような気がする。
 ……周りの面子が濃すぎて、石川先生の漫画が思い出せないくらい薄く感じられるってのは凄い本だよな、今にして思えば。
66名無しさん@お腹いっぱい。:2009/11/23(月) 00:51:26 ID:tq4Z/YUp
>>65
>>61は単にその話の作者を教えただけじゃね?
67名無しさん@お腹いっぱい。:2009/11/23(月) 11:57:53 ID:Dl+ufVfq
石川先生は周りが真面目に描くと思ったからこそ
箸休め的なホームコメディに徹したのかもしれない。
だができたのは、あさりよしとおのロリ少女が目印のトンデモ本。
68名無しさん@お腹いっぱい。:2009/11/23(月) 16:20:46 ID:7tkswL6a
石川先生が薄くなる面子って…他に誰が描いてたんだ?
69名無しさん@お腹いっぱい。:2009/11/23(月) 21:34:11 ID:JB0D2UGy
以前ライフとのクロスを投稿するといった者だけど

今全力で書いてるから少し待ってちょ

歩がブラックゲッターに乗ってきた竜馬と出会う設定でいってます
70名無しさん@お腹いっぱい。:2009/11/23(月) 21:43:12 ID:7tkswL6a
なんだ竜馬が学生って訳じゃないのか
71名無しさん@お腹いっぱい。:2009/11/23(月) 22:36:01 ID:JB0D2UGy
いやいや
そのあと竜馬が無理やり歩のクラスに転入してくる展開で
72名無しさん@お腹いっぱい。:2009/11/23(月) 22:42:31 ID:tq4Z/YUp
竜馬さん無理すんな。年齢考えろ
73名無しさん@お腹いっぱい。:2009/11/24(火) 00:06:20 ID:Ay/NVFS9
tesu
74名無しさん@お腹いっぱい。:2009/11/24(火) 00:12:24 ID:Ay/NVFS9
ああ、なんでもいいから作品が読みたい!
75名無しさん@お腹いっぱい。:2009/11/24(火) 00:34:53 ID:BilNWqR5
自分で作ったり
「〜〜とか、●●とか絡ませると××だよな」とか、作品の種になることを語ってけれ
どうも最近、石川作品を語るスレの傾向になってきてるし
初期辺りは色んな絡みの話が中心だったのが懐かしい
76名無しさん@お腹いっぱい。:2009/11/24(火) 01:14:27 ID:Ay/NVFS9
ガンソードなら生身もいい勝負できるし
ロボの大きさも同じくらい(だと思う)だから初代かGなら参戦しできそうだな
ただどう絡めるかは全然浮かんでこない。いっそのことインベーダーに襲撃させるか
77名無しさん@お腹いっぱい。:2009/11/24(火) 01:22:39 ID:IPqw0Cue
荒木先生がジョジョに出るキャラは敵も味方もポジティブである様に生きてるって言ってたな
これは石川キャラにも言えるんじゃないだろうか
78名無しさん@お腹いっぱい。:2009/11/24(火) 13:28:48 ID:g6T3jIOS
>>77
ただ、唯一の例外はマックイイーンなのだが
79名無しさん@お腹いっぱい。:2009/11/24(火) 18:06:11 ID:fJESFVu/
承太郎をゲッターに乗せてみよう。何かあってもスタープラチナで繊細な操縦を見せてくれるさ
80名無しさん@お腹いっぱい。:2009/11/24(火) 19:29:08 ID:7d/cM89F
>>79
でもゲッターに繊細な操縦は要らない気がする。
綺麗に合体できるうまさ<適当に合体しても堪えられる体力 な感じで。
81名無しさん@お腹いっぱい。:2009/11/24(火) 19:30:08 ID:IPqw0Cue
性格的にはゲッター2系統担当だな
ポルナレフが3系統で
82名無しさん@お腹いっぱい。:2009/11/24(火) 19:48:09 ID:fJESFVu/
スピードワゴン財団が早乙女研究所に出資してるとか
財団内ではスタンドとか扱う部門でゲッター線も研究対象になってる

ジョセフと早乙女博士は旧知の仲で、後の世代になると承太郎と隼人がそういう仲になる
83名無しさん@お腹いっぱい。:2009/11/24(火) 19:51:14 ID:wWIuZJ3d
SBRのレースに参加してサンドマンと競走する九竜忍群
84名無しさん@お腹いっぱい。:2009/11/24(火) 19:55:35 ID:mr1UO3Hi
JoJoネタなら
ゲッター1→エシディシ
ゲッター2→カーズ
ゲッター3→ワムウ

というのを見てみたいw
85名無しさん@お腹いっぱい。:2009/11/24(火) 20:09:10 ID:fBggAEIo
>>84
いい組み合わせだが一体何と戦うんだw
百鬼や恐竜程度なら単体で無双だろ
86名無しさん@お腹いっぱい。:2009/11/24(火) 20:43:56 ID:Ay/NVFS9
むしろそいつらが生身で合体して、真ゲッターのモーフィングみたいな感じで変形してくれそうだな
87名無しさん@お腹いっぱい。:2009/11/24(火) 21:14:07 ID:A6wgwCv2
『矢』はゲッター線が固まったものだったんだよ!
88名無しさん@お腹いっぱい。:2009/11/24(火) 22:17:48 ID:rNUaSM0F
>>87
なんの違和感もねえな、おい。
89名無しさん@お腹いっぱい。:2009/11/24(火) 22:32:45 ID:XSNWz2c0
進化を促しますが適合しないものは死にます

うん、そのまんまだw
90名無しさん@お腹いっぱい。:2009/11/24(火) 23:18:22 ID:Ay/NVFS9
        ,.ィ , - 、._     、
.      ,イ/ l/       ̄ ̄`ヽ!__
     ト/ |' {              `ヽ.            ,ヘ
    N│ ヽ. `                 ヽ         /ヽ /  ∨
   N.ヽ.ヽ、            ,        }    l\/  `′
.  ヽヽ.\         ,.ィイハ       |   _|
   ヾニー __ _ -=_彡ソノ u_\ヽ、   |  \   『矢』はゲッター線が
.      ゙̄r=<‐モミ、ニr;==ェ;ュ<_ゞ-=7´ヽ   >   
.       l    ̄リーh ` ー‐‐' l‐''´冫)'./ ∠__  固まったもの
       ゙iー- イ'__ ヽ、..___ノ   トr‐'    /    
       l   `___,.、     u ./│    /_   だったんだよ!
.        ヽ.  }z‐r--|     /  ト,        |  ,、
           >、`ー-- '  ./  / |ヽ     l/ ヽ   ,ヘ
      _,./| ヽ`ー--‐ _´.. ‐''´   ./  \、       \/ ヽ/
-‐ '''"  ̄ /  :|   ,ゝ=<      /    | `'''‐- 、.._
     /   !./l;';';';';';';\    ./    │   _
      _,> '´|l. ミ:ゝ、;';';_/,´\  ./|._ , --、 | i´!⌒!l  r:,=i   
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.      l |:.:.:.:.:.:.l;';';'/:.:.:.:.:.:.:.:.:.|. \:::::\::::: ヽ  ::::::!′ :::|   .:/
       l |:.:.:.:.:.:.:∨:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.!   /ヽ::: `:::    ::::  ....::..../ 
91名無しさん@お腹いっぱい。:2009/11/24(火) 23:22:33 ID:IPqw0Cue
>>90
:::::::::::::::::::::::./ヽ:::::、  ┬_ l::::::::::!  /:::::::::::::::::/  /::::::::::::::/ /l:::::::::::::
::::::::::::::::::::::::l  |::::::!  l`ヽi:::::::::|∠::::::::::::::::/   /:::::::::::::::::レイVl:::::::::::::
ー─-、:::::::::ヽ/:::::::| ミl  \::::l∠彡''"レ' /  レ '"´:::/ ,,;; |:::::::::::::
     >:::::::::::::::::| ミヽ ((ヽゾ/ 川   ___/::::__,,==''"フ   !:::::::::::::
_─´::::::::::::::::::::::::::| ミ  \__ {i / / /l/:::::::::/o j    /    l::::::::::::::
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|ヾ  三三`j| ||{::::::::::/ `''''"-─彡   /:::::::::::::::
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::!     三/    三ニニ彡  ̄ 彡  /::::::::::::::::::
─-、___:::::::::::::::::::::::、      /      三    、___/:::::::::::::::::::::
      `フ:::::::::::::::::.、    /〃      ー     \___:::::::::::::::::::::::::::::
  ____/::::::::::::::::::::::∧   く ー      ____  /::::::::::::::::::::::::::::::
  `ー-、_::::::/{ / ヽ   r==ニニニ二 ─v─'''フノ::::,.イ::::::::::_____
      / V  リ    l   |  /        /| /V  {::::::::::`ヽ、
      !           |   ! /         / レ    \::::::::_ヽ
      ヽ        |  レ′        /      /::::::::::>
       \       ヽ |  __ -‐   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
         ー-、    __〉-‐'"

            「俺に分かるように説明しろ!」
92名無しさん@お腹いっぱい。:2009/11/24(火) 23:27:05 ID:ESDqjMjY
>>90-91
評価されていい
93名無しさん@お腹いっぱい。:2009/11/24(火) 23:39:16 ID:fJESFVu/
露伴なら嬉々としてゲッターをネタにするんだろうなぁ
94名無しさん@お腹いっぱい。:2009/11/25(水) 01:04:03 ID:3BzWULOw
味を確かめる時の調子で「吸収されてみよう」と言い出す露伴が容易に想像できて困る
95名無しさん@お腹いっぱい。:2009/11/25(水) 13:51:38 ID:ZydiPcm5
いくらリアリティが大事だからって、流石の露伴もそこまでは…

他人を吸収させるとかならやりかねんが
96名無しさん@お腹いっぱい。:2009/11/25(水) 14:20:15 ID:pc4dJngL
SS書こうにもどうしても虚無るなぁ
どうすればいいかな?
97名無しさん@お腹いっぱい。:2009/11/25(水) 15:18:55 ID:TgLTSdmA
虚無った後からはじめればよろしい
98名無しさん@お腹いっぱい。:2009/11/25(水) 15:38:43 ID:ULPk9iBv
新ゲの黒平安京と虚無戦記の新羅生門が同じ場所にあったらとてもカオスな事に
なるに違いない
99名無しさん@お腹いっぱい。:2009/11/25(水) 16:13:59 ID:MGVUlhfT
絶賛筆停滞中の私から言えることは・・・

>>96
・虚無るのを打破するために動く
・しかし避けられない大きな流れが〜とか。
・登場人物がパワフルなら、虚無っても仕方ないと思わせる流れに
とかかな? 虚無るなら割り切って極端にやるとそれっぽいかも。

・・・いやはや、筆動けマジで
100名無しさん@お腹いっぱい。:2009/11/25(水) 18:21:32 ID:WBugvH5u
ここは逆のやり過ぎで虚無るなら致し方なしと割り切るのも一興。
大体原作者自体からしてそうなんだから。一応まとめる気はあるんだろうけど…。
101名無しさん@お腹いっぱい。:2009/11/25(水) 19:27:12 ID:ZydiPcm5
先人が表したゲッター信者十訓だ、心に刻め

ゲッター信者十訓
一、命がけで信じろ
一、限界を越えて信じろ
一、夢を見て信じろ
一、自信をもって信じろ
一、思い切って信じろ
一、喰うのを忘れて信じろ
一、よく寝てから信じろ
一、明日も信じろ
一、最後まで信じろ
一、うまくいかなかったら新しいゲッターを信じろ
102名無しさん@お腹いっぱい。:2009/11/25(水) 20:29:05 ID:M4sft+EF
実際、範馬王だの六神合体だの、むしろクロスならではの虚無エンドを追求した完結作もあるしな。
103名無しさん@お腹いっぱい。:2009/11/25(水) 21:09:32 ID:VQA8gAyH
「俺たちの戦いはこれからだー!!」
そんな感じの大きな戦いの中の小さな一つが終わっただけという終わり方でも、ちゃんとエピソードとして終わらせとけばいいんじゃね?
>>102で挙げられた作品はちゃんとエピソードとしては完結してるし。
104名無しさん@お腹いっぱい。:2009/11/26(木) 00:46:48 ID:1e8cmTYi
號くらいの虚無エンドはむしろすっきりしてていいな
無理に虚無らなくても自然とそこに行き着いてしまうし、そうじゃなかったら恐竜帝国・百鬼帝国あたりを参考に物語を展開していけば
あら不思議。見事に虚無らず完結へ!
105名無しさん@お腹いっぱい。:2009/11/26(木) 01:06:53 ID:mol9a94Q
ただ、竜馬達がそのまま普通に余生を送るってのも想像できないんだよな
106名無しさん@お腹いっぱい。:2009/11/26(木) 01:22:40 ID:nqJKr5/Z
平和が似合わない男・流竜馬
107名無しさん@お腹いっぱい。:2009/11/26(木) 17:32:01 ID:nqJKr5/Z
ゲッターロボサーガが終わる時は隼人が死ぬ時だ。と勝手に思ってたんだがなぁ
108名無しさん@お腹いっぱい。:2009/11/26(木) 21:09:31 ID:s7fCf8Xu
>>107
火の鳥の我王みたいにゲッター線がお迎えにくるんだな。
109名無しさん@お腹いっぱい。:2009/11/26(木) 23:14:44 ID:nqJKr5/Z
死ぬ間際に自分の人生が走馬灯の様に巡り、やがてゲッター線の使者として號や竜馬が現れ
「行こうぜ神さん」とか「さあ、旅立ちの時だ隼人」とか言って迎えに来る…とか何かそんなん
110名無しさん@お腹いっぱい。:2009/11/27(金) 01:22:23 ID:MyoW9JG0
ゲッター線を萌えキャラに当てると
戦闘狂キャラか石川絵になるのかな?
ただ、アンサイクロによると
某原作アイドルゲームがロボアニメになったのはゲッター線が関与してるから
今度は某キャバクラゲームに当てるとクノイチものになるのかな?
111名無しさん@お腹いっぱい。:2009/11/27(金) 03:19:57 ID:6G0ENQUF
>>109
そんでもやっぱ置いて行かれるのが隼人クオリティ
112名無しさん@お腹いっぱい。:2009/11/27(金) 16:18:17 ID:qIO6Fay2
ゲッターチームって死にそうにないんだよな、それこそゲッター線の力で何億年でも戦うために生きてそう

なんかどこぞの貧乏探偵みたい
113名無しさん@お腹いっぱい。:2009/11/27(金) 16:40:37 ID:MyoW9JG0
実際竜馬はエンペラーで数千年戦ってるじゃん
114名無しさん@お腹いっぱい。:2009/11/27(金) 18:03:06 ID:gX2Knvfe
まさに虚無の牢獄
115名無しさん@お腹いっぱい。:2009/11/27(金) 20:29:57 ID:fVtJwQ0z
エンペラーが移動、合体、するだけで百年単位で時間過ぎてるからなー
116名無しさん@お腹いっぱい。:2009/11/27(金) 21:07:52 ID:VzJnb19w
>>111
隼人「待ってくれーっ! 置いてかないでくれーっ!! うわあああああ、まってくれぇ〜〜〜〜〜」
117名無しさん@お腹いっぱい。:2009/11/27(金) 21:13:54 ID:wOmwKuPr
いじめんな!隼人いじめんな!
118名無しさん@お腹いっぱい。:2009/11/27(金) 21:53:13 ID:qIO6Fay2
隼人も竜馬と同じくらいゲッターに愛されれば報われるだろうに
119名無しさん@お腹いっぱい。:2009/11/27(金) 23:27:19 ID:ZR5crgeR
人は誰だって追われれば逃げたくなり、逃げられれば追いたくなるものさ。
竜馬と隼人の反応って正にそのまんまだろ?w
120名無しさん@お腹いっぱい。:2009/11/28(土) 00:02:37 ID:EZEm8kP0
なんか、最近の傾向クロススレらしくないな。
ゲッターや石川作品についてだけ、語ってることが多くなったな。
121名無しさん@お腹いっぱい。:2009/11/28(土) 00:03:22 ID:wOmwKuPr
ネタが思いつかないでござる
122名無しさん@お腹いっぱい。:2009/11/28(土) 00:10:32 ID:9nJplmO1
妄想はするが…書き込むのが恥ずかしいんだぜ
123名無しさん@お腹いっぱい。:2009/11/28(土) 00:25:26 ID:EZEm8kP0
ここは匿名だし。
その妄想が人や作品を馬鹿にしたようなものじゃなければ
ここは受け入れてくれるさ、
124名無しさん@お腹いっぱい。:2009/11/28(土) 00:48:42 ID:UNOavNYx
ドグラ対バイド
125名無しさん@お腹いっぱい。:2009/11/28(土) 01:00:15 ID:EZEm8kP0
嗚呼歴史は繰り返される……
126名無しさん@お腹いっぱい。:2009/11/28(土) 02:36:08 ID:p54HyXXp
今あるマイナーゲーとのクロスを構想中なんだけど、
ゲッター側はキャラほとんど出てこないことになりそうなんだ
それでもここに投下していいかな?
127名無しさん@お腹いっぱい。:2009/11/28(土) 02:46:12 ID:9nJplmO1
大いにやるべき
128名無しさん@お腹いっぱい。:2009/11/28(土) 11:23:52 ID:TsPF3tDF
逆シャア後のアムロがサイコフレームとゲッター線の力でゲッター世界に跳ばされ………
生存はしていたものの肉体が著しく傷ついていたために、敷島にサイボーグ化されて………
ターンXもどきの身体の各パーツを分離できる戦闘ロボットのコアユニットになり………


アムロ「死ねえ! ガンダムブリーカー!!」
129名無しさん@お腹いっぱい。:2009/11/28(土) 12:38:35 ID:hPCGYa3m
隼人とヴィラルとゴールの置いていかれトリオが居酒屋で愚痴るという……
130名無しさん@お腹いっぱい。:2009/11/28(土) 14:18:43 ID:aedM35es
鉤爪事件から数年、突如宇宙から飛来物が降り注いだ
それはとてつもなくおぞましい怪物だった。有機物とも無機物ともつかない怪物を、彼らは侵略者『インベーダー』と名付けた
しかし、絶望に打ちひしがれたそのとき、地下から赤い鬼神が出現する

ガン×ソードvsゲッターロボ
〜馬鹿が二人に増えちゃった〜

未完
131名無しさん@お腹いっぱい。:2009/11/28(土) 14:44:24 ID:16oVDyoS
ダンのビーム剣(?)がファイナルトマホークばりに伸びるのか
132名無しさん@お腹いっぱい。:2009/11/28(土) 18:56:03 ID:9nJplmO1
ゲッターなら馬鹿が三人増えるだろ
133名無しさん@お腹いっぱい。:2009/11/28(土) 19:56:37 ID:Ui9oXCRn
よっしゃ
ライフとのクロスを投稿するぜ
134ライフ 第1話@:2009/11/28(土) 20:00:39 ID:Ui9oXCRn
「な ん で あ ん た な の よ ! !」
「あ ん た な ん か い な け れ ば よ か っ た !」

…いつからだろう?あれほど仲がよかったのに…。
…いつからだろう?人と友達になるのが怖くなったのは…。
…いつからだろう?自分の体を傷つけるようになったのは…。
…いつからだろう?自分がイジメられるようになったのは…。
…いつからだろう…。

「……。」
ここは西館(にしだて)高校。市内でも有名な名門校。
入学式も終わり、新入生達は期待と不安、そして希望に溢れていた。
しかし、その中で全く顔に元気のかけらもない一人の少女がいた。

「……。」
椎葉歩(しいばあゆむ)。一見普通の少女だが、実はある出来事で友達との友情が崩壊した過去をもつ。それ以来、友達はおろか、人と話すことすら怖れるようになってしまった…。
(居づらいなぁ…っ、このクラス…。)
ろくにクラスメートと話せないせいか、昼食はいつも1人…。
屋上の片隅が自分の居場所…。

「ねえ!あなた何中からきたの?」

前の席の子に偶然話かけられた。普通なら明るく返すところだが、
「桜中…」

歩はぼそっと答えただけだった。

「……」
「……」
「ギブギブ!話つづかねーっ」
前の席の子はあきらめてどこかへいってしまった。

歩はすぐに顔をふせてしまう。
(めんどくさい!消えたい!みんな消えてほしい…っ)

4月15日
新入生歓迎遠足

「どこで食べるー?」
「あっちの広いとこいこーよ!」
新入生達は友達と一緒にワイワイと騒いでいるなか、歩は一人、草むらのなかでうずくまっていた。
「ーあたしには向こうの世界がまぶしいや」
歩は水筒のふたにお茶を注ぐと張り詰めたお茶を見つめていた。

ぽちゃん

お茶に一滴のしずくが落ちた。それは情けなくなった歩の瞳から流れた涙だった。
(や だ な ぁ …)
歩はお茶を豪快に飲み始めた。お茶の筋が口からこぼれていた。

(?)

歩の視線に、一人のとても笑顔が似合う美少女がお茶を飲んでいた歩を上から覗きこんでいた。

「椎葉さんだよネ?同じクラスの安西愛海(あんざいまなみ)でーす☆」
「あっ…あ、ハイ」歩はあせり、動揺していた。

「一緒におべんとたべよ!」
突然の誘いに歩は戸惑った。
(……どっどうしよう…あたしなんかと食べても楽しくないと思うけどな…)
135名無しさん@お腹いっぱい。:2009/11/28(土) 20:03:50 ID:ZBtF6PY3
ライフとのクロスってのがスゴイwww
136ライフ 第1話A:2009/11/28(土) 20:04:47 ID:Ui9oXCRn
そんな歩の考えを知る由もなく少女、愛海は歩のそばに座り込み、弁当を出し始めた。

「あーん☆」
愛海は自分の卵焼きを歩の口に持っていくと、歩は震えながらも卵焼きを口にした。

すると
「おっ…おいしい…」
歩の心に変化があった。
今まで真っ暗だった心が少しずつだが光が差し込んできたのだ。

愛海は屈託のない笑みをしていた。
「でしょー?うちの卵焼きは絶品なんだからぁっ!」
(なっ何…っ?光が…)
「?」
「うっ、ううんっ、何でもない…」
(きらきらして見えた)
その日から歩は愛海としゃべるようになった。
愛海と一緒にプリクラを取ったりしたり、一緒に昼食を食べるようになったりと 今まで一人ぼっちだった歩にとっては輝かしい毎日だった。
ある日のこと

「アユム、来てたのぉ?こっちおいでよぉー!」
友達と話していた愛海に呼ばれてアユムを照れ笑った。

「うっ…うん!」
すると
「もーすごいのー!ケモノ状態?生○だってつっこんでくるしー、タオル血だけけになるしー!」
「……」
高校生らしく、そっち系の話しに盛り上がる中、歩は経験がないためか話についていけなかった。

「マナミの彼氏はカツミくんだもんなー。ヒニンもちゃんとしてくれそーだ」
「カンペキよー!」
「すげっー」
話はさらにエスカレートし、

「ぶっちゃけ中出しー!」
「やばっ!」
歩はついに耐えきれなくなり、愛海に謝ってその場から離れてしまった。

(逃げちゃった…。あーゆー話ってなれないなー…)
歩は仕方なく屋上の隅に行き、ゆっくりと座りこんだ。

(落ち着く…愛海に嫌われたくないって思うと、顔色ばっか見ちゃうなぁ…)

ゆっくりしていると上からユラっと何かが動いたのを感じ、歩はそっと覗いた。
「!」
そこには晴天の空を眺めている一人の美少女がいた。
それは愛海、いやそれ以上の美しさをまとった、大人の風格を感じ少女だった。
「クス」
少女は歩を見るとニコニコしながら見ている。

「しっ失礼します!」
歩は顔を真っ赤にして一目散に逃げ出した。

「うわーーーっ!笑われたっ!」
歩は少し離れると、あの少女を遠くから見つめた。

(同じクラスの…羽鳥さんだっけ…あんなふうにひとりでいても堂々とできたらいいなぁ…)
137ライフ 第1話B:2009/11/28(土) 20:07:59 ID:Ui9oXCRn
ある日の放課後のこと

「マナもHしたい…」
突然の発言に歩はドキッとした。
「えっ!?ヒニンもカンペキって…」
「あーーん!声大きいよぉ!ナイショ!」

愛海は小声でこういった

「実はさ…まだカツミくんとはHしてないの…付き合って半年もたつのにさぁ…みんなの前じゃ言えなくて…」

(そうなんだぁ…)
「だからアユムはみんなにナイショよ!」

すると愛海は小指を歩に突き出した。
「なに?」

「約束同盟だよ☆約束のゆびきりね!」
(こーゆートコ!かわいーなー)

歩も笑いながら小指を出し、愛海の小指を交差させた。

「ゆーびーきーりげーんまーん♪」
「うーそつーいたーらはーりせーんぼんのーますっ♪」

ゆ び き っ た♪

ガラッ!
誰かが教室に入ってきた。それはあの時屋上にいた美少女、羽鳥だった。

「……」

羽鳥は机に置いてあったカバンを持つと無言で出て行った。
(キレーだなぁ…)
「あの人には気をつけなよ」
「えっ?」
愛海は羽鳥に聞こえないようにけしかけた。

「外でヤバいことやってんだって」
「ヤバいことって…援交とか薬とか?」
愛海から聞いた話によると、羽鳥はいつも違う男を連れ歩いたり、中学はほとんど行かなかったらしい。

(そっかぁ…イイ人に見えたんだけどな…)

「悪リィ!遅くなったー!」
「キャー!カツミくん☆」

教室に入ってきたのは愛海の彼氏で学年一の秀才のイケメン人気者、佐古克己(さこかつみ)だった。克己は走ってきたのか、ずい分汗だくだった。

「じゃあアユム、私帰るねぇ☆また明日ねぇ!バイバイ!」
愛海はそうゆうと教室から出て行った。歩は幸せそうな愛海を見て、微笑ましかった。
「うらやましいなぁ…好きな人とかいたけど、いつも見てるだけだったんもんなぁ…」

(付き合うとかHとかまだわかんないけど、ゆっくりでいいからあんなふうになりたいな…)

夜19時半
歩は用事があり、暗くなるまで学校に止まっていた。
138ライフ 第1話C:2009/11/28(土) 20:10:43 ID:Ui9oXCRn
(やっと終わったぁ…早く帰ってご飯食べなきゃ…)

歩は帰る支度をして校庭へ出た。
今日の夜はとても晴れていた。月が満月で星が宝石のような輝きを発し、散りばめていた。

そんな中、歩は変な予感をしていた。
(何だろう…いやな予感がするけど…)
歩は空を見上げた。すると、黒い粒みたいなものが校庭に向かって落ちてきていた。

「!!?」

歩はびっくりしてその場から離れた。黒い粒は地上に近づくにつれて、少しずつ大きくなってきた。
大きいなんてモノじゃない、学校をはるかに超える、巨大な隕石みたいなモノだった。

ゴオオ!
強力な突風が巻き起こり、砂嵐が歩を襲う。

「きゃあああああ!」
目の前は砂埃で何も見えない。歩は全く状況が掴めない。
「前が全く見えない…」

しばらくして砂埃も消え、視界が良くなった。

「…なっ…何っ…これ…?」

歩の目の前には信じられないものがあった。

それは高層ビル並の巨大な体、風になびく漆黒のマント、月明かりに照らされたモノは日本神話に登場する鬼の顔をした巨人が我が物顔で仁王立ちしていた。

「あっ…あっ……」
歩は漆黒の巨人の前に恐怖ですくみ上がっていた。

(こっ…こわい…こわい…こわい!)

ガシャア!
突然、巨人の口が開いた。
ストっ!
口から人らしきモノは飛び出し、地上へ着地した。
「おいっ!そこの女!ちいと聞きてえことがある!!」

人らしきものはちょくちょくと歩に近づいてきた。
歩は恐怖で動けなかった。


第1話終わりです。原作基準でいってます。今は第2話執筆中です。
139名無しさん@お腹いっぱい。:2009/11/28(土) 20:12:22 ID:16oVDyoS


ゲッター投入しただけで超展開にもほどがw
140名無しさん@お腹いっぱい。:2009/11/28(土) 20:31:44 ID:aedM35es
無茶しやがって…

>>132
ヴァン基準でいったら他二人はまだ正常かなって
141名無しさん@お腹いっぱい。:2009/11/28(土) 20:47:09 ID:3eOR5Yft
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:.... .... .. .     く  /     三三三∠⌒>:.... .... .. .:.... .... ..
:.... .... ..:.... .... ..... .... .. .:.... .... .. ..... .... .. ..... ............. .. . ........ ......
:.... . ∧∧   ∧∧  ∧∧   ∧∧ .... .... .. .:.... .... ..... .... .. .
... ..:(   )ゝ (   )ゝ(   )ゝ(   )ゝ無茶しやがって…乙……
....  i⌒ /   i⌒ /  i⌒ /   i⌒ / .. ..... ................... .. . ...
..   三  |   三  |   三  |   三 |  ... ............. ........... . .....
...  ∪ ∪   ∪ ∪   ∪ ∪  ∪ ∪ ............. ............. .. ........ ...
  三三  三三  三三   三三
 三三  三三  三三   三三
142名無しさん@お腹いっぱい。:2009/11/28(土) 21:00:46 ID:LYcbtJdE
次は「いじめ」シリーズとクロスオーバーだな
143名無しさん@お腹いっぱい。:2009/11/28(土) 22:27:04 ID:hPCGYa3m
いじめモノねぇ……

竜馬&武蔵&弁慶「おまえの席ねーから!」

隼人「…………」
144名無しさん@お腹いっぱい。:2009/11/28(土) 22:30:01 ID:LY+jg6MC
隼人いじめんな!
145名無しさん@お腹いっぱい。:2009/11/28(土) 22:30:50 ID:jRr6isLP
とりあえず実は想像してたより面白かったぞw
乙!
146名無しさん@お腹いっぱい。:2009/11/28(土) 23:15:19 ID:9nJplmO1
ローゼンメイデンと絡められんかなぁと思ってる最中、いじめと聞いてパッと思いついた

隼人「…やっぱりそうなのか 俺のこと、ずっとそう思っていたんだろ、自分より劣るかわいそうなゲッター乗りだと 」
竜馬「それは…」
隼人「その後のシリーズで司令官職で活躍させてくれたことも飛焔に登場させてくれたことも俺を哀れんでいただけ、上から見下ろして満足していたんだろ」
竜馬「違う…」
隼人「自分が上だと…自分はゲッター線に愛されていると、そう思って俺を笑っていたんだな」
竜馬「それは違う… 違う… 俺は…」
隼人「うるせぇ! …嫌な男。少しばかりゲッターに見込まれただけなのに、たまたま大いなる意思を垣間見ただけなのに…俺の存在なんて、おまえにとっては自分の価値を高めるだけだった 」
竜馬「違う! 俺はせめて、みんなと幸せに余生を送れるようにと思って…」
隼人「それが俺を馬鹿にしているといっているんだ!俺をゲッター線と同化させちゃくれなかった!」
竜馬「…だっておまえは! 」
隼人「おまえみたいな男、生命の種子になれるわけがない! 」
竜馬「ぼっちのくせに・・・」
隼人「・・・なんだと?」
竜馬「置いてきぼりの・・・ ぼっちのくせに」
隼人「!」
竜馬「ぼっち!!」
隼人「!!うおおおお!!! 竜馬ぁぁぁ!!」
147名無しさん@お腹いっぱい。:2009/11/29(日) 01:03:33 ID:/+3HB0Gx
未来で俺に詫び続けろォォーーッ!!竜馬ァーーーッッ!
148名無しさん@お腹いっぱい。:2009/11/29(日) 09:47:26 ID:0Rx8DBCi
第2話できたので貼り
149ライフ 第2話@:2009/11/29(日) 09:48:23 ID:0Rx8DBCi
歩に近づく謎の物体。
暗くて顔は見えないがボロボロのコートを羽織り、マフラーみたいものを付けているらしく、それが風でなびいているのがよくわかる。
しかし、それとは裏腹にとてつもない殺気と威圧感ともいえるオーラをまとった大男だった。

「ゴクっ!」
歩は男が近づくたびに少しずつあとずさる。
しかし男も歩が下がると同時に近づく。
すると
「ここは日本だよな?インベーダー共と真ドラゴンはどこ行ったんだ?」

? ?
(なに言ってんの?真…ドラゴン…?イン…ベーダー…?)
男はさらにドスの聞いた声で問いかける。
「重陽子ミサイルは爆発したのにここは大丈夫なのか!?」ワケの分からない質問に歩の恐怖は限界点に達した。
(うっ…うわああああ!)
歩は恐怖が臨界点に達し、なりふり構わず逃げ出した。

「まっ!待てっ!」
男の声をかき消し、歩はすぐに学校から離れた。

「ちっ…!質問に答えやがれってんだっ…ん?」

男は歩がいた場所のに何か落ちていた。
拾ってみるとそれは歩の生徒手帳だった。

男は中をみるとニヤッと笑った。
「西館高校…椎葉歩…ふっ…」
その頃、歩はとゆうと…

「はあ…はあ…」

全力で逃げてきたのか体じゅうは汗だくだった。

「あれって…絶対夢だよね…あんなことはありえない…」

歩は家に着くなり、すぐに自分の部屋のベッドに倒れ込むとそのまま眠りについてしまった。
………………………
「はぁ…はぁ…」
歩は何故か真っ暗な所を全力で走っていた。
「あうっ…」
歩は足がもつれ、こけてしまった。

歩はなぜ走り回っているかがわからなかった。しかし、今言えることは【何か】から逃げている。それだけだ。

ド ワ オ
強烈な爆発音と共に、夜に現れた謎の巨人が現れた。
「ひっ!!」
歩は逃げようとするが足が固まり動けなかった。
「助け…て…」

すると
「命をー燃やせ!怒りをー燃やせ!今 が そ の 時 だ!喰らいやがれぇぇぇ!ゲッタァァァァヴィィィムゥ!!」
あの男の熱き叫び声が発した瞬間、歩の目の前が赤き閃光に包まれた。
「いやあああああ!!」

ガバッ!
歩は起き上がるとそこは自分の部屋だった。
もうとっくに朝の光が部屋を差していた。
「はぁ…はぁ…はぁ…ゆっ…夢っ?」
歩の体は汗でびっしょりだった。
150ライフ 第2話A:2009/11/29(日) 09:51:55 ID:0Rx8DBCi
「なんであんな夢をみたんだろっ…?」歩の心臓の鼓動がバクバクなっていた。

数日後
歩は身仕度をして、朝食を食べていた。
「歩、昨日夕ご飯を食べなかったでしょ?ダメよ!ちゃんと食べなきゃ」
「うっ…うん…」

歩の母親はとても教育熱心な人だった。心配してくれるのはいいが、最近は名門中学校へ行く妹にしか目をやらない。
(ちぇ…いつも妹ばかりみてるくせに…)

歩はふとテレビのニュースを見ていると
『次のニュースです。昨夜、〇市の道路上で数匹の野犬の死体が発見されました。
死体はどれも首から上を切断されていて、警察は鋭利な刃物を使った悪質ないたずらと見て、調査を続けるつもりです。』

(うわぁ…誰だろ?こんな酷いことをする人…?つか朝食にこんな話をしないでよ!)
歩は朝食中にこんなニュースを見たうちに食欲をなくしてしまう。
「あらまぁ、酷い人がいるわね!歩?」
「いっ行ってきます!!」
歩は朝食を残し、慌ただしく家を後にした。
「どうしたのかしら?」
歩は学校に行くと、いつもみたいに愛海の所へ行った。

「あっ!アユムぅ♪おはよー!♪」
「おはよー」
歩は今日もいつも通りの1日を迎えるハズだった。

朝礼
ガラガラっ!
「起立、礼、着席!」
歩の担任、戸田先生がいつも通りに入ってきた。

「おはようございます。皆さん、お知らせがあります。今日、ある生徒がこのクラスに転入してきます。」

ザワザワっ…
その言葉に、クラス中は驚きを隠せなかった。
「こんな時に転入生?」
「一体どんな人だろ?」
色々な言葉が飛び交う中、歩は不思議に何かを感じとっていた。
(なんだろ…なんかドキドキしてきた…)
「静かに!転入生を紹介します。入ってきていいわよ。」

ガラガラっ!

ゾクっ!
扉が開いた瞬間にクラスは一気に凍りついた。
そこにいたのは、制服が似合わない筋肉質の体格、バサついた髪、包帯がグルグル巻かれた両手、そして
「なんだアイツっ…」
「目が怖いっ…」
野獣のような瞳、威圧感のある顔はとても学生とは思えないほどの顔つきをしていた。

「………」
転入生は無言のまま、戸田先生の横へついた。
戸田先生は黒板に転入生の名前を大きな字で書いていた。
「紹介します。〇〇高校から転入してきた流竜馬君です、あなたも挨拶をして」
151ライフ 第2話B:2009/11/29(日) 09:54:22 ID:0Rx8DBCi
すると転入生はその口を開いた。
「…流竜馬(ながれりょうま)だ。それ以上は何も言わん!」
ドスの効いたその声は歩のあの記憶を甦らせた。

(この声…あの時の…まさかね…)
歩は首を振って我に帰った。

クラス中の半数は竜馬という転入生にあまり笑顔な顔にならずに見ていた。
「なんだよアイツ…、カンジ悪いな…」
「なんか恐いよね…ヤクザみたい…」

ギロッ!
「ひっ!」
竜馬はこそこそ喋っていた生徒達を睨みつけ、ひるませた。十分ヤクザでも通用する顔だった。

「静かに!時間がないんであとは流君から詳しく聞いて下さい。席は…椎葉さんの隣ね…あの女の子の横」
「……」

竜馬は無言で歩の隣の席へ向かった。

(この人が…私の隣なんて…ついてないなぁ…)

竜馬は席につくと歩をほうを見るなり、ニヤッと笑った。

歩は笑っている竜馬を見て、ゾクっとした。
(なんだこの人っ…アブナい人かも…?けど何だろ?悪い感じじゃなくドキドキする…?)

いつも通りの1日が始まった。
転入生、竜馬は授業中は寝てばかりで、休みも誰とも絡まず教室から出て行くだけだった。。

(流君…だっけ…?あの人、友達とか作らないのかな…?)
すると愛海と数人の友達が歩の方へやってきた。
「ねぇ…あの転入生どう思う?アユムの隣だけど大丈夫?」愛海は歩のことを心配してくれてたようだ。

「えっ…まだ一言も話してないし…」
「アイツ…何か奇妙が悪いよ…殺気立ってるし、腕とか包帯がグルグル巻きだし!」
「やっぱりぃ?アタシも思ったよ!つか顔が学生には見えないよね?年とかサギってんじゃね?」
「ぎゃあははは!それ言い過ぎ!」

どうやら竜馬はあんまり良く思われていなかったようだ。
(なんでだろ…?心が痛いようなっ…)
歩はなんとも言えない複雑な気分になった。

放課後

教室には歩だけが残っていた。どうやら勉強をしていたようだ。
(えっと…これがこうで…こうあるから…)
ガラガラ!
教室にだれかが入ってきた。それは転入生、竜馬だった。

(なっ流君だ…うわぁ…気まずいなぁ…勉強に集中しよ…)
歩は顔を上げず、勉強に取り組もうとした。

「おいっ!」
(ビクッ!)
呼びかけに歩は一瞬凍りついた。
152ライフ 第2話C:2009/11/29(日) 09:57:29 ID:0Rx8DBCi
(えっ…あたしを呼んだ?どうしよ!男の人とかに呼ばれたことないし、ましてやあの…)

「どうした?」
焦っているのか歩の体は震えていて、顔が真っ赤だった。

「なっ何…?」

すると竜馬はポケットからあるモノを取り出した。
「これ、お前んだろ?落ちてたぜ」

それは学生なら確実に所持しなければならない物、歩の生徒手帳だった。
「あっ!!」

歩は手帳を無くしたことも気付かず、焦りを隠せない。
「あっ…ありがとう…」
手帳を渡すと竜馬はニヤッと笑った。
「椎葉だっけ?一人で勉強とか立派なこった!ダチと遊ばねえのか?」
「……」
(こいつ、なんなの?うるさいったらありゃしない…)

歩は早く竜馬から振りまこうと無口に徹しようとした。
そんな歩を見ていた竜馬は歩に背を向けた。
「…ふっ…、どうやら俺と話したくねえみてぇだな。
まあいいさ…俺はこんなガキ共との馴れ合いはごめんだからな」
竜馬は教室のドアを開け、出ようとしたが立ち止まった。

「そうそう、おめえに言っておくけど、あの愛海ってアマには注意した方がいいぞ。じゃあな!」

「えっ?」
そうゆうと竜馬は教室から出て行った。
(どっ…どうゆうこと…?愛海に気をつけろとか…何を根拠に…?)
竜馬の不可解な言動に歩は気にしてならなかった。

すると
ピロリロリッ♪
歩の携帯がなり、見ると
『今から駅前公園に来て!!待ってるね♪★マナ★』
愛海からのメールだった。歩のテンションは上がった。

(これはうまくいったんでないかい!?『チャンスなのぉ〜一緒に下着選んでよぉーっ!』とかかなぁ?)

歩は勉強を止めて、すぐに駅前公園に向かった。
(あたし、友達とすて、ちゃんと頼りにされてるのかな…うれしいな…)
駅前公園につくと愛海は笑顔で待っていた。
「アユム早ーい!!」
歩は全速力で走ってきたのか、息を相当切らしていた。

「はぁ…はぁ…で、どーなったの?カツミ君は?」
すると
「別 れ よ うって言われちゃった。」
! ?
愛海からの言葉に歩は騒然とした。
「ええっ!!?」

しかしそんな重大なことにかからわず、愛海は顔色一つ変えなかった。
「ワッケわかんないよねーー!理由きーても教えてくんないんだよーー?」
153ライフ 第2話D:2009/11/29(日) 09:59:52 ID:0Rx8DBCi
しかし愛海の顔色が少しずつ…

「…でもね、最近チュー、マナからしかしてなかったの…Hもしてくんないし、マナのこと、キライになったかもって…」

マナはついにそのまま倒れふせた。
「う あ ー ー ー ーんっ!」
辺りを気にせず、大声で泣きわめいた。 歩はそんな愛海を見て、心がギュッと痛くなった。
「ーー本気で…本気で悩んでたんだ…」
歩は慰めようと愛海に駆け寄るが振りほどく。
「マナ…死にたい…。」
「えっ!?何いってんの!?」

愛海はとても錯乱している。歩はどうにかしたいが手段が分からなかった。

「マナね…カツミ君のお嫁さんになるのが夢だったんだよ?大好きな人も夢もなくなって…これからなにがあんの?
な に か あ る の ! ?
…マナの気持ちなんかわかんないくせに…」

「……」

歩はあまりにも現実で何も言えなくなっていた。

ドサッ
愛海はいきなり、すぐそこの巨大プランターに飛び乗ると、枝をベキベキつぶし始めた。

「…アユムさー、協力してくれるって言ったよネ?」

ゾクっ!
今まで見たことのない愛海の行動に一瞬恐怖というものが流れた。
「“ゆびきりげんまん”したもんネ?」
歩は体を震えながらも口を発した。
「うっ…うん…」

すると歩の頭にあの言葉が脳裏をよぎった。
『あの愛海ってアマには注意した方がいいぞ。』
それが歩の苦悩の始まりだった…。

“指切り拳骨万回(げんまん) 嘘ついたら針千本飲ます
指 切 っ た”

2話終わりです。
なんか嫌な予感が書いてるほうもしてきました。どうなりことやら…
154名無しさん@お腹いっぱい。:2009/11/29(日) 11:32:36 ID:/+3HB0Gx
ああ…何度でも言いたい…無茶しやがって…
チェンゲの竜馬は20前後なのに、学生服着ててもなにか違和感がない!ふしぎ!!

注文で申し訳ないがもう少し状況説明があればうれしい
カオス過ぎて面白いのでがんばってくれえぇ
155ライフのクロスの作者です:2009/11/29(日) 11:39:56 ID:0Rx8DBCi
すいません
文が下手で

けど『バトルもの』じゃなく『イジメもの』にしてみて大変です。
もう少し心情とか詳しくかけるように頑張ります。

ちなみにまだ原作一巻が終わったばかり(しかも大幅に割いた)状況なので書くのは大変。
投稿が遅くなったりしますが気ままに見てってください。
156名無しさん@お腹いっぱい。:2009/11/29(日) 11:57:29 ID:kM5LGhO2
バンカラっすね、乙
157名無しさん@お腹いっぱい。:2009/11/29(日) 19:58:50 ID:kM5LGhO2
>>154
チェンゲの竜馬って28歳じゃなかったか
158名無しさん@お腹いっぱい。:2009/11/29(日) 22:11:21 ID:9Yk4UixO
三十で生徒として高校に潜入した女もいる
きにすんな
159名無しさん@お腹いっぱい。:2009/11/30(月) 05:54:47 ID:COpUSfd7
>158
『火星人刑事』?
160名無しさん@お腹いっぱい。:2009/11/30(月) 06:22:55 ID:ZjhG6XyH
大豪院邪鬼とか何歳で学ラン着てるんだよ、って話だし
161名無しさん@お腹いっぱい。:2009/11/30(月) 08:27:48 ID:QOKcabAb
喧嘩百段の溝口さんにあやまれ。
162名無しさん@お腹いっぱい。:2009/11/30(月) 08:32:59 ID:3TPDOj2I
年令不祥の男塾塾生の中にあって桃と冨樫は普通に高校一年なんだぜ
163名無しさん@お腹いっぱい。:2009/11/30(月) 13:46:49 ID:rKan3ezs
高校で授業を受けるゲッターチームというのが想像し難い
164名無しさん@お腹いっぱい。:2009/11/30(月) 17:18:08 ID:mdpPtITG
竜馬「俺に分かるように説明しろ!」

教え上手な教師じゃないと危険
165名無しさん@お腹いっぱい。:2009/11/30(月) 19:06:14 ID:o8NXqoAu
いや竜馬が馬鹿なのは新ゲ限定だからなw
他はむしろ平均より上
166名無しさん@お腹いっぱい。:2009/11/30(月) 19:07:42 ID:HisaaLw1
チェンゲのあれは博士の説明が抽象的過ぎたからだしな
167名無しさん@お腹いっぱい。:2009/11/30(月) 21:04:09 ID:rKan3ezs
というか、なんで新だけ馬鹿なんだろう
168名無しさん@お腹いっぱい。:2009/11/30(月) 21:07:11 ID:O2Z77M6A
>>166
あれは竜馬じゃなくてもわからねぇよなww

ところで何で竜馬さんが高校(?)に入学したの?しかも、一体全体どうやって?
クロス先全然知らないからよくわからん
169名無しさん@お腹いっぱい。:2009/11/30(月) 21:19:19 ID:7G4Dex5v
ライフみたいなベクトルが違う作品とのクロスを楽しみにしてる

是非とも完走してくれ
170名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/01(火) 00:01:56 ID:rCQBgPH8
Fまずアークエンジェルを戦闘に、
→まずアークエンジェルを戦闘に、

ここもE同様に「アークエンジェルを先頭に」では。
171名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/01(火) 00:04:03 ID:6pPcAwM+
すみません、誤爆しました。
172名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/01(火) 00:40:05 ID:9hTC98vS
ああ…アークエンジェルを盾にして突貫のことね
173名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/01(火) 00:45:18 ID:eDf4jBYG
俺にも判る様に説明しろ
174名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/01(火) 02:48:48 ID:nbRb4+Ms
もしかして、CCAアムロスレか?
175名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/01(火) 03:20:30 ID:mqfsJAHo
竜馬がどうやって高校に転入したのかより、
ゲッターをどこに隠しているのかが気になる。
176名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/01(火) 07:40:44 ID:Xhg6aN10
竜馬が転校してくるって

「き、貴様が『転校生』か!」とか

「げげぇ、お、お前は流竜馬」「なんでお前がここにおるんじゃ」「そ、それにその学ランは」
「ふ、俺も男ってやつを学んでみたくなってな」とか

そっちしか思いつかねえ
177名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/01(火) 07:49:14 ID:zWb6Wfbm
俺は「炎の転校生」的な方に…
178名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/01(火) 08:17:43 ID:MlioiQUJ
>>167
道場を守るべく学校にも行かず延々戦ってからじゃない?
179名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/01(火) 19:34:11 ID:KiwXb5En
>>177
「受けてみろ、天を割り、大地を作るこの拳!ビッグバンパ」
「ゲッタービーム!」
「うわぁー」
「だめ、技の前ふりが長すぎるわ!」
180名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/01(火) 20:03:08 ID:7zBQnW2b
>>179
大丈夫!チェンゲのストナーサンシャイン(初回)なら互角ぐらいだ!
181名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/01(火) 20:47:04 ID:zWb6Wfbm
弱肉学園に転校してくる隼人、その力をもって学園を「隼人の校しゃ」にしたてあげようとするが、滝沢と大激突

果たして隼人は滝沢の口車と滝沢国電パンチを打ち破れるのか
182名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/01(火) 21:34:49 ID:sxgiauK2
島本×石川とか濃すぎだろw
183名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/01(火) 23:15:27 ID:zWb6Wfbm
確か島本先生は石川版ゲッターが大好きなんだよね
184名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/02(水) 16:01:03 ID:tgzIRdFr
国電パンチはともかく、口車には乗っちゃうかもしんない

いやあの男の屁理屈って妙に説得力あるじゃん
185名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/02(水) 16:35:36 ID:J8uAHtzp
「妙な説得力」は確かにあるが冷静になってみると
全然説得力がないよなw
186名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/02(水) 18:37:22 ID:MkmILcVj
松本伊代とだったら結婚する!
187ライフの作者です:2009/12/02(水) 19:07:22 ID:+Ikx+9O+
よっしゃあ
第3話貼ります

ちなみにこのSSのタイトルは
「ライフ〜壮絶なイジメに立ち向かう少女よ!今 が そ の 時 だ !!」
です
188ライフ 第3話@:2009/12/02(水) 19:08:39 ID:+Ikx+9O+
『“ゆびきりげんまん”したもんネ?』
その日を境に、愛海は妙な行動を起こすようになった。

次の日の昼食

「……カツミ君と話したい…アユム、連れてきて…」

歩は話をそらそうとし、弁当を開けた。 「ま…愛海食べよーよ!ね?」
「…いらない」

「少しだけでもさぁ…」

突然!
ガツガツ!!
愛海は歩の弁当をまるで野蛮人のごとく、手で掴んでガツガツ食べ始めた。それは愛海…いや、女の子として行動を逸脱したかのようだった。

「愛海!!」
歩は驚愕し、愛海を止めようとしたが、「食べろって言ったじゃん!!」

2人のやり取りにクラス中は愕然と化した。

「カツミくんともとどーりにしてなんて言ってないのに…ただ呼んできてって頼んだだこなのに…」
愛海は掴んだご飯をしゃぶりつきながら歩を泣きながら睨みつけた。
「“ゆびきりげんまん”したくせに…」
ゾクっ!
歩はその言葉にまた恐怖を感じた。

「よっ呼んでくるねっ!」
「もういい!」

愛海は歩の弁当箱を持つと席を立ち、

「ごちそーさまーー」
弁当の中身を全てゴミ箱に捨ててしまった。
弁当箱を床に落とし、愛海はフラフラしながら教室から出て行った。

「どしたんだよマナミー」
「何かあったのォ?」
友達が愛海を心配して、歩に問いかけた。しかし何事もなかったかのように歩は首を横に振った。

「ううん…だいじょうぶ!なんでもないよ!」
歩はすぐさま、床に落ちた弁当箱を拾い始めた。

(ーーみんな知らない。あたしだけに話してくれてるんだ。)

あの2人のやり取りを竜馬は無言で見ていた。
『俺の銃だ。復讐したければすればいい!しかし、それはミサイルを止めて全てを終わらせてからだ!』
(ふっ…椎葉と安西のやり取りはあの時の俺と隼人にそっくりじゃねぇか…少しは楽しめるかもな…)

学校帰り
歩は路地裏に変わったカフェを見つけ、吸い込まれるように入っていった。

「いらっしゃーい…」
店内はヘンテコな仮面が飾ってあり、あまりにもナンセンスかと思われるオブジェが所々に配置されている何とも奇妙なカフェだった。

(変な店だなぁ…)歩はチビチビ水を飲んでいると

(!?)
目の前に現れたのはあの美少女、羽鳥だった。
189名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/02(水) 19:12:08 ID:J8uAHtzp
リアルタイムktkr支援
190ライフ 第3話A:2009/12/02(水) 19:14:00 ID:+Ikx+9O+
(はっ…羽鳥さんだ…なんでこんな店に働いてんだろ…?)
「注文まだ?」
羽鳥は顔色一つ変えずに待っていた。
「あっあの…オススメとかないですか?」
歩がそう聞くと羽鳥は顔を歩の顔に近づけ、見つめた。
「食べたいモン食べれば?」
何故か、きのこピラフを選んだ歩。出来立てのピラフはとても美味しそうだ。

(やっぱコワイなー。関わんないほうがよさそう…)
すると歩の目の前で羽鳥はタバコを吸い始めた。

(ドキっ…)
羽鳥のタバコ姿に少しカッコ良く見えた。が、

(高1でタバコ吸うなんてフリョーだ……)
ぼんやりしながら歩はピラフを口にした。
すると
「びゃあ゛ぁ゛゛ぁうまひぃ゛ぃぃ゛!」
歩はあまりの美味しさに歓喜の声を上げ、羽鳥は歩の方へ向いて、少し微笑んだ。
「ありがと、わたしが作ったんだ。」
歩は照れたが心の中では嬉しかった。
ピラフを食べ終わり、会計を済ませようとした。
「…すごいね!こんな夜まで働いてて……親心配するでしょー」
「………」
羽鳥は突然こんなことを言い出した。
「あんた笑うのヘタだね。見てるほうが疲れる」
歩の心にその言葉が重くのしかかる。次第に歩の目には涙が溢れ…
「そっかぁ…」
(だって…笑ってないと…)
「………」
歩の体は震え、今にも涙が溢れそうだった。歩にとって、今の笑みが精一杯だったのだ。

すると
ブン!
なんと羽鳥は歩が持っていた財布を掴むとそれを外の池に投げ込んだ。

? ? ?
「あああああ!?」バシャアン!!
歩は財布を取ろうと追いかけてたが池に転び、ずぶ濡れになった。

「なにすんのーーーっっ!!」
すると今まで無表情だった羽鳥にも変化が…

「あっははははは!」
羽鳥は周りを気にせず、豪快に笑い始めた。

「こーゆーときに笑うんだよっ」
そう言うと羽鳥は去っていった。

「ぷっ…なにそれっ」
歩も呆れて笑い出した。その笑い方は今までよりも自然な笑い方だった。
(こーゆーときに笑うんだよっ)

数日後
歩は愛海の彼氏(だった)、克己の教室の前に立っていた。
(“なんで別れたの?”とかなんて聞けないしなぁ…でもそれが分かんないから愛海も辛いんだし…)
ガラ!
教室から出てきたは偶然にも克己だった。
「あっ!」
「どうしたの?確か愛海と一緒にいた…」
191ライフ 第3話B:2009/12/02(水) 19:17:20 ID:+Ikx+9O+
歩は慌てふためいたが、心を落ち着かせ、ついに言う決心をした。
「あのっ愛海が3日くらい学校に来てなくて…なんか知らないかなと思って……」
「……」
克己は物悲しげな表情で目をそらし始めた。

「ごめん…もー終わったことだから…」克己は歩から去ろうとしたが、歩は勇気を振り絞って克己のシャツを掴んだ。
「愛海の中ではまだ終わってないんですっっ!」

勇気を出したのが良かったか、歩の方を向いて笑った。
「友達思いなんだね…わかった、オレから連絡しとくよ」
そうゆうと歩から去っていった。

歩はその言葉が嬉しくてしょうがなかった。
「会いにきてみてよかった…」
歩は思った。これが愛海の助けとなるならいいなと…

放課後
歩は帰ろうと玄関にいくと

(あっ…流君だっ…そういえば流君っていつも何やってんだろ?誰とも絡まないし…ちょっとついていってみようかな…)
歩は竜馬の行動が気になり、あとをつけることにした。

コンビニ、ゲームセンター…竜馬は普通に高校が行きそうな場所に行っていた。
(へぇ…流君も普通なんだぁ。)
歩は竜馬についていくが竜馬はいきなり商店街の路地裏に入りこんだ。

(あれっ?どうしたんだろ?)
歩はすぐさま路地裏に入った。しかしそこは行き止まりで竜馬の姿はなかった。
「あれっ!確か流君はこっちに入ったんじゃぁ?」
歩は不思議でならなくなり、辺りを見回したが誰もいない。
すると
「人をつけるとは、けったいな趣味をしてるじゃねえか!椎葉!」

(!?)
路地裏の入り口にはさっきつけていたはずの竜馬が入り口をふさぐように立っていた。

「ひっ!?」
歩は急に恐怖にかられて体が震えはじめた。

(もしかして…ヤバいかも…っ?)
「なんか用か?」
竜馬はポケットに手を突っ込んでまるで不良みたいな歩き方で歩に近づいてきた。

(どっ…どうしよ…!?つけてきたなって言えないし…っっ)
歩は慌てふためいて顔が真っ赤だ。その歩に竜馬はため息混じりの息を吐いた。
「会話ごときでモジモジしてんじゃねえよ!そうゆうのを見ると反吐が出る!」
(ガーン!ひどっ!?)
歩はショックを受けた。
192ライフ 第3話C:2009/12/02(水) 19:19:42 ID:+Ikx+9O+
「お前の学校生活を見てたら結構面白いぞ。安西に必死で這いつくばってるお前の姿がな」

!?
歩は一瞬、竜馬の指摘に戸惑いを持ち始める。

「どっ…どーゆーコト…っ?」

竜馬の歩に背を向けて路地に歩き始めた。

「まっ待ってっ!」

竜馬は立ち止まり、目を歩に向けた。

「…忠告しておくぜ。お前、今のままじゃあ確実に安西にやられるぞ。あいつは結構くせ者だぜ?」
??
「えっ!?」

「まあ忠告を覚えておくか、安西を信じてついて行くかはおめぇ次第だけどな」
竜馬はそうゆうと路地の方へ去っていった。
歩は竜馬の忠告に疑問でならなかった。
「どっどーゆーコト…っ?愛海にやられるって…?」

…確かに愛海は最近の行動は逸脱している。けどそれは克己の突然の別れによるものだと…

歩は心にその言葉が響いた。

…………
次の日、
愛海の友達からこう聞いた。克己と愛海の親は有名会社の社長同士の息子と娘で、互いの会社同士に関係があるらしい。
克己に至っては中学校からはかなりの優等生だったらしく、市内で一番レベルの高い南高に行けたのに、愛海に合わせてココに来たらしい。
歩は廊下の窓から外を眺めていた。すると

「愛海!?」
数日間学校へ来てなかった愛海が今日は遅れてしてきた。
しかし、今までの元気な愛海とは違い、あまりにもやつれ生気が全く感じられなかった。あのかわいらしかった唇が乾燥していてみぼずらしかった。

歩は急いで駆けつけた。愛海は痩せこけた手で歩の髪を触り始めた。
「…カツミくんね…よくこーやってマナの髪の毛なでてくれたんだぁ…」

次第に愛海の目から涙が溢れはじめ…
「目つぶるとカツミくん出てくるの……眠れないの…」

(えっ?)
歩は愛海の手を握りしめた。
「カツミくんから連絡なかった?電話とかメールとか…?」
しかし愛海の反応はよくなかった。
「ないよ…家にいっても出てくんないし…マナ避けられてる…」

克己から連絡がなかったことを知り、信じられない歩
(…なんで…?…だって連絡するって…)

突然
「カツミくん!!待ってカツミくんっ」
前にいる克己に似た男子を追いかける愛海を歩は慌てて体を張って止める。

「マナミ!ちがうっ!落ち着いて!」

愛海は克己を叫んだあと、その場気を失ってしまった。
193名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/02(水) 19:21:55 ID:J8uAHtzp
元ネタ知らないから元ネタからしてこういうメンヘラキャラなのか
ゲッター線にあてられて狂ってるのかわからんw
194ライフ 第3話D:2009/12/02(水) 19:21:59 ID:+Ikx+9O+
………
「極度のストレスと睡眠不足ね。食事もあまりとってないんじゃない?」
「はい…」

愛海はすぐさま保健所に運び込まれ、歩と保健の先生と面談していた。

「原因とか思い当たる?」
「…彼氏がいきなり“別れよう”って…」

先生も哀れんでくれたのかもの悲しい表情で返した。

「…そう…その人の存在がよっぽど大きかったのね…こういうときは友達が一番頼りだからね!力になってあげなさい!」

歩はこの言葉が一番心に残った。
入学して以来、友達もいなかった自分がここまでこれたのも全部愛海のおかげた。
今度は自分が愛海のために力になる番だと…。

歩は心に決めつつ、顔を引き締めて克己の所へ向かった。


第3話終わりです。いやあ書くの大変です。竜馬が伏線張ってくれました。
4話で歩の身に…
195名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/02(水) 19:26:48 ID:gP8/VXfi
>愛海はすぐさま保健所に運び込まれ、
保健所かよ!

とりあえず乙ナー・サンシャイン
196名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/02(水) 19:30:55 ID:e9OF1jJq
今の僕には理解できない
シャインスパーク乙
197ライフの作者です:2009/12/02(水) 19:30:59 ID:+Ikx+9O+
すいません間違えました

保健所じゃなく保健室だった
保健室でお願いします
198名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/02(水) 19:38:40 ID:tgzIRdFr
命を燃やせ、今がその時だ。ライフ乙
199名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/03(木) 00:10:04 ID:P3fxKljk


まさかインベーダーとか出てこねぇよな?
200名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/03(木) 13:17:49 ID:fI7NBUbL
ヤンデレにゲッター線を浴びせると逆にまともになったりして
201名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/03(木) 16:30:57 ID:iOf30H40
実際ライフに置ける愛海は終始、中途半端に狂ってるキャラ
最初は可愛いが10巻以降から妖怪みたいな顔になるw
202名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/03(木) 20:47:00 ID:fI7NBUbL
10巻以上もいじめが続くの<ライフ
203名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/03(木) 21:46:22 ID:iOf30H40
ライフは全20巻

ちなみにビタミンっていう同作者がかいたライフの原型になった作品もあるがその内容もエグいイジメがメイン。
204名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/03(木) 23:35:24 ID:2Ua1mbgi
両方とも姉が持ってて引いた
205名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/03(木) 23:43:47 ID:fI7NBUbL
逆に石川作品が好きな弟って引かれないのだろうか
女性からの人気ってあんまり無さそうだし
206名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/04(金) 02:22:12 ID:lKrtjWEa
俺の姉は虚無戦記、魔獣戦線、あとバイオレンスジャックを読んで面白いと言ってたが
何故かゲッターには手を出そうとしない
207名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/04(金) 02:24:10 ID:3VMyiC3/
石川初心者には極道兵器がおすすめだとおもう。マジで
208名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/04(金) 10:05:35 ID:Mg5X6r57
石川テイストの基本がしっかり詰まってる上に、コンパクトに一応まとまってるからいいかもね。
ただ作品世界が独特だから、好き嫌いは出ると思う。女性初心者には無印魔獣辺りがいいかも。エヴァの元ネタなんだぜ〜とか言っとけば興味引き付けることできるし。
209名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/04(金) 12:35:37 ID:0+aWU7WN
学園ゲッターって面白そうだな
何か色々書けそうじゃないか?
210名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/04(金) 13:10:34 ID:HqeWv33w
竜馬の空手道場が宇宙世紀時代まで生き延び、コロニー進出までしていて……
カミーユに空手教えていたのが何故か竜馬だったら、彼は精神崩壊から免れた、か?

ゲッター線のせいで余計に頭がおかしくなる可能性大だが。
211名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/04(金) 13:55:51 ID:Mg5X6r57
師の教えを間違って受け止めてあんな性格になったとか
一つ、合わない相手とは拳で語り合い
みたいな教えが…
212名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/04(金) 13:59:53 ID:IVAjhd7F
生身の人間をバルカンで撃つのも師の教えか
213名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/04(金) 17:55:38 ID:PtX8iqV0
やるときゃきっちり殺れって教えかねないな
ていうかバルカン程度だったらまったくもって問題ないな。
もっと酷い奴らもいるからな
214名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/04(金) 18:41:49 ID:2tJMuoEB
原作版の竜馬達が他の世界のゲッターに手を貸すってのは?
ネオゲ世界に原作スペックのストナー持ちの真ゲが現れるとか、
開発されなかったはずのゲッタードラゴンでネオゲの危機に駆けつけるとか…
215名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/04(金) 19:00:15 ID:PtX8iqV0
他人の力で勝ってなにが石川作品か(特に同作品)
もう少し間接的な接触のほうが燃えるな。かつ、協力を得ることでそれ以上の障害、敵、デメリットが出るとなるともっと燃える
苦しんで、ぼろぼろで、それでも闘志を燃やして立ち向かうのが格好いいんだよ。楽したらだめ
216名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/04(金) 19:13:51 ID:TX6F8JyL
最近、10周年で新装版と万博をだした学園漫画との
クロスSSを投下しても大丈夫?
217名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/04(金) 19:18:06 ID:K9GFwwl1
>>215
つ「東映まんが祭り」
218名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/04(金) 19:18:33 ID:IVAjhd7F
栄光はお前にあるぞ やれ
219名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/04(金) 19:24:23 ID:TX6F8JyL
おk
ラドラのようにはなれないけどやってみるよ

基盤は出来てるからちょっと直してから投下します
220名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/04(金) 20:54:45 ID:z5gRXXdF
>>214
発想は面白そうだけど、話作りは難しいだろうな

>>215
>>214のアイディアでその発言は極端すぎるだろ。
>>216ででた、漫画祭りを初めとしてチェンゲのラストはエンペラーが助けにきたし。
Gではウザーラと協力したり、原作真ゲではゴールとブライが助けにきてたし。
虚無戦記の虎は仲間を作ることで神に対抗しようとしたり、結構、石川作品は協力は多いぞ。
それにここはクロスオーバー全否定でない?
まあ、異なる作品同士の協力は大好物だが、一方に頼りっきりは嫌だな。
221名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/04(金) 21:22:44 ID:TX6F8JyL
もうちょっとかかる。
でも今日中にはうpできそう。

>>220
真ゲの最後のくだりはやたらと狂気に満ちてたな
ゴールとブライが博士に語りかけるシーンは、初めて読んだときに
怖かった印象がある
222ゲッターロボ+あずまんが大王 第1話:2009/12/04(金) 23:57:13 ID:TX6F8JyL
ゲッターロボ+あずまんが大王


第1話



「ひっく…ひっく…」

雨に打たれる校舎の中、一人の少女が奇形じみた息を吐いていた。
季節外れの雨によるザーザーという音と教室の喧騒に混じり、それは響く。

「おい、大阪!」

大阪と呼ばれ、常にとぼけているかのような瞳が首とともにゆっくりと動く。
視線の先から、自らに迫るものがいた。

「ちょええええええ!!!!!!!!!」

力の入るような入らないような奇声が、一瞬、他の音を掻き消した。
身構えることもできず、無慈悲な一撃が少女の鳩尾を貫いた。

「はうっ」

小柄な肉体がくの字に歪み、膝をつく。
その一撃により、彼女を苛むしゃっくりは――。


「ひっく」


止まらなかった。
223ゲッターロボ+あずまんが大王 第1話:2009/12/04(金) 23:59:08 ID:TX6F8JyL
「相変わらずガンコなしゃっくりだなあ」
「智ちゃん、ほんまひどいで…」

眼に涙を浮かべる少女―大阪を尻目に、
智と呼ばれた少女は企んでいるような笑いを返した。
ふふん、と鼻を鳴らし得意そうなのは、自分の繰り出した一撃に満足しているためなのか。
傍迷惑さは尋常ではない。

「でも放っておいたら死ぬぞ。一日中やってたら死ぬって、死んだばーちゃんも言ってたし」
「その前に智ちゃんに私が殺されてまうわー」
「大丈夫だって。人間の身体はガンジョーにできてるんだ。
 それはよみが毎回ダイエットで失――」
「ダブルチョップ!!」

おご、と呻き大げさに倒れる。
大阪と呼ばれる春日歩、奇声を放った滝野智、
オーバーキルな突込みを入れる眼鏡少女の水原暦。
教室の一角で、今日も漫才じみたやりとりが続いている。

「なにしやがるんだ!この突っ込みメガネ!!」
「この暴走馬鹿が!人の不幸をネタにするな!!」
「へえ、また失敗したんだ」

ぎく、という表情を暦はした。

「あはははは!!今度は大丈夫ってほざいてたのはどの口でしたっけー?」

態度が一気にでかくなる。
うりうりと肘を押し付ける様はギャグマンガのキャラクターを思わせた。
224ゲッターロボ+あずまんが大王 第1話:2009/12/05(土) 00:00:04 ID:ZukZwct/
「身体が丈夫ってのは、ほらあれだよ。何度も太っては痩せを繰り返すのに、
 全部の肉が脂肪にならない私の幼馴染の――」
「ダァアアブルチョォオオオオオップ!!!!!!!」

見敵必殺の絶技の如く、それは見事に決まった。

「二人とも、元気やなぁ」

にこにこしながらそう告げた直後に、しぶといしゃっくりが続いた。

「あいつら、朝から飛ばしてんなあ」

浅黒く焼けたシャギーの少女、神楽がぼやく様に言った。

「仲がいい証拠ですよ。小学校からの友達がいない私はうらやましいです」

身長156センチと、小柄に入る少女よりも更に下方で、やたらと高い声がした。
言葉を放つたび、特徴的なおさげが上下に揺れるのが、小動物じみていて可愛らしい。
高校に混じった小学生にも見えるが、れっきとした女子高生。
天才少女の美浜ちよである。
飛び級ゆえに、それまでの友人はここにはいない。
11歳の心に生じた寂しさからの言葉だった。

「何言ってんだ。ここでの友達は私ら、だろ」

にっと歯を見せて笑いながら、神楽はちよの背中を叩く。
バシっという一撃は、痛みよりも励ましを少女に与えた。
225ゲッターロボ+あずまんが大王 第1話:2009/12/05(土) 00:01:18 ID:ZukZwct/
「…ありがとうございます」

年相応の、天使のような笑顔を、小さな女子高生は返した。
とことこと歩き、喧騒な一角へと進んでいく。
それを見届け、神楽は窓辺を見た。

清涼という言葉が相応しい、長い黒髪が見えた。

「おうい榊ィ! 今日、放課後暇か?」

その声に、椅子に座りながら窓際を向いていた顔がゆっくりと向く。
髪型に勝るとも劣らない美顔が神楽の方を向いた。

「新しいMTB買おうと思っててさ、やっといいのが決まりそうなんだ。
 もしよかったら帰りにちょっと行かないか?ついでに買い食いとかもしようぜ」

眼を輝かせながら雑誌を広げる神楽に、榊と呼ばれた長身の少女は
僅かに哀しげな眼を作った。

「ごめん、今日は用事があるんだ」

眼とは対照的に声ははっきりとし、澄んでいた。

「ちょっと、久々に人に会うことになって…ごめんな」

原因は、自分とその用事のせめぎ合いだろう。
それならば、無理に引き止める必要は無いと神楽は判断した。

「いいよいいよ。気すんなって! ところで、その会うのって…男?」

少年のような口調の中に、少女の感情が混じった。
男という言葉を口にするその頬は、ほのかな赤に染まっている。
226ゲッターロボ+あずまんが大王 第1話:2009/12/05(土) 00:02:18 ID:ZukZwct/
「…幼馴染」

仏頂面を基本とした表情の中に、柔らかな笑みが生まれた。

「どんな人?かっこいい?」

机の上に両手を突き、突き詰めるように身を乗り出して聞いた。
親友でありライバルのことは、自分のことのように興味がある。

少し迷ったような表情を見せ、榊は

「かみねこ、みたいな人かな」

と言った。
かみねことは、学校近辺に生息する黒猫である。
外見は可愛いが、凶暴性については定評があり、それは
榊の両手に刻まれた傷が示している。

「…それは、やばいんじゃないのか?」
「…ちょっとだけ」

と、榊と呼ばれた少女は、絆創膏だらけの手を見ながら言った。
その表情は、どこか満足げだった

背景では、

「びよーんびよーんびよーん!」
「あわわわ〜ともちゃんやめてください〜〜」

とちよのおさげが弄ばれていた。
呆れて突っ込む気も起きない眼鏡のニーソックス少女の傍らで、
ひっく、ひっくと相槌のように、しゃっくりはまだ息の根を保っていた。
227ゲッターロボ+あずまんが大王 第1話:2009/12/05(土) 00:04:19 ID:ZukZwct/
「うげ、またかよ」

けだるそうな声が、職員室の一角で上がった。
乱雑極まる机の上で、ウェーブがかった長い髪が、ぐでっと伸びた
身体の動きに沿って揺れている。

「どうしたのゆかり?また例の学生運動?」

青っぽい運動ジャージを着た女性が、その傍らに立った。
両耳を覆うように垂れ下がる艶やかな髪が印象的な体育教師は黒沢みなもといった。
ゆかりと呼ばれた女性の姓は、谷崎という。

「武装学生集団、校舎の一部を乗っ取る」

格言を読み上げるかのようにどこか芝居がかった口調で、ゆかりは記事を読んだ。

「現代の愚連体。狂犬集団。新革派によるものと思われるテロ行為、今月だけで8件」

うわ、と呻くようにみなもは言った。

「そゆこと。全く、やってらんないわよ。
 こんなの延々と許してたら益々ガキどもが付け上がっちまうっつうの」

ただでさえこの学校と近いのに、とゆかりは加えた。

「でも、学校も不正をしてたんでしょう。この子達もまだ子供なんだし、話せば分かってくれるはずよ」
「じゃああんた、教え子に水泳部室一帯を乗っ取られて
 『神楽の校しゃ』なんて呼ばれるようになったらどうする?」
「…え?」

予想に無い言葉に彼女の眼は丸くなった。
228ゲッターロボ+あずまんが大王 第1話:2009/12/05(土) 00:06:17 ID:ZukZwct/
「アルコールランプで火炎瓶を作る体育少女」

嫌だ。

「玩具の車とプラレールを使って、お偉いさん襲撃をシュミレーションする暴走バカ」

かなり嫌だ。

「で、それを指揮する関西からのド天然娘」
「嫌ああああ!!!!!」

最後は声に出た。
そこに、

「勿論、スク水で活動するんですよね?」

生徒教師を問わず校内で有名な変態として通っている
この古文の教師は幽鬼のような姿と動きで、会話に割って入った。

「き、木村先生。いらしたんですか…」
「ええ、教師ですから」

くいと眼鏡を上げ、痩せこけた顔にあんぐりと開いた口が応えた。

「ああ、彼らがみんな、美しい少女たちだったのならよかったのに…」

そう言うとぎくしゃくした動きで自分の席へと彼は行った。
生ける屍のようにも見える動きを、ゆかりとみなもは呆然とした様子で眺めた。

「あの人、なんで教師でいられるんだろうな」
「…さあね」
229名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/05(土) 00:06:25 ID:tLt5gu3l
支援
230ゲッターロボ+あずまんが大王 第1話:2009/12/05(土) 00:07:00 ID:ZukZwct/
狼狽した表情で、時計を見た。
授業の開始まで、あと僅かだ。

教室で、職員室で、人々は動き始めた。
ある者は教科書と筆記用具を広げ、またある者は早弁と称して、
鞄の中からスチール製の弁当ケースを二つ、広げ始めた。
ぷんと流れるスパイスの香りに何人かがそこを見た。
たこさんウインナーに擬態しているかのような髪型の少女が偽インド人
のような格好をして、どろどろとしたそれをかき混ぜている。

「君達は、めくるめく早弁の世界に耐えられるか〜!?」

などと吐き、付け髭や帽子まで被る有様である。
メルトダウン級の馬鹿であることは誰もが認めているが、それ故に注目を集めている。

ルーとライスが交わるときに、それは起きた。

何の前触れも無く、校舎が大きく揺れ動いた。
校庭に面した窓枠が大きくぶれ、窓ガラスの全てが引き裂けるように割れた。

平和な風景を一変させる破壊音に、教室の中の眼は一斉にそちらを向いた。
この時、ガラスが刺さり尋常ではない流血をした者もいた。
ほんの数秒前に、全身全霊でふざけあっていた者達もいた。
ほぼ等しく、全員が雨と風の洗礼を受けた。

そして全てが、一様に心を支配されていた。

「なんだ…あれ…」

職員室で、ゆかりが呟いた。
231ゲッターロボ+あずまんが大王 第1話:2009/12/05(土) 00:08:44 ID:TX6F8JyL
季節外れの豪雨は強さを増し、雷光が次々と落ちていく。

その中で、巨大な影が蠢いていた。
校舎との距離は、かなり近い。
それは、校庭の中にいた。

校庭に刻まれた400メートルトラックを、覆うようにのたうつそれの
先端に、白く尖ったなにかが見える。
牙であると分かったのは、大蛇のようなそのシルエットが校舎よりも高く
首をもたげ、その口を開けて吼えたときである。

ぎええ、と身の毛もよだつ叫びがした。

今までの人生で聞いた事も無い音であり、見たことの無い存在であった。
いや、見たことはあった。
幼少の頃、親と並んで読んだ本。
夜寝る前に、眼を輝かせて覗いていたもののなかに、それは確かにいた。

太古の世界を支配した、恐竜である。

からん、ぐしゃり、と物が落ちた。
暴走女子高生と呼ばれる少女の手が、全身が。
捕食者を前にした弱者の、本能的な恐怖で震えていた。

彼女だけではなく、多くが同じ様を晒している。


そのうちの誰が、恐竜の長い首の奥に、
場違いとしか思えない鉄の塊が並んでいるのを確認できたか。
首長の肉食竜の首の根本は、装甲で覆われていた。
岩塊のような肉と鉄がグロテスクに交わり、
機械でできた、古めかしい玩具のような、もう一本の首を構築している。
232ゲッターロボ+あずまんが大王 第1話:2009/12/05(土) 00:09:26 ID:ZukZwct/
智は、それが見えた。
震える眼と精神の中、機械の首のその奥にもう一つの首が伸びていることも。
その先を眼で追ったとき、視線の先は血の様な赤で塗りつぶされた。


ギヤァァァァァァァァ!!!!!!!!

怪物が吼えた。
悲鳴であった。

呼応したように雷が落ち、周囲を昼間の光で満たす。

怪物の背後に、明らかに怪物のものではない巨大な鋭角が見えた。
その根本の更に奥に輝くものが何であるかは、この時誰も知らなかった。

怪物の頭が、手の形をしたものによって崩壊させられるのが見えた。
雨に逆らい、血の噴水が上がった。

再び、雷が落ちる。
まばゆい輝きの中、一際光を放つものがあった。

振り翳された、戦斧であった。

戦斧に切り裂かれ、怪物の岩のような身体の断面が見えた。
分厚い皮と装甲の中は、メカニズムで溢れ、それは雨に流されるように零れ、溢れた。

豪雨のざわめきを遮って、大質量の残骸が轟音と共に地に落ちる。
中央の首に光が宿り、その根本が火を噴いた。
原型と比較して十分の一ほどの大きさとなって切り離されたそれは
弾丸のような勢いを持って飛び、濁った雲を貫いた。
233ゲッターロボ+あずまんが大王 第1話:2009/12/05(土) 00:10:08 ID:ZukZwct/
弾かれた雲から、光が降りる。

光の中に、巨大な人型が立っていた。
校舎と対峙したそれは、全身が血に塗れたかのように赤く、
がっしりとした手足が、白い寸胴の胴体から生えていた。

敵に与える恐怖と、自らが外敵に抱く敵対心を象徴したかのような
頭角は、地獄から這い上がってきた悪魔を思わせる。

そして、その根本に穿たれた鋭い切れ込みは、
獲物を逃さぬ捕食者の眼光だった。

猛然と降り注ぐ雨の中、赤い悪魔の背後で何かが広がった。
旗のように靡き、炎のように揺れた。

一際大きくそれが動いたとき、それは真紅の翼となり、
40メートル近い巨躯を宙へと促した。

推進力と揚力を含む、あらゆる法則の存在を完全に否定するかのように、それは飛翔した。

怪物が開けた雲の穴を暴力的な勢いを持って、破砕するように広げ、
地上に光を与えた。

巨人が飛び去るのと時を同じくして、雨も風も、逃げるように絶えた。


「…なんだったんだ。あれは……」


そう暦がつぶやけたのは床に落ちた時計が二回ほど、12の数字を廻った時であった。
234ゲッターロボ+あずまんが大王 第1話:2009/12/05(土) 00:10:55 ID:ZukZwct/


「しゃっくり…とまってもた」


雲が消え去った外界を前にして、一人の少女がそう呟いた。

突っ込みは、上がらなかった。


その日が事実上、決定的な開戦の日となった。

人類と種を違えるものとの、地球の覇権を巡る長い闘いが、幕を開けた。


彼女らがこの渦中へと突き落とされるのは、この10ヶ月の後である。











続く
235ゲッターロボ+あずまんが大王 :2009/12/05(土) 00:14:39 ID:ZukZwct/
以上で、1話目です。
以前からROMだけだったのですが、良い作品が書ければ幸いです。

個人的に、智ちゃんの馬鹿っぷりは新の竜馬に匹敵する気がします
馬鹿の具合は違うでしょうが、部分的にはw
236名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/05(土) 00:18:25 ID:wHQn1bHg
ゲッター線濃度が通常より多いこのスレにいるからなのか、もとから敷島博士のような人なのか…
ライフといいあずまんがといい、なぜこうも無茶したがる人がいるんだろうか…
ともかく一言で言うなら  『  も  っ  と  や  れ  』

そういえば初代ゲッターって大体サイコガンダムと同じくらいの大きさなんだよね。Gで50mくらいか
マジンガーZが意外と小さいんだよな
237名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/05(土) 00:21:22 ID:+2NIz6Xh
もしかして、ゲッターは「隼人の校しゃ」あたりかな?
だとしたら、あずまんがの舞台は物騒な学校だったのか。
238名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/05(土) 00:21:39 ID:ZukZwct/
>>236
ファイナルダイナミックスペシャルとか身長差やばいよな
18、25、30、50で繰り出されるからやる方も怖い気がする
Zだとぐったりしたゲッターをグレートが支えてて吹いたw
239名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/05(土) 00:24:24 ID:ZukZwct/
>>237
近隣の学校、ってことにした(やべえよ)。
メカザウルスは隼人の校しゃでゲッターと戦った(顔面ベリっとやられるあたり)
後で逃げて、こっちに落ちてきたって感じ
だから最後に分離したときは

竜馬「ゲッタートマ  
    ホークでたたきのめしてやる!」

のあたり
あとはサーガと一緒
でも色々と妄想を膨らませるつもりです
240名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/05(土) 00:33:11 ID:+2NIz6Xh
>>ZukZwct/
すまん、一部読み抜かしてたわ。

この作品は、「ゲッターサーガ」の世界に存在する一般人の目線から見た話かな?
10ヵ月たったら、Gの終盤かな? 
それともTVアニメと同じように恐竜帝国と一年、またはそれ以上の期間戦い続ける感じかな?
もし、この質問が物語の核心に関することなら流してもいいです。
241名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/05(土) 00:37:58 ID:ZukZwct/
そんな感じです
一応、ストックがある程度あるので10ヵ月後のやつもわりとすぐにうpできます。
書いている途中ですが、世界を見る目線っていうのは意識してます。
元々、ボンクラーズ(作中の馬鹿女子高生三人の名称)がゲッターチーム
だったらとかキャラクターは性格的に1だな2だなとかを
妄想してたので、それが膨らんでこうなりました
物語については、自分の妄想と石川先生の遺した大いなる遺産が便りです(涙
242名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/05(土) 00:46:16 ID:wHQn1bHg
第三者の目線って楽しいよな
ジョジョのスタンドバトルも傍から見ると変な行動だし
うしおととらなんかも、とらは見えていないんだよっていうのを上手くアピールしてたな
243名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/05(土) 00:53:14 ID:ZukZwct/
>>242
激しく同意
うしおととらは、眼に見えないのに物が砕けていくのをよく表現できてると思う

昔の考えだと、あずまんが連中にゲッター連中(の魂のようなもの)
が憑依してサーガをなぞるってのも考えた
ゲッターチームがスタンド的に話しかけるけど肉体が追いついていないから
どうしてもギャグになる、とか
244名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/05(土) 00:56:54 ID:mkOJqqVq
あいつら普通に怪我するからゲッターの連中が憑依したらあっという間に死んじゃうヨ
245名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/05(土) 01:01:51 ID:wHQn1bHg
あずまんがはほのぼのしてるのに、周囲どころか国家レベルで脅威にさらされる
その後のあずまんが勢の不幸が目に浮かぶ…だって石川漫画で平穏なんて言葉は無いんですもの

まさに百鬼帝国のごとくだな、ゲッター大王の作者は
246名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/05(土) 01:13:54 ID:ZukZwct/
>>244
セコンド的な感じで妄想してた

竜馬「いいか、あいつの爪に気をつけろ。多分刃物みてえに鋭いはずだ」
隼人「よく聞け。あいつの拳は当たったらそこが砕ける。ガードはするな、全力で避けろ」

智・神楽「ガクガクブルブル」

>>245
ゲッター大王、なんて卑しい響きなんだ・・・

次の話は一応挙げられるから、今から準備しますわ
247名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/05(土) 01:17:40 ID:wHQn1bHg
>>246
常にそんな危ない奴に付きまとわれんのはいやだwwwwwたとえスタンドみたいなものでもww

それと早すぎワロチ
ゲッター2かよ。もっとゆっくり、焦らす様に、もったいつけて投下してもいいんだぜ
人がもっと居そうなときとか
248名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/05(土) 01:28:03 ID:ZukZwct/
>>247
おっけ把握
地上でのキングダム007の速度でやるわ(ゲッターロボ大決戦参照)

知ってる人もいると思うけど、榊さんていう人はネオゲの翔と
声が一緒
あと新装版あずまんが大王一巻で書き足された絵だと
彼女は眼で人を殺れるぐらいに怖くなってる
249名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/05(土) 01:39:06 ID:tLt5gu3l
榊さんは可愛いよ、カッコいいより可愛いの方が強いよ
250名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/05(土) 01:43:55 ID:ZukZwct/
榊さん可愛いよ榊さん
あ、かおりん忘れてた

可愛いって言えばね、pixyvで「滝野智」って検索したんだ
「ともよみ落書き」っていう絵の、作者さんのイラストタグに
俺は戦慄を覚えた
251名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/05(土) 01:45:04 ID:+2NIz6Xh
よくよく考えると、ゲッターの世界って経済はどうなんだろ?
ほぼ毎回ウルトラマン(サイズ的に)が戦った痕みたいな大惨事、ひどい時には大雪山周辺焦土とか。
ゲッターも国のものだし、修理費も血税から。
実際に活躍してるから文句言うやつはいないだろうけど。
税金すごいことになるだろうな。
アークではさすがに疲弊してたが。
252名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/05(土) 01:49:05 ID:ZukZwct/
それは俺も思った
ゲッター線関連は工業に使われてないはずだから、
エネルギー問題は結構深刻な気がする
でも真以降だとゲッター線で研究所を動かしてるんだよね
ここらへんはもう独立国並みに独占してる気がするw

大雪山は被害やばいね
焦土化もだけど、被災地復興のために訪れたボランティアさんが
奇形みたいに変形した頭蓋骨やら遺骸やらをみつけそう
253名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/05(土) 02:05:02 ID:3P0HDi+i
極道兵器彼女ってのを思い浮かんだんだがサイカノ見たことないから
なんも思いつかん
254名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/05(土) 12:15:19 ID:tLt5gu3l
ちせが広島弁を操るようになるのか…
255名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/05(土) 16:59:15 ID:beEvwXca
>>253
極道兵器彼女-THE LAST WEAPON ON THE MADNESS WORLD
だな
256名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/05(土) 20:52:04 ID:DD0peZS7
某所でネオゲ竜馬がインベーダーや鬼を素手で殺してるのがあったんだがあいつらそんなに弱かったっけ?
257名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/05(土) 20:54:00 ID:siBeWuio
いや普通に竜馬なら余裕だろ
インベーダーも素手のゴウに無双されてるし、鬼はいわずもがな
258名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/05(土) 20:59:03 ID:DWWX2dUS
ネオゲの竜馬は身体能力高いしな
259名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/05(土) 21:05:24 ID:beEvwXca
地上数百メートル(百数十かも)からダイブしても足が痺れるだけとかな
260名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/05(土) 21:46:33 ID:7ywSMJFm
アニメでも吊橋にロープで吊り下げられた状態からロープが切れて落ちるんだけど、
そこで隼人たちが持ってきたゲットマシンに搭乗とかやってたな
261名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/05(土) 22:28:38 ID:tLt5gu3l
>>256
kwsk
262名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/05(土) 22:30:21 ID:lEV4b3EW
アニメだとゲッター線の平和利用があったような

>>259
ルパンの銭形とかゲッター乗れるんじゃないだろうか
263名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/05(土) 23:15:49 ID:+2NIz6Xh
>>261
たぶんニコニコの幻想入りだと思う。
あそこの話はあんまりしたくないな
264名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/06(日) 00:01:14 ID:OIAX/PQu
未来のゲッター艦隊ではインベーダーの肉がスパム扱いされています。

「またインベーダーと植物獣の炒めものかよ〜」
「たまには爬虫人類のステーキが食いたいぜ……」
「鬼の活け作りもな……」
「しかし昆虫人類のフライもスナック菓子みたいでウマイな、オイ」
「ゲテモノだろ、それ……」
265名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/06(日) 01:21:30 ID:4sWpvZf5
>>264
小説版ポケットの中の戦争思い出したw
ってか会話がやべえwww
266名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/06(日) 02:46:59 ID:+RDWot5P
兵士は流石にくわんだろ
ゲッターはくうだろけど
267名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/06(日) 04:47:01 ID:4sWpvZf5
見落としてたけど鬼の活け作りって滅茶苦茶怖くね?
怖すぎてアーモンサーガの桃太郎を思い出すんだが

ゲッターロボ+あずまんがの続きができたんでうpります
268ゲッターロボ+あずまんが大王:2009/12/06(日) 04:50:35 ID:4sWpvZf5
ゲッターロボ+あずまんが大王

第2話


その日は、とても暑い日だった。

夏季ではないというのに陽光はぎらつき、
空気は熱波と化して、生あるものを苛んだ。
一際大きな風が吹き、砂埃を孕みながら、砂塵のように吹き荒れる。


小さな黒影が、その中で蠢いていた。

無数の羽虫のように吹き荒ぶ塵の中を歩むそれは、少女の形をしていた。

疲労のために頭部は糸が切れた人形のように前に向かって垂れ、
動きは幽鬼のごとくのっそりとしたものであっても、
砂塵の隙間から照らされる姿を、少女の形を隠し切れるものではなかった。
身長は決して高くは無く、小柄に入る。

ややボサついたシャギーな髪型は活動的な少年のイメージをも表していたが、
胸部の、身長には不釣合いとも思える豊満な膨らみと、腰から膝小僧までを覆うそれ
から覗くすらっとしたフォルムは女性のそれであった。

ふと、砂塵の中で何かが揺れた。
項を垂れる少女のすぐ後ろ、彼女の背と密着したそこにもう一つの頭があった。
重い足取りで歩を進める彼女に、更に寄り掛かっているようだ。

完全に下を向いた首を支える肩が僅かに上下することと、
引きずられながらも僅かに動く足のみが、彼女の生存を示している。
269ゲッターロボ+あずまんが大王:2009/12/06(日) 04:52:45 ID:4sWpvZf5
「おい、智…大丈夫か? ちょっと休むか?」

鉄の味を帯びた息と息の合間に、掠れた声を絞り出す。
背後に目をやりながらのそれに、後ろの少女――滝野智は頭をゆっくりと持ち上げた。
大きな眼が、彼女を支える、神楽のそれと交わると、乾いた唇は空気を大きく頬張った。

「冗談! 全っ然平気だよーだっ!」

強気の発言をした少女の顔は、光が燈っているようだった。
疲弊しきっているはずの顔には、まぶしい笑顔が浮かんでいた。
動力源は何なのか、もしかしたら永久機関を搭載しているのか。


「そうか。ならよかった」
底無しの笑顔に神楽は、鉄錆味の息を飲み込み、微笑んだ。

「あそこ」

泥に汚れた指が差した先には、一本の電柱があった。
距離は、200メートルほどだろうか。

「あそこまで行ったら替わってやるよ。智ちゃんの優しさに感謝しろよ?」

ふぅ、と息を吐いて神楽は、

「お前、元気だなあ」

と、不安と辛さを抑えて言った。

「おう! 智ちゃんは無敵だからなー!こんな嵐なんか…ぐむーっ!?」
270ゲッターロボ+あずまんが大王:2009/12/06(日) 04:54:10 ID:4sWpvZf5
大口を叩いていた顔が、途端に青くなる。
言葉どおりに大きな口を開いていたことによる原因は、想像に難しくない。

「おいおい、しっかりしろよ」
「げほ、んぐ。 くっそー、ホコリの馬鹿ぁ!」
「ったく、バカはどっちだ! 分かったら行くぞ。ここももう危ない。いつ『奴ら』が来るか…」

神楽は周囲を見渡した。
目立つものは何も無い。

比喩ではない。

頭上に聳えるビルディングの群れは見るも無残に破壊され、
かつて都市として存在していたそこは、無数の瓦礫と化していた。
身長150そこそこの神楽の身長ぐらいの大きさの、文明の亡骸が
縦横に広がっている。
壊れ方も尋常ではなかった。
突発的な何かかによって都市が破壊されるとき、それがいかに無残であろうと、
残るときはきちんとある程度の原型が残る。
溶岩の噴出や津波、隕石の激突などの例外はあるが、地震などによる建物や地形の
根本に及ぼす破壊では、ここまでは壊れない。

上から押しつぶされたような形状は、まさにそのようにして作られたとしか思えなかった。
一度砕かれた後に、何か重量のあるものがその上を乗った、いや、明らかに
単体ではなく複数体が、それこそ軍隊の行進のように跳梁跋扈したとしか考えられなかった。

ふと、遠くの方で物音がした。
破片が崩れる音か、或いは、生き残っていた建築物の断末魔か。
風の中で、悪魔の叫びにも聴こえるそれに、二人は神経の筋が強張るのを感じた。
271ゲッターロボ+あずまんが大王:2009/12/06(日) 04:55:24 ID:4sWpvZf5
「…ねえ」
「…なんだ」

智が、口を開く。
口調は、先程のテンションを誇っていた少女とは思えないほど、沈んでいた。
濁っているといってもいい。


「安全な場所って、あるのかな?」

ぎり、と音を軋ませたのは、彼女の奥歯である。
そして


「…あるさ」


神楽は応えた。


「ん…分かった」

もぞり、と智が肢体を動かした。
抱きつくように、神楽に身を寄せる。

「あるさ、皆もきっとそこにいる」
「うん…」
「智、もっと体重乗っけていいぞ。私もまだ全然平気だ」
「んじゃ、お言葉に甘えて」

妙な違和感が、彼女の背中を襲った。
肌を滑る感覚が、神楽に短い喘ぎを上げさせた。
272ゲッターロボ+あずまんが大王:2009/12/06(日) 04:57:26 ID:4sWpvZf5
「おい!ちょっと待て」
「んにゃ?」

頬を摺り寄せながら身体を寄せる仕草は、仔猫に似ていた。
少女特有の細やかな指が豊満なバストの上をなぞった時の
ぞくりとした感覚は、一瞬、この暑ささえも消し去った。

「お前、今どこ触った!?」
「ここだけど?」

にまーっとした表情で指の先端でそこを引っかくと、日に焼けた
肢体がびくりと震えた。

「や、やめろ!くすぐったい!!
「うっわー、赤くなってる!かっわいいー!」
「おい、お前いい加減に…だから何を触ってんだお前!!」
「ん、あんたのバカでかいおっぱいだけど?」
「い、言うなあああ!! 揉むな! 摘むな!!突っつくな!!! 殺スぞ!マヂで!!!」
「うーん、けしからんけど掴むのには便利だなー、これ!」
「この、この大バカヤロウ!! もう頭きた!! 置いてく!もうこっから自分で歩け!!」
「うん、いいよ」

くるん、と智の身体が転がるように前へ出た。
特徴的な、タコさんウインナーと称される髪型が躍り出て、
神楽の腕に手を回した。

「じゃ、交代な」

急な力の流れにつんのめりかけた神楽を、智が支える。
一瞬、神楽は目を丸くしたが、すぐに智の腕を掴んだ。
触れた腕には力が欠けていたことに、神楽は気付いた。
273ゲッターロボ+あずまんが大王:2009/12/06(日) 04:59:52 ID:4sWpvZf5
「おい、智!」

振り返って見た智の顔には、うっすらとした汗が浮かんでいた。
運動によるものではない。
極度のストレスによる、精神的な疲弊からきたものだ。
彼女は、とても明るいが、決して気が強い人間ではない。
強いよりも寧ろ、弱さのほうが目立つことを友人として知っている。

笑顔で形成された顔が、風に触れる度に、
本来なら、とうに発狂してしまうほどの重圧を受けているはずなのに、
彼女は明るく振舞っていた。
普段どおりに。
彼女自身が、智が智でいるために。
その精神は、非情なまでに、強かった。


「いいってことよ!」

そして今もまた、彼女は笑う。

「友達だろ、私ら」
「ありがとな、智…」

がさつな心の根本に、純真な心を携えた少女は目に涙を湛えさせた。
彼女の本意であると、肉体も悟ったからであろうか。

そこに。

鉄を打ち鳴らす音が。

拍手のように、いや。

拍手として、割って入った。
274ゲッターロボ+あずまんが大王:2009/12/06(日) 05:03:37 ID:4sWpvZf5
「美しい友情だな。え、人間?」


二人の背後から、声は聞こえた。
振り返る。

誰もいない。

「掃討は終えたと思ったが、まだ生き残ってたか。
 つくづく貴様らは、虫けらのような生き物だ」

ばちん、と空気がねじ切れるような音がした。
同時に現れた振動に、神楽はバランスを崩した。

「うわっ!?」
「神楽!」

慌てて抱き寄せると、吹き荒ぶ土埃の奥に、見上げるほどの質量を有した存在が
あることに気が付いた。

智の心の中で「奴らだ」、という本能の声が響いた。



「どうした、疲れているのか?恐怖してるのか?」

黒光りする装甲の一部、ずんぐりとした腕が持ち上がって
ゆっくりと開くと、機械が擦れる回転音と同時に爆風が飛び出した。
275名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/06(日) 05:04:58 ID:jsbk8iGE
支援
276ゲッターロボ+あずまんが大王:2009/12/06(日) 05:05:15 ID:4sWpvZf5
神楽と智の背後。
そう遠くない場所で、炎が熱風と踊っている。

その声は、日常で聞く男の声と相違が無かった。
ただそれは、声の色のみであり、性質は異なっていた。
撒き散らすように叫びながら、狂ったようでありながら、正常を保っている。
そんな風に思えた。

ずしり、と巨大な黒い足が迫る。

「智、こっちだ!!」

言うことを聞かない肉体に鞭をうち、必死になって足を動かす。
かつて道路であったであろう場所まで走った時、音と振動が増えているのを
智と神楽は同時に知った。
背後に目を向けた智は3つに影を。
前を向いた神楽は4つの異形を見た。

「何をしている? もう逃げ場はないぞ?」

さして急いだ様子もなく、追い詰めた獲物を見る目で、鬼は語る。

「もうこの地は日本ではない……我ら、我等『鬼』の支配する…『百鬼帝国』だ!!」

百鬼帝国。
前回の大戦による被害が癒えないままの連戦は日本を、
そして世界を脅かしていた。

脅威の最たるものに、彼らが駆る百鬼獣(ヒャッキジュウ)がある。
固体に差はあれど、全長は約50メートル、重量は数百トンを優に超える、
その名の通り鬼を模したこの醜悪な兵器群は、近代兵器を遥かに
上回る火力、機動力、防御力で日本中を蹂躙していた。
277ゲッターロボ+あずまんが大王:2009/12/06(日) 05:06:36 ID:4sWpvZf5
戦車の砲撃は堅牢な装甲に弾かれ、戦闘機ではその動きを捉えられず、
戦艦ですら、玩具の様に弄ばれ、それぞれの戦場で骸と化した。

戦争と呼べるほどの反撃すら行えていたのかも疑問であり、
それは一方的な虐殺や掃討戦に限りなく近かった。
最新の装備と訓練を積んだ兵士たちを相手に、
おもちゃ屋のエアーガンで正面からぶつかっていくようなものと考えれば、妥当かもしれない。

昨日から始まった総攻撃により、既に日本の殆どが焦土と化していた。

ほんの20時間足らずで、日本は壊滅寸前に陥っていた。
事実、首都である東京が火の海と化すまで一時間を必要とはしなかった。
日本の各地で、100に近い異形どもが暴虐の限りを尽くした結果である。

「先程、お前らに似た服を着た連中を捕らえたが」

現状を表すものか、口調は嫌らしいほどに自信に満ちている。

「肉体が貧弱だったので、改造せずに虐め殺してやった。
 泣きながら助けを哀願していたのが哀れだったな。
 心地よかったぞ。 麻酔無しではらわたを抉るときの悲鳴は」

「生皮を剥ぐのもいい」

「耳や鼻に焼いた油を注ぐのはどうです」

「手に穴を空けてぶら下げるのは?」

「串刺しはどうだ」

「それも面白い」


周囲を囲む異形が、二人の少女に視線を注ぐ。
歯をにたにたと打ち鳴らし、吐息を荒げる音が言葉の間に入り混じり聞こえるそれらが、
おぞましい猟奇趣味への恐怖となって、麻痺し始めた精神に響いた。
278ゲッターロボ+あずまんが大王:2009/12/06(日) 05:08:30 ID:4sWpvZf5
「恋人同士のようだったな…切り取った目と、鼻と、歯茎を見せたとき、片割れの男は
 血の涙を流していた。くくっ、飽きたので生きたまま頭蓋を開き、女に脳を食わせてやったが」

身の毛もよだつような会話を談笑として交じり交わす。
こいつらは、人を生きたまま解体(ばら)しながら、そいつの絶望を眺めながら、
醜く腐った心の像の底の底から腹を抱えて笑うことができるのだ。

これが鬼だ。


「とても愉しかった。お前らの場合は…そうだな」

牙を湛えた口元が緩み、眼が狂気と情欲が混じった不気味なものに変化する。
髪の毛の奥で、頭部の肉が盛り上がった。
男の欲情の象徴ではない。
皮を突き破るのではなく、内側からせり上がったそれは、まさに、鬼の頭角であった。

「久々に、子袋でも抉り取ってみるか。その後で―――」




              ド ワ オ  !  !  !  !  ! !  !  !  !
 



醜い声を踏み砕き、形容し難い轟音が鳴り響く。
例えるならば、空気が爆裂したような。
決して傷つくはずの無いものが砕けたような。
空間が破裂したような、音と表現していいのかも分からない、破壊音であった。
279ゲッターロボ+あずまんが大王:2009/12/06(日) 05:09:48 ID:4sWpvZf5
最初に大きく何かが砕け、その後に、どこまでも果てしなく広がってゆく。


そんな音だった。



智と神楽に視線を注いでいた百鬼獣が、一斉にそちらを振り向く。
ほとんど反射に近い様子で、智と神楽もそちらを向いた。

彼らは見た。

彼らのすぐ近くに、爆風と黒煙を撒いて降り立ったそれが、立ち昇る黒煙の中で蠢くのを。
二対の眼光が光を灯した事を。

黒煙を突き破って現れた『腕』が、生者を地獄に引きずり込む悪魔の手となり、
手近にいた巨体の頭部を撫で上げ、その肉体を引き裂くのを。

異形のメカニズムが、オイルという名の血液を撒き散らし、悲鳴を上げた。


「ば、馬鹿な、き、貴様、貴様らは…」


嗜虐心に満ち溢れた鬼の心に、人間的な感情が宿る。
生命を脅かすものに対しての、恐怖である。


『おいテメェら!!!!! 俺たちがいねえからって随分とフザけたことしてるじゃねえか! ええっ!?』


恐ろしいほどの、『馬鹿』でかい声を黒煙は発した。
280ゲッターロボ+あずまんが大王:2009/12/06(日) 05:11:00 ID:4sWpvZf5
音源と別の場所で、四つの眼が瓦礫の近くで動く小さな人型を捉えた。

「生き残りか」
「おい、ありゃあ女の子だぞ。あんまり手荒なことすんなよ」

一つは氷のように冷徹な、もう一つは陽光のように和やかな声であった。

『分ぁってらあ!!!!』

業火が声となったような叫びが挙がる。

叫びが、黒煙を掻き消したのか。
吹き飛ぶそれを纏いながら、黒煙から巨神が生まれ出た。
それは、真紅の、身長50メートルはあろうかという機械の巨神だった。


『そこの女ども!! 死にたくなかったら下がってな!!』


無茶な要求であるという配慮はあるのだろうか。
50メートル330トンの巨体が地を蹴って跳んだ。




「ダァァァブル!!トマホォォォオオオオオクッ!!」



姿を完全に認知する前に、巨体の両肩が大きくせり出した。
陸上で使う、コーンに凶器の要素を追加したように尖ったそれは、
嘴のように伸びた肩の装甲から棒となって現れるや、
ぐるりと回転しながら開き、両刃の幅広い戦斧へと姿を変えた。
もしスローモーションで見れば、質量保存の法則をガン無視したような
動きをしているのを確認できただろう。
肩と腕の密接した空間に入り込む代物とは、常識では到底思えないからである。
281ゲッターロボ+あずまんが大王:2009/12/06(日) 05:11:48 ID:4sWpvZf5
鈍い光を放つそれが機械の手に、吸い付くように握られる。



『てめえらの声は空まで届くぜ、相変わらず胸くそ悪いことほざきやがって!!』

この男、恐ろしい地獄耳であるようだ。
その行く手に、二体の異形が立ち塞がる。

『遅い!!』

真紅の巨体が迫ると、鬼のフォルムは崩れていた。
握り締められた二つの大斧がエックス状の斬撃を見舞い、砕くように切断する。
肩から入り、腰から抜けたそれによって人型は崩れ、二体の巨体は四つの残骸となっていた。
まともに残ったのは、コックピットを内包する頭部であるが、
地面に付く前に、堅牢な装甲を施された脚がそれらを完膚なきまでに潰していた。
その奥にいる残りの連中を睨め上げた時、少女の悲鳴が近くで鳴った。

「う、動くな!!」

大の男の怯えた声に、「ああ!?」と狩りを邪魔された肉食獣がごとく視線と態度で男は迎えた。

「この女どもがどうなってもいいのか!?」

建物の残骸を背にして、智と神楽がへたり込んでいた。

『ハッ!!』

啖呵が切られた。
282ゲッターロボ+あずまんが大王:2009/12/06(日) 05:13:08 ID:4sWpvZf5
『てめぇら、とことん哀れだな。
 鬼だ恐怖だ地獄だほざいてるクセに女二人に頼るだと!? 笑わせんな!!』

怪獣じみた咆哮を挙げ、巨神はその声を突き刺すように、人差し指をびしっと指した。

「ほざけ! ほざくがいい!! だが、こいつらは貴様のせいで死ぬ!
 貴様が現れたことによって、無惨に死ぬのだ!!」

巨神を操る男の視線に、怯えた少女の姿が入る。
少女がこぼした涙を男は見た。

「武器を棄てて跪け。そうすればこいつらの命は助けてやろう」

ぴくりと動いたものがある。
巨神を操る男の、頭の血管である。

「どうだ、命と引き換えに女を救うとは、まさに正義の……」
『やかましい!!!!!!』

弱者を盾にした優位性が、男の逆鱗に触れた。
両腕に握ったトマホークを放り棄て、巨神が疾駆する。
一っ跳びでその身長ほどの距離を征き、機械の鬼――百鬼獣に迫る。

「馬鹿が!!」

眼前に迫る巨神を前に、指揮機と思われる機体がちらと横に目をやり、
醜い機械音を立てて後ずさった。
視線の先の百鬼獣が、智と神楽に、錐状の腕を見舞った。
鋭く細い先端とはいえ、長さ20メートル、80万馬力を誇る機械の化け物が
それを扱えば、智と神楽の細い肉体は、掠められるだけで潰れた果実と化すだろう。

だがこのとき自然と、両者の心に不安は無かった。

ただ二人は、巨大な真紅を眺めていた。
283ゲッターロボ+あずまんが大王:2009/12/06(日) 05:16:07 ID:4sWpvZf5
『スピンカッタァァァアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!!!!!!!!』


巨神の腕から強烈な金切音が鳴った。
肩から迫り出した装甲の影の奥で、腕から生えた回転ノコギリが
獲物を求め、火花の涎を垂らしていた。

装甲に隠れたそれが大きく迫り出し、腕そのものが刃と化す。


鬼の背後から、二対の円盤が飛来した。
それは吹き飛んだ百鬼獣の背後に突き刺さり、その巨体を前に押し上げる。
殴打がそこに突き刺さると、
自らとほぼ同等としか思えない背丈の百鬼獣の装甲は驚く程に跳ね上がり、吹き飛んだ。
巨神と異形とのパワーの差は歴然であるのを、闘争とは無縁な彼女ですらも一瞬で悟った。
胴体の半ばまで食い込んだ腕が引き抜けた先に、双刃の戦斧が握られている。
背後から飛来したのは、先程放り棄てたはずの戦斧だった。

無様に空中を舞う醜悪な姿を尻目に、智と神楽の頭上に、影が落ちる。
殴打と同時に切断された、百鬼獣の腕であった。
それを、真紅の豪腕に握られた戦斧の腹で叩いて吹き飛ばし、巨体が彼女たちの頭上を跳んだ。
その影と交わったとき、二人は心の中で、何か捉えようの無いものが滾るのを感じた。


『もらったぁああああああああああ!!!!!!!!!!!!』


巨神の咆哮に、鬼の悲鳴が重なった。


二人から離れて2秒とたたない内に、巨神は鬼に地獄を見せていた。
284ゲッターロボ+あずまんが大王:2009/12/06(日) 05:17:36 ID:4sWpvZf5
鋼の巨体が僅かでも触れると、百鬼獣たちの腕が、足が、顔が、発泡スチロールのように砕けていく。
抵抗のために差し出した刃は砕け、許しを請う悲惨な声は、肉の潰れる音となる。

殴る、踏む、蹴る、斬る、ブッ叩くといった暴力の嵐に、恐怖の象徴たる鬼が恐怖し、絶望していく。
奇しくも、彼女たちに言った言葉の通りであると、彼らは思っただろうか。

「うぎゃあ!?」
「ひぃい!?」
「ひいいい!!」


悲鳴を食い潰す様に、豪腕のラッシュは止まらない。
溢れ出たオイルが腕に絡みつき、真紅の色を黒へと変えていく。


「…ひでぇ」

呟いたのは智である。
神楽は、妙に真面目なところが災いしたのか、彼が言った「大事にしてな」
の後にとったこの行動に対して、体育会系の頭脳を無駄に働かせていた。

未来永劫みつからないであろう答えを彼女が探している頃、闘いの形式を取った虐殺は
節目を迎えていた。

「バ、バケモノが!!」

鬼を名乗った男が、切れた唇を震わせて叫んだ。
恐怖と絶望に満ちた声に、この地獄の主は魔獣のような笑いを浮かべた。


『それはどっちだこの野郎!! 怖いならじっくりと味わえ!! 
 俺の!! 『ゲッター』の恐ろしさをなぁあああ!!!!!』


業火の声に、歓喜と狂気が混じっている。

285ゲッターロボ+あずまんが大王:2009/12/06(日) 05:19:06 ID:4sWpvZf5
「「…すげえ…」」

声が二つ、重なった。

それらを塗りつぶすように、魔獣の叫びが木霊した。


『『うううううおおおおおおおおおおあああああああああああああああああッッッ!!!!!!!!!!』』

恐ろしいまでに暴力的な叫びは、神楽たちの身長ほどもある
ビルディングの破片どもさえも震わせた。
風の向きや、大気でさえも、そこに集っているかのようだった。
その叫びに呼応して、深緑色の光が、赤い光球となって、『ゲッター』の頭部に溜ってゆく。


『『『ゲッタァアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!!!!!!』』』


巨神の眼が、爛と輝く。
強い光を帯びたそこは、それを操る男の眼光のそれとなった。


『『『ビィィイイイイイイイイイイイイイムッッッ!!!!!!!!!!!』』』



286ゲッターロボ+あずまんが大王:2009/12/06(日) 05:19:50 ID:4sWpvZf5
長槍のように細長く、そして波打った、
美しく輝く熱線が獣滅鬼とそれに率いられる百鬼獣どもを貫いた。

「あいつ逃げるぞ!」
『逃ィがすかぁああああああ!!』

頭部からそれを放射したまま、その視線をぐるりと回すと、
その動きに沿って、真紅の破壊光、「ゲッタービーム」は斬撃のように弧を描いた。

背景の、破壊しつくされた世界に焦土を築きながら、
逃走を図ろうとした機体へとそれを見舞った。

「お、おのれ…この恨みは、この恨みは、いつか、いつか……!?」

光が掠めた途端、その巨体の形状は蕩けた。
それは搭乗者にも移り、言葉の紡ぎは断ち切られた。
吹き飛ばされるモーションの中、莫大な熱量を浴びたそれらは動きに耐え切れず、
地面に触れると同時に、その原型を失くしていた。

生き残った動力源が大爆発を起こし、旋風が吹き荒れる。
人間なんぞ枯葉の如く吹き飛ばすそれに二人が耐えたのは、
巨体が片膝を着き、守護するように入っていたことによる。

立ち上がり様、両腕が大きくエックス状の軌跡を虚空に刻み、嘴のような肩の装甲が
一気に伸びて翼と化すと、周囲を渦巻く大気の力が消失した。

風が消え、代わりに


「お!凄いぞ竜馬!」

力強いドラ声が響いた。
287ゲッターロボ+あずまんが大王:2009/12/06(日) 05:22:51 ID:4sWpvZf5
「んだよ弁慶」
「新記録だぜ新記録! 今度は58秒で百鬼獣7体を撃墜だ!」
「おっ!マジか!!」
「これで今度の飯は隼人の奢りだな」
「…ちっ」

何かやっていたらしい。
繰り返すが、現在は日本中が巻き込まれている戦争の真っ最中である。

「財布の二つは覚悟しな、破産するまで喰ってやる」
「煩い黙れ。無駄口を叩いてる暇があったらさっさと飛べ」
「隼人ぉ、俺今腹が減ってるから四つはいけそうだぞ」
「おい弁慶…お前、財布まで喰うのか?」
「牛革のならなんとか」
「流石だな、見直したぜ」
「………」

冷徹な声の主は、額の傷の痛みも忘れて呆れ果てた。


巨神の腹の中で聞こえる、ああ、なんだろう。
こんな状況の中にも関わらず、妙に親近感がする。
学生並みの会話が、いやなまでの安心感を彼女らに与えた。
彼女らの教師にどちらかといえば近いかもしれない。

流石に、「いい加減にしろ、顔面の皮剥ぐぞ」とか、「塵になるのはてめえの方だ」
とかの物騒な会話や、野獣どころか魔獣が暴れ出したかのような奇声は上げていなかったが。
いや、もしかしたら上げるのかもしれないが。
そして非常事態ならば財布くらい、あの人なら醤油で煮込んで食べるかもしれない。

「やっぱ松坂牛よね」

とか言いながら。
288ゲッターロボ+あずまんが大王:2009/12/06(日) 05:24:50 ID:4sWpvZf5
巨体を前に、二人の少女の脳内にはお花畑に似た光景がうっすらと浮かんでいた。
遠くの空で、デフォルメされた彼女たちがぽわぽわとした線を描いて飛んでいる。


「…なあ、智」
「…なあ、神楽」
「お先にどうぞ」
「いえいえどうぞお先に」
「いいから言えよ」
「お前が言えよ」
「分かったよ言うよ」
「さっさとしろよ。 万年榊さんのケツを追っかける女」

ぎゃーぎゃーと、別の会話が聞こえる横で、神楽は智を睨むように見た。
こころなしか、瞳が渦を捲いているように見える。
寝ぼけたような顔が凍りつき、

「…ワカリマシタ、トモチャンモイイマス」

と機械のように言うと、二人はすっと息を吸った。


「「ありがとう」」


その声に気付いたか、巨神の腹からざわめきが途切れた。
ふん、とつまらなそうな声を上げたのは、冷徹な声の主である。
野球のキャッチャーマスクの隙間を通り、太い指が団子鼻の下を擦った。

巨神の頭部で、不敵な笑みが零れた。

『おう、思ったより元気そうだな。今時の女にしちゃあ、大したもんじゃねえか』

狂暴な発言を繰り返したものと同一の声でありながら、そこに
脅威の類が感じられなかったのは、彼の性格によるものだろうか。
満足そうな声の雰囲気は彼女らにも伝わった。
289ゲッターロボ+あずまんが大王:2009/12/06(日) 05:27:50 ID:4sWpvZf5
薄れ行く意識の中、そこに「でも」と智は付け加えた。
嫌な予感がした。
暴走女子高生の称号を冠したこの女が
にひ、と半笑いになった時、起こるのはろくでもないトラブルだからである。

神楽も。
見覚えがあるのか、咄嗟の危機反応に対するものか、
冷徹と、温和な声のそれぞれの主達も同様の予感がした。
頭部に居座る男一人が、頭の上に巨大なクエスチョンマークを浮かべている。



『『「乗ってるあんた!絶対鬼よりひでえよ!!!」』』




肉体的には衰弱しているにも関わらず、
男の叫びに匹敵する程の声を出したのは、驚嘆に値する。


絶対に言っちゃいけない言葉であったが、それを言うと


「言って、やったぜ……がくっ……」

彼女は意識を失った。
それは、実に満足そうな顔だったという。
good!job!とでもいいたげに握られた腕が、壁面を伝い、ゆっくりと降りていく。
二度目だが、満足そうな笑顔である。
思わず腹が立つほどに。




『『『『『『あんだとゴルァアアアアアアアアアアアアアアアアアアッッ!!!!!!!!!!!!!』』』』』』




地球を震撼させるその声<ヴォイス>はまさに、流竜馬のものであった。
290ゲッターロボ+あずまんが大王:2009/12/06(日) 05:28:36 ID:4sWpvZf5
僅かに写る巨神の顔に、熱兵器による水分の蒸発か水滴が溜り、
凹凸の激しい顔の表面を伝って落ちた。
神楽には、それが汗に思えた。

「…あんたも…苦労…し…て……」

巨神に言った言葉であろうか。
彼女の意識は、そこで途切れた。




これが、彼女らが意識を失う前に見た最期の光景である。



これより約数時間後、人間を越えた連中による、鬼との戦争は終結した。

鋼の救世主――真紅の巨神は、名を、『ゲッタードラゴン』といった。








つづく

291名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/06(日) 05:32:06 ID:4sWpvZf5
唐突に眼が覚めたので、投下しました。
ゲッターチームの性格は漫画版より新に近いと思う
替え歌を妄想しながら書いてたので時間がかかってしまいました。
292名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/06(日) 05:51:46 ID:EDgEUrw9


ゲッタードラゴンが活躍するのは初めて見た。
すげえ!
293名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/06(日) 06:13:02 ID:4sWpvZf5
>>292
どうもです
確かにドラゴンってOVAとかでも冷遇されてるよね
新のブラックドラゴン(っぽいやつ)は格好いいんだけど
294名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/06(日) 10:39:37 ID:/UASa+i6
すげえ、すげえ文章表現だぜぃ……久々に燃える文章を読みました。
いや、本当に良いもん読ませてくれてありがとう!
ゲッタードラゴン+新ゲっぽいあいつら、そして邪悪な敵、とワクワクしまくりでした。

俺もゲッターロボのSS進めないとなー
295名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/06(日) 10:50:44 ID:AqFtFQoY
>>294
-すげえ文章表現、燃える文章
マジ!?
やる気出るわ、ありがとう!

新ゲの連中はいいキャラしてるから大好き
竜馬が黒平安京で
「ばあか。京都から浅間山なんて一ッ飛びだぜ☆」
とか好きすぎるw
そして弁慶は新でも旧アニメや漫画でも基本的にはあんまり変わらない事に気付いたw
296ライフの作者です:2009/12/06(日) 15:05:43 ID:EDgEUrw9
あずまんがの人
凄く燃えました。

自分もあなたみたいに文章が上手くなるために見習いたいです。

さて
第4話が出来たので貼ります。
297ライフ 第4話@:2009/12/06(日) 15:09:12 ID:EDgEUrw9
「佐古克己くんっ」歩は克己の前に立ちはだかった。

「なに?」
克己は昨日のことは全く覚えていないのか、平然と返した。
(…どうしよう…なにから言えばいいんだろ)

すると
「昨日のことだったらごめん。愛海に連絡するって言ってたのにね、色々忙しくてできなかったんだ。」

克己はそれだけ言うと歩から去ろうとした。

すると
「待って!」
歩は克己の腕を握りしめた。
「……」

愛海の友達が教室から出てきた。
「きょーどこ行く?」
「マック行こーぜマック!」
女子高生らしく騒いでいると
「あーーっ!」
「ナニ?」
廊下を見ると、歩と克己が一緒に並んで帰っていった。

「わぁお☆」
「けっこーオニアイじゃない?」
…………
帰り道
歩はふと克己を顔をみた。端正で整った顔立ち、たなびくサラサラの髪は誰から見ても憧れるような顔だった。
(…なんか、この人がモテるのわかるなぁ…愛海もホントに好きなんだろーな…)
しかしそんなことを思っている暇などなかった。愛海の件について話さなければ …。

すると
(羽鳥さん)
羽鳥が自転車で歩の横を通り過ぎていった。
自転車のかごには夕刊がぎっしり詰められていて、各家庭のポストに入れていった。

(…またバイトしてるのかな…)
「話ってナニ?」
「あっ!」
歩はあの事を言おうと決心した。愛海の身に何があったのか…、それを言わなければ話しは始まらない。
…………。
一方、歩達の後ろから少し離れた所に竜馬は考えごとをしながら歩いていた。
(こんなとこにいたって時間の無駄だな…。
ゲッター線のせいか重陽子ミサイルのせいでこんな所に行き着いちまった。とかいって帰れねぇしなぁ…。
夜の飯をどうすっかなぁ?。またヤクザから金を巻き上げるか?)

竜馬は歩いていると、歩達を見かけた。 「椎葉じゃねえか。あいつは…安西の彼氏の…。」
竜馬は歩達のやりとりを遠くで見ていた。

…………
歩は克己の前でついに口を開いた。
「愛海が…今日倒れたの……。」
「……」
愛海のことを話したが克己は全く顔色を変えない。
「愛海のこと、キライになったの?」
すると克己は間を開けずにこう放った。 「好きだよ。大切にしたいけどこれ以上は無理なんだ……。」
歩は信じられなかった。愛海が好きならなんで別れたのか…。
298ライフ 第4話A:2009/12/06(日) 15:12:19 ID:EDgEUrw9
「…それじゃ…どうして…今のままじゃ…」
歩は体を震えながらも感情を引き出した。
「愛海、ほんとに死んじゃう!」
「! ? 」
ザァ…
突然大粒の雨が降ってきて、二人の体を濡らした。

「……あのさ、家すぐ近くなんだけど…」
歩は雨宿りするため、克己の家にいくことにした。

克己の父親は社長なだけあって、この物価の高い土地に大きくおしゃれな一軒家だった。
「大きな家…。お金持ちだっけ…」
歩は克己に導かれて入っていった。

竜馬はそのいきさつを見ていた。
「ほぉ、これがアイツの家かぁ…でけぇなぁ…しかしアイツから危険なニオイがプンプンするぜ」

すると
「グルルルル!」
道路上に一匹の野犬が竜馬を見つけると襲いかかってきた。
その瞬間
スパーン!
犬の首が胴体から離れたのは一瞬だった。離れた犬の首が克己の家の庭に入っていた。胴体は無残にも雨の降る道路上に転がっていた。
竜馬の包帯の巻かれた手には大量の血液がつき、それを振り払った。

「長雨で犬まで気が立ってやがる」
竜馬は不敵な笑みを浮かべると克己の家から去っていった。
……
一方
歩は克己の部屋へ入り、克己が着替えるまで待たせてもらうことにした。
部屋の周りを見るととても小綺麗に整頓されていて、とても出来る男だとよくわかる。
壁には愛海とのツーショットが所々に飾ってあった。
(愛海が好きなのに…なんで別れたんだろ?)

歩はとりあえず引き出しのタオルを使っていいと言われたので開けた。
中は非常に整頓されていて、まるで一流のホテルのようだ。
(きっ…キレーすぎる…ボロいのないかな?)
歩はタオルをめくっていった。すると引き出しの奥に、何かのアルバムを見つけた。
(なんだろ?このアルバム…?)
『My document No,2』
とかかれたアルバムは克己のアルバムだと分かった。

(もしかしたら別れた理由が分かるかも…ちょっとだけ…)歩は興味津々でアルバムを適当に開いてみた。

! ! ! ?

そこに載っていたのはなんと、女の子が裸の写真ばかりが貼り付けてあった。しかも縄で縛られていて、いわゆる『SMプレイ』と思われる写真がどのページにも載っていた。
歩はビックリしてすぐにアルバムを閉じた。

(なっっ!何これ!?雑誌の切り抜き?うそっ…克己くんて…)
タンタン
(ギクっ!)
299ライフ 第4話B:2009/12/06(日) 15:14:51 ID:EDgEUrw9
階段から上がってくる音がして、すぐに例のアルバムを引き出しにしまった。

ガチャ!
克己が部屋に入ってきた。歩が克己のほうを見ている。
「どした?」
「ううん…べつに…」
克己がふと引き出しを見た。
「……」
すると克己はドアの鍵をかけると歩を見つめた。

「見 た ね ?」
「えっ?」
克己は歩を押し倒すと手で歩の口を無理やり押さえつけた。
歩は克己の顔を見た。そこには今までの優しい顔をしていた顔とは裏腹に憎悪のこもった悪魔のような顔をしていた。
「見 た ん だ ろ ?」
歩の顔が一気に青ざめた。
「ボクのことを変態って思ったんだろ!!」
克己はさらに力を入れて歩を押し付けた。
「ーーーつ!」
歩はかなり苦しそうだ。歩は手を震えながらも床に落ちていた人形に手を伸ばした。

ガツン!
歩は人形を克己の眉間を振り払った。

「はあっ…はあ!」克己の眉間から血が滲み出ていた。しかしさほど効いておらず、克己は歩を睨みつけた。
歩は恐怖でいっぱいになり、持っていた人形を克己に投げ出した。

「っ!!」
歩は部屋の窓を開けて、すぐに飛び降りた。
二階からだったが雨の影響で地面がクッションになり、痛みはしびれる程度ですんだ。


! ! ?
歩が地面を見ると、犬と思わせる生物の首が切断されて落ちていた。
歩はそれを見て恐怖の臨界点を突破。ついに錯乱した。
「いやああああああ!!」
歩は叫んだあと、その場で意識を失った。
…………
「……んっ」
歩は目を覚ました。まだ状況がわからなかったが、それがすぐに分かった。

「!!?」
歩は克己の部屋のなかで縄で縛られていて、口はガムテープで塞がれていた。
目の前にはハサミを持った克己の姿が…。
「!?」
歩のまた恐怖で顔が青ざめた。今度こそ危ないと…。

「ボクは刺激が欲しいんだ!」
克己は体を身震いしながらこう言った。「毎日毎日同じコトの繰り返し!“努力 ”して“勉強”して、あれもダメ!これもダメ!はっ!なーにが“いい子ちゃんのカツミくん”だ!」
克己は歩の横にハサミを突き立てた。
「反吐がでる!!」克己はまたハサミも持つとその先は歩のほうに向けられた。
「今度はハズさないよ!」
克己はハサミを振り上げた。歩は絶体絶命のピンチに立たされた。
300ライフ 第4話C:2009/12/06(日) 15:17:55 ID:EDgEUrw9
(殺される!)
歩は覚悟を決め、目をつぶった。

しかし
ペロッ…
克己は歩の顔をいやらしく舐めた。そこにはもういつものイケメンの克己ではなかった。
化けの皮が剥がれ、変態の本性をさらけ出した醜い克己がいた。
「おいちいね〜!刺したりしないよ。死んだらつまんないじゃん!」

じょわ…
歩は恐怖のあまり、失禁してしまった。それを見て興奮する克己。

「まじかよ!おもらししちゃったよ!!アユム何歳でしゅかぁー!ギャハハハハハ」
完璧に弄ばれている歩。もう頭には恐怖と絶望しかなかった。

「ぬれてっと気持ち悪いだろ?ボクが脱がしてあげようか?」

しかし
克己はハサミを持って、歩の服を裂き始めた。

ジャキジャキ!
(イ ヤ だ)
すると
「なんだコレ?」
克己は見つけたのは、歩の腕にあった傷だった。明らかに自然でできた傷じゃない。刃物で切りつけたような傷だった。
「おい!なんだよこのキズ!」

(みっ見ないで!!)
歩の体がぶるぶるふるえ出す。
すると克己はニコっと笑みを浮かべた。
「自分で切ったんだろ!?」

歩は必死で顔を横に振った。
「いいのいいの!分かっているよ!」
克己は歩にこう言い放った。
「君もかなりの悪趣味だね」
その言葉に歩は涙を流しながら目で訴えた。
そ ん な ん じ ゃ な い !!


第4話終わりです。歩の身に危険が迫っています。怒涛の第5話をお楽しみに!

…つか竜馬さん何やってんだよ?
301名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/06(日) 18:13:41 ID:1MTl8fKx
ゲタアズの者ですが、投稿乙です
うわ、なんていうか素敵な展開にw
あと竜馬さん、相変わらず犬に対しては厳しいんだなw

ttp://www.youtube.com/watch?v=q7HssqyOO2g
THE BACK HORNの「コバルトブルー」
この曲の歌詞はゲッターに似合ってる気がしてならない
302名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/06(日) 22:52:49 ID:jsbk8iGE
素手で戦わされたりしたから恨みつらみがあるんだろう…ってそれは漫画版か
303名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/06(日) 23:02:30 ID:1MTl8fKx
そう考えると愛犬のロボって凄いな

動物といえば、ゲッターロボGのアニメで百鬼に改造されたウサギが
口から火を吹いてたな
304名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/07(月) 00:14:08 ID:x5mPteu0
>…つか竜馬さん何やってんだよ?
作者がそれを言うんかい
305名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/07(月) 00:19:39 ID:SmugDGaw
状況がさっぱり分からない
だれか原作知ってる人解説してくれ
306名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/07(月) 00:28:39 ID:jpGrF1wb
ちょっと古本屋で探してみようと思っている俺がいる>>ライフ
307名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/07(月) 13:05:43 ID:tGLDPaYD
最近のクロスはかつてないくらいに異色だと思う
平和と暴力がコンクリートや歯ブラシと一緒に蕩けるのも近いな
308名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/07(月) 13:09:55 ID:CVaEIADT
スレの正しい姿とは、目に見える健全さと、目に見える不健全さとがちゃんと、ここにあることだ!
309名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/07(月) 13:12:48 ID:tGLDPaYD
健全=シュークリーム分
不健全=ゲッター線分

健全=学校でのイジメ
不健全=竜馬一人の超暴力

最近のだとこんな感じか?w
310名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/07(月) 13:14:06 ID:CVaEIADT
超融合をキーワードに遊戯王GXとのクロスを思いつきそうなんだけどネタが足りない
311名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/07(月) 13:15:21 ID:tGLDPaYD
>>310
チェエエンジをやった
ソリッドロイドいるじゃないか
312名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/07(月) 13:16:43 ID:CVaEIADT
>>311
漫画版は逆に超融合やら破滅の光やらがなさそうでな…
313名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/07(月) 13:17:40 ID:tGLDPaYD
>>312
ヤンデレのユベルをフル活用しない手はないな
ゲッター線のヤンデレさと競わせたらどうだ?
314名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/07(月) 18:32:04 ID:8Fb1asVl
サイバーエンド対改造ウザーラとか面白そうw
315名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/07(月) 19:52:32 ID:yXVoor1z
>>310
遊戯王かぁ〜。5D's寄りのネタだけど、俺も妄想した事があったわ。
E−HEROって悪魔と戦士の融合だからデビルマンっぽいよな〜、と言う発想からゲッターネタに行き着いた。


謎の科学者・早乙女博士に目を付けられた主人公・流竜馬は、ある日拉致同然に連れ去られ、情け無用の地下デュエルを強要される。
デュエルの「デ」の字も知らない竜馬に次々と襲い掛かる地下決闘者たち!
はたしてデュエルモンスターズのルールさえ碌に知らない竜馬は、地下デュエルを生き抜く事が出来るのか!?
そして早乙女博士が作り出した謎のDホイール、コードネーム「ゲッター」とは!?

竜馬「カードを四十枚厚めりゃいいんだな!? よし、強そうなカードを片っ端から積み込んでやったぜ!」
隼人「この大バカ野郎! 最上級モンスター四十枚積みでデッキを組む奴がいるか!!」

遊☆戯☆王3G's −はじまらない−
316名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/07(月) 20:01:19 ID:8Fb1asVl
>>310
トマホーク型デュエルディスク使って相手を虐殺する
竜馬が思い浮かんだw
317名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/07(月) 20:12:53 ID:MwQGzqCl
ゴルフ漫画や麻雀漫画を描いてもああなってしまったけんちゃんだ
デュエルモンスターズで漫画を描いたらさぞや凄いことに・・・

と思ったが考えてみたら普通に遊戯王漫画本編で命かけまくりだったw
ルール的には負けてたのに対戦相手が死んだから勝利ってカードゲーム漫画じゃねーよwww
318名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/07(月) 20:22:47 ID:8Fb1asVl
そのうちドローしただけで地球が塵になるんだなw

久々にTVアニメゲッターを見たら、終盤に行けばいくほど
メカザウルスが恐竜っぽくなくなってきてワロタ
メカザウルスヌメとか特にひどすぎるwww
319名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/07(月) 22:40:18 ID:3Bksaiso
むしろ闇のゲームとかやってた初期の頃の方がゲッター向きかも知れん
320名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/07(月) 22:42:07 ID:G+3ScFo6
なんでもかんでも最終的に銃撃戦になる
321名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/07(月) 22:45:10 ID:8Fb1asVl
デュエルディスクからカードが弾丸みたいに出たときは腹筋が崩壊した
オブライエン「くそ、デッキ切れか」
って、雑魚カードならともかくデッキ投げてたんかお前。

あずまんがとのクロス、今から投下します。
322ゲッターロボ+あずまんが大王:2009/12/07(月) 22:49:31 ID:8Fb1asVl
第2話-(2)

バシン!

という激突音と痛みによって彼女の世界は崩壊した。


「痛ってぇーーーー!!」

ぐらぐらとした衝撃の波が押し寄せる意識は、二度三度の瞬きの中で
鮮明になりつつある視界の中、咆哮と共に覚醒した。

「人の仕事中に寝てんじゃねーよ」

学び舎にとっての不届き物に天誅を下した女史、谷崎ゆかり(通称:ゆかりちゃん、命名:滝野智)
は、朗読していた英語の教科書の背を刃か何かのように頭を抑える智へと向けていた。
教科書の曲がり具合から考えて、相当の力を込めたようだ。

「いやぁ、最近寝不足で」

てへ、とまだ涙の篭ったウインクをする。
小さく出した舌と猫のように曲げた手首は、一部の男どもには通じそうだが、
残念ながら相手は女性であり、比較的短気かつ狂暴である。
にまっとした表情を作り、ゆかりは丸めた教科書を再び頭頂部に見舞った。

「やかましい!部活にも入っとらん奴が何言うか!!」

ぐわんぐわんと、たこさんウインナー状の髪型の奥に内包された脳みそが揺れる。

「仕方ないじゃん!こんなご時世なんだしさー!場所だって違うから慣れないんだってー!!」
「そろそろ一ヶ月になるんだからさっさと慣れろ!!意識入れ替えて勉強なりなんなりやれ!バカ!」

確認するが、これは授業中の風景である。
複数の他者の存在を意に介さないかのように、二人はやり取りを続ける。

「戦争はもう終わってんだから、枕高くして寝ろっての」
「? 夜はちゃんと寝てるよー?」


ゆかりの顔が凍りついた。
仮面のような笑顔のままで。
323ゲッターロボ+あずまんが大王:2009/12/07(月) 22:50:19 ID:8Fb1asVl
「滝野さん」
「…ハイ」
「貴女、明日の放課後までに反省文原稿用紙8枚ね」
「い、いやあ、嫌だなあゆかりちゃん。ジョークですよ、ジョーク!ジョーク!イッツザ・ジョークマン!」

空気が、凍てついた。

「面白くねえから、それも含めて12枚」

彼女にとってのこの日最初の授業は、散々な結果で終わった。



「うへえ〜、ゆかりちゃんは私にウラミでもあんのかなぁ〜〜?」
「少なくとも、褒められることはしてないな」

休み時間。
ぐでっと机に突っ伏す智の近くに、眼鏡をかけた少女が座った。
若干大人びた外見を象徴するかのように、むちっとした脚を
褐色のストッキングが覆っている。

「お前、また居眠りしてたのか。ちと最近多すぎやしないか?」
「いやー、寝不足でさー。気付いたらいつも夢の中ってゆうかー」
「何言ってんだ。誰のイビキが私の睡眠を妨げてると思ってる」
「ん、あんた眠れないの?なんで?恋煩い?うわー、やらしー!」
「勝手に喋って勝手な妄想すんな!!お前のイビキが煩すぎるんだよ!
 毎晩お祭りみたいな大騒ぎ!勉強もせずにさっさと寝る!そして寝てもうるさい!
 何より部屋が同じで逃げられない!
 このコンボのせいで、私は勉強中から寝るまで、ずーっと妨害されまくってるんだぞ!!」
「んー、それは眠気を飛ばして頑張れっていう私の無意識の心だよ!
 うわ!智ちゃんやっさしーー!」
「シングルチョップ!!」
「うぐお!」

本日三度目となる頭部へのダイレクト・アタックが決まった。
324ゲッターロボ+あずまんが大王:2009/12/07(月) 22:51:38 ID:8Fb1asVl
「痛ってえー!!暴力反対ー!!」
「前から思ってたけど、お前の頭ってちゃんと脳みそ入ってんのか?
 なんかやたら頑丈だし、殴ったこっちも痛いぞ」
「それに、バカだしな」

相槌を打ったのは、神楽である。
ゆかりに気付かれなかったのか、授業中の睡眠を謳歌していた彼女は大きく背伸びをしている。

「ああ、バカだ」
「バカ」
「ばあか」
「feel」
「foolだ、fool」


降り注ぐ罵倒に、ぐぬぬぅ、と、うめき声を智は上げた。

散々な自分の境遇に、ギャグマンガよろしくのデフォルメされた涙が浮かんでいた

喧騒とは無縁という雰囲気を纏い、窓際に座る長身の少女が視界に映る景色を眺めていた。
青い空に浮かんだ雲が、お気に入りの猫のキャラクターに見え、
可愛いものに弱い彼女は一瞬の恍惚を浮かべた瞳でそれを見ていた。

雲の下、物々しく閉じられた校門の前を小さな黒影が過ぎった。
食肉目という名前に相応しく、思いのほか凶暴な形状をした歯を湛えたその動物は、
見上げるように校舎を見ていたが、ネコ特有の飽きっぽさからか、
「にゃおん」、と絵に描いたような鳴き声を上げ、校舎を背にして這うように走っていった。
ネコが疾走する近く、並んだ家屋の合間合間に、土をむき出しにした土地の群れが認められた。
それに混じり、いくつか、処理を施されていないものがあった。
その数は多く、家屋が、その中に混じっていると言った方が正しい。
切り刻まれた野菜のように盛られたそれは、文明の亡骸であり、家屋と空き地の混合体でもあった。


瓦礫に囲まれたこの学校のゲートの看板には『浅間学園』の文字が刻まれ、
流れる雲の奥、円錐型の活火山、『浅間山』が、
それら総てを見下ろすように、悠然と聳え立っていた。










つづく
325ゲッターロボ+あずまんが大王:2009/12/07(月) 22:56:05 ID:8Fb1asVl
おまけ

殺戮(はたら)け竜馬-原題「働け神楽(新装版第二巻144頁)」
@
竜馬「よーし、今日も(殺戮を)頑張るぜ!」

A
隼人「そうだ…頑張れ、頑張るがいい」
竜馬「あ?」

B
竜馬「んだとてめえ!?その言い方ァ!」
隼人「キサマが頑張れば頑張るほど、俺がゲッターの真理に近づいてゆくんだ…」

C
隼人「せいぜい俺のために働くのだぁぁああ!!!」
竜馬「くそおお!!」
早乙女博士「救えない連中だな」


投下しました。
学校…嗚呼、なんて危険な場所なんだ…
326名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/07(月) 23:05:44 ID:G+3ScFo6
327名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/07(月) 23:24:07 ID:8Fb1asVl
>>326
どうもです。

ストック分はまだありますが、補充のためにちょっと書き溜めします。
328名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/08(火) 01:31:36 ID:GrSPrL2E
そういえばチェンゲってどのあたりからの分岐なんだろう
やっぱりゲッターGの後かな。でも冒頭では初代ゲッターが活躍してる映像だったし…

そんなことはさて置き、ハチュウ人類、鬼と襲われたという事実が結構リアルに描かれてていいよね
被害は少なくないし、本編ではゲッターの活躍とその周りが主だったし。
こういう試みってやっぱり楽しいわ
329名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/08(火) 01:36:38 ID:WvLv0zBo
>>328
チェンゲって真(チェンジ)?
あれは別のやつじゃないかな

自分の文章についてかな
多分、あの世界の荒廃っぷりはやばいと思ってたんだ
要塞島と一緒に映ってる百鬼獣の数は100を越えてるし、
初代でもメカザウルスが少なくとも70体以上は押し寄せてるからね
330 ◆FoWMLIHGkc :2009/12/08(火) 06:11:27 ID:cb1UIY5r
書いてたら、何故かストック分に追いついた
なんでだろと思ったらエクセルに不足分が保存されてた
これがゲッターの意思だろうか。
ゲタアズの続きを投下します。
一応、今回からトリップ付けます
331 ◆FoWMLIHGkc :2009/12/08(火) 06:19:58 ID:cb1UIY5r
日の光が弱まり、放課のベルが鳴る。
朱や黒の制服を着た学生達が、級友を呼ぶ声や愚痴を交わしながら学び舎を後にしていく。

「よっしゃー!今日も一日終わりーっ!さっさと帰ろうぜー!」
「はいはい、分かったからはしゃぐな。恥ずかしい」
「やめとけよ。こいつに恥なんて無いんだからさ」
「なにおう!?私だってな、恥ぐらいあるわい!」
「へぇ、それはいつ?」
「裸で街中歩くとき」
「…それはギャグだよな?」

漫才じみたやりとりをしながら、
智、暦、神楽の三人も支度を整える。

ちなみに、智の場合は教科書の類は総て置き勉しているため
『整え』には該当しない。ただ鞄を持つだけだ。
必然的に一番早く支度を終えるため、他の連中にちょっかいを出し始める。
見れば既に、暦がダイエットのネタで馬鹿にされはじめていた。
手刀が見舞われるのも時間の問題である。

332ゲッターロボ+あずまんが大王 第2話(3):2009/12/08(火) 06:22:07 ID:cb1UIY5r
教科書を入れた神楽は、窓側に目をやった。
清水のように流れる黒髪が、黄昏の陽光を帯びていた。

「榊ぃー、一緒に帰ろうぜー!」

頬杖を付き、窓の外を眺めていた顔が、ゆっくりと動く。

「ごめん、ちょっと…今日は用事があるんだ」

静かなハスキーボイスを発したのは、身長170を越える長身の少女である。
女性の中でも大柄のほうに入るが、顔や身体つきには少女の面影を十分に残している。
柔らかな光の中にいる彼女は、とても美しかった。
同性から恋愛感情を引き寄せてしまうのも、無理はない。

神楽自身、振り返るその一瞬、彼女に見惚れていた。
彼女を目覚めさせたのは、背後で唸るチョップの響きだった。

「そうかぁ…進路関連?」
「うん…そんなところ、かな」

ほんの少しだけ、無表情に近い顔の口元が綻んだのは、
相手が自分の一番親しい友人であるためか。
進路という言葉について、それ以上神楽は言及しなかった。

動物を愛しく思う彼女が獣医を目指しているのは、神楽も知っている。
333ゲッターロボ+あずまんが大王 第2話(3):2009/12/08(火) 06:24:33 ID:cb1UIY5r
神楽は運動という分野において、榊をライバル視しており、
実力は得意種目に差はあれど大半の部分でその力は拮抗している。
神楽、本名『神楽茜(あかね)』の身長は156程で、小柄に入る。
肉体が蓄えるエネルギーや身体能力において、それは榊と渡り合うに当たり、大きすぎるハンデとなる。
にも関わらず拮抗を保てるのは、一重に彼女の努力があるためだ。

ただ、勉学という面においてはその限りではない。

榊は学年でも上位に入るが、神楽は下から数えたほうが早いのである。
この分野では、神楽は先程彼女がバカと連呼した智と争うことを余儀なくされているが、
最早本人も、半ば諦めている。

勘というか、物事の考え方については決して愚鈍ではないはずなので、
努力次第ではその立場からも脱却することができるだろうが、勉学を
怠ることについては彼女の怠慢が原因であると思えた。
これはボンクラと呼ばれる一因でもある。

現在のこの世界において、彼女が勉学の意味を見出せていなかったためでもあるが。


「これ、何だ?」

榊の机の上には、未だに並べられた教科書があった。
半ばモンスターに見える、彼女の手書きのイラストの近くの物体を神楽は指差した。

「お?なんだなんだー?」

コミュニケーションの息吹を感じたか、暦を伴い、智もそこに加わった。
神楽の指先に気付き、視線を落とした先に、それはいた。
334ゲッターロボ+あずまんが大王 第2話(3):2009/12/08(火) 06:29:15 ID:cb1UIY5r
「なにこれ」

それは、四肢と腹を机に突っ伏したネコの姿をしていた。
『ねここねこ』という大小のネコが重なったキャラクターが人気を博しているのは
女子高生の間では周知の事実であり、外見はそれに酷似している。
上の部分に乗る「こねこ」がおらず、「ねこ」の状態にあった。

だが顔が、本来のそれとは大きくかけ離れていた。

まず、口が違う。
ネコ科動物らしく、もきゅっとした膨らみを帯びているはずのそこは、
緑色の四角形(のような形)の布が口としてなのかそこにあり、
丸っこい顔の節々にもまた、一定の間隔と法則を持ち、それが小さく散りばめられていた。
目に当たる部分は、黒ブチに覆われた白ではなくて黄で、
薄く引き延ばしたひし形、とでも言うようなパッチワークが施されていた。
横に垂れるように伸びたそれは、どこか眠たそうにも見える。
最後に、ネコ特有のぴんと張った耳は、ぴんを通り越して「ビシッ」としている。


「…なに、これ?」


智が言う。
二度目である。
大事なことというよりも、それ以外に言葉が思いつかなかったらしい。
可愛げがあるのか皆無なのか。
ネコなのか何なのか。

(モチーフが)有機体なのかメカなのか、
それさえも見当が付かないそれに、
若い命の6つの瞳が困惑の眼差しを向けた。
少なくとも、ぬいぐるみというジャンルを超越していることだけは
全員が分かっていた。

緊張が周囲を包み、硬つばを飲む音が三人の喉から響いた。
335ゲッターロボ+あずまんが大王 第2話(3):2009/12/08(火) 06:32:31 ID:cb1UIY5r
「……ゲッ太」


暦のメガネが、肉体の一部であるかのように、がたりと揺れた。
それを合図に、少女の身体がみっつ、強烈な脱力を受けた。
気力で表せば、少なく見積もっても30ほど減少した。

「…げった?」

怪訝そうな瞳が、怪奇を見たかのように暦の目には困惑の渦が巻いた。
謎の物体、名称:『ゲッ太(げった)』。
しかも名前からして、恐らくはオスである

「うん、ゲッ太」

筆箱よりも若干大きなゲッ太に榊は手を伸ばす。
しなやかな指の動きに沿って、ゲッ太の背中が緩やかに靡く。
ぬいぐるみの範疇を越えて、刃のように角ばった耳(或いは角)
でさえ、手が触れるとふわっとへこんだ。
謎が謎を呼ぶ、そんな瞬間を彼女たちは見ていた。

「…可愛いか、それ?」

「うん」


角度を変えて何度も撫でる榊は、恍惚を纏った表情で即答した。
気に入っているのか、丹念に撫でている。
可愛いものには目が無く、そのくせ生きている物には嫌われる傾向にある彼女にとって、
この物体は可愛いの部類に入るのか、
一応の無機物のようで嫌がりもしないためか、気に入っているらしかった。

しかも、頭に『かなり』とつくときている。
336ゲッターロボ+あずまんが大王 第2話(3):2009/12/08(火) 06:36:27 ID:cb1UIY5r
「どこで買ったのー?」

ぷにぷにと頭頂部を押しながら、智が聴いた。
緑色の口元と目が、その度にぐにゃりぐにゃりと変形していく。
更に細待った目は、智を睨むように曲がったが、当の本人は気付いていない。

「…もらった」
「誰から?」
「……幼馴染」

穏やかで丸みを帯びていた声が細まっている。
一心不乱とまではいかないが、一心のあたりまで、怪物体を撫でるのに夢中になっている。
ゆっくりだった撫で方は既に、摩擦へと変貌していた。
もしもこれに意思があり、尚且つ凶暴な性質を持っていても、
恐らく彼女は撫でるだろう。

こいつが有機体なら撫でる。
メカなら…やっぱり撫でる!! とでもやりそうだ。

遠くの空で、カラスが鳴いている。
既に外の世界はほんのりと闇が立ち込み、カラス達もその中へ溶けるように消えていった。
烏の鳴き声をBGMに、謎の物体を愛でる友人とその周りの連中に対して
一応の常識人たる暦は頭痛さえも覚えていた。

またこの時、神楽は友人の瞳に、
彼女が特に可愛いと認識するものを見る際に時折発現する
一種の狂気のようなものが渦巻いているのを確認し、
一刻も早くここから逃げ出したい心境にあったという。
337ゲッターロボ+あずまんが大王 第2話(3):2009/12/08(火) 06:39:39 ID:cb1UIY5r
「あー、一日終わったー。 だるー、ねむー、だるー」
「ゆかり、ほらもうさっさと帰るわよ。今日は給料日だし、食事に行こうって言ったのはあんたでしょ?」

乱雑になった机の上で蠢く友人に、黒沢みなもは歩み寄った。
その眼が嫌悪じみたものを宿していると、長年の経験からすぐに悟った。
くいくいっと、ゆかりの顎が動き、半ば机に付いたままみなもの近くの空間を指した。

教本と雑誌が乱雑に散らばっている。
その山の傾斜が微妙に傾いていることから、目当てのものはここに埋もれているらしい。
ゆかりの方を見ると、頬擦りのようにうりうりと動き、顎先で場所を示している。
そこだ、探せ、ついでに片付けろ、との意向らしい。
仕舞いには、

「ついでに金貸して」

などと、実際にほざく始末だった。
短いため息を付き、丁寧に退かす。
二次災害は御免である。
幸か不幸か、自分の席はすぐ隣だ。

邪魔者を退けると、小さなキャラクターが現れた。
頭頂に突き刺されたピックの奥に、親指大程度の鍵が付いている。
彼女のものではないはずなので、落し物か何かのようだ。

そのキャラクターを、ゆかりが見ている、というよりも睨んでいる。
気の弱い小学生程度なら、容易に泣かせられるだろう。
眼を背けるようにして、みなもそれを見る。

ちまっとした手足と、大きく丸い布状の眼球がみなもを迎えた。

「怪獣?」

尻の近くから伸びているそれの背びれを撫でながら、みなもは言った。
そこに、黒い影が降りた。
338ゲッターロボ+あずまんが大王 第2話(3):2009/12/08(火) 06:43:03 ID:cb1UIY5r
半円を描いた眼光には、捕食者の意表が含まれている。

「くけえー!!」

奇声に遅れて、破裂音が炸裂した。
智を襲撃したそれが、みなもの頭部にも現れた。
丸められた教科書の一撃は、俊敏なゴキブリさえも仕留める鋭さがある。
机の上から、瓦礫のように本と雑貨の群れがばらばらと落ちていく。

「何すんのよ!!」
「あんた、私がこいつのせいでどんだけ迷惑してると思ってるの!?」

眼を白黒させる友人を前に、ゆかりの怒号が応えた。
いつの間にかに引っ手繰られたキャラクターは、
ほとんど胴体と一体化している首の辺りを、ぎりぎりと絞められている。

本来の所有物は誰であるかは、思考の範疇には欠片も無いようだ。

「恐竜なんて、何億年も前に滅んでるんでしょ!?
 それが最近になって人型に進化して生き延びてました、
 なんてたまったもんじゃないわよ!!」
「そ、それが一体何だってのよ!?」

かりん、と床に何かが落ちる。
押し上げられた綿によって外れた鍵であった。

「あんた、やっぱ体育教師だからバカだなー」
「なんだとこのヤロウ!?」

ついに怒った友人を尻目に、ゆかりはどさっと音を立てながら椅子に腰を落とした。
339ゲッターロボ+あずまんが大王 第2話(3):2009/12/08(火) 06:44:07 ID:cb1UIY5r
「そのせいで生物学界がごった返したとかで、生物の授業がぶっ潰れて、
 その分を英語に当てられちまったのよ。
 給料変わらないのに一日に5連続で英語とかたまったもんじゃねーつの」

そういうことか、とみなもは思った。
呟くように言ったゆかりの眼を見て、怒りは消えた。
うっすらと、精神的な疲労の色が見えた。

「ついでに、そいつらのせいでこんなとこに疎開するハメになっちゃって、これからどうなるんだか」
「でも、生きてるだけいいじゃない。他のところはもっと酷いって話よ。
 こうして職と住む場所にありつけてること事態、奇跡みたいなもんでしょう?」
「そんなもんかねえー、奇跡なんて。もっとぱーっとした物のほうが面白みがあっていいわなー、あたしゃ」

くすり、とみなもは笑った。
この憎めない友人との付き合いは、何故だか心が和む。
怒り、理不尽に怒られもするが、
ここが自分の居場所だという実感が得られる場所は今、他には無い。

「あ…思い出した」
「何を?」

ゆかりがみなもを見ると、彼女の表情に明らかな動揺が見えた。

「い、いや。全然大したことじゃないわよ、本当」
「何、言いなさいよ。急に気持ち悪い」
「本当に大したことないわよ、さ、食事行こう食事!」
「ホントか?なんか隠そうとしてない?」
「ほ、ホントよ!この目を見てよ、この目を!」
340ゲッターロボ+あずまんが大王 第2話(3):2009/12/08(火) 06:48:30 ID:cb1UIY5r
両耳を覆うように垂れ下がる艶やかな髪の隣で、
まだ若い光を保った瞳が輝いている。
純真そうなそこではあるが、周囲を覆う皮膚のひきつりを見逃すほど、
ゆかりの洞察力は緩く無い。

しかも質の悪いことに、これは心が怒りで満ちれば満ちるほど
鋭さを増すときている。
ある種においてこの上ない最悪だと言える。
例えば、言い逃れや隠し事をしたいときなどは、特に。
つまり、今がその時である。

「にゃも」

背筋がぞくりとしたのは、声の奥にある凶暴性の為か。

「早いとこ吐かないと、寮中にあんたの鞄のアレの話するわよ」

呪詛を受けたような悪寒に、みなもは覚悟を決めた。

「物理と歴史も、変更があるって」
「…何で?」
「さ、さあ…私も木村先生から聞いただけだから…」

少しだけ考え、ゆかりは口を開いた。

「で、代わりには何が?」

ぴくぴくと、血管が浮き出ている。
眼は半月状を描き、血管同様、その端が震えている。

「体育……と英語」
341ゲッターロボ+あずまんが大王 第2話(3):2009/12/08(火) 06:50:14 ID:cb1UIY5r
『英語』、の部分は限りなく小さな声で言った。
ゆかりの手の中で、ぐじっという音が短く響く。
横たわる鍵の近く、新たにマスコットキャラの手足が転がった。

風が走った。
割れるのではないかと思われる程の音を立て、
職員室の一枚の窓ガラスが開いた。


「浅間山の大バカヤロォォオオオオオオ!!!!!!」


学校を震撼させるヴォイスを尻目に、みなもは財布を開き、中身を見た。
ひ、ふ、み、と諭吉さんの数を数える。

女二人が安い飲み屋を転々とするにはいい弾数だと踏んだ。
恐らくは奢ることになるのだろうが、今の彼女の逆鱗をこれ以上
触れないようにするためには、それが最善であると、この体育教師は考えた。








つづく

342名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/08(火) 07:02:29 ID:RldSixfH
>>328
恐竜帝国と百鬼帝国は攻めてこなくて、最初からインベーダー。
月面でインベーダーとの戦争が10年間続いて、やっとこさ勝利して3年後が舞台。
ゲッターGは対インベーダー用の戦闘用ゲッター。
343 ◆WUNCcUb12A :2009/12/08(火) 07:02:30 ID:cb1UIY5r
おまけ
原題『命(新装版1巻、97頁)

@
竜二「隼人さんやめてくださいやめてください、そいつらはまだ」
A
竜二「そいつらはまだ今年入学したばかりで我々の組織についてなんの知識も…
    すいません、だめ、死にます」
B
竜二「ああ――新入りが、新入りが」
C
竜二「逃げてーーーー!!!!」
部下「竜二さん!竜二さん!!」


ゲッ太の元ネタは、昔に買った同人誌のネタです(健全ギャグ本)
確かゲッター1の顔をした犬だったはずです。
ニコニコからの転載になってしまいますが、
ttp://www.nicovideo.jp/watch/sm8332253
文章中の外見としてはこのイラストのイメージ(+ねここねこ)です
344名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/08(火) 07:04:05 ID:cb1UIY5r
トリップは通常では外します。

>>342
個人的には、通常のゲッターG vs インベーダーも観たかった…
345名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/08(火) 07:28:37 ID:c1kluEjw
そういやゲッターGのGって何を意味してるんだ?
346名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/08(火) 07:36:42 ID:cb1UIY5r
>>345
作中だと実際に呼ばれたことが無いから、
番組として分けるためだと思ってる
確か声でゲッターGって言われたのは世界最後の日と
大海獣ぐらいだったはずだから
347名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/08(火) 07:41:55 ID:cb1UIY5r
Gっていうアルファベットで増幅した力を表していると思う
実際、Gって置かれるだけでかなり強くなって重量感が増したイメージがあるし
分かりにくくてごめん
348名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/08(火) 07:42:46 ID:Udh9OABE
>>345
ガッツのGらしい。劇中ではまったく言及されてないけど。
349名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/08(火) 07:43:47 ID:cb1UIY5r
ということはガッツガッツゲッターガッツを体現してるのか
350名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/08(火) 09:07:37 ID:NC0EkN4C
ガッツってゲッターの世界では通常兵器じゃないの?
351名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/08(火) 11:17:21 ID:88Q+bw+X
>>350
兵器どころか、字が読み書きできるのと同じレベルかと
352名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/08(火) 15:06:20 ID:UQ5ebF0P
三つの心にガッツが加わる事でパワーが10倍に
353名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/08(火) 18:34:20 ID:V8+SrhPE
三つの心が一つになることで一つの正義は100万パワー
若い命が真っ赤に燃えることで倍の200万パワー
三つのガッツで更に5倍の1000万パワーか(ウォーズマン方式)
354名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/08(火) 19:23:38 ID:2tt0Whik
いわゆる初代ゲッターが6番目に開発されたゲッターロボFで、ゲッターGは7番目のゲッターロボだと何となく思っていたけどガッツだったのか。
355名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/08(火) 19:30:49 ID:wpAdcMrw
学年誌版ではドラゴンにチェンジするとき
「ガッツ!ドラゴン!」
って言ってたな
356名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/08(火) 20:04:51 ID:toGJ/n6n
>>354の理論だと、ゲッターエッチはどうするんだ?
357名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/08(火) 20:08:31 ID:xXDd11Dl
Hの次は愛(I)だな
358名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/08(火) 20:22:51 ID:5AyAc19n
>>356
多分ボロッ殿みたいな顔してるゲッター
359名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/08(火) 20:26:19 ID:2K2FuB2u
ゲッターQまでが遠いな
360名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/08(火) 21:02:44 ID:V8+SrhPE
無印アニメ版のゲッターQの回って色々と哀しいよな
無かったことにされる達人兄さんとか
361 ◆FoWMLIHGkc :2009/12/08(火) 22:25:18 ID:V8+SrhPE
ゲッターロボ+あずまんが大王の者ですが、
ちょっとの間、事情で明日から時間の確保が
厳しくなったので、今から投下します。
ストック分はこれで以上ですが、文章の骨組みは
できているので、続きは少々の間お待ちください。
362ゲッターロボ+あずまんが大王 第2話(4):2009/12/08(火) 22:27:47 ID:V8+SrhPE
第2話(4)


「私は可愛いと思うけどなー、あの人形」
「人形…なのか、アレ?」
「少なくとも、生物には見えん」

夕焼け色に染まる世界を、智、神楽、暦の三人が歩いていく。

「でも、お前今日は寝すぎだぞ。あの後もぶっ通しで寝てたじゃないか」
「だから寝不足なんだってばー」
「もういい。せいぜい反省文に苦しめ」
「反省文!くぁー!こいつあやっぱ罰って感じだなー!」
「…バカだな」
「ああ、大バカだ」

ため息を付いた暦の隣で、神楽が身を乗り出した。

「で、お前は今日は夢見れたか? 
 最近、『めっきり見れないー!つまんねー!」って言ってたじゃねえか」
「見たよ」

凛とした声で、智は答えた。

「お前と逃げてた、あの日の夢」

暫くの間、歩を進める音だけがした。

電柱を二つ横切った時、やっとそれは破られた。

「…お前もか」

沈んだ声だった。
363ゲッターロボ+あずまんが大王 第2話(4):2009/12/08(火) 22:31:09 ID:V8+SrhPE
「…あんたも?」
「ああ」

暦は、静かにその話に耳を傾けたが、
参加しようとは思わなかった。
とても思い出したくはないからだ。

「でも、悪い気はしないなー。なんか面白かったし」

暦の心境を否定することを、この女は堂々と言った。
ずるりと、彼女のメガネが傾く。

「面白いってお前…不謹慎だぞ、こんなご時世で」
「いいじゃん、あんたもそうだろ?」
「私は、なんつうか…スカッとしたって言うか、爽快だったというか…」

同じのようで、意味は少々、違って見えた。

「言うだけ言って何もしてこなかったよなー、あいつら」
「できなかったんだろ」

突っ込み役を欠き、アホらしい会話がその息吹を上げ始めている。

「強かったよなー…あれ」
「実は智ちゃん、今度からあれを目指すんだー」
「ああ頑張れよ、お前一人でな」

「実は私、もうあれより強いんだぜ?」
「そうかよ。じゃあ私より早く泳げるんだな」

「隠してたけど、実は智ちゃん空を飛べるんだ。だから泳げない」
「海適応Cとでも言いたいのか?甘えるなといいたい」

「実は、もうこのやりとりに飽きてきたんだ」
「奇遇だな。私も突っ込むのに飽きてきたんだ」

何も考えてない顔×2が、暦のほうをぐるりと向いてこう言った。

「「早く突っ込めよツッコミ眼鏡!!」」
「…このボンクラどもが!!!!!」

それは、某西洋の大妖怪に似ていたという。
364ゲッターロボ+あずまんが大王 第2話(4):2009/12/08(火) 22:32:10 ID:V8+SrhPE
「でも、さ。 冷静に考えて、あそこであいつらが来なかったら……」
「…今日の晩飯って何だっけ?」
「ホルモン焼き」
「…それはオカズにできるのか?」

振られた話を、晩飯が何であるかに変える空気かどうかは、微妙である。

「あーあ。 早く疎開、終わんないかなー」

空を見上げ、智は言った。
夕焼けが息を潜め始めていることを、星の光が示した。
ふとそこに、

ドグッ

星の光と似つかわしくない、肉を殴る音がした。
三人の足音が、呼吸と共に弱くなる。

路地の端で、二人の男が、一人の男を蹴っていた。
がす、ごすと、繊維が擦れ、打撃が肉の中を通る音がする。

「…眼を合わせるなよ」

神楽は言った。
二人もそれに遵う。
幸いにして、そこは無事に通れた。
あちら側も、彼女らに気付かなかったらしい。
365ゲッターロボ+あずまんが大王 第2話(4):2009/12/08(火) 22:33:31 ID:V8+SrhPE
「…やなもんみちまったな」

音がしなくなるのを見計らい、暦は言った。

「ここ最近、通るたびに眼にするな、あんなの。
 ったく、男のクセに情けねえよ」
「いや、そんなことでも…いや、やっぱいい」

こんなご時世だから、とは付け加えたく無かった。
滅亡したはずの鬼の帝国に、屈する気がしたからだ。
トラブル好みの少女が会話に加わらないことに、暦は小さな不信感を覚えた。

「どうした、智」
「い、いや。怖かったなんてことはないからね」

声が震えていた。

「へっ、声が震えてんぞ。だらしねえなあ」
「なんだとぅ!」
「あ、手も震えてる。それは何だよ?」
「これは…武者震いだよ!武者震い!武者震いったら武者震い!」
「はいはい、臆病な武者もいたもんだな」

臆病、か。
そういえばこんな節がこいつにもあったな。
表面は活発なくせに、いざって言うときに強いくせに、
暴力にだけはてんで弱い。
昔からこうだな、と暦は思う。


その眼に、人影が留まった。
数は、一つではなかった。
366ゲッターロボ+あずまんが大王 第2話(4):2009/12/08(火) 22:35:10 ID:V8+SrhPE
「ねえ、お姉さんたち」

背後でも左右からでもなく、正面からそれは来た。
先程のことに気を取られていた三人の視線が首を引かれたように前を見た。

「道に迷ったの?」

確かに、既にここは町外れだ。
共同で生活を送る場所は、更にその奥にある。

彼女らのいる地面は舗装がされてなく、土と、砂利によって構築されている。
民家と商店も、この場所からは遠い。

5つほどの影の中のうちの、中央に立つ一つに赤い光が燈っていた。
口元で紫煙を吐き出すそれは少なくとも頭一つ、他のものよりも小さかった。
身長は、160ほどだろうか。
暦よりは、小柄に見える。
ごく普通の少年にも見えるが、顔に浮かんだ笑みは常人のものではなかった。

「心配ありがとう。別になんでもないんだ」

神楽が言った。
下手に刺激をする必要は無い。
無視するよりも、相手に与える印象は薄い。
あっけにとられるそこを、逃げればこちらの勝ちだ。
荒廃が生んだ、弱き心の持ち主の群れは死ぬまで相手にしたくない。

「よ、よみぃ…」
「黙ってろ」

怯える声を、叱咤のように暦は遮った。
きつい声は、黙らせるというより、彼女と自身を勇気づけることに意味がある。
367ゲッターロボ+あずまんが大王 第2話(4):2009/12/08(火) 22:36:56 ID:V8+SrhPE
「つれないなあ、学校どこ?」

分かりきっているはずだと神楽は思う。
学校なぞ、この界隈には一つしか残っていない。

「悪いけど、私らの門限が近いんだ。じゃあそろそろ」
「うるせえよ」

氷のような声が少女たちの背筋を凍らせた。
根本近くまで焼け焦げたそれが、ぴんと跳んだ。
神楽の右耳の近くを通り、背後の智の肩に当たり、それは砕けた。

ジャリ、と地を鳴らす音がした。
だらしなく伸び、不自然な茶髪に染色された髪の隙間と輪郭に、下賤な光が沿っている。
快楽を商品として立ち並ぶ店々から発せられる
情欲の色に染められたそれと同じ類の色が、潰れた種子のような眼に宿っていた。

左右からも、同様の音がする。
草と瓦礫を踏み締める音につられ、奥からも姿を現す。
薄汚れた衣類を被る様は、溝鼠を連想させた。

その正体は、想像に難くない。
まともなんかじゃない、人間どもの群れである。

周囲を囲む連中の顔が、星の光に照らされる。
それは、にたにたとした笑みを浮かべた生首がそこに並んでいるようだった。

「逃げるぞっ!!」

背後から抱き抱えるように伸ばされた腕の主の鳩尾に、神楽の肘打ちが入っていた。
一瞬早く覚醒した暦が、智の腕を掴んだ。

「おい!ボーっとすんな!!」

智の手を掴んでいる腕に、別の感触が発生した。
暦の手首を別の手が掴んでいる。
368名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/08(火) 22:38:24 ID:UQ5ebF0P
支援
369ゲッターロボ+あずまんが大王 第2話(4):2009/12/08(火) 22:38:56 ID:V8+SrhPE
「逃げられないよ」

走り出す姿勢をとった智の腹のあたりで、声がした。
腹から上へ突き抜ける、犯すようなその声に
眼だけを向けると、上着とスカートの間の地肌に、
小岩のような無骨な拳が食い込んでいく様が見えた。

智の口から、嘔吐のような息が漏れ、視界が反転する。


「ともっ!?」

暦が、それを支える。
その肩を、ごつごつとした手が掴んだ。

耳元から流れ出た吐息がやけに甘いのは、そいつに吸われたシンナーのせいだろう。

ぶんと振られた鞄の一撃をごろつきの頭部に見舞った神楽が、
危険も顧みずに背後を向いた。
眼を苦悶で見開いた智を支える暦の肢体に、男達の手が溢れていく。

「うああああッッ!!!!!!!!」

引き倒される友人を前に、神楽の肉体が地を蹴って跳んだ。
その手の指の第一関節は総て、ほぼ直角に折り曲げられていた。

思わず振り返った男の両目蓋の上を、少女の爪が走った
爪と肉の間に、目蓋の皮が入り込み、男の口が悲鳴を吐き出した。

抉ったのは薄皮一枚。
眼球までは届いていないことは神楽にも分かったが、
男の怯え方が、神楽の心に光を与えた。
爪が肉に食い込むのも考えず、神楽は拳を強く握った。
370ゲッターロボ+あずまんが大王 第2話(4):2009/12/08(火) 22:39:38 ID:V8+SrhPE
「このぉッ!!」

友人の肉体に、いやらしく手を這わせる男のにやけた面に拳を振るった。
それに対し、男は前に手を翳した。
渇いた音を立て、それが男の手に吸い込まれるや、
鋭い痛みが神楽を襲った。

「うぐぉぉ…」

腹を押さえ、神楽が膝を着く。
だらしなく開いた口からは血の混じった唾液が垂れた。
下を向いた視線の先に、小汚いスニーカーとだぼだぼの作業服のズボンが見え、
神楽の目線は上を向いた。
肥満気味の狂った顔に、神楽が付けた爪跡が残っている。

「この糞アマぁ!!!!」」

神楽の前髪を掴んだまま、男は骨が隆起した腕で神楽の頬を張り飛ばした。
留められることにより衝撃が繊細な顔の中で暴れ、掴まれた前髪は、
拘束する腕から離れるとき、何本かがぶちりと絶たれた。

その様子を、小柄な男は面白そうに眺めている。
実際、面白いと感じているのだろう。
煙草を噛む口元が、くちゃくちゃと鳴り、唾液を湛えながら揺れている。

神楽の弱弱しい呼吸音を踏むように、男たちの荒い息使いも
闇色の空気を揺らす。

「僕ら、これでも空手をかじってたんだ。お前らなんかに負けないよ」

げほ、げほと実験動物のように息を吐き出す智の前に腰を屈めて、男が彼女の前髪を掴んだ。
声を上げ、それを引き剥がそうと動き出した暦の背中に、鈍痛が響いた。
背中から腹に留まる圧迫感、背中を踏みつけられていた。
371ゲッターロボ+あずまんが大王 第2話(4):2009/12/08(火) 22:40:25 ID:V8+SrhPE
「よく見ると、君可愛いね。名前、何て言うの?教えてよ」

童顔に似合わず、吐く息の香りは腐敗していた。
あぅ、と智は嗚咽を漏らす。
男はにやりと哂うと、握り締めた腕を下に向けて振った。
むき出しになった地面の、ざらついた感触が彼女の顔面を迎えた。

一瞬、暦と神楽の動きが止まったが、すぐに両者は絶叫を上げた。

「てめぇえええええ!!この、離せ!離せよぉおお!!!!」
「この屑ッ!!!殺してやる、今すぐ殺してやる!!!!」

うつ伏せにされ、腕を締め上げられながらも、神楽と暦は叫んだ。
持ち上がった頭部を、全身を、複数の男が押さえつけた。
視線はがっちりと固定され、背けたい光景を見せ付けられる。

引き剥がされた智の顔に、地面から赤い筋が伸びる。
鼻と口から、漏れた血液だった。

「教えろよ、さあ」

今度は、顎に手は伸びた。
握るのではなかった。
穏やかな手付きで智の顎を上げ、背けようとする顔を、無理やり自らの視線と交わらせた。

「早く言わないと、友達にも同じ事するよ」

男は満面の笑みを浮かべた。

「たきの、たきの…とも」
「へえ、タキノちゃんか。いい名前だね」

親友と異常者の会話を、見せられる暦の苦痛は尋常ではなかった。
372ゲッターロボ+あずまんが大王 第2話(4):2009/12/08(火) 22:41:36 ID:V8+SrhPE
「ねえ、ちょっといい所に行かない? 僕たちさあ、最近時間がなくって
 女の子と口をきいたのも久々なんだ」
「そう…なの…」

切れた唇の痛みを堪え、智は無理やりに口を動かした。

「うんうん。ちょっと溜ってるんだよね、色々と。だから手伝って欲しくってさ」
「な、なにを」

再び、顔面を鈍痛が襲った。

「莫迦かてめえ。『×××××』んなれっつってんだよ」

声の一部は、戦慄となって少女たちに届いた。
どっと、笑い声が上がった。
男たちのものである。

「あれ?もしかして君、処女?そうは見えなかったんだけどなぁ。いかにもバカっぽいし」

僅かに眼が背いたのを見て、男の嗜虐心が燃えた。

「ついでにさっきのあれ、君の子宮を狙ったんだ。気持ちよかった?」

智は応えない。
下腹部の痛みだけが、感覚の中で響く。

「ああやって叩いてくと、仕舞いには上から降りて来るんだよ
 で、最後はヤれなくなっちゃう。昔の拷問であったらしいよ、怖いねえ」

裂けた唇に、男の人差し指が這った。
それは、激しい痛みだったが、智は僅かにも動かない。
373ゲッターロボ+あずまんが大王 第2話(4):2009/12/08(火) 22:43:14 ID:V8+SrhPE
「うん、やっぱ好みだわ。君の眼、君の鼻。それに、あの肉の殴り具合なんてもう。
 きっと下の方も可愛いはずだか」


がりっ。

その音がした途端、男の言葉と、周囲のざわめきが消えた。
背けることも敵わないため、暦と神楽は誰よりもその光景を克明に見た。

唇の切れた智の上体が口が、肉食獣の動きをした。
受け流すのも避ける間もなく、男の首筋に、智の顔が埋まった。

「は…は…ぁぁあああああああがががああああがああああ!?!?!?!?」

数秒を置いて、男が喚き始めた。
肉がみりみりと裂けるのを感じながら、男は智の身体に拳をぶつけた。

右肩の方に噛み付いていた智の鳩尾に、男の拳が入る。
衝撃で肋骨が軋む。

防御としての筋肉が殆どが無い智の肉体にとって、
空手を嗜んだとされる男の一撃は、金属バットで殴られるのと同義だった。

だが、智の身体は、離れなかった。
少女の臼歯は釘と化し、男の肉体の更に奥へと這入った。

痛みは強くなり、絶叫も激しさを増した。

「この、糞がああああああ!!!!!!!!」

男は、智の腰のあたりを掴む。
体位のようにその身体を持ち上げると、折り曲げた右膝を、
皮一枚隔てて、はらわたのある場所へと突き込んだ。
374ゲッターロボ+あずまんが大王 第2話(4):2009/12/08(火) 22:44:53 ID:V8+SrhPE
「…うぐ…はっ……」

少女の喉の奥から、むわっとした酸の匂いが押し寄せる。
突き刺していた歯が引き抜けると、彼女の右の頬が歪んだ。

息のように吐瀉物を吐き出しながら、智の肉体が地面に堕ちる。
壁面にぶつかって倒れたそこに、男の容赦ない蹴りが入った。

「このくそアマ!!このメスが!!メス豚がぁあああ!!!!!!」

赤が混じる吐瀉を吐く少女の腹を、何度も何度も、狂った動きで蹴り続ける。

智が蹴りに反応しなくなると、彼は首筋に手を置いた。
そこはべっちゃりとした血に塗れ、本来そこにある肉は削られていた。
噛み傷は皮膚と肉を裂き、骨にまで達している。
出血が酷くないのは、奇跡に近い。

「おい、こいつ押さえろ。ちいと痛い目、見せてやる」

上ずった声を上げ、倒れた少女の頭を掴んで引き上げる。
これ以上、何をするというのか。
にやにやとした笑みを浮かべる男のごつい手が、
眼の焦点を失った少女の虚脱した肉体の脇から手を回し、
震える足を無理やりに直立させた。

膨れ上がった頬のすぐ近くに開いた裂け目から、僅かな呼吸音が聞こえる。

その方向に回されたものがある。
暦と神楽の顔である。
375ゲッターロボ+あずまんが大王 第2話(4):2009/12/08(火) 22:45:45 ID:V8+SrhPE
暦は、自分の長年の友人に降り注ぐ暴力を、噛み締めながら見た。
口の端から、血が垂れている。
噛み締められているのは、彼女の内側の頬肉と、舌だった。

神楽は、拷問の光景を見続けていた。
動きは、僅かといっていいほどにない。

ただ、眼がこれ以上ないぐらいに開いていた。
瞳孔も、暗所の猫のように拡大している。
その中に、渦を巻いているものは、例えようもない怒りだった。

「もうこんなに暗い。誰も来やしねえから安心してよ――ここで犯ってやるよ」

男が、自分の腰に手を回した時。

「い、や、だ」

少女の欠けた歯が、言葉を打ち鳴らした。

唾を吐き棄て、つまらなそうな眼を智の背後へ向けると、智を拘束する男の腕が力で滾った。
腕を折る気であることを、智は分かっていた。
骨が軋む、腕の腱が悲鳴を上げる。

それでも、智は悲鳴を上げなかった。
彼女は、暴力に晒される中、何故かそのことを僅かに誇らしげに思い、裂けた唇の端を緩ませた。



「おい」



どこからともなく、声がした。
智が浮かべた表情は、その声によって消えた。
376ゲッターロボ+あずまんが大王 第2話(4):2009/12/08(火) 22:48:38 ID:V8+SrhPE
一声から時間も置かず、智を拘束する男の間近に、それはいた。
視線の動きと同じくして。

「邪魔だ」

声と、炸裂音がした。

ぎゃあ!と悲鳴を上げ、男は智という支柱から弾かれる崩れ落ちた。

崩れる少女の肢体を、何かが支えた。

「立てるか」

と、それは小さく呟いた。
智はそれに、僅かな首の振りで応えた。
首は縦に振られていた。

道をに残った壁面に智を預け、声の主は進んだ。
傍らを通る両足が、
前に迫出た肩に引き摺られるような動きをしていることを、神楽と暦は見れただろうか。

男達は少女たちから手を離し、跳び下がる。
悲鳴が上がったとき、小男は真っ先に逃げていた。
そして殺気立った視線を、すぐさまに送った。

少女たちを背後に、闇色を纏った男が一人、立っていた。

太陽は既に落ち、暗闇が世界を覆っている。
日没と同時にネオンの光も数と力を増したが、光源は遠く、そして闇よりも弱かった。
月と星の光が、男のシルエットを照らしている。
年齢は分からないが、身長は170の後半か、180はあるかないか。
肉体を支える足元で、ひらりと靡くものがあった。
男が羽織った、褐色のオーバーコートの末端である。

足元の近くにあるためか、裾はぼろぼろで、処(ところ)によっては切り込みが入っている。
そこだけではなく、垂れ下がった両腕の裾も、不整合な形に切れている。
唯一まともな場所として、首元を覆う襟だけが、従うように立っている。
前の開いたコートの中に鎮座する、アンダーシャツとジーンズは夜の闇よりも黒い。
拡散する闇ではなく、そこに闇が集っているように、黒くはっきりと、暗闇の中でもそれは見えた。

黒という黒が闇の坩堝の中に落ち、
オーバーコートを着込んだ、男の形を作っていた。

風の中で揺れる炎を具現化したような髪型を宿した頭部から、声がした。
377ゲッターロボ+あずまんが大王 第2話(4):2009/12/08(火) 22:50:58 ID:V8+SrhPE
「女三人に野郎の群れか。穏やかじゃねえな」

唸りのような、声だった。

怯えたように、地に伏せた男が喚き出す。

喚きながら、男は耳元を押さえた。
脳みそを掻き回されるような感覚に混じり、彼の指は
ぬるりとした感触を脳に伝えた。
近くのものが騒ぎ出し、覗き込む。

無遠慮にそこを触れた小汚い手には、ぬるぬるとしたブツブツが付着した。
砕かれた外耳と頬肉、そして脂肪の欠片であった。

「おい、お前ら」

声は、拘束を逃れながらも、未だに動けない少女たちに向けられた。

「もっと下がれ。邪魔だ」

怯えた少女たちが後ずさる音をバック・コーラスにして、
殺気に満ちた眼光たちが、檻から放たれた獣のように声の主へと向かった。
一際大柄な男が、飛来するように跳躍し、一番手を切った。

引き絞られた肉の塊が、猿の様な動きで男に迫る。


拳を繰り出そうとした刹那、眼前に広がる壁を、彼は見たか。

「ぶぎっ!?」

醜い音を吐き、お仲間達の足元にその肉塊は転がった。
仲間達は、痙攣するそれをほんの一瞬だけ視界に入れると、睨みを再び前方に向けた。

「弱えな」

声の後に、粘着音が続いた。
音は、彼らの足元でした。
378ゲッターロボ+あずまんが大王 第2話(4):2009/12/08(火) 22:53:14 ID:V8+SrhPE
醜く腫れ上がった顔であることは、口腔から突き出た、砕けた歯が示している。
内側にめり込み、ミンチとなったそこが呼吸によって盛り上がったのだ。
殴打によるものと、この時になって分かった。
ひい、という悲鳴が、薬品臭い口内で上がった。

「血を見るのは初めてか?違ぇだろ?」

潰れた顔に向いて落ちていた視線は、その声に引き寄せられた。
傷跡が尋常ではないと、男たちは悟った。
智を拘束した男の顔が肉塊と化す際の烈しい音から、爆発物でも使ったのかと思ったが、
閃光は発せられていない。
また、訝しい煙の香りもしない。
猫を手持ち花火や爆竹で虐め殺したことから、彼らはそれを心得ている。

すれば、この破壊は彼らにとっては未知のものであった。
火を見た原人の如く、興奮の熱による発汗とは対象に、その背筋は冷気で満ちた。

そこに。
銀光が、臆した配下の尻の上で走った。
ナイフに切り裂かれた現実の痛みに、配下の男たちは狂ったように男へと向かった。

「さっさと来な。撫でてやるぜ、駄犬ども」

闇夜の中、不敵な笑みが浮かんだ。
角度の加減により、智だけがその表情を覗えた。
不敵さの奥に憎悪が浮かんでいるのを、智は見た。

地を鳴らし、複数の人塊がそこに殺到する。

二番目にそこへ至った男が蹴りを見舞う。
軽い錯乱状態にあるにも関わらず、その動きは紛れも無い空手の有段者の動きをした。
379ゲッターロボ+あずまんが大王 第2話(4):2009/12/08(火) 22:55:46 ID:V8+SrhPE
放たれたのは頭部を狙った上段回し蹴り。
それがふわりと、コートの奥の闇へと消えた。
足先の感触の無さを知る前に、男は倒れた。
眼が半分飛び出し、痙攣する顔を、オーバーコートの裾が薙いだ。

その切り込みに触れたとき、眼球は泡のように砕けた。

次に、二対の影が男に迫った。
至近距離からの一撃を避けた男の前後で、二つの拳が空を切った。
腕が伸びきった両者を、前が後ろに、後ろが前に、お互いの顔面が出迎える。
二つの鼻梁と額と唇が真っ平らになり、二つの影は一つの肉塊となって、
重なった犬の糞のように転がった。


たった一人で、複数の技の砲火を受ける男の動きは鎖で縛られているかのように重く、鈍い。
息遣いも恐ろしいほどに小さく、針のように細い。
それが体力の低下を表していることは、肉薄した全員が気付いた。

だがそこに、技は一撃として当たらない。
コートとアンダーシャツの繊維の上を撫でる様に、掠るだけだ。
肉の筋一本、薄皮一枚、抉れやしない。

そのくせに、技を放った者に降りかかる現象は不可解なことこの上ない。

打ち砕くべき放ったものを自らが喰らったかのように、全身が激しくぶれて、崩れていった。
蹴りを繰り出したのなら、その輪郭がひん曲がり、拳を出せばそれは闇の中で爆ぜる。

ごしゃり、ぐしゃりと、闇の中で音が響く。

咀嚼音に似た音が響く中、配下を気遣いもせずに、
小男はポケットをまさぐり、金物を一つ取り出した。

かしゃりと音を立てて展開されたバタフライナイフの刃渡りは、20センチにもなった。
切っ先を求め、銀の光がネオン光を帯びて向いた先。
弱っているとしか思えない肉体とは対照的に、力が滾る瞳が見えた。

この時、自らの力で立っているものは彼と男、そして智しかいなかった。
380名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/08(火) 22:57:51 ID:5AyAc19n
ぴゃほほ支援
381ゲッターロボ+あずまんが大王 第2話(4):2009/12/08(火) 23:00:02 ID:V8+SrhPE
二年前になる。
彼は空手の全国試合へと足を運んだ。
選手としてではなく、一介のギャラリーとしてである。


決勝戦が終わりを迎えたとき、そこに悪魔が現れた。

それは、現れるとほぼ同時に審査員と優勝者を葬り、
心底からの愉快な笑い声を上げると、舞台を血で染め上げた。
その暴虐と戦えると踏んだ連中を蹴散らし、老館長の
額を残酷に砕くと、目的を果たしたかのように去っていった。

その日から、彼は空手から身を引いた。
たった一人を倒せない、やわな武道に絶望したのではない。
恐怖したのだ。

あの男に。
遠くから観たにも関わらずはっきりと観えた。
殺意と破壊本能に満ちた、見たものを崩壊させることを使命としているかのようなあの眼光。

同じ道を歩んでいれば、いつかは出会うかもしれない。
これが弱きを虐げ、強きに媚びる、
真の弱者の生き方が選んだ結論だった。

目の前のこれはなんだ?

悪事を働き、ハクがついていた自分に恐怖を植え付けた、根源そのものだ。
戦争で荒廃した日常で、再び暴虐を働けるまで、忘れるようにして押し込めていた恐怖の、
その源に違いは無かった。

しかも、手下たちを差し向けて見た限り、とても勝てる相手ではない。
自分と配下の実力はそれほど開いていない。
にも関わらず、一人で十数人を従えられたのは、彼がもつ残虐性と
か弱い女を襲って、壊す。
そのためにあった。
382ゲッターロボ+あずまんが大王 第2話(4):2009/12/08(火) 23:00:55 ID:V8+SrhPE
それが、なんということか。
自分の身長ほども離れていない先に、その威光が存在している。

恐ろしさに刃を持つ手が震える。

大きな牙に刺し貫かれたかのように、男の足は動けなくなった。

土と、倒れた仲間を無造作に踏み拉きながら、その眼は近づいてくる。


発狂するかと思ったその時、状況は変わった。

闇の中、ただ一人立ち尽くすその男の姿が、何にも触れられてないのに、
唐突に、大きく体勢を崩したのである。

「ちっ」

脚に力を込め踏みとどまると、男は、そう吐いた。
膝こそついてはいないが、上体が傾き、オーバーコートの裾が地面に触れて、歪む。

「…く」

そしてこのとき、男は明らかな苦痛の声を洩らした。

恐怖の代わりに、歓喜が小男の心を満たした。


「ぎぃぃいいいいいいえええええええええええええ!!!!!!!!」


声にならない声を上げ、男たちの尻を切ったものと、
新たに加えたもう一つ、逆手に構えた二つの刀を見舞った。
瞬時に間合いを詰める脚捌きと、行動のおこりを生じさせずに放った跳躍が重なる。
間一髪で交わしているのなら、その間を更に詰めればいい。

切り裂くのではなく、突き刺すのを旨として、その二刀は振るわれた。
体勢を崩した男の頭の高さは、小男よりもわずかに低い。
二つの刃の先端は、男の眼光に向いていた。
383ゲッターロボ+あずまんが大王 第2話(4):2009/12/08(火) 23:02:21 ID:V8+SrhPE
目標の、文字通り眼前まで迫ったところで、刃の光が消えた。
同時に鳴った二つの破壊音によって、小男は握り締めた獲物の質量が、
手元を除いて消失していることに気付いた。

その時、男の姿をした黒を中心に途方も無い力が流れ、突風となって吹いた。

力の渦中の中、それを具現化した眼光があることを、視覚ではなく
全身を噛み砕かれるような恐怖によって彼は知った。
恐怖は脳髄を焼き、彼の意識は混濁を極め、視界の中の総てが歪み始めた。

走馬灯のような視界の中、眼前に、魔獣の眼光が広がっている。
濁った感覚が、ゆっくりとした映像の動きを神経に伝え、
脳は、それを狂った現実として彼の意識へと送り届ける。

それは、眼の輝きではなかった。
闇の中で燃える瞳の色を宿しているものは。

男の牙のような歯で喰い千切られた、彼の得物だった。

血と唾液の線が砕かれた刃の断面に絡み付いて堕ちると、
男が翻ったコートは翼のように広がり、一瞬、小男の世界を覆った。
恐怖と絶望に歪んだ目の中に、暗黒の翼を広げた鷹がいた。

「なんだそりゃ。そいつはあれか、新手のダンスか?」

砕け、引き裂ける音がして、小柄な肉体が物理法則を超越した力に遵って飛んだ。
くしゃくしゃにした紙袋のような姿が月光に晒されるのが見えた。

そして、皮と肉が路地裏の壁面を削る音の最後に。
ごしゃりという、紛れも無く、汚物が散る音がした。

「踊りてえんなら、一人でやってろ」

対峙した時、ほんの一刹那だけでも、こう思考すればよかった。
何故、満身創痍であると見えた全身の中、何故、眼光がより力を増しているのか、と。
考えたところで、何が変わるでもないが。
気持ちは少しは晴れるだろう。
思考を行えるほど、脳の機能が残っていれば、だが。
384ゲッターロボ+あずまんが大王 第2話(4):2009/12/08(火) 23:04:36 ID:V8+SrhPE
次の獲物を求め、眼光は地面を睨んだ。
汚物のように横たわる男たちが、血に染まった箇所も抑えず、
芋虫のような挙動で、這いずりながら逃げていくのが眼には映った。

万物に恐怖しているのか、ある者など、自らが陵辱せんとしていた
少女が視界に映っただけで、発狂したかのような声を上げた。

怯えた顔面を突き抜けるような蹴りが入った。
神楽が放ったものだ。

「……さっさと行け。―――ブッ殺すぞ」

最初の、逃げるための言葉ではなかった。
少女の声に、本来備わっていないはずの性質が混じっていた。

屠殺場に入れられた豚の悲鳴を上げ、男が背を向けて逃げた。
三歩も歩かず、膝のあたりが捻じ曲がり、転んだ男は同様の動作を
何度も何度も繰り返し、その度に醜い悲鳴をあげ、彼女の視界から失せた。

「クズどもが。手間かけさせやがって」

獲物が消えた後に放たれたその声は、荒い息を伴っている。
それに合わせて上下する肩が体力の状態を克明に表している。


「畜生……、あの野郎……しこたま引っ掻きやがって………」


ふらつきながら、男は呟いた。
その口がべっと何かを吐き出した。
ほんの僅かな唾液が絡んでいるそれは、黒く濁った血塊だった。
385ゲッターロボ+あずまんが大王 第2話(4):2009/12/08(火) 23:06:20 ID:V8+SrhPE
「とも、大丈夫か!?」

男の背後で少女が二人、傷ついた友へと駆け寄った。
緊張が解れた為か、壁に寄りかかっていた肢体は既に崩れ、尻が地面についていた。
唇に溝が出来た口が無気力に開き、胃液と唾液が溢れ出し、
胸の谷間のあたりで川を創っている。

神楽がポケットをまさぐり、何か拭ける物を探す。
ポケットに突っ込んだ手が何かを掴み、引いた。
感触もまともに確かめずに取り出したのは、配布されたプリントだった。
憎悪を込めて、神楽はそれを握り潰した。

「くそっ!!」
「私もだ。体操着に忘れたらしい」

暦の口調も、憎憎しげである。
呪詛と言っても良かった。

「何でこんな時に…畜生、智、なんでお前がこんな目に…」
「病院は……駄目だよな」

弱弱しく息をする智を中心としたそこに、男の影が降りた。
友に対して集中していた全神経のうちの、恐怖に対するものがこちらへと傾いた。
危害を加えるつもりではないようだが、この男の得体がしれない以上、それは脅威となる。
守護するように、暦と神楽は智の姿を男の影から遮った。

コートの中で、何かをごそごそと漁る音がして、男の腕はそこへと伸びた。

「使え」

影と見まごう手の先に、四角く畳まれた何かが見えた。
戸惑った彼女を促すように、その影は更に前へ伸びた。

恐る恐る、神楽はそれを受け取った。
奪うようにして触れたその布は渇いていたが、冷水の冷気を帯びていた。
386ゲッターロボ+あずまんが大王 第2話(4):2009/12/08(火) 23:07:10 ID:V8+SrhPE
「お、おいあんた…」

訝しげな表情を持ち、暦が男に聞いた。
すぐには応えは帰ってこなかった。
数秒の時間を要し、

「…ん…ああ、悪い。ちっとばかし気ぃ失っちまってた」

と男は返した。

「…大丈夫か?」

と、暦が問う。

「分からん」

と、男が返す。
即答だった。

「…本当に大丈夫か?」
「多分…いや、十中八九か五分五分ぐらいは……」

どっちだよ、と神楽は思う。

「まぁ、寝床もあるからなんとかなんだろ」
「そ、そうか…」
「つうか、そこだ」

暦たちの隣の奥の空間を男は指差す。

「そいつが俺の棲家らしい」
387ゲッターロボ+あずまんが大王 第2話(4):2009/12/08(火) 23:08:49 ID:V8+SrhPE
外見はよく分からないが、恐らくそれは建物だった。
少なくとも戸があり、その上には雨よけの小さい屋根があった。
男同様に、闇の色に満ちていたが、家にしてはやたら大きく見えた。
らしいと言った事については、言及しなかった。
智の顔の腫れが、思ったよりも酷いことに気付いたからだ。

「お前、大丈夫か?随分ひでえことされてたじゃねえか」

智は、僅かに口を開いた。
何かを言おうと、小さな口がもごもごと動く。
彼女の頬を拭く神楽の動きが、ぴくりと止まった。
緩やかな動きで、暦に布を渡すと彼女は男の方を向いた。

「『されてたじゃないか』…? まさか、お前、見てたのか」

その一言により、神楽の心は怒りで染まった。



「智が…こいつがあんなことされるのを、まさか最初っから見てたってのか!?」

憎しみで出来た叫びを、神楽は挙げた。

「ああ」

受け止めるように即答したそこに、ぶんと振られた鞄が這入る。
鈍い音を立て、鞄は男の脇腹に吸い込まれた。

「言い訳ぐらいは、聴いてやるぞ……!

吐き棄てた後に、鈍い衝撃が、神楽の腕に伝わった。
ごろつきどもが恐怖の中で必死に手に入れようとしていた感触でもあった。
物理法則に従い、肉とシャツに先端を減り込ませた通学鞄が、吐き出されるようにずるりと堕ちた。

「しねえよ、んなもん」

少女の全力を架けた激突から今に至る間、男の姿は微動だにしていなかった。
388名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/08(火) 23:11:52 ID:UQ5ebF0P
シャイン支援
389ゲッターロボ+あずまんが大王 第2話(4):2009/12/08(火) 23:12:39 ID:V8+SrhPE
「あぐ、あん…ぁ…」

喘ぎの様に、智が声を零した。

「おいおい無理すんな、傷に障んぞ」

きっと睨み返す神楽の方に向けて、男は何かを投げた。

「ワビってわけじゃねえが、くれてやる。
 そいつに塗ってやれ。傷にならなんにでも効くはずだからよ」

気が付くと、それは神楽の手の中にあった。

柄の無いチューブに入ったそれは、一種の軟膏のようだった。
だが、こんな薬品は見たことが無い。
部活柄、よくドラッグ・ストアに行っていた神楽はそう思った。
だがこの際、使えるものは使うだけだ。

「今日中に使えば明日の朝には痛みも引く。信じる信じねえのはてめぇの勝手だ。
 だがそいつには必要なモンだ。 ダチが大事なら使ってやれ」

心なしか、声が強みを増している。
掠れた声が、本来の声に近い声質を持った。
投げ返そうとしたそれを、神楽は強い力で握った。
アルミチューブ一枚隔て、内部で粘物体が蠢いた。

「分ぁったらさっさと行け。俺はもう疲れた」

ふらり、とした足取りで、男がそちらに向かう。
暦と神楽が、智を庇う様に彼女を前を覆った。
それを崩したのは、護られているもの自身だった。

揺れるような歩みが、二歩目の半ばで止まった。
眼だけを動かし覗うと、智の手がコートの裾を掴んでいるのが見えた。

否、掴んではいない。
掴むほどの、力も無い。
彼女は、コートの裾を、指の先端で触れていただけだ。

赤子以下の、ほんの僅かな力であり、普通なら気付くのも無理に値する
微量な力であったが、男はそれで、歩を停めた。
390ゲッターロボ+あずまんが大王 第2話(4):2009/12/08(火) 23:14:23 ID:V8+SrhPE
「……ありがとう」

うつむいたまま、掠れる声で、智は男にそう言った。
腫れた頬が傷ついた指に握られ、正常の発声を無理に生じさせた。


「おうよ」

ぶっきらぼうに告げると、コートにかかる力が消えた。


「じゃあな。ゆっくり休めよ」


戸に手を触れると、彼は軽く手を振り、そう告げた。
少し間を置き、神楽は智の左肩に手を回し、暦は智の右肩を持った。

神楽と暦が互いに智の左右の肩を持ち、彼女に負担をかけないようにゆっくりと歩いていく。

智を除いて、彼女たちは一度も振り向かなかった。

しかし彼は、三つの影が彼の視界を離れるまで、そこから全く動かなかった。
壁に寄りかかりもせず、剣のような脚を突き刺すように地面に当てて、大木のように立っている。
少女たちが、彼女たちの住居の明かりに照らされるのが見えてから、
闇色の男は、溶けるようにして戸の奥へと這入っていった。


戸を閉める音が消え、闇夜に切れ込みが入った月光の中、一匹の猫が
道のど真ん中を堂々と歩いてきた。
391ゲッターロボ+あずまんが大王 第2話(4):2009/12/08(火) 23:15:05 ID:V8+SrhPE
路面に散らばる、肉と脂、血とそれらがべったりと密着した衣類の端を赤い舌が包んだ。
ぴちゃりぴちゃりと噛み潰して飲み下すと、その喉がごろごろと鳴った。

猫の毛の色は、闇の坩堝と同じ色。
渇いた血肉を肉球で潰しながら、生まれながらに不幸を友とした猫は
男が消えた戸の前を横切り、一瞬口内に収まった大きな牙を覗かせて、
坩堝の中に溶けるようにして消え去った。






直後、男が消えた戸の奥で烈しい落下音が響き、
何かが飛び散る音がしたが、気付いた者はいなかった。














つづく
392 ◆FoWMLIHGkc :2009/12/08(火) 23:17:13 ID:V8+SrhPE
投下しました。
また書き始めますので、少々お待ちください。
393 ◆FoWMLIHGkc :2009/12/08(火) 23:28:21 ID:V8+SrhPE
>>392
が抽象的だったので訂正します。
今日の投稿はここまでですが、またストックを書き始めますので、
続きは少々お待ちください。
なるべく近いうちには話の続きをアップしたいと思います。
394名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/08(火) 23:29:56 ID:UQ5ebF0P
乙、しかしこんな世界だと、ちよちゃんや大阪は大丈夫なんだろうか
395名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/08(火) 23:32:30 ID:xXDd11Dl
まあ、ゆっくり落ち着いて書くのもいいぜ?
というか、2ちゃんのSSスレで週一でも早い方だからな。
一日一つはすごすぎる、でも息切れになるんじゃないか? しかし、と心配される
むりに、早く投下する必要はないから、ゆっくりしてくれよ。
396 ◆FoWMLIHGkc :2009/12/08(火) 23:45:38 ID:V8+SrhPE
>>394
どうもです
ぶっちゃけ、俺もそれが色々と心配です
野郎組がアレだったからなぁ…

>>395
ストックだったので、前々日あたりからのはさくりといけました
息切れにだけは気をつけて、頑張っていきたいです

見返してみたんですが、ぴょほほやシャインとはいいセンスw
397名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/08(火) 23:53:23 ID:UQ5ebF0P
真ゲッターのように力を出し惜しみしたっていいんだぜ!?
398名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/08(火) 23:58:00 ID:V8+SrhPE
トリ外します
真ゲッターとはw
ネオゲッター3になったつもりになればいいんですね分かりま(ry

久々にあずまんがのキャラソンを聴いたら、意外と熱いことに
気が付いた。特に神楽。
あずまんがのOPに新ゲのOPを重ねて遊んでたのはいい思い出です
399名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/09(水) 01:13:30 ID:wxg+2egF
やっぱりというか、こういう世界で自分を保ちかつ自分の正義があるゲッターメンバーはすげぇタフだなぁ
正直価値観とか壊されたらどうなるかたまったもんじゃないね
400名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/09(水) 13:47:14 ID:dyZ2b46Q
なんだかんだで平和のために戦うのがゲッターチーム
401名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/09(水) 14:42:33 ID:KaDb6D/H
>>400
だからかっこいいんだよな、ゲッターチーム
402 ◆FoWMLIHGkc :2009/12/09(水) 15:39:41 ID:KaDb6D/H
今気付いたけど、空手の大会で暴れたのは2年前じゃなくて1年前だ
ああ、間違えとは情けない
403名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/09(水) 15:42:44 ID:fefISLAv
キャラのほうもテンパってたんだよ、そういうことだ
404名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/09(水) 22:02:46 ID:dyZ2b46Q
これは「何をするだぁーっ!」に近い物があるな
405 ◆FoWMLIHGkc :2009/12/09(水) 22:07:31 ID:KaDb6D/H
文中の間違いって、羽の生えた鬼ぐらい怖い・・・
wikiへの登録って、やっぱり自分がやった方がいいのかな?
それとも誰か編集してる人っている?
406 ◆FoWMLIHGkc :2009/12/10(木) 00:29:29 ID:mnaweKFE
wikiはなんとか作れました
今後も自分がやってこうと思います

かなり前にローゼンメイデンとのクロスの話があったけど、
自分は真紅を竜馬が広って空手と斧の使い方を教えて、
隼人は水銀燈をっていうのを妄想してた。

ちなみに、銀様は拾った段階で右腕が欠損してたor戦闘で破損したから
隼人にドリル装着の魔改造されるっていうのを考えたりw
407名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/10(木) 00:52:06 ID:5CkSY9jz
もはや乙女でも淑女でもない超雌ッッッ!!になってる件
408名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/10(木) 00:55:49 ID:2ohs3Gv1
>>407
それ効果音がドワオじゃなくてしゃおら!な件
409名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/10(木) 01:09:53 ID:mnaweKFE
ゴール様あたりが参謀にカナリア置くとかなw
バット将軍がそれを妬んで蒼星石をけしかけるとかw
410名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/10(木) 02:49:20 ID:S6INchYu
水銀燈は敷島博士に拾わせよう
きっとすばらしいことになるぞ
411名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/10(木) 11:35:03 ID:5yyRc/S7
>>407
石川作品の女性は、大半が「胸のある漢」だぜ?w
ああ、だけど薔薇連中の胸は・・・おや、Gのフィールドが開いたようだ
412名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/10(木) 12:58:19 ID:udDnDg58
みんなしてそんなこというけど、魔界転生に出てきた女はちゃんと美人だったじゃないか!
魔獣のマリアも可愛かった! なぜ「ストーリーはドワオ! するけどクロス先のヒロインは可愛いまんま」
という希望を持とうとしない!?
413名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/10(木) 13:45:51 ID:aDMNv32+
そうだ、石川先生が書いた読みきり短編エロありアウターゾーンな漫画の女性達はちゃんと可愛かったぞ。
414名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/10(木) 14:30:00 ID:hp2feDe9
竜馬に「紅茶を煎れて頂戴」とか言うのか…度胸がいるぞこいつは
415名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/10(木) 15:33:27 ID:iBHaG5Xx
竜馬「紅茶どころか緑茶もねぇよ!!」
ってことになるな。
416名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/10(木) 16:59:41 ID:XLdTC2uG
石川キャラとキン肉マン達正義超人とタッグで悪魔超人等と戦う…
417名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/10(木) 19:04:56 ID:5CkSY9jz
石川ワールドには烈女、女傑以外はほぼ絶滅しています
418名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/10(木) 19:05:27 ID:24CnN7uM
宙「マグネットパワー・プラス!」
剣児「マグネットパワー・マイナス!」

宙&剣児「「クロスボンバ――――!!」」
アマソ「ウギャ――――! ヒミカさま―――――!!」
419名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/10(木) 20:50:57 ID:rMMtvWXo
>>414-415
真紅「リョウ、お茶の時間なのだわ」
竜馬「ほらよ(緑茶)」

ピシッ!(髪ビンタ)

竜馬「何しやがるこの赤マント!!」
真紅「…貴方には言われたくないのだわ…!」


真ゲ・アーク・初代・G「俺たちのささやかな気持ちだ!受け取ってくれ!!(ゲッターエネルギーを
ネオゲ「だってオイラはプラズマだから」
420名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/10(木) 21:27:03 ID:5CkSY9jz
ネオは核融合だったなそういえば
じゃあUCMSとほぼ同じ動力源か……ハッ!
421名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/10(木) 21:54:22 ID:iBHaG5Xx
>>420
っえ? 漫画もOVAも核融合じゃなくてプラズマエネルギーだよ。
だから、エネルギー切れを起こす。
422名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/10(木) 22:07:09 ID:+8kormjM
核融合使ってるスーパーロボットはコンバトラーVぐらいじゃないか?
423名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/10(木) 22:08:16 ID:5BLMnuj2
ジャイアントロボを忘れるなんて!
424名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/10(木) 22:18:32 ID:rMMtvWXo
ドラえもん!ドラえもん!
425名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/10(木) 22:21:15 ID:+8kormjM
>>423
それ核分裂だろ?
426名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/10(木) 22:25:21 ID:5BLMnuj2
>>425
そうだったか、原子力としか覚えて無かったわ
それはそれで相当珍しいな。リアルロボット含めてすら核分裂炉ってそんなにいないよね
427名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/10(木) 22:32:45 ID:rMMtvWXo
ドラゴンはゲッター核分裂起こしてるんだよな

ライフの作者さん、続きをお待ちしてますので
ゆっくりでいいからお願いします
428名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/10(木) 22:45:52 ID:IM0ys0Wu
プラズマボムスという謎エネルギーだったな
429名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/10(木) 22:46:44 ID:rMMtvWXo
エネルギーといえばストナーサンシャインのストナーって何だろう?
430名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/10(木) 22:48:18 ID:5CkSY9jz
>>421
同じじゃないの?核融合もプラズマなんだが
おれの勘違いか
431名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/10(木) 22:54:18 ID:rMMtvWXo
エネルギーの根本がゲッター線か否かだよな
飛焔でも相性がいいみたいな言い方されてたし

432名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/10(木) 23:04:15 ID:VPHiXzkQ
>>431

飛焔のハイブリット設定は好きだったな。
おもえばあれは雑誌休刊がなければ別の展開になったのだろうか
三号機パイロットの掘り下げの後にいきなり最終決戦という展開はないよな。
ただ、どうあがいても、虚無エンドだろうけど
433名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/10(木) 23:06:14 ID:rMMtvWXo
雑誌を変えて連載続行してほしかったなぁ・・・
てか、あの作者さんがコミックブンブンで連載してた
トランスフォーマーも雑誌ごと消えちまうし・・・
434名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/10(木) 23:11:04 ID:VPHiXzkQ
量産型の試作機との設定だから中盤に完成型の軍団が出て来るとか
そして、アークにつながるとか

最初はそんな展開を機体してたんだがな。
435名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/10(木) 23:12:49 ID:rMMtvWXo
やっぱ、こういうのを補完するためにSSってあるのかな
436名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/10(木) 23:17:16 ID:5CkSY9jz
実はゲッターロボとジャイアントロボはおおむね同じくらいの大きさ(確か30mほど)
なのにGRの方が重量感をアピールしてるからかなりでかく見える
あの重量感でゲッターが見たい。
437名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/10(木) 23:25:09 ID:hp2feDe9
飛焔のデンドロゲッターとか
438名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/10(木) 23:26:20 ID:rMMtvWXo
神ゲッターならジャイアントロボに近いな
439名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/10(木) 23:35:10 ID:VPHiXzkQ
>>435
そんなものだろうな、後は願望とかだろうな
SSでは悲劇を回避するのもよくあるしな

>>437
あれは、フワフワ浮いてるからな。
そういえば、あの作者ほぼ同時期にガンダムのカード漫画を連載してたな
あれも、雑誌休刊みたいなことで打ち切りで病んでたのかもな
なんか、気の毒すぎるな

重量感なら真ドラゴンはどうだ?
440名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/10(木) 23:39:13 ID:rMMtvWXo
アンサイクロだと石川先生のスタンド能力として扱われてるな>>雑誌打ち切り
真ドラゴンはあのギザギザに朽ち果てた斧が重量感出しまくりで好きだなぁ
441名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/11(金) 10:20:51 ID:36xj9sbx
石川先生の“意志”が津島先生に乗り移ったのか・・・?

ん?どうやら俺も旅立たなければならん時がきたようだ。
442名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/11(金) 13:06:12 ID:OUz8lIRb
現在のキーワード

ゲッター 少女 隼人 竜馬 虚無 神楽 羽鳥

いい感じにカオス!ドワオ!
443名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/11(金) 15:26:43 ID:qIsDiRha
竜馬、隼人と少女って並びだけで笑える
444名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/11(金) 15:43:20 ID:Yl331NEJ
弁慶「」
445名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/11(金) 19:11:41 ID:sBe/kfBL
武蔵坊弁慶「情けないですぅ」
446名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/11(金) 19:40:11 ID:2JeHu65T
凱「俺は戦場のナイチンゲールだ!!(大決戦の攻略本にて)」

あずまんがの空耳ケーキをゲッター風にしたら怖いことになってしまった
ちょっと反省している
447名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/11(金) 21:21:16 ID:enyDURpX
後悔しなければいいさ
448名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/11(金) 21:34:19 ID:2JeHu65T
おk。
振り向くことなく冷たい夜を突き抜けるわ

現在
ゲッター 竜馬 少女 恐怖 神楽 隼人 克己

やっぱこのスレはドワオだな
449名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/11(金) 21:52:43 ID:sBe/kfBL
ついさっき新ゲッターロボを見終わった。
とても面白かったけど低予算だか手抜きが散見されたのが気になるなぁ…
450名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/11(金) 21:55:19 ID:qIsDiRha
愛=振り向かない事
ゲッターチーム=振り向かない
ゲッターチーム=愛
451名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/11(金) 22:01:41 ID:2JeHu65T
>>449
違う合体シーンはもう少し欲しいよな

>>449
石川イズムだよな
男は態度で語るというか
452名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/11(金) 22:25:52 ID:qIsDiRha
自分で書いといて何だが、愛はためらわない事だった

まあニアミスは誰でもあるって事でさ…
453クロスネタ:2009/12/11(金) 22:42:23 ID:s3tKOsd1
取り残された隼人+ゲッター世界に跳ばされたシャッフル同盟でアークと飛焔を動かすってのはどうよ?
454名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/11(金) 23:05:38 ID:OF+9shYu
>>453
これが…ゲッター!
G(ゲッター)ガンダム!!
455名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/11(金) 23:17:50 ID:MorQMjBJ
>>451
4話か5話の地下に向かって合体するのがメチャクチャ格好いいんだよ
その発想はなかったわ!って感じになったよ
456名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/11(金) 23:24:59 ID:2JeHu65T
>>455
地獄へのエレベーターだな!!

は神台詞
流石は神隼人
457ライフの作者です:2009/12/11(金) 23:53:24 ID:76yHJech
第5話貼ります
458ライフ 第5話@:2009/12/11(金) 23:56:59 ID:76yHJech
「トップは篠塚!98点!」
歩がまだ中学3年生の時だったとき。

「歩っ!どうだった」
篠塚はクラスの中でかなりの優等生だった。
そんな篠塚を泣きべそかいて見つめる歩。
「しーちゃんたすけてぇぇ!!あたしヤバいよぉぉ」
歩と篠塚は非常に仲がよかった。どちらかというと姉妹関係みたいな存在だった。

「私達、西館高校いこうね!」
「うん!」
二人で決めた希望の約束。しかし…それが全ての始まりだった。

1月の実力テスト

歩は初めて数学で88点を取った時だった。
「はじめてだよぉ!数学で80点台とるなんてっ!」

歩は大はしゃぎだった。 しかし篠塚はなんとも微妙な表情をしていた。
「あたしはあんまり…歩より悪かったよ」
「うっそーん!ほんとはよかったっしょ?」
歩は篠塚のテストを見てみた。そこに見たのは歩より6点低い82点だった。
しかし歩は篠塚をみて笑顔で答えた。
「でもたいして変わんないじゃん!また次で頑張りなよ!」
「そっ…そだねっ」
篠塚はテストを持って向こうへ行ってしまった。
「………」
その時からか、歩の人生が狂い始めたのは…。

そして西館高校受験日当日。
歩と篠塚は西館高校の入り口に入ろうとしていた。

「しーちゃんさぁ?」
「ん?」
「もし高校離れても友達でいてくれる?」
篠塚は歩の言葉はすぐに反応した。

「友達に決まってんでしょ!!」
篠塚の言葉に歩はとても嬉しかった。もう迷うことはないと。

受験も終え、卒業式が終わり同級生たちがみんな別々の道へ行こうとしていた。 しかし篠塚だけが何故か浮かない顔をしていた。

「しーちゃん?どしたの?」
「あのさ…自己採点、ラインギリギリだったんだよ?240しかなかった……」
「……」
歩は少し間を置いてこういった。
「あたし、235だよ?」
「ほんとに!?」
篠塚は安心したのかため息をつき、その場に座りこんだ。
「よかったぁ!ばかみたいだねあたし…」
篠塚から涙がこぼれた。それを見て、浮かない表情をする歩。

そして合格発表の日。
ドクンドクン!
歩と篠塚は合格者一覧の看板に立っていた。緊張してか、心臓の高鳴りがどんどん強くなる。

「286…」
歩は自分の受験番号である286番を探した。
すると
あ っ た … なんと歩は番号は看板に記載されていた。
459ライフ 第5話A:2009/12/12(土) 00:01:00 ID:AI6WDPsK
「歩!!おめでとー!すごいっ!」

歩は感動して涙が込み上げてきた。受験番号がにじんで見える。

「しーちゃんは?」
歩は篠塚の方へ向いた。しかし

な ん で ?
「352…352…」
篠塚の番号である352番が看板には記載されていなかった。
そう…篠塚は不合格だったのだ。
(え っ ?)

歩は信じられなかった。あんなに頭のよかったしーちゃんが…。私だけうかって…しーちゃんが落ちるなんて…。

篠塚の目から涙が込み上げ、今にも浴びれそうだった。

「な ん で あ ん た な の よ !!」

篠塚は歩をこれでもかと泣きながら睨みつけた。今まで感じたことのない憎悪の念が歩に襲いかかった。

篠塚はすぐに歩から去っていった。

歩はなんの言葉をかければいいかわからず、茫然とその場をずっとたっていた。
歩はとりあえず、合格の報告をしに学校へ行った。

その廊下で偶然篠塚に遭遇した。
歩は何か言えばいいのか分からす硬直したが、篠塚は歩を見るとニコっと笑った。

「歩はやさしいね」
「えっ?」
「自己採点、ほんとはあたしよりよかったんでしょ?言い出せなかったんだよね?」

「うっ…うん…ごめん」
実は歩が自己採点をした結果、篠塚を上回る247点だった。それを親友である篠塚を悲しませないように嘘をついたのだった。

「やさしさのつもり?」
篠塚は歩の目の前で今まで一緒に撮ったプリクラを全て地面にばらまくと、それらを無残にも踏みにじった。

「歩は楽でいいよね…人を頼るだけ頼って同情してりゃいんだもん」
「ちがっ…」

歩がこれまで篠塚に依存し続けた結果がこの結末だった。

すると篠塚は涙を浮かべた。
「あたしはあんたがうざかった」

篠塚は歩を嘲笑うかのように歩を見下した。
「あ ん た な ん か い な け れ ば よ か っ た」

! ! ! !
そう言うと篠塚は歩から去っていった。 これが歩と篠塚の友情崩壊の瞬間だった。
頭の中に今までの記憶が走馬灯のように駆け巡った。しかし、それらがどんどん黒く染まってゆく。
歩はその場で泣き崩れて今までのことを悔やんだ。いや、悔やんでも悔やみくれなかった。

その果てに…
ザク!
歩は自分の部屋で自分の腕をカッターナイフで切り始めた。
460名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/12(土) 00:05:04 ID:SImOCL5c
支援
461ライフ 第5話B:2009/12/12(土) 00:07:55 ID:AI6WDPsK
こ ん な ん じ ゃ な い ! !
し ー ち ゃ ん が 受 け た 痛 み は も っ と も っ と ! !

歩は錯乱しながら手を切り続けた……。
その時からだった。歩が自分で自分を傷つけるようになり、人と友達になるのを恐れるようになったのは…。
……………

「言わないで…。」
克己の前で頭を下げる歩。
しかし克己はニヤニヤ笑っている。
「“言わないでくださいご主人さま”だ」
克己は歩の髪の毛を掴んで睨みつけた。歩は涙を流しながらボソッと言った。
「…い…わないで…くだ…さい…ご主人さま…」
すると
「よくできました!!」
克己は嘲笑うかのように見下すと、歩の服を切り始めた。
非常に屈辱と精神的苦痛を受けた歩は今にも消えてしまいたいと思い始めた。

し に た い
…………
「サイコーだなコレ!アユムちゃんのおもらし画像♪」
歩は下着(しかもパンツだけ)以外は全裸という状態で座らさせれていた。

克己は携帯を歩に向けた。
「ラスト一枚!こっち向いて笑わないと帰れないよ?」

歩は携帯の方を見るとニコっと笑った。しかしその笑いには全く生気など感じさせられなかった。
手錠は外され、解放された。

「アユムちゃんはさ、友達に幸せになってほしいんだよね?いいよ♪愛海とやり直してあげる♪
これは二人だけの秘密だからね♪」

帰り道
歩は茫然自失となりトボトボ歩いていた。
歩はふと、自分の傷をみた。

ドクンドクン…ドクンドクン…ド ク ン ド ク ン !
あの忌々しい出来事がフラッシュバンクと甦ってきたのだった。

「あ゛あ゛ーーー!!」
歩は自分の頭をこれでもかと言わんばかりに殴り始めた。まるで記憶を消し去ろうとしているかのごとく…。
歩はもう…目にクマができるぐらいにやつれていた。しかしそれでもなお、涙が止まらない。

消 し た い 歩は家に帰るとすぐに風呂場に行き、汚れたパンツをゴシゴシ洗い始めた。
(消すんだ!全部…全部…)
…………………

次の日

歩は昨日の出来事のせいで眠ることができなかった。忘れようとしても忘れられず、脳裏に焼きついてしまった。
歩は机に置いてあったカッターナイフを取り出すと、ズボンを下げた。
そして何かに取り憑かれたかのようにカッターナイフの刃を自分のふとももに押し当てた。
462ライフ 第5話C:2009/12/12(土) 00:10:43 ID:AI6WDPsK
プツっ…プツ…
中途半端に切りつけたせいか、傷が浅く血がにじみ出てきただけだった。

(…痛くて…怖くて…深く切れない…死ぬ勇気なんかない、こんなことしかできない…。)
歩の目から一滴二滴、涙が流れ落ちてきた。

そ れ で も こ ん な こ と で も し な き ゃ 生 き て け な い よ !
そ ん な に お か し い こ と な の ?

………
愛海からメールがあり、内容は克己とやり直すことの決まったというメールだった。
歩はメールをうつろ見る。

そして
「ア〜ユ〜ムぅ!!」
あれほど元気がなかった愛海が復活してハイテンションで歩に向かってきた。

「マナのためにカツミくんにいろいろ言ってくれたんだってね?
ありがとうっ!アユムだけに話してよかった!!」
ニコニコしながら抱きしめる愛海に対し、複雑な気持ちの歩。

「じゃあマナは先に行くね!カツミくんと会ってくるし、学校でまた会おうね」
そうゆうと愛海は歩から去っていった。
(言えない…)

すると
「いつつっ!」
向こうから傷だらけの竜馬がやってきた。
歩は見て、びっくりした。
(なっ…なんで傷だらけなの…?)

竜馬は歩を見つけると
「よう!どうした浮かない顔して」
「……」

竜馬は不思議そうにこちらを見ている歩に疑問を持った。
すると
「ああ!この傷か?これは昨日な、岩鬼組ってぇ極道一味相手にカツアゲしようとしたらこのざまよ!
死闘だったけどな、途中でサツがきて喧嘩は中止になっちまった!ワハハハ!」
竜馬は傷を押さえながら向こうへ行っててしまった。

そんな竜馬を歩は呆れて見ていた。
(ヤクザにカツアゲっ…?ばっ…バカじゃないの?
けどなんでかな?流君を見るとなんか安心するような気が…?)

一方、竜馬も
「ちっ…あの岩鬼将造って野郎!マシンガンだのショットガンだの重火器ばっか使ってきやがってっ…
もう少しで死ぬところだったじゃねえか!」

(けどなぜだ?椎葉を見ると何か懐かしい感覚がするが…)
竜馬は不思議な感覚に包まれつつ、傷を押さえたまま学校へ向かっていった。

第5話終わりです。いやあ変な展開になってきました。第6話お楽しみに
463名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/12(土) 00:13:06 ID:SImOCL5c
乙です
竜馬強すぎるwwww
てか将造いるのかwwww
464名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/12(土) 00:16:33 ID:OawUg0X1
前半の暗い展開全部ふっ飛ばしやがったwww
465名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/12(土) 00:36:09 ID:SImOCL5c
そろそろ進化(次スレ)の季節か?
466名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/12(土) 01:52:38 ID:iH0wHD4b
エアマスターで竜馬暴れさせようかな
ジョンス(八極拳)vs竜馬(空手) 燃えるカードだ
いっそのこと刃牙ともクロスさせてみるか
467名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/12(土) 04:00:50 ID:XeJSYVz7
極道兵器がいるのか
468名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/12(土) 07:34:55 ID:jxGf93zm
そういや、初登場の竜馬って拳を握らずに殴ってるんだが、あれって意図的に書いたのかねぇ?
別にバキの菩薩拳とかじゃなくて、理想のパンチって最後まで握らずに打つのが理想だとか
実際、ボクシングとかでそういう人は居る
469名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/12(土) 10:31:57 ID:SImOCL5c
>>468
それを喰らった優勝者の顔、よく見たら裂ける様に抉れてるんだよな
痛々しいってレベルじゃ(ry
470名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/12(土) 15:07:38 ID:6roBEu8y
その上踏みつけるとかリョウさんまじぱねえっす
471名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/12(土) 19:04:17 ID:KAVk81rF
竜馬と互角にやりあえる所を見るに、號も相当な物なんだろうな
472名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/12(土) 19:31:01 ID:6roBEu8y
あの時、竜馬が放った技のリーチの長さが好きだ
473名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/13(日) 00:52:28 ID:AejzNUdz
ライフの作者乙

つか極道兵器出すなwww
474名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/13(日) 01:07:07 ID:FGRcXoMW
そのうち「わしゃなんもやっとらんのにこいつらが〜」ってなって
「よくもワシの舎弟を可愛がってくれたのう!!」ってなりそうw
475名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/13(日) 13:02:57 ID:cNbyqjHH
竜馬vs将造なんてメルトダウン級のタイトルマッチだな
476名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/13(日) 18:32:06 ID:Z2chom00
竜馬と将造のコンビはエヴァとのクロスを思い起こさせる
477名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/13(日) 19:48:31 ID:jPHUDHR+
あれはカオスだったな
いい作品だった
478名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/13(日) 20:15:56 ID:cNbyqjHH
周りの大人がしっかりしてりゃシンジだってやれるってなもんよ

そういや種死とのクロスもあったっけなぁ
479名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/13(日) 20:25:08 ID:6dGtg8U6
ここ以外にも新シャア板に二つもあったな。スレオチで失くなったが
また、ここで連載してくれないかな
480名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/13(日) 20:25:52 ID:jPHUDHR+
同じ板に二つとは
流石はゲッター
481名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/13(日) 22:23:27 ID:Nanz02X5
石川成分に浸ったシンに仇討ちをさせてあげたいね
結局なし崩し的に有耶無耶にされたからな。ガンソードのヴァンさんならブチ切れるレベル
482名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/13(日) 22:29:31 ID:cNbyqjHH
新の竜馬を除いて、竜馬はMSに乗ってもイケると思うんだよな

種死ならば真っ黒に塗装したザクかなんかか?
483名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/13(日) 22:32:59 ID:jPHUDHR+
というかトマホークがあればボールでも無双しそうな気がする
484名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/13(日) 22:34:31 ID:s+q55ONS
ごついアクスと重装甲でトゲトゲなドズル専用ザクが良いと思うよ!
3人そろってくるんなら黒い三連星仕様の魔改造ザクでもいいかも
485名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/13(日) 23:23:38 ID:JE9t102a
バーニィ「チェンジ!ゲッター4!」
486名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/13(日) 23:32:44 ID:jPHUDHR+
>>485
巨大早乙女のジジイが出てくる漫画思い出して吹いたwwwww
487名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/14(月) 00:14:49 ID:7w0at3Sk
>>486
kwsk
488名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/14(月) 00:22:57 ID:Zzml6Syq
>>487
タイトルは忘れたけど、真(チェンジ)の数年前を描いた漫画
インベーダーの寄生疑惑がある竜馬が仲間(オリジナル)と一緒に
早乙女のジジイを急襲する。

そうしたらジジイがゲッター並みに巨大化してゲッター1と格闘戦を始める
前にレビューしてるサイトあったけど、探してみてもみつからなかった
ちなみに死んだミチルさんが巨大化してゲッター1に抱きついて、インベーダーに
裏拳打ったり巨大化したジジイがゲッターより遥かに強かったり
竜馬が仮面くっつけてゲッターと一体化したりするカオスな漫画だった
489名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/14(月) 00:26:15 ID:ihZxpj3z
真ゲッターロボ異聞とかそんな感じのタイトルだったと思う
490名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/14(月) 00:39:24 ID:Zzml6Syq
今川監督が脚本してるんだっけか、ならなんか納得できるなw
491名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/14(月) 01:13:05 ID:Zzml6Syq
ゲッターロボ+あずまんが、続きができたので投下します
492名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/14(月) 01:14:15 ID:Zzml6Syq
ゲッターロボ+あずまんが大王 第3話



「お前、今日は休め」

個室の入り口に立った暦は、腰を屈めて言った。
二段ベッドの下段のシーツが、人の形に盛り上がっている。

「ゆかり先生には私が言っとく。まぁ、月イチのアレって言えば大丈夫だろ」

僅かに見える頭髪と、その傍らに添えられた包帯が声に震えたように動いた。

「無理すんなって言われたろ。どの道しばらくロクに動けないんだ。今日はしっかり休め」

それに呼応し、枕元が震えた。
頷きであるとみた。

「あと、これをくれた奴に感謝しないとな。細かいとこの傷とか、もう治りかけてるし」

板のように薄くなったチューブが、枕元に横たわっている。

「じゃ、私は行くぞ。他の皆にも大丈夫だって伝えとくよ」

返事は無い。
寝ているものと解釈し、暦は立ち上がると、扉に視線を向けた。
そこに、右腕に停まったものがある。
それはシーツの中から伸びていた。

「…気をつけろよ」

掠れた声に対して微笑み、再び膝を屈めた。

「大丈夫だ。少なくとも昨日の連中は襲ってこないさ」

傷ついた手を穏やかに手で包み片方の手で頭髪を撫で、暦は言った。
493名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/14(月) 01:15:38 ID:Zzml6Syq
差し出された指の先端。
絆創膏が貼られた指の爪は、ほとんどが歪に削れている。
蹴られたときに腹を庇ったためであった。

差し出された手が自分から引き抜かれるのを待ってから、暦は再び扉に向かった。

「行ってくる」

の声を、ベッドの中の声が、

「気をつけてな」

反復するように返した。



時が流れ、日が昇る。
扉が閉まる音が室内に満ち、消える。
朝の始まりで慌しくなる寮内の音も、消える。
事務雑用が執り行われる音も、昼の訪れによって消えた。

「さて…と」

そして彼女も、動き始めた。
むくりと上体を上げ、顔に巻かれた包帯を引き抜くように外す。
その奥から、頬を僅かに腫らした少女の顔が現れた。

起き上がった上体を、白の色が占めている。
着衣のように身体を覆う包帯の隙間から僅かに見える肌の色に、赤錆色の欠片が見える。
胸部から下腹部までを覆う包帯で描かれたラインの所々が盛り上がっている様が痛々しい。
実際、身体を動かすたびに顔に苦痛の色が浮かび、裂けた唇にも痛みが走る。

怪我した足を庇い、もう一方の足も痛めるような悪循環に苛まれながらも、彼女は身体を動かした。
痣が出来た腕を伸ばし、ブラウスの袖を通す。
494名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/14(月) 01:18:27 ID:Zzml6Syq
奇しくも、暦の言葉通りとなって汚れた下着を脱いで、履き替える。
胎内から剥がれ落ちた血を見ると、下腹部が痛んだ。
月経の痛みには慣れているつもりだが、そこに加えられた殴打と
消化器官に減り込んだ痛みは未だに消えていない。
それでもまだ、自分の肉体による痛みの方が勝ると見えると、その苦しみは幾分かは軽くなった。

あられもない下半身を遮るスカートのホックを止めると、彼女は勉強机に置かれた鏡を覗き込んだ。
斜めに走った亀裂の奥に、制服を着込んだ少女の姿が映っている。

鏡に映った制服の、乱れた襟を絆創膏塗れの指がびくついた調子で、解くように直していく。
くいくいっと引っ張り、最後の皺を引き伸ばす。
首元のラインにそれが遵うと、切れた唇が開いた。

「よし」

ちらりと、机の傍らの窓を見る。
陽光の中、出歩くものは誰もいない。
耳を澄ませても、聴こえるのは自分の心臓の音だけだ。
殴られた側の頬に面する耳には、まだ僅かな耳鳴りがこびり付いているが、問題はないだろう。

友人の言葉が頭に引っかかったことに、脳内で一言、「ごめん」と告げ、
智は窓の外へと転がるように降りた。
窓縁から僅か80センチ。

自らのへその辺りからの下降であるにも関わらず、その地点からの着地の衝撃は
彼女の足のみならず、全身に走った。
体中の痣や肉の裂け目、鬱血した部分が胎動したかのようにぞわりと動くのが感じた。
特に下腹部はその最たるもので、血の塊が宿ったかのような、
重く、粘っこい、異様な異物感を残した。
立ち上がったところで、肉の袋に溜る痛みは抜けなかった。

だが、彼女の眼は真っ直ぐと前を向いていた。
へその辺りを、絆創膏だらけの右手が弱弱しく摩ってはいたが、
華奢な脚は、立っているだけで微細な震えを起こしていたが、
肉体を支える力は大幅に削られてはいたが、
その眼には、弱弱しさとは相反する光が宿っていた。
495名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/14(月) 01:19:48 ID:Zzml6Syq
小高い丘の上に立った彼女らの仮住まいを覆うフェンスの奥に広がる景色の中、
昨日彼女たちが通ってきた道が見える。
未開の地を表すように林で囲まれた粗雑な道の一角で起きたことを、彼女たちは忘れない。

そして救われたことも、忘れはしない。

腹を摩る彼女の背後で、風が舞った。
寮の側面から湧き上がる風が、撫で上げるように彼女の身体をふわりと包む。

気紛れな旅人のようなそれが去ると、不思議と痛みが軽くなった。

流れるように過ぎ去った風の中に、少女は闇色の男の姿を見た。
下腹部に伸びていた手も、この時に離れた。


「じゃ、行くか」


呟いた声に、掠れた音は混じっていない。
歩み始めた足取りは常人にしてはやや重く、怪我人にしては軽かった。
陽光よりも溌剌とした輝きの眼を携えて、滝野智は、眼下の町へと向かって行った。



・・・


「おはよう」
「ああ、おはよう」

級友と挨拶を交わし、暦は席に着く。
目の前を、背後を、平和そうな顔をした学友たちが行き交っている。
この光景を見る限りでは、昨日のことも、嘘のように思えてしまう。

眼鏡ごしに映る視線の先に、彼女は親しい者の姿を見た。
その姿が、明確に友人の姿であると見れた時、彼女が投げかけた挨拶は、
彼女の口腔の中で消えた。

友人であるはずの存在から、幽鬼染みた鬼気が感じられたためだった。
496名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/14(月) 01:20:32 ID:Zzml6Syq
「…おはよう…よみ」

神楽の声は沈んでいた。
特に、神楽の声の変化は著しく、普段の活発さが欠片も感じられなかった。
友人の暦でさえも、返事を躊躇するほどに低く濁った声だった。

未だかつて、友人に抱いたことの無い、
未知の物に対する感情が暦の思考を遅らせた。
やっとのことで「おはよう」と返せたのは、神楽が自分の席に行き、
声を具現化したような幽鬼じみた動きで、手荷物を机に預け、暦の近くに立った時だった。

「珍しく早いな。それに今日は榊と来たのか?一声くれればよかったのに」

声が僅かに上ずっていくのを、暦は感じた。

「いや、今日は独りで来たんだ」

神楽の顔を見た。

そこには、生命感が無かった。
浅黒く焼けた肌が、肉を薄く削られたように窪んだ頬に落ちている様に、
暦は昔に見た拒食症患者のイメージを抱いた。
温かい血が通っているはずの焼けた肌は、どこか青白く霞んだものが見え、
勝気であるはずの彼女の性格を現したアイラインの下に、黒く澱んだものが見えた。

血を抜かれたような顔色に、血の色が見えた。
皮肉なことに、それは眼との間のクマを挟むように腫れた、涙の跡だった。
涙でふやけた皮膚であるそこを掻き毟ったのか、濃厚な血の色を湛えたそこは、
最早擦り傷と言えるものに達している。
497名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/14(月) 01:24:39 ID:Zzml6Syq
「…とものことなら大丈夫だ。薬が良く効いてるみたいさ、多分今頃寝てるよ
 あんたも、昨日一緒に塗ってあげただろ?」
「…うん」

ああ、ではなく、「うん」と返されたのが不安感を煽った。

「顔色悪いぞ、あんたらしくない」

励ましの言葉になれたかが、暦は気になった。

「なぁ、よみ」

別の言葉を探す暦の思考を、神楽の声が断ち切った。

「昼休みにちょっと……付き合ってくれねえか?」

どこまでも沈むような声。
神楽の声は、神楽自身の不安で満ちていた。



・・・


じゃり、じゃりという音を響かせながら、滝野智は歩いていた。
汗が滲んだ額を、ピンク色の刺繍が走った袖が拭う。
歩き始めてから既に1時間近くが過ぎている。
本来を遥かに凌ぐ遅延は、歩く度に肉体を苛む痛みによるものであったが、
それ以上に、精神的な圧迫感が彼女の歩を遅らせた。

日が上ってから、実際に歩いてみて分かるのは、異常なまでに堆積した瓦礫と
視界に見える災いの爪跡。
地面を塗装しているアスファルトは、円滑な移動を妨げる異物として引き剥がされ、
窓枠に填め込まれているはずの窓ガラスには、軒並み罅が入っていた。
498名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/14(月) 01:27:06 ID:Zzml6Syq
罅の先の壁面には裂け目が。
裂け目の先には亀裂が。
亀裂の先には、瓦礫が。

破壊の行き着く輪廻が、至る所で息吹き、渦巻いている。
瓦礫から突き出た鉄筋の一つ、小さなテディ・ベアが串刺しになっていた。
その根本には、未だに掘り起こされない小さな遺骸が、想い出とともに眠っている。

日に晒されず、湿った土の中で腐敗する、人畜を問わない多量の死骸には
蟲が湧き、それが陽光の滾る日となれば、汚泥と化した土面からは鼻が曲がるような異臭が立ち昇る。

戦争の終結から早2ヶ月、復興の兆しは立っていない。

「…ここだ」

智が呟く。

立ち昇る臭気の境目に、それはあった。

土がむき出しになった地面に沿う家垣。
僅かに傾きながらも、ケーブルを延ばす電信柱。
道の奥には、生き残った人々が織り成す、生活の場が見える。

生と死と、創造と破壊の狭間に、それはあった。
そこに向けて一歩を踏み出すと、そこが境目であるかのように、立ち昇る臭気が消えた。

清涼とはいかないものの、不快感の無い暖かな風を吸いながら、智は進んだ。

伸ばした手の先に、男が消えていった戸があった。

一呼吸置き、息を吸い、吐く。
そして建物の外見も気にせずに、彼女はその中へと足を踏み入れた。
戸が開かれ、満ちていた暗がりと冷気を伴った空気が彼女を出迎えた。

499名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/14(月) 01:29:29 ID:Zzml6Syq
「お邪魔…しまぁーす」

戸を開ける音が、がらりと響いた。
薄暗い室内の玄関に当たる部分が、屋根の形に抉れた陽光に晒される。
その中に、一対の薄汚れたシューズが見えた。
眼を凝らすと、所々の縫合がほつれている。
汚れたというよりも、半壊しているといったほうが正しそうだ。

視線を下から上に戻すと、広い道場の中、所々に光が見えた。
天井近くに設けられた窓からはともかく、壁からも光が零れている。
引っ張った戸といい、入り口の景観といい、お世辞にも新しく美麗であるとは言い難い。

降り注ぐ光の切れ目を見つけたとき、彼女の背筋がぞくりと震えた。

切れ目の奥に、それはいた。
日の光に照らされたそこに。

黒い塊が、へばりつくようにして、壁に持たれかかっていた。

照らされているにも関わらず、黒は黒のままだった。





「見てくれよ、これ…」

ぼろぼろの紙袋の中から取り出したそれを、神楽は暦に差し出すようにして持った。
校舎の裏、神楽の手に、彼女の通学鞄が乗っている。


「昨日、あいつを…あの助けてくれたやつを……殴った跡だ」
500名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/14(月) 01:32:28 ID:Zzml6Syq
鞄を持つ手は、震えていた。
振るえ、鳴らされる歯のごとく、金具が小刻みに震えている。

「あいつ…怪我人なんてもんじゃないよ…普通、こんな風にはならねえよ…なぁ…よみぃ…わたし、私…」
「おい、神楽…」
「ぁああ…あああああああ!!!!!!!!!!!!!!」

やっとのことで差し伸べられた手を、神楽の悲鳴が遮った。

「わたし、わた、私、なんて、なんてこ、なんて…」

膝を着いた身体を抱き寄せるしか、暦には出来なかった。
昨日、男の姿に打ち込まれた鞄は、そこが闇色に染まっていた。



そして同時刻、智が見つけたそれは、更にどす黒い色で染まっていた。











つづく
501名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/14(月) 01:35:24 ID:Zzml6Syq
投下しました
今後も週イチか2ぐらいで連載できればと思っています
502名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/14(月) 01:37:45 ID:3jTOhTwn
おっつー
503名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/14(月) 01:59:29 ID:Zzml6Syq
どもです
こんな時間にも、見てくれてる人がいて嬉しいです

前に名無しさんが言った、コラボ先は可愛いままを
まだかろうじて保っていると信じたい
504名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/14(月) 06:34:27 ID:YGK3thOO
あずまんがの人
乙です。

ライフ6話ができたので貼ります
505ライフ 第6話@:2009/12/14(月) 06:36:37 ID:YGK3thOO
第1回中間考査の結果発表

第2位 佐古克己 495点
並みいる学年のトップの名前が書かれた紙に、あの男の名前があった。

「キャー!カツミくんが2位だ!」
愛海は克己を引き連れてはしゃいでいた。
照れる克己と無邪気にはしゃぐ愛海。
その横で複雑な気持ちで見つめている歩がいた。

(聞きたくないっ)
すると
「佐古ーがんばったなァ!お前は西館の希望の星だぞッ!期待してるからな!」
担任教師から褒められる克己。それを見て歩が気分が悪くなった。
(……なんで…こんなヤツが……)

歩がそう思っていると、愛海達が歩の方へやってきた。

(どきっ!)
「…気分でも悪い?」
あの時の醜い表情からは考えられないとても爽やかな顔をしていた。

「アユムゥ!マナの克己くんすごいでしょ!!」
あんな趣味があるとは全く知らず、満面笑みを浮かべている愛海。
「……」

怯える表情で見る歩に克己がニコニコしていた。
「愛海のことをこれからもよろしくね」「………」

すると克己が顔を近づけて小声で言い放った。
(たっぷりかわいがってあげるね…ボクのカワイイ奴隷ちゃん)
「………」
歩はその言葉に、体が恐怖で震えてきた。
も う ヤ ダ

するとこんな声が…「一位のヤツ知ってる?全教科満点だとさ」
「まじで!?全然知らねえ」
「知ってるよ!コッチのクラスでヤツでとても物騒なヤツだよ!!けど全教科満点てヤバいだろ?」
歩はふと、結果発表を見てみると
第4位 羽鳥未来 472点
(えっ?羽鳥さん?)
それでも驚いたが一番驚いたのが…
第1位 流竜馬 500点
(うっ……うそっ…?流君が全教科満点…?)
歩はすごく驚いた。進学校であるこの高校で全教科満点となるとそれこそ将来を約束されるエリートだ。
それを取ったのがあの見るからにワイルドで不気味な雰囲気を持つあの男、竜馬だったのである。

「流竜馬ってどんな人?」
「なんかさぁ、顔が学生ぽくないんだよね。なんか恐いんだよ」
「まさかあの人?」
1人の生徒が廊下に指を指した。
指した方向には例の竜馬がこちらへ歩いてきた。

「あんたスゴくね?満点とかすげーな」
生徒達が竜馬に集まってきた。
しかし
「こんな狭めぇとこでワラワラ集まんじゃねえ!かち殴っぞ!」
506ライフ 第6話A:2009/12/14(月) 06:39:49 ID:YGK3thOO
竜馬は生徒達をなぎはらって向こうへ行ってしまった。

「けっ…なんだあいつ?しらけるなぁ」
こんなことをいう生徒や
「ちょっ…ワイルドでカッコいいかも…」
と言い出す女子生徒までもがいた。
歩はそれを唖然て見ていた。
(人は見かけによらないんだな…)

歩のクラスでも結果の話題でもっぱらだった。

「見たァ?羽鳥」
「マジかよ?クラスナンバー2かよ?」
「カッコいいよなー!学校、あんま来てねーのになー」
羽鳥は1人で机へ向かって小説を読んでいた。
しかし、もっと話題になっていたのはやはり
「けどあの流はやべーよなァ!」
「全教科満点とかあの佐古を上回っているなんてなァ」
「あいつ授業中は全部寝てるくせになんで満点とれるんだ?ありえねーだろ?」
「羽鳥といい流といい、二人してカンニングとかしてんじゃねえの?」
「ぎゃあははは!どんな連携プレーだよ!」
と悪口が飛び交うなか

「グガァァ…」
竜馬は机で大きないびきをかいて寝ていた。
歩は自分の成績を見て落ち込んでいた。“学年順位 301/320”
「……」
(“無理してレベルの高い高校に入ったらあとで苦労する”
先生に散々言われた…あの時やめとけばよかったのかな?)
………
その夜、歩は変な夢にうなされていた。
………
『ナビゲーター、指示を』
(えっ…ナビ…ゲータ…?)

歩は何やら不可思議な空間の中にいた。
……
「左舷より敵の大艦隊接近!」
「惑星ダビィーン消滅!」

(なっ…なに…これっ…?)
歩の目の前に広がる世界…それは…。

「敵母艦ラ・グースまで辰刻∞482時の距離!!」
(ラ…グース…一体何を言っているの…?)
すると
「歩様!ゲッターエンペラーがこれ以上戦わば、この次元は破壊されます!」
(キャー!あたしには全くわかんないヨーー!)

―これは超未来の世界なのか?それとも別次元の世界なのか?そもそもここはドコなのか?なぜ自分が戦っているのか?
ラ・グースとは…?ゲッターエンペラーとは…?
歩…いや人類が理解するには永劫の時を待たねばならなかった。そして!!

“チェェェンジ!ゲッタァァァァエンペラァァァァワンぅ!!”
宇宙を震撼させるその声(ボイス)は 流 竜 馬 の も の だ っ た。
………………
507ライフ 第6話B:2009/12/14(月) 06:42:13 ID:YGK3thOO
「わあああああああ!」
歩は目を覚ますとベッドの上だった。
「つっ…まだ4時じゃん…」
外はまだ暗く、6月と言うのに肌寒かった。
(何だったの今の…?ラ・グース…ゲッター…エンペラー…?しかもあの声は…)
歩は息を切らし、胸を押さえた。
(けど…なんでだろ?夢なのにリアルな感じがして…?)

歩は不思議な感覚に襲われ、冷や汗をかいていた。

6月 浅間山キャンプ 2泊3日

みんなは野外キャンプで大はしゃぎ。カレーを作ったり、みんなで遊んだりして、まるで子供のようにはしゃいでいた。
その夜
歩と愛海の友達の4人はジャンケンで負け、食器洗いをしていた。

「あーダリィ!食器洗いなんか!」
みんかふてくされて食器洗いを洗いをしていると
「トイレ行ってくる」
1人がスポンジを放して去っていった。すると
「うぅ〜!オナカイタタタタ!!」
もう一人も腹部を押さえて出て行ってしまった。
残るは歩ともう一人!

段々気まずくなった歩はもう一人に
「あっ、あたし全部やるよっ!」
するともう一人は歩の方を向いてニヤっと笑った。
「サンキュー!あんたできるね!」
歩はホッと安心した。
するとその友達が他の食器洗いをしている人を呼び集めた 。
「あとはもうこっちが引き受けるからさ!もう終わっちゃいなよー!」

友達と他の人たちは去っていった。歩をただ一人残して。

歩はもくもくと一人食器洗いに専念していた。

(あたし嫌われてる?)
その念が頭をよぎった。まず大量の食器を片付けるには一人では相当な時間がかかる。しかし、誰も戻ってこないのは明らかに歩にやらさせている証拠だ。
歩はやっている内に切なくなってきた。
(……あたし、ハブなんだよね…つづいたらどうしよう…こ わ い よ)

すると
カチャ…
(えっ?)
音がしたので横を振り向くと
「はっ羽鳥さん…?」
知らない内に羽鳥がもくもくと食器を洗い始めていた。

「羽鳥さん!いいよ!私がやるよ!」
歩は慌てて止めようとしたが

「あたしのことはいいから早くやりな!早く終わらそ!」
羽鳥さんに一喝され、しゅんとなり洗い始める歩。
しかし、歩は正直嬉しかった。

「羽鳥さん…ありがとう」
歩が感謝を述べると無表情でこういった。
「いいよ、暇だったし」
508ライフ 第6話C:2009/12/14(月) 06:46:22 ID:YGK3thOO
歩は洗いながら目を閉じた。閉じた目から涙が一粒流れた。 (ありがとう…)

一方、外では
抜けていった愛海達は歩が頑張っていることを知らずにみんなで花火で遊んでいた。

「そーいやアユムは?」
「あとから来るっしょ!」
クラスのほとんどが集まってギャーギャー騒いで花火を撒き散らしていた。

「マナ!チョー楽しいー!
「もうアユムのぶんもやっちゃおうか!」
「多分終わりっこないからやっちゃおうか!ぎゃあははは!」
突然!
バッシャアアアア!!
「!!!!」
突然水をかけられて、状況がわからない愛海達。花火は途中で消えてしまった。
「誰だ!こんなことをするのは!」
そこに立っていたのはあの男、竜馬だった。

「あっ…あんたは…」
竜馬は無表情で愛海達を見つめていた。
「椎葉1人に食器洗いをやらしといてよく遊べるなぁ!なんて卑しい女共だぁ?」
その言葉が愛海達のしゃくにさわった。
「あ゛ァ !?」
1人が竜馬の胸ぐらを掴んだ。すると1人の生徒がこう言った。

「あの量を1人で!?女子全員分だよ!?」

「あいつがやるって言ったんだよ!!」すると竜馬は胸ぐらを掴んでいた手を手に取ると、

メキメキ!
「ギャアアア!イタタタタ!イタい!」その細い手を関節部の限界まで回し始めていた。

「サイテー!!何考えてんのよ!」
「やめろよ!痛がってんじゃない!!」罵声が飛ぶなか、竜馬はニヤニヤしながらこう言い放った。
「貴様ら、女だからって俺にナメた真似してみろ?殺すぞ?」
「ひっ…!」
竜馬は手を放すと愛海達を見下した。

「やるって言ったんじゃなくてやらせてんじゃねーの?」
そう言うと竜馬は宿舎へ戻っていった。
……
「ムっかつく!!流のやろう!!」
「!」
愛海達がぶち切れた状態で戻ってきた。 それを見て、びっくりする歩。

「どっどしたの?」
「何でもねーよ!」
しかし、洗い物が全くなく、愛海達は歩を見つめた。

「洗い物がないけど…あんた1人でやったの?」
歩はもじもじ体を震わせた。

「羽鳥さん…に手伝ってもらった」
すると、愛海達の顔もっと険しくなる。
「何ぃ!羽鳥のヤツ…」
(ひっ!)
歩はどうしていいか分からなかった。
すると1人がこういった。
509ライフ 第6話D:2009/12/14(月) 06:49:41 ID:YGK3thOO
「流のヤロー!野蛮で下品でいやだぁ!いっそのこと、あいつと羽鳥もムカつくなから嫌がらせしちゃおうよ!」
「いいねそれ!!」
ドクン!
「…えっ…?」

「あいつらを断然にシカトして…靴とかに画鋲を入れたりとかねww」
「ぎゃあははは!それ賛成!」

歩は嫌な予感がした。このあと酷いことになると…。
愛海は歩は見てこういった。
「アユムゥ、裏切らないでね!指切りげんまんしたもんね」
歩の心が冷たくなる一方だった…。

第6話終わりです。そろそろ本題のイジメモードに入ってきました。しかも羽鳥と竜馬を標的に…
けど竜馬を標的にしたら…
…まあ第7話お楽しみに!
510名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/14(月) 09:19:50 ID:+l5/j8XR
乙でした!
まさか竜馬の正体って…?
竜馬を敵に回したらそれこそ血を見る羽目になるなw
511名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/14(月) 13:39:41 ID:ihZxpj3z
竜馬を虐めようと言う発想には敬意を表するよ…
512名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/14(月) 19:04:55 ID:IL0Ek3Bz
いじめっ子逃げてー超逃げてー
513名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/14(月) 19:42:10 ID:WsZZxt3/
エンペラー「竜馬がいじめられてると聞いて」
514名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/14(月) 19:53:30 ID:YGK3thOO
ライフの作者です。
あれですね
「愛海達にイジメの標的にされた竜馬の運命やいかに」
というより
「竜馬をイジメの標的にした愛海達の運命やいかに」
ていう意味合いですね

515名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/14(月) 20:22:27 ID:ZX9h1zMD
>>514
作品の主旨がビッグバンを引き起こしてるwww
516名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/14(月) 21:24:38 ID:+bsl/sXY
竜馬イジメたらゲッター線が黙ってないぞ(笑)
竜馬は全然平気だけど
517名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/14(月) 21:55:38 ID:ihZxpj3z
昔あったクロススレで竜馬が「なのはママァ!」って泣きつくネタがあったのを思い出したよ
518名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/14(月) 22:12:22 ID:3bY2W/mH
>>517
どうしてそうなった

親に甘える竜馬は可愛い・・・くないっ!
519名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/15(火) 11:25:54 ID:YX0QOqNQ
空手家とテロリストのコンビは魔砲使いと仲良くできるか
520名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/15(火) 11:31:20 ID:BXQj5AZg
StSのなのはさんとは対立しそうだ。それ以前なら仲良くやれそうだが
521名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/15(火) 11:43:52 ID:G4EOIm4e
ライフのクロスで思い出したが
今、この作者が描いている新連載って「リミット」って言う少女漫画版ドラゴンヘッドなんだよなw

一話目から死人出すぎwww
522名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/15(火) 14:00:57 ID:NccTUiua
隼人はゲッター線にハブられているといっても過言ではない。


竜馬、武蔵、弁慶「オメーの席ねえから!」

隼人「…………」
523名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/15(火) 16:47:19 ID:TIeiWhGP
>>522
ミチル「大丈夫!私が付いているわ!」
隼人「ミチルさん…」
524名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/15(火) 19:30:59 ID:YX0QOqNQ
挙句の果てにはゲッター乗り的な意味で後輩の號にまで先を越される始末
525名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/15(火) 20:01:16 ID:t6ZWqyZ5
飛焔だとカッコいいんだけどな
526名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/15(火) 21:09:46 ID:sEoIgY6a
チェンゲだと一緒に虚無ったじゃないか
527名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/15(火) 21:10:27 ID:BXQj5AZg
いじめんな!隼人いじめんな!
528名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/15(火) 21:34:23 ID:G4EOIm4e
なにw
この流れw

もはやライフの影響力は凄いww
529名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/15(火) 21:38:17 ID:qx6L2D5n
>>523
「あら、ごめんなさい、私もお父様や元気と一緒にいかなきゃ。ひとりでお留守番がんばってね」
530名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/15(火) 21:39:15 ID:t6ZWqyZ5
どうしてこうなった>>ゲッターの意思
531名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/15(火) 21:48:01 ID:EORQt3lr
龍馬・武蔵・弁慶「ごめんな隼人、このゲッターは3人乗りなんだ。」
532名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/15(火) 21:49:49 ID:BXQj5AZg
>>531
こん中に一人ニセモンがおる
533名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/15(火) 21:57:16 ID:t6ZWqyZ5
>>531
BGM:隼人が置いてけぼりにされるときに流れている曲
534名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/15(火) 22:08:51 ID:xRtrX92d
>>520
対立つーか・・・ドワオ?
てか竜馬虐めるって・・・蟻が巨象に喧嘩売るようなもんじゃねーかw
535名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/15(火) 22:24:18 ID:WGNULSDq
逆に考えろ!
留守番でも地球を護るという大きな使命を持ったのだと
號、アーク、から飛焔まで地球を護ってたじゃないか
さらにアンソロで富士原氏がそのことを描いてる
536名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/15(火) 22:31:24 ID:BXQj5AZg
まぁ竜馬と隼人でどっちを地球に残して司令にするかっていったら隼人になるよなぁ
537名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/15(火) 22:33:19 ID:t6ZWqyZ5
>>536
竜馬が司令になったら所員全員空手の鬼になるぞwwwww
538名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/15(火) 22:50:43 ID:YX0QOqNQ
>>534
「部下をイビんのが訓練か!?」とか言いそう

そういや竜馬はちゃんと門下生に空手を教えていたんだろうか
539名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/15(火) 22:54:51 ID:BXQj5AZg
>>538
門下生からはの敬意はあったみたいだから、ちゃんとやっていた可能性は高いと思う
540名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/15(火) 22:58:50 ID:t6ZWqyZ5
丁寧に教える竜馬

「いいか、犬の首の撥ね方は・・・」
「トカゲどもの急所は・・・」
「穴があったら・・・」
541名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/15(火) 23:24:56 ID:O4w6RhRa
一応中学生の弟子もいたみたいだから
少しは真面目に教えてたんじゃないの

ただヤクザから薬買うような奴だからDQNの可能性もあるが
542名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/15(火) 23:27:43 ID:t6ZWqyZ5
町中から中学生があの荒れ寺に通ってたと思うとなんかアレだな
543名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/15(火) 23:36:56 ID:O4w6RhRa
そういえば鳥竜館ってどう見ても
博士が残してくれてたというオヤジの道場ではないよな

無印で出てきた道場は、丹下拳闘ジムみたいは限りなく違法建築に近い掘っ立て小屋だし
どう見ても商売上手ではなさそうな竜馬が、どうやって手に入れたんだろ
廃寺にでも勝手に住み着いたのかな?
544名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/15(火) 23:42:41 ID:qfB/zeUn
          .,Å、
        .r-‐i'''''''''''i''''‐-、
       o| o! .o  i o !o
      .|\__|`‐´`‐/|__/|
       |_, ─''''''''''''─ ,、 / _
     /              \
    /    /            i
    |      ● (__人_) ●   | 隼人・・・キングカワイソス
    !                   ノ
    丶_              ノ
545名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/15(火) 23:43:11 ID:t6ZWqyZ5
>>543
嫁が金持ってそうだし、敷地内の物件ってことでくれたんじゃないのかと妄想してる
546名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/15(火) 23:57:41 ID:WGNULSDq
>>542
まあ、詳細がわからんだけだし、麻薬中毒者に殺されただけかもな
547名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/15(火) 23:59:39 ID:YX0QOqNQ
チェンゲ版だからアレだけど、漫画版の竜馬は「俺はこう見えても精神は繊細なんだ」とのことらしいから、イジメが効くかもな
548名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/16(水) 00:03:26 ID:Ldoh1+WT
でも竜馬が繊細だったら他の連中の精神は蜘蛛の糸より細そうだな
549名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/16(水) 02:36:16 ID:F0v1z3IU
繊細だからちょっとのいじめも我慢できず相手を皆殺しにするんですねわかります
550名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/16(水) 13:00:07 ID:QdQAfvlx
そろそろ次スレ?
551名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/16(水) 13:04:27 ID:FlxT1p3O
まだまだ容量あるぜ
552名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/16(水) 13:23:55 ID:QdQAfvlx
>>551
すまん、ちょっと勘違いしてた

竜馬 ゲッター 克己 神楽 隼人 よう 少女
↑相変わらずカオスなキーワード
 てか、「少女」が強すぎるw
553ライフの作者です:2009/12/16(水) 17:38:48 ID:L5pxs09B
カオスなキーワードww

できたので投稿します
554ライフ 第7話@:2009/12/16(水) 17:45:48 ID:L5pxs09B
“アユムゥ、裏切らないでね!指切りげんまんしたもんね”
“うっ…うん…”
歩は宿舎の部屋でうずくまっていた。

(こんなことしたくないのにな…でも愛海には嫌われたくないしハブられるのはやだな…あたし、嫌われるようなことしたっけ…)

ガラ!
部屋に誰かが入ってきた。
「愛海?」

しかし
ドクン!!
入ってきたのはあの忌々しい男、克己だった。
歩は体中が恐怖でブルブル震えていた。
「愛海は?」
「ふっ…ふ…フロ…」
ドクン!ドクン!ドクン!
心臓が高鳴り、息もあまり出来なくて窒息しそうだった。

「また遊ぼーね♪」バダン!
克己はニコニコしながら出て行った。

「はあ…はあ…はー…」
歩は息を切らして、うずくまった。
(息ができない…体が動かない…
逃 げ ら れ な い)
………
夜中…
歩はやはり眠れなかった。あのことで…。

“また遊ぼーね♪”歩は外に出ようとしていた。
周りには男女が仲良く話をしている所が見られた。どんな楽しいことを話しているのだろうか?
歩は羨ましくてしょうがなかった。
歩は涙を流しながら外へ駆け出していった。

(あたしだって好きな人ができたら、両思いになれたら!
一緒に好きな音楽聴いたり、映画観たり、プリクラ取ったり!)
歩は森に駆け込み、木に拳を打ちつけた。
夢 み て た
で も も う 無 理 だ よ !き っ と … あ た し … あ い つ に 犯 ら れ ち ゃ う ん だ
こ わ い … こ わ い よ …

歩は木の根にうずくまった。
(あいつに襲われたなんて言っても、誰も信じないよ!あたし、確実に嫌われてる!
高校入ったら新しい友達出来るかもって…ほんとは少し期待してた…仲よくしたいって思ってたのにーー…)

すると
パシャ…
水のはねた音がしたので行って見ると

! ?
そこには月明かりに照らされ、蛍が漂い神秘的な雰囲気が漂う湖があり、そこには裸で優雅に泳いでいる美少女、羽鳥がいた。

ドキっ…
(うわぁ…きれい…)
すると
「椎葉?」
「あっ…」
歩は羽鳥に見つかってしまった。
………………………
555名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/16(水) 17:47:31 ID:FlxT1p3O
支援
556ライフ 第7話A:2009/12/16(水) 17:48:11 ID:L5pxs09B
「ナイショね」
「え?」
「泳いでたこと」
歩と羽鳥は湖のほとりで話していた。

「ねぇ!羽鳥さんの下の名前、なんて読むの?」
歩は立ち上がると落ちていた小石も拾い、湖へ投げ込んだ。
すると
「未来(ミキ)」

歩はまた小石を拾うとまた湖の方へ投げ出した。
「…“みらい”って書くんだっけ?素敵だね!」

歩は下を向いて、座り込んだ。
「歩(あゆむ)なんて男の子っぽい名前…ウジウジしてるのに…ぜんぜん前に歩けてないのに…嫌いだな…流君を見習いたいよ」
「流君?」
「顔が恐い転入生。友達を作る気がないってゆーか…見た感じ一匹狼なんだけど、めっちゃ前向きなんだよね。
彼を見てると…なんか少し憧れるってゆうか…」
「ふうん…。」

すると羽鳥は立ち上がり、小石を拾った。
「あんた夢とかある?」
(…えっ…?)
羽鳥と突然の質問に戸惑う歩。夢など考えたことがなかったからだ。
「……あたし、高校…友達と来たいってだけで決めたし…
新しい友達ともうまくつきえないし…楽しいこともないし…」(あたしってなんにもないな…嫌われるのがこわくて!顔色ばっかりうかがって、ヤなことされてもヘラヘラして、言いたいことも言えなくて……。
腕 を 切 る こ と し か で き な く て …)
歩の目が少しずつ潤んできた。

「イヤだよ。こんな自分…嫌いだよ…」
歩の目には涙が込み上げてきた。
(ほんとは名前じゃないの…)
自 分 が 嫌 い な の

歩はまたうずくまって泣いてしまった。
すると
「すっきりしないね」
バシャンっ!
羽鳥がまた服を脱ぎ、湖に飛び込んだ。
「あんたも泳がない?
羽鳥は歩を誘ったが、歩は腕の傷が気になり入るのを躊躇した。が
「すっきりするよ!!」
その言葉に、

バシャアアン!
歩も服を脱ぎ、湖へダイブした。
「さっ…さむーーー!」
6月といえど、山の湖はまるで氷水のような冷たかった。
歩と羽鳥は湖の真ん中の方へ泳ぎ始めた。
「…ねえ、羽鳥さんの夢ってなに?」
歩の質問に羽鳥は振り向かずにこう答えた。
「お母さんともう一度暮らすこと」
「えっ?」
「お父さん、体弱くてさ…経済的に苦しくなって離婚したの」
557ライフ 第7話B:2009/12/16(水) 17:49:53 ID:L5pxs09B
歩は驚いた。羽鳥にこんな事情があったなんて…。だからあんなにバイトをしていたのは…。
歩は思った。羽鳥はとても偉いと…とても強いと…。

(恥ずかしいな…あたしなんかなんにもしていないのに…)
すると歩は何か気づいた。
“そっ…そうか!自分が嫌いなのは…なんにもないのは…
な ん に も し て な い か ら だ !!”

歩は星が集う夜空を見上げた。
(いつかあたしも自分のことを好きになりたい!)

すると夜空に一瞬流れ星が流れた。それを見た歩達はただただ魅了されていた。
強 く な り た い !!

歩は夜空に向けてそう思い放った。いつかはこの願いがかなうようにと…。


一方、竜馬は宿舎から離れた所で夜空を見上げて今までのことを振り返っていた。
……………………… 西暦20XX年。浅間山、早乙女研究所。
竜馬は大量のゲッターロボG軍団に旧式のゲッターロボで立ち向かおうとしていた。
「竜馬よ!!わが娘、ミチルを殺した罪はお前の命をもって償ってもらおうか!!」
早乙女研究所の最上階に立つは早乙女研究所の所長で歴史に残る一連の事件「早乙女の反乱」の首謀者、早乙女博士であった。

「黙りやがれぇぇ!てめぇは俺の手で殺してやらぁぁ!!」
竜馬は旧式のゲッターロボ一機で無数のゲッターロボG軍団に向かっていった。
………………………
「よっしゃ!!このまま成層圏まで一気に行くぞ!」
竜馬は訳アリのチームメイト(?)、隼人と謎の男であるゴウと共に、早乙女博士が開発した最後のゲッター、真ゲッターに乗り込んだ。
「3号機ゴウ!お前はレバーを握ってるだけでいい!!」
「……」

竜馬達は世界機密連合から発射された水爆以上の破壊力をもつ大量破壊兵器、重陽子ミサイルによる日本壊滅を食い止めるために今、竜馬達は吼える!
「「真ゲッターロボ、発進!!」」
………………………
成層圏で食い止めることが出来ず、大気圏へ突入するミサイルを最大出力で追跡する竜馬達。
558ライフ 第7話C:2009/12/16(水) 17:52:31 ID:L5pxs09B
「うおおおお!!なんとしてもミサイルを食い止めろぉぉ!!」
「真ゲッター2の最大スピードにかけるしかねえ!!」
「……」

竜馬達はマッハを超えるスピードを駆使し、必死でミサイルを追跡するが……。
………………………
「結局ミサイルを食い止められなくて、気がついたら月にいたんだよなぁ。
月で廃棄寸前のゲッターを改修して、何とか地球にいったが…どうやら、ここは俺がいた時より過去の地球のようだな…。
戻れるかどうかは知らねえが、絶対に元の世界に戻ってやる!!
隼人、インベーダー、早乙女のクソジジイ!!生きてるかどうかは知らねえが、生きているんなら覚悟しやがれ。
貴様らのせいで俺が受けた苦しみ…貴様らにも味合わせてやるからな!!」
竜馬は夜空に復讐の念を飛ばした。

すると
バシャン…
「ん?なんだ?」
何か水の跳ねる音がしたので竜馬はその方向へ行った。

一方、歩と羽鳥も湖から上がり、タオルで体を拭こうとしていた。
「あぁ!気持ち良かった!」
「なかなかいいでしょ…ん?」

そして
「何の音だ?誰かいるのか…ん?」

! ! ?
竜馬と歩達の目が合ってしまった。しかも歩達は…

キ ャ ア ア ア ー ー ー !!

歩達は急いでタオルで体を隠そうとするのに対して、竜馬は…

「てってめぇらっ!!なっ何やってんだぁ!!?」
竜馬は顔を赤くして後ろへ向けた。

「この変態!!スケベ!!」
羽鳥が顔を赤くして暴言を吐いた。
「何ぃ!俺はてめぇらの裸なんぞ見たくねえ!!」

すると
ガーン!!
「ごぅぅぅるぁぁぁ!!!なぁにしやがんだ!!」
羽鳥が投げた小石が竜馬の頭部に直撃!
「へへん!あたしらの裸を馬鹿にした罰よ!」
歩も最初は恥ずかしかったが段々と気持ちが乗って
「そうだそうだ!!もしかして流君、女の子の裸なんて見たことないんでしょ?」
歩の意外な挑発に恥ずかしながら怒鳴った。
「てっ…てめぇら、調子にのんじゃねえぞ!!」

歩達はその場で大声で笑い出した。さっきの悲しい表情とは大違いだった。

歩は思った。こんな日々が続けばいいと…。

第7話終わりです。次回で本題のイジメに入ります。お楽しみに
559名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/16(水) 21:32:07 ID:MB/TQy7h
こんな次回予告
「ガリアン」の「次回「白い谷崩壊」御楽しみに!」と言われて以来だ
560名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/16(水) 21:38:47 ID:u0eVWa5x
>>559
マジンカイザーの「兜甲児、マグマに死す」や遊戯王の「城之内死す」
に近いものがあるな
561名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/16(水) 22:08:16 ID:gVbAMOKl
『さらば師匠! マスターアジア、暁に死す』も混ぜてあげてください
562名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/16(水) 22:09:36 ID:FlxT1p3O
チェンゲの竜馬なので、イジメによって陥れられた時のセリフはやっぱこれだな

「俺はやってない!俺じゃない!俺じゃないぃぃぃぃ!」
563名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/17(木) 01:58:35 ID:kB9bIFnI
ライフ乙

〉羽鳥が投げた小石が竜馬の頭部に直撃!

殺されるぞw
564名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/17(木) 11:32:20 ID:FIvwGP1O
>>394
亀だが、絶対に大丈夫じゃないと思う
565名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/17(木) 13:28:29 ID:wHkD1vJr
もう「へーちょ」なんてやってる場合じゃない
566名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/17(木) 18:59:41 ID:AbZibEfp
むしろ竜馬がへーちょってやる
567名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/17(木) 20:09:31 ID:bouOD0vz
へーちょ…なんて恐ろしい技なんだ!人体の五分の一が粉砕されているぞッ!
568名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/17(木) 20:17:32 ID:wHkD1vJr
隼人に可愛げをプラスするとちよちゃんになります

実際、隼人は「ぼくのかんがえたむてきしゅじんこう」並みに完璧超人だと思います
569あずまんがとのクロス書いてる奴:2009/12/17(木) 20:27:38 ID:AbZibEfp
逆に、狂気をちよちゃんに追加したら隼人になるのか…

ちよ「榊さん…私の身長、奪ったんですね?」
   「奪りましたね?」
   「奪りましたね? 奪りましたね?」
570名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/17(木) 21:54:35 ID:bouOD0vz
>>568
それでも隼人はそれで納得してしまうな。完璧超人だけど、人間らしい駄目な所が目立つからかもしれんが

>>569
名に怖い事いってるの!
571あずまんがとのクロス書いてる奴:2009/12/17(木) 22:56:24 ID:GtivD7hA
wikiの方には載せたけど、あずまんがのOPの替え歌
『ドワ耳戦鬼(原曲:空耳ケーキ)』

Do Wa Do WA トマホは世界を斬り裂く地獄のメロディー
進化の力を信じて ゲッターは誰の味方?

どうしてこんなに博士の野望 危険な奴らを待ってるの?
教えて死敵な未来 Getter, getter energy

Do Wa Do Wa 発狂隼人に目覚めの殴打(という名)のキスして
刹那く暴れた先には 警報のベルが鳴るよ

復讐したいから憎い鬼に
もう寝ないからよ 和尚様
不思議な渦の中は 『黒平安京』

Madness World! ようこそ君には Forever! 闇の陰陽道(魔法)なの
Getter Beam! 毎日どわどわ 力の誘惑

Death for you!
決戦だね今夜は blade for you! 戦友との語らい 出た先にミサイルの洗礼(コーラス) リョウには新展開?
達人達人の声

Do Wa Do Wa 狂気は世界に溢れる大きなメロディー
肩から破壊の戦斧が あふれていい気持ちね

いつでも素直な目だ耳鼻  軽やかにリョウへの徒手空拳(あいさつ)
校しゃを騒がせないで Terro, Terro rist

Do Wa Do Wa どこでも奴らは いもりが天から降る日も
か弱い人間の身体 吊るして eat してるよ

きれいな お山に惨殺体 みんな殺られてる Welcome monkey
山奥に浮かんだ文字は 『人間虐殺研』

Madness World! いくぜ兄弟!  振り絞れ!  最期の力を!
Melt Down! 頼んだぜ後のこと! ムサシの旅立ち

Scary for you! 味わえ恐怖を Needle for you! 百鬼の出現
空でドラゴンの咆哮 君には空耳? あばよ ダチ公の声


※歌として歌い難い所はゲッターの力を信じれば、多分力押しで歌えます
572名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/17(木) 23:18:43 ID:CIizReWh
>>571
ゲッタードリンク吹いた
573名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/17(木) 23:53:37 ID:wHkD1vJr
この流れはゲッターをよつばと!っぽくしろと言うゲッターからの啓示か

博士「ワシの言うことに一切の口答えは許さん」

竜馬「はー なにさまですかー?」
574あずまんがとのクロス書いてる奴:2009/12/17(木) 23:57:36 ID:GtivD7hA
>>572
何を飲んでいるんだ何をwww

>>573
新の竜馬の脳内構造は、どこかあずまんが風に抜けたところがあると思うんだ
例:京都ってのは寺がいっぱい、俺社会はちょっと…、京都から浅間山なんざ一っ飛びだぜ☆


竜馬「あながあったらつっこむのが、おとこってもんだろうが!!」
575名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/18(金) 12:53:07 ID:Zq3V7ERM
俺は体育会系なもんで…
576名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/18(金) 13:07:51 ID:B5fLjFBG
ふと、新竜馬がカイジの兵藤和尊とやりあうシーンを想像した。
577名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/18(金) 13:15:53 ID:f7vl40Pa
大阪「げったーえんぺらー・・・えんぺらー・・・えんぺらー・・・えんぺらー!」
578名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/18(金) 19:46:40 ID:Zq3V7ERM
大阪、そっちへ行っちゃダメだー!
579名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/18(金) 20:53:14 ID:Jb5Q/G+R
ながれりょうま「わけのわかんねえこと!いうな!」

じんはやと「じごくへのエレベーターだな!!」

むさしぼうべんけい「ほんとだぞ!たねはまいてないぞ!!」

さおとめはかせ「ひつようだから!わしがひつようだといっている!!」

あべのせいめい「おまえら(鬼)といっしょにすんな!」

たもんてん「くぐつにたましい、いれんな!」
580名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/18(金) 21:03:09 ID:wtozgBcp
普通はよつばとの絵柄で想像出来るんだけど、全くもって無理でした
581名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/18(金) 21:10:24 ID:Jb5Q/G+R
実はやんだ・とーちゃん・ジャンボは、かつては隼人の部下だったりしてな
582名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/18(金) 21:39:35 ID:AqVqdBCH
583名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/18(金) 21:50:30 ID:Jb5Q/G+R
>>582

そこに恵那、みうらが2、3で続くんだ
584名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/18(金) 21:59:39 ID:V+rVeKY/
>>581
学生時代の学生運動のあこがれの的? だった、
隼人が軍にいる(20代〜)ことしかも、相当な立場にいるのを知ったらどう思うんだろ。
まあ、號で何人もパイロットを死なせたり、政府に反発してることが何度かあるし、挙句に自爆ロボの危険な解体
さらに飛焔ではイギリスの国家機密を知っていたり
やりたい放題で狗になったわけではなさそうだけどね。
585名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/18(金) 22:03:53 ID:Jb5Q/G+R
>>584
とーちゃん「実は、よつばが男だったらハヤトって名前にしたんだ」

ゲリラ的に反抗とかしてたしね
何だかんだで部下からの信頼も厚いし、部下の扱いには定評がありそうだよな、隼人。
586名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/18(金) 22:10:03 ID:AqVqdBCH
587名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/18(金) 22:12:15 ID:V+rVeKY/
>>586
「隼人、弁慶って誰だよ」ってかってくるな
588名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/18(金) 22:52:21 ID:Can6pG/H
石川賢がガンダム描いたらどうなる?
589名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/18(金) 23:14:29 ID:wtozgBcp
人>越えられない壁>戦艦>ガンダム>>その他MS、MA

アムロがディスプレイたたき割ったりするんだろうな
590名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/18(金) 23:28:48 ID:Zq3V7ERM
人類の未来は〜とか人の革新が〜とかなんとかやってる時に
「いや、おまえらは単なる進化する兵器ですから」と超宇宙的な意思に告げられる
591名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/18(金) 23:30:36 ID:V+rVeKY/
>>589
どっかで見た気が……

>>588
カミーユ:號のラストみたいなことになり精神崩壊はしないが、別の世界にリアルに飛んでいいてしまう。
ジュドー:木星に行く理由が変わる(あるいみ石川作品に近いきゃらだな)
アムロ:アクシズを吸収してどこかの戦線にいく。 シャアも一緒に巻き込まれる。
592名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/18(金) 23:59:44 ID:wtozgBcp
> アクシズを吸収してどこかの戦線にいく。 シャアも一緒に巻き込まれる。
その発想にはいたらなかったわ。まだまだだわ俺も
593名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/19(土) 00:03:22 ID:DGYEZ4Xr
そういや、新シャア板でゲッタークロスオーバースレがあった時
「ターンXは外宇宙に飛んで行ったエンペラー艦隊からはぐれた物では?」
とかあったな。
594名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/19(土) 00:04:33 ID:+Aqp+SQ2
するとララァはゲッター線に取り込まれてて、ことあるごとにアムロの前に現れるんだな。
595名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/19(土) 00:12:20 ID:DGYEZ4Xr
>>594
「ララァとはいつでも会える」
が別の意味になるな。
596名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/19(土) 00:28:44 ID:LdnqBe7C
そういえばターンエーのSSってあんまり見かけないな
種とのクロスもないし
597名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/19(土) 00:54:57 ID:DGYEZ4Xr
作品自体クロスオーバーだからな
598名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/19(土) 01:32:15 ID:u+hAF+WZ
>>591
まとめると
Zが突撃しながらシロッコやティターンズ残党を吸収してどっかいって
木星に跳んでいったZZを追っていき、木星と融合したガンダムをみつけ……

アムロがアクシズと融合したときカミーユ、ジュドーが帰還して
三体合体 νトリプルZになるのか。
そういや、ガンダムは合体ロボだよな
初代、ZZ、V、インパルスは
599名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/19(土) 06:53:22 ID:H5WAWPrR
種クロスは以前新シャアにあったな。
もっとも、新シャアの00スレ乱立のあおりで落ちてしまったが。
600名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/19(土) 09:26:43 ID:vZZTf8D5
>595
「チェーンジ!ゲッタァララァァァ!!!!!」
601ライフの作者です。:2009/12/19(土) 12:16:06 ID:oOTWl75P
第8話入ります。
602ライフ 第8話@:2009/12/19(土) 12:23:04 ID:oOTWl75P
“強 く な り た い”
キャンプも終え、再び学校生活が始まった。
歩はその言葉を秘め、いつもより顔を上げで登校した。

「おはようっ!」
歩は笑顔で愛海の所へ行った。が

! ?
愛海達は歩の挨拶に反応しない。まるで歩をシカトしているがごとく。

「……えっ…」
すると愛海達は歩を変な目で見つめた。
「予行練習“リハーサル”。」
歩はその言葉に恐怖を感じ体が震え始めた。

突然
“キャッハハハハハハ!!”
愛海達は甲高い声で笑いだした。

「ビビってんじゃぁねーーよ!本番は流と羽鳥だよ!」
「あいつら無視って決めたじゃんっっ!」
「…あぁ…」
歩がうなづいたが複雑な気持ちだった。
(やっぱりこわい…けどっ…ハブにはなりたくない)

ガラ!
教室に入ってきたかのは標的の1人、羽鳥だった。

ドキッ!
すると羽鳥は教卓につくなり、正面に立った。

「一限目の体育は先生は休みなので、教室でチーム決め」
「……。」
すると愛海達はひそひそと話しを始めた。
「なんでアイツが仕切ってんの?」
「体育委員だからじゃん?うぜえーっ」
ガラっ!
教室に入ってきたのは標的のメイン、竜馬だった。竜馬はいつもの通りに机に座った。

(来たよ!メインディッシュ!)
(お楽しみはとっておいて、今日は羽鳥からいこーかぁ)
「……」
歩はどうすればいいか分からず、ただタジタジするだけだった。

一限目

「席ついてくんない?」
羽鳥がみんなを仕切ろうとするが、女子達は全く聞かず、色んなところをぶらついて友達同士で喋っていた。

(…どうしよう……)
歩は羽鳥を気にして、見つめた。羽鳥は全く顔色を変えない。
ガタン!
何かが倒れる音した。見るとそれは羽鳥の机だった。机の中身が辺りに散乱する。
羽鳥は無言で教科書を拾っていると歩と目があった。

「…あ……」
歩は拾おうかどうしようか焦っていたら
ガン!カランカラン…
歩の頭になぜか空き缶が飛んできた。空き缶はそのまま転がっていった。
「ごぉめんごめん!アユムっちー!ミスっちゃったよ」
603ライフ 第8話A:2009/12/19(土) 12:26:01 ID:oOTWl75P
女子達は笑っていたが歩にはわかっていた。「わざと」だってことを…。

「アユム」

読んだのは愛海だった。睨みつけるような表情で歩を見ていた。
「『本番』だよ!」歩は複雑な気持ちになりながらも愛海達のところへいった。羽鳥はただ一人、イスに座って外を眺めていた。
………………………
歩は急いでトイレの個室に駆け込むとその場で泣き崩れた。
最 低 だ あ た し
………………………
崩壊後

「聞いて聞いて!羽鳥の裏情報ゲットーー♪」
愛海の友達の1人が大喜びで教室に帰ってきた。
愛海達は一斉に集まる。
「えー!どんなぁー!?」
「アユムちゃんもよーく聞きなさい!」
「…………」
(なんだろう………)

聞く気にならず、不安でしょうがない歩。
「援交の話はマジみたい!その上バイトまでして金を集めまくってるらしーよ!」
「げっ!そこまでして遊びたいワケ!?ホストにでもミツイでんじゃねーの?」(え…)
「うっわサイテー!!死ねよ!」
(ちがうのに…)
歩は本当のことを言いたかった。バイトをしているのは生活のため、遊ぶためにしているんじゃない…。

「まぁーたどっか行ってるし、授業なんか出てるヒマもねーってか?」
過言はピークに達し、
「あいつのカバンもあることだしぃー、金奪おっか?」
「いーねぇ!」
羽鳥もカバンを持ち上げると、それをグルグル回し始めた。
「なにが出るかな♪なにが出るかな♪」バサバサ!
カバンの中身を床にぶちまけた。財布、化粧品、メモ帳、色々な物が次々に発見される。

「サイフ見ーーっけ♪」
「これでみんなで遊ぼーっ!」
愛海達はまるでハイエナのごとく、羽鳥の所持品をアサリ始めた。これはもう犯罪である。

「ちがうよ!!」
歩は耐えきれなくて大声を出してしまった。
突然の出来事で歩を見つめる愛海達。

「あっ…」
「アユムっち、なんか情報知ってんのぉ?」
歩は体も震えながらも、勇気を出してこういった。

「なんで羽鳥さんと流君なの?」
歩の勇気も虚しく、愛海はニコっと笑ってこういった。
604ライフ 第8話B:2009/12/19(土) 12:28:55 ID:oOTWl75P
「ムカつくから。」
ド ク ン … …
愛海の一言で歩は絶望を感じた。
………………………
歩は自失し、玄関から出ようとしていた。すると近くにいたクラスの男子生徒がこんな話をしていた。
「なぁー!オマエ知ってる?羽鳥さん無視されてんの?」

! ?
「ウチの女子全員だってさぁ?女ってコエーなー!」
「あとさぁ、流もアブナいらしいぜ?あいつらの標的って噂だぜ?」
「確かになぁ…あのキャンプの出来事だろ?」

(キャンプ…?なにかあったの?)
歩はたまらず、勇気を出して男子生徒の方へいった。

「ちょっと…いいかな…?」
………………………
歩は男子生徒からキャンプで起きたことを聞かされた。
自分のために、食器洗いをしなかった愛海達に水をかけたことを。
それが元で、標的にされたことを…。
歩は急いで羽鳥と流を探しはじめた。

(知らなかった。あたしのせいで…なのにあたしー…っ)
歩は図書室に行くと、羽鳥は静かに本を読んでいた。
歩は周りの目を気にせず、羽鳥の所へ駆け寄った。

「ごっ…ごめん…なさい…今日の朝のことを」
しかし羽鳥は歩の呼びかけに反応せずに、本を読み続けていた。

「な…なにか言って……」
歩は泣きべそをかいて、何度も謝った。しかし

「声、大きいよ」
それだけだった。無表情でその一言だけだった。
その一言が歩の心を突き刺した。

“あ た し 羽 鳥 さ ん に 話 し か け る 資 格 な ん て な い”
………………………
歩は廊下で途方に暮れていた。

(なにが“強くなりたい”だよ…ぜんぜんダメじゃん…ば か み た い)

ポン!
後頭部に何かが当たる感じがしたので振り向くと

「なぁにへこんでんだ?」
「あっ…流君…」
そこにいたのは竜馬だった。竜馬も帰る途中だった。

「あぶねぇぞ?こんなトコでふらふらしてっと?」
(おっ…お礼を言わないと…)
竜馬は歩の前を歩き出し、帰ろうとしていた。

「あ……」
歩は勇気を出して、大声で叫んだ。

「ありがと!」
竜馬は止まり、歩の方へ振り向いた。
「キャンプの時、あたしなんにも知らなくて…」
605ライフ 第8話C:2009/12/19(土) 12:31:11 ID:oOTWl75P
「ふん…。当たり前のことをしたまでだ…じゃあな」

竜馬は手を振り、去ろうとした。しかし歩は感をきわだってこう言ってしまった。

「あなたも愛海達にイジメの標的にされちゃう!」


歩は涙を浮かべて言い放った。
竜馬はすぐに立ち止まった。

「だからどうした?」
「えっ…」

竜馬の意外な一言に歩はあっけを取られる。

「あいつらが何かを企んでいるとしても、俺はあいつらと違ってガキじゃねえかなぁ。」
(なっ…かっ…こいい…)

歩は竜馬から何かたくましさを感じ、少し安心した気持ちになった。

「しかしなぁ」

竜馬は振り向いて歩を見つめた。
「俺ぁ、気が短えんだ。
安西達がもし俺のしゃくに障ることをしてきたらな、その時はあいつらは生き地獄を食らうハメになるがな」

「えっ…生き地獄…?」

竜馬はニヤニヤしながら言い放った。その顔はかなり狂気的なオーラを纏っていた。
「どうしよか?あいつらの両手を二度と使いものにならなくしてやるのもいいし、
あいつらを顔面をつぶして一生、外に出れなくしてやるのもいいな。俺のダチみてえに『目だ!耳だ!鼻!』ってな!」
ゾクッ!

歩は嘘かどうかもわからない事で一瞬とてつもない恐怖と寒気が襲った。
この男はやりかねないと…。歩の直感だった。

「…ははっ…」
歩は苦笑いをした。
「お前、安西達のところにずっといるが、 俺が前言った忠告を信用してなかったんだな?」
「えっ?」

竜馬は歩を睨みつけた。その目から殺気立っていて、今にも殺しそうだった。

「ひっ!」
歩の体中から震え、その場にへたり込んだ。
歩は口はガチガチになり、涙もこみ上げてきた。

「おめぇがこれからも安西達のそばにいるんなら、あいつらが俺にしゃくの障ることをしてみろ!
その時はお前も安西達の仲間だと見なして、お前も生き地獄をあじあわせてやるかな!!覚えておきやがれ!」
竜馬は歩から去っていった。
606ライフ 第8話D:2009/12/19(土) 12:34:38 ID:oOTWl75P
歩はまだ震えが止まらず、頭の中は真っ白だった。

(そっ…そんなぁ…こわい…こわいよ)
歩は恐怖でいっぱいになった。
嫌われたくなくて安西達につくか、生き地獄を喰らいたくなくて竜馬につくか……。
歩には究極の選択を迫られた。

“ど う し よ う … … と ん で も な い こ と に な っ て き た …”

第8話終わりです。本題のイジメに入ってきました。次は標的は竜馬に…
しかしそうすると竜馬の生き地獄フルコースで愛海達どころか歩にも危険が…。

…第9話は凄いことになりそうです
607名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/19(土) 15:27:37 ID:WebGZ6EB
乙。「てめえらにも味あわせてやる!流竜馬の恐ろしさをイヤってほどなぁ(ニマァ」
608名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/19(土) 19:52:44 ID:714BjqN2
竜馬が隼人化…
609名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/19(土) 20:35:13 ID:NBH+8Mp0
とりあえずボインちゃんが好きになるんだな
610名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/19(土) 22:35:09 ID:WebGZ6EB
ゲッターチームって猥談とかするのかな…號ならしそうだけど翔がいるしな…
611ゲッター+あずの作者です ◆FoWMLIHGkc :2009/12/19(土) 22:44:36 ID:NBH+8Mp0
>>606
乙です
竜馬の凶暴性がやべえww

>>610
あの研究所は女性が(描かれた限りだと)少ないからなぁ、ミチルさんも真の時にも一応いるみたいだけど、
元気の成長具合とか時系列だとあの時であいつらもまだ20代前〜中盤ぐらいなんだよな
612名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/19(土) 23:19:31 ID:7l+Jlrpu
最近しまぶーの漫画との組み合わせなんかはどうなんだろうなって思う
トリコの猛獣相手にゲッターチームが銃火器武装して大暴れとか、グルメ細胞を石川風にアレンジとか
長編に入るとスーパー化したり合体したり凄い樹の葉食ったり血を飲んだりして変貌するたけしがゲッター線浴びるとか

ギャグだったら食中毒のゲッターチームとたけしが一緒にうんこ漏らしてる絵が思い浮かぶ
613名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/19(土) 23:35:45 ID:OPFuMLXM
やべええ・・・どっちに転んでも死ぬwww
614名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/19(土) 23:36:52 ID:OPFuMLXM
あ、竜馬と一緒に地獄までいけばおkか
戦いと言う名の
615名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/20(日) 00:01:24 ID:h6JSTWtc
ただの雑談ならトリやらなんやらは外したほうがよろしいかと。
616名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/20(日) 10:39:52 ID:GPkxB10s
新食材を作る為に禁断の技術、ゲッター線照射による強制進化に手を出すIGO。
そうして生まれた新生物は確かに極上の美味なる食材だった。



勿論新生物はインベーダー化した。

というところまで思いついた、
617名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/20(日) 14:17:58 ID:3Q+Hw1sf
ところがこれがうまかった
618名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/20(日) 14:54:33 ID:C6jaBk5b
インベーダーがしゃっきりぽんと舌の上でおどるわ!
619名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/20(日) 15:11:51 ID:YyY7HqXE
美食會のやつら最初からインベーダーにしか見えないしな
620名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/20(日) 16:09:54 ID:1UdLO/I6
つ『インベーダーと植物獣の炒め物』
621名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/20(日) 16:31:23 ID:IP8Ajw39
流れをぶちぎるようだが、
グラヴィオンの世界にゲッター勢(敵味方双方)が転移してくると言う電波を受信した。
最初にアークに出てきたバグがグランナイツの世界に現れて、大暴れ。
グランナイツのゴッドΣグラヴィオンやソルグラヴィオンを圧倒する。(最終合神しても結果は同じ)
そこに進化した真ゲッタードラゴンが現れて…みたいな。

622名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/20(日) 16:45:24 ID:C6jaBk5b
超重炎皇斬とシャインスパークのぶつかり合いで地球の寿命がマッハ
623名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/20(日) 17:10:55 ID:FlszTDHg
素直にガンダム+ゲッターとか描きたいなー
……ベルチル買ってくるか
624名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/20(日) 17:23:07 ID:YyY7HqXE
>>621
惑星を吹き飛ばす最凶合神が勝てないとは思わないがなー
625名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/20(日) 17:29:59 ID:FlszTDHg
バグは真ドラゴンと戦うことも想定してたみたいだし
それなら惑星破壊規模程度なら相手になんないんじゃないの?
さらに、セイクンと同じものなら性能をフルに発揮すれば宇宙作れるみたいだし
626名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/20(日) 17:31:00 ID:kjpdUTEh
>>624
必殺技が惑星を吹き飛ばすぐらいしかしらないけど
必殺技をつかわせなかったらどうにかなるんじゃね?
アークのバグはフリーダバグでのバグよりでかいから強いかもしれないし。
まあ〜だからって勝てるかどうかわからんが
627名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/20(日) 17:36:01 ID:OAxZcgJi
バグに関しては情報少ないからなぁ
まぁSSとか作るのならそれに合わせて設定変えられそうだが
628名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/20(日) 17:36:15 ID:kjpdUTEh
>>625
バグが創造したのは星だよ。
ただ、バグ本人いわく「もっと大きなちから」に造られたようだから
もしかしたら上位存在がいるのかも
629名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/20(日) 17:42:25 ID:IP8Ajw39
真ドラゴンにしても石川賢先生が死んじゃったからその姿も技も不明なんだよな…
少なくとも大決戦版の人形が真ドラゴンとして考えていた姿らしいけど…
630名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/20(日) 18:15:01 ID:FlszTDHg
>>628
なんか天地創造がどうのとかって言ってなかったっけ?
まぁ、惑星規模でも通じるっちゃあ通じるか

>>629
まぁトマホークとビーム、シャインスパークは鉄板なんじゃない?w
631名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/20(日) 19:39:14 ID:kjpdUTEh
>>621
隼人がグラヴィオンのボインちゃんにどんな反応するのか
まあ、アーク時点じゃあ枯れてるかもな
632名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/20(日) 19:53:01 ID:jbC5xRAA
種死とのクロスでは「形が気に食わん」とかボインに対するこだわりを見せてたっけな……
633名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/20(日) 22:03:47 ID:C6jaBk5b
携帯でパシャパシャとボインちゃん達を撮る隼人
634名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/20(日) 22:20:59 ID:wegE14DY
>>624
乗ってる人は人間だから良心や恐怖がある
惑星壊せるほどの力を持つならなおさら

それをバカスカ撃てるやつは心臓や精神が鋼で出来ているか、人間じゃない
少なくともまともではないな

だから>>621よ。俺は期待しているから作品を投下してくれ

635名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/20(日) 22:25:29 ID:kjpdUTEh
>>634
確かにな。
特に護る側がそんな力振るったら護る対象も消し飛ばすかもしれないから
636名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/20(日) 23:10:46 ID:wegE14DY
>>635
そんな危なっかしいものを大気圏内で使ったらどうなるんだろうっていつも疑問なんだよね

惑星破壊で有名なのはイデオンだな。あれほど恐ろしい破壊は未だ見たことがない
逆にゲッターだと、すげーとかキレイダナーとかまたゲッターかってなるんだけどね
637名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/20(日) 23:34:17 ID:86M0/Rph
イデオンソードは別に惑星破壊するつもりで打ったわけじゃないのに
威力が凄すぎて結果的に切っちゃったってとんでもない武器だしな
確かに惑星派破壊するつもりで打ってるゲッターの方がいくらか良心的かもしれん
638名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/20(日) 23:36:54 ID:OAxZcgJi
破壊される側としてはどっちでも変わらんだろうな
639名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/21(月) 13:11:04 ID:s2VNSpzy
ゲッターの場合は尖兵にされる可能性まであるしな
真の恐竜兵達を見る限るだと
640名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/21(月) 14:30:45 ID:ezkrKtLu
イデ → 新たなる創造のための破壊
ゲッター → 更なる闘争のための破壊
641名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/21(月) 18:29:19 ID:46AjBaTg
偉大なるゲッターがあなたを見守っている
642名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/21(月) 20:49:47 ID:2BGYeWt8
ゲッターエンペラー様が見てる
643名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/21(月) 20:58:46 ID:3PBwaIS2
ガンダムとのクロスオーバーと言っても、ゲッターに比べるとMSは見落としするしなーと考えてたらブルーディスティニー思い出した。
3体あるし、パイロットを高機動性で圧殺してるし、声優に関いるし。
644名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/21(月) 22:10:17 ID:46AjBaTg
最近のガンダムはスーパーロボットに迫る勢いだと聞いているが…まだまだ追いつかないかね
645名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/21(月) 22:13:05 ID:KGUgw5tX
スーパーロボットにもよるけど真ゲッターぐらいまで来ると流石にMSだと無理くさいとおもう
ドラゴンまでなら勝てる奴も結構いるはず
646名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/21(月) 22:13:58 ID:KGUgw5tX
というか、今かいてて思ったんだけど
ドラゴン→真ゲッターの間にそうとう差があるよね
647名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/21(月) 22:37:00 ID:sgSlu/fK
UFOみたいなギザギザ飛行ができて、モーフィング変形できるくらいじゃないとね。
648名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/21(月) 23:46:52 ID:wB5mOq8/
いやいや、Gも相当アレだぞ
使い勝手の良くなった威力十倍のゲッタービームに
強力無比な敵の要塞を一撃のもとに粉砕するシャインスパーク
さらに早くなったライガーに、二足歩行が可能になったポセイドンまでいるんだぜ

しかも、ガチの殴り合いができるし。あんな鉄の塊に突っ込まれたら例え機体はそのままでも、パイロットはズタズタになるだろう
真のインパクトが強くていささか陰が薄いけどね
649名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/21(月) 23:50:53 ID:KGUgw5tX
>>648
スーパーロボットとしてはそこまで圧倒的なスペックというわけでもないからなぁ
ガンダムでもターンエーやらGガンやらだと勝てそうな
650名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/22(火) 00:05:43 ID:wB5mOq8/
でかければそれだけで十分脅威だけどね。心理的にも
>>649
ターンAはこちら側だろう、流石に
文明消滅させるとかゲッターでもできないよ(惑星自体消し飛ばすかもしれんが)

まあでも、ロボットがいくら強くても乗ってるのは人間なんだから、
最終的にはその人間の強さ(胆力とか闘争心とか)で決まるだろうね
651名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/22(火) 00:11:08 ID:dyFgaMPi
全ての生物、機械、建造物を取り込んでいけばそれは文明消滅なんじゃないかな?
火星に飛ぶ時だってやる気を出せば地球の全てを一掃できそう。
652名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/22(火) 00:13:33 ID:PcqxSpSM
ダークデス砲でターンエーと真逆の事ができそうだ
653名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/22(火) 00:21:22 ID:LPXFbZXG
Gガンはあれ15メートルくらいしかなくて重さがスコープドッグ並みなんだよな
打撃の重さって推力から来てるのかな
654名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/22(火) 00:31:23 ID:PcqxSpSM
気合でエネルギーが上がるシステムとかじゃなかったっけ?
655名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/22(火) 06:32:44 ID:TT8YeEn4
精神力をエネルギーに転換してるはず。
ぶっちゃけ孫悟空とか乗せれば最凶。
656名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/22(火) 10:44:47 ID:ylamBGcW
ガンダムの動力源を核融合炉からゲッター炉に変えてみる。ゲッターの真の力は三人揃わないと発揮できないが、使い方によってはブラックゲッターに迫れるかもしれない。
……炉心むき出しのソレスタルビーイングのガンダムは最悪かもしれないが。
657名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/22(火) 13:27:36 ID:vwnfm74A
ちょっと作品にしようと思っていたものがまとまらず
予告だけになってしまったのですが、投下します
658名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/22(火) 13:31:17 ID:vwnfm74A
嘘企画
ゲッターVSギャバン 予告編


「ダーク・デス砲、発射!!」
拓馬たちの乗った宇宙戦艦の砲塔に、力が集束した。
「汚い死…文字通りの兵器だ」
その眼に一切の感情を宿さず、武蔵が星を見る。
直後、星のすべてを崩壊させる砲撃が惑星に降り注いだ。
惑星を腐らせ、ゲッターの種子が宿る苗床とする。
そのために。
だが、
「……ック!!!!!」
暗黒の光線はその役目を完遂できなかった。
「ダークデス砲が、縦一文字に切り裂かれただと!?」
その爆炎の合間を縫って、赤い流星が空へと走った。
それが何かを確認する間もない。
そして、目の前のゲッターエンペラーが大きく揺らいだ。
「何事だ!」
「砲撃です。こちらのゲッターフィールドを突破して…っ!」
「バカな! この星系は全滅させたはずだ!」
「わかりません…いまモニターに敵機出します!」
空間に大写しになったそれは、
「所属、銀河連邦警察! 識別コードは…」
その場にいた全員が息をのんでいた。
輝く王者と呼ぶにふさわしい、銀河を駆ける青の竜。
エンペラーの記憶と接続した武蔵が、絞り出すようにその名を告げた。
「…ウザーラ」
659名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/22(火) 13:34:32 ID:vwnfm74A

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「ドル・レーザー!」
空を割って出現した巨大な竜の頭部から、必殺の威力を持つ熱戦が放たれる。
宙に浮かぶ巨人を狙った熱戦は、しかし巨人の体を透過した。
「オープンゲット!」
ゲッターロボだけが持つ、分離合体による回避戦法。
間一髪。
「カムイ、キリクにチェンジだ! 空中線では分が悪い!」
「わかってる!」
空中を舞う三機のゲットマシン、それが二号機を中心として一つの鉄の巨人へと変わる。
出来上がるのはゲッターキリク。
巨大なドリルを持つ、地中戦闘・強襲用の機体である。
砂埃。
ゲッターの高出力は、物理的に不可能な速度での地中移動を可能にする。
一瞬にして、ゲッターキリクの姿が地上からかき消える。
「行くぞ。このままドルギランの土手っ腹をぶち抜いてやる!」
カムイが叫び、キリクが地中で上昇に転じようとした直後。
「スクーパー!!」
三つのドリルがぶつかって不快な金属音を立てた。
摩擦によって高熱となった地中に、金属が激突する火花が飛んだ。
二つのドリルをつけた戦車が、高速で地中を掘り進んできたのである。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

革のジャンパーを投げ捨て、男が答える。
「それは確かに、かつてウザーラと呼ばれたものさ。だが、今は僕の相棒。ドル…電子星獣ドルだ!」
その言葉に、地に落ちていた竜が再びいななく。
天に上る代わりとして、電子の竜は主の命に答える。
「ドル!スクリューアタック!!」
660名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/22(火) 13:38:12 ID:vwnfm74A
「そうこなくっちゃ!」
亜音速で回転したドルの打撃を、拓馬のゲッター・アークが受け止め。
そのまま、
「うおおおおぉォッ!」
叫びとともに投げ飛ばした。
追い打ち。
アークの両腕から、一瞬という時間をもって無数の牙が生える。
それは力の合図。
大気に電流が満ち、
「サンダー・・・ボンバァーッ!!」
天地を震わす轟音とともに、竜の悲鳴が空に響いた。
四つの手足をすべて砕かれ、竜が大地にバウンドする。
直後、
「ありがとう、ドル。レーザー!!Z!ビィィィム!!」
アークの右胸、炉心がある場所が熱戦により正確にぶち抜かれた。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
惑星の赤い空を、更に禍々しい赤が埋めた。
ゲッター艦隊。
数限りなく重ねられた炉心の音は、宇宙に仇なすいなごの羽音だ
敵が多いほど、一乗寺烈の胸は高鳴る。
命の限り走れ、とコムは告げた。
背後には、守れなかった都市がある。
足元には、滅びた美しい大地がある。
だから、彼は叫んだ。
「蒸着!」
661名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/22(火) 13:41:04 ID:vwnfm74A
それぞれのシーンの時系列は適当ですのであんまり気にせずに
662名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/22(火) 16:51:09 ID:CLTYf2F0
やっぱりどう書いてもゲッター艦隊&エンペラーは悪役になってしまうのだろうか
663名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/22(火) 18:33:25 ID:6yvkRrKg
>>621のアイディアは面白そうだが、グラヴィオン側がゲッターをどう見るのかがな。
アークに加勢したはいいが、超重炎皇斬を弾じかれたら目が点になりそうなのは考えつくが、
ゲッターの力をどう見るのか?エンペラーなんて見ちゃったら危険視しそうだけど
664名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/22(火) 19:14:23 ID:EY4SvXQS
俺、本放送は見たこと無いんだが、ZZがパイロット3人で、合体順序でパターンが代わる(Gアーマー的意味で)んだっけ?
665名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/22(火) 21:03:04 ID:j7OdmBDn
>>664
そんな面白いガンダムがあるか!

RX−78ガンダムのAパーツとBパーツに無理やりコクピットつけた感じだよ。
かなり死ねそうな所にコクピットがあって怖い。
666名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/22(火) 21:04:20 ID:kQ3t9d5J
>>658
無粋だし間違ってるかもわからんが、未来でタクマたちがのってた戦艦は皇帝ではないと思うんだけど
667名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/22(火) 21:37:51 ID:8fPJLdij
このスレって、>>1のwikiサイトかここに投稿されているクロスSS限定?
668名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/22(火) 21:39:26 ID:LnyJC3LP
・・・言っている意味がよくわからん
外部で連載してるクロスSSの話をここでしたいってこと?
669名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/22(火) 21:56:30 ID:kWHxG/4Q
自分が確認したものだけで
たしか、個人サイトでナデシコとグラウ゛ィオン(多重物に近いが)とデモンベ(2、3はで停止)
理想郷でマブラウ゛とのものが短編と連載中がひとつづつ。
670名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/22(火) 22:12:18 ID:j7OdmBDn
余所でやってるものは余所で話せばいいんないか?
個人サイトを2ちゃんでさらすのは良くないだろ?
671名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/22(火) 22:54:09 ID:ugtSqHMy
個人的にはクロスのさせ方とかの議論に参考で「〜〜って感じのもあるよ」っていうのはありだと思う。
ARCADIAはともかく、あんまり、よその個人サイトの話をしてるとそこが悲惨なことになりそうだし。
672名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/22(火) 23:09:28 ID:Jsl+mEHB
ゲッターとクロスさせると他作品次第ではパワーバランスの取り方が難しい。
理想郷の奴のように最初から融合させるのもありか。
673名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/22(火) 23:48:20 ID:CLTYf2F0
ゲッターに遥かに及ばなかったり、または逆に圧倒したり
674名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/23(水) 08:51:03 ID:Dcd/SrOH
そこは
俺にわかるよう説明しろォォォ!!
だろ
675名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/23(水) 10:03:04 ID:j3fSjsLo
下手にクロスするとゲッターがホイホイなんでも食っちまってすばらしいことがエンドで終わりそうだな全てw
676名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/23(水) 12:29:56 ID:it/ve7TE
>>664
トマホーク装備でトドメはハイィィィィィメガキヤアァァァァァノン!!!のダブルゼータドラゴン(パイロット:ジュドー)
マッハのスピードをほこり、ガンダムドリルを装備したダブルゼータライガー(パイロット:ルー)
そんなのなかった重装備ダブルゼータポセイドン(パイロット:誰?)
の三形態に変形します
677名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/23(水) 13:07:12 ID:IJMsXZ/e
スパロボDのヨンコマで木星でゲッター線を浴びすぎてワイルドになったジュドーとルーとかいうネタあったな
678名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/23(水) 13:07:46 ID:rWdGCyeC
みんな石川絵で目がグルグルなんですねわかりますw
679名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/23(水) 15:13:05 ID:+c8J0wEK
けどあのチェンゲの竜馬を倒した猛者がいたぞ

スパロボDのアンソロでノインとリムが作った物体Xタルトを食べなかった竜馬がノインに毒殺されるシーンがあったww

まあその最後は助手がリムの作ったロシアンルーレットタルトの中に入ってた反陽子爆弾入りタルトを食って地球オワタというバットエンドだったけどw
680名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/23(水) 15:18:28 ID:HiLgdjw/
>>679
俺がわかるように説明しろ……
681名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/23(水) 15:29:23 ID:nEgZj6Si
ゲッター4はザクU型
パイロットはバーニィ
そんな話
682名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/23(水) 18:25:38 ID:xo+r6U1g
俺は体育会系なもんで…
683名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/23(水) 20:21:07 ID:eF0UfaUb
ゲッター+あずまんが、続きが出来ましたんでうpします
以前、トリを外し忘れたのは無粋でした。
近いうちに投下できると思ったら、なんかデータが虚無ったもんで・・・
684ゲッターロボ+あずまんが大王 第3話-(2):2009/12/23(水) 20:23:42 ID:eF0UfaUb
第3話-(2)

それを見たとき、智の心は虚無と化した。

靴を脱ぐのも忘れ、引き寄せられるように歩み寄る。
近づくにつれ、その輪郭が見えてきた。
壁から生えるようにして伸びたそれは、ジーンズに覆われた足であると分かった。
伸ばされた二本の脚の中央に、だらりと垂れた腕が見えた。
上半身を覆うオーバーコートの、ぴんと張られた襟元が。
流れる炎を、波を具現化させたようなシルエットの頭部が。

僅かに触れる顔に向けて眼を這わせたとき、彼女の足元で、水が砕ける音がした。

足の裏から伝わるその音が、彼女を覚醒させた。
ほぼ無意識のうちに動いていた足は止まり、視力以外の感覚が次々と眼を覚ます。

途端、顔面を殴られたような感覚が彼女を襲った。
その感覚は、鼻孔から生じた。

「ッ!!」

皮が切れた鼻を押さえ、後退さる。

黴と埃の匂いに混じるほのかなそれは、
女に生まれて17年間生き、更にこと最近では特に身近となった匂いだった。

思い出しただけで吐き気がする、昨日の一件。
無我夢中でかぶりついた直後に、口腔内を満たしたあの臭気と酷似していた。

そして光が当たる部分の黒の端、薄く引き延ばされた部分は
胎内から剥がれ落ちたあの色とほぼ等しい。

「(そんな…まさか…これ……!?)」

その時、彼女の身体が大きく揺れた。
685ゲッターロボ+あずまんが大王 第3話-(2):2009/12/23(水) 20:24:23 ID:eF0UfaUb
建物が、地面が揺れた。
ぐごご、と唸りのような音と感覚が走る。
どこかで、何かが砕ける音がした。

傷付きいた貧血気味の身体が傾いた肉体を転倒から防ぐべく、
細やかな足に力を込める。

生まれ立ての四足獣のようによろよろと動くそこに一瞬、光が降りた。
同時に、ずん、と一際大きな揺れが湧き、少女の肉体を引き摺る様に引き倒した。
背後から見えざる手によって引かれたように、仰向けに倒れる

天を仰いだそこに、影が降りた。
顔の丁度真上で輝く陽光と智の間に、光を遮り続けていた壁面が広がっている。
白っぽく色褪せた木材と錆びた釘が迫出たそれは、剥き出しになった人の奥歯のようだった。
そしてそれが、歯本来の役目の様にして智の眼前に迫っている。
床を土台として、或いは皿のようにして、少女の肉体を噛み砕かんとした時、
床を背にした彼女の頭の先から、音が響いた。

べりっという後に粘着音が尾鰭を引いたそれは、瘡蓋を引き剥がすような音だった。
僅かに遅れ、智の口から「うぇっ!?」という声が鳴った。

音に重なり、彼女の視界が暗転した。

彼女の眼が、彼女自身、機能していると知覚した時に彼女が最初に見たのは
足の先の床にその身を深々と突き立てた断片だった。
ちびた消しゴムほど隔て、ささくれ立った木片が突き出ている。
天井の残骸と床との間に、煙のように木っ端と埃が舞っている。
渇いた匂いと共にそこにあるそれは、落下から僅かほどの時間を置いていないことを意味していた。

足先との距離は僅かに数センチ先にあるこれらに、智の喉が硬く粘ついた唾液を飲み下した。

喉と呼応してピンと跳ねた髪型が後ろに引かれた様に動く。
ごくりと鳴った後に、ドクっと滾る何かを感じた。
それは、背後からした。
自分の肩に近いあたりで、それは再び鳴った。
視線をそこへ向けようとしたとき、彼女の眼は自分の足の辺りで停まった。
木片に向けて垂直に伸びた足に沿って、もう一対の直線が走っている。
686ゲッターロボ+あずまんが大王 第3話-(2):2009/12/23(水) 20:28:52 ID:eF0UfaUb
「おい」

ドクリと鳴った鼓動と共にそれは来た。
密着した背中の奥からは鼓動が、頭頂の脇の方からは吐息のような声が。

「怪我はねえか」

動かした視界に、よれっとした白い布状のものが映った。
折れ曲がった節々には赤い塊がこびりついている。
顔を傾けたとき僅かに喉が詰まるのを感じたが、
視界にそれが入ると物が取れたようにその感覚は消えた。
変わりに肩と腕の上を何かが伝っていくのが感じられた。
肌の上を明確な質量を持って動き、重力に引かれ床に落ちる。
包帯に塗れた腕を、彼女は見た。

「無事かって訊いてんだよ」

急かす声ですら、掠れている。
喉が詰まったように、声が出ない。
智は、首を僅かに動かした。

「ならいいや」

頷きが眼に入ったのか、それを最後に、頭上の声は閉じた。

しんと部屋が静まり返る。
背中で鳴る鼓動が弱くなり、智は自分の呼吸が乱れるのを感じた。
押し出るように、智は背後のものから離れた。
密着していた部分が空気に触れたとき、そこ場所には冷気が宿った。
温かみが冷ややかへと変わる一連が、いやに不気味な印象を彼女に与える。

振り払うかのように、天井が裂けて開いた陽光の下へ出、恐る恐る背後を向いた。

広がった光に照らされたそこに、一人の男の姿があった。
ぼろぼろのオーバーコートの奥の、生地よりもどす黒い染みをいくつも作った、
ブラックのアンダーシャツ。
引き千切った素材で作られたとしか思えないほどごわついたジーンズ。

シャツとコートの間からは、床に向かってだらりと垂れた二本の腕が見えた。
タンクトップ状のシャツから伸びたそれらは、一辺の隙間もなく包帯で覆われ、
節々を朱に染めている。
包帯の隆起から、相当に鍛えられているのが見えたが、それでも
自分との年の差はあまり無いように見えた。
伸びた腕の、朱に染まって、肉の隆起する場所に痛ましい感情を込めながら伝った先に、
先程は見えなかった場所が合致した。
687ゲッターロボ+あずまんが大王 第3話-(2):2009/12/23(水) 20:31:39 ID:eF0UfaUb
一塊の炎や波のように見えた髪形のシルエットは、
突き出た髪々が、まるで複数の刃が束ねられたような鋭角を持って作られていた。

それの真下の部分、額から顎、そして首の喉仏のあたりまでを、
腕同様にぐるぐる巻きにされた包帯が覆っている。
眼と鼻、そして口元はそれが裂けたかのように開いてはいたが、
正確な顔の構成は分からなかった。
ただ、包帯でぐるぐる巻きになった顔のラインからは、どこか獣じみたものが感じられた。
どこか、凶暴そうな、魔獣のような。

だが、それに対して、彼女は脅威を覚えなかった。
昨日の一件もあるが、別の事例が危機感を鈍らせていた。

包帯越しに触れた顔は、おおよその体温が感じられなかった。
そして、ふやけたか、引き剥がされた皮膚のように垂れた包帯の隙間からは、
呼吸音が聞こえなかった。


「お、おい…嘘だろ」

狼狽した表情で、智は両手で男の肩を掴む。
握るように力が入ってしまったが、男はぴくりとも動かない。
そして顔同様に、そこは冷気で満ちていた。

「お、おい!おいってば!!」

眼が潤み、意図せぬうちに声が荒がる。
僅かに揺れる手先を、智は意識の中で動かし始めた。

「おきろ、起きろよ!!まだ、まだろくにお礼も言えてないんだぞ!!!」

二度、三度と前後にゆする。
その度に、手先には冷たさが広がる。

「……ぇ」

前後に揺れる頭が発したそれを、智は聞き逃さなかった。
途端、彼女の表情が輝く。
潤んだ涙は、既に頬へと伝っていた。

この時、僅かに開いた口に吸い込まれる空気の流れを、彼女は見れたか。






「 う る せ え ! ! ! ! 」





その声<ヴォイス>に、空気が震えた。
688ゲッターロボ+あずまんが大王 第3話-(2):2009/12/23(水) 20:33:43 ID:eF0UfaUb
怒号が、彼女の上半身を襲った。
同時に智の手先はマグマのような、熱い血の滾りを覚えた。

「な…な…」
「人が気持ちよく寝始めたとこ叩き起こしやがって!!何様だてめえ!!!!」

包帯男と向き直った彼女の思考は混濁を極めたが、やがてそれも落ち着いてくる。
怒号でくらくらする智に、男は再び口を開いた。

「ったく、潰されんのを助けてやったつうのに安眠妨害たあいい取引じゃねえかおい」

言ってる事は間違いではないが、こちらは本気で心配していたのだ。
突き放されるような言葉は、少女の心に怒りを沸かせるのには十分すぎた。
普通ならば、口汚い言葉と罵倒、あるいは沈黙で返すだろうが、彼女はその範疇には入らない。
有名校内暴走バカ、『滝野智』なのだから。

「俺はもう疲れてるんだ、ドンパチすんなら別ンとこで―――」

言いかけたそこに伸びるものがあった。
それは包帯で巻かれた頬の奥、鋭角が連なった髪型の中に鎮座する外耳を思いっきり掴むと、
手前へ思いっきり引っ張った。



『『『「なんだとぅ!!人が折角来てあげたってのにこのブレイ者ーーーー!!!」』』』



男の声と同程度のバカでかい声<ヴォイス>を男に放った。
スピーカーを導入しても匹敵ないしは劣ると見える声量に
少女特有の高い音を交わらせたそれは光の中を立ち上る埃をタイフーンのように吹き飛ばし、
半壊した室内を男に勝るとも劣らない勢いで揺らした。

男は、引っ張られた左のほうの耳でそれを直に脳内へと叩き込まれた。
ぐわんぐわんと脳が揺れ、眼は涙ぐむ。
だが、空気の揺れが終わらぬうちに噛み付くような視線を智へと向けると、
再び大きく息を吸った。
689ゲッターロボ+あずまんが大王 第3話-(2):2009/12/23(水) 20:35:36 ID:eF0UfaUb
『『『『『「何が無礼だ!こちとら生まれたときから無礼様様よ!!」』』』』』
『『『『『「なにおう!私だってずっと無礼講で通して来たんだぞぅ!!お前なんかに負けるかーーーー!!!!」』』』』』

半月の眼を描いた智もそれと同様、怒号で返す。
足りない肺活量は気合と女特有の高い声で補っている。

「上等だ!! 今すぐ表に」

出ろか出やがれとでも言おうとしたのか。
だが、その時にでたのは言葉ではなく、ドスっという鋭く鈍い音である。
見れば、また天井が崩れたのか、男の包帯でぐるぐる巻きにされた顔面のすぐ上に
小さな木片の束が刺さっている。
幸いにして先端が角で無かったためか、比喩同様に突き刺さってはいないようだ。
ただ、それがずるっと落ちたとき、男の巻いている包帯の下をじんわりとした朱が広がった。

「きゅ、救急車…」
「無駄だ、やめとけ」

電話を探そうと周囲を見渡す智を、刃のような鋭い声が制す。
額から溢れた血は鼻梁を伝わり言葉を吐き出す口から垂れた。

「…そうか、そうだよな…」

一瞬の戸惑いのうちに思い出す。
病院という施設は今、怪我人で溢れかえっていることは周知の事実だった。
学校の保険医さえも駆り出されている今、新規の利用が出来るとは思いがたい。

「うちは電気代払ってねえからな」
「そっちか!!てかそういう問題じゃないだろ!?」
690ゲッターロボ+あずまんが大王 第3話-(2):2009/12/23(水) 20:38:04 ID:eF0UfaUb
「それによ、電話したって来ちゃくれねえ」
「そうだけど…お前、怪我してるんだろ!?」
「おめぇもだろ。ゆっくり休んでろっつったろが」
「…あちゃー、覚えてたか」

ぽりぽりと頭をかきながら、智はあぐらをかいた。
壁に突き刺さったように背を預ける男は、包帯の奥からでも分かるほど、呆れたような顔をしている。

「あんなズタボロになったくせに無茶しやがる。女だったらちったあ身を労わる事を知りやがれ」
「ぶー、女性差別反対!!
 あとあんたには言われたくないね。さっきあんたの胸触ったけど、なんかやばそうな感触がしたぞ」

「こう・・・ぐにっと」、と指の折り曲げで表し、アバラでも折れてるんじゃないのか?と智は続けた。

「ああ、俺ならいい。飯でも喰ってりゃそのうち治るだろうからよ」
「…そうなの?」
「今までだってそうしてきた。今度だって変わりゃしねえよ」
「あんた、歩けるの?」

ふ、と息のような笑いを男は吐いた。

「自慢じゃねえが、ここから出られる気がしねえ」

腕組をしながら言うような、誇らしげな声で言った。

「…自慢になってないぞ?」
「何言ってんだ。並みのやつならとっくに血みどろんなってお陀仏よ。
 この俺様だから生きてられんだ、自慢だ自慢」
「…・・・ご飯、どうやって調達するんだ?」

得意げそうな顔を包帯越しに作りながらも、その表情は固まった。
眼もどこか泳いでいるようなものに変化している。
691名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/23(水) 20:39:20 ID:xo+r6U1g
支援スパーク!
692ゲッターロボ+あずまんが大王 第3話-(2):2009/12/23(水) 20:39:44 ID:eF0UfaUb
「あんた、まさか……忘れてた?」

数秒を置き、男の口元が動いた。

「いいや忘れてねえ。今思い出した」
「世間一般ではそれを忘れたっていうんだよ!!」

びしりと指された人差し指は、比喩ではなく、男の眼前で停まった。
「ぐっ」と唸る男ににやあっとした表情を浮かべた智の視点が、男が羽織ったオーバーコートの
胸元の膨らみに注がれた。

「ちょっち失礼」
「そのちょっちを待ちやがれ」

互いに会話に慣れてきたのか、両者のテンポが上がっている。

「テメ、何する気だ」
「脱げ」

恥じらいのはのじもなく、彼女は男に向かってそう言った。

「なんだお前、新手の追い剥ぎか」
「違うわ!!ってか追い剥ぎって怖っ!!ていうかオイハギって何!?」

予想としては、男は恥ずかしそうなリアクションをすると踏んでいたが
それは大きく外れた。
というか、思考のベクトルが真逆だった。

「おい、勝手に漁るんじゃねえ!!」
「はっはー!結構入ってますなぁ」

ごそごそと男の懐を漁った智の手に、今時珍しいがま口タイプのサイフが握られている。
693ゲッターロボ+あずまんが大王 第3話-(2):2009/12/23(水) 20:41:25 ID:eF0UfaUb
「てめ!そいつを返しやがれ!!」
「へっへーん、くやしかったら奪ってみなー!」

くるりくるりと右足を基点にバレエの様に動く様は、
仮にも怪我人のものとは程遠い。
声を荒げた男も、半ば諦めたようだった。

「おぉー、ずっしりぎっしり。小さいのにこんなにたくさん、立派ですなあ」
「てめぇの乳よりな」
「そうそう、智ちゃんもあやかりたい…って何言わすんだゴルァアア!!」
「へっ、まんまと引っかかってやんの。ざまぁみろタコ女」
「た、タコだとぅ! 女の子に向かって言う台詞かそれ!!」

もっとセクハラ的なことを言っていたような気もするが、
気にするのはそこなのだろうか。

「じゃあその髪型は何だ、イカか、イカの足か?」
「これはたこさんウインナーだい!」
「お前、バカだろ」

この発言にもう暫くの間、バカだ、バカじゃないの論争が始まるので割愛する。
20分ほどやり取りが続いた後に、

「まぁいいや。じゃ、行って来るわ」

と智は言った。

「あ?やっと巣に帰んのか?」
「あんたの餌の調達」
「俺は雛か」

嫌な雛である。
嫌過ぎる。
694ゲッターロボ+あずまんが大王 第3話-(2):2009/12/23(水) 20:45:21 ID:eF0UfaUb
「じゃ、行って来るからなー」
「どこへだ」

男への返答をせずに、少女は暗がりから路地へと転がるように移った。
陽光を浴び、戸を閉めようとしたとき、男が彼女へ「おい」と告げた。

「ああ、あとお前」
「うにゃ?」
「俺が言うことかは知らねえが、あんまその短い履物で胡坐とかすんな。それ履いてんならてめえも一応女だろ」
「えと…分かりやすくプリーズ」
「言っていいのか?絶対てめぇ、怒るぞ」

戸を自分の頭一つ分まで閉じたまま、智は頷いた。
しかも、二度三度と、こくこくと。

「ちゃんと拭くか替えるかはしろ。なんか赤くなってたぞ」

戸の隙間から覗く少女の顔が、果実の色でボッと爆発した。

「病人は黙って寝てろ!!」
「俺は怪我人だ!!病人じゃねえ!!」

どっちも具合が悪いということに変わりは無いが、病と傷の違いは男にとっては大きいようだ。
そう言ったそこへ何かが飛び、ばしっという音を立てて叩き付けられた。
目元から口までの、包帯が緩んでいる箇所に広がるそれに、男は見覚えがあった。

「それで顔でも拭いて待ってろ!!」

顔を赤らめ、半月状を描いた智は最後に「いーっだ!」と歯を剥いた。
直後、戸を激しく閉める音が響いた。
と、思ったら開いた。

「待ってろよ!!絶対待ってろよ!!絶対だからな!!!」

と叫び、今度こそ戸を閉めた。
先程以上の、無駄な力を込めて。
騒がしい少女一人が消えた室内は、異常なまでに静かになった。

「忙しい野郎だぜ」

沈黙の到来と時を同じく、男が口を開いた。
包帯の隙間から見える、乾いた血溜りに落ちたハンカチに眼を落とし、呟く。
それから僅か数センチの距離にある手はぴくりとも動かない。

「・・・どうやって拭きゃいいんだ?」

応えるものはいなかった。
静まり返った部屋の中、男は意識が混濁する感覚を覚え始めていた。










つづく
695名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/23(水) 20:46:53 ID:eF0UfaUb
以上上げました。
最初に会話は出来たんですけど、骨組みに時間がかかりました。

あずまんがネタで「ちよちゃんの一日」を「じんはやとの一日」にしようと思ったけど無理だった。
696名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/23(水) 22:18:05 ID:xo+r6U1g
乙、研究所には帰れないのかな
697名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/23(水) 23:37:37 ID:eF0UfaUb
>>696
ども
そこはもうちょいしたら書こうと思ってる
あと支援スパーク吹いたw
698ライフの作者です:2009/12/24(木) 06:33:59 ID:lBJUpj6g
あずまんがの人乙です
竜馬がほのぼのしていておもろいです

続きできたので貼ります
699ライフ 第9話@:2009/12/24(木) 06:39:35 ID:lBJUpj6g
“おめぇも安西達の味方なら生き地獄を味あわせてやるからな!!覚えておきやがれ!”
いまだに不安になる歩。愛海達につくか、竜馬につくか…。
歩は焦っていた。
……………………

ガラガラ!
竜馬が教室に入ってきた。

(ぷぷ……クスクス…)
愛海達は竜馬を見て、笑いをこらえていた。
(まっまさか…)
歩は不安感に駆られた。

すると
「おい!俺の机、どこにあるか知らねえか?」
歩の席の隣にあった竜馬の机とイスがなくなっていた。

すると
「椎葉、俺の机どこにいったか知らねえか?」
(ひっ!)
歩は急に焦った。自分は知らないけど、知らないっていったら…。
歩は唾を飲み込み、震えながら言った。
「しっ…知らない!」
「そうかっ!ありがとよ」
竜馬は机を探しに教室から去っていた。
“ぷぷ…キャッハハハハハハっ!”
笑いをこらえていた愛海達が耐えきれずに笑いだした。

「あ〜!いい気味!机はあたし達が隠したなんて、流わかんねーよなー!」
「さあ授業開始までに見つかるかな?」
歩はもっと不安感にかられた。これがもし竜馬にバレたら…。
(言わないと…愛海達が危ない…)
「あの…愛海…」
歩は話しかけたが、声が小さく愛海達の笑い声に遮られた。
一方、竜馬も…。
教室のドアで盗み聞きしていた。
(…どうやら、本気(マジ)で生き地獄を喰らいたいらしいなぁ!)
ゴゴゴゴゴゴ!
竜馬から凶悪なオーラが流れ出てきた。
1限目
ガラガラ!
! ?
竜馬が机を見つけて戻ってきた。
机を元の場所に戻してドカっと座った。
愛海達は竜馬を方を見て、ニヤっと笑った。
「お楽しみはこれからよ」
歩は竜馬になんて言葉をかければいいか分からなかった。
恐怖にかられ、顔を伏せた。
(神様…何も起きませんように…)
そんな不安と恐怖が混じり合う1日が始まった。

昼休み
「……」
竜馬は自分の机を無言で見ていた。
机には知らない内に大量の落書きがされていたのだった。その中には竜馬を中傷するような過激な悪口もかかれていた。
「………」
竜馬は何も言わず、濡れた雑巾で机を吹き始めた。
700ライフ 第9話A:2009/12/24(木) 06:43:09 ID:lBJUpj6g
「……」
歩はそんな竜馬を見て不安と恐怖でいっぱいになる。
クラスはそんな竜馬をお構いなしに知らないふりをしながら遊んでいた。

すると
「手伝うよ」
羽鳥が竜馬の所へきて、雑巾で吹き始めた。
「すまねぇな」
竜馬と羽鳥の二人で机を吹いているのを 歩は見かけた。
(あっ…私もやらないと…)

しかし
「あいつらお似合いじゃね?カップル誕生の瞬間だよ!」
「もうデキてるよ!ギャハハハハ!」
愛海達は竜馬達を見て、笑っていた。
歩はその状況に耐えきれず、教室から飛び出した。
(もうやめて!あたしどうしたらいいの?)
歩は屋上へ駆け込み、空を眺めた。今日は曇りで少し生暖かい湿った空気が歩を包み込んだ。

(あたし…どうしたらいいのだろう。)
歩は情けない自分に笑いかけたが、泣きたい感情もあいまって、複雑な感情を抱いた表情をしていた。
………………………放課後

「ちょっと忘れものをしたから先に帰ってて!」
愛海のグループの一人、大原真由(通称、マユ)だった。愛海達と別れ、忘れ物を取りに、教室に戻った。
「あれっ?おかしいな…今日の昼まであったのに…)
すると

ガチャン!
「!?」
ドアにカギが締まる音がして、ドアの方へ振り向いた。
そこには…

「あっ…あんたは…」
そこにいたのは竜馬だった。あたかも獲物を追い込み、余裕の顔をした表情をした竜馬の姿が…。

「なっなに…なんか…用…」
マユは震えるように竜馬から後ずさる。
「お前ら、俺の机を隠したり落書きしたろ?」

ギクっ!
マユは一瞬びっくりて顔をひきつった。
「なっ…なによ!?誰がそんなことをするのよ!?」
竜馬は少しずつマユに近づく。
「知らねえと思っていたのか?実はあの時、机を探しにいったと見せかけて、教室のドアから盗み聞きしてたんだよ!」
!!?
マユはその場にへたり込んだ。体が震え、口もガタガタ震えていた。

「高けぇ笑い声だったぜ? 机を隠したとか豪語してたしな!」
マユは壁に寄り添い、 カーテンを握りしめた。
「あっ…あたしがやったわけじゃない!!愛海達がやったことよ!」

しかし
「ひっ!」
竜馬からおびただしくほどの殺気と威圧感が放出され、マユに直撃した。
701ライフ 第9B:2009/12/24(木) 06:46:09 ID:lBJUpj6g
「ひいいいいい!!」
「あいつらと一緒にいただけでも同罪だぁ!何もしてなくてもな!俺ぁ、気が短けぇんだ。たとえ女だろうと容赦しねぇぞ!」
ゴゴゴゴゴゴ!
竜馬の表情は鬼のような表情をしていた。今にも襲いかかろうとしているようだった。

「おっ…お願いっ…ヘンなことはしないでっ…」
マユは泣きながらお願いした。

「なあに犯すようなことはしねえよ」
(ほっ…)
その言葉にマユは少し安心したのか顔が緩んだ。しかし

「この中から選ばせてやる。一生、両腕を使えないように粉々してほしいか、一生、外に出れなくしてやるほどに顔面をグシャグシャに潰してほしいのとどっちがいい?」

! ?
マユは表情を変えた。それは恐怖と絶望が入り混じった表情だった。
「いっいや…やっ…やめ…てっ…」
マユの願いも虚しく、竜馬には聞くはずもなかった。
「おめぇらがまいた種だ。くさい奴は元から断たないとダメなんだよ!」
「ひいいいい!!だっ誰かぁぁぁ!」
マユは大声で叫んだが誰も反応はなかった。
「この辺りを調べたけどみんな帰りやがったぜ?俺をいじめの標的にしたのは間違いだったな!」
「………」
竜馬はマユの手前にまで来て、こう言い放った。
「いじめなんてくだらねえことをやってんじゃねえよ!この俺をいじめようとしたあいつらに見せしめてやる!
この流竜馬の恐ろしさをたっぷりと見せてやるぜ!!」
「いやあああああああ!!」

グシャ!!バキっ!!ドワォ!!!
………………………
生き地獄フルコース。一人目
………………………次の日
教室内では暗雲が立ち込めてんいた。

「おい聞いたか?大原のこと?」
「ああ!何者かに暴行されて大怪我したってことだろ?」
「可哀相にな、顔面と両腕がもう使いものにならないほど損壊が激しいらしいな…しかも意識不明の重体だろ?」
そんな話が立ち込めるなか、愛海達も…。
「ちっくしょ!!誰がマユをこんな目に合わせたのは?」
「あたし…こっ怖い…もう…誰も信じられない…」
愛海達も相当ショックを受けたらしい。
702ライフ 第9話C:2009/12/24(木) 06:51:04 ID:lBJUpj6g
「………」
歩もそれを聞いて、茫然としていた。

“生き地獄を味あわせてやる”
その言葉が脳裏を横切った。

すると
ガラガラ!
入ってきたのは竜馬だった。誰も竜馬の仕業とは知るはずもなかった。ただ一人を除いては…。

「流君が…マユを…」
歩は竜馬の所に立って、見つめた。竜馬はポケットに手を突っ込んで外を眺めていた。
「俺は言ったことを初志貫徹する男なんでね。
椎葉も気ぃつけな。いつ俺の餌食になるかわからねえぜ?」
ドクン!!
歩はトイレに駆け込み、頭を伏せた。体中が震え、冷や汗をかいていた。

(こっこれは警告なんだ…どうしよう……どうしよう!)
歩は怖くて仕方がなかった。わかってはいたものを…どうすればいいかわからずに…。

1限目
急遽、授業がなくなり全校集会が行われた。校長が汗を流しながらこう言った。
「みんなも知っている通り、一年生の大原が昨日、暴行され意識不明の重体だそうだ。犯人は…我が校の生徒達ではないと思うがわかったら教えてくれ」
ザワザワ…
「誰だろう?こんなことをする奴は人間じゃねえな」
「やだぁ、あたし怖い…」
生徒達がざわめきだし、辺りは思い空気が流れていた。
…………………
教室に戻るとクラス中は静寂な空気と化した。

「皆さんも気をつけましょう。この世の中物騒ですから、変な人とあった時はすぐに逃げるか助けを呼ぶようにするのよ」
担任の戸田先生が注意を促すがクラスはどよめいたままだった。

昼休み
歩は屋上で校庭を見下ろしていた。
(はあ…なんでこんなことになっちゃったんだろ…?
流君の忠告を素直に聞いていればこんなことにならなかったのかなぁ?)

すると
「ショックを受けているのか?」
! ?

歩はすぐに振り込いた。そこには竜馬が立っていた。ぼさついた髪が風になびいていた。
歩の隣に来ると柵にもたれかかり、空を見上げた。
「勘違いすんな?俺はただ『やられたことをやり返した』だけかんな?」
703ライフ 第9話D:2009/12/24(木) 06:54:19 ID:lBJUpj6g
(…あんまり流君と関わりたくないなぁ…)
歩は竜馬を避けるように無言で去ろうとした。

すると
「逃げるのか?」
竜馬からの発言で歩の足が止まる。
「えっ…?」
「そうやって逃げてっと、いつまで経っても事は解決しねえぞ?
ちなみに安西達はお前を友達だとは微塵も思っちゃいねえよ。ただの使える奴隷としか見てねえ」

! ?

その言葉が歩の心を大きく揺れ動かす。
歩は数秒間立ち止まったあと、竜馬から去っていった。

「ショックだろうが現実と向き合わねえと本当に痛い目見るのはあいつだからなぁ」
竜馬はため息をついて空を眺めていた。
歩はまたトイレに駆け込み、うずくまった。
「あたしって…一体なにやってんだろ…?
逃げないためにはどうすればいいのよ!?どうすれば強くなるのよ!?

ど う す れ ば …」
歩は呆れはて、半笑いでトイレの水を眺めた。
水はただ、振動で小さな波を作ったのち、静止状態に戻った。

第9話終わりです。ついに竜馬の逆襲が始まり暗雲に包まれてきました。
第10話はついに歩に変化が…

マユさんご臨終です
704名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/24(木) 08:33:30 ID:INfTZ2zk
屋上から投げ捨てるくらいで済むと思ったんだが……
705名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/24(木) 10:21:26 ID:CC7hjEle
 【超非公式嘘予告】

顔と両手を包帯でぐるぐる巻きにしたマユが
再起不能なはずなのに病院を抜け出し学校へ来る
言葉は発さず包帯の隙間から眼をギラつかせ 
「ふしゅるるるる」とかいいながら
異常な身体能力を発揮して天井、壁などをバウンドしながら竜馬を襲う
だがそんな事は日常茶飯事の竜馬 あっけなくこれを惨殺。
「チッ…こいつは本体じゃねぇ(グシャッ) こいつを操ってたのは…テメェだな?」
竜馬は今出来た死体を乱暴にソイツに投げつけてみるも、不可思議な力でそれは弾け飛んだ

竜馬の見つめる先には、件のいじめメンバーを回りにはべらせ
椅子に悠々と腰をかけ石川漫画特有のぐるぐる眼をした「奴」がいた…

次回 ライフ第十話 侵 食  
706ライフの作者です:2009/12/24(木) 11:47:29 ID:lBJUpj6g
嘘予告乙

つかそれじゃリアルじゃなくてドグラじゃねえか
707名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/24(木) 11:51:49 ID:iB0oMhTm
さすが竜馬さんだ
誰が誰をいじめてるのかわからなくなってきたがなんともないぜ
708名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/24(木) 13:35:38 ID:Ct+fdyQo
竜馬がチェンゲベースだからうまい具合に慎一と重なって、「てめえは処刑第一号だ!ウワハハハハ!」と血走った目で高笑う竜馬が見える
709名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/24(木) 14:34:05 ID:h5Cg1SYV
スタートレックとゲッターをうまく融合できない物だろうか。
710名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/24(木) 18:30:45 ID:xYzqJkk3
ボーグはゲッター的だよな。
711名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/24(木) 20:25:28 ID:Ct+fdyQo
ゲッター線に導かれた者はクリスマスに対して如何に処するか

隼人とかは部下達から食事のお誘い
712名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/24(木) 20:27:53 ID:Ct+fdyQo
途中送信失礼

隼人は部下達から食事のお誘いがわんさとくるんだろうなー、で、竜馬は一人でいつもと同じく酒をかっ食らってんだろうなぁ
713名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/24(木) 20:29:15 ID:A5PuS0yv
神仏と喧嘩する新ゲ竜馬なら、それこそ唯一神と殴り合いかな?w
714名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/24(木) 21:40:48 ID:YPQS+7+c
>>710
チャージ三回!フリーエントリー!フリーオプションバトル!
715名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/24(木) 21:43:54 ID:Zuc999S6
そっちかよ!まぁ精神性とかは似てる気がするけど
ナチュラルに外道なところとか
716名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/24(木) 22:50:28 ID:DFM1KiQI
>>712
漫画版ならまだしも部下をナイフで粛清する隼人とは飯喰いたくないなwww
717名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/24(木) 23:56:35 ID:OdnR62Ue
>>714
熱血漢の赤、クールな青、ふとっちょの黄色。
なんだ、ピッタリじゃないか。
718名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/25(金) 01:31:40 ID:JLUNboHW
友達の料理屋の斜向かいに超人気店ができて客を取られたら、乗り込んで暴虐の限りを尽くしたあと
難癖つけてボーグバトルで店を潰すからな
ゲッター、ひいては石川漫画でもこんなゲス、外道な奴らはそうそういない
719名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/25(金) 08:59:44 ID:HTtsPBKT
石川作品でゲスで外道なのって誰よ?ゴール様とかか
720名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/25(金) 09:11:15 ID:A3fiSYpf
初期の百鬼帝国とか?
721名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/25(金) 09:25:35 ID:jBUpf3em
下種で外道じゃなきゃ、鬼畜のゲッターチームと戦えません。
722名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/25(金) 09:41:17 ID:XtwK2EMJ
話変えてすまないけど
ここのスレのSSのオススメ(完結した奴とか続いてる奴どっちも)と見所を教えて
723名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/25(金) 12:48:24 ID:wpF4arKR
まとめサイトに載ってるのは全部名作だから全部読め。
見所?どわぉ!以外の何があるというんだ
724名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/25(金) 15:11:15 ID:Pr4YTOZ0
つうかどんな世界でも竜馬らはやることは大してかわらんからなw
725名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/25(金) 15:54:27 ID:XlSzR4hv
基本的に好き勝手に暴れまわってるからなww
726名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/25(金) 16:24:12 ID:HTtsPBKT
竜馬だと自由奔放極まりないが、主人公を號やゴウにすれば組織の中の一兵力という方面から話を展開できるかもしれない
727名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/25(金) 17:05:19 ID:P1eBcZcB
>>722
マジレスすると。
作者さんのために全部読んでほしいと思う。
個人的には
ガイアーのSSは完結してるし、戦力バランスもいいクオリティー高いからいいな。
なのはとのやつはまだ短いけど密度が高いし、なのはクロススレにあったときは
なのは知らないけど見る人という人も多く、さらになのはを見始めた人もいる。
バキクロスは一気に見れる。
っと、もっと紹介したいところだがここまで
728名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/25(金) 18:53:45 ID:XlSzR4hv
俺はエヴァとのクロスでここ知ったな
あれも面白い
729名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/25(金) 20:38:59 ID:nP5GOEPX
ふとクリスマスだったことを思い出してそんな日くらい、と流一家揃ってケーキを囲ってる様を想像しようとしてみたんだけど
みたんだけど……まったく想像が形にならないのはなぜだろうか……

ゲッターチームがむさくるしい面を揃えてケーキを囲んでる様は某画像のせいで容易に浮かぶのに
730名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/25(金) 20:48:22 ID:XlSzR4hv
>>729
竜馬ってクリスマスは知っててもサンタは知らなそうだな…

サンタさん=赤い、速い(一日で世界駆け巡るから)、金が沢山あるだろう
ということで、それはゲッターじゃないのかという妄想をしてみた
731名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/25(金) 21:20:09 ID:JLUNboHW
××××年!!世界は中性子爆弾の光りに包まれた!!
あらゆる生物が死滅したかに見えた!だがッッ!人類は死滅してはいなかったッッ!!
真(チェンジ)!北斗の拳vs宇宙侵略者(インベーダー)!

この話は、ゲッターロボ復活までの語られることのない人類と怪物との闘いを描いた救世主伝説である…
732名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/25(金) 21:30:40 ID:XlSzR4hv
冷静に考えるとあの世界の人類も凄いよなww
週末にはインベーダーに寄生されたモヒカンが簡易のゲッター炉心内蔵した
インベーダーバイクでヒャッハーするに違いないwww
733名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/25(金) 23:16:44 ID:XlSzR4hv
本編分を書いてたら追加したのがいい感じの長さになったので、
多分今年で最後のゲッター+あずまんがを投下します

あずまんが分を追加したゲッターのクリスマスネタ

拓馬「わーい、親父はサンタさん(エンペラー)だー!」
竜馬「ああ、金は研究所(隼人)から巻き上げる。マッハなんて問題じゃねえ!!」
拓馬「すげえすげえ!!サンタさんとは動きがちがう!」
734ゲッターロボ+あずまんが大王 第3話-(3):2009/12/25(金) 23:18:45 ID:XlSzR4hv
ゲッターロボ+あずまんが大王 第3話-(3)
第3話-(3)


――ゴン、――心が――臨―――。

光の中、音が聞こえる。
人の声。

―が、何――って―――。

荒々しい、掠れた、興奮の熱を持った声。

―ズズ――ゴゴ――ズオオ――

機械の音。
悲鳴のような、のたうつ音。
熱と共に吹き上げられる、空気の苦鳴。

―オオ――ゴオオ―――

金属が焼け、蕩ける音がする。
その音の広がりと共に、彼は、広がる光は、輝く闇であることを知った。

ピチャッ

それらを移す湖面に落ちた水滴の如く弾けるその音は、
影を揺らしかき消すように、彼の思考を覚醒させた。


「おーい、戻ったぞー。おーい、おいってばー」

裂ける様に広がる視界に、こちらに向けて手を伸ばした少女がいた。
ぺちぺちと頬が軽く叩かれるたび、そこでは水音が鳴った。
覚醒が進むにつれ、包帯と皮膚の間にじとっとした汗が溜っていることが分かった。
735ゲッターロボ+あずまんが大王 第3話-(3):2009/12/25(金) 23:19:49 ID:XlSzR4hv
「戻ってきたのか」
「む。ひょっとしてあのまま逃げるとでも思ったのかー?」
「いや、むしろ帰り道とか忘れるんじゃねえかなと」
「何だよそれ!私はトリか!?トリ頭なのか!?」
「ああ悪ィ、タコだったな」

べちゃっと音を立てて、落ちていたハンカチが再び彼の顔を覆った。

「タコって言うな!!」
「じゃあなんて言やいいんだよ」

ふぅむ、と顎に手を当てると

「んー、たこさんウインナーかピョンピョン?」
「お前、すげえな」
「じゃろ!」
「じゃろ?」

何故か誇らしげになる智であった。

「お前みたいな女、俺は初めて見たぞ。お前、実は新しい何かじゃねえのか?」
「え、何、新種ってヤツ?うっはー、流石は智ちゃん!そのレベルで格が違ったってか!」
「でもよ、そうだとしたらお前やべえぞ」
「ん、なんでよ?」

負け惜しみか?とでもいいたそうな横目の視線で智は男を見た。

「そーいうのは学者とかインテリ連中が黙ってるとは思えねえからな。あと研究員とか」

ああ、あとはジジイと鬼娘だな。
と男は加える。
736名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/25(金) 23:20:04 ID:HTtsPBKT
真・支援スパーク
737名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/25(金) 23:20:34 ID:JLUNboHW
> 拓馬「すげえすげえ!!サンタさんとは動きがちがう!」
いろいろとツッコミてぇ…
738ゲッターロボ+あずまんが大王 第3話-(3):2009/12/25(金) 23:22:28 ID:XlSzR4hv
「ええと…そうすると私はどうなっちゃうのかなぁ…?」
「まずはとっ捕まるだろ。麻酔とか暗殺者ども使われて」
「あんさつしゃ!?」

日常生活ではまず聴かない物騒な単語に、彼女の肢体が強張った。

「でもって拘束椅子かなんかにとっ付けられてジロジロ見られとかな」
「…なんかいいかも」
「なんでだよ?」
「いやぁ、なんかえろえろっぽくて」
「何を期待してやがる。で、その後はやっぱアレだな」
「分かった!」

合図とばかりに智はすくっと立ち上がった。
ちなみに彼女は今まで体育座りをしていた。
ある一点において前より悪化していたが、壁に寄りかかる男がそれに気付いていないのは
不幸中の幸いだった。

「誰かが助けに来てくれるんだろ!!」
「…ほー」

彼が発した声には、拍子抜けした成分が含まれている。

「怪しい研究所に囚われの可愛い可愛いお姫様。そこに現れる白馬に乗った王子様!
 そんでもって有象無象の修羅阿修羅が待つ巣窟に―――」
「突撃したそいつはバリアで弾かれた後に斧とドリルとミサイルで火星まで吹っ飛びましたとさ」

がくり、と智の身体がマリオネットじみた動きをした。

「変なナレーション入れるなあああ!!!!!」
「で、血肉脳漿飛び散る、どわぁおな結末で締めくくられるんだな。闘いはこれからだって感じでよ」
「何だよそのマッドネスでバイオレンスなダークネス未完ファンタジーは!?」
「ん?最近の絵本には斧とかビームが出てくるのか?」
「出ねえよ!何だよそれ!っていうかビーム!?」
「なんだよ、出ねえのか」

ちぇっと、つまらなそうな声が包帯の隙間から漏れた。
739ゲッターロボ+あずまんが大王 第3話-(3):2009/12/25(金) 23:24:01 ID:XlSzR4hv
「そんなの出たらマズいに決まってるだろ!!!!」
「そういうハデなのはウケると思うんだけどな」
「斧を担いだ金太郎なんて、あるわけないだろ!!」
「そいつは元々持ってるだろうが」
「あーもうこんがらがってきた!!」

頭をがりがりやりながら、土足で地団太を踏む滝野智17歳の姿がそこにはあった。

「無理無理、漫画の世界だってばそれは。てかさ、漫画でも無理だろ、そんな表現」
「でもよ、マンガはもっと自由な発想で考えねえとつまんねえんだぞ」
「昔話ってマンガ?」
「似たようなもんだろ」
「昔の人はヒマだったんだなぁ」
「違えねえ」

脈々と続く日本文学に対し、ひどい言われようである。
その後、「お前、ヘイアンキョウって知ってるか?」の問いに
「女子高生をバカにするな!知ってるよ!お寺がいっぱいあるんだろ!」
との会話を挟み、やっと会話は本筋へと帰還した。

「で、最後は解剖とかされんじゃねえか?」

この物騒極まりない言葉によって。

「…マジ?」
「あるいは解体(バラ)しとか」
「あんま変わんねえ!!」

半月の眼を描いて刹那的に返した智。
だが、その上がっていたテンションが急激な下降を見せ始めていた。
740ゲッターロボ+あずまんが大王 第3話-(3):2009/12/25(金) 23:25:19 ID:XlSzR4hv
「うわぁ…どうしよう」

顔面は蒼白に近く、声には覇気が無い。
どうやら本気で心配しているらしい。
それに対し、男もかろうじて動く首を捻り何かを思考している。
『冗談だ冗談』や『そんなことある訳無いだろ』というフレーズが飛び出さない事を見るに、
どうやらこちらもまともに考えている。
両者のIQにはどこか近いものがあるようだ。

「まぁ、逃げるのが一番だろうぜ。お前じゃ戦えそうにねえからな」
「なにおう!これでも私は――」
「強いってか?無理すんなよ」

その声は、凛とした響きを纏っていた。
釘を刺すような声に、彼女の言葉が詰まる。
弱い、と言葉で言われなかった事が、余計に悔しかった。
弱いから、この傷は付いた。

下腹部を時折掠める鈍痛と、それを紛らわすために伸ばした手の爪は、歪に捻じれている。
男から逸らした首には、未だに引かない骨まで届く痛みが走り、
首の節目がぐきりと痛んだ。
平行して動く眼球の神経にすら、痛みは熱と共に帯びている。
だがそれ以上に、自らの非力さが彼女の心に影を落とした。

その時に、ふと別の感情が湧いた。
それは、憎悪でも、嫌悪でもなかった。

「ま、気にするこたぁねえ」

それが何であるかを知る前に、そこに男の声が届いた。



「そん時ゃ、―――俺がそいつらをブッ潰す」




壁に突き刺さるように横たわっている男とは思えない力と気が、声には漲っていた。
741ゲッターロボ+あずまんが大王 第3話-(3):2009/12/25(金) 23:26:53 ID:XlSzR4hv
「暗殺者なんざ、眼じゃねえさ」

力を、破壊をそのまま転換したような、声だった。
底知れぬ暴力性に満ちたその声に、彼女は思わず背筋に冷気を走らせた。

だが。

そこに不安は無かった。
自分の生きる世界とは、別の次元から這い出てきたような声であるのに、
平穏とは、無縁であるはずのものなのに。

ただ、安堵だけがあった。

「俺がお前に返す恩ってのがあればな」
「…ひでえ!!」

一言、余計だったようだが。

「…く」

包帯の奥で、牙のような歯の奥で、それは響き始めた。

「…ぷくく…」

殴打の時に抉れた頬の内側の痛みも気にせずに、欠けた歯の奥から、
それもまた漏れた。
742ゲッターロボ+あずまんが大王 第3話-(3):2009/12/25(金) 23:28:08 ID:XlSzR4hv
「わはははは!!!」
「あははは!!!」

堪えられなかったそれは、笑いとなって現れた。
包帯に奥で、赤い舌が牙と共に揺れる。
下腹部を弱弱しく摩っていた手は、既に皮一枚隔てたはらわたの上にあり、
両手でそこを押さえている。
薄暗い室内は、喧しいほどの笑い声で、満ちた。

「お前、面白いな。なんか久々に笑ったぜ」
「いやいやこちらこそ。おめえさんには敵いませんよ」
「くく…お前、時代ぶった口ぶり、いやに似合うじゃねえか」
「練習は、くく、欠かさないからな、くははは」
「何のだよ、このバカ女」
「うるせーよ!バカ!くく…」

笑いすぎて涙ぐんだ眼が、ふとある一点を捉えた。
足元で鳴った、かさりという音の根本に、それは注がれている。

それを確認した智の目が、不敵に歪むのを、男は見た。

「着せる恩なら……ここにあるぞ」

ごそり、という音に引かれて、彼女の手に持ったビニール袋が動いた。
袋を持ち上げながら、にまぁっと笑ったその表情は、
雌豹のような狡猾さと人間の不敵さで出来ていた。

たらり、と疲労以外での汗が包帯の下で流れる。

やべ、まずいこと言っちまったか。
という思考が男の脳裏を掠め始めていた。

















つづく
743名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/25(金) 23:31:06 ID:XlSzR4hv
以上ッス
あずまんがの本編を見てたらなんか色々と話のベースが沸いてきた

まだ、あずまんがのキャラクターって可愛く書けてるよね?
と思いつつ来年分も書き溜めときますw

去年のゲッターチームの光景

武蔵「おいリョウー。お前、サンタって」
隼人「目だぁ!!」
武蔵「うぉう?」
隼人「馬鹿野朗!!信じてたらどうする!夢を壊しちゃいけないだろ!!」
744名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/25(金) 23:45:10 ID:HTtsPBKT
乙、いいぞ…スレ炉心のパワーが上がっている!

竜馬「それくらい知ってらぁ…サンタはな、親父なんだよ。夜寝ると枕元に野犬をたっぷり放ってくれたからなぁ!」
745名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/26(土) 00:01:07 ID:90xKlVN4
竜馬「鬼はいるとしてだ…陰陽師はいるよな!?」
隼人「お前、陰陽師信じてるのかよ」
武蔵坊弁慶「陰陽師はいるぞ」

竜馬「お前にも味あわせてやる…売れ残りのクリスマスケーキをなあああ!!!!」
746名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/26(土) 00:02:19 ID:9CCdekh4
サンタならぬ惨多ですねわかりますw
747名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/26(土) 00:05:21 ID:90xKlVN4
無残多wwww

ギィムバグ軍曹「うおお ホグラムD7。クリスマスのラブホを潰しバカップルにとどめを刺せ!!」
748名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/26(土) 01:27:20 ID:B8Oapa67
極めつけはクリスマスソングがオール水木一郎(しかもメドレーもあったりする)
749名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/26(土) 10:08:03 ID:lNxkwLmi
>>732
なんだか竜馬が北斗神拳を使いそうだな、中の人的な意味でw
750名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/26(土) 13:20:25 ID:12G6E5M8
独り身のゲッター線量が上がっていくぞ
ウォォ、この指数はリア充爆発を引き起こすだけの
751名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/26(土) 14:22:54 ID:Y0DKQLI4
あぁ〜喪男が孤独に押し潰される〜!
752名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/26(土) 14:23:53 ID:hADrzSm9
あばよ、(リア充になった)ダチ公……
753名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/26(土) 15:15:32 ID:xZZR2zA6
 独身指数の高い>>750-752に故意にゲッター線を浴びせてみるんだね?コーウェンくん
 
 そう、それにより彼らがどちら側に転ぶか見物だよ スティンガーくぅん
754名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/26(土) 15:39:50 ID:Fwt/5soX
わはははは!愚かなる者どもよ!さぁ、2月14日の誕生日の夜明けに絶望せよ!!

クロスの作品では女性が結構多いはずなんだけどゲッター成分によって殺伐とすることが多いなw
755名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/26(土) 22:05:34 ID:Y0DKQLI4
来年は虎年なので、みんな五体刻まれて水槽に浸かりましょう
756名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/26(土) 22:13:59 ID:Fwt/5soX
そのドワオな発想は無かった
757名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/27(日) 01:47:03 ID:rGVYKjmX
ゲッター世界に侵蝕されたクロス先のヒロイン(女)は無事に年を越せるんだろうか?
758名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/27(日) 02:35:10 ID:9v1upuWT
よく、ゲッターにほかの作品のキャラ、特に頑丈でもないキャラが乗る展開があるが
ここ的にはどんな展開なら許容できる? 

例えば
真のような化け物クラスではなく、初代ぐらいの人の扱える範疇の機体で
常識的な軍人レベルの身体能力キャラで
@ そのまま乗ってゲッターに耐え切れず重症または死亡などで物語から離脱。
A @程ではないがトラウマに残るレベル
B 安全性関連の機能の改修、強化服着込むなどの対策をしての操縦、だがそれでも負担がかかる
C A、Bに加え、常人が乗れるようにリミッターなどのデチューンを施す。
D A〜Dのような状態からスタートで
  クロス元のイベントで覚醒したり、ゲッター線で進化したりして、使いこなせるようになる。
D 鉄人のような遠隔操作
E チェンゲのGのように人工知能(クロス先のもの)を搭載
759名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/27(日) 02:37:23 ID:I26CLATX
常人には乗れない、って設定を踏まえたうえでならどんな展開でも大丈夫
760名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/27(日) 02:43:58 ID:9v1upuWT
すまん、いろいろ間違っては Dは
A〜D > A〜C ね
あとDが二つあったりする……
761名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/27(日) 03:59:23 ID:mjEetmRt
いくら初代ゲッターでも竜馬達以外の人間が乗ってしまうと簡単にミンチになると思うが
762名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/27(日) 06:28:38 ID:CaMwCJAj
普通の軍人さん、だと本編中で無理だとはっきり示されてるからねぇ。
ガンダムセンチネルのブレイブ・コッドみたく、Gに耐えるのに奥歯を噛み砕きながら起動する描写とか入れてくれると
納得するかも。A、無理を続けると@かな。もちろん一般兵じゃなくて名のあるパイロットの場合だけど。

同じくガンダムだとガンダムWの主人公クラスは一般人がGや精神汚染で死亡・廃人化するレベルの機体を平然と
乗りこなしてるから、原作でもそういう超人描写の入るキャラなら普通に操縦できてもいいと思う。
あと、スパロボ系の人は存在感的に許せるかどうか。
兜甲児とか葵豹馬とか破嵐万丈がゲッターに乗れるのは当然だと思うけど、竹尾ワッタが乗れると言われると
どうかと感じる。
763名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/27(日) 08:16:56 ID:NEZGvd4J
例えばGでも初代の10倍パワーあるわけで……
サイボークなキャラでもゲッターの関係者に強化されないかぎりはきついかも
764名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/27(日) 09:11:52 ID:o47yvIs9
>>763
流石に竜馬達を過大評価し過ぎでは?
そりゃあ、初期勇者王みたいなやたら死にかけたり、負担のかかるサイボーグならともかく
アークの時点で化け物機体でなければ強化服があれば竜馬クラスでなくても操縦できるから
クロス先に慣性制御とかの技術とか
あれば3ぐらいは行けるとおもう。
765名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/27(日) 09:22:39 ID:I26CLATX
というか一応性別上は女である翔とか渓が乗れてる時点でなぁ
766名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/27(日) 10:16:20 ID:n4fOdbh5
あの挙動に耐えられるかどうかは単純な頑健さではなく、
体重と頑健さのバランスが重要だと思われるから女性が不利とは限らんよ。
767名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/27(日) 10:28:09 ID:o47yvIs9
女すてた翔はともかく渓はな
まあ、早乙女族だからな
あと、武蔵も凱も運動神経は不合格だしな
まあ、武蔵は規格外の頑丈さ
凱は元プロレスラー軍人に勝つし、機体のことにかけては右にでるものはいないから
レベル高いよな
768名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/27(日) 10:52:12 ID:a1kLPCYc
耐G能力って女性の方が強いって聞いたんだが、どうなんだろな
769名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/27(日) 11:07:24 ID:I26CLATX
そういえば早乙女のジジイも初代+途中で鼻血出してリタイアとはいえ合体まで出来るくらいには乗れるんだよな

リアル系でもパイロット適正の高い軍人ならドラゴン辺りまでなら訓練すれば乗れるんじゃないか?
バルキリー乗りは結構いけそうだ。特にプラスの2人
何気にあの辺のバルキリーはドラゴンより速いんだよな。それでも真ゲのゲットマシンと同速ぐらいだけど
770名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/27(日) 11:15:04 ID:I2tfPcHz
新ゲでも弁慶合流まで乗り回していたよな早乙女博士。
あと、新ゲ一回目だとあれだけの数のプロトゲッター動かしているパイロットがいたんだから、
プロトレベルならそれなりに使える人間は多かったんじゃ?
無印ゲッターなら、それこそ化け物クラスしかついていけんのだろうけど。
771名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/27(日) 12:54:38 ID:BlwLoGW0
>>763
きっと安全性も10倍なんだよ

アークや號で事故った人の描写見ればわかりやすいんじゃないかな
772名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/27(日) 12:55:44 ID:o47yvIs9
>>770
新のやつは強化前でもかなり強いはずだからな
やっぱり、クロスものなら、3か4の手を加える方がいいかも
リミッター解除とか燃える単語もつかえるし
773名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/27(日) 14:44:01 ID:xoMWhKr9
リミッター解除はいいよな
ロボット物としてもあれは最高の要素だと思う
774名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/27(日) 14:47:03 ID:dpnwDkMh
普通乗れる人間がいないならリミッターをかけるなり何なりするが、逆に乗れる奴を探すというのが博士の凄い所
775名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/27(日) 14:49:01 ID:xoMWhKr9
まさに発想の逆転だな
776名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/27(日) 14:56:48 ID:9v1upuWT
まあ、恐竜帝国ですらゲッター線関連以外は人類の数歩先を行く文明だからな
対抗するには仕方なかったんだろうな。
その分原作では、Gは扱いやすくなってるし。
アニメ版は30年という相当長い研究期間をかけてるだけにパイロット=超人設定はないからな。
描写が超人だけど
777名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/27(日) 15:05:47 ID:I2tfPcHz
なまじ博士自身が結構な年齢なのに乗れるんだから、
最近の若いものは……とか思ってたりしてw
778名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/27(日) 15:12:04 ID:xoMWhKr9
>>776
アニメの隼人は最強すぎるよな
百鬼帝国滅ぼしたのは実質あいつだぞw
あとライガーに乗ったミチルさん強すぎ
779名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/27(日) 16:00:23 ID:RVP8SYEN
Gって結局初代に比べて乗り易いんだろうか、乗りにくいんだろうか?
パワーは10倍だけど、ゲッターVSGでGの方が操縦が簡単的なことも言ってるし。
原作の弁慶はムサシがいる間から予備パイロットとして訓練を受けてた人だから
新人が乗れてるからどうかって評価がしにくいんだよね。

ところで、初代のコクピットに犬を放り込んでも別に死んだりしなかったよな。
下痢の話の時
780名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/27(日) 16:05:45 ID:nfyTMhHj
真ゲの凱のように、むしろ余計な知識なくゲッターと一体化できるような人間のほうが乗りこなせるのかもしれん。
ゲッター線が保護膜みたいな役目をしているのかも。
781名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/27(日) 16:10:17 ID:xoMWhKr9
>>779
漫画版の真だと操作性は段違いって言ってたな
でも武蔵が死んだ後のリョウのセリフだと乗っていてもすげぇパワーは感じるらしい
アニメだと竜馬も隼人もG用の訓練で苦言を漏らしてた気がする
782名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/27(日) 16:16:54 ID:9v1upuWT
>>779
犬の件はギャグ番外だからあんまり考えないほうがいいよ。
確かにGのほうが扱いやすいと原作版真ゲで言ってるし
弁慶より合体が遅いとはいえゲッターシリーズに初めて乗る爬虫人三人は普通に操作出来てたし。
783名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/27(日) 16:31:42 ID:xoMWhKr9
ハチュウ人類の体力ならゲッター線の汚染次第だけど苦痛を伴わずに操縦はできそうだよな
そう考えるとゲッターザウルスが実は凄いんじゃないかと思い始めた。
784名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/27(日) 17:23:08 ID:9v1upuWT
>>769
バルキリーの最高速度はたしかにGより速いが加速性能とは別だと思う。
ここで問題なのは慣性によるGだし。
リミッター外したら、バルキリー乗りは死んだし
785名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/27(日) 18:41:07 ID:xoMWhKr9
今年最後だと思ったらもう一つ書けた。
ゲッター+あずまんが、投下します。
786ゲッターロボ+あずまんが大王 第3話-(4):2009/12/27(日) 18:43:19 ID:xoMWhKr9
第3話-(4)

「おい。こりゃなんだ」

男の目の前に、いくつもの黒い塊が転がっている。
その一つを、石でも拾うかのように持ち上げた智の両手の中で、
ビニールの裂ける音が鳴った。

「SEVENのオニギリ」
「いや、だからよ…」

そこに、ドン!と音を立てる物があった。

「とコーラ。二リットルのやつね。あー、重かった」
「違うっつの」

ペットボトルと御結びの隙間に四角形の物体が、でん!と置かれた。

「コンビニ弁当、幕の内か焼肉か迷ったからスパゲティにした」
「話聞けコノヤロウ!!つうか幕の内と焼肉の間に全然脈略ねえな、飛びすぎだろうが!」
「戦争終結2ヶ月記念のセール品で3割引でお得だった」

無駄と悟ったか、獣のような低い唸りを上げると、彼は反論をやめた。

「てかよ、こんなのはもう売ってるのか」
「チェーン店だからな、セブン」

財力の力か、復旧は早かったらしい。
陳列された食糧に目を落とした男の口元から、包帯越しの軽いため息が漏れた。

「ゼイタクいうつもりはねえが、俺はこのコンビニ飯ってのが、どうしても苦手なんだよ」

決して遠くない何かを否定するような発言である。

二つの鋭い目が、御結びをじっと睨むように見つめている。
その隣に、少女の手が伸びた。
787ゲッターロボ+あずまんが大王 第3話-(4):2009/12/27(日) 18:45:32 ID:xoMWhKr9
「えー、美味しいじゃん。…うげ」
「おい、今不味そうな面したろ。うげって言ったよな、うげって」
「いや、実際、不味そうなじゃなくて不味いんだよね」
「んなにハッキリ言うなよおい。しかもこんなに買ってきやがったのか」

袋の膨らみ具合から、数の多さが想像できた。
しかも、それは複数あるときている。

「で、なんであんたはこれが嫌いなのさ?やっぱ味?」

あむあむとおにぎりを食み、ごくんと飲むと、海苔のこびり付いた手を
ぺろぺろと舐めながら智は訊いた。

「ああ。昔はよく喰ったが、最近だと匂いを嗅ぐのも気が滅入るな」
「なんでさ」
「これよ、絶対喰いもん以外に何か入ってるだろ。そいつがやたらと鼻につくんだよ」

そう言われ、智は口の形に抉れおにぎりの断面近くを、
小動物のようにくんくんと匂いを嗅いだ。

「湿気ったシャケの匂いしかしないじゃん。バカじゃないのか」
「お前と違って俺は鼻が利くんだ。てなわけで俺はそいつが苦手なんだよ」
「じゃあこれ食べていい?」
「既に貪りながら言うんじゃねえ。ていうかこれ全部喰う気か」
「実はこの一個でもうギブだったり」
「もう何も言わねえ。哀れすぎて言葉もねえ」
「これ食べる?」
「喰いかけは自分で喰え!!」

唐突に、叫んだ口の端っこを智の手が掴んだ。
包帯に覆われた皮肉をゴムのようにむにっと引っ張り、ぱちんと離した。
788ゲッターロボ+あずまんが大王 第3話-(4):2009/12/27(日) 18:48:44 ID:xoMWhKr9
「何しやがる!」

それなりに痛かったのか、心なしか、声が涙ぐんでいる。

「はーい、怪我人は黙って口開けてなさーい」

右手にオニギリを持ち、左手は動物の影絵を描くように手の甲を上にして、
口に見立てた四指と親指をぱくぱくと動かしている。
開けろ、という意表を込めているらしい。

「おい、俺はガキでもなけりゃペンギンの雛でもねえんだ。アホな真似してんじゃねえぞバカ」
「ぬぅ、アホとバカのコンボをするとは、貴様中々やるな」
「いいからよこせ、飯ぐらい自分で喰える」
「じゃあ手を出せよ」

その言葉に、彼の口元は石と化した。

「やっぱまだ動かないのか?」

床に伸びる手の五指は固まったかのように寄り添い、
包帯で覆われた部分の筋肉は微動の欠片も見せてはいない。
智が目を這わせていると彼は、「実はな」という言葉を皮切りに、重い口を開き始めた。

「俺は斧より重いものを持ったこと無いんだ」

頭二つ飛びぬけているようなことを彼は言った。

「随分軽い斧だな。ていうか今は何も持ってないよな」

それに、智は平然と返した。
こちらも同じくらい飛び抜けているようだ。
789ゲッターロボ+あずまんが大王 第3話-(4):2009/12/27(日) 18:50:25 ID:xoMWhKr9
「手を上げるのは好きじゃねえんだよ」
「好き嫌いとかあんのかよ」
「女に手を上げる趣味はねえ」
「いやいや、意味が違うから。あと今はそれが必要だってばさ」
「足じゃ駄目か?」
「何する気だよ。あとなんで動けないんだっけ?」
「実は俺は今腕が無いんだ」
「おい、口開けろ」

ぐいと眼前に突きつけられたオニギリに、何故か彼は軽い戦慄を覚えた。
が、不意に不敵に笑うと、

「感謝しろよ」

と告げた。

「なんでだよ」

即答すると、智はそれを更に近づけた。

「あ」
「なんだよ」
「歯が折れてる」
「お前も前歯が欠けてるけどな」

言ったそこに、オニギリが一つ押し込まれた。
包帯の這う唇の奥の鋭い牙を内包した口が、がつ、がつとそれを千切るように呑んでいく。

「まぁ、好き嫌いなんて言ってても始まんないよ。それに食べたのは昔だろー?
 今になったら変わってるかもよ、味」

言葉の途切れが、飲み込む音と重なった。
790ゲッターロボ+あずまんが大王 第3話-(4):2009/12/27(日) 18:53:19 ID:xoMWhKr9
「…マジだ」
「ほらな!キミキミ、やっぱ人類の進歩は偉大なのだよ」

肘でうりうりと押される肩の近くでぅぅと、嗚咽のような唸りが鳴った。

「血を出しすぎて、味が全く分かんねえ」
「…うあ」
「そんでもって、匂いだけが伝わってきやがる」
「…うわあ」

何故か、罪悪感が智の心に込み上げてきた。

「コーラ使うか?」
「いや、それは切り札だ」
「やっぱこれは切り札か。真っ先にこれを買った智ちゃんの目に狂いは無かったってワケだな」
「ワケの分かんねえこと言ってんじゃねえ」

だが割かし元気だと見え、それは淡雪のように消えた。

「切り札ってのは最期に使うから切り札なんだ。だからかっこいいんじゃねえか」
「今は全然かっこよくないけどな」
「ああ」

そこに再び、オニギリが這入った。
海苔は巻かれておらず、差し出した智のスカートの端に見えるビニールの残骸からは
『とり五目』の文字が見える。

「俺は決めた。 絶対、何世代か後にはこんなもん地上から消してやる」
「はいはい、そうすると世の子供たちが可愛そうになるから我慢しなさい」

お餅を突くように、さらにもう一つを押し込んだ。
791ゲッターロボ+あずまんが大王 第3話-(4):2009/12/27(日) 18:55:47 ID:xoMWhKr9
「はらへほはるへんひゅうほ」

口を閉じたまま、そこがもごもごと蠢いた。
解読困難な言葉らしきものがそこからは溢れている。

「あー、ごめん。私まだ英語分かんなくて」
「えーごに聞こえたのか?」
「いや全然。てか何?何て言ってたの?」
「空手をやるガキどもも困るのか?」
「んー…多分」
「ふん、じゃあそいつに免じて許してやらあ」
「あんたすげえな。なんかよく分からないけどすげえよ」

割と近い未来の何かが救われたような瞬間だった。

「あと何個だ」
「20くらい」
「買い過ぎだ。ま、今日の夜までには喰い終わるだろ」
「まぁ、このペースなら。てかすげぇなあんた。全部喰う気かよ」

じゃあお前、何でこんなに買ってきた?
そう吐きかけた口を再びオニギリが塞いだ。
いい加減水気が恋しくなってきた、と彼は想った。

「お前、いつまでいる気だ」
「飽きるまでかな」
「何にだよ。面白いもんなんてねえだろが」
「あんた」

びしっと、智の指が男の顔を指差した。

「あんた、滅茶苦茶面白いよ」

一瞬、彼はきょとんとしたが、急に真面目そうな顔つきになった。
そして、落ち着いた口調でこう言った。

「分かった。俺が消えればいいんだな」

やべぇ、こいつ面白い。
と歓喜に似た感情が心を占めると、

「ぐはっ!ツボに入った!やられたー!」

と叫び、派手に床へ背中を打ちつけた。
埃を巻き上げ、大の字に肢体が広がっている。
792ゲッターロボ+あずまんが大王 第3話-(4):2009/12/27(日) 18:58:14 ID:xoMWhKr9
「おいお前。そんな格好してるとまた」

彼の声は、そこで停まった。
目に映った智の顔に、びっしりと汗が溜っていた。
汗の玉がつうと伝わる唇からは断続的に喘ぎが零れ、その度に肩が大きく上下している。
明らかな苦鳴を、目をつぶったその顔に浮かんでいた。

「…お前、どのぐらい外にいた」

男の声に、冷徹な何かが混じった。

「いや、大したことじゃないって。まだ喰…」
「応えろ」

起き上がろうとしたそこを制した叱咤に押し黙った口が再び開くまでには、
しばらくの間を要した。
その間、室内を少女の荒い息が満たした。

「二時間…くらいかな。はは、智ちゃん時計は持ち歩かない主義だからよくわかんないや」
「…バカ野朗!!」

押さえ込むような叫びを、彼は上げた。

「てめぇ自分の身体のコト分かってんのか、ズタボロだって言っただろうが!!」

壁に触れた部分の、上体が動いた。
挙動と共に生じた、アンダーシャツの内側の肉の亀裂に走った鋭い痛みすら、彼の意識を
濁らせるには至らなかった。

「それを、こんな重ぇもん持ってうろついてやがったのかよ」

頭上に空いた穴からは、爛々とした陽光が照り付けている。
空気も、季節外れなほどに湿り、蒸し暑い。
怪我人には地獄に等しい環境を、彼が気を失っていた間放浪していたというのか。
793ゲッターロボ+あずまんが大王 第3話-(4):2009/12/27(日) 19:00:18 ID:xoMWhKr9
頭に向けて、血が流れ込んでいく感覚を彼は感じていた。
己に向けての、嫌悪が血の脈動と共にそこに溜っていく。


熱を帯びたそこに、何かが触れた。
所々に包帯が巻かれた髪型の上を、柔らかな指が這った。

「でも、あんたよりは元気だよ」

犬の頭でも撫でるような挙動の後に、壁との間に彼を挟んで、
彼女の肢体が崩れた。
男の黒い胸元に、少女の顔が埋まった。

寄りかかるそれに、彼はもう「バカが」とは言わなかった。

「恩か」

心の臓腑に刻むように、彼はそれを呟く。

「……上等だ」

男の背後の壁面が、足元の板が、建物が、彼の力で震えていく。
腕に巻かれた包帯の下、渇ききった血溜りが、腕を基点に、氷のように砕けていった。

どのぐらいの時間が経ったか。
太陽が夜の面影を見せ始める少し前に、
起き上がった彼の姿が、横たわる少女の上に影を落とした。













つづく
794名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/27(日) 19:03:36 ID:o47yvIs9
むすこはコンビニだいすきなのにな
795名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/27(日) 19:03:44 ID:xoMWhKr9
大晦日近くの年末からしばらく空けるので、今年はこれで最後になると思います。
総てのゲッター線の申し子達に、よいお年を。

年の最後に、智ちゃんは大変な奴を餌付けしていきました。
796名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/27(日) 19:08:21 ID:nfyTMhHj
乙だ! 乙乙だ! 乙乙乙だっ!
797名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/27(日) 19:11:00 ID:xoMWhKr9
>>794
どうも
なんか、最近またアークを読んだときから何かに使えないかと思ってたんだ
竜馬達の時代にはコンビニは無かっただろうしね

>>796
どうも。
次は年明けから少し経ってから投下する予定です
798名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/27(日) 21:47:37 ID:dpnwDkMh
ともちゃんだからいいものの、もし相手がよみだったらボロクソに言われるぜ
799名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/28(月) 01:10:19 ID:1evbu/VF
ゲッターチームinヘルシング
なじむ、なじむぞッ!
800名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/28(月) 01:54:06 ID:MxdFBLEM
>>798
やっぱり
よみは
エろい


>>799
無数の斧を装備した竜馬vs魔王鬼分の眷属を従えた吸血鬼隼人とか楽しそうだなw
801名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/28(月) 13:07:06 ID:R7Inuw/Y
竜馬と智がいいコンビなので、他の組み合わせも想像してみる、隼人と大阪・ちよちゃんとか

いちいち突っ込むハメになるのかな…
802名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/28(月) 13:14:16 ID:a4FNZx9Y
隼人ride on the ゲッター2「ヒィァヒャハハハハハハヒィーッヒャハハハ!!!!!!!」
大阪with拳銃+ナイフ「あははー、くひひひ…あははははー、あはははは!」
ちよちゃんin the ゆかり車「ひひ…きひ…いひ…」
803名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/28(月) 13:18:29 ID:vZ+d19fN
みんな隼人化かよwwwww
804名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/28(月) 13:21:04 ID:a4FNZx9Y
武蔵坊弁慶とにゃも先生はいい仲になれる気がする
「おおっと、種は撒いてないぜ!」っていうセリフが作中で何度も聞けそうだがw
805名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/29(火) 15:11:10 ID:YCjk8o05
智「もし私が竜馬の破壊神的戦闘能力と神隼人のIQ300のキ×ガ×頭脳を手に入れたら」
大阪「ついでに私の遅刻能力と」
武蔵・弁慶・凱「「「俺達の取り込まれ能力と隼人のボインちゃん好き能力をくれてやる!」」」

806名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/30(水) 19:39:45 ID:6NdP1seC
携帯大規制の中でもゲッターの力を信じるんだ!
807名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/30(水) 20:20:59 ID:rLewsMxr
最近スパロボでも冷遇っぽいが。
逆にいじくられまくったことある?
せいぜい、無限力とか裏側の大いなる存在のひとつとしてしか記憶ないな
そういえば、同じ御三家のガンダムのシャアはいろいろ弄ばれ、
ひどい時にはリアルロボット戦線では美少女主人公がシャアの孫という設定が、しかも機体が赤いし。
当時はネットとかなかったからな。
808名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/30(水) 22:00:04 ID:7MDyeCgT
>>807
スパロボDの時の神・ジャハナムが一番ひどいネタだと思う。
Vガンのリガ・ミリティアの指導者してんの。

Dの敵は異次元から侵略してきて人間の恐怖と憎悪を喰らって、ラスボスの為のゲートを開放しようとしてる、
ゲートが開放されてラスボスが出てくるとその時点で宇宙が滅びるから、なんならその前にゲートごと地球を
破壊してあげようか?とプロトデビルンのゲペルニッチ閣下が親切心からおっしゃってくださるほどピンチで
実にゲッター的に相応しい世界。

出てきただけで宇宙が滅びる、ってあたりで時天空かなにかっぽいのよね。

最近のJとかWだと逆にTV版の普通の学生キャラを強調してるんだよね。これまで甲児にお調子者のバカキャラを
割り振ったあおりでTV以上の優等生キャラになってたのをTVに近づけようとしている感じで。
809名無しさん@お腹いっぱい。:2009/12/31(木) 21:32:21 ID:M3PtAvUL
>>808
「ジン」つながりの名前ネタかよ。
でもあ、なんだかんだいって、Dは優遇されてたな。
原作をほぼすべて再現してたし。 世界観のベースにもなってたし。
そして、エンペラーの背景としての初出演。
ゲッターをDで知った口だからあれには驚いたな。
810名無しさん@お腹いっぱい。:2010/01/01(金) 10:50:15 ID:NFNClrks
年明けからスレを見返したけど、今回のスレはやたらと学生が多いな
しかも女子高生の数がやばいw
811名無しさん@お腹いっぱい。:2010/01/01(金) 11:33:23 ID:Q8UVWF+j
>>810
作中のってことだよな?
812名無しさん@お腹いっぱい。:2010/01/01(金) 11:58:20 ID:YGXf8Mwx
実は俺、女子高生だったんだ……
813名無しさん@お腹いっぱい。:2010/01/01(金) 14:49:56 ID:Ky3Xl9Bo
俺、あと三ヶ月経ったら女子高生になるんだ……
814名無しさん@お腹いっぱい。:2010/01/01(金) 14:55:52 ID:nE4KazbY
体は竜馬、心は純情可憐な女子高生を新年早々妄想して欝になったじゃねーかw
815名無しさん@お腹いっぱい。:2010/01/01(金) 17:52:27 ID:gjcFzMxc
実はボクも女子高生だったんだ…
816811:2010/01/01(金) 19:12:51 ID:NFNClrks
なんだこれはww

>>811
キーワードの少女が脱落せずにくっ付いてるのも今までのだと珍しい気がするんだ
817名無しさん@お腹いっぱい。:2010/01/01(金) 19:16:41 ID:NFNClrks
ごめん、810な

しかも今回のスレに投下されてる作品のクロス先が戦闘力皆無ってレベルじゃないのも凄いなと
今年も波乱万丈な一年の幕開けが予感されてならない
818名無しさん@お腹いっぱい。:2010/01/01(金) 20:25:43 ID:Q8UVWF+j
ああ、ゼノギアスのとのクロスが見てみたい
819名無しさん@お腹いっぱい。:2010/01/01(金) 20:54:39 ID:4VRwvwxA
それはちょっと考えたことあるな
820名無しさん@お腹いっぱい。:2010/01/01(金) 20:59:34 ID:NFNClrks
邪神vs機械神か
821名無しさん@お腹いっぱい。:2010/01/01(金) 20:59:50 ID:Y/r0DP4m
ゲッターと相性がいい(クロス的な)ワードは
人外が敵 宇宙からの襲来 別の世界からの襲来 人類を滅ぼす気満々 殺伐としている
敵のほうが人類側より強い 進化 種族 
以外にもいろいろありそうだな。
822名無しさん@お腹いっぱい。:2010/01/02(土) 14:54:32 ID:/AfA5+vb
銃夢とのクロス…だめか
あれとだと、どうやっても聖ドラゴンがでてくる
823名無しさん@お腹いっぱい。:2010/01/02(土) 16:34:41 ID:HAon/9To
地球がどうなってるんだか明確に描かれて無いので難しい
火星メインになると思うがそうするとゲッター岩は名所とか聖地になってるんだろうか

今から500年くらい後の話だっけあれ
824名無しさん@お腹いっぱい。:2010/01/02(土) 17:08:13 ID:E/rzxh3e
ZOTTに参戦する岩鬼将造と真田十勇士と九龍忍軍ってネタなら考えたことがある
825名無しさん@お腹いっぱい。:2010/01/02(土) 20:41:18 ID:xW1LmMxa
ギアーズオブウォーにゲッターチーム参戦ってのも面白そう
826名無しさん@お腹いっぱい。:2010/01/03(日) 09:49:45 ID:6+iud8oW
>>821
原作がバッドエンドな作品も、石川クロス的にはおいしいな。
エヴァとかマーズとか。
827名無しさん@お腹いっぱい。:2010/01/03(日) 11:07:21 ID:e6lo8aRa
ハッピーエンドな作品でもバッドエンドな作品でも縦横無尽に暴れまわるあいつらって一体・・・
828名無しさん@お腹いっぱい。:2010/01/03(日) 12:59:48 ID:aMFNRd2g
>>826
そういう考えから初代スレはマブラヴにクロスさせようって事になったのかな?
829名無しさん@お腹いっぱい。:2010/01/03(日) 13:30:17 ID:xTErihE7
>>827
それを可能にする書き手も一体……

>>828
二次創作自体がある意味、願望をかなえるためのものだからな
それに原作はバットエンドやあんまり評判の良くないものが多い傾向だからな。
前者はマブラヴ、後者はガンダム種とか
830名無しさん@お腹いっぱい。:2010/01/03(日) 18:34:19 ID:aMFNRd2g
そーいやGガンみたいな文句なし大団円とかは混ぜる気起きねえな
完成度高い作品の再構成なんざわざわざしねえし
ま、ギャグ漫画は問答無用の不死身キャラ多いから意外といけるかも知れんが
831名無しさん@お腹いっぱい。:2010/01/03(日) 18:59:33 ID:Z5VKy5s1
後、相手の方がパワーレシオ的に上な作品とのクロスってあんまりないよね。
同じぐらいか相手の方が下のほうが乱入したときに楽しい。
例えばFSSに新ゲッターが乱入しても光速で動くのが当たり前の騎士とか相手にしてると
絶望的になる。
832名無しさん@お腹いっぱい。:2010/01/03(日) 19:08:41 ID:VFzPLC3m
アトロポスが大暴れするシーンとか見てもあれに生身で勝てる奴とかそうそういないの解るしな
833名無しさん@お腹いっぱい。:2010/01/03(日) 21:19:37 ID:xTErihE7
>>831
あんまり強すぎても書き手が描写を描きにくいし。
それに、ゲッターはピンキリの戦闘能力だから描きやすいんのだろうな
さらにいえば、最強スレでゲッターより明らかに強い作品にランクしているのは
アメコミやエロゲーなど、中二すぎる、手を出しづらいジャンル、電波、マイナー、設定不足が多かったりするからな。
とういうか、戦闘能力関係がきっかけでクロスものを書きたいというのは少数派だからでもあるだろうけど
834名無しさん@お腹いっぱい。:2010/01/03(日) 22:09:18 ID:aMFNRd2g
ていうかゲッターひいては石川作品はほっときゃどんどん戦闘力上がってくしな
なんでもかんでも喰ってそう。
ある意味近いのはゾイドか?あれも乗り手次第で出鱈目な性能になるし
無印主人公の父親はムサシみたいな死に方だったし
835名無しさん@お腹いっぱい。:2010/01/03(日) 22:19:15 ID:7avXvlqU
相手が明らかに自分より強くても喧嘩売るのが竜馬クオリティだけどなw
836名無しさん@お腹いっぱい。:2010/01/03(日) 22:48:46 ID:/wDBQeEg
アメコミの戦闘力のインフレはDB以上だからな。
837名無しさん@お腹いっぱい。:2010/01/03(日) 22:52:34 ID:xTErihE7
そして、それに応えるように無限に力を貸すゲッター線(こいつの底はわからんが)
例え、自分に仇なすものだったしても、流 竜馬という存在に力を貸す。
スパロボαによると全ての世界の「流竜馬」という存在はゲッター線にかかわる運命らしいしな
宇宙の破壊者になった竜馬、それと出会った竜馬、ゲッター線に見守られ続ける竜馬、ゲッター線と運命に抗う竜馬
などが公式の竜馬だが
その世界にゲッター炉搭載の鉄の魔神に乗る竜馬、ゲッター炉搭載の機動戦士に乗る竜馬、トイレに間に合わなかった竜馬
ゲッター線を用いた改造人間に改造される竜馬、スタンドを使う竜馬、人を素手で爆裂させる竜馬
アナゴさんボイスの竜馬、子安ボイスの竜馬、グリーンリバーボイスの竜馬、クギュボイスの竜馬
おとなし目の竜馬、ツンデレの竜馬、芸術家の竜馬、女の竜馬(アンソロ)、いまだ江戸時代の竜馬
名前が「神 隼人」という存在の竜馬、「神 隼人」「巴 武蔵」「弁慶」いう存在とと同じ存在の竜馬
などがいてもおかしくはない。
このスレで一部を挙げると
人造の天使と共闘した竜馬(姉妹すれか)、友が流れ着いた激動の魔法の国に降り立った竜馬
絶望の世界に降りたった竜馬、人類を裁く者と向き合ったその息子、イジメに立ち向かう竜馬
女子高生を助けたり助けられたりした竜馬
ここまでかいて思ったが中二くさいな。
838名無しさん@お腹いっぱい。:2010/01/03(日) 23:19:06 ID:B6JtLQk6
誰かアレ張ってくれよ、すごい数の様々なゲッターが集まるの、ラストが「不滅のゲッターロボ・サーガ」で終わる奴
839名無しさん@お腹いっぱい。:2010/01/04(月) 00:24:27 ID:KI2YeX3E
今年もクロスSSはカオスな世界を作っていくんだろうなぁ

それはとても素晴らしいことだ
840名無しさん@お腹いっぱい。:2010/01/04(月) 10:30:27 ID:TQHn/B3I
どっかのブログのこいつのことか?
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
そして、其れは来た


憎しみに燃える時空の彼方――



無限/無量/無窮の宇宙の彼方より


正しき怒りをその胸に秘めて





「……来たか。揃いも揃ってやって来たか、『君たち』は。


悍ましいほどの希望を抱く『君たち』が!」





それは、ゲッターロボだ





無限/無量/無窮の宇宙の彼方より来た、


無限/無尽/無垢のゲッターロボだ




宇宙の総てを埋め尽くす、ゲッターロボの大軍勢だ
841名無しさん@お腹いっぱい。:2010/01/04(月) 10:31:32 ID:TQHn/B3I
傷一つ無い、新しいゲッターロボが在った

激戦の数々を潜り抜けた、古強者のゲッターロボが在った

未だ完成していない、骨格が剥き出しのゲッターロボが在った

破壊され、最後のエネルギーを燃焼させるゲッターロボが在った

別の時間軸のリョウたちが駆るゲッターロボが在った

別の時間軸のハヤトが駆るゲッターロボが在った

ベンケイとまだ見ぬ誰かが駆るゲッターロボが在った

全く別の、見知らぬ誰かが駆るゲッターロボが在った

無人で駆動するゲッターロボが在った

ハチュウ人類が駆るゲッターロボが在った

ロボットですらないゲッターロボが在った

生身の血と肉を持つゲッターロボが在った

巨大なゲッターロボが在った

小型のゲッターロボが在った

獣の形のゲッターロボが在った

形すら無いゲッターロボが在った

液体のゲッターロボが在った

気体のゲッターロボが在った

電離体のゲッターロボが在った

幽体のゲッターロボが在った

女性の姿のゲッターロボが在った

プラズマ動力で動くゲッターロボが在った

マグマの心臓を持つゲッターロボが在った

三面六臂のゲッターロボが在った
842名無しさん@お腹いっぱい。:2010/01/04(月) 10:33:12 ID:TQHn/B3I
無数のメカザウルスを引き連れたゲッターロボが在った

百鬼メカと共に戦うゲッターロボが在った

ウザーラに騎乗するゲッターロボが在った

宇宙翔ける戦艦のゲッターロボが在った

惑星斬る光の斧を執るゲッターロボが在った

神になったゲッターロボが在った

魔に堕ちたゲッターロボが在った

人と融合したゲッターロボが在った


人に生まれ変わったゲッターロボが在った

かつて在りしゲッターロボ

今在りしゲッターロボ

来たるべきゲッターロボ

別の可能性のゲッターロボ

可能性すら無いゲッターロボ

時空の狭間を流離うゲッターロボ

それはゲッター線が織り成す綾模様

無限の数のゲッターロボたちが紡ぐ物語の名は――

――不滅のゲッターロボ・サーガ
843名無しさん@お腹いっぱい。:2010/01/04(月) 12:38:34 ID:UXI4ZHOJ
ありがとう、ところでこの「君たち」と言っている存在は何?超宇宙的な何か?
844名無しさん@お腹いっぱい。:2010/01/04(月) 12:48:00 ID:TQHn/B3I
元ネタがデモベのワンシーンの書き換えらしい。
まあ、石川作品で知能を持ち全てのゲッターが集まらないといけない敵対者は
仏かラ・グース一派ぐらいじゃね?
時天空は知能あるかわからんし。
845名無しさん@お腹いっぱい。:2010/01/04(月) 13:02:48 ID:oDZdfPwq
>>837
このスレだけに関していえば女子高生の顔面を砕いたり餌付けされたりする竜馬か

篠塚 羽鳥 神楽 よう 克己 隼人 少女
↑現在のキーワードだが、ある意味置いてけぼりの隼人が頑張ってるな
846なのはの人 ◆YScGkYiEapLg :2010/01/05(火) 00:19:02 ID:+ijAL4qP
新年、明けましておめでとうございます。
これより、作者の妄想やら炸裂のネタ、
2010年最初の「ゲッターロボ昴」を投下させていただきたいのですぜー。

あ、オリジナル要素をたぶんに含みます、ご注意下さい。
847ゲッターロボ昴 ◆YScGkYiEapLg :2010/01/05(火) 00:24:40 ID:+ijAL4qP
ゲッターロボ昴
幕間「戦鬼の笑み」

――――かつて戦いがあった。
遥か遠き異次元から人類を、否、ゲッター線を否定するため現る異形“鬼”。
それら異形の存在はゲッター線を弄ぶ地球人類に対し攻撃を仕掛け、日本列島を主に襲撃した。
対しゲッター線分野で人類最高の頭脳を持つ早乙女研究所は、戦闘用ロボット兵器【ゲッターロボ】を開発、
犠牲を払いながら“鬼”を撃退し続ける。数多くのゲッターロボ・パイロットや民間人が死することとなった戦いは数年に及び、
最終的に新宿の壊滅、早乙女研究所の決死の自爆による敵諸共の消滅によって日本の戦いは幕を閉じ、
凄惨な真実は数多くのカバーストーリーによって覆い隠され、数年の歳月は日本と言う国から危機感を拭い去った。
……いや、真実を知る生き残りたちが遠い異世界へ去り、人々が戦う力を失った以上、そうせざるをえなかったのかもしれない。
だがしかし、人類粛清を意図した<神>にとって、同胞すらも滅ぼしたゲッターロボとその一部である地球人類は明確な脅威だ。
故に――神隼人と武蔵坊弁慶が去った惑星【第97管理外世界】……地球は、未だ狙われている。
無辜の人々を……否、人類という種を存続させるため……人類は戦い続けていた――――。





……日本列島本土、東北地方南部――山脈に覆われ落葉樹林の生い茂った山間の集落。
ひどく、寒い土地だ。日本海側から吹き付ける潮風は山脈によって冷えて豪雪を降らせ、
積み重なった雪は圧縮されてプラスチックスコップでは歯が立たない硬度の氷となる。
農業に代表される地元の産業は雪の季節に停滞を余儀なくされ、人々は春先までの長い冬を暖を取って過ごす。
そんな何処にでもある、貧しくも豊かでもないド田舎で異変は始まった。ある日、小さな――些細なことがあった。
地元の民宿に、スキー客でもない綺麗な少女が泊まりに来たのだ。
保護者も同伴せずに現れた異人に、小さな集落は少しだけ驚いた。
だが彼女は雲に覆われた鉛色の空を、色の抜け落ちたモノクロの世界を、

「美しい」

そう評し、気さくな話術で人々を惹きつけた。
格安料金でしか宿に泊まらない者が多い昨今、小さな村にお金を落とす少女は貴重な客人であり、
何時しか人々は極自然に彼女を受け入れたのだ。小さな村の、小さな交流。
……それだけで終わればどれだけ良かっただろうか……だが現実は残酷であり、村は―――“汚染された”。
そのような長話を通信機越しに聞いていた青年が、目蓋を開けて皮肉な笑みを漏らした。

「オイオイ、どうしたんですかミチルさん。まさか“いい話”で終わりじゃ――」

通信機の向こうで事態の概要を説明していた上司へ向け、青年は無遠慮に感想を漏らした。
返答は短く冷たい。

《来栖、貴方の思っている通りね。おそらくこの集落はもう駄目》
848ゲッターロボ昴 ◆YScGkYiEapLg :2010/01/05(火) 00:26:29 ID:+ijAL4qP
他人などまるで信用してなさそうな冷血美女――よく言えばクールビューティ、悪く言えば鉄面皮――の顔を思い出し、
彼の苦笑はつり上がった笑いへと転じる。精悍な猛獣の印象を与える176センチの肉体はしなやかで、
防寒装備の上からでもその兇器じみた四肢の冴えが分かった。今は冬山に隠してある戦闘マシンのコクピットで通信しているが、
このような文明の利器よりも銃器や刀剣のような兵装のほうが似合いといわざるを得ない、獣じみた闘志が滲み出ているのだ。
整った顔――明るいスポーツ少年のようなユーモアのある表情――を持つ青年の名は“来栖丈(くるす・じょう)”。
通信機の向こうの相手――彼の天才【プロフェッサー早乙女】の名を継ぐ者、“早乙女ミチル”の私兵である。
現実には日本政府や軍から訓練および装備、資金を提供されているとはいえ、その実態は限りなく私兵部隊に近い。
早乙女財団――ゲッター線関連技術を地球上で唯一実用段階まで進め、現在も運用する組織。
その首領たるミチルは、冷然と言い放った。

《“鬼”はこの集落の住民のほとんどを掌握したわ。良くて洗脳、多分――》
「――精々、連中と同じ化け物ってわけですか」
《そうね。だから見かけ次第、交渉を飛ばして射殺していいわ》

それはいい。こちらの犠牲を少なくしながら、効率的に敵を殲滅できる。
来栖はふと、今回の作戦に同行する日本軍――新宿壊滅を期に軍組織へと再構築された――の連中のことを考えた。
この国の軍隊は練度が高いのが売りであるが、果たして人間用の装備で何処まで“奴ら”に通用するのか。
何より、だ。ありとあらゆる吐き気のする行為を行う、異次元からの敵に対し“愛国心”だけで戦えるのだろうか?
そのことをミチルに聞くと、

《そのためのゲッターロボ、そして我々よ。貴方一人でも動かせるよう調整されている“それ”もね》
「ミチルさん、軍隊は人間を護るのが仕事だ。でも、あれらは違う。根本的に、人間じゃ勝てない」
《来栖は死ぬと?》

ミチルの冷笑――来栖は凄まじい笑みを浮かべる。
あまりにも戦闘的な、あまりにも猛獣じみた笑みだった。

「まさか。俺は、ゲッター線の真贋を見極めるまで死ねないんですよ」
《なら、さっさとやりなさい》
「了解」

コクピットから降りると、来栖はマシン外装にくくり付けていたコンテナを開く。
現るはガンメタルの無骨で禍々しい銃身――長さは1メートルを超えるだろう――を持つ重機関銃。
俗にM2キャリバーなどと呼ばれ、12.7x99mm NATO弾を使用する、日本軍や米軍で一般的な重火器だ。
断じて歩兵が携行するものではない重量物を青年は軽々と持ち上げ、あらかじめ踏み固めていた雪の上の三脚に載せる。
独自の改造の結果、弾丸の有効射程距離に合わせたスコープが乗ったそれを構え/支え、来栖丈は神妙な顔で照準。

「こりゃ酷い」

スコープの先には地獄が広がっていた。拡大視界の先は、濃密な血臭がしそうな光景だった。
逃げ惑う僅かな生き残りの人間……小さな子供たちや屈強な大人を、死体のような黒ずんだ肌の異形/ヒトガタが、

――――喰らっている。
849ゲッターロボ昴 ◆YScGkYiEapLg :2010/01/05(火) 00:28:40 ID:+ijAL4qP
喉笛を噛み千切る、内臓を引きずり出す、四肢を引っこ抜く、牙を突きたてて生き血を啜る――――。
そのように人間の尊厳を冒す黒ずんだ肌の化け物こそ、異次元の因子に犯されたヒトの成れの果て。
鋭いカギ爪と重傷を負わない限り蘇る異能、そして憎悪と食欲に突き動かされる怪物だった。
唯一の救いはその怪物に人間だった頃の面影はなく、知性や人格すらも消え去っていることのみ。
だからこそ、だろうか。来栖丈は燃え盛りそうな正義感と嫌悪感を押さえつけ、
ただ一人の“簒奪者(ゲッター)”でいられた。
そう、奴らの天敵、ゲッター線を矛とする兵器を駆る者。
獰猛な溜息を吐き、スコープ越しに失われる命を見つめて敵の密集を待つ。
敵の中枢である“来訪者”を誘き出すための、犠牲を強いる作戦。
果たしてどれほどの時刻が過ぎ去っただろうか。
みっしりと集まった鬼の群れ/ヒトだった犠牲者。
今が、そのときだ。

「さようなら」

引き金が静かに引き絞られる。
それは、そう。戦士にとっての哀悼と憎悪と狂気の時。
圧倒的な暴力が、12.7ミリの破壊の顎(あぎと)が、恐るべき精確さで銃身から吐き出された。
歓喜を告げるが如きマズルフラッシュの炎と共に、火薬の破裂音が響く。

――――ドガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガッッッ!!

ザクロのように頭蓋骨の欠片と脳漿が撒き散らされた。
引き千切られた四肢が軽々と宙を舞った。
子供の姿をした鬼が人間と同じ色の鮮血を噴出した。

死んでいく。死んでいく。ただひたすら無力に死んでいく。
肉食獣と狩人の間にある決定的な差が露呈し、獣の群れが無残かつ残虐にミンチに変わる。
だがしかし。それでも三千人に及ぶであろう住人のほとんどが、鬼となったのである。
つまりその銃火は焼け石に水、如何にも派手だが物量を埋めるほどではない。
優秀な指揮官に操られる鬼――その群れは、来栖のいる山に向かって殺到した。
殺意の塊となった醜悪な死者の群れ。まるで津波だったが、狙われている青年の顔には笑みさえ浮かんでいた。

「バァカ」

刹那、重砲の恐るべき炸裂が花開く――軍の支援砲撃だ。
あっという間に砲火の衝撃に飲み込まれ、雪を肉片と血で染め上げる鬼の群れ。
まるで砂塵のように宙を舞う死骸は、さしずめ銀世界を汚す悪魔のそれだった。

『―――嗚呼、なんて愚かしい』

不意に、ぞっとするほど冷ややかな声が集落全体に響く。

『人間は斯くも惨めな存在だというのに、何故抗う?』

甘い響きを持ちながら、何処までも人間を嘲笑する魔性の声。
すなわち――来栖丈とミチルたちが待ちわびた、敵の指揮官の登場だ。
それは成る程、どう見ても人間の少女――それも極限まで美しさを磨いた魔女のような――だった。
淡く揺れる漆黒の髪の毛、雪色の白く滑らかな肌、魔人のみが浮かべうる、絶対的悪意に裏打ちされた笑み。
スコープ越しでさえ分かるのは、その少女が人間ではなくもっとおぞましい何かだという確信だ。
850ゲッターロボ昴 ◆YScGkYiEapLg :2010/01/05(火) 00:31:00 ID:+ijAL4qP
あるいは恐慌だろうか。その場を支配し、蹂躙するキルゾーンを形成する軍の攻撃が、少女に集中した。
頭が弾ける。脚がもげる。臓腑が撒き散らされる。焼夷弾が跡形もなく灰に還す。
そうして、少女と呼べた存在は崩れ落ちる。ほっと、軍の人間たちも息を吐いた。
来栖の顔は、だが安堵などしていなかった。

「……化け物め」
『あは、あはははははははっ!』

ぐちゃぐちゃの肉と灰に分解されたハズの少女が、哂った。
如何なる妖術だというのか。原形を留めぬ原子の一欠けらさえもが、少女の姿をした魔人に御され、
再び極上の美少女を形作っていく。美麗な存在の修復でありながら嫌悪と狂乱のみを呼ぶ光景だ。
やがて、髪の長い裸婦となったそれが、うふふふふ、と微笑む。

『黒平安京を継ぐ私、陰陽師“芦屋道満”に、汝らの火が効くものかァ!』

すっ、と左手が翳された。陰陽の呪術陣が瞬時に描かれ、

『死ねよやぁ!』

極太の黒い光となりて、砲撃陣地が敷かれていた山腹を消し飛ばす。
ジワジワと伸びた暗黒の光線は、しかし逃げる暇もなく軍人たちを暗黒の質量体へと塗りこめ、
何一つ知覚出来ない闇――人格を陵辱する漆黒によって破壊。悲鳴と絶叫が山彦になって響いた。
続いて山という極限の質量の塊はあっという間に崩れ去り、砂山の如き土石流が付近の村や峠を飲み込んだ。
文明など無かったといわんばかりの破壊……まさに、地獄。

『あははははは! なんと弱い、なんと惨めだ、まるで虫けらだ!』

圧倒的絶望。
或いは、ヒトはそう形容するのかもしれない。
人間には抗えぬ悪意であると、そう諦めるのだろう。
却説(さて)、しかし簒奪者は違う。来栖丈は、違うのだ。
彼は戦闘マシンのコクピットに乗り込むと、休眠していた悪魔の心臓を稼動させる。
緑色の燐光が機体の動脈を駆け抜け、ギギギ、と炉心の復活を祝福している。
禍々しい波動を感知し、少女――“芦屋道満”が来栖の、否、マシンの潜む山を睨む。
851ゲッターロボ昴 ◆YScGkYiEapLg :2010/01/05(火) 00:35:15 ID:+ijAL4qP
『っ! まさか――』
「バカが。勝ち誇るのは勝った後だろうがァァァ!!」

――――来栖に宿る戦意はもはや、冷徹に制御されながら鋼鉄の血管を駆け巡る燃料であり、焔そのもの。
故に彼という簒奪者は戦場に満ちる絶対的悪意を笑い飛ばせる、いや、跳ね除けて握り潰す。
そうしなければ、先人たちが駆け抜けた真理の扉へ行き着くことなど出来ぬのだから。

魔人、芦屋道満は叫ぶ。

『お前は、お前は――――!!』

山が、崩れた。
現れるのは、刃金。
重厚にして覇者の輝き、ゲッター線の光輝だ。

《そういうこった、ゲッターロボよォ!!》

蛇腹状の長くしなる腕が雪原を突き破る。
太く逞しい二本の脚が大地を震撼させる。
この世の如何なる兵器よりも分厚い正面装甲が、灰色に輝いた。
丸いヘルメットのような頭部に、緑色のツインアイ。
その巨人の名は<ゲッターロボ改>……早乙女財団の保有する最強・最悪の対鬼獣用殲滅兵器。
通称“ゲッター3”と呼ばれる重火力、高出力の局地戦対応形態である鋼を操るものこそ。

《新生ゲッターチーム、来栖丈。お前たちの天敵だ!》

時空(とき)を超え、戦士たちは出会うだろうか。
……運命の邂逅まで――――僅かな時の針が回る。
852なのはの人 ◆YScGkYiEapLg :2010/01/05(火) 00:39:49 ID:+ijAL4qP
・あとがき
とりあえず心機一転、トリップ変えたりしつつ参上した次第でした。
ゲッターロボと女子高生とか悪魔的発想の良作が出てきて吃驚仰天ですぜ、さすがにカオスの権化だぜぇ・・・

来栖丈に関しては、以前、ゲッター関連のスレで「新ゲの続編こういうのねーかなー」ってレスを見て暖めてたネタです。
・・・や、本編後だとオリジナル敵の比率多くなって、ウフフフorz

それはそうとGPMとゲッターとか合わせたいなあ。と思いつつ、ッ深雪の地獄よりお送りしました。
853ゲッター+あずまんがの奴 ◆FoWMLIHGkc :2010/01/05(火) 00:44:16 ID:y5kPMuWq
乙です
うわぁ、文章表現が凄すぎますねw
破滅的な暴力・破壊表現が最高です。

名前にもある通り、こういったのを書いてる新参です
そのカオスに負けないようにこちらも頑張っていきますので、よろしくおねがいします
854名無しさん@お腹いっぱい。:2010/01/05(火) 01:01:55 ID:ggt3GaUy
855名無しさん@お腹いっぱい。:2010/01/05(火) 12:06:53 ID:bZw7rHy+
乙 お久しぶりです。
これは本編の補完的な話ですね。
まさかのGの初期案の新主人公、来栖 丈ですな。
芦屋道満って、陰陽師子安のライバルでしたっけ?

856名無しさん@お腹いっぱい。:2010/01/05(火) 13:23:33 ID:oioGJWAu
ウオオ、このスレのゲッター少女指数が上がっている・・・!
この数字はメルトダウンをおこすほどの・・・
857名無しさん@お腹いっぱい。:2010/01/05(火) 18:20:11 ID:g8bSsotV
チェンジ石川少女 スイッチオン!
858名無しさん@お腹いっぱい。:2010/01/05(火) 21:02:59 ID:Yy3nRCkE
少女指数が2000を越えた!
859名無しさん@お腹いっぱい。:2010/01/06(水) 00:36:46 ID:rSMz8Afs
乙です
来栖丈って一応、設定的には竜馬達より強いんだっけ?
860名無しさん@お腹いっぱい。:2010/01/06(水) 00:46:26 ID:gfmpiwqD
>>859
wikiによると竜馬と隼人の運動能力をも上回るらしい

武蔵…
861名無しさん@お腹いっぱい。:2010/01/06(水) 02:51:24 ID:iN3IIde1
さっきお札をじっと見て気がついたんだが、お札に描かれている人物の目がグルグルしてる。
862名無しさん@お腹いっぱい。:2010/01/06(水) 13:45:17 ID:pXT4LiH3
日本のお札は世界トップレベルの技術力の結晶……
まさか……ここにもゲッター線が!!
863名無しさん@お腹いっぱい。:2010/01/06(水) 14:09:12 ID:tQumHL4t
ゲッター線「はいはい俺のせい俺のせい」
864名無しさん@お腹いっぱい。:2010/01/06(水) 18:06:01 ID:pXT4LiH3
ゴルゴムの仕業か!?
並みの言葉になってきたな
865名無しさん@お腹いっぱい。:2010/01/06(水) 18:21:56 ID:ErlUbvc8
隼人「これは恐竜帝国の仕業だ」
866名無しさん@お腹いっぱい。:2010/01/07(木) 00:08:14 ID:To21stcI
作業がてら、サイボーグクロちゃんとのクロスを妄想してた
破壊の王子クロちゃんなら将造とも渡り合えそうな気がする
867名無しさん@お腹いっぱい。:2010/01/07(木) 00:36:15 ID:NXxQ/lwN
893というかマフィアの親玉は豪華なイスに座って膝に猫を乗せているイメージがあるな。
868名無しさん@お腹いっぱい。:2010/01/07(木) 00:40:27 ID:To21stcI
ジャテーゴ様もペットとしてか小さな恐竜に首輪つけてたな
869名無しさん@お腹いっぱい。:2010/01/07(木) 14:06:41 ID:Tv1CERbm
このスレの少女キャラ達がドワオに進化するのは何時の事になるだろうか?
870名無しさん@お腹いっぱい。:2010/01/07(木) 17:25:23 ID:PLPKFT+T
松本ドリル研究所の女の子たちは普通にグルグル目になったりするから
ゲッターと絡ませてもあんま違和感無い……かも。
最近ロボット漫画描いてるしな! 敵が全裸の巨大女だけど。
871名無しさん@お腹いっぱい。:2010/01/07(木) 18:18:24 ID:cRnLzWzY
>>870
このスレが18禁になるだろーがww
872名無しさん@お腹いっぱい。:2010/01/07(木) 22:25:41 ID:7ucgKmi6
ゲッターと対決させるんなら、岸和田博士の科学的愛情の山野田がふさわしかろう
873名無しさん@お腹いっぱい。:2010/01/08(金) 00:58:25 ID:Kf6XrYtk
何その、悪魔のような発想法。
874名無しさん@お腹いっぱい。:2010/01/08(金) 01:03:53 ID:tpw5ecxL
まさにドワオだな

>>870
ちょ・・・青少年にはシゲキが強すぎるんじゃねぇか?
875名無しさん@お腹いっぱい。:2010/01/08(金) 01:15:01 ID:oZSyvq66
究極超人R
(注:Rは竜馬のR)
876名無しさん@お腹いっぱい。:2010/01/08(金) 01:18:28 ID:tpw5ecxL
>>875
うまい。
武蔵君、座布団代わりにトゲだらけのトマホークを一枚
877ゲッター+あずの奴 ◆FoWMLIHGkc :2010/01/08(金) 05:28:34 ID:tpw5ecxL
あけましておめでとうございます。
新年最初のゲッター+あずまんが、投下したいと思います。
878ゲッターロボ+あずまんが大王 第4話:2010/01/08(金) 05:33:01 ID:tpw5ecxL
あの日、私は初めて、その子に出逢った。

曇ったガラス越しのような景色の中、僅かに途切れる雨と雨の合間に、かろうじて見えた。
傘も差さず、雨風を受け止めるようにして、その子は立っていた。

誰もいない公園は、激しい雨音に満ちた中でも、どこか静まり返っていて。
近所にあった、滅多に人も来ない、忘れられた共同墓地のようだった。

もう今は無いそのお墓は、とてもとても寂しい場所だった。

でも、私にとってその頃は、どこも同じ場所だった。
寂しいことに、違いは無かった。

土が抉れて、泥が飛び散るほどの、一粒一粒が、重くて鋭い雨の中。
彫刻かなにかのように、微動だにせずに。
親指のように長く、小石みたいに重く尖った雨粒を、浴びていた。

何秒か、何分か、その時の私は、時間の感覚が曖昧だった。
きっと、小さかったからだろうか。

それとも、幼い眼に映る姿に、何かを奪われていたからだろうか。

小さくて細い足が動くと、その度に足元で、ぱちゃぱちゃと水を弾く音がした。
今はもう履けない、手のひらに乗るような、黄色い長靴。

ぽつぽつとした水玉模様の雨傘と同じく、きっともう、どこを探しても見つからない。

お気に入り、だったのに。


近づくに連れて、その姿が段々と、滲み出るようにして見えてきた。
879ゲッターロボ+あずまんが大王 第4話:2010/01/08(金) 05:38:59 ID:tpw5ecxL
翼を畳んだ、燕のような姿が見えた。
何時の頃か、それは燕尾服という、格式が高い服だと知った。
水をたくさん含んだせいか、元々黒い布地が、更に黒く、潰れたようにくすんでいた。

絵本の中にいた、冬を越せずに死んでしまった燕の絵に、とてもよく似ていたのを、覚えている。

いつしか、雨のカーテンを間に挟んでいてもはっきりと、その子の姿が、見えるようになっていた。
手を届く位置に、近づいていた。

「…かぜ、ひくよ」

まだ、女の子らしく高かった時の声で、私は言った。
私よりもほんの少しだけ背の低いその子は、無言だった。

「……いっしょに、はいる?」

背中に突き刺さる雨の痛さと冷たさを感じながら傘を半分差し出すと、
私に背を向けたその子の首が、僅かに動くのが、見えた。







「五月蠅い、黙れ」







鋭利な鎌を連ねたような、切っ先が斜め下を向いた前髪の奥から、雨よりも冷たい、
威嚇のような声が鳴った。

顔を覆うような前髪から、ほんの少しだけ見えた横顔。

今までに観た、どんな人より、動物園で見たどんな動物より、
ずっとずっと、鋭く尖った、眼が視えた。

降りしきる雨の中。

産まれて初めて、明確な拒絶を、私は受けた。
880ゲッターロボ+あずまんが大王 第4話:2010/01/08(金) 05:42:45 ID:tpw5ecxL
今、私は。

青みの少なくなってきた空を、見上げていた。
罅の入った街壁の前に、中ほどから折れた電柱に背中を預けて見上げる空は、
昼の色が、夜の暗闇に追い出されるように見えて、少し、可哀想に思えた。

しんみりとした心境に浸っていると、見上げていた視界に、輝き始めた星と月とは、別の光が広がった。

折れた電柱を支えにして伸びる錆び付いた街灯が、穴が開いたフィルターの中から、
必死になって、光を搾り出している。

蛍の光のように、消えては点いて、点いては、消えて。

心の中で、思わず、頑張れ、頑張れと願った。

やっと光が燈った頃には、辺りは闇に、満ちていた。

視線を落として周囲に向けると、目立つ光はここ以外、灯ってはいなかった。

町外れの、建物の墓場のような場所だから、人もあんまり住んでない。
人は皆、町の中で、町の中心に集まるように、寄り添うように、生きている。
もうあんな辛い思いはしたくないから、するにしても、独りは嫌だから、そうするのかな。

そうか。

君たちも、独りは嫌なのか?


闇の中から、がちり、がちりと音がした。
音の尾鰭を引いて、牙が鳴る。
私の手の平ぐらいならすっぽりと入りそうな、ぐにゃっと歪んだ耳まで裂けた
赤い舌が伸びる口からは、舌を伝って、糊の様な粘質を持った唾液が、
びたびたと音を立てて、溢れている。

唸り声の後に、連鎖するように、別の唸りが重なっていく。
数は、5頭ぐらい、かな。
忠吉さんとまではないけれど、大型犬に、入ると思う。
881ゲッターロボ+あずまんが大王 第4話:2010/01/08(金) 05:47:48 ID:tpw5ecxL
多分私は。

もしも野生動物として生まれていたら、きっと、直ぐに食べられてしまうのだろう。

動物のことを勉強していて、私は自分自身で、何度かそう思った。

そのときに、ざすっと、土を噛み締める音が、私の背後で鳴った。

街灯の下ににじり寄って来た、野犬の群れだけじゃなく、私の身体も、思わず震えた。
吸い込んで吐く息が、肌と制服の間に溜った空気が
冷気を帯びているような、そんな冷たさを身体中で感じた。

空気が変わるとは、こういうことを指すのだろうか。

じり、じりと。
肉球を地面に擦らせながら、僅かな唸り声を上げて、犬さんたちが後退さっていく。
犬さん、と呼べるのは、緊張が緩んだせいなのだろうか。

薄茶や灰色の毛の色が、完全に暗がりに溶け込むと、四足が、地面を駆け去る音がした。



「……榊」


這い、出(い)でるような、低くて重い、声がした。


「相変わらず、畜生どもが好きなようだな」


威圧感を携えた声が芯となって、気が抜けた私の身体を支えた。

882ゲッターロボ+あずまんが大王 第4話:2010/01/08(金) 05:51:47 ID:tpw5ecxL
…ああ、そうか。

知っていたから、だったんだ。

あの子が成長した『彼』が、ここに来てくれることを。

だから、恐くなかったんだ。


私は出逢った。

11年前のあの日、6歳の頃。

小学校に上がる前の、最後の梅雨に。

今と違って、独りぼっちだったあの時に。


振り返ったときに、光と闇の狭間に、壁面を背後にして、暗闇の側にいる彼は、
あの時よりも何倍も鋭く、燐と輝く瞳を携え、サングラス越しに、星が輝く空を見ていた。

そして思う。
彼にはやっぱり、黒い着物が似合うんだと。

暗がりの中でも分かる、黒くて、びしっとした布地のスーツが、
私よりも高い身長の、彼の身体を包んでいる。

彼は、睨み上げるよう空に向けていた視線を降ろすと、私にこう言った。


「ここよりも、星がよく見える場所がある。話ならそこで訊いてやる」


5秒ぐらいの間を置いて、私は、無言でこくりと頷いた。
883ゲッターロボ+あずまんが大王 第4話:2010/01/08(金) 05:54:47 ID:tpw5ecxL
うん……行こうか。



ジャガーのように精悍だけど、とても怖くて、恐ろしくて。

物語の神獣のように格好いいけれど、それでもやっぱり、時々恐い。



けれども。

いつかは撫でたい、『かみねこ』に似た、私の幼馴染。



神君。

…神…隼人君。












つづく
884ゲッター+あずの奴 ◆FoWMLIHGkc :2010/01/08(金) 05:57:39 ID:tpw5ecxL
今年も一年、よろしくお願いします


あと、彼はかみねこを基準にしたら「噛み千切り喰い千切り斬り刻みドリドリドワオライガー」ぐらい
いってると思います。
885名無しさん@お腹いっぱい。:2010/01/08(金) 14:08:39 ID:Kf6XrYtk
>883
かみねこ隼人…………


死にそう。おかしくて。
886名無しさん@お腹いっぱい。:2010/01/08(金) 19:38:01 ID:F3a8BG/r
ネオゲ世界にシャインスパーク持ち状態のゲッタードラゴンを乗員ごと転移させるのってのは?
ネオゲ以上の戦力になると思うんだ。
887名無しさん@お腹いっぱい。:2010/01/08(金) 21:12:58 ID:bE5pVa8i
あずまんがの人乙。サングラスって事はネオゲ仕様かな?、しかし夜にサングラスって…

ともあれ、隼人になら榊さんを任せてもいい
888ゲッター+あずの奴 ◆FoWMLIHGkc :2010/01/08(金) 22:59:35 ID:V5Eb4Ku1
隼人がかみねこの場合、そこは危険地域に指定されて通学に使用できなくなります
そしてよつばとではサイボーグになった元配下の猫軍団が合体して、
魔王猫となってダンボーと死闘を繰り広げます

顔つきだと新を参考にしたイメージで書いてるけど、
服装はネオゲをイメージして書いた
装着したグラサンにはボインちゃんをサーチする何かが搭載されています(嘘です
889名無しさん@お腹いっぱい。:2010/01/09(土) 17:44:33 ID:ENjceoLp
真ダンボー対ネオダンボー
890名無しさん@お腹いっぱい。:2010/01/09(土) 20:32:13 ID:JBHIfYf5
真(チェンジ!!)ボンクラーズ―夏休み最後の日―
891名無しさん@お腹いっぱい。:2010/01/11(月) 12:37:56 ID:mj10bgWO
新あずまんが大王
第1話:滝野が行く
第2話:神楽が来る
第3話:春日歩大阪
第4話:盆暗が行く
第5話:猫火
第6話:父の棲む館
第7話:千代父
第8話:激突(定期試験)
第9話:補習変
第10話:ひとりヤママヤー
第11話:かくて榊風は吹く
第12話:盆と暗と
最終話:滝野がいく

真(チェンジ!!)ボンクラーズ 夏休最期の日
第1話:復活!!悪の要塞美浜家別荘
第2話:脅威!!神か悪魔か木村夫人!
第3話:試験壊滅!!さらばボンクラー!
第4話:激震!!荒れ狂うゆかり車!
第5話:出撃!!新たなる盆暗たち!
第6話:悪夢!!忘れられた春日歩!
第7話:決戦!!お父さん帽子軍団!
第8話:死闘!!血に染まる遊園地!
第9話:謀略!!放逐のかおりん!
第10話:降臨!!西表島を断つ邪榊!
第11話:襲来!!蘇る受験勉強!
第12話:戦慄!!砕け散る試験結果!
最終話:閃光!!日常の果て!

調子に乗ってみた

892名無しさん@お腹いっぱい。:2010/01/11(月) 15:36:07 ID:dOYwa77D
ボンクラって聞くとガンソード始まる前の前口上思い出す。銀河万丈ボイスで
893名無しさん@お腹いっぱい。:2010/01/11(月) 19:20:51 ID:7ZnDH/XO
竜馬…智、神楽、暦
隼人…榊さん
と言うことは、弁慶がちよちゃんと大阪…?
大阪と弁慶は気が合いそうだなぁ
894名無しさん@お腹いっぱい。:2010/01/11(月) 22:14:43 ID:Tqxbhr4u
書いてる奴ですが、作中の時系列的にはこんなことが起きてます

1話より
@
榊さん「…幼馴染」
神楽「どんな人?かっこいい?」

〜隼人の校しゃ〜

隼人「ふん、許せだと?我々の掟を破り、その上我々の秘密を聞いて…」
部下「ああ…許してください…」
A
榊さん「かみねこ……みたいな人かな」


隼人「許せると思うか!!やあッ!!!」ベリッ
部下「ぎゃあああ!!!!」
B
神楽「…それは、やばいんじゃないのか?」


隼人「目だ!!耳だ!!鼻!!」
部下「ぐわ!うえっ!ギャッ!」バキャーン
C
榊さん「……ちょっとだけ」


隼人「ギヒヒヒャギャハハハハヒィーヒャハハハハハハハ!!!!!!!!!!!!!!」グシャグシャグシャグシャ
895名無しさん@お腹いっぱい。:2010/01/12(火) 06:31:54 ID:L96whtqR
それ猫ちゃう、虎か狼やw
896名無しさん@お腹いっぱい。:2010/01/12(火) 19:50:06 ID:QRG5PHle
竜馬・・・智を助けて餌付けされる
隼人・・・榊さんとは幼馴染

なんだこの格差はw
897シベリアからのお手紙:2010/01/12(火) 20:12:31 ID:YSKMHEaZ
運営め、とんでもない…とんでもない事をしてくれた!
その報いを自らの物とするがいい!

シベリアは寒いぜ…
898名無しさん@お腹いっぱい。:2010/01/12(火) 20:36:39 ID:9VeFEhB7
ランドウにやられたの?
先日、連合が北アメリカの戦い勝ったから楽になるよ
899名無しさん@お腹いっぱい。:2010/01/12(火) 20:44:54 ID:QRG5PHle
でも相変わらずZOOは足が遅いな
900名無しさん@お腹いっぱい。:2010/01/13(水) 00:08:27 ID:t7X3HPPL
そろそろ新たなる旅立ちの季節かな…
901名無しさん@お腹いっぱい。:2010/01/13(水) 00:36:15 ID:t7X3HPPL
>>885
漢字にしたら神(猫)隼人か
902名無しさん@お腹いっぱい。:2010/01/13(水) 09:27:59 ID:RiSyOwiJ
やべぇ、昨日リアルでゲッターの夢を見たw
これは俺が虚無るのも時間の問題かもしれんな。
903名無しさん@お腹いっぱい。:2010/01/13(水) 10:34:38 ID:c4NAnymJ
>>902
隼人「待ってくれ!!」

それとも

竜馬「待っていたぞ」

どっちがいい?
904名無しさん@お腹いっぱい。:2010/01/13(水) 11:20:58 ID:Gr96vxei
>>902
君に課せられた使命はゲッターロボSSを書くことだ

>>903
それとも「残してくれたのか」か、「残されたのか…」だな
905名無しさん@お腹いっぱい。:2010/01/13(水) 20:31:42 ID:bwyq5z2q
>>902
多分、次に見るのはエンペラーの夢だな

友よ、また会おう
906名無しさん@お腹いっぱい。:2010/01/14(木) 12:53:42 ID:tRx4fk4s
>>895
虎か狼で済むのか・・・?
907名無しさん@お腹いっぱい。:2010/01/14(木) 18:43:26 ID:BnTN4Ghy
エンペラーと言えば、「真」で真ゲッターが未来の世界へいってエンペラーと出会ったが、エンペラーの中の竜馬は「あー、あれ俺じゃん、懐かしー」とか思ったのかな
908名無しさん@お腹いっぱい。:2010/01/14(木) 18:48:33 ID:PNUWHajo
あ、隼人だ。
紛れ込まれる前にワームホール開けて置いてけぼらせちまおう。

とかも思ったかもな。
909名無しさん@お腹いっぱい。:2010/01/15(金) 00:34:03 ID:u6zRtHcr
むしろ、「また俺か……」とか思ってそうな竜馬
910名無しさん@お腹いっぱい。:2010/01/15(金) 00:47:42 ID:Ees8HKJf
ゲッターは竜馬さんのストーカーに見える
911名無しさん@お腹いっぱい。:2010/01/15(金) 01:14:17 ID:5XbbySjy
新では竜馬がゲッター線を追いかけ始めたしな
912ゲッター+あずの奴 ◆FoWMLIHGkc :2010/01/15(金) 05:43:48 ID:5XbbySjy
ウオオ、俺の眠気指数が1250を超えた
これはキーボードクラッシュを引き起こすほどの…

テストで更新が渋る前に、続きを投下します
913名無しさん@お腹いっぱい。:2010/01/15(金) 05:45:18 ID:8frj9Bs3
無理するなよー。
914ゲッターロボ+あずまんが大王 第4話-(2):2010/01/15(金) 05:47:32 ID:5XbbySjy
第4話-(2)


あるところに、独りの少女がいた。

だがその日、少女は独りではなく、一人の少年と共にいた。
共に、歩いていた。

時折車の陰が過ぎ去る細道の、更に細狭い歩道で、少年が前を行き、少女がそれに続いた。

前方を行く少年に、少女はしきりに話しかけていた。

少年は少女の話に対し、頷きはおろか相槌に至るまでの、
何のリアクションも返さなかったが、
少女も別段、それに対しては気にした様子も無さげに話を続けた。

話しかけるというよりも、語りかけるというのが正しい。

少女が、次の語りの内容に困り始めたときに、ふと、少年の動きが止まった。
僅かに遅れて、少女も歩を停める。

制服のポケットに両手を突っ込んだまま、少年はちらと、背後に向けて目をやった。
硝子の破片のような鋭い眼つきに穿たれた鋭利な眼光が少女の姿を見渡すと、少年は口を開いた。

「その格好は、どうした」

彼が放った、少年らしい声変わり前の高い声には、吹き抜ける風によって鳴った、
悪霊の呻き声のような、不気味な何かが潜んでいた。

怯えたのか、びくりという震えが肢体の上を走り、少女は動きを止めた。
呼吸どころか、ほんの僅かな時間だが、その心臓が打つ脈動さえも凍てついた様に停止した。
915ゲッターロボ+あずまんが大王 第4話-(2):2010/01/15(金) 05:50:06 ID:5XbbySjy
「言いたくなけりゃ、別にいいぞ」

時間にして3秒ほどか、熱い物が喉を通り過ぎたかのように全身を伝わる血の流れに、
少女の肉体と精神は、大きな安堵感を覚えた。

それから僅かな時間を空け、少女は覚束無い口調と震えた声で

「…転んだ」

と答えた。
それを受けた少年は、自分から問うたにも関わらず、
至極興味のなさげな声と表情で

「そうか」

とだけ返した。
少年はそれだけ言うと前を向き、ポケットから手を抜いた。
4度ほど、硬質音が鳴ったと思えば、少年の色が黒から白へと変わった。
少女の視界に、丸められた制服が投ぜられたのは、この直後である。

「羽織ってろ」

ぶん投げられたそれをかろうじて受け止めてまごつく少女に釘を刺すように彼は言う。

「俺が疑われそうで嫌だ」

と告げ、再び歩き始めた。

「うたがわれるって…何を?」

少年に替わって、よく手入れされた黒い制服に袖を通し、少女が訊いた。
916ゲッターロボ+あずまんが大王 第4話-(2):2010/01/15(金) 05:54:56 ID:5XbbySjy

「8年ぐらい経てば、勝手に分かる」

お手上げ、とでも表すように、天と水平にした掌を掲げながら、少年は言った。
鎌のように垂れ下がった前髪の奥に穿たれた瞳が、
地獄の釜の内部のような、禍々しい渦を巻いていたことを知る者は、誰もいなかった。


翌朝、破れた服に替わって、真新しい制服とスカートを履いた少女が再び少年に会った。
乱れた黒髪も既にぴんとした張りを取り戻している。

少女が歩み寄った少年の羽織ったシャツの襟元には、一筋の裂け目が出来ていた。
元は雪のような純白だったはずのシャツは、白の色こそ留めてはいるものの
そこら中に黒く掠れた跡が見れた。

反応に困っている少女に対して少年は一言、

「転ばした」

と、彼女に返答したときと変わらずの、冷えた鉄のような声で彼女に返した。

郊外の空き地内に設置された薄汚いプレハブ小屋で、各々が症状の異なる、
半死半生の男子中学生たち10名が発見されたのは、その日の正午あたりのことだった。

時に、少女は7歳と4ヶ月。
今より、10年ほど前の出来事である。
917ゲッターロボ+あずまんが大王 第4話-(2):2010/01/15(金) 05:58:14 ID:5XbbySjy
暗い夜道を、二つの影が歩いてゆく。

彼らの周囲に街灯は無く、両者が歩を進める足元には舗装の施されていない地面がある。
丸裸の地面に構築された道は狭く、軽自動車が二台行きかうのが精一杯であると見え、
通過するものがいなければ、ただ樹木を切り開いただけの場所に思える。
上に向けての傾斜を帯びてきた夜道の周囲を、鬱蒼とした針葉林が囲っている。

二つのうちの一つ。
先行する人影から2メートルほど距離をとり、その背後で、細やかな影が揺れている。
身長170センチを越える長身の女性の美しい影が、そこにあった。
すらりと伸びた肢体を月と星の光が、オリジナルにも劣らない
美麗極まるシルエットとして、彼女――榊の姿を、夜の世界というキャンパスに照らし出している。

世界を包む闇色よりもほんのりと蒼い長髪に月の光が宿り、暗闇の中で輝きを増している。
歩むことによって僅かに揺れる美しい二つの影が緻密に合わさり、
一種の神秘的な情景となって、夜の世界を闊歩している。

そこに。


「―――さっきの犬だが」



時折肌を斬り付ける夜風さえも、
世界を覆う闇夜でさえも忌避しかねない、冷徹な声が前方で鳴った。

「畜生ども――動物と呼んでやるか。好きなのは構わんが、あれはやめとけ」

しんと静まり返った、どころか霜が這いそうな空気が漂った。
そしてそれを、少女の声が破った。

「…ちゃんと接すれば、分かってくれる」

凛としたハスキーボイスが、暖かな言の葉を纏い、空気にもそれが伝わった。

かのように、思えた。
918ゲッターロボ+あずまんが大王 第4話-(2):2010/01/15(金) 06:07:07 ID:5XbbySjy
「人間の血肉の味を、覚えていてもか」

との声が、絶対零度まで引き下げるまでは。

「ここらは、ちょっとした最前線でな。色々と埋まってるのさ」

ただ、と彼は言った。

「お前らがもといた場所よりは、被害自体は少ないがな」

自分に言うような、それでいて、自虐的な意表が、言葉には含まれている。


「…優しいんだな」

投げかけられた声に思わず、彼は歩みを止めて、ちらと視線をやった。

「……何がだ?」
「君、がだよ」

訝しげに細まった眼光に対し、怯んだように言葉を濁したが、榊は言葉を捜した。

「多分、昔なら―――」

思い出そうとした思考が、一面の朱に染まった。
途端、ぅうと短い嗚咽となって口から零れた。

「言いたくなけりゃ、別にいいぞ」

自虐的に、彼は言う。

「やっぱり、君は優しいんだな」

軽く息を吐いた口で、榊は告げた。
それが届くと、彼は、大きくため息を付いた。
919ゲッターロボ+あずまんが大王 第4話-(2):2010/01/15(金) 06:09:42 ID:5XbbySjy
「どうとでも思え。俺はもう――」

溜息の後に続いた声は、彼が眼光の先にあるものを認めたことによって絶えた。
歩みを止め、自分に追いつくのを待ってから、彼は、神隼人は口を開いた。

「着いたぞ」

坂を昇り切った榊の顔には、ほんの僅かな疲労の色が浮かんでいる。

そこに、眩いほどの輝きが満ちた。
他に光が無いことによって引き立つ月と星の光と、
それを見つめる少女の顔に浮かんだ、温かく優しげな笑顔である。

闇世の中で影となって映った姿は、本来のものと、
夜の中で栄えるものとが混じり合い、より一層美しさを増している。

類稀な美しさを持った女性の姿に宿る少女の魂は、
天上を覆う無数の光に捉えようの無い何かを覚えた。

時折、空に向かってひとさし指を指し、覚束無い様子で線を引いているのは、
星の配列を、可愛い何かに見立てているためだろうか。

長身の自分よりもやや低い背丈で、子供らしいことをする榊に、
隼人は小さく、微笑交じりの溜息をついた。

そして彼も、黙って空を見上げた。
溜息を吐いた時の、僅かな緩みが、この時の隼人の表情には備わっていた。

冷徹・無慈悲・狂悪といった、優しさや穏やかさの一切を廃した刃の切っ先のような顔付きに、
僅かに浮かんだ安息の一辺を与えたのは、煌く月や星々では、無い様だ。















つづく
920書いてる奴 ◆FoWMLIHGkc :2010/01/15(金) 06:12:45 ID:5XbbySjy


投下途中、文章が虚無るというハプニングが発生したけど
なんとか落とせた。
久々にマジンカイザーを見ていたら、竜馬と智ちゃんの体格差って
大雑把にしたらカイザーとZぐらいかなと思ったりした。
921名無しさん@お腹いっぱい。:2010/01/15(金) 12:59:02 ID:rqC99WiT
あずまんがの人乙。隼人さんじゅうななさい、渋い…渋いぞ
922名無しさん@お腹いっぱい。:2010/01/15(金) 21:38:58 ID:fPHDY5kK
>>911
つまり挟み撃ちになるな
923名無しさん@お腹いっぱい。:2010/01/15(金) 22:31:48 ID:pKN6AI3K
よみさんじゅうななさい…やよエな

転寝したら夢の中でクトゥルー神話の連中とエンペラーが闘ってた
これはあれか、俺は死ぬのか
924名無しさん@お腹いっぱい。:2010/01/15(金) 22:35:23 ID:UZDUV/na
>>923
違う、死ぬことすら許されなくなったのだ
925名無しさん@お腹いっぱい。:2010/01/15(金) 22:36:59 ID:pKN6AI3K
>>924
それは…なんてスバラシイことなんだ!
926名無しさん@お腹いっぱい。:2010/01/15(金) 23:01:37 ID:n4CuuWxo
石川世界vsナイアさん。お遊びを止められるか
927名無しさん@お腹いっぱい。:2010/01/15(金) 23:23:47 ID:pKN6AI3K
げひゃげひゃ叫びながら深きものどもを惨殺する隼人が思い浮かんだ

てか隼人ってアレだな
他人を自分の狂気で巻き込んでいる節があるから
クトゥルー神話の化け物チックな面がある気がする
928書いてる奴 ◆FoWMLIHGkc :2010/01/16(土) 09:36:03 ID:Yaf5mAV7
>>921
じんはやとさんじゅうななさい、みずはらこよみさんじゅうななさい(中の人的な意味で)…違和感が無いのは何故だ?

ボンクラーズのキャラソンにゲッター線を浴びせてみた

替え歌:Crazy Crazy ゲッターズ
原曲:Lazy Crazyボンクラーズ
ttp://www.youtube.com/watch?v=bW8PCfoLgVw

Crazy Crazy げったーTeam
Crazy Crazy げったーTeam

人外屠るなら
集まってみようかな
どいつもこいつも 殺り放題
トマホにドリルはたまらんよ、なあ!
ほらほら 狂気だよ

武蔵坊?
「パスワード」とか無理に
吐かせるようなのダメだ
後で痛い目を見るのさ
Crazy Days ゲッターTeam

荒れ寺で高いびき
みんなで酒呑もうよ
単騎で突撃 最凶じゃん
どわどわぐしゃっと 殺っといて、なあ!
SAGAになる 狂気だね

ほんとに
「愛や正義」がなんだ
とんでもないとこ行こう
道を阻むならこいよ
Crazy Days ゲッターTeam

Crazy Crazy げったーTeam
Crazy Crazy げったーTeam

神様なんかの前に 屈するようなのダメだ
絶対 なんとか殺るさ Crazy Days げったーDays

「宇宙の意思」がなんだ!
永劫の果てまでいこう
相手になるなら来いよ

Crazy Days げったー Team
929名無しさん@お腹いっぱい。:2010/01/16(土) 15:36:33 ID:u5W3aLDx
クロスとは少し外れるが、おまえらゲッターに比するロボとの対決って考えた事ある?
930名無しさん@お腹いっぱい。:2010/01/16(土) 17:12:43 ID:jTbr/DjJ
作るとなんか厨臭いし荒れそうだから個人的には考えたことない
931名無しさん@お腹いっぱい。:2010/01/16(土) 17:30:53 ID:54TG8uFo
デモベとかグレンラガンとかマジンカイザーとかちょっと考えてみたな。
エンペラー艦隊対αナンバーズとか
932名無しさん@お腹いっぱい。:2010/01/16(土) 17:49:54 ID:Yaf5mAV7
エヴァのクロスで実現したけど、量産型ゲッターGvsエヴァ量産機ってのは考えたことがある
933名無しさん@お腹いっぱい。:2010/01/16(土) 20:07:08 ID:1I6D8kK0
>>929
思いつくのがそんなんばっかです(VSギャバンとか
でもエンペラーとかよりは無印ゲッターやGで可変を生かして臨機応変に戦うのが好き
分離合体する可変ロボってのが他ロボとの一番の違いだと思うし
934名無しさん@お腹いっぱい。:2010/01/16(土) 22:03:38 ID:F5/tHNiS
デモンベインと共闘するゲッターはよく妄想してるなぁ。
結構合うと思うんだよね、この二作品。
935名無しさん@お腹いっぱい。:2010/01/16(土) 22:31:20 ID:zwXAUHcE
ボインちゃんもいるから隼人も歓喜だな
936名無しさん@お腹いっぱい。:2010/01/16(土) 22:31:31 ID:xClDFX2G
対決とは少し違うが某所ではスパロボのイデオンENDでゲッペラーも巻き込んでイデ発動できるか否かで
その内いつの間にか最強議論になってて荒れてたなあ
937名無しさん@お腹いっぱい。:2010/01/16(土) 22:36:44 ID:zwXAUHcE
エンペラーとイデオンは荒れるだろうなぁ…
一応サルファだとエンペラーもいるみたいだし、それも拍車をかけたんだろうな
938名無しさん@お腹いっぱい。:2010/01/16(土) 22:55:27 ID:7hbZA7Ag
身も蓋もない言い方すると、どっちも詳細わかんないから議論するだけ無駄だよな
939名無しさん@お腹いっぱい。:2010/01/16(土) 22:59:12 ID:SnjqL/cq
竜馬と九郎って気が合うと思うんだよね、両方とも貧乏だしw

ただ…アルとは顔を付き合わす度に口喧嘩になるだろうな
940名無しさん@お腹いっぱい。:2010/01/16(土) 23:14:04 ID:zwXAUHcE
ドSな新ミチルさんの出番だな
941名無しさん@お腹いっぱい。:2010/01/17(日) 00:45:33 ID:GYpmgzYC
新の竜馬だと、アンチクロスとも互角に渡り合えそうだな。
個人的にダゴンに大雪山おろしぶちかますゲッター3が見てみたい。何気に
デモンベインって海上戦あるしさ、ゲッター3が珍しく活躍しそうな場面が
多いと思うんだよな。
終盤なんかじゃ白兵戦もあるし。
942名無しさん@お腹いっぱい。:2010/01/17(日) 01:27:00 ID:E4qCRZor
話は変わるが、彼岸島にゲッターチームをぶち込むとかも面白そうだな

943名無しさん@お腹いっぱい。:2010/01/17(日) 01:33:47 ID:B4u+3kDU
>>938
まあそれは結局ライターが決めることなんだよな
それで結果どっちが取り込もうことになろうが俺らがどうこう文句言うことはない
944名無しさん@お腹いっぱい。:2010/01/17(日) 01:46:20 ID:45F1PCX+
そもそもゲッター自体が一人歩きしてるようなもんだもん
作者が作者だけに、ってのが強いんだろうけど
945名無しさん@お腹いっぱい。:2010/01/17(日) 01:56:36 ID:mWfZ+NsL
どういう結果にするにせよ文句言う奴は必ずいるけどな
「設定的にこれは有り得ないだろ」「○○が勝つなんて拡大解釈!」「××ができる△△が□□に負けるかよ」「あいつはもっとあれとかこれとか活躍できるしw」とか


余談だがACE3のプロモの逆シャアのシーンで
「真ゲならアクシズなんざ余裕で押し返せるだろ」ていうコメントが複数あってせっかくのクロスオーバーが個人的に冷めたという
嫌な思い出もあったなあ
946名無しさん@お腹いっぱい。:2010/01/17(日) 02:01:34 ID:E4qCRZor
ACEは個人的に残念だったけど、全員で押し返したのが良かったな
流石にあそこで真ゲ一体で押し返してたら萎えたわ
947名無しさん@お腹いっぱい。:2010/01/17(日) 02:10:32 ID:B4u+3kDU
厨ってのはその辺を考えないから仕方がない

どんなに設定や描写で強かろうが
補正や脚本でメインに描かれることがあるならばそっちの方が最優先される
つまりはどうでにもなる
948名無しさん@お腹いっぱい。:2010/01/17(日) 02:16:29 ID:B4u+3kDU
ああすまん
>>947は俺の創作でどうあるべきかの考えだから
別に他人に押し付けてるわけじゃないからね
紛らわしい言い方で誤解されるかもしれんから念のため
なのでSSの作者さんがこれ見てたら気にしないでどうか気ままに書いて行って下さい
949名無しさん@お腹いっぱい。:2010/01/17(日) 02:24:48 ID:E4qCRZor
>>948
大丈夫、多分これからもドワオしていくさw
950名無しさん@お腹いっぱい。:2010/01/17(日) 05:18:01 ID:mgquEf6O
逆に設定的にこうだから、主人公もライバルもこいつには絶対に力負けするんだぜ!って書かれたSSもやだ。
いや、他のスレでそういうのいたんだよ。住人に猛反発食らってた。
951名無しさん@お腹いっぱい。:2010/01/17(日) 14:00:15 ID:1ygUcxqt
アンサイクロのスパロボの記事にもあったけど、そういうのはクロスオーバーは何で行うのかの
意味を考える必要があるって記載されてたな
ここらは書き手の技量も含まれるけど、全体的に見てクロス先の作品の存在が
感じられなければそれは失敗してると見ていいと思う
こういうのはあくまで極端な条件下でしか起こらないと思うけど

>>948
ああすまんがあずまんがに見えた俺はもう火星へ旅立つべきなのかもしれない
952名無しさん@お腹いっぱい。:2010/01/17(日) 15:08:15 ID:4K68nOFJ
何度も描かれてるスーパーマンVSバットマンのアメコミだが
普通ならどう考えても勝てないバットマンが
大抵は知恵と策謀と卑怯の限りを尽くして勝ってしまう

ファンフィクションでもそういった流れの作品を見たいもんです
953名無しさん@お腹いっぱい。:2010/01/17(日) 15:31:30 ID:HGDBXxih
>どんなに設定や描写で強かろうが
>補正や脚本でメインに描かれることがあるならばそっちの方が最優先される

あーこれはディケイド見ててつくづく実感したわ
いやまあディケイドは普通に強いけどそれらを考慮したって、ねw
954名無しさん@お腹いっぱい。:2010/01/17(日) 15:56:20 ID:1ygUcxqt
>>952
ランドウ軍にゲリラ戦を挑むNISARもそんな感じだったのかもな
955名無しさん@お腹いっぱい。:2010/01/17(日) 19:09:15 ID:jc6uh/0v
>>953
本編で3万トンの攻撃に耐えてるスーパー1がディケイドのたかだが数トンのキックで
殺されるとは思えない……
956名無しさん@お腹いっぱい。:2010/01/17(日) 19:17:12 ID:1ygUcxqt
耐えるといえば初代ゲッターは水爆級の爆発を
ほぼ至近距離から受けても耐えてるんだよな
真ゲはストナー返し喰らってガニメデ内部から吹っ飛ばされてもダメージ受けた描写はないし、
面で喰らうダメージよりも打撃とかの点で喰らうダメージの方が辛いのかな
957名無しさん@お腹いっぱい。:2010/01/17(日) 20:06:07 ID:+QJZhVme
>>953
好きな人には申し訳ないが言わせてもらうが
ディケイドはスペック無視を通り過ぎて、なんか他のライダーが踏み台的な扱い(特にクウガ)すぎてなあ
設定もどこでも嫌われそうな最低系オリキャラのテンプレ満載だし
あるいみこれからの反面教師になるだろうな。
まあ、素直に歴代ライダーが動く姿を見れた点はいい

>>945
俺は
チェンゲの真ゲッターが押し返すのは想像できないな。
ゲッターに限らず、多くの機体は砕くことはできても多くの破片がさらなる被害を呼ぶだろうけど

>>956
まあ、それはそうだろうけど
初代ゲッターは耐えたことになるかどうかは微妙
巻き込まれたのはゲットマシン(それもかなりのダメージを受けた)だし修理に時間かかってたし
なにより、爆破の前に竜馬がさらわれたために、パイロットが水爆に耐えれるかどうかも不明だし。
958名無しさん@お腹いっぱい。:2010/01/17(日) 20:54:40 ID:1ygUcxqt
>>957
それにしてもあの時、野朗組のリーダーがゲッターの外(手の上)にいて無事だったのは一体・・・
959名無しさん@お腹いっぱい。:2010/01/17(日) 20:56:51 ID:xGvrzk+a
αナンバーズvsエンペラーとか妄想するって人いたけど、やはりエンペラーと正義のロボットは相容れないのか
960名無しさん@お腹いっぱい。:2010/01/17(日) 20:58:19 ID:1ysjwQE1
新ゲで描写された人とゲッターが融合して殺し合い奪い合って進化を競うような世界の産物だからな。
他星にとっては侵略者だし。
新ゲ竜馬はやくきてー! な流れとかしか想像しにくいのは確か。
961名無しさん@お腹いっぱい。:2010/01/17(日) 20:58:34 ID:1ygUcxqt
なんか、エンペラーがαナンバーズのメンバーに自分の夢を見させそうだな
962名無しさん@お腹いっぱい。:2010/01/17(日) 21:13:05 ID:4K68nOFJ
スパロボなんかの戦争やめたい連中が
究極的に闘争は不可避でどこまでも強くならなきゃならないと知ったら絶望するだろうなあ
時天空なんて新ゲの竜馬一人でどうにかなるもんでもあるまいし
963名無しさん@お腹いっぱい。:2010/01/17(日) 21:42:52 ID:1ygUcxqt
でも竜馬の場合だと何故か絶望感が和らぐ、不思議
なんか300(スリーハンドレッド)に近いものがあるな
964名無しさん@お腹いっぱい。:2010/01/17(日) 21:47:12 ID:9RBVP96n
基本的に人類を守る究極のゲッターなんだから、トップの宇宙怪獣だの、デモベの邪神だのが相手なら正義のロボに見えなくも無い…か?
965名無しさん@お腹いっぱい。:2010/01/17(日) 22:18:51 ID:xZ9jFJTn
>>945
いつかのここでも話題になったゲッターが幻想入りの件を彷彿とさせるな

あれは今じゃ荒れたコメントは流れて平和になり作者も気にせずに作り続けてたから俺としては安堵しているけど
てか久しぶりにみたら登場キャラや那覇市の展開がちょっとしたスーパー石川大戦になってて笑った
966名無しさん@お腹いっぱい。:2010/01/17(日) 22:21:57 ID:mWfZ+NsL
>>965
話が微妙に変わるが
あれの解説動画見ててふと思ったんだけど竜馬の記憶喪失ネタってアニメやOVAには描写はあったっけ?
作者さんは漫画版から拝借したらしいけど
967名無しさん@お腹いっぱい。:2010/01/17(日) 22:41:07 ID:1ygUcxqt
OVAやアニメには記憶喪失ネタはないね
隼人が放射線汚染物質に被爆したりはあったけど
968名無しさん@お腹いっぱい。:2010/01/17(日) 22:48:24 ID:mgquEf6O
なにがまずいってスパロボは異星人と協調路線だから、それを否定するエンペラー艦隊とは敵対せざるを得ないんだよね。
ゼントランがデカルチャーで仲間になったりしてる状況で異星人は星ごと皆殺しじゃー、ってやってるのを認めるわけにはいかないだろう。
969名無しさん@お腹いっぱい。:2010/01/17(日) 23:01:15 ID:q6ZTaFau
>>957
一応擁護する形になってしまうが
>設定もどこでも嫌われそうな最低系オリキャラのテンプレ満載だし
だから作中でも二つ名で悪魔だとか破壊者とかで汚いこと言われてるんだろ
ライダー達の中でも嫌われてるみたいだし
鳴滝にいたっては何でもかんでもディケイドにするアンチっぷりだしw
あとライダーを破壊しなきゃ世界滅ぶとか言われてるんだから
シナリオとしては無理矢理にでも倒さなきゃいけなかっただろうし
まあそれらを考慮したって脚本は叩かれまくりだしやり過ぎた勘はあるけど

完全にスレチだがディケイド本スレで
その気になったらディケイドなんてクウガの発火能力でイチコロだろwっていうのに対して
少なくとも「ディケイド」という作中内ではやろうとするものならばディケイドがカード取り出してカメンライド(ryでチート技で防いだり逆に発火させてくる展開になる
という反論に妙に納得してしまった
結局は補正や脚本には勝てないんだよな
それを体現したのが冬映画だし
970名無しさん@お腹いっぱい。:2010/01/17(日) 23:05:32 ID:1MQBVFu+
逆に脚本にそれをさせないキャラの説得力、みたいなのが重要になってくるんだよな
石川キャラもそうだけど勇次郎とかその辺強いよね
971名無しさん@お腹いっぱい。:2010/01/17(日) 23:07:34 ID:1ygUcxqt
設定は重要だけど、やっぱ魅せ方が大事ってことかな
972名無しさん@お腹いっぱい。:2010/01/18(月) 00:07:31 ID:SNluMYc5
主となる表面部分の設定と、キャラを形作る上で必要な裏設定(行動や考え方を裏付ける根っ子の部分)を、
どこまで利用するかとかどこまで作中に出すかとかの配分も難しいからな。それに、設定だけだったら何だってできるし

設定(裏設定)を超細かくして、それをうまく活用したのがオーフェンだったな。作者も設定魔っていってたし
でも設定を決めるのはいいけれど、それに縛られまくりだったり無視しすぎだったりと、両極端になったりが多いよね
973名無しさん@お腹いっぱい。:2010/01/18(月) 00:08:06 ID:wjx2K7m6
>>970
分かるな
そこらへんは完全に主観だけど、設定以上にビジュアルや濃さってのが重要だと思う
東方不敗とか十傑集とか、あとてつをとか
ぶっちゃけゲッターが同じ内容だったとしても竜馬がキラキラ細身のホスト系美形優男で
超上から目線な感じだったら絶対嵌らなかったと思う
974名無しさん@お腹いっぱい。:2010/01/18(月) 00:18:19 ID:FyNRNAWr
>>972
そういうのって多いな
ネットの二次創作だと、設定を考えるのが楽しくて、代わりに
製作自体を打ちどめるってケースもよくある気がする
ソースは俺
975名無しさん@お腹いっぱい。:2010/01/18(月) 00:20:57 ID:TZ3F4G+r
ディケイドは普通に全ての仮面ライダーを超えるべく
大ショッカーが作り上げた最終兵器なんだけど、
仮面ライダーの力をコピーさせる為に仮面ライダーと接触するうちに
正義の心に目覚めるというコテコテのパターンだったら
ある程度踏み台にしてても許されたと思う。
976名無しさん@お腹いっぱい。:2010/01/18(月) 00:23:04 ID:TZ3F4G+r
ガンパレードマーチの類なんて楽しもうと思ったら
裏設定なんて付き合ってらんないしなぁww
977名無しさん@お腹いっぱい。:2010/01/18(月) 00:25:52 ID:FyNRNAWr
逆に設定が細かくないとか掲示されてないと書く方としては楽であったり難しかったりするな
自分の場合だとあずまんがの連中が互いにどう思ってるかとかが
二次創作だとかなり個人差が出るし(女が多いから百合に走るのかとか)
978名無しさん@お腹いっぱい。:2010/01/18(月) 00:57:23 ID:aGyGHxrH
>>970
セガールが負ける姿が想像できないみたいなもんか
979名無しさん@お腹いっぱい。:2010/01/18(月) 01:07:40 ID:FyNRNAWr
>>970
個人的に、石川キャラやロボットはボロボロになった満身創痍の姿は似合うけど、
敗北するのは似合わないってイメージがある
980名無しさん@お腹いっぱい。:2010/01/18(月) 01:32:07 ID:FyNRNAWr
追記
似合わないというか、想像できない感じ
それにもしも力尽きてもその先に繋がっていくから負けたっていう感じがしないんだよね
981名無しさん@お腹いっぱい。:2010/01/18(月) 04:46:28 ID:IgDu6BUb
>>975
>ディケイドは普通に全ての仮面ライダーを超えるべく
>大ショッカーが作り上げた最終兵器なんだけど、

惜しい。この辺りは原作でも似たような設定だった
ネタバレになるからあんま詳しく言えないけど
982名無しさん@お腹いっぱい。:2010/01/18(月) 05:25:24 ID:j8MmvDYW
>>966
ネオゲッター冒頭で「うわあああああ! 降ろしてくれえええええ!!」のシーンがあった。
983名無しさん@お腹いっぱい。:2010/01/18(月) 10:04:43 ID:SNluMYc5
石川賢もそうだけど、荒木とか石ノ森、永井豪や横山光輝みたいなすげー漫画家は設定を空気にして
自然と溶け込ませつつ、都合のいい時(無論いい意味でな)に利用するっていう絶妙な扱い

まあ、深く考えずこのスレではドワオッってれば何も問題はない
984名無しさん@お腹いっぱい。:2010/01/18(月) 13:04:46 ID:hhow5gic
>>983
まさにダイナミック

そろそろ旅立ちのときが近いけど、今回のスレは全体的にまったりとしてたな
でもそれでいても狂気に満ちているから、ゲッタースレは不思議だ
985名無しさん@お腹いっぱい。:2010/01/18(月) 17:33:52 ID:EehWmKZk
おいマジかよ、コーウェン君が…
986名無しさん@お腹いっぱい。:2010/01/18(月) 19:02:56 ID:s2+9WmeF
最近、有名な声優さんが亡くなるよね……
987名無しさん@お腹いっぱい。:2010/01/18(月) 21:35:00 ID:yllTuIPs
ス…スティンガー君、コーウェン君がゲッター線に飲まれてしまったよ
988名無しさん@お腹いっぱい。:2010/01/18(月) 21:52:22 ID:IgDu6BUb
>>955
君にこの言葉を贈ろう
つ『設定なんて飾り』
989名無しさん@お腹いっぱい。:2010/01/18(月) 22:14:09 ID:5OujVUIN
このスレももうそろそろだというのに…ゲッター、貴様は一体何者だ?
990名無しさん@お腹いっぱい。:2010/01/18(月) 23:02:33 ID:CHoeox9P
http://changi.2ch.net/test/read.cgi/anichara/1263823167/l50

竜馬! 隼人! 弁慶!
第9章スレも、最後だ

ここから先は新しいスレで切り拓け。人類の未来を!!
991名無しさん@お腹いっぱい。:2010/01/18(月) 23:08:21 ID:5OujVUIN
>>990
乙だ!耳だ!乙だ!
992名無しさん@お腹いっぱい。:2010/01/18(月) 23:34:19 ID:IgDu6BUb
>>990
おつ
993名無しさん@お腹いっぱい。:2010/01/18(月) 23:53:53 ID:tOLIrFPS
乙……と言いたいところ悪いんだが、次スレ「9」でよかったのか?

まあいっか、ドグラが湧いて流れた分だと思えばw
994名無しさん@お腹いっぱい。:2010/01/19(火) 00:19:03 ID:RRZ+QseW
ドグラか。
じゃあ仕方ないな。
995名無しさん@お腹いっぱい。:2010/01/19(火) 08:18:28 ID:Ub0aFlgP
敵母艦>>1000まであと5虚無!辰刻∞802の方角!
996名無しさん@お腹いっぱい。:2010/01/19(火) 10:03:16 ID:folxoFsj
某ゲームで登場人物が皆集まって腕組みして立ってるシーンがあったが、ゲッタードラゴンが被って見えたw
997名無しさん@お腹いっぱい。:2010/01/19(火) 13:23:32 ID:hfy447lT
このスレの作品のせいで、可愛かったはずの
ttp://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4091216978/sangencyaya-22/ref=nosim
さえもゲッタードラゴンに見えてきた

これがドワオってやつか・・・
998名無しさん@お腹いっぱい。:2010/01/19(火) 17:32:03 ID:MC5ycuZm
うめ
999名無しさん@お腹いっぱい。:2010/01/19(火) 19:11:41 ID:cvIrY7Wl
い、いい演技だった。
いい仕事してたよコーウェン君。
1000名無しさん@お腹いっぱい。:2010/01/19(火) 19:21:57 ID:fIWgfR6B
でたなゲッタードラゴン
10011001
このスレッドは1000を超えました。
もう書けないので、新しいスレッドを立ててくださいです。。。