あの作品のキャラがルイズに召喚されました part135
もしもゼロの使い魔のルイズが召喚したのがサイトではなかったら?そんなifを語るスレ。
あの作品のキャラがルイズに召喚されました part134
http://anime3.2ch.net/test/read.cgi/anichara/1210138349/ まとめwiki
http://www35.atwiki.jp/anozero/ 避難所
http://jbbs.livedoor.jp/otaku/9616/ --------------------------------------------------------------------------------
_ ■ 注意事項よ! ちゃんと聞きなさいよね! ■
〃 ` ヽ . ・ここはあの作品の人物がゼロ魔の世界にやってくるifを語るスレッドよ!
l lf小从} l / ・雑談、SS、共に書き込む前のリロードは忘れないでよ!ただでさえ勢いが速いんだから!
ノハ{*゚ヮ゚ノハ/,. ・投下をする前には、必ず投下予告をしなさいよ!投下終了の宣言も忘れちゃだめなんだからね!
((/} )犬({つ' ちゃんと空気を読まないと、ひどいんだからね!
/ '"/_jl〉` j, ・ 投下してるの? し、支援してあげてもいいんだからね!
ヽ_/ィヘ_)〜′ ・興味のないSS? そんなもの、「スルー」の魔法を使えばいいじゃない!
・まとめの更新は気づいた人がやらなきゃダメなんだからね!
--------------------------------------------------------------------------------
_ ・議論や、荒らしへの反応は、避難所でやるの。約束よ?
〃 ^ヽ ・クロス元が18禁作品であっても、SSの内容が非18禁である場合は本スレへの投下で問題ないわ。
J{ ハ从{_, ・SSの内容が18禁な展開をする場合はクロス元に関わらず本スレではなく避難所への投下をお願いね。
ノルノー゚ノjし ・クロス元が型月作品のSSは、本スレでも避難所でもルイズの『錬金』のように危険よ。
/く{ {丈} }つ やめておいてね。
l く/_jlム! | ・作品を初投下する時は元ネタの記載も忘れずにね。wikiに登録されづらいわ。
レ-ヘじフ〜l ・作者も読者も閲覧には専用ブラウザの使用を推奨するわ。負荷軽減に協力してね。
--------------------------------------------------------------------------------
,ィ =个=、 ・お互いを尊重して下さいね。クロスで一方的なのはダメです。
〈_/´ ̄ `ヽ ・1レスの限界最大文字数は、全角文字なら2048文字分(4096Bytes)。
{ {_jイ」/j」j〉 これ以上は投下出来ません。
ヽl| ゚ヮ゚ノj| ・行数は最大60行で、一行につき全角で128文字までですって。
⊂j{不}lつ ・不要な荒れを防ぐために、sage進行でお願いしますね。
く7 {_}ハ> ・次スレは
>>950 か480KBからお願いします。テンプレはwikiの左メニューを参照して下さい。
‘ーrtァー’ ・重複防止のため、次スレを立てる時は現行スレにその旨を宣言して下さいね。
・クロス先に姉妹スレがある作品については、そちらへ投下して盛り上げてあげると喜ばれますよ。
姉妹スレについては、まとめwikiのリンクを見て下さいね。
・一行目改行、且つ22行以上の長文は、エラー表示無しで異次元に消えます。
SS文面の区切りが良いからと、最初に改行いれるとマズイです。
レイアウト上一行目に改行入れる時はスペースを入れて改行しましょう。
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157 :削除申請:2008/02/14(木) 20:56:50 ID:kMFXiYvI
管理人様
以下自作品の削除をお願いします。
(本人証明として、自ブログの方も削除致しました)
長編:1編
「ゼロのgrandma」
短編:2編
「色鮮やかな空へ」
「四系統だけど」
色々とご迷惑をお掛けしました。以降、忘却願います。
夜天の使い魔 第一部
夜天の使い魔 第二部
http://rein4t.blog123.fc2.com/
システム上の未確認注意事項 1時間に一定量超える投下は「さるさん」規制に遭うので注意 連投規制には有効な支援レスもこれには何の役にも立たない 文章量(kB)と分割予定数の事前申告をしておけば、規制に伴う代理投下をしてもらいやすい 投稿量カウントも規制も正時(00分)にリセットと言われている 他スレでの実験により規制ボーダーは8.5kBらしいという未確認情報あり
>1乙 このぐらいまで…以下略
ついでにこれも ● 「こっ、こっ、こっ、こっ、こっ、この…バカ犬っ!!!」 (省略されました・・全てを読むにはここを押してください)
>>1 ついでに
>>5 乙
テンプレモドキを貼る蝿がたかってるな。
汚物は消毒だー
このぐらいまで単純化できそうな気がする。
爆発召喚
キス契約
「ゼロ」の由来判明(教室で爆発)
使い魔の能力が明らかに(ギーシュ戦)
デルフ購入
フーケ戦
舞踏会
最近はその流れでいかに飽きない話を作るかに凝りがち
>>16 爆発
平民プゲラ
コルベール問答無用さっさと汁
キス契約
フライに唖然とする
説明はぁどこの田舎者?
何者であろうと今日からあんたは奴隷
二つの月にびっくり
洗濯シエスタと接触
キュロケフレイム顔見見せ
みすぼらしい食事厨房でマルトー
教室で爆発片付け
昼食シエスタの手伝い香水イベント
オスマンコルベール覗き見
ギーシュフルボッコ場合によって使い魔に弟子入り
キュルケセクロスの誘いしかし使い魔はインポテンツか童貞w
ルイズ寝取られの歴史を切々と語る
休日街でデルフ入手 キュルケタバサがついてくる
ルイズが爆破訓練宝物庫破壊フーケ侵入お宝げっと
この段階でフーケは絶対つかまらない
翌朝捜索隊保身に走る教師一同
教育者オスマン犯罪捜索を未熟な子供にマル投げ
小屋で破壊の杖ゲットフーケフルボッコしかし絶対死なない
オスマンから褒章 舞踏会 終わり
途中飛ばすけど、
対7万戦と再召喚(一度使い魔契約が切れ、まっさらな状態からルイズとの関係を再構築)
を追加で。
ルールじゃないけどマナー上しておく方が良い事・システム上の注意事項 投下時はタイトルをコテハンとする、トリップ推奨 予告でクロス元他必ず説明する(一発ネタ等でばらすと面白くないならその旨明示) ※過去「投下してもいい?・投下します」等の予告から 最低の荒らし投稿を強行した馬鹿者が居たため同類認定されるリスク極大 1時間に一定量超える投下は「さるさん」規制に遭うので注意 連投規制には有効な支援レスもこれには何の役にも立たない 文章量(kB)と分割予定数の事前申告をしておけば、規制に伴う代理投下をしてもらいやすい 投稿量カウントも規制も正時(00分)にリセットと言われている 他スレでの実験により規制ボーダーは8.5kBらしいという未確認情報あり
>侍の使い魔-2 >「げっ!!マジでか」 > ルイズの部屋から空に浮かぶ2つの月を見て銀時は自分が異世界に来た事を自覚した。 > ―なんちゃって幕末SFものから今度は異世界ファンタジーものですか。 これ、銀魂世界だと他の星に連れてこられたって認識しないか?
● 「こっ、こっ、こっ、こっ、こっ、この…バカ犬っ!!!」 ┠〜〜〜┐ちゃんとここにいてぇ、わたしのちかくでぇ ┃ ● ∫ ずっとわたしをい〜んつもい〜んつもみ〜んつめてなぁさぁ〜い ┠〜〜〜┘ よそみしてたでしょ、ほかのおんなのこぉ〜 ┃ おしおきするのふぅ〜らりふぅ〜らりふぅ〜らちなやつうは ┃ (ん、ちゃちゃちゃちゃちゃちゃ) ┃ どんたーちきかないからねいーいーわ〜けは ┃ たちみーつ〜んかれたかぁ〜ら ┃ ね・え・かたをっかしてよっ ┃ す〜き〜よ〜ンなんてうそ〜よっ ┃ き〜ら〜い〜ンこれもうそだわん ┃ ないないないぃだめよかんちがいぃ〜〜〜〜〜っ ┃ だからすぅきぃよっなんていわない ┃ のんのんのんどっこかへいったら ┃ ぜえったいにっゆるさないからねぇ〜〜〜〜ん ・・・だぁって ┃ ほんと〜はだれ〜よ〜りそンばンにンいンたあ〜いの ┃ あ〜い〜の〜く〜さ〜り〜でっさんっぽっしましょ 敬礼 (`・ω・´)ゞ
マジで質問。 正しいテンプレって何番と何番?
>>16 なんだ、鏡のような物体に吸い込まれたのかと思ったぞ
>>17 >>1 にあるのが正式なテンプレ。
それ以外は洒落と余計なお世話と荒らし。
>>1 乙。
次のスレから使えるように、
保管所にあるテンプレに修正を入れて改訂版を作ったほうがいいんだろうか?
前スレが飛びそうなんでこっちにも書いとくけど、ビダーシャルは「ネフテス」ね。>魔砲使いの人
ネッスル
>>11 はテンプレ化には数値面で未確定情報が多く(現状まだ変動もあるらしい)
まだテンプレには入らないけど一応の留意が必要な事項
>>14 は内容的にはおやくそくのシャレだが貼ってる輩が粘着荒らし
>>4 は
>>11 の一部抜粋
他はただの荒らし、特に
>>3 のコピペが悪質極まりない
全部一人がやってるのがIDから解るだろ(ID:J2po5fW3 )
今更かもしれんが、棄てプリのキャラの召還とかは無理なのかな? ゼロ魔の世界をダストヴィン大陸みたいな封鎖世界って事にしてしまえば無理じゃないと思うんだけど、どうなんだろ?
>>25 難しいだろうなと思う。
封鎖世界にするならば魔法は使えるだろうからラクウェルならば問題ないだろうが、本編中ならルイズに従うとは思えないし、
パシフィカは殺されないとするのならば、死なないように頑張るだろうから争いとかに巻き込まれてないように死地になんて行かないだろうし、(自分から突っ込むことはあるだろうけど)
シャノンは刀一本だから召喚されて特にスペックとかで問題は無いだろうが、やはりパシフィカを守ることが第一だからルイズに従うとは考えにくい。
ましてゼフィリスなんかはそもそも人を攻撃できないからなぁ。
よっぽど上手い書き手じゃないと難しいと思うよ。
なんだかんだで生き残っている人は大体幸せにやっているから呼ぶのも気がとがめるしw
無理って事は無いんじゃない? 難しいのは主にパワーバランスの問題っしょ。 ボケ兄単独なら問題ないけど、たれ姉が来るとかなりきついし、竜まで来るとなるともうね。 前スレで話題にしてたカエル竜神なら分からんけど。
>>27 グロリアは……確かに幸せになってほしいね。
ただ、やっぱりまた戦乱に巻き込まれるならば安らかに眠ってもらいたいと思う。
問題として、あの世界のような感じにすると貴族はやっぱマウゼルシステムの隙間でなんとかしているんだと思うんだけど、
それだと杖が(ry 平民が何故魔法を(ry ということになりかねないし、
それとは別個の魔法だとすると地球人類とはやはり違うわけで(ry
上手く処理できないと結構パワーバランス以外にも問題は結構ある気がする。
亀レス失礼します。魔砲使いの人、乙です 今更の話ですけど、概念の違いって適用されるんですかね? 反射って、結構反則技の類なんで ただまぁ、オーバーパワーで撃ち込めば反射ごとブチ抜くかと て言うか、なのはさんってそう言う御方ですし;w 後、この世界の反射って180°反転式なのか任意方向への跳ね返しなのかにも因るかと 後者だと誘導弾型にも対応出来ますけど、前者だと不可能ですよね ・・・・て言うか今気付いたんですけど、誘導型って反射されても自己管理内なんですかね? 長文、失礼しました(_ _)
>>25 ゼロ魔世界を封鎖世界に、ってアイデアに支援
虚無とエルフ、ルイズたち担い手の位置づけさえ出来れば、うまく転がりそうだな
文明の停滞って結果は一緒な訳だし
スキマの多いゼロ魔の魔法に、理由と背景をこさえる手腕に期待したい
食って旅してのルイズとか、インフレの激しい戦争に必死になるおマチさんや鳥の骨とか
見てみたいシーンはあるにはあるが、肝心の喚んでみたい奴が思いつかん……
前スレの
>>711 グラフ近辺の話題からなんだが、
アンリエッタ姫がビュウ@バハムートラグーンを召喚。
強力な異国の騎士の助力を得て、ひたすらに恋に生きようとするアンリエッタと、
オレルスの空と、戦火の中で女が泣かぬ日を願って戦場を駆けるビュウ。
夢に生きる男たちと恋に生きる女たちを両輪に、争乱はハルケギニアから聖地、東方へと拡大する。
同時に部隊指揮と雑用をこなし、恋と陰謀の綾目に立ち向かい、嬉しそうに幻獣の世話をするクロスナイトの明日はどっちだ。
番外編は、ゼロのルイズが使い魔・さびしいドラゴンと共に成長してゆくハートウォーミングコメディ。
デルフリンガー? もちろんドラゴンの餌ですよ。
>26 いやいや、色々とやりようはあるぞ。 グロリア呼んで夜天みたいにポンコツ状態でルイズのために頑張るってのもいいし。 パシフィカやスィンを呼ぶのも面白いかもしれない。 パシフィカはルイズと共通する「自分は生きて居ちゃいけない人間かもしれない、生まれてきたのが間違いだったのかもしれない」ってコンプレックスを共有させることで話を展開できるし。 あとは小ネタなら泥人や以前話に出てた貴族至上主義の為ならあらゆる犠牲を厭わない狂気の平民執事も面白い。 一番期待してるのは亡国の王子が国を守るために妹を殺した王子を呼び出すことだけどね。
>>31 夜天状態グロリアは見てみたいなぁ。
パシフィカ呼んだらアニSさんの餌食になりそうで気の毒だ。w
>某国の王子
むしろそこは殺された妹のほうがおもろいかねぇ?
テファって従妹もいることだし。
33 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :2008/05/12(月) 06:20:01 ID:+MYDnHRc
ここはひとつ、猫だけでなく、犬をも倒せる「踊る魔鳥」こと‘デザート・イーグル(しかもガンダールブ・ルーン付)’の召喚を! 例えニワトリでもまともな使い魔で 大喜びのルイズに迫る死の翼ww
榊一郎作品だと『君の居た昨日、僕の見る明日』のアグニ召還とかルイズが鈴之宮学園に逆召還とか思いついた
イコノクラスト!から、省吾とか 初期だと才人とどう違うのかわからんけど
ウィンスペクター呼ぼうぜ
短編ならまかでみのタクト達がちょうどいいかな? 異世界移動魔法もあるから、いつでも好きなタイミングで迎えに来てもらえるし
昨日まとめ読んだ クロスオーバー面白いね、俺も何か書こうかな って思ったトコでゼロ魔見た事無いのに気付いた… ちなみにストライダー飛竜とのクロス考えてた
節子! それ二次創作ちゃう、惨事創作や!
>38 まあ、せめて小説を読んでからにした方がいいと思う。 ……二次創作を読んで、面白そうだと原作を読んで 1巻でぶん投げた俺みたいな人間もいるわけだが。
>>40 ちなみに他所でドクロちゃんの二次が面白かったので本編読んだら
五ページ耐えられなかった俺
まあそれはともかく、二次書くなら本編ある程度読んでおいた方がいいとは思う
モット伯なんか二次での扱い本編とは450度くらい捻じ曲がってるのが殆どだし
俺は、外伝を含めて既刊を全て読んで、設定資料集などのファンブックも買い、 ゲーム版2作まで買ってしまったよ。 ちなみに、ゼロ魔との邂逅はこのスレで。
仮面ライダー電王からデネブ召還 「ルイズをよろしく! ルイズも仲間に入れてやってくれ! ルイズも心の底では、みんなと一緒にやりたいと思っているから!」 「思ってないわよ!!勝手に決めないでっ!!」 ルイズがシイタケ嫌いに思えてきた…。
>>40-41 同人じゃないけど、アニメ版のあずきちゃんが良かったんで
原作のマンガを読んだら、あまりの違いに目が点になったなぁ。
>>40 よう同胞、だがタバサの冒険でワンクッション置いてあらためてチャレンジしてみれば何とか13巻まで読めるモンだぜw
熱血モード才人やコッパゲ先生やタバサのパートは面白いんだが
ラブコメさんやツンデレじょーちゃんと相性悪いとマジでキツいわ……
俺も原作ダメで何とか3巻まで それ以降は話としては蛇足のような気がする 商業的には仕方がないのだろうけど
俺も二次創作は好きだけど、原作は無理だった。そもそもラブコメとツンデレが嫌いなのが致命的。
>>40 把握した
そういやローゼンでネタ考えた時も原作もアニメも見た事なくてやらかしたっけ
巴を幼馴染じゃなくて友達って書いてしまった('A`)
ところでゼロ魔にも原作とアニメでキャラが全然違う奴っている?
俺の場合、 アニメや二次小説で筋が分かってる部分はさっくり飛ばしたので 読み始めは8巻からだった。 で、13巻まで読み終わったところでまた1巻から読み直したよ。
53 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :2008/05/12(月) 13:23:00 ID:jxmRoMmq
オーメルサイエンス!
>>43 ルイズが後頭部にドロップキックをかます姿が見えた。
男はみんな変態なんだよ。
ラブコメもマンネリしなければ構わんしツンデレも良いけど何かある度に才人が虐待されるのが受け付けられん。 ギャグのつもりなんだろうけどワンパターンな上に人の話を全く聞かずに暴行を加えるからイライラするんだよな。
変態という名の紳士だよ
59 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :2008/05/12(月) 15:08:47 ID:AQ3hHDBc
そろそろダイモンズ・ヘイトで一本。
ブギ−ポップのダイヤモンズが召喚されてヘイトになるの?
>>59 プログレス→ヴィンダールヴ…ってルーン要らないな
ベルセルクを全裸で待つ
避難所向けだと思うけど、カトレアさんにトラスティベルのショパンを召喚してほしいな。 不治の病の人が魔法を使えるという設定をうまく絡められそうな気がする。
65 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :2008/05/12(月) 16:38:14 ID:eXgw+KPt
斎藤一はどうでしょう?
ワルドとルイズが結婚しようとする時にワルドの裏切りに感づいた斉藤が牙突で扉をぶち破って式場に乱入、「ジャン・ジャック・フランシス・ド・ワルド、その首、貰ったぁ!」となる。
>>65 ルイズやシエスタと怪しい雰囲気になるたび、
「煩悩退散!」
と言いながら禊ぎの水浴びをする『風光る』の斉藤一ですね、分かります。
【eM】の寝過ごした大魔王を召喚せよと電波が届きました
マジカルたるるーとくんを、、、、
>>67 に自己レス。
キュルケ「あなたはきっとお許しくださると思うわ」
斎藤一「な、なにをでござろう?」
キュルケ「恋してるのよ。あたし。あなたに。恋はまったく、突然ね」
斎藤一「せ、拙者には心に決めた相手が…。か、神谷! アッー!」
俺の中の斎藤一はこんな↑キャラ。
齊藤一に関しては「風光る」と「るろうに」の両方の設定をくっつけてもいいんじゃね? とか思う今日この頃 ガトツゼロスタ〜イルとかやるけど、顔は「風光る」版のむっつりとか
>>72 +PEACE MAKER 鐵、新撰組!、あさぎ色の伝説
何そのフランケンシュタインの怪物……
>>76 …………和月ししょーと渡辺、黒野両御大とオダギリジョーのばっきゃろー…………w
ラグナロクとトリブラを読んだ後にゼロ魔を読んでみた 何故か泣けてきた
このスレは「笑ったら死亡」スレですか?
ハボリム先生でも呼んでみようか 容赦なく石化
ペトロクラウダーハボリム先生か。 反則だ。
『オルフィーナ』に出てきた火竜なんかはルイズ的に大当たりなんだろうけど… 大規模破壊と高速輸送しか出来ないから数々のイベントをルイズの独力で解決しなきゃならなくなるわけで。 かなりの筆力が要求されるなぁ。
パグ召喚
ケイシー・ライバック召喚
こないだのパタリロ召還はよかったな。 ルイズと組ませてボケ/ツッコミが成立するキャラだとテンポがいい。
86 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :2008/05/12(月) 19:12:32 ID:eXgw+KPt
サムライ ディーパー キョウはどうでしょう?
87 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :2008/05/12(月) 19:15:23 ID:eXgw+KPt
鉄拳 召喚
そろそろキングゲイナーを
>>82 まて、アレの火竜の破壊能力はそれこそ戦術核レベルなのだが(いや元々運用しやすい戦術核クリーンVerが開発意図だけどさ)
ゼロ魔世界だとオーバーキル過ぎやせんか。
たぶんエルフの反射も持たないぞアレだと。
本宮作品も見たいな >サラリーマン金太郎使い魔編 >男樹五代目 >男一匹ガンダ大将
>>74 連想だけど、シザーハンズのエドワードとか面白そうだね
>>90 全部正確も外見も区別が付かないという重大な問題が生じる
冷徹冷静の武宮剣。 多分タバサが上限ギリギリ、ルイズはアウト。2桁は論外の作中最強男。
>>91 そのテの人造人間キャラってゼロ魔世界では亜人扱いになるのかな。出自の説明をしたら左道のゴーレム扱いだろうか。
あとバトル寄りやラブコメ寄りではなく、シリアスな人間関係重視の話になりそうだ……。
>>89 うん、その破壊力の高さも筆力がいると判断した理由。
なんせレーザーブレス一撃で石造りの城を壊滅させ、地面をガラス状に変えるほどの高火力だからなぁ。
一国の首都を数機で陥落させたのは伊達じゃない!…にも程があるわ、ほんと。
あとでかすぎるよね。ざっと見たところ、尻尾まで含めて全長20m以上はある。
オルフィーナの火竜も反則級だが、ファイブスターのドラゴン召喚するよりは遥かにましだとか言ってみる
スピノザ君やアンヘル姐さん、はたまた八郎が懐かしくなってきたな。 にしても竜の眷属喚んじまうと容易くオーバースペックになりそうでイヤだな、 ワルドやおマチさんのゴーレムとド突きあっても難儀しそうで、かつルイズ達と意思疎通のなりたちそうなドラゴンキャラっていたっけ?
クロノトリガーから黒の夢を召喚。 ラヴォスパワー+虚無→ルイズがジールのように……。
『魔導物語』『ぷよぷよ』にでてきたドラコケンタウロスとか
強力な破壊力を持つ「竜」なら、某宇宙刑事のドルギラン・・・
電子聖獣ドルゥゥゥゥ!!
>>97 フォーチュンクエストのシロとか
スペックは低いが、幸運が身に付く
SO2から、アシュトンに憑依前のギョロとウルルンとか 契約の結果、ルイズに憑依
104 :
大使い魔17 :2008/05/12(月) 20:15:18 ID:iLvu/CqP
投下予告。 ライスピで超サプライズ発生記念、あの軍団が少しだけ登場。
>>96 すえぞうなら大丈夫じゃね?
キュイキュイに懐きそうだがw
106 :
大使い魔17 :2008/05/12(月) 20:22:16 ID:iLvu/CqP
この世の〜愛を守るため〜 この世の〜平和守るため〜 オー、レッド&ブルー オー、レッド&ブルー 正義の技の鉄腕振るう〜 アンリエッタのキカイダー アンリエッタのキカイダー おおお今日も行く〜 おお今日も行〜く〜 第九話 「地上最哀の兄弟ゲンカ、勃発」 何故かレコン・キスタのアジトも兼ねたロンディニウムの地下工場。 ワンセブンの乱入により、ニューカッスルを包囲した艦隊が壊滅的打撃を被った挙句、ワルドが左腕を失う重傷を負った、との知らせが入った。 「バカな……、ワルドの報告では、ワンセブンは学院に待機していたはずなのに!」 シェフィールドが悔しがる余りヒステリーを起こしている中、クロムウェルが恐々と自分の考えを口にした。 「そのワンセブンとやら、ひょっとしたら、ヴァリエールの三女のことが心配な余り独断でニューカッスルに向かったのでは?」 「……恐らく当たっているでしょう。本国から一台でもロボットを持ってくるべきでしたわ」 青筋を立てるシェフィールドを見ながら、ボードマンとイカサマンはローストチキンを食べつつ静観していた。 「どうする、イカサマン?」 「どうせ八つ当たりに巻き込まれるのがオチだ。しばらくそっとしておこう」 「賛成。八つ当たりでぶっ壊されたらたまんないもんな」 「ボードマンの言うとおりだよ、全く……」 ヒステリーが治まらないシェフィールドを必死でなだめていたクロムウェルは、彼女の背後に現れた13人の人影を見て硬直し、見る間に青ざめた。 「陛下……?」 自分の背後に原因があるとすぐに気付いたシェフィールドは、振り向いた。 そこにいたのは、13人の異形であった。 「お前たちは……!!」 「ワンセブンにてこずっている様なのでな。イザベラ姫直々の勅命で、俺たち全員が様子を見に来たわけだ」 「……イザベラ様も意地の悪いことをする。わざわざ全員をこっちに送るとはな」 「別に手伝うわけではない」 「そちらの手助けなどこちらから願い下げだ」 「それでいい。使える対象が違う以上、この対立は自然なものだ」 「随分と達観しているな……、ジェネラルシャドウ」 「どうも更に強くなって復活したせいかな? 我々全員が妙に達観している」 まとめ役のジェネラルシャドウがそう言い残して見学し始めた直後、残りの12人も工場内を見学し始めた。 (ハグルマンといい、あの連中といい、あの姫には常軌を逸した存在を服従させる才能があるな) イザベラへの従属と引き換えに、更なる力を手に入れて蘇った魔界衆。 彼らの名は『デルザー軍団』!
竜堂四兄弟 ・・・・・・先日改めて読み直してみると中国マンセー!がすっげ鼻につくな、アレ しかも戦車にエアコンが付いてるのを腐敗の象徴見たく書いてて大笑い
ワンセブン支援 昔の完全変形超合金持ってたなぁ
109 :
大使い魔17 :2008/05/12(月) 20:23:34 ID:iLvu/CqP
トリスタニアの王宮。 「そうですか……。ワルド子爵が裏切ったのですか」 アンリエッタとルイズの報告にマリアンヌは、愕然としながら言葉を振り絞った。 「ワンセブンさんが来なかったら、ルイズは確実に捕らわれていました……」 「……子爵はどうなったのですか?」 「ワンセブンによると、深手を負ったものの、あの場から逃げ切ったそうです」 「……」 王宮の一室では、ティファニアがキョトンとしていた。 「ロボコン」 「何、テファ?」 「レイとカミタマンの姿が見えないけど……」 「二人なら買出しに言ったよ」 チクトンネ街。 欲しいものをあらかた買った二人は、観光気分でチクトンネ街に足を運んでいた。 「浅草とは違って治安が悪そうだな」 「ファンタジー世界の裏通りなんてこんなもんだよ」 レイは開店準備中の『魅惑の妖精亭』の看板を見ながら、カミタマンの返事に耳を傾けた。 すると、魅惑の妖精亭のドアが開き、シエスタが出てきた。 魅惑の妖精亭がどんな店なのかが気になったレイは、シエスタに声をかけた。 「ねえねえ、そこのお姉さん」 「はい?」 シエスタは振り向いた直後、レイの服装をまじまじと眺めた。 「俺の格好が気になってるの?」 「え……!?」 そこに、二人が聞き慣れた声が飛んできた。 「レイ、そこにいたの!?」 レイが声が飛んできた方向を向くと、ルイズがいた。 「どうしたの?」 「ティファニアが心配してたから……って、シエスタ、どうしてここに?」 数分後。 「ここ、あんたの親戚のお店なんだ」 「はい。時々手伝うことがあるんです」 「……ルイズさんの知り合いだったんだ」 レイをもう一度凝視したシエスタは、ルイズに尋ねた。 「ミス・ヴァリエール、この人は?」 「この子? この子は昔馴染みの使い魔で、名前はレイ。後、信じられないだろうけど、まだ14歳よ」 「は!?」 シエスタは目を丸くして、レイの顔を凝視した。 どう考えても自分より少し年上の顔である。 「ある事情でちょっとだけ老け顔になっちゃったんだ」 「……」 ロマリアの大聖堂。 ジローは既にロマリアを離れていた。 「結局、断られてしまいましたね」 「……カルロたちがあんなバカな真似さえしなければ」 「確かに、カルロたちのした事は全く褒められないものでしたが、彼らは私の命を遂行しようと躍起になっただけですから」 少し憔悴したエイジスが、才人を諭すように言った。
110 :
大使い魔17 :2008/05/12(月) 20:24:35 ID:iLvu/CqP
次の日、トリステイン魔法学院。 何気なく要塞ワンセブンを見ていたら、サイドマシーンがこちらに近づくのをルイズは眼にした。 「殿下!?」 面食らったルイズは、慌ててサイドマシーンの方へと向かった。 数分後、ワンセブンの内部サロン。 「はあ? 王宮に戻る気になれない!?」 「ああ……」 「放逐期間は一ヶ月も前に過ぎたのに……」 「俺が戻ると、義母さんとアンリエッタに迷惑がかかりそうな気がして……」 「……とにかく、相談してみましょう。オールド・オスマンに」 学院長室。 ジローの下らない悩みに、オスマンは思いっきり呆れた。 「まあ、しばらくここにいるといい」 「ありがとうございます……」 直後、ドアをノックする音がした。 「誰じゃ?」 「コルベールです」 「どうした?」 「勅使の方が来られました」 「そうか」 オスマンはわずかに顔をしかめ、そう言った。 「と、言うわけじゃ。すまぬがはずしてくれんかの」 「「はい」」 そう言って、ジローとルイズは学院長室を出た。 廊下。 「何だって? サブローがこっちの世界に!?」 「はい、姉の使い魔として。それに、オールド・オスマンが魔銃を彼に回収されたと言っていました」 「……あの銃は元々あいつの物だ」 「ええ!?」 「こっちの世界に来る前に、ある事情からあの銃を手に入れてな。トリステインに来た際に、盗難防止のために学院長に預けたんだ」 「サブロー本人は、コーミョージの手で『人造人間』に転生したと言っていました」 「博士が自ら造り直したのか……」 「会いに行きます?」 「やめておく。確かにあいつは弟だが、互いに殺すか殺されるかの関係でしかなかったからな」 ジローのその言葉に、ルイズは切なくなった。 厨房。 オスマンの口添えで、ジローはしばらくの間学院に居候することになった。 「まさか、王子様とはな」 ジローと対面したマルトーは、まじまじとジローの顔を見た。 「少しの間、世話になる」 一方、厨房内にいたメイドたちは、ジローが来たことでざわめいていた。
しえん
112 :
大使い魔17 :2008/05/12(月) 20:25:59 ID:iLvu/CqP
平民用のサウナ風呂。 ワンセブンに作ってもらった大工道具を手に、ジローはサウナ風呂を改造し始めた。 「やっぱり、風呂っていうのはたっぷりのお湯につからないと」 サウナ風呂から聞こえる騒音が気になったシエスタは、思い切ってジローに何をしているのかを聞いてみた。 「王子様、何をしているんですか?」 「風呂を改造しているんだ」 「改造ですか?」 「せっかくの風呂なんだ。溢れんばかりのお湯につかるヤツじゃないと」 「はあ……」 四時間後、小ぢんまりとしていたはずのサウナ風呂は、結構な大きさの公衆浴場と化していた。 「……おかしいな、もう少し小ぢんまりとするはずだったんだが」 即興で描いた設計図を見ながら、ジローは首をひねった。 「よく見たら、縮尺を間違えているな」 ジローのその一言に、シエスタは見事にズッコケた。 「お、王子様……」 「気にしても仕方がない。とにかく中を見てくれ」 ジローに案内され、シエスタは公衆浴場に入った。 入り口、男女に分かれている。 中身、タルブ式(銭湯)。 更衣室、これも男女に分かれている。 浴室、何故か混浴。 原因は設計ミス。 「王子様……」 「……すまない」 「あら?」 「どうした?」 「いえ、ペンキ絵があるから……」 「……ペンキ絵を知っているのか?」 「はい、曽祖父の友人に絵師さんがいて、その人に教えてもらいました。故郷には『セントー』っていうものがあって、浴室にその人が描いたものがまだ残っています」 「……」 「このペンキ絵、綺麗ですね」 「桃りんごの花だ」 「桃りんごの?」 「アンリエッタが一番好きだった花だ」 「姫殿下が……」 夕方、平民用の風呂のかまど。 ジローが薪をくべてお湯を沸かしていた。 「王子様」 自分を呼ぶ声にジローが反応して振り向くと、シエスタがいた。 「どうした?」 「そろそろ夕食の時間なので厨房に連れてきてくれ、と料理長が」 「……火の番があるからな」 ジローのその言葉を聞いたシエスタは、かまどの燃え具合を見た。 「これぐらいなら少しの間は慣れていても大丈夫ですよ」 厨房。 「ロマリアに行ってたのか」 「ああ。あちこちに難民が溢れていて、ひどい事になっていた」 「噂じゃ、先代の時のほうがもっとひどかったらしいぜ」 マルトーのため息交じりの一言に、ジローは才人が言ったことを思い出した。 「教皇の使い魔も言っていたな。「改善された方」とか」 「今の教皇は『新教徒教皇』なんて言われてるらしいけど、『異端審問教皇』なんて言われてた先代よりずっとマシだと思うぜ」 「本当に新教徒だったらもっと良かったんだけどな……」 温製サラダに入っているアスパラを口にしながら、ジローは呟いた。 そして、テーブルに並ぶ数々の料理を見て、ジローはマルトーに尋ねた。 「俺一人が食べるにしては、何か多くないか?」 「すまん、実はメイドたちが作ったのも混じってるんだ。王子様に食べてもらおうとでしゃばりやがって……」 「……まあ、俺のために作ってくれたからな。無下にはできないさ」
113 :
大使い魔17 :2008/05/12(月) 20:28:01 ID:iLvu/CqP
夜、平民用の風呂。 ジローは番台に座っていた。 改築され、浴槽を備えた新しい風呂はおおむね好評のようだ。 学院で働く使用人たちだけでなく、他の生徒の使い魔たちも入りに来ていた。 風呂に入るために先住魔法で人間に化けたシルフィードが風呂から出た後、ほかには言っている人がいないのを確認したジローは、かまどの火を切る前に自分も入ることにした。 本来、風呂に入る必要は無いはずだが、アンリエッタにせがまれて一緒に入ったことを思い出し、何となく入りたくなったのだ。 「アンリエッタ……」 義妹とその友人であるルイズとの思い出、三人でアルビオンに行った時にウェールズとティファニアと再会した時、二人とは初対面だったアンリエッタとルイズは何処かぎこちなかった。 義伯父であるジェームズには秘密だったティファニアのこと、結婚の約束をした幼い頃のウェールズとティファニア。 あの頃の思い出が、風呂桶を頭に乗せて湯船につかるジローの心で走馬灯のように過ぎていく……。 直後、いきなり浴室が騒がしくなった。 入り口の方に視線を移すと、メイドたちが入ってきているのが見えた。 「……」 よく見るとシエスタの姿も見えた。 「みんな、王子様が入るのを待っていたみたいでして……」 真っ先に湯船に浸かったついでに、ちゃっかり自分の隣にいるシエスタの説明を、ジローは呆れながら聞いていた。
114 :
大使い魔17 :2008/05/12(月) 20:29:41 ID:iLvu/CqP
次の日。 要塞ワンセブンの甲板で暇つぶしにギターを弾いていたジローは、学院のほうから聞こえる音色に気付いた。 「これは……バイオリンの音色だな」 ワンセブンの一言を聞いたジローは、バイオリンの旋律に聞き覚えがあることに気付いた。 「これは……あの口笛と同じ旋律だ!」 そのバイオリンの旋律は、サブローの口笛をバイオリンで再現したものだった。 ジローが音色が聞こえる方を探し当てると、そこには白いカラスを停車させ、バイオリンを弾くサブローがいた。 それを見たジローは、迷わずサブローのいる方へと大ジャンプした。 「本当にいたんだな……」 「信じたくない気持ちは分かるさ……。俺が転生したのは、あんたがこっちの迷い込んだ後だからな」 「……どうして俺がこの学院にいるのが分かった?」 「死に損ないの学院長がマザリーニ宛に、あんたが学院にいることを手紙で伝えてな。あの鳥の遺骸がそれを読んでいるところに偶然居合わせて、知ったのさ」 「……何がしたいんだ?」 「俺は、俺という人造人間として前を進むために、人間の脳の入れ物でしかなかった頃の存在意義を、あんたを倒すという目的を果たす!」 「ならば俺は、お前が果たそうとする存在意義に果たす価値がないことを証明するために、お前を倒す!」 サブローは破壊剣をかざし、ハカイダーにチェンジした。 「チェンジ! スイッチ・オン! 1、2、3!!」 ジローもキカイダーにチェンジした。 「とぉー!」 きゅるるるる〜、フォッ、カシンッ! 二十数年の時を経て、ジロー対サブローの兄弟対決、再開。 ふるさと、去った俺だけど ふるさと、捨てた俺だから 思い出すのさ アンリエッタの ために ために あの日唄った ああ、キカイダー子守歌 義父さんが、死んだあの日 奴らを、殴ったあの日 トリステインを 追われたけど 家族が 家族が 気になるこの俺の ああ、キカイダー子守歌 ロボット、だから夢がある ロボット、だから愛がある 一人ぼっちは 辛いけれど 何故か 何故か 涙が流れない ああ、キカイダー子守歌
115 :
大使い魔17 :2008/05/12(月) 20:31:10 ID:iLvu/CqP
投下終了。 アンリエッタとジローの再会は次回まで待ってちょ。
お疲れ様です 結局サブローは・・・・・・・ハカイダーはキカイダーを倒すだけの存在という 宿命から逃れられないのね・・・・・・・
>>102 さりげなくブレス吐いたり、巨大化とかあるぞ
灰エルフのスイフリーとか見たいな
118 :
アウリガ :2008/05/12(月) 20:52:26 ID:JxAmRaNB
「俺は、それだけでいい」まさしく仮面ライダーです。変身不能もお約束通りでナイスでした。「人のいい使い魔」バンザイ
>>105 FSSのドラゴンは時間軸移動もするから、すえぞうでも…いや、これなら書き手の技量次第かも
ロードス島戦記の火竜シューティングスターとかも凶悪だし、竜はバランスブレイカーだなぁ…
…でもディープ・ドラゴンのレキとかならアリか?
乙! イザベラ様の部下すごすぎ。 デルザー軍団率いるイザベラ様……。 あんた何処の大首領だよ。
17の人GJです!!!! まさかジェネラルシャドウ、デルザー軍団がいるとは…… 密かにストロンガー・タックルが出てくるかなと期待してみます!
乙です
デルザー軍団……またすごいのが来ましたね
どんな行動に出るのやら
深夜に棄てプリの話が有ったのか
確かに原作終了後のカスール姉弟を学園で喚んだら大変な事になるな
特にシャノンなんて将軍になっているからバレたら色々問題出るし
喚ぶならテファとかのが良いかもね
基本主夫だし
>>97 スーピィ君が見てる
竜か。どっちかと言うと建機だがパワードイクサーとか。753付きで。 753と四六時中一緒にいたらルイズの胃に穴開きそうだけど。
6分の1が竜の勇者ダイ召還とかも強すぎるしな・・・
アンヘルはあるのにレグナは無いねえ。
ネバーエンディングストーリーの幸運の竜ファルコンとか
デルザー軍団といえば今月のSPIRITSでも出ていましたな。 名前だけだったジェットコンドルは出られるのか?
未確認少年ゲドーの完顔飛龍(ワンヤン フェイロン)なんてどうだろ? ほかに火、土、風を司る奴いるみたいだし
>>97 黄色いジャージ着てヌンチャク持った彼なんてどうよ。
「考えるな、感じるんだ」
哲学に精通しているのみならず自己啓発についても一家言の持ち主だぜ?
ちなみに実は絵も凄い上手かったらしい。
確かに竜だが李小竜
マイケルが召喚されました
>>129 問題は彼がおとなしく小娘の下僕になってくれるか。相当我の強い人だったらしいし。
>>131 まとめサイト小ネタで既出。
人当たりの良さそうなドラゴンと言えばドラクォのリュウが思いつくな。 愚痴もこぼさずルイズに頼まれた雑用を黙々とこなして暇が出来れば 剣の鍛錬をするか散歩しながら空を見上げる穏やかな日を過ごしたり。 侵食も収まりダイブ出来ないが気合が入った時にガンダールヴ効果で左腕だけ竜化するとか あと、素手でも鬼強、分身可能、絶対防御を所持する上に なんとかダメージを与えても倍返ししてくるエリュオンとか _─ー ̄_ ̄)’, ・ ∴. ∧ --_- ― = ̄  ̄`:, .∧∧ ' ∧_∧ , -'' ̄ = __――=', |ロ||ロ|‘ (´-` ) / _-―  ̄=_ )":": ∧∧∧ / ⌒ヽ / ─_ ̄ ̄=_ ` )):.|ロ||ロ||ロ|/ ヽ ヽ ヽ / , イ ̄─  ̄=__  ̄= .∨∨∨( /| ヽ ) / _, \─ ̄─≡ =_ ` )) |ロ||ロ|/ Caution!! | / \ `、 三  ̄─_ノ= ∨∨アブソリュートディフェンスは絶対防御 -300 並の一撃は通さない!
フラミーならルイズもきっと喜んでくれるはず! でもきゅいきゅいとやること変わらなそうだから、差別化としてフラミー似た神獣を(ry
メガテンシリーズからの召還はすでにあるが、ハンドヘルトコンピュータを 召還するのはまだないんじゃなかったっけ?悪魔召還プログラム込みで。
それをルイズが使いこなせるかどうか。 いや、 とりあえず契約→何故かルイズのデコにミュズのルーン浮かぶ→コンピューターマジックアイテム扱い →手に取るように使いこなせる→悪魔を召喚できるように! という風になるのだろうか?
>>136 あるいはガンダのルーンが浮かび上がってルイズがヒーローになってしまい、
適当にいじくってたら中に入ってたケルベロスが出てきて使い方を教わり…とか。
>>133 それ読んでみたいな。
ブレスなら1のリュウの最後の力でルイズやギーシュたち全員と合体して7万撃退とか熱くね。
リュウ以外ならティーポやレイとかも巨大なドラゴンになるぞ。
139 :
MtL :2008/05/12(月) 21:57:02 ID:Nq5TpvsZ
10時5分から投下しますー。
デスブレイドのドラゴン・ジョゼフとか ファンタジープロレスなんで強さもそこそこ
カオスヒーローの人の話には出てきたな、COMP。
142 :
MtL :2008/05/12(月) 22:05:52 ID:Nq5TpvsZ
マジシャン ザ ルイズ 3章 (31)病触 踊る踊る、花のように流れる水のように。アルビオンとの戦の勝利を祝い催される舞踏会。 ―――その裏側。 準備室、控え室、バックヤード、会場に隣接した小会議室の一つ。そこには向かい合って座る三人の男達の姿があたt。 「それでは、一月後が攻撃の機会というのは変わりないのですな?」 「いかにも。一月の後、双月が満つる日以外にあの浮遊大陸を攻撃できる日は無い」 「……本当にアルビオンがあの光によって吹き飛ばされてたということは無いのですかな?」 「あの光が吹き飛ばしたのは、浮遊大陸の影のようなもの。いわば水面に映った月を叩いたに等しい。本体を叩かねば効果は、無い」 「むむ……それまでに片づけねばならない問題は山積みなのですが……」 未知の敵と対峙するには未知の力に縋るほかはない。例えそれが前例のない不確かなものだとしても、風前の国家に選択肢など残されていない。 彼、宰相マザリーニとて全面的にウルザをを信用したわけではない。 だが、敵の首魁がかつての魔法衛士、ジャン・ジャック・ド・ワルドであることは疑いようもなく、また、この老人がワルドと敵対関係にあることも確実なのである。 ならば、不信は飲み込んででもこの男と共闘関係を築くべきであると、マザリーニは考えていた。 「しかしミスタ・ウルザ。我が軍の戦力であなたの試算した敵勢力に対抗するには、南のガリアに対して何らかの手を打たねばなりません」 「ガリアか……あるいはロマリアと話をつけ、そちらから圧力をかけてもらうというのはどうなんじゃ?」 横からオスマンが口を挟んだ。彼がこの場で話に加わっている最後の一人である。 「それは難しい。何か決定的な切り札でもあれば別でしょうが」 額を突き合わせて意見を交わす三人。 彼らは表で宴が始まってからこのかた、そちらには姿を見せず、この場所でこうして話し合いを続けていたのであった。 全ては消滅したと思われていた浮遊大陸アルビオンが未だ健在であり、目に見えていないだけでその気になれば再び姿を現すことができるのだという、ウルザの確信に満ちた言葉から始まった。 当初、マザリーニは目下最大の懸念材料であったアルビオンの存在が消滅したことで、実質敵をゲルマニアに残留したアルビオン残党と限定して考えてた。 そしてその考えを元に彼と軍の参謀達は次の大きな会戦は数ヶ月先として準備を進めていた。 だが、その計画は先のウルザの発言で修正を余儀なくされてしまった。無尽蔵に兵員を吐き出すアルビオンが健在であるならば、トリステインに取れる道は多くない。 続けてウルザが提言したのが、一ヶ月後の総攻撃である。 ウルザの話によれば、普段はどこかに潜んでいるアルビオンも、双月が満月となる一ヶ月後のその日には、姿を現さずにはいられないらしい。 どうしてそうなるかなどはあえて聞かず、マザリーニとオスマンは一ヶ月後の攻撃への準備について話し合っているのである。 「ならばミスタ・ウルザ。ミスタの力でアルビオン軍をどうにかするというのは、如何なものかな? こう、ちょいちょいっと」 全ての世界にとっての驚異、目の前の老メイジがそれに立ち向かうものだと知っているオスマンがそんなことを口にする。 マザリーニがぎょっとする横で、ウルザは何でもないことを語るようにして首を左右に振った。 「それは得策ではない。もしも私が直接動けば、必ずやワルド子爵は自ら討って出てくるだろう。そうなれば私とてそれ以外のことに注力する余裕は無くなってしまうだろう」 そう言ってウルザは自分の髭を撫でた。 単独で軍の援護を行いながら戦えるほどに、かの暗黒卿の助力を受けたワルドが容易い相手には思えなかった。 「つまり、やはり軍の相手は軍でするしかない、ということですな……」 「……浮遊大陸を引きずり出す役目は必ずや果たそう」 「そうなると……やはり、トリステインだけでアルビオンと戦うのは上策ではありませんな。なんとかして、ガリアとロマリアをこちらの側に付けられないものか……」 そう呻くマザリーニに、オスマンが目を瞑りうなり声を上げた。 「わしは戦争などという馬鹿げたものは大嫌いじゃ。……だがしかし、この度の戦いの背後には更なる侵略者の影がある、捨ておくわけにはいかん……」 「戦いを防ぐための戦い、ですか……。なんとも矛盾したものですな」 「そうじゃのぅ……。ロマリアとガリア、それらを味方に付けるのは戦争では何の役にも立たぬわしに任せて貰えんかな?」 「何か方策が?」 その問いかけに、オスマンはほっほっほと好々爺の笑みを返すと 「これから考えるんじゃよ」 そう、答えた。
伽門
144 :
MtL :2008/05/12(月) 22:08:56 ID:Nq5TpvsZ
そうして次の議題に移ろうとしたとき、まず最初にウルザが異変を察知した。 「……誰かが近づいてくる」 そう言ってウルザがドアを鋭く睨みつけて立ち上がる。 「確かに、物音がするのう」 続いてオスマンも傍に立てかけていた杖を手に取り立ち上がった。 ただ一人、杖を持たぬマザリーニが息を飲む。 「この部屋には誰も通すなと言っておいたのですが……」 マザリーニがそう呟いたときには、ドアの向こうでされている口論の声が、はっきりと室内にも聞こえるようになっていた。 口論している一方は容易に想像できる、衛兵である。それも魔法衛士隊のえり抜きが二人。 だが、彼らと言い争っている者は誰か? 次の瞬間、その答えが勢いよくドアを開いて部屋へと飛び込んできた。 「ここか!?」 ドアを半ば押し破るようにして現れたのは、精悍な顔つきをした壮年の男であった。 整った顔立ちは怒りで紅潮しているが、立派な口ひげと顎髭、それにモノクルが特徴的である。 舞踏会の参加者に違いない。しかもその中でも位が高いのだろう、かなり上等な装いに身を包んでいる。手にした杖も、大きなルビーをあしらった立派なものである。 彼の姿を見て、最初に反応を示したのはマザリーニ枢機卿だった。 「ヴァリエール卿!?」 そう、衛士を押しのけ部屋に踏み込んできたのは、つい先ほどまでテラスでルイズと話をしていた彼女の父親、ヴァリエール公爵ミシェル・マルセル・ド・コリニーその人であった。 「貴様がウルザだな!」 ミシェルは部屋に入るなり、三人のうち一人を見据えてそう怒鳴る。 彼はこの国の地位ある者達との付き合いが深いヴァリエール公爵である。マザリーニ枢機卿の顔は当然知っているし、オールド・オスマンの顔も同様である。 ならば、この場にいるもう一方、白髪の老人こそが、ミシェルの探していた男――愛娘が召喚したという使い魔の男に、違いなかった。 「よくも私の娘を誑かしてくれたな! 私がヴァリエール公爵であると知ってのことか!?」 燃え上がるような剣幕でウルザに詰め寄ろうとするミシェル。とっさにマザリーニが彼とウルザとの間に割り込んだ。 「ヴァリエール卿! どうか気をお鎮め下さい!」 「邪魔をしないで頂きたいマザリーニ枢機卿! 私はそこの男に話があるのだ!」 「ヴァリエール卿、何をそんなに、うわっ!」 マザリーニの悲鳴。 その両肩を掴んだミシェルが、彼の痩せた体を力任せに横へ押しのけたのである。 「ほっ、と。危ないのぅ」 たまらず弾き退かされたマザリーニの手を、老オスマンが慌てて掴んで事なきをえる。 何とか難を逃れたマザリーニは顔をしかめて掴めて肩をさすっている。 一方で遮る者がいなくなったミシェルは大股歩きでウルザに近づいていき、怒らせたその顔をウルザの顔へと近づけた。 「このペテン師め! 女王陛下やエレオノールは騙せたかも知れんが、私はそうはいかんぞっ!」 既にゼロに近い距離。吐息が感じられるほどに顔を近づけたヴァリエール卿が力の限り、ウルザの色眼鏡の奥の瞳を睨み付ける。 「いいかっ! 絶対だ! 絶対に娘は危険な目には合わせんぞっ、絶対にだっ!」 「………」 オスマンとマザリーニが息を潜めて様子を伺う中、ミシェルとウルザの睨み合いは数秒にも及んだ。 その間両者は一言たりとも口を開かなかったが、その膠着を最初に破ったのは現れたのと同様に、やはりミシェルだった。 「いいか、娘に何かあってみろ。必ず見つけ出してこの私が八つ裂きにしてやる。分かったか」 低い声で、そう呟く。 その声に虚言の色は無い。全てが本気の、心からの言葉であった。 「………」 「ぶんっ!」 そしてその一言で、用件は終わったとばかりにミシェルはその場を去ってゆくのだった。 「……ミスタ・ウルザ?」 部屋に静寂が戻り暫く、オスマンがそう声をかけるまでウルザはじっとルイズの父が去っていった扉を見つめ、直立不動の姿勢を崩さなかった。
支援でありましょうや
146 :
MtL :2008/05/12(月) 22:11:36 ID:Nq5TpvsZ
楽団が奏でる緩やかで優しい音色、それに合わせてステップを踏んで舞う色とりどりの男女。 先ほどまで歓談をしていた貴族達も、今は思い思いのパートナーと手を取り合っている。 舞踏会が始まっていた。 「ふん……」 ダンスが始まったところで、一人の女性がホールから抜け出し、先ほどまでルイズとその家族達がいたテラスへとその姿を現した。 冷たい夜風が頬を撫でる、肩へと流した髪の一房がその流れに揺れた。 それを手で押さえる女性。派手さを抑えた純白のドレスを身に纏った彼女は、マチルダ・オブ・サウスゴータ、土くれのフーケであった。 テラスの縁、柵のあるそこまで歩いて行くフーケ。そうして彼女は柵の上に手を置いて、ぼうっと外の風景を眺めた。 華やかな舞踏会場。それはあまりにも華やかすぎて、失われた過去の時間を思い出させるに十分だった。 彼女の記憶の奥にある、古い古い時間。その中で彼女は確かにあの舞台の一員であった。 父、母、友人、暖かな大切な、既に失ってしまったもの。 不意に、強い風が一つ吹き抜けた。 慌てて顔を背ける、ビュウという音が甲高くフーケの耳に響いた。 その冷たい風のおかげで、フーケは懐かしい幻影から現実の今へと引き戻された。 そう、あの綺麗で美しい世界は、自分の居て良い世界などではない。自分は既にあの場所から追放されたのだから。 失意、絶望、失望、望郷。無念、諦念、憎悪。 フーケの中でどうしようもない感情が複雑に混ざり合って渦巻いてゆく。 どうしようもない現実を思い知らされ突きつけられ、それを変えられぬ自分への怒りと、何も成せぬことへの焦りが心を炙る。 何かに急かされているような、そんな思いに駆られてフーケの心臓の鼓動が自然、速くなる。 恨みがましく、暗い目線で舞踏会場とは正反対の場所、何もない闇へと目を向ける。 と、突然そんなフーケの視界に、ワインが注がれたグラスが一つ飛び込んできた。 「お一つ、如何ですか?」 差し出されたワイングラス、その主を見やる。そこにはうつむき加減にメイドが一人立っていた。 「間に合ってるわ。あたしは一人でいたいのよ。酒が欲しい人間は中にいくらでもいるから、そっちの相手でもしてなさい」 なぜこんなところにメイドが? 訝しみながら、フーケは手をひらひら払い、追い払うジェスチャーをする。 「まあまあ、そう言わず」 邪険にされたことを露とも気に留めず、メイドが再度グラスを差し出す。 「だから、いらないって……」 その時、再び強い風がテラスへと吹き込んだ。 突然の風で、俯き加減に目を隠していたメイドの前髪がさっと取り払われる。 そして、月光に照らし出されたのは…… 「ア……アンリエッタじょっ」 驚きに大声を出しそうになるフーケの唇に、メイドの人差し指が押し当てられる。 「どうか、お静かに。こんなところが見つかったら大騒ぎになってしまいます」 メイド、いや、メイドの格好をしたトリステイン王国の若き女王、アンリエッタがそう言って微笑んだ。 「………」 メイドの格好と、アンリエッタの顔とを往復させながら、フーケは目を白黒させ困惑を露わにする。 彼女がここまで驚くには訳がある。 フーケは少なくとも数分前、まだ舞踏会場の中にいる時に女王の姿をその目で見て確認しているのである。 ほんの少し前まで沢山の貴族達に囲まれて微笑んでいた女王が、こうしてメイド姿で人気のないテラスに現れるなど、常識的に考えてありえない。 「もしかして、中にいる彼女のことでしょうか?」 そう言って唇に当てていた手を戻して、左手だけで支えていたトレイを再び両手に持ち直すメイド服の女王。 フーケが騒がないのを確認してから、女王はくすくすと笑い、悪戯好きの猫のような顔で言った。 「この服の本当の持ち主と、ほんの少しだけ変わって貰ったのです。『フェイス・チェンジ』という呪文はご存じかしら?」 フェイス・チェンジ――水と風を組み合わせたスクウェア・クラスのスペル。所謂姿変えの呪文である。 この女王がスクウェア・メイジなのか、それともスクウェアクラスの呪文を使える部下にかけさせたのかは分からないが、一応話の筋は通っている。
危うく投下にかぶるところだったんね。謝罪と賠償はしないが支援はする。
148 :
MtL :2008/05/12(月) 22:14:56 ID:Nq5TpvsZ
しかし、まだ最大の疑問が残っている。 「それで、このような場所にお忍びでいらっしゃるとはどの様なご用件でしょうか? よほどのこととお見受けしますが」 戸惑いはある、が、それも些細なこと。瞬時に怪盗フーケから貴族マチルダへと心と顔を切り替える。 「ええ、重要な用件ですわ。私はあなたとお話をしにきたのです」 何でもないことのように、さらりと言ってのける女王アンリエッタ。 『重要な用件』と『話をしにきた』、前後が繋がっていない、これではあべこべだ。 「お、お待ち下さい。わたくしなどとお話をするために、女王陛下はそのような格好をしてここまでいらっしゃったと仰るのですか?」 何から何までおかしい、目の前の女王の真の目的に皆目見当がつかない。 ペースが乱される、良くない兆候だとフーケの経験が言っていた。 何も考えていないのか? いやいやそんなことはない。この女は計算高くこちらの出方を伺っているに違いない、きっとそうだ。フーケは混乱しつつも、そのように受け止めた。 「……何か、おかしいことを言いましたか?」 だが、そんなフーケの動揺を余所に、女王は可愛らしく小首を傾げてそんなことを聞いて見せたのである。 つい『もしかしたら何も考えていないのでは?』という考えが頭をよぎるが、そんなことはないと自分に言い聞かせる。 「私は本当にただあなたと話をするためにここに来たのです。ここには監視の目も自動筆記も政治的駆け引きもありません。私とあなたが居るだけです、土くれのフーケさん」 その名前に瞬間ドキリとする。 しかし、そんなことは考えれば分かることだ。こちらの素性は既に完全に調べ上げられていて当然なのである。 「……ただ話をしにきただけ? だったら一体どんな話をしようってんだい?」 と、フーケはぶっきらぼうに言葉を返した。 相手からフーケをご所望なのだ、ならばわざわざ猫被る必要もないとの考えである。 「ふふふ。フーケさん、それがあなたの本当なのですね。そちらのしゃべり方の方がずっとあなたらしいですわ」 そう言って顔を綻ばしてアンリエッタが笑う。 それを見たフーケの防衛反応が萎えかける。 『妹』を思い起こさせるその笑顔が、フーケの警戒心とささくれだった心を宥めたのは、いかんともし難い事実であった。 「そ、そんなことはどうでも良いんだよ。何でそんな格好して身代わりまで立てて、あたしなんかに会いに来たかって聞いてるんだ」 「そうでした。二度も聞かせてしまって申し訳ありません。話、というか、聞きたいことがあったのです」 今度こそフーケが身構える。 女王が今一番欲している情報は何かを考える、アルビオンへの侵入方法? ゲルマニアのレジスタンスの情報? それともロマリアの―― 「どうして、貴族である我々に協力するのですか?」 「……はぁ?」 今度こそ、フーケの思考が固まった。 上げ調子の疑問符を口にするフーケ。その前でアンリエッタは、真剣な顔で再び聞いた。 「どうしてあなたは憎い貴族であるはずの我々に協力するのです? あなたの過去は文書で読みました。貴族というものそのものを恨んでも仕方ありません。貴族だけを狙う盗賊行為を行っていたのも合点がいきます。 でも、そう考えれば考えるほど分かりません。どうしてそんなあなたが協力してくれるのですか? むしろあなたにとっては復讐を遂げるまたとない機会なのではないですか?」 問いかける女王の言葉。その色は真剣そのものであり、 「く、くくっ……ははっ、はははは……」 だからこそ、その言葉を聞いたフーケの中からは、堪えようのない笑いがこみ上げたのだった。 「な、何がおかしいのですか?」 「ははっ、はははははははっ!」 フーケは思う、この女王はなんて世間知らずで頭でっかちなのだろう、と。きっと自分が今真っ当なことを言ったと思っているに違いない。 そしてなぜ笑われているかが全く分からないに違いない、と。 「ははっ……。なぜ笑うかって? それは面白いからに決まってるじゃないか。 じゃあ何か? 女王様、あんたはあたしがあいつらに突き合って腐りかけた連中を使って、ハルケギニア中を踏み荒らす方が正しかったって言いたいのかい?」 「いえ、そうは言いませんが……」
おマチさん安心しろ。その娘何も考えてないから。 支援
150 :
MtL :2008/05/12(月) 22:20:44 ID:Nq5TpvsZ
「いいや、あんたはそれが正しい姿だと思ってるんだろう? 自分を犠牲にしてでも復讐をやり遂げる。世界の事なんて知ったこっちゃないっていうような物語の中に出てくる悪党のようにさ。それがあんたの思う正しいあたしの姿って訳だ。こうりゃ面白い、笑わずにはいられないねっ」 困ったような拗ねたような、納得できないという顔をしているアンリエッタを見て、フーケはいよいよ笑いが止まらなくなってしまう。 「困った女王様だ……。人の上に立つっていうのに、……全く人間ってものが分かっちゃいない」 そう言われてアンリエッタはしょんぼりと沈んだ顔をした。 「……自身の未熟が恥ずかしい限りですわ」 「全くだね」 「それで……まだ答えを聞いておりません。なぜあなたは我々貴族に協力してくれるのですか?」 「だから困った女王だって言うんだあたしは。答え? そんなもの決まってるじゃないか。『命あってのものだね』だからさ」 言ってフーケは、アンリエッタの手にしたトレイから素早くワイングラスを奪い取り、それを一息に呷った。 「いいかい? 人間ってのは自分の命が何より大事なのさ。復讐? そりゃ確かにしたいさ、でも命をかけるほどじゃない。 考えてもみな、確かにあたしは貴族ってもんに人生を滅茶苦茶にされた。でもね、だからって残った人生を復讐に捧げて棒に振りたいとは思わない。いや、振ってなんかやらないね」 「………」 「それにね。あたしには、家族が、あたしの帰りを待ってくれてる人間がいる。だからこそ、この命はそんなものの為に使っていいような安っぽいものじゃないんだ」 そう言って、フーケはアンリエッタの顔を正面から見つめた。そして見つめられたアンリエッタもフーケの瞳をしっかと見返した。 そうして見つめ合う二人。 フーケは正面に立つ娘から『妹』の面影を読み取って、彼女と目の前の女王が遠い血縁関係にあることを思い出した。 一方アンリエッタはフーケの言う言葉に嘘偽りが無いことを感じ、その言葉の意味を考えていた。 復讐と、守りたいもの。この二つを天秤にしたとき、自分はどちらを取るか。 勿論理性では後者だというのは分かっている。しかし、土壇場になってもその判断を揺るぎなく下せるであろう、目の前の女性の強さがアンリエッタにはまぶしいもののように感じて仕方がなかった。 「それにね。あんたの言う自分の命も省みずに目的を果たそうとする復讐者。もしもそんな奴が居るとして、そいつは本当に生きていると言えるのかい?」 「それは……」 「そいつは生き物としては生きているのかも知れないけど、人間としては既に死んじまってるんじゃないかね。 全てを復讐に捧げた人間、きっとそれは人間の姿をしているだけで、中に復讐っていう炎を詰め込んだ亡霊なんだろうさ。そして私はそんな化物なんかにはなりたくない、絶対に」 そう口にしながら脳裏に思い出されたのは一人の老人の姿。 長身に白髪に白髭、身にはローブを纏って手には杖。そして印象深いのは奥にあるものを隠しているような色眼鏡。 ――ウルザ、ヴァリエール家の三女が使い魔として呼び出した、あのメイジの姿。 あの船の中、宝物庫で現れた幻影、あれこそ今自分の口にした化け物そのものであった。 逆らってはならないと、本能的に察せられたあの異様。妹を人質にされた怒りすら通り越す絶望感。 『アレに逆らってはならない、アレは、躊躇などしない』という確信。 彼から感じられたのはワルドに感じた恐怖とは全く性質を異にする違和感。それはあえて形にするなら生きて動く人間から感じる猛烈な死臭のようなもの。 かつて生きていたものの残り滓、死んだ人間の姿と名をを騙る亡霊、おぞましき生への冒涜。 あのようなものにならぬように生きていきたい、フーケはそう切に願うのであった。
このおマチさんの前にテンカワアキト劇場版とサイモンヘイトを連れてきてみたい 支援
152 :
MtL :2008/05/12(月) 22:26:21 ID:Nq5TpvsZ
チクタクチクタク 時計の針は進んでいく。 「……疲れた……、いろんなな意味で……」 比較的喧噪と遠いフロア。 そう呟いたのは鳶色の瞳に桃色のブロンド、そして魔法学院の制服を着た娘。つまりルイズである。 彼女はつい先ほどまで母親に自身の系統への目覚めと自分が考えたその意味とを、稚拙な言葉ながら語って聞かせ、自分が今回の戦いに参加することを認めてくれるようにと説得していたのだ。 結局カリーヌは娘の意志を尊重しつつも、最終的にはミシェルの決定に従うという立場を取ることにしてくれた。 当初は父、母、姉二人を説得しなくてはならないと考えていたルイズからすれば、これは大きな進展であった。 「おやルイズ、お話の方は終わったのかい?」 と、くたびれて帰ってきたルイズに声をかけたのは、手に料理を載せた皿を持っているギーシュである。 その傍らにはもぐもぐと色とりどりのフルーツを口に入れて動かしているモン モランシーもいる。 二人は既にダンスは始まっているというのにこの一帯に留まり、その情熱と鬱憤を料理にぶつけていたところなのであった。 「ええ、お父様にもお母様にも会えたわ」 「はは、随分とお疲れのようじゃないか。まあ、ここにある料理でも食べて元気を出すといいさ。ここにある料理、どれもこれも絶品ばかりだよ! 流石王宮のシェフ達だ、僕ぁ生まれてこのかたこんなに美味しい料理は食べたことがないね!断言できる!」 拳を振り上げてまるで自分の手柄のように力説するギーシュ。その傍らでは一口大にカットされたケーキを口に放り込んだモンモランシーが、頬を染めてうっとりしている。 「そう……それじゃ私も貰おうかしら」 そう言ってルイズはめざとく見つけた好物、カットされたクックベリーパイに手を伸ばした。 クックベリーの鮮やかな赤が生地に映え、見た目も人を楽しませる配慮がなされている。王宮お抱えの超一流職人お手製の逸品に違いない。 年頃の女の子らしく、甘いものを味合う幸せを楽しみにしながら、ルイズはそれを口に入れた。 「……!!?? うぇべべべべべっ!! ちょっ! 何これ! 酸っぱっ! 酸っぱすぎよっ! 水、水っ!」 期待していた甘味とは違う、舌を刺すような酸にルイズは堪らず悲鳴を上げる。 手にしていたパイを付近の何も乗っていない皿に乗せ、手近なところにあったグラスに入った水を、この際誰のものでも気にしないという勢いで一気に流し込んむ。 「ぅえぇ……何なのよ一体……」 「あらら、ハズレでも引いちゃったのね。私がさっき食べた奴はダダ甘の甘々だったもの」 口を動かすことに疲れたのか、一休みに入っていたモンモランシーがルイズの前にひょっこり姿を現し、ルイズの食べかけのパイを手に取った。 「ちょっと失礼」 「あ……」 そう言うと、モンモランシーはルイズが何か言うより先に、それをそのまま口に入れてしまった。 途端、モンモランシーの顔色が曇る。 「ね、言ったでしょ。すっごく酸っぱいって」 「……どこがよ。舌が馬鹿になりそうなくらい甘いじゃない」 「 ……え?」 思わぬモンモランシーの言葉。それにルイズは惚けたように気が抜けた言葉を返した。 「やっぱり甘過ぎよコレ、もうちょっと甘めを抑えた方が私は好みね。……それに、これは絶対太るわ」 恐る恐ると言った様子でルイズは再びパイを手にとって、それを小さく囓ってみた。 感じたのは――――レモンのような、酸味だった。 みるみるルイズの顔色が青に染まっていく。 「ん? どうかしたの?」 ルイズの変化に気がついたモンモランシーがルイズに声をかける。 その声ではっと我に返るルイズ。直ぐさまその手でモンモランシーの腕を掴む。 「ちょ、何っ? 何かあったの?」 「な、何でもないわ! それより、いい? モンモランシー? 今のことは絶対に秘密、他言無用よ。ギーシュ、あんたもよっ! 絶対に絶対よ、もしも誰かに漏らしたら、ただじゃおかないんだからっ! わかった!?」 「わ、分かったわ……」 「あ、ああ……」 突然のルイズの剣幕に、たじろぎながら生返事を返すモンモランシーとギーシュ。 「……もう行くわ。他の人には私は勝手に帰ったって言っておいて頂戴……」 ルイズは何かを言おうとしている二人にか細い声でそれだけを伝えると、逃げるようにしてその場を後にするのだった。 チクタクチクタク 時計の針は進んでいく。 第一段階は味覚の変調 ――ウルザ
153 :
MtL :2008/05/12(月) 22:29:59 ID:Nq5TpvsZ
誤字発見です……投下後に発見すると軽く落ち込みますね…… 以上で投下終了です。 今回で状況整理と先の戦いの事後処理は終了となります。 次回からは少し空気が変わりますよー。 それでは、次回もあなたのハートをチャンプブロック!
MtLのヒト、乙 パワーストーンのせいで難病に蝕まれるルイズが不憫だな
17氏、MtL氏乙
>>106 の「それでいい。使える対象が違う以上、この対立は自然なものだ」
の「使える」って「仕える」の誤植?
今更ですが前回の「『美少女』戦士ポワトリン」という名乗りを聞いた面々はきっと
通夜に赴くような表情だったんでしょうねぇw
乙。 まあ、ウォーハンマーのワープストーンみたいに肉体そのものが 混沌変異していくのでないだけマシっつーか…いや、ダメか。
157 :
大使い魔17 :2008/05/12(月) 22:42:34 ID:iLvu/CqP
>>155 誤植です。こっちも今気付きました。
後、美少女『戦士』ではなく、仮面です。
乙。単純に苦痛に苛まれるよりこういう形で身体に異常がくるってのはきついよね。
パンツァードラグーンオルタのED後からオルタとちびドラゴンとか。 オルタも幼い頃から迫害を受けてきたし、男と偽ってもばれないほど ペッタンコだし、きっとルイズと気が合うはず。 ドラゴンは徐々に成長させればバランスがとれるかな。
パワーストーンで思いついた。 ドリキャスソフト「パワーストーン」よりエドワード・フォッカー召喚
湯川専務でいいじゃん。 今は会長らしいけど。
>>160 パワーストーンならジャック辺りが召喚されると、ルイズとしては嬉しいんじゃない?
どうみても人間に見えないし、人間の動きじゃないし
ただ問題はジャックが綺麗な女性大好き(斬殺的な意味で)なことだけど
せがた三四郎よぼうぜ!
久々に投下予約。 10分後に投下させていただきます
ファントムブレイブのマローネ&アッシュ召喚 サルファーが追い掛けてきそうだけど
道中、何事も起こることなくラ・ロシェールへ着いたルイズとワルド。 二人はアルビオンへ向かう船が出港するまでの日がまだあることを利用し、付近の観光に出かけた。 ルイズは二人っきりの観光、つまりデートに心躍らしていた。 一時の休息にアルビオンへ行くことやアンジェリカの事を忘れて楽しんだルイズであったが、宿へ戻ると楽しい気分が吹き飛んだ。 「何であんたがここにいるわけ?」 「ずいぶんなご挨拶ね、ヴァリエール」 宿へ戻るや否や、見知った顔に出くわせて口を尖らせながら不平を洩らすルイズ。対してキュルケはそんなこと知ったことかとそ知らぬ顔をしていた。 そこにいたのはキュルケだけではない。タバサも椅子に腰掛け、ここがどこだか関係ないと言わんばかりに本を読んでいた。 「あら…後ろの方はどなたかしら? まさか男でも引っ掛けたの? 侮れないわねぇ」 学院とまったく変わらない、いつもと同じ調子でルイズをからかい始めたキュルケ。 ルイズの浮かれた気分はどこかへと吹き飛んでしまうもそれは当然といえよう。 「あんたと一緒にすんるんじゃないわよ」 「そう目くじら立てるもんじゃないわ。ほらアンジェちゃん連れてきたんだから感謝なさいよ」 キュルケの言葉に促されおずおずとルイズの前に出てきたアンジェリカ。手に布に包まれた大きな棒状のもの、そして、少し頬を膨らませていた。 「もうルイズさん、置いて行くなんて酷いですよ」 少し頬を膨らませながらそう話しかけるアンジェリカに、ルイズは驚きを隠せない。 何故この子がここにいるのか。 驚きのあまり目を丸くしてすぐに言葉を返すことができないでいたが、咳払いをひとつ、気持ちを切り替えアンジェリカを問い質そうとしたが、それよりも先にキュルケが口を開いた。 「ルイズ、あなた考えが足りないわねぇ」 ルイズを挑発するかのようなキュルケの口調に思わず怒鳴りそうになったルイズであったが、ワルドの手前といこともあり、寸前のところで思いとどまった。 それでも視線だけはキュルケをじっと睨み、その言葉の真意を問う。 睨まれたキュルケといえば何処か気だるそうにしながらも説明を始める。 ただ一言、読めないと……。 「はぁ?」 読めないとはどういうことか。 思わず気の抜けた声を上げてしまったルイズの姿にキュルケは小さく笑った。だが、ルイズは読めないという言葉の意味を考えるのにに忙しく、キュルケが笑ったことになど気付けなかった。 読めない。それは空気が読めないということではない。そう単純に文字が読めないということだ。 そのことに考えがいたったルイズは思わず口に手を当てる。 「ふふ、わかったかしら? まぁそういうことだからね」 キュルケのニヤニヤした顔を恨めしげに睨むルイズ。 文字が読めないアンジェリカの代わりに置手紙を読んだからといって、ここにアンジェリカを連れて来るんじゃないと。 怒鳴れるものなら怒鳴っていた。ここにワルドがいなければきっと大きな声で怒鳴っていただろう。彼に恥ずかしい姿を見せまいと必死に怒りを堪えるのであった。
「ルイズ、彼女たちは学院のお友達かい? よかったら紹介してくれないか」 ワルドの言葉に慌てたのはルイズであった。ワルドを放って学院でのやり取りに近い言い争いをしてしまったのだ。恥かしさのあまり赤面してしまう。 「そうだった。僕のほうから自己紹介しないといけないね。魔法衛士隊、グリフォン隊隊長のワルド。そこにいるルイズの婚約者だよ」 ワルドの婚約者という言葉に今度は照れから顔を赤くしたルイズ。 キュルケはルイズの方に目をやりながら己の名をワルドに告げた。視線はルイズを見たままで。 何やら居心地が悪くなったのか、キョロキョロと辺りを見始めるルイズ。そして、その原因を見つけたのだ。 「な、何見てんのよ」 キュルケは咎められようが気にすることなく未だルイズに視線を向ける。 「別に……ふーん、婚約者ねぇ」 ルイズとキュルケのやり取りを尻目にワルドはタバサへと話しかけていた。 ワルドの問いかけに視線をわずかに本からそらし、ワルドの顔を見ると一言「タバサ」と告げるとすぐに視線を戻したのだった。 取り付く暇もない。ワルドはそう思いながら笑顔を作りアンジェリカへと話しかけた。 話しかけられたアンジェリカも笑顔を作り、初めましてと口を開く。 一言二言言葉を交わし、ワルドはルイズへと向き直った。 「ルイズ、君を心配して追いかけて来るなんていい友人を持ったね。でもいけないな。これは一応極秘事項なんだからね」 微笑ましい事だと言いながらもルイズの至らぬ点を指摘するワルド。ルイズはワルドへと向き直り畏まりながら謝罪の言葉を口にする。 「まぁ過ぎたことは仕方がないさ」 そういってワルドはルイズの頭を撫で始めた。幼いころを思い出し、しばし身を任そうかと考えたルイズであったが周囲から視線を感じ、ワルドの手を強引に振り払おうとするのだ。 「や、止めてください! も、もう子供じゃないんだから……」 「ははは、すまないね、ルイズ。お友達の手前だし、子ども扱いして悪かったよ」 ワルドは悪びれる様子もなく、両手を挙げ、微笑みながらルイズに謝罪する。 ルイズとワルドの二人はアンジェリカたちを放って二人だけの空間を形成し、キュルケはその空間の外から何ともいえない視線で二人を見つめることしかできなかった。 「折角お友達も来たんだ。宿の部屋を大部屋にしてもらうよう頼んでくるよ。ああ、勿論僕は一人部屋だからね」 ワルドは生暖かく見つめているキュルケたちへと目をやりそう告げた。その様子からは彼女たちの視線を全く意に介していないようだ。 その場から立ち去り宿の主人の下へ行こうとするワルドの後を、ルイズも一緒に行くといいその場に三人が取り残される形となった。 「何というか…婚約者と言うよりも兄妹って感じよねぇ」 二人の後姿を見送りながらキュルケは思ったことを口にする。タバサも同じように感じたのか、その意見に同意すると言わんばかりに首肯した。 一方のアンジェリカと言えば、二人の後ろ姿をじっと見つめ、一言、『フラテッロ』と呟いた。小さく、誰にも聞こえないような呟き。 キュルケもタバサも、このどこか悲しく、そして懐かしむような呟きを聞き逃していた。 それを聞いたのは布に包まれたデルフリンガーのみ……所詮剣に過ぎない彼にはどうすることもできない。
Zero ed una bambola ゼロと人形 太陽は沈み始め、夕日が町を茜色に染めていた。 ワルドとルイズはアンジェリカたちから離れ、再び二人っきりになった。ワルドは宿の主に部屋の変更を頼むとルイズに夕日を見に行かないかと誘い、ルイズもそれに同意すると、宿にいるアンジェリカに外へ出ると告げた。 いってらっしゃいと笑顔で見送るアンジェリカを背に、ルイズはワルドと共に宿を出ると高台へと歩いていった。 他愛もない会話の中、ワルドはある質問をルイズにぶつけた。ルイズの友人の中、アンジェリカと名乗った少女についてだ。 その質問にルイズは気恥ずかしそうに彼女が自身の使い魔であると告げる。その言葉にワルドは驚くもののすぐに気を取り直し、ルイズが可愛いので可愛らしい使い魔が呼び出されたのだとおだてる様な言葉を口にする。 それに気をよくしたルイズはますます饒舌になっていく。そしてある質問に彼女が答えたとき、ワルドの顔つきが変わる。しかし、浮かれ気味なルイズはそれに気づけないでいた。 ワルドの顔つきを変えたルイズの返答とはいかなるものだったのか。それはワルドの何気ない疑問だった。ルイズの使い魔であるアンジェリカが持っていた布に巻かれた長い何か。 最初は彼女がルイズの学院の友人と勘違いしており、杖であろうと推測していた。しかし、アンジェリカがルイズの使い魔と判明したならば話は違ってくる。杖でなければ一体なんであるのか。ワルドはルイズに尋ねたのだ。 それに対し、ルイズは包み隠さずに答えたのだ。あの布に巻かれているのは喋る剣と鉄砲であろうと……。 喋る剣、インテリジェンスソードであるデルフリンガーはただのアンジェリカの話し相手みたいなものとルイズは言う。インテリジェンスソードそれ自体は珍しい物ではあるがワルドの興味を引くことはなかった。 ただ、アンジェリカの持つ鉄砲の説明を聞いたとき、ルイズは気付かなかったが、確かにワルドの顔つきが変わったのだ。 口元に緩やかな笑みを浮かべながらもその眼は獲物を探究する鷹の眼つき。ルイズから発せられる言葉を一言も聞き逃さんとその耳を傾ける。 対照的にルイズは自然な笑顔。ワルドに焦がれるままアンジェリカの持つ鉄砲の説明を彼女が知る限りの全てを曝け出していた。そして、学院に置いてきたモット伯の屋敷で使われたあの鉄砲のことも……。 やがて日が沈み始め、ワルドが『夜風が体に障るから戻ろう』とルイズに言葉をかけ、二人は宿へ戻るのだった。 宿へ戻った二人はそれぞれの部屋へ分かれた。ルイズが扉を開けるとそこには三人が思い思いに寛いでいた。タバサはベッドの上に座り、アンジェリカに何かの本を読み聞かせており、キュルケは爪の手入れをしていた。 ルイズが部屋に入り、扉を閉める音が部屋に響いた。アンジェリカは顔を上げお帰りなさいと声をかける。タバサも小さくお帰りと呟いた。 キュルケはと言うとするするとルイズに近寄り興味深そうに何をしていたのかと尋ねてくる。 「ルイズぅ〜、婚約者さんとはどこまで行ったの?」 妙な猫なで声で話しかけてくるキュルケにルイズは少し口を引きつらせながらも口を開いた。 「あ、あんたには関係ないでしょ」 「二人っきりのデートよ? キスぐらいしたんでしょ? まさか最後まで行っちゃったとか…」 否定するルイズに構わずキュルケは一人まくし立てる。 「あんたには関係ないって言ってるでしょう!」 「あら? 否定するってことはキスしちゃったの?」 語尾を強くして再度否定するルイズに、キュルケは顔を緩めざるを得ない。からかう格好のネタを見つけたと言わんばかりに根掘り葉掘り聞いてくるのだ。 もはや相手をしていられないと、ルイズはアンジェリカへと向き直った。キュルケのちゃんと質問に答えろと言う声は勿論無視して。
「タバサ、アンジェに何読んで上げているの?」 文字が読めないと言うアンジェリカのために本を読み聞かせていたタバサに声をかける。 それにしてもタバサも存外面倒見が良いものだ。学院にいたときにはそんな素振りを見せていないにもかかわらず、彼女の好きな読書を一時中断してアンジェリカの世話を焼くなど一体どのような心変わりか。 それなりに親しいキュルケは暖かい目でそれを見守り、つい最近親しくなり始めたルイズはそれについては特に気に留めていなかった。 「それって前に買った本じゃない?」 「そう、パスタの国の王子様」 タバサの口から告げられた本のタイトル……絵本であるが、ルイズは聞いたことがないと呟いた。 「ルイズさん、知らないんですか?」 「アンジェは知っているの?」 「はい! とっても大好きなお話です」 「ふーん、それってどんな内容なの?」 「えっとですね、わたしが内容をお話しするよりも実際に読んだほうが楽しいですよ」 アンジェリカが大好きだと言う話に興味が引かれ、少し読んでみたいと思い始めたルイズ。その感情に答えるようにタバサが読んであげると呟いた。 「あんたが朗読するっていうの?」 タバサは首を縦に振る。 「朗読会って訳ね。面白そうじゃない? タバサお願いするわよ」 キュルケの言葉を皮切りにタバサの口から物語が紡がれる。 ――むかしむかし、あるところにパスタの大好きな王子様がいました―― 旅先での朗読会。異世界で語られる物語が、目前に迫った嵐にかき消されてしまう。少女たちはそれを知らない。 Episodio 35 Il racconto della citta` di porto 港町の朗読会
Intermissione 深夜、ラ・ロシェールが静まり返り始めた時刻。町外れに十数人の男たちが集っていた。それも一般人ではない。 その出で立ちは鎧を纏い、剣を差し、ある者は槍を、ある者は弓を持っていた。曰く、彼らは傭兵と呼ばれる連中だ。 そして彼らの前に佇む仮面をかぶった小奇麗な男。杖を持ったその姿は貴族であることが窺い知れる。 「旦那、要件は何ですか?」 傭兵のリーダー格の男が仮面の男にそう切り出した。仮面の男は黙って袋を傭兵に投げ渡す。 受け取った傭兵の男は、袋の重みと金貨が擦れる金属音に髭面を歪ませる。 「で、何がお望みで?」 ニヤニヤと笑う傭兵に対して、仮面の男はある一軒の宿屋を指差す。 「殺せ」 短く、そして明確な要望に傭兵たちの顔つきが変わる。そう、彼らはプロフェッショナルだ。瞬時に気持ちを仕事へと切り替えた。 そして仮面の男の言葉を静かに待つ。誰を殺すのか…その言葉を。 「貴族だ。貴族を殺せ」 殺す対象が貴族と告げられた時、彼らの中に動揺が走った。仮面の男は尚も言葉を続ける。 彼らもその噂は知っていた。傭兵として各地を渡り歩いたものなら何度も聞く話しだ。 貴族同士の争いや後取り問題といった厄介なものを、を金に物を言わせ、傭兵を使い、無理やり解決する貴族がいるという話を。 だが、噂は噂でしかない。実際にそのような仕事を受けた傭兵など見たことがないのだ。 これも噂だが、その仕事に失敗しても成功しても口封じとして殺されるという。また、ある噂では仕事に成功できれば大金と要職が得られるとも言われる。 「殺すのは五人いる貴族のうち三人だけだ。安心しろ、メイジと言っても学院に通っているような連中だ」 話を聞いたリーダー格の男は唸る。命は惜しい、だが金も惜しい……悩み考える。例えこの仕事を断った所で目の前の男がはいそうですかとこの場を立ち去るとは思えなかった。 ならば腹を括ろうと、リーダー格の男は未だ落ち着かない他の傭兵を一括し、動揺を鎮めると仮面の男に更なる報酬を要求した。 それは報酬が増えれば怖気付く者がいなくなると考えたのか、それともただよくの皮が突っ張っているだけなのか……。 「いいだろう。一人殺せばこれだけやろう」 仮面の男は指を5本立て、その要求を呑んだ。
「500エキューかよ」 貰えないよりマシだが期待はずれな額に傭兵たちは口々に不満を洩らし始める。その顔からは、貴族を襲うことへの抵抗が消えていた。 それは喜ばしいことなのだが、ただ目先の金のことばかり考える欲深いギラギラとした目が仮面の男を不快にさせるのだ。 「いや、5000エキューだ」 不快感を露とも見せず、即座に正しい額を提示する。それを聞いた傭兵たちは喜び一気に湧き上がった。 「いいか、男のメイジと桃色髪の女は殺すな。多少手は出してもいいが怪我はさせるなよ」 「了解了解、キヒヒ」 薄汚れた顔を綻ばせて取らぬ狸の皮算用。仮面の男は声を荒げて釘を刺さざるを得なかった。 「失敗を許すほど甘くはない。覚えておけ」 浮かれ気分で答える傭兵に仮面の男は釘を刺す。 「わかってますよ。おら! 行くぞ」 浮かれ気分で答える傭兵たちに仮面の男の声はあまり意味を解さなかった。しかし、リーダー格の男が鶴の一声、彼らの顔から笑みが消えた。 寡黙に、迅速に隊列を組み、標的の泊まる宿へ向けて動きだした。 「それじゃぁ旦那、お財布握り締めて朗報を待ってな」 ならず者集団から戦闘集団へと変容した彼らを仮面の男は見送ることもなく、その場から掻き消えていた。 リーダー格の男はつまらない男だと吐き捨て、その場から走り去るのだった。 殺意の渦が一筋の矢となり、少女たちへ突き進む。
以上で投下終了。 間があいても何とか書くことができました。
乙!
>>157 してきた人間も間違えてしまうとはお恥ずかしい。
申し訳ない。
>>96 .105.119
ドラゴン呼ぶなら、エメドラから「アトルシャン」を…
古いか?
>>107 現行の戦車にエアコン付いてるのは当たり前なんだがなあ・・・
殺人兵器に乗るような戦争狂は蒸されて死ねと言いたいんだろう
>>176 大和魂があれば熱中症になんかならない!!
と言いたいんだよ。
あれ?
エアコンつってもBC兵器対策じゃなかった?
そうだよ、毒ガスとか使われてもいいように空気清浄のためにエアコンは装備されてる。 一般的に考えるエアコン=冷房装置は砂漠辺りで運用される戦車くらいしか搭載されない。
>>178 あれ?戦車のエアコンてNBC兵器に対応するためのもので空調設備とは違うんじゃなかったか?
まさかそんな事も知らずに「エアコンは腐敗の象徴」だなんていってたわけじゃ
軍事について学んだり、兵器の詳細について調べることは、 軍国主義者のやることですから。 戦前への回帰に抵抗する「正義の味方」は、そんなことはしないのです。
中国人の実態を知らない人ほど中国を妄想で褒め称えるとかどっかで聞いたな
ドキドダイナモ召喚やラブリエル、アスモ召喚なんてのはだめなんだろうか? 才人も同時に召喚されルイズ+ラブリエル、シエスタ+アスモでいくとか?
>>182 戦争しないって言えば戦争は起こらない。
こちらが武器を捨てれば、戦争は起こらないんだ!!
そうだ無防備都市宣言という素晴らしいものがある。
さっそく宣言しよう
・・・こうですか?わかりません。
まあエアコン=air conditioner、空気調節装置であってクーラー=cooler、冷却器とは別物だしな
つまり無防備マン召喚ですね。分かります。
>>183 むかしの人は言いました、知らぬが仏、と。
189 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :2008/05/13(火) 01:10:02 ID:79FlhEeZ
小説ドラゴンクエスト3の魔法使いのリザ なんかもドラゴンだけど強すぎだな。 英雄伝説6TCに子供ドラゴンがいたな。 人語も解してそこそこ強い。
文革で伝統を徹底的にぶっ壊したからな 文化的にも風俗的にも価値観的にも
よろしい、では「エルマーのぼうけん」のボリス(りゅうのこども)を召喚だ 子供だから空を飛ぶのも苦手で、動物たちに捕まりこき使われるほど弱いぞ
>>190 一万円札の人は勉強しない馬鹿ばかりの国は滅びるから勉強しろ、あと隣の国はろくでもない国だからとっとと縁を切れと仰っていてだ・・・
いかん、一万円札の人召喚なんて思い浮かんじまった。
>>192 また懐かしいものを…
こりゃあトウモロコシだあ
>>192 でも人語話せるんだぜ?
家族と一緒ならスカンクキャベツとダチョウシダがあればどこにでも行ってくれそうな気がするんだ
DBのシェンロンを召喚。思わず体型改善を望んでしまい むちむちバインバインのルイズが誕生
ワルド「言い忘れてたが僕は小さな女の子以外には興味無いんだ。 それじゃあ」
>>196 転んだタバサの「メガネメガネ」という言葉聞いた神龍が
タバサにメガネを渡して消えるというのが浮かんだ。
パンティーお呉れ、と言いそうなのが思い浮かばなかっただけだが。
オスマンならロングビルさんのパンティを 要求しかねん
ギーシュ「モンモランシーのパンティーを僕にくれ! できたらケティのも!」
ドラゴンならGS美神の小竜姫かロリメドゥーサきぼん
シェンロンと思ったら… 1.ヌメヌメの龍 2.大神龍
クロノクロスの竜の子なら双方誰も不幸にならないな。 問題は全くキャラが立ってないって事
クロノクロスのドラゴンなら月龍ツクヨミだろ
タバサがきゅいきゅいの代わりにARIELのシャルロットを召喚。 宇宙を生身で航行し、戦艦の舷側装甲も撃ち抜くブレスを吐けますよ。
>>205 その傍ら、ルイズが倒産寸前時期の(資産)ゼロの戦艦オルクスを召喚
一方、ガリア王ジョゼフはSCEBAIを召喚しておりました
>>194 田口トモロオに見えたw
さっきヤフオクで氏の関連商品を出品したせいか……。
そういえば、ツインシグナルから召喚ってないな 個人的にはオラトリオ召喚が見てみたい
>>207 田口トモロヲで思い出した
ディフェンダーからエッジを召喚
ナイフ使いだから地下水に出番が!
デルフ? デカいから駄目
>>208 ロボットは、メンテ等の問題があるので人間と比べ、
気軽に呼べないってのもあるからね
ひげのガンダムとかはどーよ? あとブレンパワードなんかデッキブラシで十分だし
>>210 エララさん達も一緒なら部品さえ有れば整備して貰えるんだよな、部品さえ有れば……
竜と言えばドラドラのチビとかどーよ?
と言っても主人公一緒じゃないと変身出来ないか
後は陰陽大戦記から八雲(零持ち)召喚して青龍のを召喚してもらうとか?
金のドラゴンを喚びだした!と思ったら…… そこにはインテリジェンスソードが一本 ルイズ「りゅーじんまるー!!」 なーんてね
214 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :2008/05/13(火) 05:37:11 ID:Gw3CQ7oO
竜といえば‘スーピイくん’♪ 概念だけ呼び出して、爆発の変わりに大量の‘スーピイくん’を生み出すルイズ!! とかね^^
ドラゴンと言えば・・・ LEDドラゴンことすえぞうw
スーピイくんは外道すぎだろ。 自爆攻撃するゴーレムみたいなモノだし、追尾能力もけっこうある。 なりよりこちらから攻撃できないし。
ドレスに額冠の女の子を召還、とおもったら実はガルガンチュアサイズのレッドドラゴン。 「お主骨相を見せてみよ。……うむ、これはまさしく約束の王! セイバーさん(違う)の相よ! よし! このわらわがお主を約束の王となれるよう鍛えてやろうではないか!」 ダブルクロスリプレイストライクより「湖の貴婦人」モルガン・ル・フェイ。 ギーシュ戦でワルキューレ作成能力をコピーして「青銅の」モルガンを名乗ってみたり、 吸血鬼を吸収して進化してみたり、人狼を吸収して進化してみたり。 ちょっと日常生活がグダグダになる以外は完璧だよ!
ドラゴンネタなら田中中国スキー氏の作品だけど…提督の人の次作あたりで… 本編だとあの性格なんで無理そうだな… 外伝12巻の設定あたりを応用するとか? 時空のはざまに落とされた青竜王が出現したのは宋の時代の中国でなくハルケギニア… …だめだ。ヤン以上に大人しく使い魔やる姿が思いつかん。
ドラゴンか、アークザラッドのダークとか。ドゥラゴ族だっけ?
いっそ「ガレージの竜」でも召喚してしまえ。見えないピンクのユニコーンもセットで。
バハムートラグーンの味方の竜を全部召喚して 変な餌によってグロいことになるというのはどうだろう
バハラグの竜とかろくなのがいない
バハラグ……ヨヨ召喚 さぞかしアンと話が合うだろう
>>218 長兄が活字中毒おこして
次兄がキュルケあたりに「僕、美人が好きなので近づかないで下さい」とかいって
三弟が学院の食料庫を空にして
末弟が夢遊病で彷徨くんですよね
竜ならワイルドアームズ2か3のロンバルディアとか 人語を喋り、それなりに強く、最低でも6人搭乗可能で、「おいで」と呼ばれて即参上など便利な乗り物です
あ!竜と言えば「地上最強の男」を忘れていた 「私は必ず竜を殺す」byブリミル
遅レスだと思うけどさ 棄てプリ関係のレスを見て思ったんだ… 地球でも、惑星カギロイでも無い星の住民=異種知性体ってしてしまえば、竜機神を使えるんじゃね? まぁ、シャノンとゼフィなら100分の1の力すら対人で使う事は無いだろうけど、やっぱり一国の重要人物はヤバイか… でも本編の最中に召還しよう者なら、シャノンがブチ切れそうな気がするしなぁw >竜 オーフェンのミスト・ドラゴンはどうだろうか? 一海里離れた船を一撃で沈められる砲弾やら、神の鎚の持つ絶大な威力はヤバイだろうけど… デルフを文字通り食べそうだから、ネタにはなると思う
ロックマンX4よりドラグーンを…
シャノンだったら本編後ならほとんど名誉職だし当人の性格からして テファあたりなら迎えが来るまでの間だけといいながら世話してくれそう。アムネーゼの件もあるし基本世話焼きだから
>>208 遅レスでスマンが。
オラトリオの場合、オラクルをどうするか、って問題もある。
>>228 無難なのは二重人格だった人くらいしか居ないか。微妙だけどさw
あと、ミストドラゴンはやばすぎる。アレは既に天災だw
せめてフェアリードラゴンにしておいてあげようぜ!
>>230 悪い。何か、アニメ最終話のラストの格好をした設定年齢20代のゼフィとシャノンがテファの手伝いをしてる姿が思い浮かんだw
でも、技術力で考えたらゼロ魔世界の方が部分的には話にならないけど、日常生活に同等ぐらいだろうし、見てみたいw
>>232 二重人格の人は、逝ってる人格が出たらヤバクね?
あと、フェアリードラゴンは五感が無いんじゃなかったっけ?
ドラゴンか……ヤマタノオロチはどうだろう? ……モリ大佐と一緒に。 なんか速攻でレコンキスタに付きそうだけど (思想云々じゃなく、出世するには手っ取り早そうだから)
>>223 流石に前の男が生きてるうちにさっさと乗り換えた彼女と一緒にするのは……
ヨヨを見たアンアンが「こんな女の同類になりたくない」と更正する可能性もあるぜ?
いまだに当時のスクウェアが、なぜ
あんなシナリオにしたのか理解に苦しむ。>バハラグ
>>236 場合によっては共感してしまう可能性も無きにしも非ず。
もし逆に影響されたら ウェールズ死亡 ↓ あっさりゲルマニアの皇帝と結婚 ↓ アンドバリの指輪で操られたウェールズ登場 ↓ 「大人になるってかなしい事なの……」 何故だろう、この方がいい結果になるのに何か納得できんwww
>>234 太祖召喚ですか「久遠の絆」懐かしいですねえ
武器屋にデルフと仲良く天野先輩が並べられているんですね
しかし女性系インテリジェンスソードの話ないなあ
龍か…… 封印の剣からイドゥンとか。 ゼフィールの命令が生きてる状態で召喚して、ハルケギニアを人間の支配から解放するために延々と戦闘龍を生みだし続ける憚られる使い魔、とか。
携帯アプリ「ネクロノミコン」から速水 隆介を召喚。 …左手より胸の方にルーンがありそうな気がする(笑)
ドラゴンかあ ジョゼフが大神からヤマタノオロチ(ヴィンダ)召喚 ルイズがイッスン(ガンダ)召喚して、テファがアマテラス(記すのもはばかられる=神)召喚とか あれ、なんか趣旨ずれた
ドラゴンと言えば、ブレスオブファイアでしょう。 既にフォウル召喚は存在するから――3のリュウで。 ドラゴンを召喚したと思った途端、突然それが人間になり、慌てたシルフィードが連れ去ってしまう……とか。
小竜姫様がいるじゃないか、ただ彼女は通常は妙神山から移動できないので、霊格の差からルイズが妙神山修行場に出現してまう形で ゲートは開きっぱなしだった為、ルイズを追ってキュルケ、タバサ、ワルドらも次々と修行し学院は一躍ハルケギニア名修行場として…
あの修行所は何気に失敗したら死ぬようなとこじゃなかったっけ?
>あと、ミストドラゴンはやばすぎる。アレは既に天災だw ミストドラゴンに甘えられたらルイズがミンチになっちまうというか、下手すりゃレコン・キスタ侵攻前にトリステインが壊滅するな(汗 ガリアあたりに行ってくれれば、ジョゼフ涙目な事態になるけど やはりディープドラゴンではなかろうか?と、しつこく言ってみる
だが、それがいい!
ストゼロ3のリュウ召喚 ワルド戦で殺意の波動に目覚めて…
ワルド相手じゃ目覚める程でもないだろ 対七万かビダーシャル戦だな
魔神英雄伝ワタルの世界から呼び出すなら、剣部シバラク先生がいいなぁ。 ルイズがどんな我侭を言っても、おろおろしながらも大人の余裕で受け止めてくれそうだし。 身体一つで召喚されればデルフの出番もばっちり。 ハルケギニアには公衆電話(今だったら携帯電話か)がないから戦神丸も呼べなくて、作品世界の パワーバランスも崩れない。 本当にやばくなったら何故か携帯が繋がることにして戦ちゃんを呼び出し、ウマー。
>>242 銀の鍵×3装備ですねわかります
異界探索のつもりが間違ってハルケギニアに来るとかなら別に誰かに召喚される必要も無いな
そうなると多分避難所行きになるだろうけど。
ルイズの所には家に帰りたい人でも。
そこで雷龍剣&龍機ドラグーン召喚ですよ そして宝物庫に眠ってる白金のハルバード
>>247 つまり、ルイズがクリーオウ的なポジションに着くんだな…
そうなると、レキ以外のディープドラゴンの場合は、ルイズに敵意を向けたりしたら、良くて廃人だぞw
何せ、敵意向けただけで暗黒魔術使いかねないのがディープドラゴンだから、太刀打ち出来ないだろ
後、敵が7万居てもディープドラゴンの攻撃範囲=視界
しかも発動が瞬時だから、一瞬で7万の兵が消滅してしまわないか?
正直、ディープドラゴンとか出て来たら、7万の兵やビダーシャルが涙目になるぞw
ドラゴン召喚ネタだったら、FFシリーズより、バハムートでいいじゃないか?
「ルイズが中の人を召喚してしまいました」で、 くぎみー召喚をす・ご・く読んでみたい。 原作を熟読しているVerと、 原作を知らないVerの両方読んでみたいなぁ〜(他力本願)
ドラゴン召喚…… 「教えてくれナタク レコンキスタに味方するのははたして正義なのか」
>>246 マジレスだが普通の修行コースもあるぞ
美神と雪之丞がヤバイの選んだだけ
あえて竜を喚べるモノを召喚してみる つ 【金羊の皮】 つ 【ドラゴンを呼ぶ笛】 つ 【キャロ・ル・ルシエ】
「天に竹林、地に少林寺! 目に物見せるは最終秘伝!」 ……いかん、あれと被るか。
地上最強の男を呼んで復活した始祖ブリミルと戦わせよう。
>>261 通背拳使いの大林寺師範を連想しちゃったじゃないかー!(w
覇王大系リューナイトから雑魚なのに異常に強い語尾が「でちゅ」の方の邪竜族一般兵を召喚
あ、ドラゴンといえばウルトラマンガイアのミズノエリュウやウルトラマンマックスのナツノメリュウなんかも…でかすぎるわっ!? でも空飛べないだけまだマシといえばマシかな…?
ドラゴン紫龍でいいじないか
>>262 地上最強の男なら範馬勇次郎か南雲慶一郎だな
神龍でいいじゃん 「さあ願いを言うがいい、どんな願いも、ひとつだけ叶えてやろう」 「わたしを魔法が使えるようにして!!」 「無理だ。それは私の力を超えている」
あるいはドラットを三匹。体長30cmの可愛い奴らだ そしてルイズのエクスプロージョンで黄金の三つ首竜に…
「地上最強の美女」ならジェミー・ソマーズを サイボーグ部分のメンテがきかんな
>>269 懐かしいな、オイw
ピロピロピロ〜という効果音が聞こえてくるようだw
仔猫を召喚したと思ったらヴァンパイアのフェリシアでした、とか。
ある意味唯一のまともな使い魔になってくれそうなキャラだなw 他のは魔物との混血や呪われた狼男にゾンビ娘や忠実だが頭が弱い人造人間、気位が高い半魚人とミイラに バナナ大好き雪男と土偶型破壊兵器と、扱いが難しい連中ばかりだ (他のだと速攻で喰われるか殺られるなw)
竜とは微妙にずれるが、ガメラ3から柳星張(卵状態)を召喚。「イリス、熱いよ」はものっそエロかったですよね! ……災いのタバサ続きが読みたいです
>>273 夢魔の分離体と狼男はまともな使い魔になるとおもうのですよ
とりあえずマジ狩るプリンセスは論外な
>>273 バナナ大好き雪男は、バナナさえ用意できれば軽く扱えるような気がするぞ?
なんせ、彼らの思考回路はバナナくれる=親切な人だからな。
土偶方破壊兵器はルーンで誤認させれば忠実な僕に
……どうも7万戦の後、世界が殲滅されそうなのは気のせいかね?
元人間だけどエターナルマナ2のグレイとかはどうだろう、 人間だったときでドラゴンとガチでやり合ってたし。
>とりあえずマジ狩るプリンセスは論外な >……どうも7万戦の後、世界が殲滅されそうなのは気のせいかね? 個人的に一番召喚したらまずいと思うのは蜂娘だw
FF5からドラゴンゾンビーを召喚。 契約のキス? 腐肉の味がしました。
280 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :2008/05/13(火) 13:43:09 ID:akEo1ZZZ
ドラゴンならドラゴンドライブのチビスケと 戯れる姿が見たい
下げ忘れた
282 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :2008/05/13(火) 13:45:03 ID:GrBTWptZ
エラゴンからサフィーラ召喚。 年齢はきゅいきゅい>>>>サフィーラだが 精神年齢はサフィーラ>>>>きゅいきゅいだな
ラギ可愛いよラギ
>ドラゴンゾンビ ヴァルキリープロファイルのドラゴンゾンビなら耐久力が恐ろしいぜ? キュルケとコッパゲとメンヌヴィルとワルドには相性悪いけどな!(弱点が炎雷聖)
ドラゴンではなくオーガですが。 5分後に投下したいと思います。大丈夫でしょうか?
竜か…竜といえば「竜鳴館」…二学期…地雷…うわああああああーーーーっ!! わ、忘れさせてくれる為ににもつよきすハルケギニア編を!乙女さんあたりなら充分異世界でもやっていけるだろう どんどんルイズをしごいてやって欲すい(別にレオの生首かついだよっぴーでも可) シエスタの祖母は神隠しにあった祈ちゃんの妹で趣味は童貞狩り
支援
す、すんません耕一さん、あなたを支援します
ドラゴンピンク
ニューカッスル城の港は、大陸の真下に存在した。 雲と大陸そのものに覆われて真っ暗な中を空飛ぶ船が進むのは、さすがの耕一もいささか肝を冷やした。 「なに、我が王立空軍の航海士には造作もないことさ。真に空を知る者は、奴らのような恥知らずどもに与したりはせぬよ」 ウェールズは耕一の正直な感想を、そう笑い飛ばした。 二隻の船は、大陸の真下にぽっかりと開いた鍾乳洞のような洞窟に、するすると滑り込んでいく。 ヒカリゴケで十分に明るいそこには多くの兵士達が待機していて、イーグル号に続いてマリー・ガラント号が港に入ってくると、割れるような歓声を叫び出した。 網の目のようなたくさんのロープに繋がれ、並んだ丸太の上にどすんと腰を下ろした船に、まるで飛行機から偉い人が降りてくる時のような木製のタラップが取り付けられ、ウェールズがそれを降っていく。 「ほほ、これはまた、大した戦果ですな、殿下」 「喜べパリー。積荷は硫黄だ! 硫黄!」 「ほほう、硫黄ですと! 火の秘薬ではござらぬか! これで我々の名誉も守られると言うものですな!」 近寄ってきた老人と、手を叩いて喜び合うウェールズ。 老人は戦果であるマリー・ガラント号を見て、おいおいと泣き始めてしまった。 「先の陛下よりお仕えして六十年……こんなに嬉しい日はありませんぞ、殿下。反乱が起こってからというもの、苦汁を舐めっぱなしでございましたが……なに、これだけの硫黄があれば」 泣くのをやめた老人とウェールズが、朗らかに笑った。 「王家の誇りと名誉を、余すところなく叛徒どもに示す事が出来るだろう。始祖にも胸を張って拝謁賜る事が出来るというものだ」 「くく、この老骨、武者震いが致しますぞ」 洞窟を歩きながらひとしきり笑いあう。 始祖に会う―――つまりは、死後の世界へ行くというハルケギニアの言い回しに、ルイズと、なぜかそれを理解できてしまった耕一の顔が強張った。 「状況は?」 「きゃつらは数に任せて包囲を敷きながら、未だに沈黙を保っておりまする。総攻撃は近いと思われますが……」 「布告もなく仕掛けてくるほど恥知らずではないと思いたいものだな」 「全くです。ところで、後ろの方々は?」 皮肉げに一つ笑みを浮かべた後、老人がウェールズの後ろについていたルイズ達を、興味深げな視線で見つめた。 「トリステインからの大使殿一行だ。重要な用件で、我が王国に参られたのだ」 老人は、一瞬だけ、ぱちくりとまばたきをすると、次の瞬間には柔らかい仕草で敬礼をしていた。 「これはこれは大使殿。遠路はるばるようこそいらっしゃいました。わたくし、殿下の侍従を務めさせてもらっております、パリー・ベアと申しまする。大したもてなしは出来ませぬが、どうぞゆるりとなさっていかれませ」 「パリー・ベア? その名、どこかで聞いた事が……」 侍従だと言うその老メイジに、ワルドの瞳がキラリと光った。 「防衛戦を特に得意とし、『鉄壁』のパリーと呼ばれた名将軍だ。じいやがいなければ、とっくの昔に王党派は蹴散らされていただろうな!」 「ほう! 『鉄壁』と言えば、アルビオンのイージスとまで謳われた、あのベア元帥ですか! ご高名はかねがね」 「かっかっかっ。誉めすぎですぞ殿下に大使殿。昔取った杵柄というやつですわい」 「敵の策にはまって本陣が奇襲を受けた際、前王ジェラール一世の盾となり、襲いくる剣戟や魔法を全て剣一本で捌ききったという逸話は、士官学校では必ず話題に昇りますからな。いや光栄です」 ワルドも混ざった軍人連中が話に花を咲かせながら連れ立っていくのに、ルイズと耕一は所在なげに付いていくのだった。 §
ウェールズの居室は、まがりなりにも城の天守に存在する部屋にしては、質素そのものと言っていい部屋だった。 粗末なベッドに椅子とテーブルが一組。飾りらしきものは、壁にかけられた戦の様子を描いたタペストリーのみ。よっぽど、魔法学院の寮の方が豪奢と言える。 ウェールズは椅子に腰を下ろし、引出しを開いた。中には、宝石をあしらった、小さな小箱が一つ。 それを、またあの―――清冽な諦めの目で見据えると、身につけていたネックレスについていた小さな鍵で、その箱を開けた。 中には、端々が擦り切れた手紙が一通入っていた。蓋の裏には、この前見た本人よりは少し幼い面影を持つアンリエッタの肖像が描かれている。 「……宝箱でね」 3人の視線が箱に集まっている事に気付いたウェールズは、はにかむように言った。 手紙を取り出し、愛おしそうな、それでいて―――やはり、届かぬものを見やるような目でそれに口付け、手紙を開いて読み始めた。 端がぼろぼろなのは、何度もそうやって読み返されたからなのだろう。 何度目かもわからない、まるで一つの儀式のようでもあったそれを終えると、ウェールズは丁寧に手紙をたたみ、封筒に戻した。 「これが件の手紙だ。このとおり、確かに返却したぞ」 「……ありがとうございます」 ルイズは深々と頭を下げ、手紙を受け取った。 「貴族派からの攻撃予告があり次第、例の隠し港から、非戦闘員である女子供を乗せてイーグル号とマリー・ガラント号が出港する手はずになっている。おそらくは今日明日中になるだろう。それに乗って帰るといい」 「はい……」 「部屋を用意させよう。大使の任、ご苦労だった。今日はゆっくり休んでくれ」 「…………」 「どうか、したのかね?」 ルイズは、しばらくの間、手紙を見つめるようにじっと俯いていたが、やがて顔を上げ、潤んだ目をウェールズに向けた。 「殿下。失礼ですが、少し聞かせていただいてもよろしいですか? 「なんなりと答えよう。明日にも滅ぶ王国に、何も隠し事などないからね」 ルイズの顔が歪む。そのウェールズの言葉が、ルイズの聞きたい答えであるらしかった。 「……やはり、勝ち目はないのですか」 「ないよ。我が軍は三百。対して反乱軍は五万を下らぬ。どれほどの奇跡が起これば勝てるのか、見当もつかないな」 「死ぬ、おつもりなのですか」 「ははは。負け戦こそ武人の華。死ぬつもりも負けるつもりも毛頭無いが、いつでも覚悟はしているさ」 「……殿下」 先程の侍従の老人とのやりとりといい、この戦いで真っ先に散るつもりなのだ、というのは、ルイズにもわかった。 「……恋人を置いて、ですか?」 「こ、コーイチ?」 何も言えなかったルイズの次を、耕一が続けた。
支援
ここは支援をまかせてもらおう
「…………アンリエッタから聞いたのかい?」 「いいえ。……同じような境遇の人を、見知っているので。お姫さまも、あなたも……その人達に、よく似た表情をしていました」 「そうか。まあ、珍しくもない話だからね」 ウェールズは、特に感情もなく微笑んだ。 「姫さまの、お手紙をしたためる時の切なげな表情と……殿下の、お手紙を読まれる時の物憂げな表情は、そういう事だったのですね」 ルイズは、どこか納得したように頷いている。 「では、この姫さまから贈られた手紙というのは……」 「……想像の通り、恋文だよ。始祖の名の元に愛を誓っている、ね」 「始祖ブリミルへの誓いは、婚姻の際に行われる永遠のもの……なるほど、確かに、政略結婚とはいえこれから結婚する相手が別の男にそんなものを贈っていたとなれば、ご破談になる可能性は少なくないでしょうな」 ワルドが捕捉すると、ウェールズは重く頷いた。 「殿下と姫さまが恋仲であったというのなら……なぜ、なぜ死のうとなさるのですか?」 「もう昔の話さ」 「嘘です! 姫さまも殿下も、昔の事だなんていう表情ではありませんでした!」 ルイズは、熱っぽく声を荒げた。 「殿下! トリステインに亡命なされませ! 殿下さえご健在なら、きっとアルビオンを再興する事も……!」 「ルイズ」 ワルドがその肩を掴む。しかし、ルイズは止まらない。 「お願いです。姫さまは、愛する人が死ぬとわかっていて見捨てるような方ではありませぬ。きっと、先程の封書にも、亡命を勧める一文があるはずでございます……あの時の、あの時の姫さまが、お苦しそうに最後に書き付けたのは、それのはずでございます!」 搾り出すようなルイズの言葉は、正鵠を射ていた。密書の最後に、付け足されたように掛かれた一文は、彼に生き延びて欲しいと言う嘆願であった。 「私の知っているアンリエッタは……自分の情のために、民を危険に晒すような人ではないよ。ミス・ヴァリエール」 「で、殿下?」 「反乱軍……『レコン・キスタ』の大義は三つ。我らテューダー王家は統治者として相応しくないという事。ハルケギニアは一つに統一されるべきであるという事。そして……『聖地』を奪還するという事だ」 ウェールズの真剣な顔に、ルイズは言葉を呑む。 「王家に対する反乱である以上……その一員である私が亡命するという事は、亡命先の国は、統治者に相応しくない王家をかくまった国であるという事になる。戦争を仕掛ける口実としては、十分だ」 「そんな……あんな恥知らずどもの言う事なんて……っ!」 ウェールズがトリステインに亡命すれば、間断無くトリステインまでもが戦渦に巻き込まれる。言葉では反論するが、ルイズの目はウェールズの言葉の正しさを悟っていた。 「ハルケギニア統一を謳っている以上、時間の問題ではあるかもしれんが……少なくとも私の亡命は、その何よりも大切な時間を限りなくゼロにする効果しかない。私も、アンリエッタも、王家に産まれた者として、守るべきものがある。わかるかい、大使殿?」 「…………殿、下」 そこまで言われて、ようやくルイズにも気が付いた。彼は、アンリエッタを庇っているのだと。ここで果てるつもりなのは、アンリエッタを想う故でもあるのだと。 「我ら王家は、内憂を払う事叶わなかった。今ここでこうしている事そのものが、我らが統治者として相応しくないという貴族派の主張が正しい事の裏付けなのだよ。ならば、王が守るべきもの―――国の民達の為、戦いなど一刻も早く終わらせるべきなのだ」 「殿下……」
支援仕る
ウェールズの語る覚悟の深さに、ルイズとワルドが神妙に頭を下げる。 どうしようもなく正しい言葉だった。ハルケギニアの人間ならば、誰にも二の句が告げないような。 ―――しかし。彼は、柏木耕一は、ハルケギニアの人間ではなく。 その正しい選択がもたらす悲劇を、知り抜いていた。 「少し、昔話をしたいと思うのですが、よろしいでしょうか?」 目を閉じ、酷く静かな―――どこか、怒っているような、それとも泣いているような―――平坦な口調で、耕一はそう切り出した。 「……コーイチ?」 ルイズは、これまでどこかのんびりとした態度を崩さなかった自らの使い魔が初めて見せる雰囲気に、目をパチパチと瞬かせた。 「ふむ。そう長くならないのなら、聞かせてもらおう。どんな話なのかね?」 ウェールズは、微笑みで答えた。 「そうですね。題は―――『雨月山物語』」 耕一は目を閉じたまま……何かを思い出すように、口を動かし始めた。 「"それは、遠い遠い昔の事。遥か東の地にある雨月という山に、何処ともなく現れた悪い鬼の一族が住み着きました―――"」 §
鬼は、人を狩る事が生き甲斐の化け物でした。 人が死ぬ間際に、蝋燭の炎のように一瞬燃え上がる生命の炎を何よりも好み、その為だけに人々を殺して回りました。 大木を次々と薙ぎ倒して山中を進み、妖しき数多の術を用いて村々を焼き放ち、強靭なる体躯を以って人々を引き裂き、その地に住んでいた人々を震え上がらせました。 時の領主は討伐隊を派遣しますが、二度組織された討伐隊は、二度とも散々に討ち滅ぼされてしまいました。 それは、二度目の戦いの事でした。 次郎衛門は、第二次討伐隊に参加していた剣士でした。 戦いの前夜。彼は近くの河原で、一人の少女と出会います。 言葉が通じない、異国の出で立ちをした少女。不器用な身振り手振りだけの、しかし心温まるやりとりは、これから戦に向かう次郎衛門の心を明るくさせてくれました。 しかし、鬼達の妖術によって炎を浴びせかけられ、炎の中を押し寄せた鬼の群れに襲われ、討伐隊は全滅を喫します。辛くも生き延びた次郎衛門も、辿り着いた河原に倒れ、生死の境を彷徨います。 その時、炎の中から現れたのが、その少女でした。 少女は、鬼達のお姫さまであったのです。 鬼の姫は、河原で倒れている次郎衛門に、自らの血を飲ませました。 すると、今にも死ぬ寸前であった次郎衛門の体が、みるみると回復していきました。 鬼の血を飲んだ次郎衛門の身は鬼と化し、鬼の強靭な肉体を手に入れたのです。 鬼の姫の名前は、エディフェル。鬼と変えられた事で、言葉が通じるようになっていました。 近くの小屋で目を覚ました次郎衛門は、しかし、呪わしい鬼へと体を変えられてしまった怒りを、ずっとそばで看病してくれていたエディフェルにぶつけました。 怒りと恨みにむせび泣く次郎衛門を、エディフェルは優しく抱きしめ続けました。 エディフェルは、次郎衛門との触れ合いで、彼を愛してしまっていました。 次郎衛門も、自分の怒りを優しく抱きとめ続けられるうちに、一時会っただけのこの少女に一目惚れしていた事に気付きました。 二人は愛し合い、夫婦となります。 人里離れたところでひっそりと暮らすしかありませんでしたが、二人は互いさえ居ればそれだけで幸せでした。 しかし、幸せは長くは続きませんでした。 人間を助け、人間と夫婦になったエディフェルは、人を狩る事が生き甲斐の鬼からすれば、許されない裏切り者だったのです。 彼女の姉である一番上の鬼の姫、リズエルの手によって、エディフェルは殺されてしまいます。鬼の掟では、裏切り者は身内の手によって罰せられなくてはなりませんでした。 今際の際、エディフェルは、姉を恨まないでと言い残しました。全てわかっていた事だからと。 次郎衛門は、いつまでも泣き続けました。そして涙が枯れ果てた頃、その心にあったのは、愛する者を奪った鬼に対する、激しい怒りでした。 そんな次郎衛門の元に、一人の少女が訪れます。 彼女の名前はリネット。エディフェルの妹でした。 末娘である彼女と、妹であるエディフェルをその手にかけた長女のリズエル、次郎衛門達とは別に、一人の人間の少女と交流を持った次女、アズエル。 三女であるエディフェルを亡くした鬼の皇女の四姉妹達は、それぞれの理由で、人を狩るだけという鬼の在り方に疑問を持ち、復讐に燃える次郎衛門に力を貸しました。 彼女達の助力もあり、次郎衛門がリーダーとなって組織された3回目の討伐隊によって、鬼達は見事退治されました。 しかしその中で、リズエルは敵の大将に殺され、アズエルはその人間の少女を庇って死んでしまいました。 リネットは生き残り、次郎衛門の妻となりました。彼女が力を貸したのは、次郎衛門を愛しているからだったのです。 しかし、共に暮らす次郎衛門の心からエディフェルの事が忘れられる事は、生涯なかったのでした……。 §
「―――めでたし、めでたし」 「…………」 「…………」 「…………」 3人は、耕一の話をじっと聞いていた。それぞれに思うところがあるのか、退屈そうな顔は誰もしていなかった。 ふうっ、と、緊張をほぐすように、ウェールズが小さく息を吐く。 「……なかなか興味深いお話だったよ。でも、それをなぜ私に?」 「いえ。ただ、参考になればと思っただけです……残される者の想いと物言わぬ優しさが、さらなる悲劇に繋がる事もあると」 「……そうか」 ウェールズはさっと目を伏せ、すぐに顔を上げた。窓から、とっぷりと日が暮れた外を見やる。 「少し話が長くなったようだね。今日はもう休みたまえ」 § 「…………」 窓から覗くアルビオンの空は、どことなくトリステインのそれよりも高い気がした。実際高いのだから当たり前だが、目に見えて違うわけでもないなあ、とかそんなどうでもいい事を考えながら、ワイングラスを少しだけ傾けた。 以前に家族と旅行で来た時は、そんな事を思った記憶もない。空なんて気にもならなかった。 「窓辺で物思いに耽る姿もなかなか様になっているね、ルイズ」 「からかわないで、ワルド」 「……本気のつもりなんだがね」 向かいの椅子に座るワルドが、同じくグラスを傾けながら苦笑している。 「…………ジローエモン、エディフェル」 聞き覚えのあるその名前を、小さく呟く。 確かに覚えている。その名前を。燃え盛る炎の中、再会を誓って死出の口付けを交わした男女の夢を。 ―――あの夢は……一体、何? コーイチ自身の過去なのだろうか? ……いや、あの時の男の声は、コーイチのものとは違っていた。夢の中では男そのものになっていたのだから、間違えるはずはない。 自分の声は、自分で聞くものと他人に聞こえたものとでは違う、という話は知っていたが、それでも違いは明らかだ。夢の中のそれは、野太く逞しく、熟しきった男の声だった。コーイチの声も太い方ではあるが、どこか清潔感というか、少年っぽいところが残っている。 では、本当に、ただのおとぎ話? いや、そんなはずはない。だって―――。 ぞくり、と背筋が震えた。あの、真っ赤に溶けるような激情を思い出す。 話をしていたコーイチからは……だいぶ穏やかになってはいたものの、同じ色のシグナルが感じられたからだ。 それは、ルイズと意識を通じあわせようとしていたわけではなく……溢れる感情を自分でも抑えきれずに周りに放出していたとか、そんな感じのものだった。 でも、じゃあ、何なのだろう。 あの夢は。あの昔話は。コーイチ自身は。エルクゥとは。そしてあの……想いは。
「……考えてわかる事じゃないわよね」 ルイズは頭を振り、そこで考えを打ち切った。夢は夢だ。あの光景が、耕一の語った昔話の実話だという証拠は何にもないのだし。 それでも……知りたいと思った。事実を知りたいと。 「考え事は済んだのかい?」 「ひゃっ!」 「おっ?」 ワルドがタイミングを見計らったかのように声をかけると、ルイズはびくっと椅子を引きつらせて驚いた。 「ず、ずっと見てたの? 趣味が悪いわ」 「はは。なに、話があったのだがね。物思いに沈む君も、存外に魅力的だったよ。驚く顔もね」 「……もう」 ルイズは唇を尖らせた。 ワルド子爵。この旅が始まってから、常に好意的に接してくれている貴族の青年。 本人は婚約者だからというけれど……その態度にはどこか違和感が付きまとい、素直に受け止められないでいた。 まだ子供扱いされているのだ、とルイズは考えている。事実、彼の振る舞いは、恋人にというより、甥や姪、友人の子供に対する親愛の態度のように思えた。自分自身より、自分に付随する親への親愛が先にあって、自分へのそれは二次的なもの。そんな感じだ。 それが不満か、と言われると、曖昧だ。 恋人に半人前扱いされたら普通は悔しくなるものだと思うが、特にそんな事は感じなかった。 歳と実力の差が開き過ぎていて、悔しいと感じるのも通り過ぎているのかもしれない。 物心ついた頃には憧れていた子爵様。長らく会う事もなかった彼がいきなり積極的になるなんて、まるで夢のようで、実感がないのかもしれない。 「ルイズ」 「なあに?」 「トリステインに帰ったら、僕と結婚しよう」 「ー――へっ?」 思わずワイングラスを取り落としそうになり、慌てて受け止めた。幸い、中身が零れる事はなかった。 「い、いきなり何を言い出すのよっ!?」 「いきなりじゃないさ。僕達は婚約者だろう?」 「そ、そうだけど……」 それでも、いきなりだ。ルイズはそう口を開きかけたが、なぜか言えなかった。 全て言葉の先を越されて言おうとした事を封じられる。そんな気がした。 「僕の事は嫌いかい?」 「そんな……嫌いなわけないじゃない」 「好きでは、ないのかい?」 「それは……」 ワルドの問いに、ルイズは答えられなかった。 嫌いではない。それは間違いない。 けれど、好きかと聞かれると、わからない。恋人として、夫として愛する、という事に、全く現実感が湧かなかった。 ルイズの成長は、いつも魔法の事と隣り合わせだった。『ゼロ』の二つ名を払拭する為の不断の努力。それが、ルイズを育んできた原動力だ。 周囲の女のように恋とか愛とかに現を抜かしている暇はなかったし、周囲の男なんて自分を侮蔑して罵倒するか侮り混じりに同情するかの二択だ。恋心なんて経験出来るはずもなかった。
輪廻転生かァ、支援
「……恋とか、したことないの。だから、ごめんなさい。わからないわ」 「そうか……婚約者として、喜べばいいのか悲しめばいいのか、微妙なところだね」 言いながらも、ワルドの表情は、まるで貼り付けたかのように、優しい貴族のもののままだった。 「いや、これまで放っておいたのは僕だから、どちらもその資格はないかな。でも、僕は本気だ。僕には君が必要なんだ。それだけはわかってほしい」 「……『ゼロ』の私が、必要なの?」 なぜワルドはこんなに自分に固執するのだろう、と浮かんでいた疑問を、そのまま言葉にした。 わざわざゼロでちんちくりんで可愛げのない自分じゃなくても、魔法衛士隊の隊長のスクウェア・メイジともなれば、女の子には苦労しないだろうに。 「君は『ゼロ』なんかじゃない。僕にはわかっていた。あの、魔法を失敗ばかりして池の小舟の中で泣いていた君の姿に、僕は確かな才能を見つけていたんだ」 「才能……?」 自分からは一番遠い言葉だ。そんなもの、あるわけがない。 「そうさ。君はいつか偉大なメイジになる。始祖にも肩を並べるほどのね」 「……冗談はよして」 お世辞にしてもあまりにあまりだ。逆に気分が悪くなりそうだった。 「冗談なんかじゃない。普通のメイジには、亜人なんて使い魔に出来ないだろう。それも、あんな強力な亜人を、だ」 「それは……」 「彼はガンダールヴさ」 「ガンダールヴって……始祖ブリミルの」 聞き覚えのある単語だった。デルフリンガーが口走ったそれは……。 「そう。始祖が率いたという伝説の使い魔だ。彼に刻まれているルーンは、ガンダールヴのルーンなんだよ」 「そ、そんなの……」 聞くなり、荒唐無稽と斬り捨てた話。 あのボロ剣の言っていたそれが、本当だったとでもいうのだろうか? 「私は……」 ワルドの事。耕一の事。自分の事。世界の事。 何が嘘で何が本当か、お世辞なのか冗談なのか本気なのか事実なのか。ルイズはまるっきりわからなくなってしまった。 情報が足りない。推測する経験が足りない。あれだけ勉強したのに、頭の中に渦巻く言葉をまとめることも出来ない。どこに歩いていけばいいのか、わからない。 しかし、その混乱の中で……ただ一つ、わかった事があった。 「……時間をちょうだい、ワルド」 「時間?」 「帰ったらなんて、やっぱり急過ぎるわ。せめて、学院を卒業するぐらいまで……考えさせてほしいの」 答えを知りたい、とルイズは思った。 私は本当に『ゼロ』なのか。それとも、ワルドの言う通り、コーイチを真に使役できるような才能が眠っているのか。 これまで、『ゼロ』なんて嫌だと、目を閉じ耳を塞いでひたすらに走り続けてきた。『ゼロ』なんて認めない。ヴァリエール公爵家の娘がそんな事なんてありえない。必ず使えるようになってやると。使えるはずだと。 今、がむしゃらにでも進んでいた方向が、全くわからなくなった事で……ルイズは初めて、真実を知りたいと、強くそう思った。『ゼロ』である事が確定してしまうかもしれない恐怖より、事実ありのまま、本当の事を知りたいという欲求が勝ったのだ。 そうしてこそ、初めて前に歩き出せると。 それは奇しくも―――目の前の狂える求道者と、同じ結論であった。 「……そうだね。すまない、僕が急ぎ過ぎていたようだ。待っているよルイズ。君が君の答えに辿り着くのをね」 神妙な声でルイズから窓の外へと向けられたワルドの瞳は、しかし何者をも映していなかった。
以上です。支援ありがとうございました。楽しんでいただければ幸い。
GJ&乙。そういえば柏木は2巻の王族達と似たような経験があったんだっけ。 …………耕一とルイズは見届けにかかるのか、流れを捩じ曲げようと足掻くのか、それが気になります。
お疲れ様です この先の展開、どうなるのかワクワクしますね これからも頑張ってください
305 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :2008/05/13(火) 14:34:46 ID:Gw3CQ7oO
GJ乙です^^ 切ない話やねぇ。 でもってやっぱり楓の出番は無さそうですね; 合流するのは何時の日か・・・?
エルクゥの人GJ パリィに定評のあるベアワラタw
乙です。そういや今日は千鶴さんの誕生日ですな
柏木千鶴さん35歳おめでとうございます……っ!
それが私たちが
>>308 を見た最後でした・・・・・・
竜・・・・・・・・「巣作りドラゴン」からブラッド召喚
は他所でもうやっている(しかもすげー面白い)のでリュミス召喚してみるのはどうだろう
ハルケギニア滅亡の危機!
まあマイトくんなら上手くいくのではないでしょうか
ドラゴンタイプというなら、キングギドラ召喚はいかが?
思い切って榊ドラゴン召喚させてみたいな 正真証明の異世界の創造神(作家)だぜ。呼び出したのが黒か白かでかなりストーリーが変わりそうだw
312 :
二人のルイズ :2008/05/13(火) 16:10:53 ID:lTm8s7OV
とりあえず「これ呼べば面白くね?」ばっかりなのでどうしても読みたい奴を小ネタとして自分で書きました。 投下ヨロシあるか?
しえん
をーをー、おっけアルね 外野の雑音気ニセズとっとと投下するヨロシ
315 :
二人のルイズ :2008/05/13(火) 16:14:34 ID:lTm8s7OV
それではいかせて頂きます。 二人のルイズ 「なによ、これは……」 彼女にとって今日は記念すべき日になるはずだった。 自らの系統を見定め、より内容的に特化した二年への進級試験も兼ねた春の使い魔召喚の儀式。 何度も失敗し、今度こそは意を決して杖を振り下ろした先に現れたのがコレだった。 「なんだあれは!? 「まさかゼロのルイズが」 「信じられない」 周りの生徒たちが驚愕から喧々囂々の騒ぎを巻き起こす中、ルイズはまるで瀕死の魚のように口をパクパクさせることしかできなかった。 出来ればドラゴンやグリフォンのような幻獣であれば言うことはない、虎や獅子でも大歓迎だ、それが無理なら犬猫でも構わない、いやオールドオスマンのようにネズミでもしょうがないし、さっき頭上を飛んでいった雀でもこの際贅沢は言うまい。 そんな気持ちで挑んだサモンサーヴァントだからと言って、よもやこんなものが出てくるとはルイズは夢にも思わなかった。 それはまず巨大だった、ルイズのすぐ前の生徒が呼び出した風竜の幼生よりも尚大きい。いや大きさだけなら今年と言わずこれまでこの学院で呼び出された使い魔のなかでも最大の部類に入るに違いない。 次にぬめぬめしている、濡れ光る緑の皮膚は周囲の光を反射して微妙な光沢に照り輝いている。 最後にそれは不気味だった、足を全く動かすことなく地面をまるで滑るように動き回り、その巨大な瞳はピクリとも動くことはない。 だが結局のところ、その生物を表すにはただ一言で事足りる。 「なんで、こんなでっかい蛙が出てくるのよ……!」 そうルイズは蛙が苦手だった、もはやルイズ自身覚えていないが幼少の頃に刻まれたトラウマがぬるぬるべたべたした生物を忌避させるのだ。 しかしそんな自分に呼び出されたのは自身がもっとも苦手としている蛙。 それも超特大サイズ。 ルイズは泣き出したくなった、始祖ブリミルよ。私が何か貴方のお怒りに触れるようなことをしたのでしょうか? 貴方は私に貴族だと言うのに魔法の才能を与えなかったばかりか、私がもっとも嫌うものを終生のパートナーにせよと申すのですか? もし私の言葉が届くのなら…… 「もう一度、召喚をやり直させてください」 「駄目です、使い魔召喚の儀式は神聖なものですから」 ほとんど無意識から出たルイズの魂からの叫びは、すぐ隣に居た輝く教師に一言で切って捨てられた。それはそうだいちいち生徒が使い魔が気に入らないからと言って再召喚させていてはきりがないし、それにコルベールの目にはルイズがあたりを引いたように思えた。 なにしろこれほど巨大な蛙である、ルイズの学友が普通の手のひらに乗るような蛙を召喚したことも分かるように一目で見て桁外れの存在だと分かる。 コルベールは教師としてルイズに自らの才能に自信を持って欲しかった、多少本人が呼び出した使い魔を嫌っていようとこのご立派な使い魔は周囲の者たちの目にルイズが「ゼロ」でない証として映るだろう。 実際、普通のアマガエルを召喚したモンモラシ家の一人娘などはロビンと名づけた自分の使い魔とルイズが呼び出した蛙とを見比べて、嫉妬交じりの視線を送っている。 「分かりました……」 コルベールの言葉にルイズは諦めたように頭を垂れた、上目遣いに見上げればルイズの前で彼女の使い魔は候補は間抜けな面を晒している。 その間抜け面を見ているとだんだん憎らしくなってくる、コイツが出てきたばっかりにと言うどうしようもならない運命に対する憤りが現実の相手として現れたことで心のなかで形を成す。 「五つの力を司るペンタゴン、この者に祝福を与え、我の使い魔となせ!」 コルベールにレビテーションで浮かばせて貰いながら、ルイズははんばヤケクソな気持ちでその呪文を唱える。 新たなる運命の扉を開く、その呪文を。
316 :
二人のルイズ :2008/05/13(火) 16:16:09 ID:lTm8s7OV
「きゃっ!?」 「なんだっ、なにが……」 ――その場で何が起こったのか理解できた者はいなかった。 ルイズが巨大蛙に口付けし、その左手にルーンが刻まれた途端に巨大な蛙は猛烈な光と共に塵が砕けるように消えてしまったのだから。 光と塵の乱舞が収まった時、ヴェストリ広場に集まった生徒たちはその声を聞いた。 「守らなきゃ……」 それは涼やかで悲しげな、硝子で出来た鈴のような声だった。 ルイズを含めた全員は、その声に聞き覚えがあるような気がした。 「あの人が愛した世界を、守らなきゃ……」 そこには一人の少女が立っていた。 儚げな姿で、まるでレビテーションでも使っているように地面から僅かに浮きながら。 静かに、その場に佇んでいた。 ルイズは愕然とする。 着ている衣装こそ周辺の国々で見たこの無いものだが、少女の姿はあまりにも見慣れたものだったから。 見慣れたものでありすぎたから。 「あなた……誰…………?」 ルイズは、毎朝鏡のなかで出会うもう一人の自分に向かって問いかけた。 桃色の髪の少女は、僅かに笑って。 「わたしは――グロリア」 己に与えられた名を応えた。
317 :
二人のルイズ :2008/05/13(火) 16:17:33 ID:lTm8s7OV
それがゼロと馬鹿にされ続けてきた虚無の魔法使いと、朽ちて尚約束を守ろうと足掻いていた竜との出会いでした。 二人のルイズがこれからどのような物語を紡ぐのかは、我々には知ることは叶いません。 ならばせめて祈りましょう。 傷つき続けた彼女たちがもう二度と傷つくことの無いように。 惨禍に巻き込まれることがないように。 せめて栄光の賛歌〈グロリア〉を贈りましょう。 ――願わくば、ああ願わくば、その旅路の最果てが幸福なものでありますように スクラップドプリンセスから竜機神No7 グロリア を召喚。 以上です。 支援ありがとうございました。
アーフィがキターーー! 支援
319 :
318 :2008/05/13(火) 16:24:49 ID:PLqgb0Im
間違えたw 乙でした。
320 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :2008/05/13(火) 17:01:23 ID:tBTcpP1q
続き読みたいよー
ルイズがプラネテスのユーリを、巨乳なエルフがユーリの妻を召喚し、 様々なイベントの後に、二人が再会するという妄想をしたのだが、自 分にSSを書く力が無いのに気がついたよww
以前小ネタのつもりで書いたウルトラマンAとのクロスのウルトラ5番目の使い魔なのですが その後拡大の案が浮かんできたので長編化してもよろしいでしょうか? よろしければ、とりあえず今日は長編用に書き直した1話を5分後に投下しますが、支援いただけるでしょうか。
支援しまっせ
ありがとうございます。それでは始めます。 第1話、合体変身!! ルイズと才人 ミサイル超獣ベロクロン登場! 「怨念を晴らすまでは、幾度でも蘇る」 西暦2007年、地球を狙う恐怖の異次元人ヤプールはウルトラマンメビウスの活躍によって滅ぼされた。 しかし、その底知れぬ怨念は闇の中で胎動を続け、復活のときを待っていた。 だが、闇が動けば必ずそれを晴らそうとする光がある。 今、新たなるウルトラ伝説が始まろうとしている。 「宇宙の果てのどこかにいるわたしの下僕よ!! 光り輝き、気高い最強の使い魔よ、わたしは心より求めるわ! 我が導きに応じなさい!!」 その日、地球とは違う異世界ハルケギニアで、ひとりの少女が使い魔召喚の魔法『サモン・サーヴァント』を唱えた。 彼女の名はルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール、魔法成功率ゼロパーセントゆえ『ゼロのルイズ』と屈辱的な蔑称を与えられている彼女の魔法は、結果として成功を納めた。 「あんた誰?」 爆発とともに現れた真紅の光、それが収まったときに姿を見せた一人の少年。 「誰って……俺は平賀才人」 彼の名は平賀才人、日本に住むごく平凡な少年だったが、この日を境に彼と、彼の主人となったルイズ、そしてハルケギニアの運命は大きく変わることとなる。 誰も気づいていなかったが、召喚の際に現れた真紅の光は、消えずにどこかへと飛び去ったこと。 そして、才人の手にルーンが刻まれた時、はるか天空に歪みが生じ、不気味な声が響いたこと。 「ほほう、次元震の反応があって見てみれば、こんな次元が存在していたとは。地球にも負けない美しさだ、住民も我らの奴隷となるにふさわしい。ふははは……」 それからしばらくは、波乱万丈なれど、平穏な日々が続いた。 才人がルイズに犬扱いされるようになったこと、シエスタというメイドと偶然仲良くなったこと、シエスタをかばったことによりギーシュという貴族との決闘に臨むことになり、突然圧倒的な剣の腕を発揮して奇跡的に勝利したこと、など。 おまけで言えば、その縁でシエスタと仲良くなって、なぜかルイズの才人への扱いがさらに過酷になったことなどが付け加えられる。 だが、平穏な日々は突如として終わりを告げることになった。 ある日、ルイズと才人は街へと買い物に出かけた。 目的は、ギーシュとの決闘の際に人間離れした剣の冴えを見せた才人のために専用の剣を買うためだった。 なお、先日の件のお礼をしたいということで、シエスタが買出しついでについてきていたのがちょっとアクセントになっている。 「あっ、あれは何かな?」 「あそこは靴屋さんです。うちの厨房の人たちもひいきにしているんですけど、とても丈夫な靴を作ってくれるんですよ」 「じゃあ、あっちは?」 「刃物の砥ぎ師さんです。あそこで砥いでもらった包丁はとてもよく切れるとマルトーさんがおっしゃってました」 街を歩きながら才人は物珍しそうにあれこれとシエスタに尋ねてまわっていた。 ルイズとしては何がそんなに面白いのかさっぱり分からない、さらにあのメイドが何を聞かれても事細かに、しかもうれしそうに説明しているのもなぜか気に入らない。 「はいはい、あんた達、おしゃべりはその辺にしなさい。サイト、目的の店はこの裏通りの奥よ。シエスタ、あなたは分不相応なところだからしばらく待ってなさい、いいわね」 ようやく目的の裏通りの入り口にまで来たときには、ルイズの忍耐は限界ギリギリにまできていた。 「は、はい、じゃあわたしは別の買い物を済ませておきますね。ではサイトさん、また後で」 彼女はそそくさと駆けて行った。さすがにキレかけたルイズの雰囲気を察したようである。 「さて、さっさと行くわよ」 「あいよ、ご主人様」 裏通りにある小さな武器屋、そこが目的地である。 「おや、これは貴族の旦那、うちはまっとうな商売をしておりまさあ。お上に目をつけられるようなことは、これっぽっちもしちゃいませんぜ」 「客よ」 店に入ったとたん、警戒心をあらわにしてくる店主にルイズは堂々と言い放った。 まあ、年のころ15前後の貴族の少女とひ弱そうな少年の連れでは客と見られなかったしてもしょうがない。 だが、店主とルイズが次の句を繋ごうとした時、突然外から雷鳴のようなすさまじい音が響いてきた。 「な、なに!?」 とっさにふたりは外へと飛び出した。 そして、武器屋から出てきて空を見上げた瞬間、それは始まった。
突如、空がまるでガラスのように割れ、真赤な裂け目が現れたかと思うと、そこから全長50メイルは軽く超えるような巨大な怪物が街中に降り立ったのだ。 全身は禍々しく黒光りし、2足歩行でありながら鰐を思わせる顔、そして頭から背中にかけて無数に生えた珊瑚のような赤い突起。 怪物は、開放されたことを喜ぶかのように巨大な咆哮を上げ、店を、家を踏み潰し、叩き壊しはじめた。 呆然とする人、逃げ惑う人を、まるで虫けらや石ころのように踏みにじり、蹴散らし、口から吐き出す火炎で焼き払っていく。 そして才人は、暴れまわるその怪物を見て愕然として言った。 「そんなバカな!! ミサイル超獣ベロクロンじゃないか!!」 「なに、ベロクロン? あんたあの怪物知ってるの!?」 「俺の世界で、30年以上前に暴れまわっていた怪物だよ。でも、超獣はもうメビウスとGUYSが全滅させたはずなのに、しかもなんでこの世界に?」 「そんなことはいいわ、行くわよサイト!」 「なに、ルイズ!?」 「国を荒らす敵に、貴族が背を向けるわけにはいかないでしょ!?」 「やめろ!! 逃げるんだ!!」 駆け出したルイズを、才人は慌てて追っていった。 そのころ、街の窮状にようやく王国の軍隊も動き始めていた。 「よりによって隊長が国境視察でいないこんなときに……だが、トリステインは我らが守る。怪物め、いくぞ!!」 グリフォン隊の隊長代理は部下を督戦すると、怪物の頭上を目掛けて突撃をかけた。 「全軍、一斉攻撃開始!!」 グリフォンや飛竜に乗ったメイジが空中から魔法攻撃をかける。 さらに空中から矢や槍が降り注ぎ、竜のブレスがほとばしる。 火が風が氷が鉄が無数の牙となって怪物を貫いたかに見えたが、その皮膚にはかすり傷ひとつついてはいなかった。 「化け物め!!」 そのとき、怪物の口が開き、真赤な火炎が吐き出された。 火竜のブレスの10倍はあろうかという火炎に、避ける間も無く、3匹のグリフォンが主人ごと消し炭に変えられる。 「正面は危険だ、背後から攻撃をかけるんだ!!」 グリフォン隊の隊長代理は火炎の威力を見て、とっさに死角になるであろう怪物の背後をとる作戦に出た。 だが、その怪物に死角などというものは存在しなかったのだ。 突然、怪物の背中から頭にかけてびっしりと生えている赤い突起から無数の火の玉が撃ち出された。 「こんなもの!」 隊長代理は熟練した動きでその火の玉を回避した。 しかし、反撃に移ろうとしたとき、その眼は驚愕で見開かれた。なんと避けたはずの火の玉が進路を変えて追ってくる。 「ウワァァッ!!」 それは地球においてミサイルと呼ばれている兵器で、グリフォン、竜騎士隊は半数はそのまま餌食となり、半数は避けようとしたが、追尾したきたミサイルによってやはり空の藻屑と消えた。 さらに、地上の部隊にもミサイルは降り注ぎ、彼らもなすすべなく全滅の憂き目にあった。 「離せ、サイト、離しなさいよ!!」 「だめだ!! あれは人間の敵う相手じゃない。殺されるぞ!!」 間もなくベロクロンの足元になろうかという場所で、才人はルイズを必死に抑えていた。 ルイズにとって逃げるという選択肢は存在しない。だが才人にとって、生身の人間が超獣に挑もうなど自殺行為以外のなにものでも無かった。 「サイトさん、ミス・ヴァリエール、ここは危険です。逃げてください!!」 「シエスタ……あっ、危ない!!」 ルイズと才人の目に、ふたりを逃がそうと駆けつけてきたシエスタの背後から、火炎を吐き出そうとしているベロクロンの姿が見えた。 そのとき、ふたりは同じ行動に出た。シエスタをとっさに路地の影に突き飛ばしたのである。自分が炎の餌食となることを代償に。 「才人さん、ミス・ヴァリエール……いやあぁっ!!」
いまや、トリステインの城下町の半分が炎に包まれていた。 ベロクロンは悪鬼のごとく炎の中に君臨している。いまや奴を止める者は誰もいない。 トリステイン王女アンリエッタや重鎮達は、城からその惨状をなす術なく見つめていることしかできなかった。 だが、突如怪物の頭上の空に真赤な亀裂が生じると、そこからおどろおどろしい声が城に、街に響き渡った。 「フハハハ、愚かな人間どもよ。我が名はヤプール、この空に君臨する異次元の悪魔だ!」 誰もがあまりのことに空を見上げる。声はなおも続いた。 「我らはこの世界を必ずや我が物とさせてもらう。まずは、このトリステインとかいう小さな国からもらおうとしよう。 貴様らは、我らの誇る超獣ベロクロンによって皆殺しとなるか、それとも我々の奴隷となるか、好きなほうを選択させてやろう。さあどうする? この国の主よ?」 「断ります!! 誇りを捨て、奴隷となって服従するなどするくらいなら死んだほうがましです。私達は断固として戦い、この国を守り抜きます!!」 アンリエッタは勝ち誇るヤプールに向かって毅然と言い放った。 「フハハハ、愚か者よ。今日のところはこのくらいにしておいてやるが、次に来るときには容赦はしない。 次は貴様らの命とともに、貴様らの絶望、憤怒、恐怖から生まれるマイナスエネルギーを我らに謙譲してもらおう。フフフフハハハ、フハハッハッハッハッ!!」 空の裂け目はベロクロンを飲み込むと、何も無かったかのように消滅した。
支援
破壊されつくした街、動く者さえいなくなった廃墟の一角に、物言わぬ姿となったルイズと才人が横たわっていた。 しかし、そんな彼らを新しい世界へと導こうとする者がいた。 どこからか現れた赤い光がふたりを優しく包み込む。 「ここは、いったい……はっ! サイト、サイトは?」 「俺はここだ……ルイズ、お前も無事だったか、よかったな」 「な、なによ。べ、別に心配なんてしてないんだけど、あんたも無事でよかったわね」 「残念だが、無事ではない」 「はっ、だ、誰!?」 突然語りかけてきた声に驚くルイズと才人の前に、ゆっくりと、銀色に輝く巨人が姿を現した。 そして、再びふたりの意識に、強く、気高い声が語りかけてきた。 「私は、ウルトラ兄弟の5番目、ウルトラマンAだ」 ふたりの前に現れたAは、そう力強く言った。 「ウルトラマンA!? ほ、本当に!?」 「サイト、知ってるの?」 「知ってるも何も、俺の居た世界でウルトラマンAを知らない奴なんかいないよ。怪獣頻出期から今までずっと地球を守ってきてくれたウルトラ兄弟の一人、あこがれのヒーローさ!!」 才人は怪訝な顔をするルイズにウルトラマンAのことを熱弁した。 かつて自分のいた世界では怪獣や宇宙人の脅威に晒されていて、そのとき人類を守ってくれたウルトラマンと呼ばれる光の国の戦士達がいたこと。 だがあるとき、怪獣よりはるかに強い超獣を駆使して地球を襲ってきたヤプールという侵略者が現れ、それと初めて戦ったのがウルトラマンAということ。 ヤプールはその後もたびたび復活したが、そのたびに歴代のウルトラマン達が撃退したこと。 最近もエンペラ星人の手先になって復活したが、新しいウルトラ兄弟の一員、ウルトラマンメビウスによって倒されたこと。 ルイズは半分も理解していないようだったが、才人の熱の入れように半分呆れながらも目の前の巨人への警戒心を解いた。 「……まあ、とりあえず敵じゃないみたいね。それで、無事じゃないってどういうことよ?」 「君達の肉体は、先のベロクロンの襲撃で死んでしまったのだ。今私と話している君達は精神体にすぎない」 「なんですって!?」 驚いて見下ろすと、確かに足元には傷だらけで横たわっている自分達、よく見てみれば今の自分達の姿はうっすらと透けている。 「ってことは、わたし達は今幽霊ってところかしら……で、そのウルトラマンとやらが何用なの?」 ウルトラマンAは、ふたりを見下ろしながら、ゆっくりと語り始めた。 「この世界の少女よ。君はまだ気づいていないだろうが、あのとき君がこの世界に召喚してしまったのは、その少年だけではない。この私もなのだ」 「へっ、あたしが? そんな憶え無いわよ」 自分が呼んだと聞かされて、まったく身に覚えの無いルイズはとまどった。 「彼が現れたときに、同時に赤い光が現れたのを憶えているか? 私達は遠くへ移動するときには赤い玉となって飛行することができるのだ。 私はヤプールの動向を偵察するためのパトロールの最中に、君の作り出した空間の歪みを発見して、そこからヤプールの気配を感じて飛び込み、この世界に来た」 「えっ、それじゃあもしかしたら、あんたが私の使い魔になってたかもしれないってこと? ……ちぇっ、惜しいことしたわ」 「どういう意味だよ……」 Aはふたりのやりとりには構わずに話を続けた。 「どうやら、この世界は完全にヤプールに目をつけられてしまったらしい。原因ははっきりとは分からないが、この世界ではあちこちで時空転移、 君達の言う召喚儀式がおこなわれているために、その次元震がヤプールに気づかれてしまったのかもしれない。奴らは手始めにこの世界を侵略し、力を蓄えた後に地球へと侵略の手を伸ばすだろう」 「なんですって、ハルケギニアを侵略? そんなことさせるものですか!!」 ルイズは激怒した、自分の国をあんな怪物に蹂躙されて愉快なはずはない。
「悪いが、この世界の魔法とやらでもヤプールの操る超獣には歯が立たないのは実証されてしまった。だから君達の力を貸してほしい」 「わたし達の? どういうこと?」 「残念だが、私はこの世界ではこのままでは戦うことができない。だが君達と一体となれば、私は短い時間ではあるがこの世界で戦える」 「わたしと一体に? じょ、冗談じゃないわよ!!」 ルイズは当然拒否した。だがAは。 「君達と一体となれば、私の命で君達の命を救うことができる。君達の記憶に立ち入るようなことは決してしない。力を、貸してほしい」 「俺はいいぜ」 「サイト!?」 あまりにあっさりと承諾した才人を見て、ルイズは困惑した顔を見せた。 「この年でまだ死にたくはねえし、ウルトラマンになれば、シエスタやお前、友達になりかけた奴らを守ってやることができる。それに第一、俺はずっとウルトラマンにあこがれてたんだ!! こんなチャンスは2度と無いぜ!!」 「気楽でいいわね。けど、私もまだ死にたくはないし……わかったわ、それでどうすればいいの?」 Aは右手を高くかざすと、そこから光が走り、ふたりの手に小さな指輪がはめられた。 「銀河連邦の一員の証であるウルトラリングを今、君達に与えた。そのリングが光るとき、君達は私の与えた、大いなる力を知るだろう」 ふたりの意識はそこでとぎれ、再び目をさましたとき、ふたりとも傷ひとつない姿で廃墟のなかに横たわっていた。 あれは夢だったのかと思ったが、その手に光るウルトラリングがあれは現実だったことを示していた。 その後、臨時救護所で再開したシエスタが最初、泡を吹いて倒れ、やがて目を覚ました後にふたりが無事だったことを知って泣き崩れたのを見て、ふたりはようやく笑顔を見せた。
だが、休んでばかりもいられなかった。 王国は壊滅した軍の代わりに、対ヤプール用の王立防衛軍を設立することに決定した。 地球でいえばTACに相当する組織だが、その内容は最精鋭部隊がベロクロンによって全滅し、他国への備えから各地の兵力も削るわけにはいかず、生き残ったわずかなメイジと兵、貴族や民間、魔法学院からの志願者などを集めた寄せ集めだった。 ただし、その士気は高い。王女アンリエッタ自ら最高指揮官の位置に立ち、城を舞台に不退転の意志を表したことで兵達から弱気は振り払われていた。 「今度の侵略者に対して、降伏や和平という道は最初からありません。それは、彼らが奪おうとしているものは誇りでも、国でも、命でもなく、我々の人間としてのあらゆる尊厳をはぎとり、奴隷として貶めることで愉悦を得ようとしていることだからです。 私達が選ぶ道はただひとつ、戦って勝つことだけです。この戦いの敗北はトリステインの人間の全滅、いえ、絶滅を意味することを忘れないでください。そして、私と王家の人間はただひとりとして、あの超獣が地に崩れ落ちるときまで、この城から離れぬことを制約します」 王族自らが徹底抗戦の意志を固めたことで、防衛軍には続々と志願者が集まってきていた。 ベロクロンによって家族や友人を失った者から、貴族の誇りを守るために戦おうとする者、これから家族を守ろうとする者、ほかの者も皆トリステインのために命を賭けて戦おうとしていた。 もちろん、そこにはルイズと才人がいたが、ほかにもルイズの悪友のキュルケやタバサ、ギーシュなどのクラスメイトたちの姿もあったことにふたりは驚いた。 「ツェルプストー、なんであんたがここにいるのよ。学院も無期限休校になったことなんだしゲルマニアに帰りなさいよ」 「いやぁ、あたしもそうするつもりだったんだけどね。あたしの恋人達がみーんな揃って防衛軍に志願しちゃったもんでね、俺の死に水を君がとってくれるなら俺は誰よりも勇敢に戦える、なんて言われちゃ断れなくてね」 「……心配なのはふたりだけのくせに」 タバサが居るわけは分からなかったが、キュルケが関わっているのは間違いないだろう。 そして才人は、部屋の隅で柱を相手に落ち込んでいるギーシュに声をかけた。 「ギーシュ、お前はなんで?」 「僕は、軍の名門グラモン家の名誉のために当然ね、つまり家柄でしょうがなく、強制的に……」 「……」 「まあ、僕にも誇りはあるさ。ヤプールが次に狙ってくるとしたら間違いなくトリステイン城だろう? この城を落とされたらトリステインは顔を無くすようなものだからね。王女殿下が命を賭けて城を死守しようっていうのに逃げちゃあ、貴族以前に最低だろ」 「だな、どこまでできるか分からないが、ヤプール相手には逃げ場なんかどこにも無いんだ」 才人は、本当にかつて地球防衛軍を全滅させたほどの相手と戦えるのかと不安になっていたが、ここの学院の騒々しさがそのまま移ってきたような雰囲気に少し安心していた。
そして、2週間後、遂に再びベロクロンが姿を現した。 「ゆけえベロクロン!! 恐れを知らぬ人間どもに、我ら異次元人の悪魔の力を見せてやるのだ!!」 復興しかけた街を思うがままに蹂躙するベロクロンに、防衛軍は決死で立ち向かう。 空からはタバサの使い魔の風竜シルフィードをはじめとするドラゴンやグリフォン。 地上からは旧式火器や遠距離攻撃可能なメイジが、可能な限りの攻撃をベロクロンに叩き込んだ。 しかし、やはりベロクロンにはわずかばかりの痛痒も与えることはできなかった。 一回だけ、ベロクロンが口を空けた瞬間に急接近したシルフィードから、キュルケが全力の火炎弾を口内に叩き込んで動きを止めたが、それも口内のミサイル発射菅をつぶしただけにとどまり、反撃の火炎を受けて翼をやられて墜落してしまった。 防衛軍のあまりにもあっけない敗北だった。 勝ち誇るベロクロン、生き残った防衛軍がわずかな攻撃を続けてはいるが、ベロクロンの火炎とミサイルの前にひとつ、またひとつと潰されていく。 やがて、防衛軍をあらかた叩き潰したベロクロンはその行き先を変えた。 すると、その眼前でまた空が割れていく。しかも尋常な大きさではない、幅およそ500メイル、高さ200メイル、ベロクロンが10匹以上通っても余るほどの広さだ。 しかし、その割れた空間の先にあるものは異次元の真っ赤な裂け目ではない、その方向にあるものは…… 「やめなさい!! 学院まで壊すことはないじゃない!!」 ベロクロンの先、裂けた空間の先にはルイズたちの母校があった。 ヤプールは見せしめとするために、街と学院をつなぐ巨大な異次元ゲートを作り出したのだ。 「フフフフ、王女よ、勝利するときまで王城より離れぬと言ったそうだな。だったらそこからこの国が灰燼に帰していく様をじっくりと見せてやろう」 「っ!! なんて卑劣な」 虚空から響くヤプールの声に、アンリエッタは憎悪を込めて睨み返したが、城の防御に完全配置した多くの部隊はすぐには動かせない。 そのころ、ルイズは才人を連れてベロクロンの後を必死で追っていた。 ルイズにとっては決してよい記憶ばかりがあるところではない。むしろつらいこと、悔しいことが多くあったが、それでも友と過ごし、自分をここまで育ててくれた思い出の場所なのだ。 「やい、あんたが私達にくれるって言った、大いなる力ってのは何よ! くれるなら今よこしなさい!!」 ルイズは指輪に叫ぶが、指輪は何も答えない。 「……学院を、やらすものですか!!」 ルイズと才人はベロクロンの後を追って異次元ゲートへと飛び込んだ。 風景が一瞬にして変わり、火災の熱気に包まれた空気から、学院周辺の緑の香りが鼻孔に飛び込んでくる。 ベロクロンはふたりの目の前を、ことさらゆっくりと学院へと歩いていく。しかしその距離はあと200メイルもない。 「逃げろ、みんな急いで逃げるんだ!!」 学院では突然の事態に慌てながらも、教師達が必死に生徒達を逃がそうとしていた。 だがあまりに突然の奇襲だったためにとても間に合わない。飛んで逃げることもできるが、それではミサイルの餌食にされてしまう。
「この、悪魔めーっ!!」 少しでも足止めになればとルイズは爆発魔法を連射する。しかしベロクロンにはまるで効果がない。 外壁上にはルイズたちの教師であるコルベールや、学院長のオスマンが最後の防衛線を引いている。彼らも死ぬ気だ。 だが、ベロクロンの手が今まさに学院の外壁にかかろうとしたとき。遂にリングが光を放った。 「光った!?」 ルイズと才人はAの声を聞いた。 今こそ、力を合わせて戦う時。 「ルイズ!!」 「サイト!!」 ふたりのリングが火を放つ!! 「「ウルトラ・ターッチ!!」」 光がふたりを包む。そして、光の巨人が光臨する。 ウルトラ兄弟5番目の戦士、ウルトラマンAの登場だ!!
ついに変身シーンが ということで支援します
「デャアッ!!」 天空から急降下してきたウルトラマンAのドロップキックがベロクロンに炸裂、ベロクロンは草原のはしまで吹き飛んだ。 「シュワッ!!」 Aはそのまま学院からベロクロンの注意をそらすためにベロクロンの後ろへと跳ぶ。 そして起き上がったベロクロンは、Aを敵と認識して雄たけびを上げた。 「な、なんだ、あの巨人は!?」 防衛軍やコルベールたち、兵を率いて出陣しようとしていたアンリエッタも突然現れた巨人に驚きの声を上げた。 あの化け物を巨人はやすやすと跳ね飛ばした。 幻獣やゴーレムの類ではない、そんなものとは醸し出すオーラがまったく違う。 なにより怪物と違って、あの巨人には禍々しさはまったく感じられない。 「私達のために、戦ってくれるのか……?」 (すげえ!! 俺ほんとにウルトラマンAになったんだ!!) (なっ、こ、これが私なの!?) ウルトラマンAへと変身をとげた才人とルイズは、それぞれ驚きの声を上げた。 今、ふたりの目はAの目、耳はAの耳。 そしてウルトラマンAの声がふたりに語りかけた。 (そうだ、今君達は私と視覚と聴覚を共有している。体の優先権は私にあるが、君達の意思は消えずに君達のあきらめない強い意志が私の力となる。さあ、共に戦おう!!) (よーし、やろう!!) (もうこれ以上、私達の国を好きにはさせない!!) ウルトラマンは光の戦士、その力の源は決して折れない心の光。 今、才人とルイズの強き意志を得たAの体には力がみなぎっていた。
着地したAにベロクロンは向き直り、威嚇するように咆哮をあげる。 そして、ベロクロンの全身から炎が放たれた。ミサイルがAに向けて全弾発射されたのだ!! しかし、Aは微動だにせずその全てを体のみで受け止め、跳ね返した。 「す、すごい……」 「……信じられない」 地上から、キュルケだけでなくタバサまで、巨人の恐ろしいまでの頑強さに驚愕していた。 「シュワッ!!」 悔しがるベロクロンに向かってAは再び跳んだ。飛んだのではない、跳躍力のみを使って跳んだのだ。ゆうに300メイルは超えているだろう。 「デヤッ!!」 必殺キック、ベロクロンの顔面直撃!! ふらつくベロクロンにAのパンチ、チョップの連続攻撃!! 「テェーイ!!」 さらに背負い投げで投げ飛ばす!! ベロクロンも体勢を立て直すと火炎をAに向かって放つ、しかしAはかつてのベロクロンとの戦いと同じ失敗はしない。 『ウルトラネオバリヤー!!』 Aの前に現れた光の壁が火炎を防ぎとめる。 ベロクロンは悔しがり、さらに光弾、破壊光線を放つ。 しかし!! 『スター光線!!』 『タイマーショット!!』 Aの連続発射した光線の前に、その全てが相殺されてしまったのだ。 「ヘヤッ!!」 今度はこちらの番だ、Aの広げた両手の間にエネルギーがほとばしり、それが一つに集まっていく。 『パンチレーザースペシャル!!』 赤い3本の光線はベロクロンの腹を打ち、大きく吹き飛ばした。 もだえるベロクロン、Aはとどめを刺すためベロクロンに駆け寄る。 だがそのとき、ベロクロンの口から突然無数の泡が吹き出し、Aにまとわり付いていく。 「グッ、グォォッ、グッ、ヌァァッ!!」 それはベロクロンの体内の毒袋から放出される強力な溶解液、ベロクロ液だ。 本来ベロクロン2世の能力だが、ヤプールによって強化されたこのベロクロンもこれを持っていたのだ。 ベロクロンはここぞとばかりに反撃に出る。 苦しむAは反撃することができず、ベロクロンの攻撃を受けることしかできない。 そして遂に、ベロクロンの足蹴にされたAのカラータイマーが鳴り出した。こうなってはAのエネルギーはあとわずかだ。
(A、頑張れ!! 超獣なんかに負けるな!!) (あんた!! でかいこと言っておいてその程度でくたばるわけ!?) 心の中から才人とルイズのエールがAの心に響く。 (ああ、ウルトラマンはこんなことでは負けはしない!!) Aの心にかつてTACと共に戦っていたときの記憶が蘇る。 「デヤァッ!!」 Aは渾身の力を振り絞ってベロクロンを跳ね飛ばした。 そして、Aに向かって火炎を吐き出そうとしたその口をめがけて。 『パンチレーザー!!』 ビームランプからの光線一閃!! ベロクロンは火炎が体内に逆流し、誘爆を起こして苦しむ。 Aはベロクロンを持ち上げ、天高く放り投げた!! 『エースリフター!!』 強力なAの投げ技炸裂!! ベロクロンは地に叩きつけられる。 とどめだ、A!! Aは体を大きくひねらせ、腕をL字に組む!! 今こそ必殺!! 『メタリウム光線!!』 虹色の必殺光線がベロクロンに吸い込まれ、大爆発を起こす。 ベロクロンは断末魔の遠吠えを上げると、天まで届く巨大な火炎を上げて遂に消し飛んだ。 人々は、ある者は飛び上がり、ある者は泣いて喜んでいる、街を家族を誇りを、何もかも踏みにじっていった悪魔が滅んだのだ。 ウルトラマンAは、その姿を見届けると静かに空を見上げて、飛び立った。 「ショワッチ!!」
ハルケギニア対異次元人ヤプールの戦いは切って落とされた。 すでにアルビオン、ガリアでも、超獣らしき巨大生物が確認されている。 ヤプールが侵略の手をハルケギニア全土に広げるのも時間の問題であろう。 アンリエッタ王女はヤプールに対抗するために、全国家の同盟を呼びかけはじめている。 いつ、どこに異次元人によって改造された恐るべき超獣の群れが、平和の破壊に現れるかもしれないのだ。 「んじゃ、平賀才人、定期パトロールに行ってきまーす」 「こら、なに言ってんの。私達は超獣が出ないときには学生のままなのよ。さっさと来なさい」 「いてて……ちぇ、冗談のわからない奴」 「なんか言った?」 「い、いえいえこちらの話で」 「あんた、最近ウルトラマンになれたからって気が緩んでるみたいだから、おしおきが必要かしらね?」 「い、いやその、わ、わたしが悪うございました!!」 「問答無用!!」 「ぎゃーっ!!」 第1話 完
乙です
以上です。ウルトラマンAは北斗聖司として出そうかなと思いましたが、ウルトラマンAといえば合体変身ですし、 やっぱりルイズと合体変身するなら才人しかいないと思って才人も出しました。 とりあえずギーシュ戦までは原作と同じといったところで、2話からはフーケ編に入ります。 どんな怪獣、超獣が出るかはお楽しみに。
乙でした。次回も楽しみに待ってます。
ウルトラマンA・・・やべぇ読みながら何故か涙がでちまった 年がばれるなぁ…
344 :
よし燃料だ :2008/05/13(火) 18:32:29 ID:068ab24Q
ネギまからエヴァンジェリンAKマクダウェル ルイズは虚無の魔法使わないで燃料タンク扱いでいいんじゃない
ゼロ魔キャラを使ったウルトラマンSSか
やっぱりアレですか? 右目と左目でルイズとサイトが喧嘩したら変身が解けちゃうんですか?
オンゲのC21からアニキ・ザ・デルゴン・・・・ 駄目だフーケゴーレムを一撃で粉砕する所ぐらいしか思いつかない
大空魔竜召喚 ↓ あまりの大きさに驚きながらも喜ぶルイズ ↓ 中から大空魔竜戦隊の面々が出てくる ↓ ルイズ「( ゚Д゚ )」
投下してもよろしいでしょうか? ちなみに初投稿で、クロス元は約束の地リヴィエラです。
旧テッカマンのペガス召喚。 使い方は召喚時に頭に浮かぶが、変身の際は毎度毎度茨に絡みつかれて電流流される地獄絵図。
Chapter1 召喚 「ゴホ、ゴホッ………」 ルイズは、自らのサモン・サーヴァントによって生まれた爆発の煙に咳込みながらも、 今までとは違う感覚に確かな手応えを感じていた。 やがて煙が晴れ、爆発の中心に何かが見えてくる。級友達は既に召喚の儀式を終え、 各々立派と言える使い魔を召喚している。自分はどんな使い魔を召喚したのだろう……ルイズは祈りにも似た気持ちで、見えてくる「何か」を見つめていた。 「エクセル!起きなよ」 「ひゃっ!?」 完全に集中していたからだろうか、突然聞こえた声に、ルイズは思わず情けない声を発してしまう。 「喋った……って事は、まさか人?」 やがて煙が晴れ切る。回りでルイズのサモン・サーヴァントを見ていたクラスメートも、 ルイズが何を召喚したのだろうと、興味津々のようだ。それだけに、事態の理解も早い。 まず目に入るのは、横たわっている人間。見た目からして少年のようだ。顔付きも幼い。 その人間の上に、黒い猫。背中にはささやかな翼が生えている。 そして地面に突き刺さった、黄色い武器のようなもの。剣にも、槍にも見える、奇抜な形の武器だ。
「あんた、誰」 微かな失望を込めて、ルイズは問い掛けた。しかし少年からの反応は無い。 「ん……ん」 と、少年から唸りが洩れる。見た目に違わず、可愛い声である。 「早く起きな……きゃっ!」 ルイズが近寄ろうとすると、少年の上に乗っていた猫が飛び掛かってくる。しかし所詮は小動物、爪に気をつけさえすれば、障害にはなりえなかった。 「見ろよ、ルイズが自分の召喚した使い魔に襲われてるぜ」 「さすがルイズだ!」 その台詞をきっかけに、人垣から笑いが巻き起こり、それはいつしか爆笑へと変わった。 野次に赤面しながらも、ルイズは倒れている少年を揺すり、意識を覚醒させようとしていた。既に覚醒しかかっている事もあり、僅かに目を開き、焦点がルイズに合う。 「きみは……誰?」 「それはこっちのセリフよっ!」 ルイズが怒鳴るも、少年はキョトンとしてルイズを見ているだけだった。怒っている理由がわからないのだから仕方ないだろう。その様子に、ルイズの機嫌はさらに悪くなる。
「だから!あんたの名前はって聞いてるの!」 少年は体を起こし、立ち上がって 「僕はエクセルっていう名前だけど……」 埃の付いた体を払いながらそう告げた。 「いったいどこの平民よ、それは……ミスタ・コルベール!」 「なんだね、ミス・ヴァリエール」 「もう一回召喚させて下さい!」 その言葉には確かな懇願が満ちていたが、頭の淋しい男性――コルベールは、首を振った。 「それはダメだ、ミス・ヴァリエール」 「どうしてですか」 「決まりだよ、二年生に進級する際、君達は使い魔を召喚する。今やっている通りに―― そして、一度召喚した使い魔は変更する事はできない。何故なら春の使い魔召喚は神聖な儀式だからだ。好む好まざるに関わらず、彼かその動物を使い魔にするしかない」 「でも!」 食い下がろうとするルイズだが、コルベールは聞く耳を持たない。 「これは伝統なんだ、ミス・ヴァリエール。どちらかを使い魔に選ばなくてはならない」 がっくりと肩を落とすルイズだが、どちらか使い魔にしなければならないと言われれば、今胸に抱える形になっているこの猫を使い魔にするしかないと思い、猫を小突く。
よくよく考えれば、少年は気を失っていたのだから、声を発したのがこの猫だと行き着く。少しはマシか、とルイズは思い、猫に対して使い魔契約をしようとするも 「僕はエクセルの使い魔なんだって!二重契約なんか出来ないしする気もない!」 猫はルイズの手を振り払い、エクセルの元に戻る。 「ならば仕方ない、そこの少年を使い魔にするしかないね」 「そんな……」 この世の終わりを体言したかのように、ルイズは肩を落とし――何かを決心したように、エクセルの目の前まで歩を進める。 「感謝しなさいよね、貴族にこんなことされるなんて、普通は一生無いんだから」 「え……?」 「我が名はルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール。五つの力を司るペンタゴン。この者に祝福を与え、我の使い魔となせ」 ルイズが手に持った小さな杖がエクセルの額に置かれ、少しずつルイズの唇が、エクセルの唇へと近づき―― 「ん……」 「むーっ!?」 唇が重なる。エクセルは離れようとするものの、ルイズがしがみついていてそれを許さない。 やがて、唇が離れる。ルイズが顔を真っ赤にしながら、エクセルから距離をとる。
「サモン・サーヴァントは何回も失敗したが、コントラクト・サーヴァントはきちんとできたね」 コルベールが嬉しそうに言った。キスをされたエクセルだが、余りの事に反応できずにいたものの、急激に熱を持ち始めた体に、苦痛で表情を歪めた。 「すぐ終わるわ、使い魔のルーンが刻まれているだけだから」 その言葉通り、熱に支配されていた体はすぐに冷やされた。 「一体、何が」 エクセルが異常がないか体を確かめていると、いつの間にか近づいて来ていたコルベールが、エクセルの右手の甲を確かめた。そこには、神聖文字に似た字が刻まれていた。 「珍しいルーンだな」 コルベールはそう呟いた後、 「さて、皆教室に戻るぞ」 踵を返し、宙に浮いた。エクセルはその様子に、驚きを隠せないでいた。 「翼もないのに、空を飛んでる」 コルベールが宙に浮いたのを皮切りに、回りの人垣も次々と宙に浮き、最終的にルイズ以外の全員が宙に浮いていた。 「ルイズ、お前は歩いて来いよ!」 「あいつフライはおろか、レビテーションさえまともに出来ないんだぜ」 2500 口々にそう言って、近くに建っていた石造りの建物へ飛び去って
すいません、ちょっと手違いが発生しましたんでまた後で投下します。
なんかおもしろそう支援
乙です ひさしぶりに人格糞なコルベールと人格糞ルイズですね こいつら酷い目にあって欲しい
すいません修復が終わりました。今から続きを少しですが投下します
いった。二人と一匹のみになった瞬間、ルイズは怒鳴った。 「あんた一体なんなのよ!」 「そんな事言われても……ここが何処かもわからないのに」 「あんた平民なだけじゃなくて知識もないのね、ここはトリステイン魔法学院よ」 「魔法学院!」 エクセルは首を傾げた。ルイズはさらに句を継ぐ。 「そして私がルイズ・ド・ラ・ヴァリエール今日からあんたのご主人様よ、覚えておきなさい」 ルイズは言い切ると、石造りの建物へと歩を進める。 「ルイズは飛んでいかないの?」 なんとなく聞いたのだが、それが逆鱗にふれたのか、ルイズ一度立ち止まってこちらを向きは「いいから早くついてきなさい!」と怒鳴り、再び歩いていった。 「何なんだよもう……」 エクセルは地に刺さっていた武器を掴む。しかしその瞬間、体の異変に気がついた。 「エクセリオンが……?」 何だか、体が軽くなったような気がする。その違和感に動揺していると、足元の猫が問い掛けてくる。 「どーしたの、エクセル」
沐浴wktk
中の人が同一人物支援
猫が訝しげに問う。 「ロゼ……いや、なんでもないよ」 「本当に?」 「本当だよ。とりあえず、ここがどのあたりなのかもわからないし、ルイズに付いていってみよう」 エクセル、続いてロゼもルイズの後を追った。 第一節了
これで終わりです。投下を中断してしまい、すいませんでした。 とりあえずマイナーゲーなのでわかるかどうか不安でしたが、わかって頂けたようで幸いです。この先淋浴も書く予定です。
使い魔を持っている=平民じゃないとか考えないのかこのルイズは
ごめん、突っ込み入れて悪いんだけど しゃべるネコが >「僕はエクセルの使い魔なんだって!二重契約なんか出来ないしする気もない!」 >猫はルイズの手を振り払い、エクセルの元に戻る。 これを見てる人々が、少年を平民と言い張るのは無理なんだが
すいません、抜けてました。 本来ロゼが喋った後にエクセルは魔法が使えないという主旨の会話を入れる筈だったんですが、忘れてました。
俺も一つ突っ込みって言うか基本的な事。 召喚されたキャラのフルネームくらい最後に一応書いとこうよ。 マイナーだって言うのなら尚の事。
>>366 >10テンプレ通りの展開を忠実に守ってるんだろw
初投稿で長編を挑もうとするからテンプレになるんだ… フーケも行かないで終わりそうな匂いがプンプンする まずは短編で力を付けよう!な?
書いた後に他の作品を読む 自分のを読み直す 通勤通学中にも推敲 そして永遠に投稿できないw
まあ気にするな。 どうせ今まで投下されたSSの九分九厘が途中で投げ出してるんだ。 なら逆に行き当たりばったりで始めた方が続く可能性もあるかもしれんだぜ。
いぬかみみたいに、か? どーしてんのかないぬかみの人 だが、もしかしたら 提督の人すらも行き当たりばったりで書き始めたかもしれん
まあ自分も行き当たりばったりで始めたんだが・・・正体は内緒 それにしても、ここもそろそろ一周年か?
>>374 提督の人は14巻が発売後、6月以降に再開するような事を
前回の後書きで書いていただろう。
>>376 やぁ、俺。
まとめWikiに拙文が載ってしまってから取り返しのつかない事をしてしまったとアムロのように嘆いている。
続きを書くのを放棄して他の人に続きを書いてもらうように頼む事って出来ないのかな?
途中で止まっている作品の続きを他の人が勝手に書くのが駄目ならせめてバトンタッチをお願いしたい。
そーいえばそうか つか、ストーリーは最初から最後まで予め考えてあるって言ってたっけ でも、いぬかみの人は間違いなく行き当たりばったりだろう
>>378 むう、自分は書かない(自作品で手一杯)が、作品名を名乗ってみ
避難所の方がいいのかも知れんけど
>>378 前にそれやったらすごく糞になったという話を聞いたから
あまりおすすめは出来ない。
近いうちにまた書きたくなるかもしれないぜ
こんばんわ。 9時10分ぐらいから投下したいんですが、よろしいでしょうか。
>>381 途中で止まるよりはマシじゃないかと思わないでもない。
読む側としては、何話を境に作者が変わったか表示してくれれば覚悟できていいかな。
>>382 そうなったらパラレルに展開すればいいんじゃね?
>>384 てこ入れによる路線変更&メイン脚本家更迭&メインプロデューサー更迭ですね!わかります!
>>383
どーぞー。支援準備して待ってます。
あの決闘の後、ルイズの日常は大きく変化していった。 ルイズと決闘したギーシュは、一時は命の危険もあったが、水の秘薬と治癒の魔法のお陰で一命を取り留めた。 ギーシュを振ったはずのモンモランシーは、ギーシュが運ばれた医務室にすぐさま駆けつけ、付きっきりで看病していた。 ギーシュが目覚めた時など嬉しさのあまり泣き出してしまい、ギーシュを困惑させるほどだった。 回復したギーシュは、以前とは違い他の女の子に手を出すことはなくなり、今はモンモランシー一筋になっている。 自分を看病してくれたモンモランシーに惚れ直したようだ。二人の仲睦まじい姿は、多くの生徒に羨ましがられていた。 ギーシュにとっては正に怪我の功名といったところだった。 幸せいっぱいのギーシュは決闘の事などすっかり忘れていたが、他の生徒達はそうはいかない。 あの決闘を見たり、聞いたりした生徒達のほとんどが同じ事を考えていた。 “次は自分の番かもしれない” ルイズはギーシュのワルキューレを破壊できるほどの力を持っているし、何より恐ろしいのはあのスピードだ。 メイジが魔法を使うには詠唱をする必要があり、それには少し時間がかかる。 あのスピードで突撃されたら、詠唱中に攻撃を食らってしまい、ギーシュと同じように医務室行きだろう。 奇襲をかければ勝てるかもしれないが、失敗した時は自分の命が危ない。 そんな命懸けの戦いに挑む生徒がいるわけもなく、多くの生徒が導き出した結論はルイズを避ける事だった。 それは陰でルイズの悪口を言っていた平民達も同じだった。 教師達もルイズに対して避けるような対応をする者が多かった。 決闘の後にルイズは学院長室に呼ばれたが、注意を受けただけで何の処罰もなかった。 オスマンは、ギーシュがルイズを侮辱していた事、決闘はギーシュから申し込んでいる事、ギーシュの命に別状が無い事等を罰しない理由に挙げていた。 だが、以前からオスマンはルイズを贔屓目で見ていると思っている教師も多かったので、納得のいかない者も少なくなかった。 結果として、ルイズを避ける教師が増えてしまったのである。 こうしてルイズは、馬鹿にされる事はなくなったが、みんなに恐れられ避けられる存在になってしまった。 そんなルイズに対して、今までどおりに接する者もいた。 ルイズの隣の部屋に住んでおり、ルイズの事をよくからかっていたキュルケだ。 生徒達の間では、ギーシュの次に医務室送りにされるのはキュルケだろうと噂されていた。だからきっと、キュルケもルイズを避けるだろうと誰もが思っていた。 だが、そんな予想とは裏腹にキュルケのルイズに接する態度はいつもと変わらなかった。 むしろ、魔法は使えなくてもそれを補えるような力を隠し持っていたルイズに対し、『微熱』の二つ名を持つキュルケは対抗心を燃やしていた。 最近は親友である青い髪で無口な少女、タバサに付き合ってもらい魔法の特訓をしているようだ。
そして一番の変化といってもいいのは、メイドのシエスタがルイズの側によくいるようになった事だ。 ルイズの事を放っておけないシエスタが、よく世話を焼くようになったからである。 他のメイド達がルイズを怖がって近づかないため、まるでルイズ専属のメイドのように見える。 最初は戸惑っていたルイズだったが、自分の事を信じると言ってくれただけでなく、優しく抱きしめてくれたシエスタと仲良くなるのに時間はかからなかった。 今では、シエスタはルイズの事を親しみを込めて「ルイズ様」と呼んでいる。 ルイズはシエスタにそう呼ばれて嬉しいはずなのだが。 「貴族を名前で呼べるのは光栄な事なのよ。あ、あなたの忠誠心に答えて許可してあげるんだからね」 と、またしてもプライドが邪魔をして素直な気持ちを言葉にすることはできなかった。 だがシエスタは、素直になれない不器用なルイズの性格を知っていたので、特に気にもしなかった。 そんな感じで二人の関係は良好だった。特にルイズは、この学院に来てからほとんどしていなかった親しい人との会話を楽しんでいた。 あの決闘以来、左手のルーンが光を放つ事も、不思議な力を発揮する事もなかった。 使い魔の石像も変化は無く、今では多くの生徒達に待ち合わせ場所の目印に使われていた。 そして、あの不思議な夢も見ることはなかった。 だが、ある日の夜。 ルイズは寝る前にシエスタに髪を梳かしてもらっていた。 桃色がかったブロンドの長い髪はルイズの自慢であり、毎日の手入れは欠かせないのだ。最近はシエスタに髪を梳かしてもらうのが日課のようになっていた。 髪を梳かし終わったシエスタを見送るために部屋の外に出ると、そこをキュルケに目撃されてしまった。 「あら、ルイズじゃない。今日もお気に入りのメイドをはべらせてご満悦みたいね」 「こ、この子はそんなんじゃないわよ!」 「ふーん。男が寄り付かないから、てっきりメイドの女の子に手を出してるのかと思ったわ」 「どうしてそうやっていやらしい事しか考えられないのかしら。これだからゲルマニアの女は嫌なのよ!」 いつものように口げんかが始まり、側にいるシエスタはおろおろするばかりだった。 「まあ、あなたのような貧相な体じゃ色恋沙汰とは無縁でしょうけど」 「ななな、なんですって!」 「本当の事を言っただけじゃない。精々これからの成長に期待でもしなさいな、それじゃあね」 そういってキュルケは自分の部屋に入っていった。後には悔しがるルイズとシエスタだけが残される。 「な、何よ!あの女!ちょっと人より胸が大きいからって!」 「ルイズ様、女は外見より中身で勝負ですよ!」 シエスタは励ましてくれるが、自分より胸が大きいシエスタに励まされても嬉しくなかった。 シエスタと別れた後、着替えて眠ろうとするが、苛々しているせいでなかなか眠ることが出来ない。 今日は嫌な夢を見そうな予感がした。
ルイズは夢を見ている。 前と同じ不思議な夢を…… 夢の中のルイズは葉巻を咥えた大男だった。 ルイズには多くの子分達がおり、無法者の荒くれ集団クレイジー・バンチと呼ばれ恐れられていた。 ある時、サクセズ・タウンという街に金があるという噂を聞きつける。 ルイズは金を手に入れるために子分達と街に訪れ、街の住民達の生活を脅かしていく。 だがある日、街に行っていた子分のパイクがある男に敗れて逃げ帰ってきた。 別行動していた他の子分二人も、その男と後から現れたもう一人の男に敗れたと聞き、ルイズの怒りが燃え上がる。 ルイズは復讐の為に、子分達全員を引き連れてサクセズ・タウンに向かった。 たった二人に自分達が負けるはずがない。それに自分には最強の武器であるガトリング銃がある。 ルイズは自分達の勝利を確信していたが、街に入った瞬間予想外の事態が起こる。 街には罠が仕掛けてあったのだ。ルイズは罠のせいで多くの子分を失ってしまう。 数少ない残った子分達と二人の男に戦いを挑むがルイズは敗れてしまう。 敗れたルイズは本当の姿へと戻っていく。 ルイズの正体は、スー・シャイアンの連合軍によって全滅させられた第7騎兵隊の生き残りの馬だった。 馬に死んだ騎兵達の恨みと憎しみが宿り、ルイズが生まれたのだ。 場面が切り替わり、ルイズの姿も変わる。 次のルイズは拳法家であり、義破門団という拳法家集団の頭領を務めていた。 義破門団に仲間意識は無く、ただ同門なだけであり信頼関係などとは無縁であった。 同門であっても隙があれば命を取られる。真の強さとは、そこまでしなければ求められないとルイズは思っていた。 義破門団の他にも、大志山という山に拳法使いの老人が居り、心山拳という拳法を弟子達に教えていた。 肉体より精神に重きを置き、人としての強さを追及する心山拳は、ルイズの考える強さとは正反対であった。 自分とは違う強さの考え方を持つ心山拳の老師とは、いつか戦う事になるだろうとルイズは思っていた。 そして、その機会は意外と早く訪れる。心山拳の老師がいない隙をついて門下生達が、老師の弟子達を襲ったのだ。 弟子の仇を取る為に、老師と生き残った一人の弟子がルイズ達に戦いを挑んできた。 老師と弟子の力はかなりの物で、義破門団の精鋭達が次々と敗れ去っていく。 そして遂に、老師と弟子はルイズの前までやってくる。ルイズも暗殺拳の使い手の二人を呼び出し、最後の戦いが始まろうとしていた。 だが、老師は暗殺拳の二人と戦い始め、ルイズの相手を弟子に任せたのだ。 ルイズはこの若い弟子が自分に勝てる訳がないと思っていた。 しかし、老師は弟子に心山拳の奥義「旋牙連山拳」を託していたのだ。弟子が放つ奥義を喰らいルイズは敗れてしまう。 ルイズを倒した弟子は、力を使い果たした老師の最後を看取り、老師の死に涙を流していた。 そしてまた場面が切り替わる。 だが今度のルイズは今までと違い、山の頂上のような高い場所で下にいる二人の人物を見ているだけだった。 一人は金髪の剣士風の男、もう一人は長い黒髪のメイジ風の男だった。 どうやら黒髪の男が金髪の男に一方的に話しかけているようだ。黒髪の男の話は、金髪の男に対しての恨み、妬み、憎しみに溢れていた。 そして、黒髪の男は最後の言葉を言い放つ。それは、金髪の男への憎しみが込められた魂の叫びだった。 「あの世で俺にわび続けろ、オルステッドーーーーッ!!!!」
その言葉を聞いた瞬間、跳ねるようにベッドから飛び起きた。 「はぁ…はぁ…はぁ…」 まるで全速力で走った時の様に息が乱れている。 男の最後の叫びは、忘れる事ができないほどの衝撃をルイズの心に与えていた。ベッドの上で息を整えようとするが思うようにいかない。 男の一方的な会話を思い出そうとしたが、その部分だけがまるで霞がかかったようにぼやけており、思い出す事ができない。 だが、オルステッドと呼ばれた金髪の男に憎悪の感情をぶつける男の姿は鮮明に思い出す事ができた。 あそこまで誰かを憎んだ人間を見るのは初めてだった。 ふと、自分も我を忘れてギーシュを殺しかけた事を思い出す。シエスタのお陰で今まで忘れていたが、一歩間違えれば自分は人殺しになっていたのだ。 そう考えると急に体が震えだす。 ベッドの上で息を整えながら、両手で自分の震える体を抱きしめていると、無性にシエスタに会いたくなった。 シエスタに抱きしめてもらいたいと考えている自分に情けなさを感じるが、自分一人では体の震えは止まりそうもなかった。 幸い今日は虚無の曜日なので、授業は休みである。 ルイズは着替えを済ますと、シエスタに会うために部屋を後にした。 しばらく探し歩いていると、食堂でシエスタを見つけることができた。 思わず走りだしそうになるが、何とか踏み止まり、小走りでシエスタに近づいていく。 「おはよう。シエスタ」 「あ、ルイズ様。おはようございます」 笑顔であいさつしてくれるシエスタを見た瞬間、体の震えも止まり、夢のせいで陰鬱だった気分も晴れやかなものになっていく。 顔には無意識に笑みが浮かんでいた。 「何かいいことでもありましたか?」 「どどど、どうして!」 「いえ、朝から嬉しそうな表情をしていらしたので」 「べ、別になんでもないわよ。シ、シエスタに会えたから嬉しかった訳じゃないんだからね!」 恥ずかしくなったルイズは慌てて否定するが、誰が聞いても本音を喋っているようにしか思えなかった。 「そうですか。それより、朝食がまだでしたらすぐご用意できますよ」 「あ、うん。お願いね」 ルイズは、シエスタが厨房に向かって歩いていくのを眺めながらある事を考えていた。 シエスタに会って少し話をしただけで、あの夢も自分の身に起こっている不思議な事も忘れることが出来る。 ルイズはシエスタに心から感謝すると共に、シエスタが自分にとって大切な存在になりつつあるのを感じていた。
ちょうどそのころ、学院長室ではオスマンとコルベールが難しい顔で話し込んでいた。 「どうだね、ミス・ヴァリエールの様子は?」 「あの決闘騒ぎ以来、特に問題は起こしておりません」 「そうか。彼女のルーンがガンダールヴの印だと君から報告を受けた時はどうなるかと思ったが、どうやら心配のしすぎだったようじゃの」 ルイズとギーシュの決闘が行われていた時、オスマンはコルベールからルイズのルーンについての報告を受けていた。 コルベールの調べでは、ルイズのルーンは伝説の使い魔『ガンダールヴ』の印と同じであるらしい。 だが、始祖ブリミルと共に闘った伝説の使い魔のルーンが、使い魔の主人であるルイズに刻まれているのは不可解であった。 二人がそのことについて議論をしていると、オスマンの秘書であるミス・ロングビルが何やら慌てた様子で学院長室に入ってくる。 ルイズが決闘でギーシュに重傷を負わせ、その場から逃走したというのだ。 その後、ルイズやその場にいた多くの生徒達から事情を聞いたオスマンはルイズを処分しない事を決める。 教師達の反発も予想されたが、『ガンダールヴ』のルーンの事を公にするわけにはいかなかった。 この事が王宮に知られてしまえば、ルイズが戦争の道具に使われてしまう可能性もある。オスマンはそれだけは避けたかった。 結果として、ルイズは生徒だけでなく教師にまで避けられるようになってしまったが。 「最近はメイドの一人と仲良くしているようで、笑顔で話している姿も見かけますな」 「それは良かった。あのままではミス・ヴァリエールが不憫すぎるからのう」 ルイズが一人で孤独に過ごしているのを不憫に思っていたオスマンは、ルイズを理解してくれる者がいることを我が事のように喜んでいた。 「ところでオールド・オスマン。例の王宮からの知らせについてですが」 「うむ。土くれのフーケという盗賊がトリステインを荒らしておるという話じゃったな」 「ええ。魔法学院の宝物庫も狙われる可能性があるので注意するようにと」 「宝物庫には強力な固定化の魔法がかけられておるし、外壁自体も頑丈に作られておる。あまり心配はいらないと思うがの」 「あの壁を破るとなると、相当な物理衝撃が必要ですからな」 トリステイン魔法学院の宝物庫は強固な守りを誇っている。フーケがいかに優れた盗賊であろうとも、簡単に突破できるものではなかった。 「連中が心配しているのは“破壊の杖”じゃろうな」 「危険すぎるので厳重に保管するようにと王宮から託された物ですな」 「あの杖の破壊力は人が使っていいものではないからのう。盗賊なんぞに奪われたら一大事じゃわい」 そんなオスマンとコルベールの会話を学院長室の前で盗み聞きしている者がいた。 オスマンの秘書ミス・ロングビルだ。だが、その正体はオスマン達が話していた土くれのフーケその人であった。
以上で投下終了です。 今後はこの文量とペースを保てるようにがんばります。
>>392 GJ!
黒髪のストレイボウ…ルイズと仲の良いシエスタ…まさか、ね…
乙 “破壊の杖”ってもしかしてあれか
>>394 ゴーレムぶっ飛ばす金魚やヒヨコですね。わかります。
…弾数無制限じゃねぇか!
GJ!憎しみに落ちるのか、それとも正しい方に成長するのか…
>>393 不吉なこと言うなよw
>>374 提督の人は完全にプロットを作ってから書き始めたと言ってた。
だから、新刊が出たらプロットを作り直さないといけないのでお休み中。
気にする必要ないと思うけどねぇ。
>>397 提督の人の心意気には頭が下がるが、俺は世界窓の設定が出た今でも日食帰還を使う気満々でなぁ!
仕方ないじゃん…最初っから決めてたんだから……
今度の新刊発売で何人の二次創作者が構想を覆されることになるのか、 それを考えると不憫でなりません。うひひ。
>>398 それはそれで勿論問題ないでしょう。
いわゆるもうひとつのゼロ魔の世界って事で。
…ところで日食帰還ってアニメ版設定でしたっけ?
>>400 アニメ版オリジナルです。でも実は本当に帰れるかどうかは不明な罠。
書いてて一年近くなるけどこんな事になるなら駆け足気味でも早く書いとくべきだったか…
〜巻までの設定で書いていますとか 〜月発行分までの設定で書き始めましたとか宣言したらだめなの?
魔界戦記ディスガイアの世界にルイズ達を逆召喚 アイテム界の存在を知り、突入する事に ……協議の結果、何故かルイズのパンツ界へ 命懸けで制覇、鍛え上げたパンツをルイズに穿かせるが…
提督の人、魔砲の人やるるるの人のようにゼロ魔世界の謎の根源まで触れるタイプならフルメタルパニックからオムニ・スフィア召喚とか 聖地→ヤムスク11 虚無の使い手→ウィスパード コッパゲあたりが「こんな魔法などと言うものが溢れる世界など”本来”ありえん」とか
Hearts of Ironがアンリエッタ王女に呼ばれました われ等が伝説のアホ王女アンアンが一人寝が寂しいので バター犬でも召還してみるかと思い立ったのが吉日 その辺の床に召還陣を書いて 「宇宙のかなたより 略 私にぴったりな使い魔きて頂戴な」 ぽーん という効果音と共に目の前に現れたのはHeart of Iron トリステイン語版(あれトリステインとアルビオンは同じ言葉しゃべってないか?)ちなみに4亀の体験版が呼ばれたようである 期間はトリステインが戦争吹っかけられるまでの一年くらい 細かい事は気にしない 「そうだ聖地に行こう」 最近ストレスが溜まっていたのか意味も無く ワルドの部隊はアンリエッタの気まぐれで 聖地に特攻する事になった もちろんすぐにすり潰される 「ったく使えないわね」 気を取り直し新たに部隊を編成し穴を生める これでいいと納得しすぐにワルドの事は忘れる 数日後 アルビオンにルイズをやって手紙を持ってこさせる事に成功 なんとか軍事同盟は維持出来たが、マザリーニにしこたま怒られたので八つ当たりに大蔵大臣リッチモンドを首、ルイズのおっとさんを抜擢 そしてどうしようかはしばみ茶を飲みながらぼーっとしていると 脳裏に閃いた 「そうだ!ゲルマニアにスパイを送ろう!」 アンリエッタが腹黒い事を企んでいる内に 神聖アルビオン艦隊がトリステインにやってきて いきなり戦争布告イベント 「なんて無礼なっ!よーし今こそ南方諸国連合から軍事援助をいや、ちょっと待って・・・そうだ!南方諸国の庇護に入ればきっと助けてくれるに違いないわ ポチ」 「・・・指し手が読めない・・・」遠い地 ガリアではジョゼフが 遊戯板を前に頭を抱えていた 同じ頃 「南方諸国など恐れるに足りず!ゴーゴーゴー」 「南方からの資源がストップしました 半年で備蓄が無くなりまつ」 アンアンの出たとこ勝負リプレイ 終了
政治・戦略級シュミレーションゲームだね<Hearts&Iron
>>392 乙です
この平和な期間はデレ期、今後凄まじいツン期が訪れる訳ですね、分かります><
ルイズが召喚した使い魔は、鋼のような肉体を持つ東方の男だった その男はギーシュと決闘することとなり、青銅のゴーレムに追い詰められ絶体絶命の危機に陥るが 咄嗟にシエスタの持っていた道具が彼の目に止まる、故郷のタルブに伝わる奇妙な棒 彼はその棒を手にすると、怪鳥のような雄叫びと共に棒を操りゴーレムを倒した ただ二本の棒を鎖で繋いだだけの道具で決闘に勝利した使い魔にルイズは驚愕する 「何・・・あの道具は?」 「わたしのひい爺様が作った麦打ちの棒、『龍の鉄拳』です」 後にルイズと共にアルビオンに向かった使い魔は、ワルドと対決することになる 「貴様はアルビオンの王家とルイズの心、そして我が少林拳の誇りを傷つけた」 使い魔はワルド(チャック・ノリス顔)との死闘の末、勝利した 後にその使い魔は鏡の部屋で鉤爪の義手を持つクロムウェルとの激闘や またジョゼフの作った五重の塔でガーゴイルとの決戦など、数多くの戦いを繰り広げた その使い魔は、自らの名をドラゴンと名乗る奇妙な男だった ルイズがブルース・リーを召喚
ヽ人人人人人人人人人人人人人人人ノ / ̄(S)~\ < > / / ∧ ∧\ \< 嫌なら見るな! 嫌なら見るな! > \ \( ゚Д,゚ ) / /< > \⌒ ⌒ / ノ Y´`Y´`Y´`Y´`Y´`Y´`Y´`Y´`Y´`Yヽ )_人_ ノ / / ∧_∧ ■□ ( )) ( ; )■□  ̄ ̄ヽ γ⌒ ⌒ヽ  ̄ ̄ノ ノ  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|
麦打ちの棒を脇に挟まれたらたまらんなw
花子さん召喚を呼んでヴォーパルバニー召喚が頭をよぎった
ZERO A EVIL読んでいて思ったけど、物体召還SSのほとんどでルイズの性格が変わるのは 才人におんぶにだっこで変わらず成長しないようにも見える原作ルイズと比べて 良くも悪くも自分で困難を乗り越えていこうとするのが見て取れて良いね 同じことを繰り返すラブコメパートのせいで成長していないよう見えるだけかもしれないけど
遅レスですがエルクゥの人GJ あと ウルトラ5番目の人へ質問 新1話は旧一話と差し替えますかそれとも別作品として残しますか? 現状01で新一話登録しましたがリンクがはられて無い状態です
>>405 ジョゼフがCiv4を召喚して廃人になるんですね解かります
ところで、14巻ではどんな設定が現れるのだろう 13巻の『聖地の謎』『世界扉』『お禿様伝説』『アンアンご乱心』みたいなのがわんさか出たら さすがに続きを書けなくなるSSが更に増えるかも
アンアンご乱心と禿伝説は毎度の事な気がするぜ
13巻でそうとうぶっ飛んだSS書き手の人たちもいただろうからな…。 へたすりゃ新たにSS書こうとする人がいなくなる可能性も高い。
でも、新たにクロスできるSSのネタが増えたと感じた人もいるかもしれないぜ? まあ問題はそこまで話が進むSSは中々ないということだけど
大体の場合 アルビオン辺りで終わるかオリジナルになってて最新刊の設定とかそんなに意味が無いように感じるな
>>420 設定は関係あろう。
展開は関係なかろうが。
レスキューポリスよぼうぜ
サンサーラナーガ2から白竜の卵召喚 もしくはサンサーラナーガ1から竜の卵を召喚、何故かハルケギニアにも居るアルシンハ
トリステインって海に面してるのかな 海部の町に魚臭い住民がじわじわ増えて 海中に遺跡が発見されて なんかキモイ石像を宝物庫で発見したルイズ達が 調査をしに向かうとそこは ってコズミックホラーとか誰か書いてよ
425 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :2008/05/13(火) 23:23:46 ID:3CoaxvHp
コッパゲと仲良く文明開化&技術革新できるキャラよぼうぜ 幽白から『美しい魔闘家』鈴木を召喚
>>423 アルシンハはかわいい。若き竜使いよ。今、私が語れるのはそれだけだ。
>>425 SO2もしくはSOBSのプリシスはどうだ?
ハルケギニアよりやや発達しているかなぐらいの文明の星で、
自律行動可能な二足歩行ロボを作り出し、
異星人に教えてもらったとはいえ、
3年で超光速航行技術までマスターして、
さらにその異星人の中でもトップクラスの技術論文を書き上げた鬼才だ。
グレンラガンのリーロン姐さんとか テッカマンブレードのフリーマンチーフとか
>>405 いいぞもっとやれ
あえて核物理学、核工学、航空学、数学9とか言ってみる
つかこのスレHoiやってる奴多いなぁ
暗黒ジョージ召喚はしょっちゅう言われてるし
アニメキャラ総合板だから、原作の設定はあまり気にしなくてもいいんじゃないか アニメも結構原作レイプだろ?
皆様、ご無沙汰しております。 新年度で忙しくなったフラストレーションをぶつけた22話が出来上がってしまったので50分頃から投下したいと思います。
>>415 ジョゼフならTDUで悠々自適バーチャルオアフカーライフ満喫してたぞ
>>425 その手で今現在あるのはウェスト閣下ぐらいか。
あの人のウェスト節の再現能力は凄まじいからな。
早く続きが見たいもんだ。
>>430 なにを言ってるんですか
アニメはオリジナルストーリーで原作は関わっていませんよ
支援
自分のタバサにしてもらいたい願望の一つが混ざっていますが、生ぬるい目で見守っていただけると嬉しいです>< イザベラ管理人第22話:大切なモノ・前編 新興国家、帝政ゲルマニア…ガリアに続く国土を誇る、新興とはいえ始祖の代から生まれた四つの国さえも無視できぬ勢力を持つ国。 新興だけあって、必然として魔法の伝統に乏しいことは否めない。 だが、それと引き換えに冶金技術などの魔法的な要素を含まない産業においてはハルケギニア一であり、金さえあれば平民でも土地を買って貴族を名乗れるところから、平民達の向上心も高い。 当然、トリステインの10倍ほどの国土に見合った軍事力をも持つ強国である。 現在の皇帝はアルブレヒト三世、トリステインとは同盟を結び、協調関係にある。 一見して、非常に勢いのある、閉鎖的なハルケギニアに新しい秩序を示した国家…のように見える。 だが、ゲルマニアの現状はそれほど磐石なものではなかった。 元々が、数ある都市国家の一つが野心溢れる王の出現によって力をつけ、次々と武力、もしくは経済力で周囲を併呑した結果生まれた国家だ。 それ故に、貴族同士が利害の一致で集まった国家群という側面が強く、皇帝とは単に『最も力のある貴族』という意味程度しか持たない。 すなわち、現皇帝アルブレヒト三世は常に味方から寝首を掻かれかねないのだ。 そういう国柄もあって、他国からは『野蛮』と評されることも多いが、それだけにゲルマニアの貴族達は皆強かであり、それがゲルマニア自体の強さにも繋がっている。 さて、そんなゲルマニアの中でも指折りの大貴族がツェルプストー家である。 良いものはどんなものだろうと取り入れていく姿勢がゲルマニアの中にあっても一際強く、葡萄の栽培から鉱山発掘などといった様々な事業に手を出しては成功と失敗を繰り返す家だ。 それだけに失敗した際は盛大に散財するが、成功した際には巨万の富を手に入れる、まるでギャンブラーのような家系になっている。 そんな彼らを端的にあらわすのが、その居城であろう。 一言で表すならば坩堝である。石造りの城に増改築を重ね、さらにその建築様式も一定していない。 トリステインやガリアの古代カーペー朝時代にあったヴァロン調の尖塔…と思えば、壁が途中からアルビオン式の城壁になっていたりする。 様々な伝統を一つの鍋に放り込んで混ぜ合わせたその城は、まさしく『ゲルマニアらしさ』に溢れている。 そんなツェルプストーの城の一角にある部屋…そこも当然のことながら全く一貫性が見えない様相だが、それらをも霞ませる異物がいた。 それは小柄な少女だ。寝巻きからトリステイン魔法学院の制服に着替え終わった少女は、それだけならば異物と呼べるほどではない。 だが、その鮮やかな青い髪…ガリア王家縁のものしか持たぬその色が、不必要なまでに自己主張する調度を圧する存在感を放っており、彼女をこの坩堝においても更なる異物足らしめていた。 少女…タバサは、メガネをかけ、自身よりも大きな節くれだった杖を持って、あてがわれた部屋を出た。 トリステイン魔法学院襲撃から既に2週間が経っていた。 その間にも世界は激動し、トリステイン・ゲルマニア連合軍はアルビオンに攻め入って勝利を重ね、既にシティ・オブ・サウスゴータまで手に入れたらしい。 交通の要衝であるシティ・オブ・サウスゴータを押さえた連合軍の勝利は既に揺ぎ無いものであろう。 だが、トリステインの貴族でもなければ、アルビオンとも何の関係もない彼女にとってはなんら興味のないことである。 廊下の窓から、ちらほらと雪が降り落ちる。 今はウィンの月第4週の終わり、降臨祭の直前。 戦争でさえも止まる、ハルケギニア中が沸き返る祭りの季節だ。 だが…それさえも彼女にはなんら関係のないことであった。 タバサはとある扉の前で立ち止まった。 コンコンとノックするが、返答はない。わかっていたことだ。 鍵はかかっていないので、何の躊躇もなく開ける。 これまた無秩序な部屋の中央に、大きなベッドが置かれている。 すぐそばのチェストの上には他の調度とは一線を画す存在感を放つ、何の装飾もない無骨さにも関わらず美麗さを感じさせる反りの強い鞘に収まった剣。 そして、ベッドの上には…ハルケギニアの如何なる人種とも違う顔立ちの黒髪の青年が眠っていた。 タバサはベッドの隣にある、彼女の定位置と化した椅子に腰掛け、彼の寝顔を見つめる。 だが…彼は2週間前と同じように、妙に安らかな表情のまま、眠り続けるばかりであった。
時間は2週間前へと遡る。 全ての力を使い果たして落下したタバサを救ったのは、彼女の忠実なる使い魔シルフィードであった。 シルフィードは、意識の戻らぬタバサを彼女が学院で最も気を許す友人であるキュルケの元に連れて行った。 それだけでキュルケは成すべきことを理解し、銃士隊に回収されていた耕介と霊剣・御架月を自分の実家の関係者だと押し切って、身元を割り出そうとするアニエス達から強引に取り戻した。 そして、彼女は恩師であり命の恩人であるコルベールを手厚く葬るため…という”名目”で彼を引き取り、未だ意識の戻らぬタバサ、耕介と御架月を連れて実家へと戻ってきたのである。 タバサが目覚めたのは、事件から三日後…ツェルプストー領へと向かう道中の竜籠の中であった。 タバサがたゆたうような眠りから覚めて初めて見たものは、キュルケの泣きそうな顔であった。 「タバサ!あぁ、タバサ、やっと目が覚めたのね!もう、いつもは凄く早起きのくせに、こういうときだけ寝坊して!」 心底からの安堵と嬉しさを等分に混ぜた声をあげ、キュルケはタバサに抱きついて頬ずりを繰り返した。 目覚めたばかりで何がなんだかわからないが、キュルケが嬉しそうなので、タバサは放っておくことにする。 とりあえずは周囲を見回して現状を把握しようとし…はたと疑問にぶち当たった。 「ここ……どこ…?」 昨晩、どこで眠ったかの記憶がない。いや、それどころか、自分はいったいいつ眠った…何をしていた? 「竜籠の中よ、私の実家に向かってるところ。安心して、コースケとミカヅキも隣の部屋にいるわ」 「……あ…!」 キュルケの言葉を起爆剤に、極度の疲労から意識の底に沈んでいた記憶が炸裂する。 目前に迫る、薄い月光が漏れ出る黒雲。ただ一つを願って全てを注ぎ込んだ祈りの結晶。上へ上へと登る彼女の望みを具現した風の魔法。 朦朧とした視界の中に、鮮烈な…けれど優しい光が降りてきたことを薄っすらと覚えている。確かに彼女の全てを注ぎ込んだ望みの具現は、成すべきことを成したはずだ。 そこで安堵しかけ…そして改めて気づく。 「きゃ、タバサ!?」 タバサは、頭を撫で回していたキュルケを押し退けて駆け出そうとした。 同年代の少女達と比べても圧倒的に華奢な足が床に着き…自身の体重さえも支えきれずに転びそうになる。 なんとか手をついて叩きつけられることだけは回避したが、それ以上体を持ち上げることが出来ない。 ”タバサ”という人形を動かす…今まで日常的に行っていたことがこれほどに難しいことだったとは…。 「ダメよタバサ!三日も寝たきりだったんだから!」 押し退けられたというのに、キュルケは気を悪くした風もなくタバサを助け起こしてくれる。 それでも、タバサの頭に上った熱が冷めることはなかった。 焦げ付くような恐怖が心も体も縛って、正常な思考を取り戻すことが出来ない。 「コー…スケ…!」 確かに彼女の願いの結晶は黒雲を切り裂いて月光を下界にもたらしたはずだ。 だが、それだけで耕介が無事であることには繋がらない。 単に条件を五分五分に戻したに過ぎないのだ。 あの白髪のメイジは少なく見積もってもトライアングルでも中位ほどの実力はあるはず、そんなメイジと正面から戦って、果たして耕介は勝てるのか? 耕介は確かに強いし、彼の技はハルケギニアの人間にとっては全くの未知であるが故に、それは決定的なアドバンテージになりうる。 それでも…あの白髪のメイジは、単純な実力だけで結果を推し量れるような相手ではなかった。 戦闘というある種の狂気に支配される行為において、その狂気に酔う戦士というのは時に実力以上の力を発揮する。 感情によって戦闘能力が上下するメイジともなれば、その傾向はさらに顕著だ。 もしも耕介が殺されていたら……いったい、どうしたらいいのかわからない。 その想像は、普段から彼女自身が扱っている氷の魔法など比べものにならない寒々しさを伴ってタバサの心を切り刻む。 一刻も早く耕介の姿を確認するために、彼女は軋みを上げる体を無理やりに動かして扉を睨みつける。 震える足でもう一歩進もうとし…唐突に、体が浮遊感に包まれた。 「あぁ、もう、タバサ!心配なのはわかるけど、私の話を聞きなさい!コースケは無事よ!彼の部屋まで連れて行ってあげるから、無茶をしないで!」 普段は頭上から聞こえてくる耳に馴染んだ声が、今はすぐ耳元で聞こえてきた。 そこでようやく、タバサはキュルケが自分に声をかけていたことを思い出した。 惚けたような顔でキュルケの顔を見つめ、ゆっくりと言葉の意味を咀嚼し… 「タバサ…」
熱い…とても熱い感情が、爆発したかのようにタバサの心から溢れ出していた。 なんという名前をつければ良いのかもわからない、その熱く激しい感情は瞬く間にタバサの小さな体の許容量を越えて、その瞳から真珠のような形をとって流れ出る。 もはやそこにいるのは《雪風》でも”タバサ”でもない、ただの”シャルロット”であった。 「うぅ…コースケぇ…うあぁぁぁ…」 顔をぐしゃぐしゃにして、恥も外聞もなく、制御できない感情に流されるままにシャルロットは泣き声を上げた。 キュルケはそれ以上何もいわず、そっとシャルロットを抱き寄せ、優しく背中を撫でる。 その表情は、まるで聖母のように穏やかな笑みで、全てを包み込む柔らかな光を湛えている。 それは、まるで世界中の優しさを集めた一幅の絵画のように完成された美しさ。 シャルロットは、優しい温かさに包まれて泣き続けた。だから、キュルケが眉をひそめ、厳しい表情になったことには気づかなかった。 「タバサ、ちょっと待って」 耕介がいるという部屋の扉に手をかけたタバサは、キュルケの言葉に振り向いた。 既に彼女は身なりを整え、普段通りのタバサに戻っている。 だが、普段の彼女を知る者ならばわずかな違いに気づいただろう。 彼女は基本的に身なりには無頓着だ。 3年前までは年頃の少女らしく身なりには気を使ったものだが、あの事件を境に興味を失い、今では簡単な化粧すらもしない。 ある程度清潔であればそれでいい、程度の認識だ。 それでも彼女の儚げで人形のように整ったその容姿がくすむことなどありえなかった。 だが、今はそのともすれば無機質とさえ言える美しさに人肌の温もりが感じられ、青春を謳歌する少女としての稚気をも纏っている。 泣きはらした顔を濡らした手ぬぐいで丁寧に洗い、髪に櫛を通し、完全に消えない腫れや涙の跡を化粧で隠し、わずかに首元に香水をつけ、ごく薄い紅を唇に引く。 それだけで、タバサは人形としての美しさではなく、年頃の少女としての輝きと可憐さを振りまく美少女になっていた。 タバサの素材の良さを端的にあらわしているが…たったあれだけの化粧でこれだけの輝きを放つ彼女に、さしものキュルケも喜びと共にわずかな嫉妬さえ感じてしまう。 キュルケが、耕介に会うのにそんな泣きはらしたままではいけないと半ば無理やりタバサに施したのであるが…理由はそれだけではなかった。 (途中からノリノリで化粧しちゃったけど…無駄な時間稼ぎにしかならなかったわね…) 耕介の部屋に待機させている彼女の忠実なる使い魔の視界を借りて最後にもう一度確認するが…やはり、状況は変わっていなかった。 「…やっぱり、直接見た方が早いわね。呼び止めてごめんなさいね、入りましょう」 キュルケの言葉に、タバサの眉がひそめられる。 だが、キュルケはそれ以上言葉を口にせず、タバサも気持ちがはやっていたこともあって追求はしなかった。 そう、キュルケの言う通り、部屋に入ればわかることなのだろう。 再び扉へと向き直り、一度だけ深呼吸をし、普段通りの自分であることを意識する。 彼の顔を見ても泣かないようにしなければ、と自分に言い聞かせる。 泣き顔を見られるのは恥ずかしいし、何より彼を心配させてしまうから。 コンコン、と軽くノックする。 だが、すぐに返ってくると思っていた耕介の声はしばらく待っても聞こえてくることはなかった。 「タバサ、入っていいわ」 キュルケの不自然な言葉に、わずかな不安が湧き上がってくる。 タバサは矢も盾もたまらず、扉の取っ手に手をかけて押し開けた。 急遽呼び寄せた竜籠であるせいか、その部屋は簡素なもので、粗末なベッドとクローゼット、書き物机がある程度。 机の上にはハルケギニアでは珍しい反りの強い剣が鞘に収められて安置されており、ベッドのそばにはキュルケの使い魔であるフレイムがうずくまっている。 そして、ベッドの上には… 「コースケ!」 彼女が護りたいと願った、黒髪の青年。 反射的に彼女は駆け出し、ベッドまでの短い距離を飛び跳ねるように縮める。 フレイムが驚いたのか横に飛びのいたが、タバサには既に視界の外であった。 ベッドの淵に手をつき、安らかな顔で眠る耕介を覗き込み…心の底からの安堵が再び湧き上がってくる。 我知らず彼の頬を撫で…不意に、シーツに斑点が出来ていることに気づく。 斑点の数は現在進行形で数を増やしていく。 不思議に思って首をかしげ…そこでやっとタバサは気づいた。 自分が泣いていることに。 せっかくキュルケがしてくれた化粧が崩れてしまう…そうは思っても、涙は止まってくれず、次から次へと溢れ出す。
先ほど散々泣いたというのに、実際に無事な耕介の顔を見て、またもや感情の制御が利かなくなっている。 溢れ出る感情を持て余してどうするべきかもわからず、タバサは耕介の顔を見つめて声もなく泣き続ける。 そんなタバサを、彼女は複雑な気持ちで見つめるしかなかった。 普段の彼女ならば、喜びの涙を流すタバサを見つめるなど野暮なことはせず、部屋から出て行くところだが…今回に限ってはそうするわけにはいかなかった。 タバサに…伝えなければならないことがあるからだ。 だが、どうにもタイミングがつかめない。 未だかつて、キュルケすら見たことがないほどの喜びを顕わにしているタバサの姿を見て、その喜びに水を差すような真似をするのは、キュルケ自身に非はないにも関わらず凄まじい罪悪感を抱かされる。 そして、そのきっかけを与えたのは…この場にいて全く言葉を発さなかった4人目であった。 それはフレイムではない。彼は人間の言葉を喋ることは出来ない。それは耕介でもない。彼は隣で泣き続けるタバサの気持ちなど知らずに眠り続けている。 故に…それは、彼でしかありえなかった。 「タバサ様…起きられたのですね、よかったです」 突然横合いから響いた声に、タバサは反応できなかった。 一瞬の間の後、まずこの声の主を思い出し、次いで彼がどこにいるかを思い出し…最後に、自分が何をしていたかを思い出した。 「―――――――――!!」 声にならない叫びを上げ、タバサは凄まじい跳躍力で部屋の隅に飛び退り、はしたなくもマントで自分の顔をゴシゴシとこすり始めた。 「タ、タバサ様!?すいません、驚かせてしまいましたか?」 御架月の謝罪の言葉も、化粧が落ちてぐずぐずになってしまうことも、混乱の極みにあるタバサが思い出すはずもなかった。 「…目覚めない…?」 結局、タバサを落ち着かせるのに数分間の時間が必要であった。 さらに化粧が崩れて酷いことになっていた顔を洗わせて、やっと話をすることが出来るようになったところで、キュルケは耕介の容態をタバサに説明していた。 「銃士隊が彼を拾ってきたんだけど、それからずっと目覚めてないの。軽い火傷が何箇所かあるだけで命に別状はないのは確かなんだけど…」 そう、彼はタバサと同じようにあの戦いから一度も目覚めていなかった。 既に火傷は水魔法で完治し、身体的にはなんら問題ないはずなのに目覚めない…全く原因不明だった。 「ねぇ、ミカヅキ。貴方なら何かわかるんじゃないの?今日まで何も喋らなかったのは、私達には言えないってこと?」 キュルケの言葉に、タバサも机の上に置かれた霊剣・御架月へと目をむける。 常に耕介のそばにいる御架月ならば必ず何かを知っているはずだ。 だが、キュルケによれば御架月は耕介と共に竜籠に乗せられてからも一度も口を開かなかったという。 先ほどは口を開いたが、未だに何故か剣から姿を現していない。 そのことに、タバサは言い知れぬ不安を感じる。 「まずは、キュルケ様。耕介様を助けてくださって、本当にありがとうございます。そして、今まで無視する形になって本当にすみませんでした」 相変わらず姿を現さずに、御架月は声だけを発する。 「今から、僕のわかる限りのことをご説明します」 そうして、御架月は彼の乗せられた机の前に置かれた二脚の椅子に座ったタバサとキュルケに話しはじめた。 「結論から言うと、耕介様が目覚めないのは、深刻な霊力不足によるものです。 耕介様の使う技は退魔術と言って、霊力というものを消費するんです。メイジの皆さんが魔法を使うと精神力を消耗するのと同じと思ってくださって結構です。 霊力というのは、人の魂の力…という言い方が一番近いでしょうか。とにかく、霊力は眠ったり、食事を摂ったりすることで回復していくのですが…今の耕介様は、消耗が激しすぎて意識を保つことさえも出来ない状態なんです」 「レイリョクを消耗…精神力不足が深刻すぎて意識を失ったって感じかしら…」 「はい、そうです。僕が今まで何も答えなかったのも、極力耕介様への負担を減らすためにずっと眠っていたからです。 僕は霊剣・御架月に宿る幽霊で、耕介様とは霊剣を通して繋がってますから、僕が現界するだけで微量ずつ耕介様の霊力が減っていってしまうんです。 耕介様は類稀なほどに大量の霊力を保有する方なので、僕が一日中現界していても回復量の方が上回っていたのですが…今は、残っている量が少なすぎるせいで、回復量も微々たるものになってしまっていて…」
「……コースケは…目覚めるの?」 「霊力が回復すれば、目覚めます。ですが、それがいつになるかは、僕にもわかりません…。すみません、具体的なことを何も言えなくて…」 霊力というものは科学が未だ踏み込めない領域にある代物である。 それが故に、退魔術を扱う者たちは、霊力がどういうものなのかを経験則で学んできた。 それは裏を返せば、厳密に霊力というものが何かを知る者は誰もいないということだ。 霊力そのものが形をとったものと言える御架月でさえも「魂の力のようなもの」としか形容できない。 霊力は退魔術を使うなどすれば減り、それは眠ったり食事を摂ることで回復する…だが、どんな術を使えばどれほど減り、どんな行動をとればどれほど回復するか…具体的な数値は誰にもわからないのだ。 加えて、このハルケギニアにおいて、霊力のことを知るのは耕介と御架月のみである。 耕介は数年前から修行を始めたばかりであるし、御架月は400年間復讐のためだけに活動していたので大雑把にしか理解していない。 自分から動けない状態である耕介をどうすれば最も効率よく回復させられるのか、どこまで回復させれば目覚めるのか…誰にもわからないのだ。 「じゃあ…このまま、眠らせておくしかないってことになるのかしら」 「そうですね…食事を摂ることが出来れば、多少なりとも回復が早まるとは思うのですが、耕介様の意識が戻らないことにはどうにもなりませんし、このまま見守るしか思いつきません…」 「食事ね…ちょっと考えてみるわ。ミカヅキ、貴方のおかげで事情がわかったわ、ありがとう」 「いえ、そんな…。タバサ様、キュルケ様…助けていただいた上にこんなことをお願いするのは厚かましいのは承知の上でお願いします。耕介様を、どうかよろしくお願いします…」 御架月の姿はないが、人の形をとっていれば、深々とお辞儀をしていただろう。 キュルケが会うのは二度目でしかないが、御架月が素直で誠実な人柄だと理解するのはそれだけで充分であった。 「任せなさい!コースケは大切な友人だし、タバサのいい人でもあるしね、このキュルケ・アウグスタ・フレデリカ・フォン・アンハルツ・ツェルプストーが責任を持って彼を預かるわ」 そう言って、キュルケは胸を張って、胸元に手を当てた。 その拍子に彼女の、世の男どもを魅了してやまない豊満な胸が蠱惑的に揺れたが、この場にはそれに注目する者は誰もいなかった。 耕介は相変わらず目を覚まさないし…御架月は、タバサに注意を払っていたからだ。 「タバサ様…どうかされたんですか?」 タバサは、耕介が目覚めるかを問うた後、ずっと俯いて自らの膝元を見つめていたのだ。 この場で最も小柄な彼女が俯いては、その表情を知ることは出来ない。 「タバサ…?」 キュルケの心配げな声にも、タバサは反応を返さない。 ややあって、二人は気づいた。 膝に置かれているタバサの拳が震えていることに。 「もう…タバサ、大丈夫よ。ミカヅキは徐々に回復してるって言ってるじゃない。彼があなたを置いていくわけないわ」 そう言って、キュルケはタバサの頭をかき抱いてあやすように背を撫でる。 彼女は、タバサの震えを、耕介がいつ目覚めるかわからないことへの不安と受け取った。 タバサはキュルケにされるがままになっているが…その震えは未だ止まらない。 キュルケの推測は間違ってはいない。間違ってはいないが…それだけではなかった。 「タバサ様…ご自分を責めないでください」 御架月の言葉に、タバサがわずかに顔を上げた。 キュルケは耕介の立場と、あれほどタイミングよく魔法学院にやってきた経緯を知らない。 故に、タバサの震えを正確に理解することは出来ない。それは仕方のないことだ。 だが、御架月は耕介とタバサの関係を最もよく知る人物であるし…何より、彼には経験があった。
支援
「耕介様は、確かにタバサ様を護るために来ました。だから、タバサ様がご自分のせいだと思うのも仕方がありません。 ですが…耕介様は自ら望んでタバサ様を護るために戦ったのです。だから…ご自分を責めないでください。自分のしたことがタバサ様を悲しませていると知れば、耕介様も悲しみます。」 御架月は400年、姉を殺した神咲の一族に復讐するために人の手を転々としてきた妖刀であった。 そして、ついに当代の神咲の技を受け継ぐ者を見つけ、激情のままに人を操り、斬りかかった。 その戦いの最中に、求め続けた己の姉に、その復讐が根底を間違えた方向違いのものであることを知らされ…それでも、耕介達が受け入れてくれたことで、彼は400年の妄執を捨て去れた。 だが、その戦いが原因で、耕介と御架月の姉である十六夜の伝承者神咲薫が霊力の大量消費によって倒れてしまったのだ。 結局、耕介も薫も数日寝込んだだけで霊力を回復させたが…彼らが目覚めるまで、御架月は魂を削るような自己嫌悪と焦燥を味わい続けていた。 だから…タバサが、彼女を助けるために戦った耕介が目覚めないことで、身を切るような罪悪感と自己嫌悪に苛まれていることもわかるし… 「でも…簡単には、いきませんよね。だから、タバサ様が耕介様にしてあげたいと思うことをしてあげるといいと思います。そうすれば罪の意識もまぎれますし…何より、耕介様も喜びますよ」 励ましの言葉だけではどうにもならないこともわかる。 「…してあげたいことを…する…」 故に、タバサに方向性を示す。俯いているだけよりは、前を向いて何かをしている方がタバサのためにも、耕介のためにもなるのだ。 「はい。タバサ様、耕介様をよろしくお願いします」 御架月の穏やかな声に、タバサはしっかりと前を向いて、力強く頷いた。 瞳は涙で潤んでいたが、その顔には彼女の決意の色が顕れていた。 そして時間は、それから2週間後、ウィンの月第4週、降臨祭直前へと移る。 コンコンと扉がノックされる音がする。 時計を見れば、もう食事の時間になっていた。 タバサは椅子から立ち上がり扉を開けて、3人分の食事を運んできてくれたメイドからそれを受け取って礼を述べる。 メイドは恐縮したようにお辞儀し、廊下の向こうへと駆けていった。 タバサは、温かな湯気を立ち上らせるスープをはじめとして、無秩序に様々な国の料理が乗っているカートを押し、ベッドの脇に止める。 そして、ベッドに立てかけていた杖を取り、短くルーンを口ずさむ。 すると、眠っているはずの耕介が突然上体を起こした。 タバサの口ずさんだルーンは、コモンマジックの《操り》だったのだ。 《操り》は、人形のようなものを自在に動かすための《念力》の応用というべき魔法だ。 本来は自己の意思を持つ存在には体の自由をある程度奪う程度の効力しかないが、今の耕介は意識がないのでほとんど自在に操ることができる。 タバサは耕介の上体が安定したのを確認すると、まずは鶏肉のソテーをフォークで突き刺して耕介の口元へと近づけていく。 フォークが移動する過程で、鶏肉にかかっていたソースが数滴こぼれてシーツにシミを作る。 だが、なんとかフォークを耕介の口元へもっていくと、魔法によって口を開かせ、フォークを差し入れる。 「……ふぅ……」 シーツに出来たシミを見て、タバサがため息をつく。 耕介の体を支えるためには《操り》をかけ続けねばならず、魔法を使うためには杖を手にしていなくてはならない。 結果、タバサは片手だけで耕介の口へ食事を運ばねばならず、こうしてシーツの上に零してしまうことがままあるのだ。 《操り》で耕介の体を動かせばいいのだが、人間の体を動かすというのは精神力の消費が大きく、加えて繊細な操作が必要となる。 人間は無意識のうちに自らの動きにリミッターをかけているものだ。 故に、《操り》で人を操る場合はそのリミッターを術者の方で調整してやらねばならない。 そうでなければ、例えば拳を握るだけでも自らの手の骨を砕きかねないほどの力を発揮してしまう。 ましてや食事などという繊細な行動を《操り》で行わせるのは、魔法の扱いに長けたタバサでさえも苦労するのだ。 調整を間違えて耕介の体を傷つけてしまっては、今度こそ彼女は自己嫌悪で立ち上がれなくなってしまうだろう。 ならばメイドあたりにでも手伝ってもらえばいいのだが…せめて食事の世話は自分ひとりですると誓っていた。
眠るだけの耕介に、タバサがしてやれることは少ない。 せいぜいが体を拭き、こうして食事をさせてやるだけだ。 耕介に着せる服やシーツを洗濯したりも出来ればいいのだが、彼女は一度もそんなことはやったことがなかったし、メイドに一気にやってもらった方が手間もかからなくていいとキュルケに説得されてしまった。 着替えのことも考えたが、さすがにそれは執事や男の使用人に任せている。理由は察してほしい。キュルケなどは、タバサにやらせたがったが。 故に、彼女が耕介にしてやれることは彼女だけでやりたいのだが…こうもうまくいかないと、さすがにへこんでしまう。 悄然としながら、タバサはソテーを見つめ、思索にふける。 どうすれば、《操り》以外で耕介にちゃんと食事をさせてやれるだろうか…。 耕介と皿を交互に見つめ…突然、タバサの頭に閃くものがあった。 そう、あれは以前にキュルケの部屋にお邪魔した時だ。 普段ほとんど本に興味を示さないキュルケの部屋の机に、栞を挟んだ本があったのだ。 興味に駆られて、キュルケに問うたが「タバサにはまだ早いかなぁ、恋人が出来たら読ませてあげるわ」などと要領を得ない答えしか返ってこなかった。 だが、どうにも興味を抑えられなかったタバサは、悪いとは思ったがキュルケがお手洗いで席を外している時にその本を開いてしまったのだ。 そこには……… 「……………!」 タバサがその記憶の詳細を引っ張り出した時、彼女の顔は瞬間湯沸かし器もかくやという速度で沸騰した。 落ち着かなくソテーをフォークで幾度も突き刺しながら、彼女の視線は穴だらけにされるソテーと耕介の顔を行き来する。 やがて、視線は耕介に固定され、じっと考え込み…そして、彼女は結論を下した。 まずは周囲を見回す。 当然のことながら、この場には眠り続ける耕介と彼女以外には御架月だけだ。 御架月は竜籠の中で話して以来、耕介に負担をかけぬためにずっと眠り続けている。 「ミカヅキ…」 小声で彼を呼んでみる。案の定、答えはない。今も眠っているのだろう。 次に、目を瞑って風を感じ取り、扉と窓の向こうの気配を探る。 雪がちらほらと降っているのを感じるだけで、他に異物は感じない。 学院ではノックもなしに入ってくるキュルケは、この屋敷についてからはコルベールにつきっきりだし、耕介の部屋に来る時はタバサに遠慮してか、必ずノックをする。 シルフィードは寒いとか言っていたので、竜舎で丸まっているだろう。 念のために視覚共有を起動し、確認する。やはり、シルフィードは竜舎にいるようだ。 つまり、突然この部屋に入ってくる者はいない。 さらに二度ほど確認作業を繰り返し…念を入れて問題がないことを確認した。 そう、これは必要なことなのである。 必ず必要なことだ。 タバサは、いつの間にやら蜂の巣のように穴だらけになっていたソテーを口に含んだ。 ゆっくりと咀嚼する。 御架月とて言っていたではないか。してあげたいと思うことをしてやれと。 いやちょっと待て、違う、これは耕介の回復を早めるために食事をさせる必要があり、その食事をより効率的に行わせるために必要なことであって、決してタバサがしてあげたいと思っているわけではない…待て待て、別にそうするのがいやなわけではないが…! タバサは、自身の思考が錯綜していることにも気づかずにひたすらソテーを咀嚼する。 ツェルプストー家自慢の料理人が作った料理はいつも美味なのだが…今の彼女に味を気にする余裕はなかった。 そして、タバサは《操り》で上体を起こしたままの耕介のベッドに乗り、膝立ちになる。 こうしないと、小柄なタバサと大柄な耕介では顔の高さが合わない。 右手を耕介の肩にかける。 温かな体温を感じる。 ついに思考は錯綜の果てにこんがらがって真っ白になり、何かを考える余裕さえも消え去っていた。 もはやタバサに残っているのは、「食事をさせなくてはならない」という既に強迫観念の域にさえ到達したものだけであった。
私怨
一番時系列が進んでるのってどれだろ。アルビオン〜タルブ戦あたりで団子状態だからな・・・。 気さくな王女・・・はなんか違う気がするし。
そのままゆっくりと顔を近づけ…耕介の唇に、自分の唇を合わせる。 《操り》によって唇と歯を開かせ、先ほど咀嚼した鶏肉のソテーを舌で差し入れる。 その過程で、タバサか耕介かどちらのものかもわからぬ涎がタバサの顎を伝う。 口の中のものを全て耕介の口腔に移し変え…タバサはやっと耕介から顔を離した。 カートに乗っていたナプキンで口元を拭い、《操り》によって耕介の口と舌を動かして飲み込ませる。 そして…既に考えることを自ら放棄したタバサは次の料理を口に含んだ。 結局、部屋には誰も入ってこず、御架月も目覚めることはなかった。故に、食事の間中ずっと断続的に部屋に響いていた水音に気づいた者は誰もいなかった。 後に洗濯を担当したメイドは語った。シーツはいつもよりも遥かに綺麗であったと。 バッソ・カステルモールは困惑しながらもプチ・トロワの門をくぐった。 数週間前、彼は普段からの実直な仕事ぶりとスクウェアメイジとしての魔法の腕を評価され、ガリアが有する三つの花壇騎士団の一つ、東薔薇騎士団の団長へと叙されたばかりである。 そんな彼が何故プチ・トロワにやってきたのかというと…王女イザベラ直々にその祝いを行うという通達がきたからである。 (何故、あの簒奪者の娘が、一騎士に過ぎない私をわざわざ自分の庭に呼ぶのだ…) カステルモールは、王女の誘いがまさか文面通りのものだとは思っていない。 そんなことをする理由も繋がりも、カステルモールと王女の間には存在しないのだ。 以前、一度だけ風竜の騎手として運ばされたことはあるが、王女ともあろうものががいちいちそんなことを覚えているとは思えない。 確かに華々しい功績を挙げて団長になったのならば王族自ら労われるだろう。 だが、そういう公の祝いは既に済んでいるし、王女がわざわざ己の名で呼び寄せるなど異例である。 そう、本来ならば理由はない。だが…実は、彼には後ろ暗いところがあったのだ。 騎士とは王家に忠誠を誓うものだが…彼は、現王家に忠誠を誓っていない。 彼が忠誠を捧げるのは、真の名君であった現王ジョゼフの弟であるシャルルであった。 そして、シャルル亡き後は、彼の妻とその娘であるシャルロットを護るためにこの杖を振るおうと誓っていた。 それは東薔薇騎士団に所属する騎士達の総意でもある。 故に、彼は裏ではシャルロットとその母の手助けをするために様々な情報を集めたり、賛同者を増やしたりしている。 もしかしたら、それが王家の者に露見したのかもしれない。 そうであったなら…どうにかして、カステルモールだけの考えであると示さねばならない。 彼の整った面は動揺など欠片も映してはいなかったが…その心中は、極度の緊張と恐怖に苛まれていた。 メイドに案内され、王女の私室に到着する。 「王女殿下、カステルモール卿がいらっしゃいました」 「来たか。入りな」 部屋の中から尊大な声が聞こえてくる。 この簒奪者の娘はいつもこうだ。無意味に周囲に無理難題を吹っかけては右往左往する様を嘲笑う、傲慢な冷血女。王女としての気品など欠片すらもない。 最近は丸くなったともっぱらの噂だが、単に暇つぶしの玩具を見つけてそれに夢中になっているだけだろう。 その玩具とは、以前出会ったあの平民の男かもしれない。王女に対して信じられないような無礼を働いていたが、今も彼があの冷血女の無聊を慰めているのだろうか。 メイドが開いた扉をくぐり、王女…イザベラの私室へと足を踏み入れる。 「王女殿下におきましてはご機嫌麗しく…。本日は私などをご招待いただき光栄の極みにございます」 カステルモールは膝を突いて臣下の礼をとり、上辺だけの美辞麗句を並べ立てる。 面従腹背を続けるうちに、随分とこんなことばかりうまくなってしまった。 顔を上げたカステルモールの目にまず飛び込んできたのは、部屋の中央に置かれた白いテーブルと二脚の椅子。その上に、おそらく紅茶が入っているのであろうポット、二組のティーカップとソーサーが置かれていた。 そして、窓側の椅子には件の冷血王女イザベラが座っている。 ガリアの王族にだけ許された鮮やかな青の髪に整った美貌…だが、やはり気品は感じられない。 「あんたはもういいよ、下がりな」 イザベラの言葉に従い、メイドは退出していく。
おっと、失礼しました
「型どおりの挨拶なんていいから、そんなとこに突っ立ってないで座りな」 いつもの傲慢さがやや減じたように感じる笑顔を浮かべるイザベラに、カステルモールは不気味なものを感じる。 王族の威を振りかざすイザベラらしくない態度。加えて、部屋にメイドが一人もいない。 「では、お言葉に甘えまして…」 とりあえずはイザベラの言葉に従って、椅子に座る。 すると、イザベラが立ち上がり…信じられない行動に出た。 「で、殿下!?」 イザベラがポットを持ち上げ、カップに紅茶を注ぎ始めたのだ。 「勝手にミルクティーにさせてもらったよ。あたしのお気に入りなんだ」 「そ、そんな、殿下が手ずからお淹れになるなど畏れ多い…!」 「なんだい、あたしが淹れたお茶は飲めないってのかい?」 「い、いえ、まさかそんな、そういうわけではございませんが…」 言葉面こそ不機嫌そうなものだが、イザベラの顔はカステルモールの言葉を聞いても特に気分を害した風ではなかった。 やがて、紅茶特有の芳しい香りが部屋に広がり、その頃にはカステルモールもとやかく言うのはやめていた。 この傍若無人な王女の行動を読もうというのが無理な話なのである。 「さ、出来たよ」 イザベラが二組のカップの片方をカステルモールの前に置く。 馥郁たる香りがより一層強くカステルモールの鼻腔を心地よく刺激する。 カステルモールが戸惑っている間に、イザベラは己の分の紅茶を飲み始めていた。 「うーん…やっぱり、コースケが淹れた方が美味しい…ま、見よう見まねに淹れ始めて2週間じゃ当たり前か」 ということは、イザベラは2週間前から突然紅茶を淹れ始めたらしい。 いったい何を考えているのか…全くもって奇々怪々である。 「どうした、飲まないのかい?」 「い、いえ、王女殿下自ら淹れてくださったことに感激しておりました」 イザベラに促され、カステルモールは慌ててカップを口元に近づける。 ミルクの乳白色と混ざって薄赤くなった紅茶をゆっくりと啜る。 「とても美味しゅうございます、殿下」 実際、2週間前から始めたとは思えぬほどの腕前である。 だが、極度の緊張を伴ってこの部屋にやってきたカステルモールは、その緊張をすかされて満足に美辞麗句を並べ立てることが出来なくなっていた。 「そうかい、そりゃ良かった。ちょっとは自信もってもよさそうだね」 イザベラは、やはり笑顔を浮かべたまま。 カステルモールの違和感は極限に達していた。 そして、それを見計らっていたかのように、再度イザベラが口を開く。 「で…今日ここにあんたを呼んだのはね、悪いんだけど祝いってのは口実だ。そのお茶で満足してくれ。あんまり前置きをだらだら話すのも性に合わないし、早速本題に移らせてもらうよ」 カステルモールは身を硬くし、イザベラの次の言葉に備える。 いったいどう切り返せば東薔薇騎士団の面々に累が及ぶのを避けられるか、高速で思考を回転させながら。 「実は、あんたに頼みがあるのさ」 いったいなんだ、オルレアン派の情報を渡せというのか?それとも、現王派につけというのか? だが…イザベラが口にした言葉は…カステルモールの予想を完璧に裏切るものであった。 以上で投下終了になります。支援ありがとうございました! あぁっ石を投げないで!変態ですみません!変態でごめんなさい! でも可愛い女の子に看病される時にああしてもらうのは俺的浪漫なんです! あれ、何故かドラゴンが羽ばたくような音が聞こえてくる…こんな夜更けに誰だろう
>446 既にレコンキスタを滅ぼした煉獄の虚神は?
変態!変態!変態!でも乙!
乙!&GJ! …男なら浪漫に躊躇しちゃだめだよな!
たばさに口移し・・・(;´Д`) ハァハァ…
毎度乙…なんというタバサ
>>446 松下(千年王国)が原作の七巻ラストまで進んでる
乙! 世の中には良い変態と悪い変態がいる。 あなたは良い変態だ。
乙 変態ちがう 浪漫だよ
不気味な物を見るような目で見てるカステラにワラタ
さざなみ乙 あなたこそ紳士という名の変態だ
こんばんは。
___l___ /、`二//-‐''"´::l|::l l! ';!u ';/:::l ', ';::::::l ';:::::i::::: ノ l Jヽ レ/::/ /:イ:\/l:l l::l u !. l / ';:::l ', ';:::::l. ';::::l::::: ノヌ レ /:l l:::::lヽ|l l:l し !/ ';:l,、-‐、::::l ';::::l:::: / ヽ、_ /::l l:::::l l\l ヽ-' / ';!-ー 、';::ト、';::::l::: ム ヒ /::::l/l::::lニ‐-、`` / /;;;;;;;;;;;;;ヽ! i::::l::: 月 ヒ /i::/ l::l;;;;;ヽ \ i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;l l::l::: ノ l ヽヽノ /:::l/:l /;;l:!;;;;;;;;;', ';;;;;;;;;;;;;;;;;ノ l:l::  ̄ ̄ /::::;ィ::l. l;;;;!;;;;;;;;;;;l `‐--‐'´.....:::::::::!l __|_ ヽヽ /イ//l::l ヽ、;;;;;;;ノ.... し :::::::::::::::::::::ヽ /!リ l | ー /::::l';!:::::::::::::::::::: u ', i ノ l | ヽー /イ';::l ’ し u. i l l | /';:';:!,.イ し 入 l l U | /,、-'´/ し / ヽ、 u し ,' ,' l | /l し _,.ノ `フ" ,' ,' ,ィ::/: | /::::::ヽ ヽ / し ,' ,' / l:: | /::::::::::::`‐、 し ', / u ,、-'´ l,、- | ``‐-、._::::::::::` ‐ 、 ',/ , -'´`'´ ,-'´ | _,、-‐'"´';:::::::::イ:l';:::` ‐ 、._____,、-‐'"´ u / | | | | \ l::/ l::::::/リ ';:::::lリ:::::l';:::l l:l:::::l\ u / | | | | そだ |------、`⌒ー--、 れが |ハ{{ }} )))ヽ、l l ハ が |、{ ハリノノノノノノ)、 l l い |ヽヽー、彡彡ノノノ} に い |ヾヾヾヾヾヽ彡彡} や !! /:.:.:.ヾヾヾヾヽ彡彡} l っ \__/{ l ii | l|} ハ、ヾ} ミ彡ト 彡シ ,ェ、、、ヾ{{ヽ} l|l ィェ=リ、シ} |l lミ{ ゙イシモ'テ、ミヽ}シィ=ラ'ァ、 }ミ}} l ヾミ  ̄~'ィ''': |゙:ー. ̄ lノ/l | | ヾヾ " : : !、 ` lイノ l| | >l゙、 ー、,'ソ /.|}、 l| | :.lヽ ヽ ー_ ‐-‐ァ' /::ノl ト、 :.:.:.:\ヽ 二" /::// /:.:.l:.:. :.:.:.:.:.::ヽ:\ /::://:.:,':.:..:l:.:. ;.;.;.;.;;.:.:.:.\`ー-- '" //:.:.:;l:.:.:.:l:.:
お、書きこめた。 お久しぶりです。 続きが出来たので投下させていただきます。 さっきまで規制がかかっていて、代理スレにも投稿したのですが、規制切れたようなので。 よければ10分後から始めます。
>>461 期待してます。
>さざなみの人
乙です。イザベラも頑張れ。
ところでドラゴンが近所に来ること自体に驚かないとは、貴様、こっちの世界の人間ではないなッ!?
我がまとうは悪魔の闘気! 我が振るうは悪魔の刃! 支援!
465 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :2008/05/14(水) 00:32:53 ID:BjV4UAo1
>449 窓を開けたらアカンでw
「……ん?」 ムスタディオは森の中、一際高い木の上で怪訝に眉根をひそめた。 そこからは空き地と廃屋が概ね見通せる。視認出来るということは射線が通るということであり、彼は戦いの中で鍛えた狙撃眼で監視を続けていた。 そして、これはいよいよ自分の出番なのかもしれないと思う。 廃屋からルイズが、次いでロングビルが出てきたのだ。ルイズは両手を後ろに回しており、その表情は硬い。 何か廃屋の中であったのか、あるいは何もなかったからこその落胆か。しかし後ろのロングビルはどこか晴れ晴れとした表情をしている。 その奇妙な齟齬の意味を噛み締めようとした時、ロングビルが大声を上げた。 「ムスタディオさん! ミス・タバサを見つけましたわ! それに敵を捕まえました、出てきてください!」 「本当か!」 大声をあげ、木を滑るように下った。空き地へ出ると、ロングビルは破顔し、その一歩前にいるルイズはしかし益々表情を失くしていた。 ロングビルの言葉でやや高揚していた心が疑問を投げかける。 この違和感は何なのだろう、と。 その答えはすぐにもたらされた。 「……ムスタ、こいつを撃って!」 ルイズの言葉の意味を、ムスタディオは咄嗟に理解できなかった。そのために硬直してしまった瞬間にルイズがこちらに向かって駆け込もうとし、しかしロングビルに腕を掴まれる。 その腕が後ろ手に縛られているのを見て、目の前で繰り広げられている光景が何なのか分かったが。 おっとり刀でブレイズガンを構えた時には遅かった。 「おっと、動くんじゃないよ」 今までの貞淑な様子から一変、荒々しい野党の声を上げるロングビルの手にはナイフが握られており。 その切っ先は、ルイズのか細い首に触れていた。 「な、なんのつもりだ……ロングビルさん?」 「間抜けな詮索の前に、杖を捨てな! 強くても馬鹿な男は哀れなだけだよ? ――そう、腰の剣もよ」 鋭い語気と皮肉にたじろぎながらも、ムスタディオは状況を判断しようとしていた。廃屋は静まり返っている。 先ほどまでは慌ただしい物音がしていた。恐らく、キュルケは中で拘束されているのだろう。そしてロングビルの腕に後ろから絡めとられているルイズ。眼を伏せ、唇を噛み、口惜しそうに震えていた。 周囲には野生らしき獣の気配しか感じられない。 出来ることは、何もなかった。 「……あんたがフーケだったんだな」 ロングビル――土くれのフーケがにやりと笑う。 ムスタディオは、力なくブレイズガンを、そして鞘に納めたままのデルフリンガーを地面に下ろした。 どこか遠くで、きゅるきゅるという獣の鳴き声が聞こえていた。 「ブレイブストーリー/ゼロ」-19
行方知らぬ風たちよ、我が声に集え 天空への門を開かん!支援!
廃屋の正面に四人は転がされた。ムスタディオも両手を縛られ、四人の杖や身につけていた鞄等は全て外され、一か所に集められている。しかしブレイズガンだけはフーケの手の中にあった。 フーケが手際良くブレイズガンを操作し、構える。銃口が向けられた先は廃屋である。 「それじゃあ、具合を見るとしましょうか」 その言葉と共に、引き金が銃握に押し込まれた次の瞬間。 森に吹雪が吹き荒れた。 「きゃああああ!?」 誰の物とも知れない悲鳴が暴風にかき消される。廃屋から噴き上がった冷気が怒涛の如く体を舐め、体温を削り去る。同時に信じられない速度で建物の表面を結晶が覆って行く。吹雪が舞ったのはたった数秒のことだったが、それが止んだ頃には廃屋が凍り漬けになっていた。 ルイズも、キュルケも、普段は無表情なはずのタバサでさえも廃屋に倣うように表情が凍っていた。 ただ一人、その意味を噛み締めるムスタディオはフーケから目を離さない。 「へぇ。すごいじゃないか。やっぱり持ち主の力を増幅するマジックアイテムみたいだね。 加えてこの精神力の消費の低さ。とんでもない値打ち物じゃないか。ムスタディオ、平民のあんたが持っておくにはもったいないほどにさ」 ブレイズガンの銃口がムスタディオに向けられる。銃口の内側に刻まれた魔法文字の文様が淡く発光する様を見ながら、自分はここで死ぬのだろうかと思った。 しかしその思いは、薄らと空気に残った冷気の残滓程度の強さしか伴っていない。 それより。彼にはどうしても問い正したいことが出来ていた。 「……その銃の威力は、持ち主の魔法力に比例するんだ。あんた、凄い魔道士だったんだな」 「そりゃ良いことを聞いたね。いいのかい、そんなことをあたしにばらしても?」 「メイジ、貴族だったのかい、あんた?」 フーケが不審そうな顔をするが、その表情は一瞬で忌々しい風へと溶ける。 「……『名をなくした者』ってやつさ。今は違う」 ムスタディオはそう告げるフーケを見た。 イヴァリースで行動を共にしていた貴族達、それにキュルケやルイズが時折見せる高貴さは感じられない。 その一切は削げ落ちてしまったのか。あるいは元から持ち合わせていなかったのかは判断しかねる。 でも。 ムスタディオは考えてしまう。悪い方へ、悪い方へと。 今彼女に残っている感情、考え方、それが彼女の本質だったのだとしたら。 貴族という存在は、なんて。
「――あんたは、誰かのために剣を執ろうと思ったことはあるかい?」 何故、そんな問いが口を突いて出るのかと自分でも不思議に思った。 そして同じように、様々な何故が胸を渦巻いていた。 何故、仲間達の顔がこんなにもちらつくのだろうか。 何故、会議室でのコルベールの様子が心の底にこびりついているのだろうか。 何故、それと今まで共に研究に興じた彼の姿を比べている自分がいるのだろうか。 何故、ルイズが泣いていた顔が。楽しそうにしていた町での様子が。出会った当初の忌々しげな表情が頭の中を繰り返されるのだろうか。 そして何故、フーケに「執ったことがある」と答えてほしい自分がいるのだろうか。 「ふん。時間稼ぎはするだけ無駄だよ」 フーケの返答に、その何故への答えの凡てが含まれている気がしていた。 しかし彼女は答えてくれなかった。 「誰も助けに来てくれやしないんだからね」 フーケが引き金に掛けた指に力を込めるのが分かった。 ムスタディオは死にたくなかった。 自分が死ぬのはもちろん嫌だが、後ろの三人の少女を死なせたくはなかったし、こんな悪党に強力な武器を渡してしまうのも許せなかった。 でも何より、今の問いへの答えが知りたかった。 「――そうでもない」 だから必死の形相でフーケを睨み続けていた彼は、タバサが小さく呟き、口笛を鳴らしたのを聞き逃した。 ◇ ――捕まった夜。 フーケと交戦する、その直前。 タバサは自らの使い魔に、自分の後を尾行し、合図と共にフーケを襲えと命じていた。 彼女が合図を出すタイミングとして指標にしたのは、フーケが最も油断した瞬間。 そしてムスタディオとフーケの会話は、彼がもたらした情報の有用性、そして理由は定かではないがフーケの内面を抉ったらしい問いかけ、それらの要素を以て図らずともタバサがフーケに捕らわれて以来、初めて大きな隙を生じさせていた。 「そうでもない」 タバサが口笛を吹いた次の瞬間。 一度は傷ついた体を装って撤退した使い魔が、再びフーケに襲いかかった。 ◇
森の中から何かが、烈風の如く飛び出して来た。 それがタバサの使い魔の風竜だとキュルケが気づいた時には、フーケが風竜の羽撃を食らって何メートルも吹き飛ばされており、その後驚異的な勢いでフーケが森の中へ飛び込み、姿を消していた。 あっけに取られている時間は長くなかった。タバサの縄を食い千切ったシルフィードに拘束を解いてもらう。 他の二人も自由になるのを見ながら、真っ先に自分の杖を奪われた装備品から掴み出すと、キュルケはタバサに走り寄った。 「タバサ! よかった、本当によかった!」 タバサはいつも通りのタバサだった。死ぬような目に合ったとは思えない無表情さで杖をチェックしている。 その彼女に抱きつこうとして、しかしキュルケは杖で制された。「まだ終わってない」という呟きに、そんなことは分かっているのに、と思う。胸中ではずっと、憎悪の炎が静かに揺らめいている。キュルケはフーケのことを決して逃がさない、と決めていた。 フーケが飛び込んだ辺りの茂みを見ようとしたキュルケは、しかしその前にタバサの様子が妙なことに気づいた。 彼女は先ほどから、フーケの気配に気を払っていないように見えたのだ。 その視線は解放されてからずっと一点に集中されている。 ムスタディオだった。自分の装備品を確認し、タバサは剣を引き抜く彼の挙動をずっと追っていた。 怪訝に思ったのは彼女に余裕が残されていたからだった。 木々がなぎ倒される凄まじい音が響き渡り、彼女の頭からその疑問は締め出されることになる。 森の中、凄まじい勢いで土が盛り上がっていく。 真っ先に反応したタバサが、取り戻した杖で氷の魔法を放つ。しかし巨大な氷の竜巻の直撃を受けた小山は形をやや崩しただけですぐさま再生し、どころか人の形を成して行く。 現れたのは巨大なゴーレム。 そしてその肩には。 「……フーケ!」 フーケはゴーレムの肩の上で、何か巨大な杖めいた物を抱えている。それはムスタディオの杖を巨大化させたような代物だったが、今のキュルケにとってそれは些事であった。 ――疑問が締め出されたキュルケの中は、憎悪の炎だけで満たされていたから。 キュルケは、自分の顔が嫌悪と獰猛さで歪んでいることを知らない。 そしてそんな己の様子を、タバサが決定的なまでの興味深さで一瞥したことにも気付かなかった。 ◇
汚れ無き天空の光よ、血にまみれし 不浄を照らし出せ!支援!
「おいおい、やっとこさ鞘から出してくれたと思ったらなんだいこの修羅場はよう」 フーケが抱えている物を見た時、ムスタディオは我が目を疑った。デルフリンガーが何か言っているが耳に入ってこない。 「なんで、あんな物が……!」 発作的な勢いで仲間を見やる。キュルケとルイズは戦闘態勢を取り、タバサが使い魔に飛び乗ろうとするところだった。 「逃げるぞ! 三人とも竜に乗るんだ!」 怒鳴りながら自分も使い魔へ走り寄る。ずしん、とゴーレムが足踏みし、腹に響く音。 キュルケとルイズが杖を振りかざす。 「ヴァリエール様! キュルケ!」 「嫌よ! あたしは絶対にあの女を捕まえるわ!」 「私も、逃げるわけにはいかないのよ!」 二人の返答にムスタディオは憤りに近い苛立ちを覚え――次いで、二人の目に真剣さと、剣呑さが同居しているのを見てとって、踵を返して二人へと走った。 二人はてんでバラバラに呪文を詠唱し始める。しかしそれよりも早く、フーケが「それ」を構えるのが見えた。 「二人とも避けろっ!!」 叫べども、二人とも呪文を詠唱していたために動きが鈍い。 ムスタディオが二人目掛けて跳んだ瞬間、フーケの手元で光が断続的に瞬き、巨人の集団が一斉に足踏みをしたような連続した轟音が鳴り響く。 ゴーレムの出現によって荒れた地面が砂埃を巻き上げ、視界が覆われてしまう。地面を転がったムスタディオの腕の中には、華奢な一人分の温もりがある。恐らくルイズだった。
慈悲あれば、許したもうは、剣の心 悪を裁くは無心の剣!支援!
「ヴァリエール様、逃げるぞ」 「……いやよ」 温もりを抱きかかえたまま、ムスタディオは砂塵に紛れて森へ逃げようとする。 その腕を、ルイズは引き剥がそうとしていた。 「何言ってるんだ。今のあれ、見たでしょう。あれは人間じゃ太刀打ちできない。不意を打つか、労働八号や飛空挺を持ってこないと」 「逃げるわけにはいかないのよ!」 視界が段々と晴れてくる。走るムスタディオの目に、必死な形相のルイズの顔がぼんやりと入る。 その訴えをムスタディオは無視することにした。森へ飛び込み、ルイズを離す。ルイズはすぐに飛び出して行こうとしたが、外でゴーレムの足音が響き、その動きが固まった。その隙にムスタディオが腕を掴む。 「離しなさいよ!」 いい加減にしろ、と言いかけて、ムスタディオはしかし言葉に詰まってしまった。 彼の目はルイズの表情に釘付けになっていた。 何故、その眼差しに、悲愴なまでの決意を感じてしまうのだろう。 そして何故、と思う。 何故自分はフーケに投げ掛けた問いを、ルイズにも答えて欲しいと思っているのだろう。 唇を動かしかけたムスタディオは、 掃射の音が鳴り響いて我に帰った。 完全に砂が晴れた空き地を見ると――キュルケが転がっていた。 「くそ!」 こんな逼迫した状況で余計な事を考える自分の心を罵倒する。 「タバサさんと一緒に逃げるんだ! 絶対に戻って来ちゃ駄目だぞ!」 叫ぶように言って、ムスタディオは森を飛び出した。 剣一本で飛び出すなど自殺行為に等しかったが、シルフィードの一撃でブレイズガンは跳ね飛ばされ、姿が見えなくなっていた。 だからムスタディオは走る。異様な速度で風景が流れる。 デルフリンガーを握る左手のルーンが輝く軌跡を空中に残す。 多種多様な「何故」で内心がぐちゃぐちゃのまま、ムスタディオは駆ける。
以上で投下終了です。 支援ありがとうございました。
命ささえる大地よ、我を庇護したまえ 止めおけ! 支援!
食事の間中ずっと断続的に部屋に響いていた水音…… 後日いつもよりも遥かに綺麗であったシーツ…… これらが指し示す事実はただ一つ! うえのおくちで食べさせてもらいながら したのおくちに食べられうわなんだなにをするやめr
478 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :2008/05/14(水) 02:14:29 ID:85vVmaNE
>>477 もちつけ。
俺は落ち着いているぞ具体的には右脇腹の何かが50,000rpm突破で腸食い千切って外に飛び出す5秒前くらいには。
――タバサの口移しっていったいどんなでぃすてぃにぃいいいいいっ……この変態めもっとやれこん畜生GJ愛してる
479 :
478 :2008/05/14(水) 02:15:51 ID:85vVmaNE
もちついてなかった。 sage忘れた正直すまんかった。
>>414 どうもwiki登録ありがとうございます。
旧版のほうと小ネタのリンクは消去していただいて構いません。
2話は今週中には投下させていただきます。
>>480 レスありがとうございます。
二話楽しみにしてます。
wikiの件は了解、修正します。
>さざなみ 世の中には普通の馬鹿と悪い馬鹿と良い馬鹿が居る。 あんたは……もの凄く良い馬鹿だ! べ、別に口移しを終えたタバサの微かに潤んだ瞳や、少しだけ乱れた呼吸、ほんの少し朱に染まった頬とかを想像して萌え転がってなんかいないんだからなっ! 更に言うと、唾の描写で『流石に解ってるじゃないか!』とガッツポーズを下なんて事も無い! 無いったら無い!
ムスタきてるー! 投下乙であります!
さざなみの人乙です! 「シャルロット」に戻り始めた彼女が可愛すぎるwww
>>446 姉妹スレのスターダストも七万人決戦→ロンディニウム強襲まで進んだがそこで完結
一番進んでいるのは他サイトの某逆行もの。13巻まで進んでいる。つーか作者が何も考えて無い。
さざなみさんも時系列的には結構進んでる部類だよな。 学院襲撃って8巻だっけ?
さざなみの人、GJです! ああ、もう! 口移しをするタバサがいじらしくて可愛くてたまりませんね〜 こんな展開を書けるあなたが変態だなんてとんでもない! あなたは立派な良い変態ですよ!! むしろ口移しの直前のシーンで「霊力補充!? まさか18禁であんな事とかするのか!?」なんて想像した 自分の方がおバカで悪い変態なんでしょうね…orz イザベラ様も可愛いけど、今回の話でタバサの方が可愛く思えてしまいましたよ 次回も楽しみにしております!
>>401 日蝕召喚(送還)は、ファンタジーでは割と普通。
というか、日蝕とか月蝕が呪術的、魔法的に特殊な意味があるっていうのは、天照大神の昔からの常識ですね。
>>485 スターダストは「まだ続けれるけど終わり所だから終わるぜ」って感じがする
当時もっと原作が進んでたらもっと話を進めてたかもな・・・日刊でw
じゃあ平賀源内召喚というのはどうだろう 西田敏行が棒を頭上でクロスさせて「えれきてるー!」と絶叫
>490 「翔んでる! 平賀源内」かよ、懐かしいなオイ。
>>489 姉妹スレの話題はあちらで…と逝きたいが
ガンダ=承太郎
ヴィンダ=仗助
ニョズ=ディアボロ
ならティファの元に記す事さえ憚れるとして徐倫とか
両親?のピンチに駆けつけるとか
スパロボOG外伝からフォルカ召喚…ドモンと被るか
>>490 平賀源内だとコミックだと「風雲児たち」かな
林子平 高山彦九郎 最上徳内 大黒屋光太夫 江川太郎左衛門
あたりが見たいが
考えてみればハルケギニアをひとつの国だと解釈すれば鎖国しているようなもんだよな… エルフともロバ・アル・カリイレとも直接交流ないんだっけ? 徳内、伊能忠敬 、間宮林蔵 あたりに東方探索させて見たい。
>>494 彦九郎はちと現実を見ずに観念だけでKYな行動しまくって
状況を混乱させそうですね
ここはベニョヴスキーとか
「とりすて国酔夢譚」か キュルケのモデルはロシアのエカチェリーナ女帝だけどな
>>497 タルブの村に日本人漂流民の子孫で出来た村があって日本語学校まであるんでつね
シエスタが光太夫達の元を「ニホンジンダ…オラタチ…ニホンジンダ…」と訪れるわけですね
確かに鎖国時代の日本人が召喚されたら神隠しにあって南蛮国まで来てしまったとしか解釈しないか…
ハルケギニアの住民も異世界から来たとは思わないから、まだ見ぬ東方(から来たと思い込む)の国々と交流を持てるならと必死で彼らを優遇するかも?
>499 優遇はないと思うナァ。 魔法が使えない時点で平民(≒貴族の下僕)扱いっしょ。
>>498 科学水準が下がると、月が二つでも異世界と認識できないかも
《すげえ、異国って月が二つもあるんだな》くらいにしか、認識できない可能性は非常に高い
…というか、最低限自分達の立つ大地が惑星であるって概念がないと、無理かもしれない
逆に科学水準が恒星間航行可能で多星系への移民が盛んな世界の場合でも、異世界ではなくロストコロニーと勘違いされるかも
戦いが終わって倉庫の中で眠る魔王の鎧・斧・盾を呼び出してしまい、 武具に籠る魔王の遺志を継いで世界を統一せんと立ち上がる虚無王ルイズ。 〜ロマンシングゼ・ロ3〜 という電波を受信したんだ・・・どう思う?
アビスが閉じてるぞ。 七英雄のがいいと思うけどな。 あるいはアリ。
>>501 改造ロマサガ3で似たようなイベントがあったぞ
ねじれた森の最深部の魔王の玄室に魔王グッズと少年orサラを
連れて行くと魔王が復活してバトルになるってヤツ。
ロマサガ3から妖精ちゃんを召喚したらただの大当たりだけど
いたずら好きなちょっと困った使い魔とのコメディになりそう。
外見に反して武器の扱いはピカイチだしな。
(槍は言うまでも無く剣、弓レベルも高い)
俺、ザリガニマンのが好きなんだ… あいつが呼ばれたらどうやって武器持つのかしら
ボストンはちゃんと武器持って戦えるから、ハサミで挟んで持つんだろう そこらの武器よりハサミで殴ったりカウンターする方が強いけど さらに奴は玄武術も使えるから回復・補助ができて便利だな
雪ダルマを召喚し、キュルケと相討ちに…
いっそのことハニワなんかどうだ?
>>478 sage以外のところも落ち着けw
浪漫回路は左脇腹だ
>>508 左脇腹というとここですね!?
∧_∧
_( ´Д`)
/ ) ドゴォォォ _ /
∩ / ,イ 、 ノ/ ∧ ∧―= ̄ `ヽ, _
| | / / | ( 〈 ∵. ・( 〈__ ゛ 、_
| | | | ヽ ー=- ̄ ̄=_、 (/ , ´ノ \
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みんな『さざなみ』のタバサに萌えまくって忘れているようだが、 『ブレイブ』の方のタバサがだんだんヤバい方に傾きつつある(もう手遅れ?)ぞ
裏切りフラグの立ったキャラに萌えるのは難しいな。 避難所のバレッタくらい突き抜けると逆に「姐さんついて行きやすぜ」的に萌えられるんだが。
裏切り・・・・・・・・奉先とか松永久秀とかを召喚 色々と怖い事になりそうだ
>507 >512 とりあえず、ジーグブリーカー! 死ねぇ!
>>511 ふと思ったんだがルイズ・キュルケ・タバサ・ギーシュといった面々では
タバサはある意味一番裏切りフラグ立ちやすいキャラなんじゃね?
相手がジョゼフ関係じゃないなら、母親を治してやるからこっちにつけと言われたら迷うだろうし
その次は実家が貧乏で困ってるギーシュと魔法関係でコンプレックス持ってるルイズだな
一番頼りになりそうなのがキュルケかな
>513 それに近いネタというか……。 妲己と清盛がハルケギニアに来て、ジョゼフと結託。 その後色々あって、ウェールズ復活をエサにアンリエッタを篭絡。 だが左慈と太公望の力でやってきた三国、戦国の英雄たちが ハルケギニアの反遠呂智の諸勢力と連合軍をつくり、最後はトリスタニアの決戦で 遠呂智軍、ガリア・ジョゼフ派、トリステイン正規軍、レコンキスタ残党、伊達軍、呂布軍の連合軍と戦う…… なんてのを書こうかと思った。 筆力不足で無理なんで諦めたけど。
つまり、キュルケはいい女でおk
いい女、と書かれると キュルケ「やらないか」 ルイズ「だ、誰がアンタなんかと…っ!」 の方にしか想像が行きません('∀`)
>>496 ベニョヴスキーは状況を混乱させる以外の行動を絶対に取らないじゃねえかよw
裏切り候補筆頭はアンリエッタだろ常識的に考えて……
>江川太郎左衛門 エルフ領を避けて西回り空路でロバ・アル・カリイレ艦隊来襲 ハルケギニア各国に国交と対エルフ同盟の締結を要求。ハルケギニアは一気に動乱の時代に とたんに今まで省みなかった技術革新に各国は狂奔 すかしトリスタニアにおいてそれらに対応できるにはコッパゲしか… 最後には「馬だーっ」の一声で過労死…
超ウルトラスーパーどマイナーで読んでる人殆どいないだろなーと 思ってた「風雲児たち」 知ってる人が案外居てとっても嬉しい
「風雲児たち」は普通に名作だぞ ゼロ魔とは読者層が被りそうにないと思ってたがw
予約入ってないようなので、つまらない話でもうしわけありませんが投下します。 どうしても、次の話であるきゅいきゅいの話まで一気に行くと、あまりにも長くなりすぎるので。
「……というわけで、ミス・ロングビルがフーケだったんです」 ルイズと瀬川は、フーケを縄で縛ったあと、『破壊の杖』を無事に回収し、学院長室でオスマンに、ことの顛末を報告していた。 捕まえる前後の言動や魔法、彼女があそこに一人残っていた理由、奇しくも本人の自己報告である黒いローブ…… どれもが彼女を犯人として裏付けるには十分だった。 ちなみに、連行している途中に彼女は目覚めてしまったが、不幸にも彼女を運んでいるのは瀬川である。 杖はルイズがきっちりと取り上げている以上、彼女も一人のか弱い?女性。改造人間のホールドを外せるわけもなかった。 あごひげをなでつけながら、ふんふんと相づちを入れながら話を聞く学院長、オスマン。 「ふむ……ミス・ロングビルが土くれじゃったとはな……美人だったもので、何の疑いもせずに秘書に採用してしまった」 「なぜ、そんな身元の知れない人を?」 瀬川がオスマンに問うと、照れた様子でオスマンは告白した。 「いや、彼女は居酒屋で給仕をし取ったんじゃが、ついついこの手がお尻を撫でてしまってな。 じゃが、怒るどころか魔法学院学院長は男前です、なんていうもんだからのう、魔法と使えるってことでついつい」 その場にいたコルベールと瀬川、ルイズの3人の冷たい目が、一人照れて熱いオスマンの顔に集中する。 「……死んだほうがいいのでは?」 ぼそり、とコルベールのとてつもなく冷ややかな一言。 うっ、とオスマンは息が詰まったような声を一瞬上げたが、一度せきをすると、どうにか体面を繕って重々しくルイズたちに話し始めた。 「君はよくぞフーケを捕まえ、『破壊の杖』を取り戻してくれた。フーケは城の衛士に引き渡した。宝物庫にも無事『破壊の杖』が戻ってきた」 誇らしげに、ルイズがオスマンに礼をした。瀬川は、それを見て礼をするタイミングなのかと慌てて頭を下げた。 「君の、『シュバリエ』の爵位申請を宮廷に出しておいた。これほどのことを成したのじゃ。追って沙汰があるじゃろう」 ルイズの顔が、ぱあっと輝いた。喜びに声を震わせているのがすぐに分かる。 「ほ、本当ですか?」 「うむ。君はそれだけのことをしたんじゃから」 渋く頷いてみせるオスマン。なんだかこの仕草だけはやたらと似合っている。 「あ、でも……オールド・オスマン。コウジには、何もないんですか?」 「残念だが、彼は貴族ではない」 しょぼくれるルイズの肩を、瀬川は叩く。 「別に、何もいらないさ。さっきの笑顔でもうたくさんすぎるくらいだよ」 そう言って、片目をつぶり小さく肩をすくめる瀬川。 やっぱり申し訳なさそうなルイズに、なんと声をかけようかと瀬川が悩んでいると、オスマンが手を叩き、その雰囲気を打ち切った。 「杖も戻ってきたし、『フリッグの舞踏会』も無事に開ける。今夜の主役は君じゃ。用意をしてきたまえ。せいぜい、着飾るのじゃぞ」 ルイズが頭を下げると、学院長室から出て行こうとする。
当然、それについて瀬川も退室しようとしたとき、オスマンは先程より重々しい声で彼に声をかけた。 「コウジといったかの? すこし、残ってくれんかのう。……話したいことがあるのじゃ」 「……分かりました」 何だ、とは少し思ったが、瀬川もこの学院でおそらく最も賢いであろうオスマンに聞きたいことがあった。 だから何も言わずに肯定する。やっと少し分かるかもしれない。 「大丈夫、すぐに行くから先に行っててくれ」 知らず知らずに顔が険しくなっていたのかもしれない。ルイズが、少し不安そうに瀬川を見上げていた。 慌てて、顔を崩し、ルイズの背中を軽く押して促すと、何度かこちらを振り向くものの彼女は廊下の奥に消えていった。 「悪いの。少しばかり、長い話になるかもし知れん。まあ、かけてくれ」 オスマンが、古めかしい大きな樫の杖を振ると、瀬川の前にソファが落ちてきた。瀬川は、その椅子に浅く座る。 対面にもソファが用意され、コルベールとオスマンがそこに腰掛けた。 「何から話そうかの……」 そう言って、顎鬚をいじるオスマン。じらしている、というわけでもなく、本当に何から話せばいいのかと悩んでいる様子だ。 コルベールが、一枚の紙を懐から取り出し、オスマンに見せた。それを見て、オスマンは頷くと、瀬川へ視線を向けなおす。 「まず、君の左手のことじゃ。その左手のルーンは、『ガンダールブ』の印と呼ばれるものなのじゃ」 「ガン……ダールブ?」 いまいちまだ飲み込めず、復唱しただけの瀬川を見て、もう一度オスマンは頷いた。 「さよう。この世界の、あらゆる魔法を生み出した偉大なる始祖ブリミルが率いた4人の使い魔の1人に与えられたものじゃ」 「……すいません、よく分かりません」 「世の始まりを開いたといわれる存在の使い魔、ということじゃ。そして歴史以上、君が2人目のガンダールブということになる」 「それってつまり……俺は、とても特異な存在ってことですか……?」 「加えて、ガンダールブは一人で千人もの軍勢を壊滅させる力を持つと言われています」 コルベールの追加説明に、瀬川も背が凍る。 「千人の、軍勢を?」 「……すこし、調べさせてもらうが、気は悪くせんでくれ」 オスマンが杖を振ると、瀬川の周囲には大量の燐光が輝きはじめた。その光が、瀬川の表面をなぞるように動いていく。 「……な、なんとこれは……まさか……人間ではない、ということかの? いや、この力は、先住の……」 「何をしたんです!?」 思わずその場を飛びのく瀬川に、オスマンは頭を少し下げた。 「今のは『ディテクト・マジック』と言ってな。すこし、相手の状態を調べるものじゃ。 急に使ったことは謝るが、なにしろこれは重要な問題でな。断られるわけにはいかんかったのじゃ」
いえいえ、ろんげすとすとーりー、もーまんたいです 支援させて頂きますのでもうこのまま反射エルフとの対決まで一気にどうぞ(いやそりゃ無理だ)
オスマンが腰掛けろと促すためにソファへ手のひらを出す。瀬川は、内心しぶしぶではあるがまたそこに座り込む。 「……おぬし、人間ではなかろう。人間では、そんな体はありえぬのじゃよ。それに、腰にある大きすぎる先住の力は?」 「たしかに、俺は人間では……ないのかもしれません。元の世界で、一度死にましたから」 それだけ答えるのが、瀬川の精一杯だった。 「元の世界?」 「ちょうどよかったかもしれませんね。……こちらも聞きたいことがありましたから」 コルベールの問いに静かに瀬川は話し始めた。自分は、別の世界で生まれたことを。どんな世界であったかを。 自分がこんな力を手に入れた理由も、ほんの少しだけ。ルイズには、伏せていた部分も、こうなれば伝えるしかない。 「……そして、あの『破壊の杖』は俺たちの世界の道具なんです。なぜ、あれがこの世界に?」 そう、言葉を締めくくる瀬川。オスマンは、何も返事をせず何かを呟いていた。 「人間でない……これほどの先住の力を秘める……別世界から来た……それも、ガンダールブ、と来たか」 大きなオスマンのため息。さらに、何かを深く考えているためか、少し自分の世界に入っているようにも見えた。 「ところで、何か武器は使いますかな? ガンダールブは、あらゆる武器を使いこなしたといわれておりますが」 オスマンに代わってコルベールに問いかけられる。コルベールは、下から小さな青銅製のナイフを取り出した。 いざというときでも、武器にならないような武器を瀬川は差し出され、受け取る。 途端、体から力が抜ける感覚。2度目というのに、思わずナイフを落としてしまう。 「どうしました?」 「いえ、こっちにきてから『破壊の杖』を握ったときといい、今といい……なぜか武器を持つと力が抜けるんです」 「ふうむ……あらゆる武器を扱うガンダールブが、武器を持つと弱くなる、とは……?」 瀬川の言葉に、顔をしかめるコルベール。 「簡単じゃ。先住の力……精霊の力とわしらの力は反発しあう。ルーンの力を、その腰の宝玉が打ち消しておるのだろう」 厳かな、オスマンの声。 「先住の力が……何と? しかも、我々の力を打ち消すとは……」 「ミスタ・コルベールが知らんのも無理はない。本には、そんなことは書いてないからの。 ……伊達や酔狂で300年近く生きとるわけではないのでの」
オスマンは、これも少し長くなるが、と前置きして話し始めた。 オスマン曰く、人間の魔法と先住の魔法は、効果は似ているものも多いが、本質は別物。 人間の使う魔法は、基本的に自らの精神力を触媒に、本来ある法則を捻じ曲げて望む状態を生み出すもの。 エルフや鳥人など人間以外が使う魔法は、世界の法則ともいえる精霊の力を借り、増幅することで望む状態を生み出すもの。 本来ある法則を成り立たせる、法則そのものとそれを捻じ曲げる存在が根本の、純粋な力の状態でぶつかればどうなるか? 当然、どちらかに準拠されることにはなるが、お互い真反対の代物である以上、足を引っ張り合ってしまうのだ。 「つまり、本当は力を引き出してくれるはずのものが、逆の効果になっていると?」 「そうなる。どちらも、我が身を強くしようというぶつかり合うものなのじゃろう」 瀬川も、やっと全てが理解できた。 瀬川の腰にあるJスピリットは、周囲の精霊の活動量に合わせて体内の力を増幅させてくれる、いわばタービンのようなものだ。 改造人間になったとき、地空人もはっきり言っていたが、 あくまでこの宝石それ自体は、『精霊の協力に関係なく精霊が活動する限り、水車が回るように自動的に集積してくれる』らしい。 これが、改造人間瀬川耕司が、変身していないとき、生きるために使われる基本的な精霊エネルギーだ。これがないと、彼は死亡してしまう。 やはり、ここに来てから、変身前から力が増幅されたのは単純に精霊の活動量が多いからだろう。 そして、変身不能について。 変身は、精霊の協力を仰ぎ、一気に体に流れる力の限界を突破させ変質させる。 一定を超えれば、変身どころか40メイルまで巨大化することすら可能なのだ。 そのためには、協力してくれる精霊の助力が必須だが、それがなかったと考えたのは間違えでもなかった。 先住の魔法、というのがある以上、ここの精霊に力を借りるには何か手順があるのだろう。 最後に、武器を持ったときの力が抜ける感覚。 おそらく、全身を強化しようとするルーンの力が、 体に血流のように存在する――といっても変身時は表面に葉脈のように現れるが――精霊の力の流れ道を阻害してしまうのだろう。 「それじゃ、伝説の使い魔と言っても、その力は使えない、ということになる……?」 「そのようじゃのう」 頷きあうコルベールとオスマン。二人して安殿ため息を漏らしている。 「まったく、もしも本当に千人の軍勢を倒すようなのが現れたとしたら隠し通すのも難しい。 そんなものを見つければあの城のひよこどもは喜んで戦争の道具にしようとするじゃろうからなあ。秘密にする必要があるからのう」 「戦争……ですか。いやな言葉です」 苦虫を噛み潰したような顔になるコルベール。瀬川は、この人たちが争いが嫌いで助かったと胸をなでおろす。
「とにかく、ご主人である彼女以外には秘密にして欲しいんじゃよ。……それで、どこまで話したっけのう?」 「結局、彼のことも、先住とかのことも、ガンダールブのことも一繋がりで話してしまいましたし」 「……そう、『破壊の杖』がなぜここの世界にあるかだったの」 少し、2人とも気が緩んでいるのか。けれど、瀬川はそんな彼らの話を最後まで聞き続けた。 ぼーん、ぼーん、と真夜中を告げる鐘が鳴る。 「……で、あんたは来れなかったわけ?」 「ごめん」 瀬川は、ルイズの部屋で椅子に座っているルイズに頭を下げた。 結局、話が長くなりすぎて舞踏会に顔を出すことが不可能になってしまったのだ。 夜中、こっそりとルイズの部屋に帰ると、そこには仁王立ちのルイズが待っていた。 最初は、「あんたの分の料理を取っといたのになんで全然来ないのよ」などど文句も言われたが、 瀬川の平謝りっぷりと、事情の説明を聞いて、彼女の怒りはどうにか『静かな怒り』まで下がっていた。 「それにしても、そんな事情あるなら、わたしに先に話しなさいよ」 「いや、その……」 オスマンから、『ルイズには事情を説明して理解してもらえ』と言われ、 話したはいいものの……なぜか自分より先にオスマンたちに話したことがいたくルイズのご機嫌をそこねたようだ。 ことの重みもあって、頭ごなしに怒りはしないが、納得できないというオーラを全身から放散してる。 「まったく、何かご褒美を上げようと思ったのに……」 「ご褒美?」 「そうよ。あんなに頑張ったんだから、何か酬いるのがご主人様でしょ?」 正直、そんなもの欲しさに瀬川は戦ったわけではない。だから、ここはいらないと答えるのが筋なのだろうが…… その回答をすると、ルイズはもっと怒り出す気がする。たぶん。 「うーん……それじゃ、1つだけいいかい?」 「もちろんよ。なんでもいいなさい」 小さな……もとい薄い胸を張って、ルイズが言った。 瀬川は、頭をかきながら、自分の望みをルイズに告げる。すると、ルイズはいまいち納得しない顔になった。 「本当に、そんなのでいいの?」 「もちろん」 瀬川は、さも当然とうなずいた。
投下終了です。すいません、会話ばかり、説明ばかりになってしまいました。
お疲れ様でした 次も期待させて頂きますです、はい
乙ですー、毎回楽しみにしてるので頑張ってください きゅいきゅいとの絡みは少ないので、期待してます!
FF4って月が二つあったよな?普通のとラスダンのと つまりセシル召喚
セシル・カーナ召喚。
>>522-523 名前だけなら知ってる。
横山三国志を全巻持ってるからその巻末で見たってだけだが。
>>534 暗黒騎士にしてもパラディンにしても本当に殴るだけになるな。
ストーリーもどうなるのか想像つかん。
理想郷にカインなら召喚されていたが…
召喚の呪文にある「ペンタゴン」は、 実はアメリカ国防総省を意味してたんだよ! って小ネタを思いついたが、 どんな作品のキャラに言わせればいいのかが思い浮かばん。
>>537 二昔前の少女マンガになるんじゃないか。
セシルは憧れの王子様で。
>>539 顔を描くのが簡単な超人レスラーでいいんじゃないの?
「アンタは私の使い魔なんだから・・・」 「ワシはしらーぬー」
>>536 全くの個人的意見だがアレを読んだ事がないというのはたぶん不幸だ。
ちと探して読んでみるといい。
本気で名作だから。
品揃えのいい漫画喫茶なら多分おいてある。
欠点としてはちとここの人物への思い入れが強すぎてなかなか話が進展しない事か
「幕末を舞台にした歴史漫画を書いてくれ」と言われて関ヶ原から始めてしまうから
もう三十年から連載続いてるのに(中断あり)まだ安政の大獄が始まってないし
>>539 一緒にNORADも召喚してサンタを追跡してみるんだ
>>534 FFCキャラならリディアが見たいな、一旦パーティーから離脱した時点で実はハルケギニアに召喚とか
その後、ルイズ&サイトの養女となり成長後、ハルケギニアを訪れたセシル達とリディアを賭けてバトル
その後は召喚獣ゼロ、召喚獣ガンダールブとして…
>>531 GJ!
変身までの道のりは長いな。エルフみたいにその場の精霊と契約しないといけないのかな?
アイドルマスター(無印)から菊地真を召喚 いや、ちょっとサイトに似てるかなと思って……髪形とか
>>546 隕石落とす七歳児やルイズと声の似たような双子は才能溢れ過ぎてルイズが不憫に…
むしろゴルベーザ召喚
「あんたは今日から私の使い魔よ!」
「いいですとも!」
多分、契約時間最短
>>507 ハニーだと…そもそも魔法が効かないから召喚も無理なのかな?
んで、さざなみの人、グッジョブ
使い魔との感覚同期でタバサとディープキスしてる夢を見てもだえるイザベラ様が思い浮かんだ。
551 :
よし燃料だ :2008/05/14(水) 19:35:13 ID:wYzhAdgn
vantage masterから ルイズが全属性召還出来るようになっていたら 武器屋に何気なく立ち寄り古いマジックアイテムを物色してと 店の親父からデルフを薦められ 「え、100レキュー出せって?いいわよ」 レキューx100 「おどれーた・・・」 「御代はいいから帰ってくれ(泣)」
>>549 ゴルベに付き合って
キュルケ…ルビカンテ
タバサ…バルバリシア
モンモン…カイナッツォ
ギーシュ…スカルミリョーネ
が召喚
アルビオンで主達を逃がす為にワルドパーティーと対峙する四天王
やっぱワルドのHPとMPを回復させてから戦うんだろうなあ…
ルビカンテ様は紳士だからな
月が2つでFFといったら、FF9を忘れてはいけない。色違うけど。 黒魔道士兵あたり呼び出すとドラマチックになっていいかも。
水の使い魔Splash☆Starの第5話ができましたので、20:00から投下したいのですが、いけますか。 今回はフーケ戦です。
ブラックラグーンより双子召喚とか。 ……駄目だ。普通にエログロ展開しか思いつかない……。
戦闘前に回復してくれるのを知らず、エーテルやポーション使いまくって後で愕然としたのはいい思い出。
『破壊の杖、確かに領収いたしました。 土くれのフーケ』 トリステイン魔法学院では蜂の巣をつついたような騒ぎになっていた。 なにせ、秘宝の『破壊の杖』が盗まれたのである。それもゴーレムで壁を壊すような大胆な方法で。 教師達は、口々に好き勝手なことを喚いて、責任の押し付け合いをしている。 そんな中、ミス・ロングビルが「近くの森の廃屋にフーケがいるかもしれない」という情報を持ってきた。 「では、捜索隊を結成する、我と思うものは杖を上げよ!」 誰も杖を掲げない。困ったように顔を見合すだけだ。 「おらんのか?おや、どうした。フーケを捕まえて名を上げようという貴族はおらんのか?」 ルイズは俯いていたが、それからすっと杖を顔の上に掲げた。 「ミス・ヴァリエール!あなたは生徒じゃないですか。ここは先生に任せて…」 「誰も掲げないじゃないですか!」 ルイズはキッと唇を強く結んで言い放った。唇を軽くへの字に曲げ真剣な顔をしたルイズは凛々しく美しかった。 「なんかよくわかんないけど、がんばってね。おチビちゃん。」 「あんたも行くのよ!」 「えー!面倒くさいわよ。」 「あんたは私の『使い魔』でしょうがっ!!」 青い髪の小さな少女はルイズ達のやりとりを見ていた。そして、無言で大きな杖を顔の前に掲げた。 「タバサ…なんであなたが?」 赤い髪のキュルケは、信じられないといった声を上げると、彼女も杖を掲げた。 「ま、ラ・ヴァリエールに負けるわけにはいかないしね…。」 そう言いながらもキュルケは、優しくタバサの方を見つめていた。
ドラゴン桜より桜木建二を召喚。
魔法が全く使えないルイズをペンタゴンメイジにまで育て上げる。
>>555 支援
4人はミス・ロングビルを案内人にして馬車で早速出発した。 馬車と言っても屋根無しの荷車のような馬車であった。襲われたときにすぐ外に飛び出せるほうが良いということでこのような馬車にしたのである。 ミス・ロングビルが御者をかって出て、残る4人は荷台で待機している。 「あー、もう、なんでこんな揺れる乗り物に何時間も乗らなきゃいけないのよ。 魔法でぱーっと飛んで行けばいいじゃないの!」 「相手は『土くれのフーケ』よ!精神力は温存しとかなきゃ… …ていうか、そもそも私は『フライ』を使えないし…。」 「そうはいっても、こんなの退屈で仕方がないじゃん!! それだったら、おチビちゃんはわたくしが送り届けて…」 「また『ウィンディ・アイシクル』の矢みたいに私を飛ばす気なの!! 言っとくけど、あんなの2度とごめんだかんねっ!!」 馬車の荷台で言い合うルイズとシタターレに呆れながら、キュルケは隣の青い髪の少女に視線を移した。 タバサは、無言で本のページをめくっている。 「珍しいわね…あなたがこんな事件に自分から志願するなんて。」 「…世話になった…。」 タバサは本から目をそらさずにそう言って、杖を空に向けた。 キュルケが見上げると、彼女の使い魔である風竜のシルフィードが上空を旋回している。 「世話になった…って、シルフィードが?」 タバサは小さくうなづく。 「ふーん、色々やってるのね、あいつ…。」 キュルケは、まだ言い争っているふたりを見ながら、小さくつぶやいた。
馬車は深い森に入っていった。鬱蒼と茂った森の奥はは昼間でも薄暗い 「ここから先は徒歩で行きましょう。」 ミス・ロングビルがそう言って一行は馬車から降りた。森を通る道から小道が続いている。 しばらく歩くと開けた場所に出た。森の中の空き地といった風情である。およそ魔法学院の中に話程度の広さだ。真ん中に確かに廃屋があった。元はきこり小屋だったのだろうか。朽ち果てた炭焼き用の釜と、壁板が外れた物置が隣に並んでいる。 5人は小屋の中から見えないように、森の茂みに身を隠したまま廃屋を見つけた。 「私の聞いた情報によると、フーケはあの中にいるようです。」 ミス・ロングビルが廃屋を指差していった。 フーケはあの中にいるのだろうか? とにかく、中の様子を伺わないことにははじまらない。 一番適任だろうということで、ミズ・シタターレが炭焼き小屋に向かって歩いていく。 大柄な体に、派手な格好はとても偵察向きとは思えないのだが、現状戦力の中ではおそらく最強で、いざとなれば転移可能というのが大きい。 窓から中を覗いてみるが、誰もいない。隠れられそうな場所もない。 茂みに隠れていた4人を呼ぶと、恐る恐る近づいてきた。 タバサは、魔法で扉に罠が仕掛けられていないことを確かめるとドアを開けて中に入る。 それに、シタターレとキュルケも続く。 ルイズは見張りをすると言って外に残った。 ミス・ロングビルは辺りを偵察してきますといって森の中に消えた。 小屋の中に入った3人は、チェストの中に『破壊の杖』が残されているのを発見する。 あまりのあっけなさに、3人が顔を見合わせたとき、部屋の外からルイズの悲鳴が聞こえた!
支援
一ついっとくがFFシリーズのキャラはマントつけてる奴が多いからな。 テンプレ展開にはめるためになぜかマントをつけていないことにするとか うんざりなんでそのあたりちゃんと考えてくれよ。 魔法使える奴も多いし貴族な奴も多いからそのあたりもテンプレ外れるからな。
悲鳴を聞いた一堂が、ドアの方を振り返ったとき… ばこぉーん。と、いい音を立てて小屋の屋根が吹き飛んだ!! 屋根がなくなったおかげで、空がよく見えた。そして青空をバックに巨大なフーケのゴーレムの姿が見えた。 タバサが一番先に反応した。 自分の身長より長い杖を振り、呪文を唱える。大きな竜巻がゴーレムに向かって伸びる。 キュルケも、胸元の杖を引き抜き、呪文を唱えた。 杖から炎が伸び、ゴーレムに命中した。 だが、ゴーレムはびくともしない。外にいるルイズのことなど意に介さぬように跨ぎ越えて小屋に向かってくる。 「無理よこんなの!」 キュルケが叫んだ。 ゴーレムは小屋の目前まで迫っている。四方を壁に囲まれていて、逃げようにも逃げ場が無い。 …と、巨大なゴーレムの背中でなにかが弾けた。 ルイズの魔法だ、なにかを唱えようとして失敗したのだろう。 「こっちよ!!」 ルイズはゴーレムの背後20メイルほどで、杖を掲げ何かを唱えている。 また、ゴーレムの表面で何かが弾けた。だが、まったく効いた風は無い。 それでもルイズは詠唱を続けている。 ゴーレムは振り返り、小さな邪魔者を見つめた。 その隙に、空より風竜が小屋の前に降りてきてタバサとキュルケをのせる。 「あんたも早く乗って!」 キュルケがシタターレを促すが、彼女の目は離れたルイズのほうを見ていた。 桃髪の少女は、足を震わせながらも、必死に詠唱を続けている。 だが、結果はゴーレムの表面を少し崩すだけ…。 巨大なゴーレムは、この小さな邪魔者を先に倒すことに決めたらしい。 ゆっくりと近づき、巨大な足を持ち上げルイズを踏み潰そうとした。ルイズは魔法を詠唱し、杖を振った。 …しかし、やはりゴーレムには通用しない。胸の辺りが小さく爆発したがそれだけだ…。 ゴーレムの足が、ルイズの視界いっぱいに広がり、ルイズは目をつぶった。
失礼! 支援
支援
次の瞬間、ルイズはシタターレに抱きかかえられて、ゴーレムの足の10メイルほど横にいた。 「おチビちゃん。弱っちいのが無茶しないの!」 「あ、あんたこそ…早く逃げなさいよね! あんたが、いつまでも逃げないから、わたしまで逃げ損ねたじゃないの!!」 そう言いながらも、ルイズの体はガクガクと震えている…。 ミズ・シタターレは、呆れた声でルイズに話しかけた。 「わたくしは大丈夫よ。あんなザマじゃ、おチビちゃんのほうが危ないわよ!」 「あんたがなんと言おうと、あんたは私の『使い魔』なの! わたしにはあんたを守る義務があるのよ。 だから、絶対に見捨てたりしないの!!わかった?!」 ルイズは、横にゴーレムがいることも忘れて怒鳴りつけた。 その言葉を聞いたシタターレは呆気に取られた顔をしている。 ダークフォールの戦士である彼女は、誰かを「滅ぼす」ことはあっても誰かを「守る」経験など無い。 ましてや、『最強』の戦士を自負する彼女が誰かに「守られる」など、想像した事すらないだろう。 ゴーレムの次の一撃を、シタターレはルイズを抱えたまま跳躍してかわした。 「嬉しいこと言ってくれるわね…。 んじゃ、おチビちゃんの『使い魔』とやらが、あいつを蹴散らしてあげるわよ!」 彼女の額のルーンが輝きを放った。
支援
ミズ・シタターレは、懐から『奇跡の雫』を取り出すと、空に投げ上げた!! 「ウザイナー!いらっしゃ〜い!!」 『奇跡の雫』は輝きながら、近くの川へと飛び、畔にいた蛇に…命中せず、川に落ちた。 トプンと沈んだ『奇跡の雫』は、川底の小さなプラナリアにぶつかった…。 プラナリアは、見る見る大きくなり、『ウザイナー』と化す!! 「ウザイナーっ!!」 それは、全長4メイルほどの黒くウネウネした蛭のような物体だった。 ルーンの力で増幅された『奇跡の雫』は体長を数百倍にもしたが、いかんせん元が小さすぎる…。 『ウザイナー』は、ゴーレムにベチベチ体当たりするが、まったく効いた様子は無い。 軽く蹴られて、吹き飛ばされる始末である。 「何よあれっ!全く役に立たないじゃないの!!」 「ちょ、ちょっと手元が狂っただけよっ!」 シタターレが始めて口にした『使い魔』に感動と期待を込めていただけに、ルイズは思わず怒鳴りつけてしまった。 空の上では、キュルケとタバサが『破壊の杖』を抱えて、どうしたものかと考えあぐねている。 「もういい!やっぱり私がやるわ!!」 ルイズは、ゴーレムのほうに向き直ると、呪文を唱え始めた。 敵に向かって杖を振る。 …が、ゴーレムに飛びついた『ウザイナー』に命中!黒いウネウネは爆発四散した!! 「下手くそっ!!なに、『ウザイナー』に当ててんのよ!!」 「ちょ、ちょっと手元が狂っただけよっ!」 先ほどのシタターレと同じ台詞をはいて、ふたりは「役立たず!」「そっちこそ!」と言い争いを始めた。 醜い争いを繰り広げるふたりにゴーレムが近づいてくる。 …と、そのとき、先ほどルイズが爆発四散させた肉片が動き始めた…。 肉片のひとつひとつが『ウザイナー』と化し、100体以上の黒いウネウネが地面を覆いつくす! それらは一斉にゴーレムに飛びかかり、ベチベチと叩き始めた! 巨大なゴーレムも、さすがにバランスを崩し、大地に倒れる。 倒壊に巻き込まれて潰れた『ウザイナー』は、すぐに分裂、再生し、さらに数百の黒いウネウネが誕生した。 『ウザイナー』達は更に飛びかかり、あっという間にゴーレムをただの土くれに変えていく!! 「プラナリア…強い再生能力を持ち、2つに切ると、それが2匹のプラナリアになる…。」 「うえ〜、気持ち悪い、夢に見そうよ。」 タバサの風竜はルイズ達の近くに着地した。 『破壊の杖』をかかえたタバサとキュルケが地面におりる。 「け、計算どおりねっ!!」 「コンビネーションの勝利よ!」 「嘘ばっかり…。」 今までのいさかいはどこへやら、胸を張るふたりにタバサが小さく呟く。 キュルケも半ば呆れ顔で、友人とその使い魔を見ている。
仕事を終えた『ウザイナー』達は、光に包まれ元の姿に戻った。 …それは体長0.5サントほどの小さな生物… そして、川の上には光り輝く『奇跡の雫』が浮いている。 「さーてと、『奇跡の雫』を回収しなくちゃね。」 シタターレがそういって川のほうに歩いた途端、彼女の足が動かなくなった。 バランスを崩して前につんのめり、片手を付いた瞬間、その手が地面に張り付く! 彼女の足は、膝まで硬い『土』に覆われていた。 ルイズ・キュルケ・タバサにシルフィードまで、全員の足が動かなくなっている!! 「さて、そのまま土に埋もれて死にたくなかったら、全員『杖』を投げ捨ててもらいましょうか。」 彼女達の背後から声がした。聞き覚えのある声、ミス・ロングビルがそこにいた。 ルイズたちは仕方なく杖を投げ捨てた。これでメイジは呪文を使うことができないのだ。 「ミス・ロングビル…まさか…?」 「そう、わたしが『土くれのフーケ』よ…。使い魔さん、やっぱり持ってたわね。」 フーケは、『奇跡の雫』の方を向いて話し始めた。 「『水の精霊と契約を結んだ魔法種族』なんて与太話を信じるほど私は馬鹿じゃないわ。 そう、この『魔道具』(マジック・アイテム)があなたの『力』の源でしょう? おそらく、伝説の『アンドバリ』の指輪のように『水の精霊』の力を凝縮してできた物ね!」 そういいながら、宙に浮いた『奇跡の雫』を手に取る。 「そのままじゃ、死んでも死に切れないでしょうから教えてあげる。 私ね、その『破壊の杖』を奪ったはいいけど、使い方がわからなかったの。 魔法学院の者なら知ってるかと思って、おびき出してみたんだけど、結局使い方は判らなかったわね。 でもいいわ、これだけの『秘宝』が手に入るなら悪くない…。 んじゃ、お礼を言うわ、短い間だけど楽しかった。さよなら。」 フーケが杖を振り上げた瞬間、激しい水流が彼女を吹き飛ばした! 彼女はもんどりうって倒れ、木にぶつかって止まった。いつの間にやら、シタターレの戒めが解けている。 「あなたの話、なかなかいい線いってたわよ! 確かに、その『奇跡の雫』は『水の泉』の精霊の力を集めて作ったもの。 けど、残念ね…、私が持ってる『奇跡の雫』はひとつだけじゃないの!!」 ミズ・シタターレが手を広げると、そこには6つの『奇跡の雫』がある。 彼女は指を鳴らして、みんなの戒めを解くと、フーケを拘束した。 「さあ、『奇跡の雫』を返してもらいましょうか。 これは、偉大なるアクダイカーン様からいただいた大切なものよ、 あなたごときが使いこなせるような代物じゃないわ!」
支援
今回はここまでです。 支援および、感想ありがとうございました。 「破壊の杖」の正体は結局言及しませんでしたが、原作と同じ「M72ロケットランチャー」です。 シタターレ姐さんは、当然そんなもの知らないので、全く反応しませんでした。 また、フーケが「アンドバリ」の指輪について詳しいのは、似たようなアイテム(テファの指輪)を知っているから、という事にしておいて下さい。
大陸ハルケギニアの正体は米国防総省による生体兵器開発の実験村で 五つの力を司るペンタゴン他のブリミルの教えはアメリカへの忠誠を刷り込む 四系統の魔法は陸海空と海兵、それぞれのメイジ兵器の兵科を現す物だった プリズナーc[ロか、SSに仕上げるのは無理そう
>>573 No.2「お前はNo.0だ」
ルイズ「私を番号で呼ばないで。私は普通のメイジになりたいだけなのよ!」
こうですか、分かりません。
そういやプリキュアSSの敵もアクダイカーンだっけ トノサマンの方が浮かんでしまった俺はどうすれば
「精霊の守り人」から短槍使いのバルサを召喚。 デルフと槍でまさしくガンダールヴだし、ルイズをいい具合に成長させて くれそうだ。 守り人世界にも月がふたつあるので異世界召喚ではなく異大陸召喚に なっちゃうかな。
プリズナーか懐かしいね。往年の洋物ドラマネタこないかな ゼロのメイジ、ルイズが召喚したのは謎の片腕の男だった… 「逃亡者ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール、職業、ゼロのメイジ。 正しかるべき正義も、時として盲ることがある。 彼女は身に覚えのない婚約者殺しの罪で死刑を宣告され、護送の途中、護送船が空賊に襲われた隙をついてからくも脱走した。 孤独と絶望の逃亡生活が始まる。 髪の色を変え、重労働に耐えながら、犯行現場から走り去った片腕の使い魔を捜し求める。彼女は逃げる。 執拗なアニエス銃士の追跡をかわしながら、現在を今夜を、そして明日を生きるために。
the Servant/サーヴァントNo.0 「ここはどこだよ」 「トリステイン魔法学院よ」 「何が欲しい」 「使い魔になりなさい」 「どっちの味方なんだ」 「いずれ分かるわ」 「さあ早く、着替えを手伝いなさい。犬、犬」 「そんなことできるか」 「ご飯抜きよ」 「お前は誰だよ」 「ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエールよ」 「責任者は誰だ」 「あんたは私の使い魔よ」 「使い魔なんて言うな。俺は自由な人間だ」
そういや実際に槍と剣を操ってリアルガンダールヴしてるキャラってどんなのがある? 自分知ってる限りだと仮面ライダーアギト・トリニティーフォームくらいなんだが。
>>580 理想郷のカインがホーリーランスとデルフ両方使ってるが…
姉妹スレのランサーもデルフ入手のフラグ立ててるから
元々槍使い→でもデルフフラグも立てる
とリアルガンダかな?
>>581 ホーリーランスもゲイ掘る具も強力だからデルフはもっぱら盾扱いか…
>>580 百鬼夜翔の雷蔵とか
腕7本くらいあって槍と剣以外にも色々持ってるがw
>>582 ゲイ掘る具と聞くとGATX-110105を思い出すw
槍使いならなのはのエリオとか 理想郷の半オリキャラ化した青年エリオもいいんだけど 原作設定の10歳のショタ召喚で
理想郷のガリって超テンプレ展開のうえ 都合よく野良の韻竜とかでてきて読めたもんじゃねえw
>>584 インモラルはバランスブレイカー過ぎるが、なかなか楽しめたなぁアレは。
>都合よく魔法学院周辺の森でオーク鬼に襲われた韻竜を学院の使い魔が発見救出! 例えると郊外に建てられた全寮制のお嬢様学校の周辺の森で絶滅したと言われるニホンオオカミがツキノワグマの集団に襲われているところを”偶然”学校の職員が発見、保護したようなもんか?
>589 郊外に建てられた全寮制のお嬢様学校の周辺の森でホワイトタイガーがジャイアントパンダの集団に襲われているところを”偶然”学校の職員が発見、保護したようなもんかもしれん
カブタック呼ぼうぜ
郊外に建てられた全寮制のお嬢様学校の周辺の森で T-REXと戦う一億年前の原人が塩漬けにされているところを”偶然”学校の職員が発見、保護したッッ
ぶっちゃけ、ガリが龍に乗ってる描写が4本編になかったから ものすごい違和感を感じる。
ガリと聞くとモンスターファームを思い浮かべてしまう
唯一神シオンカメンと聞いて
そもそもFFの竜騎士って11以外は別に竜連れてなかったよな? 11の竜も小さいからとても騎乗はできないし
ジャンプするための理由、きっと高いところ飛んでる竜に乗るためなんだよ だからとりあえず乗れそうかもと思った時のためにジャンプする連中のことを竜騎士と
竜騎士って小銃を装備した騎兵のことだろ FFは知らんけど
勘違いかもしれんが、FF5のタイクーンは竜騎士の国じゃなかったっけ? あそこは飛竜もいたし
装甲騎兵ボトムズ外伝・使い魔のルーツ。
ラストシーンはトリステイン戦勝パレード。
赤いベレー帽を被ったあの水色の髪の男がいることに仰天するルイズ。
「たとえ神にだって……俺は従わない」
ルイズは、男が耳元でそう囁いたように感じた。
>>586 キュルケさんがショタの波動に目覚めました。
>>596 FF世界の飛竜は基本的に絶滅危惧種というか、事実上絶滅したと言っていい生物だからなぁ。
個体数が1匹か2匹ぐらいしかないという……
ハルケギニアの感覚だと、韻竜と同じかそれ以上にレアな生き物です。
アカイイトから羽藤桂を召還 ギーシュに立ち向かってシエスタとフラグを立てたり、メイジが贄の血を飲むと魔法がパワーアップすることが分かって、フーケ戦でスッ転んだ桂の鼻血を飲んでルイズが爆発魔法を強化したりするFirst Kissから始まる二人の恋のヒストリー とか考えてみたがガンダールブのルーンがあんまり役に立たない話にしかならなそうだ
>>599 ところが、肝心の飛竜は一匹しかいないという……
その一匹も、塔から身投げして死んじゃったしねぇ。
FFならティナ辺りなら妥当じゃないかな。EDの魔力が切れ掛かって墜落しそうなところかED後とか。 マントは着けてないし、魔法無しでも戦士でもあるから大丈夫。強すぎるのならミカヤのように EDから数年後あたりにすればFF4TAの面々みたいに弱体化可能。 7万かフーケ戦あたりで魔力と幻獣としての力が復活するとかも捨てがたいけどな。
>>559 あの人だと「魔法が使えないなら別の道を選ぶんだ!」とかいってゲルマニアに亡命させそうだけどな
>>554 奴ら寿命ネタとか人形ネタとかおいしいもんな
とりあえず召喚 ↓ サイトが住む「世界」を召喚 ↓ ハルケギニアと世界が融合 ……すまない。こんな事を考えてしまうなんて。
昔なつかしの爆れつハンターからキャロット・グラッセを召還とか。 魔法使いが貴族って辺りは世界設定似てるし、ケンカは弱いが魔法吸収能力があるし。 …ティラやショコラがいないと暴走しそうではあるが。
>>609 暴走したキャロをルイズが鞭もってシバキたおすんですね。解ります
>>609 詳しく知らんけど弟とか四人が何の神様で、その四人がいないと封印が解けて破壊神になるとかいう設定じゃなかったか?
キャロットはコミックスの後日談で恐ろしくエロい生き物になっていたような……
>>609 漫画版終了後の話を1冊の漫画に纏めた状態だとヤバイな……
何人孕まされるか解ったもんじゃないwww
>>611 むしろ仮想戦記のノリで、
「地球の国家(一部を除く)がハルケギニアに召喚されました」
を考えたけどな。
アンアンと会談する各国の首脳とか、
魔法を軍事的に利用しようとする各国の軍隊とか、
ハルケギニアで資源を探しまくる業者とか、
反貴族派に武器を売りまくる連中とかいろいろ。
>>615 ダンバインの後半を思い出したよ。
ハルゲキニアの連中がただこっちに来ても何だが。
ジョゼフがショット・ウェポンを召還してヨルムンガントのかわりに
オーラマシンを開発させたりして。
そうするとルイズは呼び出したショウのカラテパンチを食らう訳か?
よし、ちょっと朝鮮半島をファンタジー世界に転移させてみるわ
>>615 ガソリンやナフサなどの石油系原料とレアメタルを錬金できるメイジを育成するのが正しいな。
最終的にはコストの問題になるだろうけど、
多少高くついたとしても、自国ですべての資源が生産できるというのは強い。
タバサがシルフィードのかわりにパワードイクサーを召喚
手間を度外視すれば食い物以外は魔法で調達できちゃんだよなあハルケギニア 人型歩行ロボットの開発にこっちじゃ何十年もかかったのに 魔法だとドットのギーシュでも簡単に人型のゴーレムが作れる
622 :
趣向を変えて :2008/05/14(水) 22:44:29 ID:wYzhAdgn
志村動物園からパンくんが召還されました さーて今週のパンくんは ”パンくんアルビオンまで手紙を届けに行く” 相棒のジェームズを紐で引っ張りながらパンくんは学院を出ました 上空から後を付けるルイズ 「ああ、パンくん!そこは駄目だょぉ、傭兵が崖の上から矢を射掛けているょぅ!」 ”あぶないパンくん” ジェームズがパンくんを押し倒し 矢が耳を掠めたパンくんがびっくりして凄い勢いで掛けていく これには園長もびっくり 「ちょっとパンくんには早すぎたのかのぉ・・・」 遠見に鏡の前でコルベールが 「大丈夫です、こんなこともあろうかと魔法吸収する剣をパンくんの背中にくくってあります」 「そうか、それじゃ続きをみるぞい」 そして無事、宿屋に着いたパンくん ”はいお金” 「あらあら坊や偉いのねぇ、じゃあ二階の奥の部屋を使ってね」 番組的に全部ルイズが先回りして危なくないよう障害を排除しています 宿屋の人がパンくんががま口から銅貨を出すのを確認すると 宿帳に変わりに名前を書く そして二階に上がるパンくんとジェームズ ”わーベットだ” ぴょんぴょんぴょんぴょん 上に乗り飛び跳ねるパンくん それを見てジェームズは床に寝そべり 目を閉じた ”わーいわーい” パンくんはやがて疲れて布団を被って寝始めた と、ここで問題 パンくんがこの後傭兵に襲われるのですが無事に切り抜けます どうやって切り抜けたのでしょうか?
イザベラ様の召喚失敗でガリアにガリア義勇軍第七小隊が召喚されました、とか。 戦車の動力は風石で代用できる事にして、工廠ごと持ってきて国家改造物にしても良し、 戦車二台と歩兵20人、武器弾薬燃料補充無しで「戦国自衛隊」をやっても良し。 なぜか学園かタルブ村にヴァルキュリアの盾と槍が。
ダイの大冒険のミストバーン(肉体なし)という電波を受信した 性格上、努力家のルイズとは気が合うだろうし 肉体に関しては、序盤は臨機応変に、復活ウェールズが登場したらそれを使えばいいし ただ、ガンダールヴをの力を使う機会が少ないかも それ以前に人間に協力しないかもしれないが いっそのこと、バーン様召喚して黒ルイズ・・・いや、なんでもない
>>616 そういえばゲーム版ダンバインでは主人公(成り行きでリの国の国王になった)の国の戦艦がヨルムーンガントでした。
槍使いならやっぱり「うしおととら」で潮かな。 決闘でボロボロになりながらギーシェをぶん殴るシーンが目に浮かぶ。
予約がないなら小ネタの投下していいですか? ロマンシング サガ3からの召還です。
デスノのL召喚 しかし頭は使わずほとんどがアクション
私ことルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエールは、栄えあるトリステイン王国の公爵家の三女である。 規律に厳しい母カリーヌとラ・ヴァリエール公爵の間に生まれ、エレオノールとカトレアの二人を姉に持つ、今年16に成った淑女だ。 公爵家に生まれ、母譲りのピンクブロンドの髪と、貴族の血の中でも際立つ容姿を持つ、正に人生の勝ち組だ。 だが、そんな私にも唯一にして最大の弱点がある。 それは、胸が…… ッンフン! ッンフン! 訂正。 多少は弱点を持つ私だが、最大の弱点がある。 それは、魔法が使えないという事だ。 コモン、系統の区別なく、全ての魔法を行使すると爆発が起こるのだ。 爆発の規模は、詠唱の長さとその時の気分により変化する。 よって、いま私の周りが穴凹だらけになり、気絶している太めの同級生が居たとしても不思議なことではなく、寧ろ必然といえる。 罵声を浴びせてくる連中や照り返してくる陽光を無視して、私は再び集中を始める。 (私は天才、天才。私は大天才、私は万才。私は貧にゅ…… 控えめなだけ) 「アメンボ赤いなあいうえお、浮藻に小蝦も泳いでる。柿の木栗の木かきくけこ、啄木鳥こつこつ枯れけやき 〜中略〜 植木屋井戸換へお祭りだっ」 (発声練習も完璧、よし行くわよ!) 高らかに声を張り上げ詠唱を始める、渾身の気合をこめて。 「宇宙の果てのどこかにいる私の僕よ! 神聖で美しく、そして強力な使い魔よ! 私は心より求め訴えるわ! 我が導きに応えなさい」 今まで感じた事のない手ごたえを感じた。 そして本日、いや人生最大規模の爆発が巻き起こり、衝撃波が辺りをなぎ払う。 薔薇の造花を咥えた少年が、顎を仰け反らせてぶっ飛び、蒼髪の小柄な少女は宙を舞う。 少女は、使い魔と思しき幼風竜にキャッチされたが、少年は頭から地面に叩き付けられた。 ……死亡確認。 他にも石つぶてがめり込む中年教諭、バリアにされる太っちょ。 爆発に驚き暴走を始める使い魔たち、まさに場はアビスの地相となっていた。 だがそんな喧騒など私には聞こえない、やっと魔法が成功したのだ、ちい姉さまルイズはとうとうやりました! さあ、何が召喚されたの? 土煙に映る影は小さいから、ドラゴンやグリフォンはないわね。 人間くらいの大きさだから、ええっと…… そこで私は気がついた。人間くらいの影ではない、あれはどう見ても人影だ。 (ま、まだ人間だって決まったわけじゃないわ。そう、あれはきっと亜人よきっとそうだって。 でも、オーク鬼やトロル鬼だったらどうしよう) そんな心配をよそに、土煙は晴れその姿が白昼にさらされる。 どう見ても人間です、本当に有り難う御座いました。 (……これが、私の使い魔? 運命を共にするパートナー? どう見ても人間。しかも冴えない平民…… 漸く成功した魔法の結果がこれ? 私の人生オワタ(AA略)) 張り詰めていた精神が弛緩し、今までの疲労が押し寄せる。 何とか気を持ち直し、キョロキョロしている平民に問いかける。 「あんた誰?」 すごく不躾な問いかけだけど、い・何時もはこんなんじゃないんだからねっ!
ゼロと怪傑 〜Zero and Robin〜 私の使い魔のライムは良く働く。 召喚したての時は、魔法は成功なのに失敗とは此れ如何に? と、思っていたが、自分だけの使用人が出来たと考えればこれはこれで。 五感の共有や戦うことは出来なさそうだけど、教えれば簡単な秘薬の材料くらいは見つけて来れそうだ。 まあ、使い魔の事なんてどうでもいいのよ、いま学院でホットなニュースといえばロビンのことだ。 何時も何処からか現れて、困っている人を助けて颯爽と去っていく。 ある時は二股を掛けた奴に天誅を下し、ある時はメイドを苛めている奴をぶっとばす。 メイジ、平民問わず困っている人を助ける正義の人。それがロビン、いや怪傑ロビン様だ。 初めて、ロビン様の噂を聞いたのは色情狂、もといキュルケからだ。 彼女はロビン様を実際に見たらしく、妄想じみた話を蒼髪の少女にまくし立てていて、私もその餌食となり話を聞いたのだった。 最初は奇特なのも居るもんだ、と話半分で聞いていた。 キュルケは絶対に正体を暴いて自分の虜にしてやると錯乱していた。 ロビン様との最初の出会いは、ライムを召喚してから最初の虚無の曜日のことだった。 その日私はライムを連れて、城下町に来ていた。ライムに一応の体裁として剣を持たせるためだ。 ブルドンネ街に差し掛かった時に突如悲鳴が上がった。どうやら引ったくりらしい。 こんな町でもスリや引ったくりは多い。 平民ならば貴族は狙わないだろうが、元貴族の犯罪者なら、魔法で平民貴族関係なく狙って来るので注意しなければならない。 ライムに注意を呼びかけようと振り向くと、ライムの姿はなかった。 行き成り迷子になりやがった。やっぱ、首輪と紐でも付けといたほうが良かった。 突如、高笑いが何処からともなく響いてくる。 高笑いをする人影は、店の上に現れる。 「ハ ハ ハ ハ ハ ハ ハ ハ。 天知る、地知る、ロビン知る! 犯罪で人々から金品を奪おうとするその所業、許せん!」 ロビンと名乗った人物は黒のマントを翻し、ポーズをとる。顔は額に『R』と大きく書かれた黒の覆面で隠している。 「な、なんだてめぇは!」 「悪人め覚悟しろ!」 引ったくりの質問には答えず、問答無用で襲い掛かる。 一撃で引ったくりを昏倒させる。 そして、引ったくりに遭った少女に、奪われた物を返した所で官憲がやって来る。 「有難うございます。なんてお礼を言ったらいいのか……」 「君達が幸せならそれで十分だ。さらば!」 「まって、せめてお名前だけでも」 引き止める少女に「ロビン」とだけ名乗り、颯爽と去っていった。 なるほど、キュルケが入れ込むのも頷ける。でも、ちょっとカッコつけ過ぎね。 けどロビンの正体って誰だろう……? そんな思考もライムが帰ってきたことで中断された。 ライムは「いやー、探しましたよ」とか言って私を迷子扱いしやがった。迷子に為ってたのはアンタでしょう。 その後もライムは何度も迷子になり、その度に何処からか高笑いが聞こえてきた。 その日は、武器屋でレイピアを買った。おまけに喋る剣が付いてきた。ご来店1000人目の景品らしい。 ロビン様との再会は案外早かった、寧ろ早すぎた。 町から帰ってきた日の夜、私は魔法の練習をしていた。場所は学院本塔傍の広場。 ライムは私から離れた場所で座り込み、練習を眺めている。 夜と言えど、2つの月のお陰で其れなりに明るい。
爆発、爆発、爆発……。 何度も練習をするが、今日も一度も成功は無かった。 星が位置を変えて時間の経過を伝え、夜の風は冷たく私の体温を奪う。 もう切り上げようと判断し、最後の魔法を詠唱する…… 結果は矢張り爆発。 マズイ、何がマズイって爆発の起きた場所がマズイ。 爆発の起きたのは本塔の5階辺り、つまり宝物庫の辺りだ。 宝物庫の壁は特別厚く、スクウェアメイジが固定化を掛けているらしいが、魔法をぶち込んで何のお咎めも無しとは思えない。 これは、謹慎くらいくらうかも…… そんな事になったら、間違いなくお母様からお仕置きを受ける。 私の母は規律を乱す事を極度に嫌う。 規律を乱した者には、それを後悔するほどの罰を与えるのだ。例えそれが身内であったとしても…… そんな考えに顔から血が引いていく。 (ゴメンナサイ、ゴメンナサイ、モウシマセン、ダカラユルシテクダサイ、オシオキダケハカンベンシテクダサイ、オカアサマ。) 母から下されるであろうお仕置きに、心が挫けそうになる。 突如、轟音と情けない悲鳴が聞こえてきた。 月明かりに照らされる全長30メイルは有ろうゴーレムと、飛んできた瓦礫であっさりと気を失うライム。 振り向くと、そんな光景が飛び込んでくる。ゴーレムは拳を振り上げ、宝物庫の壁に叩き付けている。 ゴーレムの拳が壁に叩き付けられる度に、瓦礫が撒き散らされる。 よく観察すると、砕けているのはゴーレムの拳の方だ、宝物庫の壁にはほんの一寸だけ罅が入っている。 時間を掛ければ、宝物庫の壁は破られてしまうかも知れない。 そうはさせじと、私は気合を籠めてファイヤーボールを唱える。 狙うのはゴーレムの腕。 しかし、私の思惑とは外れゴーレムの右足を爆砕する。 ゴーレムの右足は半ばまで抉れたが、見る見るうちに土が失った場所を補完していく。 ゴーレムがこちらを向く。どうやら私に標的を変えたようだ。 私は恐怖を抑えて果敢に杖を構える。 その時になって、ゴーレムの肩に人影に気が付いた。 全身をローブですっぽりと覆い隠し、男とも女とも判別が付かない。その人影は嗤っていた。 ゴーレムが右足を振り上げ、踏みつけてくる。 かわせない! 押し込めたはずの恐怖が体を縛る。私にできる事は、目を瞑り身体をを硬くする事だけだった。 長い間目を瞑っていた様な気がする、しかし実際は10秒も経っていないだろう。 目を開けた私が見たのは、横に踏み下ろされたゴーレムの足と、舞い散る木の葉だった。 人影は踏み潰すことが出来なかった事に戸惑い、私は外れてくれた事に安堵した。 そして、昼間に聞いたあの高笑い聞こえて来たのだった。 2つの月光に照らされる尖塔の先に、ロビンは居た。 「ハ ハ ハ ハ ハ ハ ハ ハ ハ ハ ハ ハ 天知る、地知る、ロビン知る! 宝物庫の宝を狙い、あまつさえいたいけな少女を手に掛けようとは許せん。 土くれのフーケ、この私が相手をしよう!」 ロビンは、マントを翻し尖塔からフーケへと跳躍する。 ゴーレムの肩に飛び乗り、レイピアを抜き切りかかる。 だが、切り裂いたのはローブのみ。フーケは間一髪で避け、一目散に逃走を始める。 それを許すロビンではないが、足場であったゴーレムが崩れ重力の手に掴まる。 ロビンは器用に実を捻り、落下する瓦礫を利用して勢いを殺す ロビンが着地した時には、既に時遅しフーケの姿は無かった。 「大丈夫だったかい? お嬢さん」
ロビンは、放心状態の私に気遣う様に話しかけてくる。 「は、はい。大丈夫です。あ、ぁ……<small>ありがとうございます<small>」 ロビンの、覆面から見える口が釣り上がる。如何やら微笑んでいるようだ。 私は気恥ずかしくなり顔を背ける。 「もう大丈夫なようだな」 「ま、まって!」 そう言って、踵を返し去ろうとする。 そんなロビンを、私は大声で引き止める。 「その、あ、ありがとう。ロビン……様」 「で、では、さらばだ!」 何故か慌てて去っていくロビン様、そんな様子を私は今までにない不思議な気持ちで見送った。 そんな余韻も、気絶から覚めたライムのせいで台無しになった。 ・ ・ ・ 私はいま、ニューカッスル城に姫殿下の大使として赴いている。 既にウェールズ殿下から手紙を受け取り使命は果たした。 明日、非戦闘員を乗せたイーグル号で、トリステインへ帰るのだ。 時は深夜、私は宛がわれた部屋の窓辺に座り、外を眺める振りをしながら、思考の整理をしている。 ウェールズはアンリエッタの事を愛している、だがそれ故に身を引いてトリステインに攻め入る口実を無くそうとしている。 何れレコン・キスタは、トリステインに攻め入るだろう。しかし、時間さえ稼げれば、トリステインはゲルマニアと同盟を結び、レコン・キスタと戦えるだろう。 理屈では判っている。しかし、気持ちでは理解できていない。なぜ故、愛する二人が引き裂かれなければ成らないのか理解できない。 そして、もう一つ頭を悩ませる事がある。 自分の許婚のジャン・ジャック・フランシス・ド・ワルド子爵の事だ。10年程会っていなかった許婚に、行き成り結婚を申し込まれた。 たしかにワルドは、親同士が決めた許婚だし、憧れていたので結婚するのに異論はない。 けれどなぜ今なのか? 1つの国が滅びるときに結婚など正気ではない。 それに、実家に何の連絡も入れず結婚など考えられない。ワルドは、何を思って結婚などと言ったのだろう? 分からない事だらけだ。 ロビン様は、何度も私を助けてくれた。道中、野盗に襲われたときも駆けつけてくれた。 しかし、この悩みまでは助けてくれないし、助けてもらえる筈がない。 この話は断ろう、そう思い私は寝床に潜った。 翌日、私は朝早くにワルドに叩き起こされ、礼拝堂に連れて来られた。 礼拝堂は、ステンドグラスで彩られた光で満ち、奥にある祭壇には始祖ブリミルの像が置かれている。 扉を開きワルドと私、その後を付いてライムが礼拝堂に入る。 中にはウェールズ殿下1人が居るだけで、ライムは突然の結婚式に戸惑いソワソワしている。 私は、ワルドと話をする間もなく、花嫁衣裳に着替えさせられ此処まで連れて来られた。 此の侭だと状況に流されてしまう。意を決してワルドに話しかける。 「まってワルド様、言いそびれてしまっていたけど、私は貴方とは結婚できません。少なくとも今の状態での結婚は望みません」 「何だって?」 「新婦はこの結婚を望まぬのか?」 「その通りで御座います。直前になってからこんな事を言うのは大変失礼ですが、私はこの結婚を望みません」 問いかけてくるワルドと殿下に、ハッキリとした声で答える。 「ルイズ、何故だ? 何故僕との結婚を拒む。 僕には君が必要なんだ! 世界を手に入れるには、君が必要なんだ!」
ワルドは必死になって私に詰め寄ってくる。 しかし、言葉の必死さと激しさとは裏腹に、ワルドの表情は冷たく感情が読み取れない。 「君には才能があるんだ! 誰にも無い君だけの素晴らしい力が! その力こそ僕には必要なんだ!」 狂気を孕んだ言葉で捲くし立てて来る。握る手を振り払おうとするが、ワルドの手はびくともしない。 「ま、まて! ルイズさんから手を離せ!」 「ライム……」 今まで頼りに成らないと思っていたライムが、声を震わせてワルドに詰め寄る。 「ルイズさんは物じゃない。ルイズさんの価値はそんな物じゃない!」 「そうよ! 貴方は私をちっとも愛してない。貴方が愛しているのは私じゃなく、在りもしない才能でしょ! そんな理由で結婚だなんて、酷い侮辱だわ!」 ライムはワルドに突き飛ばされるが、その隙に私は手を振りほどこうと無茶苦茶に暴れる。 そして殿下は、この事態に収拾をつけるべく、杖を引き抜き構える。 「子爵、今すぐヴァリエール嬢から手を離せ! さもなくば、我が魔法の刃が君を切り裂くぞ!」 その言葉にワルドは、殿下に向けて私を突き飛ばす。 私は、殿下を巻き込んで床に倒れ伏せる。 そんな私に、ワルドは冷たい声で告げる。 「こうなってはしょうがない、目的の1つは諦めよう。しかし、残る2つは達成させてもらう」 「目的? 何なのよそれは!」 ワルドの尋常ではない様子に私は慄く。 「1つ目は君を手に入れる事。2つ目はアンリエッタの手紙。そして3つ目は……」 手紙を狙っている! だとするとワルドは…… ワルドは、素早く杖を引き抜き殿下に突きつける。 いけない! 「貴様の首だ! ウェールズ!」 一瞬で詠唱を完成させ青白く輝く杖で、殿下を切り裂く。 私は反応出来なかったが、ライムが間一髪殿下を突き飛ばし、即死は免れたようだ。 だが傷は深く、大量の血が流れ出る。 私は、マントを包帯代わりにして殿下の傷を塞ぐ。 これで出血は止まったが、殿下は失血が原因で気絶してしまった。 「酷い、どうしてレコン・キスタなんかに組するの……?」 「聖地だ。ハルケギニアを我等の手で一つにし、あの忌々しいエルフどもから聖地を取り戻すのだ!」 「そんな事の為に、こんな酷い事をするのか!」 そう言ってライムは、レイピアを引き抜きワルドに対峙する。 ワルドは、隙無く魔法の刃を纏った杖を構える。 「平民が我等の理想を理解できるはずも無いか。 ガンダールヴ、貴様の力はもう分かっている。せいぜい楽しませるんだな!」 そう言ってワルドは、ライムに向けて鋭く杖を突き出す。 何とかライムは受け流すが、ワルドは素早く杖を引き戻し、一息で眉間、喉、鳩尾を狙う。 ライムは1撃目は刀身で受け流し、2撃目は柄頭で払い、3撃目は身を捩ってかわす。 だが、鋭く魔法をまとった一撃は、ライムの脇腹を浅く切り裂く。 そして、体勢が崩れた所をウィンドブレイクで吹き飛ばされる。
私は吹き飛ばされたライムに駆け寄り、背に庇いながら叫ぶ。 「やめて、ワルド! これ以上はもうやめて!」 「ルイズ…… これも運命だ、此処で君らの命運は尽きるのだ」 そう言ってワルドは、ライトニング・クラウドの呪文を詠唱する。 それが完成するまでの時間が、途轍もなく長く感じる。 一瞬後には、雷で焼かれて死ぬのだ。涙で視界が曇る。 「助けて…… ロビン様」 詠唱が終わり、恐るべき雷が解き放たれる。 その瞬間、涙で曇る視界に何か長大な棒の様な物が投げ込まれる。 その棒は、あっと言う間に雷を吸い込んでいく。 「タイミング良すぎでオデレータ。 相棒こっちは色んな事があって、相棒はやっぱり相棒だって思い出したぜ」 その何かとは、お節介焼きのインテリジェンスソード・デルフリンガーであった。 ラ・ロシェールのイザコザで、置いてけぼりを食らっていたのが、今此処に現れたのだった。 一体誰が持ってきたのだろう? それに、刀身には錆が浮いて、全体的に薄汚れていたものが、業物が裸足で逃げ出すような輝きを帯びている。 必殺の一撃を無効化され、動揺しているワルドに、氷刃が襲い掛かる。 その魔法を射線を遡ると、ステンドグラスを背に誰かがいる。 黒のマントを翻し、ポーズをとる人影。顔は額に『R』と大きく書かれた黒の覆面で隠している。 「…………怪傑ロビン推参。 怪傑ロビンがいる限り、この世に悪は栄えない。 いざ参る!」 ワルドは咄嗟に飛びのき魔法−ウィンディ・アイシクル−を避け、現れたロビン様を睨み付ける。 「貴様が、噂の怪傑ロビンか。メイジだったとは驚きだな。 どうだ、我等の理想に手を貸さぬか? 貴様もメイジならば、我等の理想を理解できるだろう? 世界を盗った暁には、世界の半分をやろう」 ワルドが臆面も無しに懐柔しようとするが、ロビン様は長大な杖を突き付ける事で答える。 「やはり相成れぬか。ならば此処で朽ち果てるが良い!」 「精神集中、一呪入魂、仇敵殲滅、紫電疾走」 互いが作り出した雷がぶつかり合い、閃光が走る。 雷が互いの軌跡を歪め合い、礼拝堂の壁を黒く焦がす。 しかし双方譲らず、風魔法の応酬が始まる。 「おい娘っ子、俺を持って下がっときな!」 呆然としていた私に、デルフリンガーが怒鳴りつけてくる。 文句を言いたかったが、風の刃が掠ったので、大人しくデルフリンガーを引き抜き入り口まで下がる。 そこで、はたと気づく。背に庇っていたライムと、気絶した殿下の姿が見えない。 一体どこへ消えてしまったのだろう? まさか魔法に巻き込まれたのではないかと、不安がよぎる。 「ちょっと、デルフ。 ライムと殿下が居ないの! どうなったか知らない!?」 「あー、相棒ね。えーと、何つったらいいんだろうなぁ。まあ心配するこたぁねぇよ」 「なによそれ! 心配じゃないの!? 相棒なんでしょ!」 要領の得ない鉄屑の物言いに、怒りが沸く。 「あー…と。それよりも向こう、ロビンのほう向いてた方が良いんじゃねえの?」 鉄屑の言い訳を聞き入れたわけではないが、ロビン様のほうに意識を向ける。
一瞬ゾロリかと思った支援
ロビン様の様子は、衣服は彼方此方がささくれ立ち、肩で息をしている。 対するワルドは、衣服の多少の乱れはあるものの、涼しい顔で杖を構えている。 「なかなか楽しませてくれたが、これで終わりだ。 風が最強たる所以を、その眼に焼き付けるが良い! ユビキタス・デル・ウィンデ……」 「不覚。大ピンチ」 詠唱が完成すると、ワルドの姿がぼやける。 1人だったワルドが分身2体と合わせて3人へと増殖する。 「分身……!」 「風は、遍在する。風の在る所ならば何処ともなく彷徨い出でて、その距離は意志の力に比例する」 そう言って、ワルド達は白い仮面を身に付ける。 その仮面は、ラ・ロシェールで襲い掛かってきた、仮面の男の物と同一だった。 その事実に怒りが沸いてくる。 「その仮面…… 傭兵を雇って、嗾けてきたのは貴方だったのね」 「「「そうだ」」」 「そして、桟橋でライムの左腕を焦がしたのも……」 「「「それも、私だ」」」 「許せないわ」 「「「如何すると言うんだね? まさかその剣で、私と戦おうとでも言うのかね? 急がなくとも次に相手をしてやる」」」 3人のワルドは、ロビン様を囲んで杖を構える。 そうして、風によって作り出された刃と槌が、ロビン様に襲い掛かる。 ワルド達による、魔法の波状攻撃に攻撃は封じられ、その身を赤く染めていく。 その鼠を甚振る様な光景に、血が上る。 今、こうして見ているだけで良いのか? 良い訳が無い! ロビン様には、何度も助けられた。ならば今度は私が彼を助ける番だ。 そう決心し、魔法に翻弄されるロビン様に向かって駆け出す。 彼の前に立ちはだかり、デルフリンガーで魔法を無効化する。 「ぬっ?」 「私も戦うわ。ワルド、貴方と!」 「「「わざわざ殺されに来たか。 残り少ない命運を削るとは愚かな…… ならば我が必殺の陣で葬ってやろう!」」」 3人のワルドは、トライアングルを模したフォーメーションをとる。 「「「このトライアングルフォーメーションは互いの力を補完増幅し合い、変幻自在の戦いを実現する必勝の陣! いつまで耐え切るか見ものだな…… 逝くぞ! インペリウム発動!」」」 そう言って、3人のワルドが襲い掛かってくる。 3人のワルドは、互いに攻守を入れ替えながら攻撃してくる。 包囲されぬ様に動き回るが、振り切れない。 ロビン様は私を庇いなが戦い、私は反撃も出来ずに逃げ回るのに精一杯だ。 ワルド達の、一糸乱れぬ変幻自在のフォーメーションでロビン様は抑え込まれ、私は追い込まれてしまう。 「ルイズ…… 先ずは君を殺して手紙を奪い、その後で残りを血祭りに上げるとしよう」 「い、いや…… 助けて……」 「今度こそさよならだ」 再び杖を青白く光らせる。 そして閃光の如き速さで、私の心臓を狙ってくる。 だがその一撃は、私の脇を通り抜けてきた人物に阻まれる。 その人物は、マントで杖を絡め取り、ワルドの体勢を崩す。そして、躊躇せずレイピアを心臓へと突き入れる。 レイピアで貫かれたワルドは、血すら流さずに霧散する。どうやら、本体ではなく遍在だったようだ。
支援させていただく
「大丈夫だったかい。 お嬢さん?」 「ロ、ロビン様?」 ワルド2人に押さえ込まれていて、間に合うタイミングではなかったはずだ。 其方に振り向くと、2人のワルドの足に茨が絡みつき、動きを阻んでいる。 そして、此方にロビン様が駆け寄ってくる。 「平気かい? ちびロビンさん」 「助太刀かたじけない」 「ロビン様が……2人?」 遍在かとも思ったが、二人の体格はまるっきり違う。先ほどまでのロビン様の方が背が小さい。 極限の状況だったので、全く気が付かなかった。 「「おのれロビン…… だが、いまさら一人増えたところで問題ない。 不意打ちで本体をやれなかったのが残念だったな! 風は遍在するのだ!」」 そう言って、再び風の遍在が現れる。 そうして、三人が一斉に同じ呪文の詠唱を始める。 烈風が、ワルドの作る三角の中心に流れ込み、気圧が急激に変化する。 「カッター…トルネード」 「「「そうだ、我が最強のスクウェアスペル。これで本当におしまいだ!」」」 「やべーぜ! ありゃ俺でも無効化できねぇ。逃げるしかない」 「大大ピンチ」 デルフリンガーは焦った声で撤退を薦め、ちびロビンは冷や汗を垂らす。 今度こそお終いだ、どうにも出来ないという絶望が押し寄せる。 だが、場違いな台詞を言い放つ人物がいた。 「流石は閃光のジャン・ジャック・フランシス・ド・ワルド子爵。 なかなか上手く風を操る様だな…… 見たところ…… トリステインでは2番目の腕前だ」 「「「なに? ならば1番は誰だ?」」」 「ヒュ〜〜 チッ・チッ・チッ」 小馬鹿にした様な仕草をしながら、ロビン様は自信満々で自分を指す。 「「「何だと!? ならば、この魔法に対抗してみせるがいい! 出来たならば、ここは退いてやろう!」」」 風は勢いを増し、風の刃は全てを切り裂かんと迫ってくる。 しかし、ロビン様は慌てる様子もなく、魔法に集中する。 そして、恐るべき竜巻が私たちを飲み込もうとする瞬間、龍が現れた。 タバサの使い魔の幼風竜のような外見ではなく、御伽噺に出てくる、翼を持たず長い胴を持つ龍。 その龍は、竜巻となって天空に昇り、自在に飛翔するのだと伝えられている。 その龍の姿は一瞬にして掻き消え、新たな暴風が生まれ出る。 新たな竜巻は、ワルドの作り出した竜巻とは逆方向に逆巻いている。 2つの竜巻は、互いの運動エネルギーを奪い合い、急速にその勢いを弱める。 竜巻が消える前に、ロビン様はワルドに突進する。 細剣を振るい、しなりによって生み出された衝撃波が、3人のワルドを切り裂く。 2人のワルドは霧散したが、最前列のワルドだけは血を流して膝を折る。 そんなワルドの首筋に、細剣の突きつけられる。 「勝負あったな、ワルド」 「その様だな…… しかし、私だけにかまけていて良いのか? 耳を澄ませてみろ、もうじきレコン・キスタの兵達が押し寄せてくるぞ。 早く脱出の算段でもしたらどうだ?」 「っ! おのれ…… 決着は預ける」 ワルドの言うとおり、外から戦いの気配が近づいてくる。
同じネタ途中まで書いて箒支援
ロビン様は歯軋りをして、ワルドの首筋を浅く切り裂く。 「だが、憶えておけ。その首筋の『Z』は、貴様を必ず殺すという意味だ!」 「憶えておこう。だが貴様は、私に殺されるのだ」 ワルドはそう言い残し、グリフォンを呼び寄せ去っていった。 戦争の轟音は、直ぐそこまで迫って来ている。 どうやって逃げられるというのか? ロビン様が私に告げてくる。 「お嬢さん。王子を連れて逃げなさい。時間は私が稼ぐ」 「待って下さい! そんなこと出来ません!」 「王子の手当は済ませてある。居場所は……」 「大丈夫、もう直ぐ来るはず」 「「?」」 沈黙を保っていたちびロビンが、そんな事を言ってくる。 何の事か分からなかったが、直ぐにその言葉の意味が理解できた。 いきなり地面が盛り上がり、巨大なモグラが顔を覗かせる。このジャイアントモールは…… 「てめ、ヴェルダンデじゃねぇか。 何で此処が分かった?」 「おお、君達ここに居たのか。此処に来れたのは、ヴェルダンデのお陰さ」 ジャイアントモールが私に鼻を摺り寄せてくる。 鼻の先には指にはめた『水のルビー』がある。 なるほど。この匂いを辿って此処まで掘り進んできたわけね。 主人に似ず優秀な奴ね。
>そういや実際に槍と剣を操ってリアルガンダールヴしてるキャラってどんなのがある? 前田慶次郎
「ロビン様! これで助かります」 そう言って振り向くが、そこにはロビン様もちびロビンも居ない。 居るのは王子を背負ったライムと、ぼろっちく成っているタバサ。そして、相変わらず色気過剰なキュルケのみである。 「えっ? 此処にロビン様がいたの?」 「さあ早く、脱出しようもう時間がない。あの人達なら大丈夫さ」 戦靴の響きは激しさを増し、城を震わせる。 「早くするんだ! ルイズ!」 迫ってくる無数の靴音と、ライムの声に促され私は穴に飛び込んだ。 こうして私達は、シルフィードに乗ってアルビオン大陸を脱出したのだった。 ・ ・ ・ アルビオンでの出来事から約1ヶ月後。 私の属性が虚無だと判明したり。条約を破り攻めてきたレコン・キスタを退けたりと、様々な事があった。 しかし、今は日常に戻っている。束の間の日常であろうが、今を精一杯謳歌しよう。 アルビオン王党派で、唯一生き残ったウェールズ様は、公式には死んだという事にされている。 今は王宮に匿われ、裏方として戴冠したアンリエッタを支えている。 私の周りは、相も変わらずだ。 そして今から、モンモランシーに一服盛られたギーシュのために、ラグドリアン湖の水精霊に交渉しに行くのだ。 「行くわよライム。忘れ物はないわね? 着替えは持った? 洗面具は? 剣?レイピアで十分でしょ。」 「あっ! そうそう。これを忘れるとこだったわ。 えっ? 何かって? そんなもの…… 覆面に決まってるでしょ!」 fin これで、本編の投下は終了です。 一人称に挑戦してみたけど意外と難しい…… 気が付くと三人称になってたり、やり過ぎると頭の悪い文章に成りそうで匙加減が難しかったです。 この後は、考えたけど収められなかったネタを使ったおまけです。
おまけ 私は、シティ・オブ・サウスゴーダから50リーグ離れた丘の上に立ち、遠くを眺めている。 草原の向こう側には、進軍してくるアルビオン軍が見える。 その数、実に7万。 地には数々の武器を構えた兵隊、オーク鬼やトロル鬼等の亜人、機動力と突破力を併せ持った騎兵。 空には縦横無尽に飛び回る竜騎士、強力な兵器を積んだ飛空戦艦。 今からあの大軍を足止めしなくてはならない。 味方の軍は原因不明の裏切りのお陰で、指揮系統は崩壊してしまった。 体勢を立て直すために、味方は既にロサイスまでの退却を決め、私1人を殿軍に据えた。 いくら私が虚無の魔法を使うとは言っても、一人であの大軍を足止めするのは不可能だ。 タルブ村に進行してきた艦隊を壊滅させたエクスプロージョンは、16年分の精神力の貯金があって初めて出来た芸当だ。 だが、此処で私が足止めをしなければ味方は全滅だ。 ギーシュ、シエスタ、ルネ、そして魅惑の妖精亭の人達を、強いては、力無き人々を守る為に戦うのだ。 決して、名誉や誇りの為に此処に立っている訳ではない。そんな評価は、後に残された人達に任せよう。 「なー、ルイズ。分かってるとは思うけどよぅ、目的は足止めだ。 真っ直ぐ突っ込むんじゃなくて、まずイリュージョンで姿を隠して近づいて、特大のヤツを軍のど真ん中にぶち込め。 そうすりゃ混乱してやり易くなる。後はひたすら指揮官を狙え。いいな?」 「分かったわ、デルフ。 でも…… 今更名前で呼ぶの? なんか変な感じだわ」 「良いじゃねえか、最期なんだし。 本当の事言うと、相棒には相棒のほうが良かったんだがよぅ、相棒には俺なんて必要じゃないわな。 だから…… 不本意だがルイズのこと、相棒だって認めてやんよ」 「……そう、ありがと」 思わず目頭が熱くなる。 それを見られないように、顔を覆面で隠す。 涙を堪え、再び丘を見下ろす。 7万の軍は、先ほどまでは豆粒ほどだったのが、卵ほどの大きさに見える位まで近づいてきている。 そろそろ戦いの準備をしなければ。 杖を取り出し、詠唱を始めようとする。 だがその動作は、聞こえてきた足音で中断された。 「すまない。遅くなってしまった様だな」 「大丈夫。時間ギリギリよ」 振り向くと、愛馬トルネードに跨ったロビンの姿があった。 「敵は多いな……ルイズ。 いや…… たいした事はないか…… 今日は、俺と君でダブルロビンだからな」 ・ ・ ・ はい、以上です。 他にも、ちびロビンがデルフを使って乱れ雪月花(ver.rs2)をしたり、オスマンが抜刀ツバメ返しを繰り出したりetc… 偽ロビンも幾つか考えていました。 例として、覆面ルイズはミス・ゼロならぬレディ・エレナ(桃)。魔法の短剣を持ったちびロビン(青)。 食べるの大好き、嫉妬をマスクに込めて太ロビン(黄)。敵か味方か? 髭ロビン(茶)。 これで投下は終了です。長々と失礼しました。 ロビンがファイナルレターを閃いたら、続きを書くかもしれません。 では、さよなら〜。
>>618 ファンタジー世界に塵を捨てるんじゃない!!
>>618 ファンタジー世界に塵を捨てるんじゃない!!
>キュルケは絶対に正体を暴いて自分の虜にしてやると錯乱していた。 ひでぇwwGJw
>>624 肉体無しだったらミストバーンじゃなくてミストじゃないの?
>>646-647 ファンタジー世界の存亡にかかわる大事なことなので2回言ったんですね、分かります
ロビンgjでした 必ずパーティーに入れてたな、特に強くはないけど…
荒山ワールドの朝鮮半島ならメイジも真っ青な変態だらけだからちょうどいいかもな
>>646-647 すまん。ちょっと思いついただけだ、「悪魔の門」から湧き出てくるニダーさんたちを
でもまぁあそこは、リアルファンタジーワールドみたいなもんだけどな
>>624 若バーン様召喚でルイズ以外は瞳化ですね。
>>650 分かりやすくするためにあえてそう書いた
>>655 違う
バーン様が人間の愚かさを説き、共感したルイズが魔王と呼ばれる話だ
ちなみに、俺は老バーン様一筋である
MOTHER2から ネス⇒ガンダールヴ ポーラ⇒ヴィンダールヴ ジェフ⇒ミョズニトニルン プー⇒憚られ(ry なんかしっくりきた
始祖の遺体って原作だとロマリアに保管されてるんだっけ?
>>656 若バーンより老バーンのほうが威厳があるんだよな
ちょうどマントらしきものがあるし光魔の杖もある
>>587 >野良の韻竜
ワロタ
そんなのが近くに生息しとたのかw
>>ゼロと怪傑 これは新しいw GJ
若バーン様は強過ぎだろ。 七万程度の軍なら楽勝で蹴散らせる。 そもそも召喚したとしてルイズには絶対に従わないだろうし、ハルケギニアがヤバい。 ミストもいいけど自分としてはハドラー召喚がいいな。
>>663 デルくんは右腕に収納されるんですね、わかります。
面白そうだけどハドラーも従わないっしょw 義に厚いクロコダインとかヒムならなんとか・・・
アルビナスとルイズのハドラー争奪戦・・・ ツンデレ同士(?)でかなり面白いかも
>>662 もっと正直になりたまえ。
△ ファンタジー
○ 野蛮
クロコダイン召喚もの・・・・んー、どっかで見たような気はするんだが・・・・ 戦力的にもとてもアタリのキャラだが、微妙に噛まs(斧
俺、FFの『竜騎士』って 『ドラゴンライダー』じゃなく『ドラゴンキラー』だと思ってた。
スレの最初期に来てたよな?たしかクロコダインは
神聖で美しいゴメちゃんでFA
ダイならノヴァあたりもいいなぁ 七万で最も輝けるし
……姉妹スレで話そうぜ。 ムコウサビシインダヨ
おお、クロコダインを一番最初のスレの667-669で見つけたぜ 来月でここも一周年か、たまには昔のスレを見返してみるのも面白いなw
FF6のセリスを召還したら 魔封剣常時発動で虚無以外吸い取られて 偏在だろうがなんだろうがメイジ涙目
ドラクエといえばリュカの人いつ帰ってくるかな。早くモンスター達の活躍を見たい。(特にピエールとスミス)
ポップ、アバン、ダイの人も帰ってきてほしいなぁ・・・
ジョゼフが地雷ダンディを召喚。 そして当然強制的に修得させられる足の裏真拳…… どこからかニャンニャンアーマーや油揚げアーマーも入手してしまい無能王どころか変態王に
>>678 ありがとう
・・・と言いたいが、すでに読んでたりして
フォルカって名前をたまに見るけど、OGじゃなく コンパクト3の方を思い出してくれる人は居ないかなぁ
コンパクト3は・・・・・・ あまりにもマイナーすぎます。 好きだけどさ。
吉田戦車のいじめて君を召喚 学院は連日連夜大爆発です
>>586 >槍使いならなのはのエリオとか
そしてエリオにメイド服着せるのですね、分かります
ショタか サイキックフォースのエミリオとか 14歳バージョンなら内向的で大人しいからつきあうのに問題なさそうだ
686 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :2008/05/15(木) 02:09:45 ID:HsK42ExJ
サイキックならバーンかキースがカッコイイぜ
社長なら属性が無いようなものだから、虚無に当てはまるかも
社長だと滅びのバーストストリームなあの人のほうが脳裏に浮かぶ まああの人は別スレの管轄だけど
「有澤重工、雷電だ。正面から行かせてもらう。それしか能がないのでね」な方ですね? わかります。 ルイズがアンサラーを召喚、ただし数千分の一スケールのサイズで。 常にルイズの周りに漂っているってイメージが・・・・
某赤い帽子の配管工召喚……とか思ったけど 「イヤッハー!」 「ホッホゥ!」 「マンマミーヤ!」 ぐらいしか喋るイメージないのよねこの人
むしろそれで十分
692 :
マサカドゥス :2008/05/15(木) 05:12:52 ID:6tYEeZ+X
アクマがこんにちわを全力で期待
>>692 気持ちはわかるがsageよう
どこかに小説版のあの哲学かぶれな人修羅を呼ぶ猛者はいないだろうか
>>690 いたストDSでは意外と喋ってるらしいけどなw
RPGシリーズではDQ主人公と同じような扱い(台詞らしい台詞はないけど喋ってるらしい)だし。
取り敢えず、
ルイズが無理難題押し付ける
↓
「Oh!」
↓
ルイズが説明する
↓
配管工がアタフタしながら断ろうとする
↓
ルイズが恫喝する
↓
配管工が渋々承諾する
というやり取りが脳内で完成された。
…リュカと言えば、MOTHER3のリュカの人はどうしたんだろう。
あれも続き気になるw
配管工のおっさんはデリケートだからな。恐らく一発殴られただけで昇天するかと
>>695 そのデリケートさは、洞窟探検家スペ●ンカー先生だろ
こわし屋の突貫社長我聞君ですね、わかります
ダイハード0 異世界に召喚されてしまった運の悪いヤツ! ジョン・マクレーン
ここでちっとお聞きしたいのですがシエスタとアンのちちはどのくらいなのでしょう ルイズがちまっでタバサがつるぺったーんでキュルケがぼいんっで フーケがどんっでテファがすっどーんだとすると あのふたりはどんだけー
アナルマンこと菊川肛司を召喚 ギーシュをイエローソードで両断 ぜひ安永航一郎に書いてほしいw 安永絵のルイズは結構いけそう?
タバサ<ルイズ<シエスタ=マチルダ<キュルケ=アン<越えられない壁<テファ って感じではないかと?
>700 だったら正月仮面とかまっする日本とかグリコーゲンX とか食通鶴崎とか玉金とかをだな(ry
>>699 タバサとルイズ>そんなモンはない
ティファニア>革命
他の娘(おマチさん含む)>大体横並び
エレ姉さん>ルイタバ以上他の娘以下
じゃねえの?
と失礼、たぶんモンモランシーはエレ姉さんと互角くらいじゃかな
ウェールズが後方不敗なカホル君になっているのを想像したぞw ゲルマニア皇帝はアンアンそっちのけでウェールズとの政略結婚を目指すんですね、わかります。 最後の敵はルイズの両親でカリン様がネコミミハイレグレオタード…… いいなぁ。
確かWikipediaにも3サイズは書かれていなかったか
テファが胸革命、胸革命言われているが気になった事が一つ。 本編9巻64頁にてシエスタが「(ルイズの胸と)足してニで割れば丁度良い」と言っているが、 それをそのまま受け取ったとし、且つシエスタのサイズが丁度の値になると前提を置くと、 (ルイズ+テファ)÷2=シエスタ でなければならない。これにのっとると (76+X)÷2=83 になる筈。 するとXの値は90……へっ?キュルケよっか下ァ? しかしテファの挿し絵見る限りトップはキュルケ以上(三桁台の恐らく110〜120)なのにアンダーはキュルケ並み。 しかもお約束の如く重力に反している(笑)。 どうなってんの?
比喩、っていうか皮肉っだろうjk
君、KYって言われないか?
>>710 とんでもない
朝日新聞なんかには勤めていません
シエスタの性格から丁度良いの基準を 自分のサイズと考えることはないと思うのは俺だけか?
別にそんな厳密な計算じゃあるまい
>>708 異議あり!
普通に考えると、見た目に影響する胸の大きさってのは、トップ-アンダーの事であり、胴体の太さとは別物だろう。
たとえバスト130と言われても、ウエストが100くらいある人物を考えてみろ。
確かに大きいかもしれないが、それは羨ましがられるほどの物ではないはずだ。
つまり、
((76-ルイズのアンダー)+(X-テファのアンダー))÷2=(83-シエスタののアンダー)が正しい筈。
正確なアンダーのサイズは知らないが、仮にそれぞれ
ルイズ68(8cm差、余裕でAカップ)
テファ90
シエスタ65(18cm差、ぎりぎりDカップに届く)
とするならば、
((76-68)+(X-90))/2=83-65
8+X-90=18*2
X=36-8+90
X=118
で、だ。この計算だとテファはHカップになるわけで、まぁ十分なんじゃないかな…
シエスタは…
サイトの誘惑にガンガン使っている以上、少なくとも自分のサイズが小さめだと思っているわけじゃなさそうだが。
アニメ第2期ではスカロンが 「我が家ではみーんな巨乳なの!」 といってたな スカロンもジュリアンも巨乳に違いない
>>714 少なくてもイイもの食ってる貴族のわりに発育不良の
”ゼロ”のルイズには勝っていると思ってるんじゃないかな。
>715 我が家はみんな巨乳……スモウレスラーか「巨乳家族」か。どちらにしろ異様な光景に違いはあるまい。
日本人の血を引いてるのにマッチョやきょぬーという体系だけ西洋風…… スカロン達から見れば 「鞘から抜けない刀など(プ」 「臨戦態勢で30サント以下はおこちゃま」 とかなんだろうか……
ルイズと間違って胸を触ったサイトに「あれ、こんなモンだっけ?」と言われる アニメ版エレ姉さまの貧乳っプリは異常。おそらくルイズ以下のタバサクラスでは無いかと愚考。 逆にアニメ版ちい姉さまのおっぱいはスゴイね。 身体が弱いはずなのに、目視では乳革命にすら匹敵しそうな気がするよアレ。
この流れは、巨乳ハンター召喚か!?
>>651 うん、重要なことだからね。と言いたいが素で間違えたんだよ・・・orz
>>718 きっとハルケギニアの人間と日本人の血が混じるとそういう体質になるんだよ。
>>719 エレ姉さんは……172サントの72サントと見た!
えっ?どこからそんな値を持って来たかって?
ルイズの中の人と一緒にゲームに出ている人からですよ。
ほらあのアイマ……ゲフッゴホゴホッ
>>721 つまりはフランス人の大きさと日本人の持久性を併せ持ったということだな
>>707 Wikipediaの項目”ゼロの使い魔の登場人物”には、全員ではないが、結構書かれているが?
ちなみに、そこから引用で、アンリエッタは、B84/W59/H85、シェスタはB83/W60/H85
>>717 久しぶりにそのエロ漫画のタイトル見て吹いた
>>694 初代RPGだと子供の発言にキレてんだぞ、あの配管工。
というか長女のほど胸がないのは逆にスレンダーとして 十分スタイルがいい部類に入るのだが、 ゼロ魔世界では少々太り気味ぐらいの方が魅力的とされるのだろうか。 ちょいと違うかも知れんが昔の日本の美人の条件は 鳩胸、デカ尻、ふっくら、たれ目の糸目、だったらしい。 山田花子? あとワルドが度々ロリコン扱いされるが あの世界の平均結婚年齢はいくつなんだろう? 中世から近世だと10代前半から半ばだったような。 おマチさんが逝き遅れ扱いはあながち間違いじゃないのかな? そんな世界で30近くで未だ貰い手がいないエレ姉さんは ナニヲスルキサマラーー
残念ながら729はアカデミーのモルモットになりました
>>729 ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::。:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
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三三 三三 三三 三三
三三 三三 三三 三三
>>729 > 中世から近世だと10代前半から半ばだったような。
魔法学院の生徒やメイドたちを見ても10代の既婚者はいないみたいだし、
20代半ばぐらいまでは焦らなくてもいいんじゃね?
エレ姉さまは
>>729 から何を殺してでも奪い取りたかったんだ?
エレ様は俺が嫁に欲しいくらいだ
>>728 確かジーノつれてローズタウン行くとフィンガーショットもらえるけど
そんときマリオはジーノより弱いとか言われた時に殴りかかろうとするんだよな。
他にもキノコ城でピーチの部屋でピーチの×××とか見つけたり
みんな何言ってんだ? エレ姉様は17歳だろ?行き遅れにはまだまだ遠いし胸だってこれから成長す(ry
ああ、中の人は永遠の17歳だね
あんましきくちゃん怒らせるとCQCでぽっきりとやられちゃうよ君達
スレタイとは違うけどキングダムハーツ2でのクラウドvsセフィロスイベントで ソラ「別の世界に行ったんだ」の別の世界がハルケギニア。
エレ姉エレ姉と言われると、どうもエレオノールより先に『影技』のあの人が脳裡に浮かぶから困る。 エレオノールの武技言語はきっと『我は無乳なり』とk(以下、血で汚れて判読不能)
ゼロ魔だけでやくクロスキャラで一番おっぱいが大きいのは誰だろ?鮮血の使い魔の言葉か? イチモツはダントツで御立派なお方だろうけどw
エレ様といえばダンバインの女王様。 あの髪型は強烈だった。
GANTZから玄野 「今度はどこだよ・・・早く100ポイント貯めて生き返らせなくちゃいけないっていうのに」 ”めいじ星人 ぶきやまほうでこうげきしてくる” 「なんだこいつら、鎧や兜を被って変な杖を持ってやがる・・・いやな感じがするな・・・ってこの近くだけで百体以上居る!」 サイトが仮死状態になった為ルイズが召還した玄野は 何故かアルビオン真っ只中に放り込まれた そこからは独断場である スーツの力でアルビオン兵士を片っ端から血祭りに上げ 銃っぽい何かで脳みそをバーンと爆発させ その地区に居た兵士は軒並み狩られた 「よーし転送が始まった!」 「?なんだここは」 その部屋には口ひげを生やした貴族風の男や 劇に出てきそうな王子っぽい男が居た 果たしてどうなるのか つづく
>>739 じゃあ類似ネタで。『きまぐれオレンジ☆ロード』の春日恭介が
10巻「パラレル・ブギ」の冒頭、ジェットコースターからの逃避で望んだ先がハルケギニアだったとか。
(「た、たすけて………! どっかへ、ジェットコースターなんかない世界へ逃げたい!!」)
現れる先はルイズの前なんだけど、コントラクトサーヴァントが何故か(というか召喚されたわけじゃないから)失敗してルイズ困惑。
「ルイズ、お前は歩いてこいよ」のシーンでの恭介の反応は「あ、あれ? あいつらみんな能力(ちから)を持ってるのか?」。
ルイズがサモン・サーヴァントをやり直すと才人が召喚されて、恭介と3人でタルブ戦まではテンプレ展開。
タルブ戦で何かの拍子でゼロ戦から転落した恭介は一足先に元の世界へ帰還。
エレ姉と聞くと真っ先に最強のオカマが連想されるんだが
ガイル召喚。 7万の軍勢を前に、とりあえずしゃがむ。
流れ星になった二人のサイボーグでも呼ば・・・れないか
喜久子お姉ちゃんはカトレア姉さまの方があってると思う ベルダンディー&かすみさん的に考えると
>>744 恭介はあっちの世界だと超能力使い放題になるね
下手すりゃ反動で性格変わるんではなかろうか
貂蝉召喚 ただし三国志の貂蝉じゃなくて恋姫無双の貂蝉 若本ヴォイスが脳をかき回すゥ
>>749 超能力使い放題の恭介は異様に強いからな
おまけにガンダールヴまで付いて接近戦おkになったら結構なチートキャラだ
避難所にリクエストスレでも作ったほうがいいんじゃないか?
>>750 ギーシュあたりに召喚されたほうが「ぐぉしゅじんすぁむぁ〜」が際立ちそうだな
思い付きを並べてるだけでリクエストしてるわけじゃないんじゃないかな
>>750 ゼロ魔の世界が新たな外史となるのか?
ギーシュやワルドは負けた後に「あんたいい男ねぇ…」と…
>>755 ワルドはむしろ外史を消すために行動しそうだ
横光三国志のメタボ呂布、そーてんの変態呂布、三国志大戦の機動戦士呂布、 突き刺せ! の呂布子ちゃん、そして恋姫の呂布もとい恋を、それぞれルイズやらタバサやらで複数召喚! 「ハルケギニアだよ! 呂布集合!!」 ……まぁ冗談だが、過去に似たような事をやってのけた作品もあったりするのからこのスレは飽きない。
>>748 その意見よく見るな。
個人的にエレ姉さまは17歳の一つの新境地だったと思うが。
>>757 SD三国伝の呂布トールギスも入れてやってくれ。
>>748 >>758 エレクトラからおっとりお姉さん分を強くするとヴェルダンディーになって、
きついお姉さん分を強くするとエレオノールになるんじゃなかろうか。
>>758 新境地って、
サクラ大戦のロベリアとか、既にクール系のキャラは確立してんだが。
エレクトラといえばL188な俺がL1011を召喚。 コッパゲ先生大喜びだろうな
763 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :2008/05/15(木) 20:41:58 ID:WYaDaHM/
幽々白書のユウスケ るろうに剣心の剣心・弥彦・左之助 ワンピースのサンジとかを召喚したら面白そう。 ゲームだとFF9のジタンが動かしやすそう。 ユウスケは何だかんだ言って女子供には優しいし、貴族平民関係なく接しそう。でも最強キャラ。 剣心は何か動かしやすそう。いつもは逆刃刀、本気出すときテルフリンガー。年齢ネタも使える。 弥彦は真面目なサイト。成長するのもうまく使えそう。 左之助は左手にデルフリンガー、右手に斬馬刀。本気出したら二重の極み。 サンジだと、ルイズは対象外だけどレディーには優しくがモットー。 料理人だから厨房でも役に立つ。でも、サイトに輪をかけたエロ。 ジタンは普段おちゃらけてるけど決めるときは決める。ピンチになったらトランス発動。 「誰かを助けるのに理由がいるかい?」の名言あり。 時期はペプシマン倒した後からエンディングまでの間辺りが最適っぽい。 自分で書きたいけど、文章能力が無いから書けない…orz
>>763 剣心、デルフじゃ逆によわくなるんじゃねえの?
飛天御剣流の抜刀術が封印されちゃうじゃん奥義もつかえねえし
>>739 待て、そいつらは身も心も何もかも全てディズニーの物だ。
つまり割と冗談抜きで語る事すら憚られる代物と言えない事も無い。
>>764 完全盾になってデルフは武器としての活躍はありません
本当にありがとうございました
>>763 sageることを知らないのか?
スポーン召喚
ペプシマン召喚 と言ってみる
>>767 スポーンはその気になればすぐに帰れそうだな。
テレポートか、外伝で天界から現世に帰ったルートとかで。
バイオレーターだとハルケギニアで自主的休暇!とノンビリした挙句
職場放棄に激怒したマレボルギアに連れ戻されてENDか。
ルイズがエターナルダークネスよりマントロク様を召喚。 きっとSAN値がゲリゲリ削れるかパイアスみたいに・・・・・ と思ったが、生贄をささげれば恵みを与えてくださるからいけるはず・・・・
>>747 そのネタはいくつか出てるが本格的に誰か書いてくれんかね
落下中の二人の前に召喚ゲート出現!
すかしジョーはルイズの目前だたが、ジェットが召喚されたのは60年前のタルブ上空
大気圏突破で燃料を使い果たし他所に行けなかった彼は現地女性と結婚し子を儲けるが
サイーボーグ故にいつまでも年をとらない姿を不気味がられやむ得ず自らに固定化の魔法をかけ眠りにつくのであった…
実はハルケギニアを作ったのは天使編の天使達。地球の人類があまり出来が悪かったの一旦惑星ごと作り変えた。
翼人達は実は天使の観光客
ジェットに生殖機能あんのかね? あったとして・・・シエスタの鼻がすごいことにw
>>771 みたく機械翻訳そのままのカキコみるとすぐわかるな
まとめwiki、韓国で宣伝されすぎだ
>>99 ファイアブレスできるし、格闘技も出来るからデルフ不要wwwww
ギーシュ涙目
登場した瞬間に美少女コンテストで勝負とかルイズに言いそう。
でも先住だと思われて大混乱
378> 続きを書くのを放棄して他の人に続きを書いてもらうように頼む事って出来ないのかな? >途中で止まっている作品の続きを他の人が勝手に書くのが駄目ならせめてバトンタッチをお願いしたい。 俺の知ってる原作とのクロスなら可能。知らなきゃどうしようもない。 原文読んで設定上続きを書けるものなら何とかなるだろう。 あとは、面白いかどうか、続きを書いてみたいと思うか。 つまりモチベーション。 まずはどれだか教えてください。 今は14巻待ちで連載停止してるので短めなら何とかなるかと。
>>772 今週のマガジン掲載版の彼は普通だったなあ・・・
むしろショックだった。
>>772 少なくともジョウとフランソワーズにはある。
未来編で出てきた未来人リーダーが二人の子孫だった。
>>769 召還当時はマスクがはがれててルイズはあのウジの沸いた腐れフェイスにキスするんですな。
ジェット・リンクから連想して(元)ゾンダリアン・ピッツァを召喚。 時期的にはガオガイガーに敗れてからソルダートJ-002として再登場するまでの間。 タルブ村には超弩級戦艦Jアークが眠っている(トモロとは地球に戻った際に再会するのでこの時点ではいない)。 ……一方的な虐殺になっちゃうか。
>>729 ワルドはロリじゃなくて重度のマザコンだ
PBでも「おマチ?あんなんママンに比べりゃどうでもいーよ」とか言ってたし
>ちょいと違うかも知れんが昔の日本の美人の条件は >鳩胸、デカ尻、ふっくら、たれ目の糸目、だったらしい。 ふっくらタレ目糸目は美人の条件だが、鳩胸出っ尻は不美人の条件だった気が。 ……ボン・キュ・ボーンはお呼びじゃない時代もあったって事で。和装も似合わんし。
>そういや実際に槍と剣を操ってリアルガンダールヴしてるキャラってどんなのがある? 「300」のレオニダス王と親衛隊300人 リアルでも100万人と対峙して三日間闘い続けた史上最強の300人 こいつらがアルビオンにいれば戦争勝ってたな
マリアンヌやカリンにワルドが母性を感じて萌えてたらどうしよう
ピッツァの召喚SSは既にあるぜよ
>>780 まて、ひょっとしたらワルドママンは「見た目幼女ママン」だったかもしれんぞ!
何そのどっかのヲタ女子高生の母親
その路線で行くなら某八神家の主婦のようなローティーン美少女にしか見えないってのもありだな!
>>770 『悪魔の門』から出てきたエンシェントを対立するエンシェントで倒したり、
学院の地下に広大な古代都市が広がってたり、
タルブの寺院の地下にマントロクの本体が封じられてたり……
クイックリー、ルイズ! ウィーマストバインドディスクリーチャー!
お久しぶりです。 2か月近く開いてしまいましたが、次話が出来ましたので投下予約いたします。 特に問題がなければ 5 分後に投下予定です。 よろしくお願いします。
sienn
クロスボーンガンダムのハリソン・マディンとかどう? 確か祖母は若かりし頃ロリ、そして祖父の血でロリコンな彼。
第10珠 〜メイドの危機・前編〜 (うーん。それにしてもエレオノールさん、あれでルイズちゃんより11歳も年上なんだよな。 もしかしてそういう家系なのか? くぅ、惜しい、非常に惜しい! あれじゃクリームがちょっとしか入ってない三食パンみたいなもんじゃねーか) そんな事を考えながら厨房の手前までやってきた横島は、厨房の出入り口から数名のコックやメイド達が飛び出していったのに気づいた。 何かあったのかな、と思いつつ中を覗いた彼を待ち受けていたのは、皿が落ちて割れる音や、食器棚の扉が勝手に開閉をして音を立てている現場だった。 「ポ、ポルターガイスト現象!?」 あらためて辺りを見回した横島は、マルトーが座りこんでいるメイドを引きずって、自分の方へ向かってきているのに気づく。 「ヨコシマか!? ちょうどいいところに来た! 急ですまねーが、手伝ってくれ。あっちにまだ腰を抜かして動けないやつらがいるんだ!」 マルトーと横島が、腰を抜かしていたコック達を回収し終わる頃には、食器棚から皿が飛び出して宙を舞うほどまでに派手な状況になっていた。 (腰を抜かしているのがコックだと知った横島が「どうせこんな事だろうと思ったよ」とぼやいたのはささいな出来事だ) この現象を見て、まさか貴族のボンボンどもが何かやりやがったのか? とぼやくマルトーだったが、横島には騒ぎの原因がはっきりと分かっていた。 何故なら、厨房の中で騒ぎを起こしている幽霊の姿を、ぼんやりとだが捉えていたからだ。 その幽霊は、年の頃は六十代〜七十代といった感じであり、また古ぼけたゴーグルを首にかけている。 服装は、今日の昼間に街で見た平民と同じような感じであるが、瞳は黒く、若干白髪交じりの黒髪が横島に若干の違和感を感じさせる。 どこかで見たことがあるような… と思っていると、あらかた皿を投げ終わった幽霊がまるで額に流れた汗をぬぐうような仕草をし… 「ふぅ。いい汗かいたわい… と、ついつい熱中してしまったんじゃが、こんな事をしている場合では無いんじゃった。 …はて、それでわしは何をするつもりじゃったかのう」 とのたまった。 「ええい、てめーは意味もなくこんな騒ぎを起こしたのか!!」 ボケるにはまだ早いんじゃねーか、と思わずデルフリンガーの鞘でツッコミを入れてしまう横島。 マルトーはまだ危ないかもしれないと思ってはいるのだが、いきなり叫び出して厨房内へ走り出した横島に対しては、茫然とする事しかできなかった。 「げふっ!」 「ただでさえ今日は遠出をして腹が減ってるっちゅうのに、おかげで夕食が遅くなっちまうじゃねーか!!」 「いきなり何をするか… と、おお、横島ではないか!! そろそろ来る頃じゃとは思っておったが、会えて良かったわい」 「へ? じいさん、俺の事知ってるのか? どこかで会ったような記憶… も無いんだが」 「なんじゃ、お主今まで気付いておらんかったのか。わしの名は佐々木武雄。お主も毎日会っているシエスタの曾祖父であり、守護霊じゃ。 もう1週間以上顔を合わせておるというのに、ちっとも気付かんとは、修行が足らないのではないか?」 その名を聞いて、先ほどからこの幽霊に感じていた違和感が解消する横島。 魔法学院でも城下町で多くの人に会うが、ほぼ全員が西欧系の外見である。 幽霊がいるとするなら、やはりブロンドの髪や赤・青等の瞳をしているのが普通だ。 だが、シエスタの曾祖父だというなら話は別だ。何故かは知らないが、シエスタは所謂日系人っぽい姿をしている。その先祖だというのであれば、同様な特徴を備えているのも別段おかしくはない。 そう思ってよく見てみれば、どことなくシエスタの面影があるような気もする(正確には、この幽霊の面影がシエスタに見受けられる、が正しいのだが) 「うーむ。ちと不安じゃが、お主以外に頼める者がいないのも事実じゃし… 仕方ない、この際贅沢は言っておれんな。 横島や、ちょっとわしを手伝ってはくれんか? シエスタがピンチなんじゃが、わし一人では助ける事が出来んのじゃ」 「シエスタちゃんがピンチ? おい、そりゃ一体どういう事だ?」
「この近辺には、モット伯爵という好色な貴族がいるんじゃがな。 その貴族が今日、シエスタを連れていってしまったのじゃ。 このままでは… ああ、シエスタが一体どんな目に会わされるか…」 「そ、そんな大事な事を忘れるんじゃねー! って、こうしちゃいられねー。おい、そのモットって野郎はどこに住んでるんだ?」 聞けばモットの屋敷には馬で飛ばしても2時間ほどかかるという。 それを聞いた横島は、胡散臭い目で自分を見ていたマルトーに、厨房はもう大丈夫だという事を伝えると、馬を借りに厩舎へと向かった。 厩舎には、馬の世話をしていた厩番がいたが、「ルイズちゃんの…」と横島が一言二言説明すると、快く馬を貸してくれた。 彼がルイズにこき使われている事は、いまや魔法学院に勤めている平民達にとっては周知の事実だったのだ。 馬を飛ばしてモット伯の屋敷へと向かう最中、佐々木は簡単な作戦を考えていた。 「横島や。さっきは言わなんだが、モットはトライアングルクラスの水メイジとの事じゃ。 力技でいっても、返り討ちにあうのがオチじゃ。 それに万が一上手くいったとしても、後々面倒な事になるだけじゃから、ここは一つ芝居を打つのじゃ」 「芝居?」 「そうじゃ。屋敷についたら、ワシは中で適当に暴れる事にする。 お主は頃合を見計らって入ってきて、『シエスタを連れて来た事が原因』というふうに説明するのじゃ。 よいな?」 「…おお! じいさん頭いいなっ! つまり俺はGS…ってこっちじゃ何て名乗ればいいんだ?」 「そのままGSで良いじゃろ。かれこれ60年ほどこっちにいるんじゃが、いわゆる霊能力者には会った事がないんじゃ。 じゃから、お主が何と名乗ろうが、『霊能力者はそんな呼び方はしない』などと言われる事もあるまいて。 まぁ、ここではよっぽど珍しい力なんじゃろうから、うさんくさがられるじゃろうが… 実際に問題が起これば、そんな事はささいな問題じゃ」 こんな感じでシエスタ救出作戦を考えていた二人は、学院を出発してから2時間ほど後、モット伯の屋敷へと到着した。 夜も遅くなりつつあり、門は固く閉じられていたが、幽霊である佐々木には当然関係がない。 何事も無く門をすり抜けた佐々木は、そのまま館の中へと向かった。 一方置いてけぼりをくらった横島は、門の側の小さな建物へと向かっていた。 「すんませーん。モット伯爵様に用があるんすけど、取り次いでもらえませんかねー?」 呼びかけに答えて扉を開けたのは、なめし皮の鎧をつけた、横島より頭一つ分くらい背が高い男だった。 武装した男が出てきた事で、少し腰が引け気味になっている横島を一瞥した男は、 「伯爵様はお疲れだ。 貴族様の使いというのでもなければ、また明日、出なおして来るんだな」 と言って、すぐに扉を閉めようとする。 「わっ。ちょ、ちょっと待てって。このままじゃ伯爵様が幽霊にとり憑かれて、大変な事になっちまうぞ!」 ここで躓いては計画が全ておじゃんになってしまう、と横島が慌てながらそう言うと、その男は、怪訝な顔をして口を開いた。 「は? 幽霊? 何をばかな事を。 そんな突拍子もないことを言ったところで、信じられないな」 「そりゃ実際に見ないと信じらんねーかもしんねーけどよ、これが本当の話なんだって。 一回騙されたと思って、屋敷の中に案内してくれればいいからさー」 「ああ、もう分からん奴だな。ダメだって言ったらダメだ。帰れ帰れ」
と二人が小屋の入口で言い合っていると、奥から男を呼ぶ声が聞こえてくる。 どうやら、カードか何かで遊んでいる最中だったらしい。 扉を開けた男がそれに応えて奥に引っ込むと、代わりに皮の鎧もはちきれんばかりの体格をしている、スキンヘッドの男が出てきた。 その男が、静かに横島を睨みながら、 「痛い目にあいたく無かったら、さっさとここから立ち去るんだな」 と一言だけ、ドスを効かせた声でしゃべった。 その迫力に、がくがくとひざが震えだす横島。 そこで男は、横島にも見えるように右拳をぐっと握りしめる。 「口で分からんなら、体で分からせるが?」 「げっ! そんなの当たったら痛いって! どうかここは一つ落ち着いて…」 「…どうやら、本当に痛い目にあいたいようだなっ!」 脅すだけではびくつかせるだけでしかない、と思った男は、とうとう横島を盛大に殴り飛ばそうとする。 「ひ、ひゃああ!」 だが、その大きな体に見合った大ぶりな動作で放った一撃は、何とも情けない叫び声をあげさせるだけにとどまった。 「ほ、本当に殴るやつがおるかい! こういう時は 『ほう、脅しに屈しないとは見かけによらず根性があるようだ。良かろう、話を聞いてやろうではないか』 とか何とか言うのがスジだろうが!!」 続けて、あまりに自分に都合の良い事を言い出した横島の言葉を聞き、小屋の奥から3人の男たちが、肩を回したり指をほぐしたりしながら出てきた。 「なかなか面白い事言うな、兄ちゃん」 「カードばっかりやってたんじゃ、体が鈍っちまうわな。たまには運動でもしてみるか」 「げっ。い、一対四なんて卑怯だと思わんのかー!」 「わりぃな、これも仕事なんだよっ!」 たちの悪い笑みを浮かべながらそういう男に(絶対仕事とか関係ねー)と思う横島だったが、それでどうにかなるわけでもなく。 佐々木と別れてからそれなりに時間もたち、これ以上こんなところでもたもたもしていられない。 かくなる上は文珠を使っちまうか? と思いかけた横島だったが、その時背中に背負っている長剣の事を思い出した。 「おおっ! そういや、今の俺って武器の達人だったよな? っちゅうことは、もしかしてこんなふうにびくつかなくてもいいんじゃ?」 そう言って、背中の長剣、デルフリンガーを抜き放つ横島。 その途端、体のすみずみから力が湧きだすような感じを覚える。 「おっ、相棒、おしゃべりの時間かい? 買われてからずっと鞘に入れられっぱなしで、俺は寂しかったよ」 「こいつら片づけて、シエスタちゃん助けだしたらいくらでもしゃべってやっから、今はちょっと黙ってろよ」 「そりゃ残念。ま、相棒ならこの程度の人数、さっくり片づけちまえるわな」 男たちは横島が長剣を構えた為に、一度足をとめる。 いくら相手は一人とは言え、武器を持つ相手に素手で立ち向かうほどうぬぼれてはいない。 各々、腰や背に備えていた剣を抜き、横島から隙を引き出そうとする。 「のんびり剣なんかとおしゃべりなんかしやがって、なめてんのか!? インテリジェンスソードのようだが、そんな錆だらけの剣1本で一体何が出来るって言うんだ!!」 「てめ、誰がボロ剣だっ…」
デルフリンガーが叫んだのを合図に、男たちが一斉に横島に斬りかかった。 しかし素の状態でさえ、ギーシュのワルキューレ3体の攻撃を避ける事が出来る横島だ。 その上、今はガンダールヴの力の影響もある。 ただの男が振るう剣を見切る事など、造作もない事だった。 「もしかして俺って天才? 剣が止まって見えるぜ!」 「おいおい、相棒。自分に振り下ろされている剣が止まって見えるんなら、逆に危ねーんじゃねーか?」 「だー いちいち言葉の綾に突っ込むんじゃねーっつうの」 デルフリンガーと軽口を叩きあいながらも、前にいた男の懐へ潜り込む横島。 斬り返すにしても、受けるにしても、明らかに不利な体勢になる横島だったが… 振るわれる剣の根本にデルフリンガーを合わせたところ、男の剣はあっけなく折れ、砕けた剣先が回転しつつ床に突き刺さった。 剣が折れるほど強く叩きつけていた男は、そのまま前につんのめり、危うく自らの首をデルフリンガーの錆にするところであった。 「え… う、うわっ!」 「おい、大丈夫か!? くそっ! 近づくのはまずい、一旦離れろ!!」 迂闊に近づくのは命取りだ、と気を引き締める男たち。 「剣を使って敵をなぎ倒す俺。くぅ、これだよ、これこれ。 この格好いい雄姿をシエスタちゃんに見せてやれねーのが残念だ」 「よっ、相棒、格好いいさね! 代わりに俺様がばっちり見ててやるから、思いっきり暴れちまいな」 一方横島は、「女の子を助けに来た」という久しぶりにおいしいシチュエーションも手伝い、感極まっている。 以前なら調子に乗った横島に、誰かしらがツッコミを入れるのだが、あいにくここにいるのはデルフリンガーだけ。 どうやら彼は、使い手である相棒の言動に、わざわざ水を差すつもりは無いらしい。 「わーっはっはっは。てめーら、まだやるっちゅうなら止めはしねーが、覚悟はしとけよ? さっきは無事だったが、今度もそうだとは限らねーぞ」 「ふん。距離をとればこっちのもんだ。 いくら剣の腕が良くたって、こいつには敵うわけがねーからな。堪忍しやがれ!」 真中で構えていた男は、そう言うと懐に手を伸ばし、やけに旧式の銃に見えるような物を取り出した。 「知ってるか? これは銃って言って、弓矢みたいな武器だ。 近距離なら、これに勝る武器はねー。 ここまでやってくれたんだ、無傷ってわけにはいかねーが… 抵抗をやめるなら、これで撃つことだけは勘弁してやらー」 だが、拳銃の銃弾さえも連続してはじき落とした経験がある上に、シエスタ奪還に向けてテンションの上がっている横島に、この脅しは意味をなさなかった。 TVに出てくる武術家のように、やってみろと格好つける横島。 一呼吸後、やけに軽い発砲音と甲高い金属音。 そして、デルフリンガーによって防がれた銃弾が地面に落ちる音。 「おでれーた。長い事生きてきたが、銃弾を防ぐのに使われた事なんて、初めての経験さね」 普段目にする事のない事態に、一瞬動きが止まる男たち。 そして、その隙に銃を撃った男へタックルをかます横島。 「よっしゃー、これでチェックメイトだ! てめーら、こいつの命が欲しかったら俺の邪魔すんじゃねーぞ。」 「ひ、人質を取るなんて卑怯だぞ!」 「うっせーわい。昔の人が言ってた言葉を知らんのか? 『勝てば官軍、負ければ賊軍』ってな!」 「…なぁ相棒。俺様もそう思う、実にそう思う。だけどな、さっきまでとギャップが大きすぎるとも思うんだよ。 さっきまでの『格好いい雄姿』ってのはどこにいっちまったんだか。 今となっては、この場にそのシエスタっちゅうのがいなかった事に感謝するこったね」 こうなってしまっては、さすがにどうしようもない。 男たちは、人質をロープで縛った上で屋敷へ向かう横島を、ただ見送るしかできなかったのであった。
今回の投下は、ここまでとなります。 ありがとうございました。
大儀でござった。 椎名絵が目に浮かぶようですな。
続き待ってました乙です。 ちょっとでいいからシエスタの好感度上がるといいなw やっぱヒロイン的存在は必要
むむシエスタの祖先はルシオラを予測してたのだが… こうなたら佐々木少尉は幽霊潜水艦(一巻)の搭載機(零式小型水上偵察機?)のパイロットだったという事に…
HXL(ヒーロークロスライン)ネタでなんかできないかと考えてみた。 「始祖ブリミルはノッカーズだったんだよ!」(AA略 「な、なんだってーッ!」(AA略 とか 『破壊の杖』=テキサスチェーンソー とか タルブを守護する、佐々木爺さんの守り袋に宿っていた蔵人の分霊(わけみたま) とか(苦笑)
つまりデルフリンガーは『インテリジェンスソード』ではなく『インテリジェンスアーマー』として『ネクロマン』なのですね。
デアフリンガー召喚
帝政ドイツ巡洋戦艦召喚と申したか
ルイズがサンタクロースを召喚。 タルブでレコンキスタ軍相手に40bに巨大化。 オスマンがそれを見て「ウルトラの父じゃ……」
「グズでデブで性格のねじけた俺のことなんかみんな嫌いなんだ」 「そんなことないよポーキー、ぼくはきみが好きだったよ」
>>804 なんだって?ルイズが「サンディ・クローズ」を召喚だって?
なにが言いたかったかっていうと ポーキーとマルコメってにてるよね
「大長編ドラえもん・のび太と鉄人兵団」からザンダクロス召喚だと?燃えるじゃないか
なんだって? サタンクロース召喚だって?
マップスからサンダークロース召還だと こっぱげが喜ぶじゃないか
>>804 一緒にノーラッドも召喚して追跡させるんだ
しかし終盤の伝承族遺伝子投与状態で世界が大変なことに
>>810 テラナツカシス
ガッハ辺りでも面白そうだなぁ
リープタイプだとシアンなら上手いこと適応するかも
あ、つーことは双月の片方はメタル・ビーチのおやっさんだったのか
ガッパ?
・・・書き込んで思い出したが、そういえば「鉄人兵団」の舞台はそれこそ「鏡面世界」だったな コッパゲをドラえもん並みに強化しないと奴らには立ち向かえそうにないが
モテモテ王国7巻が出るのでマルコメの人には頑張って欲しい。
>>703 ちなみにエレオノール姉さまはルイズより乳無いんだぜ……
詳しくはアニメ2期の資料に譲るが、資料としてはアニメオリジナルじゃなくてノボルのメモ書きだったはずから信憑性は高いと思う。
>>795 >こいつの命が欲しかったら
惜しかったら、だな。
子供の頃に間違って覚えて、そのまま使ってる人が結構居るんだよなあ。
「ふいんき」とかのように。
鏡面世界というとマンインザミラー!ウイルスは許可しないィィィを思い出す
>>818 つまりアレか
ヴァリエール家の娘は乳が平坦になればなるほどツンに傾くと
ルイズってCカップのバストの持ち主じゃなかったっけ?
サザンクロス召喚で ロリコンを取り入れたボディを
>>823 挿し絵を見る限りそうは見えないがなwwww
一応真面目に検証してみるとそんぐらいになるとの事。
カリーナさんはどうなんだろう?
>>823 もちろん公式設定作成時には
ヴァリエール家の総力を挙げた恫喝と賄賂が、そしてルイズの杖が結集して
ナニオスルキサマラアッー
>>782 スパルタ人300人はやばいww
ルイズが一言でも言葉を選び損ねたらその瞬間首が飛んでくwww
みんな落ち着いて考えるんだ もし仮にルイズがキュルケとまではいわなくともシエスタ並のスタイルの持ち主だったとして 寝間着一枚な姿で「ほら着替えさせてよ。下着はそこ」とか言われてみ? サイトの理性が吹っ飛ばない方が奇跡だと思うね
>>830 長女にいじめられて舞踏会前のシンデレラ状態→学院に来られない。
こうなったりして。
吸ったり揉んだりフニフニできるくらいには有る… と考えたい…
小さいは正義!な私にとってはシエスタな身体は萎えるのですが
>>831 いやたぶん、胸が大きくなるとな、ヴァリエール家の娘は何故か病弱になるんだ
何故か…な
だからどっちみち学院には通えない
>>780 まるっきしワルドはクワトロ大尉の後継者だな
つまりワルドはロリコンのマザコンのむっつりスケベということでFA?
ふぁいなるあんさー
何でクワトロ大尉なんだwww シャア大佐でいいじゃないかwwww まあ、同一人物ではあるがwwwww
>>835 というかカトレアの病気の原因ってなんだ?
単なる虚弱体質なのか薬の使いすぎによる自己代謝の低下なのか未知の病気なのか。
母カリン、姉エレオノール。 この二人の存在だけで、シンデレラ状態になるルイズが容易に想像できるのは何故なのでしょうか。
>>836 スレ違いだがララァ召喚されたら、綺麗なワルドに生まれ変われるかもw
その場合はルイズが使い魔に婚約者を取られる展開になるわけだが
ワルドが母性溢れるキャラを召喚して使い魔にしたら 万事解決すんじゃないだろうか
母性溢れるキャラ…… ドーラ婆さんとかモロの君とか
シロ姉やヴィオラート…………は母性っツーより姉性だな、そんな言葉ないけど
>>800 ノッカーズとかテキサスチェーンソーとか言われると、海外ホラーが先に浮かぶ
トミー・ノッカーズ、トミー・ノッカーズ、ドアをどんどん叩いてる
出ていきたいけど行かれない、トミー・ノッカーズが怖いから……
母性といえばメーテルじゃないか? 鉄朗を立派に育てたことで実績は十分だし、戦闘力でもコスモドラグーンは戦艦を消しとばす威力を持つぞ。 問題があるとすれば色気で対抗できる人物がいないことだが。
3サイズや病気とかだけど、 ぶっちゃけ、作者はそう細かいところまで決めてないと思うな・・・。 世界観も、設定も、人物も曖昧で適当だし。
エレ姉さまは性格といい性格といい肉体といい、拙のどストライクでございます・・・!!
成長が見込めぬというのがたまりませんのぅ。 大人びた態度でありながら気にするのという、成人女性の少女ハートっぷりにドキがワクワクムネムネですぞ。
>>848 あんまガッチガチに決めると物語が作りにくいしな
ある程度余裕持たせる意味でも曖昧な部分が多い方がいいだろ
設定が完全に破綻するよりはよほどいい
「彼女の欠点は主に内面に集中していますからねー」 眼鏡かけてるのが良い でも性格はもうちょっとやわいのがいいなぁ
>>852 曖昧な部分がまったく無くて、設定も話も破綻せずに面白いものが書けたら大の付く天才と呼んでもいいくらいだからな。
>>852 それは分かるけど、ゼロ魔の場合は、
あえて遊びを持たせてるんじゃなくて、単に練りこみ不足って感じなんだよな・・・。
遊んじゃってると言うか、ノリでやっちゃってるというか・・・。
斜めに見ちゃってるのかね。ただのラノベへの偏見かもしれない。
だからこそわれわれの妄想の入り込むのかも
母性溢れるキャラ。 秋子さ……いや、なんでもない。
母性といえばフランシーヌ人形とか、かなり熱い展開になりそうだ。 ふと秘密結社鷹の爪の総統を召喚とか思い付いた。 多分レコン・キスタに怒りをあらわにすると思う。
>>847 >>戦闘力でもコスモドラグーンは戦艦を消しとばす威力を持つぞ
ちょっと待て、最近の作品ではそうなのか!?
波動カートリッジ弾でも使用可能になってるのか!?
>>母性といえばメーテルじゃないか?
そりゃ、名前の由来からしてギリシア語の「メーテール」(母)が元になってるもんな(w
確かコスモドラグーンは小型波動砲という設定がいつの間にか着いていたな
何で誰もワルドはともかくクワトロ大尉がマザコンのロリコンのムッツリスケベの 節操無しだってことを否定しないんだ!
そうだな 正しくはロリコンでマザコンでシスコンだったな シャアは
最初:一人前の戦士が扱う銃、現代でいえば他の銃が護身用ならこいつは軍事用って感じ? 後半:宇宙に五丁しかない、本当に選ばれたもののみが持てる銃。鉄郎以外の所持者はキャプテンハーロックなど宇宙でも超有名人ばかり 映画:後半の設定に加えて時間すらも支配しつつある機械男爵を宇宙で唯一殺しうる銃という設定が付加。宇宙最強の銃。 ゲーム:拳銃型波動砲。本家の波動砲は余裕で恒星もふっ飛ばします。 出世魚ってレベルじゃねーぞw
ヘタレをつけるのを忘れてるぞ
某板の投手炎上スレを見ていたらマモノ召喚という電波を受信した。 ギーシュもフーケも持ち前の炎上能力で撃破するもアルビオン行では、 ルイズ「ねえマモノ、あんたの能力で王党派を勝たせることはできないの?」 _ \.\ |_| 無理言うな。 / \ /\_ | / / ♯\__ | ./ / ※ ♯ ※\____ / ,\_/ / ♯ ※ ♯ ./ / /___/  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ /  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
アンアンが絶対者状態のグリフィス召喚。 ……間違いなく立場利用して国取りを目指して暗躍し始めるな。 もしくはレコンキスタ側へ付いたとしても、まずこっちの世界で国取り始めそう。
取り合えず伯爵様に男爵とか酷いw
カタカナで「マモノ」の表記はやめて…… どうしてもあのスイカ頭の漫画家のアレが思い出されてしまうwww 「そしれこれがワシのマモノじゃーい!」
黄金の太陽からロビンとかガルシアを 呼びだす時期によってはまったくしゃべらないことも・・・
どうも、先日のウルトラ5番目の使い魔の2話目ができあがりました。 予告通り今回からはフーケ編です。 前回はウルトラマン寄りでしたが、一応今回はゼロ魔寄りにしました。 よろしければ5分後から投下開始しますが、支援お願いできるでしょうか。
我が支援をくれてやるわ! 全力を以って来るがよい!
>>869 突撃パッパラ隊からとびかげ召還
とくに理由も無くとびかげと決闘することになるギーシュ。
「なんで君と決闘することに!?」
「フッフッフッ、それはあなたと私が宿命のライバルだからですよ。覚悟!」
「いつの間に!? ってワルキューレーっ!」
自分から飛び掛っておいて、一撃で吹っ飛ぶとびかげだった。
「負けました」
「何がやりたいのよ。あんたは!!」
こうですか?
勇者はツライよは思いつかなかった
第2話 黒衣の悪魔 宇宙同化獣ガディバ 登場! ルイズと才人がウルトラマンAの力を得て、異次元人ヤプールの尖兵たる、ミサイル超獣ベロクロンを倒してから2日が過ぎた。 2人を含む魔法学院の関係者達は、平時には通常通り学業に専念するようにとの指示が出、破壊された街も、勝利に喜ぶ民達によって、急ピッチで復興されていっていた。 が、当の二人はといえば、ウルトラマンの宿命として正体を明かすわけにもいかずに、結局は『ゼロのルイズ』と『犬のサイト』の元の鞘に納まってしまっていた。 「はぁ、俺本当にウルトラマンになれたのかなあ?」 例によって水場で洗濯物の山と格闘しながら才人はぐちっていた。 彼としては、子供のころからTVや本のドキュメンタリーや記録映像で見た科学特捜隊やウルトラ警備隊の隊員達のように、颯爽と怪獣と戦うのにあこがれていただけに、相も変らぬ使い魔生活にいまいち実感が湧かないのである。 だが、地球を守ってきた歴代のウルトラマン達にも人間としての生活はあった。 才人と一体化しているAだって、北斗聖司と呼ばれていたころにはアパートに一人暮らししていたころもあったし、当然衣食住は自分で管理していた。 さらに中には血反吐を吐くような猛特訓をこなしたり、教師やボクサーを兼業したウルトラマンもいたが、さすがに才人にそれを求めるのは無茶であろう。 「いつも大変ですね才人さん」 振り向くと、黒髪の愛らしいメイドの娘が洗濯籠を持って立っていた。 「ああ、シエスタ、君も洗濯かい?」 「はい、私はそんなに多くないので、お手伝いしますよ」 才人は喜んでと言うと、さっきまでの憂鬱はどこへやらで、うきうきと洗濯にはげみはじめた。 そのはげみぶりはアクセルがかかりすぎたようで、たいした量を持ってこなかったはずのシエスタの分が終わる前に自分の分が終わってしまった。 仕方が無いから逆にシエスタの分を手伝うことにしたが、それでも彼はうれしそうだった。 「平和ですねえ」 「え?」 「つい2日前くらいには、トリステイン中この世の終わりかもって雰囲気だったじゃないですか。けど、今私達はこうして安心して洗濯をしていられる。平和って本当にいいものですね」 「……ああ、本当に平和っていいもんだな」 才人は幸せそうに笑うシエスタの顔を見て、「ああ、俺がこの笑顔を守ったんだな」とようやく実感した。 虚栄や見返りではない、ウルトラマンや歴代の防衛チームが命を賭けて守ろうとしたものの一端が、少しずつ才人にも芽生えつつあった。 「それもこれも、ウルトラマンAさんのおかげですね」
sien
「ああ、ウルトラマンAのおかげ……あれ? なんでシエスタがウルトラマンAのこと知ってるの!?」 才人は、まさか正体がばれたのではと、内心冷や汗をかきながらシエスタに問いかけた。 「いやですね。才人さんとミス・ヴァリエールがそこかしこでウルトラマンAウルトラマンAって話し合っているじゃないですか、その名前、もう軍のほうで決まったんじゃないんですか? もう学院中の人がその話題でもちきりですよ」 そう言われて才人ははっとした。 そういえば最初の変身の後から今まで、やれ魔法を使わずにどうやったらあんなことができるのとか、あんたのとこにはあんな強いのがいっぱいいるのとか、 いろいろ場所を選ばず、控えめに言っても議論を交わすといったことをしていた気がする。 (噂千里を走るとは、昔の人はうまいことを言ったものだ) 彼はとりあえず正体がばれていなかったことにほっとしながら、ウルトラマンAにこの国の人が変な名前をつけなかったことにもほっとした。 「でも本当にウルトラマンAは私達の恩人です。街でも、いわく、王家が隠していた伝説の幻獣、いわくはるか東方の聖地よりやってきた正義の使者、はては始祖ブリメルの化身などなどすごい話題になってますよ」 街でもなの!? 才人はつくづく自分の軽率さを呪いたくなった。 これからはウルトラマンの話題はルイズとふたりだけの時にしようと、心に誓った。 シエスタは、妙に顔色が悪くなった才人を不思議に思いながらも、そんな才人さんもすてき、などと蓼食う虫も好き好きなことを考えていた。 そして、全部の洗濯物を洗い終わって洗濯籠を抱えあげたとき、当のルイズが現れた。 「ん? ルイズどうした、洗濯なら今日はこのとおり何事も無く終わったぜ」 「あ、そう。今日はおしおきの新バージョンを用意していたのに残念ね。って、違う違う、あんた忘れたの? 今日は虚無の曜日でしょうが」 「……ああ、そうか悪い悪い、すっかり忘れてたよ」 「ったく、記憶力の無い鳥頭なんだから、暗くなる前に帰るから急ぐわよ」 「了解っと、しまった、洗濯物が」 「サイトさん。私がやっておきますから急いでください」 「サンキュー、おみやげ買ってくるから待っててくれよ。おーい、待てよルイズ!!」 ルイズを追って才人の後姿が遠ざかっていく。 シエスタはふたり分になった洗濯物をよいしょと持ち上げると、その平和の重みをかみしめながら歩いていった。
一方そのころ、トリステインの王宮においても、先日の事後処理がようやく一段落付いて、国の重要人物を集めた会議が開かれようとしていた。 「やれやれ、こうも会議会議じゃ老骨にはこたえるのお」 その席の一角にオブザーバーとして招かれていた魔法学院のオスマン学院長がいた。 彼がいるのは防衛軍に少なからぬ数の生徒が志願兵としていることからであったが、貴族同士の会議に口を出すほどの権限は無い。 「皆さん、我々が半月前に現れた未知の侵略者、ヤプールの脅威にさらされているのはもはやハルケギニア全土に知れ渡った事実であります。 けれども我々は、総力を結集して対ヤプール軍を組織し、この脅威に対抗しようとしています。しかし、今回は新たに浮上した重要な案件について話し合うべく、集まっていただいた次第です」 枢機卿マザリーニが、会議の口火を切った。 ヤプールに次ぐ新たな課題、すなわち銀色の巨人、ウルトラマンAのことについてだ。 その正体については誰もはっきりとした答えを言えた者はいなかったが、その人知を超えた力については大いに彼らの興味を引いていた。 あの超獣ベロクロンでさえトリステインの誇っていた軍を敵ともせず、いかなる魔法攻撃にもびくともしなかったのに、あの巨人はその攻撃を易々と跳ね返し、その腕から放たれた光はその巨体を粉々に粉砕してしまった。 だが、議論すべき要点はそこでは無かった。 「こほん、皆さん。その問題はそのあたりでよろしいでしょう。結論として、我々では到底及ばない強大な力を有していることははっきりしています。肝心な問題は、あれが我々の敵か味方か、ということです」 枢機卿がそう宣言した瞬間、場の空気が変わった。 だが。 「無駄なことじゃのう」 と、水をかけたのは他ならぬオスマンだった。 「なんですと、オスマン殿、それはどういう意味ですかな?」 「敵なら我々はとっくに滅ぼされていますよ。それに、あの巨人、ウルトラマンAは我々を守るように現れたし、街にも民にも被害は与えずに飛び去った。第一、仮に敵だとして、超獣以上の力を持つ相手に打つ手などあるのですか?」 言われて見ればそのとおりである。 喧々轟々の議論を予想していたマザリーニにとっては意表を突かれた形だが、周りの貴族達も効果的な反論などはできずに、せいぜいオスマンの無礼を非難する程度であった。 もっともそれも、オスマンがあっさりと非礼を詫びたために貴族達もそれ以上の言及はできなかった。 「おほん、ではこれにて会議を終了いたします。方々にはそれぞれの領地の軍属の精鋭を防衛軍に派遣なさいますよう。 今のままの寄せ集めでは所詮急場しのぎですし、ヤプールが優先して狙うとしたら、ここしか無いでしょうからな」 会議は時間をかけた割には、わら半紙数枚分の密度の内容で終わった。 ただ、この会議からウルトラマンAの名が急激にトリステイン全体からハルケギニア全体へと広まっていくことになったことについては、意味があったと言えよう。
さて、ウルトラマンAのことで国が揺れているとは露知らず、当のルイズと才人は今、虚無の休日を利用して久しぶりに街に繰り出してきていた。 「相変わらず人が多いな。復興が順調だって証拠だ」 「当たり前よ。トリステインの人間はそうそう簡単に国を捨てるほど軟弱じゃないわ、むしろ復興のための資材を運ぶために普段より多いくらい。何度も言うようだけどスリには気をつけなさい」 「はいはい、ところで目的の武器屋はこの先だったよな。このあたりは被害が少なかったから無事だとは思うけど、開いてりゃいいな」 ふたりは路地裏へと入っていった。 目的はベロクロンの騒ぎのせいで買いそびれてお預けになっていた才人の剣の購入、そして目的の店は幸いにも以前と変わらない形でそこにあった。 「おや、これはこの間の貴族の旦那、お久しぶりでやんすね」 店の主人も以前と変わらなくそこにいた。 「失礼するわね。この店、もしかしたら踏み潰されてるんじゃないかと思ったけど、なかなかしぶとい様子ね」 「あっさり死ぬような奴はこの世界じゃやっていけませんやな。そいで、前回は顔見せしたとこで超獣のやろうが出てきてお流れになりましたけど、武器をご所望で?」 「私じゃないわ、使い魔よ」 ルイズはかたわらで物珍しげに武器を眺めている才人をあごで指した。 「へえ、最近は貴族の方々も下僕に武器を持たせるのがはやっておりましてね。毎度ありがたいこってす」 「貴族が武器を? そういえば以前来たときに比べて武器の数が減ってるわね。やっぱりヤプールのせい?」 「それもあります。今、国では壊滅した軍の再建のために武器の類が飛ぶように売れとりましてね。まあ、あまり役に立つとも思えませんが」 主人の言葉にルイズは少々不愉快になったが、言葉にすることはできなかった。 確かに、剣や槍を何万本揃えたところで、あの小山のような超獣に勝てるとは到底思えない。 「ですが、理由はもうひとつありましてね。最近このトリステインの城下町を盗賊が荒らしてまして」 「盗賊?」 「へえ、名前は『土くれ』のフーケって言いまして、貴族を専門にお宝を盗みまくる怪盗でしてね。あの超獣騒ぎで大人しくなるかもと思われたんですが、 むしろ騒ぎに乗じて派手に動くようになりましてね。貴族達も対抗しようにもヤプールのおかげでそれどころじゃないってんで、実質やりたい放題ですな」 「国が大変な時期だってのに、皆の足を引っ張るなんてひどい奴がいたものね」 ルイズは、国のために貴族も平民も必死になっている時に、そんなことをする奴が同じ国の中にいることに憤りを覚えた。 「まあまあ、それで貴族達も自衛のためにこうして武器を下僕にまで与えて身を守っているってことです」 主人は「ま、役に立ったという話はとんと聞きませんが」という一言を我慢して飲み込んだ。
そのとき、武器を物色していた才人が一本の長剣を持ってきた。 「サイト、気に入ったのでもあった?」 「ああ、おじさん、この剣はどうかな?」 才人はその剣を主人に見せたが、主人はだめだだめだというふうに首を横に振った。 「坊主、それはやめとけ、そいつは見た目切れそうに見えるが実際は重さと力を利用して敵を叩き潰す、いわばこん棒に近い武器だ、お前さんの細腕じゃ扱いこなすのは無理だ」 それは決して親切心からではなく、後で貴族にクレームをつけられることを恐れての忠告であったが真実であった。 才人はがっかりした様子でその剣を元に戻した。 「ちぇっ、なかなかかっこよさそうだったのに、残念だなあ」 実は、才人は特に考えた訳ではなく、その剣が少し日本刀に似ていたから手に取っただけであった。 だが、そのとき突然かたわらのガラクタの山の中から、調子のはずれた声がした。 「生言ってんじゃねーよ、坊主。おめーは自分の体格も理解してねーのか、そんなんじゃ武器を持っても即あの世行きがオチだ、そっちのガキんちょを連れてとっとと帰りな」 「なんだと!」 「誰がガキんちょですってぇ!!」 ふたりは悪口が飛んできた方向を見たが、そこには2足3文でしか売れないような数打ちのぼろ刀が並んでいるだけで人影は無かった。 「どこを見てるんだ。ここだここだ、目の前だよ」 なんとぼろ刀に混ざっていた一本のこれまた錆と汚れだらけの長剣が、カタカタとつばを鳴らしながらしゃべっている。 「これって、インテリジェンスソード? こんなところにあるなんて」 「なんだい、それ?」 「一言で言うと魔法で意思を持たせられた剣のことよ。でもそんなにありふれた物じゃなくて、私も見るのは初めてよ」 驚いているルイズをよそに、才人は好奇心のおもむくままに、そのしゃべる剣を手に取った。 「へえ、見た目は普通の剣と変わらないな。お前、名はなんつうんだ?」 「けっ、人に聞くときは自分から名乗るものだ……ん、まさか……おでれーた、お前『使い手』か」 「『使い手』?」 「なんだ、そんなことも知らねえのか。まあいい、これも何かの縁か、俺の名はデルフリンガー、お前はなんていう?」 「平賀才人、よろしくなデルフリンガー。ルイズ、俺こいつにするよ」 才人の意思決定にルイズは露骨に嫌そうな顔をした。 ぼろい、汚い、切れそうに無い、おまけにうるさいとルイズとしては気に入る要素が無かったからだが、結局は才人の。 「でもしゃべる剣なんて珍しいだろ」 の、一言でやむなく承諾した。
「感謝しなさいよ。使い魔のわがままを聞いてあげる主人なんて、普通いないんですからね」 それ以前に主人にわがままを言う使い魔自体が普通いないが。 「感謝してるよ。お前もそうだろデルフリンガー?」 「デルフでいいぜ、よろしくな譲ちゃん」 「譲ちゃんじゃないわよ! たかが私の使い魔の、そのまた下の剣の分際でなれなれしく呼ばないで、下僕らしくルイズ様とお呼びなさい!」 「へーへー、分かったよ譲ちゃん。ん? そういえばお前ら、さっきから妙に思ってたが変わった気配を放ってるな」 「えっ!?」 デルフの思わぬ言葉にルイズと才人は思わず固まってしまった。 「なんつーか、長年人を見続けてると気配を読むのがうまくなってな。なんというか、ふたりだけなのに3人に思えるような、それでいてふたりでひとりのような」 「なな、なに言ってるんだよ、そんなことあるわけ無いだろう!」 「そ、そうよ。何言ってるんだか、ずっとガラクタといっしょに居たからボケたんじゃないの!」 ふたりは慌ててそれを否定したが、冷や汗を流して言葉を震わせて言っても説得力がない。 「ま、そういうことにしといてやるよ」 デルフに顔があったらニヤリと笑ったに違いないだろう。 才人は、この新しくできた奇妙に鋭い同居人を選んでしまったことを少々後悔しはじめて、さらにそれ以上の殺気を送ってくるルイズに、今晩はメシ抜きかなあと思わざるを得なかった。
しかし、ヤプールの魔手は平和を取り戻そうとしている人々の願いとは裏腹に、闇の中から静かに動き始めていたのである。 その夜、月も天頂から傾きだすほどの深夜、とある貴族の屋敷から音も無く現れる人影があった。 長身で細身のようだが、黒いローブを頭からすっぽりとかぶって容姿は分からない。 だが、石畳の上をまったく音も立てずに歩む様は、それが常人ではありえないということを暗に語っていた。 「まったく、ちょろいもんだよ。貴族なんてのはどいつもこいつも、兵隊の数こそアホみたいに揃えてるくせに配置も甘いし居眠りしてる奴もいる。警戒してるつもりなんだろうけど、芸が無いったらないね」 そいつは少しだけ振り返ると、今出てきた貴族の屋敷を見てせせら笑った。 見上げた姿に、わずかに風が吹いてローブの下の顔が月明かりに晒される。なんとそれの正体は女性であった。 年のころは20から30、緑色の髪がわずかにこぼれて美しいが、整った顔には凄絶さが漂っている。 彼女こそが土くれのフーケ、トリステインを騒がせている怪盗その人である。 「まあ、この国のレベルも貴族の体たらくがこれじゃたいしたことは無いね。けど、まだ済まさないよ、忌々しい貴族ども……」 フーケはその腕の中に、今奪ってきたばかりの宝石類を握り締めながら、憎しみを込めた眼差しを貴族の屋敷に向けていた。 と、そのとき。 「復讐したいかね?」 「!! 誰だ」 突然背後からした声に、フーケはとっさにメイジの武器である杖を抜いて身構えた。 「ふふふ」 そこに立っていたのは、コートからマント、帽子にいたるまですべて黒尽くめで身を固めた一人の男だった。 年齢は壮齢と老齢の中間あたり、わずかにしわの刻まれた顔を歪めているが、目はまるで笑っていない。 (そんな、この私がまったく気配を感じられなかった!?) 自身も相当な場数を踏み、熟練の傭兵やメイジ相手にも渡り合えるだけの実力はあるはずだ、だがこの男が現れるのはまったく予期できなかった。 「何者かと聞いているんだ!?」 フーケは胸の動揺を抑えながらも、つとめて冷静に男に問いかけた。 「なに、怪しい者じゃ無い。ただ、君の願いをかなえてあげようと思って来たんだ」 「願い、だって?」 「そう、君は憎いのだろう? 貴族が、君からすべてを奪っていった者達が、だからこんなことをしている……だが、こんなものでいいのかい?」 「なに?」 「いくら秘宝を盗んだところで貴族からしてみれば微々たるもの、時が経てば埋め合わせされてしまう。それよりも、もっと深く、もっと血の凍るような恐怖を奴らに与えてやりたいとは思わないかね?」 「殺人鬼にでもなれって言うのか、寝言は寝て言いな!!」 男の言い口に怒りを覚えたフーケはすばやく呪文を唱え、杖を振るった。 たちまち男の周辺の地面が盛り上がって腕の形を取り、男をむんずとわしづかみにする。 「おやおや……」 「あたしはあんたみたいなのと関わってる暇は無いんだよ。死にな!!」 フーケが力を込めると土くれの腕が男を締め上げる。普通ならこれですぐさま圧死してしまうはずであった。 しかし。
「まったく、気の強いお嬢さんだ」 「ば、馬鹿な!?」 なんと男は鉄柱でさえ握りつぶしてしまうほどの圧力を込められながらも笑っていた。 そして、男が軽く腕に力を込めると、土くれの腕は内圧から粉々に砕け散った。 「くっ、化け物め!!」 フーケはとっさに目の前の地面に魔法をかけて砂埃を発生させ、そのまま踵を返して走り出した。 悟ったからだ、この男は普通じゃない、このままでは危険だと本能が警鐘を鳴らしていた。 だが、走り出そうとしたフーケは10歩も走らぬうちに立ち止まってしまった。 「な、なんだ、ここはどこだ!?」 なんと周囲の風景が一瞬のうちに変わっていた。赤や青の毒々しい空間が回りを包み、今まで居たはずの町並みも貴族の屋敷も何も見えない。 「無駄だよ。ここはもう私の世界だ、どこにも逃げ道などはありはしない」 「なにっ、ぐわっ!?」 振り向く間もなくフーケは男に首筋を捕まれて宙へ持ち上げられた。フーケは振りほどこうとしたが男の手はびくともしない。 (なんて力……いや、それよりなんだこいつの手の冷たさは!? まるで体の熱が全部持っていかれるみたいだ……) 「やれやれ、大人しくしていれば手荒なことはしなくてもよいのに。言っただろう、私は君の味方だ、もっとも私の場合は貴族だけではなくて、人間という種そのものが嫌いだがね」 (やっぱり、こいつ人間じゃない!?) 抵抗する力を失っていきながら、フーケははっきりと恐怖を感じ始めていた。 だが、それでも残った勇気を振り絞って彼女は言った。 「な、何者だ、お前は?」 「おや、そういえばまだ名乗っていなかったね。失礼、私の名はヤプール、いずれこの世界を破壊する者だ」 「ヤ、ヤプールだと!?」 フーケもその名を知らないわけが無い。突然現れてトリステインを壊滅寸前に追いやった侵略者。 彼女はその様子を他人事、むしろいい気味だと思って見ていたのだが、なぜそいつが自分のところへ来るのだ。 「そう、我々はこの世界を見つけて手に入れることにした。ベロクロンは君達の国を難なく滅ぼせるはずだったのだが、あいにくこの世界にも邪魔者がいてね」 「邪魔者だと? それって」 フーケの脳裏に、あのウルトラマンAと呼ばれている銀色の巨人の姿が浮かび上がった。 「そう、ウルトラマンA、我々の不倶戴天の敵さ。奴を倒さなければ我々はこのちっぽけな国さえも奪うことはできない。だがあいにく今我々にはAを倒せるほどの超獣を作り出せるほど余裕が無くてね。そこで君に協力してほしいのさ」 「協力? ふざけるんじゃないよ!!」 「だから代わりに君の願いも叶えてあげようというのさ。なに、君はこれまでどおり怪盗をしていればいい。君には新しい力と、強い味方をつけてあげよう」 ヤプールがそう言うと、その手のひらに小さな光と、続いて黒い霧のようなものが吹き出して、黒い蛇のような形をとった。 小さな光はフーケの肩に止まり、黒い蛇はフーケの首筋に巻きついてうれしそうに首を揺らしている。 「ふっふっふっ、そうか、そいつの心の闇は気に入ったか」 「な、何をする気だ?」 フーケは恐怖に怯えながらもかろうじてそう言ったが、ヤプールはおぞましげな笑いを浮かべると冷酷に黒い蛇に命令した。 「さあ、乗り移れ、ガディバ」 「ひっ!! やっ、やめろぉーーっ!! わぁぁぁーーっ!!」 異次元空間にフーケの絶叫とヤプールの哄笑が響いた。しかし、誰もそれを聞いていた者はいない。 続く
以上です。支援ありがとうございました。 ヤプールはメビウス後半で出た黒衣の男で、今後も基本この姿で通していくつもりです。
>>860 でも装甲惑星では効かなかったよな、コスモドラグーン。
♪ お前はおーれを信じなさい (ホレ信じなさい ホレしーんじなさい) というワケでお疲れ様です この先どうなるんでしょうねオマチさん(ドキドキ)
>>873 ランコチックにキレてる松沢風ルイズが浮かんだww
ちょっとお尋ねしたいんですけど このスレって海外の漫画・小説・映画から召喚しても かまわないのでしょうか。
888 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :2008/05/16(金) 19:25:19 ID:I0IdbGde
いいかと
>>887 問題ない、既にT-800やSG1が来てるぞ
基本専用スレが無いもの意外はここでいいかと
>>842 母性といったら塵骸魔京の某人形の人がいるなあ。
シスの暗黒卿まで来たのにはおでれーたよ。しかも一発受けだけじゃなくて感動もあったし。
その人はこのジャンルの魁だな>暗黒卿
実写とゼロ魔のクロスは想像しにくいけど 暗黒卿とナイトライダーの話は読んでも違和感無かった
マリみてから福沢が呼ばれたら たぬきの使い魔は珍しいなとか言われそうや
>>887 呼び出し元が、ディズニー以外ならOKかと(w
なんかすごい威力の銃で思い浮かんだのが アウトロースターのキャスターだった・・・
フォースの暗黒面に落ちたルイズか見てみたいな きっと、ちぃ姉さまの死を恐れたりシエスタとの確執も原因なんだろうな・・・ 怒りや恐怖がダークサイドの入り口だと言うからルイズにはぴったりだと思うんだ
なるほど師匠はダース・ジョゼフですか。 海外作品で、最強の家庭用品係アッシュをルイズが召喚、ヴィンにダミアン、 ミョズにフレディ、記す(ryにジェイソンで恐怖の4大カリスマ激突夢みるゾ☆ とか思いついた。 それはそうとウルトラ乙。
OMEGA TRIBEからHALこと吾妻晴… 何時の時期の晴を呼ぶかが問題だな…
ナイトライダー召喚もあることだし、エアーウルフも と思ったがパイロットごと召喚しないと動かないな
キスがやばくないかw 召喚は成功したんだしそこまで絶望してないと思うが
>>899 >>900 そういえばブリミルが降臨した6千年前って
ジェダイとシスの大規模な戦争があった頃だよね。
おまけにフォースにも生物や物質を召喚する技があったし。
始祖は、戦争で敗走したシスの生き残りダース・ブリミルで〜って
設定もおもしろいかも。
自己レスになるが
>>900 アルビオン戦役でサイトを失った後に現れたのがHALだったらどうだろう?
その時点だと“絶望”していそうだから、サイトがいない世界なんて滅んでしまえの
思考で次々と作り変えて行きそうだな。
師匠はダース・ジョゼフ 恐らく、イザベラに素質が全くないからタバサに殺させて心身が不安定になった所を漬け込んで弟子にするんだろうな。 「若きヴァリエールは、フォースの暗黒面に囚われてしまった」と言うオスマンが見えるのだが 誰か書いてくれないか?
一番暗黒面に近いのはタバサの気がする。 母への執着、ジョセフへの憎悪、力の渇望など。 ダース・ジョセフ「余を倒したいのなら、余から暗黒面を学ぶしかないぞ」
絶望、憎悪といえばオルステッドだな。 ZERO A EVILの次の投下は次スレかな?
残り50KBだからなあ 1話分が長い人は投下を次スレまで待った方がいいかも
古代シスの場合は二人以上いることもあるし。 というか、違う時代に違う派のシスがやってきたり召喚されたりして作中現代で 衝突、とか思いついた。 ブリミルこと古代シス・エグザ・キューンの流れを引く者と実は生き延びていた 現代シス・ダース・プレイガスことジョゼフとか。悪の敵は悪、みたいな。
一式陸攻召喚
イザベラ様がボヤッキーたちを召喚
いまさらながら思ったのだが、ハルケギニアで人間の使い魔が珍しくもない存在という認識だったら ルイズは使い魔にどんな対応をするのだろうか?
>>895 たぬきの使い魔ならすでに22世紀のロボがでたよな
大悪司から殺ちゃん召喚。 暫くしたら一発が迎えに来る。
スレ違いだが、宝石翁召喚。 自力で勝手に帰る。
>>916 あのじじいを召喚できるほどの魔法使いなら
おもしろがってルイズを弟子にするよな絶対
>>917 で、ルイズ壊れる。
アレの弟子になるとほぼ間違いなく壊れるそうだから。
ウルトラ5番目の使い魔の方、GJ! このまま話が進めば、エースこと才人とルイズを誘い出すための人質として、2人の親しい 美女&美少女計4人が十字架に磔にされる話が拝めるかも・・・期待してます。
>>タバサ・キュルケ・シエスタ・テファがブロンズ像にされるんですね?
>>911 しかも桜花付き。
ワルド@レキシントン号「チェリーブロッサム…人間爆弾だ…!」
先にも出たバルサとからくだい魔女とか黒魔女とか 児童書には開拓の余地が山ほどあるな
ももいろのきりん召喚。 雨で色が落ちたりとかして、大変だが。
サンデーの『月光条例』を見て思ったのですが……『昔話』ではなく『お伽草子』の世界からの召喚なら、結構面白い事になりそうですよね。 確か保管庫にも桃太郎がいたはずですしね。
925 :
775 :2008/05/16(金) 22:29:21 ID:WUhL6nQn
返事が無い。 続きを書けない作品のバトンタッチの話はただのガセだったようだ。 正直、ドラえもん召喚の続きとかいくつか は書いてみたいとか思ったりもする。
バトンタッチなんぞされて駄作になるくらいなら未完のままでいいわ
ぶっちゃけジェダイになる才能ないけどねぇ皆
ルイズが邪気眼持ちになりました
フォースの修行を始めるにはもう年食いすぎてるな
コラン・ホーンは30近くで修行始めてるし、問題なかろう。
ジェダイは感情を抑えて戦うからガンダに不向きか。
ああ今週つか今ゾロやってるから怪傑ゾロを呼んだのか
ギアスからランペルージ兄妹を召喚。 平民とメイジの格差社会なのがちょっと気になるけど、ブリタニアの存在や自分たちの血筋を気にしないですむのはルルーシュ的に大きい。 変にプライドが高い上に貧相な体格の癖に脳筋のルイズを扱うには、ルルーシュならば口先だけで充分。 となると、ルルーシュにとってはハルキゲニアは割と住み心地が良いという事になる。 そういうわけで本性とは裏腹に割と素直にルイズの使い魔を引き受けるルルーシュ。 そして奴の度の過ぎたシスコンぶりにSAN値をガリガリ削られていくルイズw 「ど、どうせ平民が来るんだったら、せめて真人間を……」 「壊れかけてる。」 「もうちょっと追い詰めてみたい気もするわね……」 一方地球では、扇とユフィが経済特区日本を作っていた。
スレを流し読みしてたんだが、棄てプリ召喚は面白そうだなぁ 別にキャラを召喚しなくても、 虚無系統の召喚の時に空く穴を通過して竜機神侵入 同時に召喚された使い魔を主人にするでいいと思うんだ シェフィールドさん辺りがAIでw そんで、ガリアは封鎖世界内の破滅、ロマリアは封鎖世界の継続 獣姫なイザベラ辺りが封鎖世界の解除 虚無の担い手四人が聖地に到着すると封鎖世界終了のお知らせ タバサは特殊戦技兵でいいし、浮島は要塞とか妄想が止まらんな 時間が無いから書けないけど
935 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :2008/05/16(金) 23:50:06 ID:7+lx63ZH
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★ 警告のレス ☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★
これは警告のレスです。
下記のスレに行って
くぎゅと結婚した\(^o^)/
と書き込んでは“絶対にいけません”。
http://ex24.2ch.net/test/read.cgi/wcomic/1209033833/ 書き込むと今夜、あなたの夢にくぎゅが現れて大変なことが・・・。
信じられないかもしれませんが、このレスを無視して書き込んだH・S氏は
今も夢の中でくぎゅと結婚生活することを余儀なくされています。
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★
>>933 体格が貧相なのはルルーシュも一緒だがなw
>体格が貧相なのはルルーシュも一緒だがなw ふたば模型裏で散々いじられてるフィギュマのルルーシュを思い出した こないだはウイグル獄長に変な格好で引き摺られてた
そういや、バキからの召喚ってないよな?
>>938 昔避難所のチャットでちょっと書いたけど、まともに書く暇がねー。
と分かる人には分かる生存報告をしてみるテスト。
>>938 話題に上ったことなら何度かあった。
作品が投下された事はないけどね。
ネギま!ほとんど無いな…小ネタがあるくらいか? >神楽坂明日菜召喚 魔法世界で転移魔法くらって刹那と合流するまで実はハルケギニアにいたつうのはだめ? アルビオン大陸を見て、何故かデジャブウな明日菜とか
>>941 キス→魔法無効化で使い魔のルーン打ち消しですね。わかります
このスレ読んで思ったこと サイトじゃなくてもいいじゃんw
ばかやろう、ノボルをいじめるな!
ヤロウ・・・・・タブー中のタブーに触れやがった・・・・・・
>>938 いかれてしまった後のドリアンが一応小ネタに
>>942 他サイトの夕映召喚ネタであった。確かパクティオーの効果の方が強くて反転
ルイズの方が夕映の従者でカード入手、さらにガンダ化してたなあ。
夕映ネタならテファが記憶操作の魔法使っとる時に召喚、夕映を記憶喪失にさせてまうネタが…
>943 ルイズ以外の誰かが誰かを召喚というネタが映えるから、良し!だ! イザベラ様の大冒険はラストでちょっと涙目になっちゃったようん
>>943 ルイズ以外がサイト召喚…タバサ、ジョセフ、教皇、テファは召喚すてる
意外とキュルケが無い
キュルケのかーちゃんかばーさんがヴァリエールの元花嫁候補で腹に赤子がいたままツェルプストーに寝取られて嫁に…
つう線でキュルケが虚無の使い手とかどーだろ?
「ゼンダ城の虜」みたいな縁戚関係だな
>>862 ついでのホモの気もあることを忘れている。
まぁアムロ追っかけていただけなんだが。
ゲルマニアは魔法が全てって国でもないから キュルケが虚無でもルイズほどひねくれなさそうだな ルイズは魔法の才能があった場合 なんとなく原作より嫌な奴になってそうな気がするけど
エレオノール姉さんですね。わかります。
>>950 つまりシャア=クワトロ=ワの人が、
ロリコンでマザコンでシスコンでムッツリスケベでホモの気があるヘタレの節操なしの無責任男だと?
954 :
名無しさん@お腹いっぱい。 :2008/05/17(土) 00:57:54 ID:9Uk/32ug
>>938 バキあたり召喚したらこんな風になると思う
ギーシュ…前歯全損&肋骨骨折
ワルド……顔面複雑骨折&左腕粉砕骨折
モット伯…脊椎損傷&睾丸破裂
徴税官……前歯全損&睾丸破裂
ルイズ……金的を蹴ろうとして迎撃され足を骨折
シエスタ…外伝一巻分使ってテントの中でSAGAられる
テファ……上記に同じかも
バキ………失禁
>>951 ルイズはゼロゼロ言われ続けた結果ああいう性格になったという可能性もあるし
逆にカトレアみたいになった可能性も……
さすがに無いか?
>>954 バキはそこまでしないんじゃないか?
オーガなら納得だが。
>>956 魔法の才能があって天然が入ってて優しくいつも笑顔なルイズか
サイトが見たらショックで卒倒しそうだな。
>>957 最近は息子のほうが親父より凶悪。
完全にオチて勝負が決まった相手の首絞めて殺しにかかる男だぞ。
モンモンがトリステイン貴族女の標準的性格だから ルイズが普通に魔法使えたらあんな感じなんだろ
どっちにせよツンデレか〜 オーラバトラー戦記から迫水召喚 アンアンが酷い目に キュルケ愛人に ルイズが覚醒 シエスタが…………
ドロッセルとゲデヒトニスをセットで召喚したらカオスで収拾付かなさそうだw
>>950 はいないみたいなので、建ててきていいかな?
イインダヨ
とりあえず>935のレスを集めて規制議論板に持っていけばいいのか。
ERROR:新このホストでは、しばらくスレッドが立てられません。
またの機会にどうぞ。。。
ダメだった……
>>970 まかせた。
↓テンプレ支援。
もしもゼロの使い魔のルイズが召喚したのがサイトではなかったら?そんなifを語るスレ。
あの作品のキャラがルイズに召喚されました part135
http://anime3.2ch.net/test/read.cgi/anichara/1210516387/ まとめwiki
http://www35.atwiki.jp/anozero/ 避難所
http://jbbs.livedoor.jp/otaku/9616/ --------------------------------------------------------------------------------
_ ■ 注意事項よ! ちゃんと聞きなさいよね! ■
〃 ` ヽ . ・ここはあの作品の人物がゼロ魔の世界にやってくるifを語るスレッドよ!
l lf小从} l / ・雑談、SS、共に書き込む前のリロードは忘れないでよ!ただでさえ勢いが速いんだから!
ノハ{*゚ヮ゚ノハ/,. ・投下をする前には、必ず投下予告をしなさいよ!投下終了の宣言も忘れちゃだめなんだからね!
((/} )犬({つ' ちゃんと空気を読まないと、ひどいんだからね!
/ '"/_jl〉` j, ・ 投下してるの? し、支援してあげてもいいんだからね!
ヽ_/ィヘ_)〜′ ・興味のないSS? そんなもの、「スルー」の魔法を使えばいいじゃない!
・まとめの更新は気づいた人がやらなきゃダメなんだからね!
--------------------------------------------------------------------------------
_ ・議論や、荒らしへの反応は、避難所でやるの。約束よ?
〃 ^ヽ ・クロス元が18禁作品であっても、SSの内容が非18禁である場合は本スレへの投下で問題ないわ。
J{ ハ从{_, ・SSの内容が18禁な展開をする場合はクロス元に関わらず本スレではなく避難所への投下をお願いね。
ノルノー゚ノjし ・クロス元が型月作品のSSは、本スレでも避難所でもルイズの『錬金』のように危険よ。
/く{ {丈} }つ やめておいてね。
l く/_jlム! | ・作品を初投下する時は元ネタの記載も忘れずにね。wikiに登録されづらいわ。
レ-ヘじフ〜l ・作者も読者も閲覧には専用ブラウザの使用を推奨するわ。負荷軽減に協力してね。
--------------------------------------------------------------------------------
,ィ =个=、 ・お互いを尊重して下さいね。クロスで一方的なのはダメです。
〈_/´ ̄ `ヽ ・1レスの限界最大文字数は、全角文字なら2048文字分(4096Bytes)。
{ {_jイ」/j」j〉 これ以上は投下出来ません。
ヽl| ゚ヮ゚ノj| ・行数は最大60行で、一行につき全角で128文字までですって。
⊂j{不}lつ ・不要な荒れを防ぐために、sage進行でお願いしますね。
く7 {_}ハ> ・次スレは
>>950 か480KBからお願いします。テンプレはwikiの左メニューを参照して下さい。
‘ーrtァー’ ・重複防止のため、次スレを立てる時は現行スレにその旨を宣言して下さいね。
・クロス先に姉妹スレがある作品については、そちらへ投下して盛り上げてあげると喜ばれますよ。
姉妹スレについては、まとめwikiのリンクを見て下さいね。
・一行目改行、且つ22行以上の長文は、エラー表示無しで異次元に消えます。
SS文面の区切りが良いからと、最初に改行いれるとマズイです。
レイアウト上一行目に改行入れる時はスペースを入れて改行しましょう。
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寝る前にたててみるか
>>967 乙。ちなみにテンプレは
>>1 と姉妹スレ一覧ぐらいで、他は別にいらなかったりする。
埋めということで、思いついた一発ネタ。 召還時に、逆に壱原侑子の店に行ってしまい、 「魔法が使えるようになる」願いをかなえるために、 「貴族としての立場」を対価として要求されるルイズ。
それにしても、毎回毎回偽テンプレ張る奴って24時間いるのか? どの時間に建ってもすぐ張られるし?
テンプレも読んでないやつがスレ立てんなよ
ああ、今回はテンプレ読んでない奴がやったのか…。
いつもの様にニセテンプレの書き込みをNGに入れたら 1から8まで全部消えたw
まあまあ。知らなきゃテンプレと思ってもしょうがない。 埋めついでに知り合いが書いた小ネタを代理投下。召喚されたのはロードス島戦記からシューティングスター。 5分後に投下したいと思います。
私は逃げたいのだ
この戦いは、彼の望んだものではなかった。 『魔竜』シューティングスター。 火竜山と呼ばれる活火山地帯に生息。四枚の翼に金色の瞳。紅の竜鱗が、火山の一部と見紛う巨大な体躯を覆う、畏怖の象徴とされてきた五色竜の赤。 ロードス島にまだ魔法王国が栄えていた古い時代、時の太守によって、秘宝『支配の王錫』を守護するため火竜山に呪縛された、古竜(エンシェントドラゴン)。 その古竜が、今まさに、死の淵に足をかけていた。 (くそっ、支配の王錫などというこんな棒切れ、俺はどうでもいいのだ!) 黒衣の騎士の、黒く禍々しい剣に斬りつけられるたび、思考が千々に乱れる。 『魂砕き』。名の通り、精神を削り取り魂を砕く漆黒の魔剣。 傭兵の男の剣は、鋼をも拒む竜の鱗を、易々と斬り裂いてくる。 魔剣『ソリッドスラッシュ』。物理防御を完全に無視。 相手の恐怖を増幅させ、魂と精神を萎縮させる竜の咆哮は、戦神神官の謡う『戦の歌』が。 岩盤をも溶かす灼熱のブレスの奔流は、慈愛神官の神聖魔術『ファイア・プロテクション』によって、ことごとく防がれた。 ならば神官どもを先に。と巨大なかぎ爪を振るうも、プロテクションやシールドなどの支援魔術により強化された前衛が、死に物狂いで守護。 その間にも、二本の魔剣によって無視できないダメージが蓄積されていった。 駒を使った盤上ゲームでいう「詰んでいる」状態。もはや魔竜の敗北は必至。 だが、太古にかけられたギアス(制約)の呪縛により、支配の王錫の守護を放棄しての逃走は許されない。 過去に一度、火竜山からの移動を試みるも、ある程度離れると耐え難い苦痛が魔竜を襲ったのだ。 (死ぬのか?このままあの棒切れの為に死んでしまうのか!?) 人間どもを追い詰めるとロクな目に遭わないという事は、ギアスをかけられた古代魔法時代の経験から、魔竜は学習していた。 なので、火竜山とその周辺の平原、火竜の狩猟場と呼ばれるテリトリーを侵した者以外は襲うことなく、長い時間をおとなしく過ごしていたのだ。 秘宝『支配の王錫』をめぐる、ロードスの英雄達による争奪戦。ギアスのおかげで、それに巻き込まれただけ。 (動け!動いてくれ翼よおおおお!!このままでは…!このままでは……!!) ギアス発動。全身を襲う苦痛。のたうち回る魔竜。 それを隙と見たハイエルフの娘は、大地の精霊王を召喚。ベヒモスの起こした地割れはシューティングスターを飲み込み、その動きを完全に封じた。 (くそおおおおおおおおおおおお!!) 怒りの咆哮が火竜山を揺らした。 トリステイン魔法学院屋外。進級試験の科目『召喚の儀式』。 周りを取り囲むギャラリーの中心に立ったルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエールは、タクトを構えると小さく息を吐いた。 小柄で凹凸のない体躯。風に揺られる桃色の髪。度重なる魔術の失敗に、ついた二つ名は『ゼロのルイズ』。 面白半分どころではなく、面白3/4程度を含んだ期待の眼差しを360度から受け、その身を震わせた。 緊張?違う。恐れ?違う。 今までバカにしてきた連中を見返してやる、チャンスの時が訪れたのだ。 今日この日までにたくさん勉強した。体調は良好。魔力も身体の全身に行き渡り、漲っている。 「召喚の儀式だけは自信がある」と見栄を張った以上、貴族の誇りにかけて成功させねばならない。 「さぁ、早く私のサラマンダーより凄い使い魔とやらを呼んで見せてよ?ルイズ」 ルイズとは対象的な、メリハリのあるボディをわざとらしくくねらせ、挑発をするキュルケ。 沸点が低く、からかいがいのあるルイズは、常日頃キュルケの格好の玩具と化していた。 「うるさいわね!言われなくても呼んでやるわよ!そんなしょぼい火トカゲなんかメじゃない、すんごいのをね!」 「それはそれは楽しみだわ。うふふ」 馬鹿にして…!馬鹿にして…! 怒りをタクトに乗せ、詠唱を開始。 「宇宙の果てのどこかにいる私のシモベよ!」 ハァ? 聞いた事もない無茶苦茶な呪文の詠唱に、周りのギャラリーの顔が、一瞬ぽかーんとなる。そしてすぐに失笑へ。 「サラマンダーより早ーい!強く、大きく、美しい、強力な使い魔よ!」 周りを気にせず詠唱を続行。 魔術にとって呪文など、自分を騙せて、魔術が扱いやすい身体に切り替えれればなんでもいい。無詠唱で魔術を行使できる者もいる事から、それは証明されている。 要は気持ちなのだ。 そしてルイズの込めた気持ちは、怒り。 「私が心より求め訴えるわ!我が導きに答えなさい!」
静寂。 震える空気。 そして閃光。 大爆発。 会心の手応えをルイズは感じる。 私は、間違いなく、キュルケの使い魔を上回るモノを呼び寄せた! 「な、な、な…なんなのそれ、た、タバサ?」 片時も本を手放さないメガネの少女に、キュルケは後ずさりながら意見を求める。 教師であるコルベールですら、目の前に呼び出されたモノを理解する事ができずに硬直していた。 「……どう見ても火竜。大きさからしてかなり上位。……手負いみたい」 タバサと呼ばれたルイズと似たような体躯の文学少女は、水色のショートヘアをなびかせ、自らの使い魔である風韻竜のシルフィードに飛び乗った。 「…いざとなったら全力で逃げて。幼竜のあなたじゃ何もできない」 いつでも魔術を行使できるよう、険しい顔つきでロッドを握り締める。 他のルイズを囲んでいた生徒達は、動く事はおろか、声をあげる事すらできなかった。 ただ一人、ルイズだけが、歓喜に瞳を輝かせる。 学院の外壁を、完膚なきまでに押し潰して横たわる赤い山。 その赤い山が、ゆっくりと、ゆっくりと、隆起した。 シューティングスターは、起こった出来事を理解することができなかった。 意識を失う前に見た最後の光景は、心臓を目掛けて魔剣を突き出す男の姿。遠のく意識に死をも覚悟した。 しかしどうだ。意識が戻ってみると、火竜山とは全く異なる場所。 (俺は……生きているのか?ここは何処だ?空間移動の魔術か何かをかけられた?ギアスは?) 人間どもに囲まれているという状況は変わらないが、魔剣の騎士や傭兵、ハイエルフの娘や神官どもなど、彼を死に追いやるほどのツワモノは消え失せていた。 代わりに存在するは、怯えきった目で彼を見上げる人の子ばかり。 (格好から見るに、この集団は魔術師か?子供とはいえ警戒を解く理由にはならん…) 過去に、人間を快楽のため虐殺し追い詰め、魔術師にギアスという手痛い土産を貰ったことを思い出す。 (こやつ等の目的が何かは知らんが、身体は……動かんか。状況はまったく変わってないな…) 金色の瞳は片方潰れ、四枚の翼はズタズタに裂け、紅の竜鱗は傷ついていないものを捜す方が難しい状態。今は現状把握と回復に努める他はない。 その現状把握に努めた結果、ある事に気付いた。 今まで忌々しく響き渡っていた、戦神神官の『戦の歌』が聞こえない。ということに。 せめてもの悪足掻きと、首をもたげた魔竜は迷わず肺胞に酸素をとりこんだ。 「……危ない!」 火竜の動作からファイアブレスを予測したタバサは、雪風の二つ名に恥じない吹雪を、生徒達と魔竜の間に発生させた。轟音と共に吹き荒れる凍気。 結果から言えば、タバサは判断を誤った。だが、咄嗟にとった行動は、僅かながらに成果を上げた。 火竜が放ったのは、ファイアブレスなどではなく咆哮。 緊急事態と判断した学院長が発動させた、秘宝『眠りの鐘』の音はかき消され、学院の窓ガラスという窓ガラスを全て砕き、衝撃で学び舎は大きく震える。 ドラゴンズ・フィアー。音の衝撃に加え、精神を攻撃する竜の雄叫び。 巻き起こった吹雪のあげる轟音が、幾分かは軽減。だが、間近にいた生徒は無事ではすまなかった。 鼓膜の破裂。身体の麻痺、昏倒。恐怖で発狂した生徒もいれば、魂魄を砕かれ即死した生徒もいた。 各々の精神力に応じて様々な状態異常に襲われた生徒達は、一瞬にして恐慌状態へと陥り、もはや魔竜をどうこうできるという状態ではなくなっていた。 (計画通り) バインドボイスにからめとられたシルフィードは落下。中空へ放り出されたタバサは、なんとか受身を取るも、それ以上は身体が痺れて動けず、転がるに任せる。 何かにぶつかって止まったので、なんとかギリギリと首を横にめぐらせると、それは意識を失いぐったりと横たわっていたキュルケだった。 「すごい…!すごいすごいすごい!あははははは!」 咆哮の直前に抱いていた歓喜の感情が、恐怖による精神攻撃を緩和したのか。声を上げて笑いながら吹き飛ばされて転がったルイズは、すぐさま起き上がると、猛然と魔竜の足元まで走り抜けた。 思うはただ一つ。 「こんな大物を逃がしてなるものですか!」 前足にとりついたルイズは素早く爪先に口付けると、コントラクトサーヴァントの魔術を詠唱。 「我が名はルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール!五つの力を司るペンタゴン、この者に祝福を与え、我の使い魔と成せ…!」 口付けをした前足に、あっさりとルーンが刻まれ契約完了。 傷による苦痛で動くことかなわぬシューティングスターは、これ以上の抵抗をあきらめた。
「…わたしルイズ。ルイズ・ド・ラ・ヴァリエール。あなた、言葉はわかる?」 恐る恐る尋ねるルイズに、獣の唸り声のような低い音で、シューティングスターは答える。 (俺をここへ呼んだのは貴様か?何が目的だ?) 「!?…わかる!あなたの言葉がわかるわ!えぇ、使い魔として確かにわたしが召喚したわ!」 竜言語(ドラゴンロアー)。相手の精神に直接意思を伝える高等言語。咆哮はこれを応用したものだ。 (使い魔?貴様この俺を使役しようというのか?) 「とくに不自由させるつもりはないわ。あなたに炊事洗濯とかできるとは思ってないしね」 (ではどうするつもりだ?) 「それよりもあなた名前は?さっきのやつの他にどんなことができるのかしら!?サラマンダーより強い!?」 熱に浮かされたかの様に紅潮し、一気にまくしたてるルイズ。 あっけにとられたシューティングスターは、とにかく今は回復に努めたかったので、質問に順番に答えてあしらうことにする。 (人間どもにはシューティングスターと呼ばれていた。俺にできることは、焼き尽くし破壊することだけだ。今は手負いだが、それでもサラマンダーごときに後れはとるまい) 「ホント!?ホントホント!?」 (あぁ) 再び輝くルイズの瞳。キョロキョロと凄惨な現場と化した学院の周囲を見渡し、気絶し倒れているキュルケを発見。 「あははは!聞いた?どうやらわたしの使い魔は、アンタのしょぼい火トカゲなんか問題にもならないそうよ?ちょっと聞いてるのキュルケ!」 横たわるキュルケの脇腹に、振りかぶったつま先を食い込ませるルイズ。身体がくの字に折れ曲がって転がった。 「ルイ……ズ?」 隣で麻痺から抜け出せずにいたタバサが、信じられないといった目でルイズを見上げる。 「よくも!」蹴る。「今まで!」蹴る。「散々!」蹴る。「馬鹿に!」蹴る。「してくれた!」蹴る。「わよねぇ!」蹴る。 「ゲホッ!ゲホッ!」 「あはははははははは!!」 気の済むまでキュルケを痛めつけたルイズは、血の混じった咳を吐くキュルケを一瞥すると、今度はタバサに向き直った。 「……うぅっ」 敵意を持つ者を前に、身構えたくても身構えることのできない恐怖。 必死に身体を動かそうと努力をしたが、どうやら身じろぎ一つが限界。 観念したタバサは、きつく目を閉じた。だが、いつまで経っても暴力という嵐はやってこない。 恐る恐る目を開けたタバサは、そこで軽い眩暈に襲われる。 「あなたはこの学園の生徒でただ一人、わたしを馬鹿にしなかったわ。だから許してあげる」 足元に立つルイズ。その混濁とした瞳を垣間見たタバサは、悟ってしまったのだった。 あぁ、ルイズはあの時の咆哮で、既に狂ってしまっていたのだと。 召喚の儀式によって死者まで出してしまったこの事故は、「魔物を呼び寄せる以上、このような事故は想定済み」という学院長の言により、ルイズは不問とされた。 キュルケも何本かの肋骨の骨折で済んだが、「咆哮により吹き飛ばされた際に怪我を負った」と証言し、タバサとともに、それ以上は口を閉ざした。彼女なりに思うところがあったらしい。 ルイズの気持ちを考えない自分の軽薄な態度が、あそこまで彼女を追い詰めていたなんて思いも寄らなかったのだ。 当のシューティングスターは、古竜のもつ超再生能力により、一晩で翼膜が生成され、二晩で鱗が生え変わり、三日で潰れた片目が治癒。 四日目で折れた角も治り、すっかり完治したが、この四日間で以前の気性の荒さは失せ、おとなしくルイズに従っていた。 曰く、死にかけていたところを救ってくれた命の恩人というのもあるが、数百年に亘って身を苛ませていたギアスが解呪されたことは、何事にも勝る喜びらしい。 それからさらに数日後。 学院に訪れたアンリエッタ王女に、古竜を従えた実力を買われて密命を下されたルイズだったが、平然とこう言い放った。 「大丈夫です姫さま。如何にトリステインが小国といえども、わたしとシューティングスターがいます」 「…え?」 「望まぬ政略結婚などせずとも、姫さまを悩ますアルビオンの反乱軍は、シューティングスターが皆殺しにしてみせます」 「え…?え?え…?」 「一晩で焼き払い、全滅させれば、他国とてトリステインを侮る事もなくなるでしょう。シューティングスターにはその力があります。そうすれば姫様も政略結婚などせずにすみますし、笑顔でいてくれますよね?」 「ルイ…ズ…?」 王女に背を向け、扉を開け放つルイズ。 「お待ちなさいルイズ!」 「では行ってまいります」
サイズが大きすぎる為、学院寮の外で待機を命じられ寝そべっていたシューティングスターは、しきりに話しかけてくるタバサの使い魔、幼竜のシルフィードの愚痴に相槌を打っていた。 「で、タバサお姉さまは人前で喋るなって言うのよ!シルフィ、もっといろんな人とお話したいのに!」 (いつだって竜は、人にとって畏怖の象徴なんだよ。お前の主人は、そんな目でお前が人間どもから見られ、迫害されることを恐れているのだろう) 「迫害……そういえばここに来た時ボロボロだったけど、あれも人間がやったの?」 (あぁ。俺が嫌々守らされてた棒切れ欲しさに、集団で押しかけてきたのだ。……っと、御主人様のお出ましだ) ルイズの接近を感知したシューティングスターは、横たえていた身体を起こした。 小山ほどの大きさの体躯が、起き上がることで山となる。 「お出かけよ、シューティングスター。翼はもう大丈夫?」 (問題ない。ということでお出かけだそうだ。またな嬢ちゃん) 「うん!またシルフィとお話してねー!」 ルイズのマントの端をひょいと咥えたシューティングスターは、首を持ち上げて上へ放り投げた。 器用に魔竜の頭の上へ着地したルイズは、角を掴んで伏せる。 「これからアルビオンというところへ行って貰うわ。方角は大体あちらの方よ」 (心得た) 巨大な四枚の翼を展開すると、辺り一面が日陰に覆われ、凄まじい風圧が発生する。 軽く羽ばたき翼に風をはらませた瞬間、一気に垂直に飛び上がった。 ある程度の高度に達したのを確認すると、ぎりぎりまで引き絞られた弓から放たれた矢の如く、ルイズの指し示した方向へ加速。 「あはははは!すごい!すごい!名の通り、まるで赤い流星ね!あはははははははは!!」 王女が同行させようと連れてきた、グリフォンを使い魔とする騎士は、無視して置いてきた。 シューティングスターに脅えきったグリフォンが、使い物にならなかったのだ。 もとよりグリフォンとシューティングスターとでは、飛行速度が赤ん坊と全力疾走の大人以上に開きがあるので、足手纏いにしかならない。 (黙ってろ。舌を噛むぞ) 「あはははははははははははははははは!!!!」 ギアスを気にせず大空を自由に舞えることが、シューティングスターの全身を喜びで満たす。主人の御機嫌も良好だ。 最短距離を一気に飛翔し、一日とかからず浮遊大陸アルビオンに到着してしまった。 (何か出てきたが、あれはなんだ?) 「あれは敵よ!おもいっきりやっちゃって!」 (耳をふさいでろ) 出迎えにきた飛空挺部隊を咆哮で一蹴。後から続々と出てきた小型艇は、飛行により発生する竜風圧によって、乱気流に巻き込まれて叩き落とされた。 続けて現れた迎撃艇には、灼熱のブレスを浴びせて沈黙させる。 ほんのわずかな時間で、反乱軍は壊滅的な打撃を受けていた。 「脆い!脆いわ!あはははは!死ね死ねー!姫さまの笑顔を曇らせる輩はみんな死んでしまえ!あははははははは!!」 魔竜の勢いは止まらない。そしてルイズの中で加速する狂気も。 流星を従えし狂える王は、大きく手を振りかざし、眼下の豆粒に向かって振り下ろしながら、その臣下に似た咆哮をあげた。
支援
○________ なぎはらえー |:|\\:::::||.:.||::::://| /イ |:l\\\||.:.|l///| ./// __ ィ ,. -――- 、 |:|:二二二二二二二 !// / / / \. |:l///||.:.|l\\\|/ / / ̄ ̄ ̄ ̄ 7 / / ./ / / l l l lハ |:|//:::::||.:.||:::::\\l / ト、 ,.  ̄ ̄Τ 弋tァ― `ー / l从 |メ|_l l_.l斗l |ヽ V |:| ̄ ̄ ̄ ̄ フ  ̄ ̄ | イ ヽ \__∠ -――く __ .Z¨¨\ N ヒj ∨ ヒソj .l ヽ\| / / | / ! ヽ ∠____vvV____ヽ < ≧__/ ゝ、t‐┐ ノ .|┐ . \ / / \ / l . \\_____ivvvvvvvv| V. ( ( /Tえハフ{ V ‐一 '´ / __. -―=-` / / l l \! | / 入_.V/| >-ヘ \:::∨::∧ ∨ ∠二 -‐ .二二 -‐ ' ´ / / / l. l __ |\ l/V _{_____/x| (_|::::__ノ }ィ介ーヘ / ,.-‐ ' ´ / ____  ̄ ̄フ ∧ l )-ヘ j ̄} /| /___/xx| _Σ___/| | |V::::ノ/ ∠___ { / `< / \| { V /`7. /___./xXハ ( |:::::::::::::::::ハ >' ____ 二二二二二二> / __ 〈 . \_ |/ /___l XX∧ __≧__::::::::/:∧/ `丶、 / { {____ハ } | ヽ /____|]]∧ __|__L.∠ ム' <`丶 、 `丶、 / \_____/ / | ', { |]]]>' __ ∧ l\ \ 丶、 ` 、 ∠ -――- ..____ノ / ノ } l ̄ ̄ ̄.|] >' ,. '  ̄ / .// :/ V' \ ヽ `丶\/ / / ∧ { \ | .|>' / // :/ :/ : ', l \ ヽ ,.-――┬ \ / 入ノ. ヽ く ヽ______7 ー―∠__ 〃 l :/ :l l \V ヽ \ ,. '´ `ー′ \ `< | { / | /〃 :|/ __V/ ̄| ̄ ̄{_ \_ ` < \ `' ┴ヘ { .レ__r‐|ィ‐┬、lレ' | / ノ`y‐一' >、_/ / ̄ 7丶、_ 丶 \ ヽ /`ー「と_し^´ | | } ム-‐' / / \_/ / / ヘ \ ヽ _>-ヶ--∧_} ノ j /` 7 ̄ ̄ ̄{ (  ̄ ̄`ー‐^ーく_〉 .ト、_> ', / 人__/ .ィ {__ノ`ー' ヽ 人 \__ { } | V 人__/ / | /  ̄{ ̄ >‐ ァ-、 \ 〉ー} j { / ./ ∨ __  ̄ ̄ >-</ / ̄ ̄ 廴ノ ' <ヽ__ /し / < )__ \ _r‐く___/ / < ) \ {__ノ / Y__>一' / ___r―、_\ >' `ー' ,. ´ >.、 \__ノ { ∠二)―、 `ー‐┐ ∠ ∠_r‐--― <__ ∠ )__ \_ ∠)__ノ ̄`‐⌒ヽ__|> ∠)__r―――-― ..__{> ∠_廴,. ⌒ー'  ̄ \__{> 終
以上です。支援ありがとうございました。 小ネタ群の中に同じオチがないかどうか心配ですが、自分は笑ってしまったので代理させていただきました。
オチはそれか!! >あぁ、ルイズはあの時の咆哮で、既に狂ってしまっていたのだと。 あぁ、A72Ex2DLもあの時のAAで、既に狂ってしまっていたのだと。
・・・ああ!!このAAがオチか。 一瞬分からんかった。
腹筋に甚大な被害を受けた 乙
GJ、なんか色々怖いけどルイズは幸せそうですね。 判定にクリティカルしたのかと思ったがファンブルだった。
噴いたw これまた手の込んだ次スレへの移行SSでww エロパロスレのあのコピペを思い出すな。
>>961 残念だがそいつはディズニー作品なんだ。
つまり色々と非常に危険。
主に訴訟的な意味で。
・・・ああ!!このAAがオチか。 一瞬分からんかった。
魔竜さん、GJ! 久々に、お腹かかえさせてもらったわww 次も、期待していましてよ
あまりこういうのは感心せんなあ。
埋めますか
埋めちゃえ
では埋めいきます。
>>1000 なら宗像教授伝奇考の宗像伝奇を召喚。
埋め
1000ならマディ召喚
埋めます。埋めます。
1000ならギュスターヴ召喚を書くよ
1000なら1000年後のハルケギニアからルイズの子孫召喚
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1001 :
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