アニメキャラ・バトルロワイアル2nd 作品投下スレ5
・参加者リスト・(作中での基本支給品の『名簿』には作品別でなく50音順に記載されています)
5/7【魔法少女リリカルなのはStrikerS】
○スバル・ナカジマ/○ティアナ・ランスター/●エリオ・モンディアル/●キャロ・ル・ルシエ/○八神はやて/○シャマル/○クアットロ
6/6【BACCANO バッカーノ!】
○アイザック・ディアン/○ミリア・ハーヴァント/○ジャグジー・スプロット/○ラッド・ルッソ/○チェスワフ・メイエル/○クレア・スタンフィールド
6/6【Fate/stay night】
○衛宮士郎/○イリヤスフィール・フォン・アインツベルン/○ランサー/○間桐慎二/○ギルガメッシュ/○言峰綺礼
4/6【コードギアス 反逆のルルーシュ】
○ルルーシュ・ランペルージ/●枢木スザク/○カレン・シュタットフェルト/●ジェレミア・ゴットバルト/○ロイド・アスプルンド/○マオ
5/6【鋼の錬金術師】
●エドワード・エルリック/○アルフォンス・エルリック/○ロイ・マスタング/○リザ・ホークアイ/○スカー(傷の男)/○マース・ヒューズ
4/5【天元突破グレンラガン】
●シモン/○カミナ/○ヨーコ/○ニア/○ヴィラル
4/4【カウボーイビバップ】
○スパイク・スピーゲル/○ジェット・ブラック/○エドワード・ウォン・ハウ・ペペル・チブルスキー4世/○ヴィシャス
3/4【らき☆すた】
○泉こなた/○柊かがみ/●柊つかさ/○小早川ゆたか
3/4【機動武闘伝Gガンダム】
○ドモン・カッシュ/○東方不敗/●シュバルツ・ブルーダー/○アレンビー・ビアズリー
4/4【金田一少年の事件簿】
○金田一一/○剣持勇/○明智健悟/○高遠遙一
4/4【金色のガッシュベル!!】
○ガッシュ・ベル/○高嶺清麿/○パルコ・フォルゴレ/○ビクトリーム
4/4【天空の城ラピュタ】
○パズー/○リュシータ・トエル・ウル・ラピュタ/○ロムスカ・パロ・ウル・ラピュタ/○ドーラ
4/4【舞-HiME】
○鴇羽舞衣/○玖我なつき/○藤乃静留/○結城奈緒
2/3【R.O.D(シリーズ)】
●アニタ・キング/○読子・リードマン/○菫川ねねね
3/3【サイボーグクロちゃん】
○クロ/○ミー/○マタタビ
3/3【さよなら絶望先生】
○糸色望/○風浦可符香/○木津千里
2/3【ジャイアントロボ THE ANIMATION -地球が静止する日-】
○神行太保・戴宗/○衝撃のアルベルト/●素晴らしきヒィッツカラルド
2/2【トライガン】
○ヴァッシュ・ザ・スタンピード/○ニコラス・D・ウルフウッド
2/2【宇宙の騎士テッカマンブレード】
○Dボゥイ/○相羽シンヤ
2/2【王ドロボウJING】
○ジン/○キール
【残り74名】
【基本ルール】
全員で殺し合いをしてもらい、最後まで生き残った一人が優勝者となる。
優勝者のみ元の世界に帰ることができる。
また、優勝の特典として「巨万の富」「不老不死」「死者の蘇生」などのありとあらゆる願いを叶えられるという話だが……?
ゲームに参加するプレイヤー間でのやりとりに反則はない。
ゲーム開始時、プレイヤーはスタート地点からテレポートさせられMAP上にバラバラに配置される。
プレイヤー全員が死亡した場合、ゲームオーバー(勝者なし)となる。
【スタート時の持ち物】
プレイヤーがあらかじめ所有していた武器、装備品、所持品は全て没収。
ただし、義手など体と一体化している武器、装置はその限りではない。
また、衣服とポケットに入るくらいの雑貨(武器は除く)は持ち込みを許される。
ゲーム開始直前にプレイヤーは開催側から以下の物を支給され、「デイパック」にまとめられている。
「地図」「コンパス」「筆記用具」「水と食料」「名簿」「時計」「ランタン」「ランダムアイテム」
「デイパック」→他の荷物を運ぶための小さいリュック。主催者の手によってか何らかの細工が施されており、明らかに容量オーバーな物でも入るようになっている。四●元ディパック。
「地図」 → MAPと、禁止エリアを判別するための境界線と座標が記されている。【舞台】に挙げられているのと同じ物。
「コンパス」 → 安っぽい普通のコンパス。東西南北がわかる。
「筆記用具」 → 普通の鉛筆と紙。
「水と食料」 → 通常の成人男性で二日分。肝心の食料の内容は…書き手さんによってのお楽しみ。SS間で多少のブレが出ても構わないかと。
「名簿」→全ての参加キャラの名前のみが羅列されている。ちなみにアイウエオ順で掲載。
「時計」 → 普通の時計。時刻がわかる。開催者側が指定する時刻はこの時計で確認する。
「ランタン」 → 暗闇を照らすことができる。
「ランダムアイテム」 → 何かのアイテムが1〜3個入っている。内容はランダム。
【禁止エリアについて】
放送から1時間後、3時間後、5時間に1エリアずつ禁止エリアとなる。
禁止エリアはゲーム終了まで解除されない。
【放送について】
0:00、6:00、12:00、18:00
以上の時間に運営者が禁止エリアと死亡者、残り人数の発表を行う。
基本的にはスピーカーからの音声で伝達を行う。
【舞台】
http://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6c/f3/304c83c193c5ec4e35ed8990495f817f.jpg 【作中での時間表記】(0時スタート)
深夜:0〜2
黎明:2〜4
早朝:4〜6
朝:6〜8
午前:8〜10
昼:10〜12
日中:12〜14
午後:14〜16
夕方:16〜18
夜:18〜20
夜中:20〜22
真夜中:22〜24
【書き手の注意点】
・トリップ必須。荒らしや騙り等により起こる混乱等を防ぐため、捨て鳥で良いので付け、
>>1の予約スレにトリップ付きで書き込んだ後投下をお願いします
・無理して体を壊さない。
・残酷表現及び性的描写に関しては原則的に作者の裁量に委ねる。
但し後者については行為中の詳細な描写は禁止とする。
・完結に向けて決してあきらめない
書き手の心得その1(心構え)
・この物語はリレー小説です。 みんなでひとつの物語をつくっている、ということを意識しましょう。一人で先走らないように。
・知らないキャラを書くときは、綿密な下調べをしてください。
二次創作で口調や言動に違和感を感じるのは致命的です。
・みんなの迷惑にならないように、連投規制にひっかかりそうであればしたらばの仮投下スレにうpしてください。
・自信がなかったら先に仮投下スレにうpしてもかまいません。 爆弾でも本スレにうpされた時より楽です。
・本スレにUPされてない仮投下スレや没スレの作品は、続きを書かないようにしてください。
・本スレにUPされた作品は、原則的に修正は禁止です。うpする前に推敲してください。
ただしちょっとした誤字などはwikiに収録されてからの修正が認められています。
その際はかならずしたらばの修正報告スレに修正点を書き込みましょう。
・巧い文章はではなく、キャラへの愛情と物語への情熱をもって、自分のもてる力すべてをふり絞って書け!
・叩かれても泣かない。
・来るのが辛いだろうけど、ものいいがついたらできる限り顔を出す事。
作品を撤回するときは自分でトリップをつけて本スレに書き込み、作品をNGにしましょう。
書き手の心得その2(実際に書いてみる)
・…を使うのが基本です。・・・や...はお勧めしません。また、リズムを崩すので多用は禁物。
・適切なところに句読点をうちましょう。特に文末は油断しているとつけわすれが多いです。
ただし、かぎかっこ「 」の文末にはつけなくてよいようです。
・適切なところで改行をしましょう。
改行のしすぎは文のリズムを崩しますが、ないと読みづらかったり、煩雑な印象を与えます。
・かぎかっこ「 」などの間は、二行目、三行目など、冒頭にスペースをあけてください。
・人物背景はできるだけ把握しておく事。
・過去ログ、マップはできるだけよんでおくこと。
特に自分の書くキャラの位置、周辺の情報は絶対にチェックしてください。
・一人称と三人称は区別してください。
・ご都合主義にならないよう配慮してください。露骨にやられると萎えます。
・「なぜ、どうしてこうなったのか」をはっきりとさせましょう。
・状況はきちんと描写することが大切です。また、会話の連続は控えたほうが吉。
ひとつの基準として、内容の多い会話は3つ以上連続させないなど。
・フラグは大事にする事。キャラの持ち味を殺さないように。ベタすぎる展開は避けてください。
・ライトノベルのような萌え要素などは両刃の剣。
・位置は誰にでもわかるよう、明確に書きましょう。
書き手の心得3(一歩踏み込んでみる)
・経過時間はできるだけ『多め』に見ておきましょう。
自分では駆け足すれば間に合うと思っても、他の人が納得してくれるとは限りません。
また、ギリギリ進行が何度も続くと、辻褄合わせが大変になってしまいます。
・キャラクターの回復スピードを早めすぎないようにしましょう。
・戦闘以外で、出番が多いキャラを何度も動かすのは、できるだけ控えましょう。
あまり同じキャラばかり動き続けていると、読み手もお腹いっぱいな気分になってきます。
それに出番の少ないキャラ達が、あなたの愛の手を待っています。
・キャラの現在地や時間軸、凍結中のパートなど、雑談スレには色々な情報があります。
本スレだけでなく雑談スレにも目を通してね。
・『展開のための展開』はNG
キャラクターはチェスの駒ではありません、各々の思考や移動経路などをしっかりと考えてあげてください。
・書きあがったら、投下前に一度しっかり見直してみましょう。
誤字脱字をぐっと減らせるし、話の問題点や矛盾点を見つけることができます。
一時間以上(理想は半日以上)間を空けてから見返すと一層効果的。
紙に印刷するなど、媒体を変えるのも有効。
携帯からPCに変えるだけでも違います。
【読み手の心得】
・好きなキャラがピンチになっても騒がない、愚痴らない。
・好きなキャラが死んでも泣かない、絡まない。
・荒らしは透明あぼーん推奨。
・批判意見に対する過度な擁護は、事態を泥沼化させる元です。
同じ意見に基づいた擁護レスを見つけたら、書き込むのを止めましょう。
・擁護レスに対する噛み付きは、事態を泥沼化させる元です。
修正要望を満たしていない場合、自分の意見を押し通そうとするのは止めましょう。
・嫌な気分になったら、「ベリーメロン〜私の心を掴んだ良いメロン〜」を見るなどして気を紛らわせましょう。「ブルァァァァ!!ブルァァァァ!!ベリーメロン!!」(ベリーメロン!!)
・「空気嫁」は、言っている本人が一番空気を読めていない諸刃の剣。玄人でもお勧めしません。
・「フラグ潰し」はNGワード。2chのリレー小説に完璧なクオリティなんてものは存在しません。
やり場のない気持ちや怒りをぶつける前に、TVを付けてラジオ体操でもしてみましょう。
冷たい牛乳を飲んでカルシウムを摂取したり、一旦眠ったりするのも効果的です。
・感想は書き手の心の糧です。指摘は書き手の腕の研ぎ石です。
丁寧な感想や鋭い指摘は、書き手のモチベーションを上げ、引いては作品の質の向上に繋がります。
・ロワスレの繁栄や良作を望むなら、書き手のモチベーションを下げるような行動は極力慎みましょう。
【議論の時の心得】
・このスレでは基本的に作品投下のみを行ってください。 作品についての感想、雑談、議論は基本的にしたらばへ。
・作品の指摘をする場合は相手を煽らないで冷静に気になったところを述べましょう。
・ただし、キャラが被ったりした場合のフォロー&指摘はしてやって下さい。
・議論が紛糾すると、新作や感想があっても投下しづらくなってしまいます。
意見が纏まらずに議論が長引くようならば、したらばにスレを立ててそちらで話し合って下さい。
・『問題意識の暴走の先にあるものは、自分と相容れない意見を「悪」と決め付け、
強制的に排除しようとする「狂気」です。気をつけましょう』
・これはリレー小説です、一人で話を進める事だけは止めましょう。
【禁止事項】
・一度死亡が確定したキャラの復活
・大勢の参加者の動きを制限し過ぎる行動を取らせる
程度によっては議論スレで審議の対象。
・時間軸を遡った話の投下
例えば話と話の間にキャラの位置等の状態が突然変わっている。
この矛盾を解決する為に、他人に辻褄合わせとして空白時間の描写を依頼するのは禁止。
こうした時間軸等の矛盾が発生しないよう初めから注意する。
・話の丸投げ
後から修正する事を念頭に置き、はじめから適当な話の骨子だけを投下する事等。
特別な事情があった場合を除き、悪質な場合は審議の後破棄。
【NGについて】
・修正(NG)要望は、名前欄か一行目にはっきりとその旨を記述してください。
・NG協議・議論は全てしたらばで行う。2chスレでは基本的に議論行わないでください。
・協議となった場面は協議が終わるまで凍結とする。凍結中はその場面を進行させることはできない。
・どんなに長引いても48時間以内に結論を出す。
『投稿した話を取り消す場合は、派生する話が発生する前に』
NG協議の対象となる基準
1.ストーリーの体をなしていない文章。(あまりにも酷い駄文等)
2.原作設定からみて明らかに有り得ない展開で、それがストーリーに大きく影響を与えてしまっている場合。
3.前のストーリーとの間で重大な矛盾が生じてしまっている場合(死んだキャラが普通に登場している等)
4.イベントルールに違反してしまっている場合。
5.荒し目的の投稿。
6.時間の進み方が異常。
7.雑談スレで決められた事柄に違反している(凍結中パートを勝手に動かす等)
8.その他、イベントのバランスを崩してしまう可能性のある内容。
上記の基準を満たしていない訴えは門前払いとします。
例.「このキャラがここで死ぬのは理不尽だ」「この後の展開を俺なりに考えていたのに」など
ストーリーに関係ない細かい部分の揚げ足取りも×
・批判も意見の一つです。臆せずに言いましょう。
ただし、上記の修正要望要件を満たしていない場合は
修正してほしいと主張しても、実際に修正される可能性は0だと思って下さい。
・書き手が批判意見を元に、自主的に修正する事は自由です。
【予約に関してのルール】(基本的にアニロワ1stと同様です)
・したらばの予約スレにてトリップ付で予約を行う
・初トリップでの作品の投下の場合は予約必須
・予約期間は基本的に三日。ですが、フラグ管理等が複雑化してくる中盤以降は五日程度に延びる予定です。
・予約時間延長を申請する場合はその旨を雑談スレで報告
・申請する権利を持つのは「過去に3作以上の作品が”採用された”」書き手
【主催者や能力制限、支給禁止アイテムなどについて】
まとめwikiを参照のこと
http://www40.atwiki.jp/animerowa-2nd/pages/1.html
8 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/26(金) 00:13:49 ID:as+XLNX3
(注意)
現在、したらば掲示板が2ch側の意見を無視して勝手な行動を繰り返しているということで
>>2-6の上記テンプレは2ch側の判断で無効にさせていただいております。
(過去スレ/削除議論板参照)
※ したらばで、彼らの行動に反対する意見を書き込んだ場合は
すべてC・もしくはGとみなされて無条件でアクセス禁止になります。
(「李下に冠を正さず」の法則=「疑わしきは皆殺し」の原則」)
しがたって、彼らの行動に対する反対意見は
したらばに書き込まないでください。すべてこちらで引き受けます。
^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^
※ したらばに参加する人間がこちら側で開催するロワ等に参加したい場合
問題はありませんが、ひとつだけ
したらば掲示板のバトルロワイアル運営をおこなっている人間は、
バトルロワイアルを専門におこなっている業者みたいなものです。
実際、こことほぼ同様の内容のバトル・ロワイアルを他の板でも行っている模様です。
つまり、ここの
>>1で書かれている掲示板でアク禁された場合は、
別企画の掲示板でも無条件で同時アク禁になることがあります
^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^
したらば企画に参加したい場合は、プロキシの利用をお勧めします。
ホストをさらす行為も危険ですので、したらばに参加する気があるのならおやめください。
このスレでは責任もてません。
(注意)
現在、したらば掲示板が2ch側の意見を無視して勝手な行動を繰り返しているということで
>>2-7の上記テンプレは2ch側の判断で無効にさせていただいております。
(過去スレ/削除議論板参照)
※ したらばで、彼らの行動に反対する意見を書き込んだ場合は
すべてC・もしくはGとみなされて無条件でアクセス禁止になります。
(「李下に冠を正さず」の法則=「疑わしきは皆殺し」の原則」)
しがたって、彼らの行動に対する反対意見は
したらばに書き込まないでください。すべてこちらで引き受けます。
^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^
※ したらばに参加する人間がこちら側で開催するロワ等に参加したい場合
問題はありませんが、ひとつだけ
したらば掲示板のバトルロワイアル運営をおこなっている人間は、
バトルロワイアルを専門におこなっている業者みたいなものです。
実際、こことほぼ同様の内容のバトル・ロワイアルを他の板でも行っている模様です。
つまり、ここの
>>1で書かれている掲示板でアク禁された場合は、
別企画の掲示板でも無条件で同時アク禁になることがあります
^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^
したらば企画に参加したい場合は、プロキシの利用をお勧めします。
ホストをさらす行為も危険ですので、したらばに参加する気があるのならおやめください。
このスレでは責任もてません。
出がらしのお茶をそそぎつつ、まずは安堵の静留であった。
先の放送の中に愛しい人の名前はなく、自分はおろか、同行しているジャグジーの知り合いの名前すら
その中には含まれていなかったことは、少なからず静留を安心させた。
眼にうっすらと涙をうかべ、貧乏ゆすりしながら放送を待っていたジャグジーも、
たった今尿意を思い出してお手洗いに駆け込んでいったところだ。
気持ちを落ち着けるためかどうかは知らないが、あれだけお茶を飲み続ければ当然だろう。
すすめる端から熱いのをずびずび飲み干していくので、面白くなって十数杯おかわりさせてしまった。
思えば、そんなことをしてしまったのも、自分とて気が気でなかったためだったのだろうか。
ともあれ、安全を確保しつつ、落ち着いて放送を聞くという目的は果たされたのだ。
なつきのことを思えばこんなところに長居は無用である。
朝食をすませ次第、この家からは出発。使えそうなものはすでに確保している…
「う、うひぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃっ?」
唐突に聞こえた悲鳴は、静留を一瞬で思索の世界から引き離した。
ジャグジーだ。彼が悲鳴をあげて、そして派手に転倒した音だった。
こんな閉所で薙刀、つまり自分のエレメントはかえって不利。
そのためにこの家から調達した包丁を片手に用心深く和室を出、
彼のいるであろうお手洗い前に視線を這わす。
…いた。身体をくの字にまげて倒れ伏している。
静留は眉をひそめた。
彼のズボンは、下りていた。
幸いにして見たのは彼の背中だったが、決して気分の良い光景でないのはむろんのこと。
この時点でなんとなくオチの読めた静留は包丁を下ろし、
いつも以上に朗らかな口調で、単刀直入に聞いた。
「なにしてはるん?」
「み、み、み、水、水がっ、便器から水がっ」
「お手洗いにお水が流れるんは当然ですやろ」
「ち、違うっ、い…いきなり、いきなりお尻をなめてきたんだ。
誰もいないのに、誰かいるみたいに。
う、あ、まさか、そんなはず…ここはもう、列車じゃないのに」
「なんの話どす」
突然、混乱に明確な恐怖がまじり始める様子に静留は不審を抱きつつも、聞いてみる。
それに後押しされたのか、疑惑が…少なくとも彼の頭の中では氷塊したのか。
「レイルトレーサーだ!」
確信に満ちた恐怖の眼で、ジャグジーは叫んだ。
いきおいよく立ち上がりながら。
「誰もいないのに、誰かいるんだ!
やっぱりそうだ、狙われたら逃げられない…」
手中にエレメントを発現。
その長い柄を器用に使って、静留はジャグジーの後頭部を一発どついた。
彼が完全に、こちらを向く前に。
「で、なんです? レイルトレーサーいうんは、お手洗いでお尻なめるオバケですのん?」
「え、ああ、いや、違う、違います…多分」
落ち着いたジャグジーをちゃぶ台の向かいに座らせ、
静留はまたも急須にお湯を注いでいた。
お茶請けにはお煎餅を。これもまた、この家にあったものだ。
六枚しかなかったとはいえ、当座の朝食代わりとしては充分だろう。
手持ちの食料は温存する必要がありと見ていた。
「あそこにいたオバケの名前、知りたいどすか」
「うわああああっ、嫌だ、知りたくない。
知ったら逃げられないとか必ず現れるとか、もうそんなのゴメンですぅ〜」
「そうは言うてもねぇ…最近のお手洗いなら、どこででも見ますえ」
「そんな、どこででも見るなんて、あんな、あんな…」
みるみる血の気の引いていく彼の表情を堪能しつつ、静留は教えた。
たっぷりと勿体ぶった溜めを経て。彼を恐れさせたものの正体を。
「アレのことを…ウォシュレット、言います」
「うわあああああああああああああああああああああっ」
そこまでして聞きたくないのか?
畳の上に伏せったジャグジーは、両手で両耳を押さえて頭をぶんぶん左右に振っている。
さすがの静留も、こればかりはたまらなかった。
ぷっ、と吹き出してしまったのを、あわてて右手で押さえていた。
…この男、面白すぎる。
が、これ以上、時間の無駄遣いをしているわけにもいくまい。
「アレは文明の利器どす」
「…へ?」
「トイレットペーパーのかわりに、お水、吹き付ける機械どす。
最近のお手洗いにはよくついてますさかい、今度から慌てたらあきません」
「…………」
なんとも形容のしがたい顔で黙りこくったジャグジーに、
静留は、見通しが甘かったかな、と思わなくもない。
ここに来るまでに互いの素性を確認してみたところ、
驚くべし、この男は禁酒法時代のニューヨークからやってきたというのだ。
同様に、自分が二十一世紀の日本からこの場に呼ばれたことを伝えたときには、
ちょうど今と同じような顔をして、もう一度聞き返してきたのである。
信じられないものは最初の部屋で嫌というほど見せられた二人であったから、
ここで嘘を言うのも無益であれば、信じないのも無益であると互いに理解。
この殺し合いの舞台は、二十一世紀の日本の町並み…静留の時代の文化圏がモデルとなっているのは明らかだったので、
わからないことで取り乱すことのないように、道すがらできるだけのことは教えてはいたものの、
トイレに盛り込まれた地味な未来技術のことは意識の端にすら上っていなかったのだ。
何も知らない身からしてみれば、悲鳴を上げるのも当然だったろう。
これから先もこういうことを繰り返されては足を引っ張る事態につながる可能性もあるが、
さりとて全幅の信用がおける協力者を見放すのもまた論外だ。
聞く限りではこの男の家族兄弟、恋人、親友に類する人間はこの殺し合いに参加させられていない。
アイザックとミリアの二人は、旅先で偶然出会った知り合い程度にすぎないようだ。
つまり、誰かが殺された拍子に態度を豹変させる可能性はほぼゼロということ…自分と違って。
最初に出会った人間が彼であったのは大当たりと考えるべきだろう。
どうせなら、なつきとすぐに会いたかったのは言わずもがなだが、
殺し合いを破綻させるのに協力者が一人いるといないとでは大違いであることに変わりない。
もっとも、度を超した馬鹿者や臆病者に一緒に来られてはたまらないので、
引き込む仲間は選ばなければならないが。
「人数が多くなればなるほど、寝首かかれる可能性も高くなりますなぁ」
「え? あ…ですけど、それじゃあ。もう、九人も…」
唐突な切り出しに、ジャグジーは表情を変えて乗ってきた。
放送前にしていた話の続きである。
豪華客船を拠点に主催に対抗しようという人物のことを触れ回る他、
自分達は生き残るため、ひいては脱出のため、どのように行動していくべきか。
その中でひとつだけ、意見を異にする部分があったのである。
「ジャグジーはんの言うてることもわかります。
せやけど、これは現実的な問題どす。
九人や十人の集団になったら、全員の様子に眼を配るだけでも骨やわ」
仮に大人数との合流がなったとして、静留のもっとも警戒するところは、影にいて枝を折る者の存在。
その何者かが仕掛けた扇動で、集団は修復不能なまでに引き裂かれ、互いが互いを殺し合うこととなる。
そうなれば情報が錯綜し、対主催全体の生存率を引き下げることにさえなりかねない。
それよりは、四人以下の少人数で濃密な意思疎通を図り、殺し合いを最速で破壊することのみを考えて活動する方が、
必然、つけいられる隙を与えずに済む。
これが静留の持論であった。
「うちかて、何もできなくて怯えているのを放っておいたりするんは心苦しゅう思いますけど、
早く済めば済むほど、そういう人達が死なずに済みますさかいに…わかりますやろ」
大集団を作ることの危険性はジャグジーも認めているようだ。
だが、自衛すらままならない人物に遭遇しても情報交換のみにとどめ、
その場に放置していく方針にはどうも乗り気になれないらしい。
今もその眼は難色を示すかのように微量の涙を浮かべてはいたが、
「わかりました」
と、ついに承諾の言葉を聞かせてくれた。
それもどこまで当てにできるかはわからない。
仮に片足を失った参加者に出会えば、たとえ足手まといになろうが
連れて行こうと食い下がるだろう。この男が持つ心の強さは、そういう強さだと静留は見ていた。
そこはその都度、最大限の落とし所を見つけていくしかないだろう。
それでも駄目なら…その時こそが、別離のときだ。
なつきと再会するまでは、誰かをかばって移動する余裕などありはしないのだから。
なにせ、もう、九人も死んでいるのだ!
「そうと決まれば、善は急げ、やわ」
「は、はいっ」
立ち上がった静留に続いてジャグジーも立つ。
その口に、ジャパニーズ・クラッカーを慌てて突っ込みながら。
(本当は家の中、土足で上がるんはあきませんえ?)
なつきを守り抜き、螺旋王を打倒したあかつきには、
この男にそれを教えてやるのもいいだろう。
とりとめもなくそんなことを考えて、静留は廊下に土足を踏み出した。
もとより作法など、守っている場合ではない…
(まだ九人か)
それが放送後の、ヴィラルの率直な印象だった。
あのクルクル、そしてケンモチと交戦したことからわかるように、今回、螺旋王が企図したこの実験、
ただ黙って殺されるような貧弱どもが集められているわけでは決してないようだ。
自分自身、人間に近い状態への改造を賜っている以上、能力にまかせて圧倒できると考えるのは虫が良すぎるというもの。
最初、螺旋王におろかな攻撃をしかけた人間も、ガンメン並の攻撃力を繰り出していたことを忘れてはならなかった。
もしかしたら人間同士にしてみても、互いに攻めあぐねているのかもしれない…
だが、だとしたら。今まで自分が追跡してきた、あの二人組は。
睡眠から目覚めた直後に発見したあの二人の話に聞き耳を立てていたところ、
どうやら他の仲間を集める算段を立てているようであった。
しかも片方、男の方は何を言っても聞いてもメソメソしている始末。
女の方も終始のほほんとしくさって、物腰から危機感がまるで感じられない。
すぐにでも襲撃をかけようかとは思ったが、支給品とともに時計を失っていたため正確な時間がわからず、
第一回放送を待たざるを得なかったのだ。
その第一回放送を、近場の住居に隠れてこそこそと聞いていたあの二人は、果たして人類の強者か?
まあ、隠れるという動作をとった以上、危険を推測するだけの能力は持ち合わせているのだろうが…
(だがな…それは襲われることを恐れていると、自ら証明したに過ぎんぞ、人間!)
口元が獰猛な三日月をえがく。牙をむきだす獣の笑みだ。
男が上げた、わけのわからない悲鳴が聞こえた先ほどはさすがに警戒もしたが、
この状況下で考えられる原因は仲間割れくらいのもの。
そしてそれきり静かになったとなれば、あの中にいるのは、裸ザルのメス一匹。
自ら数の有利さえ殺してしまったというわけだ。
あとは出てきたところを奇襲、まっぷたつに斬り裂いてやるだけ…出てきた。
ここまでだ。死者の十人目か十一人目となれ!
今まで潜んでいた向かいの塀の影から一息に飛び出し、斬りかかる。
相手が玄関から出た瞬間を狙ったのだ。
ヴィラルにとっては行動の自由がいくらでもあり、逆に人間には逃げ場がない。
よしんば一発目を避けたとて、間髪入れずに突きかかれば対処できまい。
ましてや、奴は丸腰…
「どちらさんどすか?」
のはずだった。
必殺を期したヴィラルの突きは、なにか固いものに止められていた。
いつの間にか現れた、長柄の武器に。
理解不能だった。何の手品か検討もつかなかった。
「殺し合いに乗るつもりは今のところあらしまへんけど」
振り下ろしたハサミが、きりきり音をたてて伏せられる。
そして、裸ザルのメスは、のほほんとした調子で笑ってみせた。
…いや、ヴィラルにとっては、鎌首をもたげて獲物にせまる蛇のそれに見えたのだが。
「襲ってくるなら、話は別どすなぁ?」
「こ、こいつ…」
直感的にまずいと思った。
ヴィラルは急いで、かつ冷静に、前方に向かって退避した。
後ろに下がれば一瞬で切り伏せられる未来が見えていた。
無理矢理にでも奥へ奥へと押し込まなければ、得物の長さで勝ち目がなくなる。
突きかかってきたところをなんとか回避、そのまま飛びかかって押さえ込む。
勝ったと思った。確かにヴィラルは賭けに勝っていた。
この一瞬の攻防自体が絶体絶命そのものだった。
押し倒し、のしかかってしまえば、長柄の武器が一体、何の役に立つ。
「では、死ねっ」
馬乗りの体勢から、ハサミの片刃を胸に向かって振り下ろす。
それで決着のはずだったが、直後、にぶい衝撃が脇腹に走った。
続いて、その部分から途方もない熱を感じた。
何が…何が起こったというのか?
「死ぬのは、あんたや」
メスが、不敵に笑った。
その着衣が、みるみる赤く染まっていく。
まだ、ハサミは振り下ろされてもいないのに。
――ああ、なるほど。
これは、おれの血か!
一度理解してしまえば、あとは実に早かった。
「ぐふっ」
血を吐いた。
メスは、小型の武器を事前に隠し持っていたのだ。
こういう風に組み付かれることをすでに想定し、
そして今、ヴィラルの脇腹にその刃を突き立てた。
「へ、蛇女がぁぁっ…」
「逝きよし」
「キサマが死ねえ」
これしきの苦痛で武器を手放す獣人に、人類掃討部隊長は務まらない。
あとはハサミを振り下ろすだけで終わりであることに変わりはない。
メスに腹をかっさばかれるよりも先に、生命の根本を断ってくれよう。
ヴィラルは渾身の力でその手のハサミを予定通り振り下ろそうとし、
「うああああああああっ」
「な…ぐおおっ?」
伏兵のために、それも果たせずに終わった。
死んだかと思われたもう一人が、ヴィラルを思い切り蹴り飛ばしたのだ。
こうまでなっては勝ち目がない。
玄関の天井を見上げながらそう直感し、すぐさまそれに従った。
入ってきた玄関からまろび出て、飛ぶように逃げていく。
止血しなければ死んでしまう。
偶然、眼についた家に飛び込み、カーテンを引き裂いた。
気が遠くなりそうだった。何も食べていないのに吐き気もした。
「終わらせん、このままでは終わらせんぞ、人間…」
そして、屈辱に打ち震える。
止血が終わっても、彼には休憩をとる気すらなかった。
「服があってよかったわぁ」
着物の袖を振りながら、静留はころころと笑った。
血に染まった着衣は放棄し、あの家の中のタンスをあさって発掘したのがこの和服。
成人式にでも着たものだろうか。新品同様のしろものであった。
「どうどす、ジャグジーはん?」
後ろをとぼとぼ歩いている彼にも話をふってみる。
さっきから不景気な顔をして、黙りこくっているものだから。
まあ、なんとなくこの男の言いそうなことの予想はついていて。
「ごめんなさい」
「はぁ、残念やわ、似合うてないんやね」
「ち、ち、ち、違いますっ。服は似合ってます。
そっちの話じゃなくて…」
「ん?」
「結局、藤乃さんを戦わせてしまって…ごめんなさい、すみません」
案の定の台詞を言ってしょんぼりする様子は、実にほほえましいものだった。
彼と出会えたのは、正真正銘の大当たりであると静留は思った。
「そないなこと、言わんで欲しいわ。
ジャグジーはんがいなければ、うちは死んでた思います」
これは誇張無しの事実だった。
時間にして二十秒前後にすぎなかった、あの一瞬の戦いは、
彼がいなければよくて相打ちだったのだ。
とっさの正しい判断に自分は救われ、あまつさえ無傷でいられている。
人を見る眼は、どうやら曇っていなかったらしい。
「そのときにできることをすればええんどす。
さっきは、うちが前に立っていたからそのまま戦っただけやし。
もっと自信持たんと、ニューヨークのお仲間にそれこそ申し訳ないと違いますか」
「…です、か」
「です、の」
この男は、信頼をしてやればやるほど応えてくれるのだろう。
他人を傷つけることをけしかけでもしない限り、裏切ることもないだろう。
だったらいくらでも信頼しよう。
もちろん、自分とて信頼される努力はおこたらない。
この男には、それだけの投資をする価値があると見た。
「ほな、さっき話した通り、大きな道にそって駅、目指しましょか」
「ううっ、駅かぁ」
「レイルトレーサー、どすか?」
「ううわあああっ、その話はもういやだあっ」
からかいつつも歩き出す。
…考えたくもないが、なつきが死んだりしたときには、
この男にはやはり一番最初に死んでもらうことになる。
自分の詳細を知っている人間は一人でも少ない方がいいに決まっているし、
この男に対しても、それこそが嘘をつかない誠実な態度と言うべきだった。
そんなことには当然、ならない方がいい。
だから急ぐのだ。いつ、先ほどのような殺人者が現れるか…
もうすでに、戦闘から三十分は経過していた。
静留もジャグジーも、再度の来襲を警戒して歩いてはいたが、
そろそろそれもないと判断したところで無理もない頃合いだ。
その上、この入り組んだ住宅街の中、二人の警戒は必然、物陰や屋根の上に向かっていた。
襲撃者の判断は、その上を行ったことになる。
襲撃者はどぶ川のへりに捕まってその身を潜め、ずっとそこで待っていたのだ。
音もなく、気配もなく、膂力だけで陰から飛び出し標的を斬り殺すべく。
そして、それに静留が気づいたときには、なんの手の打ちようも…
「藤乃さ…」
突き飛ばされた静留が次に見たのは、
どぶ川から飛び上がってきた先の襲撃者に袈裟斬りにされたジャグジー。
しぶく血潮はさながらスプリンクラーのよう。
エレメントを発現させて襲撃者に斬りつけたのは、ほとんど反射的な行動だった。
ハサミを紅くきらめかせてそのまま襲ってきたそいつを一瞬早くはじき飛ばすことに成功する。
「ちぃっ」
舌打ちなどをしているようだが、生かしておくつもりなどない。
エレメントを蛇腹状にのばし、からめ取ってみじん切りにしてやろう。
初見の相手にこれを予期することは不可能だ。
実際、その通りだった。
いきなり射程外から飛んできた一撃を襲撃者はハサミの片刃で受け止めはしたが、
からめ取られた武器をどうにもできずに手放すしかなくなっていた。
だがしくじった。本来なら捕らえるのは武器ではなく、襲撃者その人のはずだったのに。
不利を悟ったかの敵はジャグジーのデイパックを奪い、先ほど同様、飛ぶように去っていく。
傷を受けているとは思えない素早さだった。
すぐ追跡して仕留めようとは思ったが、静留はジャグジーに駆け寄ることを優先する。
当たり所によっては、手当さえ早くすれば回復の見込みもあると思った。
結果は、数秒と経たずにその考えが甘いと悟ることとなったわけだが。
「ジャグジーはん…」
血溜まりに沈んだ彼は、しかし安心したような眼で静留を見ていた。
ついさっきまで泣いて怯えてついてきていたというのに、
今の表情はまったくおだやかなものだった。
…あっけなさすぎる。
静留は、ややうつむき気味に、たずねてみた。
「死ぬの、怖ないんどすか?」
かすかに首を動かしたジャグジーは、直後、咳き込み、喉から血を吐き出した。
それに構わず、静留は言葉を待ち、耳を傾けてやる。
どうせすでに、せっかく着替えた着物もまた血まみれになっていた。
彼は苦しみつつも、懸命に言葉をつむいでいく。
「こわい、ですよ…すごく、こわい。
もうダメだって、自分でわかるのは、こわい…けど」
「けど?」
「…ふだん、泣いて、ばかりですから。
ホントにこわいときは、涙…もう、枯れてるんですよ」
静留は、何も言えなくなった。
人の末期に立ち会っているとはいえ、何を聞いてやればいいものかわからなくなってしまった。
ジャグジーの方が先に口を開く。もう残されている時間が少ないからか。
「助けたい人が…いるん、ですよね。藤乃さん」
言葉なく、静留はうなずく。
「助けて、あげてください。
僕も、最後に、少しだけですけど…手伝えますから」
ジャグジーは、無理矢理に身体を起こした。
開いた傷口から、さらにおびただしい血が流れ出る。
そして、何を思ったか、先の襲撃者が置いていったハサミの片刃に手をかけ、
一息に自らの首筋にまで持って行く。
「何を…」
「こんなものがなければ、僕らは殺し合いをしないでもいい」
静留は瞬時に理解した。
彼が何を言わんとし、これから何をしようとしているのか。
誰かから奪わねばならないがゆえに、あえて今まで触れずにきた、脱出の最重要事項。
彼が言外に示しているのは、それだ。
首筋に刃を当てたまま塑像のように立ち尽くした彼は、
最後に静留の方に何かを懇願するような、だが強くひたむきな視線を向けて。
「だから…助けて、あげてください」
前に向かって、全力で倒れ込んだ。
おそらく、これで血は全部流れつくしただろう。
彼は殺し合いの軛から、自らを解放してみせたのだ。
彼が今とったような手段をとらずとも、それをなしうる可能性を静留に残して。
ジャグジー・スプロットは、首と胴体が泣き別れになって、死んだ。
泣かず怯えず、この世を去った。
最後にそっとつぶやいたのは、誰かの名前だったのだろうか…
静留には、ついにわからずじまいであった。
【ジャグジー・スプロット@BACCANO バッカーノ! 死亡】
「また、濡れねずみやな」
血に染まった着物を捨て、結局、静留は最初に着ていた
風華学園の制服姿に戻ることになった。
乾かす暇などなかったので、濡れたままなのが気持ち悪いが。
デイパックの中に、巨大ハサミの片刃と首輪を収める。
着替えのついでに、血を洗い落としてきたばかりだ。
ジャグジーの死体は葬っていない。
そのようなことをしている暇が惜しかったのだ。
胸の前で十字の印を切り、それでお別れとさせてもらった。
これから予定通り、大きな道に出て駅を目指すことになる。
とにかく、なつきだ。
なつきが死んでしまうようなことになれば、自分は殺人者側に回るしかなくなる。
遺された首輪もそのとき同時に、完全に無意味と化すことになる。
恋する心の前にはすべてが些末事なのだ。少なくとも彼女、藤乃静留にとっては。
彼は本当に、最後の最後まで力になってくれた。
助けたい人を助けてくれと、自身の首を切り落としてまで言ってくれた。
こんなところで死んで良い人間では断じてなかった。
だが静留は、なつきが大事だった。
それ以外がどうでもいいわけではないが、なつきがあまりに巨大すぎるのだ。
彼がそこを承知して死んだとまでは思えない。
きっと彼が心のどこかで望み、託そうとしていたであろう役割を果たしてやれるかどうかは微妙なところである。
どう逆立ちしたところで、ジャグジー・スプロットに対して、なつきに抱くほどの感情を持つことはできないのだから。
仮に彼が自分と同じ時代の生まれで、風華学園の生徒会に同じく席を並べていたとしても、そうなる可能性はゼロだ。
それでも、これだけは太鼓判付きで保証してやれる。
「ジャグジーはん、あんた…ほんま、ええ男でしたわ」
それが彼への手向けの言葉。
死者にかかずらうのはこれまで。
生者には生者の都合があり、今はことさらそれを優先せねばならない時だ。
「ほな、さいなら。ご冥福、祈っとりますえ」
静留は最後に、彼のいる方向に軽く手を振った。
【F-3/大きな道路沿い/1日目/朝】
【藤乃静留@舞-HiME】
[状態]:健康 、衣服が濡れている
[装備]:雷泥のローラースケート@トライガン
[道具]:支給品一式、マオのヘッドホン@コードギアス 反逆のルルーシュ、 巨大ハサミを分解した片方の刃@王ドロボウJING、
ランダムアイテム1(本人確認済み)、ジャグジーの首輪、包丁
[思考]:
基本思考:なつきを守る。襲ってくる相手には容赦はしない。
1:なつきを探す事を最優先する。
2:なつきの事を知っている人間を探す。
3:豪華客船にゲームに乗っていない人間を集める。
4:首輪を詳しく調べられる技術者を探す。
5:あまり大人数で行動するつもりはない。
【備考】
※「堪忍な〜」の直後辺りから参戦。
※マオのヘッドホンから流れてくる声は風花真白、もしくは姫野二三の声であると認識。
(どちらもC.C.の声優と同じ CV:ゆかな)
「く、くそっ…蛇が、蛇女がぁぁっ…」
二度にわたって撃退されたヴィラルに、もはや余力は残されていなかった。
今、奴が現れたら何もできずに殺される。
デイパックの中から出てきた食糧をむさぼりながら、下水道の一角でひたすら息をひそめているしかない。
どこまで情けなく、みじめな気分を味わわなければならないというのか。
消耗しきった体力を回復しなければ、挽回のチャンスすら与えられはしない。
武器はいいものが手に入ったのだ。
性には合わないが、体力を奪われた今の自分にこの重量級の銃は頼りになるに違いなく、
瓶は、そのまま使っても鈍器になるし、割れば刺突用の武器にもなる。
中身は調味料…貴重な食糧なので、武器としての使用は後回しだが。
もうひとつ重たい何かが入っているのは、休んだ後で確認することにし、
下水の悪臭の中、ヴィラルはその場に伏せた。
誰かが来たら、逃げねばならない…はなはだ不本意な自らの状態を再確認し、怒りに肩をふるわせながら。
【F-3/下水道/1日目/朝】
【ヴィラル@天元突破グレンラガン】
[状態]:脇腹に刺し傷(応急処置済み)、極度の体力消耗、衣服が濡れている
[装備]:ワルサーWA2000(6/6)@現実
[道具]:支給品一式、バルサミコ酢の大瓶@らき☆すた、ワルサーWA2000用箱型弾倉x4、ランダムアイテム1(重いもの)
[思考]
基本:ゲームに乗る。人間は全員殺す。
1:今は休まねば…
2:蛇女(静留)に味わわされた屈辱を晴らしたい。
3:『クルクル』と『ケンモチ』との決着をつける。
4::螺旋王の目的とは?
[備考]
螺旋王による改造を受けています。
@睡眠による細胞の蘇生システムは、場所と時間を問わない。
A身体能力はそのままだが、文字が読めるようにしてもらったので、名簿や地図の確認は可能。
…人間と同じように活動できるようになったのに、それが『人間に近づくこと』とは気づいていない。
単純に『実験のために、獣人の欠点を克服させてくれた』としか認識してない。
申し訳ありません。静留の状態表を修正します。
【F-3/大きな道路沿い/1日目/朝】
【藤乃静留@舞-HiME】
[状態]:健康 、衣服が濡れている
[装備]:雷泥のローラースケート@トライガン
[道具]:支給品一式、マオのヘッドホン@コードギアス 反逆のルルーシュ、 巨大ハサミを分解した片方の刃@王ドロボウJING、
ランダムアイテム1(本人確認済み)、ジャグジーの首輪、包丁
[思考]:
基本思考:なつきを守る。襲ってくる相手には容赦はしない。
1:2〜5のため、ひとまずF-5の駅に移動
2:なつきを探す事を最優先する。
3:なつきの事を知っている人間を探す。
4:豪華客船にゲームに乗っていない人間を集める。
5:首輪を詳しく調べられる技術者を探す。
6:あまり多人数で行動するつもりはない。
【備考】
※「堪忍な〜」の直後辺りから参戦。
※マオのヘッドホンから流れてくる声は風花真白、もしくは姫野二三の声であると認識。
(どちらもC.C.の声優と同じ CV:ゆかな)
2 :名無しセカンド:2007/10/24(水) 22:48:39 ID:jO0FflIs0
投下乙。
文章的にも内容的にも良かったと思う。
でも、他作品の情報を思い出してしまうかもしれないというのは自分は好きではない。
こなたがオタクでいいとは思うけど、ロワ参加作品のことを知っているのはどうかと思う。
原作バトロワをこなたが知っているのは問題ないとは思うけどね。
663 :名無しセカンド:2007/10/24(水) 23:06:39 ID:W2Uj6FpA0
グレンラガンの多元世界って、微妙にエルリックサーガに似てるから
誰かが創作した世界が実際に存在しうるってのは、ありだと思うんだけどね
664 :名無しセカンド:2007/10/24(水) 23:35:32 ID:8xS79iT60
F.E氏、t2氏、投下乙です。
「片道〜」の方はあちこちに誤解の種がまかれていますね。
チェスが名乗った偽名がまさかここまで拡大するとは…。
どうなるか、興味深く見てます。
「ちぎれた翼〜」は切ない話ですね。
そんなことはないと思いつつ、あえて偽者の希望にすがるとは……。
ヒューズだけがそのフォローを考えているのに年齢差が良く出ていて、良かったです。
665 :名無しセカンド:2007/10/25(木) 00:41:25 ID:4GBvVow20
気が付けば、早くももう100話越えしてるんだな……流れはえーw
うーん…ちょっと気が早いかもだが、キリも良さそうだし感想リレーとかしてみたらどうかと提案してみる
666 :名無しセカンド:2007/10/25(木) 01:36:21 ID:LBX9Cjzk0
投下乙です。
舞衣はこのまま発狂エンドに行ってもおかしくないくらい壊れてきたな。
ティアナと違って希望もクソもなさそうだし……ロイドマジやべぇ。
667 :名無しセカンド:2007/10/25(木) 01:38:31 ID:XoHIDYxM0
投下乙です。
舞がどんどん危ない方向に…。
そしてロイドさん逃げてー!
668 :名無しセカンド:2007/10/25(木) 01:39:20 ID:FeMMn3co0
>何が彼女を壊したか?
明智の冷静沈着な描写が実にらしかったです。ティアナの不安定さも絶妙。
クロスミラージュはいいネタになるだろうと思ってたけど、一対一の形とはおもしろい。
>三つの心が一つにならない
この三人は早くもダメな感じが蔓延しているw
既にカレンと絶望先生のコンビが確立してきてるだけに、他の連中と絡んだときが楽しみだw
>S・O・S
逃げてー! ロイドさん逃げてー!
冷静に狂ってる舞衣がいい感じでした。
心理描写もスマートで、読みやすかったです。
>>665 そういうのは始めたモン勝ちだってばっちゃが言ってた。
669 :名無しセカンド:2007/10/25(木) 02:15:53 ID:H3IAaqo.0
投下乙
これがアニロワというものか……
エリオに追悼。ムスカ、お前たぶんぜったい楽に殺されないぞ……
何はともあれGJでした!
670 :名無しセカンド:2007/10/25(木) 02:17:34 ID:YnGVvZT20
投下乙ー。
エリオに合掌。これでStsのロリショタコンビは両方死亡かー。
あと笑うところじゃないんだろうけど、「私はムスカ大佐だ」で盛大に吹いてしまったw
671 :名無しセカンド:2007/10/25(木) 02:17:49 ID:Pys74bBs0
投下乙!
しかし。ありゃりゃ、意外とあっさり死んじゃったなぁエリオ。
まあ、これがパロロワというものだ。ムスカにも一矢報いたし、よくやったよ彼は。
672 :名無しセカンド:2007/10/25(木) 02:19:12 ID:85YMXCEwO
投下乙ってエリオーー!?
まさかここでこうくるとは……予想外。
ランサー達は誤解フラグ立ってるし、今後が気になる。そしてムスカがどんどんヘタレにww
しかしStSのちびっこコンビは早くも全滅か……これがバトロワというものかorz
673 :名無しセカンド:2007/10/25(木) 02:23:02 ID:LBX9Cjzk0
乙です。なんというロリショタ処理。
紫電一閃出したのに無念だなーエリオ。はやての死亡フラグを引っかぶったか。
しかしランサー因縁がどんどん出来てるな。今一番ロワしてるんじゃないか?
>>670 俺も吹いてしまったwwwwwww
ニコニコの見すぎかもしれんwwwww
674 :名無しセカンド:2007/10/25(木) 02:24:06 ID:FeMMn3co0
投下乙。
エリオ逝ったー! そしてまた一人、ショタが消えていった。
戴宗さんとの会話シーンが大作のそれを思い出させる。それだけに、死体発見の衝撃が半端ねぇ……。
やり場のない怒りと悲しすぎる誤解が、悲惨さを際立たせる演出に。上手かったです。
しかしムスカ……こいつ単独トップマーダーかよw
675 :名無しセカンド:2007/10/25(木) 03:08:17 ID:JmnLUkyY0
投下乙!
「私はムスカ大佐だ」に絶望した。
雰囲気からそう来ることは分かっていたのに……
戴宗とランサーにも誤解フラグが立って……この後が楽しみだ。
676 :名無しセカンド:2007/10/25(木) 05:21:18 ID:SlN.O1pU0
「私はムスカ大佐だ」と叫んでいる
スパイダーマンのコスプレをしたムスカを幻視した
677 :名無しセカンド:2007/10/25(木) 06:54:30 ID:3diRTBKA0
乙。こういう死に方はきついよなあ
ムスカ、電気耐性上手い具合に役立ったな
678 :名無しセカンド:2007/10/25(木) 08:17:40 ID:HWu.4kA20
投下乙。エリオ無念のリタイヤ。
◆t2vl.cEw/o氏にも誰か意見いってやってほしい。
本人不安がってるぜ。
だが、自分としては記憶は制限されているのではなく、最初から知らない扱いだから
備考欄には反対。こなたがどっかで聞いた台詞うんぬんは別の漫画がいい。
679 : ◆AZWNjKqIBQ:2007/10/25(木) 08:17:58 ID:LHSshl/w0
MAPです。
http://blogimg.goo.ne.jp/user_image/02/48/40f23e87b7fe6da5eb7d381a8d653192.jpg 100話達成記念に一枚です。
http://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1c/78/c1f80f3f043b87ad3e25de6178e112b2.jpg 680 :名無しセカンド:2007/10/25(木) 09:29:53 ID:z/uWjqRg0
MAP乙です
死亡者が病院を中心に固まってんな……
記念絵GJっす!
>>678 投下ラッシュで忘れてたぜ、ごめん。投下乙&GJ!
記憶の封印についてはそうそう解除されたくないけど、何かに使えるかもしれない。
具体的なことは思いつかないけど、展開を広げるためのネタの一つとして備考欄には賛成
681 :名無しセカンド:2007/10/25(木) 09:43:47 ID:JdhqAlHo0
投下がいっぱいで嬉しいねぇ。
>ちぎれた翼で繋いだ未来へ
文章はいい感じだと思う。4人も真直ぐに生きて欲しいところ。
ただ参加してる他作品の知識はこなたを一気に強キャラに
引き上げてしまうので封印したほうが無難かも……と思ってしまう。
>S・O・S
逃げてー! ロイドさん逃げてー!
ほぼ同時に発狂した二人の中原キャラ。
片方は僅かな希望が見えたがもう舞衣はもう戻れなさそう……
>片道きゃっちぼーる2・伝言編
ドモンを中心に広がる誤解の輪に笑った。
しかしなつきも士郎も地味に死亡フラグを立てて行ってる気がしてならないw
>不屈の心は、この胸に
せつねぇ……ランサーも戴宗の兄貴もエリオを
見所のあるやつって見てたのが余計につらい……
ここまで「私はムスカ大佐だ」が絶望的に聞こえたことはないな
しかし絶対楽な死に方させてもらえないぞこいつw
682 :名無しセカンド:2007/10/25(木) 09:44:01 ID:3diRTBKA0
MAPとか記念絵とか乙
記憶封印されていようが元々知らなかろうが、
参戦者がアニメ的能力、性格を持っていることは
遅かれ早かれ気づくような気がする。絶望先生が
683 :名無しセカンド:2007/10/25(木) 13:02:58 ID:XoHIDYxM0
MAP&記念絵乙です。早くも百話か〜。
仮投下作品についてだけど、原作バトロワについてはともかく
こなたが他参戦作品についての知識を持ってるという展開は、
う〜ん、個人的には・・・やめてほしいところ。
684 :名無しセカンド:2007/10/25(木) 13:39:35 ID:3diRTBKA0
こなたが類似作品からどんどん類推するのも面白いかも
インスパイアされてる漫画やアニメはいっぱいあるからね
685 :683:2007/10/25(木) 13:40:36 ID:3diRTBKA0
冒頭の一行抜けた
最後の最後まで参加作品の記憶は戻らないままにしておいて、
686 :685:2007/10/25(木) 13:41:29 ID:3diRTBKA0
何度も何やってるんだ…俺は684です
687 :名無しセカンド:2007/10/25(木) 16:21:09 ID:VEYPD73c0
>不屈の心は、この胸に
なんかすごい違和感を感じる
あれだけエリオの状態に気を使っていた兄貴がエリオを置いて、エリオが戴宗と話す→ムスカに襲われる→ムスカ逃走、これほどの時間まで戻ってこないのは変かも
それに戴宗もあれほどもう子供を死なせないと思っていたのにまだムスカがいるかも知れない院内でエリオ一人にして氷を取りにいくのも
それに花瓶が割れる音やムスカが吹き飛ばされた際の音に二人が反応しないのも、人のいない院内ではムスカの叫びやエリオの紫電一閃のかけ声は周囲によく響きわたると思う
688 :名無しセカンド:2007/10/25(木) 17:08:35 ID:85YMXCEwO
毒吐き行けよやー
689 :名無しセカンド:2007/10/25(木) 17:12:23 ID:8bdoDC2cO
ツッコミと批判は違うだろ
690 :名無しセカンド:2007/10/25(木) 17:17:02 ID:oETjzt7I0
これは普通にツッコミと感じた俺は異端?
691 :名無しセカンド:2007/10/25(木) 17:20:35 ID:85YMXCEwO
過剰反応しすぎたか、すまん
692 :名無しセカンド:2007/10/25(木) 17:25:32 ID:oETjzt7I0
それにしてもムスカ楽に殺してもらえんだろなー
693 :687:2007/10/25(木) 17:29:21 ID:VEYPD73c0
いえ自分もわかりにくくてすいません
694 :名無しセカンド:2007/10/25(木) 19:25:40 ID:ruzENpzY0
>それに花瓶が割れる音やムスカが吹き飛ばされた際の音に二人が反応しないのも、
>人のいない院内ではムスカの叫びやエリオの紫電一閃のかけ声は周囲によく響きわたると思う
だからランサーが血相変えて戻ってきたんじゃねーの?戴宗を犯人と決め付けてた感があった。
あとは結果論じゃないかな。何時何分何秒ランサーがエリオを置いてったのか描写も明確にないし主観の問題で済みそうな気も……。
695 : ◆t2vl.cEw/o:2007/10/25(木) 20:41:44 ID:14tVP5wo0
意見色々ありがとうございます。とりあえず一番心配だった原作ロワの部分は問題ナシでOKということでしょうか
記憶云々は伏線に使えるかもしれないとの人もいらっしゃるようなので、最後の補足をなくして、本文は弄らずでいきたいと思います
一応、wikiの制限見たところ記憶はないのではなく、封印されているという設定のようなので
696 :名無しセカンド:2007/10/25(木) 20:44:32 ID:85YMXCEwO
1v氏仮投下乙です、がひとつ疑問が。
SS内ではマッハキャリバーの参戦時期はJS事件直前のようですが、スバルに対しての呼び方が「相棒」なので最速でもギンガ戦以降の筈ですよ。
読み違いがあったらすみません
697 : ◆1vqUwy6meQ:2007/10/25(木) 21:11:11 ID:VR7RTKsM0
すみませんなのは詳しく見てなかったので
修正します
698 :名無しセカンド:2007/10/25(木) 23:05:02 ID:XoHIDYxM0
hsj氏投下乙です。
パーティが分かれたか。
アレンビー組みはティアナの今後で運命が分かれそうな予感。
おっさんは高遠に上手いこと言い含められる場面しか浮かんでこねぇw
699 :名無しセカンド:2007/10/25(木) 23:32:23 ID:JdhqAlHo0
>おっさんは高遠に上手いこと言い含められる場面しか浮かんでこねぇw
うむ、反論できんw
それでも金田一なら金田一なら何とかしてくれる……
って金田一は何かヤバゲなフラグが立ってるんだったw
700 :名無しセカンド:2007/10/25(木) 23:46:58 ID:ruzENpzY0
>>699 おっさんは既に他の事件で犯人に言いくるめられてるしな。
何回犯人が用意したミスリードを選んでくれたことかw
701 :名無しセカンド:2007/10/26(金) 00:12:19 ID:gLEtvJ6o0
◆RwRVJyFBpg氏投下乙
クレア自重しろw
マタタビの投げやりな態度がいい味出してるなぁ
702 :名無しセカンド:2007/10/26(金) 00:19:30 ID:PMNQP5Go0
投下乙です〜
まさかこの2人がここまでロワと無関係なことで時間を潰すと投票当時誰が予想できただろうか……w
703 :名無しセカンド:2007/10/26(金) 00:26:09 ID:KdRWgQNEO
いいねえ
クレアは期待を裏切らない男だ。
こいつと親父が会ったら、どうなることやら
704 :名無しセカンド:2007/10/26(金) 00:26:52 ID:R1dDZNFQ0
クレア…。馬鹿がいる、本物の馬鹿がいる! 服着ろ馬鹿!www
そしてマタタビ頑張れ超頑張れ。馬鹿の相手頑張れ。
705 :名無しセカンド:2007/10/26(金) 00:26:53 ID:EmeP6wM20
新スレ乙。
あと、投下してくれた人たちみんな乙。
706 :名無しセカンド:2007/10/26(金) 00:34:55 ID:7CtT4xgI0
バッカーノ見た事なかったんだがいい馬鹿だなクレアw
しかし中々面白い組み合わせだなこの二人
707 :名無しセカンド:2007/10/26(金) 00:40:38 ID:8.dj0w7Q0
念のためこちらにも新スレ案内
http://anime2.2ch.net/test/read.cgi/anichara/1193324421/l50 あとみなさん投下乙です
708 :名無しセカンド:2007/10/26(金) 01:37:32 ID:8.dj0w7Q0
◆ZJTBOvEGT氏投下乙
ジャグジーに笑って会長にビビッてヴィラルに同情した。
そんでジャグジーに惚れ直してやっぱり会長にビビッてヴィラルに同情www
何がいいたいかというとGJ!
709 :名無しセカンド:2007/10/26(金) 01:44:33 ID:NNbmcSEo0
投下乙!
ジャグジー頑張った。土壇場ではやる男だよ。
そしてヴィラル、戦果一つあげたのにサラマンダー臭が抜けねぇ。
710 :名無しセカンド:2007/10/26(金) 01:45:31 ID:RotCxfOc0
GJ!ジャグジーオワタと思ってたがやはりか……
ただヴィラルが下手人ってのは全く考えてなかったw ぶぶ覚醒が来るかとばかり。
そして気付けばトップマーダーですよ、公務王。
711 :名無しセカンド:2007/10/26(金) 01:49:26 ID:NNbmcSEo0
いや、ムスカと同率一位だ。
ってこいつらがトップなのかよw
気持ち悪すぎこの会話
どうにかしてください
どうにもできませんよ
つーか2chでさんざからかわれて逃げた人たちですから
44 :
訂正:2007/10/26(金) 09:18:19 ID:PGwuXCtw
>>10 テンプレミスっす
不注意でテンプレと勘違い、マジごめん OTL
スルーでお願いします
気持ち悪い会話なんかわざわざコピペせんでも
つーかなんでコピペするかわけ分からん、サイト見れば一発やん
したらばはアク禁できてもサイトの閲覧停止とかシステム上絶対できないし、
レス削除しても番号は強制的に跳んでそれ自体をなかったことにできないとか弱点も多いしな
「あ……れ……」
わたしが目覚めた時、空は、青く染まっていた。
身体を起こし、左右に頭を振って状況を簡単に確かめる。よく、周りが見えない。
まるで睡眠薬を何錠も無理やり摂取したみたいな感覚だ。
頭がボーっとしてクラっとして瞬いてフラフラする。
指先から足の先、眼球、内臓、その他沢山、身体中ありとあらゆる場所から気だるさが抜けない。
わたしは誰なのか。それは他人に問い掛けるまでも無く分かる――小早川ゆたか、陵桜学園高等部一年D組所属。
普通の、高校生だ。そう普通の。
毎日当たり前のように学校に通い、当たり前のように勉強をして、当たり前のように友達と話をして……。
そんな無限回廊にも似たサイクルに身を委ねる日本中何処にでもいる筈のごく普通の高校生だ。
うん、何一つ間違ってない。
プロフィールにもデータにも現状分析にもこれっぽちの淀みは――
「……起きたか」
「え……」
少し離れた場所から男の人の声。わたしは当然、その方向に顔を向ける。
……忘れて、いた……違う、多分逃げていたんだ。
もう"普通"なんて言葉はわたしの中に一片たりとも残っていない。ううん、正確には全て"異常"に乗っ取られたと言った方がいい。
現れたのは男の人、もちろん知らない人なんかじゃなかった。
「Dボゥイさん」
「悪いな、側を離れていて。その……少し"後始末"をしていた」
彼はそう呟きながら両手に付いた土を軽く払った。
若干伏し目がちの視線と赤く染まった衣服。
それはわたしの意識を完全に覚醒させ、正しい現状分析を行わせるには十分過ぎる程の材料となった。
あのおじさんの……ヒィッツカラルドさんの死体を埋めていたんだ。
そして背筋を走る、悪寒にも似た電撃。
衝動で動いていたあの時とは違う。人が一人死んだという、あまりにも単純で複雑で残酷な事実を認識する。
「大丈夫、です」
「……そうか」
わたしは少しだけ気分が悪くなったけど、出来るだけ顔に出さないように答えた。
Dボゥイさんの回答からはわたしの反応で彼が何を感じ取ったのかは分からなかった。
「でもわたしより、Dボゥイさんの傷の方が……」
「いやそれがな……目が覚めたら直っていた」
「え……!!」
クルッと背中を向けたDボゥイさんの後姿は壮絶で、でもとても不自然な光景だった。
確かに左肩から背中の中央に向けて大きな裂傷があるにはある。
服もズバッと裂けていて、ヒィッツカラルドさんの力がまやかしなんかじゃなかった事を否が応にも意識させられる。
だけどその傷跡は、出来てからもう数日が経過したかのように完全に出血が止まっていた。
「痛み……ます?」
「多少は、な。だがほとんど変わらず動かせる……血は足りないが……それと、あの男が持っていた道具もいくつか回収出来た」
彼がそう言ってわたしに見せたのは、大きな長い銃のようなものだった。
50cmくらいの鉄の塊。多分ライフル、という類の銃だろう。
漫画などでよく殺し屋っぽい人が使っていたりする武器だ。
「あの男には不要の代物だったんだろう。そして――これは君に預ける」
「わたし……に?」
Dボゥイさんはその大きな銃をわたしに差し出した。
訳が分からずわたしは言われるがままに、ソレを受け取った。
……重い。デイパックの中に入っていた拳銃と比べても考えられないくらいの重量がある。
わたしは戸惑った。
だって自分にこんなものを扱える訳が無いからだ。
事実、本来支給されていたM500という大きな銃だって今はDボゥイさんが持っている。
しかもコレは見る限りただ弾を撃つだけの銃じゃない。
銃身の下の辺りにも、バズーカ砲のようなものがくっついている。きっと凄い銃だ。
「でも、そのっ、わたしよりDボゥイさんが持っていた方が――っ!」
「いや、たとえ撃つ事が出来なくても十分な威嚇になる。それに……」
「?」
「ゆたかがいなければ、俺はあの男に殺されていた。
君の強さがあの男を倒した――だから、これはゆたかが持つべきだ」
「あ…………」
それはどういう意味だったんだろう。
気が付くとわたしはいつの間にか、ポケットの削岩機の形をしたアクセサリに触れていた。
少しだけ、暖かい。何だろう、どこか不思議な力を感じるような気もする。
ヒィッツカラルドさんがDボゥイさんを傷つけようとした瞬間、わたしの中に生まれたやり所の無い感情。
『みんなで一緒に帰りたい』
『生きていて欲しい』
多分、言葉にしてしまうとこんな簡単な台詞に変換されると思う。
だけどそんな単純な想いがあの時だけはこれ以上無いくらい心強いものに感じた。
「は、はいっ!!」
わたしは重さに震える手で、腕の中の銃をギュッと強く抱き締めた。
Dボゥイさんの言葉はぶっきらぼうで、少し乱暴だけど、とても暖かくて、胸が一杯になる優しさに満ち溢れていた。
だからわたしも最高の笑顔で彼に応えた。
「それで……だ。話は変わるんだが実は少し困った事になった」
「困った事、ですか?」
Dボゥイさんはそれまでと打って変わって突然深刻そうな表情を顔に刻む。
「――ゆたか、今何時か分かるか?」
「時間……ですか? あっ! もしかして……ッ!!」
急いで"右腕"に付けた腕時計を確認する。
針と文字盤からなるその機械はもうすぐ六時五十分を刻もうとしていた。
そして思い出す。最初に広間に集められた時に説明された独自のシステムについて。
「……放送」
「ああ――聞き逃した」
わたし達は、思わず天を見上げた。
空は青。雲一つ無い晴天。
黒色の幕は完全に引かれ、太陽が顔を出す時間だ。
最初の放送が行われたはずの午前六時は、とっくに過ぎ去っていた。
■
「ど、どどどどどどどうしましょうっ!!」
「……ゆたか、とりあえず落ち着け」
「で、でも、そんなっ、無理ですよ! だって、一つ目の禁止エリアが決まるのは――」
「朝の七時……十分後だな」
Dボゥイさんは何故か平然とした様子で左腕に嵌めた時計を見ながら答える。
何でこんなに平然としていられるのだろう。
だってもしもここが禁止エリアに設定されていたら大変な事になるはずなのに。
「俺の見立てでは、少なくとも七時の時点でここが禁止エリアになる事は無い筈だ」
「そ、それって……どういう意味ですか?」
「"貴様らの中から、最も優秀な一人を選び出せ" つまり、参加者同士の戦いが奴の望み。
それに奴の佇まい、言動。自身もかなりの使い手である事は容易に想像が可能だ」
淡々とDボゥイさんは続ける。わたしはそれを聞く。
戦って生き残るのが命題なら、わたしにとっては分が悪すぎる賭けだなぁなんて思いながら。
「そう考えれば、奴にとっても禁止エリアの役割は『散らばった人間を追い込む』事。
ならば『エリアに踏み込んだ人間を殺害する』結果は極力避けたいと思うのが道理」
「……ッ!!」
わたしはDボゥイさんの考察に驚きの声を漏らした。
凄い。だってそれはあの空間に連れて来られても平静を保っていた、という証明なのだから。
わたしなんて、脅える事しか出来なかったのに。
「ただ、な。問題はこれは仮説であって、決して断定は出来ない、という事だ」
「それって……」
「このD-7エリアが禁止エリアに設定されている可能性は零では無い。
俺も手を尽くして他の参加者を探したんだがな……結局誰とも会えずじまい……あと一分か」
その言葉につられてわたしも時計に目をやった。
短針と長針が刻むは六時五十九分。つまり注目すべきは――秒針だ。
わたし達の間を沈黙が支配した。
視線は無常にも回り続ける細長い針へと注がれる。
単純に考えてみても六十四分の一の確立。それにDボゥイさんの推理を加えれば、心配する必要なんてこれっぽちも無いはずなのに。
「……十秒」
息を呑む。
9、8、7、6、5、4、3、2……。
喉がカラカラになる。
そういえば殺し合いが始まってから何も口にしていなかったっけ。
お腹減ったな。デイパックに食べ物が入ってるって言ってたけど、何があるんだろう。
――イチ。
わたしは、そんな、どうでも良い事を考えて自分を誤魔化すことしか出来なかった。
――ゼ……
「――爆発はしないわ、盛り上がっている所悪いのだけど」
「「ッ!?」」
わたし達が死角から投げ掛けられた声に背筋を震わせた瞬間、秒針は"12"の文字盤を通過していた。
七時、だ。今までの恐怖が一瞬で霧散してしまうような感じを覚えた。
過ぎてしまえば何もかもが何てことの無い、ただの心配のし過ぎだったように思えて来る。喉元過ぎればなんとやらだ。
「……誰だ、お前は」
「……不躾ね」
「お互い様だ」
現れたのは青色の軍服を身に纏った女の人だった。
金色の髪と白い肌とのコントラストが眩しい。スラッとした抜群のスタイルはわたしなんかと違う、大人の雰囲気に満ち溢れていた。
突然わたし達の前に姿を見せた――いや、"ギリギリまで見せなかった"彼女にDボゥイさんは訝しげな視線を送る。
そして、わたしの身長ぐらいはありそうな巨大な斧を取り出し正眼に構えた。
ピリピリした空気が流れる。一触即発の様相。どちらも相手の腹の内を探っている。
「ちょ、おばさ――! イテッ!!」
「……パズー君?」
「お、おねえさん! 駄目だよ、そんな喧嘩腰で……」
「隠れているように、そう言った筈よ」
「だからって……ほら、あの男の人、なんか凄そうな武器持っているし……」
わたしとDボゥイさんは突然現れた男の子と女の人のやり取りをぽかーんとしながら見つめていた。
何かとても失礼な呼び方が"パズー"と呼ばれた少年の口から飛び出そうとした瞬間、抜群のタイミングで炸裂した女の人のゲンコツが緊張した空気をぶち壊したと言ってもいいかもしれない。
二人のやり取りを見る限り、どうやら同行者……のようだった。
■
「で、どういうつもりだ、ホークアイ中尉?」
「あなた達がゲームに乗っていない事を確かめる必要があったので。
小さな女の子と親しげに話す若い男……中々危険な構図だと思いませんか?」
"小さな"というのは一体どれくらいの年齢を意識しているのかな、絶対下に見られているだろうなぁ、そんな事をわたしは考えていた。
あの後、なんとかどちらも警戒を解いて軽く情報交換を行う事になった。
簡易的な自己紹介は済ませてある。金髪の女の人はリザさん。隣の男の子はパズー君だ。
ちらり、と視線を送るとパズー君は何を思ったのか破顔一笑。
もしかして……同じくらいの年齢だと思われているのかな?
「――妙な事を言う。俺達が、か? 馬鹿馬鹿しい。そうだろ、ゆたか?」
「え、ええ、はい。そ、そうですね……」
言われてみると……わたし、Dボゥイさんに倒れ込むみたいに眠っちゃったんだよね……。
そんな少し前の事を思い出した途端、恥ずかしさでわたしの頬が少しだけ熱くなったような気がした。
Dボゥイさんは天然なのか、わたしなんて眼中に無いのかまるで気にしている様子は無いけれど。
「まぁ、いいでしょう。それにとりあえず、これで交換が成立しそうですし」
「……交換?」
「簡単な論理です。あなた達は放送の情報が欲しい、そして私は銃が欲しい。
ほら、上手く釣り合いが取れていると思いませんか?」
「銃って……」
その場にいたパズー君とDボゥイさんの視線がわたしに――正確には今はわたしのデイパックの中に入っている大きな銃に注がれた。
「どういう事だ?」
「そもそも、私達は今から北へ行って銃器を調達する予定でした。本職が、そちらですので」
「なるほど……な。だが情報と引き換えでは、こちらの方が相当に分が悪いと思うが?」
「ええ、それは十分に理解しています。
それに、私もあんな心温まる場面を見せられてその銃を寄越せ、と言うほど冷徹な訳ではありません。
報酬はDボゥイさんが持っていらっしゃる方の銃で結構です」
「――何故、分かる?」
Dボゥイさんは分かり易いくらい露骨に眉を顰めた。わたしも今の発言には少し違和感を覚えた。
だってDボゥイさんが銃を持っている事をリザさんは知らない筈なのだから。
「言ったはずです。本職がそちら、だと。
わたしが現れた時のあなたの視線の微妙な変化、独特の筋肉の強張り、意識の分散……懐に拳銃を持っている事は容易く推測できました」
リザさんは事も無げにそう答えた。
銃を扱う事に関するスペシャリスト……そうだよね、軍人さんなんだから。
ただ持っているだけでも普通の人とプロの人だと大きな違いがある、って事なのかな。
「それに――放送の情報は絶対に必要なもの。ですが……」
「知らない事を逆手に取って、嘘の情報を流す者もいる、と言いたい訳か」
「ええ。ですが、幸い私達には同行者がいる――どちらも殺し合いに乗っているとは考え難いような」
Dボゥイさんの視線がパズー君に、リザさんの視線がわたしへと向けられる。
積極的に人を殺そうとする、つまりヒィッツカラルドさんのようなタイプの人がわたし達みたいな小さな子供を連れている訳が無い、という論理だろうか。
確かにある程度筋が通っていて、分かり易い材料だ。
「加えて物品を介した関係は言葉だけのものよりも、中々強固だと思われませんか?」
「……了解した。持って行け、ホークアイ中尉。残弾は三発しかないがな」
「ありがとうございます」
Dボゥイさんは銃をリザさんに手渡した。
二人は同じようなタイミングで小さく溜息を吐いた。
■
「まずは禁止エリアについて……ですが。順番どおりで行くと七時からB-1、九時からD-5、十一時からG-6。
それに首輪自体もエリアに踏み込んだ瞬間ではなく、一分後に爆発するようですね。
また、禁止エリアで爆死する事をあまり好ましくない、とも螺旋王は言っていました」
「な、なんだぁ……じゃあ全然大丈夫だったんだね、Dボゥイさん」
「……そうだな」
わたし達は自分達の地図にリザさんが言った禁止エリアをメモしていく。
でもDボゥイさんは地図ではなく、チラチラと"パズー君の反応"を伺っていた。
なるほど、リザさんが嘘を付けば、ちゃんと放送を聞いているはずのパズー君が何らかのリアクションを示すはず、という事か。
だけど特に変化は無し。逆に彼は何故自分を見るのかと、怪訝な表情を浮かべていたくらいだ。
やっぱり、リザさんは嘘をついていない、って意味なのかな。――そもそも全然信用出来そうなようにも思えるけれど。
七時からはB-1。わたし達がいるD-7とは全くの別方向。
D-5は感覚的には少しだけ近いような気もするが、川を挟んだ対岸に位置する場所だ。やっぱり遠い。
Dボゥイさんの仮説はやっぱり当たっていたようだ。
「あとは、そうですね。殺し合い自体はあまり捗っていない、と螺旋王は言っていました。それに……」
「少さな女の子が、螺旋の力に目覚めたのを、この目で見られた――とか言ってなかったっけ?」
「ああ、そんな事も確かに。螺旋の力、と言われてもいまいちピンと来ませんが」
わたしのポケットの中で一度、コアドリルがドクンと脈打ったような錯覚を覚えた。そしてどこか暖かい。
「……相羽シンヤという男は名前を呼ばれたか?」
「お知り合いですか? いえ、今回の放送では呼ばれていませんね」
「そいつは重畳。もっとも、奴がそう簡単にくたばる訳が無いか……」
"相羽シンヤ"その名前を口にした時のDボゥイさんの表情は今まで見た事が無いくらい、怖くて恐ろしいものだった。
「それでは……他の死者も教えて貰えるか?」
「そう、ですね。死亡者は名簿の順番で呼ばれました。
順に、アニタ・キング、……エドワード、エルリック、キャロ・ル・ルシエ……」
『エドワード・エルリック』という名前を声に出した時、リザさんの顔色が一瞬曇ったように感じた。
でも、今はもう元通りの涼しげな表情に戻っている。気のせい……だったのかな?
「――素晴らしきヒィッツカラルド」
でも、ヒィッツカラルドさんの名前が呼ばれた瞬間、わたしの意識は急に現実に戻された。
わたし達を襲って来た魔法のような力を持っていたおじさんの名前だ。
ここまでで合計八人。それって多いのかな、少ないのかな。
産まれて初めて目の当たりにした明確な"死"
名簿の名前に斜線を引いていく行為に酷い背徳感を覚えた。
「そして、最後に――柊つかさ。……先の放送で名前を呼ばれたのは以上、九名です」
……え?
「柊……つかさ、だと」
「……知り合い、かしら。でも、ごめんなさいね、私達もグズグズしていられなくて。
せっかく銃を貰えたと言っても、こんな怪物みたいな銃よりも軽い銃の方が好みですし。このまま北上する事にします」
「…………相当なものだぞ、それは。女の細腕で扱えるか?」
「慣れていますから」
二人が何か話をしている。多分、銃の話だ。
"でもそんなの関係ない"
あの脳味噌をグラグラ揺らすような大きな音が頭の中に呼び起こされる。
揺れる。揺れる。
外から思いっきり殴られてもこうはならないんじゃ無いかって思えるくらい、小刻みに意識へと攻撃を仕掛ける。
意識は朦朧として、螺旋を描く。ジリジリと焦がれるような太陽が肌を焼く感覚。
胸がギュッて締め付けられるような、心臓がリボンでグルグル巻きにされているような不思議な気分だ。
息を、吸い込む。いつもは風船のように簡単に膨らむ肺に全然空気が入って来ない。
苦しい。
酸素が足りなくて二酸化炭素が頭を一杯にして、それで――
わたしの頭の中につかさおねえちゃんの笑顔がユラリと浮かんだ。
そして、一瞬の間を置いてソレは粉々に砕け散る。
爆散。ホールで見たあの男の人の死体がつかさおねえちゃんと何故か重なった。
赤と何かが爆ぜる音。
飛び散る液体と思わず顔を顰めてしまうような臭い。
死んだ。つかさおねえちゃん……が?
嘘。嘘でしょ?
人の死、自体はほんの少し前に経験した。命の無くなった肉体を見たりもした。
だけど、違う。
見知らぬ人、名前と外見しか知らない人間の死と身近な人間がいなくなってしまう感覚が、こんなに別だなんて思わなかった。
ついこの間まで、笑っていた人が死んだ。消えた。殺された。
それはまるで心の中にぽっかりと空いた穴のようだ。
そうだ、空洞。ヒィッツカラルドさんの眉間に刻まれた赤くて黒い穴のような……。
直立を保てなくなった両足がガクガク震える。
まるで酔っ払いのように惑う脚。
……ダメだ……今日は、大分、調子が良いと思っていたんだけど。
「……おい、どうした? おい、ゆたか? おい!!」
「パズー君?」
「おばさん!! 大変だ、ゆたかが……!!」
「また、あなたはそんな――」
「今はそんな事どうでもいいだろ、おばさん!! お兄さん、大変なんだ――!!」
「おい、ゆたか、しっかりしろ、ゆたか!!」
世界が、落ちていく。
力を失ったわたしの筋肉がその働きを放棄する。
まるで腰が抜けたみたいに崩れ落ちる、その寸前をDボゥイさんに受け止められた。
パズー君やリザさん、Dボゥイさんがわたしの名前を呼んでいるのが分かる。
Dボゥイさんの腕は暖かかった。
まるで揺り篭、原始の海、羊水、どれでもいい。
凄く、心が落ち着いた。
だけど、その逆。
私のポケットに入っているアクセサリはいつの間にか冷たくなっていた。
まるで、氷の塊のような感覚だ。
私の中の暖かな感情が全部無くなってしまった後の抜け殻――みたいだ。
「ゆたか!! しっかりしろ!!」
そんな事を考えながら、私の意識は深い深い闇へと落ちて行った。
■
「本当にいいのかい? おいら達もいた方がいいんじゃ――」
「いや、問題ない」
「本当に……大丈夫ですか? Dボゥイさん」
「ああ」
二人はまだゆたかの状態が気になる様子だった。
だが、俺の対応を見て決心を固めたらしい。
こちらを何度も振り返りながらも元々の目的地であった警察署の方角へと消えた。
閉じた瞳を透明な液体で濡らしたゆたかを見つめながら俺は考える。
柊つかさ。
それはゆたかが知り合いとして名前を挙げた人物の一人だ。
他にも泉こなた、柊かがみという知り合いがいるとは聞いていたが、こんなに早く死亡者が出るとは。
これではゆたかを知り合いに預ける、という方針は中々難しい事かもしれない。
「う……」
俺はふらつくを頭を抑えながら、自らの失態を呪った。
血が、足りない。
傷自体は目覚めた時には、ほぼ完治していた。背中から完全に致命傷、そう思っていたはずなのだが。
ただし、失った血液に関しては別問題だ。
血……輸血をするのならば病院に向かうべきだろうか。だが、この状態のゆたかを置いていく事など出来る訳も無い。
ひとまずは、彼女が目覚めるまで耐えるしかないのか。
【D-7/住宅団地/1日目/朝】
59 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/26(金) 19:17:30 ID:bibcwk7e
【Dボゥイ@宇宙の騎士テッカマンブレード】
[状態]:左肩から背中の中心まで大きな裂傷(出血は治癒、裂傷に伴う痛みは若干残っている)、吹き飛ばされたときに全身に打撲、中度の貧血
[装備]:テッカマンアックスのテックランサー(斧) @宇宙の騎士テッカマンブレード
[道具]:支給品一式
[思考]
1:ゆたかの意識が戻るのを待つ
2:テッカマンエビル、相羽シンヤを殺す
3:2を果たすためなら、下記の思考を度外視する可能性あり
4:病院に向かい
5:ゆたかを知り合いか信頼できる人物にゆだねる、つもりだったが迷い中。
6:ゲームに乗っている人間を殺す
[備考]
:殺し合いに乗っているものはラダムと同じだと結論しました
:テッカマンアックス撃破後、身体が蝕まれる前ぐらいを意識しました
:月の石のかけら@金色のガッシュベル!!は時間経過により、全てただの石に戻りました
:ヒィッツカラルドの簡単に埋葬された死体の上にフィーロの帽子@バッカーノ! が置かれています。
:六課メンバー、クロ達、リザの仲間達の情報を入手。
【小早川ゆたか@らき☆すた】
[状態]:肉体的疲労小、精神的疲労極大、絶望 、失神
[装備]:COLT M16A1/M203@現実(20/20)(0/1)、コアドリル@天元突破グレンラガン
[道具]:支給品一式、鴇羽舞衣のマフラー@舞-HiME、糸色望の旅立ちセット@さよなら絶望先生[遺書用の封筒が欠損] 、M16 アサルトライフル用予備弾x20(5.56mm NATO弾)、M203 グレネードランチャー用予備弾(榴弾x6、WP発煙弾x2、照明弾x2、催涙弾x2)
[思考]
1:???
[備考]
:コアドリルがただのアクセサリーではないということに気がつきました。
【COLT M16A1/M203@現実】
ベトナムのジャングル戦において使用されてきたM16A1 アサルトライフルにM203 グレネードランチャーを装着した画期的装備。
連射性の低さを補い、火力アップを図るために装着されたM203は40mmの各種グレネード弾を発射できる。
現在もアメリカ軍によって現役で使用されている高い能力を持った武装である。
【E-7/市街地/1日目 朝】
【リザ・ホークアイ@鋼の錬金術師】
[状態]:健康
[装備]:M500ハンター(3/5)@現実、ダーツ@現実(残り23本)
[道具]:デイバッグ、支給品一式、
泉そうじろうのデジタルカメラ・説明書付@らき☆すた(※マタタビの勇姿(後ろ姿)を撮ったデータが一枚入っています)
[思考] 基本:ここから脱出する。殺し合いをするつもりはない
1:北上し、警察署で更なる銃器を調達する
2:ロイ・マスタング大佐、マース・ヒューズ中佐、エルリック兄弟(アル)を探し合流する
3:パズーが仲間と合流するまでの間、彼を保護する
4:2日目の0時頃に温泉へと戻り、マタタビに協力を要請する
5:トンネルで見た化物を警戒する
6:ゆたかを心配
※リザ・ホークアイの参加時期はアニメ15話辺り。彼女の時間軸では、マース・ヒューズはまだ存命しています
※トンネルで出会った人物より、『線路の影をなぞる者(レイルトレーサー)』の名前を聞きましたが、
それが名簿に記載されていないことにまだ気づいていません
※ディバッグに穴が開いてしまったので、持ち運びが不便。歩行速度に影響が出ています
※マタタビと情報交換をしてません。また、マタタビを合成獣の一種だと考えています
※マタタビの温泉再建については、まだパズーに話していません
※Dボゥイとゆたかの知り合いについての情報を得ました。
【パズー@天空の城ラピュタ】
[状態]:健康だが右頬と頭頂部に鈍い痛み
[装備]:ルールブレイカー@Fate/stay night
[道具]:デイバック、支給品一式、タロットカード@金田一少年の事件簿、USBフラッシュメモリ@現実
[思考] 基本:螺旋王を倒し、みんなを救う
1:シータを探し出し合流する
2:リザ・ホークアイと同行する
3:六課メンバー、クロ達、リザの仲間を見つけたら声をかける。
4:ゆたかを心配
※言峰により揺さぶりをかけられましたが、反発しています
※六課メンバー、クロ達、リザの仲間達の名前、容姿をある程度覚えました
※Dボゥイとゆたかの知り合いについての情報を得ました。
すいません。
>>62の中尉達の現在地はC-7/道路です。
疾走する。
「うっひゃ―――――これ気持ちい―――――い!!」
「う、お、お、お、わ、振――り――落――と――さ――れ――る――!!」
「た、た、た、耐えるのだ―――――!! キ―――――ル―――――!!」
爆音をたてて水上を疾走する。
力強く迫力のある重量感のボディ。全体的にしかしシャープなフォルム。
目の覚めるような鮮やかな青地のボディに、横に太く三すじに流れるはっきりとしたピンクと白のライン。
アレンビー・ビアズリーの支給品である。
「爽快―――――い!!」
「お願い誰か助けて―――――!!」
「スピードを緩めるのだアレンビ―――――!!」
「え―――――こんなに気持ちいいのに―――――!?」
彼女には全く聞くつもりがない。気持ち良さそうに水飛沫を跳ね上げて、全速力で駆け抜ける。
颯爽と背中にぴちぴちと跳ねるブリをしょった一人の女性を乗せて、軽快に走る水上オートバイ。その容姿はとても楽しげに見える。
後部には強風に煽られながら、アレンビーの肩にがっしりと掴まる子供一人とカラス一匹。こちらの姿はとても命がけに見える。
「っひゃ―――――♪」
「もうやめてとめて降ろして―――――!!」
「私も落ちそうなのだ―――――っ!!」
アレンビー・ビアズリー。キール。ガッシュ・ベル。
彼女たちは移動速度を上げるため一旦高速道路を飛び降りて、アレンビーの支給品を使って水上を移動していた。
目的は豪華客船に、ゲームに乗っていない人間を集めること。そして高遠清麿とドモンとジンを見つけること。目線の定まった三人の結束は固い。
「うげ――。気持ち悪――。もう死にそう――」
「そろそろ対岸が見えてきたのだ、アレンビ――!!」
キールはぐったりと突っ伏す。ガッシュが前方を見て声を掛けた。E-3はそれほど広い海域ではない。
まっすぐに進めばあっという間に対岸に突き当たる。
しかしアレンビーは自分の運転に自信を持っている。没頭し気にせずブレーキをかけようとしない。
「アレンビ――?どうしたのだ?早く速度を緩めぬか!」
「まだまだまだ! 大〜丈〜夫だって―――――! アタシに任せてってば―――――!」
「アレンビ―――――!! いい加減にするのだ―――――!!」
「はい、はい、わかった、わかったってば!!」
余裕を見せるアレンビーにガッシュが慌てて制止の言葉を投げ掛ける。
不満げな顔をしたアレンビーがそれに応える。
「え、と、あれ? あれ? あれ?」
「どうしたのだ!?」
「……」
アレンビーはハンドル類や計器類を見回しながら、ガチャガチャといじり回す。
少し慌て出す。
「え―――――と……これブレーキどこにあんの!!?」
「な……バカモノォォォォォォォ!!!」
「……………!!! !!! !!!」
三人が岸辺をみる。目を丸くする間に地面がたちまち近づく。
そのまま水上オートバイは一瞬の鈍い音と共に対岸に突っ込んだ。
なすすべのない三人達を振り飛ばしていきながら。
水上オートバイは持ち主達を置き去りにしてなかなかのスピードで飛んでいく。
アレンビー。キール。ガッシュ。三人は一瞬宙を飛び、仲良く地表に降りた。
「バ……バカモノ……」
「だって……コアランダーとかと勝手が違っててさあ……」
「お願いだから……説明書は読んでくれ……アレンビーちゃん……」
乗り物が地面を走っていく音を聞きながら、三人は岸辺の向こうの茂みに放り出されていた。
「エヘヘ〜ゴメンゴメン」」
「ウヌ……」
「俺、死ぬかと思ったぜ〜」
「ゴメン、やっちゃったー。ポルヴォーラは大丈夫?」
「ウヌゥ……デイパックの中で大人しくしてるのだ」
「はは〜とりあえずそん中いれときゃ安全みたいだな」
普通に会話をする。まだまだ元気な三人だった。
◇ ◇ ◇ ◇
放送が終わる。
剣持勇は怒りを込めて拳を割れんばかりに握りしめる。
「くそったれぇっっっ! もう9人か!」
苛立ちまぎれに吐き捨てる。
高速道路から降りた東側出入り口の片隅。高速道路上の巨大文鎮はもう見えない。まだ目眩のする体で歩いてきた。
途中、どこからか大音量で放送が流れてきて、座り込んで注意深く放送に耳を傾けた。
支給された荷物に関係資料もはいっていたのかも知れないが、確認する前に全て焼け落ちてしまった。
死亡者の名前と禁止エリアの場所はなんとか頭にいれる。
放送で呼ばれた名前の中に、予想通りの名前があった。
警察は地道な作業を旨とする。奇跡は信じず自分の目と足でかせぐ。そう簡単に悲劇を止められると思うには年を食いすぎた。
だが長年正義を信じて警察官を勤めてきた人間である。目の前で犠牲者が出ることを防げなかった。怒りと無力感がないまぜになる。
彼が死ななければ自分が死んでいたかも知れない。自分の代わりに死んでいった枢木スザクの顔を思い出し、悔恨の念にしばし浸る。
――あの男だったのだろうか、と思う。人間のようで人間でない、鮫の歯をした男。何か爆弾のようなものでも車に仕掛けたのか。
あの炎上はそのために起きてしまったのか。
ほかに誰かいて、そいつが攻撃を仕掛けてきたのなら、とっくに気絶している自分は死んでいたはずだろう。
だとしたら倒したあの男が事前に車に何か細工していたと考えるのが当然の帰結である。
鮫の歯をした男の顔を思い出す。ヴィラルと名乗っていた。憎しみが沸いてくる。
(スマン、きっと仇はとってやるからな、クルクルくん……)
短かすぎる付き合いだったが、とてもいい奴だった。
まだこれからの人生だったのに。
ぐしっ、と涙が滲んでくる。
(ああ、ちきしょう!)
顔を歪める。
目を袖で乱暴に擦って、気を取り直すために別のことを考える。
自分のような一般人。枢木スザクのような別世界人。そして彼も見たことがなさそうだった鮫の歯をした男。
どうやら、まるでバラバラの世界から寄せ集められたようだ。
できの悪いSF小説。悪夢を見ているようだ。なんでよりによってこの俺が、と思う。
この常識一辺倒で生きてきたこの俺が。
(こんな時、金田一やあのイヤミ警視がいてくれたらなあ……)
心の中でグチを吐く。
自分の頭と違って優秀だ。今頃状況を分析して自分には到底思いも寄らない脱出策を練っていることだろう。
金田一一、明智健吾。剣持のこの二人に対する信頼は絶対である。どんな難解な事件もたちどころに解き明かしてきた。
(はぁぁ、ここにいない人間のことを考えててもしょーがないだろう?)
溜息をつきながら腰を上げる。剣持はまだ知らない。剣持と同時に金田一と明智がこの場に呼ばれていることを。そしてもう一人。
背中の痛みもいくらかマシになってきた。打撲の原因は不明だが、これも車から転落した時のものだろう。
(ま、誰もいなくても俺の仕事は変わらない。犯罪者を摘発し一般市民を守る、そして事件を解決するだけだ)
方針は固めた。
つまり殺し合いに乗らず、殺し合いに乗った者をとっ捕まえ、殺し合いに乗っていない者を保護する。
それと同時に情報を集めて捜査。この状況を解決する。
どうやってかはまだ考えが及ばないが、彼にとってやれることはそう普段と変わりない。
(これはどうするか……)
手持ちで持ってきた、かたわらの巨大ハサミの片刃と抜き身の日本刀を見る。
少しためらう。二つのバッグに入れてもいいが、はみだしてしまう。
それに大事な食料品の椎茸と一緒に刃物を突っ込んでおく、というのは躊躇われた。
悩んだ後ベルトの両脇に挟む。
(……切り裂きジャックか、俺は!)
……どう見ても通り魔にしか見えない。腰の両脇に抜き身の刃物を装備した姿は、市民の安全を守る警察官には到底見えなかった。
だが背に腹は代えられないと譲歩する。鮫の歯の男のようなのがいつ襲ってくるかわからない。
誰かに会ったらその都度対処していこう、と思う。
「さて、行くか」
立ち上がる。忠実に自分の職務を遂行するために。
だがすぐに足を止めて硬直する。目の前に一人の青い髪の少女が立っていた。
この場にそぐわないほどにニッコリと笑いながら。
「オジサン!名前なんて言うの?」
◇ ◇ ◇ ◇
「高遠揺一ィィィィィィィイ!!?」
剣持はあんぐりと口を開ける。
剣持、アレンビー、キール、ガッシュは合流していた。
普段から日本刀を背中にしょったドモンに接しているアレンビーには、剣持の帯刀した姿に違和感を抱かなかった。
あまりに緊張感がない二人と一匹に剣持はどっと気が抜ける。
聞けば水上にいて放送も全く聞いていなかったのだと言う。
お前らどんな状況にいるのかわかってるのか! 怒鳴りつけたい衝動にかられるが、すぐにそれを忘れてしまった。
剣持は喋る烏にも驚かされたが、それ以上に驚かれたのは三人の言葉。彼の知る人物からの伝言。
『豪華客船にゲームに乗っていない人間を集める』
『主催側に対する一大拠点にするつもり』
『金田一君、明智君、剣持君、一時休戦といきましょう』
『君たちとの勝負はここから脱出してからということで』
金田一と明智の名前が出てくるということは呼ばれたということだ、彼と同じくこの殺し合いに。
(よかった……ここにいるのは俺だけじゃなかったんだ……まだあいつらがいりゃあ……)
だが高遠に関してはまた新たに疑念が沸いてくる。
剣持の知りうる高遠の人物像は、そんなことを計画することは決してない。
むしろ罠だと考えるのが自然だろう。
だが反面、信じたい思いがある。本気で豪華客船を一大拠点にするつもりなら、それは希望に繋がる。
巨大文鎮が通路を遮っていなければ、目と鼻の先の場所である。その気になれば泳いででも行く。
(しかし、いくらなんでもこりゃ怪しいだろうが!)
たしかに金田一、明智とチームを組めば、頭脳面で敵う者はいないだろう。
悩む。高遠と豪華客船の様子を見に行かなければならないと考える。
「どうしたのだ?悩み事なら話すがよいぞ」
「ううん……ああ……いや」
ガッシュが剣持の顔を見上げながら言う。三人はとりあえず剣持に伝言を伝えられた事で素直に喜んでいる。
だから剣持は言葉を濁す。
「いや……とりあえず……豪華客船に向かおうと思ってるんだが……」
「ウヌ……? 一人で行くのが心細いのか……?」
「ああ………いや………まあ………」
――言ってしまった方がいいのだろうか。
しかし高遠は凶悪殺人者だ、と言って彼らの希望を打ち砕きだくない。
まだ高遠が何をしようとしているのか全くわからない。
まだ余計なことを話す段階でないと判断する。
「よし! わかったのだ!!」
ガッシュが合点をして力強く胸を叩く。
「私も一緒に行こう!」
「な……何ぃぃ!!」
思わず大げさに驚愕してしまった。
「安心するがよい! 私は結構強いのだ!!」
「ダメだダメだダメだ!!」
剣持は慌てて断る。危険な事態も起こりうるかも知れないのだ。こんな子供など連れて行けるものか!
だがこうと決めたらガッシュは頑として譲らない。
「剣持、私が信用できないのか……?」
「い、いや、信頼はする! 信頼はするが……!」
「ならばよいな!!」
……しばらくして。結局剣持はガッシュに押し切られてしまった。
ガッシュはガッシュで伝言を伝えた義務を感じていた。
剣持を無事に豪華客船まで連れて行くまでは自分が守ってやらなくては、と。
見たところ剣持は、清麿のように力の弱い一般人のように見えた。不安がっている。魔物である自分の方が強い。
(私が守ってやらないといけないのだ!)
妙な責任感が芽生えていた。道中は短いがなにが起こるかわからない。いざとなったら自分が矢面に立つつもりだった。
「あ、そうだ。豪華客船の方まで行くんなら水上バイクを使いなよ」
うろたえる剣持を尻目に、アレンビーが暢気に声をかける。
「ウヌ……? よいのか……?」
「うん! 機械を見たけど大丈夫みたいだし!」
アレンビーが言う。三人がかりで水に戻してある。
水上オートバイはしばらく地面を走って止まっていた。ところどころカスリキズとヘコミ傷が見られるが、奇跡的に無事だった。
「よいのか……?」
「いいぜー? 俺タチはこのまま町の中心部に向かうからさー」
キールは心の中であんな思いはコリゴリと呟く。
「あばよ〜ガッシュ〜。俺はアレンビーちゃんと二人っきりで楽しませてもらうぜ〜」
気分よさげにアレンビーの回りを飛び回る。
「何いってんのよ! キール!」
殴りつける。
「あ、あとアタシの注射器とスコップも持って行く?」
「いや、そこまでされたら悪いのだ!」
主に注射器という単語に拒否反応してガッシュは断った。
アレンビーに支給された残りの二つは注射器。そして古びたスコップ。彼女にとってそれは何の意味もなさない代物だった。
「アタタ、それとついでにポルヴォーラも連れてってくんない?」
キールは懲りずに言う。
「ダメだってば!! ポルヴォーラはアタシと一緒に行くの!!」
デイパックを抱きしめる。
「……チッ」
キールは横を向いて心底悔しそうな顔をした。
◇ ◇ ◇ ◇
剣持とガッシュ、アレンビーとキール(とポルヴォーラ)は二手に別れる。
剣持とガッシュは豪華客船及びその周辺。アレンビーとキールは北東に町の中心部に向かう。
「じゃあまたすぐに会おうね! ガッシュー!」
「じゃあなガッシュ〜!!」
「ウヌ! また会おうなのだ!清麿に会ったら豪華客船に向かうよう言って欲しいのだ!」
「ありがとうな!!」
剣持も声を掛ける。ガッシュの言葉を聞いて少し気がかりになりながら手を振る。
だがいずれ金田一と明智も伝言を聞きつけて来るだろう。
(高遠がなにか企んでいたとしても俺ががなんとか食い止める)
無理に伝言を止めさせることはない。そう自分に言い聞かせた。
キールとアレンビーは出発する。
「行くよ!! キール!!」
「やれやれ、しょ〜がないな〜アレンビーちゃんは〜。やっぱり俺サマがついてないとダメだねぇ〜」
「もう、バカ!!」
少々の不安を残して二人の姿はあっという間に消えていく。
「さて、俺たちも行くか」
水上バイクに跨る。ガッシュがしっかりと背中に掴まっている。
「ウヌ、出発なのだ――!!!」
ガッシュは拳を振り上げる。
剣持とガッシュは豪華客船へと向かう。
その行き着く先は希望となるか絶望となるか。
【E-3 北東 高速道路の東側出入り口近くの岸辺 一日目 朝】
【剣持勇@金田一少年の事件簿】
[状態]:背中を強く打撲、刑事としての使命感、ヴィラルに対する憎悪、高遠揺一への疑念
[装備]ビシャスの日本刀@カウボーイビバップ
巨大ハサミを分解した片方の刃@王ドロボウJING
水上オートバイ
[思考]基本:殺し合いを止める
1:殺し合いに乗っている者を無力化・確保する
2:殺し合いに乗っていない弱者を保護する
3:情報を収集する
4:高遠揺一及び、豪華客船とその周辺の捜査
[備考]
※ 高遠揺一の存在を知っているどこかから参戦しています。
※スザクの知り合い、その関係について知りました。(一応真実だとして受け止めています)
※確認前に名簿が焼けたため誰が参加したか知りません。
※ヴィラルがどうなったのかを知りません。
※高峰清麿、ドモン・カッシュ、ジンの情報を得ました。
※両脇に抜き身の刃物を装備した姿は、見る人が見れば危険人物に見えます。
※ガッシュ、アレンビー、キールと情報交換済み
【ガッシュ・ベル@金色のガッシュベル!!】
[状態]:健康、おでこに少々擦り傷
[装備]:ガッシュの魔本@金色のガッシュベル!!
[道具]支給品一式、ウォンのチョコ詰め合わせ@機動武闘伝Gガンダム
[思考]基本:螺旋王を見つけ出してバオウ・ザケルガ!!
1:なんとしてでも高嶺清麿と再会する
2:剣持を守る
3:豪華客船にゲームに乗っていない人間を集める
4:ジンとドモンと金田一と明智を捜す
[備考]
※高遠を信用できそうな人物と認識
※剣持、アレンビー、キールと情報交換済み
※第一放送を聞いていません
【D-4 南西端 一日目 朝】
【アレンビー・ビアズリー@機動武闘伝Gガンダム】
[状態]:健康
[装備]:背中にブリ
[道具]:支給品一式、ブリ@金色のガッシュベル!!(鮮度:生きてる)
爆弾生物ポルヴォーラ@王ドロボウJING
注射器と各種薬剤、スコップ
[思考]
基本思考:螺旋王にドモンとダブルゴッドフィンガー!
1:高嶺清麿を最優先で捜索!
2:ドモンとジンと金田一と明智を捜索!
3:豪華客船にゲームに乗っていない人間を集める
4:悪いヤツにはビームブリをブチかます!
5:強い人が居たら、ファイトしてみたいと心の片隅では思ってたり……
6:とりあえず北東に進み、人の多そうな町の中心部に向かう(具体的にどこら辺かは未定)
[備考]
※いきなりキールに口説かれてから今までノンストップなので、名簿の確認はまだ。
※シュバルツと東方不敗は死人と認識。
※キール、ガッシュ、剣持と情報交換済み
※高遠を信用できそうな人物と認識
※第一放送を聞いていません
【キール@王ドロボウJING】
[状態]:健康
[装備]:
[道具]:支給品一式、ジンの仕込みナイフ@王ドロボウJING
[思考]
基本思考:とりあえず、さっさと会場から逃げ出す
1:仕方ないので高嶺清麿を探してやる
2:豪華客船にゲームに乗っていない人間を集める
3:アレンビーと二人でウエディングブリに入刀したい
4:ジンも探さしてやるか
5:他にも女性が居たら口説くつもり、野郎には興味なし
[備考]
※いきなりアレンビーを口説いてから今までノンストップなので、名簿の確認はまだ。
※アレンビー、ガッシュ、剣持と情報交換済み
※高遠を信用できそうな人物と認識。
※第一放送を聞いていません
【水上オートバイ】快適な水上の散歩を保証します。
ただし生命に関わる危険がありますので免許のない方の運転はご遠慮ください。――BF社。
【注射器と各種薬剤】注射器数本と薬剤アンプルのセット。
アンプルの中身は栄養剤、解熱剤、興奮剤、睡眠剤、毒薬。
【スコップ】普通のスコップ。そこそこ強力な近接武器としても使用可能。
『久しいな、諸君』
朝日が差し込む中、ロージェノムの放送が始まった。
ある者は憎しみを込め空を見上げ、ある者は己の戦果に笑みながら、ある者は仲間の無事を祈る中、その声を聞いているのだろうか。
ここ、F−4の民家で放送を聞く4人も、そんな放送を聞く一群だった。
『くくっ――誰がそんな事をするものか。このゲームに乗らぬ者は、そう考えただろうな。
それは当然だ。そう簡単に趣旨変えされては、我が困る』
まるで、戦いに乗らず、見知らぬ者達同士で手を取り合った彼らを、あざ笑うようにロージェノムは言った。
『さて、禁止エリアについて説明しようではないか。
死亡者から話しては、自我を喪失し、放送を聞き取れなくなる者もいるやもしれんからな』
死者が出ている。ロージェノムが、そう暗に匂わせる発言をしたとき、こなたの体が小さく震えた。
スバルは、そのこなたの体を抱きしめ、アルは鋼の手をギリと音がするほどに握り締める。
一人、戦場という死に最も近い場所で戦い続けたことのあるヒューズだけが、冷静にペンを取り、放送された禁止区域を地図へと書きこんで行く。
『さて、最後の一人を目指す者、このゲームを破壊しようと目論む者。どちらにとっても感心があるだろう、死亡者の
発表に移らせてもらおう』
そして、とうとう死者の名前が呼ばれる時が来た。
4人ともが、知り合いが、仲間が、友が死んでいないことを祈る。
だが
『エドワード・エルリック』
「え……」
「く……っ!」
呼ばれた兄の名にアルは唖然とした声をあげ、ヒューズは思わず奥歯を噛み締め苦々しい声を漏らし。
『キャロ・ル・ルシエ』
「!!!!!!」
仲間の名にスバルは目を見開き。
『柊つかさ』
「…………」
友の名に、こなたは、まるで、その放送が聞こえていないかのように、ぽかんと空を見上げた。
「ウソだ……兄さんが、兄さんが…!!」
がくりと膝をつき、アルが地面を殴る。
その鋼の鎧からは、流したい涙は全く流れてくれなかった。
「クソっ…!エド……なんで、若いヤツが先に逝っちまうんだ……!!」
ヒューズは、このバトルロワイアルの不条理さに、壁を殴りつけ。
「キャロ、なんで、キャロぉっ…!!」
スバルは地面に崩れ落ち、仲間の名を呼びながら涙を流し。
「…………」
そして、こなたは現実が受け入れられないのか、唖然とした顔のまま、虚空を見つめていた。
4人が4様の悲しみにくれる中、放送が終わり、重苦しい空気の中、暫く時間が過ぎていき
「あのね…」
そんな中、こなたが口を開いた。
「あたしね、昔、クラスメイト同士が、首輪を付けられて、最後の一人になるまで殺し合う『ゲーム』をさせられる。ってマンガ読んだんだ」
全く感情の篭らない、淡々とした語り口で、こなたはさらに言葉を紡ぐ。
「主人公が、ゲームに参加しないで頑張るんだけど、友達も、仲間も、どんどん死んでいっちゃうんだ。まるで、今の私たちみたいだよね」
朝日が差すだけの薄暗い部屋の中、ただこなたの声だけ響いていき。
「でもね、最後は主人公とヒロインが首輪を外して脱出に成功するんだ。首輪を外すと死んだって信号が出されて、それで主催を騙したんだよ。だからさ、この『ゲーム』だって、きっと首輪を外したら死んだって思われるんだよ。だからさ……」
そこまで言って、こなたの肩が小さく震え始め、声も震えだして、
「だから、きっと……生きてるんだよ、首輪外して、つかさも、みんな……きっと、生きて……」
こなたの心が限界に達した。
「ありえないよね、そんなこと。そんな、都合のいいこと……」
こなたの足から力が抜け、床にへたり込んで、頬を伝い流れ落ちた涙が、床を濡らしていく。
「ありえないわけじゃない!」
そんなこなたに、何時の間にか立っていたアルが声を上げた。
涙を目に溜めながら、ぽかんとアルを見上げるこなたの目に映る、その鎧の体では、見た目の感情は変わらない
だが、その声色には、明らかな希望の色を滲みだしていた。
「そうだよ、あのしぶとい兄さんがそう簡単に死ぬわけがない。きっと、首輪を外して、どこかに居るはずだ!」
もしも、こなたが言うとおりだとすれば、首輪を外せば死人扱いになるということだ。
この『ゲーム』でも、こなたの言うような状態と、同じようになる可能性は低い。むしろ、ゼロに極めて近いと言ってもいいだろう。正にありえない可能性なのである。
だが、アルはその可能性を考えないことにした。なぜならそれは、
「こなたやスバルみたいな異世界の人間が居る、死んだはずのヒューズさんだっている。今のこの状態がありえないんだ。なら、ありえないことなんてありえない。そう、考えよう」
兄の死に、崩れ落ちそうなアルの心が掴んだ、僅かな希望だったから。
だが例えそれが僅かでも、暗闇の中に差し出される一条の光を、こなたが、スバルが、ヒューズが、アルの中に輝くのを見た。
「ありえないことはありえない、か。あははは、そのセリフも何かのマンガで見た記憶があるよ。
……でも、そうだよね。悪い方向でのありえないことがあるなら、良い方向でのありえないことだって、きっとあるはずだよ」
涙を拭い取りながら、こなたが立ち上がり。
「キャロも、つかさっていう子も、そのアル君のお兄さんと一緒に首輪を外して居るかもしれない。そういうことだよね、アル。
なら、あたしも、こんなところで泣いてる場合じゃないか」
ぐしぐしと袖で涙を擦り取り、スバルも立ち上がり、よしと気合を入れなおす。
そうして、三人は手を取り合い、不安をお互いが消しあうように、そして希望を分かち合うように、頷きあう。
ヒューズは、そんな子供たちの姿に、声をかけようとして、やめた。
戦場で、無数の死を見てきた、ヒューズだからこそわかる。そんな都合のいい奇跡など、起きる筈はないと。
今、目の前で子供たちが掴もうとしているのは、大海に投げ出された藁程度の、僅かな希望に過ぎないのだと。
だが、ヒューズは同時にこうも思う。今にも消えてしまう希望だろうと、希望には変わりない。
そしてその希望は、子供たちが前を見て、この死地を生き抜いてゆくために必要な力なのだと。
(なら、もしもその希望が消えて溺れそうな時に、きっちり下から支えてやるのが大人の仕事ってもんだな)
この子供たちの希望こそが、このゲームから脱出するきっかけになるのを信じ、それを助けよう。
そう、ヒューズは静かに心の中で決めた。
「なら善は急げだ。エド達の探索や、他の知り合いとの合流のためにも、ここに何時までも留まってるわけにはいかないだろう?」
「はい!それじゃあ、最初の予定通り、デパートを目指しましょう」
ヒューズの提案にスバルがそう言い、手早く荷物を纏める。
アルは、まだ本調子ではないこなたを支え、4人はスバルを先頭にして、外へ続くドアを開けた。
そうして、朝日の中、4人は歩き出す。
その先にある絶望を、希望で塗り替えるために。
【F-4/民家の外/1日目-朝(放送直後)】
【チーム:引率の軍人と子供たち】
[共通思考]
1.主催者の打倒。またはゲームからの脱出
2.首輪の解析、解除が可能な人物、技術、物を探す
3.互いの知り合いや、ゲームに乗っていない者を探し仲間とする
4.殺し合いはしない
5.希望を持ち続ける
※首輪から、会話が盗聴されている可能性に気づきました
※盗撮に関してはあくまで推測の域なので、確定ではありません
※螺旋王には少なからず仲間や部下がいると考えています
※それぞれの作品からの参加者の情報を共有しました
※ヒューズ意外の三人は、まだ知り合いが生きて居る可能性に賭けることで希望をもっています
※今のところは三人が互いの不安を保管しあうことで、崩壊するほど不安定ではありません
78 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/26(金) 21:18:03 ID:qoTYquzs
【マース・ヒューズ@鋼の錬金術師】
[状態]:健康、腹一杯
[装備]:S&W M38(弾数5/5)
[道具]:デイバック(×2)、支給品一式(×2、-ランタン×1)、ロイの発火布の手袋@鋼の錬金術師
S&W M38の予備弾数20発、エンフィールドNO.2(弾数5/6)、短剣×12本
制服のボタン(ロイ)、単眼鏡、水鉄砲、銀玉鉄砲(銀玉×60発)、ジャガイモカレー(中)
[思考]:
基本:主催の打倒。または脱出を目指して行動。仲間を集める
1.デパートや病院等、人が集まりそうな場所を目指す
2.ロイ・マスタングを探す
3.首輪や脱出に関する考察を続ける
4.子供たちが希望を失いそうになったら、しっかりと支えてやる
【スバル・ナカジマ@魔法少女リリカルなのはStrikerS】
[状態]:健康、腹一杯
[装備]:リボルバー・ナックル(左手)(カートリッジ:6/6)@魔法少女リリカルなのはStrikerS
[道具]:デイバック、支給品一式(食料-[大量のじゃがいも、2/3][水])、ジャガイモカレー(特大)
ランダムアイテム不明(本人確認済み)、予備カートリッジ(×12発)
[思考]:
基本:仲間を集めて事態の解決を目指す
1.ヒューズに従って行動する
2.六課のみんなと合流する
3.キャロもみんなもまだ生きて居ると信じよう
【アルフォンス・エルリック@鋼の錬金術師】
[状態]:健康
[装備]:なし
[道具]:デイパッグ、支給品一式
[思考]
基本:仲間を集めて事態の解決を目指す
1.ヒューズに従って行動する
2.兄やロイ・マスタングを探す
3.こなたを護る
4.あのしぶとい兄さんが、そう簡単に死ぬはずがない
※アルの参戦時期はヒューズ死亡後のいずれか
【泉こなた@らき☆すた】
[状態]:右頬に銃創、疲労・小、腹一杯
[装備]:
[道具]:デイバック、支給品一式、マチェット、チェーンソー、ジャガイモカレー(小)
[思考]
基本:死にたくないので助かるよう行動する。みんなと再会したい
1.ヒューズに従って行動
2.柊かがみ、柊つかさ、小早川ゆたかを探す
3.大丈夫。きっとみんな生きてるよ…
※こなたの参戦時期は原作終了後
3615 :やってられない名無しさん:2007/10/25(木) 21:55:37 ID:???O
あと設定ミスもなー。
ていうか普通に原作みてりゃ分かることを何故間違うかな
3616 :やってられない名無しさん:2007/10/25(木) 21:55:50 ID:???O
あと設定ミスもなー。
ていうか普通原作みてりゃ分かることを何故間違うかな
3617 :やってられない名無しさん:2007/10/25(木) 21:57:32 ID:???O
うは、連投しちまった。すまん
3618 :やってられない名無しさん:2007/10/25(木) 22:03:45 ID:???0
>>3614 あー、確かに問題かねぇ。
普通に違和感なく読んでた。
3619 :やってられない名無しさん:2007/10/25(木) 22:07:25 ID:???0
初期のCを思い起こさせるな。
3620 :やってられない名無しさん:2007/10/25(木) 22:37:34 ID:???0
ぶっちゃけ内容もないよう。
3621 :やってられない名無しさん:2007/10/25(木) 22:41:50 ID:???0
寒い……俺は死ぬのか……
3622 :やってられない名無しさん:2007/10/25(木) 22:43:41 ID:???0
アニロワは全体的にレベル高いからな
初心者が恐る恐る書いて、それでもテンパってて
所々うっかりしてるって感じだと思う
俺はロワには書いてないが、そういう経験は結構したなあ
3623 :やってられない名無しさん:2007/10/25(木) 22:59:04 ID:???0
へたすればR.O.Dも知らない罠。
ねねねならそこらへんの机やらなにやらに八つ当たりぐらいしてほしかったぜ。
3624 :やってられない名無しさん:2007/10/25(木) 23:11:39 ID:???0
なのはもRODも大して知らず、話も動いてないってどんだけ〜
3625 :やってられない名無しさん:2007/10/25(木) 23:14:26 ID:???0
少なくとも、あのレベルを「文章未満だからNG」のラインにしてしまうことに関しては、特に異論はないけど……?
他の人でアレだけ酷い人はまず居ないし、放送も終わって徐々に要求レベルも上がっていくだろうし。
まあ、それだけよっぽどなレベルってことでしょ、アレ。
投下するなら最低限の推敲しろっていうのも、前回既に言われたことだしね。
3626 :やってられない名無しさん:2007/10/25(木) 23:19:22 ID:???0
うん、ちょっと関係ない毒なんだ。
どうせ だバカヤロ――!!でも次アナタ達頑張って。
3627 :やってられない名無しさん:2007/10/25(木) 23:42:44 ID:???0
予約が来ないなぁ……と思ったらスレ容量限界じゃん。誰か新スレ建てたれ。
俺がやると十中八九テンプレミスるので、wiki編集に逃げる。
3628 :やってられない名無しさん:2007/10/25(木) 23:59:08 ID:???0
>>3627 俺も十中八九ミスるだろうけど誰も立てないんで初挑戦してみるわw
新スレ立てたらまた報告します
3629 :やってられない名無しさん:2007/10/26(金) 00:22:02 ID:???0
立てたよー
6なのに5ってやっちまったよー
事前に確認しときゃよかったー OTL
3630 :やってられない名無しさん:2007/10/26(金) 00:24:05 ID:???0
ミスったとはいえとにかく乙。
3631 :やってられない名無しさん:2007/10/26(金) 00:47:43 ID:???0
余計なものまでコピペしちまってる気がするが乙
3632 :やってられない名無しさん:2007/10/26(金) 00:50:45 ID:???0
ID見たら分かるがスレ立てた人とテンプレ張ってたのは別人っぽい。
3633 :やってられない名無しさん:2007/10/26(金) 01:00:59 ID:???0
>>3632 待ってくれ、俺スレ立てからテンプレまでやった記憶があるんだ
確認してみたらマジIDが違うんだ
どいうことなんですか、教授!?
3634 :やってられない名無しさん:2007/10/26(金) 01:01:37 ID:???0
日付変更直後はIDがまだ変わってないときがある
恐らくそれだろうね
3635 :やってられない名無しさん:2007/10/26(金) 01:49:56 ID:???0
あーちょいタンマ。
新スレ? の
>>10ってどういう意味よ?ID:1cCvnNZjさんよ?
最初のテンプレがスレを定義するという話になって慌てたGが、歪んだテンプレの新スレを立てた……と、穿った見方をしちゃうんだけれど。
そこんとこ、説明してくれないかな、
>>3633よ?
あのスレ使わない方が良いのかねえ??
3636 :やってられない名無しさん:2007/10/26(金) 02:23:30 ID:???O
ネタキャラ二人がトップマーダーってw
3637 :3633:2007/10/26(金) 02:31:36 ID:???0
ええとごめん、いっぱいになった投下スレのを見てコピペってて1レス目に
>テンプレは
>>2-8辺りに
とあったんで
>>2-8までがテンプレだと勘違い
8を流し読みしつつ投下したら何故かすでに8が投下されててやっと違和感を
そんで毒吐きの意見見て現在『うわ、ヤベ」という状態
ぶっちゃけると俺の不注意だごめんなさいorz
3638 :やってられない名無しさん:2007/10/26(金) 02:53:37 ID:???0
>>3637 んじゃそのこと向こうのスレに安価つけてかいときな
同IDで訂正すりゃOKでしょ
3639 :やってられない名無しさん:2007/10/26(金) 08:00:59 ID:???0
ヴィラルがあんまりネタキャラ化するようだったら、ランスの支給品を螺旋王からプレゼンツさせるつもりだった。
やらない方がいい空気だな。
3640 :3633:2007/10/26(金) 09:20:54 ID:???0
>>3638 訂正してきました
でもまたID変わってた……orz
3622 :やってられない名無しさん:2007/10/25(木) 22:43:41 ID:???0
アニロワは全体的にレベル高いからな
初心者が恐る恐る書いて、それでもテンパってて
所々うっかりしてるって感じだと思う
特にここなんだけど、自分で書いててレベルが高いとか言わないでくれないか?
中途半端な引用乙
磁石というものの性質を知っているだろうか?
鉄などの強磁性体を引き寄せたり、地磁気に応答して方位を指し示したりするアレだ。
磁石にはN極とS極と呼ばれる2つの磁極があり、異なる極は引き合い、同じ極は反発し合うという性質を持っている。
電気と磁気の力はお互いに不可分であり、これらの関係は電磁気学の基本方程式である
マクスウェルの方程式によって与えられるものなのだが、まぁそんな細かい原理は論点の範疇外なので割愛。
磁石は、互いに引き合うものなのである。
N極を男性、S極を女性といった具合に、性別に当てはめてみると分かりやすい。
本質は同じ人間だが、彼らはいかなる環境下でも、同姓同士で群れを作る傾向がある。
仕事をするにも、遊ぶにも、同姓のほうが感情を共有しやすいのだ。
磁石の原理に例えるなら、逆に異性同士は反発し合うということになるが、これはどうだろうか。
異性に対して恐怖心や苦手意識を持つ者は、決して少なくない。割合的に言えば、同姓を嫌悪する者よりもずっと多いだろう。
しかし、人間は磁石のような己の性質に従うだけの『物』ではない。
感情を持ち、常に心境を変化させ、そして、なんといっても『愛』を持ち合わせた存在だ。
それらは時に性質すらも凌駕し、本能で求め合う。
NもSも関係なく、強力な磁気を秘めた、一つ一つの磁石として。
互いに、それこそ本物の磁石のように、引き寄せ合う――
◇ ◇ ◇
86 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/26(金) 22:31:09 ID:ubg8vlQc
一番苦情がでているおじさんが登場だお
「う〜ん、おかしいなぁ……」
「どうしたんですか、アイザックさん?」
「この地図さ。いいか、俺たちが今いるのはこのC-3ってところだろ。で、俺たちが目指してのはこの右下にあるE-4にあるゴミ処分場だ。
最短ルートでゴミ処理場に行くには、この青い橋を渡ればいいんだろうけど、その橋が見当たらないんだよなぁ」
「ああ、それなら上ですよ、上。私たちの上にあるあれが、地図上の青いライン、つまり高速道路です。橋じゃありません」
「上? ……ああ、あれか! あんな高いところにあるから、俺はてっきり、鳥が羽を休めるための休憩所だと思っていたよ!
いやぁ、アメリカの国道と比べて随分変わってるんだなぁー。カフカの国じゃあれが普通なのかい?」
「日本じゃ普通ですけど、アメリカでも普通だと思いますよ」
「え、そうなのか? つい最近リンカーンハイウェイが国道に変わったばかりだと思ってたのに、時代が進むのは早いんだなぁ」
(高速道路も知らないなんて、きっとその辺の記憶もなくなっちゃってるんですね)
「なにはともあれ、あそこを渡っていけばD-3まで行けるんだな!
そんでD-3まで行った後はぁ、また高速道路を降りてゴミ処理場まで行けばいいわけだ!」
「ええ、そのとおりです!」
「ん……でも待てよ、あんな高い場所にある道路、いったいどうやって上ればいいんだ?」
「簡単です、入り口から入ればいいんですよ」
「おいおい、入り口って言ったって、道路にドアなんか付いてるはずないだろ?」
「入り口が全てドアというわけではありませんよ。高速道路の入り口は坂になっているんです」
「坂? もしかして上り坂か?」
「そうです。ほら、ちょうどあそこに曲がりくねった勾配が見えるでしょう?」
「おぉ、ホントだ! スゲーな、坂道まで螺旋型になってるのか! 俺の親父って、かなりの凝り性なんだなぁ」
「あそこから高速道路に上れるようになってるんですよ。アイザックさん、走りましょう!」
「おー! ……いや、でもちょっと待ってくれ。俺たちが渡ろうとしているのは道路なんだろう?
でも俺たちは車を持っていない。つまり、歩くことしかできないんだ。そんな俺たちが、道路を渡っていいのか?」
「なるほど、その疑問はもっともですね……でも問題ないですよ! ポロロッカ星規定の高速道路が車両限定とは限りません!
もし誰かに怒られても、アイザックさんはポロロッカ星の王子様なんですから、全然大丈夫です!」
「そっか、そうだよな! よーし、そうと決まればさっさと行こうぜカフカ!」
「はい!」
こうして、風浦可符香とアイザック・ディアンは螺旋状に上る勾配を目指す。
◇ ◇ ◇
たしかに、したらばの中ですら空気よめてねーなこの親父はwwwwwww
「九人、か……知った名前が呼ばれなかったのが幸いだけど、クソッ、もう九人も犠牲者が出ちまったのか」
「チェス君たちやケンモチさんたちも無事みたいだね。きっとみんな、悪い奴らを成敗して回ってるんだよ!」
「う〜ん……まぁ、オッサンや明智さんが殺し合いに乗るはずもないだろうし、高遠は活発に動き回るタイプじゃないしな……
とりあえずみんなの無事は確認できたけど、また六時間したら放送がやってくる。
その前にミリアさん、早く知り合いたちを捜して、ここから脱出するための作戦を考えましょう」
「頼れる仲間たちだね! 力を合わせて悪い奴らをやっつけるんだね!」
「……うん、まぁ、間違っちゃいない……かな。というわけで、早く映画館に向かいましょう!」
「どうやって行くの? 地図を見ると途中に川があるみたいだけど、泳いで渡る?」
「ボートでもありゃ渡れるだろうけど、もしそんなところを狙われでもしたら対処しようがないしなぁ。
よし、ここは高速道路を経由しよう。人通りが少ない道を選んだほうが、何かと安全だ」
「でもでも、街を捜しながら歩いたほうが、アイザックたちに出会えるかもしれないよ?」
「それはそうだけど、殺人者に遭遇する危険もありますから……天秤にかけたら、リスクが低くてより速く辿り着けるこっちのほうがいいですよ」
「ナンバーワンよりオンリーワンってことだね!」
「はは、それはなんか違うような……」
「でもでも、高速道路って私たちの頭の上にあるあのでっかい道路でしょ? あそこまではどうやって行くの」
「それは……もちろん、飛んで行くんですよ!」
「すっごーい! ハジメ君、実はスーパーマンだったんだね!」
「わー! うそうそ、嘘です! 今のはほんの冗談、飛べなんかしませんって!」
「えー……なんだぁ」
(軽い冗談でも、すぐ真に受けるんだなこの人……純真っていうか)
「じゃあ、どうやって上るの?」
「俺の推理……ってほどじゃないか、勘だと、もう少し進んだ先に入り口があるはずです。
高速道路ってのは車のための交通ルートだし、わざわざ殺し合いの会場に設置する意味が掴めない。
車を運転できる人間がそんなにいるとも思えないし、そもそも車がそんなに簡単に入手できるはずもない。
俺たちが普通に利用できるよう、入り口は多目に作ってあると思います。たぶん最低、1エリアに一つくらいは」
「へぇ〜……あ、見て見て! ハジメ君の言うとおり、あそこから高速道路に入れるみたいだよ!」
「ビンゴ! よっしゃ、行きましょうミリアさん!」
「レッツゴ〜!」
こうして、金田一一とミリア・ハーヴェントは螺旋状に上る勾配を目指す。
◇ ◇ ◇
二つの磁石は全身が同極同士であるかのように、偶然に、いやむしろ必然的に、いやもしかしたら運命的に。
互いと互いを引き寄せ合い、そして――出会う。
「おーい、どうしたんだよカフカ! そんなスピードじゃ、マフィアからも警察からも逃げられないぜ!」
「待ってくださいアイザックさん! 前のほう、私たちと同じように、高速道路の入り口に走ってくる人影が見えます!」
片方の磁石が前を走り、それに付き添う少女がもう片方の放つ磁力に気付く。
「スゴイね〜あの坂、うずまきみたいにクネクネしてるよ! 上ったら目が回らないかな!?」
「待ってミリアさん! 前! 俺たちと同じように、高速道路に向かって走ってくる奴らが……な、裸の変質者!?」
片方の磁石が前を走り、それに付き添う少年がもう片方の放つ磁力に気付く。
「前? まさか、門番の人が見張ってるのか!?」
「裸? 大変! こんな寒空の下で裸なんて!?」
そして、二つの磁石は互いの放つ磁力に気付き――自然と。
「ミィィィリィィィアァァァ〜!」
「アァァァイザァックゥゥゥ〜!」
…………こうして、仮装泥棒の名で知られる二人のカップルが再会を果たした。
それは運命の再会などという陳腐なものでも、引き離された二人の愛の力などでもなく、ただの偶然である。
ゴミ処理場と映画館という近くの施設を目的地に定めたこと、移動ルートに高速道路を選んだこと。
小さな偶然が幾重も重なった結果が、二人の男女を再び引き合わせた。ただ、それだけのこと。
「あの人がミリアさん! ポロロッカ王子であるアイザックさんの婚約者! 不幸なジュリエットですね!」
「…………あ、あの男の人がアイザックさん? つーか……なんでハダカ?」
二人の同行者は、見せ付けるようなカップルの抱擁に、片や感動し、片や唖然としていた。
◇ ◇ ◇
し、支援なんてしてあげないんだから!
「う〜ん、おかしいなぁ……」 「どうしたんですか、アイザックさん?」
「この地図さ。いいか、俺たちが今いるのはこのC-3ってところだろ。で、俺たちが目指してのはこの右下にあるE-4にあるゴミ処分場だ。
( ここになんか説明入れたほうがいいですよん)
最短ルートでゴミ処理場に行くには、この青い橋を渡ればいいんだろうけど、その橋が見当たらないんだよなぁ」
「ああ、それなら(ここにも説明)上ですよ、上。私たちの上にあるあれが、地図上の青いライン、
つまり高速道路です。橋じゃありません」
(自分で見ていればわかるでしょうけど、人にはこの説明じゃわかりませんよ
「上? ……ああ、あれか! あんな高いところにあるから、俺はてっきり、鳥が羽を休めるための休憩所だと思っていたよ!
(んなわけないだろ?もうちょっとかんがえろ)
いやぁ、アメリカの国道と比べて随分変わってるんだなぁー。カフカの国じゃあれが普通なのかい?」
「日本じゃ普通ですけど、アメリカでも普通だと思いますよ」
「え、そうなのか? つい最近リンカーンハイウェイが国道に変わったばかりだと思ってたのに、時代が進むのは早いんだなぁ」
(高速道路も知らないなんて、きっとその辺の記憶もなくなっちゃってるんですね)
(心情の説明は鍵括弧で逃げるな)
「なにはともあれ、あそこを渡っていけばD-3まで行けるんだな!
そんでD-3まで行った後はぁ、また高速道路を降りてゴミ処理場まで行けばいいわけだ!」
(何がそのとおりなんだかわからないぞ♪)
「ええ、そのとおりです!」
「ん……でも待てよ、あんな高い場所にある道路、いったいどうやって上ればいいんだ?」
「簡単です、入り口から入ればいいんですよ」
「おいおい、入り口って言ったって、道路にドアなんか付いてるはずないだろ?」
「入り口が全てドアというわけではありませんよ。高速道路の入り口は坂になっているんです」
「坂? もしかして上り坂か?」
「そうです。ほら、ちょうどあそこに曲がりくねった勾配が見えるでしょう?」
「おぉ、ホントだ! スゲーな、坂道まで螺旋型になってるのか! 俺の親父って、かなりの凝り性なんだなぁ」
「あそこから高速道路に上れるようになってるんですよ。アイザックさん、走りましょう!」
「おー! ……いや、でもちょっと待ってくれ。俺たちが渡ろうとしているのは道路なんだろう?
でも俺たちは車を持っていない。つまり、歩くことしかできないんだ。そんな俺たちが、道路を渡っていいのか?」
「なるほど、その疑問はもっともですね……でも問題ないですよ! ポロロッカ星規定の高速道路が車両限定とは限りません!
もし誰かに怒られても、アイザックさんはポロロッカ星の王子様なんですから、全然大丈夫です!」
「そっか、そうだよな! よーし、そうと決まればさっさと行こうぜカフカ!」
「はい!」
こうして、風浦可符香とアイザック・ディアンは螺旋状に上る勾配を目指す。
◇ ◇ ◇
同極同士の磁石は互いに引き合い、当たり前のようにその身を重ねる。
だが忘れてはならない。磁石とは本来、鉄や金属など周囲の物質を引き寄せる性質を持ったものだ。
合わさった磁石は、これまでにも色々なものを引き寄せてきた。
あるときは、駄目な兄を真摯に慕う小さく健気なお嬢様を――
あるときは、どうしようもない人間のクズとその同類等を――
あるときは、某錬金術師によって作られたホムンクルスを――
あるときは、若輩ながらカモッラの幹部に昇進した少年を――
あるときは、弱気なリーダーの率いる不良グループたちを――
あるときは、恐れから全てを敵として見る不死者の少年を――
彼と彼女が二人一緒にいるだけで、周囲の環境は目まぐるしいほどに変化する。
まるで、世界が彼と彼女を中心に回っているかのように。
もちろん本人たちにそのような自覚などないが、特に問題ではない。
ある者には幸福を、ある者には改心の機会を、ある者には笑いを。
強盗でありながら、やっていることはまるで天使のような、そんな二人。
アイザック・ディアンとミリア・ハーヴェント。
二人が今後、周囲の人間たちにどのような影響を与えるかは――まあいい。
そんな先のことを思うより、この二人にとっては、なによりも『今』が大切なのだ。
引き離された惨劇の舞台、それを僅か六時間足らずで再会に至らせた。
今は、素直にこの喜びを噛み締めるべきだろう。
◇ ◇ ◇
二つの磁石は全身が同極同士であるかのように、偶然に、いやむしろ必然的に、いやもしかしたら運命的に。
互いと互いを引き寄せ合い、そして――出会う。 (無駄な比ゆは余計に心情をこんがらせるぞ♪)
「おーい、どうしたんだよカフカ! そんなスピードじゃ、マフィアからも警察からも逃げられないぜ!」
「待ってくださいアイザックさん! 前のほう、私たちと同じように、高速道路の入り口に走ってくる人影が見えます!」
片方の磁石が前を走り、それに付き添う少女がもう片方の放つ磁力に気付く。
(せりふおおすぎだ♪)
「スゴイね〜あの坂、うずまきみたいにクネクネしてるよ! 上ったら目が回らないかな!?」
(お前はなにをいってるんだ?)
「待ってミリアさん! 前! 俺たちと同じように、高速道路に向かって走ってくる奴らが……な、裸の変質者!?」
片方の磁石が前を走り、それに付き添う少年がもう片方の放つ磁力に気付く。
「前? まさか、門番の人が見張ってるのか!?」
「裸? 大変! こんな寒空の下で裸なんて!?」
そして、二つの磁石は互いの放つ磁力に気付き――自然と。
(だから磁石とか妙なたとえはいらないよ)
「ミィィィリィィィアァァァ〜!」
「アァァァイザァックゥゥゥ〜!」
…………こうして、仮装泥棒の名で知られる二人のカップルが再会を果たした。
それは運命の再会などという陳腐なものでも、引き離された二人の愛の力などでもなく、ただの偶然である。
ゴミ処理場と映画館という近くの施設を目的地に定めたこと、移動ルートに高速道路を選んだこと。
小さな偶然が幾重も重なった結果が、二人の男女を再び引き合わせた。ただ、それだけのこと。
「あの人がミリアさん! ポロロッカ王子であるアイザックさんの婚約者! 不幸なジュリエットですね!」
「…………あ、あの男の人がアイザックさん? つーか……なんでハダカ?」
二人の同行者は、見せ付けるようなカップルの抱擁に、片や感動し、片や唖然としていた。
◇ ◇ ◇
しばしの抱擁が終わり、寒空に裸身を晒す男アイザックと、それに微塵の嫌悪感も抱かず受け止める女ミリアが、改めて再会を喜び合う。
「ずいぶん捜したんだぞミリア〜! 俺はもう、六時間もミリアに会えなかったのが寂しくて寂しくて……」
「私もだよアイザック〜! でもでも、私はそんなには寂しくなかったよ! だって、アイザックならすぐに私を見つけてくれるって信じてたから!」
「もちろん、俺もすぐにミリアが見つかるって信じてたさ! なんてったって、俺とミリアは長いなが〜い紐で繋がってるんだらからな!」
「運命の赤い糸だね!」
「そう、それだ! まぁ途中、柄の悪いマフィアたちに襲われたりしたけど、そこは俺の自慢の百丁拳銃で見事撃退さ!」
「すっごーい! さすがアイザックだね!」
「あ、でも命は取ってないなぜ。悪い奴ををやっつけるのも大事だが、ミリアを早く捜すほうがもっと大事だったからな!」
「殺さずの精神ってヤツだね! そして愛は地球を救うんだね!」
嬉しそうに互いに手を取り合い、でたらめなステップでダンスを踊るカップル二人。
その幸せすぎる空間は絶対の不可侵領域で、好んで立ち入る者など、地球上を探しても存在しないだろう。
いい例が、ミリアの同行者であった金田一一だ。
殺し合いの舞台で、裸身の変質者と初遭遇。
普通なら警戒して然るべき場面だったが、ミリアの浮かれぶりが想定外すぎて、口を開けてポカーンと立ち尽くしていた。
一方、アイザックの同行者であった風浦可符香は、常の性格もあって唖然とはしなかったものの、空気を読んだのか、しばし二人の踊りを傍観していた。
そして二人が舞踏を中断し再び抱擁を始めると、タイミングを計ったかのように目を輝かせた。
「あなたがミリアさんですね! 事情は聞いています、だから安心してください!
ポロロッカ星の王子であるアイザックさんと愛し合い、泣く泣くポロロッカ王さんに引き離された不幸なジュリエット!」
「ジュリエット? 違うよ。私はミリア、ミリア・ハーヴェントだよ?」
「かわいそうに! やっぱりミリアさんもアイザックさんと同じように、記憶を失っているんですね!」
「記憶を失っている? 私が? アイザック、いったいなんのこと?」
「実はなミリア、話せば長くなるんだが…………かくかくじかじかごにょごにょごにょ…………」
「…………えぇえぇー!? アイザックって、実はえいりあんだったのぉ!?」
「ああ。実はそうだったらしいんだ……いやぁ、ビックリだよな! これが実は、俺の親父が課した愛の試練だったなんてさ!」
「まるで映画みたいだね!」
「どこかでカメラが回ってるかもしれないな!」
「銀幕デビューだね!」
「それはそうとミリアさん、あちらの方はどなたですか? 見たところ、私と同じ日本人みたいですけど」
快活すぎるアイザックとミリアの会話に、可符香はナチュラルに介入して言う。
可符香に指差された一は未だこの現場に順応できておらず、一人ローテンションのまま取り残されていた。
「あの子はキンダイチハジメ君! 一緒にアイザックを捜してくれてたの! すごいんだよ〜。いーっぱい事件を解決した、名探偵なんだって!」
「め、名探偵だって!? ……おいおいミリア〜、それはちょーっとマズイんじゃないか?」
「え? どうして?」
「だって、名探偵っていったら正義の味方だろ? シャーロック・ホームズみたいなのだろ? でも俺たちは強盗だぜ?
強盗は悪いことだ。彼がホームズだとしたら、俺たちはモリヤーティ教授だ。もしバレたら、捕まっちゃうかもしれないぜ?」
「だいじょーぶだよアイザック! たしかに私たちいろんなものを盗んだけど、この前イブちゃんの悩みを解決してあげたじゃない!」
「ああそうか! 罪滅ぼしってことで、最近は悪いヤツらからしか盗んでなかったもんな! それで俺たちの罪もチャラってわけか!」
「そういうことだよ!」
「そういうことか!」
腹の底から大笑いするアイザックとミリアの二人は、見るからに楽しそうだった。いや、実際楽しくてしかたがないのだろう。
生まれながらに笑い上戸だったり、職業柄笑顔が見に染み付いてしまっている人間はたまにいるが、この二人はそのどちらでもない。
物事を決して悲観的に考えず、考えようとしても片方が楽観的意見でカバーする。そんな絶妙なコンビ具合。
その調和が見事に嵌っているからこそ、ああやって殺し合いの最中でも大笑いすることができる。
こういうのを、なんと言い表せばいいのだろう……ああ、そうだ、バカップルだ。
同極同士の磁石は互いに引き合い、当たり前のようにその身を重ねる。
だが忘れてはならない。磁石とは本来、鉄や金属など周囲の物質を引き寄せる性質を持ったものだ。
合わさった磁石は、これまでにも色々なものを引き寄せてきた。
(だからレベルのひくい比ゆならいらないよ)
あるときは、駄目な兄を真摯に慕う小さく健気なお嬢様を――
あるときは、どうしようもない人間のクズとその同類等を――
あるときは、某錬金術師によって作られたホムンクルスを――
あるときは、若輩ながらカモッラの幹部に昇進した少年を――
あるときは、弱気なリーダーの率いる不良グループたちを――
あるときは、恐れから全てを敵として見る不死者の少年を――
(高いレベルと自負するのはわかるけど、しろうとめにも―― が多すぎじゃねーか?)
彼と彼女が二人一緒にいるだけで、周囲の環境は目まぐるしいほどに変化する。
まるで、世界が彼と彼女を中心に回っているかのように。
もちろん本人たちにそのような自覚などないが、特に問題ではない。
ある者には幸福を、ある者には改心の機会を、ある者には笑いを。
強盗でありながら、やっていることはまるで天使のような、そんな二人。
アイザック・ディアンとミリア・ハーヴェント。
二人が今後、周囲の人間たちにどのような影響を与えるかは――まあいい。
そんな先のことを思うより、この二人にとっては、なによりも『今』が大切なのだ。
引き離された惨劇の舞台、それを僅か六時間足らずで再会に至らせた。
今は、素直にこの喜びを噛み締めるべきだろう。
◇ ◇ ◇
「つまり、金田一君は今回の入国試験が始まってから、ずっとミリアさんと一緒だったわけですね?」
「うん、そうだよ」
「なるほど……わかりました! アイザックさん、ミリアさん、お二人はしばしの間、再会の喜びを分かち合っていてください!
私はその間、金田一君と大事なお話をしなくてはなりません!」
「大事なお話? 俺たちは混ぜてくれないのか?」
「お二人には秘密の内緒話です。秘密で内緒だから、お話できません」
「そっかぁ……秘密で内緒なお話なら、仕方がないね」
「まぁ、秘密で内緒なら仕方がないな。…………あそうか! ミリア、ちょっと耳を貸すんだ」
ハッと閃いたアイザックは、可符香に聞こえぬよう、そっとミリアに耳打ちする。
「いいか? たぶんカフカは、ハジメと一緒に俺たちの再会を祝ってくれようとしてるんだ」
「お祝い? ひょっとしてパーティーの準備かな?」
「たぶんそれだ。で、カフカは俺たちをビックリさせるために、ハジメと協力して秘密裏にパーティーの準備を進める気なんだ。
秘密で内緒な話ってのは、きっとその計画の内容について話すつもりなんだよ」
「わぁ! サプライズパーティーってヤツだね!」
「だからミリア、俺たちはカフカたちの計画に気付かないフリをするんだ。もし気付いてるってバレたら、向こうがガッカリしちゃうからな」
「うん、わかったよアイザック。気付かないフリをしておいて、こっそり楽しみにしておくんだね」
などという強引かつハッピーな解釈も、二人の間では極自然なものだ。
その大胆などという言葉を超越したぶっ飛んだ思考は、彼ら以外誰も理解し得ないだろう。
この場の四人の中では群を抜いて常識人に分類される一に、アイザックとミリアの思考が読み取れるはずもなかった。
そして、一にとってはある意味――アイザックとミリアの二人より厄介な思想理念を持った少女が、ここに。
「というわけで、はじめまして金田一君! 私のことは風浦可符香と呼んでください!」
「あ、ああ。俺は金田一一。よろしく……」
このとき、一が風浦可符香に抱いた第一印象は、ミリア並みにテンションの高い変な女の子、程度のもの。
しかし、この生易しい認識も、数分後には崩れることとなる。
一は可符香の内緒話とやらを聞くため、アイザックとミリアから少し離れた路地裏へと場所を移す。
◇ ◇ ◇
しばしの抱擁が終わり、寒空に裸身を晒す男アイザックと、それに微塵の嫌悪感も抱かず受け止める女ミリアが、改めて再会を喜び合う。
「ずいぶん捜したんだぞミリア〜! 俺はもう、六時間もミリアに会えなかったのが寂しくて寂しくて……」
「私もだよアイザック〜! でもでも、私はそんなには寂しくなかったよ! だって、アイザックならすぐに私を見つけてくれるって信じてたから!」
「もちろん、俺もすぐにミリアが見つかるって信じてたさ! なんてったって、俺とミリアは長いなが〜い紐で繋がってるんだらからな!」
「運命の赤い糸だね!」
「そう、それだ! まぁ途中、柄の悪いマフィアたちに襲われたりしたけど、そこは俺の自慢の百丁拳銃で見事撃退さ!」
「すっごーい! さすがアイザックだね!」
「あ、でも命は取ってないなぜ。悪い奴ををやっつけるのも大事だが、ミリアを早く捜すほうがもっと大事だったからな!」
「殺さずの精神ってヤツだね! そして愛は地球を救うんだね!」
嬉しそうに互いに手を取り合い、でたらめなステップでダンスを踊るカップル二人。
その幸せすぎる空間は絶対の不可侵領域で、好んで立ち入る者など、地球上を探しても存在しないだろう。
いい例が、ミリアの同行者であった金田一一だ。
殺し合いの舞台で、裸身の変質者と初遭遇。
普通なら警戒して然るべき場面だったが、ミリアの浮かれぶりが想定外すぎて、口を開けてポカーンと立ち尽くしていた。
一方、アイザックの同行者であった風浦可符香は、常の性格もあって唖然とはしなかったものの、空気を読んだのか、しばし二人の踊りを傍観していた。
そして二人が舞踏を中断し再び抱擁を始めると、タイミングを計ったかのように目を輝かせた。
「あなたがミリアさんですね! 事情は聞いています、だから安心してください!
ポロロッカ星の王子であるアイザックさんと愛し合い、泣く泣くポロロッカ王さんに引き離された不幸なジュリエット!」
「ジュリエット? 違うよ。私はミリア、ミリア・ハーヴェントだよ?」
「かわいそうに! やっぱりミリアさんもアイザックさんと同じように、記憶を失っているんですね!」
「記憶を失っている? 私が? アイザック、いったいなんのこと?」
「実はなミリア、話せば長くなるんだが…………かくかくじかじかごにょごにょごにょ…………」
「…………えぇえぇー!? アイザックって、実はえいりあんだったのぉ!?」
「ああ。実はそうだったらしいんだ……いやぁ、ビックリだよな! これが実は、俺の親父が課した愛の試練だったなんてさ!」
「まるで映画みたいだね!」
「どこかでカメラが回ってるかもしれないな!」
「銀幕デビューだね!」
「それはそうとミリアさん、あちらの方はどなたですか? 見たところ、私と同じ日本人みたいですけど」
快活すぎるアイザックとミリアの会話に、可符香はナチュラルに介入して言う。
可符香に指差された一は未だこの現場に順応できておらず、一人ローテンションのまま取り残されていた。
「あの子はキンダイチハジメ君! 一緒にアイザックを捜してくれてたの! すごいんだよ〜。いーっぱい事件を解決した、名探偵なんだって!」
「め、名探偵だって!? ……おいおいミリア〜、それはちょーっとマズイんじゃないか?」
「え? どうして?」
「だって、名探偵っていったら正義の味方だろ? シャーロック・ホームズみたいなのだろ? でも俺たちは強盗だぜ?
強盗は悪いことだ。彼がホームズだとしたら、俺たちはモリヤーティ教授だ。もしバレたら、捕まっちゃうかもしれないぜ?」
「だいじょーぶだよアイザック! たしかに私たちいろんなものを盗んだけど、この前イブちゃんの悩みを解決してあげたじゃない!」
「ああそうか! 罪滅ぼしってことで、最近は悪いヤツらからしか盗んでなかったもんな! それで俺たちの罪もチャラってわけか!」
「そういうことだよ!」
「そういうことか!」
腹の底から大笑いするアイザックとミリアの二人は、見るからに楽しそうだった。いや、実際楽しくてしかたがないのだろう。
生まれながらに笑い上戸だったり、職業柄笑顔が見に染み付い中でも大笑いすることができる。
こういうのを、なんと言い表せばいいのだろう……
ああ、そうだ、バカップルだ。
(ところで、これ、誰視点?www)
二人きりの空間で語られる内緒話の内容は、当然、アイザックとミリアを祝福するためのパーティーの算段などではなかった。
まず、これは殺し合いなどではなく、ポロロッカ星へ至るための入国試験だということ。に始まり、
アイザックが実は地球人ではなく、ポロロッカ星の王子で、螺旋王はアイザックの父親だということ。と続いて、
アイザックは地球人のミリアと愛し合っており、これはその愛の深さを試すための実験でもあるということ。とさらに続き、
ポロロッカ星に入国するためには、二人の結婚を螺旋王に認めさせ、自分たちはそのための手助けをするのが一番だ――と締めた。
「…………」
沈黙。可符香の切り出した突拍子もない話に、一は口を閉ざす他なかった。
アイザックが実は宇宙人で、しかも殺し合いだと思っていたものは地球外惑星への入国試験で、その近道は二人の結婚だという。
なんたる衝撃の事実! これほどの超展開が許されるものなのだろうか!? ――と、一がアイザックとミリアよりの人間だったら思っただろう。
しかし実際のところ、一はこの可符香が語った衝撃の事実を、冗談、もしくは戯言、もしくは妄言、としか受け止めなかった。
考えてもみてほしい。宇宙人だとか、殺し合いの皮を被った入国試験だとか、そんなものが少女の言一つで信じられなどしようか。
アイザックが宇宙人であるという根拠は何か? 入国試験を殺し合いと偽る真意は何か? なぜ無関係の人間たちを巻き込むのか?
考えればそれこそ、疑問点は無限に出てくる。この時点で、考察するのも馬鹿らしいくらい決定的に、彼女の話は『嘘』と解釈できるのだ。
いや、既にこのような未曾有の事態に陥っている以上、無碍に否定はできないかもしれないが……それでも、可符香の考えはファンタジーすぎる。
そもそも、普通の人間ならこんな馬鹿げた発想には辿り着けない。
彼女がそれほど変わっているだけなのか、それともそう確信させるほどの何かがあるのか。
「どうですか金田一君? 理解していただけましたか?」
「……一つ教えてくれ。アイザックさんをそのポコロ……なんだっけ?」
「ポロロッカ星人です」
「そう、それ。ポロロッカ星人だと思う、根拠はなんなんだ?」
彼女の瞳に浮かぶ清純さから窺うに、悪意のある嘘や冗談というわけではなさそうだ。
だとしたら、この妄言にも何かしらの意図があるはず。一はそれを掴もうと、可符香にさらなる説明を求めた。
「まず初めにお話したとおり、この実験は、殺し合いという手段を用いた入国試験です。
途中で殺されれば入国試験には不合格。現実に戻り、ポロロッカ星には辿り着けません。
最後まで生き残った一人だけが、ポロロッカ星に入国できます。ここまではいいですか?」
「ああ」
いいものか。ツッコミどころが満載すぎて、待ったをかけるのも馬鹿馬鹿しいくらいだった。
だが、逐一ツッコンでいては、一番知りたい情報を入手することができない。
スマートに話を進めるため、一はあえて疑問を飲み込み、可符香の次なる言を待った。
「私はそのルールに則り、ポロロッカ星に入国するため他のみんなを『殺して』回っていました。
ですが、さっき出会ったアイザックさんは――なんと、私が殺しても死ななかったんです!」
「ちょっと待った! 今、なんて言った……? 人を、殺して回ってた?」
しばらくは可符香の論を静聴するつもりでいた一だったが、可符香の聞き捨てならない一言に、感情を露にした。
「はい。私と同じくらいの歳の女の子を一人殺しました」
「馬鹿な! 自分が何をしたのか分かってるのか!? ポロロッカとか、そんなデタラメな理由で殺人を――」
本人の口から語られた無視しようのない犯歴に、金田一は声を荒げる。
殺し合いをポロロッカ星の入国試験だと解釈、いや、思い込む――このことに関しては、彼女の性格に一端があるのだろうと思い、ひとまずは棚に置いておくつもりだった。
だが、そんな妄想に身を駆られ、既に犯行を犯してしまった後だというならば、黙って静観できようはずもない。
一の血脈に流れる純粋な正義感が、可符香を断罪しようと奮い立つが、
「つまり、金田一君は今回の入国試験が始まってから、ずっとミリアさんと一緒だったわけですね?」
「うん、そうだよ」
「なるほど……わかりました! アイザックさん、ミリアさん、お二人はしばしの間、再会の喜びを分かち合っていてください!
私はその間、金田一君と大事なお話をしなくてはなりません!」
「大事なお話? 俺たちは混ぜてくれないのか?」
「お二人には秘密の内緒話です。秘密で内緒だから、お話できません」
「そっかぁ……秘密で内緒なお話なら、仕方がないね」
「まぁ、秘密で内緒なら仕方がないな。…………あそうか! ミリア、ちょっと耳を貸すんだ」
「いいか? たぶんカフカは、ハジメと一緒に俺たちの再会を祝ってくれようとしてるんだ」
「お祝い? ひょっとしてパーティーの準備かな?」
「たぶんそれだ。で、カフカは俺たちをビックリさせるために、ハジメと協力して秘密裏にパーティーの準備を進める気なんだ。
秘密で内緒な話ってのは、きっとその計画の内容について話すつもりなんだよ」
「わぁ! サプライズパーティーってヤツだね!」
「だからミリア、俺たちはカフカたちの計画に気付かないフリをするんだ。もし気付いてるってバレたら、向こうがガッカリしちゃうからな」
「うん、わかったよアイザック。気付かないフリをしておいて、こっそり楽しみにしておくんだね」
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せりふだけで話進めるな
16 名無しさん@お腹いっぱい。 sage New! 2007/10/26(金) 01:24:00 ID:1u1WrggD
18 名無しさん@お腹いっぱい。 sage New! 2007/10/26(金) 01:25:00 ID:1u1WrggD
21 名無しさん@お腹いっぱい。 sage New! 2007/10/26(金) 01:27:01 ID:1u1WrggD
25 名無しさん@お腹いっぱい。 sage New! 2007/10/26(金) 01:29:14 ID:1u1WrggD
29 名無しさん@お腹いっぱい。 sage New! 2007/10/26(金) 01:30:19 ID:1u1WrggD
32 名無しさん@お腹いっぱい。 sage New! 2007/10/26(金) 01:31:56 ID:1u1WrggD
107 名無しさん@お腹いっぱい。 sage New! 2007/10/26(金) 22:40:30 ID:1u1WrggD
115 名無しさん@お腹いっぱい。 sage New! 2007/10/26(金) 22:43:41 ID:1u1WrggD
「殺人……? やだなぁ、殺人事件なんて、実際に起こるわけないじゃないですか」
罪悪感の欠片もない、飄々とした態度でそう返され、一は勢いを削がれてしまった。
「私が殺した女の子は、本当に死んじゃったわけじゃありません。入国試験に脱落して、現実に生還しただけです!」
「まだそんなことを……その女の子の死体は? 現実に戻ったっていうんなら、死体も残ってるはずは」
「いえいえ、これは夢の世界のようなものですから、現実と体は別々ですよ。つまり、脱落した女の子は意識だけが現実の体に戻り、こっちの死体はそのままです」
「そんなのヘリクツ――」
「いいえ! ヘリクツなどではありません! その証拠がアイザックさんです!
ポロロッカ星の王子である彼は、私が聖剣で刺し貫いてもすぐに生き返ったんです!」
一のキツイ口調にまったく動じもせず、可符香は己のペースで論を徹底した。
そして、話は『なぜアイザックがポロロッカ星人になるのか?』という一点に戻る。
この際、腑に落ちないが可符香が人を殺したという事実は一旦置き、一はアイザックの蘇りについて言及することにした。
「生き返ったって、具体的にどんな風に?」
「私が剣でブスリと刺したんです。血も出ました。その時点でアイザックさんは、入国試験に脱落したのだと思いました。
ですが、私が剣に付いた血を洗おうとしたら、刺したはずのアイザックさんが無傷で立ち上がったんです!」
「つまり、刺した傷が自然に治ったっていうことか?」
「はい、そのとおりです!」
「……見間違いとかじゃなくて?」
「見間違いじゃありません! なんならアイザックさん本人にも訊いてみてください!」
一は頭を抱え、心中で唸る。ああ、この少女の脳内にはどんな色の花が咲いているんだろうな、と。
彼女に対するイメージ云々はこの際置いておくとして、この話の信憑性はいかほどだろうか。
考えるまでもなく、ゼロである。死んだと思ったら生き返った、人が刺されて無傷だなど、信じられるはずもない。
最もあり得る可能性としては、可符香が剣でアイザックを刺したという『錯覚』に捉われているケース。
これまでの言動からも窺えるように、この少女はどこかおかしい。それしきの思い込みは十分あり得る。
だが、仮にこの話が真実だとしたらどうか。アイザックに確認を取り、それをアイザックが認めたとしたら。
いや、アイザックとて、いわゆる常識人の枠からは飛び出た思考の持ち主であるように思える。
真実がどうであれ、可符香が「そうですよね!?」と問えば、「そのとおりだ!」と返しそうな気さえする。
ならば一番手っ取り早い解決策、『実際にアイザックを刺して確かめる』というのはどうか。
可符香の話が真実ならば、アイザックは何事もなく蘇生するだろう。
が、もし嘘だったとしたら、アイザックは致命傷を負い、ご臨終だ。
人道的に、そのような手段で確かめられるはずがない。この案は却下だ。
そもそもこのような戯言、真偽を問うまでもなく否定して然るべき話なのだ。可符香が一と同じ、常識人であるならば。
人の耐久力と剣の殺傷力、命の重さを説くだけで、話は済む。
しかしやはり、この少女はそれしきでは自己の解釈を枉げたりしないのだろう。
つまり、いくら頭ごなしに否定したとしても、証拠を突きつけない限り、可符香は現実を受け入れない。
そしてその証拠を得る術は――今のところ『アイザックの死』という論外な方法しか思いつかなかった。
「アイザックさんがポロロッカ星人だと思った根拠は、つまりその……不死身の能力を見て、ってことか?」
「はい! 彼は元々ポロロッカ星人だったので、この世界で殺されても戻る現実がないんです! だから、アイザックさんはこの世界じゃ絶対に死にません!」
不死身イコールポロロッカ星人。そもそも前提がメチャクチャだが、道理は通っている。
「じゃあ、二つ目の質問。君はこれから先、アイザックさんたちをどうする気なんだ?
君の目的がポロロッカ星に入国することなら、この試験で優勝しなきゃいけない。
でも、ポロロッカ星人であるアイザックさんを殺す……つまり、脱落させることはできないわけだ。
アイザックさんという存在がいる限り、君が優勝してポロロッカ星に入国することは不可能ってことになるけど?」
>>115 ところで、あんたずっっとあのしたらばにしがみついてるの?
暇人だねー
「そこはアイザックさんが、お父さんである螺旋王を説得してみせます!
螺旋王さんが息子のアイザックさんと地球人のミリアさんの結婚を認めれば、それを手伝った私の功績も評価してくれるはずです!
全てが上手くいけば、最後の一人などとは言わず、私たちもポロロッカへの入国資格を得ることでしょう!」
物は考えようだなぁ……と一は失笑を漏らす。その顔には、次第に疲れが見え始めてきた。
「つまり、君は今後、アイザックさんとミリアさんの結婚を螺旋王に認めさせるための手助けをすると?」
「はい! それが、ポロロッカ星へ入国するための一番の近道です!」
自信満々で断言する可符香の表情は、やはり平常。
罪の意識も、自分の考えが間違っているかもなどという虚偽の意識もない。
自らの思想が正解だと信じて疑わない、どこか、人智を超えて完成された自我の片鱗が窺えた。
――と、たいそうに評したが、世間一般ではこのような性格の人物のことを、『バカ』と呼ぶ。
「三つ目の質問。もしこの先、アイザックさんとミリアさん以外の参加者に遭ったら、君はどうする?」
「お二人の邪魔をするようなら、私の手で排除させてもらいます」
「君の知り合いでも?」
「先生と千里ちゃんの二人でもです」
「アイザックさんの知り合いだっていうジャグジー・スプロットやチェスワフ・メイエルは?」
「お二人の知り合いだというなら、この試験についても把握していることでしょう。もし記憶を失っているなら、私が説明します」
「……じゃあ、この殺し合いを入国試験だと知らず、単純に生き残りたい一心で、アイザックさんたちに交友を求めてきた相手は?」
「排除します!」
屈託のない笑顔で、可符香は即答を返す。一は若干青ざめた顔で、奥歯を噛み締めた。
「どうして?」
「これは気付きのゲームです! この殺し合いを試験だと、アイザックさんがポロロッカ星の王子だと気付けない人に、入国の資格はありません!
それに死ぬのを怖がっているなら、なおさら試験から退場させて、現実に返してあげたほうがいいです!」
「それはまぁ……そうかもしれないけど」
前提がまず間違ってるんだよ、とは口に出さず、一は可符香に対する理解をさらに深めていく。
「これで最後、四つ目の質問だ。君は今、アイザックさんとミリアさん以外の参加者は排除するって言ったけど……
なら、俺はどうなんだ? 俺は、アイザックさんがポロロッカ星人だなんて分からなかった。
今こうやって君から聞いた話も、正直言って全部は信じちゃいない。こんな俺を、君はいったいどうする?」
そう、一は警戒心を身に纏いながら尋ねた。
これまでの話から推察するに、可符香はアイザックとミリアをポロロッカ星へ入国するための最適手段、それ以外を邪魔者として認識している。
ならば、こうやって可符香に疑心を抱き、その考えを否定すらしている金田一一はどう扱われるのか。
彼女の返答次第では、一も自己のスタンスを応変しなければならない――排除しようと襲ってくるなら、抵抗する。つまりはそれだ。
しかし、可符香は一に対してすぐに剣を向けるようなことはせず、含みのある顔で笑うことしかしなかった。
「なるほど。やっぱり、金田一君もそうだったんですね。いえ、大丈夫です。あなたの務めはきっと果たせますよ!」
と、また胸中で自分に都合のいい解釈をしたのだろう。
可符香は金田一の手を握り締め、満面の笑顔で言葉を続けた。
「金田一君、あなたはここに来てから、まず最初にミリアさんに出会ったんですよね?」
「ああ、そうだけど」
「そのミリアさんをどうしようと思いましたか? 殺そうと思いましたか?」
「まさか! ミリアさんはか弱い女性だ。ここから脱出するために、協力を申し出たさ」
「つまり、あなたはミリアさんを守ろうとしたわけですね! やはり、そういうことだったんですね!」
なにやら核心を掴んだらしく、可符香は淀みのない双眸をさらなる自信の色で満たし、こう断言する。
ID:1u1WrggDもすこしぐらい芸見せたらどうだ?
◆LXe12sNRSsの携帯なのかもしれないけどww
てか、駄文の癖に無駄に長いな
このSS
「金田一一君――あなたは、ミリアさんの付人だったんですよ!」
「――え?」
と。
可符香の発言は予想の斜め上を――ある意味では予想通りかもしれないが――いくものだった。
ろくなリアクションも取れないまま、可符香の論述は続く。
「あなたは螺旋王さんに殺し合いをやれと言われたのに、ミリアさんを見ても殺そうとはせず、逆に守ろうとした!
これは、あなたの本来の役職……ミリアさんの付人としての本能がそうさせたんです!
たとえ一時的に主のことを忘れていたとしても、あなたはミリアさんの顔を見て、自分の使命を思い出した!
ああ、なんということでしょう! 離れ離れになった主人と従者は、悲劇の舞台で再び邂逅するのですね!」
「ちょ、ちょっと待った! つまりはあれか? 俺は実は、ミリアさんを守っていた付人で……
アイザックさんたちと同じように、俺はその頃の記憶を失っているってことか!?」
「そのとおりです! 記憶は失ってしまいましたが、あなたのミリアさんを思う心が、運命的な巡り会わせを齎したんです!」
一は愕然とした。
名探偵金田一耕助の孫とされ、高校生ながらも数々の難事件を解決してきた金田一一。
それが実は仮初の記憶で、本当は宇宙人に恋するお嬢様の付人だったなんて……誰が予想できようものか。
「そうか、そうだったのか……俺、なんかやっと夢から覚めた気がするよ。俺の本来の姿は、高校生探偵なんかじゃなかったんだ」
「そうです! あなたはミリアさんの付人として、彼女を守ることに人生を懸けていたんです!」
「でも、失われた記憶が戻ったわけじゃない。だから教えてくれ、俺は、これから先どうすればいいんだ……?」
「簡単なことです。付人たるもの、付き従う主人の幸せを第一に考えるのが当たり前。
これまでどおりミリアさんの安全を守りつつ、アイザックさんとの結婚を成就させる手助けをすればいいんですよ!」
「俺に、できるかな?」
「できますとも! 金田一君一人じゃ無理だとしても、私もいます! みんなで力を合わせれば、きっと上手くいきます!」
「そうかな?」
「そうですとも!」
「そう、だな」
「そうですそうです!」
「よーし、やってやろう!」
「やりましょう!」
「「おー!」」
…………といった具合に。
一は己の使命を思い出し、改めて、ミリアの幸せのため可符香の意に同調することを決意した。
二人の結婚を螺旋王に認めさせ、邪魔者は排除する。そして行き着く先は、ポロロッカという名のパラダイス。
羽が生えたような、今すぐ飛び出していきたいくらい清々しい気分だった。
探偵という殻を脱ぎ捨て手に入れた使命感。これからの人生を歩む上での、新しい原動力となるもの。
こうして、金田一一の第二の人生が始まる。事件だらけの日常から異星間恋愛に舞台を移しての、超絶スペクタクル。
しかし舞台が変わろうとも、彼の成すべきことは変わらない。
これからは事件解決のためではなくミリアの幸せのため、彼のIQ180の頭脳が冴え渡るだろう――
◇ ◇ ◇
>>130 ◆ZJTBOvEGT.
お前も人のこといえねえなw
……なんて馬鹿な風に可符香に同調してはみたが、もちろんこれはこの場を乗り切るためのポーズにすぎない。
一は至って冷静だった。自分が実は記憶喪失で、本当はミリアの付人であるなどといった戯言は、これっぽっちも鵜呑みにしてはいない。
それなのに、可符香のはちゃめちゃな論に同調し、道化として立ち振る舞って見せたのには、やはり理由がある。
(風浦可符香……初めは、殺し合いっていう異常な空間に立たされて精神が病んでしまったのかとも思ったけど……違う。
この子は、元々こういう子なんだ。病的なくらい妄想が激しい。たぶん、精神疾患を患っているんだ)
傍から見ればありえない考察を揺るがぬ真実だと確信し、殺人という形でそれを実行すらしてしまう。
単に妄想癖があるだけの少女なら、実際に人を殺した時点で現実の状況に気付けるはずだ。
それができないということはつまり……元々脳に異常があるということに他ならない。
精神疾患とは、脳、いわゆる『心』の機能的、器質的障害によって引き起こされる疾患のことだ。
統合失調症や躁うつ病といった重度のもの、パニック障害や適応障害などといった中〜軽度のものまで、様々な病状がこの疾患に含まれる。
彼女の『物事を強引に楽観的な方向に考える』という症状も、この精神疾患の一端だろう。
殺し合いを入国試験、死亡を不合格、謎の主催者をポロロッカ王、死なない男をポロロッカ星人にと……ただ妄想癖が強いだけならば、ここまで酷い解釈はしない。
(だとしたら、理詰めで納得させるのは不可能だ。俺がいくら理論で現実を突きつけても、彼女はどうあったってそれを曲解する。
彼女の妄想が病的なものだとするならば、俺の言葉は起爆剤にすらなり得る。だから、ここは彼女に同調したフリをする)
本当に可符香が精神疾患患者だとすれば、下手に口論しても意味はない。むしろ彼女の心を悪戯に刺激してしまうだけだ。
彼女に現実を理解してもらう方法があるとすれば、ただ一つ。医師、それも精神科医に診てもらうこと。
心の病など、いかなる証拠を持ったとしても看破できるものではない。
探偵は事実と口頭の矛盾点を突き、相手にそれを認めさせることを得意とするが、その相手が聞く耳を持たないのでは、まるで歯が立たない。
つまり、可符香と一では、住まう土俵が違いすぎるのだ。これでは、勝負が成り立つはずもない。
(できる限り彼女を刺激しないように、彼女をどうにかできる人物を捜す。
ここにカウンセラーなんかがいるのかどうかは疑問だけど……それでも、彼女をこのまま放っておくことなんてできない)
同調といっても、可符香の言葉通り、アイザックとミリア以外の人間を排除……殺すわけにもいかない。
重要なのは、いざというとき彼女を抑制できるだけの行動力、そして、納得させられるだけの説得力。
ここで殺人を犯すべきではないと、可符香に納得させられるだけの材料を入手し、それを彼女に受け止めさせる。
これまでの会話を考えれば、それすらも不可能なようにも思えるが……いざというときはアイザックとミリアがいる。
可符香にとって、今のあの二人の存在は絶対的なものだ。彼らの言うことなら、彼女もある程度は従うだろう。
いくら周りに流されやすそうな性格(馬鹿とは言わない)をしている二人でも、殺しを容認したりはしないはずだ。
(……たぶん。そう、信じたい)
心中で力なく未来を案じつつ、一と可符香は、アイザックとミリアが待つ高速道路の入り口へと戻ろうとしていた。
これからアイザックは、螺旋王がいるというゴミ処分場に向かうらしい。おそらくはミリアもそれに賛同するだろう。
螺旋王を説得し結婚を認めてもらう、という考えも荒唐無稽ではあるが、そもそも螺旋王がゴミ処分場にいるという推理も、一に言わせれば馬鹿な根拠だ。
どちらにせよ、ここは監視の意味も含めて、可符香たちに同行する他あるまい。などと考えながら歩いていると、
「あー! 大変です金田一君!」
「え? ど、どうしたんだ!?」
帰路の途中、不意に可符香が、高速道路の坂の入り口を指差して叫んだ。
その指が指し示す先を目で追っていき、遅れて一も口をあんぐりさせた。
「アイザックさんとミリアさんがいません!」
「な、なんだってー!?」
◇ ◇ ◇
>>139 まだ続くの?!正気?
無駄に長いし箇条書きみたいだしいかにもフラグたちすぎてるし
ひどすぎなんだけどさあんた
一と可符香が秘密の内緒話をしている間、当のアイザックとミリアは、こんな会話をしていた。
「なぁミリア、俺、今たいへんなことに気付いてしまったんだ」
「なぁにアイザック?」
「今頃ハジメとカフカは、俺たちを祝うパーティーの準備について話してるんだよな?」
「秘密で内緒な話だから、きっとそうだろうね」
「でも考えてもみてくれ。俺たちはこれから、ゴミ処分場に親父を説得しに行く。もちろんハジメとカフカも一緒だ」
「四人で一緒だね」
「親父を説得した後は、二人が計画してくれたパーティーをやるだけだ。
だけど俺たちが一緒にいたら、二人ともパーティーの準備がやりづらくなるんじゃないか?」
「そっかぁ! 秘密で内緒な計画なのに、私たちが側にいたら、向こうもバレちゃうと思ってやりづらくなるね!」
「ああ。そこで俺は考えた。親父の説得は、俺たち二人で行こう。元々俺たちの問題だしな。
で、俺たちが親父を説得している間に、ハジメとカフカにはパーティーの準備を進めてもらうのさ」
「役割分担だね! 私たちが見てないところなら、二人も気兼ねなく準備ができるね!」
「そういうことさ! ってなわけで、ここに置き手紙を残しておこう。
勝手にいなくなったらまずいけど、手紙を残しておけば俺たちの考えも伝わるだろうからな!」
「アイザックあったまいぃ〜!」
「いやいや、それほどでもあるけどさ!」
「じゃあ、二人が戻ってくる前に高速道路を抜けちゃおう!」
「ああ! 二人が戻ってくる前にゴミ処分場へ向かおう!」
……そしてアイザックとミリアの二人は、一枚のメモ書きを残し、一と可符香に内緒で逸早くゴミ処分場に向かった。
その辺の小石を重石とし、地面に放置された一枚のメモ書き。
その文面には、たしかにアイザックとミリアの意が書き込まれていた……のだが。
◇ ◇ ◇
「『先にゴミ処分場へ行きます。二人はその間に準備を進めていてください』……か。
どうやらアイザックさんとミリアさんの二人は、俺たちを置いて先に行っちまったみたいだ。でも、準備ってなんのことだろう?」
アイザックとミリアが残したメモ書きを手に取り、考え込む一。
あの二人のことだ、きっとまたなにか、常人では思いつきようがない自己解釈をしたのだろうが……。
一はアイザックとミリアの性格、直前にしていた会話などから推理して、二人の真意を探り寄せようとするが、
「ふむふむ。なるほど……わかりました!」
その傍らで、一よりも速く、可符香が答えを導き出した。
「アイザックさんとミリアさんが言う準備とはつまり……ポロロッカ星へ入国するための資格を持った人間の選定! これに違いありません!」
が、その答えは案の定、一の推理とは百八十度ベクトルが違う、「そんな馬鹿な」と口にしたくなるようなものだった。
「お二人は、既に結婚した後のことを視野に捉えています!
結婚後、一緒にポロロッカ星へ入国するに値する人間がどれほどいるのか……お二人は、その検証を私たちに託したに違いありません!」
「えっと……つまり、螺旋王の説得は二人に任せて、俺たちは……」
「他の方がポロロッカ星に入国する資格を持っているかどうか、見極める!」
「その方法とは……?」
「この殺し合いがポロロッカ星への入国試験だと気付けたか気付けなかったか!」
「もし、気付けなかったら?」
「ポロロッカへの入国資格はありません! 残念ながら不合格ということで、私たちで現実に返してあげましょう!」
ああ、事態がどんどんややこしい方向に……。
可符香の処遇はデリケートに行うと定めた手前、一は反論の言葉が出てこない。
いや、風浦可符香という少女の言に対し、金田一一という名の常識人が返せる言葉など、いくら探しても見つかりはしないだろう。
――風浦可符香のどんなことでもポジティブに解釈する性格は、一の推理するような精神疾患によるものではない。
――強いて言うならば、キャラクター。風浦可符香というキャラクターは、元々そういう存在なのだ。
――二人の住まう世界をジャンル分けするならば、一はミステリー、可符香はギャグ。
――可符香と一では、住む世界が違いすぎた。それだけの話だった。
「やりましょう金田一君! 二人で、アイザックさんとミリアさんの恋をサポートするんです!」
「あ、ああ……がんばろう……がんばろう俺……」
金田一少年の受難は、まだまだ始まったばかり――
>>143 「なぁミリア、俺、今たいへんなことに気付いてしまったんだ」
「なぁにアイザック?」
「今頃ハジメとカフカは、俺たちを祝うパーティーの準備について話してるんだよな?」
「秘密で内緒な話だから、きっとそうだろうね」
「でも考えてもみてくれ。俺たちはこれから、ゴミ処分場に親父を説得しに行く。もちろんハジメとカフカも一緒だ」
「四人で一緒だね」
「親父を説得した後は、二人が計画してくれたパーティーをやるだけだ。
だけど俺たちが一緒にいたら、二人ともパーティーの準備がやりづらくなるんじゃないか?」
「そっかぁ! 秘密で内緒な計画なのに、私たちが側にいたら、向こうもバレちゃうと思ってやりづらくなるね!」
「ああ。そこで俺は考えた。親父の説得は、俺たち二人で行こう。元々俺たちの問題だしな。
で、俺たちが親父を説得している間に、ハジメとカフカにはパーティーの準備を進めてもらうのさ」
「役割分担だね! 私たちが見てないところなら、二人も気兼ねなく準備ができるね!」
「そういうことさ! ってなわけで、ここに置き手紙を残しておこう。
勝手にいなくなったらまずいけど、手紙を残しておけば俺たちの考えも伝わるだろうからな!」
「アイザックあったまいぃ〜!」
「いやいや、それほどでもあるけどさ!」
「じゃあ、二人が戻ってくる前に高速道路を抜けちゃおう!」
「ああ! 二人が戻ってくる前にゴミ処分場へ向かおう!」
せりふ多すぎ
【D-3/高速道路/1日目-朝】
【アイザック・ディアン@BACCANO バッカーノ!】
[状態]:健康
[装備]:ボロボロになったパンツ一丁
[道具]:支給品一式、賢者の石@鋼の錬金術師、ずぶ濡れのカウボーイ風の服とハット(※本来アイザックが着ていたもの)
[思考]
基本:螺旋王の試練を乗り越え、ミリアと結婚してポロロッカの王様になる
1:まずは螺旋王(親父)に会って、話し合いで解決できないか挑戦してみる。
2:そのためにゴミ処分場に向かい、そこに隠された王城への入り口を探す。
3:親父の説得が終わったら、赤い宝石はミリアへ結婚指輪として贈ろう。
4:パーティー楽しみだなミリア!
[備考]
※アイザックの参戦時期は1931年のフライング・プッシーフット号事件直後です。
※殺し合いの意味を完全に勘違いし、終了条件は全員に(手品で)殺される事だと思っている。
※自分はポロロッカ星の王子で、螺旋王は父親。それを記憶喪失で忘れていたと思い込んでいます。
※この殺し合いの儀は、自分に課せられた試練だと思い込んでいます。
【ミリア・ハーヴェント@BACCANO バッカーノ!】
[状態]:健康
[装備]:拡声器、珠洲城遥の腕章@舞-HiME
[道具]:支給品一式
[思考]
基本:アイザックと一緒に行動
1:ゴミ処分場に向かい、アイザックのお父さんを説得する。
2:ジャグジー、チェス、剣持、明智を探す。
3:パーティー楽しみだねアイザック!
※少なくとも「悲恋湖伝説」「雪夜叉伝説」「瞬間消失の謎」については把握済み。
※可符香とアイザックの話を全面的に信用しています。
【C-3/高速道路入り口/1日目-朝】
【金田一一@金田一少年の事件簿】
[状態]:健康
[装備]:ドーラの大砲@天空の城ラピュタ、リボルバー・ナックル(右手)@魔法少女リリカルなのはStrikerS(カートリッジ6/6)
[道具]:支給品一式、大砲の弾3発、予備カートリッジ数12発
[思考]
基本:ジッチャンの名と自身の誇りにかけて殺し合いを止める。
1:可符香の殺人を抑制。ただし正面から対立する形ではなく、あくまで彼女の協力者を装いながら接する。
2:可符香を治療できる人物(カウンセラーやセラピストなど、精神疾患に詳しい人物)を捜す。
3:剣持や明智、ジャグジー達他、志を同じくした参加者を探す。
4:高遠が芸術犯罪を行おうとしているのなら阻止する。
[備考]
※高速道路の入り口は、最低でも1エリアに一つはあると推理しています。
※アイザックの不死については信用していません。もちろん、ポロロッカ星人であるとも思っていません。
【風浦可符香@さよなら絶望先生】
[状態]:健康
[装備]:エクスカリバー@Fate/stay night、私立真白学園制服(冬服)@らき☆すた
[道具]:デイバック×2、支給品一式(食料-[全国駅弁食べ歩きセット][お茶])、支給品一式
ライダーダガー@Fate/stay night、アンチ・シズマ管@ジャイアントロボ THE ANIMATION、血塗れの制服(※元から着ていた物)
[思考]
基本:優勝してポロロッカ星に入国する
1:アイザックとミリアの伝言に従い、ポロロッカ星入国のための『準備』を進める。
(各参加者がこの殺し合いをポロロッカ星の入国試験だと気付いているかどうかチェックし、
気付いていない者は片っ端から排除。気付いている者は、入国資格アリとして仲間に加える)
2:全参加者のチェックが終わったら、ゴミ処分場でアイザックたちと合流する。
「『先にゴミ処分場へ行きます。二人はその間に準備を進めていてください』……か。
どうやらアイザックさんとミリアさんの二人は、俺たちを置いて先に行っちまったみたいだ。でも、準備ってなんのことだろう?」
アイザックとミリアが残したメモ書きを手に取り、考え込む一。
あの二人のことだ、きっとまたなにか、常人では思いつきようがない自己解釈をしたのだろうが……。
一はアイザックとミリアの性格、直前にしていた会話などから推理して、二人の真意を探り寄せようとするが、
(くだらないところで比ゆ使ってないでこういうところで比ゆ使えよ)
「ふむふむ。なるほど……わかりました!」
その傍らで、一よりも速く、可符香が答えを導き出した。
「アイザックさんとミリアさんが言う準備とはつまり……ポロロッカ星へ入国するための資格を持った人間の選定! これに違いありません!」
(だからなんで?)
が、その答えは案の定、一の推理とは百八十度ベクトルが違う、「そんな馬鹿な」と口にしたくなるようなものだった。
「お二人は、既に結婚した後のことを視野に捉えています!
結婚後、一緒にポロロッカ星へ入国するに値する人間がどれほどいるのか……お二人は、その検証を私たちに託したに違いありません!」
「えっと……つまり、螺旋王の説得は二人に任せて、俺たちは……」
「他の方がポロロッカ星に入国する資格を持っているかどうか、見極める!」
「その方法とは……?」
「この殺し合いがポロロッカ星への入国試験だと気付けたか気付けなかったか!」
「もし、気付けなかったら?」
「ポロロッカへの入国資格はありません! 残念ながら不合格ということで、私たちで現実に返してあげましょう!」
【D-3/高速道路/1日目-朝】
【アイザック・ディアン@BACCANO バッカーノ!】
[状態]:健康
[装備]:ボロボロになったパンツ一丁
[道具]:支給品一式、賢者の石@鋼の錬金術師、ずぶ濡れのカウボーイ風の服とハット(※本来アイザックが着ていたもの)
[思考]
基本:螺旋王の試練を乗り越え、ミリアと結婚してポロロッカの王様になる
1:まずは螺旋王(親父)に会って、話し合いで解決できないか挑戦してみる。
2:そのためにゴミ処分場に向かい、そこに隠された王城への入り口を探す。
3:親父の説得が終わったら、赤い宝石はミリアへ結婚指輪として贈ろう。
4:パーティー楽しみだなミリア!
[備考]
※アイザックの参戦時期は1931年のフライング・プッシーフット号事件直後です。
※殺し合いの意味を完全に勘違いし、終了条件は全員に(手品で)殺される事だと思っている。
※自分はポロロッカ星の王子で、螺旋王は父親。それを記憶喪失で忘れていたと思い込んでいます。
※この殺し合いの儀は、自分に課せられた試練だと思い込んでいます。
【ミリア・ハーヴェント@BACCANO バッカーノ!】
[状態]:健康
[装備]:拡声器、珠洲城遥の腕章@舞-HiME
[道具]:支給品一式
[思考]
基本:アイザックと一緒に行動
1:ゴミ処分場に向かい、アイザックのお父さんを説得する。
2:ジャグジー、チェス、剣持、明智を探す。
3:パーティー楽しみだねアイザック!
※少なくとも「悲恋湖伝説」「雪夜叉伝説」「瞬間消失の謎」については把握済み。
※可符香とアイザックの話を全面的に信用しています。
【C-3/高速道路入り口/1日目-朝】
【金田一一@金田一少年の事件簿】
[状態]:健康
[装備]:ドーラの大砲@天空の城ラピュタ、リボルバー・ナックル(右手)@魔法少女リリカルなのはStrikerS(カートリッジ6/6)
[道具]:支給品一式、大砲の弾3発、予備カートリッジ数12発
[思考]
基本:ジッチャンの名と自身の誇りにかけて殺し合いを止める。
1:可符香の殺人を抑制。ただし正面から対立する形ではなく、あくまで彼女の協力者を装いながら接する。
2:可符香を治療できる人物(カウンセラーやセラピストなど、精神疾患に詳しい人物)を捜す。
3:剣持や明智、ジャグジー達他、志を同じくした参加者を探す。
4:高遠が芸術犯罪を行おうとしているのなら阻止する。
[備考]
※高速道路の入り口は、最低でも1エリアに一つはあると推理しています。
※アイザックの不死については信用していません。もちろん、ポロロッカ星人であるとも思っていません。
【風浦可符香@さよなら絶望先生】
[状態]:健康
[装備]:エクスカリバー@Fate/stay night、私立真白学園制服(冬服)@らき☆すた
[道具]:デイバック×2、支給品一式(食料-[全国駅弁食べ歩きセット][お茶])、支給品一式
ライダーダガー@Fate/stay night、アンチ・シズマ管@ジャイアントロボ THE ANIMATION、血塗れの制服(※元から着ていた物)
[思考]
基本:優勝してポロロッカ星に入国する
------------------------これ以下要らない----------------------------------------------
1:アイザックとミリアの伝言に従い、ポロロッカ星入国のための『準備』を進める。
(各参加者がこの殺し合いをポロロッカ星の入国試験だと気付いているかどうかチェックし、
気付いていない者は片っ端から排除。気付いている者は、入国資格アリとして仲間に加える)
2:全参加者のチェックが終わったら、ゴミ処分場でアイザックたちと合流する。
,.rヽ
/ '.,
,,..,, / ヽ、
| `'' ‐ 、 / ヽ
/ ヽ、 / ' ,
/ ヽ / ヽ
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/ ',_,.| , ,.、'
/ \ ,.r‐レ ,.r'´
.| ヽ,,/ ./______,,,,,.... --‐ 'ヽ´
l ,,..... --'‐'''´ ヽ
ヽ.....,,,,..__,.-‐'' / ゙i, ヽ
j ,ィ/ | |
lィ' ,ィ/j/ | iリ
| /l / '"` | j
リ! /,ノ _,、-''''` /リ
| _.._ l/ ,.--;==ミ 、 ___,.ノ /{.○-゙‐rV ◆LXe12sNRSs君
ヽ,/`ヽヽト、 ´ {,.○-`‐‐ 、,.-ト| ,ノ 実にハイレベルなSSだ
∧ ゙i, `ヽ,r'´ ノ. ゙、--‐''´| みしまゆきお以来の天才だ!!
,,.く ヽ ゙i ヽ、 __,,、-'" 〉 /
ハ'´ | ゙i | ' ' iヽ''" ̄ ̄ ̄`゙
゙、゙i,_r'シニZ`ー┬ト'i _____ , | \
_゙V ヽ,.レ''ヽヽ `ー─''''"´ / \
/./ ヽ/ ,」ヽ __,,、-─‐-、j ヽ
/ r'´ --‐‐'''"´ ヽ \ (.r‐'''""゙゙`ヽ,`) /
l .| __,,、--`ヽ \ ___ヽ /´| ∠__
j | ,⊥`ー 、 ゙! レ' | |
| | -‐''"´ ヽ、⊥ヽ| |彡'| |
…ほめられてよかったな
一生したらばに引きこもってろ。な
3664 :やってられない名無しさん:2007/10/26(金) 21:42:48 ID:???O
逆に中盤まで欠けナシで進めて合流時一気にぶち壊すのも面白い
3665 :やってられない名無しさん:2007/10/26(金) 22:03:11 ID:???0
じわじわと一人ずつ脱落していく展開も面白い
3666 :やってられない名無しさん:2007/10/26(金) 22:05:52 ID:???0
>>3661 Fateを忘れるなんてー!
それはそうと、6人生存でなかなか死なないなーという状況だったバッカーノから、放送直後ついに一人脱落。
この状況は1stのアレを思い出す……さて、絶賛予約中の方々は大丈夫だろうか?
3667 :やってられない名無しさん:2007/10/26(金) 22:06:47 ID:???0
予約があと3つ。
放送後も全キャラが出るまで予約禁止ルールだっけ?
3668 :やってられない名無しさん:2007/10/26(金) 22:17:04 ID:???O
とくに規定はないけど、今回は動いたら確実にキャラが会うだろうって場合が多いからな。自然にそういう流れになりそう
3669 :やってられない名無しさん:2007/10/26(金) 22:24:02 ID:???0
そおいや、高遠なにやってんだろ?
3670 :やってられない名無しさん:2007/10/26(金) 22:39:36 ID:???0
すまん、毒を吐きたい、吐かせてくれ……。
◆hsja2sb1KY氏の「剣持警部は忠実に職務を遂行する」についてなんだが……
ちょっと、コレを見て欲しいんだ……
【E-3 北東 高速道路の東側出入り口近くの岸辺 一日目 朝】
【ガッシュ・ベル@金色のガッシュベル!!】
[状態]:健康、おでこに少々擦り傷
[装備]:ガッシュの魔本@金色のガッシュベル!!
[道具]支給品一式、ウォンのチョコ詰め合わせ@機動武闘伝Gガンダム ←コレ
[思考]基本:螺旋王を見つけ出してバオウ・ザケルガ!!
【D-4 南西端 一日目 朝】
【D-4 南西端 一日目 朝】
【アレンビー・ビアズリー@機動武闘伝Gガンダム】
[状態]:健康
[装備]:背中にブリ
[道具]:支給品一式、ブリ@金色のガッシュベル!!(鮮度:生きてる)
爆弾生物ポルヴォーラ@王ドロボウJING ←コレ
注射器と各種薬剤、スコップ
……ポルヴォーラとチョコレートを引き裂きやがったあぁンの野郎〜ゥゥゥーッ!
ポルヴォーラがクリクリの瞳で板チョコを笑倣江湖なネオホンコンなんだよォォォーッ!
い、今に見ていろ……必ず、必ずやポルヴォーラとチョコを再会させて……見せるッ!!
3671 :やってられない名無しさん:2007/10/26(金) 22:44:25 ID:???O
なにこのユルい毒w
3672 :やってられない名無しさん:2007/10/26(金) 23:00:57 ID:???0
専ブラいれるか……
3673 :やってられない名無しさん:2007/10/26(金) 23:01:00 ID:???0
>>3670 そっちかよ
え―――――と、再会フラグってことにしといてくれ。
3674 :やってられない名無しさん:2007/10/26(金) 23:03:48 ID:???0
どうでもいいが、何で「比喩」じゃなく「比ゆ」なんだ?
--------------------------------------------------------------
ゆるいんだって
こんなの毒でもなんでもないだろ
普通の感想だ
3671 :やってられない名無しさん:2007/10/26(金) 22:44:25 ID:???O
なにこのユルい毒w
3672 :やってられない名無しさん:2007/10/26(金) 23:00:57 ID:???0
専ブラいれるか……
3673 :やってられない名無しさん:2007/10/26(金) 23:01:00 ID:???0
>>3670 そっちかよ
え―――――と、再会フラグってことにしといてくれ。
3674 :やってられない名無しさん:2007/10/26(金) 23:03:48 ID:???0
どうでもいいが、何で「比喩」じゃなく「比ゆ」なんだ?
この4匹はどうみても保守屋と本人
どうでもいいが、本当にこんな小説がレベルが高いと思ってるのか?
……ポルヴォーラとチョコレートを引き裂きやがったあぁンの野郎〜ゥゥゥーッ!
ポルヴォーラがクリクリの瞳で板チョコを笑倣江湖なネオホンコンなんだよォォォーッ!
い、今に見ていろ……必ず、必ずやポルヴォーラとチョコを再会させて……見せるッ!!
どうしてこう…とか!!!とかッ!とか感嘆符系多いですか
1234 名前:ツチダマな名無しさん :2007/10/26(金) 18:12:45 ID:ddZgJrwY0
発議します。
仮投下スレに投下された◆1vqUwy6meQ氏のSS「悲しみよこんにちは」に関して、
誤字脱字、句読点抜け等が多数見られます。
これが、以下の要件に抵触し得るのではないかと考えます。
NG協議の対象となる基準
1.ストーリーの体をなしていない文章。(あまりにも酷い駄文等)
せめて、書き手氏にはテンプレ中の
「書き手の心得その2(実際に書いてみる)」の項を熟読の上、再度の推敲を行っていただきたいと考えています。
現在修正作業中かと存じますが、何卒御一考して頂きたい次第です。
,.. - ..,_,.. - 、.、
, ‐''f:ff:ff:ff:ff:ff:ff:f'ヽ::ヽ
/f:ff:ff:ff:ff:ff:ff:ff:ff:ff:ff:ff:f:\
_,ィ:f:f:f:f:f:f::f:f:f:f:f:f:f:f:f:f:f:f:f:ァ:ァ、
,イ彡'´ ̄  ̄  ̄  ̄  ̄ ̄´ ̄ ̄}ニミi
ムヲ }二ミi
.}三 ,,=-、j ハ _,, {三.|
}ニj ,,,,,,__、-t-f ,,,,''r'"三二=- ヾニ-、
-ヾj ''"_,,,、-y、=ji l-ャ、ーiテ、_,, iニ|`|
|`j,I ''"ー`='~ノl ;;`  ̄''"~ liフリ
.} |(| "" .,r' ;;;i `'' |i/'{
l ヾ ,、'" ,」 ,__ ,_. j、 ミ|_/
f イ,、 ,.、)ヽ T 「
{ ノ __ ヽ、 ! l
{ イ-─‐‐-ゝ } ! }
ヽ ヽ ノ ノ_ノ
「|ヽ|ll||||||||||||||||| /i |::::\
/:::::\`!!||||||||||||!!' |::::::::\
オマエッガー・イウナー[Omaegger Eunner]
(1843〜 イギリス)
719 : ◆1vqUwy6meQ:2007/10/26(金) 21:31:56 ID:8mb9thS60
すみません。
現在修正中ですが急用ができたため月末までネットにつなぐこと自体無理になってしまいました。
よって破棄します。ご迷惑をおかけして申し訳ございませんでした。
720 :名無しセカンド:2007/10/26(金) 21:52:26 ID:UaCjYT0s0
了解
721 :名無しセカンド:2007/10/26(金) 22:58:09 ID:dFVbzf6E0
◆LXe12sNRSs氏投下乙。
…なんじゃこの怪電波わぁぁぁ!
不憫だ、不憫すぎるぞ金田一。
殺されることは当面なさそうなものの、
ある意味死んだ方がマシかもしれんぞ。
722 :名無しセカンド:2007/10/26(金) 22:58:30 ID:DlcVHvKY0
投下乙です
…ってキwンwダwwニwwwwお前何やってんのwwwwwwww
何となくその選択は間違ってる様な気がするけど頑張れ
723 :名無しセカンド:2007/10/26(金) 23:01:11 ID:R1dDZNFQ0
「これはちょっとした恐怖ですよ」って感じだ…
いやしかし誰も死なずにすんでよかったよかった。
下手したらみんな仲良く一緒に死者スレごあんな〜い、とかなるんじゃないかと
724 :名無しセカンド:2007/10/26(金) 23:01:33 ID:vB8CTuTA0
投下乙!
金田一生存おめw
そして、これからの苦労南無……。
725 :名無しセカンド:2007/10/26(金) 23:08:19 ID:XWzKRfNs0
なんという馬鹿*3と苦労人www
頑張れ金田一!
そこのソレは精神病じゃないから治せないけど!
726 :名無しセカンド:2007/10/26(金) 23:10:47 ID:0GNXIc3s0
投下乙です
金田一カワイソス
大体、保守した人数3人×携帯でその数のID出せるな
3676 :やってられない名無しさん:2007/10/26(金) 23:24:24 ID:???O
しかし、言われてるようにLX氏にしてはちょっとアレな文だよな。わざとやったのかな?
3677 :やってられない名無しさん:2007/10/26(金) 23:25:02 ID:???O
そういえば言峰って神父なんだっけか
対不死者のホープになりえる……?
3678 :やってられない名無しさん:2007/10/26(金) 23:26:38 ID:???O
バカップルとカフカ、電波三人の話だからしゃーない
3679 :やってられない名無しさん:2007/10/26(金) 23:28:36 ID:???0
>>3676 だって、アイザックとミリアに加えて可符香だぜw
その分金田一の考察パートとギャップが生まれ、映えるんじゃないかと。
-‐ '´ ̄ ̄`ヽ、
/ /" `ヽ ヽ \
//, '/ ヽハ 、 ヽ
〃 {_{ノ `ヽリ| l │ i|
レ!小l● ● 从 |、i| したらば名物傷のなめあい
ヽ|l⊃ 、_,、_, ⊂⊃ |ノ│
/⌒ヽ__|ヘ ゝ._) j /⌒i !
\ /:::::| l>,、 __, イァ/ /│
. /:::::/| | ヾ:::|三/::{ヘ、__∧ |
`ヽ< | | ヾ∨:::/ヾ:::彡' |
167 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/26(金) 23:42:42 ID:I1y34qUJ
電波だろうがなんだろうが愛情もって書かないと
いけないんじゃなかったんじゃなかったっけなな?かな?(棒読み)
※ふつうは、2次元キャラの遊びに愛情なんてかけないから適当に書くし
それに全力をかけるヤツこそが痛いんだが
, -‐‐‐‐-、、
,ィ´:.:.:.:.:.:, 、:.:.:.::.`ヽ、
!:.:.:.:,r'''´ ヽ:.:.:.:.:.:.:.:|
t,:i´_ ,=ニ `ヾ:.:.:.:.| ←◆B0yhIEaBOI
`f´`r‐t___ノーレ‐,:ノ
!~´i リ;'
! ==' /ニ'
ヽ___ノ |
,ィト---、,r‐‐^i
,,,r‐'''´/;;;|二ニフ^!ヽニ!;;;;`iー、___
,,,ィ'''´;;;;;;;;;;;/__,;;;ヽ/ , ! `Y、;;;/;;;;;;;;;;;;;;;;;`ヽ
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!;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|__ ,r';;;/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|
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!;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; ;;;;;;;;;;;;;;i
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!;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/', _ ヾ、`v,r、;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;||;;;;/7´ / l
λ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|〉 、_ `` 、,>'´〉>`‐、___;;〉y'^'~ヒ_, ィ' !
ヽ;;;;;;;;;;;;;;;;;`;、t_フ'", 〉`// / `、___ノ´〉`/ ,ト-‐'´,ノ
` >,,,,,,,,,,;;;;;;;;/::::::::〉 / } {:::::::::::::::::::::/ )::::`‐t'´
/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;`i:::::::〈 '! ( |::::::::::::::::::/ ,ィ:::,::::::::::|
愛情のあるなしなんて気に食わないSSをつぶすための方便なんでね
私が気にくわなければ愛情がないことになるし
私が気に入れば愛情があることになる
駄文と名文の差も実際はありゃしない
要は私たちが気に入るかどうかだ
駄文とか名文とか判断するというんだったら
したらばの運営の中に最低でも高校国語の教師の資格持ってる人間くらいいて当たり前だよな
そんな専門教育もうけてないヤツが国語をどうとかいう資格ないだろう
でも、──とか、誤字脱字とかも、枝葉末節な話だと思うんだけど
誤字脱字が気がついたんだったら気がついたヤツで修正しろよ
それ、ある意味では編集の仕事だろうが
まちがってもそんなもんで「駄文」認定にはならないと思うよ?常識的に
そんなこと言ってたら日本語おかしい
奈須きのことかどうすんの?
何が楽しくてSS書いてるんだろうね
学校提出用の読書感想文なんて書いたら面白そう
「◆LXe12sNRSsは一生懸命にこの作品を書くことによって、
この作品から何を世の中に訴えかけたかったのでしょう?
そしてこの作品からあなたは何を学びましたか?(800字)」
_ 、_ ,. ,./i,.
、ヽ、 `ヽi、゙ヽ、 ,,.-‐'''""'''- 、 /i/ '"´'´''"i,
,r''´' ゙、 ,.-'".:.: : : `ヽ、 / ノ'i'
. <´ ゙、 _,,.-- 、 __,,,_ /:.:.:.:.:.:. : : __,,,. -- .,,,_ゝ、_,,,.-'、__ 'ノ,
`フ ./`'''7´ `y´ `ヽ、,.-‐''""'‐y'.:.:.:.:.:.:.:.:._,.-'"__,,. -''^ヽ、,_ヾ ヽ ヾ、 ソ
〈、_...... . . . . . ....:.:.〉、_l:.. /''" l:.:.:.:.:.:.:.:.:/-‐''´ _,゙i |'':.. . ....:.:.:.:>
>.:.:.:.:.:.:.:.:.:::::::/ ゙、:.:.:.:.:....:.:.. i'ニヽ.:.:.:./ ,.== 、 i ,.=、'l ノ:.:.ノ-、.:.:.:__=‐'"
 ̄´-ニ',,. -'" `‐ --''゙、`.:.:.:.:.:.:.:.:.:.. . . ..l | | |.:.:.ノ ,.=-=、`' ' ' _二, i'.:.:.:ノ'"  ̄
ヽ、,,__,,,.-、.:.:.:.:.:.:.:.:.:.l ! | |.:/ '‐‐( Oi ゙i r' Oノ/_,ノ 単にガキな作者のバカどもが
゙ヽ、,,,_,,{゙、i,l |:.i, ,. 、`ー‐' ,. ヽ=' i 凄惨な表現と殺し合いを
_,,,,,.-''":l゙、'-'.:.゙、 ' ´i'ヽ、__ノi_ l、 / みたいだけに決まってるじゃないか
___,,,,r''":::::::::::::::::::::!:.:゙、.:.:.:| i l i'、 `ヽ,ノi/ ̄ ̄` ''ヽ、
,,.-''"::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\.'i, ! ! `、二ニニソ/ ノ  ̄ヽ、_
r'´::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::`‐-.,,_::::::::::ヽゝ, ‐‐ |r' ,.-'"/::::::ヽ、
/`'''‐- .,,,_:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::` ‐- .,,_゙、__,,,,. -'ー‐' _,,.-'" /::::::::::::::::::゙、
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i';;;;;;;;;;;;;;;;;;;!/;;;,.-─''''''ヽ、,.. -、;:;:__,r''"'ヽ,,,,____,,,,,,. -‐''''":::::::::::::::::::::::::::\;:;:;:::::::::::::::::::i、
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/;;;;;;;;:;:;::::::::l;;;;;| ''´ ゙、:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::l:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|;;;:;:;:::::::::::::::::::
i';;;;;;;;;:;:::,,. --'" ! ' r‐ ノ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|::::::::::::::::::::::::::::::::::,,. -─‐-、!;;;;;:;:;:::::::::::::::::
つ〔お決まりの泣き話〕
だいたい話なんて出尽くしてるんだよ
主催者が考えるパターンもな
|,,r''´ ̄ `''‐|_ ,-‐‐- ,,__,, -‐ 、
r´``'‐-=-‐'"´`':、 {,, -‐r‐ 、__r‐、>ノ
`-ト(ミ)‐(ミ)t,,ri'´ ,, -‐''''''''''‐- 、 lj ̄`- ' l`‐' リ
゙i ,,┴‐-,, 'ノ ,ィ´: : : : : : : : ノ、:\ レ _,,.`´,,_ l´
l "''"゙''''''゙ /~ /:::: : : : : : :;' ツ ゙i: :i, lヽ l
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だが、したらばさんは大喜びだ。
178 名無しさん@お腹いっぱい。 sage あいつらが心底厨なだけか 2007/10/27(土) 01:45:43 ID:rf19XsGk
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| ,. -‐ ''´ ̄ ̄`ヽ、_ /
|, - '´ ̄ `ヽ、 /
/ `ヽ、ヽ /
_/ ヽヽ/
/ / / / / / ヽハ
く / /! | 〃 _/__ l| | | | | | | ||ヽ
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/ハ/ | | ヽ/ ヽ | ヽ | || /|ヽ/! |/ | ヽ
/ | ||ヽ { ,r===、 \| _!V |// // .! |
| || |l |ヽ!'´ ̄`゙ , ==ミ、 /イ川 |─┘
| ハ|| || | """ ┌---┐ ` / // |
V !ヽ ト! ヽ、 | ! / //| /
ヽ! \ハ` 、 ヽ、__ノ ,.イ/ // | /
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|(/(/(/(/(/(/(/(/(/(/│|| |\ 〃
r'´ ̄ヽ. | | ト / \
/  ̄`ア | | | ⌒/ 入
〉  ̄二) | | | / // ヽ
〈! ,. -' | | ヽ∠-----', '´ ',
| \| | .そ の 通 り | |<二Z二 ̄ / ',
| | | _r'---| [ ``ヽ、 ',
| | | >-、__ [ ヽ !
\.| l. ヽ、 [ ヽ |
ヽ| \ r' ヽ、 |
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ヽ | _,ニ ニ,,,,,_ ソ./
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ヽ. L__」 /
ヽ. -、、、、 ' /|
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ノ. | ヽ / |`ー-、
なんだかよくわからないけど隈部置いておきますね
目が霞む。
思考がぼやける。
体が重い。
呼吸をすることすら億劫だ。
少しでも気を緩めれば、この朧げな意識はすぐに失われてしまうだろう。
だが、そうなれば全てが終わる。終わってしまう。
それは、出来ない話だ。
だから、歩く。
そして、目の前の敵を、燔く。
ただそれだけ。それだけでいい。
他の事をする力も、考える余裕ももうない。
残された力で出来ること。それをただ淡々と行うのみだ。
そう、いつものように。
燃えろ。
@ @ @ @ @
場所はフィールド中央近く。E-5エリア内。
時間は朝6時を少し回ったばかり。
そこにいるのは、2匹と一匹。
つい今しがたまで流れていた放送を聞くために、一行は歩みを止め、休憩を取っていた。
放送が終わってから、お互いがお互いを探り合うような、妙な空気が場を満たす。
その空気を破ったのは、金髪の赤コート。
「ええと……なんと言うか、聞くのが憚れるんだけどさ……
どう、だった? 誰か知ってる人、呼ばれた中に居た? 僕は居なかったんだけど……」
「私は居ませんでした」
そう答ながら、ふと、自分がまだ名乗ってすら居ないことに気付く。
男の方は私の名前よりも肩の怪我の方を気遣うのに忙しく、
猫の方はというと、早く暴れたいの一心なのか、私のことなどほぼ眼中に無い。
ドの付くお人よしに、おつむの弱そうな食肉類。
御し易い事この上ない。
と、そこで猫が口を開いた。
「俺は……直接の知り合いは無事みたいだな。
ただ、知り合いの知り合い……はやての言ってた知り合いの一人にキャロってのが居たと思うんだけど……
死んじまったみたいだな……」
「そうか……でも、もう9人も人が死んでしまっているなんて……クソッ、急がないと……!」
「心中お察し致します……」
思わず歯が浮きあがって飛んでいきそうになった。
この2人は、ここまで大した警戒心も払わずに、既に様々な情報を私にさらけ出していた。
そのなかで最も興味を引いたのが、はやて――機動六課部隊長、八神はやて――という人物の名前だった。
偶然にもこの猫は彼女と接触し、その行動予定をも把握していた。
この情報をどう使うかは後に考えるとしても、それは予想外の収穫と言える。
接触を避けるか、敢えて積極的に接触するか……
その時、思い出したかのように金髪が口を開いた。
「ああ、そういえばまだ聞いていなかったね、君の名前は――」
だが、男の言葉はそこで止まる。
そして、その場の全員が全身を硬直させる。
遠くから、爆音が轟いて来たのだ。
「これは……一体何処から!?」
「見ろ、あっちだ!」
見れば、西の湾の向こうで、濛々と粉塵が立ち上っている。
あそこで何らかの爆発が起こったようだ。
戦闘? 事故?
どちらにせよ、物騒な何かが起こっていることは明らかだ。
賢明な人間ならば、好んで近づこうとは思わないだろう。
だが。
「まさか、あそこでも戦闘が!?
なら、止めにいかないと……ああ、でも彼女を襲った黒服が……」
「なあ、その黒服ってのが、まだソコにいるとは限らないだろ?
でも、あそこに居る奴は、今暴れてる。
先にコッチを片付けてからのがいいんじゃねえか?」
「……うん、確かにクロの言うとおりだ。彼女には悪いけど、あそこで暴れてる人を止めに行こう!」
「ああ! こっちのが確実に暴れられそうだしな!!」
こいつらは、馬鹿だった。
「君はここで隠れているんだ! 大丈夫、直ぐ戻る!!」
そういうと、2人は爆煙の立ち上る方へと走りだす。
馬鹿は御しやすいが……過ぎたるは及ばざるが如し、ということなのだろうか。
@ @ @ @ @
その爆発が起こった現場は、ごみごみとした街の一角だった。
海沿いだというのに風の通りが悪く、空気が淀み、粉塵が中々晴れて行かない。
しかし、その煙の合間から覗き見える爆発の規模は凄まじい。
ガス爆発か何かなのだろうか?
「ゲホ、ゴホッ、おい、煙が多すぎてなんも見えないぞ! 爆発もあの一発きりだし……どういうことだ!?」
「わ、わからないよ! でも、僕らと入れ違いになったとも思えないし……爆風で海に落ちたのかな?」
「でも、これだけドでかい爆発なら、海に落ちたとしても生きちゃいないだろうなー」
視界も、状況も、限りなく不透明だ。
だが、それでも凡その推測は行える。
爆発の規模は大きいが、周囲に爆発の原因となり得る可燃物は無い。
ということはつまり。
この爆発は、何者かの能力、もしくは特殊な道具によって生じたものである可能性が極めて高い。
そして、死体、すくなくともその一部すら発見できない。
ということは……だ。
この爆発を起こした張本人が、まだ生きてこの辺りをうろついている、という可能性を示唆しているのだ。
「見て! 地面に血の跡がある! あっちに続いてるみたいだ!」
「……待て、何か動いた! 誰かいるぞ!!」
……と、どうやら対象を捕捉したようだ。
――幽霊?
柄にもない事だが、その男を見て、最初に連想した単語がそれだった。
その黒い服は血で汚れ、足取りは覚束無い。
何処へ向かっているのか、何をしようとしているのかは分からないが、その肉体からは生気を感じ取れない。
正に、死体が歩いている、という表現がぴったり当てはまる。
ゾンビ、という奴なのだろうか。
「ちょっと、そこの人! 待ってくれ、話がしたいんだ!!」
金髪赤コートが男に向かって呼びかける。
だが、男は何の反応も示さない。耳が聞えているのかどうかも怪しいところだ。
「僕は敵じゃない! 教えてくれ、君がこの爆発を起こしたのか? それとも君は巻き込まれただけなのか!?
頼む、返事をしてくれッ!!」
それでも金髪は呼びかけをやめない。ご苦労なことで。
だが、その熱意が届いたのかどうか、男がゆっくりと二人の方を振り向いた。
男の目は――冥い。
まるで、死者のそれの様だ。
だが、死人の目にはないものが唯一つ、その目の中でギラギラと燃えている。
これは……そう。
『殺意』だ。
「……おい、こりゃあ話が通じるようにゃあ思えないぞ?」
猫が、かちゃりと銃を構える。
「待って、まだ話を――」
だが、男は二人が言い合っているのを意にも介さないといった風に、
ゆっくりと、その右手を二人の方に向けて掲げる。
「握手を求めてる……ワケじゃないよね、やっぱり」
「アホか! どう考えても『なんか攻撃始めますよ!』ってポーズだろうが!
もう悠長に待ってる場合じゃねえだろ!!」
そう言うが早いか、猫が男に向かって走り出す。
「待ってクロ! 怪我させちゃいけない! あくまで平和的に――」
「黙ってろ! つーか、ちゃんと『優しく』やってやるよ! アイツが反撃してきたら知らねーがな!」
その猫に向かって、男がパチン、と指を鳴らした。
「うおおおおっ、これで大人しく―――」
猫が、銃の引き金を引く。
その瞬間、世界は光に包まれ、音という音が消え去った。
恐らく、猫はそれを爆発だと認識する暇さえ無かっただろう。
@ @ @ @ @
これは事後的に得られた推論の一つなのだが、一応ここで纏めておくこととする。
あの男の技というか、能力は……恐らく、「気体の操作」だったのではないかと思う。
詳しい手段は不明だが、爆発を引き起こすような、何らかの可燃性ガスを操って、敵を爆殺する。
そういった戦闘スタイルだったのではないだろうか。
だが、見るにこの男、既に満身創痍、息も絶え絶えといった様子だった。
まともな意識を保てていたかどうかすら怪しいものだ。
だが、気体の操作自体は何とか行っていたようだ。それは、爆発の存在自体が証明している。
しかし、である。
この男は、ガスは操れても……果たして、その“起爆”は出来たのだろうか?
見たところ、この男は発火装置――火種になりうる道具を何一つ持っていなかった。
そう、“ランタンの一つ”さえも。
そして、朦朧としたこの男の意識。
風通しの悪い、淀んだこの地形。
不自然なほどに大きな爆発。
そこから導かれる推論は――私の主観的な憶測が大きく入っているが――つまりはこういうことだったのではないだろうか?
男は、微かに残った意識で、敵と認識したモノを、それも、虚実を分け隔てることなく、攻撃し続けていたのではないか?
そう、彼が何時もそうするように。
だが、彼の手には発火装置は無い。だが、彼はソレすらも自覚はできていなかったのではないだろうか?
そして、一つ一つの攻撃自体は不発に終わるが、彼が呼び寄せた“可燃性ガス”は、この場に留まる。
淀んだ空気の中で、拡散せずにガスは残る。
(補足して置くが、一部の可燃性ガス、例えば酸素等は空気よりも重く、地表に留まる性質を持っている)
そして、男の攻撃は続く。
その結果、この場には非常に大量の可燃性ガスが充満することとなってしまう。
そして、それが何らかのきっかけで着火してしまえば……大爆発が起こる。
それが、我々が最初に聞いた、一度目の爆発だったのだ。
そして、“二度目”である。
今度も、ガスの蓄積は相変わらず行われていたのだろう。
そして、更に二度目では、一度目の爆発の残渣――大量の粉塵が、その場に残っていた。
粉塵というものは、可燃物である。一つ一つが発火によって生むエネルギーは少なくとも、
それが大量に連鎖していけば、決して侮れない威力を生み出す。
それが粉塵爆発だ。
つまり、大量の可燃性ガスに、大量の可燃物。それらの発火によって生じる大爆発。
それが、その時起こった現象なのではないだろうか。
これが、その“一部始終”を観察していた、私ことクアットロの出した結論である。
@ @ @ @ @
湾を挟んだ地形。飛行能力を持つ私が先回りするのは非常に容易かった。
そして、彼らに見つからないように、身を潜める。
今度は気付かれないように、十二分に距離をとり、注意を払った。
観察の目的は二つ。
あの二人と、敵の見極めである。
利用できそうなら使い、使えないのであれば捨てる。
その評価は極めて重要と言えるのだ。
再度立ち上る噴煙の中心地に、私はゆっくりと舞い降りる。
その爆心地には、変わり果てた姿の猫がその体を横たえていた。
まだ余熱の残った首輪をつまむと、炭化したその首がボロリと零れ落ちた。
その手には銃がその形をとどめてはいるが……その機能が残されているかどうかは甚だ疑問ではある。
一応念のため、それらを自分の荷物の中に収めておく。
周囲を見渡すと、少し離れた場所に、金髪の男が倒れていた。
気を失っているようだが、目立った外傷はない。悪運の強い男だ。
だが、今はこの男のことはどうでも良い。
今は――もう一人の男の方に用がある。
その男は、しかしながら、かろうじて生きていた。
軌跡の範疇だといえるかもしれない。それほどに、その男の置かれた状況は悪かった。
はた目にも重症と分かるその体は、先ほどまで自律歩行していた事実さえ疑いたくなる程だ。
このまま放っておけば、この男は、ものの数分の間にその生命活動の全てを止めてしまうだろう。
だからこそ、良い。
私は、あるものを求めていた。
それは、私の左肩を治療する為の、何らかの手段。
この世界では、中々に手強い人間が多数居る。その中で手負いのまま居ることは、極めて好ましく無いと言える。
だが、螺旋王が支給した道具の中には、数々の不可思議な道具が含まれているし、この場に居合わせる能力者達の技術力は低くない。
だからこそ、自らの傷を癒す手段がどこかにあると考えることは、決しておかしくないはずだ。
実際、その可能性を秘めたアイテムは、既に私の手の中にある。
最初に私が殺した女の支給品であるそれを取り出す。
銀色に輝く小さな金属片。
だが、それは、恐るべき性能を秘めた生物兵器そのものであると言う。
“DG細胞”
その説明書きを額面どおりに受け取るならば、それは正に人知を超えた超兵器であると言わざるを得ない。
まさかそこに書かれた通りの機能を有するとはとても信じがたいが、かと言って完全なブラフであるとも言い切れない。
貴重なサンプルである、とは思う。
だが、今の自分に必要なのは、当面の間の生存確率を上げること。
だから、私が知りたいことは、ただ一つ。
『コレは、私の怪我を治癒するだけの能力を持っているのかどうか?』
しかし、その効果をいきなり自分の体で確かめる、などということは出来ない。
幾らなんでもリスクが高すぎる。
だから、私は今から“実験”を行うことにする。
私は、徐にこの小さな金属片を、この男の傷口の中に、捩じ込んだ。
男は、もう痛がる体力すら残っては居ないようだった。
これで、良い。
どうせ死にかけの人間だ。回復すると言っても、どうせタカが知れている。
これで男が死ぬまでに、その傷が少しでも治るようであれば、私の肩の治療に使えるということだ。
万が一この男が生き永らえることがあれば、それは私にとっても、とても強力な自己治癒という保険となり得るのだ。
一方、なんの変化も無くこの男が死ぬようであれば……それは、この金属片がそれだけのモノだというだけのこと。
後でサンプルだけ回収すれば良い。
要は、この男は“苗床”なのだ。
植えた花が咲くか枯れるか、はたまたどんな実を付けるか……それは、後のお楽しみ、といったところだろうか?
無論、苗床なのだから、この死にかけの男は実に都合が良い。
まだ元気なあの男には、また別の働きをしてもらわなければならないのだから――
@ @ @ @ @
「う……ん」
「気が付きましたか?」
ヴァッシュが、目を覚ます。
「あ、ああ、ええと、ここは……? どうして君がここに?」
「じっとしていろと言われたのに、ごめんなさい。
あの後、凄い爆発が起こって、どうしても心配になって様子を見に来たんです。
そうしたらヴァッシュさんが倒れていて……」
「君がここまで僕を担いで来てくれたのかい? その傷で……すまない、ありがとう」
ヴァッシュは、まだ痛むであろうその体をなんとか起こす。
「ええと、ところでクロは? それにあの男はどうしたんだ?」
「それが……」
そう言い淀みながら、少女は二つの金属片をヴァッシュに差し出した。
それは、一丁の壊れた拳銃と、一つの首輪だった。
「こ、この首輪ってまさか……!?」
「はい……クロさんの首輪です。それに、あの男の人も、私が見つけたときには残念ながら……」
悲しそうに俯く少女の目には、うっすらと涙が滲んでいる。
「くそッ、また、助けられなかったって言うのか!? 何てことだ……畜生ッ!!」
そう吐き捨てるヴァッシュは、だが尚も立ち上がろうとする。
「駄目ですよ、ヴァッシュさん! 今は体を休めないと!」
「休んでる暇なんか無いんだ!」
止ようとする少女の制止を振り切り、ヴァッシュが立ち上がる。
「もう、これ以上犠牲者を出しちゃいけないんだ……!」
その背後で少女が浮かべた笑みを、ヴァッシュが気付くことは無い。
【クロ@サイボーグクロちゃん 死亡】
【F-5/下水処理場付近/一日目/午前】
【ヴァッシュ・ザ・スタンピード@トライガン】
[状態]:全身打撲
[装備]:ミリィのスタンガン 残弾8、ナイヴズの銃@トライガン(破損)
[道具]:支給品一式
[思考・状況]基本:絶対に殺し合いを止めさせるし、誰も殺させない。
1.C-5に向かい、少女(クアットロ)を攻撃した男を止める
2.ナイヴズの銃は出来るだけ使いたくない。
3.ランサーが次に会ったときに怒ってたら、とりあえず謝り倒しながら逃げる。
※クロの持っていた情報をある程度把握しています。
(クロの世界、はやてとの約束について。
【クアットロ@魔法少女リリカルなのはStrikerS】
[状態]:銃撃を受けた左肩がまともに動かない
[装備]:
[道具]:暗視スコープ、支給品一式、不明支給品×0〜2 、首輪(クロ)
[思考]
1.勝ち残り、ドクターの元へ生きて帰る
2.駒(ヴァッシュ)を使って、黒服の男(ウルフウッド)を始末する。
3第二回放送頃には苗床(ロイ)の様子を見に戻る
4.善良な人間の中に紛れ込み、扇動してお互いを殺し合わせる
5.出来る限り自分は肉体労働しない
※支給品はすべて把握しています。
【E-5西 /一日目/午前】
【ロイ・マスタング@鋼の錬金術師】
[状態]:瀕死。DG細胞寄生.
[装備]:なし
[道具]:なし
[思考]
1.意識不明
※ロイのデイバックはF-5の駅近くに落ちています
※クアットロによって、ロイの体は隠されています。
※ロイのランタン、クロのデイバック(支給品一式 錆びた日本刀@機動武闘伝Gガンダム、ナイブスの銃の予備段30発)は、
F-5北〜E-5西のどこかに落ちています
これ、前書いたLGと同じヤツがコテ変えただけなんちゃうか?
1234 :ツチダマな名無しさん:2007/10/26(金) 18:12:45 ID:ddZgJrwY0
発議します。
仮投下スレに投下された◆1vqUwy6meQ氏のSS「悲しみよこんにちは」に関して、
誤字脱字、句読点抜け等が多数見られます。
これが、以下の要件に抵触し得るのではないかと考えます。
NG協議の対象となる基準
1.ストーリーの体をなしていない文章。(あまりにも酷い駄文等)
せめて、書き手氏にはテンプレ中の
「書き手の心得その2(実際に書いてみる)」の項を熟読の上、再度の推敲を行っていただきたいと考えています。
現在修正作業中かと存じますが、何卒御一考して頂きたい次第です。
1235 : ◆P2vcbk2T1w:2007/10/27(土) 09:25:31 ID:YWlddSkk0
自主的に来ました。
根本的に「DG細胞を削除」のパターンも一応考えては有ります。
・DG細胞について
細かい機能や制限の類は意図的に曖昧にぼかしたので、後付で設定できると思います。
「制限で機能が十分に発揮できない」で十分に対応可能だろうと考えていました。
1236 :ツチダマな名無しさん:2007/10/27(土) 09:36:26 ID:2rZccfVM0
だけど、備考欄に制限を付けても
抜け穴を見つけて無茶したくなってくる。
実を言えばセカンドでマスターガンダムに
レオパルドの砲身をとりつけようとしようとしていたのは自分だから
今でもそんな欲求が沸いてくる。
アニロワでも闇の書の闇の暴走もあったしなぁ。
1237 :ツチダマな名無しさん:2007/10/27(土) 09:42:40 ID:Mr73JJH20
まあ確かにwktkするアイテムだが、スパロワと被るので自重して欲しいと思う。
1238 :ツチダマな名無しさん:2007/10/27(土) 09:53:56 ID:KV8cxxxo0
不死者並みというかそれ以上にタフなマーダーが出来上がってしまう……
問題は無いけどな
個人的には盛り上がりそうでおkだけど、展開というか進行的に面倒になると思う
否応無くハードルが上がる
1239 :ツチダマな名無しさん:2007/10/27(土) 10:05:28 ID:U5J8IdBEO
う〜ん、DG細胞が出てくるとなると、シュバルツの死体に利用価値が出てきちゃうんだよなぁ。
1240 :ツチダマな名無しさん:2007/10/27(土) 10:13:28 ID:2rZccfVM0
>>1239 あれは一説にはアルティメット細胞(善いDG細胞)らしい。
別物と考えてもいいかもしれない。
1241 :ツチダマな名無しさん:2007/10/27(土) 11:53:28 ID:CuhGZX0w0
個人的には賛成だな。
かなり感染力とかそこら辺を落とす必要がありそうだが
1242 :ツチダマな名無しさん:2007/10/27(土) 12:17:09 ID:fq0zb5ZI0
>>1240 暴走してるだけで元々同じ物なんで別物とか利用価値なしとは言い切れないと思うが
1243 :ツチダマな名無しさん:2007/10/27(土) 13:50:15 ID:Ar2Sk6Yg0
まあ今後DG細胞が生かされる殺されるかは書き手しだい。
終盤で大暴れさせてもいいし、ロイを中盤の大ボスにしてもいいしでさ
……って書き手に丸投げするのも無責任だよね、てかもっと意見プリーズ
1244 :ツチダマな名無しさん:2007/10/27(土) 14:47:37 ID:uSUx6qvo0
一つ聞きたいんだがロイの炎はどのぐらいの出力なんだ?
脳細胞以外は完璧サイボーグのクロの装甲を炭化させる炎ってどんな炎なんだ。
少なくともガス爆発程度じゃびくともせん
原作では炎浴びるようなことは山ほどあったが着ている猫のぬいぐるみが焼けてなくなるだけだったぞ
爆発の衝撃で脳が揺らされ、意識朦朧のところをクアットロにズガンならわからんでもないが。
死ぬのはいいんだがさすがに納得いかんぞ
俺はDG細胞よりもこっちのほうが気になった
1245 :ツチダマな名無しさん:2007/10/27(土) 15:13:29 ID:8JKLHTPg0
>>1244 クロの耐久力については制限って事でいいんじゃない?
ただ、同様にロイの炎の威力も制限されてるはずだし、あの3人の中でクロだけがって問題もあるが……
1246 :ツチダマな名無しさん:2007/10/27(土) 15:15:46 ID:Ar2Sk6Yg0
爆心地がクロだからってのは……駄目だね
ヴァッシュが火傷一つ負ってないから矛盾が生じてるのかな?
クロが焼け死ぬぐらいの爆発なら、ヴァッシュが火傷負ってないのはおかしくて
ヴァッシュが火傷負ってないなら、クロが焼け死ぬぐらいの爆発はおかしい
1247 :ツチダマな名無しさん:2007/10/27(土) 15:27:02 ID:Zzvijg5cO
金属が炭化するほどなら、人間なら熱波だけで死ねるのでは。
1248 :ツチダマな名無しさん:2007/10/27(土) 15:32:05 ID:f8uVGcIc0
>>1244 自分が書いたのかと思った
1249 :ツチダマな名無しさん:2007/10/27(土) 15:32:50 ID:Ede.Vv1M0
ヴァッシュのタフさは人並み以上だし、クアットロは戦闘機人で耐久性も人並み以上だろうけど
クロちゃんの装甲は制限つきでも多分それ以上だろうからなぁ…死ぬとしたら三人全員死ぬと思う
1250 :ツチダマな名無しさん:2007/10/27(土) 15:36:33 ID:GZnry6MwO
そして全員死なすにはロイのコンディションが悪すぎるジレンマ
爆破そのものでクロを死なすのは無理くさいな
クアットロに殺らせるしかないんじゃない?
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まるでレスがゴミのようだ
※ 他の企画であるスパロワでどうだとアニロワには関係ないんだがとか突っ込みどころしかない
2ch側とかしたらば側とか内部分裂するんならスレ分ければいいやん
したらば側のスレは>>2-
>>6のテンプレで投下のみ
2ch側のスレはコピペや感想も書き込む
それでお互い嫌な目見ることなくなって100%解決だし
ていうか2ch側とか言うほうのSSはどこにあるんだ?
したらば側のSSは見つかるが2ch側のSSは見つからんぞ、活動してないのか?
反対する理由はないね。
スレ分割すればどっちの主張も満たされる。
乱立スレを処理するためにもその方がいいのは確か
削除人が動く様子もないしこっちで処理した方が早い
としたらばさんが申しております
すくなくとも2ch側がこのスレorこの板から移動する理由は無いな
計画を練ってる最中に強引にしたらばが進めただけだから
それに2ch側はまだ計画中だからSSなんてあるわけが無い
さよなら絶望先生ロワとか題材が違うのなら勝手に使うの良くないし、
どこも題材違うっぽいから新しく立てたら?一時期に比べればナントカ編とかでやたら立ってたのは片端から落ちたし
それでもアレってんならアニメサロンとかロワたってなくてSSスレおkなとこに移ればいい、2ch側はこっちで話し合う以上ID必須だけど、
したらばで議論なりやるんならIDもいらんでしょ
お互い適材適所な板もあるんだし
なんか分割にデメリットある?
あー、どちらも人数居るみたいだしね。書き込みのIDを見る限りでは。
分割って言うか、分岐かな。
というか、自称2ch側の人たちにも、この提案を蹴る論拠は無いよね
したらばが別板に移動すれば論拠はないけど
したらばがこの板でやるというのなら重複になるから削除だろうよ
というか自称2ch側はこんな所に粘着してないでさっさと投下でもなんでも始めるべき
文句とか垂れ流す前になにかしら目に見える成果を出そうぜ…
ならアニサロでいいだろ?
ID出なくて困らないんだしな
別板井けば新規さんも入るだろうし、もともとこの板じゃSSスレってグレーゾーンな存在だしな
そのうえで、
したらば側のスレでSS投下以外の書き込みすれば今の話し合いのログ出して誘導、その後削除依頼
2ch側のスレでしたらば側が作品投下したら同じくログ出して誘導、その後削除依頼
これで削除議論で喧々諤々のケンカもしなくてすむしな
成果なんて誰に見せるの?
成果見せなきゃいけないなんて2chにルールあるの?
こういう企画ってしょせん自己満足じゃん。
>>204 したらばの判断することであって
うちらが命令することじゃない
ていうか好きなやつがわいわい集まってやる企画に成果も何もないだろうに……
互い楽しめばいいのに、主張の違いでいがみ合ってるからそこまでするなら分割はどうよ、って言ってるの
飛ぶ鳥跡を濁さずっていうだろ?お互い別れるんだからお互いの企画の成功と繁盛を祈って、くらい言おうぜ
最後くらいきちんと〆ろよ
おいおい(汗
他人が見れる場所にSSを書かないとリレーも企画も何もできないだろww
それに自己満足したけりゃ自分のブログに妄想垂れ流しているだけでも事足りるしな
>>8 がどうかしらんが、じゃ、俺したらばに持ってくの面倒だし、したらば側のお人たちこの話持っててよ
で、したらばで話し合って、分割おkってなったら2ch側としては願ったり叶ったりなんだしそこで分割ってことでいいんか?
自称「2ch側」さんは荒らし・重複は削除人が決めることだと主張してたね。
なら
>>202は論拠にならない。
>>199 それ、葉鍵3で粘着してたときもまったく同じこと言ってたね。
結局1作品たりとも投下がなかったけど。
この板内での分割は断る
やるなら板を移動
その上でその板の住人と再度話し合ってくれ
>>211 板の住人とは範囲が広いなおいw
しかしアニメサロンはSSおkとなってるしなーんも問題ないよ
だからお前らなんでこれからもう顔合わせないってことになるかもしれないのに
お互いの正体勘ぐりいれて叩きあうんだよ、そういう態度が余計に相手を刺激すんだよ
その板の住人と話し合って問題がなければそれでいいやん
したらば側が理解するかどうかはともかくだが
>>211 「断る」?
「誰」に対して「何」を断ってるのか、はっきり言ってもらえるかな。
分割っつーか分岐でしょ。これまでの過去の蓄積を踏まえた。
大丈夫、分岐しても互いにリンクは張ろう。お互いに「こっち」と肌が合わないなら「あっち」に行けばいい、となるように。
議論に参加しそびれた「2ch側の人」「したらば側の人」が難民になる心配は全くない。たとえ居たとしても。
もちろん、難民対策のリンク以外は相互不干渉だ。
こちら側のスレにリンク張る張らないはこちらの判断ですよん
じゃ、したらば内で宣言された作品の投下のみが認められて、
したらば内で話し合いが行われるスレの存在は容認するんだな?
張らない方がいいんじゃないですかね
リンク張るからそこから入ってくるしそこから突撃もありえるだろう。
相互不干渉といったって住人が守るとは思えない
いいから首を縦に振っとけw
いつまでもこんな議論を長引かせるわけにもいかないだろう…
>>217 そういうのを許すかどうかは、そのスレがある板の住人の話し合いなんじゃないですか?
そういうのが許される板だってあるかもしれないし。
まぁそうだな
こっちはスレで話し合いおkなんだから、相手に意見に該当スレへという誘導は必要ない
あくまで、したらば側のみ
話し合いしたいならこっちでやってください、こちらに参加したいならしたらばへで済むしな
とりあえず、分割そのものに何らかのデメリットがあるから反対、という意見はないな?
デメリットが正直見つからないし
とにかく
「別板で、SS投下のみ、運営など話し合いはしたらば」のスレをしたらば側が作る
「ここで、話し合いやコピペもすべてここで行う企画スレ」を2ch側が残ってやる
で、
>>204でもいったが、
したらば側のスレでSS投下以外の書き込みすれば今の話し合いのログ出して誘導、その後削除依頼
2ch側のスレでしたらば側が作品投下したら同じくログ出して誘導、その後削除依頼
これで基本原則はお互いいいだろ?
>>220 それを許容できない人間のためにスレを分けようと言ってるわけで、反対意見になってないな。
何せ許容されるかどうかは削除人の判断と主張しているのは「2ch側」だからね。
まあ、確かに相互リンクである必要はないわな。
ただ個人的に、迷子が来たら誘導するけど。
権限が無いことに首を縦に振れとかいわれても、この板の住人だって困るんだ。
この板の企画はこの板だけのものなんだから
・このアニキャラ総合板以外の別板移動ならOK
(というより、したらばの企画者が板を移動するのをとめる権利がわれわれに無い)
・その板でしたらばの企画が受け入れられるかどうかまで、この板の住人は知らない
(騒動がおこったって知らない)
ここの板の住人は他の板の自治に関与できないんだから
許可する権利が無い、つまり縦に振れない
>何せ許容されるかどうかは削除人の判断と主張しているのは「2ch側」だからね。
それはこちらではよくしらない話だね
だから120%、したらば側とアニサロ側の住人との話しの流れで
大丈夫だというんだったら、アニキャラ総合板では何も文句言えないよね。
アニサロに行って、そこで騒ぎが起きて
騒ぎ起こさないと約束したじゃないかとこちらに言われても、それは知らない
アニサロで大丈夫だとしたらばがいうんだったら、放って置けば?
心配してくれてありがとう。
大丈夫、みんなそこまでバカじゃないって。口調とか前後関係とか行動原理とかで大体分かるから。
その板の意識過剰な自治厨か、それとも企画自体に粘着して板飛び越えてやってきた人か、くらいは。
だーかーらー騒動なんぞ起こるわけないだろと……
ローカルルールにも削除のガイドラインにも抵触してないんだから……
アニメSSなんでもござれの板だぞ、あそこは
基本ルールはそこのテンプレにアジャストさせるんだから、
したらば側の話だろうと今までみたいにコピペすれば当然削除依頼出されるだろ
そういった話し合いはしたらばでしてくださいになるんだから
そういったスレの存在を認めるかどうかじゃなくて、
ぶっちゃけ
「コピペとかSS以外を張られるのが嫌派」vs「2chで何やってもいいだろ総合所なんだから派」でもあるんだしな
>>229 自信があるなら行けばいい
ただ、騒動がおきても起きなくてもうちは関与しません …( ̄ー ̄)ニヤリッ
このしたらばがやるような話のスタイルなら
アニサロの方が向いているという話は前からあったような
>>226 つまり新スレの「SS投下のみ、運営など話し合いはしたらば」というルール、及びそこにおける
コピペや雑談は「すべて荒らし行為」であると「2ch側」住人も認識していると考えていいんだね?
>>230 騒動ってだから何よ?
何のルールにも抵触してないのにスレ違いの行動やって暴れるのはキチガイな荒らしだけだぜ?
試しに行ってみなよ、どんな騒動が起こるかさw
「これはしたらば側に関係あることだからコピペしまくっても問題ないんだ!
したらば側のことなんだから向こうに張るのは間違っててこっちに張るべきなんだ!」とかなーんとかいう
詭弁丸出しの即効論破される騒動以外にさぁ
何いってんのオタク
“こちら”とか“うち”とか、この板の住人の総意っぽく書き込むなよ…
別にしたらばのいい分が他の板で通るなら、それでもいいかもしれないけど
ただ、
「排他的馴れ合い」に引っかかる可能性が高いよな。
>詭弁丸出しの即効論破される騒動以外にさぁ
なんてしたらばが言おうが、削除人の判断は「内輪もめ」だろ?
内輪もめでしかないんだよ。結局は
だから削除もされないとおもいますぜ?
詭弁を論破した!なんていくら騒いだってさ、削除されなきゃ何の意味もないだろ
>>232 まぁすみ分けする以上必然的にそうなるわな
必要もないコピペを繰り返す(したらば側からすれば荒らし)をしたらば側はシャットしたい
→「別板で、SS投下のみ、運営など話し合いはしたらば」のスレをしたらば側が作る
企画してやろうと思うのに外部掲示板主導のSS投下する(2ch側からすれば荒らし)をシャットしたい
→したらばを追い出して「ここで、話し合いやコピペもすべてここで行う企画スレ」を2ch側が残ってやる
つまり、裏返せばお互いのテンプレ規則を守らない書き込みは
その内容が関係あろうとなかろうと当然荒らしになるわけだ、そのための分割だからな
第一関係あるから書きこんでいいなんてモロ詭弁だしな
関係そのものを絶てば荒れないんだから
板移動すればよろしいのでは?
そこで何が起きても知らないよ?
成功するかもしれないし失敗するかもしれないし。
>>237 テンプレを分ける以上、新スレにおいてはそれが紛れもない「荒らし行為」だと認識しての発言だよね?
>>236 何、外部にまとめサイトなどを持ってるところは、ロワ以外にもいくらでもある。
排他性ってのは、つまり新規に参加できるか否かだからね。
外部サイトや掲示板との連絡を取っちゃいけないって解釈はほとんど無い。
……てか、ここと、ここに関する議論以外で見たことないなぁ。
まあ、そういう意見の少数派の人とは縁が切れるんだから、お互いに一切問題は無いよね?
板を移動したいとしたらばが思うなら、ご自由に
だけどしたらばが言うこと聞くかとか、その板で受け入れられるかまでは
無関与ですよ
>>239 明言してよ。
「新スレにおける雑談・コピペ行為は荒らしである」って。
>>236 別にしたらばに書きもむのにパスも必要ない、誰でも書き手として参加できる、どう排他的なんだ?
>>237 だから分割話を出してるんだろー?
白黒入り混じってグレーだからどっちが嵐か判別しずらい、
だから白のスレと黒のスレ(色のたとえに悪意はない)に分かれて
白のスレで黒の内容だったらスレ違いで誘導込みで削除依頼、
黒のスレで白の内容だったらスレ違いで誘導込みで削除依頼
と、内輪もめではないとわかりやすくして削除人の手間も減らそうってわけさ
連絡とってはいけないなんてルールはないけど
それで調子のって全部運営を外部に持っていくやつはほとんど見たことない。
君たちは異常なんだよ
>>243 それって、まさにその板の住人の判断であって
このスレの住人が判断することじゃないよ
>>244 実際に書きこみできないと騒いでるやつがいる以上
信頼できないね
>>245 「この企画の2ch側住人」としてのあなた自身の認識を訊いてるんだよ。
もちろん今までの言動と整合性を取るなら、明言できないはずがないんだけど。
「SS投下専用スレ」でスレ違いの話題をしている時点で、内輪もめもウンコもなく
ぜーんぶ削除対象なわけだが
だからさ
アニキャラ総合板が日本だとするなら
アニサロは韓国とか、別の国なんだよ。
アニキャラ総合で住人が騒がれてもアニサロで住人が騒ぐかどうかなんてわからないし、
そこでアニキャラ総合板で騒がないと約束したなんて言われたって
そもそも治外法権なんだから、アニサロで住人が騒がないと約束はできないし、
わからないということだろ?
住人が一緒だというののも、したらばの思い込みでしかないし。
要するにやってみなけりゃ分からないという事だろ?
文句ばっか言ってる暇があるならさっさとチャレンジしろと
まあ、他の板で何の事件も起こさないように保障しろなんて言われたって困るよな
俺たちだけじゃないかもしれない、というか、おそらくアニサロにはアニサロの住人がいるだろう。
まあ、自信があるなら、行けばいいんだ。やってみないとわからない
>>246 そりゃ荒らし行為をしたからだろ
したらばは、書き込まれたレスを削除できても、レス番号は飛ぶし、なかったことにはできない、ログも残る
俺荒らしてないのに削除された!アク禁された!というならその荒らし行為とみなされたログ出すようしたらばに要請すれば
嘘か真か一発で判別できるじゃん
もしそういう人がいるなら、したらばの○○スレの何番俺のだ!戻してさらしてあらしかどうか見てみろよ!で終了
>>249 それでいいね。
その一文に対する反対は出ようがないわけだ。
>>246 うん、巻き添え食らった人は(もしいたなら)可哀想だったと思う。
ただ、したらばを信頼してない君がすべきことは、そういう可哀想な人たちにとっての素晴らしい新天地を作ることさ。
そのしたらばが勝手にやってる、というスレに妨害工作をすることじゃなくてね。
個人的には、したらばにアクセス制限されてないんだけど……
分岐したなら、俺は「面白い方」に参加するよ。
「実際に書き込みできないと騒いでいたヒト」が、騒ぐだけじゃなく企画を面白くする力があれば、栄えるんじゃないかな。
それこそ、害になってる(とそういう人たちが騒いでいた)したらばと縁が切れるわけだから。
誰にとっても不幸なこっちゃない
>>253 だから、あんたらの「荒らし」は2ch基準では「荒らし」じゃないんだって
>>246 書き込みができないと騒いでるログはこの場に出せるんだよね?
次スレは『作品投下「専用」スレ』ってスレタイにしてみるのは?
で感想雑談スレを別に立てる。
前と同じ形式じゃあダメなのか?
とりあえず最初に戻るが、分割にお互い異論はない
ここまではいいんだろ?
なら、したらば側が全体としてそれを了承するか否定するか決めるまでこの議論はおしまいだな
>>259 それで騒動おきるかどうかまでうちら知らないよ
文句いわんといてね
>>256 だからその書き込みが、果たして万人から見て荒らしといえるものなのかどうか、
ログを出させてロワ住人以外の衆人環視にさらせばいいじゃないかと言ってるのに日本語がわからんのかね君は
ほとんどのものは別に荒らしでもないという判断ですよ
荒らしって普通
まったく関係ない金正日のAAを
大量に貼り付けたりするようなサーバーに負荷かける行為だよな
>>263 だからそれを判断してもらうために出そう言うとるのがわからんのかねと小一時間
ID:Zxas4Ckoの日本語が通じてないやん
>>264 そうだな、そしてスレ違いの行為を永遠と続けるのも荒らしになるなー
ああ、そして今までスレ違いの書き込みなんてほとんどゼロだった
>>264 一行の中身のないレス繰り返したり巨大AAを意味なく使ったり個人のデータ公開だったり
スレ違いの話題を延々したり必然性のないコピペの繰り返しなども削除のガイドラインからすると荒らしになるな
まあ、荒しという単語の解釈についても分かれてるようだし、
どうやらその解釈は「したらば側」と「自称2ch側」とで綺麗に分かれているようだ。
これも、分割すれば解決だね。
もしも新天地で、アニメキャラバトルロワイヤルに興味持って、でも同じような解釈する人がいたら誘導しておくよ。
きっと気が合うはずだから。
ところでさ、
>>198,202,205,206,211,216,220,227,234,236,237,242,246,250,252,260は
全員「2ch側」らしいんだけど、同IDでの発言がない以上、これまでの推移には
まったく異論なしと考えていいんだよな。
中身の無いとか巨大AAを意味無く使うとかは片方の意見だけであって
こちらとしては問題としてませんが
>>271 で、ルールを守らないならsの人の感性に合うもっと適所があるんだから誘導して、、削除依頼で済むしな
>>272 移動するなら好きにしろというのは、このスレ全体でいえるのではないか?
>>273 その「片方」が分かれるんだから、めでたしめでたしという話だよ。
>>273 そういう事は『したらばからコピペするスレ』でも、
『巨大AAをコピペするスレ』でも立ててくれたまへ
おあいにくさま、こちらは作品投下スレでございます
アニサロに移転したいなら勝手にやれと
かんたんじゃないか
スレタイの強制力なんてあまりないしな
スレタイの通りに話を進めるのは、いうなればそのスレの住人の良心に依存するよな
削除依頼で対応する話じゃない
>>280 じゃあ何のためにスレタイがあるんでございましょうか?
ジョジョ3部の話をするスレでジョジョ4部の話をすれば当然スレ違いでございますよ
終わり
「したらば側」と「2ch側」とで荒しという単語の解釈についても分かれてるんだから、
この議論のログを(urlで)持ってって張って、こういう議論があったのであなたの行動はこっちのスレでやってくださいよー
で誘導でよしと。
したらば側では、コピペや雑談は事情の説明とこの議論のログ出して、荒らしとしてみなすことを解説、
もっと良いスレへ誘導、その後削除依頼と……完璧だな
したらばにもし書き込めないという人がいるなら、その人は自分の書き込みしたレス番を公表して、
その人の荒らし行為と判断したレスを公開させて周りに是非を問えばいい
>>282 削除依頼はする必要をまっったく感じないんですが
>>281 ちょwwwおまwww
お前の意見だとすれ違いなんてものは存在しなくなるぞwwwいくらなんでもその意見はバカすぎるwww
ぶっちゃけすれ違いの書き込みは削除されるってのは削除のガイドラインにもあるわけだが
>>281 うーむ、なるほどなるほど〜
じゃあ一人の人間が大多数を演じていれば、スレを荒らし放題でございますなー
そうなってはもはやスレ違いなどという言葉はおなくなりになるでございますねー
スレ違いは立派な削除対象でございます
過去、他スレでもしつこいスレ違いは削除されたものですよ
あのさ
>>283 仮にそういうふうにしたって、まったく第三者のアニサロ住人が君たちに反抗したら
そんなレスはまったく反古されるんだよ?
要するに、うちらがそちらに入っていって荒らすのではないか?といいたいのだろ?
うちらはやらないかもしれないけど、ここの住人とちがう第三者が入ってくれば
それは知らないよ
>>287 ここの議論で明らかなように、向こうでは問答無用で荒らしと認定される。
それはこちらに誘導の上、従わないようであれば削除依頼。
この流れに文句はないんだよね?
ジョジョスレの第三部のスレなのに
第四部で乗っ取られてしまったらあきらめるしかないんだよな
もしくは、2chの他スレに逃げるか。
第三部より第四部の方が人気高かったら、それもありえるわけだし
そうならないようにするのは、住人の良心だ
>>288 そんな話は、新スレ立てて、そのスレで話し合えよ
このスレは関与しないし関係ないよ
荒らしの基準話が永遠ループ状態になりつつあるな…
>>284 スレ違いだから削除依頼という事だろ?
確かにスレ違いだから削除依頼というのは少し過剰な気もするけど…
でもSSリレー企画という事をやっている以上ルールを決めとかないといけない
全員が自分勝手な価値観で書き込み始めたら収拾がつかなくなって企画自体が崩壊するぞ
>>283 老婆心ながら忠告すると、さっきからのそういう予防線張るようは発言は明らかに逆効果だぞ。
いかにも「第三者を装って荒しにいきますよ」と邪推「されやすい」言葉になっちゃってる。
まあ、心配すんなって。大体見りゃ分かるから。
難癖のつけかたとか、言動のパターンとかで分かるから。
はっきり言って、分かりやすいから。丸分かりだから。
>>289 ま、のっとられないためにも削除依頼を出す
それも住民の良心って奴だね
>第三者のアニサロ住人が君たちに反抗したら
だから広いw広いってwアニサロの○○スレ住人ならともかく、
板規模の意思疎通とれた住人って面白いジョークっすねw
で、反抗ってなーに?板違いでもなにもないスレが、どう問題になるの?
テンプレ見て「そんなのアニサロ住人は知らん!俺が好きにやる!」とかそんなのは
何板の住人だから、とかじゃなくて気質のあうあわないだから適所のこっちに誘導すれば即終了だけど?
つかどこ行ってもテンプレが気に食わないって好き勝手な話出すやつはただの荒らしだし即削除依頼でも十分だけどね
ループか?
こことの同意はあくまでこのスレの住人との話し合いの結果でしかないから
このスレが荒らしの基地になってそちらのスレに攻撃したなら話は別だけど
このスレがまったく関与してないのに、そちら側だけが荒れてるならこのスレの関与ではない。
先生……
>>289がバカ過ぎて日本語が通じません
君の脳内にスレ違いという言葉はないのか!?www
言葉尻だけとかこいつとこいつは同じだ!とか
そういう「主観」で物事を話すから混乱するんじゃないか?
スレタイと中身がまったく別物になったスレなんて良くあるんだが
テンプレ見て「そんなのアニサロ住人は知らん!俺が好きにやる!雑談とかもこっちでするぞ!」とかそんなのは
の間違いだった。
とにかく、スレ違いかつこっちが適切な動きがあれば誘導する、それでもだめなら削除依頼
アニサロに移転してみればいいんじゃないですか?
そこから先は、このスレではわからないです
まあ、せめて
このスレから出撃して突撃はやめましょうとはいえますけど
そこから先はアニサロで話してください
ゼロの奇妙な使い魔のスレを見てみろよ…
あそこなんか板移動をしてもちゃんと機能しているぞ
>>298 で?
ありなしで言ったら、スレタイと関係ない話して削除されたスレだってよくあるんだが
とりあえずそういうアクションは削除のガイドラインに乗ってる行為だ、とだけ言っといてあげるけど
機能する自信あるならいいじゃん
>>300 関与はしないと明言したね。
新スレのテンプレにおいて「2ch側」の意見が反映されず、かつ改正の発議は
したらばでのみなされるというルールに関しても、反対はしないんだね?
内輪もめ状態に入って削除された例はあまりないな
>>304 このスレの住人がこのスレで反対する理由は無いというか
なんで命令しなきゃいけないの?
おーい、誰かしたらばのほうでも移転についてのスレでも立てて話し合ってくれ
そうじゃないと、あとから知らんかったとかになると大変だから
よくわかんね
アニサロに移ったらアニサロの話だろうよ
なんでアニキャラ総合板が出てくるんだよ
>>306 じゃあ問題ない。
その意見に対してはこちらに誘導できるとわかった。
ま、これから後は話してもせんないので、お開きってことで
立てるのはしたらば側のスレなんだから、細かい詳細はそっちでやればいいし
分割ってことが決まっただけでもう十分
はあ?
誘導なんてしてもらっても困るよ
そちらで反乱おこったらそちらで処理しろよ
うちが関与しているという明確な証拠があるなら話は別だけど
それがないなら一切関係ないよ
新板で何か騒ぎがおこって、
それがこのスレの住人のせいにされても、困ると
そういうことなんですね
まぁとりあえず移転したいなら移転する
問題が出たら後で対処すればいい
多分このスレからの問題は発生しないんじゃないかとは思う
新しい住人がどう思うかまでは、知らない
>>311 ニホンゴツージテマスカー?反乱とかナニカンチガイテルンデース?
あなたがやっていることは、こちらではなく分割したもうひとつ(つまり、ここ)のほうが適切です
と、参加したがってるけどしたらばではなく2ch側よりの人をこのスレに誘導するというだけで、
こっちで引き取れというのではないデスヨー?お互い心地よいスレ環境のため誘導するだけデース
2ch側も、同じような考えの人が集まってハッピー、こっちも勘違いした人がいなくなってハッピー
どっちも幸せネ!
それともなにか……デメリットや不都合でも?
あ〜、予防線は張り過ぎると逆効果だぞ〜。予言者じゃないんだからさ〜。
適切かどうかの判断は、このスレがやるもんじゃないのかね
しかし、アニメサロンの方は削除人駐在してくれてりゃいいんだが……
ま、別れればゴキブリが今までやった戦法ができなくなるからな……
専用ブラウザ持ってない奴もウザさは半減って世界だな
分割じゃなくて、完全な独立なんだよ
無関係な訳。
アニサロのスレで誘導が適切かどうかの判断があってるかまでは知らない
アニサロが「お前らがやれ」と命令する権利は無いわけで
このスレに誘導された場合はこのスレが誘導が正しかったかどうかの判断をやり
他のスレに誘導されたら他のスレがやるべきでしょう
>>318 議論見えてる?
2ch側でも雑談したい人はこちら、SS投下だけがしたらばとかそういう話題で、
したらば側のスレで、2ch上で雑談したがってる人がいるなら、
したらば運営のしたらば側より、2ch上ですべてやる予定の2ch側のほうが向いてるんだから
そっちに誘導しようって話だよ?
適切かどうかの判断の大まかな判定はもうとっくに過ぎ去ったわけですが
同じ企画に二つのスレがあって……それが独立とは
いやはやw
なんでそんな話をする必要があるんだ?
だあからその判断の大まかな指針はもう前段階で上に乗ってるでしょーに
なーんでそれを見ないんだい?日本語読めないの?
で。
>>316に関してデメリットや不都合はないってことでおk?
よくわかんねえなあ
2ch上ですべてやる予定の2ch側ってのは
うちらだけじゃなくて他のロワでもありえる話じゃないか?
2chですべてのロワに関する議論を完結させるなんて
2chだったら当たり前の話じゃないか
このロワだけがそうじゃないんだよ
だから、適時判断すればいいんじゃないの?
でも同じ題材をモチーフにした「アニメキャラバトルロワイアル」を冠して稼働してるのここしかないよな?
アニメキャラバトルロワイアルを、したらば中心にこじんまりとまとまってしたい→移転したスレへ
アニメキャラバトルロワイアルを、2chでわいわいやりながらしたい→こっちへ
こういうことさ
ぐだぐらと細かすぎるんだよ
独立してから話せよ
ま、議論はもう終わったしそろそろ言ってもいい?
ID:JRhXXhkV以外の自称2ch派さんたち、自演じゃないなら出てきてよw
誘導は要らないと思います。
特にテンプレでの誘導は荒れる元
関係ないからリンクも誘導もしない
必要なときだけ単発誘導すればいい
とりあえず、2ch側の人は、真面目に議論したいなら同じこと繰り返さなくてもいいから。
言葉どおりの意図しかない発言だったとしたら、それ完全に逆効果になってるから。
>>329 事前に確認されちゃ困ることでもあるのかな?
とりあえず、不都合やデメリットもでてこないし、誘導事態も問題ないしな
あとは、したらば側で話し合ってくれることを期待するのみ
つーかしたらば側さんよ、なんでしたらば側に移転問題のスレを立てないんだ?
>>331 それが無難だな、その方が本人もそうだったのかと気付くし
テンプレでリンクは張らないほうがよさげかな
あとは、空気嫁だろう
要は、完全無関係、だろ?
そう
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ヾr''‐ヽ, ,、ィ'r-‐''''''‐ヽ ';;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|
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ヽ ヽ〈 i| Vi゙、
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ノ:lゝt-,-‐''" / ,.ィ゙ /
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よくわからないけど二階堂置いておきますね
「――それでは――存分に、殺し合え」
木材にほぞ穴を穿ちながら、拙者はその放送を聞き終えた。
とりあえず、この温泉が禁止エリアに指定されなかったことにほっとする。
せっかく直し始めたのに、完成前に追い出されるなんていうのは気持ちが悪いからな。
「でもま、まだ油断するのは早いか」
この温泉が修理し終わるまであとおよそ18時間。
放送は6時間ごとだから、完成するまでにあと2回放送が入る計算になる。
ということは、つまり、温泉完成までにあと6箇所禁止エリアが増えるってことだ。
あのロージェノムとかいうオッサンがどうやって禁止エリアを決めてるのか知らねえが
拙者がここを建て直すまでは、どうにか見逃して欲しいものだな。
しかし、そう考えると、あの女を逃がしちまったのは痛かった。
おそらく大工仕事に関しては素人だったろうが、手伝わせれば、少しぁ時間短縮にもなっただろうに。
あークソッ、交渉のためのかけひきとしてはうまくやったと思ったんだがなあ……グッ!
「……いってぇ!」
……くそっ、金槌で自分の指を叩いちまった。
ああ、いけねえ、いけねえ。ちょっとした失敗で仕事に身が入らなくなるなんて、未熟な証拠だ。
うまくいかなかったことをいつまでもグチグチ気にしてたって仕方がねえ。
そもそも、交渉事などというのは拙者の専門外。めんどくさいことにならかっただけでも上出来だ。
拙者はそう自分に納得させると背伸びをし、体を伸ばした。
「おーしっ!いっちょ気合入れていくか!」
沈んでいた気持ちを奮い立たせ、ノミと金槌を握りなおす。
今日中に造り終えるためには、昼までに必要な建材を全部作り、組み立てに入んなきゃならねえ。
ボンヤリしてる暇は、はっきり言ってない。
そうやって作業に入ろうとした、まさにその瞬間だった。
「何やってんだ?お前?」
森の方から、不意に声をかけられる。どうやら、また誰か来たらしい。
相手を確認するために顔をあげるが、不思議なことに姿が見えない。
「……どこにいやがる?姿くらい見せやがれ」
「別にいいだろ。姿くらいささいなことだ。相手が見えなくても話はできる」
拙者が問いかけると、やっぱり方向のはっきりしないどこかから答えが返ってくる。
何のつもりか知らんが、失礼な奴だ。
「礼儀ってモンを知らんのか。初対面の人間にはきちんと挨拶をするもんだぞ」
「まさか猫に礼儀を問われるとは思ってなかった。
まあ、だが、そのことなら問題はない。確かに俺とお前は初対面だが、お前は人間じゃないからな」
……どうにもやりにくい相手みてえだ。話しててイライラしてくる。
ああ、クソ、せっかく気持ちを切り替えたっていうのによ。
「揚げ足とってんじゃ……ねーよ」
拙者は足元に落ちている適当な小石を拾い上げると、右前方にある木の上を目掛け、思い切り投げつけた。
「うお!?」
木の枝が一瞬、不自然に揺れたかと思うと、そこから、一人の男が降りてくる。
地上から5メートルくらいの場所にある枝を蹴り、ジャンプしやがったんだ。
男は、そのまま綺麗な弧を描いて跳び、華麗に着地した。
どうやら、人間にしちゃー運動神経のあるやつのようだ。
「ばれたか。しかし、あんなに思い切り石を投げたら危ないぞ?俺じゃなければ怪我をしていたとこだ」
男の姿を見て、拙者は我が目を疑った。
理由は簡単だ。男の体が全身、上から下まで真っ赤な血にまみれてたんだからな。
そのことを理解した瞬間、拙者はすかさず爪を立てて、身構えた。
「そんなに構えなくてもいい。今のところ、お前を殺すつもりはないからな」
「そんな格好をした奴の言うことが信用できるか!」
「まあ、だろうな。だから姿を見せたくなかったんだが。
……じゃあ、いっそ殺し合ってみるか?お前がそうしたいというのなら俺は別に構わんぞ。
どうせ俺が勝つのは自明なわけだが、お前がやりたいというのを止める理由はないからな」
「……なんだと?」
……こいつ、やっぱり気にいらねえ。
このマタタビ様を捕まえて『どうせ俺が勝つのは自明』だと?人を馬鹿にするにも程がある。
こんな面倒な殺し合いなんぞ正直、どうでもいいし、キッド以外とは戦う気もなかったが
ここまでコケにされて黙っていちゃあ、男が廃る。
さっきの動きを見るに多少運動神経はいいみたいだが、そんな程度で拙者に勝てる気とは片腹痛い。
初対面の人間に対していきなり拳語りってのは好きじゃないが
こいつはどっからどうみてもこの殺し合いに乗った殺人鬼。多少、かましたところで問題ねえだろう。
ようし決めたぞ!ボッコボコの返り討ちにしてやる!
「……いいだろう。そこまで勝負したいt」
「ああ、ちょっと待て。お前が俺を信用しようがしまいが、俺と殺し合いをしようがしまいが
どっちにするかはそっちで決めてくれればいいんだが、その前に一つ」
威勢よく、ケンカを買ってやろうとした拙者の啖呵は、奴の自分勝手な割り込みにかき消された。
……つくづく腹の立つ奴だ。
「何だ?今更、やっぱ止めたってのは無しだぞ」
「いや、違う」
「じゃあ、何だよ」
イライラに任せ、今にも飛び掛りそうな自分を抑え、拙者は聞き返す。
「全てはひとッ風呂浴びた後だ。議論の余地は無い」
◆
「いい湯だな。やはりここに来て正解だった」
「あーあーそうですか。そりゃようござんしたね」
温泉の建物の裏手にある露天風呂で、男は自分の体についた血を洗い流していた。
浴槽自体は辛うじて使えるものの、壁も仕切りもまだ修理していないから、周りから丸見えなんだが
男はそんなことを気にする様子も無く、フルチンで湯浴みを楽しんでいる。
『全ては風呂の後だ』と言われた時には、ついに拙者もぶち切れて、あらん限りの文句をぶつけたんだが
『いやだ。断る。議論の余地は無い』とあまりに頑なに言い張るもんだから、結局、折れざるを得なかった。
「はーあ」
「溜め息などついてどうした。悩み事か?俺でよければ相談に乗るぞ」
「うるせえ」
そんなことがあったものだから、拙者の闘志はすっかり萎んでしまっていた。
後に残ったのは、何ともいえないやりきれなさだけだ。
拙者は今、いい年こいた裸の男が子供のようにはしゃいでいる横で、ひたすらカンナがけを続けていた。
本当は、こんな男の傍で作業するのは嫌だったが、一応、この男は血塗れで現れた殺人容疑者。
こちらの油断を狙われても厄介だし、目を離した隙に誰かを手にかけるようなことがあったら後味が悪ぃ。
「しかし、この状況で建築作業とは、お前、本当に物好きだな。何でこんなことしてるんだ?」
男が自分の脱いだ服を手に取りながら訊いてくる。
どうやら、体だけじゃなく、服も洗濯するつもりみてえだ。
「ほっとけ。大工のサガってやつだ」
「大工とは何だ?」
答えを返した拙者に、男が真顔で聞き返してきやがった。
大工を知らないとかどこの田舎者だ!と突っ込もうかと思ったが、よく考えれば無理もねえ。
風貌を見る限り、男は明らかに外国人。それならば、大工を知らないのも道理ってもんだ。
仕方がないので、拙者は大工がいかなる仕事なのかについて、懇切丁寧に説明をしてやった。
「……つまり、纏めるとだな、家を建てる者として、荒れ果てている家を無碍にはできn」
「ハハッ、ハハハッ、クハハハハハハハ……」
拙者の大工についての説明が終わるか終わらないかといううちに、男がいきなり笑い始める。
……いいかげん、空気を読んで欲しい。
「何がおかしい?」
拙者はあからさまに不機嫌な声で問い返す。
自分の仕事を笑われて、気持ちのいい奴なんていない。
「いや、すまん。俺と同じような奴がこの会場にいたのが無性におかしくてな」
「同じような?」
何が同じだと言うのだ。
拙者はお前のように血塗れで歩き回ったりしないし、自分勝手でもないし、人をイラつかせることも無ェ。
『お前と一緒にするな』の一言を吐こうか吐くまいか迷っていると、先に男が喋りだす。
「俺は車掌でな。ここに呼ばれた時も、とある列車の中で勤務している最中だった。
で、名簿によると、どうやら、ここには俺の列車に乗っていた乗客が何人か来ているらしい。
それを知った時、俺は考えた。俺は車掌だ。乗客の安全を守るのが車掌の仕事だ。
ならば、ここでも、この殺し合いの場でも客の命を救うのが俺の車掌として本懐なんじゃないかとな。
だが、こんな状況で自分の仕事がこうだからと考えられる奴はそういない。
もっとも、こういうことが本職の軍人とかマフィア、殺し屋とかなら話は別だが」
捲くし立てるように話す男に面食らいながら、拙者はただただ聞くことしかできない。
いつのまにか、カンナの手も止まっちまっている。
「何故なら、そんなことができるのは強者だけだからだ。
そういう余裕ってのは強者だけが持てるものだからだ。
この場でそんな余裕を持ってるのは俺だけだと思ってたんだが
まさか、俺以外に殺し合いそっちのけで自分の仕事に没頭できる奴がいるとはな」
男は興奮した調子で立ち上がり、尻をお天道様に晒しながら弁舌をうつ。
その様子は、男の喋っている内容と相俟ってとてもバカらしく見えた。
多分、遠まわしに馬鹿にしてるんだろうが怒る気にもなれない。
それほど、拙者の目にはその男がアホに映った。
しばらくゲンナリしていると、男が何か思い立ったのか風呂から上がり、傍らのデイパックの方へ向かっていく。
そして、鞄を開いて地図を取り出すと、何やら真剣に眺め始めた。
「人手は足りているのか?」
「は?」
唐突な質問に一瞬、思考が固まる。
「温泉修繕の人手だよ。お前一人で足りているのか?」
まどろっこしそうになされた補足を聞いて、拙者はその意味を理解した。
「いや、軍服の姉ちゃんにも逃げられちまったし、正直足りてな……!」
そこまで言ってしまってから、拙者は自分のミスに気がついた。
足りていないという言葉を聞いた瞬間、男が唇を吊り上げ、不敵な笑みを浮かべたからだ。
拙者はその笑顔を見た瞬間、次に男が何を言い出すのか察しがついてしまった。
「そうか。なら俺が手伝ってやろう。俺はお前が気に入った」
ほら、きた。
支援
◆
その後、拙者は再びこの男と喧々囂々の言い合いを演じ……再び負けた。
乗客を守るんじゃなかったのかと言えば
「そのためにはここで待つのが現状、最良のテだと判断した。
ここより西にいる奴らが北に抜けるにはここか、G-8を通るしかない。
そのG-8が間もなく禁止エリアになる以上、必然的に西の奴らはここを通る。
そうすりゃ、温泉に寄る人間も増えるだろう?
どこにいるか分からん人間を闇雲に探すより、人の集中する場所で待った方が効率がいい」
と言われ。
軍服の女が戻ってくるまでどうせ暇だから一人でやると言えば
「軍服の女って蒼い軍服を着た金髪の女のことか?あいつが戻ってくるのか?
……なるほど。それはちょうどいい。俺もあの女には興味があったんだ」
と返され。
お前に大工仕事ができるのかと問えば
「誰にモノを言っている?俺ができると信じてできなかったことなど何も無い!」
と噛み付かれ、やらせてみたら本当にうまかった。
そもそも、あのような我の強い男を向こうにまわして言い合って、納得させられるわけがない。
確かに、交渉事などというのは拙者の専門外だが、仮に交渉のスペシャリストが相手をしたとしても
あの男に自説を曲げさせることは簡単ではないだろう。
「……どうした、もう終わりか?
まあ、俺が一度やると決めた以上、何を言われたところでやめる気はないがな」
「……勝手にしろ」
拙者は力なく男に言い渡す。
まあ、プラス思考で考えれば、欲しかった人手が労せず手に入ったと言えないこともない。
「決まりだな。ま、これからよろしく頼むぞ……エーっと……」
「……マタタビだ」
「そうか!じゃあ、よろしく頼むぞ!マタタビ!」
そういうと、男はもうずいぶん長いこと漬かっていた浴槽から体を上げ
言い合っている間に洗っておいた服の方へと足を向ける。
服に手をかけ、身に着けようとする間際、何か思い立ったのか、奴は急に振り向いた。
何事かと思って目を遣ると、男は拙者の目を真っ直ぐ見返し、言い放った。
「そういえば俺の名前をまだ言っていなかったな。
俺の名はクレア・スタンフィールド!世界の中心に位置する男だ!」
◆
太陽が眩しい朝の空気の中、全裸で胸を張り、イチモツを揺らしながら、朗々と名を名乗る青年。
その姿は、もはやバカらしいという次元を超越し、ある種の神々しさすら放っていた。
自信に満ちたその精悍な肉体を、投げやりな気持ちで見つめながら
マタタビは彼が血塗れだった理由をまだ聞いていないことを思い出した。
【マタタビ@サイボーグクロちゃん】
[状態]:げんなり
[装備]:大工道具一式@サイボーグクロちゃん、マタタビのマント@サイボーグクロちゃん
[道具]:デイバッグと支給品一式、メカブリ@金色のガッシュベル!!(バッテリー残り95%)
[思考]:
1、クレアにげんなり。
2、この建物を直す。 建物に来た奴には作業を手伝わせる。
3、建物が完成したらリザを待つ。
4、出来ればキッド(クロ)とミーとの合流。
5、戦いは面倒だからパス。
6、暇があれば武装を作る。
[備考]
大工道具は初期支給品の一つです。
中身はノコギリ、カンナ、金槌、ノミ、釘
※建物の修理はあとおよそ15時間で完了しますが、妨害行為などで時間が延びることがあります。
※クレアが手伝うことによって、完成予定時間が短縮されました。
※修理に手を貸す人がいれば修理完了までの時間は短くなります。H-6の周囲に建物を修理する音が響いています。
※リザと情報交換をしてません。
【クレア・スタンフィールド@BACCANO バッカーノ!】
[状態]:自分への絶対的な自信 全裸
[装備]: なし
[道具]:支給品一式 マタタビの目玉入り瓶@サイボーグクロちゃん
フライング・プッシーフットの制服(洗濯済み)
[思考] 基本:脱出のために行動する 、という俺の行動が脱出に繋がる。
1:マタタビを手伝う。
2:温泉に来るものに接触し、乗客の情報を集める。
3:建物が完成したらリザ(名前は知りません)を待つ。
4:名簿に載っているのが乗客なら保護したい
※クレアの参戦時期は『フライング・プッシーフット』の『車掌二人』の死亡後です。
※全身の血を洗い流しました。
まったく話してないっぽいな
3726 :やってられない名無しさん:2007/10/27(土) 15:33:34 ID:???0
>>3721 偶々、ガスの濃度が濃い場所に居たとかいくらでも理由は付けられるかと。
3727 :やってられない名無しさん:2007/10/27(土) 15:39:32 ID:???O
>>3726 それでも超高温の熱波は防げないと思うが。
3728 :やってられない名無しさん:2007/10/27(土) 15:44:02 ID:???0
>>3725-3727 えーツチダマ行きー、ツチダマ行きになりまーす
お乗りの方は閉まりますドアにご注意ください
3729 :やってられない名無しさん:2007/10/27(土) 15:47:32 ID:???O
ベビーカーの脚がはさまった!
3730 :やってられない名無しさん:2007/10/27(土) 16:23:33 ID:???0
硬い主人公は本当にやっかいだぜ。
せめてマタタビなら問題なかったんだけどなぁ。
3731 :やってられない名無しさん:2007/10/27(土) 16:34:57 ID:???O
ミーくんは是非クレアにすりおろして貰いたい
3732 :やってられない名無しさん:2007/10/27(土) 16:43:08 ID:???0
ミーくんは是非ソルテッカマンと合体した状態でエビルのボルテッカに吹き飛ばされて頂きたい
3733 :やってられない名無しさん:2007/10/27(土) 16:49:30 ID:???0
パズーの一人称の推移
俺→僕→おいら→おいどん→オレッチ→我輩→我
3734 :やってられない名無しさん:2007/10/27(土) 16:52:58 ID:???0
ミーくんすりおろされても「いたいってば!」で終わりそうだなw
3735 :やってられない名無しさん:2007/10/27(土) 16:53:09 ID:???0
議論スレ見てて思う。
誘導するならもっとうまくやんなよ、クロちゃん信者の皆様方。
3736 :やってられない名無しさん:2007/10/27(土) 16:54:05 ID:???O
認定厨乙とだけ
3737 :やってられない名無しさん:2007/10/27(土) 16:55:18 ID:???0
クロが爆発するならロイが無傷なのはおかしい
→ロイは瀕死だからクロは殺せないよ
→ロイが殺せないならクアットロに殺させればいんじゃね?
→クアットロは性格的にここでクロを殺したりしないよ ←今ここ
→結論としてクロはここでは死なないよ
3738 :やってられない名無しさん:2007/10/27(土) 17:01:05 ID:???0
クロちゃんってギャグ漫画じゃねぇの?
あの超耐久力とかも
3739 :やってられない名無しさん:2007/10/27(土) 17:04:46 ID:???0
一応、世界征服のために作られたサイボーグ達だからな
並みの軍隊じゃ全く歯が立たなかったりする
トラブルを最小限にするため、強さ議論スレのまとめサイト利用して、
まとめwikiにできるだけキャラの素の強さも書いておいたほうがよいかも
と思ったが、漫画だったり全ジャンルだとかけてる作品があったりするが
3740 :やってられない名無しさん:2007/10/27(土) 17:11:55 ID:???0
俺は「議論するならツチダマに行け」とは言ったが、「毒もツチダマで吐け」と言った覚えはないぞー
3741 :やってられない名無しさん:2007/10/27(土) 17:13:14 ID:???0
>>3739 >強さ議論スレのまとめサイト利用して
それはギャグで(ry
支援・・・て遅すぎるか。
3742 :やってられない名無しさん:2007/10/27(土) 17:18:49 ID:???0
あれは戦闘開始と同時にぶぶ漬けが相手の頭の上に清姫召喚、回避間に合わずに勝ち
とかが普通に成り立つ世界だから
3743 :やってられない名無しさん:2007/10/27(土) 17:24:13 ID:???0
強さだけを考えるとこだから、キャラの性格とかは考慮しないし「実際これやったら萎えるだろ」な戦法もアリだしな。
ロワでは制限もあるし、見るとしたらあくまで参考程度だ
3744 :やってられない名無しさん:2007/10/27(土) 17:24:36 ID:???0
まあ、半分ギャグだ。あそこは最大値ルール取ってるし(ガッシュとか酷い)
弱体化してるんだから、それにとらわれるとまずい面もある
ただ、東方不敗はモビルスーツ素手で倒す男だとは知ってたが、
あの足の速さには驚愕した。こいつ、馬いらないじゃないか
参考資料としてはそれなりに役に立つんじゃないかなと
3745 :やってられない名無しさん:2007/10/27(土) 17:29:22 ID:???0
クロちゃんがそんなに常識ハズレな耐久力を持っていると主張するなら、
なぜ事前議論の「強さ制限」においてその事を言わなかったのか?
そんな馬鹿みたいな耐久力を認めてしまったら、死亡が前提のロワの企画進行に支障が出るでしょうが。
ソレが出ないようにって事前に議論してたんだ。何のために能力制限があるかとか、考えたこと有るのか?
少なくとも、現状で「クロは爆死しないほど頑丈だ」ってのを推すことは、
バッカーノの不死者や1stのアーカード級の耐久力を持ってるってことになるけど、その点は理解してるのだろうか。
そして、そんな厨強化を為されたキャラがどういう末路を辿るのか、ってことも。
3746 :やってられない名無しさん:2007/10/27(土) 17:34:39 ID:???0
>>3745 いや、「爆死するのがおかしい」って主張はほとんど無いだろ。
今やってんのは周りの被害とかについての話じゃないの?
3747 :3745:2007/10/27(土) 17:35:07 ID:???0
あ、コレだと「アーカードやら不死者が駄目な末路を辿る」って言ってることになるな。すまん訂正。
事前の議論も無い中で原作設定を猛プッシュし、ロワとしてのバランスを考慮しない強さを設定されたキャラは、住人全体に疎まれてしまう、と言いたかった。
3748 :やってられない名無しさん:2007/10/27(土) 17:37:35 ID:???0
>>3746 その「まわりも死ぬはず」って意見の根拠は「クロちゃんはとても頑丈だから」ってことでしょ?
「クロちゃんが死ぬほどの大爆発なんだから、周りも死なないとおかしい!」って。
3749 :やってられない名無しさん:2007/10/27(土) 17:38:01 ID:???0
個人的には首輪残して跡形もなく燃え尽きた、さえなきゃ良いと思う
首輪だけ残るのは美味しいんだが、威力過剰だからね
3750 :やってられない名無しさん:2007/10/27(土) 17:40:15 ID:???0
爆発によって過熱された頭部の金属が、唯一生身である脳細胞を沸騰させた、とかでいいよ。
3751 :やってられない名無しさん:2007/10/27(土) 17:40:52 ID:???0
追加すると、大爆発直撃した丈夫なものが壊れても、
ダイレクトに食らってない、やわな連中は意外と無事、
ってのはで戦争良くあることなんで
3752 :やってられない名無しさん:2007/10/27(土) 17:42:10 ID:???0
よし、とりあえずツチダマでやれw
3753 :やってられない名無しさん:2007/10/27(土) 17:47:55 ID:???0
ループってry
3754 :やってられない名無しさん:2007/10/27(土) 17:49:30 ID:???0
もはやこの流れは鉄板www
3755 :やってられない名無しさん:2007/10/27(土) 17:51:52 ID:???0
遅々としてても、話が前に進んでくれるんならそれで良いよ……
3756 :やってられない名無しさん:2007/10/27(土) 17:59:15 ID:???0
とりあえずお前ら暇そうだな?
仮投下に投下されてる2作品代理投下してやってはくれんか・・・
3757 :やってられない名無しさん:2007/10/27(土) 18:01:07 ID:???0
今は無理だろう。夜が明けた頃にでも。
3758 :やってられない名無しさん:2007/10/27(土) 18:02:16 ID:???0
デビルガンダム細胞は非常に魅力なので、何とか通らないものかなぁ……?
3759 :やってられない名無しさん:2007/10/27(土) 18:03:13 ID:???0
おk
といいたいとこだがわざわざ沸いてるときにすることもない
3760 :やってられない名無しさん:2007/10/27(土) 18:04:30 ID:???0
>>3756 だが断る
>>3758 だが断る
3761 :やってられない名無しさん:2007/10/27(土) 18:08:55 ID:???0
本当に土日に入ると沸くなぁ……
3762 :やってられない名無しさん:2007/10/27(土) 18:16:17 ID:???0
>>3757>>3759 今沸いてるのか・・・・
軽率だったすまん・・・・
3763 :やってられない名無しさん:2007/10/27(土) 18:18:28 ID:???0
ひぐらしはもういいよ
3764 :やってられない名無しさん:2007/10/27(土) 19:25:55 ID:???0
うわ、また来たよ…
3765 :やってられない名無しさん:2007/10/27(土) 19:29:23 ID:???0
まぁわざわざコテを名乗って判別させてくれるだけ助かるわ
3766 :やってられない名無しさん:2007/10/27(土) 19:30:46 ID:???0
やんわりと妨害してくるよ
3767 :やってられない名無しさん:2007/10/27(土) 19:32:16 ID:???0
いや、無視して好きにさせとけば?
ボロだして暴れた瞬間にアク禁でいいじゃん。
>住人全体に疎まれてしまう
…
3768 :やってられない名無しさん:2007/10/27(土) 19:33:36 ID:???0
まともなSSが出てくるとも思えんしな
3769 :やってられない名無しさん:2007/10/27(土) 19:54:46 ID:???0
もしもまともなSSが出てくるなら通しちまえばいい。
まともじゃないならNGカッ喰らわしてやればいい。
その段階でゴネて暴れだしたらそれを理由にアク禁で。
3770 :やってられない名無しさん:2007/10/27(土) 20:00:29 ID:???0
しかし引率軍人組はすでに放送後二回目
3771 :やってられない名無しさん:2007/10/27(土) 20:22:33 ID:???0
別に禁止されてないから気にしなくていいだろ
むしろ妨害目的のキープだった場合、予約を待たされる可能性が低くてよろしい
3772 :やってられない名無しさん:2007/10/27(土) 20:23:49 ID:???0
>>3771 うわマジか
ちょっと穴に埋まってくる
3773 :やってられない名無しさん:2007/10/27(土) 20:25:15 ID:???0
>>3718のリンク先、みんな読んでるのかなあ?
台本形式のSS未満が投下されるに2000ペソ。
3774 :やってられない名無しさん:2007/10/27(土) 20:29:13 ID:???0
とりあえず二行目でバーローが登場したから読むの止めました
3775 :やってられない名無しさん:2007/10/27(土) 20:30:09 ID:???0
たいした影響も出ないし、本スレが荒れるくらいなら無視派
駄文がくる、キープが発覚する等不利益がでればその時点で確実に消せるし
あ、前もってアク禁しようと管理人が考えるならそのほうが手っ取り早いからそっちに賛同するけど
-‐ '´ ̄ ̄`ヽ、
/ /" `ヽ ヽ \
//, '/ ヽハ 、 ヽ 最近のをupしても
〃 {_{ノ `ヽリ| l │ i|
レ!小l● ● 从 |、i|
ヽ|l⊃ 、_,、_, ⊂⊃ |ノ│ 話はまったくでてない
/⌒ヽ__|ヘ ゝ._) j /⌒i !
\ /:::::| l>,、 __, イァ/ /│
. /:::::/| | ヾ:::|三/::{ヘ、__∧ |
`ヽ< | | ヾ∨:::/ヾ:::彡' |
管理人が拒否ってる可能性もあるわけで
>>348、
>>354 お前ら頭脳がマヌケか
人の顔色を気にする暇があるならさっさと移転しろっての…
問題が起これば後で対処すりゃいいんだってば
無駄にコピペしている時間が無駄
>>355 管理人が拒否するってそんなの考えてるから駄目なんだってば
要するに早い者勝ち、建てちまえばこっちのモンなんだ
したらばが勝手に決めたとか言ってるけどそれはうだうだとこっちが考えを先延ばしにしていたからだろ
でも移動するのはむこうさまだからね
こちらは移動する理由なんてないんだし
そこは譲歩しろよ…
失うモノは何もないんだからさ
それにしてもなんかこの空気は薩長同盟を組む時みたいだなww
地図で言うG-4にあるラーメン屋・倉田屋の中で八神はやてはそわそわしていた。
その視線の先にあるのは読子の忘れていったディパック。
つまりそわそわの原因は『あのディパック、中身何が入ってるんやろ?』ということである。
「……って、あかんあかん」
ちょうど戻ってきた際に誤解されてはかなわない。
他人のディパックを漁っている姿はどう見てもコソ泥にしか見えない。
「……それにしても気付くのが遅うないか?」
二人がここを出て行ってからすでに10分は経過している。
『普通ディパックなどという重要アイテムを忘れるなどありえることではないだろう』
という判断をした自分の判断を呪う。
あの時、直に出て二人を追えばよかった……
そう後悔していたその時であった。主催者の忌まわしい放送が聞こえてきたのは。
***
――キャロ・ル・ルシエ。
6課の新人の一人だ。
まだ10歳で、辛い過去があるにもかかわらずどこかおっとりした少女。
その陽だまりのような笑顔が永遠に消えてしまったという事実にはやての心は悲鳴を上げる。
自分ですらこうなのだ。関わりの深いスバルたちの衝撃は相当のものだろう。
それに6時間で9つもの命が失われたのだ。
結局、考え事をしても答えは出なかった。
だが主催者に立ち向かうにせよ何にせよそろそろ気持ちを切り替えて、
何か行動を起こさねばならないだろう。
こうしている間にも他の仲間たちの身に危険が迫っているかもしれないのだ。
と、立ち上がった瞬間、扉が開く。
「もう、二人とも忘れ物に気付くのが遅い……」
だが目の前に現れたのは先ほどの二人組ではなく、銃を手にした少年であった。
「お、お前、誰だよ!」
少年は怯え、手にした銃をこちらに向けている。
典型的な疑心暗鬼に怯える少年を前にはやての心は逆に落ち着きを取り戻す。
「あー、えーとあのー……まずは落ち着こうか?」
「う、動くな! お前も僕が死んだとかふざけた事言う気かよ!」
最早何を言っているのか支離滅裂だ。
だが同時に納得もする。この状況で冷静になれる一般人などいはしない。
最初に集められた広場には戦いには縁も縁もなさそうな少年少女らがいた。
目の前の少年もその一人だろう。
さてどうする。懐のトリモチ銃を撃つか?
いや、この状況下でトリモチ銃を抜いたとしても
すでに構えている少年のほうが引き金を引くのは早いだろう。
とりあえずは何にしても目の前の少年を落ち着かせなければ……。
「いやいや、アンタ生きとるし。それにあたしは人を騙さへんよ」
「信用できるか! 僕の知り合いの女と似た声してるしな!
魔術師だからって僕をバカにしやがった女と!」
その発言に驚いたのは他ならないはやてだ。
魔術……つまりは魔法を知っているということは
もしかしてこの少年は時空管理局の干渉下の世界の人間なのか?
はやての認識では時空管理局の魔導師とは警察官のようなものだ。
それならばきっと説得も出来るはず。
「君は……魔法を知っとるん?」
はやては知らない。
慎二の知る“魔術師”と自身の知る“魔導師”の違いを。
だから慎二の表情が変わったのにも気付かなかった。
「魔法……? もしかしてお前……魔術師なのか?」
「魔術師? あたしは時空管理局所属の魔導師や。せやから……」
「魔術師なら尚更信用できるかよ!
その服のどこかに魔術の道具を持ってるかも知れないしな!」
と、そこまで言ったところで慎二の顔に下卑た表情が浮かぶ。
「お前、服を脱げよ。そしたら信用してやる」
できるかいそんなこと!
そう瞬時にツッコミを入れかけた。
だが、相手は銃を持っている。
銃器に関しては素人のはやてであっても、アレに撃たれたら一たまりもないことぐらいは分かる。
また、取り押さえようにも距離が開きすぎている。
正直、打つ手がない。
だからはやては意を決しゆっくりと管理局の制服を脱ぎ始める。
小柄ながら出ているところは出ているトランジスタグラマーな肢体が徐々に露になっていく
「こ、これで信じてもらえるんか?」
羞恥心を押さえつけながら純白の下着を腕で隠すように立つ。
そんなはやてに慎二は無言のまま近づき、そして――押し倒した。
「なっ、やっ!? な、何するんや!」
「いいだろ! お前も気持ちよくしてやるからさぁ!」
はやてはその瞳に映った色に恐怖した。
劣情という名の“悪意”の色に。
「ひぃっ……いや! いややぁー!」
慎二の手が肌をすべるたびに悪寒が走る。
必死に抵抗するが少年の力は強く、はやての細腕では振り払えない。
「は、はは! こうしたら魔術師もただの女だな!
そうだ、最初から桜みたいにしてやれば良かったんじゃないか!
そうすればコイツも言うことを聞くさ!」
八神はやてはSSランクの魔導師である。
だがしかし元々自身の術法が後方からの攻性支援に特化したものであること、
フェイト、シグナム、ヴィータという格闘戦のエキスパート達が身近にいたこと、
過去下半身が付随であったこと、それらが重なり接近戦についてはあくまで最低限の技量しか持っていない。
それでも普段の彼女ならば慎二の拘束から抜け出すぐらいは出来ただろう。
だが何より八神はやては目の前の存在に恐怖していた。
下卑た欲望の色に染まった瞳に見下されるたびに今まで感じたことのない恐怖が理性を奪っていく。
「いやあぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
だが偶然にももがくはやての膝が慎二の股間に当たり、
力が緩んだその隙にハヤテは厨房へと逃げこんだ。
「くっ、そっ、おまええええええええ!」
股間を押さえながらも憤怒の表情で迫りくる慎二。
過去、様々な凶悪犯にも怯まなかった八神はやてはその姿に恐怖した。
間桐慎二ははやての周りにいた男とはあまりにもタイプが違いすぎた。
忠臣でもあり家族でもあるザフィーラ、
親友の友達である温厚なユーノ=スクライア、
無愛想ながらも優しい兄貴分のクロノ=ハラオウン、
ちょっとお調子者だが頼りがいのあるヴァイス=グランセニック、
落ち着いた上司でありお世話になった師匠でもあるゲンヤ=ナカジマ、
生真面目で礼儀正しい副官グリフィス=ロウラン……
そのどれとも目の前の男は違っていた。
獣じみた劣情に任せて襲ってくるその存在を報告書やメディアを通してしか知らなかった。
そう、八神はやては男の負の面を直接目にしたことはなかったのだ。
「いや! いややぁ! 来んといてぇ!」
錯乱したはやてはおたまや鍋など手にしたものを一心不乱に投げつける。
そこには管理局の機動六課の課長の姿はおらず、
ただ恐怖する一人の少女“八神はやて”しかいなかった。
――だからそうなるのは必然だったのかもしれない。
もしもはやてが逃げ込んだ先が厨房でなかったら、
もしも彼女が手にしたものが包丁でなかったなら、
もしも言峰綺礼と会うことなく、純粋な心のままで冷静に対処できていたなら、結果は違っていただろう。
だがそうはならなかった。
たからその結果として――はやてが投げた『包丁』は慎二の喉元を捕らえていた。
「「――え」」
少年の首筋に刺さる包丁。
そしてぶしゅりという生々しい音と共にあふれ出す鮮血が床を真っ赤に染めていく。
慎二は首を押さえたまま、はやてに歩み寄る。
「お、おまえええええ」
だがその足は力なく崩れ落ち、自分の血溜まりの中に力なく倒れこむ。
その瞳を、はやてのほうに向けたままで。
「死にたく……な……えみ……さく……」
そう言い残し、間桐慎二は物言わぬ屍となった。
はやては呆然と目の前の惨状を呆然と見つめる。
――うちは今、何をしたん?
目の前のこの少年はこの異常な状況下で錯乱してしまっただけではないのか?
そもそも自分が魔導師と名乗らなければ、
易々と要求に乗らなければこんなことにはならなかったのではないか?
もっと上手な、もっと賢いやり方があったのではないか?
いくら考えても答えは出ない。
あるのは己の保身のために人を殺してしまったという事実のみ。
自分のために他者を踏み台にし、命を奪った。
そう、残ったのは言峰の言うところの『最後の拠り所』をなくしてしまったという事実のみ。
「いや……いやや……」
何かを手繰り寄せるように宙に向かって手を差し出すはやて。
だがその手は宙を切る。もう、なにもつかめない。
「いやぁぁぁぁああああああああああああああああああああ!!」
偶然にも言峰綺礼の撒いた悪意の種はここで実を結んだ。
神父の行動によって心を乱した少年の死は
神父の言葉によって迷いが生まれた少女の心を完膚なきまでに踏みにじった。
悪意の花は今、開いたのだ。
【間桐慎二@Fate/stay night 死亡】
【G-4ラーメン屋店内 一日目・朝】
【八神はやて@魔法少女リリカルなのはStrikerS】
[状態]:健康、下着姿、茫然自失
[装備]:トリモチ銃@サイボーグクロちゃん
[道具]:支給品一式 、レイン・ミカムラ着用のネオドイツのマスク@機動武闘伝Gガンダム 、読子の支給品一式と拡声器
[思考]
0.……
※ムスカを危険人物と認識しました
※シータ、ドーラの容姿を覚えました。
※モノレールに乗るのは危険だと考えています。
※言峰については、量りかねています。
※慎二の持っていたディパック、およびH&K MP7は倉田屋内部に放置されています。
/::::::::::::::::::::::::::::::::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:,/フ,/ノ:ノ!:ノ ヽ:.:.:.:.:.:.:!
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ヾ::::::! | !゛ー-‐‐', i
ヽ、ヽ ヾ , ./ ,!/
>>368 君たちは
ゝヽ /ィ まっったく話しを聞いてないようだな
`、λ_ i `、‐- __ /ノ
`〉 i `‐- 二_=‐-, r'
! `、 __⌒" /
! λ ,'´
! ヽ i
-! ヽ ノ
ゝ'´ ! ,r‐‐--、、`ー-、___,______,ィ'!ー、
λ ! /,ゝ `ー‐--、_____⊥‐' )_
, ィ‐‐‐‐----==ゝ__レ' ,ノ;;;;ヽ、
'´: : : : : : : : : : : : : : : :ヽ,________,rー‐‐-‐‐‐'フ'´;;;;;;;;;;;;;;;;;;`ヽ,___
: : : : : : : : : : : : : : : : : : `: : : : : : : : : : : : : : : : : :イ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;';;;;;;;;;`
放送でアニタ・キングの名前が挙がった時、ねねねはペンを止めた。
少しだけ間を置いて、ねねねは何事もなかったようにペンを走らせる。
キャロ・ル・ルシエの名前が挙がった時は、マッハキャリバーが僅かに明滅した。
ねねねはペンを持った手とは反対の手で、そっとマッハキャリバーを握る。
――大丈夫、お互い覚悟はしてたでしょ。
幸いなことに、それ以上この場にいる人間の知り合いが呼ばれることはなかった。
「九人か、多いんだか少ないんだか」
デイパックから詳細名簿を取り出しながら、ねねねは呟く。
イリヤとフォルゴレは、黙ってペンとメモを仕舞う。チラチラとこちらを見ているのは、仕方ないことだろう。
ねねねはできるだけなんでもないように振る舞いながら、詳細名簿をめくりだした。
「何を調べてるんだい?」
「今呼ばれた連中が、どんなやつだったか確認すんの。ひょっとしたら、そいつらの知り合いが馬鹿なこと仕出かすかもしれないしね」
恋人であったり家族であったりした人が死んだなら、生き返って欲しいと願うのはある意味当然だ。
しかもこんな理不尽な状況でなら、その願いは切実なものだろう。
そして最悪なことに、その願いを叶える手段は用意されている。
「死んだ人を生き返らせるために、殺し合いに乗る人がいるかもしれないってことかい?」
「私みたいに、薄情な人間ばっかりって訳じゃないでしょ。警戒するに越したことはないわ」
フォルゴレは、腕を組んで黙り込む。しばらく真剣な顔で考え込んだ後、イリヤに近づいた。
イリヤは何の用かと口を開こうとして、フォルゴレが口元に人差し指を当てているのを見て止めた。
フォルゴレの反対の手は、奥の方に続く通路を指差している。
少し考えて、イリヤはフォルゴレの指示通りにすることにした。二人はそろって、水族館の奥へと歩き出す。
「どこ行くの?」
「ああ、イリヤが怖くて一人じゃトイレに――――――!!!」
フォルゴレは悶絶した。イリヤが、フォルゴレの足の甲を思いっきり踏みつけていたからだ。
――まったく、本当にちびっ子だな。
ねねねは、呆れたように溜め息をつく。しかし、その顔は微笑ましそうだ。
イリヤは猛烈に抗議したがったが、その前にフォルゴレに口を塞がれ引きずられていった。
ねねねが見ていたなら、血迷ったかと近くに置いてある植木鉢でも投げつけていただろう。
残念なことに、彼女は詳細名簿を広げてから一度も顔を上げていなかった。
■
それから数十分後、ねねねは詳細名簿を閉じた。
詳細名簿から、ある程度のグループ分けは簡単だった。後は、脱落者を含むグループを丸ごとチェックするだけで済んだ。
念のために脱落者を含むグループの人間の名前をメモに書き込んでいたため、思ったより時間がかかってしまったが。
『機動六課のメンバーも、警戒の対象にするのですか?』
「悪いけど、念のためにね」
『……私の相棒は馬鹿ですが、愚かではありません。その仲間もまた同様です』
ねねねはマッハキャリバーの言葉に苦笑する。
殺し合いに乗るはずない知り合いが警戒されたなら、不機嫌にもなるだろう。
ねねねだって念のために読子の名前を記入したが、あのお人よしが殺し合いに乗るとはどうしても思えなかった。
……ねねねの知っている、読子ならば。
「アンタの相棒はそうでしょうけど、ここにいるアンタの相棒がそうだとは限らないわよ」
『先ほどの、パラレルワールドの話ですか』
「ええ、だから基本的に知り合いだからって安心はできない。ひょっとしたら、アニタだって私とは全然関係ない……」
ねねねは、言葉に詰まった。全然関係ない、何だと言いたかったのだろう?
なんだかんだと理屈を捏ねているが、やはりアニタの死に堪えているようだ。
放送を聞いてから神経質になっている自分を、ねねねは自覚していた。
「ごめん、忘れて」
『わかりました、Teacher』
――本当に忘れてないよな、こいつ
マッハキャリバーを指でツンツンと突く。ひょっとしたら、マッハキャリバーなりの冗談かもしれない。
ねねねは軽く笑って立ち上がった。硬くなった背筋をグッと伸ばす。
「さて、ちびっ子どもはまた探検でもしてるのかね?」
トイレに行くと言っていた二人は、まだ戻っていなかった。
襲われた、ということは無いだろう。ある程度だが周囲に人影が無いのは確認したし、襲うなら一人でいるねねねの方が楽だろう。
さらに言うなら、デイパックは二つともねねねの近くに置きっぱなしである。
「無用心というか……後でちゃんと言い含めておかないとね」
ねねねは呆れる。しかし元は自分が待たせてしまったのだし、迎えにいくべきだろう。
ラセンちゃんの所だろうかと適当に当たりをつけた所で――そのメロディが聞こえてきた。
チッチッチッチ、おっぱ〜い!ボイン!ボイン〜!(ぼいん!ぼい〜ん!)
ねねねは沈黙した。それ以外どうしろというのだ。
肩をがたっと落とし、脱力した状態でメロディが流れてくる方向を向く。
もげ!もげ!もげ!(うっわぁ〜お!)
間違えようが無く、フォルゴレだった。珍妙な踊りを披露しながら近づいてくる。
イリヤは後の方でバックコーラスを担当している。『ぼいん!ぼい〜ん!』とか、『うっわぁ〜お』とか。
フォルゴレの晴れやかな笑顔に対して、イリヤの顔はかなり赤い。
フォルゴレはねねねの数歩前でポーズを着けて立ち止まり、力強く言った。
「私の歌を聴けば、暗い気分なんて吹っ飛ぶさ!ねねねも一緒に歌おうゼ!」
「う、うたおうゼ!」
「――――――――――――――――――――――――――――――――――――なるほど、そういうことか」
理解するのに時間がかかったが、たぶん元気付けてくれているのだろう。
選曲に強く疑問が残るが、その気持ちは素直に嬉しかった。
(らっらーら、らっららーら、らっらーら、らっららーら)もげ、もげもげ、チチをもげ!
確かに嬉しかった。しかし一緒に歌うことも、最後まで聴くことも全力で遠慮することにした。
ねねねは近くにあった植木鉢を手に取ると、全力でフォルゴレに向かって投げつけた。
■
「私だって恥ずかしかったわよ!でもフォルゴレがネネネを元気付けるためだって言うから!」
「あーはいはい、確かに元気になったから」
「ハハハ!ほら見ろイリヤ、私の言ったとおりだろ!」
「お前は黙ってろ!」
イリヤは頬を膨らませて拗ねている。非常に可愛くてよろしいと、ねねねは思う。
対して、フォルゴレは寝そべっていた。頭に植木鉢が直撃して、ぶっ倒れたままという方が正しい。
さっきから片手を伸ばしては戻すという動作を繰り返しているのは、間違いなく『あの歌』を催促しているのだろう。
フォルゴレの恐ろしいまでの頑丈さに、ねねねは密かに安堵した。あれで死なれては流石に目覚めが悪い。
『Teacher』
「……やりすぎたのは分かってるわよ、でもね」
『私が歌ってもよろしいでしょうか?』
「お前もか!」
思わぬマッハキャリバーの裏切りに、ねねねは悲鳴を上げた。
よく見ると、マッハキャリバーはリズムに合わせて明滅している。よりによって、先ほどねねねを励ました方の歌のだ。
どうかこの場限りの冗談であってくれと、ねねねは真剣に願った。
「……ネネネ、本当にもう大丈夫?」
「まあね。誰かさんたちのおかげで、暗い気分になってる暇がなくなったからね」
その言葉を聞いてか、イリヤの顔が嬉しそうにほころび、フォルゴレの腕の動きが早くなった。
――現金なやつらめ。
あまりにも分かりやすい反応に、ねねねは思わず笑ってしまった。
「そうだ、イリヤに励ましてくれたお礼あげなきゃね」
「え、別にいいわよ」
「いいから、ほら」
ねねねはマッハキャリバーを首から外し、イリヤに手渡した。
マッハキャリバーは、慌てたように激しく明滅する。
『Teacher!そんなに私が歌おうとするのが気に入らなかったのですか!』
「違うって、そもそも私が持ってても宝の持ち腐れでしょ」
「……あ、本当だ。これただの喋る機械だと思ってたけど、魔術礼装だったんだ」
イリヤは軽く驚いた。科学技術と魔術が融合された技術は、イリヤの世界にはまず無いと言っていい。
多くの魔術師が、科学技術そのものに抵抗感をもっているからだ。時代の波に逆らえず、携帯電話などを利用するものもいるがまだ一般的とはいえない。
根本的に、科学技術と魔術の融合という発想自体が出来ないのだ。イリヤもまた、その一人だった。
ねねねはそんなイリヤを尻目に、デイパックから支給品リストを取り出した。
マッハキャリバーについて記されているページを開き、イリヤに渡す。
「とりあえず読んどきなさい。自分の身の安全を守るものなんだし、分からないことはマッハキャリバーに聞いてさ」
「……うん、分かった」
「マッハキャリバー、分かってるわね。アンタの役目は何かあった時にイリヤを」
『安全なところまで一直線に、ですね』
マッハキャリバーは、分かっているといった感じでねねねの言葉をさえぎった。
ねねねは満足そうにうなずく。
「そういうこと」
『了解しました。彼女を仮のマスターとし、各設定を仮マスターに最適な状態にします』
ねねねがふと時計を見ると、放送からだいたい一時間が経過していた。
焦るのは禁物だが、やはり出来るだけ早く知り合いとは合流したい。
「その設定とかは、移動しながらでもできる?」
『可能です』
「よし。それじゃあ遅くなったけど出発しましょうか」
「お〜い……」
――ああ、忘れてた。
フォルゴレは、まだ片手を伸ばして戻してを繰り返していた。
いつの間にやら、目には涙が浮かんでいる。流石に放置しすぎたかもしれない。
――そういえば、こいつにもお礼はしておくべきかな?
「しかたない、歌ってやるか」
「えー!」
「今度は私も一緒に歌ってあげるから。マッハキャリバーも、いいわよね?」
『OK!Teacher』
歌は印象が強かったため、ねねねはなんとなくだが覚えていた。
イリヤはいかにもしょうがないな、といった顔をしている。
マッハキャリバーは、なぜか気合が入ってるような気がした。
そして、二人と一つは歌いだす。
鉄のーふぉるごーれ、無っ敵ーふぉるごーれ
鉄のーふぉるごーれ、無っ敵ーふぉるごーれ
ねねねは思う。自分はこうやって馬鹿をやって、アニタのことを忘れようとしているのではないかと。
アニタが死んだなんて信じられなかったし、信じたくもなかった。
もう二度とアニタと話したりなどできないと思うと、胸が苦しくなる
でも、自分がアニタのことで落ち込んでいるより、こうして馬鹿やっている方がアニタは喜ぶと思った。
――もし天国ってのがあるなら、そこで応援しててよ。アニタ。
【E-1・水族館玄関口/1日目/朝】
【ねねね先生と愉快な仲間たち】
【菫川ねねね@R.O.D(シリーズ)】
[状態]:精神疲労(小)
[装備]:なし
[道具]:支給品一式(一食分消費)、詳細名簿+@アニロワオリジナル、手書きの警戒者リスト
:ボン太君のぬいぐるみ@らき☆すた、『フルメタル・パニック!』全巻セット@らき☆すた(『戦うボーイ・ミーツ・ガール』はフォルゴレのサイン付き)
[思考]:
1:鉄のーふぉるごーれ、無っ敵ーふぉるごーれ
2:イリヤ、フォルゴレとともに歩いて図書館に行く。誰も見つけられなければ本がある場所へ。
3:読子、スバル、ティアナ、エリオ、はやて、シャマル、清麿、ガッシュ、士郎を探す。
4:とりあえず、クアットロや詳細名簿に載っていた危険人物と思しき面子には気をつける。
5:放送で呼ばれた死亡者の知り合いを警戒する
6:柊かがみに出会ったら、ボン太くんのぬいぐるみと『フルメタル・パニック!』全巻セットを返却する。
7:読子が本当に自分の知る人物なのか確かめる。※
最終行動方針:打倒タコハゲ
[備考]:
※詳細名簿+はアニタと読子のページだけ破り取られています。
※思考7、パラレルワールド説について。
富士見書房という自分が知り得ない日本の出版社の存在から、単純な異世界だけではなく、パラレルワールドの概念を考慮しています。
例えば、柊かがみは同じ日本人だとしても、ねねねの世界には存在しない富士見書房の存在する日本に住んでいるようなので、
ねねねの住む日本とは別の日本、即ちパラレルワールドの住人である可能性が高い、と考えています。
この理論の延長で、会場内にいる読子やアニタも、ひょっとしたらねねねとは面識のないパラレルワールドの住人ではないかと考えています。
【イリヤスフィール・フォン・アインツベルン@Fate/stay night】
[状態]:健康
[装備]:マッハキャリバー(待機状態)@魔法少女リリカルなのはStrikerS
[道具]:支給品一式(一食分消費)、ヴァルセーレの剣@金色のガッシュベル、魔鏡の欠片@金色のガッシュベル、支給品リスト@アニロワオリジナル
[思考]:
基本行動方針:シロウに会うまで絶対生き残る
1:鉄のーふぉるごーれ、無っ敵ーふぉるごーれ
2:ネネネ、フォルゴレとともに歩いて図書館に行く。誰も見つけられなければ本がある場所へ。
3:読子、スバル、ティアナ、エリオ、はやて、シャマル、清麿、ガッシュ、士郎を探す。
4:マッハキャリバーを使えるようにしておく。
5:放送で呼ばれた死亡者の知り合いを警戒する
[備考]:
※フォルゴレの歌(イリヤばーじょん)を教えてもらいました(イリヤ向けに簡単にしてあります)。
※チチをもげ!(バックコーラスばーじょん)を教えてもらいました(その時にチチをもげ!を完璧に覚えてしまいました)
支援
【パルコ・フォルゴレ@金色のガッシュベル!!】
[状態]:頭部に軽症(ちょっと痛い程度)
[装備]:ジェリコ941改(残弾16/16)@カウボーイビバップ
[道具]:支給品一式(一食分消費)、キャンチョメの魔本@金色のガッシュベル!!、マガジン(9mmパラベラム弾16/16)×1
[思考]:
基本行動方針:殺し合いは恐いがイリヤとねねねを守る
1:鉄のーふぉるごーれ、無っ敵ーふぉるごーれ
2:イリヤ、ねねねとともに歩いて図書館に行く。誰も見つけられなければ本がある場所へ。
3:読子、スバル、ティアナ、エリオ、はやて、シャマル、清麿、ガッシュ、士郎を探す。
4:放送で呼ばれた死亡者の知り合いを警戒する
[備考]
※その姿は見るも無残ですが、本人の耐久力もあって、割りと元気です。
※頭部に植木鉢が直撃しましたが、とっても元気です。
【支給品リスト@アニロワオリジナル】
参加者に配られた全支給品が、写真と詳細な説明、本来の所有者の名前付きで掲載されている冊子。
どのアイテムが誰に支給されたかまでは書かれていない。
【『フルメタル・パニック!』全巻セット@らき☆すた】
柊かがみの愛読書の一つ。
『戦うボーイ・ミーツ・ガール』『疾るワン・ナイト・スタンド』『揺れるイントゥ・ザ・ブルー』『終わるデイ・バイ・デイ(上・下)』
『踊るベリー・メリー・クリスマス』『つづくオン・マイ・オウン』『燃えるワン・マン・フォース』『つどうメイク・マイ・デイ』
『放っておけない一匹狼?』『本気になれない二死満塁?』『自慢にならない三冠王?』『同情できない四面楚歌?』『どうにもならない五里霧中?』
『あてにならない六法全書?』『安心できない七つ道具?』『悩んでられない八方塞がり?』『音程は哀しく、射程は遠く ―サイドアームズ―』
『極北からの声 ―サイドアームズ2―』の全19冊セット。
【ジェリコ941改@カウボーイビバップ】
IWI社によって開発された自動拳銃、そのカスタム。スパイク・スピーゲルの愛銃。
基本となる9mmパラベラム弾だけではなく、.41Action Express弾や.40S&W弾も使用可能。
【手書きの警戒者リスト】
第一回放送で呼ばれた死者と親しかった者、ようは死者と同じ参加作品の参加者の名前が書き込まれています。
詳細名簿+からの推測なので、若干の間違いがあるかもしれません。
1276 :ツチダマな名無しさん:2007/10/27(土) 18:50:39 ID:nC32Hj6A0
結局どうしよう
可の場合、DG細胞の感染は完全にカットは間違いないと思うけど
後は能力制限をかけて、◆P2vcbk2T1w氏の「DG細胞のコア」という形かな
なんかアニロワ2ndオリジナルっぽい印象があるけど
1277 :ツチダマな名無しさん:2007/10/27(土) 20:19:49 ID:GJDZ.EAI0
でも通すならそれくらいやらないとマズイ悪寒。
スパロワの停滞は別にDG自体が直接かかわってるわけじゃないが、一歩間違ってたらもう引きかえせない所に行ってた。
いつ爆発するかわからん爆弾をわざわざ強化させるとリスクはでかい。
1278 :ツチダマな名無しさん:2007/10/27(土) 20:49:40 ID:EskUotVM0
>>1275 確認不足だった。すまん
1279 :ツチダマな名無しさん:2007/10/27(土) 21:20:19 ID:YWlddSkk0
うーん、DG出さない方が確実に無難なんだけれど、出したら出したで面白いとも思うわけで……
自分は後者側なので、出来れば出しておきたいところなんですが……うーん。
1)DGを出さない
2)DGを制限付きで出す。
-c ロイ回復するも、延命程度。
DGアリにしても、2-d的な展開になればDGはほぼ無視できるかと思います。
なので、判断は先送りに出来るんですよね、一応。制限の内容も含めて。
後続の書き手さんの負担になっちゃうのであんまり良くは無いのですが……
人死にが少ない現状、マーダーは貴重だと思います。
中盤以降、マーダーが決定的に不足してしまった場合や、DG絡みで面白い展開が生まれる可能性を考えて、
「DG+ロイ」を保険的に置いておきたい、ってのが本心に近いです。
1280 :ツチダマな名無しさん:2007/10/27(土) 21:20:52 ID:YWlddSkk0
↑は自分です。
1281 : ◆P2vcbk2T1w:2007/10/27(土) 21:21:22 ID:YWlddSkk0
orz
1282 :ツチダマな名無しさん:2007/10/27(土) 21:34:16 ID:zjT.//9o0
細胞埋められたロイがどうなるかは現状と同様、別に決めなくてもいいんじゃない?
今はDG細胞を出すならその能力をどう制限するか、というのが問題なわけで。
問題の先送りは解決になってないし、ここで決めておくべきでしょう。
どうしても出したいなら、◆P2vcbk2T1w氏本人で提案してる、感染なしの「DG細胞のコア」でいいんじゃないかと。
人死に関しては心配要らないと思うけどね……。
ほとんど動いてないマーダーが動けばすぐに……。
1283 :ツチダマな名無しさん:2007/10/27(土) 21:43:15 ID:4BegMcLc0
ロイに埋めたときは蘇生せずに
マーダーが減ってきたら発動するとか
色々使い道はあるな
1284 :ツチダマな名無しさん:2007/10/27(土) 21:56:05 ID:Ede.Vv1M0
>>1279 むしろ現状でマーダーの死者が少ない気がしないでもないなぁ。20人近くいて、まだ死亡確定なのヒィッツだけだし
とりあえずDG細胞は感染は一切ナシ+気を抜いたら侵蝕されてそのまま死亡くらいが個人的にはいいかな
1285 :ツチダマな名無しさん:2007/10/27(土) 22:47:28 ID:nC32Hj6A0
氏の提案通りにDG細胞のコアという形と、感染はカットは本決まりでいいかな
問題は能力の制限と
結局DG出すか出さないかということでおk?
1286 :ツチダマな名無しさん:2007/10/27(土) 23:01:10 ID:GJDZ.EAI0
DGによる能力制限は後続の人に任せてもよさそうだけど俺も
>>1284と同じ意見かな。
2-c、dは強力な延命フラグに逆になりそうだから反対。
>>1284 20人いるとはいえ、まだ70人以上いるしなー……。
後戻りできそうな奴も半数はいるし、まだ油断は出来なくね?
せめて50〜60人くらいになってからじゃないと。
1287 :ツチダマな名無しさん:2007/10/27(土) 23:09:41 ID:zjT.//9o0
とりあえず感染さえしなければ……。
ゾンビ兵がデフォだろうけど。
まだ一度目の放送が終わったばかりだ、あせることはない。
一方が死ねば一方がマーダーになるキャラとかもいることだし。
てか、これは別に議論とは関係ない雑談だな……。
1288 :ツチダマな名無しさん:2007/10/28(日) 02:34:53 ID:CJj3WN46O
俺は、DG細胞出すのは反対。
制限を掛けまくり、そのアイテムの個性を殺して半オリアイテム化させる。それじゃDG細胞である必要はないと思うんだ。
だけど、個性を殺す程の制限を加えないと危険すぎる。だから、出すのは反対。
1289 :ツチダマな名無しさん:2007/10/28(日) 06:24:14 ID:aTXSTKn60
自分も一個だけ意見を。
あんまりDG細胞出して欲しくないですね。
ここまで荒れる要素を出して欲しくない。
投票段階でも、こんだけ制限出して参加させても個性殺すだけだろ
って、閻魔あいは個別投票で参加禁止にされてましたしね。
そういった前歴も踏まえて。
あと、マーダーっつうか、現状サラマンダー候補が多すぎる。
微妙にマーダー殺しにくい空気があるし。
無理に延命させるのはどうかと思う。
1290 :ツチダマな名無しさん:2007/10/28(日) 06:52:02 ID:aTXSTKn60
>>1289 まあはっきり言っておこう。出すのは反対です。
1291 :ツチダマな名無しさん:2007/10/28(日) 08:10:55 ID:TQ5ZoF8o0
うーん荒れるってのはちょっと違うんでない?アニロワ本編が荒れてるわけじゃあないんだしさ。
ぶっちゃけロイがこれからどうなるのかも確定したわけじゃないんだし。
制限かけるのが個性を殺すってわけでもなかろうに。参加者にだって制限がかけられてはいるんだしさ。
感染とか最悪の事態さえ避けれれば賛成とまではいかないにしても反対ってわけでもないだろう。
>>1289 >マーダー殺しにくい
それで油断して1stじゃ二回ほど積みそうになったんだぜ?
ロイはほっといても死にそうだし次の放送まではもたんだろうし、今回は無理に延命というのとは違う気もするがな。
仮に神父にDGやったら満場一致で反対になりそうだが。
1292 :ツチダマな名無しさん:2007/10/28(日) 08:16:56 ID:TQ5ZoF8o0
だからマーダーは多いに越したことはないってのが言いたかった。
序盤だからこそポジ関係なく殺すべきなのかもしれんが、今回は対主催のスペックも並じゃない奴多いからね。
1293 :ツチダマな名無しさん:2007/10/28(日) 09:50:10 ID:VcBXgajo0
とりあえず、自己増殖と自己進化は制限しても、自己再生が残っていれば
DG細胞を出す意味はあると思うんだ。それに、DG細胞感染はドモンや
東方不敗につけ狙われるフラグにもなるし。
1294 :ツチダマな名無しさん:2007/10/28(日) 10:04:53 ID:AOwfHDoQ0
螺旋王の目的の方向性だと、自己進化は制限されない気がする。
だって進化=螺旋の力ぽくも受け取れるし。
1295 :ツチダマな名無しさん:2007/10/28(日) 10:08:28 ID:1mqwUBms0
自己増殖と自己進化はロワ終盤の盛り上がりの一つとして利用できるかもしれないし、
暴走フラグの一つとして残して置きたいところ。
今のところ他に暴走フラグないし、布石として置いて見てはどうだろうか?
中盤で他に面白そうなフラグが立ったなら、DG細胞フラグを叩き折るのもよしって感じで
1296 :ツチダマな名無しさん:2007/10/28(日) 10:25:21 ID:VcBXgajo0
じゃあ、とりあえず制限で弱体化させておいて、ロワ終盤にかけられた制限が解除されるような事態が
発生すれば=超人さんたちがフルパワー発揮できるようになれば、DG細胞にも活躍の目が出てくる……では?
最低限、自己増殖はロワ制限で発揮不能の方向で。増殖だけに関しては制限解除後も何らかの理由で
全力発揮不可でもいいかもしれない。勿論、下地が出来ていれば全力発揮でもいいけど。
1297 :ツチダマな名無しさん:2007/10/28(日) 10:31:19 ID:CJj3WN46O
まぁ百歩譲ってDG細胞有りだとしても、【DG細胞コア】みたいなオリ設定はやめてほしいな。
後、
このままロイ死亡→後の話でゾンビとして復活。
ってのも禁止にしといた方がいいと思う。有りだと、シュバルまでゾンビ化しそうだし。
1298 :ツチダマな名無しさん:2007/10/28(日) 12:38:01 ID:s/2nUYb60
ゾンビ化と聞いてバイオハザードを連想した。
ロイやシュバルツがそうなるのは遠慮したいな。
>>1297 しかしオリ設定にしないと出せないような予感
それが許せない人がいる以上、破棄しかないか?
1299 :ツチダマな名無しさん:2007/10/28(日) 12:44:06 ID:EPvqMfLQ0
こちらでそんなに細かいところまで仕様を決めなくてもいいんじゃないだろうか?
大量感染はマズイ、抵抗できる精神力の基準が曖昧等、問題は確かにあるけど
それらの問題を完璧に潰すためにDG細胞を原作から外れたものにしてしまっては本末転倒。
細かいところについては書き手さんに任せて
問題になりそうな展開が来た時にNGを判定すればそれで足りるように思う。
例えば、度を越えた大量感染展開なんかは
「8.その他、イベントのバランスを崩してしまう可能性のある内容」
に抵触するので、問題なくNGにできるだろうし
死亡後ゾンビ復活も「一度死亡が確定したキャラの復活」 にあたるので、余裕で制限できる。
1300 : ◆P2vcbk2T1w:2007/10/28(日) 12:59:58 ID:CmADR0CM0
とりあえず、クロちゃん周り、距離と強度辺りを加筆・修正したものを仮投下スレに置いておきます。
後、DG無いパターンもプロットは立っているので、そちらも一応書き始めておきます。
DGがナシになればそちらを投下、アリになれば没スレに投下すると言うことで。
どちらにせよ、大筋は余り変わらないと思います。
1301 :ツチダマな名無しさん:2007/10/28(日) 13:41:43 ID:bN0LqnfA0
>>1298 今後のことを考えるなら「誰かがいいOr嫌だといったら絶対通しOr破棄」という方向性はまずい。
ここに議論の場がある意味がない。議論は全員の意見をふまえて結論を出すべきだよ。
とりあえず感染、再生、ゾンビといった問題は
>>1299でいけそうな気がする。
DG細胞を通すためにオリ設定にするというもの何だしね。
1302 :1298:2007/10/28(日) 13:51:39 ID:s/2nUYb60
>>1301 浅はかでしたね、申し訳ありません
1303 :ツチダマな名無しさん:2007/10/28(日) 14:08:32 ID:bN0LqnfA0
>>1302 いやこちらこそ偉そうなこと言ってすまん。
意見がどんどん出ることは良いことなんだし、これからも忌憚の無い意見を述べてほしいッス。
それが正当なツッコミか提案かどうかは皆で考えていけばいいんだしさ。
1304 :ツチダマな名無しさん:2007/10/28(日) 15:53:48 ID:9MsG1ZA60
>>1300 制限による装甲低下を含めても、その距離でクロの装甲を突き破るのは少々厳しいかと
たとえクロの装甲が鉄板並にまで下がっていたとしても先ほど提示された距離に入るヴァッシュが焼けど無しでいると考えると些か説得力が薄い気がします
それにロイが練成による気流操作でクロが一撃で死ぬと言う程の爆発が起こせるのかも
練成はアニメの中でもでたように術者が対象を理解、分解、再構成して行う物なのでエドのように扉を開いたがゆえに真理を知って手を合わせるだけでできるようになったならまだしもロイは普通の練成陣を使って練成を行う錬金術師です
現在の幻覚を見るほどの意識朦朧、致命傷クラスの怪我、この状況からそこまでの火力を生み出せるとは考えにくいのですが
1305 : ◆P2vcbk2T1w:2007/10/28(日) 16:55:34 ID:CmADR0CM0
簡単な反論
・大量の可燃性ガスの蓄積により爆発の規模が大きくなった、と記述。
・爆発の正に中心がクロ自身。
・「ヴァッシュに火傷が一切無い」とは書いていない。
軽傷まで仔細に状態表に書いていては、無尽蔵に状態表が長くなってしまう。
・「ロイが強ければ爆発が強くなる」などというドラゴンボールのような設定があっただろうか? 爆発はあくまで自然現象。
・そもそものクロの硬さの根拠がギャグ描写。
1306 :ツチダマな名無しさん:2007/10/28(日) 17:43:03 ID:s/2nUYb60
>>1304 >エドが扉を開いた〜(中略)〜ロイは普通の練成陣を使って練成を行う錬金術師です
ここは練成陣を使ってないぞ、て突っ込みかな?
だったらロイは掌に練成陣を書き込んで錬金術を使っているんで問題はありません
違ってたらごめん
>>1305 降臨乙
>・「ヴァッシュに火傷が一切無い」とは書いていない。
> 軽傷まで仔細に状態表に書いていては、無尽蔵に状態表が長くなってしまう。
ごめんなさい、俺も火傷と軽症を別個に考えてました OTL
1307 :ツチダマな名無しさん:2007/10/28(日) 18:13:27 ID:kfzCCrG.0
>>1306 次の行に続いてるんじゃないかな?
錬金術は思念を送り込んで発動させるって設定があったはずだから
それだけの気体操作ができるのかってことかも
1308 :ツチダマな名無しさん:2007/10/28(日) 18:18:43 ID:kfzCCrG.0
後危険物取り扱い試験の参考書みてたら粉塵爆発の欄みてみたんだけど
粉塵爆発は可燃性粉塵でないと引火はまずないそうだ
小麦粉や炭の粉塵でそういった事故が発生するらしい
1309 : ◆P2vcbk2T1w:2007/10/28(日) 18:37:18 ID:CmADR0CM0
>粉塵爆発
アレはクアットロの推測だから、違っててもそんなに影響はないっス。
あと、意外と細粉は燃えますよね。鉄粉とか。まあ、そこは専門の人の方が詳しいと思いますが。
・ヴァッシュに火傷を追加
・粉塵爆発の下りを削除
この程度なら別に修正しますけど……他になんかありますか?
1310 :ツチダマな名無しさん:2007/10/28(日) 18:52:40 ID:kfzCCrG.0
鉄粉みたいのも燃えるね
ただ今回は爆発で巻き起こったものとするならおそらく鉄粉はないだろうしあってもコンクリなどの粉だと思う
1311 :ツチダマな名無しさん:2007/10/28(日) 19:03:17 ID:fbs1XkRo0
クロはギャグ描写ではサイボーグなのに軟らかくなる。
シリアスな場面ではバイスのミサイルの爆発にも耐えられる。
1312 :ツチダマな名無しさん:2007/10/28(日) 19:20:57 ID:kfzCCrG.0
クロは世界征服のためのサイボーグだしな
ギャグの柔らかさは本来のものではないけど装甲の硬さが本来のだし
1313 :ツチダマな名無しさん:2007/10/28(日) 19:47:56 ID:SBXfuD1g0
酸素は可燃性ではなく支燃性
1314 : ◆P2vcbk2T1w:2007/10/28(日) 20:00:47 ID:CmADR0CM0
>>1313 案
・可燃性という言葉を使わない
・「酸素」を「窒素酸化物」に置き換え
どう修正すべきか、出来ればご意見頂けませんか?
可燃物の専門知識は持ってませんので。
1315 :ツチダマな名無しさん:2007/10/28(日) 20:01:32 ID:RoF2jUVc0
そこまで厳密性をもたせるところか?
堅さにしても粉塵爆発にしても。
SSにある程度説得力があれば後は展開のノリと魔法の言葉「強めに制限されてました」で納得して進行させていこうぜ。
1316 :ツチダマな名無しさん:2007/10/28(日) 20:08:29 ID:mnnqb0sM0
>・そもそものクロの硬さの根拠がギャグ描写。
とりあえずここについて。
一応あのネコには、「世界征服用に製造されたサイボーグ」という設定があり、
またぬいぐるみを脱いだ状態を見ても分かるとおり、全身を金属装甲に覆われて
います。
例えばポケットモンスターのロケット団員だったならば、設定上(エリート候補生と
して特殊訓練を受けていたとはいえ)唯の人間である彼らが星になるまでブッ飛ば
されてもピンピンしている描写を耐久力の根拠として持ってくるのは無理がありますが、
クロは設定上も作中においての描写上も明らかに「世界征服用に製造されたサイボーグ」
であるので、いくらギャグ作品の出展だとは言え設定的描写的に明らかである「クロの
サイボークとしての強靭性」を「硬さの根拠がギャグ描写なので」と言いきりこれを考慮せず、
頭から否定してかかるというのはいかがなものかと思います。
勿論、装甲が硬いからといって爆発を喰らって絶対に死なないとは限りませんし、またロワの
制限によって装甲の強度がブリキレベルに低下していることも十分に考えられますので、私と
しては「だからNGにしろ」とか言う訳では在りませんが、今回のSSの様に特定のキャラクターや、
特定の描写に対して書き手が明らかな排斥の意を表することはスレが色々とゴタつく原因に
なりかねませんのでご自重頂きたい所であります。例えそれが本心だとしても、心の中に
そっとしまって置いて欲しいと存じます。「書き手」の意見ならばなおさらに……。
纏めさせていただくなら、
>>1305の最後の一行は余計だったのではないか、という事です。
1317 :ツチダマな名無しさん:2007/10/28(日) 21:05:38 ID:SBXfuD1g0
>>1314 酸素を例に挙げるのを削ったらどうなんだろうか?
他にちゃんと置き換えれたらそれがいいんだろうが自分も専門知識とかないんで…
1318 :ツチダマな名無しさん:2007/10/28(日) 21:11:56 ID:hMGy2vsk0
>>1316氏は修正を要求されているわけではないようですね。
「Ashes to ashes」に関しては仮投下スレの修正版で十分と考えますが、いかがでしょうか。
1319 :ツチダマな名無しさん:2007/10/28(日) 21:18:21 ID:bN0LqnfA0
>>1316 >一応あのネコには、「世界征服用に製造されたサイボーグ」という設定があり、
いくらなんでもそれはゴー君の研究所で作られた当時の話。
機械ってのは常に最高水準のメンテしないと最高水準の性能は発揮できない。
それをたかだか縁の下に寝っころがりながらドライバーでいじったりゴミ捨て場から材料を持ってきて改造する程度で本来の性能がだせるなんて論外。
作中では大暴れしていたクロだが、その強度云々が果たして「世界征服できるレベル」だったのかは甚だ疑問だよ。
あんな環境であそこまで暴れられるなんてギャグ描写以外の何者でもない。
>特定の描写に対して書き手が明らかな排斥の意を表するは
>「書き手」の意見ならばなおさらに……。
これはあなたの主観でしかない。というか◆P2vcbk2T1w氏がそんなことは一言も言ってない。
今のあなたの意見は推測の一言で片付けられてしまうよ。
1320 :ツチダマな名無しさん:2007/10/28(日) 21:30:38 ID:AOwfHDoQ0
>>1319さんも落着いたほうがいい。
揚足とってる文章になってる。
とりあえず、漫画の方だと(アニメの方は知らないから微妙な意見)最終決戦で弾丸の雨嵐を
直撃してても何とか持たせていたりするから整備不良での能力低下とかは考えないほうがいい。
本編で核に絶えられる化け物でも粉塵爆発で死亡するぐらいに制限されていると考えたほうがいい。
.._________________
「 | | | | | |. | | | | | | | | | /// ///\
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^l\ll\ ヽ、 _ , -‐' __,-‐ll _ll-'´ ̄::/ ──‐ |
. | \ll\ _,-‐' ll _- ' ::::/  ̄ ̄ ̄│ はっきり言おう。
| _二二\ll|| ||l_ll二二二_ ::::| /⌒i._|
.. |  ̄ ̄ ̄o >.......≡ ̄ ̄ ̄o ̄ ̄ :::|:ミ|l⌒:|─| 楽しいか…?
| ` ‐--/.::::::::: ` ‐---‐ '´ U :::| |l⌒l.| ̄|
| 、_/,:::::::::::::::: 、_ ,ノ :::|: ||⌒l.|_|
| /,::::::::::::::::::::  ̄ ̄ ̄ 、 :::::|ミ||ノノ ─|
|/./,::::::::::::::::_:::) `‐--- 、 \ ::::|.|`‐' ̄ ̄|\
│v L \ ::|| l、__|:::::\
. | -----======ニニニニニ⊃ ヽ::::|: ::l、─.|:::::::::::\_
| :::|::l:: ::l、ニ|::::::::::::::::|:::‐-
_/:l ━━━ ::::::::;/:: :|,|::::::::::::::::::|::::::
._ ─/:::::::l ::::::;/:: /|:::::::::::::::::::::|:_:
::::::::::/:::::::::::::ヽ :::;/::: / .|:::::::::::::::::::::::|::
:::::::/:::::::::::::::::::::\_______;/::: / |:::::::::::::::::::::::::|:
::::/::::::::::::::::::::::::::|\:::::::::::::::: / .|:::::::::::::::::::::::::::|
>>390 AA使ったりしなければ自分の発言を他人の目にとめることすらできない、お前の人生よりかは楽しいよ。
とG
. 丿,.:.:.:.:.:',:.:r'i:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ,
. / ,:.:.:.ィ ,i' 'i,i.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. i
. i : :.i: ``'‐、:.:.:.:.:.: i'
`'ヘ ':i _,.-‐''- _,.Lr‐;.:./ . __,,-''""~ ̄ ̄ ̄`ヽ
.. 言葉を '‐<>- 、,_r'"゚´~`i゚ i' f /:.i _,,-'' __,,--‐‐--,,,_ ヽ
.慎みたまえ… i,_ _,i '‐--‐'゜ /.:丿 _/ /~~ ヽ, ヽ
. 君は伝説の ヽ ̄ L、 i 〈-'´ \.y' /~ ヽ .l
. ポケモンの前に. ヽ. __,,...-‐' / l/~ l .l
いるのだぞ… ヽ - / l l .l
. ヽ. __,.. - '::::: l .l .l
( / .l / ./
`‐-,ソ __ノ , l / ./
. __,,,,,,___ / i` ノ ノ ./ /
.ゝ. `‐-.,, / .`‐‐'~ ./ / /
`‐..,, ヽ. .l / l ./ /
`‐、 `-'ゝ:. ./ .l / /
`‐、. ノ~ゝ:::......l l __,,...-'"~ /
~~~ ゝ..J ./`‐---‐''"~__,,,...-'"~~
____,,...ノ ___,,,,,./`‐----‐''"~
_,,-‐''~ /~
,-‐" _....../
. / ,,‐''~
`‐‐--‐‐'"
なんか和んだ
395 :
飛びまわる甲冑、つっぱしる四人 1/2 ◆uAi678tSeM :2007/10/29(月) 20:53:40 ID:FxSmbeUv
――私達は歩き続けている
近くにあるデパートへ向かって。そこに行けば沢山の人に会えるかもしれない。
ずっと私達は歩き続けている
はぁはぁ、さすがに疲れてきた……
「息切れてしまったっ」
アルはこなたを心配し、言った
そうするとこなたは
「わ、私は大丈夫。大丈夫なんだよ。多分……」
私は大丈夫と言った。これぐらいの疲労はそれ程わけない。
30分ぐらい休息できれば最高かもしれない。
そこにスバルさんが尋ねた。
「こなたさんにこれを貸してあげるよ」
「スバルさん、ありがとう」
私はスバルさんから竹とんぼを貸してもらった。
竹とんぼはおもちゃらしい。私は使った事が無いが気晴らしになるかもしれない。
そこにヒューズさんは怒ったようだ
「そんな事をしていたら敵に見つかってしまうかもしれないぞ」
「もしかしたら役立つじゃん。ヒューズ大佐っ」
「俺はまだ大佐じゃない。中佐だ……」
確かに、ヒューズ大佐と言うニックネームで呼ぶよ。ヒューズさんには
ちなみにスバルさんはスバルさん。アルさんにはアルと呼ぶ事にした。
私はこの竹とんぼで遊んでいるとうっかりとアルにつけてしまった。
「ごめん」
私はアルに謝った。
するとアルは
「いいよ、僕はゎぁあああああああ」
何故か鎧のアルは飛んだ。何故飛んだのかわからない。
この竹とんぼが回っている。この竹とんぼには空を飛ぶと言う効果があるようだ…
空を飛んでいる所を敵に見られたら最悪居場所がばれてしまう。
私は少しパニックになってしまった。
396 :
飛びまわる甲冑、つっぱしる四人 2/2 ◆uAi678tSeM :2007/10/29(月) 20:55:56 ID:FxSmbeUv
――すると
「この状態からしてアル、降りて来い」
20分ぐらいかけてアルは竹とんぼを一部使いこなし、降りる事が出来た。
かなりの時間のロスになってしまい、他の参加者に居場所がばれてしまったかもしれない。
だが、空を飛ぶ竹とんぼ、どっかで見た事があるような……
「そういえば、私はテレビで空を飛ぶ竹とんぼを見た事があるんだ」
皆は聞いている。大変な情報かもしれないから
「竹とんぼを頭につけて飛ぶと言うテレビ。何のドラマかアニメかは覚えてないけど」
「あたしのあげたこの竹とんぼ、アルさんにあげるよ」
スバルさんはアルにそう言った。
しかし、アルは…
「いや、もしかしたら僕じゃ兜と体が離れるかもしれない。この竹とんぼはこなたちゃんが使ってよ……」
「わかった。私が持っている」
私達は休憩中に支給品の竹とんぼと言う当たりのアイテムを手に入れた。
力が無い私にとってかなり使える者だった。
休憩の時間は過ぎていった……
「デパート行く時競争しよう、みんなで走れば早くつくかもしれないし」
私はアル、ヒューズさん、スバルさんに淡々と言った。
まず、アルが答えた。
「いい方法だけどスバルさんやこなたちゃんがスピードとか無かったら……」
アルは私やスバルさんを心配してくれた。
私は大丈夫、運動神経はいいからと言った。
スバルさんも言う
「あたし、男っぽい所もあり、スピードも高いんだ。」
スバルさんは男っぽい所もあると言うわけか。
ヒューズさんが仕切る事になった。初めから仕切っているけど……
そう考えていると放送が始まった。
『――B-1 D-5 G-6を禁止地域とする 』
D-5は近くの場所。少しやばくなるかもしれない。
でも走り続けてデパートへ行く
私達は午前になってしまったけどデパートの入り口付近にたどり着いた。
397 :
飛びまわる甲冑、つっぱしる四人 ◆uAi678tSeM :2007/10/29(月) 20:57:00 ID:FxSmbeUv
【E-6/デパート入り口付近/1日目-午前】
【チーム:引率の軍人と子供たち】
[共通思考]
1.主催者の打倒。またはゲームからの脱出
2.首輪の解析、解除が可能な人物、技術、物を探す
3.互いの知り合いや、ゲームに乗っていない者を探し仲間とする
4.殺し合いはしない
5.希望を持ち続ける
※首輪から、会話が盗聴されている可能性に気づきました
※盗撮に関してはあくまで推測の域なので、確定ではありません
※螺旋王には少なからず仲間や部下がいると考えています
※それぞれの作品からの参加者の情報を共有しました
※ヒューズ意外の三人は、まだ知り合いが生きて居る可能性に賭けることで希望をもっています
※今のところは三人が互いの不安を保管しあうことで、崩壊するほど不安定ではありません
※居場所がばれたかもしれません。
※竹とんぼ(タケコプター)は最低20分は電池をしようしました。電池の残りはこの先いくらかは皆様へ任せます。
【マース・ヒューズ@鋼の錬金術師】
[状態]:健康
[装備]:S&W M38(弾数5/5)
[道具]:デイバック(×2)、支給品一式(×2、-ランタン×1)、ロイの発火布の手袋@鋼の錬金術師、S&W M38の予備弾数20発、エンフィールドNO.2(弾数5/6)、短剣×12本、制服のボタン(ロイ)、単眼鏡、水鉄砲、銀玉鉄砲(銀玉×60発)、ジャガイモカレー(中)
[思考]
基本:主催の打倒。または脱出を目指して行動。仲間を集める
1.デパートに入り、探索する予定
2.ロイ・マスタングを探す
3.首輪や脱出に関する考察を続ける
4.子供たちが希望を失いそうになったら、しっかりと支えてやる
398 :
飛びまわる甲冑、つっぱしる四人 ◆uAi678tSeM :2007/10/29(月) 20:58:41 ID:FxSmbeUv
【スバル・ナカジマ@魔法少女リリカルなのはStrikerS】
[状態]:健康
[装備]:リボルバー・ナックル(左手)(カートリッジ:6/6)@魔法少女リリカルなのはStrikerS
道具]:デイバック、支給品一式(食料-[大量のじゃがいも、2/3][水])、ジャガイモカレー(特大)、予備カートリッジ(×12発)
[思考]
基本:仲間を集めて事態の解決を目指す
1.ヒューズに従って行動する
2.六課のみんなと合流する
3.キャロもみんなもまだ生きて居ると信じよう
【アルフォンス・エルリック@鋼の錬金術師】
[状態]:健康
[装備]:なし
[道具]:デイパッグ、支給品一式
[思考]
基本:仲間を集めて事態の解決を目指す
1.ヒューズに従って行動する
2.兄やロイ・マスタングを探す
3.こなたを護る
4.あのしぶとい兄さんが、そう簡単に死ぬはずがない
※アルの参戦時期はヒューズ死亡後のいずれか
【泉こなた@らき☆すた】
[状態]:右頬に銃創、疲労・小
[装備]:
[道具]:デイバック、支給品一式、マチェット、チェーンソー、タケコプター、ジャガイモカレー(小)
[思考]
基本:死にたくないので助かるよう行動する。みんなと再会したい
1.ヒューズに従って行動
2.柊かがみ、柊つかさ、小早川ゆたかを探す
3.大丈夫。きっとみんな生きてるよ…
※こなたの参戦時期は原作終了後
【タケコプター@ドラえもん】
ドラえもんでも基本的なアイテム。現実の物ではないが、支給品リストではその他の支給品扱い
タケコプターは時速80kmで8時間運転すると電池があがってしまいます。
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まったく話が通じてないようだな
『――久しいな、諸君』
消防車のタイマーが午前六時を指すと同時に、放送が始まった。
ジャンパーの男、相場シンヤを追い道路を南下していた一同は、道路のど真ん中で停車した消防車の中で、その放送を聞く。
本当は走行しながら放送を聞く予定だったのだが、ガラスが全て砕け散っている消防車の座席は、
走行中常に車体に叩き付けらている風と、その音をモロに受ける形になる。
こんな状態では放送を聞き逃してしまう可能性がある、という事でやむなく一時車を止め放送を聞く事となった。
ちなみに、この行動に対し思いっきり渋面を見せ反対するかと思われたラッドは、意外にも快く同意した。
ちなみに彼が同意した理由というのは、
『放送聞きそびれて禁止エリアで首輪ズガン! なんてーのは俺も勘弁してほしいしな。
それにさ、一体どんぐらい殺されてんのか知りてーのよ、俺。だって死んだ連中の分だけそいつらブッ殺した奴がいるって事だろ?
つまり今回の放送で俺が嬉しく楽しくブッ殺せる奴らが最低何人いるのか分かるわけだ。楽しみじゃねーか! なぁ!』
というものである。
ラッドの同意した理由はともあれ、消防車に乗った一堂はこうして放送を迎えている。
■
『――木スザク、 シモン 、シュバルツ・ブ――」
(…………え?)
先ほどの放送で呼ばれた名前の中に、確かにシモンの名があった。
それがどういう事を指すのか。どのような意味を持つのか。驚きで止まりかけた頭がそれを理解した瞬間、ヨーコの意識はその殆どが闇で覆われた。
(…………シモンが、死ん……だ?)
死んだ? シモンが? 何故、何故シモンが? いや、それよりも……シモンがこのゲームに参加させられていた?
その事実に思い当たったとき、ヨーコは呆然とした。放送を聞いたラッドが何やら浮かれて騒いでいるようだがそれも遠くに聞こえる。
(私……気付かなかった……シモンが、いた事に……)
誰かが死ぬのは、もう見たくない。もう、誰にも死んでほしくない。ヨーコは、確かにそう思った。強く、強くそう思った。
だけれど、そう思ったその時、シモンの事は、大グレン団の皆の事は、少しも考えられていなかった。
獣人達の開いたこの悪趣味なパーティに招待されたのが自分だけの筈は無いというのは、少し考えれば分かりそうな事なのに……。
何故、どうしてすぐに仲間の事を考えなかった? 大グレン団の仲間たちは、その多くがカミナの掲げる旗印の下へと集った者達だ。
いわば、カミナという男に惹かれ集った者達なのだ。皆カミナの死にショックを受けているのは間違いない。
その中でも、今放送で名前を呼ばれたシモンは特に酷いショックを受けていたはずだ。
シモンはカミナと同じ村で育ち、ずっと彼の背を見続けてきた。誰よりも――多分、ヨーコよりも――カミナを信頼していた。
カミナがグレンごと獣人のガンメンに串刺しにされたときには、暴走して敵の超大型ガンメンを乗っ取り、
彼を止めようとする大グレン団のメンバーの言葉に耳も貸さず、周囲を破壊し尽くしながら火山の火口へ飛び込もうとさえしていた。
カミナを信仰していた、とさえ言える彼だ。カミナの死を知った彼の絶望はヨーコのそれと比べてもずっと深いものだろう。
そんなシモンがこの殺し合いの場に呼ばれればどうなるのか。そんな事は考えるまでも無い事だった。
「――にしてもよ、殺られた連中はブッ殺された時に一体どんな面してたんだろうなぁ?」
突如、ハイになっているラッドの放った言葉が鮮明に耳に届いた。その言葉に、ヨーコはびくりと肩を震わせる。
その事を知ってか知らずか、ラッドはハイテンションなまま言葉を次いでいく。
「やっぱギャーギャー泣き喚いてたのか? それともキレて喚き散らしたか? いやいやテメェが引き当てたモンに浮かれてるところをズガン!
てのもいいねぇ……あ、ひょっとしたら自殺しちまった奴もいんのかな? ……いるんだろうなぁ、やっぱよ。
あぁー、でもよぉ今頃そいつら殺した連中、どっかで面白おかしく殺ってんだぜ? いいよなーずりーよなー羨ましいなぁーあぁ゛ー!」
聞きたくもないのに、ラッドの言葉が次々にヨーコの中に飛び込んでくる。
――シモンは、どうだったんだろう?
カミナを失った喪失感から、自らの命を絶ったのか。
獣人の長である螺旋王への復讐心に燃えながらも、殺人者に無残に殺されてしまったのか。
それとも、ただ惨めに震えながら死を迎えたのか。
――私が気付いていれば、こんな事にはならなかった。
――私が気付いていれば、シモンは、私の仲間は死なずに済んだ。
――私が、気付かなかったから……。
「あぁもう、早く出てこねえかなァジャンパー野郎! そんでもって楽しく愉快に――てオゥッ!?」
「あ、ゴメン」
そんな時、ラッドの止まらないお喋りとヨーコの何処までも後ろ向きな意識は、運転席の少年のかけた急ブレーキで強制的に遮られた。
■
放送の終了した【C-7】エリアの道路を、相羽シンヤは静かに一人歩いていた。
歩きながら彼が考える事、それは先ほどの放送の内容。螺旋王はこの6時間の死んでいった9人の人間の名を読み上げた。
その中に愛しく憎き敵、実の兄である相羽タカヤ――Dボゥイの名が無かった事にひとまず安堵する。
だが、油断は出来ない。この場には、人間態とはいえ、ラダムのテッカマンと互角に渡り合う程の強者が複数人存在している。
いかにテッカマンといえどテックセットを封じられ、更に人間態での身体能力も制限されている現状では、シンヤもタカヤも何時殺されても不思議はない。
だからこそ、この会場内に存在している筈の二つのクリスタルを入手し、その上で自身に課せられている制限を解き放たねばならない。
タカヤ……否、テッカマンブレードと互いに全力でぶつかり合い、そして打ち倒すために。
その為にも、まずは首輪のサンプルが必要になる……のだが、消防車の二人組を見送り南へと下ったものの、未だ他の参加者は見付けられずにいた。
(【E-7】エリアまで道路沿いに進んで、それで誰とも遭遇しなければ中央へと足を運ぶか……禁止エリアが邪魔になるが、
そこへ行くまでにデパートや病院という人の集まりそうな施設がある。それで誰も発見出来なければ、一旦学校へ引き上げるとしよう)
シンヤがそう今後の方針をまとめた時だった。その音が、ほんの僅かなブレーキ音が、背後から響いたのは。
「…………!」
離れた位置からのものだったためか、その音は非常に小さかった。静まり返ったこの場でなければ気付くのはほぼ不可能だっただろう。
だが、確かにその音は響いた。急ブレーキをかけたような、ゴムタイヤの擦れる音が。
あの消防車の二人組が追ってきたのか? とシンヤは考える。だが、あの二人がわざわざそんな事をする適当な理由が思い浮かばない。
まぁ、そんな事はどうでもいい。いずれにせよ、南を向くシンヤの背後には車両が存在し、そしてその車両にはこのゲームの参加者が乗っているのだ。
ならば、わざわざこれ以上道路を進む必要はない。
「フフ、思わぬところで手間が省けたというわけか……」
シンヤはそう呟きながら右の手に剣を構え、北へと駆け出した。
■
「なぁ、オイ、ジン。 また一体どういうつもりよ? 俺ァとっととジャンパー野郎をブッ殺してぇって言ってんのに、なんでまた車止めるわけ?
しかもいきなり急ブレーキ踏んでよぉ、外にふっ飛んでったらどうするつもりだったよ? ん?
何? やっぱオメー俺の事ナメてる? ナメられてんの、俺? ……なぁ、オイィ!!」
「ま、待てよラッド! ジンにも何か理由があるんだ、多分!」
「そうそう、オレはただ忘れ物取ろうと思っただけだよ!」
シンヤがブレーキ音を察知し、道路を北上し始めた頃。
消防車内では急ブレーキで思いっきり前につんのめり、危うく消防車から放り出されそうになったラッドが、怒りの形相でジンに詰め寄っていた。
こめかみをぷるぷると震わせながらジンに詰め寄るラッドを清麿が慌てて何とか抑えようとし、ジンが大急ぎでそれに続く。
「忘れ物だぁ? まさか今からあの店まで戻ろうって言うんじゃ……」
「いやいやいや、俺の忘れ物があるのはこっちなんだ」
「あ゛? 上?」
「そう! ジャンパーの男を追っ払った時に武器をここの標識に刺したまま置き去りにしてね。
で、それ思い出して折角だから回収しようと思いまして。
というワケで上行って取ってくるからちょ〜〜っとお待ちください。
あ、おねーさんは一緒に来て手伝って」
「え? ……あ、ちょっと――!?」
ジンは車内を小器用にしゃかしゃかと動き回りながらラッドに対し弁明をし、そのままぼうっとしていたヨーコの腕を取り、車上へと上がる。
下から「なんだよなんだよ男の子ならブン殴ってブッ殺すぐらいのつもりでいこうぜー。……まぁいいか。とっとと済ませろよー」
というラッドの声が届く。どうやら納得はしたらしい。少なくとも、これで彼にブン殴られてブッ殺される可能性は格段に低くなっただろう。
もっとも、あまり待たせるとどうなるのか分かったものではないが。
という事でジンは「うし!」と気合を入れて標識に突き刺さったブーメランを引き抜きにかかる。
そしてそんなジンの姿を、ヨーコは車上に座りただ眺めていた。
標識とジンはしばらくブーメランを巡って格闘を続けたが、やがて軍配はジンの側に上がり、ブーメランは引っこ抜かれる。
が、その際に後ろにひっくり返り、ジンはヨーコのすぐ目の前で車の屋根に思いっきり後頭部を打ち付けた。
ジンは後頭部を押さえて呻いていたが、ヨーコは車上に座りただ標識を眺めていた。
そうして暫く呻いた後、ジンはそのままのポーズで呟く様な小さな声で切り出した。
「…………おねーさん、誰が死んだんだ?」
「――――――ッ!!」
それまでジンの行動にまともな反応を示さなかったヨーコだったが、その言葉を聞いた瞬間に、肩をびくりと震わせた。
それを確認するとジンはその場へ座り、ブーメランに絡み付く金属糸を解きながら言葉を次いでいく。
「出来れば聞かせてくれないかな? もちろん、無理にとは言わな……」
「………………シモン」
「シモン?」
「そう……シモンが、死んじゃったのよ……」
震えが止まらない自らの肩を抱き、それでも震えが止まらず、ヨーコは自然と体を前に倒す。
目の前が消防車の赤一色に占領された状態で、そのまま口を動かし続ける。
「シモンは、大グレン団の仲間で、あいつの、カミナの事……アニキって呼んでて、すごく慕ってた。
グレンラガンに乗って、カミナと一緒に戦ってたけど、でも、ちっちゃくて、弱くて…………。
こんなところに連れて来られたら、どうなるかなんて分かってたのに……!
グレン団の皆がここに連れてこられてないわけなんか無いって、そんなことも分からないで、私、私のせいで……!
私がもっと早く気づいていれば、シモンは、シモンは…………!」
一度口を動かし言葉に出すと、後はただ感情を口から垂れ流した。
ヨーコは掠れた、小さな声でただシモンの死に対する驚きと恐怖、悲しみと、自らを責める言葉を垂れ流した。
その様子を無言で見つめていたジンは、金属糸を解き終わったブーメランを横に置き、ヨーコの肩に手を置いた。
そしてゆっくりとヨーコの体を起こし、彼女の瞳を見ながら静かに言葉を紡ぐ。
「…………おねーさん、オレはそのシモンって奴がどんな奴で、おねーさんにとってどんな存在だったのか知らない。
だから、ちょっと無神経な事言ってるみたいに聞こえるかもしんねーけど…………。
そいつの、シモンの死がショックだったんなら、ここでこうしていちゃいけないぜ。
おねーさんの仲間はシモンって奴だけじゃないんだろ? そして、おねーさん達はあの螺旋王っておっさんと戦っているんだろう?
ならここで止まっちゃ駄目だ。こうやって足を止めている間に、
ここに連れて来られたおねーさんの別の仲間が命を奪われてしまうかもしれない」
そのジンの言葉によって、ヨーコの瞳にこれまでとは若干毛色の違った、しかしより大きな恐怖が浮かぶ。
――大グレン団の皆が、命を奪われるかもしれない?
――ここで、こうしている間に?
「だからさ、こんなところに座ってないで、立って……立って、前を見て、歩くんだ。
そして仲間を見つけ出して、今度こそ守ってやるんだ。二度とそんな思いをしない為に。
……もちろんオレも手を貸すから、さ」
そんなヨーコにジンは微笑みかけ、立ち上がる。そしてヨーコに右手を差し出しそう結んだ。
ヨーコは差し出された手をじっと眺め、僅かにためらいながらも、おずおずとその手を握った。
「おぉーい、まだ終わんねぇのかー! おぉーいもしもーし聞いてんのかァー!!」
「うぉっ、ヤベ!
……まぁ、とにかく今はひたすら進もう。そうすりゃ、きっと何とかなるさ」
その時、いい加減に待ちきれなくなったのかクラクションの音と共にラッドの声が響いてきた。
それを聞いたジンは最後にそれだけ言い残すとブーメランと金属糸とをまた自分のデイパックに詰め、そそくさと運転席へ戻っていく。
自らも歩きながら、ジンの後姿を見つめ、ヨーコは静かに決意する。
(……そうよ、このままここで悲しんでるだけじゃ、きっと皆殺される……。悲しんでいちゃ、いけない……。
だから、大グレン団の皆も、ジンも、私が守らなきゃいけないんだ。もう何度もこんな目にあわない為に……。
誰も殺させない……たとえ私がどうなろうと、絶対に皆を守らなきゃいけないんだ……!)
その決意が、果たしてどのような結果を呼び起こすのか。
それが知れるのは、もうまもなく…………。
■
「……フン」
二人の姿が消え、誰もいなくなった車上に一人の男が姿を現した。
走行する消防車の上で一本に結ったお下げを風に揺らす拳法服の老人――東方不敗・マスターアジア。
彼は消防車に追いついたそれ以降はこうやって密かに車上に居座り、車内での会話に聞き耳を立てていたのだ。
「あのジンとかいう小僧……ラッドが殺気と狂気を撒き散らすあの車内において、女の異変を察知し外へと連れ出し、
完全に、とまではいかなくとも精神的に立ち直らせおったか……。
更に、ラッドという男の扱い方をほんの僅かにではあるが、理解してきているようでもある」
中々に厄介な奴よ、と東方不敗は呟く。
東方不敗はあの消防車の面々を利用して、各地で争いの火種に火をつけていくつもりでいた。
だが、あの少年はその種に火がつく前に何とか摘み取ろうとしているかのように動いている。
今後もあの調子で動き回られるのは、東方不敗にとって望ましくない。
ならば……。
「この機に……始末するのみよ!」
そう高らかに言い放つ東方不敗の視線の先には、ゲームに乗った殺人者、相羽シンヤの姿があった。
■
「む……?」
自分が数時間前に襲撃した消防車と再び対峙したシンヤは、奇妙な違和感を感じた。
一瞬、その消防車の車上に人影があったかのように見えたのだ。しかし、瞬きの間にその人影は影も形も無くなっていた。
僅かに引っかかるものを覚えながらも、シンヤは今は意識を消防車の4人組へと向けることにした。
「フフフ、暫くぶりじゃないか……まさかそちらから出向いてくれるとはな。
一応聞いておこうか。……何の用だ? まさか、ただ数に頼って俺に逆襲を仕掛けにきたという事はないだろう?」
「いやいや、オレたちはただの付添い人兼見学者さ、先生。
今日はあんたにど〜〜しても会いたいって人がいてね、そいつを連れてきただけよ」
「ほう? それでは…………会わせてもらおうかっ!!」
そう叫ぶと同時に、シンヤは剣を構えて消防車へ向かい猛進する。
一気に消防車へと肉薄し、そして、眼前に巨大な銃口を突き付けられた。
「ッ!?」
咄嗟に銃口に対し、垂直に剣を構える。
そしてその次の瞬間、消防車から飛び出したラッドがデイパックから抜き放った超電導ライフルが火を噴いた。
その凄まじい衝撃にシンヤは10メートル以上ぶっ飛ばされながらも、なんとか弾丸を弾き飛ばし、道路へと着地した。
だがあのライフルの威力は一体なんだ、とシンヤは心中で舌打ちをし、僅かに痺れる手で剣を握りなおした。
「ク、……クヒヒヒ、アーッハッハッハッハッハ!
顔面スレスレでぶっ放してやったのに弾きやがったよ! マジかよ、おいおいおいおいマジかよ!? ありえねぇって!!
そんなんありかぁ!? ええ、おい!!」
しかしそんなシンヤの行動もラッドのテンションという炎にミサイルをくべる行為にしかならない。
ラッドは嬉々とした表情でライフルを構え、シンヤへと狙いを定め次々に撃つ。
シンヤはそれらを弾き飛ばす……が、このまま見通しの良いこの道路で戦っては、強力なライフルを持つラッドに分があり過ぎる。
それに、まだその背後には先ほど自分を出し抜いた少年もいるのだ。このままここで戦うのは得策ではない。
シンヤはそう判断すると、素早く跳躍し、脇の路地へと転がり込んだ。
「あ、おいおいおい一体どこへ行こうってんだよ? 逃げんのか? 鬼ごっこか? 追いかけろってかぁ?
ハハハハハハハハ!! いいねいいねぇ楽しいねぇ! 待ってろよぉ〜、すぐに追い付いて! 捕まえて! 足撃ち抜いて逃げられなくして!
肩砕いて剣持てなくして! それからじっくりたっぷり遊んでやるよおおおぉぉぉぉ!!」
「おい、ちょっと待てラッド! 俺も行……」
「じゃ、ラッド! オレ達は朝メシでも作って待っとくよ」
「なっ……ジン!?」
「おう、楽しみにしてるぜ! んじゃ、ちょっくらブチ殺してくるわ〜」
ラッドはライフルを担ぐと、そのまま一見すれば浮かれているかのような様子でシンヤの逃走した路地へと突っ走っていった。
その姿を見送ったジンは、「さて、それじゃ早速メシの準備に……」と車内に残る清麿とヨーコに声を掛ける。
「待てよジン! 何でラッドを放っておくような真似をしたんだ!?
あの狭い路地じゃあいつの馬鹿でかいライフルは不利だ!
それにあいつの性格だと、もし向かった先に偶然殺し合いに乗っていない人間がいても、平気で巻き込みかねないだろう!!」
「確かに、ジン、今のはちょっと……」
しかしそんなジンの態度に清麿は激しく、ヨーコはやや困惑しながら反発する。
まぁ当然の反応だろう。今のジンの行動は、凶暴な人食い鰐を檻の外へ解き放つ事よりもはるかに危険なものだ。
たとえラッドが勝利したとしても、このまま清麿達とはぐれ、
別行動をとり始めた場合……衝動と感情と欲望に任せ、他の参加者を殺して回る確率は非常に高いものだと思えた。
だからこそ、清麿は彼から離れる訳にはいかないのだ。だというのに。
「とにかく、俺は今からでもあいつを……」
「落ち着けよ、清麿。お前が言ったとおり、あの路地は狭い。奥の方はもっとかもね。
そんな場所でうっかりあの二人の戦いに巻き込まれたら一巻の終わりだ」
「だからって、あいつを放っておいていい理由にはならないだろう!!」
「その通りさ。オレもそれだけじゃ、あいつを放っておかない」
「何?」
「どうももう一人いるみたいなんだ、この車には……!」
「!? それは――」
清麿がジンの言葉の真意を問おうとした瞬間、ジンは清麿とヨーコの二人を引っ掴み、車外へと飛び出した。
そのまま「悪い!」とだけ言い放ち掴んでいた二人を思いっきりブン投げる。突然の展開に二人はついていけず、硬い道路へ体をモロに叩きつけられる。
だが、清麿もガッシュと共に数多の戦いを潜り抜けてきた戦士だ。直感的に何か恐ろしい危機が迫っていることを悟り、
呻きながらも素早くデイパックから銃を抜き出し、消防車へと視線を向ける。そして、ブーメランを構えたジンを見下ろす老人の姿を見た。
遠目にもはっきりと分かる長身に、彫りの深い顔立ち。やや白くなりつつある頭髪を後ろのほうで一本のお下げに結った、拳法服姿の老人。
その老人が消防車の上から、先程までジンの座っていた運転席へ白い何かを突き刺していた。
老人が腕を振るうと、その白い何かはまるで布か何かのようにひらひらと舞い……いや、あれは本当に布なのかもしれない。
ともかく、その白い布を自らの腰へと巻きつけ、老人は口を開いた。
「クククク、よもやワシの存在に気付き、更に一撃を回避してみせるとはな……。
もっとも、足手まといのせいで完璧に避け切ることは叶わなかったようだが」
「…………さっきあの男が車の上見て妙な顔してたから、ひょっとしたらと思ってね。
まぁ、半分くらいはカンだよ。ところで、一体どこのどちらサマ?」
その老人の言葉で、清麿は始めてジンの左脚を中心に小さな赤い水溜りが出来つつあるあることに気付いた。
消防車から飛び出す際に自分やヨーコを一緒に逃がした為に、あの老人の攻撃を左脚に受けてしまったのだろう。
清麿は思わず歯噛みする。あの老人の言う通り、現時点では自分は足手まとい以外の何者でもない。
だが、足手まといなりにも何か出来ることはあるはず――そう考え、老人と相対するジンの後方で清麿は油断なく身構えた。
「フン、無駄な問を。策を考えるための時間稼ぎのつもりか? だがな小僧、
この東方不敗・マスターアジア! 貴様の考えた小手先の策で出し抜ける程度と…………思うなあああぁぁぁっ!!」
「なっ!?」
清麿は……いや、おそらくジンも、東方不敗が何をしたのか一瞬理解出来なかった。
東方不敗は、殆ど一瞬でジンの真横にまで移動しそのままの勢いで彼を蹴り飛ばしたのだ。
とっさにブーメランを構えたようだったが、その程度では東方不敗の一撃を防げはしない。
そのままジンは道路脇の民家へと、まるで大砲でも直撃したかのような轟音と共に突っ込んだ。
いや、実際に大砲ほどの威力があったのだろう。ジンが突っ込んだ民家は、ただそれだけで半壊している。
その事実に、清麿は青ざめる。大砲を叩き込まれた民家は半ば崩壊した。では、民家に突っ込んだ砲弾は一体どうなってしまうのか……?
しかし、東方不敗は非情にも腰布へと手を伸ばし、民家の中のジンへと更なる追撃を仕掛けようとしている。
(くそっ、どうする……! 考えろ、考えろ考えろ!
どうすればあの爺さんを出し抜いてジンを助けられるんだ……!!)
清麿は必死にこの場を切り抜ける打開策を模索する。だが、あまりにも東方不敗との実力差が大きすぎる。
東方不敗自身が言っていたように、半端な策を弄したところで打ち破られてしまうのがオチだ。
しかもその半端な策を弄す事すら、現在の清麿の手札では厳しかった。
だが、このまま仲間が殺されるのを黙ってみているわけにはいかない。一体、どうすれば……そう思ったときだった。
「ジンッ!!」
ヨーコが清麿の手から銃を毟り取り、東方不敗の前へと躍り出たのは。
「そこをどけ、小娘。貴様には用はない」
「退く訳がないでしょ!! 私は、私はもう二度と悲しい思いはしたくない!
だからあんたに……あんたなんかに! 私の仲間は! ジンは殺させないっ!!」
ヨーコの叫びを聞いた東方不敗はしばし黙した後、静かに一歩を踏み出した。
瞬間、ヨーコは東方不敗へ向かい手に持つ銃を連射した。無数の銃弾が東方不敗へ向かい殺到する……が。
それらは全て、東方不敗の広げる布に巻き取られてしまう。
「な……嘘っ!?」
「何も分かってはおらぬようだな。あの小僧のように、ただ黙って見ていれば生き延びれたものを。
…………この東方不敗に楯突いた事、あの世で後悔するがいい!!」
次の瞬間、東方不敗の放った布が、槍のように鋭く伸び――――ヨーコの腹を刺し貫いた。
「ヨーコッ!!」
「……その身をなげうってまで仲間を守ろうとするその心は褒めてやろう。
だぁが! 彼我の実力差も考えず、ただ闇雲に突っ込んでくるだけの蛮勇は……愚か以外の何者でもないわぁっ!!」
東方不敗は腕を振るいヨーコを空高く放り投げる。空中で布は腹部から引き抜かれ、ヨーコはそのまま道路へと激突する……かと思われた。
が、叫び声とともに突っ込んできた清麿が寸前でその落ちてくる体を、自らをクッションにするかのようにして捕まえる。
落ちてきたヨーコを無理に捕まえた衝撃で体中が悲鳴を上げていたが、それでもヨーコよりはずっと軽症だ。
ヨーコは腹部に穿たれた穴からどくどくと大量の血を流している。更にごぽ、という音とともに口から血と赤い泡を吹く。
その姿に思わず青ざめながらも、自身のデイパックからガーゼと包帯を取り出す。
切り取った右耳への応急手当を行った際、ほんの僅かながらついでにと持ってきておいた物だ。
それらをありったけ使い、なんとか出血を止めようと試みる。だが、それでも血の勢いは衰えない。
(クソッ、まるで悪夢だ! ジンも、ヨーコも……あっという間にこんな風になっちまうなんて!
それに……俺はまるで何も出来てない。ただ、二人があの爺さんにやられちまうのを指を咥えて見ていただけだ!)
突如自分達の身に降りかかった災厄に慄き、どうしようもない怒りを覚えながら清麿は必死にヨーコの血を止めようと奮闘し、彼女の名を呼ぶ。
だが、ただ失う事を恐れ、無茶だと分かりながらも仲間の命を助けようともがき、必死に抗い、
そして結局無茶は無茶でしかないという事実を冷酷に突きつけられた少女の耳には、その言葉は届かなかった。
■
自らが刺し貫いた少女と、その少女の名を呼びながら、必死に手当てを施そうとしている少年を尻目に、
東方不敗は自らがジンを叩き込んだ家屋へと進入する。
家屋の中は酷い状態だった。埃は舞い、家具は散乱し、一部の天井は崩れ落ち、柱はへし折れ、ドアは吹き飛んでいる。
また、建物全体からギシギシと不気味な音も聞こえる。もうあと暫くすれば自壊してもおかしくは無いだろう。
そんな家屋の中を東方不敗はゆっくりと歩いた。見事に穴の空けられた壁を通って居間から寝室へと移り、それを見た。
衝撃で吹き飛ばされたのか、壁に半分以上めり込んでいるベッドの上に、ちょこんと乗せられた渦巻き目の猫のクッション。
そのちょうど上の壁に、フキダシと共に書かれていた『BINGO!』という文字を。あの少年が書いたものと思われるその文字を。
そして、次の瞬間には音を聞いた。背後から聞こえる、風を切り裂くような音を。
咄嗟に東方不敗は振り返り身構える。だが背後から迫っていた音源、ブーメランは、
東方不敗とはまるで関係の無い方向へと飛んで行き、そのまま壁を突き破り何処かへと消え去った。
ブーメランが消え去った方角で何かが勢いよく切り飛ばされる音に続いて、何かが一気にへし折れ、崩れ落ちる音が響く。
しかし、それらは最早東方不敗の眼中には無い。ただ何時の間にか立っていた目の前の少年を睨み付け、こう言い放つ。
「……死にぞこないめが。まだそれだけ動く余力があったか」
「ああ。だから、せめて死に場所は自分で探すわ」
微塵も隠されない殺気と共に言い放たれた言葉に、少年は、ジンは微笑みさえしてそう返した。
しかし、その体はボロボロだ。全身至る所に傷を作り、最初の襲撃で負傷した左足は既に真っ赤な血で染まり、
また、家屋に突っ込んだときに傷つけたのか、額から血が流れ、顔もまた半分近く赤く染まっている。
だがそんな状態でも彼はその態度を崩さず、鬼神の如き老人と対峙し、右腕をゆっくりと振り上げる。
(…………む?)
東方不敗は気付いた。ジンが右手に細長い、糸のような物を束ねて握っていることに。
そしてそれは、家屋の何処かへと伸びていって――――。
「――――……ッ!!」
その瞬間、ジンの狙いが分かった。倒壊した家屋内。東方不敗とは無関係な場所を破壊したブーメラン。そして、あの糸。
「だから折角掘って貰った墓穴だけど……」
「貴様アァッ!!」
「――――埋め立てさせてもらうぜっ!!! !!!」
その言葉とともにジンは後方へと跳び去り、それと同時に思い切り右腕を振り抜いた。
それによって金属糸の結びついていた先である、崩壊寸前の家屋を辛うじていた柱が無理やり引き倒され、
先程のブーメランによる破壊で自壊までのカウントを大幅に縮めた家屋は、自重に耐え切れなくなり、あっさりと倒壊した。
「おおぉのれええええええええええええぇぇぇぇぇぇぇぇっ!!」
天井が崩れ、大量の白い埃が雪崩れ込み、それに続き次々と落下する元天井が埃と共に東方不敗の目と耳を塞ぐ。
自らの真上から落下してくる天井を逆にその拳で打ち砕き、そのまま東方不敗は倒壊する家屋の上空へと突き出る。
「ちいぃっ! 東方不敗がこのような罠にかかるなどと……!!」
既に家屋はほぼ完全に倒壊している。それによって大量の埃が、まるで濃霧のように周囲に撒き散らされている。
ならば、と東方不敗は空中で腰布、マスタークロスを扇風機のように回転させる。
それによって発生した突風が、周囲の埃をすべて吹き飛ばす。
だが埃の吹き飛んだその場には、ジンのみならず、清麿とヨーコの姿さえありはしなかった。
つまるところ――――逃げられたのだ。
「ぐううぅぅ……まんまと逃げられたというのか、このワシが!!
………………いや、だがあやつのダメージはかなりのもの。もしこの場から逃げ遂せたとて、当分はまともに動けぬ筈」
つまりは、ジンが争いの種を芽のうちに摘む事はまず無くなったという事だ。
ならば最早ジンに用は無い。東方不敗自らが手を下さずとも、いずれゲームに乗った他の参加者が始末をつけてくれるだろう。
そう結論を出し、次に今後の方針を考える。……が、これは考えるまでも無い事だ。
あの白服の男、ラッド・ルッソ。そして、あの剣を持ったジャンパーの東洋人。あの二人の戦いの場へと赴くのだ。
そして両者の戦闘に介入し、可能ならば――双方を生存させ、そのまま分断する。
ジャンパーの東洋人は、ドモンや東方不敗のようなガンダムファイター程では無いものの、高い戦闘能力を有している。
ゲームを円滑に進めることを考えるならば、あのような人間をこの序盤で失うのはあまりに惜しい。
そしてラッド・ルッソ。一応は対主催者側に属していながら、その実このゲームの参加者の中でも間違いなく指折りの殺人狂。
清麿やジンといった枷が辛うじて食い付き、それを抑えようとしていたがその二人はラッドからほぼ完全に分断されている。
ならば、今後この男は今後どうするのか……。それを考えれば、この男もまた、ここで失うのは非常に惜しい存在なのだ。
故に、東方不敗は両者の戦いに介入する。東方不敗が二人の戦いの場へと辿り着いた時、どちらかが果てていれば……その時には、
生き残ったもう一人を使い、このバトルロワイアルに戦いの火を振り撒けばいい。
「ならば……行くとするかっ!!」
そしてラダムと殺人狂とが互いの命を削りあっているであろう路地へと向け、東方不敗は跳躍する。
新たなる戦いの渦を生み出すために。
■
ヨーコの意識は、絶望と共に闇の中にあった。
結局、自分は何一つ守れなかった――。すぐそこにまで迫る死への恐怖よりも、その事実への悲しみのほうがずっと大きかった。
自分の体をはって、命をはってでも、守り抜くつもだりだった。だが現実はどうだろう。
命をはったところで、まるでゴミ屑か何かのように軽々しく吹き飛ばされ、結局ジンを守ることなど出来なかった。
結局、無力な自分が全てをなげうった所で、何も守れはしないのだ。だから死んでしまった。
カミナも、シモンも、そして、ジンも。
(……悲しんで、悲しんで、それでもう悲しみたくないからって頑張って……でも結局悲しんで、
それで、自分までこんなになって…………バカみたい、私)
もういい。もう疲れた。本当に疲れた。このまま、とっととあの世に連れて行ってくれればいい。
そうすれば、死んでしまった皆にもまた会える……。
だんだん物を考えるもの面倒になってきた。このまま楽になろう。そう思い、暗闇の意識の中で瞼を閉じようとした時――。
「――――ありがとう」
その声が聞こえた。
(……え?)
「おねーさんが命懸けで助けてくれたおかげで、オレ達はなんとか助かった。
だからさ…………今はゆっくり休んでくれよ。大丈夫。寝坊しそうになったら、オレが叩き起こしてやるから、さ」
(…………)
その声が、一体誰のものなのか、本当に自分が聞いたものなのか、それを判断するだけの事は、最早ヨーコには不可能だった。
だが……その言葉を聞き、このバトルロワイヤルの会場でただずっと悲しみ続けていた少女は、
初めて、自らの心の奥底から湧き出る暖かい感情に触れることが出来たような気がした。
(――――ありがとう)
そして、ヨーコは自分がようやく掴む事の出来た暖かく、優しい感情の中で……その意識の全てを、手放した。
■
ジンが倒壊させた民家からさほど離れていない場所にあるまた別の民家、その中で清麿はヨーコへ静かに黙祷を捧げていた。
もうもうと立ち込める埃に紛れ、この民家へ彼女と清麿を密かに担ぎこんだジンは、すぐにその場でぶっ倒れた。
彼が体に受けているダメージ、そして出血量は共に凄まじいものだった。この場まで保たせたのは、彼の精神力の成せる業だろう。
清麿はすぐさま家の中を片っ端からあさり、治療器具を見つけ出し、ジンへと応急処置を施したが、
気絶した彼の意識が何時覚醒するかは皆目見当もつかない。
ジャンパーの男を追っていったラッドの事も気掛かりだったが、重症のジンをこのまま置いていくわけにもいかない。
清麿は深くため息を吐くと、その場に座り込んだ。
(結局……俺は何も出来なかった)
ジンはここまでボロボロになりながらも、清麿とヨーコを助けるべく必死に戦い、走った。
ヨーコもまた、ジンを助けるべく、その命を懸けた。彼女がいなければ、今自分たちはどうなっていたことか。
それに対し清麿は、何も出来なかった。本当に、何も出来なかったのだ。その事が、たまらなく悔しい。
(あのモロトフとかいう男、そしてさっきの東方不敗……この場所にはあんな化け物みたいな連中が、
まだきっとうようよしているに違いない…………だけど!)
清麿には、あのような化け物たちと渡り合うだけの戦闘能力は無い。あるものは決して挫ける事の無い、強い心の力、それのみだ。
それだけでは、あの化け物たちの前にまるで虫のように殺されるだろう。だが例えそうであったとしても、決して清麿は絶望しない。
弱い自分にでも、きっと出来ることはある。だから、その役目を必ず果たす。このバトルロワイアルで、
もう二度と仲間を死なせない為に。もう二度と、ヨーコのような死者を出さない為にも……。
(俺は仲間と一緒に戦う……最後まで、諦めずに!)
少年はより強く、決意する。
【B-7北西部/路地/一日目/朝】
【相羽シンヤ@宇宙の騎士テッカマンブレード】
[状態]:健康
[装備]:カリバーン@Fate/stay night
[道具]:支給品一式、ファウードの回復液(残り700ml)@金色のガッシュベル!!
[思考]
1:路地の奥へと白服達を誘い出し、殺す。
2:適当な参加者を殺し、首輪を手に入れる。
3:制限の解除。入手した首輪をロイドに解析させ、とりあえず首輪を外してみる。
4:テッククリスタルの入手。
5:Dボゥイの捜索、及び殺害。
【ラッド・ルッソ@BACCANO バッカーノ!】
[状態]:健康。ハイテンション
[装備]: 超電導ライフル@天元突破グレンラガン(超電導ライフル専用弾21/25)
[道具]:支給品一式(ランダム支給品0〜1を含む)、ファイティングナイフ
[思考]
基本方針:自分は死なないと思っている人間を殺して殺して殺しまくる(螺旋王含む)
1:ジャンパーの男を追いかけ、ブッ殺す。
2:気分良くブッ殺したら、清麿達の所へ戻って朝食をとる。
2:清麿の邪魔者=ゲームに乗った参加者を重点的に殺す。
3:基本方針に当てはまらない人間も状況によって殺す。
【B-7/北部/道路上/1日目/朝】
【東方不敗@機動武闘伝Gガンダム】
[状態]:疲労中。全身、特に腹にダメージ。螺旋力増大?
[装備]:マスタークロス@機動武闘伝Gガンダム ※元から持っています
[道具]:支給品一式、フラップター@天空の城ラピュタ、ソルテッカマン一号機@宇宙の騎士テッカマンブレード
[思考]:
基本方針:ゲームに乗り、優勝する
1:ラッドとジャンパーの東洋人の戦う場へ赴き、可能ならば両者を分断し、殺し合いを円滑に進めさせる。
2:ラッドと東洋人、既にどちらかが死亡していた場合残る一方を利用し、殺し合いを円滑に進めさせる。
3:情報と考察を聞き出したうえで殺す。
4:ロージェノムと接触し、その力を見極める。
5:いずれ衝撃のアルベルトと決着をつける。
6:できればドモンを殺したくない。
459 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/29(月) 22:54:26 ID:Yz7CXvOf
【B-7/北東部/民家/1日目/朝】
【ジン@王ドロボウJING】
[状態]:疲労大。全身にダメージ。左足と額を負傷(応急処置済み)、貧血、気絶中。
[装備]:なし
[道具]:支給品一式、予告状のメモ、夜刀神@王ドロボウJING×2
鈴木めぐみの消防車の運転マニュアル@サイボーグクロちゃん
[思考]
基本:螺旋王の居場所を消防車に乗って捜索し、バトル・ロワイアル自体を止めさせ、楽しいパーティに差し替える。
1:気絶中
【高嶺清麿@金色のガッシュ!!】
[状態]:螺旋王に対する激怒、右耳欠損(応急処置済み)、軽い貧血
[装備]:イングラムM10(9mmパラベラム弾22/32)
[道具]:支給品一式、イングラムの予備マガジン(9mmパラベラム弾32/32)×5、魔鏡の欠片@金色のガッシュベル!!、無限エネルギー装置@サイボーグクロちゃん、清麿の右耳
[思考]
基本方針:螺旋王を打倒して、ゲームから脱出する
1:ひとまずジンが目覚めるまで待つ。
2:ジンが目覚めた後、一緒にラッドの元へ向かう。
3:ガッシュ、フォレゴレとの合流。
4:螺旋王に挑むための仲間を集める。その過程で出る犠牲者は極力減らしたい。
※清麿の持っていたガーゼや包帯は、全てヨーコに使用されました。
【ヨーコ@天元突破グレンラガン 死亡】
※すてるすブーメラン@サイボーグクロちゃん と、レガートの金属糸@トライガン が【B-7】北部の倒壊した民家の下敷きになっています。
※鈴木めぐみの消防車@サイボーグクロちゃん は、【B-7】北部の道路上にに鍵の刺さったまま放置されています。
走る、走る、エドは一人、朝日に向かって走り続ける。
カウガールらしく狙うべき獲物をちんと見定め、その目標に向かってひた走る。
頭上で高鳴ってる螺旋王の言葉など当たり前のように聞き流して。
エドは何時も通りのエドそのままだった。
ビバップ号の中で犬のアインと一緒に遊んでいる時と全く同じ感覚で、この異常とも言える世界を一人走っている。意気揚々と。
自分がどういう状況の中に放り込まれたのかをドモンから聞いても、危機感として何かが植え付けられたと言う事も無い為、頭の上から聞こえてくる放送を自分とは全く関係の無い事として聞き流した。
それがどれほど危険で愚かな行為などエドは知る由もなく、ただ“アンチシズマ菅を見つけ、シズマドライブの暴走を食い止める”という使命感に突き動かされているだけなのである。
言うなれば、この先に何があるのかも知らずエドは走り続けているのだ。勢いに任せるままに。
すると、タイミングを見計らったように、エドの視界に二つの人影が映る。
「はっけん、はっけ〜ん」
誰かに接触する事で生じる危険性など一ミリたりとも考えず、エドはを奇声を発して速度を上げた。
目に付いた人にシズマドライブの事を話し、エドの探し物を知っているかどうか聞いていくという至極子供らしい行動方針の命ずるままに、迷いもなく、目に映った二人の男女に突進していく。
それこそ体当たりしかねない勢いで。
◆ ◆ ◆
シータとマオは、図書館を目前とした歩道の真ん中で立ち尽くし、視線を空へと向けていた。
突如響いた放送に驚き、足を止め、つい無意味に音の聞こえてきた方向へと視線を泳がせてしまったのだ。
放送の伝える情報を耳にし、二人が二人とも小刻みに震える。
9人もの死者が出たことを告げている放送だ。気の弱い者なら実際に殺人が行なわれている映像を想像してしまい、言葉もなく震え上がるの無理は無い。
特に、放送前に少女の無残な遺体を目の当たりにしているシータにとっては、この放送は酷く現実を実感させるものだったと言ってもいい。
少女以外にも死人が出ている事を突きつけられ、自分がどういう世界に放り込まれたかを再確認させられてしまい、身震いしているのだ。
(そんな……、もうこんなに……)
シータは瞳を潤ませ、涙を零した。
自分の知らないところで世界は確実に動いている。
それは、いたいけな少女の遺体目の当たりにして気づかされた事だったが、たった6時間の間に更に8人もの人間の命が奪われている事など想像できたはずもなく、シータはその優しい心が示すままに、顔も知らない者の為に涙を流していた。
更に言えば、見知った名前が無かった事が、幸福でありながらも残酷でもあった。
シータは、パズーやドーラの名が呼ばれなかった事を一旦は素直に喜んだ。だが、直ぐにそれは間違いだと思い直す。
――今こうやって放送を聞いているこの瞬間も、二人は危険に晒されているかもしれない。
――いや、そもそも、自分と関わった事が二人にとっての最大の不幸だ。
――ラピュタの王族なんかに関わったばっかりに、こんな場所に連れて来られてしまったんだ。
マオの言葉で考えさせられた問題と今一度向き合い、頭の中に深い後悔の念が浮かび、激しい苦悩に苛まれる。
(私のせい……、私のせいなんだ……)
辿り着いてしまった答えと同時に両手で顔を覆い、シータは膝を付いて震えるように涙する。
涙と共に零れ落ちたその想いは、やがて深い沼地となってシータを引きずり込んでいった。
◆ ◆ ◆
マオは隣で聞こえてくるシータの心の声を聞きながら、別の事を考え、震えていた。
(枢木スザク……?へぇ、死んだんだ。ルルーシュを助けて僕の邪魔をした報いだね)
枢木スザクという名前を聞き、マオは屈辱の記憶を呼び起こす。
ルルーシュに復讐する為、その妹、ナナリーを誘拐し、ルルーシュを絶望の淵に追い詰めようとしたが、後一歩の所で、ルルーシュの策で動いたスザクの行動力にやられてしまった。
(アイツが居なければ、ルルーシュが僕に勝つ可能性なんて皆無だったんだ。アイツの、あのふざけた身体能力が無ければ、ルルーシュなんかに!)
苦汁を飲まされ、ルルーシュに敗北する遠因だったその男を思い起こし、マオは怒りに震える。
しかし、すぐさまその男が死んだという報告を思い返すと、今度は逆に、その宿敵の手駒が一人居なくなった事実を単純に喜んだ。
(あの死にたがりの事だから、誰かを守るためとか勝手に思って無茶でもしたのかな。全く馬鹿だねぇ)
僅かに怒りを覚えさせる男のイメージを瞬時に頭の中に作り出し、そのイメージが無残な死体となったところで、マオは心の中で笑った。
隣でシータが悲しみと恐怖に震えていないのなら、手を叩いて盛大に笑い声を上げていただろうが、流石にそれは我慢する。
(ハハハ、どうするんだい、ルルーシュ、もう君の信頼すべき人間は居ないよ。後に残ってるのは、滑稽な王子様の君だけだ。これは笑いが堪えられないね)
笑う、笑う。マオは何所でこの放送を聞いてるとも知れない宿敵の姿を思い浮かべ、心の中で盛大に笑い声を上げる。
傍から見たら、残酷な放送を聞いた事で、怒りと悲しみの混じった複雑な心持に落とされた為、全身を震わせていると錯覚される事だろう。
しかし、その心の中は暗黒以上のどす黒い復讐心で埋め尽くされており、一人の人間の死を純粋に喜んでいる狂気に歪んだ男の姿そのものでしかなかった。
(今の君の顔が見れないのは残念だけど、すぐにもっと深い絶望を味あわせてあげるよ。僕はその表情を手土産にC.C.を迎えに行くんだから)
ほんの一瞬だけマオの表情に狂気と共に笑みが浮かぶ。
ゆえに、マオは気づかなかった。
ギアスのオン、オフが出来ない為、近づいてくる者が居れば強制的に分るはずなのに、マオの歪んだ狂気は、そんな当然の警戒すらも忘れさせ、一人の子供が近づいてきている事を気づけなかったのだ。
「こんにちわぁ〜」
突然声を掛けられ、シータとマオはハッとして視界を広げる。
見れば、そこにはカウボーイがよく被っている白いテンガロンハットを頭に載せ、真っ赤なスカーフを首に巻いた笑顔の子供が立っていた。
二人は突然の出来事に言葉を失い、その子供を唖然とした表情のまま見つめる。
そんな二人の表情を気にも留めず、その子供、エドは、地面に膝を付いて涙を流すシータを見つけた。
「あり〜?なんで泣いてるの?お腹でも痛いの?」
エドが心配そうな顔で声を掛ける。
純粋で無邪気な笑顔が帽子の下から現れ、涙で潤んだシータの瞳を興味深げに覗きこんでいる。
その声と顔に驚き、シータは唖然とした表情を解いてエドの顔を正面から見つめる事になった。
「何で、って……」
好奇心に任せたままだと判別できる程、透明度の高い純真無垢と言える瞳で見つめられ、シータは自然と続くべき言葉を失った。
目の前の子は、本気でシータの事を心配して声を掛けている。
それが分り、再びシータの心の中に重い空気が圧し掛かった。
シータの頭の中にパズーの笑顔が浮かび、暖かい眼差しがシータに向けられる。
おそらく、今この場にパズーが居たとしたら、目の前の子供のように、何も考えずにシータの事を心配してくれる事だろう。
しかし、その優しい少年を危険な目に合わせているのは紛れもなく自分のせいであり、それを考えれば考えるほど、シータは自分で自分の心を苦しめ、謝罪のように涙を流し続けるしかなかった。
突然現れた見ず知らずの子供に純粋に心配されるという行為自体、今のシータには残酷なものでしかなかったのだ。
「あり?」
再び泣き崩れたシータを見下ろし、エドは疑問符を浮かべる。
(また泣いちゃった?これってエドのせい?)
声を掛けたエドにとって見れば、突然泣き出される原因がさっぱり分らない。
仕方ないので、隣に立っている男、マオに視線を向ける。
「ねぇ、何でこの子は泣いてるの?」
話を聞く対象をマオへと切り替えたエドは、何も考えずに疑問に思った事をそのまま口にする。
そのたった一言が、一体どういう引き金になるのかも知らずに。
そのエドの言葉につられ、ようやくマオは状況把握を開始する事が出来た。
(何で、子供が近づいてきている事に気づけなかった?)
一番最初の問いであり、一番重要な疑問点。
マオは自分の力を最大限に利用する為、近づいてくる者を警戒、また有利な立場に立つ為に、ギアスの効果範囲を絞らず、精神に負荷が掛からないギリギリの範囲までギアスを広げて行動していた。
人の思考を読み取るというマオのギアス。
その能力がある限り、効果範囲の外からの攻撃で無い限り、不意を付かれる事は無いと思っていたマオは、突然現れた子供の存在に対して驚きを隠しきれないのだ。
(一気に僕のギアスを飛び越えた?そんな馬鹿な――)
いくら放送の事で考え事をしていたからといって、勝手に流れ込んでくるはずの声に気づかないはずは無い。
では、何故、エドは平然とマオの前に立っているのか?
その問いに答えを出すとしたら、つまり、エドは一切何も考えず、マオたちの前に辿り着いたという事を表している。
だがマオは、その考えを即座に否定した。
(無い、無い、無い、無い!ありえない!殺し合いに怯える事もなく、思考もろくにせずに誰かと接触する奴なんているものか!それが、どれほど危険な行為かを考えない奴はいないはずだ!)
マオは考える。
状況から推察される人間の思考形態を。
常識外の空間に放り込まれれば、自然と人は状況を理解する為に普段以上の思考を巡らす。
それが殺し合いの場だったらなお更だ。
思考をせずに行動に結びつくわけが無い。
冷静に状況を分析し、理知的な行動をする人間だろうと、状況の変化に押しつぶされ、心を壊してしまった者だろうと、人は等しく行動する為に思考する生き物である。
理知的に行動するなら思考は必然であり、壊れてしまったのなら、短絡的な思考がだだ漏れる。
つまり、人が思考して行動する生き物である限り、マオは自らの力に絶対の信頼を寄せられるのである。
「ねぇ〜」
(たぶん、ただの僕のミスだ。
放送を聞いて一瞬だけC.C.の事を考えちゃったせいだよ。
何時もと同じく、C.C.の事を考えている時だけはギアスの力から解放される。たったそれだけの事さ。
現に今は、ちゃんと心の声が聞こえるじゃないか。
女の子を心配する声ばかりで、僕の知りたい情報は全く無いけど、それは、これから搾り出させればいい。
そうさ、僕が不安になる事なんて何一つ――)
「ねぇ〜ってば」
頭の中で最低限自分の納得できる範囲で疑問の答えを組み上げようとしたまさにその時、エドの不満気な表情が目に飛び込んできた。
484 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/29(月) 23:10:03 ID:Yz7CXvOf
「何で、この子泣いてるの?教えてよ〜」
その声にハッとなり、自分を見上げるその顔をまじまじと見つめ返す。
マオの瞳に映ったのは、知性の欠片も見えない、明らかに能天気そうなガキの顔だった。
(ハ、ハハハ、何を難しい事を考えているんだ、僕は。
こんなの、ただの子供じゃないか。怯える理由なんて無いだろう。
どうやらあまり深く考えないで行動するタイプのようだけど、それなら何時も通り聞けばいいのさ。効果範囲をコイツ一人に絞ってね)
心の中で無理矢理にでも笑みを零し、マオの心の中に平静さを取り戻そうとする。
突然現れた事には驚いたが、冷静に考えれば、現状がそれほど危険な状況ではないと気づくのは容易かった。
なぜなら、こうやって襲い掛かってくるわけでもなく接触してきている時点で、よっぽど身体能力に差が無い限り、突然襲い掛かられても対処は十分に間に合うだろうし、
例え、効果範囲の外から別の襲撃者が来たとしても、今度こそ流れてくる思考を聞き逃さなければいいだけなのだ。
ゆえに、この状況はマオにとって、さしたる問題では無いと、即座に切り替える事が出来た。
「ん、ああ、ホントだねぇ、泣いてるねぇ、どうしたんだろうねぇ」
とりあえず、マオは話を合わす事から始めた。
膝を付いて泣き崩れている同行者を見下ろし、哀れみを乗せて呟く。
そして、気づかれないように、標的を目の前の子供へと移していった。
「たぶん、少し具合が悪いんだと思うよ。
あ、そうだ、少しこの子の介抱を手伝ってくれるかい?僕一人じゃ大変だしね」
こうして、マオによるエドの心の解剖が始まった。
「うん、いーよー。エド介抱する」
全く他意の無いと思える表情で、かいほ〜♪ほうた〜い♪救急車しゅつど〜♪ などと、勝手な歌を歌いながらシータに駆け寄り、背中を撫でたり、肩を叩いたりしているエド。
それを見ながら、マオはゆっくりと自分を落ち着かせ、ギアスの効果範囲をエド一人に絞り込んでいく。
(さっきは油断して声を聞き逃しちゃったけど、今度はそうはいかないよ。これから君の全てを覗き見るさ)
別の誰かが狙っていようが、今この瞬間にエドの思考を読み取れば問題無い。
そう割り切り、マオはギアスの効果範囲をエドに絞り込んだ。
自分の犯したミスに気づかぬまま――
492 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/29(月) 23:13:21 ID:Yz7CXvOf
(――ッ!?)
エドの頭の中から流れ込んでくるを声を聞き、咄嗟に頭を抑え、心の中で声にならない悲鳴をあげた。
(……ナンダ……コレハ……)
それは、完全に理解不能とも言うべき、言葉の羅列。
中身の無い、感情をストレートに表したような絶叫にも近い感情表現。
そして、時折垣間見える、マオが住む世界より遥かに文明が進んでいる地球、いや、宇宙規模に利用されていると思える超技術の数々の片鱗。
意味不明すぎてマオには到底理解できない、ありとあらゆる情報の波だった。
マオが犯したミス、それは、自分のギアスに制限かかけられている事を、突然の出来事の連続で、つい忘却してしまった事だった。
本来、効果範囲を絞って相手の心を読もうとすれば、相手の深層心理から精神的外傷(トラウマ)すら読み取る事が可能になるマオのギアス。
物事をあまり考え無い能天気な子供だろうと何だろうと、心の何処かに触れて欲しく無い部分が一つや二つきっとある。
それを探れば、自分にとって有利な情報と共に、必ずエドを心理的に操れる、そう確信していたマオは、つい何時も通りの感覚でギアスを行使してしまったのだ。
ギアスに制限がけられている事など忘れて。
そして、その結果は――。
(……う、るさい……、うるさい!あ、頭が――)
エドの中の、さらに深い深層心理に渦巻いていた圧倒的な情報量、それをノイズ交じりに覗き見たがゆえに、マオは衝撃と共に激しい頭痛に襲われる。
それは、先程シータから受けたノイズに近いようでもあり、考えようには全く違った感覚だった。
具体的なことを言えば、エドのそれは、マオのギアスの唯一の欠点、オフに出来ないという欠点から生じる、日常の問題と酷似していたのである。
言うなれば、それは『雑踏』。
ギアスをオフに出来ない以上、無駄な声を頭に入れない為、マオは日常から人込みの中を歩くのを極端に避けている。
ギアスの効果範囲に入った者の心の声を強制に聞くということは、もし、人通りの多い街中にマオが入ってしまった場合、その空間にいる人間全ての心の声を同時に頭に流されてしまうのである。
それこそ、数十人から、多ければ数百人規模の大合唱で。
特定の人間の心を覗き見たい場合は便利な能力ではあるが、聞きたくも無い、無駄ともいえる雑音を音程も何も無い大合唱で聴かされるのは拷問以外の何物でもないだろう。
それを知っているからこそ、常に注意を払い、警戒し、対策を立て、自分を保ってきたつもりだった。
人込みを避け、出来るだけ無駄な声を聞かないようにする。
どうしても聞かなければならない状況になったら、愛しい人の声で頭の中をいっぱいにし、周囲の雑音を意識しないようにする。
それが、この世界に来る前までの、普段のマオの日常だった。
(クッソ……、コイツ……!)
エドの声は、人込みの中と酷似していた。
具体的に言えば、エドの思考に感情の変動は一切ない為、常にポジティブに、常に楽しむ為だけの声が永遠と流れてくるのである。
明るい笑い声のような短絡的な言葉が、断片的に、しかもノイズ混じりにマオの頭を叩き続けている。
それは、一種の呪いの様なものだったのかもしれない。
膨大な情報と合わさって、重なり合うようにマオの頭に響き渡るそれは、
平坦で支離滅裂な言葉の合唱となって、大小さまざまに枝分かれして、まるで全周囲から心の声が襲ってくるように変化し行ったのだ。
「うにゅ?」
マオが突然頭を抱えて苦しみだした事に疑問を抱き、エドが不思議そう顔で見つめてくる。
しかし、それに答えている余裕はマオにはなく、逆に、その何も考えて無いような顔が腹立たしさを覚える。
そう思ったときには、既にマオは動いていた。
この雑音を止める為、平静な自分を取り戻す為、マオは唸り声のような悲鳴と共に右手を振り上げた。
◆ ◆ ◆
499 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/29(月) 23:17:13 ID:Yz7CXvOf
マオの悲鳴に驚き、そこで、ようやくシータは顔を上げた。
そして、その視界に映った光景を見て、思考が真っ白になる。
(――え、何で、マオさんが……)
シータが見たのは、エドの頭めがけて右手に持った鉄扇を振り下ろそうとするマオの姿だった。
(そんな……、その子は何も――)
突然の光景に、瞬間的にパニックに陥る。
自分を慰めようと、優しい声を掛けているエドの姿が記憶の片隅に映り、パズーの姿と重なった。
姿形は似ても似つかないが、その優しさは間違いなく他意の無いものであり、
その純粋な心にシータは少しだけ癒された事を思い出したのである。
「ダメェ!!!」
気が付いたら飛び出していた。
エドとマオの間に飛び出し、エドを庇う様にその体をシータの体で包み込む。
その直後、シータの背中に雷に打たれたかのような衝撃が奔った。
(―――ッ!)
マオから渡された鎧を着ていたこともあり、全身に痺れる様な痛みは走ったが、何とか悲鳴を上げるのは我慢できた。
シータは、「何故、こんな事を」という視線をぶつける為に、マオの方へ振り返る。
しかし、実際に言葉が発せられる事はなかった。
シータの目に映ったマオの姿は、明らかに常軌を逸した気配を纏っていたからである。
「……マオ、さん?」
シータの声が震える。
バイザーのせいで、その瞳に映っている感情は見抜けないが、口元を見る限り、今この瞬間だけは、マオに話しが通じない事がよく分った。
歯軋りが聞こえるほど上下の歯を噛み締め、唇が凶行に順ずるが如く小刻みに震えている。
「マオ、さん?」
もう一度だけ問いかける。
しかし、返ってきた答えは、再び振り下ろされた鉄扇の一撃だった。
もう、何が何だか分からなかった。
ギリギリの所で振り下ろされた鉄扇を回避し、シータはエドの手を持って走り出す。
考える余裕など無い。
恐怖のあまり、シータは振り返る事も忘れて走り続けた。
エドの手だけを強く、強く握り締めながら。
◆ ◆ ◆
506 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2007/10/29(月) 23:19:26 ID:Yz7CXvOf
――起きたのか、マオ。
――わかってるよ、マオ。
――安心しろ、マオ、私は死にはしないさ。
(―――C.C.!?)
無意識の内に愛しい人の声を思い出し、マオは正気に帰る。
そして、目の前の参上を目の当たりにし、愕然となった。
そこにはマオ以外誰もいなかった。
残されたのは、マオ自身と、無造作に放り出されたように落ちているディバックが三つだけ。
ギアスを広げてみてが何の声も聞こえない。
非情にも、その空間はマオだけのものになっていたのである。
マオの意識が正常なレベルまで戻ったのは、シータ達が居なくなってからすぐの事だった。
しかし、エドから受けた膨大な情報の波は、そう簡単に受け流せるものでもなく、未だマオは頭を押さえて頭痛と戦っている。
(クソ、何をやっているんだ、僕は。あんな事をすれば逃げ出すのは当然じゃないか)
かろうじて保っている思考を巡らし、自分の犯した愚行を後悔する。
そして、早く追いかけなければ、という結論に行きつき、漠然と体を前に進めようとした。
しかし、その行動は自然と止められた。
(追いかけて、追いかけてどうするって言うんだ?)
シータの精神状態を考えれば、もう一度行けば、適当に誤魔化す限り何とかなるかもしれない。
更に警戒心は強められるだろうが、手駒と割り切ってしまえば、それほど問題にはならないだろう。
だが、問題は、もう一人の方だった。
シータに接触するという事は、もう一度エドに接触しなければなら無いということである。
それを考えた瞬間、先程の苦しみを思い出し、マオの体が震えた。
(ダメだ!もう二度と、あんな思いはしたくない……)
効果範囲をエドに絞らなければ、二度と同じ目に会う事は無いかもしれない。
しかし、現状、そんな短絡的な事を言ってる余裕は全くなかった。
再び思い出されるエドが齎したノイズ混じりの雑音。
既に、それは記憶の隅々にこびりついてしまっているからだ。
(ああ、C.C.――やっぱり、僕は君がいないとダメだ。君の声が、君の優しさが、僕の中にないと……)
普段から身に着けている体の一部とも言うべき、C.C.の声が録音されたヘッドホンが、今現在マオの手元に無い。
それがマオの足を完全に引っ張っていた。
普段なら、例え大量の雑音に心が浸食されようと、すぐさま耳に当てたC.C.の声が録音されたヘッドホンのボリュームを最大にし、
周囲の雑音をかき消し、意識しないようにする事で自分を保つのだが、それが出来ないと言う事が、より一層マオの心を苦しめるのだ。
(見つけなきゃ……、C.C.を、君を見つけなきゃ……)
漠然と何かに向かって歩き出そうとしたその時、不意にマオの視界が何かを捉える。
それは、エドが逃げる時に残していった支給されたディバックだった。
(C.C.!?)
迷いもなくそれに飛びつき、中をひっくり返す。
だが、マオの期待した物は、そこには入っていなかった。
出てきたのは、支給品一式に、西部劇などで目にするカウボーイが着ているような衣装、そして黒光りする杖が一本、それだけだった。
その事に愕然としながら、マオは何かに掴まりたい一心で徐にその内の一つ手を伸ばした。
その瞬間、僅かながら残っていた冷静な思考が警鐘を発した。
(――何だい?この重さは)
虚ろな眼で、マオはそれを手に取り、じっくりと検分する。
それは、黒光りする、何の変哲も無い杖だった。そのはずだった。
持った瞬間から明らかな違和感を感じるほど、見た目以上の重量を感じられ、マオは、それがただの杖じゃないと直ぐに気づく。
杖というのは、足腰の弱い人間の為の歩行をサポートする為の道具であり、丈夫で軽くするのが当然の代物だ。
木製、アルミ、スチール、どれを選んでも利用者の扱いやすいものであるはずなのに、
マオの持ち上げたものは、明らかに鉄製であり、重く、前に出す事さえ力を必要とする物だった。
これでは逆に歩行を困難にする事だろう。
(何故、こんなものが――)
しばらく検分した後、マオはそれが何なのかを理解する。
その瞬間、マオの唇は狂気に歪んだ。
「ハハ、アハハハハ、アッハッハッハハハハハ」
右手に持った杖を天へと突き上げ、マオは当たり構わず盛大に笑い声を上げる。
そして、遂に明確な目的を心に掲げた。
「待ってて、C.C.、今すぐ君を迎えに行くよ」
マオは決意した。
それまで考えていた全ての目的を捨て去り、一つの標的に向かってただ進む事を。
愛しの人の声が入ったヘッドホンを今一度自分の手に取り戻す為、迷いなく、狂気と凶器を握り締めて歩き始める事を――。
【B-4/西端、道路上 一日目・朝】
【エドワード・ウォン・ハウ・ペペル・チブルスキー4世@カウボーイビバップ】
[状態]:健康 強い使命感
[装備]:アンディの帽子とスカーフ
[道具]:
[思考]
1:アンチシズマ管を探す。
【シータ@天空の城ラピュタ】
[状態]:迷い 若干自暴自棄 右肩に痺れる様な痛み(動かす分には問題無し)
[装備]:日出処の戦士の鎧@王ドロボウJING
[道具]:
[思考]
1:とりあえずマオから離れ、エドを守る
2:マオに激しい疑心
[備考]
マオの指摘によって、パズーやドーラと再会するのを躊躇しています。
ただし、洗脳されてるわけではありません。強い説得があれば考え直すと思われます。
※マオがつかさを埋葬したものだと、多少疑いつつも信じています。
※マオをラピュタの王族かもしれないと思っています。
二人の支給品は装備しているもの以外、全てマオの手に渡りました。
【マオ@コードギアス 反逆のルルーシュ】
[状態]:精神的疲労(大)
[装備]:東風のステッキ(残弾率100%)@カウボーイビバップ マオのバイザー@コードギアス 反逆のルルーシュ
[道具]:支給品一式×3 オドラデクエンジン@王ドロボウJING アンディの衣装@カウボーイビバップ
鉄扇子@ジャイアントロボ THE ANIMATION -地球が静止する日-
日出処の戦士の剣@王ドロボウJING
支給アイテム0〜1個(マオのヘッドホン、武器以外)
[思考]
1:ヘッドホン(C.C.の声が聞ける自分のもの)を何が何でも手に入れる
2:ヘッドホン以外のことは一時的に忘却
[備考]
マオのギアス…周囲の人間の思考を読み取る能力。常に発動していてオフにはできない。
意識を集中すると能力範囲が広がるが、制限により最大で100メートルまでとなっている。
さらに、意識を集中すると頭痛と疲労が起きるため、広範囲での思考読み取りを長時間続けるのは無理。
深層意識の読み取りにも同様の制限がある他、ノイズが混じるために完全には読み取れない。
※また、錯乱などといった思考の暴走には対処しきれない事に気づきました。
※異世界の概念はあまり信じていない様子。
※シータの知りうるラピュタ関連の情報、パズーやドーラの出会いをほぼ完全に知りました。
運命の流れというものに導かれたかのように、ゆらりゆらりと彼や彼女たちはそこに辿り着いた。
そしてその偶然による一時の交錯は、彼や彼女たちの運命を一纏めに捻り込みその場に大きな螺旋を描かせた。
一瞬、激しく強く内側へと巻かれた螺旋は巻き込まれた者をズタボロにし、その反動から外向きの力へと転じると
彼や彼女たちをそのままの状態でその場から四方八方へと突き放した。
その跡に残されたのは、螺旋の力に運命を断ち切られた不幸な少年と少女。
そして、未だ傍観者でしかない二人――。
◆ ◆ ◆
ジェット・ブラックは、爆発の痕が生々しい現場より100メートルほど離れた一軒のカフェの中にいた。
そして、彼の前にはテーブルを挟んで少年――チェスワフ・メイエルが身を固くして座っている。
純英国風で、微かにコーヒー豆の香りが漂う店内ではあったが、二人の前にカップはない。
落ち着いて珈琲の味や香りを楽しむ余裕などはないからだ。
◆ ◆ ◆
「こんな状況ではあるが、まずは落ち着いて欲しい。
俺の名前は、ジェット・ブラック。君の名前も聞かせてもらえるかな……?」
静かに、徒に相手を刺激しすぎないよう、ジェットは目の前の少年に話しかけた。
これは被疑者を問い詰めるためのそれではない。被害者より事情を聞きだすための手法だ。
目の前の少年はか細い声で「ドモン・カッシュ」と名乗った。
ジェットは頭の中でそれが記憶した名簿の中に存在することを確認すると、改めて少年の様子を観察する。
握った拳を膝の上に置いたままで固まっており、一見して緊張していることが窺える。
無理もない。自分が被害にあったというだけでなく、あそこには無残な子供の死体が二つもあった。
一つ間違えば自分も……と考えれば、恐怖におかしくなってしまっても仕方がないぐらいだ。
だが、喋る時にはおずおずとだがこちらへと顔を向けて目を合わせてくれた。
少なくとも自分は少年から殺人者の類としては見られていない。
それに安堵すると、ジェットは次の質問を少年へとぶつける。
「君がどこから、どうしてあそこに着たのか……。それを聞かせてくれるかな?」
いきなり事件のことを問い質したりはしない。それだと少年にフラッシュバックを起こさせる可能性があったし、
彼が冷静であったであろう頃の事から順序立てて語って貰った方が、記憶に混乱を生じさせづらい。
ゆっくりしている時間はないが、強いては事を仕損じるし、新しく余計な問題を抱えかねない。
ジェットはゆっくりと根気強く少年に記憶を辿らせ、あの場所で彼が体験したことを聞きだすことに成功した。
「……君が何かが倒れる物音に気付いてあそこに行って見ると、そこにあの少年が倒れていた。
そして、彼を助けようと近づくとそこで爆発が起き――君はそこで気絶してしまった」
そういうことか? と問い直すと、少年はコクリと頷きそれを肯定した。
記憶の中にある現場の状況、そして目の前の少年の証言。それらを総合してジェットは推理する……。
恐らくは最初に少女の遺体が道路の真ん中に置かれていたのであろう。
そこにバイクで通りかかったあの少年はそれに驚きそこで転倒――そしてそこに爆弾が投げ込まれる。
注意を引くもので相手の動きを止め、仕留める。簡単なブービートラップだ。
そして、目の前の少年は幸か不幸か事の終わりに居合わせてしまった……。
下手人は――全くの不明。
証言者である少年が気絶していたためにそいつが何者なのかは分からない。
分かるのは、そいつが殺し合いを行うという事になんら躊躇がなく、罠を張るなどその種の経験を積んでいること。
そして、未だこの近くに潜んでいるかもしれないということだけだ。
◆ ◆ ◆
事の終わりにやってきたその大柄な男は、自分に怪我がないことを確かめると急いで現場より引き離し、
カフェの中の椅子に座らせるとゆっくりと丁寧に話しかけてきた。
浮ついたところが全く感じられない事から、相当の修羅場を潜っているのだろうということが見て取れ、
それとなしに尋ねてみると、元警官であり、今は賞金稼ぎ――バウンティハンターをしているのだと教えてくれた。
なるほど……と、心の中だけで薄く笑った。これは当たりの可能性が高いと……。
チェスワフ・メイエルは目の前の男に観察されていることを認識しながら、相手を観察していた。
決して自分の中身には気付かれぬよう、ひっそりと……静かに……。
「……僕は、ドモン・カッシュ、……です」
男に名前を尋ねられ時、チェスは再びドモンという名前を偽名として使用した。
今後のことを考えれば、できるだけ嘘による矛盾を作らない方が好ましいという判断だ。
そして、偽名が名乗れた事。つまりは相手が不死者でない事に心の中だけでひっそりと安堵する。
続けて尋ねられたのは、どこにいて、どうしてあそこに辿り着いたのかということだった。
それにチェスは、適度に言葉を詰まらせ、恐怖に身を振るわせる少年を演じながら答えた。
話すべき回答に関しては、このカフェに辿り着くまでの短い間に組み立て終わっている。
重要なのは、殺し合いに乗った者を目の前の男に追わせないということ。
そのために、自分を殺そうとした女のことは存在しないものとした。
恐らくは、すでに死んでいた少年を殺害した者が彼女以外に存在したはずだが、そちらは元より見ていないのでそのまま答える。
目の前の男は話を聞き終わると、手に持った拳銃を確認しながら思案している。
あの状況と、適度に調整された情報。既知の知識によるブレはあるだろうが、恐らくは狙ったとおりに思考しているはず。
思案を終えた男と二、三言交わしてそれを確信すると、チェスはあどけない子供という仮面の下でほくそえんだ。
◆ ◆ ◆
映画館の近くで起こった事の顛末をあらかた確認すると、大男と少年の二人組は潜んでいたカフェから通りへと出た。
「さっき、走っていったお姉さんを探すんだよね?」
「ああ。あんな状態じゃあ、危なっかしくて仕方がないからな」
半狂乱の状態で走り去っていってしまったティアナ・ランスター。
彼女が向った南西の方角へと二人は通りを行く。だが、ジェットの方はともかく、チェスには彼女を探し出すつもりはなかった。
人死にを目の当たりにしたぐらいで取り乱す小娘など、仲間に加えたところで何の利もない。それどころか害ですらある。
カフェを出る前にそれを自分から提案したのは、あくまで殺し合いに乗った者達から離れるための方便だ。
そして、カフェの中でたどたどしい振りをして十分に時間を稼いだ。この後、あの娘と出会う可能性は低い。
そうチェスは考えている。そして実際に、二人が行く先に彼女の姿を捕らえることはできなかった。
――そして出立してよりすぐ、丁度6時を迎えた時。あの螺旋王を名乗った男の声が通りに大きく響き渡った。
◆ ◆ ◆
脱落者は九人。
その気になっている奴はそれなりにいるということ。それはあの惨状を思い返せばいやという程解ることだった。
幸いなことにスパイクやエドの名前は呼ばれなかったが、自分も含めて安全が保証されたという訳でもない。
ジェットは、流れ終わった放送に憂鬱と微妙な安堵が交じり合った溜息を零した。
ティアナと名乗った少女が口にしたキャロという名前。
それが螺旋王の口より死者と告げられたからには、先刻の彼女の発言は不幸にも正しかったという事になる。
ただでさえ精神失調状態である彼女がその事実を確定されればどういったことになるか……。
だが、その身を案じるジェットの目に彼女の姿は捉えられない。
あの現場より1キロメートル程先、駅も近くになるつれ大きく派手な建物が目に付くようになってきた。
その内のどこに彼女が潜んでいるのか、はたまた彼女は全く別の方向へと向ってしまったのか、それは見当もつかない。
目に入る街の様子は賑やかだったが、空間は静寂に包まれていた。
聞こえるのは自分と少年の足音のみ……と、大きな音がジェットの耳に飛び込んでくる。
その方向、駅の方へと視線をやればそこから抜け出ていく一本の列車の姿が確認できた。
そして二人が見守る中、それは程無くして北方へと姿を消す。
「(……やはり、列車は運行されていたのか)」
ジェットはこの実験に対する自分の読みが正しかったことを確認し、その手ごたえに口の端を歪ませた。
だが、列車に関しては今考えることではない。それは、また後にでも確認できる。
列車が走り去った方から視線を外し、同行する少年を促すと、ジェットは再び静寂に包まれた街を先に進んだ。
◆ ◆ ◆
螺旋王による放送が終わりを告げた時、チェスは目に見える形でほっと胸をなでおろした。
それは同行する男に対して答えた、「知人に死者がいなくてよかった」というこではなく、
自分が名前を借りているドモン・カッシュが呼ばれなかったことに対してだ。
最初に偽名を使った時から危惧していたことだが、取りあえずは難を逃れたことにチェスは安堵する。
ばれたらばれたで、誤魔化す方法は考えているがばれないというのなら、それに越したことはない。
それから後、チェスのゆっくりとした歩みに合わせてくれている男は、彼に対して非常に饒舌だった。
恐らくは、常に話しかけることで不安に怯える子供をあやしているつもりなのだろうとチェスは受け取ったが、
その彼の口から語られる話は、情報としても中々に面白いことばかりだった。
「俺はここが火星のどこか……と踏んでいたんだが、どうやら違うらしい。
まぁ、あんなオーバーテクノロジーを見せられりゃあ、ここが宇宙の果てにあるって言われも納得だがな」
日が昇りはじめ、少しずつ青く明るくなってきた空を見ながら男はそんなことを言った。
なんでも、見えるはずの衛星が見えず、太陽の大きさも彼が知るものとは違うらしい。
それにチェスは正直に驚いた。せいぜい半世紀ぐらいまでのギャップだろうとこの舞台から予測していたのだが、
話を聞いている限りでは少なくとも彼と自分の間だけでも一世紀以上のギャップがあると感じられた。
錬金術師としての好奇心から、チェスは男に対し自分の素性を明かしさらに話を求めた。
1930年代のアメリカ出身ということを聞き、彼は驚き、またカウボーイの時代より少しズレていることを残念がったが、
チェスの目に子供らしい好奇心の光が浮かんでいることに気付くと、喜んで話を続けた。
その表情は演技でしかなかった――そのつもりだったが、いつしかそれが本物の表情になっていることにチェスは気付く。
不意に、まだ不死者になる前、大人の錬金術師達の間を駆けていた頃のことを思い出す。
その頃はずっとこうだったと。好奇心を刺激し、そして満たすものに囲まれて幸せだった。恐ろしい物など何も知らず――。
「……どうした? 疲れたのか」
不意に表情が曇ったチェスの顔をジェットは心配そうに覗き込む。
チェスはううんと首を振ると、表情を戻して再び彼に未来の話をねだった。
しかし、今度の表情こそ本当に作り物で、心の中はさっきとは真逆に冷めたものへと変わっていた。
「(……そうだ。心を許せる相手なんていない)」
どんな善良そうな人間であろうと、一度皮を捲ればその中にはおぞましいもので溢れかえっている。
それをチェスはいやというほどよく知っている。自分を保護してくれていた彼を「喰った」あの時から、
そしてそれからの約200年の歳月を経て自分の中で育った暗黒の心を見て。
◆ ◆ ◆
途切れた会話は、不意に鳴り響いた列車の走る音が消えた後に再会される。
今度のは、未来や過去の話ではなく、現在の話だった。
「――と考えているんだ。これはただの生き残りを選び出すための実験じゃあないってな」
ジェットがチェスに語ったのは、彼が推測する螺旋王の目的だった。
彼はこの殺し合いを実験と称し、「螺旋遺伝子」と言うジェット達にとっては未知の「何か」を探ろうとしている。
それが、単純な殺し合いの中で見つかるものではないことは明白だと言っていい。
殺し合いならば、あの集められていた場所で行えばよかった。こんな複雑な舞台を用意する必要はない。
だがそれだけだと、螺旋王はサバイバル要素を組み込んでいるだけでないのかと反論されるだろう。
しかし、ジェットには幸運なことにヒントが与えられていた。
それは――彼に支給されたアンチシズマ管と、映画館のスクリーンに映し出されたその内容だ。
殺し合いとは全くの無縁。それでいて意味深なそれが、この実験において何を意味するのか……。
「螺旋王という男は、俺たちがこの殺し合いの中で「何か」を見つけることを求めているのかもしれない。
それが何なのかは、全く見当もつかないがな……」
螺旋王は実験と称し、殺し合いを自分達に命じた。
だが、実験と言うならばモルモットである自分達にその本当の目的が教えられていなくても当然なのだ。
殺し合いで最後の一人を選び出す――それは参加者に課せられた目的でしかない。
「それとな。俺はこれを見て気付いたんだ」
言いながらジェットが取り出したのは、全員に同じものが配布されている実験場の地図だった。
そこには簡略化された地形と、主だった道路。そしていくつかの施設の位置が記されている。
「思えば、こいつは不自然な地図なんだ」
ジェットが語るのは、そこに記された施設についてだった。
彼は語る。選出された施設には何らかの意味があると。
辺りを見渡せば、街中には大小様々な建物が犇めいている。
それらの内には、地図に記されていてもおかしくないであろう特徴的な建物も散見される。
ならば、地図に記された施設とそうでないもの差は一体何なのか――?
「さっきも言ったが、俺は映画館の中で映画を見た。
つまり、あの映画館は施設としてある種の機能を果たしていた……と考えられる。
逆に、地図に記されていない建物にはその気配がない。さっきのカフェのようにな」
つまり、地図に記された施設には「何か」がある。
そして、螺旋王は参加者達が「何か」を見つけ出し「何らか」の目標を達成することを目論んでいる。
何か、何かばかりで全くピースの揃っていない論だが……、
「少なくとも、殺し合いに興じているよりは真っ当だと思えるだろう?」
と、ジェットは締めくくった。
「……じゃあ、あそこにもその「何か」があるの?」
チェスが指差す先。そこには地図に記された施設の一つ――「螺旋博物館」が静かに建っていた。
【D-4/博物館前/1日目-朝】
【チェスワフ・メイエル@BACCANO バッカーノ!】
[状態]:健康
[装備]:なし
[道具]:デイバック、支給品一式、アゾット剣@Fate/stay night
薬局で入手した薬品等数種類(風邪薬、睡眠薬、消毒薬、包帯等)
[思考]
基本:最後の一人になる。または、何らかの方法で脱出する
1:ジェットと同行し、彼に守ってもらう
2:ゲームのクリア、または脱出に役立ちそうな人間と接触し利用する
3:不死者かもしれない人物を警戒(アイザック、ミリア、ジャグジー)
4:未知の不死者がいないか警戒(初対面の相手には偽名を名乗る)
5:ゲームに乗った人間はなるだけ放っておく
[備考]
※なつき、ジェットにはドモン・カッシュと名乗っています
※不死者に対する制限(致命傷を負ったら絶命する)には気付いていません
※チェスが目撃したのはシモンの死に泣く舞衣のみ。ウルフウッドの姿は確認していません
※ジェットと情報交換をし、カウボーイビバップの世界の知識をある程度得ました
【ジェット・ブラック@カウボーイビバップ】
[状態]:健康
[装備]:コルトガバメント(残弾:6/7発)
[道具]:デイバック、支給品一式(ランダムアイテム0〜1つ 本人確認済み)
テッカマンブレードのクリスタル@宇宙の騎士テッカマンブレード
アンチ・シズマ管@ジャイアントロボ THE ANIMATION
[思考]
基本: 情報を集め、この場から脱出する
1:博物館内を調べる
2:情報を集めるために各施設を訪れる
3:ドモン(チェス)を保護
4:出会えればティアナを保護
5:謎の爆弾魔(ニコラス)を警戒
6:仲間(スパイク、エド)が心配
[備考]
※テッカマンのことをパワードスーツだと思い込んでいます
※ティアナについては、名前を聞き出したのみ。その他プロフィールについては知りません
※チェスと情報交換をしました
662 :名無しセカンド:2007/10/24(水) 22:48:39 ID:jO0FflIs0
投下乙。
文章的にも内容的にも良かったと思う。
でも、他作品の情報を思い出してしまうかもしれないというのは自分は好きではない。
こなたがオタクでいいとは思うけど、ロワ参加作品のことを知っているのはどうかと思う。
原作バトロワをこなたが知っているのは問題ないとは思うけどね。
663 :名無しセカンド:2007/10/24(水) 23:06:39 ID:W2Uj6FpA0
グレンラガンの多元世界って、微妙にエルリックサーガに似てるから
誰かが創作した世界が実際に存在しうるってのは、ありだと思うんだけどね
664 :名無しセカンド:2007/10/24(水) 23:35:32 ID:8xS79iT60
F.E氏、t2氏、投下乙です。
「片道〜」の方はあちこちに誤解の種がまかれていますね。
チェスが名乗った偽名がまさかここまで拡大するとは…。
どうなるか、興味深く見てます。
「ちぎれた翼〜」は切ない話ですね。
そんなことはないと思いつつ、あえて偽者の希望にすがるとは……。
ヒューズだけがそのフォローを考えているのに年齢差が良く出ていて、良かったです。
665 :名無しセカンド:2007/10/25(木) 00:41:25 ID:4GBvVow20
気が付けば、早くももう100話越えしてるんだな……流れはえーw
うーん…ちょっと気が早いかもだが、キリも良さそうだし感想リレーとかしてみたらどうかと提案してみる
666 :名無しセカンド:2007/10/25(木) 01:36:21 ID:LBX9Cjzk0
投下乙です。
舞衣はこのまま発狂エンドに行ってもおかしくないくらい壊れてきたな。
ティアナと違って希望もクソもなさそうだし……ロイドマジやべぇ。
667 :名無しセカンド:2007/10/25(木) 01:38:31 ID:XoHIDYxM0
投下乙です。
舞がどんどん危ない方向に…。
そしてロイドさん逃げてー!
668 :名無しセカンド:2007/10/25(木) 01:39:20 ID:FeMMn3co0
>何が彼女を壊したか?
明智の冷静沈着な描写が実にらしかったです。ティアナの不安定さも絶妙。
クロスミラージュはいいネタになるだろうと思ってたけど、一対一の形とはおもしろい。
>三つの心が一つにならない
この三人は早くもダメな感じが蔓延しているw
既にカレンと絶望先生のコンビが確立してきてるだけに、他の連中と絡んだときが楽しみだw
>S・O・S
逃げてー! ロイドさん逃げてー!
冷静に狂ってる舞衣がいい感じでした。
心理描写もスマートで、読みやすかったです。
>>665 そういうのは始めたモン勝ちだってばっちゃが言ってた。
669 :名無しセカンド:2007/10/25(木) 02:15:53 ID:H3IAaqo.0
投下乙
これがアニロワというものか……
エリオに追悼。ムスカ、お前たぶんぜったい楽に殺されないぞ……
何はともあれGJでした!
670 :名無しセカンド:2007/10/25(木) 02:17:34 ID:YnGVvZT20
投下乙ー。
エリオに合掌。これでStsのロリショタコンビは両方死亡かー。
あと笑うところじゃないんだろうけど、「私はムスカ大佐だ」で盛大に吹いてしまったw
671 :名無しセカンド:2007/10/25(木) 02:17:49 ID:Pys74bBs0
投下乙!
しかし。ありゃりゃ、意外とあっさり死んじゃったなぁエリオ。
まあ、これがパロロワというものだ。ムスカにも一矢報いたし、よくやったよ彼は。
672 :名無しセカンド:2007/10/25(木) 02:19:12 ID:85YMXCEwO
投下乙ってエリオーー!?
まさかここでこうくるとは……予想外。
ランサー達は誤解フラグ立ってるし、今後が気になる。そしてムスカがどんどんヘタレにww
しかしStSのちびっこコンビは早くも全滅か……これがバトロワというものかorz
「うわぁ……すごく綺麗なところなんですね」
「そうさね。と言っても、あたしらやあの軍人どもは、そんな事を考えてる暇はなかったがね」
ドーラの語るラピュタの姿を想像しながら、二アは嬉しそうに微笑んでいた。
それを見て、ドーラは僅かに呆れたような表情を浮かべる。
「二ア、お前、少しは疑ったらどうだい?」
「え? ドーラおばさま、嘘をついてるんですか?」
「いや、そうじゃないけどね……」
なら大丈夫ですよ、と言って、二アは再度微笑んだ。まだ見ぬ、ラピュタに思いを馳せながら。
――シモン、もしここから帰ったら、ダイグレン団の皆さんと一緒に行ってみましょう。
もちろん、それは地上における獣人の脅威が消えてから、になるだろうが。
それでも大丈夫だ、と二アは思う。
だって、シモンがいるから。
シモンのドリルは、天を突くドリルなんだから。きっと、空に飛ぶお城にだって行けるはず。
二アがそう言うとドーラは、
「ドリルってのは地面に向かって掘るもんじゃなかったかねぇ」
「はい。でもシモンのドリルはそうなんです」
そういうモンなのかねぇ、と首を傾げるドーラを見て、思った。
早くシモンと再会して、ドーラさんに会わせてあげよう、と。
そして、ヨーコさんも見つけて、お父様を止めるんだ、と。
そこまで考えて、ふと、ドーラが険しい顔をして時計を見ている事に気づいた。
なんだろう、と視線を向けると、
「……やれやれ。ニア、お喋りは少しばかりお休みだよ」
「え?」
それってどういう事ですか? そう問おうとして、その瞬間だった。
『――久しいな、諸君』
久しく聞いていなかった父の声を聞いた。
「お父、様」
673 :名無しセカンド:2007/10/25(木) 02:23:02 ID:LBX9Cjzk0
乙です。なんというロリショタ処理。
紫電一閃出したのに無念だなーエリオ。はやての死亡フラグを引っかぶったか。
しかしランサー因縁がどんどん出来てるな。今一番ロワしてるんじゃないか?
>>670 俺も吹いてしまったwwwwwww
ニコニコの見すぎかもしれんwwwww
674 :名無しセカンド:2007/10/25(木) 02:24:06 ID:FeMMn3co0
投下乙。
エリオ逝ったー! そしてまた一人、ショタが消えていった。
戴宗さんとの会話シーンが大作のそれを思い出させる。それだけに、死体発見の衝撃が半端ねぇ……。
やり場のない怒りと悲しすぎる誤解が、悲惨さを際立たせる演出に。上手かったです。
しかしムスカ……こいつ単独トップマーダーかよw
675 :名無しセカンド:2007/10/25(木) 03:08:17 ID:JmnLUkyY0
投下乙!
「私はムスカ大佐だ」に絶望した。
雰囲気からそう来ることは分かっていたのに……
戴宗とランサーにも誤解フラグが立って……この後が楽しみだ。
676 :名無しセカンド:2007/10/25(木) 05:21:18 ID:SlN.O1pU0
「私はムスカ大佐だ」と叫んでいる
スパイダーマンのコスプレをしたムスカを幻視した
677 :名無しセカンド:2007/10/25(木) 06:54:30 ID:3diRTBKA0
乙。こういう死に方はきついよなあ
ムスカ、電気耐性上手い具合に役立ったな
678 :名無しセカンド:2007/10/25(木) 08:17:40 ID:HWu.4kA20
投下乙。エリオ無念のリタイヤ。
◆t2vl.cEw/o氏にも誰か意見いってやってほしい。
本人不安がってるぜ。
だが、自分としては記憶は制限されているのではなく、最初から知らない扱いだから
備考欄には反対。こなたがどっかで聞いた台詞うんぬんは別の漫画がいい。
679 : ◆AZWNjKqIBQ:2007/10/25(木) 08:17:58 ID:LHSshl/w0
MAPです。
http://blogimg.goo.ne.jp/user_image/02/48/40f23e87b7fe6da5eb7d381a8d653192.jpg 100話達成記念に一枚です。
http://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1c/78/c1f80f3f043b87ad3e25de6178e112b2.jpg 680 :名無しセカンド:2007/10/25(木) 09:29:53 ID:z/uWjqRg0
MAP乙です
死亡者が病院を中心に固まってんな……
記念絵GJっす!
>>678 投下ラッシュで忘れてたぜ、ごめん。投下乙&GJ!
記憶の封印についてはそうそう解除されたくないけど、何かに使えるかもしれない。
具体的なことは思いつかないけど、展開を広げるためのネタの一つとして備考欄には賛成
681 :名無しセカンド:2007/10/25(木) 09:43:47 ID:JdhqAlHo0
投下がいっぱいで嬉しいねぇ。
>ちぎれた翼で繋いだ未来へ
文章はいい感じだと思う。4人も真直ぐに生きて欲しいところ。
ただ参加してる他作品の知識はこなたを一気に強キャラに
引き上げてしまうので封印したほうが無難かも……と思ってしまう。
>S・O・S
逃げてー! ロイドさん逃げてー!
ほぼ同時に発狂した二人の中原キャラ。
片方は僅かな希望が見えたがもう舞衣はもう戻れなさそう……
>片道きゃっちぼーる2・伝言編
ドモンを中心に広がる誤解の輪に笑った。
しかしなつきも士郎も地味に死亡フラグを立てて行ってる気がしてならないw
>不屈の心は、この胸にせつねぇ……ランサーも戴宗の兄貴もエリオを見所のあるやつって見てたのが余計につらい……
ここまで「私はムスカ大佐だ」が絶望的に聞こえたことはないな
しかし絶対楽な死に方させてもらえないぞこいつw
質量を伴っているような、重いロージェノムの声。それを聞きながら、ニアは両の手を胸元の辺りで組んだ。
それは祈るように、
そして願うように。
叶うなら、死者なんて出ないでほしいと。
けれど、禁止エリアを喋り終えたロージェノムは、淡々と死者の名を語りだす。
「……本当に、殺し合いなんですね」
早く、シモンと一緒に止めないと――そう、思っていた。
『ザク――シモン――シュバル』
「――――え?」
体中の全細胞が氷結したように、二アの体は凍えた。
指一本も動かせそうにもない程の寒気を感じながら、ドーラの横顔を見やる。
それは、間違いだと思ったから。聞き間違いだと思ったから。
けれど、ドーラの顔は険しく、そして、物悲しそうな表情が、それを否、と告げていた。
「……間違いじゃ、ないんですね」
「ああ、残念だけどね」
ここで偽ってもすぐにバレる。そう思ったのだろうか、思いのほかあっさりと答えてくれた。
「そう、ですか」
短く答え、立ち上がる。
けれど頭は垂れたままで、前髪は瞳を覆ってしまっている。
「ドーラおばさま、早く街に行きましょう。このままでは、シータさんたちも危ないです」
「ああ、そりゃそうだが――お前さん、大丈夫なのかい」
沈黙の帳が、瞬きの間だけ降りる。
だが、小さい呻き声だけを残し、その幕はすぐに上がる。
頭を上げる。覆われていた顔にあったのは、微笑み。今にも崩れ落ちそうなそれは、砂上の楼閣のよう。
けれども、砂の上だとしても、それはしっかりと立っていた。
「――シモンはもう死にました、もう、いません」
噛み締めるように、呟く。拳は強く握られ、爪は肉を裂いて、血が流れている。
「けど、シモンは、この胸に、一つになって行き続けるんです」
ああ、と思う。
これが、これがシモンが抱いた悲しさ、シモンが抱いた苦しさなんですね、と。
今にも引き裂けそうな胸を両手で押さえつける。そうしないと、きっと駄目になってしまうと思ったから。
「……それは、どいつの言葉だい?」
「シモン、です。シモンが昔、アニキという人が死んで、すごく落ち込んでいて――でも、最後には、こんな言葉を言って、ちゃんと立ち直ったんです。だから、」
だから、私も立ち直らないと。
シモンのように、ゆるぎない心を以って。
「お前の言うシモンって奴は、アニキって奴が死んでも、泣かずにすぐ立ち直ったのかい?」
「……いいえ。すごく落ち込んでいましたし、最初は凄く泣いたと思います。けど、」
今の状態で、そうなる事は許されない。
あのシモンが、こんなにも早く殺されてしまうような状況で、悲しみに縛られたら、きっとドーラおばさまに負担をかけてしまう。
だから、寸前で踏みとどまろうと、二アは必死だった。全身を硬くし、歯を食いしばって立って、ただただ、耐えていた。
「ぁ……」
だからだろうか。不意に体を覆ったぬくもりに、思わず声が漏らす。
視線をそっと下におろすと、皺だらけの指先が自分を抱きとめているのが見えた。
「なら、迷う事なんてないじゃないか。思いっきり泣けばいいよ」
「でも、私は」
「そのシモンだって、悲しんで、悲しんで、それで立ち直ったんだろう? それに、」
ぽん、と頭に手を載せられる。
撫でられているのだと知覚する前に、ドーラは口を開いた。
「お前はお前だ、シモンじゃぁないだろう? だから、そんなに気張る事はないよ」
――その言葉は。
私が、シモンに言った言葉じゃないのでしょうか?
「悲しかったら、思いっきり泣けばいいじゃないかい。苦しかったら、思いっきり泣けばいいじゃないかい。溜め込んだって、いい事はひとつもないよ。
年寄りの忠告さ、しっかりと覚えておくんだよ」
「私は、私は――」
氷が人肌で溶け出したように、瞳から一粒、涙がこぼれ落ちる。
「シモン――」
本来、他の姫たちのように、ゴミ捨て場で朽ちていく運命にあった自分を救ってくれた。
アニキの死で沈んでいたけれど、それでも、誰よりも最初に自分を助けようとしてくれた彼。
682 :名無しセカンド:2007/10/25(木) 09:44:01 ID:3diRTBKA0
MAPとか記念絵とか乙
記憶封印されていようが元々知らなかろうが、
参戦者がアニメ的能力、性格を持っていることは
遅かれ早かれ気づくような気がする。絶望先生が
683 :名無しセカンド:2007/10/25(木) 13:02:58 ID:XoHIDYxM0
MAP&記念絵乙です。早くも百話か〜。
仮投下作品についてだけど、原作バトロワについてはともかく
こなたが他参戦作品についての知識を持ってるという展開は、
う〜ん、個人的には・・・やめてほしいところ。
684 :名無しセカンド:2007/10/25(木) 13:39:35 ID:3diRTBKA0
こなたが類似作品からどんどん類推するのも面白いかも
インスパイアされてる漫画やアニメはいっぱいあるからね
685 :683:2007/10/25(木) 13:40:36 ID:3diRTBKA0
冒頭の一行抜けた
最後の最後まで参加作品の記憶は戻らないままにしておいて、
686 :685:2007/10/25(木) 13:41:29 ID:3diRTBKA0
何度も何やってるんだ…俺は684です
687 :名無しセカンド:2007/10/25(木) 16:21:09 ID:VEYPD73c0
>不屈の心は、この胸に
なんかすごい違和感を感じる
あれだけエリオの状態に気を使っていた兄貴がエリオを置いて、エリオが戴宗と話す→ムスカに襲われる→ムスカ逃走、これほどの時間まで戻ってこないのは変かも
それに戴宗もあれほどもう子供を死なせないと思っていたのにまだムスカがいるかも知れない院内でエリオ一人にして氷を取りにいくのも
それに花瓶が割れる音やムスカが吹き飛ばされた際の音に二人が反応しないのも、人のいない院内ではムスカの叫びやエリオの紫電一閃のかけ声は周囲によく響きわたると思う
688 :名無しセカンド:2007/10/25(木) 17:08:35 ID:85YMXCEwO
毒吐き行けよやー
689 :名無しセカンド:2007/10/25(木) 17:12:23 ID:8bdoDC2cO
ツッコミと批判は違うだろ
690 :名無しセカンド:2007/10/25(木) 17:17:02 ID:oETjzt7I0
これは普通にツッコミと感じた俺は異端?
691 :名無しセカンド:2007/10/25(木) 17:20:35 ID:85YMXCEwO
過剰反応しすぎたか、すまん
692 :名無しセカンド:2007/10/25(木) 17:25:32 ID:oETjzt7I0
それにしてもムスカ楽に殺してもらえんだろなー
693 :687:2007/10/25(木) 17:29:21 ID:VEYPD73c0
いえ自分もわかりにくくてすいません
694 :名無しセカンド:2007/10/25(木) 19:25:40 ID:ruzENpzY0
>それに花瓶が割れる音やムスカが吹き飛ばされた際の音に二人が反応しないのも、
>人のいない院内ではムスカの叫びやエリオの紫電一閃のかけ声は周囲によく響きわたると思う
だからランサーが血相変えて戻ってきたんじゃねーの?戴宗を犯人と決め付けてた感があった。
あとは結果論じゃないかな。何時何分何秒ランサーがエリオを置いてったのか描写も明確にないし主観の問題で済みそうな気も……。
695 : ◆t2vl.cEw/o:2007/10/25(木) 20:41:44 ID:14tVP5wo0
意見色々ありがとうございます。とりあえず一番心配だった原作ロワの部分は問題ナシでOKということでしょうか
記憶云々は伏線に使えるかもしれないとの人もいらっしゃるようなので、最後の補足をなくして、本文は弄らずでいきたいと思います
一応、wikiの制限見たところ記憶はないのではなく、封印されているという設定のようなので
696 :名無しセカンド:2007/10/25(木) 20:44:32 ID:85YMXCEwO
1v氏仮投下乙です、がひとつ疑問が。
SS内ではマッハキャリバーの参戦時期はJS事件直前のようですが、スバルに対しての呼び方が「相棒」なので最速でもギンガ戦以降の筈ですよ。
読み違いがあったらすみません
「シモン……シモン」
グアームに囚われた自分を、いち早く助けに来てくれた。
自分が作ったごはんを、誰よりも美味しそうに食べてくれた。
「シモン、シモン、シモン……ッ!」
もう、限界だった。
心を覆った氷は溶解し、濁流の如く流れ落ちる。体中の水分を流しきるかの如く、涙は流れ続けた。
◆ ◆ ◆
「ご、ごめんなさい。私――」
ドーラの胸の中で、小さく言う二ア。
それに対し、気にすんじゃないよ、と言って微笑んだ。
「謝る必要なんてないよ。それに、泣けるうちに泣いといた方がいいのさ。こんな状況だ、泣きたくても泣いていられない時は、きっとあるだろうからね」
とん、と肩を叩き、その瞳を覗きこむ。
充血し真っ赤になりつつも、凛と今を生きようとする者が浮かべる瞳だ。
「はい……では、早く街に行ってシータさんやパズーさん、ヨーコさんを見つけましょう!」
さっきまで泣いていたのが嘘のように、明るく叫ぶ。もっとも、まだ体は震え、悲しみから逃れきれてない事が分かった。
無理もない、と思う。
自分だって、夫が死んだあの時に数時間で立ち直れたか、と問われたら、否と答えるだろう。
けれど、それでも立ち上がろうとする姿は、健気で、そして気丈。このゲームに抗うという、不屈の決意だ。
全く。シータといい、この子といい、世界ってのはなんで辛い運命を叩きつけるのか、と。
自分が肩代わりできるものならしてやりたいが、それが出来ないのが現実だ。けれど、
「それでも、支えてあげたいじゃないか」
「ドーラおばさま?」
不意に漏らした言葉に、二アが不思議そうな顔をする。
なんでもないよ。それだけ言って、ドーラは玄関を開けた。
「それより、のんびりしてる暇はないよ! 四十秒で支度しな!」
殊更強めの口調で言った。
下手にしんみりしていては、せっかくの二アの決意が無駄になる。
なら、少々荒っぽく行こうじゃないか、と。
697 : ◆1vqUwy6meQ:2007/10/25(木) 21:11:11 ID:VR7RTKsM0
すみませんなのは詳しく見てなかったので
修正します
698 :名無しセカンド:2007/10/25(木) 23:05:02 ID:XoHIDYxM0
hsj氏投下乙です。
パーティが分かれたか。
アレンビー組みはティアナの今後で運命が分かれそうな予感。
おっさんは高遠に上手いこと言い含められる場面しか浮かんでこねぇw
699 :名無しセカンド:2007/10/25(木) 23:32:23 ID:JdhqAlHo0
>おっさんは高遠に上手いこと言い含められる場面しか浮かんでこねぇw
うむ、反論できんw
それでも金田一なら金田一なら何とかしてくれる……
って金田一は何かヤバゲなフラグが立ってるんだったw
700 :名無しセカンド:2007/10/25(木) 23:46:58 ID:ruzENpzY0
>>699 おっさんは既に他の事件で犯人に言いくるめられてるしな。
何回犯人が用意したミスリードを選んでくれたことかw
701 :名無しセカンド:2007/10/26(金) 00:12:19 ID:gLEtvJ6o0
◆RwRVJyFBpg氏投下乙
クレア自重しろw
マタタビの投げやりな態度がいい味出してるなぁ
702 :名無しセカンド:2007/10/26(金) 00:19:30 ID:PMNQP5Go0
投下乙です〜
まさかこの2人がここまでロワと無関係なことで時間を潰すと投票当時誰が予想できただろうか……w
703 :名無しセカンド:2007/10/26(金) 00:26:09 ID:KdRWgQNEO
いいねえ
クレアは期待を裏切らない男だ。
こいつと親父が会ったら、どうなることやら
704 :名無しセカンド:2007/10/26(金) 00:26:52 ID:R1dDZNFQ0
クレア…。馬鹿がいる、本物の馬鹿がいる! 服着ろ馬鹿!www
そしてマタタビ頑張れ超頑張れ。馬鹿の相手頑張れ。
705 :名無しセカンド:2007/10/26(金) 00:26:53 ID:EmeP6wM20
新スレ乙。
あと、投下してくれた人たちみんな乙。
706 :名無しセカンド:2007/10/26(金) 00:34:55 ID:7CtT4xgI0
バッカーノ見た事なかったんだがいい馬鹿だなクレアw
しかし中々面白い組み合わせだなこの二人
707 :名無しセカンド:2007/10/26(金) 00:40:38 ID:8.dj0w7Q0
念のためこちらにも新スレ案内
http://anime2.2ch.net/test/read.cgi/anichara/1193324421/l50 あとみなさん投下乙です
708 :名無しセカンド:2007/10/26(金) 01:37:32 ID:8.dj0w7Q0
◆ZJTBOvEGT氏投下乙
ジャグジーに笑って会長にビビッてヴィラルに同情した。
そんでジャグジーに惚れ直してやっぱり会長にビビッてヴィラルに同情www
何がいいたいかというとGJ!
◆ ◆ ◆
「は、はい!」
ドーラの言葉に、慌ててデイバックを抱え込む。
ドアを抜けて外に出ると、悲しみを抱く自分とは裏腹に澄み渡る青い空。
「シモン――」
それを仰ぎ、呟いだ。
「ほら、なにしてるんだい! 置いてくよ!」
「あ、ま、待ってください!」
――シモン。私はまだ、そちらには行けません。
ヨーコさんを見つけて、そして、お父様を止めないといけませんから。
でも、安心してください。
ドーラさんと他の皆さんと一緒にお父様を止めて、その後、ダイグレン団の皆さんと一緒に人間が安心して住める世界を作ってみます。
全てが終ったら、空を旅しましょう。
ドーラさんの言うラピュタに行って、空に浮かぶお城を散策するんです。きっと綺麗ですから、その時は私の隣に居てくださいね。
……確かに、私に天を突くドリルはないですけど、それでも頑張ろうと思います。
だって――無理を通して道理を蹴っ飛ばす。それが、ダイグレン団なのでしょう?
だから、見ていてください。
「私は、貴方の描いた明日へ向かいます」
駆け出しながら、そっと、呟いた。
まだシモンの死が穿った胸の隙間は癒えてはいませんけど、きっと立ち直ってみせますから――
709 :名無しセカンド:2007/10/26(金) 01:44:33 ID:NNbmcSEo0
投下乙!
ジャグジー頑張った。土壇場ではやる男だよ。
そしてヴィラル、戦果一つあげたのにサラマンダー臭が抜けねぇ。
710 :名無しセカンド:2007/10/26(金) 01:45:31 ID:RotCxfOc0
GJ!ジャグジーオワタと思ってたがやはりか……
ただヴィラルが下手人ってのは全く考えてなかったw ぶぶ覚醒が来るかとばかり。
そして気付けばトップマーダーですよ、公務王。
711 :名無しセカンド:2007/10/26(金) 01:49:26 ID:NNbmcSEo0
いや、ムスカと同率一位だ。
ってこいつらがトップなのかよw
712 :名無しセカンド:2007/10/26(金) 03:48:03 ID:7CtT4xgI0
こいつらがトップマーダーって予想外にも程があるw
そしてついに消防車組の予約が着たか
713 :名無しセカンド:2007/10/26(金) 07:01:41 ID:3elvKd.g0
二人とも乙
今回は予想外のキャラが活躍するなあ
714 :名無しセカンド:2007/10/26(金) 10:29:15 ID:R1dDZNFQ0
ジャグジー……。泣き虫の癖に無茶しやがって
しかしヴィラル苦労してるなぁ……。大丈夫なのかこいつw
715 :名無しセカンド:2007/10/26(金) 19:53:29 ID:NNbmcSEo0
投下乙です!
ゆたかがんばれ。デンジャラスなお兄さんがついているぞ。
パズーとホークアイはがんがん危険地帯に向けて進んでくなぁ。
716 :名無しセカンド:2007/10/26(金) 20:25:24 ID:T.RMpXwo0
投下乙です。
どんどん死地に近づいていくな。マジで頑張って欲しい。
717 :名無しセカンド:2007/10/26(金) 20:32:08 ID:QVFKg91A0
投下乙です。
ゆたかやっぱダウンしたか。この貧弱さがいつ螺旋力を発揮するのか楽しみだ。
あとパズー自重。どんどんリザをおばさんと呼んでしまえw
こいつらと消防車組が衝突したら恐ろしいことになりそうだな。
718 :名無しセカンド:2007/10/26(金) 20:56:59 ID:/KS20xYI0
投下乙ー
人ごみ程度でも体調が悪くなるゆたかにはバトロワの環境は正に劣悪でしょうね
それでも螺旋力なら、螺旋力ならなんとかしてくれる…!
しかしDボゥイの「そいつは重畳」ってセリフでキョウスケ似の彼の顔が浮かんだのは自分だけでしょうかw
719 : ◆1vqUwy6meQ:2007/10/26(金) 21:31:56 ID:8mb9thS60
すみません。
現在修正中ですが急用ができたため月末までネットにつなぐこと自体無理になってしまいました。
よって破棄します。ご迷惑をおかけして申し訳ございませんでした。
720 :名無しセカンド:2007/10/26(金) 21:52:26 ID:UaCjYT0s0
了解
721 :名無しセカンド:2007/10/26(金) 22:58:09 ID:dFVbzf6E0
◆LXe12sNRSs氏投下乙。
…なんじゃこの怪電波わぁぁぁ!
不憫だ、不憫すぎるぞ金田一。
殺されることは当面なさそうなものの、
ある意味死んだ方がマシかもしれんぞ。
722 :名無しセカンド:2007/10/26(金) 22:58:30 ID:DlcVHvKY0
投下乙です
…ってキwンwダwwニwwwwお前何やってんのwwwwwwww
何となくその選択は間違ってる様な気がするけど頑張れ
723 :名無しセカンド:2007/10/26(金) 23:01:11 ID:R1dDZNFQ0
「これはちょっとした恐怖ですよ」って感じだ…
いやしかし誰も死なずにすんでよかったよかった。
下手したらみんな仲良く一緒に死者スレごあんな〜い、とかなるんじゃないかと
【F-7北端/中華料理店手前/1日目/朝】
【ニア@天元突破グレンラガン】
[状態]:若干疲労 満腹
[装備]:釘バット
[道具]:支給品一式 毒入りカプセル×3@金田一少年の事件簿
[思考]:
1.ドーラと行動を共にする。
2.ヨーコ、シータ、パズーを探す
3.カミナの名前が気になる(シモンの言うアニキさんと同一人物?)
4.お父様(ロージェノム)を止める
※テッペリン攻略前から呼ばれています。髪はショート。ダイグレンの調理主任の時期です。
※ドーラの知りうるラピュタの情報を得ました。
【ドーラ@天空の城ラピュタ】
[状態]:健康 満腹
[装備]:カミナの刀@天元突破グレンラガン
[道具]:支給品一式 食料品(肉や野菜など) 棒付手榴弾×3@R.O.D(シリーズ)
[思考]:1.ニアを連れて行く。
2.シータ、パズー、ヨーコを探す
3.ムスカを警戒
4.ゲームには乗らない。ニアに付き合うが、同時に脱出手段も探したい
※ニア視点でのグレンラガンの世界観について把握しました。
724 :名無しセカンド:2007/10/26(金) 23:01:33 ID:vB8CTuTA0
投下乙!
金田一生存おめw
そして、これからの苦労南無……。
725 :名無しセカンド:2007/10/26(金) 23:08:19 ID:XWzKRfNs0
なんという馬鹿*3と苦労人www
頑張れ金田一!
そこのソレは精神病じゃないから治せないけど!
726 :名無しセカンド:2007/10/26(金) 23:10:47 ID:0GNXIc3s0
投下乙です
金田一カワイソス
727 :名無しセカンド:2007/10/26(金) 23:33:48 ID:3P5zuoJE0
乙です。
これでバカップルは人鳥カップルと合流かな。
ポロロッカ症候群が広まりそうで怖いぜ。
728 :名無しセカンド:2007/10/26(金) 23:37:21 ID:UaCjYT0s0
金田一、何とか生存フラグをモノにしたな
729 :名無しセカンド:2007/10/27(土) 01:08:44 ID:ZSDcZoQs0
投下乙
金田一が一緒になって壊れないか心配だなwww
730 :名無しセカンド:2007/10/27(土) 03:32:34 ID:pMlzuapo0
◆P2vcbk2T1w氏よ〜ぉぉぉぉ……今晩は投下しないならしないって言ってくれよぉぉぉぉ……
「ちょっと」って何日何時何分何秒なんだよぉぉぉ……だめだ。もう寝る。支援できない。すまん。
731 :名無しセカンド:2007/10/27(土) 08:41:01 ID:dU9VMMb60
投下乙。
うわ、悲惨。
732 :名無しセカンド:2007/10/27(土) 08:58:52 ID:gLKRXL420
投下乙。クロが…そして恐怖のDG細胞
ミーくんはクロの残骸拾ってパワーアップフラグかな
733 :名無しセカンド:2007/10/27(土) 09:24:30 ID:Yh3SnfGM0
投下乙。
クロ……。
DG細胞は論議の必要ありでしょうね。
734 :名無しセカンド:2007/10/27(土) 09:39:01 ID:Ihnam.NU0
乙です。 個人的には今回のはアリかなあ。
クロが死に、死にかけのロイが延命するのは結構以外だったし。
735 :名無しセカンド:2007/10/27(土) 09:58:04 ID:MKrPfAXM0
投下乙です
クアットロそれはいけない。お前にDG細胞が制御できるわけ無いwww
736 :名無しセカンド:2007/10/27(土) 10:08:30 ID:LC9kWaw.0
逆に考えるんだ
クアットロが新スーパーロボット大戦のゴステロ状態になると
脳がはちきれそうだぜ〜とか叫ぶんだと
議論が必要なのは間違いなさそうですが、GJでした。
クロも早期退場とは…
547 :
下げ:2007/10/30(火) 19:32:34 ID:/hH9gNRo
737 :名無しセカンド:2007/10/27(土) 12:19:20 ID:dU9VMMb60
>>736 調度人機融合キャラだしね。
738 :名無しセカンド:2007/10/27(土) 13:26:14 ID:VmwZgFIY0
投下乙です! クロちゃん・・・。早かったな・・・はは。 クアットロも調子出てきたかな?
739 :高町カルラ:2007/10/27(土) 13:46:32 ID:uWW1jfe60
柊かがみが今度らきすたのキャラクターと公演して欲しいです。
740 :名無しセカンド:2007/10/27(土) 15:14:54 ID:3YQGHiPs0
クロってアニメで至近距離の爆発にも耐えられなかったっけ?
それこそ大佐とクロの周囲が纏めて吹き飛ぶ威力でないとクロの装甲を貫いて殺すことは出来ない
それに致命傷受けて満身創痍、しかも錬成しまくりの状態の大佐にクロを殺すだけの爆発を起こす力も爆発を防ぐだけの力が残っているとは思えない
それにクロを殺すだけの威力の爆発で銃が破損で済むのかも甚だ疑問
741 :名無しセカンド:2007/10/27(土) 16:02:45 ID:k.rJ6LZQ0
爆発により首輪が誘爆、
首輪を回収したという記述を首輪の残骸を回収に変えるとかすれば
対応可能ではないかと...
それとも、必然的に火力が高くなるアニロワでは首輪の誘爆はタブー?
742 :名無しセカンド:2007/10/27(土) 16:10:54 ID:dU9VMMb60
大佐の現在のコンディションが劣悪だから自然と火力が弱くなるしなぁ。
とりあえず、現在までの首輪に与えられた最大ダメージは……
エアの暴発でアニタの首輪は爆発しなかったな。
743 :名無しセカンド:2007/10/27(土) 19:30:02 ID:AdM58aSQ0
予約見て思ったが
一通り放送後のSSが出揃うまで、二回目のキャラの予約は止めといた方がよくなかったか?
744 :名無しセカンド:2007/10/27(土) 19:37:04 ID:sDWeEO4w0
明らかに書きにくそうなペアとかもあるし止めた方が無難
時間はちょっとずれてるくらいなら何とでもなるし
前回のアレはキャラが出揃ってなかったからだしね
745 :名無しセカンド:2007/10/27(土) 20:02:35 ID:sDWeEO4w0
ああ、予約の足並み揃えるのを止めた方が無難って意味ね。書き易い所から書いていけばいいんじゃない。
どっちでも取れるな、この文章だと。
746 : ◆AZWNjKqIBQ:2007/10/27(土) 22:24:32 ID:G.eW4Dnw0
MAPです。
http://blogimg.goo.ne.jp/user_image/41/69/53ff8a3fc8897e6102f9f4cf86778aaa.jpg 747 :名無しセカンド:2007/10/27(土) 22:37:19 ID:AdM58aSQ0
毎度MAP乙です
まだまだ青が多いな〜
748 :名無しセカンド:2007/10/27(土) 22:39:24 ID:l.SQ/8xQ0
乙です!
病院多すぎだろwww
禁止エリアの影響が出てくるのはもうちょっと後かな?
749 :名無しセカンド:2007/10/28(日) 13:01:23 ID:CVe09er20
ところで剣持警部は忠実に職務を遂行するで
スパイクの煙草がなくなってるんですが
ミス発見てここでいいんですか?
750 :名無しセカンド:2007/10/28(日) 15:30:13 ID:E2wXLs62O
>>749 遡っての指摘もここでいいと思う
チェック必須のスレは少ないに越したことはないし
751 :名無しセカンド:2007/10/28(日) 15:38:17 ID:XmIoVFXM0
そういやP2氏
>>740の指摘どうするんだろうな 個人的にもその辺は有耶無耶にしてほしくはないが
752 :名無しセカンド:2007/10/28(日) 15:57:13 ID:VIRleDSU0
>>751 耐久度については制限でイナフ 銃に関しては修正中だろうし、大佐とクロ、あとヴァッシュとの距離についても修正中のはずだよ
ツチダマで議論されてたし、見てみるといいかも
753 :ツチダマな名無しさん:2007/10/28(日) 16:04:26 ID:XmIoVFXM0
お、そうなのか報告乙
754 :名無しセカンド:2007/10/28(日) 16:23:55 ID:QD4Ojkio0
>>751 志村ー!代理投下スレ!代理投下スレ!
755 :名無しセカンド:2007/10/28(日) 16:49:27 ID:RFPi2c0.0
GJ。素晴らしいぜ、はやてさん。そして慎二無残。うん、確かにこういう感じや。
757 :名無しセカンド:2007/10/28(日) 16:53:49 ID:8ePg9Yz20
投下乙。
さらば慎二、遅かれ早かれお前はこうなる予定だと思っていたが、予想以上に早かったな。
758 :ツチダマな名無しさん:2007/10/28(日) 16:54:54 ID:XmIoVFXM0
うわー慎二なんて自業自得、素直に士郎を待ってればよかったものを
759 :名無しセカンド:2007/10/28(日) 16:57:11 ID:VIRleDSU0
投下乙
今後のはやてに注目
慎二もお疲れ
760 :名無しセカンド:2007/10/28(日) 16:57:47 ID:bQjVeZaY0
逆に考えるんだ
これで士郎の死亡フラグが一つ減ったと
761 :名無しセカンド:2007/10/28(日) 16:58:20 ID:DTj2UsDY0
乙
はやクロコンビオワタw
762 :名無しセカンド:2007/10/28(日) 17:09:03 ID:E2wXLs62O
投下乙
婦女暴行を阻止しようと気張ってた自分が被害者になるとか皮肉すぎるw
次回の思考欄が「男を殺してまわる」とかにならなきゃいいんだがw
763 :ツチダマな名無しさん:2007/10/28(日) 17:13:51 ID:XmIoVFXM0
>>762 あれ?それどこに書いてあった?
764 :名無しセカンド:2007/10/28(日) 17:17:58 ID:E2wXLs62O
>>763 「それ」とはどれのことだ?
多分婦女暴行のくだりだと思うが、それなら読子の件の話だが
765 :ツチダマな名無しさん:2007/10/28(日) 17:23:14 ID:XmIoVFXM0
ああ、あれかサンクス
766 :名無しセカンド:2007/10/28(日) 17:29:33 ID:baJOANto0
乙です!
はやて哀れ。周りにはげましてくれる人もいないし。
何気に慎二の荷物を併せるとテックリスタル、銃、拡声器と
結構な物持ちになっちゃってるな。
あと
>>361の下から4行目「ハヤテ」になってます。
767 :名無しセカンド:2007/10/28(日) 17:38:57 ID:488xTgjQ0
乙。
あまりに小物だなワカメw
はやての今後が心配でならない。
768 :名無しセカンド:2007/10/28(日) 17:43:40 ID:l8qDj8Oo0
GJ!
ワカメが(ロワ的に)良い意味でゲスいなあw
桜(あと凛)ルートと同じ轍踏んでやがるw
769 :名無しセカンド:2007/10/28(日) 17:44:29 ID:H3obitqU0
投下乙でした。
ワカメ……あまりにも予想内すぎて笑いが止まらんw
ってか今回のはやても含めてなのは勢碌な目にあってねえ。まともなのはスバルだけかい
770 :名無しセカンド:2007/10/28(日) 18:21:27 ID:11zgDOhQ0
投下乙
今回は生きてるだけマシだろ
でもやばいよなあ、この展開は……
771 :ツチダマな名無しさん:2007/10/28(日) 18:28:03 ID:XmIoVFXM0
あの展開は擁護のしようがないw
772 : ◆hsja2sb1KY:2007/10/28(日) 18:29:43 ID:FzhGwC..0
乙です!!
……なんだろうこの凄まじい納得感は……
>>749 気がつかなかったすいません、直しときました。やっとマトモにツッコミ入った……
773 :名無しセカンド:2007/10/28(日) 18:32:07 ID:Ikw4711s0
投下乙。
ここまで悲惨な状態になるとはなぁ……はやて、今後まずいぞ。
とりあえず、現在のなのは勢の状況を纏めてみると
はやて:神父とワカメの所為で滅茶苦茶やばい状態。
いつマーダー化してもおかしくない。
スバル:仲間に恵まれている為、結構正常な状態。
対主催者チームの主戦力の一人。
ティアナ:狂ってマーダー化、現在気絶中。
クロスミラージュが説得に成功するか否かで今後が決まる
エリオ:死亡確認
キャロ:死亡確認
シャマル:奉仕マーダー化、現在気絶中。
拘束はされてるが、目が覚めたときにキャロの死を知る羽目になる為、精神的にやばい。
カミナで説得出来るかどうかが鍵になる。
(ビクトリームでは、シャマルの説得は不可能と判断)
クアットロ:元々こいつはド外道なので、ある意味問題なし。
現在、ステルスマーダーとして活動中
うん、スバル以外碌な状態じゃねぇな……
774 :早まるなそれは孔明のワ:早まるなそれは孔明のワ
早まるなそれは孔明のワ
775 :名無しセカンド:2007/10/28(日) 21:14:57 ID:zfhV/Xw.0
嗚呼ワカメ……何故こんなことに……
776 :名無しセカンド:2007/10/28(日) 21:22:12 ID:BIsRwLXU0
投下乙。
なんかほのぼのとさせてもらいました。
777 :名無しセカンド:2007/10/28(日) 21:24:07 ID:QD4Ojkio0
乙。こいつらホント清涼剤だなぁ
778 :名無しセカンド:2007/10/28(日) 21:28:03 ID:8ePg9Yz20
GJ!
マッハキャリバーもGJ!
しかし
>『……私の相棒は馬鹿ですが、愚かではありません。その仲間もまた同様です』
を読んで
>>773を読むと、何かこう……悲しくなるな……。
779 :名無しセカンド:2007/10/28(日) 21:43:24 ID:2UxKIS4wO
相棒はまともだからまだ救いがあるほうさ
780 :名無しセカンド:2007/10/28(日) 21:50:12 ID:11zgDOhQ0
投下乙
ほのぼのしてて良いなあ
キャリバーが、ねねねは魔力の関係で仮契約しても
大して強くならないことを説明した方がよいかも
781 :名無しセカンド:2007/10/28(日) 22:00:36 ID:FzhGwC..0
うん、とりあえずGJ乙でした。
782 :名無しセカンド:2007/10/28(日) 22:30:46 ID:baJOANto0
GJ。実にほのぼの いや、マッハキャリバーさんにはふかしてもらいましたw
近くにも明智がくるぐらいだし、しばらくは清涼剤として安泰かな。
783 :名無しセカンド:2007/10/28(日) 22:44:28 ID:FzhGwC..0
なんか、なごませていただきましたwちょっとおざなりっぽくなって大変ごめんなさい。
784 :名無しセカンド:2007/10/28(日) 22:53:43 ID:LT7BNvkQ0
投下乙です。キャロとスバルの死に対するねねねとマッハキャリバーの心情が、冒頭のたった五行で如実に伝わった。それくらい入りが素晴らしかった。
パラレルワールドの考察も精神面でうまく機能していたようで、とてもよかったです。そしてついにチチをもげがwwwフォルゴレの傷はどんどん増えていくなぁw
785 :名無しセカンド:2007/10/28(日) 22:54:24 ID:L82/B2TY0
マーダーは充実しているから、はやてにはLSのなのはさんポジションに……余計に悲惨か
786 :784:2007/10/28(日) 22:58:39 ID:LT7BNvkQ0
って、スバル死んでねぇよwアニタの間違いでしたー……
787 : ◆1sC7CjNPu2:2007/10/28(日) 23:05:52 ID:VIRleDSU0
みなさん感想ありがとうございます。マッハキャリバーについては受け入れられてもらったようで安心しました。
>>780 ええと、ねねねがキャリバーを使用しても強くならない(魔法が使えない) ということを説明しておいた方がいいという解釈でいいでしょうか?
読み返してみると、確かにそこらへんの説明をしてないし
ついでにイリヤにキャリバーを渡した理由も説明不足だったかな修正するとしたら、ねねねがキャリバーを使用しても強くならないこととイリヤにキャリバーを渡した理由を加筆すればいいでしょうか?
788 :名無しセカンド:2007/10/28(日) 23:18:10 ID:LeejM.dg0
>>787 そんな感じでお願いします 確か、恥ずかしい姿になるだけのはず アニメ設定ではないのですが、1stの基本設定を
流用した方が混乱少ないと思うんで>キャリバー
789 : ◆1sC7CjNPu2:2007/10/29(月) 00:41:32 ID:YE2zurTE0
>>788 了解しました
近日中に修正したものを仮投下においときます
790 :名無しセカンド:2007/10/29(月) 02:00:02 ID:vjKBMgfA0
>確か、恥ずかしい姿になるだけのはず
“魔法小説家ティーチャーねねね”爆誕をちょっと期待してたw 無論魔力がないから役に立たないがw
791 :名無しセカンド:2007/10/29(月) 08:38:05 ID:GQUwSxCE0
あれ? マッハキャリバーとかクロスミラージュも、バリアジャケット付いてくんの?
792 :名無しセカンド:2007/10/29(月) 09:15:29 ID:fj4jTDZUO
付いてたな。イリヤだとやはりブルマになるのかな? 天衣にローラーブレードは似合わないし。
793 :名無しセカンド:2007/10/29(月) 11:44:25 ID:AZX0Y1DIO
しかしそれだとLSの二番煎じになるんだよな 個人的には天衣でもいいと思うけど
794 :名無しセカンド:2007/10/29(月) 11:46:36 ID:.ha6enCUO
事故でねねねにやらせる展開にすればおk
795 :名無しセカンド:2007/10/29(月) 11:46:52 ID:ESDupKx.0
戦隊物のピンク 「タイガー戦隊! タイガーピンク!」
796 :名無しセカンド:2007/10/29(月) 13:01:08 ID:TWYMUJoY0
イリヤなら最近魔法少女になったじゃないかw
797 :名無しセカンド:2007/10/29(月) 13:08:31 ID:MZmxuS.E0
せっかくだしここはプリズマ☆イリヤだろ。
798 :名無しセカンド:2007/10/29(月) 14:14:00 ID:VR5h6m9c0
>>791-792 補足しとくとバリアジャケットは防御魔法の一種で、魔力で構成された防御服をまとう呪文
防御力は魔力の大きさに比例、服に覆われていない部分にも魔力フィールドが発生していてつまりブルマでも(ry 相手の攻撃のみならず、自らの使用した魔力の逆流、暴発という危険性からも身を守る効果もあるらしい
外見は装着時のイメージで決定かな?そのあとの外見の変更はわりと曖昧
言い方があれだけど、ステ振りによりバージョンが幾つかに分けることが可能。
(例:インパルスのVPS装甲とか分かりやすいかな?
799 : ◆1sC7CjNPu2:2007/10/29(月) 16:01:59 ID:VR5h6m9c0
sageがおかしくなってましてageてしまいました、すいません OTL 修正したものを仮投下の方に投下しました
戴宗はまずいと思った。
後ろには腹部に剣が刺さって息絶えているエリオ、
そして自分の両手は剣の柄を掴んでいる。
まさしく殺人の現場です、といった状況だ。
「俺じゃ、俺じゃねぇんだ…!」
男は部屋の中を見回している、今のうちに逃げようかと思ったがそれでは殺人を認めることになってしまう。
なんとか信じてもらわなければならない。
「俺は、俺はエリオのために氷を取りに行ってたんだ!それで戻って来たら、エリオが…」
「どこだ」
そんな戴宗の言葉は途中で切られた。
「坊主を殺した奴はどこに行った?」
「し、信じてくれるのか?」
目の前な青い男はこの状況を見て、殺した奴はどこだと言った。
つまり、彼は自分が犯人ではないと認めているのだ。
「…テメェもオレと同じ口だろ、坊主の治療のための氷を持ってくるために坊主を一人にして、死なせちまった」
男は心底悔しそうな顔をして自らへの怒りをあらわにし、ちくしょうがと呟いた。
「それに、あんだけでかい声で叫んでたらさすがに聞こえてくるさ」
「あんたは…」
「オレはランサーだ、坊主をここまで連れて来たのも、オレだ」
ランサーと名乗った男は足元にあった血痕を見ながら言った、自分のではない、ランサーのでもエリオのでもない。
おそらくはエリオと争った人物の物だろう。
「俺は戴宗だ、エリオにはさっきここで会った」
それから二人は軽く情報を交換した、自分達のこと、エリオのことを。
そしてエリオを殺した犯人の可能性がある人物、茶髪のあの男のことを。
「…なるほど、そいつがやった可能性が高いな」
そう言うとランサーは捻れたよう剣をエリオから引き抜き、エリオの物だったと思われる道具をデイバックにしまった。
800 :名無しセカンド:2007/10/29(月) 20:00:57 ID:mSuTiq/M0
投下乙!!
まさか、参加作品外からのドラえもんからの支給品とは…
予想外すぎるッ!
セリフもそのキャラらしさが出ててよかった。
そして文章力の高さに脱帽。
…でも次回作には期待してない。以上。
801 :名無しセカンド:2007/10/29(月) 20:21:15 ID:TCDgvqw.0
昔やばい事やらかしたコテ名らしいんで、身構えていたのだが、やはりか。
まあ、文章の良し悪しについては言わない。句読点とかはつけてるし、書こうという気持ちはあると思う。
でもまあ、最低限のルールを守ろうね、という。
毒吐きは書き手は読まないルールなので、とりあえずこっちでも。空気悪くなったらすまぬ。
802 :名無しセカンド:2007/10/29(月) 20:41:10 ID:sUeqnZWM0
スルーは大人のマナー
803 :名無しセカンド:2007/10/29(月) 22:55:14 ID:ESDupKx.0
投下乙。
がんばった。ようがんばったヨーコ。
師匠相手に被害は最小限だ。
804 :名無しセカンド:2007/10/29(月) 22:57:13 ID:xgkDV4vU0
投下乙ー。ジンが相変わらずかっこよすぎる
そしてヨーコ南無。これでまたロワ内の女性比率が下がったかー
あとは今回撒かれた戦いの種が今後どう展開するかも見ものですね
しかし第一回放送までで死者が少なかった反動かどんどん死にますなー
805 :名無しセカンド:2007/10/29(月) 22:58:56 ID:vjKBMgfA0
投下乙。お疲れ様ヨーコ。
師匠相手によく啖呵をきったよ。
806 :名無しセカンド:2007/10/29(月) 22:59:18 ID:jBS5kQ120
投下乙
ついついカミナが心配になってしまう、頑張れ兄貴!
あとジンとラッドの掛け合いに笑ったw
>「じゃ、ラッド! オレ達は朝メシでも作って待っとくよ」
>「おう、楽しみにしてるぜ! んじゃ、ちょっくらブチ殺してくるわ〜」
お前らwww
807 :名無しセカンド:2007/10/29(月) 22:59:23 ID:.ha6enCUO
投下乙。書き手が死んだのかとヒヤヒヤしたぜ
とにかく急ブレーキに惚れた。このジンになら掘られてもいい
ってか爺自重wこいつ倒せんのかよww
グレン勢完全にバラッバラだな……残ったのがニアニキコンビてw
808 :名無しセカンド:2007/10/29(月) 23:01:36 ID:ywwPo/.w0
投下乙です。
ヨーコお疲れ様。カミナのことは知らないまま逝ったんだな・゚・(ノД`)・゚・。
ジンのしぶとさもよかったし清麿の決意もよかった。
そしてマーダーみつどもえktkr
809 :名無しセカンド:2007/10/29(月) 23:01:45 ID:TCDgvqw.0
投下乙! ジンもヨーコも頑張った。清麿もこれから頑張れ。
グレンラガン、ほんとガンガン死ぬな。
それでもアニキなら、アニキならなんとかしてくれる
810 :名無しセカンド:2007/10/29(月) 23:05:26 ID:09CUkiokO
投下乙
先が読めない展開にはらはらさせていただきました。 ヨーコとジンの精一杯な様子が伝わってきて実に面白かったです。 シンヤとラッドの争いに繋げると引きも素晴らしく正にGJ!
811 :名無しセカンド:2007/10/29(月) 23:08:12 ID:4C75B3Gw0
投下乙。 ヨーコ、師匠相手に挑む度胸は凄かったけど、正直相手が悪すぎた。
ジンレベルの実力者でも、あっさり片付けるんだからなぁ…… ジンも正直、この怪我が原因で死なないかどうかが心配。 とはいえ、治療する為に病院に行ったりしたら、別の意味で危険だしなぁ……
病院は今、死者の生産地状態だし
812 :名無しセカンド:2007/10/29(月) 23:31:09 ID:jBS5kQ120
◆j3Nf.sG1lk氏投下乙 あれだね、マオを殺すには四方八方を電波で囲むに限るね GJでした!
とりあえず812まで
あとは後ほどうpするわ
最後にエリオを見て、非常に小さな呟きだったが。
―――仇は取るからなエリオ。槍の振り方一つ、教えてやれなかったな
一瞬寂しそうな表情をして、そう、呟いた。
その後、血痕を辿るように歩き出した。
「オレは坊主の仇を取りに行く、あばよ」
さっさっと歩いていくその姿を見て、戴宗は。
「待ってくれ!俺も行く!」
大声で呼び止めていた。
許せなかった、まだ幼く、右腕をも失っているエリオを無残に突き殺した犯人が。
そして、彼の死を招いたのは外ならぬ自分であるから。
ランサー振り向き、にやりと笑った。
「いいぜ、ただしついて来れたらな」
瞬間、すさまじい速さで走り始めたランサー。
その様子をポカンと見ていた戴宗だったが。
「は、はは、いいぜ、ついていってみせらぁ!!」
空になった虎柄の水筒を拾い上げ、追いかける。
神行太保、速さにおいて劣ってたまるかというようにして二人は走り始めた。
◆ ◆ ◆
「はぁ…はぁ…、くそぉ…!」
ムスカは腹部に刺さったまま抜けないガラス片から血を滴らせながら移動をしていた。
一刻も早く病院から離れようと走っていたため精神・肉体共に激しい疲労に蝕まれていた。
「私は、私はラピュタ神なのだぞ…!」
右腕に焼き付いた小さな拳の跡。
(忌ま忌ましい、雷はラピュタ神である自分のみが使うことを許された力なのだ。それをあの小僧…!!)
「……だがまあいい、あの小僧は葬ってやったのだからな…!」
そして地図を取り出して現在地を確認する。
「ここは…D-5か」
先程は一番手近な橋を渡ろうかとは思ったものの待ち伏せや狙撃の危険を考えて南西に進むことにしたのだ。
現在はD-5の中心より少し右側よりだった。
(少々休むのもいいかもしれん)
そう呟きその場に腰を降ろそうとした瞬間だった。
時間は刻々と進む。
そして今、午前9時へと達した。
―――警告します禁止区域内です、後60秒で爆発します』
「!?」
(首輪からの声?爆発?禁止区域?馬鹿な!!)
ムスカは有能な人間である、しかし少々詰めの甘いところもある。
今回の彼の詰めの甘さは。
放送をまるまる聞き逃していたことだった。
「う、うおおおお!!」
大声を上げながら全速力でD-6へ走り始めた。
『45…44…43…』
時間は後43秒
一番近い病院のあるD-6ならば運がよければギリギリ間に合うだろう。
「こんな、こんなことで死んでたまるものかぁぁぁぁぁぁ!!」
大声を張り上げながら走り続ける。
『10…9…8』
まだか、まだつかないのか。
もう僅かしかない時間に焦りながら走り続ける。
『7…6…5』
「うあああああ!!」
(もう時間がない、こんな、こんな所でこの私が…!!)
そう思った瞬間。
『4…3…2、禁止区域からの離脱を確認しました。カウントを停止します』
カウント2の時点で脱出に成功した。
その言葉を聞いたとたんムスカは足を止めその場に倒れこんだ。
「はぁ…はぁ…!ふ、ふははははは!やはり私はついている!これもラピュタ神故か!!」
汗を流しながら大声で高笑いし、叫ぶ。
起き上がり、念のためその場から離れる。
だが、しかし。
その姿を。
その大声を。
彼等が見つけない訳がなかった。
◆ ◆ ◆
見つけた―――
高笑いと叫ぶ声を聞き、声の方に向かって見れば大砲を腕につけた茶髪の男がいた。
ご丁寧に血痕を作りながら歩いている。
「ランサー、奴だ」
戴宗の声を後ろに聞きながら鉄棒を構える
「ああ、どうやらあの男が坊主を殺した奴みたいだ…!」
そして、二人は男の前に出た。
◆ ◆ ◆
目の前に現れたのは例の東洋人と青い男だった。
「誰かと思えばこの私を閉じ込めた東洋人じゃないか、どうだったかね?私の置き土産は?」
言いながら二人の手元を見る。
東洋人は武器を持っておらず、青い男は先に数時間前に自分も使っていたのと同じアサシンナイフを鉄棒にくくりつけた槍を持っていた。
――勝った
目の前の二人は明らかに遠距離攻撃の術を持っていない、対して自分はキャノン砲を持っている。
(まず青い男を撃ち殺してやろう、そして東洋人が怯んだところに撃ち込んでやれば終わる!)
頭の中で殺す順番を考えているところに声がかかった。
「貴様が坊主を殺したのか?」
そう、青い男が聞いてきた。
坊主とは、先程殺した赤髪で生意気にもラピュタ神である自分にのみ許された雷を操る子供のことだろう。
「ああ、そうとも。突き刺しても死なずに抵抗してきたので転がっていた剣を突き刺してやった!全く愚かな小僧だったよ!!」
男はそうか、と言って棒を持ちなおした。
(今だ!!)
すばやく構えて引き金を弾く。
弾は発射され、男へとすさまじい速さで飛んで行き。
いとも簡単に避けられた。
「は――?」
次の瞬間、接近してきた男にダブルキャノンを付けている右腕を肩ごと切り落とされた。
「い、ぎゃあああああああ!?」
途端に、激痛が走り血が噴出する。
ランサーには見えている範囲で放たれる飛び道具に対処できる『矢除けの加護』がある。
さらに彼は第五次聖杯戦争のサーヴァント中で瞬間的な
故にダブルキャノンは避けられて当然だった。
彼の者は英雄にして半神、神と名乗っているだけのムスカとは違うのだ。
そして今度は激痛に顔を歪めるムスカの左肩から先を切り落とした。
「テメェは坊主を殺した挙句侮辱した、楽に殺してやりはしねぇ…………苦しみ抜いて死ね」
再び上がる叫び、ランサーはそんなことは知らぬといったように戴宗の元まで戻るとタッチした。
「う、うぁぁ…手が、手がぁ…ぁぁぁ…」
ムスカは両腕を失い、芋虫のように這いながら顔を上げた。
そして。
そこに鬼を見る。
鬼――戴宗はムスカの頭を掴んだ。
「ひっ……た、助け……!」
「殺された奴の仲間のために仇は残してやろうとしたのが間違いだった、エリオと同じ雷で、死ねぇぇぇぇぇぇ!!」
必死の命ごいは聞き入れられず、その身に雷が襲い掛かった。
「ぎゃあああああああああああああああああああああああ!?!?」
ムスカの叫びが響く。
すでにエレキテルの電磁ガードは無い。
そのなんの護りも無い体に、手加減も、容赦すらもない雷が駆け巡る。
体は雷が巡った影響で発生した熱で体の至る所が焼け爛れ、焦げ始めた。
激痛と電撃により薄れ行く意識。
(わ、たし、は……ラピュ……タ、神………)
そこでムスカは事切れた。
◆ ◆ ◆
黒焦げになったムスカ『だった物』から手を離した戴宗は、その物体の傍にアサシンナイフでこう刻んだ。
『幼き戦士エリオ・モンディアルと義手義足の少年を殺した外道、ここに討つ』
「仇はとったぜ、エリオ」
戴宗はそう呟いて立ち上がり、ムスカのデイバックの中身とダブルキャノンを回収する。
切り落とされたムスカの右腕に刻印されているエリオの拳を見て、悲しさが溢れて来たがなんとか押し止めた。
ムスカだった物の傍に腕を刻印が見えるように置き、その傍にさらにこう刻んだ。
『最後の瞬間まで戦い続けた、幼き戦士エリオ・モンディアルに勝利の栄光を』
「これからどうする?」
ランサーが聞いてきた。
「エリオを埋葬してやりに戻って、霊安室の義手義足の少年のところにここの場所を書いてやろうと思う。後死んじまった嬢ちゃんの知り合いの菫川ねねねって奴を探す」
せめて彼の仲間に犯人が死んだことを伝えるために。
「その後は?」
「まだ決めちゃいねぇ、とりあえず殺し合いを止めて酒を探したいな」
ランサーはムスカの支給品から名簿と地図を取り出すとそれを見て。
「なら温泉にいかねぇか?殺し合いに乗ってない奴らもそこに集まるかもしれねぇ。酒だってあるだろ」
なるほどと思う、そこならば体を休めるのに適しているしゲームに乗っていない者が逃げ込むにはいい場所だろう。
「よし、決まりだ。行こうぜランサー」
「あいよ戴宗」
二人の男は歩き始める。
護り切れなかった幼い戦士の『戦いを止める』という遺志を継ぐために。
まずは病院に戻り、死の瞬間まで戦い抜いた彼を弔うために。
◆ ◆ ◆
812 :名無しセカンド:2007/10/29(月) 23:31:09 ID:jBS5kQ120
◆j3Nf.sG1lk氏投下乙あれだね、マオを殺すには四方八方を電波で囲むに限るねGJでした!
813 :名無しセカンド:2007/10/29(月) 23:31:40 ID:09CUkiokO
マオも遂に無差別マーダーに……投下GJ!
814 :名無しセカンド:2007/10/29(月) 23:33:38 ID:.ha6enCUO
乙 もうやめて!マオの精神力はゼロよ!
エドで発狂寸前か……可符香なんてとんでもなかったな そしてθがんばれ。超がんばれ。
815 :名無しセカンド:2007/10/29(月) 23:37:18 ID:ESDupKx.0
GJ まさにジャミングエド。心理描写が凄かった。
>>814 頭にハイメガキャノンをつけてパワーアップしてほしい。
816 :名無しセカンド:2007/10/29(月) 23:37:29 ID:ywwPo/.w0
投下乙です。
とうとうマオも無差別か……マーダー増えるなぁww
エドに頭をやられるマオを見てなんかクレヨンしんちゃんの映画を思い出したなぁ〜。
でもエドでここまでやられたらポロロッカ食らったら廃人だろうな。
817 :名無しセカンド:2007/10/30(火) 00:09:16 ID:Bj39tJ5U0
放送をまたいでないキャラも少なくなってきたな……
818 :名無しセカンド:2007/10/30(火) 00:23:17 ID:OxBuwbL20
乙。
シータがようやく自分から動き出したが、状況はあまりに悪い。
武器も戦闘能力もない少女がふたりぼっちとはな……
そして、優秀だが難儀な能力だなマオ。
>ポロロッカ
皆、忘れちゃいけない。
今、ヤツのすぐ近くには、あの底抜けにアホなバカップルとIQ180の名探偵もいるんだぜ?
その思考を一気に食らったら……
819 :やってられない名無しさん:2007/10/30(火) 00:29:15 ID:PAghSGJo0
ああ、マオ死ぬなそれ、脳の過負荷による死亡はw
820 :名無しセカンド:2007/10/30(火) 00:32:06 ID:n0/cmmu2O
アイザックについては知らんが、少なくともミリアには「話したがらない過去」とやらがあるとか聞いたんだが
もしかして原作では既に触れられてる設定なのか?
だとするとマオが絡むと厄介だよなぁ
821 :名無しセカンド:2007/10/30(火) 00:36:34 ID:6sUexHW.0
>>820 大丈夫。バカップルの向かった先はゴミ処分場だから。
ところでもうそろそろ次スレを立てないかい?
投下スレは本当なら6だし、テンプレに余計なのが混ざっているから
慌てないうちに立てといた方がいいかもしれない。
木曜には多分埋まるだろうし。
822 :名無しセカンド:2007/10/30(火) 16:24:30 ID:ulZIdrtI0
現在予約が10件……何という予約ラッシュ
823 :名無しセカンド:2007/10/30(火) 17:41:05 ID:y59LyDPo0
投下乙
ジェット苦労人伝説が動き出した……今後に期待
824 :名無しセカンド:2007/10/30(火) 18:25:50 ID:GbcqVVro0
乙です!!
できればチェスは純粋な子供に戻って欲しい……それはそれで微笑ましくて
頑張れジェット。
825 :名無しセカンド:2007/10/30(火) 18:29:13 ID:OfYrbegw0
乙。ビバップ勢が動き出して感謝
ジェットも色々と気づき始めたな
826 :やってられない名無しさん:2007/10/30(火) 19:09:25 ID:2iDN..DI0
そういえばこの掲示板最高何行だっけ
827 :名無しセカンド:2007/10/30(火) 19:37:31 ID:ulZIdrtI0
乙。地味ながら重要なフラグがたったような気がする今回。
子供らしいチェスはかわいいね
>>826 たしか1000行じゃなかったっけ
llllllllllllllllllllllllllll/llllllllllllllll!! iilllll!! iill!! i! ll!! ! ,| ill llllllllllヽllllllllllllllllllllllllllllllllllll
llllllllllllllllllllllllll/llllllllllllllllll!! ill! ! il! / / 、 /|| l! l! l! llヽlllllllllllllllllllllllllllllllll
llllllllllllllllllllllll/llllllllllllllllll! il! /_/|,_/!,,_,,_∧_n /| i //::|| ! `,llllllllllllllllllllllllllllllll
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ムスカが1000をお知らせしない
【D-6/病院西側を病院に向かって移動中/1日目/昼】
【チーム:幼き戦士の遺志を継ぐ漢達】
[共通思考]
1.エリオの遺志を継ぎ、主催者の打倒。またはゲームからの脱出
2.病院に向かいエリオを弔う
3.その後温泉に向かう
4.エリオの身内や仲間を探して、エリオを殺した犯人を討ったことを伝える
5.1の達成のために仲間を集める
【神行太保・戴宗@ジャイアントロボ THE ANIMATION -地球が静止する日-】
[状態]:疲労(中)、強い決意
[装備]:なし
[道具]:デイバッグ、支給品一式(食料-[握り飯、3日分])
エリオの治療用の氷 、空になった虎柄の水筒
アサシンナイフ@さよなら絶望先生×10本、乖離剣・エア@Fate/stay night
『涼宮ハルヒの憂鬱』全巻セット@らき☆すた(『分裂』まで。『憂鬱』が抜けています)
不明支給品1〜2個(確認済み)
ダブルキャノン@サイボーグクロちゃん (残弾28/30)
支給品一式(-地図、-名簿)(食料-[大量のチョコレート][紅茶][エドの食料(詳細不明)])
[思考]: 基本:不義は見逃さず。悪は成敗する
1.義手義足の少年(エド)の遺体の元に行き、犯人である外道(ムスカ)を討った場所と、経緯を残す
2.どこかで酒を調達したい。
3.菫川ねねねを捜し、少女(アニタ)との関連性を探ってみる。
4.義手義足の少年(エド)の身内や仲間を探してみる。
最終:螺旋王ロージェノムを打倒し、元の世界へと帰還する
※空になった虎柄の水筒が病室に転がっています
【ランサー@Fate/stay night】
[状態]:疲労(中)、強い決意
[装備]:鉄槍(折ったポール+アサシンナイフ@さよなら絶望先生×1本)
[道具]:デイバック、支給品一式、ヴァッシュの手配書、
不明支給品0〜2個(槍・デバイスは無い) 、エリオの治療用の氷と包帯、
偽・螺旋剣@Fate/stay night、支給品一式、防水性の紙×10@現実 、暗視双眼鏡@現実
[思考] : 基本:このゲームに乗ったもの、そして管理している者との戦いを愉しませてもらう
1.戦闘準備を整える(体力の回復、まともな槍の調達)
2.言峰、ギルガメッシュ、ヴァッシュと出会えば、それぞれに借りを返す
言峰とギルガメッシュは殺す。ヴァッシュに対してはまだ未定
3.ゲームに乗っていなくとも、強者とは手合わせしたい
※まともな槍が博物館にあるかも知れないと考えています
【ロムスカ・パロ・ウル・ラピュタ@天空の城ラピュタ 死亡】