1 :
風と木の名無しさん:
. ___ ___ ___
(_ _)(___)(___) / ̄ ̄ヽ
(_ _)(__ l (__ | ( ̄ ̄ ̄) | lフ ハ }
|__) ノ_,ノ__ ノ_,ノ  ̄ ̄ ̄ ヽ_ノ,⊥∠、_
l⌒LOO ( ★★) _l⌒L ┌'^┐l ロ | ロ |
∧_∧| __)( ̄ ̄ ̄ )(_, _)フ 「 | ロ | ロ |
( ・∀・)、__)  ̄フ 厂 (_,ィ |
 ̄  ̄
◎ Morara's Movie Shelf. ◎
モララーの秘蔵している映像を鑑賞する場です。
なにしろモララーのコレクションなので何でもありに決まっています。
| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ || |[]_|| | | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ || | ]_||
|__[][][][]/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| ̄ ̄ ̄| すごいのが入ったんだけど‥‥みる?
|[][][]._\______ ____________
| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ || |[]_|| / |/ | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄.|| |[]_||
|[][][][][][][]//|| | ̄∧_∧ |[][][][][][][][].|| |  ̄
| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ || | ( ・∀・ ) _ | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄.|| |
|[][][][][][][][]_|| / ( つ|8l|.|[][][][]_[][][]_.|| /
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | | |  ̄  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
(__)_)
前スレ
モララーのビデオ棚in801板26
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/801/1174823542/l50 ローカルルールの説明、およびテンプレは
>>2-9のあたり
保管サイト(携帯可/お絵描き掲示板・うpろだ有)
http://wald.xrea.jp/moravideo/
★モララーのビデオ棚in801板ローカルルール★
ノンジャンルの自作ネタ発表の場です。
書き込むネタはノンジャンル。SS・小ネタ・AAネタ等801ネタであれば何でもあり。
(1)長時間に及ぶスレ占拠防止のためリアルタイムでの書き込みは控え、
あらかじめメモ帳等に書いた物をコピペで投下してください。
(2)第三者から見ての投下終了判断のため作品の前後に開始AAと終了AA(>>3-
>>7辺り)を入れて下さい。
(3)作品のナンバリングは「タイトル1/9」〜「タイトル9/9」のように投下数の分数明記を推奨。
また、複数の書き手による同ジャンルの作品判別のためサブタイトルを付けて頂くと助かります。
※シリーズ物・長編物の規制はありませんが、スレを占拠しないためにも投下ペースや分量を配慮して下さい。
※感想レスに対するレス等の馴れ合いレス応酬はほどほどに。
※「公共の場」である事を念頭にお互い譲り合いの精神を忘れずに。
相談・議論等は避難所の掲示板で
http://s.z-z.jp/?morara
2.ネタ以外の書き込みは厳禁!
つまりこのスレの書き込みは全てがネタ。
ストーリー物であろうが一発ネタであろうが
一見退屈な感想レスに見えようが
コピペの練習・煽り・議論レスに見えようが、
それらは全てネタ。
ネタにマジレスはカコワルイぞ。
そしてネタ提供者にはできるだけ感謝しよう。
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| ネタの体裁をとっていないラッシュフィルムは
| いずれ僕が編集して1本のネタにするかもね!
\ | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄V ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| . |
| | [][] PAUSE | . |
∧_∧ | | | . |
┌┬―( ・∀・ )┐ ピッ | | | . |
| |,, ( つ◇ | | | . |
| ||―(_ ┐┐―|| |  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ |
| || (__)_), || | °° ∞ ≡ ≡ |
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
2.ネタ以外の書き込みは厳禁!
つまりこのスレの書き込みは全てがネタ。
ストーリー物であろうが一発ネタであろうが
一見退屈な感想レスに見えようが
コピペの練習・煽り・議論レスに見えようが、
それらは全てネタ。
ネタにマジレスはカコワルイぞ。
そしてネタ提供者にはできるだけ感謝しよう。
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| ネタの体裁をとっていないラッシュフィルムは
| いずれ僕が編集して1本のネタにするかもね!
\ | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄V ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| . |
| | [][] PAUSE | . |
∧_∧ | | | . |
┌┬―( ・∀・ )┐ ピッ | | | . |
| |,, ( つ◇ | | | . |
| ||―(_ ┐┐―|| |  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ |
| || (__)_), || | °° ∞ ≡ ≡ |
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
テンプレ2
_________
|┌───────┐|
|│l> play. │|
|│ |│
|│ |│
|│ |│
|└───────┘|
[::::::::::::::::MONY:::::::::::::::::]
∧∧
( ,,゚) ピッ ∧_∧ ∧_∧
/ つ◇ ( ・∀・)ミ (` )
. (⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒)
| ┌‐^──────────────
└──────│たまにはみんなと一緒に見るよ
└───────────────
_________
|┌───────┐|
|│ロ stop. │|
|│ |│
|│ |│
|│ |│
|└───────┘|
[::::::::::::::::MONY:::::::::::::::::]
ピッ ∧_∧
◇,,(∀・ ) ヤッパリ ヒトリデコソーリミルヨ
. (⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒)
| |
└────────────────┘
テンプレ3
,-、
//||
// .|| ∧∧
. // 生 || ∧(゚Д゚,,) < みんなで
//_.再 ||__ (´∀`⊂| < ワイワイ
i | |/ ||/ | (⊃ ⊂ |ノ〜
| | / , | (・∀・; )、 < 見るからな
.ィ| | ./]. / | ◇と ∪ )!
//:| | /彳/ ,! ( ( _ノ..|
. / /_,,| |,/]:./ / し'´し'-'´
/ ゙ / / / ||
| ̄ ̄ ̄ ̄ |,,./ / /,!\
| | / `ー-‐'´
| | ./
|_____レ"
,-、
//||
// .|| ∧∧
. // 止 || ∧(゚Д゚,,) < やっぱり
//, 停 ||__ (´∀`⊂| < この体勢は
i | |,! ||/ | (⊃ ⊂ |ノ〜
| | / , | (・∀・; )、 < 無理があるからな
.ィ| | ./]. / | ◇と ∪ )!
//:| | /彳/ ,! ( ( _ノ..|
. / /_,,| |,/]:./ / し'´し'-'´
/ ゙ / / / ||
| ̄ ̄ ̄ ̄ |,,./ / /,!\
| | / `ー-‐'´
| | ./
|_____レ"
テンプレ4
携帯用区切りAA
|>PLAY ピッ ◇⊂(・∀・ )ジサクジエンガ オオクリシマース!
中略
[][] PAUSE ピッ ◇⊂(・∀・;)チョット チュウダーン!
中略
□ STOP ピッ ◇⊂(・∀・ )イジョウ、ジサクジエンデシタ!
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| 僕のコレクションに含まれてるのは、ざっと挙げただけでも
|
| ・映画、Vシネマ、OVA、エロビデオとかの一般向けビデオ
| ・僕が録画した(またはリアルタイムな)TV放送
| ・裏モノ、盗撮などのおおっぴらに公開できない映像
| ・個人が撮影した退屈な記録映像、単なるメモ
| ・紙メディアからスキャニングによって電子化された画像
| ・煽りや荒らしコピペのサンプル映像
| ・意味不明、出所不明な映像の切れ端
\___ _____________________
|/
∧_∧
_ ( ・∀・ )
|l8|と つ◎
 ̄ | | |
(__)_)
|\
/ ̄ ̄ ̄  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| 媒体も
| 8mmフィルム、VCR、LD、ビデオCD、DVD、‥‥などなど
| 古今東西のあらゆるメディアを網羅してるよ。
\_________________________
|__[][][][]/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| ̄ ̄ ̄| じゃ、そろそろ楽しもうか。
|[][][]__\______ _________
| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ || | |/
|[][][][][][][]//|| | ∧_∧
| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ || | ( ・∀・ )
|[][][][][][][][]_||/ ( )
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | | |
(__)_)
スレ立て相談所スレに報告してまいりました。
テンプレが多目のスレッドを立てるのは初めてなので、不足などありましたら
補足をお願いします。
乙です
乙!
おっつかれい!
前スレ末尾に案内書き込んでくれた方、ありがとう。
自分はもう書き込めないと思って試しすらしなかった。
>PLAY ピッ ◇⊂(・∀・ )ジサクジエンガ オオクリシマース!
俺の名は10文字早手。
恐ろしくトレンチの似合う、創部警察署刑事課きっての若手エースだと言え
ば聞こえが早いだろう。その日俺は、創部商店街内にある駄菓子屋、
『ミス・ユニバース』で起きた謎の「うまい棒大量強奪事件」の捜査をした
帰りだった。
……フッ、事件はいつでも男10文字を解放してはくれない。難事件に
もてたって、刑事としてはともかく、男としては嬉しくないってのによォ!
「10文字君、なんかお腹空かない? なんか固形物的なもの食いてぇな〜、
うまい棒はもうやだよ〜」
隣を行く先輩の8さんはのんきなものだ。……まァ、それも仕方あるまい。
優秀な後輩(言わずもがな俺だ)に任せていれば、おのずと事件が解決して
しまうのだから、このゆるゆる加減も頷ける。
そう、ゆるゆると言えば。
俺はもののついでに創部署きってのゆるゆるな部署、「事項管理課」へと
向かった。ここの奴らを適度にからかいつつ励ましてやるのが俺の日々の勤め
なのだ。彼らは一見迷惑そうにしながらも、その実俺の来訪を今か今かと
待ち構えている。股来さんにいたっては、俺がここに来た回数を、律儀に
黒板に「正」の字で記録しているほどで……
おおっと、こいつは言わぬが花という奴さ。
脳内で噂をすれば、早速事項課メンバーのふ抜けた会話が聞こえてきた。
「あ、なんかそろそろ10文字さんが来そうな予感」
この声は警察官として、一人の女性としても曲がり角なミカヅキ君か。
「あー、分かる分かる。あいついつもこれぐらいの時間にくんだよねー」
これは股来さんか。……フッ、不在中も常に噂の中心になっているとは
……さすが俺だぜ。
「私、あの人嫌いなんですよね。ていうか、あの人のまとう空気が
嫌いなんですよね」
これは能面顔のサネ家君。分かってるって、素直に好きと言えない
ひねくれやさん。俺は全てお見通しさ。
「そうですかぁ? 10文字さんって内面はともかく、外見は結構かっこ
よくないですかぁ?」
新人のムカデ君! いやはや若さとは恐ろしいものだぜ……俺がかっこいい
なんていう本当のことを、なんの衒いもなく言えるこの大胆さ。
それを受けて、不惑を迎えてなおいい加減なクマ本さんがハハハと笑う。
「言いにくいことをあっさりと言うねぇマカデくん。彼も、悪い奴じゃ
ないんだけどねぇ」
「悪い人じゃないけど、人生の中でぜーッたい関わり合いになりたくない
タイプですよね!」
「はっきり言うなミカヅキおぉい! ついでにコーヒー淹れろおぉい!」
「何でですの?」
やれやれ、散々な言われようだぜ。しかし真のヒーローというものはただ
崇め奉られているものでは無い。何やかやと言われながらも、
その実みんなから頼りにされている……それが男ってモンだろ?
そんな中、柿の種とピーナツを夢中でより分けているうだつの上がらない
桐山に向かって、ミカヅキ君は言った。
「ねー、桐山君だって10文字さんのこと嫌いでしょ? なんだかんだ言って
いつも絡まれてるし」
「お、確かに彼の被害を一番被っているのは、桐山君だねぇ」
「あの人、絶対巨大掲示板に『全てを桐山のせいにするスレ』とか立てて
ますよ」
「ねちっこいから、いまだに三浪のこと根に持ってんだよ」
「えええー、10文字さんって三浪なんですかぁ!?」
おおっと、こいつはまずいぜ。話が事実と逸れてきてやがる。そろそろ
俺が華麗に登場し、この場を収集しなければ……。そして、男10文字早手が
事項管理課に踏み入ろうとした、まさにその時。
「え、僕10文字さんのこと嫌いじゃないですよ? むしろ、結構好きですよ」
柿の種より分け作業を中断し、顔を上げた桐山ののほほんとした声が、
俺の鼓膜を貫いた――。
続いて、ええええええッという大ブーイングが響き渡る。
不覚にも、俺はしばらく固まったまま反応できずにいた。意気揚々と
飛び出していこうとした8さんが、俺が立ち止まったせいでタイミングを逸し、
盛大にこけるのが視界の片隅で見えたが、そんなことはどうでもいい。
桐山は今、なんと言った?
「……桐山君、それ本気で言ってるの?」
「はっきり言いますけど、あの人は短所はあっても長所はない人ですよ」
信じられないと言いたげな女性陣に向かい、桐山はその人格をあらわすよう
なふにゃけた返答を返す。
「いやぁ。だって、あの人悪い人じゃないし。それにたまににゅうめんとか
あんぱんとかミルメークとか奢ってくれるし、不用品も貰ってくれる
じゃないですかー」
「食いモンでつられてんのかおぉい! 目ェ覚ませおぉい!」
「い、痛い! 痛いですって股来さん!」
――桐山、桐山秀一郎。
時効になった事件を個人で捜査するのが趣味の、うだつの上がらない
ポテチン。同 期 の 中で自他共に認める俺のライバル。
俺達は血で血を洗い凌ぎあう、殺伐とした関係なのだと思い込んでいた。
たった今、桐山の告白を聞くまでは。
そんな奴が――俺を嫌いじゃないと、いやむしろ、――好きだ、と。
その時、はたと気がついた。ヒントはずっとそばにあった。しかしあまりに
近すぎて見えなかったのだ。
時効を迎えた犯人へ桐山が渡す「誰にも言いませんよカード」。
あれは桐山から俺に対するメッセージだったのだ。あいつはいつの日か俺に
「今夜空いてますよカード」を渡す、その練習をするために、時効になった
事件を捜査するなんていう、回りくどい真似をしていたんじゃないのか。
当たり前だ! あんなことを本気で趣味にしていたとしたらただの
可哀想な人だろうが! それを俺は、ライバル同士というフィルターに囚われて、あいつの本当の
気持ちに気づくこともなく……。
「くそッたれ……ッ!」
思わず、壁に張られたそぉぶくんのポスターを殴りつける。創部署の
アイドルが、俺の今の心情を表すかのように歪んだ顔になった。
馬鹿か俺は! 桐山の、ポテチンなりの不器用なアプローチに今まで気付き
もしないで……!! もしここに俺が二人居たら、鈍感な、それでいて
憎めないハードボイルドトレンチ野郎を思い切り殴りつけてやるところだ!
「ゲッ! 10文字来ちゃったよ!」
壁を殴る音で気が付いたのだろう。股来さんが顔をしかめる。俺はそれに
構わず、ずかずかと事項管理課に足を踏み入れた。
「き・り・や・まァァァァァァァァァァァァァッ!!」
「え、えッ!? アレ、え、何、え、え? 」
ずっと心に秘めていた想いを、知られてしまったことに動揺したのだろう。
桐山は慌しくイスから立ち上がる。俺は俺達の間にいた股来さんを優しく
どかし、桐山の前に立ちはだかった。
後ろの方で「ぎゃあッ!」という悲鳴が聞こえたのは気のせいだろう。
パニックになったのか、猫ちゃっちゃ先生のように奇怪な動きをしている
桐山を、俺は――しっかりと抱きしめた。
俺の腕の中で、桐山がびくっと震える。ああ――こいつが、こんなにいい
抱き心地がするとは知らなかった。
しん、と辺りが静かになる。
「桐山、馬鹿野郎だった俺を許してくれ」
「あ、あのー、10文字さん……?」
「皆まで言うな! 男10文字早手、お前の思い、しっかりと受け止めた!」
俺はいったん身体を離し、桐山の目を真正面から見つめた。
ポテチンとした、しかし澄んだ瞳が恥ずかしげに俺を見た。――何も言わなく
とも、その目がラヴと言っている。
「自分の気持ちってやつに、ようやく気付くことができたぜ。
ヘッ、ポテチンに先に告白されちまうとは、な」
「あのー……?」
「安心しろ桐山、――必ずお前を幸せにしてやる!」
こそこそするのは器の大きな俺には似あわねぇ……そうだろ? 桐山。
俺は二人が結ばれたことを周囲に知らしめるべく、桐山の唇を奪った。
無論、ディープにだ。
感激のあまり銅鐸のように固まる桐山。その後ろにいたミカヅキ君が、
息を呑む。フッ、お嬢ちゃんには刺激が強すぎたか……。
「いッ……やああああああああああああああああああああ―――ッッ!!」
「なにやってんだおぉぉぉぉいッ!! ホモかおぉい!!」
「これはもう犯罪の域ですよ!!」
「えええっ、お二人はそういう関係だったんですかぁ!?」
「み、見てないよ、私はなーんにも見てないからね。ほんとほんと」
「うるせーぞ! 誰だ今ホモかって言った奴ァ!! またお前か桐山ァ!!」
「ん? あれ、一瞬寝てた? 10文字君、みんな何騒いでるの?」
俺達二人を包む周囲の暖かな祝福の声。
やわらか地蔵のように脱力している桐山を抱きかかえ、俺はトレンチの女神
に桐山への不変の愛を誓ったのだった――。
□ STOP ピッ ◇⊂(・∀・ )イジョウ、ジサクジエンデシタ!
>>21 おぉぉぉいGJです!
天然受けな桐山君カワユスwww
歳が違う同期って関係がさらに萌えるよなあ
>>21 ちょwwwまさかこの作品が読めるとは。
リアルに脳内再生されました。GJwww
>>21 萌えたw他のキャラクターも脳内再生されたよおぉいww
GJ!
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| 井サカ光タ郎『ラッシュ生活(英訳)』 より黒沢×笹岡
____________ \ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| __________ |  ̄ ̄ ̄∨ ̄ ̄| 温いエロがあります
| | | | \
| | |> PLAY. | |  ̄ ̄∨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| | | | ∧_∧ ∧_∧ ∧∧ ドキドキ
| | | | ピッ (´∀` )(・∀・ )(゚Д゚ )
| | | | ◇⊂ )( ) | ヽノ___
|  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | ||―┌ ┌ _) ┌ ┌ _)⊂UUO__|| |
| °° ∞ ≡ ≡ | || (_(__)(_(__). || |
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
25 :
泥棒×元画商 1/5:2007/05/13(日) 14:53:11 ID:FPG8z7wX0
解かれてゆくにつれて笹岡は饒舌になった。
「そういえば昔から、私は君の言う事をなんでも信用してしまうんだ」
そこに責めるような口調は無い。感嘆が滲むだけだ。
どうしてこんな事になっているのか訳が分からなかった。
けれども不思議と違和感はなかった。
笹岡は無防備な姿を晒す羞恥に強張りながら、黒沢のすることに積極的に抗う事も出来ない。
「レストランのときだってそうだ。私は君が小さなスプーンでライスを食べるのを見て、
なるほどこれが高級レストランなのかとむしろ酷く感心したものだ」
そうだったか、と黒沢は声を出さずに笑う。
笹岡は視線を逸らし、下らぬ話をすることで意識を逸らそうとした。
黒沢の手は器用に動く。
滑らかに動くその手は、笹岡の全てを知っているようだった。
迷い無く動き、正確にポイントを見つけ出しては巧妙に動く。
笹岡は反応を返す自身の体に恥じ入るばかりだ。
先ほどの黒沢の見事は腕前をぼんやりと思い出していた。
黒沢の手は実に器用に金庫を見つけ出し、それを開いて見せた。
実際の仕事とは違ったが、こんな風に仕事をしているのだろうと笹岡は信じている。
こんなことは、プロフェッショナルな泥棒たる君には簡単なことなのかと言うと、
黒沢は少し驚いた顔をして、珍しく声を立てて笑った。
笹岡を解いてゆくことは確かに泥棒に似ているかも知れないと黒沢は思う。
この高揚感には覚えがある。
目的のものを探し、手にしたときの高揚に似ている。
けれどもっと深い場所に根ざした喜びであるかのようにも思えた。
幼い頃、夏になるとカブト虫を取った。どの木の、どこにいるのか、黒沢には何故か分かった。
見つけると、無防備に体中が喜びでいっぱいになった。
年を経て幾重にも包まれて鈍くなったそういう感覚が、黒沢の中で柔らかく揺れている。
笹岡の声が上がり、笹岡はそれを恥じているのか声を堪えた。
黒沢は僅かでもかき消すためにボブ・ディランのボリュームを上げてやる。
声が上がる度にボリュームを上げる。
まるで自分が演奏しているかのような気がしてくる。気分が良い。
次第に息が荒くなり、声が上がり始める。
会話の声に矯正が混じったのを恥じて笹岡は口を閉じた。
黒沢はそれに気づいたのか、ボブ・ディランのボリュームを上げた。
剥き身にされるのは体だけではなくて、長い間押し込められたあらゆることが、
行為の中で露になるようだ。積み重ね、押し込められたものが解放されるのは酷く混乱する。
同年代の男よりも幾分貧弱な胸を黒沢の手が滑る。
薄い胸の皮膚を撫でると笹岡はくすぐったさに身を捩じらせた。次第に冷えた体に熱がともる。
笹岡の昂まりとともに黒沢はボブ・ディランのボリュームを上げた。
まるで自分が演奏しているかのような顔をしている。
どうしても視界に入ってしまうのが耐えられず、笹岡は手探りで見つけたクッションを顔に押し当てた。
きつく閉じた瞼の裏に黒沢の得意気な顔が映る。
何をするのも得意気な顔をしていたように思う。
視線を逸らしていた時よりも明確に黒沢の視線を感じて笹岡は呻いた。
力いっぱい押し付けたクッションの奥から、途切れ途切れに声が漏れる。
クッションを握り締めて関節が白く浮き出た笹岡の手を、黒沢はそっと撫でた。
黒沢の指を痛いくらいに呑み込んでいた後孔が次第に指に馴染み始める。
苦しげだった呻きに快楽が混じり、指を増やすとまた苦しげに呻いた。
血管の透き通る皮膚の薄い内股を撫でると、反射的に笹岡は足を閉じようとする。
それを許さず大きく割り開くと黒沢はゆっくりと進入した。
クッションの奥から呻き声が漏れる。
あやすようにもう一度足を撫でながら、既に一度達し、
もう一度熱を帯び始めたペニスの先端を緩く刺激する。
笹岡の体は快楽と痛みと羞恥と愛撫の心地よさに弛緩と緊張を繰り返していた。
いつしか呻き声は消え、抑えることの出来ない声だけがかみ締めた歯の間から零れ落ちる。
そのたび笹岡の体は羞恥に強張るのだ。
黒沢の突き上げは緩く、ペニスへの愛撫も緩やかだった。
笹岡はいまや大海原に揺れる一枚の葉に過ぎなかった。
快楽の為ではなく混乱のために、溺れるものが掴むようにその腕が黒沢を求めて彷徨う。
張り詰めたペニスの先端には蜜が滲んでいた。黒沢はそれを弄ぶ。
つま先まで緊張を漲らせ笹岡は身悶えた。
「もっ…ぁっ…もう…っ」
羞恥に震えて笹岡は解放を切望した。
黒沢の愛撫はあまりに優しい。
笹岡は自分という存在がバラバラに解けてしまいそうな錯覚を覚えた。
クッションが手から零れ、熱を帯びた目が交差する。
黒沢は少し笑っているように見えた。
しかし笹岡の視界は熱っぽく靄がかかったようだったから、本当のことは分らない。
別れは呆気なかった。
「特別な日」は霞のように日常に溶けていた。
最後までキスどころか、抱擁や握手すらも無かった。
再開のときよりは幾分雰囲気は柔らかいものの、
やはり照れくさそうに笑って、また会おう、と言って別れた。
30男の「また」などという言葉は挨拶のようなものだ。
コンビニ店員の「いらっしゃいませ」と同じくらい、言葉に意味は無い。「また」はない。
黒沢は自分の人生に満足している。渇いてはいない。
しかし、「充実」とは違うと思っている。「納得」といってもいいかもしれない。
茫洋たる海のなすままに揺られることに納得しているのだ。
ただ、笹岡がこの大海原に起こす小波は何故か心地よかった。
「また」はない。それは確信のようなものだったが、笹岡が言うと、その確信は柔らかく揺れた。
会うこともあるのだろうかと思う。
思いながら、几帳面に折りたたまれている笹岡の妻の電話番号の書かれた紙を
手慰みに弄んだ。
そういえば、お互い連絡先を交わしていなかったことに気が付いた。
手元に残ったのは、もうすぐ笹岡とはなんの関わりもなくなる女の電話番号だけだ。
黒沢は肩を震わせて笑った。
それからポスターに描かれたエッシャーの騙し絵を見た。
笹岡の言葉を思い出していた。
こんな風に奇妙にねじくれた繋がりこそが現実にはありうるのかもしれなかった。
騙し絵は騙し絵ではなく、現実そのものかもしれなかった。
笹岡に随分毒されていた。こんな考えをする自分に僅かな驚きと動揺があった。
それも心地よかった。
電話番号の書かれた紙を再び丁寧に折り畳むとポケットにしまった。
ただ、次に笹岡と会ったとしても、お前の言ったとおりだったよ、
などと言ってやるのは癪だなと考えていた。
____________
| __________ |
| | | |
| | □ STOP. | |
| | | | ∧_∧ 誤ってageてしまったorzマイナーでスマン
| | | | ピッ (・∀・ )
| | | | ◇⊂ ) __
|  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | ||―┌ ┌ _)_|| |
| °° ∞ ≡ ≡ | || (_(__) || |
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
>>21 誰の発言なのかばっちり音声付で分かるのがスゲェwwww
>21
笑いすぎて腹いてよおぉぉい!!
脳内であのキャストのまんま再生されたw
面白かったGJw
>21
gjgjgjwwwwwwwwwwww
面白杉だぞおぉぉい!!
>>24 井佐可作品が読めるとは思ってなかった
GJ!!
>>21 メチャワラタwwww
10文字の思考回路スゴスw
三浪で同期だったのか…知らなかった。
_________
|┌───────┐|
|│l> play. │|
|│ |│
|│ |│
|│ |│
|└───────┘|
[::::::::::::::::MONY:::::::::::::::::]
∧∧
( ,,゚) ピッ ∧_∧ ∧_∧
/ つ◇ ( ・∀・)ミ (` )
. (⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒)
| ┌‐^──────────────
└──────│アベレージのカリ-ヤ×アベです
└───────────────
外がすっかり暗くなった頃、アベはいつものコンビニでいつものようにカリヤの相手をしていた。
「アベくぅん、今日は何買いにきたんだい?」
「なんでいちいちお前に報告しなきゃならないんだよ…えっと、弁当とボールペンとティッシュとあと」
「あ〜っはっはっはっ!相変わらず平均的なお答えだこと」
「悪いかよ」
「いや〜実にアベくんらしくてうぃーんじゃない?
…だっ、だからって、別に好きってワケじゃないんだからねっ!勘違いしないでちょうだい!!」
「いや誰だよって、あっ外雨降ってる」
「本当だねぇ」
何時の間にか店の外では大雨が降っており、店の窓ガラスを叩きつける雨音からして、当分止みそうにないように思えた。
「うわどーしよ。俺今日傘持ってくんの忘れてた…そうだ、ここで買ってこ」
急ぎ足でビニール傘の売り場まで行くと、そこには一本の傘も残ってはいなかった。
「ええっうそだあ!さっきまでは何本か残ってたのに…」
「…すいませんねぇお客さん。今日の天気予報は晴れでしたから、買ってく人多くって」
いつもこの時間帯にレジ打ちをしているコンビニの店員が申し訳なさそうに言う。
アベががっくしと肩を落としていると、後ろから背中をつつかれた。
振り向くとそこにはカリヤが立っていて
「アベきゅうん」
「ん、何だよ?」
片手にはビニール傘が握られており
「僕が送ってってあげようか」
そう言ってにっこりと笑った。
「…いやいいよ。俺ん家までそんな遠くないし」
「だーめ!風邪でもひいたら大変でしょ〜?」
するとアベはなんだか気まずそうな顔をして言った。
「や、そうじゃなくって…ほら、大の男が相合傘っていうのも、なんかさあ」
「あ〜っはっはっはっはっ!プラネタリウムを一緒に見た仲じゃないかぁ。大丈夫だってえ。さあ行こ行こ〜」
「何が大丈夫な…あぁっておい!引っ張んなよカリヤぁ」
カリヤはアベの腕をつかむと、グイグイと強引に店の外まで引っ張っていった。
自動ドアを通り抜けると外の空気は湿気に包まれていて肌寒く、2人は思わず身震いをした。
「寒いねぇ。体冷えちゃわないうちに行こうかあ」
そう言ってカリヤは傘をさすと、中に入るようにアベを促した。
アベは少しためらったが、雨の降り具合が更に強くなったのを見て仕方なく従うことにした。
「ほらアベくん、もっとこっち入んなよお」
2人が一つの傘に入り街中を歩いていると、ふいにカリヤがアベの肩に腕をまわし傘の内側へと抱き寄せてきた。
「うわっ」
急な出来事にアベはバランスを崩し、カリヤに体を預けるような体制になった。
「ちょっ、いきなり何すんだよお」
反抗の声をあげるアベに、カリヤは平然として言う。
「ん?だって肩濡れちゃうからさぁ」
「いやいくらなんでもくっつきすぎだから。っていうか、そうするとお前の肩が…」
「あっはっはっは〜、うぃーのうぃーの。細かいことは気にしなあいっ」
そして行き交う人の視線を感じながらもようやくアベの家の玄関前に行き着いた。
「到着ぅ〜」
「あ、あぁ…ありがとなカリヤ。わざわざこんなとこまでさ」
「うぃ〜んだよぉ。負け組な上に雨でびしょ濡れだなんて、かわいそすぎて放っておけなかったからさあ〜」
「なんだよそれぇ。あ、ちょっと寄ってけよ。お茶かなんか出すから」
アベが部屋にカリヤを招き入れようと玄関のドアノブに手をかけると、
自分のより少しばかり大きめの手がそれを遮った。
「アベくぅん。気持ちは嬉しいんだけど、僕もう帰らなきゃ〜」
「…そっか。じゃあ今度なんかお返しでもするよ」
カリヤはアベのその言葉に反応を示した。
「ん?お返し……って、なんでも?」
「おう、だたし俺ができる範囲でな」
ふいにカリヤが不敵な笑みを浮かべる。
「ふぅん…その言葉、忘れちゃいけないよ?アベくぅん」
そう言ってアベの肩をポンとたたいた。
「もうしつこいなあ。俺、約束は守るぞ?」
「そうかいそうかあい。それじゃあ、次会うまでに考えておくねぇ。楽しみにしてるよお〜あ〜っはっはっはっはっは〜い!」
カリヤはいかにもご機嫌といった様子で、高笑いをしながら傘もささずに雨の中を去っていった。
そんなカリヤを見送りつつ、アベはなんとなく嫌な予感がするのであった。
_________
|┌───────┐|
|│ロ stop. │|
|│ |│
|│ |│
|│ |│
|└───────┘|
[::::::::::::::::MONY:::::::::::::::::]
ピッ ∧_∧
◇,,(∀・ ) 続く?と思われます。ありがとうございましたorz
. (⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒)
| |
└────────────────┘
>36
リアルタイムで萌えましたGJGJ!
なんかもう最近このカプ好きすぎる。
続き正座して待ってます!
>>21 すごい嬉しいです〜〜〜〜〜〜!
ありがとうありがとうありがとう!
>21
萌えたぞおぉぉい!!
笑いも止まらないぞおぉぉい!!
>>36 ウホッwwカリヤが何を頼むのか楽しみ!
やっぱ体で(ry
>36
Singin'nTheRainで華麗に踊るカリヤが容易に想像できてww
どんな対価かwktkしてます。
>24
井土反の泥棒大好きです!GJ!GJ!
>PLAY ピッ ◇⊂(・∀・ )ジサクジエンガ オオクリシマース!
(若雑誌にて連載中、1059の禿鼠×軍師です)
(本日発売の若雑誌内にて発表された人気投票結果を踏まえたお話)
「籐吉郎様………まだ落ち込んでいらっしゃるのですか?」
夜もすっかり更けた頃、就寝の時間にも関わらず、籐吉郎は寝床に就こうともしない。
襖を微かに開けたその間から煙管の紫煙を鈍く燻らせ、深い溜め息と共に煙を吐き出す。
半兵衛はそんな男の背中を切なそうに見つめながら、何とか眠りに就くよう説得をする。
そもそもこうなった切欠というものが些細なもので、城内における半兵衛の人気があまりにも高く、
その証拠に、側女達からの恋文らしきものが半兵衛の手元へ多く届いている。
それを受け取った本人は困惑しているものの、傍から見た籐吉郎にしてみれば嫉妬せずにはいられない。
自他共に認める放蕩癖の止まぬ女好きとしては、これ以上の落胆は無いと言っても過言では無い。
半生「小鹿!」マサシと小鹿
|> PLAY ◇⊂(゚∀゚) ジサクジエンガオオクリシマス
マサシのポエムっぽいので苦手な方はヌルー
すいません、後で出直してきますorz
狭い部屋に無理矢理二人で寝た。
あいつはプリンを食べなかった。俺のお気に入りを。
甘いものは苦手と云った。
風呂上がりの背中をじっと見つめた。線が細く見えて、
意外と筋肉はついていた。
キスをした。驚きよりも、体が熱くなった。
マサシくんばプリンの味すると、と冗談っぽく云う。プリ
ンの味なんか知らない癖に。
体を重ねて、あいつに溺れてしまう。
最初で最後の賄いを食べた。舌が肥えてる俺からする
とまだまだだけど、でも手が止まらなかった。気持ちが、
美味しかった。
ポケットの中に手紙が入っていた。涙が溢れた。
狭い部屋にゆったり一人で寝た。
いつもみたいにプリンを一つ買った。
のんびり風呂に入って、テレビを見ながらプリンを食べ
た。
全然甘くなかった。煙草の味がして、不味い。
ただいま、とか云いながらあいつは厨房に入ってきた。
包丁を握る手が止まって、顔を見た瞬間頬に一筋水が垂
れた。
熱を思い出した体は、もう深く沈んでしまっていた。
□ STOP ◇⊂(゚∀゚)ジサクジエンガオオクリシマシタ
譲って頂いた姐さん申し訳ないです…
改行やら何やら至らないとこだらけですが、深夜のテンションで読み飛ばして下さい
>>47 つつつ、続きを‥待ってます、1から貼り直しでお願いします!
54 :
ブラックホール:2007/05/15(火) 02:59:32 ID:CC7CYwCo0
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| 擬人化
____________ \ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| __________ |  ̄ ̄ ̄∨ ̄ ̄| ブラックホール×若い恒星?
| | | | \
| | |> PLAY | |  ̄ ̄∨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| | | | ∧_∧ ∧_∧ ∧∧ 宇宙ヤバイ
| | | | ピッ (´∀` )(・∀・ )(゚Д゚ )
| | | | ◇⊂ )( ) | ヽノ___
|  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | ||―┌ ┌ _) ┌ ┌ _)⊂UUO__|| |
| °° ∞ ≡ ≡ | || (_(__)(_(__). || |
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
飢えている。満たされない。
どんなに貪欲に全てを引き寄せ食らいつくしても、この空白が癒される事はない。
かつては周りの何よりも輝く存在だった。
周りに自分よりも長けた者は居なかったのだ。
ある時起こった崩壊。爆発。
周囲を巻き込んで粉々になるはずだった。
けれど、多分自分は長く生きすぎた。
肥大した自我とエネルギーはバラバラになるには大きすぎた。
結果、残された全てが爆発とは逆に収縮して行く。止め処なく。
最初は吹き飛んだ自分自身の欠片。そして周りに残された全て。
失った輝きの分だけ、いやそれ以上の貪欲さで、空間すらねじ曲げて一つの塊に。
何もかも思うがままに取り込んでいく。圧倒的な力の感覚に酔いしれた。
けれど他の存在が自分の力になっていく事を楽しめたのは本当に最初だけだった。
そうして飲み込んでいけば行くほど、周りには何も無くなって、孤独が深まるだけだった。
その光は最初は遠い所にあった。けれど次第に不規則な動きで近づいてきた。
多分、自分の持つ引力が影響したのだろう。
そういう事は、周りが過疎化するに従い減ってはいたが皆無ではなかった。
周囲全てに伸ばした手。増し続ける引力の影響範囲は、じわじわと広がっている。
「ああ、びっくりした。そんな所にいるとは分からなかった。かくれんぼでもしているつもり?」
まだ若々しさの残る青白い光を放って、好奇心に満ちた口調で声をかけてくる。
若い恒星は自分のような存在に会ったのは初めてだったのだろう。
そして自分の噂が届く範囲に居なかったのだろう。
無邪気で、親しみすら感じさせる無防備な存在。
その姿にかつて自分も持っていた持っていた輝きと熱の記憶がかすめて消える。
今のこの体はただの力の固まり。かつて放っていた光もこの体の中を出ていく事はない。
音も何もかもを閉じこめた静寂と死の星だ。
……だからこちらから語りかける事は出来なかった。ただ言葉を聞くことしか、できなかった。
「返事もしてくれないんだね。でもいるのはもうわかったよ。
だってすごい力で僕を引き寄せていたのは君でしょう?」
その星は、自分が生まれた場所からはぐれて、影響し合う重力に流され続けてきたようだった。
彼の生まれた場所の近くで星が爆発した事が推進力になったのかもしれない。
もっともその星は、綺麗に砕け散ったのだろう。
……この自分の様に、持て余す大きさを別の力にすることもなく、
壊れ、ちりぢりになることができたのだろう。
そういう星が、いつかまたこの宇宙の中で新たなる生命の発祥の土台になることがあるという。
自分はその循環からはずれてしまったのだと、多くの星々を飲み込み、
全てを自分の身の内に取り込んだ結果の知識とした今は知っていた。
「……ここは寂しいね。どうしてこんなに何もないんだろう。
でも君は大きいね。すごいな。僕もね、今はこんなに小さいけれど、
いつか他の星みたいに大きくなりたいんだ」
希望に満ちた若い恒星の声。心の奥底にある記憶が不意をつくように甦った。
恒星に生まれ落ちれば誰だって願うに違いない根元的な願望。
少しでも長く大きくと願い続けた結果が今ある現実なのだとしたら
なんて皮肉なのだろう。
今はまだその星はこの場所から逃れる事が出来るはずだった。
けれど、その星はゆっくりとこの呪われた体に近づいた。
ゆらゆらと近づいてくる恒星は、自らの危険を知らずに、重力場へ。
近づくな、と警告は出来なかった。
自分の光どころか、声も意志も何もかも、表に出すことは不可能なのだから。
一瞬の出来事。
影響下に落ちた星は、悲鳴を上げた。上げたと思う。
その悲鳴すらも全て、自分の中に閉じこめる。何一つもらさぬように永久にねじ伏せ身の一部にする。
強い重力の中で、彼は圧縮される間もなく崩壊していく。
崩れ去る彼は自分がどうなったのか理解する間もなかったに違いない。
そしてまた、手の届く範囲には誰もいなくなる。
孤独という責め苦が終わる時が来るのかそれすらもわからないこの体だけ残して。
58 :
ブラックホール:2007/05/15(火) 03:05:11 ID:CC7CYwCo0
____________
| __________ |
| | | |
| | □ STOP. | |
| | | | ∧_∧
| | | | ピッ (・∀・;) ヒトツニナッテモ ナオフコウ
| | | | ◇⊂ ) __
|  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | ||―┌ ┌ _)_|| |
| °° ∞ ≡ ≡ | || (_(__) || |
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
ぐっじょぶ
>47を投下した者です。>48姐さんを始め、皆様、先程は失礼致しましたorz
仕切り直しという事で最初から貼らせて頂きます。
|>PLAY ピッ ◇⊂(・∀・ )ジサクジエンガ オオクリシマース!
(若雑誌にて連載中、1059の禿鼠×軍師です)
(本日発売の若雑誌内にて発表された人気投票結果を踏まえたお話)
「籐吉郎様………まだ落ち込んでいらっしゃるのですか?」
夜もすっかり更けた頃、就寝の時間にも関わらず、籐吉郎は寝床に就こうともしない。
襖を微かに開けたその間から煙管の紫煙を鈍く燻らせ、深い溜め息と共に煙を吐き出す。
半兵衛はそんな男の背中を切なそうに見つめながら、何とか眠りに就くよう説得をする。
そもそもこうなった切欠というものが些細なもので、城内における半兵衛の人気があまりにも高く、
その証拠に、側女達からの恋文らしきものが半兵衛の手元へ多く届いている。
それを受け取った本人は困惑しているものの、傍から見た籐吉郎にしてみれば嫉妬せずにはいられない。
自他共に認める放蕩癖の止まぬ女好きとしては、これ以上の落胆は無いと言っても過言では無い。
「………籐吉郎様」
半兵衛は徐に立ち上がり、背中を丸める男を後ろからそっと抱きしめる。
すると、籐吉郎の身体がビクンと震え、あまりにもの唐突な展開に心臓を高鳴らす。
更にそんな男に追い討ちをかけるが如く、真後ろに居る麗人は耳元で囁き始めた。
「私は…貴方様の左様な悲しい姿を見るのが辛いのです……」
精一杯の慰めと愛しき想いを託し、半兵衛は更に言葉を続けた。
「どうか………どうか気の済む迄…私を抱いてくれませぬか?」
其の半兵衛の一言に、籐吉郎は尋常で無い反応を示す。
背後から組まれた半兵衛の両手をそっと解き、籐吉郎は自らの方へ半兵衛を引き寄せながら抱きしめる。
そして、何も言葉を発する事無く半兵衛の唇を貪るように吸う。
一方、接吻を受けた半兵衛は驚きと恥じらいを隠せぬ表情を浮べて、顔を赤く染める。
麗人の唇を口先で食み、舌を絡めては吸い……抱擁と口付けによって籐吉郎の下半身は次第に熱を帯びてゆく。
半兵衛も同じく欲情を肌で感じ取り、籐吉郎の背中で組んだ腕をゆっくりと解き、愛しき人の頭を優しく撫でる。
繋がった唇を解くと、籐吉郎は半兵衛の瞳を見つめながら精一杯の口説き文句を用意した。
「のう、半兵衛………お前さんに甘えても良いか?」
「どうぞ、ご随意に………貴方様の仰せの侭に致します」
それを素直に受け入れた半兵衛は目の前の男に優しく微笑みかけた。
前戯を必要とする事も無い程に二人の身体は既に高揚しきっており、肌身に付いた着衣を全て開(はだ)けると、
籐吉郎は半兵衛の亀頭を咥え、口先と舌に力を込めて扱きながら陰茎まで口内に収める。
それと同時に唾液で濡らした二本の指を半兵衛の尻穴に沈め、官能的で淫靡な刺激を加え続ける。
「…ッ!ああっ………、はぁ……っ」
あまりにも心地良い感触に、半兵衛は甘く淫らな嬌声を上げて腰を僅かに揺らす。
湿った音を立てながら口の中で半兵衛の雄を味わうと、籐吉郎の口先は陰茎を離れて菊門へと辿り着く。
其処に舌を這わせて襞を舐め、ヒクヒクと微動する半兵衛の敏感な部分に吸い付く。
「籐吉ろ…さま……っ………ッ、貴方様が……早く欲しい……んっ…」
半兵衛は我慢の出来ない表情で籐吉郎を誘い、これから襲い掛かる激しい律動を受け入れる覚悟を決める。
籐吉郎の一物の先端からは先走りの白濁が零れ、今にでも嬲りたいと言わんばかりに本能を怒張させていた。
「半兵衛………ワシの事が好きか?」
籐吉郎は座位の状態で半兵衛を上に跨らせ、お互い向き合って抱き締めるような格好で半兵衛に囁く。
「はい…貴方様を誰よりも一番に愛しております………」
半兵衛も彼の愛に一生懸命応えようと、この上無い甘い言葉を投げ掛ける。
すると、籐吉郎の男根は半兵衛の体内に沈め、襞を通り抜けて内壁を抉り…最奥へと辿り着いた。
「ん……っ……」
痛みと快感の入り交ざった感触を覚えた半兵衛は、思わず悶えてしまう自らの恥かしさを隠すかの如く、
籐吉郎の首に両腕を絡ませて接吻を強請り…激しく舌を絡ませながら口を吸う。
その甘美な刺激と共に腰の律動を繰り返し、籐吉郎は半兵衛の下半身を強く突き上げる。
「ん、ふ………あっ、ああッ…はァ……ッ!」
内壁の一点を打ち衝かれると、半兵衛は我を忘れて身悶え、天を仰ぎながら喉元を籐吉郎の目前に晒す。
籐吉郎は自らの腕の中で乱れる麗人を更に愛おしく想いながら、半兵衛の体内に精を放った。
そして、上下の動きを止めて二人の間に蠢く半兵衛の本能を手で包み扱くと、彼もまた白濁液を解放した。
精液で濡れた褥の上に果てた二人は、唇と舌を絡ませながら甘い口付けを執拗に繰り返し、
そっと抱き合っては互いの体内の熱を肌で感じ合い、自然に眠りに就くのを待つ。
しかし、なかなか寝付けられぬ半兵衛は、目の前に居る男にそっと話しかけた。
「………籐吉郎様、起きていらっしゃいます?」
「ん、……眠れんのか?」
どうやら籐吉郎も同じく落ち着けず、半兵衛の頭を優しく撫でながら話相手になる。
「もう、気持ちは晴れましたか?」
今聞くには非常に微妙だが、先程から気掛かりだった事を半兵衛は敢えて籐吉郎に問う。
すると、籐吉郎はヘヘッと悪戯好きな子供のように微笑みを浮かべ、半兵衛の唇に軽く接吻を交わす。
「悪ィな、お前さんを困らせちまって………」
其の後、何かしら籐吉郎の言葉が続きそうな時に、半兵衛はそっと唇を重ねてそれを遮った。
更にお互いの身体を引き寄せ、ぎゅっと抱き締めると…麗人は有りっ丈の想いを言葉に託す。
「例え誰が何と言おうとも、私の一番愛しい人は貴方様だけですよ…」
二人は閨の中で再び抱擁と口付けを交わした。
□ STOP ピッ ◇⊂(・∀・ )イジョウ、ジサクジエンデシタ!
>>60 おおおおgjです、そして早っ!
起き抜けに覗いて萌え転げました
焼餅殿と健気な軍師様かわいすぎるハアハア
これから仕事なのににやけまくりで危険だ・・・orz
>>58 GJ! 以前月と太陽を書いてた姐さんかな?
実はブラックホールは後ろから星を排出してるよ
>58姐さんGJ!
無機物萌えにはたまらんです
読後にこみあげる悲しみがとてもセツナス
姐さんありがとう
また素敵な作品がうpされる日を楽しみにしてます
>>24 亀だけどGJです!(*´Д`)ハァハァ
伊土反キャラは皆カワユス
・『小鹿!』より給仕長×副料理長です。ドラマ版に準拠しています。
・スピンオフ後の話なので、ご覧になっていないと意味不明です。すみません。
・副料理長が百合を通り越して乙女です。さらにすみません。
|>PLAY ピッ ◇⊂(・∀・ )ジサクジエンガ オオクリシマース!
都心の一等地に君臨するトラットリア・バ/ッ/カ/ナ/ー/レの戦場のごとき厨房を統べる
副料理長・桑/原/敦はその怜悧な相貌に似合う冷静な判断力と確固たる統率力において、
若きスタッフの信頼を集め……、
……ながらも、その完璧主義の反動か些細な事柄で落ち込むこともしばしばだ。
もっとも、それが尾を引くようなこともなく他人に弱音を吐くこともない。
そしてそんな顔を誰かにみせることもない。幾人かを除いて。
立場がそうさせ、また自ら育て上げた彼の能力と矜持を、
同じくホールを統べる与/那/嶺はいとおしく思い、
そしてそれ以上に矜持が綻ぶ瞬間の彼を抱きしめることを何よりも好んだ。
それを──「あっちゃん」のそんな姿を知っているのはおそらく自分だけ。
優越感を呼び起こすこの一事の甘さを、与/那/嶺は思い出すのだ。
──たとえそれが独り言の漏れ聞こえるトイレのドア越しであったとしても。
ドアが開き目が合うと、めずらしく眼鏡をはずしたままの彼は
すべての動きと呼吸を止め目を見張り、一気に顔を赤くする。
微笑み片手をひらひらと振ると、
あぁ、と言葉にならぬ呻きとともに両手で顔を覆った。
******
いまだこみあげる笑いを抑えながら、与/那/嶺はやっと口を開いた。
「やっぱりさ、交差点でバカヤロー!って叫んでくればいいんじゃないの?」
「だから、そんな若気の至りなんて知りません」
ふい、と視線をそらし桑/原は答える。そして伏し目がちなまま薄いくちびるを噛んだ。
与/那/嶺に事の次第をぽつりぽつりと打ち明けていた間も、
彼は鼓動の高鳴りも聞こえそうなほど頬の緋を濃くするばかりで、
あまりに「副料理長」に似つかわしくないその姿に
与/那/嶺は何かいとおしさのようなものと笑いをおさえきれなかったのだった。
だが桑/原には彼の笑いもまた自分の話に対する単なる返答としか
映らなかったのかも知れず、
誰もいない厨房にまでよく響く与/那/嶺の笑い声を聞きながら眉間に皺をよせた。
しかし、給仕長として完璧な微笑を浮かべているのが常でこそあれ、
これほどまで楽しげにこの男が笑うのは珍しい。
屈託ないその笑いに少しづつ心が軽くなっていくのを桑/原は覚えたが、
やはりぐるぐると複雑な思いがめぐりその頬を染め、ため息を漏らした。
ごめん、ごめん、悪かった」
与/那/嶺は長い睫毛の目元を指先で拭った。
「……ひどいな、ほんとに。泣くほどおかしかったですか?」
いまだその白く薄い頬は微かに赤らんでいて動揺の名残を残し、
目を逸らしたまま、指先は所在無げに
件の眼鏡がはいったままのポケットをなぞっている。
しかし言葉とは裏腹に、自分もまた微笑が浮かんでくるのを桑/原はおさえきれなかった。
ふふ、と口元が綻ぶ。与/那/嶺もつられて、今度は静かに微笑した。
「でも、副料理長さんは慕われてますから。ホールの子にももちろん厨房の皆にも。」
その微笑のまま与/那/嶺は相手の目をまっすぐにみつめる。
「与/那さんこそ」
桑/原はまたも視線を逸らす。
大所を見通しみつめることは経験と立場上長けてきたが、
ただ一人にみつめられることには、慣れていない。いまだに慣れない。
さらにこの男にいたっては、いつまでたっても慣れることがない、だろう。
またも頬が染まるのを覚える。
だが今度は、前とは違うもどかしい温もりがじわじわとからだを包むのを感じた。
「まぁね、俺はね、寂し過ぎると死んじゃうの」
だから慰めてあげる、そう言いながら与/那/嶺は桑/原のからだを引き寄せた。
一瞬、桑/原は身をひく素振りをしつつも温もりには抗えぬまま、
与/那/嶺の抱擁にからだをゆだね、目を閉じる。
しばらくの間、慈しむような背中越しの腕の熱を、ただ静かに感じていた。
互いの呼吸が耳元で響く。いつもよりも体が熱い気がする。
溶けてしまう。このままではこの男の優しさに無言のまま溶けてしまう。
──桑/原は肩にうずめていた顔をふとあげる。
「慰めて、くれますか?」
逸らし続けた目線をようやっとあわせ、消え入りそうな声で囁く。
かの副料理長としてはとても似つかわしくない、
けれども与/那/嶺だけが知っているであろう「あっちゃん」の言葉は
ぎこちないまま、くぐもって消えた。
返事の代わりに柔らかくちびるをおしあてる。
息の熱をそのまま伝えるように耳元で言葉を紡いだ。
──好きだから。
「どんな眼鏡のあっちゃんでも、好きだから」
「フォローになってません」
軽口を交わすくちびるに、微笑を浮かべたまま与/那/嶺はもう一度、くちづけた。
溶けそうな舌を絡め、水音だけをきく。あたたかな熱がまたもからだを包む。
「最高のサービスをもってお答えしますよ。」
息をつくためようやく離した濡れたくちびるで、与/那/嶺はやはり、微笑んだ。
もはや隠すまでもない緋に染まった頬を、
同じく笑いのかたちに変え、桑/原は目の前の男をみつめた。
「それではもっと……ください。」
今度は逸らすことなく。決して逸らすことなく。
視界が多少にじんでいるのは、やはり、はずしたままの眼鏡のせいなのだ。
そう思いながら桑/原は、熱い瞼を静かに伏せ
下肢へと触れていく男の指先と吐息だけに溶けていった。
終.
□ STOP ピッ ◇⊂(・∀・ )「アッチャンを甘やかしまくりたい!!1!」ガ裏テーマラシイヨ
ありがとうございました。
>>75 GJです!
この二人、大人の魅力って感じかと思いきや可愛かったりして、
萌えるよな〜!!!
>>58 テラセツナス 宇宙ヤバイ。
>>75 あっちゃんかわいいよあっちゃん
>>58 テラセツナス 宇宙ヤバイ。
>>75 あっちゃんかわいいよあっちゃん
海外ドラマ「キッドナップ」 バージル×レオポルド(ボディーガード×少年)、
オットー×レオポルド(誘拐犯×少年)です。
不謹慎な上に801未満っぽいのでご注意ください。
|>PLAY ピッ ◇⊂(・∀・ )ジサクジエンガ オオクリシマース!
誘拐されアメリカからメキシコに連れられてから6日が経った。
監禁された薄汚いホテルの一室でレオポルドは気を抜くとすぐに崩れ落ちそうに
なる心をもう一度奮い立たせた。絶対に生きて帰るという一念と共に。
彼は額に張り付いた一筋の髪を手錠でベッドボートに固定されていない方の手で
払いのけながら、家族の顔を脳裏に浮かべた。
父や母はどれだけ心配し、必死になって彼を探していることだろう。
妹はこの事態を理解できるだろうか。ボディーガードのバージルは彼を守り、
撃たれ、たぶん死んでしまった。あの強くて優しいバージルにもう会えないかと思うと
レオポルドは強い吐き気を感じた。バージルは単に雇われたボディーガードとしてだけでは
なく、家族と妙な溝ができた彼を兄や友人となって守り、支えてくれた。
時折だがバージルの瞳を覗き込めば、レオポルドは愛されているのではないかと
思うことすらあった。そういう時のバージルは決まってばつの悪そうな笑顔とも
怒りともつかない表情になって黙り込んでしまう。レオポルドは筋肉質の大男が
困惑するのを面白がる以上に、感謝と愛おしさも感じていた。
バージルが守り、救ってくれようとした命のためにも何としても生きて帰って
家族と自分の生活を取り戻すのだ。
レオポルドはベッドの上で少しでも楽な体勢を取ろうと身をよじった。
メキシコの熱気が乾いた風に乗ってドアの隙間からかすかに運ばれる。
淀んだ空気の室内は不快なほど暑かったが、彼の背と額からはじっとりと冷たい汗が流れた。
「メシだ」
オットーがドアを開けるとレオポルドは静かに泣いていた。
「いらない」レオポルドは短く答えた。オットーはベッドに近づくと腰を下ろし、
昼食のトレイを横に置いてレオポルドの横顔を素早く見た。そして珍しく弱気に
なったレオポルドに驚いた。彼は人質となってからずっと気を強く保っていたように
見えたがもう限界なのだろうか。かすかだがレオポルドの肩と唇も震えていた。
オットーはこの少年の素晴らしい色をした瞳から涙が流れ落ちるのを見て胸が痛んだ。
このような犯罪を神は決してお許しにならない。
オットーはいたたまれずに首にかけたタオルでレオポルドの涙をぬぐってやった。
こんなことをするとまたあの白人に、お前は人質に優しすぎると呆れられるのは
分かっていたが、彼はこの少年をこれ以上傷つけたくはなかった。
レオポルドは両頬に流れる涙を素直に拭いてもらうと、母親に甘えるように
オットーの胸に頭を預けた。シャワーを浴びたばかりの清潔な石鹸の香りが何日も
バスを使っていないレオポルドには心地よく、思わず鼻先を胸に押し付けた。
それでもオットーは振り払うこともなくレオポルドの髪をなで、背中をさすりながら
「大丈夫だ。もう終わる。もう少しだ。」と落ち着かせるように何度も言った。
よく日に焼けた硬い胸板からは人肌の温もりが伝わってきてレオポルドはまた
泣きそうになったが、かわりにそのままオットーを見上げて視線を合わせた。
オットーはこの少年に見つめられるのが苦手だった。色素のとても薄い瞳や身体と
適度に落ち着いた態度はいかにも資産家の坊ちゃんらしく上品でいちいち気に障った。
しかしそれでも間近で視線を合わせるとオットーは思わずじっと見つめ返してしまった。
レオポルドはオットーの瞳にバージルとある種似たような色が浮かぶのを認めた。
オットーも確かにあの犯罪者の一味だが、彼がレオポルドを気遣ってくれているのも
事実だった。レオポルドはこの考えはストックホルム症候群の一部であると認識できたが
危険を感じながらも、黙り込むオットーと間近で視線を合わせ続けた。
「……」
オットーの唇が何か発したが、レオポルドは聞き返す間もなく口付けで唇をふさがれた。
驚いて抵抗しようとする先に唇は離れ、オットーは目を伏せながら「すまない」と謝った。
レオポルドは何か言葉を出そうとしたが喉の奥が乾き、うまく言えなかった。
「怯えないでくれ。もうこんなことはしない。どうかしていた。」
オットーは気まずそうに唇を抑えるとドアノブに手をかけた。
レオポルドは頷き、オットーが部屋から出て行くのを漠然と見ていた。
この極めて短いキスの意味などレオポルドは考えたくもなかったが、思った通り何か
あったとき、オットーは自分の見方になってくれるだろうという思いが確信に変わった。
どんな手を使っても生きて帰るのだと、レオポルドは奥歯を口腔が苦くなるまで噛み締めた。
□ STOP ピッ ◇⊂(・∀・ )イジョウ、ジサクジエンデシタ!
色々縛られているレオと妙に優しいオットー、命がけのバージルに萌えまくってます。
パパとナップ(受け攻めはどっちでもOK)も好きです。
お付き合いありがとうございました。
GJ!!!!!
83 :
ばけぬこ 1:2007/05/16(水) 21:49:47 ID:vVVNyrDj0
怪〜アヤカシの「ばけぬこ(要漢字)」より薬売り受っぽく。
薬売りへの萌えだけで衝動書き…
※オリキャラ注意
|>PLAY ピッ ◇⊂(・∀・ )ジサクジエンガ オオクリシマース!
ぴたん、ぴたんと。
最初に聞こえたのは、川に落ちる水滴の音だった。
薬売りが空を見上げると、黒く重い雲が頭上に広がっている。
顔を戻し、更に歩み続けると、道の端に小さな家を見つけた。
もう人は住んでいないようで、あばら家は荒れ果て茅葺きの屋根は所々茅が解れ穴が開いている。
こんなあばら家でも雨避けの宿にはなるだろうと、薬売りはがたがたと軋む木戸を開いてあばら家の中に足を踏み入れた。
家の中には埃と虫の死骸が積もっており、長年人が踏み入った様子もない。
朽ちるがままに任せたその家は、まるで雨風にさらされた曝れ頭(されこうべ)のようだった。
土間に上がると座敷に座り込み、隣に木箱を降ろす。着物についた水滴を払っていると、箱がカタカタと身震いをした。
「…………」
箱を見る。箱の引き出しの中から微かな物音は響いていた。
「……この雨だ。計るものもないと思うけれど、ねえ」
つぶやきながら引き出しを引くと、中からフワリとそれが飛び出てきた。
人が両手を横に掲げたような形の、天秤。ただ普通の天秤とは違い、重さを量るものではなく、距離を計るための道具だった。
天秤はフイフイと中空を漂うと、土間の下にぴたりと降り立ち、両の腕に絡めていた鈴を降ろした。
リン、と鈴かに澄んだ音が、雨音の中に響く。
ひとつの天秤が降り立つと、次々と他の天秤もそれに倣い、しばらく経った頃には土間の床に天秤が整列するという光景が広がっていた。
84 :
ばけぬこ 2:2007/05/16(水) 21:51:13 ID:vVVNyrDj0
薬売りはそれを止めるでもなく、ただ面白そうに見ている。
天秤は整列を済ませると、まるで隊列を組むかのように一列になり動きだした。
円を描いたり、四角く列になったり、それはそうやって遊んでいるかのようだった。
てん、てん、と屋根の穴から落ちる水滴の音が聞こえる。天秤は降り立った時に一度鈴を鳴らした以外は物音を立てもせず、静かな遊びを続けていた。
それをじっと見遣っていた薬売りが、ふと顔を上げる。
戸の方を凝視する薬売りに倣うかのように、今まで遊んでいた天秤達もまた整列すると、戸に向いて動きを止めた。
……足音。
雨に濡れた地を蹴る、足音。
それが遠くからゆっくりと響いてきたかと思うと。
リン。
一番前にいた天秤が、鈴を揺らした。
薬売りは眼を開く。
同時に戸が、開いた。
「失礼……と、こ、これは!?」
戸を開き中に入ってきたのは、一人の若侍だった。
「……おや、これは。」
「お前、あの時の……」
「ええ。久しいですね、小田島様」
に、と薬売りが笑みを浮かべると、小田島と呼ばれた若侍は複雑そうに眉を寄せながら、土間に足を進めた。
天秤を恐る恐る避けつつ、薬売りの隣に並ぶ。小田島の歩みに合わせて天秤が彼を見上げ、リン、リン、と澄んだ音色を響かせた。
「急な雨だったものでな、ここに寄り来たのだが……こんな所で、何をしているのだ?」
「……ええ、まあ」
「この天秤……もしや、ここにもののけ、が……?」
顔を曇らせた小田島が並んだ天秤を見下ろした。薬売りは口の端をゆうと上げると、いいえ、と呟いた。
85 :
ばけぬこ 3:2007/05/16(水) 21:52:01 ID:vVVNyrDj0
「ただの、暇つぶしですよ」
「暇つぶし?」
「俺も雨に降られてここに来たんです」
「そうであったか。しかし、本当に久しいな。息災だったか?」
小田島はほっと表情を緩めると、薬売りの隣に座り込んだ。きしい、と板張りの床がきしむ。
「……小田島様も、お元気そうで。加世さんとは、あれから……?」
「ああ、加世さんは実家に帰られたよ。俺はこの近くの武家で、奉公させて貰っている」
「……そうですか。それなら、良かった……」
ひっそりと薬売りは笑った。
天秤は未だに傾いたままで、動きを止めている。
「……あの時は、世話になったな。ろくな礼も言わずに別れたので、気になっていた」
小田島がゆっくり話しかける。薬売りは笑んだまま、肩を竦めた。
薬売りの横顔を見遣り、小田島はそうだ、と身を乗り出した。
「なあお前、良ければ今俺が世話になっている屋敷に寄らぬか?」
「…………」
「十分とは言えぬが、もてなすぞ。どうだ?」
「……小田島様」
誘いに対する返事はせずに、薬売りはぽつりと呼びかけた。
「お聞きしたい事がある」
「何だ?」
「小田島様は、今は別の武家に奉公されていると仰ったか」
「あ、ああ。それが何だ?」
「小田島様は、別の武家にも同じ袴と羽織を着けられるのか?」
に、と薬売りは笑って小田島を見上げた。キン、と硬質な音。いつの間に取り出したのか、薬売りの傍らには、剣が置かれていた。
「しかもその装いで出かけられ、雨に降られたといえ濡れてもおらぬ」
「…………」
小田島は黙り込んだ。その顔から、表情が落ちていく。そう、その羽織も袴も、ここに入ってきた時から乾いていた。
「お前は、誰だ」
リン、とまた、天秤の鈴が鳴った。
86 :
ばけぬこ 4:2007/05/16(水) 21:52:51 ID:vVVNyrDj0
「……お前は、誰だ?」
薬売りはそう囁くと、右手を突き出した。その手の札が、赤く染まる。
「…………」
ずる、と小田島の顔をした男の姿が、ゆっくりと溶けていく。表面に塗っていた蝋が溶けるように、小田島の顔が溶け落ちた。そしてその下から、別の顔が現れる。
それは、長く伸びた髪を絡ませた男だった。見知らぬ顔だ。
「俺の記憶を読んだのか。そして知己に成りすますのがお前の手か」
「…………」
「お前は、誰だ?」
薬売りが問う。
男は僅かに沈黙をしたが、ゆっくりと顔を手で押さえ込むと、肩を揺らした。
「ふ、ふふふ、……面白い、お前は面白いなあ」
「…………」
男は顔を覆っていた手を下ろす。ニイ、と笑む顔が、青い隈取りに染まった。
それと同時に、小田島の羽織と袴が、全く別の、朱金の混ざった模様の着物に変わる。並々の品ではないそれは、死人のものでも、ましてやあやかしの類のものでもない。
男は白い面を愉快そうに歪めた。
「よいぞ、これはお前の勝ちだ。私が勝ったなら、私の城に連れ込む所だが」
「……俺の勝ち、と?」
「ああ。正体を見破れば勝ち、解らなくば負けよ。雨の間の暇つぶしだ、許せ」
スウ、と札から赤の文様が薄れて消えて行った。
薬売りはそれを見ると、フウと腕を下ろす。
「……趣味の悪いことで。」
「ふ、そう言うな」
「……あなたは亡霊ではありますまい。しかし、もののけでもありますまい。……神仏の類か」
スウと手にした札が消える。
87 :
ばけぬこ 5:2007/05/16(水) 21:54:17 ID:vVVNyrDj0
男は、首を微かに傾けながら、さあてなあ、と呟いた。
「その判別も、曖昧になって久しいよ」
「…………」
「まあ、よい。お前、」
グイ、と白い指に顎を捕み、男は薬売りの顔を覗き込んだ。
「お前は面白い。……気に入った」
それをじっと見返す薬売りに、また男は笑んで、唇を重ねた。
「またいずれ、逢おうぞ」
そして唇が押される感触がしたかと思うと、それはすぐに消えうせた。同時に男の姿も、空気に溶けるように消えうせる。
あばら家には、男が微かに残した笑い声の残響だけが響いていた。
「…………」
薬売りは、そうと己の唇を指で触れる。
「……本当に、趣味の悪い事だ」
呟いた。
雨は、もう止んでいる。
雨の上がった空を見上げ、薬売りはあばら家の戸を閉じた。
道には水溜りが出来ており、川は水の勢いを増して流れている。
その川の中に、一瞬だけ、虹色の色彩が跳ねた。
朱金模様の、大きな、鯉。
薬売りは、ため息をついて肩を寄せる。
「龍宮とやらは、川の底にもあるのかねえ……」
そして、木箱を背負い直すと、また道を歩きはじめた。
□ STOP ピッ ◇⊂(・∀・ )イジョウ、ジサクジエンデシタ!
消化不良ぽくてorz
小田島様と薬売りの絡みが見たいよママン。
でも自分では無理だた…orz
そしてものno怪が楽しみすぎて悶死しそう。
薬売り*:.。..。.:*・゚(n‘∀‘)η゚・*:.。..。.:*・゚゚・*キタワァ!
GJです姐さん。今まで絡ませる相手がいなくてモンモンしてたけど
読めて良かった。モノノ怪放送楽しみですね。
|>PLAY ピッ ◇⊂(・∀・ )ジサクジエンガ オオクリシマース!
「お前、最近付き合い悪くない?」
そういって、同い年の友人を呼び止めた。
最近コイツは先輩といることが多く俺とはあまり出かけてない。
「しゃーねーだろ。誘われたら行かなきゃなんねーし。
奢ってもらえるから断る理由ないし」
言い訳がましくいう相手に、俺は鼻で笑うように呟いた。
「飯だけじゃないくせに…」
「どういう意味だよ」
「こういう意味」
腕を強く引いて相手の体を抱き寄せる。胸がぶつかって体が密着する。
もう一方の手を延のばして、尻をさわりと撫でた。
「してんだろ?こういうこと」
確信を込めて聞けば
否定はせずに、挑戦的な眼差しを向けてくる。
「だったら何だってんだよ」
「別に?よくやるなーと思ってね」
「お前には関係ないだろ」
「冷たいな。それが親友に言う言葉か?前はよく…」
「はっ、そんなの忘れたね」
90 :
2/2:2007/05/17(木) 15:10:37 ID:Gkx3ygCqO
久々の掛け合いが楽しくて、俺は言葉を重ねる。
相手も口調は喧嘩腰だが本気で怒っていないのは声でわかる。
コイツも楽しんでるんだろう。そういう奴だ。
「たまには俺にも付き合えよ」
耳元近く、ほとんど頬に唇が触れるくらいに顔を近づけて囁いた。
「何それ。飯だけ?」
「さあ?」
わざと曖昧な返事を返すと、相手が小さく笑う。
掴んだままの手を振り切らないのを承諾の合図とうけとった。
□ STOP ピッ ◇⊂(・∀・ )イジョウ、ジサクジエンデシタ!
発作的に書いた。後悔はしていない…たぶん
>>87 まさかバケヌコ読めるとは思わなかった。GJ
>>89 最初なんのジャンルだろうと思ってぼやーんと読んでたけど
わかった瞬間(゚∀゚)顔がこんなんなった
こいつらツアイ中に…
ツアイとか関係なかったらすみません
>89
元ネタわからんけど萌えたよGJ!
>>90 飯ダケや、まぁ。否だ。の2人?違ってたらスマソ
_________
|┌───────┐|
|│l> play. │|
|│ |│
|│ |│
|│ |│
|└───────┘|
[::::::::::::::::MONY:::::::::::::::::]
∧∧
( ,,゚) ピッ ∧_∧ ∧_∧
/ つ◇ ( ・∀・)ミ (` )
. (⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒)
| ┌‐^──────────────
└──────│アベレージのカリ-ヤ→アベ←イイノです。
└───────────────
昼休み、飯野が昼食を買うために会社近くのコンビニのパンコーナーにいると、隣に見覚えのある男が立っていた。
視線に気付いた隣の男は顔を上げると嬉しそうに話し掛けてきた。
「あれぇ?飯野くん、こんな所で君に会うとは珍しいねぇ〜」
「刈谷さん」
刈谷はきょろきょろと辺りを見渡し
「ところで、君んとこの後輩みたいな先輩は、一緒じゃないのかい?」
と聞いてきた。
「先輩は会社ッス。何か用でもあるんですか?」
「いやあ、今日はまだ彼に会ってないからさぁ。ちょっと気になってね」
流暢に話す刈谷に飯野は何かを感じ取った。
それは、以前から薄々と感じていたことで。
飯野は思い切ってそのことを直接聞いてみることにした。
「…あの、刈谷さんってもしかして…」
「ん?なんだい?」
「もしかしたらですけど……先輩のことを、その、好き…だったりします?」
「うん、好きだよ〜」
あまりにもあっさりと返ってきた言葉に拍子抜けした飯野だったが、それよりも大きな感情が頭の中を駆け巡っていた。
「そっそれって、そういう意味で、ですか?」
「オフコース!LOVEと書いて愛、に決まってるじゃないかあ〜」
「…駄目ッス!」
「え?」
俯いていた飯野が急に顔を上げ大声を出したのに刈谷は少し驚いた。
両手に握りこぶしを作り、刈谷を真っすぐに見つめ言う。
「先輩は…先輩は、僕のです!」
そうきっぱりと言い放った飯野を暫らく呆然と見ていた刈谷だったが、ふいにぷっとふきだした。
「あ〜っはっはっはっ!やっぱり、君も好きなんだねぇ、安部きゅんのことお」
「…というか刈谷さん、奥さんと子供いるのにいいんですか?」
「!!…そっ、それは……」
最も痛いところをつかれた刈谷は先程までの威勢の良さをなくし、塩をかけられた蛞のようになってしまった。
そんな刈谷を見て飯野はため息をつく。
「そもそも、刈谷さんは先輩のどこが好きなんです?」
「そりゃあ、なんだかんだ言って僕に構ってくれるところとか、上目遣い気味で見てくるとことか、
たまに見せる反抗的な目とか、もういっそ目とか。とにかく、言い出したらもうキリがないよぉ〜」
「…よく解らなかったッスけど、わかりました」
「飯野くんは?安部くんの好きなとこ、言ってみてよ」
「えっ…それはもちろん、なんか頼りなさげで放っておけないところとか、天然ボケなところとか、
何があっても前向きなところとか…とにかくっ、他の誰よりも先輩のことを好きだっていう自信が、僕にはあるッス!」
目をキラキラと輝かせ語る飯野に刈谷は不適な笑みを浮かべた。
「ふぅん…でも、安部くんはどうなんだろうねぇ?」
「え?」
「君のことは『ただのかわいい後輩』程度にしか、思ってないんじゃないかなあ」
ニヤニヤと笑いながらそんなことを言う刈谷に飯野は負けじと反論する。
「そ、そんなことないッス!刈谷さんだって『いつもコンビニで会う変態』くらいに思われてるに違いないッス!」
「…何気にヒドイこと言うね君ぃ……まぁ、とにかく安部きゅんが飯野ッスくんのことを
好きだなんて証拠は、どこにもないワケだしぃ?」
「そんなこと言ったら、刈谷さんのことを先輩が好きだって証拠もどこにもないじゃないですかっ」
「安部くんがどっちかって、言ってくれればつくんだけどねぇ、決着」
二人が店内で言い争っていると後方から
「あれ?お前らこんなとこで何してんの?」
と能天気な声がした。
二人が振り向くとそこには論争の中心となっていた張本人がいた。
「先輩!」
「安部きゅん」
「刈谷はともかく、飯野までコンビニ来てたのか。なんで誘ってくれなかったんだよ〜」
「だって先輩、気持ちよさそうに寝てたから…あ、先輩にちょっと質問したいことがあるッス」
飯野の深刻そうな口調に安部は思わず表情を強張らせた。
「な、何…?」
「先輩は……どっちが、好きですか?」
「どっちって…うーん、やっぱり……こっち、かなあ」
そう言って安部が指さしたのは、飯野…の右手のカレーパンだった。
「えぇ!…ってああぁ、そっち…スか…」
「おう、コロッケパンも好きだけど気分的にカレーだからな。って飯野?お前なんか元気なくない?お腹痛いのか?」
安部は不完全燃焼で真っ白になってしまっている飯野を心配したが、すっかり気抜けした状態の飯野は先輩の問いかけにただ
「いや…なんでもないッスよ…」と呟くように答えるだけだった。
その隣では刈谷が必死で笑いを堪えていた。
「って刈谷も何さっきからおかしそうにしてんの?2人ともさっきからなんか変だぞ」
状況が把握できずに戸惑う安部を見て刈谷はついに笑いを堪えきれなくなった。
「あ〜っはっはっはっはっはっ、いやぁ変なのは安部くんの方だよお〜。もう、そんなに笑わせないでぇ」
「は?え、なに?一体なんのこと?もう教えろよぉ。飯野もなんか白くなってないでさあ」
「先輩はむしろずっとそのままでいてください……」
_________
|┌───────┐|
|│ロ stop. │|
|│ |│
|│ |│
|│ |│
|└───────┘|
[::::::::::::::::MONY:::::::::::::::::]
ピッ ∧_∧
◇,,(∀・ ) ありがとうございましたorz
. (⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒)
| |
└────────────────┘
『いつもコンビニで会う変態』に吹いたw
GJ!!
いつ見ても萌える
映画Oの男 王×コソギルです
|>PLAY ピッ ◇⊂(・∀・ )ジサクジエンガ オオクリシマース!
引きずるように部屋へ連れ込まれ床に投げ出された。肩をしたたかに打って
コソギルは低く呻く。それを意に留めることもなくのしかかってくるヨンサソグンの
身体を押し戻そうと試みるけれど、疲れ切った今のコソギルではそれは叶わなかった。
「男を抱くのは初めてだな」
「殿下…やめてくださ…」
制止の声を無視して衣服を剥ぎ取ると、ヨンサソグンはコソギルの白い首筋に手を這わせる。
掌の熱さにびくりとコソギルの身体が震えた。そんな反応にヨソサングンは満足げに笑い
胸、そして腹部を撫でてゆく。味気ない平らな感触もコソギルの身体かと思えば
どこか淫靡な雰囲気を帯びて、性的な興奮を煽った。
コソギルはぎゅっと目を閉じて耐えていたが、手が双丘の奥まで進むと流石に身が竦む。
「やめて、嫌です。嫌だ…!」
ヨンサソグンを見上げて必死に懇願する瞳には涙が浮かんでいた。しかし願いは
聞き入れられず、ヨソサングンは手近にあった香油を指に絡ませコソギルの中へ挿し入れる。
乱暴に掻き回され、押し広げられていく感覚にコソギルは息を詰めた。
「!!」
ある箇所を指が掻いた瞬間、痛みや違和感とは違った感覚が走る。
「感じたか?」
ヨンサソグンの問いかけに頭を振って否定しても、同じ場所を刺激されれば自然と息は上がった。
思わず鼻にかかった声が出そうになるのを必死に耐える。
指を引き抜かれ、足を抱え上げられた。コソギルは微かに抗ってみるが、もう身体に
力は入らない。ヨンサソグンは充分緩められたそこに自分のものをあてがい腰を進めた。
「んっ…う……」
貫かれる感覚に身を捩る。コゾギルは視界の端に映る王座を避けるように目をきつく閉じた。
何をやっているのだろう。仲間が殺された夜に男に犯されて嬌声をあげているなんて
正気の沙汰じゃない。眩暈を覚え、手の甲で額に触れた。熱い。
「顔が見えない」
言葉とともにすぐさま額の手をどけられる。薄く目を開けると快感に顔を歪めるヨソサングンが
目に入ったが、不思議と醜悪には映らなかった。コソギルはもう諦めたように隠すことをやめて
甘い吐息を漏らす。
「あっ…あ…」
色めいた声を上げるコソギルの瞳から涙が一筋、こめかみを伝って髪を濡らした。
どうしてこんなことになってしまったのだろう。いつの間にか宮中に渦巻く狂気に飲み込まれて
しまっていたのだろうか。それとも、最初から狂っていたのか――――
ヨンサソグンが身体を離すと、女官が湯を持ってきた。身体を拭おうとするのを手で制して
コソギルは手ぬぐいだけ受け取る。緩慢な動作で身体を清めて衣服を整えた。
ヨンサソグンは女官が持ってきた服に袖を通しながら、コソギルに視線を投げる。
「遊ぼうか」
無邪気な笑みを浮かべながらヨンサソグンが言う。
「遊ぼう、そら」
ぐったりしていたコソギルの腕を引き起こし、ヨンサソグンは部屋の端に立てかけてある
弓を持ってきて殺された大臣の声を真似た。
「この国のために、どれほど多くの重臣が血と汗を流したことか!なのに殿下は…
続きはなんだ。覚えているか?」
コソギルはその様子をぼんやりと見つめていた。
これは王などではなく哀れな一人の男なのだ。ただ心から愛されたいだけの、
そんなあまりにも幼稚で我が儘な願望を抑えることさえできなくなってしまった惨めな男。
ああ、とコソギルは朦朧とする意識のなかで得心する。この人は自分と同じではないか。
どんなに想っても恋人として愛してもらえることはなく、せめて捨てていかれないよう
阿呆のように泣き縋って。結局なにもかも滅茶苦茶にした。
このまま想い続ければ自分だっていずれ気がふれてしまう。いや、やはりもうとっくに
正気など失せているのだろう。
それでも、恋しい。
チャソセンがくれる愛は家族のように、もしかしたらそれ以上に深い。なぜ満足できないのかと
何度も自分をなじった。けれど、穏やかで優しい時を共に過ごせればいいだろうといくら思って
みたところで何も変わらない。
心も、身体も、全てを貪欲に求めるような愛しかコソギルは知らなかった。
「続きはなんだった?なあ、遊ぼう。早く」
彼も、こんな渇きを抱いているのだろうか。無意識に腕が伸びて、ヨンサソグンの頬に触れる。
痛みに軋む身体をそっと起こして、コソギルは沈む月のようにゆっくりとヨンサソグンに口付けをした。
「なのに、殿下は……芸人を…厚遇し…」
「そうだ!それで?」
「国を…愚弄…され…た」
「そう!そうだ!この国のためにどれほど多くの住人が…」
宮中に王の笑い声が響く。
いっそこの男と一緒にどこまでも狂ってしまえればいい。渇きを忘れてしまうほどに。
そうしたらまた、笑えるだろうか。
□ STOP ピッ ◇⊂(・∀・ )イジョウ、ジサクジエンデシタ!
,-、
//||
// .|| ∧∧
. // 生 || ∧(゚Д゚,,) < 1話読んで書いたので
//_.再 ||__ (´∀`⊂| < 時系列とかパラレルかもしれない
i | |/ ||/ | (⊃ ⊂ |ノ〜
| | / , | (・∀・; )、 < 誘い受けです
.ィ| | ./]. / | ◇と ∪ )!
//:| | /彳/ ,! ( ( _ノ..|
. / /_,,| |,/]:./ / し'´し'-'´
/ ゙ / / / ||
| ̄ ̄ ̄ ̄ |,,./ / /,!\
| | / `ー-‐'´
| | ./
|_____レ"
夜の倫敦、薄暗い通りを足早に警部が行く。
酒場の窓から洩れる喧騒と明かり、袖を引く馴染みの娼婦の猫撫で声。
「ねえ、今日はウチ遊んでいかないの?」
「悪ィな、ヤボ用があってよ」口の端を上げて、女の手を解く。
今日ばかりはその賑いの中に加わることができない。
その代りに待ち受けている用件のことを思うと、改めて苛立ちがこみあげてくる。
警部は再び歩き出しながら、眉間に皺を寄せた。
「ったく、あのバカ貴族。どんな風の吹きまわしだ……」
件の貴族に呼び出された先は安宿の一室だった。
蝋燭の頼りない明かりの中、ストレ井戸侯爵は寝台に腰掛けて安酒をあおっている。
口元に薄ら笑いを浮かべて視線だけを、葉巻をふかしている警部に移した。
「遅い。勤勉さだけがお前ら犬っころの取り柄だろうに」
花の一つもない簡素な狭い部屋だというのに、侯爵はあの豪奢な邸宅で会った時と変わらぬ態度だ。
警部は不快感を思いきり露にして寝台へ詰め寄った。
目の前の平然とした侯爵の笑みと、記憶の中の惨殺された女の姿が疲れた頭の中で交錯する。
「……また一人殺られてな。仕事を増やしてくれてありがとうよ、”バネ脚ジャック”!
今日は何だ?”遊んだ”帰りに自白でもしてくれるのか!?」
低く始まった警部の返答は次第に語調が強くなる。
湧き上がってきた怒りに任せて声を荒げた。
そのまま勢い胸倉を掴もうとしたが、侯爵が軽く音をたてて警部の手を弾いた。
侯爵から笑みが消え、冷やかに警部の瞳を見返す。
「シャツが汚れる。……勝手に吠えずに人の話を聞いたらどうだ?
言った筈だ!犯人だという証拠は無いし、”ジャック”は殺しなんかしない!!……ただ」
前と同様、話の噛み合わない、気の短い二人の取っ組み合いになるかと思いきや
急に侯爵が口調を和らげた。
「ただ、何だよ」警部が気味の悪い物を見る目つきで手を止める。
「”バネ脚”の捜査に協力してもいい」
一瞬、耳を疑った。
「本当か!?」警部は思わず身を乗り出す。
「もちろん」
素直な反応を返す警部を見て、侯爵の口元に再び笑みが戻った。
酒の杯をサイドボードに置き、両腕を警部の首に回して囁く。
「ベッドの上で遊んでくれるなら、な」
「バカかてめえは!!」
「嫌なら帰れ。ただし、次に会う時も俺の心が広いままだと思わないことだ」
酒臭い息を吐いて、侯爵は笑う。
一体どこまでが冗談なのだろうか、試すような眼差しを正面から受け止めて警部は迷った。
溜息と共に煙が長く尾を引く。
「男の扱い方なんぞ知らんからな、変態侯爵」
葉巻を灰皿に置いて警部は上着を脱いだ。口調は忌々しそうだが、一度覚悟したら妙に潔い。
侯爵はこらえきれず大声で笑おうとしたが警部の手に口を塞がれた。
「お前のバカ笑いは最高に萎えるんだよ!」
形の良い眉を片方上げて、仕方なく侯爵は喉で笑った。
ボクサーを自称するだけはあって、侯爵の肢体は均整のとれたものだった。
筋肉質なのは警部も同じだが、労働によって汚れた事のない貴族の体は
幾分かしなやかで、肌もやわいような気がした。
薄明かりの中、侯爵が戸惑う警部の手を取り望む場所へと導く。
喉、鎖骨、胸、脇腹、指を絡める。
警部の愛撫は少々荒っぽいが、的確に求めに応えた。
組み敷かれ追い立てられているというのに侯爵の瞳は冴え冴えと、
己がこの場の支配者だと言うように警部の働きを見下ろしている。
こいつのペースに呑まれているな。居心地の悪さから、警部は口を開く。
「なあ、しょっちゅうこんな事してんのか?」
「急に何だ……。そうだな、こういうのは久しぶりだ」
内腿をなぞる。くすぐったそうに侯爵は目を細める。
「マー枯ットってメイドは?」
愛撫に震えていた体がぴたりと硬直する。侯爵の頬が酒のせいではなく異様に紅く染まる。
「あいつが好きなら、モノにする方法は幾らでもあるだろ。お前のような金と力を持ったバカなら……」
「っ……、侮辱する気か……」
「不思議に思っただけだ。よりによって、何故俺なのか」
「マー枯ットに無理強いはさせない。他の女も抱かない。
それが自分なりの誠意、だ。……手が止まっているぞ?」
「……男に抱かれるのはいいのか?」
内心呆れながらも行為を再開させる。侯爵がまた警部の手を取り、自分の口元に当てた。
浅く開いた唇の中に二人の指を含み、十分に濡らす。
何を考えているのか解らない、淡い色の侯爵の瞳を、暗い色の警部の瞳が見据える。
交わった視線を逸らさぬまま、二人の手は唇を離れて侯爵の下腹の奥に触れた。
まず侯爵の指が入口を慣らす、しばらくしてから「いいぞ」と言われ、警部も指先をそこに押し当てた。
最初は抵抗が強く、奥に行くほどに潤んで熱い。女とは違う感触の中を、指を動かして探る。
指に意識を集中させていると、侯爵が小さく笑った。
「何だよ」
「別に。起ってきたな、と」
侯爵の視線の先に己の性器があった。
ある一点を指の腹が突いた時、侯爵は微かに呻いて顔を背けた。
「ここか?」
答えを待たずに警部はまたそこを突く。
「あ……あ」切ない溜息が零れ、既に充血している陰茎がぴくりと跳ねる。
「もう、指は……いい」
緩くかぶりを振る金髪を空いた手で撫でて、警部は指を引き抜いた。
代わりに己の熱をあてがい、一気に貫く。
侯爵が掠れた嬌声を上げる。警部はまとわりつくような内部の柔らかさに眉を寄せた。
片手を腰に回して体を寄せる。腰を使う度に肌の触れる乾いた音と密着した粘膜の濡れた音が響く。
警部の腹に反った陰茎が当たって擦れる。
一見乱暴に感じられる動きだが、先ほど探り当てたあの一点を的確に抉る。
最初は息を詰めるだけだった侯爵が、今では泣いているのか叫んでいるのか解らない声を上げている。
その顔にいつもの人を見下した微笑はない。
ひくひくと後ろを締め付け、ひときわ苦しそうに眼を伏せた。
警部は腹にぬるりとした熱を感じた。侯爵が吐精したのだ。
「く……っ!もう、い……やめろ」
命令されるが、ここまで来て止めろと言われても体が聞いてくれない。
もう一度突くと侯爵は仰け反ってきつく締めつけた。
「ひっ……あ……!!」
体を震わせ、またくたりとベッドに沈む。
女などは、一度達したあと敏感になって僅かな刺激で何度もイク事があるが、
この男もそうなのだろうか?
頭の隅で考えていると、また侯爵が息も絶え絶えに喚きだす。
「こ……のバカ、が……っ、や……めろ……」
警部は黙ってその喉元に口づけた。
結局、侯爵が五度目に達してようやく警部も精を放った。
ベッドに伏した警部の隣で、侯爵が睨み殺さんばかりの目をして荒い呼吸を整えている。
その眼に宿る光は、普段の高圧的な鋭さを取り戻していた。
さっきは少しばかり可愛げもあったのにな。
等と考え、溜息をつきながら警部は目を閉じた。
,-、
//||
// .|| ∧∧
. // 止 || ∧(゚Д゚,,) < 萌え抜きにしても
//, 停 ||__ (´∀`⊂| < いいマンガなんだよ
i | |,! ||/ | (⊃ ⊂ |ノ〜
| | / , | (・∀・; )、 <おしまい
.ィ| | ./]. / | ◇と ∪ )!
//:| | /彳/ ,! ( ( _ノ..|
. / /_,,| |,/]:./ / し'´し'-'´
/ ゙ / / / ||
| ̄ ̄ ̄ ̄ |,,./ / /,!\
| | / `ー-‐'´
| | ./
|_____レ"
112 :
103:2007/05/18(金) 07:19:46 ID:EyHD0q9t0
( ;゚з゚)=3ブー!
ふと心配になって読み返してみたら最後の台詞間違えてた…
×住人
○重臣
です。すいません。なんで気付かなかったんだろう
>106
GJ!!
元ネタ分かりませんが萌え&悶えました。
アベレージGJ!!
このシリーズ大好きだ!
>>106 GJ!
早速この漫画の作品が読めて幸せだ!
侯爵可愛いよ侯爵
>>106 元ネタわからんが萌えた…GJ!(*´Д`)ハァハァ
>>113 >>116 えーと、実は私も読んだことないんだけど
朝=雑誌名(和訳)でフジタセンセの新連載かと。
興味湧いてきたから早速読んでみようかな。
GJでした。
>105
空白の時間が見事に埋まったよGJ
失礼だが誤字吹いたw
|┌───────┐|
|│l> play. │|
|│ |│
|│ |│
|│ |│
|└───────┘|
[::::::::::::::::MONY:::::::::::::::::]
∧∧ 「夕/方/メ/ー/ル」を見ずに
( ,,゚) ピッ ∧_∧ ∧_∧ 「夕/方メール」ネタに挑戦
/ つ◇ ( ・∀・)ミ (` )
. (⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒)
| ┌‐^──────────────
└──────│Kissどころか、会ってさえいないよ(笑)
└───────────────
家へ帰ると、妻にただいまを言うのもそこそこに、すぐ書斎のPCを立ち上げる。
そして、あの人からのメールが来ていないかとウィンドウを開く。彼だか彼女だかも判らないあの人からの。
その人のことを、みんなは「ゼロ先生」と呼んでいる。
本来のハンドルネームはO。俺が最近出入りしている推理パズルサイトに於いて、秀逸な着眼点と卓越した
推理能力でゲームを引っ張る、古参常連の一人だ。
このサイトはパスワード請求制で、管理人さんがセクシャルマイノリティと判断した奴しかパスをもらえない。
だから、ゼロ先生も、ゲイかビアンか、あるいはバイなのだろうと思う。
何かの拍子に、先生も職場のストレートに恋をしている最中だと知った。
それ以来、時々メールのやりとりをしている。
『新着メッセージ1通』
うれしい表示が、ツールボックスにひとつ。
クリックしてみたら、やはり先生からの返信だった。
From: <
[email protected]>
To: <
[email protected]>
Sent: January 14, 2003 11:53 PM
Subject:0です: まだまだ曖昧ですね
本文:
「仕事で海外へ行きますか」という質問文は、私の立場から見ると少々曖昧ですね。
仕事で「海外出張をするか」という意味でなら「Yes、ただし極稀」、
仕事で「海外に転勤するか」という意味でなら「No」になります。
まだまだ道のりは遠いですよ。
ハルさんのほうは進展があったのですね。羨ましいです。
相手と恋仲にはなれない以上、私たちが望み得る最上の立場は「親友」か「愛某」しかありません。貴方の
上司が大仕事を任せてくれたというのは、大いに喜ぶべきことだと思います。きっとハルさんのことを頼りに
していますよ。
こちらは相変わらずというか何と言うか。一度でいい、あいつと仕事以外の会話をしてみたい。願うのはただ
それのみです。悪化しないだけまだマシ、とでも思わないとやっていられません。今度のオフ会で愚痴を言う
かもしれませんが、年寄りの繰言につきあってくださいますか?
では私からの質問です。
「幕張町ですか?」
…驚いた。
何で判ったんだ!?
ゲームに不慣れな俺を先生が見かねたのか、メールのついでに二人だけで練習をしてくれることになった。
俺が先生の職業を、先生が俺の出身地を、それぞれ質問を重ねて推理する。質問は必ずYesかNoの一言で
答えられるような明快なものでなくてはならない。回答者は決して嘘をついてはいけないし、ミスリードもしては
いけない。
たったこれだけのルールなのだが、実際やってみると案外難しい。まだ3回しかやり取りをしていないが、
すでに何度も先生のチェックを食らってしまっている。
そう、まだたった3回しか質問に答えていない。
なのに、どうして俺の出身地が判ったんだ!? それも県や市じゃなくて、町! ピンポイント過ぎるだろ!?
この人は凄い、と、改めて思う。
大高知主任とプライベートな会話をしたことは一度も無い。無いけど、でもあの人も、こういう知的ゲームの類
だったら乗ってくれるような気がする。現に、「幕張メッセの所在地は幕張ではない」というトリビアを自虐がてら
に披露したら、かなり関心を示してくれたことがあった。
あの時の好奇心に輝いた瞳と一瞬の微笑は、今でも俺の宝物だ。
ゼロ先生じゃないけど、いつか、あの人と仕事抜きで語り合える日が来たら。笑い合える日が来てくれたら…
そう思いながら、俺はメーラーの返信ボタンを押した。
自宅に戻ると、コートを脱ぐ時間ももどかしく、すぐ自室の私用PCを立ち上げる。
そして、例の彼からのメールが来ていないかとウィンドウを開く。私と同じ苦悩を抱えた彼からの。
彼のハンドルネームはHAL。私がよく訪れる推理ゲームサイトに最近現れた参加者だ。
身元がばれることが即破滅に繋がるこの世界で、彼はあまりにも無用心なところがある。例えば男か女か、
既婚か未婚か、そういったことを容易に連想できるような情報を簡単に他人に公開してしまう。おそらく性指向
の自覚が遅くて、まだ警戒心が薄いのだろう。危なっかしくて見ていられず、つい余計なお節介を焼いてしまい、
以来、すっかり懐かれている。
だが悪い気はしない。久々に、利害関係抜きの友人が出来るかもしれないのだ。
『新着メッセージ1通』
うれしい表示が、ツールボックスにひとつ。
クリックしてみたら、やはりハルからの返信だった。
From: <
[email protected]>
To: <
[email protected]>
Sent: January 16, 2003 11:53 PM
Subject:HALです: YES!! 正解!
本文:
「幕張ですか?」 YES!! 何で判ったんですか!?
こんな凄い人と同じ職場にいられるなんて、ゼロ先生の想い人さんが羨ましいですよ。でも、お相手さんは
そのことに気付いていないんですよね。もったいないなぁ。俺だったらご自宅まで押しかけますが。
先生も、思い切って話しかけてみては? きっかけは必ずあるはずです。先生は話題豊富なんだし、お相手
さんだって、身近に素晴らしい知恵袋がいると判ったら、きっと頼りにしてくれると思いますよ。
俺も頑張ります。一緒に頑張りませんか?
初参加のオフ会、ゼロ先生やご老公にお会いするのが楽しみです。リアルであのやりとりが見られるのかと
思うと、今からワクワクします。
では、俺からの質問です。
「地方採用ですか?」
***********
by HAL(
[email protected])
***********
…驚いた。
まさか本当に幕張だったとは。
私の質問に対して、彼はこう答えた。
・関東? →「Yes」
・誰でも知っている地名? →「Yes …たぶん。」
・都会? →「本当はNoだけれど、そう答えたらおそらくミスリードになる」
この条件で真っ先に思い出したのが、皆戸の故郷のことだった。
何故そんな話になったのかはもう忘れた。皆戸本人に教えてもらったという事実だけが、心に焼きついている。
曰く、『自分が生まれ育った幕張町は、世間が知っている幕張新都心とは違う町だ』。
ただ一度だけ交わした、仕事以外の会話。
鑑札付きの皆戸調査員ではない、皆戸哲郎個人の側面を知ることが出来て、どんなに嬉しかったか。ほんの
ひと欠片の、だがとても大切な、私の生きる支え。誰にも、ハルにさえ内緒にしておきたい程の。
そのハルが、幕張の出身だという。
言葉の端々から、どうも皆戸とハルは同世代のような気がする。もしかしたら同級生かもしれない。
いや、直接面識が無くてもいい。愛する人が生まれ育った町をよく知っている、それだけでも充分だ。彼に
関わることならどんな些細な事でもいい、知りたい。彼が見ていた景色、彼を育んだもの、それを教えてくれる
可能性のある人物と、偶然とはいえ、明日会う約束になっている。
こんな幸運があっていいのか?
ああ、早く明日になればいいのに!
|┌───────┐|
|│ロ stop. │|
|│ |│
|│ |│
|│ |│
|└───────┘|
[::::::::::::::::MONY:::::::::::::::::]
ピッ ∧_∧
◇,,(∀・ ) 翌日どうなったかは、
. (⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒) お好きに想像してください 。
| |
└────────────────┘
>>105 GJ!!
映画未見ですが禿げ萌えマスタ!!!
>>105 自分も映画未見だけどD・V・D見るのが楽しみになったよ!
>>119 久々にキター!GJ!オフで会った時の驚愕ぶりを想像して笑えるw
>>119 ドラマ見たことがないけどなんかすごく萌えました
>>119 GJ!
あの回の衝撃がよみがえったよ〜。
>>119 GJ!あのメルアドで気付かない皆戸ワロスw
>>119 萌えたー!こっそりオフ甲斐に紛れ込みたいぜGJ!!
|>PLAY ピッ ◇⊂(・∀・ )ジサクジエンガ オオクリシマース!
その日、横浜は滝の様な雨でした。
「…雨、止みませんね」
鷹野は寂しそうに呟いた。
実際は雨で中々帰って来ないキョウコちゃん→ご飯オアズケ、という思考からの発言だ。
「この雨じゃぁ仕方ないでしょ」
先日のキョウコの爆弾発言から未だに立ち直れない亮輔は頭をテーブルにだらしなく乗せた。
「お、亮輔君!どうして僕の考えてがわかったんですか!」
窓から移動しながら鷹野は嬉しそうに声を掛ける。
「ぅん?…何となく?」
面倒臭そうに顔をそちらに向けると目の前に鷹野がニンマリとしている。
「ちょっ!近っ!」
「いやぁ嬉しいなぁ!」
逃げる亮輔をしっかりと抱えて、鷹野は頻りに亮輔の背中を叩く。
「ちょっと!本当に何だよ!?」
「僕も亮輔君の考えている事がわかりますよ?亮輔君、寂しいんでしょう」
今まで腕の中でバタバタ暴れていたがギクリ、と亮輔は動きを止めた。
「おや、当たりましたか?」
鷹野はわざとらしくそう言うと亮輔から離れた。
「…そうだよ、悪いかよ!?」
真っ赤な顔を上げて亮輔は怒鳴った。でも涙目だ。
「…キョウコちゃんも金田一も恋人が居るのに俺だけ一人だし、こないだの大阪の件も結局カップルで円満解決〜、みたいな」
「えぇ、そうですね…でも亮輔君、少〜し違いますよ?」
ポツリポツリと語る亮輔の話にうんうん、と頷きながら鷹野は亮輔をそっと自分へと引き寄せる。
「何が、ってだから近」
「僕が居ます」
「は、何言って…」
「僕が亮輔君の側に居ます」
「…それってプロポーズみたいじゃね?」
少しの間のあと、恥ずかしいのかボソッと言うと唇を尖らせた。
「そのつもりでしたけど」
鷹野はしれっと答えると腕に力を込めた。
まさかとは思っていたが、そのまさかとは…どうしたらいいのかわからない。亮輔は取り敢えず黙った。
「…あれ亮輔君、返事は?」
「…ハァ?返事ってなんだよ!」
「はいかいいえ、イエスかノーですよ!」
「〜…っ保留!!!!!!!」
言うか否か、力が弛んだ隙に脱出を試みるが直ぐ様亮輔の背後から鷹野が抱きつく。
「亮輔くーん、返事は〜?」
「ちょっ、止めてくれるゥ?!」
亮輔の肩口に顎を乗せ、ねーねー!とダダをこねる。この人は一体幾つなのだろうか。
「あ、今の亮輔君の気持ちわかった」
ぴたり、動きを止めた。
「な…ナンデスカ」
恐る恐る後ろへ顔を向ける。
「嬉しくてしょうがない!」
「ッ!?一生言ってろ!!」
全部わかります、鷹野は微笑んだ。
後ろから回した手を、亮輔の手が優しく握り返したから。
「あー!食べたい!!」
「やめてくれー!!!!!!」
□ STOP ピッ ◇⊂(・∀・ )イジョウ、ジサクジエンデシタ!
初めて小説っぽい物を書いたので稚拙ですが頑張って自家発電しました。
後悔なんてしないもんorz
>134GJ!今日の話のその後ですね、その場面が浮かぶようだよ!
ホントに二人くっついちゃえよと思ったからウレスイな。
|>PLAY ピッ ◇⊂(・∀・ )ジサクジエンガ オオクリシマース!
「もしもし?」
いつもどおり柔らかい物腰の一言から電話がつながる。でもなんだかその声が少し寂しそうに聞こえる。
俺は言葉に詰まってしまい黙ってしまった。
「あっちゃん?」
「…はい」
「今日の店どうだった?おいしかった?」
「今家ですか?」
「…うん。来るの?」
「行きます」
夢だの未来だの自分の気持ちだの、そんなことを臆面もなく口に出せる判の率直さにイラついてしまった。
触発されて俺まで熱くなってしまった。いつもなら自己嫌悪とともにペースを取り戻そうと冷静になるが今日はだめだった。
「いらっしゃい」
店での接客の時とは違う顔が俺を出迎える。優しいまなざし。やっぱり少し暗い色だ。
「ビールでいいかな?」
そう言いながら軽やかに冷蔵庫へ向かうヨナさんの背中を抱きしめる。突然のことで少しよろめいたが抵抗せずに
俺の腕の中へ収まってくれた。深いため息とともに髪に頬ずりをする。
「どした?」
自分を抱く俺の腕に優しく触れながら身体を預けてくる。俺はやはり言葉に詰まって彼を正面から抱きしめなおした。
「情熱的だねぇ。嬉しいよ」
「俺は好きだから」
「え?」
驚いたようにぱちりと瞬きをして俺の顔を見上げる。おでこにキスをして、俺は繰り返した。
「俺はホールの仕事、好きだから。素晴らしいと思ってるよ。ホールで働くあんたもかっこいいと思ってる」
「あぁ…なんだ。期待しちゃったよ」
魅惑的なウィンクと微笑をくれて、全てを悟ったように俺の首元にもたれかかってくる。
俺はそれを受け止めながら彼の背中を撫でた。
「いつの間に?さすが副料理長だねぇ」
「たまたま今日行った店の前であいつに会いました。メシ一緒に食ってて」
「おいしかった?」
「ええ、まあ」
「そりゃあよかった」
どちらからともなく唇を重ねて、俺はようやく笑うことができた。ヨナさんが嬉しそうだったから。
「おいしい料理は人を幸せにする。もう少しハッピーな顔したら?」
「あんたが、傷ついていると思ったんだ」
ヨナさんはすっと目を細める。博愛主義のようなこの人は、そういうことに触れられるのを嫌う。
全てを愛しているが誰にも全てを渡してはくれない人。
「ありがとう。ちょっとショックだったけどね」
「許せない」
「判君に悪気はないよ」
「でも許せない」
「叱ったの?副料理長さん」
「多少は」
「いいんだよ。俺もちゃんと俺の考えを伝えた。あの子ならわかってくれるよ。ちゃんと成長するよ」
「……だったら、許すけど」
ヨナさんはにこりと微笑んで少し背伸びをして俺の頬にキスをした。
「いい子だね。俺は優しいあっちゃんが好きだよ」
「優しい俺なんかいませんよ」
いつものようにイタズラっぽい顔で手を顎に当てて笑うヨナさん。ひどくセクシーだ。
「ん〜じゃあなんて言おうかな?俺のことにばっかり執着するあっちゃんが好き、とか?」
「光栄です」
「鬼みたいに怖い顔でオーダー捌いてるあっちゃんが好き、とか?」
「仏のような穏やかさではあいつらをまとめて闘えませんよ」
「ちょっとSなあっちゃんが好き、とか?」
「ではお望みどおりに」
細い腰に腕を回してベッドへエスコートする。
ヨナさんはエスコートすることにもされることにも慣れていて絶妙の角度で俺を見つめたまま歩き出す。
「俺の好きなところは教えてくれないのかな?」
鮮やかな色のシャツを脱ぎながらヨナさんが少しからかうように言う。
俺はメガネをサイドボードに乗せてしばし考え込む。ヨナさんの好きなところ?
「考えなきゃ出てこないの?冷たいなあ!」
大げさにがっかりして見せながら全裸になってベッドの中へ滑り込む。俺はまだ考えながらその後を追う。
ヨナさんの好きなところ。
「言いましたよね?仕事してるところ」
「俺もあっちゃんが料理してるところ好き。鍋振りまくって逞しいこの腕と胸板も好き」
肌と肌が密着する。甘いため息とともに抱きしめる。
「…正直に言えば」
「うん?」
「俺に抱かれて悦んでるあんたが好きだ。たまらんよ。もっともっとひどいことしたくなる」
「そんなことされたらますます悦んじゃうかも」
激しくキスしながら、お互いの身体をまさぐった。
143 :
副×給萌えす:2007/05/20(日) 22:20:31 ID:HuyZ0+6f0
□ STOP ピッ ◇⊂(・∀・ )イジョウ、ジサクジエンデシタ!
あの怒りの矛先は給に向かったと思って萌えて書きました
>>139 GJ!
ありがとう!本当にありがとう!
>>139 萌えた。
最初から最後まで給が主導権握ってるところがいい。
>>139 禿 げ 萌 え た。
大人な関係な中にも、そこはかとなくSMな関係が盛り込まれてて絶妙ですなw
マジGJ!!次回も期待してます
あああああ、萌えた、呼吸動悸血圧が乱れに乱れるほど萌ーえーた!!
というのに素直によろこべんこの胸のもやもや。
わかりやすいな、つまり嫉妬だ。
熱いレスポンスはやはり熱い文章におくられるものなのだという。
すんばらしい文章なのにもう、自分馬鹿だアホだちくしょう!
悔しい。端的に言わずとも悔しいものは悔しい。
いい文章が書けるようになりたい。
チラシへの誤爆です
申し訳ありませんでした
>134
GJ!カワユス!声も脳内でクリアに再生できたよー
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| アベレージのカリーヤ→アベ←イイノ
____________ \ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| __________ |  ̄ ̄ ̄∨ ̄ ̄| 張本人出てこない上に暗いですん
| | | | \
| | |> PLAY. | |  ̄ ̄∨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| | | | ∧_∧ ∧_∧ ∧∧ ドキドキ
| | | | ピッ (´∀` )(・∀・ )(゚Д゚ )
| | | | ◇⊂ )( ) | ヽノ___
|  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | ||―┌ ┌ _) ┌ ┌ _)⊂UUO__|| |
| °° ∞ ≡ ≡ | || (_(__)(_(__). || |
「―刈谷さん、先輩に告白するつもり、ないんですか?」
「あぁ、今のところはね」
「奥さんと子供がいるから?」
飯野の問いに刈谷は暫くの間黙り込み、そして口を開いた。
「…彼がお人好しなのは、君もよく知ってるだろう?」
「えぇ、それは先輩のいいところでもあるけど…悪いところでもあるッス」
「そう。もし彼に僕の気持ちを伝えたりしたら、悩んで…傷つくと思うんだ。…これは、言い訳なのかもしれないけどね」
「先輩が他の誰かに、例えば僕にとられそうになっても?」
「………」
刈谷はふと俯き思考した後
「…そのときは、僕の理性次第だねぇ」
と少しおどけた風に言った。
「それって」
「あぁ分かってはいるよ。そんなのズルい、ってね。
…でも正直、自分でもどうしたらいいのか、解らなくなる時があるんだ」
切なそうな目をして語る刈谷を見て、飯野は何かやりきれないような気持ちになってきていた。
「…大丈夫ですよ」
「何がだい?」
「もし刈谷さんが理性を抑えきれなくなったときは、僕が全力で阻止しに行きます。
先輩を傷つけるのだけは…絶対に許しませんから」
「…それは頼もしいなぁ」
苦笑いをしつつもどこか安心したような表情を浮かべる刈谷に、飯野は溜め息をひとつつき
「やっぱり刈谷さんって、先輩に似てますね」
と呆れたように言った。
それを聞いた刈谷はいつものように笑いだした。
「一体君は何を言っているんだい。そもそもどこが」
「お人好しなところが、ですよ」
飯野が釘を刺すように言うと刈谷は笑うのを止め、興味深そうな表情をした。
「…へぇ、僕がお人好しだって?」
「はい。自分じゃ気づいてないかもしれませんけど」
「あーっはっはっはっはっ、やだなぁ飯野くぅん。安部くんと僕を一緒にしないでくれよ〜」
「それ、きっと先輩も言うと思うッス」
「そうかな?」
「えぇ、間違いなく」
「…そう、かぁ……」
刈谷はどこか遠くを見つめながらそう呟くと、溜め息交じりに笑った。
____________
| __________ |
| | | |
| | □ STOP. | |
| | | | ∧_∧ ありがとうございましたorz
| | | | ピッ (・∀・ )
| | | | ◇⊂ ) __
|  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | ||―┌ ┌ _)_|| |
| °° ∞ ≡ ≡ | || (_(__) || |
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
カリーヤモエスww
>151さんGJ!!
>>151 待ってました!アベレージ!!
カリヤセツナス…(´;ω;`)
>>151 いつもと違うカリーヤに萌えました
GJ!
159 :
風と木の名無しさん:2007/05/22(火) 02:27:14 ID:SwstijrN0
>>151 カリヤもイーノも切ないなぁー;
こういうaverageもGJ!!
どんどんaverage棚投下禿げしく希望。。
はあ?
某回胴遊技機BJシリーズより さすらいのギャンブラー×イケメンディーラー
どマイナー異端ジャンルなうえにシリーズ越えで申し訳ない
|>PLAY ピッ ◇⊂(・∀・ )ジサクジエンガ オオクリシマース!
カーテンの隙間から毒々しい光を放つカジノ街のネオンが覗く。
目も眩むような点滅を繰り返し、極彩色に輝く、あれは人を狂わせる光だ。
破滅的な悦楽に惑わされ、現実を見失ったゲスト達は躊躇なく大金をドブに捨てる。
そしてキャストとしてそこに身を置く自分もまた、その毒に侵されていたのだろう。
だから、こんな馬鹿げた賭けに乗ってしまったのだ。
愚かしいにも程がある。
全てを喰らい尽くす甘美な罠に客を誘いこそすれ、自らがそれに堕ちるなど
トップディーラーとして決してあってはならない事だというのに。
「あぁ、想像した通り、いい躯をしているね」
ルームサービスの上等なシャンパンを注いだグラスを傾けながら
特徴あるセルフレームの眼鏡を掛けた男は満足げに微笑んだ。
「皆様、そうおっしゃいますよ」
獲物を定めた猛禽のような視線に肌が粟立つのを感じながらも努めて冷静に切り返す。
こんな行為には慣れていると、さして特別な事ではないのだと、言い聞かせるように。
――誰に?自分にだ!クソったれ、畜生
タイを解き、店の中で自分だけが着る事を許されている燕尾のベストを
ドレスシャツごと脱ぎ捨て、男へ向き直る。
「下も脱いだほうが?」
「いや、いいよ。そのまま、」
言いながら、男は組んでいた脚を下ろすとまるで愛猫を呼ぶように手招いた。
その仕種で要求された行為を理解した自分は、ソファに座る男の足元へ恭しく跪く。
ベルトに手を掛け、既に幾分か硬度を持った性器を取り出し、舌を這わせる。
この変態、サディストめ、さぞ良い気分だろう?!
しかし窺った男の表情は予想に反してひどくつまらなそうなものだった。
「そんな目をするものじゃないよ、ポーカーフェイスはお得意だろうに」
不本意だって書いてある。幼子を揶揄するように額を撫でられ、カッと頬が熱くなる。
ああそうだ!当たり前じゃないか!一見の客に、しかも男に、こんな行為を…!
最近よく見かける、どうやら別の店でディーラーをしているらしい桃色の髪をした
可愛らしい少女とお決まりのルーレット勝負を楽しんでいる最中、ブラックジャックの
テーブルに就いていた後輩から泣き付かれた。
異常に強い客がいる、このままでは店の面目が保てない、と交代を求められ
断ることなど出来る筈もなくそれを承諾した。
「あの人…っ」
「君の知り合いかい?」
「ええ、まぁ、ちょっとね。勝負するの?」
おそらく客として相手をした経験があるのだろう。
いつも強気な少女がほんの僅かにたじろいだその様子で、純粋に興味が沸いた。
「よほどの手練れと見えるね、面白そうだ」
「…あなたのこと嫌いじゃないから言うのよ。やめといた方が良いと思うわ」
そんな事を言われて引き下がれるディーラーがどこにいる。
冗談めかして反論すれば、少女はそうね、と苦い顔で笑った。
連続して行うプレイに、1ゲーム毎のシャッフルはしていなかった。
溜ったディスカード、残り枚数の僅かなデッキ、そのタイミングでのコール…
そうだ、それで全ての説明がつく。間違いない、この男には出来るのだ。
常人には不可能と言われる、完璧な勝率計算が。
確信を持って口にした言葉を、しかし男は戯けたジェスチュアで否定した。
「まさか!」
嘘を吐いている目だった。
飄々とした紳士の仮面を貼り付けて、しかしその眼光には鈍い捕食者の光を宿して
再び微笑んだ男に軟らかく髪を捕まれる。
背筋がすっと冷たくなった。そしてそれに比例するかのように、躯の中心へと熱が集まる。
自嘲の溜息、仕組まれていたのだ。初めから全部。
自分の中でこの男に対しての完全なる敗北が決定された瞬間だった。
促されるまま、欲望の先端に唇を寄せた。絡んだ視線を外すことなく。
尊いものでも食むようにゆっくりと根元まで咥え込む。男の指が、酷く優しく頬を撫でる。
「前言撤回、いい目をしているね」
まるであの子のようだ。どこかで聞いたことのある科白に、喉の奥から笑いが込み上げた。
僅差の勝ち負けを繰り返しカードも残り僅かになったころ、男は唐突に持ち出した。
「そろそろ大勝負といこうじゃないか。僕は今日の勝ち分すべてと、」
これを賭けよう。チップと共に男がテーブルに置いたのは、無記入の小切手。
「僕が負けたら、君の好きな数字を書いてくれて構わないよ。ただし勝ったら…」
口角を吊り上げた酷薄な笑みを浮かべて、男は言い放った。
「今日一晩、君を自由にさせて貰う。」
同僚達の抑制の声を掻き消して、集まっていたギャラリーが沸きあがった。
結果がこれだ。今更ながら自分にとってブラックジャックは鬼門だと再認識する。
思えばあの方に、初めて女に大敗するという屈辱を味わったのもこのゲームだった。
「後悔しているかい?彼女の忠告を聞いておけば良かった、と」
「…彼女とも、この勝負を…?」
男は目を細めた。肯定。つまりそういう事だ。
「自分が負ける可能性を考えないのか?下手をしたら無一文だ」
「あまり考えた事はないね」
男の言葉は絶対の自信を含んでいる。何故そうまで自分の勝ちに確信を持てるのか。
何かある。ただの強運や、経験値だけではない他の何か…、そう、もっと確証的な。
そこまで考えたところで脳裏に聞き慣れた、しかし実際には殆ど都市伝説的な噂に過ぎない
ひとつの言葉が浮かぶ。
「――カウンティング…」
連続して行うプレイに、1ゲーム毎のシャッフルはしていなかった。
溜ったディスカード、残り枚数の僅かなデッキ、そのタイミングでのコール…
そうだ、それで全ての説明がつく。間違いない、この男には出来るのだ。
常人には不可能と言われる、完璧な勝率計算が。
確信を持って口にした言葉を、しかし男は戯けたジェスチュアで否定した。
「まさか!」
嘘を吐いている目だった。
飄々とした紳士の仮面を貼り付けて、しかしその眼光には鈍い捕食者の光を宿して
再び微笑んだ男に軟らかく髪を捕まれる。
背筋がすっと冷たくなった。そしてそれに比例するかのように、躯の中心へと熱が集まる。
自嘲の溜息、仕組まれていたのだ。初めから全部。
自分の中でこの男に対しての完全なる敗北が決定された瞬間だった。
促されるまま、欲望の先端に唇を寄せた。絡んだ視線を外すことなく。
尊いものでも食むようにゆっくりと根元まで咥え込む。男の指が、酷く優しく頬を撫でる。
「前言撤回、いい目をしているね」
まるであの子のようだ。どこかで聞いたことのある科白に、喉の奥から笑いが込み上げた。
□ STOP ピッ ◇⊂(・∀・ )イジョウ、ジサクジエンデシタ!
捏造・誇張が激しすぎてアイタタタ
勢いのみです、専門的なツッコミは勘弁してください
書き込みエラーで5/5まさかの乱丁&重複…死にたい…orz
5/3の後の5/5(
>>165)は飛ばしで!ホント申し訳ないです
GJ!もとネタは知らないけど面白かった。
カジノディーラーいいね。
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| モララーのビデオを見るモナ‥‥。
____________ \ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| __________ |  ̄ ̄ ̄∨ ̄ ̄| スティ一ヴン・王の短編『ナイト・フライヤ一』ラスト以降妄想
| | | | \
| | |> PLAY. | |  ̄ ̄∨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| | | | ∧_∧ ∧_∧ ∧∧ 吸血鬼×ディーズ
| | | | ピッ (´∀` )(・∀・ )(゚Д゚ )
| | | | ◇⊂ )( ) | ヽノ___
|  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | ||―┌ ┌ _) ┌ ┌ _)⊂UUO__|| |
| °° ∞ ≡ ≡ | || (_(__)(_(__). || |
鬼畜気味ですが、ぬるめです(特に後半以降)
<注意>
小説版『デッド・ゾ一ソ』のネタばれをしています。
殺人のイメージが出てきます。
あの夜以来、ディーズは休職していた。扉にも窓にもボルト錠を増やし、必要ない限り
部屋に閉じこもり、明かりをつけたまま過ごした。電話がひっきりなしに鳴っていた。
編集長からは矢のような催促が……その後は甘言が降り注いだ。無視するごとに、メッセージに
残される前払い額は吊上がっていった。なんといってもあの酸鼻を極めた現場の唯一の
生き証人の原稿だ。
編集長は金で買えないものはないと思っている。つい最近まで、ディーズも信仰していた宗教だ。
4日後の夜、鍵などないかのように玄関が開く音が聞こえ、同時に室内は暗闇に包まれた。
錠が丁寧に掛け直される音が聞こえた。すなわち、自分はこの部屋から逃げだすことは
できないということだ。
ディーズは一種の安堵を覚えた。自分は今夜死ぬのだろう。願わくは瞬間的に。
あの夜以来続いている、あの映像を繰り返し見続ける人生に比べれば、それはいっそましな
運命に思えた。このときに備えて電話の線は抜かなかったのに、警察を呼ぼうとも思えなかった。
ただベッドに腰掛け、人生最後の一口としてベッド脇のテーブルからグラスを取り、
ウィスキーを大きく呷った。
「そんなに飲むと身体に良くないよ」
気安げな、笑みを含んだ声が飛んできた。大陸のアクセントを帯びた、低く甘い声。
固く目を閉じ、もう一口酒を飲み下す。
「だから、良くないだろ」手からグラスが取り上げられる。急に空になった右手が身体の脇に落ちる。
目を開く。壁一面に取り付けられた笑顔練習用の鏡に映っているのは、自分の姿だけ。
(……奴らは鏡に映らない)
「いい部屋だな」
右耳のすぐ傍でその声が囁く。ディーズは鏡の中の自分の姿を見つめ続ける。
「何しにきた……殺すなら早くやってくれ」
「なぜ殺す必要がある? お前は何も暴かない。
本当のことを書いても、誰も信じやしない。
今こそお前もジョン・スミスの気持ちを知るときかもしれないな」
ディーズは再び目を閉じる。議員を暗殺しようとして射殺された、これまで取材した中で
唯一本物だと感じた『超能力者』を思い出しながら。
「服を脱げ」
「なぜ。もう…お願いだ。早く殺してくれ」
すると彼の声と口調が優しいものに切り替わる。
「君が気に入った。
…秘密を教えるよ。どうして皆私の訪れをベッドで待ち構えていたのか」
ディーズは座ったままシャツの前を開く。隣から伸びた手が、引き裂かんばかりに
シャツを取り去る。
「下も。それとも前に回って脱がせてやろうか」
ディーズは立ち上がり、下着ごと脱ぎ捨てる。鏡に映るのは自分ひとりの裸体。
「これからどうなるかわかっているね。
……這え」
命令に従い、鏡の前の床に四つん這いになる。状況は変わらず、目に入るのは自分の
身体のみ……だが、背中に男の体温と、重みを感じる。
彼の手が前に回る。性的な興奮は全く感じていなかった肉体が、触れられた途端に
反応を示しだす。せめて拒否の言葉を発しようと口を開いても、洩れるのは呻き声だけ。
数回彼に扱きあげられただけで、ディーズは激しく達し、床に崩れ落ちる。
自分の放ったものが尻の間に塗りつけられるのを感じる。
「力を抜け」
ディーズはその言葉に従い、彼に身を任せる。自分の身体が、想像していたよりはるかに
大きく拡げられ、そこに熱く硬い物体が侵入してくるのを感じる。
背を反らし、彼を受け容れる。体内を快感が駆け巡る。
顔を持ちあげる。快楽に溶けた表情を浮かべる自分だけが鏡に映っている。呆けた顔が
涙で汚れている。こんなのが自分のはずはない。きっと何かのペテンだ。見えないところから、
何かの魔術をかけているに違いない。
「あ……も…ぅ……やめ…ろ」
そう呟くと、彼が首の後ろにそっと優しいキスを落とす。そのまま彼は耳朶へと唇を移動する。
自分の背後にいるのは人間ではない。その事実をディーズはありありと感じる。
その唇が耳の形を軽く辿るのと同時に、顎の下を這うその舌先を感じるのだから。
それでも肉体は快感に震え、返礼として腰を振りたて、体内の異物を締め上げる。
「君のここにキスをしたい」
やはり優しい口調で彼が提案し、鏡には映らないその指がディーズの唇を辿る。
視界の隅を横切る影がその像を結ぶのを、ディーズは断固拒絶する。
「い…やだ……ぜったいに」
「では次にするよ」首の後ろで彼が軽く笑う。
「その代わり、少し楽しませておくれ」その指が唇を割り開く。
ディーズは一度だけ彼の手を目にしたとき、犠牲者の血と肉片に包まれていた彼の指を
見たあのときを思い出す。
「大丈夫。きれいだよ。さっき君に触ったのとも違う方の手だ」また笑い声。指はディーズの口中を掻き回す。
「ほら、見てごらん」
もう一方の手で顎を支えられ、改めて鏡の中の自分の姿を見つめる。口を大きく開かされて、
口に差し込まれた透明な『何か』に必死に舌を絡めている。
開かれたままの口の端から、新たに分泌される涎が落ち続ける。淫猥な眺め。
動きが激しくなる。自分もそれに合わせて腰を振る。顎を離れた彼の手が、自分の身体を愛撫する。
自分が達するのとほぼ前後して、彼が射精するのを感じる。
――やっと終わった。肩で息をして、床に崩れ落ちる。その背中に男が覆いかぶさってくる。
彼が楽しそうに囁く。
「次は君をもっと気持ちよくするよ。君にちゃんとキスをして、フェラチオだってしてあげる。
舌の長さはわかったろ?」
「そして、飽きたら殺すのか?」ディーズが呟く。
「君を殺したりしないよ。君は私の港となるんだ。
世界中を飛び回って仕事をする私の疲れを君はこれからずっと癒してくれる。
『旅先での思い出話』を聞けるだけの心の強さを持つ相手がずっと欲しかった。
一緒に旅行に行ってもいいんだよ。操縦桿を交替で握ってね」
ディーズは目を堅く閉じる。瞼の裏を自分が書いた記事の見出しが次々とよぎっていく。
女たちが告白していた。美しい自分たちに訪れた「死よりもひどい」運命を。
・アラブ、あるいはインドの富豪に見初められ、豪奢だが非人道的なハレムの住人になった。
・エイリアンに見初められ、身体検査を経て、触手で弄ばれ、謎の器官を移植された。
100%でっちあげだ。
だが自分に訪れたこの運命は現実。追っていたはずの吸血鬼に魅入られ、死ぬまで彼から逃れる術はない。
―死よりもひどい運命。死よりも深く、快楽に溺れる運命。
____________
| __________ |
| | | |
| | □ STOP. | |
| | | | ∧_∧ 小説も映画もアンハッピーエンドなので、
| | | | ピッ (・∀・ )
| | | | ◇⊂ ) __ ナンノカンノト
|  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | ||―┌ ┌ _)_|| | チョット甘めに
| °° ∞ ≡ ≡ | || (_(__) || |
176 :
風と木の名無しさん:2007/05/24(木) 01:26:53 ID:UXbVsHRd0
>170
おぉ、キングモノが!
淡々と鬼畜萌え〜。鏡羞恥プレイ萌えです〜
>>176 頼むからsageてくれ…
バレたら本スレから迫害必至のモン投下したいんだが、
この上がりっぷりだと怖くてできないんで
>>170 原作見てないがとにかく萌えた!GJGJ!!
,-、
//||
// .|| ∧∧
. // 生 || ∧(゚Д゚,,) < 1059婆娑羅の捨て駒×アニキです
//_.再 ||__ (´∀`⊂| < 長くなった…
i | |/ ||/ | (⊃ ⊂ |ノ〜
| | / , | (・∀・; )、 < そしてあんまりえろくないかもしれない…!
.ィ| | ./]. / | ◇と ∪ )!
//:| | /彳/ ,! ( ( _ノ..|
. / /_,,| |,/]:./ / し'´し'-'´
/ ゙ / / / ||
| ̄ ̄ ̄ ̄ |,,./ / /,!\
| | / `ー-‐'´
| | ./
|_____レ"
「く、ァっ…」
押し殺した空間に熱を持った吐息とぶつかる様な水音が響く。むっとした熱気が、肌をしっとりと汗ばませていた。
元親の後ろで男が小さく呻く。と同時に、元親の胎内に熱い飛沫が飛び散った。
もう何度目か数えるのも億劫になっていて、四つん這いの姿勢のまま元親はぐったりと額を地面に付けた。
ずるり、と男の萎えた雄が元親の中から抜けていく。腰と尻の孔が痛い、頭も痛い。
「まだ終わってはおらんぞ」
冷ややかな声が届いて元親が顔を上げると、先と寸分違わぬ態度の元就が居た。
椅子に腰掛け、楽しんでいるのかすら窺えない無表情を浮かべて。
しかしその姿を目にした瞬間に顎が掴まれて、同時に後方から髪を掴まれて、そして口には先程達したのとはまた別の男の肉棒を押し込まれる。
独特の苦味を持った肉棒はお世辞にも旨いとは言い難く、元親は眉間に皺を刻んだ。せり上がってくる嘔吐感、これも何度目だろうか。
「ぅ、ぐっ…ん、んぅ…」
まともに呼吸が出来ず酸素を取り込もうと口を緩めると、肉棒が更に奥へ押し込まれた。
そのまましゃぶる様に前後され、元親は唇が擦り切れそうな感覚に陥った。
元就の後方からすすり泣く様な情けない声が聞こえてくる。元親の名を呼ぶその声の主は、捕らえられた部下達だった。
思い返せば。
奇襲をかけてきた毛利軍に大敗したのが原因だった。自軍の隙を突いた奇襲と自軍の倍は居るであろう兵に、元親には成す術が無かった。
辛うじて生き残った親衛隊が捕らえられ、元親は毛利元就の下へ向かった。
部下達だけでも何とか見逃してくれる様に交渉せねば、という考えの下だった。
案の定、冷酷非道と呼ばれる元就は今にも生き残りを皆殺しにしようとしていた。
自分の言にも耳を貸すかどうか、それは危険性の高い賭けだったが、元就はあっさりと元親の交渉を受けた。
生き残った部下全員分の命と引き換えに、元親の命を差し出す。交渉はそれで纏まった。
部下達の反対の声も押し切った元親はその時、死を覚悟していた。部下の為に死ねるとあらば本望だ。
だがそんな元親の覚悟を一蹴する様に元就は、あの氷の様な無表情のまま言ったのだった。
「貴様には最高の屈辱を与えてやろう」
元就の言葉を合図に、毛利軍の兵士達が元親を取り囲んだ。
暴力でも受けるのかと元親は考えたが、違った。兵士達は、暴力ではなく、暴行を始めた。
つまり屈辱とは凌辱で、元親は自分の親愛なる部下の目の前で辱めを受けたのだった。
慣れてもいない元親の後孔に、毛利軍兵士の男が無理矢理に自身を捩じ込む。
裂ける様な鋭い痛みに顔を歪め気を失いそうになった途端、口に別の兵士の雄を押し込まれた。性器独特の臭みが元親の口内を蹂躙する。
孔に性器を突っ込んだ男が律動を始めると裂ける様なあの痛みが更に増す。それは身が千切れる様に鋭く、意識を失いそうな程に深かった。
後ろは目茶苦茶に犯されて、口で無理矢理に奉仕をさせられて、そして暫くすると前後両方の男が堪え切れぬと言う様に達した。
前の男は口内に熱い欲望を注ぎ込み、後ろの男は胎内にぶちまける。
口の中へ注がれた精液は飲み下す事が出来る筈も無く、嘔吐感を押さえ切れぬまま吐き出した。
同時に、吐瀉物も零れる。汚いな、と誰かが嘲笑う声が聞こえた。
そうして二つ分の肉棒が口と体から出ていくと、元親は脱力した様に地面に倒れ込んだ。
閉じてしまいそうな目で見つけたのは、血に濡れた己の太股だった。
しかし次にはすぐに腰を持ち上げられて、休む間も無く次の兵士が性器を挿入してくる。
痛みに顔を上げゆるゆると目線を遣ると、囲んだ兵士達が今か今かと自分の番を待っていた。その数は数え切れない程で。
終わりの見えない行為に元親は、背筋を震わせた。
代わる代わるに兵士達は元親を犯し凌辱し無茶苦茶にしていって、…そして今に至る。
「んん…ん、ぅ、…ッは…」
機械的な動きで元親が奉仕をしていると、その腰を分厚い手が掴んだ。
すぐに、尻の中へ捩じ込まれる感覚と熱。だが、始まった律動に元親は痛みを感じる事はなかった。
この短時間に何人もの男を受け入れて、元親の体はすっかり慣れてしまっていた。
或いは痛みが麻痺していただけかも知れないが、そんな事は元親にとってはどうでも良い事だった。
ただ、痛みを感じなくなった事を喜ぶ事が出来ないだけだった。
「アニキぃ〜…」
涙混じりで自分の名前を呼ぶ声がある。その声の呼ぶ方へ視線を遣ると、部下達が顔をぐしゃぐしゃにして泣いていた。後悔している様に、泣いていた。
普段ならば泣く事はおろか、そう簡単に焦る事も無い海の男達が、顔面を蒼白にして、涙と鼻水で顔を汚して。
そんな部下達にも元親にも構う事無く、奉仕をさせていた男がぶるっと腰を震わせた。
男は元親の口内から性器を抜くと、その端正な元親の顔に精液をぶちまけた。
熱を持ちねっとりとした白濁が元親の顔を汚す。その様子を見て、捕らえられた部下達は一層に顔を青くした。見てはいられないと、首を垂れている者も居る。
「は、あ、ぁっ…ひぅ…ッ、」
そんな元親の部下達にも、そして元親自身にも気にする事無く、後孔に性器を突っ込んだ兵士は激しく腰を打ち付け続ける。
元親の口からは嬌声とも悲鳴とも取れぬ声が漏れた。歯を食いしばる気力も、もう残ってはいない。
「ふん、」
不意に、鼻で笑う様な声が聞こえた。小馬鹿にした様な、何処か怠惰を混ぜた様な声。
兵士に腰を揺さぶられながら、元親はゆるゆるとそちらを見上げた。そして僅かに目を丸くする。
この凌辱行為が始まってからと言うもの、野次を飛ばす事も笑い声を上げる事も無かった。
それどころか表情の変化さえも無かった。ただ、少し離れた所に座って元親が凌辱される様子を眺めているだけだった。
その元就が、此処に来て初めて表情を変えた。
だがその表情は愉快でも無く嘲りでも無く、ただ、飽きた様な怠惰なそれだった。
「思った以上につまらんな」
そしてそんな言葉を口にする。元親に言う様な、けれど独り言の様な口調で。もう飽きた、という感情が言外に含まれていた。
これだけの事をして、…これだけ元親を辱め、これだけ元親の部下達を傷つけて、初めて零した感想が『つまらない』。
元親は目の前が真っ暗になる感覚に陥った。
此処までの屈辱を味わって、此処までの苦しみを味わって、それを『つまらない』で終わらせると言うのか。
「もう少し面白みのある男だと思ったが」
先の言葉通り至極つまらないという風に元就が続ける。元親は、元就を睨んだ。頭がカッとなって、酷く気分が悪い。
「…ッ、…てめェ…っひ、ァ!…っふ…」
しかし元親はすぐにその顔を伏せる事になった。後ろで律動を繰り返す兵士の肉棒が質量を増し、元親の内側の深い部分を抉ったのだ。
そしてそのまま動きが激しくなって、兵士はあっという間に胎内で精液を吐精した。
びく、と元親の腹と腰が震える。倦怠感と脱力感が再び元親を襲い、へなへなと地面に崩れた。
荒く、肩を上下させる様に呼吸をしながら顔を動かす。視線に、元就を据える。
元就は立ち上がっていた。つまらないと言う様な顔をして、冷えた視線を元親に落として。
「我は先に陣へ戻る。…貴様はまだ楽しんでいるが良い」
嘲笑う様でも無く馬鹿にする様でも無く、淡々と言う。それが元親には酷く重く響いた。心の奥底に、ズン、と沈む。
元親が、更に元就へと文句を言おうとして口を開いた瞬間、ぐっと後ろから髪を引っ張られる。
今度は自分の番だ、とばかりに他の兵士が、髪を引っ張ったまま腰を掴んだ。そのままの流れで、後孔へと猛った雄が捩じ込まれる。
突っ込まれて、押し込まれて、掻き回されて。元親の感覚が、また嘔吐感と酷い頭痛に戻っていく。
僅かに揺れた視界の端に、今にも自害してしまいそうな表情の部下達が居る。元親の名を叫び、泣き喚いて、兵士達へ罵倒を浴びせている。
そして、その部下達の向こうに。
歩き去っていく、元就の姿が見えた。一度も足を止めず振り返る事も無く。少しも興味が無いと言う様に。
その姿を見て、妙な倦怠感と、小さな敗北感と、そして、奇妙な安息感を覚えて。
元親は、目を閉じた。
,-、
//||
// .|| ∧∧
. // 止 || ∧(゚Д゚,,) < だらだら書いたらこんなことに
//, 停 ||__ (´∀`⊂| < 終わりが微妙ですみません…
i | |,! ||/ | (⊃ ⊂ |ノ〜
| | / , | (・∀・; )、 < おわり〜
.ィ| | ./]. / | ◇と ∪ )!
//:| | /彳/ ,! ( ( _ノ..|
. / /_,,| |,/]:./ / し'´し'-'´
/ ゙ / / / ||
| ̄ ̄ ̄ ̄ |,,./ / /,!\
| | / `ー-‐'´
| | ./
|_____レ"
>>180 あ ん た に つ い て く ぜ !
GJ!
|>PLAY ピッ ◇⊂(・∀・ )ジサクジエンガ オオクリシマース!
誤爆って怖いですね…orz
6話のぜんざい後の食探偵×人質要員助手。
「いやあ、美味しかったですね」
依頼者達と別れて岐路に着く途中で、鷹野さんが満足そうに呟いた。
うん、と肯定の返事を返しつつ、一緒に善哉を食べた3人の顔を思い出す。
今回の依頼は、警察にまた通報されたり、あっちこっち行かされたりして大変な思いもしたけれど、
最後はちゃんと和解できたらしい母娘とその恋人の幸せそうな笑顔を見ることができて、何だかあったかい気持ちになれた。
「あの2人、幸せになれると良いね」
そんな言葉が自然と口から出るくらいに。
俺もいつかは今日子ちゃんと目音善哉を…というところまで考えた時、不意に鷹野さんが足を止めて口を開いた。
「ところで良介くん」
「何?」
振り返って見上げると、鷹野さんは何故か満面の笑みを浮かべていた。
「目音善哉というのはですね、カップルで食べると円満になれるんですよ」
「それ、さっきも聞いたけど」
いくら何でも、数十分前に聞いた重要な言葉を忘れるほど俺は馬鹿じゃない。
「では、ここで一つ質問です」
「質問?」
「さっき目音善哉を一緒に食べたのは亀矢間さんと哀歌さんと倉羅さん、それに良介くんと僕ですね?」
こくんと頷く。
俺としては、今日子ちゃんと一緒に食べたかったんだけど。
「亀矢間さんと哀歌さんは恋人同士で、倉羅さんは亡くなったご主人を今でも愛しています。さて、そうなると残るのは…?」
「俺、と……鷹野さん…?」
はい、と鷹野さんが笑う。
「円満な家庭を築きましょうね、良介くん」
「ちょっ、ちょっと待ってよ!え、だって俺ら男同士でしょ…?!」
「大丈夫ですよ、責任もって幸せにしますから」
「いや、問題はそこじゃな…って、うぉわっ!」
ツッコミを入れようとしたところで、鷹野さんにがばっと勢いよく抱きしめられた。
待って、ここ大通りだから!公共の場だから!旅の恥は掻き捨てっていうけど、無理に恥掻くこともないでしょ!
ばたばたと暴れてみたけど、鷹野さんの腕は全然緩まない。
それどころか、俺がもがけばもがくほど腕に力が込められていくような気がする。
だから、あんた馬鹿力すぎるんだって!
大通りで大の男が、多少体格差はあれど男にしか見えない俺を抱きしめているという奇妙な光景を見る通行人の視線が痛い。
俺はせめて好奇の目を向けてくる通行人と視線が合わないようにするために、瞼を閉じることにした。
―――そして数日後、帰国した今日子ちゃんの爆弾発言によって失恋が決定した俺の隣には、やたらと嬉しそうな笑顔の
鷹野さんが居たわけだが、それはまた別の話だ。
□ STOP ピッ ◇⊂(・∀・ )イジョウ、ジサクジエンデシタ!
まさか公式であんなにあっさり失恋するとは思ってもみませんでした…!
お目汚し失礼しました。
>>189-192 リアルタイムktkr(*゚∀゚)=3
まさか本当に書いて頂けるなんて…
自由奔放な杭短も、振り回される良介もテラカワユスw
幸せにしてもらえよ、良介(ノ∀`)
うちのは紅のベタ
スイマセン誤爆ですorz
オリジナル、ヘタレアホの子×寡黙襲い受けのエロくないエロ。
日本語おかしいところがあっても見逃してください。
>PLAY ピッ ◇⊂(・∀・ )ジサクジエンガ オオクリシマース!
「あ……んん」
何故か下半身が気持ちいい。これは夢なのか? 今は確か健斗の家にいたはず――。
智は自分の下半身の違和感に気付き、いつのまにか寝てしまっていたベッドから身を起こした。
「――もう起きたのか?」
あまりの事態に智は言葉を発することが出来なかった。
起きたらズボンが脱がされていて、同性の幼馴染みが自分の下半身に顔をうずめていた、なんて状況は脳が受け付けなかった。
健斗は一瞬智を見上げると再び顔をうずめた。
確か今日はいい感じかなと思っていた女の子に彼氏がいることが判明して、それで健斗の家でヤケ酒をしていたはず。
普段は飲まない健斗に無理矢理酒を飲ませて、それから――。
必死で状況を把握しようとするが、それどころではない。
ヤバい、しゃれにならない、イッてしまいそうだ。
快感と困惑で働かない頭でどうにか口を動かす。
「な、何やってんの?」
健斗は答える気はないらしい。黙ったまま口と手を動かしている。
ちらりと見えた舌がやけに艶かしく見えて思わず目を閉じた。
「あ……な、んでこんな、事っ!」
口で咥えられた経験など自慢じゃないが童貞の自分にあるわけがない。
思わず流されそうになるほどの快感をシーツを掴むことで必死におさえる。
「大丈夫だ、気持ちいいことだけしかしない」
「なっ、んだよ、それ……っ。お、前もしかして酔ってんの? んっ……」
健斗の口調はいつも通りで酔った感じはしない。智は恐る恐る目を開いて健斗の顔を見た。
その瞬間目を開いたことを後悔する。
いつもはほとんど表情を変えることのない健斗が眉を寄せ、頬を赤く染め、口を大きく開いて智のものを咥えていた。
「あ、あぁ……ん、く」
あまりにいやらしい光景に再び目を瞑ってしまう。
いつもと違う顔をしているってだけでこんなにいやらしくなるものなのか!?
いや、その前に普段は無愛想な健斗があんな表情をするなんて。酔ったらあんな表情になるのか?
でも前に飲んだときはあんな顔しなかった。そういえば二人きりで飲むのなんて初めてかもしれない。
って今はそんなことじゃなくて……!
訳のわからない状況にぐるぐる考え込んでしまったせいか、はたまた初めての快感のせいか涙が出てきてしまう。
それでもこれだけは、と必死で口を動かす。
「ど、童貞の前に、処女を捨てるのはいやぁ……」
健斗がフ、と息を吐いて笑ったのがわかった。息がかかってくすぐったいが、それさえも快感に捉えてしまう。
涙でぼやける目で健斗を見ると、優しい顔で微笑んでいるのがわかった。
「痛いことはしない。大丈夫だ」
それだけ言うと再び智のものを咥えた。
「気持ちいいか?」
「う、んっ……つっ……」
もうどうにでもしてください、と思い始めたその瞬間
「あぁ、あ……ん、ん――っ」
健斗の口に放ってしまった。
なれない快感から解き放たれた智は、緊張していた体から力を抜くと起こしていた上半身をベッドに投げ出した。
すっかり息が上がってしまっている。
イッてしまった。しかも健斗の口に出してしまった。
「健斗っ、もしかして俺の飲……」
健斗は少しぼうっとしたような表情で智を見ていた。飲みきれなかったのだろう、その口からは白いものがたれている。
健斗は手の甲で口の端をぬぐうと、そのままぺろっと舐めた。
それ、俺の出したやつ……。
急に恥ずかしくなった智は、真っ赤になった顔を手で覆った。
「まだ、いけそうだな」
健斗の言葉に手をどけると、智のものが再び勃ち上がっているのが見えた。
このバカ息子!
智は自分の正直な欲望を心の中で罵った。よほど変な顔をしていたのであろう智を見た健斗は
「いいよ、嬉しいよ俺は」
と何の慰めにもならない言葉をかけ、智のものに舌を這わせた。
しばらくの間、智の上ずった声と健斗の荒い息だけが室内に響いた。
「け、健斗、もう……おれ……」
再び来そうな絶頂に智が声を上げる。
「ちょっと待て」
「でもぉ……」
いつの間に脱いでいたのだろう、中途半端に下がっているズボンと下着を脱ぎ去った健斗は寝そべっている智の上にまたがった。
シャツからちらりと見えるペニスが勃ちあがっているのが見え、健斗も興奮しているのがわかる。
思わず智はごくりと咽喉を鳴らし、その姿に見入った。
視線に気がついた健斗は眉間にしわを寄せ小さく呟く。
「あまり見るな」
羞恥からではないその表情に智は違和感を覚えたが、次の瞬間思考は遮られた。
「う、ぁ……あ!!」
「くっ――!」
熱くて狭いところに包まれている。初めての感覚に智は戦いた。
口でされた時も相当気持ちが良かったが、今はそれの比ではない。
さっきまで止まっていたはずの涙が再び溢れ出す。鼻水まで出てきたせいでうまく息が出来ない。
口で息をしているせいで声が抑えられなかった。対照的に健斗は唇をかみ締めてほとんど声を発しない。
長い時間をかけて、健斗は智のペニスを自分の中に納めきった。
「け、健斗ぉ……」
何故か心細くなった智は健斗に手をのばした。健斗が手を掴む。
その体温に智は安心したが、健斗の手が小刻みに震えていることまでは気付かなかった。
健斗は空いているほうの手で智のシャツをめくり、上半身を撫で回し始めた。智はくすぐったくて身をよじる。
腹から胸のあたりを撫で回していた手が乳首に引っかかった。
いつのまにか立ち上がっていたそこに驚いたが、それ以上にそこから沸きあがってくる快感に衝撃を受けた。
健斗の手が乳首をつまみ、その先端を撫でる。軽く押しつぶされると、下半身で感じるのとはまた違った快感が背筋を駆け抜けた。
「あっ……、そ、そこっ――」
「気持ちよくないか?」
「き、気持ちよくないことはないけど、そんな、ところっ……んっ……」
智は自分が乳首で感じてしまうことが信じられなかった。
「気持ちいいならいい」
そう言って健斗はまた乳首を弄り始めた。
智はもう限界に達しようとしている。しかし上の刺激だけでは足りそうになかった。
「け、んと、おれ、もう……」
言いたいことを察したのか、健斗はこくんと頷くと大きく息を吐き体を上下にゆすり始めた。
健斗は酷く苦しそうな顔をしていたが、もうすぐ限界に達しようとしていた智はただ繋いだ手を強く握ることしか出来なかった。
「あっ、ああ――ぁ! は……ぁ」
「んっ、く……ん」
智が欲望を放ったあと、健斗は繋いでいない方の手で落ち着くまで体を優しく撫でてくれていた。
何よりもその行為が智は嬉しかった。
息が落ち着いたあと、健斗は何も言わずふらふらとした足取りで部屋から出て行った。
智はぼーっとベッドに横たわったまま今の出来事を反芻する。顔から火が出そうだった。
健斗は俺のこと好きなのかなぁ。
健斗からされた事はあまりにも唐突だったが、その手はとても優しかった。
直接の言葉は何もなかったけど、健斗の手からは確かに愛情を感じた気がする。
健斗は昔から智に優しかった。ちょっとどこか抜けた性格をしている智は、よく困り事を起こしてはいつも健斗を頼った。
直接手を出すことを健斗はしなかったが、根気よくつきあってくれたものだ。
どのくらい時間がたったのだろう、うつらうつらしながら昔の事を思い返していると、ようやく健斗が戻ってきた。
顔が青白い。歩き方もぎこちない。気まずい雰囲気に智は何か喋らなければ、と口を開く。
「え、えぇと――」
「すまない!」
智の言葉を遮ってそう言うと、健斗は突然土下座をした。驚いてベッドから身を起こす。
「すまなかった、酔いに任せてこんなこと……」
その言葉に息を呑む。健斗はそんな智に気付かず頭を下げていた。
「謝ってすむ問題ではないとわかっている。お前の気がすむまで殴ってくれてもいい、だから――」
「う、う……ぐすっ」
智の発した音に気付いた健斗が顔を上げる。智は大粒の涙を流していた。
「なっ、んで謝んの!? 俺、との事はなかった、ことに、したいの?」
「そんなっ――!」
智の言葉は意外だったのだろう、健斗は目を見開いている。
「け、んとは、俺のこと好きだと思ったのに! 大丈夫だって言ってくれた時も、手を繋いでくれた時も、
お尻痛いのに俺の入れてくれた時も、落ち着くまで撫でてくれてた時も、確かに愛を感じたのに!!」
健斗は驚きで固まったままだ。智は健斗に近づいてその手を握り締めた。
言葉でうまく伝わらないものが伝わればいい、と願いながら。
「健斗、俺のこと好きなんだろ? 好きって言えよ!」
そう叫ぶ智の顔は涙と鼻水でぐしゃぐしゃになっている。それを見た健斗は震える手で握り返してただ一言
「好きだよ」
と搾り出すように言った。
智はがばっと健斗を抱きしめた。恐る恐るといった風に健斗も背中に腕を回してくる。
泣いている智を宥めようとしているのか、その手は緩やかに背中を撫でている。
「今日が俺たちの付き合った日兼初Hの記念日だね」
へへっ、と泣き笑いで言う能天気な智に健斗は鼻をぐすっと鳴らして
「そうだな」
とだけ返した。
□ STOP ピッ ◇⊂(・∀・ )イジョウ、ジサクジエンデシタ!
攻めの乳首弄りを描きたかったんだけど、色々設定を考えていったら文章は長く、
乳首責めは短くなってしまったorz
エロって難しい
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| ギャグ漫画日和の小野妹子×聖徳太子
____________ \ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| __________ |  ̄ ̄ ̄∨ ̄ ̄| 獣姦属性が微妙にあります
| | | | \
| | |> PLAY. | |  ̄ ̄∨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| | | | ∧_∧ ∧_∧ ∧∧ ケモノカヨ
| | | | ピッ (´∀` )(・∀・ )(゚Д゚ )
| | | | ◇⊂ )( ) | ヽノ___
|  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | ||―┌ ┌ _) ┌ ┌ _)⊂UUO__|| |
| °° ∞ ≡ ≡ | || (_(__)(_(__). || |
【ぬるいですが獣姦臭が少しでも駄目な方はどうぞスルーして下さい】
奇怪な髪型の舎人から『甲斐から献上されたばかり』、と説明をされたその馬は
大層いい駿馬で、馬に関して特別の知識を持たない素人の自分がみても素晴らしい
ものだった。逞しい身体に風に靡く見事な鬣。しっかりと筋肉の張った脚は力強く大地
を踏み締め、この馬ならば伝説のようにそのまま地上から天に駆け上がることも出来るのでは
ないかと思う程の見事な佇まい。
思わず言葉もなく見蕩れる僕に、舎人は「賢い馬なんですよ」とまるで自分の息子を褒める
ような優しい口調で語りかけてきた。
ただ一つ残念なことといえば、その賢い馬の乗り手である人間が、馬鹿の日本代表のような
男であるということだろうか。
その男は先ほど無様に落馬してから延々壊れた玩具のように繰り返し僕の名を呼び続けている。
「妹子〜、妹子〜、暗いよ、ここはどこ、妹子〜」
頭から、全身の9割を地面にめり込ませるという至極器用な落馬を得意とする男が悲痛な声
で己を呼ぶ声に頭が痛くなる。地中からくぐもった声で呼ばれると鬱陶しさも不気味さもいつも
の5割り増しだ。
そのまま残りの1割に土をかぶせて埋葬してやろうかとも思ったが、あまりにも哀れな声で呼ぶ
ので仕方なく掘り出してやる。摂政の地位を屁とも思わず傍若無人に振舞うその男、聖徳太子
は一応、自分の上司であり認めたくないが恋慕の情を唯一抱かせる存在なのでそう邪険にも
扱う事は出来ない。
「よいしょ・・・・っと、うわ 太子、土臭っ・・・・しかもそこはかとなく馬糞臭っ」
大根のように引き抜いた上司は土にまみれ半べそをかいている。しかも、よくみれば其処彼処
に擦り剥いた痕や切り傷なんかも出来ている。僕がここに来る前から相当落馬を繰り返したらしく
お気に入りのジャージも汚れ変色してしまっている有様だった。
「なんでだろう、ちっとも私に懐いてくれないんだよ妹子。私はこんなに黒駒を愛しているのに」
ちぇ、と不貞腐れたように足元の小石を蹴飛ばそうとした太子が、貧弱極まりないつま先を
その衝撃で骨折したらしく、悲鳴をあげながら足元で再びのた打ち回っている。
なんで僕こんなのに惚れてしまったんだろう・・・と自問しながらも、聞き捨てならない先程の
言葉を頭の中で反復する。
『私はこんなに黒駒を愛しているのに』
沸々と怒りにも似た感情が湧き上がり、たかが馬相手にそれを嫉妬だと認めることも悔しくて
傍らの黒い肢体を睨み付けた。
勝手に敵意を向けられた賢い馬は、それでもブルルと鼻を鳴らし、依然として地面に
這い蹲ったままの主人に鼻先を擦り付けている。
「やめっ・・!黒駒、埋まるッ、また埋まるッ!」
馬の鼻先に押されまたずぶずぶと土に埋まっていく太子をさめた目で見遣りながら、僕の中の
毒妹子がむくりと頭を擡げる、十七条の憲法には無いとはいえ、姦通罪は好き合う者同士に
おいて大罪なんですよ分かっているんですかアホ太子。
それにしても硬い土に泥のように埋まるって、身体の回りにどんな奇天烈な磁場巻き起こして
るんだ、あんたは。
むしゃくしゃとする気持ちを晴らす事の出来ないまま、愛馬に土葬されそうになっている上司を
堀り起こし、そのまま僕の名を呼ぶ太子の声には答えず不機嫌を露に肩をいからせて立ち去った。
そしてその日の夜草木も眠る丑三つ時、朝廷の誰もがぐっすりと寝静まる時間になって僕はこっそり
太子を厩に連れ出したのだ。ぐっすりと眠っていたところを起こしたせいか機嫌は最悪、ぐずりまくりの
涎垂れ流しまくりの酷い状態だったが構わず襟首を掴んだまま目的の場所へ連行した。
「妹子、私ねむいよ、眠くてこんな状態じゃおにぎり東京ドーム4個分なんてとても無理だよ」
「そんなもの食べさせませんよ、太子、しっかりしてください・・・・ほら、つきましたよ」
未だ夢の世界からこちらへ戻りきれていないのか、太子は幼子のように目を閉じたままウーン、ウーンと
ぐずっている。飼葉の上に座らせるとクンクンと子犬のように鼻を鳴らし、眉間に皺をよせて「・・・臭い」
と呟いた。自分の臭いと外部の異臭を嗅ぎ分けられるのかと変なところに感心しながら太子を置いて
ひとり暗い厩を手探りで奥へ進む。
「馬のにおいですよ、太子。太子と黒駒を仲良しTONIGHTにしてあげるために連れてきたんですから」
「・・・・黒駒?」
馬の名にぴくりと反応を返し、ゆるゆると瞳を開く。余程昼間の意思疎通がまるで出来なかった
乗馬訓練が不満だったのか、彼は寝ぼけ眼を擦りながら薄暗い厩を見渡した。
「・・・どこ、ここ?」
「厩だって言ってんだろうがこの蛆虫。太子、黒駒連れてきましたよ」
ぐい、と顔面に押し付けられた黒駒の鼻先を、不思議そうな顔で無防備に撫でまわす太子にひどく
嗜虐性を刺激される。
「妹子〜、私また振り落とされるのは嫌だよ。楽して私に懐かせたいからそこんとこヨロシク」
「ええ、分かってますよ太子。僕にまかせてください」
昼間の憤りを晴らす為、密かにたてた計画を実行に移す為。僕はこれから自分の身に何が起こるか
なんて全く知らない顔で暢気に鼻をほじる太子を有無を言わさずうつ伏せに押し倒し、ノーパン主義の
彼の、最後の砦であるジャージのズボンを無遠慮に引き摺り下ろした。
「なんだか私、下半身が急にスースーしてきたんだが、妹子これ何て病気?」
病気なのはあんたの頭だ、いやこんなカレー臭漂うオッサンにまんまと惚れてしまった僕の方こそ
病気なのかもしれない。
薄暗がりに艶やかに浮かび上がる細い腰と白い双丘、いつだって己を魅了してやまない其処を
これから獣に犯させるという背徳行為にごくりと唾を飲み込む。しかもその相手は上司で、日ノ本の
政治を執り行うという尊い身分の人で、そして何より自分自身心の底から愛する人で。
身の危険など全く知る由もなく僕の言葉を信頼しきってうつ伏せのまま大人しく鼻歌を歌って
いる太子に心臓が破裂しそうな程高鳴り、嘶く黒駒の陰茎を握り擦り立てた。
成人男性の腕ほどもあるそれと交われば普通の人間ならば死に至る事もあるだろうが多分この
人ならば大丈夫だと確信はしている。服にあわせて身体を伸び縮みさせることが出来る太子
ならば、この並ならぬ逸物にあわせて括約筋を広げるぐらいのことは朝飯前だろう。多分。
「太子、腰だけ上げて貰えますか?・・・・そう、いいですよ、じゃあ 黒駒とじっくり仲良く。
・・・沢山種付け、して貰ってくださいね」
そう言いにっこり微笑んだ僕を太子がきょとんとした顔で振り返ったのと、黒駒が据え膳の痩身に
ずぶりと身を埋めたのは同時だったような気がする。
「ビリーズブートキャンプゥゥゥーーーーッッ!!」
厩に響き渡る太子の悲痛な奇声を聞きながら、僕の口唇は知らず歪んだ笑みを形作っていた。
____________
| __________ |
| | | |
| | □ STOP. | |
| | | | ∧_∧ やはり獣はいかんな
| | | | ピッ (・∀・ )
| | | | ◇⊂ ) __
|  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | ||―┌ ┌ _)_|| |
| °° ∞ ≡ ≡ | || (_(__) || |
種付けって言葉、エロイよね
十ヵ月後、そこには元気に走り回る仔馬たちの姿が
ちょ まさかこのCPが読めるとは…
ビリー噴いたwwwww
これはいいヘタレ攻めですね。萌えた。堪能させていただきました。
超GJっすwwwwww
「美リーズ(ry」と「悲痛な」がセットになると、かくも破壊力が…
いや破壊力抜群なのは元ネタなのか?
読んでみたくなった。GJ!
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| オリジナル ガングロギャル男×デレツン不良
____________ \ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| __________ |  ̄ ̄ ̄∨ ̄ ̄| 文体が少し特殊で読みづらいです
| | | | \
| | |> PLAY. | |  ̄ ̄∨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| | | | ∧_∧ ∧_∧ ∧∧ 今時あえてガングロ萌え
| | | | ピッ (´∀` )(・∀・ )(゚Д゚ )
| | | | ◇⊂ )( ) | ヽノ___
|  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | ||―┌ ┌ _) ┌ ┌ _)⊂UUO__|| |
| °° ∞ ≡ ≡ | || (_(__)(_(__). || |
「あ!」
放課後。
港さんは8分の6彼女とバイクで風切りお台場デート、
絶対に付いて来るなとおっしゃられた港さんに絶対忠誠のオレは
晴れの日・放課後・無人の教室でガンと二人、いい感じに無言のハートフルな時間を楽しんでいた。
嘘だ。
「は!は!は!は!読めたよ!」
ガンは突然口を開いた。でも視線は携帯の画面に据えたままだった。
オレは黙っていてくれればいいのにと思った。
「港先輩は8分の6彼女とお台場の夜景を楽しむ算段だね。ね!」
オレは黙っていてくれればいいのにと思った。
「だけど港先輩の8分の6彼女は海道先輩の3分の1彼女だよ。
さらには俺の元カノでもあるね。ね?」
オレは黙っていてくれればいいのにと思った。
「勿論俺は今0分の0だから関係ないけどね。ね!
今となっては尻軽女なんかどうこうしようとすら思わないよ、
やっぱ恋人は一途じゃないとね。ね?」
「港さんの彼女さんを悪く言うな。」
「・・・・。 ごめん。」
ガンはしゅんとうなだれた。
ガンは、小学校の頃のオレを知っている。らしい。オレは小学校の頃のガンを知らない。
小学校の頃のガンは、ガンじゃ無かったからだろう。
ガンは、ガングロだから、ガンだ。多分、小学生の時はガングロじゃ無かったんだ。
ガンは、少し前までは彼女を日照り無く、時には重複させたりもして暮らしていたらしい。今は違う。
ガンは、元カノ全員と今でもメル友らしい。嘘臭い。
ガンは、オレより馬鹿な癖に、オレより沢山の事を知っている。ムカつく。
オレが、女と付合った事の無い理由を、ガンは知っている。何でだ。
「ごめんね。ね?」
中三。
まだ真面目ちゃんだったオレが、カラッとカツアゲされてた時に。
助けてくれたのが、港さんだ。
今。
港さんはカッコいい。港さんはヒーローだと思う。
港さんはモテる。港さんはカッコいいから、当たり前だと思う。
港さんには彼女さんが沢山いる。全員を泣かせないために、致し方無いんだと思う。
港さんはオレにフェラを要求する。彼女さんに無理をさせないように、当然の気遣いだと思う。
港さんはオレにフリスクを携帯しろと言う。オレの好物だからだろう。大切にされてるんだと思う。
港さんは、オレのフェラが下手糞だと、思い切り詰って殴る。現代の教育には体罰も必要なんだと思う。
全く深い考えを持った方だ、港さんは。
『港先輩?しってるよ、カツアゲ狩りで有名なヤリチンの。
最近いい奴隷が手に入ったって喜んでた人だよね。ね?』
オレはこう言う、短慮な発言をする奴が大嫌いだ。
「怒ってる?」
「すごく。」
小学校。
野山を駆け回って日に焼けていたオレは、
肌が白くて髪が黒くて真ん丸の目をした転校生に惚れた。
でも、転校生は男だったから、友達になった。
転校生は何かとモテて、すぐに彼女ができた。クラスで一番可愛い鈴木さん。
鈴木さんは肌が白くて髪が黒くて真ん丸の目をしていた。
ふたりとも真面目だった。
オレの髪はどうあっても茶色くて、オレの目は普段はだいぶ半目だったけれど、
肌は四季が一巡すると白くなり、オレは真面目なイイ子になった。
そして直ぐに、転校生は転校していった。
真面目なイイ子のオレと、真面目なイイ子の鈴木さんが、ふたりぽつんと取り残された。
「まだ怒ってる?」
「かなり。」
港さんに助けてもらったその日から、オレは不良になることに決めた。
ヨカラズってカッコいい。時代は脱・真面目くんだろ。そうだろ?
元々の茶色い髪をオールバックにしてピンで留めた。
ピンはピンク色が似合うと港さんが言ってくれた。
髪も肩まで伸ばすように勧められた。
175以上あるオレでも見ようによっちゃ女の子に見えなくも無い。
けど、そういうちょっとした可愛さこそが不良に不可欠なものらしい。
港さんが言うんだから間違いないだろう。
港さんは、オレと歩くたびにもう少し縮まねえかな、と言う。
背が高くない事も、不良に不可欠なものらしい。
港さんはオレより背が低いし。理にかなっているよな。
そういえば、ガンは。
(そういえば、と思って俺はガンを見た。
ガンは「怒ってない?」と言って笑ったけど、俺は無視を決め込んだ。
そのまましばらくガンを見ていると、こげた頬の色が少しだけ濃くなった。)
オレよりも背が低いし、
オレよりも真ん丸の目をしてるし、
オレがガンみたいだったら、港さんはオレをもっと気に入ってくれるかもしれない。
具体的に言えば、八番目の彼女よりも少したくさん、気に入ってくれるかもしれない。
おこがましいけどな。
港さんは彼女さんがピンク色を身に着けると喜ぶから、
ガンの馬鹿みたいな銀髪にピンクのメッシュも、あるいは喜ぶかもしれない。
ガンの私服の、ズボンの上に履くギンガムチェックのスカートみたいな『何か』も、
8分の3彼女さんが履いていた良く似たスカートを、港さんは褒めていた。
「オレ、ガン、嫌いだわ」
「えー。オレはヒロの事好きだけどね。」
ああ、でも。
港さんは、ガングロの女を見て、たしか気持ち悪いと言っていたな。
「・・・やっぱ、そんな嫌いでもねーわ。」
「ね?」
ガンは嬉しそうだった。
「でも、ヒロが好きなのは港先輩なんだよね。ね?」
「おう」
「がっかりだよ。」
「ふうん」
「がっかりついでにヒロ、俺の独り言聞いて。」
「あんだよ」
「俺ね、知ってんだよ。ヒロってさ、好きになった人の真似する癖、あるよね。ね?」
「しらねーよ」
「今はヒロ、港先輩の真似、してるよね。ね?」
「してねーよ」
「昔は阿井田剛って、真面目君の真似っこしてたよね。ね?」
「覚えてねーよ」
「俺ね、俺ね、あいだごうっていうんだよ。知ってた?」
「薄々な。」
ガングロの癖にきらきらした瞳でオレを見ていた。
同姓同名ってむかつくよな。っていったら見る見るうちにしょげていった。
少し、面白かった。
「その癖さ、治したいと思ってんの」
「え?」
「オレ、ガングロとか、なりたく無いし。」
見る見るうちにきらきらした。
少し、むかついた。
____________
| __________ |
| | | |
| | □ STOP. | |
| | | | ∧_∧ 高校生の頭悪い会話が大好きです
| | | | ピッ (・∀・ )
| | | | ◇⊂ ) __
|  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | ||―┌ ┌ _)_|| |
| °° ∞ ≡ ≡ | || (_(__) || |
223 :
222:2007/05/26(土) 02:04:55 ID:jYTPo/1R0
最後の最後で名前欄をミスるという・・・・orz
この流れで、エロ無しで申し訳ない。
>>222 なんだもう二人ともキャワイイイイイイなあ(*´Д`)
作者タン自ら攻って決めてるのにガンちゃんに萌えてしまって申し訳ない
>>216 面白かった!
もうちょっと読みたかったっす。
>>222 なんか純情なふたりがとってもいいかんじだった
男の子の片想いっていいわやっぱ
流れが早いうちに投下したいので
|>PLAY ピッ ◇⊂(・∀・ )ジサクジエンガ オオクリシマース!
元ジャンルは伏せますが担当編集←漫画家です 受けの一人語りですが801にすらなってないかも…
玄関には、奴が雨の日に打ち合わせに来て忘れていったピンクの傘がそのままになっている。
ゴミ袋が渦高く積んであるきったねえ玄関に、よく大事な女の大事なモンを置いて帰れるものだ。
それにしても彼女の家からそのまま仕事場に来る気恥ずかしさも、結婚目前の今となっては過去のものらしい。
…つーか、この傘はやっぱり彼女のものだったのか。例の単行本とともに浮気の状況証拠になったら面白かったのに。
チッ。
初めてこの傘をさして来た時、奴は涼しい顔をして玄関の外にさっとソレを隠したけれど、
鮮やかな色を一瞬見せたその傘が、20代後半の野郎の持ち物じゃない事はバレバレだった。
そんな一瞬の出来事を見逃せない、職業病とも言える観察力の鋭さを俺は何故か呪った。
別に漫画家と編集という、仕事を通じた付き合いの人間のプライベートなんざ知ろうとも思わないし、
知ったところで別に何とも思わないけど、その時心に何かが鈍く突き刺さった気がした。
ちょうど、この傘のような形の何かが。
仕事が一段落ついてアシスタント達も帰り、ひとりきりの早朝。
雪崩寸前の玄関のゴミ袋をさっさと置きにいって、本来なら短い惰眠を貪るところだが、やらなきゃならない事があった。
机の上を整えて、白いボードと絵の下書きを用意する。
いつもと違って絵の真ん中最前には、自分の漫画の主人公ではなくて、幸せそうな二人の姿。
奴と奴の彼女さんが好きな脇役キャラが、周囲を囲んで祝福の拍手を贈っている。
眠さ限界の時に描いたせいか少々歪んだこの下書きを、直す事から始める羽目になった。
普段の原稿だったら締切に間に合わすの優先で、これくらいなら誌面載るけれど。奴が早くしろと五月蝿いし。
こんな年頃になるまでよく一緒にいたものだと思う。
浮き沈みと人事異動の激しいこの業界で、何故か俺は生き残っているし、デビュー時から奴はずっと俺の担当編集だ。
作家としての「俺」が誕生してから、今までずっと。
その時俺がまだ大学生で、奴が23か4くらいで、雪まっさかりの季節に俺の実家にやってきて。
初対面でいきなり「こんなの載せられない」なんて原稿に駄目出しされて。言い合いになって。
とんでもない仕事に就いて、とんでもない野郎が担当に付いてしまったと思った。
上京して本格的に漫画家としての生活がスタートしてからは、ほとんど毎日奴と会うか電話で喋るかしている。
やれ原稿が遅いだの、さっさと描けだの言ってくるのはわかる。でも人ン家の冷蔵庫を勝手に漁るわ、
本誌の隅で俺の事をいじり倒すわ(もちろん誌面で反撃したけど)、おまけに親にまで変な事吹き込むのやめてくんない。
アニメ化で忙しい時も容赦なく仕事入れてくるし、風邪ひいてんのにマスクしねーで挙げ句の果てに俺にうつすし。
空気を読め。もっと俺を労れ。
あーもう、ちょっと思い出しただけでも憎たらしい。
なんかムカついてきたから、奴の姿だけ思いっきり改造してやる。
下書きが終わって、トレースして、ペン入れをしていく。汚れないように後ろのキャラから。
そういえばいつの間に奴の好きなキャラ知ってるんだっけ。さすがに彼女さんのはそれとなく訊いたけど。
いままでありとあらゆる馬鹿話をして、沢山の口喧嘩をして、真面目に仕事の話もして、
だいたいお互いの事は把握してはいるものの、色恋その他のプライベートは知らない。
近過ぎるような遠過ぎるような、不思議な関係だと思う。
歳も社会人としての経験値も趣味も近い俺達の、馴れ合わない為のラインがそこにある。
いや、そーゆーキャラじゃないから話ししないだけだけど。つかキモかったものなー。結婚の話されたとき。
その日の奴は何故か俺と目を合わせなかった。
いつもは席についた途端いきなり仕事の会話(というか喧嘩)を振ってくるのにそれが無い。
黙りこんだまま、何かを言いたそうな、でも言えないような顔をしていた。つかバレバレだった。
傘の件で既に察しのついていた俺は、彼氏に別れ話を切り出される女の子ってこんな感じなのかなーとぼんやり思い、
『そういう時は黙って赤飯製造マシーンになるしかねーよお前』などという自分の漫画のセリフまで一瞬脳裏によぎって、
慌てて脳内デリートした。
「もう俺も28だし結婚する事にした」
必要以上にコーヒーをかき混ぜながらやっとの事でそれだけ告げた奴は、顔を赤らめていた。
まるで誰にも見せたくなかった恥ずかしい部分を見せたかのように。大事な宝物をそっと宝箱から取り出したかのように。
「そっか。おめでと。アシさん達にも伝えておくわ」
と平静を装いつつ言ったものの、反射的にうわキモっと思って、恥ずかしい部分をついに見せられた衝撃が襲ってきて、
と同時に波がさぁっと引くような深い落胆を感じて、それを感じた自分に恥ずかしさが込み上げた気がして、
心ん中がぐちゃぐちゃでよくわからないうちに自分まで顔が真っ赤になっていた。
そのまま二人して真っ赤な顔のまま、ぎこちなく打ち合わせをしていたがあんまり覚えていない。
ルノアールの自分達の席だけ異様な雰囲気に包まれていたことは確かだ。
とりあえず逃げたい助けて欲しいと思った。その空間から?自分の心から?
って、俺もキモい。描線が乱れそうになる。やめようこんな回想。
ひたすら描くことに集中する。
創ることによって何かを伝えるってことは、創ることによって何かを発散しているということだ。
なにも芸術家だけじゃない。
読者ありきで漫画を描く漫画家だって、クライアントの為にデザインを考えるデザイナーだってきっと同じだ。
自分の中に伝えたいものがあるから、形になって、誰かに伝わっていく。
結婚おめでとう、幸せになれよ。今までありがとうこれからも頑張れよ。って伝えたいから描く。
気持ちを白い画面に発散していく。
窓からはいつの間にか朝日が差し込んでいて、まるで魂鎮めのようだと眠たい頭でうっすら思った。
絵はなんとか完成した。
本当はカラーにしたいところだったけど、連休前進行でそんな余裕はない。
『そんなのに力入れる暇あんなら、原稿早く上げなよ』と文句言われたらたまんないし。
奴が来るまであと1時間半あるから、乾かして適当に包んで風呂にでも入ろうか。
持って帰って、家で開けて2人でびっくりすればいい。
傘も持っていけ。目障りだ。
―――――夜。
「もしもし、今日くれたアレ、本っ当にありがとう。彼女もすごい感激してたよ〜。でさ。
…………てめえっ!!何で俺だけ三頭身で超シークレットシューズなんだよ!!ふざけやがって!!!!」
むしゃくしゃしてやった。反省はしていない。ざまあみろ。
□ STOP ピッ ◇⊂(・∀・ )イジョウ、ジサクジエンデシタ!
>>228-231 ぐっときた
私が思ってても形に出来なかった物を、素敵な作品にしてくれてありがとう。
投下してくれてありがとう。
あー、ねじけた漫画家がイタ切ないなぁ…堪らんなぁ…
_________
|┌───────┐|
|│l> play. │|
|│ |│
|│ |│
|│ |│
|└───────┘|
[::::::::::::::::MONY:::::::::::::::::]
∧∧
( ,,゚) ピッ ∧_∧ ∧_∧
/ つ◇ ( ・∀・)ミ (` )
. (⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒)
| ┌‐^──────────────
└──────│1059場皿 ザビー×サンデー サンデーになるまでのザビーサマの愛の調教。(R20くらいハードで少し長め。)
└───────────────
中国の覇者_毛利元就は先の戦で、下衆な南蛮人のザビーに敗れ、”愛を知れば、あなたの策略も完璧”と言われ、ザビー教に入信した。勿論、目的は”自分の策略を完全にする”ため。
だが、今は、ザビー教本拠地のザビー城なる奇怪な場所の中にある【ザビー様のRoom】などという一室に元就はいた。
というのも、戦に敗れた後、ザビーに連れられ、ザビー城へ行くこととなり、『ザビー城に着いたラ、スグにザビーのおヘヤにショータイするヨ!』と招待されたのだった。
それなのに。元就は一人で兜も戦装束も脱ぎ、一枚だけ、持参した薄緑の着物をきちんと着込み、正座をしてザビーを待っていた。
部屋の中を見回すと、見たことも無いものだらけで、驚きはしたが、それ以上に、ザビーの客人を待たせる無礼な行いに少々腹が立っていた。
「元就サーン、ゴメンネ!新しい信者のミナサンとおしゃべりシテマーシタ。」
と、申し訳なさそうに、ザビーは入ってきた。
「新しい信者?ああ、我が捨て駒のことか。捨て駒などどうでもよかろう!何故、我
を待たせた?無礼だと思わぬのか!」
元就は怒りに任せて、ザビーを殴った。この時、元就は完全には入信していなかった。
「暴力ヨクナイネー。それに、兵隊サンを捨て駒なんて呼んじゃダメネー。ザビーが愛を教えるヨ!」
やる気満々なザビーは元就をその大きな腕で抱きしめた。
「元就サーン、これが愛ネ!
新しい信者のミナサンから聞きマ〜シタ。元就サンはマミーもオトーサンもオニーサンも早く死ンジャッタって。ダカラ、愛、シラナイ。ドーオ?ザビーの愛は。」
「・・・暖かい。日輪のように、暖かい・・・」
「ソウネ。元就サンはオヒサマ好き。で、ナンデ、兵隊サン、愛せないノ?お友達になろうって言ってクレるヒト拒むノ?」
元就の一番聞かれたくない質問をされ、元就は戸惑った。
「そ、それは、捨て駒が我が策どおりに動かぬからだ!使えぬ、失敗する、勝手な振る舞いが多い、そんな兵など兵ではない!捨て駒だ!!愚かな捨て駒よ!
それに、あいつは、下衆だ!我とは分かり合えぬ。」
元就は自らの兵についてそう強く語った。
「元就サン、ヤッパリ、ザビーの愛で捨て駒ナンテ言わせないヨーに、してあげるカラネ!」
ザビーの目つきが豹変した。さっきまでは、哀れみや慈しみを含んだ目で元就を見ていた。けれど、今は、獣のような目で元就を見ている。元就はそれを察知したのか、ザビーの腕の中で抗った。
「そなた、何を企んでおる!我を放せっ・・・放さぬかッ!・・・あっ」
元就とザビーでは全く体格が違う。力も雲泥の差はある。
そのザビーが、正座している、抱きかかえている元就を床に押し倒すことなどわけないことであった。そして、元就を組み敷くことなど、容易いことであった。
「元就サーン、抵抗したって、ダメなものはダメ。諦めるコトも肝心ネ。
ザビーはデカいデショー?元就サンは、細いし、ちっちゃいシ。」
ザビーはそう言いながら、艶かしい手つきで元就の着物の上を指で這った。
「んん・・我を・・・うんっ・・・愚弄するか!」
元就は怒り心頭で、またザビーを殴ろうとした。
「暴力はダメって言ったデショ?ワルイ子にはお仕置きネ!!」
ザビーも相当、キてるのか、元就の着物を乱暴に引き裂いた。帯や紐を解き、手足の自由を奪う。元就の妖艶な体が露になり、秘部も隠されない、裸体を晒すことに元就は、怒りと恥ずかしさのために涙を流した。当のザビーは、驚き、感動を覚えた。
「元就サン、美しいネ〜!可愛いネ!ザビー、カンゲキッ!!」
しばらく、その感激を覚えながら、ザビーは泣いてますます妖艶になる元就を視姦していた。
「うう…っ、こんなッ・・・ことをして・・・ただで済むと思うな!殺せ!我を殺せー!死んだら、そなたを呪ってやろう・・・。」
元就の精神は怒りと恥ずかしさで壊れかけていた。
「ザビーは殺さないヨ!怖いんデショ?やさしーくしてアゲルヨ、元就サン。」
ザビーは精神が壊れかけていた元就に優しく微笑み、接吻をした。優しく甘い接吻だった。産まれて始めての接吻に元就は驚きはしたが、ただ甘い接吻に体の力が抜けていくのを感じた。
「んッ・・・アン・・・」
その接吻も激しくなる。ザビーの巧みな舌さばきで、元就は蕩けた。何度もザビーに優しく甘く、激しく接吻される度、元就は涙を流した。
父や母、兄が他界したときも、涙を流しはしなかった。それが、弱点になると、幼い元就は悟っていたからだった。だから、人前で涙を流すことなど、到底できない元就は今涙をこれまで生きてきた分、流してみようとも思った。
「元就サン、これで終わりじゃありマンセノコトヨー!」
ザビーは、元就の胸を弄り、桃色の乳首を噛んだ。
「ああん・・・止めろ・・・ぅやんっ!」
元就は胸からの快い刺激に、遊女のような嬌声をあげた。嬌声は止まることを知らず、ザビーが、胸を刺激する度、艶かしき嬌声をあげた。
元就は、初めての胸、殊に乳首への刺激の快さに、訳が分からなくなってきていた。
胸も痺れ、頭も痺れ、体中が痺れていた。同時に、火照りも感じずには居られなくなって、呼吸も乱れていた。
「元就サン、おっぱい、感じやすいデスナ。アレを使ってミマショー!!」
一旦、元就の元から離れ、ザビーは箪笥から鎖のついた挟むような形をしたものが二対付いている(今で言う”乳首クリップ”)を楽しそうに持ってきて、元就の乳首を抓み取り付けた。
「痛い・・・外せ・・・ああん・・嫌・・・もう・・・一方も・・・?止め・・・ああ・・・っ!」
二方に取り付けると、ザビーは満面の笑みを浮かべ、元就のどんどん紅く妖艶になっていく表情と元就の止まらない嬌声を堪能しながら、元就の体を太い指でなぞる。
「元就サーン、ビューリフォーッツ!おっぱいエロいデース!腰、細いですネー、指、綺麗デスネェ・・・。OOPS!、元就サンの_から、蜜出てマース!頂きマース!」
そう、元就の性器は先程の接吻と今の胸の刺激で精液が溢れんばかりに出ていた。
その元就の竿をザビーは喜んで、しゃぶった。双玉までしゃぶりつき、南蛮のテクニックで元就を喜ばせたい、とザビーは南蛮のテクニックで、元就の_を貪った。
「あうッ・・・嫌・・・汚らわしい・・・うああっ!止めて・・・放してぇ・・・放ってしまう・・・ああーっ!」
流石に、元就はザビーの南蛮のテクニックには勝てず、精を放した。
これが、元就にとって初めての射精になった。氷の面を被り、感情を殺し、俗物を嫌い、ただ日輪のみを信奉し、日輪が沈むと、元就は直ぐに寝る。
戦が夜になると、決まって氷の面を厚くし、冷酷且つ高飛車になるのは、日輪が御出でにならないせいであった。そして、日輪と共に起きる。清純で健康的に過ごしてきたか。
それゆえ、家臣の中では、我らが君主・美しい元就を犯してはならない、などという紳士協定まであった。
238 :
【ザビー様の愛の調教〜日輪の申し子編〜】5/10:2007/05/26(土) 03:18:52 ID:N102az9Y0
元就は初めての射精にしばし、悔いていた。日輪に生涯この身を捧げる覚悟でこれまで生きてきた人生は何だったのかと。日輪に贖罪してもしきれない思いが元就の中で込み上げて来た。
「・・・日輪よ、我を許し給え・・・・・。」
と、呟き、自責の念に駆られている元就をザビーは
「オヒサマも元就サン許してくれるヨ!それに、ザビーもイッショ!コレカラは、ザビーとイッショに、生きていけばイイジャナイ!」
と、優しく慰めてくれた。元就はそのザビーの一言に救われた気がした。
ザビーはまだまだ元就を攻める気らしく、獣の眼差しで元就の小さな尻を見た。
「OOH!元就サンのお尻、チッチャイネ〜!ザビーの入るかナ?」
ザビーは法衣を脱いで、自分のイチモツを見た。
悩んだ。この悩みは、今川義元を教団に入信させるか否かの比ではない。これまでこんなに生まれて悩んだことは無いくらいに悩んだ。
南蛮人だけあって、大きさも太さも日本人より一回りは違う。ましてや、体格が大きいザビーなど、二回り以上は違う。
ザビーは苦悩の末、元就に挿入することを決めた。自分の愛を知ってもらうため、ザビーは、まず、元就の尻穴を解さねば、と考えた。と、また箪笥へ向かい、怪しい瓶を持ってきた。
「な、な、何だ、それは!」
「コレデスカ〜?コレは、ワタシの国からもってキマシタ、アブラ。キモチヨーくなるスパイス入りデス。」
説明するなり、元就の尻穴に塗り、入り口には丹念に塗った。
「な、何だ、おかしい・・・あん・・・嫌っ・・・こんなの・・・ああん!・・・い、挿れて・・・ください・・・ザビーさまぁ!」
催淫作用がある潤滑油だったらしい。
元就は奔放に乱れ、狂い咲きの花のように、ザビーを求めた。
「ウン。イイコになったネー、元就サン。ゴホウビですヨ〜。」
元就の茶髪を撫で、ザビーは自分のモノを元就に挿入した。
「ああっ・・・大きい・・・あん!でも、気持ちイイ・・・うっ!」
元就の尻穴は少し出血したが、それよりも快感が元就を専有していた。しかし、ザビーのモノは半分も挿入していない。まだ、雁首の寸前で、関の山も超えていない。ザビーは元就を愛しく扱いたいと思いつつも、すべてで一気に元就を貫いた。
「あああっ!ザビー様っ、大きすぎます・・・あん!で、でも、もっと、もっと欲しい!我を・・・元就を突いてェん!!」
元就は完全に快楽に溺れて、ザビーを泣いて求めた。
「元就サーン、イイネ・・・可愛いネ・・・ザビーを受け止めてクレテ、カンシャするヨ。
でも、元就サーン、兵隊サンのコト、もう捨て駒ナンテ、呼ばない?友達になってクレル人、ちゃんと友達にデキル?・・・ザビーのこと、愛してル?」
ザビーは、元就に条件を出した。今までの元就であれば、すべて断る所だが、今の元就は違った。
240 :
【ザビー様の愛の調教〜日輪の申し子編〜】7/10:2007/05/26(土) 03:22:51 ID:N102az9Y0
「うん・・・ああん!捨て駒なんて呼ばないからぁ!・・・友達、ちゃんと作るからあ!ザビー様のことも・・・みんな愛するからぁっ!
・・・元就を早く、突いて! 何度も突いて欲しい・・・!んうっ!欲しい・・・ザビー様が欲しい!」
元就はザビーを欲しがった。ザビーは元就に愛して欲しかった。
ここに、愛は生まれた。
ザビーは何度も元就を貫き、元就は欲しいままザビーに貫かれる喜びで歓喜の嬌声を何度もあげ、ザビーに許され、何度も精を放った。
「ザビーもイクヨ!・・・元就の中に出して、イイ?」
「いいです!ああっ・・・ザビー様の・・・愛が欲しい、欲しいの!ああんっ!で、一緒に果てたい!んんあっ!」
「じゃあ、イクヨ!・・・ウッ・・・」
「あああーーーっ!!ザビーさまぁ!」
二人同時に果てた。もう、この二人に、理性の文字はない。あるのは、快楽と愛の二文字。
元就の催淫効果が切れても、ザビーが絶倫で、元就を貫き、ザビーが疲れ果ててもお互いを貪り合い、愛し合った。
「元就サーン・・・後でザビーの肖像画あげマス。ミニザビーもあげマス・・・。
ザビーはモット、強いヒト、島津サンのところ行きマス。でも、元就サンは連れて行けませン。元就サン、キズ付くのザビーは見たくアリマセーン!
だから、元就サンは信者のカタガタと一緒にイテネ!
ザビー、絶対、島津サン連れて帰ってクルカラネ!」
ザビーは元就に誓って、法衣を着込み、武器を持ちザビー城から出陣(?)していった。
「元就サン、愛してるヨ!」
と言い残して。元就も、心の中でザビー様、愛しています、と呟いて
後日談、(元捨て駒・現在ザビー教信者の話)
元就様はザビー様の肖像画で自慰してるの僕たちは見たんだ。
そんで、寝るとき、ミニザビーを置いて寝る姿を見たよ。(話しかけている姿の目撃談あり。)
僕たちはそんな元就様を可愛いと思ってしまったんだ・・・。
で、僕たちも丸くなって艶やかになった元就様で自慰したり、妄想してしまうんだ・・・。
そして、ザビーが島津義弘を連れて帰ってきた。元就はザビーの帰還を心から喜んだ。
毛利元就はこうして、サンデー毛利として、生まれ変わったのだった。
【ザビー様愛の調教〜鬼島津編〜】に続く。
_________
|┌───────┐|
|│ロ stop. │|
|│ |│
|│ |│
|│ |│
|└───────┘|
[::::::::::::::::MONY:::::::::::::::::]
ピッ ∧_∧
◇,,(∀・ ) 次回作はいつになるか分からないけど、近いうちにアップします。
. (⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒)
| |
└────────────────┘
ザビー様素敵だwww
GJ!!
>>196 萌えた。
ヘタレアホの子凄くカワイス。
島津編激しく期待
>>228-231 元ネタは知らないけれど
まるで本当にその漫画家さんが書いてるんじゃないかって思うほど
なんかそういういろんなもやもやが伝わってきました。GJ!
オリジナル。飼育係総受。ギャグですよ
|>PLAY ピッ ◇⊂(・∀・ )ジサクジエンガ オオクリシマース!
801動物園飼育員、以下、飼育屋は一匹狼の小屋へと足を踏み入れた。
何故一匹狼かと言うと、この801動物園には狼が一匹しかいないからだ。ただ、それだけだ。
その証拠に一匹狼は孤独を愛する気配も無く飼育屋の姿を見つけると尻尾を振り千切れそうになるほど振りながら駆け寄ってくる。
「飼育屋、飼育屋ーーー!!今日の晩飯何よ?」
がしっと抱きついて回してワフワフ腰を振りつつフンフン匂いを嗅いでくる一匹狼に飼育屋は軽く片眉を上げる。
「お前…、前々から思っていたが実は犬じゃないのか?」
狼とは思えぬ懐きっぷりに呆れ返り飼育屋が揶揄すると一匹狼は悪びれず肩を竦めた。
「そりゃあ仕方ねぇだろ?何たって客商売だからな?愛想だって嫌でも良くなる。
そこらへんの上流家庭の庭先でぬくぬく『交じりっけなしのものしか信じないよ』とか甘ったれた事を言っている犬とは違う」
一匹狼の言葉に飼育屋は怪訝な顔付きになる。
何故ならば一匹狼の言った言葉はドック・フードのテレビCMのワンフレーズだからだ。
一日中檻の中にいるはずなのに一体何処でテレビなんか見たんだ?と思ったが飼育屋は追求はしない。
(まぁ、下手に追い詰めても藪ヘビだからな。後からコッソリ檻の点検をしておこう)
内心そう思いながら飼育屋は溜息をつくとバケツの中に放り込んであった生肉の塊を取り犬の口許に突きつける。
「ほれ、交じりっけなしのビーフ100パーセントだ」
一匹狼は「ワォ」と口をOの字に開けて感激するポーズを取ってから
「日本産?」
と、首を傾げる。
「…気難しい主婦みたいなことを言うな。この動物園に狼に日本産の肉を与える余裕があると思うか?」
飼育屋が軽く睨むと一匹狼は悪びれず
「冗談だよ、冗談。相変わらず冗談が分からない奴だな?今まで、この俺が好き嫌い言った事があったか?」
と肩を竦めながら生肉を受け取った。
「俺、飼育屋が作ってくれるメシなら何でも美味しいワン」
そう言って犬は心なしか熱い眼差しを飼育屋に向ける。
何故、ここで急に語尾が犬?
しかも、狼も「ワン」でいいのか?一般的には「アオーン」とかじゃないのか?
そんな疑問が頭に過ぎった飼育屋だが、一応は可愛がっている狼の素直な言葉はやっぱり嬉しい。
しかしながら飼育屋は飼育屋の立場としての威厳も大事なので大っぴらに喜ぶ訳にもいかない。
「そ、そうか…、まぁ、作ったと言っても塊肉を切り分けて持ってきただけだが」
少し俯いて、ほんのり赤くなった頬を見られないように誤魔化しつつ平静を装う。
そんな飼育屋の内心を知ってか知らずか一匹狼は更に追い討ちをかけるように言葉を続けた。
「これからもずっと飼育屋の作ってくれるメシが食いてぇ」
気が付けばパーソナルスペースがほぼ皆無の距離に狼の顔が迫っている。
しかし一匹狼は狼であって人ではないのでパーソナルスペースを求めても仕方が無いと思っている飼育屋は二人の間の距離の無さは気にも止めない。
それよりも、これ以上この檻の中に居ると狼がもっと恥ずかしい、聞きように寄ってはプロポーズのような台詞を吐きかねないことの方が気になった。
晴れの土曜日ということもあって客足も多いこの時間帯。
昼間は寝ている狼が起きているのが珍しいのか檻の前にもチラホラと客である若い娘さんたちの姿が見える。
まさか檻の向こうまでは一匹狼の言っていることは聞こえていないだろうが、うっかり耳に入って変な誤解されても困る。
飼育屋は
「そんなにヨイショしなくても、ちゃんと食わせてやるから心配するな。狼が飢えている動物園じゃ夢も希望も無いからな」
と、咳払いすると次の小屋に行こうと踵を返そうとした。
「って!!おい!!」
しかし、気が付けば一匹狼に出口間近の壁に押し付けられていて身動き一つ取れない状態だった。
一匹狼は先程渡した生肉を脇に置いたまま、それには目もくれずに飼育屋の首筋をぺロリと舐めた。
「おわ!!」
思わず引っくり返った声を上げそうになった飼育屋は飼育屋の意地で耐えて男らしく低音でビックリすると、すかさず一匹狼の頭を叩く。
「何しやがる?!お前の餌は俺じゃなくてあっち!!」
食われるかも?という恐怖は無い。
それこそ小さな頃はミルクも俺がやったし親同然で育ててやった一匹狼だ。
少々、冗談が行き過ぎてる気もするが、じゃれているだけだろうと飼育屋が厳しめの声で叱ると一匹狼はシュンと尻尾をお尻に巻き込む。
しかし一匹狼の腕の力は弱まる事は無く飼育屋は眉を潜めた。
「どうした?腹でも壊してるのか?生肉よりも火通したほうが良かったか?」
心配になって顔を覗き込むと一匹狼は「クウーン」と犬みたいに甘えた声を出し犬がするように自然に飼育屋の唇をペロリと舐める。
「…ッ!!お、おい!!」
動揺するも、頭を摺り寄せて首筋をフンフンと嗅ぐ行為も掠めるように頬や唇を舐める行為も甘えている犬がする行為で違和感なく、ウッカリ押しのけられないまま暫く一匹狼になされるがままだった飼育屋は檻の向こうの客のざわめきに気付き慌てて犬の頭を押しのけた。
「だ、大丈夫ですからね〜!!襲われている訳ではありませんよ〜!
これも飼育係と狼の信頼関係を良好に保つ為に大切なスキンシップなんです!!」
狼が飼育係を襲う動物園、などという不名誉な悪評を流す訳にもいかないと飼育屋はにこやかな笑みを客に向けると次の瞬間、無愛想な顔に戻り犬を睨みつける。
「おい、そろそろ離せ!」
普段はちゃらんぽらんな一匹狼だがイヌ科の動物ということもあり人の心にも敏感だ。
だから本気で叱れば、ちゃんと飼育屋の言う事を聞いてくれる一匹狼だが、この日ばかりは一匹狼の腕の力は緩む事は無かった。
「レイ?」
飼育屋は一匹狼の様子に流石に心配になり、仕事中は滅多に呼ばない一匹狼の名前を呼ぶ。
ちなみにレイとは「絶対零度」の略である。
シベリア出身なら絶対零度の小宇宙を高められるぐらいに大物になるんだ!という801動物園の園長の熱い期待が詰まった名前だが、その真意を当の本人も飼育屋も知らない。よって一匹狼がセブンセン/シズに目覚める日はまだ遠い。
飼育屋が一匹狼を名前で呼ばないのは一匹狼が子供の頃、世話役を任され一緒に生活暮らしていた時期を思い出すからだ。
動物園の狼ではなく自分の家族のように繰り返し呼んでいた名前。
それは仕事として一匹狼に向き合っている現状には酷く似合わない呼び名のように飼育屋は感じていた。
同じように一匹狼も子供の頃のように飼育屋の名前を呼ぶことは殆どない。
「どうしたんだ?レイ?」
名前を呼ばれた一匹狼は一瞬顔を歪めると、ぎゅっと飼育屋に抱きつく。
その仕草に一匹で眠れなくて布団の中に潜り込んできた子狼のころを思い出し一匹狼の行動を許してしまった飼育屋の耳元。
「交尾してぇ」
「は?」
ぼそり、と呟かれた一匹狼の言葉に飼育屋は目を大きく見開いた。
そして、飼育屋がそのまま思考をフリーズさせてしまったのをいいことに一匹狼は…。
「ちょ!おまっ!!発情期の犬のようにガクガク腰を振るな〜〜〜!!」
一瞬止まっていた瞬間に剥きかけられた作業服の袷を慌てて直しつつ飼育屋は我に返って一匹狼を押しのける。
そして、飼育屋は深々と溜息を吐いた。
「そうかぁ、お前、発情期だったのかぁ…。でも、どうしてか、この動物園メスは一匹もいねぇしなぁ」
どーすっかなぁ?と暫し考え込んだあげく、飼育屋は何か思い付いたらしくポンッと手の平を打つ。
「そうだ!ふたつ隣の町にあるエロパロ動物園に女の子の狼がいっぱいいるぞ?どうだ??」
飼育屋の提案に一匹狼思わず牙を剥いて声を荒げた。
「冗談じゃねぇ!そんなところのメス犬いらねぇよ!!だいたい板違いだろうがッ!それに俺はっ!!」
俺は誰とでも交尾したい訳じゃない、飼育屋と交尾がしたいんだ!!と子孫を残す野生の魂を忘れているかもしれない問題発言を一匹狼がしそうになった矢先、飼育屋は残念そう苦笑し一匹狼の言葉を遮った。
「やっぱりなぁ、お前、女の好みにうるさいから、そういうとは思ったけど。
それにしても、同じPINKなんだから、そんなにエロパロ動物園の子のこと嫌うことねぇだろう?」
「住み分けってもんがあるんだよ、分かってねぇなぁ…」
飼育屋が本気で自分に雌狼を宛がおうとしていた訳ではないことを悟り余裕を取り戻した一匹狼は呆れたように肩を竦める。
そんな一匹狼に
「生意気言うな」
と軽く裏拳を入れ飼育屋は残念そうに呟く。
「でも、残念だな…。明日休みだから、お前の未来の奥さん探しのついでに一緒にエロパロ動物園に視察に行こうかと思ったのになぁ。
同じPINKとして、あそこには学ぶべきことも多いし俺も勉強になると思ったんだが」
「は?一緒に?」
思わず目を丸くした一匹狼に飼育屋は檻の隅、不自然に高く藁が積まれてる寝床を顎で指し示す。
「ところで、お前…プリズン/ブレイクしてるだろ?」
「何でそこで海外ドラマだよ!」
素直に脱走と言えばいいだろ!と突っ込んでしまった一匹狼に飼育屋は「ほらな?」と笑ってみせた。
普通、檻の中に居て海外ドラマのタイトルなんて分かる訳がない。
「ぐ…、塞ぐのかよ」
全てを見透かす飼育屋の眼差しに観念したように一匹狼が唸ると飼育屋はふ、と笑う。
「いや、檻を出てるのは分かったけど、どこから出てるかは分からないから塞ぎようがない」
「え!!でも今さっき!!」
明らかに何処に抜け道を作っているのかは飼育屋の視線からいっても分かっているはずだった。
しかし飼育屋はニヤリと笑うと脱走のことについては忘れたように話を切り替えた。
「で、明日、俺休みなんだけど、一緒に行くか?」
「行くかって…、いいのかよ?飼育屋がそんなこと言って」
それは暗に脱走しろと言っていないか?と突っ込む一匹狼に飼育屋は涼しい顔で笑った。
「明日は休みだから俺は飼育屋じゃないしな。お前がどうしようと感知しない」
「…そう、か」
行き先は気に入らないが飼育屋とオフで会えるなら、どこにでも行くぞ!と一匹狼はワンワン飼育屋の周囲を跳ね回って興奮したいのを耐えて
「じゃあ朝起きれたら付き合ってる。大切な世話係があそこで変な女に引っ掛かっても困るしな」
などと気の無い返事を返した。
しかし、尻尾はメーターを振り切らんばかりに揺れているのでクールな素振りもあまり意味がない。
すっかり上機嫌になって緩んだ一匹狼の腕からそっと抜け出た飼育屋は
「朝、起きれたらって…お前、夜中脱走してどこ行ってるんだ?間違っても近所の飼い犬に狼犬を出産させるなよ?」
とクギを刺すと檻の外へ出る。
「あのなぁ…、んなことする訳ねぇだろ?だいたい俺はなぁ…夜は」
夜は飼育屋の家の前で不審な輩が入ってこないか一晩中番犬をしてやっているんだ!狼のこの俺が犬の真似事を!
そう言いたかったが、それを言うと、この飼育屋の性格からして、せっかく見逃してもらえたのに「そんな無駄なことをするなら檻は塞ぐ!」と逆に塞がれそうな気がして一匹狼は言葉を飲み込んだ。
「夜は?」
そんな一匹狼の様子に飼育屋は不審気に問い返す。
「いや、やっぱり秘密だ、秘密。狼にだって隠れ家が必要だ」
一匹狼は慌てて誤魔化すと、よいっしょっと餌箱に放置してあった肉を手に取った。
「さーて、そろそろメシにすっか!」
不自然な一匹狼の態度を疑問に思うものの、「明日、オフのときに家にでも連れ込んでジックリ聞き込みしてやろう」、と思い追求せず飼育屋は次の動物が待つ檻へ向かう為に今度こそ踵を返す、その前に
「あ、そうだ。明日来るんだったら尻尾と耳は外して来いよ?」
ついでに飼育係の新人くんに付けて置けば一日ぐらいばれないだろ?などと先輩として酷すぎる提案をしておくのだった。
「じゃあ、ちゃんと食えよ」
「おう!!じゃあまた明日な」
上機嫌な一匹狼の返事に飼育屋は思わず頬を緩めた。
一匹狼の様子が少し煮詰まっている感じだったので外に連れ出してやろうと思ってした提案だったが本当に嬉しいのは自分かもしれない。
「また明日」と一匹狼の口から自然に出てきた言葉に小さく微笑んで飼育屋は言葉を返した。
「ああ、また明日、な」
ほんの少し、もうちょっとだけ狼小屋の近くでいたい気がしたが明日の休みの為にも今日はバリバリ働かなければならない。
「さって!次行くか!」
飼育屋は気を取り直して次の小屋に向かうのだった。
ちなみに今日の801動物園のメインイベントはヘタレ狼攻×ツンデレ飼育員受であったことを彼は知らない。
□ STOP ピッ ◇⊂(・∀・ )イジョウ、ジサクジエンデシタ!
密かに俺様ライオン攻めとか触手ヘビ攻めとかショタうさぎ攻めとかもいるんです
GJGJ!
初めてリアルタイム遭遇した(*´д`*)
狼もだけど飼育員も微妙にヘタレててイイ!
耳と尻尾は着脱自由なのか・・・
,-、
//||
// .|| ∧∧
. // 生 || ∧(゚Д゚,,) < 本スレで投下したネタ
//_.再 ||__ (´∀`⊂| < 死にネタ・狂気注意
i | |/ ||/ | (⊃ ⊂ |ノ〜
| | / , | (・∀・; )、 < 筆頭一人称ですー
.ィ| | ./]. / | ◇と ∪ )!
//:| | /彳/ ,! ( ( _ノ..|
. / /_,,| |,/]:./ / し'´し'-'´
/ ゙ / / / ||
| ̄ ̄ ̄ ̄ |,,./ / /,!\
| | / `ー-‐'´
| | ./
|_____レ"
豊臣との戦に負け、奥州ごと俺を従えようとした竹中に、俺は抗った。
鞭打たれても水を大量に飲まされても全身に針を打たれても屈することなく只耐えた。
奥州を差し出せば俺の命は助けると、幾度も言われた。
それでも俺は従わなかった。従えなかった。
皆は俺が天下を取るために、ついて来てくれていたからだ。
右眼が痛む。拷問で突き刺された細い針はまだ眼窩の中にあるようだ。
馬の引く車に乗せられて体に響く振動さえも痛みに変わっていく。
クツクツと喉が鳴るのが止まらない。これから俺は死ぬのだ。
けれどそれは屈した故の死ではなく、抗いきった故の死だ、後悔はない。
なぁ野郎ども、ちゃんと守れなくて悪かった。
俺が死ねばお前らが抗う必要もねぇだろう。大人しくして、上手く生きろよ。
なぁ小十郎、背中を守らせてやれなくて悪かった。
頼むから抵抗せずに豊臣に下れよ。
竜が居なくて右眼が生き残るなど馬鹿馬鹿しい、とか言わずに。
なぁ真田、最期にあんな事言って悪かったな。
忘れちまってくれ。本当は言うつもりなんざなかった。
俺は奥州の頭で、恋なんて出来なくて、お前は敵軍の将で、それでも俺はお前が好きだった。
伝えずとも、ただ真剣勝負をしてたまに傍に居ればそれでいいと思っていた。
なのに、最期の最期で、これでもう俺には何もないと思ったら口から零れちまった。
俺が奥州の頭でなかったら、お前と同じ軍の兵だったなら、もっと素直に言えてお前を大切に出来たのだろうか。
やがて馬が止まり、縛り付けられている木ごと引き摺り下ろされた。
両手を広げて脚を纏めて木に固定されるこれは、罪人に行う磔と同じだ。
可笑しくて喉が鳴る。俺をここへ連れてきた兵士は、不気味そうに俺を見やって俺を一度刀で斬った。
だらだらと零れる血が服へ染み込み足を伝って地面へ落ちて行く。
そのまま俺を放置して去って行く兵士に、また哂い声が零れた。
どうやらこのまま、山の獣に食わせるつもりらしい。
暫く経つと、血に餓えた獣どもはぞろぞろと姿を現した。
警戒しているのか、なかなか近づいてこない。
俺を取り囲んでぐるぐると回るだけだ。ハ、と言葉が口をついた。
「…来いよhoney、焦らすんじゃねぇ」
その一言が引鉄だった。
一斉に襲い掛かった獣が、爪で牙で俺の肉を抉る食い千切る。
込み上げる笑みが止まらない。声を張り上げて笑う。
痛い痛い楽しい苦しい馬鹿みたいだ。痛みで気を失いそうになり痛みで引き戻される。
喉笛に噛み付かれ声が掠れるそれでも笑う。
聞こえているか竹中半兵衛、俺はお前を笑ってるんだぜ?
お前は俺に勝ったと思っているか知らねぇが、俺はお前に勝ったんだ。
痛い痛い痛い痛い、そろそろ死んでもいいか?
痛くて可笑しくて喉が鳴る。左眼を爪で抉られた。
あぁこれで俺はめくらの竜だ、ちゃんと天へ昇っていけるだろうか。
体が冷えてゆく、重くなる、声が出ない、それでも笑う。
喉が鳴るひゅうひゅうという音の合間に、真田の声を聞いた気がした。
,-、
//||
// .|| ∧∧
. // 止 || ∧(゚Д゚,,) < お目汚し
//, 停 ||__ (´∀`⊂| < 大変失礼いたしました
i | |,! ||/ | (⊃ ⊂ |ノ〜
| | / , | (・∀・; )、 < 続編とか書けたらいいな…
.ィ| | ./]. / | ◇と ∪ )!
//:| | /彳/ ,! ( ( _ノ..|
. / /_,,| |,/]:./ / し'´し'-'´
/ ゙ / / / ||
| ̄ ̄ ̄ ̄ |,,./ / /,!\
| | / `ー-‐'´
| | ./
|_____レ"
265 :
飛父飛 前編:2007/05/26(土) 23:03:07 ID:61sITYzp0
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| 飛父飛 寸心×おっさんだモナー。
____________ \ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| __________ |  ̄ ̄ ̄∨ ̄ ̄| あまりにも長くなったので、前後編にわけたカラナ
| | | | \
| | |> PLAY. | |  ̄ ̄∨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| | | | ∧_∧ ∧_∧ ∧∧ 原作未読のため、映画設定のみだゴルァ!!
| | | | ピッ (´∀` )(・∀・ )(゚Д゚ ) 原作好きの方は注意してください。
| | | | ◇⊂ )( ) | ヽノ___
|  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | ||―┌ ┌ _) ┌ ┌ _)⊂UUO__|| |
| °° ∞ ≡ ≡ | || (_(__)(_(__). || |
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
※前半はリバ風です
ある日の週末、鈴木がいつものように彼らの部室に行くと、そこには誰も居なかった。
ふと、机に置き手紙があるのに気付く。
筆ペンで「鈴木殿」と書かれた紙を、オモチャを見つけた子どものように目を輝かせワクワクしながら開ける。
「本日我が屍図は 花見をするで候 鈴木殿も来られたし 地図→ 」
花見?もう桜は散っちゃってるのに…
「尚、この手紙は手動的に校舎裏に居る山羊に与えるで候」
ここ山羊も飼ってるんだ〜動物飼うのはなかなかいい教育になりそうだなぁ
鈴木は書かれていた通りに校舎裏の山羊にこれを食べさせ、
しかし食べさせている最中に地図を食べられては困ると思い直し、しばしの攻防の末、
なんとか地図だけ切り取る事に成功。そしてその簡易な地図を見ながらとある公園へやってきた。
あたりを見回したが、やはり桜は咲いていない。
広い公園のどこに居るのか分からず、鈴木はしばらく辺りをウロウロした。
だが、彼らのその騒がしい声は、何百mも離れた地点から確かに鈴木を導いた。
見つけた途端満面の笑みを浮かべ、鈴木はにわかに走り出した。
しかし花見なのに自分が何も持ってきていない事に気づき、一旦止まる。
近くのコンビニで何か買ってこようと思い振り返ると、一人の男が立っていた。
「皆方君」
「鈴木さん走るの早いですねぇ。特訓の成果、出てますよ。」
皆方。
飄々としていて明るい、その観察力と物分かりの良さ、根回しの早さから頭が良いのだろうというのはわかるが、
果たして時々一体何を考えているのかわからない。が、決して苦手な存在ではない。
高校生らしい素直で行動的でお祭り好きな所もあれば、妙に達観している風でもある。変わった男だった。
鈴木は皆方の持っている袋に気付いた。
「必要な物は持ってきてありますし、今追加を買ってきた所です。一緒に行きましょう?」
鈴木が頭の中で考えていた事は、すべて言われてしまった。こういう男なのだ。
「ちなみに、賭けで手に入ったお金を使ってますからお気になさらず。」
鈴木は度々感心した。皆方と並び、騒がしい場所へと向かう。
「ね、お花見って、なんの花?」
「ふふ。行けば分かりますよ。…まぁ、みんなただ飲む口実が欲しいだけなんですけどね。」
「えっ飲んでるの?!ダメだよ未成年でしょ!」
「鈴木さんは20歳過ぎてから初めて飲みました?」
「う…」
「大丈夫ですよ。警察来たら、すべて保護者である鈴木さんの責任になりますから。」
「ひ、ひどいなあ…」
そう言いながら決して自分を無下にはしない事を鈴木も知っていたし、
鈴木が知っているからこそ皆方も言うのだった。
酔っていなくてもテンションの高い集団は皆方の呼びかけに一斉に振り向いた。
「よーー!!屍ーー図!我らが鈴木ーーっはじめーーーっが来ましたよーーー!!」
「…こんばんはっ!」
一瞬の沈黙の後、各々奇声とも言える声を発しながら鈴木の元へ転がるように駆けてくる。
いつもの事ながら、鈴木は一瞬ひるむ。ひるみながら男たちに囲まれた。
鈴木をグルグルと回しながら抱きつき合い、最後は円陣を組んで鈴木の周りを吠えながら回る屍図。
一人ポツンとその場に残っていた寸心はその様子を見ながらチューハイのプルタブを開けた。
寸心の側にはすでに3,4本の空き缶が転がっている。
ひとしきりのあと数人に腕を引っ張られて鈴木がやってきた。
「あ、寸心君こんばんは」
「…あぁ」
屍図にどうぞどうぞと丁寧に言われながら鈴木は無理矢理に寸心の隣りに座らされた。
辺りを見回す。
「あ、花って、これかぁ…!」
屍図の面々が宴会を繰り広げていた場所には、地面いっぱいの白詰草が咲いていた。
「…久しぶりに見たなぁ…そうだよね…ちゃ〜んと咲いてるもんねぇ…」
鈴木は感心した。道端に咲く花を見下ろす事も昨今では無くなっていた。
高校生って、瑞々しい。この子達と居ると忘れかけてた新鮮な気持ちを思い出すなぁ
「君たちはほんと、かわいいよね。」
「すーさんが汚い心を持った大人なだけですよォ!!」
「鈴木さんは綺麗な方じゃない?まっすぐに育った子だと思うな。うん」
鈴木はニコニコしながら楽しい宴の輪に溶け込んでいった。
しばらく大騒ぎの宴会が続いた。
酒の缶もすべて無くなり、そろそろお開きかという頃、皆方が鈴木の隣りに座った。
「さっきお家の方にご挨拶してきました。」
「えっ?なんでだい?」
「今日はお宅のご主人様をお借りしますが、明日にはお返ししますのでご安心くださいと。」
「えっ今日このまま朝まで騒ぐの?」
「いいえ。鈴木さんには寸心のおもりをしてもらいます。」
「おもり???」
「はい。今日寸心のお母さんは同じ職場の方の結婚式で泊まりで熱海に行っていて、寸心は一人なんです。
寸心はサミシガリータですから、熱いほどに寂しがるこの子のおもりをお願いしたいんです。」
寸心は鈴木のすぐ反対側に居る。いつもならこんな時突っ込みが入るはずだが、寸心から音沙汰が無い。
不審に思った鈴木が寸心を振り返ると、寸心は鈴木を凝視していた。
その瞳はいつにも増して鋭く光り、視線だけで人を切り刻めそうな威力を持っていた。
「…す、すいません」
鈴木は思わず謝った。怖い師匠だったこの少年のその当時の威圧感を思い出してしまう。
「今日はずっと側に居て欲しいな〜 ハ・ア・ト ですって。」
皆方が鈴木の耳元で囁く。鈴木はそのこそばゆさにビクッと肩をすくめる。
右にものすごい威圧感を放つ寸心、左に何を考えているかわからない皆方に挟まれ居心地が悪い。
「とてもそう言ってるとは思えないんだけど…」
その両肩を寸心がガシッと掴む。鈴木は殴られるのではないかと感じ、一瞬ギュッと目を瞑ったが、
目を逸らしたらそれこそまた怒られると思い慌てて目を開く。
「………」
だが寸心は鋭い目をまっすぐ鈴木に向けたまま何もしないし何も言わない。
「なー?寸心。」
皆方にはわかるらしいその「なー」の意味するところが鈴木にはわからない。わかるのは、今日の寸心は少しおかしいという事だけだ。
しばらく一緒に飲んでいたのに、いつも無口だからと鈴木は特に気にしていなかった。
そういえば今日はやたら視線を感じる気がすると思いつつ、やはり鈴木は特に気にしていなかった。
長い付き合いではないけれど、それでも自分の知っている寸心からすると確かに様子がおかしい。
ふと見ると寸心の横にはチューハイ、ビール、カクテルといったお酒の缶が10数個並んでいた。
それはどれもメコメコにへこんでいて、寸心の腕っ節の強さは健在だと教えている。
「じゃ、鈴木さん寸心をよろしく頼みますね。」
「まっままま待って!待って皆方君っ!!なんでかな、なんかわからないけどすごく怖いから待って!!」
「……鈴木さん、勘が鋭くなってる気がするなぁ。特訓の成果ですね。」
「え〜そうかな?……じゃなくてっ!!」
鈴木の肩に寸心の指が食い込む。その異様なまでの力に必死に首を捻って皆方を引き留める。
「お願い教えて。これなあに?」
「寸心は酔うと、素直になっちゃうんですよね。」
「素直に…これが?」
「鈴木さんに甘えてるんです。」
「これが?」
甘えている…鈴木はその言葉に疑いを隠せない。恐る恐る寸心を横目で見る。
彫りの深い、スッと通った鼻、くっきりした二重の大きな瞳、長い睫毛。
一般的に見て寸心の顔はとても整っていて綺麗といえるものだった。そんな顔に間近で見つめられたら。
……怖い。
鈴木は皆方を精一杯見上げ、首をプルプルと横に振り、潤んだ瞳で「無理だ」と無言の訴えをした。
「寸心。鈴木さん困ってるでしょ。離してあげた方がいいんじゃない?」
寸心の眉がぴくりと動く。一応、聞こえてはいるし、理解もしているらしいと鈴木は僅か安堵した。
軽く舌打ちすると寸心は大人しくその手を離した。この二人の関係もよくわからない。
寸心は皆方の言う事はわりとよく聞く。皆方の人となりを知れば、それはあまり不思議では無い事だが。
「鈴木さん。寸心は甘え方を知らないんですよ。これが精一杯なんです。」
鈴木は今、自分が騙されている気がしている。している、のだが。そういう言葉にはどうしても胸を打たれてしまうのだ。
それは寸心の過去を知っている鈴木にはどうしても抗えない事だった。
皆方は鈴木にやたらファンシーな紙袋を手渡した。
「何?」
「どうしても困った時に開けて下さい。お守りが入ってますから。」
「やっぱり困るんじゃないか…」
「んー、でも、鈴木さん次第ですよ?」
鈴木は再び不穏なものを感じ、どういう意味か聞こうと思った瞬間、皆方が撤収のかけ声を発した。
それを合図に屍図は一斉に立ち上がり、やはり奇声を発しながら各々ゴミ拾いを始めた。
「ちょ、ちょっとまっ…!ねぇ!!僕まだ心の準備ができてないんだけど!!」
そんな鈴木の飲んだ空き缶も素早く回収される。少しおかしい寸心までもがのろのろとゴミを集めているのに
自分だけが座っているわけにもいかない真面目な性格の鈴木は仕方なく立ち上がり一緒に周りのゴミを集めた。
かくしてもの凄い勢いでゴミの分別はなされ、まとめられた。
「では僕たちそろそろお暇します。鈴木さん。寸心の事、よろしくおねがいしまーす」
「「「よろしくおねがいしまーーす!!!」」」
後ろに整列していた屍図が一斉に叫んだ。
「いやだからちょっとま」
「いけーーーーーーーー!!!」
またも遮るような皆方の合図に、寸心を残してすべての屍図がゴミを抱えながら猛ダッシュで走り去っていった。
鈴木はこのまま寸心を放っておくわけにも行かず、しばし集団を追いかけようかやめようかウロウロしていた。
が、彼らの嵐のような奇声が聞こえなくなってしまった頃、ようやく観念したのだった。
宴の行われていた場所で今度はそっぽを向いている寸心をチラリと見る。
その姿はどこか哀愁を帯びていて、なんだかやはり放っておけない気にさせられる。
その寂しそうな背中に先ほど皆方が言っていた言葉を思い出す。
…甘えてるのかぁ
やはり鈴木には、どうしても抗えなかった。
「あの……寸心君?とりあえず………どうしようか」
「…」
「寸心君」
「…」
返事をしないでそっぽを向いたままなのを不思議に思い、鈴木は寸心に近付いた。
あまり近付いてもなんだか怖いので、1mくらい間をおいたまま顔を覗き込む。
鈴木は驚いた。
寸心の表情は、先ほどとはうって変わり惚けたような、赤みを帯びた目元をしていたのだ。
酔っているのだろうその表情はどこか大人びていて、今まで見た事のない寸心の側面を見た気がした。
なんだろう、ちょっとドキドキする…。
寸心は大きく一つ息を吐いた。そして怒っているような威嚇しているような歩幅で鈴木に向かった。
驚いて慌てている鈴木の手を掴み、強引にズンズンと歩き始める。
鈴木は片手にカバンと皆方から貰った紙袋を抱え、引っ張られるまま歩いた。
「どこ行くの?」
「…いいからついてこいよ」
やっと口を聞いてくれた。鈴木は再び安堵した。
だがそれから鈴木が何を話しかけても寸心からは返事が無かった。
まだどこか不安まじりの鈴木を引き留めていたものは、何気ない寸心の仕草だった。
手を、何度も握り直すのだ。
手が滑って変な握り方になったわけでもないのに何度も握られると鈴木はついその行為の意味を探してしまう。
その意味について、鈴木自身自分が何を望んでいるのかかわらなかった。だが僅かに動悸が高鳴っているのを感じていた。
「…ここは?」
「俺ん家」
やっと口を聞いてくれた。鈴木は3度目の安堵をした。
寸心の家。平屋の一軒家が立ち並ぶどこか懐かしいその一角の、明かりの灯っていない家がそこだった。
鈴木は最近明かりの灯っていない家に帰る寂しさを知ったばかりだったので、その感情はすぐに思い出される。
一体この子はどのくらい小さい頃からこの寂しさを堪えていたのだろうか。
そんな事を考えて、寸心を抱きしめて頭をガシガシとなでてやりたい衝動に駆られていた。
そんな鈴木の様子に気付かない寸心は鍵を取り出そうと鈴木と繋いだままの手をポケットに突っ込んだ。
「す、寸心君手離さないと」
「…離したくない。」
聞き間違いかとすら思えないほど。寸心はキッパリ、はっきりとそう言った。
鈴木はまた少し動悸が早くなったのを感じ、そんなはずはないと自分に言い聞かせるように首を横に振る。
寸心の大きめのポケットの中で、鈴木の手に何か小さい、固い物が当たる。
なんだ?今の。石?
鈴木が問いかける間も無く寸心は器用に鍵を掴み、ポケットから手を出した。
そしてそれを鍵穴に差し込む為に引っ張られた鈴木が後ろから寸心にぶつかる。
「ご、ごめん」
鈴木は自分の動悸が寸心に聞こえるのではないかと思い、余計胸が高鳴るのを感じて赤面した。
僕も酔ってるんだろうなぁ。なんか、いつもと違う寸心君に、ちょっと変な気分。
いつもの寸心もかわいいが、こういう寸心もかわいいかも、と鈴木は思った。
寸心は玄関に入るなり、鈴木を振り向いた。
「おっさん、」
「え?」
言うが早いか、鈴木の唇は寸心の唇に塞がれた。
「………?!」
突然の事に、鈴木は咄嗟に離れようとしたが寸心に顎と後頭部を掴まれてしまった。
何がどうしたのか。鈴木には何が起こっているのか理解できない。
273 :
飛父飛 前編:2007/05/26(土) 23:11:08 ID:61sITYzp0
____________
| __________ |
| | | |
| | □ STOP. | |
| | | | ∧_∧ 早々に後編を投下予定です。
| | | | ピッ (・∀・ ) よろしくお願いします。
| | | | ◇⊂ ) __
|  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | ||―┌ ┌ _)_|| |
| °° ∞ ≡ ≡ | || (_(__) || |
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
>>256 シリーズ化希望する!!激しく萌えましたありがとう!!
小説だからこそいろいろごまかせるのが面白いですね。
>>260 超GJ!!
読んでて震えました…というかちょっと半泣きなんだが…w
もし続編あるなら期待したい所だ!
276 :
(1/1):2007/05/27(日) 03:32:01 ID:L1X+F6q3O
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| 某千仏のエーヌ(仮)×生保守(仮)です。23日の話。
____________ \ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| __________ |  ̄ ̄ ̄∨ ̄ ̄| エーヌさん負けちゃったのに投下……。
| | | | \
| | |> PLAY. | |  ̄ ̄∨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| | | | ∧_∧ ∧_∧ ∧∧ ドキドキ
| | | | ピッ (´∀` )(・∀・;)(゚Д゚ )
| | | | ◇⊂ )( ) | ヽノ___
|  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | ||―┌ ┌ _) ┌ ┌ _)⊂UUO__|| |
| °° ∞ ≡ ≡ | || (_(__)(_(__). || |
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
彼の背中に、体温が降った。耳元で響いた声に、彼は驚いて振り向く。
普段ならそんなことはしない人間の、聞き慣れた声だったから。
「肩、まだあかんの」
振り向いた視線を元に戻しながら、彼は小さく苦笑した。
「かっこ悪かったですよね、あれは」
まだ数時間しか経っていない。そのとき、右手から放たれた球は、ベー.スカ.バーのグラ.ブに届かず、手前でてんてんと地を跳ねた。
今年、何度もあった光景だ。気候が暖かくなってきても、なかなか思うようなかたちには戻らない。
277 :
(2/3):2007/05/27(日) 03:33:50 ID:L1X+F6q3O
思い出せば思い出すほど情けなくなって、彼は小さな声で「ごめんなさい」と呟いた。
が、その声は、耳元からの「ごめんな」の声と重なってしまった。
「なんでそっちが謝るんですか」
「そんなんこっちのセリフや」
思わず、二人して笑う。
「明後日、俺かも知らん」
彼同様、本調子ではない。けれど、期待されている分、様々なものを背負っている分、急がなくてはならなかった。
今、それが、彼の壊れかけの肩に重くのしかかっているのだから、なおさら。
「あの人の後じゃ、プレッシャーかかるわ、俺」
凭れると、頭が頭にぶつかった。前髪(?)がくしゃりと潰れ、首筋をくすぐる。
「大丈夫ですよ」
自分のことのように自信満々に言って、にっかりと笑うのが、背中向きでも伝わった。
「お前なあ」
「大丈夫です、絶対、大丈夫ですよ」
どうしたら、そうやって託しきれるのか、その背中をいくら見ても理解に難い。
「せやったら……明後日はよろしく頼むわ」
「はい」
両腕がゆっくり離されると、名残惜しいと言うかのように、彼の手がその腕を追った。
278 :
(3/3):2007/05/27(日) 03:35:52 ID:L1X+F6q3O
「でも、明後日は雨ですよ」
「ホンマ?」
「さすが、雨男」
にやにやと笑って振り向く顔と、呆れたような困ったような顔とが向かい合った。
空にはまだ、雲は無い。
−−−−−−−−−−−−−−−
____________
| __________ |
| | | |
| | □ STOP. | |
| | | | ∧_∧ 当て字苦手なので代名詞にしたらわけわからなくなった…
| | | | ピッ (・∀・ )
| | | | ◇⊂ ) __
|  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | ||―┌ ┌ _)_|| |
| °° ∞ ≡ ≡ | || (_(__) || |
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
ああ、なんかナンバリングもミスってましたorz
>>260 筆頭テラセツナス
なんか涙出たw
素晴らしい萌えをありがとう
>>265 続き待ってるよ。
屍sがいっぱい出ててウレシス。
>>265 姐さんGJです!
何かオッサンの反応がメチャクチャカワエエwww
勘、特訓のおかげで鋭くなったハズなのにやっぱり鈍いオッサンカワユスwww
後編、禿げしくお待ちしております!
>265
山羊と格闘する鈴木さんテラカワユス!
後半楽しみです!
283 :
1:2007/05/27(日) 21:04:35 ID:FWNsASpD0
今更ですが、テンプレにミスを発見orz
しかもよりによってネタ用テンプレ1が抜けていたスマソ。
(入れるべき
>>4に
>>3をダブって張ってしまった)
一応張っておきます。次スレ立てる方、よろしくお願いします。
>>4をこれに差し替え
3.ネタはネタ用テンプレで囲うのがベター。
別に義務ではないけどね。
テンプレ1
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| モララーのビデオを見るモナ‥‥。
____________ \ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| __________ |  ̄ ̄ ̄∨ ̄ ̄| きっと楽しんでもらえるよ。
| | | | \
| | |> PLAY. | |  ̄ ̄∨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| | | | ∧_∧ ∧_∧ ∧∧ ドキドキ
| | | | ピッ (´∀` )(・∀・ )(゚Д゚ )
| | | | ◇⊂ )( ) | ヽノ___
|  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | ||―┌ ┌ _) ┌ ┌ _)⊂UUO__|| |
| °° ∞ ≡ ≡ | || (_(__)(_(__). || |
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
____________
| __________ |
| | | |
| | □ STOP. | |
| | | | ∧_∧ ヒトリデコソーリミルヨ
| | | | ピッ (・∀・ )
| | | | ◇⊂ ) __
|  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | ||―┌ ┌ _)_|| |
| °° ∞ ≡ ≡ | || (_(__) || |
285 :
飛父飛 後編:2007/05/27(日) 21:49:47 ID:/jBCL7cM0
>>1さん乙です。
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| 飛父飛 寸心×おっさんだモナー。
____________ \ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| __________ |  ̄ ̄ ̄∨ ̄ ̄|
>>265-273の続き 後編だカラナ
| | | | \
| | |> PLAY. | |  ̄ ̄∨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| | | | ∧_∧ ∧_∧ ∧∧ 原作未読のため、映画設定のみだゴルァ!!
| | | | ピッ (´∀` )(・∀・ )(゚Д゚ ) 原作好きの方は注意してください。
| | | | ◇⊂ )( ) | ヽノ___
|  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | ||―┌ ┌ _) ┌ ┌ _)⊂UUO__|| |
| °° ∞ ≡ ≡ | || (_(__)(_(__). || |
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
※エロのみです。
歯列を割って舌がねじ込まれる。そのまま舌が口内を動き回る。
寸心の舌が鈴木の舌を絡め取り、吸いつく。
痺れがくるほど強く吸われ、開放と同時に鈴木は玄関に倒れた。
しかしそれは事の終わりでは無く、始まりに過ぎなかった。
寸心は冷たい玄関の石の上にへたり込み荒く息をする鈴木の脇に手を差し込み引っ張り上げた。
「すっ寸心君!!なんかいきなり過ぎてわけがわからないんだけど!」
このような事になる前触れはまったく無かったはずだ。
一体どうしてこうなっているのか、鈴木は当事者ながらまるで展開に付いていけない。
靴を履いたまま部屋に引きずりこまれそうになり慌てて寸心の肩を掴む。
「ここ日本だから靴のままはちょっと!ね!」
「どうでもいい。じゃあここでいい」
だから、何が。何を。どうして。寸心は鈴木のネクタイを引っ張り、乱暴に解こうとする。
「いや、ちょ、ちょ、ちょっとまっ」
「待たない。」
「あ、酔ってるんだよね?」
「…。」
一生懸命考えたが、どうしても鈴木にはそのスイッチがどこにあったのかまったくわからなかった。
寸心がこれからやらんとしている事はいくら鈍い鈴木でも予想がつく。
しかし自分たちは男同士だし、何故こんな事になっているのかがわからない。
酔っているとはいえ、あの寸心が男に対してこんな事をするだろうか?
「寸心君は、その、お、男の人が好きなの?」
「…はぁ?」
何言ってやがんだこのおっさんは。答えるのも面倒臭い。寸心は鈴木を睨んだ。
「あ・ん・た・だからだ。」
鈴木の胸に人差し指を突き付けながらすごむ。
その言葉に鈴木の口が開き、何も言わずに閉じた。なんだかすごい言葉を聞いた気がする。
鈴木は混乱した。確かに寸心はかわいい。抱きしめてやりたい。守ってやりたい。しかし。
鈴木にとってのそれは、寸心の望むそれとは違う。
「ぼくは…その…」
「わかってる!」
今日の寸心は感情を隠さない。我慢もしない。
「俺は、欲しいものを手に入れたいなんて思っちゃダメなんだっていうのもわかってる。」
鈴木が首を横に振る。そんな事は無い。そう言ってあげたいのに。
言葉が見つからない。怯えた目はただ寸心をまっすぐ見つめた。
その鈴木の瞳に、寸心は捕らえられた。そして睨んでいた目が潤んだせつない瞳に変わっていく。
「でも…無理だ…もう無理だ…」
鈴木は赤面した。何も言えず、ただ変わっていくその瞳から目を逸らす事ができない。
はじけたように寸心が鈴木の腕にすがりつく。
だが、それはそのままギリリとひねられ、両手を合わせ後ろ手に掴まれてしまった。
前のめりになった鈴木が倒れ込み玄関にヒザ立ちで乗り上げた。
寸心は片手で鈴木の両手を押さえながらその横にぴったりとくっついた。
「おっ折れます!腕が折れます!」
「折れない」
問答無用、寸心はスーツの隙間から鈴木の胸元に手を差し入れた。
そしてシャツ越しに辺りをすりすりと撫でる。
「う、嘘」
鈴木はまだ自分の置かれている状況が信じられない。
だが、生理現象は勝手に出てしまう。シャツが擦れて鈴木の乳首が形を現した。
寸心は指でそれを探り当てると、シャツの上から軽く摘んだ。
「あっ…!!」
寸心の、想像した通りだった。
想像では何度も鈴木とこういう行為をした。想像の中の鈴木も、こんな風にダイレクトに反応を返してきた。
寸心はそれが今現実となっている事に興奮した。
爪で優しくひっかくように上下に擦ると、それは僅かに硬くなってきた。
シャツの上からの鈍い感覚に鈴木は震えた。
「あのっ!あ、い、いや、や、やっぱりちょっと…こういう事は…な、なんて言うか…」
寸心は舌打ちをした。スーツのボタンをはずし、中途半端にネクタイを解くと乱暴にシャツを引っ張る。
ボタンが数個弾き飛んだ。そして下に着ていたランニングも勢いよく引きちぎる。
「ほ、北/斗の/拳みたいになってるよ!!」
「いつまでもグジグジ言ってっからだろ。これで諦めついたかおっさん」
あれっ?さっきまではちょっといじらしい感じだったのに…。鈴木がびくつく。
寸心はやはり少し酔っているせいで理性のタガがはずれているらしく、感情の起伏が激しくなっていた。
先ほどとは変わって真顔で凄んでくる寸心に、鈴木の顔から血の気が引いた。
やっぱり無理、と怯えて逃げようとした鈴木の首ねっこを掴まえる。そのまま玄関マットに引き倒した。
足はまだ靴を履いたまま玄関に居るのに、上半身はビリビリにはだけている。
寸心は鈴木を組み敷きながらその様をまじまじと見つめる。
まるで獲物を狙う肉食動物のようなその目に鈴木は恐怖した。
じろじろと視姦するその先が、鈴木の口許で止まる。
「…後で口でして欲しい」
「口で!?」
「…先でもいい」
「いや、そういう問題じゃなくて!」
鈴木は玄関口で北/斗の/拳にされ、少年にフェラチオを強請られるのは初めてだった。
どうしよう。どうしよう。どうしよう。ああどうもできない。
頭がまっ白になり、現実逃避しかけたその時、寸心が鈴木を覗き込んだ。
「おっさん…ダメか」
またこの攻撃か!鈴木は翻弄された。このいじらしい寸心に鈴木は弱い。
正直こういう展開になるとは微塵も思っていなかったのだ。
混乱する鈴木の頭に走馬灯のように色んな思い出が駆けめぐっていた。
そして皆方のあのセリフを思い出す。
寸心は鈴木さんに甘えているんです。甘え方を知らないんです。
甘えているだとか。知らないだとか。もはやそんな問題じゃない。しかし。
ダメか、なんて。かわいい寸心にそんな事を言われては。鈴木は逃げたいのに無下にする事もできない。
どうする事が最良かなんて今はわからない。
ただ、寸心を傷つけたくない。このまま流される事が傷つけない事とは限らないけれど、この手を拒む事ができない。
そして拒む事ができないのは、「寸心だから」に他ならない。
鈴木が究極の選択に唸っていると痺れを切らした寸心が襲いかかってきた。
「おっさん…!」
「ひ…っ」
先ほどまで鈍い快楽を与えられ、勃起していたそこに寸心が吸いついた。
唇で挟みその先端を舌でつつく。ぐにぐにと甘噛みし、舌全体を器用に動かし転がす。
口を広げ乳輪全体を包むように吸い上げる。舌を尖らせ乳輪から先端へなぞるように舐める。
痺れるような快感に鈴木の体がビクビクと震えた。
「あ…あっ」
チュクチュクと吸いつきながら、寸心の手が鈴木の下腹部に伸びる。
「んんぁっ!!」
ズボンの上から揉まれ、鈴木が先ほどより大きな声を上げる。
その自分の声に現実に引き戻された鈴木はとんでもない羞恥を感じ身を起こそうとした。
そうはさせないと寸心の手が鈴木の股間をグッと掴んだ。その刺激に鈴木の腹筋が揺れ、倒れる。
素早くベルトを外し、腰に腕を回し浮かせると太腿の位置までズボンを下ろした。反応を示している鈴木の股間が露になる。
「う、嘘だぁ!!」
はだけたジャケット、中途半端に結ばれたネクタイ。シャツは開かれズボンは太腿まで下ろされた状態の
鈴木の強烈な色気に寸心は眩暈がした。同時に下腹部にざわざわとしたものが込み上げる。
どうしてやろうか。
「おっさん、口開けてくれ」
「えっえっ?」
寸心は立ち上がり自ら下着ごとズボンを下ろした。完全に勃ち上った寸心のそれが鈴木の目の前に晒された。
「ちょ、ちょっと寸心君っど、あ、」
腕を引かれ鈴木の上半身が起こされる。中途半端に快感を与えられたままでのいきなりの寸心の行動に戸惑う。
「あーんしろ。」
そんなお弁当のミートボールでも食べさせてくれるような口調で言ったって…
ふがふがと口を開いたり閉じたりする鈴木に焦れた寸心が顎を掴み上を向かせる。
そして指を入れ開かせると、自身を口の中に突っ込んだ。
それはなかなか勢いよく突っ込まれたので喉の奥まで入りそうになり、鈴木がむせる。
もともとギリギリだった寸心はその刺激だけであっけなく達してしまった。
「ゲホゲホゲホゲホ!!」
喉に飛び散ったそれは口の中に納まらずねっとりとした液体が鈴木の口から零れ胸につたった。
寸心は恥じるでもなく、口から白い液体をだらしなく垂らし苦しそうな表情をする鈴木をうっとりした目で見ていた。
「いやらしいんだよ。おっさん。」
鈴木はハッとし、後ずさりした。寸心が近づいてくる。
「おおお、落ち着いてください」
「そんな格好してるおっさんが悪い」
「こうしたのは寸心君でしょお!!?」
目にも止まらぬ早さで寸心は再び鈴木を押し倒した。
鈴木の胸元をつたっていた精液を指で絡め取り、乳首に塗りつける。
ぬるぬるとした感触で乳首をこねられ、鈴木の身体が跳ねた。
「あぁっあっ」
すぐに硬くなったそこをコリコリと不規則な方向に動かす。キュッとつまみ上下にスライドさせる。指を離すと粘液が糸を引いた。
乳首の刺激で鈴木の股間は勃起していた。寸心はその付け根から先端へ向かって指でなぞりあげた。
「やぁっ…!」
先端をつつくと指に液体の感触があった。それを鈴木に知らしめるように周りに塗りつける。
そして上から下へ滑らせるように握りこんだ。ゆっくりと上下させる。時折キュッと絞るように力を入れる。
徐々に速度をあげ、指と指の間に少し隙間を作り全ての指で擦りつける。
「はっ、…はっ…はっ…あぁは」
鈴木の股間が脈を打ち始める。先端から溢れた先走りを絡め捕りズルリと扱く。
空いているいる方の手で鈴木の口元から流れる唾液と精液が混ざったものをぬぐい股間に塗りつけた。
ぬるぬると両手でキリを回すようにスライドさせる。鈴木の太腿が何度も痙攣する。
「あぁっあああっ」
鈴木がもう駄目だというように首を振る。硬く張りつめたそれがビクンビクンと痙攣し、鈴木の背が浮く。
そして我慢しきれず、射精した。
ブルブルと震え、全身に鳥肌が走る。ほてったような赤い顔、潤んだ目もとと荒い息、体中に飛び散った白濁した液体。
そんな鈴木を見せられ、寸心の理性が完全に吹き飛んだ。
「おっさん、」
さっき出したばかりの寸心がすでに勃起していた。鈴木の足を持ちあげ、ズボンを膝下まで下ろす。
「えっま、待ってっ待ってっ!!」
寸心は鈴木の肛門に自らをあてがい、グッと力を加えた。
「いだだだだだだだだんn無理っきっ切れます!!」
「我慢できねぇんだよ!」
「そ、そんなせつない目で見られても困るよっ」
鈴木は痛みと恐怖で小さく震えた。そしてある事を思い出す。
どうしても困った時に開けて下さい。お守りが入ってますから。
「助けて…皆方君…!」
「あぁ?!」
今他の男の名前を呼ぶとは何事かと寸心が怒る。鈴木は必死に手を伸ばし皆方から貰った紙袋を掴んだ。
急いで開け中身を取り出す。するとそれは「安産祈願」「家内安全」と書かれたお守りだった。
「みなっ…!」
泣き出したくなった所で中に何か入っている事に気づく。開けようとするとそれを寸心に取り上げられてしまった。
「なんだこれは」
「みっ皆方君がくれたんだよぅ…困った時にって…」
あの野郎。寸心が中身を空けてみると安産祈願には小さなチューブに入ったクリームのようなもの、家内安全にはコンドームが入っていた。
どうもそのクリームはスムーズな挿入に役立つローションの代わりになりそうなものだった。
あの野郎。再び寸心は心の中で毒づき、その反面僅か感謝した。
寸心はまた逃げ出そうと下でもがいていた鈴木を捕まえて抱き起こすとうつ伏せにさせた。
そしてそのまま腰を持ち上げよつんばいにさせる。
チューブをひねりクリームを右手の人差し指に取る。
鈴木の肛門を左手の人差し指と中指で押し広げ、クリームのついた指で周りをグルリと濡らした。
「つめたっ!」
グルグルと円を描きながら、やや強引に指を挿入する。
「うあっ…っ…」
今まで何も受け入れたことのない器官が異物を押し出そうと必死で筋肉が動く。
それが痛みとなり鈴木を襲う。必死に力を抜こうとするが、慣れないのでなかなかうまくいかない。
半身を支える鈴木の腕がブルブルと震えだす。寸心は荒い息を絶え間なく吐く鈴木の背中を無意識にさすっていた。
なんとか中までクリームを塗りこみ、未だ狭いそこから指を抜く。
すっかり息のあがった鈴木の後ろで寸心がコンドームを開けた。気づいた鈴木はこうなるとわかっていたのにギョッとする。
寸心がコンドームをつけている間やや逃げ腰になり座り込んでいた鈴木が再び腰を持ち上げられ、恐怖に震える。
「逃げんなおっさん。欲しいんだよ。」
寸心の隠さないセリフに鈴木の背中が朱に染まる。
「頼む…逃げんな。」
繰り返し自分を強く求める寸心のせつない声。
どうしても抗えないその声と、そのセリフ。
もう駄目だ。拒むなんて、できるわけがなかったんだ。
鈴木はとうとう何も考えられなくなった。
寸心はよつんばいの鈴木にぴったりくっつくように覆いかぶさり、腰に腕を回し抱きしめた。
鈴木の内腿に寸心の熱くなった下半身が当たる。ドクンドクンと脈打つそれは、まるで別の生き物のようだった。
背中に舌を這わせる。鈴木の全てを飲み込んでしまいたい衝動に駆られる。
腰が引き、それが中心にあてがわれる。そしてさきほどとは比べ物にならない圧迫が鈴木を襲った。
「いっ…!」
入って少し行くと壁に当たり、これ以上の侵入は許さないとばかりに入口がきつく締めつけられる。
「あっあっ」
前のめりになる鈴木の脇から手を差し込み折り曲げてがっちりと押さえる。逃げ場を失った鈴木に容赦なく激しい痛みが襲う。
「い…あっ…ごめ…それ以上入らないよ!」
降参とばかりに腰を落とそうとするが寸心はそれを許さない。
「寸心君っすっ寸心君っ」
鈴木はなんとかやりすごそうと大きく息を吐き力を抜く事に集中する。力が抜けると少し進み、進んだ事による痛みでまた力が入る。
そんな事を繰り返しながら寸心が根気よく圧し進めていく。そして長い格闘の末、ようやく全てが納まる。
腰を掴み少し抜いてもう一度挿入する。ゆっくりと慣らすように、だんだん抜く距離を広げる。
やがて少しずつ馴染んできたそこは幾分スムーズな挿入を受け入れはじめ、それに合わせてその速度は速まってくる。
「はぁ、あ、あっ、あっ」
鈴木の腰が抜けたように力が無くなり寸心が持ち上げていないと崩れ落ちてしまう。
寸心は鈴木を横向きに寝かせ、片足の膝を持ち上げ後ろから挿入を続けた。
やがてその動きは荒々しいものに変わっていく。
「ハァ…ハァ…おっさん…!」
何度も腰を打ちつけ、寸心は昇りつめていった。角度により鈴木に戦慄が走り、入口がキュッと締る。
それは寸心にとってたまらないものだった。
「おっさん、もっと…!」
先ほど射精したばかりの寸心はなかなかイカない。何度も何度も中を擦られ、鈴木の様子がおかしくなる。
「…ぁ、…あああっ…なんか、変…」
鈴木の膝がビクビクと痙攣し、入口が寸心を度々締め付ける。
「あ、や、んぁあっ」
絶え間なく痙攣を繰り返し、喘ぐ鈴木を見て寸心も限界が近付いてきた。
「怖い…っあぁあっ…寸心君…寸心君」
鈴木の手が彷徨う。寸心がその手を掴み、ギュッと握りしめる。
「おっさん、俺……」
鈴木は何も言わず、ただその手を握り返した。
寸心はさらに速度を上げ、昂りを鈴木の中に擦りつけた。その刺激に鈴木が喘ぐ。
やがて限界を迎えた寸心の腹にグッと力が入る。そして昇りつめたそれは鈴木の中ではじけた。
二人はしばらくの間荒い息を整えるためぐったりと横たわっていた。
寸心はのろのろと腕を回し鈴木を抱きしめた。そして背中に額をぐりぐりと押しつける。
寸心が甘えている。
自分は何故拒めなかったのだろう。こういうつもりじゃなかったはずなのに。
こんな事になるとは夢にも思わなかったのに。なのに。
鈴木は自分でも自分の気持ちがわからなくなっていた。
やっぱり寸心の事が好きだ。かわいいと思う。抱きしめてガシガシと頭をなでてやりたいと思う。
それはつまり、息子のような、家族のような愛だと思っていた。
だけど、こんな風に甘える寸心にも、応えたい…のかも。そう思う鈴木が居た。
「…あの…寸心君、…」
「…少し休んだら…もう一回したい。」
「は……え?」
「…ダメか?」
「…ぇ…」
だからまだ抜いてくれないの?
…自分は果して本当に応えられるんだろうか。
そういえば、なんでこうなったんだっけ。で、スイッチはどこだったんだっけ。
あれ。皆方君とか、全部わかってたのかな。寸心君酔わせたり、家族に泊まらせる事根回ししたり…
お守りも…もしかして僕も知らなかった僕の気持も?…あああ…「鈴木さん次第」って、こういう事…
鈴木はまた、恐怖に震えた。
夜はまだまだ更けてくれない。
____________
| __________ |
| | | |
| | □ STOP. | |
| | | | ∧_∧ 感想ありがとうございました。
| | | | ピッ (・∀・ ) 読んでいただけて嬉しいです。
| | | | ◇⊂ ) __
|  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | ||―┌ ┌ _)_|| |
| °° ∞ ≡ ≡ | || (_(__) || |
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
>>285 こんなに早く続きが見られるとは思ってもみなかったです!
GJです姐さん!!
寸の若さ溢れるエネルギーにタジタジのオッサンカワユスww
・・・オッサンも大変だ。もっと体力付けないと・・・。
>>285 激萠たー!
GJGJGJ!
完全に酔いが覚めて、正気に戻ったときのスンの反応が
はげしく気になりますw
>>285 背中にグリグリ甘えてるのに萌えたw
攻めなのに甘えん坊なのがイイっっす!!
300 :
1:2007/05/28(月) 13:04:35 ID:y9cHIBxT0
|>PLAY ピッ ◇⊂(・∀・ )短いですがおつき合いして頂けたら幸いです。
「今日、寄れば」
「何処に?」
「お前、いっつも察し悪いな。死んだ方がいいよ」
「んだよそれ。誘っといてそれはないだろ」
「はいはい、悪かったですよ」
「うむ」
「うむじゃねえよ。人なめるのもいい加減にしろ」
「わーったよ、それで何処に寄るんだよ」
「家だよ」
「家?俺の家寄るのか?」
「…っはあ、俺のだよ」
「お前の?」
「だから訊いてるんだろうが」
「え、いいの?行くよ勿論」
「お前と話してると何だかストレス溜まるわ」
今日はそんな会話をした。
要するに今晩泊まっていけ、いいよ、というだけなのだが。
自分は隣の人に言わせると滅茶苦茶に察しが悪いらしい
(何回言われたか分からない)し、隣の人は自分が思うに
口が悪過ぎる。すぐに俺の命を奪おうとする――言葉で。
301 :
2:2007/05/28(月) 13:05:32 ID:y9cHIBxT0
行きの(もしくは、帰り)電車の中でぐう、と腹が喋った。そういえば何も食べていない。
隣の人を見ると窓の中の、夜の街のネオンに心を奪われているようだった。
きっと空腹なんて感じていないのだろう。じっと窓の向こうを見ている横顔が、
何だかとても高貴(という表現で、いいのだろうか)に見えた。この人ははたして、
自分なんかが手を出していてもいい人なのだろうか。見つめ過ぎていたようで、
その人は、ん?と小首を傾げてこちらを見た。心臓の鼓動が早まる。
そんな動作をするな。そして自分は空腹だということを頭の隅で思い出した。
忘れない内に訊いておこう。隣の人の視線が自分に向いているうちに。
「メシは?」
「家にはない」
「買ってくか」
「コンビニ寄るか」
「了解」
もうお互いの家の近くの何処に何があるかなんて知り尽くしているから、
相手の希望を訊いて、駅から出る口を調整する。
まあ、コンビニなんてそこらにゴロゴロ立っているのだが。
帰り道、自分にとっては行く道だが、隣の人はジャケットのポケットに
手を突っ込んでいた。そういえば今は3月も末なのに結構寒い。
夜という時間帯も多少ならず手伝っているのだろうが。訊いてみる。
「寒い?」
「おう。寒い」
ふいに風が吹いた。隣の人はお、と言って身を縮こませた。
こんな寒いときは手でも繋ぎたいものだが。言ってみよう。
「手繋いでやろうか」
言った後で、拒否されるのがオチかと思ったが、時既に遅し。
「は、っバカ。誰がお前なんかと手繋ぐかっての」
「そんな本気で拒否すんなよ。悲しくなるだろ」
「勝手に悲しくなってろ。バーカ」
隣の人は笑いながらそう言った。
自分はこの笑顔に、弱い。とても。
302 :
3:2007/05/28(月) 13:07:40 ID:y9cHIBxT0
時計を見ると1時をまわっていた。ようやく隣の人のマンションに到着する。
深夜のマンションは人気もなく、静まり返っている。
薄暗い電気に通路がぼうっと浮かび上がっている。不気味だ。
二人分の影が床にうつっている。足音がとても、大きく響く。
正直いって、こわい。
おいこわくないか、と言おうとしたら隣の人が口を開いた。
「何かおい、こわいな」
「おい…自分の家だろ」
「仕方無いだろ、こえーモンはこえーんだよ」
「一緒に住むか?」
「狭いから無理だな」
「広いところに引っ越せよ」
下らない会話をしつつ歩く。
かつん、かつん、と革靴の音がする、それも二重に響く。
不意に後の方でこと、と音がした。
「うおおっ」
思わず心臓が叫んだが、隣の人は飛び上がらんばかりに驚いて、
自分の腕を掴んだ。嬉しいのだが何せシチュエーションがこれでは。
303 :
4:2007/05/28(月) 13:09:10 ID:y9cHIBxT0
「誰か居たのか?」
「わかんねー」
とりあえず二人で無意識に正面、つまり音がした方を背に向けて立つ。
薄暗い電気に照らされる隣の人の顔は、冗談じゃなく真っ青。
「おー、こえー。お前振り返れよ」
隣の人は未だに自分の腕に縋りつつそう言った。
「何言ってんだよ、お前の居住地だろ、お前振り返れ」
「お前が振り返れって」
隣の人は自分の上半身を無理やり後ろに向かせた。
「わっバカやめろこわい死ぬ、…あ」
そこにいたのは、白い猫。
「んだよ、猫かよ。いい加減にしろよ」
「にゃー」
猫は誰かが置いた植木鉢の後ろに居た。
「あーもう我慢できねえ鍵、鍵早く部屋。お前おいてくじゃあな」
隣の人は早口でそう呟くとズボンのポケットから鍵を出して、疾走した。
「おい、待てよ。待てって!」
304 :
5:2007/05/28(月) 13:11:38 ID:y9cHIBxT0
「お前な、あのこわい通路に置いてくっていうのはないだろ…」
「はいはい、申し訳ありませんでした」
「感情、こもってない」
「いいの。怒らないって分かってるから」
そう言って隣の人はにこ、と笑った。
改めて思うが、自分はこの人の笑顔に弱い。とても、弱い。
朝5時、自分と隣の人は駅までの道を歩いている。
朝になると電車が混む。それまでに帰りたい。
空気はりんと冷えている。寒い、そう思ってコートの前をかきあわせた。
隣の人が自分に話しかける。
「おい」
「何だよ」
「ほら」
隣の人はぶっきらぼうに右手を出した。
「何だ?」
「分かんねえのか?しねよお前」
「分かるよ」
自分は苦笑して、隣の人のつめたい手を握った。
□ STOP ピッ ◇⊂(・∀・ )イジョウ、ジサクジエンデシタ…失礼しました。
>285-295
>「ほ、北/斗の/拳みたいになってるよ!!」
ちょwwww
なんか他にも面白いところがあって萌えますた
乙です!あなたの文が好きだ
>300-304
乙です
なんか不思議な感じで萌えますた
なんだろうこの不思議な雰囲気
>>304 なんだかあったかくなった。
ずっと後から、幸せってこんなんだよなーと思い出す感じ。
すごく好きです。
>>304 なんでだろう、場七男が見えたww
こういうかんじすきだなーすごく萌えさせてもらったよ、GJ
なんか不思議な空気って思ったら他にもそういうレスが…。
乙
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| 鼠海屈指の萌えアトラク、ヌトームライダアの1号機×2号機
____________ \ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| __________ |  ̄ ̄ ̄∨ ̄ ̄| 2号機が尻軽キャラですよ
| | | | \
| | |> PLAY. | |  ̄ ̄∨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| | | | ∧_∧ ∧_∧ ∧∧ ドキドキ
| | | | ピッ (´∀` )(・∀・ )(゚Д゚ )
| | | | ◇⊂ )( ) | ヽノ___
|  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | ||―┌ ┌ _) ┌ ┌ _)⊂UUO__|| |
| °° ∞ ≡ ≡ | || (_(__)(_(__). || |
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
C/W/Cは上を下への騒動だった。
ストームを消滅させるという本来の目的は果たされた。
だが、今回は一般の乗客を乗せており、しかも2機ともトラブルを起こすという大不祥事だ。
幸い乗客に怪我はなかったが、管理体制を問われ、大きな訴訟問題になるだろう。
今回のミッションに参加したパイロットは謹慎処分。C/W/Cの責任者も何らかの処分は免れない。
そして謹慎処分中の二人は、キャプテンSコットの部屋で酒を飲んでいて、見てもいないTVには、
今回の事件の報道が大仰に流れている。
「ちっ…俺達がどれだけ死ぬ思いしてがんばったと思ってるんだ」
Dイビスは腹立たしげにTVを消した。その隣でSコットが大きな溜息をつく。
「仕方ない。これが現実だ」
「なんだよ、あんたまで…」
DイビスはSコットの隣に座り、Sコットの顔を覗き込む。
「なあ、Sコット…」
「なんだ」
「…しようぜ」
「何を」
「セックス」
Sコットは飲みかけのビールを盛大に吹き出した。しばらく咳き込んで、ようやく口を開く。
「…他にたくさんそういう相手がいるんだろう? 俺はゴメンだ」
「俺はSコットとしたいんだ」
「Dイビス…あのな…」
「俺、あんたがいつも俺のこと見てるの知ってる」
「な…」
「いいだろ? スッキリして嫌なこと忘れちまおうぜ」
Dイビスは茫然自失のSコットをソファに押し倒し、嬉々として服を脱がせていく。
下着も剥ぎ取り、現れたSコットのモノを見て、Dイビスは感嘆の溜息をついた。
「想像してたのよりスゴい…」
そして何の躊躇いもなくそれを口に含む。Sコットはその舌技に陥落した。
こいつは今まで何人の男と(もちろん女も)寝てきたのだろう。俺にはまったくこういった興味はないは
ずだったのに、今はこんなにも気になる。
充分な硬さになったところを見計らって、Dイビスは自分が受け入れる部分を指で解し始める。
何度も指を舐めては中に塗り込めていく。そうやって息を乱し、出来上がっていく様を、Sコットは
好奇の目で見つめた。
「もう、いいよな…」
Dイビスはそう言って、Sコットに跨がる。
「あ、あ…スゴい…」
深呼吸をしながらSコットを体内に埋めていく。
結合部を見せつけて、挑発するように腰を振っていたDイビスだったが、次第に動きが緩慢になり、
とうとうぐったりとSコットの胸に倒れ込んだ。
「だめ…ダメだ…」
「どうした?」
「も、動けない…」
「もうスタミナ切れか? 情けない」
「だ、って…気持ちよすぎて…力、入らない」
「まったく…手のかかるヤツだ」
Sコットは体勢を入れかえ、Dイビスを突き上げると、Dイビスは歓喜の声を上げた。
事が終わって、後悔の念に苛まれるSコットにDイビスは笑いながら言った。
「謹慎処分中のパイロット二人がホモセックスしてたなんてバレたら、マスコミの格好のネタだよな」
「……」
「なんだ…また暗くなってんのか?」
「お前が軽すぎるんだ!」
「だからちょうどいいんだよ」
Dイビスは、Sコットの頬に軽くキスをした。そして驚いた顔のSコットに片目をつぶってみせる。
「俺達っていいコンビだと思わないか?」
「Dイビス…」
Sコットは恨めしそうにDイビスを見た。
「…おふざけは終わりだぞ」
「了解…イイ子にしてるよ。当分はね」
____________
| __________ |
| | | |
| | □ STOP. | | 神をも恐れぬこの所業
| | | | ∧_∧ 誰が見たいんだこんなの
| | | | ピッ (・∀・ )
| | | | ◇⊂ ) __
|  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | ||―┌ ┌ _)_|| |
| °° ∞ ≡ ≡ | || (_(__) || |
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
>>313 gj!gj!
まさか棚で見られるとは!
友人に話した時はpgrされたが、同士が居て嬉しい。
>313
ktkr!!11
ヌゲー!私は昔あったSライダースレ住人ですよ!ヒャー!こんなところで見れるとは!
超gj!
>>313 gj!!!
ちょ、おまwwww
昨日乗ってきた私に対するご褒美ですか!?
>>313 なんか…もう嬉しすぎて息出来ないよ……
マジでdクス&乙!!
>>313 GJGJGJGJ!!
明日腐友と張り切って乗りに行くつもりだったから激しくビクーリしたwww
2号機ィィィ!!
最高に萌えましたありがとう!
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| あらき801スレの雑談から妄想しました。一巡後の彼らです
____________ \ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| __________ |  ̄ ̄ ̄∨ ̄ ̄| 勝手にネタ使って申し訳ない
| | | | \
| | |> PLAY. | |  ̄ ̄∨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| | | | ∧_∧ ∧_∧ ∧∧ ドキドキ
| | | | ピッ (´∀` )(・∀・ )(゚Д゚ )
| | | | ◇⊂ )( ) | ヽノ___
|  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | ||―┌ ┌ _) ┌ ┌ _)⊂UUO__|| |
| °° ∞ ≡ ≡ | || (_(__)(_(__). || |
「……」
ホールは人々のざわめきで溢れかえっていた。
某タイタニックも真っ青な豪華客船を貸し切っての婚約披露宴なんて、流石スピードワゴン財団である。
今回のパーティーの主役である徐倫とアナスイは、積もる話もあるのだろう、友人たちとお喋りをしていた。
それを複雑な表情で見つめるのは、新婦の父親である承太郎だ。
カクテルグラスを片手にパリッとスーツを着て決めてはいるが、帽子を外さないのは彼ならでは。
その帽子を深く被り主役たちを遠くから見守るようにして壁に寄りかかっていた。
「承太郎」
淡い青色をしたカクテルに口付けたとき、突然目の前に影が現れた。癖のある前髪、緑色の服……花京院だった。
「なんの用だ?」
「いや、偶然にもいじけているお父さんを発見してね。つい声をかけてしまったよ」
「……」
花京院は手に持っていたカクテルグラスを見つめる。彼の好物であるチェリーがこれでもかと乗っている。
そのチェリーをひとつつまみ、承太郎の口元へと持っていく。
「……何の真似だ?」
「僕の大事なチェリーをあげるから、そんな寂しそうな顔をしないでくれよ承太郎」
「いらねえ」
差し出された花京院の手は軽くぺしと叩かれた。
花京院は承太郎を横目で見ながらそのチェリーを自分の口の中へ放り、レロレロと舌でなぶりだした。
相変わらずだな、と承太郎は苦笑の混じったため息を吐く。気分が和らいだのだろう、口元が少し上がっている。
徐倫たちのいる場所の反対側では、ご馳走を凄い勢いで食べている仗助と億泰の姿があった。
彼らの傍には康一や由花子など彼らの友人たちもいた。露伴なんて船内の騒ぎをスケッチしている始末だ。
億泰が喉を詰まらせたのか、胸を叩いている。それを見て億泰の兄である形兆が、呆れたような表情で水の入ったコップを手渡す。
そんな仲のいい兄弟を、トニオが厨房から見つめているのは気のせいだろうか。
いきなりこの場に呼ばれた彼らだが、皆それなりにパーティーを楽しんでいるようだ。
杜王町の面々が騒いでいる頃、承太郎は旅の仲間とともに昔話に花を咲かせていた。
既に何杯飲んだだろうか。アルコールには自信があるはずの承太郎だが、段々と酔いが回ってきたようだ。
「承太郎、あまり無理をするなよ」
花京院はぽんと承太郎の肩をに手を置き、心配そうに承太郎の顔を覗き込む。
そんな花京院に「なんでもねえよ」と答えながら、また杯を空ける。
「……徐倫ちゃん、お嫁に行くときがとうとう来ちゃったね」
ピクリとグラスを持つ承太郎の手が動く。
花京院は承太郎の様子に気づいたか気づかないのか、話を先へと進める。
「ついこの間までこんなに小さかったのに。今じゃあ立派にウェディングドレスが似合うようになって」
「……」
「父親としては、やっぱり寂しいでしょう?」
指先でグラスの縁をなぞりながら承太郎に語りかける。承太郎は依然無言のままだ。
フフッ、と楽しそうな声をあげ、花京院は承太郎から目を逸らし、ぽつりと呟いた。
「大丈夫、君は僕が嫁にもらいますから」
「……なにがだ」
「ただのひとりごとだよ」
カタリと立ち上がる花京院。それを承太郎は怪訝な表情で見つめる。
花京院はグイと承太郎の腕を挽き、無理矢理立ち上がらせた。
「お、おい、花京院……」
「そろそろ限界だろう? 顔が赤くなっているよ」
承太郎は己の頬に手をやってみる。そんなに飲んだだろうか。そう言われてみるとクラリと視界が揺れる気がした。
花京院は承太郎の背に手を回し、バランスを崩さないよう支える。
「あんなところで酔いつぶれるのは迷惑だからね。寝るのは部屋で」
「寝ねーよ」
「はいはい。あとで水を持ってきてあげるから、とりあえず今は休みなよ」
この参加者数だ、ひとりやふたりいなくなっても誰も気づかないだろう。
花京院はいそいそと承太郎を連れて、パーティールームを後にした。
____________
| __________ |
| | | |
| | □ STOP. | |
| | | | ∧_∧ お後が宜しいようで
| | | | ピッ (・∀・ ) 拙い文章で申し訳ない
| | | | ◇⊂ ) __
|  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | ||―┌ ┌ _)_|| |
| °° ∞ ≡ ≡ | || (_(__) || |
328 :
風と木の名無しさん:2007/06/02(土) 11:33:09 ID:DQYNRzJ10
>>325-326 禿乙でした!!!
ネタをこうやって使っていただけて、嬉しいです。
形兆兄貴の部分は、目からなんかの汁が出てきて大変でした…。
しかし、承り太郎はこんな時でも帽子を脱がないのはガチなんでしょうね(゚∀゚)
orz
乙!
俺が萌え死んだあッ!
お見事!
花の「徐倫ちゃん」って呼び方がいかにもらしいなあ。
杜王町御一行様も其々らしくていい。スケッチする露伴のナチュラルさにワロタw
花承スキーの自分を萌え死なせる気かと
ディ・モールト乙&GJ!
>>325-326 当然船室での出来事を語ってもらえるんでしょうな?
じゃねーと…オラオラオラオラオラオラオラオラオラーーーーーーしちゃうんだぜ
334 :
1/2:2007/06/02(土) 23:12:45 ID:h1Wm8lqJ0
|>PLAY ピッ ◇⊂(・∀・ )ジサクジエンガ オオクリシマース!
あんまりぽくないかな。某RPG のつもり。
こちら側へ来るがいい。
世界の半分をくれてやろう。ともに君臨し、望むもの全てをその手にするがいい。
来い。
我が元へ。
何を迷う事がある?
ヒトであるが故我等とは相入れぬか。
それとも『守らねばならぬ』と思い込んでいるちっぽけな連中の為か。
くだらん。
王と呼ばれている者とて例外ではない。あんな連中に何を義理だてする必要がある?
奴らがお前に何をしてくれたというのだ。
わずかな金子と粗末な装備を与えただけで、軍隊ですら討伐し得なかったこの我を討ち取って来いとたった一人で放り出したのだぞ。
それでも自力で失われた武器装備を探し出し、捕われていた姫君を救いだした時でさえ、ただ美辞麗句を並べただけですぐまた討伐に追い立てられたではないか。
335 :
2/2:2007/06/02(土) 23:14:16 ID:h1Wm8lqJ0
ああそうかもしれん。
お前の言うように偉大なる勇者の血をひくと言われる者ならばそれらは当然成すべき事で、見返りなど求めないものなのであろう。
しかし。
成果を挙げてもその程度、しくじろうものなら情けない、偉大なる勇者の末裔と言ってもこんなものかと罵られすぐに次の『勇者様』が選び出されてお前の事など忘れ去られるだろう。
仮に成功し、我が首級を持ち帰り凱旋したとして、その後はどうする?
しばらくの間はいい。
しかし、上に立つ者にとって戦いの場を失った戦士ほど疎ましいものはあるまい。その力が強大であるならなおのこと。そうなれば、あの国に居続ける事など出来ぬ。それが解らぬお前ではあるまい?
そして今、我を討ち果たす事など不可能と、今、その体と心に深く刻み込まれたはず。
他の誰もが見ることすらかなわなかった我が本来の姿。その姿にわずかとはいえ傷を負わせた、か弱きヒトの間にあっては邪魔にしかならぬその力を我等こそが高く評価しているのだ。
何を迷う事がある?
何を願う?
何が望みだ?
ヒトの身にはなし得ない快楽も触れる事すら出来ぬ叡知も望むまま手に入れる事も出来る。
今より更に大きな力を手にする事すら可能だ。
失いたくないモノがあるならそれには手を出さずにおいてやる。
誰はばかる事無く存分に力を振るえる場を与えてやろう。
さあ。改めて問う。
無理強いはせぬ。
好きな方を選ぶがいい。
自分達は決して矢面に出てくる事は無く、厄介事をお前一人に押つけ協力もせず成果ばかりを求めるような奴らの為に今ここでこのままなぶり殺しにされるか。
薄情なヒトを捨て、我が元で何者にも捕われる事無く思うまま望みのままともに世界に君臨するか。
…ようこそ。我が闇の世界へ。
□ STOP ピッ ◇⊂(・∀・ )イジョウ、ジサクジエンデシタ!
何で今頃1作目なのかとかFC版しかやったこと無いのにとか考え出したら萌え始めて止まらなくなったとか801の妖精さんって不思議。
>>334-335 乙。元ネタよくわからんけどなんか好きだw
801の妖精さんと334の今後のコラボに期待してます ノシ
>>334 乙です。ラスボスの語りに萌えた。
そんなの言われたら「はい」って言うしかないでしょう。
>>336 おそらく「ドリャクエ1」
お姫様助けて(助けなくてもいいけど)最後ラスボスが
「世界の半分あげるお」と聞いてくるのをはいかいいえで
答えられるんだ。いいえだといいけどはいだと…
,-、
//||
// .|| ∧∧
. // 生 || ∧(゚Д゚,,) < 何処も2.0の
//_.再 ||__ (´∀`⊂| < エース→キーパー→マジシャン
i | |/ ||/ | (⊃ ⊂ |ノ〜
| | / , | (・∀・; )、 < 何処もスレ83のネタ貰ったァー!
.ィ| | ./]. / | ◇と ∪ )!
//:| | /彳/ ,! ( ( _ノ..|
. / /_,,| |,/]:./ / し'´し'-'´
/ ゙ / / / ||
| ̄ ̄ ̄ ̄ |,,./ / /,!\
| | / `ー-‐'´
| | ./
|_____レ"
「名前どうしよう」
ハトがホロロンホロロンとのどを鳴らす。
大きくて指が長くて細くて惚れ惚れするような手のひらに抱かれて、ホロロンホロロロロン。
「餌とかなに食うんだ? あとでメー……電話しよ」
「飼うなんて無理っすよ、ほら、帰巣本能ってやつでさ、帰っちゃうって」
「マジで? なんか持たせようかな、やっぱ手紙? 俺的には写真とかが……」
「なんのすか」
「俺のがいいかな?」
「ハハッ、ぜってーつき帰されるっすね、そんなのね」
ハトが俺を見る。うそつき、と言わんばかりの顔で。ホロロンホロロンとのど。
「どうせならオールヌードだな、俺の肉体美を認めてもらおう」
「恥かくのは先輩っすよ」
にやっと笑った。わき目も振らず熱心にハトを見つめていた瞳が、初めて俺を見る。
鋭いナイフのような瞳は、さっきまで誰かの面影を探していたせいで、すっかりとろけていた。
ホロロンホロロンとハト。ドキドキドキドキと俺。
「いーや、きっと期待して待ってるに違いないね」
「そこまで言うなら、ほらっ、写メで送りゃいいじゃないっすか、その方が確実でしょ」
「ああ〜そっか、今度送ろ」
しまった。恥ずかしがると思ってたのに。
ホロロンホロロンとハト。このヘタクソって言ってる? それとも、賭けが外れて残念だったな?
「……麻野さん、めちゃめちゃハト出してさ、びびったよな」
大事そうに抱かれたハト。ホロロン、ホロロン、ホロロン。
「麻野さん、あれ全部飼ってたのかな……毎日えさやって、頭なでてさ、一緒に寝て」
ホロロン、ホロロン、ホロロン。
「……おめーはいいよなぁ」
ホロロン、ホロロン、ホロロロロン。
わざわざ、ハトなんて飼わなくていい。そんな大事そうに抱えなくてもいい。
ハトにオールヌードをくくり付けるどころか、写メで送ったりなんか、しなくていい。
そして、そんな風に切なく呟いたりも、しなくていい。
「俺ならさせないのに」
「ああ? あっ」
呟きはハトと一緒に闇夜の空に消えていった。
,-、
//||
// .|| ∧∧
. // 止 || ∧(゚Д゚,,) < ……
//, 停 ||__ (´∀`⊂| < ……
i | |,! ||/ | (⊃ ⊂ |ノ〜
| | / , | (・∀・; )、 < 短っ
.ィ| | ./]. / | ◇と ∪ )!
//:| | /彳/ ,! ( ( _ノ..|
. / /_,,| |,/]:./ / し'´し'-'´
/ ゙ / / / ||
| ̄ ̄ ̄ ̄ |,,./ / /,!\
| | / `ー-‐'´
| | ./
|_____レ"
>>334 萌えた!おかげで次プレイしたとき「いいえ」と答えるのをためらうじゃないかw
_________
|┌───────┐|
|│l> play. │|
|│ |│
|│ |│
|│ |│
|└───────┘|
[::::::MONY:::::::]
∧∧
( ,,゚) ピッ ∧_∧ ∧_∧
/ つ◇ ( ・∀・)ミ (` )
. (⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒)
| ┌‐^──────────────
└──────│グ/レ/ソ/ラ/ガ/ンの上×下(後半下×上)です
└───────────────
皆が寝静まった夜更け、安らかに眠るシ/モ/ンを狙う影一つ。
「シ/モ/ン…」
後ろからいきなり抱き付かれて、シ/モ/ンは驚いて目を覚ました。
「うわ、ちょっと兄貴、やめてよ。誰か起きたらどうするんだよ」
さわさわと太腿を触ってくるカ/ミ/ナの手をつねって、シ/モ/ンが小声で応えた。
シ/モ/ン達が旅に出てから数か月後。出発時には4人だった仲間は、このほどロ/シ/ウ、ギ/ミ/ー、ダ/リ/ーを加えて7人になった。
そのため、(カ/ミ/ナ的に)困ったのが寝る時の配置だ。今までは半ば当然のようにシ/モ/ンと共に寝られたので、夜中いくらでもちょっかいをかけられた。(よほど場所が無くて全員で雑魚寝する時はできなかったが)
しかし、今は、
「ダ/リ/ーはギ/ミ/ーと一緒に寝る」
「ダ/リ/ーとギ/ミ/ーはロ/シ/ウと一緒に寝る」
「ロ/シ/ウはヨ/ー/コと寝るわけにはいかない」
というお子様三段論法により、5人まとめて寝るようになったのだ。
それにより、カ/ミ/ナは今までのようにシ/モ/ンに手が出せなくなり、欲求不満の日々が続いていた。
「いいじゃねえかよ、シ/モ/ン」
カ/ミ/ナは横になったまま、シ/モ/ンのうなじにキスし、上着の裾から手を這わせた。
「だから駄目…あっ…はあっ…起きる…」
「大丈夫だって、起きねーよ」
「そんなこと言って、こないだも…んん…林の中でしてたら…ギ/ミ/ーが起きてきて…あやうくバレるとこだったじゃないか…」
「ありゃあ焦ったよなあ。…でも声を出さなければ大丈夫だって」
「…兄貴が出させてるんじゃないか…あっ、ああっ」
カ/ミ/ナがシ/モ/ンの乳首を捏ねると、思わずシ/モ/ンは気持ち良さにのけ反った。
カ/ミ/ナはシ/モ/ンの両足の間に自分の片足を挟み、シ/モ/ンが足を閉じられないようにようにして、シ/モ/ンの股間に手を伸ばした。
「こっちのほうも…イイ感じだぜ?」
「はっ…ああっ…駄目だって…」
シ/モ/ンはカ/ミ/ナの手をどけようとするが、力の差で叶わない。ズボンの上からくりくりと突起を撫でると、たまらずシ/モ/ンは丸まった。
カ/ミ/ナはにやっと笑うと、わざと意地悪な言葉を囁いた。
「それとも…ここで止めちまっていいのかよ?」
シ/モ/ンは殊更に真っ赤になった。身体はぶるぶると震え、目には涙が滲んでいる。理性が、快楽に、負けた。
「…ひどいよ…ここまでしといて、それはないよ…」
「…いい子だ。せめて、声だけは出せないようにしてやるよ」
カ/ミ/ナは左手を付いて半身を起こし、シ/モ/ンの顔を横に向かせると覆いかぶさるようにキスをした。右手をズボンの隙間から滑り込ませ、直にシ/モ/ンの股間を弄ぶ。
「んっ…んんんっ…」
シ/モ/ンの息が荒くなる。カ/ミ/ナが唇を離しても、シ/モ/ンは必死で歯を食いしばり、声を出すのを堪える。
その様子がいじらしくて可愛らしくて、カ/ミ/ナはもっとその顔を見ていたくなった。
「シ/モ/ン…いい顔だぜ…」
カ/ミ/ナの手の動きが一層速くなり、シ/モ/ンの我慢もいよいよ頂点に達しようとした時。
「う…ううん…」
向こうを向いて眠っていたロ/シ/ウが、寝返りを打ってこちらを向いた。
さすがにこれには二人は固まった。
「兄貴…やっぱり場所変えようよ…」
「そうだな…でもどこにするよ?」
「…俺にいい考えがあるよ」
「まさか、ラ/ガ/ンを動かすたあ、お前も結構大胆だな…」
感心半分、飽きれ半分でカ/ミ/ナが言った。ラ/ガ/ンは、音を立てないよう静かに、ゆっくり動いている。
「ここんとこ戦闘が無かったから、整備もすぐ終わると思ったんだ…リ/ー/ロ/ンも寝てるようだし、大丈夫、バレてないよ」
平静を装ってはいるが、声が上ずっている。静かに動かすのに集中しなくてはいけないのに、なかなか集中できない。本当は、早くカ/ミ/ナに触って欲しくて、もどかしくて仕方がないのだ。
上気した顔で懸命にラ/ガ/ンを操るシ/モ/ンに、カ/ミ/ナは思わずちょっかいをかけたくなった。
「シ/モ/ン」
身を乗り出してちゅっ、と頬にキスをすると、
「うわああああっ!!?」
カ/ミ/ナの予想以上にシ/モ/ンは驚いて、つい操縦桿を握り締めてしまった。ガシャンガシャンガシャン、とラ/ガ/ンが暴走する。
慌てて操縦桿から手を離すと、ラ/ガ/ンは急停止して勢いの余りそのまま数回転げた。
「もう!こんな時にやめてよね、兄貴!」
「すまない、ほんと、済まなかった…」
森の茂みの奥の方に、シェルターを閉めたラ/ガ/ンの姿があった。その周りにはカ/ミ/ナとシ/モ/ンの服が脱ぎ捨てられている。
「はあっ…ああっ…兄貴っ…兄貴ィィッ…」
「シ/モ/ンッ…んん…シ/モ/ン…」
狭いコックピットの中で、二人は貪り合うように代わる代わる身体中にキスをした。唇に。頬に。肩に。ついさっきまで燻っていた体の中の炎が、一気に燃え上がっていた。
シェルターを閉めてしまえば、声が漏れる心配はない。二人は存分に互いの名を呼び合った。
操縦席にカ/ミ/ナが座り、自分の腰にシ/モ/ンを向かい合わせで跨がらせ、さらにシ/モ/ンの身体を愛撫すると、シ/モ/ンは誰憚ることなく声をあげた。
「あっ…兄貴ッ…好きだ…大好きだよッ…だからもっと…もっとしてっ…!」
身体中がほてり、喘ぎ喘ぎ言葉を紡ぐシ/モ/ンの姿に、カ/ミ/ナは逸る心を押さえ切れなかった。
「シ/モ/ン…いくぞっ…」
「…うん…いいよ…きて、兄貴…」
カ/ミ/ナはシ/モ/ンの腰を持ち上げ、いきり立った己のモノを当てがった。ゆっくりと、シ/モ/ンの腰を落とさせる。何度かしている行為だが、まだ慣れない。シ/モ/ンは苦しそうにしながらも、なんとかカ/ミ/ナのモノを中に収めきった。
そんなシ/モ/ンをカ/ミ/ナは抱き寄せ、唇を塞ぎながら片手でシ/モ/ンのモノの先端を撫でる。ビクビクと、電流にも似たものが、シ/モ/ンの身体を駆け抜けた。
「はあっ…兄貴…兄貴…」
腰が抜けそうな快感に、シ/モ/ンはたまらずカ/ミ/ナに抱きつく。
「もうイキそうか?シ/モ/ン」
シ/モ/ンは無言でコクコクと頷いた。
「ならイかせてやるよ…シ/モ/ン!」
カ/ミ/ナはシ/モ/ンのモノから手を離し、両手でシ/モ/ンの尻を支えた。
腰を動かしシ/モ/ンを突き上げる。
「はっ、ああっ、あっ…!!」
「クッ…」
シ/モ/ンは思わず体を丸め、白い精を発射した。カ/ミ/ナも、身体を震わせシ/モ/ンの中に精を送り込むと、ずるりと己のモノを引き抜いた。
ぐったりと、カ/ミ/ナの胸にしなだれ掛かるシ/モ/ンを、カ/ミ/ナは優しく抱き締めた。
「はぁ…はぁ…兄貴…」
「よく頑張ったな、シ/モ/ン。…久しぶりだな、こんなにしたのは」
「そうだね…」
ちゅっ、と口付けし合う。
「それにしても暑いな。シ/モ/ン、ちょっとシェルター開けるぞ」
二人は汗だくになっていた。狭いラ/ガ/ンの中で、ずっと激しい行為をしていたのだから仕方がない。シェルターを開けると、夜風が二人の頬を撫でた。
「ああ、いい風だ。…シ/モ/ン、寒くないか?」
「俺は大丈…ヘクショッ」
大丈夫と言いかけて、シ/モ/ンは思わずくしゃみをした。
「無理すんなよ、シ/モ/ン。ちょっと待ってろ」
カ/ミ/ナは一旦ラ/ガ/ンから降りると、マントを手にして戻った。操縦席に座り、再びシ/モ/ンを自分の上に跨がらせ、シ/モ/ンの頭だけ出してすっぽりとマントを被せた。
「これなら寒くないか?」
「ありがとう。あったかいよ。」
カ/ミ/ナの体温とマントで、冷えたシ/モ/ンの身体がじんわりと温かくなってくる。それが、カ/ミ/ナの愛情のように思えて、シ/モ/ンは嬉しかった。
シ/モ/ンはカ/ミ/ナを見上げた。カ/ミ/ナはシ/モ/ンの頭を撫でながら、リラックスした表情をしていた。
普段カ/ミ/ナはどこか力の入った表情をしているが、こんな穏やかなカ/ミ/ナの顔を見られるのは自分だけだろう。そう思うと、とても幸せな気分になった。
そのまま、シ/モ/ンはうとうとと眠りに落ちた。
再びシ/モ/ンが目を覚ました時、カ/ミ/ナもまた眠っていた。口を半開きにし、涎を垂らさんばかりにしている。
『兄貴、すっかり油断してるなぁ…そうだ』
ふと悪戯めいた事を思いついて、シ/モ/ンはにやっと笑った。
カ/ミ/ナは夢を見ていた。グ/レ/ンに乗り、ガ/ン/メ/ン達を蹴散らしながら、各地の村を開放していく。
カ/ミ/ナは英雄として讃えられ、ハーレムでウハウハやっていると、頭に一撃!
後ろから、銃を構えて冷たい目で見下ろすヨ/ー/コとシ/モ/ンの姿が…!
「ひっ!」
カ/ミ/ナはガバと跳ね起きた。冷たい汗が背中を伝う。
「夢か…」
夢で良かった。それにしても頭は痛いし、ハーレムのシーンは妙に生々しかったような…
カ/ミ/ナは上を見た。ああ、シェルターが閉まっている。これが閉まる時に、頭に当たったのだ。
じゃあ、ハーレムは?
カ/ミ/ナは、腰がムズムズするのを感じた。マントの中で、何かが動いている。まさか。
マントをはぎ取ると、やはり予想通り、シ/モ/ンがカ/ミ/ナの股の間にいた。
「お、おいシ/モ/ン、何やってる」
「あ、兄貴、起きちゃったの。ちょうどいいとこだったのにさ」
「ちょうどいいって…うわ待て止めろ」
シ/モ/ンは、カ/ミ/ナのモノを舌で舐めた。いつの間にか、シ/モ/ンの手によって、かなり大きくさせられていた。
「兄貴、かなり気持ち良さそうにしてたよ。…あともう少しかな」
「馬鹿、やめ…」
シ/モ/ンは構わずカ/ミ/ナのソレを口に含んだ。ヌルリとした感覚に包まれ、カ/ミ/ナは思わず腰を引いた。
「やめ…シモ…」
カ/ミ/ナはシ/モ/ンの肩を押して外そうとしたが、シ/モ/ンはしっかりカ/ミ/ナの腰に腕を回して舐め続ける。
「はっ…ああっ…くそっ…」
シ/モ/ンを外すのは諦め、カ/ミ/ナは操縦桿を握って快感の波に耐えた。何かに掴まっていないと、すぐにイッてしまいそうだった。
自分がこんな声を上げさせられるとは、カ/ミ/ナにとっては羞恥の極みだった。
「ん…兄貴…兄貴」
時折甘い声で囁きながら、シ/モ/ンはカ/ミ/ナのモノを愛し続ける。その声と、ちらりと見える上気した表情とで、いよいよカ/ミ/ナは堪らなくなった。
今や、カ/ミ/ナのソレは、シ/モ/ンの口いっぱいを占拠して、主の意思とは裏腹に猛り狂っていた。
「うあっ、ああっ、ああ…」
ついに、カ/ミ/ナの意志を裏切って、ソレは暴発した。カ/ミ/ナの腰がびくびくと震え、シ/モ/ンの口の中に白い精を注ぐ。
予想以上に溢れ出た液体をシ/モ/ンは口で受け止めると、ゆっくり腰に回していた腕をほどきカ/ミ/ナから離れた。
カ/ミ/ナも、荒く息を吐きながら、握っていた操縦桿から手を離した。力を込めすぎて、まだ手が震えている。カ/ミ/ナはそのまま天を仰いで目を閉じ、両腕で顔を隠した。
とにかく、こんな顔をシ/モ/ンに見られたくなかった。達しさせられた恥ずかしさと、達してしまった自分への怒りと、それでも募るシ/モ/ンへの愛しさで、カ/ミ/ナの心はぐちゃぐちゃになった。
「兄貴…大丈夫?」
シ/モ/ンの声がする。カ/ミ/ナは、腕の隙間からちらりとシ/モ/ンの顔を見た。シ/モ/ンが、心配そうに自分の顔を覗き込んでいた。
ああもうシ/モ/ン、そんな顔をするな。俺が勝手に恥ずかしがって、怒っているだけなんだから。不意打ちはどうかとは思うが、それでも俺のためにしてくれたんだろう。
それにしても…。
カ/ミ/ナはガリガリと頭を掻くと、
「あーあ、敵わないな、お前には…」
シ/モ/ンの頭をがしっ、と掴むと、ゴッ、と頭突きを食らわせる。
「あ、兄貴?」
「全く…このグ/レ/ン/団の鬼リーダー、カ/ミ/ナ様をこんな目に合わせやがって…」
ぐりぐりと額を擦りつけながら、カ/ミ/ナは独り言を言った。
「え、あ、その」予想外の反応に、シ/モ/ンはうろたえる。
「腹括れよ、シ/モ/ン。10倍返しにしてやるからな!」
その声に、照れが混じっていたことに、シ/モ/ンは気付いただろうか?
翌早朝。ラ/ガ/ンをゆっくり動かしながら、シ/モ/ンは腰の痛みに耐えていた。正直、振動が身体に堪える。
昨夜はあれから、体力の尽きるまでカ/ミ/ナに抱かれ、気がついたら明け方になっていたのだった。
「大丈夫かなあ…誰も起きてなきゃいいけど…」
ラ/ガ/ンを操りながら、シ/モ/ンが心配そうに呟く。
「仕方無え、起きたら朝だったんだからよ。…もうすぐだ」
朝靄の中、誰かが佇んでいるのがみえた。腕を組み、こちらを睨み付けている。
「お、おはよう、リ/ー/ロ/ン…」
シ/モ/ンがおどおどと挨拶すると、
「あらあ?こんな時間に何ラ/ガ/ンを動かすような用事があったのかしらあ?」
リ/ー/ロ/ンの刺のある物言いに、シ/モ/ンは思わず首をすくめたが、カ/ミ/ナは胸を張って答えた。
「早朝訓練だ!」
「あっそう。アタシは何だっていいけどね…二人とも、そんな緩んだ顔を人に見せるんじゃないわよ。早く顔を洗ってらっしゃい!」
「は、はーい!」
慌ててラ/ガ/ンを降りて駆け出す二人を、フンッ、と鼻を鳴らして見送ると、リ/ー/ロ/ンは同情した目でラ/ガ/ンを見下ろした。
「若いってことは厄介よね…アンタも大変よね、ラ/ガ/ン」
ラ/ガ/ンがギシッ、と応えるように傾いた。
_________
|┌───────┐|
|│ロ stop. │|
|│ |│
|│ |│
|│ |│
|└───────┘|
[:::::MONY::::::::]
ピッ ∧_∧
◇,,(∀・; ) 書くのも貼るのもすべて初めてでスミマセン
. (⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒)
| |
└────────────────┘
>>351 禿 げ 萌 え た
9話10話とまとめて見て、OPにアニキがいなくなってショックだったから余計だわ
マジGJ!!
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| オリジナル ガングロギャル男×デレツン不良
____________ \ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| __________ |  ̄ ̄ ̄∨ ̄ ̄| 216の続き・・・かな?
| | | | \
| | |> PLAY. | |  ̄ ̄∨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| | | | ∧_∧ ∧_∧ ∧∧ 中途半端エロス
| | | | ピッ (´∀` )(・∀・ )(゚Д゚ )
| | | | ◇⊂ )( ) | ヽノ___
|  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | ||―┌ ┌ _) ┌ ┌ _)⊂UUO__|| |
| °° ∞ ≡ ≡ | || (_(__)(_(__). || |
「あーあ」
休日。
港先輩は9分の3彼女とお手手繋いで原宿デート、
もう二度と纏わりつくなと言ったらしい港先輩の完全下僕なヒロは
快晴・土曜日・両親不在のヒロの部屋で俺と二人、らぶらぶすうぃーてぃあな時間を楽しんでいる。
嘘。
「はは、もう駄目だ。なんで駄目だか知りたいと思いません?」
ヒロの事なら何だって知りたいよ。
「知りたいー」
「言わない」
知りたいよ。
「じゃあ知りたくなーい」
「じゃあ言わない」
ヒロは面白くもなさそうに笑いながら、自分のベッドにごろんと寝転んだ。
臍がチラッと見えてドキッとしてムラッときた。うはー。
シンキンタイム0’12で俺も水色ストライプなベッドにダイブ、
「引っ付くなハゲ!」と殴られた。まだハゲてない。ハゲる予定も断じて無い。
面白くもなさそうに笑いながら、悲しくないフリして涙目のヒロは
迷彩柄のくまにぎゅうと顔をうずめて、それきり俺に顔を見せてくれない。
悲しかったら俺の胸で泣きなね。ね?」
「うるせー。オレの全てはこのくまが受け止めてくれんだ」
ちなみに迷彩柄のくまは、俺がゲーセンで取ってあげた。
「港さんの次に愛してるぜ、くま。」
少し嬉しい。
「俺は?」
「現社の授業の次ぐらい」
だいぶ悲しい。
くまを抱えたっきり、ヒロは動かなくなった。
背中から抱きしめても、茶色い髪を梳いても、静止さえしてこない。
あんまり大人しいから、ベッドの上で二人きりドキドキハートビートだったのに
いつの間にか俺まで落ち込んできた。
・・・ヒロが悲しいと、俺も悲しい。
ヒロは笑顔が似合うから、いっつも笑顔で居て欲しいのに。
「ヒロ。ね、ヒロ。ね?」
不安になって、揺すってみる。
「泣いてない」
つれない返事が返ってきた。
「ね、どしたの?」
「どうもしない」
「俺のせいなの?」
「・・・・・・お前じゃねーよ。はは、ゴメン。気ぃ使わした。」
ヒロが、わらった。
ヒロが少し顔を上げた。
目元が、赤い。涙目だ。ドキッともムラッとも来なかった。
ヒロが頭を撫でてくれた。
眉と目がくしゃっと細くなった。涙が一滴、こぼれた。
泣き顔じゃない。笑ってる。でも、俺の大好きな笑顔じゃない。
涙はそれきり、こぼれなかった。
「大丈夫だから。オレ。」
いやだ。
「っん、む・・・・・!」
前歯同士がぶつかってがちっと音を立てた。
その痛みのせいか、ヒロは一瞬ひるんで、俺の腕の中にすっぽりと納まる。
ヒロの長い髪を指に絡ませて、顔をぐいと引き寄せて、
抵抗し始めたヒロの体ごとふかふかのベッドに縫い付けた。
「んん、んぅっ!」
(いやだ。)
俺のそう厚くない胸板を、ヒロが遠慮なく叩く。咽てしまいそうだ。
舌を差し込んで、上顎を触れるか触れないか、緩々となぞって
噛まれる舌の付け根の痛みに耐えながら、縮こまってしまったヒロのそれと絡める。
それきり、抵抗が止んだ。
「・・・・・・っふ、ぅ・・・・」
(そんな風にやせ我慢するヒロはいやだ。)
「あ・・・・っぁ」
「ぷ、は。」
噛み締められた歯列が緩む。口の中で鉄の味がする。舌が、少し切れている。
無理に絡ませ会っていた舌を離して一呼吸。はあ。
瞑っていた目を開けると、顔をさっきよりずっと真っ赤にして、
涙をぼろぼろと流しているヒロが目に入る。
ヒロは、目を開けていない。
布団にばらけた髪が艶やかで、唾液を飲むのに上下する喉仏が俺を煽る。
「は、・・・・っは、あ」
「ヒロ。」
(俺が。)
シャツの下から手を差し込む。ひんやりと滑らかな感触。
純白の布の一枚下で、酷く厭らしい動きをする俺の掌。
「・・・・うぁっ」
「ヒロ、ヒロ。」
(もっとしっかりしていたら。)
空いた片方で胸を肌蹴させて、鎖骨のアタリに歯をたてる。
甘噛みする。薄く赤い傷が三本の線になって、白い肌を走った。
軟らかくはない胸が切なげに震えた。一辺倒ではないリズムにヒロの期待を知る。
「ヒロ。ね、ヒロ。」
(俺が、)
「は、あ・・・・・んぅ。・・・はぁ・・・・」
腹を滑って、下肢へ。震える中心を布越しに掠めるだけで、ヒロは呻いた。
「あっ・・・、っ!」
「泣いていいんだよヒロ。ね?」
潜められた眉。開かない瞳。頬を伝う涙だけが俺を慰めてくれる。
俺は少しでも、ヒロの為になってるんじゃないか。って。
「・・・は、ぁ、・・さん、・・・・みなと、さん・・・・・・」
俺がもうちょっと不真面目なオトコなら、ヒロを抱いてあげられたのに。
俺の気持ちにもヒロの気持ちにも目を瞑って、何もかも有耶無耶にして、
明日の朝が来るまで夢も見ないような、眠りに落としてあげられるのに。
ヒロが可哀想で、悲しくて、俺がもっと、何か、してあげられたはずなのに。
「ごめんね、ヒロ、ヒロぉ・・・・っ」
(俺が、港先輩ならよかったのに。)
____________
| __________ |
| | | |
| | □ STOP. | |
| | | | ∧_∧ がっつりヘタレて申し訳ない。
| | | | ピッ (・∀・ )
| | | | ◇⊂ ) __
|  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | ||―┌ ┌ _)_|| |
| °° ∞ ≡ ≡ | || (_(__) || |
おぉぉぉー!第二弾!!
GJGJ!
激しく萌えさせていただきました…。
>>360 切な過ぎて焦げた!萌え過ぎて焦げちまった!
ぐぐぐGJッ!!!
363 :
風と木の名無しさん:2007/06/05(火) 01:02:24 ID:gHgec9T8O
後半よりも、くまに甘える姿に禿萌えますた…
テンプレ2
_________
|┌───────┐|
|│l> play. │|
|│ |│
|│ |│
|│ |│
|└───────┘|
[::::::::::::::::MONY:::::::::::::::::]
∧∧
( ,,゚) ピッ ∧_∧ ∧_∧
/ つ◇ ( ・∀・)ミ (` )
. (⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒)
| ┌‐^──────────────
└──────│またまた最北端のチームの話 その三
└───────────────
綺麗な顔が驚きの表情を形作っている。
ヒヤリと背筋を冷たいものが走る。
何を思ったのだろう。やはり不自然に思ったのだろうか。
どうしてこんなふうになったんだっけ。
試合が終わった控え室、監督が自腹で買ってくれた卓球台は今日も大盛況で、皆が終わるのを待ってたんだっけ。
今日登板の無かったコイツは元気だったし、俺も今日は控えだったから、三日後に控えた登板に向けて喋ってたりしてるうちに、卓球でもやろうぜという流れになったんだっけ。
そこまではよかったのに、皆がはけてからいつもみたいにコイツのスキンシップに構っていたら(見かけによらず、コイツはネコみたいに人に擦り寄るのが好きなのだ)、俺は危機に直面していた。
あろうことか、妙な声をあげてしまったのだ。
時間が止まったのが、わかった。
なんとかごまかそうとして、俺の言動も、より不自然になってしまったのかもしれない。
慌てて立ち上がろうとする。
今ならわずかな違和感だけで、こいつならすぐ忘れるだろう。基本的に俺なんかは興味の対象に入っていないんだろうから。
367 :
2/5:2007/06/05(火) 01:39:11 ID:7In960yw0
でも、予想に反してこいつの長い腕が伸びてきて俺を絡め取った。スッと冷たい指が服の下に入り込んできて、素肌を這う。
「…ッ」
俺は、驚いてこいつの顔をまじまじと凝視してしまった。
これは、一体何なのだろう。
目前に、恐ろしく整ったコイツの顔がある。
切れ上がった目じり、高く通った鼻梁、薄く笑みのかたちに歪められた唇。日に焼けた肌は凹凸など何も無い。しっとりときめの細かい小麦色の肌は、女性のもののようにつるりとしていた。
それが女性のものとは到底思えないのは、醸し出す雰囲気があまりに硬質だったからか。
まるで陶器を思わずその造作は、俺と同じ人間だとは到底思えなかった。
その、彼が。
今その細く長い指先を俺の服の中に入れ、もぞもぞと動いている。それはまるで…「あの人」を思い出させるような仕草。俺の体の熱は一気に上昇する。
熱い、熱い。抵抗できない。まるでパブロフの犬にでもなったみたいに、まるで決め事のように、抵抗の声ひとつあげることすらできずに硬直しているのだ。
「…っふ」
細い指先が乳首をつまみあげると、ピリリと快感が走る。きゅっと体が縮こまる。声を上げまいと口を閉じ、かわりに鼻から呼吸をした。
「…ちょっと、びっくり。こういう趣味、あったんスか?」
彼の声には馬鹿にしたような響きは無かったけれど、新しい玩具を手にした子供のような響きがあった。悪意はなく、無邪気なその声がやたらと俺を刺激した。
368 :
3/5:2007/06/05(火) 01:40:20 ID:7In960yw0
俺は肯定も否定もできず、ただただ微動だにせず、彼が呆れて、もしくは馬鹿にしたように俺の前から立ち去るのを待った。しかし、彼は俺の希望した選択肢すら選ばず、面白そうにその綺麗な指を動かした。
「…っ…っ、…あっ、あっ」
息をつめていたが、しつこく弄り回される感覚に、たまらず俺は声を上げた。
彼の指はすり潰すような動きで俺の乳首をこね回す。キュッと通った芯をつぶすように、しこりを擦り上げて俺を煽った。同時にもう片方の手はスラックスの中に潜り込み、ヌルヌルと幹を擦り上げた。
「すげー濡れてますよ。好きなんスね、弄られるの」
やっぱりその声に馬鹿にしたような響きは無かった。淡々と事実を口にしているだけの冷たさがそこにはあった。それが余計に俺に「彼」を思い出させる。
「あの人」は、絶対俺を馬鹿にしたりしない。大きな声を上げても、行為の途中で粗相をしても、優しげな声でいやらしい言葉を囁くだけだ。
『濡れてる』
『気持ち良さそうな表情をしてるな』
『ここが好きなのかな』
いくつもいくつも、「あの人」の声が浮かんで、今俺を弄り回す彼とだぶる。全然ちがうのに。全然、ちがうのに。
「ひっ、…ん…ッめ…ッ、やめ、」
ヌルヌルの指が後ろを突き上げて、たまらず叫んだ。
コイツの、指が。コイツの綺麗な顔は興奮など何も浮かんではいない。それなのに、指は暴虐を繰り返す。ヌルル、と躊躇無く入ってくる。
「お…っねが、や、やめ、や…っひ、ふっ」
ぐぷん、と指を大きく動かされる。ほんとうに入れられたら、どうしよう。
俺はまだ本番はしてもらってない。何故なのか、「あの人」は俺を狂わせるだけで、あの人だけはどこか高みにいる。
遊ばれてるだけなんだとわかっているのに、どこかさみしい。
369 :
4/5:2007/06/05(火) 01:41:24 ID:7In960yw0
「そんなよがってるのにイヤなんすか?」
俺が本気で嫌がっているのを感じ取ったのだろうか、後輩は怪訝な様子で聞いてきた。俺は首を縦に振って即答する。
イヤだ、イヤだ。なんでイヤなのか、わからないけど。たぶん、怖いから。
「ふぅん。俺じゃ嫌なのかな」
「そういうわけじゃ……。な、舐めるから、それで、許して」
「マジすか。へぇ、色々してくれるんすね」
コイツは、俺が普段、誰にこういうことをしているのか、想像すらつかないだろう。
俺自身、夢の中にいるようなのだ。事実、現実を伴わないという点では夢のようなものなのかもしれない。いつか終わる、単なる遊戯なんだから…。
ジジ…と、ジッパーを降ろす。綺麗な皮膚は腹からずっと続いていて、世の中にはこんな男もいるんだなと思ったりもした。たぶん、俺なんかじゃなく、コイツを見て変な気分になる奴もいるだろう。そのくらい綺麗なのだ。
その、綺麗な後輩に跪いているというのが倒錯的でいいのかもしれない。
「…ん、ふ」
どうだったっけ。
口に含んでから、どうすればいいか一瞬悩む。
いつもなら、頭を撫でられながら言葉が降ってくる。
もう少し強く吸って、とか、舌使って、とか。
できるだけ思い出しながら、ゆっくりと舐めた。
歯は立てないでね、と一番最初に言われたっけ。あのときは泣きながら舐めた気がする。痛くも無かったし、嫌なわけでもなかったのに。
370 :
5/5:2007/06/05(火) 01:43:14 ID:7In960yw0
頭上で息をつめる後輩の声がする。気持ちイイのかな。
「っ!」
しばらくして、あっ、と思ったけど遅かった。
びゅ、と口の中に苦味が広がって、思わずむせた。
「…ッあ、っ」
げほげほと咳き込む俺を傍目に、彼は何事も無かったかのようにジッパーを上げて立ち上がった。
「ヨかったすよ。ウマイですね。びっくりしましたけど」
「けほっ…、俺もビックリしたよ…お前、男も平気なんだな…」
「まぁ…。別に、あなただけじゃないですしね」
あー…。
なるほど。なんとなく合点がいってしまった。
「どうすんだよ」
「どうって?」
「いや…今日のこと」
「無かったことにしましょ。あなただって困るんじゃないスか」
あんまりにもアッサリとしていて、また驚く。
あんまりそういう観念って、無いのかなコイツ。
俺は拍子抜けしながら近くに転がっていたティッシュペーパーのハコから何枚か引き抜いて、ドロドロする口の中のものをぺっと出した。
軽く服を調えていると、「相手、あの人スか?」と軽い調子で聞いてきた。
彼が指差す先は、去年ブレイクした、ウチのセカンドのロッカー。
噴出しそうになった。
「なんで?」
「いや、仲イイじゃないすか。アレ、違うんスか」
「ばーか」
ばーか。
ちがうよ。
ちがうよ。
俺の視線は遠くを見ていた。
_________
|┌───────┐|
|│ロ stop. │|
|│ |│
|│ |│
|│ |│
|└───────┘|
[::::::::::::::::MONY:::::::::::::::::]
ピッ ∧_∧
◇,,(∀・ ) owari
. (⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒)
| |
└────────────────┘
>>371 リアルタイムで遭遇して
5/5早く来い!!早く来い!!と狂ったようにリロード押しまくったw
後輩のセリフまわしにクラクラキター、GJ!
>>365-371 キタ〜〜(*゚∀゚)=3〜〜〜〜
待ってましたwww
仕込まれ具合にゾクゾクっす!!
>PLAY ピッ ◇⊂(・∀・ )ジサクジエンガ オオクリシマース!
箱○のゲーム、地/球/防/衛/軍3、小ネタですみません、ミッション28付近です。
378 :
1/7:2007/06/06(水) 16:16:38 ID:LoDPalx5O
…暑い。
ぴっちりと着込まれたアーマーに、風が入って来る余裕はない。
この中で、風を求めたところで吹いて来るのはつんと鼻をつく刺激臭と、火薬の臭いの入り交じる生暖かい空気なのだが。
どうやら、第一波は乗り切ったようだった。
犠牲者は少なくない…いや、壊滅的といって差し支えなかった。
レンジャー5部隊で生き残っているのは、彼一人だった。
この地底に作られた巣穴を縦横無尽に走り回り、酸を吐き出して来るアリに似た巨大生物に、EDFは…人間は、なす術もないのか。
じんわりと胸中に広がる不安をもみ消し、ふと顔をあげる。
弾丸を銃に装填する、無機質な音が響いて来た。
生き残りが居たのか。
379 :
2/7:2007/06/06(水) 16:19:49 ID:LoDPalx5O
先ほどの戦闘での疲れも一瞬忘れ、彼は立ち上がった。
合流しよう。
判断は一瞬だった。
念のため、アサルトライフルの弾倉を詰め直し、音のした方へと歩み寄る。
「誰か生きているのか」
「ひゃあっ?!」
ガチャン。
すっ頓狂な声と共に、弾倉が散らばる。
「す、すみません、まさか生き残りがいただなんて…」
バタバタと散らばった弾倉を拾ってやりながら、彼はまじまじと生き残りである相手を見つめる。
「見ない顔だな。新人か?」
「あ、はい。レンジャー6部隊に先日配属されました」
少年といってもまだ差し支えない幼い青年が、彼を見上げ軽く笑って見せた。
「お前も運が悪いな。地底への作戦に巻き込まれるだなんてな」
「どういう事ですか?」
弾倉をしまい込み、銃にもセットし終わると、青年は顔を上げた。
彼は大袈裟に肩をすくめてみせた。
「言い方は悪いが、地上での作戦ならまだ逃げようと思えば逃げられるだろ?」
「俺は逃げようなんか、そんな」
「誰でも配属したての頃はそう言って、実際作戦で実物の巨大生物、そしてあの数を見てすくみ上がるのさ…ま、お前はそんな風じゃないみたいだから、安心しておくよ」
青年は不満そうに口を尖らせていたが、結局反論が見つからないらしく、黙り込んでしまった。
素直すぎる反応に、彼は軽く鼻をならし、辺りへと視線を移し、無線機のスイッチをいれた。
「こちらレンジャー5-2。レンジャー5、6、モール4部隊は壊滅状態です。生き残りは私と一名のみ。退却を要請します」
ちらりと自分の残りの弾丸を確認する。
次々と沸いて出る巨大生物を相手にしているうちに、節約して使う癖がついているせいか、あまり減ってはいなかったが、彼の基準からはあまり充分とは言えなかった。
380 :
3/7:2007/06/06(水) 16:21:24 ID:LoDPalx5O
『レンジャー5-2、退却は許可できない。そちらにストーム1を向かわせる。合流し、巣穴の巨大生物を殲滅せよ』
雑音混じりの指令がすぐに返って来る。絶望と共に。
苦虫を噛み潰したかのように、一瞬彼は顔をしかめたが
「レンジャー5-2、了解。ストーム1の到着までこの場で待機します」
声だけは冷静なまま、無線機のスイッチを切る。
全く、こんな地中奥深くだというのに、なんだってこんなにハッキリと指令が届くものなんだ。
はぁ、と大袈裟に溜め息をついて青年の隣りに座り込む。
薄暗い巣穴は、仲間の死体を見なくてすむだけ気が楽だ、などとぼんやり考えてしまう。
配属間もない頃、地上でのミッションで巨大生物の酸を正面から浴び、絶命した隊員の顔は今でも時折夢に出る。
「聞いたか、今の」
気を取り直し、独り言のようにつぶやくと、青年が顔を上げた。顔が幾分か青ざめて見えるような気がする。
「怖くなったか?」
「いえ、そんな事は」
「ま、こんなん怖くないなんて言う方がどうかしてるんだ、隠す必要はない」
青年が青ざめている分、幾分彼は落ち着いて居られた。
「ストーム1が合流するまでに第二派が来なけりゃ、確率は高いかもな」
「何のですか」
「生き残る確率さ」
「…」
こんな時、生存者が居ると心強い。彼はふとそんな事を思う。
この閉鎖的な空間、何処に敵が居るのかすら分からない闇の中で、仲間の死体に囲まれ援軍を待つなんて、さすがに気が滅入る。下手したらそのまま精神がイカれてしまうだろう。
「そういや、聞いてみたい事ががあるんだが」
努めて明るい声を出して、彼は話題を変える。
顔色が悪いままの青年は、ちらりと横目で彼を見ただけだった。
381 :
4/7:2007/06/06(水) 16:23:58 ID:LoDPalx5O
「EDFの中に居ると、…ぶっちゃけ、溜まらねぇ?」
「は?」
青年が間抜けな声を上げて彼を見上げた。
彼はニヤリと笑いながら、青年の股間辺りを指差す。
「ここだよここ。巨大生物の相手ばっかりで、落ち着いて抜く事も出来ないだろ?」
「…こんな時に、冗談はやめてくださいよ」
拍子抜けしたような、怪訝そうな、曖昧な表情のまま青年は返した。
荷物から、小さい水筒を取り出し口に運ぶ。
「まぁ、俺みたいに両刀だと相手には困らないがな」
ぶっ。
青年が勢いよく水を吹き出した。辛うじて、水筒は手にしたままだ。
「…っいきなり何を…だから、冗談は止して下さい!」
「はははっ、これで緊張がほぐれただろ?まぁ、少なくとも俺は冗談や嘘は言ってないんだがな」
ふと視線を落として、手元のレーダーを確認する。
巨大生物を示す赤い点はいまだ遠い位置にあった。レーダーの詮索範囲を超えているようで、近付いて来ているのかどうかは分からない。
仲間を示す青い点は、作戦開始時からはかなり減っていた。
「生き残れ、ますかね」
ぽつりと、青年が独り言のようにつぶやいたのが耳に入り、彼は顔を上げた。
幾許か、顔色は…薄暗いのでハッキリは分からなかったが、よくなっているようだった。
「死にたくないなら戦え。それしかない」
「貴方は、怖くないんですか?」
心細くなったのか、ショットガンを手元に抱え直しながら、青年が問い掛けた。
「怖くない訳ないだろ、ホラ」
言って、彼は青年の目の前に手を翳してみせる。ほんの少しだけ、その手は震えていた。
「…そろそろだ」
382 :
5/7:2007/06/06(水) 16:25:36 ID:LoDPalx5O
「へ?」
唐突に打ち切られた会話に青年が間抜けな声を上げた。
「レーダーを確認しろ。もうすぐお客さんの登場だ」
時間にしてたった数分。
巨大生物は、あの大きさにも関わらず、やたらと動きが早い。
レーダーに段々と近付いてくる赤い点を確認し、気分を切り換える。
「死にたくないなら、戦え。死んだふりで見逃してくれるような相手じゃないぞ」
アサルトライフルを装備し、戦闘体制に入る。今一度弾を確認し、いつでも撃てるよう構える。
ガシャン、と少々重い音を響かせ、青年もショットガンを構えた。
レーダーに迫る赤い点の一番手前側に、青い点がひとつ。
彼が、ストーム1。
EDF日本支部においての最強の人材といえるだろう。
巨大生物をどんなに相手にしたところでひるむ事なく、戦い続ける恐ろしい男だ。
ものの数十秒程で、細く入り組んだ横穴の向こうから、ストーム1が転がり込んで来た。
起き上がると同時に、セントリーガンを設置、ためらう事なくスイッチを入れる。
「遅くなった」
セントリーガンが狙う向こう側からは、巨大生物が発する悲鳴にもにた音が絶え間なく響いてくる。
383 :
6/7:2007/06/06(水) 16:27:29 ID:LoDPalx5O
隙のない動きで手持ちの銃に弾丸を装填しながら、ストーム1が一言詫びを入れた。
視線はセントリーガンの向かう先を見据えたままだ。
「お会いできて光栄だ、ストームリーダー」
彼は形式的に挨拶だけを投げ、青年も慌てて頭を軽く下げた。
「このまま奥にいるという、女王を叩きに行く」
目線だけちらりと向けると、すぐにストーム1は走り出した。
「あぁ、この際だ、賭けをしないか?」
セントリーガンの包囲網をくぐり抜けてきた巨大生物を、ストーム1の銃が容赦なく打ち抜く。
彼は青年に向けてぼそりとつぶやいた。
「…か…賭け?」
「そう、俺とお前が、生き残るかどうかをかける」
巨大生物が飛ばしてきた酸を慌てて避けながら、彼は努めて冷静を装う。
「どういうことですか?」
青年の目の前に迫った巨大生物が、ショットガンを正面に浴びて絶命する。
「お前が死んだら、俺はお前を地獄まで追いかけて犯してやる」
「……え」
青年の声が1オクターブ上がった。
「生き残ったら、お前に好きな酒を奢ってやる、どうだ?」
「…それは、さすがに死ねない、です」
巨大生物の死体に躓きそうになりながら、青年はうんざりした顔で答えた。
「よし、それでいい」
384 :
7/7:2007/06/06(水) 16:32:32 ID:LoDPalx5O
にんまりと彼は微笑んだ。
見れば、ストーム1が引きつけてきた敵はほとんどがストーム1の手によって葬られていた。本部が感嘆するのもよく分かる戦い振りだ。
「こちらレンジャー5ー2、ストーム1との合流に成功。このまま、ストーム1と共に女王を叩きます」
無線機のスイッチを入れ、手短に報告をする。
『了解した。女王と思われる巨大生物のいる間の手前には、レンジャー4部隊が待機中だ。彼らと合流した後に、作戦に入れ』
返答は相変わらずの口調のまま、すぐに返って来る。
本部は良いな、楽そうで。
声には出さず、彼はストーム1を振り返った。
「…」
ストーム1は無言のまま、一瞬だけレーダーに視線を音してから、小走りに穴の奥へと進み始める。
「行くぞ、遅れるなよ」
青年の肩を軽く叩いて、彼も走りだす。
一瞬遅れて、青年が後を追って来る。
太陽が早くみたいもんた。
彼はつくづく、この地底には嫌気がさしていた。
□ STOP ピッ ◇⊂(・∀・ )イジョウ、ジサクジエンデシタ!
PHSで書き込もうと思ったら、エラーが出てしまい、携帯から書き込みましたのでIDが違ってて申し訳ない…
箱○持ちだが未購入だった。
ちょっくら地球防衛してくるよ!姐さんアリガト!
っていうか姐さんと腐連奴登録したいw
>377
この作品のSSが読めるとは、生きててよかった
新人かぁいいよ新人。
ストームかこいいよストーム。
次攻略する時はもう誰もしなせない……orz
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| やきう黄色鳥チ仏 新しく来た人と11年いる人
____________ \ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| __________ |  ̄ ̄ ̄∨ ̄ ̄| 1ヵ月ほど前に書いたのが見つかったので
| | | | \
| | |> PLAY. | |  ̄ ̄∨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| | | | ∧_∧ ∧_∧ ∧∧ ドキドキ
| | | | ピッ (´∀` )(・∀・ )(゚Д゚ )
| | | | ◇⊂ )( ) | ヽノ___
|  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | ||―┌ ┌ _) ┌ ┌ _)⊂UUO__|| |
| °° ∞ ≡ ≡ | || (_(__)(_(__). || |
389 :
1/2:2007/06/09(土) 11:42:00 ID:1GsqbsoX0
――何でこんなことになってるんだっけ。
はっ、と冷静になって状況を見てみれば、視界いっぱいに広がるのは明らかにおかしい光景。
目の前では同じポジションの先輩が誰かのロッカーを背に、泣きそうな顔でこちらを見つめて
いる。それもそのはずで、ジーンズのはだけた箇所から剥き出しになったそれは、つい先ほど男
の、しかも後輩の手によって射精させられたばかりだった。掌を見てみると証拠と言わんばかり
に白い液がべったりとついている。彼の紅潮しきった頬もそれを物語っていた。
「……たむ…」
何か言いたげな目をした先輩に、息も切れ切れなまま名前を呼ばれた。
試合後の練習とクールダウンを終えてロッカールームに入ると、室内には既に先客が一人いた。
彼は誰かと携帯電話で誰かと言葉を交わしていて、それは何気ないよく見かける光景のはずだっ
た。
それが何でこんなことに。と考えてみても、やっぱり根源はこの電話としか思えない。彼は電
話を終えた後。疲れてるはずなのに笑顔だった表情は変わらないまま、閉じた携帯を、長い間ぼ
んやりと見つめていた。電話の相手を明確に判断できたわけではないが、ある程度想像は付く。
だからこそ納得がいった。
普段からぼけーっとしたところはある先輩ではあるが、今日に限って、この瞬間に限っては、
やけにその姿が淋しげに見えた。
390 :
2/2:2007/06/09(土) 11:43:46 ID:1GsqbsoX0
――だからってこんな状況にしていいのか、って言えばそうじゃないだろ。
けれど、拒否せず受け入れてるというのは、きっとそういうことなんだろう。
相変わらず今にも泣きだしそうな目の奥に何故か古巣の元同僚を思い出した。…いや、「何故
か」も何もないか。淋しいのは、お互い様。
「あの」
「……何」
続きはどうしましょうか、と直に聞くのはあまりにも野暮ったいが、ここでそのままというの
は気が引ける。例えそうは見えなくても、一応この人は先輩であることを忘れてはいけない。
「おれ…そこのホテルに住んでるんですよ」
出来るだけ低い声で、耳元で。周知の事実を、あえて先輩につきつけた。
____________
| __________ |
| | | |
| | □ STOP. | |
| | | | ∧_∧ ムシャクシャしてやった。反省はしてない
| | | | ピッ (・∀・ )
| | | | ◇⊂ ) __
|  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | ||―┌ ┌ _)_|| |
| °° ∞ ≡ ≡ | || (_(__) || |
>>388 最近気になる二人キターヽ(*゚∀゚)ノ
GJ!
>>388 その人らについては詳しくないけど、すごくすきだ。
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| モララーのビデオを見るモナ
____________ \ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| __________ |  ̄ ̄ ̄∨ ̄ ̄| 触手スレッド928さんに触発されましたが何か
| | | | \
| | |> PLAY. | |  ̄ ̄∨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| | | | ∧_∧ ∧_∧ ∧∧ シチュ モエスギター!
| | | | ピッ (´∀` )(・∀・ )(゚Д゚ )
| | | | ◇⊂ )( ) | ヽノ___
|  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | ||―┌ ┌ _) ┌ ┌ _)⊂UUO__|| |
| °° ∞ ≡ ≡ | || (_(__)(_(__). || |
触手スレッドより。萌えたので書いてみました。触手系に弱い方は注意してください。
私は初めて貴方を感じた時から、貴方の傍にいたいと思いました。
貴方が私に向かって「誰かいるの?」と問いかけてきた時から、私の世界に貴方が居座りました。
私を否定しない貴方を、私は誰よりも愛しています。
私の存在を認めてくれる貴方を、私は誰よりも愛しています。
そして誰よりも貴方を守りたいと、そう願って止みません。
「本当、酷いよ。あいつら、まるで僕を壊れものに触れるみたいに扱ってるんだから」
「どうして、それが嫌なんですか?」
「だって・・・僕は目が見えないだけで、至って健康なんだから。なんでもできるんだ。勘違いされたくないよ」
「それはそれは」
私は思わず噴出して笑いました。貴方がそうやって怒る様は、本当に愛らしいと思います。
私の笑い声に不満を持ったのか、貴方はなお一層怒った口調で捲し立てます。
「わ、笑わないでよ!だってさ、僕がやる事全部奪われるんだよ!黙ってられないよ!」
「では貴方は、一体何をどうするおつもりだったのですか?」
「何をって・・・」
「そうやって怒る限りは、何かをするおつもりだったのでしょう?
私の言葉に、貴方は黙り込みます。そして黙した空気の中に怒りを含んだ溜息を漏らすと、しばらくしてから鼻を啜ります。
貴方の瞳から零れ落ちる涙が、私の身体にぽたりと落ちました。
心の闇と孤独の隙間を縫い、瞳の闇を割って溢れ出てくるそれは、私の中に吸収されてキラキラと輝きます。
私は、そっと左手を伸ばして貴方の膝に触れました。
そしてそのまま身体を上って、貴方の右頬に触れました。そこは涙で濡れています。
貴方はビクリと身体を震わせると、右手で私の手を覆うようにして、頬を擦り付けてきました。
「貴方を愛しいと思っています」
私は搾り出すように声を出しました。耳元で低く囁く私の言葉は、貴方の心へ浸透した事でしょう。
貴方は顔を左右に振りながら、私の手に頬を擦り寄せます。
そうしながら、貴方は嗚咽を漏らしました。私の左手を濡らしながら、雫は伝い落ちます。
私はどうしたことか、全身が脈打つのを感じました。
「貴方を愛しています」
思わず言って、やや左手を強張らせました。
口に出し、そして自覚をした後で、私は絶望に陥りました。
貴方を愛した私に、一体何が出来るのでしょう。
目の見えぬ貴方が私を愛しいと思ってくださったとしても、私は貴方に何も与えることができません。
私も、目が見えません。
それどころか目が無いのです。
そしてこの体は、自在に動く塊でしかありません。
貴方に触れられる左手は、意識をしないと即座に融解します。
触れることもままならない、そんな私が貴方に何かを与えられる事があるのでしょうか。
私の口から紡ぎ出される言葉は、貴方への愛しさと、貴方と出会った喜びと、そして愛を知った悲哀で満たされています。
せめて、私に目があったならば。
貴方にこの世の様々な事を教えてあげられるのに。
せめて、私に体があったならば。
貴方に触れて笑いあう事ができるのに。
せめて、貴方に出会わなければ。
こんなにも私が苦しむ事はなかったのに。
闇の中から手探りで貴方を見つけた私は、永遠に貴方を愛するでしょう。
そして、私はいつか貴方を想いながら、融けて地に消えるでしょう。
貴方の幸せを祈りながら。
貴方の姿を想像しながら。
____________
| __________ |
| | | |
| | □ STOP. | |
| | | | ∧_∧
| | | | ピッ (・∀・ ;)
| | | | ◇⊂ ) __ イメージチガッテタラ
|  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | ||―┌ ┌ _)_|| | マジゴメソ
| °° ∞ ≡ ≡ | || (_(__) || |
>>399 GJ!
なんてイノセンスな愛情なんだろう
初めて触手スレを見に行ったよー
可愛かったりエロかったりけなげだったりで
触手もいい!と思ったw
>>394 何か凄い胸が痛くなった。GJ!
萌をありがとう。
>388
GJGJ!
本命は勝手に想像していいですか(;´Д`)'`ァ'`ァ
|>PRAY ピッ!◇⊂(・∀・ )ジサクジエンガ オオクリシマース!
応援団2の菊田(菊→田?)SSです。
SS自体初めてなんでおかしい所があるかと思いますが…
爽やかな初夏の夕日町、朝日町。
この二つの町を分ける川に、
「っだあぁぁ!!」
響くのは、自分の声だけで。
今、俺の目の前にあるのは川の付近で遊ぶ子供の為に設置してある、鉄棒。
普段子供が遊ぶ為の遊具が何故今俺の目の前にあるのかと言えば。
ついこの間応援した小学生の学校で鉄棒をした際、俺だけ逆上がりが出来ないという事実に突き当たってしまったからだ。
リーダーや団長、先輩方は軽くこなしたと言うのに、自分だけ出来ないと言うのは何とも情けないもので。
だからせめて簡単な逆上がりだけでもと、こうして一人鉄棒と格闘する事、小一時間。
未だに、出来ないわけで。
勉強ばかりしてきた昔の自分が、少しだけうらめしくなった。
「…今日は諦めようか…」
俺の体温を吸って少し温い鉄棒にもたれ掛かり、ため息をひとつ溢した。
ら。
「あのー、こんにちは?」
「っ!?」
突然掛けられた声に、少しだけ驚いてしまう。
振り返れば、青い団服に白い鉢巻き――
朝日町の応援団の人(確か、菊地という人だったか)が、そこにいた。
「こ、こんにちは」
知らず、たどたどしい挨拶になってしまう。
何故、ここにいるのか。
いやそれよりも、この人はさっきまで俺が逆上がりの練習をしていたのを見ていたのではなかろうか。
そう考えると、恥ずかしさで赤くなってしまいそうで、菊地さん(でいいんだよな?)から、直ぐ様顔を逸らしてしまっていた。
ああ、俺の馬鹿。
何故逸らす必要があるんだ。そんな事をするから、
「あの、さっき」
ほら来た。
「鉄棒の練習してたみたいですけど…」
ほら、ほらほら。
「逆上がり…出来ないんですか?」
予想通り投げ掛けられた疑問に、そして相手でさっきまでの俺の行動を見ていた事に、改めて情けなさと恥ずかしさがのし掛かる。
「…ええ、そうです」
否定も出来ないから、ため息と一緒に肯定の言葉を告げた。
ああ、もう。
相手はきっと笑っているんだろう、この年になっても逆上がりが出来ないのだから。
恥ずかしくて、情けなくて、もたれ掛かっている鉄棒が体に食い込んでいく。
「…あの、逆上がり…手伝いましょうか?」
「…はい?」
予想していなかった言葉に後ろを振り向くと、
にこりと微笑んでいる菊地さんと、目が合った。
「知ってます?逆上がりって、補助の人がいれば簡単にできるんですよ」
「ほら、もっとお腹を鉄棒にくっつくようにして下さい!」
菊地さんの指導が飛ぶ。
あれから少々押し問答があり、結局俺は菊地さんに逆上がりの指導及び補助役をやって貰っていた。本当の所、何回断っても目をキラキラとさせて言ってくる菊地さんに押し負けたのだが。世話好きなのだろうか、はたまた変わり者なのか。
それは俺には分からなかった。
「ほら田中さん、ぼーっとしないで!いきますよ!」
言われて、俺の意識は鉄棒へ。
いちにのさん、との掛け声で地面を蹴る。同時に腰部にかかる圧迫感、続いて腹部――
「あ、」
思わず、声が出た。
俺の下には、さっきまで被っていた学帽。
ゆっくり体を上げると、目の前で川が流れていくのが見えた。
「出来ましたね!逆上がり!」横から、嬉しそうな声と乾いた拍手が聞こえる。
何だか、気恥ずかしいけれども、少し嬉しいような…
と思った矢先、
良かったですね田中さん!」と、俺の隣の鉄棒(少し高め)で鮮やかに逆上がりを決めた菊地さんが目に入ってきた。
…なんか、悔しい。
一体何故この人は、俺がやっと出来たと少しばかり嬉しくなっている所にそんな易々と逆上がりを決めてしまうのか…
「あ、いけない…僕そろそろ行かないと」
菊地さんが鉄棒から降りた。
そのまま歩いていく方を見れば、木に繋がれている小型犬が目に入ってきた。
…犬の散歩だったのか。
「あ、そうだ田中さん」
「はい?」
「一人で逆上がり出来るようになったら、一番最初に僕に見せて下さいね!」
「…はあ!?」
菊地さんの言葉にやっと反応できたころには、
菊地さんはもういなくなっていた。
「最初に見せて下さいって…」
一体どうして、と眉根を寄せた。
どちらにせよ、
俺が菊地さんにまともな逆上がりを見せられるようになるには、
まだまだ時間がかかりそうだった。
|>STOP ピッ!◇⊂(・∀・ )イジョウ、ジサクジエンガオオクリシマシタ!
長いですが、何か感じていただけたならば幸いです。
411 :
キム×空:2007/06/10(日) 03:46:39 ID:ITf4BRIV0
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| キム/タクと唐/沢がドラマで共演したらという妄想からだモナー
____________ \ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| __________ |  ̄ ̄ ̄V ̄ ̄| 勝手に作ったオリジナル作品だカラナ
| | | | \
| | |> PLAY. | |  ̄ ̄V ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| | | | ∧_∧ ∧_∧ ∧∧ 棚15からダラダラと続いてるぞゴルァ!!
| | | | ピッ (´∀` )(・∀・ )(゚Д゚ ) キム×唐だゴルァ!!
| | | | ◇⊂ )( ) | ヽノ___※本人とはなんの関係もありません
|  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | ||―┌ ┌ _) ┌ ┌ _)⊂UUO__|| |
| °° ∞ ≡ ≡ | || (_(__)(_(__). || |
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
甘々注意
エロ無し
俺と木村の奇妙な共同生活もいつの間にか一年が経っていた。
そして、俺が木村に対する気持ちを少しだけ認めてから数か月。
「木村の真剣な気持ちにちゃんと応えられるようになるまで俺は流されない」なんて言ったものの、
実は未だ自分がどうしたいのかわからずに居る。
あの時はなんか、色々考えてたせいでついポロッとそんな事を言ったが、正直先走ったよな。
断りにくくなったじゃないか。でも木村の野郎は相変わらず「いつこの幸せが無くなってもおかしくないと思ってます」
なんて言ってやがるけどな。あいつもとことん臆病者だよな。
まぁとにかく。現状は何も変わっていないといえる。
…ま、でも、どこか心地よく感じているかもしれない。これが、俺の日常っていうのが。
俺の家に当たり前のように木村が居るのがむかつくけど、でもそういう「日常」が。
俺の日常にはいつの間にか木村が含まれている。実に不本意だが。
……できればこの日常がいつまでも続けばいいなんて思ってしまったりした事もあったかも、な
夜寝る前に時々ふと考える。
木村が死んだらどうする?なんてアホらしい事を。
…まぁ、これがなんというか…まぁ、後悔するよな。
なんで素直になれなかったのかと。いや、今素直になったって別に何も無いけどな。
なんで、言えなかったんだろうと、な。思う気はする。
そんな時は気分が高揚してまた後先考えずに色々口走りそうになる。
でもそれは絶対まずいからな。だって言ったら終わりだろ。逃げ道無いだろ。
いや、だってまだ抱、抱かれるとか有り得ないんだよ!
だけど、たまに…やっぱりわからない。俺はどうしたいんだかな。
ずるいだなんて思わない。だってしょうがないじゃないか。こんなのほいほい決められるか。
あいつとなんか…できるか!!
……。
…怖いし。
いやなんか色々怖いだろう。この日常が変わるかもしれんし、な。
始まったら、いつか、終わりが来るんだ。
明日も同じ日常があるとは限らない。
いつまでもこんな日が続くわけがないんだ。
だけどそんな事考えてる間に木村が死んだら、嫌だけど…。
「お前、10年前つったら俺が前のかみさんと結婚した頃じゃねーか」
前、木村が言っていた。木村が俺を好きになったのはもう10年も前だと。
いつものように晩飯を食ってダラダラとソファに座ってテレビを見ていた時に突然なんの前触れもなくそんな質問をした。
木村はリビングの隅に寝転がって壁のやや高い所に足をつけて腹筋をしていた。
「そうですよ。」
突然だったが、木村は特に驚く事もなく腹筋を続けながら答えた。
「よく…。」
諦めなかったな。
俺なら相手が結婚したらさすがにもう駄目だと思うぜ。
「や、俺だってそんな完璧じゃ無いんで。女性とつきあったりしましたよ。」
「へー!お前女も平気なのか!」
そういえばこいつから俺以外の恋愛の話って聞いた事無かった。
実に興味深いじゃないか。
「逆に空沢さん以外の男とか有り得ませんけど。」
「へー!なんで付き合った子と結婚しなかったんだよ?」
「まぁ、単純に、どうしてもあなたが好きだったんで。」
ははぁ、まったく理解できない。頑固か?
「結婚したってどうなるか目に見えてるんだからしないでしょ。」
「お前そりゃ…罪な男だなぁ」
「だから、30歳を機に一切つきあうのやめましたよ。」
アホだ。人生諦めんなよ。その顔で。その性格で。
俺がお前の顔持ってたら人生謳歌しまくるぞ。
それをなんだ。おっさんの為に捨てるって。頭がおかしいとしか思えない。
「何その呆れた顔。」
木村がふてくされる。腹筋をしながら。
呆れてるっていうか…
「だって自分に嘘ついて生きるなんて人生捨てたようなもんじゃないっすか」
俺はおっさんに捧げる方が人生捨ててると思うんだがな。
なんでそっちなんだ?頭がおかしい奴の考える事はわからんな。
常識の基準が違うんだな。
木村が急に笑う。頭がおかしいからな。
「まさかこんな日が来るなんて思わなかったですよ。」
木村が腹筋をやめる。続けてろよ。なんだよ。こっち来んなよ。
伸ばされる手を払ったのに、その手を逆に掴んできやがった。面倒くさいやつ。
「俺すごくないっすか。」
なんだその自慢。
全然羨ましくない。嬉しそうな顔すんな。抱きついてくんな。
間違ってるぞ、と言いかけてやめた。
あまりにも幸せそうに笑う声が耳元で聞こえたから。
そういうなあ、俺が居るだけで嬉しそうにすんのやめろ。
俺を宝物みたいに扱うのやめろ。お前のせいでだいぶ慣れたけどな、でもやっぱやめろ。
「だって空沢さんが奥さんと別れるんだもん」
お前な。俺がボロボロだった時に告白してきやがって。
…おかげで結構悲しむ時間が減ってた気はするけどな。
「一生言うつもりは無かったんですけどね。」
そういうそぶり一切見せなかったよな。
ただの、上司と部下だった。
「言ったところでこういう状況になるなんて夢にも思いませんでしたけど。」
俺だって信じられないんだよ。お前が来るまでは、男となんて別世界の話だったんだ。
それをなんだ。一体なんでこうなったんだ。
お前がな、あまりにも俺の事を大事にするからいけないんだ。
お前がな、そんな顔でそんな性格で俺をお姫様みたいに扱うからいけないんだ。
毎日一緒に暮らして、一緒に飯食って…これは不可抗力だ。
「ずっとこんな日が続けばいいのに…」
あごを掴まれた。木村の顔が近づいてくる。
こんな事まで俺の日常にはすでに組み込まれてしまっている気がする。
ずっとこんな日が続けばいいのに
腹が立つ。なんで俺まで同じ事思わなきゃならんのだ。俺はもしかしたらもう引き返せないのか。
「…どうしたんすか。今日は大人しいですね」
木村が喜ぶ。人の気も知らないで。馬鹿め。
「お前、いつか俺の事なんかどうでもよくなるとか思わないのか?」
「…はぁ、まったく。」
なんだその今初めて聞きましたみたいな顔は。
「どうでもよくなるって。おっさんだぞ…」
「今更好きじゃなくなる理由が無いんですよね。」
いくらでもあるだろうが。賛同できん。
「もうそういうの超越してるんですよ。今更無い。無いっす。」
なんか怖い事言いやがった。なんだ、超越って。
「もうさ、俺の一部なの。俺=空沢さんが好き」
俺は眼鏡か。
「全然わからん。」
「俺にはよくわかる事なんですよ。何?嫌いになってほしいの?」
そんなわけないだろう。
むしろ、その逆かもな。
返事に困った。いつもは察しがいい木村もこういう時にはわからんらしい。臆病者だからな。俺と一緒で。
「お前、俺にあんまり気遣うなよな。相手の為に良かれと思ってとかって…そういうの、すれ違うんだからな。」
問いの答えと少しずれた俺の返答に木村がまばたきした。
木村を責めたが、ただ俺が不安を消したいだけなのかもしれんと思ったらまた腹が立った。
「抱いてもいいって事?」
「なんでそうなるんだ馬鹿。」
木村だって、不安なのにな。
「全然無理だ。一生無理かもな!」
「まぁそりゃそうでしょうね」
お前がそうやって半分諦めるから、俺だってなぁ
「…本当の事言え。」
「……ん?ん、ん?なんすか?本当の事?」
「俺に気を遣うなって言っただろ」
「本当の事…うーん…」
そうだ、お前がもう少しなんか言ってきたら、俺だって…
「じゃああの、ぶっちゃけますけど。」
「おう言ってみろ。」
「あなたを独り占めさせてください。」
まわりくどいな。それがお前の精一杯か?
「あいにくお前以外俺の事好きだなんていう酔狂はこの先現れないだろうな」
「…それってOKって事ですか?」
「いい方に取るんじゃねーよ」
「どっちなんすか。」
ああもう。俺が素直じゃないの知ってんだろうが。馬鹿野郎。
「お前俺より長生きするんだろうな?」
「へ?や、まあ病気とか事故とか無かったら多分年齢的にはそうでしょうね。」
「じゃあ病気とか事故とかするな。」
なんすか急に、と木村が噴き出す。笑うな。俺は今結構必死だ。
「いいからとにかく死ぬなって事だ」
「そしたら俺に独り占めさせてくれるんですか?死ななければ?」
死なない約束なんてできないだろうが。約束した所で信用できるか。
「俺の決断は時間がかかるからその間に死ぬなって言っただけだ馬鹿」
「んじゃあ一生迷っててくれたらずっと一緒に居られますかね」
「それはそれで後悔しそうだから駄目だ」
「…後悔?」
何また不安な顔してんだよ。そっちの後悔じゃねーよ。
「あの時好きにさせてやれば良かったって、死ぬ時後悔するんだよ!馬鹿!」
木村の目が見開く。そしてだんだん顔が赤くなってきた。照れるな、移る。
「今お前が死んでもそう思うんだよ。だから死ぬなって言ったんだ、わかったか。」
どうだ、と威張ってみせたのに、木村が口元を押さえてこっちを見ない。
下がってんだよ、目が。笑うな。
なんだか顔が熱い。こいつむかつくな。俺がどんだけ勇気出したと思ってんだ。
「おいなんか変な事考えてないか。そんなんじゃないぞ。」
「や、だってそれって…だいぶキてませんか。」
「うるさい!」
やっぱり言うんじゃなかった!馬鹿木村木村馬鹿
目の前に居る邪魔な木村を押しのけ自室に行こうとしたら腕を引っ張られた。
「俺の気持ちは一生変わりませんから、ゆっくり覚悟してください。」
耳元で囁かれる。顔のいい男はどこでこういうのを身につけるんだ。うっとうしい。
「俺が死ぬ前までに覚悟決めてくださいね。後悔しないように」
後悔しないようにを強調して言いやがった。あーむかつく。
「お前、俺が断るって選択肢は」
「考えないようにしてんの。」
ふん。一瞥くれてまた歩き出した所をまた引っ張られた。頬に軽い衝撃。
「愛してます。おやすみなさい。」
…まったく。まだ寝ねーよ。風呂入るんだよ。馬鹿!
____________
| __________ |
| | | |
| | □ STOP. | | 連投規制で遅くなりすいません
| | | | ∧_∧ 相変わらずベタです。
| | | | ピッ (・∀・ ) セリフばかりになってしまった…
| | | | ◇⊂ ) __ ありがとうございました。
|  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | ||―┌ ┌ _)_|| |
| °° ∞ ≡ ≡ | || (_(__) || |
>>418 GJ GJ!
ほとんど落ちてるけど最後のあがきって感じだw
キムの男前度が2上がった! 空のかわいさが3上がった!
幸せな風景っていいね
>>403ほのぼのGJ
この棚でそれを目にするとは…深いぞ数字板…
>>418 おおぉ・・キム空キター!姐さん、ご降臨待ってました!!
このシリーズ、もうずっと大ファンです。
二人が同居して1年・・・リアルでも、連載開始から1年以上経ってるんですね。
次の投下も楽しみに待ってます!
>>403 超乙!GJ!
今さっきプレイしてて萌え上がってたところに…嬉しすぎる!
>>418 続き待ってましたー!
二人ともテラカワユス。
ゆっくりだけど確実に進展してる感じが(・∀・)イイ!
>>418 まさか続きが読めるなんて・・・!!
二人が可愛くてしょうがないです。このジリジリした関係が堪らーん(*´Д`)ハァハァ
|>PRAY ピッ!◇⊂(・∀・ )ジサクジエンガ オオクリシマース!
京都育ちの幼馴染なゲイニソさんです。
なんか長くなっちゃったけど投下するんだぜ!
426 :
1/11:2007/06/12(火) 01:24:36 ID:DCtXZjaiO
「そら顔では逆立ちしたって勝たれへんけどな、
芸人としては絶対!負けてへんと思うで俺は。俺を!」
「その妙な倒置法なんやねん。かしこぶってるだけ
余計アホに見えるやろ」
「つるぴか君がアホ言いな!副田ー。
お前はどっちがおもろい思うねん。俺か、得井か!」
つるぴかて何や!とヒートアップする子杉さんをさておいて
俺に質問されても困るんですが芳田さん。しかも相方の目の前で。
「そら、得井くんでしょ」
としか言えませんよ実際。
あーもう当然そうだろみたいな顔で頷いてるし得井さん。
そこは笑って誤魔化す所ちゃうんかい!
427 :
2/11:2007/06/12(火) 01:27:41 ID:DCtXZjaiO
芳田さん、というかブ/ラマヨさんは二人とも
得井くんとN/SCの同期で、しかも俺らとほぼ同時に
コンビを結成したこともあってか今日みたいな営業の仕事や
学祭の仕事とかで結構一緒になる機会が多い。
まあ俺はN/SC行ってないから芸歴ではかなり先輩なんやけど。
でも二人とも俺を同期のように扱ってくれて、
「仲が良い」と自他共に認めている二組なのだ。
…この思いっきりなライバル意識さえ無ければ。
428 :
3/11:2007/06/12(火) 01:30:30 ID:DCtXZjaiO
今日の芳田スイッチはどうやら色紙の数が原因だったらしい。
事務所の人に「書いておいて下さい」と渡された色紙の数が
俺らより何枚か少なかったとかなんとか。
というか、二組ともその絶対数がまず少ないんだから
そんな所で競い合ってもしゃーないやろ。絶対言わんけどな。
「副田は得井のイエスマンやからなー。まあええわ。
子杉は俺か得井やったら俺やろ?」
「アホか。俺かて得井選ぶわい」
「はぁ!?お前が俺やなかったら誰が俺やねん!
ポン太さんくらいしか選択肢ないやんけ!」
あーもうまた不毛な喧嘩してはるわ。
でも言い合いしながらもちゃんと一枚一枚順番に
サインを書き込んでるのは偉いよなぁこの二人。
さすがプロ。って俺もか。
429 :
4/11:2007/06/12(火) 01:33:34 ID:DCtXZjaiO
こちらはというと、得井くんが全部の色紙に書き込むのを待ってる状態。
あっちは二人で喋ってはるし、なんとなく手持ち無沙汰で
隣ですらすらサインを書き込んでいる相方をちらりと覗いてみたりする。
……サインってあれやね。
字ぃ汚いの上手く誤魔化せるようになってるからええよね。
得井くんの筆跡でもちゃんと「芸能人のサイン」っぽくなるし。
俺もそんなに人のこと言えんけどな。
最後の一枚に自分の分を書き込んだ相方は、
「はい」と全ての色紙を渡してきた。
受け取って自分も書こうとしたのだが…あれ。ペンが無い。
横を見ると、しっかりと相方の手の中に納まっている黒マジック。
「得井くん、ペン」と目線を机に向ける。
さっさとペンを机に置け、という合図のつもりだったのだが
「だから、はい」となおも手を近づけられる。
430 :
5/11:2007/06/12(火) 01:36:55 ID:DCtXZjaiO
……まさか、気付かれていたのでしょうか。
相方の手から直接ペンを取るのが嫌だなぁというこちらの気持ち。
元々仲良かった友達同士だからこそかもしれんけど。
というより、俺のこいつに対する、あまりにも馬鹿馬鹿しい感情のせいで
意識のしすぎだとわかっていても、ペンを取る時に触れる指が
どうしてもいたたまれなくて気恥ずかしくて嫌で嫌で、
毎回思いっきりペンの端っこ掴んで接触が無いようにしてたんやけど。
でも最近はお前、ペンを机に置くようになってたやん!
なんで今頃そんな強硬な態度に出るかなぁ!
というこちらの気持ちも思いっきりばれているらしく、
にやけた面で楽しそうにこっちを見ている相方。
お前、たまに性格悪くなるよなぁ。くそ。
仕方なく以前と同じようにペンの端っこを
指先だけでそろーっと引き上げようとすると、
ちょうど良いタイミングで得井がペンを持つ手に力を入れるから、
何度やっても上手く抜けない。
ジロっと隣を睨んでも、相方はどこ吹く風という涼しい顔を崩さない。
…お前絶対遊んでるやろ。
431 :
6/11:2007/06/12(火) 01:40:15 ID:DCtXZjaiO
なんやねん!と文句を言おうとした途端
子杉さんが声をかけてきた。
「お前、何で汚いものみたいに触ってんねん。
得井可哀想やないか!」
いや、これには諸事情がございまして、と言うまもなく得井は
「せやろー?ウチの相方めっちゃ冷たいねん。
二人とも助けてぇや〜」と、
いじめられっこモードに入りやがった。
お、お前が最初に意地悪したからやんけ!
「おまえら二人は元友達なんやから、
コンビになってもちゃんと仲良うせなアカンで?副田」
先程の大人気ない態度が嘘のような顔で芳田さんが先輩モードに入る。
いや、それは至極もっともな意見ではあるんですが。
でもこれ俺が折れる所かー!?違うやろ!
お前なんとかせぇや、と徳井の方を向いても
「副ちゃん酷いわぁ。昔は一緒にケーキまで作った仲やのに…」
と、あくまで被害者ムードで落ち込む芝居をしてやがる。
432 :
7/11:2007/06/12(火) 01:42:59 ID:DCtXZjaiO
俺が謝るってオチかぁ?と嫌々ながらも台詞を考えていたら、
突然小杉さんが立ち上がって、俺達二人の手首をがしっと両手で掴んだ。
「え?」と思った次の瞬間、
徳井の手と俺の手はしっかりと繋がれていた。
コンッと床に滑り落ちるペンの音。
えーと、。
これはつまり、指先どころか、手の平全体の皮膚が、
徳井のそれと触れ合ってるってことに、なるわけで…
「ほら、もうこれで仲直りやろ?簡単なことやん!
ったく小さいことで喧嘩したら、アカン、…ん?福田?」
433 :
8/11:2007/06/12(火) 01:48:09 ID:DCtXZjaiO
その時俺の顔は、子杉さんの言葉どころか
目の前の手すらまともに認識できないくらい瞬間的に沸騰した気がする。
咄嗟に繋がっていた手を思いっきり振り払って、
その時の得井の顔もまともに見れなくて、
ましてや何を思っていたかなんて考えられなくて考えたくなくて
「トイレに行ってきます!!」と叫んでダッシュで楽屋を飛び出していた。
…俺、何ですぐ顔に出る体質で生まれてきてしもたんやろ。
部屋を出てから数歩でようやく二人のことを思い出した。
芳田さん。子杉さん。
お願いだから、今日のことは綺麗さっぱり記憶の彼方へ葬り去って下さい。
434 :
9/11:2007/06/12(火) 01:53:39 ID:DCtXZjaiO
「えーと、つまり、あれは何なん?」
後ろの芳田も困惑した顔で「わからん」と首を振っていた。
俺、悪いことした?でも、だって手ぇくっつけただけで何もしてないで俺。
なのに何であいつはあんなに顔赤らめて出てかなあかんわけ?
目の前の得井はといえば、そのでっかい眼を大きく開けて
副田が風の如く出て行ったドアを強張った顔で見つめている。
もしかして、本気で喧嘩中やったんかなぁと申し訳なくなって
その顔をじっと見つめていたのだが、
…あれ、なんかこいつ、笑ろてない?
そういえばこいつは昔から、自分の感情が抑えきれないくらい高ぶった時、
たとえば本気で怒っているときや、本気で嬉しくなった時に限って、
努めて無表情を装うような奴だった。
元々穏やかな奴だから、ストレートに感情を表に出すことが
苦手なんだろうかと思っていたのだが。
と、いうことは。
副田の嫌がりよう+赤面=得井の本気なニヤけ面
という公式が成り立つわけで。
つまりは。……そういうことか。
435 :
10/11:2007/06/12(火) 01:58:03 ID:DCtXZjaiO
なーんだ、と一気に脱力した俺は途端にアホらしくなって
とりあえずさっさと終らせてもらおうと得井に声をかけた。
「得井ー。お前ここ出る前にトイレ行っとかんでええのか?
そろそろ時間やけど」
こちらを振り向いた得井はお得意の無表情を崩さない。
まあとっくにバレてるけどな。さてもう一声、と芳田を肘で小突く。
芳田も俺の意図に気付いたらしく、
「そうそう。こっから駅まで距離あるし、行った方がええんちゃう?」
と続けてくれた。ナイス相棒!
ようやく腰を上げた得井はピタリとドアの前で立ち止まり
「大やから遅くなる」と言い残して出て行った。
大でも小でもええから、さっさと行って二人で帰って来んかい。
436 :
11/11:2007/06/12(火) 02:00:07 ID:DCtXZjaiO
いまいちよく分からん、という顔の吉田に事情を説明するのも面倒なので
一言「お前にも勝ってるところあったで」とだけ伝えた。
「勝ってる?何を?誰に?」
「お前が。徳井に。」
「だから、何を勝ってるところがあるん?
…ってこれじゃ全部負けてるみたいやん。腹立つ」
「お前は少なくとも、好きな子とキチンと手ぐらい繋げるやろ?
だから、や」
「……あ、そういうことか」
|>STOP ピッ!◇⊂(・∀・ )イジョウ、ジサクジエンガオオクリシマシタ!
ペンのエピソードを聞いて萌え過ぎてしまいました。
所々にある伏せ字忘れはホントすいませんスルーしてやって下さい…
ま、厨だし
>キム空の方
大好きです!
落ちそうでまだ落ちないギリギリの所がたまらない。
>425
最近、とみに萌え萌えの二人を読めてうれしーです。
|>PLAY ピッ ◇⊂(・∀・ )ジサクジエンガ オオクリシマース!
全く空気を読まずに昇天桃色受け投下
442 :
1/2:2007/06/12(火) 21:34:17 ID:fa3BsL1a0
目を落していた手帳からふと意識を戻すと、煙草が一瞬、強く鼻に匂った。
首の運動がてら楽屋を見回す。
奥に鎮座する柳色の老人は訪れた客と挨拶を交し、少し離れた位置の黄色い兄弟子は何やら書きものを。
入口に近い位置では水色の男が与太咄をふりまき、若者二人がそれにつっこみつつ楽し気に相槌を打っている。
「相変わらず若いねえ」
声に振向くと、隣で煙草をくゆらしていた薄紫の着物の男がニヤっと笑う。
その発言が何を意図するのかはわからないが、あえて何も問わず、こちらも同じく笑って返す。
「そりゃそうだ。まだヤング世代だよ、俺は」
「でもブラック団には入れてあげませんがね」
「俺のお腹が真っ白だから入れないんだろ」
「よく言う」
男はふふ、と苦笑を煙と共に吐き出し、フィルターから1センチほど残し煙草をもみ消した。
「いや、しかしお若いですな」
「…何が」
先程と言葉は似ているが、今度はどこか揶揄する調子が漂っている。
どこか嫌な予感を感じつつ問い返せば、男はいかにも罪の無さそうな微笑を浮べつつ首元を指で叩く。
「何だってんだい」
「ここに。ほんのりと赤い…」
ばっと男の言葉を遮るように首元を素早く両手で被った。平静を装おうとしつつも、みるみる赤面していくだろう自分の様子が己でもよく分る。
それを楽しむように、相手はニヤニヤとテーブルに頬杖をつく。
「そいつがお年より若くみえる秘密ですかね?」
「…うるせえ」
ぎろりと目をむいてみた所で、赤面したままでは効果は無に等しい。
だいたいにして男が容易に見出したという事は、他の人間にも発見されていた可能性があるという事だ。
それを考えると顔を上げられない。辛うじて絶え絶えに言葉を発する。
443 :
2/2:2007/06/12(火) 21:35:48 ID:fa3BsL1a0
「…なあ、その…はそんなに目立つかい?」
「ええ、まあ…」
声と同時に首元に手が延びて来て、一箇所を親指で擦る。
「ここに…」
そこは右側の首筋沿いに位置し、衿でまったく隠れない。
ドーランでも塗ったらなんとかならないか、と焦りながら頭を回転させている中、男が言葉を続けた。
「しっかりとありますねえ。ほんのりと赤い…虫刺されが」
いやぁもう夏ですな、などと素知らぬ顔で呟かれ、一瞬呆気に取られた後また別の意味で顔面に血が上る。
「こんの野郎…!」
「暴力はいけません、暴力は」
振上げた拳を容易く受け止めながらまた嘯く男に腹が治まらず、さらに顔を赤くする。
このどうしようもないやりとりは、その後数十分は続けられたという。
なお、一連のやりとりを垣間見ていた橙色の若者が、「師匠達、仲がいいなあ」とひどく平和な見解を述べていたのはまた余談である。
□ STOP ピッ ◇⊂(・∀・; )イジョウ、ジサクジエンデシタ!
桃のお相手は御自由に想像して下さい
正直すまんかった。
>425
ポン太さんワロス
|>PLAY ピッ ◇⊂(・∀・ )ジサクジエンガ オオクリシマース!
現在放送中の未成年突然変異忍者亀達。青←赤←橙です。
446 :
1/4:2007/06/12(火) 23:49:59 ID:R38qq9T40
「ラ/フ、あの…本当に、すまなかった」
先生が『我が家』と名付けた、居心地の良い俺達の家に戻ってきてからも、俺はまだあの時の自分の行動が許せずにいた。
「気にするこたねぇよ」
ラ/フがいつものひねくれたような顔で笑う。
「誰だってああなっちまう時はある。んなこた俺が一番わかってるからな」
そう言って、さっきみたいに俺の肩を叩く。その手の暖かさに大分心が落ち着いたが、そんなことで罪の重さが軽くなった気がした自分に更に嫌気がさした。
「…頼みが…あるんだ」
「あ?」
「殴ってほしいんだ…俺を」
俺のこの唐突な申し出を、ラ/フは笑って返す。
「知ってるかレ/オ様、世間じゃそういうのどナントカって言うんだぜ」
「…真剣なんだ」
俺は大事な自分の兄弟を、下手をすれば殺すところだった。そんな俺を、誰かに殴ってほしい。先生ならきっと、俺が納得するような言葉をかけてくれるだろう。
そして俺はきっと、その言葉で納得したような気分になるだろう。でもそれが俺は嫌だった。
そんなことじゃなくて、誰かに殴ってほしい。
自分が危うく傷つけるところだった彼から、痛みを与えてほしい。
447 :
2/4:2007/06/12(火) 23:50:46 ID:R38qq9T40
しばらくの沈黙の後、ラ/フが口を開いた。
「んじゃ、お言葉に甘えさせていただくが…目ェ瞑れよ?」
俺は目を瞑る。歯をくいしばる。
拳が頬に当たる感触。口の中に広がる錆びた血の味。俺は甲羅をしたたかに壁にぶつけた。へたり込んだ俺を、彼は見下ろす。
「手加減したんじゃ気がすまねぇだろ?」
「ああ・・・ありがとう」
待ち望んだ痛みを味わいながら、俺は見下ろす彼に向かって笑いかけた。
「これからも、俺が間違ってたら、俺はお前に止めてほしい。
どんな未来になっても、ずっと」
「・・・レ/オ、もっかい目ぇ瞑れ」
「え?」
「黙ってろって」
弱気なことを言った俺に、もう一発喰らわすつもりなのかと目を瞑った。
次の瞬間感じたのは、俺の唇に重なる唇の・・・
448 :
3/4:2007/06/12(火) 23:52:02 ID:R38qq9T40
「・・・やめっ!」
俺は慌てて、重なってきたラ/フの体を跳ね除けた。
「・・・お前が妙なこと言うからだろ」
加減が効かず、思いっきり突き飛ばされたラ/フが体を起こす。
「悪かったな、忘れろよ」
そう言って、俺の部屋からラ/フが出て行った。
一人になった俺は、反射的に唇に手を当てる。
「・・・なに考えてるんだあいつは・・・」
449 :
4/4:2007/06/12(火) 23:54:15 ID:R38qq9T40
「ラ/ファエロ!レ/オちゃんの部屋でなにしてたわけ?ずいぶんでかい音がしてたけど?もしかして襲っちゃった!?ドアも閉めずにだいたーん!」
レオの部屋から出てきた兄をミ/ケランジェロがからかう。
「っせーな!それよりお前足はいいのかよ?」
「んー、ラ/フがなでなでしてくれたらすぐに治るって」
「ふざけんな、お前はベッドで寝とけって」
そう言ってラ/ファエロはミ/ケランジェロの左足首をポンと叩いて自室に戻って行った。
「痛ってー!・・・おいら別にふざけてないんだけどね」
ミ/ケランジェロがその場に座りこむ。
「・・・足じゃなくて、こっちのが痛いや・・・」
その手が押さえているのは自分の胸のあたりだった。
「多分チューは、おいらの方がして欲しかったのにな・・・」
□ STOP ピッ ◇⊂(・∀・; )イジョウ、ジサクジエンデシタ
>>445 リアルタイム更新キター!
リロードしながら待ってました
→関係萌えた。GJ!!!
452 :
ラルグラ:2007/06/13(水) 02:40:53 ID:fNBUhlvlO
|> PLAY ピッ ◇⊂(´ `;)
ラルグラのアディオス受です。マイナーなので知らない方はスルーお願いいたします。
453 :
ガネット:2007/06/13(水) 02:43:12 ID:fNBUhlvlO
森の奥深くで、一人の剣士が歩いている。
(ふー…今日は結構歩いたなぁ…)
彼、ガネットは地図を確認すると自身のなかに住まう相棒に心で語りかけた。
『ガイラ、少し休もうぜ』
【……】
『おい?』
「無視か?」
実際に呟いてみても何故か彼からは返事がなく、仕方ないので近くの木にもたれかかるようにして座り勝手に休むことにした。
――――――
(……ん?)
ガネットが目を開くと辺りは薄暗くなっていた。
(やべ、寝ちまってた)
しまったと思いながら顔を上げるとすぐ目の前にはガイラの顔があった。またがってこちらを見ている。
あまりにもの近さに驚いたガネットは「うおっ」と声をあげるとそこからどこうと立ち上がろうとした。
しかしそれと同時にガイラの口がマントの襟を捕らえ、立ち上がらせぬように、木にガネットを打ちつけた。
「……ッ!」
頭を打ったため、一瞬ひるんだ隙にカゲが木ごと体に巻き付き、動けない状態にされる。
『!?ガ、ガイラ……?』
ガネットは今だ無言のガイラを見上げ、動揺を隠せないままの表情で問いかけた。
まさか…喰おうというのだろうか。自分を。
そう考えた矢先に後ろから伸びた影に口を塞がれる。
「んんっ!?」
おかしい…約束が違う。俺はまだ誰に負けた訳でもなく、力が衰えたとも思っていない。そう考えたガネットは必死にガイラに呼びかけた。
『ガイラ…俺はもう用済みなのか?宿主を変える気なのか?……前のように俺と戦わせたりはしないのか?…………食う、のか?』
【…………】
しばらくの沈黙の後、ついに彼が口を開いた。
454 :
ガネット2:2007/06/13(水) 02:47:47 ID:fNBUhlvlO
【…可愛い。】
『………………………………………………………………………は?』
あまりに自分の考えるものとはかけ離れた返答にガネットは口をポカンと開きあっけにとられた顔をした。
【喰いたいと言えば、喰いたい。】
(えー……、何を、だ?)命の危険は回避したが、違う意味で身の危険を感じた気がしたガネットは今度は必死になって抵抗を始めた。
「ん!!んんっ!」
『離せガイラ!!』
口と腕の自由を奪われているので、足をジタバタさせたり体をのけ反らせたりするが、それでカゲがほどける訳もなく、その間に黒いカゲはガネットの服の中に潜り込み、体のあちこちを撫で回す。
「んっ………っ」
口を閉じているおかげもあってか声を押し殺せてはいるもののガネットの額や背中にはじんわり汗が滲み出ていた。
『やめろって…』
唯一抵抗を許されるのは頭での会話だけ。
「んぅっ!」
不意にガネットの体が大きく揺れた。
ズボンの中へと侵入したカゲに、妙な声をあげてしまったと気付きガネットの頬は紅く染まる。
『い、嫌だ…ガイラ…』
大きく首を左右にふる。
【ここが弱いのか…】
ガイラは淡々とした口調ででガネットが声をあげた場所をカゲを使って擦り上げる。
「んんっ!?…ん…んぅっ……!」
『ガイラ…やめろ…!』 心の声も虚しくガイラは動きを止めない。
455 :
ガネット3:2007/06/13(水) 02:52:20 ID:fNBUhlvlO
「んっ…んん…!」
【声が聞こえないか…】
ガイラは呟くと、するりと口を塞いでいたカゲを剥がす。
ガネットは呼吸を整えようとしたが、そんな暇も与えずカゲを彼の中に一気に挿入した。
「ん…ぅ……ああぁっ!?」
あまりの出来事と痛みにガネットは思わず声をあげ、涙を滲ませる。
おそらく獣であるためか加減を知らないガイラはかまわずカゲを突き動かした。『痛っ……』
「んっあぁっ!…はっ…あ…やめっ…」
【ガネット……】
無表情なガイラとは対照的にガネットの顔は苦痛で歪んでいる。
「っく……るし……あぁ…は、あぁっ!!」
【……】
(ガイラ…な…んで……!)
そうしてしばらくしたのちそのままガネットは意識を手放してしまった。
――――――
ぱちと、目覚める。
ガネットはその身を起こしあくびをすると未だぼんやりとする頭を働かせ、昨夜の記憶を浮かび上がらせた。
(……!?お、俺…)
服は若干乱れていたものの、ちゃんと着ている。
しかし体の一部の痛みにより、ガネットの期待はすぐ打ち砕かれた。
自分に行われた行為のあまりにもの恥ずかしさに汗をダラダラかき顔から火がでそうになる。
『おい!ガイラぁ!何考えて……!』
【オマエ、あんな声もだすんだな】
『!!!』
恥ずかしすぎて何も言えないかわりに、ガネットはしばらくタイガーとは口を聞かなかった。
おわり
□ STOP ピッ ◇⊂(・∀・;)<イジョウオワリデスハズカシスギテ死ヌ
つたない文章で申し訳ありませんでした。マイナージャンルなのでモヤモヤしてる少数の皆の供給になったらと思います。
>>455 誘導した者です、読みにきました(*´Д`)ハァハァ
朝からイイ物読ませてもらったよ…!今日一日頑張れそうです。
姐さんありがとうありがとう
オカ板の師匠シリーズから
|>PLAY ピッ ◇⊂(・∀・ )ジサクジエンガ オオクリシマース!
講義が終わりキャンパスを歩いていると、ふと師匠を見つけた。師匠は草むらを睨んでいる。草むらにはシャツとジーンズを着た、首のない女が居た。
師匠が口を動かし小さく呟くと、女は道を行く男の影にするりと入り込んだ。師匠は振り返って舌打ちをすると、あくまで平然を装って男の後を歩く。
「師匠」
俺は声をかけたが、一度振り返っただけで、立ち止まりはしなかった。俺も少し早足で追う。隣に立つと、師匠の額にうっすら汗が見えた。
「見えたか」
「はい」
「後で追い出すから、お前ちょっとあれに憑かれろ」
「え?」
信号待ちで男は止まった。影から煙のように女が沸き立つ。悪意より困惑が強そうな印象を受けた。ダラリと垂れた両腕から、何かぬめった液体が落ちていく。
師匠がもう一度呟くと、女は怖いものから逃げるように、俺を通過していった。寒気は感じないが、通過されるというのは気分のいいものではない。
「平気か」
「まぁ、ちょっとは」
「僕の家に行くぞ」
普段の師匠なら、もう少し講釈なんかを垂れてくれるんだが、一言も喋ってくれなかった。
そもそも師匠に会ったのも久しぶりだ。単位を落としてばかりではいられなくなった俺と、サークルに寄り付かなくなった師匠は、完全に擦れ違っていた。
それでも、師匠ならこんなことはしないはずだった。誰かに憑いていても放っておくのが師匠だ。わざわざ助けるなんて、らしくない。
「どうして、助けたんですか」
汗を拭いながら俺が言う。妙に暑く、遠近感がとれないのは、猛暑のせいだけではないのかもしれない。背中をさする手があったが、振り返る気にはなれなかった。
「あれは僕が呼び寄せたから、いつかあの男が完全に憑かれて僕を殺すよりはマシかと思って」
スルーできない単語が混ざっていた。呼び寄せた? 師匠が、霊を?
降霊実験なら散々やってきたし、やらなくても師匠には見えているはずだった。なぜ、わざわざ。
「僕にも僕が制御できないんだ。お前が高校生の時に金縛りにあっていたのは、お前が自分を抑えられなかったからだよ」
気分が悪い。足下を見てひたすらに歩く。女ののしかかる感触がやたらリアルに感じられた。
「お前の不快感は、きっとそのまま、僕を殺す方に向かうだろう」
蝉の声が反響して聞こえる。わんわんと耳鳴りが止まらない。咳が出たが、後ろの女の手によって喉を撫でられると止まった。
ふと顔を上げる。師匠が不思議な表情で立っている。青空、入道雲、木々の緑。木陰に居た俺は陽の強くあたる師匠を見て瞬きが止まらない。
見間違いでもなんでもなかった。師匠の周囲に、様々な大きさの、様々な形の、様々な色の霊が集まってきている。それは師匠の体にまとわりつき、やがて俺の方へ向かってきていた。
「目を閉じろ」
無理だ、と口が動く。こんな状況で目を閉じたら、何が起こってもおかしくない。それならせめて自分の目で確認したい。
師匠は首を振る。手をこちらへ差し出してきた。
「目を閉じて、跳べ」
まるで命令だ。そう思ったが、俺は逆らうつもりなど最初からないように、目を閉じた。
重い。体の節々が痛い。辛い。……あぁ、師匠も、こんな気で居たんだろうか。
足が地面から離れた感覚は、まるでなかった。
着地の瞬間、バランスが崩れた。こけると同時に、落下する自分が連想されて、異様な恐怖に襲われる。だが俺は師匠の腕に捕まっていた。
目を開けると、何もなかった。ただのコンクリートの道、ただの俺、ただの夏。
「怖かったか?」
俺が首を縦に振ると、師匠は困ったような笑顔のような、去年の夏に屋上で見せた顔をした。
「やっぱり、お前、僕じゃないもんなぁ」
その言葉が妙に重く響いた。師匠の胸に頭を押し付けると、ポンポンと背中を叩かれた。泣きたくもないのに、少し涙が出た。
□ STOP ピッ ◇⊂(・∀・ )イジョウ、ジサクジエンデシタ!
>>459 うおお!俺に僕を違うって!萌えますた。GJ!
>>459 三回生の夏ですね!乙!
なんだか実際にウニ氏が書いたかのようだ…w
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| 杭単 9話より治郎吉(杭単)×良之助(良助)
____________ \ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| __________ |  ̄ ̄ ̄∨ ̄ ̄| ほんのり死ネタ?ご注意を
| | | | \
| | |> PLAY. | |  ̄ ̄∨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| | | | ∧_∧ ∧_∧ ∧∧ ドキドキ
| | | | ピッ (´∀` )(・∀・ )(゚Д゚ )
| | | | ◇⊂ )( ) | ヽノ___
|  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | ||―┌ ┌ _) ┌ ┌ _)⊂UUO__|| |
| °° ∞ ≡ ≡ | || (_(__)(_(__). || |
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
キャラ掴めてない、設定捏造だのありますがフィクションということで・・・
“みらい”とやらからきた少年がいつの間にか消え去っていたことはもはや良ノ助にとってはどうでもいいことだった。
それより自分の目の前で奉行所の役人に引っ張られていった食べっぷりのいい男の事だけが気にかかって仕方がなかった。
盗人に対しての奉行所の裁きは厳しく、10両盗めば死罪は免れない。
ましてネズミ小僧がいままで金持ちの屋敷から持ち出したものの値段は正確な値が分からないほど、というのはいっぱしの農民でしかない良ノ助にも分かっていた。
そして、お上に何一つ自分では何もできないこともよく分かっていた。
「・・・いや、まだ」
そう小さく呟いてから間を置かず、良之助は家を飛び出した。
ひざを抱えたまま、眼だけをらんらんと光らせていた夫の急変についていけず、お今日は呆然とその姿を見送るだけだった。
奉行所の獄中、治朗吉は時々「腹が減ったな」と一人ごちする以外は大人しくすごしていた。
光は高い位置のろうそくがひとつふたつある意外は見当たらない。
陽のささぬはずの場所に月明かりが入ってきたのは誰かが入ってきた、ということに他ならない。
「なんだい、夜食でもでるのかい」
冗談交じりの言葉に眼鏡をかけた同心はしかめた面の皮ひとつ動かさずに「面会人だ」と告げた。
「こんな時間にですかい?」
「こんな時間だからこそだ。百太朗さまにばれたらお前だけじゃなく私の首が危うい」
そういいながら彼が自分の後ろから押すように前へと促したのは、
「良之助さん・・・」
驚き半分、納得半分で治朗吉が名を呼ぶとちらりと顔を確認するように上げてまた俯いた。
それを見届けてから同心は「厠ついでに外で待つ」とだけ告げて牢を後にした。
気回しに感謝しながらもいざ2人にされて良之助は言葉を捜す。
うまく見つけられないうちに口を開いたのは治朗吉のほうだった。
「また、なんでこんなとこに来たんですか」
その冷たいとも言える一言に顔を跳ね上げると困ったような笑顔だった。
「あんたが心配だったんじゃ、来ちゃ悪かったか?」
「悪いといったら?」
ふいに表情を消してそう言った治朗吉に良之助は言葉を失う。
喜んでくれるともあまり思わなかったがここまでのことを言われるとも思っていなかった。
「治朗吉さん、あんたこのまま死ぬ気かい?」
「気も何もあっしの死罪は揺るがぬモンでさぁ。
あとはいつどこで、が決まるのを待つばかり」
「そんなのわしは嫌じゃ!」
いきなり声を張り上げた良之助にさすがの治朗吉も驚いた様子だったがすぐに表情を無に戻す。
「嫌だといってもそれがお上の決めたこと。
逆らえば良之助さんだってただじゃすみゃしない」
「それでも嫌じゃ・・・」
牢の硬い格子に縋る良之助の指は固く冷たい鉄を握り締めて白くなっていた。
治朗吉が格子によってその指をはがそうとすると今度は治朗吉の手に絡んだ。
「良、」
「なぁ、逃げんか?」
ぽつり、と零した良之助の言葉に治朗吉は首を横に振る。
「なぜじゃ?こんなとこ抜けるくらい治朗吉さんには簡単じゃろ?」
「その後は?一体どうするっていうんで?」
静かに、諭すようにゆっくりと指を手から外しながら治朗吉は続ける。
どこの歌舞伎役者よりも整ったその顔を見ていられなくなって良之助はまたうつむく。
「一緒に逃げれば良之助さんもあっしの仲間だとみなされる。
そうなりゃ捕まったときは連座で良之助さんも死罪だ。
捕まらなくたって生活はどうするんで?
あっしは盗み(つとめ)でしのげるがただのお百姓の良之助さんが土から離れたらなにができるんです?
それにお京さんとはじめさんは?女子供を残して困らせる真似しちゃいけねぇ」
訥々とした言葉に良之助の指の力が緩んでいき、最後まで袖に絡んでいた人差し指がついに離れた。
「自分の家にけぇんなせぇ。
そして二度とここに来ちゃいけねぇよ」
限りなく命令に近い促しに良之助は頷くしかなかった。
そうやってようやく持ち上げた眼は涙でぼやけて治朗吉の顔がはっきりと見えない。
その悔しさにまた溢れてきた雫を治朗吉のすらりとした指がぬぐった。
「そんなに泣くこたぁないですよ」
「だ、って」
咽ぶ良之助の頬を撫でてさっきとは違う優しい声音で囁く。
「慕ってた相手がわざわざ最後に来てくれたんだ、あっしにゃでき過ぎなくらいの幸いでさぁ」
「最後」という言葉にまた泣き出さんばかりに顔を歪めた良之助を宥めて、
歯で器用に髪の数本を切って渡すと狭い格子の間から精一杯に腕を伸ばして引き寄せる。
「――――――――」
そして、何事かを囁いてそれに良之助が頷くのを見るとようやく笑って治朗吉は腕を引っ込めた。
この夜から三月後、ネズミ小僧と呼ばれた男の首は刑場で刎ねられ三日の間、獄門台にて晒された。
その前の引き回し中に見物人の一人と思われる新しい藁の腕輪をした若く小柄な男をみてにやりとしたというが、その理由はわかっていない。
「で、なんでこんなとこに来たの?」
「はじめくんの言ってたことが気になりましてね」
「治朗吉だの良之助だの言ってた夢の話?だからって・・・」
元処刑場となると居心地が悪いのか良助は落ち着かない様子で辺りを見回す。
鷹野はどこにともなく手を合わせて「はじめくんがお世話になりました」と頭を下げた。
「はい?」
「私によく似た男前だったらしいですよ?」
「何言ってんの?ていうか誰に言ったの?」
眉をひそめた――若干おびえ気味の――良助にはいつものように笑うだけで鷹野は答えない。
「ちょ」
「いいじゃないですか誰でも、それより良助くん私はお腹がすきました」
「さっき昼飯食ったじゃん!」
「じゃあ、良助くんを」
「ちょ、やめてくれるぅ!?」
「いいじゃないですか、ほら、行きましょう」
「・・・・はい。あ、言っとくけどメシのことだからね!」
『互いを強く慕う気持ちがあれば此岸で再び見(まみ)えることもありましょう』
「確かに、また会えましたね」
「はい?」
「いえ、こっちの話です」
____________
| __________ |
| | | |
| | □ STOP. | |
| | | | ∧_∧ お目汚し失礼いたしましたー
| | | | ピッ (・∀・ )
| | | | ◇⊂ ) __
|  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | ||―┌ ┌ _)_|| |
| °° ∞ ≡ ≡ | || (_(__) || |
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
鈴●森も●向院も行ったことないけどキニシナイ!(゜∀゜)
,-、
//||
// .|| ∧∧
. // 生 || ∧(゚Д゚,,) < オクニナマリハナオシテアルゾゴルァ!!
//_.再 ||__ (´∀`⊂| < とある二人組(ナマ)ネタ
i | |/ ||/ | (⊃ ⊂ |ノ〜
| | / , | (・∀・; )、 < プラトニック上等!
.ィ| | ./]. / | ◇と ∪ )!
//:| | /彳/ ,! ( ( _ノ..|
. / /_,,| |,/]:./ / し'´し'-'´
/ ゙ / / / ||
| ̄ ̄ ̄ ̄ |,,./ / /,!\
| | / `ー-‐'´
| | ./
|_____レ"
471 :
醜聞 1/5 :2007/06/13(水) 20:31:15 ID:jXbyHxZI0
深夜の仕事が終わり、タクシーで帰路につく。
相棒のマンションの前でタイヤは止まり、ドアが開けられた。
「おい、降りるぞ」
無理矢理座席から引き摺り降ろすようにして、こいつを何とか外に立たせたが、
今にも崩れてしまいそうだ。
「ちょっと待ってろよ」
貰った局名義のチケットを運転手に渡すと、まるで逃げるように発車して行く。
酩酊しているようにしか見えないこいつからなるべく早く離れたかったのだろう。
車中で嘔吐されなかったことをこれ幸いにとでも思っているようだ。
「ホラ、行くぞ」
さほど身長が変わらない男を担ぐのはとんでもなく難しい。互いに長身の部類に
入るので余計に、だ。
何とか部屋まで入ることに成功したと思えば、不機嫌な顔で「気持ち悪い」とだけ
呟き、トイレに直行する。
「……ぅぇっ!」
蓋を開け、水面に向かって胃の中身を逆流させ、何度も咳き込んだ。
「おいおい、大丈夫か?」
背中を擦ってやるが、そんな気遣いもおそらくは気づいていない。
「大丈夫……じゃない」
それだけ言い捨て、顔を陶器の上に被せるようにして、再び吐瀉した。
472 :
醜聞 2/5:2007/06/13(水) 20:32:32 ID:jXbyHxZI0
別に酒を飲んだ訳でも、タクシーに酔った訳でもない。
いつも違う自分にとんでもなく違和感を覚えているだけだ、こいつは。
自ら選んだ道だから仕方ないとはいえ、普段とは全く違う態度を取らなくては
ならないことに、恐ろしいまでの緊張と重圧を感じていたのだろう。
気が緩んだ瞬間にこれだ。元々気に病む性格なので、こうなることも
ある程度は予想していた。
けれど、そんな道を選んだのもまたこいつ自身だ。
不器用ゆえ、こうならざるを得なかったとも言える。
しかしこんなのはまだ序の口で、こいつの前にはもっと厳しい道が
広がっている。そう、まるで出口の見えないトンネルを抜けるが如く。
「……ちょっとはスッキリしたか?」
返事はない。元から白い肌が更に抜けるような色になり、唇はまるで
紫の紅を引いたようだ。
「……ぅ、」
小さく呻くと、また胃の中身を吐き出した。
涙と涎でぐちゃぐちゃになった顔をティッシュで拭いてやると
「……寝る」
そう呟いて、胡坐を組んでいた太腿の上に頭を乗せて、狭く冷たい場所に
横たわった。
「寝るんだったらベッド行けよ」
首を振るのも、頷くのも辛いのか、微動だにしない。
ふと感じた肩の薄さが、一層増している気がする。そういえばここ数日
まともな食事をしているこいつを見ていない。さっき吐いていたのも
殆ど胃液ばかりだった。
それでなくてもガリガリなのにまた痩せるんじゃないか、そう思わせる。
473 :
醜聞 3/5:2007/06/13(水) 20:33:39 ID:jXbyHxZI0
こいつがどれだけ辛い思いをしていても、代わってやれない。
だから、こいつ自身で乗り越えるしかない。
「頑張れよー……」
さらさらの黒髪をゆっくりと梳くと、小さく身じろぎする。
寝息のように聞こえる呼吸音だが、おそらく眠ってなんていない。
手負いの獣のように、まだ警戒心を漲らせているのが伝わってくる。
「だから、今くらいは……ちょっと休んでいいよ」
おそらくこいつを一番理解してるのは自分だ、そんな自負がある。
傍若無人で我が儘だけど、不器用で、照れ屋で寂しがり屋な男。
だからこそ、こんな風に苦しんでるんだと思う。
「ごめん、な……」
ふと、そんな言葉が聞こえた気がした。慌てて顔を覗き込むが
何もなかったのように、瞳を伏せたままだ。
「いいよ、」
お前だから。そう続く思いを飲み込んで、ゆっくりと頬に掌を滑らせた。
474 :
醜聞 4/5 :2007/06/13(水) 20:34:29 ID:jXbyHxZI0
もうそこに夜明けが近づいていて、明日も朝から仕事で。
またこいつに大きな闇が襲い掛かる時間がやって来る。
それでも逃げることも、許されない。たった独りの戦いだ。
けれど、自分だけはこいつの側にいてやろう。
世界中がお前を敵に回しても、最後まで隣にいてやるから。
『お前の笑顔は最高だよな。見てると幸せな気分になれる』
そんな風に顔をくしゃくしゃにして笑うこいつの笑顔だって
最高だし、何より自分を幸せにしてくれるって知ってるか?
「……」
指先から伝わる、少し低めの体温。それ以上に流れ込んでくる
この感情は何だろう。
「あー……」
誰よりも、大切な、大切な相棒に。
これからも一緒に歩いていこうと伝えてやりたい。
とてもちっぽけで、どうしようもない自分だけれど、お前のためなら
どんなことだって耐えられると思うから。
475 :
醜聞 5/5 :2007/06/13(水) 20:35:25 ID:jXbyHxZI0
こんな場所に男二人座り込んでいる光景は、とても滑稽だろう。
けれど、この時間がとてつもなく愛おしくて、幸せで。
「また、頑張ろうぜ……」
きっと聴こえているだろう筈なのに、何の反応も示さないこいつに
何度もそう語りかける。
なぁ、二人なら大丈夫だよ、きっと。
少し休もうと瞳を伏せる直前に、ほんの少しだけ微笑んだこいつの
表情が見えたのは、気のせいだろうか。
,-、
//||
// .|| ∧∧
. // 止 || ∧(゚Д゚,,) < 何か消化不良な上に半端でスマソ
//, 停 ||__ (´∀`⊂| < 慣れないことはするもんじゃないと反省しる
i | |,! ||/ | (⊃ ⊂ |ノ〜
| | / , | (・∀・; )、 < ジブンガハキダシタカッタダケナンダヨー・・・_| ̄|○
.ィ| | ./]. / | ◇と ∪ )!
//:| | /彳/ ,! ( ( _ノ..|
. / /_,,| |,/]:./ / し'´し'-'´
/ ゙ / / / ||
| ̄ ̄ ̄ ̄ |,,./ / /,!\
| | / `ー-‐'´
| | ./
|_____レ"
>>476 乙です。自分もそのナマ好きだ。初めてリアルタイムで遭遇した。
こんな時だからこその萌えをありがとう。
478 :
風と木の名無しさん:2007/06/13(水) 22:00:20 ID:PGLjB9e70
>>476 ありがとう。
マイカプとは違うんだが、今は当てはまるシチュだったんで…
勝手にすみませんが、泣かせてもらいますた… ・゚・(つД`)・゚・
うわああ…すみません!
ageてしまいました。。m( __ __ )m
|>PLAY ピッ ◇⊂(・∀・ )ジサクジエンガ オオクリシマース
待ってくれ待ってくれちょっとこれはないんじゃないの?
つーか何でこんな事になってんの?厄日?
今日は乙女座の厄日か何かですかァァアア!?
近.藤は訳も分からず心の中で叫ぶ。
近.藤は今日、自身が提案し、どうにか取りつけた、道場の連中と作る新たな警察組織の発足についての約束を果たしてもらえるはずではなかったのか。
いや、松.平は、確かに言った。
新たな機動警察隊の発足が、認められたと。
その警察隊には、帯剣も許されると。
ただし、そのかわり。
そう言って提示された、近.藤のなすべきことが、これだというのか。
「おいおい、何してんだ松.平さん!退いて下さいよ…っ気持ちは嬉しいが俺にそんな趣味ァねぇ!」
「黙れガキが!俺にだってンな趣味あるか!こちとら家で女房と可愛い娘が待ってんだ!」
切れた顔で罵りあいながら、だだっ広く暗い部屋の中央で絡み合う。
怒鳴りながらも、むっさい松.平の手は近.藤の着物を引っぺがすようにして肌蹴させてゆく。
必死にそれを阻止しようとあがきながら、近.藤は周囲をぐるりと囲む壁に等間隔に設けられた黒点を見上げた。
それらは穴ではなく、小さな露台となっていて、そこには深くフードをかぶった男たちが立っている。
"今の"この国のお偉いさんたちだ。
この部屋に入ってすぐ、こっそりと耳打ちされた言葉が蘇る。
そちらに気をとられていると、すかさず髪を引っぱられ、床へと突き伏せられた。
痛みに怯んでいると松.平は近.藤の息子に手を伸ばし、嫌悪感を振り切るように、一気にガッと掴む。
その動きの鋭さは、やはり彼もただものではない。
だが、今はそんな事を悠長に考えている暇もない。
一気に顔を青ざめさせると、
「松.平さん…ッ、とっつぁん!やめてくれよ!」
「近.藤よォ……ここは、堪えろ」
耳に、至近距離で囁かれる。
「俺だってなァ、ずっと目をかけてきたお前にこんなこたぁしたかねぇさ。だがな」
指が褌の間から入り込み、近.藤を直に擦りあげる。
「……ッ、ぅお!?」
「"これ"が、組織発足の条件なんだとよ。帯剣も、機動警察としての権力や生活も保障してやるが、かわりに」
「ぐぉ……ぉあッ、グッ!」
耳元でほんの微かな声で囁かれる言葉と、さすがは亀の甲より年の功、で的確な愛撫を続ける手。
その両方に追い詰められて、最近すっかりご無沙汰だった近.藤の頭はみるみる内に真っ白になる。
「そんかわりに、政府の犬になれとよ。その従属の証を、ここで立てろとのお達しだ」
「はぁ…ンな、バカな……!」
「そうだな、バカ極まりねぇ。だがまぁ、そういうわけだから、とっととイっちまえ」
クイッ、と亀頭を圧迫し、入り口にぐっと指をねじ込む。
松.平のせめての親心だ。
だが。
「ぐ……ッ、ォォおおお!」
「近.藤……!テメェ……」
雄叫びをあげ、刺激をやりすごした近.藤は、涙の滲んだ、ギラついた目で黒点を見上げる。
「何だそりゃあ…武士の、男としての誇りを、捨てろってことか?
そりゃあ出来ねぇ相談だ……少なくとも、この程度で簡単に屈してたまるかって」
「バカが!」
言い切らないうちに短く叫んだ松.平が、近.藤の頭を床へ叩き付け、手で口を塞いだ。
「今ここで死ぬ気かテメェは!……今だけちょっと我慢しねぇか!」
「もが…っだがよ……!」
「俺の努力を無駄にすんのかお前はよォ……それにな」
急に、松.平の目に痛いほどの真剣さが宿る。
「今、しばらく辛抱してくれりゃあ、俺はお前とその仲間に、お前ららしく生きていける場所を与えてやれる。
それだけは、約束してやる。何があってもだ」
「とっつぁん……」
静かな、丸で空気のように小さな声。
近.藤だけに聞こえるよう囁かれた言葉。
松.平の顔は心底嫌そうで、少なくとも、彼が好んでこのような役を買って出たのではないことは容易に想像がつく。
そもそもが、松.平のだいぶ度の過ぎた女好きは嫌と言うほど知っている。
女遊びを近.藤に教えたのは、彼だ。
外で食う旨いメシも、組織で生きる窮屈さと困難も、近.藤は彼から教わった。
今まで、松.平がどれだけのことを、自分にしてくれたのかを思い出す。
誰もが一笑にふし、あるいは怒り罵倒した近.藤の語る言葉に耳を傾け、その夢物語を実現の一歩手前まで育ててくれたことを。
それまでの間にも、感謝してもしたりないほどの恩を受けたことも。
「とっつぁん……俺は…」
例え、誇りを売り渡しても、その結果、彼らの手に武士の魂が残るなら。
松.平と積み上げてきて、ようやくたどり着いた、このほんの一時が、彼等の未来になるなら。
「……すまねぇ…俺は、組織に生きるんだったな。感謝、する」
絞りだした声は、己でも情けないほど震えている。
泣き出しそうな己の心を叱咤して、松.平を見る。
「寝言は寝ていえ。礼も詫びもまだ早ぇ」
いつもとそう変わらなく見える面倒くさそうな顔をしつつ、その気配はやるせなさを感じさせる。
「とっとと終わらすぞ」
「あぁ……頼んます」
近.藤の着物が、床に落ちる。
半分萎えた棹が擦られて、また勃起していく。
ぼんやりと焦点の定まらない瞳で黒点を一度睨み、近.藤は目を伏せた。
せめて声だけは出すまいと、唇を噛み締める。
閉じた瞼の裏で笑う仲間の笑顔に、こみあげる熱が止まらない。
下肢で弾けた熱と一緒に、熱い滴が頬を流れた。
「あ!近.藤さん」
眩しい朝の光に照らされて、目眩がやまない。
道場の庭先で素振りの剣を手に自分を向かえる、総.悟の薄色の髪に反射する光があまりにも眩しくて。
「近.藤さん?どうかしやしたか」
反らされた視線を合わせようと、総.悟が近.藤を覗き込む。
「……なんでもねぇさ!朝帰りで疲れちまってな。よし、ひとっ風呂浴びるとするか!」
「全然、汗臭くないですがね…」
「気分の問題だ、気分の!」
「はいはい、分かりやした。すぐに沸かしますから、部屋で待ってて下せぇ」
走り去る薄茶の髪に、朝日が揺れる。
肩を落として部屋に戻れば、目付きの悪い黒髪が出迎えてくれた。
「何の連絡も無しに朝帰りたー、いいご身分だな」
「トシ……」
その顔を見た瞬間、近.藤の中で、ようやく悪夢が覚める。
へとへとの体が、ただ真っ直ぐに立っているだけのことを拒む。
へたっ、と柱を背に座り込んだ近.藤をいぶかしげに見る男。
どうかしたのかと近寄ると、その鍛えられた腰に、毛むくじゃらの腕が回される。
「っお、おいおい、まだ酔ってんのかよ!俺は店のネーチャンじゃねぇぞ!」
「トシ……正直、俺ァ頑張った、清水の舞台から紐無しバンジーだった……だから」
帰り際に松.平から手渡された土産。
「これからも一緒に、ずっと俺の横で剣を振るっててくれよ」
これから纏うものは、色も型も今までのものとは全然違う。
仕えるものも、従属するものも。
その為に、払った代価も。
だからせめて、剣にかけた誇りと絆だけは。
「…………ったりめーだ、今更、何言ってんだ」
乱暴に、わしわしと頭を撫でる手。
縋りつくように、近.藤はその温もりに額を強く擦り寄せた。
□ STOP ピッ ◇⊂(・∀・ )イジョウ、ジサクジエンデシタ!
本誌の展開で局長に惚れて、スレで出た松.平×近.藤の文字に踊らされて勢いだけでやった。
今は少し反省している。
>>483 反省しないでまたやらかして欲しいw
局丁受も有りだが思わず本気で目覚める位に萌えた。
492 :
1:2007/06/15(金) 20:57:11 ID:QppsdLD90
|>PLAY ピッ ◇⊂(・∀・ )とても短いですが…読んで頂けたら嬉しいです。
その人はソファの上で呆けていた。
「おい」
返事がない。
「何とか言えよ」
何も言わない。とりあえず、その人の横に座った。
何十分立っただろうか。いや、数十秒だったのかもしれない。
時間が分からない。
493 :
2:2007/06/15(金) 20:58:11 ID:QppsdLD90
隣の人が息を吸い込む音が聴こえた。
隣の人は、
「俺さ」
と一言だけ、言った。
「なに?」
「…」
「どうしたんだよ?」
隣の人は微動だにしない。肩をつつくと、微かにあごが動いた。
しばらく経った。俺さ…なんだ?
「俺さ、ふられた」
それだけ、隣の人は言った。そういうことか。それで、総ての言動の答えが出た。
「彼女か」
うん、とだけ言うと、隣の人は顔を手で覆った。
「お前さ、忘れんなよ」
「…何が」
「俺が居るってことを」
そう言って、隣の人の細い肩にそっと、手をまわした。
□ STOP ピッ ◇⊂(・∀・ )…失礼しました。
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| 小鹿!のマサツ×小鹿
____________ \ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| __________ |  ̄ ̄ ̄∨ ̄ ̄| エロなしでごめんね
| | | | \
| | |> PLAY. | |  ̄ ̄∨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| | | | ∧_∧ ∧_∧ ∧∧ ドキドキ
| | | | ピッ (´∀` )(・∀・ )(゚Д゚ )
| | | | ◇⊂ )( ) | ヽノ___
|  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | ||―┌ ┌ _) ┌ ┌ _)⊂UUO__|| |
| °° ∞ ≡ ≡ | || (_(__)(_(__). || |
あれ、小鹿今日…
今日、小鹿を見たものの第一声は大体にしてこんな感じの台詞だった。
俺はみんなが驚いたような顔で小鹿見ている理由が最初分からなかったが、
長井さんの頭で隠れて見えなかった小鹿の顔をちゃんと見たとき、その疑念
は一瞬にして解決したのである。
「おはようございます!…みなさんどうしたんですか、驚いた顔して俺を見て。」
それもそのはずだ。今日の小鹿はいつもと違う。何が違うのかと言えば。
「お前、今日髪型どうしたんだよ?」
「え?ああ…いや、今日はなんとなくおろしてみたんだけど………そんなに変、かな?」
みんなの声を代弁するかのように俺が疑問を投げかけると、
小鹿は何を勘違いしたのか、不安そうにこちらを見つめてくる。
「いや、…その、だな…」
言えない。すんごい色っぽくてかわいい…ん?これって今はやりのエロカワイイなのか?…まぁいいや。
…とりあえず!すっごく、いいだなんて。言えない。
「…何マサツくん、顔、真っ赤だけど」
「仕事場では"さん"って呼べって言っただろ!…じゃなくて、」
「?」
「えっと、今日のさ、その髪型、」
言いかけたそのとき、しんとしていたホールにオーナーの声が響く。
どうやら、もういつの間にやら朝礼の時間になっていたようだ。
そして俺はふと我に返ると周りのみんながニヤニヤしてこっちを見ていることに気づく。
…何見てんすか。そう照れ隠しに言ってももう後の祭り。みんなは別に〜ともう全てお見通しの
ような態度でニヤニヤとしている。……ああもう、…穴があったら、入りたい。
朝礼が終わると、後ろから肩をちょんちょん、と叩かれた。
振り返ると、そこにはいつものように、いやいつも以上にかわいい小鹿が立っている。
…何でこれを素直に言えないんだろうか、俺は。
「…なんだよ小鹿。」
「さっきの、」
「え?」
「何か言いかけてたでしょ?何?」
「ぇえ、ああ、あれな、さっきのな、あれは…」
簡単なことだ、『今日の髪型似合ってるな』って、それだけ言えばいい。
なのに、どうして俺は、
「その髪型、さ、」
「あ、蚊鳥さん!おはようございます!」
俺が言葉を言いかけたそのとき、またもやタイミング悪く今度は蚊鳥さんが現れた。
…もうなんなんだよ、みんなでそんなに俺が小鹿を褒めるのを阻止したいのか?
「…小鹿、お前今日…」
「はい、ああ今日は髪おろしてるんです。…あの、やっぱり変ですかね?」
小鹿が恐る恐る蚊鳥さんに聞く。そして蚊鳥さんはいつもと違う小鹿をまじまじと見たあと
こう言い放ったのである。
「…いいんじゃねーの。そっちの方が。」
予想外の言葉だった。まさか蚊鳥さんが小鹿を褒めるなんて、思ってもなかった。
しかも褒められた当の本人は「そ、そうですか…」なんて嬉しそうにしてやがるし。
このとき俺の心の中には正体不明の、モヤモヤとした感情が沸いて出てきて、いつのまにか
そのどす黒い感情が心を支配してしまっていた。
そして、俺は気がつくと、小鹿の腕を取って駆け出していたのであるー。
「何、マサツくん、痛いって!」
俺は感情の赴くままに小鹿をハ"ッカナーレの裏口から外へと連れ出していた。
「何、マサツくん、痛いって!」
俺は感情の赴くままに小鹿をハ"ッカナーレの裏口から外へと連れ出していた。
「…小鹿、」
「な、に…!ちょ、いきなり何す…っ!」
小鹿の黒くてさらさらとした前髪を掴むと、俺はがっと持ち上げ、いつも小鹿がしているように後ろへと流す。
ここにはムースもワックスもないので適当だが、これでほとんどいつもの髪型に近くなった。
「あーもう、髪ぐちゃぐちゃ…マサツくん、一体な、…っ」
気がつくと、小鹿にキスをしていた。さっきは『似合ってる』の一言が言えなくてあんなに悩んでいたというのに、
今はキスをしているだなんて。…本当におかしな話だ。
「…小鹿。」
唇を離すと、小鹿は相変わらず大きな目で俺を見つめてくる。ああもう、かわいいな畜生。
「今度から蚊鳥さんの前で、あの髪型すんなよ」
「、え?」
ここで俺ははっと我に返った。おいおい、何言ってんだよ俺は!こんなんじゃまるで嫉妬丸出しじゃないか…!
「とっとにかく、絶対だぞ!絶対、すんなよ…!」
もう何だか訳が分からなくなって、俺は呆気に取られている小鹿を残してハ"ッカナーレの裏口へ駆け込んだ。
「…何やってんだよ、俺…」
ああ、本当に、俺って、駄目なやつ、。
その頃、外へと一人残された小鹿はその場へ座り込んでこう呟いていた。
「…素直じゃないんだから、マサツくんは。」
そこにちょうどたまたま、そう、たまたま、居合わせた世奈峰が章五に「嬉しそうだね」と言うと
章五はそこで照れたような笑みを浮かべたという。
そして後日。
章五はたまに、前髪を下ろしてくるようになっていた。
その度に周りから熱い視線を送られる章五に、背野緒は気が気ではないようで、
そしてさらにそんな背野緒を見てまるでイタズラっ子のように笑う章五がいて、
そしてさらにさらにそんな章五を見て世奈峰は、
「ハ"ンビ〜ノもあなどれないなぁ」
と呟いたという。
____________
| __________ |
| | | |
| | □ STOP. | | なんかマサツが気持ち悪いキャラになってるような…
| | | | ∧_∧ まぁ勢いにまかせて書いた文なんで…正直スマンカッタ
| | | | ピッ (・∀・ )
| | | | ◇⊂ ) __
|  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | ||―┌ ┌ _)_|| |
| °° ∞ ≡ ≡ | || (_(__) || |
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
やばい…4/5のところコピペミスってる…orz
すいません…
>495
GJ!!ありがとう朝から萌えたよ…今日はいい一日を送れそうだ
おぉ、小鹿〜ノのSSが読めるとは!GJ!
マサツ可愛いのぅ
>483
亀でスマソだが私も萌えた。
腕が腰に〜のくだりが個人的には好き。
506 :
約束の家:2007/06/17(日) 19:42:43 ID:vFPyRhJU0
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| 花麗 次男×父
____________ \ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| __________ |  ̄ ̄ ̄∨ ̄ ̄| オヤジ受要注意
| | | | \
| | |> PLAY. | |  ̄ ̄∨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| | | | ∧_∧ ∧_∧ ∧∧ ドキドキ
| | | | ピッ (´∀` )(・∀・ )(゚Д゚ )
| | | | ◇⊂ )( ) | ヽノ___
|  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | ||―┌ ┌ _) ┌ ┌ _)⊂UUO__|| |
| °° ∞ ≡ ≡ | || (_(__)(_(__). || |
ギシギシと軋むベッド。
その他には何も無い部屋に、僕と父は居る。
*
全ては、兄の死から始まっていた。
兄を失った時――父は憔悴していた。それは僕が始めて見る父の姿だった。
それでもあの頃の父は、息子を失った痛手を圧して銀行を守ろうと足掻いていた。
時に非情な事もした。多数の者を生かす為に少数の者を殺した。
僕は父を責めた。無論――それが父にとって苦渋の決断だったのだろうとは理解していた。けれど、それを認める事は決して出来なかった。
しかし――結局は、息子を犠牲にし守ろうとした銀行さえ失う事になった。
そして、父は壊れた。
父は強い人だと――僕はずっとそう思っていた。
そうでは無いのだと、後になって母に聞いた。だが、聞くまでも無く僕はそれを知っていた。ただ、気付かないようにしていただけの事だ。
僕にとっての父はあくまでも強く、僕を縛りつける存在だった。――そう在らねばならなかった。
僕は父に束縛される事を苦痛に思いながらも、幸福だった。父にとって縛り付ける事も愛情の表現の一つだと、そう信じていたからだった。
僕はそれに従う事で愛情を返そうとしたのだと思う。だから、僕は父に僕を縛る力など無いのだと思う事が怖かったのだと思う。
*
僕に促されると、父は素直に脚を開いた。
今日の僕は誰なのだろうかと思う。
――少なくとも僕自身では無いだろう。
父はベッドの上で僕の名を呼んだ事は無い。
父の中に押し入って、熱い内壁に包まれながら聞く名は祖父の名であったり兄の名であったりした。
僕は父の過去に何があったのか、全く知らない。知る必要も無いだろうと思う。その二人は共に、既にこの世には居ない。
此処には僕が居て、父が居るだけだ。父の見る亡霊を僕は見たいとは思わなかった。
腰を掴み強く押し上げると、くぐもった声を漏らす。
父の弱々しげな姿に胸を痛めながらも、僕の熱は更に高まる。
父と僕が繋がっている一点を見詰めながら、己の欲するままに父の中を掻き回し、蹂躙した。
*
*
兄の居ない世界に、父と僕は取り残された。
父の愛人、また父と兄との確執。一時期――何処から漏れたのか――父に関するあらゆる醜聞が一気に噴出した。
母は無理矢理実家に呼び戻され、今は姉妹とも疎遠になっている。
姉も妹も壊れた父を見捨てる事はしなかったが、それでも許す事はしなかった。
時折僕に会いに来る事はあったが、僕は二人のどちらとも以前のように接する事は出来なかった。
父との関係が後ろめたかった事も理由の一つだ。だが、それ以上に僕には兄を死に追いやったという負い目があった。
僕はただ一人、兄の情熱も父の思惑も全て知っていた。知りながら何もしなかった。ただ二人の間で苦しんでいただけだった。
姉も妹も僕を心配はしてくれたが、それが僕にとって苦痛であると知った後には、滅多に連絡も来なくなった。
あれ程騒がしかった世間も、僕達の事など直ぐに忘れた。
今はたった二人、この広い屋敷に住んでいる。
――全ての世界に取り残されながら。
おわり
____________
| __________ |
| | | |
| | □ STOP. | | 投稿後ヘンな汗出た…
| | | | ∧_∧ 色々間違ってるかも
| | | | ピッ (・∀・ )
| | | | ◇⊂ ) __
|  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | ||―┌ ┌ _)_|| |
| °° ∞ ≡ ≡ | || (_(__) || |
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
>>510 久しぶりにカレーだw
間違ってるかもとあるけどなんとなく自分の中では
長男、次男、長女、次女の順な兄弟姉妹な気がするんだが。
これの設定は長男、長女、次男、次女なのかな?
____________
| __________ |
| | | |
| | >> PLAY. | |
| | | | ∧_∧ フランシス→ウォルターで。
| | | | ピッ (・∀・ )
| | | | ◇⊂ ) __
|  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | ||―┌ ┌ _)_|| |
| °° ∞ ≡ ≡ | || (_(__) || |
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
僕は本当は何がしたかったのか。
僕がしたことは3年前のバネ足ジャックの模倣。
バネ足ジャックよりも冷酷に、残忍に、人殺しを行う。
はじめて売春婦を殺したときは、どうだっただろう。
ダーク・ヒーローになって心躍った?
恐ろしい行いに冷えていく思いだった?
残念ながら、どれも違う。
感想など、ありはしなかった。
思ったとおりの効果、思ったとおりの結果。
新たな発見などまったくない、つまらない行為だ。
やはり僕は、研究室でウォルターのためにバネ足の開発でもしている方が余程性に合っている。
だが、これはあくまで練習に過ぎないのだ。
彼を――憧れのウォルター・デ・ラ・ボア・ストレイドを堕落させた、あのメイドを殺すための。
メイドを殺しにいく道行き、予想どおりウォルターは現れた。
研修室を訪れたとき以来に見る彼は、少し痩せて見える。
頬が削げて、まるで3年前に戻ったようだ。
一言二言話してすぐに仮面を被ってしまったのを残念に思う。
彼の美しい顔を見つめるのが、フランシスの数少ない楽しみだったから。
3年前も、今でも。
バネ足を操り、フランシスとウォルターが揉み合う。
僕の作ったバネ足を身にまとったウォルター。
その顔は歪んで、苦しげだ。
ああ、ウォルター、君のそんな顔を見るのははじめてだ。
嬉しい。
歪んだ心が満たされてゆくのを感じる。
草花のようになってしまったなどと思ったのは訂正しよう。僕の思い違いだったようだ。
だって今もがく君は、草花などではなく、まさしく蜘蛛にとらえられまいとする蝶ではないか。
きみはいつだって余裕のある顔で、僕の「あこがれ」を全て持っていた。
そんな君自身が僕の憧れであったけれど、
君の別の顔を見られたならもっと素晴らしいだろうにといつからか思っていた。
今のような苦しい顔、心からの喜びの顔、おだやかな顔。
3年前の君には見られなかった顔。
そして――あのメイドがいとも容易く引き出した顔。
ウォルター、きみを殺そう。
あのメイドを殺すのを邪魔するというのなら。
いや、本当はあのメイドなど関係ない。
きみが誰かのものになるのが許せなかった。
この、美しい奔放な君が、誰かのものになってしまうなど。
ウォルターの動きが鈍くなり、いよいよ幕引きが迫っている。
君の最期の瞬間、君の眼に映るのは僕――フランシス・ボーモンだ。
決してあのメイドなんかじゃない。
そう思うと、知らず口の端が上がる。
そんなとき、あらぬ方向から眼を打ち抜かれ、フランシスの身体が機関車の前に投げ出される。
目の前に機関車が迫る。もう逃げられないだろうことは、考えるまでもない。
死ぬのか。僕は。
まあいいかな。
だって、君が看取ってくれる――
君はいま、僕しか見ていない。僕のことだけ考えている。
口汚く彼を罵っているくせ、僕の心は奇妙に満たされている。
さあ、僕の人生の終幕だ。
君はこの後僕の後を追うことになるだろうか。
それとも辛くも命拾いするのか。
どちらでも構わない。
君が今すぐ人生に幕を引くなら、美しい姿そのままで君と地獄に落ちてゆける。
君が生き延びるなら、きっとこの後の人生で僕を忘れることはないだろう。
詩的な表現を借りるなら――僕は君の心の中で生きてゆける。
ああ、でももし心残りがあるとしたら。
きみに一度でも抱かれてみたかったかもしれない。
____________
| __________ |
| | | |
| | □ STOP. | | フランシスがウォルター好き過ぎて思わずやった。
| | | | ∧_∧ この漫画はウォルターとフランシスの愛憎劇だったと思うよ
| | | | ピッ (・∀・ )
| | | | ◇⊂ ) __
|  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | ||―┌ ┌ _)_|| |
| °° ∞ ≡ ≡ | || (_(__) || |
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
>>512 ふおおお、この作品の投下を読めると思ってなかった!
超GJ!!!
____________
| __________ |
| | | |
| | >> PLAY | |
| | | | ∧_∧ 米アイ/ドルの辛口鬼審査員+低身長司会者だよ
| | | | ピッ (・∀・ ) 萌え萌えしてやった、ちょっと反省している
| | | | ◇⊂ ) __ ナマ注意!!
|  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | ||―┌ ┌ _)_|| |
| °° ∞ ≡ ≡ | || (_(__) || |
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
520 :
1/2:2007/06/18(月) 12:09:15 ID:qcoICyl30
ザワザワとした喧噪のなか
スタッフに指示を出し終えたサイ/モンが舞台袖に降りる
配線のコード踏みながら控え室に向かう
途中灰皿を置いた物置の様な場所に一人座るライ/アンの姿があった
不機嫌そうな足音が近寄るのに気付いたライ/アンが顔を上げる
「お疲れさま」
くわえタバコのままニヤリと笑って言った
「タバコ、吸うんだったか?」
サイ/モンは余り見慣れない姿をまじまじと見つめる
「昔に禁煙した」
「なら今日はどうしたんだ」
軽く吸い煙をふわりと吐き出すと、灰が一つはらりと落ちた
「…、さっきのキスは良かったか?」
顎に手を当て"さっき"という言葉を巡らせると
思い出したのは撮影中の審査席でのキス
「あれがどうかしたのか?」
「…」
521 :
2/2:2007/06/18(月) 12:10:10 ID:qcoICyl30
ライ/アンは黙ったまま立ち上がりくわえていたタバコを手に取った
それをサイモンの口に押し付けた
薄く開いた唇がタバコを受け止めたのを確認すると
「…お疲れ」
一言だけ言い放って背を向けて歩きだした
廊下の角を曲がって姿が見えなくなった頃
サイ/モンはようやくさっきの質問とタバコの意味を理解した
慌てて追いかけて、控え室に向かう背中に呼び掛ける
「ライ/アン!」
進むのを止めた背に続ける
「食事でも行こう、何が良い?」
「ワインの美味い店が良い」
そう言いながらくるりと振り返ったライ/アンは可笑しそうに笑っていて
10以上も年下の男にいい様にされているなと苦笑しながらも
ワインの美味しい店を必死に思い出そうとしているサイ/モンだった
____________
| __________ |
| | | |
| | □ STOP. | | 昨日FOXでS6が最終だった
| | | | ∧_∧ ちょっと寂しい思いで、反省中
| | | | ピッ (・∀・ )
| | | | ◇⊂ ) __
|  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | ||―┌ ┌ _)_|| |
| °° ∞ ≡ ≡ | || (_(__) || |
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
>>512 GJ…!!!!
フランシス萌えだたので嬉しかったよーありがとう
____________
| __________ |
| | | |
| | >> PLAY | |
| | | | ∧_∧ 801的にマイナージャンルだが、勢いに任せて書いてしまった。
| | | | ピッ (・∀・ ) 木こりのおっちゃん×赤毛時代の主人公です
| | | | ◇⊂ ) __ ショタ注意
|  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | ||―┌ ┌ _)_|| |
| °° ∞ ≡ ≡ | || (_(__) || |
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
「・・・ふう、やっと着いたぁ・・」
刃牙は自分の体の2倍ほどもある荷物を降ろしながら、一軒の山小屋の前で腰を下ろした。
周りはすべて緑の森で覆われているこの場所で、その小屋だけがわずかながら人間の生活の匂いを感じとることができた。
ここは昔まだ刃牙がほんの5〜6歳だった頃に父・勇次郎に連れられよく修行をした場所だった。
その時は父の友人である安藤のこの山小屋に世話になっていた。
もう何年も会っていないので、彼は自分の姿を見てもわからないかもしれないな、と思いながら扉に近づこうとした時、一瞬、周りが影に覆われ、後ろから大きな手に体ごとすくい上げられた。
「うわっ!」
目をそちらの方へ向けると、驚くほど巨大な顔がこちらを睨みつけていた。
「こんなところにガキが一匹紛れ込んでくるなんてなぁ・・・喰ってやろうか?」
巨大な男はそう言うと、いやらしい笑みを浮かべて顔をぐっと近づけてきた。
「あ・・・安藤さん!お久しぶりです!俺です、刃牙です!」
刃牙がそう言うと、少し驚いた顔をして安藤はまじまじと刃牙を見つめた。
そして、おお、と軽く唸ると先ほどとはうって変わった明るい笑顔になった。
「刃牙じゃねえか!久しぶりだなぁ!相変わらずちっこいなぁお前さんは」
「安藤さんがでかすぎるんですよ」
がはは、と大きくひと笑いして刃牙を下ろすと、思い切り尻を叩いてまた笑った。
「お前何しにきやがったんだ?こんな辺鄙なとこまでよ!」
「いや、なんか久しぶりに安藤さんの顔見たくなっちゃって。いま春休みだし、その間修行を兼ねてお世話になろうかな〜って」
「なんだ、そんな事なら先に連絡しろよ。でっけえ熊肉ごちそうしてやったのによ」
「はは・・・」
「とにかく立ち話もなんだ、中に入れ」
そう言うと、手に持っていた巨大な斧を切り株に突き刺し、中に入っていった。
「で、どうだ。少しは強くなったか?」
安藤はワインを瓶ごと豪快に飲みながら、久々に会う友人の息子に優しい顔で語りかけた。
「まあ・・・親父にはまだまだですけど、少しはなったかもしれないです」
刃牙も初めて飲むワインに顔を赤くしながら、いままで出会った数々の宿敵との戦いを話し始めた。
----------------------------------------------------------------------------------
「とにかく今日はもう休め。疲れただろ」
「うん・・・俺、なんかフラフラする・・」
「はは!酒の飲みすぎだな。ガキのくせに無理するからだ」
「ガキじゃねえよぉ・・・ぉえ」
飲みすぎて顔が蛸のように真っ赤になった刃牙は、テーブルの上に突っ伏して苦しそうな顔で唸った。
「しゃあねえな・・。とりあえず布団を敷こう、な」
安藤はふらふらになった刃牙をひょいと抱きかかえると、押入れの中に無造作に押し込
まれていた、これまた巨大な布団を引っ張り出して床に敷き、刃牙を仰向けに寝かせた。
赤くほてった顔は母親によく似ていて、幼いながらにもどこか艶かしい感じを受けた。半分閉じかけた目は少し潤んでいるように見える。
酒のせいで熱くなったのか、はあはあと息があがっている。
安藤は軽く頭を振ると、手の平で自分の顔をバチンと叩いた。
「布団掛けとけよ。山の夜は冷えるからな」
「あっついし、いらない・・・」
そう言うと、刃牙はうつぶせになって冷たい布団の感触を愉しむように顔を擦り付けた。
「なんか・・おっさんの臭いがする・・・」
「悪かったな。俺ぁまだ40前だよ」
「くさい・・・・」
「いいから寝とけ。あんまり言うと外に放り出すぞ」
「ん〜・・・・」
安藤はテーブルに残ったワインを持って壁に背をもたれて座り、今にも寝てしまいそうな小さい少年の頭を優しく撫ぜた。
そのまましばらく寝ている刃牙の姿を観察していた。
「なあ刃牙よ、お前何歳になったんだ?」
「ん・・・いま、13だよ・・・・」
「そうか・・・あれからもう7年も経ったんだな。昔のお前は今よりもっとちっこくて、よく泣いてたな。いつも勇次郎の後を追いかけて、尊敬してて」
「・・・そんな話、いらないよ・・俺、ねむい・・・・」
「女はもう知ってんのか?」
「・・・え?」
「もう女とヤったのかって聞いてんだ」
「・・しらねえよ。俺、まだヤったことないもん」
「そうか、まだか!俺がお前ん歳の頃はとっくにヤってたけどな。ハハハ」
そう言ってまたワインをぐびぐびと飲み始めた。
刃牙は急に起き上がると安藤の胸ぐらを掴んで叫んだ。
「うるせぇな!俺だってそのうちやるよ!」
「なんだ?相手でもいんのか?」
「・・一応いるよ(蛸だけど)」
「だったらさっさとヤらせてもらえよ、ハハ。それともまだ精通きてねえから勃たねえか」
笑いながら安藤が刃牙のtelincoをぐっ、と掴むとびっくりしたような顔で刃牙は後ろに飛び退いた。
「なんだ、意外とでけぇじゃねえか」
「うるせぇな!・・・さわんじゃねぇよ!」
酒で赤くなった顔をさらに赤らめて、刃牙はうつむいて恥ずかしそうに言った。
その時の刃牙の顔が妙に艶っぽく見えて、思わず興奮で股間がむずむずしてしまったのは酔っていたせいかもしれない。
しかし、妙にやらしい気分になっていた安藤は調子に乗って少し刃牙を脅かしてやろうと考えた。
ワインをもう一度ぐいっと飲むと、うつむいた刃牙の顔を覗き込んで耳元で囁いてみた。
「男とヤんのもい〜いもんだぞ」
意味がわからずぽかんと口を開けたままの刃牙の顔が面白かった。
「俺ぁ昔軍隊にいたんだがよ、そん時の同僚でホモがいてな、ある時夜中に目ぇさめたら
そいつが俺のtelincoしゃぶってたんだよ。びっくりして蹴り飛ばしてやろうかと思ったんだが、
俺もしばらく女とごぶさただったもんで溜まってたからよ、そのままヤらせといたんだが、
これがまた気持ち良くてな。野郎同士だからイイとこが分かるんだろうな、
いままでヤったどの女よりも上手くてすぐイっちまったよ。
そんで今度はそいつがねだるもんだから俺も仕方なく・・・」
「もういいって!」
頬をひきつらせた刃牙が泣きそうな顔で小さく叫んだ。
「なんだよそれ・・・キモチワりいの」
「後学のために教えてやったんだよ。ハハハ!おめえも一度ヤったらハマるかもしんねえぞ。
特に最初の相手が男の場合はそっちに走る奴多いらしいし。何なら俺が軍隊でならしたこの舌と指技でヤってやろうか?」
顔の目の前で指をポキポキといやらしく動かして見せると、
さらに後方に飛び退いた刃牙が首を横にぶんぶん振って拒絶した。
「俺はいい!いらない!あ、安藤さん酔ってんじゃねえの!?」
「ああ、酔ってるかもなぁ。あ〜、なんかおめぇがボニータに見えてきちまったよ」
「ボニータ???」
「ガキのくせになぁ・・・ほれ、お前ももっと飲め。夜はまだまだ長えからなぁ」
このまま勢いでいってしまおうかとも考えたが、
いまの発言で酔いが冷めてしまったらしい刃牙を相手にするとこっちも無事には済まなさそうだと思ったので、
一旦落ち着こうと決め、再び壁にもたれて酒を飲み始めた。
何より、こいつはあの範馬勇次郎の愛息子なのだ。
こんなところには来ないとは思うが、なぜか不安になる安藤だった。
しかし、むらむらと湧き上がった情欲は簡単にはおさまらず、どうしたものか、と考える。
下半身は未だ反応したままで、ヒザを立てて刃牙に見えないようにさりげなく隠した。
「さっきのは冗談だよ。お前があんまり驚くもんだから面白くってよ。ほら、飲めって」
「いいよ酒はもう・・・安藤さん休めっつったじゃん」
「あぁ、そうか?こんぐらいの酒で参ってるようじゃ親父のような強え漢にはなれねぇぞ」
刃牙はまだ少し疑わしそうな目でこちらを見ていたが、やがてふっとため息をついて瓶を受け取り
残っていたワインを一気に飲み干した。
「ぷはぁ〜・・・ふうっ・」
こちらを見てふん、と刃牙が得意そうな顔をした。
そして立ち上がると、テーブルに残っていた数本の酒瓶を取ると布団の上にどっかと座り、栓を抜いて次々と飲み始めた。
「無理すんなよ。その酒アルコールが高いからな、telincoが使いモンにならなくなるぞ」
「ふん、俺のtelincoはそんなヤワじゃないよ。そういう安藤さんだって・・」
にやにやしながら近づいてきた刃牙がいきなりtelincoをぎゅっと握ったので、安藤は驚いて「うわっ」と声を出してしまった。
「ココ、使いもんにならないんじゃねーの?」
「何すんだこら!」
「あはは、さっきのお返しだよ!体のわりに意外とたいした事ないじゃん?」
「なんだと?俺のは勃ったら3倍でかくなるんだよ」
「うっそだ〜!俺のがぜってーでかいって。・・・・そんで、どうなったの?」
「ん、何がだ?」
「さっきの続き。それからどうなったの?」
「ああ。なんだ、興味あんのかホモに」
「後学のためにね。一応聞いとく」
2本目の酒に手を伸ばしながら刃牙がにや、と笑って聞く。
「まったく、好奇心旺盛なガキだなお前は。そうだな、言葉で言うのもなんだし・・刃牙、お前ちょっとそこに寝ろ」
安藤は立ち上がりながら布団を指差す。
へ?と一瞬不思議そうな顔をしたが、すぐに理解した様子で少し笑いながら刃牙は布団の上に横になった。
「これでいいの?んで、どうすんの」
安藤は寝ている刃牙の足元に回り、あぐらをかいた。
「俺のtelincoをしゃぶってた奴が物欲しそうにしてくれっつったから、今度は俺が・・・」
そう言って、刃牙の両足の間に体を入れた安藤は、右手で股間全体をトランクスの上から包むように握った。
その一瞬、刃牙の体がぴくっと震えた。
「こうやって、奴のtelincoをしごいてやったんだよ」
右手をあてがいながら、刃牙のtelincoの形に沿って軽くしごいてやる。
顔を見ると、安藤の右手の動きに反応して少し目を細めていて、
嫌がっているようにも感じているようにも見える。
男にtelincoを触られているという不快感はあるが、
しばらく自分でしていなかったため溜まっていたモノが、
久しぶりの刺激で熱くなってくるのを刃牙は感じていた。
「ふ〜ん・・・それで、次は・・?」
まだ余裕たっぷりだというような表情で、刃牙はじっと安藤の顔を見ながら聞いた。
「次はな、こうやってtelincoしごいてやりながら、
上を脱がせて・・・ここをくりっと」
左手でTシャツをめくりあげ、突起した右乳首をつまんでくりくりとこねる。
「んっ・・ふうっ・・・んんっ」
上下からの思わぬ刺激に耐えられずに刃牙は押し殺したような声をあげて身悶える。
「なんだ、お前。乳首が性感帯なのか?すげえ感じてんじゃねえか」
「ん・・なことねえよ」
「そうか。続けるぞ。今度はな、こっち側を舌で舐めてやるんだよ」
体を前のめりにして刃牙の上に圧し掛かりながら左の乳首に顔を近づけ、舌で転がすように舐める。
「ひっ!あっ・・・ちょ、ちょっと待って、安藤さんっ」
刃牙の制止を聞かずに安藤は乳首を舌から口全体で含み、手の動きをさらに激しくする。
柔かったtelincoがだんだん硬くなってくるのが右手から伝わってくる。
刃牙は首を反らせながら高まる熱に我慢できずに声をあげた。
「はひぃっ・・あ・・あっあっ・・・む、むりっ・・イッ・・・ぁっ」
刃牙の手が安藤の体を押し戻そうと肩をぐぐっと押す。安藤は乳首から口を離し、刃牙の耳元に顔を近づけて囁く。
「なんだ、教えてくれって言ったのはお前さんだろ。もうギブアップか?」
「だって、こんなん、無理だって・・・あっ!」
安藤の右手がトランクスの中に入り込み、直接刃牙のモノをしごきあげる。完全に勃起したtelincoは熱を帯び、
先走りがトランクスに染みをつくっている。
乳首も痛いほどに突起しており、吸われた部分が赤く腫れあがっている。
「こっからまだまだ続きがあるんだけどなぁ・・・お前ずいぶん溜め込んでたんじゃないのか。
汁がすげえ出てるぞ、telincoもガチガチになってる。俺みたいなおっさんにやられてても気持ちいいのか?」
「ひっい・・・く・・。そんなん・・仕方ないじゃんかよぉっ・・・。も無理だって・・」
「ったく、ガマンのきかねえ奴だな」
そう言って安藤が手の動きを止めると、刃牙はほっとしたように体の力を抜いてぐったりと布団に寝そべった。
熱くなったtelincoは絶頂を求めて勃ちあがったままで、下着はすでにべとべとになっている。
先走りが尻を伝って内腿の辺りまで濡らしていた。
「なんか・・・修行してる時より疲れてる気がする・・」
「そうだろ、いい運動だ。最後までやりゃあもっとすげえ事になるぞ。一人でやるよりこっちのが断然気持ちいいだろ」
「気持ちいい、っていうか・・・なんか、疲れた。安藤さんもなんか恐いし・・・」
刃牙はヒジを立てて起き上がり、自分の格好を見てはっと気付いたようにシャツを戻して気恥ずかしそうにこちらを見た。
視線を顔から股に移して刃牙は驚く。
安藤の股間もギチギチになっており、ズボンの上からでもくっきりとわかるほど勃起していた。
「ん?・・・そりゃ、あんなエロいの見せられたらココもこうなっちまうよ」
「安藤さんも、興奮してんの・・・・?」
「そらまあ、一応男だからな」
「でも俺、男だよ」
「言っただろ。俺ぁどっちでもイケるんだよ。女でも男でも、こんな状態だったらやりたくなるんだよ」
「・・・やりたいの?俺と?」
「ああ、やりたいね。だいたい、教えてくれっつって誘ったのはお前さんだろ」
布団の上で片ひざを立ててじっとこちらを見る安藤に、刃牙はなんと答えていいか分からずに沈黙する。
「べつに最初が男だからってホモになるとは限らねえよ。気持ちよかったんなら
流れに任せて気持ちよくなりゃいいだけなんだから」
「・・・うん。ちょっと、気持ちよかった」
「だろ?あんま深く考えんな。・・まあ、無理強いはしねえけどな」
酒をごくごく飲みながら安藤が落ち着いて答える。
本心ではこのまま無理にでもやってしまいたいところだったが、
脳裏にまたあの恐ろしい顔がよぎったので、無理矢理気持ちにブレーキをかける。
「・・俺、まだイってない。さっきの、ちょっとびっくりしたけどなんかすげえ興奮して・・・
続き、やりたいかも・・・」
「そうか」
「んじゃあどうしたい?一回イきてえか?」
「ん・・・でももっと色々したいから。俺、一回イクとすげえ疲れちゃって寝ちゃうかもしんないし。
安藤さんもイきたいでしょ?」
「そうだな、じゃあとりあえず服全部脱げ。あ、それはいいから。というか、それだけ履いといてくれ」
「靴下だけ?なんで?」
「俺がそのほうが興奮するんだよ」
「ふ〜ん・・・安藤さんの趣味ってよくわかんないね」
「お前も大人になりゃわかるさ」
「そうなの」
服を脱いで靴下だけになった刃牙の体を安藤は改めてまじまじと見つめる。
13歳にしてはかなり鍛えあげられていて胸筋が盛り上がっている。無駄な贅肉がないような引き締まった体だが、
柔らかそうな尻の肉だけが動くたびにふるふると揺れていた。
「エロい身体してんな、お前」
じろじろと体全体を舐めまわすような視線に少し躊躇しながら、刃牙は布団の上に座り込む。
「・・俺だけ脱ぐの?」
「ああ、そのほうがなんか良いだろ」
「よくないよ・・・俺だけ恥ずかしいじゃん」
「それがいいんだよ」
そう言うと安藤は刃牙の腕をぐいと引っ張り、足を開かせて自分の股の上に座らせる。
片方の腕で腰をがっちり押さえ込んで逃げられないようにしてから、
もう片方の手で尻をつかんで揉みこむようにして感触を愉しむ。
尻を揉まれながら乳首を執拗に攻められて、刃牙のtelincoはまた硬さを取り戻し始めた。
頭をもたげたtelincoが安藤の腹にこすれ、刺激で腹筋にぎゅっと力が入る。
「んっ・・・あ、先・・気持ちいい・・」
がっちり腰を押さえつけられているので尻だけをくねくねと動かして
亀頭を腹にこすりつける様が卑猥さを醸し出していた。
「ハハ、すぐ元気になるな。こんな調子じゃ、直接しごいたらすぐイっちまいそうだな」
乳首を噛みながら上目遣いで刃牙を見上げると、俯いて目をつむり一心に快感を受け止めていた。
肩に置かれた手に力がこめられ、爪を立てられて痛みが走る。
このままイカせてしまうのもつまらないので、尻を掴んでいた手を離し玉を強く捻って気をそらせる。
「いっ!」
「おい、まだイくんじゃないぞ。俺が気持ち良くなってねえんだから。」
「う、ん・・・やっぱ、一回イカせて・・。俺も、するから・・・安藤さんの」
「しゃあねえな。後でたっぷり奉仕してもらうからな」
そう言うと安藤は腕を離し、仰向けに刃牙を寝かせると片足を大きく持ち上げた。
「ちょ!安藤さん!やだって、こんな・・」
「いいから大人しくしてろ」
telincoどころか肛門まで丸見えになるその体勢に慌てた刃牙が起き上がろうとするが、
安藤に強い力で押し戻され、やむなく布団に横になる。
「キレイなケツ穴だな。色も薄いし、一人ん時ここは使ってなかったのか?」
「使わないよ、んなとこ・・」
顔を背け、羞恥に耐えながら刃牙がつぶやく。
「そうか、じゃあもっと気持ち良くなる方法教えてやるよ。
ケツの穴にこうやってちょっと指突っ込みながら、telincoをしごくと・・・」
片足を肩にかけると、安藤がいきなり激しくtelincoをしごき始めた。
「んああああああああっ!あっ!あひっ!いっ、あ゛あ゛あッッ!」
敏感な場所に強烈な刺激を受けて、刃牙が雄叫びのような喘ぎ声を上げる。
唾液で濡らした指を尻の穴に小刻みに出し入れされながらtelincoを思い切りこすり上げられ、
たまらない快感が刃牙を襲う。
腰をガクガク揺らして絶え間ない快感に身悶える姿は、13歳とは思えないようないやらしさがあった。
「お〜お、こりゃすげえなぁ・・・。telincoだけしごくオナニーよりだいぶ気持ちいいだろ?」
「あっ!んんんんんうっ!あっ、いひっ、いやっ、あ!・・・んふううう」
少年にとって激しすぎるこの刺激が、逆に射精を阻んでいた。
安藤はtelincoを握っていた手を離し、肩にかけていた足を外しヒザ裏を持って刃牙の腹にくっつくくらいに押し曲げると、
ギンギンに勃起し、いまにも射精しそうなtelincoを口に含んで思い切り吸い上げた。
さらに、尻に入れていた指を付け根まで押し込み、中をぐりぐりとかきまわす。
telincoから垂れた汁に濡れたその穴は、さほどの抵抗もなく太い指をゆっくりと奥まで飲み込んだ。
手での激しいしごきから舌のねっとりとした感触に変わり、刃牙の動きが緩やかになる。
鼻につまったような声の中で時々「あ」と女のようなかん高い声が漏れ、
安藤の舌がイイところを突いた事を知らせる。
流れる汗と体液が布団に大きなシミを作っていた。
尿道に舌をねじ込み、裏筋に沿って舌を這わせる。
ストロークに合わせて刃牙の腰が上下に揺れる。
小屋の中には、刃牙の喘ぎ声とじゅぶじゅぶといういやらしい音だけが響いている。
「うっ、うふっ、あっ・・・はひぃ・・あ、安藤さ、・・・も、出るっ・・・」
その言葉を聞いて、安藤は舌の動きを止めると顔を大きく上下して激しいピストン運動だけに集中した。
アナルへの刺激も、回転から前後のピストンに変わる。
何かに掴みたいと宙に浮いた刃牙の両手が、安藤の頭をつかむ。
安藤の動きに合わせてガクガクと揺れる刃牙の身体が絶頂に向かってさらに熱を帯びる。
「はあっはっ、あっあ、いっ、イクっ、あっ!んっ!んうっ・・・あっ―――――――ッ」
背中を大きく反らせて刃牙が射精した瞬間、安藤は口を離し、
telincoから出た精液が刃牙自身の体や顔に大きく飛び散った。
____________
| __________ |
| | | |
| | □ STOP. | | 終わりです。
| | | | ∧_∧ なんか・・もう、色々すいませんでした。
| | | | ピッ (・∀・;)描写が過激なのがスレから浮いている気がして死にそうです。
| | | | ◇⊂ ) __
|  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | ||―┌ ┌ _)_|| |
| °° ∞ ≡ ≡ | || (_(__) || |
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
>>538ちょ、姐さん!!萌えさせといてそれは無いよー!
過激でいいっすよ!残した靴下にモエス。
後日でいいから続きプリーズ。GJでした!
____________
| __________ |
| | | |
| | >> PLAY. | |
| | | | ∧_∧ 九州へ行った人×古巣のホシュ
| | | | ピッ (・∀・ ) 最初の戦いのあと
| | | | ◇⊂ ) __
|  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | ||―┌ ┌ _)_|| |
| °° ∞ ≡ ≡ | || (_(__) || |
自由時間になったら俺の部屋来いよ、と言っておくと、そいつは律儀にやってきた。
「お疲れ」
ドアを開けるとそいつがいつもの笑顔で立っていて、シャワーを浴びてきたのか体からすこし石鹸の匂いがした。
昨日一緒にメシを食いに行ったときは店が暗かったし、さっきまではずっと帽子をかぶっていたからあまり意識しなかったが、
明るいところで見るそいつの坊主頭は刈りかたが不器用で、ひどくガキっぽく見えた。
ふと、初めて会った10代のころを思い出す。
あのころのそいつはヒゲもなくて態度ももっと小さかったし、もっと俺を尊敬してたように思うが、それでもその笑った顔は今もちっとも変わらなかった。
「いい部屋じゃん」
そいつは部屋に上がると当然のように俺のベッドに腰をかけ、俺もその隣に座った。
「今日は打てなくて残念だったね」
そう言って下から俺の顔を見上げ、そいつは俺をバカにしたように笑った。
「うるせえ、ニヤニヤしてんな」 俺はその背中にパンチをかます。
この世界に一緒に入ってきてから俺が出て行くまでのあいだ、俺たちはずっと一緒に居て、いろんなことを教えあった。
打つのは俺のほうが当然上だったし理論も持ってたから、何から何まで教えてやったものだった。
まあ、あまりモノにはならなかったようだが。
しかし、そのせいで俺の苦手なことは何もかもそいつに知られていて、今日は徹底的に俺に仕事をさせてくれなかった。
「俺を抑えるなんて、成長したねおまえ」
ぼそぼそ呟くと、そいつは嬉しそうに俺を見た。
「おまえも成長したじゃん。うちに居たらとっくに休んでんじゃね?」
そいつには、ケガで簡単に休むなといつも怒られていたのに、結果的に俺はさいごまでそいつの言うことを聞けなかった。
今は前よりもずっと休んでないつもりだ。もっとも今更頑張ったってもう、そいつは褒めてはくれないのだけど。
「こっちでは頑張ってるよね俺はね、うん」
「じゃあ、あっちでももっと頑張れたんじゃん」
「まあそうかもね」
「そうかもねじゃねーよ、まったく」
そいつは俺のアタマを小突いた。
「てめーがすぐ休むせいで同期の俺がどんだけ怒られたか知ってんの?ねえ、知ってんのー」
「痛えな。知らねーよ」
そいつが何度も小突いてくるので、俺はそいつの脇腹に肘を喰らわせた。
「いってえ、うぅ」
そいつが脇腹を押さえてうめく。
大丈夫か?と聞くとそいつは顔を上げて、バーカと笑った。 「ひっかかってんじゃねー」
「てめー、死ねよ」 そう言ってもう一度肘鉄を食らわして、俺たちは声をあげて笑った。
一瞬、俺は錯覚に陥ったのかもしれない。
あのころの、まだ十分にガキだったころのそいつが、今もとなりに居るような気がしたのかもしれない。
そいつは急に黙り込んだ俺をいぶかしがるように首をかしげた。
「なんだよ?」
眉を寄せて、少し怒ったような顔も、昔のままだ。
俺は何も答えず、そいつの頬に手を伸ばした。
時間が、もしも戻るなら。もう一度、同じ場所に立てるなら。
そいつは不思議そうな目で、でも逃げることなく俺の行動を待った。
と、小さな音でそいつのポケットの携帯が鳴り、俺は慌てて手を引っ込めた。
気まずそうな顔で、そいつが電話に出る。
電話の相手はわからなかった。でもたぶんあいつだ、と思った。俺の交換相手。今日、俺を完璧に抑え込んだ奴。
時々こっちを申し訳なさそうに見ながら、ボソボソと小さな声で今日の反省点やら明日の予定を話している。
つまんねえ話してんじゃねえよ。一瞬そう考えて、それから頭を振った。
そいつの表情は少しずつ真剣味を帯びていく。
目の前にいるそいつは、もはやあのころのガキではなく、俺の知らないチームの中心選手だった。
時間など、戻るはずもなかった。
電話を切ったそいつがちらっと時計を見て、それから俺を見る。
「そろそろ帰ったほうが良くね?」 そう言ってやると少し目を伏せて、小さな声でごめんなと言って立ち上がった。
上着を掴みながら、ごめんな、と、もう一度。
座ったままそいつを見上げてじゃあなと手をひらひらさせると、そいつは少し困った顔で俺を見て、それから少しかがんで俺の首に腕を回した。
俺が目を丸くしている間にそいつの腕が一瞬だけ俺を抱きしめ、すぐに離れた。
そいつも俺と同じことを考えていたのかなと、そいつが出て行ったドアをぼんやり見つめながら考える。
どのみちもう遅すぎるし、いまさらそうだったとしても何も変わらない。
明日になれば、俺たちはまた敵同士としてそれぞれの仕事をするのだから。
青ではなく黒い、真新しいアンダーシャツを丁寧にたたみながら、明日は絶対に打ってやると心に決めた。
____________
| __________ |
| | | |
| | □ STOP. | | 終わります。
| | | | ∧_∧ なんかほんとうに意味がわからん・・・すいません。
| | | | ピッ (・∀・;)
| | | | ◇⊂ ) __
|  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | ||―┌ ┌ _)_|| |
| °° ∞ ≡ ≡ | || (_(__) || |
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
>>541-545 GJ!
だけど濡れ場に入ったら
ソッコーでフワーリするんじゃないかとビクビクしてたw
たとえ攻めであっても・・・。
>>541-545 2人を10年見てきたんでこれは(´;ω;`)
GJ、ありがとう、2人ともがんがれ……
せ、切ねぇ...(;_;) GJです。
549 :
548:2007/06/19(火) 15:30:27 ID:pLwiwhL+0
>>519 雨愛終わってしまったな…
この二人に毎週ワキャワキャしてたんでこんな素敵なものが読めて嬉しかった
ありがとう。遅レスすまん
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| 振畑人三郎の『区呂岩博士の恐怖』から博士×助手
____________ \ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| __________ |  ̄ ̄ ̄∨ ̄ ̄| エロ無し。殺人描写有り。
| | | | \
| | |> PLAY. | |  ̄ ̄∨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| | | | ∧_∧ ∧_∧ ∧∧ 長文失礼します。
| | | | ピッ (´∀` )(・∀・ )(゚Д゚ )
| | | | ◇⊂ )( ) | ヽノ___
|  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | ||―┌ ┌ _) ┌ ┌ _)⊂UUO__|| |
| °° ∞ ≡ ≡ | || (_(__)(_(__). || |
その頃の春樹といえば、田園風景しか見当たらないような
田舎から上京してきてやっと東京での生活に慣れ、監察医という
特殊な仕事への戸惑いも減ってきた20代の青年だった。
「先生!」
少しサイズの大きな白衣を翻し、春樹は無機質なコンクリートの廊下の上を小走りしていた。
春樹が追いかける先生と呼ばれた男は『月水金』と監察医としてやってくる。
先生は普段大学で法医学博士として教鞭を取っている。
年齢は40代になったばかりで髪にはちらほらと白い物が混じりだしている。
とっつき難い雰囲気と、とっつき難い風貌と実際にとっつき難い性格をした
しかし監察医としては優秀な人だった。
名前を
「区呂岩先生!」
と言った。
春樹は歩みを止める様子の無い先生の様子に、思わず伸ばした手に触れた白衣の裾を掴んだ。
『くんっ』と後ろから引っ張られる闇雲な力に、区呂岩も歩みを止める以外術は無かった。
「なんだ・・・」
それは春樹への質問ではない。問いかけを装った非難である事を春樹は
振り返った区呂岩の表情で悟り、顔を強張らせ急いで白衣の裾を掴んでいた手を離した。
「す、すいません、あの、これ」
忘れ物です、と片手に持っていた茶封筒を区呂岩に差し出した。
区呂岩はその茶封筒を一瞥すると「あぁ」とだけ呟き春樹の手からそれを受け取った。
「それじゃあ、お疲れ様でした」
自分の役目が果たせたと、春樹は安堵の入り混じった柔らかな笑顔を浮かべ
区呂岩に頭を下げ、そのまま研究室に戻ろうとした時だった。
「おい、」
「は、はい?」
「お前、名前は?」
「え、名前・・・ですか」
「自分の名前もわからんのか?」
「あ、いえ、そういう訳ではなくて、あ、あ、スイマセンっ」
「さっさと、名乗れ」
「は、はいっ、春樹といいます」
「春樹・・・わかった。覚えておく」
区呂岩はそれだけ言い残すと、止めていた歩みをまた進め
目を丸くしてその場に立ち尽くしていた春樹の目の前からさっさと消えてしまった。
区呂岩と仕事をするようになって既に3ヶ月以上が経とうとしているというのに、
今更覚えておくなんて、今まで春樹の名を覚えていなかったという事をハッキリ示している。
確かに、会話らしい会話は今が初めに近かったが・・・。
「嬉しいけど・・・ショックだな」
ぽつりと、春樹は誰もいない閑散とした廊下の上で呟いた。
監察医としての区呂岩の評判は以前から耳にしていた春樹。
区呂岩と一緒に仕事をすることで、区呂岩への尊敬の念は
大きくなっていたと言うのに、その気持ちに冷水をかけられた様な気分だった。
その頃の春樹といえば、東京での生活も、監察医という
特殊な仕事も当たり前となり着せられていた白衣も
着こなせるようになっていた。30代、青年と壮年の間にいた。
区呂岩に名前を覚えられてからの『月水金』、春樹は必ず区呂岩の助手として働いていた。
それは春樹が望んだものではなく、監察医としてやってきた区呂岩が
さも当たり前のように「春樹はいるか」と春樹を呼びつけ
「行くぞ」の一言を残してさっさと今日上がった変死体のリストに目を通して
車に乗り込んでいく物だから、春樹は慌てて区呂岩の後を追うしか無い。
春樹以外にも区呂岩の下に就く人間は勿論居たが、区呂岩のとっつき難い性格に
長く就いて行ける人間は春樹しか居なかったのだ。
そんな状況は春樹にとってくすぐったいような小さな喜びを与えてくれる。
”あの”区呂岩先生に名指しで選ばれたんだという優越感と
”その”区呂岩先生とコンビとして皆に認識されているという誇り。
この喜びに浸りたいがために、春樹は仕事に没頭し30代になっても
未婚のままだった。
周囲は勿論そんな春樹を不思議がったものだが、監察医という
特殊な仕事に就く人間の考えることだからと、余り深く追求する人間は居なかった。
春樹自身、自分が結婚をしないのは相手が居ない事と
今は区呂岩の下で仕事に打ち込みたいだけなのだと思っていた。
そして区呂岩と春樹、二人の関係にもう一つの要素が加わったのはその時期。
春樹は区呂岩と肉体関係を結んだのだ。
ソレに前兆やキッカケは無かった。
研究室に二人きりになった瞬間、春樹の体は区呂岩が愛用しているデスクの上に
押し倒されていて、薄気味悪い笑顔を浮かべる区呂岩の顔が
春樹の方へとどんどん近づいてきて唇を重ねたのだ。
区呂岩の思ったよりも柔らかな唇の感触よりも、
先ほどまで区呂岩が食べていたあたりめの特性ダレとマヨネーズの混ざった味によって
春樹はその行為が紛れも無い現実だと知らされた。
抵抗らしい抵抗は無かった。それは春樹が抵抗できなかったのではなく
抵抗をしなかったからだ。
春樹は未婚ではあるが男色の趣味は無いし、
おそらく区呂岩にも男色の趣味は無いのだろう。
それを照明するように、区呂岩の愛撫は男性同士の性交について
知識はあっても経験が無い事を示すような、拙く乱暴なものだった。
それでも春樹が区呂岩に抵抗しなかったのは、
デスクの上に押し倒された時、囁かれた区呂岩の台詞が
春樹から抵抗を奪い去ってしまったからだ。
「俺のモノになりたいんだろう?」
春樹は事が終わるまでただただ、区呂岩から与えられる痛みに声を殺して耐えた。
全てが終わっても静かに痛みに顔を微かに顰めながら乱れた衣服を整える。
その間区呂岩は何も言わず、寛げた前だけを元に戻して
平然とした様子で春樹を見ていた。
「・・・せん、せ・・・」
「なんだ?」
衣服を整え終わった春樹は以外にも穏やかな視線を区呂岩に投げる。
その視線に満足したように区呂岩も彼にしては穏やかな笑みを浮かべた。
改めて見てみるとはじめてあった頃より格段に髪には白い物が目立つようになっていた。
「研究室の鍵、閉めるんで渡してもらえますか」
「ああ、ホラよ」
区呂岩の手から放物線を描いて春樹の掌に鍵は納まった。
「じゃあ帰りましょう」
「ん」
鍵と鞄を手に取り区呂岩の一歩後ろを春樹は歩き
研究室に灯っていた僅かばかりの電灯を消していく。
人気の無い廊下に扉を閉め、鍵をかける音が大きく響く。
鍵をかけるため区呂岩に背中を向けていた春樹は、
背後から突然区呂岩に臀部を鷲掴まれ、また痛みに顔を顰めた。
「返事を聞いてなかった」
「・・・・・・・・・」
「どうなんだ?」
区呂岩の台詞は形だけの問いかけて、
実際には決定事項に関する確認だった。
春樹は自分の秘部から拭い切れなかった区呂岩の精液が
零れていくのを感じ、背筋を震わせ唇をかみ締める。
「どうなんだ?」
苛立ちを隠さない区呂岩は臀部を掴む手の力を更に強める。
「っ・・・僕は、先生のモノ、です」
「イイコだ」
区呂岩は臀部から手を離すと、春樹を力任せに正面に向けさせ
乱暴に唇をふさいだ。
その頃の春樹といえば、東京での生活も、監察医という
特殊な仕事も区呂岩との関係も全てが習慣として組み込まれた
40代、壮年の独身男だった。
区呂岩との性交の回数は格段に減っていた。
とは言っても、実際に区呂岩と体を重ねる回数が減っているだけで
春樹が区呂岩に嬲られる回数を加えれば、大きな減少ではなかった。
そして春樹は40歳を過ぎても独身を貫いていた。
今更ながら気づくに、春樹は区呂岩に初めて会ったときから
惹かれていたのかもしれない。
区呂岩に支配される事を無意識のうちに望んでいたのかもしれない。
無意識から発展していった欲望が、色々なモノで
雲隠れをして春樹を未婚のままにさせたのだろう。
初めて区呂岩に出会ったときの年齢を、春樹はとうに越えてしまったのだと
思うと春樹は時の流れの短さに驚きを覚えるのだった。
区呂岩の「モノ」となり、春樹は色々な事を区呂岩から知らされる。
大きなモノで言えば、区呂岩に流れてくる金の問題についてだ。
その話を聞かされた時は区呂岩から札束を握らされていた春樹は
ショックというよりも、区呂岩なら仕方ないと納得すらしていた。
更に春樹は、だから区呂岩は自分を「俺のモノ」にしようとしたのだろうと思った。
自分の悪事の片棒を担がせ、そして最後には全ての悪を
抱き込み区呂岩の見代わりとなるような
共犯者より力の違いが明確な存在が欲しかったのだろうと。
だから春樹は区呂岩から金を貰い続け区呂岩の行動に加担した。
金は無いよりあった方が良いだろうという単純な理由からだった。
それに春樹自身、上手くやればバレやしないとタカを括っていた部分もある。
警察は外部の敵には敏感なくせに内部に潜む敵には鈍感だと知っていたから。
けれど悪事はいつか明るみに出てしまうという決まりでもあるのだろうか。
一生かと思っていた安定に亀裂が入り、
その亀裂は一年という歳月をかけて致命傷になろうとしていた。
区呂岩と春樹二人で修繕を試みたもののそれは徒労に終わった。
もう、限界だと春樹は全ての破綻が迫っている事に気づき、
区呂岩の元へと向かった。今夜が霧の濃い夜だと
研究室へ続く廊下から外を覗き春樹は知る事になった。
このままこの霧が全てを飲み込み、一生晴れなければいいのにと
感傷気味の自分の思考に、春樹は苦笑いを浮かべた。
区呂岩の居る研究室の扉を開け、春樹は最初に区呂岩に抱かれた
デスクの前に神妙な面持ちで立っていた。
何時ものように夜でも明かりの少ない研究室の奥で
悠然とした態度を崩さず、革張りの椅子に腰掛ける区呂岩に
昨日から考えていた台詞をぶつける。もう限界だと、自首をしようと。
それは春樹の期待だった。
春樹は期待したのだ、区呂岩に自首を持ちかける事によって
区呂岩が春樹をも殺めてくれるのではないかと。
自首をしようなんて、春樹の本心からの台詞ではない。
ここまで足を踏み込んで、愁傷になれるほど春樹は
誠実な人間ではなくなっていた。
もしこの提案に区呂岩が賛同するようなことがあれば、
春樹は区呂岩を殺すつもりだった。
全てが破綻する前に、春樹を完全に区呂岩のモノにして欲しかった。
春樹の命すらも区呂岩の手で支配をして欲しい。
区呂岩と離れ、一人刑務所の中で生きるなんて今の春樹には考えらない。
区呂岩という人間が誠実な人間だと春樹は思った事が無かった。
だから区呂岩という人間に期待をしようとは思ってもいない事。
しかし春樹が区呂岩のモノである事に誠実であろうと勤めたように
区呂岩も春樹が区呂岩のモノである事だけには誠実であって欲しかった。
それは春樹の区呂岩に対する最初で最後の期待だった。
台詞を全てぶつけて春樹は、自分の鼓動が早くなっているのを感じながら
研究室から出ようとしたとき、区呂岩が椅子から立ち上がった事を知った。
春樹はスグそこに迫っている全ての終わりに対する恐怖よりも
区呂岩が全てを終わらせてくれるのだという歓喜に戦慄き
その歓喜を味わうように、ゆっくりと振り向いた。
振り向いた春樹は区呂岩が凶器を片手に何か表情を浮かべている事だけわかった。
最後の映像になるであろう区呂岩のその顔にどんな表情が張り付いているのか
知りたくて、春樹は目を見開き続けるが明かりが乏しい上に
逆光という悪条件で、それは叶わなかった。
『ガッ』
痛みというより衝撃が春樹の全身を支配した瞬間、
春樹の全てが完全に闇に変わる。
それでも春樹の瞳は最後まで大きく見開かれたままだった。
一撃で変死体と化してしまった春樹を見下ろし、区呂岩は短く息を吐いた。
春樹の血で濡れたのは凶器だけではなく、凶器を握った手や
先生の頬、そして真っ白な白衣にも鮮やかに跡を残していた。
先生の顔に張り付いていたのは、薄気味悪い笑顔のようなモノだった。
『これ以上粘ったって、何一ついいことなんか無いんです』
誘い文句の割には的を得た台詞だと、区呂岩は今更だが
心中で春樹を褒めていた。
区呂岩だって春樹が何を期待していたのか、其れくらいの事は理解していた。
事件の真相が明るみにでるまで、振畑と言う慇懃無礼なしつこい刑事に
嫌と言う程付きまとわれるだろう。挙句の果てに逮捕されて、
好物のあたりめも満足に食べられない場所に
放り込まれる可能性もある。最悪なのだ。確かに。
それでも区呂岩は凶器を手に取り春樹の口を封じる事を選択した。
春樹の台詞は自分を殺めるように
区呂岩を嗾けるための台詞だと知っていたから。
そうなる事を望んだ春樹の誘い文句に乗ったのは区呂岩なのだ。
ニタリと今度こそはハッキリと笑みと分かる表情を区呂岩は浮かべる。
「しかたねーなぁ、お前は俺のモノなんだから」
それは区呂岩自身への言い訳なのか、
それとも春樹へのぼやきなのか・・・。
区呂岩はおもむろにその場にしゃがみこむと、
春樹の顔をまじまじと覗き込む。
大きく見開かれた瞳。
口元には微かに笑みのようなものが浮かんでいるように見えなくも無い。
「笑ってるのか、お前」
絶対に答えの返ってこない問いかけを区呂岩は呟き、
更に春樹との距離を縮め、まだ体温が残る唇に最後の口付けを落とした。
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| 久々に映像見て、悶々と萌えてしもうた!
____________ \ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| __________ |  ̄ ̄ ̄∨ ̄ ̄| 設定捏造で突込み所満載。
| | | | \
| | |>STOP. | |  ̄ ̄∨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| | | | ∧_∧ ∧_∧ ∧∧ コレデモラブラブノツモリラシイゾ
| | | | ピッ (´∀` )(・∀・ )(゚Д゚ )
| | | | ◇⊂ )( ) | ヽノ___
|  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | ||―┌ ┌ _) ┌ ┌ _)⊂UUO__|| |
| °° ∞ ≡ ≡ | || (_(__)(_(__). || |
元ネタ知らないけど禿げ萌えた!GJ!
_________
|┌───────┐|
|│l> play. │|
|│ |│
|│ |│
|│ |│
|└───────┘|
[::::::::::::::::MONY:::::::::::::::::]
∧∧
( ,,゚) ピッ ∧_∧ ∧_∧
/ つ◇ ( ・∀・)ミ (` )
. (⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒)
| ┌‐^──────────────
└──────│ドラマ「小鹿!」より、バンダナ×小鹿です
└───────────────
きっとこれは病気だ。
あいつのせいで俺は病気にかかったんだ。
地元でチヤホヤされて調子に乗った若造が、その勘違いを丸々背負ってウチの店にやってきた。
オーナーのお気に入りだかなんだか知らないが、
実力の伴わない自信と勝手な持論を、人の土俵で繰り広げる図々しさに腹が立った。
何かやらかすたびに苛立ちが募り、たまらず殴ったこともある。
こっちは人生かけてやってんだ。ブロードも満足に作れない奴が、一人前みたいな顔してんじゃねぇよ。
気に食わない、気に入らない。とはいえそれも少しの辛抱だろう。
どうせあんな奴はすぐに、現実に耐えられなくなって逃げ出すに決まっている。
だけど一週間たっても二週間たっても、あいつは辞めやしなかった。
悩んで落ち込んで壁にぶち当たりながら、それでも前に進もうとしていた。
バカ正直で頑固で負けず嫌いで単純で、懸命。今まで逃げていったどの新入りとも違った。
生まれて初めて関わる人種に戸惑う。調子が狂う。
毎日くるくると印象が変わっていく。
腹が立つだけの存在だったのに、気付けば視線が彼を追ってしまう。
いつしか苛立ちは焦燥に変わって、
声を聞く度に笑いかけられる度に、棘が刺さるような痛みを感じるようになった。
それが嫌で冷たくあしらえば、大げさな位傷ついた顔をされて、余計に胸の奥がチクリとした。
脳が熱を持ち、思考がぐるぐる回る。平穏でいられない。
きっとこれは病気だ。
肌に合わない奴に対する、アレルギー反応みたいなものだ。
俺は多分、あんな人間と関わったせいで、おかしくなったに違いないのだ。
「あ」
声を上げたのはどちらが先だったか。
明日の仕込みと帰り支度を済ませ控え室から出ると、厨房とホールとを繋ぐ狭い通路の途中で
小鹿がぺたりと座り込んでいた。まだ帰ってなかったのか……というか、こんな場所で何してるんだ、こいつ。
怪訝そうな視線を向ければ、小鹿は手にした紙の束をひらりとこちらに向けた。
「ヨナさんにもらったんです、最低限覚えてほしいイタリア語一覧表」
見覚えのあるレイアウトが目に入り、そういえば入りたてのころに俺も同じものをもらったことを思い出す。
一番最後のページにはでかでかと『愛だよ』なんて書いてあって、思いきり脱力させられたアレだ。
「……家帰って覚えればいいじゃねぇか」
「いや、なんとなくここんが覚えやすい気がして」
小鹿は相変わらず座り込んだまま、「寮でイタリア語ってのも、雰囲気出なかね」と笑った。
そういうことじゃねぇって。お前がそこに座ってちゃ、俺は帰れないんだよ。
ウチの店の通路が、体を傾けなきゃすれ違えないほどの狭さだってのは、ホールのお前が一番よく知ってるだろうが。
じろりと一睨みすると小鹿はやっと状況に気付いたようで、「ああ、」と呟いて立ち上がった。
小鹿と通路との間に出来た僅かなスペースに体を滑り込ませようとした瞬間、いきなり声をかけられる。
「蚊取さん、コレどのぐらいで覚えました?」
「……あ?」
突然のことに思わず立ち止まった。
すぐに後悔が襲う。立ち話をするには、ここはあまりに狭すぎる。
もう少し広い場所に移動しようとしたが、小鹿がわざわざこちらに向き直るものだから
なんとなくそのまま動けなくなってしまった。
……近い。
「俺、それこそ「ベーネ」とか「ポルタ」みたいな単語やったらさすがに分かるんですけど、
まだオーナーの朝礼の挨拶なんかは分かんない部分がえらいたくさんあって」
「……まぁ、そのへんは慣れだろ。言語だし」
「そうゆうもんですかね。早く覚えなきゃって思っとるんですけど」
「そりゃ、お前みたいな馬鹿は時間かかるだろうけどな」
つい悪態をつく。脳が熱を持ち、思考がぐるぐる回る。平穏でいられない。これは病気だ。
俺の言葉に小鹿はむっとした表情を見せて、少し唇を尖らせた。
「どうせ俺は馬鹿とよ。あとは、恥ずかしいってのもあるけんど」
仕事中にはほとんど聞かない博多弁が混ざる。
普段はこんな風に喋るのかと、よく動く唇から目が離せなくなった。
帰るタイミングはすっかり失っている。
「やけど覚えても、やっぱりヨナさんみたいにはいかんと思いますけど。
ほんとはちょこっとやってみたいんですけどね、お客さんにウインクしながら『ボナペティート!』、なんて」
「……ボナペティート?」
耳馴染んだ台詞だが、少なくとも厨房では使わない単語だから記憶が曖昧だ。
少し考えれば思い出せそうだったものの、それより先に疑問が口をついた。
「あれ、蚊取さん覚えてなかとですか?」
小鹿はなんとなく得意気な顔をした。いつも下っ端扱いされてる分、小さな優越感が笑みに変わったのだろう。
その態度が癪に障ったが、黙っておく。
いちいち噛みつくのも大人気ないし、なにより息すらかかりそうなこの距離ではあまり口を開く気にもならなかった。
そんな俺に小鹿は余計に気を良くしたようで、更に笑みを深くして少しだけ歩を詰めてくる。
それだけでもこの狭い通路では距離を無くすに十分な行為で、もう俺たちの間には皿の一枚も入りやしない。
気まずさに俯きがちだった顔を、ちらと上げる。
長い睫に目を奪われれば、すぐさま視線がかち合った。
「ボナペティートはですね、」
微笑まれる。
「召し上がれ、ですよ」
瞬間、脈が信じられない速さで流れだした。
距離に、表情に、非日常的な単語の響きに、あっという間に引き金が引かれる。
こんな衝動には、覚えが無い。
気付いたら体が勝手に動いていた。
目の前の小鹿の腰を引き寄せ、もう一方の手で小さな顎を掬う。
呆けた顔をする小鹿の紅い唇に、自分のそれをぶつけるように重ねた。
「蚊取さ……っ」
小鹿が語尾を飲み込む。目を見開く。でかい瞳が余計丸くなる。
一瞬で離れた唇は、それでも濡れて色を増していた。
10cmも無い距離の中、小鹿は何が起こったか分からないという顔をしていたが、それは俺も同じだ。
……俺は一体、何を。
「……ッ」
未だ呆然としたままの小鹿の肩を両手で掴んで、壁に押し付ける。
それを反動にして俺は思いきり駆け出し、廊下を抜けホールを抜け、外へ飛び出した。
走る、走る。とにかく遠くへ走った。
バイクは店に残したままだ。こんな状態で運転して、事故でも起こしたらたまらない。
どれぐらい走っただろうか、辺りは見覚えもない住宅街に差し掛かっていて、
等間隔に設置された電灯だけが、辺りを煌々と照らしていた。
切れた息を整えるようにガードレールにもたれ掛かる。
額に溜まった汗をぬぐえば、袖口がじっとりと濡れた。
時計はもうすぐ12時を回る。明日もまたいつも通り仕事だ。
小鹿が毎朝見せる笑顔と、さっきの驚いた表情とを、脳内で繰り返し再生する。
俺は明日どんな顔で、どんな言葉で彼に向かい合えばいいのだろう。
「……どうすりゃいいんだよ、俺は……」
自問すれど答えは出ない。
ただ唯一感じたのは、
この病は一生治らないんじゃないかという、ほとんど確信に似た想いだけであった。
_________
|┌───────┐|
|│ロ stop. │|
|│ |│
|│ |│
|│ |│
|└───────┘|
[::::::::::::::::MONY:::::::::::::::::]
ピッ ∧_∧
◇,,(∀・ ;) <博多弁むちゃくちゃです。拙い文でスマソorz
. (⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒)
| |
└────────────────┘
リアルタイム初遭遇が小鹿〜ノで嬉しかーッ!
無自覚に召しあがったバンダナのバンナナが
大変なことになってるんだね。
面白かった!ありがとうございました。
小鹿萌をもてあましていた矢先に(ry
今度は食べきってください!
又お待ちしております。
_________
|┌───────┐|
|│l> play. │|
|│ |│
|│ |│
|│ |│
|└───────┘|
[::::::::::::::::MONY:::::::::::::::::]
∧∧
( ,,゚) ピッ ∧_∧ ∧_∧
/ つ◇ ( ・∀・)ミ (` )
. (⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒)
| ┌‐^──────────────
└──────│逆/転/4よりドマイナーカプ或/真/敷ザックバランです…
└───────────────
広いステージの上は乱舞する鮮やかなスポットライトに包まれていた。
リハーサルであるから、観客の視線とむせ返る様な熱気は未だ無い。
客席から師匠が見ている。あくまで笑顔を崩さずに大げさな動作を繰り返す。
ユーミや師匠と、そして何よりバランとするステージは大切なものだ。
幾度も繰り返したが、ひとつたりとも忘れてはいない。大切な思い出だ。そのうちの一つに成るように最善を尽くす。
師匠の手がパンと鳴らされ、別の魔術のリハーサルに入った。
舞台袖からユーミが黒いボックスを持ってくる。
私の横にそれを置くと、少し離れたところにある椅子に腰掛けた。私はボックスから手錠を取り出す。
それをバランの手にかけてしまうと、鍵を高くユーミのほうへ放り投げた。
バランは手錠を軽く引いて見せ、すぐに1mほどの台に上ってゆく。
筒状のカーテンがバランを覆い隠す。
大げさにステッキを振ると、ぱこん、と小さな音がしてバランが台の下の床に潜る気配がした。
カーテンを降ろす。未だ数秒も経っていない。ここまでは成功だ。
今度はユーミにカーテンを被せた。ぱこん。数秒で今度はユーミが消える。
台と、ユーミの座っている椅子の下の床はつながっている。床が僅かに、本当に僅かにスライドして開く仕組みになっている。
ここを素早く通るのは細身のバランとユーミだから出来る芸当だ。
また、何も無い台の上にカーテンを用意し、数秒で降ろす。ユーミが笑顔で両手を広げて見せた。
次はバランだ。椅子の周囲をカーテンで囲む。1,2,3。カーテンを引くと、手錠を弄ぶバランが椅子に座っている。成功だった。
リハーサルも終わり、俺はバランと楽屋に歩いて戻る。
バランは未だステージの雰囲気から戻って来れていないのか、頬を紅潮させて生き生きとしている。
私はふと、バランに違和感を感じた。
違和感を探っていると、ユーミが追いついてきた。軽く労った後、バランに声をかける。
「バラン、貴方足は大丈夫なの?」
「大丈夫、と申されますと…?」
「ばかね、台から通路に潜ったとき、無理な体勢で着地したじゃない」
そこで違和感の正体に気づいた。バランを左足を庇いながら歩いていたのだ。
「見られていたのですな」
照れたように笑うバランは、ユーミには嘘が吐けないと知っていて大丈夫だと答える。
ユーミも答えを予想していたのか、困ったように笑うと救急箱を取り出した。それを私に手渡す。
「じゃあ、これで手当てしてあげてね」
「な…私だって自分の足の治療くらい出来ますぞ!」
「駄目よ。どうせ貴方適当に済ませちゃうんだから」
そういうことだから、とユーミは軽やかに楽屋に帰っていった。
楽屋に戻ると、バランを手近な椅子に座らせる。
まさか本当に私が治療するとは思っていなかったらしくバランは少し驚いていたが、
すぐに大人しくなって素直に足を差し出した。
私は何も言わずに、椅子の前にひざまづいてバランの左足のブーツを脱がせる。
靴下を取り去り、ズボンの裾をたくし上げると、バランの足首は痛々しく腫れていた。
「おぉ…思った以上に紅くなっていますな」
「そんな人事のように…痛くは無いのか」
「…まぁ、そんなには」
そのくらいの嘘なら私にも見抜ける。腫れている部分を軽く触ってやる。
「―――ッ」
「…痛いんだろう」
「別に痛くなど――ぅあ!」
「そらみろ。痛いのではないか」
自分の上ずった声に驚いて、両手で口を塞いでしまった。可愛いと思ったが殴られるので口には出さない。
液状の薬を塗ってやると、冷たいのか、白い足がぴんと強張る。
固定するため、包帯でぐるぐると巻いて感触を確かめるように前後に揺らしてみる。
痛がる様子は無いので、ズボンの裾を降ろしてやった。
「これでどうだ」
「おお!ありがとう兄弟子っ」
椅子の上から私に笑顔を向けてくる。ふと、驚かせてやりたいと思った。包帯を巻いた足を手に取る。
見せ付けるように、引き寄せてから、―――包帯の上に口付ける。
「あああ兄弟子…!なにを…!!」
「はやく良くなるように。呪い(まじない)だ」
「だからといって…!」
赤くなって肩を震わす、その姿がたまらなく愛しかった。同時に手放したくないと思った。
シルクハットを奪って、座ったままのバランの額にも唇を寄せる。
ますます赤くなった可愛い弟弟子をどうしても誰にも渡したくなかった。
愛しい。愛しい。ずっと傍にいてくれたら。いられたら。
いつか師匠がこの世界を退く時、その術はきっと私に託される。
そのとき彼がそれを知ったらどんな表情をするだろう。
ただ、悲しませてしまうのなら、ほとぼりが冷めるまで逃げてしまおうと思った。
彼には申し訳ないが、弱い私にはそれしか考え付かない。
未来への謝罪の意味でもう一度額に口付けると、バランはくすぐったそうに笑った。無邪気な笑顔だった。
_________
|┌───────┐|
|│ロ stop. │|
|│ |│
|│ |│
|│ |│
|└───────┘|
[::::::::::::::::MONY:::::::::::::::::]
ピッ ∧_∧
◇,,(∀・ ;) <需要あるのかな…。お邪魔しました
. (⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒)
| |
└────────────────┘
ああああああ、あるまじかるべきGJ!
今更ながら4終わるところで、この二人にモエにモエてたところだった!!
あのテーマ曲?がまたお気に入りだから、読んでてずっと脳内にかかってたよw
ほんと、GJ、ありがとう!
亀ですが
>>425 萌えました。GJ!
好きなカプ、好きなコンビですごい嬉しいw
|>PLAY ピッ ◇⊂(・∀・ )ジサクジエンガ オオクリシマース!
北の大地の社長×もじゃ毛のキラ星
江別の独白みたいな感じになっております。
久々に降り立った北の大地の夜風はまだ肌寒く、うっかり東京での服装のまま帰ってきてしまったことに小さく溜息を吐く。
薄いシャツの襟を立たせてもそれほど効果はなくて、身震いをしながら足早にタクシーを止めた。
乗り込んだ途端、謀ったように携帯が震えた。着信を見なくても相手が分かる。相変わらず勘がいい人だ。
「もしもし」
「もう着いたのかい」
「ちょうどタクシー拾ったとこですよ。相変わらず勘がいいね鈴/井/さん」
電話の向こうで押し殺したような笑い声が聞こえる。この人の機嫌の良い時の癖だ。
「したら、今日はどこ?」
「札幌パークホテルの705」
わざと低い声で呟くその奥で、薄く衣擦れの音がしてどきっとする。ずくん、と背中に鈍い旋律が走る。くそ。
「待ってるから、早くおいで」
まるで耳元で囁かれているような錯覚に陥る。ずくん、今度ははっきりと身体が疼く。ああ、悔しいけど。
「すぐ行きますよ」
携帯を閉じる手が震える。さっきまで声を聞いていた左耳が熱い。掌がうっすら汗ばんで、先刻まで肌寒かった空気が急に、じっとりと肌にまとわりつくような感じがする。
声を聞くだけで背筋が粟立つくらい、逢いたくて、触れてほしくて
あなたはもう俺のものにはならないけど
俺の身体も心も、全部、あなたのものでいい。
報われない俺を、一生かけて、慰めてください。
なんて、昼下がりのドラマにも出てこないような台詞が頭に浮かんで
後で、涙浮かべて言ってやったら、どんな顔するだろなと想像して、笑ったら、涙が出た。
あんなに待ち焦がれてた札幌の夜は、やっぱり肌寒くて、哀しい。
□ STOP ピッ ◇⊂(・∀・ )イジョウ、ジサクジエンデシタ!
何か江別が中二病みたいな感じでスミマセソ……
588 :
風と木の名無しさん:2007/06/20(水) 21:24:11 ID:GhxjqzsMO
下げ忘れスマソ…逝ってくる
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| 需要なんか見たことないけど映画・大きい日本の人
____________ \ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| __________ |  ̄ ̄ ̄∨ ̄ ̄| 公式設定ドSのインタビュアー×中の人が公言ドMの大きい佐藤
| | | | \
| | |> PLAY. | |  ̄ ̄∨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| | | | ∧_∧ ∧_∧ ∧∧ 初投稿だドキドキ
| | | | ピッ (´∀` )(・∀・ )(゚Д゚ )
| | | | ◇⊂ )( ) | ヽノ___
|  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | ||―┌ ┌ _) ┌ ┌ _)⊂UUO__|| |
| °° ∞ ≡ ≡ | || (_(__)(_(__). || |
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
エロあり。ていうかばっかり。本番はまだないけど。
やおいはファンタジー!ですが、描写ちょっと濃いめかもなので苦手な方はスルーを。
ネタバレは、断片的な設定とか細かい部分でちょいちょいあるけど、大きなものはしてないです。
エロ厨さ加減とボキャブラリーの貧困さに悲しくなるよ!
591 :
590:2007/06/21(木) 00:05:28 ID:2DaI4UoWO
…と思ったらタイミング悪く規制で書けなくなった(´・ω・`)
すみませんがまた今度
>>590 ちょwなんという焦らしプレイwww楽しみに待ってるよ
>>587 ちょw 北の大地在住の身としては萌えずにはいられないじゃないかww
そうだよな、社長はもう別の人のものだ。
ちょっとほろっとキタ。
>>590 ちょwwww
wktkして待ってるよ。
>>590 ちょwwwwwwwww
早くも大きい日本でやお発生すかwwwwww
wktkが止まらないwwwwwwwww
597 :
590:2007/06/21(木) 20:15:35 ID:zdMWH3ql0
>>595 ごめんね、早くもっていうか公開初日に見て直後に書き始めちゃってごめんね
意外にも需要があるようでテラウレシス
ご期待に沿えるかはわかりませんが、お待たせしました。
昨日は串じゃないのに串判定されてしまって駄目だったので、
今日ももしそうなったら携帯に切り替えて続けるつもり。
もし途中でIDが変わったらそういうことですー。
|>PLAY ピッ ◇⊂(・∀・ )ジサクジエンガ オオクリシマース!
今日も、この一年弱のいつもと変わらず、僕は大/佐藤家の居間にいた。
何が起こるわけではないし、特に今はインタビューをしているわけでもないが、例のごとくカメラは回している。
はじめはぎこちなかったり、よほど上機嫌でない限り向こうから話しかけては来なかった彼だが、最近はそうでもない。
なにが普通の人と違うわけではないこの国唯一の大/日本人は、今日も変わらず昼食に力うどんを食べている。
大/日本人。
彼に対する、端から見ていても理不尽とも思えるような仕打ちを、文句を特に口にするでもなく受け止め、おそらく自ら望んでいるわけではないのに、ただ一人の大/日本人として戦う。
彼がやらなくとも、怪獣なんて日本人にとっては台風程度のものなのだ、ほかにやりようなどいくらでもある。
誰にも望まれず、人の為にやっていることなのに感謝もされず、家族からは恥ずかしいから止めて欲しいとまで言われ出ていかれる。
そんな最早疎まれるしかない職業に、この国でただ一人、望まず就いているのはどんな気持ちなのだろう。
無防備そうに見えてそのあたりの事情や内心などは全く見せない、昼食を終えてぼんやりと猫を撫でている彼を見つめた。
猫は眠いのか、煩そうににゃあと一回鳴いて彼の手をすり抜けて外へ出て行く。
それを見送った彼は、ため息をひとつついて立ち上がった。
この一年弱彼に密着しているが、彼は自らに対してなされるほとんどのことに対して、何も言わない。
広告に関することで一度マネージャーとなにか言い争っていたのは聞いたが、それ以外ではやめろだとか、いやだと拒絶する言葉を聞いたことがない。
何がそうさせているのか分からないが、たとえ一旦口では拒絶したとしても、最終的には受け入れる。
広告の時だって、結局はそうだったのだ。
なんとなく、仕事や仕打ち、家庭など、いろいろなものの現状に対する、締観を感じた。
彼はなにかを本当に拒絶することが、あるのだろうか。万年床の、テレビのある部屋に向かう背中を見つめる。
何に関しても唯々諾々といった様子である彼に、なんだか僕はとても嗜虐的な気分になっていた。
家の窓を割られたり、シュプレヒコールを起こされたり、家や行く先々にされる数多くの落書き、彼を否定する張り紙。それらに彼は、なにも言わない。
ならば、彼自身に直接なにかひどいことをしようとしたら、どうするのだろう。
僕は、彼の困る顔を、嫌がる顔を見てみたくなって、どうしようもなくなっていた。
カメラをこっそり止めて、彼の背を追う。
今までだって答えにくい質問には黙って無視をした彼だから、今回も何も答えないかもしれない。
けれど、たとえ答えなくたって重要なのは今の言葉ではないから構わないのだ。
かなりサディスティックな気持ちを抱えたまま、僕は彼の背に声をかけた。
「大/佐藤さん、」
「なんだよ」
「奥さん、今離れて暮らしてるんですよね。」
「そうだよ。君だってこの間会ったじゃないか。」
布団の上に座り、テレビをつけようとリモコンを探していた彼は、それでも声をかけると振り返って質問に答えた。
そういえば、彼は会話をするときには必ずこちらを向いて話す。
別のことをしながらというのもなくはないが、それでもこちらとの会話の合間にそれをすることが多いし、目をそらすことは多々あれど、どこか体自体を別の方向に向けながらということはない。
そんなことに初めて気づきながらも、言葉を続ける。
「そうですよね。じゃあ、普段あっちの方はどうしてるんですか?」
「…あっちのほうってなんだね。何が言いたいのかまったく分からないよ。」
察してはいるだろうに、目をそらして言いにくそうに答えた彼に、直接的な言葉を投げかける。
「何って、セックスですよ。」
「な、何を言ってるんだね君は。」
「ママとだって、名古屋なんてたまにしか行かないですよね?だったら、どうしてるんですか。まさかまだ枯れてはいないでしょう?」
「……」
下世話な質問に、彼もさすがに黙る。
馬鹿にして言っているのだと思われたらはぐらかされそうなので、わざと事務的に淡々と続けた。
「やっぱり、一人でしてるんですか。」
「…そんなことを聞いて、どうしたいんだよ君。」
「別にどうということもないんですけど、大/日本人の性生活を聞いておきたいなと思いまして。」
「…」
「それで、溜まってるならこういうのはどうかと。」
言うなり、僕は彼を万年床へと押し倒した。
突然のことについていけずに、彼は一瞬呆然とする。
普段から怪獣と戦ったりなんかしているくせに、やっぱりこの人はどこか間抜けで隙だらけだ。
だから視聴率だって悪いんだ。
そんなことを、見下ろしながら頭のどこかで思う。
「な、何を、」
とようやく抗議の声を上げようと開いた口を、僕のそれで塞ぐ。
話そうと開いた隙に舌をねじ込み、彼の舌を、上あごと歯列を、執拗と言われそうなほどに舐めて、嬲る。
彼は状況を飲み込むのがワンテンポ遅い。
「…っんぅ……んっ」
くぐもった声を漏らして、彼の反応を返せずにいた舌が、やっと僕のそれを押し返そうと動く。
昼の、日の光の入って空気中の細かな埃が舞う部屋に水音が響いて、耳からではなく口内から直接、彼の喉がこくりと鳴るのが聞こえた。
押し返そうという動きをかわして、逆に舌を絡める。
噛まれないよう片手で顎を固定し、口腔を犯すと、彼の腕が僕の肩を押し戻そうと突っ張った。
それでも強引に圧し掛かると、もともと体格はそう変わらないし、彼も特に力が強いというわけではないのだ、上から乗っている僕が有利だから押さえ込むことができる。
いや、おそらく本気で抵抗しようと思えば彼は曲がりなりにも戦いなどには慣れているわけで、経験を生かして逃げることはできるのだろう。
それでも確かにかなり力が入ってはいるけれど、僕の知るいつもの彼の言動と同じく、本気の拒絶とは思えない気がした。
構わずシャツの裾を探り、たくし上げるようにしながら腹を撫でる。
大きくなったときはたるんでいる腹だが、意外にも手には皮膚の下にしなやかな起伏を感じた。
似合わず綺麗に割れた腹筋に、なんだか滑稽な気持ちになる。
「鍛えてるんですか?どうせ大きくなったらあんまり意味ないのに。」
口付けを解いて、いつものように聞いてみる。
また、答えないのだろうか。
「…大/日本人、だからね。」
抵抗は止めていないが予想に反して目を伏せつつ返ってきた答えは、以前聞いたことのある言葉だった。
「そうなんですか。」
あの時は珍しく自棄のように呑んだ酒で陽気になっていた彼が、今はまったく違う口調で同じことを言う。
それを知らなかったことのようにさらりと流して、僕はさらに手を滑らせた。
三十代後半にしては引き締まっているなめらかな体を広く撫でると、わずかに皮膚の感触が違うところがある。
見ると、鮮やかな色が皮膚の下で模様を描いていた。
そういえば腹から胸、二の腕に背中と、ほとんど上半身全てに、伝統らしき刺青をしていたなと思い至る。
ごくわずかにざらりとしているその皮膚に触れると、身を捩るように動かす彼に、そこが他よりも敏感なのだと知る。
指先で辿るようにして胸の紋様まで伝うと、腕の力が弱まり、息をつめて体を震わせた。
「感じるんですか?」
伏せた顔を下から見上げるようにして問うと、目をそらして荒い息を漏らしはじめていた口を閉じた。
今度はこたえる気はないらしい。
都合の悪いときはすぐに黙る彼に少し腹が立ったので、やや硬くなっている乳首を抓むようにして弄ってやる。
「…っぁ、」
以前、あの子供の命よりも大事だと主張していたそこは、「焼く」ときに使うこともあってか、さすがに言うだけあるようで、彼は喉の奥から小さく声を漏らした。
思ったより高く、色気の混じった声をもっと聞いてみたくて、僕はまた硬度を増したもう片方を口に含む。
さっきまで僕の肩を押し返そうとしていた彼の両手は、もう添えられているという程度にしか力が入っていない。
軽く歯で扱いて、ねっとりと舐めて、少しだけ吸ってみる。
「っ、…ふ」
が、彼は自らの声に恥じ入ったのか、片手の甲を口に押し当てて声を殺した。
頬が、上気している。
それがまた面白くなくて、かり、と音を立ててちょっときつめに噛んでやると、胸を反らすようにして、彼の体がびくんと跳ねた。
「…くっ…は、…ぁ」
弄ぶように舌先で舐めながら顔を見上げると、目を閉じ、眉根を寄せて息を細く吐いている。
眉を寄せているのはこの一年弱で一番見慣れた顔なのに、知らない表情のように見えて、不思議な気持ちになった。
閉じた目の、睫毛との縁に、水が滲んでいる。
頬だけでなく、目元にまで紅が差していて、こんなどうしようもないような大/日本人のことが、腹立たしいことに、ひどく色気を帯びて見えた。
刺青の上を撫で、爪の先で上辺を刺激してやると、彼は必死に手の甲を噛んで声を堪える。
テレビを通してしか見ていなかった頃は気づきようもなかった、きれいに整ったかたちの手に歯形がつくのはもったいない気がして、その手をとって布団へと押さえつけた。
指の長さやバランスといい傷ひとつない皮膚といい、男らしく均整の取れた手は、初めて会ったときに気づいた、ほぼ唯一の、彼に対するプラスの印象だ。
押さえつけた彼の右手首を見ると、何時だか手遊びをしていた輪ゴムがあった。
あの時と同じものだとは思わないが、造作に対する不釣合いさとあまりにも所帯染みた大/日本人に、苦笑が漏れてしまった。
「ただのオッサンじゃないですか。」
彼は言われた意味が一瞬わからなかったようで、抵抗しようと手に入っていた力を無意識にか弛める。
僕の目線で手首の輪ゴムのことだと察したようで、またバツの悪いような顔をして、目を逸らし黙った。
そんな顔をされるとまた僕の嗜虐心が増して、困ってしまう。
もっと困らせてやりたくなって、邪魔になったシャツのボタンを外し前をはだけ、露になった首筋に噛みつくように口づけをする。
大きくなったら見えるであろう位置に、分かりやすく紅く痕を残した。
「ぁ、っ…、…君、や、やめ…っあ、」
押さえつけていない方の、彼の左手が僕の頭を押し退けようとしてか、肩から移って後頭部にかけられたけれど、まるで力は入っていない。
抗議の声も、空いている右手で胸元に触れることで遮った。
もう、撫でるように触れるだけで、彼の体は大きく跳ねる。
彼の体があまりにも顕著に反応を返すので、本当はもっと早くいやだと言わせて、
適当な所で寸止めしてやろうかと思っていたのだけど、止まらなくなってしまいそうだ。
手を、胸からまた腹のほうへと滑らせ、そのまますでに勃ち上がりかけている股間をなぞる。
服の上から形をなぞると、それだけでさらに芯を持った。
「やっぱり、溜まってるんですか?もうこんなになってますよ。」
顔を背けて声を噛み殺す彼の耳元に、わざと笑みを込めて囁いてみる。
かっと瞬時に耳まで赤く染めて、それでも彼は無視を決め込む。
黙っているのを好都合とばかりに、僕は彼の前を寛げる。
下着の上からまた柔らかく擦ると、彼の腰がわずかに浮き上がり、息がさらに上ずった。
「は、…う、…っぁ…」
今までに男との経験があるとは思えないし、受け身の愛撫に慣れているわけでないだろうに、いとも簡単に篭絡する。
「分かってたけど、やっぱりMなんですね。」
「あ、あっ……や、め…」
言いながら強く扱くと、もう声も抑えられないようで、先ほどから僕の頭に添えられていた彼の左手がぱたりと平たい布団に落ちた。
先ほどから抑えたままだった彼の右手を、もう力が入らないだろうと判断して、開放してやる。
案の定、開放したにもかかわらず、彼は手を動かさない。
もうすっかり勃ち上がっている彼の陰茎が、下着を押し上げて窮屈そうに見えた。
僕が下着もろとも彼の下半身を覆っていた衣服を腰を支えて浮かせながら取り去ると、
脱がせたときに擦れたのが刺激になったらしく、彼はまた小さく喘いだ。
繁みから勃ち上がる陰茎の先には、すでに先走りが滲んでいる。
それを恥じているのか、彼の顔を見上げると顔を背けたまま目を固く閉じていた。
その顔をもっともっと困らせて、いっそ泣かせてみたくさえなる。やめろ、だけでなくいやだ、とはっきりと口に出させてみたい。
男のものを舐めるなんて考えられなかったけれど、あの耐えるような、困った顔をもっと見るためになら、できそうな気がする。
「っは、…あ……っん」
僕が右手でそれを直接握ってゆるゆると動かすと、無意識にか彼の腰も動いて、さらなる快感を求める。
いやらしい体ですね、なんてベタなことを言ってやろうかとも思ったが、どうせ黙ったままだろう。
それよりは、と息をつめて覚悟を決め、僕は彼の陰茎を口に含んだ。
雫を舐めとると、初めて味わう苦味と塩味を感じたが、なぜか嫌悪感はない。
先の割れ目を舌でなぞり、軽く吸いながらできるだけ奥まで含む。裏筋も丹念にゆっくりと舌先で舐めあげると、体を捩るようにして悦がり、喘いだ。
「あっ、…ぅ、あ……っぁ、なに、を……あ、あ……っ」
何をされたのかすぐに分からなかったようで、先ほどからずっと目を閉じていたのが、驚いたようにこちらを見る。
繁みから勃ち上がった自らのものが、僕の口に含まれているのだと理解すると上体を起こし制止しようとしたが、これ見よがしに先端を舐めてやると、すぐに声を上げてまた崩れた。
片手で陰茎を刺激し、舐め、もう片手で肌の模様と乳首に触れて弄ると、目尻から雫が流れて、布団に広がった長い髪へと染み込んだ。
僕の唾液と彼の先走りとが混ざって、それも伝い滴って布団に染みを作る。
先端を、触れるか触れないかくらいに舌先で舐めると、限界が近いようで、息がいっそう荒くなり内腿が震えた。
「もうイきそうなんですか?」
声をかけてももう答えることもままならないらしい。
けれど、涙をいっぱいに溜めた目でこちらを見て、必死に一度頷いたように感じた。
「っあ、あ…っ、も……っぁ…!」
手で彼を握るようにして、強く何度も扱く。同時に口に含んでやはり強めに吸うと、あっけなく彼は達した。
口の中に苦く青臭いような独特の味とにおいが広がる。
さすがに飲み込む気にはならなかったので、これみよがしに口を手で拭い、自分の人差し指と中指を舐めるようにして彼の精液を指の上に乗せた。
彼はそれを見て何も言わぬまま気まずそうに目をそらした。左腕を目の上に乗せて、隠す。
荒い息をついたまま、その状態でくたりと脱力している。
僕は、彼の息が少しずつ整う様をぼんやりと見ながら考えていた。
彼がとうとう達するまで本気の強い拒絶をしなかったことと、いやだ、とは言わなかったこと。
ここまでされて、なお拒絶しないのは、なぜなのだろうか。
彼にこういう趣味があるとは思えないし、おそらくこれは、たとえ僕以外の人間が相手であろうと同様だろう。
彼について僕がなにかを考えるなんて、この一年弱ではじめてのことだ。
今まで彼自身についてそもそも興味すらないつもりでいたのだが、自分でも思っていたより彼になにかしらの気持ちがあったらしい。
それはもちろん恋愛感情だのの類ではないし、友情ですらもないのだけれど、一年弱の密着取材でなんとなく生まれた同情のようなものとでもいえばいいだろうか。
尊厳を踏みにじるような行為をされても拒否をしない彼に、僕は初めて、彼の心内の見えない何かを一瞬だけ垣間見たような気がしていた。
そして、それをもっと見たい。
さっきまでのいやだ、やめろと言わせたいという自分の気持ちは、そこから来ていたのかもしれない。
僕は、彼のその何かをもっと見るために、彼にそっと手を伸ばした。
_________
|┌───────┐|
|│ロ stop. │|
|│ |│
|│ |│
|│ |│
|└───────┘|
[::::::::::::::::MONY:::::::::::::::::]
ピッ ∧_∧
◇,,(∀・ ) ヤッパリ ヒトリデコソーリミルヨ
. (⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒)
| |
└────────────────┘
ごめんね、やたら長くてごめんね
あんまりにも長いのでちょっと本番前に(たぶん一時)停止
続きは今度…できたらいいな。
ももも萌えたー!!
続き楽しみにしてます!!
ちょっくら映画館行ってくる。
>>597 まだ映画見てないけど禿上がるほど萌えたよ、GJ!
この先も楽しみに待ってるから―!
____________
| __________ |
| | | |
| | >> PLAY | |
| | | | ∧_∧ 801的にマイナージャンルの続きです。
| | | | ピッ (・∀・ ) 木こりのおっちゃん×赤毛時代の主人公
| | | | ◇⊂ ) __ エロ描写しかないです。無理矢理な感じでもあります。
|  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | ||―┌ ┌ _)_|| | 苦手な方はご注意。最後に怖い人が出ます。
| °° ∞ ≡ ≡ | || (_(__) || |
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
>>525-537の続き
「はっ、はっ、・・・はあっ・・はぁ・・・ん・・」
快感の余韻に浸ってぐったりと横たわる刃牙から体を離し、安藤は片手でベルトを外しズボンとパンツを脱いで
そそり立った逸物を取り出した。
溜まっていた熱が空気にさらされ、そこからからむわっと湯気が立ちこめる。
「おい、寝るんじゃねえよ。今度は俺の番だぞ」
射精の疲れで眠ってしまいそうな刃牙の頬をぺしぺしと叩き、腕を引っ張って身体を起こす。
「ん〜・・ん、ちょっと待って・・・身体、痛い・・・・」
腕を引っ張られて起き上がらせられた刃牙は四つん這いの体勢で荒い息を吐いている。
布団に座り込み足を広げ、安藤は自身の逸物をつかみ刃牙の顔を上向かせる。
顔を上げ、安藤のモノを見た瞬間、刃牙が驚いて固まる。
尿道から先走りがあふれ、光に反射してヌメヌメと光る太く赤黒いそれは、なんとも言えないグロテスクな印象を与えていた。
自分のペニスとは比べ物にならない程大きく、黒い逸物に怯む刃牙におかまいなしに、
安藤は刃牙の顔を自身のカリ部分へ押し進める。
「え、ちょ・・・これ、舐めんの・・・?」
「いやか?嫌なら手でもいいけどな。口でやられる方が気持ちいいんだよ」
「ちょっと、・・・やだ」
「ちっ・・・んじゃ手でしごけ。その代わり、下手だったら無理矢理咥えさせるからな」
「う・・・・」
長いこと自分の快感を得られないでいた安藤は、早くヤりたい気持ちと刃牙の躊躇うような返答に少しイラつき、舌打ちをする。
「ほら、持って。しごき方ぐらい分かるだろ」
「わかるよ・・・」
安藤の股の間にしゃがみ込み、刃牙はチンポを握るとゆっくりと上下にしごき始めた。
陰茎をしごきながら、親指が尿道をいじる。ゆっくりとスライドさせながら、時々激しくこすってみる。
自分自身がマスターベーションをする時の動きをそのまま行っているのだろう、
刃牙は目をつぶり、目の前にある逸物を黙々としごき続ける。
安藤の口から軽い吐息が漏れる。
あまり上手くはないが、刃牙にtelincoをしごかせている、と思うと自然に興奮が高まってくる。
上から刃牙をじっと見下ろしながら、頭に手を置きゆっくりと撫でる。短い赤毛をさわさわとかき混ぜると、いい匂いがする。
ふっと刃牙が顔を上げてこちらを見ると、「気持ちいい?」と聞いてきた。
「すごい、先走り出てるよ、安藤さん・・・。ここ、気持ちいいの?」
そう言って裏筋とすっと撫で上げられると、また尿道から汁があふれ出してきた。
「ああ・・・そこ、イイとこだ・・・」
見上げる顔が幼くて、何も知らない少年を調教している気分になる。
もっと、色々なことを教えこんでやりたい。ぐちゃぐちゃにしてやりたい。
そんな気持ちがムラムラと湧き上がってきた。
頭を撫でていた手にぐっと力を込めると、無理矢理刃牙の顔を自分のチンポに押し付ける。
「!?・・何」
「チンポ、舐めてくれ・・」
「え、だって・・・」
「いいからくわえろ」
刃牙の頬にぐりぐりとtelincoをこすりつけ、安藤はさらにハアハアと荒い息を出す。
頬に当たる逸物に少し嫌そうな顔をした刃牙だったが、観念したのかきゅっと目をつむってをゆっくりと舐めはじめた。
安藤の腰を掴んで横から棒をちろちろと遠慮がちに舐めながら、左手でタマをやわやわと握る。
きゅっとタマを絞られると「うっ」と呻き声が漏れる。
「ふうぅ・・・もっと、しゃぶって」
頭を押さえつける手を離すと、安藤は刃牙の胸をゆっくりと撫でて乳首をきつくつまんだ。
「んふっ、ん・・うん・・・」
頭を起してもう片方の手でチンポの付け根をつかむと、口に含んでしゃぶりはじめる。その頬には赤味がさしている。
じゅぽっじゅぽっと卑猥な音が響き、暖かい粘膜に包まれた逸物がびく、びく、と口の中で痙攣する。
乳首をコリコリと刺激すると、刃牙の体が反応を示す。股の付け根で萎えていたはずのtelincoが再び硬さを取り戻しはじめていた。
telincoをしゃぶりながら乳首をいじられて、刃牙もまた感じているのだ。
(ほんとにエロガキだな、こいつは・・・)
安藤は一心不乱にしゃぶり続けている刃牙の腰をつかむと尻を高くあげ、両手で尻肉を左右に拡げると
指をアナルに入れて、ゆっくりと抜き差しする。さらに手を下げてチンポの裏筋をすっと撫でる。
「んんぅっ・・・んんっ」
ピクピクと反応しながらも、刃牙はtelincoをしゃぶるのを止めようとしない。
タマを中で転がすように揉みこみ、棒を吸い上げ、カリ首の周りを舌で嘗め回す。
「そうそう・・うまいじゃねぇか。チンポおっ立てて、いやらしい奴だな・・・」
舌を尿道から裏筋へ、さらにタマの方へと移動させて頭を低くした状態で尻だけが高くあげられた格好は、
早く入れてくれと言わんばかりに誘っているように見えた。
「気持ちいいか?ケツの穴がピクピクしてるぞ。・・・刃牙。もっと気持ちよくなりてぇだろ」
「ん・・・」
犬がミルクを飲むときのように舌で陰茎をちろちろ舐めながら、刃牙が小さくうなずく。
その中からひとつの小さな瓶を手に取って戻ってきた。
安藤は刃牙の頭を離し中断させて立ち上がると、大量の薬草や種などが瓶詰めにされた棚の方へ行き、
四つん這いの姿勢でぼおっとしている刃牙に、「こいつはな、俺特製のとっておきの媚薬だよ」と言って口元だけ笑って見せた。
薄い緑のどろどろした液体が手から零れて床に落ちる。
溶けたスライムのようなものを手の中でぐちゃぐちゃと掻き混ぜ、刃牙の尻側に回りこむ。
「初めてでいきなり突っ込まれるのは痛えからな、こいつでケツの穴をよぉくほぐしてやるんだよ。まあ、それでも少しは痛いだろうがな」
しかし、布団に顔をうずめて呆けている刃牙に安藤の言葉は耳に入っていないようだった。
尻の肉を持って穴をよく見えるようにすると、大きな掌で全体を擦りつけるように尻の穴から蟻の門渡り、睾丸、ペニスとまんべんなく媚薬を塗る。
残った液体を指の先にすべて垂らすと、肛門の周りのシワを伸ばすように優しく撫でつつ、二本同時に突き刺した。
「っんあ!・・あ、ああああ・・・・」
いきなり太い異物を肛門に挿入された衝撃で、刃牙は顔をあげて叫ぶ。
反動でぎゅうっと締まる穴に、指をずぶずぶと奥まで突き刺していく
縦に引き伸ばされたアナルが苦しそうに喘ぐ。
「ううう・・・ん、ああ・・・なか、熱い・・」
「そうだろ、俺が作った強力なエロ薬だからな。これをケツに直接塗られるとな、ケツ穴がだんだん柔らかくなって
女のマ○コみたいに濡れるようになるんだよ。催淫剤も混ぜてあるから、チンポしごかれるだけじゃ満足できなくなるぞ。
今に指二本じゃ足りなくなるだろうよ」
そして、さらに指をもう一本入れる。さすがに少しきつくなったが、
ペニスを入れるにはまだまだ足りないので気にせずピストン運動を繰り出す。
「はひっ、はっ、あっ。あ、安藤さん、きつい・・・」
「ん〜?こんなんできついなんて言ってたら後がつらいぞ」
「なんで、そこばっか攻めんの・・んっふ」
「なんだお前、男同士のセックスの仕方知らねえのか。ここにな、俺のチンポを突っ込むんだよ。だから・・・」
ぴた、と刃牙の動きが止まる。それにつられて安藤も指の動きを止める。「どうした?」と問いかけると刃牙が驚いた顔でこちらを振り向く。
「入れるって・・なんで?チンポしごきあって終わりじゃないの?・・やだよ俺そんなの!」
「だから痛くねえように拡げてやってんじゃねえか。悪いが俺はここでやめる気はねーぞ。いいから力抜いておとなしく寝てろ」
起き上がろうとする刃牙を布団に無理やり押し付け行為を続けようとするが、刃牙も力を込めて必死に抵抗する。
「ぃやだ!そんなの聞いてねえよ!んんっ・・・離せ、離せってばっ・・この!」
暴れる刃牙の足が安藤の股間を直撃し、強烈な痛みに安藤の顔が歪み、
「ぐあっ!」と呻いて股間を押さえその場にうずくまる。
アルコールで鈍重になった身体を必死にコントロールしながら刃牙は布団から抜け出し、安藤と距離を取る。
焦りと恐怖で身体が思うように動かず、立ち上がろうとして足がからまり転んでしまった。
急所への直接的な打撃にうずくまっていた安藤が顔を上げて刃牙を睨みつける。
「このガキ・・いい加減にしろよ・・・!!」
安藤の見た事もない恐ろしい顔に、刃牙の顔が恐怖に引きつる。
肉体的な痛みをもたらす喧嘩の相手とは全く違う別の怖さが全身を駆け巡る。
巨大な肉塊が鬼のような形相でもって自分に襲いかかろうとしているのを感じて、
刃牙は震える足を押さえながら迫ってくる男から逃げようとするが、狭い山小屋の中で自由に動ける場所は少なく、
跳びかかってきた安藤に腕をとられ身体を壁に押しつけられた。
「いっ!・・ぐっ・・げほっ」
背中を壁にしたたかに打ちつけ、一瞬刃牙の息が止まる。
安藤の胸がぐいぐいと刃牙を押さえつけ、刃牙はつま先立ちになって浮き上がる身体を必死に止まらせようとする。
耳の中に安藤の荒い息がかかる。
「もう手加減はしねえぞ。このまま突っ込んでやる」
そう言うと安藤は刃牙の片脚を持ち上げて無理矢理開かせると、怒張した自身をアナルに押しつけ挿入し開始(はじ)めッッ。
「やだ!やめろ!!ぃやだっ・・・・ぃぎぃあああがああああ!!」
クスリを塗っていたとはいえ、力を入れてぎゅっと窄まっている肛門に指の何倍もの太さの逸物が挿入されて、
刃牙は熱い杭で全身を貫かれたような痛みに咆哮した。
「ひぎぃっ!ぐあっ!あっがっ!うぐ!・・うっ・・ぎっ、ひっ」
「だから言っただろうが。おとなしくしとけって・・」
口調は柔らかだったが腰の動きはそれとは逆に激しく、刃牙は痛みに全身を引き攣らせぼろぼろと泣きながらそれを受け入れる。
もう片方の脚も持ち上げ刃牙の体重を壁に預けて抱きかかえると、一層奥まで深く挿入される。
熱い杭が中を穿つたびに刃牙の身体に自然と力が入り、背中に回された両手がシャツを強く引っ張る。
ずりゅっ、ずりゅっ、と抜き差しされる肉棒から垂れる汁や粘膜の糸に混じって、一筋の血が内腿を伝って流れ落ちた。
「ひっ・・ひぐっ・・・うっ、ふっ・・・いた・・い、あんど・・さん」
首筋に顔をうずめて泣く刃牙の悲痛な泣き声がさらに興奮を高め、扇情的な効果となって下半身に響く。
安藤は刃牙の首筋をきつく吸い上げながら、欲望のままに腰を動かし続けた。
しばらく自分の好きなように、激しい腰使いで締まりを愉しんだ後、安藤は腰の動きを緩やかに変えていく。
ペニスの位置を微妙に変えつつ刃牙の気持ちいい場所を探す。力なく壁にぐったりと背を預け、
安藤の動きに合わせて惰性で揺られる刃牙の身体はすでに反抗する気力もなかった。突き上げられるたびに背中が壁に擦れて痛む。
泣き腫らした目は俯いて自らの結合部分に抜き差しされる太い逸物を見ていた。
あれからもう何分も挿入され続けていた為、下半身の痛みは多少やわらいできており、
入れられた直後は痛みで萎えていたペニスが緩やかな動きに変わってだんだん反応を見せはじめた。
穴の奥まで深く突かれる動きには痛みしか伴わなかったが、
アナルの浅い位置で繰り返される軽いピストンに、もやもやした疼きが刃牙の下半身に生まれてきていた。
「刃牙、ここがいいのか?ここらへんでチンポ動かされるのが気持ちいいのか」
「んぅっ・・・ふ・・んっ・・」
濡れた赤黒いグロテスクな生物が自分を犯している事が嫌でたまらないのに、
いやらしい下卑た興奮が身体の中から湧き上がってくるのを止められなかった。
それまで何の反応もなかった刃牙のペニスが反応を示した事で、安藤は執拗にその場所を攻めはじめる。
無表情だった刃牙の顔に赤みがさしてきて、甘い喘ぎ声が漏れる。
感じる場所を亀頭でグリグリされると痙攣して尿道口から塩辛い汁が溢れだす。
前立腺にゴリ、と当たるたびに「ぁあっ」と高い声をあげる。
「ふぅっ・・・はは、感じてきたな。ココを無理矢理刺激されるとな、自分の意思に関係なくイっちまうんだよ。ほれ、どうだ?イイだろ?」
「あ・・あっ!んふっ・・んうっ!」
完全に元気を取り戻した刃牙のペニスが、突かれるたびにぷるぷると揺れて先から漏れる液が四方に飛び散る。
摩擦でヒリヒリとした肛門の痛みもいつしか快感へと変わっていった。
--------------------------------------------------------------
「はぁっ、はあっ・・ん。・・・この体勢だときついな。ちょっと移動するからしっかりつかまってろよ」
そう言って身体を引き寄せると、駅弁スタイルのまま刃牙を抱えて布団へと移動する。
「はぁっ!・・・んっ、んふうっ、あっ、んっ」
「ちょっと血が出てるな。まあ、これくらいなら大丈夫だろ。刃牙、遠慮しないで声出していいぞ」
ぱん、ぱん、と尻肉がぶつかる小気味良い音が響き、刃牙は布団をぎゅっと握りしめながら後ろからのきつい攻撃に耐える。
何も考えられず、腰のリズムに合わせて「あ、あ、あ、」と声が出る。開いた口からよだれが垂れる。
(なんで・・俺、こんなこと・・されてんだろ・・・・)
一瞬よぎった思いもだんだん激しくなる動きにかき消され、刃牙はどうでもいい気持ちになり喘ぎながら腰を振る。
「くっ・・・はぁっ・・すごい締めつけだな・・・もうイキそうだ・・」
絶頂が近くなってきたのか、安藤の声にも余裕がなくなる。
腰を掴んでいた手を回し、引き寄せ、さらに結合部を密着させる。
全体を覆うように前かがみになった安藤の熱い息が刃牙の耳もとにかかる。
気持ち良くはあるが、まだ尻だけの快感では絶頂に達せない刃牙は、イキたくてもイケないもどかしい気持ちでいっぱいだった。
ペニスをしごきたくてたまらなかったが、身体にまわされた安藤の腕が邪魔して手が届かない。
「あんど・・さんっ、俺っもっ、・・イキたいっ・・・!チンポ・・しごいてっ・・・」
懇願するように刃牙が言うと、安藤は胸の下に回した手を離し竿とタマを一掴みにしてぎゅっと握る。
「あっ!あああんっ!んっ、ああっ、ひっ、あっ!」
「はぁっ、はっ・・・んっ!・・出すぞ。お前も・・・イけ!」
安藤の身体に一層力が入り、めちゃくちゃに腰を打ちつけたかと思うとペニスがびくびくっと痙攣し、熱い液体が刃牙の中に注がれた。
射精した瞬間手に力がこもり、ぎゅっと絞られた刃牙のペニスも安藤の掌の中で絶頂を迎え
た。
-------------------------------------------------------------
ずるっと抜かれた安藤のペニスには刃牙の体液と多少の血が付いていた。
刃牙の肛門は長時間の挿入のせいで、抜かれてからも完全には閉じきらず隙間から大量のザーメンが溢れ出し、布団を汚していた。
初めてのアナルセックスに加えて二度も射精したせいで完全に疲弊しきっていた刃牙は
そのまま布団の上で気を失い、今は安らかな寝息を立てて眠っていた。
(ちょっと、無理しすぎちまったかな・・・)
裸のままの刃牙に毛布をかけてやり、すやすやと眠っている頭を撫でながら安藤は後悔の念に襲われていた。
「やりすぎちまったかなぁ〜・・・」
自分の情欲の為にこんな子供を傷つけてしまったのかもしれないと思うと、
欲に我を忘れて無理矢理襲ってしまったことを改めて後悔する。
「いや、しかし・・こいつもそれなりに楽しんでたみたいだし・・・?まあ、やっちまったもんは仕方ねえしな・・・」
「なるほどな。そいつぁ仕方ねえな」
「ああ、そうだな・・・・・・って」
いきなり聞こえてきた声に驚いて振り返ると、いつの間に侵入したのか、奇妙に恐ろしい笑顔であの男が扉の前に立っていた。
「ゆ・・ゆうじろ・・・!!」
「ずいぶん楽しいことやってんじゃねえか。俺も混ぜろよ、安藤」
「いや!違うんだ!これは・・・」
「俺の息子はどうだったよ?」
「・・・・!!!!」
3秒後、山小屋の中から絹を引き裂くようなおっさんの叫びがこだましたとか・・・。
「・・ふん。口ほどにもねぇケツ穴だな」
カチャカチャとベルトを直しながら、尻丸出しで気絶した安藤を見下ろす。
そして布団の上ですやすやと眠っている刃牙の方へ歩み寄ると、片手で毛布ごと身体を抱き上げる。
脚を伝ってぽたぽたと流れ落ちる白い液体を見て、勇次郎は静かに目を閉じた。
「刃牙・・・色を知る年齢か・・・・」
寂しそうにつぶやいて、範馬父子は音もなく去っていった。
____________
| __________ |
| | | |
| | □ STOP. | | 終わりです。
| | | | ∧_∧ いや〜telincoって色んな呼び名があるもんですね!
| | | | ピッ (・∀・* ) 子煩悩パパは友情出演です。ちなみに掘ってます。
| | | | ◇⊂ ) __ 軽い矛盾は左へ受け流してください。さようなら。
|  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | ||―┌ ┌ _)_|| |
| °° ∞ ≡ ≡ | || (_(__) || |
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
ちょwwwww勇次郎wwwwwwww
萌えた!誰にって、勇次郎に!
|>PLAY ピッ ◇⊂(・∀・ )公開中の映画プレステ/ージのボー伝×案ジャーだyo!
※ネタばれを含みますので、未見の方は読まないことをお薦めします。
この作品は特にネタばれしてはならない映画なので、ご注意を・・・
「今日、奴に会ったらよく見ておけよ」
「なぜだ?」
質問に答えず、”相棒”は口の端だけを上げて笑った。手早く動き続ける指先は、顔に詰め物をし付け髭をつけ、見る間に自身を変容させていく。
「奴に何かしたのか」
「まあ、腹いせというやつだ。それは俺たちの共通の目標だろう、ミスター・ボーデン」
「どんな腹いせを?」
視線を送った先で、ファロウが”完成した”。それを見ながら、やや焦って言葉を継ぐ。腹いせは俺たち共通の、いや、ボーデンという一人の男の
目的には違いない。しかしだからこそ、どちらが実行する場合だろうと、二人で計画し、結果を二人で共有してきた。
「ファロウ、奴にどんなことを」
ファロウは表情の読めない眼鏡面をゆっくりこちらに向けると、黙って立ち上がった。こうなると無駄であることは分かっていた。ファロウは、
ボーデンとは違う、寡黙な男だからだ。
その日のショーに、アンジャーは現れた。前から3列目、右から6人目。変装をしていてもすぐにわかる。
「さて、ではどなたかこちらへ来て協力して頂こうーー」
そのとき、アンジャーと目が合った。しかしいつもの彼ではなかった。アンジャーは狼狽したように二度ほど瞬きをし、すぐに目を伏せた。
およそ自信家の彼らしくもない。その晩のパフォーマンスはそこそこの喝采と共につつがなく幕を閉じた。
その後何週間か、幾度か彼を見かけることがあったが、様子は同じだった。彼のショーに出向けばそこにはいつも通りの華やかで堂々としたアンジャーがいるのにーー
「何をしたんだ?」
問い質すと、おどけた仕草で相棒は首をすくめた。ごみごみした楽屋を片付けるのは後回しだ。今日は最後に瞬間移動をやったから、目の前にはもう一人
自分がいる。そいつはにやにやしながら、別の問いを発した。
「奴はどんなふうだった?」
「俺と目が合うと始終おどおどしてる」
「そうか、俺の時と同じだ。全く、いい気晴らしになる」
「何をしたんだ」
少し声を大きくして、繰り返した。もう一人のボーデンは、軽口をやめてすっと真顔になった。
「言ってもいいが」
「…何だ」
「なぜそうも気にする?」
なぜだと。もう一人の自分の動向が隠されているのだから、気にしない方がおかしい。
ただそれだけのことだったはずだが、なぜか一瞬、口を噤んだ。ボーデンはまっすぐにこちらを見つめている。
「…奴に固執するのは、お互い様だ」
視線に耐えかねて零した言い訳めいた言葉に、「おどおどしたアンジャーには不満か」と重ねるようにボーデンは言った。今度はこちらが黙り込む番だった。
短い沈黙の後、呆れたように眉を上げて、「まあいい」と相棒が吐き出す。「何、下らない腹いせをしてるだけさ」
「…お前が”プレステージ”を終える日は、ショーの後しばらくどこかに消えてる」
「何だ、知ってるじゃないか」
「何をしてるんだ」
ひと呼吸おいて、もう一人の自分が語り出したことは、およそ”自分”がやったことだとは思えなかった。信じがたい。
「お前がステージから消える、俺が現れる、拍手喝采がわき起こるーーその時のアンジャーの顔と言ったら!奴はまだトリックがわかっちゃいない、
俺たちの秘密を知らない限り永遠にわかりはしないんだ」
彼の表情には酔ったような恍惚があった。本能と理性の狭間にあるあの狂気に似たそれが。
「どうしようもない優越感が俺を支配する、アンジャーのあの敗北者の目!あのアンジャーが打つ手もなく途方に暮れているんだ、俺はもっと滅茶苦茶に
してやりたくなる、そう、滅茶苦茶にーー」
「あいつの帰りを追って、後ろから手首を捕まえるだけだ。あいつの心の奥底にある敗北感、秘密を知りたい好奇心、それがあいつから抵抗を奪うんだ」
「お前も味わいたきゃ試してくればいい」
やめろ、と耐えかねて遮った。
アンジャーへの腹いせはマジックのステージでなされなければ意味がない。奴の一番大事なマジックのステージで。それなのに、こいつのやってることといったらーー。
「お前はーー俺じゃない、ボーデン」
「いいや、俺はお前だよ、ボーデン」
「俺は趣味じゃない」
「俺だって男をいたぶる趣味はない、だがアンジャーは別だ」
見たことのない光がもう一人のボーデンの中に煌めいていた。
アンジャーは別。それは、アンジャーという存在を絶えず意識し続けていたボーデンの半身である自分にも、痛いほど分かる。だがーー