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| | | | ∧_∧ これで終わりかな?
| | | | ピッ (・∀・ )
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ひとまず本編は完結です、ありがとうございました。
この話のその後の話が2〜3レス分程ありますが、
信光でエロ無し死ネタとなっています。
少し間をあけ日付が変わってから投下しますので、
苦手な方やここまででいいという方はスルーして下さい。
GJGJGJGJ
続きも楽しみにしてます
大粒の涙をながすみったんがリアルに脳内で再現されてテラ萌えた!
GJ!
続き楽しみにしてるよ
待ってました!超GJ!!
3/5のみっちゃんの台詞で 萌 え 死 ん だ
ああぁっ・・・萌え・・・
続きも楽しみにしてます!
GJ!!!
こんなみっちゃんを待っていました。
どうもありがとう!!!
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| BASARAの触手×みっちゃんその後if
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| __________ |  ̄ ̄ ̄∨ ̄ ̄| 信光死ネタでエロは無いよ
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| | | | ∧_∧ ∧_∧ ∧∧ ドキドキ
| | | | ピッ (´∀` )(・∀・ )(゚Д゚ )
| | | | ◇⊂ )( ) | ヽノ___
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薄暗い路に足音が響く。
水と埃が交じり合った匂いの其処を暫し歩くと、
信長は扉を見つけ奥へ踏み入った。
開いた途端、むっとする青臭さに思わず眉を顰める。
それでもその侭進んでいくと、
格子を隔てた向こうに一人の男を見つけた。
拘束具も見当たらないのにぴくりともせず
横たわっているその男は――
「…光秀…」
艶のあった白く長い髪は見る影もない程に乱れ、
此方に向けられた臀部からは未だ新しい白濁が流れ出していた。
この場所に今、自分と光秀以外の人間は居ないというのに。
「……信長公?」
ゆらり、と立ちあがり振り向いた顔に嘗ての鋭さはなく。
蒼白だった肌はやつれ、薄汚れ、土気色をしていた。
「やっと…この長い悪夢に、貴方が…」
がさがさの唇が震え、掠れた声が呼ぶ。
信長は隔てる格子を乱暴に叩き壊し、
此方に手を伸ばす光秀の方に歩み寄った。
「信長公……さぁ、私を抱いて下さい…
ずっと、ずっと待っていました…
せめて、夢から逃れられないのなら……
貴方に抱かれたいと、そう思っていたのです…」
首に伸びてくる手を、信長は振り払わなかった。
そうする必要もない事がわかっていたから。
案の定、光秀の腕はするりと首へ回しこそすれど、
その侭締め上げようとする素振などは一切見せない。
「ふふふ…ああ、嬉しい……嬉しい」
片手を信長の首から滑らせると、
光秀は甲冑の下へ手を滑り込ませ信長自身を握り込む。
「これ…下さい。私に下さい……」
「…光秀、お前が欲したのはこの命ではなかったか?
それが…全く、全く腑抜けたものよ……」
信長は、手にしていた刀を静かに握りなおす。
604 :
3/3:2007/05/10(木) 00:05:41 ID:2VdhmRLc0
「このように落ちぶれた姿…見たくなかったぞ、光秀…」
肩を一度引き、ズッ、と刃を突き上げる。
それは光秀の脇腹から刺さり、心臓へ至って背へ抜けた。
「……やっと…この夢から、醒められるのですね?
貴方の手で、こんな風に終われるなんて…
嬉しい……信長公、私は、う、れし…」
唇がぬらぬらと血で汚れて行く。
首に掛かった手から力が抜け、
刀を抜くと光秀の体はそのまま崩れ落ちた。
「ふん…笑っておるわ」
足許に横たわった光秀の傍らへしゃがみ込んでみれば、
その顔には弱々しい笑みが浮かんでいて。
信長は手を伸ばし、開いた侭の目をそっと閉じた。
「…光秀、是非もなし…」
いつも通り憮然とした表情を浮かべる信長の拳は、
固く握り締められ微かに震えていた。
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| | □ STOP. | |
| | | | ∧_∧ 本当の本当に終わりだよ
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最後の最後まで見てくださった姐さん方に改めて感謝を
GJ!
二人ともせつない・・・
GJでした
あぁ、いい・・・・・・っ!
>>607 GJです。切ない2人に泣けます・・・
素敵なみっちゃんをありがとう!
心に残りました・・・!
609 :
608:2007/05/10(木) 01:22:48 ID:cC6+FUUA0
アンカーミスしました。本当ごめんなさいorz
>>605さんGJ!
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| 推奨年齢はファミコン世代です
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| __________ |  ̄ ̄ ̄∨ ̄ ̄| ついてこれない人ごめんなさい
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| | | | ∧_∧ ∧_∧ ∧∧ ドキドキ
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午後。満腹になったうえ、ぽかぽか陽気で幾度となく睡魔が襲ってくる。
デスクワークは諦めて、眠気覚ましに体でも動かそうと、
礼次がダンボールの山を整理していたときのこと。
どうしてもそれが気になり、棚の上のみかん箱を凝視していた。
「あのダンボールだけ、何が入ってるのか書いてないなぁ」
通常、ダンボール箱には何が入っているのかを、すぐ見える位置に書いてあるのだが、
礼次が見たところ、この「三ケ日みかん」の箱には何も書かれていないようだ。
しかも長い間放置されていたらしく、うっすらと埃が積もっている。
「過去の伝票とか…かなぁ?」
脚立に昇り、なるべく埃を立てないよう、そっと箱の取っ手を掴み手前に引き寄せた。
その手ごたえは意外なほど軽く、傾けると、中からガシャっという音が聞こえた。
どうやら礼次の想像していた物とは違っていたらしく、
箱の中身を確かめるべく棚から下ろすことにした。
「おお!」
箱の中身を確認して、礼次の目が輝いた。
「おーい飯乃ー!」
「なんすか〜?センパーイ!」
子犬のように駆けてきた後輩に、礼次は嬉々として発掘したお宝を見せてやった。
「これ見ろよ!」
「わぁ〜、ファミコンじゃないっすか〜」
「懐かしいだろ〜。でも、なんでこんな所にあったんだ?」
棚にあったときには死角になっていた側面も確認するが、何も書いてはいない。
その間に飯乃は、みかん箱の中に入っていた紙袋を取り出していた。
「この中にソフトが入ってるっす」
どうやら下ろしているときに、中でガシャガシャ音がしていたのは、これが原因だったようだ。
礼次と飯乃は仕事を忘れ、懐かしそうにソフトを一つひとつ手にとって、
共感したり、年齢差を感じたりと会話を弾ませていたが、
唐突に礼次は、しゃがんでいた状態から一気に立ち上がると、注意深く辺りを見回した。
「どうやら、部長も優ちゃんも帰ってくる気配がないみたいだし…。飯乃、やるか!」
「はいっ!」
販促用のテレビまで引っ張り出し、飯乃が配線を繋いで、
昼下がりのレトロゲーム大会が始まった。
フロアの隅に仲良く座り込んでカセットを差し込む。
「ツインビーか〜。敵と鈴を掛け持ちするの苦手だったんだよなー」
「はい先輩。1コンっす。僕はウィンビーで」
「うわー、なんかドキドキしてきたぞ〜」
「…………あた。もう残り一機だよ〜。飯乃。お前、久しぶりって言いながらも上手いよなぁ〜」
「じゃあ、僕が先輩の分もカバーしますよっ。…先輩っ、その赤のベル取ってください。
白はいま育ててるんで」
「サンキュ!飯乃。バリヤができたから暫く頑張れるぞ」
飯乃のサポートで、協力プレイを楽しんでいたその時。
オフィスのドアが派手に開いて、乱入者が現れた。
「あ〜はっはっはっはっはっ!阿〜部〜ク〜ン!あ〜そ〜ぼっ!」
「うわあっ!!」
「………最後の一機だったのにー!よそ見したら死んじゃったじゃないかぁ!!
なんでお前がここにいるんだよ仮谷ぁ!」
「まぁまぁまぁ。今はWiiの時代だっていうのに、
これまたアナクロで懐かしいものがあるじゃないの〜」
仮谷は人の仕事場にずかずかと入り込むと、礼次の隣に腰を下ろした。
「なに?ツインビーやってんの?」
「いやー、久しぶりに見たら、どうしてもやりたくなってさぁ」
「ボクチンも、阿部クンと一緒にゲームやりたい〜」
「え〜。俺、下手だし。仮谷って協力プレイできなさそうなタイプだもん。
つか、お前、仕事はどうしたんだよ?帰れよ」
「ヤダヤダヤダ〜!!阿部ク〜ン!
ボクともあしょんでよぉ〜〜、ねえぇ〜、ねえぇ〜〜」
「あぁもうっ!鬱陶しいなぁ。分かったよー」
飯乃のウィンビーがゲームオーバーになったところで、
昼下がりのレトロゲーム大会に、仮谷が加わった。
「……えっと〜、ふたりでできるもの…。あ、これやってみるかな」
「マリオブラザーズっすね。これ、よく友達とやりましたよ。協力したり、妨害したりして」
「はい。お前2コンな」
「ドラミちゃーん!!」※1
「いきなりマイクに向かって叫ぶなっ!ついでに、ソフトもそれじゃないからっ!」
「ち゜も゛」※2
「それも違うから。てか、あのゲーム難しすぎてクリアできないだろ…」
開始早々、礼次。いや、マリオは仮谷の操るルイージに振り回されていた。
「そんなところでPOW使うなよ!つか、俺を殺す気だろっ」
「ふふふふふ…」
マリオは下から突かれたり、敵を蹴る寸前で復活させられたりと、
ルイージによって何度も危険な目に遭わされていた。
「先輩と仮谷さんはテニスとか、
分かりやすく対戦プレイできるゲームのほうが向いてると思うっす…」
そんな飯乃の声も、ゲームに本気になっている35歳×2人に届くことはなかった。
ゲームの中では、すでにマリオにとって、真の敵はルイージになっており、
テレビ画面を見る礼次の目は、仕事モードのときよりも真剣だった。
飯乃はふたりのプレイを眺めながら、
ルイージの魔の手から必死に逃げるマリオと、
高笑いしながらマリオを追いかけているルイージが、現実のふたりの様だな。と思った。
「あっ!!ちょっ…ピンクになったカニ戻すなよっ
……ほらぁ〜。お前のせいで追いつかれちゃったじゃないかぁ〜」
マリオもかなり善戦してはいたが、やはりルイージの手によって葬られた。
「あー楽しかったぁ〜!阿部クンもう一回やろ?ね?」
「え〜、今度は僕が先輩と遊ぶ番っすよー」
「じゃあさ、ふたりでやれば?俺、ちょっと休憩」
コンビニでコーヒーでも買ってこようと、礼次が席を外した瞬間、
仮谷と飯乃の間に火花が散った。
「阿部クンと遊ぶ権利を賭けて、勝負するかい?飯乃君」
「受けて立つっす!」
礼次が3人分のコーヒーを抱えて帰ってくると、そこには、
体操座りで沈んでいる飯乃と、鼻歌まじりで浮かれている仮谷の姿があった。
「あれ?Drマリオやってたんだ」
「あ〜はっはっはっはっはっ!ぎょめんねぇ。面白味のない対戦で〜。
ハンデをつけておいたほうがよかったかなぁ〜?
飯乃君がこ〜んなに弱いなんて思わなかったからさぁ〜。
こんな時でも勝ち組で、ほんとにぎょめんねぇ〜」
「せんぱ〜い!悔しいっす〜」
「元気出せ飯乃。たかがゲームじゃないか。
仮谷。お前はそろそろ会社に帰れよ。
飯乃。もう一回ツインビーやろうぜ。さっき協力してくれたから、だいぶ慣れてきたし」
礼次の言葉で、ふたりの表情が逆転した。
「はいっ!今度はファイヤーや、星出したりしましょう!!」
「阿部きゅんと手を繋いだり、つつき合ったり…?
なーんか、試合に勝って勝負に負けた気分だ〜!ちっくしょお〜!!」
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| | | | ∧_∧ お邪魔しました。
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※1 ファミコンソフト『ド●えもん』海底編の裏技。
※2 ファミコンソフト『た●しの挑戦状』で登場する『ひんたぼ語』文字を一つずらすと出来る。
ちなみに仮谷は「だめ?」と礼次に聞いている。
>>617 ほのぼのしたw
今年ナイスサーティーズの仲間入りするバリバリファミコン世代の自分にはどれもこれもがナツカシス。
最後のカリーヤ憐れw
マリオブラザーズは白熱するよねw
ドラミちゃ〜ん噴いたw
620 :
風と木の名無しさん:2007/05/10(木) 12:38:06 ID:vB6yB4BGO
>あ…!…嫌、抜(ry
>痛い……!
って(;´Д`)ハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァやばいよ萌え死ぬ…
本当乙でした!!!!
>617
お前らかわいすぎだろ、常識的に考えて!
医者マリオ強いあたりがカリヤらしいな、と思いましたw
ありがとうございました
>>617 ついにヘタレ犬飯乃→阿部←変態猫仮谷という形式が作られた…
とりあえず超GJ
↑グロ
625 :
167:2007/05/10(木) 18:44:44 ID:dEPwXtQl0
久々にやってみたら、テニスは対戦ができなかった!
彼らがダブルスやると、阿部クンは出番無しですね
>「先輩と仮谷さんはテニスとか
すみません。この部分、『テニス』の代わりに、キ●肉マンでも、テ●リスでも
ふたりにやらせてみたい対戦ソフトを入れてください
>>617 朝から和ませてもらいました!GJっす!
何気にカリヤが変態でワラタw
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| アベレージのアベ総受?
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| __________ |  ̄ ̄ ̄∨ ̄ ̄| ブッチョさんも少しだけですが出してみますた
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| | | | ∧_∧ ∧_∧ ∧∧ ドキドキ
| | | | ピッ (´∀` )(・∀・ )(゚Д゚ )
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「先輩、なんか顔赤くないッスか?」
「…え、そうか?」
特別営業推進課のオフィスで段ボールをひたすら開ける作業をしていた飯野は、
安部の様子がいつもと違っていることに気がついた。
「もしかして風邪じゃないですか?ちょっとおでこ貸してください」
飯野はぼーっとしている安部の前髪をかきわけると額に自分の手の平をあてた。
「…あっつ!やっぱり熱あるッス!」
「あぁ…朝からなんかフラフラするとは思ってたけど、風邪かあ」
「風邪かあじゃないッスよ。早退した方がいいんじゃないですか?」
心配そうな表情でこちらを見てくる飯野に安部はうーんと唸り悩む素振りを見せた。
「でもこの段ボールん中の商品、今日中に買い取り先見つけなきゃいけないんだろ?だったらさあ」
「そんなこと言ってる場合じゃありませんよ。最近の先輩はちょっと頑張りすぎッス。
悪いことじゃないけど、体大事にしてもらわなきゃ困りますよー」
「うーん、でも部長どう言うかなあ…」
安部が考え込んでいると部屋のドアが開き、いまどきで○ビちゃん風の若いOLが入ってきた。
「あれ、二人ともどうしたの?」
「優ちゃん」
「あっ、先輩熱あるみたいでそれで今早退の話してたッス」
「ふーん……安部くんでも風邪ひくんだ」
「あた、何気にひどいなあ」
「もう、そんなこと言ってないで早く家帰んなよ〜。うつされたら困るでしょ」
「そうですよー。自分、先輩の風邪ならうつされても一向に構わないッスけど、やっぱり家で休んだ方がいいッス」
「うーん…そこまで言うなら二人には申し訳ないけど…」
「―というわけでして部長、早退させていただいてもよろしいでしょうか…?」
「あぁ、いいぞ」
「へっ?」
予想外の大場部長の返事に安部は一瞬呆気にとられた。
|>PLAY ピッ ◇⊂(・∀・ )ジサクジエンガ オオクリシマース!
獅子王 兄×傷 幼少時代
傷にも純粋で素直な頃はあったと思うのです。昔から映画の性格でも萌えるけど
友人にオタ臭いといわしめたSSエロなし
「何だその反応は?」
「…いやその、てっきり『そのくらいで早退なんてするんじゃない、この大バカモンっ』
って怒られると思ってたんで…」
「大バカモンっ!」
「あたっ」
「どう見ても“そのくらい”じゃないだろう。ちゃんと家に帰って休んで、早く治してきなさい」
「…は、はい…ありがとうございますっ」
普段叱られてばかりいる安部は、部長の優しい言葉に違和感を感じながらも礼をした。
そして早退した安部が自宅のベッドで寝ていると、玄関の方からチャイムの音が聞こえてきた。
「……うぅん…?誰だろ…」
重たい頭を押さえながら布団から出て玄関のドアを開けると、そこには刈谷がコンビニの袋を片手にぶらさげ立っていた。
「安部きゅ〜ん、風邪ひいたんだって〜?お見舞いにきたようっ」
「刈谷」
とりあえず刈谷を家に入れた安部はまず疑問を口にした。
「刈谷なんで俺が風邪ひいたって知ってんの?」
すると刈谷は得意気に
「いやぁ、いつものコンビニ行ったら安部くんいなくってさあ。
そしたらその後、偶然君の後輩の飯野ッスくんに会って
『安部くんは?』って聞いたら『先輩なら風邪で早退したッスー』って教えてくれたんだッスー」
「なんでお前までその口調なんだよ」
「まぁとにかくぅ、病人なんだから布団入ってなよ〜」
そう言って安部をベッドに入るよう促すと、持ってきた袋の中からアイスのカップをとりだした。
「コレ食べて元気出してえ。はい、あ〜ん」
「あー…て、なんでんなことしなきゃいけないんだよっ。いいよ自分で食べるからあ」
そう言うと安部は刈谷のスプーンを持つ手を押し返した。
刈谷は残念そうにしていたが、何か思いついたような顔をし
「ねぇ安部くん、熱計った?」
「ん?あぁ、計ろうと思ったんだけど、俺ん家体温計なくってさあ」
「へぇ、じゃあ僕が計ってあげる〜」
そう言うと刈谷は安部の前髪を手でかき上げ、自分の額を安部の額にくっつけた。
「?……ってな、何し…っ!」
「動いちゃダメだよ安部くぅん。熱計ってるんだからあ」
唇が触れてしまいそうなほど近い距離に刈谷の顔があって、安部は思わず顔が熱くなるのを感じた。
刈谷は額をくっつけたまま熱っぽく囁く。
「……安部くんの目、潤んでるね……熱があるからかな……?」
「……っふ…も……いいだろ…っ」
「はい、もういいよぉ。やっぱり熱、結構あるみたいだねぇ…ってなわけで、はいこれ〜」
額を自分の手で押えている安部に刈谷はどこからともなくある物を取り出した。
「あっ氷のうだ…って微妙に古くない?」
「ノンノーンっ。古いからって馬鹿にしてはいけないよ安部くぅん。長持ちするんだからぁ」
刈谷はそう言って安部を寝かせると、額の上に氷水の入ったそれを乗せた。
ひんやりとした感覚が心地よくて、安部は目を細めた。
「あー、冷たくて気持ちいい…」
「でしょでしょ〜」
その時、玄関の方から電子音が聞こえた気がして刈谷はその音のする方へ向かった。
玄関先のスタンドの上には安部の携帯が置いてあり、微妙に音程のおかしいメロディが電話の着信を知らせていた。
「おぉい安部くぅーん、携帯鳴って…ん?」
[着信 飯野平太]
液晶ディスプレイに映ったその文字を見た刈谷は言い掛けた言葉を止めると、携帯を開き通話ボタンを押した。
「もしもし〜?」
「あっ先輩?」
「ブッブー残念でしたあ。飯野平太ッスくぅ〜ん」
「その声は刈谷さん!どうして先輩の電話に出るッスか?っていうか、先輩は!?」
「知りたい〜?」
「早く言うッス!」
焦った様子の飯野に刈谷は声色を変えると
「…安部くんなら今、ベッドの上で気持ちよがってるよ、一人でねぇ…」
と言った。
「はあ!?へ、変な嘘つくのはやめるッス!」
「嘘ぉ?…ボキはただホントのことを言ってるだけだもんねぇ〜。
あ、そろそろ安部くんのとこ行ってあげなきゃ可哀相だから、もう切るよ〜。じゃあねえ」
「あっ、ちょ、一体何し―」
一方的に電話を切った刈谷は、ややスキップ気味に安部の寝ている部屋へと戻っていった。
翌日、会社に復帰した安部が飯野に色々と問い詰められたのは言うまでもない。
ある朝素カーが目を覚ますと、すでに父親の姿はなかった。
周りを見渡すと、丁度兄も起きたところらしい。
「父さんは?」
「さあ…多分外じゃない?」
「僕も行く」
言うと、起き抜けにも関わらず軽やかに走りだした。
「待ってよ、兄さん!」
素カーは慌てて追いかけたが、朝日を見つめる父の背中が視界に入る頃には、とっくに彼は追いついて並んでいた。
「綺麗な朝だ…。無ふぁさ、お前が生まれた頃を覚えてるか?等ふきじいさんがお前を掲げて、みんながお前にひれ伏して…」
「へえーっ!全然覚えてないよ」
「僕が生まれた時も?ねえ、どうだった父さん!?」
目を輝かせて素カーは問う。
「ああ…、お前もいたのか。いや、お前の時は…お披露目は…、お披露目は、王位継承の者だけだから、」
「…そう…」
「父さんも母さんも、大喜びだったよ!もちろん僕も!」
「無ふぁさ、ああ、そうだな、本当に嬉しかった」
「……」
素カーは不意に走りだした。
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| | □ STOP. | |
| | | | ∧_∧ うわわ本当にありがとうございましたorz
| | | | ピッ (・∀・ )
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| °° ∞ ≡ ≡ | || (_(__) || |
「素カー?待てったら!」
無ふぁさが追いかけてくる。
「捕まえたっ、…素カー」
「兄さん…」
くるっと振り向いて言う。「くくっ、悲しんでると思った?」
笑う素カーを、無ふぁさが小突く。
兄弟が笑いあえば、父も笑った。
幸せな日々。だが、ほんの少しだけ、完璧では無かったのである。
夜、三匹は星を眺めることがあった。
「過ぎ去りし偉大な王達が…」
父の言葉を聞きながら素カーは思う。
父さんも、きっと死んだら星になるんだろう。
その次は、兄さんが王様だ。兄さんも死んだ後は、父さん達と夜空を彩るんだろう。
兄さんの次は、誰が王様なんだろう。兄さんの息子?…それとも僕?ううん、やっぱり、僕の甥っ子が生まれてるんだろうな、兄さんの、子供が。でも、じゃあ、僕は一緒に空には行けないね。
…僕は、どうなるのかな。死んだ後、どこに行ったらいいのかな。父さんとも、兄さんとも、一緒に居れないのかな。
僕は、ひとりぼっちに、なるのかなあ…。僕は、どうして…。誰か、僕を…。
「流石、次の王ね」
「名君になるわ」
無ファサは何でもよくできた。勇敢で正直者。素カーとて、できる方だったが、年上の彼にはやはりかなわない。
大勢の関心は王位継承者に向き、目立ちすぎる彼の影に、自然と素カーは隠された。
「ねえ兄さん、聞いた?またみんなが褒めてたよ。みんな、兄さんのことが大好きなんだね」
「素カー?」
兄の様だと誉められ、兄を見習えと叱られる。「…きっとさ、父さんだって、母さんだって、みんな兄さんが一番なんだ」
「違う」
「違わないよ!僕なんて…、王様にはなれないし、一番になんてなれやしないんだ」
「ずっと、そんなこと思ってたのか」
「っ…。ほんとのことだろ…」
今までずっと溜め込んでいたのだろうか?目に涙が滲んで、溢れ出した。「素カー。他の誰がどう思おうが知らないけど、お前だって一番なんだぞ」
「ひっく、どういう、意味っ…」
「お前は、たったひとりの僕の弟なんだ。」
そっと抱き寄せる。
「僕の一番は、お前なんだよ、素カー」
ああ、良かった。僕も、一番になれたんだね。兄さん、兄さんだって、僕の一番だよ。僕だけじゃないだろうけど。だけど、僕だけでしょう、兄さんの一番は。
良かった。ひとりぼっちじゃないね。ずっと、そうならいいね。ずっと、そうだよね…。
素カーの左目に、まだ傷はなかった。
□ STOP ピッ ◇⊂(・∀・ )イジョウ、ジサクジエンデシタ!
ありがとうございました!エロ無し初めて書いた気が
>>634 えらい被ってしまいました。本当にすみません。
こういうことってあるんですね。まさかと思い、スレ画面に戻らず続けてしまいました。携帯なもので、急ぎ優先にしてしまって。。
失礼しましたorz
>>639 いえいえ!
こちらこそなんかすみませんでした;
>>634 一日に二つもアベを読めて幸せっス〜!!
三角関係は萌えるねwその後本当に何もしなかったのかなカリーヤ。
汗をかいた方が良いよ、とか言ってベッドの上で運動を…ゲフンゲフン
>>638 うは!そろそろ誰か投下しちゃうんじゃないかと思ってたら…!
傷カワイス
「兄さん」って呼び方に萌え(*´д`*)
エロ中心なんですか。いつか是非獅子(ry
なんか大変だったみたいですね。お疲れ様でした
>>638 GJ!続編ありですか?
是非是非お待ちしてます
GJGJ!
見られるなんて…ハァハァ