FFとDQの話題に限定した、小説を否定しないスレです。
雑談、小説からお絵かきまで男キャラに関することなら
マターリと何でもどうぞ。
話題上ネタばれは避けられませんが、最新作について話すときは
未見の人に配慮して発言する人って素敵だと思います。
他のスレでFF・DQの話題を見かけても、こちらのスレに
強制的に誘導することはしないで下さい。
常時sage進行でお願いします。sageの意味が分からない人は
書き込むとき、メール欄に半角で sage と入力しましょう。
過去スレ・リンクは
>>2
3 :
風と木の名無しさん:01/12/03 00:34 ID:uPzhbGW3
ここは本家なんだからどーどーとアゲていこうよ!
コッソコソすんのはあっちでもうこりた!
>>1さん
お疲れさまでした&ありがとうございました。
>3
いやいや、小説スレとかが上がってると関係ない人への
迷惑が大きいんで必要な時以外はsage続けた方がいいよ。
ホンマ、あっちでは色々と疲れたけど……(´Д`)
手続きありがとうございます。ギコガード様。
はい、こちらの板ではマターリしたいですね。
この数日、大変お疲れのことと思われます、無理せずにユックリなさって下さいまし。
ギコガードさんお疲れ様でした。
あちらで疲れた心をこっちで癒しましょうw
…なに?このスレ。
第4幕なのに前スレは別板なの??
わけわからん。
リレー小説スレなんですか?
801限定じゃなくて、男キャラなら何でも良いってのは
板違いじゃないんですか?
9 :
風と木の名無しさん:01/12/03 01:11 ID:uPzhbGW3
>8
801限定ですよ。前スレは別板だったのですが、色々とあって
こちらにやって来ました。あちらでは板違いでしたし……。
リレー小説スレというわけではありませんが、それをする人がいれば
別に否定するつもりは無いです。
前スレは小説が多かったですが、801萌えトークなんかもありました。
とりあえずはsageてくれてることに感謝しつつ、長い目で見て
やって下さいとお願いします。
しまったあげてしまった。失礼しました。
>9
まぁそう言わずに……。
8さんはsageてくれてるし、立てたばかりのスレは色々と
疑問を持たれるものです。これから既存のスレと差別化
していけるよう、マターリしつつやりましょう。
ギコガードさん、お疲れ様でした!!また前のようにマターリ進行でいきましょう。
これでまたがんばれる気がしてきました。
前スレからの人も、初めての人もよろしくー。
で、俺はと言えば近頃暇を見つけてはトロと休日をやってる。
トロの名前をホイミン、自分をライアンにして脳内置換プレイ(;´Д`)
OPからトロは「人間になるのが夢なのにゃ。人間になったら
ライアンさんと…」と告白してくれるので(´Д`)ハァハァ
頑張ってドラクエ用語を仕込んでます(´Д`)
ギコガードさん、そろそろ新作ちょうだい
16 :
92:01/12/03 01:47 ID:???
ギコガードさん、お疲れさまでした。
>14のプレイおいしすぎます!
スレ変わったからHNつけないとややこしいか・・・。
62さんや402さんはどうするんでしょ?
>13
うおっと、こっちでトリップつけるの忘れてた!!
雑談で初めて知ったけど、
前スレにめっちゃ萌えさせてもらいました〜〜〜!!
今後も楽しみにしとりまッス!
ギコガードさん、お疲れ様です。
マターリ行きましょう。
前スレで移転に反対してた者ですけど、移ってきました。
この板に偏見もってたのは謝ります。
ごめんなさい。
どうやら男でも歓迎してもらえるようなのでこれからはこっちで参加します。
21 :
へたれん:01/12/03 13:16 ID:???
ギコガードさんお疲れ様です〜
ここではマターリできるとヨイですね。
ていうか何も協力できませんですみません。
22 :
(++):01/12/03 13:42 ID:???
ギコガードさんお疲れさまです。
さて、これで前スレが倉庫行きになれば引越し完了かな
23 :
8:01/12/03 14:10 ID:???
>9
スレ一覧を見たら見覚えのないスレがあって、面白そうなネタスレ
かなと思い興味を持って来たら第四幕とか書いてあったんで
良くわからなかったから聞いただけなんですが、荒らし扱いですか…。
正直、傷つきました。
スレタイトルだけ見ると誰でも参加できるキャラコンっぽいネタスレ
かと思ったけど、一見さんはお断りの内輪で楽しむためのものだった
んですね…。
流れを読んでから書き込みするべきでした。ごめんなさい。
>>23 まあ、第3巻のスレを見て来い。荒氏には敏感なんだよ。いろいろあってな、、、。
25 :
62:01/12/03 14:40 ID:???
HN思案中。。。
>>23 >>24の言う通り。初めて見るスレに前スレがある場合はそれをきちんと
読んでカキコするのが常識。
26 :
へたれん:01/12/03 14:57 ID:???
>>8さん
そんなにお気になさらずマターリ行きましょうヨ。
一見さんでもなんでもマターリモードで書き込みすれば
そんなに叩かれることはないと思うんだけどな…。
ちょっと挑発的な口調だったら叩かれるのも覚悟の上なのかな?と思っちゃうし…。
うーん…、名に言ってるんだ、漏れ。
行ってきます。
27 :
8:01/12/03 15:51 ID:???
>23-24
前スレがこの板なら見ますよ、当然。
ただ別板だったんで何かなと思っただけで。
正直いうと他板住民が避難所代わりに適当に立てたのかなって
思ったんです。
良くあるんですよ、追い出されたんで…って理由で立てるの。
でも801板は避難所じゃないんでね。
1にも801限定って書いてなかったし。
同人板やゲーム板からの適当避難って良く目に付くので、
それかどうか聞いただけなんですが…。
まぁ、sage進行で地下でやっててくださいな。
28 :
8:01/12/03 15:55 ID:???
あ、補足。
もちろん板違いの話題でなければ避難してきても
良いと思いますよ。
ただそうじゃないのが最近多いんで、こっちもちょっと
過敏になってたみたいです。(だから801限定なのか聞いたんですけどね
8はネンチャク荒らし。
みな放置してください。おそらくまた噛みついてくるでしょう。
あークサイクサイ
30 :
8:01/12/03 16:05 ID:???
>29
じゃあお言葉に甘えて。
ギコガードさんなんとかしてください
32 :
8:01/12/03 16:37 ID:???
そちらがその気ならお望みどおりに荒らしてあげます。
落ち着けよ、茶でも飲め。
801板住民から見れば、>8さんの言い分はもっともですよ。
ちょっと書き方がキツかったかな?とも思いますが
荒らしまではいってないと思います。
私も見慣れないスレがあるなあと思ってチョトビクーリしましたし。
なお、sage進行でマターリ…という分にはなんら遠慮することは
ないと思いますので、
住民の皆さんもどんどん萌えていって下さい。
楽しみに見ております。
私も801板住人だけど、避難バリオケーだよ。
前スレ見たけど、ひどすぎ。同じ801萌え〜なら何を拒むことがありましょう?
マターリいきましょう〜
>29
こらこら、あんまり挑発するようなコト書かないの。ちゃんと状況を見て。
>8
すいません。向こうでさんざん粘着な荒しにあってみんな過敏になってしまって
るんです。
あとギコガードさんがおっしゃったように皆さんサゲ進行でお願いします。
荒らし呼ばわりされてかわいそうな>8さん。
前スレがあんなになったのって半分は自業自得かもしれないですよ。
荒らしと言うものは荒らしを放置できない住民に「も」問題があることを
自覚しましょうね。過剰反応はやめたほうがいいと思います。
そうでなければまた荒らされちゃうだけですよ。
38 :
8:01/12/03 17:18 ID:???
…もしかして、引越しとともに嵐もいっしょについてきた?
そして>38は本物の8さんですか?
半角/全角違うし…
つうかこんな豹変するワケないじゃん…
8の人に失礼だべさ、
42 :
旧595:01/12/03 17:35 ID:???
ついに引越しましたか。まぁ、全員マターリだと、そのうちあきらめるでしょう。
それはそうと、前のとこの小説書きさんも来ているんでしょーか?
ちょとシンパイ。
30以降の8はくっついてきた荒らしかもしれない。
ギコガードさんが言ってた特徴がある。
何でもいいけど、
荒らしは放置が徹底出来ないから荒らされるんじゃ?
とか言ってみるテスト。
ログ全然読んでない通りすがりですが。
45 :
風と木の名無しさん:01/12/03 17:43 ID:C/qWNvqu
祭りだ祭り!!!
読んだけど態度がでかいとかいう意味不明のかきこみがいくつかあったね。
なんで腰をひくくしないといけないのかねえ。
ウザすぎ
>45
下げてやれっつーに。
まあ、せっかく引っ越してきたんだから
どうこう言ってないで萌えのひとつもかましとけ。
>>46 まあ売れのこっちゃったヒスブタ女って難癖つけたがるもんだよ。
うちの事務所のオツボネさんもうるさいことうるさいこと。多分世界のすべてが
おもしろくないんでしょうね。
さすがは天下の厨房板出身のスレだな
50 :
へたれん:01/12/03 17:58 ID:???
なんか変なこと言っちまって申し訳ねーだす。
正直、漏れも厨房だ…。逝って来るぜい。
>49
ん〜、まあ厨房度高い奴は果てしなく高いんですが、今は良心的な人も
多いですよ。ただ厨房度高いのが目立ってしまうんですね・・・。
というか、もうスレ立ってるんだし、普通に萌え話しなよ。
雑談してるから何時までたってもこんな雰囲気なんだと思うよ?
>>52 じゃあお言葉に甘えて。
3の男勇者たん…ハァハァ(;´Д`)
正直ここの住人って礼儀とかにウルサイのが多いよね。
まあ、その礼儀ってもんが801女オリジナルのマンカス論理だから
これがまたワケワカラナイ。
他に安住の大地はないのかしら。
>>54 あのなあ、煽ってどーすんだよ。また戻るか?
ヤパーリ5の勇者がイイ!(・∀・)
ワッカたんにハァハァ
せっかくだから漏れも萌えとくよ。
今が旬の4勇者たんにハァハァ(´Д`;)
しばらく留守している間にお引越しでしたか…。
801板の皆さん、新参者ですがどうぞよろしくお願いします。
自分、前スレを小説スレにした最初の馬鹿者であります。ごめんなさい!
今後はご近所と和やかに進められますように。
>59
801板の者ですが、来た早々こんな状態で大変同情しております…
嵐は気にせず放置してマターリと萌え小説を。期待しております。
>54
ゴルァ(゚Д゚) !!あなた自身が煽ってどーすんの!!
あたしはいつまでもサマルたん一筋!!浮気はしないYO!!!(マジか・・・?)
62 :
NANA:01/12/03 18:21 ID:???
>60
あ、どうもありがとうございます!
自分、今ちょっと語り部口調が抜けず、色事どころか戦記物、
剣豪小説になりそうでやばいよどうしよう中であります(笑)
お引越ししたばかりで皆勝手がわからないものと思いますが、
引っ越し祝いの歓迎祭りと思って、数日で落ち着くと思います。
ここに閉じこもらずに、よそ様にもお邪魔させていただきますので、どうぞよろしく!
>61
煽りは放置するのが一番ですよ。
無視してハァハァして下さい。
スレの5パーセントを消費しているのか。
意図はしらんけど8がこなきゃこんなことにはならんかったのは確かだ。
難民行け。
終了〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ん。
>>67 賢者に転職してロトたんをハァハァしてやりたい
ここの板の方も良い方多いので安心しました。さー今から晩メシ食ったら
エロ描きにいくぞー!!(オイ・・・)
>>71 4の男勇者の画像は少ないからねえ
ロトたんも可ならもっと画像を貼れるんだけど
>>72 >ロトたんも可ならもっと画像を貼れるんだけど
お、お願いします!是非ここで!!
ロトたんハァハァ(´Д`;)
ロトたん
www4.org1.com/~chiezou/dq/mydq/mydq1.JPG
www4.org1.com/~chiezou/dq/dqrakugaki/hero.JPG
www4.org1.com/~chiezou/dq/dqgallery/dq3.JPG
chiba.cool.ne.jp/chino_/CG/kyuukei.jpg
www24.cds.ne.jp/~migi/roto.jpg
www.springroll.net/~maruri/main/fig/tobira/tobira4.jpg
mito.cool.ne.jp/areking/areki'sillust/3yusya&kenjya.jpg
kobuchisawa.gr.jp/hiryu/images/yusyo.jpg
ついでに5の勇者たん
kobuchisawa.gr.jp/hiryu/images/thanks5555hit.jpg
mito.cool.ne.jp/areking/areki'sillust/5ouji_oujyo.jpg
(゚Д゚)ゴルァスレとどっちで言おうか悩んだけど、こっちで書きます。
>8
スレの1に説明不足だったのは俺の至らぬところで申し訳ない。
荒らされた経緯について説明を添えるべきか悩んだんですが、
解説すると荒らしくんが変に自分の影響力を実感して喜び勇んで
しまうだろうと思われ、結局は触れないことにしたのでした。
前スレにまで目を通してもらっての発言に荒らし呼ばわりされて
どれだけ不快な思いをされたかと思うと申し訳ないです。
件の荒らしくんは住人を装って荒らしを自作自演してるみたいなので
(もっとも全てが荒らしの発言だと断定は出来ませんが……)
ご容赦下さると幸いであります。
てか、正直プッツンされなかったことに感謝してます。
また良かったら覗いてやってくださいな。
住人一同、マターリを望んでおりますので。
あと、前スレを通じて初めて801板に来た人たちには
出来ればこの板のローカルルールスレに目を通してもらえると、
余計な騒動を避けられると思うのでよかったらお願いします。
この板はコテハン率低めなので、他のスレに書き込む時は
コテハンを使う必要があるかどうか熟慮の上でね。
「あのスレから大量のコテハンが流れ込んできた」なんて
風に思われることもあるかも知れません。
まぁこれは自戒でもあるんですが……(´Д`)
行き掛かり上、仕切り屋さんで申し訳ねーです。
>75
せっかく作ったスレなんだから嵐に負けずにがんばれ〜
ガンガンやっちゃってください。
そのうち参加させてもらうかも、です。
ギコガード様、了解いたしました。今一度、この板のルールを読み直し、
規則を守ります。マターリ致しましょうね。
こちらの板の先輩の皆様、今後ともよろしくお願いいたします。
ようやっと開始か
やれやーれだ
じゃあさっそくネタを
82 :
402:01/12/03 23:41 ID:???
…こんばんは。402です。
呼ばれてもいないのにひっついて自分もお引越しして来ました。
…色々あったんですね。ギコガードさん、スレ立てお疲れ様です。
協力出来なくて申し訳なく感じるばかりです。
いや、自分が協力しても大したことは出来なかったか…。
他の皆さんもお疲れ様です。少しごたついたみたいですが、
せっかくの引越しなので気を取り直して頑張って下さい。
801板の皆様、よろしくお願いします。
今から前スレで中途になっていた小説を貼ります。
中途になってたのが俺の話だけなんで、正直やりづらいんですが
仕方ないか……(;´Д`)
DQ2のサマル王子が主人公の話でありんす。
この夜空を彷徨う星の巡りが人の運命に影響を及ぼすという言い伝えが真実であるならば、ボクはきっと不幸をもたらす星の元に生まれたに違いない。
旅立ちを明日に控えた夜、ボクはテラスから星空を眺め、あきらめ混じりのため息をついた。たまたま曾祖父さんが勇者だったばっかりに、世界の危機を救うのだと単身旅に出されるボクの境遇を不幸と言わず何と言おうか。
幼い頃の面影しかもたないとは言え、消息を絶ったセリアのことは心配だ。ムーンブルクの民に降りかかった悲劇を思うと心が痛む。だからって、父さんは本気でボクとアレンだけで仇敵ハーゴンを打ち倒せると思っているんだろうか?
ローレシア王はやもすればアレン一人で万事方が付くと考えていそうな節があるが、あの父さんのことだ、そう楽観的でもないだろう。
必要なのはボクらが征討に出たという既成事実のみで、ローレシアとサマルトリアの連合軍が動いた後でボクらを勇者に祭り上げるつもりなのかも知れない。
それよりなによりボクを悩ませるもの──それはボクの影だ。部屋から洩れる明かりがテラスの床に映すボクの影はボクの形をしていない。それどころかニョロニョロ動くわ起き上がるわ、喚き立てるわでボクを悩ませていた。
『子分よ、夜更かしが過ぎると明日に響くではないか、自重するのだ』
ボクは声に応える代わりに、さっきよりなお深いため息をついた。──勇者だった曾祖父さんを恨みながら。
ことの始まりはこうだ。父さんに旅立ちを命じられた後、自室でベッドに横たわり色々と悩み耽っていたとき、不意に頭の中に声が響いたのだ。
『……クッキーよ……クッキーよ……』
立ち上がり部屋を見回すけれどボクの他に誰の姿もなく、すぐにそれが頭に直接響いているのだとわかり、ボクは固唾を飲んだ。
『私はずっとお前を見守っていた者だ……。お前は選ばれた……勇者の旅立ちに……世界の半分を授けよう……』
ボクはその時思った。ああ、王子のこの身に生まれついてからこっち不運続きだったボクだけど、ついに伝説の精霊様がやって来てくれたんだって。
勇者だった曾祖父さんが精霊様の加護を受けたという言い伝えは本当だったんだって。
でもソイツは精霊様なんかじゃなかった。
『なーんて、んなわけあるか、憎きロトの末裔め! だが話はあとじゃ、まずは貴様に世界の半分をくれてやる──代償に貴様の影をもらうがな!』
声がそう言い終えると同時に、ボクの影がまるで生命を吹き込まれたかのように動き出し、音を立てずに起き上がった。その姿は……とても太った『あやしい影』のようだった。
ボカリ。影にあたまを小突かれる。痛い。
『誰が太っておるか、この愚か者め! 余を一体なんと心得る!』
それから小一時間クドクドと叱られてしまった話を要約すると、あの太った影は自称『真の魔王・竜王』なんだそうだ。曾祖父さんに倒された後、魂の一部をこの世界に残していたのが、近頃の不穏な雰囲気に力を得て復活したらしい。
だけど形を取り戻すにはまだ力が足りなくて、ボクの影に取り憑いて力を蓄えることにしたんだって。……なんでボク? 力ならアレンの方が有り余っているのに。
『あの筋肉バカには余の声が届かんのだ。その点お前は魔力含有量も申し分ない。子分に打ってつけである』
……トホホ。でもボクより魔力が高い人ならそこらにいるのに。
『どこの馬の骨ともわからぬ者の力など興味はない。第一、それでは復讐にならんではないか!』
って、そんな曾祖父さんへの仕返しをボクにされてもなぁ。またその復讐というのが……例の『世界の半分』なんだけど……はっきり言って呪い以外の何物でもないのだ。
その内容についての説明はまた後に譲るけど、ボクはそのナンセンスな呪いを解いてもらうために竜王と主従関係を結ばざるを得なかったのだ。
『うるさい!』
ボカリ。また頭を小突かれる。痛い。
『余が百年の間、ロトの血脈を滅ぼす為に考案した呪いをナンセンスとは、貴様はなにも分かっておらんな』
だって回りくどいんだもん。
翌朝、ボクは人目を避けるようにそそくさとサマルトリアを旅立ち、洗礼を受けるために勇者の泉へと向かった。
非力なボクにとって魔物との戦いは辛く困難なものだったけれど、悪戦苦闘の果てになんとなくコツのようなものが掴めてきた。
「……どうでもいいけど、少しは手伝ってくれたらいいのに」
『こんな下級魔族などワシが直々に手を下すまでもない』
「じゃあ、ハーゴンは竜王が倒してよね」
ボカリ。また頭を小突かれる。そろそろこの痛みにも慣れてきた自分が悲しい。
『子分の分際で生意気な口をきくでないわ。無論、その時になれば余があっという間にきゃつをギッタンギッタンのコテンパンにしてくれる!』
……威厳ないなぁ。
同じ悪者っぽいのに竜王はハーゴンを目の敵にしていて、ボクに取り憑いた目的の一つはハーゴンの所まで連れて行ってもらうことらしい。なんでも、ハーゴンは悪い魔王で彼は良い魔王なんだって。
『余は全てを支配下に治めるべき魔王であるが、きゃつは己の為そうとしていることが全てを滅ぼすことがわかっておらんのだ。あるいは、承知の上かも知れんがな──』
ふーん、そういうものなんですか。まあ、ボクはハーゴンを倒してくれて、あと呪いを解いてくれさえすればそれでいいんだけど。
『貴様、王家の者としての自覚が欠けておるなぁ……。まあよい、そんなものはワシが復活した暁には』
「あ、着いた」
『こら、余の話を最後まで聞か』
ザッザッザッザ……(洞窟に入る音)。
地下深く、勇者の泉をたくわえた洞窟の道は長く険しかったけれど、竜王が魔物の気配を教えてくれたからほとんど魔物に出くわさずに目的の地へと辿り着くことが出来た。
竜王の存在をちょっとは有り難いと思ったのも束の間、ボクはすぐにそれが考え違いだと思い知ることになる。勇者の泉でボクは、竜王にかけられた呪いの恐ろしさを身をもって学ぶことになってしまったんだ。
洗礼を口実に「ささ、そこの泉で沐浴なされよ」と裸に剥かれ、洗礼者の爺さんの節くれ立った指で躰のあちらこちらを検分される。
いくら鈍ちんのボクでも、いい加減これはおかしいと気付いた頃には、息を荒げた爺さんはその年齢からは想像もつかない腕力でボクを押さえ込んでいた。
「はぁはぁ……お、王子、い、今こそ儂の洗礼を……」
「そ、そんなっ! や、やだぁ……」
今まさに貞操を散らされる寸前だった。
『ああ、もう! 気色の悪い!』
とボクの影が起き上がり、とびきり大きいゲンコツで爺さんを殴り倒した。一瞬竜王に感謝しそうになったけれど、すぐに元凶はコイツじゃないか、と思い直す。
「バカ! もっと早く助けてよ!」
『こら貴様、子分の分際でその口の利き方、次からはもう助けてやらんぞ』
う……。それは困る。
「だって、じっと見てるなんてひどいよ。ボクがどんな気持ちだったかわかってるの!?」
『うむ、ワシの開発した呪いの効果を見ておったのだ。まさに天罰てきめん! 子分よ、誇りに思うがよい。貴様は特別呪いのかかりが良いぞ』
そんなの全然うれしくありません。
竜王パンチで気絶した爺さんを起こすのも面倒なのでボクらは洗礼を受けずに洞窟を後にした。考えてみれば旅立ちに洗礼を受けるのはローレシアの風習であって、サマルトリアのボクがそれに倣う必要なんてなかったんだ。
それにしても……。ボクはアレンと合流するためにローレシア城へと向かう道すがら、何度目になるかわからない溜息をついた。ボクにかけられた呪いのことを考えると、正直アレンとは会いたくないのだ。
竜王が開発した『世界の半分』を授ける呪い──。それは、世界中の男性をボクの虜にするという世にもおぞましいものだった。その代わり、女性には見向きもされなくなるというおまけつき。これ、最強。
その為に、なるべく人を避けてこっそりと旅を続けてきたのだ。そりゃあ、ボクに惹かれた男の人が(嫌な表現だなぁ)すぐに危険人物になるわけではないけれど、勇者の泉のようにいつ間違いが起きるかなんて誰にも分からないのだ。
ましてやアレンは腕っ節だけは人一倍だ。そんな彼と二人っきりで旅をすることを想像するだけで、ボクはお尻がむずがゆくなるのだった。
『どういう表現だ、それは』
フンだ、わかってるくせに。
ボクの心配をよそに、ローレシア城には既にアレンはいなかった。どうやら行き違いになったらしい。ボクは不謹慎にもアレンと出逢わなかったことに安堵しつつ、ローレシア城を後にした。
去り際、王様に「クッキーよ、それにしても美しくなったな」と言われたことにへこみつつ、いったん休憩しようとリリザの町に宿をとる。ああ、それが間違いなんだってことにボクはまだ気付いてなかったんだ!
ゆるやかな陽が落ちて世界が茜色に染まった頃、彼は来た。
小さな宿屋の一室でくつろいでいたボクは、樫のドアを叩く鈍い音に跳び上がった。もしかしたら宿のおかみさんかもしれないと淡い期待を抱くものの、
「おかみさんに訊いてきたんだ。俺だよ、アレンだ。クッキー、いるんだろ?」
という彼の声にあえなく打ち砕かれた。
ボクはすっかり混乱してしまっていた。竜王のことは必ず揉め事の種になるだろうし、それより何よりこんな人気のない場所で彼と出会ってしまうことが恐かった。
「ど、どうしよう? ね、ねえ、アレン来ちゃったよ!?」
『どうしようも何も、ヤツを探しておったのは貴様も同じではないか?』
そ、そうなんだけどぉ!
なんてボクが悩んでいる間もアレンのノックは続いていた。居留守を押し通すなんてことは出来ないんだし、あまり待たせるわけにもいかない。ボクはしずしずとドアまで進むと竜王に振り返り訊いた。
「あ、危なくなったら助けてくれるよね」
『……』
「なにか言ってよ」
『……痛いのは最初だけだから案ずることはない』
それだけ言うと竜王はさっさと姿を消して、部屋にはボクと何の変哲もないボクの影だけになった。
「バカ、バカ、バカァッ!」
ただの影になった竜王の上で空しく地団駄を踏んでいる拍子に扉が開いてしまった。ボクの姿を見たアレンはきょとんとした様子で「よ、よお、久しぶり……」とぎこちなく笑った。
そしてなぜかボクはアレンと二人でお風呂に入っていたりする。
「水だって節約になるし、てっとり早いほうがいいだろ。男同士でなに恥ずかしがってんだよ!」
と数年ぶりに再会したばかりとは思えない気安さで強引に浴室に連れられてしまった。久しぶりだからつもる話はあるけれど、汗も流したくて仕方がない。
じゃあ、お前も一緒にくれば両方同時に出来るじゃないか、というわかりやすい理屈だった。
もし彼が少しでも変な素振りを見せれば断固として断っていたんだけれど、アレンは本当に普通に接してきて、ボクは勝手に「彼には呪いの効果が薄いんだろう」と考えるようになっていた。
身体を洗い終え、縦に長い陶製のバスタブに二人縦に並んで窮屈に座る。アレンに見られるのは避けたかったのでボクが後ろ側だ。だからアレンの引き締まったうなじから背にわたるラインがよく見えた。
ボクは彼の身に起きた変化について考えずにはいられなかった。
最後に会ったとき、ボクとアレンは同じくらいの背丈だったのに、今や頭一つ分は差をつけられている。その整った顔立ちから幼さは鳴りを潜め、少年から男へと移り行く過程を濃く顕していた。
彼と比べれば自分がまだまだお子様な気がして、なんだか恥ずかしかった。
「……なあ、クッキー、俺の話訊いてるか?」
「え、あ、あ、ゴメン! ちょっとボーっとしてた」
アレンは「しょうがねぇなあ」と笑って、ボクにもたれ掛かり言った。
「クッキーも洗礼受けたんだろ? 爺さんがお前のこと誉めてたぜ」
ボクは口から心臓が飛び出しそうになった。
洗礼爺さんがボクにしたことを思い出すだけでゾッとする。節くれた指使いやギラギラと鈍い輝きを放つ眼、それらがボクの上を這い回っていた。急にアレンの前で裸でいることが無防備に感じられて、一刻も早くこの場を去りたくなる。
動揺を押し隠して、問い返した。
「へ、へぇ、なんて言ってたの?」
「ああ、まだ若いのに実に王子然として立派だ、お前がサマルトリア王になるのが楽しみだってさ。是非もう一度お目にかかりたいとも言ってたな。随分気に入られてたみたいだぜ」
「そ、そうなんだ。う、嬉しいなぁ、ハハハ……」
気のない返事をしつつ、ボクの頭は爺さんの嫌らしさばかりを思い出していた。あれがせめてアレンだったらこれほどまで嫌悪感もなかっただろうに──って、違う違う! 相手が誰だって男同士であんなことするのは嫌だってば!
懸命にその発想を忘れようとすればするほど、アレンに組み敷かれる自分の想像が止まらない。その空想の中でアレンは非常に紳士的にボクをリードしていた。
事態はさらに最悪な方向に転がっていく。どうしてだかボクのモノが意に反して充血してしまったのだ。更にそれがもたれ掛かってくるアレンの背をつつくに至っては目もあてられない。
「……ん?」
違和感を感じたアレンの手が伸びてくる。逃れようにも湯船からは出られないし、浴槽はもう一杯々々で後ろに下がることもできず、ボクのソレはあえなく彼に捕まってしまった。
「うっ……」
「……」
居心地の悪い沈黙が浴室を満たす。もう死にたい。
「だわああっ!」と大声を上げてアレンが立ち上がり、水飛沫があがった。ボクを見下ろすアレンの視線は、ボクの股間に釘付けになっていた。慌てて身をかがめ、恥ずかしい部分を隠す。
アレンはボクから目線を逸らすと不自然な咳払いをして言った。
「わ、悪い。触るつもりは無かったんだ、すまない」
「う、ううん! 悪いのは、ぼ、ボクの方だから気にしないで」
「あ、ああ。俺は何も見なかったし何も触ってない。さ、先に出てる」
そう言ってアレンはほとんど濡れたままズボンに足を通し、浴室から出ていった。
一人残されたボクは湯船に頭までつかって、ブクブクと息を吐いた。頭がこんがらがってどうにかなってしまいそうだった。
さっきは本当に絶対絶命だと思ったから、アレンが何もしなかったのは少し拍子抜けだった。やっぱりアレンには呪いの効果が薄いんだろうか。
『子分よ、貴様、少しがっかりしておらんか?』
いつの間にか出てきて、お湯につかっていた竜王がまた変なことを言う。こっちはそれどころじゃないっていうのに。
当面の問題は、どうやってアレンの誤解を解くかだ。きっとアレンはボクのことを変なヤツだと思ったに違いない。ひょっとしたら、二人旅を恐がるのはアレンの方だったりして。──サイアクだ。
とにかく、竜王や呪いのことを順を追って説明しなきゃ。ついでに、さっきのアレも呪いのせいだってことにしてしまおう、うん。
『だんだん図太くなってきたなぁ……』
誰のせいだと思っているんですか。
ひとまず竜王には隠れていてもらって一人で浴室から出ると、茶葉の匂いがボクを出迎えた。まだ髪も乾ききっていないアレンがテーブルで紅茶を飲んでいたのだ。
「クッキーも飲むだろ? カップ、温めてあるんだ」
まるでさっきのことが無かったかのような平静ぶりだった。「うん、もらうよ」と答えてアレンの向かいに座る。少しして、アレンが紅茶を満たしたカップをボクの前に置いた。
「少し渋くなってるかもしれないけど……」とアレンは言うけれど全然そんなことはなくて、とても美味しかった。
二口ほど紅茶を飲んでから、切り出した。
「アレン、ちょっと話があるんだけど……」
すると急にアレンの穏やかな表情がくずれ、顔が燃えそうなほど紅潮する。動揺も露わな彼の様子に、さっきまでは無理して平静さを装ってたんだとわかった。
「よ、よそうぜ、その話は。あれは何もなかったんだ」
「違う、違う! そ、その話じゃないよ。もっと重大なことがあるんだ」
「あ、ああ、そうだったのか。いや、悪い。……うん、良いよ、続けて」と言っている間にアレンは落ち着きを取り戻した。感情の切り替えが上手いなぁと感心する。
えーと、まずは何から話そうか。まず竜王のことは最後だよな、竜王が出てきただけで話がややこしくなって続けられなくなりそうだし。呪いのことはどうだろう? 当事者じゃないアレンにあんな荒唐無稽な話を信じてもらえるだろうか。
あ、そういやアレンが本当に呪いの影響を受けてないかどうか確認するのが先か。
頭の中で話す順序を組み立てて、もう一度確認する。よし、これでいい。
「アレンに一つ訊きたいことがあるんだ」
「ん、何かな?」
「……アレン、ボクのこと、好き?」
ぶばっ!と音を立ててアレンは紅茶を吹き出した。
「な、な、な、な! 何を!」
アレンはすっかり狼狽しきっていた。やっぱり後ろめたいところがあるんだろうか?
「正直に答えて欲しいんだ。……どうなの?」
「ち、ちょっと待ってくれ」と制止のジェスチャーをボクに向け、アレンは深呼吸をした。また気持ちを切り替えようとしているみたいだったけど、今度は上手くいかないみたいだ。
テーブルに突っ伏して顔を隠す。だけど、耳の裏まで赤いのが見えていた。顔を上げるとボクに目を合わせないで咳払い混じりに話し出した。
「そ、そりゃあお前、その……す、好きか嫌いかって言えば、どちらかと言えば……き、嫌いじゃないさ。そ、そう、いとこみたいなもんだしな」
「いや、ボクが訊きたいのはそういうのじゃなくて、もっとこう……深い意味で」
「ふ、深い意味!?」
「うん。例えば──そう、ボクを見て変な気持ちになったりするか、とか」
「勘弁してくれよ……」
「駄目だよ、これはハッキリさせておかなきゃ。だってこれから二人で旅をするんだし」
「確かにそれはそうなんだけど……じゃあ、お前はどうなんだよ」
「え、ボク!?」
急に自分が問われる立場になって焦っていると、またアレンが掌をこちらに向けて制止のジェスチャーをした。アレンはうん、と一回頷くと毅然とした顔つきで言った。
「いや、質問に質問で返すのは卑怯だな……、わかった、言うよ。
クッキー、俺はきっとお前のことが好きなんだと思う。いや、剣に懸けて誓うよ。──好きだよ、クッキー」
ああ、やっぱりアレンにも呪いの効果が出ていたんだ!
「答えてくれてありがとう。その……ボクもアレンに言っておかなきゃいけないことがあるんだ」
アレンはじっとボクを見つめる。その頬は真っ赤ではなく、薄い紅がさしていた。ボクは呪いに感情を振り回される彼を気の毒に思いながら言い放った。
「アレン……、君の気持ちは錯覚のようなものなんだ!」
「そうか、嬉しいよ……って、え? え、え?」
アレンは目を点にして口をパクパクとさせていた。ボクはもう一度、彼を可哀想に思った。
しばらく呆然としていたアレンが今度は情けない顔になる。
「な、なんだよそれ……。俺はてっきりお前も……!」
「だから、ボクの話を落ち着いて聞いて欲しいんだ。その……すぐにはわかってはもらえないと思うけど、ボクは呪われているんだよ」
ボクの言葉にアレンは激しく反駁し、予想もしなかったことを言い出した。
「そんなのは最初からわかってたさ!」
「ウソ!?」
「嘘なんかじゃない! お前と違い俺はローレシア王の一粒種だ。それが子を成せぬ恋に溺れたとなれば継承権は奪われ、民は俺を石打つだろう。お前だってただじゃ済まない。だから、俺はずっと気持ちを押し隠す覚悟だったんだ。なのに──」
アレンの剣幕に押され「そういう意味の呪いじゃない」とは言い出せない内に、アレンは立ち上がりやって来ると、ボクの肩に手を置いた。
「なあクッキー、お前の本当の気持ちはどこにあるんだ? 俺のことなんて何とも思ってないのか? そうでないなら……」
「ご、誤解だよ……。ボクは別にアレンのことは」
「だったら! だったらさっきのアレはなんだったんだ」
想定外のアレンの反応に、頭の中で組み立てたシナリオが音を立てて崩れ落ちていく。ボクはしろどもどろになってしまった。
「あ、あれはアレンが……アレンが洗礼の爺さんの話をしたから! 嫌だったのに、思い出したら勝手にああなっちゃったんだよ!」
「……どういう意味だ、それは? あの爺さんとクッキーがどう……」
そこまで言ってアレンはハッと何かに気付いたようだった。
「まさか……あいつに何かされたのか? そうなんだな、クッキー!?」
ボクは肯定しなかったけれど、否定もしなかった。それは結局、肯定したのと同じことだった。
アレンはボクから離れると部屋の隅に置かれた彼の荷物を取りに行った。その時見せた横顔はゾッとするほど恐いものだった。荷物を纏め身支度をしているアレンの背に訊いた。薄々答えはわかっていたけれど、そうせずにはいられなかった。
「こんな時間にどこに行くのさ」
アレンはボクには答えず黙々と準備を終えると戸口へと向かう。ボクは駆け足で先回りし、ドアの前で両手を広げアレンに立ち塞がった。
「そこを退くんだ」
お腹の底まで響いてくる昏く重い声だった。ボクは足がすくむのを感じながら、必死に首を横に振った。
「嫌だ! アレンがどこに行くのか教えてくれるまでここを動かない!」
「じゃあ教えてやる、勇者の泉だ。これでいいだろ。俺の邪魔をするな」
「するに決まってるだろ! アレン、あそこに行って何するつもりなんだよ!」
アレンはちらっと目線を腰に下げた剣に向け、ボクの目を見た。その顔は「わかっているなら邪魔をするな」と、そう言っていた。
「そんなことしたら、どうなるかわかってるの!? 旅を続けるどころか、どんな目に遭うか……!」
「お前が言わなければ誰にもわからない。旅は続ける。ハーゴンも斬る。その後でどうなろうと俺は構わない」
ボクはどうしてアレンがここまで頑なになれるのか理解出来なかった。ただ、ボクの知るアレンがいなくなってしまったことが辛くて、涙が零れた。
ボクの涙を見て、初めてアレンの顔に動揺があらわれた。その瞬間、至極当たり前のことがわかった。──アレンはそれ程までにボクのことを大切に思っているのだと。
それがたとえ呪いのせいだとしても、今、ここにある彼の気持ちは間違いなく全てボクに向けられているのだ。それがわかって、更に涙が溢れて止まらなくなった。
「お願いだよ……行かないで……」
涙に曇った視界の中、ぼんやりと滲んでいるアレンに向かいボクは何度も同じ言葉を繰り返した。
アレンはそっとボクの顔に触れ親指の腹で涙をぬぐった。ほんの僅かの間鮮明に見えたアレンの顔は、泣きじゃくる子をあやす父親のように穏やかな困惑を浮かべていた。それはボクの知るアレンだった。
「どうしてお前が泣く? 俺のことなど、何とも思ってないんだろう?」
ボクはのどが詰まり一言も話せず、ただ首を振るしかできない。アレンは静かにボクを抱き寄せ、嗚咽が止まるまで辛抱強く待ってくれた。アレンの腕の中、千々に乱れていた気持ちが不思議に落ち着いていく。
ぐしょぐしょになったボクの顔を手巾で拭いて、アレンは「ウサギのような目だ」と笑った。つられて笑うとズズッと鼻が鳴ってしまい、また二人笑った。もう大丈夫だと信じていたけれど、訊いた。
「もう……行かないよね?」
「ああ、行かないよ。絶対に許すことは出来ないけれど、それでクッキーを泣かせたら俺も同じだからな」
「……その、確かに嫌なことはされたけど、でも、大丈夫だったんだ。すんでの事で助けてくれた人がいたから」
その言葉に心底安堵した様子のアレンにもう一度抱きしめられ、ボクはどうしてこの事を最初に話せなかったんだろう、と思った。
それから、アレンとボクは夜着に着替え他愛のない会話を交わした。旅立ちの日のことや、これまでの間に起きた出来事、ムーンブルクのこと、セリアのこと、これから先の旅のこと……。
そろそろ竜王のことを話そうとした時、アレンの方が丁度良い話題を振ってきた。
「いつか、そのクッキーを助けてくれたって人に会って礼を言わなきゃな」
「うん、ボクも今そのことを考えてた。アレンに紹介しなきゃいけないって思ってたんだ。その人がなんていうかちょっと変わった人……っていうか人じゃないっていうか……」
「でも」
アレンはボクの言葉を遮り、ランタンの火を落とした。たちまち部屋は夜の帳に覆われる。ボクは焦った。竜王はボクの影からしかこの世界に出て来れないのに!
「あ、アレン……」
「その話は明日でいい」
窓から入る星明かりの中アレンはボクを抱き寄せ、しばらくしてから身を離し口付けた。唇を離したとき、見えなくとも唾液が糸を引いたのがわかって、心臓が跳ねた。
「や、やめ……」
「やめない。クッキーが心の底から拒絶しない限り、俺はやめない」
そう言われてボクはまた自分のことがわからなくなった。男同士でこんなことをするのは絶対に嫌だと思っていたのに、今はあまり嫌じゃなかった。
いや、ボクはずっとこうされたかったのかもしれない。もしも呪いが一生解けなくて、いつか男の人とこうする日が来るのなら、その相手はアレンが良いと心の片隅で思っていたんだ──。
その夜、ボクはアレンの全てを受け入れ、アレンもまたボクの全てを知った。
──鏡を、見ていた。
古来より鏡は真実を映すという。鏡の中のボクは、晴れがましい白装束に身を包んでいるにも関わらず、どこか物憂い表情をしていた。これがボクの本当なのだろうか?
髪飾りを結い付けてくれている妹が「もう、なんて顔してるの! お兄ちゃんは今日の主役なんだから笑って笑って!」と、唇を尖らせた。
「そうだね」と鏡越しに微笑むと、彼女は満足げな様子で再び作業に没頭した。プリンセスラインのドレスによく似合う幅広のベールを後ろに流し、白の生花をアクセントに添える。さすが女の子だと誉めると彼女は当然といった顔で頷いた。
聖楽隊が結婚行進曲を奏でる。教会の外から続く、やもすれば転びかねないほどに厚い絨毯の上を目を潤ませている父さんに付き添われ進む。サマルトリアとローレシアの両国から招かれた来賓が贈る祝福の中で、ボクはどうしてか不安を感じていた。
バージンロードの終点である祭壇の前では、赤い絨毯によく映える白の正装に身を包むアレンがボクの到着を待っていた。喜びの中に決意を秘めた彼の顔はとても凛々しかった。
ボクの気持ちをよそに式は滞りなく進められ、とうとう誓約の時を迎えてしまう。
「──誓います」神父の問いにアレンが答える。その響きにボクは胸を締め付けられた。神父がボクに問う。だけど答えることができない。たった一言でいいのに、その言葉が出てこない。
「どうした、クッキー?」
アレンが優しい瞳でボクのためらいを拭い去ろうとするけれど、それがかえってボクを追いつめた。お腹がぐるぐると苦しくなって立っていることさえ辛い。何もかもを投げだして、この場から逃げてしまいたくなる。
その時──
「この結婚、余は認めんぞ!」
聞き覚えのある声とともに轟音を響かせ教会の扉が開かれた。
「うに?」
目を開けると部屋はまだ真っ青で、地平線から太陽が顔を出してすぐの早朝だった。その中で真っ黒な影がボクの頬をつねっていた。
……それで目が覚めたのか。普段ならそんなことをされたらへそを曲げるところだけど、今朝はなんだか夢騒がしかったから、ちょうど良かったのかもしれない。
竜王はボクの頬をつねったまま、空いた方の手で出口を指して「外に出ろ」と身振り手振りで言った。ボクと同じベッドでまだ眠っているアレンを起こさないように気を遣ってくれているらしい。
極力音を立てないように服を着て、そのまま宿屋の外まで向かう。早朝の澄み切った空気を深く胸にためたとき、竜王が変なことを言ったせいでむせかえってしまった。
『ユウベハオタノシミデシタネ』
「な、急に変なこと言わないでよ! それになに、その口調は?」
ゴチン。また頭を小突かれる。ちょっと久しぶり。
『あのな、貴様が助けてくれと言うから待ちかまえておったのに、余は一晩中待ちぼうけだったんじゃぞ! それだけならまだしも、貴様らの睦み合うのを見せつけられて……』
「まさか見てたの!? だったらどうして出てきてくれなかったのさ!」
『暗闇で余に出来るのは見聞きすることだけじゃ! 影が消えては出て来れぬのは知っておろうが。それに……』
「……それに?」
『貴様、やはりああなることを望んでおったろう?』
「そ、そんなこと……。だ、第一、竜王だってそう仕向けるつもりだったじゃない!」
『余としては彼奴が貴様に骨抜きになればそれで良かったのだ。何も一線を越える必要など無かったものを……』
そこまで聞いて、ボクは何か変だなと思った。もしかしたら竜王は、ボクがアレンとああなったことに怒ってるんじゃないだろうか? 待ちぼうけがどうこうじゃなくて──。
これまでの竜王は出たり消えたり、どちらかと言えば消えてる時間の方が長かったのに、リリザでの一晩以来ずっと姿を見せているようになった。
当然予想できた成り行きだけど、アレンと竜王はすこぶる折り合いが悪く、ことあるごとに諍いが絶えなかった。原因が大抵ボク絡みのことだったりするから、どちらの味方も出来ず静観するしかない。
手段さえあればアレンは容赦なく竜王に挑みかかっていただろうけど、今の装備では影を斬ることなど出来ないし(竜王が言うにはそれ以前の問題らしい)、それが叶ったとして今度はボクにかけられた呪いが解けないままになってしまう。
その呪いの内容がまたアレンを苛つかせていた。他の男の人がボクを物欲しげに見るのが腹立たしいこともあるけれど、何より彼の気持ちを純粋なものでなくしたのが許せないらしかった。
「俺はずっと……初めて逢ったときからクッキーのことを想っていたのに!」とアレンが言えば竜王は『此奴の言うことを真に受けてはならんぞ。得てして情に溺れた物はそれをより古い物としたがるのだ』と否定する。
ボクにはどちらの言い分も正しいとは思えなかった。アレンがボクを憎からず想っていてくれたことは信じられるけど、竜王の呪いが彼の気持ちを後押ししたこともまた真実だろうから。
そして、結局はアレンもボクと同じ立場になった。当面は竜王の言うとおりにしてボクにかけられた呪いを解いてもらう。そうすれば、それでなお変わらないことで彼は自らの想いを証明出来るだろう、と。
「お前がクッキーから離れたら、即刻斬り捨ててやるからな!」
『阿呆が。貴様ごときが百人束になろうとも余の足下にも及ばんわ』
「なんだと! 俺を侮辱するつもりか!!」
『ふん、貴様など相手にしてられるか。さあ子分よ、我らの旅路は長い。先を急ぐのだ』
「馴れ馴れしくクッキーに指図するんじゃない!」
毎日がこんな感じに騒々しい旅を続け、ボクらはムーンペタの町へと辿り着いた。
以前はあの呪いのせいで雑踏に踏み入ることに抵抗があったけれど、アレンや竜王が側にいる今となってはそちらの方面の心配は不要なものになっていた。それはそれで、自分たちが人からどう思われているのか気になるところではあるんだけど……。
ボクたち三人は、老若男女を選ばず注目の的となっていた。理由は多々あれその最たるものは竜王だ。端から見れば魔物にしか見えない──事実そうなんだけど──竜王に対する人々の反応は様々だったけど、大抵はとても好意的とは言えないものだった。
意外だったのは、竜王が子供受けが良かったってこと。大人と違い警戒心の薄い子供たちにとって、竜王は物珍しい格好のおもちゃだったらしい。あの姿でいくら凄んで見せてもかえって彼らを喜ばせるだけで、ボクは初めて竜王が立ち往生しているのを見た。
いつも竜王に適当にあしらわれているアレンが仕返しとばかりに子供をけしかける。ボクは子供たちに容赦なく棒っ切れでつつかれている竜王に、影の中に隠れちゃえばいいのにどうして意地を張って出づっぱりになっているんだろうと思った。
さすがに気の毒になったので、子供たちに別れを告げ町外れに向かう。そこでボクらは、一匹の薄汚れた子犬と出逢った。初めは相手にしないつもりだったのに、なぜかずっと後をついてくるのでついにボクは根負けしてしまった。
尻尾を振り振り、頭を撫でるボクの手に顔を擦りつけてくる。
「野良かな? ねぇ、お前ひとりかい?」
打飼から干し肉を取り出し子犬にあげようとしたとき、少し離れた所からアレンが言った。
「クッキー、俺たちの旅に犬を連れる余裕は無いんだ。下手な情けをかけて懐かれたら、お互いにとって不幸になる」
「あ、うん……そうだよね……」
可哀想だけどアレンの言うとおりかも知れない。でも目の前に餌をちらつかせておいてやっぱりあげないのも酷いんじゃないか、と干し肉と子犬の顔を交互に見つめて悩んでいたら、黒い手がサッとボクの手から干し肉を奪い取った。
『これだから人間は好かんのだ。他の生き物に自分の物差しを当てはめてしか考えられんのか……。お互いが不幸だと? 貴様らが後味の悪い思いをしたくないだけじゃろうが。
此奴にとって飢えること以上の不幸があるものか。貴様らは仮にも王族であろうが。これが王者に相応しいやり方なのか?』
ボクは竜王の口から出た予想外の言葉に、返す答えが無かった。いつもなら絶対に黙ってはいないアレンも今回ばかりは苦虫を噛み潰したような表情で、子犬に干し肉を与える竜王の平べったい背中を見つめていた。
ボクは干し肉をもう一切れ取り出すと竜王の横にしゃがみこんで子犬に差し出した。
「ほら、お食べ。まだお腹いっぱいじゃないだろう?」
『……子分よ』
「うん、なに?」
竜王はしばらく考え込んだ後、またしてもボクを驚かせることを言った。
『貴様らと血を同じくするムーンブルクの王女であるが……』
ムーンブルク城に近づくにつれボクとアレンはセリアの安否を気遣わずにはいられなかったけど、根拠のない気休めしか持たない以上、彼女の無事をこの目で確認するまでは決してその話題には触れないという暗黙の了解があった。
それがまさか、竜王から彼女のことを聞くとは思わなかった。
「せ、セリアがどうしたの」
『うーむ……。果たして無事と言って良いのかどうかわからんが、とりあえずは生きておるな』
「ホント!? どうして分かるの? セリアは今どこに!?」
「おい、嘘だったら承知しないぞ!」
詰め寄るボクらに竜王は子犬を指さし答えた。
『貴様らの目は節穴か? 王女はここにおるではないか。──随分と変わり果ててしまっておるが』
竜王の言ったことを肯定するように、子犬がキャンと吠えた。
『余が貴様らの曾祖父に敗れた時──』
ボクらは竜王が言うにはセリアであるという子犬を連れて、ムーンペタの宿屋の一室で竜王の講釈を聞いていた。何故かセリアは竜王の足下(?)にいる……懐いたんだろうか。
『ワシは最後の力を振り絞り、奴の魂の一部に取り入ったのだ。死闘の果て、互いに血を流し混じり合っておったのはそうするのに好都合だった』
竜王は少し間をおいてから、『もっとも──』と話を続けた。
『魔族の王から一転して寄宿者となるのは屈辱の極みであったがな』
「だったら素直にその場で朽ち果てれば良かったんだ」
アレンが茶々を入れるが、竜王はそれを無視した。
『その後のことは貴様らもよく知っておろう。奴はローラ王女を連れ世界を遍歴し、幾つかの国を建て子を残し、時と共にその血は薄れた。
ワシは最も色濃く奴の血を引く血統に留まり続けたが、奴を根とする全ての枝に意識を延ばし続けた。──この意味がわかるか?』
しばらく考え込んでから、間違いを覚悟で答えた。
「えーと、つまり……ボクらの血縁ならにはみんな竜王が混じってるってこと?」
『うむ』竜王が頷く。どうやら正解だったらしい。
『奴の血が濃ければ濃いほどワシの影響力も増す。だから此奴のようにロトの血が薄い者には余の声は届かず、こうして影を預かることも出来んかったのじゃ』
アレンは竜王の影響を受けにくいことを喜んで良いのか、曾祖父さんの血が薄いってことを残念に思うべきなのか判断しかねているようだった。ボクは、どうなんだろう? 最近、自分の気持ちすら把握できなくなってる……。
竜王の話は続く。
『であるからして、ムーンブルクの連中に異変が起きたことは余も察知しておった。実のところ、既に皆死に絶えたと考えておったのだ』
これまでそんなこと一言も言ったことがなかったのに……。もしかしたら竜王なりに気を遣ってくれていたんだろうか。
「でも、そこにいるのはセリアなんだよね? ……まだ信じられないけど」
『ワシも王女に触れるまでこれはただの犬だと思っておった。おそらくは落城の折、敵襲から王女の身を隠そうと臣下の者が何か姿を変える呪いをかけたのであろうな。その力があまりに強かったために余の感知が届かなくなっておったのだ』
と、竜王はそこで言葉を切った。どうやら話はこれ終わりらしい。
「それで、どうすればセリアは元の姿に戻るんだ?」
ボクが訊こうとした矢先、アレンが言った。彼も竜王のことを信じる気になったらしかった。でも竜王の答えはひどく無責任で、しかも最悪なものだった。
『そんなのは余の知ったことか。この呪いは術者の命を賭したものじゃ、生半可なことでは解呪出来まい。やがて王女は身につられ心も完全に犬と化すであろう』
「そ、そんな! ね、ねぇ、またボクらをからかってるんでしょ? セリア、何とかなるよね!?」
『……ワシはな、王女はこのままでおった方が良いかも知れんと思うのだ。仮に人に戻れたとして何が王女を待つ? 国を、家族を、全てを失った苦悩だけではないか』
「それでも──。それでも、そんな幸せは嘘だよ! どれだけ辛いことがあったって、涙が止まらなくたって、忘れる方が幸せなんて、そんなことがある筈がない!」
足下のセリアを少しの間見下ろして、竜王が言った。
『──ムーンブルク城。王女を隠した者が臣なれば、王女を戻す術もまた城に隠されているであろう』
長々とスンマセン(;;´Д`)
続きはまだまだちびちびと書き続ける予定です。
先に一本くらい別な話を書くかもしれません。
4勇者Xピサロでネタがあるんで……。
でもリメイク版ネタばれだから先送りにするかも。
俺だけだと寂しいんで何か書いてね(・∀・)>書き手All
108 :
62:01/12/04 01:33 ID:???
>>ギコガード氏
前スレの貼り直しと思ったら,何気に話が進んでて(・∀・)イイ!!!
>107
ぎゃ、ハンドル変えるの忘れてた(;´Д`)
>108
つーか、進めるまで申し訳なくて貼れませんでした(;;´Д`)
これからも牛歩で進みます。気長にお付き合い下されー。
最初っから読みなおせて幸せだ!
サマルたんカワイイ(・∀・)カワイイ
て優香、竜王タンに普通に萌えてしまたよーーーカコイイ…
ギコガードさんお疲れ様ですー。
竜王……イイ!
そしてそして4勇者×ピサロも鬼のように期待しています。
私も今の仕事が一段落したらなにかかきたい!
わぁい、続きを拝見致しました。待っていて良かったです。
ギコガード様、忙しそうなご様子ですね、ユックリのんびりお待ちしてます。
111さん、楽しみに待っています。お仕事がんばってくださいね。
Wユウシャとピサロ!!!
こりゃええ、まてるぜ!>ギコ
114 :
風と木の名無しさん:01/12/04 02:06 ID:RKsc1Sh8
レポート元 WPNP
Monday, December 03, 2001 16:56:42
ユーザ名 : hibinokokuhaku1e3e78d91a2b
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入室チャンネル :
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現在のダウンロード : 0
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接続種類 : 不明
クライアントバージョン : WinMX v2.6
20連休野郎。自己記録更新です。
不明っていうのがさらにムカツク。
>114
誤爆?
>115
だから放置しろってのに。
っていうか、久々にギコガードの小説読んだけど、
やっぱ上手いね〜。
萌えました、ありがとう。
117 :
風と木の名無しさん:01/12/04 02:21 ID:RKsc1Sh8
スマソ誤爆でした。
>116
あ、ゴメン。イカン、イカン、つい反応しちゃったよ(;´Д`)
おお、久々ってことはFFX以来?(・∀・)
いずれ手が空いたらそっちも書きたいねぇ。
読んでくれてありがとー。
FFXもまたいつかでいいからやっとくれー。
面白かった。ボクと魔王。
萌えたよ、魔王。カナーリ(・∀・)/
>118
>FFX以来?(・∀・)
ソデシ
またいつか輪ッカ×茶ーダかいてほしいっす。
竜王カコ(・∀・)イイ!! ねー。
セリアは竜王になついちゃったの? 色物同士……いやいやいや。
しかし結婚式は萌えたなあ……
アルスたんのエロサイト
www15.u-page.so-net.ne.jp/tb4/hiroe-k/nisedorakue.files/tsaide.html
>ギコガード氏
うわっ、すげぇ(・∀・)イイ!!
長年のローサマ萌え萌え心を満たすことができました。
サマルたんカワ(・∀・)イイ!!
誰か4勇者×クリフトを…
け、結婚しちゃったんすか…お幸せに。
勇者×ピサロ激しく期待しております。
126 :
風と木の名無しさん:01/12/04 17:35 ID:sOaUDJMN
クレクレ厨房は氏ねってことだ。
ここの板の常識なんだけど
前々から気になってたんだけど…
スーファミ版の男賢者のほうがいいっていう人ってどれくらいいるのかな?
ちなみにワイはスーファミ版のほうが好きだな。大人っぽいし。
あ、ごめん!あげちゃった!
まぁまぁ、反応しない事ですよ
スイマセンね、流石にちょっとむかついたもので…。
>129
そう熱くなりなさんな。
スレを大事に思うならうさんくさいカキコは
完全無視。反応するだけでもしちゃイカン。
クレクレ大いに結構!なんか書いても反応なしが一番イタイ。
どんどん要求していいと思う。
>>123 お口にあえばいいが。
「ブライ様…。もう許してください」
掠れた声と共にクリフトの頬に一筋の涙が伝った。
一糸まとわぬその身体の、普通なら決して日にあたる
ことなどない場所が今ブライの目の前に晒されている。
「なぁにを言うとるんじゃ。マヌーサにかからんように
精神修行をしたいと言うてきたのは、お前さんの方じゃ
ろうが」
「で、ですが…。もうこれ以上は…」
「ほう、なら止めるか?わしゃかまわんぞい。好きなだ
けマヌーサでもメダパニでもかかっておれ」
クリフトの両脚は大きく開かれ、白い太股の根元には
成年男子らしく熟れたペニスが隆々と勃起していた。亀
頭からは先走りの液がしたたり、他でもないクリフト自
身の両の掌を濡らしてしまっている。
「わかり…ました」
ブライの言葉が余程効いたのかクリフトは大人しく頷
くと、何かに耐えるかのように堅く目を瞑り、ひとさし
指と親指とで小さな輪を作りペニスを扱き始めた。
「アッ…あ、あ、」
どれだけ歯を食いしばっても洩れてしまうのだろう。
切なく甘い声は湿った吐息と混じる。その度にそれを認
めたくはないクリフトの首が子供のように振られた。
ヘボンですまん…。
>>134 私は123ではないですが、ちょっと萌えた。続ききぼーん。
クリフト受けイイ!
ブライセメはカンベン、、、。
137 :
YMK:01/12/04 23:42 ID:???
ギコガードさん遅くなったけど引越しお疲れさま〜!
一気に読んだの初めてでケコーン式の白アレンは思わずニヤけ。ヨカッタ-
勇者×ピサ!今のところ4熱かなり高いんで期待してます〜
(でも、あの…逆じゃないんですか??個人的には…)
>123
同じく勇者×クリ賛成〜大いに賛成!!!
勇者とそれに振り回される癒し系男子(病気がち)っていうシチュエーションが
ローサマに通ずるモノが…!2人とも緑色だし
138 :
YMK:01/12/04 23:47 ID:???
>>134 って逝ってる矢先に…。 ちょいニアミスかな?
ピサロ勇者
勇者の一人称は僕かねえ。やっぱ。
>>127 同士よ!やっぱSFC版だよネ!
さしあたっては、武道家×賢者ってとこかな?
>139
メール欄の「sa.ge」、「sa」と「ge」の間に「.」が入っているよ
>>141 ごめん。
カチュのサゲをクリックしてなかった。
勇者ピサロ萌え。逆でもイイ
PS版DQ4の話題はまだ自粛した方がいいかな?
>139
「俺」がいいです。
「楽しませてくれ………クリフトので……」
囁くように俺が言った。
「分かりました……」
クリフトは服を脱いだ。上半身は逞しい。下も脱いで、トランクスも脱ぐと、がっしり
と引き締まった下腹部が現れた。
そして、さらに下にある男芯ははちきれんばかりに勃起し、亀頭部が上を向いていた。
俺は何度か、彼の男芯を見ているが、大きくて太いと思った。
そして、俺の上にそっとのしかかると、俺の服をそっと、優しい手つきで脱が
しはじめた。
「なあ、クリフト……」
「なんですか」
「脱がし方、うまいな…フフ」
「どういたしまして」
と言いながら、クリフトはするするっと俺の上着を取ってしまった。
「ほかの男とそういうことしてるから、脱がし方もうまいんだろう?」
俺はわざとそういうことを言っていた。二人が初めて肉の交わりを持った頃、
漏れはまだ童貞だったが、クリフトは多分、童貞ではないと思っていた。
真面目そうな顔して、結構経験豊富なんだな。俺はクスリと笑った。
古来より鏡は真実を映すという。その中でなお強く真を映し、偽りを打ち破るというラーの鏡が今、ボクの手の中にある。廃墟となったムーンブルク城に残念した人々の導きによって、ボクらは隠された鏡の元へと辿り着いたのだった。
急いでムーンペタへと戻り、宿屋の人に預けてあったセリアの元に向かう。ひとまずアレンにセリアをボクらの部屋に連れて行ってもらい、ボクは竜王の言いつけに従って女物の衣服を用意した。意外に気が利くなぁと感心する。
『阿呆、貴様らが鈍なだけじゃ』
そして準備は整った。部屋の中央にいるセリアはこれから何が起こるのか分かっているみたいで、じっとボクらの動きを待っている。アレンがラーの鏡をボクに手渡した。
改めて見るそれは精緻な装飾が施されているものの、鏡面自体は特別な魔力を帯びているとは思えない何の変哲もない物だった。
ポカリ。突然、頭にいつものゲンコツの感触。
『こら、そんなに覗き込むと魅入られであろうが』
あれ? 今、確かに竜王に小突かれたのに鏡には何も映ってなかったぞ? でも、振り返れば竜王がいつものようにボクの側にいる。……そうか、これが真実を映すということなんだ。
「ごめん、鏡を見てたら何か思い出しそうな気がして……。なんだろ? まぁ、いいや。じゃあ、始めるね」
アレンが頷く。ボクはごくりと唾を飲み、ラーの鏡をセリアへと向けた。
あ、これだとボクには鏡の中が見えないじゃないか──。そう思った瞬間、鏡から目映い光が溢れ、視界を覆った直後、鏡の割れ砕け散る音が聞こえた。
わずか経って視界を取り戻したとき、さっきまでそこにいた子犬の姿はなく、代わりに全裸の少女が倒れていた。
「あ、気がついた?」
ボクは目を覚ましたセリアに微笑みかけた。混乱しているだろう彼女を少しでも安心させる為に。ベッドに横たわるセリアは顔だけをこちらに向けて、また正面に戻した。天井を見てる……わけがないか。
もしかしたら竜王を敵と勘違いして大事になるんじゃないだろうかと思っていたけど、セリアは全く落ち着いた様子で、いや、まだボクらのことを意識する余裕がないんだろう。
彼女が聞いてくれているかどうかわからないけど、ボクはあまり間をおかず話し続けた。竜王のことやこれまでの旅のことを。──当然、都合の悪いことや説明が困難な事柄は省いてだけど。
「わたし、夢を見てました──」
不意にセリアが口を開き、話しだした。まだ目線は上に向けたままだ。
「あの日、突然城に魔物が攻め込んできて……。わたしを逃そうと魔物に立ちはだかったお父様が、わたしの見た最初の犠牲者でした。
何も出来ず、戦おうともせず逃げるわたしをかばい兵士たちが一人、また一人と倒れていきます。魔物はその度にわたしが嗚咽する様を楽しんでいるようでした。
わたしを守ってくれる人が誰も居なくなったとき、彼らを率いていた最も力のある魔物が現れ告げたのです。
今ここでお前を殺すことは容易いが、我らを楽しませてくれた礼に命だけは助けてやろう。お前は既に王女ではなく、頼る者もない哀れな野良犬に過ぎないのだから、と。気付けばわたしはその言葉通りに一匹の犬となり果てていました」
とつとつと語られるセリアの身に降りかかった災難に、ボクはかける言葉が無かった。竜王もアレンも口をつぐんだまま沈痛な面持ちで目を伏せていた。竜王については表情はわからないけど、そういう雰囲気だった。
「本当に全部、夢だったら良かったのに──」
その後、一人にして欲しいという彼女の願いにこたえ、呼んでくれればいつでも戻ってくると言い残してボクらは部屋を出た。
ゴメン、今日はレスする余裕なし! また後日レスします。
801っぽくない展開はご容赦を(;´Д`)
>>134 なんかブライ×クリフトだとブライがフェ●したら入れ歯が外れるとか
ギャグみたいな事ばかり考えてしまった…。
>>144 「なんですか」「どういたしまして」って淡々とした所がなんかイイなぁ。
勇者がエロオヤジっぽいけど…
いやいや、どれもこれも面白いです。(゚д゚)ウマママー!!
朝から萌え萌えだよ…
>134
123です。激しく萌え萌えいたしました!!ごちそうさまでした。
クリフト受け(・∀・)イイ!!
PS版での言動を見てると受けとしか思えません(スレ違いでスマソ)。
なんかなんとなくこのスレにおけるコテハンの必要性がわかった気が。
キボンしたのが誰だかわからなくなるんだね…
>134
ブラクリ(・∀・)イイ!! じじい攻めイエー。
4ネタ増えてきそう……
>ギコガードさん
セリアちゃんおしとやかな感じ。名前どおり小説版っぽく
見えますな。さて……
ロムのみなさんも、ひとつ話を書いて見ませんか。
ウマイヘタはかいてみなくちゃわからない。
私にはトテモムリ。なんていってないで、キーボードに指を走らせましょう。
クリフトは抵抗するふりをして足を勇者の股間にあててみた。
軽くあてた程度なのにその部分が熱く膨張してるのがわかった。
「・・・わかりました。貴方様に永遠の忠誠をちかいましょう・・」
勇者は悪戯っぽい顔でいう、
「お前の敬愛するアリーナの棺の上でか?」
クリフトの顔がさらに赤くなる。
「わ、私はそんなつもりでは・・・ウグっ!」
そんなクリフトが可愛くなりたまらずにキスで押さえつける。
クリフトは我慢できなくなったようで必死で下を絡めたり吸ったりする。
勇者は少しづつクリフトの服をぬがしていく。
「明日ザオリクしてからみんなにこのことを話したらどうなるかな?」
クリフトが恥ずかしさの為に唇をかみ締める。
しかしその言葉に反応するかのようにクリフトの男根は
熱い涙を流す。
「意地悪はよしてください・・・」
「勇者、ベホマズンを頼む・・・」
もう、ライアンもクリフトもブライも、最後の決戦ピサロを相手に
散々だった。
「・・・わかった・・・」
と言った勇者はおもむろにズボンを下ろしビンビンな息子を取り出した。
「みんな四つんばいになってケツを出せ!」
勇者は一人ずつに激しくイチモツを突き上げる。
「うあぁ・・あぁ・・・!!」
それは叫びにも似た声だった。
アリーナ「あれが禁断の呪文・・・ベホマズン・・」
マーニャ「す・・すごいわ・・・」
154 :
レイン:01/12/05 20:01 ID:???
コンニチハ。
・・・大半初めまして。
召喚(何)されたので参りました。
ギコガードさん他の新作が拝めるとは・・・回ってきます、ハイ。
機会があれば、以前の自分の未完成作品ケリ付けたいんですが・・・良いですかね・・・
>154
こちらこそこれからもよろしくお願い致します・・・!
>ギコガードさん
続き楽しませて頂きました、これからの四人(?)の関係に
期待大です!
レインさんだ!嬉しい!マジで嬉しい!
昔のスレでは「マジでわしが宿題変わってやりてえー」と
何度祈ったことか…!
ボーンフリーさん5勇者書いてよ!
158 :
風と木の名無しさん:01/12/05 23:20 ID:cAFZ0fAt
159 :
134:01/12/05 23:24 ID:???
萌葱色の神官服は、すでに床に散らばる布きれにしかすぎない。
禁欲の象徴。すなわち神に通じる清らかな法衣。
だがそれを本来身につけているはずのクリフトは、己を襲う始めての快感に
――いや、彼には苦痛としか受け取れないかもしれないが――すっかり身体を
とろけさせていた。
「ん、むッ…ンぅ」
自慰行為にふけりながら命令された通りブライのペニスに舌をはわす。
ぺちゃぺちゃと響く淫猥な音も気にならない。戸惑いも恥じらいもすでに消え
失せていた。
「なんじゃ、おぬし。この程度で虜になっておっては本末転倒じゃぞ」
「す、すみ…ません」
言われて慌てて口を離すと唾液が糸を引いた。
年齢を重ねたブライのペニスは、どれだけ奉仕しようと勃起することはない。
この様子では時間をかけても無駄だろう。
だがブライはやんわりと微笑んだ。
「さて、クリフトよ。いよいよこれから最後の修行となる。覚悟は良いか?」
「は、はい…!このクリフト、皆の為になるのであれば…どんな修行にも
耐える所存です」
最後の修行。
それがいかなるものなのか。むろんクリフトには判らない。ただブライに
従うのみだ。
それに先程から身体が熱くて仕方がない。
クリフトの熱みを帯びた視線を受け、ブライは己の男根をしかと握りしめた。
「あい判った。おぬしの覚悟見届けた。…ならば行くぞい。バイキルトォォォォォ!!!」
ブライのペニスの こうげきりょくが にばいになった!
ブライは ぼっき した!
>157
えと、5の勇者って確かパパスの息子ですよね・・・それとも主人公の息子
でしたっけ・・・?リクして下さるのはホント、嬉しいので受けていきたいと
思ってますから遠慮なしに・・・。あ、でも知らないキャラはご勘弁っす(汗
161 :
134:01/12/05 23:27 ID:???
>>135 ありがとうです。でも怒られそうだyo…。
>>136 すみません。これで終わりですので(;´Д`)
>>144 ( ´Д`) ハアハア
ごちそうさまです。
>>ギコカードさん あいかわらず萌え(・∀・)イイ! です。
>>148 ギャグになります確かに。
>>148 PSのクリをはたくプレイしたいですな…。
>>150 クリフト(・∀・)イイ!
当時消防の初恋…。
>>152 た、たまらん…。4勇者と言うとどうしてもユーリルがでてくるので
自分では書けないのが無念です。
>>153 藁いました。
長々とスマソです。ロムに戻ります。
下げます。
もいっちょ。
164 :
風と木の名無しさん:01/12/05 23:31 ID:cAFZ0fAt
166 :
161:01/12/05 23:32 ID:???
はたく×
はやく○
諸刃の剣で氏んできます。
>134
(・∀・)イイ! 特ニ ラスト2行 ワラタ!
>>164 君どっちの立場の人間ナンカ理解に苦しむね。
>>159 最後ワラタ!
このまま「ぼっき」せずに終わるのかとオモタヨ
いやぁ、俺以外の人も色々書いてくれて安心したよ。
もしワンマンショー状態になったらどうしようかと思ってた(;´Д`)
>110
うわ、最初から読み返してくれたんスか! マジで感謝(・∀・)
>111 >125
勇者Xピサロはもうしばらくしてほとぼりが冷めたら書くよ。
111も何か書いてね。仕事は辛いねえ、お互い。
>112
いやぁ、忙しいのも大変だけどこのスレのことが気にかかって…。
一昨日ログ読んだ時は卒倒しそうになったよ(笑)
>113
待っててくれ。期待に応えられるよう頑張るから。
>119 >120
次FFXで書くならジェクト去りし後のブラスカとアーロンだな。
ってまたブラアーか(´Д`) ワッカはネタが無い……。
>121
結婚式はお絵かき掲示板からネタをもらったのでした。
多分、その絵はまだログにあると思う。萌えるよ(´Д`)ハァハァ
>123
そ、そんなに良かった?(;´Д`) あ、ありがとう〜。
俺もサマ坊には萌えまくりだよ。
>150
手元に小説版の2があるんだけど、影響受けそうでまだ
読んでないのだ。でも、小学生の時に読んだから微妙に
影響出てるのかもなぁ。これからちょっと活躍するですよ>セリア
リクエストについては全然あっても良いと思うよ。
それに触発されて誰かが何か書く(描く)かも知れないしね。
2chで遊んでて良いなぁって思うのはやっぱ気軽に何でも
話しやすいってことだよ。
自分の書いた話に誰かが絵をつけてくれたり、人の絵に
感化されて何かアイデアが浮かんだりとかね。
俺個人の希望とすれば、おねだりする時は相手を名指し
しないで欲しいなぁってことでして。
そうすると「自分が書こうか?」って思ってもやりにくいし、
前々から書こうとしていたネタも出しにくくなるからね。
あと、リクエストに誰も答えてくれなくても、あまり気にしない
で欲しいな、と。そういうのはタイミングの巡り合わせだからさ。
毎日深夜にこのスレをみてます。
おやすみなさい
>152
萌えるんだが、どこかで見たような……?
もしかしてFF・DQ板からのコピペ? 違ったらゴメンよ(;´Д`)
いや、貼る分には全然いいんだけど気になったから。
>153
アリーナとマーニャの素の反応にワラタよ(´Д`)
>154
おお、来たね。続き、楽しみにしてるよ。
あと、そんときは今までの分も貼ってホスィ……。
>159
ブライXクリフト萌えた……っつーか笑ったよ(´Д`)ハァハァ
バイキルトぉ!って、ゼロは何倍してもゼロだぞブライ(笑)
……って、ここで終わり!? 本番は?(;;´Д`)
新スレができてる。また長いお付き合いになりそうですね q{^o^}p
>>161 クリフトをはたく(打つ)プレオなのかとオモタヨ!SM…
>154
レレレレレインさん! 本物!?
……つ、つづき書いてくれーー(泣
すいません、ちょっと興奮してるので逝ってきます。
>159
もしや最後の二行のためだけに攻めをブライにしたのか……?と思う今日この頃(藁
ブライイイー!!禿藁
179 :
レイン:01/12/06 17:09 ID:???
>>176 本物です。
というわけで、続きでもやらせて戴こうと思います。
さて、前のコピペだったな・・・
連作(勝手に)第三弾。
(終わったらFFでも書くかなぁ・・・)
「アレン・・・どうする?このいにしえの『世界樹の葉』があれば、クッキーを助けられると思うけど・・・」
あきなは分厚い本を見て言う。
目の前のベッドに横たえられたクッキーが、苦しげに切ない息を繰り返す。アレンはそれを痛々しげに見て、あきなに言った。
「それを手にいればきゃな」
「そうね」
「ってことで、頼んだぞ」
「ええっ!?アレンは!?」
「俺はちょっと用がある」
「ちょっと用があるって・・・クッキーのこと大事なんでしょ!?(本音:あたし一人で危険なこと出来ないわよっ)」
「バシルーラ!」
あきなの叫びを無視して、アレンは彼女に向かって呪文を唱えた。「アレンのひとでなしぃぃぃ〜〜〜」と叫び、あきなは遠いどこかへ飛ばされる・・・
「さて・・・と」
アレンは息を整えると、虚空に向かって問いかけた。
「居るんだろ?ハーゴン」
「・・・よく分かったな・・・さすが、ロトの血を引く者」
空気が歪む。
にやりと笑みを浮かべた大神官ハーゴンが、虚空から姿を現した・・・。
181 :
レイン:01/12/06 17:12 ID:???
前スレでも問題になったアレン魔法使用そのまま。
なんかいいフォローあれば良いんだけど・・・
バシルーラの効果のあるアイテムとか無かったよねぇ。
これから直に続き執筆。それで良いのか俺。
182 :
レイン:01/12/06 17:26 ID:???
やば・・・
「それを手にいればきゃな」って何だよ・・・
「それを手にいれなきゃな」です。訂正。
「・・・やっぱり、てめぇか」
アレンは、怒りを湛えた瞳で睨み付ける。
「てめぇ、クッキーに何しやがった!」
「ふふふ・・・強いて言えば呪いをかけたのだ」
「呪いだと!?」
にやにやと不敵な笑みを止めぬハーゴンに、アレンは剣を抜き、今にも掴みかかりそうな勢いで叫ぶ。
「そうだ。邪魔なロトの子孫を消すべく・・・」
「・・・それで、クッキーはどうなるんだッ!」
「死ぬ」
あっさりと言い切られ、アレンは一瞬息を呑む。
だが、ハーゴンは楽しげに続ける。
「・・・だが、それでは面白くないからな。少々面白みのある呪いを掛けてみた」
「面白みのある呪い・・・?」
訝しがるアレンに見せつけるように、ハーゴンは指を鳴らす。
すると、今までずっと荒い息を吐いていたクッキーがそろりと寝台から身を起こす。
「お前も味わってみるか?・・・いや、毎夜楽しんでいるようだがな」
くすり、とハーゴンは言う。
その真意を探るようにアレンはクッキーとハーゴンを代わる代わる睨み付けていたが、突然ハーゴンに背を押され、寝台に倒れ込む。
「何すんだッ!」
叫び、起きあがろうとするが、ふいに熱っぽいクッキーの身体に触れたとたん、ぞくりとした悪寒とも取れぬ感覚がアレンの背を走る。
「我を忘れ、快楽に身を任せざるを得ない『傀儡』となる呪いだ」
ハーゴンは小さく呪文を唱えながら、自らの法衣に手を掛けた。
ああ!!サソークレインさんの小説が!!続き楽しみにしてます!!
>157
主人公の息子描いてきましたー・・・初描きで不慣れなのは許して・・・
「傀儡・・・だと・・・?」
ハーゴンに触れられた背中から徐々に、形容しがたい暖かい不気味な感覚が全身へと走る。
振り返ろうと体を動かすだけで、アレンの息は上がってしまう。
油断した、たったの一瞬で何らかの魔法を掛けられたか・・・と、後悔が胸に広がる。
「サマルトリアの王子を救いたいか?」
今のアレンにとって、ハーゴンの言葉は禁忌の林檎同然。
抗いたいのに抗えない、突発的衝動にアレンは小さく頷く。
「ならば、今の間だけ、我が命に従え」
何か言わなければ。
抵抗しなければ。
そう思いながらも、アレンは再び頷くだけだった。
「あくっ・・・」
小さくクッキーの悲鳴が上がる。
アレンはクッキーの寝間着を剥ぎながら、徐々に首筋から胸元へと口付けを落としていく。
「うっ・・・ああっ・・・」
『呪い』の所為か、僅かな刺激にすらクッキーは敏感に反応する。
自らも、どんどん奥へ奥へと求めるように、アレンも行為を強める。
二人の行為を冷ややかに見つめていたハーゴンだったが、次第に自身も我慢ならなくなってきたのか、不意に衣類で包まれたままのクッキーのモノを握り付ける。
「あああッ!」
一際大きく鳴き、背を仰け反らせるクッキーに、にやりとハーゴンは笑みを浮かべる。
「もう、王子は一杯一杯のようだぞ。そろそろこちらの相手もしてやったらどうだ?」
擦るというよりは弄ぶ様に、激しく責め立てながら、アレンに言いつける。
一瞬文句言いたげにハーゴンを睨め付けるが、すぐにアレンは身を起こす。
「少しだけ・・・耐えろな」
小さくクッキーに呟くと、今度は彼の下肢へと手を伸ばした。
188 :
レイン:01/12/06 20:47 ID:???
今日はこれだけ。続きはまた明日(爆)
ちょっとエロっぽくなったかなぁ。
おおボーンフリーさん。こんなとこでお会いできるとは・・・。
ダウソ版では世話になりました。
あのあと、いわれたとおりにしたのですが、どうもインストできません。
どうもいただいたファイルがこわれているのかもしれません。
よろしければ、もっかいください。evilにいます。
>189
え・・・すいませんっえと、ダウソ版ってどこでしたっけ・・・もしかして
向こうの板の日記スレのことですか?でevilってどこにありましたっけ?
反応しちゃならんのは分かってるんだが、これは言っておかねば。
>191
それは遠回しな荒らし(あるいはその被害者)
Download板でボーンフリーから違法にソフトをもらったよ、と
言ってるのです。丁寧な口調でsageまでしつつご苦労なこって。
もし悪気無く本気で言ってるなら人違いですよ >190
>192
あ、アリガトー!!記憶ないのになんで?とか思ったー!!
そんな意味があるなんて知らなかった!!!192さん本当に
有難うございました!!本家の板の方でADSLのスピードが
出ないって書いてた方がいてその方かなと思いました!!
ダウソにいるのはボーンフリーではなくポーンフリーですよ。
あそこはステハンが多いので結構重複名あるようですね。
私も日本茶というコテハンをつかっていましたが、今、まったく知らない
日本茶が暴れている(w
>194
でぇぇえええええ!!??そんな似たHNの人いるんすか?
こんなん付けんのあたしくらいかとオモテターヨ・・・
>194
なるほど、そうだったのか(笑)
ポーンフリーって海外のエロサイトだよね
日本茶か・・・葉鍵板にもそのハンドルの人がいたよ(笑)
クリフトすごいバカ(;;´Д`)
www.kasumi.sakura.ne.jp/~midilin/toukou/new-dq4/9.html
>レインさん
(;´Д`)ハァハァ……やはりレインさんのエロは萌えるわ……
ハゴーンと入り乱れ3Pですか?期待しております。(;´Д`)ハァハァ
続きが見られるとはもはや思っていなかったので
たまらんかったです。
セリアが残る部屋のすぐ前の廊下で、ボクらは立ったまま彼女の様子を伺っていた。この場に残るのは一人だけでよかったけど、アレンもボクも彼女の側にいてあげたい気持ちは同じだ。
竜王はまぁ……ボクの側にいるしかないし。でも、そのことに対して何も言ってこなかったからセリアのことを気にしてくれているのかも知れない。
会話のないまま、立っている足が疲れを訴え始めた頃、アレンが思い出したように言った。
「そう言や……臣下の者がどうこうって何だったんだ?」
あ、それはボクも不思議に思ってた。
『……知らん』
「セリアの話が確かなら、あれはハーゴンの配下にかけられた呪いだったんだよな?」
「うん……。でも、ひょっとしたら犬に姿を変えたセリアの前に魔物があらわれて言ったのかもしれないよ?」
「それはちょっと苦しくないか? やっぱりこいつが勘違いしてただけじゃあ……」
『ああ、男が二人揃って過ぎたことを五月蠅い奴らめ! 今更そんなことどうでも良いではないか!』
「それはそうだな……。ムーンブルク城で運良くセリアを元に戻す術も見つかったことだしな」
アレンは特に「運良く」の部分を強調した。あの時の竜王は格好良かったから何だか可哀想になってしまう。
「まぁまぁ。ほら、竜王はもし魔物がセリアを見つけたなら呪いをかけるだけで放っておく筈が無いって思ったんだよ。だからさ、それは竜王が根はいいヤツだってことだと思うよ」
『……子分よ』
ん? もしかしてボクが味方してあげたから感激してるのかな?
『仮にも魔王に向かって「奴」とは何だ、「奴」とは! 貴様はワシの子分なんじゃぞ、立場をわかっておるのかおーまーえーはー!』
グリグリグリグリ。新パターン、こめかみをぐりぐりされてます。痛いです。
「おいお前! クッキーに触るな! コイツは俺のもッ……も、も、も……」
アレンが何やら言い淀んだ時、音を立てずに扉が開かれセリアが廊下に顔を出した。
「みんな、何してるの?」
さて、一体なんでしょう……。
ボク達に話があると切り出したセリアの言葉は当然予想されたものだった。ただ、その断定的な口調は意外だった。
「わたしもあなたたちの旅に同行します」
「俺は反対だ」とアレン。
「反対するのは構わないけど、わたしは一人でも旅立つつもり。それに、わたしが居ないとみんないつかきっと後悔するわよ? これでも魔法には自信あるんだから」
「役に立つとか立たないとか、そういう問題じゃない。セリア、君はムーンブルク家の最後の一人なんだぞ? 君を危険な目に遭わせるわけにはいかない。セリアに何かあっては君の父上に面目が立たない」
「みんなの仇も討たずに、安全な所で守られてのうのうと過ごす方がわたし、よっぽど面目が立たないわよ。それに、ムーンブルク家はもうお終い。だからここにいるのは王女でも何でもない、ただのセリアなの。ねぇ、クッキーは賛成してくれるよね?」
「え、ぼ、ボク?」
弱ったなぁ、ボクもアレンと同じ意見なんだけど……。
『まあ良いではないか? ワシも貴様らだけでは心許ないと思っておったのだ。三人合わせてようやく一人前になるであろう』
セリアをどうたしなめようか悩んでいる間に竜王が答えてしまった。セリアは竜王の言葉に目を輝かせると、勢いよく抱きついた。
『の、のわ!?』
「やっぱり竜ちゃん話せるぅ!」
『り、竜ちゃん!?』
のけぞり気味の竜王にしがみついたまま、セリアはボクらを指さし言った。
「ねぇもっと言ってやってよ! 二人ともホント何も分かってないんだから!」
いつの間にかボクまで彼女の敵にまわされていた。ボク、まだ何も言ってなかったのに。
『わ、わかった、わかったからワシから離れい!』
言われてセリアは不満そうな様子で竜王に回した腕をほどいた。うーん、あんなに慌てる竜王は初めて見たぞ。……今度、ボクもやってみようかなぁ。
眠い……。レスはまた後日にぃ(;´Д`)
うっしぁあああ!!この時間帯狙ってたかいがあったよ!!
今日はレインさんとギコガードの萌え小説読めて、まるで盆と正月が
いっぺんに来たと思うくらい、幸せだったっすーー!!はぁ今日は
いい旅夢気分でもう寝ます・・・
203 :
62:01/12/07 04:19 ID:???
寝る前に一言。
竜たん(;;´Д`)ハァハァ
さらしage
り、竜ちゃん……!!!(笑)
ラスト一行
>今度、ボクもやってみようかなぁ。
に悶絶。天然クッキーたん…(;´Д`)ハァハァ
厨房板と最悪板に支店を出してきました。
なんかかいて
ハーゴンとはうって変わって、出来る限りいたわるように、そっとアレンは愛撫を始める。
細々と流れるクッキーの悲鳴をBGMにするように、ハーゴンの呪文が聞こえる。
何をするつもりなのか訊ねようとしたが、それよりも身体の奥底から沸々と湧き出る邪な欲望がアレンを掻き立てる。
「く・・・うっ・・・ああ・・・」
押さえられずに漏れ出る喘ぎが、ますますアレンの冷静さを奪う。
我慢出来なくなったかのように一気にクッキーの寝間着を剥ぎ取ると、すぐに準備とばかりにアレンは自らを挿れる場所へと手を伸ばす。
クッキーのモノの先端から溢れ出る先走りの液を指で掬い、そこへ擦りつけるように指を捻り込む。
「あああっ・・・アレ・・・ンんっ・・・」
快感に背を震わせ、クッキーは閉じた瞳から涙を零れさせる。
それを予想していたかのように、ハーゴンは何もしない。ただ、恐らくアレンを焦らせる原因であろう、謎の呪文を紡ぎ続ける。
右手はクッキーを慣らしながら、左手で自らのモノを慰め、アレンは無言で行為を続ける。
「・・・・・・クッキー」
「アレンっ・・・ア・・・レン・・・ああっ・・・ボク・・・」
ほっそりとした腕を、アレンを待ちかまえるように広げる。
そのクッキーの姿を見、とうとうアレンは見を起こし、彼に覆い被さろうとした。
しかし、突如身体のぴたりと動きが止まる。
「まぁ、待て。急いだとしても何も良いことはないだろう」
にやりとハーゴンは笑みを浮かべ、アレンを押しのけるようにクッキーに近づく。
「まずはこちらから先に愉しませて貰おうか」
既に頭を天へと傾ける、亜人故の太々とした彼の雄に、ごくりとクッキーの喉が鳴る。
今や快楽を求める傀儡となったクッキーと、ハーゴンの命に従うほか無いアレンに、それを阻止する言葉はなかった。
210 :
レイン:01/12/07 22:57 ID:???
今回のキーワード・・・(何)
鬼畜、3P、強姦(謎)、獣姦(更に謎)
クッキーがクッキーじゃなくなってるようなってのは禁句。
これからは一日一話・・・は無理っぽいから・・・二日か三日に一話くらいで頑張るッス。
211 :
風と木の名無しさん:01/12/07 23:09 ID:/2I9wsa2
いいですねえー
鬼畜っすか・・・いいっすねー(鬼
てか、最初に比べるとかなり優しくなってるアレンにビクーリ&激萌え!
無理しない程度にマターリ続けて下さいっす。(はよ、ティーダ口調抜かんと・・・)
214 :
風と木の名無しさん:01/12/08 00:33 ID:lHJZrL24
215 :
風と木の名無しさん:01/12/08 00:34 ID:BlSgIY6H
>レイン氏
(;´Д`)ハァハァ 先の妄想がとまらないYO!
ぜひハーゴンとあんなことやそんなことを……
218 :
ボーンフリー:01/12/08 18:16 ID:vmSj3jIX
レベル落ちてきてるぞ。各人レベル1からでなおしなさい。
>173 、ギコガード
152の小説、ここの板の“エニックスのゲームで・・・”スレにあったやつ。
久しぶりにみてたら「あっこれって・・・」って思ったよ。
荒氏の予感
い〜え〜ゆ〜い〜 の〜ぼ〜め〜の〜♪
さて、ヤフオクいこ
セリアに旅を諦めさせようと、それからもしばらく話し合ったけど、結局アレンが折れる形で結論が出た。……ボク? ボクは何にも発言しませんでした。
自分の意が通ったことに満足げなセリアがふと何か良いことを思いついたらしく、不意にボクらを呼び提案した。
「あのね、竜ちゃんこっちに来たらいいんじゃない?」
『こっち』というのは当然、彼女の影のことだろう。
「だって、クッキーは竜ちゃんと一緒で迷惑してるんでしょう? わたし、竜ちゃん好きだしきっと魔力だって申し分無いと思うんだけど」
これまで不機嫌そうだったアレンが急に「それはいいアイデアだ」とセリアに賛意を示した。──アレン、結構現金な性格してたんだね。
だけど竜王は『……遠慮する』とすぐに却下した。どうして、と食い下がるセリアに竜王が言った。
『だってワシ、お前嫌いだし』
「ええ〜! わたしが子犬だったときはあんなに優しかったのにぃ!」
『最初からお前が人間だと分かっておったら無碍にあしらっておったわ!』
「犬ならいいの?」
『別に犬が好きだとか言うわけでは無いが、人間ほど嫌いでもないな』
それじゃあ、とセリアは竜王にぴとっと寄り添い「わうっ」と犬の鳴き真似で甘えて見せた。う、セリア、それ可愛すぎ。でも竜王はお気に召さなかったらしい。
『ええい、離れんか! ワシはお前のそういう馴れ馴れしい所が嫌いなんじゃ!』
シッシッと「あっち行け」の手振りで追いやられてセリアは口を尖らせた。
「ふんだ、いいもん。いつかクッキーに愛想ついてわたしの影に入りたいって言っても、入れてあげないんだからね!」
そう言ってアッカンベーをするセリアに呆れた様子で竜王はボクの顔を見た。ボクは竜王に選ばれたような気がして……どうしてか嬉しかった。まあ、お互いもう慣れっこだもんね。
竜王がボクの影に留まることにアレンは落胆を隠せなかった。肩を落として溜息をつく彼にセリアが「なんでアレンまでがっかりしてるのよ?」と恨めしそうに訊いた。
「呪いが……」と半ばまで言いかけてアレンはハッと口をつぐんだが時すでに遅し。セリアの追及は止まずとうとう彼女に竜王がボクにかけた呪いについて説明せざるを得なくなってしまった。……アレンのバカ。
「ふ〜ん、なるほどぉ」
説明を聞き終えたセリアは(正しくは説明を聞いている途中からだ)口に手を添えニヤニヤと笑った。セリア、犬の次は猫みたいになった。わるーい予感。
「そっかそっかぁ。それでアレンはわたしがついてくるの嫌だったんだ? せっかく愛しいクッキーちゃんと一緒なのにお邪魔虫がいちゃあ都合悪いもんねぇ」
「馬鹿言うな! そんな理由で反対してたんじゃない。……それに、お邪魔虫ならもういる」
アレンの言葉に竜王は自分を指さして『ワシ?』と言った。誰も答えない。
「第一、俺の気持ちはそんなものに左右されちゃいないんだ。かえって迷惑してるくらいだ」
「うわ、それって告白!? だっいた〜ん……って、クッキー驚かないの?」
え? ひょっとして拙かった!?
セリアはそれまでと打って代わって頬を赤く染めると眉間にシワを寄せた。
「や、やだ! まさかあなたたちもう……しちゃったの!?」
「ち、違うよ! そんなこと無い無い! あれは事故みたいなもので!」
「おい、クッキー……」
アレンは困り切った顔でこめかみを押さえた。あ、あれ? ボク、変なこと言っちゃった……?
「いやっ、もうっ! 二人とも男同士で不潔! ……ま、まさか竜ちゃんも!?」
『いや、ワシは見とっただけ』
セリアの「信じらんない!」と叫ぶ声が宿屋中に木霊した。
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/∧_∧ ∧_∧ ∧_∧ ∧_∧ / / / ふ ー ん / /
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>レイン
おお、早速始まってるね(´Д`)ハァハァ
楽しみにしてるからマイペースでのんびり続けてね。
俺も次はエロを書きたい……。
>205
竜ちゃんはスレで彼をそう呼んでる人が多かったんで
セリアにもそう呼ばせることにしました。
クッキーは……天然だよね、うん(´Д`)
>219
情報さんきゅー。やっぱりそうだったのか。
胸のつかえがとれたよ(・∀・)
んじゃ、また。個別レスうざかったらゴメンよ。
セリアちゃん可愛いですねえ(w
読者の代弁してくれてるし。個人的にはローレタソ素直すぎで笑いました・・・
竜ちゃんの 「いや、ワシは見とっただけ」 に笑ったよー
いいですねえー
竜ちゃんブーム到来の予感・・・と。
竜王(・∀・)イイ!!
うわぁぁ〜こんな所があるなんて!
ひさしぶりにローサマに萌えてしまいました!
アレンなんて正直な…v
影響されてネタがムクムク。
まとまったらアップさせていただきます。
セリア×竜王いいっすね〜、しかしこの男連中、誘導尋問に
弱いなー、正直すぎ!!(w
では、いつものように、、、。
237 :
風と木の名無しさん:01/12/10 01:11 ID:XCI0PKWA
ヴィンセント…(ボソ
ストッパーでスマソ。
でも今だに好き。実年齢おやじだし…。
セリアも回復し、いざ旅立ちとなってボクらは一つのことに気がついた。
「──これから、どこへ行けばいいんだろう?」
ボクの最初の目的はアレンと合流することだった。アレンもそれは同じだ。
次の目的はムーンブルクの現状とセリアの安否を確認することで、それもおそらくは望みうる最良の結果で果たすことができた。じゃあ、その次は?
「そりゃあ、後はハーゴンを倒すだけだろ」
「アレン、ハーゴンがどこにいるか知ってるの?」
「……それが問題だ」
勢いよく口火を切ったもののセリアに問われアレンは腕組みし首を捻った。
『はぁ……。全く、貴様らの不甲斐なさには呆れて開いた口が塞がらんわ』
「竜王は何かいい考えがあるの?」
『いい考えもなにも貴様らの取りうる唯一の道は、見聞を求め世界中を巡り来歴を重ね、真実に近づきつつ経験と力を蓄える、これ以外にあるまい』
竜王は難しい言葉で言ってるけど、これって要するに……。
「とにかく歩き回れってことだよね?」
『あのな、一見して遠回りに思えてもこれが最良のやり方なんじゃぞ。百年前、貴様らの曾祖父もそうやって余の元へと辿り着いたのだ。……全く、忌々しい』
なるほど、経験則に基づく説得力のあるお言葉。竜王の教示に従って、というのがアレンは気に入らなかったみたいだけどボクらの方針は決まった。
世界中を旅するためには船が必要だ。船があるのは港町。そういうわけで、ムーンブルク北東に位置する港町ルプガナを目指すこととなった。
「やっぱり竜ちゃん、頼りになるわよね」
『お前らはちっともあてにならんがな』
「もう、竜ちゃんったら照れちゃって〜!」
ボクはセリアと再会して以来、彼女は強いなぁと度々思っていた。……色んな意味で。
ルプガナへ向かう旅路、セリアが唐突に竜王に訊いた。セリアはことあるごとに竜王に話を振るので、自然とボクとアレンも竜王と話すことが増える。
「竜ちゃんはどうしてご先祖様が弱い間に倒しちゃわなかったの?」
『それがこの旅に関係あるのか?』
「あるわよ! だって、今のわたしたちって旅に出たばかりのご先祖様と同じでしょ。どうしてハーゴンは手を出してこないのかしら?」
なるほど、これまであまり深く考えてこなかったけれど、それは確かに重大な問題だ。もしもハーゴンが本気を出せば、今のボクたちでは到底歯が立たないだろう。
竜王は面倒そうに、セリアの疑問に答えた。きっと、彼女を無視する方が疲れるってことを覚えたからだと思う。
『ワシの場合とハーゴンの奴めとはいささか事情が違っておるのであまり参考にならんと思うが……。そもそも、ワシとハーゴンとでははなから目的が違うのだ』
うんうん、とセリアが続きを促す。ボクとアレンも二人の会話に聴き入っている。
『ワシが奴の存在を知りながら直接手を下さなかったのには、実に合理的な理由がある。それは奴が人間どもの希望であったということじゃ。
奴が冒険の果てに名実共に勇者となり、その勇者が倒されたとなれば、ローラ姫をさらわれてなお屈服せなんだラダトームの民もワシに屈服しておっただろうな』
「でも……勝ったのはご先祖様の方だったのね」
セリアは心底残念そうに言った。アレンは何か言いたそうに眉をひそめるが、話の腰を折るまいと黙っていた。
『ワシと違い、ハーゴンの奴に必要なのは邪神を呼び出す為の時間なのだ。邪神降り立てば、一夜の内に人の世を滅ぼすであろうからな。──もっとも、滅ぼされるのが人間だけとは限らんことに気付いておらんのが奴の愚かしさの最たるところなのじゃが』
そう言えば以前、初めて竜王と出逢ったときもそういうことを言ってたなぁ。他に考えることが多すぎてすっかり忘れてた。
『だから、お前らは急がねばならん。何が起ころうとも立ち止まらず、進み続けねばならん』
竜王の言葉に、ボクもアレンも、それまでは笑っていたセリアも真剣な面持ちで頷いた。
やっと予定の半分を過ぎたよ。まだまだかかりそうだけど
最後までお付き合い下されば幸いであります(´Д`)
>229
お、セリア可愛い? そう言ってもらえると嬉しいよ。
女の子の出番が増えるのは不味いかなぁとか思ってたんで。
>230
小説書いてて難しいことの一つが笑わせることなんで、
やった!って感じです。あんがと。
>232 >233
竜王は書いてる内にどんどん好きになってきました。
自家撞着も甚だしい限りですが(;´Д`)
>234
てことは始めましてさん? どぞ、よろしくね。
234の書くネタも楽しみに待ってます(´Д`)ハァハァ
>235
セリアはクッキーの嫉妬心を煽る為にいるっつーか(笑)
彼らが正直過ぎるのは、展開を早くする為でもあったり(;;´Д`)
>237
FFは7〜9やってないんだよ。リメイク版っていつ出るんだろ?
諦めてさっさとPS版でやった方がいいのかなぁ?
てなところ。んじゃ寝る。
ワショーイ 続きが読めたよ。待っててヨカッタ。竜ちゃんイイね。
今日もお疲れ様 ギコガード。。。
とてもおもしろいと思いました。しかし、、、
ギコガードへ
エニjクス801板でふと考えたんだけど、アナタはリアルゲイさんなのかい?
メール欄に書いてるコト書けば?
>>245 いや例のスレで男だって言ってたからさ。べつにそうだったらなんだってことじゃなくして、
文章の表現のルーツみたいな漢字で知りたいなと。
今週のジャンプはいいね。ピサロの正面イラストがあったよ。
銀髪ロンゲの17号って感じでした(´Д`)ハァハァ
>243
俺は正真正銘の男だし、女の子の方が好きだよ。
801を読んだり書いたりは好きだけど、ゲイではありませぬ。
文章のルーツなんてのも特には無くて、あげるとすれば
これまでに読んだ本の総和だと思います。
しかし、801小説はこれまで一度も読んだことはありません…。
いや、リアルゲイじゃないのは文章みれば分かるよ。
レインさんも違うと思うけど。なんでそんな意見がでてきたのかハテナだ。
ちなみに漏れも男で801好き。かつホモじゃないよ、ハハハハン。
脱線スマソ。
>248
朋友(ポンヨウ)……!
リアルゲイは誌ね
荒らしは無視するけどな、人のセクシャルを馬鹿にするなよ。
偽善のにおいがする。
っていーかあ、アタシの彼氏がもしやおい本なんかもってたら、即殺しちゃう!
ましてこんなとこに出入りしてるなんでわかったら、キンタマかみきってやるんだから。
またーりしろ
放置プレイされてるのにやっと気がついてキレたか(藁
快楽の対象が多種多様なほうが楽しいと思うのですが、、、。
小生は男の子が801好きでも構いません。共通の話題があるのは楽しいです。
かまうなって!!放置しとけよ、図に乗るぞ
つまらないですなあ。
なんかネタはないのでしょうか
>257
ゴメン、俺も反省。
ルプガナまであと一歩というところで、気が弛んでいた為か、ボクらは過去最大の危機を迎えた。マンドリルとマドハンドの混成部隊に囲まれたのだ。
出くわして直ぐに逃げていればそれも叶ったろうに、コイツらを倒せば町はすぐそこだという思いが、何の拠り所もないにも関わらずボクたちを強気にさせていた。それが間違いだということに気付いたときにはもう遅かった。
ボクもセリアもドラゴンの角でとうに魔力を使い果たしていた。せめて孤軍奮闘するアレンの足を引っ張らないように、と必死に武器を振るい自衛するけれど、いい加減それも限界だった。
ボクらの疲労を見て取ってか、敵は続々と援軍を呼び続け、倒せど倒せど活路が見出せない最悪の状況だ。
分断された位置にいるアレンに必死で呼びかける。
「アレン! セリアがもう動けない! 固まった方がいい!」
「そんな事言っても! なっ!」
剣を走らせる動きに合わせて言葉が切れる。アレンは大きく肩を上下させ、少しでも多く吸気しようとしていた。息が上がっているのだ。動きの鈍ったアレンの脇を抜けマンドリルが二匹こちらに突進してきた。
ああ、これは本当にもう駄目かも知れない……。
地に手をついているセリアに覆いかぶさり、目を閉じた。時間がゆっくりと流れる。アレンがボクらの名を叫ぶのが聞こえた。ドクン。心臓の音。セリアがボクの服をギュッと握りしめる感触。ドクン。また鼓動──。
「…………!」
きっと一瞬に過ぎないあまりに長い時間が過ぎてなお、ボクらは無事だった。おそるおそる顔を上げると、そこにはボクらに向かってきた二匹のマンドリルがピクリとも動かず倒れ臥していた。
『全く、貴様らは仕様がないのう……』
何が起こったのかわからないけど、唯一つだけ確かなことがあった。それは竜王がボクらを助けてくれたということだ。
「竜王! アレンも助けてよ!」
縋り付くボクの頭にポンと手を置いてやんわりと離れさせると、竜王は両手を掲げ呪文の詠唱を始めた。それはサマルトリアにあるどんな魔法の手引き書や魔導書にも記されていない未知の呪文で、時折混じる知った呪節からかろうじて火炎系だとだけ分かった。
詠唱を終えた竜王が手をアレンと対峙する魔物に向けると同時に大気中から巨大な火焔が巻き起こり一瞬にして魔物たちは焼け爆ぜ原型を失くした。余波が熱風となって吹き付ける中、僅かとは言え巻き添えをくらったアレンを助け出すのはボクの仕事だった。
その場から離れ一息ついてようやくボクらは平静を取り戻した。
「あ、ありがとう、助けてくれて」
命の恩人に礼を述べる。そんな当たり前のことにさえ気が回らないほどにボクは混乱していたのだ。
「わたしたち、竜ちゃんがいなかったら今頃……」
セリアが虚空を見つめ呆然と呟いた。見る見るうちに浮かんできた涙を指でぬぐって、一回だけ鼻を鳴らすと、安堵の笑みを浮かべ竜王に抱きついた。
「わたし、ほんっとうに竜ちゃんがいてくれて良かった! 竜ちゃん、大好き!」
『ほんの少しでも感謝する気持ちがあるならワシから離れい!』
けどセリアは離れない。それどころか頬まで擦りつけて、そのままキスさえしかねない勢いだった。ボクは二人を見ながら、あの時竜王がボクの頭に置いた手の感触を思い出していた。
「アレン、あなたも何か言ったらどうなの?」
「……そいつは俺たちが死ねば、自分に不都合だから動いただけだ」
アレンのふてくされた態度にセリアは怒気を露わに腰に手をあて言った。
「あっきれた……。あなたそれでも王子なの? 相手の都合なんて関係ないでしょ! 自分にとって善いことをされたら礼を言うのが当然じゃないの!」
「わかってるんだよ、そんなことは! ……理由はどうあれ助けられたのには違いない。礼を言う」
そう言って、アレンはわざとらしい咳払いをした。アレンは竜王が相手の時だけ素直じゃなくなるんだよなぁ……。それがおかしくて、ボクは笑った。
セリアも回復し、いざ旅立ちとなってボクらは一つのことに気がついた。
「──これから、どこへ行けばいいんだろう?」
ボクの最初の目的はアレンと合流することだった。アレンもそれは同じだ。
次の目的はムーンブルクの現状とセリアの安否を確認することで、それもおそらくは望みうる最良の結果で果たすことができた。じゃあ、その次は?
「そりゃあ、後はハーゴンを倒すだけだろ」
「アレン、ハーゴンがどこにいるか知ってるの?」
「……それが問題だ」
勢いよく口火を切ったもののセリアに問われアレンは腕組みし首を捻った。
『はぁ……。全く、貴様らの不甲斐なさには呆れて開いた口が塞がらんわ』
「竜王は何かいい考えがあるの?」
『いい考えもなにも貴様らの取りうる唯一の道は、見聞を求め世界中を巡り来歴を重ね、真実に近づきつつ経験と力を蓄える、これ以外にあるまい』
竜王は難しい言葉で言ってるけど、これって要するに……。
「とにかく歩き回れってことだよね?」
『あのな、一見して遠回りに思えてもこれが最良のやり方なんじゃぞ。百年前、貴様らの曾祖父もそうやって余の元へと辿り着いたのだ。……全く、忌々しい』
なるほど、経験則に基づく説得力のあるお言葉。竜王の教示に従って、というのがアレンは気に入らなかったみたいだけどボクらの方針は決まった。
世界中を旅するためには船が必要だ。船があるのは港町。そういうわけで、ムーンブルク北東に位置する港町ルプガナを目指すこととなった。
「やっぱり竜ちゃん、頼りになるわよね」
『お前らはちっともあてにならんがな』
「もう、竜ちゃんったら照れちゃって〜!」
ボクはセリアと再会して以来、彼女は強いなぁと度々思っていた。……色んな意味で。
セリアに旅を諦めさせようと、それからもしばらく話し合ったけど、結局アレンが折れる形で結論が出た。……ボク? ボクは何にも発言しませんでした。
自分の意が通ったことに満足げなセリアがふと何か良いことを思いついたらしく、不意にボクらを呼び提案した。
「あのね、竜ちゃんこっちに来たらいいんじゃない?」
『こっち』というのは当然、彼女の影のことだろう。
「だって、クッキーは竜ちゃんと一緒で迷惑してるんでしょう? わたし、竜ちゃん好きだしきっと魔力だって申し分無いと思うんだけど」
これまで不機嫌そうだったアレンが急に「それはいいアイデアだ」とセリアに賛意を示した。──アレン、結構現金な性格してたんだね。
だけど竜王は『……遠慮する』とすぐに却下した。どうして、と食い下がるセリアに竜王が言った。
『だってワシ、お前嫌いだし』
「ええ〜! わたしが子犬だったときはあんなに優しかったのにぃ!」
『最初からお前が人間だと分かっておったら無碍にあしらっておったわ!』
「犬ならいいの?」
『別に犬が好きだとか言うわけでは無いが、人間ほど嫌いでもないな』
それじゃあ、とセリアは竜王にぴとっと寄り添い「わうっ」と犬の鳴き真似で甘えて見せた。う、セリア、それ可愛すぎ。でも竜王はお気に召さなかったらしい。
『ええい、離れんか! ワシはお前のそういう馴れ馴れしい所が嫌いなんじゃ!』
シッシッと「あっち行け」の手振りで追いやられてセリアは口を尖らせた。
「ふんだ、いいもん。いつかクッキーに愛想ついてわたしの影に入りたいって言っても、入れてあげないんだからね!」
そう言ってアッカンベーをするセリアに呆れた様子で竜王はボクの顔を見た。ボクは竜王に選ばれたような気がして……どうしてか嬉しかった。まあ、お互いもう慣れっこだもんね。
>あの時竜王がボクの頭に置いた手の感触を思い出していた。
ほのぼ〜の……心がちょっとまたーりしました。竜ちゃん好きだ!!
素直じゃないアレンはヤパーリ可愛いなぁ。
267 :
:01/12/11 14:24 ID:m1xJVj4z
∧∧ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
/|\(,,゚∀゚)Ψ < 晒しあげのお時間です
⌒⌒./ | ○ \_______________
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/|\(,,゚∀゚)Ψ < 晒しあげのお時間です
⌒⌒./ | ○ \_______________
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お、このスレ久しぶりに見たらいい感じになってますね。
今から過去ログ漁ってお話読ませていただきます〜。
269 :
レイン:01/12/11 18:17 ID:???
ギコさん偉いわ・・・一日約2〜3話。
羨ましいッス。俺は今日もちょっと無理っぽいが、せめて今週中に少しは上げたい。
ま、待っててくれい!(爆)
レインさん お待ちしています。がんばってくださいね。
ここのところ寒いので体調気をつけてくださいね。。。
271 :
:01/12/11 20:50 ID:???
はじめまして。
272 :
:01/12/11 22:56 ID:???
のんきサマル君萌え。
小説のサマルはちょっと萎え。
273 :
:01/12/11 23:18 ID:???
かちゅーしゃがおかしいよ〜
這々の体でルプガナに到着したボクらは休む間もなく、町中に入り込んだ魔物に襲われている少女に出逢った。
「もうっ! さっさと休憩したいのにっ!!」
「あ、クッキーがぷっつんした」
やる気のないセリアは放っておいて、ボクとアレンは怒りの丈を思いっきりソイツらにぶつけた。そりゃあもう、必要以上にこてんぱんにしてやったのだ。
そんなボクらの姿を見てしまったせいか、それとも竜王の呪いのせいか、助けてあげた少女は礼を言いながらも決してボクの側には近づいて来なかった。最近はセリアのおかげで意識してなかったけど、呪いの効果に改めてショックを受けた……。
それはさておき、悪いことがあった後は良いことが巡ってくるものだ。正しい行いをした後となれば尚更。なんと彼女の祖父はルプガナ一の邸宅の主で、ボクらを感謝の宴を催し歓待してくれたのだった。
宴席、ボクらがハーゴンを倒すために旅をしていると聞いたおじいさんは感激した様子で、彼の持つ船の一艘をボクらに使って欲しいと申し出てくれた。もちろんボクらに断る理由なんてない。有り難く厚意に甘えることにする。
いざとなれば身分をちらつかせて強制的に借用することも考えていたから、後味の悪いことをしないで済んで本当に良かった。
おじいさんが船を貸すにあたり出してきた条件は三つ。一つは船員さんを危ない目に遭わせないこと。旅の合間にルプガナに立ち寄り、ボクらの元気な姿をおじいさんたちに見せること。そして、必ずハーゴンを倒し平和を取り戻すこと。
ボクは酔った勢いで「大船に乗せたつもりで任せてください!」なんてつまらない洒落を言ってしまい、セリアや竜王の失笑を買ってしまった。……ごめんなさい、もう言いません。
宴の後、ボクらはお屋敷の一室を貸してもらい一泊することになった。旅に出てからというもの、いつも宿屋か野宿だけだったから、豪奢な部屋はなんだか落ち着かなかった。疲れ切っている筈なのになかなか寝付けそうにない。
ベッドにうつ伏せになったままのセリアが、足をバタバタさせながら訊いた。
「ねぇねぇ。今日ね、竜ちゃんが使ってた魔法、あれなに?」
「あ、それボクも気になってたんだ。あんな呪文、どこにも伝わってないよね」
『なんじゃお前ら、ベギラゴンも知らんのか? 遅れとると言うか何というか、年月経るごとに後退していっておるなぁ……』
「ベギラゴン……、ギラ系でそんな呪文あったんだ……。ねぇ、それわたしにも使えるかな?」
『今のお前らではとーぜん無理』
「やっぱりぃ……」
セリアと一緒にボクもがっくり。だって竜王、ボクは訊いてないのに『お前ら』って言ったんだもん。内心、ちょっと期待してたんだけど。
『しかし、先のことはわからん。ワシが使いこなせると判断したその時は、教授してやってもよい』
「ホント? 約束だよ!」
あ、セリアより先に反応してしまった……。
「ずっとお前は口先だけの奴だと思ってた」
けど、セリアがボクに文句を言うより先にアレンが会話に割り込んできた。彼女はムスっとしてるけど、火炎系はボクの方が得意だし、まあいいや。
「悔しいが今の俺ではお前には敵いそうにない。確かに俺たちはまだまだ修練が必要だ」
『だからワシは最初からそう言っておっただろうが。本当に貴様は頑固じゃのう』
「……フン、この性分まで変えるつもりはない」
ボクはなんだか変な気持ちで二人のやりとりを見ていた。竜王に対するアレンの態度が軟化したのが、素直に嬉しかった。だって、いがみあっているよりは最後まで笑って旅する方が絶対にいいに決まっているんだから。
──こうして調子外れの楽曲を奏で始めたボクたちだったけど、この奇妙な四重奏が長くは続かないということを、この時はまだ誰も知らなかったんだ。
>266
最近竜ちゃんの出番が多いですが、もうすぐ……(;´Д`)
見捨てないでお付き合い下さいませー。
>268
読み終えたそんときは一言もらえると嬉しいです。
いや、俺の分はいいですけど、他の人にね。
>269
一回に2レスが俺に合ってるペースみたい。
2レス分で書くのに1時間半〜2時間かかるね。
よくやるなぁと自分でも思った(・∀・)
レインも待ってるから焦らんといいお話を書いてくれい。
>276 は当然俺の書き込みです。名前戻し忘れました(;´Д`)
278 :
:01/12/12 02:18 ID:dEw5ncCC
2にベギラゴンあったらかなりいいなあと思ったり。
大灯台やアレフガルドなど、名イベントがこれからつづくな、、。
セリア皇女はこの旅にはイラナイ!!
といいたいところだが、ツッコミ役でいい味だしてんるな。
うまれて初めてお父さんという人にあった!8歳のぼくにはこの突然現れた
人を父親だと受け入れるのは、無理だった。
でもこの人はそんな僕の気持ちに関係なくいろいろ話し掛けてくるんだ。
妹はあっさりなついちゃって、まったくおもしろくない!
ぜったい殺してやるんだ。
>DQ5の王子と王女近親も見たいものですな。
某板の文章ですが、ハゲドウ!!
おねだりさせてちょうだい。
2chにつないだら一番に覗くスレ(;´Д`)
毎日楽しませてもらっています……ギコガードさんがんばれ〜!
アレンとクッキーの進展楽しみにしております。
レインさんもがんばってください、エロエロな続き待っています(笑)
>>283 スマン、ボーンフリー詩の絵をみてのオネダリだったので、、、。
いたちがいスマン。
ほのぼのムードで進行してるねー。でも最後の一節が非常に気になる・・・!!
なるけど「あーもしかしたらあーなるか、こーなるか」と非常に邪な想像ばっかり
してしまうぅっ(しかも鬼畜系)基本的にはハッピーエンド派だけど
報われない話はとことん報われないってパターンにも萌える・・・!!(鬼畜生だな
>284
怒ってナーイ、ワタシ全然怒ってナイヨー(外人調)
過敏な反応でごめんよ。
今書いてるのが終わったら、俺で良ければ書くかも。
>>286 ありがたい!今書かれているのが2の真中ぐらいだっけ?ルプガナ
というと、これから船とって新大陸へのたびか。
グア、こりゃあ、半年ほどまたねばならないかな?あ、もちろん2も楽しませてもらってますけど。
そういえば、サマ坊屋タンはやめちゃったんかな。
良スレ(・∀・)イイ!
801板では伝統的に「荒らさないで!」と書き込む荒らしがいるので、適度に荒れているスレのほうが長持ちするなり。
偉そうでスマソ。マターリハァハァさせてもらうよ。思いついたら漏れも書こう。
聖美は、サイコ思想のジャニファンであり、
野球、サッカーファンを「球遊び集団」と罵り、
24時間所構わず荒らしを続けているジャニファンです。
しかも荒らしを行う理由が、
「野球中継やサッカー中継のせいでジャニの番組が潰れるから、
球遊びファンは全員潰します」と言っているのです。
理由にならない、ただのこじつけに過ぎません。
先週の土曜日も、雅子さまの特番でジャニの番組が潰れた腹いせかわかりませんが、
12/1日の午後10時から、12/2日の早朝9時まで、
あらゆる板で荒らしの限りを尽くしております。
しかも今度は皇室関係のスレもターゲットになっています。
これは全て事実であり、皆、我慢も限界に来ております。
>288
なんか分かる、もはや荒らしがいないと物足りない。
ところでここを読んでから801に開眼してしまった男は俺だけじゃない
よな、きっと。
私の存在がないと物足りないなんてうれしいことをいうじゃありませんか
これからは一層存在感を味わわせてあげますよ。イヤというほど素敵なネンチャク荒らしを。
バカ共がいらんコト書きやがって・・・
味わわせるだってよ、馬鹿が
シネヤカス
こういうのも自作自演の荒しかもしれないね(・∀・)
放置しましょう( ´∀`)
こここそ私の住むべきスレなのですね。
私のまたの名前はダウソ板のコピペ荒らし コンボイ
家庭用ゲーム板幻想水滸伝スレッド常駐の粘着 sine
jr板のサイコ荒氏 聖美
といいます。どれほどの荒氏かはそれぞれの板でお問い合わせください。
レインさんの新作ホソボーソと待ってるsage。
「勇者よ…天空の装備をどこに隠した!言え!」
「フン……知らん…な…」
エニクスの腹にピサロの拳がめり込む。
「グホッ!」
「…チィ、なかなか強情な奴め…」
暗い一室、エニクスは一人腕を後ろに縛られ天井から吊るされていた。
「ピサロ様…連れてまいりました」
「入れ」
鉄製のドアが開き、魔物がアリーナの手を引いて入ってきた。
「アリーナ!」
「…エ、エニクス」
アリーナの身体にあちこち青あざができていた。
手には手錠をはめられ足には重りをつけられて、服もボロボロであった。
「貴様…ピサロォ…」
「フ…心配するな、操は守ってあるぞ…ククク」
アリーナの頬が赤く染まる。
「……エニクスぅ…絶対喋っちゃだめだからね……」
「…勇者よ、か弱い大切な姫君を失いたくはあるまい?」
ピサロが冷たい視線をアリーナに送る。
ゾッ…! アリーナは身体を震わせ、ピサロから目をそむけた。
(なんて…恐ろしい目をしているの…)
「…」
「そうか…そんなに仲間を見殺しにしたいか」
ピサロの手がアリーナの髪を掴む。
アリーナはギュッと目を閉じ身体を震わせた…拳をにぎり恐怖を必死に耐えていた。
298 :
風と木の名無しさん:01/12/13 00:37 ID:AMlutK/i
「…よ、よせ!わ、わかったか…」
「ダメ!!」
アリーナの怒声が室内に響き渡る。
ピサロは苦笑し、エニクスとアリーナをみやる。
「……コイツは困ったな、二人ともなかなか強情ときてる」
ピサロは何かを思いついたのか、口端を吊り上げアリーナの髪を離した。
「モシャス!来い!」
「ギギ…」
煙とともにモシャスが部屋に現れた。
「モシャスよ…アリーナ姫をコピーしろ」
モシャスが再び煙に包まれ、煙がはれるとアリーナの姿へと変わっていた。
「な、なによ…何する気なの…?」
「勇者を犯せ、モシャス」
「いぃ!?」
「(;゚Д゚)ハアー!?」
「身体に聞いてやろう…勇者よ…アリーナ姫の身体を使ってな…ふはははは!」
「ちょ…ちょっとなにふざけてんのよ!アンタ!」
偽アリーナはエニクスに近づき、ズボンを下ろすとエニクスのモノを口に含んだ。
「な、何変なモン咥えてるのよ!や、やめなさい!」
アリーナの姿をしたモシャスはニマリ笑い、身動きがとれないエニクスを次々と脱がしていく。
ついに全裸になったエニクスの上にまたがり、自分の唇をエニクスの唇におしつけ両手を後頭部に
まわし、まるで貪るような深いキスを繰り返した。
パンツごしに股間をエニクスのモノに何度もこすりつけ、偽アリーナも上半身から服を脱ぎ出した。
「や、やめて…もうやめてよぉ…」
目の前で自分の姿をした生き物とエニクスがしている。
アリーナは泣いていた。
「(;゚Д゚)ハアー!?」にワロタ
……あ、でもここ801スレでは。
今日は疲れたんでレスだけ(;´Д`)
>278
実際の所、竜王もベギラゴンなんて使わないんだけどね。
まぁ華を持たせようかと思いました(・∀・)
>279
一行目を読んで「ひいぃっ」と思ったけど二行目で安心。
そう言ってもらえると助かります。
>282
やっぱ毎日は無理でした(´Д`)
時間さえあれば先を急ぎたいんだけどなぁ…。
>285
多分、ボーンフリーが思うほど鬼畜な展開はないよ(笑)
俺も基本的にはハッピーエンドが好きだな。
>287
は、半年……。いくらなんでもそれは無いです(´Д`)
多分、年内には終わるんではないでしょーか。
サマ坊氏はきっと近頃は玉葱板にいるのでは……。
>>299 この後ピサ勇になればなんら問題はないとおもわれ(藁
作者様はどーゆー展開にするつもりなんだろ。
どちらにしろ鬼畜マンセー
ニセありーなの股間だけが、勇者をモシャス(笑)
パンツのなかには、勇者と同じモノがあると(・∀・)イイ!
>297-298
アリーナ→クリフトに勝手に変換。
305 :
(++):01/12/13 14:38 ID:WLWms9Mv
勇者の名前が「エニクス」なのがなぁ…。
玉葱板ってなんてよむんだYO!
て、いうか玉葱板ってドコにあるんだYO!
今日、朝いつもと違う車両に乗ったら、色白の
小柄で細い可愛い美少年がいたので後ろにつけて乗った。
満員電車なので、かなり密着できた。
男の子なので、あまり警戒心がないので、手の甲だけど
お尻を長時間触る事が、出来た。
私立中学の子か、高校一年生ぐらいだと思う。
今度後をつけて、家や学校をさぐりたいと思う。
又、電車で密着して触ろうと思うが、出来れば誘拐、監禁して、
SMしていたぶりたい!
あ、あの・・・DQ4の主人公のユーリルって言うものなんだけど・・・
そ、その・・・・ま、ま、マーニャさんのHなえ、絵を・・・く、くださぃ・・・・
う、うわぁぁっ!
>309
それなら>2に書いてる“お絵描き掲示板分室”でYMKさんが
描いてくれていましたが・・・?
>>310 すまん、コレdq板にあったんだが、この口調が萌えたんでついここにはってしまった。
>307
あれ、名無しになってた。
>311
ここは801板ですよーw
313 :
402:01/12/13 23:51 ID:4KoWLFfG
300か…。中々順調に進んでるみたいで嬉しい限りですね。
たくさん小説もアプされてるしウハウハです。お疲れ様です。
∧∧ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
/|\(,,゚∀゚)Ψ < 晒しあげのお時間です
⌒⌒./ | ○ \_______________
(___ノ |
/
www.geocities.co.jp/Playtown-Yoyo/3874/rakugaki/rakugakip/2000hit.jpg
>315
うぉぉおおおおおおおお!!!サマルだああぁぁぁあああ!!!
激愛ーーーーー!!!かばいいいいいぃぃぃいいい!!!!
反応が早いなw
オレモナー
>>315 拝見いたした!とても好い絵だ。ありがとう。
「さて、と・・・食いちぎられては敵わんからな。ローレシアの王子よ、少し慣らしてやれ」
見下したように、ハーゴンは言い放つ。ぶっきらぼうにアレンは返した。
「・・・もう良い頃合いかと」
「ふむ」
顎に手を当て、選定するようにじろじろとクッキーに視線を落とす。うっすらと開いた目に涙を浮かべ、羞じらうようにクッキーは身体をよじる。
「まぁ、良いか」
冷たくあしらうと、狙いを定め、ハーゴンはそのまま腰を落とす。捻り込むような痛みに、思わずクッキーは目を見開く。
だが、ロトの末裔である誇りと、邪神官に魂を売り渡すものかという最後の意志を貫き、寝台のシーツを握りしめながら声を押し殺す。身体は自分のものではないかのように快楽を求め、幾度と無く意識が飲み込まれそうになるが、必死で僅かな心を手放さない。
しかし、それすらもハーゴンにとっては余興に過ぎない。鼻で笑うと、わざと痛みを強めるように腰を突き動かす。
「ッ・・・く・・・」
未だ声を抑えるクッキーに、ハーゴンは動きを止めずにアレンを促す。
クッキーの股を開くように足を押さえ、彼のモノを見せつけるようにし、
「どうやら、サマルトリアの王子は満足していないらしい。愉しませてやれ」
「ばッ・・・」
恥辱にクッキーは顔を背ける。怒りを滾らせアレンは叫ぼうとするが、呪術がそうはさせない。
渋々、アレンは突きつけられるそれへと手を伸ばす。アレンの手が触れるだけで、クッキーはひくりと肩を震わせる。
「おやおや、サマルトリアの王子は快楽に正直だ」
ハーゴンは姿勢を直すと、下から突き上げるように再びピストン運動を始める。アレンは、今までそうそうやったことの無い行為ではあるものの、クッキーのそれを無骨に愛撫し、舌を這わす。
妖艶な宴は、こうして始まりを告げる。
320 :
レイン:01/12/14 21:08 ID:MG0McFMl
やっと書いた!(死)
しかもまだ始まり!?(自分で書いておきながら)
今回は鬼畜ウェイを突っ走るッス。キツイ人はギコさんに癒されておくれ(何)
鬼畜マンセー!!レインさん乙カレー( ・∀・)つ旦~マァ、チャデモノメ
323 :
62:01/12/14 23:11 ID:ls5DHh52
久々にきたけど、さっそくオナニーしました。
萌えすぎ・・・・。ハアハア
>322
そこで貼ってくれた人にcoolと言われて嬉しかった(笑)>1発言
>>323 ごめん、ちょっと気持ち悪いよアナタ・・・・・
>>323 ありゃ,折れにも騙りが出たか。嬉しいねえ。光栄やねえ。
というわけで,323=62ではないです。
>>322 あれ、奇遇だなあ
俺の他にもそのスレ読んでる人がいたのか
翌朝、ボクらはお爺さんや船員さんの家族たちに見送られルプガナの港を出港した。目指すは東の地、アレフガルドだ。
初めての船旅、甲板から見る初めての流れる景色に、風に揺れる髪を押さえながら、セリアは楽しそうだった。
「ご先祖様が旅立った地ね……。わたしたちの旅も、そこで本当の始まりって気がする」
『…………』
「竜王の故郷でもあるんだよね?」
『……さあて、もう古い話じゃ、忘れた……』
ボクは竜王の素っ気ない反応に首を捻った。ラダトームに立ち寄ると決めたときから、竜王の様子が何やらおかしかったのだ。でも、反対もしなかったし?
アレンが「ははーん」とニヤリ笑いを浮かべる。
「お前、アレだろ。百年前曾祖父さんにやられたのを思い出すからイヤなんだろ?」
ああ、なるほどって、アレンそんなこと言ったら──
『そうかも知れんな……』
「──あれ?」
竜王の反応は驚くほどに拍子抜けしたものだった。アレンは自分が一方的に意地悪をしたみたいになったのが居心地悪いらしく、つまらなそうな顔で船首の方に歩いていった。
「竜王のお城、まだあるかな? ちょっと寄ってみる?」
『主を無くして百年じゃぞ。とうに崩れ落ちているのであろうな……』
「じゃあ、跡地散策とか」
『……阿呆。そんな寄り道しとる時間があるか』
「ん、そっかな」
『そうじゃ……。何もかも、もう昔の話じゃ……』
二人のやり取りを見ていたセリアが「しんみりムードだね」と言った。彼女もその表情に影を落とし、しんみりムードに加わる。竜王が元気じゃないとボクらもやりにくいなぁ、と思った。
ボクは緑の絨毯で敷きつめられた小高い丘にいた。緩やかな傾斜を登ると崖になっていて、その向こうに海が見えた。潮風が頬を撫でる感触が心地よかった。
そこにはボクの他に先客がいた。重厚なローブに沿って落ちる銀の長髪が揺れる様に、遠目からだと女性に見えたけれど、近づくにつれ次第に後ろ姿から男の人だとわかった。たぶん若い人だと想像する。
海の先をずっと見ている後ろ姿に話しかける。風音が邪魔をして、かなり大声を出さないと届かないと思ったけれどどうにか聞こえたみたいだった。
「こんにちは! 気持ちいい風ですね!」
その人はこちらに応えず振り返りもせず、右腕もゆっくりと優雅な動きで持ち上げ、遙か水平線の先を指さした。その先に何があるんだろう?
ボクは遠慮がちにさらに数歩近づく。でも見えるのは太陽の光を受けて輝く水面と水辺線だけだった。間近に見ると、その人の着ているローブは嫌味にならない程度に装飾が施され、それなりに高価なものであるらしかった。
「この先に、かつての余の居城がある」
その声にはどこか聞き覚えがあった。どこで聞いたんだろう、必死に思い出す。
「この結婚、余は認めんぞ!」そう、確かこんな声。それにしても、いきなり結婚だなんて、我ながらなんだこの支離滅裂ぶりは? でも仕方ないか。──だってこれ、夢だもの。
「百年ぶりの再訪に何も期待などせん。そこにあるのがただの廃墟でもかまわん。ただ、ワシは恐いのだ……」
「恐い? 何が恐いんですか!」
どうしてかその人が普通に話してもボクには聞こえるのに、ボクは相変わらず大声を出す。自分の声が自分に聞こえないと話している気がしないからだ。
「余が怖れるのは全てを失った苦悩じゃ。何も持たず生を受けたこの魂が、再びその孤独をさらけ出すこと。築き上げた全てを無くした実感。
余は余以外の何物をも怖れん。故に自らを怖れるのだ」
「ボクには何もわからないですけど!」
気の利いた台詞の一つでもあるわけじゃなかったけど、一番の大声で叫んだ。ボクの声があの人に届きますようにと。
「無くしたら! また作ればいいんじゃないですか! みんなそうしてるんだと思います!」
──だけど、返事はなかった。
昨夜は事情で書けなかったよ。
くそー、最近は二日と空けたことなかったのになぁ(;´Д`)
レスはまた後日にー。
ずっとロムってましたけど、はじめて書き込みます。
クッキーたんが1日頭から離れんのですよ。
…小説愉しみにしとりまっす。
自分もなんかかこーかなー。
>330
乙カレー。哀愁漂う竜ちゃん……素敵。
美男子。
>331
書いて書いて、ぜひ書いて。クッキーたんが離れんのは自分も同じ。
>>329@哀愁竜ちゃん
なんかデュランに通じる雰囲気があるなあ(間違えてもドレアムじゃないよw)。
(・∀・)カコイイ!!(・∀・)イイ!!
デスピサロ登場か!!
ぼく、やだ…」
クッキーは半べそをかいて弱々しい抗議の声をあげた。
「しょ〜がね〜だろっ!!我慢しろっ」
「ふふふっ、そんなに嫌がらなくてもいいのに…。似合ってるわよ、クッキー」
プリンは楽しそうに笑っている。
「そ、そんなぁ〜」
クッキーは、自分の身につけた水のはごろもを両手で握り締め、顔を真っ赤にしてうつむいていた。
プリンが着ていた水のはごろもを脱ぎ、クッキーに装備させたのだ。
「ほら、行くぜっ!」
まだうつむいたまましょんぼりしているクッキーを置いて、カカオはスタスタと歩き出した。
「大丈夫よ、クッキー。さ、行きましょ」
プリンがクッキーの背を押すと、クッキーは唇をかみしめてしぶしぶ歩き始めた。
338 :
322:01/12/16 00:46 ID:Kue07iU5
>327
じゃあ、三国志板も見てるでしょ?
339 :
旧92:01/12/16 00:53 ID:eqxksc5V
わ〜っ、小説増えてる!いいですねっ!
ギコガードさん、相変わらず良いです!王女かわいいッス!
レインさんの作品もすごい、ドキドキしますっ!
前回(ちょっと修正した)の続きちょこっと書いたのでUPします。
突然押し入ってきた強盗に殴られてテリーは気を失った。
男はテリーの頬を叩き、無理矢理覚醒させた。
「ほら、これをくわえろって言ってんだよ!」
男はおもむろに、ズボンの股間から自分の一物を出して言った。
テリーは何故排泄器官を口に入れるという不条理な行為が理解できず、
静止したまま男を無表情に見つめた。
「何ぼさっとしてンだよ。早くやれよ!」
「・・・何でそんなこと・・・」
「っるせぇな、後で教えてやるよ。オラァ!!」
イライラした男は無理やりテリーの頭をつかんで自分の股間に押しつけた。
「吸うんだ。歯ァ立てたら、あの女を殺す。」
隣室から女の悲鳴とうめき声が聞こえる。どうやら同じような光景が繰り広げられているようだ。
男の悪臭 と 口の中の異物感に吐きそうになり、思わず咬んでしまいそうだったが
さっきの一言でなんとかガマンしてそっとしゃぶり始めた。口の中で男の肉棒がみるみる膨らんでいった。
「へへ・・・その調子だ。」
男は固くなったそれを無理矢理テリーの口の奥まで押し込んだため、テリーはこらえきれずに
せき込み、嘔吐した。
男は舌打ちすると、テリーの腹を蹴っ飛ばし、動けなくなったところで服をはぎ取った。
テリーは薄れゆく意識の中で、ミレーユが連れて行かれたときもこんな風に蹴られたんだったと
思い出していた。
毎月毎月、町の少女がギンドロ組によって、ガンディーノ王の元へ連れて行かれることは
まだ幼いテリーでも何となく知ってはいた。その少女達が一人も帰ってきていないことも。
まさか自分の姉が、その少女の一人になろうとは。
「姉ちゃんを返せ!」と夢中でナイフで斬りかかり、一人の男の腕を切り裂いた。
男は激しく悲鳴を上げて引き下がった。
テリーは自分が傷つけた男の腕から流れる大量の血に驚愕し、足がすくんだところを
すぐに他の男どもに袋叩きにされ、半殺しの状態になった。
「お願いだからやめさせて!さもないと私、舌をかみ切ります!」
りんとしたミレーユの声は意識を失ったテリーには届かなかったが、
せっかくの貢ぎ物を台無しにして、王の機嫌を損ねたくなかった荒くれ男どもには効いたようだった。
男どもに解放されたはいいが、寒空の下そのまま放置され、虫の息だったテリーを拾って
手厚く看病してくれたのが、今隣の部屋で暴行を受けているエリスである。
「・・・ウッ」
とてつもない違和感と痛みを体に感じ、テリーは意識を取り戻した。
男がテリーの肛門にアムールの水を塗りながら指を入れている。
「な、何すんだよ!やめて!痛いよ!」
「さっき教えてやるって言ったろ、こういうことさ。」
男は指を抜き、かわりに先ほどテリーにくわえさせて固くなったモノを突っ込んだ。
切れた箇所を治す働きのあるアムールの水だが、次々と襲ってくる痛みまでは緩和できない。
テリーは男の動きとともに断続的に悲鳴をあげた。
突然鈍い音がして、テリーを襲っていた男の体から力が抜け、仰向けに倒れた。
「逃げるのよ、テリー。」
乱れた衣服のエリスが壺を持っている。男を殴ったのだ。
「エリスも一緒に・・・。」
「私は後で行くから、先に逃げるのよ!早く!」
「わ、わかった。」
ひざがガクガクしてうまく走れない。しかし無我夢中で何とか近くの森までたどり着き、
隠れてしばらくエリスを待つ。
突然ズキンと頭痛が襲いかかり、テリーの心に誰かが話しかけてきた。
《気をつけろ》
すると、茂みがガサガサと音を立てた。
「・・・エリス?」
「ハァハァ・・・やっと見つけたぜ、このガキ・・・。」
10歩ほど離れたところに先ほどの男が現れた。
テリーの心が恐怖で満たされ、体の動きが止まる。
《それを使え》
再び頭の中に声が響いた。『それ』って何だよ、と呟こうとすると
いつの間にかテリーの片手が一振りの剣を握りしめていた。
残った手を添えて一呼吸すると体中が熱くなり、力がみなぎってきた。
(何だ、この感覚は・・・)神経がぴんと張りつめ、体中の感覚が研ぎすまされ
今までにない興奮がテリーの内部を急激に満たし始めた。
《殺ってみせろ》
という声を合図に、テリーは体内で臨界に達した高揚感を力一杯ぶつけるように
男に向かって剣を突き立てた。
その瞬間、男もテリーも何が起こったのかわからないままに片方は絶命し、
残った片方は、初めて味わった快感にしばし打ち震えていた。
《それが『強さ』というものだ、小僧。》
「これが、強さ・・・。」
そう呟くと同時に、先ほどまで自在に操れた剣はずしりと重くなり
次の瞬間、テリーの手から消えた。
「今のは、お前が・・・。」
《お前にこのくらいの強さがあったら姉はさらわれず、恩人は死なずにすんだことであろう。》
「何でそんなこと知って・・・死んだ?」
《そうだ、お前があの女を置いて逃げたからだ。全てお前の弱さが招いたことだ。》
「・・・・・。」
《フフフ、人間は愚かで弱い生き物だな、小僧。》
「・・・小僧じゃない、テリーだ。」
《テリーよ、強くなれ。そして私のところまでたどり着くのだ。
最強の剣をたずさえ、最強の剣士になって会いに来い。》
「お前は一体誰なんだ!」
《いつか、会おうぞ、テリーよ。お前の成長を楽しみにしている。》
元々姿は見せなかった先ほどの声の主は頭痛とともにすぅっと去っていったらしい。
あいつが誰で、何故自分に力を貸してくれたのかなどより
さっき体験した「力=強さ」の事でテリーの頭はいっぱいだった。
強くなりたい・・・強くなってミレーユを取り戻したい。
そして奴に会わねばなるまい。先程の借りを返し、あいつの正体を知るために・・・。
そうするには、まず生き延びることだ。ふと我に返り、目の前の死体に目をやる。
以前なら血を見ただけでも足がすくんでいたのに、今ではただの肉塊としか思えない。
あの声に操られたときに、魔物の邪気でも吹き込まれたのだろうか。
テリーはその骸から財布とナイフを探しだしたが、裸でそれらを持ち歩くのは不自然だと思い、
近くの木の根元に埋めた。だが、これで少しは無力ではない、そう思えた。
多少余裕がでてきたせいか、乾いてごわごわしだした返り血が気になり始めたテリーは
身体を洗うために川へと向かった。
誰もいないことを確認したつもりだったのに、茂みから出た瞬間、
突如視界に入ってきた男と目が合ってしまった。
慌てて踵を返し、その場を離れようとしたが、蔦が足に絡まり転倒したテリーの体に男が手をかけた。
捕まれた瞬間、さらなる恥辱と暴力を覚悟したテリーだが、男の口から意外な言葉が出てきた。
「君、一体どうしたんだい?血まみれじゃないか。怖がることはない。私は医者だ。」
ナイフが土の中にある以上、大人の男に自分がかなうはずがないと悟ったテリーは
男のなすがままに、体を洗わせた。
返り血に加えて、その下から現れた傷と痣を見た男の質問に、テリーはぽつりぽつりと答えていった。
乱暴され、殺されかかったと。しかし、最後は誰かがすんでのところで助けてくれたが
姿は見ていないということにした。
「目の前が突然赤くなって、僕、目に血が入って何も見えなくなっちゃったんだ。
気づいたらアイツが死んでたんだ。それで怖くなって・・・。」
こうなったらとことん弱者に徹しようとテリーはすがるような目で医者を見た。
汚れが落ち、幼いながらも端正な容貌のテリーに見つめられ、思わず赤くなってしまった医者を
テリーは見逃さなかった。コイツは利用できる、そう思ったテリーは医者にしなだれかかった。
元々姿は見せなかった先ほどの声の主は頭痛とともにすぅっと去っていったらしい。
あいつが誰で、何故自分に力を貸してくれたのかなどより
さっき体験した「力=強さ」の事でテリーの頭はいっぱいだった。
強くなりたい・・・強くなってミレーユを取り戻したい。
そして奴に会わねばなるまい。先程の借りを返し、あいつの正体を知るために・・・。
そうするには、まず生き延びることだ。ふと我に返り、目の前の死体に目をやる。
以前なら血を見ただけでも足がすくんでいたのに、今ではただの肉塊としか思えない。
あの声に操られたときに、魔物の邪気でも吹き込まれたのだろうか。
テリーはその骸から財布とナイフを探しだしたが、裸でそれらを持ち歩くのは不自然だと思い、
近くの木の根元に埋めた。だが、これで少しは無力ではない、そう思えた。
多少余裕がでてきたせいか、乾いてごわごわしだした返り血が気になり始めたテリーは
身体を洗うために川へと向かった。
>337
続き狂おしくキボンヌ・・・
348 :
YMK:01/12/16 06:16 ID:ziYZ0CSR
やっとココに書き込めた…何でいつも出来ないんだろう?
はじめまして、皆様素晴らしい小説ありがとうございます。朝っぱらからカルビ丼食えそうなぐらい興奮。
一応絵描きなんで稚拙な文は控えめにして影から応援してます。
>ギコガードさん
やっぱあの絵、某板にうPしちゃおうかな…迷い中です(私信スイマセン
349 :
旧595:01/12/16 23:31 ID:t/OW3AGt
旧92さんへ。
おぉ!続きですか!
実は、ず〜っと楽しみにしとりました。
これからもどんどん書いちゃってください!
ここロム野郎が多すぎ。
ちったあ自分で書くなり、どっかマイナーなとこから
発掘して来い!で、貼り付けろ
クズどもが。
351 :
234:01/12/17 00:15 ID:Ai4jDJFr
こんばんは〜。以前まとまったら書き込むといった
234ナノですが、エロくない801でも構わないのでしょうか…。
エーンローレが発情してくんないヨー
>234
そりゃもうぜひぜひ。エロ限定という規定はなかったと思われますので。
ageteoku
>>1-22 (株)キッコーマン
(
http://www.kikkoman.co.jp)
もしもし、キッコーマンさんでしょうか?
「はい、そうですが。」
えーっと、おたくのホームページについてお聞きしたいんですが。
「はい、ホームページに関するどのようなご質問でしょうか?」
そうなんです、前に一度見たんですがURLを忘れまして、教えて欲しいんです。
「
http://www.kikkoman.co.jpです。」
えーっと、WWWのKIKKおまんこJPですね。
「え、はい、KIKKOMAN.CO.JPです。」
KIKKおまんこJPと覚えたらいいんですね。
「キッコーマンCO.JPと覚えて下さい。」
えーっと、キッコーモンですか。
「いいえ、キッコーマンです。」
ああ、コーモンじゃなくてコーマンですか。
「はい、キッコーマンです。」
コーマンか、ところで、オマンコしませんか?
「え、な、・・・・・カチャン!」
355 :
234:01/12/17 07:54 ID:+1Y8MTu4
「げ、毒だ。アーサーキアリーかけてくれー」
「駄 目」
アーサーが呪文を唱えようとすると静止の声が入る。
「なんだよ、サマンサ」
「アーサーも毒にやられてるわ。自分を優先して回復しなさい」
「だけど、僕もう後一回くらいしか呪文使えないよ」
「こっちはべホイミ掛けておけばしばらく持つわよ。甘やかさなくていいわ」
この女…。
平然と冷酷なこと言いやがるはムーンブルグ王女サマンサ。
正論を言われても躊躇しているのがサマルトリア王子アーサー。
「どうせもうすぐルプガナよ。毒消し草が買えるわ
…あなた蘇生させるほうがお金かかるのよ?」
そこまで言われると何も言えなくなったのか、こっちにごめんね、と
呟いて自分にキアリーを掛ける。
「気にすんな」
別にそれ自体はかまわない、実際一番倒れやすいのがこいつだし。
ただサマンサがムカツク。
ちょっと前まで犬だったくせに、人間になった途端仕切る仕切る。
美人だし、呪文も強いが、気まで強い。
何か言おうと思ったが、二人で喧嘩すると、一番苦労するのが
間に挟まれるアーサーだからここはぐっと我慢しておく。
ルプガナに付くまでに2回ほど戦闘に出くわして、死にかかったことは
忘れねぇ。覚えてろよ。
356 :
234:01/12/17 07:55 ID:+1Y8MTu4
ルプガナ、港町。開放的な場所のはずなのに、
『ヨソモノには船は貸せん』というケチな町。
いいのかそれで。貿易すたれるぞ。
「待っててね、すぐ買ってくるから」
毒でよれよれになっている俺と(こっちは元気なんだが)サマンサを
荷物と一緒に町の食堂に置いて、道具屋に走るアーサー。
いってらっしゃい、とにっこり手を振るサマンサ。
その姿は典雅で優美、周りの男共の視線を集めるのには十分。
騙されてるなぁ…俺達も半日くらいは騙されたけど。
「お前が行ってこいよ…一番元気なんだし」
「いいじゃない。自分で『行く』って言ってたんだし」
平然と注文したアイスティーに手を出す。
ちょっと納得いかないが一応黙ってオレも注文した品に手を出す。
「そうそう、確認しておきたかったんだけど」
「なんだよ」
「あなたってアーサーの事好きなの?」
ぶっ
飲んでいたアイスコーヒーを氷ごと鼻から逆流させるという荒業をしてしまい、
そのあと思い切りむせる。
答えは………当たりだ、ちくしょう。
357 :
234:01/12/17 07:56 ID:+1Y8MTu4
ごほげほごぼ。
思い切り咳き込む。しかしこの女に弱みつかまれるのはすごく嫌なので
ここはなんとかごまかしたい。
「好きってあ、当たり前だろぉ?おおお、弟みたいなもんだよ」
あははははははははは
「そういう意味じゃなくて」
馬鹿笑いしてごまかそうとするオレを尻目にサマンサは冷静に
突っ込んでくる。かなり真剣な顔をしている。
本当に見ているだけなら綺麗な顔だよな、と思っていたら
ものすごいこと聞いてきた。
「性的な欲求を喚起させられるかどうかって意味で聞いたんだけど」
ダイレクトなご質問ありがとう……。
さっくり言われてオレはテーブルに突っ伏すしかなかった。
ちなみに、周りで聞き耳立ててた男共もおんなじように突っ伏している。
まぁ、これだけの美人が言う台詞じゃねぇよなぁ…。
ノックも忘れ興奮気味のアレンが部屋に飛び込んできて、ボクを起こした。
「クッキー! 見えたぞ、ラダトームだ!」
船での旅にはしゃいでいたのも最初の間だけ。すぐにボクを筆頭に一人また一人と船酔いに倒れ、そして一番回復遅いのもボクだった。と言うか、未だに起きあがれない状態なのだった。
でも、この一大イベントを狭苦しい船室で逃す手はない。ずきずきと疼く頭を押さえおぼつかない足取りで甲板へあがる。アレンが心配そうに手を差しのべてくれたけど、なんとか一人で歩いた。
気持ちのいい風がボクを通りすぎてゆく。少し気分が良くなる。セリアが「遅いわよ」と笑っていた。彼女の向こうにラダトーム城ともう一つ、海を挟んだ向かい側に寂れた感じの古城が見えた。確信する、あれこそ竜王の城なんだと。
「竜ちゃん、お城まだあったね」
「主と同じで、城までしぶといな」
あ、気持ち悪い……。立っているのも辛くなって二人の顔が見てられなくなる。目眩がする。ふらふらと宙に浮いているみたいに平衡感覚が失われていく。
『おお……』
「竜ちゃん? ……どうしたの?」
『おおお……。百年の、時を経てなお変わらぬ我が城よ……。彼が城よ……』
ついに立っていられなくなって膝をつく。アタマ、痛い……。涙が溢れて前が見えなくなる。どうしてボクは泣いているんだろう? 気分悪いからかな。おかしな話だ、自分が泣いている理由もわからないなんて。
「クッキー!」
駆け寄ってきたアレンがボクの肩をもって揺さぶっている……らしい。ボクは船の甲板に膝着いているにも関わらず、ラダトーム城を瞳に映していた。
零れ出る涙に翳りもしないそれは、初めて見る光景──大空から見下ろすアレフガルドの地。対岸にまだ城はなく、誰も立ち入らない荒野が広がるのみ──。
ああ、それはなんて美しく、哀しく、荘厳で、孤独で、そして、胸に迫ってくるんだろう。
ボクは涙の理由を知る。それは、竜王の中で渦巻き、押さえきれず溢れた感情の奔流が、ボクにまで流れ込んできたせいだったんだ──。
──最初の疑問は、自分は何物なのかということだった。それはすぐに、自分が何処から来たのかという問いに変わった。
音をたて風を切る翼を大きく上下に振る。ぐっと大気を押す感覚とともに上昇してゆく。見下ろす景色が更に小さくなり、人間たちの最大の建造物であるあの城でさえ豆粒ほどに小さくなった。
首を振るまでもなく、ここまでの高度に来ると自分の他にはいかなる物も存在しない。その気になれば、どこまでもどこまでも高みに達することは出来るが、その行為に意味がないことはとうに思い知っている。
首を下げ躯を引き絞り急降下する。大気がねっとりとまとわりつき、自分を地に引きずり落とそうとするが、頑強なこの躯はこの程度のことでは傷つくことなどありえはしないのだ。
突然に翼を広げ降下を停止する。空気が鉄の壁となり翼を打ち付け、付け根が少しだけ痛むが、所詮はそれまでのこと。その程度の痛みなど、むしろ心地よくさえあった。
再び風に乗りあてど無く空を舞う。どこまで行っても見慣れた景色が繰り返し現れるだけだと分かっているのに、それを認めたくない自分がいるのか……。
──何も持たず生を受けたその瞬間の全ての記憶が自分にはあった。自ら破ったであろう卵の殻の色まで覚えている。だが、それに何の意味があるだろうか?
やがて比類無き唯一の生命となる我が身をたたえたその揺りかごは、一体何処からこの世界にもたらされたのだ?
孤独にさいなまれ、自分に似ているというそれだけの理由から竜族の群れに身を寄せたこともあった。だがそれは、結局自らの異質さをより強く実感させるだけの空しい別れに終わった。
例えば人が猿の群にあって孤独を埋めることなど出来ないように、自分と彼らの間には越えがたい隔たりが満ち満ちていたのだ──。
360 :
風と木の名無しさん:01/12/17 23:06 ID:sIsYwCTY
なんか作風かわった?
>360
そうか、スマソ(;;´Д`)
362 :
風と木の名無しさん:01/12/17 23:10 ID:sIsYwCTY
いやいや、決して文句じゃねえから。
シリアスなほうがオレは好き
363 :
402:01/12/17 23:19 ID:/QdyqcxV
すいません、4のネタバレ含む話ってそろそろ解禁なんでしょうか?
>362
ありがd。呆れないで最後までお付き合い下されー(;´Д`)
一応、考えあっての展開なので……
今日はここまでか・・
>363
個人的には最初にネタバレありってかきてくれれば良いと思います。
PS4やってってもロトシリーズやってない人とかもいるでしょうし。
>234さん
ローレの地の文が面白い。
ルプガナの記述と「半日くらいは騙されたけど」にワラタ。みじかっ!
続き激しくキボンヌ。
>ギコガードさん
ノってきた感じがしますね。竜ちゃんとシンクロして泣くクッキーに
こっちまでしんみりきてしまった……。
368 :
331:01/12/18 00:55 ID:ZcqxooNa
どもー。
小説がすすんでて、めさりと嬉しいです。乙かれさまでしたー。
>234さん
そおゆう街なのねルプガナ!!ってかんじです。
王女様の仕切り具合に乾杯です。
>ギコガードさん
…いいっ!!いいっす!!
このごろ自分はシンクロものに弱いようで、ぐっときました。
竜ちゃん百年の孤独ですな(意味不明)
唯一にしてあまねく存在に優なる者──それは王だ。
王は全てを支配しなければならない。人間の王が人間を支配する、それは良い。だが、自分はあらゆる生命種に対して、知能、体躯、魔力、寿命、生命力の全てにわたり超然した存在なのだ。従って、人間もまた自分に支配されなければならない。
行動に移れば話は簡単だった。瞬く内に魔族を力で纏め上げ、更には人間の城が一望出来る位置に自らの居城を築かせた。人の形を真似た姿で初めて腰掛けた玉座の座り心地は悪いものではなかった。
そうか──。玉座に肘杖をつき一人、得心する。居場所が無ければ作ればいいだけのことだったのだ。それがたとえ偽りに過ぎないものであったとしてもだ。
支配の手を人間に伸ばそうとして、これまで順調に進んできた王としての覇業が初めて躓いた。自分が人間を滅ぼそうとしているのでないことを奴らの王は理解しているのだろうか。
魔物に人間を襲わせようと、街を焼き払おうと、自ら乗り出し王城から王女を攫い力を顕示しようともラダトーム王は臣下の礼を受けようとしなかった。
さてどうしたものか、従わぬ以上いっそ滅ぼしてくれようか、などと思索している間に配下の者から興味深い一つの報せを受けた。なんと、あの脆弱な人間の中から我を討ち倒さんとする者が現れたと言うではないか。
王女を失った日から既に意味を無くした城塞に閉じこもる臆病者の群れから現れた無謀な若者に関心が涌く。面白い、どこまでやれるか見せてもらおうではないか!
人間の伝説にある勇者の血を引き継ぐというその若者は予想に反し、期待に応えた。着々と力を蓄えこの魔城へと迫っているのだ。今やその力は人間は勿論、竜族さえ凌駕しつつあると言う。
その報告に心が躍る自分を発見する。お前もか? お前もまた同種の中にあって異質、唯一優たるものなのか?
その思いは日に日に強まり、ローラ王女を奪回されたという報を受けるに至っては、やがて来る仇敵の訪れを心待ちにする日々を送るようになっていた──。
「世界の半分をやろう」
奴の姿を玉座から見下ろした時、自然と言葉が出た。殺すには惜しい、そう思った。
一目見ればその人間がどれだけの力を秘めているかわかる。驚くべき事に、奴の力はこの竜王にさえ比肩し得るまでのものとなっていた。本当に人間なのか、と疑わしくなる。だが、人を越えた力を持ちつつも奴は紛れもない人間だった。
生命として存在として限界を超えた極みにいる者として、自分とその男とは似ているのかも知れない。同じかも知れない。そう思うと戦意が失せそうになる。
奴は投げかけた言葉には答えず、剣を構えると一言「来い」とだけ発した。
そうだ、それでいい。いや、そうでなければ! もし甘い誘いに剣を棄てるような下衆であれば、失望免れず八つ裂きにしても足りない所だった。
「この世界は一欠片とてお前の居場所など無い」
静かに言い放つ。全く、全く、本当にこの男は期待を裏切らない! どこまでも小憎い奴ではないか!
そんなこと、貴様に言われずとも産まれたその時からわかっているのだ──。
「クッキー! クッキー!? 大丈夫か、しっかりしろ!」
「あ……?」
今のは……夢? ボクの前には剣を構えた男の人ではなく、よく知ったアレンの動揺した顔があった。涙を拭い、アレンの肩を借りて立ち上がる。目眩が襲ってくるけどそんなことに構ってなんていられない!
夢なんかじゃない。……あれは、竜王の記憶なんだ!
「クッキー! 竜ちゃんが……、竜ちゃんが変なの!」
よろめく足で竜王に近づく。城の方角を向いたまま雷に打たれたみたいに固まっている後ろ姿に手を伸ばす。言わなきゃ……、いつもボクの側にいた後ろ姿に言わなきゃ……。
ボクたち、竜王のこと何もしらないけど、今はみんながいるじゃないって──。
アレンから離れ竜王に触れようとした瞬間、ボクの手は竜王をすり抜け、バランスを崩したボクはよろめき床に手をついた。そこには、黒々としたボクの本当の影があった。慌てて振り返ってもそこには何もなく、遠くに二つの城が見えるだけだった。
その日、竜王はボクらの前から姿を消した──。
うむ、今日は頑張った! 後でレスしに来ます。
二日ほど書けない環境にいたから、やっと書けてスッキリしたよ。
373 :
367:01/12/18 01:24 ID:BKhFsia3
>ギコガードさん
ごめんなさい、本日二度目のレスですが、叫ばせてください……。
竜ちゃーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん!!!!
ガソガソ読んでる人いますか?
DM+がかなり萌え&展開がドッキドキ
>ギコガードさん
ああああ・・・・竜ちゃん・・・・・
深夜なのにテンション上がって涙ぐんでシマタヨ-
うわーん;;
しっかしまあ、ギコさんやボーンフリーさんみたいな書き手を騙る
ならまだわからんでもないが、単なるロム野郎である62を騙るとは。
こりゃ、ほんと無差別攻撃ですかね。
62も嬉々として光栄ですとかいってるし。自作自演ですか!?
竜タソ・・・
geoの垢取って,小説達の整理役引き受けてヨシ?>ALL
>>378 違うが?あれで本気になってレスつけたらエスカレートするばかりでしょ?
それから
>単なるロム野郎
とか書かれたらいい気はしないので,
>>377の名乗りは撤回します。
今後書き込みはしません。ご安心を。
>>376
>315
わ、可愛いサマルたんだねぇ(´Д`)ハァハァ 男の子っぽくて良い感じ(゚Д゚)ウマー
>320
レイン、お疲れー(笑) やっぱエロはええのう。俺の方も癒しって展開じゃないなぁ(;´Д`)
>331
マジすか!?>クッキーが一日… いやはや、なんとも恐縮です。
ぜひとも書いてくださいませなー(・∀・)
>332 >333 >334
竜王の人間の姿は仮なんでクッキーの願望ってことで一つ。
銀髪で線の細い姿をイメージしてたんですが、デスピーの顔で
想像してもらっても話が早くて良いなあと思いました。
>348
FF・DQ板でも猛威を振るっていた自動「裏2ちゃん」スレ立て
スクリプトのせいで鯖が重くなってるらしいよー。
あの絵ですが、是非ともアップして下され。絶対、良いから(´Д`)ハァハァ
俺の胸の内にしまっておくには辛いのです(´Д`)
>337
うおー、デュランかっこええ! あと、テリーに見つめられて赤面する医者たん萌え(´Д`)ハァハァ
は、はやく続きをキボンヌ……
>355
おお、本当に書いてくれたのね! ひねたローレいいね。
あれ? ローレはまだ名無し……? まあいいや、続きを待ちます(・∀・)
>363
いいんでない? 402さんが先陣切ってくれたら俺も続くよ!(´Д`)ハァハァ
>367 >368
ありがとー。俺もシンクロもの結構好きかも。
書いてて自分でぐっと来たり、ちょっと感情移入し過ぎかもしれず(;´Д`)
>377
ゴメン、>2にリンクしてるけど俺、保管サイトもやってるよー。でも気持ちは嬉しい。ありがとう。
>374 さん
ガソガソがどうかしたんですか!?
そいやあたし今月号買ってねええぇぇぇえええ!!!
明日買いに逝こかしら・・・
そこにはまだかすかに清浄な気配が残っていた。
頭蓋をしめつけられるような痛みは、この祠に足を踏み入れてからずっと続いている。おそらくここは、かつて聖なる力に守られた場所としてあったのだろう。もはや主を失ったとはいえ、石室は決して相容れぬものとして闇の王を拒んだ。
「…こんな場所になんの用がある? 前にも言わなかったか、くだらぬ寄り道は止せと」
ピサロは傍らに立つ少年を忌々しげに、けれどどこか扱いにくげに見やり、問い掛ける。この空間にあってもっとも光の気配を濃厚に放つ少年の存在はそれだけでピサロの神経を痛めつけた。
「ここには前、力のある尼さんがいたんだ」
少年は中央、段上の祭壇に手をつく。
「俺たちを引き合わせてくれた人だったけど、あんたが甦らせようとした地獄の帝王とかいうやつに消されちまった。俺たちの目の前で」
蝋燭の明かりが、少年の緑色の髪を不可思議な色に染める。それに一瞬、ピサロは見入る。あのような色はそもそも地上の人間には得られようはずがなかった。
「参っちゃうよなあ。目の前だぜ? もう笑うしかねぇよ」
「…言ったはずだ。わたしは、」
少年は振り返った。ぎらついた瞳で。
「何回も何回も信念信念うるせぇんだよ! あんたはなにも分かっちゃいない」
がつん、という音が反響する。
少年がピサロの胸倉をつかみ、祭壇へと突き飛ばしたのだ。そのまま少年は左腕でピサロの喉下を押さえ込み、馬乗りになって、抜き放った剣をつきつける。
天空の剣。天上と直に繋がるその刀身のかがやきは、容赦なくピサロの目を灼き、その動きを鈍らせた。
「姑息な手を使うものだな。わたしをここで殺す気か?」
聖なる力の圧迫をはねのけようと、ぎりぎり歯噛みをしながらピサロは少年を睨め上げる。少年も魔王を見返す。怒りと、憎しみと、そしてなにか、もっと複雑で混乱したものがないまぜになった瞳で。
少年はそのまま身をかがめた。
視線がぶつかったまま、唇が重ねられた。冷え切った魔王の唇に少年の舌が荒々しく割り込み、鋭い犬歯も、人間のそれより長い舌も、舐め、吸い、犯す。
自分自身と深くくちづけているかのようなその感触は、肉体だけではなく精神の底までもあまさず交わらせるかのごとき甘さをもたらした。
濡れた音をかすかに響かせ、少年は唇を離した。糸をひいた唾液が、ピサロの白い顎に滴る。
「…俺の言うことを聞けよ、魔王様」
ピサロの腰にまたがったまま、ほんのわずか頬を上気させ、少年は言った。
「でなけりゃあの子を今度は俺が殺してやる」
「! ロザリーには触れるな!」
あからさまな動揺を、翠玉色の髪を揺らして少年はあざ笑った。
「見せてやるよ、あんたが呼びたがってた地獄ってやつを」
剣を台座の上に投げ、少年は黒衣の手首をしっかりと押さえつけた。
お目汚しスマソ。初書き込み。
ギコガードさんやボーンフリーさんやレインさんが
いらっしゃるこのスレに書いていいのか相当ドキドキしつつ…
(お絵描き&官能小説スレのほうも楽しみに拝見しております。)
がっつんエロ寸前で止めてもうた。
イッたほうがいいのかしらん。
>384
是非、イってください…
私も書こう。
聖なる場所でっていうのが異常に萌えました。
あと、やっぱ勇者カコイイ
>384様
逝かないでください。
勇ピサ堪能いたしました!
是非とも続きを!
>384
ああ、もしかして384さんのイったほうが、
というのは「逝く」の意味でしたか。
それはいやんです。逝かないで。
私はHシーンに逝くと言う意味かと。
スマソ!
Hシーンにはいくらでもいってほしいです。
388 :
234:01/12/18 07:57 ID:TTyXd1el
「だったら悪いか」
あごを机に乗せたまま、思い切り開き直って王女を睨む。
涼しげな美女はけろりとしたものだ。
「別に悪くないわよ。…で、もうしたの?」
「してねぇよっ!」
思わず大声を出してしまい慌てて口をつぐむ。
顔が熱い。たぶん真っ赤だ。
「あらそう」
じゃぁ、私がやっちゃったほうがいいかしら…
「…………」
顎に手を当て、真剣に呟く姿にオレは薄ら寒いものを感じる。
何考えてんだか、この女。
沈黙してしまったオレに対し、『仕方がない』という顔で
説明してくれた。
…その内容にオレはまた脳が溶けそうな衝撃を受けた。
細かい理屈はとりあえず省くとして、単純に言うと
『エッチして能力補給を行う』というものだった。
どうヤるんだ、どう。
389 :
234:01/12/18 08:00 ID:TTyXd1el
「……で、……を…して、ちょっと、聞いてるの?」
聞いてるよ、聞きたくないけどな。
古来より魔術師の間には生命力や魔力を
与えたり吸い取ったりする技術があるらしい。
いわゆる『密儀』秘密の儀式。
下手なエロ本、猥談をぶっちぎる勢いの内容に、
オレの脳みそは半壊していた。
ちなみにオレの周りの客の脳みそも溶け出しているらしい。
できればオレも溶けてしまいたい。
こいつの意図は『やり方教えるからあなたヤって』ということらしい。
フツーやれば体力消耗するだけだと思うんだが
きちんとした手順踏んで行えば逆に元気になるんだそうだ。
「なんだったら色々用意するわよ?
膏薬でも媚薬でも。今夜にでも押し倒しちゃってよ」
さすがは魔術国家ムーンブルクの王女。
世間一般の倫理観というものはないらしい。
「お前な」
「仕方がないじゃない。あの子弱いんだし」
今のままじゃ戦力外よ。
えらく冷たく言い切り、爪を噛む姿をを見てなんとなく理解した。
『ハーゴン憎し』の感情が強すぎて、
アイツ倒すためなら手段を選ばないつもりらしい。
「だけどなぁ……」
いまいち乗り気じゃない俺に何か言おうとしたとき
店の外で叫び声がした。
390 :
234:01/12/18 08:01 ID:TTyXd1el
魔物だぁ!魔物が町の中に出たぞー!!」
「女の子が魔物の前にっ」
「危ない!逃げろ!!」
…………………。
オレと王女は嫌な予感がして空いている椅子に目を移す。
荷物と一緒に鉄の槍が立てかけてあった。
「あいつ武器持ってねぇ!!」
「魔法も使えないわよ!!」
慌てて武器を持って外に出ると背後から
『食い逃げだー!』という不名誉な声が聞こえてきた。
とりあえず無視して騒ぎの中心へ走っていくと、案の定。
背中に女の子かばったアーサーがいた。
弱いんだから一人で厄介ごとに巻き込まれんな、オイ。
勇ピサ!続きを楽しみに待っております。
勇ピサ、「ロザリーには触れるな!」に萌えてしまった……
>234
王女様、手段を選ばず(藁
面白い展開になりそうで期待sageしときます。わくわく。
>弱いんだから一人で厄介ごとに巻き込まれんな、オイ。
あまりにもミもフタも無いローレたんに萌え〜
朦朧とした意識の中。誰かの声が聞こえてくる。
沢山の人が歩き回る足音。
「クリフト!しっかりしてっ!」
…姫様…?
「アサト殿、早くパデキアの根を…」
…アサト…?…パデキア?
あたりを確認しようとするが、衰弱した身体には最早目蓋を開くほどの体力も残っていない。
唐突に、やわらかいものが唇に重なり、流動体が口中に流し込まれた。
反射的にそれを飲み込む。…が。
ニガーーーーーーー(゚Д゚;)!!!!
心の中でそう叫ぶと同時に、あれほど重かった目蓋がいとも簡単に開いた。
「あ…。あれ…?」
久しぶりに視界に飛び込む光の眩しさに瞳を細めながら、自分の横たわるベッドの周りを見渡す。
泣き笑いのような顔をしたアリーナ姫様。やれやれ、とため息をつかれるブライ様。
そして見覚えの無い人たち…この方々は、一体?
「クリフトっ!よかったあ、心配したんだからあっ!!」
私の起こした上半身に無邪気に飛びついてくるアリーナ様…って、そんなに…力を…こめなくても…痛い痛いッ!!
「この馬鹿者めが。ぼんやりせんと、アサト殿と皆様にお礼を述べんかッ!」
「…ブライ様、こちらの方々は…」
年老いて尚矍鑠とした魔法使いの方へ向けた瞳に、姫様が割り込んできた。
いつになく、きらきらとした表情で。
「クリフト!アサトはねっ、伝説の勇者なんだって!!」
…(゚д゚)ハァ?
アサト、と呼ばれる方を思わずまじまじと観察する。…おそらく私より年下であろうその少年は、深緑の髪を長めに伸ばしまだあどけない顔立ちで微笑んでいる。ふと、マラカイトグリーンの瞳を私のほうへまっすぐに向けた。
私の全てを探り見透かすような。
その深い煌きに。
どうしてか、私の心は乱れた。
か、書いてしまいました…(´д`;)
字書きは本業じゃない上実力も無いので大変お眼汚しですが、
ひとえに10年来の神官への愛で書いてしまいました。あわわ。
感想などお聞かせくださると嬉しいです。
うーむ。ここに書かれている方はどれもこれもなんてレベルが高いのだろうか。
毎日一回ここのスレをみるのが楽しみで仕方がない。
すまないね。漏れには書き手の才能がないんで、カンソウを書くことしか
できないのですが、、、、
398 :
(++):01/12/18 17:08 ID:FsMnJDxi
>>384 勇者×ピサロかなりドキドキ…。
押し倒してる所描きたくなってきた…続き楽しみにしてます。
399 :
風と木の名無しさん:01/12/18 18:48 ID:PzC4vtYn
400 :
風と木の名無しさん:01/12/18 18:49 ID:BGggo+Pm
401 :
風と木の名無しさん:01/12/18 19:05 ID:YRrpNAWc
勇クリ素敵過ぎ☆
もっと見たいですvv
少年の手つきはひどく乱暴だった。
かつて山奥の貧しい土地で見えたときには、自分よりもはるかに小さく、弱く、未熟だったはずの翠の髪の少年。
その少年が、いまは濃藍の目に残忍な光さえ浮かべて、ピサロを組み伏せていた。
「ふざけた真似は…、…ッ…」
抗議の声は、ふたたび、やわらかな唇によって塞がれた。
同時に、少年の、ひとのそれにしては長く、しなやかな指先がピサロの上衣を引き裂き、剥ぎ取る。
あらわとなった白い胸の突起を、少年の爪先がとらえた。
少年は可笑しそうに、それを摘み上げ、指の腹で潰すように転がす。強引に、繰り返す。ピサロの表情がわずかにゆがみ、腰がもじもじとゆらめいたのを少年は見逃さなかった。
「感じてんじゃねぇよ、この変態野郎」
頭の芯が痺れているのは、もはや神の力の残滓のためだけではなかった。
少年の右手が、皮膚をこすりつけるようにしながらゆっくりとピサロの下半身へと下りてゆく。
「……ッ……!」
「人間に触られてよく勃つな。ゴミみてぇなもんなんだろ、あんたにとって、人間てのは」
少年の手が、どこかせっぱつまったような動きで肉をこすりあげる。
台座の上で、ピサロの背が大きく反った。
彼の四肢は少年の存在によって増大する忌まわしい天の力によって圧さえつけられ、呼吸さえもままならない。
石室の天井に刻まれた竜のレリーフが、滲んだ視界の中に異様にはっきりと映る。
そうか、わたしが供物なのか。
翠の少年が失ったものを購うための。
「……んッ…」
自分の唇からかすかに漏れた声はあまりに遠く、他人事のようですらあった。
けれどかつてないほどの陶酔は、まちがいなくピサロの体に妖しい熱を与えていた。
幾度となくロザリーと体を重ね、同族の女と戯れたことも少なくはない。
しかしこの切羽詰った感覚は、そのどれとも違うせつなさを伴っている。頭を抱えてうずくまってしまいたかった。ずっと心に秘めておいた欲望の所在を言い当てられた気さえした。
「あんたは…」
人間とは異なる、エルフのごとくぴんと立ち上がった耳の辺を、尖らせた舌先でなぶりながら、少年はささやいた。
「俺とおんなじものなんだ。俺と…」
「………や……いやだ……ッ」
子どもじみたことばが、思わず出た。うそだ。ロザリー、助けてくれ。
少年は黙殺する。後ろから、右の指は肉棒にからめ、左の指は赤く染まった乳首を転がし、舌は耳にねじ込み、そして少年自身のペニスが、犯す。魔王の魂まで。
少年の、剣士らしく鍛えられた、けれどもどこかにあどけない細さを残す腰が、突き上げた。深く、こねまわすように。強弱をつけて、何度も。
「……ぁ……ぁ………ぁ……ッ」
「イキなよ…魔王様」
ひときわ、強く。スイッチを押すように。
「…溶けちまえ」
祭壇の上で、熱が弾けた。
少年は笑った。
その愉悦の表情は、蹂躙された闇の王の陶然とした瞳と、とてもよく似ていた。
404 :
384:01/12/18 21:58 ID:OCwTvhTH
これで一応おしまいです。省略気味のへたれエロでスマソ。
つーか表裏一体ってへぼんくさいなあ。
もっとうまく料理できるように修業せねば。
しかしエロ妄想しようとしても
勇「ハァ? なんだこのだっせえバンダナは? カコイーとでも思ってんのか? アァ!?」
ピ「や、やめろ! ひっぱるな!」
とかばかり浮かぶ…。
>>385 イきました。(笑)
>>386>>391>>399 ありがとうですー。多少なりとも萌えていただけら、これ以上の喜びはありませぬ。
>>392 板違いですが、個人的にピサロザ萌えなのでついつい。ピサロザエロも挑戦してみたし。
>>398 ぜひとも拝見したいッス!<押し倒し絵
234さんの三人組がめっちゃイカス! いいなあ。ある意味一緒に冒険したいパーティだ。
もちろんムーンブルクたんと組んで(笑)
ナリスさんの勇クリも、これからクリフトがどう勇者にコマされるのか非常に気になる。
ハァ、幸せ…(´∀`)
8月16日
イケナイ事だとはわかっていたけど息子を逆レイプ。
最初は嫌がっていたあの子も、咥えられたらもうマグロだった。
わたしがあの子の上に乗ってピストン運動。
「お母さん重いよ・・」とうめきながらも顔は恍惚の表情だった。
し終わった後こんな事を訊かれた。
「お父さんと毎日こんな事してるの?」
わたしがゆっくり頷いたら、あの子急に顔を赤くしてそのまま毛布の中に入り寝てしまった。
そろそろ人間も飽きてきたわね・・・
クリ勇がいいなあ・・・
>381
亀レス&今更で恐縮なのですが、DM+に出演中のローレシアがいい感じに萌え、
なのと何だかダークな展開に続きが気になる、といったところっす。
ローレシア可哀想&他の2人は出てくるのか??
>407
細かいレスアリガd。
くぅっいい感じにダークなのかああぁぁぁぁあああ?!(ちと違う)
しかしサマル出さんかああぁぁぁぁああああい!!(泣
.
410 :
402:01/12/20 00:29 ID:uZeJ31UF
ひ…人いねぇ〜…。(;´Д`)
前スレの常連さんもあまりいらっしゃらない…。
サマ坊屋さん、どうなさったんだろ…。
自分が言うのも何なんですが、62さんも書き込んで下さいね。
>410
いない……? 結構いると思うんだけど……。
うわーい!
>402-403さんありがとう!
あまりに続きがはやかったので
嬉しくて小躍りしていたら停電しました<マジ
鬼畜勇者って…いいですね…
フフ…
ええええ終わりですかー>384
悶えつつ楽しませてもらいました、激しくアリガトー。
男勇者は攻めも受けも似合う美味しいキャラですな。
>407
ガンガンのDQM萌えます!ロー王子ー!(号泣)
ていうか、ああなったとき、サマやムーンはどうしたのかと気になるところ。
建前上泣く泣く見殺しかなあ(それも可哀相
コテハン騙り&スレ違いカコワルイ
なんて書いてみるテスト
も・・・もしかしてローレがピィンチ!!の時に
サマルとムーンがソバババーンと現れるのかもっ!?
と妄想してみたり。
418 :
へたれん:01/12/20 22:14 ID:omD0U7Cz
ここにしようか。お絵かき板のスレも
>418
あんまり他板の問題コッチに持ってこないほうがいいかもよ?
気にしないで本スレで喋りましょうや。そのために名無し専用スレ
(実際機能するのか・・・)も出来てしまったんだし。
横からスマソ、
いきなり「ここにしようか」と言われてもとまどう住人もいるかと。
全員がお絵描きスレ見てるわけでもあるまい。
>>418-419 わたしゃここでは職人さんたちの小説をマタリと読みたいのだが…。
あと萌え話と。
過剰反応ぽくてスマソ。
いかん。他の人と重複しちゃう。
そういやハンドル考えるとか言って考えてない。
必要性あるのかないのか…。
>414
どーなんでしょうね。私もすっごく気になる。>見殺し
でも2の後日談描いた漫画なんて初めて見るから本当に楽しみ。
ダーク調なのはより取り上げてくれてるってことだと思うからむしろオッケー。
どうせやるならとことん描いてほしいな作者さん。
ここはほんとうに(・∀・)イイ!!スレだ……
だけどみんな書くペースが同じなのか、どかんと更新されて
どかんと間があくね(w
>422
そういえば2のその後って全然語られませんね。
時間軸的にも2が一番後だし。チョト寂し
DQM+の魔力で雪が降るっていうのは意外な設定で燃えました。
ただ単に高地だから雪が降ってるとしか思ってなかったんで(w>ロンダルキア
保全しよ
今日もいい天気だ。
ぽかぽかと暖かい小春日和の空の下、ガタゴト揺れる馬車の中で、私はミネアさんの言葉を反芻していた。
『アサトさんは、天空の血を引きし勇者。悪しき者達の黒き野望を打ち砕く光。
そして私たちは、アサトさんの力となるべく導かれし者達なのです』
導かれし者達…。ならば、アリーナ様と旅に出たのも、サントハイムの人々がいずこかへと
消えたのも、アサトさんと出会ったのも…すべて、運命。
…神のお力というのは偉大なものです。
そのまま私が本日何度目かの祈りに突入しようとした瞬間に、
「クリフトっ!聞いてるのっ?」
と、姫様が私を現実へと引き戻した。
「えっ、な、何ですか?」
「もう、どうしてそうぽやーんとしてるのっ!?…あのね、パデキアの話をしてたのよ」
パデキア…そういえばあの病床において、熱に浮かされつつもその言葉を耳にした記憶がある。
「パデキアはソレッタに伝わる不思議な植物でね、根っこは万病に効くのよ。クリフトの病気も
すぐ治ったでしょ?私たちがパデキアの根っこを持ってきたからなんだよ!」
姫様が得意げに説明するのを、アサトさんはやわらかい笑顔で黙って聞いています。
「それでは、私があのとき飲まされた、あのとんでもなく苦いものは…」
「そうそう、アレがパデキアの根っこ。アサトに飲ませてもらったんだからね、口移しで」
「ああ、そうだったのですか…ありがとうござい……え?」
…口移し?
「…姫様、あの…今…く、く、口…」
動揺のあまりどもってしまった私に、姫様はこの上なく邪気の無い笑顔でとどめを刺してくださった。
「王子様にキスされて起きるお姫様みたいだったんだよ!」
…姫はアンタでしょうが!!
つっこんでいる場合ではありません…口移しって、口移しって…それでは、あの時の
唇に触れたやわらかいものは…
ていうか、パデキア(゚д゚)マズーなファーストキス!?
なかばメダパニ状態ながら、知らず知らずあの時の感触を思い出して赤面していた私と、
アサトさんの視線が合った。
すると。
アサトさんはいたずらっぽく笑って…また、あの探るような瞳。
「気持ちよかった?」
「なっ…!!」
私は今度こそ言語障害に陥った。
確かに気持ち悪かったわけじゃなく…いえむしろ気持ち良…
いえいえ!!私は何を言っているのでしょう!!
一人慌てる私を見て、アサトさんはくすくす笑っている。
完璧にからかわれているのに…ファーストキスまで、奪われて。
なのに…不快じゃないのは、どうしてなんだろう。
書いてる途中でブラウザが強制終了してえらい目に遭いました…ヒイフウ
なんとか続きです。
年内にはヤっちまいたいところです(笑)…頑張ります。
遅くなりましたが>384さん!
勇ピサすげえ(・∀・)イイ!!です〜、ご馳走様でした。
勇者カッコイイですわ…ほう。
うちの勇者たんは笑顔で天然系(ちょっと確信犯)な攻なもんで…エッチにもっていきづらくて
悩んでいます。
429 :
風と木の名無しさん:01/12/21 19:16 ID:kbluuIx3
,,,....,,,,
,,...-:':::":~~ ,,.. .~~""''':::..,,,
:::::, ー' :..:::::::: ,"
~"''-::..,,,. ;;;;;,,,...:::--''''"~
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/⌒⌒ヽ
(( / ^ \
| ヽ ヽ∧_∧ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| |\ ( ´Д`) < 下がりすぎage
| ノ 人 ) ) \_________
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:i | | .| .| | |
( | | | | | |
ヽ |ヽ | U丿 u ノ
゚゚゚ ゚゚゚
>428
「笑顔で天然系(ちょっと確信犯)な攻」
ももも萌えーー! その路線突っ走ってください。
混乱するクリフトに笑いかけるアサトたん……しかも確信犯(;´Д`)ハァハァ
勝手に萌えてスマソスマソ……でも(;´Д`)ハァハァ……
>>430 ハゲドウ!
「気持ちよかった?」ってセリフがめちゃ萌え…
続き楽しみにしてます〜。
最近、ここ来てなかったら騙られててビクーリ。これからはトリップつけますね。
迷惑かけてスマソ。
433 :
風と木の名無しさん:01/12/22 13:47 ID:QA0jer6A
なんかけけよ
434 :
風と木の名無しさん:01/12/22 14:40 ID:+E53v1Pd
けけよ
435 :
風と木の名無しさん:01/12/22 14:45 ID:STboNRcb
死非差路タンを、PSでは仲間に出来るのか…
買ってしまいそうだ……
437 :
風と木の名無しさん:01/12/22 17:19 ID:QA0jer6A
突き進んで、、良いのかな。
小狼のケツ穴を親指でぐっと広げて舌先を突き入れても、、良いのかな。
そしてキュッキュッとすぼまる小狼の肛門の感触を楽しんだりしても、、良いのかな。
最近書けずに申し訳ねーです。
ちょっと体調崩しててしばらくROMってました(;´Д`)
今夜は書くよ、何か。竜王はちょっと止めて別な話を。
439 :
234:01/12/23 03:43 ID:ZoCVtdDd
ぐあぁ、なんかすごく間が開いていますね、スミマセン。
冬コミ前でかなり煮えてますのでマトモなお返事は
今のネタが終わってからにさせていただきます〜。
↓で、ここからが続き。
で、生意気なグレムリンをぶち倒した時点で
オレ達は二手に分かれた。
『孫を助けてくれた礼』ということで船を
貸してくれることになった。で、手続きのために
サマンサは港、オレ達ってーかオレは教会。
アーサーはオレ達が到着した時点では現役だったが
たどり着いて1分たたんうちに火の玉でご臨終。
もともと回復もせずにいたんだからしょうがないが、
もーちょいもてよ・・・。
教会で布施を払って蘇生してもらうついでにオレの毒も払ってもらう。
多少金がかかるがかまうもんか。
目を覚ましたアーサーを連れて教会を出るともう日暮れ。
440 :
234:01/12/23 03:46 ID:ZoCVtdDd
「おーい、大丈夫かー?」
蘇生してもらってからずっとぼんやりしているアーサーを
座らせて、果汁を買ってきて渡してやる。
生返事で受け取って思い出したように懐を探り出す。
「奢ってやるからとっとけ」
「あ、うん。ありがと……あとこっち」
遅くなってごめんね、といって手渡してきたのは毒消し草。
さっき教会で清めてもらったとも言い出せず、
隣に座って、礼をいって口に放り込む。
うぅ、しぶすっぱい。
「なんで僕ばっかり集中攻撃されるんだろ…」
「そりゃ弱いやつから撃破してくのは戦いの定石…」
「………………」
「………………」
すまん、俺が悪かった。
地に這わんばかりに落ち込んでしまったアーサーに
こっちまでへこんできた。
「やっぱり」
「ん?」
「やっぱり密儀受けてこればよかったなぁ…」
ぶっ!
ちょっと予想していなかったセリフに、
オレはまだ口に残っていた毒消し草を
思い切り吹いてしまった。
そーか、サマルトリアにも伝わってたのか、アレ…。
441 :
234:01/12/23 03:47 ID:ZoCVtdDd
「密儀っておいおい…」
「あれ、知ってるの?」
ぱっと顔をあげて驚いてる。
そりゃもう、さっきタップリ拝聴させていただきました。
「ね、ね、どんな?やり方知ってる?」
アーサーは思い切り乗りかかって聞いてくる。
ヨコシマな皆さんには騎上位の体勢だと
思ってもらえればよろしい。
オレ座ってるけどな。
「ね、教えて」
鼻と鼻が擦り合いそうなほど顔を近づけて
真剣に聞いてくる。もー1センチ寄ればキスできんな。
そりゃヤり方は知ってるが……ていうかヤりたいのは
ヤマヤマだが……そーいや具体的な
方法はまだ聞いてなかったな。
嘘ついてもすぐばれるだろうし。ち、残念。
442 :
234:01/12/23 03:48 ID:ZoCVtdDd
「悪い、細かいことは知らん」
「そっか」
今までの勢いは何処へやら。
オレから降りてしょんぼりと座りなおす。
俯いた口元がへの字に曲がってる。
「…なんで誰も教えてくれないんだろ…」
搾り出すように言った声は掠れてて、
泣くか?泣くか?正直オレはびくびくしてた。
怒る、笑うならオッケーだが泣かれるとすごく困る。
だんまりだ、下手な事言ったらトドメ刺しちまう。
こういうときには何も言わないに限る。
「強く、なりたいな…」
しばらく街の雑音以外聞こえない状態が続き
やっと出した言葉がこれ。
鍛えりゃ鍛えただけ力のつくオレや、
生まれ持った魔力がケタはずれなサマンサには
成果の出ない体の人間の気持ちはわからない。
何も言えないでいると、アーサーは急に立ち上がって
オレの首にしがみついてきた。
443 :
234:01/12/23 03:52 ID:ZoCVtdDd
「ごめん、今愚痴言った」
「たまにゃあるだろ」
目の前にある頭をぐしぐしなでてやると
首元に顔を摺り寄せてくる。
髪は柔らかく頬に当たるし、
服越しに唇やあごの感触が伝わってくる。
あー、やっぱ体細いなー。
………天然に誘うのはやめてくれぇ。
があぁ、なんか無駄に改行多い。原稿の癖が抜けとらん〜。
アカン、マウスコードで煎ってきます。
>234さん
ありがとうっっっっ!!!思いっきり萌えさせて
頂きましたっっ!!!(;´Д`)ハァハァ
>234さん
お待ち申しあげてたんですぅぅぅっ!!
ありがとうございます早起きした甲斐がありました!
煎っちゃうなんて仰らずに、もっともっと(;´Д`)ハァハァ
>234さん
天然誘い受け萌えええええっ
騎乗位の体勢、あと1センチでキスにも萌え(;´Д`)ハァハァ
もっと(;´Д`)ハァハァさせてください……
447 :
(++):01/12/23 19:13 ID:BQqKbEml
しかし此処ってFF・DQとタイトルについてるのに
FFは皆無ですな、まぁFFはカプの派閥凄そうだもんなぁ…。
448 :
ナリス:01/12/23 22:43 ID:qaTCH2W6
>234さん
サマルたんかわいいいぃーーー!!!!と大絶叫。
ギコガードさんのサマルたんもかわいいし、このスレがあって幸せだとオモタ。
…えー、自分のの続きは、一身上の都合であさってからしばらく
ネットが出来ないので年明けに…
萌え萌えしてくださった>430、>431さんありがとうございます〜!
気長にお待ちくださると嬉しいです…
ギコガードさん、別の路線の小説のほうも期待待ちしてまする。
そういえば最初に書くって宣言したとき、構想二本あるっていってたような。
ドキワク。
>447
前スレまでがDQのみだったし……。前スレからの人口がやっぱり多いのかな。
450 :
風と木の名無しさん:01/12/24 15:15 ID:Q9bosr7w
FFは他にもスレがあるからなんじゃないかな
DQって他にこの板にスレある?
sage忘れた!スマソ。
452 :
風と木の名無しさん:01/12/24 21:45 ID:2PMpn9cb
>>323 ひざのウラに両手をあてがって一気にガバっと両足を開かせ
ヒザがサマルたんの肩に当たるまでググっと押し広げる
結果丸出しになったアナール、チンポと屈辱に赤く染まって泣き出しそうにゆがんだ
サマルたんのイヤイヤをするお顔が同時に見れる。
そのままアナールに吸い付いて激しく舌を出し入れしてほぐす。
サマルたんのチンポもピチャピチャとなめられ、舌を突き入れられたりしているうちに
ギンギンにボッキンする ですか?
ち・・違うんですか{汗??
>>450 エニクススレがあるくらいかな?
最近閑散としてるが。
454 :
風と木の名無しさん:01/12/25 16:24 ID:4JuMCKUO
455 :
風と木の名無しさん:01/12/25 16:33 ID:T9XNvufu
456 :
風と木の名無しさん:01/12/25 16:34 ID:T9XNvufu
すまんカンチガイだった。失礼
457 :
風と木の名無しさん:01/12/25 16:37 ID:T9XNvufu
458 :
風と木の名無しさん:01/12/25 16:37 ID:T9XNvufu
これでどうだ
sageれ〜
461 :
風と木の名無しさん:01/12/26 06:27 ID:YVzCBC0d
>461
オススメしたいサイトなら直リンクするのはやめといたほうが良いよ…。
シーツを握り、賢明に声を押し殺そうとクッキーは唇を噛み、口の端から一滴赤い筋が流れる。
「サマルトリアの王子は、どうやら何かを嫌がっているようだな。何だと思う?」
行為を続けながら、ハーゴンはアレンに問いかける。
嫌そうな視線を投げつけながら、アレンはさぁと首を傾げてみせる。
もし、今思ったことを言ってみたら? 余計ハーゴンはそれを責め立てるであろう。
アレンには判っていた、クッキーがこういう顔をするときは、どういうことをされているからかを。
伊達に身体を重ねてきたんじゃない。伊達に想い続けたんじゃない。
けれど、今は彼を救えず、自らもクッキーを攻める身。何も言う気はなかった。
「ふむ・・・判らぬか」
その思いを探るような眼をしながら、ハーゴンはクッキーの胸の飾りを弾く。
クッキーの背は弓形に反り、より一層アレンの口内の自身を刺激する。
「あッ・・・アレン・・・も・・・もうッ」
「おやおや、随分と早急なものだ・・・」
クッキーの口から漏れた吐息、悲鳴に、ハーゴンはラストスパートを掛けるように動きを強める。より奥へ、奥へと。
「あッああッ・・・ん・・・あくッ」
声に、言葉にならない叫び。口の中に広がる苦みに顔をしかめながら、アレンは咽せるのを堪えて嚥下する。
ハーゴンも、自らを解放したのか、眼を細めてクッキーの中から引き抜く。むっとする臭いの白濁色の液体が、クッキーの足を伝って木の床に水溜まりを作る。
「気分はどうだ?」
「・・・最悪」
問いかけられ、アレンは呟く。甲高い笑い声が響いた。これを望んでいた、とばかりの、ハーゴンの嘲笑。
「そうだろう。これで良ければ、人間というものは相当愚かしいものだな」
身を崩したクッキーを抱える。頬には透明な涙が流れる。アレンはそっと指先で拭う。
自分たちは、世界を救うべく戦いに身を投じた勇者達なのに。この様は何だ?
何も知らない宿の主人達、町の人々がこの宴を知ったらどう反応するだろうか?
全てを押し隠す為に。アレンは、今は口を閉じて堪えた。
「これで全てが終わると思ったら大間違いだぞ」
まだ、終わらない。終われない? 身を委ねたから?
朦朧とした意識の中、彼らは自然と次の快楽を待ち望んだ。
464 :
レイン:01/12/26 17:56 ID:sZWagm2E
お久しぶりです。
そして一話でまた終わり(爆)
次回は何時になる事やら・・・
なんだか盛り上がりに欠けます。駄目じゃん。
たしかに結構DQ小説とか多いし、次はFF書きたいなぁとか思ったり。
465 :
(++):01/12/26 18:39 ID:k0/Y/OT0
お、とうとうこのスレにもFFがやって来る…か?
キタァ━━━━(゚∀゚)━━━━ !!!
いつ読んでもドキドキっす・・・!!なんか最近この
待ってる時間が快感に・・・(やめれ)
レインさんっ愛してるっっ!!(迷惑だっつの)
閑古鳥がいるね
469 :
(++):01/12/27 17:34 ID:TFmXlvGA
なんかこっちに移ってから客が少ないねぇ…。
供給者が3人 後全員みるだけっしょ
バランスがとれてないっす
471 :
(++):01/12/27 18:50 ID:TFmXlvGA
うーん、私も何か出来るならしたいんだけど
小説なんて書いたことないし…(というより文章を書くのが苦手)
絵はハッキリ言って趣味で描いてる程度だから上手くないし…。
レインさん素敵すぎる
クッキーたんの喘ぎ(;´Д`)ハァハァ
>471
自分も似た状況。文章は練習しているけど、萌えてもらえるモノを創る力はまだ無いです。悲しい。
カキコしてないけど、毎日来てた。。。
閑古鳥とかバランスとか、堅苦しいこと考えないで気楽にいこー。
俺としては倉庫落ちさえしなければ一日2,3レス程度で
まったり続けばそれでいいかなぁと思いますよ。
初めて書き込みます。
見てるだけの人でした。
ここ見てプレイ途中のDQU(リメイク)をやろうと思いました・・・。
>476
すげえ…というか、荒らされる前に是非こちらにお導きを(w
478 :
旧402:01/12/29 00:59 ID:o+UBY/fB
あちらのスレに微妙ながらライアン×ホイミンが…(笑)
でもあんなのイヤだ(w
…書きかけの自分の仕上げよ〜っと。
世の中が4リメイク版で盛り上がってるのに何故か3をやってみたり。
ついつい男武闘家×勇者で一人妄想中。
竜王「貴様は剣術よりも魔法の方が向いておるな」
クッキー「うん、ボクも魔法は好きだよ」
ヘ ,ヘ
/ ヽ, ::.
/ ::.
/ :::. 好きとか嫌いとかはいい
″<●> <●>::.
| ::::.
| フ :::::::::.
/ ..::::.
/ :::::
ヘ ,ヘ
/ ヽ, ::.
/ ::.
/ :::. 魔法を使うんだ
″<●> <●>::.
| ::::.
| フ :::::::::.
/ ..::::.
/ :::::
・・・大好きだコレ。
>480
わはは、それ俺のカキコだ(笑)
>>483 あ、やっぱり 貴方だったのネ。空間の取り方が絶妙に美味しかったよ。
>480
このAAギコが作ったん?異様に目に吸い込まれるんだけど(w
あのAAはあずまんが大王って4コマのパロだよー。
当然、AAそのものも顔文字板から拾ってきた(・∀・)
面白いからお勧めするよ。板違いスマヌー
ここは(゚Д゚)ゴルァ!!な気分もヽ(´ー` )ノマターリになれる素敵なスレッド。
そして素敵な小説の群れに(;´Д`)ハァハァ
いつかここで4男勇者受小説を書き込むのが夢・・・。
ヘンな書き込みスマソ。好きなんだ・・・このスレ。
>486
いつかでなくて、今すぐキボンヌ(;´Д`)ハァハァ
マターリ素敵なスレに禿同
3のアリアハン兵士←勇者(さびしがり)を
考えたがここでは求められてない気がする・・・。
>488
心配ご無用!漏れは禿しくキボーンヌする!!逝け!勇者よ!
新たな(;´Д`)ハァハァを見せてくれ!
>488
801ならなんでも歓迎ー!
ここは全てのFF・DQファンの801天国ヽ(´ー`)ノ
3(リメイク版)は性格付けがあって面白いね
受け攻め色々シチュ萌えできますな(;´Д`)ハァハァ
きれもの賢者×勇者たん(なきむし)
やさしい武闘家×勇者たん(あまえんぼう)
ずるがしこい盗賊×勇者たん(せけんしらず)
一人(;´Д`)ハァハァ しながらACアダプターのコードで逝ってきまーす・・・・
492 :
旧402:01/12/30 17:58 ID:u/CxsnND
戦士・武闘家・魔法使い×勇者で鬼畜はダメですか…?
か…書きかけ…ゴホッゴホッ!
嗚呼、何故に自分は鬼畜方面へ傾くのか…。
>>484 是非書いて下さい!
493 :
旧402:01/12/30 18:00 ID:u/CxsnND
>402
そそそれはつまり4Pですか?(´Д` ;)ハァハァ
というよりリンカーン?
書いて書いて。
495 :
488:01/12/30 23:50 ID:ZM0u+UMZ
仕事から帰ってきたらレス付いててビクーリしたヨ。
「×」じゃなくてスマソ。
キーワードは「お兄ちゃん」で。
・・・禿げしく間違ってる気がする。
496 :
488:01/12/30 23:54 ID:ZM0u+UMZ
あと漏れSSとかって書いたことないのです。
もちっと待って下され。
あと勇者の名前が「ラビン」だったりしますが、
「それじゃあ萌えねえよ!」って人は言って下さい。
DQ6もこの名前ダタヨ。
497 :
旧402:01/12/31 00:16 ID:+2cDnZk5
>488さん
頑張って下さい。楽しみにしてます。
>>494 そうです。
下書き途中で止まってたのですが、
あまりに碌でもないので廃棄しようと思ってました。
需要があれば貼りますが…。ホントに碌でもないですよ…(;´Д`)
というか、その前に4のを仕上げないとイケナイだろ>自分
>497(旧402さん)
自分も読みたいです。鬼畜もまたヨシヽ(´ー`)ノ
488さんの兄弟っぽい(のかな?)話も楽しみですたい(*´Д`)ドキ
何だか萌え萌えでいい年明けを迎えられそうなヨカーン
ここに居る皆様と手を繋いで輪になってマイムマイム踊りたい。
>>496 ごめんラビンチョト萎え…
ラディン思い出す
502 :
488:01/12/31 17:15 ID:gNv0CQf5
>>501 何かいい名前考えてくれ。
・・・つーかオフィシャルっぽいのは無いのかのう?
>502
俺はオフィシャルがあればそれ、無ければ小説やCDブック
から拾ってるよ>名前
やっぱ読む人が違和感感じずにすんなり入れるのが一番
だと思うからねー。でもそこをあえて押し通すのもまた良し。
3ならアレフとかアルスとか……。小説ならアレルだった。
504 :
(++):01/12/31 18:25 ID:NxEZ60Bd
505 :
488:01/12/31 21:36 ID:M8lG1+2y
>>503 DQは小説もCDブックも持ってない・・・。
>>504 了解。
やっとアッサラームなんだけどHP伸びないYO・・・。
戦士の半分以下、魔法使いよりHP低い勇者って。とほ。
506 :
488:02/01/01 01:56 ID:4VX5Q23H
そっこーダーマ行って名前変えて参りました。
そろそろ書き始めるかのう。
つーか皆初詣かい?
今DQ2をGBでプレイしてるんだけど、
もしかしなくてもサマ×ロー王子ってマイナー・・・ですか・・・?
ロー王子の少年の筋肉萌え(;´Д`)ハアハア
>507
そんなことないぞ!あ、いや、マイナーてのは合ってるかもしれんが、
自分はロー×サマもサマ×ローも好きだ!(断言)
ロー×サマはこのスレでも主流な、ちょっと俺サマなローレシアと
ぽややんサマルトリアてのがいいのだが、
サマ×ローで考えるなら、
筋肉だけで道理がよく分かってないお馬鹿ちゃんなローを
微笑ましげにあしらうちょっと虚弱で理知的なサマルトリア…
(学園モノで言うところの理系×体育系ですな←なんのこっちゃ)
ごめんなさい、腐り果ててます。
今年もこの調子で突っ走ったるでー ハァハァ
いいよ、このスレ(;´Д`)ハアハア
正月からハアハアできたよ。ありがとう!
新作&続ききぼーんだけど、特に428さんの勇クリ続き禿げしくきぼーん。
天然確信攻めな勇者たん素敵(;´Д`)ハアハア
510 :
234:02/01/02 04:43 ID:UYbasSwI
あああ、なんかタイミング悪い(;´Д`)
サマローでも勇クリでもないです、ローサマです。スミマセヌ…。
やっと冬コミ終わってほっとしました。
暫くはローサマでハァハァしたいです。
終わった勇クリでハァハァ…その前に鬼畜で王サマ書きたし。
でも今はローサマで。
「いいか?お前、握力が弱いんだよ。
だから敵に攻撃した時、威力が弱まる」
だからまず握力鍛えな。
なにしってかってーと戦闘の講義。
どーせサマンサ帰って来るまでヒマだし、
人間地味に鍛えるのが一番。
向かい合って手首掴んで、
もう一方の手で手のひらを指して
トントンと叩く。
「毎日朝晩、手を真っ直ぐに伸ばしてグーパーやってみろよ。
結構短期間で握力付くから」
「そっか、力鍛えるだけじゃ駄目なんだね」
ウンウンと素直に聞いてるサマは可愛い。
可愛いんだがもーちょい育ってくれんと手が出せん。
ああそうだ、これだけは確認しとかんと。
511 :
234:02/01/02 04:44 ID:UYbasSwI
「そーいや聞きたかったんだけどな」
「うん、何?」
「あー、その、お前さっきの何処まで知ってんだ?」
「さっきの…?密儀のこと?」
「そうそれ」
「うーんとね、本によると体の一部を接触させて、
生気を交感させるらしいんだけど、それ以上は知らない」
「そーか」
当たってはいるが妙に的外れな答えにちょっとほっとした。
王女が口にしていたような単語が飛び出してこようもんなら
立ち直れなくなるとこだ。
「なんかねー、お城の魔術師に聞いて回ったんだけど、
誰も教えてくれなかったんだ。『王子にはまだ早すぎます』って。
中には怒り出す人もいたんだよ」
「そりゃ結構なこった」
職務にかこつけてアーサータンハァハァ(;´Д`)
となる阿呆教師はいなかったか。
躾行き届いてんなぁ。
512 :
234:02/01/02 04:45 ID:UYbasSwI
「よくないよ!」
「あ?」
サマルトリアの教師達の真面目さに感心していたら
ちょっと怒ったような声が返ってくる。
顔上げたらほっぺ赤くして怒ってるアーサーがいた。
「こっちはハーゴン討伐に行くのに、早いも遅いもあると思う?
能力強化できるならそれにこしたことないよ」
そうしてれば足手まといにもなんないのに。
口元真一文字に引き締めて睨んでくる。
言うまでもないが迫力ない。
弱い戦力をなんとかしなきゃと
色々考え込みすぎて余裕がなくなってきてんな、
というのがオレの感想。サマンサもそうだけど
頭いい奴ってのも大変だな。
513 :
234:02/01/02 04:47 ID:UYbasSwI
「考え込むのはそんくらいにしとけよ」
「悩むのは僕の勝手だよ愚痴言っちゃったのは悪かったけどさ」
「やーめとけって。禿げるぞ」
掴んでた手を引っ張って、背中から抱きかかえるように膝の上に座らせて。
嫌がってもがくのを押え込んで顔を上向かせる。
あんまり難しい顔してるから悪戯心起こして唇に軽くキスしてみる。
びっくりして目ぇまんまるに開いてるのが面白くて、
でこ、頬、耳に鼻先とあっちこっちに
ちゅっちゅっちゅっちゅとキスを降らせる。
どさくさ紛れに、首筋や耳の下にも。
びっくりしてたのは最初だけで、
くすぐったがって笑って暴れる暴れる。
ジタバタすんのを抱え込んで今度は体もくすぐってやる。
あはは、と声出して笑う顔が可愛い。
むくれててもいいけど
やっぱ笑顔が一番可愛いなぁと思いながら俺も笑ってた。
514 :
234:02/01/02 04:48 ID:UYbasSwI
時間は夕暮れ、飯時だ。
町の人間はそんなオレらを微笑ましそうに眺め、
大して気にも留めずに家路への路を歩いてる。
端から見ると『仲のいい兄弟』位にしか見えてないんだろな。
まさか片一方がもう一方をXXXしたいとか
(ぴんぽーんぴんぽーんぴんぽーん)な目に合わせたいとか
思ってもいないんだろう。
町のねーちゃんおばちゃんすんません、コイツはともかく
俺は相当邪悪です。
あー、股間に血ィ集まってきたよ、どうしよ。
515 :
234:02/01/02 05:48 ID:UYbasSwI
うわ、一部句読点がないですね。
「悩むのは僕の勝手だよ愚痴言っちゃったのは悪かったけどさ」は
「悩むのは僕の勝手だよ。愚痴言っちゃったのは悪かったけどさ」です。
ため込んでたレスレス。
>>367 ローレの地の文気に入って下さって嬉しいです。
男というのは美人に夢見てしまうようですからね…醒めた時のギャップは
相当なものらしいです。
で、騙された(勝手に誤解した)悔しさがそのまま態度に出てしまう、と(^^;
>>368 ルプガナは本当に港町かぃ!とゲームプレイ時に思ったので
そのまま書いてみました。力馬鹿と天然綿帽子では旅は続けられないので
王女はあのくらい言ってもいいかと。
>>380 そういえばひねてますね、ローレ。
しかもここまで書いてまだ名無し…名前が出るのはいつになるんでしょう…。
>>392 王女様は世俗とは違った思考パターンをお持ちの方で…。
このくらいさばけてる女の子が好みというのもあります(ワラ
>>393 心配でしょうがないというのが彼の本音でしょうが
ここのローレはヒネているのでつい酷い言い方してしまってます。
しかし本当のことを面と向かって言ってしまうと自分が落ち込む、と。
>>444>>445 >>446 >>448 おお、萌えていただけましたが?人様から萌えの誉め言葉を頂いたのは
初めてなのでかなり嬉しいです。ありがとうございまっす。
今回はどうでしょう?ハァハァな展開になってるんでしょうか?
801書くのは初めてなのでいまいち勝手が分からないのでぃす(^^;
やはりサマルは天然で。
516 :
486:02/01/02 13:00 ID:awkDv4fR
時々・・・いや、常に。
殺してやりたいと思っている。
その身体に、頭蓋に、咽喉に、胸に・・・心に。
この剣を、己の刃を突き立てたらどんなに気持ちが良いだろう、と。
ならば、殺してしまえばいい。だって、そうだろ?
僕にはそれをやるだけの権利があるじゃないか。
「違うっ・・・」
自分の声で、ユウは目覚めた。
何か、悪い夢を見ていたような気がするが、覚醒した途端に忘れてしまった。夢なんてそんな物だ。だが、不快な夢を見た後の嫌な感じはそう簡単に忘れられない。
動悸が酷い。息が詰まる。冷や汗をかいて気持ちが悪い。
ユウはベッドから降り、寝巻きのまま靴も履かずに外へ出た。
夜明け前の空は未だ薄暗く、空気は冷たい。
ユウは「勇者」としての使命をすべて果たした後、この移民の町で暮らしている。
いずれは故郷である山奥の村へ戻りたいと思っているが、今の彼には重すぎた。過去のすべてが。
すべての過去が。
世界は、平和だ―――。
517 :
486:02/01/02 13:01 ID:awkDv4fR
彼は靴を履いて舗装された道を歩くよりも、裸足で土や草の上を歩くのが好きだ。幼い頃は幼馴染みの少女と村中を裸足で走り回ったり、草むらの上に寝転がったりするのが好きだった。家に帰るとよく母親に叱られたものだ。
今は、一緒に遊んだ幼馴染みも、厳しくも優しい母親も失われたものだが。
「勇者」として世界を旅していた頃よりも、感傷に浸る事が多くなったと彼は思う。無理もない。「勇者」だった頃はそんな暇などなかったのだから。
「ユウさん・・・」
こういう気分の時、誰かに声をかけてもらえるのはとても有難い。少しでも、気を紛らわす事が出来るから。
だけど、その声の主はこの町の住人ではない。
ユウは少し肩をびくっと震わせ、ゆっくりと振り向いた。最初は首だけ、その次に身体。
「どうしたんですか? こんな時間に、こんな所で・・・」
「貴方こそ、そんな恰好で、靴も履かずにどうなさったんですか?」
トレード・マークとも云える神官帽こそ冠っていなかったが、その姿は紛れも無い、サントハイム城に使える神官・クリフトだった。
518 :
486:02/01/02 13:03 ID:awkDv4fR
↑こういうエセシリアスは需要があるんだろうか・・・。
男勇者受も需要があるのかわかんないッスけど書いてみました。
とりあえず空高く飛び上がり回転しつつ逝ってきます!
519 :
(++):02/01/02 16:50 ID:AK8FW0x2
>>507 いや、そんな事無いぞ!自分は此処に来る前はサマル×ローレシアだったから
(もちろん今でも変わらないけど)ちょうど
>>508の様な感じです。
>>516 ウチの男勇者と名前が似てるのでちょっとドキドキ…。
>234
なんか234さんのって読んでてすごいドキドキする・・・!!
確かに結ばれてる時も(;´Д`)ハァハァなんだけど
このするか、しないかの微妙な位置関係もツボだったり・・・。
ヤパーリロー×サママンセー!!
>507
うおー、漏れもサマロヨミタイーヨ
でも一度も見たことないんだよな。
マイナーなだけに更に萌え・・・。
でもここのロサマも(・∀・)イイ!!
このスレっていきなりアプしても桶でしょうか?
ちなみに勇者×神官です。×というのもおこがましいけど…
つかこんなすごいところにアプしていいのかの方が心配だ…。
>522
うあー、見たい!!
522っす。
休息時に皆と少し離れた柱の影に隠れるようにして座り込んだとたん、クリフトは
大きく息を吐いた。額はじっとりと汗が浮かんでいる。
いつもなら精神を落ち着かせるような荘厳で神聖な雰囲気も、今は正反対の作用
をしていた。
「なんだってこんな塔を作ったりするのでしょう……」
ここは天空への塔。高所恐怖症な彼にとってはこの高さ自体が神の試練であった。
気をとりなおしていくつか聖句をとなえ始める。気休めにもならないことはわか
っていたが、やらないよりはマシだろうとの思いからだった。
しばらく気持ち悪さに耐えていたその目の前に、突然影が落ちた。
顔を上げて影の正体を認識すると、何事もないようににこりと微笑む。この辺り
条件反射というか職業病に近いものがあった。
「ああ、ユーリルさん。どうかしましたか」
しかし目の前の勇者はしばらく答えずにじっとクリフトを見下ろすだけであった。
沈黙に居心地の悪さを感じたクリフトが口を開こうとした時、勇者は彼の横の壁
に手をつくと、彼を覗き込むように身を屈めた。
「大丈夫か?真っ青な顔しているぞ」
「なんでもありませんよ。さっきまでの戦いで少し疲れただけでしょう」
そして勇者を心配させたことに対して、恐縮したような表情を浮かべる。
「ご心配をかけましてすみません。もう少し休めば大……」
そのまま続けた言葉が途中で途切れた。
時間が止まったのかと思うほど長い時間の後(実際は数秒もなかったのが)、己の
唇からゆっくり離れていく勇者のそれを呆然と目で追う。
「あ、あ、あの……」
突然の出来事に何がおこったのか理解できずに、クリフトはただ、まだすぐ間近
にある勇者の顔を見上げているだけだった。
いや、行為自体の意味はわかるのだが、それを勇者が行った意味がまったくもっ
て理解の範囲を越えていたのである。
「おまじない」
に、と勇者が笑う。意味を計りかねていたクリフトは、勇者の理由に混乱しつつ、
そういうものなのだと、訳もわからず素直に納得してしまう。軽く頭を下げた
「あ、ありがとうございます…」
「うそ」
「は?」
「うそ。おまじないなんかじゃないって」
もう一度まじまじとクリフトは勇者を見上げた。
「……て、て、ユーリルさん!!」
悪戯っ子のような表情をひらめかせた勇者に、ようやくからかわれたのだと認識
したクリフトが抗議の声をあげた。
それよりも早く飛び退くと、勇者は楽しそうに笑う。
「少しは気がまぎれただろ?じゃ、もうすぐ出発するから」
振り上げた拳を下ろす場所もなく固まっているクリフトに手を振ると、勇者はそ
のまま背を向けて他のメンバーの元に悠然と歩いていった。
「……まったく…あの人には、かなわないですね……」
背中を見送った後、深くため息をついて苦笑する。気がまぎれたのは確かだった。
気持ち悪さもあまり感じなくなっている。確かにその点は感謝すべきだろう。
しかし。
「だからといって嘘をつくのは問題です。この件に関してはここを出たらきっち
りと話をする必要がありますね」
うん、と力強く頷いてから立ち上ると帽子をかぶり直す。そして仲間達のほうに
歩き出した。
初めて書いてみたけど、めっちゃ難しいね…(´Д`)。
書いてる人マジ尊敬するよ。どう書いていいんだか全然わかんないや。
勢いでアプするんで目汚しスマソ。鵜津打逝ってこよう…。
528 :
488:02/01/03 23:36 ID:ssoHHqR3
そしてパチ板でのトリップ使っちゃって更に鬱。
>526-527
かなりツボでした!エロすぎないのが(・∀・)イイ!!
続きをーーー!
男勇者がモシャスでアリーナに化けてクリフトを襲うというシチュの
エロSSを求める自分はどの板のどのスレに逝けばいいのだろう・・・・・・
>526-527
良かったです。私も続き希望。
「ここを出たらきっちり話」をしようとして、逆に勇者に押し倒される
栗とか(笑)
536 :
風と木の名無しさん:02/01/04 15:39 ID:SBXf7U2V
>>533 襲うよりも、冗談のつもりで色仕掛けしたら発情した栗に押し倒されてしまって、
アリーナのままヤられてしまうのきぼん。
……逝ってきます。
うわああああ、ageてしまった。
ごめんなさい、本当に逝きます。首くくります。
538 :
風と木の名無しさん:02/01/05 05:27 ID:QuQHt9SS
冒険の最中、一人になる程危険な事はない。
洞窟の奥深く、仲間とはぐれてしまったクリフトは一人で出口を目指していた。
松明の火に照らされて足元に蠢く小動物が逃げ惑う、洞窟内は冷たく吐く息が白い。
「大変な事になってしまいました…」
誰に話しかけるでもなく、独り言を言って気を紛らわせようとするが、返事の無い暗闇は彼の
心の奥底にある恐怖心を弄ぶかのように静かだ。
クリフトは傷ついていた。
先程勇者達とはぐれる直前まで、モンスター達と戦っていたのだ。
体力も魔力も殆ど無い、アイテムも主な物はトルネコに預けたままになっている、せめて回復
系の物でもあれば、とカバンを探ったが何も無かった。
「このまま無事、洞窟を出られれば良いのですが」
独り言を言いながら、うろ覚えの道を歩くしかなかった。
539 :
風と木の名無しさん:02/01/05 05:29 ID:QuQHt9SS
10分ぐらい歩いた頃、彼の不安は現実のものになった。
クリフトから少し離れた前方に、彼の松明の火に照らされてスライムの身体が鈍く光るのが見
えた、普段のクリフトなら蚊程でもない存在だが、疲れきった今の彼にはスライムですら強敵
である。
反射的にスライムを避けて迂回しようと逃げる、が、回り込まれてしまった。
「うわっ!!」
次の瞬間クリフトはスライムに組み伏せられ、洞窟のくぼみに倒れこんでしまった、なんとか
逃れようと喘ぐが、身体を動かせば動かす程、スライムの「ぬめり」とした体液が彼の衣服に
染み入る、少し暖かいスライムの体が身体を包み込んでいく…。
「クゥ…」
悲鳴にならない呻き声をあげながら必死で脱出を試みるが、既に両手両足を押さえ込まれてし
まっている、スライムは足元からゆっくりとクリフトに覆いかぶさって来た。
クリフトの下半身に不思議な刺激がおこる、微量な電気でも流されているようなその感覚は、
神官と言う聖職者として押さえ込んでいた「男」の部分を強く刺激する。
「あぁっっ !!」
クリフトの中で何かが弾けた、そして大きくなった彼の中から放たれる。
何度も何度も不思議な感覚に襲われて放つ、そんなクリフトを見てスライムは
「早っ!!!」と言ったかどうかは定かではない。
ふと、思いつきでスライム×クリフト書いてみました。
屈折してますダークです…
あぁ、あかん。
>539
(・∀・)イイ!けどsageてね
541 :
(++):02/01/05 18:01 ID:VVJyd+hk
>>526-527 凄い良かったです!やっぱ勇者×神官は
エロっつーよりほんのりホモっぽい方がイイ。
542 :
526:02/01/06 03:38 ID:CF3PM9oK
>532,535,541
よかった…ありがとうございます。(・∀・)カエレって言われる
んじゃないかとしばらくここ見るの怖かったです(藁
書けなかったけど勇者はヤル気一杯でした(w
神官の運命や如何に
>>533,536
同じように冗談でロザリーにモシャスした男勇者がロザリーのまま魔王に
ヤられてしまうのもきぼんしたい…
「アレン大丈夫!?」
大ムカデをギラで仕留めておいてからさっき攻撃を
受けて動けなくなったたアレンのほうへ走っていく。
剣で斬れない敵が癪に障るのか、大ムカデにしつこく挑んでは
毎回見事に返り討ちに遭っている。
「傷口みせて」
アレンはわき腹を抑えてうずくまったまま動かない。
「みせて」
強引に手を押しのけて傷口を見ると、大ムカデの
触覚が何本か刺さっているのが見えた。
どういう戦い方をすればこうなるのかさっぱり判らない。
わざとらしく大きなため息をついて嫌味のひとつも言いたくなる、
「本当に見事な戦い方だね」
「そう言われると思ったから見せたくなかったんだ」
ぶすっとしているアレンは無視して治療に取り掛かる。
大きな破片は取り除くことが出来たけれど、
細かいものは身体の中にもぐりこんでしまっている。
このままホイミを使うわけにもいかないので
服に手を掛けはぎとり、わき腹に口をつけて
傷口を探りだすと抗議の声があがった。
「ちょっと待て!そんなところ…」
「力しか能ない人間は黙っててよ」
かなり機嫌の悪くなっている様子にそれ以上
強く言うことも出来ず、そのままされるがまま。
イニシアチブを取られっ放しで、どうしようか考えてみるものの、
力馬鹿の哀しさか、何も思い浮かばず結局相手に頭が上がらない。
そんな毎日で日が暮れる。
アレンも大きくため息をついてみた。
>>544 イイ!けどサマ視点かロー視点かイマイチ判らんのが…
>>543 気づいててもわざと知らないふりして鬼畜なことしそうだ(w
547 :
(++):02/01/07 09:47 ID:59KyO46u
>>544 イ、イイ…!サマルの悪魔っぽい所がたまらん
まさに理想のサマル×ローレシア!
>546
それイイ(・∀・)!!ね(w
勇者は勇者で途中から負けてなるかと、マジに魔王を墜とそう
としたりして。
騙しあいな関係も萌え。
話題にするだけじゃなくて誰か実際に書いてほしい。>ピサ勇
自分の需要のためだけにサイト作ってしまいそう…ムナシー
>>544 ハァハァしちゃっターヨ(;´Д`)
ありがてえええ
>>549 モシャス勇者受の需要ってないかなぁ・・・
誰かかいてくれー。
>>552 他でもアリでいいんじゃないかな。
モシャースできないキャラだったら変化の杖がある。
>>549 当方の需要の為にお願いします(をぃ>サイト作る
オンだと勇ピサ多いから読みたい…(;´Д`)
勇ピサ、多いよね…
嫌いじゃないけど、むしろシチュによっては禿しく萌えだけど
最初にツボったのがピサ勇だったし。
(それにマイナーだと余計萌えるしな…悲しい性だ)
なので私もピサ勇キボンヌ
ギコガードさんの書かれる文章にメロメロ。
ギコガード中毒状態。
ボクと魔王
続きいつまででも待ってます。頑張ってくだされ。
サマロでV勇者攻でピサ勇。
…いつもの如く逆走してるな、私。
558 :
風と木の名無しさん:02/01/10 20:28 ID:AVs/r2r6
ボクと魔王早く再開きぼんぬ
559 :
5の人:02/01/11 17:55 ID:dSUF8MtB
あの・・・5主人公とヘンリーの純愛(?)もの、サンタローズの一夜
をアプしてもよろしいでしょうか・・・ちょっと長いんですが(汗)
560 :
風と木の名無しさん:02/01/11 17:58 ID:Hd0weIYM
いますぐしなさい、さあしなさい。
561 :
5の人:02/01/11 18:11 ID:EWNdMSu/
>>560 ありがとう〜いや、マジ長いっすよ あと数分後にはアプしますゆえ
562 :
5の人 :02/01/11 18:56 ID:mvQIgAfC
というわけで、初登場の身で
5主人公とヘンリーの純愛(?)ものをアプさせて頂きます。
「─…?…。ヘンリー…?どうしたの…?」
「あ、悪いなリュカ。起こしちゃったな…。
うん…ラインハットの事が気になっちゃってね。」
「ラインハット…そうか。いよいよ明日 お城に乗り込むんだもんね。
眠れないのは無理ないかも…。そうだ、ブドウ酒あるよ?
少し飲むと落ち着くかも。飲む?ヘンリー。」
「……。」
「ヘンリー?大丈夫?…どうした……っ」
突然、リュカはヘンリーに抱き締められる。
サンタローズの一夜。
───遠くで梟が「ホゥ」と鳴いた。
563 :
5の人:02/01/11 18:57 ID:mvQIgAfC
「いらっしゃいませー!お客様2名様お着きだね!」もう日がとっぷりと落ち、
人々は一日の疲れを取る為にそれぞれの家路へ帰ろうとしていた。
そんな夕暮れに 若い2人の男がサンタローズの宿屋に入っていくなり、
威勢の良い宿屋の女将の声が 宿のカウンターホールに響いた。
サンタローズ。そこは以前リュカの幼なじみであるビアンカ
の一家が宿屋を営んでいた町であった。
「バイバイ、またねリュカ!」と無邪気に笑っていた金髪のおさげの女の子と
まさか10数年も別れる事になるなんて思わなかったあの日々。
哀しい、父との別れ。辛い、夢も希望もなくなるような 奴隷の日々。
それらの日々を乗り越えて 再びこの町に訪れようとはリュカは思っていなかった。
感慨深く、懐かしく思い、父と泊まったこの宿屋の内部を見渡す。───と、
カウンターホールにあるバーにたむろしていた数人の男達や客相手の若い娘と
目が合った。彼らはリュカを ぼうっとした顔で眺めていたようだった。
目が合った途端、彼らは慌てた様子で目をそらす。
その様子に気付いたヘンリーは「またか…。」とため息をつきながら
リュカの腕を掴み、疲れているから 早く部屋に案内するようと
女将に言うなりさっさと奥の客室へ行ってしまった。
564 :
5の人:02/01/11 18:57 ID:mvQIgAfC
客室に案内した女将がカウンターに戻ってきた時、
そこは今の若者2人についての話に花が咲いていた。
「見たかよ 今のあんちゃん。何てぇキレェな面してんだ。」
「あぁ、まったくだ。ありゃぁその辺の女よりもさぞかし味も
ようろうよ。」ヘへヘと笑う男達。
「あたしなんて 今まであんな綺麗な男、見た事もないよ。」
バーの娘も ほう〜っとうっとりとした表情でつぶやく。
王家の血を引くヘンリーとリュカは そことなく漂う気品のある顔立ちであり、
それが人々の目を引いたのだ。ヘンリーの方がいくぶん背が高いのだが
2人ともすらりと背が高く、しなやかな手足。均整のとれた体つき。
そして端正な顔立ち。いやがおうにも人々の目が集まってしまうのだった。特に───
リュカの持つ不思議な瞳。優しく、聖母を思わせるその眼に見つめられると
獰猛な魔物達でさえ 仲間になってしまうほどで その瞳には
人間にも魔物にも心を動かされる何かがあったのである。
565 :
5の人:02/01/11 18:58 ID:mvQIgAfC
2人ともその憧憬な、または好奇な目にさらされながら奴隷の日々を過ごしてきた。
幼かった2人が月日とともにたくましく、美しく成長していく様は
奴隷達にムチをふるう男達にとっては 言うまでもなく欲望の的になっていた。
夜な夜な、手篭めにしようと襲いかかる男達に立ち向かうのはヘンリーだった。
「守ってやらなくちゃ。リュカは俺が守る──!」
ヘンリーを守って無惨にも殺されたリュカの父、パパスに対する懺悔の気持ちで
あろうか、いつの間にかヘンリーはリュカは自分が守ってやらなければないないと
思うようになった。ヘンリーもリュカも元兵士や魔導師だった奴隷によって
毎日戦いの基本を学び、もともと身についていた戦いのセンスが開花され 日に日に
たくましい戦士へと成長していったから 奴隷をムチ打つ男達などには手も出させなかった。
566 :
5の人:02/01/11 18:59 ID:mvQIgAfC
そのような日を過ごしてきたせいであろうか、ヘンリーは
好奇な目で───舌舐めずりするような、いやらしい目で眺めまわす
視線にはとても敏感になっていた。
「リュカを、見るな。」
そう思いを込めて 一国の姫を守る忠実な騎士のようにリュカを守ってきたのであった。
「初めまして、ヘンリーくん。
ボク、リュカって言うんだよ。ねぇお友達になろうよ!」
そう言って 可愛らしい目を太陽のように輝かせながら 王宮の一室で独りぼっちで
泣いていたヘンリーの冷たい心を溶かしてくれた大切な存在。誰の手にも触れさせたくない。
リュカと離れるなんて、耐えられない。苦い痛みを胸に感じながら
ヘンリーとリュカは宿屋の一室に入っていった。
567 :
5の人:02/01/11 19:00 ID:mvQIgAfC
ヘンリーの故郷、ラインハット城に君臨する女王が実は偽者で魔物であるという真実を
つきつめた2人は、その魔物を倒し再び王権を取り戻そうとしていた。
王の座に座るのはヘンリーでなく、彼の異母兄弟(…名前忘れてもうた 藁)なのだが、
王の補佐役としてこれからラインハットの国を再建していかなければないないので
必然的にリュカとの旅は 今夜で最後になる。もう、何週間も前から
ヘンリーはこの事が気掛かりで夜もろくに眠れなかった。
リュカと別れる。この先、もう二度とリュカと旅は出来ぬであろう。
それが、たまらなく辛い。
リュカも、「ヘンリーと一緒に旅するのはこれで最後なんだね。
寂しいけど、またラインハットに行くから いつでも会えるよね。」
などと言い、ヘンリーの心境など分かっていない様子であった。
568 :
5の人:02/01/11 19:00 ID:mvQIgAfC
それも当然だな…──独りごちてヘンリーはふッと笑う。
リュカを守るという気持ちが いつの間にか恋い焦がれる想いに
変わっていった事など、リュカには考えもしないであろう。
その思いを断ち切るかのように、部屋に入るなりヘンリーは浴室に向かい
冷たい水を浴びた。「今夜で最後なんだ。あいつと、一緒に過ごすのは。」
呪文のようにヘンリーの頭の中を その言葉がぐるぐる回る。
あいつの声を、ずっと忘れていたくない。
この体にあいつの熱を…刻みこんでおきたい。
───馬鹿な事を考えているな、と自分で苦笑しながら
「しっかりしろ。明日はラインハット城の運命を左右するかもしれない
闘いを控えているんだぞ。今は、それだけを考えろ。」
自分の気持ちを むりやり押さえ込み勢いよく浴室から出た。
569 :
5の人:02/01/11 19:04 ID:mvQIgAfC
リュカは その日の戦闘の激しさで疲れきってしまったのかぐっすりとベットで眠り込んでいた。
「リュカ。風呂空いたぞ。起きろよ、ほら。」そう声をかけながら揺り起こそうと顔を覗き込む。
綺麗な、ツヤのある漆黒の髪。長いまつげ。形の良い唇。
つい、と知らずうちにヘンリーはリュカの唇を指でなぞる。
もうこの口から あの優しい声が聞こえなくなる───リュカにはリュカの運命が待ち構えていて
その道はヘンリーは共に歩けないと悟っていた。
こいつは俺なんかと一緒にいるような奴じゃないんだ。何か、大きなとてつもない事を
きっといつの日か成し遂げるのだろう。漠然とヘンリーはその事を感じていた。
自分の手から 大切な宝物がすべり落ちていってしまうような気持ちになり
たまらなくなってリュカの唇へ自分のそれを近づけようとした刹那。リュカは目を覚ました。
「…ん…。あれ、ヘンリーお風呂から出たんだ。」パッと見開いたその瞳。
優しい、優しい瞳。見るなりヘンリーは 思わず涙が出そうになった。
「お、おう。お前も早く入って来いよ。明日は早いんだぞ。」リュカに見られないように
くるりと後ろを向き ベットにもぐり込んだ。
何かを決意したような思いが ヘンリーの心を満たした───。
570 :
5の人:02/01/11 19:05 ID:mvQIgAfC
真夜中。
もうじき雪が降るであろうと思われたその夜は寒かった。
安い宿屋の部屋はどこからか隙間風が吹いて来て、ヘンリーの緑がかった髪の毛を
かすかに揺らす。隣ではリュカが規則正しい寝息を立てながら気持ち良さそうに
夢を見ていた。その華奢な背中を見つめていると 一緒に野宿した時の事、
初めの大きな町、オラクルベリーで服を買い 奴隷服以外の服に腕を通し
大喜びした時の事など 様々な思いが駆け巡っては消えた。
ギシ。
リュカの眠るベットに近いづくと古いそれは 音をたてる。
鼻筋の通った端正な顔に 今さらながら見とれているうち そっと肩に手がいく。
「ん─…?」
寒い空気の中、自分の肩に人の手の温かさを感じたリュカは
夢から現実に引き戻されつつ薄目を開けた。
571 :
5の人:02/01/11 19:06 ID:mvQIgAfC
「─…?…。ヘンリー…?どうしたの…?」むにゃむにゃ、とくぐもった声で
リュカは 何で自分のところにヘンリーがいるんだろう、とボ〜っと
思いながら訪ねた。
「あ、悪いなリュカ。起こしちゃったな…。うん…ラインハットの事が
気になっちゃってね。」自分の寝ているすぐそばに座る友を見やったリュカは
何の疑問も持たずに「ラインハット…そうか。いよいよ明日 お城に乗り込むんだもんね。
眠れないのは無理ないかも…。」と気を遣った。本当にヘンリーは
明日の事が気にかかり 眠れないのだと、そんな友の心境を思いやる。
リュカは、そういう人間であった。すっかり目を覚ました彼は
「そうだ、ブドウ酒あるよ?少し飲むと落ち着くかも。飲む?ヘンリー。」
少しでも勇気付けようと ベットから起き上がりサイドテーブルに置かれた
ブドウ酒に腕をのばず。
「……。」ヘンリーは黙ったまま。
「ヘンリー?大丈夫?」そんな彼の様子を心配したリュカが顔を覗き込む。
「…どうした……っ」
突然、リュカはヘンリーに抱きしめられた。一瞬何が起こったのか分からない。
リュカが 今一度同じ質問をしようと口を開いた瞬間。
「……っ…!」
ヘンリーの唇に その言葉は呑み込まれた。
572 :
5の人:02/01/11 19:07 ID:mvQIgAfC
今、何が起こっているのか。何故、ヘンリーは自分にこんな事を…?
わけが分からぬままリュカは動けなかった。
ふっとヘンリーは唇を離す。「お前が、好きなんだ。」一言告げる。
おはようのキス。ただいまのキス。愛情を示すその行為は
リュカの今までの生活で 何度となく見て来た事だった。
好き。お父さんが好き。サンチョが好き。ビアンカが好き。ゲレゲレ(藁)が好き。
リュカにとっては 好きとはそういう事なのだ。キスも、同じ意味。
愛情を示す為の、何て事ない行為。たった今ヘンリーにキスされた彼は
なーんだ、そういう事かとでも言うように
「ぼくも、ヘンリーの事が好きだよ。」太陽のような笑顔で返す。
あぁっ…、リュカ!
ヘンリーはそんな無邪気な彼に どうしたら自分の気持ちが分かって
もらえるのだろうと思い泣きたい気持ちだった。
573 :
5の人:02/01/11 19:08 ID:mvQIgAfC
何年もの、秘めた想い。それをどんなに必死に口に出したとして
リュカはきっと、いつもの笑顔で。
「どうしたの?」心配するように、愛くるしい瞳でヘンリーに言うだろう。
自分の事より、いつも友や仲間の魔物達に気を配るリュカ。
こんなにも愛おしい存在であったのだと再認識したヘンリーには
もう、理性のヒモを きつく結んでおく事はできなかった。
「お前の言う好きとは違うんだ。違うんだよ。俺は…お前がずっと…っ」
きょとんとした表情で半開きのままのリュカの唇を再び塞ぐ。そのまま口内へ。
「……ッ…!」
初めてのその行為にリュカは身じろぎする。そのままベットへ組み敷かれ、
何が何だかわからぬままヘンリーの唇に喰われていた。頭の奥がじぃんと
しびれてくる、奇妙な感覚。いやだ、こんなの。リュカの目に生理的な涙が
滲んできた。
「…っふ……」
やっと唇が離れて 一気に深く息を吸う。
ヘンリーはそのまま唇をリュカの頬へ。首筋へ。耳へ。そして耳たぶを甘く噛む。
「……は…っあ…や、…っ」
リュカは くすぐったいような、むずがゆい感覚に思わず声を出す。
何度も、何度も耳を甘噛みした後 そのまま首筋をゾクリと舐める。
「あ…ッ……」
今まで 聴いた事もないような良い声でリュカが鳴く。
自分では思ってもみない甘い、声。自分自身の声に赤く、赤くなりながら
必死でヘンリーの胸板を叩き 抗議する。が。声を耳にしたヘンリーは
自分の想いに火がつき、もはや止められる術を見いだせなかった。
疲れました、ここでギブっす。てか、自分はその行為におよぶまでが
萌えるんでありますー。書きたかったのはこのへんなのでござる。
続きのバトンを誰か受け取って下さらんかのぅ。長い駄文 スマソでしたー。
>>5の人
ここまでやって、そりゃないよ…。とほ。
あと俺Xだけやってないんだよなあ。鬱。
575 :
レイン:02/01/11 20:34 ID:1VS8dDsU
>>5の人
現在バリバリ5中、しかもヘンリー×リュカをいっそのこと自分で書こうかと言うくらい考えていたので感激。
自分で書き出したんだったら、できれば自分で最後まで書いて欲しいな。いつまでも待つから。
しかし、ビアンカの宿のあった町ってアルカパじゃ・・・(何
576 :
5の人:02/01/11 21:36 ID:Th2fiatY
>>レイン殿
やべツ!!そうだ、アルカパっすよねーとほほ、、、カコ悪い(藁
やっぱ最後まで書かないと悪いですかねー、、、漏れとしては
もっと文章の上手い人に続き書いてもらえたら、って思ったんじゃが、、
まぁ少し反応見ます 感激って言ってくれてこっちも感激。アリガト。
577 :
風と木の名無しさん:02/01/11 21:41 ID:Hd0weIYM
578 :
5の人:02/01/11 21:57 ID:1+VlnweR
あー、いや、もったいつけてるわけじゃないんですが・・マジで。
何か不愉快にさせたみたいで申し訳ないっす
この板 手厳しいですね・・・逝きます
579 :
風と木の名無しさん:02/01/11 22:06 ID:RI37H5Yf
>>577 こらこら、そんな言い方するから
書き手さんが来なくなるんだろ、それとも嵐か?
すいませんねー>>5の人懲りずにまた来て下さい。
580 :
風と木の名無しさん:02/01/11 22:23 ID:Hd0weIYM
すぐ荒らしとか言わないで欲しいんだけど
そんなんだから誰もこなくなるんだと思うけど
581 :
579:02/01/11 22:32 ID:SpVcZXgd
>>580 嵐扱いしたのは悪かった、でもアナタの方も
もう少し言い方を考えて書き込んでください。
マターリするべさ(●´ー`●)
(●´ー`●)
いいね、これ マタ-リが一番やね
追加
>>5の人 感動しました!ヘンリーのリュカに対する描写が
素晴らしい!このまま去るのはもったいなさすぎ また気が向いたら
いつでもおいでくださいー 続きハゲシクキボーン!
>>5の人
まるで一冊の本を読んでる感覚だったyo
文章ウマー ヤッてもいない文章なのに萌えたっぺyo(´v`)
こういうのもたまにはいいne
586 :
風と木の名無しさん:02/01/12 02:05 ID:arhvvRMn
たまには・・・ね。
sageて。sageて。
sageた。sageた。
大丈夫……このスレはワシがおらずとももう大丈夫じゃ……。
じゃなくて、最近レスも付けずに小説も書かず申し訳ない。
ちと忙しくてー。魔王は一度始めたらまたしばらく毎日書く
だろうからちょい休憩しております。キリが良いところだし。
その前に1本は別な話書きたいなぁと思うんですが(´Д`)
ローレシア×サマル
www.pixy.cx/~ako/other/dq21.jpg
?×デスピサロ
www11.freeweb.ne.jp/play/cork_/image/about4.gif
591 :
風と木の名無しさん:02/01/13 00:54 ID:gHbJfaVz
592 :
488:02/01/13 01:33 ID:IjTlKWff
>>589 何かものスゲエ久しぶりな気がします。
ゆっくり推考して下され。待ってますから。
593 :
488:02/01/13 01:41 ID:IjTlKWff
しかし小説っていざ書いてみるとなかなか上手くいかないもんですなー。
改めてモノ書きさんたちに「エロばっかり熱入れて読んじゃってゴメン」と言いたい。
息抜きにUやってクッキーたんにハァハァ…。
人気のいのまたサマ坊は見た事ないですが。
俺はいのまたサマルより鳥山サマルのほうが(・∀・)モエー
SFC版パッケージのきかんきな顔がイイ
595 :
風と木の名無しさん:02/01/14 02:35 ID:x2TVG9uV
age
596 :
488:02/01/14 16:22 ID:tkO8Gn2T
ぬ?
いのまたサマル画像うpキボンヌ。
ヤフオクに出てるCDシアターのヤツは麻宮(もしくは菊地)っぽかったYO。
597 :
488:02/01/14 16:24 ID:tkO8Gn2T
そして
>>594の人
FCとかGBとかはどうですか?
598 :
風と木の名無しさん:02/01/14 17:25 ID:MU+L+7Lj
【ピサロ×勇者1】
ここはデスパレス地下牢。
壁一面に一列、まだ年若い少年達が手かせをされて並んでいる。白い腰布一つ以外は裸といういでたちである。
そう、ここは魔族にはむかった者から選らばれた、性の奴隷の控え室である。特に今日は
魔族の王デスピサロがお見えになる大事な日であり、少しでも彼の目を楽しませるよう、極上品が陳列されているのだ。
鉄格子の扉が冷たい金属音とともに開かれ、少年達の身の丈の倍ほどもあるような魔物達が入ってきた。
今まで身じろぎ一つしなかった少年達の鎖がじゃらじゃらと鳴り、これから訪れるであろう体験に恐怖し顔をこわばらせる。
14に満たない少年は力も浅く、拘束はされていない。だが彼らも魔物を目の当たりにして、部屋の隅でお互いの体を引き寄せガタガタ震えるばかりであった。
部屋に入ってきた魔物の中にひときわ美しい青年の姿があった。彼こそはデスピサロ、全世界の魔物を一勢力にまとめあげた、鬼才の統率者である。
「サントハイム陥落の計画とその遂行、まこと見事な手際であった。今宵はこれら少年達で思う存分楽しむがいい」デスピサロは魔物たちにそう言い放った。
それを合図に、魔物たちはよだれを垂らして少年達におどりかかった。
「い、いやーーーッ!!」少年達が身をよじって必死の抵抗をするが、魔物たちはその白い足を力任せに押し広げ、髪をつかんで引っ張り、肉欲のままに行動を始めた。
その様子を見て満足そうにワイングラスを揺らすデスピサロ。そこへ腹心・大魔道が歩み寄り、耳打ちした。
「ピサロ様・・・実はブランカ方面にて勇者と思しき少年を捕まえてございます。」「なに・・・!?」ピサロの表情が変わった。
「まさか。ブランカ方面といえば、以前私の小隊が出向いて村落を一つ潰したばかりではないか。その時勇者は確かに首をはねたはず。生きていたというのか・・?」
599 :
594:02/01/15 01:05 ID:727BI+Gt
>488
FCはさんざ「毛の生えたクリリン」とか言われてるけど、可愛いと思う。
GBは普通かな。
>598
(・∀・)イイ! 掴まったのが少年達なのが801板らしいね。
「い、いやーーーッ!!」
喘ぎ声スレに推薦したくなるくらい萌えた……
600 :
594:02/01/15 01:09 ID:727BI+Gt
ついでに600ゲットオォォォォ!!
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄∨ ̄ ̄ ̄ (´´
∧∧ ) (´⌒(´
⊂(゚Д゚⊂⌒`つ≡≡≡(´⌒;;;≡≡≡
 ̄ ̄ (´⌒(´⌒;;
ズザーーーーーッ
601 :
488:02/01/15 01:19 ID:L2dTaHVT
>>594 つーかですね、俺はGB版やってるからそうは思わないんだけど、
散々「戦闘力はクソ」とか言われてるからねえ・・・。
でも王女よりHP低くて泣けてきた。そうか。そうなのか。
・・・喘ぎ声スレなんてあんだ(W 俺801板はココだけだし。
>>598 続き物ですね。期待してます。
602 :
風と木の名無しさん:02/01/15 01:36 ID:bhAXJ0VR
「はっ、そのようにございます。・・・鑑賞いたしますか?」
ピサロはグラスに残っていたワインをいっきに飲み干すと、配下のミニデーモンによこした。
「どうやって生き残ったかわからんが・・・まさに極上品だな。私自らも楽しむとしよう」
バッと黒い服を脱ぎ捨て、たちまち男の肉体美あふれる胸をはだけるピサロ。「こちらでございます。」
その少年は部屋の最奥で生白い半裸の体を震わせ、少年達とまぐわう魔物たちを見ないよう顔をそむけていた。
「ユウ。」ピサロは少年の手前たちはだかると話しかけた。ぴくっ、と反応する少年。見上げると長く美しい髪をした男が立っていた。目が合うと、ピサロは言った。
「やはりお前か。よくも私をだましてくれたな?」がしっ!とユウの髪をつかみ、無理矢理顔を向かせる。
「うっ・・・うう・・・」ユウは涙で顔中を濡らし、ガチガチと歯を鳴らし、ピサロの容赦ない視線に目を合わせず横を見ていた。
603 :
風と木の名無しさん:02/01/15 01:49 ID:bhAXJ0VR
続きは反応次第で作ります。いまいちなら、放置してチョウダイな
続き激しく希望です!
お願いします。
605 :
風と木の名無しさん:02/01/15 02:51 ID:bhAXJ0VR
606 :
風と木の名無しさん:02/01/15 11:15 ID:RCL01O3B
>604
ヤ
なんでやねん……。
あえぎ声スレ
609 :
602:02/01/15 19:49 ID:SMmzRXSt
どうも他に板にコピペされているみたいです。
まあ、かまわないですけど。ってことでオ・シ・マ・イ・。。
sage進行守れ(゚Д゚)ゴルァ!!
598はコピペだったんか
それだけならいーけど荒らしだったか
くだらん
613 :
488:02/01/15 23:30 ID:uUgZPt0s
ぬう。コピペだったか。
このスレ的にはどうでもいいが、コピペされた人の気持ちを考えるとのう・・・。
614 :
風と木の名無しさん:02/01/15 23:53 ID:d6F6lX/f
ていうかなんで誰も居ないのよ
ギコガードさん、帰ってきて・・・(泣)
616 :
風と木の名無しさん:02/01/16 01:42 ID:w9wSda9w
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| ゝノ
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|iiiiiiiiiiiiiiiii| ■■■■■■■■■ナニヤッテンダヨ!バカモノガァ!
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|iiiiiiiiiiiiiiii|■■■ ∵ (● ●) ∴│ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
|iiiiiiiiiiiiiiii|■■■ 丿■■■( │< 常にageとけって
|iiiiiiiiiiiiiiii|■■■ ■ д ■ | | 言ったじゃないかぁ!
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617 :
星空の夜:02/01/16 02:43 ID:O8NSAiA1
今にも落ちてきそうな程の星が、空を埋め尽くしている。
水をぶちまけたかのような程の、沢山の星が。
まだ冷たい地面に座って、そんな空を眺めていたクッキーは、突然後ろから掛けられた声に振り返った。
「星、見てんのか?」
そこには、アレンがいた。
宿の明かりで影になってはいたけど、優しく微笑んでいるような気がした。
「・・うん、今夜は、凄い綺麗だな・・って思って・・」
「そっか・・」
アレンはそう言って、ボクの隣にそっと腰掛けた。
静かな村の夜は、草が擦れ合う音まで良く聴こえた。
虫の音やフクロウの声がどこか遠くで響く、本当に平和な夜だ。
「ね・・なんかさ」
「うん?」
静かな夜空に、二人の声が響く。小さな息遣いすらも、鮮明に。
「星空見てると、色々思い出すよね」
「そうか?」
「初めて会った日の事とか、一人で旅立った日の事とか・・・色々」
「・・そうだな・・」
ドサッと、横で草むらに何かが倒れる音がした。アレンが地面に仰向けになったみたいだ。
「・・へへ、何だか、女の子みたいだね、ボク・・。ゴメンね、突然変な事言って」
「・・・はは、お前らしいよ・・・俺は好きだな、クッキーのそういうトコ」
「・・えっ・・」
ザッ、と音がした。アレンが起き上がる。
そして、突然、アレンがボクの肩を抱き寄せて。
「・・・可愛いぜv」
と耳元で囁きかける。
「・・なっ・・!」
ボクは、突然心臓が高鳴り出したのを感じた。顔も真っ赤になっているに違いない。
「ハハハ、悪ぃ悪ぃ! じゃな、冷えるから、あまり長くは居るなよ」
「ア、アレン!」
アレンはさっさと立ち上がって行ってしまった。
ボクは赤い顔のままで、半分立ち上がって、アレンの後ろ姿を眺めていた。
扉が閉まる音がして、アレンの姿が見えなくなった。
もう一度そこに腰掛けて、心を落ち着けようとする。
なんだか変な気持ちがそこにあった。
暖かくて、落ち着いているようで、興奮していて。
とってもドキドキして、居ても立っても居られない気持ちになる。
なんだろ、これ・・
それを考えるたびに、寂しさが押し寄せて来て。
ここには一人で居られなくなって。
気が付いたら、ボクは立ち上がって、宿へ向かって走り出していた。
ドアが大きい音を立てて開いたので、驚いてこっちを見たアレンは、入ってきたボクを見て更に驚いた。
「ど、どうしたんだ、クッキー?」
「・・え?」
とんでもない物を見たかのようなアレンの驚きっぷりに、こっちが驚かされた。
「おっ、おい、どうしたんだよ??」
「・・ぇ、ど、どうして?」
どうして、そんなに驚くの?
「だって、お前、その、涙・・」
そこで、初めて、気が付いた。
ボクは、泣いていたんだ。
アレンが居なくて。寂しくて。
「・・なっ、なんでもない!」
慌てて、目元を拭う。
「クッキー・・」
目をゴシゴシやっていると、体が引き寄せられた。
アレンが、ボクをそっと抱き寄せたんだ。
「わっ・・」
そのまま、アレンの胸の中へ納まってしまった。心臓が激しく高鳴る。
でも、凄くホッとする。冷たい体が温まっていくように、心の底から、安心する。
「・・あっ・・・・ご、ゴメンな、突然変な事して」
アレンがパッと腕を放した。
でも、ボクは、アレンから離れなかった。離れられなかった。
「クッキー・・?」
ボクは、そのままアレンにゆっくり抱きついて。
また、涙が溢れてきた。肩が震えて。
なんか、止まらない。
「・・・アレン・・ひくっ」
「クッキー・・ゴ、ゴメン、悪かった。だから、泣くなよ、な?」
アレンが本当に申し訳無さそうに言って、ボクの肩をそっと揺すった。
違う、そうじゃないんだ・・
ボクは、・・アレンに、思い切り、抱きしめて欲しいんだ・・!
ボクは、アレンにもっと抱きついた。そうすれば、アレンも抱きしめてくれると思ったから。
「・・クッキー」
・・アレンは、分かってくれた。
もう一度、震えるボクの肩をそっと抱きしめてくれた。
そのまんま、暫く時間が過ぎて。
「クッキー?」
アレンがボクの名前を呼んだ。
「・・ん・・」
そっと、アレンの胸から離れる。
「・・あの・・ゴメン・・」
ボクは呟いた。アレンを本当に困らせてしまったのが申し訳無かった。
「・・・」
嫌な沈黙が部屋を満たした。
「・・・・あ・・あの・・ボク、もう寝るね、おやすみ!」
そう言って、逃げるように、寝室の方へ向かう。
「待て!」
アレンが大きい声で静止して、驚いたボクはその場で凍りつくように立ち止まる。
「・・クッキー・・・俺は・・・・俺は、お前が好きだ!」
ボクは、その言葉の意味、一瞬分からなかった。
「・・・大好きなんだ・・・・愛してるんだ」
付け足すようにアレンはそう言った。
言葉が解っていくと同時に、ボクの心が、また熱くなって行く。
「・・・・クッキーは・・俺の事、好きか・・?」
「アレン・・・」
ボクは、高鳴る胸を押さえて、振り向いた。アレンが、辛そうな顔をして、ボクの目を真っ直ぐ覗き込んでいた。
「・・アレン・・ボクも・・・アレンの事が・・・好き」
俯いてしまって、最後の方は全然聞こえなかった。
でも、静かな部屋では、アレンにもちゃんと聞こえたみたいだ。
「クッキー・・!」
ボクの体が、ぐいと引き寄せられた。
アレンが、ボクを抱きしめてくれた。
今度は、力を込めて、しっかりと。
「アレン・・」
「・・な・・クッキー・・」
「・・え・・?」
アレンの顔を覗き込もうとした瞬間。
ボクの唇に、暖かい物がそっと触れた。
凄くビックリした。一瞬アレンを突き飛ばしそうになったかもしれない。
でも、目の前にある、アレンの真っ直ぐな瞳に、ボクは釘付けになった。
ゆっくりアレンの背中に腕を回す。
ありがとう・・アレン・・
ボクは、アレンを、思いっきり、抱きしめた。
終わりッス。
即興で書いたもんなんでヘボですが、どんなもんでしょうか。
お疲れさんー
5の人に続いて、純愛路線だね 漏れは好きだー
801って、すぐヤル!みたいなとこあるけど
ヤルにいたるまでの事がちゃんと書かれてる文はウマーと思うし、
萌えー 漏れも書いてみたくなってきたゾ、と
夜は嫌いだった。
眠ると、もう2度と会えない人たちの夢を見る。
優しい父と母。魔法を教えてくれた長老。いつも豪快な剣の師。気は弱いが人のいい宿屋の主人。
そして……シンシア。
ユーリルは何度目か知れない寝返りを打って、暗い木々の間に覗く夜空を眺めた。
明るい。最高の満月ですわ、と夕餉の時ミネアが言っていた。
そして、静寂。
先程まで、マーニャがトルネコを相手にポーカーで盛り上がっていたようだが、
今は誰の声も聞こえない。皆眠っているのだろう。
時折風が葉を揺らす音と、焚き火の火が爆ぜる音だけが耳に入ってくる。
目が冴えていた。それに、眠りたくなかった。
眠ると夢を見るから。
ユーリルは出来るだけ静かに身を起こすと、ゆっくり立ち上がった。
「ユーリル殿?」
思いがけず名を呼ばれびっくりして振り返ると、火の傍に座っていたライアンがこちらを見ている。
「どうなされた」
「ちょっと……眠れなくて」
熟睡しているブライをそっと跨ぎ、ユーリルはライアンの隣まで来た。
「少し歩いてきます」
ライアンの視線は気遣わしげに少年の顔を窺う。
「おひとりで大丈夫ですかな」
ユーリルは軽く苦笑して、
「そんなに遠くまでは行きませんから」と言った。
「何かあったらすぐ呼ぶように」
「ありがとう」
ユーリルは野宿をしている草地を抜け、森に入っていった。 つづく
ずっと以前にも、こうして夜の森を1人で歩いた。
全てを失った日の夜。
あの時は、自分が勇者である事など考えてもいなかった。
今、多くの仲間に恵まれて旅を続けているなんて想像も出来なかった。
仲間たちの存在が、どれほど自分の助けになったか知れない。
ユーリルは来た道を振り返った。野宿の明りは木々に隠れて遠く、すでに見えない。
ふと、胸が痛んだ。急に体温を奪われるような寒さを錯覚する。
まるであの日の夜のような。
喉が渇く。少し離れすぎた。
戻ろうと踵を返したユーリルの耳に、水音が聞こえてきた。
そう遠くはなさそうだ。せめて口を濯ごうと、ユーリルは音の聞こえる方向へ向かった。
高い繁みを抜け、しばらく歩くと足元がぬかるんできた。
苔生した岩が多くなり、細い渓流が視界に入る。
突然ユーリルは足を止めた。
その流れの源、小さな泉の傍らにいたのは・・・・・・ピサロだった。 つづく
ピサ勇…(;´Д`)ハァハァ
オイシイ所で中断なんて626さんのイケズ。
続き、禿しくキボンヌです。
ライアンさんもかっこよさげですNE!
629 :
626:02/01/16 07:27 ID:sHXQsbdO
じつはよそ事しながらリアルタイムで書いてるもんで…(笑)
時間かかると思うけど、ちゃんと頑張って書ききりますねー
泉の周辺は空が開けていた。
苔に覆われた古木の根元に座っていたピサロは、ユーリルに気付いていない風だった。
かつて魔王と呼ばれていた青年は憩うように空を見上げている。
自分のわずかな息遣いさえ聞かれるような気がして、ユーリルは息をひそめた。
今、独りでいるのは嫌だったが、ピサロと顔を合わせるほうがもっと嫌だった。
じり、と後ずさろうとした途端、泥濘に足をとられてユーリルは倒れた。
反射的に突き出した左手は、水を含んだ小さな茂みに突っ込んだ。
「ウッ」
どろりとした感触と共に、刺すような熱さが手の甲を襲う。
ユーリルの視界を暗緑色の塊が掠め、あっという間に見えなくなった。バブルスライムだ。
茂みから腕を抜き取って確認すると、擦り傷のような患部は赤紫色に腫れている。
ユーリルは舌打ちした。薬草類はすべて馬車に置いて来てしまった。
傷口はもう黒ずんだ紫色になりつつある。額にじわりと汗が浮かぶ。
「何をしている」
投げ掛けられた言葉は、まったくもって無感情だった。
「……なんでもない」ユーリルは顔を上げずに言った。
ピサロの視線がちくちく突き刺さる。まるで自分が悪事を働いたような気分だ。
なんとか立ち上がったものの、左腕が痺れ、よろめいた。
「急がねば全身毒が回るぞ」
その声は、どことなく楽しげでもある。ユーリルはピサロを睨みつけた。
ピサロは涼しげにその視線を受け止め、手招いた。
「手遅れになりたくなければ、来い」 つづく
リアルタイム投稿・・・。やりますな
>>626 俺もそろそろ貼りたいがいかんせんヘボに・・・。
ユーリルはそろそろと泉に近寄った。が、ピサロには近づかなかった。
その様子をちらりと見て、ピサロは苦笑したが何も言わず、
泉の周りの草地を物色しながら歩き回り、やがて細い若木の根元に屈み込んだ。
再び立ち上がった時、その手には萌黄色の葉が握られていた。
「毒消しになる。使え」
ピサロはユーリルの傍まで来るとそれを差し出した。
ユーリルが憮然としているので、また口元に微かな笑みを浮かべる。
「耳は無いのか、おまえは」
ユーリルは顔を赤くして毒消し草を受け取った。
口に放り込んで噛み潰し、半分を傷口に塗りこんで、残りは飲み下す。その苦さに咳き込んだ。
「しばらく大人しくしておくんだな」
「…………」
言われなくても分かっている、と言おうとしたが、目眩がしてユーリルは黙った。
腕の痺れは消えたものの、まだ気分が悪い。乾いた岩を探して、腰を下ろす。
ピサロに目をやると、彼は数歩隣、元の古木の根元に腰を落ち着けていた。
まるでユーリルなど元からそこにいなかったかのように、また空を眺めている。
空には、いつになく明るく輝く満月が浮かんでいた。
ずっと昔、シンシアと見た月と似ている。今、あの山奥の村でも、同じ月が見えるのだろう。
ユーリルはピサロが月を眺めている理由が分かるような気がした。
同じ月を、また見ているのだ。
遠い地の、彼の愛しい人が。
ロザリーという名の、美しいエルフを思い出してユーリルは胸が痛んだ。
つづく
633 :
626:02/01/16 09:30 ID:JOI0YBqG
なんかエロから離れてきてるなあ…ダメですよなーこれじゃ。
なんとか方向転換せねば(笑)
これから出かけるので続きはまた深夜にでも。
>631
そんなこと言わずに貼るべし貼るべし!(゚∀゚)
全然平気ッス!>ダメですよなーこれじゃ
いや、方向転換しても一向にかまいませんが(w
意地張ってるユーリルが可愛い…
がんばって下さい626さん。応援してますYO!
>>617〜623
イイ!純愛イイよ!!モトヤテー!!
クッキータン…
626さん良いですよ!好きですこういう雰囲気。
デスPの台詞まわしに激しく萌えー(゚∀゚)
このところ読ませるタイプの書き手さん現れて、うれスィ〜
637 :
風と木の名無しさん:02/01/16 12:59 ID:F57Z1BB6
この2りはにくみあってるんじゃなかったっけ?
いや文句じゃなくして
638 :
風と木の名無しさん:02/01/16 13:05 ID:BuPjQl0Y
>637
それがツボなのでは。
640 :
風と木の名無しさん:02/01/16 17:44 ID:Fvc8Htzv
僕が初めてオナニーをしたのは、幼稚園にすら上がる前の3歳位のときです。気づいたきっかけなどは覚えていません
が、そのときから僕のオナニーは「うつぶせオナニー」なんです。ズボンははいたままで、うつぶせになって床にアソコ
を擦り付けてやるのです。3歳ではもちろん精子は出ませんが、逝ってはいました。
子供心にもいけないことのようには感じていたんで、家の人のいる前ではやりませんでした。でもそれ以外の人(親戚の
家など)のいる前では平気で擦り付けてました。
幼稚園に上がってからも、幼稚園の教室の隅や、廊下の隅でよくうつぶせになってやってました。今思うと幼稚園の先
生はどういう心情だったのだろうと思います。幼稚園の授業参観の日、母親にうつぶせでやってるところを見られてしまい。家に帰ってから母親に怒られたのを覚えています。
この頃は、僕は「オナニー」という言葉はもちろん知りませんでしたし、ずっと後の中学2年まで「ちんちんをいじって快
感を得てるのは、世界で自分ひとりだ」と思っていました。この行為が「オナニー」でみんなもやっている行為だ。と知っ
たのは中2だったのです。しかし「うつぶせオナニー」を他にもやってる人がいると知ったのは高校になってインターネッ
トを始めてからです。
他にもうつぶせでやってる人がいると知ってものすごく安心しました。
641 :
617:02/01/16 21:04 ID:s1gFvMJk
>>625 アリガトォです〜
ちょっと切ない純愛モノだったら、
ヤってなくてもお腹一杯になるのは私だけでしょうか・・(笑)
是非書いてみて下され。
>>635 もっとやりますか?(笑)
一応この話はこれで終わりなんですが・・・
続きも書けなくもないかな・・(笑)
クッキーたんに萌えて下さってどうもであります(笑)
感想下さったお二方、 サンクス(・∀・)サンクス♪
ではまた旅に出ます、気が向いたら続きでも書きに参りますので、またヨロシク〜
節操なしの234@544です。
今回はロサマで。ええかげん専用サイト立ち上げようかな。
「そろそろいいかしら?」
背中に氷を突っ込んでくるような冷たい声に顔をあげると
道挟んだ真向かいにサマンサが座り込んで頬杖付いてた。
い、いつからいた手前。
「サマンサおかえり」
羽交い絞めの状態からつるっと抜けて、
アーサーはサマンサの隣に行って座りこむと
いつからいたの?とオレと同様の疑問を口にしていた。
「あなたたちがけらけら笑っているあたりからかしら」
お邪魔だった?
まったくその通り、と言うわけにもいかず
三人で立ち上がって宿屋に向かう。
「ねーねー、ベホイミ教えて」
「いいわよ」
二人からちょっと遅れてちょっと前かがみになって歩いてたら
すすす、とサマンサが近寄ってきた。
「若いって大変ね」
冷やかすようにそう言うと、またすすす、と離れていく。
なんなんだ一体。お前はどこぞの年増女か。
あああ、こん時変だって気づいときゃよかった。
元の姿に戻ったとき、目の前にいたのは2人の少年。
片一方はローレシアの王子でもう一方はサマルトリアの王子だという。
もう少し詳しく言えば片一方は剣しか能のない筋肉バカ、
もう一方は成長不良で戦力外。
ロトの末裔とはいえ何故こんなのをハーゴン討伐に出したのか、
両国の意図を問い詰めたい、小一時間問い詰めたい。
どっちの国もハーゴンなんて本当はどうでもよくて、
ムーンブルクの領土をどうにかする事しか
考えてないんじゃないかしら、と邪推もできる。
まぁ、私達でハーゴンを倒してしまえばすむことなんだけどね。
コンコンコン
軽くノックしてから部屋に入る。
いらっしゃい、とベットの上であぐらかいてるは1人だけ。
「あら、アレンは何処行ったの?」
「お酒呑みに行っちゃった」
まだ呑んじゃいけない歳なのにね。
ふふ、と笑っておっとりと答える姿には邪気がない。
「あら、もうお風呂入ったの?」
「うん。することもなかったし」
もともと色の白い肌は血色が良くなって
ほんのり桃色になっているし、服も寝間着に替えてしまっている。
…ボタンは胸元まできちんと留めましょうね、ちょっとだらしがないわ。
いえ、この場合留めないほうがいいのかしら。
着替えもしたの?と聞いたら、せっかくだから洗濯しちゃった、とのお答え。
このあたり王子とは思えないマメさがあるわ、この子。
ベットに腰掛けて髪を梳いてあげるとまだ湿り気を帯びていて、
出てからさほど時間が経っていないことがわかる。
意中の相手が入浴中。
邪気だらけで、本能と理性の間で悶えている青少年にとって
この状況はある意味天国けれども地獄。
耐え切れなくなって誤魔化しに行ったのね…。
よしよし効いてる効いてる、と内心でほくそ笑んで
ベッドの上に乗りあがるってとりあえず呪文の講義に入ることにした。
自分の弱さを認めて向上心が有るというのはいいことだしね。
さて問題。わたくしは一体何をしたのでしょう。
…あれ?『ほくそ笑む』と『ほそく笑む』どっちが正解でしたっけ…(←アフォ)
オイオイ、つまんねーって。
カンベンしてくれよ。なんかキュウに低レベルなのがきたなあ
>617-623
こんな良質な純愛は私もおなかイパーイになります。
クッキータン萌え〜
>>234@544
おお!新作心待ちにしてました。
ローレ一人称じゃないのですね今回…
(;´Д`)ハァハァ 久しぶりにサマルたん小説がイパーイ読めてお腹イパーイ
>>234@544
「ほくそ笑む」ですね。面白いです。ガンバレ(・∀・)!
最悪の気分だった。
ピサロといると、いつもユーリルは心が激しく乱れるのを感じた。
怒りと憎しみ。
村を、家族を、愛しい少女を、全て奪った男。そして、魔族を統べる王だった。
殺さなければ。今は、他に誰もいない。今しかない。
殺さなければ。なんのために?
ピサロはもはや王ではない。ただの、魔族の男だ。
今、全ての実権はエビルプリーストが握っている。
ああ。それでも、殺さなければ。憎いから、殺したい。
ユーリルは喉の奥で呪文を詠唱した。右の掌に意識を集中する。
が、詠唱が終わる時、脳裏にロザリーの優しげな表情がよぎった。
掌で閃こうとした光は、細かい炎となって舞った。呪文は完成しなかった。
炎が泉へと散り、しゅうしゅうと音を立てる。
ピサロを殺せば、あのひとは嘆くだろう。美しいルビーの涙と共に。
初めて会った時、ロザリーは少年に微笑みかけた。
優しく、気丈な瞳が、少しシンシアに似ていた。一瞬だけの恋。
握り締めた右手を見つめ、ユーリルは息を吐いた。
顔を上げると、ピサロもこちらを見ていた。笑みを、浮かべて。 つづく
「落ち着きの無い奴だ」
ピサロは近所の悪戯坊主に話し掛けるような口調で言った。
睨みつけるユーリルの視線を無視して、ピサロはかまわず続けた。
「殺す瞬間に躊躇するな。躊躇するぐらいなら最初から余計な真似は止めろ」
「うるさい」
出来る限り平静を装ってユーリルは吐き捨てたが、その声は震えていた。
ピサロはふっと真顔に戻った。
「殺したいか、わたしを」
「ああ」
ざわ、と心が波立った。何のために殺す?それは……それは憎いからだ。
頭が、痛い。
「あんたは僕から全てを奪った」
ユーリルの言葉にピサロは目を細め、黙った。しかし返す言葉が無いからではない。
それはユーリルにも分かっていた。
ピサロは何と言われようと、自らの行いを卑下せず、また誇ることも無い。
謝るわけでも開き直るわけでもなく、ただ、自身が選んだ信念と事実を享受する。
しばしの沈黙の後、ピサロは口を開いた。
「お前がわたしを殺すなら、それより先にわたしがお前を殺す」
口調こそ穏やかだが、その響きには氷のような冷たさがあった。
「死ぬわけにはいかんのでな」
「だまれ……」
「それでもお前にはわたしを殺す権利がある」
「だまれ!」ユーリルは弾かれたように立ち上がった。 つづく
652 :
626:02/01/17 06:31 ID:TJMKL+WW
なんかどんどんつまらなくなっていく気が…ごめんなさい…。
>626
全然つまらなくないから、あやまらないで〜
ピサロはカコイイし、ユーリルもちゃんと男の子してるし
文章もきちんとしてて読みやすいです。
描写もお上手なので話に引き込まれます。
626さん、素敵な連載ありがとう…(ピサ勇だし〜
>234@544
>もう一方は成長不良で戦力外。
ここで、激しく萌えた!
>両国の意図を問い詰めたい、小一時間問い詰めたい。
ローレ、サマルに続いて王女にもちゃねらー疑惑w
おもしろいよぅ、文章うまいなー
234@544さんが専用サイトを立ち上げるって今書いてあった気がしたんだけど、
そんな夢のようなことがほんとに起こっていいんでしょうか。
ってーか王女様、サイコー。期待sage。
眠らない街エンドール。
呆れるを通り越して既に諦観の境地に達したミネアを部屋に残し、今夜もマーニャはカジノへと足を運んでいた。
時間はまだまだ宵の中。勝ったり負けたりを繰り返し、トータルでややへこんできたマーニャは一息つくために宿屋の一階にあるバーのカウンターで酒神の加護を乞うていた。
そこに一人、よく見知った顔がやって来る。彼女が旅を共にする仲間たちの中で、こんな喧噪渦巻く場には最も相応しくない男だ。
「あの、お隣宜しいでしょうか」
「いいも何も空いてるんだから勝手に座りなさいよ」
「はぁ」と気の抜けた返事をしつつ、クリフトはマーニャの隣に腰を下ろすなりカウンターに肱をついて溜息を吐いた。マーニャは勝負の前に縁起が悪いわねぇ、と顔をしかめた。
「お堅い神官様がこんなところに来るなんて、どうしたのよ?」
「は、はい、実はその、マーニャさんに折り入って相談したいことが……」
「あら、あたしでいいの?」
「え、ええ……。マーニャさんが私たちの中で一番経験豊富そうですし……」
「それ、どういう意味よ」
「い、いや、他意はないです! 決してマーニャさんが年増だとか言うわけでは!!」
「もしそんなつもりだったら、お姉さんただじゃおかないわよ」
マーニャは頬の筋肉をひくつかせながら引きつった笑顔を浮かべた。危うく水割りの入ったグラスを握りつぶしそうな所だ。
「で、相談って? あのお姫様のことかしら」
「どうしてそこで姫さまがでてくるんですか!?」
どうしてって言われてもねぇ……。マーニャは内心呆れながらも「いや、なんとなく」とお茶を濁した。
「そ、相談というのはソロさんのことなのです……」
「ああっもうっ! くっだらねぇっ!!」
旅の最中、例によって現れた魔物を退けた後、後片づけをする仲間を余所にソロは剣を振り回し背高の野草を斬り倒しては悪態をついていた。仲間たちはそんなソロの態度にはもう慣れっこなので誰も構うことはない。……クリフト一人を除いては。
同性で年齢が一番近いということもあって、いつの間にか自然とクリフトにはソロの面倒係としての役割が定着していた。気付けば戦闘時も一緒、食事は同席、宿屋でも同室と四六時中付きっきりである。
まだ幼さを残すというのに不遇な境遇にあるソロにとって、クリフトが兄代わりとなって世話を焼くことが一番良いと皆が判断してのことではあったが、本音としては常にアリーナの側に居たいクリフトにとってはあまり歓迎した話ではなかった。
そこはそれ僧籍に身を置く者としてソロのことは気の毒だし、可愛くないと言えば嘘になる。まして与えられた役目をさておくほどに無責任でもない。きっと姫さまも喜んでくださる、と前向きに考えるようになっていた。
だが、クリフトのそのアリーナ中心主義がどうもソロの勘に障るらしいのだった。例えばクリフトが軽傷のアリーナに慌てて回復魔法をかけたりなどすると、それまで上機嫌だったのが一転してふてくされてしまう。
またことあるごとにクリフトが「姫さま、姫さま〜」などと洩らす(本人は独り言を口にしていることに無自覚だ)に至っては、ソロは二、三日の間クリフトとまともに口をきかなくなってしまうのだ。
それでも一緒に行動することはやめないので、クリフトにすれば正に針のむしろ、心休まる時がないといった状態なのだった。
話を聞き終えたマーニャはうんうんと頷きながらグラスを傾けた。
「あたしにはソロの気持ち、わかる気がするなー」
「そ、そうですか、流石ですね」
「うん、あたしとミネアにも兄貴分っつーか、お兄ちゃん代わりの人がいたからね……。やっぱりさあ、お兄ちゃんにはシャキッとして欲しいものなのよ」
「私、シャキッとしてませんか……」
「あ、いやいや、そんなことないんだけどね! でも、確かにちょっと頼りないところはあるかな……。だいたい、ソロが呼び捨てにしてるのに貴方がソロさんってのもねぇ。ここは一発ガツンと『おいソロ、なんだその態度は!』くらい言ってみれば?」
マーニャの提案をクリフトは慌てて首を振り拒絶する。
「いくら年若いとは言えソロさんは伝説の勇者! 呼び捨てにするなんて畏れ多いです!」
「……はぁ。いや、別に呼び方どうこうは大したことじゃなくて、要はクリフトがもっと男らしくすればいいのよ。ソロが憧れるようなお兄さんにならなくちゃ。あんまりあの子を失望させちゃダメよ」
「憧れ、ですか……」
「抵抗あるなら、尊敬でもいいわよ」
「ソロさんが私に憧れることが出来ず機嫌が悪いだけなら、ここまで悩むことも無かったのですが……。あの、これから話すことは絶対他言しないと約束していただけますか?」
マーニャは「何だか面白そうな話になってきたわね」と顔には出さずほくそ笑みながら頷いた。クリフトはマーニャの側に寄り、躊躇いがちに小声で話しだした。
おれはずっと信じていた
時がたてば必ずすばらしい小説に出会えると
持つことに疲れて冷たく凍った心にも
鮮やかな色が色づき、心ゆるがす旋律が聞こえてくる
流れる涙はキズを癒し
欲望さえもがやさしい風にだかれる、、
しかしオレの心はまだカオスのなかにいる そして・・・・・
そして >659は自らSSを書きはじめた・・・・
新しいお話が始まりましたね。続きが楽しみです。がんばって下さい。作者様どうかご自愛を。
>>659
書き手も紳士なら、それを愉しむ貴方もまた 紳士です。詩作は気品ある男の嗜みですもの・・・。
「僕を脅しているつもりか」
頬は紅潮し、目には怒りが燃えている。
半分自分に言い聞かせるように、ユーリルは声を荒げた。
「僕があんたを殺さないのは協定があるからだ。同じ目的でさえなければとっくに殺している」
「では目的を遂げた後は殺すか」
ピサロの余裕にユーリルは苛々した。
エビルプリ―ストを倒したら共に戦う理由は無くなる。でも。
殺さないんじゃない……殺せない。殺せないのは―――。
「あのひとの……ロザリーさんのためだ」
その名前を口にした時、一瞬ピサロの表情が強張った。
「あのひとを悲しませたくない」
ユーリルの心には憎しみと怒りがあった。
それだけではない、もっと別の感情の奔流があった。
憎しみは、確かにピサロへのものだ。
だが怒りは。
怒りは、自分自身に向けたものだった。
目の前の男を殺せない自分に。最後まで憎みきれない自分に。
「あんたのことなど知らなければよかった。ロザリーさんのことも知らなければよかった!
知らなければ……僕は何も考えずにあんたを殺せたんだ!」
イムルの夢を思い出した。人間の暗部。陵辱の果てに命を散らせたエルフの娘。
怒りと悲しみに満ちたピサロの声は、ユーリルの心臓を握り潰さんばかりだった。
痛い、痛い。心が。
「あんたを、憎めたんだ……」 つづく
お、俺の理想のピサロ像がここにー=iw
自分も漫画描いてこぴほん出したよ
同じく(?%W開的にエロまでいけなかったけど(w
がんばれ〜?
かちゅで文字化けした……(鬱
665 :
626:02/01/18 05:27 ID:eNb3Ietk
>663
ありがとう〜。私も専門は絵の方なんだけどね。
想像以上に難しいっす…文章。
それから、過去にレスをくださった人たち、ありがとうございます。
あとこういうのが苦手な方、すみません〜。もう少し辛抱してください…。
う〜ん前フリが長すぎるな…。これじゃピ×勇じゃない(笑)。
森はは夜の静寂にまどろんでいた。
自分の大声をライアンが聞いたかもしれないが、そんなことはどうでもよかった。
かつて憶えが無いくらい心が熱かった。湧き上がる激情を止められない。
「なんとか、言ったら、どうなんだ」
無理矢理に声を抑え、途切れる声でユーリルは呻いた。
ピサロは相変らず無表情で眼前の少年をを見上げている。
その目を見れば、彼の信念が少しも曲がっていない事は簡単に見てとれた。
ユーリルはがくりと項垂れ、溜息を吐いた。
「僕は」
考えるより先に、掠れた言葉が舌を滑る。
「僕は―――あんたのように、なりたかった」
言ってしまった後で、ユーリルは口を抑えた。
考えもしない台詞にピサロがどんな顔をしたかは分からない。
ユーリルは自嘲的に口の端を歪ませるとその場にうずくまり、手で顔を覆った。
そんなつもりはないのに、涙が滲み、頬を伝うのを感じた。
ピサロが反省して詫びればそれでいいのか? 違う。
開き直って勇者を貶めればそれでいいのか? 違う。
ではどうすれば?何を求めれば?
「不可解な思考をするんだな。人間は……」
いつの間にかピサロはユーリルの目の前に立っていた。
俯いたままのユーリルと視線を合わせるように、ピサロは地面に膝を突いた。
まだつづく。
667 :
626:02/01/18 06:37 ID:eNb3Ietk
げ、誤字発見…。
×森はは→○森は
×口を抑えた→○口を押さえた
どうやら脳細胞が死に始めたようです…。
ピサロの指先が、顔を覆う右手に触れる。
「触るな」
ユーリルは乱暴に手を払った。だが、払ったその手首を逆にきつく掴まれた。
振り解こうと力を込めても、その細い体躯からは想像も出来ないような力で押さえつけられる。
「放せ!」
「ユーリル」
穏やかな声。名を呼ばれたのは初めてだった。ユーリルは呆然として涙に濡れた顔を上げた。
魔族特有の紅い瞳がじっと見つめている。
ピサロに会うまで、その眼の色を知らなかった。闇の中で何よりも鮮やかな炎。
「……どうしたいか、言え」
ユーリルは震えた。
憎みたいのか。殺したいのか。許したいのか。忘れたいのか。
「……わからない……」
ピサロは、掴んだままのユーリルの右手を己の頬に触れさせた。
「殺すがいい」
手は手に導かれ、頬を滑り、唇をなぞり、喉を降りて、はだけた黒衣の胸元に置かれた。
その肌から、ユーリルの掌に静かな鼓動が伝わってくる。
「言ったはずだな。お前にはその権利があると」
そうだ。あんたはそれだけの事を僕にしたんだ―――。だが、ユーリルは言葉を忘れた。
この至近距離なら、ギラでさえもがピサロの心臓を焼くだろう。
たった二言三言の詠唱でいい。
どうして。
そうすれば、あんたも僕を殺すんだろう。
どうして。
それがあんたの優しさか。
そんな残酷な優しさなんて……いらない。
626さん
これぞ理想像のデスPですたい!
なんてセリフまわしが上手いんだろぅ もしや(ピ×勇)最高峰の
作品がうまれる瞬間かも がむばって下されー
626さん萌え〜
>>669激しく同意
たまらない緊張感と心の葛藤!!
ああなんてイイんだろう
4勇者燃えな漏れにはこれ以上美しい作品には出会えないかもしれない。
671 :
617:02/01/18 16:37 ID:5zAiDlHV
>>648ありがたきしあわせです〜
今はDQ4男勇者萌えが熱いようですネ..
暇があったらまた何か書きに参りますネ
そん時はヨロシクです。
>>626さん
イイ(・∀・)♪ です、凄いです!
完結まで頑張って下さい〜応援しておりますネ
672 :
レイン:02/01/18 22:02 ID:YIRf+OKi
サマルなサイト・・・立ててみようかとか思うけど・・・
まず受験だ・・・畜生、本業サイト(FF)もここの更新も全然出来てないし。
本当にお待たせしております。ハイ。
まぁ、俺の代わりって言っちゃうとあれですが、最近良質の作家が多いこと。頑張ってください、影ながら応援しております。
ギコさんもがんばれよ!無駄に急いじゃうと空回りしちゃうからねぇ。って俺の言うことじゃないか・・・
おう、レインも頑張れよー!w
俺はとりあえず、勇者クリを終わらせてからあっちの続きやるよー。
あせらずのんびり、マイペースでナー(´∀`)
674 :
風と木の名無しさん:02/01/19 03:56 ID:W5TicB/l
>>789
私は口が物凄く臭くて顔もブスなんだけど
口臭マニアの彼氏ができて以来、
口臭持ちでよかったなぁと思っています
セックスする時おもいっきり胃の中から臭い息を吐き出して
彼の鼻に吹きつけると彼が激しく興奮して
スパンスパン突き上げてくれるので最高です
ピサロのようになりたかった。
誇り高く、それを奢らず、愛する者にひたすら一途で、それゆえに愚かで。
そして何よりも、折れぬ心が。
挫けぬ信念が。
穢れぬ高潔さが。
ロザリーがピサロを愛した理由が今なら分かる。
魔王として君臨していたわけも。
その座を追われた今でも、ピサロは王の風格を湛えていた。
何もかもが、羨ましかった。
その全てが、妬ましかった。
憎むほど、いとおしかった。
「どうして―――憎ませて、くれない……」
ユーリルはまた俯いた。頬を涙が幾筋も伝い落ちる。
我知らず、ピサロの肌に爪を立てた。
皮膚が裂け、血が滲む。ピサロは微かに顔を歪めたが、それでも手を離さなかった。
「……それをわたしに訊くのか」
しゃくりあげそうになる喉を堪えるから、呼吸が不規則になる。
あの日以来、泣く事など忘れていたのに。
ひどい顔だろうな。ユーリルは状況に不相応な思いを馳せた。
と、ピサロが空いたもう片方の手でユーリルの顎を掴んだ。そのままぐいと上向かせる。
その手は少し遠慮がちに涙を拭い、頬を撫でた。
「もう、泣くな」
ピサロはゆっくりと顔を寄せ、唇をユーリルのそれと重ねた。
つづく…と思う
676 :
626:02/01/19 08:06 ID:QXTVRyCW
うーん…なんだか…うーん…(何だ)
この先が勝負の分かれ目(笑)だと思うんですが、どうなんでしょう?
い、いくですか?
>>669、670、671
ありがとうございます!が、頑張る…。
台詞まわしには気を使ってる(つもり)ので、誉めて頂けて嬉しいです。
それにレインさん、ギコガードさん、いつも萌えつつ読ませて頂いてました。
ご帰還お待ちしています。
今日はもうこれだけ…。
書くのホント遅いんです…ごめんなされ。
素晴スィィ!
綺麗なピサ勇ss嬉スィィ!
もちろん続いてイって欲しい。
626さんピサ勇モエ枯渇な人達に潤いをありがとう…
>>626さん
マジで。ふぁんです 上手いっ…す……っあ(逝った様子)
>626さん、ありがとうございます!
ピサ勇、堪能いたしました。続きお待ちしておりますね。
勇ピサもピサ勇も萌えるナァ……
681 :
風と木の名無しさん:02/01/19 22:59 ID:vqek3r9T
658のつづきはどうなった
626さん愛してます。(告)
是非続きを…ッ
よそジャンル者なんですが質問いいですか?
DQ4の勇受ってオフであるんでしょうか?この前の冬コミとかあったんでしょうか。
ネットで探す限りではここでしか見当たらないんですが……
684 :
風と木の名無しさん:02/01/20 01:01 ID:pjoFeW4v
age
漏れも658の続き気になるんだけど。
>685
スマヌ、ちょっとだけ待ってくだされ。
月曜の夜には少し続きを上げたいと思ってます(´∀`)
>>ギコ様
喜んで、待たせていただきます!!楽しみや〜
688 :
風と木の名無しさん:02/01/20 06:05 ID:Cl0sDDDy
ピサ勇同盟が近々できる模様…期待age
どうしよう…この板見た直後に強制女体化スレ見たらピ様女体化書きたくなっちまったよ…
自らのへぼんさに鬱…。
691 :
626:02/01/21 04:45 ID:SY5pzu/l
ううむ、801の神様が降りて来てくれない…(笑
今しばらくお待ちくださいまし。
>>677、678、679、682
こちらこそありがとうございます。
どう続けるか只今妄想中ですので…(*゚д゚*)
ギコガードさんの姐御肌マーニャに萌えつつ期待しつつ今日はレスだけで失礼します。
>>642−645
234さんだーー!!
ロサマ新シリーズ楽しみにしてました…!
続きも楽しみです!頑張ってクダサイNe!
レインさん、サマルなサイト出来たら是非教えて下さい!!!!
でも受験なんですね・・・頑張ってくださいね。
目覚めはそう悪いものではなかった。
意識はまどろみと目覚めのあわいを漂っていたものの、常ならば感じるあの倦怠感がなかったからだ。
そう言えば、夢を見なかった。
悲しく辛い記憶を幾重にもコラージュし、焦燥を駆り立て、そして絶望へといざなう、いつものあの悪夢を。
(・・・これが)
意識がゆっくりと集束していく。暗い岩壁、揺らめく篝火、しんと冷たい空気…
眠りにつく前と何ら変わらぬそれらは、しかしひどく新鮮なものと目に映った。
あたかも、生まれて初めて目にするかのように。
(・・・これが、進化の・・・)
「ようやくお目覚めか?」
不意に、冷たく嘲るような声が響いた。
声のした方に視線を向けると、玄室の入り口にもたれるようにして見知らぬ男が立っていた。
否、その男には見覚えがあった。
数度瞬きをし、ゆっくりと起きあがろうとして、そして気付いた。
意識はほぼ覚醒しているが、体が重く痺れて動かない。
(・・・進化に体が馴染んでいないのか?)
その困惑を見透かしたのか、男が低く笑った。
「何がなんだかわからないって顔だな、ピサロ」
名を呼ばれて、ピサロはようやく自分の名を思い出した。
そして彼が誰なのかを。
「勇・・・者・・・」
喉は知らぬ間にからからに渇いていて、まるで千歳の老婆のような嗄れた声しかでなかったが、それでもピサロは彼を呼んだ。
自分を殺しに来た男を、自分が真っ先に殺さねばならない男を。
つかつかと、彼は臆するでもなく自分に近づいてきた。進化の秘宝でおぞましい怪物になっているであろう自分に。
(動けぬと見くびっているのか?・・・愚かな)
動けずとも呪は唱えられる。炎の吐息も凍てつく嵐も、望めば放つことができるだろう。
勇者は、ピサロを冷たく見下ろしていた。その腕になにか光る物を携えて。
(・・・何だ?)
「哀れだな、ピサロ」
静かな声がピサロの耳を打つ。
勇者は横たわったままのピサロの眼前に、繊細な造りの腕輪をかざして見せた。どこか見覚えのある形。
「お前は謀られたんだよ。…紛い物の進化を遂げた気分はどうだ?」
(謀られた、だと?)
そこまで考えた所で、びくり、と、腕が震えた。
ようやく動くようになった左手をもたげると、ごとりと音が響いた。
見れば、ぼろぼろに腐食した腕輪が手首から抜け落ちて転がっていた。
(何だと?)
この後女体化に進む
↓
へぼ〜んぬ
↓
(゚д゚)マズー
何事もなかったかのようにフツーにヤる
↓
オチが思いつかない
↓
(゚Д゚)激マズー
…ご指南ご意見叱咤等どうぞよろしくお願いいたします(へこ…)
699 :
風と木の名無しさん:02/01/21 18:57 ID:DAGzIECJ
>>869アナルを責められないと立ちません!?
40歳、175cm、72kg。
ウケ一筋30年女知らずの私…
ウケの年増は惨めよねえ?最近、男日照りで(^^;
ああ、誰かこの正月7日間監禁して、アナルのヒダヒダが締まらなくなるほど、バッスン、バッスン、シテ
700 :
488:02/01/21 21:45 ID:VIqRuT+v
>>698 両方書いてみるのはどうだろう?
オチは後からついてくるさ!(無責任)
701 :
(++):02/01/21 22:57 ID:mwpfFJwg
>>698 ここは是非女体化の方向でヨロシク!(女体化好き)
女体化・・・・(;△;)
お願いだから名前欄とか出だしのとことかに大きく女体化って書いておいてね。。。
う〜、ヤオイスキーな漏れでも女体化とスカトロだけは苦手なんだが・・・(;´Д`)
702に同意、名前欄のとこに注意書き頼む〜 飛ばすから(w
女体は好み分かれるだろー・・・いえ、私はマンセーです。やっちゃってください(w
【675からの続き】
ほんの一瞬だったが、ユーリルが顔を背けるより先に唇は離れた。
「な、にを……」
咄嗟に言葉が出ない。ピサロはさあ、と首を傾げた。
「ふざけるな」
「ふざけてなどいない。抱きたくなった、それだけだ」
ユーリルは混乱した。怒りや戸惑いより先に、羞恥で顔が赤くなる。
「離せっ」
激しくもがくとピサロは僅かに呻き、戒めていた手を離した。
その時はじめて、ユーリルは自分の右手がピサロの胸をひどく傷付けているのに気付いた。
幾本もの血の筋が魔族の白い肌を染め、ユーリル自身の手もぬるりと血塗れている。
「あ――――」
ユーリルは青ざめた。
いや、何を気に負う事がある?もっともっと酷く痛めつけないと駄目じゃないか。
違う。そうじゃない。
「……怖いんだ」
憎しみに囚われるのが。憎しみを失うのが。自分を駆り立ててきたのは、憎しみだったはずだから。
ユーリルの呟きを聞き、ピサロは静かな声で言った。
「わたしはお前に答えを与えてやれぬ」
ピサロの銀灰の髪が再び頬に触れる。
ユーリルは拒もうと思った。
だが、思うだけだった。
まだつづく…(しつこい)
707 :
626:02/01/22 08:03 ID:Tpc+J/xC
うん、イマイチ(笑
626さん、は、早く続きを…ッ!(;´Д`)ハァハァ
これじゃ生殺し状態ですYO…
さっきよりも、ずっと艶めいた口付け。
唇を割って入ってくる舌に、ユーリルは思わず身を引こうとした。
それを察したピサロが、やや強引に抱き寄せる。
口内を犯すそれは歯列をなぞり、やがて強張ったユーリルの舌に絡み付いた。
「ん、ぅ―――」
確かめるように優しく吸われると、後頭部が痺れるように熱くなる。
そのうちに息苦しくなってユーリルは短く呻いた。
ピサロはそっと唇を離したが、名残るように糸が引く。
「下手だな」
下手も何も、経験が無いのだからどうしようもない。
赤くなって睨みつけるユーリルをよそに、ピサロはまた口付けた。
だが今度はそのまま唇を滑らせ、柔らかな耳朶を噛んだ。
「……っ……」
熱い息のくすぐったさにユーリルは身を竦ませた。
ピサロは片手を少年の背中から離し、その胸元に移動させた。
弄る指は焦らすように臍の辺りまで下りて脇腹を這い、その間も唇は耳元への愛撫を続ける。
慣れない快感とはいえど、ユーリルは若い。また、ピサロも巧みだった。
成熟期の身体は否応無く反応した。
「ぁ……あっ、」
嫌だ。
ユーリルは身を捩ったが、力が入らない。却って抱きすくめられる。
淡い色の上着にピサロの血が紅く染みた。
一瞬その色に見入ったと同時に、下腹部を撫でていたピサロの指が衣中へ滑り込んだ。
誰にも触れられた事の無い、その場所に、直に指が這う。
「―――!」
びくんとユーリルの腰が跳ねた。
まだつづいたりして
すいませんまだ続きます…でも今日はとりあえずここまで。
>708
生殺しにする気は毛頭ありませんが(笑
書くのが遅いうえに私用が多いもんで…すいませぬ
ここはお絵描きも可なんですか?
最後まで書けたら何か絵もアプしたいのですが、
どなたか良いアプローダーご存知でしたら教えてもらえないでしょうか?
>711
行けないんだけど・・・
>700 498さん
無責任ですよう!(´Д`)(+-0)
>701 (++)さん
女体化スキーの方ですね!(チョトうれしい+1)
>702さん 703さん
ご、ごめんなさい!(><)(へこへこしつつ-2)
>704さん
女体化マンセー!(><)(握手しかねない勢いで+1)
>705さん
そっちに書くと、チソコと頭に血が上った人たちが悲しいことになりそうなので
止しときます…(イツカノマールエロカキニイコウ…)
プラマイ0…と、とりあえずノーマル801を書かせていただきます…
で、その後、余力があったら女体化も書かせてください…(へこり)
名前欄にきちんと書いておきますので。
717 :
626:02/01/23 02:01 ID:vlpOM9N1
わお、ギコガードさんありがとうございます!
こんなのあったんですねぇ。
あ、でもヤオーイな絵はちょっとマズイのではありませんか?(;´∀`)
(何?)
ピサロの目の前で、腕輪は千年を経た石塊の様に、さらさらと風化していった。
永久不変の魔力を持つ黄金の腕輪がそうなることなどありえない。
紅い目が、驚愕に円く見開かれた。
「わかっただろう?」
勇者の指が優しくピサロの頬に触れた。
「偽りの進化は、お前の力の全てを奪い去った。…お前はもう、ヒトにも劣る存在なんだ
よ」
馬鹿な、とピサロは叫びたかった。
しかしそれが抗いようのない事実であることを、崩れ落ちた腕輪が示していた。
頬に触れていた勇者の指が、腕輪の残骸に見入るピサロの顔を引き寄せた。
促されるままに上向いて、そしてピサロはようやく気がついた。
深淵の瞳がピサロを映していることに。
ピサロは、その瞳を知っている、と思った。
決して癒されぬ傷を負った者の瞳だ。かけがえのない全てを踏みにじられ、奪われた者
の瞳だ。世界の全てを憎み、呪う者の…空虚を孕んだ、瞳だ。
それならば。
「私を、殺せ」
ピサロは目を閉じ、そう囁いた。
「………何を言ってる?」
感情の抜け落ちた言葉に虚を突かれたのか、勇者が訝しげに問いかけた。
「お前の大切に思う全てを奪ったのは、この私だ」
だから、と、その先は言葉にせずに促した。
私を殺せば、お前の憎悪は終わる。
私が死ねば、全ての憎悪が終わる。
「それで?お前を殺してどうなる?」
ピサロを映す闇が、笑うように撓んだ。
「俺にはもう何もない。お前が奪ったものは、何をしたって還ってこない。………もう二
度と、永遠に」
だから、と緑の闇が更に深く歪んだ。
「飽きるまで、生かしておいてやるよ」
改行失敗でカコワルイyo…
FC3の冒険の書と一緒に逝ってきます。
>717
そこ、ウチの鯖だから問題無いでつ。
やおい絵、楽しみにしてます(´Д`)ハァハァ
>720
逝くくらいなら続きを激しくキボーン!
飽きるまで攻め続け…ぐふっ。
ピサロのその肌は驚くほど白いのに、唇も、指も、熱かった。
硬さを増すそこに絡みつく指は、確実にユーリルを快楽の果てに追い立てた。
ユーリルはピサロの肩に顔を埋めた。堪える唇の端から喘ぎが漏れる。
「……ぅん……っ、く……」
敏感な部分を優しく擦りあげられる度に、痙攣するように背中を反らせた。
仰け反るユーリルの喉にピサロは舌を這わせ、甘噛みする。
「あぁっ……」
ユーリルは、自分がまた泣いているのに気付いた。
怒りも憎しみも妬ましさも愛おしさも全て、捨ててしまいたかった。
ただひたすら自分の感情が鬱陶しかった。
何が勇者だ。
僕は、弱い、ただの子供だ。
消えてしまえ。いなくなってしまえばいい。
ああ、そうか。殺したいのは―――――……僕だ。
……天空の王よ。
全てを識る者よ。
なぜ僕を罰しない。
許されぬ懸想に溺れる僕を。
殺せ。いつか本当の父を殺したように。
さあ、咎人を打つ雷があるのなら、僕を、
「……殺してくれ……」
答えはなかった。答えの代わりに、何度目かの口付けで唇が塞がれる。
吐き出された白濁は、ピサロの手を汚した。
(つぎで終わり!)
野営地まで戻ってきたユーリルを、ライアンは少なからず叱った。
無理もない、『少し歩いてくる』と言ったきり2時間以上経っていたのだ。
おまけに服の裾は泥だらけだし、胸元には血も滲んでいる。
「魔物にでも遭いなさったのか」
「いえ……その」
ライアンは咄嗟に言い訳を考えるユーリルを制し、火の傍へ促した。
「座りなさい。湯を沸かしますゆえ」
ユーリルは大人しく腰を下ろし、膝を抱えてライアンのする事を見ていた。
戦士の無骨な手が薬缶を火に懸け、木製のカップに茶葉を大雑把に投げ込む。
目は手元に集中したまま、ライアンは聞いた。
「あやつと何かありましたか」
あやつとは無論ピサロの事だ。ライアンは顔を上げてユーリルの目を見た。
「……随分と泣かれたようだが」
ユーリルははっと俯いた。泉でしつこいぐらい顔を洗っても、無駄だったようだ。
一瞬、全て話そうかと思った。自分が何をされたのかを。何を思ったのかを。
だが、仲間にとって自分は勇者だ。あんな世迷言を誰が聞くだろうか?
「いつか―――いつか話します」
ユーリルは嘘を吐いた。それだけ言って、目の前の火に視線を移す。
その微かに震える声にライアンはもの言いたげだったが、それ以上追求しなかった。
「よろしい、わかった。では何も見なかった事にいたそう」
カップに湯が注がれる。ライアンは香り立つそれをユーリルの足元に置いた。
「……ありがとう」
一口、口に含む。温かい。仲間の側に居ると心が安らいだ。
しかし、それと同時に胸に黒い不安がよぎる。
すべてが終わったら―――僕に何が残るというんだろう。
頭上の月はもう随分と傾いている。
ユーリルは夜が嫌いだった。
そしてこれからも、好きになれそうになかった。
725 :
626:02/01/23 06:46 ID:WMRLbHFM
ずるい…ずるいわ626さん…
文章あんなに上手なのに絵も素敵だなんて!!
ていうか626さんの本、欲しいし。
ていうかそれ以前にザオリク唱えていいですか?
626さん、(・∀・)イイ!すごく(・∀・)イイ!
725の二人で読み返すと更に萌えました。
お疲れ様でした、そしてありがとうございました。
ザオリク!
・・・626さん、カッコよかったよ。ライアンが登場する 一番最後の結び方も良かった。
絵も拝見致しました。これから、絵を愛でながら もう一回読み返すところです。
えーと、何にもお礼が出来ないけど、世界樹の葉 差し上げたい。。。感動をありがとう。
・・・やけぱちー@801さんのお話の続きが気になる!嗚呼 戻ってきて 素敵な語り部さん。
729 :
(++):02/01/23 15:18 ID:0In7Wvay
ライアン格好良い…♥
730
731 :
(−−):02/01/23 16:52 ID:Zfw6AO+v
??
716さん余力っていっても女体化書くんだろうな…鬱。
626さん、潤いをありがとうございます〜(むせび泣き)
ますますピ×勇萌え。み、見習いたい…!
>732
見たい人もいるのに、そう否定することないと思うなぁ…。
どんなこと書いたって、見たくない人はいると思うよ。
レス&ザオリク(+世界樹の葉)感謝いたします(笑
>726,727,728,729,733
レスありがとうございます〜。書いた甲斐があります(´∀`)
需要さえあればまたピ×勇を書きたいですが…。
勇者視点はネガティブ過ぎるので、ピサロ視点ででも(エロだけになりそうだ(笑)
ライアンさんは、まあ、保護者みたいな感じで(何)
でも今しばらくはまた色んな方のお話に萌えたい(笑 楽しみにしています。
ピサ勇マンセー!
626さん萌えー!!
738 :
sage:02/01/25 09:33 ID:sALncrsY
勇ピ または ピ勇のヤオイっぽいイラストは
どこで拝めるのでしょうか?オススメサイトなどもキボン
当方ネット初心者なので・・・
739 :
風と木の名無しさん:02/01/25 12:20 ID:WoT/LGoX
age
740 :
風と木の名無しさん:02/01/25 22:59 ID:WT9mEqUS
おいギコガードってもうやめたんかいな?
や、やめてない、やめてないヨー!
ちょっと忙しくてペース落ちてるだけ!
744 :
742:02/01/26 13:47 ID:6iyu3Wxz
DQ主人公受派ドーメーとかなんだかに一枚ピ勇絵(本人談)があった。
745 :
742:02/01/26 14:19 ID:gJk4Bghp
訂正。
今無いっぽいね。昔飾ってたのに。
ピ×勇サイト無いよね…。
てなわけで現在、自力でサイト作ってます。こうなったら自分で動くしかない(;´д`)
>>626以降の自分の小説を加筆修正してアプしたいけど、いいもんなんでしょうか?
掲示板に書き込んだ時点でダメなのかな。
>626さん
>加筆修正
いいと思うよ。
っていうか是非やって下さい〜!
サイト、楽しみにしておりまする。
748 :
むはあ:02/01/26 21:59 ID:E0IsPKs+
当方40歳、175cm、72kg。関西在住。
ウケ一筋、女知らす。
ヒダヒダ10段階以上、熟々に熟れたアナル全開です!
この正月誰かやりまくってーっ
私も現在自力でピ×勇サイト作成中。
626さん握手!
750 :
:02/01/27 00:54 ID:kWbbqUYM
まあまあ、マターリいきましょ。
>749
同志〜、握手握手!
>747
開設したらここに報告にきますね!
753 :
738:02/01/27 04:19 ID:Kd7WE9AY
皆さんご親切にどうもありがとうございます
素敵なサイト様ばかりで感動いたしました
他にもがんばって探してみます
あと 626様のサイトがすごく楽しみです
あのーあのー658のつづきが気になっています…
栗不途ヘタレ攻の繰り勇マンセー
話を聞き終えたマーニャはうんうんと頷きながらグラスを傾けた。
「あたしにはソロの気持ち、わかる気がするなー」
「そ、そうですか、流石ですね」
「うん、あたしとミネアにも兄貴分っつーか、お兄ちゃん代わりの人がいたからね……。やっぱりさあ、お兄ちゃんにはシャキッとして欲しいものなのよ」
「私、シャキッとしてませんか……」
「あ、いやいや、そんなことないんだけどね! でも、確かにちょっと頼りないところはあるかな……。だいたい、ソロが呼び捨てにしてるのに貴方がソロさんってのもねぇ。ここは一発ガツンと『おいソロ、なんだその態度は!』くらい言ってみれば?」
マーニャの提案をクリフトは慌てて首を振り拒絶する。
「いくら年若いとは言えソロさんは伝説の勇者! 呼び捨てにするなんて畏れ多いです!」
「……はぁ。いや、別に呼び方どうこうは大したことじゃなくて、要はクリフトがもっと男らしくすればいいのよ。ソロが憧れるようなお兄さんにならなくちゃ。あんまりあの子を失望させちゃダメよ」
「憧れ、ですか……」
「抵抗あるなら、尊敬でもいいわよ」
「ソロさんが私に憧れることが出来ず機嫌が悪いだけなら、ここまで悩むことも無かったのですが……。あの、これから話すことは絶対他言しないと約束していただけますか?」
マーニャは「何だか面白そうな話になってきたわね」と顔には出さずほくそ笑みながら頷いた。クリフトはマーニャの側に寄り、躊躇いがちに小声で話しだした。
あ、ゴメン失敗! 前のヤツ貼っちゃった!! 忘れてくれぇ!
昨晩のことである。
就寝中、ふと枕元に人の気配を感じクリフトは目を覚ました。とは言えまだ眠気は強く、瞼を薄く持ち上げただけのことで、いつもなら再び微睡みに落ちてしまうところだったが、聞き覚えのある声が彼の意識を留めた。
(ああ、誰かいると思えばソロさんでしたか……)
何故離れたベッドで眠るはずのソロがクリフトの枕元に立っているのか、ということすら疑問に思わずそのままもう一度眠ろうとして、クリフトは驚き身体をすくめた。
「まぶたの上と下は一つに。すべての生ける物は、母の腕の中のような安らぎの園へと、とく眠れかし……」
あろうことかソロは、眠っている筈の自分に向けて更にラリホーを唱えているではないか!
だが、気付いたときはもう遅かった。クリフトが身を起こすより先にソロの詠唱は完成し、放出された魔力が激しい睡魔となってクリフトを襲う。
必死に抵抗を試みるが、昼間ならともかく寝起きのクリフトにソロのラリホーに抗える筈もなく、得体の知れない不安を覚えながら、意識を失った。
どうしてだろう。視界に入ることさえなかったのに、眠りに落ちる瞬間、確かにクリフトにはソロが口元を歪め笑っているのがわかったのだった。
「そ、それでどうなったの……?」
息を飲み彼の言葉を待つマーニャに、顔を見られないように深く俯きクリフトは答えた。
「朝、目覚めると……、その、あ、あれです、む、む……」
「む……?」
「夢精していましたっ」
予想通りの展開にマーニャは口に含んでいたブランデーを霧状にクリフトに噴射した後、どゅへへへへ、ぶへぁはは、と奇怪この上ない声をあげ、カウンターを平手で叩きながら笑い転げ、あげく椅子からずり落ちてしまった。
クリフトは拭く物がないので手の平で顔を擦りながら、マーニャに対して憤慨する。
「マーニャさん! 笑い事ではないのです!! これは不肖クリフトの、貞操の危機なんですよっ!」
「だあっはっはっは、ご、ゴメンゴメン! でもさ、危機も何もあんたもうソロに一本抜かれちゃってるじゃない!」
「……や、やはりこれはそういうことなのですか!?」
「そ、それ以外に何があるっていうのよ。ははは、ソロも案外サイコなとこあるわねぇ」
「さ、サイコッ!?」
恐怖に身をすくめたクリフトの様子にマーニャはようやく笑いを収め、背筋を正すと手持ちの手巾でクリフトの顔を拭いながら優しく微笑んだ。こうした表情で語る術は彼女の得意とする処である。
「ソロはあなたのこと、本当に好きになっちゃったのね。でも、まだまだひねくれ坊主だし、拒絶されるのも恐いもんだからそんな屈折した表現の仕方になっちゃったのよ」
「わ、私は一体どうすれば……」
「んー、ソロも毎晩はしてこないと思うから、今日は部屋に戻って眠るのがいいんじゃないかな? 絶対に、クリフトが気付いていること、勘づかれちゃだめよ。大丈夫?」
「そ、それがですね……」
うん、とマーニャが首を傾げたと同時にクリフトが呟いた。
「実はここ数日、続けて夢精しているのです……」
マーニャはもう一度、椅子からひっくり落ちた。
ギコガードさん最高!続き期待!
ギコ様、お待ちしておりました・・・
ギコ様、あいかわらずステキですぅ。
ギコガードさん、ゲームブックの呪文持ち出すとは…通ですな(w
続き期待してます〜〜
ボクと魔王のサマ王子にメロメロ・・・。
ゲームプレイ中は「この役立たず。」とか思っていたのに
今じゃかわいくてしかたない。
早くの再開きぼーん・・・でも連載中のもイイ!
>>763
禿同。
ギコ様。
ボクと魔王のサマにそろそろハァハァしたい。
再開キボーンヌ!!!!
ギコ様、勇クリ楽しみにしてます!!
うっうっ「ボク魔」……
サマルたん……竜ちゃ〜ん(泣)
その後、クリフトは散々にぐずった挙げ句、マーニャに子供の様になだめすかされ、ようやく部屋へ戻る決心を固めた。突然に行いを変えてはソロに変に思われるということは彼自身、理解はしていたのだがそれを実行に移すとなるとそれなりの覚悟が必要だった。
「まー、命を取られる訳じゃないし、気を落とさないで、ね?」
「はぁ……。もう姫さまに会わせる顔がありませんよ。ソロさんもいっそ私が気付かないようにしてくれれば、こうまで悩むこともなかったのですが……」
「私が思うにね……」
マーニャはふと遠い目で天井を見上げ、ため息を吐くようにほうっと洩らした。
「きっと……ソロは気付いて欲しかったのよ……」
これも当然、彼女流の演出である。
クリフトは神妙な面持ちで彼女の言葉を受け止め、ゴクリと息を飲みソロの眠る(ハズの)部屋へと通じる階段を上っていった。
クリフトの後ろ姿を見送ったマーニャは口元に手をあてムフフと笑うと
「一体どうなることやら、楽しみだわぁ。茨の道でもお姉さんは応援してるわよ〜」
などとクリフトが聞いたなら卒倒するような独り言を呟き、上機嫌でステップを踏み踏み地下のカジノへと降りていった。
その夜のマーニャは彼女にしては珍しく大勝したのだった。
部屋に戻ったとき、そこではクリフトの想像していたものとは何もかもが違った光景が彼を出迎えた。
花瓶は割れテーブルは壊れタンスは倒れ、ベッドはマットが床に半ばずり落ち、まるで嵐が通り過ぎたかの様に部屋は滅茶苦茶になっている。
そんな中、隣室で眠る筈のアリーナが寝間着のまま一人立ちつくし泣いているに至ってはクリフトの頭の中はすっかり真っ白になってしまった。ソロのことなどすっかり忘れ、慌てて彼女の元へと駆け寄る。
「姫さまっ! ご、ご無事ですか!? これは一体……」
「……さっき、寝てたら隣から物が壊れるようなすごい音がして、あたし様子を見に来たの……。部屋に入ると、ソロが暴れて部屋中の物を投げたり壊したりしてて……」
「そ、それでソロさんは!?」
「わかんない……。何かクリフトのこと汚く罵って、部屋を飛び出していったから……」
必死に涙を堪えそれだけ言い終えると、アリーナは再びしゃくりあげてしまう。クリフトは彼女の肩に手を置きたい衝動に駆られながらも、ぐっと拳を握りしめ自分を抑制した。
「わかりました。姫さまはもう部屋に戻ってお休み下さい。私はこれからソロさんを探しに参ります」
アリーナを残しクリフトが部屋を出ようとドアノブを掴んだ時、柔らかな衝撃が彼の背中を襲った。すぐに彼女の体温が、次いでアリーナに衣服を掴まれる感触。
「行かないで……」
嗚咽に詰まった声でアリーナはそう言った。
「ソロのこと、わかってるんでしょう? ……あの子、変よ。男同士なのに、クリフトのこと好きなのよ。だから……」
だから? クリフトは身じろぎ一つしないでアリーナが続けるのを待った。それは、彼の期待した以上の言葉だった。
「ソロなんかに渡したくない……。行かないで……」
勇クリなのにクリアリ・・・
さすがギコ様!続き激しく希望!
770 :
(++):02/01/30 18:17 ID:zQYeOC2C
>768
アリーナが滅茶苦茶カワイイ…♥
私がクリフトならソロはさておきとりあえず襲う(野獣)
妬きアリーナかわいー♪(w
いい具合にこんがり香ばしく。(謎
772 :
風と木の名無しさん:02/01/30 21:38 ID:LOg6Z7QW
今週の画像ない?
こ、これ勇栗だったんですか?
テキーリ栗勇だと思って読んでいました。
いつもレスありがとう!
最近忙しいもんでレス怠けちゃうけど、すみません…。
えーと、これは一応クリ勇になるのではないでしょうか…?
精神的には勇クリで(´∀`)
これが終わったら魔王の続き書くよー。
わ〜い、たのしみ〜
そして今連載中のも続き、たのしみ〜
「好きなの、クリフト……」
クリフトは唇を噛み逡巡し、ついに意を決し振り返るとアリーナを力強く抱き締めた。そうすれば、涙に揺れる彼女の身体を止められると思った。
「姫さまっ」
「お願いクリフト……、キスして……」
そんなこと、お願いされるまでもない。いや、それだけで済むはずがないのだ。
熱く唇を重ね、二人無心に互いを貪りあう。クリフトが押し切る形でバランスを崩し、半ば床に落ちているマットに倒れ込んだ。その拍子に完全に床に落ちきったマットの上に二人は場所を移した。
クリフトがアリーナの前髪を撫でつけその可愛らしいおでこにキスをすると、彼女は再び大粒の涙を零した。だけど、クリフトはもう慌てたりはしない。
「好き、好きなの……クリフト、好き……」
クリフトは微笑み、彼女の目蓋に口づけアリーナの涙の味を知った。時に浅く時に深く舌を絡めるキスをしながら、手をアリーナの胸元へと伸ばした。薄手の衣越しに彼女の小振りな乳房の感触が掌に伝わる。
「んっ」と小さく洩らしたアリーナの吐息がクリフトの顔にかかった。声が聞きたい、そんな欲求が更にクリフトを駆り立てる。まるでいつもの自分ではないようだと、クリフトは自らの秘めた積極性に驚いていた。
「いいですか……姫さま……」
彼女に覆いかぶさるクリフトの問いかけに、アリーナはコクンと頷き目を閉じた。これから来るだろう苦痛に身構えているようでもあり、少女が夢見るようでもあった。
かつて無いほどに硬く張りつめた自身をアリーナの秘裂にあてがい、クリフトは一息に想い人を貫いた。狭い膣壁が彼を押し返すのに逆らい、アリーナの中に動かず留まり続ける。
言い知れない充足感と快楽と罪悪感とに胸を満たされ、クリフトはアリーナに唇を重ね彼女を慰め愛を囁こうとした。が、それより先にアリーナが口を開いた。
「いっ……痛ぇ……」
「も、申し訳ありません……。なるべく早く済むように努力したのですが……」
すぐに彼を許す言葉が返ってくると思っていた。だが、アリーナはしかめ面でクリフトの肝を冷やす発言をした。
「くっそぉ……、女ってこんなに痛ぇのかよ……」
急速にクリフトの顔から血の気が失せてゆく。そういえば、この責めがましいしかめ面はどこか見覚えがある表情ではないか! 慌てて陰茎を引き抜こうとして、クリフトはアリーナの両足でがっしりと挟み込まれ、身動きがとれなくなった。
「おいこら、勝手に終わろうとするんじゃねーよ!」
そう言ってアリーナは、いやソロはクリフトを挟み込んだまま腰を動かした。こういう時、男の身体はなんと正直なのだろう! クリフトは未だに快楽をもたらす節操無い自分のモノを恨んだ。
「そ、ソロさんなのですか!? これは一体……!!」
「あー痛えっ!! バーカ、お前んとこの国宝使っただけじゃねーか!」
「ま、まさかそんなっ……うくっ」
チラリと目線を荒れた部屋の隅にやれば、そこには忌々しい変化の杖が物言わず立てかけられていた。
「ああ、どうして」クリフトは悔やむ。
さっきまで宿屋の一階に居たのに、どうしてソロが自分に気付かれずどこかへ行くことが出来ただろう。泣きじゃくるアリーナを前に、その程度の矛盾にさえ気付くことが出来なくなっていたとは──。
Boys be anxious!楽しみにしてます。
今夜も 続きが読めて嬉しい。 アリーナかと思っていたのに驚きです。
変化の杖とは。ソロ扮するアリーナの豹変振りが おもしろいですね。
毎回、色気のある文章で とても愉しませて頂いてます。感謝
779 :
(++):02/01/31 12:57 ID:9B3rR7MU
アリーナじゃなくてソロだったのね…
あー、でも口の悪い勇者かなりツボ…♥
身体は栗勇でメンタル勇栗って超ツボなんですけど……
期待していた展開で萌え萌え…
ガードの文体はとても折れの肌に合うYO!
がむばれsage
自分はてっきりモシャス使ってるとオモタYO!
あれ..?PS版は勇者モシャスなかったんだったけ?
Wの話もいいけど、ここはあえてテリデュラをキボンヌ
どーよ?これ
>>783 テリデュラて。
いや、人の趣味に口出しすまい・・・。
>>783 ローマ数字を使うのはヤメテネ。?にしか見えないのよ。
789 :
783:02/02/04 16:36 ID:v46ep6iY
>>786 リバも可。
ピサ勇と似たようなもんでしょ
Boys be anxious!続きまだですかー。
焦らさないで…(;´Д`)ハアハア
焦らすのもテクニークのうち・・・。待ち焦がれた分だけ官能は高まると思われます。
>791
そんな計算はしてません。忙しいから書けないだけー。
待ってくれてる人には申し訳ないです。
795 :
レイン:02/02/05 17:40 ID:VX8x944X
がーッ(悲鳴?)
やっと第二志望の受験終わりました。つか第一志望の受験日遅すぎ・・・(あと一ヶ月以上)
とりあえず、近いうちに例のを復活・・・させたいッスけど・・・
あれ、次か次くらいでとりあえず終わり、です。あのまんまじゃ鬼畜エロ続くだけッス(死)
次は優しいのを!もしくは心に響くのを!(爆)
>>777 ギコさん最高ッス・・・忙しい合間にご苦労様。頑張ってくださいッス!
>>795 グハッ!!!!後1〜2回で終わりなんすか!!??
めちゃくちゃサビスィ・・・。゚(゚´Д`゚)゚。
レインさんの小説は鬼畜でも心に響きまくりでしたよ。マジデ。
少なくともあたしにとっては。でも最後まで
応援してます・・・。頑張ってくだしゃい・・・。( TДT)
いつまでもあたしの中の最高エロ作家っすよ、レインさんは(*・∀・*)
つーかレインさんの小説マンガにしたいっすよ・・・。(;´Д`)
>>796 ままままままじすか??!!
キボン!!!超キボーーーーーーン!!!!!!!
レインさんとボーンフリーさんがタッグを組んだら
これ最強。向かうところ敵なしだ。
ID、ヤゴイかな。惜しかった。
とりあえずトリップ付けてみることにしたり(でももっと良い奴が欲しいさ、そりゃ)
>>796 ぐはぅッ(レインにかいしんのいちげき!)
そんなほめ言葉・・・俺にはもったいなさ過ぎるッス・・・
もっと適度に投稿し、もっとベリグーな作家は山ほど居るのですから・・・
最後まで頑張ります。有り難うッス!
しかし・・・漫画ですか・・・ふふふふふ・・・いつでも協力いたしますぜ!
・・・そんなこと言ってるヒマあったら書けってか(死)
「バギ! イオナズン! パルプンテ〜!」
頭に浮かぶ限りの攻撃呪文を唱えながら、あきなは町はずれの道を走っていた。ロクに舗装されていない雑草だらけの岩畳、そして迫り来る魔物達。
けれど、そんな奴らは余計あきなの怒りを引き出すだけだった。今の彼女の胸にあるのは、多大な怒りと僅かばかりの、本当に僅かな心配と不安のかけら。
時折拾得していない呪文を唱えるときもあるが、大抵は魔物を蹴散らしながら彼女は進む。怒りの元凶へと。
「ア〜レ〜ン〜、帰ったらタダじゃ済まさないんだからね〜!」
・・・などと叫びながら。
サラサラと、どこからか音が聞こえる。
風に流れるような、か細い音。
(これは・・・何の音?)
クッキーは、無意識のうちにあたりを見回す。
そこは、世界中の空白を集めたような空間。白くて、透き通るような光。
その中心、彼の正面に、それはあった。
──古の書物で見た、世界樹。全ての命の源、母なる樹。
世界樹のどっしりとした幹から幾筋にも分かれた枝、その先に付いている葉が風に揺れて、優しい音色を紡ぎ出している。
・・・ああ、あれが世界樹の葉か。クッキーは心の中で呟いた。欲しくて欲しくてたまらなかった、渇望の矛先。
今なら、手を伸ばすだけで届きそうな気がする。今なら、あれを手にして、口に入れて、飲み下し。
力が欲しかった。自分だけでなく、アレンまで傷つける、心に残酷な言葉を刻みつけるハーゴンを倒す為に。
道のない道を歩いて、世界樹へ近づく。風は無い、けれど何かがクッキーを後押ししている。世界樹の枝が、葉が揺れている。
ふいに、まるで自ら差し出すように、枝が彼の前へと垂れ下がる。そこには、一枚の葉。
「これを・・・僕に?」
訪ねると、まるで頷くように葉がなびく。サラサラと、優しい囁き。
『あなたは、勇者の子孫。こんなところで倒れているわけには行かない。きつい言い方かもしれないけれど、今は立ち上がって戦って。大切な仲間達とともに。安らぎへと向かって』
『今は戦って』
『平穏のために』
大地に響くような、そんな声が聞こえた・・・気がした。
けれど、実際にそう言っているんだろうな、という気もする。
小さく頷き、クッキーは輝く葉へ手を伸ばした。
>>800 うおああああああああああああkああ2jっっっ!!!!!!
マジデですか!!?マジデ描いていいんすkaああああああああ!!!????
冗談やネタじゃなくてえええええええええ??????????
もしOK出して下さるのなら明日から描いていきますがいいっすか!!!!???(;´Д`)ハァハァ
あたしは今も昔もレインさん一筋っす!!!( ゚∀゚)
小説の再開と2重に嬉しすぎて泣けてきた。゚( ゚`ДЭ
>>797-798 アリガd!!!!ヽ(`Д´)ノ ウワァァン
>>802 いや、泣かないで泣かないで(爆)
冗談でもネタでも無しに。ってか、むしろこっちが泣けるッス。このへたれにもったいなさ過ぎるって・・・
しかも早速明日って・・・申し分けなさすぎるんですが、よろしければ是非っ(微妙に矛盾)
小説は、できれば近日中、もしくは今日(再び矛盾)にでもケリ付ける予定ッス。最後まで宜敷ッス!
(だめだ、ティーダ口調が抜けない・・・)
ぴくり、と彼の指が動いたのを、ハーゴンは見逃さなかった。
今まで散々蹂躙され、精神を冒され、誇りを失い、心を手放したサマルトリアの王子。敵に襲われれば真っ先に戦闘不能になっていたような弱々しいこの男が、ハーゴンの呪術に逆らっている。
信じがたい、と同時に、僅かな期待が生まれる。まだ楽しませてくれるのか、自ら闇へと堕落するのか──と。
しかし、それとは裏腹に、クッキーはみるみる力を取り戻しているように見える。今まで皺だらけのシーツの隙間から見えていた、まるで人間のものとは思えないほど青白かった彼の皮膚が、再び赤みを増す。
「もしや・・・!」
瞬時にハーゴンは判断した。この生命の輝き、蘇る命、見覚えがあった。
「世界樹・・・!」
──ちっ、これはやっかいなことになった。まさか、あの独活の大木が自ら動き出すことが・・・いや、こいつらは勇者の子孫。万が一のこともある。どちらにせよ、今は長居は無用だ・・・。
光が満ちた。あの、白い世界の光。それに飲み込まれるようにして、ハーゴンは姿を消した。
全てがどこかで分かっていたのかもしれない。漠然と感じた不安。けれど進む時間。それは、世界樹の導き。
ぼうっとしながら目を開けて、あたりを見渡す。もう白い光はない、あるのは薄汚れたシーツと衣類と眠っている仲間。
「アレン・・・」
どこか安心して、クッキーは彼の名を呟く。愛おしい仲間。もしかしたら仲間以上かもしれない、その存在。眉根を寄せ、機嫌悪そうな顔をしながらベッドに横たわっている。変な術はもう無いみたいだ、と思うとほっと息を付く。
散々な目にあった。まだ体がだるい。でも、これも乗り越えなければならない試練。大丈夫、仲間がいる。彼ら以外にも見守っていてくれる人がいる。邪悪な敵を倒すまで。安らぎを見つけるまで。
そう安心すると、少し眠くなってきた。ちょうどいい、ここはベッドの上。少し寝心地は悪いが、しょうがない。なんだか胃がむかむかして、熱っぽい。少し頭痛もする。布団を引っ張って、横になって・・・・・・
「アレ〜ンッ、クッキー!! あたし一人じゃ無理って言ったでしょー! さー、世界樹の葉を取りに行くわよー!」
思いっきり声を上げて、あきながドアを開け放った。むんっとした空気が、澄んだ風に乗ってあきなに降りかかる。嫌な臭い。どこかで見たような光景。裸の二人。思わず呆然となるクッキーと目があった。
瞬間。本当に瞬間だった。
「あたし一人危険な目に遭わせて置いて、二人でお楽しみってコト!? 信じてたのにっ! パルプンテ〜!!」
何をどう信じていたのかは分からないが・・・あきなの呪文に呼応して、流星がクッキーに降り注いだ。
「わぁ〜〜〜っ!!?」
どこどこっ、と床やら天井に穴が開いていく。そして、そのうちの一つがクッキーに直撃した。意識だ遠のくのを、はっきりと感じる。
仲間を信じているから、どこまでも進める。
だから、彼の受難は終わらない。
書き始めた時、「こいつぁまともな終わり方しないな」と思っておりましたが、事実しませんでしたな(死)
とりあえず、世界樹が微妙な方向に導きつつ、終了です。こんなラストでごめん。思いっきり期待を裏切りつつ、逝ってきますハイ。
馬鹿だ・・・トリップミス(死)
>レインさん
乙カレーっす!!!!!!( ・∀・)つ旦~~マァチャデモノメ
最後まで美味しく堪能させていただきました!!!!!
これでこの世に未練を残すコトが一つなくなりました(・∀・´∀`・∀・)ウッフッフー
もし完成とかしたらお知らせしますので!!!!!!
トイッテモイツデキルカワカラナイノデスガ・・・(-_-;)
レインさん乙カレー!! お腹一杯楽しませていただきました。
クッキーたん(;´Д`)ハァハァ(´Д`;)ハァハァ
また書いてください(藁
レインさんおつかれーーーー!
わたしもサマルスレからずっとあなたを待っていたのよ!
(宿題かわるよー!って叫んでた)
ほんとうにほんとうにおつかれ!
受験明けたらまた腕をふるってくだされー オー神よー
某所にピサ勇カテゴリ追加されたよー
茨道じゃないって。そんな勇ピサと差無いよー。
じゃあ本当の茨道でピサロ×クリフトが見たい・・・
誰か書いてくれないかな
>>812 わぉ、これぞいばら道ですねぇ。でも密かに興味あったりして。
お告げ所とか聖堂とかでの反応が正反対なんですよね、この二人。対極カプって萌えます。
クリフトがピサロを律儀に「さん」付けで呼ぶのもポイント高し。
お久しぶりです626です。
モノは少ないですがピサ勇サイトオープンしました。
探して遊びに来てくだされ〜
↑のお知らせがある前に、某所から早速
飛んで拝見してまいりましたよ626さん!
ピサ勇ってそんなに茨道じゃない、のかな?
816 :
812:02/02/08 01:11 ID:UmPyf28x
817 :
812:02/02/08 01:14 ID:cTrch506
>>813 よかった!ちょっとどんな反応くるか怖かったんですよ。
対極カプ萌え。本当に誰か書いてくれないでしょうか。
本当は自分で書きたいのに文才ないのが悔やまれる・・・
>>817 でも実は、ベホマラーとザオリクを共有しているので似た者カプかも知れず。(w
そういや、「戦う以外にデスピサロを止める方法はないのでしょうか」なんて
お人よしなこと言ってたなぁクリフトたん……。
デスピサロを「かわいそうに」とまで言ったのもクリフトたんだけではないかと。
>>818 あ〜それは言えてるかも。べホマのかけあいっこは見もの(w
>>819 人柄が表れてますなぁ。やっぱこのカプ見てみたい・・・。
さあ、盛り上がってまいりました(w
どなたか書きませんかピサクリ!!
……私は……マジで書けませんので。スマソ
こんなに盛り上がってるとは、ピサクリ!
どなたかいらっしゃいませんかね〜。
それともやっぱりこの組み合わせって書くの難しいんでしょうか・・・
決戦前夜。リバーサイドの夜は耳が痛くなるほど静かだった。
宿からそう離れていない水路の水際にピサロは立っていた。眠れないし、眠る気も起きない。
奴を玉座から引き摺り下ろすまで。その醜い首を叩き斬るまでは。
緩やかに流れる水面を見つめながら、ピサロは精神を集中していた。
クリフトはすぐにピサロを見つけた。すらりとした黒い影に近づき、遠慮がちに声を掛ける。
「ピサロさん」
隙もなく振り返る刹那、麗しい銀糸が揺れる。見事なものだ、とクリフトは見惚れた。
「何の用だ」
「あなたの為に祈らせてはもらえませんか」
ピサロは驚いた顔をした。紅い目が見開かれる。
「祈る?」
クリフトははい!と胸を張った。
「そうです」
「何の為に」
「言ったでしょう、あなたの為に」
ピサロは妙な表情になった。というか、明らかに迷惑そうな顔である。
「そんなものは、いらん」
半ば予想していた答えだったので、クリフトも折れなかった。
続く
おおっ!!きましたね!!やった〜!
これはピサクリ?それともクリピサ??
どっちにしろ楽しみです〜。続き希望!
ああ、神官モード萌え〜。
そしてお人よし。これ最強。(w
続き待ってます〜。
「もう他の皆さんへの祈りは済ませたんですよ。後はあなただけです」
「必要ない」
クリフトは食い下がった。
「生きるか死ぬかの戦いが待っているというのに。加護を賜らないのは……」
言葉が切れた。ピサロが笑っていたからだ。
「何かおかしいですか?」
「いや……魔族の王であるこの私に神の教えを説く者がいるとはな」
そう来たか。
クリフトはいつも肌身離さず首から下げている護符をピサロに突きつけながら言った。
「神はいのちある全てのものに慈悲をくださいます」
「そんな物を近づけるな」
「あなたは神に祈った事はないのですか?」
「ない」
「では神を信じておられないのですか?心に、かのお方の存在はないのですか」
ピサロは思案したように黙った。
ここで退いたら神官としての沽券に関わる。無駄な問答と思いつつもクリフトは待った。
言葉を選びながらピサロは口を開いた。
「私は神を信用しておらん。助けてほしいとも思わん。私が奴の事を考えるとしたら…
どうやって奴を陥れるか、そんな算段をしている時だな」
ピサロの口元はまだ笑っていたが、クリフトの少し悲しそうな顔を見て、それを消した。
まだ続きそう
「……お前のやっている事自体は否定しない」
ピサロはまた考えながら口を利いた。
「ただ私にそれが必要ないだけのことだ」
気を遣ったゆえの言葉であったろうが、やはり自分の信仰を否定されたような気がした。
クリフトは我慢できなくなって聞いた。
「あなたは何を信じていらっしゃるんです?」
「私は私を信じている」
揺るぎのない答えが帰ってきた。
「私は自分を裏切らない。偽りもしない」
ああ、何と自信に満ちたひとなのだろうか。クリフトは護符をまた服の中に収めた。
「……それもまた、あなたの信仰なのでしょうか」
「そう思うなら勝手にしろ」
「では、祈らせてください」
ピサロは溜息を吐き、片手で目元を覆った。
「……話を聞いていなかったのか?」
「よく分かりましたよ!だから勝手にさせてもらうんです」
もうちょっと続きそう
流石にピサロも語気を強めた。
「必要ないと言っている!」
クリフトも負けじと反論する。
「何でそんなに頑ななんですか?要は気持ちの問題です。
形こそ違えどあなたにも私にも信仰がある!祈る価値がある。私にはその義務も」
一気に捲し立てると、ピサロはまた溜息を吐き、諦めたように吐き捨てた。
「……勝手にしろ」
改めてピサロの目の前に立つ。
「では、目を閉じて」
少しだけ高い位置にある秀麗な顔にニコニコと笑いかけ、クリフトは言った。
ピサロはまだ不満そうな表情をしていたが、おとなしく瞼を伏せた。
その白い額に右手を当て、クリフトも目を閉じる。
ひとつ咳払いをして、祈りの言葉を紡ぐ。
「……父と子と精霊の御名において――――ぅ、わッ」
突然、右手を強く引っ張られてクリフトは体勢を崩した。
咄嗟に体重をかけた足も払われ、地面に倒れこむ。
仰向けられた身体は身動きが取れない。両腕を押さえ付けられていた。
何が起こったのか理解できないクリフトのごく近い視界に、銀の髪が舞った。
「あ、あの―――……!?」
開こうとした口は塞がれた。
ピサロの唇によって。
あと少し続く〜
いきなりの事で頭が空っぽになる。
次の瞬間、自分が何をされているか悟ると、クリフトは思い切り身を捩った。
だが膝を割って押さえ付けて来るピサロの身体に為す術がない。
「……!……ッ!」
口内に侵入してこようとする舌を拒もうと必死で顔を背け、唇を引き剥がした。
乱れる息の下で、クリフトは喘いだ。
「なんで――こんな……」
ピサロはもうそれ以上何もしてこなかった。相変らず組み伏せられてはいるが。
クリフトを見下ろす魔族の口から放たれる言葉は、何の抗議も認めない色があった。
「これでわかったか? お優しい神官殿。神を冒涜する事などこんなにも容易いのだ。
私はお前を犯すのに何も躊躇いはしない。奴に一泡吹かせられるならむしろ喜んでやる。
言うのはこれで最後だ、私には祈りも神の加護も必要ない。願い下げだ」
沈黙。
押し殺した声にクリフトは震えた。だが怖気づいた心を振り払い、言った。
「私はあなたが可哀相だと思う」
怒るかと思ったが、ピサロは少しだけ笑った。
「勇者も同じことを言った」
クリフトの視線を避けるようにピサロは立ち上がり、裾に付いた土を払う。
そのまま立ち去ろうとするピサロの背中に、クリフトは呼びかけた。
「私は――私は神官です。皆の幸せの為に祈り、助けるための……それが神官の誇りです」
ピサロは振り返らずに言った。
「神官にもいろいろ居る。……誇りを捨て、邪に染まったような者もな」
それがエビルプリ―ストの事であるのはすぐに分かった。
せいぜい死なないように神頼みに励むんだな、と捨て台詞を残してピサロはいなくなった。
クリフトは地面の上に座り込んで、ふと唇を押さえた。今頃顔が赤くなる。
穢れた口付けのはずだが、不思議と嫌な気分はしなかった。
祈ろう。それでもピサロの為に祈ろう。クリフトは思った。
はい、おしまいです。
お目汚しでございました…。失礼しました。
だってピサクリって接点無い(笑
オッツー!
十分萌えさせていただきましたvvv
ありがとうございましたーッ!(敬礼)
やっぱいいですよ、対極カプ!お人よし神官に激萌!!
うわーっ!うわーっ!すごいです!この2人でここまで書けるとはッ!
ありがとうございました!!萌えました。
・・・はまりそうだなぁ、コレ。
うわー!ピサクリ萌えました!!
すばらしい…感謝!
波にのって書いてしまいました。
注意:SS初挑戦です。しかもPS未プレイです。(重要)
それでもいいよ、という方はどうぞお目汚しにお付き合い下さい。
漆黒の闇。空には目の痛くなるほどの星。
聞こえてくるのは木々のざわめきだけ。
時折吹いてくる風が、そこに佇む男の銀色の髪を揺らす。
その男・・・ピサロは。星空を見上げていた。
何という理由もなく。ただ、一人きりで。
ふと、背後から足音が聞こえてくる。ピサロは目を閉じてその音に耳をすました。
「・・・何の用だ」
振り返ることなく、彼は言った。近付いてきていた足音が止む。
「すみません、宿からあなたが外に出ていくのが見えたので・・・」
やはり、と思いながらピサロはその男のほうに少しだけ目をやると、その場に座り込んだ。
「今夜は寒いですし、こんなところにいると風邪をひいてしまいますよ。」
「・・・余計なお世話だ。」
自分にこんなお節介をやくのは一人しかいない。
そう、神官クリフトである。
おおぅ、ピサクリ祭り!?(w
大歓迎でございます、お願いしますぜ先生!!(誰
彼は手にしていた明かりを地面に置くと、ピサロの横に腰を下ろした。
そして少し目を細め、微笑む。
「こんな時間にこんな所で、一体何をしていたんですか?」
「お前には関係のないことだ。」
普段から微笑みを絶やすことのない神官と、滅多なことではその冷たい表情を崩すことのない、魔族の王。
数多くいるパーティーメンバーの中でも、この二人が最も対極に位置しているということは、仲間たち全員の認めるところだろう。
「お前こそこんな所に何をしに来た。」
「言ったでしょう。あなたが出て行くのが見えたから後を追ってきたんです。」
そう言って、空を見上げる。一面の星空。
「今夜は、星が綺麗ですね。ここは町の明かりが届きにくいせいでしょうか。・・・そういえばピサロさんは
今夜みたいに星の綺麗な夜にはよく外に出て行かれますよね。」
・・・こいつ、知っていたのか。思ったが、敢えて口には出さない。
「早く宿に戻れ。お優しいお仲間達が心配するぞ。」
「私がここにいると、お邪魔ですか?」
返事は、ない。突き放すような態度はいつものこと。否定しないのは、彼なりの「邪魔ではない」という返事。
それくらい、彼にはわかっていた。だから、もう一度。ピサロの方を向き微笑んでみせた。
「あっ!ピサロさん!!」
唐突に響く、慌てたような声。突然のその声にピサロが顔を向ける。
「・・・何だ、急に。」
「足・・・血が出てますよ!きっとこの林に入る時に傷つけたんですね・・・。待ってください。今、治します!」
そういうと慌てて傷口に手を翳そうとする。だが、ピサロはそれを振り払った。
「余計なことをするな。傷の手当てくらい、自分でできる。」
少し戸惑ったような表情を浮かべて、手をひっこめる。
「は、はぁ・・・。すみません。」
ピサロは傷口に手を翳した。柔らかな光が闇を照らす。手を離すと、傷は跡形もなく消え去っていた。
そして、何事もなかったかのように、また空を見上げる。
「あなたは・・・本当にロザリーさんのことを・・・愛していらっしゃったんですね・・・」
その声に、空に向けられていた視線を落とす。隣にいる神官が、少し悲しそうな表情で彼を見つめている。
「どういう、事だ。」
「その魔法は、ロザリーさんの為のものだったのではないですか?」
「何・・・?」
普段滅多に崩れることのない表情が歪む。神官はそのまま言葉を続けた。
「あなたは魔族の王です。魔物に襲われる心配なんてないはずです・・・いえ、今回はもちろん例外ですが・・・。それにあなた程の力を持った方なら
彼女を襲う人間達を追い払うのに傷なんて作ることは、ないでしょう?だったら、自分の為に回復魔法・・・それも高位のべホマなんて、覚える必要なんてないじゃないですか。」
「・・・・。」
「どんな時でも、どんな事があっても。自分の手で彼女を守りたかったんじゃないですか?」
二人の間に沈黙が流れる。吹いてきた風が木々をざわめかす。
沈黙を破ったのは、意外にもピサロの方だった。
「・・・何故、そう思う?」
クリフトは少し驚いたような表情をした。それから少し照れくさそうに笑って言った。
「あ、いえ・・・私が、そうだからです・・・。どんな時でもお側にいて、守って差し上げたかったから・・・だから。」
足元に置かれた明かりが彼の顔を照らしている。少しだけ顔が赤いのは、気のせいではないようだ。
「私達、意外と似たもの同士なのかもしれませんね。」
「あの乱暴者の姫君か。」
そう言った後、かすかに笑い声が聞こえてきた。
クリフトはむっとしたような表情でピサロを見た。彼がこんな表情をするのは、愛する姫を悪く言われた時くらいのものだ。
「姫様は、アリーナ様は乱暴者なんかじゃありません!!」
いつもと違う、凛とした声。だがピサロは物怖じすることなく言った。
「まぁ、あの暴れぶりでは生傷も絶えぬだろう。現にあれは、お前のことを頼っているしな。」
「え!?ひ、姫様が私を・・・!?そ、そんなことはけして・・・っ!あ、いえ、あの、でも・・・」
そう言ったきり、クリフトは下を向いて黙り込んでしまった。この神官の唯一の(?)
弱点がアリーナであることを、彼は知っていたのだ。
再び、沈黙。今度はさっきよりも少し長かった。
そして。またしても沈黙を破ったのは・・・ピサロの方だった。
「・・・そうだ。」
「・・・・・え?」
下を向いていたクリフトが顔を上げる。何のことかわからずに、きょとんとした表情で。
「・・・ロザリーの・・為だった。全て・・・あいつを守るために・・・。」
あらー、何だかピサクリっぽくなくなってしまいました、すみません。
おまけにまだちょっと続きがあったりしますが、皆さんの反応を見てから・・ということで。
後半はちょっとは絡ませたいと思っています。が、ごめんなさい、ヘボで・・・
>836さん
萌えますよ、これ(´▽`)
ぜひとも続きプリィズっ!
こういうピサクリもあり。なんか青春。
でも絡みも期待(w
つーわけで続きよろしく〜
843 :
836:02/02/10 13:54 ID:E8BcHZgQ
836です。こんな拙い作品に感想いただけるなんて感激です!
というわけでいっちょまえにレスなどしてみようかと思います(w
続きは今夜書けるかもしれないし書けないかもしれないです。気まぐれにちまちまと・・・。
>>837さん
いやいや、ありがとうございます!ピサクリ祭り、これからもどんどん書いてくださる方が増えることを自分も期待しています(w
>>841さん
萌えていただけましたか?ありがとうございます!素直に嬉しいです。
そんなこと言っていただけると調子にのっちゃいそうです。
>>842さん
青春ですか〜。なるほど。遅い思春期謳歌中なんでしょうかね。
絡み、そんな大したものは書けないと思いますが、頑張って書きたいと思います。
844 :
842:02/02/10 18:57 ID:8kmaOOT9
>>843 マイ設定では、クリフトは5章合流時点で19くらいと思っているので、
そう遅くもないかも。
……あ、でも6章ラスト時点じゃ余裕で20超えてるか(w
845 :
836:02/02/10 19:42 ID:TLaxH8ZS
836です。ええと、非常に申し訳ないんですが
PS未プレイでしかも調査不足だったために設定がゲームと大矛盾してしまっていることに気がついてしまいました。
ちゃんと調べてから書けばよかったんですが・・・。この続きはピサロが仲間になったときにロザリーがまだ生き返っていない、という状況じゃないと成立しないんです!
ということで、この先はゲームと違う設定で書くかゲームの設定に合わせて書くかしないといけなくなってしまいました。
絡みありだとゲームと違った設定になっちゃいます。ごめんなさい。
それでもいいよ、という心優しい方がいらっしゃれば続き書きますが
そんな無責任な話があるか!というのであればここで中断することにします。
申し訳ありません。
>>845 私は別設定でもOKですよ。もう割り切っちゃって。
ご存知の上で書くことなら、無責任にはならないと思いますし。
というわけで、さぁ!(w
>>845 だいじょうぶ!!
私なんか、一切合財DQやったこと無いから、毎回設定分からんで読んでるし!!
作家の皆様、毎回楽しませていただいております。ありがとう。
なんだかピサクリ祭りだね。この二人はかなり好きなので、からみ楽しみにしております。
今しばらくは傍観者に徹しよう。みんな頑張ってくださいな。
>>808-810 ホンマに有り難う。結構ラストで後悔することが多く、しかも今回はかなりアレだから申し訳ないくらいだけど、そういう言葉はホントにありがたいッス。
受験の方は、ちょっと早めにケリが付きそうなので、新作には近い内とりかかるよ。
849 :
836:02/02/11 02:42 ID:bwvVeBlO
>>842さん
19歳ですか〜。自分はPSやってないのでFC版から考えると
20は超えてるかな、と思ったのですがどうもPS版では若返っているようで(w
やはりまだティーンエイジ真っ只中なんでしょうか。そう考えると思春期真っ最中ですね。
>>846さん
ありがとうございます!そう言っていただけると救われます。
いいんですか?別設定でも・・・お見苦しいとは思いますが良かったらお付き合い下さい。
>>847さん
大丈夫ですか。ありがとうございます!DQは未体験なんですか、恐れ入りました!
設定わからなくても楽しめてしまうなんて、やはりここの作家様方は
素晴らしいですね。尊敬してしまいます。
というわけで、温かいお言葉を頂いてしまいましたので
調子に乗って続きを書かせていただきたいと思います。
今まで以上にお見苦しい物となりそうですが、よろしければ読んでやってください。
注意:ここから先は(というか、薄々おかしなところはあったと思われますが)
ゲームと設定が異なります。いわゆる「俺設定」です(w
しかもPS未体験のため、いろいろと矛盾点もあると思われます。
PSではピサロ様が仲間になるとき既にロザリーは生き返っているようなのですが
それだとどうにもこうにも話が進まないため、ここではロザリーはまだ生き返っていない
状態であるとします←ヒドイ
そんな勝手な設定許さん!という方は読まないほうが賢明です。そんなの別に気にしないという方は
よろしければお付き合いください。
いつもの彼とは全く違う表情。何かを押し殺しているような、自分の感情を表に出すまいと
少し、俯いて言葉を紡ぐ。
それはまるで・・・自分の故郷を焼き払われ、大切な人たちを守ることができなかった、
その時のことを語る勇者・・・ユーリルの表情に似ている、とクリフトは思った。
「私は確かに魔族の王だ。数え切れぬ程の部下もいる。
私の命とあらば例え命を失おうとも、それに従わぬ者はいない。
だが、奴らが必要としているのは、ピサロではない。
魔族の王の、力だけだ。」
「・・・・・。」
「だが、ロザリーは・・・あいつだけは私を必要としてくれた。
王として、ではなく。私自身を。
あいつは私が私であることを認めてくれた。私がここにいる意味を与えてくれた・・・」
普段の彼からは想像もできない言葉。想像できないその表情。
「・・・だが、私は。
私は・・・ロザリーに何も、してやれなかった。
何よりも守るべきものを・・・守ってやる事さえ・・・できなかった・・・。」
そして、クリフトの方を向き、言った。
「・・・可笑しいか。」
予想もしなかった事態に言葉を失い、ぽかんとしていたクリフトは、はっとして首を横にぶんぶんと振った。
そして、ピサロは少し自嘲気味に笑ってみせる。
「・・・魔族の王たる者がこのザマだ。構わん、笑え。
だが・・・今のことは・・・忘れろ。」
そう言うとゆっくりと立ち上がり、背を向ける。
少し間があって、クリフトの声が返ってきた。
「そろそろ、宿に戻りましょう。ブライ様、朝はお早いんですよ。
私達がいないことがばれては、またお説教されてしまいますから。」
そして腰を上げる。ピサロは無言で歩き出した。
「・・・ピサロさん。」
ピサロは構わず歩き続けた。そして、クリフトもそれに構わず、言葉を続ける。
「他の皆さんがあなたのことをどう思っているかなんて、私にはわかりません。でも・・・。」
「私は、あなたがいてくださってよかったと思っています。」
足音が、止む。
「敵だった頃は、あなたが恐ろしくて、憎くてしょうがなかった。だけど今は・・・。
私は、あなたのことを仲間だと・・・思っています。
いつもあなたの強さには驚きっぱなしで。戦闘中は助けられてばかりですし・・・。
それに・・・。今、あなたがこういう風に自分のことを話してくださって、本当に、その・・嬉しいんです。」
無言で振り返ってみると、微笑みながら彼を見つめているクリフト。
嘘ではない。何故だかそう思えた。彼の言葉には、そう思わせる、何かがあった。
まるで、彼女のように。ピサロが一番守りたかった、あの人のように。
・・・彼に居場所を与えてくれた、ロザリーのように・・・
こんな気持ちは、とっくになくしたはずだった。
こんな気持ちは、とっくに捨て去ったはずだった。
ロザリーを失った、あの時に。
人間を滅ぼそうと、そう誓ったあの瞬間に・・・・
私は魔族の王だ。そんな感情など必要ない。
あいつ以外に、心を許そうだなんて、思わない。
私は独りなのだ。あいてうを失った瞬間から。・・・それで、いい。
それで・・・よかった・・・。
足元にあるランプを持ち上げようと身をかがめた瞬間、腕を引っ張られる。
次の瞬間、彼の身体はピサロの腕の中にあった。
「・・・ピサロさん?」
驚きはあったが、嫌悪感はなかった。彼は神官だ。
苦しみ悩んでいる人々の話を聴き、そのうちに抱きつかれたりしたことなど、数え切れないほどある。
けれど、言葉が出なかった。何を言っていいのか、わからなかった。
「・・・・・。」
彼の背に手を回そうとした。いつも彼が人々にそうするように。
その瞬間、肩をつかまれ、身体を引き離された。
そして。
風が、吹く。冷たい風だった。
今までよりも大きな音をたてて、あたり一面の樹が、揺れた。
「・・・・・っ!!」
その音に、はっと我に返る。目の前にある端正な顔。
自分よりもいく分か背の高い彼の顔が、覆い被さるようにして。
自分の唇に、彼のそれが、重なっていた。
「・・・んッ・・、んん・・・!!」
必死に抵抗しようとする。が、頭と腰に腕を回され、それはかなわなかった。
強引に押し入ってくる舌から逃れようとすると、その腕に力がこもった。
逃げられない。
初めて恐怖を感じた。理屈じゃない。本能で。
「・・・や・・っ!ピサロ・・・さ・・・、はなし・・・んんっ!」
だが、ピサロはやめなかった。深く、深くその唇を貪る。
そして、力の入らなくなった彼の身体を地面に押し付ける。
はい、今日はここまでにしときます〜。
>>853でやってしまいました、ミスタイプ。
あいてう→あいつ、の間違いでした、ごめんなさい。
絡みってのは難しいですね。如何せんヘボに・・・。
855 :
842:02/02/11 08:24 ID:c3STzv/E
おお、きましたね〜(w
素晴らしいです、いいものをありがとうございます!
これも神官の務めなのでしょうか(それはどうよ)
私は、FC版時代からクリフトは10代だと思っていましたので、PS版でもそんなに
違和感はなかったです。姫萌以外はちょっと大人びてかっこいい感じですし、PS版
も好きなんですよ。
856 :
847:02/02/11 10:40 ID:zbiNrZ55
>836さん
ヨイ!!すごく、ヨイヨーーーーーーー!!!!!
読んでて、動悸がばっくんばっくんでありました。
続き、楽しみに待っとります!
>836さん
どきどき…イイです、すごく。
アリーナ好き!なクリフトが、ピサロとどうなっていくのか…私も続きを楽しみにしています。
858 :
836:02/02/11 17:19 ID:0dG1k4ib
>>842さん
はい、やっとです(w
どうも前置きが長くなってしまいました・・・文才ないもので、すみません。
そうですね、これも神官様の務めということにしておきましょう!
PSは人によって反応がさまざまなのでどうなのかな、と思っているのですが
かっこいいんですね。そうですか、安心しました(w
この中のクリフトは自分の中でのイメージをそのまんま使ってしまいました。
皆さんにどう思われているかちょっと心配ですが、お人よしなイメージが強いんですよ。
>>847さん
ありがとうございます!自分もここの作品を見ている時はとてもドキドキしながら
楽しませていただいているので、自分の作品もそう思っていただけたと思うと
本当に嬉しいです。励みになります!
こんな作品ですが、最後までお付き合いいただけたら嬉しいです。ぺこり。
>>857さん
ありがとうございます〜!もう本当に皆様からのお言葉が嬉しくてしょうがないです。
自分はクリフトはきっとアリーナ大好きで、一途だと思うのでこうなってしまいました。
小説というもの自体初めてで、お見苦しいところもあると思いますが
自分も頑張りたいと思いますので、どうぞ宜しくお願いしますね(礼
今日も暖かいお言葉、本当にありがとうございます!嬉しいです。
今日で連休も終わってしまうので、もしかしたらペース落ちるかもしれませんが
できるだけ早く書いていくようにしますので、どうぞ見捨てないでやってくださいね(w
背中に土の感触。それはひんやりと冷たく、彼の恐怖心を一層煽った。
唇が離れる。目の前にある赤い瞳。
怖い。ただそれだけしか考えられなかった。
覆い被さってくるその身体を押し戻そうと必死でもがく。
「・・・っ、どうして・・・!何で、あなたが・・・こんな・・・うわっ!」
いきなり両腕をつかまれ、頭の上で拘束される。
空いている方の手が緑色の神官服のボタンを外していく。
はだけさせた胸元に手を滑らせ、鎖骨に舌を這わせ、その線をなぞっていった。
「や・・・嫌だ・・・はぁっ・・、やめ・・・」
青い瞳には恐怖の色がはっきり現れ、その身体は小刻みに震えている。
「・・・ピサロさん・・・やめて、下さい・・。
・・ど、どうして・・・あっ・・!こん、な・・・、・・ん・・っ・・」
再び唇を塞がれる。今度はもう、入り込んでくる舌を拒むことさえできなかった。
湿った音をたて、舌を絡め取られる。
頭がぼうっと痺れてきて、何も考えられなくなる。
それでも、言う事を聞かない体を叱咤して、両腕を拘束している手を振りほどこうと、
懸命にその腕に力を込めた。
だけど。
その手を振りほどくことは、しなかった。
何かが頬を濡らすのを感じて、恐る恐る目を開けた。
さっきと同じ、銀色の髪と赤い瞳が目の中に飛び込んでくる。
ただ、さっきと違うことが、ひとつ。
・・・涙。
誇り高い魔王の、涙。
たった一粒だったけれど。けれどその一滴から、彼の心の痛みが伝わってくるようで。
彼の心の中の叫びが、聞こえてくるような気がして。
だから。その手を振りほどかなかった。振りほどけなかった。
・・・振りほどくことなんて、できなかった。
両腕の力を抜く。それに気がついたのか、ピサロはその腕の拘束を解いた。
そして今度は、クリフトの腰のベルトに手をかけそれを外していき、少しづつその衣服を脱がせていく。
「・・・なぜ、抵抗しない。」
見下ろしてくる、その顔。銀の髪に、赤い瞳。
だが、さっきまでの恐怖心は嘘のように消え去っていた。
「・・・・・。」
「自分が何をされているか、わかっているのか。」
「・・・はい。」
「お前の目の前にいるのが何者か、わからないわけではあるまい。
このまま・・・このまま何もせずにいれば、私に」
「かまいません。・・・それであなたの苦しみが、少しでも消えるなら。」
かっとその赤い瞳が見開かれる。
「同情などいらん!!」
「同情なんかじゃありません!!」
自分でも信じられないほどに大声を張り上げる。そしてはぁっと息をつき、続けた。
「あなたのことを、あなたのやったことを全て許すわけではありません。
ユーリルさんの・・・彼が自分の故郷のことを、大切な人の話をする時の顔を・・・見たことがありますか?
傷は、消えることなんて・・・ないんです。今のあなたなら、わかるはずです。」
「・・・・・。」
「でも私は。あなたのことを尊敬しています。
たった一人のために全てを犠牲にできる、その強さに憧れているんです。
だからあなたには・・そんな顔、してほしくない・・・。」
偽善者だと思われるかもしれない。とんでもないお人よしだと、そう思われるかもしれない。
だけど今は素直にそう思うから。
それであなたの苦しみが少しでも消えるなら。あなたの心の傷が少しでも癒えるなら。
あなたの心が少しでも救われるのなら、それなら私は・・・。
静寂があたりを支配する。
つい先ほどまであった恐怖の色の消えた青い瞳が、自分を真っ直ぐに見上げている。
私は独りだ。あの時そう決めたではないか。
誰も必要ない。独りだけで生きていける。誰の助けも、いらない。
862 :
836:02/02/12 02:36 ID:BmUXlR5o
あわわ・・・ごめんなさい、何だかどんどん長くなっていってしまっています。
こんなはずではなかったのですが・・・まだ結構続いてしまいそうです。
愛想をつかされてしまわない程度にとどめたいとは思っておりますが・・・ちょっと未定っぽいです。
ムダに長い作品になってしまいました。ダメだなぁ・・・
>836さん
萌えさせていただきました!!
続けてください!ぜひ!長くてもついていきます!
お人よしクリフト萌え〜〜
>836さん
OK!実にOKですぞ!!
やっぱりいいですよお人好しクリフト!!
長くたって問題なし、お待ちしております!
ピサクリマンセー!!
865 :
841:02/02/12 08:31 ID:8ddke8+L
>836さん
長くても全然問題なし、OKです(>▽<)!
あと100回くらい長く書き込まれても全部読むっス!
「傷」とか「力」とか,シンプルなものが良いかと思われ
867 :
836:02/02/12 15:55 ID:9vgTakrU
>>863さん
萌えていただけましたか?そう言っていただけるとまた書こうという気持ちが湧いてきます。
どうもありがとうございます!
長くてもついてきてくれるなんて、もったいないお言葉・・・ありがとうございます。じーん(誰
今夜もできれば続き書きたいと思います。これからもどうぞよろしくお願いしますね。
>>864さん
OKですか?ありがとうございます!よかったです。
実はこのあたりからもしかしたらブーイングが出てくるんじゃないかとドキドキしていたんですよ。
とんでもなく俺設定ですし、ピサロ様、弱いですし。なんだか(w
けれどこのクリフト、どんどんお人よし度がアップしていっている気がします。
きっとどんな悪徳商法にも簡単に引っかかってしまうのでしょう。そんな感じになってきました(w
>>841さん
100回書いても読んでくださるんですか?あぁ、本当にありがとうございます!
飽きっぽい自分がこんなとこまで書けたのもひとえに皆さんのおかげです。感謝感謝!
841さんは一番初めのころから書き込みいただいていましたし、できるだけ期待を裏切らないように
頑張りますね!ここからの絡み(何)が問題なんですよね。
>>866さん
タイトル提案ありがとうございます!こんなのにタイトルつけてくれだなんて図々しかったかなと
思っていたんですよ〜。シンプルなタイトルは力強い感じがします!今の段階ですと「傷」かな・・・。
ここからやっと本題というか何というかそんな感じになっていくと思われますので
続きを読まれてまた何かいい案が浮かびましたらよろしくお願いいたします。
868 :
857:02/02/12 20:45 ID:XIf5Y65w
>836さん
今回も萌えさせて頂きました。ピサロの絶望感が伝わってきます。
クリフトはこれからどう絡んでくるんでしょうね。とても楽しみです。
頑張ってください!!続きを楽しみにしています。
869 :
847:02/02/12 22:10 ID:8bbGUjhY
毎晩、
>>836さんの小説が楽しみで楽しみで・・・
ついつい、リロードボタンの連打をしてしまうw
誰も信じる必要などない。そう、そんな必要など・・・ない。
そう信じて。そう自分に言い聞かせてきたではないか。
だが・・・今は、今だけは。
ほんの少しでいい。
今だけで。ほんの・・・一瞬だけで、いい。
「・・・あ・・・。」
地面に横たわる身体を抱き上げ、肩に掛かっている服をパサリと落とす。
そしてその肩にそっと口付けると、再びその身体を下ろし、そっと覆い被さって。
そして、唇を重ねる。今度は優しく。比べ物にならない程優しく。
唇を開放すれば、そっと目を開けて、そして微笑む顔が見える。
その瞳は、何もかも見透かしているようで。自分の心など、全て知り尽くしているかのようで。
何故かはわからない。けれど、もっと。もっと近づきたいと
自然にそんな気持ちが、湧き上がる。
「・・・ん・・、はぁっ・・・、あっ・・・。」
白い肌の上に手を滑らせる。ゆっくり、その体温を感じながら。
あたたかい。そんな当たり前のことでさえ、忘れてしまっていたなんて。
もう、長い、長い間、こんな感情忘れてしまっていた。
その肌に触れるだけで、その鼓動を感じているだけで
こんなにも、心が安らぐなんて。
「・・・・・っ、・・やぁ・・っ・・」
その鼓動を感じていたかった。胸を撫でると、掌からその少しだけ早くなった拍動が伝わってくる。
そのまま片方の突起を口に含み、舌先で転がし歯を立てると、その背筋が強張る。
その全てが優しくて。何かが自分の心の中に染み入ってくるような、そんな感覚がわきおこる。
「・・・・あっ・・!」
滑り降りてきた手が、そっと、自分自身に触れる。
瞬間、自分の身体がびくんと跳ねるのを感じた。
身体が、熱い。
今まで感じたことのない不思議な感覚が、身体じゅうに伝わっていく。
「・・く・・・、はぁ・・っ・・・あぁっ・・!」
地面に茂る雑草を両手でぎゅっと握り締め、初めて自分を襲う感覚に必死で耐える。
その掌に触れられるたびに、鼓動がどんどんと早くなっていくのがわかる。
どんどん身体が熱くなって、そして雑草を握り締めている両手から力が抜けていく。
ただその不思議な感覚に飲み込まれていくのだけがわかって
気がつけば、自然とその名を口にしていた。
「・・あ・・、ピサ・・・ロ、さ・・・・。・・はぁっ・・、あ・・」
その瞬間、一瞬だったけれど、その掌に力がこもって
そして、身体の中の熱をぜんぶ、その掌の中に吐き出した。
「・・・はぁっ・・、はぁ・・・」
焦点の合わない瞳。そしてその瞳から溢れ出る涙を拭ってやると、
ピサロはその頬にそっと唇を付けた。
873 :
836:02/02/13 03:00 ID:DT6r1Xar
だぁぁ〜っ!!ダメだっ!ごめんなさい!ごめんなさい!!
こうなるとは思っていたんです。申し訳ないです。やっぱりヘボになってしまいました・・。あぁ〜・・。
しかも昨日、一昨日あたり必ず一回は字数制限やら改行制限やらにひっかかりまくってしまい
今日は気をつけようと思ったら、今度は短すぎでした・・・。そんなわけで何だか今日は量が少ないなぁ。
今日で結構進めてしまおうと思っていたのに、この分だと明日もまたこんなシーンが続きますね・・・。
うぅ、嫌だなぁ・・・。どうしてもヘボくなってしまう・・・。
これでいよいよ愛想つかされてしまうでしょう。期待を裏切りまくってしまいました・・。
>>857さん
あぁ、ごめんなさい・・・。せっかく応援していただいたのに。
そして自分で言うのもなんなんですが、昨日まで何だかダークだったのに
今日になっていきなり何か変わってしまいましたね・・。どうしてこうなる・・。
こんなのでもまだ続いてしまうわけですが、愛想つかさないでいただけると嬉しいです。
>>847さん
本当にごめんなさい!!こんなチャチな文しか書けませんでした・・・しかも短い。
リロードボタンの連打までしてくださって、そんなにまでしてくださっているなんて!
嬉しいです。嬉しすぎます。それに対してこんな文・・・ごめんなさい〜。
ずっと書き込み頂いていた方なだけに、申し訳なさもひとしおです。あぁ・・。
唇を付け、そしてもう一度、まだ止まらない涙をそっと拭う。
その掌から、指先から。その熱さが伝わってくる。
ただそれだけのことなのに、そんなことは当たり前のことなのに。
何故だか・・・それは彼の心を締め付けた。
自分は、守れなかった。
大切な人を、守れなかった。
最後にその身体を抱きしめて、涙を拭ってやることしかできなかった。
それでも、彼女は笑っていた。
涙に頬を濡らしながら、微笑んでいた。
なぜ、自分を責めなかった。
なぜ、私のせいだと、そう言わなかった。
いっそのこと、そう言ってくれたほうが、楽だった。
自分を責めて、怒りをぶつけて。そうしてくれたなら。
こんな無力な自分を、最後までその瞳の中に映し続けてくれなければ。
そうだったなら。こんなに自分を呪うことなど、なかったかもしれない。
こんな痛みなど、感じることなんて、なかったのかもしれない。
だが、もう・・・かなわない。
失ってしまったものは、大きすぎた。
あの時に戻ることができたのなら。もう、何度そう思ったことか。それ自体も、忘れてしまった。
時は、そんな私の叫びなど、願いなど、祈りなど、聞き届けては、くれない。
そんな優しさを与えては、くれなかった。
それが、罰なのか。
それが、私への罰なのか。
誰も信じることなく、誰にも頼ることなく。
誰にも心を許さずに、生きろと。そう言うのか。
失ったものの大きさを、その罪の重さを
誰にも知られることなく、自分独りで背負いつづけて。ずっと背負いつづけて。
その罪を償えと、そう言うのか。
そんなことはできはしないと、わかっていながら・・・。
償うことなど、できはしない。
償えることのできるほどの罪ならば、私は。
この命など、とうに捨ててしまっている。こんな命などいくらでもくれてやる。
それで償える罪ならば。それでこの痛みが、傷が消えるというのなら。
・・・消えはしない。永遠に、きっと。
この罪も、この罰も。痛みも、傷も・・・・・。
876 :
836:02/02/13 13:45 ID:6QTlsujj
・・・・どんどんつまんなくなっていきますね。
ごめんなさい。しかも、重い。暗いなぁなんだか・・・。
目障りかもしれませんが、お許しください。
877 :
857:02/02/13 23:13 ID:imSSGHrF
>836さん
今回も堪能させた頂きました。
>「・・あ・・、ピサ・・・ロ、さ・・・・。・・はぁっ・・、あ・・」
↑この喘ぎ…ピサロの名前が「さん」付けで入ってるのが、私的にツボでした。
クリフト可愛すぎ!!
PS版の展開にちょっと疑問だった私には、836さんのお話が公式って感じです。
重い&暗い、全然オッケーです。つまらなくなんかないですよ〜!!!
続きを楽しみにしています。
878 :
841:02/02/14 00:00 ID:9+XPrupg
>836さん
この暗&重さがなんだかせつなくて萌えです。
つまんないなんてことないです〜。
続き楽しみにしてますっ!
普通のファンサイトみたいノリになってきたね、このスレ(w
まあいーんでねーの?(w
うーん、最初はまだよかったんだけど・・・ピサクリはもうチョト食傷気味・・・
あんまりゲームの設定捻じ曲げられるとかえって萎えるんだよ
盛り上がってるとこ悪いんだけどさ・・・
自己レス。
801に設定捻じ曲げもクソもあるかって感じだが・・・
それでも「ちゃんとゲームやった」上での小説が読みたい奴もいるのよ
以上、人柱意見。 お邪魔しました
そんじゃそろそろピサ勇で!
884 :
836:02/02/14 17:22 ID:HTREwu+M
そうですね。そろそろ苦情でも来るころかなと思っていたので
自分はこのへんで失礼します。お目汚し失礼いたしました。申し訳ございません。
885 :
857:02/02/14 18:37 ID:4I1wHHmy
↑ショック…。楽しみにしていたのですが…。
886 :
847:02/02/14 18:41 ID:j4yWSz9u
>>836さん、お疲れ様です。
自分は茨道大好き派なので、かなり楽しませていただきました。
残念ではありますが、仕方が無いのかもしれません・・・。
それにしても、作家さんというのは大変ですよね。ROMのニーズに応えなきゃならないし。
>>836 えーっと、途中からの割り込みみたいで悪いんだけど、ちょっと自分の意見を。
とりあえず
>>836さんは最初にちゃんと設定ねじ曲げるぞーと言ってるし、この小説を楽しみにしている人がいるから、たった一人二人の意見で止めちゃうのはどうかと思う。
読みたくなければ読まなければいいわけだし。けど、読みたくても書かれなければ読めない。
大は小を兼ねる精神で悪いんだけど(爆)私としては、自分が書きたければちゃんと最後まで書くべきだと思う。物書きとしても、話を完結させるのは大事だと思うしね。
これ以上言っちゃうと、「嫌なら読むな!」の喧嘩売りになっちゃうから、この辺で撤退しておきます。失礼。
私879なんだけど、ああいう発言したのは、
836が必要以上に謙遜してるのが2chぽくないな(w
って思ったからだよ。馴れ合いが気になっただけで
別に小説に関しては文句はない。
>>888 なんかちょっと安心した・・・。
スレの雰囲気悪くなってきたかな、と思ったから。
ちょっとこれで和んだ。
>>888 あ、私も、相手をきっちり名指ししちゃなんだと思って言わなかったけど、別に「ファンサイトのノリ〜」云々に言ってる訳じゃないよ。
そりゃ、さすがに人の態度に対しての意見は、言われた本人じゃないから、よっぽど腹立つことでもない限り文句は言わないさ。
・・・うーん、スレの方向性を思っていった意見が、堅苦しすぎて逆に悪影響だったみたいだね。スマヌ。
ま、ようは気分悪いよりは気分良くやっていきたいなーってことさw
でも同じ連載がずーっと続いてると食傷気味になるっていうのも分からんでもない。
だからファンクラブ状態になるんだと思うし(W
ちょっと前みたいに色々な連載が同時進行してたのがちょっと懐かしいなあ。
今がイカン!ってわけじゃないけど。
他のカプ小説もどんどん書いてくだされば、万事OKでは。
意図的に他のカプ締め出したわけじゃないし、
むしろいろいろ見てみたいです。
>>891、892
に同意。
一本よりも、
色々同時進行の方が、とっつきやすい雰囲気のように感じます。
どれを読むかは各自取捨選択。
でもそうそう書いて下さる人が居る訳ではないでしょうから、
なかなか難しい所ですね。
これは他の所でも言ったことあることなんだけど、個々の書き手に
そうしたバランス感覚を求めるのは無理ってものですよ。
だって、みんな書きたいから書いてるのであってスレの雰囲気を
どうこうする為に書いてるんじゃないんですからー。
いや、俺が言うまでもなくみなさんわかってるでしょうけれど……。
他カプ同時進行がイイ!ピサクリうんざり!という人は
自分で書いたらいいのでは?
今回はたまたま他のカプを書く人がいなかったから
ピサクリが続いてるだけなのに、
描き手さんに食傷だ何だというのはお門違い。
というわけで
>>836さんは構わず続けてくだちい。
私も含めて楽しみにしてる人はたくさんいますよ。
結局、こういう時って
1 自分で別のネタを盛り上げる
2 読まなくなる
3 好みのネタになるまで黙って待っている
の三択しかないような気がする…
どれを取るかはその人次第だけど
ピサクリ読みたい、誰か書いて書いて!って盛り上がってて
836さんは遠慮がちに書いてくれたわけでしょ 皆の感想に個々にレスしてたのだって
すごくピサクリ書くの遠慮してたからじゃないのかな?皆の反応が嬉しかったからじゃないのかな?
漏れだって、836さんはそんなヒクツにならなくてもいいのになぁ、皆に気を遣って
るんだなぁって思ってた それを食傷気味だというのは気の毒ってもんでしょ
「食傷気味だから、自分で他のカプ書いたから読んでみて」っていうのならまだしもさぁ・・・
うーん、簡単だからかえって難しい問題だよね。
読者のことを考えると836はおしまいまで書くのが吉。
ピサクリ飽きた人は、もちろんそうでない人もだけど、新しい話を書くのが吉。
両方できたらいいよね。
ふむぅ、ライアン×ホイミンなど需要はあるだろうか…(w
>>898 ライアソ×ホイミソ(・∀・)イイ!
・・・ショタ?
もし、ピサクリばかりがずっと続いておなかいっぱいというので
あれば、以前だって、同一カプの話だけがずっと続いていたこと
あるのだから、「今回はちょっと・・・」というのはねぇ。
ただ、以前から何度かあったけど、長編小説を何日もかけて
小出しさせられるとちょっとおなかいっぱいになってくるかも。
好きなカプならともかく、別に好きでないカプなら特にね。
えらそうなこといってすみません。
でもこのスレの小説大好きなんで、書き手さんにはがんばって
いただきたいですv
901 :
836:02/02/15 15:41 ID:jS8tgkjy
皆さんの意見の中に「スレの雰囲気が」というものがありましたが、
確かに自分もそう思います。あれだけ長くダラダラと同じものを続けていれば
食傷気味だといわれても当然だと思いますし。雰囲気を乱してしまって申し訳ありませんでした。
レインさんの言うように、物書きとして話を完結させなければいけないとは思っていますが
今のこの状況で話を続けられるほどの勇気もありません。
なので例え少数にしても「楽しみにしてる」と言ってくれた人たちにはすごく悪いと思いますが
とりあえずはここで中断させてもらいます。ごめんなさい。
もしまた文章が書けるようになったらもしかしたら続きを書くかもしれませんが。
ただ、自分は決して他のカプを締め出したつもりも自分一人の小説で独走しようと思ったつもりは
ありません。ここの小説を楽しみにしている者のひとりでもありますので
これからもたくさんの良い小説が生まれるのを楽しみにしています。
>>897さんの書き込み、すごく嬉しかったです。
ありがとうございました。
>>836,901
別に、本人がそうやって「今はもう書けない、だから止めます」ってちゃんというなら良いよ。
今回はちと違うが、スランプで書けない〜って気持ちは分かるからね。
ただ、私が言いたかったのは、他の人に「嫌だ」って言われたから「うん、そうだな」と止める、っていうのが腹立っちゃうだけでw
私が前、延々とサマル小説書いていた時は、ちょうどよくみんなが応援してくれたから、タイミングが良かったのかもしれないけれど。
いつか書く気になってくれたら、また書いて欲しいッス。
「こんな雰囲気で書ける勇気はない」っていうのはどうかとは思うけど・・・
とりあえず、『ダラダラ』回避の手段としては・・・
既にメモ帳か何かに完結させて置いて、それをコピペすることだね。一人でいくつか連続レスするような状態にはなるけれど、物語が全部続けて読めるし、文句も断然減るとは思うけどね。
まぁ、こういういろんな人が書く場所に投稿するとしたら、あんまり長々と続けるのは止めた方が良いかもしれないけどねぇ。
うーむ、ちょっと訂正。
最初の部分、「ちゃんというなら良いよ」ってのは、私は納得する、ってだけで・・・
まるで取り締まってるみたいな言い方でスマヌ。
(ってか謝るような発言しすぎ、我・・・)
904 :
841:02/02/15 23:29 ID:gCe+WMab
ちょっと来てない間に状態が変わってますね…(^^;
>836さん
一読者として連載休止は残念です。
だけど、無理に続けて欲しいとまでは思っていません。
書けるときに書いてくださったらまた喜んで読ませてもらいます(・∀・)
今後、別のお話やピサクリの続きをお書きになる際には902でレインさんが
仰っているように完結させてから一度に上げるといいのかも。
別スレでそれやったら何故か苦情ゼロでしたしw
何はともあれ、連載お疲れさまでした。
ついに900越えましたな!
なんかスゴイ〜
>901
雰囲気を乱したのは836さんの小説じゃないよ。
乱したのはむしろ>881-882の発言だと思う。
すみません。自分も雰囲気乱してると思いますけどもあえて名指しします。
今回のことを教訓にして、自分の好みで不満を述べるのはやめようよ。
特定のカプが気に食わない人もいれば、自分設定の小説は嫌い、という人もいるだろうけど、
そんな個人の好みを他人の作品に押しつけたら、
複数カプ・複数の書き手さんが存在するこのスレではどんな作品も成り立たなくなるよ。
第一、その作品を書いた人に対して失礼。
読み手はまず、好きな作品でもそうじゃない作品でも、書き手さんに
「このスレを盛り上げてくれてありがとう〜」という気持ちを忘れちゃイカンと思う。
そして気に入らない作品は見なかったことにすればヨシ。
とりあえず、ただでさえ書き手さん少ないのに、これでますます減る気がするなあ。
読むのは、ほとんど時間かからないけど、書く方は絶対そうじゃないし。
なのに、書いてる途中で、このカプは飽きたから誰か別の書いてって言われても、
他の人も参戦しにくいと思うよ。
なんか、626みたいにサイトを作った人の気持ちが分かる気がするな。
そのカプだけ書きつづけるのはこのスレでは881−882みたいな意見が出てくるし・・・
書く人は「書かせてもらってる」読む人は「読ませてもらってる」
書いてやってる、読んでやってる(読まされてる)っていう考えは捨てた方がいいだろうね。
それこそ嫌なら読むな、だし。
よし、みんな何か書こう! ってオレモナー
しかし迂闊に食傷気味などと書き込むと、書き手さん達が躊躇して、
他のカプまでウプされなくなるという危険も伴う、諸刃の剣。
素人にはお薦め出来ない。
けどカプが混在していているSSスレで、これまで荒れなかったっていう
のもなかなかすごいことだと思うよ。
自分はぶっちゃけ小説よりも延々続きそうなマンセーレスと
それに対して卑屈な感じのする個別レスが食傷気味だったYO
感想述べるのもそれにレスするのも大いに結構だと思うけど
毎日のようにそれが続くとちとなぁ・・・何かこうもにょるんだ
そんなわけでウプするならまとめてを推奨したいと思います
そしてうぷせれ言う前に自ら進んで書きましょう。オレモナー
こ、小出しですみません……⊂⌒~⊃。Д。)⊃
でも俺はやり方を変える気はねぇっす。
纏めてアップする人はエライなぁといつも思っているのですが…。
書き上げた分だけすぐアップしたいのです(´∀`)
レスが950越えたら次スレを考えた方がいいですね。
第五幕か……思えば遠くまで来たもんだ…。
912 :
MOMO:02/02/16 21:58 ID:S0RnT/bD
うぬう〜。なんか書き込みにくい雰囲気だが、書き込んで構わないでしょうかね?
小出しがまずいというのは、板が途中で変わっちゃうと分かりにくくなることや、前作までの話を忘れちゃうからっていう理由なんでしょうが、大目に見てもいいんではないでしょうか。
あくまでも、趣味なんですから………。(偉そう)
私は社(怪)人ですから、頻繁に書けって言われたら、尻込みしちゃいまする〜(壊)
それはそうと、貼りこんでエラーが出たらどうしよう。最近タスクマネージャーが勝手に立ち上がってフリーズしちゃうんだよなぁ。失敗しても許してね。
では、レインさんが受験中とのことで、エールを送る意味でDQIIのつたない駄文をば。
なつかしい場所にいた。
振り返るあいつの顔は、今よりずっと幼く見える。
人を疑うなんて考えてもみない、人なつこそうな悪戯っぽい瞳―――。
深い森の静かな湖と同じ色をしたサマルトリアの貴石が、大きく見開く。
“さがしましたよ”と想像通りの言葉を発し、
“ひさしぶりですね”とあいつは笑った。
“いつもすれ違ってばかりだから、ここで待っていたんです”
正論だろうが、なんてのんきな奴だ。
それにしても、しょっちゅう寝込んでいたような病弱な奴を、よくまあ国の代表で戦場に送り出したものだ。
それほどあの国には他に人材がいないのか。
魔物に出くわさなかったか、と興味半分な俺の問いに
“出なさそうな所を歩きました”とぬかすあいつ。運のよさだけ数値が高い。
奴の向かいに俺が座すと、“失礼”と、奴はゴーグルを外す。
街の女とは、明らかに違う高貴な顔立ちが、周りの者を釘付けにする。
とにかく部屋に入ろうとうろたえる俺に、奴は素直に同意する。
風呂からあがった俺がドアを開けると、先にあがった奴が――――ベッドに座って待っていた。
“気がついてたよ”とその碧い瞳は潤む。
見透かされて、たじろぐ俺に、“ずっと……僕も好きだった”と理性をダメ押し。
奴は小悪魔だ。俺の心をもてあそぶ。
唇を重ねるだけで、奴の鼓動が早くなる。
足の間に手を伸ばすと、びくりと身をすくめる。
緊張した奴は、足を力一杯閉じている。
ちょっと上から確かめてみると、もう形がわかる位だ。
あんまり焦らしちゃ可哀想だから、奴のを握り締めたまま、俺は手を動かしてやる。
奴がのけぞり、思わず呻き、自分の声に頬を染める。
その仕草がまた燃え立たせ、俺は奴を抱きすくめ………。
やがて、奴のものを隅々まで味わい尽くすと、奴の脚の間に身を進める。
激しく奴を前後に揺すり、奴が果て、俺も放出。
脱力し、虚ろな奴を仰向けに引っくり返す。
思いを遂げたばかりだってのに、俺のはまた奴の姿に欲情する――――。
(いてて………)
何だか腕が痛いっつうか、ぴりぴり痺れている。
はっと目を覚ますと、俺は原野の真っ只中で、川の字の右で寝ていた。真ん中に奴、左に王女。
焚き火がはぜる音のみ響く、漆黒の闇――――。
腕が痺れていたのは、奴が俺の腕を枕にしていた所為だ。
奴の髪が俺の頬をくすぐり、目が覚めたってとこだろう。
俺は、つくづく落胆した。現実の世界は、甘い夢のようにはゆかない。思いを遂げるどころか、奴を目の前にすると、
俺は浮き足立つ。
奴は俺のことを“頼れる兄”としか思っちゃいない。だからこんなにも安心しきった表情で眠りこけているのだ。
旅の途中、何度押し倒そうと思ったことだろう。でもその度に、俺のことを不思議そうに見上げる奴の瞳に射抜かれ
てしまう。
葛藤に苦しむ俺を誤解して、奴は回復呪文を口にする。
奴の呪文で締め付けられる心が癒せるものなら、とっくにそうしてもらっているさ。
しかし真に俺が欲するものは――――永遠に手に入りそうにない。
悶々とし、ごそごそ動く俺の気配を察したのか、マリアがうっすらと目を開け、体を半分起こした。
「………眠れないの?」
「腕が痺れちまったんだが、寝返りもできん」
彼女はそのまま伸び上がって覗き込み、俺の腕枕で寝息をたてるカインの姿を認めると、“あらあら”という風に肩をすくめた。
「これじゃ動けないわね、ご愁傷さま」
まるで母親のような慈愛の眼差しで、彼女はカインを見守る。
「昼間の戦いで相当疲れたのよ。………よく眠ってること」
「そんなにこいつ、働いてたか」
「あなたは前線でただひたすら大剣振り回してるだけなんだから、分からないでしょうけどね。この子は……いろいろ大変なのよ」
「…ンだよ。おれがいなきゃ勝てないくせに」
「あの修羅場で剣でなぎ払いながら呪文を唱えるなんて、並の精神力じゃ出来ないことよ」
「へー、そんなもんかね」
「そうよ!」マリアは小声ながら語気を強める。
「今日だって、カインがマホトーンで敵の呪文を封じていたからこそ、あなたは魔法攻撃を受けないで、らく〜に戦えるワケ」
「知らんかった。そっか………」
まったく―――こんな無邪気な顔で眠っているのが、閃光電撃呪文をぶっ放して魔物どもを黒焦げにしたり、恐怖の瞬殺呪文の使い手だなんて、誰が信じるだろうか。
「とにかく、うちの魔法戦士ちゃんを苛めないこと!すぐどついたり、どなりつけたりするんだから」
「こいつがトロいからだろ」
「いろいろ考えて動くからワンテンポずれるだけなの。それでなくてもこの子は華奢で小さいのよ―――お分かり?」
「へいへい」
これ以上反論して杖で頭を叩き割られるのは御免だ。お前だって俺のこと、よく殴るくせに。
いつだってお前は奴の味方をする、優しい姉さん役だ。
そういえば、ここんところ戦闘の連続で、ちょっとやつれたみたいだな、と俺は自分の腕の上に投げ出されたカインの白く細い手首を眺めていた。
もうすぐ街だ。少し休養も兼ねて、街を拠点に戦うか。
意地っ張りでプライドの高いこいつのことだから、“お前、休め”じゃ通じない。
“王女が疲れている”とでも言えば、無理に先に進もうなどとは言わないだろう………うん、それがいい。
あわよくば、さっきの夢みたいに…などと淡い期待が頭をかすめるが、こいつを抱いた時点で大切な何かが失われる――――そんな気がしてならない。
俺にとっては、その方が魔物どもとの戦いなんかより、ずっと恐ろしいことなのだった――――。
(完)
**************************************************
改行位置が変になってしまったばかりか、2ちゃんねるのこんぴーたー様に「文が長すぎます」と怒られてしまいました。(急遽4を製作)
初めての体験は甘酸っぱい青春の味です………。
おお、ここに丁度いい具合に5mのLANケーブルが………逝ってきます。ぐふっ。
918 :
(++):02/02/16 23:32 ID:tDGOvjpB
マリアとカイン、うちの二人と同じ名前だ。
このスレで異様に創作意欲をかきたてられてしまった者です。
ドラクエ話を書くのは初めてなんで微妙な話・設定になってしまいましたが、
ご笑覧いただければ幸いです。
920 :
題なし:02/02/17 03:21 ID:DW9fBKUh
クリフトは水が入ったコップをクロードに手渡した。
「ありがと・・・」
「クロードさんも無茶をなさいますね」
「だって、マーニャさんが付き合えって言うからさぁ・・・」
水を飲み干し、息をつく。
「マーニャさんの調子に合わせて飲んでいたらそのうち身体を壊してしまいますよ。
旅に支障が出ますから、これからは無闇に飲まないように」
「うん、わかった・・・。あ〜、あちぃ」
クロードは寝巻きの襟をはだけて、ばたばたと扇いだ。
「アリーナ、もう寝た?」
「さきほどライアンさんと外に出て行かれました」
「へぇ。なんで?」
「アリーナ様はライアンさんの剣の腕に興味がおありのようでしたから」
クロードはクリフトの顔を覗き込む。
「なんです?」
「平気なのかな〜っと思って」
「どういう意味でしょうか」
「だって、クリフトはアリーナのこと好きなんだろ?」
率直な問いに、クリフトは苦笑した。
「笑ってないで答えろよ」
「すみません――ええ、愛しております。誰よりも」
クロードはまじまじとクリフトを見つめた。
何でもないことのようにさらりと出た言葉だったが、クリフトの強い想いが込められているような気がした。
「なんです?」
「いや、別に・・・」
クリフトは空いている寝台に腰を下ろす。
クロードは寝台の端に腰掛けて、クリフトと向かい合った。
「言った? アリーナに、好きだって」
「いいえ」
「なんでだよ。きっとアリーナもクリフトのこと」
「クロードさん」
静かな声が、クロードの言葉を断ち切った。
「私は、アリーナ様に私への愛情を求めるつもりはありません」
「・・・なんで」
「アリーナ様はいずれ一国の主となられるお方です。そのような方に、
一介の神官である私が想いを告げ、受け入れてもらおうなどということは許されないのです」
クロードは初めてクリフトの厳格さを見たように思った。
「だけど・・・それじゃあ、悲しくない?」
「いいえ。アリーナ様に仕え、共にいられることで私の心は満たされます」
あくまでクリフトは微笑んでいる。
「・・・そんなの、変だよ」
「そうでしょうか」
クリフトの微笑みが痛々しくて、クロードはうつむいた。
「なんだかクロードさんのほうが悲しそうな顔をしていますね」
空のコップをもてあそぶ。
「・・・じゃあ、他の女の人を好きになるってことは、ない?」
「ありえません」
「一生アリーナを見てるだけ?」
「ええ」
突然クロードは顔を上げ、にっと笑った。
「でも、女の人とキスしたりとか、したことあるだろ?」
「ありません」
回らない頭を酷使して考えた作戦が失敗したことで、クロードは黙り込んだ。
「クロードさんは、ありますか?」
「・・・なにが」
「くちづけですよ」
「・・・あるよ」
クロードは居心地悪そうにコップを叩いた。
「女の方と?」
「当たり前だろ。男とキスなんか――」
「私はありますよ」
コップを落としそうになった。
クリフトの穏やかな表情は変わらない。
「いや、あの、でも、クリフトは、アリーナのこと」
「私にとってアリーナ様は唯一の女性です。この想いを断ち切ることはできません。
しかしその女性に私が触れることは決して叶わない」
クリフトはクロードの手からコップを取り上げ、寝台の脇のテーブルに置いた。
「――私も所詮生身の人間。なんだかんだと理屈を並べても欲求を抑えることは難しいのです」
覆い被さるようにして、クリフトはクロードにくちづけをした。
それは一瞬で、すぐにクリフトは身を離した。
「そろそろ、寝ましょうか」
何事もなかったように、クリフトはテーブルの上のランプに手を伸ばす。
「ちょっ・・・」
急に声を上げたクロードを、クリフトが振り返る。
しかし続けるべき言葉が見つからないクロードはうつむいてしまう。
クリフトはクロードの寝台に腰を下ろした。
うつむいたクロードのあごをつまみ、顔を上向かせてくちづけをする。
固く閉じられていたクロードの唇が、次第に緩んでいく。
そのわずかな隙間にクリフトが舌を滑り込ませる。二つの舌が濡れた音を立てて絡む。
「ん、ん・・・」
クロードが苦しげにうめく。クリフトは唇を離した。
ぼうっとした瞳でクロードはクリフトを見る。クリフトは口元を笑わせた。
「こういうくちづけは、初めてですか?」
「・・・」
舌先でクロードの唇を舐めながら、クリフトはクロードの寝巻きの腰紐を解いた。
簡素な寝巻きはあっさりとはだけた。
されるがままになっているクロードを押し倒し、胸の突起に舌を這わせる。
クリフトの手が、クロードの熱くなった部分に触れる。
「ちょっと、待っ・・・」
制止しようと動くクロードの手を握り、その甲に唇を押し当てる。
「恥ずかしがらなくてもいいんですよ」
「でも、あ」
下着の上からそっとそれを撫でる。びくっとクロードの身体が震える。
「あ、ん・・・っ」
クリフトはクロードの下着を取り去った。
露わになったものを躊躇なく口に含む。
「や・・・クリフト・・・ッ!」
クロードの手がクリフトの髪を掻き毟る。
それに構わずに、クリフトはやわやわと舌を這わせつづける。
「く、あ、あっ、・・・あぁっ」
クロードの背中が弓形に反り、クリフトの口腔へ白濁した液体を放った。
濡れた口元を拭って、クリフトはクロードの顔を正面から見つめる。
「クロードさん・・・」
熱に浮かされたように荒い呼吸を繰り返し、視線を彷徨わせていたクロードが、ようやくクリフトの瞳を捉える。
「神が手淫を禁じたがために、私はそのような行為をすることができません。――よろしいですか?」
クリフトが何を言いたいのかはわからない。しかしクロードはうなずいた。
身を起こして、クリフトは下着を脱ぎ捨てた。寝巻きの裾が割れて隆起したものが覗く。
しどけなく開かれたクロードの両足を更に開かせる。羞恥のためか、クロードは足を閉じようとするが、クリフトの力がそれを許さない。
「よろしいと、言ったじゃありませんか」
膝をつき、限界まで開かせたクロードの足の間に身を滑り込ませる。露を浮かべた先端で、クロードの孔を探る。
「く、クリフ・・・」
ごくりとクロードが唾液を飲み込む。
探し当てた孔に、クリフトはゆっくりと自身を埋めた。クロードの指がクリフトの肩をきつくつかむ。その指を柔らかく握って、小さなくちづけを浴びせる。
「っ、あ、っあぁ」
耐え切れなくなったようにクロードが切なげな声を上げた。
クリフトはクロードを痛いほど抱き締め、その内部に熱を迸らせた。
「神は同性愛を許してはいないのですよ、クロードさん」
クリフトは寝台で深く眠っているクロードから視線を外し、窓の外を見た。
果てのない星空が視界を覆う。そのなかで一際輝く月を見つめた。
「神よ、あなたは罰しますか・・・あなたが禁じる行為を受け入れた彼を・・・」
クリフトはうつむき、身を震わせた。
「罰するのですか、受け入れることで私を救ってくれた彼を・・・」
以上です。ああ、3が二つあるよ、俺……
逝ってきま〜す……
927 :
MOMO:02/02/17 14:16 ID:Pj7w/t0Q
<917さま ありがとうございました!少し生きる希望がわいてきました。
<920〜5さま いいっす!張り込みが難しいのは、アップしたことがある人しか分からない苦労ですよね。
それより、せっかく素敵な小説なんだから、タイトルつけないと勿体無いですよ。
ところで、私「夢のつづき」でミスりました。「俺」を変換し忘れた箇所があります。ごめんなさい。
小説アップ直後、突然無線LANがオフラインになりネットに繋がらなくなったので(これが巷で噂のザキられるってこと?)本日詫びさせて頂きます。
今度は長編を発表しようかな…って、この板もう終盤に近づいちゃってますよね…どうしよう。(まだやるらしい)
では!
報告が遅くなりましたが・・・
受験、受かりました。とりあえず、これで解放されました。遊びます(w
ってことで、今までお騒がせしたッス&応援ありがとヨ小説でも、いつか書かせていただくッス。
>>912 応援ありがとッス!さっそく読ませていただきました。この切なそうな微妙な心情が良いッス(謎)
ま、私も小出しは良いと思うけどね・・・ってか、自身そうだし(爆死)
小出しの利点は、次を楽しみにしてられるってことと、長く楽しめること。ただし、いつまでもちんたら続くと確かに飽きる場合も無くはない。
一気書きは、やっぱり一度に全て読めるのが魅力。しかし、レス占領状態にもなる・・・。
栗結うエロ有りなかなかお目にかかれないのでとてもありがた〜
しかも栗がカコ(・∀・)イイ!!ので新鮮。
>928レインさん
おめでとう!!!ヽ(´ー`)ノコングラッチュレーション!!
小出しの上限をそれぞれ決めるというのはどうでしょう。
長編を小出しで2日連続貼るのなら1日にまとめるとか・・・
小出しの場合は1週間に何回までにすると自分内ガイドライン作成。
難しいっすね。結局は空気を読め(`Д´)ってことなるのかしら
どちらもいい&悪い点があるから簡単に線引きできないね・・・
良スレだからなんとかこのままマターリと続けていきたいものですヽ(´ー`)ノね
>>928 受験合格おめでとうございます!!!!!!!!
小説楽しみに待ってますっ。
あたしも現在遅々としながら執筆中っすが、近々サイトでも
立ち上げて報告したいっす(って前からサイト作るって言って
るが進んでねええええええええええええっっ)ヽ(`Д´)ノ ウワァァン
おお、レインさん合格おめでとうございます。
また色々書いて下さるのですね、すごく嬉しいです。
しばらく風邪と仕事で見るだけ状態が続いていましたら
色々なご意見が出てきましたね。
沢山のカプの小説がマターリ読めるのがここの良い所だと思いますので、
同じカプが続いても良いのでは、というのが個人的な意見です。
それに触発されて書いて下さる方もいらっしゃると思いますし(私はそでした)
長編はまとめた方が良いですか…。
私はやたら長いものを書く傾向があるので
自サイトで展開した方がよさそうですね。
まだ未完成なのですが作ってみました↓
ttp://www1.sphere.ne.jp/nawa/dq2/dq2.top.html こちらにはツマンネと言われないようなええもんを単発で上げさせて頂きますね。
力足らずかもしれませんが努力致します。
では、これ以後名無しに戻りまっす。
933 :
836:02/02/19 20:42 ID:pdWlxWFR
どうも。トラブルメーカー836です。先日はお騒がせしました。
問題の長編連載中止のことで、楽しみにしてたと言ってくれた人たちへのおわび(?)も兼ねて
軽めの短いやつ1個もってきました〜。
お暇な方は暇つぶしがてらどーぞ。
ここは、ミントスの宿。僕たちはここで新しい仲間と出会った。
サントハイムという国のお姫様・アリーナと、お付きの神官・クリフト、そしてお姫様の教育係のブライさんだ。
僕たちがここに着いた時、クリフトは重い病気で倒れてしまっていた。ブライさんの頼みもあって、
万病に効くという植物・パデキアを探しに行った。そして見つけたパデキアでクリフトの病気を治してから今日でもう2日。
クリフトがちゃんと旅ができるくらいに回復するまではここの宿に泊まっていようというみんなの意見も一致して、僕たちはここにいる。
僕にとってそれは結構都合のいいことだったかもしれない。
初めてこの街に来て、彼らに会ったとき。ベッドで苦しんでいた彼を見た時、自分の中で何だか変な気持ちが湧き上がってくるのを感じた。
最初それは彼に対する同情とか、あぁ、気の毒だなとか、そういう感情なんだと思ってた。
けど、何かが違った。僕はシンシアが好きだ。大好きだ。いや、・・・好きだった。
だから、その感情がそういうものだってことに気がつくのはそんなに時間はかからなかった。
ただその相手が男の人だったから、ちょっと戸惑いはあったけどね。
え、どうして僕にとって宿に留まってることが好都合だったって?だって、もし旅に出たら彼はきっとまたアリーナのことしか
目に入らなくなるだろ?クリフトはアリーナが好きなんだから。それくらいは会ったばかりの僕にだってわかるよ。
けどここにいれば、同じ部屋だし、一緒に話とかいっぱいすることだってできる。アリーナは女の子だから別の部屋だしね。
おかしいと思う?男が男を好きになるなんてさ。・・・けど、しょうがないじゃないか。好きになっちゃったんだから。
夜。アリーナは毎日退屈だ退屈だといって一人でトレーニングを積んでいるせいか、夜は疲れて早く寝てしまう。
ブライさんはご老人だからやっぱり寝るのは早いし、トルネコさんは何だかお金の勘定みたいなので忙しそうだ。
ホフマンさんはパトリシアの世話。そんなわけで部屋には僕とマーニャさん、ミネアさん、クリフトの4人だけになった。
これから旅を共にする仲間だ。ミネアさんは僕たちにハーブティーをいれてくれた後、ベッドの上のクリフトに、彼の国のこと、今までの旅のこと、色々聞いていた。
マーニャさんは・・・何か、楽しそう。どう見たって何か企んでますって顔だ。ミネアさんが横目でマーニャさんを見ながら不安そうな顔してる。
そしたら、案の定。アリーナの話が出た瞬間に楽しそうだった顔がますます、というかもう笑いをこらえきれないっていう顔になって言った。
「ところでさぁ〜、神官くん。あんた好きな女の子とかっていないわけ?」
瞬間、クリフトの顔が真っ赤になる。・・・ほらね、こんなんだから僕にもみんなにも簡単にわかるんだよ。
「す、好きな・・・!?そ、そんなっ!私は神仕える身ですから、そのようなことはっ!」
「へぇ〜、あたしが見た感じだと、あんたあのお姫様にメロメロって感じだったけどね〜。
あたしたちも結構頑張ってあんたのために薬探してきたのにさ、気がついてもあたしたちなんて眼中になかったじゃない。姫様〜、ってさ。」
「はぁ・・・あの、その・・・すみません。」
赤い顔をますます真っ赤にしてうつむく。僕は何だかおもしろくなかった。
「姉さん、ちょっと、もういいじゃない!あんまり興奮させると、また熱があがっちゃうわ!私達もそろそろ寝ましょう!」
必死にその場を取り繕うとするミネアさん。マーニャさんの腕をひっぱって部屋を出ようとする。彼女も苦労してるんだなぁ。
マーニャさんはしぶしぶ立ち上がって、けどやっぱりまだ顔をニヤニヤさせて部屋を出て行こうとする。
ドアを開けて部屋を出ようとしたとき、何とも彼女らしい(なんて言ったらマーニャさん怒るかな)セリフを残してった。
「それにしてもさ、あれはびっくりしたたわよね〜!あのお姫様があんたにあんなことするなんてさ。クリフト、あんた幸せ者ね。じゃ、おやすみ〜!」
二人が出て行った。何だか台風が去っていったみたいだ。
あれ、か。それが何なのかは多分その場にいた人なら誰でもわかるだろう。知らないのは意識のなかったクリフトだけだ。
「あの・・・ユーリルさん。」
おそるおそる彼が僕に尋ねた。
「何?」
「その・・・あなたはマーニャさんが言っていたあれ、というのをご存知なんですか?」
「うん。知ってるけど。」
「本当ですかっ!?あの、教えていただけませんか!?姫様が何をなさったのか!」
ちょっとむっとした。全く、お姫様が絡むとすぐこれだ。
・・・でも、待てよ。ひょっとしてこれは・・・チャンスかも。
僕は思わず口の端が緩むのを感じたけど、すぐそれを精一杯感じのいい笑顔に変えて言った。
「いいよ。そんなに気になるなら教えてあげても。」
「本当ですか!?」
「じゃあ、そこに寝て。」
「・・・へ?」
「実演だよ、実演。僕がアリーナのやったこと再現してあげるからさ。」
「あ、はい・・・。」
そう言うと素直にベッドに横になる。そんなに気になるのか。ちょっと悔しかったけど何も疑ってないみたいだし、まぁいいか
「あ、ダメだよそれじゃあ。」
「え?どうしてですか?」
「だってクリフトはあの時意識なかったんだから。ちゃんと目つむって。」
「は、はい。・・・こうですか?」
目を閉じたのを確認すると、僕の我慢していた口元が緩んだ。まさかこんなにうまくいくとはね。
「いい?目開けちゃだめだよ。」
そう言うとベッドに横たわるクリフトの体をちょっとだけ起こす。もちろんこれはあの時アリーナがやったこと。嘘ついてるわけじゃないよ。
ベッドの隣にあったハーブティーを口に含んで・・・あの時アリーナがやったように(もちろん飲ませたものはパデキアだったけど)、その唇につけた。
「・・・!!」
突然のことにその目が大きく見開かれる。液体が喉を通るのを確かめて、僕は唇を離した。
あ、ダメだ。固まってるよ、この人。
「・・・と、まぁ、こんな感じ。」
かけた言葉に我に返ったクリフトは、赤かった顔を真っ青にした。
「・・・な、・・なっ・・・!ユ、ユーリルさんっ・・・!?」
「これが、マーニャさんの言ってた、あれってやつ。」
「あ、あれって・・・!これは・・・」
「そ、口移し。」
「・・そ、そんな・・・。酷いですよユーリルさんっ!そんなこと、口で言ってくださればいいじゃありませんかっ!
・・・ファ、ファーストキス・・・だったんですよ・・・!?」
ちょっと涙目になりながら、最後のほうはかなり小さい声で言った。お堅い神官だと思ってたのに、案外気にするんだ、そーゆーの。
「だから、これはアリーナがやった事の再現だって。だからファーストキスならアリーナだろ?」
途端、また顔が真っ赤になる。コロコロコロコロよくもまぁ。僕の時は真っ青でアリーナの時は真っ赤かよ。ちぇっ。
「あ、アリーナ様が、私に・・・っ!?あ、あの・・・えぇと・・・。」
「よかったね、クリフト。じゃ、僕ももう寝るから。あんまり興奮して熱上げるなよ。じゃ、おやすみ。」
そう言うと僕は隣のベッドにもぐりこんだ。さすがに心臓がドキドキしてるのがわかった。
僕のさっきやったことはアリーナの再現。嘘はついてない。
だけど僕は一つだけ嘘をついた。
パデキアを取りに出発する前の日の晩、僕はずっと看病していたブライさんと交代してクリフトの看病をした。
もちろんブライさんにちゃんと休んでほしいと思ったってこともあるけど、少しでも側にいたかったから。
僕ももちろん疲れてたけど、一生懸命看病してたんだ。それなのに
うんうんうなされながら、クリフトはずっとアリーナの名前を呼びつづけてた。
もちろんうわ言だってことくらいわかってたけど、それがすごく嫌で嫌で、ムカムカしてきた。聞きたくなかった。
だから、その口を塞いでしまった。自分の唇と、それから・・・舌で。
ミネアさんに近寄るとうつるみたいなことを言われたけど、僕にとっては病気がうつるよりもそれを聞いてる方がずっとずっと苦しかったからさ。
だから、クリフトには悪いけど、ファーストキスの相手は僕ってこと。今はまだ内緒にしといてあげるけどね。
ちゃんと元気になったら、覚悟しとけよ!
僕はヤキモチやきだから。アリーナなんかに譲らない。絶対僕のものにしてみせる。
まだ真っ赤になってる純情神官をちらっと見て少し笑うと、僕は眠りにおちていった。
939 :
836:02/02/19 22:32 ID:Pw61MiIU
はい、以上です。お粗末様でした。
まとめ上げってこんなもんですかね?それでは再び逝ってきます。
その前に少し感想など〜。
>>913−916
イイですね!三者三様味があって面白かったです。
2はこんな感じ好きですな。ほのぼの?
>>920-925 栗勇!イイ!なかなかお目にかかれないですよね、意外に。
クリフトカッコいいです〜。てかいきなりリバ書いてしまってすいませんです。
それでは今度こそ逝ってきます!
お疲れ様〜楽しく読ませてもらいました
この間の事があっても、こうやってまた書こう!と思って
書いてくれるなんて・・ありがたやありがたや〜
あまりヒクツにならず(藁、これからもまた書いて下さいまし
941 :
風と木の名無しさん:02/02/19 23:53 ID:bD4bpNXH
もうこんなのだれも需要がないからスレはこれでおわりでいいでしょ。
めざわりだからここには立てないでね
942 :
風と木の名無しさん:02/02/19 23:56 ID:bD4bpNXH
いっとくけどアオリではないです
スレ違いなんで目障りだと言うことです。ご自分の巣で存分に暴れまわってください。
他人の板で好き勝手やられると迷惑なんです。
言い方はキツいかもしれないけど、これが私の本音 以上!
いくらまとめた長文でも鬱陶しいんですが…
ていうか、ここは作品の発表場じゃないですよ 掲示版ですよ
控えて下さらないと新たな人が書き込めないと思いますが?
というかこの文章が続く→素敵レスのパターンは以前にも見たような…
>>941 申し訳ないが、あなたの言っていることの意味が解りかねるのだけど・・・
スレ違いといいたいのか、板違いといいたいのか、その両方なのか・・・???
しかも、「だれも需要が無い」って。何でそんなこと判るのさ?しかも、何故にアゲるのだ??
自分も煽りたいわけじゃないので、マジレスよろしく。
>>943 けどそれ言っちゃうとこのスレって成り立たないんじゃ・・・?
ちなみに944さんの言うように、私にも941の言ってることの意味がわからない。
需要がないって言うけど、楽しみにしてる人だっているでしょ?
>>941,943
1のローカルルールを読め。
読んだ上で文句があるなら削除依頼でもしてこい。ヴォケが。
>943
あんたの方が鬱陶しい。
ていうか、ここは「FFとDQの話題に限定した、『小説を否定しない』スレ」ですよ
個人攻撃は控えて下さらないと描き手さんが書き込めないと思いますが?
というかこの句読点もつけず「…」で曖昧に終わらせるパターンは>881-882で見たような…(ワラ
sage進行と1で書いているのにageてれば煽り扱いされても文句は
言えんよ。場がよめない厨扱いされてもね。
まあ、みんな、煽り荒らしは完全放置と板ルールにもあるから
放っておくが吉。
といいつつレスする自分も厨房か(w
そんなことはおいといてギコガード神のクリ勇の勇クリ和えクリアリ風味の続きを待ち続ける自分。
ココのスレもそろそろ終わりに近づいてきたけども、
「FF・DQ」なのに結局FF物、一つも無いままっぽいねw
DQ小説が良作揃いだからな〜十分お腹イパーイって感じで(・∀・)
てか、FFで萌カプ思いつかないや・・・。
951 :
風と木の名無しさん:02/02/20 02:26 ID:dZwm8VKb
なるほど。自分たちに都合の悪い意見はすべて荒らし扱いか。
たいしたもんだ。
952 :
風と木の名無しさん:02/02/20 02:27 ID:dZwm8VKb
ガタガタ理屈こねてねえで自分の巣でやったらいいじゃないかよ。
953 :
ゴーインに本筋スレ:02/02/20 02:48 ID:DEEDpefj
ピサロっクリフトっ
・・・・・とうぞく萌えっ。
>941
需要はあります。
>942
2chはひろゆき以外の誰にとっても他人の板です。
スレ違いというのは板違いのことでしょうか。
「自分の巣」の意味が不鮮明ですが……。
このスレの住人の誰も、好き勝手も暴れ回りもしていません。
>943
掲示板そのものの本来あるべき使用方法についてここで
論ずる必要を感じませんが、チャット的利用である実況が
2chに於いて正規の板として稼働している現状を一つの
例として示しておきます。
俺としては小出しだろうと一気に纏めて出そうと、読む人が
いるのならどちらでも良いんじゃないかなぁと思います。
うん。そいだけ。
クリフトは茫然自失といった体でソロに覆いかぶさったまま固まっていた。両の足でクリフトを挟み込んだソロが多少動いたところで、彼に与えられる刺激などたかが知れていた。
ソロは彼自身の中でクリフトのモノが次第に萎れていくのを感じ、「あっ!」と声を上げた。彼が見上げたクリフトの顔は生気がなく、手折られ日が過ぎた生花の様だった。
「だ、駄目なのかよ……? 俺じゃ駄目なのかよっ!?」
もうやめろ。クリフトは思った。姫さまの顔をそんなに醜く歪めるんじゃない。どうしてそこまでして私を苦しめる? それでお前は何を得ることが出来る?
「ちくしょう……」
そう言って、ソロは再び涙を零した。その一滴が、今や無限循環する疑問の虜囚と化していたクリフトにある契機を与えた。現実から逃避しようとしているクリフトの背を押した。
なぜソロはこんなことをしている? それは──。
夜中、部屋を抜け出した自分に異変を感じ取ったソロは理解したのだ──自らの行為が気付かれていることに。そしてもう、二人の関係は破綻したのだと予感したに違いない。
幼いソロには抑えることなど出来よう筈もない衝動が彼を突き動かし、部屋は嵐が過ぎ去ったかのごとく成り果てた。
衝動去りて後、荒れ果てた部屋の中でソロはある決心をしたに違いない。それは決して策略や知謀などではなく、後のない少年の悲しい決意だった。
先のことなど考えられず、恋敵の姿に身をやつしてまで一度限りとなるかも知れない抱擁を求めたのだ。
それは──全て、クリフトへの想いの為に。
ところで次スレって950さんがたてるのかな?
957 :
風と木の名無しさん:02/02/20 03:46 ID:dZwm8VKb
>>954 あんたここの1っぽいけどそうなの?
だったら次のスレはこの板以外に立ててね。こういう閉鎖的なスレッドまじで目障りなんで。
>>957 あんた面白いyo…!
目障りなのはあんたで閉鎖的なのもあんただ。
粘着厨は自分の巣へ(・∀・)カエレ!
ここ、相当レベル高いよ
この前少し雰囲気がアレだったけど
閉鎖的って…(w
良いもんは長く続くんだっつーの
書き手の皆様、カップル違いであれどこういう時に
応援したくなったよガンバレ
煽りたい人は叩かれる。
「こんなスレいらん」と言われて叩く人の数だけ、このスレを必要としていると思うけどね。
必要としている、ってのが大げさだとしても、楽しみにはしてくれてると思うけどね。少なくとも、私はそうだけど。
叩く人煽る人は、単にこういうスレが嫌いなのか、方向性が嫌いなのか、こう言うとどう反応されるかが気になる人なのか、構って欲しいだけなのか、仲間に入れて欲しいけどそうは言い出せない人なのか。
どっちにせよ寂しい奴だと私は思うけど。
私は需要はあると思うし、スレ設立者のギコさんもああ言ってるし。
んで、これだけは言いたいんだが、
>>951よ。
意見している人たちは、明らかに荒らしかそうでないかの見分けは付く『精神的大人』な人たちだと思うけどね(コナ○じゃないぞw
って、すっかり文句だけで終わってしまった。失敗失敗。
>>930 うむ、私もそう思う。自分的『これならナイスなルール』みたいなものをある程度考えてみると良いかも。常識を理解の上でのだけどねw
>>931 おおっサイトファイトッス。自分も受験で休止していたサイト復活させるために頑張るッスw
>>932 そういう心がけ、純粋にすげぇ偉いと思う。いや、どれのことって、努力のことね。『一生努力、一生感動』って言葉は、真似できないけどすごいと思う。
長編は、ある程度まとめて、内容も充実していたら、それほど叩かれないと思うけどねぇ…そのへんは人それぞれかな。
>>933 おおっ、早速ッスか!そうそう、くよくよするのは良くないッス。早速読ませていただくッス〜。
>>941-942 自分でそう思っとけ。自分の心の中にでも大切にしまっとけ。それで終わり。
>>943 作品発表する掲示板なんて山ほどあるだろw
>>948 いくら厨扱いされようとも、こうやってこのスレを大切に思ってる意見を出せる方って好きッス。
…なんかこのスレを自分のものみたいな書き方でスマヌッス(滅
>>55 おお!続き!早速読み読み!
…勇者、まだアリーナの格好だったのか(爆)
改行多くて見にくくなっちまった・・・スマヌ。
最後の55は955のミスッス。
963 :
(++):02/02/20 15:36 ID:hJm95sg3
なんだか荒れてるなぁ…また移転なんてことにならなきゃいいけど…。
というか内容は801なのに801板じゃダメってどういう事よ…?
964 :
836:02/02/20 16:04 ID:EzfzyTbc
うーん、一晩たってみると何だかまた荒れモードですね・・・。
けど煽り(?)に対しての皆さんの反応が、「このスレってそれだけの人に愛されてるんだな」と
思わせてくれますね。自分もその一人です。いつも楽しみにしておりますので作家さん方、これからも頑張ってください〜。
>>943さん
ナマイキだとは思いますが敢えて言わせてもらいますね。別に自分を叩かれたからというのではなく(w
皆さんが一生懸命書いてくださった作品に対して「鬱陶しい」というのはどうでしょう。
そう思われたにしても、ここに書き込むべきことじゃないし、言うにしても言い方があるのでは?
はい、偉そうなこと言いました。失礼。
>>940さん
ありがとですー。一人でもそう言ってもらえるってのは作者冥利に尽きるってもんです(w
これからも書かせていただいていいのかな?けど自分が出てくるとどうもスレが荒れる傾向があるっぽいんで
注意が必要ですね。
>>ギコさん
続き堪能させてもらいました!書き手としても読み手としても続き楽しみにしています〜。
頑張ってください!
>>レインさん
そうですね。くよくよすんのはよくないッスよね(w
レインさんに読んでいただけるとは嬉しいですねー。ありがとです〜。
このスレつまんない。
801板から出ていけ!!!
966 :
風と木の名無しさん:02/02/20 17:03 ID:ALN3Ovhz
ほんとその通りだね。さっさとデテイケ。
っつーかマジいたちがい
967 :
風と木の名無しさん:02/02/20 17:04 ID:ALN3Ovhz
さっさと1000うめるか。
968 :
風と木の名無しさん:02/02/20 17:05 ID:ALN3Ovhz
前スレがこの板なら見ますよ、当然。
ただ別板だったんで何かなと思っただけで。
正直いうと他板住民が避難所代わりに適当に立てたのかなって
思ったんです。
良くあるんですよ、追い出されたんで…って理由で立てるの。
でも801板は避難所じゃないんでね。
1にも801限定って書いてなかったし。
同人板やゲーム板からの適当避難って良く目に付くので、
それかどうか聞いただけなんですが…。
まぁ、sage進行で地下でやっててくださいな。
969 :
風と木の名無しさん:02/02/20 17:08 ID:ALN3Ovhz
あ、補足。
もちろん板違いの話題でなければ避難してきても
良いと思いますよ。
ただそうじゃないのが最近多いんで、こっちもちょっと
過敏になってたみたいです。(だから801限定なのか聞いたんですけどね
970 :
風と木の名無しさん:02/02/20 17:08 ID:ALN3Ovhz
そちらがその気ならお望みどおりに荒らしてあげます。
971 :
風と木の名無しさん:02/02/20 17:08 ID:ALN3Ovhz
荒らし呼ばわりされてかわいそうな>8さん。
前スレがあんなになったのって半分は自業自得かもしれないですよ。
荒らしと言うものは荒らしを放置できない住民に「も」問題があることを
自覚しましょうね。過剰反応はやめたほうがいいと思います。
そうでなければまた荒らされちゃうだけですよ。
972 :
(++):02/02/20 19:30 ID:Xm4WNIjo
>まぁ、sage進行で地下でやっててくださいな。
そう言うんだったら上げるなよ…。
>ALN3Ovhz
荒し呼ばわりするつもりは無いよ。1の説明だと男に関連することだけど
実際にはこのスレ、殆ど男×男キャラの話題や小説で埋まってる。
内容は決して801板に背いているものではないと思う。
続きの新スレ立てるなら、ちょっと1を変更した方がいいかもね
誤解を招くようなら他の住人さんにも迷惑だろうし。
>968ー971
これ、このスレの上の方のコピペですよ。
できれば、自分の言葉で書いて欲しかったな。
975 :
風と木の名無しさん:02/02/20 20:16 ID:beOIeoeb
まあこの板ではなくってもといたとこにおかえりになってください
見たくなきゃ見なきゃいいのに
結局はかまってちゃんだよね・・あーこうやってかまってあげてる
漏れも優しいな 書き手さん頑張って下さいねー
漏れもいい案浮かんだら書きますんで 皆の求める萌えるカプーって
どんなんかな?あと萌えるシチュエーションとか
>976
クリ勇で、ザキで勇者を脅して無理矢理犯すクリフト
もちろん純愛ラブラブ〜な話も好きですが、たまには
こういうのも読みたい・・・と思う私は鬼畜ですかね・・・
978 :
MOMO:02/02/20 23:29 ID:2l3d3FfO
レインさん、遅くなりしたが…合格おめでとうございます!
>836さん ありがとうございます
なんか色々あったようですが、ここは801板(大人専用)ですので、お互い懐の深いところを示しましょう。
自分の好きなもの以外は認めない、ヤダヤダ〜なんていう我儘なお子様は、まさか居ないよねぇ?
ところで、私はDQ2に無性に萌えているのですが、ローレシア王子の名前って小説版の「アレン」以外には無いのでしょうか。
もしご存知の方がいらっしゃったら、お教え下され。何卒お願いしまふ。
(この間は初めてだったので抑えましたが、今度は…(´Д`;)ハァハァなものを執筆中。でもアプする頃は新板?)
ここは21歳未満の人は来てはいけない板ですよ>ALN3Ovhz
21歳以上だと言うのであればもう一度自分の書き込み見てみましょうね。
まぁ、
>>1もまともに読めないお子様にこんなこと言うのもなんですが。
>976
私はノーマルな受けが、攻めに熱烈な告白されて呆然としてる隙に
気が付いたら押し倒されてました〜みたいなのが好みかな。
こんなパターンで勇ピサが見てみたい。
ところで次スレがあるのなら、スレタイのFFはできれば外さないで欲しいな。
いずれ書いてみたいものがあるので・・・。
元いた板に戻れって言われても、「やおい女、同人女(・∀・)カエレ」と
煽られるのかオチでしょうな。やおい者の評判を下げさせる目的で言って
いるならわかりますが(w
>>978 DQM+の「ロレン」さんとかっすかねぇ?
アレで、抑えてたんですか?!(;゚Д゚)
私、萌えすぎて狂い氏ぬかと思いましたぜ!!次回作、メッサ楽しみっス!!
そして、980さんのFF小説・・・♪
>>976 977さんに倣って鬼畜系で(w
じゃあ勇クリで、肝心なところでザキぶっ放して勇者に「おしおきだ」とかいって
無理矢理やられちゃう、とか。
うわ、めっさ鬼畜やな〜(w
ザキで頃しちゃったとしてもザオリクでプレイ再開
ああ〜そんな鬼畜なクリ勇読みたい・・・
書きたいが文才ゼロだし・・・
985 :
風と木の名無しさん:02/02/21 02:45 ID:DEVff8pm
1
986 :
風と木の名無しさん:02/02/21 05:21 ID:DEVff8pm
さて
987 :
風と木の名無しさん:02/02/21 05:21 ID:DEVff8pm
いろいろと考えをかかせていただこう
988 :
風と木の名無しさん:02/02/21 05:22 ID:DEVff8pm
そもそも君らはこんなことをして楽しいのか
989 :
風と木の名無しさん:02/02/21 05:22 ID:DEVff8pm
厚顔無恥な態度で居座る
990 :
風と木の名無しさん:02/02/21 05:22 ID:DEVff8pm
なんという恥知らずであろう
991 :
風と木の名無しさん:02/02/21 05:22 ID:DEVff8pm
そんなことも理解できずに
992 :
風と木の名無しさん:02/02/21 05:22 ID:DEVff8pm
えらそうに理論武装をするなどとは
993 :
風と木の名無しさん:02/02/21 05:23 ID:DEVff8pm
まったく信じられない
994 :
風と木の名無しさん:02/02/21 05:23 ID:DEVff8pm
まあなんだかんだいってここにスレッド2をつくるんでしょうが
995 :
風と木の名無しさん:02/02/21 05:24 ID:DEVff8pm
そちらがそうでるならそれなりの対応をする覚悟です
996 :
風と木の名無しさん:02/02/21 05:24 ID:6t99/HE9
おとなしくご自分の家におかえりなさい
997 :
風と木の名無しさん:02/02/21 05:25 ID:6t99/HE9
そこでどうどうとつまらん作品をアップしたらよかろう
998 :
風と木の名無しさん:02/02/21 05:25 ID:6t99/HE9
さすればだれも文句は言わん
999 :
風と木の名無しさん:02/02/21 05:25 ID:6t99/HE9
以上だ
1000 :
風と木の名無しさん:02/02/21 05:25 ID:6t99/HE9
1000
1001 :
1001:
このスレッドは1000を超えました。
もう書けないので、新しいスレッドを立ててくださいです。。。