「さあて…水中でのお手並みを拝見。」ウルトラザウルスが動くの待つ。その姿は水に透け輪郭のみが内部を覆っている様な姿をしている。
素早い動きで践み潰そうと動くウルトラザウルス。しかし化けの皮が剥がれている。足から遠い部分が最早ワイヤーフレーム状にすら成って居るのだ。
その踏み付けを腕で弾くベルゼンラーヴェ。正体さえ解ればこれ程楽な対処が出来る存在は居ない。次に掟破りのソルピラーの水中発射。
素早く回避する。多少の追尾性能が有るらしいがウェイブレイダーの様なアホな誘導率では無いので大きく回避すれば当たらない筈だった…。
後方で柱となる太陽光。そこからは七色の綺麗な輝きがベルゼンラーヴェに向かって泳いで来ている。「ちぃ!レインボーフィッシュか!厄介な者を呼び寄せ居った。」
ベルウッドが叫ぶ。各々の色の波長を持つ光の禁忌。有り得ない色に固定された水妖は魚の姿で襲い来る。しかし彼等にも誤算が有った。ベルゼンラーヴェの水中での機動性と運動性である。
特に動く気配を出さずに水中がベルゼンラーヴェの周辺だけスライドした様に移動する。発生している水流の関係上泳いでいる事だけは確かなのだがレインボーフィッシュにはそれを理解するだけの知能は無い。
「対水圧値修正…拡散率良し。水温に因る誤差修正問題無し。うねり及び波の波動係数2!」ファインは必死に何かをしている。「お主そんな物を計算して何をしておる?疲れるだろうに?」
「そうそう術式にばかり頼っていると使えなくなった時に困るのでありますから…良し!荷電粒子拡散領域固定!」そのままの状態で動きながらレインボーフィッシュを有る一定の距離の中に納める。
「荷電粒子メーザー照射!」以前とはスケールも使用エネルギーも桁違いのメーザーを照射する。荷電粒子を異常に含んだ衝撃波がレインボーフィッシュの群を掻き消す。「ぬう!?何故奴等は?」ベルウッドは興味を持ったらしい。
「単一波長の光彼等はできているのでありますから…その波長を乱してやれば?と言う事であります。」単一の光の波長でできている物に別の光を照射すると結果は波長の長い光に押し流されてしまうと言う訳である。
意味は違うのだがそう言った方が解り易いと思ってファインは説明する。すると…「一つ言って置きたい事が有る!」
「はい?」「事象は正確に説明するべし!」「細かっ!?」
”そうそう術式に頼ってられない”この言葉は後に痛い程知る事になる。だがそれはまたほんの少し先の話。
そろそろ別の意味で本気でいかないとまたレインボーフィッシュ覧たいな者が湧き出すかもしれない。ベルゼンラーヴェは体も使って水中で急加速。
ウルトラザウルスの背中に向かう。両手には十字封剣を構え向かってくるプリズムスプライト弾を切り刻む。これだけ消費してまだ攻撃できる。
それはあのウルトラザウルスの姿をしている存在が輪郭を持った太陽の様な者である事を裏付ける結果でもある。
「ぬう?また輝き出しておる!攻撃を仕掛けて来るぞ!」これまでとは違う攻撃。砲門が激しく輝くと4つの砲口より巨大な光が溢れ出す。
「おのれい!防御結界!第4種法陣展開!」それを見ただけでその攻撃が4種類の属性のどれかを一瞬で判別するベルウッド。その結界に触れた熱を持たない太陽。
激しい押し合いの後防御結界に軍配があがり太陽は結界の露と消える。「何という奴だ!判断が遅ければ今頃光に掻き消される所だったな…しかしそれ程までにあれを護る必要が有るというのか?」
背に光る謎の物体。それの正体は解らないがそれにより解った事も有る。エントヴァイエンの笑み。彼はその存在が何かをしっている様だ。
そんな事を考えている内にそれが目の前に迫る。「引き抜けえぇぇぇ!!!」ファインの操縦に習いベルゼンラーヴェはそれを掴み取る。だが「おわあ!?」何処誰かが良く使う声と共にベルゼンラーヴェはそれに掴まって振り回される状態となる。
振りきられない様にもう片方の手と尾を巻き付け必死にウルトラザウルスの背に食い下がる。それを確認してかしないでかは不明だが突然暴れ出すウルトラザウルス。如何しても振り落としたいらしい。
「しつこい!ボルカニックストライク!」膝装甲がウルトラザウルスに接触するのを見計らって叩き込むボルカニックストライク。周囲が水のために電力は多少奪われるがこの際関係無い。相手に不自由を強いれば何でも良いのだ。
手は確りと”それ”を掴んでいるが中々に手強く幾ら引こうにも一向に抜ける気配は無い。「ESBストライク!!!」今度は空間すら打ち砕く一撃を浴びせる。しかしそれを持って尚引き抜く事は叶わない。
「何かおかしいでありますね?これだけやって抜けないとなれば理由は限られてくる気がしますが…?」
盲点は以外にも多い事がある。大抵〜〜と言う奴で先入観で物事を見る為に起こる事だ。これもそう言うケースなのである。
「!!!」突然何かに気付いた様で目が嫌らしく輝いている様に見えたベルウッドは「ひぃ!?」と声を上げる。それを見て心外だなあと言う様な顔でファインは言う。
「引いて駄目なものはこうっ!!!」何を血迷ったか”それ”をウルトラザウルスの更に奥に突き刺す。
その力の入れ方通りに”それ”は更に深くウルトラザウルスに突き刺さる。しかし何か起こる訳でもない。「たわけ〜〜っ!!!余計にどつぼに嵌まっておるではないか!」
「何の!これからが本番。見てれば解るのでありますよっ!」今度は押し込んだ物を左右に引き戸を引く様に動かす。それを行う度にウルトラザウルスが身悶えする。
「もう少し!」引いた跡にそって零れる太陽光は何かの印を刻んでいる。「これは…太陽の結印!気を付けろ!相当やばい物らしいぞそれは!」「了解!これでっ!」
印を刻み終える。「何という事を…人よ。それを握り扱う無かれっ!!!」ウルトラザウルスはそれだけを告げると”それ”の中に吸い込まれて行った。
如何やらウルトラザウルスの姿をした者は”それ”に宿った守護者がウルトラザウルスの形で現れた者らしかった…。
湖底に一定の深さで浮き沈みする”それ”を見ながら思案中のファインとベルウッド。しかし忘れてはいけない事が有った。
じろりと2人はエントヴァイエンを見る。何かを知っているらしくニヤニヤしている。「殺れ!」「アイサー!」カラミティシャドウを構える。
「それは…大人げないと余は思うぞ?」恐ろしく引いた表情でエントヴァイエンは言う。「いえいえ!大丈夫でありますよ!きっと…。」「そうだなきっと…。」
「断定系では無いか?それは?」おおよそ不変一般の人物がする様な事では無い事を平然としようとしている2人。エントヴァイエンは困った顔をする他手は無かった。
「お疲れさまです。御2人とも。」コクピットの中に強烈な殺気が漂う。「それは反則臭いのではっ!?」「いえいえ。お構いなく。同じ穴の貉ですから…。」
何一つ表情を変える事無くコクピットに現れたマリエスは言う。同じ貉でも格にはかなりの差が有るように思えるファイン。
「申し訳有りません。如何在ってもアポロンリュカネイオスは手にしなければならないので…。」
「ふざけるなよドボルクのジジイ!!!緑の悪魔は俺が1対1で倒すと決めたんだ!!勝手な事するなぁ!!!」
「いや!俺達はドボルク爺さんの提案に賛成だ!」
「何ぃ!!?」
ドラゴスに対してそう口を挟んできたのは黒い三銃士だった。
「何故だ貴様等!!!」
「勘違いするなよドラゴス。ゾイキュアに怨みを持つのはお前だけじゃない。俺達も同様なのだ!故にゾイキュアを地獄に叩き落とす権利がある!」
「く…。」
黒い三銃士のもっともらしい言葉にドラゴスも流石に納得せざる得ないと言わんばかりの様子で
あったが、ゾイドバトル役員の方はドボルクの提案をどうするか話し合っていた。
『現在ゾイドバトル役員会の方でドクタードボルク氏の提案を呑むか否かに付いて審議中です!』
『それにしてもまさかこんな事になろうとは誰が想像出来たのでしょうかね〜…。』
それから十分後、役員会の審議は延々と続いており、役員達も色々とあーでも無いこーでも無いと
言い争っている様子で全くと言って良いほど終わる気配は無かった。無論試合は中断。
マリン、ルナリスやドラゴス達もそれぞれのゾイドから降りて一休みしていた。と、そんな時にマリンはドラゴス達の方へ呼び掛けた。
「ねー!もう私達帰っても良いー!?試合はあんた達の勝ちで良いからさー!」
「ダメだぁ!!!」
「やっぱり?」
もの凄い形相で速攻に言い返されてしまったマリンはシュンとなるしか無かった。
「つかよ〜…何時になったら終わるんだ〜?」
「あ〜…こうしている間にもハガネさんやチョコちゃんは…。」
延々と続く審議に流石のマリンとルナリスもイライラしていた時だった。突然観客席から審議中の役員目がけて空き缶が投げつけられたのだ。
「お前ら何時までグチグチやっとんじゃぁ!!!もう団体戦で良いじゃねーか!!」
「そうだそうだ!!1対1なんかよりそっちの方が迫力あるぞー!!」
延々と続く役員達の審議にストレスを溜めていたのはマリン等だけでは無かった。観客も同様であり、その怒りが爆発した彼等は一斉に役員達へ野次やアキカンを飛ばしていたのだ。
『アキカンを投げないで下さい!!アキカンを投げないで下さい!!』
『こうなった以上彼等の要求を呑むしか無いでしょうな…。このままでは暴動も起きかねませんよ。』
ヤマモトの言った通りであった。ゾイドバトル役員会は観客の要求通り、ドボルクの提案した団体戦、
マリン&ルナリスのふたりはゾイキュア対ドラゴス&黒い三銃士のズィーアームズ連合軍の試合を行う事で合意したのだ。
「は〜…やっぱり試合すんの〜?」
「グチグチ言っても仕方あるまい…。とにかく今は勝つしかない…。私も不本意だがな…。」
マリンとルナリスは試合内容よりも試合そのものが嫌、と言うか面倒くさいと言った様子であったが、同様にドラゴスもまだ納得言っていないと言う感じであった。
「ふざけるなぁ…。俺は認めねーぞぉ…。緑の悪魔は俺が倒すんだぁ…。」
「オイオイドラゴスよぉ!あんまり頭に血登らせてると勝てる試合も勝てねーぞ!」
「そうそう!」
と、こうして闘場にそれぞれ向かい合う形でカンウとハーデス、そして強化型デカルトと3機の漆黒
エナジーライガーが立ち、それぞれ睨み合うと同時に闘場周囲に観客を保護するための不可視電磁シールドが展開されるのであった。
『それでは!!!第二ラウンド!!ふたりはゾイキュア対ズィーアームズ連合軍の試合開始です!!』
「だからゾイキュアってどういう意味じゃー!!」
カーン!!
マリンとルナリスの例による突っ込みをかき消すように試合開始を告げるゴングがフロア中に響き渡り、試合が開始されるのであった。
「覚悟しろぉ!!今度こそぶっ殺すぜ!!!」
「きゃぁぁぁ!!!やっぱりやんなきゃならないのぉぉぉ!!!!?」
試合開始早々強化型デカルトと漆黒エナジーライガーはカンウとハーデスへ向かって跳びかかっていた。が、その俊速の突撃をカンウとハーデスは楽々と回避していたのだ。
「な!!?」
「このスピードは!!?」
黒い三銃士は彼等の想像を超える速度で動いた2機に驚いていたが、それを尻目に2機は彼等から
数百メートル離れた地点に向かって跳び、ぞれぞれ隣り合う形で着地するのであった。
「ええいもうこうなったら本当にやるしか無いぞ!!」
「ぶっちゃけありえなーい!!って言ってる場合でも無いか…。それじゃ行くしかないよね!!」
と、その時だった。カンウが左側へ、ハーデスが右側へ立つ形で一斉にドラゴス達へ向けて指差したのだ。
「ズィーアームズ社のしもべ達よ!!さっさとお家に帰りなさい!!!」
「帰ってたまるかぁぁ!!!」
「つーかお前等本当はノリノリだろ!!?」
何か怪しげなポーズを取っていたカンウとハーデスへ向け、強化型デカルトと漆黒エナジーライガー
は再度突撃した。が、いかなり高速ゾイドでも回避不可能と思われる程の俊速の突撃を、2機はまたも楽々と回避していたのだ。
「何ぃ!!」
最高速での突撃をかわされた強化型デカルトと漆黒エナジーは体勢を一瞬崩した。と、そのスキにカンウとハーデスが目にも留まらぬ速度で突っ込んできていたのだ。
「今度はこっちから行くよ!!!」
「なぁ!!速い!!!」
それは一瞬だった。2機に狙われたモッシュ機の漆黒エナジーは回避する間も無く機体左右に装備
されたエナジーキャノンとエナジーバルカンを破壊されたのだ。その事実に黒い三銃士等は唖然とするばかりであった。
「なななな…。」
「一体どうなってるんだ…。」
「さっきまでとはスピードが段違いだ…。」
そして、ドラゴスも無言のまま冷静に考えながらもうろたえていた。
「(緑の悪魔の奴…またもスピードを上げやがった…。それだけじゃねぇ…。あの取り巻きのデスザウラーも奴の動きに追随している…。一体どうなってやがるんだ…。)」
先程までの劣性ぶりがウソのように優勢になったカンウとハーデスに唖然としたのは黒い三銃士やドラゴスだけで無く、その観客達も同様に驚きを隠せない様子である。
『これは一体どうした事でしょうか!!それぞれ別に戦っていた時とは別人の様に、マリン選手とルナリス選手はドラゴス選手達を圧倒しています!!!』
『これは恐らくコンビネーションでしょうね。』
『コンビネーションですか?』
『そうです。あの黒い三銃士が3人のコンビネーションで異常な力を発揮する様に、あの2人も共に
コンビネーションで戦う事により本来以上の力を引き出しているのでしょう。まさしくふたりはゾイキュアですな!』
「いやだからゾイキュアってどういう意味じゃ!!」
「良いから誰か教えて!!」
冷静に検証していたヤマモトに対しても2人の例のツッコミはとどいていた。が、やはり誰1人として彼女等にゾイキュアの意味を教える者はいなかった。
>>恐怖の亀裂作者さん
久々に本筋の話に戻りましたね。
ウルトラザウルスの形をした何かにはどうにか勝てた様子ですね。
>そうそう術式に頼ってられない
これは良い言葉だと思いました。何事も過信しすぎるのは危険と言う事ですね。
>>Innocent World2作者さん
能力奪われるって・・・うわキッツイ修行・・・。でも思ったのですが、
雑用が修行とは関係ないと申してますが、考え方を変えると役に立つ可能性もあると思うのですが・・・
例えば、雑用をすることでオリバーさんの生活力が鍛えられるとか、細かい物を
見定める目を養うとか、一見関係なくても意外な事に役に立つ事は良くある事です。
マキシミンさんも地下都市で何かやってる見たいですし。
>大体の場合それは極端な怒りだったり、劇的なイベントだったりとしますが…
怒りをきっかけに〜ってのは自分も過去にやってました。
メガセイスモ戦(第一ラウンド)でその右前足を破壊した時と、数十機のジェノザウラーを振り回した時です。
今の状態は、その時の様な爆発力はありませんが、ある程度自分の意志でコントロールが可能になってます。
少なくともそれ以前の普通の状態よりかは随分と強くなっています。
と書いていると、ギガ付属ファンブックに書かれた文章の
「ゴジュラスはパイロットの怒りを力に変える機体」なんてのを思い出しました。
公式ファンブック3やアロ付属とかにも精神リンクがどうこう書かれていましたし、
そう言う意味ではゾイド世界って随分と精神論が通用できる世界なんだな〜と改めて実感。
「…師匠が直々に手当てしてくれるんなら、ボコられる甲斐もあるってか…」
「何を言っている、そうならないように特訓するんだよ」
畳みに座ったオリバーに、リニアが消毒液のしみ込んだガーゼを当てる。結局夜になるまでオリバーは
一発としてリニアに当てられず、傷だらけになって帰ってきたのだ。
〔それにしても…〕
始めは、可愛いがお高く留まった少女だと思っていた。そうでなくとも、冷徹なイメージがある。
だが、今こうして自分を気遣ってくれるリニアを見ていると、何というか…冷徹になろうとして、
そうなりきれなかった少女――そんな印象を受ける。
〔もしかして彼女も…ワケあり、って奴か?〕
過去に何かあったからこそ、こんな所でたった一人暮らしているのだろう。オリバーと同じく2年前の戦いで
家族を失くしたか、あるいは別の理由があってか。
どちらにしろ、オリバーはそんな事を単刀直入に訊くほど野暮な男ではない。その質問は胸の奥にしまっておく事にした。
「で、まさか実戦形式だけってこともないでしょう?」
「それは勿論。明日は、私が一緒にイクスに乗って操縦の手引きをする」
もしこの時オリバーが口に何か入れていたら、間違いなくそれを噴いていただろう。
耳を疑う、といった様子でリニアに確認する。
「なに――師匠が?俺と一緒に? イクスに乗る!?」
「不満か?」
さらりと言ってのけるリニアに、オリバーは返す言葉を失う。
「べ、別に不満て訳じゃないけど」
――いや、そうじゃなく…
「ああそうだ、いくらお前がイクスの性能を限界まで引き出せるようになっても身体がそれに耐えられなければ意味が無いな。
どうしたものか。…対G訓練もしとくか?」
始めから考えていた事ではあったが、オリバーはあくまで自然な彼女の言葉を聞いてこの時実感した。
リニアほど「落とす」ことが難しい女は他に居ないであろう事を。
こんな時間にーッ!w
でも単発。
>>恐怖の亀裂作者氏
本人が強くなってもいいのですがね…ちょっとヘタレのナルシストというキャラは凄く難しいです。
太陽光のアイデアは、諸事情で非常に親近感というか…そんな物を感じてしまうのですw
>>鉄獣28号氏
あ、将来的に役立つとw そんな考え方もアリか…
怒りのパワーといえば、某漫画では「敵に掛けられたマイナスの呪いが、逆に主人公の精神力を増大させた」という
ちょっと意外な展開もありました。でもアレはアレで(・∀・)スキ
鉄獣28号さんへ
あーーーーーーーーーーっ遂にやってもうたw知らないのに同じ事を偶然に!
お前等知っててやってるだろ!は当然の突っ込みですw
>何かはとてもではありませんが追っ払うだけで精一杯の存在です。勝には違い有りませんけど。
Innocent World2の作者さんへ
あくまで”落そう”としているオリバー萌えw
確りナルシーしてます!彼はw
「そう言う貴方も確りしておいでで…ふふっ。」嫌味の気無く笑うマリエス。その首筋には尖角刀の刃が煌めいている。
「こっちは何時何刻首を撥ねられるか冷や冷や物ですが…何か?」圧倒的な優位に立てなければこの様なことはしない。つまりこの時点でファインは決定的な敗北を宣告されている事になる。
エントヴァイエンはようやく壁より抜け出す。「ふう…全く彼方にふらつき此方にふらつき。だが中々面白かったぞ。」マリエスが”それ”を呼称したアポロンリュカネイオス(狼のアポロン)に接触する。
「そして偶然とは言えこれを手にする事が出来た。真逆こんな場所に有ったとはな。」触れた手より流れる光。それにより真の姿を現すアポロンリュカネイオス。サイズはコマンドウルフ程の者。
しかしその姿は野生体その物で有り得ない神気を纏う絶対存在。「如何かな?この星に数多眠る神の獣の1体を見ての感想は?はっはっはっは…。」
「おっと…逃がしはしない。」動き出そうとするアポロンリュカネイオスを呪縛術式で雁字搦めにするエントヴァイエン。「ふふふふ…やはりお気には余より奴か。まあ当然であろう。お前の封を破ったのは奴だからな。」
その光景を黙って見ている事しかできないファインとベルウッド。「うぬぬ…そこの悪魔っ子さえ居らなんだらこの様な不覚は取らなかった物を…!」それにマリエスは反応しベルウッドの方を向く。
「せいっ!」その隙を逃さず首筋に軽い切り傷を負いながら状態を屈めて逆回し蹴りを放つファイン。それはマリエスの顔面を直撃する。
「残念でした。人の子1人の蹴り如きで傷は付きませんわご安心なさって。」コクピットの壁に叩き付けられてはいるがその言葉通り傷一つ負ってはいない。「痛いのはこっちの首と足だけと…。」余り深く傷は付いていないので血は少ししか出ていない。
しかし行動を阻害する障害は取り除けた。それにより一気に攻勢に出るベルゼンラーヴェ。何時の間にか消えたマリエスの事が非常に気に掛かるがこの際如何でも良い。
何の道エントヴァイエンにアポロンリュカネイオスを渡す訳にはいかないのだから。レーザーウィップを取り出し攻撃する。しかし素早い反応で結界が組まれ阻まれる。
「如何したというのだ?そんなに慌てずとも貴公の相手はしてやるぞ?がっつく事等無い。」そう言い終わった途端機体が動かなくなる。
そう感じた時には既に遅くペイルバイターからも喰らわされた重力結界が何の前触れも無く発生していたのだ。
「ふふふ…しかもこれはサービスだ。勿体ないがオ・スペルを使用させてもらったぞ?はっはっはっは。」
足元に発生した重力発生用法陣のスペルサインは全く見た事も無いもので出来ている。
エントヴァイエンの方はそれこそ必死でアポロンリュカネイオスを取り押さえている。本当に余裕が無いらしい。
「やはりアルテミスの時の様にはいかんか!」前例があるらしいがそれはそれと言う事なのだろう…。
「何という荷重力だ!オ・スペルでここまでの物を使用するとは一体何者なのだ!?」”オ”と言うのはオリジナルと言う事で専用術と言う事になる。
つまりは…「解呪(ディスペル)不能でありますかっ!?厳しい!」通常の方法では打ち消しが不能なのだ。じりじりと湖底毎更に深く沈みいくベルゼンラーヴェ。
ベルウッドが必死にこう言う。「しかしオ・スペルは穴が多い!それを突くのだ!」そんな事を言っているが「だから?如何やって?うぐぐ…。」
初心者インスタント君なファインにはさっぱりだ。「しまった!?妾とした事が基本を忘れておったっ!!!」
「お…面白い事になって居るな。だか余も相当きついのだが?」神の獣。そう言われるだけ在りその力は呪縛封鎖を次々に破っている。その都度新しい呪縛を施して抑える。
しかし元に持つ力の差からかエントヴァイエンを以てしても完全に押さえ込むには到らない。「恐れ入る。嘗てはこの様な存在が我が物顔で彷徨いていたのだからな。」
しかし双方疲労の色が濃くなって来て居る。だがそもそも彼等からみれば普通なファインと力を出しきれないベルウッド及びベルゼンラーヴェでは御話にもならない差が有る。
だからこそ重力結界の中で呻くのみだ。
「詰まらん。貴公はその程度で余とやりあっていたのか?甚だ不愉快だ。」言うに事欠いて侮蔑の言葉を嗾けるエントヴァイエン。しかしそこで妙案を思い付いたらしい。
「そのままでは面白くないな…動け!それを破って見せよ!さもないと…この周辺にある貴公の知り得る全てを全力を以て焼き払う。」
その宣言の成す意味はデルポイからの全ての生命体の消滅。「なっ何様の心算ですかっ!!!」その声に「何?余は移り気多い神を気取っているのだよ。」絶望的な答えが返って来る。
「やはり!だから言ったであろう!貴様と此奴は別だと!」そのベルウッドの声にも「違いは無い!余とて始めはそこに居る奴と同じく無能で無用な存在だった!」
何か苛ついているのだろうか?言葉の節々には刺が在りさっきまでの余裕等微塵も感じられない。彼にとってはこれが最低限の妥協点なのだろうか?それにしては敷居が偉く高いのだが。
蚊帳の外に放り出されているのに話題は自分の事と何か嫌な感じのファイン。「何かむかつくのですが…一体誰と誰の話をしていることやら?」
子供の喧嘩じみて来た会話。それに釣られてか結界の出力が弱まった様に感じる。ベルゼンラーヴェを気付かれない様にほんの少しづつ動かし結界の外に手を出そうとする。
「甘いわっ!」結界がエントヴァイエンの声と共に移動して中心に引き摺り戻される。「余の術より逃げ出そうとするとは…凡人無能とは言い難いな。ベルウッドよ!これが証拠だ!」
「何が有っても諦めない!前のみを目指して歩く!それが能無き者の出来得る全て!それが何よりも己の存在を高める理想の修練だ!その証拠に見よ!」
エントヴァイエンはベルゼンラーヴェを指差す。諦めて可能な限りの速度で結界を抜け出そう御行動を開始している姿を外側の映像から確認しベルウッドは表情を変える。
「無茶をするな!そんな事をすれば機体もお主も待たんぞ!」しかしそれを止めない。加速は増し通常とは言い難いが動き出すベルゼンラーヴェは結界の端を掴み取る。
「はあああああああ〜っ!!!」ベルゼンラーヴェは結界の外周を湖底毎握り潰した。
「何っ!?スペルブレイクを要せずにオ・スペルを解除したっ!?」さしものエントヴァイエンも驚く。この手の常識を逸脱した方法に自嘲の笑みすら零れる。「ははははは…面白い!面白いぞ!」
アポロンリュカネイオスを押さえ込みながら嗤う。「さ〜て…これで如何在れ何とかしたので前言は自粛してもらいたいのでありますが?」さして息を荒げた様子も無くファインは言う。
「残念だがルール違反だ。」煽るエントヴァイエン。空いた手には先頃まで振るっていた超が二桁付きそうな巨大なハルバート。「せいっ!」それを振り下ろす。
それを軽く躱しエントヴァイエンに殴り掛かるベルゼンラーヴェ。その拳にはここ数回何時準備したかベルウッドにも解らないがニュークリアインフェルノを発動させている。
「馬鹿な!?既に使いきっていた筈では!?」これにはエントヴァイエンも肝を潰す。「ノンノン!甘いですね?」
これにも種は確り存在する。少し前までワーロック相手に生身で大立ち回りした時がある。その時機体は休止状態に成って居たのでその間にチャージをしていたのだ。
「注意一秒!怪我一生!であります!ニュークリアインフェルノ!!!」拳が放たれる。
突然空間を割って伸びた手がニュークリアインフェルノを押さえ込む。「!」その手の中にはマリエスが立っておりその言葉を言い放つ。
「レコードブレイカー。」その声と共に存在が消滅するニュークリアインフェルノ。正にその行動ニュークリアインフェルノの発動を世界の記憶から抹消したのだ。
更に「アビサルストライク。」その手より高圧縮高密度の闇が発生しベルゼンラーヴェを湖底に叩き付ける。それだけでは飽き足りないのか暗黒の繭はベルゼンラーヴェを包み込む。
そして止めは内部で強力な電撃をこれでもかと浴びせられる。
「よくぞ余にゾイドを使わせた!褒めてやるぞ!」呼んだのはエントヴァイエンらしい。余力はもう無いぜチクショー!な感じがするがそれでも彼の優位は全く動かない。
「型破りな解呪方法!余すら欺くその行動!賞賛に値する。だがまだまだだね?」何か最後が物凄く引っ掛かる口回しだがファイン等には気にする暇は無い。
アビサルストライクの威力の影響で浸水しているからだ。「うおおおお〜!?セラミックテープをっ!?」「こっちからも水が来ておるぞ!急げ!」「ふにゃあっ!!!」
しかしエントヴァイエンも何か忘れている事が有る。「余とした事が…。」ニュークリアインフェルノを捌くのに必死でアポロンリュカネイオスを取り逃がしてしまっているのだ。
「なんたる失態!?これでは余が完全な道化では無いか!?」その言葉に”あんたは充分道化だ”と言う視線が3方より来る。「マリエスまで…。」折角の上機嫌が一瞬で鬱モードに突入。
”偉い人”も忙しいものだ。
アポロンリュカネイオスは拘束を解かれ地表に出ている。しかし何処に行く当てが有るわけでもなく軽く吼えると森の中へ消えて行く。
存在その物が危険だと言った封印の守護者の言葉も何処吹く風。ベルゼンラーヴェを置き去りにして外に跳び出したエントヴァイエン。
しかし彼の探知能力を以てしてもアポロンリュカネイオスを見付ける事は叶わない。
「ゾイキュアがなんぼのもんじゃぁぁぁ!!!!」
「だからそれはどういう意味よぉぉぉぉ!!!!」
黒い三銃士の漆黒エナジーライガー、ゴイア機とアルテガ機は一斉にエナジーキャノンとエナジー
バルカンを撃ちまくった。しかし、カンウが素早くハーデスの前方に立ち、ハイパーEシールドで全て弾いたのだ。
「くそ!!こうなったらトリプルコンビネーションアタックを掛けるぞ!!!モッシュ!行けるな!?」
「お…おお…。」
体勢を立て直したモッシュ機も加わり、漆黒エナジーライガー3機が一列に並ぶとそのまま速度を上げ、2機へ向かって突撃を開始したのだった。
「食らえ!!トリプルコンビネーションアタックゥゥ!!」
「ってまたそれかい!」
漆黒エナジーライガーは背中のエナジーチャージャーを全開にして突っ込みを掛けた。スリップストリーム現象により3機の速度はますます上がって行く。
「ああ!!こら!!てめえら!!」
3機並んで突撃を掛ける漆黒エナジーライガーの直線上にはカンウの姿があった。無論彼等は
ハーデスの前にカンウを潰そうと考えていたのだ。無論ドラゴスにとってそれが納得の行く物であるはずが無く、彼は思わず止めに入ろうとしたのだ。
「ふふ…奴が横に避けようとしても無駄だ…。例え左に避けたとしても、右に避けたとしても、その時にはそれぞれ散開したアルテガとモッシュが貴様を討つ!」
「こら!!てめえら!!そいつは俺の獲物だぁ!!!」
カンウへ向かって突っ込む漆黒エナジーらいがー3機とそれを止めようとする強化型デカルト。
それに対してカンウはその場を全く動こうとしない。このままカンウはトリプルコンビネーションアタックの一撃を真っ向から受けてしまうのか?と、そう思われた時だった。
「ったく本当に突っ込むしか能が無いの貴方達はぁ!!」
「なぁ!!?」
その時マリンとルナリスを除く全員が驚愕した。なんとカンウは漆黒エナジーライガーのトリプル
コンビネーションアタックの突撃を上へ飛び越える形でかわしたのだ。そして先頭のゴイア機の背中に軽く乗り上げた後、さらに軽く跳んで後方に回り込もうとしていた。
「なぁ!!!お…俺を踏み台にしたぁ!!?」
「させるかぁ!!!」
しかし、すぐさま2番目のアルテガ機の漆黒エナジーがグングニルホーンを煌めかせ、カンウの腹部を襲った。が、カンウはそのグングニルホーンの一撃を左脇で挟み込む形で受け止め、そのままバキンと言う音とともに叩き折ったのだ。
「く…くそ!!」
次にカンウへ跳びかかったのはモッシュ機の漆黒エナジーだった。背中のエナジーウィングを展開し、
ウィングスラッシュで一気に斬り掛かる…と思われたその時だった。
「待てぇぇぇ!!!」
「なぁ!!!!」
なんと、モッシュ機の側面から強化型デカルトが体当たりをかけ、ウィングスラッシュを妨害したのだ。そして2機はそのまま床に叩きつけられ、100メートル近く転がる。
「こうらドラゴス!!貴様何考えているんだ!!あと少しだと言うのに…。」
「うるせぇ!!奴を倒すのは俺なんだ!!貴様等に邪魔なんぞさせるか!!」
「邪魔したのはドラゴスの方だろうが!!言っておくが俺達も奴に怨みがあるんだぞ!!」
「おい!お前達やめろ!!」
ドラゴスとモッシュは試合そっちのけで言い争いを始め、ゴイアとアルテガは慌てて止めに入って
いたが、その言い争いは止まる気配が無く、マリンとルナリスも思わず呆然と見つめているだけだった。
「ねえ…今のウチに攻撃したら楽勝じゃない…?」
「でもな〜…。それだと何か罪悪感が…。」
確かに彼等が言い争いをしている間に攻撃を仕掛ければ一網打尽に出来るのは事実であるが、しかし
それが分かっていても、何か卑怯なんじゃないか?とか妙な事を考えてしまった為に彼女等は踏みとどまっていた。
『それにしてもドラゴス選手とモッシュ選手の言い争いは終わりませんね〜…。試合中だと言う事
自覚しているのでしょうか?ゾイキュアの2人はなぜか攻撃を仕掛けてませんから良いかもしれませんが、普通なら速攻でやられているでしょう。』
『そうですな!ゾイキュアと比べてズィーアームズ連合軍のチームワークは最悪ですな!』
「だからゾイキュアってどういう意味よ!!」
やはり冷静に検証していた実況中継の2人にマリンとルナリスは突っ込みを入れていたが、やはり
その返答が返ってくる事は無かった。そのせいでムシャクシャした彼女等はその怒りをドラゴス等へ向けるのだった。
「つかよ!!もうあんたらケンカやめれ!!」
「今まで我慢していたがもう我慢ならね!!」
カンウは背中のMBユニットを両腕に再装着した後でマグネーザーを回転させ、ハーデスはその口を
大きく開いた後で荷電粒子砲のエネルギーチャージを開始するのだった。が、にも関わらずドラゴス
とモッシュは言い争いを続けており、それが彼女等をさらに怒らせる結果となった。
「もう容赦しない!!マグネイズサイクロン!!!」
「大口径荷電粒子砲発射ぁ!!!!」
「って何だぁ!!?」
「うわぁぁぁ!!!!」
ドラゴス達が気付いた時にはもう遅かった。マリンとルナリスの怒りを込めた、超電磁嵐と荷電粒子
の極太エネルギー波がドラゴス達を襲い、飲み込み、吹き飛ばしていたのだ。ちなみに、超電磁嵐と
荷電粒子砲のエネルギーは闘場周囲を覆う不可視電磁シールドと衝突し、観客の被害は無く消滅した。
『カンウとハーデスの必殺攻撃がズィーアームズ連合軍にクリティカルヒィィィットォォォ!!!
このまま勝負が付くのかぁぁぁぁ!!!!?っと思ったらぁぁぁまだ生きてます生きてますよぉぉぉぉ!!!』
「あら意外とタフちゃん?」
実況のフルタチの言った通り、強化型デカルトと漆黒エナジーライガーは何故か生きていた。が、
ダメージは大きかった様子で、装甲を対物理、対エネルギーの両方で強化した強化型デカルトですら装甲がやや焦げ付いていたのだった。
「畜生…不意打ちたぁ卑怯な手を使いやがって…。」
「ってあんたらが何時までもケンカ終わらせないからでしょ!!?」
とはいえ、強化型デカルトと漆黒エナジーは共にまだ戦える様子で、ドラゴスと黒い三銃士もまだ試合を続行するつもりであった。
「まあよ…お前等のさっきの一撃で目が覚めたぜゾイキュア!」
「だからそれどういう意味よ!!」
「もう俺達は余計な事は考えねぇ!!目的はただ一つ!!貴様等ゾイキュアを倒す事に集中する!!」
「だからそれはどういう意味よ!!」
「行くぞゾイキュア!!」
「だーかーらー!!」
ドラゴスと黒い三銃士はマリンとルナリスの疑問に答えてくれるはずも無く、有無を言わせず高速で跳びかかっていた。まあ、やっぱりカンウとハーデスに避けられるのだが…。
「ったくぅ〜…どういう意味か教えて欲しいよね〜…。」
「でも連中は本当にやる気になってるから気を抜くとやられるぞ!!」
強化型デカルトと漆黒エナジーの突撃をかわしたカンウとハーデスは華麗な空中大回転を行いながら
数百メートル後方へ後退した後で綺麗に着地し、強化型デカルトと漆黒エナジーの方を向いた。が、やはり彼等は間髪入れずに跳びかかっていたのだ。
「かー!!もう来たよ!!」
「俺達を舐めるなよ!!さっきは一時後れを取ったが今度はそうはいかんぞ!!」
カンウへは強化型デカルトが、漆黒エナジー3機はハーデスへそれぞれ跳びかかっていた。
そして前足の爪で斬り掛かると言う素早い速攻を見せていたが、カンウとハーデスもそれをどうにかかわしていた。
「せい!せい!せい!せい!」
「ってせいせいうるさい!!」
何時までもかわしていられるかと言わんばかりにカンウとハーデスはそれぞれ強化型デカルトと漆黒
エナジーライガーへ足払いを掛けた。強化型デカルトと漆黒エナジーは空中大回転を見せるが、瞬時に体勢を立て直し、攻撃を再開したのだ。
「って速!!」
「どうだぁ!!今度の俺達はひと味違うぞぉ!!」
「なら!!」
今度はカンウの方が強化型デカルトへ跳びかかっていた。が、強化型デカルトはその攻撃をかわそうとはせず、懐に飛び込んだ上でのカウンターを狙っていた。
「忘れたわけではあるまいな!!?貴様の武器では強化型デカルトの装甲はビクともせんと!!」
「ならその装甲を崩せば良いじゃないの!」
「そんな事出来るかよ!!」
「フフ…こうすんのよ!!」
カンウは強化型デカルトへ突撃を掛けながら両腕のMBユニットを背中に戻すと、その両腕を振り上げながら爪をバッと大きく開くのであった。
>>309の下から5行目のライガーと言う文字がひらがなになってる・・・orz
とりあえずもう459KBなので、本編書き込みはここまでにします。
後はまたおまけ的小話でも書くとして・・・
この後は次スレ立てに挑戦するつもりですが、何も立ってなかった時は
立てられなかったと言う事なんで誰かお願いしますね。
>>恐怖の亀裂作者さん
神の獣・・・それはそれまで出てきた邪神等とはまた違った存在に思えるのですがどうでしょう?
一方ワーロック戦やウルトラみたいなの戦が終わったと思ったらエントヴァイエンってのとの
戦いが始まってこれはこれでかなり苦戦しているご様子ですが・・・・
>>Innocent World2作者さん
落とすって・・・・。
そっちに夢中になりすぎて本来の目的忘れなきゃ良いのですが・・・
「…どうした、寝不足か?」
「あーいやいや。何でもないよ師匠」
朝になって外に出た二人は、曇り空の間から射す朝日を浴びながら身体を伸ばした。
リニアと一緒にゾイドに乗る。それはオリバーにかつて味わった事のない緊張と、ある種の興奮を覚えさせる。
〔…何を本気になってやがんだ、俺は?〕
「落とす」時はいつもクールにカッコ良く。今までいつも心がけ、実行してきた事だ。
しかし今は何故かそれが出来なかった。その感情の昂りを何と呼ぶか、彼は知らない。
――これまでの人生で、「本気」になった事など無かったからである。
「おい、先に乗れ。私は座席の後ろに乗る」
イクスのコックピットは一人乗りだ。もちろん身体の小さい子供ならば二人くらい入れるであろうが、
オリバーが危惧するのはシートベルトの問題だった。
時にとんでもない動きを必要とする高速ゾイドのコックピットでは、ベルトで身体を固定しない事は死を意味する。
だがイクスには一人乗りらしく、ベルトは一人分しか付いていない。
その事をリニアに話すと、何も言わず彼女はイクスのコックピットに飛び乗った。そしておもむろに訊く。
「――このベルト、どこまで引き出せる?」
「え…何で?」
リニアはシートベルトを目一杯伸ばしながら答えた。
「結構伸びるな…これなら足りるだろう。こいつをシートの後ろまで回して、私の身体も固定する」
座席に乗り、言われたとおりベルトの端を後ろのリニアに渡すオリバー。その顔に浮かんだ奇妙な表情に、
思わずリニアがベルトのロックを掛け損ねる。
「…どうした? その変な顔は」
「あ、何でもないよ本当に」
オリバーは首を横に振り、納得したのか解らないが今度はリニアの手がしっかりベルトのロックを掛ける。
実の所彼は、この体勢にますます緊張が高まるのを感じていたのだ。
〔――いきなり密室で縛(ry は過激すぎっしょ、師匠!〕
オリバー達がどこかへとイクスを走らせる頃、エルフリーデ=ラッセルは市街を歩き回っていた。
ウィンドウショッピングをする訳でもなく、ただ歩きたかっただけの散歩だ。
「…オリバー、あれから大丈夫だったのかな…マキシさんも連絡取れないし、はぁ…」
そろそろ冷え込んでくる季節だ。カレンダーが無いというのは本当に不便な事だが、
今となってはそれを発行する会社すら存在しない。
「もうちょっと寒くなったら、雪が降るかな?」
そういえば、オリバーと初めて出会ったのも雨季の寒い日だった――ぼんやりとそんな事を考えていたエルフリーデは、
前から来た長身の男と正面からぶつかってしまった。
「あっ、ごめんなさい!」
「いや、いい。君は大丈夫か?」
その男は眼鏡をかけ、理知的な顔立ちをした男だった。その男の後ろには黒服で固めた男が二人付き従っている。
眼鏡の男は手に何かを持っていたらしく、ぶつかった時に落としてしまったのだろう。足元に落ちていた
懐中時計のようなものを拾い上げると、エルフリーデとすれ違いながら「すまんな」と言い残し、去っていった。
「? あのひと…優しいけど、悲しそうな顔してた…」
「なかなか可愛い娘とぶつかるじゃないですか、博士」
「そんな事はどうでもいい」
今しがたエルフリーデとぶつかり、一礼してすれ違ったのはヴィクター=シュバルツバルトだった。
彼が持っていた懐中時計のようなものはゾイドコアが持つエネルギーの熱量を感知するレーダーである。ゾイドごとに
コアが持つエネルギーは異なり、現行のゾイド全てを識別可能なこのレーダーはアーティファクトの一つだった。
さらに、大戦前の技術力はやはり伊達ではない。このレーダーは広域に広がり、市街全域を丸ごとカバーできる。
「今のところ最も大きな熱量は、ガンブラスターにエナジーライガー…デスザウラー級の反応は無いな」
黒服の二人は、シュバルツバルトの動きを聞いた議長が「増援」として送ってくれた者達だという。だが、
彼はとっくにその男達が「監視役」も兼ねている事に気付いていた。
だが、邪魔をされなければ彼らも気にならない。むしろ一応は部下として動いてくれるので、それなりに便利だった。
「…? 待て、この反応は…地下からか?」
そのレーダーはホログラムを利用し、立体的なエネルギー探知も可能としている。そして今彼が気付いた反応は、
立体映像に映る最も深い地下数千メートルの位置からのものだった。
「まさかとは思うが…『ディープグラウンド・シティ』か…?」
「何です、それ?」
黒服の一人が聞くのも構わず、シュバルツバルトはポケットから別のレーダーのようなものを取り出した。
「…それは何ですか、博士?」
今度は答えてもらう、と言わんばかりにやたら丁寧な口調で黒服のもう一人が聞く。
シュバルツバルトは「それ」の電源を入れながら、不敵に笑って見せた。
「――Sランク(非常に珍しい)アーティファクト、僕の秘密兵器さ」
マキシミンは驚愕した。彼の目の前に広がる光景は、とても現実とは思えないような景色だ。
一つの街。それも、地上の市街に匹敵――あるいはそれ以上の規模を持つ、巨大な街。
高山が丸ごと納まってしまうのではないかと思われるほどの空洞は、底面だけでなく壁面や天井からも
住居が伸び、天井から垂れ下がるような形のビルは巨大な鍾乳石を思わせる。それらと壁面の間に無数の橋が渡され、
この街の移動手段となっているのだろう。
これが伝説の街、「ディープグラウンド・シティ」である。
「まさか…これ程のモンだとは…」
壁面を渡る通路の中には、ゾイドが通っても大丈夫であろう巨大な物が複数ある。
一体これ程の街ができ上がるのに何年掛かったのだろう――そんな思いを振り捨て、マキシミンは歩き出す。
景色に感動している暇など無い。デイビッドの情報が確かなら(間違っている事は99%無い)
ここは世界で最も危険な街なのだから。
「さーて…情報収集と行きますか」
街中に入ってみると、やはり何処までも異質な街だ。そこら中に、大戦時の軍服姿の男やら仮面をつけた女やら
地上では明らかに変人の部類に入る者達がうようよしている。
だが彼の探す物は一つ。求める情報を得るべく、マキシミンは人ごみの中へと分け入って行った。
466KB! とても危険ッ!!
>>恐怖の亀裂作者氏
書けているのならこのまま逝きます。ヤツが更生する過程も重要な要素の一つですから。
鬱モードに突入激しく笑w
>>鉄獣28号氏
大丈夫ですよ…流石に彼とて「リベンジへの執念>>>>落とす」なので。
ただまあ癖といいますか。
名シーン再現されましたねwしかしモッシュ沈まず。
スレ立て終了です。
自分でバトルストーリーを書いてみようVol.16
http://hobby5.2ch.net/test/read.cgi/zoid/1099232806/l50 鉄獣28号さんへ
とても固いゴイアのエナジーライガーwギガに践まれたら多分ぐしゃりと潰れる気がちらほら?
流石Zi-ARMSと言った所でしょうか。とても固い金属に装甲やフレームが交換されている予感!!?
Innocent World2の作者さんへ
”偉い人”はとても忙しいのでw焦れば獲物を取り逃がす。切れれば格下に弄ばれると得なお仕事ではないですw
〇ミラ〇星とか何処かの地底空洞説を彷彿させる地下都市スゲー…。
そして…最高の特訓!何たらに耐えて平常心を鍛えるべし!前途は余りにも多難w
設定大荒れ気味…スレ待つという事で。
【技術】
オ・スペル:個人専用術式の事でどの系統に於いても一般の解呪(ディスペル)や術式破壊(スペルブレイク)では効果を排除できない術
その代わり術式保管が総じて甘く術式に穴が多数有るので本編の様な打ち消しも出来たりする他威力が一般術式に比べて効率が悪かったりする
スペルブレイク:解呪(ディスペル)とは違う法則の対抗術式でディスペルが結果をそれ以降無効化するのに対して術式その物を阻害するのがスペルブレイク
本編には未登場だがそれが成功した場合見た目にも奇怪なその効果が実空間で割れると言う現象が起きる
理論としてはその術の最重要部分に自己破砕術式を上書きする技術
レコードブレイカー:その名の通り記録抹消術式でこれは術式のみならず他の事象すら限定範囲で発生を無効化する物
世界に干渉しそれの発生した事その物を”無かった事にする”究極の防御術式
弱点は必要な技量が非常に高く限定する物を間違えると全てが無効になる事の他にそれを確認した時にその対称が”何で有るか?”を正確に認識しなければならない事
【ネタ】
神の獣:古代種のゾイドの中でも一際力を持つ存在を指す言葉で非常に強力な生命力と圧倒的な戦闘力を有する
彼等は”他の神”と違い肉体を持って居る為その力が変質する事は無い
対義存在として他の世界からやってくる”神(邪神)”と比べてもその力の差は歴然としており純粋な力が形を持った者と考えられている
彼等のコアに手を加えた物がエルダーコアとなるが簡単に言うとリミッターを付けるような物で人の手でその全ての力を利用する事は出来ない
アポロンリュカネイオス:狼のアポロンと訳される狼型の神の獣で太陽光を自在に編集できる力を持つエントヴァイエンの話では対の存在を持つと言う
対存在としてのアルテミスリュカネイオス”狼のアルテミス”はエントヴァイエンが手にしているらしい
ー紅の疾風ー
「ん?何だあれは。」不審者の追撃に失敗しZOITEC本社敷地内にレイズタイガーを向かわせるアロー。
その時偶々彼の視界に正体不明のゾイドが映る。直に消えてしまったそれは幻だったのかもしれない。
しかし「ちょっと待ってくれ。不審なゾイドが居る!」レダにそう伝えるとアローはレイズタイガーをそれを見かけた場所へ向かわせた。
「やっぱりな…光学迷彩を使っていたらしいが足跡は流石に消せないよな。」それは3本の爪を持つ足跡。しかも間隔の開き具合からホバリング機能を持つゾイドの物だ。
それは真っ直ぐ本社敷地内に向かっている。「しまった!この先はZOITEC本社だっ!」
全速力でレイズタイガーを走らせ空間の揺らぎに追い付く。そろそろ光学迷彩の切れ時らしい。現れる影…。アローはその姿に呆れる。
サイズからしてジェノザウラー等のタイプである事は解る。しかしその姿は異質で異彩を放ち一目見ただけで彼の乗るレイズタイガー同様ワンオフの試作型である事が読み取れる。
「止まれ!そこのゾイド!」ついさっき乗ったばかりのゾイドだがこの機体の力に簡単に拮抗しうるゾイド等まず居ない。それが彼の盲点だった。
「丁度良い。お前はZOITECの者か?社長に用が有るのだが…案内を頼めないか?」そのゾイドより通信が入る。モニターに映った顔はフルフェイスのヘルメットと言うよりパワードスーツ。
当然バイザーの色は暗く中の表情は読めない。「残念だが社長は居ないぜ?何せつい最近誘拐されたばかりだっ!何処の何奴か知らないが怪しすぎる奴は通せないな!」
レイズタイガーが地を蹴る。それを合図に戦闘が始まる…。
「速い!ホバリングではこんな瞬発性は得られない筈!」通常の相手なら確実に捕らえている筈の距離からのストライクレーザークローが獲物を逃し再び地を掴む。
「そんな事をペラペラ喋っても良いのかな?紅の疾風?」背より6つの何かが跳び出しビームを放つ。しかしそれは集光パネルに吸収され効果が無い。「集光パネル…分が悪いが格闘戦を挑む他無いらしい!」
照明用のサーチライトが一瞬謎の機体を闇夜に浮き上がらせる…。アローの目に入ってきたその姿は九頭竜。透過金属らしき淡い緑に装甲内側の更に儚い黄色い光。
それが機体を青に染め不気味に煌めいていた。「あれだけ光っていて闇に紛れるっ!?」
驚きが隠せないアロー。ブラックライトか何かの応用とは解れどここまで隙の無い物は珍しい。
しかもほんの少し競っただけで自分の存在を見破る男。相当知識の豊富な物で有る事は充分理解できた。
「じゃあ?あんたは何者だ?」その問い掛けに答える男。「ミストだ。それ以上でもそれ以下でも無い。」
「流石は紅の疾風…動きを目で追うので手一杯だ。流石にクラッカー兼ジャーナリストの俺では荷が重い!ハイドラ!」
「応!任せておけ!」ジェノハイドラ”ファンタズマ”に力が宿る。青い姿は直に紫と青の斑と毒々しい姿に変貌する。
機体を覆う寸足らずの装甲が跳ね上がりそこより外界に突き出すスタンフレームニードル。背の半円バインダーが左右に割れる。
そして開くサイズに不釣合いな程小さい甲虫類の羽根。
「こいつは…噂に聞くハザード273かっ!?」やばいなと思うアロー。ここ最近Zi-ARMS関連の施設がこの機体に襲撃されているとニュースで聞く。
しかも新型機開発を主に行う所ばかりを念入りに襲っていると言う事だ。他の施設は見向きもせずにそこに突撃し防衛戦力を物ともせず荒らし回っているとも情報屋から聞いた事が有る。
まだ乗ったばかりのゾイド。幾ら自分の思いどうりに動くとは言え正体不明のゾイド…しかも噂のハザード273だ。しかしここを引き下がる訳にもいかない。
依頼主が危険に晒される事だけは断固として避けなければ成らないからだ。
お互いがお互いを過大評価している為その戦闘は消極的極まりない。正体不明のゾイドに立ち向かうアロー。伝説の凄腕Ziファイターに手が上手く出せないファンタズマ。
底が知れない相手と戦闘するのは非常に気が滅入る物だ。予想以上に時間の経過が遅く感じる。口の中が乾きヒリヒリする感覚を覚える。
便利屋(エージェント)を始めてからは久しくの無かった強敵との遭遇とゾイドバトル。だんだんと体中の血が沸き上がる様な高揚感を不覚にも感じるアロー。
「面白く成ってきた所だが決めさせてもらうぞ!」レーザーネストから強力な収束レーザーキャノンが発射される。耳障りなざわめきと共に迫る高収束高出力レーザー光。
「ハイドラ!」その声に応じて二手に分かれた背の6つの首が格子状に前に展開しEシールドと超電磁シールドの2枚構造の複合Eシールドを張る。避ける訳にはいかなかった…。
戦争が終わって何年経ったか…、世間じゃ一応平和な世の中と言う事になっている…。
しかし、あの戦争で敵味方双方に大勢の死者が出たのも事実だ。そして生き残った仲間達も
それぞれの故郷へ帰り、新たな人生を歩んでいるらしい。だが俺は今だに軍にいる。
何故なら天涯孤独な俺には軍人以外にやる事が無いからだ。しかし、俺は戦争が終わってから
と言う物…軍人らしい事は全くと言って良い程やった事が無い。訓練もしないと言う事は無い
が、必要最低限の物であっという間に済まされ、後はひたすら戦災で破壊された瓦礫の片づけ
作業だ。大戦中、俺と共に戦場を駆けたアロザウラーも今では土木作業用に改装され、
周囲のスピノサパーと一緒に瓦礫の片づけや掃除をする毎日。これではまるで軍隊じゃなくて
工事現場の仕事をやってるみたいだ。と言うより、俺を含め、皆はここを軍隊と思っている
だけで、本当は工事現場の仕事だったりしないだろうか?と言う事は考えすぎか?
まあとは言え、こんな仕事でも食うには困らないのだからあながち不安があるワケでも無い。
俺は自慢じゃないが、大戦中アロザウラーでエナジーライガーを三機倒した事がある。
と言っても、味方が随分と消耗させたエナジーライガーにたまたま俺がトドメを刺したと言う
事なのだが…、そのおかげで俺の名は少しは上がったと思うし。大幅軍縮の際にも俺が軍に
残れたのはこのおかげなのでは?なんて考えたりもしたがやはり考えすぎだろうか?
とは言え、アロザウラーでエナジーライガーを、味方が随分と消耗させてくれたおかげとは
言え、三機も倒す事が出来た事実は本当に運が良かったと思っている。と、運と言えばこういう話もある。
俺がまだ訓練生であった時、教官達は口々にこう言っていた。
「戦場では間抜けな奴から死んでいく。」
と、しかし、実際に戦場で戦って見て、それは大嘘である事が痛い程分かった。実際はこうだ。
「戦場では運の無い奴から死んでいく。」
と言う事こそが正しいのだと思う。実際強くても運の無かったせいで死んだ奴も大勢いたからだ。
俺と同じ部隊には、絵に描いた様な間抜けな奴がいた。奴は力もなければ頭も悪い。何をやらせても
てんでダメな男で、よく上官にぶん殴られていた。コイツは戦場じゃあ真っ先に死ぬだろうなと、
誰もがそう考えていた。もちろんこの俺もだ。しかし現実はどうだ。奴はこの戦争を五体満足は
おろか、怪我等もほとんど負うこと無く(と言っても切り傷擦り傷程度の怪我はあったが)生き残り、
戦争が終わるや否や故郷へ帰って行きやがった。そう、これこそ奴は運だけは良かった証拠になる
のだ。奴が今どこで何をしているのかは分からないが、多少間抜けでもあの戦争を生き残ったのだから他でも何とか生き残っているだろう。
と、長々と話をしてしまったが、そうしている間も俺はただただ瓦礫の片付け掃除作業を続ける。
今俺が出来るのはこれくらいの事なのだろうから。しかし、こんな毎日もそれほど悪くは無いかも
しれない。軍人にあるまじき考え方だと思うが、やはり戦う必要が無いと言う事は良い事だと思った。
これからは戦争のない平和な時代が訪れることを祈りたい物だ。
これがいわゆるおまけ小話です。明日まだ余裕があるならさらに幾つか書いてみたいと思います。
>>恐怖の亀裂作者さん
スレ立てお疲れさまです。
>ギガに践まれたら多分ぐしゃりと潰れる気がちらほら?
これは確かにエナジーの方も装甲を強化とかしてありますが、潰れなかった理由に付いて
まああんまり細かく考えてなかったと言うのが本音なのですが、とりあえずは
「それはマリン&カンウのテクニックに起因する物だった」と言う事で勘弁して下さい。
漫画とかでもたまにあるじゃないですが。水に浮いた葉っぱから葉っぱを起用に跳ぶ乗って
行くと言う・・・。簡単に言うとその重量が伝わる前に別の方向へ跳ぶと言う奴です。
ゾイドハザードの物語も面白い物だと思いました。確か以前にやった分の続き的な物ですよねこれは。
ジェノハイドラとそのジェノハイドラに入ってる人格?の様な物でピンと来ました。
それにしてもこれを読んでみるとジェノハイドラの強さと言う物が感じられますね。
ゲームだとVS&サーガ関わらずに余り強く感じないのですが・・・
この勝負はどうなるのでしょうか?と今までにも書いた事を書いていた時に思ったのですが、
ジェノハイドラの人はジャーナリストの様子ですね?何か種○ス外伝の主人公を思い出したり・・・
>>Innocent World2の作者さんへ
イクスのコックピットと言う閉鎖された空間で何か(オリバーさんにとって)大変な事になってる時にも
別の場所に目を向けると色々な事が起こっている見たいですね。
あの懐かしい科学者の人も久々に出てきましたし。
マキシミンさんの方も地下都市で色々やってる見たいですし。
「味方が随分と消耗させた」が2回も出てくるのが少ししつこく感じられました
328 :
326:04/11/01 22:45:30 ID:???
>>327 別に悪いことしたわけではないと思いますよ
鉄獣28号さんへ
巻末小咄キィタァー!(外人棒読み)キター!(同じく)
アロスピナー(勝手に命名アンオフィシャル!!!)の人の運の良い奴が生き残ると言うありがたい御言葉…。
それ程役に立ってない癖に生き残って無駄飯を喰らい軍を止めて帰って行く…w
葉っぱを踏む…もしや!主は甲賀者かwと言う位素晴らしい技術ですね。
速掛けまで使えるなら以前や100年前の話で300km/hオーバーの駿足も設定保管完了!
ギガスパワーと併せるとエナジーライガークラスも夢じゃない!?
実は名前こそジェノハイドラですがオリジナルとは違っています。中身云々引っ括めて…。
「放熱効率がダウン…粒子変換収束率上昇。こいつは来るか?」コクピット内で呟くミスト。外周のEシールドを突破し超電磁シールド出止まったレーザー光。
しかしレーザーネストの一撃はファンタズマのリミットを突破させるのには充分な物だった。
「紅の疾風!死にたくなければ此奴の後ろに行け!死にたいならその場に居る事だ!」口調の急激な変化に真意を汲み取りアローはファンタズマの後方にレイズタイガーを移動させる。
「如何言う事だ!?」そう言うアローに答える一言。「これが…ハザード273の由来だ!」機体から高熱原物質が多数レイズタイガーのセンサーに検知される。「総数273!」アローの目の前で273の物質が虚空に放たれる。
その頃…丁度別口で雇われた者達はレイズタイガー奪取の為に砂地を移動中だった。「あのゾイドを捕まえれば当分遊んで暮らせるだけじゃねえ!天下のZi-ARMSのテストパイロットのおまけ付きだぁ!行くぞ野郎共ぉ!」
「へい!親分!」しかしそれは虚空より飛来する273の衝撃波の前に機能を停止する。
「?…命中観測?運の悪い奴等が居た様だ。」放たれた物。超高熱の超小型プラズマ弾。その数273発。背に搭載されたサーミックディスチャージャーより強制排出されるプラズマ弾…これがハザード273。
正式名称”プラズマショックバースト”俗称”273門プラズマッシャー”である。俗称を付ける意味が有るか如何かは開発者に聞くべきだと思うが…。
「…あんなの全部喰らったら大型ゾイドもやばい。」避けて良かったとアローは心底思う。後にブラストルタイガーに正式に搭載されたサーミックバーストの試作機である事はまだ誰も知らない。
「さて…続きをするか?紅の疾風。」脅しも充分相手に心理的負目を産み出した後でじっくりと…大人な戦法である。威力に委縮してしまうなら圧倒的に有利。
背部のサーミックディスチャージャーを狙ってくるなら多少有利と悪い事ではない。しかしそれは唐突に入って来る通信で打ち切りとなる。
「アロー!何をやっているのですかっ!」こんな危険度最大値の場所にヘルキャットに乗ったアルマがずかずかと割って入ったのだ。「あちゃ〜…。」しかしアローの口から出た言葉はやっちまった程度の物。
「何をボーッと…って何ですか!?このゾイドは!?」見事な御言葉。高まった空気は一瞬で醒めてしまった。
更にアローに追い打ちを掛ける出来事。「…アルマか?」「その声は…ジャーナリストのミストさん?」
知人かよ!と言う事である。危うく知り合いの客を力ずくで門前払いにする所だったらしいのだ。
ZOITEC施設内ラボ。
「それにしても…物凄い格好ですね?確か重症で入院中と聞きましたが?」この場にアローは居ない。ばつが悪いので仕事の準備をしてくると外に居るのだ。
「まあ色々有ってな…裏取引の付けを払纏めて払わされたらしい。」当然コクピットの中からは出られないのでそこでの会話だ。秘書のレダが色々調べてくれているらしい。
「折角彼奴にこの姿を見せて驚かせてやろうと思ったのにこれだ。遂に実の娘にまで迷惑を掛けやがった!」苦笑いしてみせる。「確か一週間以上前に面会を求めていましたね。」
アルマが言うと「そうだった…だが遅かったみたいだな。」半年のブランクがこんな結果を生むとは思いもしなかった。
「全く同期一番の出世頭がこれだと万年最下位の俺はこうか…?世の中世知辛いものだなあハイドラ?」「全く以てその通りだ!」人工音声で喋るジェノハイドラ。半年の間にプログラムを改竄に次ぐ改竄。
その甲斐有って今では言葉で喋る事が出来る。しかしマンマシーンインターフェイスとしての機能はからっきしで所詮専門家に聞かなければ何も解る筈が無い。その為のZOITEC訪問だったのだ。
何か目を丸くしているアルマが居る「如何した?」その声にはっと気付いて「いえ…まさか…ゾイドに喋らせる何て前代未聞だったので…。」以前前例が幾つか有るにせよ珍しい事には違いない。
しばらくしてレダから連絡が入り何とかコクピットからは降りれる様にできるらしいと報告が来るが根本的な解決には成らないらしい。外見は全部ダミーで体内にインプラントされている物は取り除けないそうだ。
「すみません。専門の…医師の方でないとそれは如何にもならない様です。」それを聞き「そのチップの効果は解るのか?」そう言うとレダはこう答える。
「半径150km以上機体と離れると証拠隠滅の為チップが爆発するそうです。」それにしては随分と距離を取れるものだ。有る意味余程の事が無い限りそんな距離を離れる事は無いだろう。
今の所命の危険はそれ程でも無いらしいと言う事だけ解れば充分だったが逆にZi-ARMSの捜索範囲がそれだけ広い事も指している。
「ふっ…プラズマッシャーの跡か。運の無い奴等だ。折角獲物を両手に花で我が手に収めるチャンスだったがまあ良い。」
砂地に擱座する盗賊のゾイドを見下して男は言う。「ファンタズマ!逃しはせん…だが精々頑張る事だ。所詮はそれすらZi-ARMSの計画と知らずにな。」
そして男は自分に宛てがわれたゾイドに乗り込む。その姿もまた背に背負う物が違えどジェノハイドラである事は確かだった。
「全てのファンタズマは私の物だ!」
ー紅の疾風 終ー
次回予告選択
A:そう言えば1年以上も娘と息子に会ってないな…行ってみるとしよう。 ー追跡者ー
B:奴なら何か知っているかもしれないな…バートンにでも会ってみるか? ーZi-ユニゾンー
C:先ずは医者探しだな。 ー治安局強襲ー
のどれかでお送りする予定です。
そんな事よりドラゴスよ、ちょいと聞いてくれよ。スレとあんま関係ないけどさ。
このあいだ、ハイGホエール行ったんです。ハイGホエール。
そしたらなんか人やゾイドがめちゃくちゃいっぱいで入れないんです。
で、よく見たらなんか垂れ幕下がってて、二代目緑の悪魔ぶっ殺せ、とか書いてあるんです。
もうね、アホかと。馬鹿かと。
お前らな、二代目緑の悪魔如きで普段来てないハイGホエールに来てんじゃねーよ、ボケが。
二代目緑の悪魔だよ、二代目緑の悪魔。
なんか親子連れとかもいるし。一家4人でハイGホエールか。おめでてーな。
よーしパパ二代目緑の悪魔ぶっ殺しちゃうぞー、とか言ってるの。もう見てらんない。
お前らな、デカルトドラゴンやるからその席空けろと。
ハイGホエールってのはな、もっと殺伐としてるべきなんだよ。
通路ですれ違った奴といつ戦闘が始まってもおかしくない、
殺るか殺られるか、そんな雰囲気がいいんじゃねーか。女子供は、すっこんでろ。
で、やっと入れたかと思ったら、隣の奴が、ゾイキュアをぶっ殺せ、とか言ってるんです。
そこでまたぶち切れですよ。
あのな、ゾイキュアなんてきょうび流行んねーんだよ。ボケが。
得意げな顔して何が、ゾイキュアで、だ。
お前は本当にゾイキュアをぶっ殺したいのかと問いたい。問い詰めたい。小1時間問い詰めたい。
お前、ゾイキュアって言いたいだけちゃうんかと。
ハイGホエール通の俺から言わせてもらえば今、ハイGホエール通の間での最新流行はやっぱり、
初代緑の悪魔の亡霊。これだね。
何か曾孫の二代目緑の悪魔がピンチになった途端に霊告を送って勇気付けさせる。これが通の選択。
亡霊ってのは既にもう死んでる。そん代わり何か霊告送ったりしてる。これ。
で、それに今でもあの世で曾孫を見守ってる。これ最強。
しかしこれ信じると次からズィーアームズ社に電波扱いされるという危険も伴う、諸刃の剣。
素人にはお薦め出来ない。
まあお前、ドラゴスは、その辺のゾイテック社の犬でもぶっ殺してなさいってこった。
友人に貸したVS2が帰ってきません(´A`)
>>恐怖の亀裂作者氏
またもジェノハイドラキタ――(゚∀゚)=3――!!
なんかキールアーマーを更に強化したようなイメージが沸きます。「ジェノハイドラ○○」と付けては?
>>鉄獣28号氏
しみじみと語る一兵士。
「戦う必要が無い」のは軍人にあるまじき考えなどではなく、それが理想なのではないかと思います。
「――守りたいものがあるから、戦うのサ」な台詞の究極形かと。
あからさまに変な物書いてごめんなさいorz
それにこれって、自分のマイバトストをしっかり読んでないと絶対理解出来ないですよね・・・。
明日、まだ容量が残っているならば、真面目な話と言う奴を用意しているのでそれで勘弁して下さい。
>>恐怖の亀裂&ゾイドハザード作者さん
試作サーミックバーストキタァァァァ!!!(?)
戦闘は特に荒くならないウチにあっさりと終わった様子ですね。
しかも敵にもジェノハイドラがいるみたいですし、さらに以後のルートが
三本に分岐してる・・・。どのルートも内容が気になりますね。
>前例が幾つか有るにせよ珍しい事には違いない。
その前例とは一体何でしょうか・・・?
良く見ると消し忘れた”払”が…。
鉄獣28号さんへ
>前例
は笑い話の種に用意する予定のZOITEC VS ZI-ARMSの新製品開発競争で鳴かず飛ばずのアクセサリー商品と言う設定です。
ファンタズマの場合は強制リンクが有るので正確に言語の意味がゾイドに伝わっていると言う状態です。
保管不足なのでこれより小咄を…。
Innocent World2の作者さんへ
〇〇ユニット…どんな物が良いのでしょうか?ZI-ARMSが作りそうな物…色々有りそうで困ります。
彼処はVSVで色々なゾイドを無差別に使用していましたから。
ーーーーーー
一応設定保管を。
【人物】
ミスト:ジャーナリストを隠れ蓑にクラッカーを生業としている男でZOITECの社長(VSV)とは学生時代の同期らしい
相当のおっさんである事は間違い無い他妻子持ち、計画的な偽装事故とその保証を装いZi-ARMSの新兵器開発の生体ユニットに使用されてしまう
【技術】
6ヘッドバインダー:ジェノハイドラ”ファンタズマ”共通のユニットベースで6つの首を持つそれ以外は別物
ミストのファンタズマにはプラズマショックブラスターと有線式ヘッドウェポンポッド、二層複合Eシールド発生装置が付いて居る
【ゾイド】
ファンタズマ:貴重なジェノハイドラの野生体を使用した高性能戦闘ゾイド、ゲーム設定とは別物で東方大陸に稀に発見される完全野生体をベースにされている
その特徴はT−レックス型の亜種で両手が顔に偽装されている3本首の野生体である、その為ジェノハイドラお馴染みの回転ヘッド機構は有りません_| ̄|○
Zi-ARMSのメガデスザウラー計画の裏でひっそりと行われた計画で開発されていた
ー外伝 やってもうた…ー
「「やってしまった…。」」全く違う場所で全く同じタイミングでそう言い頭を抱える社長が2人…ZOITECとZi-ARMSの社長である。
多少の被害で済んだものだが彼等は開発競争の末”希代の色物ゾイドアクセサリー商品”を開発してしまったのだ。
それは…ゾイドと肉声で会話できると言う物である。それを取り付けるとゾイドに肉声で命令できるだけで無くゾイドの方からもパイロットに話し掛けてくると言う物だった。
だがしかし…それは顧客から不評の嵐を両社に叩き付ける事になったのだ。
理由その1
「俺の相棒がそんな事言う筈無いだろ!」とあるZiファイターの証言。
如何やら無駄撃ちが多いらしくゾイドに「真面に狙え!へぼガンナー!」と言われたらしい。事実を指摘され怒り狂っている様だ。
同種の苦情が殺到。中にはファンキーな性格のゾイドも居たらしくジョークしか言わないと言う苦情が数件確認されている。
理由その2
圧倒的なシステム負荷
これを装備するとシステム領域をかなり消費するのでメインの顧客たるZiファイターへの受けが良くなかったのだ。
当然会話機能以外これと言って有益な機能が無い為値段に対する効果が非常に薄い事も原因であろう…。
等の理由で自主回収された。「「言語選択の幅が有り過ぎた…。」」両社とも技術を売りにしているので妥協できなかった事も問題に上げられる。
今から十数年程前の話だ。
そして…今ファングッズとしてネットオークションで高値の商品でも有る。
「だあっ!?こいつ壊れてるじゃないかっ!!!」とある男が愛機に取り付けたらしいが反応が全く無く頭を抱えている真っ最中だ。
「何をしている?シグマ?」マスクマンは頭を抱えているシグマに声を掛ける。マッハストームの格納庫だ。「ダン。シグマの機体を覧てやってくれ。」
マスクマンに呼ばれダンはボルドガルドのコクピットに潜り込むそして…「駄目駄目!シグマ?これはブロックス非対応の物だよ。」そう宣告される。
「あれだけ金を積んだのに…。やってもうた…とほほ。」
ー外伝 やってもうた…。 終ー
父さん、母さん、お元気ですか?こちらではかすかに肌寒くなって来ましたが、僕は毎日頑張って
います。戦闘は日に日に激しくなっていますが、僕は大丈夫です。気にしないで下さい。
この僕が父さんや母さん、そして町のみんなを共和国軍の残党から守って見せます。
それに、僕は先日、セイスモサウルスと言うゾイドのパイロットに任命されました。セイスモ
サウルスと言うゾイドは、ネオゼネバス帝国軍の最新型ゾイドで、その戦闘力はデスザウラーをも
超え、もちろん共和国のいかなるゾイドにも勝ると聞きました。このゾイドさえあれば共和国の
残党だってあっという間にやっつける事が出来るはずです。そして僕はこの戦争を一日も早く
終わらせて、必ず帰ってきます。だから、父さんと母さん、僕の事は心配しないで下さい。
ネオゼネバス帝国軍青年将校が故郷に残した両親へ送った手紙より抜粋。彼は後に、当時緑の悪魔と
恐れられていたと言うグリーンのカラーリングを施されたゴジュラスギガと遭遇。戦闘の末に乗機のセイスモ共々戦死したと言う。
やあ、そっちは元気かい?こっちは…まあ大丈夫とも言い難いが、まあ何とか頑張ってるさ。
生傷は絶えないけどな。ハッハッハッ!とにかく心配するな。戦況はこっち側が不利らしいが、
俺も含め、皆は絶望していない。むしろますますやる気になっている位だ。本当に負ける時は
完全に絶望した時なんだ。実際これから本格的な大攻勢が始まるらしい。この作戦が成功すれば
俺達は奴等に奪われた首都を取り戻す事が出来るんだ。激しい戦いになると思うが、もちろん
俺は必ず生きて帰る。だからこそ俺は絶対に勝つ。そして必ずお前のもとへ帰ってくる。その時は…俺は…お前と…
ヘリック共和国軍曹長が恋人へ送った手紙より抜粋。彼はその後、共和国首都奪還作戦の際、
乗機としていたダブルアームリザード共々セイスモサウルスに踏み潰され、戦死している。
鋼獣書房とは・・・以前も自分のマイバトストで何度か出てきたりしましたが、
ここで一応改めて説明させて戴きますが、これは中央大陸の最大手であり、老舗でもある出版社と言う設定です。
ちなみに西方大陸出版界の最大手は”オリンポス書林”
東方大陸出版界の最大手はゾイテック系列会社の一つと言う設定の”ゾイテック出版”と
なっています。今度は本筋の方でもちょこちょこ出す予定なので、こういう事知っていてくれるとありがたいです。
>>恐怖の亀裂&ゾイドハザード作者さん
いわゆるトホホ話と言う事ですね。ワロわせてもらいました。
ほぼ同時に頭を抱えるダブル社長とか・・・
凄い商品が必ずしも受けるワケでは無いと言う良い例にもなりましたし・・・
しかも最後にさり気なくマッハストームのメンツまで登場してますし・・・。
確かにブロックスは暴走して野良化した物ならいざ知らず、普通に使用されている奴が
そう言う意思感情と言う物を持たないのは仕方ありませんよね。
高い金を支払ったのに代償も大きかったトホホ話。
でもこういう話も良いかもしれませんね。ゾイド世界のテレビ番組などでも
現代のトホホ人物伝に酷似したテレビ番組が放送されていて、
プロイツェン等にもトホホはあったーとか本当にやってそう・・
誰しもが普通に使用しているゾイドの火器…。
その中には幾つか物理法則を無視している火器が有る。多少射線が意図的に曲る粒子兵器やレーザー兵器の類だ。
そしてつい最近私はグローバリーVの数少ない残骸の中より奇妙な姿の火器を見付けるに到る。
そしてその火器が戦闘記録を保持する機能がありそれを偶然解析に成功したのだ。
しかし私は思う…これは絶対に公開してはならない物だと。そしてこの手記と共にここに埋める事にする。
その火器は低速高誘導レーザーニードルガンと言って置こう。
ー記録映像ー
「急げ!グローバリーVがあの星に墜落したぞ!」「了解!直に周辺に…。」「駄目だ!もう現地民族に包囲されている!」
その銃口は見慣れない機器を映している。そして持ち主が動いたのであろう…突然目の前に恐ろしい姿の存在が映される。
全身重装甲のパワードスーツに身を包み左腕に接続された巨大な火器がガチャガチャ動いている。そしてそれが言う「出撃だ!我等は地球人の救出に向かう!」
…その後ノイズが酷くなり映像や音声を確認できない。その後少し経ってから記録は正常に戻る。
「何という事だ!我々が…宇宙最強を誇る戦闘民族集団ゼレウスが手も足も出ないだと…!?」指揮官らしき存在が奇妙な形のテーブルを叩いている。
その周辺のノイズ混じりの映像より確認できる事はアルダンヌ開戦以降の状態だという事だ。銃口を向けている者に対して話し掛ける指揮官。
「それに…外を調べて貰っていた斥候からの連絡だ。如何やらここは…ビーストエデンらしい。」そこで終始無言だったこの銃の持ち主が口を開く。
「そんな…伝説とまで言われた場所なのか?ここは?」驚愕の声。彼等にとって”惑星Zi”は伝説の星らしい。しかも彼等ゼレウスと呼ばれる存在は我々Zi人より先に地球人と接触を持っていた様だ。
それも話ぶりからかなり友好的な関係を持っていたと推測される。「クローネンブルク…あんたは無事なのか…?」銃の持ち主はそう言う。
驚きだあのクローネンブルクと旧知の仲らしいのだ。
これ以降の映像は見るに耐えない物だった。必死に地球人の救出の為無謀にもゾイドに立ち向かう彼等。それを蹂躙するゴジュラス…。正に悲劇である。
彼等は夢にも思わなかっただろう…彼等を踏み躙った者こそクローネンブルク等だ産み出した者等とは…。
この映像を裏付ける事も幾つか有る。晩年のクローネンブルクの言葉。
「私は友の屍を辱めて今この場に居る。もし今直ぐにその場へ赴けるのであれば全身全霊を以て罪を償うであろう…。」
つまりクローネンブルクは自らの技術と彼等の技術を使って今の名声を手に入れたと言う事だ。
しかし技術者の良心としてより良い技術で物を作り上げるのが技術者の勤め。誰も批判はできない。
…だからこそ私はこの記録が日の目に当たる事を避ける事にする。これの公開はこの記録と銃に関係した者へ対する冒涜であるからだ。
そして…果てない高見へ到達したと勘違いを起こした愚か者を産むのを恐れて…。
ー 終 ー
一応これがアニメやゲームの曲る射撃兵器そして…セイスモサウルスのゼネバス砲の曲らないとそこまで性格な射撃が出来ない的理由を妄想してみたものです。
エイリアンさんのモデルは今度第2作目が出る〇イロー2の敵のエイリアンです。
342 :
名無し獣@リアルに歩行:04/11/06 21:20:02 ID:whO4LdJU
スレ終了ならageてみよう。
>>340-341 地球人・ゾイド人以外の知的生命体ってのは面白いネタですね
これで終わらせておくのはもったいないかもしれないけど
腹八分目くらいが良いのかもな、と思いました。
この話だけだと、別にZiがそのエイリアンにとって
伝説の星だったりする必要性は無いんじゃないか、とか
何も知らないまま死んでいったエイリアンにとっては
記録が公開されても冒涜にはあたらないんじゃ?とか
設定に限っていえばそういう細かいところが気になったのですが。
そろそろ倉庫格納出す?