323 :
322:04/08/17 22:07 ID:???
1行目
×書き込んでた
○書き込まれてた だ・・・。
いっそ全部のストーリー混ぜ込んでしまうってのはどう?
空想歴史読本みたいな感じで
歴代のこのスレ限定で? 面白そうだけど偉いことになりそうだ
ゴジラ×メカゴジラの世界観はゴジラシリーズ以外の東宝特撮映画のストーリーが
全て過去に起こっていたという感じだったらしいが、それみたいな物かな?
ターンAの黒歴史も、過去のガンダムシリーズが全部入ってると言う事になってるし。
>>326 ガンダムと違って完全にパラレルなゾイド世界が出てきてないから
(一応歴代スレに投稿されてきたのはすべて、公式のゾイド年表に
合致するように作られたサイドストーリーのハズ・・・)
やるとしたら、新たに既存の各作品から色んなキャラとか使わせてもらって
1本作るような形になるのだろうかね。
あ、でも年代とか違うよな・・・
やはり架空歴史本(民明書房刊)か。
>>327 >>324で書かれた様に、空想歴史読本みたいに色々なのがごちゃ混ぜになった
年表みたいなのをやるって言うのも面白いと思うね。
空想歴史読本は面白いよ。人類が核戦争で5回くらい滅びてるしw
つーかドジソ見てみたい。今までのスレ参加者の代表作を集めたようなやつ。
とりあえず漏れは、キャラクターの外見が想像できないな…
本文中に描写があるものが多いと思うけど?
332 :
共和国軍パイロット:04/08/31 18:26 ID:oodfiQ3H
俺は共和国軍のスペクターってもんだ。
最近、俺の乗っていたゴジュラスが
帝国のレッドホーンに破壊された。
そして今はアロザウラーのパイロットをやっている。
しかしこのアロザウラーゆうことを聞いてくれない。かなりイヤになる。
だから俺は隊長に「他のゾイドに乗せてくれ!アロザウラーはダメだ!」
そしたら隊長は「できるかボケ!こんなこと行ってるヒマがあったら
アロザウラーの操縦練習でもしとけ!」と言ってきた。
もうね、アホかと、バカかと。
てめえ部下の気持ちわかってんのか?!今てめえが最新の凱龍輝に
乗ってるからそんなこと言えるんだよ!!
アロザウラーに乗ってみろ!俺の気持ちがわかる!
と怒りながら俺は自分のアロザウラーのもとへ言った。
続く。
sageわすれてたスマソ
その時だった。「敵襲!敵襲!」帝国軍の奇襲だった。
俺はすぐに自分のアロザウラーに乗った。
しかしアロザウラーゆうことを聞いてくれない。
そのとき大きな影かうごいた。
「デ、デスザウラー」・・・見方のひとりが呟いた。
次の瞬間俺はデスザウラーの爪に飛ばされた。
そしてデスザウラーの口に光が集まっていく。荷電粒子砲だ。
俺はすぐにアロザウラーを思いっきりジャンプさせた。
そして着地した場所はデスザウラーの荷電粒子吸入ファン
の所だった。デスザウラーの弱点が目の前にある。
信じ切れないような幸運。勝機はこの一瞬しかない。
2連ビームと火炎放射を同時に叩き込む。
ファンを守るように装備されたデスザウラーの4門の砲塔から
反撃がくるが。トリガーは緩めない。
一撃ごとに、アロザウラーの装甲板が弾け飛んでゆく。
右腕がちぎれ、キャノピーも砕けた。
「頑張れ!相棒!」
無意識に俺は叫んでいた。
続く。
基礎を固めれば化ける…か?
その瞬間、吸入ファンの内部が激しくショートするのが見えた。
黒煙、そして炎が吹き上がる。デスザウラーの巨体がのたうった。
だが、アロザウラーも耐え切れず振り落とされ、地表に叩きつけられた。
衝撃で左足が折れる。ヘルメットと6点式のシートベルトで固めていた俺も、
意識が飛びそうだ。その朦朧した目に、苦痛と怒りに耐えて
起き上がろうとするデスザウラーが映った。
巨大な爪が、アロザウラーに向けて振り上げられていく。
逃げられない。愛機は満身創意で、俺には操縦桿を引く力さえない。
だが絶望の中で、どこか俺の心は晴れやかだった。デスザウラーをここまで
追い詰めたのだ。ゴジュラスにもできないことだ。誇っていい。
自分と、自分の愛機を。そう思って目を閉じた。
その瞬間、同時に3つのことが起きた。
デスザウラーの腕が振り落とされ、怒りで無防備に
間合いに入ったデスザウラーの吸入ファンに隊長の
凱龍輝の長大な尾が突き刺さり、アロザウラーのコクピット射出装置が、
自動的に作動した。
デスザウラーとアロザウラーは死に、俺は生還した。
5日後、傷の癒えたスペクター大尉は、自ら志願してアロザウラー隊を率い、
共和国軍基地の守りに着いた。新たな愛機の中で、スペクターは
ゾイドの不思議を思う。自らの意思で乗り手を選び、
自らの意思で命を捨ててでも乗り手を守る機械獣の不思議を。
右に激戦の跡地が見える。スペクターは静かに敬礼をした。
後悔と感謝の意をこめながら。
END
…ビミョー
微妙でしたか・・・・・・スマソ
ちょっとアロ同梱のファンブックEXの影響が強すぎですね
というか、まんまソレな気がする。
次もがんばれ!
アロのやつを兵士視点でかたってみた みたいな感じだと思ったけどね。
ばんがれ。何度も書くことが大切だと思う。書けば良いってもんでもないけど。
343 :
共和国軍パイロット:04/09/01 14:58 ID:iZhQESqY
やはり皆様知っていましたか。
こんどは自分で考えて必ずオリジナルストーリーを
書きます!!感想を書いてくれた皆様、ありがとうございます!!
344 :
共和国軍パイロット:04/09/01 15:50 ID:ADa0+ZMA
BLADE COMICS JINKI・EXTENDよろ〜
>>344 アニメ化決定したよねぇ〜。(出すのがちょっと早い気もするが)
スパロボ参入なるか?
いや、スレじゃなくて板違いだね
ここは日記帳じゃないので、チラシの裏へドゾー
アケ板にこんなのあった。
脳みそ沸いてるのではなかろうかと
>ゾイドって生命体だよね・・・
>ってことはある程度自由意思はあると思う。
>で、軍隊に配備されるわけだが、中にはパイロット泣かせな奴もいるとおもうのだよ。
>そんでもって、軍隊といえど人間の集まりだから新人虐めとかあるんだろう。
>そうすると、新人にそういうのわざとまわしてうまく扱えないのをいいことにみんなで
>散々いびってみたりするわけだよな・・・
>
>新人の少し落ちこぼれの新人パイロットをいびるベテランパイロットのお局様。
>「新人パイロット用に調整された補助システム搭載のカスタムOS搭載ゾイドも
>まともに扱えないなんて、あなたパイロットとして才能ないわね。やめたら?」
>「そ、そんな!操作がうまくいかないのはこの子がまだ私に懐いて・・・」
>「自分がうまく操作できないのをゾイドのせいにするの?最低ね。それにゾイドに
>懐いてもらう?ゾイドは服従させるものよ!あなたは早々にパイロットを辞めなさい!」
>
>「うぅ・・・グスッ・・・お願いだからいう事聞いて・・・お願いだから・・・」
>「がお〜(やだ〜)」
>「君がうまく動いてくれないと・・・私、パイロット辞めさせられちゃうの・・・だから・・・グスッ」
>「・・・・・・ぐぅお〜ん(しゃーないなー)」
>
>
>みたいな・・・・・・
>そんなわけねーな!
セリフ以外のなにが悪いのかワカンネーどうしょ。
時は、ネオゼネバス帝国とヘリック共和国の戦争が、終結を迎えようとしていた頃・・・。
戦場は、硬直状態だった。
ネオゼネバス、ヘリック共に、相手に決定打を与える術を持ち合わせておらず、両軍は
にらみ合いを続けていた。セイスモサウルスのゼネバス砲も、ディメトロプテラと凱龍輝
によってほぼ無効化され、戦局を変えうる力を失っていた。
現在では、互いに相手の出方をうかがい、各地で小規模の戦闘を行っているに過ぎな
かった。逆を返せば、それは次の全面衝突が「最終決戦」になることを意味していた。
共和国拠点に、星空を眺めながら想いにふける一人の兵士がいた。
レイ・グレック。
ネオゼネバス皇帝、ヴォルフ・ムーロアと戦う運命の元に立たされた戦士。
彼は、ある一つの思いにとらわれていた。
「この戦争に、終わりはないのか・・・・。」
以前、エナジーライガーの暴走を止めた際、彼は確かに一瞬、戦争の終わりを予感した。
しかし、それが限りなく甘い妄想に近いことは、誰よりも彼が知っている。
現に、戦争は今も続いているのだから。
「このまま戦い続けて・・・・一体何が残る・・・・?」
彼はそう呟いた後、思いを振り払った。
先のことなど考えても、どうにもならない。今は、今できることをしていこう。
そういって、彼は立ち上がり、基地の中に歩いていった。
同じ頃、ネオゼネバス皇帝、ヴォルフ・ムーロアも、似たような想いに捕らわれていた。
一国を支配するには優しすぎる彼は、内心これ以上戦争を続けたくないと思っていた。
「だが、どうすれば戦争を止められる・・・・・。」
ネオゼネバス帝国民は、ヘリック共和国との戦争に全面協力する姿勢を見せている。
今更和解しようとしても、とうてい無理だろう。
「やはり、戦って勝つしかないのか・・・・。」
そう考えたとき、彼はあるゾイドのことを思い出した。
以前より、セイスモサウルスと平行して帝国技術陣に開発を要求していた機体。
ゼネバスの象徴、デスザウラーを更に強化させて誕生した、「あのゾイド」の事を。
戦場に投入さえすれば、ほぼ間違いなく敵軍を壊滅に追い込むことが出来る禁断の
最終兵器を。
「いや、ダメだ!」
その考えを、彼は振り払った。
「あのゾイド」はまだ不完全だ。限りなく不安定な性質を持ち、人の制御下に置くこと
が難しくなってしまっている。いや、出来ないと言っても過言ではない。
そんなものを、使うわけにはいかない。
「・・・・・・・・・・。」
ヴォルフは、何かを振り払うかのように、皇室へ戻っていった。
次の日、共和国拠点は蜂の巣を突いたような騒ぎになった。
ネオゼネバス軍が、ヘリック共和国拠点をめざし、進撃中という報告が入ったからだ。
再びの全面衝突の時。
格納庫中を走り回る整備員達、愛機のコクピットに座り込む兵士達。
その中に、レイもいた。
しかし、彼はある考えに捕らわれていた。
「・・・おかしい。」
あのヴォルフが、こんな大きな行動を、それも「今」起こすとは思えない。
「一体どうしたんだ・・・・?」
そう思いつつ、レイはライガーゼロ・ファルコンのコクピットに座り込み、愛機を起動させた。
その数日後、にらみ合いににらみ合いを重ねた両軍は、遂に衝突した。
総力戦。この言葉はこの戦いにこそふさわしい。それほど熾烈を極めた戦いだった。
ライガーゼロ部隊が前線を引き裂き、ガンブラスターがブロックス部隊を薙ぎ倒し、ゴジュラ
スギガが近づく敵機を片っ端からねじ伏せ、凱龍輝が敵のエネルギーを取り込んだ後集光
荷電粒子砲として撃ち返した。マッドサンダーのマグネーザーは、デスザウラーの超重装甲
を一撃で貫いた。
帝国も負けてはいなかった。閃光のようなエナジーライガーが一瞬で敵機を鉄屑に変え、
バーサークフューラーがライガーゼロと組み合い、デススティンガーが地中にゾイドを引き
ずり混み、そしてセイスモサウルスのゼネバス砲の横薙ぎ放射が共和国ゾイドを十数機
まとめて吹き飛ばした。
どこを見ても戦いという状況の中、レイ・グレックは駆け続けていた。
最も敵が多いと思える場所に飛び込み、薙ぎ倒していく。
鬼神の如き戦いを続けるレイのゼロを、突如として赤い閃光が襲った。
「ちぃ!」
反射的に回避する。そして向き直ったそこにいたのは、エナジーライガーだった。
それも、見覚えがある。ヴォルフが乗っていた皇帝専用機だ。
「また会ったな、レイ・グレック!」
ヴォルフが叫ぶと共に、エナジーが突撃する。時速660kmの超高速の突進。通常の
ゾイドなら、反応する事も出来ないだろう。しかし、ファルコンの速さはその光のような
突撃をかわした。
「ヴォルフ・ムーロア!今度こそお前を倒す!」
ゼロ・ファルコンのバスタークローが高速回転し、エナジーの喉元をねらう。しかし、
前回の戦いでファルコンのポテンシャルを知ったヴォルフも、それを冷静に回避する。
時速500kmを超えたスピード同士の戦いは、他のゾイドの介入を許さず、必然的に
1対1の戦いとなっていった。
その頃、戦況は、完全にヘリック側に傾いていた。
ロードゲイルなどのキメラの指揮機のほとんどが破壊され、キメラ部隊が力を失っていく。
既に帝国軍と共和国軍の戦力差は、5000機以上にもなっている。セイスモサウルスが
健在とは言え、この戦力差は如何ともしがたい。帝国軍がじりじりと後退していく。もはや
勝敗が決定的になろうとした、その時だった。
突如として、非現実的で巨大な閃光が上空から放たれた。大出力荷電粒子ビームの閃光。
その一撃によって、共和国ゾイド数十機が巨大なクレーターを残して消滅した。
両軍の兵士達が一斉に顔を上げる。
そこにいたのは、ホエールキング。あらゆるゾイドの中でも最大の体格を持つ輸送ゾイドだ。
だが、ホエールキングに荷電粒子砲は搭載されていないはず。ではどこから?
ホエールキングが近づくと同時に、「それ」が姿を現した。
ホエールキングの腹部に増設された輸送用の拘束具。そこに、白いデスザウラーが積まれ
ていた。しかし、通常のデスザウラーとは明らかに違う。背中には見慣れぬバックユニットが
増設され、目の色は赤ではなく、冷たいまでの蒼。何より兵士達が疑問に思ったのは、輸送
用の拘束具が、まるでデスザウラーの動きを完全に封じるかのように作られていることだ。
空を見上げたヴォルフは、驚愕に目を見開いた。
「馬鹿な・・・・・メガザウラー・・・?」
ここにいるはずのないゾイドが、目の前にいた。
メガザウラー。
ゼネバスの象徴的ゾイド、デスザウラーにキメラ技術を応用し、複数の人工ゾイドコアを融合
させて造り上げた強化ゾイド。コアの拒絶反応をエネルギー化することにより、理論上では、
半永久的に大口径荷電粒子砲を放ち続けることが可能な最終兵器である。
だが、その無理強いた強化は、デスザウラーの凶暴性を一気に増大化させた。ヒトによる
制御が限界を超えてしまい、己の意志で活動を続ける恐れまでもってしまったのだ。その
ため、運用はもちろん、起動させることすら禁じられ、封印されたのだ。
「何故・・・あれがここに・・・・。」
ヴォルフが疑問に思ったのも無理はない。自分はあのゾイドの出撃命令など出していない
のだから。いや、出すはずがない。
メガザウラーの出撃は、帝国将校達の独自の判断であった。元々帝国将校の多くは、メガ
ザウラーの封印に反対であった。究極の破壊力が目の前にある。それは、彼らの闘争心
に火を付けるには、十分すぎる物であったのだ。
メガザウラーは、大地に降り立ち、拘束具が解除されたと同時に大口径荷電粒子砲を
放った。それだけで、共和国軍の一角が消し飛んだ。荷電粒子を吐き続けたまま方向を
変え、ゾイドを次々に消し去っていく。あのマッドサンダーさえ、粒子ビームを放射し続け
られ、シールドを破られて消滅した。凱龍輝とゴジュラスギガが前にでた。凱龍輝の集光
パネルが一時粒子砲を防ぐが、すぐに内部回路が焼け付き、凱龍輝は光の渦に消えた。
だが、その隙にゴジュラスギガが、格闘戦が可能な至近距離にまで近づいていた。
突撃するギガ。風を巻いて、肉弾戦を繰り広げる巨大ゾイド。
格闘戦ではギガの方が上手だった。ギガのハイパープレスマニュピレーターが、超重装甲
を飴のようにねじ切り、左腕をもぎ取った。粒子砲をシールドで受け流しながら、更に爪を
たたき込む。少しづつ後退していくメガザウラー。追撃するギガ。ゴジュラスギガがメガザ
ウラーを追いつめた、その時―――
突然、メガザウラーの出力が増大し、先程までとは比較にならない荷電粒子ビームが
ゴジュラスギガを跡形もなく粉砕した。そしてメガザウラーは、辺りのゾイドに手当たり
次第に攻撃を加えていった。味方であるはずの、帝国ゾイドにまで。
ヴォルフが危惧したとおりになってしまった。生存本能によって、遂にメガザウラーは人の
制御を離れ、暴走を始めてしまったのである。突然の出来事に対応できず、次々とゾイドが
大口径粒子砲の光の奔流に飲み込まれていく。
異変に気づいたレイが振り返ったときには、戦場は酷い有様になっていた。たった1体の
ゾイドから、数千機以上のゾイドが逃げまどう。地獄絵図とは、こういう事をいうのだろう。
この場面に、レイは意外にも親近感があった。自分がまだ閃光師団にいた頃。ヴォルフを
守るために出撃したブラッディデーモンによって、仲間が危機にさらされていた状況。あの
時と今は、敵が混ざってることをのぞけば、全く同じと言っていいほど状況が似通っている。
だとすれば、やるべき事は同じだ!
「行くぞ、ゼロ!」
ファルコンの機首を、メガザウラーに向けた。そして突進。時速570kmの超高速。ヤツに
気づかれる前に懐へ飛び込んで、一発お見舞いしてやる!
メガザウラーが気づき、顔を向けた頃には、レイはメガザウラーの50m手前の所にいた。
粒子砲をかわしながら、一瞬でメガザウラーの死角に潜り込む。
炸裂するバスタークロー。超重装甲が削り取られ、甲高い悲鳴を上げる。
しかし、内部回路に達する前に、爪が眼前に迫ってきた。反射的にかわし、距離を離す。
すぐに荷電粒子砲が来た。辛うじて回避する。左のバスタークローが蒸発した。
機体バランスが崩れ、動きが鈍る。そこに、尾の一撃が来た。凄まじいパワー。
一撃で意識が飛びそうになる。
再びメガザウラーの頭部に光が灯る。圧倒的なエネルギー粒子が、メガザウラーの体内
で渦巻く。そして、荷電粒子の光が放たれようとした瞬間―――
赤い閃光が、メガザウラーの左足の横を通り過ぎ、メガザウラーの左足首が切断された。
体勢を崩し、荷電粒子ビームは明後日の方向へと放たれた。
閃光の正体は、ヴォルフのエナジーライガーだった。
「協力するぞ、レイ・グレック!」
そう叫ぶと、ヴォルフはメガザウラーに向かって突進した。あの化け物をこの世に生み出
したのは、半分は自分の業である。だからこそ、自分がこの手で止めなければならない。
狙うのは、ヤツの右足。そこを潰せば、メガザウラーの動きを封じたに等しい。
赤いウィングブレードに光が集まっていく。必殺の「ウィングスラッシュ」だ。
一閃。切れた。だが浅い。完全に切断しきれなかった。
方向を変え直す。しかし、その時既に、荷電粒子砲の砲門がこちらに向いていた。
跳んでかわす。直撃は避けたが、足を消し飛ばされた。動けない。
巨大なキラークローがエナジーの胴体を穿った。エナジーの機体がくの字に折れ曲がり、
大地に叩きつけられた。ガトリング砲が砕け、鬣がへし折れる。
メガザウラーが足を引きずりながら近づいてくる。エナジーのエネルギーを取り込み、金属
細胞の再生を促すつもりだ。爪が迫る。ヴォルフが死を覚悟した。
しかし、メガザウラーの爪は、一発の砲弾によって遮られた。ヴォルフが振り返ると同時に、
メガザウラーに大量の砲弾が降り注いだ。ネオゼネバス軍とヘリック共和国軍のゾイド達が、
共通の敵に向かって一斉に攻撃している。あまりの砲弾の量に、超重装甲も拉げ始める。
朦朧とした意識の中、ヴォルフはエナジーの横に、レイのファルコンが並ぶのを見た。
「レイ・・何をするつもりだ・・・・・。」
そう呟き、レイがゼロのコクピットから降りるのを見た後、ヴォルフの意識は闇に飲まれた。
レイは、エナジーのエネルギーチューブをファルコンに連結させていた。
かつて、エナジーライガーが暴走した際、ファルコンは莫大な余剰エネルギーをバスター
クローから一気に放出した。あの時の事は、今でも鮮明に覚えている。
あれなら、もしかすればメガザウラーの荷電粒子砲に対抗できるかもしれない。
エネルギーチューブを連結し、コクピットに再び乗り込んだレイは、バスタークローの砲身を
メガザウラーに向けた。
その頃、メガザウラーは片足を軸に回転しながら荷電粒子砲を放出。それだけで、周りにいた
数百機のゾイドが光に消えた。
メガザウラーのダメージは、深かった。超重装甲のあちこちに亀裂が走り、右腕は力を失って
ダランと下がり、巨大な足もガクガクと震えている。
しかし、それでもメガザウラーには戦う力が残っていた。凄まじい戦闘本能が、満身創痍の
体を動かす。
レイが、エネルギーゲージを凝視する。
暴走時だったエナジーと連結したときと違い、通常のエナジーのエネルギーでは「溜め」に
時間が掛かる。それまでにメガザウラーに気づかれたら、終わりだ。
「50%・・60%・・70%・・80%・・」
その時、メガザウラーがファルコンに向き直った。口の中に眩い光が見える。
「95%・・100%!よし!いけえぇぇぇぇ!!」
トリガーを強く引く。
バスタークローから、膨大なエネルギーが光の渦となって放出される。メガザウラーも粒子砲
を放つ。2本の巨大エネルギービームは、真っ正面から衝突した。
閃光、振動、衝撃、そして轟音。
これらが全て、ほぼ同時に辺りを包んだ。
2つのエネルギーの衝突は、凄まじい振動と爆発を引き起こした。大地が抉られ、空気が燃え
上がり、ゾイドの残骸が紙切れのように舞い上がる。
その衝撃波に、ファルコンの機体がひっくり返りそうになる。いや、ひっくり返っても全くおかしく
ない。それほどの衝撃だった。
しかし、レイのファルコンは、大地に足を深く踏みしめ、衝撃に耐えている。
装甲が削れ、爪が割れ、足の関節が悲鳴を上げる。
「頑張れゼロ!頑張れ!!」
レイが叫ぶ。その声に答えるように、ゼロファルコンは更に強く足を踏みしめた。
ヴォルフが意識を取り戻したのは、ちょうどその時であった。
うっすらと目を開ける。眼前に巨大な光球が見える。メガザウラーの粒子砲と、レイのファルコ
ンが放つエネルギーの衝突。一見は互角。しかし、ファルコンの機体がもはやボロボロである。
吹き飛ぶのも時間の問題だ。
「くっ・・・・・!」
ヴォルフが、トリガーに手を伸ばした。
レイは、半ば死を覚悟していた。
この圧倒的な衝撃波に耐え抜くには、ファルコンはダメージを受けすぎている。愛機の力が
弱まっていくのが、座っているだけで分かる。
「駄目か・・・・・。」
レイが諦めかけたそのとき。
一筋の閃光が、メガザウラーの右足を直撃した。ヴォルフのエナジーが放ったエネルギー弾だ。
メガザウラーがよろける。一瞬だが、パワーダウンした。
「今だ!いけえぇぇぇぇぇぇ!!」
レイが叫ぶ。ファルコンのエネルギーが粒子砲を押し切り、メガザウラーは頭を消失した。
メガザウラーがゆっくりと倒れた。その瞬間、戦場から歓声が上がった。共和国も帝国も関係
なく・・・。
レイは、肩を激しく上下させながら、エナジーライガーに向き直った。コクピットはほぼ無傷だ。
コクピットから下り、近づいていく。
エナジーのコクピットが開いた。ヴォルフは外傷こそあまりないが、もはや動ける体力があり
そうにない。
「レイ・グレック・・・・・。」
ヴォルフが呟く。
レイは、無言で近づくと、ヴォルフに肩を貸し、コクピットから助け出した。
二人の目の前には、戦うことも忘れて歓声を上げる帝国軍と共和国軍がいる。この光景を見て、
二人は同時に思った。
「いつか必ず、この戦いは終わりを告げる。そう信じたい・・・・。」
<The end>
361 :
名無し獣@リアルに歩行:04/09/07 09:44 ID:p+/n2P38
_____
/::::::::::::::::::::::\
/ ::::::::::::::::::::::::::::::\
/::::::::::::::::::::::::::::::::::: \
/:::::/:::::::/:::/:ノ:::ノ:::ノ:::: |
| ``` ````ヽ::\::/ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| | ̄T T ̄T ヽ::::::| < アソパソマソ、新しい顔よ!
|  ̄ /  ̄::::: |:::::::| \_______
|:::: ヽ ::::: |::::::::|
| /:::::|
ヽ ア /::::::::|
|::\ /:::::::::: |
 ̄ \ イ ::::::::::::/
| |:::::::::/
____
、-''~:::::::::::::::::::::::"ー-,
;:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::i
|:::/ ̄ ̄ ̄`' ̄ ̄¨ヾ::::|
|:::| ━、_ _.━ |.:.::|
|/ .,-ェュ ,-ェュ |.:.:|_
(゙| ´ ̄ ,/ 、  ̄` |/,. |
| ( 、 ゙、__,-'' 、)ヽ__/
\ `こニニ'´ _..┘
\___ _ ,∠
/ \/\/\
(__(|_____|)__)
ゝ )_(_)__(__,ノ|
/ ス__,、___ゝ|
ノ / 人 ヽ |
~⌒,/ー‐/ー〉ー )ノ
(⌒ ) (__)
また復活したのか?
このスレ、倉庫格納依頼出してるんだけど
倉庫入りしないんだよね。
なんでだろ。
あと2KBでdat落ちなんで、気にしなくていいかと。
俺は良くできてると思うよ。
いらんことはせんでええから。
>>349〜
結構好きだな。磨けばやっぱり化けるんじゃないか?
もう次の次のスレまであるんだよね〜
もう容量限界まであと少しではないですか!
めでたしめでたし
銀河系の遥か彼方、地球から6万光年の距離に惑星Ziと呼ばれる星がある。
長い戦いの歴史を持つこの星であったが、その戦乱も終わり、
平和な時代が訪れた。しかし、その星に住む人と、巨大なメカ生体ゾイドの
おりなすドラマはまだまだ続く。
平和な時代を記した物語。過去の戦争の時代を記した物語。そして未来の物語。
そこには数々のバトルストーリーが確かに存在した。
歴史の狭間に消えた物語達が本当にあった事なのか、確かめる術はないに等しい。
されど語り部達はただ語るのみ。
故に、真実か否かはこれを読む貴方が決める事である。
過去に埋没した物語達や、ルールは
>>2-5辺りに記される。
ルール
ゾイドに関係する物語なら、アニメや漫画、バトスト等何を題材にしても良いです。
舞台となる場所、時間等は制約無しでバトストと書いて有りますが平和でも問題無いです。
自由で柔軟な発想の作品をお待ちしています。
例外的に18禁描写はご遠慮下さい。
鯖負担の軽減として【450〜470Kb】で次のスレを用意する事。
投稿された物語の感想等も大歓迎です。