運命の灯。

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1L&M
世間では私のことを悪魔的犯罪化学者と呼ぶ者がいる。事実私は遺伝子工学を通して人類を変えようとしているからだ。
即ち、多種間の精子と卵子を配合させて人類初の怪人を作り出すのだ。例えばネコと人間を配合して猫娘を作り出す。しかし今日学会から追放されてしまった。神の領域を侵す不届き者らしい。

こんな私に手を差し伸べてくれた団体があった。「ジャーク」と言う秘密結社だ。
日本政府を転覆させ世界もを支配しようとする集団だ。無差別殺人、誘拐、強盗、爆弾、テロ、なんでもする集団だ。
私はまず、狼の精子を採取し分子レベルにしてから、人間の卵子と結合させて、DNAを作成し、女の子宮に戻す。狼人間の誕生だ。
狼男はあらゆる悪事をした。だが私はまだ物足りなかった。

そして、つぎはさらってきた少女を改造することにした。
年は15才。おとなしそうな女の子だ。まず、蛸のDNAを採取し、少女の体内のDNAと結合させ、細胞を分子レベルにして体内に戻す。
蛸は体を切り刻まれても新しくからだが複製される。これでこの女は不死身になったと言う事だ。(藁)
外観は少女のままにしておいた。ためしに腕を斧で切り落とした。
腕がぽとりと落ち、切り口からは真っ赤な鮮血が飛び散った。
切り落とされた腕はみるみる青くなりやがてただの肉の塊になった。
だが彼女の体からはあたらしい腕がもう再製していた。
これでは日本政府も我々ジャークの物になり、学会の連中を叩きのめす事が出きる。
2L&M:2001/07/03(火) 22:47
この後は脳改造だけだ。ジャ−クの忠実なしもべとなるように。
しかしその時だった。基地に警報がなりひびき、首領のメッセージが基地になりひびく。

「科学者諸君よ。基地に侵入者が潜入。ただちに避難するのだ。」

その言葉と供に基地に何者かが侵入。壊滅状態になった。狼男もいたはずなのに、まさか倒されたのか?とにかく私は逃げた。少女とともに。
その後、地方に逃げ延びた私は、ジャーク復活の為、日本政府乗っ取りの為、再起することにした。
私ひとりでは、何も出来ない。科学者なのだ。
そこで、ジャークの幹部を捜すことにした。当面は少女を使って、資金を稼ぐことにした。

「あなたは人を殺したくはありませんか?」

そういう広告を出すことにした。
早速、依頼が来た。相手は25歳くらい。男。少女と同じ部屋に入れ、好きにするよう言った。
男は持っていた包丁で少女の体を滅多突きにする。少女は咽び、口からは血を噴出させた。しかし男の攻撃は止まない。やがてあたり一面血の海と化し、生きたえた少女の横で薄笑いを浮かべている男。少女の体には80箇所もの切り傷があった。
3L&M:2001/07/03(火) 22:48
男が帰った後、少女は復活した。こういう事が何回も何回も続いた。
しかし少女の秘密も知ってしまった。鉄だ。鉄を切り口に挟まれると再生できないのだ。
やがてある日、あの男から連絡があった。
日本を影で動かしているという噂の政治家、吉備権造だ。
その男から100億という金を積まれ、1週間少女を貸すことにした。少女はすでに17歳になっていた。

1週間はすぐだった。

吉備の屋敷に行くと、血だらけの日本刀を持った吉備がいた。体中は返り血でいっぱいだ。狂ったように笑っている。誘われるまま地下室に行くと、そこには鎖で繋がれた少女の姿。周りには30本位の手、足が散乱していた。もちろん血だらけだ。私の見ている前で、腕を切り落とす。

「もういやー。」少女は泣き叫んだ。
「見ていろ。」吉備がそう言うと、日本刀を構えて、少女の体に振り落とした。少女の首が床に落ちた。首を無くした体は死んだ魚のように動かない。
吉備は少女の首を床に置きさらに縦に剣を振り落とす。脳がさらけ出された。
4L&M:2001/07/03(火) 22:48
やがて、数時間後復活した少女は私にこう言った。

「もう帰りたい。」

その時気づいたのだ。少女は脳手術をしていないので、逃げる事も出来た。さらに痛みも感じるのだ。なのにどうして????
私のようなものの所に何故居るのだ???

それから私は全部忘れて彼女と暮らすことにした。彼女を造ってしまった事への罪悪感からだ。

やがて月日は経った。彼女と私は結婚し、今では小学校で教師をしている。
来月には子供も生まれる。

彼女の名前は「マリ」となづけることにした。
5L&M:2001/07/03(火) 22:49
やがて彼女は可愛い女の子を出産した。
俺達2人の子供だ。

しかしどうした事だ。マリは子供を産むと同時に私にこう言った。

「さようなら。」

その言葉を最後にマリは帰らぬ人となった。
そうだった、子供を産むと言う事はマリのような改造人間にとって、死を意味する。

わたしも泣きながら、

「ありがとう。マリ。」

生まれた子供は「まゆ」と名づけたんだ。
それからさらに数年が経った。
ジャークの事など、考えもしなかった。
6L&M:2001/07/03(火) 23:03
物騒な世の中になったものだ。最近は通り魔がいるらしい。

「まゆ、気をつけるんだよ。」

わたしは娘にそう言った。娘は13才。普通の女の子に育った。
擦り傷も普通のように消毒するんだ。

しかしある日の事だ。まゆは学校から帰ってこない。捜しまわったが、どこにも居ないんだ。

そこに連絡が入った。聞き覚えのある声。あの男。  吉備権造だ。

不吉な気がした。屋敷に行ってみると、動かなくなったまゆ。血だらけのまゆ。

「どうしたんだ。町でこの女に出会って、屋敷に連れてきたが、再生せんぞ!」

自業自得。

そう言う言葉が頭をよぎった。泣きながら、まゆの遺体を引き取り、帰った。
その後をつける男にも気がつかなかった。
7L&M:2001/07/03(火) 23:04
やがて、まゆの遺体をおいて、私は東京に出た。

なつかしい、ジャークの研究室だ。なぜだかまだ設備は動くらしい。
そこで私は自分自身を改造した。

「マリ・・・。」

目が冷めたとき、私は不死身の改造人間になっていた。
8rr:2001/07/04(水) 00:14
8時だよ!全員集合!!
9sahu:2001/07/05(木) 00:22
>>1
age
10L&M:2001/07/05(木) 18:29
私は、不死身の改造人間になった。マリと同じだ。
今の私にはもう復讐しかなかった。あの吉備権造に対する、怒りからだった。
東京から戻った私は、そのまま吉備の屋敷に行った。警備の者が居た。
「なんだお前は!」
だが今の私には返事する気にもならない。相手する気にもならない。
持っていた電動ドリルでガードマンの腹をぶち抜く。
「ぐわーーー、。」
腹をぶち抜かれたガードマン。しかし、相手も怯んではいなかった。持っていたナイフを私めがけて刺してくる。
焼けるような熱さを背中に感じた。どうやら刺されたようだ。だが、すぐに再生する。傷口はふさがった。
「化け物だ―。」
さらに、拳銃を撃ってくる。頭に、体に50発ぐらい受けただろうか?
しかしそんな物私にはきかない。
11L&M:2001/07/05(木) 18:30
やがて、吉備が出てきた。
「何事だ。騒がしいな。」
私は吉備めがけて、突進。押し倒した。
私は背中に刺さっているナイフを抜いた。
「まゆとマヤの痛みを!」
そうさけんで吉備の右手に突き刺す。ナイフは右手の掌を突きぬけて、床に刺さった。さらに背中には多数のナイフが刺さっている。それを抜いて吉備の体に突き刺した。吉備の体は身動きが出来ない状態になった。
そして、私は吉備の体に右手を突き刺した。わたしの手は蛸のように鋭くなっていた。
右手が吉備の体の中である塊を掴んだ。脈打っている。心臓だ。
心臓を鷲掴みにすると、引っこ抜いた。吉備の体の外に心臓が出てきた。
奴の見ている前で心臓を握りつぶすと、
「グハ―、・・。」
その言葉を最後に吉備は動かなくなった。
12L&M:2001/07/05(木) 18:31
動かなくなった吉備の体を後に屋敷を出た。
空には明るい月が出ていた。満月だ。
「マヤ、まゆの元に行くにはいい日だ。」

だが子の私の想いとはうらはらに立ちふさがる人物が居た。
男だ、私に向かって
「坂上連三郎様ですね。」そう言ってきた。
「私は、MY財団の者です。」
「今は無きマヤ様の建てられた財団なのです。マヤ様はきっと近い将来こうなると予測されていました。」
そうだったのか。生前マヤは100億という金をどうしたのか不思議だった。
しかしもう遅い。まゆが死んだ今、なんの意味があるのか?
その時、その男はこう言った。
「まゆ様は助けておきました。というより、まゆ様は12才からは母親の遺伝的性質を受け継がれております。」
私は、家に急いだ。家には元気なまゆの姿が・・。

私はそれからMY財団の手で元の人間に戻る事が出来た。
時代は私より優れた科学者を育てていたようだ。
だがまゆは遺伝的の性質の為、元に戻る事が出来ないらしい。それはつまりマヤと同じ道を歩むと言う事だ。
だがまだ、時代はまゆを必要としているらしい。

生き絶えたはずの吉備が生き返るのを私たちは知らなかった。
13L&M:2001/07/06(金) 21:58
それから、まゆはMY財団のエージェントとなった。
MY財団は、日本の安全と平和を守る組織らしい。私に話しかけてきたのは 岡田という執事。まゆは能力を使って、陰謀と破壊と犯罪のうごめく現代によみがえる正義の騎士らしい。


しかし最近おかしな事が起こるらしい。街中、人ごみの中で突然、人間が消えるのだ。まるでその存在が無かったかのように・・・。
その事件を捜査していた岡田さんはあるひとつの結論にたどり着いた。


「何者かが過去に戻って歴史を変えていると思うんです。こんな事が出きるのは吉備しかいません。吉備は生きているんじゃないでしょうか?
死体は発見できていません。」

我々は、吉備の屋敷に行った。

「ここに亜空間のゆがみを探知しました。」岡田さんがそう言った。
まゆは
「とにかく後を追うべきだわ。」
そういうことで我々3人は亜空間の中に入っていった。
14夢見る名無しさん
期待アゲ