【貴志祐介/及川徹】新世界より 神栖3町【別冊少年マガジン
>>325 ミノシロモドキが何を言おうと、バケネズミが非能力者の子孫であることには変わりの
ない事実なんだけどね〜。
バケネズミに関してはキャンプの時に会ったミノシロに記録されていないだけなのに、ミノシロの
情報が全てだと思い込んでいるクチかな?さて読者諸君、なぜスクィーラは裁判の時に
自分達は人間だと叫んだのでしょう?
あ、ここは
>>325の人に答えてもらおうかな。他の皆はヒントとか与えないでね〜。
>>325の記憶力を試すテストだから。
なぜ裁判の時にスクィーラは自分達は人間だと叫んだのでしょう?
懇願する早季の願いを一蹴したスクィーラは、アイアンメイデンの扉を勢いよく閉めた。
「ぎゃ!? ぎゃあぁぁぁぁぁぁあああああああああ!!!!!」
早季の絶叫が鉄の処女から響き渡る。
「クハハハ!!!! 呪力使いは皆殺しにしてやる!!!」
早季の絶叫を聞いて溜飲を下げたスクィーラは町の生き残りを探し始めた。
すると遠くで走っている若者の姿がある。よく見れば朝比奈覚ではないか。
スクィーラは素早く辺獄舎の絞殺縄を形成すると、走る覚の首目掛けて糸を走らせる。
「ぐげぇぇぇ!?」
覚は首に巻きついた糸に引っ張られて勢いよく転倒する。
そしてスクィーラは一瞬で覚との間合いを詰める。
聖遺物の使徒としての力は純粋な身体能力も飛躍的に向上させていた。
「お! お前……はぁ!?」
「お久しぶりです朝比奈様……」
スクィーラは聖遺物の糸を覚の全身に絡みつかせる。
「ぐ! 苦じい!?」
細い糸でありながら、その様はさながら獲物を締め上げる大蛇にも似ていた。
「これから一週間掛けてじっくりと貴様の全身の骨を粉々に砕くでしょう。精々地獄で我々バケネズミを殺してきた
ことをしろ!!」
「こ! これを解いてくれスクィーラ! お願いだぁぁ!!」
自分の全身に食い込んでくる糸による激痛のせいか、命乞いをしてきた。しかし今のスクィーラにとっては
覚の命乞いなど心地よい音楽にしか聞こえなかった。
「貴様等神様気取りの町の人間達がそういう顔をするのが見たかったのだ! ハハハハ!!!!」
スクィーラは酔いしれていた。自分達バケネズミを蹂躙し、搾取してきた町の人間達が消えていくのを。
呪力という歪みそのものを浄化するという自分の使命にどこまでも……。
330 :
作者:2014/07/02(水) 02:11:52.22 ID:6eYkG42h0
これにて「スクィーラの復讐」を終わります。少なくともスクィーラの性格を
改変せずに作ったつもりなんだけど。