2/4【こち亀】○両津勘吉 /○秋本麗子 /●中川圭一 /●大原大次郎
1/4【NARUTO】●うずまきナルト /○春野サクラ /●大蛇丸 /●奈良シカマル
2/4【DEATHNOTE】●夜神月 /○L(竜崎) /○弥海砂 /●火口卿介
1/4【BLEACH】●黒崎一護 /●藍染惣右介 /●更木剣八 /○朽木ルキア
1/4【ONE PIECE】○モンキー・D・ルフィ /●ニコ・ロビン /●ウソップ /●道化のバギー
1/4【銀魂】●坂田銀時 /●神楽 /●沖田総悟 /○志村新八
1/4【いちご100%】●真中淳平 /●西野つかさ /○東城綾 /●北大路さつき
1/4【テニスの王子様】○越前リョーマ /●竜崎桜乃 /●跡部景吾 /●乾貞治
1/4【アイシールド21】●小早川瀬那 /●蛭魔妖一 /○姉崎まもり /●進清十郎
0/4【HUNTER×HUNTER 】●ゴン・フリークス /●ヒソカ /●キルア・ゾルディック /●クロロ・ルシルフル
2/5【武装錬金】●武藤カズキ /○津村斗貴子 /●防人衛(C・ブラボー) /●ルナール・ニコラエフ /○蝶野攻爵(パピヨン)
1/5【SLAM DUNK】●桜木花道 /●流川楓 /●赤木晴子 /●三井寿 /○仙道彰
0/4【北斗の拳】●ケンシロウ /●ラオウ /●アミバ /●リン
0/4【キャプテン翼】●大空翼 /●日向小次郎 /●石崎了 /●若島津健
0/4【キン肉マン】●キン肉スグル /●ウォーズマン /●ラーメンマン /●バッファローマン
2/4【ジョジョの奇妙な冒険】○空条承太郎 /○ディオ・ブランドー /●エリザベス・ジョースター(リサリサ) /●ブローノ・ブチャラティ
2/4【幽遊白書】●浦飯幽助 /○飛影 /○桑原和馬 /●戸愚呂兄
0/4【遊戯王】●武藤遊戯 /●海馬瀬人 /●城之内克也 /●真崎杏子
1/4【CITY HUNTER】●冴羽リョウ /●伊集院隼人(海坊主) /○槇村香 /●野上冴子
3/4【ダイの大冒険】○ダイ /○ポップ /●マァム /○フレイザード
1/5【魁!!男塾】●剣桃太郎 /●伊達臣人 /●富樫源次 /●江田島平八 /○雷電
1/4【聖闘士星矢】○星矢 /●サガ /●一輝 /●デスマスク
0/4【るろうに剣心】●緋村剣心 /●志々雄真実 /●神谷薫 /●斎藤一
3/6【DRAGON BALL】○孫悟空 /●クリリン /●ブルマ /●桃白白 /○ピッコロ大魔王 /○ヤムチャ
0/4【封神演義】●太公望 /●蘇妲己 /●竜吉公主 /●趙公明
0/4【地獄先生ぬ〜べ〜】●鵺野鳴介 /●玉藻京介 /●ゆきめ /●稲葉郷子
0/4【BLACK CAT】●トレイン・ハートネット /●イヴ /●スヴェン・ボルフィード /●リンスレット・ウォーカー
1/4【BASTARD!! -暗黒の破壊神-】●ダーク・シュナイダー /○アビゲイル /●ガラ /●ティア・ノート・ヨーコ
0/5【ジャングルの王者ターちゃん】●ターちゃん /●ヂェーン /●アナベベ /●ペドロ・カズマイヤー /●エテ吉
2/4【とっても!ラッキーマン】○ラッキーマン(追手内洋一) /●勝利マン /○友情マン /●世直しマン
0/4【世紀末リーダー伝たけし!】●たけし /●ボンチュー /●ゴン蔵 /●マミー
30/130 (○生存/●死亡)
3 :
作者の都合により名無しです:2006/11/12(日) 01:45:28 ID:6nQ3k5Ed0
2/4【こち亀】○両津勘吉 /○秋本麗子
1/4【NARUTO】○春野サクラ
2/4【DEATHNOTE】○L(竜崎) /○弥海砂
1/4【BLEACH】○朽木ルキア
1/4【ONE PIECE】○モンキー・D・ルフィ
1/4【銀魂】○志村新八
1/4【いちご100%】○東城綾
1/4【テニスの王子様】○越前リョーマ
1/4【アイシールド21】○姉崎まもり
2/5【武装錬金】○津村斗貴子 /○蝶野攻爵(パピヨン)
1/5【SLAM DUNK】○仙道彰
2/4【ジョジョの奇妙な冒険】○空条承太郎 /○ディオ・ブランドー
2/4【幽遊白書】○飛影 /○桑原和馬
1/4【CITY HUNTER】○槇村香
3/4【ダイの大冒険】○ダイ /○ポップ /○フレイザード
1/5【魁!!男塾】○雷電
1/4【聖闘士星矢】○星矢
3/6【DRAGON BALL】○孫悟空 /○ピッコロ大魔王 /○ヤムチャ
1/4【BASTARD!! -暗黒の破壊神-】○アビゲイル
2/4【とっても!ラッキーマン】○ラッキーマン(追手内洋一) /○友情マン
30/130 (○生存)
5 :
作者の都合により名無しです:2006/11/12(日) 01:51:11 ID:6nQ3k5Ed0
6 :
テンプレ:2006/11/12(日) 12:55:03 ID:SHiFhiRs0
ヤムチャvsタカヤの激闘から数百年…
地球では、平穏な日々が続いていた。
ヤムチャの子孫は、今日も平和に暮らしており、超生物TAKAYAの血は、完全に途絶えていた。
しかし、また悪災は起ころうとしている。
ここは、地球の果ての不毛の地。
一人の科学者、ジョナサン・ジョーンズの手には一つのビーカーが握られていた。
それは、忌まわしき輪廻の血。
「ふはははははは…蘇るのだ!!!!
タカヤの魂は、まだ死んではいないぃぃ!!!」
大地が、かすかに光った。
7 :
テンプレ:2006/11/12(日) 12:56:27 ID:SHiFhiRs0
ここは、ニューヨークの繁華街。
そこに、一人の青年がいた。
彼の名は、ヤムチャ。
正確にいうとヤムチャ3世。
100年前、タカヤとの激闘で戦死した初代ヤムチャの子孫だ。
あの闘いの後、彼は一人の子を残した。
それは、ブルマのお腹に宿った隠し子だ。
産み落とされたヤムチャ2世は、悟飯とビーデルの子、パンと恋に落ちた。
そして、二人は一人の子を授かることとなる。
それが、この物語の主人公3代目ヤムチャなのだ。
代々、ヤムチャ一族には、首筋にアザを持っている。
それは、タカヤの闘いでできた、後遺症。
きれいに、狼の形を象っている。
「傷が疼くな…」
それは、新たなる闘いの予感か。
8 :
テンプレ:2006/11/12(日) 12:57:45 ID:SHiFhiRs0
―サハラ砂漠エリアB24地点―
ピー ピー
「はい。例の化石、見つかりました。
今すぐ、そちらに送ります」
発掘されたのは、人のような形をした化石。
というよりか、それは化石と一体化していた。
9 :
テンプレ:2006/11/12(日) 12:58:36 ID:SHiFhiRs0
ここは、日本軍、東京基地。
何人かの兵士が、先ほど送られてきた化石を解剖していた。
「なにか、分かったことは?」
「はい、こいつの名はカイン。1000年ほど前に実在した人物です」
「で、例の刻印については?」
この化石の左肩下部から、妙な文字が刻まれていたのだ。
『KIYU』と。
そこへ、一人の男が入ってきた。
100年前に行なわれたバトルロワイアルの優勝者にして、
この日本に、自分の私兵軍を創った人物。
化石の捜索も、彼が命令してのだ。
男の名は、仙道彰。
10 :
テンプレ:2006/11/12(日) 12:59:47 ID:SHiFhiRs0
あれは、100年前のことだった。
―バトルロワイアル―
仙道も参加者の一人だった。
当初は、脱出派に属しており、主催者の居場所も突き止め、いざ最終決戦という所だったのだが…
仙道の頭に一つの疑惑がよぎる。
「本当に、フリーザ達に勝てるのか?」
仙道の結論は、NO。
結果として、脱出派の仲間達を裏切り殺してしまった。
そして最期の一人になり、晴れてこのゲームの優勝者となった訳だ。
それから、俺は主催者達の元へ赴き、褒美ももらった。
余談だが、ある人物を生き返らせてもらった。
その後、おれは魔物に転生し、バーンの部下となった。
強くなりたかった、ただそれだけで。
100年の後、おれは『タカヤ』とう超生物がいたことを思い出した。
そいつが再び活動を始めようとすることも、予感で感じた。
そして、仙道は人間界に戻り、今に至る。
その頃、ヤムチャも仙道達の下へ向かっていた。
「タカヤの野郎…今度こそぶっ殺してやるぜ!!!」
11 :
テンプレ:2006/11/12(日) 20:13:17 ID:YBwruKVs0
仙道の私兵軍は、目の前にある人間の形をした化石を丹念に調べる。
やはり、これは…
ピキ
突然、化石にわずかにひびが入る。
バキキキキキキキキ……
禍々しいオーラを射出しながら、それは、だんだん人間の姿を形成して行く。
『カイン』と名づけられた、その人間は激しく吼えた。
「UKIKIRYYYYYYYYYY!!!!!
タカヤ様は、どこだぁぁぁぁぁーっ!!!」
12 :
テンプレ:2006/11/12(日) 20:14:51 ID:YBwruKVs0
「やはり、タカヤの部下か!!
行け!! ミヤギ! ハセガワ! ウオズミ!」
仙道の命令で、部下達が一斉にカインに襲い掛かる。
しかし…
カインの眼光が、部下達に焦点を合わせる、
ただそれだけで部下達は、みじん切りされたネギのように粉々になった。
そして次にカインが、仙道に照準を合わせようとした時だった。
バタン、とドアが開かれた。
その奥から、ヤムチャが姿を現した。
13 :
テンプレ:2006/11/12(日) 20:16:22 ID:YBwruKVs0
突然現れたヤムチャは、カインの方へ向かっていく。
「久しぶりだなッ!!小僧ぅぅ!!毎度毎度、俺の研究を邪魔しおってぇぇ!!」
仙道は、面識があるのか、ヤムチャに向かって怒りを露にする」
ヤムチャはそんな仙道を無視し、カインの前に立ちふさがる。
「てめぇが、タカヤの部下って奴か。3秒で片付けてやる」
ビュン!!!
ヤムチャは、一瞬でカインを肉縛した。
カインも必死に抵抗する。
「ほう、やるじゃねぇか、俺の予告時間を全て使い切らせたのはお前が始めてだ」
ヤムチャは、少し間合いを取る。
「てめぇみたいな雑魚に、この能力を使うはめになるとはな」
ヤムチャの左肩のアザが、怪しく光る。
ジュドーン!!! ジュパッ!!!!
ヤムチャの片から、何かが具現化していく。
「閃け!!!! 狼嵐―ウルフハリケーン―」
それは、一瞬でカインを激しく食した。
…
その光景を見ていた仙道は、中指を真正面に突き立て驚愕する。
「あ、あれは ブ ラ ン ド ッ!!!ま、まさか…
奴も使えるのかッ!!!?」
DIO「ブランド-ですが何か」
仙道「仙道波紋疾走」
【ディオ・ブランドー@ジョジョの奇妙な冒険 死亡確認】
【残り29人】
「ふははははは〜! 我こそはピッコロ大魔王! 愚かで貧弱な人間共よ、貴様等全員この私が支配してくれるわッ!!」
「お〜っと、そうはいかねーぜ! てめえの野望は、この正義超人バッファローマンが打ち砕く!」
「ふん、笑わせるな牛風情が――爆力魔破!」
「ウギャアアアア!! キン肉マーン!!!」
「馬鹿者め。下等生物の分際で大魔王に逆らうからこうなるのだ」
「よくもやってくれたなピッコロ! もう許しちゃおけねぇ、バッファローマンの仇は、このボンチュー様が取ってやるぜ!」
「誰が来ようと同じことよ! 大魔王の前では、百万の軍勢とて蟻の大群と変わりなしッ――爆力魔破!」
「ウギャアアアア!! ルキアーーー!!!」
「思い知ったか愚民共がッ! もう貴様等に抵抗する術は残っておらん! 世界は全て、このピッコロの手中よ!」
「待ちやがれピッコロ! まだオラが残ってるぞ!」
「ぬ!? 現れおったな孫悟空! だが今の私にかかれば、貴様もただの羽虫同然よ――前世の実ィィィ!!」
「なっ、ピッコロの身体が若返っちまった!?」
「これがピッコロ大魔王の真の姿よ! 喰らえ―― 爆 力 魔 破 ! 」
「そ、そんな〜ッ! チクショーッ!」
「クックック――ついに、ついに孫悟空をも倒したぞ! 今度こそ、大魔王の力が最強であることが証明された!
唱えよ! この世の君臨者が誰か! 王の座に着く者が誰か!
他でもない、このピッコロ大魔王様こそが頂点よッ!!」
・
・
・
・
・
その男の前に、立ち塞がる障壁はなかった。
その男の瞳に、喧嘩を売る存在はなかった。
その男の姿に、恐怖で震えて死ぬ者がいた。
圧倒的。その二つ名に偽りなしの、あまりに圧倒的な戦力。
暴君、ピッコロ大魔王。
彼が猛威を振るった道には、血の跡も残らず。
あるのは、敗れ去った弱者共の無念のみ。
「――どうやら、やっと汽車が到着したようだ」
数分前に聴いた第六放送の内容にも、別段興味は示さなかった。
誰が死んだ?――関係ない。ピッコロが成すべきことは、虐殺。
孫悟空に恨みを晴らすのは当然として、それ以外の者を皆殺しにするという目的にはなんら問題ない。
ようは、残り何人か。あと何人殺せばいいのか。それさえ分かればあとはどうでもいい。
ここ、秋田県に位置する駅で汽車を待ち続けたのも、新たな地に赴き参加者を減らすため。
「もたもたするなフレイザード。汽車に乗り込むぞ」
「……おお」
傍らに、炎と氷を身に宿した魔人――フレイザードを従え、大魔王は威風堂々戦地へと赴く。
これから起こり得るであろう激戦を思っても、恐怖はない。
どんな未知の強敵に出会えるのだろうか、という期待感もない。
臆病者でも戦闘狂でもなく、ただ事務的に殺しを働く。
それこそが、大魔王の所業。歯向かう者、邪魔な存在を片っ端から殺していくという、完璧なる悪魔の所業だった。
ピッコロとフレイザード。二人の悪魔が、南へと向かう下り列車に乗り込む。
「おいおい、こりゃあ……」
「気づいたか? フレイザード」
異変を気づいたのは、すぐ、だった。
「微かだが、血の臭いが蔓延している。それに、車両の各所に斬撃の痕跡も見られるな。
どうやら、この汽車内で何者かが戦闘を行ったようだ」
床に落ちていたスナイパーライフルをひょいと摘み上げながら、ピッコロが車内の様子を分析する。
乗り込んだ汽車内部は無人、不気味なほどの静けさに包まれていたが、戦の臭いに敏感な二人の強者はすぐに気づいた。
残された血痕と臭い、不自然な破壊の跡と取り残された武器から、ここで繰り広げられたバトルの規模の大きさに。
「まだ何者かが潜んでいるとも限らん。フレイザード、お前は後部車両の方を偵察してこい。私は先頭車両の方を見てくる」
ピッコロが仮初の相棒に指示を出し、了解を得る間もなくずかずかと先頭車両に向かっていく。
フレイザードを同盟ではなく、手下か何かとしか見ていないような、唯我独尊の姿勢。
さすがは自称大魔王というところか、反吐が出るほどの自己中心っぷりだった。
「…………ケッ」
ピッコロの姿が見えなくなってから、フレイザードは不満の声を漏らす。
現状の体力も考慮して、自身の力が今のピッコロに劣っているということは認める。
しかし、このままデカイ面をされて大人しく従っているほど、フレイザードは出来た魔物ではない。
いつかは出し抜く、いつかは殺す。この目的は、同盟結成後から全く変わらない。
ピッコロの命令通り、汽車の後部車両を練り歩くフレイザードは、そこで一際大きな血痕を見つけた。
床と座席に飛び散ったそう古くはない鮮血の跡は、志々雄真実が青雲剣で放った渾身の片手平刺突――それを受けた、キン肉マンのものである。
その事実を知らない、知る必要もないと思っていたフレイザードは、血痕には大した興味を示さず、片隅に落ちていた異物に目を留めた。
僅かに残った血溜りに純白の姿を濡らし、赤く染まったそれは、キーホルダーのような留め金具によって固定された鳥の羽。
一見してみれば装飾具としか取れない一品――これがフレイザードの住む世界の特産物でなければ、気にも留めなかったことだろう。
「これは……キメラの翼じゃねぇかァッ!」
血溜まりから羽の装飾具をひょいと摘み上げ、歓喜するフレイザード。
その喜びも、キメラの翼と呼ばれた物体の効力を知っての上である。
キメラの翼。
キメラという魔物から採取した羽に魔力を封じ込め、移動用のアイテムとしたもの。
ひとたび放れば、使用者の記憶している(実際に行ったことのある)地に一瞬で移動できる。
ルーラの使えない者でも簡単に長距離を移動できることから、人間の冒険者の間では割とポピュラーなアイテムとされていた。
たかが移動用のアイテム、殺傷能力もなければ、身を守る盾にもならない。
戦闘においてはまるで役に立たないアイテムだったが、絶対勝利を信条とするフレイザードにとって、この羽が持つ効力は十分に魅力的だった。
何しろ、キメラの翼を使えば戦闘中であろうと瞬時に移動することが出来るのだ。
例えば敵との戦闘で窮地に立たされた時。
戦い自体ではなく勝利を好むフレイザードとしては、見え見えの負け戦などはしたくない。
どうしても回避できない戦いに巻き込まれた時――キメラの翼を放れば、自分だけは容易に撤退できるわけだ。
それどころか、今ここでこれを使えば、気づかれない内にピッコロとオサラバできる。
万全ではない現状の身体を思えば、ピッコロは目の上のたんこぶでしかない。
が、それ故利用価値もある。今すぐにキメラの翼を使うのは、あまりに浅はかか。
「いや待てよ……このゲームのルールを利用すれば、キメラの翼をもっと有効的に活用できるんじゃねーか? 例えば……」
・
・
・
・
・
「ピッコロさん! ピッコロさん!」
「なんだいフレイザードくん?」
「見てよこれ! 汽車の後ろの方でこんなものを見つけたよ!」
「ん? なんだいこれは、鳥の羽じゃないか。さてはフレイザードくん、サボって焼き鳥でも食べていたんじゃないだろうね?」
「違うよピッコロさん! これはキメラの翼といって、どこでも好きなところにワープできる、素敵アイテムなんだよ!」
「なんだって! それは本当なのかい!?」
「本当だよ! なんだったら試しに使ってみるといいよ」
「ふむ。でもワープといっても、いったいどこに行けばいいのかな?」
「ほら、この日本の一番北に、北海道っていう島があるだろう? あそこは雪景色が綺麗だから、試しにあそこに飛んでみるといいよ」
「ほう、それはいいことを聴いたぞ。では試しに使ってみようじゃないか。それッ!」
ぱひゅーん
「おお、さっきまで汽車の中にいたのに、気がつけば辺り一面雪景色だ! 本当に北海道まで移動できたんだ!」
ぴぴぴ
「ん、何だ? 変な音が聴こえる……」
ぴぴぴぴぴぴ
「徐々に大きくなっている……こ、この音は首輪から――」
ぼんっ
【ピッコロ@ドラゴンボール 死亡確認】
ちんこ
・
・
・
・
・
「……なんてのは無理、か」
一瞬考え付いた素敵な妙案を頭で払いつつ、フレイザードはキメラの翼をデイパックにしまい込んだ。
活用法については、これからじっくり考えていけばいい。
ピッコロに使わせ、どうにか禁止エリアに飛ばさせるという手も悪くはないが……用心深いピッコロが、簡単に引っかかってくれるわけはないだろう。
「フレイザードよ、後ろの方はどうだった?」
「ああ、特に何もなかったぜ」
汽車中央部で何気なく合流を済ませたフレイザードの腹の内では、ピッコロを出し抜くための作戦会議がめまぐるしく展開されている。
この汽車が向かう南への道中、或いはピッコロに一泡吹かせるチャンスも廻ってくるかもしれない。
その時を思い、炎と氷の魔物はひたすらに考えるのだ。
勝利の栄光を、掴む術を。
・
・
・
・
・
「俺様の名前は、キャプテン・ウソップ! 世界の海をまたにかける、世が認めし大海賊だァァ!!」
「俺の名前はモンキー・D・ルフィ! ウソップ船長の一番の子分だァァ!!」
「こらこらルフィくん。ウソップ船長ではなく、キャプテン・ウソップだ。言ってごらん、キャプテェ〜ン・ウソォ〜ップ」
「キャプテ〜ン・ウソォ〜ップ」
「違う違う。『テ』のニュアンスはもうちょっと間延びした感じでだな……」
「キャプテェ〜ン・ウソォ〜ップ」
「そうそう。やれば出来るじゃないかルフィくん。さすがはこのキャプテン・ウソップの一番の子分……む? どうやら敵が来たようだ」
「よう。俺の名前は志々雄真実。お前が世に聞く大海賊、キャプテン・ウソップか。俺の国盗り成就のため、お前の命を頂くぜ」
「ふふん。また今日も、恐れ知らずな愚か者が散っていくか……だがこのキャプテン・ウソップを相手にするというのであれば、その前に我が一億人の子分達を……」
「そいつ等なら、もう始末しておいたぜ」
「ぬ、ぬわぁにぃ〜〜〜っ!!? くっ、致し方ない! ならばこのキャプテン・ウソップが、直々に相手をしてや……」
「終の秘剣 火産霊神」
「ぐぎゃあああああッ!!?」
「きゃ、キャプテン・ウソップゥゥゥ!!?」
「ふん、恐れるに足らずだな、キャプテン・ウソップ」
「ぐっ……馬鹿な、このキャプテン・ウソップ様が、こんなところで死ぬとは……」
「キャプテン・ウソップ! 死んじゃ駄目だ!」
「泣くなルフィくん。君もこのキャプテン・ウソップの子分であるというのなら……立派に生きて、立派に死んでみろ」
「う、ウソップ……」
「キャプテン・ウソップだ。私が死んでも、ウソップ海賊団にはまだ君がいる……私も、安心して逝けるというものだ……」
「う、うう……分かったよキャプテン・ウソップ。俺はもう泣かねぇ。
オレ、きっとキャプテンみたいな立派な船長になって……いつか、キャプテン・ルフィって呼ばれるくらいの海賊王になってやるよ!
だから……もう泣かねぇッ!!!」
・
・
・
・
・
時は遡り、放送直前。
さいたま新都心駅にて悲運な遭遇をしてしまったルフィは、汽車内からウソップの死体を降ろし、近場に埋葬してやった。
その間、傍観者であった飛刀からウソップの勇士その他諸々を聴き、ルフィは新たな決意を固めるようになったのだ。
悲しんでいる暇はない、と。前を向こう、と。
エテ吉、バッファローマン、世直しマン、スヴェン、イヴ、ロビン、そしてウソップ。
死んでしまった仲間は数多く、その悲しみも計り知れない。
だが、いつまでも悲しんではいられない。
仲間の死を乗り越え、仲間の死を背負って生きていかなければならない――ルフィはまだ、生きているのだから。
――なあ、ルフィの旦那。これからいったいどうするつもりなんだい?
ルフィを新たな主人と見定めた飛刀が尋ねる。
「ウソップの仲間だっていう、そのポップとかパピヨンってやつ等に会ってみてぇ。おまえはどうしたいんだ?」
――おれは、Lって奴にキン肉マンの戦いの結果を知らせてやりてぇ。どっちが勝ったのか、なんてまだ分かっちゃいねぇけどよ……
ルフィの一時の乗車に反応がなかったことから見て、やはりあの時は既に、ウソップ以外の乗客はいなかったようだった。
いつの間にか消えてしまったキン肉マンと志々雄。
その決闘の行く末を最後まで見届けられなかったのは悔しいが、結果はもうすぐ、放送という形で知ることが出来る。
『――ご機嫌いかがですかな、皆さん。今回の放送は私、フリーザが担当します。』
噂をすればなんとやら。
訪れた六回目の放送に、ルフィは息を呑む。
この放送は、参加者の脳に直接語りかける形で行われている。
故に、参加者ではなく支給品として存在している飛刀は、この放送を実際に聴くことはできない。
ルフィから、詳細を聴くしか術はないのだ。
「……キン肉マンに志々雄って奴は、どっちも死んだってよ」
――そうか……。
大体放送が終了した頃、ルフィは静かに、放送で告げられた死者の名を口にした。
それを聞いた飛刀は、間接的だがついに決闘の結果を知ることになったのだ。
キン肉マンVS志々雄真実――結果は、相打ちだったのだと。
「それに、ウォンチューとツバサとブチャラティも死んでた」
キン肉マンと志々雄の死亡を告げた後、ルフィはさらに三人の名を口にした。
飛刀にしてみれば、どれも聞いたことのない名前ばかりだったが、彼等とルフィがどのような関係にあったのかは、その様子から十分に察することができる。
怒りを奥底に溜め、ギリッと奥歯を噛み締める仕草――耐えているのだ。
ルフィは、悲しみを心中に閉じ込め怒りに変換することで、過酷な運命に必死に立ち向かおうとしている。
「でも、まだルギアは生きてる。……そういや、東京タワーってとこで合流するはずだったんだよな。早く行ってやらねぇと」
助け合うべき仲間は、まだ残っている。
もう失わないため、仲間と共に生き続けるため、ルフィは悲しみを封じ込めて前を向く。
腰には飛刀、背には新しく仲間に加わるであろう、頼もしい男を連れて。
・
・
・
・
・
25 :
ちんこ:2006/11/13(月) 00:08:43 ID:/h7bnE18O
ちんこ
「ふははははは〜! 愚かな人間共よ! 貴様等全員、この宇宙最強種族であるカカロット様が殲滅してくれるわ!!」
「宇宙最強種族だと? ふん、笑わせるな。真の最強とは、この天才バスケットマン・桜木花道のことを言うのだ。見よ! この豪快なダンクシュートを……」
「か、め、は、め、波ァァァ―――ッ!!」
「な、なに……この天才が――ぐあああああああっ!!?」
「このヤロウッ! よくも桜木をやってくれたな! テメーはこの日向小次郎様のタイガーショットで粉微塵に……」
「か、め、は、め、波ァァァ―――ッ!!」
「な!? ぐがあああああああああああっ!!?」
「ふん、下等生物共が。地球人の分際で、高等なサイヤ人に歯向かうからこうなるのだ」
「おっと前座の出番は終わりだぜ。地球人が本当に下等かどうか、この男塾一号生・伊達臣人が見せてやる」
「ほう、貴様は雑魚二人とは違うようだ」
「当たり前だ――喰らえ、覇極流奥義千峰塵ッ!!」
「攻撃の速度がノロいわっ! か、め、は、め、波ァァァ―――ッ!!」
「ご、ごばあああああああああああっ!!?」
「ふん、やはり貴様も他の地球人となんら変わりない、雑魚生物だったようだな」
(やめろおぉぉぉ! オラは、オラはそんなことしたくねぇ!!)
「――黙っていろ地球育ち。この身体は、俺の身体だ。貴様の出る幕はない」
「違う! その身体は、悟空の身体だ!」
(! ルフィ!)
「性懲りもなく、また地球人が威勢を張ってきたか。そんなにこの俺に殺されたいか?」
「うるせぇ! おめぇは邪魔なんだよ! さっさと悟空の身体から出て行きやがれッ!」
「誰が出て行くか! この身体は元々俺の身体なんだよォッ! か、め、は、め……」
「うおおおおおおおおおおお! ゴムゴムの――――バズーカァァァァァァッ!!!」
「な……そんな――究極の戦闘民族であるサイヤ人が、こんな下等生物にィィィ!!?」
「目を覚ませ、ゴクウゥゥゥゥゥ!!!」
・
・
・
・
・
(クリ、リン……? 違う……この声は、ル、フィ……?)
ルフィに背負われながら、己の精神を取り戻した孫悟空は、未だ眠りの中にいた。
だが、覚醒の時はそう遠くない。
彼が目覚めた時、隣には誰がいるのか。
それは、志を同じくした仲間であって欲しい……。
サイヤ人の血は、地球で築いた仲間達との絆によって清められた。
地球人を殺すのではなく、地球人を守るため。
目覚めた後も、孫悟空は戦い続けるのだろう。
【埼玉県/さいたま新都心駅周辺/日中】
【モンキー・D・ルフィ@ONE PIECE】
[状態]:両腕を初め、全身数箇所に火傷。疲労・ダメージ大。少し空腹。
:ギア・2(セカンド)を習得
[装備]:飛刀@封神演義
[道具]:荷物一式×2 (片方は食料なし、もう片方は食料・水、残り3/4)
:賢者のアクアマリン@ハンター×ハンター、いびつなパチンコ(特製チクチク星×5、石数個)、大量の輪ゴム
:ボロいスカーフ×2、死者への往復葉書@ハンター×ハンター(カード化解除。残り八枚)、参號夷腕坊@るろうに剣心
[思考]1:ルキアと合流する為に東京タワーへ。
2:ルキアと合流後、ポップ、パピヨン、Lと接触するため大阪に向かう。
3:"仲間"を守る為に強くなる。
4:"仲間"とともに生き残る。
5:仲間を探す
【孫悟空@ドラゴンボール】
[状態]:顎骨を負傷。出血多量。各部位裂傷
:疲労・ダメージ大。空腹でまともに動けない
[装備]:サイヤ人用硬質ラバー製戦闘ジャケット@ドラゴンボール
[道具]:荷物一式(食料無し、水残り半分) 、ボールペン数本、禁鞭@封神演義
[思考]1:気絶中
2:不明
【秋田県/汽車内/日中】
【フレイザード@ダイの大冒険】
[状態]:体力、負傷共に全快時の4割ほどまで回復、氷炎合成技術を実戦経験不足ながらも習得
:核鉄による常時ヒーリング。
[装備]:霧露乾坤網@封神演義 :火竜ヒョウ@封神演義 :核鉄LXI@武装練金
:パンツァーファウスト(100mm弾×1)@ドラゴンボール
[道具]:荷物一式、キメラの翼@ダイの大冒険
[思考]1:キメラの翼の活用法を考える。
2:ピッコロを、ダイの元へけしかける。
3:氷炎同時攻撃を完全に習得する。
4:残り人数が10人以下になったら同盟解除(だが隙あらば・・・?)
5:優勝してバーン様から勝利の栄光を。
【ピッコロ@ドラゴンボール】
[状態]ほぼ健康
[道具]:荷物一式 、前世の実@幽遊白書、スナイパーライフル(残弾15発)
[思考]1:機関車でミニ日本中央部へ向かう。
2:悟空他、参加者皆殺し。
3:フレイザードを利用。
4:残り人数が10人以下になったら同盟解除(今の所、フレイザードを闇討ちするつもりはないようだ)
5:主催者を殺す。
※ウソップの死体は埋葬しました。
【ピッコロ@ドラゴンボール 死亡確認】
残り29人
30GET
イライラする。
体中が血と汗でベトベトだ。
シャワーを浴びたい。でもどの蛇口を捻っても、水は一滴も出てこない。
雨で体を洗うにも、もうずいぶん小降りになってしまった。
さっきまで厭味なほど降っていたのに。
本当にイライラする。
何も考えないとイライラする。だから何かを考えようとする。
最初に思いつくのは、月のこと。
月はもう何時間も前に、主催者のジジイに「死んだ」と放送されてしまった。
でも、そんなの有り得ない。
セナ君は月が死んだなんて酷い嘘を私に言った。
そのセナ君もどうやら死んじゃったみたい。いい気味だ。
あの月が、キラが、私の神様がそんなに簡単に死んじゃうワケがない。
きっと何かの間違いに決まってる。
Lは、月が首輪を解除したって言っていた。
私もそうだと思う。だって月は天才だもの。
でも、それじゃあどうやって首輪を外したんだろう?
セーラー服の女の子が言っていた。
月は死んで、遺体は自分が埋めたって。
これもきっと何かの間違いだ。
あの女の人が何か勘違いをしているんだ。
月が死んで、もういないなんて、有り得ない。
でも、もしも……
主催者の怪人が言っていた。セーラー服の女の子も言っていた。
死んだ人を生き返らせることが出来るって。
なら、私が月を生き返らせればいいんだ。
月が無事で、死んでないなら意味無いけれど、
それで月が生きてるって確認できるなら十分だ。
でも……レムも、リュークも言っていた。
死んだ者は生き返らない。
死んだら、その後に残るのは、無。
天国も地獄も無いんだって。
それじゃあ、月は……?
嘘だ。
嘘だ嘘だ。みんな嘘をついているんだ。
主催者の化け物たちも、セーラー服の女の子も、Lも、セナ君も、レムも、リュークも、
みんなみんな嘘をついてるんだ。
月はまだ生きてる。きっとそうに決まってる。
でも……
何度も同じことが頭の中をぐるぐると回っている。
イライラする。何かを考えていてもイライラする。
だから、もう何も考えないで、歩く。ひたすら歩く。
そうだ、今から出会った人を、全部殺していけばいいんだ。
そうすれば月の敵も討てるし、最後の一人になれば月を生き返らせて貰えるかもしれない。
あ、いけない、間違った。月は生きてるんだった。
それより何より、こんなにイライラするんだから、誰かに八つ当たりでもしないとやってけない。
誰か殺してやりたい……
生中継で支援
大阪駅に戻ってL達を殺そうか?
いや、やっぱりダメ。あいつら3人だし、今はなんとなくLに会いたくない。
難しいこと言って「貴方は間違っている!」とか言うに決まってるんだ。
今はLと話したくない。Lのいないところに行こう。
名古屋の方はあんまり知らないし、京都には怖い奴が居たし……
何度か行ったことのある、神戸の方に行ってみよう。
そこで、強そうな人にあったら逃げよう。
殺せそうな人にあったら殺そう。
そうしよう。
あぁ、月に会いたいなぁ。
月、月、ライト、ライト、らいと、らいと、Light、Light、
ライトぉ……
月 ライト らいと Light 月 ライト らいと Light 月 ライト らいと Light 月 ライト らいと Light 月 ライト らいと
Light 月 ライト らいと Light 月 ライト らいと Light 月 ライト らいと Light 月 ライト らいと Light 月 ライト
らいと Light 月 ライト らいと Light 月 ライト らいと Light 月 ライト らいと Light 月 ライト らいと Light
月 ライト らいと Light 月 ライト らいと Light 月 ライト らいと Light 月 ライト らいと Light 月 ライト らいと
Light 月 ライト らいと Light 月 ライト らいと Light 月 ライト らいと Light 月 ライト らいと Light 月 ライト
らいと Light 月 ライト らいと Light 月 ライト らいと Light 月 ライト らいと Light 月 ライト らいと Light
月 ライト らいと Light 月 ライト らいと Light 月 ライト らいと Light 月 ライト らいと Light 月 ライト らいと
Light 月 ライト らいと Light 月 ライト らいと Light 月 ライト らいと Light 月 ライト らいと Light 月 ライト
らいと Light 月 ライト らいと Light 月 ライト らいと Light 月 ライト らいと Light 月 ライト らいと Light
月 ライト らいと Light 月 ライト らいと Light 月 ライト らいと Light 月 ライト らいと Light 月 ライト らいと
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らいと Light 月 ライト らいと Light 月 ライト らいと Light 月 ライト らいと Light 月 ライト らいと Light
【大阪府/日中】
【弥海砂@DEATHNOTE】
[状態]:軽度の疲労、精神崩壊、衣服が血に塗れている
[装備]:魔槍@ダイの大冒険
[道具]:荷物一式×3(一食分消費)
[思考]1:会った人を殺す。
2:強い人に会ったら、逃げるか演技で取り入って、後で殺す。
3:ドラゴンボールで月を生き返らせてもらう。
4:自分が優勝し、主催者に月を生き返らせてもらう。
5:友情マンを殺し、月の仇を取る。
6:ピッコロを優勝させる。
俺達が駅の外に出たときには、雨はもう随分小降りになっていた。
これなら少しぐらい濡れたって気にならない。
寧ろ、腫れた顔にはちょうど良い塩梅だ。
殴られたところがひりひり痛む。口の中の傷口もやたらと沁みる。
――肉弾戦なんてガラじゃねえんだけどな、本当は。
あの後は、悲惨だった。
Lの連れの少年は、治療しようにも既に事切れていた。
パピヨンの方は案外しぶとかったものの、意識が回復しなかった。
Lのもう一人の連れの女の子は、何処を探しても見つからなかった。
だから仕方なく、パピヨンの応急処置をし、少年を近くの公園に埋葬した後で、
パピヨンを背負って駅にキン肉マンとウソップを迎えに行った。
2人は、列車に乗ってはいなかった。志々雄もいなかった。
「恐らくふたり彼らに、少なくともキン肉マンの身には何かがあったのでしょう」
Lは、冷静にそう言ってのけた。
「ところでポップさん、この後の予定が無いのでしたら、この電車に乗って少し移動しませんか? 行きたい場所があるんです」
Lには全くと言っていいほど動揺が見られない。俺と違って。
「ポップさん、我々は手負いの上に、接近戦に適した仲間を失いました。
貴方の話からすると、貴方も彼――パピヨンも距離をとった戦法を得意とするようです。
ですので、地の利のある場所に移動し、体勢を整えた上で次の行動に移るべきだと思います」
今しがた人が一人死んだっていうのに。
その上、さらにお互いの仲間に何かがあったってのに、コイツは無神経というか冷血というか……
「待てよ。筋肉マンたちが歩きでここに向かってるかも知れねえだろ?少しぐらい待ってやっても」
「それでしたら駅の掲示板に『暫くしたら戻る』と伝言を残して置きましたから大丈夫でしょう」
「……このタイミングでそんなに急いで移動したいのかよ?」
「ええ、まあ」
Lが俺の目を見る。真面目な目だ。意思の光が輝く。
「解ったよ」
どうやら、何か考えてやがる。
人間としては微妙な奴だが、Lの思考力には俺でも舌を巻いてしまう。それに、一応は悪い奴では無いようだ。
だだ、Lは自分の考えに絶対の自信を持っていて、周りの思案を超えたところで思考を奔らせている。
それに取り残された奴は、きっとLのことを良くは思わないだろう。
良くて嫉妬。悪ければ理解不能の変人扱いってところが関の山か。
Lなりに他の奴に歩み寄ってる所はあるんだろうけど、如何せん距離が遠すぎる。
要は、不器用な奴なんだ。
仕方ねえ。俺ぐらいは付き合ってやらねえとな。
気絶したままのパピヨンを背負い、列車に乗り込む。
するとそれを待っていたかのように列車の扉が閉まり、列車はゆっくりと動き出した。
Lは先に乗り込んでいて、座席の上でまたあの三角座りをしている。
俺は横の席にパピヨンを寝かせて、治療の続きを始めることにした。
しかし、どうも回復呪文の効きが悪い。
回復呪文は、対象の生命力を増幅、後押して、傷と体力の回復を飛躍的に早める魔法だ。
それは、人間をはじめとして全ての生き物――魔法生物や超魔生物にも効果が及ぶ。
それこそ、対象が死んでさえいなければ、十分な効果が得られるはずなのだ。
だが、Lの肩を治療したときにも感じたことだったが、この世界ではその効果が著しく減弱している。
そして、ことパピヨンに於いては、特に効果が薄くなるようだった。
……これも、パピヨンの『体質』のせいなのだろうか。
ホムンクルス。パピヨンは、『既存の生命体を超越した存在』とか言っていた。
つまり、生命体という範疇からはみ出した存在だ。そのイレギュラーな分だけ、回復呪文の効果が出ないのだろうか。
先ほどから何度もベホマを唱えている。だが、腹の穴がふさがるどころか、パピヨンの顔色も一向に良くならない。
俺の頬を嫌な汗が流れる。
無理なのか?
また仲間が死ぬのか?
自然と、今ここにいない仲間のことを考えてしまう。
消息を絶ったキン肉マンとウソップはどうなったのだろう。やはり2人とも志々雄の手にかかって……
ダイはまだ生きてるみたいだけれど、果たして無事なのだろうか。
そして、マァム……
ここまでの俺の判断は正しかったのか?
俺に出来たことがまだあったんじゃないのか?
俺のミスであいつらは死んでしまったんじゃないのか……?
それなのに俺はのうのうと生き残ってしまっている……
俺のせいないのか……?
俺があいつらを殺してしまったんじゃないのか?
俺は、もしかしたらとんでもない過ちを犯してしまったんじゃあ……
「ポップさん、ちょっとよろしいですか」
「えっ?」
いつの間にか、Lが俺の前に立っていた。
「……そうですね、ポップさんが好みそうな方法にしましょうか。そのまま、少し顔を前に出して貰えますか?」
「?……こうか?」
Lの真意が読めないが、とりあえず言われるとおりに顔を前に突き出す。
「あと数cm、ちょっぴり私の近くに」
「なんなんだよ……?」
「もう少し左に出て来て貰えるとベストですが……まあいいでしょう。今いち気に入りませんがギリギリです」
Lがそう言うや否や。
ボカッ
Lのパンチが俺の右頬に炸裂した。
「ッ痛てぇっ!?いきなり何しやがんだよ!!」
人の顔面をいきなり殴るなんてワケが解らない。やっぱりコイツは天才とは名ばかりの狂人だったのだろうか。
「ポップさん……今、何を考えてました?」
Lは、じっとりと俺を睨み付けている。
「酷い顔でしたよ。どうせ『仲間が死んだのは俺のせいだ』とか考えてたんでしょう。
『何故俺だけ生き残っているんだ』とか、
『俺が代わりに死ぬべきだったんだ』とか」
図星だった。
俺の心を見透かすように、Lの視線は俺の目を射抜いている。
「だから、今のは貴方が欲しがっていた『戒め』です。
この痛みを胸に刻んで、もう二度と仲間を失わないと心に誓いましょう。そして――」
ボカッ
続けざまに、左頬も殴られた。
「これは、貴方に対する『叱咤』です。
生き残った貴方がそんなふうにウジウジと悔していてどうするのですか。
そういう非生産的な後悔など全くのナンセンスです。
貴方は自分の信念に従って行動してきたのでしょう?
なのに、当の貴方が今更迷いだしたのでは、彼らが浮かばれませんよ。あと――」
ボカッ
今度は脳天を殴られた。
「そしてこれは『激励』です。
ポップさんの悲しみも痛いほど解りますが、今は心を鬼にして前に進まなければなりません。
ですので、今の痛みを前に進む推進力に変えて、一歩ずつ前に進んでいきましょう。あ、それと――」
「ふざけんな!」
ボカッ 「ぐえっ」
今度は逆に、俺の拳がLの顔面を捉える。
「人が黙って大人しくしてりゃあ人の頭をポカポカ殴りやがって、俺の頭は太鼓じゃねぇっつうの!」
「いい音はしましたが」
「うるせぇっ!俺だって辛いの我慢してんのに……ちょっとは察しろよ!」
「ですから、ポップさんのことを思えばこそ、心を痛めつつも……」
「てめぇがストレス発散してるだけじゃねぇのかよ!」
「心外ですね。私はポップさんの悲しみを少しでも分かち合おうと」
「なら痛みも分かち合え!」
そのままLの顔めがけて殴りかかった。
しかし、Lはするりとそれを躱し、
ゴンッ!
反対に俺の顔を蹴り上げた。
「ああ、言うのを忘れていましたが私も格闘技を少し齧っていましてね。
自分で言うのもなんですが、それなりに強いですよ?」
「言ってろ!勇者パーティーの一員を嘗めんなよこんにゃろうっ!!」
そして、俺はLに飛び掛った。
後は本当に酷いものだった。
大の大人、それも知性派を自負する者どうしでみっともない殴り合い。
「てめぇ、喫茶店で俺に言い負かされたの根に持ってんじゃねぇのか?」
「失敬ですね。そもそも私は議論に負けた覚えなどありません」
「悔しそうに拗ねてたじゃねぇかよ!」
「本当に失礼な方だ。これはキッチリとお灸を据えてあげないといけませんね」
「言いたいことはそれだけか!?」
後は口汚く罵り合うばかり。
子供の喧嘩か、こりゃあ?
殴って、殴られて、蹴って、蹴られて。
「全く、何をじゃれ合っているんだ、お前らは? これでは落ち着いて昼寝も出来ん」
いつの間にか目を覚ましたパピヨンが、呆れ顔でこっちを見ていた。
でもそんなのはどうでもいい。とりあえず、あと一発コイツを殴らないと気が済まない。
ボカッ
* * * * * * * * * * *
俺達は、コーベ駅で列車を降り、セト大橋を渡ってアワジ島という島にやってきた。
パピヨンは、Lから貰った核金を腹の穴に嵌め込んでからは調子が良さそうだ。
核金の治癒効果の賜物なのか、意外にも平然と歩いているので少し安心した。
Lは、俺に殴られた痕が痛々しいが、それ以外はいつも通り、といったところか。
何処で拾ったのか、ロープをぐるぐると振り回しながら、先頭に立って歩いている。やっぱり変な奴だ。
俺はと言うと……Lに殴られた頬は痛むが、心は落ち着きを取り戻している。
Lと殴りあったおかげで、モヤモヤしていたものはどこかに飛んでいってしまったようだ。
もしかすると、これもLの目論見どおりなのかもしれない。
Lなりに俺のことを案じて、Lなりに気を使ってくれたのかも……
って、まさかな。考えすぎか。
当の本人は、後ろをついて行く俺達を余所目に、ひたすら南へと歩いてゆく。
このままこの先のシコクに行くつもりなんだろうか。
でも確か、アワジと橋が架かっているのは既に禁止地区になったカガワの筈だが……。
などと考えながら歩いていると、いつの間にかアワジの南端に到着してしまった。狭い海峡に橋が架かっている。
「さて、俺達をここまで連れてきた訳をそろそろ喋ってもらおうか」
パピヨンが切り出す。
「そう……ですね。お話しましょう。とは言っても、大した事では無いのですが」
相変わらずロープを振り回しながらLが答える。
「今、我々は手負いの上、遠距離戦闘のエキスパートは居ても接近戦に長けた者が居ません。
ですので、敵が接近してくるのが良く見渡せ、且つ遮蔽物が少ない地形と言うのが戦闘の上では望ましいと言えるでしょう」
ひゅん、とロープがしなる。先には重りが付いており、このロープは思いの外危険だ。
「つまり、瀬戸大橋、もしくは鳴門大橋に留まり、傷が癒えるのを待った上で、次の行動に移るべきかと思いまして。
そろそろ放送の時間ですし、その情報も分析しないといけませんから」
「それならば、態々淡路の奥まで来ずとも瀬戸大橋に居れば十分だろう。何故こんなところまで来る必要がある?」
「それは、この淡路島に他の参加者が居ないことを確かめる為です。それと――」
ぶんっ、とLがロープを投げる。重りにかかる遠心力で、ロープは対岸の方まで飛んでゆく。
「散歩というか、休憩の意味もありますね。ゲームが始まって丸一日と半、少し骨休めが必要でしょう」
鳴門大橋の対岸側にロープの先に付いた重りが地面に落ち、カーン、という乾いた音が辺りに響く。
円形の重りが、コロコロとカガワの方へと転がってゆく。
そして、その金属製の重りに―― 一匹の黒蝶が舞い降りた。
ドン!
パピヨンの武装錬金が、ロープを、重りごと爆砕した。砕けた破片が対岸に散らばる。
「巫山戯るのもいい加減にしろ。休憩?骨休め?そんなことに時間を浪費する暇が何処にあるというのだ。
俺にはこの世界を脱出し、武藤カズキと決着を付けるという高尚な目的がある。
そのためにすべきことが山積している今、一分一秒、セシウム原子が遷移する時間すら惜しい。
その俺の貴重な時間を浪費させた罪、万死に値するぞ!」
そういうと同時に、パピヨンの右手が、フリスビーを投げる様に鋭くLの方に向かって翳される。
黒死の蝶が、爆ぜる。
ドォン!
「ヒィッ!」
Lの眼前で、小さな爆発が起こった。Lが尻餅をつく。
「此れまでに鑑みて、今回だけは大目に見てやろう。だが、二度目は無いぞ!」
ぴしゃりと言い放ったパピヨンは、そのままくるりと向きを変え、元来た道を戻り始めた。
「お、おい、待てよパピヨン!」
慌ててパピヨンを呼び止めるが、パピヨンはそのまま俺達を一瞥もせずに、歩き続ける。
仕方なく、俺もパピヨンの後を歩き出す。
Lも、地面の上で腹這になって踠いていたが、何とか立ち上がって俺達の後を付いてきた。
その後、俺達は瀬戸大橋手前の休憩所に着くまでの間、一言も言葉を交わさなかった。
だが、俺はしっかりと見ていた。
Lが投げたロープの先についていた、リング状の金属塊を。
パピヨンがLの眼前での爆発に先んじて投げ、空中で爆散した物体を。
そして、Lが立ち上がる前にさりげなく集めた、その欠片を。
実験はひとまず成功に終わった。これから解析作業に入るとしよう。
* * * * * * * * * * *
瀬戸大橋手前の休憩所に向かう道中で、6回目の定時放送が聞こえてきた。今回、バーンは一言も喋らなかった。
彼らが読み上げた死者の中には、志々雄だけでなく、キン肉マンも、ウソップも含まれていた。
相打ちか、それとも新たな敵が乱入したのだろうか。
キン肉マン……あんたは満足できたのか?
ウソップ……すまねぇ。
俺の横のLは相変わらずの無表情だったが、俺にはそれが沈痛な表情なのだと分かった。
Lも仲間の死を悼んでいるのだろう。
――でも、俺達は立ち止まるわけには行かない。
死んだ仲間の分まで生きて、必ずあのいけ好かねぇ主催者どもに一泡吹かせてやる……!
目的の休憩所は、瀬戸大橋全景を見渡せる場所に立っていた。
これなら橋を渡る者が居ても、一目で分かるだろう。
眺めも中々良かったが、Lの話だと、元の世界ではこの何倍もスケールが大きいのだという。
このゲームを抜け出した後に機会があれば、オリジナルの景色も見てみたいものだ。
俺達は、休憩所の店内で橋が見渡せる一角に陣取った。
「フン、必要な情報は得た。俺は今から思案がてら少し休むが、命が惜しければ邪魔するなよ」
パピヨンは俺達と対照的に、死者の名には微塵も動じずにそう言うと、ごろりとベンチに横になった。
「それでは、私達は食事にしましょうか。腹が減っては戦は出来ぬ、と言いますからね」
Lは荷物の中から、食料と、そして筆記用具を取り出した。俺もそれに続く。
そして、会議は始まった。
アベシ!>○ ヒデブ!>○ ○<ウワラバ!
☆ ☆ ☆
+ + +
∧ ∧ ∧
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
(――なんてことにならなくて本当に良かったですねぇ)
Lが呑気そうにメモに落書きをする。
(いやいや、笑い事じゃねぇよ。実際あれは命がけだったぜ?お前らよくあんなマネを……)
(まぁ、ある程度の予測と経験則から、誘爆はしないだろうとは考えていましたが。
それでも時間的な問題を考えれば、多少のリスクは負わないといけないでしょう)
(多少って……1個目の首輪を爆破したのはまだ良いとしても、2個目は俺達のすぐ傍だぞ!? アレが爆発してたら、今頃俺達は……)
(首輪が損壊しても爆発しないのは1個目の首輪を爆破した段階で分かっていたことだ。そのために爆発の大きさも加減したからな。
なにより、アレぐらいしておかないと主催者の監視を十分に逃れられるとは思えん。どうもお前らの演技は臭くて敵わん)
(大根役者で悪かったな!)
先程までのギスギスした空気からは考えられないような和やかな筆談。
それもその筈、鳴門大橋での不和は、主催者に怪しまれないためのパフォーマンスに過ぎなかったのだから。
その実、俺達がしていたのは首輪の爆破条件究明のための実地実験だったのだ。
Lが鳴門大橋に俺達を連れて行ったのは、あそこが禁止エリアとの境界が明瞭な場所だったからだろう。
そして目的の場所に着いた後、俺達は特に言葉を交わすことも無くお互いの意思を理解し、実験を開始した。
まず、Lが首輪にロープを結びつけたものを禁止エリアに投げ込んだ。
俺はその首輪が主催者にばれるんじゃないかと道中冷や冷やしていたが、それは幸運にも杞憂で済んだ。
首輪は確かに、爆発することなく、禁止エリア内に落ちた。
そして次に、パピヨンが首輪を爆破した。
だが、この際首輪はバラバラにはなったものの、首輪自体にしかけられた爆弾は爆発しなかったようだ。
これで、パピヨンは十分な確信を得たのだろう。
最後に、パピヨンは通常エリア内、それも俺達の目の前で、首輪を爆破した。
俺達は無事だった。
そして、倒れたLは起き上がる際に、首輪の破片を回収したのだった。
(さて、今回の実験で色々と有益なことが分かりましたが、その前にまず、この首輪について、分かっていることを整理してみましょうか)
Lの鉛筆が踊る。そういえば何故俺はこの世界の文字を理解できるのだろうか。後で議題に挙げてみよう。
1.主催者の発言内容
・爆弾が仕掛けられている。
・首輪に大きな衝撃を与えると爆発する。
・禁止エリア内に留まると爆発する。
・24時間以内に誰も死ななければ爆発する。
・列車の中に居れば禁止エリア内でも爆発しない。
・首輪は精密機械で、雨に濡れれば故障するかもしれない。
(これらはしかし、全てが正しいとも限りません。
これらの内、いくつかは嘘、というか誤りのようなのですが――それはまたおいおい述べていきましょう)
2.首輪の外観、機能(確定事項)
・つるつるしていて、継ぎ目が無い。ネジなども見られない。
・首輪内に一部比重の違う部分がある。そこに機械構造が入っている可能性がある。
・生者の首輪は何らかの機能が作動しており、死後はそれが停止するのが分かる。
・主催者が魔法で嵌めた。
・盗聴機能がある。
・最初に、スキンヘッドの男を爆死させた。
(これらは主に、生者での首輪の機能になります。
そして、今回の実験で分かったことを含め、死者の首輪について判っているのは以下の通りです)
3.首輪の機能(死後)
・首から外しても爆発しない。
・禁止エリアに投げ込んでも爆発しない。
・破損しても爆発しない。
・破損しても他の首輪は誘爆しない。
(そして――ですね、首輪の構造等についてなのですが……パピヨンさん、ご意見を頂けますか?)
いつの間にかパピヨンは首輪の破片を手に取り、各部分をいじっている。
(そうだな……まず、これを現代に存在する技術で作り上げるのは不可能だ。これは明らかにオーバーテクノロジーの産物だな)
勿論、俺の世界の技術力も遥かに超越しているのは一目で分かる。
(しかし、それぞれの機構がどのような装置なのかは見当がつくな。これは何らかの信号を発信する装置。これは受信器だな。これはGPSか……?
カメラに相当するような装置は無さそうだな)
よくわからない単語は、逐一Lが適切な解説を加えてくれた。
要は、Lの世界でも一般的な装置が大半だということだ。驚異的に小型で軽量なのだそうだが。
(この装置はよくわからんが……おそらく、装備者の生死を判別する装置なのだろう。
そしてこれが……爆弾の火薬部分と、その起爆装置だ)
ひょいっ
パピヨンが無造作にそれを投げてよこした。
「でっ!」思わず声が漏れる。
(あ、危ねえじゃねえかよ!落っことして爆発でもしたら……)
(それは有り得んな。爆破による過度の衝撃と瞬間的な高熱にも反応しなかったのだから。
これには恐らく、起爆に特殊な仮定が必要なのだ。核兵器と同様――と言えば解りやすいか)
もちろん解りやすくもないのでLの解説を仰ぐ。パピヨンは気にせず続ける。
(そういった特殊な爆弾なら、このゲームのような苛酷な環境化でも誤爆の心配がない分扱いやすいと言えるだろう。
しかし、長時間リモートで作動し続けるこの耐久性、誤作動を起こさない安定性など、
どれをとっても驚異的といわざるを得んな。まぁ、世間一般における常識の範囲内での話だが)
(すると、首輪の機能はほぼ全て科学的な装置で構成されていると?
先ほど貴方達が示唆していた、呪いや魔法の類は関与していないのですか?)
(それはそこの自称大魔法使いに聞いてくれ)
2人の視線が俺に集まる。
そこで、改めて首輪の断面を凝視する。
銅でも鉄でも鋼でもない、しかし硬くて軽い金属でできたボディの内部に、複雑な装置が組み込まれている。
その仕組みまでは解らないが――
(正直、俺は魔法を使う側の専門で、魔法のかかったアイテムに関しては専門外なんだが……でも、とりあえず解ることを言ってみるよ。
まず、今、この壊れた首輪からは、何ら魔力を感じない。
首輪の素材や仕組みの一部に魔法を介在させたってのも考えにくいだろう。それ用の依代が見当たらない)
(持ち主の死や破損時の衝撃で呪いが解けた可能性は?)
(う〜ん、それは無いとは言い切れないが……
確かに、持ち主の死や破壊されることをきっかけに効果を発するアイテムってのは有るんだよ。命の石や、メガンテの腕輪とかだ。
でも、そういう魔力の籠ったアイテムってのは、壊れた後も魔力の『残り香』みたいなのが残るんだよ。
例えば魔力の籠った杖の輝石を砕けば、その破片を利用して結界を張れる、ってな具合にな。
だが、この首輪からは、そういった『残り香』が感じられねぇ。
だから、この首輪には呪いがかかって無かったんじゃないかと俺は思うんだ。
しかし一方で、呪いがとけりゃあ普通の武具、ってパターンも無いわけじゃねぇし……断言はできねぇなぁ)
(ですが、最初の大広間でバーンは一瞬で私達全員に首輪を嵌めましたよ?
魔法で嵌められた首輪に魔法が関与していないのも不自然な気がしますが……)
(そういわれりゃぁそうなんだが……)
(魔法と言えば、このゲーム内では参加者の力が極端に抑えられているようなのだが、それが首輪の効力、という可能性は無いか?)
(そういう能力減衰なんかは、正に呪いの効果、って感じがするなぁ。しかし、この世界の空気自体が原因な気もするし……
こればっかりは、実際に首輪を外してみないことには解らないな)
(なんだ、ほとんど何も解らないんじゃないか)
(面目ねぇ)
項垂れる俺を余所目に、Lとパピヨンが話を続ける。
(案外、取り付けるときに魔法を用いただけで、首輪には魔法の類は一切かかっていないのかも知れませんね)
(……どちらにせよ、魔法という概念の無い俺達には解り兼ねることだ。貴様が解らないのなら、俺達に解る筈も無い)
結局俺は首輪解析に役立つ知識はそれほど提供できなかったが、
珍しくパピヨンが俺を認めてくれたようで、すこし鼻がむずがゆかった。
(さて……首輪に関しては、それなりに情報が揃ってきたな。だが、まだ決定的な情報が不足している。
それを得るためには――実際に、首輪を爆発させるしかあるまい。
これには今までとは比較にならないリスクを伴うことになる。だが、首輪を解除するためには、この実験は避けては通れまい)
(一応、爆発に遭遇した者の話を聞くことでも代用は出来ますが、そのような人に出会える可能性は低いですね……
生きた参加者を使った人体実験になってしまいますが、『生きた者の首に付いた首輪』が必要ですね。
……戦闘中にうまく敵を禁止区域に追い込めれば良いのですが)
(こんなことなら、あの糞チビを使って実験しておけば良かったな)
喫茶店で自身が殺した少年の事を言っているのか。態々癪に障るような言い方をして、底意地の悪い奴だ。
パピヨンが不穏な笑みを浮かべる。一方、Lは完全に無視を決め込んでいる。
一転、重い空気が流れる……
どうにも居た堪れない。次の議題を振ろう。
(なぁ、それより主催者達はどうやって俺達を監視してると思う?)
(首輪を用いた盗聴、位置把握は確実だな。他に視覚的な監視が有るか無いかが重要だが)
(それに関してですが、私から少しお話があります)
Lが身を乗り出す。
(私の意見を述べる前に、まず 藍染惣右介という男のことを話させてください。
これは私の仲間から聞いた話なのですが、彼は強力な催眠術を使うことが出来たそうです。
そして彼は、自分が視覚的に監視されている可能性を逆手に取り、主催者達に催眠術をかけとうと試みたそうです。)
(ほう、それは中々剛毅な男だな。だが、先ほどの放送で名前を呼ばれたと言うことは、しくじったのか)
(ええ。詳しい状況や催眠方法などは判らないのですが、狙った効果を得られなかったのは確かなようです)
(バーン達に催眠術が効かなかったってことか?)
(いえ、何でもその催眠術は絶対的で、それを見た生物に等しく効果が及ぶらしいのです。例え相手が人間でも、虫螻でも、大魔王でも)
(ということは、だ。視覚的監視が行われていなかった、とお前は言いたいのか?)
ええ、そうなのですが、と肯定しながらも、Lはここでは断定せずに話を続けた。
Lにしては珍しく煮え切らないな、と頭の隅で思っていた。
(もう一件判断材料があります。実は私も、主催者に働きかけていたんです。
詳しい話は秘密ですが、彼らが直接出向いて対処しなければならないような内容の行動をとったのです)
(なんだその行動とは?秘密にする意味も解らん)
(秘密と言ったら秘密なのです。さらに続けますが、その内容は途中で頓挫してしまっていたのですが、つい先ほど条件が整いました。
つまり、近いうちに主催者の手の者がこちらに出向く可能性が出てきた、と言うことになります)
(いきなり厄介な話をするな……しかし一体どうやって敵を誘い出そうとしたんだ?)
(詳細は秘密ですが、簡単に言えば、ブラフをかけたんです。『主催者の命を脅かす手段があるぞ』、と)
(えらく都合のいいブラフだな。大方ブラフだと見破られているんじゃないのか?)
(いえ、理論的には見破り様が無いブラフでした。
ですが、その時共に居たムーンフェイスと筆談で意思疎通を図ったため、視覚的な監視があれば主催者達にもバレバレでしょうね)
そこでピンときた。
Lは恐らくデスノートに関して何らかのブラフをかけたのだ。
だから主催者の命に関わるし、パピヨンには秘密にしなければならない。
もともとがLの居た世界のアイテムなのだから、Lがその扱いに長けていたのも頷ける。
Lは話を続ける。
(なお、要件を整理すると次の様になります)
1.音声のみの監視ならば自分(L)の元に出向かなければならない。
2.視覚的な監視が十分行われていれば、ブラフは見抜かれる。
(つまり、これ以降主催者側のアプローチがあれば監視は音声のみ、無ければ視覚的な監視が行われている。
……しかし、藍染の例があることから、かなりの高確率で主催者側が我々にアプローチをかけてくる、と言うことになります)
Lは監視が盗聴のみだと言いたいのだろうか。だが、なにか引っかかる。本当にそうなのか?
(もし監視が盗聴だけであれば、ここまでの盗聴対策でほとんどの情報を隠蔽できていることになり、
脱出や首輪の解除を実行する上でかなりの進歩になり得ますね)
(ここまで監視カメラ等の類は一切発見できなかった。上空から監視していたとしてもこの雨雲と家屋の下では監視の仕様が無い。
もし思考を読み取るような特殊な装置を用いていたなら、俺の思考分を記録し貯めておくだけでも図書館が一軒立ってしまう。
お前らもそれなりに考えていることを合わせれば、到底管理しきれる情報量では無くなるだろう。
これらを踏まえれば、監視が盗聴だけと言うのもうなずけるが……)
(俺の居た世界じゃ、占い師が水晶玉に遠隔地の映像を映し出したりしてたけど、バーンもそれぐらいは出来るかもしれねえぜ?)
(しかしそれでは先ほどの藍染の催眠術が効かなかったことの説明が付かん。
それに今までの首輪の解析もバレているなら、奴らも何らかの対応をするだろうが、一向にその気配が無い)
(やはり盗聴オンリーで確定でしょうかねぇ……)
違う。何かが間違っている。何か決定的な違和感を感じる。
この感覚は恐らく2人も感じているのだろう。先ほどから語尾から迷いが読み取れる。
大事なことを見落としているんだ。もっと根本的な、大事なことを……
(なぁ、ちょっといいか?)
(なんだ?話についていけなくなって脱落宣言か?)
(いや……ちょっと聞きたいんだけどよ、
お前らが『祭り』に行ったとして、面白そうな催し物が何個もあったら、どうする?)
「はぁ!?」
パピヨンが間抜けな声を漏らす。Lも不思議そうに俺を見つめている。
(なんだ、極限状態で狂ったか?何なら俺が一思いに楽にしてやろうか?)
(いや、俺は正気だし、巫山戯てるワケでもない。大事なことなんだ。お前らならどうする?)
これで伝わるのだろうか?
いや、伝えないといけない。俺の考えは間違っていない筈だ。
(一番面白そうな出し物から順に見ていきますね。うっかり見逃したら勿体無いですから)
Lは素直に答えてくれた。それを見てパピヨンも渋々応える。
(同時に見られる範囲の物は一緒に見てしまえばいいだろう。出し物の規模にも寄るが)
(もし、その中の催し物の中に、特別面白い物があったら?)
(その一つだけに絞って他は捨てだな。二兎追うものは一兎も得ず、だ)
(じゃあ、その出し物が130個同時に行われていたら?)
(――!!)
2人の目つきが変わった。
(主催者達の話を聞いてて思ったんだが、どうも奴らは俺達が戦い合い、殺し合うのを愉しんでいるみたいだ。
でも、そのお目当ての場面を、音声だけで我慢できるか? 普通自分の目でも見たいと思うだろ?
しかもどうやら奴らにはその手段もある。じゃあ、見ないで聞くだけ、ってのは明らかにおかしい話だ。
しかし、いくら奴らでも、参加者全員を視覚的には監視していないかもしれない。
いや、お目当ての殺し合いを見るのを優先して、くだらない馴れ合いなんか、わざわざ見ようとはしないだろう)
(つまり、藍染やLの行動は視覚的には監視されていなかったが、他の参加者は視覚的に監視されている筈だと?)
(そうだ。恐らくあいつらは、普段は音声で俺達の行動を盗み聞きしているが、
いざ面白そうな戦闘が起これば、その映像を見て楽しんでるんだろうよ)
(ふむ、あの藍染という男は相当な自信家のようでしたから、自分が「見るに値しない」と見捨てられていた等とは思いもしなかったでしょうね)
(だが、いくら主催者共が人外の化け物だからといって、130人もの会話を全て把握しきれるのか?
……いや待て、何もあの3人だけで監視せずとも、手下共に監視させておけば良い。
では、視覚的な監視も手下に任せれば……だがそうすると藍染やLの場合と矛盾する……
視覚的な監視には同時に出来る数に限界があるのか?それとも解像度に難があるのか……)
パピヨンは独りぶつぶつと呟きながら考え込んでしまったが、
最終的に反論が来なかったことから考えて、概ね俺の考えに同調してくれているのだろう。
そして、どうやら2人とも俺の考えに乗った様だ。こいつらの了解を得られたとなると心強い。
だが、問題はこれで全て解決、というわけでもない。
(しかし、ということは人数が減ったこれ以降、監視の『目』がこれまで以上に厳しくなるのは必然ですね)
(ああ、それにさっきLが言った刺客のこともある。パピヨンの言った通り、これ以降は愚図愚図している暇はねぇな)
(全くその通りだ。一刻も早く首輪の爆破条件と、主催者の居場所を明確にせねばならん。
その為には……今まで以上に積極的に、こちらから他の参加者に接触して行かねばならんだろうな)
(しかし、現在生存している30余人は、ここまで死線を越えてきた強者、曲者揃いの筈です。
他者への接触は賛成ですが、最大限、慎重に行動する必要があります。迂闊な行動が即、全滅に繋がりかねませんから)
(ああ、だがリスクを気にし過ぎてちゃあ何もできねぇ。今は多少の荒事をしてでも、主催者共に近づく糸口を広げねえと)
(フン、俺に刃向う者など踏み潰してやれば良いだけのこと。足元の蟻など気にせず前に進んで行けばいいのだ。
主催者の刺客が来るのなら、それも纏めて灰燼に帰してやろう!)
(何だかパピヨンが頼もしく見えるな……何か変なもの食ったんだろうか、俺)
(無駄口叩いている暇があったら会敵に備えておけ。この先はゆっくり休める保障は無いぞ? 精々気を引き締めておけ)
(……そうですね。これからが正念場、と言ったところです)
首輪を外し、主催者を倒し、この世界を脱出する。
最初は雲を掴むような話だったが、それが次第に骨を持ち、肉を帯びてきている。
だが実際には首輪も外れていないし、主催者も何処に居るのかははっきりしない。
でも、こいつらと居ると、それすら些細な問題に思えてくるから不思議なものだ。
橋に目をやり、これから出会う者、戦う敵のことを考える。
一方で、その時はなんとなく、主催者の刺客など来ないのではないか、と俺は思っていた。
――そして、雨が、止んだ。
雲の隙間から陽光が射し、虹が架かる――
【兵庫県・淡路大島・瀬戸大橋付近の休憩所/二日目・午後】
【チーム:三賢者】
[共通思考]1:首輪を実際に起爆させる、若しくは起爆させた経験を持つ人物から情報を得る。
2:主催者の居城を確定できる情報を得る。
3:襲撃者に対する警戒、準備。
4:首輪の本格解除。
【L@DEATHNOTE】
[状態]喧嘩傷、右肩銃創(回復済み)
[道具]:荷物一式×2(ナッパ、セナ)(片方には食料無し、食料一食分消費)
:デスノートの切れ端@DEATHNOTE、GIスペルカード『同行(アカンパニー)』@HUNTER×HUNTER
:雪走り@ONEPIECE、斬魄刀@BLEACH、ショットガン(残弾不明、恐らく無か極少数)、野営用具一式、
:首輪の知識@パピヨン+ポップ 、世界の知識@L+ポップ
[思考]1:パピヨン、ポップらと同行し、主催者を打倒する。
2:沖縄の存在の確認。
3:ゲームを出来るだけ早く中断。
4:死んだ仲間のことは忘れない
【ポップ@ダイの大冒険】
[状態]:喧嘩傷(MP中程度消費)
[装備]:魔封環@幽遊白書 、アバンのしるし@ダイの大冒険
:ウソップ作の仕込み杖(投げナイフを使用) 、死者への往復葉書@ハンター×ハンター(ウソップから譲って貰った)
:ボロいスカーフ(ウソップの形見)、ゴールドフェザー 3本 シルバーフェザー 2本@ダイの大冒険
[道具]:荷物一式×3(食料・水、4食分消費)、首輪@跡部、首輪@玉藻、爆破された首輪の破片@一輝
: 首輪の知識@パピヨン+ポップ、世界の知識@L+ポップ
[思考]1:L、パピヨンと同行。主催者を打倒。
2:ダイ・ウソップの仲間(ルフィ)との合流
3:夜になったら死者への往復葉書を使ってマァムに手紙を書く。
4:フレイザードを早めに倒す
5:死んだ仲間のことは忘れない。
【パピヨン@武装錬金】
[状態]:腹に大穴、体力消耗中、核金で常時ヒーリング
[装備]:核鉄LXX@武装錬金 (火薬少量消費)核鉄XLIV(44)@武装練金(腹の大穴内)
:ボロいスカーフ(首輪から監視されていた場合への対策)
[道具]:荷物一式×4(食糧3食分消費)、ベアクロー(片方)@キン肉マン、
:首輪@ヒソカ、首輪@一輝、首輪の知識@パピヨン+ポップ、世界の知識@L+ポップ
[思考]:1:蘇生は不可能。だが武藤カズキとの再戦は必ず果たす。そのための情報を集める。
2:L、ポップと同行し、首輪や主催者についての謎を究明する。
3:ツリ目の少年の情報を得る。ツリ目の少年は見つけ次第殺す。
4:ドラゴンボールは信用しない。
5:他の参加者と必要以上に馴れ合う気はない。
*首輪@中川は、鳴門大橋香川県側で爆破されました。
<既知事項>
*首輪
・つるつるしていて、継ぎ目が無い。ネジなども見られない。特殊な金属で出来ている。
・首輪内に機械構造が入っている。
・生死判別機能、盗聴機能、GPS、起爆装置有り。
・破損しただけでは爆発しない。火薬は誘爆しない特殊なものを使用。
・禁止エリアに投げ込んでも爆発しない。
・破損しても他の首輪は誘爆しない。
・呪いがかかっているかどうかは未知数。
*監視
・盗聴だけでなく、視覚的な監視も行われている可能性が高い。その場合監視対象は少数で、その対象の決定も恣意的。
・筆談が読解されている可能性は非常に低い。
・上空からの監視の可能性は(あまり高くないが)有り。
*主催者の居城
・沖縄の可能性が現時点で最も高い。
修正
5レス目 10〜12行目冒頭に余白挿入。
6レス目
俺達は、コーベ駅で列車を降り、セト大橋を渡ってアワジ島という島にやってきた。 :セト→ アカシ
でも確か、アワジと橋が架かっているのは既に禁止地区になったカガワの筈だが……。 :カガワ→トクシマ
8レス目 円形の重りが、コロコロとカガワの方へと転がってゆく。 :カガワ→トクシマ
24レス目 香川県→徳島県
他、瀬戸大橋を全て明石大橋に修正。
具体的には、
8レス目:10、12、行目
9レス目:11、行目
10レス目:1、11、行目
22レス目:状態表
どっちが子供だよ、と言ってやりたい。
大人の義務ってなんだよ、と言ってやりたい。
子供に心配かけて、それで大人って言えるのかよ、と言ってやりたい。
大人って、勝手だ。
「――待ってくれ麗子さん!」
呼び止めた。
みんな勝手なんだよ。
ダイも両津さんもまもりさんも麗子さんも。
絆はどうしたんだよ。
別行動はとらないんじゃなかったのかよ。
「止めても無駄よ星矢ちゃん。早くまもりちゃんを追わないと」
「止めないよ。ただ、一人で勝手に突っ走るのはやめてくれ」
〜〜〜〜〜
放送前、麗子に追いついた星矢は、落ち着いた声で逸る彼女を呼び止める。
その言葉は、「行くな」ではなく、「一人で行くな」という意味だった。
「止まっている暇なんてない。まもりちゃん、すごく辛そうな顔をしていた……早く追わないと、きっと大変なことになる」
「だからって、一人で行ってどうなるんだよ」
星矢は駆け出そうとした麗子の肩を掴み、静かなる力でその場に押しとどめようとする。
しかし麗子の意志は強く、今にもその場を飛び出さんくらいの危うさが感じられた。
「離してっ、星矢ちゃん」
「駄目だ。麗子さんは一人じゃ行かせない」
ここで離したら、きっとまた、危険がやってくる。
藍染惣右介に人質を取られ、成す術もないまま大事な人たちを危険に晒してしまった不甲斐ない自分。
それが、許せなくて。
「確かに、麗子さんは俺なんかより全然大人だ。でも、大人だとか子供だとか、そんなの関係ない。
麗子さんもまもりさんも、同じくらい弱い。俺に言わせりゃ、どっちも、守らなくちゃならない大事な人なんだよ」
だから、一人じゃ行かせられない。
聖闘士としての務め、ではない。
仲間思いの一人間として、失いたくない。
守るのは、そのためだ。
サァ――と風が駆け抜けた。
降り続けていた豪雨の雨脚が弱まり、時刻は昼へと近づく。
放送は、間もなく。
「俺たち、仲間だろ?」
そう、星矢が問いただした。
「そうよ。当たり前じゃない」
麗子が、そう答えた。
「なら、行く道は一緒のはずじゃないか」
星矢が、そう言い切った。
「焦る必要なんてない。仲間を信じて、一緒に進もう」
星矢が、優しく微笑んだ。
「……ええ」
力強く、麗子が頷いた。
「…………」
誰かが、静かに傍観していた。
〜〜〜〜〜
兵庫県の市街地。ちょうど、星矢と藍染が戦いを繰り広げた草原の北に位置する街だ。
そこで星矢と麗子は合流を果たし、そして一人、部外者を呼び込んだ。
仲間ではない、仲間とも思えない黒影の小柄の姿。
その少年の名が『飛影』だと知る者は、少ない。
「……星矢、ちゃん」
「ごめん、麗子さん……さっきの言葉、いきなり撤回するかもしれない」
現れた影は、薄く開かれた眼を星矢ただ一人に向けていた。
隣に居た麗子には興味を示さず、星矢の内に秘められた絶大な力を感じて、接触を図ったのだ。
「失せろ女。お前に用はない」
短く冷たく、視線を合わせようともせず、飛影は麗子に言った。
彼を支配する闘争本能に、弱者の住まう居場所は存在しない。
飛び交う小蠅には目もくれず、狙うは敵の将ただ一人。
手柄や功績のためなどではなく、ただ己の欲を満たさんがために。
冷えた視線は、それだけで子供を射殺せるほどの殺傷能力を秘めていた。
ガクガクと身を震わせながらもそこに立っていられたのは、隣に頼りがいのある仲間がいてくれたからか。
「麗子さんは、まもりさんを追ってくれ。俺は、ここでこいつを食い止める」
「そんな……それじゃあ星矢ちゃんが――」
「まもりさん、放って置けないんだろう? それに、何度も言わせないでくれ。俺は」
「……強い、もんね。私なんかと違って、星矢ちゃんは力を持っている……うん」
己に言い聞かせるよう呟き、麗子は、前を向いた。
別れの言葉もなく、脚を突き動かす。まもりが去っていった、東へ。
〜〜〜〜〜
それでいい。
こういう厄介だけど扱い方が単純な手合いは、俺が全部引き受ける。
麗子さんは、麗子さんにできることをやってくれ。
俺も、俺にできることをやるから。
それが、一番仲間のためになるから。
「追わないのか? 麗子さんのこと」
俺に対して敵意むき出しチビに、問いかけた。
「あんな雑魚はどうでもいい。俺が用があるのは、俺と対等に戦える奴だけだ」
「戦闘狂……いや、単なる喧嘩好きか」
ったく、この忙しい時に、面倒な奴と出くわしたもんだ。
でも、ま、いいストレスの吐き出し口にはなるかもな。
「生憎だけどよ、俺、今あんまり機嫌がよくねーんだよ。だから、手加減できないぜ」
「望むところだ」
こっちは小宇宙を全開にしてるってのに、尚もやる気マンマンかよ。
藍染みたいな悪党ならともかく、相手がバトルマニアなだけってんなら……ま、なんとかなるか。
答えは簡単。
俺がこいつに勝てば、丸く収まる話だ。
〜〜〜〜〜
開戦の合図はなかった。
仕掛けたのタイミングはどちらも等しく、公平。
互いに詰め寄り、文句もなく放ち合ったのは、拳だった。
星矢の右拳と、飛影の左拳が穿ち合う。
両者共に肉弾戦を得意とするらしく、そこに姑息な駆け引きや罠は仕込まれていなかった。
飛影は、緊迫しそうな力と力のぶつかり合いに士気を高めつつあった。
アビゲイル戦の時はリンスレットという邪魔、排撃貝による小細工など苛立ちを感じる要素が多々あったが、今回は違う。
拳と拳、力と力。互いの戦闘力を親身にぶつけ合う、至ってシンプルな喧嘩になりそうだ。
「――お前、別に優勝とか狙ってないだろ!? お前の小宇宙からは、藍染のヤローみたいな禍々しさが感じられない!」
高速移動と拳による猛攻を繰り返しながら、星矢が言い放った。
飛影は星矢の呼びかけに一切の反応を示す気配はなかったが、その沈黙には肯定の意があるように思えた。
「自分のことしか考えてない悪党なら、問答無用で俺たちを襲ったはずだ! そうしなかったのは、悪党じゃなくて単なる喧嘩好きだから――」
喋りかけている最中に打ち放たれた飛影の膝蹴りを両腕をクロスさせて防ぎ、回避行動に合わせて更に言葉を紡ぐ。
「小宇宙を感じれば分かるんだよッ! お前みたいな奴、嫌いじゃないぜ!!」
光と影。
市街地を高速で駆け抜けながら、パンチとキック主体によるシンプルな攻防が繰り広げられる。
「よく喋る野郎だ」
飛影は星矢に抱いた感想を短く呟き、一旦距離を取ってから攻撃の手を変えた。
取り出したのは、先刻ミサから強奪した真空の斧。
小柄の飛影が扱うには些か似合わぬ武器だったが、彼の力量を考えれば別段不自然な手ではなかった。
飛影はビルの壁を蹴り、空へと飛びあがる。
同じように星矢も向かいに位置するビルの壁を蹴上がり、飛影を迎え撃つ。
神速のスピードで振り下ろされる飛影の斧による一撃。
星矢は、その攻撃を横から素手で弾き、開いた隙間から回し蹴りを放つ。
空中で交差した二人は同時のタイミングで地面に降り立ち、瞬間、反対の方向に着地した標的を狙う。
「――ッ!?」
振り向き、飛び出したのは飛影一人。
星矢はというと、着地した地点でドシッと腰を構え、向かってくる飛影を迎撃の体勢で待ち構えていた。
「ペガサス――」
反射的に攻撃の手を緩め、回避にスイッチしようとした飛影だったが、突進力が強すぎたのか、すぐには行動に移れない。
結果、飛影は星矢の射線上に飛び込んでいく形になり、
「――彗星けぇぇぇんッ!!!」
一直線に伸びた、ビームのような星矢の正拳を――寸前で避けることになった。
単にパンチが怒涛の勢いで迫ってきただけ、とは言い難い、星矢のペガサス彗星拳。
回避が成功したのは、本当に幸運の賜物だった。
瞬時に発動した真空の斧による突風……このほんの微かな風が、飛影を僅かに横へずらしたのだ。
が、代償として真空の斧の刀身はモロに彗星拳の直撃を受け、飛影の手には折れた斧の柄だけが残った。
「邪王……」
それでも、転んだらただでは起きない。
飛影は、横飛びに振り出された身体を空中で制御し、握られた斧の柄に魔界の炎を宿した。
「……炎殺剣!!」
先端に燃え上がった炎の刀身は槍のような形状を作り、勢いづいて星矢に放られる。
その速度は彗星拳までとはいかずとも、十分な殺傷能力を秘めた、銃弾以上の脅威だった。
星矢は慌てず、飛び込んできた炎の槍に対処する。
この攻撃は、彗星拳を放った直後に仕掛けられたカウンターの一撃。回避は難しい。
ならば対処は、必然的に防御に絞り込まれる。
「ペガサス流星拳ッ!!」
だが星矢は、あえて攻撃を選択。
たった壱秒の間に百を越える無数の拳打が打ち込まれ、防壁となって迫る炎殺剣を弾き返した。
その間も、飛影は追撃の手を止めることはしないのだろう。
それを見越しての、攻撃による防御。
敵が攻撃の手を緩めるまで、こちらは絶対に反撃を止めない。
小細工は必要ない。星矢の目的はただ、飛影を戦闘不能に追い込み、一刻も早く麗子と合流することなのだから。
光の輝きが発生せんほどのラッシュは、影を残さぬほどのスピードで動き回る飛影の姿を胆振だす。
小さな影は、既に星矢の背後に移動していた――
「狙い通りのポジションだぜッ! 喰らえェェ――!!」
振り向き、渾身の拳打を叩き込んだ。
ブンッ、と空気を切る音と、掻き消える飛影の姿を視覚と聴覚が捉え、次第に脳が違和感を覚えた――
「残像だ」
――時にはもう遅い。
星矢の背後に迫っていたと思われた飛影の姿は幻のように消え去り、代わりに空から、小さな声を漏らす。
「邪王炎殺煉獄焦ッ!!」
星矢の頭部目掛け、真上から炎を宿した拳の雨が降り注ぐ。
さすがの星矢もこれを反撃で返すことは容易ではなく、不恰好な防御の体制を構えるだけに終わった。
飛影の攻撃が、初めてクリティカルヒットを見せる。
「ぐはぉっ!?」
痛みによる嗚咽を漏らしたのもまた、星矢が初だった。
上空からの攻撃により地に叩きつけられ、減り込む直前で横に蹴り飛ばされた。
拳による殴打、地面に叩きつけられたことによる痛打、そしてビルの外壁まで蹴り飛ばされ、それを破壊するほどの衝撃。
三種の連続的なダメージが星矢を襲い、勝負の優劣を大きく揺るがした。
「がはっ、がっはっ!?」
痛烈な衝撃に耐えながらも瞬時に身体を起こし、再び構えを取る星矢。
周囲の光景は小高いビルの立ち並ぶ外界から、おそらくはホテルか何かなのだろう、広くも薄暗い絨毯敷きのロビーに移り、室内戦へ移行する。
「な、なんて奴だ……光速のスピードを持つ聖闘士相手に、速度でまったく引けを取っていない……!」
藍染の『瞬歩』も目を見張るものがあったが、飛影は『瞬歩』以上のスピードを、常時発揮しているようにも思える。
星矢の動きを光と例えるならば、飛影の動きはまるで影。
光と影が表裏一体だとするならば、そのスピードも互角だというのだろうか。
「あ、藍染の時といい……ハーデスの野郎、まさか俺たち聖闘士にだけ、制限を重くしてるなんてことはない、だろうな……?」
完全な息切れを起こしながらも、星矢は小宇宙を張り巡らせて飛影を索敵する。
感じる。敵はまだ、外にいた。
「――タフな野郎だ。だが、それもこれまでか」
堂々にも、破壊された自動ドアの入り口から姿を見せ、飛影は星矢に向き合った。
その顔は、未だ涼しげ。体力の尽き掛けてきた星矢に比べ、余裕が感じられる。
藍染惣右介との決闘、その時のダメージと疲労が、今になって星矢を苦しめている。
鬼道の応酬は皮膚や血管などへの外傷として、重力の増加は内臓器官へ地味ながら強力な疲労を及ぼした。
あの時だって、本来なら負け戦だった。
藍染の圧倒的な重力と、黒棺なる技によって受けた致命傷により、星矢は死なば諸共の覚悟を決意したのだ。
だが、仲間に救われた。
ダイのライデインによるサポートが、仲間からのメッセージが、窮地に立たされていた星矢を再度奮い立たせてくれた。
その後のマヌーサによる幻影も、仲間達の囁きがあったから振り払うことが出来た。
支えられて、守られて。
(ああ……なんだ)
守られて、支えられて。
(麗子さんには『守る』なんて偉そうなこと言ったけど……)
どっちも。
(逆じゃんか……おれ)
されっ放しだった。
(仲間がいなきゃ……俺は満足に戦うことも出来ないのか?)
それでいいのか、聖闘士星矢。
「……いいわきゃない、よな」
小さな呟きは、飛影に届くことはなかった。
「死ね」
見た目、なんとか立っているだけの星矢に、飛影が最後になるであろう攻撃を仕掛ける。
「 邪 王 炎 殺 煉 獄 焦 ――」
「 ペ ガ サ ス 流 星 拳 ! 」
黒の炎拳による高速のラッシュ――繰り出された飛影の攻撃を遮らんばかりに、星矢が光速の動きを見せた。
飛影の全身を多い隠すほどの発光、その正体は、星矢の拳。
拳と拳の打ち合い、などという次元では表せない、絶対的な力の差が、そこに生まれていた。
飛影の煉獄焦をちっぽけな発熱電球と例えるなら、星矢の流星拳の規模は、それを容易く飲み込む太陽。
それが正面から打ち合えば、どちらが勝るかは最早明確である。
「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお――!!!」
拳を打ちながら、星矢は力いっぱい叫び続けた。
気合だ。気合で相手を凌駕するんだ。
小宇宙を爆発させれば、不可能なことなんて何もない。
聖闘士は誰にも負けない、アテナに選ばれし最強の戦士なんだ。
負けて、負けてたまるか――!
麗子ためでも、仲間のためでもなく。
一人の聖闘士、否、男として。
負けたくなかった。勝利が欲しかった。
その思いが齎した力が、このペガサス流星拳だ。
〜〜〜〜〜
正面からの打ち合いに競り負け、飛影は敗北を予感し始めていた。
(またか――また俺は、負ける、のか)
『また』――この二文字が、呪いの様に圧し掛かる。
思えば、この世界で飛影が勝ち得たものは何一つなく、ちっぽけな勝利の栄光が一つだけ。
アビゲイル戦などは、到底勝ち星には入れられない。
氷女や邪魔者の女などは、論外だ。
ピッコロに至っては、完全なる敗北を喫した。
真に戦いで勝利したのは、剣桃太郎との一戦ただ一つのみ。
しかしその戦いとて――満足のいく結果とは言えなかった。
(そういえばあの男――妙なことを口にしていたな)
〜〜〜〜〜
ゲーム開始から僅か数時間、飛影の初戦の相手である剣桃太郎は、最後までしぶとく食い下がってきた。
『ふう……俺の負けか。と、言いたいところだが。諦めないのが男塾精神でね、精々足掻かせてもらうぜ』
何が男塾精神だ。黒龍波を喰らい、強大な妖気を身につけた飛影相手に、死に損ないがどう抵抗できるというのか。
それからの戦闘はあまりにも無意味。赤子の手を捻るより簡単だった。
纏った黒龍波の妖気は飛影の戦闘能力を何倍にも跳ね上げ、単なる拳打でも桃太郎を死に追いやった。
『……こ、こまで、か。俺も、ヤキが回った、かな』
『死に掛けのくせに、よく喋るな』
『まあ、ね。男塾ってところは……それはそれは喧しいところ、でな。俺も、一号生の筆頭を務めていたが、こんな形で奴等と別れるハメに、なるとは』
『女々しいな』
『そう、か? フフフ……いや、なに。お前を見ていたら、なんだか思い出しちまって、な』
『俺が、その男塾とかいうところの連中に似ているとでも?』
『ま、ツラは全然合わねーと、思うが……そっくりでは、あるな』
『どこがだ?』
『興味あるか? ……そうだな。喧嘩っ早くて、血に飢えていて……だが、それでいて、腐ったヤローは絶対に許さねー。ま、そんなとこ、ろだな』
『なんだそれは』
『フフ、フ……ま、理解しようと、しても、できるもん、じゃねぇだろう、な……ゲフッ』
剣桃太郎の最後の戯言は、今でも詳細を記憶していない。
意味がないと、そう思っていたから。
弱者のつまらない虚勢だと、そう思っていた。
〜〜〜〜〜
(――俺は、幽助にも勝つことができなかった。決着をつけることも叶わず……勝ち逃げされた)
(――アビゲイルとも、ピッコロとも、まだ)
(――勝たなければいけない相手が、まだいる)
(――なのに俺は、また負けるのか?)
氷泪石、優勝、ピッコロ、生き残る、桑原の仲間、その他の雑魚、アビゲイル――
今は、全て忘れよう。
勝ちが欲しい。
貪欲に。
勝ちたい。
星矢に。
今は。
ただそれだけを考えて。
倒れるな。
生きろ。
死ぬな。
放て。
仕掛けろ。
――黒龍波を。
〜〜〜〜〜
「邪王炎殺黒龍波アアァァァァァァァッ!!!」
ペガサス流星拳が作り出した閃光の世界――数百発の拳の先に、黒く巨大な、闇が浮かび上がった。
「な――ッ!?」
驚愕する星矢を飲み込むように、黒炎で形作られた巨龍が顕現する。
ロビー全体を埋め尽くさんほどの炎の龍は、周囲のオブジェを跡形もなく燃やしつくし、天に昇る勢いでその建物を破壊した。
黒龍が天駆けるその間、星矢は黒龍の牙に捕らえられたまま、一緒に宙を舞う。
灼熱よりも熱い黒龍の喉元で、星矢は苦痛に耐えながら反撃の機会を窺おうとするが、
「はああああああああああああああああああああああああ―――ッ!!!」
勢いがいっこうに衰えない黒龍波の衝撃は、星矢に身動きを不可能にさせた。
星矢を飲み込んだまま、黒龍は天へ、地へ、障害となる建物は片っ端から爆砕し、激進する。
崩れるコンクリートと抉れる大地が不協和音を生み出し、戦いの舞台となった街を無残な廃墟へと変えていく。
黒き龍が、街を破壊する。
兵庫の街が、厄災に飲み込まれる。
――ご機嫌いかがですかな、皆さん。今回の放送は私、フリーザが担当します。
放送も今回で六回目。さすがに悲しむことにも慣れてきましたかね?――
放送が流れ出したのは、ちょうど黒龍波が姿を消したタイミングだった。
〜〜〜〜〜
黒龍波が消滅した後の光景といえば、それは正に、地獄絵図にも等しい惨状だった。
その被害地の、ちょうど中心。
黒龍波を正面から受け止め、街を破壊する衝撃と魔界の炎が生み出す豪熱に苦しめられながらも、星矢はまだ、生きていた。
「は、は……よく、頑張ってくれたな……」
力ない横倒しの姿。仰向けになりながら、自信が装着しているペガサスの聖衣に語りかける。
微かな焦げを帯び、若干輝きを弱めつつあるペガサスの聖衣。
もしこれを身につけていなかったら、星矢は黒龍波の衝撃に耐え切れず、間違いなく絶命していただろう。
「――感謝するぜ。お前のおかげで、俺はまた少し、強くなった」
身体を起こしきれない星矢を見下ろすように、崩れたコンクリートの残骸から、炎の黒衣を身に纏った飛影が顔を出した。
これまでとは比べ物にならない規模の黒龍波で星矢を追い詰め、最終的にはその炎を全て自分で喰らい、妖気を増幅させる。
これこそが、邪王炎殺黒龍波の完成形。今の飛影の戦闘力は、以前の比ではない。
「お前も……相当強いな。流星拳を喰らいながら、あんなもん撃ってくるなんて……たまげたぜ」
「……俺はもう、誰にも負けん。ただ、それだけだ」
力なく失笑する星矢に、飛影は無表情で近づいていく。
一歩、二歩、着実に、止めを刺すために。
――ラティ、志々雄真実、ボンチュー、マミー――以上の10名だ――
(放送……ハーデスの奴が、喋ってるのか? こいつ……本当に影薄いよな……大して喋んねーし……何考えてるか、全然……)
薄れゆく意識の中で、放送を確認する。
宿敵、ハーデスは相変わらず表に出てくるような存在ではなかった。
他の二人の主催者とは、何かが違う。本当に存在しているのか分からなくなってくるような――不気味な存在感の無さを感じる。
(ハーデス……お前は、いったい……)
力尽きる寸前、飛影が眼前まで迫る寸前、星矢は、聖闘士としての使命を忘れ去ろうとしていた。
もう、限界だ。俺の力は、なんてちっぽけだったんだ。
もう、限界だ。ハーデスたちはきっと、ダイがなんとかしてくれる。
もう、限界だ。俺は所詮、青銅聖闘士。
もう、限界だ。藍染を倒したところでもう、ガタがきてたんだ。
もう、限界だ。一輝、サガ、デスマスク、すまん。
もう、限界だ。アテナよ、無念です……。
「…………なんだ、もう抵抗する気はないのか?」
「…………」
飛影が問いかける。
星矢からの答えは、ない。
死を受け入れようとしている、倒れた少年が一人。
少年に死を与えようとしている、立った少年が一人。
なんてことはない。
この世界で幾度と無く繰り返されてきた、殺し合いの1ページ。
それがまた、刻まれるだけだ。
「なら、次はあの女を殺しに行くとするか」
ポソリ、と飛影が呟く。
「………………あ?」
うわ言のように、星矢が聞き返す。
「東へ向かっていった女……お前が『麗子』と呼んでいた奴だ。お前を殺したら、次はあの女を殺しに行くとしよう」
その、他愛もない、冗談みたいな、一言が。
「……なんだって?」
フツフツと、その場に流れる小宇宙を再び燃え上がらせ、
「おい……勘違いするなよ? 俺は、ちょっとばかし前に藍染っていうそれなりに強いヤローと戦ったばっかなんだ」
狙い通り、飛影の狙い通りに、
「それで少しばかり体力を消耗してだな……全快の俺だったら、お前みたいなチビ秒殺なんだよ……」
諦めかけていた星矢の闘志を、震い立たせた。
「やるのか? チビ」
「チビはお前だぁぁぁ! 聖闘士の力を嘗めるなよ――ッ!!」
気合一声、二つの脚で見事立ち上がって見せた星矢は、再度飛影に向き直った。
もう、仲間を失わないため。
一輝、サガ、デスマスク――
石崎、富樫、太公望、キルア――
誰かが死んで、誰かが悲しむ。
こんな腐ったループは、絶対に止めなければいけない。
――俺が死んだら麗子さんやまもりさんが危険になるし、それに、
――俺が死んだら、みんなが悲しむだろ?
だから、ここでは死ねないのだ。
「死ねェ――――ッッッ!!」
黒龍波の妖気による衣を纏い、飛影が突進を仕掛ける。
星矢はその場にどっしりと構え、必殺のペガサス流星拳で迎撃しようとした。
しかし、極限を越えた疲労は黙らせられないのか、無骨な動きを見せつつ振り被る腕は、重い。
飛影はその刹那、自身の勝利を確信的なものにした。
目の前に立つこの男に、最早満足な攻撃は無理なのだと。
悟って、「つまらん」と思いつつも、拳を振るう。
なんにせよ、これで『勝ち』だ。
今度こそ、文句なしに、『勝った』。
「――」
――風を切る音は、実に気持ちのいいハーモニーを奏でてくれた。
振り被った拳が対象を捉えられなかったのは、なんの間違いか。
飛影の拳による攻撃は、当たらなかった。
避けられたのだ。
その一瞬――制限を凌駕し、光速のスピードを取り戻した星矢によって。
「残像だよバカ!」
飛影が見せた残像、そして藍染が駆使していた『瞬歩』。
その動きから学んだ、星矢オリジナルの光速瞬間移動術が、飛影の攻撃を完璧に回避した。
星矢は、
気づいたら、
(――背後に――――ッ!?)
回りこんで、
飛影の身体を掴み、
空へ、
(昇っていく――ッ!!?)
そして、
落ちていく。
「 ペ ガ サ ス ロ ー リ ン グ ク ラ ッ シ ュ !!! 」
〜〜〜〜〜
――それではまた六時間後。今度は、夜にお会いしましょう。
放送が終わりを告げ、フリーザの言霊は空へ消えていく。
その頃、兵庫県での激戦には終焉が訪れ、闘争者が二人、並ぶように横たわっていた。
「クソッ! あとちょっとってところで、しくじっちまった!」
ピクリとしか動かせない身体をジタバタさせながら、星矢は悔しそうに叫んだ。
飛影の突進に対し、最後の力を振り絞って仕掛けたペガサスローリングクラッシュのカウンター。
限界を超えていたにも関わらず、あの技を出せたのは、正に奇跡の賜物といえよう。
……いや、ひょっとしたら、『また』仲間が力を貸してくれたのかもしれない。
「……何故、俺を殺さなかった」
こちらも全てを出しつくし、黒龍波の妖気もほとんど消え失せてしまった飛影が、呟く。
「ああ? 言っただろ、しくじったって。俺が万全の状態だったら、お前今頃死んでたぞ」
激突の寸前、ペガサスローリングクラッシュの体勢が崩れてしまったのは、その衝撃に星矢自身が耐え切れなかったからだ。
藍染戦のダメージと疲労、そして煉獄焦や黒龍波を正面から受けた代償は、しっかりと体に残っていたのだ。
決して、飛影に情けをかけたわけではない。
「あー、完璧に決まったと思ったんだけどなー。ここぞって時にミスしちまった。これじゃあ一輝達に笑われちまう」
そう、決して。
星矢は飛影という好敵手相手に、無礼のないよう全力を出し切ったのだ。
その結果が、二人を生かしている。
「なぁ、お前。そういやさ、まだ名前聞いてなかったよな?」
「……飛影」
横たわる二人、身体を起こそうともせず、戦意を消したまま語り合う。
「飛影、か。俺の名前は、星矢ってんだ。よろしく頼むぜ」
「フン。さっきまで殺し合いをしていたというのに、何がよろしくだ」
「ハッ、それもそうだな。でも、ま、もう終わったことじゃんか」
(何が終わったと言うんだ。俺はまだやれるぞ)
黒龍波の反動による眠気と闘いながら、飛影は心の中で星矢に対し不服を漏らしていた。
「飛影……相談なんだけどよ、お前、俺たちの仲間にならないか?」
「…………なに?」
「お前がさっき撃った技、黒龍波だったか。あの炎から発せられた小宇宙はスゲー禍々しかったけどよ……でも、藍染みたいに腐っちゃいない。
あいつの小宇宙をドブ川と例えるとだな、お前の小宇宙は洗えば綺麗になる下水道みたいなもんで……あれ? あんまりいい表現じゃないなこれ?」
(何を言っているんだコイツは。だいたいコスモだとかアイゼンだとか、いったい何のことを言ってるんだ)
変な奴、と感じていた。
同時に、幽助に似ている、とも。
「要するにだな、俺たちは脱出して、ハーデス達主催者を一網打尽にしてやろうって考えてるんだ。そのために、お前に力を貸して欲しいんだよ」
「バカか貴様は。俺はお前を殺そうとしていたんだぞ。今だって、余力が残っていれば瞬殺してやるところだ」
「その時は、俺も全力で抵抗させてもらうさ。……でもよ、お前の小宇宙は、俺みたいな奴に無差別にぶつけるもんじゃない。
ハーデスみたいな強大な力にぶつけてこそ、真の力を発揮すると思うんだ。その方が、お前も楽しめるだろ?」
「…………フン」
否定はしなかった。
主催者達の力の強大さには気づいていたし、いけ好かないとも感じていた。
奴等の手の平の上で踊るのは、真っ平ごめんだ。だが、強い奴と戦うという欲望は無視できない。
「ハーデスは強い。バーンって奴もなかなかみたいだが、こっちにはダイもいるしな。勝算はある。
きっと損はさせないぜ。だから、俺たちと一緒に――」
星矢の和やかな口調を遮るかのように、飛影はむくっと立ち上がった。
そのまま星矢の顔を見ようともせず、向かう先は明後日の方向。立ち去ろうというのか。
「おいっ、どこ行くんだよ飛影」
「貴様とつるむ気はない。俺は俺で、勝手にやらせてもらう」
今にも睡魔で倒れそうな身体をフラフラと操作しながら、飛影は強がりじみた言葉を吐く。
あくまでも一匹狼を貫く。たった一人で、歩くつもりなのだ。
(ったく、素直じゃない奴だな……)
苦笑しながらも、星矢には分かっていた。
飛影はきっと、こちら側に来てくれる。
直に小宇宙をぶつけ合って、感じたのだ。
こいつは、ハーデスの下でいいようにされて黙っているような器じゃない、と。
必ず反旗を翻す。その時には、何食わぬ顔で隣に現れてくれる。
そう、確信して。
星矢が、去り逝く飛影の背中を五メートル先に見た時、
二人の間に、セーラー服の女性が一人、飛来した。
(え――?)「臓物を、ブチ撒けろッッッ!!!」
〜〜〜〜〜
『衝突』による移動の時間は、本当にあっという間だった。
香川のダム施設内でダイ君と戦っていた私の身は、どことも知れぬ廃墟の街に転送。
目の前には、『衝突』の対象になったのであろう、黒髪を逆立たせた小柄な少年が立っていた。
そのボロボロに傷ついた身体を見て、ピンときた。
さらにスカウターで確認してみると、やはり。
この少年の戦闘力、恐ろしく低い。
おそらくは戦闘直後だったのだろう。
又とないチャンスと感じた私は、瞬時にバルキリースカートを振り上げた。
外見的な特徴から推測しても、この少年がピッコロである確率はゼロ。
つまり、殺害してもなんら問題はない。
「臓物を、ブチ撒けろッッッ!!!」
四つの刃が、虚をつかれた少年を襲う。
その切っ先が届こうとした刹那、スカウターの反応が、上昇した。
(ッ! 消えた――!?)
戦闘力の瞬間的な上昇と共に、少年は影の如き速度でバルキリースカートの一撃を回避した。
が、その戦闘力もすぐに元に戻る。
やはり、満身創痍の身体か。
ならば逃す手はない。
私はここぞとばかりの追撃を仕掛けようとするが、バルキリースカートを引き戻した後、背後にもう一つ反応があることに気づいた。
振り向くと、そこには鎧をつけた別の少年が。
この少年は知っている。
放送前、私が岡山県で遭遇したグループ……その中の、星矢という少年だ。
彼自身も相当な重傷を負っているところから見て、どうやら、黒髪の少年はこの星矢とやり合ったようだ。
そして星矢は黒髪の少年と違い、仰向けで地に倒れている。
その上、私という顔見知りの突然の出現に、完全に混乱しているようだ。
状況を整理しているのだろうな。
可哀想に。
だが、悪く思わないでくれ。
キミはあまりにも、
そう、あまりにも、
格好の、標的(マト)だ。
「げふっ」
私は動揺を見せる星矢の腹部……ちょうど臍のある位置目掛け、バルキリースカートの刃を突き立てた。
一刃、二刃、三刃、四刃。
連続して突き立てた後は、二本ずつ左右に動かしていく。
「はらわたをぶちまけろ」
綺麗に割腹された星矢の腹は、ピンク色の臓物をブチ撒け、赤い鮮血を吹き散らす。
すまんな。
いきなりのことで、何がなんだか分からなかったことだろう。
だが、何も考えなくていいんだ。
キミは、もう間もなく死ぬ。
両津やダイに起こった悲劇も、キミが知る余地はない。
せめてもの情け、今、楽にしてあげよう。
「邪王――」
おっと、もう一人の死に損ないを忘れるところだったな。
振り向いた先には、その辺の残骸から拾い上げたのであろう、先端が尖った鉄パイプを手に構える黒髪の少年がいた。
「炎殺剣!」
これは驚いた。
少年の手から放たれた鉄パイプの先端は突如として炎を帯び、信じられないスピードでこちらに迫ってくる。
窮鼠猫を噛む、か――冷静に対処すれば防げぬ攻撃ではない、が、完全に虚をつかれたな。
バルキリースカートで弾き落とそうとした鉄パイプは予想外の加速を見せ、私の顔面を狙ってきた。
どうにか避けることには成功したが、頬を掠めてしまった。
ダメージはないが、ボンッ、という小さな破裂音が。
くそっ、スカウターがやられたか?
まあ、今はそれよりも目の前の獲物だ。
どうやら今のが精一杯の抵抗の様子。
これ以上の攻撃はないだろう――ならば、今度こそ仕留める。
ガッ
黒髪の少年に襲い掛かろうとした私を止めたのは、臓物をブチ撒けたはずの星矢だった。
人間の生命力とは、本当にしぶといものだな。
死人同然のくせして、相当な力で私の足首を掴んでいる。
「逃げ、ろ……ひえ、い…………」
ほう、あの少年は飛影というのか。
しかし妙だな。てっきり、星矢と飛影の二人は敵対しているかと思ったのだが。
まぁ、あまり考える必要もないか。
どうせ、二人ともここで死ぬ。
私は、私の足首を掴んで離さぬ星矢の腕に再度刃を突き立てた。
一刃、二刃、三刃、四刃。ガシャンガシャンと可動音が鳴る。
五刃、六刃、七刃、八刃。ガシャンガシャンと可動音が鳴る。
八度ほど刃を動かしたところで、星矢の腕は手首から切断された。
これで、私の足を縛るものは何もない。
さて、飛影とやらを追うか。
私が改めて振り返ったそこには、飛影は既にいなかった。
幾らか先を見渡してみると、瓦礫の山を駆け上る猫か鴉のような影が一つ、死に掛けとは思えないスピードで蠢いている。
もうあんなところまで逃げられたか。
スカウターで索敵を試みるが、起動しない。
くっ、やはり壊れたか。
私は、仕方なくスカウターをその場に放棄し、飛影を追おうとした。
彼のスピードはかなりのもののようだが、攻めるなら疲弊しきった今をおいて他にない。
と、足を動かしたところで思わぬ盲点に気づいた。
星矢の仲間、秋本麗子に姉崎まもりの存在だ。
星矢は、大阪に向かっていった彼女等を追って行ったはずだ。
だとすれば、時間からしてここは兵庫か京都の辺りか。
幸か不幸か、距離的にはそれほど移動していないようだ。
そして、近くに二人がいない、加えて先ほどの放送でも名前を呼ばれていないあたり、まだ大阪へ向けて移動しているものと考えられる。
このまま東へ歩を進めれば、あの二人を視野に捕らえることが出来るんじゃないか?
あの二人の戦闘力は低かった。
殺すことは容易だ。
行方が掴めず、見失う可能性のある飛影を狙うより、彼女等を追う方が確実か。
私は進路を東に取り、大阪を目指した。
私が、今度こそ確実に殺したであろう少年には、目もくれず。
いいぞ。
これでいい。
私の決心は揺ぎ無い。
それを、今度こそ証明することが出来た。
さて、また殺しに行くか――
〜〜〜〜〜
絶望 (あれ、なんだこれ?)
臓物 (ちょ……中身、全部出ちまってるんだけど)
憤慨 (ふざけんなよ、なんでこんなとこで)
途方 (夢……じゃ、ないよな)
悔恨 (マジかよ……いや、いやいやいや)
願望 (きっと悪い冗談なんだよな、これ)
使命 (だって、聖闘士だぜ俺? 俺が死んだら、誰が)
虚無 (……………………)
否定 (嫌だ…………)
抵抗 (死ねない。仲間のためにも、生きてハーデスを倒さなくちゃ)
苦痛 (でも……痛い)
記憶 (ああ……)
錯綜 (麗子さん……両津さん……ダイ……)
希望 (そうだ……ペガサス……せめて、お前、だけでも……)
譲渡 (あいつの……ダイの、下へ……あいつなら……)
女神 (…………ア、テ、ナ…………)
祝福 (ひか、りが)
確定 ( )
死亡 ()
――
なんで彼女があんなことをしたのか、分からなかった。
なんで自分の臓物が表に出てるのか、分からなかった。
死ぬってことだけは、分かった。
………………………………………………………………うん。死ぬ。
これが、逃れられないこのゲームの『ルール』なんだな。
〜〜〜〜〜
若き聖闘士の亡骸の傍で、元の形態を取り戻していた聖衣が一つ、悲しそうに佇んでいた。
天馬星座の聖衣は、生涯最高の主の最後を前に、何を思ったのか。
誰にも分からぬまま、翼が現れる。
蜃気楼のような、見間違いの産物かもしれない。
聖衣が宿した純白の翼は、正しく天馬のそれで。
新たな主の下へ、旅立っていくようで。
儚く、
短く、
虹のように、
星のように、
空へ、
消えていった。
〜〜〜〜〜
ついに訪れた最大級の睡魔に、飛影は屈服しつつあった。
「くそ……」
自らが廃墟にした街、その静かな片隅で、今は穏やかに眠るとしよう。
あの女への逆襲も、星矢との決着も、それからだ。
(星矢……まさか、俺を逃がしておきながら死んではいないだろうな……)
崩れたコンクリートの山を仮宿とし、その隙間から僅かに見える空を覗く。
綺麗、というよりは煌びやかな、光が一閃、曇った空を駆け抜けていった。
それが、星矢と同じペガサスの輝きに見えて。
(……そういやいつの間にか、雨は、止んだんだ、な)
瞼が落ちて、今度は夢の中で。
廻り合えた強敵と、再戦したい、と願うのだった。
【兵庫県/二日目/日中】
【秋元・カトリーヌ・麗子@こち亀】
[状態]:中度の疲労
[装備]:滅茶苦茶に歪んだサブマシンガン(鈍器代わり)
[道具]:支給品一式、食料二日分プラス二食分
(爆発でどれが誰のか分からなくなったので、絆を深めるために平等に再分配した)
[思考]1:まもりを追い、なんとしても守り通す。
2:琵琶湖にいると推測したリョーマも保護したい。
3:沖縄へと向かう。
4:主催者を倒す。
【兵庫県・廃墟化した市街地/二日目/日中】
【津村斗貴子@武装練金】
[状態]:軽度疲労、左肋骨二本破砕(サクラの治療+核鉄効果により完治) 右拳が深く削れている
顔面に新たな傷、核鉄により常時ヒーリング 絶対に迷わない覚悟
[装備]:核鉄C@武装練金、リーダーバッチ@世紀末リーダー伝たけし
[道具]:荷物一式(食料と水を四人分、一食分消費)、子供用の下着
[思考]1:大阪方面へ向かい、麗子、まもり、飛影を見つけ次第、抹殺。
2:クリリンを信じ、信念を貫く。跡を継ぎ、参加者を減らす。
3:ドラゴンボールを使った計画を実行。主催者が対策を打っていた場合、その対策を攻略する。
4:ドラゴンボールの情報はもう漏らさない。
5:ダイを倒す策を練る。
【飛影@幽遊白書】
[状態]全身に無数の裂傷、全身各所に打撲、重傷、重度の疲労、黒龍波使用による眠気
[装備]なし
[道具]荷物一式
[思考]1:寝る。
2:セーラー服の女(斗貴子)を殺す。
3:星矢と決着をつける。
4:強いやつを倒す。
5:桑原(の仲間)を探す。
6:氷泪石を探す(まず見付かるまいし、無くても構わない)。
7:ピッコロ、アビゲイルを探す。
8:弱い奴等とつるむ気はないが、ハーデス等に喧嘩を売るのも悪くはないと考えている。
※故障したスカウター@ドラゴンボール、星矢の支給品一式、食料二日分プラス二食分はその場に放置。
※ペガサスの聖衣@聖闘士星矢は、ダイの下へ。
【星矢@聖闘士星矢 死亡確認】
【残り29人】
集英社に宣伝してもいいかな?
>95
「すればー?」(くれよんしんちゃん調に)
……案外、ジャンプ編集部の人が密かにここ読んでいて、
「超こち亀」とかにちょっぴり影響及ぼしてたりする鴨。
>>87の八行目を修正
私は動揺を見せる星矢の腹部……ちょうど臍のある位置目掛け、バルキリースカートの刃を突き立てた。
↓
私は動揺を見せる星矢の腹部……鎧で覆われていない箇所を精密に狙い、バルキリースカートの刃を突き立てた。
>>88の二十三行目を修正
八度ほど刃を動かしたところで、星矢の腕は手首から切断された。
↓
八度ほど刃を動かしたところで、星矢の腕は肘の辺りから切断された。
俺は荒野のハイエナ、ロンリーウルフのヤムチャ様だ。
今度はまたワケのわからない殺し合いに巻き込まれてしまったが…
フッ、俺の狼牙風風拳で立ちふさがるものは全てなぎ倒してやるぜ。
と、目の前に一匹の黄色いネズミが現れた。
「よし、最初の獲物はキサマだーっ!!」
俺は鋭い蹴りをネズミに対して繰り出した。
しかし、ネズミはまさにでんこうせっかの速さでそれをかわす。
「なに!見かけよりやるようだな。だが…
お 楽 し み は こ れ か ら だ ぜ ! !」
【ヤムチャ@ドラゴンボール】
[状態]:右小指喪失・左耳喪失・左脇腹に創傷(全て治療済み)
超神水克服(力が限界まで引き出される)・五行封印(気が上手く引き出せない)
[装備]:無し
[道具]:荷物一式(伊達のもの)、一日分の食料
[思考]:1.全員をころす。
2.悟空が見つからなくても、零時までには名古屋城に向かう。
3.斗貴子達と合流後、四国で両津達と合流。協力を仰ぐ。
4.四国で合流できない場合、予定通り3日目の朝には兵庫県に戻る。無理なら琵琶湖。
5.クリリンの計画に協力。人数を減らす。
6.友情マンを警戒(人相は斗貴子から伝えられている)。
【ピカチュウ】
[状態]:通常
[道具]:荷物一式
[ポケモン]:自分
[思考]:1:ピカチュー
2:ピカピカ
真っ暗な世界、一筋の光すらも差さぬ世界、黒く塗りつぶされた世界。
言葉で表すならば陳腐だが視力に頼る人間にとって恐怖に囲まれた世界――――失明した者ならなおさらだ。
殺人鬼と化した津村斗貴子の鷹爪は少年の光を容赦なく奪い去った。光の代償は自分のために作られた剣一振り、あまりに過酷なトレード。
ギィィ
背後で扉を開く音が聞こえた。
思わずダイは身構える。さっきは無我夢中で応戦したが今は難しい。暗闇の恐怖を知ってしまっている。
(誰だ・・・公主さんを殺した奴か?・・・・それともさっきの女性が戻ってきたのか・・・・!?)
剣を握る手に力がこもる。血と共に流れる汗、恐怖に押しつぶれそうな少年がそこにいた。
ミシ ミシ ミシ
濡れた足音が緊張感をより高める。
緊張、発汗、硬直、恐怖、悪寒etc・・・・
「・・・・ダイ」
呻くようなダミ声がダイの緊張を一瞬で溶かした。現れたのは両津だったのだ。
張り詰めた糸が切れ、ダイはつい膝を折った。
香川県のダム施設内宿直室、血臭立ち込める部屋で二人の生者と一人の死者がいた。
死者――――竜吉公主にはカーテンを剥がしてかけてある。
本当は墓を作ってやりたかったが状況が状況だけにこれくらいしかできなかった。
「これで出血は止まると思う。でも右手の接合はもっと高位の回復魔法でないと・・・・」
ホイミの連続使用で傷は塞がったものの、痛感が消える訳ではない。断続的な痛みがこたえる。
「一応右手は持っておいて。ホップならもっと強力な回復魔法を使えるからそれまでは」
「何のワシは射撃が得意なんだ、このくらい軽いハンデにもならんさ。それよりもダイ、お前の目の方が心配だ。そのホップにいっしょに直してもらおう」
初めて出会った時、津村斗貴子はゲームのっているようには見えなかった。
それがどうだ、僅かな間に彼女は殺戮者へと変貌した。猫を被っていたということか。
あの時の会話に何かヒントがあるのだろうか? それとも別の何かがあったのか?
分からない、何もかもが謎のままだ。いや、今は放っておこう。それよりダイの目だ。
「彼女が最後に使ったのは多分、ルーラに似た魔法の一種だと思う。場所を指定してはいなかったから・・・・」
「使用者自身もどこに飛ぶか分からない可能性がある、か」
「うん、だから意外と近くに潜んで・・・・あ、そうだ忘れてた! シコクにはみんなを殺した奴がいるはずじゃ・・・・!」
「その心配は無用になったぞ」
両津はポケットから濡れてクシャクシャになった手帳を取り出し読み上げた。多少読みにくいが犯行声明分のようだ。
「大量殺戮に関わっていたのは“志々雄真実”という奴だ。鵺野先生を殺したのは違う奴らしいが・・・・そいつも東北地方に向かう最中死んだ。さっきの放送で名前が呼ばれたよ」
「そうか・・・・誰かがみんなの仇をとってくれんだね・・・・」
ダイはどこか残念なような、ホッとしたようなため息を漏らした。
正午を過ぎて死者たちの血と涙を具現化したような雨は止み始めた。
互いの手当てを終えた両津、ダイは宿直室で意外なモノを発見した。
ダイの師匠、勇者アバンが記した著作、『アバンの書』。
処刑器具にしか思えない『首さすまた』。
二つとも本来の世界では早々持つことかできないアイテムだったが、二人にとっては荷が重すぎた。
アバンの書は専門知識の無い両津では読解できず、ダイは失明している。
右手を切断されている状態では両手前提の首さすまたは論外だ。
結局ホップとの合流待ちということでアバンの書と首さすまたはダイ、本来の武器を得たのでクライストは両津のサブの武器として渡した。
宿直室を出ようとした両津はダイを振り返った。竜吉公主の亡骸へ向かいうなだれているように見える。
「行こうダイ、辛いだろうが何時までもここにいても仕方が無い」
「はい・・・・では公主さん、オレ必ずバーンたちを倒します。それまでは・・・・ッッ!?」
突然正体不明の波動が伝わり空気が変わった。両津も感じたのかハーディスを抜き扉の近くに待機する。
ダイも両津の呼びかけに応じて彼の背後に回った。
10秒、20秒、30秒・・・・たっぷり5分はその状態が続いた。
外からは風の音以外は聞こえてこない。耐えかねた両津がハーディスらかクライストに持ち替え、刃を即席の手鏡にして除いてみる。
「・・・・なんじゃこりゃぁ!?」
「どうしたの両さん!? 一体何が・・・・」
「・・・・ダイ、お前超常現象ってやつを信じるか?」
「待つのではなく自らが起こす奇跡、という意味では信じるけど、何で唐突に?」
「それが起きたんだよ。何でアレがこんな所にあるんだ!?」
ダム管理施設前宿直室でそれは起きた。見覚えのあるそれは今亡き仲間ターちゃんに支給されたもの。
現在は本来の持ち主である星矢が所有する聖衣の収納箱、天馬が装飾されたパンドラボックスが鎮座していたのだった。
装飾された天馬の瞳が光ったように見えた。
音も無く分解された賽のように開閉していくパンドラボックス。予想通り中身はペガサスの聖衣、だがその輝きは色あせている。
天馬を模した金属の置物、それを分解し自らの身体に装着していく星矢を二人は見ている。
「・・・つまり星矢の聖衣があるってこと?」
「ウム、信じられんだろうが・・・・っっ!?」
不意に聖衣が分裂し宿直室に向かって飛んできた。
とっさに両津が扉を閉めようとしたが間に合わず勢いに吹き飛ばされる。
「両さん!?」
両津を気づかうと同時に自らの異変を感じる。脚に何かが触れるのを感じた。触れるというか包まれる感覚だ。
その感覚は脚から腰へどんどん上がってきて最後に頭部が包まれる。
「そんな、聖衣がダイに装着されただと?」
状況を指摘されてあわてて触れてみると装甲が自分の身体を覆っている。途端に重量感が襲いかかってきた。
かつてレオナに連れて行ってもらった武器屋で板金鎧を試着したのに近いか、ズッシリとした重みを感じる。
(星矢はいつも・・・・こんな重量を背負っていたのか?)
思わずよろめき片膝をつくと右手に何か柔らかく濡れたモノが触れる。竜吉公主の亡骸だ。
その刹那――――ダイを取り巻く世界は豹変した。
そこは今までとはうって変わって光り輝く世界だった。視力を失ったはずなのに光を感じる。しかも暖かい。
先まで暗闇の世界にいたせいか眩し過ぎて目が慣れるまでに少々時間を要した。
『ダイよ・・・・』
「誰だ、オレを呼ぶのは?」
ボンヤリと光の中に人影が見える。
『・・・ダイよ、そなたに伝えるべき儀がある』
光の中から現れたのは星矢とよく似た男人物だった。
「あなたは一体・・・・いやそれよりここは? 目を抉られたはずなのにあなたの姿がハッキリと見える。それにあの聖衣といい星矢はどうなったんだ!?」
『まずはそなたの問いに答えよう。ここはそなたの心の世界。夢の中といっていい』
それで全て理解できた。どういう手段を使ってか、この男は夢幻を通じてダイにメッセージを送っているのだと。
『ペガサスの聖闘士の遺志、そこに倒れし仙女の血が我とそなたを繋いだ。聖衣は強き者の血によって再生される故に』
「星矢と公主さんのおかげ・・・・? それではあなたは聖闘士の関係者?」
『然り。そして第2の問い、あのペガサスの聖闘士は・・・・地上を去った』
「それじゃ星矢は・・・・!?」
男は答えない、沈黙こそが返答であるとダイも理解した。星矢は殺されたのだと。
『悲しんでいる暇は無いぞ。こうしている間にもこの世界では殺戮が行われているのだ。伝えるべき儀を申し渡す、神妙にせよ!』
神妙にせよ、の言葉にダイはついあらたまる。
『竜騎士の流れを組む勇者ダイ、そなたにペガサスの聖衣を託す! これは星矢の遺志でもある!』
「〜〜〜〜〜〜〜〜!?」
絶句するダイをよそに男は続ける。
『小宇宙、霊圧、闘気、妖力・・・・呼び方は数あれど基本は同じだ。闘志を燃やせ、それが聖衣を扱う筋道だ』
ダイの両肩を男の両手がつかむ。ゴツくて、それでいて優しい感触。
『大魔王バーンを倒すのだ、そしてアイツを、冥王ハーデスを・・・・』
そこからの言葉は聞き取れなかった。男もうつむいていて、泣いているようでもあった。
『話はそれだけだ、明日の勇者ダイ。翔けよ、選ばれた申し子のように』
ダイを放し男は現れたのと同じく光の中へと消えていく。ダイは追うがいくら走っても追いつかない。
「待ってください! せめてあなたの名前だけでも・・・・!」
『我はテンマ、かつてペガサスの聖闘士としてハーデスと拳を交えた者・・・・』
「・・・ダイ。おいダイ、しっかりせんか!」
向こうの世界に行ったきりのダイの肩を両津が揺する。
「あ? あれ、両さん。ここは、テンマさんはどこへ?」
「何を云っとる、聖衣を着てからしばらくボーっとしとったぞ。夢でも見たか?」
「うん、夢っていうか、信じられないかもしれないけど・・・・」
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
「成るほど、にわかには信じられないが・・・・それなら辻褄が合うな」
ダイの話には両津は半信半疑だが合理的説であることは理解した。
星矢が志半ばで倒れたこと、最後の力で聖衣を届け託したこと、竜吉公主の血が聖衣を強化したこと。
決して大きくはない右手をダイは強く握られた。バーン、フリーザ、ハーデスへの闘志を込めて。
「行こう両さん、早くホップと合流して・・・・えッッ!・」
「これは・・・・奇跡ってヤツか?」
ダイは見た。両津の姿がぼやけてハッキリとは見えないが驚いている様子であることを。
両津は見た。破壊されたはずのダイの眼球が(濁りぎみだが)健在であることを。
気を取り直し最後に二人はもう一度竜吉公主に黙祷を捧げ宿直室を後にした。
外にあるパンドラボックスもダイがポイポイカプセルに収納する。
「パンドラボックス、か・・・・」
両津が誰に向かってでも無くふとつぶやいた。
神話の時代、神々は独占していた火を盗み人間にあたえたプロメテウスを拘禁するも人間たちは自分達の恩人の危機に立ち上がり彼を救出した。
怒った神々は災いの壺を人造人間パンドラに持たせ、人間界に送り込み壺を開けさせるようにしむける。
壺が開けられると世界中に悪意と疫病と災害が広がり人々は途方にくれた。その時である。壺に残ったモノの声を聞いたのは。
『ここから出してください。私は“希望”です』
【香川県/ダム施設内・宿直室/二日目/午後】
【両津勘吉@こち亀】
[状態]:右手掌離断、胸部から腹部にかけて裂傷(傷は塞がっているが痛みは持続)、出血多量、体力消耗中、額に軽い傷
[装備]:装飾銃ハーディス、クライスト@BLACK CAT
[道具]:右手@両津、盤古幡@封神演技、支給品一式、食料二日分プラス二食分
(爆発でどれが誰のか分からなくなったので、絆を深めるために平等に再分配した)
[思考] 1:大鳴門橋手前の民家で他の仲間と合流。サクラとも合流したい。
2:仲間を増やす。
3:沖縄へと向かう。
4:主催者を倒す。
【ダイ@ダイの大冒険】
[状態]:視力弱化(全体がぼやけて見える)、全身に裂傷、体力消耗中程度、MP大量消費
[装備]:ダイの剣@ダイの大冒険 、首さすまた@地獄先生ぬ〜べ〜、ペガサスの聖衣@聖闘士星矢
[道具]:アバンの書@ダイの大冒険、支給品一式、食料二日分プラス二食分
(爆発でどれが誰のか分からなくなったので、絆を深めるために平等に再分配した)
[思考] 1:他の仲間と合流する。
2:ポップを探す。
3:沖縄へと向かう。
4:主催者を倒す。
*ダイの視力は細かい文字を読めるほど回復していません
106 :
明日の:2006/11/29(水) 19:22:07 ID:J+1KTFnm0
>>99-105を破棄の上、以下に修正。
真っ暗な世界、一筋の光すらも差さぬ世界、黒く塗りつぶされた世界。
言葉で表すならば陳腐だが視力に頼る人間にとって恐怖に囲まれた世界――――失明した者ならなおさらだ。
殺人鬼と化した津村斗貴子の鷹爪は少年の光を容赦なく奪い去った。
光の代償は自分のために作られた剣一振り、あまりに過酷なトレード。
ギィィ
背後で扉を開く音が聞こえた。
思わずダイは身構える。さっきは無我夢中で応戦したが今は難しい。暗闇の恐怖を知ってしまっている。
(誰だ・・・公主さんを殺した奴か?・・・・それともさっきの女性が戻ってきたのか・・・・!?)
剣を握る手に力がこもる。血と共に流れる汗、恐怖に押しつぶれそうな少年がそこにいた。
ミシ ミシ ミシ
濡れた足音が緊張感をより高める。
緊張、発汗、硬直、恐怖、悪寒etc……
「……ダイ」
呻くようなダミ声がダイの緊張を一瞬で溶かした。現れたのは両津だったのだ。
張り詰めた糸が切れ、ダイはつい膝を折った。
香川県のダム施設内宿直室、血臭立ち込める部屋で二人の生者と一人の死者がいた。
死者――――竜吉公主にはカーテンを剥がしてかけてある。
本当は墓を作ってやりたかったが状況が状況だけにこれくらいしかできなかった。
「ウム、アグゥゥ! グッ、火炙りの刑は何度も体験したがやっぱり慣れるモンじゃないな」
メラでダイの剣を熱し傷口を焼いて塞ぐ。乱暴な応急処置だが雨後だし感染が怖い。さらに断続的な痛みはどうしようもなかった。
「一応右手は持っておいて。ポップならもっと強力な回復魔法を使えるからそれまでは」
「なんのこれしき……それよりお前の目の方が心配だ。」
明らかにもっと重症なのにダイを気遣う両津。本当は倒れそうだが根性でもたせた。
(年長者が後進に心配させるわけにはいかんからな……ガマンだ、ガマン……クソッ斗貴子めッッ!)
初めて出会った時、津村斗貴子はゲームのっているようには見えなかった。
それがどうだ、僅かな間に彼女は殺戮者へと変貌した。猫を被っていたということか。
あの時の会話に何かヒントがあるのだろうか? それとも別の何かがあったのか?
分からない、何もかもが謎のままだ。いや、今は放っておこう。それよりダイの目だ。
「彼女が最後に使ったのは多分、ルーラに似た魔法の一種だと思う。場所を指定してはいなかったから……」
「使用者自身もどこに飛ぶか分からない可能性がある、か。注意せねばな」
正午を過ぎて死者たちの血と涙を具現化したような雨は止み始めた。
互いの手当てを終えた両津、ダイは宿直室で意外なモノを発見した。
ダイの師匠、勇者アバンが記した著作、『アバンの書』。
処刑器具にしか思えない『首さすまた』。
二つとも本来の世界では早々持つことかできないアイテムだったが、二人にとっては荷が重すぎた。
アバンの書は専門知識の無い両津では文章は読めても読解はできず、ダイは失明している。
右手を切断されている状態では両手前提の首さすまたは論外だ。
結局ホップとの合流待ちということでアバンの書と首さすまたはダイ、本来の武器を得たのでクライストは両津のサブの武器として渡した。
宿直室を出ようとした両津はダイを振り返った。竜吉公主の亡骸へ向かいうなだれているように見える。
「行こうダイ、辛いだろうが何時までもここにいても仕方が無い」
「はい……では公主さん、オレ必ずバーンたちを倒します。それまでは・・・・ッッ!?」
突然正体不明の波動が伝わり空気が変わった。両津も感じたのか痛み押し殺してハーディスを抜き扉の近くに待機する。
ダイも両津の呼びかけに応じて彼の背後に回った。
10秒、20秒、30秒……たっぷり5分はその状態が続いた。
外からは風の音以外は聞こえてこない。耐えかねた両津がハーディスらかクライストに持ち替え、刃を即席の手鏡にして除いてみる。
「……な!?」
「両さん、一体何が……」
「……お前超常現象ってやつを信じるか?」
「待つのではなく自らが起こす奇跡、という意味では信じるけど、何で唐突に?」
「それが起きてるんだ。幻覚、じゃないよな……」
ダム管理施設前宿直室でそれは起きた。見覚えのあるそれは今亡き仲間ターちゃんに支給されたもの。
現在は本来の持ち主である星矢が所有する聖衣の収納箱、天馬が装飾されたパンドラボックスが鎮座していたのだった。
装飾された天馬の瞳が光ったように見えた。
音も無く分解された賽のように開かれていくパンドラボックス。予想通り中身はペガサスの聖衣、だがその輝きは色あせていた。
天馬を模した金属の置物、それを分解し自らの身体に装着していく星矢を二人は見ている。
二人は先程の会話を反芻する。
“超常現象ってやつを信じるか?”
“自らが起こす奇跡、という意味では信じるけど”――――
「……つまり星矢の聖衣があるってこと? まさか星矢は」……
「信じたくは無いだろうがおそらく……」
ここにペガサスの聖衣がある理由、少々強引だが星矢もしくは聖衣の遺志がここまで運んだのだろうか? もしそうならば……。
「オレを……聖衣のところまで連れて行ってください」
両津は理解した。聖衣を運んだのが星矢の遺志ならばこれを装着する者はダイしかいない。
手を引いてダイを聖衣の側まで誘導する。盲目のダイは手探りで、慎重に分解し装着していった。
具足、ベルト、手甲、肩当て。最後に兜を被りペガサスの聖衣を全て装着した途端、重量感が襲いかかってきた。
かつてレオナに連れて行ってもらった武器屋で板金鎧を試着したのに近いか、ズッシリとした重みを感じる。
(星矢はいつも……こんな重量を負っていたのか?)
思わずよろめき片膝をつくが気力で立ち上がる。
「星矢は小宇宙を燃やすっていってたけど……それが闘志と同じものならば!!」
両目の光と引き換えに取り戻したダイの剣を握りしめ闘志を燃やす。
憤怒、悲哀、絶望etc・・・・否、そんなものは全て気合でブッ飛ばす!!
肯定するは愛、勇気、希望、友情、正義、そして誰も奪えない心の翼、すなわち夢!
剣が吠えた――――空気すらも震わせて。
小年が輝いた――――小さな身体を感じさせずに。
そして聖衣は――――神話の時代の眩しさを取り戻した。装着者の右手に竜の紋章を一瞬、浮かび上がらせて。
力を使いすぎたのだろうかダイは再びよろめいたが何とか踏みとどまる。
もう聖衣から重量は感じられない、むしろ身体の一部のように感じる……のも一瞬だった。
輝きを取り戻した聖衣はダイの身体を次々に離れて開かれたパンドラボックスへと向かいペガサスの模型に変形する。
そして開かれた時と同じく、音も無く元の正四角形に閉じられた。
「星矢の遺志はともかく、やはり聖衣はオレを完全に認めてはいないのか……」
そういえば星矢は言っていた。
小宇宙を手に入れても小宇宙を高めなくては纏えない、小宇宙を高めても行動が正しくなくては装着を拒否する。
心正しきアテナの聖闘士以外は装着できないのだと。
「ダイ、あまり気にするな。星矢がお前を認め託したんだ、きっと纏えるさ」
「もちろん諦めないさ。オレは必ず聖衣を使いこなして見せる! 俺を信じ託してくれた星矢のためにも」
気を取り直し最後に二人はもう一度竜吉公主に黙祷を捧げる。
両津はガラにも無く片膝をついてみせた。それは傷みに耐えかねて膝を折ったのを誤魔化すためだがもう限界だ。
薄れぎみの意識で見たは外のパンドラボックス。相変わらず沈黙しこちらを見つめているようだ。
「……パンドラボックス、か」
両津が傷を押さえながら誰に向かってでも無くふとつぶやいた。
神話の時代、神々は独占していた火を盗み人間にあたえたプロメテウスを拘禁するも、人間たちは自分達の恩人の危機に立ち上がり彼を救出した。
怒った神々は災いの壺を人造人間パンドラに持たせ、人間界に送り込み壺を開けさせるようにしむける。
壺が開けられると世界中に悪意と疫病と災害が広がり人々は途方にくれた。その時である。壺に残ったモノの声を聞いたのは。
『ここから出してください。私は“希望”です』
【香川県/ダム施設内・宿直室/二日目/午後】
【両津勘吉@こち亀】
[状態]:右手掌離断、胸部から腹部にかけて裂傷(傷は塞がっているが痛みは持続)、出血多量、体力消耗大、額に軽い傷、気絶寸前
[装備]:装飾銃ハーディス、クライスト@BLACK CAT
[道具]:右手@両津、盤古幡@封神演技、支給品一式、食料二日分プラス二食分
(爆発でどれが誰のか分からなくなったので、絆を深めるために平等に再分配した)
[思考] 1:大鳴門橋手前の民家で他のメンバーと合流。サクラとも合流したい。
2:仲間を増やす。
3:沖縄へと向かう。
4:主催者を倒す。
【ダイ@ダイの大冒険】
[状態]:失明、全身に裂傷、体力消耗中程度、MP大量消費
[装備]:ダイの剣@ダイの大冒険 、首さすまた@地獄先生ぬ〜べ〜
[道具]:アバンの書@ダイの大冒険、ペガサスの聖衣@聖闘士星矢、支給品一式、食料二日分プラス二食分
(爆発でどれが誰のか分からなくなったので、絆を深めるために平等に再分配した)
[思考] 1:ポップを探す。
2:目の治療をする。
3:沖縄へと向かう。
4:主催者を倒す。
「――――――――――――――――――――…………………っ……」
息を呑んで、脚を動かして、耳を傾けて。
私――姉崎まもりは、走り続けていた。
『――ご機嫌いかがですかな、皆さん』
放送が始まっても、走り続けて。
『あなた方は実によく働いておられる。このゲームを企画した側としても、実に嬉しく思いますよ』
主催者の下らない戯言には興味ない。
私が知りたいのは、ただ一つ。
あの子の、生死だけ。
私は、死亡者が読み上げられるのを待った。
大阪へ向け、全力で疾走しながら。
『藍染惣右介』
一人目――私が殺したあの人だ。
『ウソップ』
二人目――知らない名前だった。
『小早川瀬那』
三人目――――――――――――――――――――――――
「……………………………………………………………」
その瞬間、私の世界が止まった。
『大空翼、キン肉スグル、ウォーズマン、ブローノ・ブチャラティ、志々雄真実、ボンチュー、マミー』
その他の死亡者の名が読み上げられる。でも、聞こえない。
「…………………………………………………………………………………………………………………………え」
聞き間違いや幻聴ではない。
確かに、読み上げられた。
小早川、瀬那。
「こばやかわせな」
金魚みたいに口をパクパクさせているのが分かる。
止めようと思っても、止まらない。
「こばやかわせなこばやかわせなこばやかわせなこばやかわせなこばやかわせなこばやかわせなこばやかわせな」
私の口は、壊れてしまった。
同時に、思考も崩壊し始める。
走った。
今聞いた名を、振り払いたくて。
「こばやかわせなこばやかわせなこばやかわせなこばやかわせなこばやかわせなこばやかわせなこばやかわせな」
「こばやかわせなこばやかわせなこばやかわせなこばやかわせなこばやかわせなこばやかわせなこばやかわせな」
「こばやかわせなこばやかわせなこばやかわせなこばやかわせなこばやかわせなこばやかわせなこばやかわせな」
音が反響して聞こえる。
ここはいったいどこなんだろう?
周囲の景色が目に入らない。
なのに、脚は止まらなくて。
脳では、あの子の名前が鳴り続けて。
気持ち、悪い。
「――――――――――」
ひょっとしたら、喉が潰れてしまったのかもしれない。
そうなるくらい、あの子の名前を呼び続けたのかもしれない。
言葉が出せなくて、何も喋れなくなって。
でも不思議。
脚は、大阪へ向かって一直線に進んでる。
変だよね? あの子は、もう死んじゃったのに――
ゴッ
イタっ。
何かが、頭にぶつかった感触がした。
その衝撃に躓いて、私は盛大にすっ転ぶ。
唇に土の味が行き渡って、初めてそこがどこか認識する。
森だ。地面は雨に濡れたせいか、グチョグチョに滑っていた。
気持ち悪い。服や髪に泥が付いちゃった。
泥だらけになった身なりを気にしていると、ふいに頭部から発せられる激痛信号を察知した。
米神のあたりに手を触れてみる。
ドロリ、と、ヌメヌメした感触が。
あ、血だ。
それもいっぱい。
こんなに出血して、大丈夫かと不安になる。
でも、たしか米神とか額って、大袈裟に血が流れるものなのよね。
なら、見た目ほど酷くはないかも。
ん……でも、痛い。
何でこんな怪我をしているんだろう、私。
疑問に思って、足元に落ちていた血まみれの石を発見する。
私は立ち上がりながら、その石を摘み上げて監察。
ドロっとして、生暖かい。これ、私の血だ。
ああ、そっか。これが、私の米神に当たったんだ。
石は硬いから。どうりで、血も流れるはずだ。
…………
これ、ぶつけたの…………だぁれ?
女の子が、立っていた。
綺麗な顔立ちの、お人形さんみたいな女の子。
顔だけ見ればアイドルに思えなくもない……でも。
彼女の着ている服には、夥しい量の血液が付着していて。
木陰から顔を覗かせるその姿は、アイドルというよりも幽霊みたいで不気味だった。
「……あなたが、石、ぶつけたの?」
変だ。
喉が渇いているのか、うまく喋ることが出来ない。
「ねぇ、なんで? なんで、こんなことをするの?」
私はただ、大阪へ向かおうとしていただけ。
あの子を守るため、精一杯走っていただけ。
今回ばかりは、誰を殺そうとか、そういう考えは全部忘れていたのに。
「どうして……邪魔するの?」
女の子は、答えてくれない。
私の顔を、監察日記をつけるような熱心さで凝視したまま、いっこうに目を放さない。
私の顔に、何か変なものでも付いてるのかな。
分からない。分からなくていい。
知りたいのは、一つ。
あなたは、私の邪魔をするのかどうか――
♪
月月月月月月月月月月月月月月月月月月月月月月月月月月月月月月月月月月月月
『やったよ月! ミサの投げた石、あの女の頭に命中したよ!』
『ああ、よくやったぞミサ。彼女も相当なダメージを受けているようだ』
ライトライトライトライトライトライトライトライトライトライトライトライト
『でも……あの女、ひょっとしたらすごく強かったり……しないかな?』
『何も不安がることはないさ。僕の推理では、彼女はただの人間。ミサでも問題なく殺せる』
らいとらいとらいとらいとらいとらいとらいとらいとらいとらいとらいとらいと
『本当!? ミサでもやれるかな?』
『もちろんさ。さぁ、頑張って殺しておいで――僕のために』
LightLightLightLightLightLightLightLightLightLightLightLightLightLightLight
『うん! ミサ頑張るから……だから、月。ちゃんと傍で……見てて、くれるよね?』
♪
女の子が迫ってくる。
その細い腕に、先端の尖った棒を携えて。
私に向かって、ゆっくりと。
一歩、
二歩、
三歩、
危機感を感じていないわけではなかった。
ただ、頭がふらついて、どうにも足取りが重い。
一歩、
二歩、
三歩、
石をぶつけられた衝撃が、私の動きを鈍らせているようだった。
本当ならこのまま気絶したい気分……でも、彼女が迫ってくる。
一歩、
二歩、
三歩、
逃げなきゃ――そう思ったときにはもう、遅かった。
ぽすっ
優しく、彼女の身体が私に圧し掛かる。
軽い。全身を預けられているというのに、酷く軽い。
きっと食事もあまり取っていないんだろうな。
すぶり
私がどうでもいい心配している最中も、彼女の狂気は納まらなかった――そのことに、気づけなくて。
小さな水音と、腐ったような悪臭がして。そこから、腹部に痛みを感じた。
ぽたぽた
一瞬、ああ、また雨が降ってきたんだな。と錯覚した。
でも、空は曇っているだけで、何も落としてはいない。
雫の垂れるような音の正体は、私のお腹から滴る血だったんだ。
ぐりぐり
私のお腹の中で、彼女の握った槍が回転を始める。
ドライバーでネジを回すみたいに、中の色んなものをかき混ぜてしまう。
それを自覚すると、もうあとは痛みしか感じなかった。
痛い。やめて。痛いから。やめて。お願い。本当に。お願い。お願い。死んじゃう。
死んじゃうよぉ。死んじゃったら、死んじゃったら、死んじゃったら、死んじゃったら。
もう、あの子が守れなく――
「…………こばやかわせな」
私は、枯れた喉から彼の名を搾り出した。
「小早川、瀬那」
あの子の、私が守ってあげなくちゃいけない、弱いあの子の名前を。
「セナ!」
掛け替えのない、存在を、守るため!
「あっ!?」
私は精一杯の力で彼女の身を引き剥がし、そのまま体当たりで吹き飛ばした。
べちょっ、という汚らしい音を鳴らし、彼女の身体は泥の中へと倒れこむ。
とりあえず窮地を脱した私は、腹部に突き刺さった槍を力任せに引っこ抜く。
私の血がべっとり付いた槍……見ているだけで気持ち悪い。
私はそのまま槍を握り締め、倒れたままの彼女に向かって投擲した。
「ッ痛い!」
へろへろな軌道で放られた槍は彼女の綺麗な生足を掠り、一筋の血線を残して地に転がる。
串刺しにするつもりで投げたものの、頭部と腹部から来る痛みのせいか、少し狙いを外してしまったようだ。
それでも効果は覿面。彼女は痛みに悶え、泥だらけの地面を転げ回る。
滑稽だった。そうだ。私の邪魔なんてするから、こういう目に遭うんだ。
私を殺そうとするなんて、そんな――
「……小早川、セナ君は……死んだよ」
呟く。
「え?」
「放送、聞いてなかったの? 私、少し前まで彼と一緒だったの。セナくんは、パピヨンっていう蝶々仮面の変態に殺された」
え?
「あなた、ひょっとして姉崎まもりさんじゃない? セナくんの友達だっていう」
私は、彼女が何を言っているのか理解できなかった。
だけど脳は、必死に命令を下す。
――武器を手に取れ。
――あいつを殺せ。
そんな風に。
私が持っている唯一の武器である鉄パイプ。それを躊躇いもなく取り出したのは、本能が呼びかけていたからなんだと思う。
「逢いたかったんでしょ? でもざんねん。あいつはね、ミサが武器をあげたにも関わらず、Lを殺すことができなかった。
本当にざんねん。すっごい無駄死に。グズの上に、クソの役にも立たない。生きてる価値もない、どうしようもないダメ人間」
ああ、そっか。
私がずっと彼女に抱いていた嫌悪感の正体は、これだったんだ。
そのことに気づいた私は咄嗟に駆け出し、鉄パイプを強く握り締め、振り上げる。
私の行動に口を黙らせた彼女を目下に、腕に思い切り力を込め、振り下ろした。
ガスンッ
彼女はセナを知っている。
セナが死んだことも知っている。
知っておきながら、その死を嘲笑う。
なぁんだ。
セナを虐めていたのは、彼女だったんだ。
ガスンッ
ガスンッ
振り下ろす、振り上げる、振り下ろす。
ガスンッ
ガスンッ
何度も何度も、音が鳴り響く。
ガスンッ
ガスンッ
「痛い……痛い……」
ガスンッ
ガスンッ
彼女の言葉は、聞こえない。もう、聞かない。
ガスンッ
ガスンッ
「痛い……ね、べぇ……ご、でぇ……本当に、いだい、ぐげっ、」
ガスンッ
ガスンッ
「や、べて……ミサ、アイド、どぅだから……痛いの、や、だか、ら……」
ガスンッ
ガスンッ
さっきから口を動かして、何か言っている。
知るもんか。セナはもっと痛い思いをしたんだ。
ガスンッ!
ガスンッ!
よりいっそう力を込めたら、彼女は口を動かすのをやめた。
死んだ? ううん、まだ生きてる。単に抵抗するのをやめただけだ。
ガスンッッ!!
ガスンッッ!!
「あべぇっ」
――喉の奥底から、搾り出したような嗚咽が聞こえた。
……死んだ? 死んだの、かな?
まだ分からない。もっと叩かなきゃ。
私は、休まず鉄パイプを振り上げる。
「――――まもりちゃん!」
もう何度目か分からない殴打の最中、私の身体は何者かに体当たりされて、吹き飛ばされた。
泥だらけの地面の上、仰向けに倒れてしまった私はすかさず身を起こし、謎の襲撃者に対処しようと試みるが、
「もうやめて、まもりちゃん!」
――上半身だけ起こしたところで、私の身体は、麗子さんの手によって羽交い絞めにされてしまった。
お互いに抱き合ったような状態で、二人の距離は完全にゼロ。
幸いにも手から鉄パイプは離れていなかったが、この密接した状態では殴るに殴れない。
鬱陶しいのに、引き剥がせない。
私は、セナを虐めたあの娘を粉々にしなきゃいけないのに。
「もういい! もういいのよまもりちゃん! あなたはもうこれ以上、罪を重ねる必要はないの!」
何が、もういいって言うの?
セナが死んだから?
……認めない。私は、絶対に認めない。
「うるさい……私は……セナのために……あの女を殺……」
「バカ!」
全部言い切る前に、私の言葉は麗子さんの一喝によって掻き消された。
「あなたもう、十分頑張った! もうこれいじょう頑張る必要はないの! もう休んで、普通の女の子に戻っていいの!」
頑張った――――私が?
そんな、だって私は、まだセナを守れてない。
「あなたが守りたかったセナちゃんは、もう死んでしまったのよ!」
「――!」
聞きたくなかった。
でも、耳が受け入れてしまった。
その言葉を。覆しようのない、その事実を。
「悲しい気持ちは分かる! 悔しいって思いも分かる! でも……でももうどうしようもないの! まもりちゃんが足掻く必要は、もうどこにもないの!!」
――痛いよ、麗子さん。
そんな正面から正論をぶつけられたら、私、どうしていいか分からなくなっちゃうよ。
「う……」
私が守りたかった。
死なせたくなかった。
小早川瀬那。
生きてて、欲しかった。なのに。
「……っぐ」
どうして。
「ぐっ……うぇ」
……どうして……セナが……死んで……
「……どうして……セナが……死んで……」
あの子は、何も悪いことしてないのに……
「あの子は、何も悪いことしてないのに……」
……なんで、なんで殺されなきゃ……
「……なんで、なんで殺されなきゃ……」
う、っぐぇ……うう……っ……〜〜
「う、っぐぇ……うう……っ……〜〜」
「まもりちゃん……」
麗子さんの両腕が、私の血塗れの身体を優しく包み込む。
聖母さまみたいな印象を感じた。
どんな罪も洗い流してくれるような、そんな気さえしてしまう。
「ぅ――――――――――――ぁ――――――――」
「悲しさを、閉じ込めないで。あなたはもう、泣いていいから」
「ぅわああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああっ!!」
安心した私は、思い切り泣きじゃくった。
セナという掛け替えのない存在を失ってしまった悲しみに、ただただ打ちのめされて。
狂気も全部、悲しみで埋め尽くして。
泣いて泣いて泣いて、泣き続けた。
押し寄せてくる涙は、決壊したダムのように止め処なく。
麗子さんはただ黙って、私を優しく包みこんでくれた。
視界はとうに水没してしまい、麗子さんがどんな表情をしているのかさえ分からない。
ザッ
もう一度、セナに会いたかった。
人殺しになった私を見て、軽蔑されてもいい。
それでも、もう一度セナに会いたかった。
ザザッ
私がついてるから、大丈夫。
私が守ってあげるから、大丈夫。
最後はヒル魔くんも生き返って、もう一度クリスマスボウルを目指せるからって。
ザザザッ
言ってあげたかった。
安心させてあげたかった。
今さら後悔しても仕方がないけど。
ドスッ
私は、セナに会い…………!?
「………………あ、れ?」
ヌルリとした感触が、手の平いっぱいに広がる。
同時に、腹部の辺りにも痛みを感じた。
そのせいか、涙でぐじょぐじょになっていた視界は一瞬で晴れ、目の前の光景を映し出す。
傍には、私を抱いたまま苦悶の表情を浮かべる麗子さん。
その奥には、どこかで見たセーラー服の女性が立っていて――
「ぁ」
――津村、斗貴子。
どうして、彼女がここに?
ううん。それよりも。
どうして、麗子さんの背中にあんなものが――
♪
救いたかった。
殺し合いなんていう馬鹿げた呪縛から、あの子達を解き放ちたかった。
キルアちゃんも、リョーマちゃんも、星矢ちゃんも、まもりちゃんも。
こんな世界にいるべき人間じゃないから。
それが大人としての義務であり、警察官としての仕事だから。
こんなの、私の自己満足かもしれないけど。
でもやっぱり、何の力もない子供達が殺し合うっていうのは、間違ってると思う。
胸が痛い。
視線を落とすと、私の胸部を金属の刃が貫いているのが分かった。
その刃は深く貫通し、まもりちゃんの腹部にまで届いている。
いけない。まもりちゃんが不安そうな顔をしている。
笑わなきゃ。痛いけど、頑張って笑って、この子を安心させてあげなくちゃ。
「……大丈夫よ。まもりちゃん」
怯えないで。私は、平気だから。
「星矢ちゃんが、言ってたでしょ? ハーデスを倒せば、きっとみんな生き返る。セナちゃんとも、きっとまた会える」
そうよ。そうすれば、圭ちゃんや部長さんにも、また会える。
もちろんその時は、両ちゃんも一緒に。
また、亀有公園前派出所に戻れる。
今頑張れば、きっと日常を取り戻せるから。
だから、ねぇ、
笑いましょ?――――――
ザンッ
ボトッ
コロ……
コロ……
コロ…………
♪
初めから、こうすればよかったんだ。
そもそも、『臓物をブチ撒ける』なんていうのは、憎きホムンクルスに苦痛を与えるための殺し方だ。
相手がなんの罪もない、ただの人間であるというならば――苦しめず、楽に逝かせてあげるのが、せめてもの情けだ。
こんな風に、『首から上』を斬り落とせば。
胴体と脳を完全に遮断してしまえば、痛みを感じることも死を実感することもなく、楽に死ねる。
もっと早く、このやり方に気づいていればよかった。
最初からこうしていれば、両津や星矢も苦しまなかっただろうに。
今、一時だけ、『すまない』と言っておこう――
「麗子さん……首が……首が、ないよ…………?」
私には、まだ任務が残っている。
秋本麗子だけではない。彼女も殺さなくては。
バルキリースカートを振り上げる。
狙いは、首だ。
大丈夫、一瞬で楽になる。
だから、どうか、安心して――
♪
ぴちゃ
ぴちゃ
「麗子さん……首が……首が、ないよ…………?」
私に身を預け、力なく項垂れる麗子さん。
その頸部には、血の断面図が浮かび上がっていた。
ぴちゃ
ぴちゃ
触れてみると、新鮮な水音が鳴って、手が真っ赤に染まった。
ぴちゃ
ぴちゃ
何度触っても、それは変わらない。
いつまで経っても、頭の質感に辿り着けなくて。
ごぷ
ごぷ
触りすぎたせいだろうか、断面図からは、湯水が湧き出るように血が溢れてきた。
本来なら脳に送られるべき血液が、全部体外に放出されてしまう。
――そんな――
――どうして、麗子さんが?――
――どうして、どうして――
――麗子さんが、殺された――
――あの女に、津村斗貴子に――
「――――――」
何も言わず、麗子さんの身体は、糸の切れたマリオネットみたいに崩れていく。
私は、その身を支えることができなくて。
麗子さんの死体は、ぐしょっ、と地面に投げだされた。
泥と、まだ暖かい血が頬に飛び散る。
実感した。
麗子さんは、死んだ。
どうしようもないくらい悲惨で容赦なく潰され徹底的に壊された上で死んだ。
それを実感したら、とてつもなく悲しくなって。
でも、それ以上に。
激怒した。
「ぁ――――――――――」
悲しみを閉じ込めて、立ち上がる。
鉄パイプを握りなおし、ありったけの力をこめる。
許せない。
許せない許せない許せない許せない。
許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない。
駆け出した。
何もかも、ぶっ壊したくて。
「な――!?」
麗子さんを殺したあの女を、粉々にしたかった。
「うおアアアアアああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!」
声なんて、とうに枯れたと思ってた。
でもそれは、錯覚だったんだって気づく。
私はまだ、叫べる。怒ることが出来る。
津村斗貴子に向かって、死ねと叫べる。
「死んでくれ」
そう言ったのは、誰だったか。
え?
今の、私じゃない。
「――がふっ!」
決死の思いで突攻を試みた私の身体は、津村斗貴子の太腿に装着された四本の鎌によって、宙に投げ出された。
体重の軽い私は、空中で六回転半ほど回って、木に激突。その時の衝撃で、私の上に何枚か木の葉が舞い落ちる。
不思議と、痛みは感じなかった。
それほど大したダメージじゃないのか、打ち所が良かったのか。
とにかく、私はまだ生きてる。
今の内に、あの女を殺しに行かなきゃ。
「ぁ、れ」
おかしいな、身体が、動かない。
それに、手足がみんな、ありえない方向を向いている。
あれ、左肘のところ、骨が飛び出してる。
おかしい。こんなの、絶対におかしい。
だって、全然痛くないのに。
なのになんで、思うように動いてくれないの?
「苦しめたくなんか、ないんだ」
ピクリとも動かなくなった私に、津村斗貴子はゆっくりと歩み寄る。
「頼むから、抵抗しないでくれ」
嫌だ。抵抗する。お前を殺して、この悲しみを振り払うんだ。
「頼むから、大人しく死んでくれ」
私の眼前まで来て、彼女は、無表情だけど――どこか、悲しそうな瞳で訴えていた。
知るもんか。
私は、こいつを殺す。
麗子さんは、駄目っていうかも知れないけど。
それじゃあ、私の気が治まらないから。
だから、許してね。
「………………やー、はー…………………………」
ザクッ
ドサッ
ブシャァァァァ…………………
♪
「……武装錬金、解除」
血に塗れたバルキリースカートを核鉄の形状に戻し、私は、終焉を迎えた現場を直視する。
血の海と形容するには十分な――地獄絵図が、その場に広がっていた。
私が自らの手で斬り落とした、二つの首と首なし死体。
それに、おそらくは姉崎まもりに撲殺されたのであろう、血塗れの少女の死体が一つ。
皮肉なことに、全員が私の顔見知りだった。
「本当に、無残だな……」
何を言う。
これは、私自身がやったことではないか。
人を殺すと、私が決めたことじゃないか。
今さら悲しんだり哀れんだりするのは、卑怯だ。
「……大丈夫。何を隠そう、私は人殺しの達人だ……」
こんなことを言ったらカズキ、キミは怒るのだろうな。
……クソッ。
私は自分の頬を引っ叩き、俯きかけていた気持ちに気合を入れる。
ウジウジするのはもうやめだ。私にはまだ、やらなければならないことが残ってる。
カズキ。キミに怒鳴られる覚悟など、私はとっくに出来ている。
キミがなんと言おうと、私は進むぞ。
――――東へ。
♪
………………………………………………………………勝った。
勝ったんだ。
もう、怖い人は行ってしまった。
でも、まだ生きてる。
生き延びた。
あの女は、二度もミサの名演技に騙されたわけだ。
「ふ…………ふふ」
立ち上がって、あたりの惨状を確認する。
ミサを袋叩きにしてくれたあの女は、津村斗貴子の手によって首チョンパされていた。
清々しい。なんていい気味なんだろう。
物言わなくなった首に歩み寄り、私は満面の笑みを披露する。
残念でした。あんなへろへろな攻撃じゃ、ミサは死にませーん。
結局は、津村斗貴子が現れて去るまで、ずっと死んだフリをしていたミサの一人勝ちってワケ。
悔しい? 死んじゃって悔しい?
きっとあれだね。ミサに酷いことしたから、神様に罰を与えられたんだね。
あ、ひょっとして月かな? 月が、天国からデスノートでこいつを裁いてくれたのかな。
やっぱり、月はミサの王子様なんだ。月が付いていてくれれば、ミサはなんでもできる。
羨ましいでしょ。セナ君みたいな無能なガキじゃ、こんなことしてくれないでしょ。
戦うための力も、生き延びるための演技力も持っていないのに、ミサに歯向かうからこうなるんだ。
ホント、いい気味。
…………。
……ねぇ、何か言いなさいよ。
「…………」
そのどんよりと曇った瞳が、ミサを馬鹿にしているようで。
なんだか、無性に腹が立った。
ミサを馬鹿にする奴は、許さない。
そんな奴には、キラの制裁が必要だ。
私は拾った槍を逆手に握り締め、頭の上まで振り上げた。
この女に、制裁を与えるために。
ミサのカワイイ顔をボコボコにしてくれたこの女に、もっと惨めな死を与えるために。
「ふんっ!」
首へ、振り下ろす。
ザクッ
ザクッ
「死ね! 死ね! 死ね!」
ザクッ
ザクッ
尖った槍の先端が、首の表皮や髪の毛を削り取っていく。
鮮血が飛び散り、ミサの服を赤色に染め上げる。
ザクッ
ザクッ
まだだ。
顔の皮が全部削り取れて、脳ミソが飛び出て頭蓋骨が見えるまで許してやるもんか。
ミサは、ひたすら熱心に槍を振り下ろし続けた。
邪魔する奴はいない。
月だけが、見守っていてくれる。
ミサは、最強なんだ。
しばらくして、ミサは手を休めた。
あの女の頭部はもはや原型を失い、グロテスクなだけの汚物と化していた。
ねぇ月、これ、ミサがやったんだよ。ミサが、月のためにやったの。
褒めてくれる? くれるよね。やりィ。
「あは……あははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははぁっ!」
こんなに気持ちいいの、生まれて初めてだった。
今まで、もうこんなの嫌だ――って思ってたけど。
ここに来て初めて、殺し合いの世界っていうのも、
悪くない。そう感じるようになった。
「あれ」
急に、身体がフラついた。
私の身体は、そのまま泥だらけの地面に倒れこむ。
やだ、気持ち悪い。でも、眠い。
疲れちゃったのかな。ごめんね月。ちょっと休ませて……。
起きたらまた、月のために、たくさん殺すから――――
♪
ひょっとしたら、この世界に神さまはちゃんといるのかもしれない。
それはもう完全無欠に立派で公平な人格者で、強い者にも弱い者にも、ただ公平に見守るだけ。
宇宙人とか魔王とか冥界の王とかがくだらない盤上の遊戯に勤しんでいても、
なんの力もない子供が己の力を誇示してばかりの醜い大人に惨殺されたとしても、
少ない希望を頼りに必死に生き残る道を模索するグループがバラバラに分解されたとしても、
決して手は出さずに、ただ黙って静観するだけなんだ。
あぁ、なんてありがたい神さまなんだろう。
死んじゃえ。
【大阪府/日中】
【津村斗貴子@武装練金】
[状態]:軽度疲労、左肋骨二本破砕(サクラの治療+核鉄効果により完治) 右拳が深く削れている
顔面に新たな傷、核鉄により常時ヒーリング 絶対に迷わない覚悟
[装備]:核鉄C@武装練金、リーダーバッチ@世紀末リーダー伝たけし
[道具]:荷物一式(食料と水を四人分、一食分消費)、子供用の下着
[思考]1:さらに東へ。
2:クリリンを信じ、信念を貫く。跡を継ぎ、参加者を減らす。
3:ドラゴンボールを使った計画を実行。主催者が対策を打っていた場合、その対策を攻略する。
4:ドラゴンボールの情報はもう漏らさない。
5:ダイを倒す策を練る。
【兵庫県南東部/森林/午後】
【弥海砂@DEATHNOTE】
[状態]:気絶、重度の疲労、殴打による軽い脳震盪、全身各所に打撲、口内出血、右足に裂傷
精神崩壊、重度の殺人衝動、衣服が血と泥に塗れている
[装備]:魔槍@ダイの大冒険
[道具]:荷物一式×3(一食分消費)
[思考]1:会った人を殺す。
2:強い人に会ったら、逃げるか演技で取り入って、後で殺す。
3:ドラゴンボールで月を生き返らせてもらう。
4:自分が優勝し、主催者に月を生き返らせてもらう。
5:友情マンを殺し、月の仇を取る。
6:ピッコロを優勝させる。
【秋元・カトリーヌ・麗子@こち亀 死亡確認】
【姉崎まもり@アイシールド21 死亡確認】
【残り27人】
(誰か来る)
サクラは人の気配を感じ、薬草を摘む手を止めて息を潜めた。
幸い、相手はまだこちらには気付いていないようである。
(――どうしよう?)
一度戻ってアビゲイルに伝えるとすれば、その間に彼らは小屋へ近づくかもしれない。
まだ姿も見ぬ彼らは、もしかしたらマーダーかも知れない。
考えを巡らせ、サクラはデイバッグに今までに摘んだ少量の薬草を入れ、代わりにマルスの柄を握り、そっと彼らの方へ向った。
ここへ来て数度目にもなる見慣れた景色が目に入る。
背中に新八を負い、小屋まであと数kmという所までリョーマはたどり着いた。
そのとき、頭の中に響いたのは――
『――藍染惣右介、ウ……』
「……は!?」
思いがけない名前に小さな声を漏らす。
その声に答える者は居ない。
(あの人、死んだんだ)
立ち止まり、思考する。
とりあえず藍染に騙されたり危害を加えられる者は居なくなる。
けれど、あの常人離れしたスピードを持つ人を殺すほどの人となれば、よほど油断させる事ができる人か、よほど強い人か。
いずれにしろ、こちらも油断してはならない。
(とりあえず、早いとここの人をちゃんと休ませないと)
雨に打たれたままでは自分も新八も体力を奪われる。
小屋へ急ごうと前を見据えると、目の前にはいつの間にやら現われたピンクの髪の女性の姿があった。
「動かないで」
雨音の中、その女性の声が響く。
リョーマは心の中でチッと舌打ちをした。
女性の手にはナイフ。
こちらは眠っている新八を背負っている為、両手が塞がっている。
(この態勢は、隙だらけだった……)
動くなと言われているので、下手に新八を起こすわけにもいかない。
女性の次の言葉を待つしかなかった。
「質問に答えて、あなたたちはこのゲームに乗っているの?」
「ないっス」
リョーマは女性を見据え、あっさりと即答する。
「……そう」
女性はリョーマの言葉を聞くと、ナイフを仕舞う。
どうやら向こうもゲームに乗ってはいないらしい。
(こっちを油断させる作戦かもしれないけどね)
藍染の件を思い出し、リョーマは警戒を緩めない。
「私は春野サクラ。あなたたちは?」
「……越前リョーマ。こっちは、志村新八サン」
警戒は緩めず、首を動かし新八を指す。
女性はこちらの言葉に納得したような、ほっとしたような表情を浮かべる。
サクラが越前の言葉をあっさり信じたのには理由があった。
サクラには、越前の容貌に覚えがあった。
無論、実際に会ったのは今が初めてだ。
ただし……話は聞いていた――彼の先輩である、乾に。
乾と同じジャージを着ていた越前を見て、サクラは全てではないが、乾の30分以上に及ぶ自己紹介の思い出した。
次々に自分のことを話す乾の姿すら、思い出せるほどだった。
『俺が探しているのは、越前リョーマと竜崎桜乃、跡部景吾だ。越前は、俺と同じくテニス部所属の後輩だ。身長は…君と同じ位だったな――』
サクラと同じ位の身長。
『いつも白い帽子を被っていて、俺と同じジャージを着ている――』
白い帽子と、赤い色が飛び散っているが、それを除けば乾と同じデザインの服。
『三白眼で睨んで来るんだ――』
今、こちらを睨んでくる三白眼。
乾の話していた『越前リョーマ』の容貌と一致。
目の前の少年も『越前リョーマ』だと名乗っている。
(乾さんの知り合いなら、信じる)
それに加え、二人とも服装や顔色を見る限り、傷つき疲れ果てているようだ。
リョーマの手は塞がっているし、リョーマが背負う新八も動く様子を見せない。
万一、そんな彼らが攻撃してきても、先にやり返せる、という自信もあった。
「ねえ、サクラサン」
じっと2人を見つめるこちらに、不意にリョーマが声をかける。
「この人を休ませたいから、あそこに行きたいんだけど」
目線を小屋に向けるリョーマ。
「私もいっしょに行くわ、あそこには仲間がいるから、あなたたちだけで行くときっと疑われる」
サクラはリョーマの横へ行こうと近寄る。
しかし。
『仲間』
その言葉に、リョーマがピクンと反応した。
目に浮かぶ警戒の色が濃くなる。
雨音が続く以外、時間が止まったかのように静寂が流れる。
「ん〜……津村さん……」
静寂を破ったのはリョーマが背負う新八の、寝ぼけて間延びした声だった。
セーラー服に、短いスカートを履いた女の人。
向こうを見ていて、表情はわからないけれど、髪はおかっぱ。
彼女の周りには、何枚もの鋭い刃物。
服にも、髪にも、刃物にも、付着している赤い色。
――こんな馬鹿な真似はしちゃだめだ!
そう叫ぼうとして、新八は声が出ないことに気付く。
女の人が振り向く。
顔には2筋の傷。
目からは、大粒の涙。
新八は彼女の名を呼ぶ。
捕まえようと手を伸ばす。
彼女は逃げるように空へと舞い、新八の手は空を切り――――
空を切るはずだった新八の手は、何かを掴んだ。
ぼんやりとする意識で、自分の腕を辿りその先のものを見る。
誰かの肩。
さらに顔を上げてみれば、桃色の髪をした知らない女性。
「うわァァァァァァァァ!!今度は誰ェェェェェェェェェェ!!」
斗貴子の時の事が頭を過ぎる。
新八は驚きのあまりサクラの肩から弾かれるように手を離す。
バランスを崩してよろめき、彼を背負っているリョーマを巻き込んでその場に倒れる。
「んぎゃァァァァァァァァ!!」
新八は倒れた拍子に右腕を打ち、大声を上げ激しくもだえる。
「……あんた、何やってんの」
冷めた目でこちらを見るリョーマ。
新八は痛みのあまり叫び続け、周りの様子にお構い無しだ。
「ちょっと静かにして」
リョーマは新八の口を手で無理矢理塞ぎ、女性を見据えた。
しばらくはリョーマの手の間から声が漏れていたが、新八はただならぬ雰囲気とリョーマが傍に居る事の少しの安心で、落ち着きを取り戻しつつあった。
「斗貴子さんを、知ってるの……?」
サクラは表情を硬くして、震える声で呟く。
リョーマはサクラの様子を窺うように睨み、立ち上がる。
「へえ……サクラサンもあのオネエサンの事知ってるんだ。サクラサンも、あの人みたいに『ドラゴンボール』の存在、信じてるんスか?」
「まさか!」
サクラは頭を振り、即答する。
シカマルも鵺野もクリリンも、乾も、……ナルトも。
「死んだ人が生き返るなんて、あり得ない」
肩が震える。
俯く。
下唇を噛む。
再度頭を振る。
「じゃあ、少なくともあの人の仲間じゃないんスね」
その声と同時に、サクラの右肩が叩かれた。
顔を上げれば、自分の右側にはリョーマがいる。
「小屋にサクラサンの仲間がいるんでしょ?早く」
新八を支え起こすリョーマの目から、警戒の色がほとんど消えていた。
新八は、まだ状況が飲み込めていないようで僅かに困惑した表情を浮かべながらも、サクラに笑みを見せた。
(信じてもらえた……のかしら?)
リョーマの態度の変化に、戸惑いつつサクラは考える。
彼らの言動を見る限り、斗貴子と何かあった……恐らく、襲われたのだろう。
最後にあった時の斗貴子の様子からしても、十分あり得る。
小屋に着いたら、詳しく話を聞いた方が良いかもしれない。
(でも、その前に治療が必要みたいね)
仙道に早く薬草を飲ませないといけない事も考え、サクラは二人と一緒に早足で小屋へ向かった。
【滋賀県/琵琶湖周辺/日中】
【春野サクラ@ナルト】
[状態]:ナルトの死によるショック中(大分立ち直りました)
[装備]:マルス@ブラックキャット
[道具]:荷物一式(二食分の食料を消費、半日分をヤムチャに譲る)
[思考]:1.新八とリョーマを小屋に連れて行き治療。
2.薬草を煎じて仙道に飲ませる。
3.琵琶湖周辺で秋本麗子、星矢を捜索。
4.四国で両津達と合流。
5.四国で合流できない場合、予定通り3日目の朝には兵庫県に戻る。無理なら琵琶湖
6.ケンシロウ、洋一を心配。
【志村新八@銀魂】
[状態]:重度の疲労。全身所々に擦過傷。特に右腕が酷く、人差し指、中指、薬指が骨折。上腕部に大きな切傷(止血済み)。
顔面にダメージ。歯数本破損。朦朧。たんこぶ多数。貧血。現在の状況が読めていない
[装備]:無し
[道具]:荷物一式、 火口の荷物(半分の食料)
毒牙の鎖@ダイの大冒険(一かすりしただけでも死に至る猛毒が回るアクセサリー型武器)
[思考]:1.とりあえずサクラについて行く。
2.もう一度斗貴子に会いたい。
3.藍染の計画を阻止。
4.まもりを守る。
5.銀時、神楽、沖田、冴子の分も生きる(絶対に死なない)。
6.主催者につっこむ(主催者の打倒)。
【越前リョーマ@テニスの王子様】
[状態]:非親衛隊員。重度の疲労。脇腹に、軽度の切傷(止血済み)
[装備]:線路で拾った石×1
[道具]:マキ○ン
[思考]:1.サクラと一緒に小屋に行き、休息。
2.新八が無茶をしないよう見張る。
3.新八の傷を治してくれる人を捜す。
4.藍染を殺した人を警戒。
5.死なない。
6.生き残って罪を償う。
※新八は放送を聞いていない為、藍染の死亡を知りません。
雷電が承太郎の方へ近づいてくる。
「俺っすか・・・俺はその・・・・・・承太郎に会いにきたんすよ・・・チュッ 」
「え?え!?え!!?え!?!?
ちょっと電!!やめてよぅ!飛燕んがいるでしょぉ!!
は、はずかしいよぅ。これでもあたし、友情にあついんだからね!!やめてってばぁ」
「大丈夫・・・飛燕は今いないから・・・(抱きっ
承太郎の身体やわらかい・・・・・いい匂いがするっス・・・(恍惚
「や、やーめーてーよっ!!
電だけはだめだよっ!!ルキアん、ルキア〜〜ん!!
あっ、や、だめ・・・ 」
「フフ・・・ルキアんはこないっすよ・・・・チュゥゥ・・・」
「だ、だめだってばぁ!!
そんなことないもん・・・え!?勃ってるっ?
気のせいだよ!はなしてよ!うわさがホントになっちゃうよ!ルフィぃ!助けて!!
んあっ・・・や・・・」
「ルフィもこないっすよ・・・今ごろイブとお楽しみ中っす・・・
・・・・・・・
二人は天国へ突き抜けた。
【空条 承太郎@死亡確認】
【雷電 @死亡確認】
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リョーマは雨足が弱まるまで木陰で休み、その後新八を背負ってゆっくりながらも小屋まであと数kmという所までようやくたどり着いた。
よほど疲れたのだろう、背負われた新八はあれから数時間経つが目を覚まさない。
新八の寝息を聞きつつ、休んでいる間に頭の中に響いたあの放送の事を考える。
>中断した箇所から冒険を再開する。
ピッ
再開するとこのデータは消去されます。よろしいですか
>はい
いいえ
ピッ
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
―正直なところ、さ。一刻の猶予も無いとか意気込んでみたは良いものの、
ならどうすりゃいいのかってのは全然思いつかなくてよ。
ダイを探したい。ウソップの遺志を継ぎたい。このゲームを止めたい……やりたいこと、やるべきことなら
いくらでもあるんだけど、具体的にどんなアクションをとりゃぁいいのかってなると、実際問題、情報が少なすぎるわけで。
いっそ、さっき言ってたみたいに、主催者側の刺客が来てくれれば、ギュウギュウに締め上げて、
洗いざらいゲロさせてやるんだが……なんて物騒な考えまで浮かんできやがる。
ま、Lは尋問の達人だそうだし、実際エゲツねぇ尋問しそうな雰囲気持ってるし、俺の出る幕は無さそうだけどさ。
達人って言葉で一瞬、パピヨンの野郎の顔が曇ったのには……何か、聞いちゃいけない理由があるんだろうな。
あぁ、そこの如何にも不健康そうなツラした奴がLだ。
半世紀ほど日の光を浴びたことの無いアンデッドみたいな顔色してやがるが、結構面白い奴だぜ。
隣に居る、視覚的過激派がパピヨン。圧倒的な存在感っていうか、むしろ瘴気だな、あれは。
このクソッタレなゲームで、Lやパピヨン見たいな奴に出会えたことは幸運かもな。
ダイに会えたら、自信を持って仲間だって紹介してやるんだが。Lも、パピヨンも。勿論、ウソップも。
……全部終わったら、マァムやウソップに手紙でも出してやるかな。
―ここは、大阪駅横の喫茶店。俺たちは、次の行動指針を決めるため、再度ここに戻ってきていた。
と、Lが徐に質問を投げてきやがった。勿論、口では雑談を続けながら。ったく、ここに来てから、一年分ぐらいの
文字を書いている気がするぜ。
(まず、一点お伺いしたいことがあるのですが、ポップさんの世界の魔法で、ワープやそれに類する能力を持つ呪文というものは
あるのでしょうか)
(ある。ルーラやリリルーラってのが代表的だな。どっちも、術者を特定の場所へ転送する呪文だ)
(ならば、例えば、何かを透明にして、姿を隠すような呪文は?)
(あー、それならレムオルってのがあるな。対象の姿を消す呪文だ。俺は実際に見たことは無いけどな)
肩を竦めると、一息。そこに、パピヨンの野郎が、追加で疑問を投げる。
(では、主催者からの刺客が透明人間となって来る可能性は無いのか?……まぁ、自身が透明になっても
服やらなにやらがそのままでは意味が無いか)
(いや、レムオルって呪文では、装備品も含めて透明になれるって話だ。呪文舐めんな。でも、
正直、その呪文を使って主催者側の連中が隠れている可能性は無いと俺は思う。気配まで消せるワケじゃないし、
実際、モンスターとかは透明化していても気付くっていうしな)
また、少し間が流れ。Lは、何かを考え込むかのように俯くと、右手が踊るように文字を綴り始める。
(ポップさん、魔法について色々ご教示いただき、ありがとうございます。これまでの情報から、
主催者の刺客が来襲してくる可能性は極めて低いという確信が持てました)
その一言で、Lの考えが呑み込める。隣のパピヨンは、なんだかよく分からない顔をしてやがるが……そういえば、
アイツはデスノートのことを知らないんだったな。
(パピヨンさんには話していませんでしたが、支給品に、顔と名前を知っている相手の行動を操れるアイテムが入っていたんですよ。
まぁ、私の支給品ではありませんでしたし、主催者には無効との但し書きも追加されていましたけどね)
(成程。そのアイテムを使えば、刺客から主催者の情報を得ることが出来る、だがそれは主催者側に望ましくないというコトか。
大方、先程の主催者にかけた罠というものも、ソレを利用したのだろう?今まで俺に黙っていたというのは気に食わんが)
デスノート。名前と顔がわかれば、そいつの死の直前の行動を操れるおっかねぇアイテムであり、Lの切り札。
つまり、例えば刺客としてサボエラ辺りが来たとして、俺が『ザボエラ:このゲームの概要を洗いざらい吐いて突如老衰で死ぬ』って書いたら、
色々言っちゃならないことをくっちゃべッた後に死ぬってことだろ?
だから、誰が主催者側か、可能な限り俺たちに見せるわけにはいかない。なら、当面の課題は―
「つまり、主催者が持つ最大の強制力は、この首輪に他ならない。ならば、当面は、細心を尽くして首輪の調査を進めるべきでしょうね」
まず、一つ。Lの出した結論は、主催者側からのアクションは限られているというコト。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
―いや、二人とも理解が早くて助かる。
キン肉マン。緋村さん。セナ君。彼らは頼もしくあり、また、人間として魅力的な者達ばかりであったが、
だからこそ、一時の感情に流され、理に縛られない行動を取りがちだった。
だから、死んだ。皆、死んだ。埃を掃うように呆気無く。事務的に流される放送で、義務的に知らされる喪失。
どれだけ楽だろう。彼のように、憚る事無く涙を流し、感情の赴くままに行動することが出来たのならば。
だが。思考の檻に、理性の枷に。論理の壁に、事象の鎖に。幾重もの楔で現実に打ち付けられた自分には、楽園へと羽ばたく翼は与えられていない。
私たちに出来ることは、彼らの死を無駄にしないこと。恩義に報いること。
―正義は必ず勝つということを証明すること。キン肉マンに。緋村さんに。セナ君に。そして、ムーンフェイスに。
(さて、今までの情報を総合すると、主催者が沖縄に居る可能性はかなり高いな)
(おい、パピヨン。何でそんなことが言い切れるんだ?)
と、私らしくも無い感傷に耽っていると、パピヨンとポップ君の会話を見逃しそうになり、
気を引き締める。ちなみに、ライトグリーンのツナギに黒いサンドイッチマンみたいな格好をしているのがポップ君。
口のおしゃぶりと相まって、あの前掛けが巨大な涎掛けにしか見えないのは、私の胸のうちに秘めておくこととしよう。
あっちの、自称エレガントな変質者がパピヨン。一瞬、腐海からでてきた新種の蟲かと思わせるふざけた外見だが、
性質の悪いことに彼は本気だ。職務質問さえスルーパスできそうなその姿は、完全変態と呼ぶに相応しい。
「先程解体した、首輪の件ですよ」
ポップ君の頭に疑問符が浮かんだのを見て、補足を加える。どうにも、技術レベルが違う世界の住人との会話は
噛み合わないところが多々出て困る。―まぁ、ポップ君の呑み込みの速さなら、あまり足かせにもならないだろうが。
「飲み込みが悪いな。まぁ、魔法が幅を利かせているような世界の住人では無理もないか。
つまり、だ。首輪の内部に仕込まれていた発信機やGPSは、確実に俺達の居た世界の技術、
その延長線上で作成されていた。……延長線と言っても、サイズや強度の面で、だがな」
「そして、私たちの世界の技術では、異世界と通信するような手段は未だ確立されていません」
「ならば、爆破信号を発信する施設は、必ずこの舞台上に存在しなければならない……ここまでは分かるな?」
黒の粉が踊る。おしゃぶりを咥えた青年の前で、戯れる玩具のように。
伝える言葉は、その様は。まるで、この舞台への反逆の狼煙にも似て。
「それに加え、先程の貴様の言葉。『首輪が爆発しないのは困る』、『内部機構に魔力的なものは感じない』
ならば、最も信頼できる場所に、爆破信号の発信装置の大元は安置されているはず。
それは何処か……当然、ヤツ等のお膝元だろう。
―最初の広間での事態から鑑みるに、爆破装置は主催者とリンクしている様でもあるしな」
「待てよ。この首輪は、バーンの野郎がなんかの呪文で取り付けたものだぜ?なら、魔法の力が
関与していないってのは早計じゃないか?」
「貴様が言ったのだろう?貴様の世界の呪文は、”術者”を転送する、と。
恐らくだが、俺は最初から首輪は嵌められていたのではないか、と考えている。この世界に連れてこられた際に、な。
何らかの手段で存在を隠していたため、あの異常な事態では、誰もそれを認識できなかっただけのこと。
それが、呪文と呼ばれるものなのか、別の手段なのかは貴様の専門だろうがな」
「……!てことは、最初にバーンたちが出てきた事も、ナッパってオッサンが殺されたことも、全部……」
信じられない……いや、信じたくない、認められないというように考え込むポップ君に、再度言葉を投げる。
これは、先程の魔法に関する質問をした際に、私が抱いていた疑問でもあったから。
「仕込みでしょうね。実際、ナッパさんという方の名前はこの名簿には載っていない。あくまで想像ですが、彼の役割は、
あの場で参加者が暴れだしたらそれを鎮圧、もしくは参加者と戦闘を行うことで、更にコトの異常性を際立たせるコト。
首輪を現出させた後は、その破壊力のパフォーマンスを行うこと……これはナッパさんも知らなかったようですが。
『これまでずっと、あんたの命令に従って来たじゃないか』という言葉は、ダブルミーニングだったのでしょう。
電車の説明と共に、車中に彼の支給品が提供されたことも、計画の上だったとしか考えられませんね」
「畜生……!じゃぁ、俺たちはずっと踊らされてたってコトか!!」
「伊達に、神の名は名乗っていないということだな」
「何だ?あれがマジ物の神様だってのかよ!」
「少なくとも、ハーデスというのは、私たちが居た世界でも、冥府の神として知られていました。あくまで、神話上で、ですが」
「その通り。固有名、そして、それに紐付く実体を持った時点で、すでに神は神ではない。そもそも、全能ならば
態々何かを行う必要も無いわけだ。行わずとも、全て御心のままに、というのが全能だからな」
「そうですね。四文字の神しかり、神というものは想像の彼方にあって初めて神足りえるわけです。一説には、
最近と頓に話題に上がる”アラー”も、つまりはAl ILAH(The GOD)、日本語で言えば”神”そのままの意味ですし」
「つまり、何なんだよ?」
「つまり。主催者達も全能ではないということです。ならば、付け入る隙は必ずあります」
「NON!あるのではなく、付け入る隙は創り出すものだ!三人束にならないと何も出来ない無能な神など、全て燃やして焼き尽くしてやる!!」
二つ目。パピヨンの出した結論は、主催者とて決して手出し不能な場所に居るわけでは無いということ。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
―フン、下らんな。この場で、このような話をしている場合では無いというのに。
未だにおしゃぶりを手放せない口腔性愛者に、蛙井以上の引きこもり臭を発している男。
この二人を前に、現在の状況を再確認したが、結局のところ、首輪をなんとかすれば、主催者をなんとかできる以上の情報は
得られなかった。
ならば、次は具体的な行動指針の確認。
まずは、世界最高の頭脳と呼ばれている、欝気味ニート(風味)の考えを聞いてみるとしようか。
「この周辺で人が集まりそうな場所といえば…大阪以外だと、滋賀でしょうか」
「滋賀はナシだ。例え協力者が居たところで、デメリットが余りに多い。二つの意味でな」
「要検討かと思いますが。メリットも馬鹿には出来ませんよ?情報は多いほうがいいですし、それに支給……」
「加味したところで、滋賀以外にも選択肢はあるだろう。最善とは思えんな。当初の予定通り―」
そこに、大魔道士(自称)が口を挟む。
「おいおい、何の話をしてるんだよ?シガってとこにも大きな街かなんかあるのか?」
一瞬の間があり、一つの事実に思い当たる。これ見よがしな落胆のポーズを作りながら、一言。
「……そうか、つくづく、この蝶・天才としたことが失念しがちだ。貴様は異世界から来たんだったな」
Lは人差し指を口に当てると、要点を説明する。
「滋賀というのは、地図で言うとこの辺り……この舞台で一番大きな湖がある場所になります」
その一言で、俺が言いたいことは伝わったのだろう。だが―
「一説では、古来より、文明は水源の傍から発達してきたとも言われています。ならば……」
「いや、いい。言いたいことは分かった。だがな、パピヨン。オレはアンタとは反対の意見だ」
「ポップさん…」
「L、アンタの意見とも違う。オレは、何が待ち構えていても、シガってとこに行くべきだと思う」
―どうにも、この自称大魔道士とは気が合わない。まるで、何処かのバカを思い出させる目をしているから。
―俺の言う二つのデメリット。一つ目は襲撃者が待ち構えている確率が非常に高いということ。当然の話だ。
水源を求めて集まってくる獲物を狩るには絶好のロケーションなのだから。
もう一つは、協力者の問題。もし、協力者足りえる存在がビワコとやらの周辺にいても、有用な能力を持っている
可能性は低いということ。ゲームに乗ってない連中で、少しでも腕の立つ奴らは、当然、狩場への接触は可能な限り避けるのが道理。
万が一、友好的、且つ相当な使い手が気配を殺して水源に近寄っていたとしても、接近戦に不向きな今のパーティーで察知することは難しい。
もし、ゲームに乗っておらず、かつ相当な実力者がビワコ周辺に留まっているとしたら、それには必ず理由がある。
例えば、身動きの儘ならない仲間が居るため、水源から離れられないといった理由が。
当然、俺はそのような荷物を背負い込むつもりは毛頭ない。
―Lの言うメリット。情報…それは俺の言うデメリットを裏返したもの。つまり、どんな形であれ、複数の参加者がいるのであれば、
そこには複数の情報、そして複数の支給品があるということ。
ウソップの持っていた葉書しかり、あのおしゃぶりしかり、核鉄しかり。それが、何らかの有用なアイテムの可能性は十二分にある。
何せ、今まで生き残っていた参加者が持っているものなのだから。
―だが、あの自称・大魔道士殿の出した結論は、双方を鑑みた結果の結論ではなく。ただ、一つ。心から。本心から出た偽善の言葉。
「ビワコってとこに、参加者が集まってくる可能性がある。ソイツ等は、ゲームに乗ったクソ野郎かもしれねぇし、
助けを待っている連中かもしれねぇ。なら――オレは、どっちも放っておけねぇ」
冷たい目で俺が睨めつけているを感じつつも、臆すことなく、怯むことなく。
大魔道士は、唯、前を見つめて。最善の手段ではなく、最善の行動を掲げて。
あの偽善者を思い出させる、不愉快な眼差しで。
―ポツリ、と。知らず、嘆息と共に、一つの呟きが漏れる。
「ウソップが死んで、少しは変わるかと思えば……オマエも”偽善者”だな」
「なんとでも言ってろ。オレはずっとこのままで行く」
最後に、三つ目。ポップの出した結論は―――
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後に、変人ド○ールとして有名になるかもしれない建物の中、一心不乱にメモ帳を広げる二人と、黒い粉を
撒き散らしながらポージングを決める一人。
彼らもまた、このゲームからの脱出を試みている参加者である。
誰も彼もが死んでいく。世界は昏く、夜明けは見えず。
だが、英知の光に翳りなく―本当の青空は、すぐ先にと信じて。
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【チーム:三賢者】
[共通思考]1:首輪を実際に起爆させる、若しくは起爆させた経験を持つ人物から情報を得る。
→(パピヨンは東京での探索:ポップは滋賀での探索を提案/Lの決断待ち)
2:主催者の居城を確定できる情報を得る。
→(沖縄が有力候補:ポップのルーラ、『同行(アカンパニー)』で鹿児島までは移動可能)
3:首輪の本格解除。
4:襲撃者に対する警戒、準備。
【L@DEATHNOTE】
[状態]喧嘩傷、右肩銃創(回復済み)
[道具]:荷物一式×2(ナッパ、セナ)(片方には食料無し、食料一食分消費)
:デスノートの切れ端@DEATHNOTE、GIスペルカード『同行(アカンパニー)』@HUNTER×HUNTER
:雪走り@ONEPIECE、斬魄刀@BLEACH、ショットガン(残弾不明、恐らく無か極少数)、野営用具一式、
:首輪の知識@パピヨン+ポップ 、世界の知識@L+ポップ
[思考]1:パピヨン、ポップらと同行し、主催者を打倒する。
2:沖縄の存在の確認。
3:ゲームを出来るだけ早く中断。
4:死んだ仲間のことは忘れない
【ポップ@ダイの大冒険】
[状態]:喧嘩傷(MP中程度消費)
[装備]:魔封環@幽遊白書 、アバンのしるし@ダイの大冒険
:ウソップ作の仕込み杖(投げナイフを使用) 、死者への往復葉書@ハンター×ハンター(ウソップから譲って貰った)
:ボロいスカーフ(ウソップの形見)、ゴールドフェザー 3本 シルバーフェザー 2本@ダイの大冒険
[道具]:荷物一式×3(食料・水、4食分消費)、首輪@跡部、首輪@玉藻、爆破された首輪の破片@一輝
: 首輪の知識@パピヨン+ポップ、世界の知識@L+ポップ
[思考]1:L、パピヨンと同行。主催者を打倒。
2:ダイ・ウソップの仲間(ルフィ)との合流
3:夜になったら死者への往復葉書を使ってマァムに手紙を書く。
4:フレイザードを早めに倒す
5:死んだ仲間のことは忘れない。
6:全部が終わったら、マァムとウソップに手紙を出す
【パピヨン@武装錬金】
[状態]:腹に大穴、体力消耗中、核金で常時ヒーリング
[装備]:核鉄LXX@武装錬金 (火薬少量消費)核鉄XLIV(44)@武装練金(腹の大穴内)
:ボロいスカーフ(首輪から監視されていた場合への対策)
[道具]:荷物一式×4(食糧3食分消費)、ベアクロー(片方)@キン肉マン、
:首輪@ヒソカ、首輪@一輝、首輪の知識@パピヨン+ポップ、世界の知識@L+ポップ
[思考]:1:蘇生は不可能。だが武藤カズキとの再戦は必ず果たす。そのための情報を集める。
2:L、ポップと同行し、首輪や主催者についての謎を究明する。
3:ツリ目の少年の情報を得る。ツリ目の少年は見つけ次第殺す。
4:ドラゴンボールは信用しない。
5:他の参加者と必要以上に馴れ合う気はない。
********************************
追加で→【大阪府・駅舎隣の喫茶店/二日目・夕方】
<既知事項>
*首輪
・つるつるしていて、継ぎ目が無い。ネジなども見られない。特殊な金属で出来ている。
・首輪内に機械構造が入っている。
・生死判別機能、盗聴機能、GPS、起爆装置有り。
・破損しただけでは爆発しない。火薬は誘爆しない特殊なものを使用。
・禁止エリアに投げ込んでも爆発しない。
・破損しても他の首輪は誘爆しない。
・呪いがかかっているかどうかは未知数。
*監視
・盗聴だけでなく、視覚的な監視も行われている可能性が高い。その場合監視対象は少数で、その対象の決定も恣意的。
・筆談が読解されている可能性は非常に低い。
・上空からの監視の可能性は(あまり高くないが)有り。
*主催者の居城
・沖縄の可能性が現時点で最も高い。
・居城に、爆破信号の発信装置がある可能性が高い
*主催者のアクション
・緊急事態に陥らない限り、可能性は低い
仙道は、ヤムチャの体から出現したブランド、ウルフハリケーンを凝視する。
(いっ、いっしょだぁ…俺のとぉぉ。こいつ、どこでこんなものうぉぉ…)
ヤムチャは、仙道に向きかえる。
「久しぶりだな、タカヤのこけらを二人で倒した時以来だっけな」
「それよりもだぁぁ、その物体っ…
……
俺とやらないかっ!!!」
仙道の体から、何かが出現した。
『コンバット越前―ETIZEN―』
それが、仙道から出現したブランドの名だ。
バトルロワイアルでの優勝者のご褒美、おれは、越前リョーマを生き返らせてもらった。
誰でもよかったのだ、俺の能力を発現させるためには。
そして、魔界で霊魂生物としてリョーマは俺にに注入された。
そうだ、俺だけの俺自身のブランドだ。
「ゆけえっっ!!! ヤムチャの野郎をたたきのめせぃぃぃっ!!!」
コンバット越前は、今日もクールに襲い掛かる。
「待て!!!」
ヤムチャが制止した。
「こんなこと、やってる場合じゃないだろ。
俺たちには、今タカヤを倒すという共通の目的があるんんだ。」
仙道は納得したのか『コンバット越前』を引っ込める。
「ところで、そいつは、何者なんだ?」
ヤムチャが、カインの死骸を指差しながら仙道に尋ねる。
「ふん、タカヤの部下だ、それも一番下位の下っ端のなぁ。
こいつも、含めて奴らは『突き抜けし一族』と名乗っているようだ」
「恐ろしいのは、これからだぁ。
この『突き抜けし一族』の上位の3人、つまりタカヤ直属の3幹部。
こいつら一人の力は、俺たち二人が束になっても適わねぇぇ」
「な、なんだって」
さすがのヤムチャも冷や汗を流す。
―ここは九州中心部―
この地に3人の男がたたずんでいた。
保守
169 :
目に映るは悲しみ、胸に秘めるは希望 ◆drwetRDQqY :2006/12/23(土) 14:45:19 ID:fqNdUXBc0
━━満身創痍の勇者たちは悲しみに暮れる暇もなく歩を進める。
それが犠牲となった人々へしてあげられる唯一のことだと思うから━━
数時間前、兵庫へと渡ったダイと両津はかつて仲間であった者の死をみつめていた。
星矢、誰よりも誇り高く、そして優しい男であった。
聖衣がダイの下へとやってきた時に、覚悟はしていたはずだった。
こういう状況が起きているかもしれないと。
無残な仲間の死、腕はもげ、足は潰され、そしてハラワタがブチマケられているかつての同士の死は
両津の眼から悲しみの雫を伝わせることは十分だった。
この無残な仲間の死を見ることができなくてある意味ダイは幸せなのかもしれない。
しかし光を見ることのないその瞳からも確かに涙は伝っていた。
「くそ!どうしてワシみたいなオッサンが生き残ってこんな未来ある青年が・・・!」
そこではっと両津があることに気づいた。
「そうだ、麗子は?麗子はどうしたんだ」
頭が混乱していたのか、それまで誰も麗子の存在に気づかなかった。
「麗子は・・・」
「麗子さんは・・・」
「「まだ生きてる」」
170 :
目に映るは悲しみ、胸に秘めるは希望 ◆drwetRDQqY :2006/12/23(土) 14:45:51 ID:fqNdUXBc0
二人はお互いに顔を見合わせ、そしてお互いの意思を理解しすぐに歩き出した。
麗子を探す。
それが二人の今の共通の意思であった。
数度、星矢を振り返りつつ、埋葬さえしてやらない自分たちに軽い自己嫌悪をおこしながらも前へ進む。
それが聖矢も望んでいることだろうと考えたから。
(聖矢さん、すいません・・・でも必ず麗子さんは守ります)
静かに決意をする。
「麗子は恐らくまだまもりを探していると思う。麗子はそういうやつだ。
現れたマーダーを聖矢が相手にしているうちに麗子は先へ進んだのかもしれないし、聖矢を殺したマーダーに狙われて逃げたのかもしれない。
いずれにしても麗子を探すことが優先だ。東へ向かうぞ」
傷ついた勇者一行は進む。
仲間が離れ、死んで行き、その身が半分に朽ち果てようとも。
171 :
目に映るは悲しみ、胸に秘めるは希望 ◆drwetRDQqY :2006/12/23(土) 14:46:46 ID:fqNdUXBc0
「それにしてもヒドイ廃墟だな。どうやったらここまで建物が崩れるんだ?」
麗子がどこかで震えて隠れているかもしれない。
しかし、大きな声を出して探すこともできない。
このコンクリート群のどこかに麗子が隠れていたとしたら・・・。
歩はなかなか進まない。
もしかしたら今も全速力で先へ進んでいるかもしれない。
どちらが正しいか、不幸にも、彼らの選択は間違えであった。
今もなお彼らの距離は開くばかりであった。
そして探しものとは別の発見をすることになる。
飛影である。
「こいつは・・・おーい、ダイ。こっちに来てくれ。」
無垢な子供のようにスヤスヤと寝息を立てて寝ている少年。
こんな子供を誰が凶悪なマーダーだと思えるだろうか。
「どうやら熟睡はしてるがただ寝てるだけみたいだ・・・よっぽど疲れたんだろうな。
無理もないこんな状況で・・・。」
両津はこんな子供たちがこんな殺し合いをさせられていることに改めて腹が立った。
そしてどうかこの子供は守り抜きたいと思った。
いくらゆすっても起きない少年。
「両津さん、無理やり起こすのはやめましょう。どうやら極度の肉体的疲労で休んでいるようです。
おんぶして連れて行ってはどうでしょうか?」
これが幸と出るか凶と出るか。
勇者たちは大きな爆弾を背負って歩き出したのかもしれない。
172 :
目に映るは悲しみ、胸に秘めるは希望 ◆drwetRDQqY :2006/12/23(土) 14:47:17 ID:fqNdUXBc0
【兵庫県・廃墟化した市街地/二日目/夕方】
【飛影@幽遊白書】
[状態]全身に無数の裂傷、全身各所に打撲、中傷、中度の疲労、黒龍波使用による眠気
[装備]なし
[道具]荷物一式
[思考]1:寝る。
2:セーラー服の女(斗貴子)を殺す。
3:星矢と決着をつける。
4:強いやつを倒す。
5:桑原(の仲間)を探す。
6:氷泪石を探す(まず見付かるまいし、無くても構わない)。
7:ピッコロ、アビゲイルを探す。
8:弱い奴等とつるむ気はないが、ハーデス等に喧嘩を売るのも悪くはないと考えている。
174 :
目に映るは悲しみ、胸に秘めるは希望 ◆drwetRDQqY :2006/12/23(土) 15:09:51 ID:fqNdUXBc0
【両津勘吉@こち亀】
[状態]:右手掌離断、胸部から腹部にかけて裂傷(傷は塞がっているが痛みは持続)、出血多量、体力消耗大、額に軽い傷、気絶寸前
[装備]:装飾銃ハーディス、クライスト@BLACK CAT
[道具]:右手@両津、盤古幡@封神演技、支給品一式、食料二日分プラス二食分
(爆発でどれが誰のか分からなくなったので、絆を深めるために平等に再分配した)
[思考]1:麗子を探す
2:仲間を増やす。
3:沖縄へと向かう。
4:主催者を倒す。
【ダイ@ダイの大冒険】
[状態]:失明、全身に裂傷、体力消耗中程度、MP大量消費
[装備]:ダイの剣@ダイの大冒険 、首さすまた@地獄先生ぬ〜べ〜
[道具]:アバンの書@ダイの大冒険、ペガサスの聖衣@聖闘士星矢、支給品一式、食料二日分プラス二食分
(爆発でどれが誰のか分からなくなったので、絆を深めるために平等に再分配した)
[思考]1:麗子を探す
2:ポップを探す。
3:目の治療をする。
4:沖縄へと向かう。
5:主催者を倒す。
━━満身創痍の勇者たちは悲しみに暮れる暇もなく歩を進める。
それが犠牲となった人々へしてあげられる唯一のことだと思うから━━
多量の出血、そして疲労によりフラフラになりながらも持ち前の体力と根性で
ダイの手を引きながらようやく兵庫へと渡った両津はかつて仲間であった者の死をみつめていた。
星矢、誰よりも誇り高く、そして優しい男であった。
聖衣がダイの下へとやってきた時に、覚悟はしていたはずだった。
こういう状況が起きているかもしれないと。
無残な仲間の死、腕はもげ、足は潰され、そしてハラワタがブチマケられているかつての同士の死は
両津の眼から悲しみの雫を伝わせることは十分だった。
この無残な仲間の死を見ることができなくてある意味ダイは幸せなのかもしれない。
しかし光を見ることのないその瞳からも確かに涙は伝っていた。
「くそ!どうしてワシみたいなオッサンが生き残ってこんな未来ある青年が・・・!」
そこではっと両津があることに気づいた。
「そうだ、麗子は?麗子はどうしたんだ」
頭が混乱していたのか、それまで誰も麗子の存在に気づかなかった。
「麗子は・・・」
「麗子さんは・・・」
「「まだ生きてる」」
二人はお互いに顔を見合わせ、そしてお互いの意思を理解しすぐに歩き出した。
麗子を探す。
それが二人の今の共通の意思であった。
数度、星矢を振り返りつつ、埋葬さえしてやらない自分たちに軽い自己嫌悪をおこしながらも前へ進む。
それが星矢も望んでいることだろうと考えたから。
(星矢さん、すいません・・・でも必ず麗子さんは守ります)
静かに決意をする。
「麗子は恐らくまだまもりを探していると思う。麗子はそういうやつだ。
現れたマーダーを星矢が相手にしているうちに麗子は先へ進んだのかもしれないし、星矢を殺したマーダーに狙われて逃げたのかもしれない。
いずれにしても麗子を探すことが優先だ。東へ向かうぞ」
傷ついた勇者一行は進む。
仲間が離れ、死んで行き、その身が半分に朽ち果てようとも。
「それにしてもヒドイ廃墟だな。どうやったらここまで建物が崩れるんだ?」
両津はダイの手を引きながら廃墟の中を捜索しながら進む。
麗子がどこかで震えて隠れているかもしれない。
しかし、大きな声を出して探すこともできない。
このコンクリート群のどこかに麗子が隠れていたとしたら・・・。
そう思うと歩はなかなか進まない。
もしかしたら麗子は今も全速力で先へ進んでいるかもしれない。
どちらが正しいかなんてわからない。
しかし不幸にも、彼らの選択は間違えであった。
今もなお彼らの距離は開くばかりであった。
そして探しものとは別の発見をすることになる。
飛影である。
「こいつは・・・おーい、ダイ。こっちに来てくれ。」
無垢な子供のようにスヤスヤと寝息を立てて寝ている少年。
こんな子供を誰が凶悪なマーダーだと思えるだろうか。
両津は無造作に飛影をゆすってみる。
「どうやら熟睡はしてるがただ寝てるだけみたいだ・・・よっぽど疲れたんだろうな。
無理もないこんな状況で・・・。」
両津はこんな子供たちがこんな殺し合いをさせられていることに改めて腹が立った。
そしてどうかこの子供は守り抜きたいと思った。
いくらゆすっても起きない少年。
「両津さん、無理やり起こすのはやめましょう。どうやら極度の肉体的疲労で休んでいるようですし」
両津はゆするのをやめた。
「しかし、見つけてしまった以上こんな所に置いていくことはできん。いつマーダーがやってきてこいつを殺すかわかったもんじゃない」
両津も他のみなと同じようにバカであった。
優しいバカ。だからこそ、ただの人間である両津を慕ってくれるものも多いのだろう。
「・・・わかりました。僕が背負っていきましょう。
僕は失明こそしてますけど、両津さんほど疲弊してませんし、力だってこう見えて両津さんよりもあるんですから」
そういうと、ダイは飛影を担ごうとし始めた。
(ダイ・・・お前も疲れてないはずなんてないだろ。いくら勇者って言ったって失明してこんなに長い距離を歩いてきたんだ。
肉体的にも精神的にも限界が近いはずだ・・・)
しかし両津は何も言わなかった。
何か言ったとしてもダイが意見を変えることはしないだろうと思ったし、
他にいい意見があるかと言えば答えはNOであった。
そして何よりもこれ以上麗子の捜索を遅らせれば致命的になりかねないということであった。
この選択が幸と出るか凶と出るか。
勇者たちは大きな爆弾を背負って歩き出したのかもしれない。
【兵庫県・廃墟化した市街地/二日目/夕方】
【飛影@幽遊白書】
[状態]全身に無数の裂傷、全身各所に打撲、中傷、中度の疲労、黒龍波使用による眠気
[装備]なし
[道具]荷物一式
[思考]1:寝る。
2:セーラー服の女(斗貴子)を殺す。
3:星矢と決着をつける。
4:強いやつを倒す。
5:桑原(の仲間)を探す。
6:氷泪石を探す(まず見付かるまいし、無くても構わない)。
7:ピッコロ、アビゲイルを探す。
8:弱い奴等とつるむ気はないが、ハーデス等に喧嘩を売るのも悪くはないと考えている。
さげ
180 :
◆meTSJqqORU :2007/01/08(月) 15:09:06 ID:vvKJc6KCO
181 :
作者の都合により名無しです:2007/01/08(月) 15:12:37 ID:vvKJc6KCO
あけ
「あれはなんだ?」
「ゲェー、ミサイルだあ。逃げろォ」
「遅いッ! もう着弾するぅ」
ドォオオン
核ミサイルの爆発により、ミニ日本は跡かたなく消えていった。
【参加者、主催者、全員死亡】
残り0名
こんな荒らしが沸くんじゃお仕舞いだな
何故突発的に復活しては、なし崩しにさびれるんだろう
最近関与してる書き手は実は一人でIDとトリを使い分けていたが
今は忙しいので書きこめない
ここを雑談スレとして使うお前みたいなアホが湧いて出てくるのも寂れる遠因になってるとは思わんのか?
馬鹿ばっか
191 :
作者の都合により名無しです:2007/01/11(木) 21:20:06 ID:x6uheZ05O
どーいーつも、こーいーーつも、ばーかーーばーかーりーーー、そーれーーではー、みーなーーーさん、さーゃーーーーなーーらーーーー
hosyu
【2日目 夕方 京都府−兵庫県 山間の林道】
それは、今ではないいつか、ここではない何処かでのものがたり。
どこまでも赤い、赤い、赤い夕日と、どこまでも長い、長い、長い影法師。
ずるり、ずるりと。
一人の女性が歩いていく。
―ずるり、ずるりと。
その手に携えるのは、一振りの槍。
それは、まるで、見えない未来を指し示す道標のようで。
その手に握り締めるは、一振りの槍。
見えない未来を切り開くように。見えない未来に、縋り付くかのように。
――ずるり、ずるりと。
右へ、左へ。
彼女の足取りは、踊るよう。彼女の言葉は、歌のよう。
お日様は、とても暖かくて。吹く風は、とても、とても優しくて。
楽しげに、嬉しげに。今にも倒れ伏すかのように。それでも、彼女は歩みを止めず。
―――ずるり、ずるりと。
その顔の晴れやかなこと!
あっちにゆらゆら。こっちにゆらゆら。赤い、赤い、お日様の下。彼女の足跡は、赤い、赤い、絵の具のようで。
その道は既に昏く。街は、未だに遥かな彼方。寄る辺にすべき、光無く。
それでも、彼女は歩みを止めず。顔に浮かぶは、恍惚の笑み。
彼女の行く手は曖昧として。彼女の歩みは朦朧として。
それでも、彼女は歩みを止めず。
――――ずるり、ずるりと。
……実際のところ、彼女、「弥 海砂(アマネ ミサ)」は、自分が勝者となると信じていた。心の底から。
……実際のところ、彼女、「弥 海砂(アマネ ミサ)」は、自分が勝ち残れるわけは無いと理解していた。頭の芯では。
これは、遊戯ではないと分かっていたから。
遊戯では、人は死なない。少なくとも、相手を殺すつもりで行われるものは遊戯ではない。
ゲームで。スポーツで。人は、誰かの命を奪わない。
それが、彼女の生きていた世界でのルール。
例えば、単なるカードゲームで人は廃人と化したりしない。
例えば、単なるテニスで、人は吹き飛ばされたりはしない。
さにあらざれば、それは、もはや、遊戯ではない。
……それは、もっとおぞましい、何かだ。
彼女が携えるは、一振りの槍。何の力も持たない、彼女の未来の道標は、唯一振りの槍だけで。
……実際のところ、彼女、「弥 海砂(アマネ ミサ)」は、自分が勝ち残れるわけは無いと理解していた。頭の芯では。
それでも、彼女はは歩みを止めず。歌うように、祈るように。誰かと寄り添い、語らいあうように。
―――――ずるり、ずるりと。
『月、ミサ頑張ってるよ……まだ、誰も殺せてないけど、頑張ってるよ』
『あぁ、ミサはよくやってくれているよ』
彼女の独白は詩の如く。その声色は、遊戯に興じる幼子のようで。
真っ赤な、真っ赤なお日様の下。歩いているのは、踊っているのは。一人。たった一人。唯只管に、独りの女性。
彼女が語りかけているのは、ここには居ない、誰か。彼女では無い、何か。
『ねぇ、月……、ミサ、優勝できるかな?月を生き返らせることできるのかな?』
『ミサなら大丈夫さ。それに、ミサがピンチになったら、僕が……KIRAが必ず助けに行くから』
風に流れる声は一つで。心に響く声は二つで。
一つの影は、決して、誰とも交わらず。月は影さえ、未だに見せず。
風に流れる声は一つで。
それでも。
それでも、心に響く声は二つで。
だから、彼女、「弥 海砂(アマネ ミサ)」は、自分が勝者となると信じていた。心の底から。
その場に居るのは女性が一人。月は影さえ、未だに見せず。
歌うように、祈るように。誰かと寄り添い、語らいあうように。彼女の言葉に終わりは見えず。
…まさかという思いはあるが、この「月」とは、彼女の想像上の存在にすぎないのかもしれない。
もしそうだとすれば、女の子の精神に異常がであることにほぼ間違いない。
あるいは、「月」は実在して、しかしここに書かれているような異常な言動は全く取っておらず、すべては彼女の妄想という可能性だって捨てきれない。
ここには居ない何か、彼女ではない誰かに愛を囁きながら。
それでも、彼女は歩みを止めず。
――――――ずるり、ずるりと。
何コレ?
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
【2日目 午後 兵庫県 山間の林道】
―う。
―――うウう。
―――――――ううううウゥうう。
―ここは、何処?
―ここは、ここは……そうだ、ミサは西に向ってて……
林道の中。真っ黒いカラスと、赤黒い死体。
その二つともに首は無く。カラスの声は、死者の無念を代弁するように。
彼女、ミサが目を覚ましたときには、雨雲はその姿を隠し、その痕跡は霞のようで。
紅い、紅い、そして、とても暖かい、あのとっても、とっても綺麗な雨は、赤黒い泥へと姿を変えて。
―あの女の顔は、もうぐっちゃぐちゃ!いい気味!
―あの時、ミサには月がついてたんだから!強くて、頭も良くて、とっても、とぉ〜ってもカッコいい、ミサの王子様なんだから!
―月は居る。ここに居る。だって、ミサには聞こえたもん。ゴメンね、月。ミサ、結構長く寝ちゃってたかな?
冷たい泥の中から、ミサは身体を引き剥がす。その姿に、もう、アイドルとしての美貌は見る影も無い。
美しかった金色の髪は赤茶けた色に汚され、彼女の服は、もはや、雑巾とも大差ないほどにほつれ果てている。
笑いだした膝を叱咤しながら、槍を―今の自分の唯一の武器に全身の体重を預けながら、彼女は立ち上がる。
常人なら、いや、少しでも正常な理性が残っていたならば、自分の身体に限界が来ていることは明白。
それでも、彼女は立ち上がる。
彼女からは、現在進行形で命が失われつつあるはず。だが、彼女の身体からは
通常有り得ないような熱気を発していた。
―ゴメンね、月。ミサ、結構長く寝ちゃってたかな?
その熱を吐き出すかのように、彼女は虚空に言葉を紡ぐ。と、―
『いや、大丈夫だミサ。むしろ、ここで体力を回復できたことのほうが大きい』
夢にまで見た。恋焦がれた。想い人の声が、彼女に響く。
―月!!!!
―やっぱり、津村斗貴子はウソついてたんだ!!
―月はここにいる!ミサと一緒に居る!あの主催者とかいうオバケも、やっぱりウソついてたんだ!!
無論、月は既に死んでいる。これは、平たく言うならば、唯の幻聴にすぎない。
だがそれも、ミサにとっては関係の無いこと。
―あぁ、月がいるって考えただけで、感じただけで、心も、身体も満たされていく。
―頭の芯から、心の底から、暖かいものがあふれ出してくるのが、自分でもはっきりと分かる!!
―ああ、頭が。身体が、熱い……。
−−−−−−−−−−−−−
―それは、彼女が寒空の下、独り、泥の中で眠りこけていたから。
−−−−−−−−−−−−−
―ねぇ、月。ミサは、これからどうしたらいいの?
『そうだな……ミサは何がしたいんだ』
幻聴だから、ミサの望み通りの言葉を紡ぐ。
空は既に青くとも、未だ仄暗い森の中で、熱病に浮かされている女性が一人。
存在しない誰かに向って、愛情を込めて語りかけるその様は、一言で言うと、異様であった。
―ミサは……月がして欲しいことをしたい。月のためなら、何でも出来る。
―見てたでしょ。この女、ミサがグチャグチャにしたんだよ!ミサのことをバカにするから。
―ミサをバカにするってことは、月もバカにしてるってことだから!!
――ミサも、キラなんだから!!
『なら、他の参加者も始末してくれるかい?』
―うん!それが、月の望みなんだよね!
―やっぱり、月ってスゴイ!!ミサも丁度、人を殺したくて、殺したくて、堪らなくなってたところなの!
幻聴だから、ミサの望み通りの言葉を紡ぐ。
空は既に青くとも、未だ仄暗い森の中で、熱病に浮かされている女性が一人。
虚空に浮かぶは、想い人の顔。だが、その言葉は、想い人ではなく、彼女自身の心の欠片。
幻聴だから、ミサの望み通りの言葉を紡ぐ。
命を奪えと。ゲームに乗れと。
−−−−−−−−−−−−−
―それは、彼女が命を奪うということに快感を覚え始めていたから。
−−−−−−−−−−−−−
―ああ、頭が。身体が、熱い……。
『まずは、大阪でLを殺して欲しい。もしかしたら、いや、京都あたりまで移動しているかもしれないが……ミサならできるさ』
―京都…京都ね!分かった!ミサ、頑張る!
―でも、やっぱり、月はスゴイ。ミサのことなんて、全部お見通しなんだ!京都に行くって考えたら、何だか、不安がすっかり溶けちゃった!!
幻聴だから、ミサの望み通りの言葉を紡ぐ。
Lを殺すことは、第一義ではない…単に、京都へ向いたいというのが、彼女自身の心の叫び。
−−−−−−−−−−−−−
―それは、彼女が、この状況で、故郷:京都から離れることに、心の底では不安を抱いていたから。
−−−−−−−−−−−−−
『不安なんて感じる必要は無いさ。ミサならできる。このゲームが終わったら、二人で暮らそう』
―うん!
―絶対優勝して、月を生き返らせて、ピッコロって人に月を生き返らせてもらってから、月と優勝するんだから!
―あれ?
思考の端に、僅かな異物を感じるも、程なく痛みは流れて消える。
そんなのはどうでもいいこと。何せ、幻の月は、ミサの望む言葉を、まるで魔法のように投げかけてくれるのだから。
―ああ、頭が。身体が、熱い……。
―でも、やっぱり。月がいるって考えただけで、感じただけで、心も、身体も満たされていく。
―だから、月を生き返らせるために。月と一緒に、ミサミサの冒険の旅ははじまっていくのです。
−−−−−−−−−−−−−
ずるり、ずるりと。彼女は歩き始める。
―ここは幽玄の境。彼女の精神も、彼女の現実も。全ては常に曖昧のまま―
−−−−−−−−−−−−−
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
【2日目 夕方 京都府−兵庫県 山間の林道】
それは、今ではないいつか、ここではない何処かでのものがたり。
どこまでも赤い、赤い、赤い夕日と、どこまでも長い、長い、長い影法師。
ずるり、ずるりと。
一人の女性が歩いていく。
―ずるり、ずるりと。
歌うように、囁くように。最愛の人へ語りかけるように。
彼女は、大好きな「月」に語りかけながら、ゆっくり、ゆっくり歩を進める。
ずるり、ずるりと。一人で。唯一人で。それでも「月」に語りかけながら。
…まさかという思いはあるが、この「月」とは、彼女の想像上の存在にすぎないのかもしれない。
もしそうだとすれば、女の子の精神に異常がであることにほぼ間違いない。
あるいは、「月」は実在して、しかしここに書かれているような異常な言動は全く取っておらず、すべては彼女の妄想という可能性も捨てきれない。
そんなのはどうでもいいこと。何せ、幻の月は、ミサの望む言葉を、まるで魔法のように投げかけてくれるのだから。
つい先程も、『生きて帰ったら結婚しよう』『何があっても、ミサを守る』等の言葉を受けて、感激のあまり泣き出しそうになってしまったのだから。
黄昏刻。太陽はそろそろ退場し、ここから先は月の時間。
その道は既に昏く。街は、未だに遥かな彼方。寄る辺にすべき、光無く。
それでも、彼女は歩みを止めず。顔に浮かぶは、恍惚の笑み。
彼女の行く手は曖昧として。彼女の歩みは朦朧として。
それでも、彼女は歩みを止めず。
あと、夜神月はいい加減死亡フラグを立てるのをやめろ。死んでるからって、この男、ノリノリである。
------------------------------------------------------------------------------------------------
【兵庫県と京都府の境/森林/午後】
【弥海砂@DEATHNOTE】
[状態]:中程度の疲労、全身各所に打撲、口内出血、右足に裂傷、手当て未済。発熱。
意識朦朧、精神崩壊、重度の殺人衝動、衣服が血と泥に塗れている
[装備]:魔槍@ダイの大冒険
[道具]:荷物一式×3(一食分消費)
[思考]1:Lを殺す
2:会った人を殺す。
3:強い人に会ったら、逃げるか演技で取り入って、後で殺す。
4:ドラゴンボールで月を生き返らせてもらう。
5:自分が優勝し、主催者に月を生き返らせてもらう。
6:友情マンを殺し、月の仇を取る。
7:ピッコロを優勝させる。
久々のつなぎかな
感想スレ生きてんのかな
205 :
作者の都合により名無しです:2007/01/27(土) 19:20:22 ID:ykG/jMhCO
とりまあげ
206 :
作者の都合により名無しです:2007/01/29(月) 22:50:20 ID:V0EZiPwk0
共に生きられない日が来たってどうせ愛してしまうと思うんだ
ダーリンダーリン oh my ダーリン 狂おしく鮮明に僕の記憶を埋め尽くす
207 :
作者の都合により名無しです:2007/01/30(火) 16:06:13 ID:YsvuRjBq0
age
エイジ
乙
ある所にぃ…一人の不良少年がぁ…いた
その不良少年は生まれつきぃ…霊感が人一倍強かった…
その不良少年の悪友に一度交通事故で死亡したが生き返った少年がぁいた…
しかし…である
今回も生き返るとはぁ…限らない
再びすでにこの世界で死んでいるその悪友を生き返らせる方法がある事はあるのだが…
その方法をとるにはあまりにもその不良少年には正義感がぁ…強すぎた…
今回はそんな不良少年のぉ…物語…
桑原和真は傷ついた体より精神的な痛みの方が強かった
頭を駆け回るのは常に午前中の放送
「ブチャラティ…翼…」
友と呼べるほど長い付き合いがあった訳じゃない
しかし涙を流さずにはいられなかった…短い付き合いではあったが生死を共有した大切な仲間達…
ボンチューを埋葬した後に向かうべき…探し出すべき仲間達
しかしそれもこの世にはもういない…
流れた大粒の雫が自身の体を覆う光輝く蟹座の黄金色の聖衣に染み渡る…
しかし自分はこの世界からの脱出を諦めてはいけない
例え待っているのがどんな絶望の果てでもだ…
桑原は新しく生まれた黄金色の霊剣に(次元刀)と名付けた後に、完全ではないその刀の発生に全身の神経を注いでいた
あくまで周囲に気を使いながら…
いつまた凶暴なマーダーと遭遇するとも限らない
共に戦った仲間達のの敵…
今の自分では到底かなわない緑色の怪物と炎と氷が融合した化け物を倒すために…
いやそれ以上に…
不思議とこの次元刀の完成がこの世界からの脱出に必要不可欠になると何の根拠もない予感を感じていたからだ
桑原はせつに願う
この世界からの脱出を…
桑原はせつに祈る
この世界にいる憎むべきマーダー達への復讐を…
桑原はせつに信じる
生きて再び悪友や仲間達と会えることを…
ある所に…一人の不良少年がぁ…いた…
その不良少年はぁ…傷ついた自分の体を癒やそうともせずぅ…ただひたすらぁ…
次元刀の完成に全力を注いでぇ…いた…
そして念願の次元刀完成は実はすぐ側までぇ…来ていたのだが…
しかし…である
周囲に気を配っていたにも関わらずその不良少年に気付かれずに近寄る人影がぁ…あった…
そしてその者達との出会いがその不良少年にとって…さらなる希望の始まりになるのだが…
それはまた…別の…お話
【山形県・雪原/午後】
【桑原和真@幽遊白書】
[状態]:全身各所に打撲、戦闘によるダメージ大、重度の疲労、軽度の火傷。次元刀は自分の意思でほぼ90%まで発動可能
[装備]:蟹座の黄金聖衣@聖闘士星矢
[道具]:荷物一式(水・食料共に1日分消費)
[思考]1:次元刀の完成への執念
2:悲しみ
3:友情マン達との合流(友情マンに対し多少の罪悪感)
4:さらにフレイザード、ピッコロを倒す仲間を集める(飛影を優先)
5:ゲームの脱出
どーん (核ミサイル炸裂)
全員しぼーん
215 :
作者の都合により名無しです:2007/02/09(金) 18:16:12 ID:qZ+ZEGPM0
保守
216 :
作者の都合により名無しです:2007/02/10(土) 21:09:36 ID:CUDfuzPcO
保守
217 :
作者の都合により名無しです:2007/02/10(土) 23:23:09 ID:OeyNx0dHO
初期のネウロなら核爆弾でも死なない
サンデーガンガンの次はここかもな
一応一緒に沈められなかっただけ期待されてんのかもな。
220 :
作者の都合により名無しです:2007/02/15(木) 23:41:06 ID:LBnNcMRx0
人気キャラを後先考えず殺すからだよ。
悪役同士での殺し合いも殆ど無いという糞展開に持っていく品
221 :
作者の都合により名無しです:2007/02/16(金) 00:26:58 ID:zAQL2R1aO
投下わくてか
ねえよwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
223 :
作者の都合により名無しです:2007/02/16(金) 02:14:26 ID:feRWy6H6O
DIO
ワムー最強説
225 :
作者の都合により名無しです:2007/02/16(金) 19:47:43 ID:WEctjGCZO
追手内洋一がらっきょ食ったら最強じゃん
226 :
作者の都合により名無しです:2007/02/17(土) 15:59:33 ID:rluGp5fe0
はたして幸運の星があるのかどうか
あってほしい
227 :
作者の都合により名無しです:2007/02/17(土) 20:34:59 ID:NWpOISg/O
きっとあるよ
「俺にかかったらお前ら全員パンパンやで」
229 :
作者の都合により名無しです:2007/02/20(火) 13:25:37 ID:IRIa6gws0
とりあえず洋一がラッキーマンになれば餓死することはないな
230 :
作者の都合により名無しです:2007/02/21(水) 17:59:48 ID:f/lnQbRA0
まとめの掲示板の追悼ssのが面白いぞ
231 :
作者の都合により名無しです:2007/02/21(水) 18:47:39 ID:SNgcLH7dO
ネウロが一人で全員倒したって終わり方はどう?
232 :
作者の都合により名無しです:2007/02/23(金) 16:10:17 ID:21dCt1X70
233 :
穏やかな春の陽射しの下で ◆HKNE1iTG9I :2007/02/25(日) 19:53:18 ID:Br7Fi/Du0
<新潟県、電車内/午後>
トンネルを抜けると雪国だった――というのは誰の言葉か。
ならば、トンネルを抜けると春が開けた場合は、一体どのように形容すれば良いのか。
湿った鉄の匂いが立ち込める中、フレイザードとピッコロ、彼らを運ぶ蒸気機関車は
冬国から、南へと。
トンネルを抜けると、先ほどの雪景色が冗談であったような、青々とした草木が、
潮の香りが、海鳥の声が、そして、変わらぬ血の香りが。
遠くに見える水平線は鈍色をして、空はとても、とても青くて。
鯨のような、白い、大きな雲が悠々と空を流れ。
春の気配と、降り注ぐ陽光は、車内に満ちた血の記憶すら、刹那消し去ってしまいそうで。
疎らに見える、家々の軒下には様々な花が並び、車中にすら甘い香りが舞い込むようで。
ガタン、ゴトンと。
列車が進むは、長閑なという言葉がこれ以上無いほど似合う、田園地帯。
眼下には、母なる海が。頭上には、広大な空が。
穏やかな、本当に穏やかな、春の日差しの中。
あくまで緩やかに、一両の列車が奔って行く。ガタン、ゴトンと。
線路は続く。
フレイザードとピッコロを載せた車両は、穏やかに進んでいく。
規則正しい揺れは、夢見るようで。その心地よさは揺り籠に似て。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
フレイザードにとって、列車での旅は、お世辞にも楽しいとはいえなかった。
考えてみれば当然のこと。
乗り合わせているのは、顔を見るのも忌々しいピッコロ代魔王只独り。
車内に充満している、噎せ返るような血の臭気を不快に感じるような
軟弱な精神を持ち合わせては居ないが、流石に無言で長時間、蛇蝎のような相手と顔を合わせていれば、
気が滅入りもし、不機嫌にもなる。
かといって、この両名で会話が弾むわけでもなく。
人であれば美しいと形容するべきなのだろう、車窓からの風景を楽しむような趣味も無し。
二人で、和気藹々と駅弁(この場合は支給食料だが)をつまむわけでもなければ、
そもそも、光合成を行うナメック星人と、禁呪法で生み出された魔法生命体が食事を必要とするわけでもなし。
ただただ、眼前の魔王を始末する方法を考える。
悠然と腰かけ、瞑目しているピッコロの態度も腹立たしいことこの上ない。
その態度!その余裕!その傲慢さ!
完全に自分を見下している、超然とした佇まい!
この場で、叩き殺してやれれば、どれほど爽快なことか!!
眼球を抉り出し、脳髄を掻き出し、臓物を引きずり出して哀れに命乞いをさせてやることが出来れば
どれほど痛快なことか!!
必死に懇願するピッコロの内臓をこんがり焼き上げて、程よく凍りつかせることが出来れば、
どれほど愉快極まりないことか!!
それだけで十分な筈ではあった。自分にとって、ピッコロは目ざわり極まりない敵。
敵は、完膚なきまでに叩きのめし、蹂躙し、鏖殺するのが氷炎将軍であり、自分の道の筈だった。
このゲームに勝利する、それが最終的な目的であり、今の自分の存在理由。
有象無象の雑魚どもを殺し、腹立たしい麦わらの小僧を殺し、ダイを、アバンの使徒共を殺し、
ピッコロを殺し、君臨するのが、栄光を手に入れるのが氷炎将軍たる自分の未来。
そして、目の前には無防備にも眠っているような、緑肌の人外が一匹。
六団長の一人たる自分を、まるで意にかけず、興味を払わず、歯牙にもかけないクズが一匹。
頭を振る。自分は、一体何をやっている?!
もう、勝機は――栄光は、すぐ其処までやってきているというのに!!
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
ガタン、ゴトンと列車は進む。
その身に、肌を刺す空気を、眩暈を引き起こす程濃密な血の匂いを。
他の参加者にとっての、紛れも無い危険をその身に載せて、列車はただただ進んでいく。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
フレイザードの苛立ちは募る。
立ち尽くすことしか出来ない、己が身の不甲斐なさへ、苛立ちは只募る。
半身が炎、半身が氷のこの身体。
椅子に腰掛ければ、左半身が乗った座席は無残にも焼け爛れるのも必定。
焼け爛れるだけならばまだいい。
その弾みでスプリングが飛び出し、自分の尻に突き立っては目も当てられない。
尻にスプリングが刺さった弾みで、思わず飛び上がってしまったらどうするのだ。
****************************************************************
<画像はイメージです>
* + ┏━巛 ━┓←火竜ヒョウ
〒 ! + 。 + 。 * 。
+ 。 | |
* + / / <ヒョウエンショウグンイヤッホウゥゥウゥゥゥ
∧_∧ / /
|´∀` / / + 。 + 。 * 。
,- \ f
/ ュヘ | | * + 。 + 。 +
〈_} ) | |
/ | ! + 。 + + *
./ ,ヘ |
ガタン ||| j / | | |||
――――――――――――
*****************************************************************
頭を振り、一瞬脳裏をよぎった戯けた映像を霧散させる。
スプリングが刺さったところで、取り立ててダメージを受けるわけでもない。むしろ、鉱物で出来た
自分の身体に、スプリングが刺さるということすら考えがたい。
だが、ダメージ云々の問題ではなく、体裁や精神の問題として、そんなことが起これば
決して立ち直れないというのは充分に分かった。
悠々と椅子に腰掛け、瞑目するピッコロを横目に見ながら、
憮然とした面持ちで立ち続けるしかない自分に、更なる苛立ちが募る。
自分の左足から立ち上る、燻すような煙でさえ、偏にフレイザードの精神を逆撫でしていく。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
ガタン、ゴトンと列車は進む。
その身に、肌を刺す冷気を、呼吸もままならないと感じさせるような濃密な熱気を。
他の参加者にとっての、紛れも無い災厄をその身に載せて、列車はただただ進んでいく。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
―今なら、ヤれるんじゃねぇか?
勝算はある。戦略も。
フレイザードの左腕、炎の半身が掴んだ宝貝は、焔を纏い。
フレイザードの右腕、氷の半身に宿った宝貝は、巨大な氷の曲刀へとその姿を変える。
辺りを包む、血の匂いは変わらず。
戦場の匂い。戦争の匂い。無念を抱いて、この地に果てた者たちの痛切な想い。
鋭利な刃へと化した、霧露乾坤網を半身に構え。
火竜ヒョウに、渾身の火力を注ぎ込み。
眼前の、未だ黙して語らぬ自称大魔王を睨めつける目に容赦無く。
ガタン、ゴトンと列車は進む。
暴虐な焔と冷徹な凍気の織り成す呪詛と。
規則正しい、ピッコロの呼吸音のみが車中を満たす。
知らず、自分の口から、只の発声器官であったはずの口から、ヒュウヒュウと耳障りな音が奏でられ。
金属塊を握った左手から、カチカチと、心を逆立てる音が奏でられ。
それでも、眼前の存在は、委細気にかけずと目を閉じたまま。
熱で、空気がゆがむ。
霧露乾坤網に、鍔元に一筋の水滴が生じ
―刃先へと流れ
――刃より零れ落ち
床面で、弾けた。
「どうした?何を突っ立っておる?」
瞬間、ピッコロが目を開き、その場にはあまりにも不釣合いな落ち着いた声が
暴発しそうなフレイザードの意識を、一息に暴走へと押しやった。
「ヒャッハァ!!」
伸ばした腕は、疾風の如く。
渾身の力を込めて、傲慢な魔王の首筋を断たんと、鋭利な氷刃を振るう。
だが、―下らんな、という言葉と共に、魔王は左腕一つで刃を掴む。
これは、想定の範囲内。
「くだらねェたぁツレねぇなぁ、大魔王様よう!!」
今、フレイザードが振るっているものは、実体を持った刀剣の類ではなし。
宝貝、霧露乾坤網を自身の凍気で即席の刃に変えたもの。
故に、強度は実体を持った刀剣に劣るが、霧露乾坤網によって、
その形状はフレイザードの望むまま、千変万化にして変幻自在。
徐に立ち上がったピッコロは、右の手刀で一息に氷の刃を叩き折ると、返す刀で
フレイザードの放った火炎の吐息を吹き散らす。
火炎によって水へと転じた刃の破片は、霧露乾坤網の特性により
さながら網の目のように姿を変え―
「ヒャダルコォ!!」
間髪入れずに放たれた、極寒の吹雪により、再度、固体へと姿を変える。
勝算はあった。
今まで見てきた限り、ピッコロの切り札は辺り一面を吹き飛ばす、爆力魔破と言う技。
この列車内では……少なくとも、列車が”禁止エリア”に居る内は、全力での爆力魔破は使えない!!
「随分と寒そうだなぁ、大魔王様よぅ!直ぐに暖めて差し上げますぜぇ!!」
砲撃音。左半身にパンツァーファウストを構え、碌な照準も合わせずに打ち放つ。
同時に、右手に握った焔の宝貝に、全身全霊の火力を込めて、投げ放つ。
双方の回避は困難、もとより狭い車中、外れても余波でかなりの打撃を与えることが出来るはず―――
――――――轟音――――――
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
ガタン、ゴトンと列車は進む。
その身に、耳を劈く騒音を、無秩序に破壊を振りまく閃光を。断末魔のような黒煙を。
他の参加者にとっての、紛れも無い破滅をその身に載せて。
後ろ半両を失ってなお、列車はただただ進んでいく。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
―犬風情が。
――こんな所で襲い掛かってくるとは、一体何を血迷ったのか。
―――所詮は駄犬であったか!!
迫り来る砲弾と、火竜の楔を前にして、ピッコロの脳裏をよぎったのは、
文字にして数行、時間にして数瞬にも満たない、そんな思い。
砲弾と宝貝、氷の網に捕らえられた状態で、双方の回避は困難を極める。
ならば、どちらを交わすべきか……論を待たない。
「カァッ!!」
気合一閃で氷の網を引きちぎる。
勢いを殺さずに身をひねり、迫り来る砲弾をやり過ごし。
気を込めた右腕で、迫り来る宝貝を叩き落す。
列車後方が破砕、後部車両が脱線する音と、肉の焼ける匂いに戦意を高揚させながら
駄犬の首を捻るため、と前方に疾駆せんとした時。
「五指爆炎弾(フィンガー・フレア・ボムズ)!!」
車中を覆い尽くすような、白みを帯びた灼熱の壁が迫り来る!!
「小賢しいわァッ!!!」
―爆力魔破!
威力を抑え、範囲を自分周辺に―最小限に絞った爆力魔破で、相殺――――
余波で、幾分かのダメージを追ってしまったが無視できる範囲内。
あの駄犬を縊り殺すのに、幾分の支障も無い!!
見れば、駄犬は両腕を合わせ、何やら次の手を練っている様子。
―あと二回分か!
脳裏に、忌々しい餓鬼、孫悟空の顔が浮かぶ。一瞬の躊躇したものの、
ピッコロは懐から前世の実を取り出し、口に含んだ。
――――――力が漲る――――――
背後から忍び寄る、霧露乾坤網による無数の刃は、大魔王の腕の一振りで
辺りの椅子ごと粉砕され。上空より降り注ぐ刃は、大魔王に一掠りの傷を負わせることも出来ず。
前方より迫る残り火は、気迫一つで儚くも消え。
さては駄犬を打ち砕かんと前方を見据えれば。
迫りて来るは、巨大な光弾。
―まずい!!
逡巡は刹那。悪寒を感じつつ、本能に従って回避。
左右には壁。前方には、何か、非常に不快な、とてつもなく危険な光弾。
回避場所は――――砲弾で打ち抜かれた、上!!
跳躍。
滞空。
そして、鳴り響く機械音――
「コイツァ餞別だ!遠慮しねェでとっときな!」
特大の火球を受け、春の青空に黒煙が広がる―――
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
ガタン、ゴトンと列車は進む。
その身に、厄災を、破壊を、どうしようもない破滅を。
体内でどれ程の惨劇が演じられていようと、列車はただただ進んでいく。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
―ヒャ、ヒャハハハ、何だコリャァ?!
円形に、バターナイフで切り取られたような姿になった列車を見ながら、
フレイザードは歓喜に震えていた。
フレイザードの狙いは、ルキアやボンチューに放った氷炎魔法で爆発を起こし、
ピッコロを禁止エリアへと叩き出すこと。
そのために、ピッコロの後方をパンツァーファウストで破壊し、フィンガーフレアボムズといった
消耗の激しい呪文で一気呵成に攻め立てた。
ピッコロは自分よりも強い。接近されれば、鎧袖一触で撃破されるのは当然の帰結。
自分の一面、氷のような冷静さで互いの戦力を分析した結果の、歯噛みするような現実。
だから、これは賭け。
幾ら保険があったとはいえ、自分が決行するのを戸惑うほどの賭け。
このままいけば、残り10人を切った時点で、自分が91人目になるとの確信があったからこそ
決行できた賭け。
消耗は激しい。
だが、得たものは例えようが無く大きい。
ピッコロの死。この新呪文。そして、何よりこの歓喜!!
酔い痴れ、痺れ。歓喜と共に、フレイザードは哄笑をあげる。
ガタン、ゴトン、と。
…
……
………
ズドン、と。
天地が逆転する。視界がぶれる。無機物の砕ける、乾いた音が辺りに響く。
そう。ピッコロ大魔王は―未だ、死んではいなかった。
「ガ…ガハッ!?」
「駄犬風情が……儂を一時でも心胆寒からしめたコトは誉めておいてやろう」
フレイザードの脳天を砕いたのは、天空からの突き刺さるような蹴撃。
救い上げる蹴撃で、フレイザードの決して軽くは無い体が襤褸切れのように跳ね上がり
鳩尾に突き刺さる、鎚の如き一撃を受け、見えない手で折りたたまれるかのように拉げていく。
「どうやら、禁止エリアに出ても、直ぐには首輪が爆発するわけでもないらしい……バーンとやらは
そんなことも教えてくれなかったのか?」
抜き手で、愚かな同盟者の右目を抉り。
体を海老反らせて絶叫する鳩尾に、砲撃のような拳撃を叩き込み。
再度、折れ曲がった相手の後頭部に、大地に沈めんが如き打ち下ろしを見舞い。
表情を変えぬまま、左即頭部を踏みつけ、砕く。
「メラゾー…」
「温いわッ!!!」
肉が焼けるのも気に留めず、フレイザードの左腕を掴み、力任せに握りつぶす。
そのまま、崩れた左腕を、肘部より引きちぎる。
また、体を仰け反らせて絶叫を上げようとしたフレイザードの喉元に足刀を叩き込むと、
列車前方まで無様に転がっていき、蛙が潰されるような声をあげた。
足元に転がっていた火竜ヒョウを投擲し、フレイザードの首筋に突き立てることで
耳障りな騒音を強制的に中断させる。
「儂が飛べるということも知らなかったのか?」
咄嗟に、焔の中を突っ切り、再度車中に舞い降りることが出来たのは、
ピッコロ大魔王にとって限りなく幸運で、フレイザードにとっては泣きたいような不運だった。
また、列車の上空にいれば、首輪からのアラームが鳴らなくなったということも、
ピッコロにとっての収穫の一つ。
だから、すぐには殺さない。
未練がましく、両足に纏わり付いてくる霧露乾坤網を引きちぎり。
一歩、一歩間合いを詰めていく。
岩石が、意志を持ったように動き、再度フレイザードの左腕を形作るが、
一瞥と同時に両目より発された光線によって、有り合わせの左腕を粉砕する。
「命乞いはどうした?どのような弁解を聞かせてくれるのだ?」
「ケッ!テメェが馬鹿面さらしてやがるから、活を入れてやろうと思ってよ」
フレイザードが立ち上がるのを待っていたかのように(実際に待っていたのだろう)
ピッコロの指先より光線が迸り、氷炎将軍の両膝を打ち抜く。
フレイザードは、またもや、ひれ伏すように崩れ落ちる。落ちざるを得ない。
「んん?ピッコロ大魔王様、だろう?……まぁ、どのように呼ぶにせよ、貴様はここで殺すがな」
半壊した車中で。覇者のような足取りで。
ピッコロは、一歩、一歩と間合いを詰めていく。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
ガタン、ゴトンと列車は進む。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
―クソ!
――クソ!
―――クソ!
――――クソ!
―――――クソッタレがぁぁぁッ!
ピッコロのヤロウ!余裕ぶっこきやがって!!
焼け付く憤怒と、凍えつく怨嗟と。
一年足らずの生で身に着けた、あらゆる負の感情を双眸に込め。
しかし、諦観だけは微塵も見せず。
首元に突き立った火竜ヒョウを氷の腕で掴み、渾身の力を込めて引き抜く。
腕が解け、蒸気が立ち上るが仕方が無い、むしろ好都合。
左腕が砕かれているが故の、苦し紛れの愚行とピッコロは見るだろうから。
右腕に凍気を込める。そうだ。ならば、最初の計画通りに進めればいい。
要は氷炎爆花散だ。ピッコロは、自分の性格を把握している。
腸が煮えくり返るようだが、自分が無駄死にを心の底から厭い、栄光を魂の底から欲していることを
知っている。
だから。
だからこそ、これは読めまい――!!
――氷炎・弾丸爆花散!!!!
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
ガタン、ゴトンと列車は進む。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「駄犬が。やはり、狂ったか――――」
フレイザードが爆散したのを見ての感想は、詰まるところこの程度。
生死を賭した一撃なのだろうが、この大魔王に傷を負わせるにはあまりに非力。
同情を禁じえないほどに無力。嘲笑を禁じえないほどに矮小。
飛来する、拳大の飛礫をことも無く弾きながら、大魔王は歩を進める。
ガタン、ゴトン、と。
ガクン、と。
客車が跳ね上がった、単にそれだけのことだが、意表を突かれたピッコロに、
僅かばかりの苛立ちと、焦りが浮かぶ。
フレイザードの次の手は、この客車の連結器を破壊すること。
氷炎爆花散は布石の一つ。
派手に爆発することで、相手に狙いを悟らせないための。
客車は、踊るように横転し、双方とも客車から放り出される。
二つの首輪が、無機質な機械音の協奏をはじめる。
「クォォオオォォォオオオォッ!!」
初めて。初めて、必死の形相をみせたのはピッコロ。
地より浮かび上がり、列車に乗り込まんと宙を舞う。
そこに、無数の飛礫がぶつかり、ピッコロの脚部に霧露乾坤網がまた、またもや絡みつく。
「フレイザードォォォッ!貴様、儂と共に死ぬつもりか!!」
機械音の鳴り響く間隔は余裕をなくし。
あまりにも多くの飛礫が、粘りつくような水流が、煩わしくもピッコロの足を止める。
「いーやッ、駄犬風情がお供たァちょっとばかしおこがましいからよォ、オレはオサラバさせてもらうぜ!キメラの翼!!」
もはや機械音はほぼ連続して鳴り響き、吹き荒れる飛礫の嵐は、潮時と見て虚空へ飛翔する。
また、同時にピッコロから急速に力が抜けてゆく。
―このタイミングで前世の実が!?
――前よりも短い!?!
既に、二度前世の実を服用していた副作用、耐性。
――――――――そして――――――――――
あまりにも強い力を持った大魔王を滅ぼしたのは、勇者でも英雄でもなかった。
穏やかな春の陽射しの下で、一つの爆裂音が響く。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
もう、列車は進んでいない。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
<秋田県、雪原/午後>
種明かしをすれば、フレイザードの思いついた作戦とは単純な二点。
@ピッコロを禁止エリアに放り込む
A自分はキメラの翼で逃げる
この二つだけ。
キメラの翼でピッコロを禁止エリアに転送することが難しいなら、ピッコロを禁止エリアに放置して
自分が安全地帯に転送されればいい。
戦略と呼ぶのも憚られる単純な思考だが、生まれて一年足らず、
この地で様々な相手と戦い、着実に経験値を積み上げてきたフレイザードにとっては会心の策略。
そして、実行できるのは、列車が禁止エリア内を走っていた、あの時をおいて他に無かった。
あの場で思いつけたのは天啓。
賭けたものは、自分の命。失うものが大きいからこそ、得たものもまた大きい。
多大な経験。
恐るべき、新呪文。
一瞬で首輪が爆発しなかったのは誤算だが、収穫でもある。
吹雪が吹き荒れる中、半死半生の体彷徨うフレイザードは、今まで感じたことも無い
充実感で満たされていた。
そう、自分は勝った。あの、ピッコロ大魔王に。
勝てなければ、栄光を掴むことはできない。
自分はは戦うのが好きなのではない。勝つのが好きなのだから。
今、死ねば、勝利も、羨望も、栄光も……自分の存在理由すら、霧の如く掻き消えてしまうのだから。
だから、今は、ただ耐える。
栄光は、すぐ其処に。
【秋田県、雪原/夕方】
【フレイザード@ダイの大冒険】
[状態]:体力、負傷共に全快時の1割未満、氷炎合成技術を習得(少なくとも、回復具合が5割を超えないと使えないと思われる)
:体組織の結合が不安定
:核鉄による常時ヒーリング。
[装備]:核鉄LXI@武装練金
[道具]:無し
[思考]1:優勝してバーン様から勝利の栄光を。
2:体力の回復を待ちながらも、南下して参加者を殺害する
【ピッコロ@ドラゴンボール 死亡確認】
レス番245を下記のように修正
【誤】
このままいけば、残り10人を切った時点で、自分が91人目になるとの確信があったからこそ
決行できた賭け。
【正】
このままいけば、残り10人を切った時点で、自分が121人目になるとの確信があったからこそ
決行できた賭け。
レス番256に下記文を追加
【残り28人】
259 :
作者の都合により名無しです:2007/03/07(水) 22:45:36 ID:ulWL2FkQO
保守
260 :
作者の都合により名無しです:2007/03/11(日) 19:57:16 ID:MebtVQRCO
保守
261 :
作者の都合により名無しです:2007/03/12(月) 01:28:22 ID:T8cqGfEF0
こんなところで終わるわけには行かない
保守
262 :
作者の都合により名無しです:2007/03/15(木) 09:33:34 ID:Ewo345QAO
保守
海馬VSフレイザードを超える戦いはついに描かれないまま終わってしまうのか。
ん?
感想スレとSSスレは統合することになったのか?
本スレここみたいなので。
桑原予約します。
267 :
作者の都合により名無しです:2007/03/18(日) 16:50:03 ID:iuy612WTO
予約キター
まあこのままここを本スレとして進行してもいいよね
今のペースだとそれで十分だろうし
ポップ、パピヨン、Lの話、ミサの話、ピコフレの話に続いて桑原……
4作連続とは凄い!本当にあなたが最後の希望だ
12月の2日から丸3ヶ月以上他の書き手さんは来てないし、まだ頑張ってる人がいるってことで戻ってきてくれるといいけど……
まるで某スレの某書き手のようだなwww
275 :
伊藤博文:2007/03/19(月) 17:42:21 ID:FTAfDShl0
みんなジャンプキャラ死ね
ていうか集英社キエロうぜんだよキモイ
せっかく予約してくれたのにこういうこというのはアレなんだけど
正直ここで書くのはオススメしない
一人で続けていくのはどう考えても無理だし、他の書き手が戻ってくるとも思えない
仮に戻って来て、また活気づいたとしても、
前のようにバカどもが好き勝手始めてまた過疎るだけだよ
こんなところで書いても百害あって一利無し
素晴らしいSS書けるのにこんなところでいたらもったいない
他のところ行った方がいい
もし、それでも書くというなら、最後までついていきます
頑張ってください
277 :
作者の都合により名無しです:2007/03/19(月) 23:20:17 ID:0pjRu4WcO
>>276 百害あって一利なしだぁwwwざけんのもたいがいにしやがれww
みんなSS投下を心待ちにしてんだ。邪魔するんじゃねぇよ。せっかく良い書き手さんが残って下さってるのにお前はみんなの夢を踏みにじる気か??頼むからそういうのやめてくれよ。
>>277 お前のレスの方がマイナスになっている事に気付け
>>276の指摘の通りに厨丸出しの反応してどうするんだ
3ヶ月以上彼以外の人間人間が完全に見放してる現状を見れば他の書き手が戻ってくるとは思えないんですが
お前らどう思う?
俺はもう完結とかは絶対無いと思ってる。
他の書き手が戻ってくる事もありえないだろうとも。
だから書くって人が居るなら、それはもう純粋にSS単体で楽しめればそれでいい。
今誰かが彼(彼女?)に続いて書くと宣言すれば
まだ盛り返せるんじゃないかと思う。
俺? だってチキンだし。
自分が書いてまで盛り返そうとは思わないな。
信じる信じないは個人の自由だから無用な突っ込みは断るとして、俺も以前はここで書いたことがある。
が、今はここで書くよりもっと意義のあるスレがあるから、同じ労力を傾けるならそちらに力を注ぎたい。
誰かが続けることに対しては応援もするし楽しませてもらうけど、自分が書くとなるとやっぱり嫌だな。
書いたところでどんな結果になるかが見えてしまってるのが辛い。
まあ、完結する確率は低いながらも僅かにあると思うけど
2周目は絶対に無いだろうね
2ndだろ
HKにはSzに通じる執念を感じるのは確か
バキスレって凄いな、と今のここを読んでてふと思った
バキスレは単発でリレーじゃないからな
根気よくオナニーできる人なら話を終わらせることは出来る
サンデー、マガジン、ガンガン他いろいろ・・そしてここ。
漫画板にロワスレ乱立させただけで、結局はどれ一つも完結出来ず
結果として何も成し遂げられない半端な連中が集まるスレよりマシだろ
リレーだからといって根気無さ過ぎだわ
もうちょっと書き手は根気よく書いてくれるものだと思ってた
このくらいで離れるなんてやる気なすぎだろ
でも頭の悪い書き手が多かったよな
カッコつけてイタリア語使って自滅する奴や、お気にのキャラが死んでファビョる奴や、
自分じゃ書く気が無いと言いながらトリ付きで出てきて引っ掻き回すだけ引っ掻き回した奴や
あげればキリが無いくらい駄目書き手が多かった
今更釣り糸垂れなくても……
淋しいのか
釣りじゃなくてこれは事実だろ
何処か間違ってるか?
事実は人の数だけあるといいますからw
はあ、そうでございますかww
自分の痛さに全く気付かないID:WoLWA03m0みたいな奴が粘着してたからな。そりゃやる気も失せるだろう。
このスレが落ちる時にこういう奴等もどこかに行ってくれればいいのだが……
こういう馬鹿は何処までもしつこく粘着してくるから困る。
皆の力を合わせればきっと復活するよ!!
多分。
予約。
流れ上キャラ指定はなしです。
298 :
◆M1PCp.ARzU :2007/03/23(金) 01:28:10 ID:g6U1avYi0
その前に保守上げ。
299 :
作者の都合により名無しです:2007/03/23(金) 06:30:12 ID:IBrGFc4bO
予約キター(*^^*)
いや、誰を予約するのか言わないと意味ないんじゃないか?
日、月、火、水、木、そして今日は金曜日……
予約完全に過ぎてるような……今の状況じゃ予約なんてあって意味を成さないものだけど一応
雑談は
>>265(の「避難所」か「その他のスレッド」)へ行ってー
なんでだよ
何 を 言 っ て る ん だ お 前 は
>>304 予約は特に現地がなかった場合3日ですよ
あまり予約に意味がなくなってきてはいますが
307 :
作者の都合により名無しです:2007/03/23(金) 22:02:19 ID:IBrGFc4bO
あの……………自分書いてもいいですか???
釣りとかじゃなくて、ホントに書きたいのですが………………………
はいはい口だけ口だけ
本当に書きたいのならここで断りを入れる必要ないし
携帯ってところを見るとどうせ勉強だろうしな
ageてみたり、三点リーダ多用してみたり、クエスチョンマーク打ちまくったり、
書きたいとかわざわざ聞きに来る辺り、少なくともまともな物を書ける書き手ではないな。
オナニーしたいならブログでも作ってそこでやれよ。
腐っても鯛、過疎ってもジャンロワだ。春休み厨のお子様に気紛れで書かれてぶち壊されちゃ堪ったものじゃない
>>307 こことか見てからなら大歓迎
http://bunnsyou.fc2web.com/ ところで、ここが2ちゃんねるだって知ってる?
2ちゃんねるをどう知った?とか、そんな感じのスレに
適当に検索して見つけたスレが、たまたま2ちゃんねるだった
ってのが結構あったのと三点リーダや?の連発が珍しいから、聞いてみた。
>>311で挙げたようなサイトが、他にもあったら教えてくれると助かる。
そりゃ無いぜジョン
>>300 すいませんw
内容上言えませんでした。
それでは投下いたします。
『主催者』はあるみっつのミスをしていた。
―――ゲーム初日の一日前。フリーザ、バーン、ハーデスは身に覚えのないところに座っていた。
自分の住みかであった場所にいたはずなのに、朝、突然見知らぬところに移動されていた。
さすがの3人もこの不測の事態に戸惑っていた。
自分にはたくさんの部下がいる。睡眠中も完全な護衛の下で生活していたはず。
まして自分が不振な気配を微塵も感じず拉致されるなんてことはありえないからだ。
薄暗い個室に無防備で座っている自分が信じられなかった。
そこにあったのは3つの椅子。壁の一面にはモニター。機械。そして怪しい生物が2人。
ガタンッ
椅子が倒れる音が響く。
「ここはどこだ!」
まず最初に怒声をあげたのはフリーザだった。
「私を誰だと思っている!さっさと基地に帰せ!消されたいか!」
フリーザの基地も似たような雰囲気だがフリーザにはここが自分の基地ではないことはすぐに分かった。
なぜならこんな殺風景な部屋は自分好みではないからだ。
フリーザだって全てのオーダーメイドの基地の構図くらい全て頭に入っている。
「落ち着け」
いきり立つフリーザに冷たい声がかけられる。ハーデスだった。
「いくら叫んでも無駄だ。状況を見れば分かるであろう」
次に話したのはバーンだった。2人とも自分と同じくらい異形の姿をしている。少なくともサイヤ人ではない。
フリーザは淡々とした口調で話す2人を睨みつけ、
「ふざけやがって……!!」
罵声を浴びせた後振り返り、
ズウオッ!!
すさまじいエネルギー弾を壁に向かって放った。
ドーーーーーーン!!
予定していたほどの爆発はおこらなかった。
フリーザは愕然とした。思いっ切り力を込めて撃ったはずなのに、鋼鉄製(に見える)の壁は破壊されるどころかキズ一つ付かなかった。
「バカな……」
長らく宇宙の帝王として君臨してきて、この力で惑星をも木っ端微塵にしてきた自分に壊せないものが存在しようとは。
「諦めろ。ここでは力を制御されているようだ。」
ハーデスが語りかける。彼も何かしらの抵抗をしたのだろうか。
再び振り返るフリーザ。その顔は半ば観念しているように見える。
「お前達は何者だ…。私をここに連れてきたのはお前らか?」
内心そうでない事はわかっていた。「力を制御されている」そういったからだ。
「違う。被害者だ。お前らと同じな」
彼らは三角形の机に向かって座っていた。一辺に一人座っている塩梅である。
軽く自己紹介をした後、彼らは雰囲気も似通っているせいか、すぐに打ち解けられた。
もちろんそれぞれオーラを探る事も忘れず、全員(力を制御されているとはいえ)只者ではないこともすぐに分かった。
「ほう、宇宙の帝王と名乗るか。面白い」
「冥王?初耳だな…」
「魔界の神!ふふふ……名高いですね」
フリーザはお互いの所業や名声を聞いて行くうち、少し違和感を覚えた。
「おかしいですね?宇宙広しと言えども私達は何故お互いを知らなかったのでしょう?」
「「!」」
バーンとハーデスもはじめてそこに気が付いた。
「確かにフリーザ王やハーデス殿はそれほど大きな所業を為さっているにもかかわらず一度もうわさを聞いた事がありませんな」
「宇宙は広いが……不思議だ」
―――――説明してさしあげましょう
突然響いた4人目の声。それはテーブルの中央から聞こえた。
「誰だ!」
するとテーブルの中央に緑色の光が立ち上り黒ずくめの男の姿が映し出された。立体映像である。
―――――フフフフフフ、初めましてお三方。私達があなた方をそこにお連れしたグループです。
「何だと…!?」
表情は見えないが、その男は間違いなく笑っている。
―――――実はあなた方にご依頼したい事がございまして、お集まりいただいた所存でございます。
修正や加工はされていないだろうが、それでも気味の悪い声だった。
この3人ですら、嫌な汗が流れるほど、不気味に心に響き渡る。
「依頼したい事だと?」
―――――そうです。お三方の実力から見ても、あなた方が適役なのです。
「ふざけるな!!」
再び怒声が響く。立ち上がり叫んだのはやはりフリーザであった。
「勝手につれてきて頼み事だと!?無礼にもほどがある!さっさと我々を解放しろ!!」
「同感だな」
バーンが同意する。ハーデスは黙っている。
「さもなくばどうなっても知らんぞ!命の保障も」
―――――黙れ!!
あまりの声の威圧にさすがのフリーザも押し黙る。
―――――失礼、お気づきではないんですか?先ほどもお試しになったでしょう?
あなたの力はこちらの方で制御させていただいております。無駄なあがきはよしてください。
「!」
監視されていた――――!全員同じことが頭を掠めた。
―――――それにこちらとしてもせっかくここまで準備したのにお受けしていただけないのでは困るのですよ。
「ふん」
乱暴に座り、鼻で笑うフリーザ。さすがの宇宙の帝王、まだ余裕である。
「冗談じゃない。このフリーザ様が他人の指図など受けるものか!」
―――――もし受けてくださらないというのなら―――――
あなた方の首についている爆弾が破裂する事になります
迂闊だった。
ここに来てたくさんの謎に一度に襲われて、自分の首に付けられている首輪などには気が付かなかった。
混乱したフリーザも、落ち着いたそぶりを見せていたバーンも、寡黙なハーデスも。
全員本当にたったいま気付いたのだった。
「爆弾――?こんなもの!」
フリーザが首輪に手をかけたその時。
―――――やめろ!
二度目の大声にも身体が硬直する。
―――――強い力を加えるとその瞬間に爆発します。無理に外そうとしない方が身の為ですよ?
フリーザはそれだけ聞いて手を下ろす。
―――――よろしい。その首輪は超高性能爆弾で、他にも探知機や盗聴器などの機能が詰まった画期的な首輪です。
皮肉っぽく話す黒ずくめに、今度はバーンが反論した。
「ウソをつくな!こんな小さな首輪にそこまでの機能が付くわけがない!
第一こんなおもちゃで私が殺せると思うか!」
この意見は最もだと他の2人も思った。例え本当に爆弾であっても、これしきの火薬で死ぬ自分ではない。
彼らは確信していた。
しばらく黒い男は黙っていたが、
―――――…………フッフッフッフッフ。
まるで堪えていたかのように笑った。
「何がおかしい!」
それに不満を感じたバーンが再度怒鳴る。
―――――よろしい。皆さん自分のタフさに過信しすぎていらっしゃるようですからね。では実際に威力をご覧に入れましょう。
「何?」
全員サッと顔が青ざめる。
―――――ハッハッハッハッハ。安心してください。あなた方の首輪を破裂させるわけではありません。
大切な客人に、いきなりそんな粗相をするわけがないじゃあないですか。
取り乱した自分達を笑われて、いっそう怒りが募る3人。今までにないほどのまでの屈辱を受けた。
しかしどうしようもない状況に、ただこぶしを握り締めることしかできなかった。
―――――さて、ではこちらをご覧下さい。
黒の男が指差した方向は、壁一面にあるモニターだった。その中でもやや大きいものに映像が映し出された。
「これは……?」
そこにいたのは椅子に固定され動けなくされている男。首にはもちろん首輪がある。しかし、その男の風貌が誰かに似ている。
「兄上!?」
フリーザの兄、クウラだった。
3人がモニターに釘付けになっているところに、黒の男は説明する。
―――――そうです。彼は確かにフリーザ王の実兄、クウラさん。彼はフリーザ王に負けず劣らずの実力をお持ちになっております。
もちろん、タフさも。そうですよね、フリーザ王?
黒の男がフリーザに話を振ると、視線がフリーザに集まる。
「ふん、あのような男、確かに私の力ほどではないがそれに近い実力を持っている。
前々から鬱陶しい存在だったのだ。殺してくれるなら有難いものだ。」
冷酷非道な言葉だが、それぐらいは当たり前のこと、ハーデスもバーンも動揺したりしない。
―――――はい。これはまさに今このときの姿を実況中継しているものです。リアルタイムというやつでしょうかね。
モニターの中でクウラは激しく暴れている。音は聞こえない。必死に拘束から逃れようともがいている。
―――――彼の拘束レベルは今のあなた達と同じくらいです。彼が弱いのではありません。ただ私達が行動不能の術を強めにかけているだけです。
つまり身体はあまり弱くなっていません。その状態での実験です。よく見ててください。
クウラはまだ暴れている。何かを叫んでいるようだがやはり聞こえない。
その時、クウラの動きが急に止まった。そして小刻みに震えだした。
―――――首輪は爆発する直前に電子音がなる仕組みにしております。自分が知るまでのカウントダウンができるというシステムですよ。
フッフッフッフッフ…………。
再びクウラは暴れだした。表情は先ほどよりも必死の形相である。
―――――彼には先に爆弾の威力を証明してあります。威力を知っている以上、その恐怖は数倍にもなるものですよ。
「悪趣味な……」
ハーデスが言葉をもらす。
―――――クウラさんの死の時間が近づいてまいりました。フリーザ王、彼に何か最後の言葉はありませんか?よければ、マイクをお繋ぎしますが?
フリーザはしばらく押し黙った後、
「無い」
―――――分かりました。では、よく見ていてください。
一同は固唾を呑んで見守る。
音はしないが首輪は爆発した。
数秒後煙から現れたのは首の無いクウラの遺体だった。
高を括っていた3人にとって、この結果は衝撃的であった。
実験対象はクウラ。フリーザの兄。その実力はフリーザと変わらないとフリーザ自身も認めていた。
バーンとハーデスにはフリーザがかなりの実力者ということは分かっている。
そのフリーザが呆然としているのだ。おそらく自分達も耐えられるものではないとなんとなく理解した。
3人が言葉を失って黙り込んでいる中、黒の男は話を再開した。
プツンと画面が真っ暗になった。ただ黒の男が切っただけである。
―――――さて、首輪の威力がご理解いただけたところで、そろそろ本題に入りましょうか。それとも、まだ抵抗するおつもりですか?
その場合、あのクウラさんのようになっていただくのみですが――――
3人は何もいえなかった。ここから先反論すれば待っているのは死。それはすぐに分かった。
もうすでに抵抗する気はさらさら無かった。
―――――どうやらお受けしていただけるようですね。ありがたい事です。
皮肉交じりのこの言葉にももう怒る気にもなれなかった。
「……何をすればいい」
バーンが重い口を開いた。
―――――あなた方には「説明役」そして「実況」をしてもらいます。
「…?」
いきなりそんなこと言われても分かるはずが無い。
「説明しろ……詳しくな」
そして3人に今回のバトル・ロワイアルの全貌が明かされた。
まず「殺し合い」をすることを参加者に説明する事が任務であること。
開催地がミニ日本であること。日本という世界は3人にとって無知に等しいものだったが、
モニターに映し出されてすぐにただの島国だと理解した。
さらに禁止エリアについて。エリアは黒の男達が決めてハーデス達に随時伝えるとのことだった。
機関車の存在も伝えた。もちろん機関車内では禁止エリアに入っても
超小型カメラが日本のあちこちに設置されていてこの機械でいつでも映し出せ観覧する事が可能だということも説明された。
―――――これであなた達はスリル満点の殺し合いを自由に見学でき――
ノリノリで説明する黒の男。説明になってから急にテンションが上がったようだ。
その後も説明は続いた。参加者に着けられる首輪の事。24時間のルール…。
「ところで、参加者は誰なんだ?」
ある程度聞いたところで、バーンが質問した。すると立体映像の黒の男はバーンを指差し、
―――――それです!それこそが今回の大会のキモ!!みなさん、お手元のモニターをご覧下さい!
急に手元が明るくなった。黒いテーブルかと思っていたら、どうやらここにもモニターが仕込んであったらしい。
モニターには、たくさんの参加者の名が連なった顔写真入りリストが映し出されていた。
―――――そちらの皆さん130名が参加者です。フフフ……
3人がその中を見ていくと、
「こ…これは!?」
―――――どうです?お知り合いの方もいらっしゃるのではないですか?
ダイ。ポップ。マァム。
バーンにとっては宿敵ともいえる憎き三人組。
フレイザード。
自分の部下まで参加されている。
「フフフ……これはいい!」
聖矢。サガ。一輝。デスマスク。
ハーデスも宿敵の名前に見入り、ふと笑みがこぼれた。
フリーザにとっては見知らぬ名前ばかりであったが、
「ナメック星人か」
ピッコロの顔写真を見てピンときた。
近々ドラゴンボールを探しにナメック星に行く予定だった事を思い出した。
(まあ、それもこの大会が終わってから行けばいいことだ。)
そしてもう一つ「孫悟空」の顔写真が気になっていた。
「この顔……どこかで」
―――――お気に召していただけましたかな?
「ああ!素晴らしい!本当に彼らで殺し合いが行われるのだな?」
―――――はい。
「ククク……これはまたとない好機!」
ハーデスも寡黙ながら多数の聖闘士の参加に喜んでいた。
このSSは無しだろ。
クウラはアニメだけだから、ジャンプロワに出すのはどうかと思う。
それに、キャラが全員らしくない。
空気読めるようになって出直してこい。まずはそれからだ。
>>326 >>327 お前ら・・・。
その書き込みで何人かここに投下しようと思った奴の
心を打ち砕いたぞ?
流石はジャンプロワ……自分で自分の首を絞めることにかけては一流だな。
>328
俺にはあのSSは書き手のいなくなったジャンロワで、好き勝手に都合よく書こうとする厨に思えたがな。
早いところでダメ出しをしてやった方が、本人や俺にとって得策だ。
実際にあのSSが通ったとしても、絶対に一波乱が起きることは目に見えている。
それに、最初に全員で投票して色々と決めたのに、勝手に個人で黒幕とかを決めようとするのは萎える。
住民で投票して決めるものだろ。
そして、俺はフリーザ様ファンだ。
>>330 それにしても言い方があると思う。
言い方次第で指摘は唯の罵倒にしか感じられなくなるぞ?
唯でさえ過疎りまくってるんだからこのままだと
マジで書き手がいなくなって自然消滅ENDだから気を付けろよ。
所で話は変わるが後どれ位投下されたら放送できるんだ?
キャラの喋り方でおかしいと思ったところ。
>「私を誰だと思っている!さっさと基地に帰せ!消されたいか!」
>「確かにフリーザ王やハーデス殿はそれほど大きな所業を為さっているにもかかわらず一度もうわさを聞いた事がありませんな」
>「勝手につれてきて頼み事だと!?無礼にもほどがある!さっさと我々を解放しろ!!」
>「ウソをつくな!こんな小さな首輪にそこまでの機能が付くわけがない! 第一こんなおもちゃで私が殺せると思うか!」
>「ふん、あのような男、確かに私の力ほどではないがそれに近い実力を持っている。前々から鬱陶しい存在だったのだ。殺してくれるなら有難いものだ。」
通常の喋り方として変だと思ったところ。
>―――――フフフフフフ、初めましてお三方。私達があなた方をそこにお連れしたグループです。
地の文として、ありえないと思ったところ。
>この意見は最もだと他の2人も思った。
とりあえず三人の出会いとかこの大会を開いたきっかけを書いたのは良かったと思う
そこだけ評価
335 :
作者の都合により名無しです:2007/03/24(土) 18:49:46 ID:ub3iEE00O
でも正式なNG申請は無いですね???
俺はこれはこれでいいと思いますよ
展開自体は良いけど少々違和感があるから欲を言えばそこを修正して欲しいな
修正でいいと思う
結局のところ、主催者側の事情を更に上の立場に丸投げしただけじゃないか
最終的に最高支配者の思惑も明らかにしなければいけない以上、
なんで強さも威厳も揃っている主催者3人が傀儡にならなければならないか、
っていう新しい回収要因が増えただけだ
こういうのはきっかけを書いたとは言わない
ストーリーとして何も進展がないし3人が小物になっただけで後が更に書きづらくなる
こんな過疎っている状況の書き手不足の有様で
ニューファクター作ってどうすんだよ、ってのはあるな
逆に考えるんだ!!
三者三様の目的を考えるより新キャラ1人の目的を考える方が
楽だ考えるんだ!!
伏線回収の終盤なのに今更伏線を出してどうすんだよって話だな。
クウラなんて原作にいません><
当たり前だが、NGだな……
久しぶりに来てNGってのはなんだか今の状況を表してるな
主催者3人を手のひらの上で操れる奴なんてバスタのサタンとかギャグ漫画系のキャラしかいねーぞ。
DBと星矢とバスタのキャラはジャンプ漫画の中でぶっちぎりの強さだからな。
もし主催者3人の更に上の人物を作るのならメタ的な存在(マシリト、キバヤシ辺り)ぐらいしか
ないだろうね。
アニメキャラバトルロワイのギガゾンビ的キャラで良いんじゃない?
んで途中で三人に殺されればすべてが無問題だ
つうか三人が主催者で黒幕無しだとしてこの三人がこんな事行うメリットってあるのか?
三人の目的で有力候補があったら教えてくれ
この三人というか、フリーザとバーンは自分の力に絶対的な自信を持っていて、最強は自分だと思っている。
だから、単なる力の誇示や楽しむ為ではないのか?
それをハーデスが利用しているって感じで。
つまり、ハーデスが黒幕の可能性がある。
>>348 なんか微妙な感じがするのは俺だけだろうか・・・。
とりあえずそんな感じになる場合ハーデスの目的はなんになるんだ?
スレが進んでると思ったら、何なんだこれは…
当然NGだろと思いきや修正って…
本気でこのスレを終わらせる気かよ
以前没スレでハーデスが黒幕という雰囲気を醸し出していたSSがあったな。
いい感じだったが途中で止まってしまったのが残念だ。
つうかポっとでの訳のわかんねえ奴がいきなり主催レベルの根本に係わる話を書き始めるとか嘗めてるとしか思えない。
ゲームの根本に係わる話を誰でもポンポン書けたら目茶苦茶になるに決まってんだろ。
そう言うこと考えて、書きたくてもガマンしてた人だっていただろうに。
353 :
進歩がないな:2007/03/25(日) 03:09:06 ID:HG5rEjRo0
そして、俺はフリーザ様ファンだ。
登場人物全ての口調、思考、威厳、迫力、全てが違う、同じ名前なだけの別キャラである点や、
擬音を地の文で表記したり、説得力皆無な心理描写に日本語としておかしかったりするところがあって、文章力が糞すぎる点や、
黒幕の正体などのがリレーとして最悪な完全な丸投げである点や、
原作に登場してない映画オリジナルキャラを勝手に出している点、
とかは置いといたとしても、黒幕とか言う重要なところを勝手に決めるのは駄目だよね。
桑原投下します
※書いてるうちに、斗貴子が増えてしまいました。すいません。
予約なかったみたいなんで突っ込んでしまいました。
【幕間の1/名前もない野生動物の場合】
彼女は、一度死んでいた。
最期の記憶は、迫る巨大な鉄の塊。危険なものであることは、承知しているはずだったのに。
空を飛ぶのは、一羽の烏。ビロードよりもなお黒い翼を広げ、
水面よりも尚青い空に、一羽の烏。
彼女に”分る”のは、”分らない”ということだけ。
記憶にない場所。自分が今まで住んでいた塒も、今はもう影すら見えず。
餌場だったはずの街―まるで動いているような模様を写す板や、雑多な人間―はもはや無く。
一羽、唯一羽で空を飛ぶ。
変わらぬ空で出会ったのは。
何故か意思疎通を行っているように見える、数羽の同族。
彼らは、彼女が鳥の言葉を解さない(鳥なのに!)と分ると、
まるで別種の生き物のように扱い、邂逅すら存在しなかったように飛び去って行った。
彼女の世界では、鳥類が言語を使って意思疎通を行っているというような記憶はなかったし、
そもそも複雑な言語という概念自体、彼女には存在しなかった。
そもそも、鳥が言葉を話すわけがない。ファンタジーやメルヘンではないのだから。
彼女は、そういう、所謂ごく普通の世界から、殺し合いの世界に招かれた。
(名を書くだけで人を殺せるノートがある世界ではあったが)
三十もの世界から呼び出された参加者と同様に、彼女もまた、
一つの世界から呼び出された贄の一欠け。
だが、彼女は世界の変容にも深い疑問を抱くわけでもなく。抱けるわけでもなく。
世界は常からままならぬものであるし、そして何より。
何より、彼女は単なる一羽の烏なのだから。
だから、彼女は飛び続ける。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
【幕間の2/津村斗貴子の事情】
彼女は、既に死んでいるはずだった。
最後に思うは、自分が光を奪った勇者か。解体した、天馬のような雰囲気の少年か。
首を落とした、二人の少女か。愚かな、とてつもなく愚かな希望にすべてを賭け、自分に殺された青年か。
―――陽光のような笑顔を持つ、守れなかった最愛の人か。
彼は、自分にとっての光だった。一番、守りたい人だった。
死ぬ時は一緒だと誓ったはずだった。…一緒に生きていくと誓ったはずだった!
地を駆けるのは、一人の女性。血濡れたブレードは翼の如く、
戦場よりも尚昏い大地に、独りの少女。
大切な人は既に亡く、自分は未だに生き恥をさらしている。
記憶に焼きつくのは、一つの誓い。唯そのためだけに、彼女は駆ける。
無力なものを手にかけ、他の参加者の光を奪って。丁度、武藤カズキという光が、彼女から奪われたように。
大切な人を亡くす悲哀は、身を裂くような喪失は、自分が何より知っているのに。
奇跡と呼ぶことすら憚られる御伽噺に全てを委ね、皆を救うためという大義名分を掲げて奪い続ける。
これこそ、偽善。
太陽の様な彼女の思い人と同様に、彼女―津村斗貴子もまた、偽善を背負い駆けていく。
自らの全てを、曝け出して、投げ出して、引っくり返してただ賭ける。明らかに分の悪い、勝ち目さえも分らない賭けに。
この全ても、狂気の遊戯の慟哭の一欠け。
彼女を見知った人間が見れば、昔に戻ったのかと驚くだろう。
彼女をよく知る人間が見れば、もう戻れないのかと嘆くだろう。
津村斗貴子は駆けていく。覆いようのない血の匂いを幽気の様に引き連れて。
目指す先は、ピッコロという参加者。己が心の羅針盤を、固定するため、それだけに。
宇宙人という荒唐無稽な存在に縛られなければ、彼女の心は崩れ落ちる。
彼女を支えることのできた、唯一無二の人間は今は亡く。誰も、代わりになどなれるはずもない。
だが、世界は彼女の変容にさしたる反応を返すわけでもなく。
世界は常からままならぬものであるし、そして何より。
何より、彼女も単なる駒の一つなのだから。
だから、津村斗貴子は駆け続ける。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
【幕間の3/桑原和真の行程】
彼は、未だ死ぬわけにはいかなかった。
最後に見たのは、仲間の死に顔(デスマスク)。穏やかに微笑むその貌と、涙に崩れた自分の顔と。
歩を進めるのは、一人の少年(年齢的には)
黄金色に輝く装束は、自責の枷にも似て。
全てを優しく覆い隠す雪を越え、命への賛歌を奏でる、新緑の上を越え、
血塗られ汚れた奈落の底に、一人の少年(年齢的には)が。ただ、一人の。
死んだ。ボンチューは、自分の目の前で。翼は、ブチャラティは、まるで自分の与り知らぬ、遠い、遠い場所で。
自分のしたことは間違ってはいなかったと理解はできるが、納得することは微塵もできず。
あの時、自分が無理やりにでもボンチューを止めていれば。引き摺ってでも連れて帰っていれば。
あの時、戦力を分断させるような愚をおかさなければ−平易に言うならば、ヘタァ打たなければ、
死ななかったかもしれない。翼も、ブチャラティも、ボンチューも。
悲しませずに済んだかもしれない、泣かせずに済んだかもしれない―――ルキアを。
黄金の装束、今は鉛の如く。だが、それでも。
―テメェの体引き摺ってでも、這いずってでも、オレァ戻るぜ。
ルキアんとこへ。承太郎んとこへ。雷電のとこへ。
心の内に、黄金を灯して。
―泥水を啜ってでも、地べたでのたうち回ってでも、オレァ届くぜ。
フレイザードのヤロゥの首に。ピッコロのヤロゥの心臓に。主催者のクソッタレ共の喉笛に。
―だから…だからよォ…
「バッキャロオオォォオオォォッ!何で死にやがった!!!
ボンチュゥゥゥゥゥゥゥッ!!!ブチャラティィィィィィッ!!!翼ァァァァァッ!!!」
一人。唯一人。他に誰も聞くことがない怒号は、風に呑まれて記憶の果てへ。
「オレァ死なねェぞ!テメェ等を殺しやがったクソヤロウどもをぶっ殺し返して、主催者のクサレ外道も叩き殺して!
生きて帰って、雪菜さんと幸せな家庭を築いて、散々人生楽しみつくして、テメエ等がウンザリするほど生きて、生きて、生き抜いてやるからなァッ!!
そっちに行ったら、テメェ等が血尿流して勘弁してくださいっていうまで、人生自慢し倒してやるから覚悟してやがれバッキャロオオオウゥゥ!!」
一人の少年(年齢的には)の叫び。それは、彼が一人ではあっても、独りではないという力強さを帯びていて。
というか、注釈付けるのも面倒くさいが、その顔は少年ってレベルじゃねーぞ!
ともかく。
執拗に眠りを要求する身体を張り倒し、ともすれば縺れそうになる両足に檄を入れ。
少年は、唯ひたすらに歩き続ける。南へ。
あの場で待っていれば、仇敵に会えたことを知らず。
自分が、今何処を歩いているのかも知らず。
生きて帰ることができるのかも知らず。
だが、彼は世界の現実に絶望を持って返すわけではなく。
世界は常からままならぬものであると諦めていない上に、そして何より。
何より、彼は一人ではないのだから。
だから、桑原和真は歩き続ける。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
【栃木県・街中/日中】
【桑原和真@幽遊白書】
[状態]:全身各所に打撲、戦闘によるダメージ大、重度の疲労、軽度の火傷。
次元刀が覚醒。しかしまだ不安定。
[装備]:蟹座の黄金聖衣@聖闘士聖矢
[道具]:荷物一式(水・食料一日分消費)
[思考]1:悲しみと怒り。決意。
2:承太郎達との合流:とりあえず、南へ。
3:ルキアのことが気になる。合わせる顔がないとも考えているが。
4:友情マン達との合流、(友情マンに対し多少の罪悪感)
5:さらにフレイザード、ピッコロを倒す仲間を集める(飛影を優先)
6:ゲームの脱出
【大阪府/日中】
【津村斗貴子@武装練金】
[状態]:軽度疲労、左肋骨二本破砕(サクラの治療+核鉄効果により完治) 右拳が深く削れている
顔面に新たな傷、核鉄により常時ヒーリング 絶対に迷わない覚悟
[装備]:核鉄C@武装練金、リーダーバッチ@世紀末リーダー伝たけし
[道具]:荷物一式(食料と水を四人分、一食分消費)、子供用の下着
[思考]1:さらに東へ。
2:クリリンを信じ、信念を貫く。跡を継ぎ、参加者を減らす。
3:ドラゴンボールを使った計画を実行。主催者が対策を打っていた場合、その対策を攻略する。
4:ドラゴンボールの情報はもう漏らさない。
5:ダイを倒す策を練る。
6:ピッコロ、友情マン等宇宙人にあった場合、ドラゴンボールの情報を聞き出す(友情マンはその後地獄の苦痛の中でブチ撒けます)
※”武装錬金”勢と”JOJOの奇妙な冒険”勢は同じ世界から来ています(公式設定:カズキが岸辺露伴の大ファンから)
投下しました。
365 :
作者の都合により名無しです:2007/03/25(日) 17:33:14 ID:Jl+sWYPo0
>その顔は少年ってレベルじゃねーぞ!
ww
繋ぎのSSって、大きな動きがないから感想付きにくいんだろうけど、良かったです。
私事ですが、改めて「読まさせられるSS」と「読ませるSS」の違いがわかりました。
3パートで構成されたSS、斗貴子と桑原、楽しかったです!
「読まさせられるSS」は上のほうにあったからな。
ボロクソ言われてますがせっかく書いたので
後半も載せときます
―――――えー、この参加者たちはそれぞれ違う世界からお越しになるのです。
「違う世界?」
―――――いや、違う「次元」といった方が分かりやすいでしょうかね。
皆さんはお互いのことを知らないと先ほどおっしゃってましたが、それはあなた達それぞれの世界がまったく違う次元に存在しているから、
……まあやはりご理解いただけませんか、簡単に言うと離れすぎてまったく不明の宇宙同士に棲んでいた、みたいなものでしょうか。
特に地球がいい例ですね。130名の参加者の方々には出身が地球の方が多々おられますが、それも全く別の地球からのご参加ですから、お互いの事を知らないものと思われます。
同じ次元の地球出身同士ではない限り。
回りくどい説明だったが、3人には理解できた。
―――――それから、参加者に配られる支給品ですが、参加者名簿や食料等にあわせてこれもまたそれぞれの次元から集めたアイテムを混ぜておきました。
ゲームではこれが殺人の凶器になるものです。
どれもこれも珍しいものばかりですよ。名前を書くだけで人を殺せるノート。言葉により魔物を召喚できたりや魔法が使えたりするカード。喋る刀。銃火器や刃物もいろいろ……
それらの振り分けはもちろんこちらのほうで用意させていただきますので、ご心配なく。
「興味深い…実際に見てみたいものばかりの品々だな」
バーンが思わず言葉を漏らす。黒の男は説明を続ける。
―――――……と、ここまでが参加者やルールについての説明です。あなた方には参加者の皆さんにこのゲームの説明をしてもらいます。
といっても「殺し合い」と「首輪のルール」だけお伝えいただければ、事足りるとは思うんですがね……。
―――――次に、「実況」についてです。これも重要な事なのでよく聞いてください。
3人は身を乗り出す。
―――――壁のモニターをご覧下さい。
先ほど日本が映ったものより小さなモニターに光がついた。デジタル時計。今は-1:35となっている。それが-2:44…-2:43…-2:42と一秒ずつ減っている。
―――――今はマイナスになっていますが、その時計はゲーム開始と同時に0:00となりカウントを始めます。それが6時間経過したらモニターの下にあるマイクで放送してください。
6時間経てば自動的にスイッチが入る仕組みになっています。テレパシーみたいな感じで参加者に伝わります。
放送して頂きたい内容は「死亡者」と「禁止エリア」。他は何を喋っても自由です。最初のルール説明でいい忘れたことを伝えたり、機関車の存在を教えたり、
新たなルールを足してもらっても構いません。優勝者へのご褒美なんかもね。フフ……。
おっと、死亡者はお手元の参加者リストが赤くなった者で、その人物の名前を読み上げて頂くだけで結構です。
何を言っても自由……。ルール追加可能……。ここに3人は目をつけた。
もともと彼らは冷徹な性格。こういったゲームを観覧するのは嫌いではない。
まして自分達の野望を邪魔する者たちが参加しているのだ。
消すには絶好の機会……。
もはや後半になるにつれて適当になっていく敬語などは気にもならなかった。
―――――以上で、説明は終わ……いや、最後に大事な事をふたつ。
まず、この実況をサボらないで下さいね?多少の遅れは見逃しますが、もし一度でも抜けてしまった時はあなた方の首輪を爆破します。
ここで再び血が凍る思いがした。記憶に鮮明に残るクウラの首無し死体。一度でも忘れる事があれば、即、死。
―――――あのデジタル時計が-1:00になった瞬間に、ちょうど今の位置ですとバーンさんの後ろですか、そこのドアから出てください。
参加者達が、あなた方の説明を待っています。
3人は同時に注目する。暗くて分からなかったが、ドアは確かにある。
―――――そこから逃げようなどと考えないで下さい。自分の首が惜しければ。
もう黒の男は敬語など気にしていない。完全に3人を恐怖の下支配している。
それは3人も痛感していた。
―――――説明を終えたら、この部屋に戻ってください。
その後こちらで参加者達を舞台に設置して、ゲームスタートとなります。
よろしいですね?
3人は黙って頷いた。そして自分達にとって大事な事をバーンが質問した。
「このゲームが終われば、その時は」
―――――もちろん、元の世界にお返しします。首輪も外させていただきます。
3人は少し安堵の表情を浮かべた。力の制限も掛かり、こんな物騒な首輪を永遠につけられたままじゃたまらない。
―――――それから、これも大事な事ですが―――
黒の男は、ここで意外な事を伝えた。
―――――今回のゲームの『主催者』、つまり開催した張本人はあなた方、という事にしてください。
全員頭に疑問符を浮かべた。
「?どういうことだ?」
―――――このゲームを企画し、準備、参加者の拉致、首輪の装着、
それが全て皆さんがしたことにしてください。
首輪を爆破する権利も、本来なら我々の役目ですが、
これもあなた方ができると思わせてください。
ハーデスが指摘した。
「つまり、自分たちのことを一切参加者に明かすな、ということか」
―――――そのとおりです、ハーデスさん。
我々のことは絶対彼らに教えないで下さい。どんなに遠まわしでももしうっかり伝えたとなると………
どうなるか、おわかりですね?
バーンが自分の首に手を当て、
「これか?」
と言うと、黒の男は黙って頷いた。
―――――主催者は、あなた方です。それを証明するため、最初の説明の段階で、誰か適当に参加者を選び出して
首輪を爆破するふりをしてください。力を制御しているとはいえ、ハッタリ程度の技はできるはずです。
我々はその様子をカメラにて監視しています。合言葉を叫べばこちらで爆破します。合言葉は「末路」ですよ。いいですか?
「その役目は私がやりましょう」
ずっと黙っていたフリーザが久しぶりに口を開いた。
その口調はずっと落ち着きを取り戻していた。
「これでもサイコキネシスくらいはできます。見せかけには十分でしょう」
―――――わかりました。ではフリーザさんお願いします。
これで全て伝えました。それではこのゲームの成功を、お祈りしております―――――
そこで立体映像は消えた。3人は始めて重苦しい重圧から開放された気分になった。
すでにデジタル時計は-1:16。もうゲーム開始間近となっていた。
「 」
誰も口を開く気になれない
自分達は殺人ゲームを閲覧する側
自分の宿敵もその殺人遊戯に巻き込まれることになった
それなのにこの息苦しさ
まるで自分も参加者のような気分―――――
「やってやる」
重い静寂の中口を開いたのは
「俺はフリーザだ」
どんな悪であれ宇宙の皇帝を名乗り
「指図を受けるのは気に入らんが」
誇り高きプライドを持っている
「死にはしないのならやってやる」
フリーザだった。
彼は沢山の命を奪ってきたが、それだけ自分の死には臆病だった。
それ故彼は覚悟を決めた。このゲームを監視し、成立させ、解放され、そして―――――
あの黒い野郎をぶち殺してやる!
立体映像が消えたとはいえ監視は続いているかもしれない
だから彼はその強い意志を言葉ではなく表情で伝えた
正に鬼気迫るとはこのことである
強烈な殺意はすぐにバーンとハーデスも感じ取っていた
自分も同じ屈辱をあの不埒者に受けた身
その苦しみは痛いほど分かる
モニターの明かりが不気味に光る暗い個室で
3人の鬼はそこにいた。
-1:05
いつしか(彼らにとっての)ゲーム開始まであと5分となった
「いよいよですね」
黒の男に感づかれてはならないと冷静になったフリーザは立ち上がった。
やること、つまり殺されない条件は全て覚えた。
-1:04
「くだらんが、やるしかなかろう」
バーンも立ち上がる。
ハーデスも無言で続く。
-1:03
奇妙な縁で出会った3人は風貌も雰囲気も似通っている
だからここまで分かり合えたのかもしれない。
黙ってドアの前に集合する
-1:02:45
フリーザがドアノブに手を掛ける
「そうだ、みなさん」
-1:02:28
「どうした、フリーザ王」
-1:01:58
「バーンさんも、ハーデスさんも」
-1:01:35
「ゲームも終わって」
-1:01:22
「奴の首を獲ったら」
-1:01:13
「そのときは」
-1:01:04
「皆さんでお茶でも飲みましょう」
ガチャ
「よく来てくれた、諸君。遠路はるばるの足労、嬉しく思う」
ガラス張りの床の上、3人の『主催者』のゲームが始まった。
そしてゲームは始まった。
自分の首を守るため必死に『主催者』を演じた。
最初の説明の段階で誰も自分達の首輪に気が付かなかった。それが彼らの幸運だった。
ダイが飛び掛ってきたときは肝をつぶした。自分の首輪を見られたら一環の終わり、
参加者に感づかれてお終いだったからである。
あくまで自分達が黒幕である。そう思わせるようにナッパを殺し、説明を終えた。
部屋に戻った3人にはどこか余裕の表情を浮かべていた。
チョロイモンダ。
ゲームは進んだ。
正確に死亡者を読み上げ、禁止エリアを発表し、尤もらしい余裕な会話をした。
自分達が黒幕であるように。
見事彼らは信じ込んだ。自分達を打倒しようという考えのものが出始めた事が何よりの証拠。
黒の男の存在は世界最高の頭脳とバーンが評したLですら気づいていない。
ここまでは完璧だ。完全にシナリオどおりに事は運んでいる。
後はさっさと一人にするだけ。
殺し合いを加速させるために「ルール追加可能」の指示に則り優勝者に一人だけ死者を蘇生させるという褒美を提案した。
これは3人で話し合って決めた事である。ハーデスが実際にその能力を持っていることが幸運だった。
そしてついに宿敵に死亡者が出始め、完全に彼らはこのゲームの虜になっていた。
特にハーデスは聖闘士が全滅した事もあり無口ながらもとてもゴキゲンになっていた。
『主催者』はあるみっつのミスをしていた。
彼らの緊張はだいぶ解け本当に娯楽感覚で閲覧していた。
賢者たちの筆談も見逃した。
それに気が付かない彼らは今後もゲームを眺め続ける事だろう。
無論、自分達が『主催者』であることを演じながら。
結局のところ、形は違えど彼らも参加者のようなものであった。
『主催者』はあるみっつのミスをしていた。
一つは、宇宙を地球から見たものにしたこと。つまり、ミニ日本は全くの模型であるが宇宙(そら)は彼らの世界と同じにしたのである。
一つは、参加者はジャンプの世界から適当に選んできたのだが、この参加者のうち一人のとてつもない能力を見くびっていたこと。
これが先の一つ目のミスと合わさってこのゲームの完璧なシナリオに決定的なヒビが入る事になる。
そして、最後の一つは、フリーザ、バーン、ハーデスの3人の居場所がミニ日本の『沖縄』であると伝えなかった事。
もしかしたら、3つ目はあえて伝えなかったのかもしれない。
いや、このみっつのミスは全てわざとだったのかもしれない。
ちなみに、三賢者の推理は大当たりしている事になる。
【沖縄県、謎の個室/時間不明】
【チーム:偽の主催者】
[共通思考]1:ゲームを手っ取り早く終わらせる
2:解放された後本物の黒幕を血祭りに上げる
【フリーザ@DRAGONBALL】
【バーン@ダイの大冒険】
【ハーデス@聖闘士聖矢】
※彼らはバトルロワイアルの正式な参加者ではないので残り人数には含みません。
ボロクソ
とりあえず、小説を書くなら基本的な文章の書き方を学ぶ。
二次制作を行うならキャラクターの把握をする。
この二つから始めましょう。
話にもならんなw
381 :
作者の都合により名無しです:2007/03/26(月) 19:18:00 ID:VkJvby9pO
ラッキーマンやな
書き手を否定するなよ。叩かれるのを覚悟で投下したわけだし、変だと思えば修正すればいいわけじゃん…書かないで文句言ってる奴よりよりマシだと思う
自分としても罵りあいをするより進行してくれた方が嬉しいし。
>>382 話を読んだ上で言ってるのか?
だったら正気を疑うが。
この話が通っても進行するどころか、むしろゴールが遠ざかると思うんだが。
それに初めて書くのが繋ぎでも、人死にでもなく主催話とかありえないだろ。
そんなブッ飛んだ思考の自己中野郎にリレーができるとも思えないし、書き手とも思えない。
書き手を大事にするってのは無条件に褒めることじゃない
投下してくれたのはありがたいけど、通しにはできない
これにめげずに今度は普通の話に挑戦してもらいたい
>>384とかはともかくとして、NGにするにしても、もっと言い方ってもんが無いのか。
いくら気に入らないからと言って、徹底的に罵声を浴びせたり本人認定してとことん叩いたり、
器が小さい奴が多すぎる。だから書き手が嫌になって逃げていくんだよ
「綻び」ですが・・・
>>382に賛成ですね。
とりあえず不自然な点は修正で。
唯、ゲームの根本に係わる話なので、上げるかどうかは慎重になったほうがいいと思う。
>>383 自分の気に入らない話だからといって
書き手の人格を否定するのは良くない。
また、初めて書くのがどんなテーマだって問題無いと思う。
>この話が通っても進行するどころか、むしろゴールが遠ざかると思うんだが。
この点は賛成するが。
普通に破棄決定だろ
こんなもん小学生の落書きじゃないか
こんなの載せたら真面目に書いてる職人達がかわいそうだろ
気に入る気に入らないじゃないだろ
感情論抜きにしてこんな核心的な話を新参が適当な文章力で手を付けるべきではない
それこそこれが留めにだってなりかねないだろ
390 :
作者の都合により名無しです:2007/03/26(月) 21:56:16 ID:VkJvby9pO
別にNGにすることはないじゃないですか???
みんなで意見を出しあって修正していけばいいのでは??
核心の話は書き手達が避難所で話し合って決めるものだと思う。
一人の独断で決めていいものじゃない。
主催の話にしても、主催者であるフリーザが力を参加者のように制限されていたのならば、
開始で指一本で制限されたとはいえ、主役格のダイの全力パンチを指一本で受け止めることに違和感がでてくる。
世界観の言い方にしても、ジャンプ世界って言い方は、黒幕がジャンプ世界の住人ではないようなことを示唆するイメージが出てくる。
これらのことから、俺は先のSSの破棄を申請する。
>>391 >核心の話は書き手達が避難所で話し合って決めるものだと思う。
>一人の独断で決めていいものじゃない。
書き手が多かった昔ならともかく、感想、雑談スレまで消えてしまった今、
避難所で話し合って決めるというのは、極めて非現実的な話だと思う。
>主催の話にしても、主催者であるフリーザが力を参加者のように制限されていたのならば、
>開始で指一本で制限されたとはいえ、主役格のダイの全力パンチを指一本で受け止めることに違和感がでてくる。
>世界観の言い方にしても、ジャンプ世界って言い方は、黒幕がジャンプ世界の住人ではないようなことを示唆するイメージが出てくる。
言われてみると全くその通りですが、修正でも対応可、ですね。
>392
確かに今の状況では相談は難しい。
かと言って、一人で黒幕を決めていいと言う理由にはならない。
あのSSのやってることは、途中で主催者を個人の趣味で変えているようなものだ。
それに、あのSSが認められたのならば、別の誰かが変わりに主催者になったとか、
別の場所から他のジャンプキャラがやってきたとかを認めるようなものだぞ。
>>393 了解です。そういう事なら個人的には納得です。
・・・こんな状況でも文章を投下してきた
◆M1PCp.ARzU 氏にはなんらかのフォローが欲しいなぁ・・・。
書き手を否定する必要はない。
今回の作品を否定すればよい。後はこれを教訓とするかは書き手次第。
@酷い内容のAキャラの設定も怪しいB主催設定をC初出の人が書いた。
そのフォローが「そんな簡単にNGにするなよ。書き手がかわいそうだろ」
正気か?
じゃあ逆に聞くが、今回NGにしないならいつNGにするんだっての。
失礼だが、このSSには通る要素が無いよ。
日本語を並べればSS、じゃないんだよ。
文章を投下したら書き手、じゃないんだよ。
素直になかなか面白かったです。
新参が黒幕を決めて・・・と論議されているようですが
場面も終盤になり、そろそろ話しの大筋程度は決まってなければ
ならないところ、いつもそれ相談だ、話し合いだで結論を
先延ばしに(結論が出ない)してきている現状を考えると
これはこれでもうOKだと思う。
>>397 話の大前提を勝手に変えてしまった事が問題なのです。
これが通るなら、自分も勝手に黒幕の気まぐれで
書きたい奴生き返らせる。
リレーなんだから最初に決めた枠内での好き勝手は許されても
枠自体の作り変えは禁じ手でしょう。
強引と言われようがいい、NGにしようぜ
こんなもの議論の余地も無い
ここでコレを採用するのってさぁ……
生活に困った男が、自分の腎臓を「1万円」で売るようなもんじゃね?
「苦しいのは分かるけど、いくらなんでも安売りしすぎでしょ」
ちょっとキツイこと言わせてもらうけど、
一番の問題は、初めての作品がこれだったってこと
普通の話に比べて、後に与える影響が大きすぎる
ただでさえ評価が厳しくなる話だし、いきなり手を出すべきじゃない
まずは無難な話から書いていって、実力と信用を得るベき
悪いけど今回はNGにせざるを得ない
誤解しないで欲しいけど、決して書き手自体を全否定してるわけじゃない
こんな状況だし、普通にリレーしてくれるなら大歓迎
書いてくれるなら、こっちも全力で感想を付けさせてもらう
>>396 >>@酷い内容の
>>396氏の主観的な意見だと思います。
>>Aキャラの設定も怪しい
修正で対処出来ると思います。
C初出の人が書いた。
>>初めてだろうがベテランだろうが関係無いと思います。
私自身の意見は、
◆M1PCp.ARzU 氏が「Aキャラの設定も怪しい」の部分を修正した後、
「B主催設定を」言い換えれば、新しい黒幕を作ることが可か否かという事に対し
皆さんの意見を伺うというのが希望なのですがね・・・。
書き手の人格もどうかと思うけどな…。
あれだけ批判があったにも拘らず、空気読まずに後半投下とかって普通はやらないよ。
その上この内容じゃ弁護の仕様も無い。
まあ、これだけ論議されてるにもかかわらず一度も顔出しすらしてないもんな。
多少強引な展開を押し通すのに必要なのは説得力と面白さ。
氏の作品にはその両方ともが欠けていることは否めない。
あと、思いついたから、やりたかったからだけでなく、その作品が今後どのような影響を与えるか、どのように他の書き手達に受け取ってもらえるかを考えるべき。
リレーなんだから。
落ちに向けて主催者側の話を入れることは必要だと思うけど、黒幕の黒幕ってのはどうかと思うなぁ。
収集がつかないんじゃないの?
いや、書き手は顔を出してるだろう。
多分自演が混じってると思うぞ。
とにかくNGでしょ。
どう考えてもこれじゃ主催者側の話の後が続かない。
誰がこんな設定にされたものの後を引き受けたがるのかと。
まぁ、擁護している人間は間違いなく書き手(というか、荒らし)本人だろうから
さっさとNGにして、実績のある書き手や、まともに本編を書く書き手に期待するべきだろうな。
完結を優先して、大事な事が見えてない人間もいるだろうが、
ただ完結すればいいわけじゃなく、大半の人間が納得できる形で完結しなきゃ駄目なんだぞ。
これだけ駄目だしされているSSを通したら、大半の人間が納得できない。
まあ、作品はNGだけど、僅かながらスレに活気を取り戻してくれた点には感謝しておく。
過疎だからと敷居を低くしすぎても意味ないんだよな。
どんなに過疎ってたって、最低限辻褄があってて面白いものじゃなきゃ通しにはできんよ。
ここで妥協すれば後で絶対に後悔するのが目に見えてるし。
うん、だからNG。
本人以外、誰も反論して無いでしょ。
ま、ここで決定しても明日になれば騒ぐのが出て来るんだろうけど。
それでも今現在のスレの総意と言う事でNGだね。
>>408 俺もNGに異論は無いが、自分と反対の意見を全て自演荒らし呼ばわりするのは
さすがにどうかと思うぞ。話が相当気に食わなかったのはわかるが、
だからといってお前まで荒らしまがいの発言をすることはない
明らかNGだが、これだけは言っておこう
乙
実質破綻してる企画のサルベージとしては
充分楽しめる物だったと思うよ。
未練がましいでけで生産性のない
>>388-389>>391あたりの外野は無視して、
「◆M1PCp.ARzUなりに」企画に決着をつけてみればいいんじゃない。
これがまだ継続の見こみのある企画だったら反対されて当然だろうし、
万が一この企画が息を吹き返した時には勝手さ故にNG扱いになるかもしれないが
実際問題このロワ破綻してるしね。
動きがあり、楽しめたことは評価するし支持するよ。
>415
>「◆M1PCp.ARzUなりに」企画に決着をつけてみればいいんじゃない。
それなら俺はチラシの裏で完結させることを強く推奨する。
というかこれだけ人いたんだな
てっきり死んでるかと思いきや
やっぱり自分が書くのは嫌だけど他人にはガンガン批評するタイプの人が多いんだな、ここ
つまりは自分は書かず人の作品に評論するだけです><
とりあえずNG(笑)
本人乙(笑)
>>416 今やここがそのチラシの裏ってやつだろう。
理想ばかり高くて実現させる意志も予定もない
ないものねだりよりは
「◆M1PCp.ARzUなり」の続編の方が趣旨に沿ってるしね。
こうなったらある程度クオリティを下げるのは仕方ない、最盛期を維持しようってのが無理な話
だが、クオリティを下げすぎても、こんなんでいいのかと書き手がモチベーションを下げて人が離れるだけ
では、この話はどうか?クオリティ低すぎだろ、これを通せってのは無理がある
しかしこれの通りを阻止したところでこのロワが復活するかと問われればNO!な訳で
仮に通ってもそもそもモチベーション云々以前に書き手が存在しない以上、意味はそんなにかわらない
つまりどっちもそう変わらないが、できるならNGが望ましい
結論 いい加減こんなことでグダついてんじゃねーよ、どう見ても終わってるだろうが
ただでさえ乱立言われてるんだし進める見込みもないのにマイナス思念垂れ流すだけならさっさと潰れろ
って言うかなんで議論してるの?
通す通さないってのは作品が来たときの話だろ?
上のやつは適当に書き綴っただけのものであって読み物としては成立してないじゃん
>>421 >適当に書き綴っただけのものであって読み物としては成立してない
文章力がまずかったら内容も無難で問題もない繋ぎでもアウト、と言ってるわけか?
つまり自分が求める文章力以下はどんなものでも一切作品として認めない、と
選民思想もこれ極まれりだな
というより
>>422が文盲なんだと思いまーす。
小学生の作文に対して「文章力の定義とは!」とか言う人は馬鹿にされますよ?
>小学生の作文に対して
とかいきなり前提で言ってる時点でもうね、なんか言う気が失せる
内心こんなんかいた奴死ね、とか思っても(思うのが当然な内容だけど)
「一応」「とりあえず」投下されたら作品として扱う、その上で
文章の基本もできてないですし、しかも主催者絡みでまだ決めるにしてはあれなんで破棄してくださいね☆
とりあえず他の作品を参考に読んでみては?
でいいんだよ
腹じゃ「なんだこの屑SSは!なめとんのか、コイツ荒らしじゃねーのか!?」と思うのはいい、今回は余計当然だと思うしな
それを>適当に書き綴っただけのものであって読み物としては成立してない とか 小学生の作文に対して(=小学生並みの品) とか
煽りが入るようなそういう主観バリバリな意見を平気で言って破棄しろ!通せるわけないだろ!って言ってどうするんだと
まず、こういうのが来たら、ひたすら冷静にダメな要素挙げていく。で、冷静に拒否する。まず修正不可能なんだしそれで落ちる
もしも全て修正してしっかりしたものをもしも、万が一投下したらまぁそれもよし
いきなり感情ぶっつけで噛み付いてどうするんだ、このSS投下した奴がもし荒らしとしたらそれこそ思う壺だろ
「相変わらずすぐ切れて感情論むき出しにしちゃって、相変わらず民度か低いこと低いこと。もうちょっと落ち着いて話せないもんかねぇw」
とか笑ってるかも知れんぞ
お騒がせしてすみません
「綻び」については確かに自分の妄想的な部分が多く含まれています
現に自分はバーンとハーデスのことは何も知りませんでした
それなのに分かったようなふりをして勝手な展開にしてしまった事を深くお詫びいたします
というより自分のこのssがヤバイものということは何となく分かっていました
だから予約時にキャラ指定を伏せるような真似をしました
それでももし下手糞な文章でも気に入っていただけたら
この企画の過疎化ストップの手助けになるならと
覚悟して投稿しました
そして何よりこのスレに活気が欲しかったのです
廃れていく現状に我慢できなかったのです
深刻な衰退化には所謂急展開しかないと未熟な判断でこの「綻び」を投稿しました
しかしやはり自分は力不足とかそれ以前の問題だった様です
自分はここ以外でも何度か小説を投稿していましたがどれも不評でした
ですからもう二度とここに小説は書きません
自分にレベルアップは望めないからです
やはり専門の方々にお任せしようと思います
「綻び」を面白いとおっしゃってくださった書き込みを見たときはかなり嬉しかったです
本当に申し訳ありませんでした
あと信じて欲しいのですが、自分は
>>377を投稿した時点から書き込みはしていません
正直自演する勇気はありませんでした
もう首吊ってきます
「綻び」は書き込みを読んでいくうちに
修正したらもしかしたら受け入れてくれるかと思ったのですが
やはりそれもおこがましい事のようです
結論として、無念ですが「綻び」はNGとさせてください
でもちょっとした希望としては、まとめサイトに
おまけの没設定みたいな感じで載せて欲しいのですがね(笑
それではみなさんさようなら
このスレに関しては半永久的にROMってます
>>426 荒らし呼ばわりした点はすまんかった。
NG宣言thx
まあ首は吊るな
何度も言うけど、普通にリレーしてくれるなら大歓迎だから
>>425-426 どこを縦読み?
つかキャラ知らずに書いてたとか論外だな
擁護は何人か沸いてるようだが、お前のやってる事は荒らし行為と変わりがない
二度と来るな
430 :
作者の都合により名無しです:2007/03/27(火) 21:49:37 ID:GTli3xMQO
次は普通のssが読んでみたいです
>>425-426 乙です。
鳥を変更しての再登場を心待ちにしているので、
気が向いたら主催以外に把握できるキャラで書いて下さいな。
>>426 自分でNG宣言をしたことは評価する。
でもお世辞を真に受けて、安易にまた書こうなどとは思わない方がいい。
>>426 >でもちょっとした希望としては、まとめサイトに
>おまけの没設定みたいな感じで載せて欲しいのですがね(笑
本編外SS集に載せる気があるならば、SSを修正して欲しいな。
とりあえず今も昔もハーデス様の事を知らない人多すぎ。
何で無口キャラになってしまっただぁーorz
>でもちょっとした希望としては、まとめサイトに
>おまけの没設定みたいな感じで載せて欲しいのですがね(笑
お前結構図々しいな
脳に糞とウジが湧きまくってんじゃねえのか?
自粛しろ
もう終わりにしようぜ
馬鹿にいつまでも踊らされてる事も無かろう
まぁまぁマッタリと過疎ろうじゃありませんかw
仕方ない、この俺がフレイザードでも予約してやるかな
じゃあ琵琶湖組予約
何でここは書き手を貶める読み手が多いの?
ジャンプロワを自分の力で終らせたぜ!みたいな感じがして気持ちいいの?
NGか・・・
主催者の三つのミスがどう絡んでいくか気になっていたんだけどな
今になったからはっきりと言う。
俺はタカヤ荒らしが書いたのかと思った。
あのSSが通っていたら、黒幕はタカヤになっていたっていうオチかと思ったよ。
今回の一件で分かった
冷静に対処できる奴がまるでいないと言っても同然
いきなり感情論で、反論、意見の基本もまったくできてない
煽る奴や妙な擁護する馬鹿工作員がいるから真性というか住人の実態がよく浮き彫りになった
民度は相変わらずだな
これでしたらば移転で書き手が戻りやすくなんて言ってたのが実に笑える
現実を見ろよ、いや過疎とかじゃなくてここの民度がいかに低いかということ、それが原因でどうなったかということをさ
「民度の低さを指摘する」
という行為が、さらに民度を低下させる結果になるからなぁ、ここは。
民度低いのなんか知ってるんだよ。みんな。
どうしたら民度上げられるか分からないから困ってるんだよ。
低さを指摘されたら、それに気付いて自分の態度を反省、落ち着いて客観視できるようになればいいじゃないか
書き込む前に一息つくとか、これ書いたらどうなるかな?とかこれはどうなんだろうな?って考えるのは難しくないぞ
自分主観の感情論を脊髄反射で書き込むなんてサルじゃないんだから
一回くらい普通に書き込むときも読み返すだろ
普通に話してるときも「お前なんでそんな必死なの?」とか言われたらはっとなるじゃないか
そこでさらに顔真っ赤にして反論しないだろ?現実誰でもやってることを掲示板でもするだけだよ
いや、あんたの言ってることはすごく正しいと思うんだ。
人が聞けば、みんな納得してくれると思う。
ただなぁ……ここはサル山同然なんだよなぁ……
日本語が通じない奴も多いし。
そういう奴にはサル語を話さないと反応ないから……って思っちゃうと、いつしか飼育係もサルになっちゃうんだよなぁ。
日本語話続けて、サルが人に進化するのを待ってたんだけど……スマン。どうも俺には無理だった。
やっぱり避難・雑談スレ、もしくは毒吐きスレが必要なんではないかと思う。
まとめサイトの方に掲示板があるのだから、試験的に毒吐きスレを作ったりするのはどうだ?
本スレでのSSに対する罵倒は禁止。
罵倒をした者がいるならば、毒吐きスレに誘導して、良識のある住人達は徹底的に釣りや荒らしとかをスルーする。
荒らしに反応したらその人も荒らしっていう精神で。
これでも多分、愉快犯がいる限りは民度は高くはなんないと思うだろうけど。
>>447 これ追加してないと、日本語が不自由なせいで勘違いする人がいるぞ
本スレでのSSに対する罵倒は禁止だが、指摘、批判はおk
昔似たようなことあったしな、SSへの罵倒やめろ→マンセーしろというかゴルァと噛み付く
>>448 脊髄反射して感情のまま噛み付くような獣に、
したらばまで毒を吐きに行くような理性、知能があるはずもない。
>>449 でも結局、批判と叩き、罵倒の区別もつかないような奴ばっかだからなぁ。
どうしようもないっしょ。書き手には申し訳ないけど、もう、ある程度諦めてもらうしかないと思う。
こんな環境でも書いてくれるような殊勝な書き手を待つくらいしか、できることが無さそう
じゃあこんな所で予約した俺は完全なMだろうなw
叩かれるの前提で書こうとしてるなんてw
>>426 ところで三つのミスの絡ませ方と
黒幕は誰の予定だったの?
箇条書きでいいんで、教えてくれ
ところで・・・皆さん
◆HKNE1iTG9I氏の 「一人で出来るもん」 の感想はどうなんだ?
多分
>>366にあるような理由で、俺も含めてみんな感想を書着づらいんだと思う。
乙!だけじゃ何だかなって感じだし。
>>453 お前が書いたらどうなの?
本人が感想欲しがってるようにも見えるが
このスレは何を目指して何処へ行くんだろ…
夢を信じて生きていけばいいさ
中学生から大学生までしかいないんだな……
もうgdgdだなwww
そうだね、gdgdだね
今回のSSについては、残念ながら議論する必要すらなかったっしょ。ここで充分。
スレの雰囲気が通し、修正、NGのどれかで迷いだしたら、荒らし規制のために移動すればいいじゃん。
今頃、住民の民度がどうのこうの言う奴とか書き手の批判を始める奴らが心底、邪魔になったときね。
まぁ、わかってる住民はわかってるんだろうけど。
毒吐きの方は
>>450が言ってる理由で、存在の価値がどれだけあるやら。
で、結局この空気をいつまで維持させてるんだよ、真剣にだれじゃ年表とか書いて投下しないことには
で、誰か年表を書く奴とかおらんのか、無理にでも終わらせないとまた何ヶ月も生産性もなくグダつくことになるぞ
てか年表?
何で?
武士沢エンドじゃねえ?
年表なり何なり適当にでっち上げてコンビニで敵味方和解。
期待して裏切られるのが怖いんだよ。
いや、期待する価値すらないだろ。
ほぼ間違いなく空予約か駄文の二者択一なんだから。
471 :
作者の都合により名無しです:2007/03/30(金) 01:03:44 ID:GK1A+jpf0
河川 唯「夢でした。」
ジャンプキャラバトルロワイヤル 〜完〜
で、いつまでこのグダグダを続けるんだ?
投下される見込みもないのに
473 :
作者の都合により名無しです:2007/03/30(金) 15:28:35 ID:89Gjl618O
予約は入ってます
どくだみ、ハブ茶
すいません、今日中に投下できそうもありません。
七割程度できてるので月曜には投下します。
予約しといて申し訳ないです。
待ってます
琵琶湖予約ktkr
現在最も殺伐としているあそこでの絡みをどう書くか楽しみだ。
それ以上に殺伐としているこのスレで凹々に叩かれるかも知れんが
負けずに頑張ってくれ
すまん、俺も少し遅れそう
独白形式で書いていたのだが、どうもこの書き方は今回のSSに合わないんで
プロットはそのままに全て書き直すことにした
ちょっといつになるかは目処が立たないが、まあ来週中には書けるだろう
大分遅れるがどうせ過疎ロワだし、続き書きたいって言う書き手も居ないだろうから構わないだろ?
他に書き手がいなかったら良いだろう
ただし他に書き手がいて予約し良い作品を投下したらそっちを優先する
それに同意できるなら書いてくれ、楽しみにしてるぞ
ああ、もちろん独占する気は無いから書きたい人がいるなら譲る
そんな奇特な人が出てくるなら、俺程度のがでしゃばる事も無いしな
482 :
作者の都合により名無しです:2007/03/31(土) 17:28:55 ID:628yUdk0O
書き手のみなさん
がんばってください
応援してます。
なんか久々に動き出したな
これは期待
これで釣りだったら笑えるな
承太郎、ライデン、ルキア、追手内洋一、ヤムチャ、友情マン、桑原 予約お願いします
ミサ予約です。
487 :
作者の都合により名無しです:2007/04/01(日) 10:22:36 ID:MOAkXSlF0
488 :
作者の都合により名無しです:2007/04/01(日) 11:20:45 ID:791fcwMDO
やったぁ(≧ω≦)
いきなり何が起こったんだ
初トリ多くて若干不安ではあるがこれは最高だ
散々つぶそうと騒いでたやつら死亡www
もうそういうのいいから。
素直に喜べよ。
ただのエイプリルフールだろ。
ああ、四月馬鹿か。なるほど道理で。
494 :
作者の都合により名無しです:2007/04/01(日) 16:52:17 ID:791fcwMDO
んなあほな
確かに・・
初トリ
急に湧き出る予約
4月1日
期待しない方がよさそうだな…
そういう悲観的なの毒吐きスレでやれよクソバカ共が
本気で予約して本気で書いてくれてたら、お前らのくだらん憶測で気を悪くするだろうが
何のために毒吐きスレが別個にあると思ってるんだよ、それくらい考えろや
お前らみたいな能無し読み手ばかりだからここがこんな有り様になったという責任をもっと感じろ
なんだとクソが。
今までのこのゴミスレに期待してどれだけ裏切られてきたんだ?
万が一、初トリの連中が書いたところで
また廃棄物みたいな駄文に決まってるだろうが。
いいかげん学習しろサル助。
>>497 お前の言ったとおりだとしても、
>>495みたいなレスをしたって何の意味も無いだろうから、
そういうのは毒吐きでよろしく頼むよ、せっかく毒吐きって場があるんだしさ。
廃棄物みたいなのだったとしても、感情を交えず淡々と問題点を指摘すればおk
感情を交えたレスがしたけりゃ毒吐きでおk
499 :
作者の都合により名無しです:2007/04/01(日) 19:02:11 ID:791fcwMDO
とりま期待して待ってみましょうよ
どっからこんな汚い言葉が出てくるんだろう…
公共の場に書き込んでるって自覚が無いのか?
この掃き溜めスレにそんな常識は通じないってことよ
暴言とか中傷嫌なら2ちゃんやらない方がいいよ
文句言う人がいるので、予約を取り消します。
>>503 エイプリルフールならそうだと言えば笑って済ませれるのに
んな気分悪くなる言い方せんでも。
なんか、◆dF0PAYRockの思惑通りに釣れたって感じだな…
◆WBRXcNtpf
◆BF/SpOqQTQ
◆FL6pGotkUE
さて問題です。この中で何人が本当に投下してくれるでしょうか
0に一票!
正解!
毒吐きたいなら毒吐きスレ行って下さいってお願いしてるんです。
工作員でなければ。
毒吐きスレなんてそんな需要無さそうじゃん
人がいるのかも微妙なとこに行って愚痴るより、ここで愚痴った方が手っ取り早い
……と、良識ある諸兄がここまで見ていただければ分かるとおり、このスレに居ついている荒らし・厨達は、
自分たちの発言のどれが毒か、何処でそれを言うべきか、何時毒吐きに移動すべきか等を理解することが出来ません。
だから、分別ある方の全うな意見は避難所なり余所ですることにして、本スレは事実上の毒吐き隔離所にしてしまいましょう。
……つうのが以前言われてた話だったかな?
愚痴=毒
毒吐きスレ=毒を吐くスレ
需要はあるな
だが機能はしてない
書いてみたくはあるが、新規参入への敷居の高さを見るに二の足ばかり踏んでいる。
そのままずっと足踏みしてろ
もうなんか悲観的すぎるな
まぁ俺ももう期待なんてできないんだけど
521 :
作者の都合により名無しです:2007/04/02(月) 10:06:10 ID:v3Pzrpy20
SSがぜんぜん着てないのになぜ
>>516みたいに
2つも3つも本スレ以外に関係スレがあるのかわかりません。
以前は、この板にも別に雑談スレがあったし。
全盛期の名残、負の遺産ってとこかな
なんだかなあ……。
すぐこういう雰囲気にするから、書く気が失せるんだよなあ。
せっかく書き手が戻ってきても素直に喜ばず、ここで無意味に愚痴ったりするから書き難くもなるし。
もう残ってる人間のほとんどが工作員だったりアンチだったりする気がする。
わざわざ書かなくてもいい愚痴を書き込んでくる辺り、工作員なんだろうな…
2chは何が好きかでなく何が嫌いかで自分を語る所だから、
最後に必死なアンチばかりが残るのは必然のこと
>>522 一つは全盛期の遺産
二つは荒らしが立てたスレ
ちなみに二つの方は、割と最近の過去ログ見ればわかる
馬鹿ばっかだな
529 :
作者の都合により名無しです:2007/04/02(月) 17:25:48 ID:VhFUbf3KO
静かにSSの投下を待ちましょうよ
>>519 できたらぜひにでも書いて欲しいんですけど・・・・・無理かな
532 :
◆qv.wwwwwww :2007/04/03(火) 01:39:07 ID:m0tmFEjE0
承太郎、ライデン、ルキア予約
533 :
作者の都合により名無しです:2007/04/03(火) 07:14:35 ID:v9v+DwQiO
予約キタ―――(゚∀゚)――――――
凄いトリだ
鳥スゴスwww
おい予約した奴らは投下まだかよ?
いつまでも待たせるな
釣られてるじゃん、お前
遅れに遅れて申し訳ない・・・。
明日必ず投下します。ほんと、ごめんなさい。
大丈夫
誰も期待してないから
まあなw
「本当に書いてきたら読んでやるよ」
くらいの気持ちでいればガッカリしなくていいよ
逆に考えるんだ。「投下なんてされるはずないさ」と考えるんだ。
544 :
作者の都合により名無しです:2007/04/04(水) 12:25:38 ID:54X9ZnE5O
したら投下されたときの嬉しさ倍増
まあ何だかんだ言ったって、結局は投下なんて無いんだがね
どんなssでも信じる事を忘れたてめえらに未来はねえ
なんだこいつら
工作員
549 :
作者の都合により名無しです:2007/04/04(水) 18:45:43 ID:v0kjMGPz0
僕は投下される未来をあきらめない
スチームボーイ乙
遅くなりました。投下します。
釣り乙
14:45
仙道は闇の中にいた。
遠くで複数の人の声と、強い風の音が聞こえる。
ここはどこだろう。皆は?話し声はするのに姿が見えない。
やりきれない寂しさが胸を責める。これが孤独なのか。ひょっとして俺は死んだのだろうか。
「・・・、さん。仙道さん。大丈夫ですか?起きられますか?」
声。聞き覚えのある、優しい声が仙道を呼んだ。
「・・・・・・」
仙道の瞳に、ぼんやりとではあるが、薄暗い部屋に散らばる仲間たちの姿が映った。
カーテンの隙間からほんの少し弱い光が漏れている。いつの間にか雨は止んだらしい。
「・・・・・・ここは、」
「琵琶湖のコテージよ。大丈夫。みんな、そろってるわ。お客さんも増えたし」
香がいる。横にサクラ。後ろでアビゲイルが誰か見知らぬ子供と何かを話している。
(そうか、俺は・・・)
仙道の表情が曇る。1人で飛び出した挙句、倒れたことを思い出した。
「うぐっ・・・!ケハッ、こほ、」
「だ、大丈夫!?仙道君、落ち着いて」
「・・・いえ、すみません、情けないっス。1人で突っ走ったあげくに倒れて、皆に迷惑かけるなんて・・・
俺はホントに・・・」
きちんと謝りたいのに、起き上がることすら出来ない。悔しげに目を閉じる仙道に、労わる様に香が言う。
「そんな顔しないで。小屋の血ね、誰の仕業かわかったの」
「えっ・・・?」
「いま、アビゲイルさんが話を聞いてる。あの子達、今朝、ここで襲われたそうよ。
命からがら逃げてさっき戻ってきたんだって」
ほら、と香の示す方向にアビゲイルと2人の少年が座っていた。
帽子の子供は仙道のほうを振り向きもせず、アビゲイルと話し込んでいる。
眼鏡の少年は妙な体勢で壁に寄りかかり・・・爆睡していた。
衣服は血と泥に塗れ、身体は傷だらけ。それでも彼らからは強い生気を感じられた。
「襲われたって・・・その襲ったって奴はどこに」
「それは、・・・あとで説明するわ。それより、サクラちゃんがね、薬草を採ってきて風邪薬を作ってくれたの」
さっそくサクラが湯飲みに薬湯を注ぎ、持ってきた。
「解熱と疲労回復に効果があります。ちょっと苦くて飲みにくいですけど・・・」
仙道はなんとか香に支えられて上体を起こした。まだ酷い眩暈がする。
受け取った湯飲みは暖かかった。どこで火を熾したのが、この心遣いが仙道にはありがたい。
頂きます、一口含むと、目の覚めるような渋みと青臭さが口内に広がった。
(こりゃまた、厳しい味だ)
そんな仙道の表情を、少しバツの悪そうな顔を見ているサクラ。慌てて仙道は笑顔で返す。
「いや、うまいです、サクラさん。今まで飲んだ風邪薬の中じゃ一番、刺激的でパワフルっす」
(そういや、良薬口に苦し、なんて言葉をばあちゃんがいってたなあ)
雨の中、大急ぎで薬草を探してきてくれたあろうサクラの献身に、心の中で頭を下げた。
仙道は残りの青汁、もとい薬湯を一気に飲み干した。
(できればこのまま休ませてあげたいけど、そうも言ってられないわ)
再び仙道をベッドに寝かし、サクラは部屋の隅にいるアビゲイルの所に向かう。
その一角には、アビゲイルの武器コレクション。食料の山にデイパック。
地図に時計に、仙道や香の持ち物までズララッと並んでいる。さすがにこれだけあると圧巻だが
その乱雑な散らかりように、サクラは少しだけ苛々する。まるで子供部屋じゃない。
「アビゲイルさん。仙道さんに薬湯を飲ませました。少し経てば効果は現れると思います」
サクラは言いながら、アビゲイルの横に置いてあるオリハルコンレーダーを手に取った。
※『アビゲイル・レーダー「目指せオリハルコン!巨人の星君グレート」』
通称オリハルコンレーダー。オ(略)という材質を探知する機能がある。現在、映し出されているのは以下の通り。
(1):アビゲイルの持つディオスクロイ
(2):サクラの持つマルス
(3):両津の持つハーディス
(4):両津の持つクライスト
(5):欠番
(6):ダイの持つダイの剣
(7):承太郎の持つシャハルの鏡
(8):承太郎の持つ双子座の聖衣
(9):ディオの持つフェニックスの聖衣
(10):桑原の持つ蟹座の聖衣
(11):ダイの持つペガサスの聖衣
(注:使用者が見ているのは番号だけである)
(9)は吸血鬼たち。皮肉にもケンシロウが聖衣を奪われたことで奴らの位置が確認できる。
(6)は斗貴子である。琵琶湖、大阪、岡山と進み、香川に辿り着いたらしい。一緒にいる(3)(4)(11)は何者なのだろうか?
今のところ、吸血鬼たちの動く気配は無い。雨が止んだことが影響しているのだろう。
アビゲイルは手元で別の機械を弄りながらサクラの方を向いた。
「ありがとうございます。お嬢さんも少し休まれるといい」
「そんな悠長なこと言ってていいんですか!?吸血鬼が来るのに、すぐにでも出発した方がいいと思いますよ」
「心配は無用です。レーダーで常に監視が出来ますし、雨が上がったばかりとはいえ
吸血鬼にとって命取りとなる陽の光が出ています。貴女の走ってきた最短ルートを今の彼らは辿れませんよ。
彼らの地点から琵琶湖まで、森や建物がトンネルのように続いてるわけではありませんからね」
「でも・・・」
「おそらく到着は日没後でしょう。ケンシロウさんとの戦いで彼はすでに『食欲』を満たし、
万全の状態にあるようですが、それだけにリスクの高い行動は慎むと考えられます。
この冥界の預言者アビゲイルが月に代わって保障しますよ」
確かにアビゲイルの言う通りだが、彼らの目的地がわかっているだけに不安が募る。
ケンシロウの最期を間近で目撃してしまったサクラとしては一刻も早くこの場から仲間を連れて逃げ出したかった。
勿論、彼を殺された悔しさもある。でも今は逃げることが先決だ、そう強く思っていた。
そんなサクラの考えを見透かすかのように、アビゲイルが言う。
「仙道君とそこの彼が、最低でも自力で動けるまで待たねばなりません」
「動けないなら私が背負います。アビゲイルさんは、あの吸血鬼『ディオ』の恐ろしさがわかってないんですよ。
あのスピード、あの強さ・・・悔しいけど私達とは次元が違う。そんな化け物が2匹もいるんですよ!?
私だって、こんな状態の仙道さんたちに無理強いなんてさせたくない。でも、少しでも遠くに逃げないと、
簡単に追いつかれてしまいます」
「サクラさん、休息は必要です。貴女も香さんも、この子達も。私も。違いますか?確かに私達の怪我の傷は塞がりましたが
疲労だけはどうしようもない。貴女の魔力・・・失礼、チャクラと云いましたね。大分、消耗しているのではないでしょうか」
「私なら平気です。この子達の治療ならアビゲイルさんも『魔法』で手伝ってくれたじゃないですか」
「では貴女は人を背負ったまま戦えるのですか?」
「・・・逃げることはできます。力には自信ありますから」
「敵は吸血鬼だけとは限りません。それを忘れてはなりませんよ、お嬢さん。
仮にいますぐ小屋を捨てて撤退したとします。もしも移動先に危険人物がいたらどうします?
動けない者がふたり、非戦闘要員がふたり。まともに戦えるのは私とお嬢さんのみ。しかも体力は万全ではない。
そうなれば香さんとリョーマ君に2人を背負って逃げてもらうことになります。彼らもまた疲労している。
そんな状態で四国まで行けると思いますか?下手をすれば全滅、ということになりかねません。我々は圧倒的に不利なのですよ」
アビゲイルの言葉にサクラは言い返せない。拳を握り締めて反論の言葉を考えている。
「それに我々が探している星矢君、麗子さんがこの琵琶湖に来るかもしれない。彼、リョーマ君は昨日彼女達と
会ったそうです。そして、今朝、同じ場所で斗貴子さんに襲われたと」
「さらに困ったことに」
心なしかアビゲイルが渋い顔をしている。彼の無表情にも色々とバリエーションがあることをサクラは知っている。
なんだろう、この不穏な空気は。それにリョーマの表情も硬い。何かを堪えてる、そんな気がした。
「いいよ、おじさん。それは俺から言う。俺は・・・人を殺してる。
麗子さんと星矢の仲間、キルアって奴を殺したんだ」
「えっ・・・ちょっと待って、それって、・・・どういうこと!?」
成り行きを見守っていた香が叫んだ。斗貴子に襲われたことは聞いていたが、それは初耳だ。
動揺する香を制し、アビゲイルは少年に話の続きを促した。
「昨日、ここで麗子さんと星矢と会った。麗子さん達は『藍染』てヤバい奴を追ってキルアと3人で琵琶湖に来たんだそうだ。
で、俺と新八さんは京都を歩いていた時、突然変な奴に銃で襲われて、一時別行動をとるはめになった。
二手に分かれれば敵も混乱するだろうと思ってさ。それで慌てて合流場所に決めたのが琵琶湖だっだ。
そんなわけでホントに偶然・・・麗子さんたちとは、ここで出会ったんだ。
麗子さんと星矢は良い人だった。ずっと襲われたり騙されたりしてきたから、信用できる人に会えてその時は嬉しかった。
キルアは俺の来る少し前に友達を探しに出てったと言った。そいつの名前は確か、ゴンだったかな・・・。
色々話を聞いた。・・・ただ、いくら待っても肝心の新八さんが来なかったから、すぐ大阪に探しに向かったんだ。
一方で、麗子さん達は『太公望』さんって人と連絡を取りたがっていた。『藍染』が琵琶湖に潜伏していると推理したのも
『太公望』さんなんだって。その通りだった。一日目に『藍染』が星矢の仲間を殺し琵琶湖に向かって逃走している最中に
俺たちはアイツに武器と道具を奪われてる。自称科学者と名乗り「琵琶湖に人を集めろ」とも言われた。
アイツはここに人を集めて脱出?とにかく、何かをする気だったみたいだ。
麗子さん達に事情を聞いてなかったら、そのまま口車に乗せられて人集めに協力してしまうとこだったよ。
・・・でももうソイツ、死んじゃったみたいだけどね。
とにかく、その藍染と戦う準備をするために、2人は四国にいる仲間の所へ向かったんだと思う」
香たちが探していた星矢と麗子の所在。彼らは確かに琵琶湖を訪れ、去っていた。
やはり、彼女らは四国に居るのだろうか。
「ふむ。しかし、当面の敵『藍染』が死に、仲間を集めていた『太公望』さんはお亡くなりになった。
そして、香さんの話によれば太公望さんの仲間の内、ターちゃん、竜吉公主さん。斉藤一さん、沖田総悟さん、富樫さんが。
四国に向かったサクラさんの仲間の内、鵺野さん、乾君が亡くなっている」
淡々と喋りながらも、アビゲイルの目が油断なくレーダーをチェックしている。
死者の多さがサクラを打ちのめす。わかっていたことだが、声に出されると辛い。
「四国でなんらかのアクシデントが起こったと解釈するべきでしょうね。・・・リョーマ君、続けて下さい」
リョーマは頷く。肩は震えていた。彼の先輩であり大切な仲間であった乾。彼は本当に死んだのだ。
「お、大阪へ向かった俺は、山道で、自転車、・・・自転車のチェーンが切れて、直そうと焦ってた。
そこへ、キルアが、繁みを破って俺の所へ突っ込んできた。凄い形相で、酷い怪我を負っていて、俺は・・・、
・・・俺は、彼が助けを求めていることに気がつかないまま殴ってしまったんだ。コイツで」
リョーマは手元の壊れたラケットを示した。
斗貴子の襲撃で破損し、そのまま部屋に置き去りにしていたものだ。
「俺はどうしていいかわからなくなって逃げた。逃げて逃げて、またここに戻ってきた」
「そして到着していた新八君と合流し、数時間も経たないうちに斗貴子さんに襲われた、と・・・。
香さん、仙道君。お聞きの通りです。彼は太公望の仲間である星矢君達の仲間を殺害しています」
全く予想外の展開に香は言葉に詰まり、仙道も天井を見据えたまま動かない。
サクラだけが声を上げた。
「そんな・・・、でも、それって事故みたいなものじゃないですか。彼に殺意があってやったことじゃないでしょう!?」
「わからないよ、あの瞬間、考えるより先に身体が動いたんだ。
・・・よく見ていれば、キルアが酷い傷を負ってたこと、わかったのにね」
「さて、私たちはこれからその麗子さん、星矢君に会いに四国へ向かいますが」
「ちゃんと話す」
「そうなると、彼女達とお近づきになりたい我々としては非常に困ります。
この場所に来たのも彼女達との合流が目的なのですから」
「アビゲイルさん!!」
堪りかねてサクラが叫ぶ。動じた様子もなくアビゲイルは少年を見ている。
「それでも、話すよ。話さないと償いが出来ない。あんた達に迷惑が掛かるなら出てく。別のルートで四国まで行く。
怪我まで治してもらって何も返せないのは悪いと思ってます。でも、どうしてもちゃんと言っておきたいんだ」
俯いたまま、頑固にそう言った。
〜〜〜〜
15:20
サクラとアビゲイルは外に出た。
出て行く前にせめてトラップを仕掛けておこうと主張するサクラに根負けしたのだ。
雨上がりの空。雲の切れ間から光が射している。時刻は15時を過ぎた。日没までおよそ3時間。
恵みの光が少しでも長く続くことを願いながら2人は作業する。
トラップといっても簡単なものだ。落とし穴に、ツタと削った木を使った簡単なボウガン(脚を引っ掛ければ発射する)
吸血鬼が引っかかるとは思えぬ罠。サクラにとっては焦燥を静めるための気休めなのかもしれない。
「いっそ、燃やしちゃいますか。この小屋」
薬湯を作る時に使用した火種がまだ残っている。あの憎い吸血鬼たちに明け渡すくらいなら
破壊した方がマシというもの。しかし、即座にアビゲイルが否定する。
「いいえ、拠点となる場所を与えておいた方が動きが読みやすい。位置はこのレーダーで調べられますが、
表示されるのはオリハルコン―――フェニックスの聖衣を持つ『ディオ』だけです。もう一匹の吸血鬼の存在も
忘れてはなりません」
「じゃ、この罠も蛇足ですか、ね・・・」
木を削りながら、やや意気小心したようにサクラが言う。
「そんなことはありません。嫌がらせをしていると思えば落ち着くでしょう」
「・・・・・・」
「ところでサクラさん、私少々詩の心得がありましてね。感想をお聞きしたいので読んでくれませんか」
「ハァッ!?そんな呑気なことしてる場合じゃないでしょう!」
怒るサクラをよそに、アビゲイルはさらさら、地図の裏に言葉を書き込んだ。
(先の放送から推測するに、私以外にも首輪の解体に手を出したものがいるようです。
そして間違いなく会話は盗聴されてます。混乱を避けるため香さん達にはナイショにしといて下さい)
「・・・!?」「どうでした?どうでした?私の詩。琵琶湖の雄大さを詠ってみたのですが」
「は、はい・・・。す、凄くエキセントリックです・・・」
アビゲイルの濃ゆい顔がドアップになる。至近距離だと心臓に悪い。
サクラは慌てて彼からペンを奪い余白に書き込み始めた。
(どうして今まで教えてくれなかったんですか!?)
(ですから無用の混乱を避けるためです。知ったらあの正直な人たち、どんな態度をとると思いますか?)
そりゃ当然、当たり障りなく、不自然極まりない会話が展開されるだろう。
今日の天気とか、夕食とか。恋人はいるの?とか。唯でさえ、混乱している状況だというのに。
(承知しました。で、首輪の解体ですがアレって確か一度失敗したって聞きましたけど)
(はい。継ぎ目に刃を入れた途端、爆発しました。爆破の衝撃は先日お話した「排撃貝」で吸収して凌いだのですが、
あの道具無しで解体した強者にぜひ会ってみたいのです。先の放送でわざわざ首輪の事を持ち出すくらいですからね。
恐らく失敗してはいないはずですよ。多分)
(逆に失敗のしすぎで死者が続出したとも考えられますよ。そのけん制かも)
「う〜〜ん。サクラさんの詩はちょっと辛口ですね。このアビゲイル、傷心でショック死しそうです」
「馬鹿なこと言ってないで続きを書いて下さい。その、素敵な詩をたくさん」
(続きは後にしましょう。会話が途切れると怪しまれます)
(この野郎)
「話は変わりますが、襲撃時の斗貴子さん、リョーマ君によると「相当、迷っていた」らしいです」
「迷っていた・・・って、ドラゴンボールの信憑性をですか?」
「はい。しかし、いちど固執した考えを捨てることは容易ではありません。彼らの説得も一応聞いたようですが、
やはり『賭け』は続ける、と――――」
―――君達は、このまま頑張ってくれ。どう転ぶか分からないが……
私は、もう少し賭けを続けてみようと思う
「説得って、あの斗貴子さんを?リョーマ君が?」
存在自体が刃のような、威圧感の塊である彼女と、よく会話なんかできたものだ。
「あの気絶している少年もですよ。彼女の攻撃を受けたその身体で、捨て身の説教をしたそうです」
「あの子がっ・・・!?あんな出血量で・・・呆れた根性だわ・・・、よく生きてたなぁ、
斗貴子さんは、気迫負けしたわけですね」
「私達の時はアビゲイル必殺の命乞いと貢物で見逃してもらったというのに、乙女心とは理解しがたいものです」
「それ、威張るとこじゃないでしょ」
「・・・彼女は人殺しを止めるでしょうか」
「断言は出来ませんよ。彼女は非常に不安定です。危険なことに変わりはありません」
「・・・結局、ドラゴンボール計画は続行中ってわけですか。どうしてそんなに頑ななのかなぁ」
「クリリンを殺害した負い目もあるのでしょうね。彼にしろ目的のため―――全員の生還を賭けて
長年の友人を殺すという暴挙に出ている。その葛藤や苦痛を斗貴子さんは見ていた。彼女の選択は、彼のため、いや、
彼の無念を昇華したいがための行動なのかもしれません」
「そしたらもう対処の仕様もないじゃないですか。死者に対する想いってのは絶対に変えられないもの」
「その斗貴子さんが四国にいる確率が高いのです。どうしましょう」
アビゲイルの指し示す、香川の4つの光点。
「・・・どうするもこうするも・・・この3つのオリハルコンは彼女が略奪したんでしょうか?」
「いえ、動きから察するに誰かと行動を共にしているようです」
(3)(4)(11)。何者かが(6)の斗貴子の傍にいる。特に(11)が不気味である。
通常では有り得ない速さで大阪から香川に移動した。特異な能力を持っているのは間違いない。
「それって新たな賛同者がいるってことですか?それともピッコロ・・・?彼ってドラゴンボールを作った人ですよね。
斗貴子さんの仲間になるとしたら彼か、ヤムチャさんか(思い出しただけで腹立つなぁ!)
孫悟空さんぐらいしかいないんじゃ・・・」
(ああ、そういえばヤムチャとかいう男もいたような気がしますね。
サクラさんの機嫌が悪くなるので彼の名は口にしないようにしていたんですが)
(アイツのことは早く忘れたいです!って、別にコレ筆談にしなくてもいいじゃないですかっ!)
「製作者のピッコロならドラゴンボールが使用不可能であることぐらい気付くはずです。仮に彼が優勝し、
元の世界に帰還したとしましょう。ボールを集め神龍とやらを呼び出す。叶えられる願いはひとつだけです。
「ゲーム自体を無かった事にしてくれ」
もしくは「ゲームで犠牲となった者達全員を生き返らせてくれ」と言ったとします。
確かにそれは神の創りし奇跡のレアアイテムであり、ピッコロの世界では万能の存在かもしれません。しかしね、
この強力な結界に閉じ込められている限り、我々の死体、霊魂には干渉できないのですよ。
結局のところ主催者を倒すか、この結界を破るかしなければ「蘇生」術やアイテムなどは使えません。
・・・実に、悲劇的な結末です」
(で!、我々がこれから注目したいのは主催者が『見逃した』能力者、アイテムです。
脱出や首輪解体に役立たないと判断され、放置されている者たち。
今一歩及ばない己の能力に諦めて悶々としている者。妙な体質、下らない特技、役に立たない道具。
それらを見逃さず味方にし、パズルのように組み合わせるのです。もう残り人数は大分少なくなってしまいましたが
無理でも強引でも手遅れでも、や・る・し・か・ありません。脳髄をフル回転させてアイデアを捻り出して下さい)
(は、はい・・・善処します)
「それにしても、私が薬を作ってる間に随分色々話したんですね。アビゲイルさん、けっこう聞き上手じゃないですか」
「ええ、会話の途中で悲鳴を上げられることもありませんでした」
(・・・洋一くんに逃げられたことやっぱ気にしてたんだ)
彼女との会話の中で、アビゲイルの顔を見て逃げ出した少年が
実は香の知り合い(本名・追手内洋一)だと判明していた。
「香さんとも長く話しました。太公望という賢人のことを。生きていたらお会いしたかったですね」
香の体験談はそれなりに有益な情報をもたらしたが、
アビゲイルの感想は深い深いため息だった。
自分のよく知る仲間が(もはやそんな言葉すら使いたくありませんがね!)
香達に襲いかかり(うら若き女性を目の前にした彼の行動など考えるまでもありません)
香の仲間を魔法で殺害(不運にも男性だったようですね)その後、あのファッキン野郎はいったいどこへ消えたのか・・・
(そんなにハーレムが好きなら次はアザラシにでもなればいいんです)
おそらく奴の死亡の原因も女性絡みと見て間違いない(唯の勘ですが外れてはいないと思います)
正直、知りたくありませんでした。〜byアビゲイル
アビゲイルは頭と首の血管をピクピクさせて、D.Sのことは香たちに黙っておくことに決めた。
この切羽詰った状況下での仲間割れなど勘弁願いかったからである。
幸いにもフ(略)野郎のことをサクラにはまだ話していなかったし、香とは互いに伝えることは多く、
そのフ(略)野郎に関する話題はすぐに終わった。こうなれば知らぬ存ぜぬで通すしかない。
波風は立てぬに越したことはないのだ。
それなのに。
「アビゲイルさん、すんっっごい不機嫌な顔になってますよ。何を考えてるんですか」
「いえ・・・すいません。あの少年のことです。この状況下で、人を殺めたなどと告白したことに
正直呆れてましてね。それも自分のことだけでなく意識の無い仲間の罪まで。
馬鹿正直にもほどがあると思いませんか?少なくとも庇護を必要とする人間のすることではありません」
「・・・彼らを連れてきたのは私ですから、苦情は私だけにしといてくださいね」
「お嬢さんを責める気にはなれませんよ。貴女はよくやっています。仙道君の薬を作り、あの子達を助けました」
「・・・」
「ああ、それからもうひとつ」
懐から取り出した装飾具をサクラに見せた。女性物のネックレスだが、妙なデザインのせいか
冷たい印象を受けた。こんなものを身に着けるのは一体どんな女性なのだろう。
「この首飾りを見て下さい。おっと、触れない方がいいと思いますよ。
呪術具の類で幻覚剤か何かが塗られているかもしれません。薬の専門家である貴女に調べて欲しいのですが、
臭いだけでは毒物の特定は無理でしょうか」
「やってみます。そのまま下げていてください」
サクラは両手でチャクラを練り、直接手で触れないよう首飾りを調べた。
「・・・強い毒性のある薬物を金属部分に塗ってありますね。危険です、猛毒じゃないですか。
こんなのが体内に入ったら即死ですよ!? どうしたんですか、これ」
「新八君が所持していました。リョーマ君の話では「自分達は武器の類は持っていない」との事でしたが
治療のときに見つけてしまったのです。こんな呪いのアイテムを所持してしらばっくれるとは危険な子供、
このアビゲイル必殺の尋問で、問い詰め吐かせてやろう、・・・と思ったのですが」
「・・・本当に、知らなかっただけのようですね。
あの怪我で直接肌身に付けていましたし、リョーマ君は私から首飾りを取り返そうとして刃先部分を握ったんです。
幸い傷にはなりませんでしたがね。まあ、そのおかげで、彼らが嘘をつけない人間だとわかりました。
計り知れないほどのお馬鹿で、強運の持ち主ですよ。だから斗貴子さんも手こずったのでしょう。
・・・彼女は、あの子達にとどめを刺せずに泣いていたそうです」
喋りながらもアビゲイルの目はレーダーを追っている。冷や汗が出てないということは
今のところ吸血鬼や斗貴子の目立った動きはないということだろう。
「・・・・・・」
「斗貴子さんの気持ち、本当はわからなくもないですよ。私も半信半疑でしたけどドラゴンボールのこと信じてた期間が
ありましたから。はしゃぎまわるヤムチャさんを見てたら、ついそうなっちゃって(ああ、思い出す度に腹立つ!)
信じないと救われないから信じるしかないっていうか・・・
・・・ある意味、あれも呪いのアイテムですよね。変な意見ですけど」
「知った以上は手を出さずにはいられない禁断の果実とでも言うのですかね。
・・・揺れている今が彼女を止められる最後のチャンスかもしれません。機会があれば、接触してみましょうか」
アビゲイルの顔は少し切なそうに見えた。
本当は彼女を救いに行きたいのかもしれない。
「キルア君のことですが、あれは穏便に済ませるというのは難しいかもしれませんね」
「あの子達からすれば殺そうと襲い掛かってきた人を返り討ちにした、それだけです。
悲しい結果になったけど、・・・その判断事体は間違ってないと思うんです。
抵抗しなきゃ殺される。そんな状況に追い込まれて何もするなというほうが無理ですよ。
ただ、・・・命を奪ったという結果を受け止めなきゃならないのは、本当にきついでしょうね」
「彼らに同情しているんですか」
サクラはアビゲイルの問いに、少し考えてから答えた。
「・・・そうです。同情してます。面識ないのに変な話ですが、キルアさんにも星矢さん達にも。
なんだか悲しくて、やりきれないです」
くるりとアビゲイルに背を向け、濡れていない木の根元に腰を下ろした。
アビゲイルには口では勝てない。だからというわけではないけれど、目を閉じて話した。
やっぱりレベル低いな
「私はずっと任務で動いてきました。私の家は忍者の血筋じゃなかったけど、優れた忍者を目指すのが
木の葉の里に生まれた子供の宿命、義務みたいなものでしたから疑いもせず忍者の教育を受けました。
全てにおいて任務が最優先。目の前で味方が殺されても理性を失わず激情を殺し、徹底的に自分を抑制する。
冷静で的確な判断を下さなければいけない。失敗すれば自分の死も仲間の死も全部無駄になる。そう教えられてきました。
葛藤は絶えずありました。任務の過程で障害になる敵は殺さなきゃならない。味方も失う覚悟で動く。
自分の命を失うかもしれないリスクを背負っているし、必死でした。里の命令で動いてますから
人を殺したって罪悪感はあっても罪にはなりません」
独り言を呟いてるみたいだと、サクラは思う。
アビゲイルは聞いてくれてるだろうか。
「・・・だから、こうして任務の外に放り出されると、途端に迷ってしまう。
何をしたらいいのか、自分の判断は正しいのか。常に揺れて、目先のことで頭がいっぱいになる。
当たり前ですけど、敵対する相手を殺してしまった場合も自分で背負わなきゃならない。・・・重いです。
最善の行動をとったつもりでも容赦なく仲間は死んでいく。
ナルトもシカマルも、乾さんも鵺野先生も・・・死んでしまいました」
「彼らが死んだのはサクラさんの責任ではありません。あくまで個人の意思で行動した結果です。
止めていれば彼らは死ななかったと感じているのなら、それは大きなお世話ですよ。貴女が悔いることではない」
いつもと同じ淡々とした静かな声。自分とは違う、迷いのない口調。
「そうだとしても、私は無力です。いくら修行したって役立たずのままで、・・・誰の力にもなれない。
医療忍者は仲間の傷を癒すのが仕事・・・なのに、その仲間が次々と死んでいく。
・・・おまけに仇もとれず逃げ回ることしかできない」
こんな風に無様に愚痴るしかない自分を、彼はどんな目で見ているだろう。
「意味、ないですよ。私は」
「サクラさん、やめなさい。これ以上は、」
「・・・でも、でもね、アビゲイルさん。乾さんの後輩だっていう子を見つけた時に、
ああ、私にもまだできることがあるんじゃないかって・・・思ったんです。
アビゲイルさんは、私が仙道さんやあの子達を助けたと言うけど、救われたのは私のほう」
目を開くと、アビゲイルは目の前にいて、サクラに背を向けて座っていた。
大きな背中と、泥まみれのマント。胡坐をかいてレーダーを見ている。
あまりに彼らしい態度に、サクラは思わず笑ってしまった。
「・・・何か、動きありました?」
「いえ、今のところは何も。」
「アビゲイルさん、・・・死なないで下さいね。私、仲間あっての医療忍者ですから」
15:30
琵琶湖、小屋の部屋内。
仙道は、再び眠りについていた。
本当は少年と話したかったが、薬のせいか徐々に意識が遠くなり、抵抗する間もなく闇に落ちた。
外ではアビゲイルとサクラが見張りをしている。彼らには世話になりっぱなしだ。
(――――次に目を覚ました時には、必ず・・・)
香は仙道の額のタオルを取替え、泥に塗れた新八の身体を拭いた。
夕方に四国に向けて出立するまで、まだ時間はある。出来ることは少なくてもやれる事は全て
やっておかなくてはならない。新しい仲間の荷物も新調した方がいい。部屋の中央に山積みの道具類から
デイパックを2つ。リョーマに渡した。
アビゲイルが沢山ありすぎて不要だと呟いていたから、あげてしまって構わないだろう。
リョーマはずっと俯いたまま床を見ている。言ってしまった事を後悔してるのだろうか。
あれから言葉を一言も発しない。香も何か声をかけるべきだと思ったが、気まずい空気が邪魔をする。
結局、いくら考えたって彼の処遇は星矢達が決めることだ、事情が事情だから酷いことにはならない、と信じたい。
せっかく助かったのだから。
「すんません。迷惑かけて。星矢たちが嫌がったら、ちゃんと出ていきます」
「出て行ってどうするのよ!?野垂れ死にしたって何の償いにもならないじゃない!!」
「すんません・・」
香の剣幕に、硬直している。
「謝らなくていい!私が怒ってるのは、あんたのその自暴自棄で投げやりな態度よっ!」
「これ素だし」
「口答えしないっ!もう・・・、そうだ、あんたお昼食べてないでしょ」
「・・・ハイ」
「アビゲイルさんがどっさりくれたから好きなの選んで。私も食べるからさ」
食料の中から適当に選んで、リョーマに放った。
「・・・ハイ」
「機械的な返事をしないっ、はい食べる。食べる」
「はい・・・」
「お湯飲みなさい。身体が冷えてるだろうって、さっきサクラちゃんが沸かしてくれたわ。
せっかく助かった命大事にしなさい。これから四国まで歩くんだから、うんと体力つけなきゃ。
また出てくなんて言ったら引っ叩くからね。・・・ね、しっかり私の顔見なさい。約束できる?」
「・・・・・・」
沈んだままのリョーマの肩を香が掴む。手は大きくないけど強い力だ。
リョーマは眠っている新八を見た。香の顔がまともに見れない。
これが麗子だったら?自分は逃げずに告白できるだろうか。
「約束しなさいっ!そんな病気の死神みたいな顔で謝られたって、星矢君たち何にも言えないわよ。
本当にそれでいいの?ちゃんと話し合いがしたいなら、後ろ向きな事を考えるのは止めなさい」
「そんなの、わかってるよ」
「わかってないわよ、じゃあ、どうして私と目を合わせようとしないの!?」
香の言葉に、リョーマはゆっくりと顔を上げる。
彼女もまた、傷だらけだ。
「もし、出てけって言われたら・・・」
「まだそんなことを・・・!」
「斗貴子さんを探すよ」
「なに馬鹿なこと言ってるの!斗貴子さんて、彼女に襲われて殺されかけたんでしょう?
そんな人連れてきてどうするの!?考え直しなさい!今度こそ殺されるわよ!」
香は斗貴子に会ったことはない。しかし、彼女がどんな人間かは彼らの傷を見れば分かる。
鋭利な刃物で切り裂かれた酷い傷痕。こんなことをする人間に話が通じるとは到底思えない。
「あのヒトが、今は何を思って、どう動いてるかはわからない。だけど、なんか・・・
上手く言えないけど、俺たちが出会った時より、もっと追い詰められてる気がする」
「・・・どうしてそんなに彼女に執着するの?」
「執着してるのは主に、この人だよ」
眠っている新八は呑気で、幸せそうだ。身体も着物もボロ雑巾のようだけど。
さっきまで死にかけていた人間とは思えないほど無防備だ。
「非常識なくらいお人好しなんだ、この人は。・・・俺の罪はキルアを殺しただけじゃない。
他人のために無茶ばっかりして、自分より他人が大事だって人に、俺は人殺しをさせちゃったんだ」
視線が心に突き刺さるようだと、リョーマは思った。それでも香の瞳から目を逸らさなかった。
逸らしたら言葉が続かなくなる。そんな気がした。
「俺が、しっかり自分を守ってれば、あんなことにはならなかった。この世界を甘く見てたんだ。
誰が殺し合いなんてするかよってタカを括って、変なおじさんに斬りつけられた。
実際は狂った連中ばっかりで、この人が助けてくれなかったら俺は死んでたんだよ。
人を殺すのがどんな気持ちなのか、どんだけ辛くて恐ろしいことなのか、俺は思い知った。
こうして話すだけであの嫌な感触が戻ってくる・・・。この人もそれを味わったんだ。2回も。
なんで、こんな目に合うのかな。俺のしたことは許されることじゃない。けど、この人のは違う。
全部、他人を助けるためだ・・・。自分だって死んでもおかしくないくらい痛めつけられたくせに、
襲ってきた奴の心配ばっかりして、ホント、馬鹿なんだよ。人の心配より自分の身体心配すりゃいいのに」
袖で乱暴に涙をぬぐう。
自分はなんでこんなこと話しているんだろう。どうして、こんなに泣いてるんだろう。
森の中で弱り、死に近づいていく新八にすら言えずにいた言葉を、知り合って数時間しか経たない女性にぶつけている。
「・・・だけど、この人は、・・・それでも笑ってた。
人を殺して、死ぬ以外に償う方法があるってことを、新八さんが教えてくれた。
俺は、この人を死なせたくない。自分を殺そうとした相手を探すなんて正気の沙汰じゃないことくらいわかってるよ。
でもこの人は探す。俺が止めたって駄目だ。地の果てまで探し出して説教する。だって斗貴子さんは迷ってたから。
頑固で石頭で人の話を聞かない。思い込みが激しくて、そのくせ優柔不断でお人好し。この人とそっくりだ。
必死でもがいてる人間を、この人は放っておけないんだよ。
星矢たちの力になれないなら、せめて斗貴子さんを止める。それが俺の償いだ。
わけわかんないかもしれないけど、それが、俺の、・・・」
「うん、・・・わかった」
何が分かるんだよ。俺だってもう自分でも何言ってんのかわからないのに。
頭が痺れて痛い。苦しい。これが罪悪感か。ずっと新八に言いたかったことだ。
涙でぐしゃぐしゃの拳に、いつのまにか香の手が添えられている。
普通、いきなり泣かれたらドン引きしない?変なお姉さん。
俺、すっげーカッコ悪いな。
ごめん。ありがと。
〜〜〜〜
16:15
アビゲイルが戻ってきた。その巨体の脇からサクラが顔を覗かせる。手には陶器。
食欲をそそる良い匂いが部屋中に漂った。
「皆さん、ティ〜タァ〜イムにしましょう!」
「あ〜お腹ぺこぺこ。香さん、仙道さんの具合はどうですか?」
「午前中より大分熱が下がったみたいよ。微熱はあるみたいだけど、ぐっすり眠れてるわ」
「こちらも落とし穴を掘ったりと有意義な時間を過ごさせてもらいました。
明日の朝には猪か吸血鬼が捕れてるかもしれません」
アビゲイルは床にどっかり座り、水を飲む。サクラは持っていた陶器を置いた。
「サクラちゃん、なぁに?それ」
「雑炊です。食料品におにぎりやスープがあったから、一緒に煮込んでみました。
さっきの薬湯と違って味には自信がありますよ。病人にはこれが一番ですからね」
「ここに『おはようマイマザー一番星君グレート』が無いのが残念です」
「何ですか、それ」
「どんな睡眠状態からでもスッキリ起きられる魔法のアイテムです。狸寝入りの場合は死にますけどね」
「仙道君、新八君、早く起きて!!」
香が新八を揺さぶり、サクラが仙道の耳元で叫ぶ。
「うぅ〜〜んパンツぅ〜〜」
「いま聞き捨てなら無い言葉が」
「ああ、時々あるんスよ。起きててもそんな状態だから気にしないで」
その瞬間、新八の頭が香の胸に、ぱふんっ―――と倒れこんだ。
「ちょっ・・・!」
「貧血症状です、香さん。鉄拳はまだ閉まっておいて下さい」
「・・・わかってますっ!もう、別にこれくらいで怒ったりしないわよ!」
(・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ?)
なんだろう、これ?すごくやわらかい。
それは、新八がかつて体験したことのないほど柔軟な感触だった。
座布団ともハンペンともマシュマロとも違う、雄大で、暖かい――例えるなら究極の癒し。
この世の一切の苦悩煩悩を吸い取ってくれるかのような、慈愛に満ちた宇宙的な柔らかさ。
これが噂に聞く浄土なのか。僕はいま神秘の深遠にいる。ああ、柔らかい。柔らかいっていいなぁ。
新八は夢の中、至上の安らぎを感じていた。
―――菩薩だ。菩薩が現れた。小さくもなく、大きくもない黄金比率。これが菩薩のお、おお、おおおお
―――おっぱいって本当にやわらかかったんだ・・・!
―――僕、いや、俺、頑張るよ。隊長として。
新八は自分の身体に血よりも熱い、なんだかよくわからんが、とにかく熱い何かが湧き上がるのを感じた。
「・・・なんか、この子の体温、ぐんぐん上がってるような気が」
新八を抱いた形で、口に雑炊を運ぶと、物凄い勢いで噛み付き嚥下していく。
ツバメの雛か、こいつ。「ぱふぱふ・・・、ぱふぱふ・・・」なんか呟いてるし。泣いてるし。
あいつに・・・少し似てるかな。
どうしようもなくスケベなトコと頭悪そうなオーラがでてるトコ。
香はちょっとだけ昔を思い出した。色んな依頼があったけど、吸血鬼退治はさすがになかったな。
やっぱり銀の銃弾しか効果はないのかな。
「そーだ、アビゲイルさん。たしか武器の中に銃がありましたよね。私に貸してもらえませんか?」
「そうですね、これはお嬢さんが持っていたほうがいいでしょう」
思いつきで言ったら、あっさり渡してくれた。いいのかなー、私、何の貢献してないのに。
べレッタM92。アビゲイルさんの仲間だった女性。リンスさんの形見らしい。
仙道君のカードや他の道具も全てアビゲイルさんに預けてある。
色々と考えたいことがあるそうだ。
それにしても・・・彼は小屋に着てから、ずうっと忙しそうに動いてる。
仙道君の看病、レーダーで薬草を探しに言ったサクラちゃんの位置の確認。
トランシーバーの修理や武器、道具のチェック。その間もずっと私の話を聞いてくれて。
サクラちゃんが帰ってきてからはこの子達の治療と話。同時に吸血鬼をレーダーで確認。
小屋の警備に、ご飯まで。
怖い顔だけどいい人よね。海坊主さんを思い出すな。そう伝えたら変な顔をした。
後ろめたいことをした人がするギクッ、とした表情。でも元が無表情だから、そういう顔されるとなんか嬉しい。
何を隠してるんだろう。ま、いっか。どうせ大したことじゃないだろーし。
ふん。吸血鬼、来るなら来い。
仙道君たちは私が守るわ。命に代えても。
悔いているなら、生きるしかない。
あの時こうすればよかったって何度も後悔を噛み締めながら。
自分の力の及ばないところでリョウは死んだ。海坊主さんも冴子さんも。
そして、三井さん、デスマスクさん、太公望さん。皆が精一杯動いても、それでも犠牲者は出る。
生きてるなら、少しでも私達と同じ帰りたがってる人の力になりたいよ。
この子達は人を殺してしまった痛みを抱えたまま、それでも前に進もうとしてる。
いいじゃない。好きよ、君たち。
「なーんかいい雰囲気だな、あっちは」
「え?」
リョーマが振り向くと、さっきまで眠っていた青年が座っている。
大きな身体だ。アビゲイルには及ばないものの、先輩の乾より背が高い。2m近いのではないか。
「えっと、あんたは・・・」「仙道彰だ、よろしくな。越前リョーマ」
仙道はリョーマに手を差し出した。大きく分厚い手だった。
(この人、熱がある。まだ体調良くないんだ)
しかし、瞳には強い光を宿している。
「水、とってくれないか」
「あ、ウイッス」
〜〜〜
16:40
時はゆっくりと進んでいく。
サクラは落ち着かない様子で何度もレーダーを確認し、外の天候状況を気にしている。
仙道はベッドに横になったまま体力を温存している。香は新八の介抱を続け、リョーマは壊れたラケットを修理している。
アビゲイルは道具、武器のチェック。香に再度カードの使い方を聞き、他の道具の使用法も全て全員に説明した。
※トランシーバー・ザ・グレイト君(アビゲイルが修理した、ただのトランシーバー)
通信距離はせいぜい2〜3km。同じ県内ならば充分届く。
ただし、一度は漏水したものなので長くは使えないかもしれない。
※マシンガン。残弾は20発。銃器に関しては香が海坊主直伝の操作方法を皆に教えた。
※「真紅眼の黒竜」「光の護封剣」「闇の護風壁」「ホーリーエルフの祝福」
は本日の真夜中まで使用不可能である。
※五光石。投げれば必ず標的に当たる。ただし、投げた本人の体力が削られる。
首飾り(毒蛇の鎖)については
リョーマは「・・・そうだったんだ、そっか」と切なそうに呟いた。
猛毒の塗られた装飾具。すでに1人の人間を殺めている。
〜〜〜
17:00
琵琶湖は森と山に囲まれている。この小屋付近には陽を遮るものがないものの、もう夕暮れは近い。
傾いた陽は一層影を大きくする。
(だいぶ、影が長くなってきました。そろそろ吸血鬼どもが積極的に動きだす時間帯です)
(吸血鬼といえばD.Sの配下にもいましたね。ニンニクも十字架も効かず、
首を切られても生きていられる生命力。月の輝く夜に最大限の力を発揮できるという無茶苦茶さ。
ナルシストで尊大でD.Sそっくりのお馬鹿さんでした。暗黒の破壊神に操られたカル=スにあっさり
返り討ちにされたそうですが・・・あの程度の男なら私ひとりでなんとかなります)
(しかし、サクラさんのあの怯えよう。相当の強敵だと認識を改めなければなりません)
(あの再生能力でも首輪からは逃れられないのでしょうか・・・)
(・・・会ってみたいと言ったら、怒られるでしょうかね)
(このまま生き残っていけば遅かれ早かれいずれは対峙する事になる)
(・・・)
アビゲイルとて、内心穏やかではない。
病人怪我人を抱え、危険人物から逃げなくてはならない。
それがどんなに難しいことか。
しかし、足手まといだと感じている一方で、彼らを見ているとなぜか安らぐ。
リンスやブルマを失った痛手がそうさせるのか。彼らを生還させてやりたいと、願っていた。
(そういえば元の世界でも、私の周りは騒がしい人ばかりでしたねぇ)
まさか郷愁などという感情が自分に湧くとは思いもしなかった。
仙人太公望のマークしていた危険人物藍染は死んだ。しかし、彼を倒した者がいるという事実。
アビゲイルの脳裏に1人の男の姿が浮かぶ。黒炎を身に纏う戦士、飛影。
そして、斗貴子。はたして彼女は仲間に・・・なるのか?
ピッコロを探し出したとして、かえって絶望が深くなるだけではないのか。
思案を続けるアビゲイルの前に、仙道が立っている。
まだ顔色は悪く微熱があるようだ。しかし、その瞳からは微塵も弱さを感じられない。
「仙道君、容態はどうですか?」
「いけます。心配かけてすみませんでした」
「よろしい。今までの休息は君を待っていたようなものです」
「リョーマ君、新八君が重くなったら香さんに頼むといいですよ。彼女は怪力には自信があるそうですから。
ついでに君が乗っても気が付かないかもしれませんね」
「いつ私が怪力だって言いましたっ!人を象かゴリラみたいに言わないで下さい!
・・・あ、別に疲れたら交代するから、ちゃんと言いなさいよ!?」
「いいよ。別に」
「アビゲイルさん!いい加減、荷物をまとめないと逃げられなくなりますよ!?」
「はい。食料は均等に振り分けてください」
「えーと、98食分あるから6人で分けると1人16食分で2食余るわね。これはアビゲイルさんの分にしましょ」
「わかりました」
「この超神水っての飲むとどうなんの?」
「ヤムチャさんみたいになるからやめた方がいいわよ」
「カードは俺が持ってていいんですか?今夜解禁になるらしいから、1人一枚の方が安全だと思いますよ。
どうっすか、アビゲイルさん」
「デビルが、ミニスカパンチラデビルが来る・・・」
「吸血鬼って銃弾で倒せるのかしら。心臓に杭を打ち込むしかないのかな、不安だわ」
「それ吸血鬼じゃなくても倒せるじゃん」
喧々囂々。昼の緊張感はどこへやら。女性陣は騒々しく、実にテキパキと荷物をまとめているし、
少年達には本来の活気が戻ってきたようだ(約一名、錯乱しているが)
17:20
ついに光点は琵琶湖を挟んだ向かい側の森に差し掛かった。
(来たか・・・)
まだ陽はでている。が、こちらも山道を通らなくては南にいけない。
「そうだ、アビゲイルさん。四国に行く前に、一度兵庫に寄りたいんですけど、いいですか?
明日の朝に兵庫で両津さんと待ち合わせの約束をしているんです。もしかしたら早く到着してるかもしれない」
「そうして下さい。合流できる可能性が少しでもあると思ったなら、その通りに行動するべきです」
「アビゲイルさん、準備できましたけど、武器はどうします?誰がどれを持つか早く決めた方が、」
香は銃を持ち、リョーマは新八を布で背中に括り付けている。
仙道はサクラに支えられ立っている。死が迫っているにしては、実に騒々しい旅立ちの時間だ。
アビゲイルは苦笑しながら、修理したトランシーバーをサクラと香に一台ずつ渡した。
「これはお嬢さん方が持っていて下さい。使い方は教えた通りです。長時間連続して使用すると調子が悪くなるので
注意してください。部品があれば完璧に直せたのですが・・・恥ずかしいことに、それで精一杯でしたよ」
「いいえ、充分です。太公望さんの残してくれたものだから嬉しいですよ」
「万が一はぐれても、これで連絡をとればすぐ合流できますね」
もう仲間と死に別れることも無いのだと、サクラは微笑んだ。
「はい」
「じゃあ、行きましょう。アビゲイルさん」
返事はなかった。
代わりに、数秒の沈黙を挟んで彼は言った。
直書きか〜
とりあえず主観というものを理解していない、というところまでは読んだ。
しかし作者自身も読んでない文章を読むのはしんどいなぁ。読みにくい。
え、でも面白いよ?
普通におもしろいとおもうよ
>>581 あ、支援してないから投下に時間掛かってるんじゃない?
8分とかで直書きできるならものすごいぞww
インタールードとして破綻も無いし、ちゃんと出来ていると思う。
嵐の前、一時の心暖まるエピソードって感じで好きだなぁ。
投下されたこと自体に驚き。
ぱっと見矛盾もなさそうだし、いいんじゃないの。
まあとりあえず書き手さん応援しましょ。んでたのしませてもらいます
「・・・皆さん。恐らく、これからも犠牲者は増え続けます。我々にしても明日の朝まで生きていられる保障すらない。
誰が死んでも構わず仲間の元へ行きなさい。そして1人でも味方を増やし四国へ進んで下さい」
いつも通りの淡々とした口調で、低い声がサクラの頭上を流れる。
なんか、変だ。どうして彼は一歩も動こうとしないんだろう。
「サクラさん。貴女は初めて出会ったとき、なんの躊躇もなく私の傷を癒してくれましたね」
「?・・・先に迷惑をかけたのはこっちですし、アビゲイルさん、酷い怪我だったじゃないですか」
「確かに貴女は感情に振り回される傾向がある。貴女の理想とする忍者には少々不向きかもしれません。
しかし、貴女の選択に救われた者もいることをお忘れなきよう」
「なに、言ってるんですか・・・?早く武器を取ってください、みんな待ってるんですよ!?」
アビゲイルの視線はサクラに向いている。
背筋に悪寒が走った。瞳を見た瞬間、彼の考えてる事がわかってしまった。
サクラの考える最も嫌な展開が。
「しばしのお別れです。お嬢さん」
「・・・!!」
「私がここに残ります。サクラさんは彼らを連れて京都へ行き、そこから電車で四国に向かいなさい。
今から残りの武器と道具の分配をします」
【滋賀県/琵琶湖周辺の小屋/夕方】
【アビゲイル@バスタード】
[状態]:左肩貫通創。全身、特に右半身に排撃貝の反動大。無数の裂傷(傷はサクラによって治療済み)、
太公望からの情報は香から受け取りました。
[装備]:
[道具]:荷物一式。食料・水18食分。
[思考]:1.吸血鬼『DIO』と交渉。無理なら戦闘。危なくなったら逃げる。
2.香、サクラ、仙道、新八、リョーマが逃げるだけの時間を稼ぐ。
3.なるべく早い内に斗貴子を止めたい。
4.レーダーを使ってアイテム回収、所有者の特定。
5.首輪の解析を進める。
6.協力者を増やす。
7.ゲームを脱出。
【春野サクラ@ナルト】
[状態]:ナルトの死によるショック中(大分立ち直りました)
仲間の治療のためチャクラを少し消耗 太公望の情報を受け取りました。
[装備]:マルス@ブラックキャット
[道具]:荷物一式。食料・水16食分。
[思考]:1.アビゲイルの意見に困惑
2.ケンシロウの敵も討ちたいけど・・・
3.四国で両津、星矢、麗子と合流(その前に一度兵庫に寄る)
4.四国で合流できない場合、予定通り3日目の朝には兵庫県に戻る。
5.仲間を集める
【仙道彰@スラムダンク】
[状態]:微熱、小疲労、負傷多数(サクラによって治療済み)。軽度の火傷。
太公望から様々な情報を得ている。
[装備]:如意棒@ドラゴンボール
[道具]:荷物一式。食料・水16食分。
[思考]:1、何があっても香を守り抜く。
2、四国を巡り、太公望の仲間と接触。太公望からの情報を伝える。
3、追手内洋一を探す。
4、アビゲイルと協力し、首輪の解除。
5、ゲームから脱出し、仲間とともに主催者を倒す。
【槇村香@CITY HUNTER】
[状態]:右足捻挫(治癒済み)太公望から様々な情報を得ている。
[装備]:ベレッタM92(残弾数、予備含め31発)
[道具]:荷物一式。食料・水16食分。
[思考]:1、アビゲイルの意見に困惑。
2、仙道を守る。
3、四国を巡り、太公望の仲間と接触。太公望からの情報を伝える。
4、追手内洋一を探す。
5、アビゲイルと協力し、首輪の解除。
6、ゲームから脱出し、仲間とともに主催者を倒す。
【志村新八@銀魂】
[状態]:中疲労。全身所々に擦過傷、上腕部に大きな切傷、たんこぶ、他骨折等(治療済み)。
歯数本破損。貧血。現在の状況が読めていない
[装備]:
[道具]:荷物一式。食料・水16食分。
[思考]:1.爆睡、ちょっぴりづつ気力体力回復中。
2.もう一度斗貴子に会いたい。
3.藍染の計画を阻止。(藍染が死んだことを知りません)
4.まもりを守る。
5.銀時、神楽、沖田、冴子の分も生きる(絶対に死なない)。
6.主催者につっこむ(主催者の打倒)。
【越前リョーマ@テニスの王子様】
[状態]:小疲労。脇腹に軽度の切傷(治療済み) 新八をおんぶ。
[装備]:毒牙の鎖@ダイの大冒険(一かすりしただけでも死に至る猛毒が回るアクセサリー型武器)
[道具]:荷物一式。食料・水16食分。壊れたラケット
[思考]:1.今度は吸血鬼退治?え、逃げるの?
2.新八が無茶をしないよう見張る。
3.四国で星矢、麗子と合流。キルアのことをきちんと話す。
4.藍染を殺した人を警戒。
5.斗貴子、まもりを探す。
6.生き残って罪を償う。
※残りの武器、道具はまだ部屋の中にあります。
雷神剣@バスタード、ディオスクロイ@ブラックキャット
排撃貝@ワンピース、無限刃@るろうに剣心、首輪、
ドラゴンレーダー(オリハルコン探知可能)@ドラゴンボール
ヒル魔のマシンガン@アイシールド21(残弾数不明)、五光石@封神演義、
グリードアイランドのカード[漂流]@ハンター
兵糧丸(3粒)@NARUTO 、超神水@ドラゴンボール、
ウソップパウンド@ONE PIECE
アイアンボールボーガン(大)@ジョジョの奇妙な冒険 (弾切れ)
遊戯王カード
「真紅眼の黒竜」「光の護封剣」「闇の護風壁」「ホーリーエルフの祝福」…二日目の真夜中まで使用不可能
「六芒星の呪縛」
※トランシーバーは修理済み。2〜3kmの中距離なら使用可能。
※新八は放送を聞いていない為、藍染の死亡を知りません。
※小屋周辺に無数の小さな落とし穴。
乙といってもいいですか
大作乙です。
アビちゃん…
乙といってしまおう。アビカッコヨス
乙!いきなり長編がきてて驚いたぜ!
投下完了です。
連続遅刻の上、こんな時間までかかってしまい申し訳ありませんでした。
読んでくれてありがとうございます。
矛盾、誤字脱字ありましたらお願いします。
色々すいませんでした。
是非また書いてくれるのを楽しみにしています。とりあえず乙。
乙です。
これで地の文の視点をしっかりと固定できれば、もっと面白いSSになると思うのだが……勿体無い。
これからも頑張って腕を磨いてくだされ。
アビちゃんに最大級の死亡フラグきたか…果たして2人の吸血鬼に勝てるのか…
見慣れない鳥だった所為か疑ってスマンかったです
乙でした
乙ですた。良かったですよ。今後も頑張って精進してください。
しかしアビちゃんムチャシヤガッテ・・・。
乙。
次の展開に期待できるな。
ディオ達と戦うか、それとも別の方法で退けるか。
今確認みたら、このSS40レスも使ってたんだな。
すごいよ・・・乙。
たくさんの情報の整理が大変だっただろうに、長編乙でした。
また書いてくれると嬉しいっす。
あと予約は2つだろ?
こっちは期待できんな
これだけ大人数のキャラを扱って、しかも個々のキャラが立ってるのが素晴らしい。
放送後は暗い話が多かっただけに、明るい話でなごんだし,この次の展開にも期待が持てる。
次の投稿を楽しみにしてます。GJでした。
609 :
作者の都合により名無しです:2007/04/05(木) 19:10:42 ID:LJoIan3fO
仙道ならやってくれるさ
>>598 GJ!
キャラ同士のやりとりがすんごく良かったです。
しかも、よくこれだけの量の情報を整理してくれました。
アビとサクラ、いいコンビだな。
>>607 工作員に反応するだけ無駄さ
それよりも初鳥(?)である程度言われるだろうこの状況で
投下してくれた書き手さんに乙を送るべし
初鳥の人がこれだけかいたんだから今書きたいと少しでも思ってる初鳥の人は勇気でるんじゃないか??
いろんな意味で貢献したとおもう。しつこいようだか『乙』
>今書きたいと少しでも思ってる初鳥の人
流石にコレは無い
今回は儲けものだったが、次が続くとは思えん
それに一人二人が奮闘したところで何も変わらないだろ
そういうレスは毒吐きで頼む
毒吐きスレなんって個人が好き好きで行けばいい
毒吐き行けよ
空気悪くなること書かないでくれ
強制される事じゃない
勝手に外部に作ってそっちに行けなんてのは横暴
行きたい奴が行けばいいし、行きたくない奴はここで毒を吐き続ければいい
というかよくここまで工作員に付き合えるな
スルーしろよ、相手からすりゃ爆釣りだぜ?
そのくらいのことに気付く知能と民度は皆持ってるだろう?
>そのくらいのことに気付く知能と民度は皆持ってるだろう?
お前、スレちゃんと読んでるのか?
そのくらいは期待してもいいじゃないか、前も言ったが猿じゃねーんだし
毒吐きスレって書き手が気まぐれで建てた場所でしょ
なら確かにそっちに行かなければならない義務も義理もない
行きたい人が勝手に行けばいいんだから、強制するべきことじゃない
猿語喋るなよ
まあ確かに強制はできないけどね
あえてここにこだわる必要もないじゃん
むしろ、荒らしと混同されてまともに聞いてもらえないかもしれないし
意見を述べたいなら素直に毒吐き行った方が得だよ
それでもここで毒吐くって言うなら、まあ好きにすればいいけど
そのかわり、ちゃんと聞いてもらえることはないだろうね
つか毒吐きスレの存在を認めてない奴が多いんだろ
それを毒吐きスレへ行けなんて言っても無駄に決まってる
やはり行きたい奴が行けばいいんだよ
認めない理由が分からない
じゃあよく考えろ猿
ここも相変わらずだな
ここSS投下スレだろが。
少なくとも毒吐いたりするようなとこじゃねぇよ
人前だけど、うんこしたいからここでさせろ。誰にも文句は言わせん。
トイレ?あんな人のエゴで作られた物、使う気になれんわ。
要するにこういうことですね。素晴らしい主張だ
お前の曲解っぷりも素晴らしいと思うよ
今更かもしれんが投下乙
夕日の光の中に雄雄しく、それでいてどこか儚げに浮かぶアビゲイルの影が俺にはしっかりと見えたぜ…
GJ!
毒は毒吐きで吐く。本スレには漏らさない。
企画を円満に続けたいと思うなら分かることだと思うけどなぁ。
してまひぇええええええええええん
し手間ひぇええええええええええええええん
ああン、母乳出るぅ!!
ミルク・・・気持ちよくってミルク出ちゃうのぉおおおおおおおおお
ぉほおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!111111
お願いです!!
もっともっと犯してえ!!
精液っ!!精液ください!!
私を妊娠させて下さい!!
あなたのちんぽミルクを子宮にたっぷりまぶしてくださいっ!!
誤爆した
びゅううううッぶぐびゅぐぐぐぶびゅぶゆうびゅう
ぶびゅびゅうぶぐぎゅぶぎゅびゅぐびゅぐ
ぐびゅぐぐぐぶびっ
あひっ・ひゃうん・・あ・・あ、ちんぽ汁
すごく粘っ・・・こいよぉ
ぶぢゅっ・・・美味しい・・・んぶっ・・・ぢゅる・・・美味しいのぉ
エロいのおお、チンポえろいよぉ
さーーメンチンポえろいのぉ
ちんぽ汁どろどろなのぉ
出てけと言われ、場所まで用意してもらってるのにも関わらず居座る。
これを工作員と言わず何と呼ぶのか。
あ、朝鮮人?
>出てけと言われ、場所まで用意してもらってるのにも関わらず居座る
これってロワスレそのものじゃないの?
サブカル板とかのロワ見てるとそんな感じ・・
このスレの中で嫌われている荒らしと
板の中で嫌われているロワと何が違うって言うの?
話の逸らしっぷりにワロタ
ま、嫌われてるのは事実だからね、ロワスレ
荒れるのも仕方ない
642 :
作者の都合により名無しです:2007/04/07(土) 12:35:23 ID:2S7DdXKfO
でも期待してる人も多いwwww
しかしこのロワスレは期待されていないという罠
他のところだろ、期待されてるロワスレは
本スレ(SS投下スレ)と感想議論スレに分かれているスレッドで
片方が落ちたまま新スレがなかなか作られない時のパターン
1.新スレが来るまで、もう片方を兼用
2.新スレが来るまで、避難所に潜伏
ジャンプロワの手順はどちらかというと後者です(前回は避難所で待ってたような)。
それ忘れてパロロワWikiのURLを本スレに差し替えたからちょっと反省中
投下スレなんて稼動するのは1ヶ月に1回だがなw
バビディみたいな小物キャラの方が良かったんじゃないかと
アニロワ見てると思う
星矢とダイの儲さえいなければそれもアリだったのかもしれない。
武士沢エンドに持って行っちゃだめ?
>>646 民度が変わらなけりゃいっしょじゃねえかな。
伊達にロワ中で最悪の民度といわれてないぜw
ロワ自体が考え無しのスレ乱立だので
普通のスレより民度低いのに
その中のワースト1って相当だな
651 :
作者の都合により名無しです:2007/04/09(月) 16:17:59 ID:QY2bvqnLO
保守
652 :
ちん:2007/04/09(月) 23:39:36 ID:WK/wbX5a0
カズ、三浦カズ
久しぶりに来たら大作が投下されてる!
超乙!すごく面白かった
アビちゃんとサクラいいコンビだな〜と思ったのにもう解散か、ザンネン
次の放送までに描写が必要なのってどの組だ?
655 :
sage:2007/04/10(火) 00:40:32 ID:WUTI377r0
>>654 承太郎組と友情マンは
六回放送から一回も描写がないから必要だと思うよ
必要度
S 承太郎・雷電・ルキア、友情
A 悟空・ルフィ、ヤム・洋一、斗貴子
B ダイ・両津、桑原・DIO・AYA
C 飛影
657 :
作者の都合により名無しです:2007/04/10(火) 12:18:42 ID:kNXVIBlPO
もう斗貴子はいらないでしょ
つか要る要らないなんてやってないで書けよ
>>646 魔術で何とでも説明つくし部下もそこそこいる。
ブウ復活って名目で開催理由にも説明がつく。
当初は開催者として挙がってたが、キャラの「格」云々で弾かれてた覚えがある。
今となっちゃ…だが
ヤム洋一組。放送後(ピッコロ死亡)の「ついてねェー!!」が目に浮かぶようだ。
別にこいつら描写無しでもいいんじゃね?
むしろドラゴンボール消えた後の各方面の惨状(斗貴子とか)の方が楽しみだ。
じゃあ書けよ
まさかとは思うが、この期に及んで主催者打倒エンドを夢見てる奴はいないよな?
現実的に考えて優勝エンド確定だよな?
優勝エンドの夢すら持てるお前が羨ましい
ID:bknJCCQe0ほど前向きなら人生は薔薇色
なんかもう「ハッ、……夢か」エンドでも上等な気がしてきた
>>663>>664>>665>>666 ちょっと昔は派閥が凄かったような気がするけど……今は「完結してくれることがせめてもの願いです」ってのがスレの風潮みたいだね。
書き手に高望みとかはしなくなったんだな。うん。ちょっとだけ安心した。
何言ってるのお前
>>667は自分のバカをPRして何をしようというのか
普通に読めば
>>663-666は
「完結なんぞする訳ねーだろ、このチンカスハゲ」と
言ってると思うのだが
あぁ・・・完結は無いと思うから言っておくが
ゴクウVSルフィは最高でした。
ここまでgdgdになった半分の責任はアニロワにあるよな
アニロワさえ出来なければここまで書き手が減ることも無かったはず
もちろんのこと他の要因があったのも確かだが、アニロワの占めるところも大きい
こっちがこんな有様になってるのにアニロワが順調とかなんかムカツク
お前らはどうよ?正直気分悪いだろ?
まったくだな
アニロワさえなけりゃ今頃完結してたはずなのに!
マジで消えろアニロワ
特攻しねえ?奴ら調子乗りすぎだろ、マジで
674 :
作者の都合により名無しです:2007/04/13(金) 16:30:58 ID:qExJBAWl0
その発想はかなりやばい発想だよな。
何時の時代も人間で言う愚か者が存在。
同じことしたらお前らもそいつらと一緒という考えはない。
自分が満たされればいいのだから。
日本語でおk
まぁ、アニロワ含む新ロワのあまりの環境のよさに書き手が流れたのは確かだ
民度の低さが命取りだったな
最後に特攻した後武士沢エンドで終わろうか
メル欄読もうぜ
>>677 XJk7TWJd0って馬鹿だよな・・・。
>>677 読んだ上での発言なんだが
ただでさえロワ企画飽和してるんだし復活できないことがはっきりしてる死んでるところは消えていただかねば
殆んどのロワスレを読んでる俺としては、気長に作品を待つことも楽しみの一つだと思っている。
アニロワが無ければジョジョロワをもっと頑張ってたんだがなぁ……
ジョジョロワも無ければカオスでもっと真剣に。
それもなければLSかな。
683 :
作者の都合により名無しです:2007/04/13(金) 21:33:42 ID:470LxeydO
アニロワ
>>682 つまりジャンプにはもう見向きもしないと。
他のロワスレ妬むのは辞めようよ
アニロワに突っ込んで潔く散ろうぜ
バキスレの次はアニロワのせいか・・
相変わらずだな・・
ま、ロワ繋がりになっただけマシか・・
>>688 違う....
そうじゃない....
逆に考えるんだ。
ココの民度が低いから、他のロワ、スレに被害が飛散してないと考えるんだ!!!
アニロワ以前に、過疎ったのは自業自得な気がするがな
読み手も書き手も青かった。ただそれだけの事。
釣る奴も釣られる奴も、
ここまでくるとどこまでが工作でどこまでが真性なんかさっぱり区別がつかん
同じく
と、すぐコレだしな。
しかし、なんでここまで粘着するんだろうなぁ>荒らし&工作員
確かに民度の低さ、他スレにかけた迷惑とかは酷かったけど、
半分廃墟と化したここにも居残って荒し続けるとか……なにが望みなんだろ?
と、前に誰かが言ってたな。「荒らすこと自体が楽しいから」って。こりゃ失礼。
臭いものには蓋をしなきゃな
ちょっとでも隙間が開いてれば臭気が漏れてくる
分かる分かる
>>699 いまさら被害者面できないと思うが……
ロワは統括して裁く方法がないからね
犯罪者がいたら個人が思い思いの方法で石投げることになる
それこそあれだけやっといて自分で首絞めて、いまさら他から何かされたらそれはないですよ
ツケってものです
結局この廃墟どうするの?もう復活できる予兆もないし未来もなんだし素直に落とすなり潰すなり終わりの宣言したほうがよくないかい?
gdgdでスレが落ちて死ぬ、新スレたっても即死or乙保守なんて終わりじゃ区切りもつかないでしょうし
凄いってのは、
>>694>>696みたいな毒吐きで言うべきことを
本スレで言う上に書き手だと宣言できることね、今更になって被害者面なんてしないよ。
まぁ、ロワは以降に関しては
>>700を含めた犯罪者同士がやりあってるだけだろうけどね。
廃墟だとか復活できる予兆も無いと思ってるならほっとけば良いじゃない。
俺は
>>680-681と同じでまったりと待つよ、別に完結しなくても良いから
偶に来たSS読んで感想を言って楽しむよ。
それと、書き手と宣言した人がそんなこと言ってると、
ジャンプロワの2だ3をやりたくて言ってるように見えるよ。
やる気があってテンプレとかも用意できるなら、ここスルーして始めた方が早いよ。
>>701 お前も凄い奴だな
毒吐きスレがあるの知ってて長文垂れ流すとは
頭が悪いとしか思えないよ
まぁ完結が無理だとしても俺はまったりと投下待ってるけどね。
そういう奴だっているって事も理解してくんねぇかな?
まあ、なんだ
みんな落ち着け
369 名前: プラズマと呼ばないで [sage] 投稿日: 2006/07/10(月) 01:54:53 ID:RlAGIbqQO
「はっ………!?」
青年はその両の眼をしっかりと見開き、辺りを見回す。
そこは無機質な白い空間。自分はベッドの上に寝かされていた。
「つつ……」
足に走る激痛に吐き気を覚え、微睡んだ意識が嫌が追うにも次第に覚醒されていく。
今まで見た(体験した)のは夢?……
青年は先ほどまで意識していた死闘を思い起こす。
タカラ…?
名ははっきりと思い出せないが、全力を賭け戦った少年の名を呟く。
しかし、その少年の痕跡などあるはずもなく、
今まで感じた事のない恐怖と充実感。彼は現実の世界では出会えなかったライバルを見付け、戦った。
様々な世界から集められた人間。そこで殺し合いをさせられた。
まさか自分が少女に殺されそうになるとは。
我が夢ながら恐ろしい。
しかし意識が戻るにつれ、現実世界に思考が集中しだす
そうか、俺は天津飯に負け意識をお留守にしてたんだっけ………
「俺がベッドの上でうなされている間に、天下一武闘会はどうなった?」
ナースに詰め寄り、彼は今孫悟空と天津飯の決勝戦が始まった事を知る。
ヤムチャの長い夢は覚めた、ピッコロ大魔王というの悪夢が始まる事を
彼はまだ知らない……
バトロワ完
706 :
◇Vg4eTa3dt:2007/04/16(月) 08:58:11 ID:FfyFWwDVO
第七放送予約
ついでに第八放送も予約
じゃぁ、主催者側の話を予約します。
出来上がったら、テスト投下のとこに置いてきますので、
御意見を頂ければ幸いです。
>>708 なあ真剣に訊くが、完結させるつもりで書き続けてるの?
それとも単なるオナニーをしてるの?
他に書きたいところが無いから仕方なくここで書いてるの?
どういうスタンスでいるのか教えてくれ
>>709 一度関わったからには、完結させたいってのはあります。
まぁ、先だっての◆BF/SpOqQTQさんみたいな方が来られるまでの繋ぎな
つもりですが、他の方が書かれないならぼつぼつ進めていくつもりです。
ということは最悪一人ででも書き切る覚悟があるってことだな?
士気にかかわるから、ハッキリさせといたほうがいいんじゃね?
>>711 まぁ、スレがここにあるなら、月一ぐらいでフラっと来て、
なんか書いていくつもりですぐらいまでしか言い切れません。
それでも構わんよ
頑張ってくれ
疑問に思うんだけど、何で主催者側の話を書くの?
どんなエンドにしても、完結させたいなら参加者側の話を書くのが普通だと思うんだけど。
本編は参加者達の物語なんだし、主催者側の話を書いたって完結にはあまり近付かないと思うよ。
このスレもう終わったとかよく言われるが、他のロワスレ見たら、
『このスレを見ている人はこんなスレも見ています』のところに結構ここが入ってるんだよな。
読んでる人は結構いると思うぞ。
717 :
◇Vg4eTa3dt:2007/04/17(火) 09:18:34 ID:5vG+oiFbO
明後日には第七放送投下します。
718 :
作者の都合により名無しです:2007/04/17(火) 09:29:47 ID:FpNgyQ9F0
第七放送の前にルキア達の話書かなければ
いけないと思うのは俺だけか?
719 :
作者の都合により名無しです:2007/04/17(火) 10:10:50 ID:l8O1e/MV0
>>716 読んでるのとヲチってるのじゃ雲泥の差があると思うのだが
俺もヲチ専、つか昔はウザかったけど主流派だし、一言言えば100かえってくるで言えなかったが、
今はこの凋落っぷりでやっとみんなの本音が噴出してるってのが現実かと
723 :
作者の都合により名無しです:2007/04/17(火) 17:33:44 ID:M6Iej1CDO
>711はとりあえず死のうか
724 :
◆A5SCr2nmt. :2007/04/17(火) 19:18:21 ID:5vG+oiFbO
これがトリですね
今知りましたwww
改めて第七放送予約
>>712には、
「したらばに引っ込むつもりは無い。ここが本スレで、ここから絶対に動かないぞ」
という裏の意味がある
726 :
作者の都合により名無しです:2007/04/17(火) 21:55:20 ID:9b+q1CBx0
しかしそれも終わったな
完全にここに取って代わるロワスレが現れた以上ここは完全に終わりだ
唯一残っていた、「あのキャラ書いてみたい」という書き手が現れる希望ももうなくなった
完全に終了
だったら書き込まずにちょっとでも落とすのに貢献したらいいのに…
これだから終わらせ厨は
つか、どうでもいいけど、そろそろ誰か突っ込んでやれよ。
まだ進んでないパートがあるにもかかわらず放送予約すると言うボケをかましてくれてるのに。
ボケ殺しかお前等。
過疎った原因の一つにはアニロワもあるが
初期の頃と違い
単純に手持ちキャラが死んでしまって
残った残り少ないキャラは
個人的に原作を知らないか、一応知ってはいるが書ける程の知識はないだけ
ってのは無理があるか……
731 :
作者の都合により名無しです:2007/04/19(木) 06:04:32 ID:fzFFo7cPO
>>730 単にここの住人を納得させるだけの技量がないだけ
>>729 誰も 相 手 に し て な い だけ
お前も構うなよ
734 :
作者の都合により名無しです:2007/04/19(木) 13:04:12 ID:fzFFo7cPO
>>733 なんでそういう言い方すんだ??
せっかく書いてくれる人がきたのに、なんでそうやって…………
だいたいルキア達の話で死人が出るわけがないし、放送を先に書いたって支障はないでしょ??
>>733 お前のせいで本人が出てきちゃったじゃないか
737 :
作者の都合により名無しです:2007/04/19(木) 13:24:18 ID:xXbp031y0
沖縄県の方へ(命に関わる注意事項です)
沖縄県での選挙ですが、どうか民主党だけは避けてください。県民の生命に関わる可能性があります。
民主党の最大の公約は一国二制度(※)ですが、一度「一国二制度 沖縄」等で検索をお願いします。
この際、民主党のHPで調べても良いです。以下の注釈↓と矛盾することは書いてないはずですから…
※一国二制度
簡単に言えば沖縄を中国と日本の共有物にし、そこに3000万人の中国人を入植させます。
(つまり沖縄人口の 96% を中国人にして、実質、沖縄を中国人の居住地とします。)
さらに「自主」の名の下、沖縄で有事が起きても自衛隊は干渉できません。
3000万人の中国人が、少数派となった130万人の日本人に何をしても、です。
そして中国人の反日感情の強さは、ほとんどの日本人の理解を超えるものです。
今回の選挙で民主党が勝った場合、「自主」「発展」を連呼しつつ段階的に進めていくことになります。
自主と言っても、自主を認めるのが「住人の96%が中国人となった」後だということに気をつけてください。
発展と言っても、新沖縄の少数派となった「少数民族日本人」の発展ではないことに気をつけてください。
>>730 実際残ったキャラが少ないってのは少なからず過疎の1つであると思うよ
残ったキャラで主催者をどうする事も出来ないし
かと言って優勝エンドにしようとしても難しいからね
オッス、オラ悟空!
俺と一緒にラジ王やろうぜ!ツアーを現在していまして。4/22の21:00からここでらじおの予定でござる。
実況スレとかラジオアドレスは当日に貼りにきます。
交流所のアドレスは……いいか。
またトリップ忘れたもうだめだ/^o^\
とにかく荒らしまくれということだな?
>>739 なんで勝手にそんな企画立てるの?
予定を組む前に、まずここの住人の了解を取りに来るべきだろ
調子乗ってるのか目立ちたいのかは知らんが、余計な事はしないで頂きたいんだが
なあ、お前ら実はラジオのこと知っててわざとそういう態度取ってるだろ?
はあ?なにそれ
知ってる知ってないはこの際問題じゃないだろ
勝手に予定に組み入れて、アホ丸出しの宣伝しに来て、何が「俺と一緒にラジ王やろうぜ!」だっつーの
勝手に、とかそういう問題ではないと思うが…
まあやるって言うんなら聞いてやってもいいんじゃね?
何を語ってくれるかは気になるし
俺も暇だったらたぶん聞くよ
>>740 恥ずかしながら荒らしと工作員だらけの現状ですが、楽しみにしてます。
>>747を訂正
楽しみではありますが、真性や愉快犯がここぞとばかりに暴れまわるのが
容易に想像できますから、あまり無理なさらずにここは飛ばしてくださっても結構です……。
初心者の俺でも少なくとも
>>744が工作員だということはわかる。
つーか、テニプリキャラを一般人扱いしたことが間違い。
リョーマなんか、あの108式以上の球を分断したんだぞ。
少なくともワンピースクラス。
ここの間違いはこの民度でロワを始めた事
越前がどうとかなんてのは些細な問題
>>750 お前はもう少し波動球について学んで来い、ワンピースなんて鼻くそレベルだぞ
744じゃないけどさ、
確かに一体突然何をいってるんだこいつ?とは思った
だって突然
>オッス、オラ悟空!
>俺と一緒にラジ王やろうぜ!ツアーを現在していまして。4/22の21:00からここでらじおの予定でござる。
と頭悪いんじゃないかと思うような煽り入りで出てきたら
>勝手に予定に組み入れて、アホ丸出しの宣伝しに来て、何が「俺と一緒にラジ王やろうぜ!」だっつーの
と思われてもしょうがないんじゃないか?
しょうがないな
しかしまるっきり厨の登場文句だな
おそらく調子こいた小僧がラジオツアーってのをやってる内に更に勘違いしたんだろうな
やだやだ
交流所から観光に来ました
予想以上の荒廃っぷりに感慨もひとしおです!
これからも頑張って煽りあっていてくださいね!
このロワはとばされるようだね。
ちょっと見てみたかったけど、どうなるかは火を見るより明らかだからしょうがない…
758 :
作者の都合により名無しです:2007/04/20(金) 19:25:42 ID:FvAoVaSh0
>>756 まとめサイトの感想スレもいくつか覗いてみるといいぜ!!
アニロワとかじゃ多分味わえないすばらしい罵詈雑言の嵐だから
最後に一つだけ。
ID変えても、同じ人だとばれてるよ。
>>714 主催者の話をある程度書いておくのは重要だと思う。
確かに本編は参加者達の物語だけど
脱出を試みるものがいる以上、主催側の状況がどうなっているかを
示す話はある程度必要じゃないかな。
脱出が成功するか否かにかかわらず
終盤になれば、ロワの目的や優勝者がどうなるかには
触れざるを得ないわけだし。
スクランロワとか、その辺の描写が少なかったせいで
今苦しんでるロワだってあるわけだしね。
まあ、つまり何が言いたかったかというと ◆HKNE1iTG9I がんばれ!
……空気的にやっぱギャグ言ってる場合じゃないわな。
予告といいながら挑発している文章を見せてしまい申し訳御座いませんでした。
ラジオは住民の方の反対があれば中止の予定なので、そういう流れのときはアドレス張りにきません。
今後このような文章で予告をしないように気を付けていきたいと思います。
厨房を演じて普通の人を遠ざければこのロワの消滅を早めることが出来る。
この廃墟スレで荒らしの振りしてる人のほとんどはここの存在をなかったことにしたいんだよ。
クラウンの交流スレのほうでは普通に他ロワの話してるしな。
厨房を演じてるにしてもなんにしても、ここに残ってる奴には変わりは無いわけで、
いくら書き手がたまに新作と浮かして盛り上げようとしても、こいつらが居る限り根本は変わらないんだよな
もう本気で死んでるんだと自覚した
>>761 いえ、どう見てもこちらのスレの猿が悪いのに
不快な思いをさせてしまい本当に申し訳ありません……
>>761 だからさ、お前は何なの?
何処の誰とも名乗らず急に出てきてラジオをやるじゃねえだろ
自分のやってることを万民が知っていて万民が受け入れるとは思うなクズ
俺は……正直、やって欲しい。
ただ、万が一ラジオ氏のしたらばに変なのが沸いたら、と思うと……
そうでなくても、もともと民度が低いのは周知の事実ですから。
ご無理はなされないように、とだけ。
>>761 馬鹿がうるさくてすみません…
気にしないで下さい。
>>761 ぜんっぜん気にしないで下さいね。
こんな雰囲気だからあの馬鹿もこのロワもスルーが賢明かと…
>>761 スルーしてくださって構いません。というか、スルーしていただいたほうがこれ以上恥を晒さないで済むので助かります。
猿は確実に湧くと思うので、間違いなく不快な思いをさせてしまうでしょうし。
結果的に、R-0109 ◆eVB8arcato は
またこのスレを荒れ状態にしただけという有様
R-0109 ◆eVB8arcato に状況判断能力とかあるのかね
それとも
「オレ様がこの哀れなスレを少し浄化してやるよww」
とでも思ってたのかね。上から目線で。
ま、逆効果満点だったけどなw
そーいや某所で、スパロボのDGの人が
「ジャンロワのしたらば移転を阻止した」と言ってたが、
やっぱ工作員的にはしたらばに移転されるのは嫌なんだろうかなあ?
IP変えて荒らしまくるのも制限つくしねえ。
住人がスルーする以前に書き込み削除されちゃうから、一日中張り付いてるのも全くの無意味になっちゃうし。
そりゃそうだろ、したらばじゃIP変えるも何もホスト規制されたら終了だし、
携帯も端末IDで個別規制できるようになったし。
グダグダ言うのを片っ端から削除&ホスト規制されたらお得意の罵詈雑言も
NG議論も封殺されるから、どっかの書き手が異常にやる気出してトリ変え自己リレーで
完結させようとでもしだしたら止めようがなくなる。
管理人次第だが、何が何でも完結を阻止したい連中にとっちゃ最悪の環境になる可能性は充分にあるよ。
逆に言えば、少しでもやる気のある書き手がいるならどうしてさっさとしたらばに避難しないのか
不思議でしょうがないんだが。
いやそのコダワリがよくわからんという話なんだがな…。
まあ、荒れてても一向に気にしない、というのも一人で延々と自己リレーでも気にしない、ってのも
変り種って意味じゃ似たようなもんか。
阻止荒らしは本気で殺しにかかってくる分、厨房よりもずっとタチが悪いよな。
したらばで規制されてもPCを次々と変えて2年以上荒らし続けたやつもいるし。
こいつらは何年続くんだろうな?
>>771 そういやあの人、漫画キャラロワも潰そうとしてやがったな……。
漫画系ロワになんか恨みでもあんのか?
あれはただのキチガイでしょ
全然関係ないスレでそんな事を告白してたし
ということで、テスト投下スレに置いてきました。
問題無さげだった場合は本投下します。
>ラジオの方
もしラジオをされるのでしたら、是非にでも楽しませて頂きます。
おお……凄えなあんた。
主催三人の立ち位置が明らかになった上にみんなとてもらしくて乙でした!
乙乙乙!
いいんじゃね、これで
見てきたが、本当に良かったと思う。
少し気になることが一つ。
フリーザは第一形態の姿でバーンの本体を殴り、右の拳は砕けてしまった。
この右の拳はフリーザが最終形態に変身した場合、原作で斬られた尻尾が再生したように、右拳も治療されるのか?
本気でまだ書いてる奴がいるとは
完全にドMだな
>>777 あの人どっちかって言うと相手をおちょくって楽しんでるタイプみたいだったし……
そういう顔真っ赤に必死になる連中相手にいじって遊ぶなら確かにここは絶好の釣堀だったしねぇ
キチガイというかキチガイを釣ってはははと笑ってる外道って感じだった
786 :
作者の都合により名無しです:2007/04/21(土) 22:00:06 ID:awynE+5D0
乙!!
787 :
作者の都合により名無しです:2007/04/22(日) 04:12:37 ID:xCPbB6Q/0
アニロワ怖いお・・・・グロいお・・・
788 :
作者の都合により名無しです:2007/04/22(日) 19:46:06 ID:ZE1bN+hl0
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790 :
作者の都合により名無しです:2007/04/22(日) 21:23:52 ID:3+mp9KGO0
まぁあいつの扱いは原作で言うところの
三村だし
早くに消えたが見せ場があってよっかったんじゃね?
柱に掛けられた時計の針は着実に時を刻み、程無くして三度、この世界から陽が消える。
城塞と、吹き付ける風。彼方には、惨烈なまでに紅い太陽。
望んで、欲して。その灼熱に心焦がされてまで掴もうとした、魔界にはない至高の恵み。
遥か眼下にその輝きをおさめ、大魔王バーンは一人、豪奢なテラスに佇んでいた。
「おやおや、またココにいらっしゃったんですか?」
振り返りは、しない。必要もない。
フリーザにもまた、その反応は予想通りであったのだろう。
まるで気にした様子もなく淡々と、しかし抑えきれない高揚を押し殺した声で、言葉を繋げる。
「どうです?私からみると、今のゲームは限りなく近いと思いますけど」
大魔王バーンの理想郷に。
降り注ぐ太陽の恵みの下、強いものが弱いものを喰らうだけの純粋な世界。
無粋な枝葉は何もなく、今死なないためだけに、今死んでいない存在すべてが無限に闘い続ける理想郷。
―――もしも、魔族から太陽が奪われなかったら、存在したはずの世界。
忌々しくも美しい、彼の世界を全てを縮小したようなこの遊戯の舞台。
惨劇の場で、切なくも煌めきを孕んで行われる、生きるための、シンプルな、唯只シンプルな闘い。
届かない夢のその先を、届かなかったあるべき世界を、一重に己が瞼に焼き付けようとするかのように。
紅い太陽を見続けていたバーンは、徐に闖入者…いや、協力者へと向き直る。
「フリーザ王か。ハーデス公はご一緒では無いのですかな?」
「ホホホ、ハーデスさんは随分とお疲れのようですからね。気を利かせて、私がアナタを呼びに参ったというわけです」
外見は、あくまで小柄な魔物、だが、人の足が絶えて久しい古井戸を覗き込むような、苔生して打ち捨てられた坑道に吸い込まれるような、
深い、深い、終わりの見えない力を湛えた存在が一柱。
対峙するのは、未踏の地にて悠久の時を過ごしてきた老木。津々と叡智を溢し、深々と降りつもる雪のような魔力と共に。
知識を、知恵を。この世の全てを識るような、遠い、遠い真理を宿した存在が一柱。
「しかし、王も物好きな方だ。王ほどの力をもっておられるのに、脆弱な勇者達の戦いに退屈しないとは」
「ホホ…お気遣いなく。ワタシもこれ以上なく楽しんでいますから。それに、このようなゲームが開かれた星とあっては、非常に高価に売れるというのもありますしね」
「フリーザ王……」
「申し訳ございません。ワタシは、貴方やハーデスさとは違って、俗物なのですよ」
柱に掛けられた時計の針は着実に時を刻み、程無くして三度、この世界から陽が消える。
城塞と、吹き付ける風。彼方には、惨烈なまでに紅い太陽。
「しかし、天体の運行までも変化させるとは…ハーデスさんも、中々に恐ろしい方ですねぇ」
「過ぎた謙遜は嫌味と取られますぞ。王も、肉体的には余やハーデス公よりも遙か頑健なはず」
「それこそ嫌味というものです。ワタシの右手は、まだ痛むのですよ」
「左腕、かつ指一つで竜の騎士の一撃を止めておいて、尚、そのようなお言葉を仰られるのですからな」
そもそも、自明のことだが、この舞台はいわゆる地球と呼ばれる星ではない。
地球という惑星には、所謂日本列島を縮小したような島々は存在していない。
あくまで、舞台そのものは、地球という星の日本列島という島々に非常に似通っているが、一度この群島を出れば
地球とは似ても似つかない地形を確認することができるだろう。
気候を操作しているのは、恒星間飛行すら可能なフリーザ軍の技術力の賜物だが、
天体の運行を制御しているのは…自転速度を、公転速度を、舞台から見える天体図を
限りなく地球に即して再現させているのは、『神』であるハーデスにしか為しえぬ事象。
―そう、『神』。今も、自分の腸を煮えくりかえさせる、憎々しき『神』!
バーンとて、ハーデスが”異世界”の『神』であることは理解している。だが、だが、それでも!
強いから、ただ其れだけの理由で!自分、いや、魔界の者全てから理不尽にも太陽を奪い!
其れでも光に焦がれて、心を蝕む憧れに灼かれて!恵みを受けたいとう魔界の民の希望をも、竜の騎士という存在で攫み取り!
永遠に、自分を!永劫に、自分たちを!!!
陽の射さぬ、人間共が形容する、地獄とでもいうべきものに幽閉した神!
脆弱な人間?惰弱な人間?
何を馬鹿な!いや、いいだろう。ならば、いいだろう。それでは、その曇りきった眼を裂き開き、腐りきった思考を砕き起こし、
篤と見てみろ!この現状を!
貴様らの言う、守るべき人間が、様々な異能者を殺しつくし、虎の子の竜の騎士から光を奪い、
同族の命すら刈りつくしつつあるこの現実を!
確かに、人間は愛おしかろう。
己に実害が及ぶとなると、この争いに手を出さなくなった貴様たちには!
竜の騎士を、天界に連れ去ろうとした貴様たちには!
全く、素晴らしい。反吐が出るほど、素晴らしい似姿だ!地上の人間と!天上の神々と!!
「……ーンさん?」
「―――!! 失礼、フリーザ王。余も、少々昂っているようだ。王の言葉を借りるのならば、『年甲斐もなく』、な」
噛み締めた汚辱と。踏みしめた地獄と。
太陽とは真逆の方向へ、己が身を灼く神々への怒りと。
全てを飲み干し、大魔王の表層には微塵の揺らぎも現れず。
「ホホホ、バーンさん、昂ぶりがすぎて、私へのご褒美を失念しないで下さいよ。そんなことになったら、私も、『少なからず』気分を害しますので」
「まさか、心配召されるな。契約は、大魔王の名にかけて果たそう。この、バーンのな」
数拍の間。
「して、王よ。余を探しておられたというが、何用ですかな?」
「いえ、そろそろ放送時間ですので。私たち主催者が、キチンと役目を果たさないと、頑張って殺し合ってくださっている方々に失礼でしょう?
貴方の優秀な部下も、まだ頑張っておられるようですし。フレイザードさんでしたっけ?まったく、羨ましい限りですよ」
「王の部下、ナッパとやらも参加していたら奮戦されていたと思いますぞ」
「ホホ……褒め言葉と受け取っておきましょう」
そぐわぬ笑い声と共に、フリーザは踵を返す。
宮殿の奥にと向かう、その堂々たる後ろ姿は、深い闇の奥へと霞んでいく。
その様は、参加者たちの末路を暗に示しているようで。
「では、余もそろそろ参らせていただきましょうか。申し訳ないが、先に準備をしておいていただけるかな?」
「それでは、お待ちしておりますよ」
―そして。気配も闇へと呑まれて消える。
柱に掛けられた時計の針は着実に時を刻み、程無くして三度、この世界から陽が消える。
城塞と、吹き付ける風。彼方には、惨烈なまでに紅い太陽。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
カツリ、カツリと、無機質な廊下にひとつの足音が響く。
フリーザは、最も純粋な観戦者として、このゲームを愉しんでいた。
結局のところ、フリーザにとって重要なことは、このゲームの成否ではなく、
バーン、及びハーデスの不興を買わないことのみに尽きるのだから。
無論、舞台となった惑星を、異星人に高値で売り付ける算段があるというのも、このゲームを観覧すること自体を
楽しんでいるというのも誤りではない。誤りではないが、それはあくまで付随的な目的。
フリーザが何より欲しているものは、ただ単純に、呆れるほどにシンプルな、今や定型詞のように語られる、
絶大な権力を手中にしたものが欲する、ただ一つのもの。
つまり。
『不老不死』
唯、それだけ。
参加者に対しての興味はあれど、ハーデスのように執着はなく。
殺し合いへの愉悦はあれど、バーンのような尊敬はなく。
理想が欲しい?ならば、奪えばいい。肉体を失ってまでに手を伸ばすなら、満足するまでいくらでも。
世界など、文字通り、『人の数だけある』
太陽が欲しい?ならば、奪えばいい。焦がれるほどに望むのならば、満足するまでいくらでも。
恒星など、文字通り、『星の数ほどある』
宇宙の帝王、フリーザにあるものは、『不老不死』への飽くなき憧憬、唯、それだけ。
そして、共にこのゲームを主催している他の二人には、この願いを理想に近い形で叶える能力を持っている。
―『死者蘇生』−
――『凍れる時の秘法』――
だから、だからこそ、実力の上では自分より数段劣ると考えている、たかだか一介の星の神や魔王とやらに、
あれ程尊大な態度を許しているのだ。
自分の部下を見せしめとして差し出し。
自分の所有する惑星を、舞台として提供し。
宇宙船(フネ)を放棄し、わざわざ舞台上に拠点となる砦を築き。
あまつさえ、直々に放送を行うためにバーンの元まで出向く。
確かに、序盤は注目していた参加者も存在した。
例えば、太公望など、仙人の類。
例えば、パピヨン、ムーンフェイスなど、ホムンクルスの類。
例えば、黒い核鉄とやらを埋め込んだ、武藤カズキ。
例えば、依り代を代えていくことによって、永い時を生きることができる、大蛇丸。
例えば、「ユダの痛み」を持つ、ダーク・シュナイダー。
例えば、石仮面を被った、東城綾。
不老不死の体現と思われていた参加者たちは、完全と思っていた参加者たちは、
その不死性が試される舞台の中で、次々とその不完全性を露呈し、惨めに、哀れに命を散らしていき、また命を散らしつつある。
こんなものは、己の求めていた不老不死では無い。
だからこそ、フリーザはバーン・ハーデスへの期待を膨らませていく。
その右手…バーンの本体を殴りつけた際に砕け、未だに動かすことのままならない右手に。
不死への飽くなき渇望を刻むため、敢えて癒さずにいる右手に一瞥をくれ、フリーザは歩みを進め続ける。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
(ペガサスが堕ちたか――)
エリュシオンまで攻め込まれ、タナトスとヒュプノスが倒され、
女神のニケによって消失の間際までさらされ、愛する自分の肉体を失った屈辱。
神たる自分に、土を舐めさせるという非礼を働いた、女神の聖闘士。
筆頭でもある、神話の古来にも自分の肉体に傷をつけた、あの傲岸な天馬座の聖闘士。
今のハーデスには、肉体がない。
最初の大広間で、第3の主催者として現れたのは、種を明かせば立体映像とでもいうべきもの。
幸い、制限下にあった聖闘士達は、自分の小宇宙がどこから発生しているのかということを、
あの短時間、かつ異様な状況では把握し切れなかったようだが……
つまり、第6放送でのフリーザの言葉は、事実の一面を衝いていたものでもあった。
力は未だに戻らず。それどころか、グレイテスト・エクリプスに匹敵するだけの能力を行使し、
満足に喋ることすらできない程に消耗しつつも、ハーデスは天馬座の死にある種の感慨を覚える。
司る物すらない神は、一体何と呼べばいい?
冥界を失い。
冥界とともに、忠臣たる冥闘士を失い。パンドラは自身が捨て。タナトス、ヒュプノスを失い。
愛する肉体すら、既に亡く。
愛する地球からも、今は遠く。
この場にアテナは存在せず。今の力では、呼ぶこと叶わず。
神話の彼方の太古より、己に楯突く天馬座も、彼岸の彼方へ掻き消えて。
冥府は既に存在しないというのに。
自分は独り。争いという概念そのものが顕現したような、この世界にただ、ただ独り。
崇める者すらない神は、畏れる者すらない神は、一体何と呼べばいい?
この遊戯とやらを超えて、あの下賤な人間は、再び自分の前に立つとでも考えていたのだろうか?
それは、ハーデス自身にも分らないこと。
それでも、冥府の神は、次の放送……天馬座の名前を呼ぶのは自分だろうと考えている。
これは、ハーデス自身の意思。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
結局のところ、このゲーム自体は主催者にとって手段であって目的ではない。
だから、参加者たちの生にも、死にも意味はなく。
決断も、葛藤も。決意も、逃避も。
唯々、命は消費され。
放送が流れる。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
【場所不明/夕方】
【チーム:主催者】
[共通思考]:無し
【フリーザ@DRAGONBALL】
【バーン@ダイの大冒険】
【ハーデス@聖闘士聖矢】
本投下しました。
>>783 フリーザの拳は、いざ自分が回収するとなった場合の案があるので
明言を避けてます。
こうしたい、という方は都合がいいように解釈してください。
乙です。
あんた輝いて見えるよ……
フリーザ、そういや原作でも不老不死求めてたなあ……すっかり忘れてた。
投下、激しく乙だ!!
アンタは間違いなく、ジャンロワの鏡といえる。
とてつもなく、文章力が光っているように見えるし話し自体もスゲー面白い。
あれだわ、DB厨の俺にはフリーザが不老不死を求めてたことをキチンと出してもらえると
スゲー嬉しくなるんだわ。
ただ、ちょいと質問。
フリーザは参加者の中に見える不死性に興味を持ってたんだよね?
でも、不死性が揺らいだのは、フリーザ達主催者がかけた制限によるものが大きいわけだよね?
極端な話DSなんか、制限がなかったら普通に不死だったんだろうし(この参加者の中で殺せるのはDB勢か、ラッキー勢ぐらいしかいない)
自分で制限かけておいて、それが理由で死んだら、興味が薄れましたって……
そんな事って有り得るんだろうか……
それに、バーンやハーデスの不死に興味を持ってるみたいだけど、
同じように彼等にも制限がかかってたら? とは思わないんだろうか?
参加者と主催者の不死性を比較するのに、環境が全く違う状況で比較してたんじゃフリーザって……
>>806 逆境を乗り越えてこそ真の不死の体現者だ!!
みたいな感じで、制限という負荷に耐えられなかった脱落者を弱者認定してもおかしくはない。
というのが一読み手の自分の解釈。
まあ、参加者より近くにいるハー様バー様の方がフリーザの目には
より魅力的に映ってしまうんだろうな。
ダークシュナイダーなんて行動から死に方まであまりに間抜けだったし。
それと
>>804蝶乙!三者三様の思惑が見事に絡んで読み応えがあったよ。
お疲れ。面白かった。
809 :
作者の都合により名無しです:2007/04/23(月) 03:59:06 ID:PDCLmXVG0
◆HKNE1iTG9I 氏の『幕間』。面白い! 面白いんだが……。
いろいろと疑問も浮かぶ。
フリーザが原作同様不老不死を欲している件、最初から元いた世界の
ドラゴンボールを使えば済む話でわ?
あれだけあっちこっちの異世界あるいは時代から不思議アイテム集めて、
支給品として参加者に与えているくらいだし。
まあ、これについては石仮面同様、
「参加者に使わせてみて、どのくらい効果があるのか試したかったから」
という解釈とかが成り立つかも。
(そういや、パラレルワールド間および時間移動は、主催者のうち誰の能力
なんだろう?)
フリーザは、ハーデスの能力をどのようにして自らの願望につなげる
つもりだったんだろうか?
「ザオリク(比喩的表現だ。念の為)」は自分自身にはかけられないから、
他の誰かにかけてもらうしかない。
フリーザは死ぬ度にハーデスに「ザオリク」をかけてもらうつもりか?
まさか。
ハーデスが死者蘇生の能力を使う様子を部下に解析させて不死の秘密を
探る、とかいう話かねえ(この解釈もなんかピンとこないが)。
「凍れる時の秘法」を使った老化防止法は、
肉体を二つに分離(?)して片方の時を凍らせる事によって成立してるわけだが、
フリーザにはバーン同様に肉体を分離する術はあるのか?
ことによったら、バーンに騙され、肉体が一つだけの状態で秘法をかけられ、
行動不能にされてしまう危険があるのだが。
(あ、その状態のフリーザにミストが憑依すれば、最強のしもべのできあがりだ。w)
ツッコミどころはいくつかあるが、考えて遊ぶのは楽しい。
問題があるから仮投下してたのに、今になってグズグズ言い出すとはな
気になる部分があるなら何故仮投下の際に突っ込まないのだ
テメエラ結局はgdgdにさせたいだけじゃねえか
工作員は全員消えろ
『は』を『わ』にするような奴にゴチャゴチャ言われたく無いよな……
返す言葉がないからって誤字脱字に突っ込むとはw
さすが某とさげすまれるだけある
わざわざスペース空けてるような奴だから、誤字脱字じゃなくてわざとだろう。
それと某ってのは、さげ『す』まれているのでは無く、
交流所から分かれて話題にすることができなくなったから、
苦肉の策で某と言われただけじゃなかったか?
>>809の内容は
>>810にある通りで、今となってはチラシの裏だし
変に展開予想して、話の幅を狭めてしまうのも勘弁してほしいな。
スマン、「さげ『す』まれている」ではなく
「『さげすまれている』」だった
>>813 交流所で、さんざん他のロワの話もあるのに、まるでジャンロワ感想スレのようにまったくわきまえずひたすらジャンプの話題しかしなかったから。
しかも、指摘してもじゃあお前がどっかいけとか俺たちはジャンプはなすからお前ら好きにすれば?とかふざけた態度とり続けた結果、追い出された。
当時からいかに民度が低かったかって示すわかりやすい出来事だったな、あれ。
なにしろ、あの当時あのスレで調子乗ってたのは工作員でも何でもない住民の人々だったし
当然、話題に出すことすら嫌がられる嫌われ者になってあとは『某』と呼ばれることになった
そもそも『某』と呼ばれる由縁が、民度が低く嫌われてさげすまれていたことが原因だよ
いい加減直視しろよ、どれだけここが腐ってたか、そのせいで今どうなってるか
過去ログ漁れば一目瞭然じゃん
なんでそこまでして目をそらすの?
粘着工作員が居なければ
>>815の話も素直に聞けるんだけどね。
ここの民度が低いということには同意だが、
「民度が低い」という指摘には何の問題解決能力も無いことを認識しているのかい?
>>817 適当に気分に任せて爆発するならともかく事実を言っただけで粘着工作員はねーだろ……
なんか嘘を言うとか俺の気分や気持ちを入れてるならともかく……
黒を黒と、事実をただ書く事すら許されなくなったのか?ここは
単に
>それと某ってのは、さげ『す』まれているのでは無く、
>交流所から分かれて話題にすることができなくなったから、
>苦肉の策で某と言われただけじゃなかったか?
と言ったからそれは違う、当時からさげすまれていたと言っただけなのに
>>815 「じゃあお前がどっか行け」じゃなくて、「じゃあ他の話題、他のスレの話題を振れ」じゃなかったか?
そんで他のスレの話題を振っても、某で似たようなことがあると乗っかってすぐに食っちまうのは酷かったな。
ありゃ数と民度を如実に表していた。
そんで追い出されたんじゃなくて、何故かジャンプだけのを作ったんじゃなかったか?
話題に出すのが嫌がられるのはそれ以前からで、某になったのは上のスレができたことで禁止されたからだな。
民度が低いのだけは同意できるが、由来や流れが違うんじゃないかな。
>>816 お前が
>>811をちゃんと読めw
>>810には、『は』を『わ』にしている部分なんて無いだろう。
>>810は
>>811に同調して、
>>809にレスしているんだろう。
>>818 当時から嫌われてはいたけど、某と言われる理由は
「何故かジャンプだけのスレを作った」ことで、
交流所で話題にするのが禁止になったからだったと思うんだぜ?
>>819 >そんで追い出されたんじゃなくて、何故かジャンプだけのを作ったんじゃなかったか?
逆。追い出されて、それでも居ついたから立てて排除した。つまり追い出してから立てた
ラウンジで交流所→ジャンプ氾濫→他の話題出しても潰される+荒れ放題→一回交流スレ終了→誰かが立てて復活
→そのさいもうここは駄目だと話し合い→クラウン移転→ジャンロワがここでも氾濫→狂乱サイドイッチあたりでジャンプ禁止措置がとられる
それでも話す→ラウンジでジャンロワ+書き手ロワの隔離スレ→移転でクラウンでジャンプロワ1stの雑談+αを進めるスレ→某と呼ばれる
>話題に出すのが嫌がられるのはそれ以前からで、某になったのは上のスレができたことで禁止されたからだな
は正解
うはw俺なんかよりも、かなり前からいる人だったみたいだなw
もしかして、最初から居た人かい?
追い出されてから立てたんだっけか、そこらへんは居たと思うけど記憶が曖昧だなぁ。
あと正解ってw別に質問じゃないよ。
そこは、お前が間違えていたから指摘しただけだろう。
まだあるんだけど、その前に質問しても良いかな。
ラウンジで交流所ってあるけど、その頃はラウンジのみだったの?
俺が見始めた頃は、1スレごとに、ラウンジ→クラウン→ラウンジ→クラウンだったんだよね。
>>822 分裂初期か、懐かしいwまだここが69人くらいのときだっけ?
ここが何人かは知らん。
良かったら、最初はラウンジのみだったのか教えてくれ。
ちなみに、俺の記憶が確かなら
クラウン → ラウンジ → クラウン → ラウンジ
という流れの途中で、クラウンだとスレ消費の時間が長いとか
IDが出るのでやりにくい?とかいう話が出て、
クラウン1スレ → ラウンジを2、3スレにしようとか、
1スレごとじゃなくて日数で変えようとか言う話が出たり、
逆にラウンジだとIDが出ないので、自演し放題+荒れるという話が出たりと、
なんだかんだがあって、分裂して別々にやろうって話になった。たぶん
しかし、ラウンジはIDが出ないのを良いことに、荒れまくりの自演しまくり状態が加速した為
ラウンジでも真面目というか、普通にやってた連中が次スレは立てないと決めたが、
荒らしまくりで自演しまくりの極一部の阿呆がそれを聞くわけも無く、次スレを立てた。
しかし、上にあるように極一部だったので直ぐに廃れた。
そしてそこに目をつけた書き手により、第一回書き手ロワイアルが始まった。
ここからうろ覚えだが、それは無事に武士沢エンドを迎え終了。
それから少したって、第二回書き手ロワイアルが開始された
それがジャンプの書き手によりロワイアルだった。はず
そして、その後そこでジャンプの話をするようになった。ような気がする。
そういう流れになったので、交流所ではジャンプの話題は禁止され、
どうしても話したい人が某と挙げるようになった。
と思っていたけど、蔑むためにジャンプを話題に出すのも禁止というか、
「ジャンプ」の話題自体が嫌がられていたので、蔑む為に某となったような気もしてきた。
最初期はそうだった気がする……いかん、俺も結構曖昧だw
ラウンジでIDが出ないので、自演し放題で荒れる、結果一回終了になったんだよ
そこら辺のちょっと前が俺が始めて交流スレみたときだった。懐かしいなぁ
thx
ってことは、「ラウンジのみ → 一回終了 → クラウンとラウンジの交代制」って感じか。
それと、別にここが嫌いで潰しにかかってるわけじゃないみたいだけど、
> いい加減直視しろよ、どれだけここが腐ってたか、そのせいで今どうなってるか
> 過去ログ漁れば一目瞭然じゃん
> なんでそこまでして目をそらすの?
俺もこれには何の意味も無いと思うぞ。
そういう奴には何を言っても無駄だからなw
だから、
>>817もレス(粘着工作員認定?)したんだと思う。
意図的に目をそらすのと、勘違いしているのは別だし、
最後の三行を除けば、勘違いしている奴に事実を指摘してるだけだからな。
なんで?
>>827 あのさ、煽り合いがしたいなら余所行ってくれないかな
すぐこれだ
ほんと吐き溜めスレじゃねえか
831 :
809:2007/04/24(火) 00:03:48 ID:GGTncsD80
……ほんの20時間ほどで、思いもよらない流れになってんな。
>>810 >>811 ……カリカリし杉と思われ
>>813 文頭を一字空けただけで目くじら立てられるとは、恐ろしいスレだな、ここは。w
あと、展開予想なんて少年漫画スレじゃ付きものだろうに。
(デスノート連載中の頃は凄かったしな。ウソバレスレも含めて)
一次創作に対する展開予想は良くて、二次創作に対してはいかんという理由は何だね?
>>815 >>819 民度云々の話はよく出るけど、どっちかっつーと「心の余裕」の方が
問題じゃないかねえ。
だいたい、キャラ同士殺し合わせるという背徳的なゲームに
興じている時点で、「民度」を持ち出して非難するのは虚しいと思ふ。
「ゲームの趣を削ぐな」という非難なら分からんでもないが。
このゲームの趣は、あれだろ、
「様々な意味合いで魅力的なキャラ達が
力を制限された上にどうしようもないほど絶望的な不条理(バトロワのルール)
を押し付けられた時、どう振舞うのか」ってとこだろ。
不条理に立ち向かう姿、足掻く姿を、見届けたい、あるいは描きたいという
欲求が背徳感を凌ぐからこそ、ロワスレは根強い人気があるのだろう。
……読み手も書き手も、たぶん現実世界で不条理に直面してるのだろうね。
ああ、そうそう、フリーザが興味を抱いているハーデスの能力ってのは、
どっちかっつーと天体の軌道を制御する能力の方かもしれん。
死者蘇生の能力はむしろオマケとか。
確か、「凍れる時の秘法」には皆既日食だかの条件が必要だったよな?
ハーデスが皆既日食起こして、バーンが秘法をフリーザにかける、と。
(すると、バトロワの舞台となっている惑星では、もうすぐ皆既日食が起こるのかな?)
しかしハーデスとバーン両者の負担はただならぬものになるが、
それに対するフリーザ側からの見返りはなんだろう?
聖闘士と竜の騎士グループの抹殺? いまいち釣り合わないような気がす。
だいたい、原作じゃ主人公サイドの方がやられかねないほど強大だったのに。
三者とも。
ま、矛盾点だらけのSSは論外だが、ひとつのツッコミどころもないSSも
物語じゃなくて「論文」を読まされているようでつまらん。
適度にツッコミどころのある物語こそ、想像を膨らませる余地があって面白い。
その点、◆HKNE1iTG9I 氏のSSは理想的だった。
……さて、寝るぽ。
>>831 スペースを空けるような人だから、はをわにしたのは誤字脱字では無く、
わざとだろうって意味で、別にスペースを空けることに文句を言っているわけでは無い。
展開予想については、少年漫画スレでは付きものだとしても
ここは書き手も目を通すロワスレだから、そことは違うんじゃないかな。
展開予想はあったほうが書くほうとしてはやりやすいと思ってたんだが。
ネタに詰まったときに予想された展開を派生させるって色んなロワでの常套手段だよ。
別にネタバレとは違うわけだし。
>>828 解ったぞ、さてはお前とんでもない馬鹿だな?!
何を今更
>>828どころかここに残ってる奴等は皆とんでもない馬鹿
>>804 乗り遅れてしまったが、投下乙。
フリーザが舞台の星を売ろうしてるという発想はなかったわ。脱帽。
既に言われているように話の所々にちょっとした疑問はあるけど
もともと話の整合性を考えて選ばれたわけではない主催者達なんだからしょうがないと思う。
フリーザがハーデスに興味を持つのは死者蘇生の能力もあるだろうけど
肉体を失っても魂だけで存在し続けられる、ハーデスの神ならではの不死性の方にも
興味あるんじゃないかなーというのが俺個人の見解。
あとハーデスは他人の身体を乗っ取れるけど、この点もフリーザには興味深いかな?
それともフリーザはあくまで自分の肉体で生きることに意義があるのかな。
DBは昔読んだっきりだからその辺はわからないや。
>>836 展開予想の通りになるのを嫌がって、話の選択肢が減るってのもあるじゃん
限られた展開で魅せるSSを書くのも、展開予想通りでも面白く描くのも、書き手には必要な力
ちょっと予想されて書けなくなるような力不足な書き手は要らん
843 :
834:2007/04/25(水) 00:04:14 ID:KXkSPJsF0
>>835 >スペースの件
そっか、そういう意味だったのか。スマソ。
あと、展開予想の件だが、俺はどっちかっつーと、
「終幕が近づいてきたんで、今のうちにまだ舞台裏にしまってある大道具・小道具を再点検しておきたい」
というスタンスで、思いついた「背景設定」を述べている。
もちろん、必ずしも、この劇で全ての大道具・小道具を使い切ってしまう必要は無いわけだが、
それらを整頓しておく事で、役者が動きやすくなるかと思う。
背景設定だけでは、個々のキャラの思考や感情の機微までは描き得ないわけだし、
自由度を著しく削ぐことにはならないと思う。
……んー、ラウンジクラシック(通称「クラウン」っつーの?)の漫画キャラバトロワ、
銀時とラオウのやりとりがいい味出してたな。
で、ここに戻ってきたらまだ静まり返っているので、寝る前にもう少し舞台裏について考えてみる。
参加者と支給品を集めた方法だが、
舞台の惑星自体が、パラレルワールド間をつなぐ回廊の『ゲート』になっているというのは
どうだろう? 遥か昔に滅びた超文明の遺産とか、そーゆー設定で。
フリーザがそれを見つけて、部下をゲートへ送り込んであちこちの異世界を調べさせてるうちに
ハーデスやバーンの存在を知る。
フリーザは当初、三者中最大の戦闘力を以て他の二者を服従させようとしていたが、
力づくで勝てないことは無いにしろ損耗も少なくはないであろう事を面白くないと思った為、
その絶大な戦闘力をチラつかせつつも、他の二者と交渉する事を選ぶ。
(交渉を選んだ理由は、接触および調査の過程で、他の二者をうまく懐柔・利用すれば
不老不死になれる可能性に気づいたからでもある)
フリーザが申し出た取引の見返りは他の二者にとって充分とは言えないものであったが、
不毛な抗争を避けるため、ハーデスとバーンは渋々交渉に応じる。
(しかしながら、二者とも常にフリーザの寝首をかく機会を伺っている)
フリーザにとってゲーム主催の目的は、楽しむ事が最大の目的ではあるが、
あちこちの異世界で部下に集めさせた不思議なアイテムの効果検証や、
「凍れる時の秘法」で本体の老化を止めてもらった後に行動の自由を確保するための
『依代』を選別する目的をも兼ねている。
……どうよ?
……あー、.
>>844のような設定だと、◆HKNE1iTG9I 氏の話の
>舞台となった惑星を、異星人に高値で売り付ける
というフリーザの目論見にそぐわなくなるかな。
丸ごと全部売るんじゃなくて、この惑星の『利用権』を売る、という解釈もできないではないが。
(昔っから、他の世界との交易路というのは、権力者が確保したがるものだしね)
それはそうと、
>>839さんの
>フリーザがハーデスに興味を持つのは死者蘇生の能力もあるだろうけど
肉体を失っても魂だけで存在し続けられる、ハーデスの神ならではの不死性の方にも
興味あるんじゃないかなーというのが俺個人の見解。
>あとハーデスは他人の身体を乗っ取れるけど、この点もフリーザには興味深いかな?
という見解も、面白いね。
あ、そうそう、完全皆既日食は地球上でも稀なイベントだが、
そのようなイベントが起こる、地球のような惑星
(惑星から見た恒星の大きさと惑星から見た衛星の大きさが見かけ上ほぼ同じになる、
偶然にも絶妙な位置関係を持つ、惑星)
というのは、宇宙でも珍しい存在なんだそうだ。
今夜はここまで。寝るぽ。
お前の考察自体は読んでいて面白いから、寝る宣言とか妙なスペースといった、
鬱陶しいというかウザイというか腐れっぽいのを止めてくれるとうれしい
……どうよ?
同意。
有意義な話ができる住人が何人も居るってだけでも
このロワが持ち直してきた証だしな
>>845 岩石惑星(比較的恒星から近い位置にできる小さな惑星)の衛星としては
月はあまりに大きいからな
ガス惑星なら、距離的な観点から見れば
そういうイベントが起こる可能性は十分あると思う
実際に条件があう惑星はあるかないか知らんが
持ち直してきたってw
あまりギャグのセンスはないようですね
全くだ
悪い冗談にもなってない
まぁ工作員さえいなけりゃ普通に続けられるんじゃないか?
基本的には工作員が煽ってきても住人が冷静にスルーするなりしたらば移転を視野に入れればいい話だしさ。
キツイバトン回しなのかもしれんが明けない夜はないよw
これからも書こうとする人には応援していきたいと思う。
長々スマン
自分も同意見だ
キャラ生存数的には終盤戦ともいっていいくらいなのに、脱出のメドがほとんど立ってないもんなあ。
結論としては
太公望>>>>>>>>L+パピヨン+ポップ≧アビビ
こんな感じ。
吸血鬼に勝てる奴もいなさそうだし、このまま人数減る一方で優勝エンドかあ?
854 :
846:2007/04/26(木) 01:52:00 ID:9uTO4z9T0
>>847 それがここのローカルルールだっつーんなら、従うのはやぶさかではない。
「郷に入りては郷に従え」ということで。
(文頭にスペース空ける癖は抜けるのに時間かかるかもしれんが)
ところで、書き手(あるいはその予備軍)が知らない作品の出身キャラというのは、
残りキャラが少なくなるほどに動かすのが難しくなるな。
実はこのジャンロワがきっかけで、それまで興味をいだかなかった
BLEACHの単行本を全巻読んだりしてる。
暇を見つけては漫画喫茶に行き、今は銀魂の3巻あたりを読んでいるが……
今生き残ってるキャラ全部のエピソードを把握するのに、一体どれだけ時間がかかることやら。
現時点で生存してる役立たずキャラ(特に女)はジャンジャン殺すべき。
星矢やケンシロウ、太公望を殺して、ギャーギャー喚くばっかりで脱出の力にも戦闘の力にもなれんような奴らをいつまでも生き残らせておくのはストーリーを盛り下げる一方だ。
>>855 よし、そこまで言うならお前に書かせてやる
ジャンジャン殺して、どんどん盛り上げてみろ
鉄鍋!ライカンスロープ!プ!
「げぇっ、関羽!」
さしあたっては、生き残りのうち最も描写の少ないキャラから動かした方が、ゲームは進展すると思う。
……え〜と、誰だっけ。
ジャン=ピエール・ポルナレフ?
どうも口だけの他人任せなアホが多いな
口ではなく行動で示してみろってんだ
>>851 太陽がないのに?
まだ太陽(書き手)がここにいると思ってるあたりまだ分かってないのか
荒らしだ工作員だとなんと言おうとこの1月からの書き手のトリと投下作見ればどうなってるか分かるだろうに……
ここって本当に現実から目をそむける人ばっかり……そりゃ成長しないよなぁ
都合の悪かったことや意見、自分の反対意見は全部スルーする体質は変わってないし
転載だけど、こういうことだよ
340 Classical名無しさん sage New! 06/12/20 22:01 ID:Vv.8WmFY
もう、駄目だな。末期患者(スレ)を前に家族関係者(読み手)がわめいてるだけ。
助けるべき医者(書き手)はもういない
341 Classical名無しさん sage New! 06/12/20 22:06 ID:pvGEE3s.
医者に匙を投げられた時点で患者に待つのは死、あるのみか。
ジャンプロワ1st、南〜無〜。
昔は荒らしや工作員、真性がいても進んだ
何故か? 「書き手」勢が頑張ってくれたから 書き手のパワーがそれらマイナスを引きずってても前に進ませた
他のロワスレは荒らしや工作員がいないくても過疎ってるところもある
何故か? 「書き手」がいないから、つまり書きたいという意欲がそのロワではわかないから
このスレは何故このスレが進んでないか
何故か? 簡単、結果論だが書き手がここで書きたいと思えないから。書きたいと思ってくれるなら昔のようにそれでもスレは進んでいく
で、何故このスレで書きたくないか?で初めて民度のせいって言葉が出るわけで
それは真性だらけの工作員付きの民度のせい、買い手もろくな扱いしてもらえない場所で書きたくなんてないだろ?
319 Classical名無しさん sage New! 06/12/14 18:10 ID:l/vVI2WM
例えるならば、
北朝鮮で一生懸命働いても碌な飯も食わせて貰えずこき使われていた労働者が、
脱北して、労働に見合った賃金と暮らしを保障されるようになった。
そこで、わざわざ北に戻る奴が居るのか?
こういうこと
お前は北朝鮮に帰りたいと思える?
どうも前提と結果を履き違えてる奴多すぎ
864 :
851:2007/04/27(金) 19:40:27 ID:FxkU+5x9O
>>862 工作員長文お疲れ様。
書く人は確かに少ないというか皆無に近いけど、
一人でも投下してくれる書き手がいれば終わりじゃないだろ?
読み専の俺が偉そうに言ってるのもあれだが、
俺に書く技量があれば書きたいと思ってるのだがな・・・
まーた都合が悪くなると工作員かw
答えたら現実見えちゃうから工作員認定するメンヘラーだらけのスレはここですか?
「終わりじゃない」?終わり(完結)までいける要素が何一つない、希望がないスレで?
完結までの道が閉ざされたのに終わってないってw
今だって結局ほぼ◆HKNE1iTG9I 一人のSS発表スレ状態なのにw
たった一人の◆HKNE1iTG9I の書くSSのためにスレを保守し続けるって随分と豪気なスレだw
閉鎖的ってレベルじゃねーぞ、おいw腹イテェwwwwガンデーも末期似たようなことなって結局落ちたっけwww
2重に現実が見えてないよwギャグセンス高すぎwww
あのね、成長しようよ。まるでギャグ漫画の反復じゃないんだから
投下した時の反応が、
・無反応or評論会or叩きの嵐(こいつ殺すなよ!その他主観オンリーの叩き)
・GJ!or乙orまともな指摘(客観的かつ理性的な指摘)
さて、前者で書きたいと思う書き手はいるのかな?
867 :
851:2007/04/27(金) 21:58:36 ID:FxkU+5x9O
俺が工作員と判断させる材料は今のジャンプロワを
否定し、やる気をなくさせる奴のこと。
現実的な発言ありがとう。
で?何か?
お前らがこなけりゃあいいだけの話だなw
ついでに言えば希望がないって言う奴も同じ。
お前ら何しにこのスレにきてんの?
868 :
851:2007/04/27(金) 22:08:53 ID:FxkU+5x9O
>>866 マジレスすると前者だったら誰も書かない。
そういうとこ含めて改善しなきゃまずいわなー。
つかこれは完全に個人の意思によるものだから意識の仕方でどうにでもなるさ。
>>866 前者は論外だが、後者でもあんまり書きたいと思うやつはいないと思うよ。
携帯で必死に反論してるのが虚しい
871 :
851:2007/04/27(金) 23:22:16 ID:FxkU+5x9O
>>863 その「何故か?」を繰り替えすのがお気に入りみたいだけど、
5,6行目は酷いなw
>>871 もうスルーしとけ
レスを返し続けて無駄に消費するなんざ工作員の思う壺だぞ
定期的にこの流れになるよね
それだけ根本から腐ってるってことでしょ
何度も同じ流れを繰り返すけど、前には全然進まないよね
何度も何度も
@誰かが、この現状じゃ無理だろ、書き手いないのに何言ってるの?って言う
Aそんなことはない!まだ終わってない!いつかまた書き手は来る!とファビョる
B@の人が何故無理かを冷静に指摘する
C都合が悪いから荒らし認定して無視する、それも必死で
DCの人が@、Bを荒らしと認定し、こいつらがいなければ書き手が戻ってくるという
Eそれ以前の問題だろと@、Bの人が指摘
Fそれを受けてさらにファビョりはじめ、脳内妄想で書き手が戻ってくることを前提に意見を言う
Gあきらめて沈静化
Hしかしそんなこと言おうが喚こうが結局書き手は戻ってこない
Iいい加減あきらめろと@に戻る
永遠の理想郷を求めるが今を改善しない
以前のSS投下時(
>>380から
>>424まで参照)の反応を見れば民度がまったく変わってない真性だらけなのは明らか
まず、基本の基の字もまるでできていない、感情を抑えず垂れ流すだけ。
>>386や
>>395、
>>424のような意見が少数派でその意見に耳を傾けることもないこの民度、その後は
>>443以後の流れ参照
戦わなきゃ、現実と。向かい合わなきゃ、現実と。
そんなことはない!と必死で言うけど、一体こうなってもう何ヶ月?
まだまだ、終わらないって言って、廃墟になって何ヶ月?
書き手が戻ってくる!って言って何ヶ月?
実際戻ってきた?現実、今この何ヶ月で書き手が帰ってきた?
帰ってきてないでしょ?なのになぜ書き手がいる、帰ってくると思えるの?
その、なぜぜ書き手がいる、帰ってくると思えるのか答えてほしい
今まで誰かが言っても誰一人として具体的に感情論抜きで答えてないし
>>876 >>877 なんつー閉鎖的な意見だ。
どんなに過疎ってるロワでも、おまえみたいなのが騒いだりはしない。
どうして静観できずにいられないの? おまえみたいなのがいるからいけないんだよ。
自分の物差しで考えるな。
その書き込みは投下少なくても気長に進行してる全過疎ロワを冒涜している。
謝罪しろ。
879 :
作者の都合により名無しです:2007/04/28(土) 11:25:40 ID:8YbmzqWv0
>>876 みたいなのは、なんでこうもしつこく「諦めろ!」ってわめくのかねえ?
@とっとと1stを潰してリスタートしたい。
Aジャンロワに私怨があり、完全に潰してしまいたい。
B荒らすのが好きだから。
C諦めさせた方が親切だと思っているお節介。
で、今までに「なんで諦めろとか連呼するの?」と理由を聞くと、
「こんなのもう終わってるじゃん。見りゃ分かるだろ!?」と言い出す。
あのね、俺らが聞いてるのは「ジャンロワが終わっているという根拠」じゃなくて、
「なんであんたらがこんな必死になって『諦めろ』って叫ぶのか」なんだよ。
上記の@〜C以外でなんか理由あるの? あんたの目的はっきりしといた方がみんなもアンタの話を聞くと思うよ。
一回ちゃんと自分の目的と、どういう将来的なゴールを考えているのか、言ってみ?
>>879 出た必死認定w
答えられない負け犬の遠吠え乙w
レッテルはる暇があったら人の言葉を話してみなさいってw
>>880 で、つまりお前はまだ終わってないと思ってるんだな?
なら、何故終わってないか、書き手ががいる、帰ってくると思えるのかplz
質問に質問で答えたら0点って習わなかったのか?
都合が悪いから話をそらしたいのは分かるが
やはり根本が腐ってるんだな
異臭すらしてくる
>>882 >自分の物差しで考えるな。
>その書き込みは投下少なくても気長に進行してる全過疎ロワを冒涜している。
>謝罪しろ。
>>質問に質問で答えたら0点って習わなかったのか?
便利な言葉だね。
これは「答えられない質問を無視していい」免罪符にはならないんだよ?
とりあえず答えとくと@、Aは何それ?おいしいの?状態
リスタートなんてしてほしくもないw私怨?何もないよw
Bは……ちょっと違うかな。荒らすのが好きなんじゃなくて、現実を見ない人で夢想してる人に現実を突きつけるのが好き
Cは微妙。ロワスレ飽和状態だしとっとと潰れてほしいなあとは思ってるからCはあたらずしも遠からず
他の過疎ロワと、ここを一緒にする行為がまず現実が分かってないんだが……
気長に投下を待つ(少なくとも書きたいという人がいくらかいることが分かってる、またふらっと書いてくれる人がいる)ロワと、
書き手が過去のごたごたが原因で消滅、他に散在し、書き手が増える要素もまるでないここを一緒にした挙句冒涜してる、謝罪しろって……
まず、ここと他の過疎ロワを一緒にするという行為が冒涜してるね、謝罪してほしいよ
>自分の物差しで考えるな。
>>書き手が過去のごたごたが原因で消滅、他に散在し、書き手が増える要素もまるでないここ
その一因が自分にあると何故分からない。
仮にそうだとしても、おまえが書き込んでこういうムードを作らなければ他ロワとは違わないと何故分からない。
>>885 たとえ荒らしでも日本語の通じる奴には好感を覚えるよ。
ただ、俺の考えてたCはもっと狂ってるCだったんだけどね。他ロワがどうとかじゃなくて。
「ここは完全に終わっている!俺が言うんだから間違いない!
でも、終わっているのにまだ頑張ってる奴等が居る!!
こいつらいくら頑張っても終わってるから無意味だ!
だから俺様が『親切』にも『お前ら、もうそこ終わってるから諦めろよ!』と教えてやる!
それでもまだ続けるなんて、こいつらホントの馬鹿だな!!
仕方ないから、俺様が何度でも諦めろって言ってやる!
ああ、なんて親切な俺様なんだろう!!!」
とか考えてる真正の厨がいそうだと思ったんだよ。
しかし
>>882の慌てっぷりを見る限り、もっと馬鹿で低レベルな何かだな。
アレぐらいの質問で取り乱すとは、期待はずれもいいところだ。
>その一因が自分にあると何故分からない。
答えはNO。まず俺が来たのはここがもう寂れてから。書き手がいなくなったから、寂れたのが先ですよ
>仮にそうだとしても、おまえが書き込んでこういうムードを作らなければ他ロワとは違わないと何故分からない。
あのね、何でそこまで現実を見ないの?まず、ここは現状のムードが問題じゃなくて過去さんざんやってきたことが原因でしょ?
こういうムードを作る以前、もっと昔からのツケでこうなってるのは明白、そのせいでこうなってるのにまるでお前らがいたからといわんばかりの責任丸投げ
順序が逆だって、こういうムードになったから書き手がいないんじゃないの、過去やってきた行いのせいで寂れてこうなってるの
間違ってるか?
で、質問の回答まだ?それともやっぱり答えたえられない?現実が見えちゃうもんな
890 :
作者の都合により名無しです:2007/04/28(土) 11:49:08 ID:8YbmzqWv0
必死杉w
晒しあげ
>>888 なにが、どう慌ててるの?
慌てっぷりもなにもないんだが
どこがどう慌てて見えた?またレッテル張り?
もうなんでもいいよ
いつ倒れてもおかしくないのは明白だ
だったら伐り倒してやった方が良いんじゃないか
>>890 必死じゃねぇw
現実突きつけて遊んでるだけだw
現実見たら終わるから必死に目をそらす姿が面白いからなw
宗教団体相手にやるのも飽きたし、ここにきましたw
>まず、ここは現状のムードが問題じゃなくて過去さんざんやってきたことが原因でしょ?
どうやらお前さんは、『改善』という言葉を知らないらしい。
ちなみに『その一因が自分にあると何故分からない』と言ったのは、ここが廃れた理由のことじゃないから。お前が来た時期とか関係ないから。
現実とかなんとか言ってるが、要するにあんたの考え方は、「壊れたものはもう使えないから、捨ててしまおう」っていう非生産的なものなんだよ。
これから良くしていこうっていう気にはならない? おたくが黙るだけで貢献できるんだけど。
ついでだし指摘しておくか。
・俺は現実を見ている!
↓
・でも、俺の考えとは全く逆の行動をする奴がいる。そいつらは現実が見えていない。
↓
・現実が見えていない奴等の行動は改めてしかるべきだ。
ID:XSTWZ6Qj0 の三段論法はこれで合ってるか?
もしそうなら……三段の全部で間違ってることになるけどね。
・アンタは別に現実なんて見えていない。そもそも現実なんて主観なんだから、アンタが勝手に「現実を見た」と勘違いしているだけ。
詳しくは「中二病」でぐぐれ。
・お前と意見が異なる奴が現実を見ていない、とお前が決め付けているだけ。
・現実的だろうがそうで無かろうが、人の行動にいちゃもんを付ける権利も大義名分もお前には無い。
お前必死すぎだな。見ていて痛々しいよ。
>>894 さんざん改善改善さわいでまったく改善されなかったって事実(このスレ参照)は?
何度繰り返すの?
>>895 主観?ああ、そうだね
今このスレにほとんど書き手がいない
過去酷い民度による罵りあいがあった
カオスロワなどのトリを見るに他に書き手が流れた
誰も具体的に終わってないといえない
ぜーんぶ主観だね、スレを読んでも分からない、事実でもないし現実でもなんだな
>>895からすれば
ついでに言うと、痛いところ突かれるとすぐに必死とか言ってレッテル張ることが多いということも俺の主観だね、事実じゃないね
現実って言葉が悪かったかな?消しようもない事実、軌跡って言ったほうが分かりやすかったかな?
何しろ現実って言葉に噛み付いて中二病認定だし、もっとレベルを下げなきゃ
>何度繰り返すの?
だからそれを繰り返さないためにそういう書き込みを控えてくれと言っている。
スレの雰囲気っていうのは、スルー云々でなくそういう書き込みがあるだけで悪くなるんだよ
多分、
>>897は終わってるって質問を繰り返させないために、と思うけど(違ったらごめん、あやまる)
俺は、何度繰り返すの?っていったのは、
改善だ!と騒ぐ→SS投下→結局民度が変わってないで荒れるし感情論の嵐→民度変わってねぇじゃねぇか→なら改善しよう!→SS投下→……
というループ。
何度改善しようと言っても改善されてない事実。同じ過ちを何度繰り返しても変化がなかった(このスレ参照)のに、
まだ>これから良くしていこうっていう気にはならない?って言うから
>何度繰り返すの?
って言ったんだ
>>897 >何度繰り返すの?
自分で何度も荒らし行為を繰り返して、人の意見を聞かずに己を省みようともしない。
そんな奴に正論を説いて行動の改善を求める、なんて無駄だよ。
やっぱりスルーしとくのが正解みたいだね。
しかし、ホントここってこの手の人間が多いよな……まともな会話を臨むべくも無い。
まあ、したらば移転とかの話がある中で荒れてる本スレで話する、って段階で、
まともな会話をする気が無いのは良く分かるが。
>>899 >荒らし行為 ?
事実をいくつかあげる行いが?
>正論を説いて行動の改善を求める
それこそ何が正論か、なんて先ほどあなたが述べた主観でしかないですよね?
>やっぱりスルーしとくのが正解みたいだね
現実を向けられたら荒らし扱いでスルー?それで進歩ってあるの?
結局テンプレートそのままな行動しかできないのかよw
答えられない、答えたくないことは耳をふさいでスルーさせる
馬鹿ばっか
>そういう書き込み
も何も>結局民度が変わってないで荒れるし感情論の嵐
に関しては俺はノータッチだよ、なのにこちらを荒らし扱いした挙句、>自分で何度も荒らし行為を繰り返して
っておい、まてw
>何度改善しようと言っても改善されてない事実。同じ過ちを何度繰り返しても変化がなかった
この事実に俺は何もかかわってない、第一一人の行動で大きな流れを変化させられるわけもない
これは文字通りの事実、ここの現実
相変わらず、目の前の事実を言う一人に全て覆い被せて、現実どうだったかという過去はスルーっすかw
どこまでもテンプレートな行動だなwお宅、わざとやってる?w
>>897 夜鳴きする飼い犬をしつけることはできても、野生の狼に吼えるなと言う事はできないしな。
スルーできれば無問題だとしても、ああいう書き込みがあるのは負の痕跡にしかならないのが悲しいところ。
悔しいけど、これ以上俺にできることはないよ。
なんという自演……
よく知らんが普通にしたらば移行したら良いんじゃないの
こんな吠えるだけのアホ共と違って、書く気ある人なら新規参加でもしたらばにまで見に来るだろうし
ここで猿を相手するの止めて、時間と労力を話書くのに費やした方が良いぞ
ついに自演か……答えられないからってそこまでやるとは……
やっぱり現実見たくないんだねぇ
>>905 超同意、したらばに行くのがベストと思う
そしたらあっという間に潰れるだろうから飽和してるロワスレが減ってめでたしめでたし
ここに残ってる現実を見ない人たちも書く気ある人や新規参加がまったくいないことを突きつけられて現実を理解するだろうし
さんざん言ってたもんね、したらばに行けば、荒らしを排除できれば書き手はまた集まる!って
いってらっしゃ〜い、移転した後こんなつもりはなかった、戻ってくるはずだったのに……と涙する姿を魚にそのときは一杯やらせてもらうよ
>ついに自演か……答えられないからってそこまでやるとは……
言ったもん勝ちだとは思うが、自演でないと証明する方法もないのであえて流しておく。ただ悔しいよ。
したらばにいっても、XSTWZ6Qj0のような書き込みがあるスレでは改善なんて到底無理だと思ってる。
>>905のご意見はもっともだが、改めてこのスレは引き返せないところまできてるんだと理解した。
悔しい。ホント悔しい。
もうリタイアします……。
もっと落ち着けよ
>>907 乙
ほぼ部外者な俺が言うのもなんだけど、あんたはよく戦ったよ…
>>907 だーからーしたらばにいれば俺は排除できるじゃん。そちらさん曰く「荒らし」なんだから。
俺はしたらばで書き込む気もないし(最後で予言通り終わったねと書き込みたいからそれ以前にアク禁されると困る)
俺見たいなのはガンガンアク禁すればいい、そうすれば「俺みたいな荒らし」はすべて排除できてお前たちの望む場所ができるはずだよ
俺が言いたいのは、「お前たちがその望む場所を手に入れたからと言って書き手が戻ってくると言うのは夢想でしかない」と
事前に一言言いたかっただけさ
ちょうどこのスレも900を超えて終わろうとしている。したらば移転にはいい機会だよ?
「答えたくない現実を突きつける荒らし」もいない、あれほど望んだ荒らしのいないドリームワールドはすぐそこだ、さぁ大団円に突っ走れ!
またまたよく知らんのに何だが、
したらば移転って別に「書き手が戻ってくる」のを期待しての事じゃないのでは?
此処じゃ猿多過ぎてまともな会話にならんから移るだけ
>>907みたいな頑張ってる人がしたらばで黙々と作品を書けば自ずと完結は近付くだろう
したらば移転が自分達の力で現状を打破する為のものじゃなくて
猿
>>911の言う様な他力本願的狙いによるものなら、確かにどうしようもねえけどなw
>>912 超ブラボー、あんた最高、まさにその通り
で、したらば移転が>他力本願的狙いによるもの かどうかは過去スレ参照ですぐに分かるだろ?
つまりどうしようもねえってことだw
まだ書いてくれている書き手さんもいるんだから、普通にスルーすりゃ良いのに……
煽りや工作員と取らないできちんと教えて欲しいのだが、何処に書いてくれる人が居るんだ?
HKだけのことを言ってるのか、それとも取らぬ狸の皮算用で、まだ見ぬ書き手に希望を寄せてのことなのか、どういう意味で言ってるんだ?
そして自分では書く気が無いのに他人任せな発言をする意図も教えてくれ
純粋になんで書きになるのではぐらかさないでくれよ
今月二人書いてくれてるじゃん。
つーか、終わってると思ってる奴は見なきゃいい、書き込まなきゃいいのに、
なんでわざわざ終わってるってことを主張したがるんだろう。
結局、自分の主張が正しいことを認めてもらいたくて暴れてるだけに見える
スレが伸びてると思ったら……
相変わらずここは良い釣堀だなorz
投下でせっかく良い流れになりかかってたんだから、
心ない書き込みや挑発にはいちいち反応しないくらいの心の余裕を持とうよ。
本当に先行きが心配で議論したいっていうなら毒吐きスレでやるべきかと。
まあまずはお茶でも飲んでマターリしな。
つ 旦 旦 旦 旦 旦
919 :
作者の都合により名無しです:2007/04/28(土) 15:58:37 ID:8YbmzqWv0
馬鹿晒しアゲw
920 :
作者の都合により名無しです:2007/04/28(土) 16:07:15 ID:5PUeCsrM0
ここは寂しがりやさんの多いインターネッツですね
ROM派の俺から一言。
お前ら、スレ汚しし過ぎ。
荒らしがいなくなっても過去やったことが消えてなくなるわけじゃない
今この過疎の原因の根本は過去やったことにある
過疎になった原因は、過去の民度の低さが招いたもの
なのに、荒らしがいなくなれば前向きに投下できる人が出ると言う
過去の原因、民度の低さはまったく変化してないのにも、かかわらず
つまり、現実が見えてない
はっきり煽り抜いて聞くよ
今この過疎の根本の原因は何?
書き手が帰ってくる(書き手がいる、ではない)と思える理由は何?
>>922 普段はROM専だが真面目に答えてみる
>今この過疎の根本の原因は何?
過去の叩き・議論・その他のごたごたで書き手が愛想尽かし始めたところに
新ロワラッシュで各地に散っていっちゃったんだろうね
>書き手が帰ってくる(書き手がいる、ではない)と思える理由は何?
俺他ロワで書き手やってるんだが、なんだかんだで自分の書いたロワって愛着沸くんだ
叩かれて疲れて嫌気がさしても、でもなんとなくスレを覗いてしまう
終わった終わった喚く人間と、作品投下したとき重箱の隅突いて叩く人間が減って、
ふと書き手が覗いたときにこのスレがいい雰囲気だったら、戻ってくれることもあると思う
そりゃ戻ってこないかもしれないが、この状況下で書いてくれる書き手さんもいるわけだし、
なかなか結果が出せなくとも、少しでも雰囲気良くしようとする努力は大事だと思うよ
別に現実見えてないわけじゃない。ただ、過疎でも、民度低いの分かってても、
それでも諦められないからなんとかしようと試行錯誤してる段階ってだけ
で、今あなたのしていることはたとえるなら、一生懸命部屋を掃除している人の横で
「どうせ汚い部屋なんだからいいだろ!」ってゴミぶちまけるような行為なんだ
あなたの質問には答えたから、これ以上は迷惑だからやめてもらえると嬉しい