2次】漫画SS総合スレへようこそpart33【創作】
473 :
テンプレ1:2006/01/27(金) 14:21:24 ID:yO/EbT670
474 :
テンプレ2:2006/01/27(金) 14:22:12 ID:yO/EbT670
475 :
テンプレ3:2006/01/27(金) 14:22:57 ID:yO/EbT670
476 :
テンプレ屋:2006/01/27(金) 14:35:36 ID:yO/EbT670
477 :
作者の都合により名無しです:2006/01/27(金) 21:09:52 ID:Rq5XfkUB0
サンダルさんは続けられる意思があるのかどうか連絡して欲しいな
>>477さんへ
続ける意思はあります。単に時間がないだけで・・・
第2話は明日か明後日投下する予定です。
職人さんへ質問
@完結した作品名を教えてください
A連載中の作品名を教えてください
B自分の書いた作品の中で、何が一番好きですか?
C自分の書いた作品の中でどのキャラが一番好きですか?
D完結した作品、連載中の作品を書いているときに気をつけ
ていたことは何ですか?
E完結した作品、連載中の作品を書き始めたきっかけは?
F連載中の作品の今後の見所は?
G好きな漫画は何ですか?
H今後二次創作をしてみたい漫画は?
I読者へ一言お願いします。
481 :
作者の都合により名無しです:2006/01/28(土) 06:15:22 ID:Ln42L0Dx0
張るなよw
職人さんがどう答えるか興味あるけど、答えは語ろうぜスレで。
第四十七話「決戦前に」
いつも通りに<たずねびとステッキ>を使って方角を決めたところで、アークエンジェルはネオラピュタに向けて進路を
取った。そして、その格納庫―――そこにずらりと並べられたロボットの中では、パイロットたちが出撃の時を待っていた。
しかして、今現在ザンダクロスが改造中であるのび太たち三人はといえば―――
「よし、確認しておくよ。ぼくらは戦闘が始まったら、そのドサクサでネオラピュタに侵入するけど、問題なのはネオラピュタ
を囲んでいる風の障壁―――<竜の巣>だ。まともにタケコプターで入ろうとしたんじゃ、吹っ飛ばされちゃうよ。そこで、
これを使う―――<台風の複眼>!」
ドラえもんが取り出したのは、目玉の形をしたワッペンだった。
「それは、なに?」
見たことがないリルルが不思議そうに尋ねる。
「これをつけると、身体の周りが台風の目になって、どんな風の中でも自由に動けるのさ」
「そうそう、<アニマルプラネット>で使ったやつだよね」
「なるほど、それで<竜の巣>を抜けるのね」
「その通り。で、ネオラピュタの中にも敵は恐らくいるだろうから、戦闘用の道具を渡しておく」
ドラえもんはポケットからあれこれと道具を出す。のび太はその中から、もはやお馴染みの<ショックガン>を選んだ。
「―――よし、こっちの準備は済んだ。後は到着を待つだけだね」
「うん・・・」
のび太はぐっとショックガンを握り締める。ムスカとの対決の予感―――それは恐怖と同時に、不思議な高揚感をもたらした。
(今度は・・・絶対に負けない!)
―――サイバスター・コクピット。
<ところでよ、バカ王子の野郎はサイバスターに新しい武装をつけるだのなんだの言ってたけど、結局どうなったんだ?>
「あ、そう言えばそんなことも・・・でも、ボクらは何も聞いてないよね?」
首を傾げる面々。その時、突如モニターに何かが映った。それは、白猫と黒猫であった。
<それはあたしたちから説明するにゃ!>
「うわっ!?何だ、お前ら!?」
「ちょっと可愛い・・・」
稟はビックリするばかりだが、猫好きなプリムラは目を輝かせている。
<おい・・・お前らまさか、バカ王子の・・・>
マサキの声が心なしか震えている。顔が見れたとしたら、多分青ざめているだろう。
<んー、まあ、あの人にプログラムされたAIってかんじかにゃ?>
<やっぱそうか・・・チクショウ!あれだけサイバスターに変なことすんなって釘を刺したってのに!>
<人を―――つーか、ネコをウイルスみたいに言うなにゃ。心配しなくてもサイバスターに悪影響なんてないにゃよ。あ、申し
遅れたにゃ。オイラはシロ。こっちの黒いのがクロにゃ>
<初めましてにゃ>
白猫と黒猫―――シロとクロが画面の中でぺこりとお辞儀した。
「はあ・・・初めまして」
<サイバスターに搭載された新武装を使う際には、あたしたちがサポートするにゃ!あんたたちもしっかりやるにゃよ。で、
具体的にどんな武器かというとだにゃ―――>
その後、シロとクロが懇切丁寧に説明してくれたおかげで、一応はその<新武装>とやらの性能も把握できた。しかし、釈然と
できない男が一人。
<しかし、やっぱり勝手にこんなモンくっ付けられたのは納得できねえぞ・・・>
ぶつくさしているマサキ。そんな彼にシロとクロが口を尖らせる。
<まだそんなこと言ってるのかにゃ。もう諦めるにゃよ>
<そうにゃそうにゃ。男らしくないにゃ>
<だああああっ、うっせえ!もう分かったから画面閉じろ!>
怒鳴られて萎縮したわけでもないだろうが、プツッと画面が切られた。
「あー、ネコさんたちいっちゃった。マサキお兄ちゃんのせーだぞ!」
フー子がむーっと頬を膨らませた。マサキもバツが悪そうに釈明する。
<・・・悪かったよ。いや、何かあの二匹、初対面な気がしなくてさ・・・どっかで会った、つーか、もっと深い関係だった
気も・・・こんな風に言い争うのも日常茶飯事だったような・・・>
「何だそりゃ?・・・まあいいや。戦いが始まったら、こんなのんびりしてられないしな」
稟はゆっくりと座席にもたれて、ムスカの顔を思い出す。強く歯を食いしばった。
「あいつだけは止めなくちゃ―――きっと、もっと多くの人が泣くことになっちまう・・・」
「稟ちゃん、そんなに気張らないでよ」
亜沙がそっと微笑んだ。
「のびちゃんやペコちゃんやキラ君―――アスラン君だけはちょっと心配だけど、みんないるんだから、ね?」
「―――そうですね」
稟も、ようやく少しだけ笑うことができた。
―――アスランたちはというと。
「あ―――あてな・えくすくらめーしょんっ!」
「うわっ!?いきなり何だよ、アスラン!」
通信装置からジャイアンの声が飛ぶ。
「いや、誰かが俺の噂をしたのかな・・・クシャミが出ただけだ」
「い、今のがクシャミだったの?何か、異様にカッコいいクシャミだったんだけど・・・」
「キラ、何をびびった声を出してる、クシャミ以外の何者でもないじゃないか!・・・ところでムウさん、フリーダムの調子は
どんな感じだ?」
「おい、いきなり俺に話を振るのかよ!」
話を振られたムウは、ちょっと鼻白みつつも答える。
「ま、いい感じではあるぜ。バカ王子ってのは、バカだが確かに天才だ。いいモンも付けてくれたしな」
そう言ってフリーダムの指先で、背中を指し示す。そこに取り付けられているのは、ガンバレル―――有線式攻撃ポッドだった。
バカ王子によって改良されたフリーダムは、見たままに言えば<ガンバレル搭載型フリーダム>であった。
「そうか―――しかしムウさん。あなたはどうも他人の機体を貰う運命のようだな。本編でも後半に乗ったのはキラのお下がりに
カガリのお下がりだったし・・・」
「ナチュラルに酷いこと言いやがるな、君・・・」
「誤解するな。今のは作者の意見を代弁したに過ぎん。とにかく、みんな頑張ろうじゃないか!ここにいるのは俺を除いて今まで
何だか影の薄かった連中ばかり!新たなる力を手にした今こそ、脇役脱出のチャンスじゃないか!」
「何か俺、アスランが敵に思えてきたぜ・・・」
ジャイアンが物騒なことを言う。
「まあまあ、ジャイアン。抑えて抑えて・・・」
スネ夫がジャイアンをなだめる。
「ふふ・・・いいじゃないの。変に緊張するより、こうしてバカを言い合ってる方があたしたちらしいじゃない」
しずかが微笑んで締めた。そんなやり取りに、キラも少しだけ肩の力が抜けるのを感じた。
「アスラン」
「む?」
「―――頑張ろう!」
「ああ、当たり前だ!俺たちの友情パワーを見せ付けてやるしかないじゃないか!」
アスランは自信満々に笑う。それは如何にアホになっていようとも、かつてと何も変わらない、頼もしい笑顔だった。
―――アヌビス。
<どうした?主よ。何か考え込んでいるようだが。他の者たちと話でもしていた方が気が紛れるのではないかと私などは
思うのだが>
「・・・いや、すまない。何か―――胸騒ぎがするんだ」
<胸騒ぎ?>
「この先にUSDマンが・・・あいつが待ち受けている。そんな気がする―――いや、違う。そんなものじゃない。どういう
わけか・・・ほとんど確信に近い。あいつは、必ずこの先にいる」
<不安か?私では奴に勝てない・・・そう思っているのか?主よ>
ペコはそれに対し、首を横に振った。
「そうじゃない。不安があるのは―――自分自身だ。<ラムダ・ドライバ>は操縦者の精神力が決め手・・・最終的に問題
なのはぼくなんだ。アヌビス・・・君がどれだけ凄くても、ぼくがダメなら・・・」
<やめんか!>
「うっ!?」
いきなり怒鳴られて、ペコは目を丸くした。
<そうやってうじうじしても何もならん!主よ、あなたは戦うと決めたからここにいるのだろう!ならば迷うな!そうやって
迷っていては、勝てる戦いも勝てん!>
「・・・・・・」
<―――すまないな、言い過ぎた。だが分かって欲しい。迷っているだけでは、どうにもならないと>
「・・・大丈夫だ。ぼくの方こそ、すまなかった」
ペコは顔を上げる。そこには精気が戻っていた。
「そうだな―――もう迷っている時期じゃない。行くと決めたなら、行くしかないんだ。アヌビス・・・ついてきてくれるか?」
<主が望むなら、どこまでも>
力強い言葉を、ペコは頼もしく思う。
「ありがとう・・・」
<だから、それを言うのはまだ早い。もっといい場面で言ってくれ・・・そうそう、これを見ておいて欲しい>
モニターに文字列が映し出される。それは、何かの説明書のような体裁をしていた。
<バカ王子が私に取り付けた武装の使い方だそうだ。目を通しておいてくれ>
「ああ、分かった」
ペコはそれに目を走らせるのだった。
―――アークエンジェル・ブリッジ。
そこにいるのはバカ王子と、クラフト含む三人の護衛隊だった。巨大な宇宙戦艦ではあるが、ドグラ星の高度な科学文明を持って
すれば、この人数でも動かせる―――というか、実はバカ王子一人で十分運用可能なのだった。
「ならなんで我々がいるのでしょうか、クラフト隊長・・・」
「情けない声を出すな。俺が一番知りたいんだ・・・」
もはや何度目になるか分からないため息。だが時は、クラフトが憂鬱に浸る暇も与えてくれない。
「―――レーダーに反応多数。モニターに映像を映すぞ!」
バカ王子が凄まじい速度で計器類を操ると、大画面のモニターに、無数の不可思議な物体が映し出された。
それは、人型をした機械。大きさは3〜4メートルだろうか。異様に長い腕が特徴的だった。それがアークエンジェルの行く手を
阻むように、こちらに向かって突撃してくる。
「お出ましか・・・パイロット各員、出撃してくれ!敵が来たぞ!」
―――その声が、総力戦の始まりの合図となるのだった―――!
投下完了。前回は
>>426より。
シロとクロはスパロボキャラですが、どっちがオスでどっちがメスだったかごっちゃに・・・
こういう時もインターネットって便利です。
>>428 バカ王子は、ある意味味方サイドのジョーカーです。ムスカはまあ・・・
>>435 のび太との再戦は、生身で行いますのでご安心を
>>437 アスランは、まあ・・・何度も言いますが、原作とは別物ですw
>>ふら〜りさん
まあアスランは、このリアリティとシビアさを追求したシリアスバトルSS(どこがやねん)における清涼剤と
思ってくだされば・・・
う○こSS、僕も一回書いてみようかな・・・
第2話 発掘
銀河漂流船団が念願の惑星を発見したのは、アンゴル・モアとの戦いからわず
か五日後のことだった。
戦後、船団は戦闘で負傷した母船ガイアを修復しながら惑星調査を続行した。
さまざまな問題が、船団の人たちを悩ませただろう。
しかし、船団結成300年の歴史で、先祖代々伝わる“団結力”は問題やトラ
ブルに対して最大の力になったのかもしれない。そして報われて、移住できる
惑星を見つけることができた。
人々はこの惑星に“ラグナ星”と名づけた。それは船団結成以前に住んでいた
惑星の名残なのだろう。
移民から一週間後。
一週間にわたる惑星調査の結果、知的生命体や凶悪生物の存在はいないと判明
された。宇宙少年騎士団や建設関係組織は惑星開拓チームに編成され、早速都
市づくりを開始した。
「カウントダウン開始、30秒前!!」
ここは後に、都市が作られる土地である。しかし不運にも妨げになる岩山があ
り、その排除のために開拓チームは爆弾を使用することになった。
岩山は上空から見ると円に近い形状をしており、直径約25メートル、全長約
7メートルの岩山で至る所には、爆弾がセットされている。そこから数百メー
トル離れた地区には、いくつものテントが張られており、現場の人たちはそこ
で岩山の爆発を見守る。
「4・・・3・・・2・・・1・・・」
カウントダウンがゼロを迎る。
凄まじい爆音と熱風、地震が数百メートル離れているにもかかわらず、開拓チ
ームを襲う。爆発によって粉砕された岩山の破片が、小石となって飛んでくる。
「やったか?」
現場の監督は、砕けた岩山の様子を見ようとした。だが、まだ煙が治まっていない。
「監督、これで開拓作業ができるわけですね」
突然話しかけたのは、リアンだった。彼たち少年騎士団もこのチームに編入さ
れていたのだ。
そもそも宇宙少年騎士団も開拓チームに編成されたのは人手不足が原因であっ
た。監督はリアンへ言葉を返す。
「そうだ。ここに街をつくらない限り民間人はずっと、今までどおり母船で
暮らすしかないからな。民間人だってずっと母船で暮らしたいなんて思っては
いない。早く本物の大地を踏みしめたいと望んでいるはずさ」
「同感です」
リアンは監督の言葉を聞いて、とうとう惑星を見つけることが出来たのだなと
改めて実感した。
銀河漂流船団は、念願の惑星を発見することができた。しかし、監督の言うと
おり街をつくらない限り、移民完成はあり得ない。船団の民間人は惑星の地
に降りたくても降りられないのが現状である。
少しずつではあるが煙が治まってきた。ぼんやりと、岩山の残骸の影が映ってくる。
「おい、大きな影が見えるが・・・粉々に砕けられなかったのか!?」
いきなり一人のスタッフが叫んだ。まだ煙が治まっていないため、よくはわか
らないが、確かに大きな影が見える。
「何だよ・・・あれくらいの岩は運び出せばいいだけだろ・・・」
「いや、あれは岩なんかじゃないぞ!!」
工事現場でよく見かけるガッチリとした体系の男は“岩”だと確信したが、す
ぐ否定された。
騒然とする中、とうとう煙が治まった。そして現場にいる人たちは驚愕した。
大きな塊は決して岩なんかではなかった。
それは・・・
人型で巨大。頑丈そうな装甲を持つロボットらしき物体が仰向けの状態で横に
なっていたのだ。
一方、ラグナ星がかすかに見える位置の宇宙空間に一隻の巨大戦艦があった。
その戦艦は、行くあてもなく移動しているように見える。
この艦の乗組員全員には特徴がある。それは、同じ“マスク”をつけているとい
うことだった。
「あの惑星に人が住んでいるというのは本当か?」
この戦艦の艦長らしき人物が、制服を調えながらブリッジに入った。
「そうです。3時間前に飛ばした偵察用カメラが撮影した写真にくっきりと人
影が写っているんです」
部下はキャプテンシートに座ったばかりの艦長に、写真を渡した。艦長は写真を
見た途端眉をひそめ、顎を触りながら考える。
「う〜む・・確かに人影だ。しかし、その隣に写っている巨大な物体も気になる。
その異星人が作り出した兵器か・・・それとも発掘でもされたものなのか・・・行っ
て見なければ分からないな」
「異星人との接触を試みるのですか?」
問われたが、艦長の答えはもう決まっていた。
「もちろんだ。あの惑星の異星人と接触する」
「了解、進路確定。目標、ポイントRM02!」
戦艦はラグナ星へ進路を取り始めた。
数時間後。
「この星に先住人や凶悪動物がいなかったのはよかった。しかし、突如訳のわ
からん巨人が発掘されたというのか?」
銀河漂流船団の司令官、リーベルトは司令室で資料を片手に、報告者に問う。
「はい。なお、巨人については現在調査中でありまして・・・・」
「・・・・もういい、持ち場に戻ってくれ・・・・」
「わ・・分かりました。失礼します・・・」
報告者が退室した後、リーベルトは資料を読み直した。落胆し、溜息しか出ない。
「こんなはずではなかったのに・・・」
リーベルトは、この惑星には異星人が密かに生息していると悟った。
第2話終了です。あらかじめ言っておきますがドラえもんたちが再登場するのは
第3話か第4話くらいになります。当分は銀河漂流船団の視点で物語が展開します。
それから、タイトルを付け忘れてしまいましたことをお詫び申し上げます。
496 :
作者の都合により名無しです:2006/01/28(土) 18:49:45 ID:dc2rLVLS0
長編ドラえもんものが2つ着ましたかw
>サマサ様
ムスカ簡単にやられそうなイメージありますが、このSSでは強敵っぽいですな。
遂に最強の一角のUSDマンとの対決も控えているみたいだし、総力戦ですか。
馬鹿王子がいる割にはシリアスになりそうですね。クシャミかっこいい。
>サンダル様
SFっぽいですが、ドラえもんの再登場は次回かその次ですか。まだ序章ですね。
リアンとかリーベルトとかって元ネタはなんですか?銀河英雄伝説とかですか?
スケールは大きいですが、設定が説明不足な気もします。次回はそこを詳しく。
>超機神大戦
いよいよ、因縁のウルトラ(略)マンとの戦闘開始ですか。期待してます。
ムスカ相手の戦いより気にかかる。バカ王子が鍵になるんでしょうね。
次回に繰越とかにせず、きっちり今回で決着つけてほしいです。
ネコ可愛いですね。プログラムの産物だからプリムラが抱けないのが可愛そう。
>惑星大戦記
前回より見易くなってますよ。でも、キツいこと言えば面白いかどうかとは別。
急すぎて展開が把握出来ないです。ただ、説明が過ぎると読み辛くなるんですよね。
上手い人は展開上、さりげなく説明していくように工夫しているみたいです。
それが普通に完璧に出来たらプロですがw
ま、まだ2回目。ドラが活躍し出したら大冒険の始まりと期待してます。
ゲロさんとしぇきさん、最近来ないですね。
連載2つ持っている人が来なくなるとメチャ心配。
あ、3つも4つも持ってるのにずっと来ない人も…
499 :
作者の都合により名無しです:2006/01/28(土) 21:59:11 ID:ZezERuEd0
>サマサさん
のび太とムスカ、ペコとUDSマンは確定みたいですね。
USDマンが負ける姿が想像出来ないけど。
なんか、物語の前半?の山場になるのかな?
個人的にはプリムラの戦闘での活躍が見たいですね。
>サンダルさん
物語はまだプロローグですよね。期待感は大きいですよ。
宇宙、そして大長編のドラえもんですから。
焦らず、だけど自分の好きな事を思いっきり表現して下さい。
ま、早くのび太たちが活躍して欲しいな、とは思いますがw
500 :
聖少女風流記:2006/01/29(日) 02:30:36 ID:3MTTr5xk0
第八話 聖なる神子と闇の神子
鏡の前で立ち尽くした。自分の姿にしばらく、呆然としてしまったのだ。
鏡には短髪で鎧姿の騎士が映っていた。視線が自然と落ちていく。
(フフ、本当に男みたい)
口元の微笑とは裏腹に、目尻に小さく溢れている。堪えるように天を見上げる。
(神に、フランスに、身を捧げた女、か)
自嘲するように呟いた。用意された自分の部屋が、やけに狭く感じる。
「聖女、フランスの救世主、選ばれし神子」
今度はハッキリと、大袈裟な自分への冠を口にした。声が震えている。
「フフ、何で鎧姿なのジャンヌ。あなたは、ただの村娘だったはずでしょ?」
涙が目蓋で留まり切れず、遂に流れ始めた。布で慌てて目を拭いた。
ガチャリ、と無骨な鎧を無造作に脱ぎ捨てた。下着も取り、薄布一枚の姿になる。
腹に右手を添えてみた。背筋のゾクリと快美感が走る。
(あの人のが、私のお腹に当たっていた)
小柄なジャンヌでは迎えきれるかどうかも分からない、慶次の巨大な彼自身。
鉄のように硬く、火のように熱い正しく彼そのものを表すかのような慶次の分身。
それが、生娘のジャンヌの肌に布一枚を隔てて触れ、ジャンヌを求めていた。
顔だけでなく全身が赤く染まる。体が火照って止まらない。
(もしあの時、慶次さんに強引に求められていたら)
自分は間違い無く抱かれていた。貫かれ、慶次の下で声を上げて狂っていただろう。
勿論、慶次はそんな女を無理に組み敷くような男ではない。
どこまでも優しく大きな男なのだ。彼がジャンヌの為に、行為を留まったのは当然だろう。
(慶次さんじゃない。私だ。私が、慶次さんに抱かれたがっていた)
右手をゆっくりと胸に上げる。乳が張っている。先端に触れ、肉体がビクンと反応する。
501 :
聖少女風流記:2006/01/29(日) 02:31:57 ID:3MTTr5xk0
左手が下腹部に伸びていく。布の下に指が触れて驚く。
まるで自分の体ではないように熱い。とろっとした濡れるような感触が指に当たる。
慶次の事を想うと切なくなり、体が熱くて仕方ない。
ジャンヌは泣いた。私は、神に純潔を捧げたのではないのか。それが、それが。
まるで売春婦のように性器を滴らせ、想い人に犯される事ばかりを望んでいる。
「聖女なんかじゃない。女だったんだ、私はただの、女だったんだ」
だがもう、愛する人に女としての別れを告げてしまった。
明日から、いや今からは戦場を駆ける男だ。命を捨てて生きなければならぬ戦場の男だ。
慶次は普段、悩みとは無縁の男である。
が、悩む時は強烈に悩む。懊悩と言ってもいい。月を見上げながら天を睨んで、悩む。
「こんな事で悩むなんて、俺は馬鹿かね、松風」
傍らの友に声を掛けた。松風も共に天を見上げている。常に慶次の心と共にあるのだ。
慶次の心に、生まれて始めてかも知れぬ畏れと迷いが生まれていた。
(俺は、何時までこの時代に、この場所にいる事が出来るのか)
勿論、それは自分の命が尽きるまでである。
ジャンヌを守って守って守り抜いて、その後に眠るように死ぬ。それなら良い。
それならば良い死に様だ。何の悔いも無いし、悩む事など無い。
が、もし、自分の肉体が自分の意思とは裏腹に、元の世界に帰されたら。
慶次は戦場で培った勘働きが鋭い。その勘が今、強烈に叫んでいるのだ。
(俺は、ジャンヌ殿と添い遂げる事が出来ない)
戦場で死ぬならそれは良い。
イギリス軍であろうが、呂布であろうが、一兵までも刺し違えて死ぬだけである。
が、強制的に、また、ジャンヌと引き裂かれたら。
そんな予感に悩む。あの娘を、俺が惚れた女を置いて、俺だけ元の世界へ?
502 :
聖少女風流記:2006/01/29(日) 02:32:37 ID:3MTTr5xk0
(そんな事、俺には耐えられない)
ギリリ、と奥歯を噛みしめる。すると、松風が肩先を鼻で突付いてきた。
「ああ、俺は大丈夫だよ、松風」
慰めていると勘違いし、そう応える慶次。が、松風の様子がいつもと違う。
(何を言ってるんだ、気配がおかしい。しっかりしろ)
松風の不穏に気付き、慶次の顔付きが変わる。数百メートル先の城を省みた。
目を細める。城の様子が僅かにおかしい。
「しまった、ジャンヌ殿!」
松風に跨り、疾風となり駆け始めた。悩みはどこかに吹き飛んでいた。
貴族たちが遠巻きにガタガタと震えながら様子を伺っていた。
地に、近衛兵のマルスがひゅうひゅうと不規則な呼吸をしながら転がっている。
場の中心に、黒髪蓬髪の大男が悠然と立っていた。薄汚れた着物を羽織り、
カミソリのような巨大な刃物を握っている。目付きは鷹のように鋭い。
「バカな、動きが全く見えなかったぞ」
ベルトランが震えるような声で言った。今見たものが信じられないのだ。
ダランと刃物をぶら下げた状態から、右手が消えた。
するとすぐ近くにいたマルスが倒れていた。全く動きが捉えられなかった。
男が子供をあやすような静かな声で言った。が、その声はどこか恐ろしい。
「峰打ちよ。心配するな。お前たちは、ワシが殺すほどの腕でもない」
ジヤンが激高した。が、ベルトラン同様、声は震えている。
「き、騎士を愚弄するか! 斬って捨てるぞ、下郎が!!」
大男は哀れむような目でジヤンを見た。
「斬る…か。この、宮本 武蔵を、斬る……か」
武蔵の目がカッと見開いた。ジヤンの体は金縛りにあったように動けなくなる。
「な…、な…?」
「所詮、この国の男の胆力などその程度よ」
武蔵の嘲笑の言葉にも、ジヤンは動けない。ベルトランの目が階段へと泳いだ。
(なんとか、ジャンヌ殿とシャルル公はお守りせねば)
503 :
聖少女風流記:2006/01/29(日) 02:59:36 ID:3MTTr5xk0
が、武蔵はその視線を見逃さなかった。口元を緩めてそちらを見た。
「なるほど、聖なる神子は上にいるのか」
悠然と階段へ向かう武蔵。ベルトランが後ろから斬り掛かった。が、武蔵は動じない。
ベルトランの目に火花が散り、昏倒した。顔に、武蔵の鉄拳が突き刺さっていた。
一顧だにせず悠然と二階へ向かう武蔵。迷い無く一直線に、ジャンヌの部屋に。
ジャンヌは慶次の事を想っていた。頭から神もフランスも消えていた。
ソプラノの甘い声が小さく響く。細い指が彼女自身を慰めていた。
ジャンヌは聖女ではなく、恋しい男を想うただの女だった。
男であろうとすればするほど、自分がただの女である事を確認してしまう。
(普通の女として慶次さんに出逢えていれば、どんなに)
詮無き事が頭を過ぎったその時、戸締めを下げていた入り口が強引に開かれた。
ハッとしてジャンヌはベッドから飛び起きた。入り口には大男が立っている。
ジャンヌの乱れた格好を見て、興味無さげに言った。
「ワシは神子と聞いていたが、股からダラダラ垂れ流す盛りのついた猫だったか」
ジャンヌの顔が紅潮した。が、武蔵は構わず言った。
「許せ、小娘。故あってお主の命、奪わなければならぬ」
武蔵の右手が閃いた。居合いの軌道である。美しい放物線を描き、ジャンヌの頭上に
武蔵の日本刀が舞い降りる。ゼロコンマの動きである。……が。
ピタリ、と武蔵の刀の刃先が止まった。ほんの一センチでジャンヌの肌が斬れ、
10センチ下ろせば脳天を叩き斬る距離である。が、そこから刀は動かない。
(こ、この娘……)
ジャンヌは何もしていない。ただ、まっすぐ武蔵を見ているだけである。
が、その視線。その浄なる雰囲気。全身から感じられるその圧力感と聖気。
ジャンヌの持つ全てが、武蔵の剣を弾いている。
まるで彼女の周りの空気が固体化したように、剣がそれ以上前に出ない。
冷や汗が武蔵の顔を濡らす。ほんの数秒前のジャンヌではない。
明らかに、何者かに守護されている。
504 :
聖少女風流記:2006/01/29(日) 03:01:08 ID:3MTTr5xk0
黒いローブの男が水晶玉の前で歯軋りをしていた。が、やがて無機質な声が漏れる。
「衰えたとはいえ流石だな、ミカエル。小娘に、己の霊力全てを注ぎ込んだか」
辺りは果てしない闇が広がっている。黒ローブの男は苦しそうに咳をした。
「呂布はジャンヌの聖性に篭絡され、武蔵は殺意を掻き消される。
史上の怪物2匹とはいえ、神子の前ではこんなものか。予測はしていたが」
水晶玉から顔を上げた。ローブの下の表情は伺い知れない。
「所詮、器が違うな。歴史を動かす力を持つ神子と、ただの武人とでは」
黒ローブの男の周りに白いモヤが掛かる。
「神子を殺すのは、神子。聖なる神子には、闇の神子」
モヤは人形となり、実体化されていく。黒ローブの男の声が大きくなる。
「歴史上で魔王と呼ばれた男は数あれど、暴虐だけでなく美しさと知性を伴う
魔王はそうはいない。私の知る限りただ1人」
「第六天魔王と呼ばれる、戦乱の覇者」
「私の冥力を全てを注ぎ込む、最後の刺客に相応しい男」
「私の分身、いや一心同体として相応しき魔人」
「ミカエルよ、貴様がその力をジャンヌに注ぎ込んだように、私も」
「この男に、全てを与え、そして現世の魔王と仕立てよう」
「この、サタンの力を、全てこの男に」
「その代わりに、これより先の歴史に光明が差す事は無い」
完全に実体化した男に、黒ローブの男から黒い気流が注がれていく。
「さあ、我を呑み食らい、我となるが良い」
「闇の神子、第六天魔王……!! 織田 信長よ!!」
505 :
ハイデッカ:2006/01/29(日) 03:04:10 ID:3MTTr5xk0
信長は避けたかったんですけど、思い浮かびませんでした。
ジャンヌダルクはクレオパトラと
並んで歴史上もっとも人気のある女性でしょうね。
両方とも悲劇的な結末になるというのは共通してます。
日本でもジャンヌダルクは人気ありますが、
検索するとバンドの方ばかりが検索されるw
扉をあけると、人いきれと若い女特有のにおい、
そして、酒を飲んだ人間特有の甘ったるい体臭がむっ、と襲い掛かって来た。
昨晩はずいぶんと騒いでいたとおもったが、その想像は憎らしくも大当たりしていた。
「ほら!皆!おきなさい!もう昼ですよ!」
こんな時のセダイラは、銀色の仮面の下で鬼の顔をしている。
黄金聖闘士ですら怯ませる怒気を纏った一喝だ。
部屋の中を見まわすと、マスクを外したまま、
あどけなさの残る寝顔を晒している者も居る。
いい加減にして欲しい、セダイラは切に思った。
「マスクまで外すなんてどうかしていますよ!貴女たち!」
酒の席は無礼講と言う、だが、ここまで羽目を外すとは何事か。
女性聖闘士にとってはマスクとは誓いの証だ、それを外すとは…
「やっほぉー、おはよぉ〜、セダイラー♪」
酒が残っているかのような口調だが、この人はいつもこんな感じだ。
これで聖闘士の頂点にたつ十二人の黄金聖闘士の一画だと思うと、切なくなる。
「やっぱり騒動の原因は貴女でしたか、眞明…」
黄金聖闘士・蟹座キャンサーの眞明(シンメイ)、
中国は上海出身の黄金聖闘士であり、セダイラと同い年で、
聖域史上数少ない女性黄金聖闘士であるのだが、このとおり軽い性格である。
眞明自身は酔えば酔うほど強くなるなどとうそぶき、酒に関しては底なしなのである。
彼女の凄まじさは、蛇にまつわる聖闘士である海蛇座・ヒドラの聖闘士(女性)や、
蛇使い座・オピュクスの聖闘士(女性)が酔いつぶれ、死屍累々と無様を晒しているのに、
眞明は春の目覚めのように、気持ち良さそうな寝起き顔をしているところからも分かるだろう。
酔いを小宇宙で分解していると陰口を叩かれるのも、十分納得できるものだ。
「この私相手に呑み比べ使用なんざ千年早いわ、かっかっか!」
周りに同性しかいないとはいえ、黄金色のマスクまで外すという、
この気の抜きっぷり、実に眞明らしいと思うものの、無償に腹立たしかった。
美人というよりは、愛らしいという顔立ちの彼女のどこに、
こんな酒豪の顔があるのかと思う。
酒など判断力を鈍らせるだけだ。セダイラは常住座臥戦場を心がけているだけに、
いくら友人でも、その点だけは気になるのだ。
「セダイラー、眉間に皺よってるよ?」
眞明の陽気なけらけらという笑い声を聞きながら、
誰かこの役目代わってくれないかなと思うセダイラだった。
「で、朝っぱらなんだい?」
水を浴びてすっきりした顔になった眞明に、セダイラはようやく本題を切り出した。
「この間のラミアーの調査結果、いの一番に知らせてくれって頼み事したの、貴女でしょう?
まったく、二度手間になるから報告会くらいは出席しなさいとあれほど言ったのに…」
「うん、ごめん
でもああいった会合って何故か眠くなっちゃうのよね〜」
セダイラはまだ声色に不機嫌さを宿したままであったが、それ以上小言を言うのを諦め、
脇に挟んでいた羊皮紙を眞明に渡した。
「なるほど、ね…」
調査報告書に目を通すや否や、纏う空気を一変させた眞明の姿に、
セダイラは背筋に冷たいものが走るのを覚える。
普段は抜けた姿や、あまつさえ酒の席では素顔すらさらすような彼女だが、
やはり、彼女は聖闘士の頂点に輝く黄金十二人の一人なのだと、
セダイラは実感するのである。
「聖戦、
ハーデスだね」
ぽつりと漏らす眞明に、改めてこの友人は黄金聖闘士だと感じ入る。
調査結果は公表されたものの、ハーデスの復活、
つまるところ聖戦の予兆であるというアテナの見解は、
一部聖闘士以外には明かされていない。
それに直ぐ思い至るところが、卓越した黄金聖闘士なのだ、セダイラは思う。
この事件、シオンと童虎が女湯を覗こうとしてラミアーと接触したことは、
黄金聖闘士間で実は公然の秘密であったりする。
なにせ、その時温泉に入っていた人間の中にはセダイラと眞明の二人もふくまれていたのだ。
青銅や白銀クラスならば気配遮断も有効だっただろう、
だが、しかし、今の代の黄金聖闘士の中でも、
屈指の探知能力をもつ蟹座・キャンサーの眞明の前では、
シオンと童虎の気配遮断など児戯に等しい。
悪戯好きで話好きな眞明のこと、
その晩のうちに聖域に居た黄金聖闘士全員に知れ渡っていた。
事件の明後日の晩に当事者二人に出頭命令が下され、査問会が開かれたのである。
等の眞明は、公の会議に出席する事のほうが少なく、今回も参加してはいなかったが。
詳細な現場検証と黄金聖闘士二人の証言、見回りの雑兵二名の死亡などから、
外部から進入したことが判明したのである。
アテナの結界を破るには、アテナの結界すら素通りするほど微弱な存在か、
それ以上の巨大な小宇宙で穴を開けるしかない。
シオンと童虎が接触した時点で、ラミアーはかなり消耗していたことが検死結果から分かっている。
ラミアー単体では、どう手段を講じてもアテナの結界を打ち破ることは出来ないので、
アテナに対立する神々の後押しで聖域の結界内部へと叩き込まれたのではというのが
公式見解である。
明白な挑発行為、
つまり、聖戦の予兆である。
故に、待機状態にあった黄金聖闘士たちに召集がかかり、
聖域に居なかった黄金聖闘士が自宮へと戻ってきたのである。
しかし、ヴァチカンや大英帝国守護騎士団、魔術師協会、錬金術師組合、暗殺教団、
フリーメーソンやヴァチカン外延組織、
そして欧州列強諸国の代表との間に開かれる定期会合に、
アテナの名代として出席していた魚座・ピスケスのアガーペは、
急遽滞在を延長し、参加者への説明を余儀なくされていた。
「で、セダイラ」
眞明は速読である、セダイラが彼女の洞察に内心舌を巻いている間に、
既に報告書を読み終えたのだろう。
彼女は、先ほどの砕けた空気に戻っていた。
にやぁっと、まるで猫のような笑顔をすると
「どっちになら、素顔を見せてもいいと思ったんだい?」
そんな爆弾を投げつけた。
「…眞明
いくら貴女が黄金聖闘士とは言え…」
ぎしり、と。大気が軋む音がした。
セダイラの白銀の仮面の下には、きっと鬼がいるのだろう
「大丈夫、女の友情を信じなさいな♪」
あきれてものも言えない、とでもいうか、それとも怒り心頭とでもいうか、
なんともいえないセダイラだ。
ここで否定すればしたで、からかわれるし、素直に答えようものなら、
ようやく聖闘士らしい貫禄が身についてきた弟分ふたりは、
また浮かれ調子に逆戻りするだろう。
セダイラ本人は気が付いていないが、
数日前にまったく同じような罠を童虎は仕掛けられていた。
根が真面目な分、セダイラも童虎も、からかいの対象になりやすいのである。
「貴女の辞書に、秘密は守るもという意味ありましたっけ?」
だが、えへへ、とばかりに笑って誤魔化すのが彼女だ。
眞明には、この不思議と憎めない笑顔があるのだ。
シオンがもし同じような真似をしたら、
次の瞬間、童虎の鉄拳が頬桁(ほおげた)を鳴らしているだろう。
シオンと童虎だけに言える事ではないが、人誑(たら)しとでも言うべきか、
強烈なカリスマ性とはまた違った、染み入るような笑顔をもっている人間というのは、
度の過ぎた悪戯や、結構な無茶をやっても、不思議と許容されてしまうものである。
「皆が知りたいと思うことは、知らせてあげなきゃね
だぁって、あのカタブツのセダイラに春が来たとなれば、聖域を揺るがす一大事よ?」
その、不思議な笑顔のままそんな事を言われでもしたら、
白銀屈指のセダイラでも、何もいえないのだ。
「秘密です!言えません!戦士に色恋沙汰なんて必要ありません!」
だから、そう勢いに任せて否定するしかないのだった。
「ふぅーん♪」
にやにやと笑う眞明、マスクの下で少し紅くなるセダイラ、
実に初々しい情景がそこにはあった。
ノリで飲酒させちゃいましたが、この時点じゃたしかコイツらまだ未成年だった気が…
飲酒喫煙は20歳を過ぎてから、銀杏丸です、黄金時代第十四回をお送りしました
第六回の後日談です
ええぇ!あの聖衣の先代が!?ネタは実にやってみたかったネタ
セダイラも年相応の顔があるんでしょう、どっちに脈があるのかは、
ご想像にお任せします…
514 :
作者の都合により名無しです:2006/01/29(日) 11:24:16 ID:zVvCaQpd0
>聖少女風流気
前回から少しピンク掛かってますがw今回は急転ですね。
聖女とただの女の間で揺れるジャンヌが悲しい。
しかも、すぐ近くにいるのは天下一の男ですからね。
俺でも慶次に迫られたら抱かれる。武蔵と信長も出てどうなるか?
>黄金時代
セダイラは聖地の肝っ玉母さんみたいな存在ですなw
女性聖闘士のまとめ役ですか。真面目な彼女らしいですな。
眞明、蟹座というだけで呪われた存在かと思いきや
爽やかな性格で重要人物っぽいですね。死んじゃうけど・・
515 :
作者の都合により名無しです:2006/01/29(日) 11:25:59 ID:zVvCaQpd0
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