【2次】漫画SS総合スレへようこそpart22【創作】
541 :
テンプレ2:05/01/29 13:44:18 ID:tXF6Hv100
542 :
テンプレ3:05/01/29 13:45:16 ID:tXF6Hv100
543 :
テンプレ4:05/01/29 13:47:05 ID:tXF6Hv100
544 :
テンプレ5:05/01/29 13:48:20 ID:tXF6Hv100
545 :
テンプレ職人:05/01/29 14:01:12 ID:tXF6Hv100
間違ってはないと思いますが、あったら追加/削除/変更お願いします。
2ヶ月以上作者の連絡のない作品、作者の存在・継続の意志が
確認出来ない作品はテンプレから外しました。
しかし草薙氏、同時連載は3本までにしてね。テンプレ作りにくい。
(ユル氏の今スレでの作品はAoBの中に含まれてます)
547 :
作者の都合により名無しです:05/01/29 16:34:44 ID:qQZaReH90
テンプレ作った人、乙。
間違い指摘した人も乙。
470KB位で次スレ建てがちょうどいいか?
いつもちょっと早すぎる感じだからな。
あと作品3つ分くらいで移行がちょうどよさそうだな。
第十話「孤独な英雄」
毒を我が物としたシコルスキーに対し、烈はかまわず攻めを選択する。中段突きが、胸
へと突き刺さった。
「……ガハァッ」
よろよろと後退するシコルスキーだが、烈は追撃しなかった。異変が起こっていたのだ。
──変色し、腫れ上がった右拳。
「こ、これは……ッ!」
「ハハ、ようやく理解出来た……。俺は猛毒という鎧を手にしたッ!」
壮快な笑顔で、シコルスキーが間合いを詰める。攻撃するつもりはない。烈が打ってく
るのを、待っているのだ。
「来いよ。中国四千年、見せてくれよ……」
激昂する烈。あらゆる部位を駆使し、シコルスキーを打ち据える。が、倒れない。
日課のように、オリバたちの制裁を受けてきた肉体。もし完全に防衛に徹したなら、烈
だとて並大抵のことでは打倒出来ない。
しかも、烈がシコルスキーに触れた箇所──全てが毒に侵される。
「決着だな。それだけ毒をもらっちゃあ、いくらアンタでも……」
「ガアアアッ!」
烈が爪を研いで造り上げた刃で、自らを切り刻み始めた。毒を受けた患部を切り裂いて、
血抜きを行っているのだ。切断音とともに、地面に鮮血が飛び散る。血に塗れる烈海王だ
ったが、闘志は失われてはいない。
「さぁ、続きだ」
「バ、バカな……ッ!」
たかが毒で敗北など認めない。武術家としての執念が成せる技であった。
「そうか、烈よ……。海王寺で頂点となったおぬしは、飢えておったのじゃな。待ち焦が
れておったのじゃな。孤独を癒やしてくれる、強敵という存在を……。この果し合い、わ
しには止められぬ」
負傷しつつも生き生きと戦う弟子。久しく見なかった光景だ。劉は孤独から弟子を解放
してくれたシコルスキーに、心から感謝した。
打ち、毒を喰らい、血抜きをする。自殺的なサイクルは未だに続いていた。
しかも、あんな方法では完全に毒を除去出来るはずがない。シコルスキーも散々打たれ
たが、いつしか烈のダメージはそれを上回っていた。
シコルスキーは一切攻めない。全細胞を防御に集中させ、烈の打撃を対処している。こ
うしていれば、いずれ烈は自滅するはず。猛毒か、もしくは出血多量かで。
「カアアッ!」
しかし、烈の動きは衰えを見せない。徐々に血が失われ、徐々に毒が蝕んでいるであろ
う肉体を、酷使し続けている。シコルスキーは迷っていた。このままでいいのか。
このままで勝てるのだろうか。
攻めに転じれば、烈の打撃と真っ向勝負となる。一昨日、昨日ともに、烈には失神させ
られている。だが、攻めねば決して倒せぬ。怖れるな、シコルスキー。
「四千年とはいえ、アンタは所詮一人だろうがァッ!」
上下半身を稼動させ放たれた、アッパーに似た軌道を描く掌底。顎に触れた一撃を、シ
コルスキーは全力で振り抜く。完璧なヒットだった。効いていないはずがない。膝を曲げ、
崩れ落ちる烈を確認し、シコルスキーは勝利を実感する。
「今度こそ、俺の勝ちだ……えッ!」
烈は立っていた。
「どうした。この勝負を判定するのは貴様ではない──私だッ!」
顔面へめり込む──否、埋め込まれる鉄拳。鼻血を撒き散らし、バックステップで間合
いを外すシコルスキー。もし、烈が万全ならば、この一撃で全ては終わっていた。が、倒
せなかった。強靭な精神力とは裏腹に、やはり肉体は弱っている。
烈が覚悟を決める。毒など一切無視、血抜きなど一切不用。
打って、打って、打ちまくる。打てば、毒を喰らう。血抜きをせねば、毒は急速的に肉
体を蝕む。それより早く、速く──最短でシコルスキーを叩き伏せる。
ならばと、シコルスキー。こちらからも攻め、毒と打撃を同時に与える。
「ゆくぞッ!」
「ダヴァイッ!」
吼える烈、吼え返すシコルスキー。超雄が二匹、生命を賭した決戦に挑む。
ジャブで牽制し、一気に踏み込むシコルスキー。打ち合いが開始された。
純粋な速度ならば、烈に分がある。シコルスキーが一発打てば、烈から三連打は浴びせ
られる。ならば、持ち味を生かすのみ。中高一本拳を握り込むシコルスキー。
再び、烈を切り裂く斬撃ナックル。が、烈は歯牙にも掛けず、掌底をシコルスキーの腹
部へと捻り込む。先ほど烈が空けた六つの穴から、血が激しく噴き出した。
「グオオオオオッ!」
卒倒しそうになる心を抑え、シコルスキーが烈へラストスパートを仕掛ける。単純に拳
を振り上げ、単純に拳を振り下ろす。これだけを繰り返す。冷静に技を組み立てる余裕は、
彼には残されていなかった。
しかし、烈は全てを捌く。力をぶつけ合うのが闘争ならば、それを制すのは──技術な
り。足指を拳へと可変させ、烈がシコルスキーの喉仏を蹴り抜く。
「がっ……グバァァァッ!」
効いた。画像の乱れを我慢しながら使っていたテレビが、ついに故障した。あれと似て
いる。かろうじて保たれていた意識が、ここに来て崩壊の予兆を示した。
「つ、強ぇ……ッ」
美しく型通りに、烈が踏み込んだ。まっすぐに迷いなく放たれる右拳──刹那。
シコルスキーには見えた。鍛錬に励む、四千年分の武芸者が見えた。絶えず進化を求め、
自分こそが体現者となると努力し、夢半ばにして散っていった数え切れぬ猛者たち。彼ら
は単なる踏み台ではない。築き上げた技術と信念は後世へと受け継がれ、今もなお生き続
けている。そう、烈海王の拳となって。
四千年という永さを、シコルスキーは思い知る。勝てる道理などあり得ない。
並々ならぬ重みを背負った拳は、シコルスキーを──すり抜けた。何故だ。
「……勝負ありッ!」
劉海王によって、果し合いの幕は下ろされた。
勝者、シコルスキー。烈は喉へ蹴り込むと同時に、力尽きていたのだ。
だが、今の一撃は確かに存在していた。倒れつつも、烈は戦いを止めなかった。彼が無
我に放った強烈な念は、幻の一撃となってシコルスキーを襲ったのだろう。
「フフ……。たったの一片も、勝った気がしねぇ……」
息を吐き、自嘲気味に笑うシコルスキー。下では烈士、烈海王がうつ伏せに昏倒してい
る。両者ともに、焼き尽くし──燃え尽きた。
そんな二人の闘士を、しけい荘一行と海王たちは惜しみなく称えた。
そろそろ次スレですか……。
次回へ続く。
553 :
作者の都合により名無しです:05/01/29 21:23:47 ID:89wFS1590
シコルスキー、勝負に勝って試合に負けて…ですか。
しかし前作から物語後半になると虫から獅子に化けるな、シコルw
烈もかっこ良くていい感じでした。
あと前回の短編のシャブもヒネリ効いてて面白かったです。
次スレも頑張って…、でももうすぐ終わりっぽいな。
もっとこの面子をみたい!あと郭とか勇次郎とか。
郭、出てこない可能性あるかも。
前作でスペックとゲートボールしてたし。
555 :
真田!:05/01/29 23:33:13 ID:UQX6fziGO
真田!真田!真田!真田!真田!
ここは「風騎士達の町」と呼ばれる場所。四方が山に囲まれている為町への道はトンネルを
抜けていくしかない。今、ジョナサン達は馬車でトンネルに入ろうとしていた。
「ツェペリさん。何か作戦でもあるんですか?」スピードワゴンがおずおずとツェペリに尋ねる。
無理もなかった。彼はジョースター家の屋敷にて吸血鬼となったディオを目にしている。
そのパワーは人智を超えていたのだ。
「作戦か・・・。数と力が合わさっていればどうにかなるな。」ツェペリが真剣な目をして言う。
勇次郎は窓の外を見ていた。彼にしてみればわざわざこのような方法ではなくても
自分の足で行くつもりだったのだ。着いたら真っ先に駆け出したい気分であった。
やがて馬車の中は暗くなった。トンネルの入り口に着いたのだ。
「スピードワゴン・・危なくなったら君は逃げてくれ。」
ジョナサンの言葉が終わるか終わらないかの内に馬車が突如停止した。
「どうしたというのだ!?襲撃か!?」ツェペリが叫ぶ。
勇次郎は馬車から降りた。彼の口の端は上がっていた。続いてジョナサンも。
「う・・・これは!」ジョナサンが叫び声を上げた。
ジョナサンが見たもの、それは首が切断された馬の体であった。だが倒れない。
馬の体は首を切られた直後の姿勢のままであった。
「何だ!あれは!?」スピードワゴンが恐怖にひきつった叫びを上げた。
勇次郎達の前に馬の首の中から何かが出てきた。
「何と言う・・・。」ツェペリが呟いた。
それは徐々に露になっていった。若々しい男の手足が馬の体内を突き破る。
そしてそれは遂に馬の体から飛び出した。
「この腐った匂いは!」
鼻をつまむスピードワゴン。そしてそれを見てニタリと笑う怪物。
「こいつはゾンビだ!しかも石仮面を被っているぞぉーっ!」ツェペリが叫んだ。
怪物は両腕を上げ空中で重ねた。そして体中に力を込めた。
「む・・何だ?アレは?」
異変に最初に気づいたのはスピードワゴンであった。
怪物の体からなぜか黒い尖った物が何個も浮き出て来たのだ。
「やばい!車の陰に隠れるか伏せろー!」ツェペリが叫ぶ。
ジョナサン達が隠れるのと怪物の体からナイフが発射されるのは同時だった。
「無事か・・・皆?」スピードワゴンは尋ねた。
正直無我夢中で車の陰に隠れるのが精一杯だった。隣にツェペリがいるのはわかった。
だがジョナサンとハンマという男がどこにいるかはわからない。
こうなれば一が八かだ。
スピードワゴンは石を投げた。馬車の前方に向かって。
カツン。
そして息を潜めて待つ。奴の姿が現れたらツェペリが攻撃する。
物音一つ立てずに待つスピードワゴン。顔は汗ばみ呼吸は苦しくなってくる。
その緊張が破られたのは仲間の声が聞こえた時だった。
「終わりました!」
スピードワゴンはジョナサンの声を聞くとその場に尻餅をついた。
緊張の糸がプツリと切れたのだ。
「ジョナサン・・よくやった。」ツェペリがジョナサンを褒めた。
「いえ、やったのは僕ではありません。Mr.ハンマです。」
勇次郎を見るツェペリ。勇次郎の目は血の色をしているかの様にツェペリには思えた。
ディオ、いや吸血鬼と同じオーラの持ち主。
「波紋とか言ったな?呼吸するだけでOKらしいな。あの野郎からナイフが出てくる前に
道に波紋を伝わらせた。後は飛ばない限り食らう。」勇次郎が淡々と言う。
ツェペリは確信した。勝てる。この男と力を合わせればディオに勝てる。ジョナサン、自分、そして
ハンマ。三人の力を一つにするしかない。
「あの野郎は馬車を壊したようだな。歩くぞ。」勇次郎が不機嫌そうに言った。
ジョナサン達は勇次郎についていった。
やがてトンネルの向こうが見え始めた。先刻の戦闘が嘘の様に綺麗な夕日である。
だが夕焼けはジョナサン達にとっては不吉であった。吸血鬼が本領を
発揮するのは夜である。夜になってしめば勝ち目は薄くなる。
「やーっと着いたぜ!・・・うおっ!?」スピードワゴンがよろめいて言った。
ジョナサンとツェペリ、そして勇次郎の目はそれを追っていた。
小さな子供。まだ10歳にも満たない様な子供。それがスピードワゴンから荷物を奪っていったのだ。
子供の背には縄の様な物がついておりどこからか飛んできたらしかった。飛ぶ軌道の直線状に
スピードワゴンがいたのだから彼にしてみれば物を奪うのは容易だったのだろう。
「あのバッグには旅費の大半が入っているんだぁー!」スピードワゴンは叫んだ。
後を追おうとするジョナサン。だが彼をツェペリが止めた。
「何をするんです!?早く追わないと!」
「待て。もう既にあの男が行っている。」
子供は安心していた。この金で暮らせる。もう貧乏暮らしともおさらばできる。
大分遠くまで来た。この岩づたいに行けば逃げおおせる。そう少年が思った時
異変は起こった。バチッという音が聞こえ少年の目は青白い光を見た。光は
岩を伝わって来ていた。
「わわっ!?」
光に触れた直後、吹き飛ぶ少年。そして少年に近づく人影。
岩場から脚が離れようする直前、少年の体は誰かに抱き止められた。
「このガキ・・・。ふざけてんじゃねーぞぉ!?」
少年を抱きとめたのは範馬勇次郎であった。
「ひっ!」
勇次郎の姿を初めて見た少年は気絶してしまった。
今回の投稿はこれで終わりです。
559 :
作者の都合により名無しです:05/01/30 01:27:11 ID:sW51yjii0
>539さん、わざわざ感想をありがとうございます。
>サナダムシさん
もうすぐでしけい荘番外編も終わりのようですね。
シコルスキーの活躍ももう見れなくなってしまうのでしょうか?
残念です・・・・
>輪廻さん
相変わらずすごいですね!三本も連載をやるなんて!
お話の構成は頭の中に保存しているのですか?それともノートの中に書いているのでしょうか?
どっちにしても、ノート一冊分以上はありそうですね。
後、これからもよろしくお願いします。ではでは
サナダムシさん、草薙さんお疲れ様です。
草薙さんは輪廻とドラえもんが終わってもオーガがあるけど、
サナダムシさんは番外編が終わるとまた休養かな?
また小粋な短編とか書いてくれないかな。連載が一番嬉しいけど。
>>559 がんがれ。応援してます。
561 :
ローマ:05/01/30 13:04:24 ID:wsRv+2I90
長い間連絡できず申し訳ありませんでした。年末から年始にかけて古代ローマ
関連の書籍をあさっており、書き進むことができませんでした。自分でも予想外
の時間を食ってしまい、今まで読んでくれていた方々に対し義理を欠いたことを
反省しております。しばらくしたら、再開しますんで、またお付き合いの程を
よろしくお願いいたします。
562 :
作者の都合により名無しです:05/01/30 13:29:15 ID:r7A/uguF0
おー、お疲れさまです。リアルなローマを期待してます
期待してます。
いつになってもいいんでがんばってください。
・サナダムシ氏
シコに対するサナダムシ氏の愛を感じる。烈へも。でもライタイ編見たかったなあ。
・輪廻氏
今回はツエペリが主人公でしたね。激闘への繋ぎの回か。次回から勇次郎荒れそう。
・
>>559氏
おお、539は私です。ご自分のペースで頑張って下さい。応援してます。
・ローマ氏
正直半分諦めてたので嬉しい。肩に力を入れ過ぎず、完結目指して頑張って下さい。
でもローマさんトリップ使わないからチョト心配。でも文が誠意に溢れてるから大丈夫ですか。
565 :
ふら〜り:05/01/30 19:56:54 ID:J/sGYo8o0
>>NBさん
そりゃあ確かに、斬って暫くしてから思い出したように斬られ落ちる、てぇのはよくある
光景です。漫画でもその他でも。でも超高層ビルって……その例、過去に存在しなさ過ぎ。
今回、加害者本人は全く全然姿を見せなかった辺りがまた迫力を増してます。凄絶でした。
>>ぽんさん
可愛い……ほんと可愛い。バキスレでは可愛い男性キャラによく会えますが、このB氏も
実に宜しいです。で、それがまたD嬢まで引き立ててて、二人揃って可愛い。ぽんさんは
殺伐としたのもメルヘンチックなのも、心の世界・動きを描くのが巧みですね。羨ましい。
>>草薙さん
※輪廻転生
最後まで読んでから読み返すと、年齢の設定とか服装のこととか、要するにヤムチャが
自分の好みでしたことなのか、と思えてきます。しかしまさか、本当にそういう目的で?
※オーガのリング
ジャックは戦闘を描かれる間もなく瞬殺。ジョナサンはそこそこ苦戦したのに……さすが。
ポコを殴りつけず、一応抱き止めたのに驚いたのも束の間、一目で気絶。これまたさすが。
>>サマサさん
ファンタジー、ギャグ、そして血みどろですか。芸風広いですなぁ。冒頭で、サラリと
殺してる様はなかなか怖くて良いです。勇次郎の殺しっぷりとは、ある意味対照的なの
かも。熱いボコボコと冷たいザクザクってとこで。遭遇&激突が楽しみな組み合わせです。
566 :
ふら〜り:05/01/30 19:57:41 ID:J/sGYo8o0
>>名無しさん
初めまして、でしょうか? 願わくば次回には御名前を。さもなくば勝手につけるかも
ですぞ。で、確かコンビニ版のドラえもんには「日本一の爆笑コミック!」とのアオリが
ついてて、いやそれは違うだろ、と思いましたが。SF混じりの現代ファンタジー、か?
>>サナダムシさん
「逆毒手」とでも言いましょうか。打たれることが攻撃になると。烈も負けずと、血抜き
しながら戦うという蛮勇ぶりで。双方、もはや普通の「攻防」とは根本的に違うことを
してる……。ともあれ、ホームレス戦以来のシリアスなシコル、見事勝利! 嬉しいです。
>>ローマさん
作品の為、書物に取り組んで折られたとは感服。グレードアップした「大ローマ」
期待して待っておりますぞっ。
567 :
作者の都合により名無しです:05/01/30 21:59:34 ID:GYEeExTE0
470KBあたりで次スレでいいね。
すなわちあと作品一本か二本。
568 :
テンプレ5の訂正版:05/01/30 22:05:21 ID:GYEeExTE0
569 :
作者の都合により名無しです:05/01/31 11:13:52 ID:q6HhB88v0
age
最後の一本がなかなか来ないね
もしかしたら、新スレ最初の一本を狙っているのかも。
まあ、今夜には作品がきてくれるだろうから、それで次スレかな。
>ローマさん
復活期待してるよ。
でもあまりウンチクに片寄らないでね。
ローマ復活は嬉しいなあ
シナリオ形式、最初は読み辛かったけど
今は一番読み易い。がんがれ。
>>569-570 各職人の膠着状態で一週間くらい次スレ立たなかったりしてw
最後はちょっと感想付き辛いから嫌なのかな?
真打みたいでいいと思うけど。
投下します。DBです。
「双子」
ナメック星から無事帰還して3年後、ブルマは妊娠した。
彼女は自分のカルテを見て悩んでいた。
ヤムチャとべジータ、お腹の子の父親がどっちなのか分からないのだ。
3ヶ月前にブルマはヤムチャと別れて、べジータと一緒に暮らすようになった。
妊娠がわかったのが、その一ヵ月後。どっちの子でもおかしくない時期だった。
「ヤムチャだったらやだな‥」
生まれてくる子供はカプセルコーポレーションの後継者。
べジータの子供なら何も問題ないのだが、別れたヤムチャとの子供だと、色々面倒になってくる。
それに別れた男の子供など欲しくは無い。
だったら堕胎という考えもあるが、40手前にして授かった子である。流石に躊躇いを感じた。
「悩みで気が変になりそうだわ」
ブルマは悩みぬいた挙句、一つの結論に達した。
半年後、ブルマは無事出産した。元気な男の子だった。
早速、仲間達を呼んで出産祝いのパーティを開いた。
ヤムチャは出産祝いにと花束を持ってきた。別れてもこういう事にはマメな男だった。
パーティを終えて皆が帰った後、ブルマはヤムチャとべジータに、話があるといって残ってもらった。
「で、何だ? 話って」
「まずはこの料理を食べてから話すわ」
そう言って、ブルマは二人の前に2,3の料理を並べた。
どれも先のパーティには無かった料理だった。
二人は良く分からないまま、料理を食べ始めた。
「ほう、うまいな」
「ぺッぺッ! ブルマ、何だコリャ激マズじゃないか!」
料理を口に入れたべジータとヤムチャの反応は、全くの正反対に分かれた。
「全く反対の反応ね。予想通り」
ブルマは二人の反応に見て笑った。
「どういうことだ? 俺への嫌がらせか?」
「ごめんね。今からワケを話すわ」
ヤムチャの言葉を途中で遮って、ブルマは語り始めた。
「私の母の故郷に、こんな話があるの」
――街である女性がレイプされて、一年後に容疑者グループが捕まった。
しかし、グループのうち誰が犯人か分からない。そこで女性は一計を案じ、容疑者グループへ
スープを作ったの。容疑者の殆どはスープを一口飲んだだけで吐き出したけど、ただ一人だけ、
美味い美味いとがっついた。女性は叫んだ。貴方が犯人ね、と ――
「実はスープに仕掛けがしてあって、犯人にしか美味しく感じられないように作られていたの。
それで犯人は見事逮捕されたのよ」
「ふん、便利な料理だな」
ヤムチャは不機嫌そうに返事をした。この話と今のマズイ料理とどう関係があるというのか。
「そうね、その事件を担当していた警官も、ヤムチャと同じ疑問をもったのよ。どうして犯人だけ
違う反応をしたのか、ってね」
ブルマは話を続ける。
「幸い調理場はまだ片付けられていなかった。それで警官が調理した鍋の底を覗いたの。すると鍋底
には、煮込まれてドロドロになった赤ちゃんの死体があったのよ」
「「!?」」
ヤムチャとべジータの顔色が変わった。
猛烈に嫌な予感がする。
二人は昔話を語るブルマと、そして目の前の料理を交互に見た。
「実は女の子はレイプされた時に孕まされてたのよ。赤子を材料にスープを作ると、とても生臭いの
だけど、不思議と実の父親にだけは美味と感じるらしいわ。血の繋がりかしら」
「おい、ブルマ!」
たまりかねたヤムチャが叫んだ。
「まさか…このスープは…」
「今回の出産ね‥‥実は双子だったのよ」
ブルマはトランクスを抱きながら微笑んだ。無邪気な笑みだった。
ヤムチャとべジータの顔から汗が伝った。
もう一人の赤ん坊はどこにいるのか、とても怖くて聞けなかった。
「良かったわ。べジータの子供で」
ブルマは微笑みながら、トランクスをべジータの方へ向けた。
「ほーら、トランクス。こっちがパパよ」
最初は3人の痴話ゲンカで作っていたのですが、いつのまにか黒くなりました。
DNA鑑定すれば良かったのでは? という突っ込みはご遠慮ください。
577 :
青ぴー:05/02/01 00:26:39 ID:XFMWlGOu0
ひとつあけます。
578 :
作者の都合により名無しです:05/02/01 00:28:10 ID:XFMWlGOu0
忍者の証 第壱話 ハーフエルフ
なんでこんなに痛えんだ?
オレは瞼を閉じたまま、ゆっくりと身に降りかかった不幸を反芻し始めた。
……推測するまでもねえ。あの野郎だ。
あのタワケ野郎の盛大な大暴走に(まあ、いつもの事なんだが)巻き込まれ、
大爆発の爆風で吹き飛ばされた。そりゃもー、ド派手に吹き飛ばされた。
まさか死んじゃいねえよな、あの野郎。
オレは心中に沸きあがる不吉を振り払った。あのクソが簡単にくたばる訳はねえ。
それより今は、てめえの事が先だ。ここはどこだ?部下たちは大丈夫か?
オレは漸く瞼を開こうとした。が、何故か体がモゾモゾしやがる。ケツが痒い。
どうやらオレの体を弄っているヤツがいるらしい。
しばらくしてそいつはオレの体から離れたようだ。オレは不穏を感じた。
瞼を開けた。すると、オレの七尺の愛刀を担いで持ち去ろうとするガキがいやがった。
辺りを素早く観察する。どうやらここは洞窟らしい。モンスターの気配は無いようだ。
オレは大事な刀を持ってトンズラここうとするガキに、無愛想な声を掛けた。
「オッヤオヤ、人がせっかく気持ち良く寝てたら、可愛い盗っ人かい」
「にゃあッ!?」
ビクン、と止まり、ガキは振り返った。まるで予想だにしなかった事らしい。
どんな教育されてやがる。オレはそのガキの顔をマジマジと見た。……あらら。
ガキがガキでも、お嬢ちゃんかい。しかも人間じゃねえ。
579 :
作者の都合により名無しです:05/02/01 00:28:50 ID:XFMWlGOu0
身長は高い。180近いだろう。まあ、オレは2メートル20あるから特別だが、
普通の人間族の女に比べりゃ随分高い。そして耳はピンと尖がっている。
肌はうっすらとしたダークブラウン。顔は幼いが、プロポーションは抜群だ。
オレの仲間にもいたな、こいつと同じ種族が。
まあ、この嬢ちゃんと比べりゃ色気は雲泥の差のいい女だが。
……死んでねえだろうな、アイツ。
そのえっちぃ体とは不釣合いな素っ頓狂な声で、嬢ちゃんは叫んだ。
「なんでぇ? あんな怪我してジュクスイしてたのに。念には念を入れて
スリープの呪文まで掛けたのに」
ぜんっぜん罪の意識は無いらしい。オレは呆れて頭を掻きながら、穏便に言った。
「あ〜。オレはある程度以下のレベルの呪文は利きにくいんだよ。それより、
そいつぁオレの大事な刀だ。返してくれるかい、嬢ちゃん?」
「きいいいいいっ。ある程度以下の呪文ですってぇええええっ」
「おいそこかよ、反応するのはっ。それより返せオレの刀!」
嬢ちゃんはあからさまな敵意を表に出している。おいオレかい、悪いのは?
「いいから返しなって。ガキに手荒な真似はしたくねえ。第一、エルフのシーフなんて
聞いたことがねえ。慣れねえ事はやめなって、お嬢ちゃん?」
目の前の嬢ちゃん。間違いなく種族はエルフだろう。それもおそらくダークエルフ。
見た目は15歳くらいだが、この種族の寿命は長い。一概に姿で年齢を判断出来ない。
が、オレはわざと挑発気味に嬢ちゃん、と言ってみた。懐かしい響きに感じた。
「ア・タ・シは魔法使い。それに、この刀は使えそうだもん。返せないわ。もうアタシの」
580 :
作者の都合により名無しです:05/02/01 00:30:38 ID:XFMWlGOu0
あの野郎並に超極悪にわがままなヤツだ。オレはため息をつくと、ゆっくりと近付いた。
「デカブツ。それ以上近付くと、とっておきの呪文をお見舞いするわよ」
「ハイハイ」
相手にしきれんわ。オレはとっとと刀を取り返し、洞窟の外に出る事に決めた。しかし。
嬢ちゃんの顔つきがサッと変わった。オレの中で非常警報がけたたましく鳴り響く。
ヤバい。オレはつま先立ちになる。素早く動くためだ。嬢ちゃんは呪文を詠唱し始める。
「カンダ・ロエストラタ・アマソトス・イグエラトス・コンデルシツ…邪骸石結(タラス)!」
正直、オレはこの嬢ちゃんの実力を甘く見ていた。迂闊にも程がある。
嬢ちゃんとはいえ、魔法を得意とするエルフだ。易々と呪文を詠唱させちまうとは。
しかしそれでも、こんな高等呪文を……。
581 :
作者の都合により名無しです:05/02/01 00:31:26 ID:XFMWlGOu0
オレの肉体があっという間に石に変わっていく。石化の呪文。勝ち誇る嬢ちゃん。
「キャハハハハ。古代語魔術なんて、勿体な過ぎたようね?」
「まったくとんでもねー嬢ちゃんだな。えらく不釣合いなモン使いやがる」
「え、え、え?」
嬢ちゃんは慌てて背後に回ったオレの方を振り返った。不思議そうな顔をしている。
前方ではオレが石と化しているのに、真後ろには別のオレがいるからだ。
オレは黙って嬢ちゃんが抱えていた愛刀を取り返した。
しばらく惚けていたが、やがて嬢ちゃんは悔しさを隠さずに言った。無邪気なモンだ。
「イリュージョン(幻影)の呪文とは、やるわね」
オレは刀を元のありかである背に戻しながら欠伸をして言った。
「オレは呪文を使えねえよ。あれは分身の術ってヤツだ」
「え……? 分身の術って、もしかしてアンタ、幻のクラス(職業)の…忍者なの?」
オレはその言葉を無視して洞窟から出ようとした。
だが嬢ちゃんは先程までの不機嫌さは何処へやら、嬉々としてオレに語り掛けてきた。
「ね、ね、ね。アンタの名前は? アタシはメイ。ハーフエルフのメイ。ね、教えてよ?」
オレは暫し名乗るのを戸惑った。嬢ちゃんは教えろとしつこく言い寄ってくる。
嬢ちゃんを追い払うのもメンドいし、いいか名前教えるくらい、減るモンじゃねえし。
「ガラだ。ニンジャマスター・ガラ」
582 :
青ぴー:05/02/01 00:35:09 ID:XFMWlGOu0
バスタードです。
単行本9巻の157ページのガラ外伝の勝手な妄想です。
バレさま、掲載直後の連投申し訳ありません。
583 :
バレ:05/02/01 00:42:53 ID:39iQCTVb0
バスタですか。
思えばコノ頃が一番盛り上がってましたね。(今や‥)
ネイと同じ種族ってことは黒ハーフですね。
157ページのコマで書かれてる女の子がモデルでしょうか。
何にせよ続きが楽しみです。
直後投下はぜんぜん気にしなくていいですよ。
面白いSSが読めて嬉しい限りです。
タラスってこんな詠唱だったんだ
しかもやけに見覚えがあると思ったら、これってマダラのギミック発動の呪文のパクりだったのか
ハギーめ・・・
585 :
青ぴー:05/02/01 01:47:26 ID:XFMWlGOu0
新スレ立てようとしたらホスト規制にかかりました。
どなたかお願いします。
出来れば、私の作品も連載一覧にお願いします…
586 :
テンプレ5:05/02/01 01:51:26 ID:XFMWlGOu0
バレさん、青ぴーさん乙。
意外とバレサンノネタは黒いの多いですねw
あと、バスタード好きなので新連載は楽しみだ。
589 :
:05/02/07 09:26:55 ID:565PHB0k0
何か新しく掲載されている頂き物、のドラゴンボールの小説読んでみたけど
異質な感じで良かった
なるほど