789 :
ジオン軍:2009/03/09(月) 23:42:46 ID:???
(同時刻、連邦軍北アフリカ方面軍エル・アラメイン防衛部隊。塹壕が掘られ、61式戦車と歩兵部隊、自走砲部隊が前線を固める)
戦車兵1「こちらカウボーイ1、前方に異常なし。至って静かだ」
≪了解、カウボーイ1。そのまま警戒態勢をとれ≫
戦車兵1「カウボーイ1了解。警戒を続ける」
戦車兵2「陣取ったっきり、なかなか攻めてこないな。その方がありがたいが」
戦車兵3「慌てなくてもいずれ来るさ。ここが落ちれば、敵がカイロを落とすのも時間の問題だ」
戦車兵2「だな。北アフリカ方面軍の命運は、すべてこのエル・アラメイン港が握っているようなもんだからな。さて、時間だ。ちょっとメシ食ってくる」
戦車兵4「…待て。さっきから通信機の調子がおかしい。ミノフスキー粒子の濃度が変に上がってるんだ。計器の故障かな」
戦車兵1「いや、こっちも同じだ。一体どうなって…」
HUUUUUUuuuuuuu…
戦車兵2「おい…この音…」
DOGOHHHHM!ZGOHHHHHM!DOGOHHHHM!DOGOHHHHM!
戦車兵4「砲撃だ!敵の攻勢が始まtDOGOHHHHM!
戦車兵1「カウボーイ4がやられた!」
戦車兵3「畜生、ついにきやがっtDOGOHHHHM!
戦車兵2「クソ、被害を確認しろ!」
(激しい砲撃で、連邦側前線の陣地は一時的な混乱状態に陥る)
歩兵1「畜生、俺は帰ったら結婚することになっtDOGOHHHHM!
歩兵2「馬鹿野郎、あからさまな死亡フラグはよせ!」
歩兵3「あ、足が!足がない!」
歩兵4「何言ってる、もう一本あるじゃないか!」
790 :
ジオン軍:2009/03/09(月) 23:44:54 ID:???
ザク1「突撃命令だ!第一小隊前進!敵の戦線に、風穴を開けてやろうぜ!」
ザク2「第二小隊全機、第一小隊に後れをとるな!遠慮はいらねえ。皆殺しにしてやる!」
GAKOM!GAKOM!GAKOM!
DOKOKOKOKOKOKO!DOKOKOKOKOKOKO!
(重々しい足音が響き、マシンガンが唸りを上げる)
791 :
ジオン軍:2009/03/09(月) 23:47:05 ID:???
(連邦軍右翼側陣地。すでに準備射撃によって大きな打撃を受け、所々から黒煙と悲鳴が湧きあがっている)
歩兵5「砲撃がやんだ。今のうちに負傷者の搬送を!」
歩兵2「おい、しっかりしろ!この戦いが終わったら俺に言いたいことがあるんだろ?」
戦車兵1「残存する戦車、及び自走砲は速やかに陣形を再編しろ。今のはほんの手始めだ。すぐに敵の先鋒が突入してくるぞ!」
戦車兵2「おい、あれを見ろ!」
DOGOHHHHM!ZGOHHHHHM!DOGOHHHHM!
(砂煙をあげながら突進してくるMS部隊が乱射するマシンガンが着弾する)
戦車兵2「MSだ!数えきれん!」
戦車兵1「来やがったぞ!全車、一点集中砲火で確実に仕留めろ!」
DOKOHHHHM!DOKOHHHHM!DOKOHHHHM!DOKOHHHHM!
(61式と自走砲の各部隊による応射が始まる)
792 :
ジオン軍:2009/03/09(月) 23:48:26 ID:???
DOGOHHHHM!DOGOHHHHM!
ザク1「気をつけろ、敵の応射だ!」
ザク3「畜生、俺が狙われて…防ぎきれなGAGIGIGIM!DOGOHHHHM!
(一機が集中砲火を浴び、撃破される)
ザク2「慌てるな、落ち着いて避けるんだ!」
ザク1「クソッ、集中砲火で確実に仕留めようってのか!?」
ザク4「駄目だ、かわしきれな…うわあああああああああぁDOGOHHHHHM!
ザク1「敵もMSへの対処法を覚えてきたな。全機、一機にいくぞ。飛べ!」
BASHUUUUUUUuuuuum!
(ザク部隊がスラスターを噴射し、一気に防御陣地への接近を図る)
794 :
連邦軍:2009/03/10(火) 00:41:22 ID:???
戦車兵1「やった、ザクを撃破!」
戦車兵2「喜んでばかりもいられない。敵が飛びやがった!」
自走砲1「クソッ、仰角が足らん!狙いが…」
自走砲2「後退だ!踏みつぶされ…」
GAGOHHHHHHHM!
(MS部隊が一斉に着地し、その際戦闘車両も数両踏みつぶされる)
戦車兵1「…俺たちゃ悪夢でも見ているのか?」
795 :
ジオン軍:2009/03/10(火) 00:43:58 ID:???
ザク1「ガハハハハハ、皆殺しだぜ!」
DOKOKOKOKOKOKOKO!
ザク2「接近しちまえばこっちのもんよ!」
DOKOKOKOKOKOKOKO!
ザク5「たかだか戦車が、調子に乗るなよ!」
GAGIM!
(戦車を踏みつぶす)
796 :
連邦軍:2009/03/10(火) 00:45:25 ID:???
戦車兵1「畜生、後退しろ!」
戦車兵2「接近戦は不利dDOGOHHHHHHM!
(120mm弾が上面装甲をぶち破る)
自走砲1「駄目だ、相手にならん!」
(車両を捨てて逃げ出す)
歩兵2「畜生、これでも食らいやがれ!」
PASHUUUUUUUUM!
(歩兵の一部が、リジーナによる反撃を始める)
797 :
ジオン軍:2009/03/10(火) 00:47:03 ID:???
ザク5「そら、戦車は地べたをはいずりまわっていればいいんdZGOHHHHHHHHM!
(ランドセルにリジーナの直撃を受け、倒れる)
ザク1「歩兵か!?こざかしい!」
ザク2「Sマインの餌食にしてやる!」
PASHUUUUUuuuum!
(ザクからSマインが発射される)
798 :
連邦軍:2009/03/10(火) 00:48:13 ID:???
歩兵2「あれは…しまったぁッ!」
ZIPZIPZIPZIP!
(リジーナによる反撃を続けていた兵士たちも、Sマインによって掃討されていく)
歩兵2「ぎゃああああああぁあ!」
戦車兵1「退却だ!この防衛線は放棄、市街地まで後退!」
(連邦軍部隊が壊走していく)
799 :
ジオン軍:2009/03/10(火) 00:51:07 ID:???
(第六師団司令部、ダブデ型陸上戦艦「ヘルテイト」)
士官「各方面より報告です。予定通り、と」
ゲーレン「第一線の突破には成功したようだな」
士官「しかし、敵の抵抗も粘り強く、集中砲火で撃破される機体や、肉薄した歩兵により撃破または行動不能にされる機体が増加しています」
ゲーレン「…敵も学んだということか。兎にも角にも、前線部隊の補給を済ませろ。一機にけりをつける」
士官「はっ!
800 :
連邦軍:2009/03/10(火) 00:52:17 ID:???
(連邦北アフリカ方面軍エル・アラメイン守備隊司令部)
士官「ウォン准将、各地区でわが軍は壊走、すでに第一線の突破を許したようです」
ウォン「やはり通常兵器での防戦には限界があるかな…」
士官「敵に損害を与えているとはいえ、こちらの被害は大きすぎます」
ウォン「いずれはこちらが消耗しつくすか…。所で、例の物の荷揚げは終わっとるのかな?」
士官「半分ほどは。投入なさいますか?」
ウォン「カイロに送る予定のものだったが、使わずに負けるくらいなら出し惜しみはせん方がよい」
士官「了解しました。至急MS部隊を編成し、前線に投入します」
801 :
連邦軍:2009/03/10(火) 00:53:02 ID:???
(激しい戦闘の最中、エル・アラメイン港では輸送船団が運んできた物資の荷揚げが急ピッチで行われていた)
作業員1「早く降ろせ!準備ができた機体から前線に送りだすんだ!」
作業員2「馬鹿、そんな乱暴に扱ったら、前線に行く前にキズものになっちまう!」
作業員1「このくらいでぶっ壊れるような兵器だったら、戦場になんて怖くて送り出せるかよ!とにかく急げ!」
(港湾施設フル稼働でMSが降ろされていく)
(市街地中心部の広場に、輸送船から降ろされたばかりの真新しい陸戦型ジムが整列する)
士官「搭乗員、整列!」
(ホバートラックの屋根に上った士官の掛け声によって、やはり真新しいノーマルスーツを着用した搭乗員達が続々と整列する)
士官「知ってのとおり、貴様らのデビュー戦が前倒しになった。貴様らは運がいいぞ。目の前は敵しかいないから、訓練所を出たばかりの貴様れでも簡単に当たる。是非、今日のうちに撃破スコアを稼いでくれ」
DOGOHHHHHM!
(広場の隣のビルにジオンの砲弾が直撃。搭乗員達は縮みあがる)
士官「うろたえるな!砲弾の一発くらい、跳ね返せてやろうという気概が必要だ。安心しろ。貴様らが乗るMSは鉄板で覆われてる。一発くらい食らっても運が良ければ死なん」
(ホバートラックから飛び降りる)
士官「時間だ。前線にいる味方部隊が貴様らの参戦を待っている。早く行って助けてやれ。MS隊、出撃せよ!」
(搭乗員達が自分の割り当てられた機体に向け走り出す)
士官「まったく…、士気だけが取り柄のパイロットで、ジオンのパイロットにどれだけ対抗できるか…」
GAKOM!GAKOM!GAKOM!
(陸戦型ジムが各戦線に向け、順次発進していく)
GAKOM!GAKOM!GAKOM!
(市街地を作戦地域に向けて進むジム隊)
陸ジム1「いよいよ実戦だ…武者ぶるいがするぜ」
陸ジム2「だが、前線の奴ら苦戦してるらしいじゃないか。ひょっとしたら俺達がつく頃には…」
陸ジム3「馬鹿言うな!それに例えそうだったとしても、俺達が押し返してやるさ」
陸ジム4「そうだな。あんなに訓練したんだ。きっと大丈夫さ」
GAKOM!GAKOM!GAKOM!
(連邦軍の前進陣地を制圧したMS部隊が、次の戦線への突入への準備を続ける)
ザク1「ガハハ、このまま突入して一人残らず蹴散らしてやろうぜ!」
ザク2「戦車なんざ、MSの敵じゃねえってことを教えてやろうぜ」
ザク3「それに、町にゃあ女もいるだろうしよ。へっへっへっ」
ザク1「ちげえねえや。ガハハハハ!」
(砂漠の陽炎の向こうに、巨大な人間の陰のようなものが映る)
ザク1「あぁ?なんだありゃあ?」
ザク2「おい、ありゃあMSじゃねえのか?」
ザク3「待てよ、連邦はMSなんか持っちゃいねえぞ!」
ザク1「おい、聞いたことがあるぜ。地球の砂漠では『シンキロウ』とか言うのがあってな、遠くに実際には何もないのにものがあるように錯覚するんだとよ」
ザク2「そいつはいいや!それか、味方がもう街を占領して戻ってきたのかもな!」
ザク3「ギャハハハハ!」
GAKOM!!GAKOM!!GAKOM!!
(数機の旧ザクが市街地に侵入)
(現地人傭兵を表す、アフリカを意匠化したエンブレムが、どの機にも見える)
05A「へへっ、俺達が一番乗りだぜ」
05B「宇宙人の奴らにゃ負けるかよ。地球は地球人のホームグラウンドってな」
05C「さあて、ジオンさんに代わって連邦の坊ちゃん達のケツでも一発…ん?」
>>803 05A「なんだありゃ、敵に機械人形がいるぞ!」
05B「連邦にMSは無いはずじゃ…おいおい話が違うじゃねーか」
05C「ヘッ、どうせメイドインチャイナみてぇなコピー品だろ。ブッ壊しちまえ!」
DOKODOKODOKODOKO!!
(105mmを一斉発射)
>>803-805 (ハッチを開き、双眼鏡をのぞく)
機械人形がひとつ、ふたつ…10機だと?多すぎるぜ
まさか連邦のヤツ等も人形を出して来たってのか?
友軍連中には悪いが、ここは「見」に回らせてもらうか
GWOOOOOM…
(MSをしゃがませ、頭だけを岩影から出して偵察態勢)
GAKOM!GAKOM!GAKOM!
(小隊単位に散開し進む陸ジム)
>>804 陸ジム1「敵MS発見、ザクだ!」
陸ジム2「習った通りにやれば大丈夫だ。離れるなよ!」
陸ジム3「おう、お前らこそ!」
DOKOKOKOKOKOKO!
(機体を密集させシールドで隙間なく壁を作り、そこから銃撃)
>>805 陸ジム4「こちらチャーリー1、敵発見!」
GAGIGIGIM!
(発見直後の銃撃で被弾する)
陸ジム5「無事か!?」
陸ジム4「このくらい平気さ!」
陸ジム6「よし、一気に押し返すぞ!」
DOKOKOKOKOKOKO!
(やはり密集して盾を構え、一斉射撃)
>>807 GAGIGIGIGIM!
(マシンガンの一斉射で三番機がハチの巣になる)
ザク3「がはっ、なんで攻撃がDOGOHHHHHM!
ザク2「畜生、敵だ!何がシンキロウだ!」
ザク1「馬鹿な、連邦にMSなんて!」
GAGIGIM!
ザク2「現に撃ってきてるんだから敵だろう!」
ザク1「ンなこた解ってる!」
DOKOKOKOKOKO!DOKOKOKOKOKOKO!
(うろたえながら応射)
(第六師団司令部、ダブデ型陸上戦艦「ヘルテイト」)
士官「准将、前線より緊急報告!」
ゲーレン「読め」
士官「はっ!『敵にMSあり。わが方苦戦』との事!」
ゲーレン「うぅむ…、ここ最近、各地の戦線で連邦製MSの目撃が相次いでいるが…ついにこのアフリカでも、か」
士官「エル・アラメインへの輸送船団の積み荷とは、MSだったのでは…」
ゲーレン「そのようだ。だがここで攻撃をやめる訳にはいかん。攻撃を続行せよ」
士官「了解。そう通達します」
GAKOM!GAKOM!GAKOM!
(小隊単位で密集し盾を構えながら細い市街地を前進し、ザクを蹴散らしていく陸戦型ジム部隊)
戦車兵1「MSだ!ついにアフリカにも味方のMSが来たぞ!」
戦車兵2「前進だ!一気に町から追い出せ!」
戦車兵3「よし、MSを援護しろ!俺達もいくぞ!」
VRORORORORORORORO!
(ザクの残骸を踏み越えながらすすむ戦車)
>>807 歩兵1「いいぞ、やっちまえ!」
歩兵2「俺達だってやられっぱなしじゃねえってとこを見せてやれ!」
>>807 05A「貫通しない?硬いぞコイツ等!」
DOKODOKODOKODOKO!!
(ファランクスのように迫りくる陸ジム)
05B「ザクは無敵なはずじゃ…グアアア!」DOGOOOOOOOOOOOM!!
05C「向こうの人形のほうが強いぞ!」
05A「バックだバック、後退しろ!」
<<ZI…ZIZI…こちら突入部隊!港から敵の機械人形が…ZIZIZI…>>
<<ザクより強い!増援を…ZIZI…>>
DOKODOKODOKODOKO!!
(応射・後退しつつ、レーザー通信で助けを求める)
812 :
ジオン歩兵:2009/03/10(火) 13:18:10 ID:???
>>808>>811 DOOOOOOOOOOOOM!!
(相次いで倒れるザクを見上げる歩兵たち)
歩A「おい見ろ!ザクが!!」
歩B「敵にもMSだと?ザクがやられるなんて…」
歩C「こ、後退だ!後退しろ!ザクが負けたらおしまいだ!」
歩D「助けてくれ!うわああああああ!」
(初めて見るジムと、ザクの撃破にパニックに陥る)
オイオイ強いじゃねーか。05の装甲じゃ耐えられないぞ?
くそっ、こっちに来てくれるなよ…
GAKOM!
(岩影に隠れたまま、マゼラ砲に高速徹甲弾を装填する)
>>808 GIMGIMGIM!
(シールドで弾丸を弾きながらさらに前進)
陸ジム1「いけるぞ!一気に仕留めよう!」
陸ジム2「奴ら大慌てだぜ!」
陸ジム3「これでも食らいやがれ!」
BUUUUUuuuum!
(ビームジャベリンを抜き、シールドを構えたまま一気に接近)
陸ジム1「連邦製MSをナメんなよ!」
(そのままスパルタ兵よろしく、シールドの上から槍で突きまくる)
>>811 GAGIGIM!GIM!
(応射を受けたシールドはへこんでボロボロになるが、そのまま前進する)
陸ジム4「大丈夫だ!シールドがあれば奴らのマシンガンは防げる!」
陸ジム5「奴ら逃げるぞ」
陸ジム6「このまま街から叩き出してやる!」
DOKOKOKOKOKO!
(シールドで防御したまま前進、銃撃)
>>814 ザク1「こ、こっちにくんな!」
DOKOKOKOKOKO!
(必死の応戦虚しく、射撃はすべてシールドで防がれる)
ザク2「マシンガンが効かねえ!?」
ザク1「畜生、化け物め!ぐああああああああぁ!ZIZIZIZIDOGOHHHHHM!
ザク2「卑怯者め、一対一で勝負を…うわああああああぁ!DOGOHHHHHM!
(ジャベリンでめった刺しにされ撃破される)
士官「各地区の味方が苦戦しているようです。敵は集団戦法によって、先発して市街地に侵入した部隊や、準備中だった部隊を撃破しているようです」
ゲーレン「これほどとは予想外だな…、やむを得ん。市街地に侵入した部隊を呼び戻せ。砂漠地帯に誘い出し、撃滅する」
士官「了解。全軍に通達します」
>>811 士官「傭兵部隊が支援を求めていますが?」
ゲーレン「各地で戦線の維持に苦心しているときに、傭兵の援護なんぞに回す戦力はない」
士官「了解しました。我に余剰戦力なしと伝えます」
ゲーレン「奴らは使い捨てだ。せいぜい弾よけになってもらおう」
(戦線右翼地帯、第35混成連隊第2大隊移動指揮所、ギャロップ型陸戦艇「ブレーメン」)
通信士1「第3小隊、全滅!指揮官グレーナー中尉、戦死!」
通信士2「第4小隊長アンスバッハ少尉、戦死!」
通信士3「第7小隊と連絡が取れません!三十分前の会敵報告以来です!」
シュルツ「第一中隊長、ブラスコヴィッツ大尉を呼び出せ。すぐにだ」
通信士1「それが、先ほどから通信が途絶していまして…」
シュルツ「奴もやられたか…。仕方がない。第2小隊長ベック中尉に代行させろ」
通信士2「ベック中尉は負傷し、後送されています!」
シュルツ「…なるほど、連邦もやるじゃないか。大した損害だ」
通信士3「司令部より入電、市街地から後退し、砂漠地帯で敵のMS部隊を撃滅せよとの事!」
シュルツ「まあ、それが上策だろう。入り組んだ市街地でファランクスなんてやられたら、MSの機動性を発揮する前にやられてしまう。大隊の全部隊に後退を命じろ」
通信士3「第2大隊全機、市街地より撤収、ブレーメンに合流せよ。繰り返す!第2大隊…」
シュルツ「フン、連邦製MSの存在はいくらか誤算だったな…。部隊を再編する必要がありそうだ」
>>814 (ジリジリと接近してくる連邦製MS)
05A「クソッ、クソッ、クソ!なんでこんなに硬いん…グハッ!」
GAGIM!!(コクピットに貫通、倒れる)
05C「俺達にも盾があれば…」
>>816 <<…ZI…繰り返す…ZIZI…増援はない。現状の戦力で対応せよ…ZI…ZI…>>
05C「ざけんな!見殺しにする気か宇宙人が!…ぐああっ!?」
GAGAGIIM!!(両腕がもげ落ちる)
05C「…グ…ググ…盾は、オレ達自体ってことかよ…呪われろ、ジオンめ…」
DOGOOOOOOOOOOOM!!(直後に誘爆、破片が飛び散る)
また味方がやられた?
ワンサイドゲームじゃねえか…クソッ、やるしかねえのか?
>>817 ん?撤退する部隊がいるのか
…ちょうどいい、紛れ込ませてもらうか
DOGOOOOOOOM!!DOGOOOOOOOM!!
(ブレーメン所属機にまぎれこみ、一緒に応射しつつ後退していく)
>>815>>818 陸ジム1「こちらブラボー1、敵小隊を撃破!」
陸ジム4「チャーリー1だ。こっちもやったぜ!」
(市街地の各所で敵機撃破の報が飛び交う)
(司令部要員たちが各地区から届く敵撃退の報を処理していく)
ウォン「うまくいったようだな」
士官「敵部隊に著しい損害を与え、なおかつこちらの損害は軽いものです」
ウォン「まあ、今回は我が方のMSの投入を読み切れなかった敵方の心理を突いた、奇襲効果的な要因も大きいだろう。あまり過大評価すべきだはないな」
士官「敵方も不利な体勢のままでの交戦を避け、市街地から後退したようです」
ウォン「砂漠地帯での戦闘に持ち込む気だ。MSの機動戦においてジオンは我々より確かな経験と実績がある」
士官「容易に密集隊形は取れませんからな。たちまち砲撃で一網打尽にされてしまう」
ウォン「そうなると我々の戦術的優位性は崩れるな。何せ、個人の技量ではあちらの方が当然上手だ」
士官「乱戦に持ち込まれると、相互支援もままなりません。何分、我が方のパイロットはまだ未熟ですからな」
ウォン「…ファンファンを使ってみるか」
士官「は?ファンファンを、ですかな?」
ウォン「もちろん正面からぶつける訳ではない。しかしその機動力を持って…」
(最前線からやや離れた位置に停止するギャロップと、その周辺に集結し修理補給を受ける大隊所属のMS部隊)
シュルツ「撃破9、損傷5、実に一個中隊が消滅したことになる訳か」
(ギャロップのブリッジから部隊の惨状を見下ろす)
シュルツ「損害を受けた三個中隊を二個中隊に再編し、片方をマシンガンやクラッカーで武装させた機動戦力として、もう一方を火力重視の武装として援護に当たらせ、機動戦力で包囲、密集させた後に集中砲火で撃滅する、これに尽きる」
(机にエル・アラメインの地図を広げ、双眼鏡で外を眺める)
>>819 シュルツ「…我が隊にザクTはいないはずだが。原隊とはぐれた落伍が紛れ込んだか?」
士官「突入した先発隊の撤収が完了したと報告が」
ゲーレン「よろしい。被害は?」
士官「先発隊の凡そ三割です」
ゲーレン「なかなか手痛い打撃と言わざるを得んな」
士官「それにしても、敵がやすやすと自分の有利な戦場を捨てて攻勢に出てきますか?」
ゲーレン「出て来ざるを得んさ。我々を撃退せん限り、カイロへのまとまった補給は行われない。十分な補給が得られないカイロの連邦軍はジリ貧となり、いずれ我が方の本隊に制圧されるだろう。
それを防ぐためにはなんつぃても我々を撃滅し、MSをカイロに届けねばならんのだから」
士官「そうですな。そして出てきたところを我が方のMSと戦車、砲兵によって殲滅する、と」
ゲーレン「簡単に言えばそうだ。それに、戦術的には市街を焼いてしまってもいいのだが、港湾施設を無傷で手に入れることは今後の作戦展開に有利となる」
ウォン「…というわけなのだが」
士官「なるほど。それなら敵の防衛線を打ち破れるやもしれませんな」
ウォン「さっそく準備させてくれ」
士官「はっ!」
(士官が司令部を駆け出る)
825 :
ロドリゲス:2009/03/11(水) 00:57:21 ID:???
>>822 (杖を突きながらブリッジに入る)
少佐殿、撤収した機から戦闘データの一部を抽出させました
連邦のMSは、我が方のザクを上回る性能を持つようです
PIPI!(コンソールを操作、記録映像を表示させる)
…どうやら装甲に優れる機体のようで…
PI!PI!(ザクマシンガンを弾き返す陸ジムが写される)
…ご覧の通り、正面からのザクマシンガンは効果が薄いと言わざるをえません
強敵ですな
>>819 ザクTですか?
…ふむ、非正規部隊用のモンキーモデルですな。おそらく現地徴用の傭兵かと
ああそういえば、先程の映像はあのザクTから抽出したものです
どうやら一機だけ生き残ったようです
>>825 ご苦労。相変わらず仕事が早い。
(画面に映る記録映像を眺める)
強力な盾だな。前線から撤収してきたパイロットの報告にもあったが…。
(制帽を脱ぎ机に置く)
密集隊形をとっての集団戦法だ。古代ギリシャで盛んに行われた「ファランクス」のような類だろう。
前面からの攻撃には鉄壁の防御力を発揮するが、当然側面や背後からの攻撃には弱い。
(画面に映る、シールドを構えた陸ジムを指さしながら説明する)
それに機動性を著しく損なう陣形だ。機動力のある部隊による側面攻撃や包囲には脆いだろう。
市街地のような、障害物が多く自由な機動を阻害されるような地形では有効だろうな。
(机に寄りかかり、前髪を掻き揚げる)
おそらくこれは、促成栽培で教育されたパイロット個人の技量不足を、集団戦法によって補おうとしているのだろう。
よって、機動力によって個々の連携を撹乱、寸断することが上策だろう。
そうだな、この記録映像を持ちかえったその傭兵には、礼でも言っておいてくれ。
827 :
ロドリゲス:2009/03/11(水) 20:46:48 ID:???
>>826 はっ、ではそのように
小官はカーゴの指揮に戻ります(敬礼して退室)
>>819 (補給中の旧ザクのもとへ)
……と言う訳だ。少佐殿も褒めておられたぞ。
今後も引き続き、ジオンの勝利とアフリカの明日のために努力してもらいたい
以上だ
(杖を突きつき、整備・補給の監督に戻る)
>>827 オイ待てよオッサン
礼をするんならカタチで示せよ。こちとら喰うためにやってんだ
ジオンもアフリカもどうでもいいんだよ。金出せや
ボーナスをよ
(ずい、と手を出す)
829 :
ロドリゲス:2009/03/11(水) 20:57:52 ID:???
>>828 なっ…!
貴様は恥ずかしくないのか?いきなり金などと
この地球や宇宙で戦う戦友たちが貴様の言葉を聞いたら何と嘆くことか…
(いいながらも札入れを取り出す)
私の手持ちをくれてやるから、今すぐ出て失せろ!
(財布を投げ付け、さっさと去っていく)
>>829 (財布を拾う)
黙って出すもの出せばいいんだよ…チッ、シケてやがる
案外、貧乏なのか軍人サンは?
さて、そろそろ戦況もヤバくなりそうだし…
夜になったら原隊帰るふりして逃げちまうかな
それまで一休みだ
(コクピットに戻り昼寝)
831 :
砲兵大隊:2009/03/11(水) 22:16:50 ID:???
VURORORORORORO…GIGI−!!(砲兵隊が到着、ザクキャノンや自走砲が展開する)
>>823 <<…ZIZI…こちら第4砲兵大隊、こちら第4砲兵大隊…ZI…>>
<<…ZI…ZI…砲撃準備完了ですZI……観測データのリンクを許可願います…ZI>>
大隊長「おい、ザクが一機足りないようだが故障か?」
士官「はぁ、ウサミ機が…その、なんというか…」
大隊長「また独断単独行動か。…まったく、あいつは突撃砲隊にくれてやりたいくらいだ」
士官「なんで支援部隊にいるんでしょうね?エースなんでしょあの人?」
大隊長「わからん。あと、彼女はエースではなく、金た…ゴホンゴホン…戦艦を落とした人だ」
士官「ああ、ボール持ちな方でしたか」
大隊長「…ウェーブの多い我が軍は、迂闊に玉付きなどとは発言できんな」
士官「セクハラになっちゃいますね」
大隊長「そういうことだ」
(砲兵隊が展開している地点より少し前に一機のザクキャノンが佇んでいる)
・・・うーん、最前線はひっどい有様だったみたいねぇ。連邦にMSかー。
・・・いいね、遊びたい。あ゛ー、早く作戦始まんないかなー・・・。ふわぁ〜ぁ・・・。
(少しつまらなそうにコックピット内で欠伸を一つ)
士官「部隊の準備が整いました」
ウォン「よろしい、MS部隊と戦車部隊を前進させろ。ファンファンは作戦の通りに」
士官「了解しました。全部隊に作戦開始を通達します」
陸ジム1「前進命令だ。行くぞ!」
陸ジム2「この調子でみんな倒してやろうぜ!」
陸ジム3「奴らに好き放題やらせてたまるか!」
GAKOM!GAKOM!GAKOM!
(エル・アラメイン各地区でMS部隊が前進を開始、市街地から砂漠地帯に逆攻勢をかける)
戦車兵1「よし、前進命令だ。我々もMSを援護しつつ前進する」
戦車兵2「MS部隊に手柄を独り占めされてたまるかよ!」
戦車兵3「第三中隊全車、前へ!」
VRORORORORORORORO!
(戦車部隊も前進を開始する)
士官「敵が前進を開始しました」
ゲーレン「よし、思ったとおりだ。開けた砂漠地帯なら条件は同じ。MS、戦車各部隊に前進を命じろ。正面から叩きつけるんだ!」
士官「了解しました」
(ギャロップのメインブリッジに、部隊前進の命令書が送られてくる)
シュルツ「…よし、第一中隊は前進。第二中隊は待機だ。命令を待て」
>>829 ロドリゲス、G92組立式砲座を出せ。有りったけだ。
>>837 ザク1「前進命令だ。敵と正面からぶつかるぞ」
ザク2「市街地ではやられたが、砂漠ではそうはいかん」
ザク3「よし、第一中隊前進!」
GAKOM!GAKOM!GAKOM!
(第2大隊のMS第一中隊が前進する)