1 :
通常の名無しさんの3倍:
こんなスレ見るヒマあったら勉強しろ。
駄スレ
3 :
通常の名無しさんの3倍:2007/05/22(火) 23:27:35 ID:m3wuPcYP
はっ、はっはっくしゅりなーだ
江戸っ子のくしゃみは専らこう
まったくもってその通りだからなんの反論も出来ない
だがお前もこんなスレ立てるヒマあったら勉強しろ。
ギーシュごとき瞬殺
6 :
通常の名無しさんの3倍:2007/05/23(水) 19:28:56 ID:1ZCgpcbc
シエスタは俺の嫁
あんさんは商売上手ですなぁ。ほんならもうちっと勉強させてもらいますわぁ
いきなりどう見ても貴族な人が現れるんだぞ…
庶民扱いがなくなるし
キスするのにも背伸びだし…
おまけに閣下は剣技も一流じゃまいか
VIPでやってほしかったかも。
迷わず参戦したのに
10 :
通常の名無しさんの3倍:2007/05/24(木) 08:24:30 ID:AAq71+/+
馬耳東風な感じで何もかも受け流すか
シリアスで通すか
どっちも想像が難しい
もしルイズが召喚したのがヤザンだったら
劇中の誰よりも貴族らしいなトレーズ様
ルイズが「リトル・レディ」とか呼ばれて
手の甲にキスされるんですな。
トレーズ様のスペック
年令 24才
身長 181cm
体重 68kg
顔:美形 他人の赤ん坊が笑顔に魅了される程カリスマ性を発している
戦闘能力:MS戦 宇宙で一番強い
ガンダムパイロットで格闘戦最強クラスの五飛より強い(小説版EW除く)
剣術 宇宙でも最強クラスの格闘家の五飛を軽くあしらう
射撃 名手
結論=限度が不明なので実際にどの位強いか分からない
頭脳:独力でゼロシステムを開発した 天才的プログラマー
他のガンダムを参考資料にエピオンを開発 天才的工学技師
総帥着任後わずか数年でOZを世界戦争を引き起こせるほどの組織に成長させる 天才的指導者
女性関係:病院入院中に出会った看護婦に速攻で手を付けて子供を産ませた
家族:あのドロシーが従妹
娘は6才で一瞬だが世界元首に就任
なんかなにもかも凄過ぎてなんとも言えねれ
15 :
通常の名無しさんの3倍:2007/05/25(金) 02:22:03 ID:tlhsEIGP
トレーズって、 おもしろっ
同じ貴族風でも召還したのがカロッゾだったら……
カロッゾ様のスペック
顔:優男風。いかにも優しそうだが覇気は無い
本人もコンプレックスがあるようで、普段は彫像風の鉄仮面をつけている
戦闘能力:MA操縦 ネオサイコミュ頼みなのですごいのかすごくないのか不明
MSに乗って2〜3日の少年に撃破されるが、相手はニュータイプなので参考にしていいものか…
生身 強化人間ゆえかサイコミュのせいか、MSのコクピットを素手でこじ開けるほど
結論=降りたほうが強い東方不敗タイプ
頭脳:義父に「人類多杉ね?」と言われ、ラフレシア計画を実行・完成させる
命じられれば完璧にこなすだけの頭脳を持つが、精神がついていかない
女性関係:ntr
家族:妻には逃げられ、息子と娘からは嫌われている。義父だけが理解者だが、
その一方で彼が追い詰められる原因となるのも義父。めぐまれない
いかん…いかんぞ
18 :
通常の名無しさんの3倍:2007/05/25(金) 20:45:40 ID:ICP3e5Wz
ストレスから解放されたら凄いかもしれないが
ルイズが
閣下だと、使い魔になっても芝居かかってそうだな
20 :
通常の名無しさんの3倍:2007/05/26(土) 08:41:56 ID:sEpplTVa
>もしルイズが召喚したのがヤザンだったら
使い魔の強制力でしか押さえ付けられないではないか
もしルイズが召喚したのがハマーン様なら。
22 :
通常の名無しさんの3倍:2007/05/27(日) 10:52:49 ID:Yj0uezeG
ぞくぶつがー
23 :
通常の名無しさんの3倍:2007/05/27(日) 11:11:10 ID:ooXtUh7z
そこで召還されるのがウッソですよ
この際 東方不敗 でよくね?
そこで精神崩壊後のカミーユがだな
野獣ヤザンのスペック
顔:獣。そこらへんの人間をわしづかみにしてムシャムシャ喰いそうな感じ
こんなの召喚して引かないのはジュドーくらい
戦闘能力:MS・MA操縦 超すごい。ニュータイプでも普通にノせるぐらい凄腕
プチモビやミドルMSでZを追い詰めたりとか朝飯前
生身 特に描写が無いのが残念だが、あのキャラクターなので弱いわけが無い
結論 戦闘民族
頭脳:一見戦闘バカだが、頭は回る、というか切れモノ。両方の意味で
気に喰わないヤツは謀殺だZE
女性関係:穴としか見なせないし、戦闘のほうがずっと大事なのでなんとも
家族:描写なしだが、想像つかない…
ヤザンなんか召喚して使いこなせるなら尊敬できる、マジで
ハマーン様のスペック
顔:性格のキツさがよく表れてる感じ。ミン○ーモモの髪型も、それを和らげるためなんだとか
気にしてるんですね、ハマーン様
戦闘能力:MS操縦 なんといってもニュータイプなので強い。腕もいいので手が付けられない
内政:なかば難民の群れだったアクシズを、地球の覇権争いに参加できるだけの軍団に育て上げるなどたいした腕前
部下に熱狂的な信者が多いのも特徴だが、それゆえにアンチも発生するのが悩み
異性関係:年取ったから興味なくなったのかよ。責任とれ赤い人
家族:父も姉も死んで、しかも独身。ミネバ様だけがよりどころだが、それも赤い人に連れ去られる…
手元に置いておいても利用せざるを得ないんだが、あいかわらず酷だな赤い人
格がちがう。召喚主との立場逆転は確実
こんなすれでひっしになってどうすんの?
↑
オマエは今この板すべてに対して疑問を呈した事を理解してるのかな?
かな?
31 :
通常の名無しさんの3倍:2007/05/29(火) 21:35:37 ID:1ewo3jXX
ワルドも瞬殺
……ガロードがしょうk…いや、やめよう。
ヤツはティファの所有物だ
ウッソ君のスペック
顔:中の上。ブサメンでは断じてないが、美形というほどでも
戦闘能力:使えるものは何でも使うMSケンカ殺法の使い手。あれ、なんでも使えるって…?
生身でも13歳とは思えないくらい強い、というかタフ。マスクの人もへこませるくらい
異性関係:年上キラーだが、一方でストーカー気質も。とにかく年上の女で悩む事が多い
家族:父行方不明・母シボンヌ。妹のようなお隣さんが一人。父からの愛が感じられない
案外うまくやるかも
中世か機械文明初期の世界ならサバイビング能力が足りないとダメなわけで
ではそれぞれのチェックを
トレーズ:意外だが士官からの叩き上げで前線での戦闘勤務もしている
山林ゲリラ兵だったレディ・アンとも野戦の経験がなければ会わなかっただろうし
軍人として一通りの技能は確実に持っている
カロッゾ:こいつメンテとか受けなくて大丈夫なのか?
とにかく神経細そうなので汚れ生活は辛いだろうなあ
野で暮らすとか無理っぽいし
ヤザン:どこででも生きていけます
猿山で猿のボスにだってなれます
ハマーン:お嬢さま育ちで無菌室暮らし
19世紀程度の環境でも耐えられないだろう
ガロード:核の冬を乗り切ったバイタリティには驚嘆すべき点がある
恐らく何処に行っても生きていける
弱点は独立独歩気質から来る協調性が少し弱い所か
ウッソ:ガロードには負けるがこいつも自給自足で何処ででも生存可能
CCAアムロはうまく立ち回りそう
シャアは優しい仕草で全力スルー
カミーユは文句言われたら逆ギレするヨカン
ジュドーやシーブックは年下の扱いはうまそうだ
いち「お前を殺す」
に「しぬぜぇ」
さん「・・・・・・」
よん、唯一うまく立ち回る
ご第一声が「貴様は正義なのか?正義なのかと聞いている!!」
ヒイロ:基本サバイビング能力では5人中トップクラス
乗馬からハッキングまでなんでもござれだが趣味一般に理解を示さない(バスケのルールを知らなかった)
問題は対人関係だが表面上は普通に暮らせることは判明している
あと命令されないと生存以外の行動を行えないので、ルイズの手下としては恐らく最適
デュオ:都市部でのサバイブ能力に優れる
誰とでも仲良く出来る才能は高く評価出来る
友情に飢えてるので(あのヒイロですら友達と思いたがっていた)対等の相手としては良い
トロワ:3才から世界各地で傭兵生活 メカマンもこなせるしサーカスの下仕事も教えられずに片付けていた
ヒイロに匹敵するなんでも出来るやつだが音楽に理解を示すなど情操面でも優れる
無口なだけで友情に厚く人を気遣う細やかなタイプ
腕っ節も実はかなり強い
カトル:優しいだけでどうも実力に疑問が残る
どこに行っても他人に頼ってばかりだったのがマイナスポイント
文化的行動には定評があるが、個人として多分野に優れるかどうかが不明
人付き合いは上手い
ごひ:教えてくれナタク!
カトルは指揮官型だからな〜
個人的には9ねーさんを提案する。
ダメだトレーズ様がインパクト強すぎ
「教えてくれゼロ……俺はあと何人殺せばいい?」
「うっさいゼロ言うな」
39 :
通常の名無しさんの3倍:2007/06/06(水) 20:42:51 ID:AqlXkX65
あ
ガトーさんはどうなのよ
あの人はジオン命だからダメか
41 :
通常の名無しさんの3倍:2007/06/11(月) 00:02:20 ID:+4k/YOWw
コロニー落しを指揮したのデラーズなんだよね……
ここなんのスレ?
43 :
通常の名無しさんの3倍:2007/06/11(月) 02:57:51 ID:mbMNTP/L
ツンデレスレ
ダースベイダーが呼ばれたら・・・・
コロニー落し後のガトーだと、自分の仕事を見届けるため何とかして帰ろうとするだろうな。
ルイズとの共同生活は短かったが与えた影響はすさまじく大きそう。
46 :
ガノ:2007/06/14(木) 09:38:10 ID:???
ジョジョのキャラを召喚したスレに比べて、このスレの何という過疎さ・・・
あのスレは2日に1スレを消費しているというのに。
そもそもこのスレ、ゼロ魔見てるヤツいるのか?
48 :
通常の名無しさんの3倍:2007/06/14(木) 20:33:01 ID:3t3F8Snf
トレーズが底無し過ぎて誰も想像つかないんだろ
まぁトレーズは所詮は魔法使える人達からみたら凡人だろうよ
世界最強の剣士で射撃手でついでに物も知らない赤ん坊を一瞬で魅惑する男だぞ。
どこが凡人だ。
>>47 うるさい!うるさい!うるさい!このバカいぬ!
53 :
通常の名無しさんの3倍:2007/06/16(土) 17:14:57 ID:EFabonp/
ゼロ魔自体終わっt(ry
ロランが一番想像しやすい。
ニート「月は出ているか」
トニア「二つあります」
>>24 東方不敗が居なくなるときには「師匠ー!」とか叫んじゃう子になっちゃうぞ。
同じ親父でも召還するならイクあたりで。
東方不敗いいと思う。
ゼロ魔世界は大量生産どころか機械って概念すら無いから環境汚染とは無縁で、マスターも暴走しないだろうし。
ルイズの高慢さを一喝で矯正して、その後は家族愛に飢えてるルイズのよき父(祖父か)になるんじゃね?
まあ戦争のシーンは色々と台無しだけどなw
>>56 ギーシュはおろかワルドもフルボッコ
ゼロ戦が手違いでマスターガンダムに変わってて目も当てられない状況に
超級覇王電影弾で7万人倒しちゃうよ師匠
>>56 「優秀な家族の中で自分だけが……」という劣等感はあるかもしれんが、家族愛には飢えてないだろ。
オヤジなんて娘のためなら王家に反逆することも厭わないなんて気骨のある人だし、母と上の姉貴は
厳しいけれどそれも愛情の裏返しだし、次姉は慈愛の権化だしで、家族には恵まれてると思う。
だから、師匠には純粋に異世界における流派東方腐敗の後継者としてルイズを(ry
魔法は使えないけど、体を鍛えまくった末に魔法みたいな事ができるようになったおじいちゃんか
というか、下手な魔法よりよっぽど恐ろしいマネができるなw
いや、でも、できるのはあくまで戦うことだけだが
東方不敗にルイズが感化されるんじゃなくて、
色々できる魔法に感化されて、東方不敗が自分の人生見つめ直す話にするとか
「人類滅ぼさなくても地球救えるんじゃね?」っていう
>「人類滅ぼさなくても地球救えるんじゃね?」っていう
それできたら、えらく良い話だな。
ただ東方不敗の性格だと、自然はともかく身分差別どころか弱者迫害が横行している
あの世界の社会体制に激情しそうな気がする。
世直し考えるかどうかは分からないけど、平民に広く流派東方不敗を浸透させて
貴族と平民のパワーバランスを改善するとか(そんな事やったらあの世界じゃ間違いなく
革命起きるだろうけど)。
異世界の事に、あまり首を突っ込むべきではないとか言って
ただの爺さんのフリをして、隠居生活を始めるかも
ここで師匠のスペック
50才 193cm 85kg でかいな
顔:好々爺。 年のわりには老け顔。
戦闘能力:MS 機械知識の確かさからすると人並み以上に操れると思われる
何より戦争工作とか何もかも5人でなんとかしてしまうシャッフルのリーダーだったし
生身 極限まで鍛えた気力と肉体で超人的活躍をする
作中で最もすごかったのは足を怪我しながら片手でビルを持ち上げてジャンプした事
あとは戦車砲弾相当の弾丸を片手で悠々と掴み取ったり
石破天驚拳は遠間から気弾で岩盤を木っ端微塵にするので遠距離戦にも強い
結論=無敵
頭脳:理知的で粘り強い
基本的にマスターの策謀は異常な力任せでしか破れなかった
女性関係:なし
家族:なし ドモンは息子同然だったので弟子を取ればそれが家族となるかもしれない
弱点:病気
あと他人(の能力)を全く信用しない独立独歩の性格
師匠デカいなwww
JOJOキャラみたいだw
デカスwww
あの筋肉と身長で85キロは軽いな…
皮下脂肪全然無いよな
アスリートの身体だ
師匠じゃなくてシュタイナー大尉だったら?
いきなり普通の人だが
ロランはいろんな意味で美味しいな
中の人にしろ使用人扱いしてでも
そして竜の羽衣が髭の羽衣に変わる罠
このスレのおかげで召喚魔法のすごさがよくわかったよ・・・
コレン・ナンダー軍曹を
ここでトロワスレのトロワを召喚してみるテスト。
サイトと同じ食事を出されても
「なんて豪勢な食事なんだ!」と感涙している所を幻視したw
あいついつも変態行為で悲惨な目にあってるけど超人的に強いし頭もいいし小器用だからな
あらゆる意味でハイパー化したサイトみたいになるな
ガンダールヴで前髪がパワーアップしたら・・・
ただでさえ単独で次元すら切り裂く力を持っているのだから
大陸の一つや二つはふっ飛ばしそうだなw
トロワスレのトロワならキュルケよりもタバサにハァハァするんだろうなぁ、きっと。
プニパンならルイズ×キュルケの同人即売会とか開いたりして駄目人間を量産したり、
DI・・・デュオなら召喚直後に灰になるけど何時の間にか復活していたり、
フォモなら何故か一万人くらい同時に召喚されて痔の患者を量産したり、
ごひなら自前のソーラーレイでハルケギニアを焼き払ったりするんだろうなぁ、きっと。
誰を召喚するにせよ、トリステイン魔法学院にとって最悪の日になるのは間違いないなw
ティファを召還したら……
予知って魔法の領分なのかね?
やっぱりロランin∀かギンガナム御大将inターンXがベストだと思うなぁ。
ナノマシンでできたあいつら以外、燃料が無いとモビルスーツ駆れないし。
誰かロラン主人公で書いてくれ
>>76 むしろノイン呼んだらどうよ?
まず間違いなく最強クラス。
だがそれだとギーシュ絞られて死ぬかもわからんね
ここで発想を変えてトロワの前髪「だけ」召喚されたら?というのはどうだろう。
ルイズの髪型が色も含めて物凄く笑えることになるがww
やあみんな。俺だよ俺、俺。待ちかねたか?人類最下層にして汚れクラウンたる俺、参上!!
なに?それはあの吸血鬼のセリフだと?スマン
相も変わらずのキャスリンとマリーに冷遇されたこの生活。どこぞのガンダールヴの方がまだたしだっての
はぁ…俺も使い魔召喚されねぇかな…
その時奇跡が起こった。俺の目の前に突然出現した謎の鏡…まさか!
ルイズたんが…ルイズたんが俺を呼んでいる!!
しかし…飛び込めはこちらの世界には帰ってはこれなくなる。鏡の前で少し悩んでいると…
「どけ!トロワ!ルイズたんの使い魔となるのは俺だッ!」
どこからわいてでたプニパン!猛烈な勢いでこっちに来やがって!
迷っている暇は無いらしい
俺は覚悟を決めた。なってやるさ、ゼロの使い魔に!そして鏡の中にダイブ!!
吸い込まれるとまるで電気ショックのような凄まじい衝撃
だがなんのこれしき!ルイズたんが待っていることを考えれば!
その世界に来て最初に見たのは澄み渡った青い空
俺はあたりを見回す。まるで古城のような校舎、マントをつけた人間達、そして…いた!我らがルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール嬢!
やべぇ!ホントにちんまい!ああ!ルイズたんかわいいよルイズたん!
「あんた誰?」
出た!お決まりの一言!やっぱ釘宮ボイスは最高だわ、くぎゅぅぅぅぅぅぅぅ!!!
ああ、申し遅れました。私はトロワ・バート…
「わたくしはラクス・クラインですわ」
…待て、何故あの最凶最悪の電波ピンクの声が聞こえる?
よく見るとルイズたん俺の方向いてない
ルイズたんの目線の先には…(ジャーン!ジャーン!)げぇっ!ラクス嬢!!
いやいや!確かにダブルピンクのダブル理恵でナギとマリアさんだし美味しいっちゃ美味しいよ!?
ロラン君召喚して錬金術師目指すくらい美味しいよ!?
でも期待させとてこの扱いはひどくね!?
では俺は誰に召喚されたのか…タバサたん?おっぱいさん(キュルケ)?モンモンたん?
…ちがう彼女らはすでに原作通り召喚し終わっている
…まさか!
とたん急に誰かから頭を掴まれた
「感謝したまえ。貴族にこんなことをされるなんて普通は一生ないのだからね」
ヘタレギーシュ!てめーかッ!てめーなのかぁぁぁぁぁぁぁぁッ!!
ぶちゅー
始めるか俺の青銅の使い魔
※続きません
自重www
ついに来やがったw
ほんとどこにでも出没するなwwww
85 :
通常の名無しさんの3倍:2007/06/26(火) 17:30:16 ID:4q5Fhxc3
>>78 モビルスーツは熱核反応炉で動いてるはずだよな……
補給無しだとどのくらい持つんだろう
稼動させるだけならかなり長時間持つだろうけど、
問題は戦闘行動を取らせりゃ絶対整備が必要なことだろう。
特にガンダムみたいな試作機とかその時代の最先端の技術を積んだ機体なら
出撃のたびに問題を抱えて帰ってきてもおかしくない。
∀とかターンXの凄い所は余程のダメージを食らわない限りメンテナンスフリーなところだな。
動力源も確か理論上は永久機関なんだっけ?
87 :
通常の名無しさんの3倍:2007/06/26(火) 19:07:08 ID:3XRrxnF8
UCのMSは推進剤無くなると飛べなくなるが、歩くだけならできるらしいよ。
ただ、排熱処理の関係でずっと稼働してられない。
∀もそんなもんじゃないの?
魔法で全て解決
魔法で動くガンダムって無かったっけ?ザクだっけ?
>>86 よほどのダメージを食らったときでさえ、かけらでも残っていれば
何千年か後には修復されるとか言う設定だった気がする
>>88 「魔法の少尉ブラスターマリ」に出てきた気がする
∀とスモーとターンXはフルスペックならエネルギー供給とか廃熱とか全部異次元経由らしいのでメンテできないとこにいってもOK
小説版だと不時着したコアファイターから周辺物質を変換して機体を再生しようとしてた
衛星軌道で原爆食らって粉々になったギンガナムとターンXも時間をかければ復活するとか
>>88 気合と友情で動いて理論不明の謎の合体をするバロムガンダムもあるぞ
「パイロットごと」再生するのがおそろしいところだな
左手のルーンによる不思議パワーでMSもメンテナンスフリーになるとか設定すればいい。
ゼロの使い魔なだけにゼロ戦はウイングゼロに変更
墓碑に刻まれた言葉
「同人作家プニブニぱんちゅ異界に眠る。
もっと遅い時代に来たかった。ルイズたんハァハァ」
>>95 ガンダムールブ
虚無の使い手の使い魔の一種。あらゆるガンダムを半永久的に稼動させることができる特性がある。
これでよくね?
それは萎える
これは僧侶ガンタンクの出番か
法術士ニューでいいじゃないか。魔法のエキスパートだ。
SDの連中はアイアンリーガー呼ぶようなもんだなあ
>>96 「私の髪の色はひいおじいちゃんから受け継いだそうなんですよ」
そのひいじじいとやらは王都で春画を売って大金を手にしたという。
「MSがメンテナンスフリー」なターンエー世界系か、
「生身でも十分に強い」人じゃないと面白くはなりそうにないな。
生身で強いとなると
・ウッソ(幼少時から投げナイフ習うなど戦士の教育受けてた)
・コーディネーターたち
・ガンダムファイターたち
ぐらいかな
ウッソねぇ...
才人よりは活躍できるんだろうけど、やっぱり特殊能力が無いと面白くないんじゃないか?
ウッソとかつまらないの極致だと思うが
作品世界を破壊できないと主人公入れ換えの意味は無い
やっぱトレーズか東方先生だよ
トレーズのことだ。3日もあれば魔法も修得できるだろう差
東方のおじさま(byどろしーちゃん)だと7万程度の軍勢など平然と殲滅しそうだし、
ウェールズ暗殺シーンでも逃げてワルド超逃げてェェェェ〜ッ!になるから、
作品世界は木っ端微塵になることは間違いない。
つうか1巻のフーケ戦が最初の宝物庫襲撃で終わってしまう。
>>109 東方先生「この気配…何奴!?」
フーケ「ふぅん…この私の気配に気づくとはただ者じゃないね…」
ルイズ「師匠!どうなされました!」
東方先生「ルイズか!学院内にネズミが入ったようだ!」
フーケ「見られたからには口を封じなきゃねぇ?ゴーレムッ!」
東方先生「ルイズよ!石破天驚拳、今こそ撃ってみせい!」
ルイズ「はいっ師匠!いくわよっ!流派!東方不敗の名の下に!石破天驚けぇぇぇぇん!!」
フーケ「ば、ばかな!こんな!きゃあああああ!」
東方先生「見事だ!流派東方不敗最終奥義石破天驚拳、しかと見届けた!!」
ホントだ!すぐに終わっちゃったよフーケ編!
>>109 アルビオン侵攻編
「馬鹿な!たった一人でこの軍勢に挑むだと?」
「超級!覇王!電・影・だぁぁぁ〜んんんっ!!!」
「全滅……7万の軍勢が全滅だと?!」(こんすこn)
そこはほら、病気の進行がヤバイ状態で全力だせなくすれば
強い師匠を憧れつつ、病気で苦しそうな師匠を看病するルイズ……
なんか新たな萌えの境地が見えそうだw
平民のくせに魔法じみた能力を使う先生にルイズが教えを乞う事なんか当たり前じゃあないか
しかも先生は単なる線の細い悪ガキだったドモンを超人に鍛え上げた実績がある
「基本は足腰からだ!この岩を抱えてスクワット1000回」
「もう死にます勘弁してください師匠」
むしろよく判らん内に教壇に立ってるのは東方先生で魔法の授業は流派東方不敗の授業になる
トリステイン流派東方不敗学院に何時の間にか名前変わってる
「東方不敗」って名前から、東方のロバ・アル・カリイエから来たんだなと誤解されそうだな
師匠もいいが閣下もいいな。
真面目に貴族っぽい人を召還したルイズの焦りっぷりが面白そうw
と言うか誰よりも偉そうっていうか偉い(ぇ?
国家元首で公爵だしな
ルイズの実家よりいいとこに住んでるし
家格で言えばゼロ魔のどのキャラよりも上
そして全身から醸し出されるエレガントさ
閣下「マイマスター、物事は常にエレガント運ばなければならない」
ルイズ「はい、閣下……って私がご主人様……で良いんでしょうか?」
閣下「勿論だとも、マイマスター。ただ私の主に相応しいレディになって欲しいものだね?」
こうですか? 解りません
竜の羽衣取りに言ったらトールギスIIが例のポーズで尊大に立ってて閣下は同様すら見せずに普通に、いやエレガントに乗り込むんだな?
トレーズに動揺などありえないなw
ちょっ! あのカッコですかw
確かにアレをMSにさせてしまえるのがトレーズクオリティーw
>>122 ゼロの使い魔なだけにウイングゼロかエピオンかもしれんw
ゼロつながりでゼロ戦出すくらいだから、やはりウイングゼロの出番だろう。
ロケランはロケランのままでいいだろうか? もっと他にエレガントな武器はないか?
トレーズの手に掛かれば、釘バットですらエレガントになりうるだろう
閣下にエレガントなうさみみをプレゼントしたい。
トレーズ様ならサーベルでだって、ゴーレムを倒せるから問題ないはず(え?
むしろ閣下ならトールギスIIにゼロシステムをあの世界で積む事すら可能な気がする
もし、W0がきたとしたら……シエスタってヒイロの孫ってことになるのか?(原作そのままの流れだと)
できればシエスタのおじいちゃんは黒髪黒瞳の日本人であってほしいな
だからこそシエスタの黒髪黒瞳が映えるんだし
ところで某スレでシロー・アマダがシエスタのおじいちゃんとしてハルケギニアにきてた件w
召喚されたトレーズ閣下はルイズの起こした爆発の中から
前期オープニングの手を振ってるポーズ(変えーる愛ーを信じーて♪のとこ)でにこやかにかつ、エレガントに出てきそうだ
さすがにルイズもトレーズ様を平民呼ばわりはしないよな
平民どころか公爵様だしな
見た目が既に貴族様だからな
一足一挙動全てがエレガントで貴族様だからな
存在が既に貴族様だからねw
「ルイズが平民を呼んだ」って台詞が「ルイズが貴族を呼んだ」に成る感じでw
どこのお偉い様?だとかマジやばくね?とか動揺が広がりかねん
コルベールも契約しろのGOサイン出せずに困るよ
多分理由を察した閣下がエレガントに自らキッス
「理由を察した閣下が自らキス」ってそれヤバイなw
誰かそこだけでも良いから書いてくれんものか……
ルイズがツン出来ずにデレに突入しそうで怖い
つまりこういうことか・・・?
ワルド涙目w
見えるぞ! ワルドのグリフォンではなく、白馬に乗ったトレーズ様と相乗りするルイズが見えるw
ワルドと再会した時にはもう心は完全に奪われてて不自然に視線背けるね
Organization of the Zero
として再びOZを組織
フーケも骨抜きにされるね
真の貴族や支配者たる者がどういうものであったか思い知らされて
ワルドは決闘申し込んでかるくあしらわれてエレガントさが足りないと言われるね
これはもうトレーズ王朝の誕生が避けられなくなってきたな
もうトールギスIIで七万の軍勢蹴散らした後でそして五年後とかテロップ出して閣下が例のエレガントなポーズで手を振ってるシーンに飛んでそれは世界国家元首の就任式だね
エレガントは世界を救う
そういえばデルフどうなるんだろう?
剣としては特殊能力付きで文句なしに優秀だがエレガントかと問われると…
デルフ、事はエレガントに運びたまえ
対比でより一層エレガントさを引き立てる為の小道具に
>>149 なんとか卿の煌びやかな剣よりも
例え錆び付いていようとも己を曲げぬ剣
と言うことで意外に気に入りそうだ
良スレだなぁ…ここは
珍しく茶目っ気をだしてエレガントな姿にデル公をコーディネイトするトレーズ様
最初文句を言うが余りに隙が無くエレガントな姿にされおでれーたを繰り返すデル公
古き良き伝統と人間の奥深い感情が築き上げた、いたわりの歴史。
私は、戦うことが時に美しいことと考えると共に、命が尊いことを訴えて、失われた魂に哀悼の意を表したい。
私は、人間に必要なものは絶対的な勝利ではなく、戦う姿、その姿勢と考えます。
しかし、モビルドールという心なき戦闘兵器の使用を行うロームフェラ財団の築く時代は、
後の世に恥ずべき文化となりはしないでしょうか。
また、戦わずにはいられない人間性を無視する完全平和をたたえるなど、宇宙コロニーの思想は、
その伝統を知らぬ無知が生み出す哀れな世迷い言と感じておりました。
しかし、その境遇の中から、私の理想を超えた新しい戦士達が生まれました。
それがガンダムのパイロット達なのです。
彼らの純粋性に満ちあふれた感情の前に、伝統はかすんで見えることでしょう。
守るべきものを失い、さらに、守ってきたものに裏切られた戦士は歴史上敗者なのです。
しかし、彼らにその認識はない。
それどころか、彼らはまだ戦う意思に満ちあふれているのです。
美しく思われた人々の感情は常に悲しく、重んじた伝統は弱者達の叫びの中に消え失せる。
戦いにおける勝者は歴史の中で衰退という終止符を打たねばならず、若き息吹は敗者の中より培われる。
私は…敗者になりたい
SSキタッ!?
来てないだろw
ただの劇中のトレーズのセリフ
私は歯医者になりたい
「見たまえミスタ・グラモン 右下顎第二大臼歯にC3度のう触だ」
「はい、見えます クシュリナーダ師」
「物が噛めなくなった理由は言うまでも無いな ではこの場合、適当な治療法は何かね、ミス・モンモランシ」
「えと、患部の痛みを止め、その後う触部を切削 損傷した歯髄の抜髄の後根管洗浄、次いで修復材の埋設です」
「良く学んでいるなモス・モンモランシ では術式を開始するとしよう 患部の痛覚停止を」
錬金と治癒魔法を高度の歯科医療技術と組み合せた全く新しい歯医者。
歯は手足の欠損と同じく治癒魔法では回復不能の部位であり、トレーズが齎した技術は世界に諸手を挙げて歓迎された。
彼は召還されてからの世界を救う大冒険の英雄としてより、後世には歯の医師として知られたという。
ルイズは歯科の教えを受けたその日にマリコルヌの顎を吹き飛ばして弟子から事務員に格下げされて終わった。
>>158 俺の前髪が鳴いている…始めるか俺の自爆ショー
エクササイズはエレガントにワンモアセット
ジョジョスレで書いてたらシーマ召喚で竜の羽衣がリリー・マルレーンというのを思いついちまった…
>>149 デル公とう呼び名が、デルフリンガー公爵の略称になるなw
「おでれーた、俺、貴族だってよ? 剣だよ俺?」
徹夜して書き上げたから投下の準備はできているッ!
推敲するからもう少しかかるかもしれんけど
じゃあ思いつきのみで徹夜して書き上げたシーマいきまーーす
一巻〜二巻ダイジェストで三巻のタルブのみの短編って感じで、ねっねっ!
「お前は一体…!どっちの味方だぁ!!」
「うぉぉぉぉぉぉぉ!」
「何!?」
女の意識はそこで途絶えた。
だが、GP-03Dの巨大な砲口から光が集まるより一瞬早く鏡のような光に吸い込まれ女―シーマ・ガラハウは爆散したガーベラ・テトラと共に宇宙(そら)から姿を消した
「ぅぅ…ああ!………たっく」
薄暗い部屋には椅子に座って寝ていたシーマとベッドの上でこの上なく幸せそうに眠っている少女―ルイズだけだ。
「しょうこりもない夢だ…だからあたしは眠るのが嫌いなんだよ…!」
シーマがこの世界に召喚されてからかなりの日数が経っている。
何の因果か知らないが自分の半分しか生きていないような少女の使い魔になれと来たもんだ。
最初は戸惑いはしたが、どの道自分にはもう帰る場所などありはしない。
故郷のマハルはソーラ・レイになり、家とも言える母艦―リリー・マルレーンはあの忌々しいガンダムによって沈められてしまっている。
どうする事もできなかったのでそのまま使い魔生活を送っていたのだが、あの戦場を駆け抜けていた時とは違い目からは生気が失せてしまっていた。
「こっちに来てから色んな事があったけど…やっぱりあたしはMSか船に乗ってる方が性に合ってるのかねぇ…」
そう呟きながら今まで起こった事を思い返す。
ギーシュに決闘を挑まれた時は魔法というものに面食らっていたが。伊達に荒くれ者の集団である海兵隊を仕切ってはいない。
冷静さを取り戻すとサバイバルキットに入っていた自動拳銃でギーシュの杖もろとも手を撃ち抜き降参させ、今ではほぼ下僕扱いとしている。
破壊の杖と呼ばれる物が土くれのフーケと呼ばれる盗賊に奪われた時はミス・ロングビルと呼ばれる女性が犯人(ほし)と睨み
破壊の杖―海兵隊もよく使っていた歩兵用の対MSランチャーでゴーレムをフッ飛ばしケリを付けた。
元々対MS用の兵器である。例えゴーレムが鉄に変化しようとも防ぎきれるものではない。
ゴーレムを倒した後に謀ったようにして出てきたロングビルを有無を言わさず倒し捕獲した。
言動や立ち振る舞いが、あの地獄のような一年戦争を生き抜き策謀と海賊行為でその後の三年間を生き抜いてきた自分達、海兵隊に似ていたからだ。
それからしばらくして、この国の王女であるアンリエッタがルイズを尋ねてきたのだが、そのルイズを利用するような言動に思わずキレた。
自分達を使い捨てにしてきた上層部の…サイド3でぬくぬくと蹲る者達と思わず重なったからだ。
「判るかい?あんたに!常に最前線に立たされてきたあたしらの気持ちが!
命がけで任務を成してもまともな食い物すら与えられずまた出撃さ!やっとこさ戦争が終わってみりゃあどうだい!帰る国もありゃしない!」
かつて自分がデラーズに向け放った言葉がアンリエッタへと向けられる。
ルイズはその言葉を聞いてかなりの衝撃を受けた。
この自分の使い魔は『戦争が終わった』と言った…つまりこれから自分の国に帰るはずだった。
それを自分が遠い所に召喚し国に帰れなくしてしまった。そう思い何も言えなくなっていた。
その後、何とかアルビオンへ向かう任務を受けたのだが、ルイズの心は重く、シーマはその国の名前を聞き複雑な心境だった。
「ハッ…!散々あたしらの邪魔をしてくれたあの船の名前と同じ国に行くなんてのは……なんの因果かねぇ」
そう小さく呟いた後、ワルドとキュルケとタバサとおまけのギーシュが加わり途中キュルケ、タバサ、ギーシュが囮として離脱し
仮面を被った男に襲われ何とかアルビオン行きの船に乗った時に空賊に襲われた。
三人が空賊の頭に引き合わされた時にはシーマはその芝居がかった言動に思わず吹き出してしまう。
「はははははは!…なっちゃいないねぇ!それで空賊のフリかい?笑わせてくれるよ全く!」
連邦の輸送艦、時にはジオン共和国の船を襲い
三年間を海賊行為で生き延び悪名高い『シーマ艦隊』を率いてきたシーマからすればこの男達が空賊で無い事は一目で分かった。
「さっさと正体を現したらどうだい?」
「まいったな…次からはもっと変装を徹底させなければならないな
バレてしまったからには隠す必要は無いだろう、私がアルビオン王国皇太子、ウェールズ・デューダーだ。…もっとも次はもう無いだろうがね」
さすがのシーマも皇太子が空族の真似事をやっているとは思っていなかったが、話は進みニューカッスル城へ行く事になった。
そこでウェールズを含む貴族連中が全員死ぬつもりである事を聞いたのだが、それがデラーズと重なった。
「命あってこそだろうが!死んでなんになる!!」
「死を求めるのではない。醜い生を嫌うだけだ。それが、判らんのか」
グワデンでのやり取りを思い出し思わず背筋が寒くなった。
(こいつらも所詮、大義や信念とやらを信じている連中と同じさぁね)
だが、落城前のパーティでウェールズに話しかけられた時、気が変わった。
こいつらは民衆や国土がこれ以上戦火に巻き込まれないようにするために立ち向かわねばならないと言った。
「あたしらの上官もあんたみたいにあたし達海兵隊の事を考えてくれてたら、こうはならなかったんだけどねぇ…」
その後、ウェールズと別れて窓を開け泣いているルイズを見付けたのだが、召喚した事を泣きながら謝られ何があっても帰る方法を見つけると言われた。
何の事か分からずに面食らっていたのだが、理由が分かるにつれバカみたいにおかしくなった。
「あたしらの故郷や家はとっくになくなってるんだよ!あんたのせいじゃあないさね。ま…戻る方法ってのには期待せずに待っとくよ」
あの世界に戻っても何も残されてはいないのだがやはり自分はMS乗りで船に乗っているのが性に合っている。
少なくともこんな所でファンタジーな世界を味わっているべきではないと思っていた。
支援
ルイズとワルドの結婚式が進み、ワルドがルイズを殺そうとした時、ウェールズの死体がデラーズに重なった。
「…たく。あたしは故あれば寝返るんだが…あんたは個人的に気に入らないし借りもある…だから、おしおきしてあげるよ!」
ドS全開でルイズが買ったデルフリンガーと自動拳銃を片手にワルドと分身を打ち倒す。
白兵戦など部下の仕事だったが、ガンダールヴの印のおかげで絶好調だった。
自分が伝説の使い魔だと知った時には思わず呆れ自嘲気味だったのだが現金なものである。
ワルドの左腕を切り落とし頭を撃ち抜こうと思いトリガーを引いたがその銃から弾は吐き出されなかった。
「弾切れッ!?こんな時に…!」
それでワルドを逃がすが、下から掘ってきたヴェルダンディの穴をつたい無事脱出路を確保する事ができた。
「あんたの業はあたしが背負っといてあげるよ。もっとも…背負えるほど余裕が無いんだけどねぇ…」
コロニーでのあの光景は未だ頭からこびり付いて離れないでいるのだ。
そう言いつつ、ウェールズから指輪を抜き取ると自分も穴に滑り込むようにして飛び込んだ。
そして、今現在。
何故か、ここに来たとき以来よく付き合っている平民連中の一人のシエスタの故郷にある空を飛ぶ『竜の戦艦』というものを見に行く事になった。
シエスタ曰く
「…インチキなんですよ。どこにでもあるような、名ばかりの秘法なんです。でも地元の皆はとてもありがたがって建物まで作って覆ってるんです」
「そりゃあまた、ずいぶんと難儀な代物だねぇ」
「実を言うと…それの持ち主はわたしの村の皆のひいおじいちゃん達だったんです。
昔、わたしの村に大勢の人がやってきてその人たちが『竜の戦艦』で遠いところからやってきたって皆に言ったそうです」
「凄いじゃないの」
キュルケが驚いたように答えるがシエスタの返事は暗めだ。
「でも、誰も信じなくて…その人たちは頭がおかしかったって皆言ってました」
「どうして?」
「誰かがそれで飛んでみろって言ったんですけど、飛べなかったんです。色々言い訳してたらしいんですけど誰も信じなくって
おまけに『ある人がここに来た時のためにこれ以上飛ばす事はできない』と言って、その全員でわたしの村に住み着いて
一生懸命働いてその皆でお金を作って、何十人もの貴族にお願いして『竜の戦艦』に『固定化』の呪文までかけてもらったそうです」
「変わり者だったのね。さぞかし家族の人たちは苦労したでしょうに」
「その件以外では、皆働き者の良い人達だったそうなので村の人たちにも受け入れられていたそうです」
「いいのかい?あたしらがそんな物貰ってさ」
「…大きいんですよ凄く。詳しく計った事はないんですけど250メイルぐらいあるらしいんです」
その大きさを聞いたキュルケとギーシュは開いた口が塞がらないでいた。
「そ…そりゃあ無理だわ。まるで城じゃないの…そりゃあ、そんな物が浮くなんて到底信じられないわね」
「僕のワルキューレより百倍も大きいじゃないか…」
「ま、まぁ見に行くだけ見に行ってみましょ。シエスタの故郷ってとこにも興味あるし」
6人を乗せたシルフィードがタルブの村へと向う。
「見えました、あれがタルブの村です」
「へぇ〜〜結構いい村じゃない」
「『竜の戦艦』ってのはどれなんだい?君が言っていた大きさだともう見えてもよさそうだが」
「え〜〜っと…あった、あそこです」
そうシエスタが指差す方向には巨大な緑色の物体が鎮座していた。
固定化のおかげか少なくとも表面上に劣化は見られない。
「は〜〜ほんと大きいわね…まぁアレじゃあ飛びそうにないわね」
「結局、無駄足って事だね…せっかく来たんだ、シエスタの家でヨシェナヴェでもご馳走になろうじゃないか」
ルイズ、キュルケ、ギーシュは興味無さ気に、タバサはその巨大さに興味深そうに見ているがシーマだけは別の目でそれを見ていた。
失われたはずの物。帰るべき家。震える声でその『竜の戦艦』の名前を呟く。
「リリー…マル…レーン…」
脳裏に浮かぶは母艦が家族とも呼べるクルー達と共に爆散していく姿。
「一年戦争で何もかも失っていたと思っていたが…そうかい…こうも身包み剥ぐかねぇ・・・」
それが今、あの時と変わらない姿で、この世界に鎮座している。
「?姐さんこれ知ってるの?」
「シエスタ…これの…他に何か残ってる物はないのかい…?」
なおも震える声で言うシーマに気圧されつつもシエスタが答えた。
「大したものは…お墓と遺品が少しですけど」
「見せてくれないかい」
墓の前にシーマが立つがその墓の横に板が立てかけられ見知った文字が書かれていた。
「リリー・マルレーンクルー 一同、撃沈され…異国に眠る…」
呟くようにしてそれを読み上げるが、それを聞いたシエスタは驚いた。
「読めるんですか…?これが」
「遺品もあると言ったね。持ってきてくれないかい」
シエスタがそれを取りに行くと『リリー・マルレーン』へと近付き手を当てるとルーンが光り情報が頭に流れ込んできた。
「各部システム異常無し、核融合炉異常無し、推進剤残量79%、メガ粒子残量86%…便利なもんだねぇ…魔法ってのは」
構造自体は知っているが状態まで分かることに驚く。だがそれと同時に疑問も湧き出てくる。
「妙だねぇ…推進剤も十分、システム、核融合炉にも異常が無いのに何で飛ばなかったんだい…?」
そうしてるとシエスタが持ってきたボロボロになった紙を見る。
「ひいおじいちゃん達が『ある人』に残した遺書らしいんですけど…誰も読めなかったんです」
「『…申し訳ありやせん…俺たちがドジ踏んだせいでリリー・マルレーンを沈めてしまって』だって…?あのバカヤロウ共が…ッ!」
「それを読める人に遺言を遺していたそうです」
「…どんな内容だい?」
「なんとしてでも『中佐』にこれを渡して欲しい、だそうです。誰の事なんでしょうね中佐って」
「ジオン公国軍キシリア少将麾下突撃機動軍所属シーマ海兵隊シーマ・ガラハウ中佐…あたしの事さね」
「ほんとですか…?でもこれひいおじいちゃん達が生きていた頃からあったんですよ?」
「そのあたりは、あたしにも分からないさ。だが…これは紛れも無くあたしとあいつらの船だよ…」
「じゃあ、ほんとにおじいちゃん達は『竜の戦艦』に乗ってタルブの村に来たんですね…」
「こいつは竜の戦艦なんて名前じゃない」
「じゃあ、シーマさんの国ではなんと呼ぶんですか?」
「ザンジバルU級機動巡洋艦『リリー・マルレーン』。あたしの国の船さね」
それだけ言うとキュルケ達を呼びフライをかけてもらい手動ハッチをこじ開け中に入った。
核融合炉は完全に落されているため電力は通っていない。暗い通路を通りかつてブリッジだった場所に向かう。
固定化が中まで効いているのか内部装飾も一切劣化はしていなかった。
ブリッジに着くとかつて自分が愛用していたホワイトタイガーの毛皮も当時のままに残されていた。
それに昔のように座る。何も変わっていない。あの時のままだ。ただ違うのはクルーは既に居ない事だ。
かつてのクルーの名を一人づつ呟くようにして読み上げる。全員分読み上げると、自室へと向かう。
エレベーターが止まっているため非常用のハシゴの移動になるが今のシーマにとってそれは苦ではない。
自室に着くと着慣れた軍服を引っ張りだし着替えた。
軍服に袖を通すと、今まで生気が失われていた目にそれが蘇えった。
ハッチから再び姿を現したシーマをルイズが見るが、雰囲気が違っている事に気付く。
「勝手に入っていって…どうしたのよその服は」
「この前、戻る方法に期待しとくって言ったけど取り消させてもらうよ!あたしの家はここにある!」
「…どういう事よ?」
「あいつらが三代賭けて守ったこの船とこの村をあたしは守らなくちゃならないんだからねぇ!」
シエスタはこの船に乗って来たひいおじいちゃん達がこの村に住み着いたと言った。
ならあいつらの子孫はあたしの家族という事になる。家族なら今度こそ惨めな思いなぞさせたりはしない。
その決意がシーマを奮い立たせていた。
「さぁ、さっさとトリステインに戻るよ!コッパゲに推進剤の複製の依頼とこの船を動かす人員を集めなけりゃならないんだからね!」
それからしばらくし、アルビオン艦隊がトリステイン艦隊を打ち破り侵攻してきたとの知らせが入る。
アルビオンの艦が礼砲を撃つとそれに返答するために礼砲ほ撃ち返したらアルビオン艦の一隻が爆沈したというのだ。
それが元で全面会戦となり瞬く間にトリステイン艦隊を撃破しタルブの村へと迫っていた。
ラ・ロシェールにトリステイン軍が布陣を始めるが制空権を奪われている事と敵に竜騎兵が多数配備されている事から戦術的に不利な立場にあった。
「ちッ!このままだと村が焼かれるねぇ…!こいつらじゃまだ、マトモな操艦も期待できないだろうし…墜落するのがオチか!」
宇宙母艦など見たことも無い連中に僅かな期間で覚えこませようとしているのが無茶なのだがイラついたように扇子で手を叩き立ち上がる。
「あたしが出るよ!ルイズ、主砲の狙い方は覚えてるんだろうね!直撃でなくてもいいから敵が見えたらしっかりブッ放しな!」
それだけ言うと格納庫へと向かう。
乗り込むのは巨大な鋼鉄のゴーレム。一年戦争を生き延びた愛機だ。右手に持つ武装は黒光りする長身の銃。左手も短めだが同じく銃。
このゴーレムを動かせるのは自分しか居ない。なら他はスペアパーツに回すべきだと判断した。
「エルアンコンフ、チェック!」
カタパルトにその巨大な片脚を乗せる
「エアブリード、チェック!」
艦の側面カタパルトから突き出ている棒を持つ
「エンジン、アンティアイ!」
発艦準備完了、その巨大なゴーレムともいえる機体が飛び立つのを今か今かと待ち望んでいる。
「よーし!マリーネライター出る!」
「大漁を!」
「あいよ!」
無線とカタパルトの操作は比較的単純なため覚えさす事はできた。
そしてその言葉と共にゴーレム―MS-14Fsは中空へと飛び立つ。
大気圏でしかも地上にあるザンジバルのカタパルトではロクに距離も稼げないが、それでも今は少しでも村の手前で敵を止めたかった。
姐さん支援
制空権を完全に抑えられ壊走寸前のトリステイン軍だったが後方から放物線を描くように猛スピードで突っ込んでくる鉄のゴーレムに気が付き混乱を極めた。
なにせアンリエッタが陣頭指揮を取っているのだ。うろたえるのは当然と言えた。
だが、そのゴーレムを凝視するかのように見ていたアンリエッタに声が聞こえた。
「ずいぶんとこっ酷くやられたもんだねぇ、まぁあたしが来たからには安心しな!」
「…その声は…もしかしてシーマさんですか?」
「そっちの声は聞こえないから耳の穴かっぽじってよーく聞くんだね。邪魔だから今すぐ陣を引き払って下がりな!」
外部スピーカーでの警告を済ませると竜騎兵隊に向けまた放物線を描くようにして飛んだ。
一体のゴーレムが近付いてくるがそれを見ていた竜騎兵達は笑った。
敵は一体のみ、しかもゴーレム。空を飛ぶこちらには一切の攻撃は当たらないとそう思っていた。
だが、そのゴーレムが左手を火竜に向けると、音が鳴り響きその手から光が奔る。
そう思った瞬間、竜騎兵達の火竜のうち数体が一瞬にして絶命した。
MMP-80マシンガン、公国軍統合再生計画により作られた全機種対応マシンガンだ。
MS戦を想定して作られたものであり火竜如き撃ち抜く事はわけはない。
ロックオン機能こそ働かないが相手は直進的な動きしかできない火竜である。大戦撃墜スコア56機。エースに属するシーマには手動照準で十分だ。
弾幕を張り竜騎兵の半数を落すとサディスティックな声が辺りに響き渡る
「ははははははは!さぁさぁ慌てておくれ!あたしゃ気が短いんだ!す〜ぐ楽にしてあげるからねぇ!」
ドSここに極まれり。その声を聞いた竜騎兵が高度を上げる。だがそれを見たシーマは薄く笑い右手に持った長身の銃を構えると一本の光の矢が轟音と共に放たれた。
MRB-110式ビームライフル。その数万度ともいえるメガ粒子の光の矢は直撃を受けなくとも周りにいた生物を焼きつくす。
光の矢がかすめた火竜と竜騎兵がその熱量に焼かれ次々と墜落し全滅していった。
それを後方から見ていたトリステイン軍は士気を取り戻しつつあったがまだマザリーニ枢機卿はまだ戦局は不利とみていた
「竜騎兵隊はシーマのゴーレムによって全滅したようですが…敵艦隊は依然として健在であり…このまま行けばタルブが砲火に晒されるのも時間の問題かと…」
「手は無いのですか…?」
「我が艦隊は既に主力艦艇を失っており…敵旗艦『レキシントン』に対抗する艦は残されておりません』
「…ではタルブの民に避難を呼びかけてください」
「ふふ…やっとこさ本命のおでましかい…よりどりみどり…どれから殺ろうかどれから…」
そう怪しく呟くと遥か上空の戦艦目掛けビームを放った。
大気圏ならビームは減衰するがこの距離なら十分だ。
下から撃ち出される光の矢に次々と船が沈められていく。
宇宙艦艇の装甲さえも容易く貫く光の矢。ハルケギニアにおいてこれを止める装甲などありはしない。
だが、本命の旗艦を狙おうとしたトリガーを引くが警告音が鳴り響く
「ちっ!肝心な時に弾切れかい!」
マシンガンや速射砲ではあそこまで届かないと見て、リリー・マルレーンに通信を入れる。
「聞こえるかいルイズ!教えたとおり一番デカイ艦を狙ってトリガーを引きな!」
「分かってるけど…なんで主人が使い魔に命令されてんのよ!」
「その船はあたしの家だよ!そこではあたしが主人さね!ぶつくさ言ってないでさっさとブッ放しちまいな!」
「〜〜〜〜っ!帰ったらご飯抜きだからね!」
そう叫ぶとルイズが主砲のトリガーを引き込む。
連装メガ粒子砲2門 連装メガ粒子副砲4門 計6門の巨大な光の矢がアルビオン艦隊に吸い込まれるように飛んでいき、一本が『レキシントン』に直撃
MSのビームライフルとは比べ物にならない核融合路に直結させた膨大な出力の世界最強の砲。
これを食らっては『レキシントン』と言えどひとたまりもなかった。
残りの5本も至近弾となり残存艦艇を襲いその高熱で艦を焼き尽くし、次々と墜落させていく。
艦艇を瞬時に失い浮き足立った地上軍など的でしかない。アンリエッタ直接指揮のトリステイン軍がそこに突撃し勝敗は決した。
この戦いの後、トリステイン王立空軍は『シーマ艦隊』と名を変え再編される事になるが
その巨大な旗艦に最強の虚無のメイジと最恐の使い魔が乗っている事はまだあまり知られていなかった。
『ハルケギニアの蜻蛉 完』
179 :
兄貴:2007/07/07(土) 10:45:42 ID:???
投下したッ!
うん、ルイズが虚無に目覚めてNEEEEEとかデルフドコー? とかいう疑問はまぁ主砲で消し飛んだって事でさ…こらえてくれ
GJ!!!
これはシーマスレ住人のオレにとってはご馳走
常々シーマ様には幸せになっていただきたいと思っていたが、まさかこのスレで願いがかなうとは…
Fsも大活躍だし素晴らしい。GJ
GJ!
貴方が神か!!
デルフは要らない子
デルフは要らなくない!と信じているw
そしてGJ!カッコいいよ、姐さん!!
蜻蛉7~9でマジ泣いた
シーマ様はいい
流石シーマ様だ、格好良すぎる
ハッピーエンドで良かったぜ
シーマ様ステキ! この勢いに負けずトレーズ閣下の作品も期待して待つ!!
待つだけ! 私はそういうのは出来ないw(無責任でスマソン
ほ
す
と
閣下はエレガントすぎて書き手にもエレガントさが激しく求められて難しいよ
異常な先見の明とエレガントさ
これの再現は難しい
トレーズ様を書く自信なんて皆無。エレガントすぎて無理だ、SSなんて絶対無理。
そう思うと、Wのシナリオ書いた人と、ノベライズやった人は勇気がある
日常生活がわからないってのがあるからなあ。
書ければいいなと思って小説版読み返してるが、大分浮世離れしてて洗濯とか食事とか想像し難い。
トレーズってウンコするの?
そんなんルイズとかサイトでも想像難しいのに
そういえばルイズは全く下着を汚さないなあ
下着を汚す描写の必要があるのかw
汚したとしたら、洗濯するサイトが困るじゃないか、その漢として色々ナニが。
[地下スレ] λ.....
ルイズには失禁描写が似合うと思うのだが如何か
エロスも程々にしときなさい
ガンダールヴかと思いきや
ガンガ・ルブ
トレーズ様の日常がわかる資料はないものか…
ひょっとして日常なんてものは無(ry
射撃場で雉撃ち
湖畔を散歩
優雅に屋外風呂
イタリア歌劇を鑑賞
ほかになにかあったかな
ガンダールヴのルーンかと思いきや
イデゲージ
全裸EDか
虚無の魔法はイデの力の発現なわけか
あまりに虚無過ぎる
ほ
夢想するのすら難易度が高すぎて過疎り始めたなw
まったく原作で描写された以上の事を考えるのすらエレガント過ぎてむずかしいわ
ギーシュに真のフェミニストを教授するトレーズ様
敵でもレディだからフーケを心配するトレーズ様
早々にバックれてメイジ社会を打倒するか
ヘラヘラと日常を送るか
どっちかしか想像できない
アルビオン王家と共に一発逆転してもおかしくないからな
エレガントすぎる知略で
だから俺たちには想像も出来ない
トレーズ様の日常は
決まった時間にテラスで紅茶をエレガントに飲む
エレガントに剣術、射撃の訓練
エレガントに読書
エレガントに乗馬を楽しむ
だな
パソコンだか通信機の画面を横目で見ながらダベってるシーンが多かった気がする
趣味:ネットサーフィン説を提示する
あと酒飲む飲む
ちょっとエレガントにアドバイスして魔法学院のあらゆる質が10倍に跳ね上がってもおかしくない
トレーズ様の飲む紅茶は、普通の紅茶か、ミルクティーか、どっちだろう?
エレガントでさえあれば、たとえジャムが入ろうがマーガリンが入ろうがコーヒーと混ぜようが
普通の紅茶って何だw
そしてその対比がミルクティーって何だよ
エレガントに英国御用達の紅茶なんじゃない?ww
もし召喚されるとしたらトールギスかエアリーズがゼロ戦の変わりにありそうだな
むしろコルベールに作らせるかもなww
紅茶って産地によって如実に差が現れるっぽいけどハルキゲニアの紅茶は御口に合うのかしら
>>225仮にも貴族の学園だからな
トレーズ様の口に合うエレガントな茶葉が置いてあるはずだよww
>>223 貴族といったら、なんか英国を思い浮かべるんだけど、(俺だけかね?)
英国では、ティータイムにはミルクティーを飲むんだ。
けど、トレーズ様はアーリア人系だからどっちかなぁ?と疑問が浮かんでね
まあこの疑問に答えが見つかる事は無いんだが…
>>224 逆に、原作通りゼロ戦でもエレガントに乗りこなしそうで困る。
(絵になりすぎて)
トレーズならネコ車でも華麗に乗りこなすはず
トレーズ様ならたとえゾイドでも華麗に乗りこなせるに違いないw
OK、Ziスレにご案内だ
むしろトレーズ様は何に乗ればエレガントではなくなるのだろうか?
何に乗ってもエレガントになるのがトレーズ様
おそらくガラパゴスゾウガメやアノマロカリスに乗ってもエレガントであろうだろう
一瞬でゾウガメに華麗に腰掛けるトレーズ様の動画がよぎった
脚組んで紅茶飲んでたよ。エレガントだった
例えマンモスガンダムでもエレガントに乗りこなすぞ
しかしネーデルガンダムだけは無理だ
隠れちまうからな
エレガントさを確認しようがない
エレガントに隠れるから問題ない
トレーズ様のエレガント値(え?)は隠れたぐらいでは隠せません(なに
つかネーデルガンダム自体が既にエレガントだろ・・・
トレーズ様が乗ったらどうなるんだ?
よりエレガントになるため直視できません
汚れ仕事全部レディ・アンに任せてたよな
エレガントが強調されるのはトレーズ自身がセコい行動しなかったのもあるか
トレーズ様なら
例えデビルガンダムすらしっかりとエレガントに乗りこなすに違いない
ぴっちりと整列したガンダムヘッドを想像して吹いた
人間を愛するトレーズ様がデビルガンダムごときに支配される筈が無い
きっと乗りこなすさ
ガンダムヘッドも花になりそうだな
エレガントに修理してアルティメットに戻しちゃうよ
>>247 アルティメットに戻る?
いやいや、アルティメットガンダムもエレガントに進化するだろ。
トレーズ様が関わってただのアルティメットガンダムに戻るはずはない。
機動武道伝E(エレガント)ガンダム
アルティメットガンダム→暴走→デビルガンダム→トレーズが修理→アルティメットガンダム→そして進化→エレガントガンダム
お前らゼロ魔クロスじゃなくてトレーズ閣下がいかにエレガントかを語るスレになってるぞwww
トリステイン魔法学院からトリステインエレガント学院に変更
トリステインエレガント学院からトレーズエレガント学院に変更
そして更にエレガントガンダムがゲッター線で
更にトレーズ閣下に相応しいガンダムに進化するんだな・・・
そういうトレーズ閣下に相応しいルーンはヴィンダールヴな気がする
(エレガントすぎて)語るのもはばかられる使い魔
あまりにエレガントすぎてうっかり右と左と額にルーンが現れるよ
既に存在してたやつからルーンが消えてもエレガントに消えるから問題無いよ
やはりトレーズ様こそ最強・・・
彼ならばあのご立派様にも勝てるかもしれない・・・
ていうか死に方すらエレガントだった
スパロボDなんて最高だったなぁ
エレガント過ぎて主従逆転しても自然
次スレは「もしルイズが召喚したのがガンダム作品の人物だったら」だな
え?気が早い?
正直1000まで行くかもあやすぃ
>>259 まあGガンは既に某スレで連載されてるけどな
∀も確かあったろ、最近連載されてないっぽいけど>某スレ
あそこの∀はちょっとなあ
出だしから酷かったし
そういや、アレにはゾイドやらオービタルフレームやらも出てたな・・・
そのうちアンチボディやらオーラバトラーまで出るかもしれん
スーパーロボットまでも出る可能性もあるなぁ
個人的には好きだが・・・
とりあえずギーシュとの決闘編は・・・・起こらないだろうなぁ。
どう考えても戦う前からギーシュが閣下に弟子入りするシーンしか思い浮かばん
あれは∀もでているだけだな
事はエレガントに・・・ルイズ・・・
もうロリコン中年シャア・アズナブルでいいじゃん。召還するの。
またぞろルイズの姉二人やらフーケにコナかけて。
「彼女達なら、私の母になってくれるとおもったんだ!!」
と叫びながらルイズに魔法で吹っ飛ばされる。・・・
すっかりダメ人間なイメージが定着してるな、おいらの中で。
どっかの考察でシャアは有能だからマザコンなのに
周囲に父性を求める女の子ばかり集まる不遇の人
というようなことが書いてあって噴いた
>>264 二股なギーシュの根性叩きのめすとばかりに、剣で稽古つけて・・・
なんてのが思い浮かんだ。
>>269 本人がやってる事を振り返ると、まず自分の根性を叩き直した方が良いと思う、女性関連では。
二股が駄目ってのも特定の価値観での話しだしなぁ
自分の失態の八つ当たりに女をいびるノットエレガントな精神を叩きなおされるんじゃね?
そんな野蛮な
ギーシュごとき口だけでエレガントにやり込めて改心させられるに決まってるだろ
決闘ならぬ剣術のお稽古♪
「私の好きなルイズ」
とか言われたら一発でメロメロじゃねえか
なんとなくこのスレのトレーズさまにはエレノアと結ばれてほしいのさ。
いや、なんとなくエレノアお姉様のイメージ的に
確かに無茶苦茶幸せにしてもらえそうだが
あれ?カトレアじゃなかったっけ?
エレノアは相手に完璧さとか精神的且つ肉体的強さを求めてるタイプなので、
トレーズみたいなミスターパーフェクトじゃないと満足出来ないんじゃないか
あとこんなのに耐えられるのはなんでも馬耳東風に流せるやつくらいで
小説なんかに登場するこういったツンキャラ(女)のカップリング相手は後者が圧倒的に多い
エレオノールとカトレアじゃなかったか。ルイズ姉
エレオノール・アルベルティーヌ・ル・ブラン・ド・ラ・ブロワ・ド・ラ・ヴァリエール
でしたな。
アニメで「エレノア姉さま」と呼ばれていた気がしたんだが、記憶違いでした。
さて、バーニィが召喚されて、ルイズを守るためゴーレム(30m推定1000トン)と相打ちになった件について
嘘だと言ってよ!!バーニィぃ!!
あげ
こういうのを見るとガノタってキモオタ多いんだな〜 とか思う
ルイズ「ほら馬鹿犬、馬を引きなさい」
ヒイロ「了解した」
ルイズ「馬鹿犬の癖に生意気よ。私の鞭を受けなさい」
ヒイロ「了解した。気が済むまで打ってくれ」
ルイズ「この馬鹿犬、食事を用意しなさい」」
ヒイロ「もう出来ている」
ルイズ「馬鹿犬、洗濯しときなさい」
ヒイロ「既に完了している」
ルイズ「う…」
了解したwwwww
「宇宙の果てのどこかを彷徨う私のシモベよ……神聖で美しく、そして究極な使い魔よ。
私は心より求め、訴えるわ!我が導きに……答えなさい!」
詠唱、後、爆発。ルイズの周辺の空気が急な勢いを受け、風を起こし、煙を巻き上げる。
別段そのことが不思議でも何でもない級友達は嘲笑と卑下の混じった視線をルイズに投げかける。
もう何度目だ。早く終わらせてくれ。ゼロに召喚なぞできっこない、などという無声の言葉を含んだ視線――或いは数人、実際声に出していたであろうが――がルイズに降り注ぐ。
ルイズとて好きでそうしている訳じゃない。寧ろ早く終わらせること、いや召喚できるならどんなことでも重畳だった。
泣き出しそう、或いは涙が滲み出ていたかもしれない目尻を抑えて杖を振る。
また、爆発。
既に何度起こったかわからないそれは、ルイズの心をどんどん惨めにした。
やはり自分には不可能なのか? そう問いかけるルイズは、聴衆の発した一言で我に返った。
爆煙の中に目をやると、確かに影があった。
やった。これで見返せる!
そうルイズの心に芽生えた思いは次の瞬間、打ち砕かれる。
煙の晴れた向こうにいたものは――
「貴族だ」
誰かが声を上げた。
「ゼロのルイズが貴族を召喚したぞ」
続いてまた誰かが声を上げた。
ルイズの魔法が成功したという驚きは、直ぐに皆からなくなっていた。
何故ならルイズが召喚したのは――貴族だったのだから。
『ゼロのエレガントな使い魔』
ルイズは驚愕していた。
召喚が成功したと思ったら、そこに貴族がいた。
何が起きたのか周りもわからないと思うがルイズも何が起きたのかわからなかった。爆発や失敗などチャチなものではない、何かもっとエレガントなものの片鱗を味わった。
しかしそんなエレガントなものでも、ルイズの惨めさを拭えなかった。いや、寧ろ更に惨めになるものだった。
何たって自分の使い魔が、ドラゴンやサラマンダーなどではない、人間なのだから。
ルイズは嘲笑を覚悟した。ゼロのルイズは召喚すらまともに行えない、そう言われると思ったし、それは目に見えていた。
そんな恥辱に目をつぶるルイズ。しかし何故だか嘲笑の声は挙がらない。
それどころか――一面の拍手が起こった。
「素晴らしい、なんて素晴らしい貴族なんだ」
「ゼロのルイズ……いや、ルイズ・フランソワーズ・ル・ラ・ヴァリエールは素晴らしく優雅なもの……いや、御仁を召喚なされた」
何だろ?これ
全く知らない作品のSSなんて始め書いた。どっか名前が違ってたらスマソ
まあ当然続かない
今すぐ全部見てくるんだ!
『ハルケギニアの蜻蛉』だけど、『あの作品のキャラがルイズに召喚されました @ ウィキ 』に仮保存させてもらわね?
読み返したけどやっぱいいわ、アレ
タバサのドラゴンに乗りトレーズ様がポーズをとっている姿はルビーの魔力をも凌ぐほど
勿論あのエレガントなポーズだよね?
294 :
298:2007/08/14(火) 04:34:26 ID:???
続かないと言ったがスマンありゃ嘘だった。そしてルイズの名前を把握した。スマソ
295 :
298:2007/08/14(火) 04:38:08 ID:???
一斉に起こる群集の拍手の中、召喚された平民……いやこの場、この世界にいる誰よりも貴族らしい貴族はその麗顔に笑みを浮かべ、手を振っていた。
途端、巻き起こる嬌声と拍手。中には卒倒する者も居たという。
ルイズは考える、何故こんなことになってしまったのか、と。
考える最中、ルイズが召喚した貴族が顔を向けた。
瞬間、もう疑問などどうでもよくなった。
ここにはエレガントな貴族がいらっしゃる、それだけでいいじゃないか、と。
だが、手放しに喜んではいられない。召喚したのだから、契約をしないと。
契約《コントラクト・サーヴァント》――つまり、キスだ。キスをするのだ。
無理、絶対無理。この目の前のエレガントな男にキ…キキキ、キスなど出来るわけがない。それはもう、絶対に。
それでもしなければ……ならないの、だろう。進級ができない、ということは考えたくない。
後ろで放心するコルベールを後目に、ルイズは決心を固め、呪文を唱え始める。
「―――我が名はルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール
五つの力を司るペンタゴン。この者に祝福を与え、我の使い魔となせ」
使い魔。本当に使い魔でいいのだろうか? 目の前にいる男は今まで見たどんなものよりも貴族らしかった。
そんな男を使い魔にするなど、侮辱にしかならないのではないか?
思案するルイズを見て、目の前の男が動いた。きっとルイズの思案を読み取ったのだろう。
ゆったりと、エレガントに手を動かすと、誰よりも貴族らしい貴族――トレーズ・クシュリナーダはルイズに口づけをした。
「おお!」と巻き起こる歓声と、「そんな、ゼロのルイズに!」という悲鳴の中、あまりのショックで意識を手放した。
トレーズは倒れそうになるルイズを優雅に支えて、自身の左手に走る紋章を優雅に、そして平然と眺めていた。
296 :
298:2007/08/14(火) 04:42:11 ID:???
続くのだろうか?これ
とりあえず大方の流れは二次創作で把握した
スタート時点までの短編なら二次創作で把握できるだろうが
それ以上は大抵はアレンジに騙される罠が膨大にあるから、やるなら原作を読んだほうが良い気が
なんにせよ、ディ・モールト期待してます。
だって、待ちに待っていたんですもの。
二次創作で把握だけは最大級のNGワードだから、頼むから原作に目を通して。
折角のが荒れる事になりかねない
完全な一発ネタならともかく、それなりに長く続ける気なら
原作知っておくぐらいしておかなきゃ駄目に決まってるだろ、常識的に考えて。
エヴァやナデシコの三次創作の黒歴史をもう一度繰り返す気か。
まぁ原作読まないで書いて「原作と違う、あの二次創作のパクリじゃね?」と
突っ込まれてから開き直って「原作は読んでません」宣言されるよか遥かにましだけどねw
書くならがんばって欲しい
>>300 >突っ込まれてから開き直って「原作は読んでません」宣言
なんというテンプレどおりの最低w
でもこういう奴がそれ程珍しくもないのが二次創作界の恐ろしい所だ
303 :
289:2007/08/15(水) 01:02:01 ID:???
『298っていったけど289だった』な…なにを(ry
指摘dクス。一通り原作を把握してからにするよ
それはドコぞのスレの話かな
エヴァンゲリオンの痛い二次創作(実質三次創作か)にはマジで多かった
ちなみに厨房スクを探し当てて読んで痛がるという風潮はエヴァ板発祥で
その後に所謂U-1モノやYOKOSHIMA、月姫のファンスク系列に広がった
ゴッドワルド召喚しろ
痛いにわか三次と痛いオチ系勢力の痛ちごっこの話はその辺で置いておこう
310 :
いいね:2007/08/20(月) 18:19:04 ID:37GLTG5M
ほんとだ
あの作品のキャラがルイズに召喚されました―まとめの
お預かり作品にシーマ姐さん召喚ss等を仮保管したいんですがどうでしょ?
作者さんみてますかー?
314 :
通常の名無しさんの3倍:2007/08/24(金) 15:40:13 ID:tshESNjq
作者さんいないの?
315 :
通常の名無しさんの3倍:2007/08/24(金) 15:57:35 ID:FkJCQ3yw
いゃーエヴァ最新作おもしろかったぁ
316 :
通常の名無しさんの3倍:2007/08/25(土) 16:08:13 ID:R+C0SIjJ
逆に考えるんだ、
原作呼んでないではなく、レス全てあぼーんして読んでないとすれば何かあっても問題なし。
あんただったのか!w
あ、兄貴なにやってんだw
兄貴ィ! やっぱりゼロの兄貴はすげーや!!
兄貴は姐御でもあったのか!
>>287 おお本格的なのが来てる!GJ、待ってます
蜻蛉まとめに預けてきた
ヤザン隊長がいればギーシュ戦はきっと発動しない
そのかわりキンタマコリコリされて悶絶するがw
そしてワルドもコリコリの餌食にwwwww
SS降臨祈願age
原作小説は読んでないのですが、あの世界は「魔法が使えたら貴族」「使えないと平民」「貴族か平民かは見れば判る」んだよね?
だからみんな、一目見ただけでサイトの事をいきなり平民呼ばわりしてたんだよね?
って事は我等がトレーズ様でもあの世界じゃ平民になるんじゃない?
まあトレーズ様なら魔法の一つや2つ、使えるかもしれないけど。
「マッハスピンっ!」とか「イケメンビームっ!」とか
あの世界じゃなくてあの国な
あと一目見た話しはこのスレちゃんと見てればそんな事は間違えても出て此間ろうなァ
ログ嫁
一目見ただけで判別する場合、当然服装を見るだろうから、上等な服とマントを着てたら貴族と勘違いされる。
杖を持ってたら尚更。
貴族か平民かは見ても分からん。外見で判断するなら服装がすべて。
魔法を使ってみせたらようやく貴族と分かるけど、杖が無かったら魔法も使えないので、剥いでしまえば問題なし。
モビルスーツが一緒に召還されていれば、
かなり強引だが「ゴーレム使い」と思われるかもしれん。
まぁ、閣下がトールギスUに乗ってギーシュとの決闘に臨むなんて、
エレガントの欠片も無い行動に出るとは思えんが。
杖を持って
マントを身に着けていて
貴族っぽい服装…
魔法公王デギまと申したか
誰か漫画版Vガンダムのギギムでも召喚してくれねえかなぁ
一発ネタになってしまいそうだが
トレーズ閣下は白兵戦もいけるさ。
仮にでっかいゴーレム相手でも笑麗顔闘で倒せる
ただひたすらにエレガントなだけで全てを解決してしまう使い魔
なよっとしたバンピーでもヒーローに変えてしまうハイスペックルーンとか付いたら
真面目な話敵無しなのが怖ろしい。
ひとつ、投下してみる
ルイズは考えていた。果たして何時からこんな事になったのだろうか?
目の前で椅子に座る一人の男。一目で解る上品なものであろう青い上着に白のパンツ。
足を組み、どこか遠くを見据えたその男はまさに優雅(エレガント)だった。
始まりはあの日。使い魔召喚の儀式の時。
毎度と言われた爆発。それが晴れた時、彼は現れた。
誰もが息を飲んだ。変わった服装、杖は持ってない。されどその男の纏う空気に。
名をトレーズ=クシュリナーダと言った。
聞けば別の世界からやって来たと言う。ルイズは初め信じることが出来なかった。
しかし、それは少しずつ改められていった。
契約の時点でまず見せ付けられた。なんと上品な接吻であっただろうか。周りの女子は失神するか、「ゼロのルイズなんかと・・・・」と嘆いていた。
朝食になればその振舞いのエレガントな事か。特別に椅子に座らせてやったらその優雅な事優雅な事。
平民用の貧相な食事のはずが王公貴族の食す宮廷料理に見えた。それほどの隙のない振る舞いであった。
まわりが畏敬の感情を抱き、まともな食事を提供するようにルイズに言い、テーブル上の料理を食べ、またもやそのエレガントさに失神したものがいたとか。
皆の視線の中で程々に食事を終えると、彼は口を開いた。
「ミス・ヴァリエール。ここは貴族たる精神と魔法を学ぶ学院だったかね?」
その問いにそうだ。と答えると、次に出てきた言葉の数々は衝撃的な物だった。
「君は満足な食事も出来ず死していった餓死者を見たことがあるかね?」
いきなりこんな事を言うものだから有るわけがない。変な事を言うなと返してやった。周りから何をいわれるものか分かったものでない。
しかし彼は淡々と言葉をつむいでいった。
「彼らはまるで満腹で腹の膨れた悪魔の様な姿で死んでいくのだよ。しかもこの瞬間にも世界のどこかでその様な人間達が増えているだろう。」
その言葉に周りの人間も含め何を言うことも出来なかった。
「君達は平民平民と言うが、その平民達が君達の生活を支えているのを理解しているかね?」
そんな事、考えてもみなかった。
「まさにこの食事を作ったのは誰かね?このテーブルや棚に至るまでの調度品を作った職人達はどんな身分かね?作られたモノを卸し、販売してくれるのは誰かね?苦労して食物を生産し、収穫するのは誰かね?貴族達の家事一般を引き受けてくれるのは誰であろうか」
誰もが口を閉じ、うつむき、そして考える。
「この世界から平民が居なくなったら貴族達は生きて行けるのかね?」
頭を槌で殴られた様な気持ちだった。考えた事も無い、そして当たり前の事だった。
「それを朝からせっかく作られた食事を残し、この為に奪われた命達を冒涜する様な事は慎むべきだ」
「高貴な者というのはただ地位の高い者の事ではない。自分の周りの物事の本質を見つめ、慈しむ事の出来る者だと私は思う。無闇やたらな事はせず、何事もエレガントではなくてな」
その微笑と共に食堂内が湧いた。スタンディングオベーション。誰もが感激し、涙を流す者さえいた。なんという人格者なのだろうか。
平民の大切さと言うものなんて考えてもみなかった。しかし、彼の言葉は真実であり、誰もが自らを恥じた。そしてトレーズのエレガントさに惹かれていくのだ。
更に彼は、どんどんとその存在を周囲に見せ付けていく。
ギーシュが女がらみでメイドに八つ当たりしたときは苦言を呈し、決闘を挑まれればサーベルを抜き放ち一部の隙も無く勝利する。
誰かがルイズを侮辱すれば、そのエレガントな御言葉によって彼らを改心させていく。
大盗賊土くれのフーケが現れれば、その正体を直ぐ様看破し、難なく破壊の杖を取り返す。
舞踏会で踊れば誰もがそのエレガントな姿に見惚れ、その相手、ルイズを羨望の眼差しで見るのだった。
他にも沢山のエレガントなエピソードがあるのだが残念ながら割愛しよう。
彼は今、アルビオンの動乱の一件での活躍によりアンリエッタ王女に第二宰相として取り立てられていた。
初めはトレーズも断った。
「貴族という強者の視点では無く平民という弱者の視点で物事を見据えたいのです。アンリエッタ王女。私は敢えて敗者になりたいのです」
しかし、その言葉に心打たれた王女は、彼の世界の一国で「三顧の礼」と伝えられる故事も真っ青な程、トレーズの所へマザリーニと共に足を運んだ、
その熱意に応え、トレーズも申し出を承諾するのだった。
あれから二年も経った。アンリエッタから権力の全てを与えられたトレーズは、マザリーニと共に次々と国を改革していった。
先ずは平民と貴族の差を埋めるため、議会を制定し平民を国政に参加させることから始めた。
当然の事ながら多くの貴族は大反対した。
しかし、アンリエッタ王女、そして、トレーズに会い、その心に感銘を受けた女王の天の声によりそれは実現した。
次第に憲法をはじめ、細かい法律を次々定めていったトリステインは立憲君主国として生まれ変わり、打ち出されるトレーズの政策により、瞬く間に戦争の傷を癒していった。
また、かつて初めてアルビオンに行った際に救出した、ウェールズ・テューダー王子をアルビオン奪還戦後、トレーズが宰相として就任した際には暫くの間客人として手厚くもてなし、トリステインの国力が回復したのを待ってアルビオンを彼の下に戻せるよう尽力した。
また、アンリエッタとウェールズの想いを知っていた彼は、政略結婚・同盟締結の名目で彼らの想いを成就させ、それがトレーズを慕う者をさらに増やす要因ともなった。
今や、トリステインはかつてでは考えられない程の国威を誇っていた。
平民と貴族の差が縮まり、それによって腐敗した貴族が淘汰されて国は浄化され、平民は貴族を力あるものとして敬い、そしてまた貴族も、平民を国を根底から支える存在として敬った。やっと皆が対等になれたのだった。
ルイズが見せた伝説の虚無の力がらみでゴタゴタもあるが超大国として成長したトリステイン、そしてトレーズの前では、ガリアのジョゼフ王と言えど簡単に手を出せるものでは無かった。
目の前のトレーズが立ち上がる。いつの間にか使い魔としてのルーンがその手から消えていた彼であったが、第二のトリステインの王と言われる今でも「私は君に召喚されたのだから」と自分を気にかけてくれる。
彼の前では恋愛感情抜きにどこか暖かい気持ちになれる。ヴァリエール家の三女として生まれ、其れ故のコンプレックスを抱く事など馬鹿らしく思えてくる。
窓口に立ったトレーズと共に外を見る。発展し続け、あらゆる国の人間が集まる王都・トリスタニアの街並み。
そして王宮の敷地内に立つ巨人。
『トールギスU』
タルブの村でトレーズを慕う者が共に飛ばされてきたという代物。その者というのがよく知るメイド・シエスタの祖父であり、その巨人が、かつてトレーズが駆った、魔法の無い世界で作られたという戦争の道具。
それが今、トリステインの守り神として立っていることを彼はどう思うのだろう?遠くを見るその瞳に、何が見えているのかは解らない。だが、少なくともそこには『人の未来』と言うものが見えていると信じたい。ルイズはそう思った。
「トレーズ様、ルイズ様。お飲み物が入りましたよ」
風通しの為に開けておいた入り口からシエスタがポットとカップを持って顔を覗かせる。
「今日は東方から来た『珈琲』って飲み物らしいですがいかがでしょうか?」
その言葉に一瞬目を見開いたトレーズは
「頂くとしよう」
そう言ってテーブルにつく。ルイズもあとを追うようにつく。
穏やかな時間が流れていた・・・・・
トレーズ=クシュリナーダに関する話は幾らでも見付かる事だろう。だが、彼に直接会った者達は、余計な事は言わずただ一言のみ口にした。
「彼は全てにおいて『エレガント』だった」と・・・・・・・
何を血迷ったのかちょっと書いてみた。サーセンwww
GJ!
ええ話や…だが笑いがwww
GJ!
トレーズ様www相変わらずエレガントでらっしゃるwwwww
GJ!
なんというエレガント、流石トレーズ様だ・・・
GJ!
このあり得ないエレガントさは紛う事なきトレーズ様w
偉大すぎるぜwww
色々端折って(いい意味で)急展開なのがトレーズ様のカリスマ表してるように感じて悪くないと思った
素晴らしい。
さすがトレーズ様!俺達にできない事を平然とやってのける!
そこにしびれる!憧れるぅ!
とりあえずアルビオン奪還戦で死んだ人間の名前は敵味方の区別なく全員覚えているな、間違いないw
ああ、間違いないw
ゼロ魔がロボットのでない萌えキャラのダンバインにしか見えない
(*´Д`)トレーズタマ〜
やばい、感動した!!!
流石です、トレーズ閣下!!
一つ気になるんだが、このトレーズ様のSS
かなり上手いと思うんだが...まさか、また
「兄貴&姐さん」だったりして...
残念ながら、ジョジョスレ「仗助&トニオさん」の中。
更新停滞中スマソ
エレガントな閣下は敵役にしてもエレガントな筈だよな。
シェフィールドの代わりとかに出てこられたら手えつけられんぞ
シェフィールドってミョズニトニルンのアレか・・・
確かガリア王のジョゼフだがヨーゼフだったかそんな名前の奴が召喚するんだったよな
なら大丈夫じゃね?きっと閣下のエレガントさに心を入れ替えるさ。
つまり心を入れ替えて義の世界征服に乗り出すと
アルビオンって王族主義から貴族主義に変換したんだっけ?
もしそうなら閣下がアルビオンで召喚されてエレガントに貴族主義を提唱して薔薇だらけな国家にしそうだ
いや、貴族中心に反乱起こしただけで信仰盾にした利権主義
利権主義か・・・ならトレーズ様は出せないな
むしろトレーズ様による粛清対象だろう
第六の属性:エレガント
記す事もはばかられる
なぜならエレガント過ぎて文章になどできないのだから
せめてガンダム世界の住人だったら良かったんだけどな。
トレーズ様は敷居が高すぎる。
■ おすすめ2ちゃんねる 開発中。。。 by FOX ★つながりで
それこそ吸血鬼の旦那の狂気を書ききるくらいにくらいに難しい
この手のクロスはガンダム系はある意味敷居が高い
MSに乗らなくてもキャラが立つって意味ではトレーズ様はやり易いはずなんだけどな
トレーズ様を書くにはエレガントさを表現できるだけの知識とユーモアと文才が必要だから
この手で飯食ってる人でも難しいんじゃねえの?
>>363 もうガンダム全般でいいんじゃね?初SSからしてスレタイと違うし、
そうでもしないと、ねぇ?
>>351 LIAさん…続き、待ってます……
>>366 既に他のスレでガンダムもやっちゃってるからトレーズ様だけで進めるほうが色々軋轢無くて良いと思うぞ
描写するのが難しいという点でサイコガンのコブラに匹敵するなトレーズ
Wのキャラはやりやすそうだよね
ヒイロとか五飛とか
>>369 あの作品のキャラが〜じゃね?
バーニィとかノリスが小ネタ、
ドモンが長編である
師匠も召喚されたがあまり期待できない出来らしい
ドモンは俺TUEEEEを利用したギャグって印象でファンは多い
バーニィは泣ける
ノリスも召喚されてたのか、後でまとめサイト確認しよっと
もし纏めたら上手く行っても此処がGガンスレに
そして向こうのスレでも古株で人気が上位の物引っ張る事になるのは何かとややこしい
あそこは5スレ目ぐらいから基地害の巣窟になってるんだよなぁ
最初の頃だけは見てたけど特定作品の信者と雑談が酷すぎる
元は雑談スレなんだけどな
ジョジョスレに引っ張られてあの形になってるけど
夏を挟んで空気を読まない子が暴れるのは何処へ行っても同じっつーか
此処は過疎だからそういうのが無いだけだな
既にまとめサイトしか確認してないなぁ。
あそこは全ての作品オッケーだからカオス過ぎる
>>373 別に他所のSS引っ張って来なくてもいいんじゃね、ここはここで独自にやればいいと思うんだが。
スレタイに沿おうとするとWが中心になるのか。
しかし、GガンSSスレになる可能性ってそんなに高いのか?
他スレの悪口はどうかと思うぞ
>>373 向こうからこっちへ動くはめになった時の話しね
今ん所ガンダム系ので長編っぽいのででまともなのってドモンのしか存在しないから
大抵は短編で極稀にでるだけだしな
∀はグタグタも良いところだった上に消えたし
東方不敗のは東方先生のスペックとかあんま知らない人が書いたみたいだな
Gガンは大男ばかりだから気付き辛いが先生は194センチの大巨人だぜ
ワルドより大きくて重いマッチョマン
あれは駄目だろ
舞空術とか意味不明な事開幕やらかした時点でおhる
早々に手遅れ
ええい!
貴様ら!スレ違いだ!!
このような投下場所を間違えた悪口雑言をトレーズ閣下に晒すおつもりか!
ぶっちゃけあれは王大人に影響された小ネタじゃないかと
ともあれ、この流れはいささかエレガントに欠けると思われ
>>379 そういやドズル召喚短編が数日前にあったな、まとめに載ってるか知らんが
ロイヤルシンジを掘り出してた途中でこのスレ見つけて吹いた
優良なアイデアは結構あっちのスレでも出ているよな
ギレン閣下召還でトリステインの参謀に・・・とか
あとは、 ターンAキャラで「ガリア王国」と「ガリア」をキャラに混同させるとか。
まあ、新規アイデアあっても書ける職人自体少ないし、
あちらは読む側の目が肥えすぎているキライがあるから、新しい職人も出にくいかもとか。
勘違いた新規の書き手も増えてきて悪循環だからな
>>ギレン閣下召喚
超見てみてえw
>>383 良い書き手と悪い書き手は、して良い小ネタをエレガントに見極められるかどうかにも掛っている
>ギレン閣下召喚
ギレン「諸君の愛したウェールズ皇太子は死んだ! 何故だ!?」
ワルド「坊やだからさ」
こうですか!? わか(ry
仮面ワルド誕生?
ルイズ!君はいい婚約者だったがビッチの王女陛下がいけないのだよ!
しかしルイズにはソーラ・レイという大きな役割がある
シーマ様に続いてタルブinガトー少佐編というのも考えてたりはするんだけどな…
しかし、こう、何だ、シーマとコッパゲ先生は過去が似てるからくっついてもいいと常々思っているw
>>395 なんというミス…
シーマ様とガトー少佐を間違えて反応してしまった俺は間違いなくアホ
ガトー少佐、召喚編を作ってしまった…
MS無いから重要イベント以外は才人と基本変わり無いのがな…
それこそGガン系でもない限り
兄貴やらないで何やってんだか…投下してもいいもんだろうかな
そういうときはまず投下するのさ
そうか…アナベル・ガトー参る!
サモン・サーヴァントを行ったルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエールは、この上なく困惑していた。
数度の爆発を経て召喚に成功したものの、現れた物は、この世界にある物とはかけ離れた物だったからだ。
「なに…?これ」
目の前に現れたのは80メイルはあろうかという巨大な緑色の物体。
だが、その巨体の半分以上を焼け焦がせ異臭を放ち、所々からは火花が巻き上がっている。
「これ…ゴーレム?」
脚は付いていない。ならば飛ぶのかとも思ったが、全く動く気配は無い。
初めはその巨体に驚いていた他の生徒達も、動かない物を召喚したルイズを笑い始めた。
「さすが『ゼロ』だな!壊れたゴーレムを召喚するなんて!」
「ミスタ・コルベール…あの!もう一度召喚させてください!」
「それはダメだ。ミス・ヴァリエール。春の使い魔召喚の儀式は神聖なものだ。好む好まざるに関わらず、これを使い魔にするしかないのだよ」
そうは言うが、コルベールの気は重い。
不名誉極まりない『ゼロ』という二つ名を持つ彼女が数度の爆発を経て召喚に成功したのだが、物が物だけに困っていた。
個人的には再召喚させてもいいという心情だったが、公平を期すためにはそれはできない。
「これは伝統なんだ。ミス・ヴァリエール…例外は認められない。これは…」
そう言って、その物体を指差すが、改めて息を呑む。
表面をかなりの高熱で焼かれたらしく、気泡が現れている部分もある。
こんな大質量の金属をどうやって焼いたのだろうかと、興味を持ったが、すぐに目の前の落ち込んでいる少女の事を考えて自己嫌悪に陥りかけた。
「…今は動かないかもしれないが、呼び出された以上、君の使い魔にならなくてはならない」
「そんなぁ…」
がっくりと肩を落としたルイズが『それ』に近付いたが、契約するにもどこにやればいいのかサッパリ分からない。
これが動いてくれれば、文句無しに喜んで契約するとこなのだが…
とりあえず、『フライ』を使ったコルベールに掴まり、頭らしき方に近付いたのだが
その時、沈黙していた頭部から一条の光が放たれた。
「あれは…目か?どうやらまだ動くようだね」
一つ目という特異な目だったが、動く事にほんの少し安堵した。
だが、安堵したのも束の間、頭部が後退し、すぐ下の部分が様々な動きを見せ内部が開け放たれた。
「…ミスタ・コルベール。あそこにいるのは一体…」
「私にもよく分からん…だが、怪我をしているようだ」
中に居たのは、妙なスーツで全身を覆った人。
だが、腹部から血を流していた。
(いいか…一人でも突破し…アクシズ艦隊へたどり着くのだ!)
周囲に浮かぶ、様々な巨人に向け言葉を放ち続ける男が一人。
(我々の真実の戦いを、後の世に伝えるために!)
その言葉を合図として、周りの巨人が加速し一直線に突き進む。
ただ、ひたすらに、居並ぶ敵艦隊の向こうに存在するはずのアクシズ艦隊を目指して。
(我々が尽きようとも、いつの日か、貴様らに牙を剥くものが現れる!それを忘れるな!!)
壁というべき艦隊と突き抜け、周囲を見渡すが、すでに周りには自分しか存在していなかった。
(最後の…一人か…)
そう思うと、声にならない叫びをあげ目の前の艦へと突き進む。
迷いなどあろうはずもない。成すべき事を成し、後に続く者が現れる事を信じて機を推し進めた。
視界が赤く染まり、全ての音が途切れる。
だが、その赤く染まっていた視界が再び開かれ、ぼやけた視界に入った物は…緑色の長い髪だった。
401 :
入れ忘れ(:2007/09/30(日) 22:37:28 ID:???
ミス・ロングビル。オールド・オスマンによって採用された秘書であり、理知的で物静かな姿勢から一部生徒達からも人気がある人だ。
もっぱらの悩みの種は、そのオスマンによるセクハラであるのだが
『ゼロ』の二つ名を持つルイズが召喚した大破したゴーレムの中の人の様子を見るようにとオスマンに言われて医務室にやってきている。
「まったく…こんな事する暇があるなら、宝物庫の事でも調べときたいんだけどね」
秘書にあるまじき言葉ではあるが、本職が秘書でないのだから仕方ない。
とりあえずは異常なしとして、戻る事にしたのだが、背後から恐ろしいまでの殺意と咆哮を受け固まった。
「シーマ!?貴様ァーーーーーーーーーー!!!閣下を殺害しておきながら、よく私の前にその姿を晒せたなッ!!」
なに?シーマ?誰?てか何で!?
そう思うまもなく一気に組み伏せられる。早い。杖を抜く暇すら無かった。
「お、落ち着いてください!ここはトリステイン魔法学校で…」
必死こいて後ろへと顔を向ける。
長く纏められた銀髪が印象的だったが、おっそろしい程に怒り猛っている。
しばらく視線が交錯したが、手の力が少し緩んだ。
目覚めたてで、思考が鈍っており、そこに仇敵であるシーマ・ガラハウを彷彿とさせる緑の長い髪が目に入ったからなのだが
よくよく考えてみれば、サラミスに特攻したはずの自分を、シーマが拾うはずもないと思い、とりあえず状況を掴む事にした。
あの状況で命があったとすれば、十中八九ここは連邦の艦だからだ。
「シーマではないようだが…捕虜というわけか?」
捕虜であるにしろ、このまま黙っているわけにはいかない。
このまま事が進めは、宇宙の晒し者になる事は確実なのだ。
最悪、目の前の女を人質にMSなり戦闘機なりを強奪する気でいた。
「一先ず、話を聞いてください。ここはトリステイン魔法学校で、あなたは捕虜などではありませんから」
「トリステイン…?艦の名か…?いや待て、学校だと。という事はコロニーか?だが、サイド3にもサイド6にもそのようなコロニーは無かったはずだが」
サイド1.2.4.5の修復されたコロニーのどれかとも思ったが、少なくとも、そんな名のコロニーは無い。
それ以前に『魔法』という単語も聞こえたのだが、あえて無視する。
もちろん、状況が掴めない以上は、離す気は無い。
連邦の勢力下だとして、星の屑の中心人物である『ソロモンの悪夢』を、そう簡単に逃がすはずは無いと判断した。
そうしていると、扉が開いて、明らかに軍人ではないような桃色の髪の少女が入ってきた。
「……この…!ミス・ロングビルになにやってんのよ!バカーーーーーー!!」
叫びと共に放たれる蹴り。
だが、間合いも遠い上に、素人の蹴りだ。
不意を付かれでもしない限り本職の軍人が食らうようなものではない。
軽くいなすと支えている脚を払い転倒させた。
「…ロングビルと言ったな。一つだけ聞こう。ここは連邦の勢力下か?」
「連邦…?少なくともトリステインは王国ですが」
「王国だと?ふざけた事を」
そう思うのも無理は無い。
地球の全域は、アフリカなどが影響が弱いぐらいで、全てが連邦の勢力下だ。
宇宙にしても、サイド3のジオン共和国。月のフォン・ブラウンとグラナダ。中立であるサイド6のリーア。そして遠く離れたアクシズ。
少なくとも王国などというものは一切無い。
「とにかく…離していただかない事には話もできませんので…できれば」
倒れて目を回している少女とロングビルと呼ばれる女を一瞥する。
少なくとも、軍関係の者ではないようなので、一先ず離す事にした。
そこで自分の状態に気付く。
無いのだ。ノーマルスーツの上半身部分が。
バイザーが砕けかかったヘルメットは側にあったが、上半身部分が綺麗に切り取られたかのように無くなっている。
そして、銃創と破片によって受けた傷も無い。
「怪我をされていて、着ていたものが脱がせず治療できないとのことでしたので、切り取らせていただきました」
訝しげにしていた様子に気付いたのか、ロングビルが答えるが、切り取ったというとこに納得がいかない。
宇宙にしろ地球にしろ、少なくとも医療関係者がノーマルスーツの着脱法を知らないはずが無い。
さすがに、妙だと思っていると、目を回していた少女が目を覚まし、起きるや否や叫んだ。
「へ、平民が…使い魔が…主人にいきなりなにすんのよ!!」
平民?使い魔?そんな疑問が浮かんだが、状況がサッパリ掴めない。
「名前は!?平民でも名前ぐらいあるんでしょ?」
そう聞かれたが、この規律の塊とも言うべき男からすれば、まず第一に口の利き方がなってない。
「人に名を聞くときは、聞くほうが先に名乗るべきだが」
ぐぅ!と言葉に詰まる。相手は平民だが正論だ。おまけに妙に威圧感がある。
「…ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエールよ」
「アナベル・ガトーだ」
「アナベル?女みたいな名前」
アナベルが男の名前でなにが悪いんだ!俺は男だよ!!
最も信頼する部下の声でそんな言葉が聞こえたが多分幻聴か何かだろう。
少なくとも、名前関係で人と揉め事を起こした事は無い。
一応の自己紹介が済んだが、最も大事な事に気付いた。
「…ノイエ・ジールはどうなった」
どうも今一、記憶がハッキリしない。アクシズ艦隊目指し、追撃艦隊に突入したところまでは覚えているのだが。
「ノイエ・ジール?緑色の大っきいやつ?それなら、草原に転がってるけど、なんなのよあれ」
「馬鹿な!宙間戦闘用MAが転がっているだと!?」
草原というからには、ここが艦ではないという事は分かった。
ならば、コロニーという事になるのだが、転がっているというのは理解しがたい事だ。
漂流したのならば、少なくともノイエ・ジールはコロニーの外にあるのだから。
ルイズに案内され外に出たが、ここがコロニーではないという事を目にする。
コロニーにあるべき物が全く無いからである。
上空に見える地面も無ければ、河も無い。
そして、草原に転がっている半壊状態のノイエ・ジール。
さらに、その上を浮いている人。
「なん…だと!?」
さすがの、ソロモンの悪夢も、その光景には言葉が出ない。
まだ05が飛んでいるといった方が信じられるだろう。重力に囚われたような環境で人が飛ぶなどとは。
「おお、気が付いたのかね。三日も意識が無かったから、どうしたものかと思っていたのだが、無事なようでよかった」
上空から声がかけられたが、返事ができない。
「一体これは、なんなのかね!表面を見た事も無い金属で覆っている!実に興味深い!」
「…まずは、それから離れてもらおう」
ノイエ・ジールはアクシズから寄与された試作MAである。軍事機密の塊と言ってもいい。
ノーマルスーツの腰に付けられている拳銃を抜くと、その銃口を向けた。
だが、拳銃を向けても離れようとはしない。これが武器であるかとも分からないかのように。
一発、上空に向けトリガーを引く。威嚇だが、これで次は無い。
「うわ!な、なんの音だ!」
「次は無いと思え」
「銃…なのかね?それは」
至近距離で銃声を聞いた、ルイズが耳を押さえているが。関係無い。
不承不承の体でコルベールが降りてきたが、それに銃口を向ける。
「私を回収してくれた事には一応感謝しておく。だが…どういうわけだ?」
「きみは、そこのミス・ヴァリエールの使い魔として召喚されたのだよ。手に使い魔のルーンが刻まれているだろう?」
左手を見るが、確かになにやら文字のようなものが刻まれている。
おまけに、なにやら光っている。
さすがにこれは反応せざるを得ない。
「貴様…!私に何をした!」
改めて銃口を向け、手に力を込める。
MSで敵を撃破するか。生身で人を撃つか。形に違いはあれど失われる命に違いは無い。
この男が敵であり、なにか妙な事を施したとでもいうのであれば、トリガーを引くのに躊躇はしないだろう。
コルベールもそれに気付いたのか、幾分か緊張した面持ちになる。
メイジではないが、雰囲気から、この使い魔がどこかの国の軍人であると判断した。
平民が軍人になれる国…それは隣国『ゲルマニア』しかない。
基本的に、実力主義で戦果さえ挙げれば一平卒でも将官への昇進が連邦よりも容易なジオン公国軍。
実力と才能で稼いだ金で地位を買う事のできるゲルマニア。
まぁ似たようなとこはある。
「とりあえず、銃を降ろしたまえ。我々はきみの敵というわけではないよ」
なるべく穏やかに言ったが、ガトーは鋭い目をコルベールに向けたままだが、ゆっくりと銃をホルスターに仕舞った。
「まず、話をしよう。ここはトリステインだ。きみはどこから来たのか聞かせて欲しい」
そう問われたが、ぶっちゃけあまり聞いていない。
「ジオン公国」
短く答えたが、考えが纏まらない。
コロニーで無いなら、ここはどこになるという事だが、常識で考えれば地球しかない。
だが、それなら、ノイエ・ジールがこんなとこに転がっているはずもない。
八方塞というやつだ。
「ジオン公国…聞いた事が無いな」
ジオン公国を聞いた事が無い。
そんなはずはない。U.C0083に生きる人間にとって、ジオン公国は前大戦の主役の片割れを担っていたと言ってもいい存在だ。
ジャブローの原住民でも、ジオン公国という名前ぐらいは知っているはずだ。
埒があかないので、こちらから質問してみる事にした。
「先程、飛んでいたが…どういう技術だ?」
「『フライ』かね?魔法だが…知らないはずはないだろう?」
『魔法』その単語を聞いて、少し頭が痛くなったが、現実だ。
「…魔法学院とか言っていたな」
「そのとおりだ。ここは、貴族が魔法を学ぶための施設で、君はミス・ヴァリエールの使い魔となったのだ」
「使い魔?どういう事かは知らぬが、私は、そのようなものになった覚えは無い」
「そのルーンが何よりの証拠だ。コントラクト・サーヴァントは君が気を失っている間に済ませてしまったようだが」
話は変わるが、基本的にジオン軍人は、軍人より武人に近いと言われている。
宇宙攻撃軍だけにしても猛将と揶揄されるドズル・ザビ中将を筆頭に、白狼『シン・マツナガ』といった武人気質の人間が非常に多い。
もちろん、そのドズル中将麾下の302哨戒中隊を率いていたガトーも例外では無い。
そんな人間に、気を失っている間に契約しておいたから、使い魔になれ。と、一方的な事を言えばどうなるか。
ただでさえ、多大な圧力を掛けてくる地球連邦に反発し1/30以下の国力がありながら独立戦争を仕掛けたのだ。
当然、次の瞬間には銃を抜いていた。
「動くな。動けば即座に撃つ」
「な、何を…!」
「確か…ルイズと言ったな…私を元居た場所に戻してもらおう」
会話に付いていけず、半ば呆然としていたが、コルベールに銃を突きつけ、そう言ってきた事でやっと我に返った。
「へ…?ああ、無理ね。『サモン・サーヴァント』は呼び出すだけ。使い魔を元に戻す呪文なんて存在しないわ」
「っく…!ふざけるな!」
「わたしだって、あんたみたいな平民が使い魔なんてイヤよ!大体、大怪我してて、治癒の魔法の秘薬の代金だってわたしが出したんだから!」
「ぬう…」
先にも言ったが、アナベル・ガトーは武人気質の人間で、行動理念の大半は義だ。
確かに、コウ・ウラキに撃たれた傷は塞がっている。
つまりは、命を拾われたという事になるのだが…どうもいま一つ納得しがたい。
「確かめたい事がある。どういう理屈か知らんが、私をノイエ・ジールのコクピットまで運んでもらおうか」
「それは…構わないが、銃をだね…」
指示をしつつ、ノイエ・ジールのコクピットに運んで貰う。
ルイズも付いてきたので中に三人入る事になった。いかに巨大MAノイエ・ジールとはいえ狭い。
おまけに、倒れているため、非常に操作し辛い。これが宇宙なら関係無いのだが。
各部チェックを行うが、武装関係はほぼ全滅でIフィールドも働いていない。
ジェネレーター出力も辛うじて作動していると言っていいLvだ。
それでも、システムを動かすだけなら何とかなる範囲。
ハッチを閉じると、モノアイを通して外の風景が映し出される。
「なにこれ!閉まってるのに外が見える!」
「戦闘記録データ…U.C0083.11/13/00・34・38…このあたりか」
コンソールを動かし操作するとモニターが外の風景から漆黒の宇宙へと切り替わる。
そこに移るのは、大きく輝く地球と周りに浮かぶ、06.09.21などのMSだ。
何かを合図としたかのように、それが艦隊へと向け突き進んだが、映し出されるのは、ミサイルや機銃。護衛のジムの攻撃により次々と脱落していく姿。
しばらくすると、一隻の艦がモニターに映し出され、それが大きくなると、爆発に巻き込まれ画像が途絶えた。
コルベールは黙って見ていたが、ルイズはビームやミサイルがかすめる度に大声を上げている。
そして、ハッチを開け放つと核融合炉を停止させた。
地上である以上役には立たないし、この損傷だ。暴走して爆発でもしたら洒落にもならない。
ガトーが無言でノイエ・ジールの装甲の上に立つ。
「生き恥を晒したというわけではないだろうが…お前に拾われた命だ。好きにするがいい」
「君はいったい…どこから、いや、あれは一体…」
その問いには答えない。というより答える余裕が無い。
日が沈みかけ、ハルケギニアにソロモンの悪夢が降り立ってからの三日目が終わろうとしていた。
読みふけって支援わすれてたすまん支援
投下して『みた!』
フーケとかもう道中変わり無さそうだから
ダイジェスト含めてアルビオン編、タルブ編と後二回ってとこか…
しかし、何やってんの!(ブライトさん)だな…
GJ!
これはもう勢いのままに続きを投下するしか!
読ませる内容だった。GJ!
GJ!GJ!GJ!!!
まじで頼みます。
続けて下さい。お願いします。
しばらくスレを見ない間にガトー登場とは…
GJすぎる
うぉ!? ガトー少佐キタ〜!!
職人様GJです! ぜひとも続きが見たい!
頑張ってくれ!
ノイエジール!ノイエジール!
マゼランの対空砲火に落とされたwww
鈍重な戦艦だからってなめてかかっちゃいけないね
すまん誤爆した
417 :
兄貴:2007/10/10(水) 14:58:23 ID:???
418 :
兄貴:2007/10/10(水) 15:08:23 ID:???
一応、代理として投下させてもらいますよ、うぷろだから消えると困っちゃうし。
420 :
代理:2007/10/10(水) 15:34:00 ID:???
『撤退!ウェールズ・フリート』
陥落したソロモンを後にし、ア・バオア・クーへと脱出すべくソロモンの海を艦隊が進む。
その中心に、巨艦が護られるようにして布陣されている。
その艦のみで1個艦隊に匹敵するとまで言われている、ドロス級大型輸送空母。その2番艦である『ドロワ』である。
ただ、今だ未完成状態で、本来の速度での航行は不可能であり、他の艦艇も損傷を受けていない艦艇は皆無で、追撃を受けるのは時間の問題だった。
「大尉!後方より敵艦隊!」
「やはり追撃に来たか。302隊出るぞ!1艦たりとも沈めさせるなよ!」
「「「了解!」」」
僅か7機のMSでの殿戦。敵艦隊との戦力比からすれば微々たるものだ。
だが、先頭を征く蒼く染められたMSと新兵器の存在。そして搭乗者の技量がそれを覆させていた。
『パーソナルカラー』。連邦でも無い事は無いが
主に公国軍において使用され、味方には士気を、敵には恐怖を与える事を目的としてエースパイロットに与えられる固有の塗装である。
効果はあるが、敵の的になり易いので、エースの中でも一部にしか与えられない物だ。
「沈めぇぇぇぇ!」
叫びと共に放たれる、光の矢。
ジオン公国軍、初となる携帯型ビーム兵器の試作第一号であり、その長さは自機よりも長く、『ドロワ』にすら船外に格納されていた程だ。
「敵は…たった7機なんだぞ…!悪夢だ…!あの蒼い機体は『ソロモンの悪夢』だ!」
「お見事です大尉。残存艦艇に損害はありません」
「潮時か。戻るぞ、カリウス。ドロワに合流する」
『ソロモンの悪夢』
ソロモン海戦と呼ばれる、ジオン宇宙攻撃軍残存兵力を追撃した連邦第三艦隊から、そう呼ばれ畏怖されたジオン公国軍トップエースの一人。
自らが率いる302哨戒中隊を率い、新鋭MSゲルググを駆り、巡洋艦5隻。戦艦3隻を轟沈せしめた英雄とも言える存在。
それが、MSもミノフスキー粒子も何も無い世界に来ていた。
「む…この時になってソロモンの夢を見るとはな…」
寝るつもりはなかったが、30分程寝ていたらしい。
ソロモンの夢を見たのは、この城の外に居る五万の敵兵力の存在が大きいだろう。
三百対五万。その比率はデラーズ・フリートと連邦軍よりも多いと言ってもいい。
廊下に出て、空を、いや宇宙を見上げる。
「星の屑成就の暁には二度と大地より宇宙を見上げることは無いと思っていたが…」
視線の先には二つの月。正直ラグランジュポイント(コロニーが集まる重力安定地帯)とかどうなっているのかと思ったが、まぁ巧くやっているのだろうと思う。
後ろで纏められていた髪を解き、窓枠に腰掛ける。星の屑第二段階の出撃前にもそうしていたように。
「無事でいればよいが…」
気掛かりなのは、ラ・ロシェールで襲撃された時に足止めを買って出た三人。
キュルケ、タバサ、ギーシュだ。
なにせ、星の屑実行中に、そのようにして足止めを買って出た者の中で生き残っているのは302哨戒中隊唯一の生き残りのカリウス軍曹だけだからである。
「思えば、数多くの同胞を失ったものだな…」
トリントン基地襲撃時にゲイリー少尉、アダムスキー少尉、ボブ中尉、コムサイのパイロットを失い
キンバライド鉱山基地においては、HLV打ち上げの犠牲としてビッター少将以下、全てのMSが撃破された。
観艦式襲撃から最終段階からにしても、数多くの同胞が散り、自らの艦隊を任せていたグラードルはおろか、デラーズ閣下までもが斃れた。
そして、コロニーの北米大陸落下を見送った後に、月からの追撃艦隊に向け、それこそ星屑のように散っていった者達。
自身もその内の一人だったはずだが、現にこうしてここに居る。
デラーズ・フリートの戦力は壊滅に近いだろうが、作戦が無駄だったとは思わない。
カリウスを初めとした、アクシズ艦隊への脱出者が居る限りそれは無駄ではない。
「…ビスレィ二等兵は生きているのだろうかな」
ソロモン戦の後に、補充兵として配属された若き兵。学徒動員だったはずだが
ア・バオア・クーにおいて彼の機体だけ異常を起こし、母艦である『ドロワ』に留まっていた。
その後に、『ドロワ』が沈められたと聞いてからは消息不明である。
そんな事を考えながら、今までの事を回想する。
421 :
代理:2007/10/10(水) 15:35:06 ID:???
意外だろうが、ここに来てからまず最初に懐いてきたのがギーシュ・ド・グラモンである。
香水を拾い、因縁染みた事を言われたのだが…
ギーシュが軍人の家系と知るや否や生っ粋の軍人であるからには、思いっきり『修正』した。
「君も将校だろう!ただの兵でないのなら、己の行動に責任を持て!」
この後、身長195cmのガトーにより軍人としてあるべき姿としての説教が一時間続いたが、腐っても軍人の家系。
軍人共鳴が発動し終わる頃には、すっかり上官扱いでギーシュから『少佐』と呼ばれる事になる。
現在の服装もノイエ・ジールに予備として積んであったジオン軍服のため、余計に新米と上官に見てしまっているのも一役買っているだろう。
なお、マントは貴族のみが付けるという事なので外してある。まぁ、儀礼用の物なので特に気にはしなかったが。
翌日、中庭でギーシュがワルキューレと呼ばれる青銅のゴーレムを出し、直立不動の姿勢で立っている。
「7体のワルキューレか…3体を1小隊とし
2個小隊に分け残りを直衛に回す事だ。各小隊内で連携が取れるようになれれば、さらに伸びるようになる」
「はい、少佐!」
ジオン公国軍MS小隊編成であるが、MS3機をして1個小隊とする基本戦術。まずこれを教え込んだ。
各個7体に動かすより、統制が取れた1個小隊の方が強い時があるのだ。
が、ギーシュ本人はいいとしても、形の上では、貴族が平民に教えを請うているという形が他の貴族には気に入らないようで
「グラモン家も終わりだな。メイジが平民風情に教えを受けるとは!ま…ドット程度なのだから仕方あるまい」
そう言い放ったのは、ド・ロレーヌ。風系統の名門の家系であるらしく、ラインである。
「僕は確かにドットだが…グラモン家と少佐への侮辱は撤回してもらおう!」
「ならどうする?決闘でもするのか?」
「受けて立つ!」
相変わらずキザったらしく薔薇を加えポージングを取ったギーシュが決闘を受けたが、後ろから重みのある声に止められた。
「気迫は十分。が、獅子は無闇矢鱈に吼えたりはせぬものだ。放っておけ」
「…分かりました」
いかに魔法が使え、平民から恐れられているとはいえ、所詮子供。
数多くの死線を潜り抜けてきたガトーから見れば、圧倒的に足りない物がある。
だが、相手は、このような小物相手にするまでもない、という風に受け取ったのか杖を取り出している。
事実そのとおりなのだが。
「ふん!腰抜けに用は無い!僕は貴様に決闘を申し込む!」
唇の端を上げ、酷薄そうな笑みを浮かべているド・ロレーヌを軽く一瞥する。
似ているどころか、無能な連邦軍高官と同じ目をしている。
「よかろう」
「少佐無茶です!」
「要らぬ心配だ。魔法というものが、どのような物かは大方把握した」
止めようとしたギーシュも、その言葉から滲み出る自信に何も言えなくなる。
MSか生身。違いはあれど、戦場の場数の多さでは少なくとも、ここに居る誰よりも多い。
二人が10メイル程間を開け対峙する。
「君のような平民に名乗るいわれはないのだが、これも作法だ。ヴィリエ・ド・ラ・ロレーヌ、相手仕る。君も名乗りたまえ」
「貴様に名乗る名など持たん。戦う意味さえ解せぬ輩に!」
平時は冷静だが、いざ戦闘になると結構熱くなるタイプである。
特に未熟や無能な敵兵を前にすると、それは一層加速する。
かといって、必要以上に深追いせず、自らの状態を正確に把握できるのが、一般兵とエースパイロットの違いだ。
「この後に及んで…!平民かと思っていたが、手心は加えん!いざ!」
ド・ロレーヌが杖を持ち呪文を唱える。『ウィンド・ブレイク』。風の塊を相手にぶつける呪文だ。
「遅い!」
即座に銃を発砲。弾薬の補給が効かない以上、無駄弾は避けたいとこだが、この場合、今が使いどころだ。
銃弾が吸い込まれるようにして杖に命中し、衝撃で杖を手放す。
「戦場で立ち止まるとは、素人か。確か、ド・ロレーヌとか言ったな…私を敵にするには、貴様はまだ…未熟!」
侮蔑を含んだ声で言い放ったが、相手は何が起こったのか分からないでいる。
だが、杖を折られた以上、魔法を使うこともできない。
踵を返すとギーシュの元に戻ったが、ガトーにしてみれば『戦闘』と呼ぶに値しないものだ。
その場で動かずに居るなど、戦場では的にすぎない。
ただ、手は狙ったが、ブレも考えて腕にも当たるように撃ったはずだが、迷いも無く狙いが付けられた事は少々疑問に思わないでもなかったが。
422 :
代理:2007/10/10(水) 15:36:14 ID:???
それからしばらくすると、事件が起こる。
フーケなる盗賊が『巨人の杖』を盗み、その追撃の任に当たる事になる。
関係無い事だったが、生粋の軍人だ。与えられた任務というか仕事は何であろうとこなす。
サボタージュという言葉は一切浮かばないというところは、さすがである。
だが、現物を見て、さすがにたじろいだ。
追撃先に遺棄されるかのように放置されていたその杖は、最も良く知るMS。名機中の名機『ザク』が使う兵器。
H&L-SB25K 280mmバズーカ。通称『ザク・バズーカ』だったからだ。
それを確認するとフーケのゴーレムが現れたが
ギーシュに半ば無理矢理MS大の腕を作らせ、ゴーレムを陽動し、ザク・バズーカのトリガーを引かせた。
対艦、対MS用の兵器だ。土のゴーレム如き粉砕するのはわけはない。
なお、この後都合よく現れたロングビルは、即捕縛した。
ルイズ達が人質に取られそうになった時は、撃ち殺さんばかりの勢いだったが、踏み止まる。
というか、ルイズ達が止めねば撃ち殺していた。
「少佐!もうフーケのHPはゼロです!」
「落ち着きなさいよ!捕まえなきゃいけないんだから…」
「ぬう…私とした事が感情に流されるとは…不覚…!」
「その、燃え上がるような情熱が素敵…」
なお、決闘後にそれを見ていたキュルケに言い寄られた事は割愛させて頂く。
潜伏当時、交際していたニナ・パープルトンを置き去りにしデラーズの元に馳せ参じたガトーである。
ほとんど相手にしなかったのだが、逆にそれが仇になっているのは、本人も知らない。
そして今現在に至り、アルビオン『ニューカッスル城』に来ている。
夜、アンリエッタが訪れてきて、ルイズに密命を与えに来て一悶着あった。
そこは、ガチ武人のガトー。敵ならともかく、この国の姫であるからには、自然に言葉使いが上官に対しての物のようになる。
命令自体は、情勢的に納得できるものだが、依頼のやり方に多少なりとも嫌悪感を覚えた。
ただ、もちろん、自分の立場を弁えているので何も言わなかったが。
ギーシュが雪崩れ込み、三人での任となったが、翌日には中途でキュルケとタバサ、そしてルイズの婚約者であるワルド子爵が合流する事になったが
ワルドに関しては、かなり露骨な嫌悪感が先行する事になる。
理屈などではない。経験と本能で判断した。
「君がルイズの使い魔かい?人とは思わなかったな」
「は…子爵殿」
感情を押し殺しワルドを一瞥する。
メイジらしかぬ、目付きは鋭く逞しい体付きをしており、確かに隊長を名乗るだけの事はある。
もちろん、ガトーも、そこは負けてはいない。むしろ勝っている。
宇宙空間でのMSの機動戦闘には膨大なまでの負荷が掛かる。
AMBAC機動しかり、スラスターを全開にした急減加速。そのGに耐えうるだけのトレーニングは欠かすことはできはしない。
まして、観艦式襲撃からコロニー落着まで、二日近く一睡もせずに化物染みた機動力を誇るノイエ・ジールを自在に操っていたのだ。
伊達に超過酷トレーニング『デラーズ・ブートキャンプ』をやり遂げてはいない。
精神力もさることながら、隊長とはいえ、魔法などというもので戦う者に引けを取るはずは無かった。
「ぼくの婚約者がお世話になっているよ。ん?ぼくの顔に何か付いているのかな?」
――何故、ここにいる。
「いえ…」
初対面であるが心中そう思わずにはいられない。
「どうした? アルビオンに行くのが怖いのかい? なあに! 何も心配することはないさ。
君は『土くれ』のフーケを捕まえたんだろう? その勇気があれば何だってできるさ!」
そう言い放ったワルドが、グリフォンを呼び先行したが、ガトーは既に殺意すら覚えていた。
「しょ、少佐、もう子爵達は出てしまいましたが」
その様子にビビったギーシュが恐る恐る聞いてきたが、生返事だ。
「行くか」
(少佐でも、やきもち焼くなんて事があるのか)
口に出せば修正されそうだったので言いはしないが、そんな生易しいものではない。
一度胆を嘗めた者だからこそ分かる。
――シーマ・ガラハウ…何故貴様が、ここにいるのだ。
だからこそ、そう思わずにはいられない。
ワルドは、仇敵と同じ。腹の中に黒々とした物を持ち、栄光あるジオンに仇を成したシーマと似すぎていた。
423 :
代理:2007/10/10(水) 15:37:17 ID:???
「相棒は難儀な生き方してるね。堅っ苦しくねぇのか?」
どこからか声が聞こえ思考を中断したが人影は無い。
あるのは脇に置いた一本の剣だけだ。
「生き方に楽も難しいもあるまい。それを分からぬ貴様でもなかろうに」
視線を剣に向けながら真顔で答える。一般人が見たら、間違いなくフラナガン機関行きである。
が、聞こえてきた声は確かに剣からだ。
「それもそうだ。俺なんか、人間よりずっと生きてるんだからな」
インテリジェンスソード『デルフリンガー』
弾に限りがある以上、そうそう使えないので、護身用に買える値で買った物だが、中々興味深い。
剣技に関しては、宇宙攻撃軍に配属される前はギレン・ザビ親衛隊であったため、一通りだが訓練を受けている。
実際に使う事は無いが、儀礼用と言ったところだ。
もっとも、武器を持った時に光る、ガンダールヴの印のおかげで、ほぼ全ての武器の扱いに長けるようになったという妙な事態になっているのだが。
「このような物、如何ほどになろうものか」
左手のルーンを言ったが、基本的にあまり信頼していない。
MS戦においては信じられる物は、己の技量である事が大きかったからであるが。
「…なに見てるの?」
別の声が届くが、その声はよく知っている。
「いや…宇宙で散っていった同胞の事を思うとな」
このガッチガチの武人の主である、ルイズだ。
さすがに、ノイエ・ジールで、MS・艦隊戦を見た上
ザク・バズーカの破壊力を目にしたからには、別世界ないし、宇宙から来たと信じざるをえないでいた。
よく見ると、頬に涙が伝った跡がある。
「あんたの国でも戦争してたんでしょ…?」
「うむ」
「どうして…どうして死を選ぶの?わけ分かんない。姫様が逃げてって言ってるのに、どうしてウェールズ皇太子は死を選ぶの?」
「閣下にも、信じる大義があるのだろう。それは我々が口を出す事ではない」
「なにそれ。愛する人より大事な物があるっていうの?」
それを聞いて考える。自らも、エギーユ・デラーズの召集に応じて、ニナ・パープルトンを置き茨の園に向かった。
(カリウス…ニナを連れて無事にアクシズ艦隊にたどり着けたのだろうかな。そしてヤツは…)
GP-03Dデンドロビウム。腐敗した連邦軍にの中にあって、ただ一人執拗に追いすがってきた兵士。
オーストラリアの大地で、ソロモンの海で、コロニーを護る宇宙で、蒼く輝く地球を後ろにと、幾度と無く剣を打ち合わせた宿敵とも言える若き士官。
(コウ・ウラキ…貴様は今、何をやっている)
決着を付けるため、脱出せずに残り、有線クローアームを利用し背後から組み付き、止めを刺す寸前だったのだが
連邦軍の味方艦隊をも巻き込んだ非道なソーラ・システムUの攻撃により水を差された。
あの時、先に稼動したのはノイエ・ジールだったが
反応炉を停止させ、残骸に紛れ漂うデンドロビウムを見た時、止めを刺す気は起こらなかった。
今現在、ニナと交際している相手という事もあるが
他から邪魔をされ、漂流している相手に止めを刺すなど、誇り高きジオン軍人。いや、一人のパイロットとしての矜持がそれを許さなかった。
「早く帰りたい…この国嫌い。誰も彼も自分の事しか考えてない。あの王子様も。残された人達の事なんてどうでもいいんだわ」
「閣下の気持ちは私にも分かんでもない。…私も同じような事をし姿を眩ました事があったのでな」
「あんたも…?なんでよ」
「宇宙市民の真の開放を掴み取るために、やらねばならぬ事があった。だからこそだ。相手に、全てを忘れて欲しかったのだ」
多くの物を捨て去ってきたが、後悔や自戒の念など微塵もない。
ただ、巻き込んでしまったという自責の念だけ巻き起こったが。
424 :
代理:2007/10/10(水) 15:38:21 ID:???
「知らないわよ…!好き勝手やって勝手に死んで!残された人はどうすればいいっていうのよ!」
「ぬ…」
こうなれば、落ち着かせるのに時間が掛かる。
ただ、この事に関してはそうしようとは思わなかったが。
「もういい!知らない!!」
踵を返し廊下を駆け出していったが、その背向け言葉を放つ。
「待て!」
「…なによ!」
何時になく真剣な声。いやまぁ、常に真剣なのだが、何時も以上なのでルイズが立ち止まり振り返る。
「一つ忠告しておこう。…ヤツを、ワルド子爵を信用するな」
「そんなの、あんたに関係無いじゃない!」
抜かった。ルイズの性格を考慮に入れていなかった。
今の状態では、言う事全てに反発する事は明白だったというのに。
止める間もなく、背を見送ると息を深く吐く。
滅び行く国に殉じようとする者達。
ア・バオア・クーで右腕を失った14Aの代わりにグワデンで09Rを無理矢理借り受けようとした時の自分と同じだ。
だからこそ、ウェールズ達の心情はよく分かる。
地球から見上げる宇宙と変わらぬ宇宙を見上げ、おもむろに立ち上がると、解いた銀色の髪が月光を受け金色に輝く。
そして、その目には迷いなど一切無い。確固たる信念を持っていた。
翌朝。
非戦闘員の脱出者が、マリー・ガーラント号とイーグル号に乗るため隠し港に殺到している中、ガトーはウェールズを探していた。
「ぬう…こうも人が多いとは」
人の流れに逆らい進むのは容易ではないが、それを掻き分け進んでいく。
「愛しているからこそ、引かねばならない事もある…か」
195cmのガトーといえど、150cmのデルフリンガーを腰に差すというのは無理があるので、09のヒート・サーベルのように背負っている。
「愛するが故に、知らぬふりをしなくてはならない時がある…ねぇ」
「無駄口を叩くな」
「分かったよ。でも、相棒はどうして「私はジオンの再興に身を託したのだ」置いて…。やっぱ難儀だね相棒は」
デルフリンガーの言おうとしている事は分かっていたので、途中で言葉を遮ったが。
「ここからトリステインに帰ったとして、娘っ子はワルドと結婚するんだろ?そうなったら、行く当てはあるのか?。元の世界に帰る方法を探すってのでもいいけど」
「当てなどあろうはずがなかろう。それに私は向こうでは戦死となっているはずだ。カリウスらならば…」
「当てが無いってんなら、傭兵でもやるかね?
今日はこっちの戦場、明日はあっちの戦場と渡り歩いて暴れまわるのさ。実入りは悪くねぇし、暴れ…」
無駄口を叩いたデルフリンガーの少しだけ出ていた刀身を完全に鞘に収める。
しばらくすると、また少しだけ刀身を出して話しかけてきた。
「傭兵は嫌かい?」
「ふん…そのような不逞の輩に成り果たとすれば、ギレン総帥、ドズル閣下、ビッター閣下、デラーズ閣下に申し訳が立たぬわ」
それだけではない。地球に、宇宙に散っていった数多くのジオンの戦士達の栄光を汚す事になる。
それ故に、三年間、海賊行為をしてきたシーマ艦隊は憤激の対象だった。
人の流れに逆らっていると、兵を見つけた。丁度良い。
「ウェールズ閣下を知らぬか?」
「では、式を始める
新郎、子爵ジャン・ジャック・フランシス・ド・ワルド。汝は始祖ブリミルの名においてこの者を敬い、愛し、そして妻とすることを誓いますか?」
ワルドは重々しく頷いて、杖を握った左手を胸の前に置いた。
「誓います」
ウェールズは頷き、今度はルイズに視線を移す。
「新婦、ラ・ヴァリエール公爵三女、ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール……」
何をやっているかと言うと結婚式だ。
朝起きていきなり、ワルドに結婚式をやると言われ戸惑ってたが
残された者の事など気にしないようなウェールズやガトーの態度が落ち込ませ、半分眠ったような頭で、深く考えずにここまでやってきてしまっていた。
ここまで来て、ようやく結婚式をしているという実感が沸いて出てきたのだが、心の奥底に引っかかっているものがあった。
ワルドの事は嫌いでもない。むしろ、幼い頃から憧れていて、むしろ好いている方だ。
だが、迷いがある。痛痒いというか、軽い虫歯のようなものが残っている。
こうなってくると、一度気になりだしたら止まりはしない。それこそ治療するまで。
425 :
代理:2007/10/10(水) 15:41:35 ID:???
一つ忠告しておこう。…ヤツを、ワルド子爵を信用するな。
今までも、信用してない風だったし、何より、昨日は感情が高ぶっていたせいもあり、気にしないでいたが今は違う。
およそ、一切の冗談や世辞など言わないであろうはずの、ガトーが、何時もより重く、真剣な声でそう言った。
毎朝、ほぼ同じ時刻に起こされ、軍隊かと言わんばかりの規則正しすぎる生活に巻き込まれ
あの、ギーシュですら『少佐』と呼ぶ程の軍人に辟易していた部分もあるが
それでも、半ば無理矢理召喚されたというのに、『義』の一言で済ませて、よくやってくれているガトーを信頼するようにはなってきている。
確かめてみよう。
心中でそう決める。
ルイズが16年間生きてきた中で、小さいかもしれないが初めて持った信念かもしれない。
「新婦?」
「ルイズ?」
ウェールズの詔が続く中、ルイズが首を振り顔を上げたので
二人が怪訝な顔をして覗き込んできたのだが、何時になく真摯な表情をワルドに向ける。
「どうしたね、ルイズ。気分でも悪いのかい?」
「違う、違うの。ごめんなさい…わたし、あなたとは結婚できない」
ASSAULT WAVESが聞こえそうな急展開に、さしものウェールズも首を傾げた。
「新婦は、この結婚を望まぬのか?」
「そのとおりでございます。お二人には大変失礼を致すことになりますが…わたくしはこの結婚を望みません」
これがルイズにやれる、唯一の確かめる方法だ。
ワルドが本気で自分の事を愛してくれているなら、後で訳を話せば分かってくれる。
ガトーの言っている事が事実ならば…
ワルドの顔に朱が差し、ウェールズは残念そうにワルドに告げた。
「子爵。誠にお気の毒だが、花嫁が望まぬ式をこれ以上続ける訳にはいかぬ」
それに構うことなく、ワルドがルイズの手を取る。
「緊張しているんだ。そうだろルイズ。君が、僕との結婚を拒む訳がない!」
「ごめんなさいワルド。確かに憧れてた、恋もしてたかもしれない。でも…」
そこまで言うと肩を掴まれ、その目がつりあがり、表情も何時もの優しげな顔ではなく、冷たいものに変わった。
「世界だルイズ。僕は世界を手に入れる! そのために君が必要なんだ!僕には君が必要なんだ!君の『能力』が! 君の『力』が!」
ガトーの言っていた事は本当だった。ワルドが欲しがっていたのは、自身ではなく在りもしない魔法の才能。
それだけに悔しかったし、後悔もした。
「わたし、世界なんていらない!」
「ルイズ!いつか話した事を忘れたか!君は始祖ブリミルに劣らぬ優秀なメイジに成長するだろう!その才能に、君がまだ自分で気付いていないだけだ!」
泣きそうになりながら、そう叫んだが続くワルドの剣幕に恐怖し本気で震えた。
その禍々しさすら覚える物言いに。
「ウェールズ殿下なら、今頃、礼拝堂でワルド子爵とヴァリエール嬢の婚姻の媒酌をしている。
ワルド子爵が勇敢な殿下に是非ともと言って頼み込んできたらしい。目出度い事じゃないか」
「く…抜かったぁ!!」
短くそう叫ぶと、すぐさま礼拝堂に向かい駆け出す。
人の波を踏み越えるが、この際仕方無い。
「どうしたんだよ相棒?」
答えない。本気で答える暇が無いのだ。
426 :
代理:2007/10/10(水) 15:43:27 ID:???
この非常時に結婚式を挙げるなどとは常軌を逸している。
例え、ウェールズに媒酌を頼みたかったとしてもだ。
ガトーの価値観で言えば、死を前にした戦士に対して、そのような事を頼めるはずはない。
ならば、別の目的がある。あの時と同じだ。
シーマ率いる部隊がグワデンを制圧し、デラーズを手土産に連邦に寝返った時と。
つまりは、狙いはウェールズの捕縛なり殺害。当然、ルイズもその内に入っているはずだ。
「間に合うか…?いや間に合わせてみせる!」
その心中たるや、ソロモン襲撃時にMk-82の発射を阻止すべく追いすがってきた、コウ・ウラキにも匹敵する。
(デラーズ閣下…!)
あの時はノイエ・ジールとグワデンの艦橋という手の届かない場所だったが、今は違う。
だが、遅れれば、あの時の再現だ。
デラーズは死を覚悟し、自らの死を乗り越えて行けと言ったが
20にもなっていないルイズにそのような物があるはずがないし
これから死の花道を渡ろうとしているウェールズにそんな死に方をさせるわけにはいかない。
……かつて、同じ道を辿ろうとしていた者として。
「子爵…君はフラれたのだ。ここはいさぎよく……」
「黙っておれ!!」
見かねたウェールズが間に入ったが、ワルドがその手を跳ね除け、ルイズの手を握る。
「君の才能が僕には必要なんだ!」
「わたしは、そんな才能のあるメイジじゃないわ。
あなたが愛しているのは、あなたがわたしにあるという在りもしない魔法の才能だけよ!信じてたのに…離して!」
振り解こうとするが、恐ろしい力で掴まれているため離れない。
苦痛に顔を歪めているとウェールズが引き離そうとするが、逆に突き飛ばされる。
「うぬ、なんたる無礼!なんたる侮辱!子爵、今すぐラ・ヴァリエール嬢から手を離したまえ!さもなくば我が魔法の刃が君を切り裂くぞ!」
そこまで言われてようやく手を離し、優しい笑みを浮かべる。
が、見る者が見れば、すぐさま嘘で塗り固められている事が分かる。
「こうまで僕が言ってもダメかい? ルイズ。僕のルイズ」
「嫌よ…誰があなたと結婚なんかするもんですか…!ガトーの言ったとおりだったわ…」
「あの使い魔…余計な事を…この旅で君の気持ちを掴むため随分と努力をしたんだが…仕方ない」
両手を広げ、首を振る。随分と芝居がかった演技だ。
「目的の一つは諦めよう。三つあった目的の一つ。君だよ。ルイズ、君を手に入れる事。しかし、これは果たせないようだ」
「当たり前じゃない!」
「二つ目は…君が受け取ったアンリエッタの手紙」
「ワルド、あなた……」
「そして三つ目…」
ウェールズがアンリエッタの手紙という言葉で全てを察し杖をワルドに向け詠唱をしたが
ワルドが閃光の二つ名に恥じない速度で杖を引き抜き呪文の詠唱を完成させる。
「殿下!」
ルイズが叫んだが、到底間に合うような距離でもないし、助ける方法も無い。
青白く光る杖をウェールズの胸目掛け突きつけようとした時、礼拝堂のドアが破かれた。
礼拝堂の場所を聞き出し、扉の前まで来たはよかったが、鍵が掛かっていた。
そこに中から、ワルドの声で二つ目の目的『アンリエッタの手紙』という言葉を聞いた時、こちらもそれで確信した。
殺意が身を包み、手のルーンが一層光ると同時に扉を蹴破る。
そして視界に映った物は、ワルドに青白く光る杖を突きつけられようとしているウェールズの姿。
脳裏に浮かぶのは、側頭部を凶弾によって貫かれ、力を失い、グワデンの色と同じ真紅の血を撒き散らしながら宙を漂う、主とも言えるデラーズだった屍。
あの時と同じだ。だが、叫ぶしかなかったあの時とは違い、今は手が届く。
「ぬうあああああああぁぁぁぁぁ!!」
全身に殺意を漲らせ、獣の如く叫び、怒りに身を任せ嵐のように駆け抜ける。
その叫びと殺意によって、一瞬ワルドの動きが止まる。
一瞬で十分だ。フルバーニアンと見間違えそうな速度まま、05を彷彿とさせるショルダータックルでワルドを跳ね飛ばした。
427 :
代理:2007/10/10(水) 15:45:06 ID:???
「閣下、大事ありませんか!?」
「君は…ああ、大丈夫だ」
深緑を基調とした、この世界唯一のジオン軍服に身を包んだ軍人がウェールズを立たせ、飛ばされたワルドを見据える。
「やはりな…獅子身中の虫め!」
吐き捨てるように言い放つと、ワルドが起き上がる。
「く…あと少しのところで…!何時からだ!」
「知れた事!貴様と会ってから、貴様は信用がおけぬと常に思っていた」
「なるほど…この『閃光』ともあろう物が…これでは道化だな」
ここまでくれば、話す事など一つも無い。目の前の男とはシーマと同じ、根底的な物が決定的に違うからだ。
「最早…語るまい!所詮、貴様とは価値観が違うようだな」
利き手にデルフリンガー。負傷した左手に銃を構える。
この時点で残弾は4発。一発たりとも無駄にはできない。
「相変わらず、戦いとなると熱くなるねー、相棒は。おかげで思い出したぜ。
そうか、『ガンダールヴ』か!俺もこんなボロい格好してる場合じゃねぇ!」
デルフリンガーが叫ぶと刀身が光り錆が無くなる。
それに気を取られている隙に『ウィンド・ブレイク』が飛ぶ。
銃で撃とうとしたが、あの風だ。
如何に技術が進み、回転運動と弾頭により空力抵抗によるブレが無くなった、UC0083の銃とはいえ、外す可能性が高い。
「俺で受けろ!」
その言葉を信じ、右腕を前に突き出し盾とする形で受ける。
02Aが核攻撃の衝撃からシールドで機体を守るかのように。
「剣では防げぬと知っているだろう!宿屋での二の舞だ!」
だが、その風はデルフリンガーに吸い込まれるように消えた。
これには、さすがに、放った方も受けた方も驚かざるをえない。
「これが、本当の俺の姿さ!いやぁ忘れてた。つまらん連中ばっかだったからテメエで体変えてたんだった
でも、もう安心しな。ちゃちな魔法は全部、このガンダールブの左腕、デルフリンガー様が吸い込んでやるからよ!」
「ふっ…小癪な」
「なるほど…やはり、ただの剣ではなかったか。
この私の『ライトニング・クラウド』を受けて傷を負ったのが左腕だけだった時に気付くべきだった
それならばこちらも本気を出そう。何故風が最強と呼ばれるのか、その由縁を教育してやる」
余裕の態度を崩さないワルドを見据え待つ。何が来ようとも次の一撃で終わらせるという明確な意思表示と共に。
「ユビキタス・デル・ウィンデ……」
呪文が完成すると、ワルドの体が分身し、本体を入れて計5体のワルドが現れる。
「何!?質量を持った残像だと!?」
「あれは…遍在!それも4体とは…」
「そのとおりだ。風のユビキタス。風は遍在し、何処となくさ迷い現れ、その距離は意思の力に比例する」
分身のワルドが白い仮面を付けた時、やはりな。と思った。
「全てはその仕業…というわけか」
「いかにも!しかも全てが、独立した意思を持っている。その剣では杖自体が魔法の渦の中心の『エア・ニードル』には対処できまい!」
青白く光った杖を持った5体のワルドがウェールズとガトーを襲う。
剣で受けつつ、かわすが、数が多い。ウェールズの方も手一杯だ。
スクウェアとトライアングルには大きな壁があるらしい。トップエースとエースのように。
「ちッ!」
2体のワルドに胸を貫かれそうなウェールズを見て、左手に持った銃で急所を撃ち抜き消滅させる。
「す、すまない!」
辛うじて残り1体のワルドの攻撃をかわしたウェールズを見て、一先ず安堵したが、すぐさま思いなおす。
こちらは、こちらで3体を相手しているのだ。
「余所見とは余裕だが…もらった」
ウェールズを助けた分、隙ができる。
ワルドの内一体が、勝ち誇ったかのような笑みを浮かべ心臓を貫かんと杖を繰り出した。
剣で受けれはしないし、銃を向ける暇も無い。勝負が付いたと確信した。
「なんだと!?」
考えたわけではない。反射的に行なった物だ。
忘れる事などできはしない、あの光景。幾多の死闘を演じた内の一つ。
ソロモンの海で、サーベルを逆手に持ち、コクピットを貫こうとした時に、コウ・ウラキが取った行動と全く同じ。
蹴り上げるように、片足を突き出し、足底で受ける。
ビームサーベルならば、膝から下を失うところだが、所詮は杖。急所に受ければ致命傷だが、逆に言えば、急所に受けなければ戦闘可能である。
428 :
代理:2007/10/10(水) 15:51:09 ID:???
そのまま、間合いを取る。
銃弾は残り3発。全弾命中しても、一体残る計算だ。しかも、致命傷を与えなければならない。
「平民にしてはやるな。だが、何時まで持つかな?」
「く…!」
正直言えば、不利だ。
MSでも射撃戦ならともかく、白兵戦となれば、数の違いが大きき出る。
ガトーの場合MS戦なら、どちらかといえば、白兵戦を得意とするので3:1でも引けを取らないだろうが、生憎生身だ。
マシンガンでもあればどうにかなるだろうが…
「相棒は、もびるすーつ。ってんだっけ?あれに乗ってた時も剣使ってたんだろ?それと同じ動きすりゃいけるだろ。ガンダールヴなんだからよ」
「簡単に言ってくれる…だが、それしかなかろう」
少し、目を閉じ考える。自分はMSに搭乗していた時、機体をどのように動かしていたかと。
人型である以上、MSも生身も動きの基本的な部分は同じだ。
3体のワルドが打ち込んできたと同時に、目を開くと、体を捻り杖をかわす。
剣で受けるのではなく、間合いを見切り紙一重のところでかわしていく。
MS同士の白兵戦で鍔迫り合いを行なうのは大抵1:1の状況だ。
乱戦でそんな事をすれば、流れ弾に巻き込まれ双方大破という事も珍しくない。
1:1の状況でも、サーベルを打ち合わせれば隙ができる。
ソロモンでもそうだった。AMBAC機動を駆使し、アポジモーターを使い、一号機の放つ斬撃をかわし、反撃していた。
「でぇぇぇい!」
かわしながら、薙ぐようにデルフリンガーを振るうが、こちらもかわされた。
「さすがに、やる!だが、貴様の腕に免じて次で止めを刺してやる!」
身構えるが、息が荒い。思ったより左腕の負傷が大きく、無理して動かしたため、感覚が無くなって来ている。
(ソロモンと同じだな…)
あの時も、核攻撃の衝撃で左腕が動かず、その隙を付かれ、左腕を切り落とされた。
だが、それはワルドも同じだ。予想以上に動きが速いためだ。
「何故、死地に戻ってきた!ここで命があったとしても、5万の敵に囲まれ死ぬしかないというのに。平民の思考は理解できんな!」
「理解できんのは私の方だ。何故、婚約者であろうはずの、ルイズを殺そうとした?」
「目的のためには手段など選んでおれんのでね。手に入らないというのなら殺すまでだ」
「貴様…!」
それを聞いた瞬間、凄まじい形相で歯噛みする。洒落なってない。
「ほう。そこまで怒るとは、ルイズに恋でもしていたのか?平民を使い魔とした事の同情を勘違いしたか。愚か者が」
「ふん…貴様には分かるまいな」
「分からないだと?」
「利益、力。己の保身しか考えていないような無知蒙昧な輩では私は倒せん!」
「なんだと…?」
「私は義によって立っているからな!利のみで戦う男には分かるまい!」
軍人の道を選んでから、全ては、それを基準に進んできた。
結果を形にできると信じ、14Hを手向けとして送ってくれたドズル中将。
志を託し、出撃していったビッター少将。
特攻しようとしていた自分を引きとめ、生きてこそ得る事のできる栄光を掴めと言い、導いてくれたデラーズ中将。
そして、星の屑の礎となった、幾百の戦士達の魂。
その受け継がれた、数多くのジオン魂が、目の前の男の不義を許すなと声を上げている。
ならば、それに従うまでだ。元より一度死んだ身。義を欠いてまで永らえるつもりなど無い。
「熱!相棒熱い!火傷しそうだ」
デルフリンガーが一層光る。かつての愛機。GP-02Aサイサリスのビームサーベルの如く。
「『ガンダールヴ』の強さは心の震えで決まるんだ。この際、『義』だけでもいい!とにかく心を震わせればいい!」
その様子に、ウェールズの相手をしていたワルドも加わり4対1になるが、怯んだ様子なぞ微塵も無い。
「ぬおおあッ!」
槍のようにデルフリンガーを突き出し、叫びながら突進する。
1体のワルドが杖を構え出てきたが、構わず剣を打ち合わせる。
今までの剣速とは違う。光っているデルフリンガーの軌跡が幾重にも重なり、数十本の剣を操っているように見えた程だ。
数回の斬撃と共に、杖ごと両断されたワルドが消滅する。残り3体。
「き、貴様…!」
2体のワルドが空を飛び上から、1体がそのまま突っ込んでくる。
正面に気を取られれば、上空の攻撃に無防備を晒す。だが、上を気にすれば正面に隙ができる。
429 :
代理:2007/10/10(水) 15:52:12 ID:???
ただ、ワルドに一つ誤算があった。
銃は一度撃つと、弾を込めなければ使えないという固定観念を伴った誤算が。
「空中では満足に回避もできまいな!」
3発の銃声。速射だが、今ならば確実に狙いを付けられる。
2発が、右上空のワルドの頭と心臓に。1発が左上空のワルドの頭を打ち抜き消滅させる。
「馬鹿な!?連射だと!!」
ワルドが怯んだ隙に、大昔の荒武者を彷彿とさせるかのように、大上段から剣を振り下ろす。
だが、ワルドも伊達に『閃光』の二つ名を持っていない。
ギリギリのところで身をかわし、左腕を切り落とされるだけに止めた。
「くそ…この『閃光』がよもや遅れを取るとは…」
「冥土の土産に私の異名を教えておこう。貴様が『閃光』ならば私は『悪夢』だ」
ガトーも疲労は結構きているが、精神は不思議な高揚感で満ちている。
かつて、コロニーを護り、多くの連邦軍をなぎ倒した時のように。
「止め!」
床に蹲り左腕を押さえているワルド目掛け突き進む。
鬼人の如く向かってくるガトーを見て、心底恐怖する。
義などという不明瞭な物を信じ、己の命すら省みない、この男に。
「う、うわぁぁぁぁぁぁ!」
残った右腕で杖を振り中に浮く。
「ちぃ…!」
僅かにワルドの方が速かった。床を砕いただけだ。
「まぁいい…ウェールズはどの道、ここで死ぬつもりのようだからな。
目的の一つは達したといえよう。じきに、レコン・キスタの大軍が押し寄せる!ほら、馬と蹄と竜の羽の音が聞こえるだろう!」
「愚かな主人と「貴様…二度と忘れん!」く……くそ。この閃光とあろう者が…」
ワルドが捨て台詞を言っていたが、途中で身を凍らせるような殺意をはらんだ声と、鋭い眼光がワルドを射抜き最後まで言えなくしていた。
逃げるようにして礼拝堂から出たワルドを見送ると片膝を付く。
「大丈夫か!?」
「閣下もご無事で」
無事といっても、スクウェアの遍在と戦っていたのだ。こちらも結構ヤバイ。
「閣下はよしてくれ…君は命の恩人だし、この国の者ではないのだから」
「無理をすればそれだけ、ガンダールヴとして動ける時間は減るぜ。主人の詠唱を守るためだけに生み出された使い魔なんだからな」
「生み出されたか。気に入らんな…ま、私が変わるわけではないがね。それに、これしきの事…あの時の激戦に比べればどうという事はない」
そうしていると、ルイズが俯きながら近付いて来て、言いにくそうに口を開いた。
「……ごめんなさい」
全員が疑問符を浮かべたが構わずに続ける。
「わたしが、ワルドなんかと…忠告してくれたのに、無視したりして…」
「なに、分からずとも当然の事。私とて…前に、似たような者を見ていなければ、間に合わなかった」
だんだん、爆発や怒号などの声が大きくなってくる。城の内部に突入されたようだ。
「さて…君達をどうやってトリステインに逃がしたものか…船は出てしまったし、城は囲まれてしまっている。…巻き込んでしまってすまない」
「これだけの数…突破するのは容易ではないな」
「おでれーた。相棒、5万の敵を突破する気でいたのかよ」
「乱戦に紛れればなんとか…という所だろうな。数が多ければ、それだけ発見されんものだ」
「なら、敵の目を引きつける囮は僕がしよう。巻き込んだ償いをさせてくれ」
430 :
代理:2007/10/10(水) 15:53:21 ID:???
ただ、問題はルイズだ。庇いながら強行突破は不可能に近い。
どうしたものかと思ったが、地面が盛り上がり、茶色い生物が顔を出して、鼻先をこすり付けてきた。
「む…お前は、ギーシュの、ヴェルダンデといったか」
「こら!ヴェルダンデ!お前はどこまで穴を…って少佐!」
「無事だったか。だが、どうやって…いや、聞くまでもあるまいな」
「正解正解。タバサのシルフィードよ」
「キュルケ、あんたまで!」
「アルビオンに着いたはいいが、勝手が分からない異国でどうしたものかと思っていたところに、ヴェルダンデが穴を掘り始めて、後に着いていったらここに出たというわけです」
相変わらず、ヴェルダンデが、鼻先をこすり付けている。
確か出立前も、同じ事をしていたはずだ。
散々、鉱石や宝石を見つけるのが好きだと聞いていたが、今になって気付いた。
持っている。それも、とびっきりの宝石を。
「なるほど…この匂いを追ってきた…というわけか」
軍服から取り出したのは、深く、蒼く輝く小石。
ブルーダイヤモンド。かつてキンバライド鉱山基地で発掘され
屈折率の関係でレーザー通信用には使えず、基地司令であるビッター少将の元に送られ、基地の資産として管理され
ビッター少将以下、キンバライド基地百余名の将兵の志と共に託された宝石。
小石と言っても、宝石の中ではかなり大きい方だ。
しかも、この世界では加工すら難しい宝石。その中でも特に珍しいブルーダイヤモンド。
なんかもう、キュルケの目が凄まじい勢いで光っている。もうモノアイかと言わんばかりに。
「悪いがこれはやれん。閣下達の魂そのものなのだから」
心の中で亡きビッター少将や、キンバライドの将兵に敬礼する。
これで、彼らには二度助けられた事になる。
「ダーリンがそう言うなら仕方ないけど…、プロポーズの時受け取る事にするわ。で、何やってるの?そして、そこの素敵な方は?」
「長く説明している時間が無い。ワルドは獅子身中の虫で、この城は陥落寸前だ」
「本当だ!音が凄い。少佐!シルフィードが下にいます。脱出を早く!」
キュルケとギーシュが大急ぎで、穴に戻ったが、ウェールズと二人はまだ残っている。
「殿下…もう、この城の命運は…殿下も一緒に…」
「それはできない…僕はこの国の皇太子だ。この国と命運を共にする義務がある」
今にも泣きそうだったが、ウェールズが構わずに言葉を続ける。
「なら、これをアンリエッタに渡してくれないか。
そして、こう伝えてくれ『ウェールズは、勇敢に戦い、勇敢に死んでいった』と」
渡された物は風のルビー。そして伝えるべき言葉を確かに聞いたルイズが泣くのをこらえて、穴に入る。
一欠けらの絶望すら浮かんでいない表情を見て、無性に悲しくなったが、思いを振り切って落ちていった。
「君も早く」
「閣下…」
「もう僕は皇太子でもないし、空軍大将でもない。一人の戦士さ。閣下はやめてくれ」
「では、ウェールズ…すまん!」
「君が謝る事じゃないよ。こうなったのは我々の力が足りなかったせいだ」
きしむまで歯を噛み締めながら、詫びたガトーをウェールズが嗜めるが、そういう事ではなかった。
トリステインの王宮上空に風竜が現れ、魔法衛士隊の面々が色めき立った。
飛行禁止令が出ているところに、王宮に降りようとしているのだから当然だ。
着陸した、風竜を取り囲み、『杖を捨てろ』という言葉に、危うく一戦交えそうな雰囲気になったのだが
タバサとガトーにより「宮廷」だ」と言われ渋々ながら杖を捨てた。
そりゃあ大戦時のズム・シティにMSが進入したとなれば、この程度では済むまい。
が、マンティコア隊の隊長の明らかに見下したような言動に
一年戦争時の302哨戒中隊隊長、デラーズ紛争時の元分艦隊司令。現ルイズの使い魔のガトーとでガチバトルに発展しかけた。
というか、まぁ軍人としてあるべき姿の心得を叩き込んだのだが。
「軍人とは自国の民を守る物!それが話しかける法が無いだと!?貴様、それでも将校か!士官学校があるなら、そこからやりなおせッ!!」
と、その凄まじい気迫に、隊長もたじろぐ。
(こ、このプレッシャーは先代隊長と同じ…いやそれ以上か!?)
このままいくと、マンティコア隊全員正座で、1〜2時間ぐらい修正を受けかねない。
絶望の宇宙が見えたような気がしたが、アンリエッタが現れて事なきを得た。
この件で、マンティコア隊の忠誠度が上がったのは言うまでも無い。
431 :
代理:2007/10/10(水) 15:54:26 ID:???
「ウェールズ様は…やはり父王に殉じられたのですね…」
謁見質に他の者を残し、ルイズとガトーのみが、アンリエッタの私室に通されている。
とりあえず、ルイズが一通り説明し、不足分をガトーが付け足す。
キュルケが合流し、空賊を装ったウェールズに襲撃され、そのままニューカッスルに向かい、亡命を勧めたが断れた事。
結婚式の最中にワルドが豹変し、ウェールズ共々殺されそうになった事。
手紙は死守したものの、アンリエッタの心情としては任務達成率は5割というとこだ。
本当は、ウェールズにも亡命して貰いたかったはずだ。
「あの子爵が裏切り者だったなんて…。まさか、魔法衛士隊に裏切り者がいるなんて……」
かつて自分が送った手紙を見ながら涙をこぼしたアンリエッタの手をルイズが握る。
「姫様…」
「あの方は、私の手紙をきちんと最後まで読んでくれたのかしら? ねえ、ルイズ」
「はい、姫様…。ウェールズ皇太子は、姫殿下の手紙をお読みになりました」
「ならば、ウェールズ様はわたくしを愛しておられなかったのね」
「では…やはり皇太子に亡命を…」
「ええ。死んで欲しくなかったんだもの。愛していたのよ、わたくし」
気が抜けたというべきは、呆けた様子でアンリエッタが呟いた。
「わたくしより、名誉の方が大事だったのかしら…」
「名誉…だけではありますまい。ウェールズ閣下は、この国に害をが及ばぬように残ったのです。
自分が亡命すれば、反乱勢力が次に攻め入る場所は、ここ、トリステインになるだろうと確かに」
「ウェールズ様が亡命しようがしまいが、攻めてくる時は攻め寄せてくるだしょうし
攻めぬ時には、沈黙を保つものです。個人の存在だけで…戦は発生するものではありませんわ」
まぁ最もだと思うが、ジオン独立戦争の場合、結構、個人レベルで戦いが発生していたりするから答えようが無い。
レビルが脱走しなければ、当初の計画どおりに講和できていたはずだし、各種新型MS、MAを巡って局地戦が勃発したりもしている。
当然、戦術的なものであって、戦略的なものは起こっていないが。
「姫様…ウェールズ皇太子から『ウェールズは、勇敢に戦い、勇敢に死んでいった』と伝えてくれと…」
「勇敢に戦い、勇敢に死んでいく。殿方の特権ですわね…残された女は、どうすればよいのでしょうか」
これに関しても、同じ事をしでかした経験があるため痛いとこだ。
「姫様…わたしがもっと強く、ウェールズ皇太子を説得していれば……」
「いいのよ、ルイズ。あなたは、立派にお役目のどおり手紙を取り戻してきたのです
それにわたくしは…あなたに亡命を勧めて欲しいだなんて、一言も言ってないのだから」
自分の責任にしているようなルイズを見たのか、にっこりと笑いながら極めて明るい声で言う。
「婚姻を妨げようとする暗躍は防がれたのです。
ゲルマニアと同盟を結べば、そう簡単にアルビオンも攻めてはこれないでしょう。危機は去ったのです。ルイズ・フランソワーズ」
「姫様、水のルビーをお返しします。…そして皇太子から預かった風のルビーも」
ルビーが光虹色を放っている二つのルビーを見てアンリエッタが目を見開く。
「これは…風のルビー…ウェールズ皇太子から預かってきたのですか?」
「はい…脱出する前に、先程の言葉と共に託してくれ…と」
大き目の指輪を嵌め、呪文を呟くと、リングが窄まり丁度いいサイズに収まる。
風のルビーを撫でるとルイズに向き直り笑みを浮かべる。
「この、水のルビーはあなたが持っていなさいな。ウェールズ様の言葉を伝えてくれたせめてものお礼です」
「こんな高価な品を頂くわけには…」
「忠誠には報いるところがなくてはいけません。いいから…そうでなくてはわたくしの気が…」
次いでガトーに向き直る。
「ありがとうございます。あなたのおかげで、ウェールズ様も裏切り者の手に掛からずに勇敢に死んでいく事ができました」
感謝の念がこもった笑みだが、心中は深い悲しみに包まれているという事は誰でも分かる。
「ならば、わたくしは、勇敢に生きてみようと思います」
「茶番だな」
風竜の上でガトーがそう呟く。
「あれでいいの?ほんとに…」
「他の者も他言無用だ。特に、ギーシュ。キュルケ。お前達は口が軽い」
「この命に代えても!」
「心外ねぇ…男女の関係の事に関しては、あたしは口が堅いの」
一応、これで大丈夫だと思い、皆を一瞥する。
「だが、油断はならん!兵は神速を尊ぶ。これより、作戦を開始する!」
432 :
代理:2007/10/10(水) 15:55:29 ID:???
その夜、アンリエッタは、ほぼ裸に近い状態でベッドに横たわっていた。
枕を濡らんばかりに、泣きに泣いて一先ず落ち着いたのだが、やはり、まだ心が整理できていない。
14歳の夏の時に聞きたかった言葉をが頭に浮かび離れない。
「どうして、あなたはあの時…おっしゃってくれなかったのですか…?」
顔を手で覆うと、また涙が流れる。
昼間は、ルイズがいた手前、泣くことはなかったが、一人になると、自然に涙が溢れ出てきた。
どんな言葉や賛辞も、その一つの言葉には敵わないだろうと思う。
寝よう…そう思うと、窓に人影が映った。
「ウェールズ様…?そんなはずがないわね…幻覚を見るなんて…しっかりしなきゃ」
だが、目を擦って窓に目をやるが、確かに人影はそこにある。
ハッとなって急いでガウンを着たが、侵入者と見て間違い無い。
「誰?名乗りなさい。夜更けに一国の王女の部屋を、そのような場所から訪ねる者が名乗らないという法はありません」
まさかアルビオンの手のものか、とも思ったが、単独で侵入してくるのは不可能だ。
アンリエッタ自身、トライアングルなのである。騒ぎになれば、すぐに衛士隊が駆け付ける。
「アナベル・ガトー少佐。訳あって参った」
「あなたは、ルイズの…何用ですか?」
「来て頂きたい場所がある。無論一人でだ」
「ご冗談を…」
「来て頂かねば困る。その為に命を張った者が居るのだからな」
それを出されると弱る。自分のせいで危うくルイズが殺されそうになったのだ。
「ですが、時間が時間です。また明日、改めて…」
そうすると、煙のように影が掻き消える。
急に消えた事を疑問に思い窓を開けたが、窓の壁の上から腕が伸びてきてアンリエッタの口を押さえた。
「…ッ!」
「騒ぐな。危害を加えるつもりは無い」
「少佐!そろそろ限界です!」
下から聞こえてくるのはギーシュの声。
それを確認すると、一応アンリエッタが叫ぶのを止めた。
「あなたは…グラモン元帥の…」
「は、はひ…」
暗闇でよく見えなかったが、ギーシュがガウン姿のアンリエッタを見て鼻を押さえている。
「一応、言っておくが…命を賭けたのはルイズだけではない。そこのギーシュ。そしてキュルケ、タバサ。彼らも土くれと戦ったのだからな」
「…分かりました。どこへなりとも連れて行きなさい」
「感謝する。行くぞ」
窓を閉め、テラスから下に降りる。
そうすると、茂みの影に穴が掘られていた。ヴェルダンデの掘った穴だ。
「上空の警備は整っているが…地下にも目を向けねばなるまいよ」
穴を伝い外に出ると、タバサとシルフィードが待機していた。
これならば、魔法衛士隊といえど、そうそう追いつく事はできない。
「一体どこへ…」
「着けば分かる事だ」
シルフィードが飛び立ち、高速で目的地に向かう。
時間が経つにつれアンリエッタの顔色が変わる。
「ここは、まさか…」
眼下に見えるのは、巨大な湖。
かのオーストラリアのコロニー落着跡…とまではいかないが、かなりの面積を占める。
「ラグドリアン湖…」
湖畔にシルフィードが降り立つと、そこにはルイズが待っていた。
「姫様…申し訳ありません」
「ルイズ…これはどういう事ですか…?ウェールズ様が亡くなられたと聞いた日の内に、わたくしを、ここに連れてくるなんて…」
「あー、やっと来た。こっちはもう暴れるのを抑えるのに大変だったんだから」
そう不満気に言いながら茂みから出てきたのはキュルケだ。
「ま、いい男だったからいいんだけど…このお礼は形でしてもらうわよ」
「まぁ仕方なかろうな…私が連れてこよう」
433 :
代理:2007/10/10(水) 15:58:59 ID:???
茂みに入ると、ガトーが、なんかもう、捕虜でも扱わんばかりに人を連れ出してきた。
フードの付いたローブを被され、口には猿轡をされ後ろ手に縛られている。
「万が一、舌を噛み切られ、自害でもされてはたまらんのでな…」
言いながらフードを外す、暗闇でよく見えないが、雲に隠れていた月が現れると、その月光を受けて輪郭がはっきりし、それが誰か分かった。
「ウェールズ…様…」
向こうもアンリエッタを確認したのか、一先ず大人しくなった。
「そんな…ルイズ、あなた確かにウェールズ様は亡命を断ったと…」
「私が連れてきた。鳩尾を殴りはしたが」
つまり、無理矢理にである。
生きていた。生きていてくれた。今のアンリエッタにはそれだけで十分で泣き始めたが
問題はウェールズの方だ。さすがに、アンリエッタの前で舌を噛み切るまいと思い猿轡を外す。
開口一番、出た言葉は抗議だ。
「何故だ…!何故…僕をここに連れてきた!
僕が亡命したと知れれば、レコン・キスタはこの国に攻め入ってくる!それに…何故、父上や皆と死なせてくれなかった…!」
「そんな事をおっしゃらないでください、ウェールズ様…わたくしはあなたが生きていてくれさえいればよいのです…」
「僕一人、おめおめと生き残って何をすればいいというのだ…!いっそここで命を…」
そこまで言うと、ガトーによる修正が入った。
「貴様はいい!そうやって喚いていれば気が済むんだからな!」
今まで、かなり礼儀正しい態度で接してきたのだが、遂にレッドゾーンを越えた。
皇太子を殴った事に、全員唖然としていたが、構わずに言葉を続ける。
怒りではなく、何かを思い出すかのような口調で。
「昔、ある国が1/30以上の国力を持つ国に独立戦争を仕掛けた事がある」
本来、7つあるサイドの一つのサイド3ジオン公国。
「当初は電撃作戦のおかげで優勢だったが、国力に物を言わせた国が、ある戦いを機に戦力バランスを逆転させる事になる」
地上軍の転機。オデッサ作戦。あの敗戦により、数多くのベテランを失い
それに前して、青い巨星『ランバ・ラル大尉』、黒い三連星といった、名だたるエースも失ってしまった。
「その後、最終防衛ラインまで攻め込まれ、そこでも総帥が暗殺され、敗戦が決まった」
ギレン総帥を暗殺したキシリア・ザビ。このおかげで指揮系統が崩れ、暗殺を察知した艦隊が次々と離脱し、戦線崩壊の原因となった。
「その中で、ある戦士が散っていった同胞の弔い合戦をしようと死を覚悟で出撃しようとした」
グワデンのハッチで09Rを無理にでも借り受けようとした時。
「そこで、その戦士は、その艦隊の司令に言われたのだ。『生きてこそ得る事のできる栄光を、その手に掴むまで。その命、わしが預かる』とな」
デラーズ閣下とて、生粋の武人。志半ばで斃れた総帥の後を追い戦場で散りたかったはずだ。
だからこそ、理解した。噛み締めるかのように、内なる自分自身に対しての決意のような言葉と
肩を掴んだ右腕から伝わる、情熱を確かに感じ取った。
「そして、その戦士が答えた言葉は…『その日まで、私の命、お預け致します』だ」
完全に聞き入ってた6人だったが、ウェールズが最初に気付いた。
「その戦士というのは…もしや…」
それには答えない。終わった事だ。
「だが、僕はもう一人だ…どうする事もできやしない」
「我々は…三年待った!当時の1個艦隊にも満たない戦力でも、機が訪れると信じて」
地下に潜み、ただひたすら時が満ちるのを待っていた、あの年月。
「それで…その後、どうなったの…?」
「三年間耐えに耐えたその艦隊は再び戦いを挑む。真実の戦いを後の世に伝えるために」
ドライゼ艦長のU-801、キンバライド基地、他、数多くの同胞の支援を受け実施されたあの作戦。
「作戦その物は成功したが…内部に離反者を出し、艦隊司令も戦死され壊滅状態となった」
「それじゃあ…同じ事だ。やはりここで…」
自暴自棄。その言葉が最も相応しい状態だろうが
「事を成し遂げてこそ…後に続く者が生まれるのだ!」
続く、このガトーの言葉に、そんな感情が消え去った。
僅かにたどり着いたはずであろう、デラーズ・フリートの残存部隊。
彼らがいる限り、デラーズ・フリートの真実の戦いと、宇宙市民の理想と大義はアクシズに受け継がれる。
434 :
代理:2007/10/10(水) 16:00:23 ID:???
「ウェールズ様…どうか自ら命を絶つなどという事は…」
「ああ、アンリエッタ…もう大丈夫だ。僕が伝えねば…誰がアルビオンの真の姿を伝えるというんだ。おかげで目が覚めた。ありがとう」
「亡命するにしろ、地下に潜るにしろ…他の者に知られては厄介と見えるからな。このような手間を取らせてしまった」
あの時、ウェールズに詫びたのは、そこで死を選ぶより遥かに困難な道を進ませる事に対して。
ゲルマニアとの同盟締結の為には、今現在、アンリエッタの婚姻が必要不可欠であり、それを見届けるしかない。
だが、それでも、生きてこそ得る事のできる真の栄光を掴ませるために連れてきた。
ギーシュが泣きつつギリギリと歯を鳴らしながらながら、二人を見ていたが、1発叩かれ引き摺られるようにして連れて行かれる。
「しばし、二人にしてやれ。この先、こうする事もできなくなるかもしれんのだからな。それを邪魔するのは無粋というものだろう」
「あの時の、あの誓い…覚えているかな」
「忘れるわけがありませんわ。それだけを頼りに、今まで生きて参りましたもの」
「今、ここで。水の精霊の前で言って欲しい」
「トリステイン王国王女アンリエッタは、水の精霊の御許で制約いたします。ウェールズ様を永久に愛する事を」
それを聞いて、ウェールズの顔が少し曇った。
このまま行けば、ゲルマニアとの同盟で皇帝との婚姻がある。それなのに、誓ってしまっていいのだろうかと。
だが、ここまで来て、自分の感情に嘘は付けない。だからハッキリと誓約した。
「アルビオン王国…いや、たった1艦の艦艇も存在せず1人しか存在しない艦隊。
アルビオン王立空軍大将、ウェールズは水の精霊の御許で誓約する。アンリエッタを永久に愛する事を」
その日、ルイズは夢を見た。
どうしてこんな場所にいるのかは分からなかったが、夢だという事だけは分かった。
あの、ノイエ・ジールのコクピット中だ。モニターの先には漆黒の宇宙と真紅の巨艦。
グワジン級大型戦艦の6番艦。本来、ザビ家に縁の深い者にしか与えられない不沈を謳われたデラーズ・フリート総旗艦『グワデン』
サブモニターには、その艦内の様子が映し出されていた。
髪の長い女が、厳つい髭面の男に銃を突きつけている。
そして、それを見る事しかできないガトーも。
「行けガトーよ」
その声は、落ち着いた、耳元で囁くかのような静かな声だった。
「は!?」
「ガトーよ、意地を通せ。現にコロニーはあるのだ!」
「狂ったか!?何を!」
「行け!わしの屍を踏み越えて!!」
「黙れぇ!」
銃口を恐れずに、元々そのようなものなど無いかのように立ち上がった男を女が銃で殴りつけるがそれでも、構わずに叫ぶ。
「わしを宇宙の晒し者にするのか、ガトー!」
「ソーラ・システムが狙ってるんだ!冗談じゃないよ!!」
「閣下…」
「ジーク・ジオン」
その言葉と重なる銃声。
思わず目を反らしたが、ガトーは、あの時と同じ殺意をはらんだ声で叫んでいる。
ワルドと似たような者。あの女が、それなのだろうと思った。
自身は信用していなかったが、主が信用し、それに押し切られていたが、最後の最後で裏切った獅子身中の虫。
そして、未だ草原に転がっているノイエ・ジールの、正確に言えば、焼かれる前の、完全な状態のノイエ・ジールの右腕が飛びブリッジに突き刺さった。
435 :
代理:2007/10/10(水) 16:01:28 ID:???
場面が飛び、次に見たのは見た事の無い壁に覆われた狭い通路。
「何故、この私を助けた…君の憐憫を受ける資格など、とうにないのだから」
あの紫を基調とした、妙なスーツに身を包んだガトーが、若干苦悶の混じった尋ねてきた。
答えようが無かったが、自然に言葉が紡ぎ出される。
「それは違うわ。とにかく…私にはああするしかなかったわ」
自分の声ではない、別の人の声だ。
「そうか…大体の事情は飲み込めた」
その人物となっているルイズにも、それは分かった。
今、自分が愛している男が、無防備に佇むんでいたガトーを撃ち殺させたくなかったという事を。
それと同時に、この人物の、今の恋人と昔の恋人が戦っていたという事も理解した。
「ニナ…すまん!」
「え?」
名前と侘びを言われると同時に、鳩尾に拳を叩き込まれ意識を失った。
急所であることと、負傷しているとはいえ、ガトーの一撃だ。抗う事などできはしない。
目を開けると、シルフィードの上だった。
アルビオンの脱出から、作戦の下準備と忙しかったので眠ってしまったもの無理は無い。
ウェールズに関しては、トリステインに亡命するという事になったが、それを知るのは必要最低限の者に限るとなりそうだ。
当面は、枢機卿のマザリーニあたりだけだろう。魔法衛士隊の隊長の一人が裏切ったのだ。できるだけ外部に知られたくない。
鳥の骨だの言われ、国民から実権を握り好き放題やっているなどと言われているが
話を聞いて、実際のところガトーが宮廷内で信頼に足ると判断したのはマザリーニだけだった。
夢の中と変わらない、束ねた銀髪を風になびかせながら、ガトーが横に座っている。
その群青の瞳は宇宙を見据え、清流のように澄み切っている。
色々、何か言いたかったが、言う事ができなかった。
予想だにしないぐらい過酷な道を選んでいるガトーに言うべき言葉などあるはずもなかった。
同じように宇宙を見上げると、無数の星屑が流星となり光を描いている。
あたかも、男達の魂の輝きであるかのように。
==============
代理投下終了
GJでしたー!
小佐カッコいいよ小佐
なんという力作!
これは凄い、格好良すぎる。特に三年間潜伏した話をウェールズに聞かせるのがとてもいい
ルイズ達も影響されて高潔になっていきそうなのが尚いい!
他の板のクロスの優良作品群と見比べても遜色ない出来だ
魂が震えるってこういう事を言うのな
流石兄貴、やっぱり兄貴はすげえよぉー!
みごとな拉致ッぷり!
この救出手段は俺も考えたことがあるが、実現には説得力や何やらで実現せなんだが、見事!
これはGJと言うしかあるまい…
ヤザン召喚したら面白そうだなぁ
少佐GJ!途中でどっかの鉄仮面と艦長が混じってた様な気もするけど気にしない!
しかしこのスレでルイズは獅子身中の虫の人も呼んでいると思うと色々感慨深いなあ。
GJ過ぎるぜ!! ウェールズ達に過去を語る辺りとかヤバイ!
ぜひともまとめサイトのほうにアップしてもらいたい所だけど……どうなんだろう?
445 :
兄貴:2007/10/11(木) 10:23:50 ID:???
まとめに乗せると思ったなら!その時スデに行動は終わっているんだ!
希望として、ゼロの使い魔0083サーヴァントメモリー
で、一部が、『ジオンの残光』、二部が『撤退!ウェールズ・フリート』で頼む
続きはッ!?続きは書いてくれるのですかッ!?
447 :
まとめ完了:2007/10/11(木) 15:11:32 ID:???
兄貴の覚悟が!「言葉」でなく「心」で理解できた!
まとめに乗せるって思った時は、兄貴ッ!
すでに行動は終わっているんだね。
フハーッ!良い物読んだ!
しかし0083のキャラはいいね。
ガトーもシーマも生きざまにリアリティがあるっつーか
>「昔、ある国が1/30以上の国力を持つ国に独立戦争を仕掛けた事がある」
以上だから間違いじゃないが演説のとおりに書くと立場が逆になってしまうよ……。
ゼロ魔読んだ事のない俺に、ゼロ魔の個性的な魅力を教えてくれ
このスレ見て興味持ったけど、いまだ読む気が湧いてこないんだ
ラノベを突き詰めたラノベ。
文庫だけど、コミック一巻分ぐらいの軽い後口と満足感。
喩えるなら、名人の工芸品とかじゃなく、商業的な生産物として成功した製品。
ある意味かっぱえびせん
最初の方はイライラするかもしれん
これでもかといわんばかりのラブコメとお約束とテンプレ的展開のかたまり
過去の伏線もくそもない展開が、記憶を空っぽに「し続けて」も読める状況を作り出す
下手なジャンプ漫画より軽く薄い
「その場その場のシーンを楽しむ」のに向いてる
初心者と開き直ったやつの両極端しか楽しめない感じだわな
活字離れで、セリフを消して絵だけでストーリーが通じる漫画が量産されてるが
それをラノベに当てはめたのを思い浮かべたら答えが出るのだな
散々な言われようだなwww
逆に興味湧いてきた。
まぁ読んだら後悔するんだろうけど。
文章がリアル鬼ごっこレベルだから頭を空にせんときつい
そのレベルはもはや小説じゃねーなw
あれよりはマシだと思うが…
内容的に伏線と呼ばれるものが殆ど張られないのは確かだな。
逆に当初から謎なものはほぼ全く明かされてないので書きづらいってのもある。
あと設定自体に怪しい部分が多くて書き手まかせなところも。
というか、複線に転化可能な匂わせを意図的にばらまきつつ、
ネタの思い付くままに進んでその道に落ちてる物のみを複線として回収、
それ以外の複線モドキは不自然であってもいつかの為にスルー。
使う予定の消えたものは随時切り捨てていくあの潔さ。
お客にスナック菓子程度のつかの間の娯楽を安定して提供する事に徹底してる感じ。
徹底して「作品」ではなく「商品」を作っている訳だ。
誤解を覚悟で言えばライトノベルとしてはあるべき姿かも知れんな。
その辺、他じゃ割と固めが好きな俺がノボルに一目おいてる理由だったりする。
ブライト艦長(CCAもしくは閃ハサ終了後)召喚とか考えている俺は異端ですか、そうですか
ココにはツンデレが多いってことは分かった。
468 :
sage:2007/10/18(木) 09:04:17 ID:+NnBLWwa
>>465 レキシントンと艦隊戦か?!
本命を叩き込め!
間違えたああああ
すまねええええええ
>>468 ハルゲニア大陸で水爆が炸裂すると申したか。
やめてトリスティン滅んじゃうやめて
ハルケギニア世界の軍艦なら、本命を叩き込まなくてもメガ粒子砲だけで何とかなりそうだから困るw
よもや、ハルケギニアで天敵と呼べる存在って、竜騎士だけか?
わりと機銃掃射で何とかなりそうだけどな
しかし相手はパンツァードラグーンだった
しかもバイストンウェル(ゲーム版)直輸入
そういえばメガ粒子砲って無補給で何発撃てるんだろ
部品の劣化は固定化で無いものとして。
レビルも絶賛したボンボンブライトのホワイトベース落としが見られるときが来るのか…
ちょwwww冒険王版かwwwww
>>476 一番の問題は反応炉が無補給でどのくらいの期間稼動しつづけれるかだな。
いざ艦隊戦で動かなかったらだめだし。
>>477 「ええい、このミサイルだ!」(核発射)
>>479 反応炉自体は核融合だから、整備の問題さえ無ければかなり長い間動くと思う。
問題なのが推進剤だと思われ
つ コッパゲに複製させる
>>482 もし有害物質だったりすると完全にhag(tbs
しかし、質量のある残像という文字を見て、咄嗟にF91が思い浮かんだおいらは少数派?
ははは
何を言ってるんだお前は
もちろん多数派だよ
多数派だな
FSSって線もあるか
487 :
484:2007/10/24(水) 21:41:28 ID:???
しかし
「フェイスオープン状態のF91はワルドに顔が似ているかも」
とかまで考えてしまったのは、少数だろうな。
それは少数派かもしれない
F91の中の人召喚とかもいいかもなぁ。
木星帝国との戦いを終わらせ、セシリーと結婚、いざ初夜って所で。
いっそ逝っちゃったザビーネ召喚で
貴族主義万歳
ノブレス・オブリージュな貴族主義に則ると
馬鹿息子が細胞単位まで破壊されそうだが
海賊ガンダム後だから、長谷川裕一が恨まれてるのかも知れん
シーブックは七万の軍勢相手でもこれっぽっちも死にそうに無いな
ましてセシリーとの初エッチにお預け食らっている状態ならばなおさらだな
きっと「俺は童貞だ!」と絶叫しながら大活躍だ
まとめがないと新参のおれはどこを縦読みすればいいのやら
シ
ま
き
497 :
通常の名無しさんの3倍:2007/10/25(木) 18:10:40 ID:dGoJYkI1
>>494 「悪いな、俺、童貞なんだ」
「手前なんかに俺の純潔は渡せねぇな!」
こういう事ですか、わかりません!><
ショウ・ザマ召喚。
ハルケギニア消滅。
落下途中のアクシズでも呼んどけ
なんだかこのスレ、何処をスクロールしても「エレガント」が目に付く
其処に痺れる憧れるぅ!
クロス系は説教臭いのが多いのが難点なんだよな。
乱入側が終盤〜終幕後で最強無敵状態なのが主原因だろうけど。
その点、巧いSS書きは強すぎない状態で上手くバランスとってるな。
ゼロ魔は登場するキャラみんなバカだからなぁ…。
水霊騎士隊の勇姿に敬礼!
他で言うならまだしも
説教の塊のガンダムのスレで言うのは流石に難点でもなんでもないぜ
説教が無いガンダムなんてガンダムじゃありません
説教というか富野節だよな。UCガンダムなら二言目にはエゴとか言ってる印象あるし
「エゴだよそれは!」
「そんな大人、修正してやるー!」
この辺なら説教にはならいかな。そもそも会話になってなさそうだしw
「この馬鹿弟子があああああ!!」
「ティファァァァァァ!!!」
「月光蝶であーーーーーるっ!!」
ここで、この前ふと思いついた意味不明文章を投下しておくテスト。
注.語呂を優先したりなんだりで何か色々とキャラを破壊しまくっている他、
色々と突っ込みどころ満載なので適当にスルーよろ。
一体どこで、そして何が間違ってしまったのだろうか?
胸を刺し貫かれたウェールズ皇太子。床に倒れ伏し、ピクリとも動かない。
教会の床にへたり込んだ自分。杖は弾き飛ばされ、どこかに行ってしまった。
そして、かつての自分の婚約者、ワルド。ただじっと、こちらを見下ろしている。
よく知っているはずの彼に、一体どこで、そして何があったというのだろうか?
「あなたが戦う力を守ってこられたのは、魔法衛視隊という誇りがあったからでしょう」
「その誇りをくれたのがアンリエッタなら、奪ったのもアンリエッタなのだ。
恋などに現を抜かし 、自分の立場をわきまえなかったんだよ!!」
そう言葉を叩きつけると、ワルドはため息をつく。杖を構えなおすと悲しげに微笑んでみせた。
「小さなルイズ。そんなアンリエッタの為に戦う君に、この僕は倒せないよ」
いっそ、慈しみすら感じる声に決意する――ワルドは、ここで止めなければならない。
「倒す……倒します!!」
「そういうわけで、ギンガナムお願い」
「いいだろう」
いつの間にやら、教会の扉を押し開けて入ってきた偉丈夫がその声に応える。
「……ここまで盛り上げといて、そりゃないんでねーの。嬢ちゃん」
彼が手にしたデルフリンガーが冷めた声を上げたが、誰も気に留めなかった。
この状況を半ば予想していたということだろうか? ワルドは表情を変えずに呪文の詠唱を開始した。
「ユビキタス・デル・ウィンデ……」
そして、彼の背後に風の魔法で形作られた四人の分身、『偏在』が現れた。
「ガンダールヴは、金縛りにするっ」
「「「「了解」」」」
『本体』の号令と共に、四人の『偏在』が距離を置いてギンガナムを取り囲む。
「いや、口に出す意味ないんでねーの」と声を上げる者がいたが、誰も気に留めなかった。
「「「「エア・ハンマー!!」」」」
悠然とその場から動かないギンガナムに向かって『偏在』達の呪文が同時に発動する。
荒れ狂う風が四方から襲い掛かり、彼をその場につなぎとめた。
そこに、青白く輝く杖を構えた残る一人、『本体』が突進していく。
「ガンダールヴ、この一撃でその命貰い受ける」
「このデルフリンガーすごいよ。さすがガンダールヴの左腕。
エア・ハンマーのエネルギーはすべてもらっている。ライトニング・クラウドと同じようにな。
わかっているのか、ジャン・ジャック・ワルドぉっっ!!」
「ユニバース!!」
「ガンダールヴであーーる!!」
「……ノリノリだな、大将。他にも突っ込み所満載な気がするけど、何かもうどうでもいーわ」
つづかない
なんて言うか、うん。色々とごめん。
最後に敵をフルネームで言う所にトミノらしさ(でいいよね?)を感じて吹いたw
>>509 あ、ごめん。語呂が悪いから微妙に省略した。
いや、上野介みたいな領地名とか役職名(?)は省略していいんじゃね?こういう場合。
付けるのはその地位を認めてることになるよね。
なにげにヒゲガンダムは相当好きな俺
>>505 最終的には絶叫するが、Gガンの説教くささはガンダム屈指
って言うか富野じゃないな
何せ師匠だからな
まとも(?)に物を教えてくれる大人が出るガンダムなんてレア中のレア
シュバルツとかも相当に説教臭いな
サイサイシーの所の爺二人も、ジョルジュの執事も中々に
逆に主人公に周りが、戦争なんかだめでしょー!と修正されるのがターンA
UC・・・富野節という名の説教
G・・・富野節今川アレンジ(=原作クラッシュ)
W・・・グリリバ補正
X・・・我道走
CE・・・嫁補正
漫画なせいかクロスボーンとかアストレイとかは独特な気がする。好きだけど
保守
同じく保守
閃光のハサウェイはどうだろう
キュルケと聞いてキルケーユニットを連想するとか
裸になったルイズにギギと同じように言った台詞をつぶやくとか
一応考えては見たんだが、自分頭の出来じゃ無理
召喚されたのがマフティー・ナビーユ・エリンことハサウェイなら、竜の羽衣はΞガンダム
レーン・エイムならペーネロペー
ケネス・スレッグやギギ・アンダルシアだったら……どうしよう
今日、サモン・サーヴァントを失敗して部屋に帰ったら、何故か台所にディアッカがいた。
ディアッカは、チャーハンを炒めながら私に
「やあ、おかえり」と微笑みかけた。
私は、なぜ私の部屋の台所にディアッカがいるのかわからずに当惑したが
「た、ただいま」
とぎこちなく微笑みかえした。
その後、ディアッカが作ったチャーハンを食べた。
おいしかった。
いや、何か変な電波を受信しただけなんだ
すまない。
今日、バイトを終えて家に帰ったら、何故か台所にコーラサワーがいた。
コーラサワーは、コーラを振りながら俺に
「やあ、おかえり」と微笑みかけた。
俺は、なぜ俺の家の台所にコーラサワーがいるのかわからずに当惑したが
「た、ただいま」
とぎこちなく微笑みかえした。
その後、コーラサワーのくれたコーラを飲んだ。
>>523をみてなんとなく貼ってみた
それだけ
525 :
524:2007/11/12(月) 01:28:35 ID:???
ミスった。ハズカシス
正しくは、
今日、バイトを終えて家に帰ったら、何故か台所にコーラサワーがいた。
コーラサワーは、コーラを振りながら俺に
「やあ、おかえり」と微笑みかけた。
俺は、なぜ俺の家の台所にコーラサワーがいるのかわからずに当惑したが
「た、ただいま」
とぎこちなく微笑みかえした。
その後、コーラサワーのくれたコーラを飲んだ。
部屋がびしょびしょになった。
まて、痔俺インスパイアはいいとして誰が喚んだんだw
あと一応ここ旧板だから気をつけてな。
>>522 60年前の機体じゃないとだめだろ。
破壊の杖の代わりなら30年前の機体で。
魔法の布団叩きと&一日ザクがいいと思います
>>526 や、コーラサワーと俺の関係というスレからコピペしてきただけなんだ。
このスレ向きには、こうかな?
今日、サモン・サーヴァントを失敗して部屋に帰ったら、何故か台所にコーラサワーがいた。
コーラサワーは、コーラを振りながら私に、
「やあ、おかえり」と微笑みかけた。
私は、なぜ私も部屋にコーラサワーがいるのかわからずに当惑したが 、
とりあえず殴り飛ばして追い出した。
「な、なんじゃそりゃーーーー!」
と、彼は叫びながら吹き飛んでいった。
その後、コーラサワーのくれたコーラを飲んだ。
部屋がびしょびしょになったのに気付いた。
こっちがさけびたくなった。
さて、これ以上00ネタは自重しますか。
帰って来て台所にトレーズがいたら
その
困る
あー、うん。なんでだろ。
>>527をみて
竜の羽衣じゃなくてEz-8があって、シェスタの血縁として
シローとアイナだったというのが思い浮かんだのだが。
今日、錬金の魔法に失敗してしまって教室の後片付けを命じられた。
もちろん私の使い魔であるディアッカにも手伝わせたのだが、
相変わらず魔法を成功させられない自分が嫌になって全然作業がはかどらず、
片づけを終えた頃にはお昼ご飯の時間はすっかり過ぎてしまっていた。
「あーもう! 今日はもうサボる!」
くうくう鳴るお腹を抱えながらベッドに寝転がっていると、ディアッカが炒飯を持ってきてくれた。
料理のことはよく分からないけれど、すごくおいしかった。
そういえば、ディアッカは私が魔法を失敗しても馬鹿にしたり、からかってきたりしなかったな。
部屋の壁で逆立ちの練習をしてるディアッカを眺めながら、こいつなりに気を使ってくれたのかな、と思った。
そんだけよ。
あ、バランス崩した。
このままここでほのぼのを維持するつもりか
>>532……!!
>>532 旧シャアではない、板違いなのだ、と言うべきだ、言うべきなのだが……
顔に笑みが浮かび、ほんわぁと和みすぎてつっこめねぇよ、ちくしょう……
グッジョブ ∩ グッジョブヨォォォ!
゚*:。.. _n ( ⌒) ∩__
( l. ∧_∧ /,. /_∧ i ,,E) ..。:*゚
\ \´∀` ) | | ‘∀‘)/ /∧∧
. ..。:*゜ \ ⌒ ) ヽ ,/ (*'∀')b グッジョブゥ
/ / | | (| /´ ゚*:。..
時が止まっている・・・。さてはゴルゴムの仕業かっ!
おや、まだ種は向こう側なのか
なんにせよGJ!
唐突だけど、ディアッカは「ハルケギニア」のことを「ハルキゲニア」だと思い込んでいる。
何度かそれとなく訂正を試みているものの、奴の空気読めないスキルはなかなかのもので、
一向に間違いに気付く気配がない。
「グゥレイト! ハルキゲニアの米は俺の炒飯にピッタリだぜ!」
でも、嬉しそうに中華鍋を振るうディアッカを見ていると、
多少の間違いなんかどうでもいいような気もしてくるのが不思議ね。
「うっし、出来たぞー。ってなんだにこにこして。何かいい事でもあったの?」
な、何でもないわよ! さっさとその炒飯をよこしなさい! バカ痔!
「ふぅん? まいいや。食って驚け、今日の黄金炒飯は自信作だぜ!」
そういって差し出された炒飯を奇妙な形のスプーン(レンゲ、というらしい)ですくって
口に運ぶと、香ばしいライスとふんわりとした卵の香りが広がった。
悔しいけれど認めてあげるわ。あんたの炒飯は「ハルケギニア」一ね。
「当たり前だぜ! 俺はハルキゲニアにおいても炒飯の頂点に立つ男だからな!」
……まぁ、いいんだけどね。
それだけよ。
539 :
通常の名無しさんの3倍:2007/11/20(火) 17:34:34 ID:K/KXfNhx
痔にぼっちゃまが取り憑いてるなw
黄金炒飯も懐かしいネタだ……。
やべ、炒飯くいてー!!
しかし今日俺が作ったのはオムライス
俺の朝飯はカレーですよ……うぉぉ、重いッ!?
>>542 朝起きたらカレー作ってくれてそうなキャラは……コンスコンだな
しかしディアッカは不自然がないくらいに炒飯に染まっちまったなw
今日、お昼ご飯にディアッカの五目炒飯をかっ込んでいると、ヴェストリの広場の方が何やら騒がしい。
その辺をぽてぽて走っていたマリコルヌを捕まえて話を聞いてみると、
「聞かされてないのかい!? 決闘だよ! 君の使い魔と、ギーシュとの!」
……はい? メイジであるギーシュと、ただの平民のディアッカとが?
勝負になるわけないじゃない! きっかけは何なの!?
「そ、れは」
そういって視線をさまよわせるマリコルヌ。ええいもう、こうしちゃいられない!
その、別にディアッカの奴が心配とかそんなんじゃなくって、そう、あいつが怪我とかして
このおいしい炒飯が食べられなくなると困るじゃない? そうそう、それだけ! それだけなんだから!
だから、怪我とかしてたら許さないんだからね!
「ギーシュ! 今すぐ決闘なんてやめなさい! 貴族間の決闘は禁止されてるはずよ!」
ヴェストリの広場でディアッカと向かい合う金髪の優男、ギーシュに向かって叫ぶ。
でもギーシュは、何だろう、とても複雑そうな表情で首を横に振った。
「違うんだ、ミス・ヴァリエール。これは貴族だとか、平民だとか、そんなのとは関係のない決闘なんだ」
何をわけわかんない事を――
「俺からも言わせて貰う。こいつは! 男として! 絶・対・に! 譲れない戦いだ」
ディアッカのこんな真剣な表情、初めて見た。炒飯を作っている時の顔よりももっと強く、激しい意思を秘めた目だった。
「そういう事だ。なに、今回は魔法は使わない。これは魔法でどうこうしちゃいけない問題だ。そうだろう?
使い魔くん、いや、ディアッカ・エルスマンよ!」
そういってメイジの命ともいえる薔薇の杖を投げ捨てるギーシュ。
メイジでも、貴族でもなく、一人の男としてこの場に立つという意思表示。
私はその瞬間、ギーシュを止める術も失ったことを理解した。きっと私には、この決闘を見守る事しかできないのだろう。
ディアッカがゆっくりと構える。闘志、とでもいうのか、広場で相対する二人の男の体からは白いもやのようなものが立ち上っていた。
ごくり、と唾を飲み込む。少なくない観衆も皆、一様にこの緊張感を感じているようだった。
ギーシュの目がかっと開かれ、口火を切った。先手はギーシュが取った!
「女性の胸部の美しさとは、なだらかな丘陵を想起させるその優しき形にこそ有れり!
サイズなどに左右される価値基準など笑止千万!」
……はい?
「ぐっ……否! 断じて否グゥレイト! 大きくかつふくよかに、ついでに張りのあるモノこそが至高!
大きなおっぱい、具体的にはE以上のものこそが美グゥレイト!」
…………ちょっとそこのメイド、ガッツポーズしてんじゃないわよ。
「くっ……ディアッカ・エルスマァン! 君は何もわかっちゃいない!」
「目を覚ませ! ギーシュ・ド・グラモォン!」
あ、いいクロスカウンター。
「ふ、ふふ、この僕にここまで肉薄しうるとはね。君を僕の好敵手と認めよう。
だが、だが! 譲歩はそこまでだ! この先はただの一歩、1サントとて譲らぬ!
『月間美乳の会』理事、P,Nグリフォン子爵先生よ! 僕に力を!」
ドラゴンのイメージを背負い、珍妙な構えを取るギーシュ。具体的に言うと荒ぶる鷹のポーズ、みたいな?
「我が友にして師、フラガマンよ! あんたから受け継いだグゥレイトな秘宝秘技、そして遺志!
今この場にて使わせてもらうぜ!」
低い体勢で構えるディアッカの後ろには、虎かな? 何だろう、もうよくわかんない。
荒れ狂う闘気の中で偏頭痛に襲われた私は、アイコンタクトを送ってくる金髪のくるくる髪、モンモランシーに気付いた。
……了解、そっちは任せるわね。
モンモランシーと頷きあって、私は決闘を止めるために厨房から借りてきた中華鍋を振り上げた。
視界の隅では、同じようにモンモランシーが巨大な香水瓶を高々と掲げている。
せーのっ。
鈍い音が二つ、ヴェストリの広場に轟いて、世界は平和を取りもどしたとさ。
そんだけよ。
ディアッカってバイクで突撃してくるんじゃなかった?
GJ! 俺はディアッカと同じ道を歩むぜっ!
この世界ではワルドが「至高の貧乳・ロリコンへの道教会」とか開いてそうだwww
>>546 職人氏グゥレイトッ!! 何げにシエスタが可愛いぜ!!
おっぱいソムリエの魔の手がこんな所にまで……笑ったけどさ。
>>527 スマン、一杯一杯でやってはいるが、ゼロ戦の代わりが、0083に出てきたアレで行こうかと進めててな…
時系列?そんなもん召喚って時点で関係無(ry
ん?オービルのコア・ファイターUとか言ったやつは銃殺。
後、チャーハンGJだw
保守
夜。勉強もひと段落して、ちょっと気分転換に月夜のお散歩でもしようと
外に出てみると、静かな空気をぶち壊すような高いびきが聞こえてきた。
振り向いてみると、思ったとおりうちの使い魔が広場のベンチにだらしなく
背を預け、よだれをたらしながら眠っている。
全くみっともない真似を、と最近妙に手になじんできたマイ中華鍋を振り上げたけど、
ディアッカの足元に転がる黒いものに気付いて手を止めた。
よく見るとそれは小石や砂がいっぱい入った中華鍋。
それは私の中華鍋よりもひとまわり大きくて、重かった。
眠ったままのディアッカが大きなくしゃみを一つ。
私は両手で持ち上げるのが精一杯の中華鍋をそっと地面に置いて、
ちょっと汗くさいディアッカにマントをかけてやった。
その時、ちらっと見えたディアッカの手のひらはまめの跡だらけだった。
思ったよりも冷たい夜風に吹かれて、私は小走りで部屋に戻る。
今夜はもうちょっとだけ頑張ろう、そう思った。
そんだけよ。
たまには特技の日本舞踊にも触れてやれよ
キラ召喚。
あの世界じゃほとんど役たたずで
ちやほやしてもらえず、すっかりひねくれるキラ。
貴族に喧嘩売って死亡。
めでたしめでたし。
魔女だろ?
わたしは幸福に生きてみせるぞッ・・・!
保守
>>558 今気付いたんだが・・・
『 キ ラ 』 繋 が り か ! ?
植物の様な穏やかな人生が理想なんだな。
植物のような穏やかな使い魔人生
・・・ムリだな
コーディネーターとしてのプライドの塊な初期遺作を召喚したらどうなるんだろ。
種世界だと髪の色が不自然(緑とかピンクとか)なやつ=コーディーだから
ピンク髪のルイズはコーディーだと思われるんだろうか?
それ以前に ブチ切れてギーシュに喧嘩>負けて顔に傷 な結果しか浮かばんが
特別な能力があるつもりの特権階級同士だから、凄く血を血で洗うことになりそうな
アスランのあたりならゼロの世界でもなんとかなりそう
ディアッカもネタ抜きで普通に馴染めそうだ
保守
アスランなんてどこ行ってもコウモリするだけだろ。
キラも居ないから実力発揮できないし。
「確かにアンリエッタの言葉は気持ちよく聞こえるかもしれない。だが、いずれ世界の全てを殺す!」
もう少しトップがまともならプラントにハルケギニアを占領してもらいたい。
連合相手にしても国力的にジリ貧なわけだし、いよいよヤバスな状況になった所で、
異世界に丸ごと召喚されたのを天佑として、生存権確保のために地上支配に乗り出すと。
最初は一応外交ルートを確立すべく使節を送り込むのだが、メイジもいない蛮国など
ハルケギニア諸国がまともに相手にするはずもなく、各国の高慢さにこれまたプライドの
塊であるプラント側も激烈な化学反応を起こして、戦端が開かれていくと。
直接戦闘では相手にもならんだろうが、補給面では基本コロニー国家のプラント側に
難があるわけだし、魔法テロやゲリラに手を焼かせれば結構面白そうな展開になりそう。
>>570 そして次元の壁を突き抜けてやって来た方々が
「あなた方は何を討とうとしているのか(ry
保守
保守
保守
保守
Gジェネやっててカスペン大佐を召喚したらどうなんだろう、と思ったがキャラが濃すぎて頓挫した
水精霊騎士隊がカスペン戦闘大隊に変わりそう…
ジオン系の人間はキャラが濃い奴多いから、どれもこれも危険物かも
>>569の発言にすごく納得してしまった俺は種厨なんだろうか?
>>579 種厨かそうでないかは判別できないが、あのビッチの言葉が気持ちよく聞こえる事に納得するのはどうかと思う……
そういやカスペン大佐って貴族だよな・・・
>>569 ってラクスを批判するセリフなの?
誰の言ったセリフなの?
>>582 凸「確かに議長の言葉は気持ちよく聞こえるかもしれない。だが、いずれ世界の全てを殺す!」
>>583 武力で解決しろという言葉が気持ちよく聞こえてる人にだけは言われたくないよね
議長は独裁やってる訳じゃないんだし、少しは対話で解決しろよ
>>579 せいぜい自国滅ぼすぐらいだろ……と厨発言をしてみる
たかが一人の行動でどうにかなるくらいに世界が軽いんだろ
種だから仕方ないだろ
世界も軽いが、人間は世界以上に軽い。
なんたって、元プラント議長の娘とはいえ、アイドルに過ぎない、しかも裏切り者の小娘が強大な軍事組織のトップの上に、何故か民衆に支持される。
某凸に至っては、種で軍人として(というより人として)最悪な行いである裏切りを行ったにもかかわらず、何故か種死でお咎めなし。しかも英雄扱い。
さらに種死じゃ2度も裏切りを行ったのに、受け入れ先の陣営では歓迎される。理解不能!理解不能!
戦争状況での裏切り者ってのは、元々いた組織は当然、受け入れ先の組織でも(少なくとも前線部隊では)非難の目で見られるはずなんだがねぇ……。
種の世界の住人は一般人も軍人も、大半の頭の中にはお花畑が広がっているんだろうか?
ほら、種世界の物理法則や精神状態は嫁法則だから。
むしろ嫁補正の無い世界にきたら、主人公に近ければ近いほど狂人扱いされるだけのような……
時が止まっとる・・・。ゴルゴレムの仕業か!
もしルイズが召喚したのがハヤト・コバヤシだったら
サイトよりはるかに腕っ節が強い上に格闘技会得してて戦闘経験者
原作よりは随分活躍できるだろうよ
あとタルブ村にガンタンクがあれば無敵
>>592 MS博物館艦長でカラバの中核でアウドムラの艦長だもんな
アムロより出世してるんじゃないの?
しかしアルビオンから続く対レコンキスタでは死亡フラグの連発だけどな。
ハヤトは、何か大きなものを救出する場面は危ない。
なんたって自分を犠牲にして他人を守る人だから……。
声優つながりでスカルハートのトゥインク召喚・・・
むしろハヤトがシエスタのおじいちゃん
だが、確かガンタンクは核融合炉をを搭載していなかったハズ……
UCの機体ってみんな核融合じゃなかったんかい!?
まさかバッテリーとかガソリ(ry
ガスタービンエンジン+原子炉>ガンタンクの動力
ガンタンクは戦車からMSへの過渡期で開発されたもので、コアブロックを採用してからいっしょに核融合炉も導入されたらしい。
考えてみりゃあの頃はミノフスキー物理学の黎明期なんだから
ジオンより技術が遅れてる連邦が小型核融合炉の開発をMS開発と平行して行ってて当たり前なんだよな。
連邦が遅れてるのは馬鹿にしてたMSとNTの研究だけで
それ以外の技術は連邦が上なんでない?
ビームの技術もジオンより進んでたからMS開発の時すぐビームライフル・ビームサーベルを作れたと
604 :
597:2008/01/05(土) 23:42:49 ID:???
>>600 原子炉なんて搭載していたのか
ガスタービンエンジンだけだと思ってたよ
ってか、ミノフスキー/イヨネスコ型核融合炉はコア・ファイターの中にあるから。
しかしガンタンクさんはビーム兵器ないし、キャタピラーはガスタービンだしで、教育型コンピューターぐらいしか電力の使い道がないんだよね……。
別にガンタンクじゃなくても良いじゃん。
普通のモビルスーツなら何でも乗れるだろ。
いや、ガンタンクの膨大な余剰電力で世界の人々に文明的な生活をしてもらうってのはどうだ?
だが、一度稼働し始めたらある程度放置プレイしても構わない核融合炉と違って、原子炉にしろガスタービンエンジンにしろ定期的な補給が要る訳だが……
むしろアウドムラが村にあったりしてな
でかいので、飛行機自体が村というアウド村
むしろ、タルブ村がアウドムラの上に存在するとかww
ということはタルブ村がアルビオン大陸のごとく空を飛ぶんだな!!
レコンキスタ艦隊涙目wwww
だがちょっと待ってほしい。
>>611ということは、アウドムラの大部分は、地下に埋まっているということになるのではないだろうか?
掘れ
なんか埋まってんぞ→入れるじゃん→あ、これアウドムラだ→物理法則置いてけぼりで飛翔→(゚д゚)ウマー
こんな流れを普通にやりそうだ。それがヤマグチノボルクオリティか?
埋めずとも丘になってるとか、そう言うので良いんじゃね?
いっそ埋まっているのはアクシズということで。
そして異世界に召喚された事に気付かず地中のアクシズ内で生活し続けている白い悪魔と赤い彗星
なんという駄目オトコ…
これは間違いなく12人のプル付き
12人のプル
('A`)ゴクリ……
νガンダムがあればアルビオン艦隊なんてどうにもなるな
まあ、終戦まで出てこなそうだけど。
>>620 旧ザクでもおそらく充分だろ
魔法あれば1日ザクに進化するし
しかし原作を準えるなら、シエスタの曽祖父が赤い人or天パって事に…
いやむしろタルブ村の住人全てが駄目親父共とプル’sの子孫だったりして。
625 :
兄貴:2008/01/09(水) 11:14:40 ID:???
さて…第三部なんだが…一巻分丸々詰めようとするとスッゲ長くなった…
まだ間も所々開いてロールアウト(完成)した2/5程度のとこまで落としても…いいかなぁ〜〜兄貴と久しぶりに…
いやね…シエスタのじっちゃんに、丁度良い人物が居たんだけど、髪は黒だけど最近よく見たら目が茶色がかっててHOLY SHITだよ…
何を迷うことがありますが
GO!GO!
第三部『NEUE ZIEL(新しき理想)』
その日…もとい、ここ数日ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエールは非常に不機嫌だった。
理由は、使い魔の不在にある。
朝食が終わってから一時間ぐらいすると出て行き、夜頃やっと帰ってくるのである。
それだけなら、当り散らすとこだが、用件がウェールズにあるとなると何も言えない分、さらに機嫌が悪くなっている。
おまけに、アンリエッタとゲルマニア皇帝の婚姻に際して、詔を作れと始祖の祈祷書と共に言い渡されたのだが
詩人的才能が枯渇しているらしく、全く湧き出てこない。
ベッドの上でう゛〜と唸っても、使い魔は居ないし、相談できそうな相手も居ない為、余計だ。
で、その不機嫌の原因を作り出している元凶だが、部屋の中でウェールズとマザリーニを伴い難しい顔をしていた。
「…率直に聞かせて欲しい。君から見て、どういう目的があると思う?」
「ふむ…たかが使節訪問に一隻しか無い艦隊旗艦を持ち出すという事が考えられんな」
主人と同じように少し唸りつつ、紅茶を啜りながら答えるが場の空気は重い。
なお、宇宙攻撃軍はドズル中将がドズル・ブレンドなるオリジナルコーヒーを作り出した事もあり大半がコーヒー党であるが、無いので紅茶にしている。
味は良いので特に問題は無い。
普段は、今後どうするかなどの話し合い等で、こういう雰囲気ではないが今日は別だ。
アルビオンから大使が送られてくるというのだが、それに伴い艦隊が動員されるからだ。
なお、ウェールズに対する言葉遣いが変わっているのは、ウェールズ自身がもう王族ではないからいい、と言ってきたからという事。
「威圧ではありませんか?アルビオンの強大な艦隊戦力を見せ付けるという」
「一理あるがな…私が思うに、連中は使節と偽り実戦部隊を導入し、こちらと一戦交える腹ではないか?」
「馬鹿な…!?そんな破廉恥な行為を行うなど…!絶対にありえん!」
思わず立ち上がったマザリーニを一瞥したが、構わずに続ける。
「艦隊という物は動員するだけで物資を浪費する。先頃まで内乱があり、国内が纏まっていない時期に使節というだけで艦隊旗艦を派遣するとは思えんよ」
ジオン公国軍でいうならルナツーの哨戒にドロス級を動因するような物だ。
確かに、200メートル級戦艦なぞ威圧にはもってこいだが、燃費が悪すぎる。
「まさか、そんな…いや、彼らも貴族だ…そんな事は…ありえん」
多少狼狽しつつあるマザリーニを見て少しばかり辟易した。
有能だとは思うが、緊急の有事には役に立たないタイプだと判断したが
他に使えそうな人材と言えるべき人材がマザリーニしか居ないので少し順を追って説明する事にした。
「落ち着きたまえ枢機卿。とにかく、そう思う理由を聞いてからでも遅くはない」
「うむ…確か、奴らの戦略目的は『統一』と『聖地奪還』であったな」
「ああ、その通りだ」
「現在、他に存続する国家は、隣国のゲルマニア、中立を標榜しているガリア、宗教国家のロマリア
そのどの国も、強大な航空戦力を持つアルビオンには単独では太刀打ちできない。そこで、ゲルマニアとの同盟があるわけだが…」
そこまで言って二人を見たが、異論は無さそうなのでそのまま続ける。
「戦略的な目的が『統一』であるならば、対抗戦力となり得る国同士の同盟を傍観しているだけというのも思えなくてな。
ギレン総帥やデラーズ閣下ならば、戦力を集結させられる前に各個撃破の対象にするだろうな。
無論、戦力が集中した所を纏めて叩くという手もあるが…アルビオンと二国の間にそれ程の戦力差はあるまい」
公国軍ですら二重三重に張り巡らせた情報網によって、限界ギリギリまでMSの優位性を隠しルウムで連邦軍を打ち破った。
それでも、国力が疲弊し『ジオンに兵無し』と言われた程である。
戦力差が無くなれば持久戦になり、先に根を上げるのは補給ルートを封鎖されやすいアルビオンだろう。
「無論、同盟を締結したとはいえ、ゲルマニアが増援兵力を送るのに時間は掛かるだろうが
それなりの部隊を送るとなると時間もかかる上に、こちらに察知され防衛体制を整えられてしまうしな」
となれば、使節という目的で精鋭部隊を送り込め、油断してくれているこの機会が好機というところだ。
「ある程度国内へ進んだ所で奇襲攻撃を仕掛け、そのまま制圧部隊を送り込む。…というのが考えられるが、どうだ?」
「…確かにそうだ。奴らなら、そのぐらいはやりかねない」
「で、ではゲルマニアに増援要請を…」
ウェールズが肯定すると共に、ようやく事態が飲み込めたマザリーニだが、まだ話は途中だ。
「あくまで仮定にすぎん。…それで動いてくれるような相手でもなかろうしな」
ゲルマニアは有力貴族が集まった連合体のような物で皇帝の力は言うほど強くは無いと聞いた。
金で地位が買えるという拝金主義的…とまではいかないだろうが、それに近い物風潮がある国が仮定だけで動くはずは無い。
フォン・ブラウンのアナハイムと考えれば分かりやすいだろうか。
二面外交を行い常に有利な方に付こうとするかもしれないという事も想定しておかねばならない。
そんな戦力をアテにして作戦を組み立てれば、間違いなく破綻する。
なら、最初から数に入れない方が遥かにマシだ。
(さて…と、デラーズ閣下なら、どうなされるだろうかな)
そう思うのも無理は無い。
ガトー自身はMS隊の総指揮を取っていただけの事はあり戦術家という側面を持ち合わせているが、戦略は専門外である。
星の屑にしても、デラーズという傑出した戦略家が居てこそ初めて成功した作戦だ。
無論、部隊の錬度が連邦より遥かに高かったというのもあるが、それだけでは圧倒的な物量を相手にできなかったはずだ。
「我が軍の主力は旗艦『メルカトール』を含めて旧式艦が多く…緊急時に集められる陸軍の数は2000程で…
報告によると、訪れるアルビオン艦隊は、旗艦の他に戦列艦だけでも十数隻、予想される地上戦力は3000程で竜騎兵も入れますと…」
「僕が言うのも何だが、アルビオンの竜騎兵は精鋭揃いだ」
「鎧袖一触とはこの事か…」
戦力を聞いて頭痛がしてきた。数、質、錬度共に劣っている。
しかし、どうにも選択肢が少なすぎる。
こちらから先制攻撃を掛けるわけにもいかず、敵の攻撃に対して反撃するという道しか残されていないのだ。
しかも、あくまで仮定であり、可能性が高いものの確実にあるというわけではないし、その証拠も無い。
満足な防衛体制を整えられるかどうかはマザリーニに任せるしかないが
鳥の骨と言われているだけあって、結構な数の貴族から嫌われているのである。
最悪、緊急時に召集できるだけの戦力で対応せねばならないが
それで最初から戦うつもりで来た敵とやり合えるか、と問われれば『無理だ』としか答えようが無い。
「とにかく、戦力の分散を避け、対策と準備は怠らない事だ。悪いが、今のこの国の有様では一度侵攻されれば抗うだけの力はあるまい」
ここ数日、王宮に出入りする貴族を観察していたが、どれもこれもジャブローの連邦高官のような目をしている。
事なかれ主義。己の保身しか考えていないような輩が大半を占めていると見た。
占領されれば、そのような者は真っ先に懐柔され、反抗しようとする者達を率先して弾圧するという事は十分考えられる。
アルビオン側としても、その手を取れば憎悪の対象は懐柔された側に向けられるので恐らくそうなるだろう。
唯一、付け入る隙があるとすれば、こちらが攻撃に感付いたという事だ。
偽装敗走で敵が油断した所で、敵中枢に攻撃を仕掛けるという手があるが、奇襲を仕掛ける戦力が集まるかどうかはマザリーニの手腕次第だ。
とりあえず、まだ日はある。
その場は、マザリーニがアンリエッタにそれとなく知らせておくという事で纏まった。
正直な所、腐っているとしか形容のしようの無いこの国に、ここまで関わっているのは他ならぬウェールズの存在が大きい。
死のうとしていた所を無理矢理連れ出し、生かしたのだから付き合う責任がある。
かつての自分に対するデラーズのようなところだ。
そして、そのウェールズがトリステインを救おうとするのなら、同じように尽力する事に決めたし
何より、ウェールズと話していて分かったのだが、地球方面軍司令であったガルマ・ザビ大佐にどことなく似ているのだ。
連邦の白い悪魔を擁する木馬部隊と交戦し戦死した彼だったが、国民からは勿論、軍内でも人気は高かった。
まして、溺愛していると言っても過言では無いドズル中将の部下だったこの男も例外ではなく、ガルマに対しては好意を抱いていた。
言うなれば、ウェールズがどこまでやれるかというのを見てみたくなったのである。
もっとも、これを乗り切らなければ先が無いのだが。
なお、ウェールズは、客人という事で素性隠し王宮内に留まっているが
ガトーはウェールズとアンリエッタによりマザリーニの理解は得ているが、他から見れば平民なので何度も正面切って王宮に入るというのは要らぬ疑念を呼ぶ。
したがって、行きは搬入される食材に紛れ、帰りはこの前ウェルダンデが掘った穴から出るという、プチ・スニーキング・ミッションである。
ダンボール箱があれば被っている。
道中も、2、3箇所回っているため馬でも時間が普通よりかかるが、普段から狭いMSの中で時を刻んでいただけあり、苦にはならない。
むしろ、何時もやっているトレーニング代わりだ。
いい汗かいて学院に戻ると、後ろから声をかけられた。
余談だが、こちらに来てから頭の上がらない相手が一人増えている。
その正体は、今後ろから声をかけてきてる少女だ。
「む…シエスタか。どうした」
「最近、何時もこの時間に戻ってくるから待ってたんですよ。その、お腹すいているんじゃないかと思ってあ、…いえ、済ませてるならいいんです」
とまぁ、召喚当初から、このように食料方面や家事方面で色々と支援して貰っているので、年下と言えど流石に頭が上がらないのである。
ただ、その目を何処かで見たような気はしていたが
黒髪、黒目という、かつての宿敵を彷彿とさせる顔立ちだったので、まぁそういう事だろうと、とりあえず納得はしている。
「…そうだな。頼む」
「良かった。じゃあ、厨房に来てくださいな」
馬飛ばしてきただけに、丁度いい頃合でもあったし、何より断ったりしたらもの凄く落ち込まれそうなオーラを出していたので受ける事にした。
普段、部下を持つ立場だけであっただけに、こういう細かいとこには気付いたりするのだが、こんな所で役に立つとは思わなかった。
「旨い」
まず、出た感想はそれだ。
「本当ですか。良かった」
「後で厨房の皆に礼を言っておかねばならんな」
普段の生徒、教師及び自分達の分まで作らねばならないのに、少々ズレた時間にも関わらず用意してくれたという事で出た言葉だが
後ろから別の人物の声が飛んできた。
「ああ、それな。シエスタが作ったんだ。お前さんが最近、毎日出て行くからって頼んできてな」
ここの料理長のマルトーだ。
軍人と料理人という違いはあるが、己の職務に関して信念を以って立ち働くという姿には共感を覚えており
最初こそちとアレだったが、前のギーシュやド・ロレーヌの件などで、マルトー以下厨房の面々とはかなり親しくなっている。
「そうか…見事」
軽い笑みを浮かべてそう言ったが、無論、世辞ではなく本心からだ。
『世辞はいい。アースノイドじゃあるまいし』と言ったぐらいである。不味ければ遠慮なく不味いと言っているはずだ。
その言葉に顔を赤くして手を振っていたシエスタだが、少しすると顔の前に銀のお盆をやって少し言いにくそうに話し始めた。
「あ、あの、今だから言いますけど、ガトーさんを最初に見た時、少し怖いなーって思ってたんですよ」
そう言って、気付いたようにさらに激しく手を振りながら、今はそんな事はないです!と言ったが、分からんでもないとは思う。
「軍人ってのはろくでもないのが多いからな。手前の出世のために簡単に人を踏み付けたりするのが殆どだ」
ガトーが属していた宇宙攻撃軍は、ドズル中将の訓令が非常によく行き届いている…というより、ドズル中将のあの顔で、そう言われればそうするしかない。
そのため、軍律は旧公国軍でも最も高かった。
デラーズ・フリートにしてもそうだ。
だが、シーマ海兵隊のような戦後に海賊行為をしていた部隊も存在する事は確かだ。
戦後でなくとも、軍隊という大規模な組織である以上、一般人に対して略奪などの犯罪を犯す者は必ず居る。
もっとも、軍令で人を殺す事と、個人で人を殺す事に何処に違いがあるのかと問われれば答えようが無いのも事実である。
「すまん…!」
だから、侘びの言葉が出た。
「お前さんが謝ってどうする。グラモンの小僧を修正した時なんざ、俺はこいつは違うと思ったさ!」
あの偉そうだった小僧が、今じゃ大分態度が良くなったもんよ。と付け加えてきたが、ガトーに言わせればまだまだだ。
個人的に、ジオン士官学校に入学して一から学んで欲しいところだが、まぁそれは無理というものだろう。
世界が違うというのもあるが、敗戦により士官学校も解体されているからだ。
「迂闊に褒めんようにな。あれは調子に乗りやすい」
もうすっかり部下扱いである。実際、302哨戒中隊に補充要員として送られてきた学徒兵も、ギーシュと同じぐらいの年齢だったため扱い方は心得ている。
とりあえず、一段落付いたのだが、この男的には、このままというのは非常によろしくない。
「何か礼をせねばならんな。私に出来る事であれば言ってくれ。手を貸そう」
「そんな、こんな事ぐらいで…」
「ホントお前さんは義理堅いやつだな。ますます気に入ったぞ俺は!」
何故だか分からんが、こっちに来てから妙に厨房が馴染む。
それこそ、MSに搭乗しているような感覚である。
一回死にかけたおかげで前世か何かの記憶の影響が出ているのかもしれない。だとしたら多分職業は『ただのコック』だ。
「そうだ。それじゃあガトーさんの国の事を聞かせて下さいな」
「おお、そいつは俺も聞きてぇな」
興味津々といった具合にシエスタが覗き込むように聞いて、少し間を置いてそれに答えたが…色々と凄い事になった。
「私の故国か…そう呼べる物は三年前に潰えてしまってな」
少し感慨深げにそう言ったが、正確にはそうではない。サイド3は依然として健在だ。
ただし、ジオン共和国としてであるが。
同じジオンの名を冠するとは言え、ジオン共和国とジオン公国は全くの別物だ。
連邦に従属する形の自治なぞ形骸もいいところである。
だからこそ、多くの公国軍の戦士達が終戦後もジオン公国再興のために戦ったのだ。
そういう意味では、ジオン公国という国家は潰えたと言ってもいい。
だが、国家はどうあれ、宇宙市民の独立というジオンの理想は受け継がれている。
ジオン公国からデラーズ・フリート。デラーズ・フリートからアクシズにと。そう受け継がれただけでも十分だ。
ふと、視線を前にやると、何故か知らんがマルトーとシエスタが泣いている。
マルトーに至っては漢泣きというやつだ。
「…急にどうした?」
「馬鹿野郎!祖国を失っても誇りを持ち続ける軍人!これが泣かずにいられるか!」
「ガトーさぁ〜〜ん。わらし達が居ますから、辛くなっだらいつでも来てくらはい〜〜」
漢泣きしながら今にも抱きついてきそうなマルトーと、同じく泣きながら腕に抱きついてきたシエスタを見て
もしや、何か可哀想な人として見られているのではないかと疑念が沸いたが
どうやら、心の底から本気で泣いているようなので、特に気にしないでおく事に決めたが、二人を見ていると何やら勘違いをしている事に気付く。
何かこう、最後の生き残りというように受け取られてしまったらしい。
アルビオンでの件もあり、そういう価値観の違いからなのだろうと思ったので一応の訂正はしておいたが、やはりカリウスらのようにはいかない。
今まで軍隊組織にドップリと浸かっていただけに少しばかり戸惑いがある。
要は、民間人とこういう場で対する事にそれほど慣れていないわけだ。さらに言うならこういうタイプと接するのは本邦初だったりする。
ここ4年の生活場所が月での潜伏期間を除けば、宇宙要塞『ソロモン』、デラーズ・フリート拠点『茨の園』という環境だったので無理も無いのだが。
多少は落ち着いたようだが、やはり、まだ何か極まっているのか、依然としてマルトーは漢泣き状態であった。
時間が時間なので、ルイズの部屋に戻ろうとしたが
正直言うと、ジオン軍人として、16の少女と同室ってのはどうよと思わんでもない。
どこぞの仮面つけた大佐さんなら喜びそうだが、そういう趣味は無い。
まぁ使い魔だから。と言われればそれまでである。
価値観の違いというものか。郷に入れば郷に従え。という古い諺も知っているだけに、馴染もうとしているのだが
こればかりは、多少抵抗が無いわけでもない。
そんな事を思いながら扉に手をかけドアを開けると…目に入ってきたものは白い塊だった。
ボフン。という間の抜けた音が響いたが、そこは現役のMS乗り。
飛来物に対する反射神経は常人のそれよりも遥かに高い。
顔に手をやって防ぎ、その白い物の正体を見たが、ルイズ愛用の枕である。
「ぬう…手荒い歓迎だな」
枕を拾いながら、それが飛んできた方向を見たが、ベッドの上で機嫌悪そうにしていらっしゃる桃色を見たッ!
「どこ行ってたのよ」
口調が明らかに拙い。
詰み将棋の如く、答え方を間違えればルイズ火山大噴火に御座います。というやつだろう。
だが、それでも百戦錬磨の兵である。
これしきのプレッシャーなぞドズル中将に比べれば形骸もいいところだ。
あえて言おう、カスであると!
「言ったはずだ。用があるとな」
ひるみもせずありのまま答えたが、やはりというべきか、ますます機嫌が悪くなったようである。
「分かってるわよ!わたしが言ってるのは、ご主人様をほったらかしにして内緒で何やってるのかって事!」
ひどく単純な理由だったが、それだけにガトーの理解も早い。
そういう事か。と思ったが、事が事だけにそのまま言うわけにもいかない。
何せまだ確定した情報というわけでもないだけに、悪戯に不安を煽らんでもよかろう、と判断した。
「確か、アルブレヒト三世だったか。その件でな」
嘘は言ってはいない。アルビオンの艦隊が訪れるという話を聞く前には、婚姻の件の話もしていた。
「納得したか?」
う゛〜と唸るルイズを後ろ目に軍服の詰襟を外しながら、椅子兼寝床に座り一息付く。
…が、言われた方はまだ機嫌悪そうだ。
メーデーメーデーセルフ支援を開始する
ルイズも、壊滅的に空気が読めないわけではない。
人より読めないが、この場合はいくらなんでも言わんとしている意味は分かる。
ゲルマニアの皇帝の名前を出したからには、婚姻の件で出向いているのだろうと理解した。
つまり、アンリエッタとウェールズの事だ。
そりゃあ、死を覚悟したウェールズを半ば無理矢理トリステインまで亡命させてきたものの、その直後に婚姻である。
恋人同士だと知っているだけに、望んでいない婚姻がどれだけ辛いものかという事ぐらいは分かるのだ。
まぁ、それはそれ。
いくらそうでも、ルイズにとって使い魔が主人を放置して、他所に行くなど認められない事である。
でも、アンリエッタに関わっている事なので、直接文句たれる事もできない。
もっとも、この威圧感満載の軍人に普段ずけずけと遠慮なしに命令を言えるルイズも相当なタマではあるが。
しばらくすると諦めたようで大人しくなったが、唐突に口を開いた。
「…ねぇ、それ貸して」
それと言われたが、手にしているのは一つしかない。
普段は持ち歩いているが、さすがにここにいる時は外に出している物。
超高級品であるブルーダイヤモンドの事だ。
普段は特に意識していないが、この世界においては国宝クラスのブツである。
宝石としてだけなら、ルイズが貰った水のルビー以上の物だ。
貸すだけで機嫌が直るなら安いものだとして手渡した。
「これって凄く綺麗よね。蒼いダイヤなんて初めて見たけど、どうしたのよ?これ」
ベッドに寝ながら手の平でダイヤを弄んでいるルイズだったが、そう訊いてきた。
貴族だから、宝石なぞ珍しい物でもなかろうと思ったが、即座に思い直す。
「お前でも見るのは初めてか。…宇宙では珍しいからな」
宝石は基本的に地球原産である。
ソロモンやア・バオア・クーなど、元々鉱物資源採集用として運ばれてきた小惑星では、工業用の金属は豊富に取れたが、宝石などは滅多に出ない。
特にダイヤモンドは、隕石痕などの場所からしか採掘されない物質だ。
その事から、月面のクレーター痕にも存在するのではないかと言われていたが
今の所はクレーター痕を利用したフォン・ブラウンやグラナダから、そんな物が採れたなどという話は聞かない。
そもそも、宝石を手に入れられるような富裕層は地球に居残っているので
精々工業用に使われる人工宝石ぐらいで、宝飾品を目的とした物は宇宙に出回る事はあまり無かった。
特に公国の前身となるジオン共和国はUC.50年代の頃に連邦による経済制裁を受けているため
宝石は元より食料すら確保し難い状況に陥っていた事があるだけに余計顕著だ。
ジオン・ズム・ダイクンの元、月の企業体やコロニーの商工業組織からの協力を得ることで何とか乗り切ったものの
これらの連邦の行動が、サイド3が他のサイドより連邦に対しての敵対心が大きい原因である。
「前にも言ったと思うが、ある方から譲り受けた物だ。…武人の鑑とも言える人で返しきれぬ恩義がある」
あのHLVが無ければ、奪取した02Aを宇宙へ運び出す事はできずに、星の屑は第一段階も達成できずに頓挫するはずだった。
作戦概要すら言う事もできなかったが、『作戦』という言葉一つで基地のMS全てを犠牲にして送り出してくれたのである。
言うなれば、星の屑が最終段階まで到達できたのはキンバライド基地のおかげであると言っても過言ではないのだ。
それを聞いてルイズが押し黙る。
今のガトーの口調からして、その恩義は相当な物だと判断できるからだ。
「…元の場所に帰りたいの?」
ルイズもいい加減ガトーの性格は掴んでいる。
義理堅いというか、もう行動理念のほとんどがそれで出来ていると。
だから、勝手に呼び出した自分を放って何処かに行くのではないかと思ったからそう訊いた。
「さて…どうだろうかな」
対してガトーであるが、その恩義のあるノイエン・ビッター少将はHLVを守るために戦死しているのである。
何より、志を無駄にしないためにも星の屑は成功させねばならなかったわけで
気になると言えば、今後、星の屑により宇宙の情勢がどう動くかという事であるため、明確には答えなかった。
第一、ルイズに対しても(半ば理解せぬ内にだが)命を拾われたという義があるので、今ここで答える事ではない。
この事において彼とタメを張れる人間は同僚でもあった白狼ことマツナガ大尉ぐらいなものであろう。
ちなみに、大抵の人が信じられないであろうが、アナベル・ガトーは25である。
一年戦争の時は22なわけで、一体どんなもん食ったらあの年齢でああいう風に育つのか甚だ疑問だ。
当然、ルイズ達にそう話した時もかなり驚かれた。
明確に答えなかったせいか、多少安堵したようで、しばらく黙っていると、寝息が聞こえてきた。
あろう事かブルーダイヤモンドを両手で握り締めたままだ。
価値を考えれば非常に罰当たりである。
「まったく…小動物でも飼い始めた気分だな」
言いながらルイズに毛布を掛ける。
士官学校時代でも、ここまで手の掛かる後輩は居なかったはずだ。
そういう意味では新鮮味のある体験なのだが、対応し辛いというのが本音だろう。
さて問題のダイヤだが、取れそうに無い。
無理に取っても良かったが、緩んだ表情で寝ているルイズを見てその気は失せた。
少なくとも朝になれば向こうから返してくる。
別段、起こすような真似はしなくてもいい。
「良い夢をな」
現実世界で『悪夢』を振り撒いていただけにそう口に出たのかもしれないが、事実として情勢は芳しくない。
近い将来、ここが戦火に包まれるというのは十二分に考えられるのだ。
なら、せめて夢の間だけでも悪夢なぞ見ないで済むに越したことは無い。
「私の杞憂であればいいのだが…」
少々弱気になりがちだが、切り替えは早い。
成すべき事を成す。
今も昔もそれは変わらない。
そう考えると、自身も夢を見るべく目を閉じた。
この先トリステインが見る夢が悪夢か否かは、まだ誰にも分からない。
翌日。
「ああ、僕のモンモランシー…君はいつだって美しいが、今日の君は一段と美しいよ」
行初めから、クベさん家のマ坊ちゃまでも言わないような仰々しい台詞を吐き出しているのは、ご存知ギーシュ。
そして、相手は金髪縦ロール。どこのディアナ様だと言わんばかりのモンモランシーだ。
この前、一年のケティに浮気され、思いっきりワインをブッ掛けた彼女であったが
ここ最近、少しばかりマシになったのでヨリを戻しつつあった。
ギーシュ曰く『少佐に影響されたのかな』らしいが
先にあるように、アナベル・ガトーは世辞など一切言ったりはしない。
モンモランシーから見ても、ガトーとギーシュでは、その辺り雲泥の差があるので話半分だが
浮気性が治りつつあるというのは悪くない事だ。
トリスティン貴族の例に漏れず、高慢と自尊心の塊だけあって褒められるのは嫌いではない。むしろ、もっと褒めろと言いたげである。
食後のデザートとテーブルを介して、対面に座り、口説く側、口説かれる側と別れているが
唐突に、ギーシュの言葉が自分ではなく、他に向けられている事に気付いた。
制服っちゃあ制服であるが、ジオン公国軍少佐相当が着用する軍服に身を包んでいる、ガトーである。
まぁ、他から見て明らかに浮いているのであるが、本人は気にしていないし
何より、他に何があるのかと言われれば誰も答えようが無い。
「何か用か?」
「少し、話があるんですが、構いませんか?」
そう言ってガトーの方に顔を向けたギーシュだが、その目は貧しい少年が、展示されているトランペットを見るかのようなそれだ。
公国軍MSトップエースパイロットであるからには、そういう目で見られる事に関しては慣れきっているのだが
傍から見ているモンモランシーは、少しばかり不安になっている。
(…ギーシュったら、あんな目して…わたしにも見せた事ないわよ
……まさか!いやでも…まさかよね……ああ、でも最近他所の女の子に色目使ったりしないし…)
なにやら、薔薇色の想像が湧き上がっているようであったが、無論二人は知った事ではないから話は続く。
「何だ?」
漢気溢れる声でギーシュに返すガトーだったが、ギーシュは何故かモンモランシーの方をチラ見しながら答える。
「ここじゃ少し…向こうで話したいんですがいいですか?」
「ふむ…まぁよかろう」
「それじゃあ、少し行ってくるから待っておくれ、僕のモンモランシー」
立ち上がってガトーに付いていくギーシュがモンモランシーにそう言ったが、言われた方は少し青褪めている。
(訊かれると拙い事なの!?何!?やっぱりそうなの!?)
接触したコロニーの内の一つである、宇宙の深遠へと消えていった『アイランド・ブレイド』の如くズレた思考をしていたが
何やら意を決した様子握り拳を作り立ち上がると、呟く。
「…追わなきゃ」
そうして、モンモランシーが二人を見つけたのはヴェストリの広場である。
火の塔と風の塔に挟まれ、日当たりも悪いので生徒も居らず、密談にはうってつけの場所だ。
茂みに隠れながら、二人に近付いたが、もう話は終わったようだ。
「ありがとうございます!参考になりました」
「あまり、助けになったとは思えんのだがな」
話の内容だが、何の事は無い。
砕けた言い方をするとギーシュの恋愛相談である。
無論ガトーとて、他人にアドバイスできる程そっちの戦歴は豊かではない。
むしろ、ギーシュがアドバイスするぐらいなのだが、この前ワインを頭からブチ撒けられた手前もあるのだろう。
どうも何か、ギーシュから完璧超人のように見られているが、そんな事は無い。
得手もあれば不得手もある人間である。
従って、まずはその目移りやすい癖を直せ。というごく一般的な回答だったのだが
とりあえず、薔薇は云々と返してきたので『それは一人前の男の台詞だ!』という台詞と共に軽く修正しておいた。
どうも、一度痛い目見ないと分からないタイプであるようで、修正されると何かに気付いたような目で、先にあげた礼を述べてきたというわけだ。
「そう言えば、少佐って、召喚される前は何ていう所から来たんですか?」
唐突に、そう訊かれた。
はてさて、返答に少し詰まる。
宇宙と言っても、分からんだろうし、サイド3『ムンゾ』は少し違う。
したがって、最後に足を踏み入れた場所で答える事にしたのだが
「茨の園という基地だ」
そう言った瞬間、茂みから何やら音がした。
「む!?…猫か」
目を細めて辺りを見渡したが、帰ってきたのは猫の鳴き声だったので、視線を戻した。
別段聞かれても困る話ではないのだが、軍人故の条件反射というやつか。
無論、茂みの中に居るのは、猫などではなくモンモランシーである。
何やら、よよよと地面に手を付いて崩れ落ちている。
(やっぱり…!)
暗転した背景に奔る、一筋の稲妻。大きく見開かれた白目。額を奔る無数の細い縦線。
所謂、ガラス仮面ショックというやつである。
すこーし距離が遠かったので聞こえ辛かったのだが、最後のガトーの言葉が彼女の耳には、このように聞こえている。
即ち『茨』の『い』が消え、『薔薇の園』と。
「お、おかしいと思ったのよね…アナベルなんて女の名前だし…」
そんな事を言ったら、グリーン・ノアの狂犬に問答無用で殴られるのだが
それは四年後であるし、殴られるのは転落不幸人生まっしぐらの幸薄い可哀想なエリート青年将校なので、特に気にしないでおこう。
まぁ実際のところ、その手の話はヤロー率が極めて高い軍隊内には付き物であるし
こちらとは違い、女性パイロットやオペレーターが存在する公国軍内でも、そういうのはあるはずである。
無論、ガトーはそのようなご趣味は持ち合わせていないが、モンモンは突っ走っている。
モンモン自身は、一回だけガトーが髪を解いた所を目撃している。
正直、束ねている時とそうでない時では、印象というか、見た目というか、その辺りがまるで違う。
中の人だって、最初見た時は、『誰これ?今更新キャラ?』と思ったぐらいである。
そんなわけで、モンモンの頭の中では、まさに薔薇な展開がリプレイされている。
趣味悪いけど、一応、美少年と呼ばれる範疇に属するギーシュと
そこいらの貴族など比較にならないぐらい、色んな風格が溢れ出ているガトー。
髪を束ねている状態であれば、いかにも軍人です。と自己主張せんばかりに鋭い目つきをし
逆に、髪を解いた状態で、どこか遠くを見据えている表情との、差がまた激しい。
ギーシュがそっちに目覚めたのなら、直撃というやつだろうと、泣きながらそう思う。
そして、絡み合う銀髪と金髪という脳内光景に、顔を非常によく赤らめさせるとモンモンが間違った決意をした。
「わたしが何とかしなきゃ…」
なお、これが後の『惚れ薬騒動』の原因である。
ほぼ一方的にとはいえ、この世界においてソロモンの悪夢が見せた初めての悪夢(精神的な意味で)であった。
とりあえず、ここまでッ!
規制がマジ怖い…後、思ったんだがワルドって、仮面、ロリ(疑惑)、マザコン風味…あれ、これなんてシャア?
謝れ! シャアに謝れ!!(AAry
それはともかく、GJでした。
>>637 シャアは皆が思ってるよりもかーなーり、ヘタレなんだぜ?
乙でございました。
シャアがヘタレだってのはシャア板的には一般教養じゃないのか?
>>637 馬鹿野郎!シャア大佐をワルドごときと一緒にするな!!
大佐はロリコン、マザコンに加えてシスコンの気もあるんだぞ!
少佐に別世界の大塚ボイスな方々の影響が出ているわけだが
GJでした
久し振りに来た〜!! そしてモンモンの妄想に吹いた〜!!
GJであります!
くだらない雑談(ガンタンクのコア・ファイターとか)に興じつつ保守していた甲斐がありました。
小ネタ降りが上手いなwww
GJでした
ライバックーーーーーー!!!
ガトーの戦闘力が飛躍的に上がってしまうではないかwwwwそれに蛇もwww
GJです!
あぁ、前投下したトレーズ閣下の奴のアルビオン戦でも書いてみようかなぁ・・・・どうだろ
わくてか
>>588を見て小早川秀秋が召喚されるのを想像してしまった
人知れず宣言通り投下しとく
エレガント・サーヴァント 〜トレーズストーリー〜
アルビオン動乱編
王女アンリエッタの依頼で、王党派と貴族派の二つの勢力が争う戦火飛び散る浮遊大陸アルビオンにやって来たトレーズ一行。
王城のグリフォン隊の長・ワルドに加え、キュルケやタバサ、ギーシュも付いてきてかなりの大所帯だ。
しかも何故か、捕まって投獄中だったはずのミス・ロングビル改め、土くれのフーケまで居る始末。なんでこんな事になっているのか?
全てはあのエレガントな御仁・トレーズの仕業である。
フネのチャーターの為途中立ち寄った港街ラ・ロシェールで暫しアルビオンの接近を待っていたときであった。
滞在していた宿に突如傭兵団が襲撃してきたのだ。それを指揮していたのは謎の仮面の男、そしてフーケであった。
いくら此方がメイジ揃いとはいっても、戦いにおいて数の違いというのは単純明解にして決定的な戦力差。
始めはワルドの戦力分散案で任務遂行を図るかと思われたが、トレーズはやはり一味違かった。
己が身もかつてはゲリラの一員、言うなればこのような突発的な戦い方に一行の中で一番精通していたのがトレーズだった。
戦いの場は厨房の隣接した宿屋のパブ。戦う為の道具は幾らでもあった。
ギーシュ、キュルケの連携で油を利用した広範囲火炎攻撃。タバサ・ワルドの風魔法、ルイズの爆発魔法による残敵の殲滅。そしてトレーズ自身は討ち漏らした敵を自ら斬り伏せていった。
その手には以前購入したインテリジェンスソード・デルフリンガーが握られていた。
喋る剣というのは面白かったが、何より、デルフより何か不思議なモノを感じ取られたのが一番の興味であった。
そして、それは的中しており、6000年の歳月を経た古剣は興味深い事を教えてくれた。なぜ武器を持つと力が溢れてくるのか?曰く、トレーズの手に刻まれたルーンのせいであるという。
ガンダールヴ。
ハルケギニアにおいて神の如く信仰される始祖ブリミルの従えた伝説の使い魔のルーンだという。
ならばそれをトレーズに刻んだルイズは伝説の系統・虚無魔法の使い手となるのだろうが、こういうものは己の力で気付き、成長するものだと思うトレーズは敢えて伝える事はしなかった。
一人、また一人と減っていく傭兵達、そして外で待ち構えていたフーケ達。
しかし、フーケの戦い方が些か消極的であった。それにトレーズは気付いていた。
彼女の目は悲しみにくれている。あの時自分はフーケに必要以上の手荒な真似はしなかった。彼女の目の奥に、何か「大切なモノ」を見たからだ。
果たしてそれは、トレーズも心から尊敬した五人の少年たちの在り方に似ている気がした。守るべきモノの為、汚名を被ろうと敗け続けようとがむしゃらに生きていく。自分を失わない。
そんな生き方を彼は「美しい」と思った。
だから彼は言った。戦いの中彼女に。
「フーケ。いや、ミス・ロングビル。君は満足かね?」
フーケの目に動揺が走った。
「何があったのかは聞かない。ただ、君とて何か大切なモノの為にそこに立っているのだろう。私もそれを否定するような事はしない。」
何時しか攻撃は止み、両者はその場に相対するのみであった。
「その在り方は美しいと思う。守るべき物の為に戦う。それは戦わずには、争わずには居られない人間の、一種のいたわりの中に隠されたまた一つの真実だ」
周りもただ立ち尽くし、トレーズの言葉に聞き入っている。
「しかし、君には迷いが感じられる。己のやっていることに疑問を持っている。そして不安なのでは?」
「もう一度聞こう、ミス。君は、そこに立っていて満足かね?」
その言葉に、フーケの心は決壊した。
「う・・・・・ぐずっ、うぅ・・・わ・・私は・・・」
巨大なゴーレムは形を崩し、元の土くれへと還っていく。
「何も言うまい。君はただ、やれる事をしただけだ。誰も非難する事はできまい。人間誰もが生きるために何かを傷付けているのだから」
「う・・・うぁぁぁ・・・あああぁぁぁ!!!」
泣き崩れるフーケ。トレーズはただ、その身を優しく抱き留めているだけであった。
「(クソッ!こんなはずでは・・・・)」
そんな中、仮面の男は霧散するように姿を消した。
これが事の顛末だ。あの後、何事も無かったかね様に出発し、フネに乗り込んだ一行だったが、またしてもハプニング。空賊に襲われたのだ。下品な物言いをする空賊たちにルイズは猛然として食いかかった。
隠密任務中のエージェントとしては致命的な馬鹿正直さ。しかしそんな誇り高い姿もまた美しかった。
ルイズの様子に表情を変えた賊の頭領をトレーズは見逃さなかった。
「失礼だが」
「あぁん?何だぁ?」
いかにも粗暴そうな振る舞いをする頭領。しかしトレーズからしてみれば良くできた芝居。
「もしかすると貴方がアルビオン皇太子、ウェールズ・テューダー殿かな?」
辺りに沈黙が流れる。そこで先に口を開いたのは頭領だった。
「どうして分かった?」
「残念な事に、高貴な者はその身に付けてしまった気品は隠すことは出来ないものなのだよ」
その言葉にキョトンとした表情になる頭領。いや、皇太子ウェールズ。やがてそれは大きな笑いへと変わる
「はははははは!これは一本とられてしまったな!そう、僕がアルビオン王立空軍大将、と言ってもすでにこのイーグル号しか戦力は無いがね。皇太子ウェールズ・テューダーだ」
あんぐりと口を開けるルイズ達。ウェールズは己の変装を看破した男に向き直った。
「是非ともこの企みを見破った貴方の御名前をお訊きしたい」
「トレーズ・クシュリナーダ」
アルビオン城へと招かれた一行は王党派貴族達の酒宴に招かれ、その後思い思いの時間を過ごしていた。
「トレーズ様・・・・・」
月夜の中、二人は暗い部屋の中に居た。ルイズの顔には困惑の表情が浮かんでいる。
「何故あの方達はあんなにも笑って居られるのですか?皇太子様だって・・・・アンリエッタ王女はあの手紙に亡命する旨をしたためられたに違いないわ・・・なのに・・」
ルイズには解らなかった。なぜ死ぬと分かっている戦いに赴けるのか。それもまた彼女が言った貴族の誇りの一つであるのだが、それを理解するにはルイズはまだ幼すぎた。
「人は欲と言うものを持つ限り争わずには居られない。守りの側も然りだ。国とそして愛した者を守るという欲がある以上それは避けられない。時には、人間には己の命より大切な物を持つ場合もあるのだよ。ルイズ」
「わかりません・・・分かりませんわ」
「君が貴族であろうとするのなら何時しか分かる時が来るだろう」
ルイズは嫌々と首を振る。
「そんなもの解りたく無いわ!」
弾かれたような勢い部屋を出ていくルイズ。トレーズの前で涙を見せるわけにはいかなかった。そして、この気持ちを分かってはくれないのかという思いがルイズの中で燻っていた。
翌日、ルイズはワルドとの結婚式を挙げることに決めた。
「新郎ジャン・ジャック・フランシス・ド・ワルドは始祖ブリミルの名において、この者を愛し、妻とする事を誓いますか?」
「誓います」
「新婦ルイズ・フランソワーズ・・・・・」
静かな雰囲気の中、結婚式は執り行われた。参列者は誰も居ない。見届けるのはウェールズのみ。
ウェールズが詔を読み上げていく中、ルイズは思った。トレーズは良き理解者だと思っていた。しかし彼は分かってくれなかった・・・・・
しかし、本当にそうだろうか。ルイズは思い出していた。フーケのゴーレムと相対したとき、キュルケ達に放った一言。
「魔法を使えるものを貴族と言うんじゃないわ!敵に後ろを見せない者を貴族というのよ!」
そこではっと気が付いた。ウェールズ達の言いようもまた、自分の言う貴族像の一つの在り方なのではと。
敵に屈せず、愛する者の為に命を懸ける。トレーズの言った「美しい」という意味が少し分かった様な気がした。そして同時に、自分を導くトレーズの存在の大きさを。
「誓いません。この結婚私には出来ません」
「ルイズ!何故だ!?君には力があるんだ!君の力が僕には必要なんだ!」
「嫌よ!貴方が愛してるのはありもしない私の力じゃない!!」
「子爵!君は振られたのだ!ヴァリエール嬢の手を離すのだ!!」
「黙っておれ!!」
聖堂は最早神聖な空気では無くなった。ただの欲望が渦巻く、濁った空間と成り下がった。
「そうか・・ならば仕方がないよルイズ。目的の一つは諦めよう」
大仰に腕を広げ語るワルド。
「目的?」
「そうさ。一つは君。そしてもう一つは」
そう言いながらワルドが杖を引き抜いた時だった。
「そこまでだ」
ドギューン!!
一発の銃声が響き渡った。見れば杖は見事に砕け散っている。
音の出所、聖堂の入り口には・・・
「茶番は終わりだよ。ワルド子爵。君は舞台から降りる時が来たのだよ」
「トレーズ様!!!!!」
トレーズのもうひとつの持参品、それはマスケット銃であった。
キュルケに頼み、トレーズの指示の下、ゲルマニアの職人に作らせた一品だ。
勿論精度・弾速共にトリステインに普及しているものとは段違いであった。
「貴様・・・・・」
「何事も事はエレガントに運ばなくてはな」
ワルドはトレーズを睨み付けるも、杖を砕かれた今、報復をする事も出来ない。
「ワルド!覚悟しろ!」
怒りの表情を浮かべたウェールズが魔法を放つ。
「くそッ!」
しかし流石は魔法衛士隊隊長。間一髪の所で避けていく。
「トレーズ・クシュリナーダ!!この屈辱、忘れはせんぞ!!」
ウェールズの魔法で開けられた穴からワルドは飛び去った・・・・・
「トレーズ様!」
「無事だったかねルイズ」
トレーズには全てお見通しだったのだ。あの時学院でワルドを一目見たときから。私利私欲の為になら裏切りとて平気で行うだろうあの濁った目を見たときから。
「時に、プリンス・ウェールズ。君はここで果てる積もりなのだろうが、私が思うにその行動に意味は無い」
「な、何故だ!?」
「ここはもう落ちる。それを以て貴族派は勝利宣言を出すだろう。しかし、それでは終わらないはずだ。私にはエルフの恐ろしさと言うものは分からないが、彼らは聖地奪還を唱っているのだろう?」
「それほどに憎まれ、恐れられるエルフとの戦いはアルビオンの戦力だけでは無理だろう。遅かれ早かれトリステインやゲルマニアに侵攻するのは目に見えている。プリンセス・アンに迷惑などかかろうはずがないよ」
ウェールズは頑なに拒否しようとする。
「しかし・・!」
「負ける事は恥ではない。むしろ負け続けながらも戦う姿勢は私には美しいと思う。そして私は知っているのだよ。味方にすら見放され孤独に負け続けながらも勝者となった者を」
トレーズの中には、龍を操り、自らを討ち果たした張五飛を始めとしたガンダムの少年達の姿が浮かんだ。
「・・・・・・・・わかりました」
ついにウェールズは決意した。
「あのままだったらルイズ嬢だけではなく私も危なかったでしょう。ならば救われたこの命、貴方の言う通りに使って見せましょう」
「私は導いただけに過ぎない。道を決めたのは君の意思だよ」
その姿にウェールズは同姓ながら見惚れてしまった。何と気高く、貴族然とした御仁であろうか。
「しかし、まずここから脱出しませんとな」
「そうですわトレーズ様」
二人の言葉にトレーズは笑みを崩さない。
「心配は無用だよ」
その言葉と共に、足下が盛り上がり、穴が空いた。
「トレーズ様!手筈通りですわよ!」
「こっち・・・・シルフィードが待ってる・・・」
顔を出したのはキュルケとタバサだった。
「こう言う事だよ」
その一言にウェールズは高笑いした。
「ははははは!全く!貴方には敵いませんな!」
そして一行は滅びゆく浮遊大陸を後にするのだった・・・・・・
これは一つの物語の欠片に過ぎない。優雅なる彼の更なる活躍を語るのは、またの機会としよう・・・・・
GJ!
さっすがトレーズ様だ!
俺達に出来ないことをエレガントに成し遂げてみせる!!
そこに痺れる、憧れるぅ〜ッ!!
要するに、GJ! でした
657 :
通常の名無しさんの3倍:2008/01/15(火) 17:34:45 ID:DjSlJE38
エレガントすぎるぜトレーズ様!!
ジョジョスレの方が停滞してるのに・・・・・・全く。
機会があればアルビオン戦乱編、対七万人戦編もやってみるつもり。
口説くのが上手いな閣下はw
ところでキュルケの国は、マケドニアでなくゲルマニアと思われ。
>>659 ビビったじゃあねぇか!!間違って無かったですぜ。ちゃんとゲルマニア表記ですぜ旦那
>>660 失敬。幻を見たようだ……真に申し訳ない。
完璧すぎるwwwトレーズ様ww
GJ
見事なり!
っていうかコレはもう洗脳の領域だよ!
GJ!
>>663 トレーズ様が「洗脳」などという美しくない事をなさる訳がなかろう
誰が穴掘ったんだよ?
>>665 きっちり、ギーシュを連れてきていますので。
まぁ、モグラちゃんに穴掘りさせてるんですよ。書いてから気付いたがね ギーシュ出すの忘れた! ってね。
ウェルダンデに任せたということでwww
トレーズ様の場合は洗脳というか洗礼って感じか
>泣き崩れるフーケ。トレーズはただ、その身を優しく抱き留めているだけであった。
トレーズ様ッ!お見事にござりまするッ!!
何という閣下…これは間違いなくエレガント
しかしまぁ、究極☆食神トニオさんも期待してるんでそっちもw
レディ・アン候補を確保したなw
名前だけなら、トリステインにもアンはいるんだがな…
レディ・アンってまさか、名がレディで姓がアンって事はないよな?
もしかして彼女は戦災孤児で両親とも不明で、かろうじて自分の名前が「アン」って事だけ覚えてて、養護施設に訪れた若きトレーズに引き取られた時、耳元で「僕の可愛いレディ」とか囁かれてあの名前になったのかな?
公式設定をご存知の方いらっしゃいませんか?
ルクレツィア・ノインでノインは苗字だ
トレーズ・クシュリナーダでクシュリナーダが苗字だ
後は…分かるな?
張 五飛で五飛が名字ですね!
レジスタンス時代はミディー・アンって名前だった筈
あと苗字のアンの綴りは「UNE」
まて、ミディって別人じゃなかったか?
シャアとか召喚したら
タバサとルイズは食べられちゃうね
貴族社会に絶望→ルイズ裏切ってレコンキスタに(ついでにタバサを連れていく)→クロムウェル暗殺→指導者になってアルビオン落としを決行
こんなかんじか
そうか? シャアはルイズみたいの好きそうだけど。
性格的に。ツンデレ云々じゃない部分で。
アルビオンじゃ核の冬は来てくれないだろうな
シャアを召喚したらルイズがトリステインの摂政になってしまうぞ
この私に学生の付き人紛いの事をしろと言うのか
(周りをゆっくりと見回すとストライクゾーンの小娘だらけ)
面白い、不本意では有るがこの状況では従うしか有るまい。付き合ってやろう
まあ、マジレスするとシャアってマザコンだから、甘えさせてくれるような女が好みでしょ
気が強い小娘なルイズは、クエスと同じ扱いにされると予想
とりあえず手は出すけど真面目に付き合ったりはしない感じだな
まったく酷い奴だ
シャアはマザコンでシスコンでロリコンでアムロコンで、ついでにSだからなあw
ちょっと面白かったンでコピペ
思い返せば本当に本心が表に出ない人だった
322 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2007/11/09(金) 21:23:18 ID:???
喜怒哀楽ちゃんとあるけど感じ方があまりにも超然とし過ぎだ
本気で怒ってたのってOZトレーズ派の空気読めないやつが勝手に暴れてた時くらいだよな
323 名前:通常の名無しさんの3倍 投稿日:2007/11/09(金) 23:25:44 ID:???
リーブラの主砲から自分を助けたウイングからレディが出てきた時も本気で動揺していた。
つまり閣下は身内がなんかやらかした時に感情が表に出るんだ。
ふとルイズをXの荒廃した世界に放り込みたくなった。
ゲートを開いたら、逆にDOME辺りに一本釣りされて、あの死ぬほど物騒な世界で逃げ回っている所をジャミルたちに拾われるとか。
で、最後に
DOME「え? 帰りたいの?
サモンサーバントっていうのをもう一回使えば帰れるよ?
あれ、元々君等の世界の生き物を呼び出す魔法だから、使えば高確率で君が元いた世界に繋がるんだけど。」
ルイズ「ちょっ、今までの苦労は一体?」
というオズの魔法使いオチ。
ルイズも貴族もヘッタクレもないあの世界に放り込まれて、ヒーコラ言えば無駄に高いプライドや高慢さが抜けて……別キャラになるなw
うん、やっぱ無し。
DOME軽いよDOME
>688
ルイズに果たして対MS戦ができるかどうか……とも思ったが、ルイズの失敗魔法でやるとこやればMSを撃破できるな。結構鬼かも。
個人的にはガロティファがセットで召喚されてほしいな。カップルで召喚って見たことないし……
ルイズがガロード、ジョゼフがティファ、テファがキッド辺りを召喚。
そして聖地に現れるチェストブレイクとハーミットクラブ。
ルイズ:ガロティファ
ジョゼフ:フロスト兄弟
の方がわかりやすくないか?
>>690 ガロードと契約するルイズの姿を見たティファがどうなるのやら。
1話
サテライトキャノン
絶叫
1、黒化
2、ハイパー化
3、泣く
4、唇を奪い返す
5、しっとマスク化
6、ルイズがガロードにキスする寸前に割り込みをかける
本編始まる前のガロードでいいじゃん
最も、ティファの真逆をいくルイズに一目惚れは無さそうだが
前半はスペックの高い才人、ルイズと喧嘩してるウチに「友達ってこんなもんなのかな?」とパーラ状態
なんかのきっかけで惚れて「守る」状態に移行……って所かな
知ったかぶりばかりしていました
どうしたらいいのかも分からないですみません
>>697 ティファのいないガロードなんて・・・
>>698 誤爆をしたときは謝罪レスを入れるべきだ
ごめんなさい
ガロティファ召喚時のギーシュイベント
メイド「ああ、ガロードさんが殺されてしまうっ!!
あ、あの、止めないで良いんですか?」
貧乳「人の目の前でイチャイチャイチャイチャ……っ!!
バカップルなんて……バカップルなんて滅びてしまえばいいのよ……!!
何よ、何よっ、同じ貧乳のクセにあてつけのつもりっ!!」(血涙)
貧乳2「大丈夫です。ガロードが勝ちます(召喚された時に戻ったNT能力でガロードが買った未来が見えます)」
貧乳「ラヴコメなんて、ラヴコメなんてぇぇぇぇぇっ!!!
太陽の馬鹿やろぉぉぉぉぉォォォォォォォォォッ!!!!」
結論、こんな奴ら召喚したらルイズの胃に穴が開きます。
ガロティファと絡めるんだったら、ルイズの方をX世界に放り込む方がまだ彼女への負担は軽そうだ。
虚無覚醒についてもティファに
「あなたが魔法を使えないのは、あなたは5番目の力の魔法使いだからです。」
とでも言わせればそれで済むし。
どうしたらいいのかは分かりません
でも間違えたことは本当だと分かります
すみません許してください
知ったかをしてしまったのは本当です
すみません
ブリミル 「よくここまで辿り着いたね、ルイズ・ド・ラ・ヴァリエール
拒絶した人も、いるようだけど?」
ルイズ 「はい…。真実よりも、戦争を求めているんです」
ブリミル 「『戦争』か…。よくも飽きずに続けるものだ」
『虚無』を神と等しく崇拝する者。力を利用しようとする者。
かつて力を持っていた者。それぞれに『虚無』という言葉を捉えている
そして、それがまた、次の戦争の銃爪となろうとしている……。
でもそれは、ある意味では仕方が無い事かもしれない。
僕らは『虚無』という幻想で繋がった世代なのだから……」
エイジスXIII「虚無が幻想だと言うのか!?始祖ブリミル自らが、何故そのようなことを言う!?
己を幻と定義するなら、この超常はどう説明する!」
ブリミル 「それは、僕にある力によるものだ」
エイジスXIII「その力こそ、『虚無』と呼ばれる力ではないのか!?」
ブリミル 「そう思いたい気持ちは理解出来るけど、残念ながらそれは違う。」
ブリミル 「かつて、僕らは全ての価値観を失っていた。
そんな世界で戦争が起きて、やがて『僕』が生まれた
僕に何故力があったのか、それは僕自身にも分からない。
人が言うように、時代が生んだ突然変異だったのかもしれない。
だけど、僕の力は、道を失った人々にとって、新たなる価値観となってしまった。
それが、『虚無』という言葉だ。僕の終わりと共に、『虚無』という言葉も消えるべきだった。
けれども、それに囚われてしまった人々は、その『次』を求めてしまった」
アンリエッタ「『虚無』は未来を創らないのですね?」
ブリミル 「そうだ。
それと同時に、過去にしがみつき、それを利用する事しか考えなかった者にも、未来は創れない」
エイジスXIII「うっ……。私にとって『虚無』とは、信じるべきモノなのだ!
今になって『否定しろ』と言われても、それは不可能だ!」
ブリミル 「君自身がそれに陥っている限り、ロマリアにもハルケギニアにも未来は無い」
ブリミル 「そう、全ては幻≪イリュージョン≫だ。たとえ、どんな未来を垣間見たとしても、
それを現実のものとしようとしない限り、それは、手には入らないのだから……
虚無を求めて流離う時代は、もう終わったんだよ。
そして、君達は新しい未来を創っていかなきゃならない」
アンリエッタ「『新しい未来を創る』…」
ブリミル 「それは、不可能な事ではない。そこにいる少年は、それを繰り返してきた。
そうだろう? サイト・シュバリエ・ド・ヒラガ。いや、平賀才人君」
サイト 「えっ? 俺?」
ブリミル 「君は、ルイズの危機を、ことごとく救ってきた」
サイト 「俺はただ、ルイズのことを守りたいと思っただけで……。
特別な力なんてない……わけじゃないけど、そんなのオマケだし」
ブリミル 「その心の強さが、君に未来を切り拓く力を与えたんだ。そして、それは平民の時代に必要な、希望の光だ。
古い時代に左右されず、新しい時代を生きる力がある」
ブリミル 「ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール」
ルイズ 「はい」
ブリミル 「君はサイトと結ばれて、初めて自分の力を見つめたね。『強くなりたい』とすら思ったろう?」
ルイズ 「サイトと生きる未来を、悲しい時代にしたくなかったから…」
ブリミル 「今も、自分の力を認めているかい?」
ルイズ 「仕方のないことだと思います。でも……出来ることなら、普通のメイジとして暮らしたい」
ブリミル 「ならば、『虚無』という言葉を捨てればいい。それで願いは叶うはずだ」
ブリミル 「これで、『虚無』と呼ぶべき者は、この世界にはいない。そして、僕も元いた場所に帰る」
エイジスXIII「行かないでくれ! 『虚無』が無ければ、我らはどうなる!?」
ジュリオ 「おやめ下さい!」
エイジスXIII「むっ」
ジュリオ 「そんなモノは無かったんですよ! 始めから…。」
ブリミル 「ルイズ、サイト、それにみんな…!古い時代は、これで終わりだ」
エンディング後のティファはNT能力そのものは失ってない。
「NTのティファ」から「(変な能力はあるけど)ただのティファ」になっただけ。
と、何度言わせれば
ガロードはキャラとしてのパンチが薄いが召喚してもおもしろくなさそう
かといってアムロ キラ ヒイロを召喚してもつまらない
やはりディアッカ 五飛 コーラ マシュマーあたりがネタとして面白そう
愛すべきネタキャラだろ
マイなんてどうだ?
知名度は低いがなかなか面白いキャラだぞ。
赤い2連星が召喚されました。
コーラと五飛とディアッカはともかくとしてマシュマーさんはギャグとシリアスどっちもこなせる完璧キャラだと思うが
五飛はスパロボのせいでネタキャラに・・・
ズール様こそが正義だ!
W勢の中でALL攻撃がないのはトーラスとアルトロンだけ!
毎回必ず1回は主人公側から見て敵になる(これはスクコマで止まった
ちょうど反撃不能な場所から狙撃
無限再生による金稼ぎのカモ
EW後仲間になるかと思ったら失踪
演出により冥王星宙域から地球へ海ポチャ
どこまでも理不尽にいじめられるカツを
ギャグじゃなくてシリアスにいくならパンチの効いたネタキャラである必要はないはず。
バーニィみたいに比較的普通の人でもいいと思う。
>>718 バーニィ召喚なら小ネタにあったな。
ノリス召喚も燃えた。
ギュネイは速攻でルイズに惚れるような気が。
>>712 技術中尉呼んでもなぁ…
コッパゲ先生とは合いそうだが
なんとなく、コッパゲ先生のヘビ君を評価試験して部屋で机に座ってダメ出ししてるマイを想像したw
>>709 ガロードって良い意味でも悪い意味でも「時別な力を持たない・成長する(しなければならない)」キャラだからな。
そう意味ではティファの能力以上に扱いづらいんじゃないかな?
ウェールズとのやり取りや虚無魔法に対する反応とかも興味はあるが……
ガロードがガンダールヴのルーンを宿して、
「俺って、もしかしてニュータイプになっちゃった!?」
てのを思いついたが、それじゃあガロードらしくないしな
>>724 同意。
むしろガロードには持ち前のしぶとさやティファとの絆、仲間たちの協力でもってガンダールヴ伝説やメイジ絶対主義を超えて欲しい。
ならガロードにはガンダールヴじゃなくてヴィンダールヴを付ければ解決。
それってつまり、ロマリアにガンダールヴがいてそいつがMSに乗ってるフラグ?
そしてタルブ村にはMSが1機(なんとなくUC初期の陸戦型)が眠っていると。
ガロードなら、世界を変えられる!!
いや、あくまでガロードは切っ掛けであって、あの世界を変えるのはそこに住まう生きとし生きるもの全てだ。
あれ? これって普通に革命か?
シュウトとキャプテンはいかがか?異世界なれもしているぞ
キャプテンだけが来てどんどん消耗していくわけだな
タルブにあるのはSDGF系じゃなくてG-ARMS系の品だったり
影忍を喚べ
リリ姫が根性で連れ戻しに来るな。
インフィニティウインド食らってスティールドラゴンににげられたデスサイズ(ディード)とか
>>733 オスマンがビームサーベル白刃取りしたりするのか。
爆熱丸とか翼の騎士ゼロも面白そうだよな、キャラ的に。
ただ問題があるとすれば、SDガンダムにガンダールヴを与えたら鬼に金棒なレベルでは済まされないことぐらいか。
じゃあ「うっかりザクレロ」召還で
彼を召喚するなら、「風車の百式」もよんであげなよ。
まあ、烈伝版なら同一人物みたいなもんだからいいか?
烈伝だとザクレロが鎧着て、百式やってんだぜ。
SDガンダムはなぁ……
他の連中もヤヴァイけど、旧騎士ガンダム編となると機兵があるからなぁ。
生身でもかなり洒落にならんガンダム達が乗り込むだけあって相当強いし、ファンタジーの文明レベルで用意できる機動兵器だから整備も問題ないしで、他の機動兵器類と比べても結構ヤバ目。
精々シーブック+グランレックス辺りが妥当な線なんだろうけど、機兵の技術が入ってきたら雑機兵位は作れるようになっちゃうかも知れず。
聖機兵や神秘機兵まで来るとゼロ魔の連中じゃどうしようもない。
え? ゼロだけにゼロガンダム?
生身でも大概の機兵より強い最強の騎士なんて連れてきたら俺Tueeeee以外の展開がなくなるぞ。
円卓までならなんとか……
つっても別に機兵出す必要も無い訳で
龍機ドラグーン自体、最終的にチート機体です
最終的って言うとロードドラグーンか
ドラゴンとサイサイにハルバード渡した後どうなったっけ?
>>740 列伝のムック本読んで、確認した\(^o^)/
じゃ、じゃあ、カプルさん召喚で。
と、まあ置いといて烈伝ボンボン版より烈火武者召喚ということで。
ボンボン版だと既にお亡くなりになられているので召された先が天界ではなく、
ハルケギニアだったということで。
おまけで号刀つけたりすると喋る刀と喋る剣の、非常に珍しい漫才が見れますよ?
龍機ドラグーン、付属のコミックスで敵に後だしじゃんけんであっち向いてほいをやっているのが、
真っ先に思いついたんだが。
龍機ドラグーン→聖龍機マルスドラグーン→プラズマドラグーン→ロードドラグーン
の順番であってたっけか?
>>745 喋ってるの鞘じゃね?
死んだ後だと大将軍の状態だよな
訂正、喋る鞘と喋る剣でした。
大将軍の状態なら……平民には見えないよな。
でもSDガンダム達はハルケギニアではどういう扱いなんだろうか?
亜人?喋るゴーレム?
一番召喚しやすいのは誰なんだろうか?
俺が考える中では初代ナイトガンダムこと、頑駄無真悪三かもしくはぶっ飛びゲート使って、
現代の日本に飛んでくる途中の歴代武者の連中あたりかな?
イザベラ様には是非とも古殺駆今殺駆新殺駆を
>>749 プチトロワでスイカ割りorメロン割りとな!?
ゴーレムじゃなくてガーゴイルだな。
異国好きの號斗丸はヒャホーイだろうな
そんでガーゴイルガーゴイルと周りに言われてキレる
ところが武者も頑駄無も概念が無いので誰も認めない
大好きなお兄ちゃんの名前を出しても誰も知らなくて涙目
サイコゴーレムの魂の水晶玉を召喚。
ルイズのピンチに突然現れる巨人。
フーケのゴーレムを光の弓矢で退治
生物ではなくアイテムを召喚するパターンの話ってあるよな。
ナイトガンダムから
ブラックドラゴンの杖(ブラックドラゴン憑き)
三種の神器の石版
梟の杖、獅子の斧、龍の盾
武者シリーズから
閃光結晶、大鋼、機動武神天鎧王、機動天空城、烈龍刀
テムレイの回路
烈伝から斎胡の中の人、斎造もとい鉄機心得+結晶鳳凰な存在を召喚。
竜の羽衣を飛装爆撃機、破壊の杖を地走龍砲機に入れ替えればアルビオン艦隊と
戦う頃には鉄機武者斎胡が完成とか思って見た。
天鎧王呼んで7万相手にめいおーっ☆してしまえ
三国伝からはどうだろう? 曹操ガンダムとか。
トリスティン・ガリア・ロマリアで三国志か
ゲルマニアは……我等がコッパゲの技術力を最大限に活かせるゲルマニアはどうしたァァァッ!!
ゲルマンには虚無がいないじゃないか!
ガロードには虚無の力に目覚めてから周りに利用されるようになったルイズのとこに召喚されて欲しい。
ジャミルかカトックが前任でその後任として喚ばれる感じで
ふとガロード&ティファはルイズではなくタバサに召喚された方が合ってる気がしてきた。
なんかこう川の字で眠る3人の姿がちらほら……
というか、ティファがいなかったら迷わずタバサとくっつけるよな、ガロード
タバサの騎士のガロード……。うんルイズいらねーわ
場数踏んでるガロードに、恐らくハルケゲニアでも希少な能力を持ってるティファ。
タバサにとっても役に立つこと請け合いだろうな。
だけど、「炎のMS乗り」だから召喚するならキュルケという……
別に貧乳不思議系が好みって訳でもないぞ>ガロード
セクシー系のエニルにも普通に反応してたし
タバサって比較的ガロティファに境遇が近いからな。
いろいろと共感する部分は持ちそう。
あいつの場合は、「好きな子が貧乳だった」ってだけですからな。
あーでも、ガロがキュルケに召喚されて、ティファがルイズとか
人間関係のぶっ壊れ具合がすばらしいなwww
ガロードはうなじマニア。
「一人で生きてきた心を埋めてくれた」ってのが一番大きそうだな
2話辺りをみると
ルイズは×だな、こりゃ
「僕がニュータイプだ」の人(フォートセバーン編終了後)をルイズに召還させたらどうなるかな?
カリスってことはベルティゴ込みか?
シナップスシンドロームが鬼門だな
ゲルマニアにはゲルマン忍者がいます
アンリエッタがシロッコ召喚するのも面白いと思う。
アンリエッタを操って権力握ろうとするシロッコとマザリーニの暗闘とか。
マルコメがハマーン様を召喚
3秒後に主従関係逆転+下僕化
になるとと思う
ギーシュに召喚されるとマシュマー化しそうだけど
タバサならガロティファの萌え台風にも耐えられる。
シロッコはアニエスとか丸め込むも最後はやっぱ裏切られて終わるのが目に浮かぶぞw
まぁZでの失敗に懲りて自分は自説通りあくまでアンリエッタの引き立て役に徹して
国の為に働けば意外なシロッコが見れるかも。
武器開発にも長けてるし銃士隊の武器も向上しそう。
シャアを召喚してルイズがハマーン化とか
>>784 釘宮ボイスで「この俗物が!」なんて言われたら勃つ
786 :
通常の名無しさんの3倍:2008/02/11(月) 20:39:00 ID:ZGU/0wvK
初期カミーユ又は初期コウ召還したらそれはそれで面白そうだな
初期カミーユとか狂犬だし、初期コウとか坊ちゃんもいいとこだぜ
厨房で人参出されてシエスタに完全に弟扱いで怒られてる姿が目に浮かぶわw
やっぱここは、ガリアにギレン総帥でジョゼフを『老いたな』で消して盛大に演説をだな…
正直ミョズが総帥だとしても、ゼロ魔的に何の違和感も無いとこが怖いな
狂犬や坊ちゃんで一緒に成長できるとこがいいじゃないか
デュオ召喚
普通すぎてつまんね
やつが普通で済むか?
ヒイロ=言わずもながら
トロワ=生身でバスターライフル受けて死なない前髪
五飛=ごひ
カトル=キレると怖いガチホモ
・・・・デュオ
>>791 ヒイロ=ぷにぱん先生
トロワ=ロリホモスカトロ何でもござれの前髪
五飛=ごひ
カトル=クローンが怖いガチホモ
じゃないの?
トロスレまじっとるがなw
それでいくと
DI・・・デュオ=吸血鬼で時間を止めるスタンドを使う
最近は天才ジョッキーで恐竜の身体能力も身につけたらしい
となるなw
鍋の蓋でTBRが止められる世界ですね?
わかります
デュオの特性が「天性の宇宙遊泳術」と「キノコ博士仕込みのコンピュータ解析術」だから
どっちも中世世界では役に立たない罠
逆に中世世界で役に立つキャラって誰よ?
えっと……ロラン?
たしかターンAの世界って中世並みのテクノロジーにオーパーツとしてMSがあるんじゃなかったか?
ガロードかロランなら違和感なさそうだが……
自爆しても痛いですむヒイロ
猛獣使いで戦略眼のあるトロワ
カリスマ戦術師フェンシングの達人カトル
武術の達人、五飛
取り敢えず、どんな世界でも生き残れると思うコイツら
ガロードは間違いなく役に立つ
だれか、フリーデンを丸ごと召喚しないかなぁ
ロランはあの世界ではやたらと機械に詳しい事に注目されて御曹司に見出されたのよね
体力は鉱山勤務でみにつけたもんだし
何か中世で取り得になるとしたら格闘技となんでもすぐ覚える要領の良さと人当たりの良さくらいか
アウトドア大好きだからハルケギニアの自然に大感動しっぱなしかもしれん
でも違和感無いって事は本編と大して変わらんって事になるからあまりオススメしない
MSが出たら出たで単なるチート行為みたくなるし
リリーナ様とか阪神王子とか人参坊ちゃんとかは召還したら生きていけないんじゃないか?
1年戦争程度のMSならあそこのバーニィみたいにゴーレムと相討ちとかありそうだけどね
ザクでもある程度損傷してないと強すぎるんじゃない?
武装とかも120mmマシンガンの威力すごいし
リリーナ様 カリスマで何とかなる
阪神 軍人+機転・度胸よし+指揮能力あり
ニンジン タダの軍人機転も利かない
ニンジンに対する扱いがひど過ぎるww
カミーユが来たらきっとうまくいかないね・・・
女でもルイズならぶん殴るか?
>>801 ガロードがX第1話で使った閃光弾って明らかに手製ぽかったからな。
あいつはそこら辺にあるもので即席の武器を作れそうだから怖い。
にんじんはまがりなりにも軍人教育受けてきてる人間だぞ
下手な民間人より体力的に絶対上だ
にんじんは一般人にリンチされてたよね
軍人だったらルイズの世界にも掃いて捨てるほどいるんですよ
にんじんの唯一の長所のマニアっぷりも通用しないしな
しかし、ザクってターンAでも普通に動いてる超機体だからな
いくら埋まってたとはいえ、ジオン脅威のメカニズムにも程があるw
ニンジンは小説版によると一旦やさぐれたらとことんやさぐれるタイプらしい。
機転は利きそうだけどな。MSに関してのみだが
エセブレストファイヤーとか、そうそう思い付かんて
狂犬はどう転んでも、ギーシュのとこで女みたいな名前<俺は男だよ!<決闘 になるな。
MS出すとなると結局タルブになるから、余程のキャラでないと途中経過が変わらんで困る…
>>814 しかしボルジャーノンはレプリカだった!
>>816 mjd?
レプリカだったのかアレ…てか、よく作れたな
時代とか関係なく逞しいGの連中は中世世界だろうが関係なさげ
特にジョルジュとかは貴族社会でも普通にやってけるわ
>>1 お前のせいでなおさら勉強する気なくなったじゃねーか
謝れよ屑
>>818 確かによく考えたらほとんどのキャラはどんな逆境も乗り越えてるもんな
にんじんだって一度逆境を乗り越えたら化けましたぜ
最終的には歴戦の勇者と互角に渡りあって地雷女に付きまとわれるまでに成長した
バーニィだってにんじん以下の小僧だったのが、逆境を乗り越えて立派なミンチになったし、
どんな奴も物語の中で成長すれば問題ないんだよ
いや立派なミンチは駄目だろwwww
立派なミンチはいろいろと駄目だろwwwwwwwwwwwwwww
ミンチになるってなんだよwww
地雷女然りミンチしかり逆境越えると変なのが付いて来たり、なったりしたり大変だなwww
にんじんがギーシュと決闘したら僕は連邦のうんたらかんたら言いながらボコボコにされるのが想像できた
みんな勘違いしているな。
バーニィはミンチになったんじゃない。
「ミンチよりひでぇや」になったんだ!
つまり逆境を乗り越えることでミンチを超越したんだ!
ミンチもにんじんも駄目ならもう完璧超人のゼクス召還しようぜ
トレーズ様はレベル高すぎるから、ここはグエン様で手を打ってみないか?
コッパゲをうまく丸め込んでトリスティンで産業革命を起こそうと目論む展開しか想像できんがw
いや、ロランやシド爺さんと違って現場の人じゃないからエンジンについての知識もさほどなさそうだし
政治向け(更に言うなら内政向け)の人だから、ルイズなんぞが呼び出しても宝の持ち腐れだわなw
ビッチや鳥の骨辺りが呼び出したら、えらい事になりそうな気もするが。
>>828 トレーズ閣下と唯一総合スペックでタメ張れるやつ呼んだらだめだろwww
無念の思いで死んでいった敵キャラにもう召喚され生返って欲しいもんだ。
キシリアとかジェリドとかシロッコとか
グレミーとかギュネイとかアーサーとかクロノクルとかに
>>831の内半数以上が無能王に呼ばれても特に問題無いやつばっかだなw
ニンジンは初期と後期で変わりすぎなんだよなぁ…(顔のシワ的な意味で)
一ヶ月程度で何あの成長率。
ジェリドって口が悪い偏見持ちって所以外は普通の兄ちゃんじゃね?
その濃い中に混ぜられると可愛そうだw
>>833 恋人(未満)が死んでく悲運もちでもあるぞー
視点かえると主人公っていっていい立ち居位置だし
(エリートで戦争で親友や恋人失っても戦い続けるてきに)
ウッソ「ウッソくんの大発明!デルフリンガーを七本たばにしたらどんな威力か……
試してやるぜ!ガンダールヴの全エネルギーをくらえーっ!」
こっちのウッソは幾つも必殺技持ってるしガンダールヴ向き
ウッソのV字斬とワルドの疾風二連斬りが火花を散らす展開とか、燃えないか?
ならばデルフを7本用意してくだされ
漫画版…
グレミーなんかは自分が伝説の存在だなんて知ったらまた調子に乗りそうだw
ルイズとの相性悪そうだが精神的に成長すれば別かもね。
グレミーはZのビーム喰らっても4秒ぐらいしゃべれる超人だぞ?
まぁグレミーだろうがジェリドだろうがMSなきゃ始まらないんですけどね。
やはり召還されるべきは少なくとも格闘戦が出来る奴だろ
そこで意表をついてシド爺さん辺りを……
少なくともガンダールヴには絶対なれんなw
出すにしてもアンアン辺りに召喚させんのが無難か。
サイトだって普通のガキだったんだし大事なのは強さよりキャラの性格だろ
>>841 紫豚
カテ公
シャクティ
こうですか?分かりません><
>>839 格闘できなくてもガンダールヴで補正効くんで、むしろ智慧とかサバイバリティとかそういう能力が欲しいです
多少無鉄砲な勇気があるだけで知恵も体力も技術も無いガキがあれだけやれるんだからな
マ・クベなんかが召喚されてもまだサイトよか活躍するだろうよ
ガンダムの場合大抵はどいつもこいつも軍人だからな
本編主人公たちはともかく、外伝主人公の軍人率はマジ異常
たしかにほとんどが軍人だし肉体・精神的スペックは良いわな
実際に戦争を経験しているのも大きいな
戦争経験有り
性格良好
落ちこぼれ経験有り
池面
この四つを兼ね備えるキャラが居たら最高だが・・・居るはずないよな
>>849 アラド・バランガというのがいるがガンダムじゃねぇな
ヒュッケバインはどうみてもガンダム
昔落ちこぼれで今はベテランとタメ張れるぐらい成長した奴って意外と少ない気がする
サンダース軍曹はどうか
落ちこぼれはベテランになる前に死ぬから
4つ備えてたらすげーけど完璧すぎて話を弾ませにくいような気がするんだが
ランスローとかも
>>856 つまり完璧過ぎないネタキャラが話を弾ませると申すな?
欠点があった方が、召喚者まぁ多いのはルイズだろうけど
衝突して話が作りやすいと思うんだわ。
炒飯のスペック
戦争に参加経験あり
馴染みやすい性格
エリートから一般兵に格下げ経験あり
それなりにイケメン
・戦争経験あり
バリバリ
・性格良好
道化を演じられるくらいには
落ちこぼれ経験有り
何度も
池面
(本人の好みではないけど)入れ食い
シャアですね
戦争経験有り
・特殊部隊所属
性格良好
・かなりいい人
落ちこぼれ経験有り
・初っ端に落とされたりしてる
池面
まぁ中の上くらいはある
さすがだなバーニィ
戦争経験有り:1年戦争
性格良好:表向き少し捻くれてるだけで結構思慮深いぜ
落ちこぼれ経験有り:むしろ落ちこぼれ経験の塊
池面:いけない面?
つまりはカイさんだ!
>>861 バーニィはもうミンチ以外のエンドが想像出来なくなった
つ 三流のハッピーエンドこと小説版
あれはミンチより酷いザマで生きてるんだろ?
「俺の体はボドボドダァ・・・・。」こうですか解りません!
オンドゥル自重しろw
(0M0)
_
/〜ヽ
(。0w0) オンドゥリン
゚し-J゚
_
/〜ヽ
(((。0w0))) オンドゥルルン♪
゚し-J゚
なんというグダグダ・・・
>>802 そこで女装イベントですよ
ゼロ魔で女装させる経緯が思いつかないけど
873 :
通常の名無しさんの3倍:2008/02/22(金) 02:01:39 ID:44dyQV0T
名前すら出てこないハヤト涙目w
原作サイトはメイド服着て
ナイスクリームってやってるけどな
問題は該当エピソードが13巻のモノってところだが
876 :
通常の名無しさんの3倍:2008/02/23(土) 10:36:50 ID:PObwPle0
ガンキャラで女装可能なキャラか…
とりあえず、ジオン系はほぼ全滅である事は間違い無いなw
逆に考えるんだ
マツナガやジョニーが女装したら実は似合うんだと
つまりはガルマ坊ちゃんの出番だ
この流れならこいつだ、
つイーノ
女装といえばロランだが……
いっそのことディアナも一緒に召喚とか。
ガロードも意外と似合いそう…
>>881 意外とっていうか、気絶したガロードを観たらな〜。
やっぱガロード&ティファお揃いでメイド服を観てみたくなってくる。
ただガロードは顔の割に声が男らしすぎるwww
そこも好きなんだが
無言を徹していたメイド服姿のガロードが口を開いた瞬間の周りの反応が!
うん、ガロードはやっぱり高木さんじゃなきゃね。
おまいらあんま高木さんをいじめんなwww
高木さんも名前だけみたら女の子
ジオン系の話しじゃなかったのか
バーニィなんか似合いそうじゃね?何となく
>>885 ばっか、いじめじゃねえよ。愛だよ愛
本当のいじめってのは主役が死にそうなのに
「イボンコペッタンコイェイ!」
とか言いだすことを言うんだぜ。
あえて、ドズル中将やマツナガ・ラル両大尉とかのソロモン組にやらせてみてはどうかw
スッゴイ物が見れるよ!
しかし、旧ザクの如く生き延びてきたこのスレだが、次どうするんだろうかな
定期的に作品投下もあるし次もあってもいいんじゃないかな
あの作品スレがどうしようも無くなった時に向こうのガンダム系の受け皿にもなれるし
最近投下が無いような…
一月に投下あったばかりじゃねえか
世の中単一作品でも2〜3ヶ月ペースとかザラなのに最近無いとか何それ
ブルジョアめ、
>>892は人民の敵だ! 拘束しろ!
マジレスすると連載作品が一つしかない
スレなんてこんなものだ
投下が最近無いってのは、半年くらいしたら言える台詞のような……
いや、1年くらいは最近か?
(お気に入りのHPを眺めつつ)
俺達が妄想を垂れ流せば誰かがそれをネタに投下してくれるかもしれないだろ?
その願い成就するまで俺はただ垂れ流すだけ
ガンダム系でアクティブなのと言えば爆熱がこっち投下だともう少しペース上がりそうでもあるけど
あれも最近ペースダウンしてるしGガンだと毛色が変わりすぎる可能性
そういえば以前ルイズをAWに放り込んだら面白そうと言った人がいたけど、
ルイズをどの場所・どの時期に放り込んだら一番いじりやすいかな?
ゴメンネ、カーチャンもとい兄貴とってもスローリィでゴメンネ
いや、タルブ村の空中戦は殆ど上がってるんだが、その前が全然よ…
>>899 本編のかなり前に飛ばして、研究所にNTかもと保護されて
私の愛馬は凶暴な兄弟と出来損ないのNTの一人として出てきてみるとか?
いや、NTとしてでも保護されんとあの世界で生き抜くのきっついだろーし
>>903 最初に使えるのは失敗エクスプロージョンじゃなくてイリュージョンもどきの方がいいかも。
即物的な破壊力より精神感応っぽいほうがNTっぽしな。
フォートセバーン辺りに放り込むのはどうだ?
あの傲慢な性格でも雪原に放り出されたら現地の人の言う事は聞くだろうし、現地の人も仏心を出しやすいと思うし、フリーデンとも合流しやすいだろ。
雪原っつーのも大概強烈な環境だが、AWじゃ他の場所でも変わりゃしねえw
こっちの場合だと爆発のまんまでも話は進むぞ。
>>905 じゃあまずカリスやノモアと接触か。
爆発のみとはいえ、あの魔法を見たときの反応はどうなるだろうな?
そういやNT能力って行なう本人にも予想できない攻撃って予知できるのかな?
>>906 出来ない
だからNTでもトラップに嵌るし隕石に衝突したりする
相手の殺意とかそういうのを感じ取ってるとか何とか……
でもヤザンみたいにNTだろうが関係無しに撃墜するバケモノも居るからなぁ
ヤザンが召喚されたらギーシュはコリコリされるw
ワルドは…どうなるだろ?
>>907 なんのスキルもないただのオタク高校生のサイトですらあの大活躍ぶりだぜ。
ヤザンなんかが召喚されたらやりたい放題は確実だな。
MSまで付いてきた日にはハルケギニア中の男がコリコリされること間違い無しだ。
懸念事項は対ワルド戦で何処まで心を振るわせられるかかねぇ
持続時間が短いほど爆発的に強くなるガンダールヴの力で原作では一気に屠ってたが
サイトほどルイズに対してのMの素質も王子へり友情も感じてないと
出力が上がらなくて苦戦するかも、チームワークの良い達人が集団で襲ってくるのはマジ危険
ヤザンは戦争ってだけで興奮して心が震えまくりなタイプな気もするが
>>910 ヤツは興奮してても何処かでは冷静に制御してるよーな印象がなー
仮に興奮しっぱなしなら、今度はガンダールヴの力を制御もしないで引き出しすぎて
圧倒的な能力と引き換えにすぐガス欠になりそ……いやヤザンの体力なら平気か?
そういや明鏡止水状態だとガンダールヴが反応しないのかな?
心は冷静に保ってテンションだけ上げるってやつだし。
あれはむしろ心の震えの究極系の一つじゃね?
怒りのスーパーモード→高出力、ただし持久力が低下
明鏡止水→低出力、高持久力(ただ、この境地の人に能力強化が必要とも思えない)
こんな気がする、精神力とか体力を感情を触媒にして戦闘力に変える感じのシステムだし
そもそも、虚無の魔法を撃つための時間が稼げれば良い作りなので
原作の描写を見てると(敵の攻撃を防ぐために)最大出力が高ければ良い感じなんだよなー
明鏡止水は高ぶった感情に流されずに、しかしそれを維持して理性的でもいるっつー感じだな
要するに怒りに流されるな、しかしその高ぶりを消すな
なんかヤザンがギアナ高地に篭ったら流派東方不敗を極めてしまいそうな気がしてきたぜw
それチボデーじゃね〜かw
ヤザンは野生全開の癖に学が有ると言う元からGファイターっぽいヤツだからなー
OTなのにふつーにNT相手に戦ってるし
ボトムズ界で言うところのPSでもネクスタントでもないのにキリコ撃墜したリーマン先生みたいなモンか
ヤザンの元で働きたいです。
921 :
通常の名無しさんの3倍:2008/03/06(木) 02:17:04 ID:rMF69Ocn
ジュドーを召喚して、
「分かるぞ、ガンダールブがみんなの力を……、みんなの力がデルフに!」とか。
だが一番のポイントは「人が入ってくる」と悶えるデルフ。
それだったらカミーユの方がよくね?
ガンダールブハイパー化みたいなチートでエルフのカウンターすらぶっ飛ばすかも知れんなw
問題は絶対ルイズと喧嘩しかしそうに無いところだなww
そしてワルドはグリフォンで置いていこうとした時点で修正の餌食になって小説ジェリドのごとく顎を割られるw
カミーユは喧嘩はしてもルイズってか女は殴らないんだろうな
ジェリドは殴りかかったけど
>>923 (原作の流れ的に)フーケ死亡で悲しい女運な裏主人公にワルドがなると申したか?
ワルド「ルイズ! 貴様は、俺のぉっ!」
こうですか、わかりません
それだと最後ルイズは精神崩壊エンドを迎える事になるな
そのへんは映画版で 駅弁
ゼロ魔の気の強い女性「ジュドー、私と一緒に来い」
ジュドー「あんたの存在そのものが鬱陶しいんだよ!」
フーケかエレ姉さんあたりが言われそう。
冷静に考えたら物凄い暴言だよなw
カミーユの「暗黒の世界へ帰れ!」も物凄い暴言だよ。
そりゃあ、ジェリド視点で見たら、恋人の仇でテロリストな憎むべきラスボスだからナ
裸の女性「きゅるきゅるきゅるきゅる〜〜〜」
後でタバサに叱られます。
カミーユは「お前は生きていてはいけない人間なんだ!」が凄過ぎる
まぁ基本的にカミーユは皮肉・暴言吐きまくりだからな
だがそれがいい
937 :
通常の名無しさんの3倍:2008/03/12(水) 08:12:11 ID:sBRESpc2
まあカミーユだとルイズとボコボコの大喧嘩ばっかで恋愛には発展しない・・・
つーかカミーユは精神崩壊か脱走するね
・自己中心的
・正義感に乏しい
・他人に従うを良く思わない
・薄情
この辺り兼ね備えた奴はルイズの手下としてのスタートは難しい
打算で使い魔やるのはまた別だが
つまり ZZヤザン なら うまくやっていけるという事か
あの忌まわしき偽ヤザンか
Zのヤザンでも、なかなか楽しいことやってくれそうだよな
「なるほどぉ!それで手前ぇは‘ゼロのルイズ’なんてぇ屈辱的な二つ名で呼ばれてるってぇワケだ!」
「うっさいわね!悪い!?」
「はっはっはっ!お前は面白いなぁっ!」
……駄目か?
シロッコなら大喜びで手下になるだろう
ワルドととの似たもの対決に期待
シロッコも結構ロリコンだと思う
サラ15歳でシロッコ26歳って
1stブライト艦長を召喚
吹 き 荒 れ る 修 正 の 嵐 !
必殺木馬プレスってネタがどっかになかったか?
トニー版ブライトさん、
女に優しく、男に厳しい。
修正を受けるギーシュ、マルコメ。
学内で機関銃をぶっ放す。
ポケ戦のサントラを聞きながらバーニィ召喚の小ネタを読んだ
「バーナード・ワイズマン」は名曲だなあと思った
そろそろ次スレについて話し合うべきかな?
スレタイ諸々どうする?
トレーズは外せない
952 :
通常の名無しさんの3倍:2008/03/14(金) 02:09:06 ID:Og0ulxY/
なんぞwwこのスレw
「トレーズ様達ガンダムキャラがルイズに召喚されました」
ってのはどう?
「トレーズ閣下がエレガントで美麗かつ大胆にルイズに召還されました」
で
シンプルに「ガンダムキャラがルイズに召還されました トレーズ様二人目」で良いじゃないか
エレガントなトレーズ閣下がルイズに召喚されました
普通すぎるか
エレガントなトレーズ閣下がルイズの召喚に応じました
ルイズの望むエレガントな使い魔とはトレーズ様です
何事もエレガントに事を運ぶトレーズ様が召喚されました
トレーズ「ルイズ、事はエレガントにはこびたまえ」
「トレーズ閣下がトリステインの全女性をエレガントに魅了するようです」
すいません、ガンダムが地上に降りてから、ジャンプを繰り返して
ドップの大編隊をばしばし落としていく回があったと思うのですが、
何話だったか、あるいは題がなんだったか、お心当たりのあるかた
おられませんでしょうか。
>>962 今後はググれ
第9話「翔べ!ガンダム」
「…二度もぶった。親父にもぶたれたことないのに」
「それが甘ったれなんだ。殴られもせずに一人前になった奴がどこにいるものか」 の回だ。
はやく次回のスレタイ決めて立てないとスレが埋まっちまうぞ。
トレーズ様がハルケギニアへエレガントにいらっしゃったようです
>>963 ありがとうございました。
そっか、こんな前だったのか・・・
どうりで見つからないわけだ・・・
シエスタ「トレーズ様・・・貴方の事が・・・んっ・・・」
でおk
トレーズ「もっとエレガントにふるまいたまえ、シエスタ」
で
>>963 某一年戦争ゲームだとジャンプしながらドップを撃ち落とすだけで
「ガンダムが空中戦を行っています!」
ってなることを思い出した
>>963 「くやしいけど、僕は男なんだな。」
「ア、アムロ。ガンダムが空中戦をやっています!」
マチルダ 「あなたの戦いがなければ私達もやられていたわ、ありがとう。あなたはエスパーかもしれない」
何気に有名な台詞が多い回なんだな、9話って。
ルイズの素晴らしくエレガントな召喚 二人目
アンリエッタ女王はエレガントなトレーズ様に恋をする
973 :
通常の名無しさんの3倍:2008/03/15(土) 22:12:41 ID:uTuOpfr9
だが断る
そろそろ次の作らないと不味いんじゃないかなぁ
>>973 トレーズ様が一番エレガントですごい
これでいいんだな?
移行する前に小ネタとか回収してまとめサイトに置くべきかと
スレタイは
>>955でいいと思う件
連載されてるSSは0083クロスなんだし
スレ頭のテンプレとかどうすべえよ
>>979 お前らこんなスレ見てないでエレガントになれ
スレの寿命も風前の灯なようですが
誰かが新スレをエレガントに作ってくれるかな?
テンプレ案。
---(スレタイ) キリトリセン---
ガンダムキャラがルイズに召還されました トレーズ様二人目
---(テンプレ) キリトリセン---
どう見ても貴族(メイジ)よりも『貴族』として行動してきたトレーズ様
サバイバル能力でジュドーやガロードとトップを争うだろうヒイロ
星の屑を成就し味方を守って散っていった筈のアナベル・ガトー
デラーズフリートを罠にはめ連邦に与するも、その連邦のアルビオン隊に殺されたシーマ様
オールドタイプなのにNTを平然とぶちのめす野獣ヤザン
ロリコンネタキャラ扱いされることの多いシャア
誰よりも地球を愛していた東方不敗
月の御大将
等々
そんなガンダムのキャラをハルキゲニアに召還してみようというスレです。
★前スレ
もしルイズが召喚したのがトレーズ様だったら
http://anime3.2ch.net/test/read.cgi/x3/1179833984/ ★関連
“アニキャラ総合”板に『あの作品のキャラがルイズに召喚されました』というスレがあります。
新スレになる間隔が早いのでURLは省略。各自検索して下さい。
★まとめ
エレガントに建造予定。
現在まとめ作成中、暫し待て。