【ザクレロ】デミトリーの開発日誌【極秘】

今日、上司のトクワンさんの部屋に呼び出された。

試製アッザムの後継機で、モビルアーマーという新しいカテゴリーらしい。

おれに出来るのか？

不安だ。

2

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>>1よ、お前は氏ぬのです
次に生まれ変わるのは北朝鮮塵です その次は韓国塵に その次は統一朝鮮塵に。
そしてその次は在日朝鮮塵に…
もう二度と日本人になる事はありません、ウェーハッハッハ

心中を図った母親が４歳だったかそれくらいの幼い娘をつれて樹海に入り、
しかし死ぬのが怖くなって、子供を置いて自分だけ逃げ出した。
子供は本当に可哀相なことに遺体で発見されたけど、
その足は「年齢からして考えられない距離を歩いた後」があったとか。
そんな小さな子が大人でもおっとろしい樹海に放置されて、
どんなに怖かったろうとか、
幽霊とか全然信じてないけど、なんだか未だにその娘の魂は
母親を探して樹海を走りまわってるんじゃないかなぁ、とか考える。
もしまだソコにいるなら、そんな怖いところから早く出れるといんだが。

なんだか体の調子がおかしい。　体中がかゆいのだ。

トクワンがおかしな顔をしていた。　気に入らなかったので食ってやった。　美味かった。

かゆいうま

トクワンさんに図面を見せられた。

高速戦闘用らしい。しかし不恰好だ。

乗りたくない。

漏れも３年前に自宅前から単車を盗まれたことつがあるが、半年位経ってから
警察から電話があり｢見つかったから来て欲しい｣と言われて、早速行ってみる
と、単車がボロボロに壊れていたので警官に聞いたら、このバイクを盗んだ少
年が事故を起こしましてお亡くなりになりました。と言われた。その瞬間怒り
は消えて｢あははっざまぁ〜みろ！｣と言ったら警官にすごく怒られた。でも漏
れは｢他人の財物を盗んで盗んだ物で命を絶ったのだから自業自得でしょ｣と言
ったらそれ以上は何も言って来なかった。盗んだ奴の遺族に単車を弁償しても
らうので住所を教えて欲しいと言ったら、最初は｢親御さんの事を考えて損害
賠償を請求する事は控えて欲しい｣と言われたが、｢私は泣き寝入りしろという
事ですか？｣と強く粘ったら、盗んだ奴の住所を教えてくれた。漏れはその親に
内容証明郵便で単車代を請求したら、あっさり満額支払われた。オマケに盗難
保険も入っていたので二重取りでウマー　漏れの単車を盗んでくれた植竹君ど
うもありがとう。あの世でいつまでもツーリングを楽しんで下さい。

主要兵器は、ヒート鎌らしい。
本当に使えるのか疑問だ

カメラは複眼で上半球はカバーできると、
トクワンさんと同席した主任設計者がはなしていたが、
これじゃ「ハエ」じゃん。

乗りたくねえの。

メインのメガ粒子砲の性能は良好らしい。
ただし、前に『拡散』と付いてるのが気になる。

連邦ではＶ作戦というものが、始まっているらしい。
すでに、白いのとか、赤いのとか、キャタピラのとかが出てきてドップ隊に
大打撃を与えたらしい。

それに対して、我がジオン公国はモビルアーマーで立ち向かうそうだ。
キャタピラには勝てそうだが、本当に一撃離脱で鎌が使えるのか？
刃こぼれしたら、刃研ぎ職人はへそをまげずに研いでくれるのか？

問題は山積だ。

高校のとき本当に悪いやつがいて、クスリとか援交（当時は売春って言ってたっけか？）とか
いろいろ仕切ってた。直接手は下さないけど、そいつのせいで人生壊れたやつとかたくさんいて、
自殺した奴もいた。当然ヤクザともつるんでいて、ろくな人生送らないだろうなと思っていた。

中学からの知り合いなので、俺とは上下関係は無かったけど、俺は深入りするのが嫌だった
から、表面的に付き合っていただけだった。一回だけ見かねて「お前、真面目にやらないと
人生棒に振るぞ」みたいなこと言ったら、「忠告うれしいよ」とか真顔で答えていたけど、
何日か後に知らない不良たちに絡まれて肋骨折られたのが単なる偶然とは思えなかった。

そいつは仲間を使って不良に仕返しをしてくれたが、ボコボコにされる不良が一言「話が違う」と
言ったときのあいつのキレ方から、なんとなく全部わかった。

高三のとき、そいつは免許を取るなりベンツを買った。仲間というか手下連中は何人も学校を
辞めていたし、そいつも卒業したらヤクザなのかなと思ってたら、なんと大学へ進んだ。しかも
いわゆる一流大学。大学でもいろいろやってたらしいけど、高校の頃みたいな無茶はせずに
無事に卒業。一流企業に入って、良縁に恵まれて、今は3児の父親。

何の因縁か、俺の子供と学校が一緒で、行事などで顔を会わすことが多いが、昔の面影なんて
どこかへ吹っ飛んでしまっている。父親同士のバーベキュー大会というのがあって、案の定、
昔はワルだったみたいな話が何人から出たが、そいつは「僕なんて不良のパシリでしたよ」と
笑っていた。

お節介体質が治ってない俺は、ちょっと酔って二人になったときに、「お前、昔の腐れ縁みたい
なのは大丈夫なの？」と聞いた。あいつは「え？何のこと？」と笑い、自分の肋骨のあたりを
さすりながら、目だけ笑っていない顔で俺を見返した。背筋がぞっとした。

本当にワルかったやつはみんな、こいつと同じように善人面して生きてるんじゃないのかな。

昨年の暮れの１２月２７日、東海道新幹線三島駅で私の息子（１７歳）は、「下りのこだま４７５号」で、列車のドアに挟まれたまま、
１６０メートルもホームを引きずられたあげく、ホームの先端から約５０メートル先で振り落とされ、列車に轢かれて死にました。
即死でした。息子は体の不自由な人を救える仕事に就きたいと、医学の道を志し、その為の塾の冬期講習に行った帰りに事故に遭いました。
ドアに挟まれたまま列車が走り出し、息子はドアをどんどん叩きながら懸命に走ったようですが、ホームで安全確認をしている駅員に
「見送り客がふざけている」と思われ、駅員や車掌が列車を止める等の適切な措置をとらなかったために、見捨てられて死んでいきました。
目撃していたホームのお客や車内の乗客から、駅員や列車内の車掌に対し、「乗客がドアに挟まれ振り落とされた。」と、通報がされたにも
かかわらず、列車は緊急停止するどころか平常どおり終点の名古屋まで運行されたのです。

事故から今日までＪＲ東海からは私たち遺族に何らの説明も謝罪もなく、事故の詳しい内容についても何も知らされなかった私たちに、マスコミの方々が色々な情報を提供してくれました。
その中で私たちは、過去にも同様の事故が何度か発生しており（９３年１１月、京都駅で女性がひかり号のドアに指を挟まれたまま列車が発車し、
５０メートル引きずられれる。９２年５月、広島駅で女性がひかり号のドアにコートのベルトを挟まれたまま列車が発車、たまたま後続車の運転交代の為に
ホームで待機中の運転士に発見され、女性を助けようと体を抱きかかえて引っ張ったが抜けず、２人ともホームに転落し１ケ月の重症。）、
それらの事故は、引きずられていくのをたまたま駅員等に人為的に発見された為に、大事故になるのを回避できたに過ぎなかったもので、
もしこれら過去の事故において人為的に発見するのが遅れていたとしたら、そのまま死亡事故に至る可能性があったことも分かりました。
つまり今回の息子の事故は偶然起きた悲劇ではなく、十分予測できた事故であり、ＪＲ東海がもし「人命を運んでいるんだ」という責任と使命感を感じて、
これらの過去の事故に問題意識をもって真剣に対応していれば、今回の事故は未然に防ぐことが出来た事故であったことを知り、無念さと怒りで体が震えました。

コピペ厨の嵐が始まった

問題は山積だ。

試作１号機が来週出来上がってくるらしい。

母に電話しておこう。

俺の乗ることになる試作機の正式名が決まった。
嬉しい。
「試製ＭＡ-０４　ザクレロ」

でも「レロ」ってなんなんだ

いよいよ明日、問題の「試製ＭＡ-０４　ザクレロ」が我がＭＡ開発チームにやってくる。
たった５０００ジオン＄の危険手当では、
いくら荒くれパイロットぞろいの我々でもやりきれない。
明日、宇宙の塵になっているかもしれない。

母に電話した。
「ドミちゃんや（おいらの名前を我が家ではドミトリーとフランス読みで
呼んでいた　　注：米読み→デミグラスソース　仏読み→ドミグラスソース）
気いつけて操縦するんだよ」
「うん、ありがとうママ」
「ところで、なんという名前の機体だい？」
「・・・えーと、・・・まだ名前が無いんだ」

母に嘘をついてしまった。

嘘はいけない、でも「レロ」はちょっと・・・・・。

今日、あのザクレロが到着した。設計図以上に現物は不細工だ。
乗りたくない。
俺は、出っ歯でけっして男前ではない。不細工な方だ。
そうか、それでトクワンさんは俺を、テストパイロットに・・・。
やはり、乗りたくない。

急に怒りがこみ上げてきた。

でもさ、戦闘機の機首にああいうイラストが描いてあるのってすごいかっこいいと思うんだ

今日、あのデミトリーが到着した。履歴ファイル以上に現物は不細工だ。
乗りたくない。
俺は、髭面でけっして男前ではない。不細工な方だ。
そうか、それでシャア大佐は俺を、調教係に・・・。
やはり、乗りたくない。

急に怒りがこみ上げてきた。

ところで、これってどこから乗ればいいんだ？
乗らないで済むかも。

トクワン
↑
こいつ一日中２ちゃんにへばりついてる糞コテ

・糞のくせにトリップつける自意識過剰（誰もおもえなんか騙らねぇっつーの）
・スレの流れが読めず、ネタにもついて行けない
・最近２ちゃんに来たのか２ゲットする事が自分の義務だと思っている
・キャラとかMSのハンドルつける奴は大体真性の厨
・アニメの設定を唾を飛ばしながら力説するキモいデブオタ
・二次元の女にしか萌えられない（三次元の女はキモいらしい）
・ひきこもってゲームとネットしかしないから、二次元と三次元の区別がつかなくなっている

>22
頭大丈夫？

>>23
可愛そうに・・・

なんつーか、そのコピペは流行らないと思うぞ。

つまらん・・・

「レロ」ってなんだ
が心に沁みた

あ、ミライだ。
あいかわらずだな。進歩無し。

ザクレロに乗ってみた。
狭いスペースだが計器類が整理されていて意外と狭い感じはなかった。
さて、動力をオン。異常なし。
推力規定値。問題なし。
今日のテストは、着陸後左右の旋回と離陸だ。
さて、スロットルレバーをゆっくりと・・・・・。
が突然、鎌が回りだした。うなりをあげて。
どうやらよくある、配線ミスらしい。
おかげで、通信用電柱が一本切断された。
恐ろしい切れ味だ。さすが、包丁の街「武生」の職人を起用しただけのことがある。
動力をＯＦＦにした後降りて早速刃こぼれが無い。
さすが、包丁の街「武生」の職人。
ふと、鎌の付け根を見ると職人の銘が入っているのを発見した。
さすが、包丁の街「武生」の職人。

包丁職人恐るべし。

いっぺんに鎌の威力に取り付かれた私は、トクワンさんに意見書を提出した。
グフ用クサリガマ、ザク用肩のいぼいぼのかわりの鎌、
ドム用ジェットストリームアタック専用ブーメラン鎌、サイコミュ搭載鎌など、
ジオンの劣勢を回復するにはと、鎌の有用性を説いた。


数日後、トクワンさんから郵送で送り返された。


なぜだ？

連邦も球形のモビルアーマー？を量産しているらしい。
連邦のことだ、さぞかし最強のモビルアーマーを作ってくることだろう。
我々も、負けてはいられない。急がねばならない。

配線ミス、直ったかな？

２基の姿勢制御用大型バーニアが不調で、当分乗り込めない。
開発基地内のシミュレーターブースでザクレロのシミュレーションだ。
速度、運動性能はシミュレーションでは問題ない。
軽快だ。
調子に乗って、本当は行けるはずの無いジャブローに行って
そこら辺の木をなぎ倒して遊んでいると、トクワンさんに見つかり鉄拳を食らわされた。

痛い。

「私は、ジャブローの入り口を探す訓練をしておりました」と言い訳はしたけど・・・。
やってらんねえや。帰って、ビールでも飲んで布団かぶって寝ようっと。

今日一日はザクレロの洗車（？）とワックスがけ。
退屈だ。

逃げ出したい。

昼休み、お弁当を食べた後に俺の右腕の「ダブルハートに矢」のマークと同じものを
ペンキでザクレロの左腕に書いた。
我ながら良い出来だと思う。

夕方、見回りに来たトクワンさんに、「落書きするな！！」こっぴどく叱られた。
「私は、腕のこのあたりが寂しいかと思いまして」と言い訳はしたけど・・・。
とおらなかった。

悲しい。

夜、家に帰って、焼酎飲んで布団かぶって早めに寝た。

トクワンとデミトリーのクソみそな関係が、どうかかれていくか楽しみ。

今日寝る前に母に電話した。
「あ、ママ、オレオレ」
「デミトリーかい」
「あ、そうだよママ」
（ブチッ）「ツー・ツー・ツー・・・・」

おいらの名前を我が家ではドミトリーとフランス読みで 呼んでいたことを
すっかり忘れていた。　
　（くどいようだが　注：米読み→デミグラスソース　仏読み→ドミグラスソース）

警戒した実の母にオレオレ詐欺と間違えられたらしい。

悲しい。

もう一度電話したが、受話器を取ってくれなかった。

寂しい

日本酒２合飲んで毛布かぶって早めに寝た。

今日は我が軍初のＭＡ、アッザムを参考にしたＭＡ開発の視察にでかけた。
既に地上では、連邦のＭＳが量産に成功し、我がジオンは撤退ムードになりつつある。
新型の”グフ”も連邦のＭＳのまえでは、鉄屑同然といった報告が耐えない。
ガルマの死、オデッサの大敗、我々はかつてのように、宇宙に追いやられている。
ジオンの命をかけた、ＭＡを一刻も早く、完成させねばならん。

胡散臭い現場監督に案内され、硬く封じられた扉が開かれた。
なんだかなぁ・・・
なんだろうこの機体は。
ろくに動かさずに廃棄処分をだしてやった。
(･∀･)ｹｹｹ・・・

確かに秒速10ｋｍ/ｓの高速移動中に接近して通り過ぎざまに
鎌をヒットさせるなど神技に近い。
しかし、出っ歯で一分間に３０本のビール瓶の栓抜き記録をサイド３で持っているこの俺だ。
不可能を可能にしてみるぜ。
と、意気込んでいたら突然の開発中止命令。
なぜだ？　　　　しかも、(･∀･)ｹｹｹ・・・ 付きで。

怒った俺は、ちょうど整備が終わっていたザクレロに飛び乗り、
泣きながら月に向かってアクセルバーを全開にした。なんという、スピード。

しかし、自分勝手な飛行は厳禁。我に返り、基地に帰還の連絡をしようと、
いやその前に操縦桿を右に倒すが、曲がらない。
左に倒しても、反転してくれない。

どうしよう。困った。

仕方がない、このまま月の外周軌道を回って帰ってこよう。
その間２日間食べ物がない。無精ひげがまた伸びる。

やはりどうしよう。困った。

帰還の連絡が救難依頼になってしまった。

次期主力ＭＡにはビグロに決定したらしい。
トクワンさんがテストをすることに決まった。
我がザクレロも、ビグロの基礎データ取りの為開発は続けられるらしい。
スピ−ドだけはピカイチだが、直線の動きしかできないのはつらい。
今日は、危険手当も出たことだし飲みにいくか、一人で。

寂しい

「ビグロが、ザクレロよりも不細工だったら笑ってやる」と
行きつけのスナックのママ（おばちゃん）に大声で話をしていて、
ふと気付くと一番向こうの端にトクワンさんとマリガンさんが飲んでいた。
こちらを見て笑っていた。

急に声が小さくなった。

ここから逃げ出したい。

今日は久しぶりにセシリアタソと酒を飲んだ。
立場のため、毎日毎日酒を飲むわけにはいかない。
一週間の楽しみなのだ。北の将軍になって、紫水晶でできた城で酒を毎日のみたい！
と、解説はさておき、酒の肴はもちろんＭＡザクロレ(だったかな)だ(藁
まずはその武装の滑稽さｗナタはついているが、まだ加熱できるほどには達していないそうだ。
あれだけ金をつんでおいて・・・無能が。
最後にあの顔！！！おもいだすだけでわらいがこみあげてくる・・・ふハハハハハ！
いかん、酒を吹いてしまった。
あのおかしな顔といったらマスクを取ったキシリアそのもの！
シャリアブルの調査では、日焼け防止に被っているとか。
焼け石にみず、効果ないって(藁
秘書2「閣下、キシリア少将が面会を求めています」

総帥たるもの、全治一ヶ月程度のケガで、休むわけにはいかんのだ・・・

面白いから期待age

全員起きろのラッパの前にトクワンさんに起こされた。
トクワンさんがビグロを見せてくれるという。
今朝、我が開発基地にサムソンで運んできたらしい。
儀装や塗装前で未完成だがピカピカで、
トクワンさん、よほど嬉しかったらしくがヒゲ面をニヤニヤしていた。

寝かせてくれ。二日酔いだ。気分が悪い。

しかも、ザクレロよりでかいしカッコいい。

あ、昨日あのスナックでどうしたのだろう？覚えていない。

トイレで二度寝しよう。

ビグロがうらやましい。
癪だから、得意のペンキ絵でトップに菱マークを１２０度転回で３個描いた。
夕方、また見回りに来たトクワンさんに見つかりこっぴどく叱られた。

「私は、トップののこのあたりが寂しいかと思いまして」と言い訳はしたけど・・・。
ついでに、隠密作戦にぴったりですよと具申したがまたとおらなかった。

その後、隠密と隠蔽の違いを小一時間説明された。

給料前なのでチキンラーメン味噌味を食べてそのままソファーで丸まって寝た。

ＩＤ変わってない・・・
一日中回線つなぎっぱなしか？

>>44
「ケーブル」とか「常時接続」とかいう単語を聞いたことはないのかね？

ああ、なるほど。

ＩＤ変わってない・・・
こいつ一日中回線つなぎっぱなしか・・・？？？

きょうからザクレロの飛行テストが始まった。
前までは直進しか出来なかったが、
バーニアの向きが大きく変わるように改造して方向転換出来るようになった。
乗り心地よし。ひょっとしたら、期待が持てるかもしれない。

嬉しい気分で降りてくるとマリガンさんにスナックでの暴言の話を聞かされた。
「ビグロが、ザクレロよりも不細工だったら笑ってやる」と叫んでいたらしい。
トクワンさんがビグロを見せてくれたりしたのは
「どうだ、ザクレロよりカッコいいだろ」と暗黙の回答だったのか。

そう思うと、ザクレロとザクレロ乗りのこの俺が悲しく思えてきた。

夜帰ってから、一人で一升瓶かっくらってベッドで寝た。


朝、床で寝ていた。
少し、カゼひいた。

なんかいいなぁ、このスレ。
漏れの妄想なんだが、デミトリーって、実は意外と
お母さんのほうに似ていたとか？
電話の話読んでると、なんとなくそんな感じが…

50をGETした






問題は山積みだ

ＩＤ変わってない・・・
こいつ一日中回線つなぎっぱなしか・・・？

>51
俺のカキココピペして、何がしたい？

きょう、デミトリーさんとビグロの整備兵との会話を立ち聞きしてしまった。

「あの、レロッピー駄目だね」
「ああ、レロッピーね。ビグロの捨石だからね」

軽石をマッハ３で後頭部に受けたようなショックで、
小３の２学期の始業式で貧血で倒れ
保健室に運び込まれたときのようなめまいを感じた。

もう、やめたい。

おいおい、ageてまで書くネタかそれ？？

(粘着してる荒らしは何がしたいのか・・・)

糞スレａｇｅんなって事じゃないの？

きょう糞スレと書かれた









もう、やめたい

生きろ！

今日も、開発基地のＢ１食堂で、ちらっと、関係ないところから「レロッピー」とか聞こえた。
ザクレロはやはり馬鹿にされているのだろうか。

つらい。

でも、いつか再評価されるであろうその日まで、
開発に一層奮励まい進してゆこう。
と、心の中でこっそり誓ってＢランチの食器を食堂のおばちゃんに渡そうとした時
突然いつも豪快なトクワンさんが、

「よう、デミトリー。レロッピーの調子はどうだ？」

と、いつも以上に豪快に声をかけられた。
隣の副官は、自分の右足のかかとで左足のつま先をいやというほど踏みつけ
笑いをこらえている。どうやら、「レロッピー」は蔑称と気付いていないようだ。

「お陰さまで」と返すのが精一杯だった。

つらい。もう、やめたい。しかも、カゼ気味だ。

きょうは、帰ったら咳止め液を３本まとめて飲んで、何もかも忘れよう。

きょうは、咳止め液を３本まとめて飲んで寝たら、起床ベルで起きれず、
トクワンさんに殴って起こされた。しかもグーで。

とても痛かった。　

今日は、ビグロの始動式だ。トクワンさんはハリキッテいる。
トクワンさんは裏の無いまっすぐな人だ。だから、逆恨みはしないでいられる。
今日は、始動式後に飲み会がある。

楽しみだ

デミトリー哀れ

ビグロのパワーは圧倒的だ。
始動式での初飛行で度肝を抜かれた。

左右合計６本の爪も攻撃的だ。力強い。
ＭＡとしての顔が厳しい。

軽く一回りして、ビグロは降りてきた。
メカニックもこれから当分はチューニングに忙しいことだろう。

コックピットから降りてきたトクワンさんの嬉しそうな顔。
軍のお偉方やメカニックなど開発基地関係者に囲まれて祝福されている。

うらやましい。



・・・・・・・・うらやましい。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・うらやましい。

デミトリー、頑張れ。
見てくれてる人がきっといるから。

見てるよ

ビグロのパワーの前に意気消沈したままトクワンさん主催の飲み会が始まった。
トクワンさんは、笑顔が絶えず副官やメカニックと大声で語らいのんでいる。
片隅で飲んでいる俺は、隣に座っている
いつも控えめなマリガンさんとの会話も途切れがちだ。
会話が少ないせいかついついビールを飲みすぎ、トイレに立った。
その直後、日本酒で「ベロンベロン」状態のトクワンさんが後から来て隣に立った。

「おい、デミトリー。おまい、ジオンの為に頑張ってるか？ジオンの為に死ねるか。
おれは、ジオンの勝利の為に命を賭けてビグロを完成させる。
だから、完成までは明日から一切の酒を断つ。」

俺はそれを聞いて思った。ここまで、ジオンの勝利を考えている人がいるのだろうか？
それにくらべ自分はどうだ。ザクレロを命がけで熟成させているのか？
思わず、頬を涙が流れているのが分る。そんなことはどうでもいい。

「トクワンさん、俺・・・俺・・・」
「デミトリー。俺と一緒に酒、やめてくれるか。やめて、ジオンの為に尽くしてくれるか」
「はい、一緒に・・・」もう、言葉にならない。
トクワンさんは、そのまま抱き寄せてきた。男泣きだ。

今朝飲み過ぎで、起床ベルで起きれず、 トクワンさんに殴って起こされた。
しかもパーで。 トクワンさんは飲んだあくる日もとても元気だ。

とても痛かった。

そのまま寝たらしく、ズボンがびしょびしょだ。帰り道雨でも降っていたのだろうか。
記憶がない。
ひどい二日酔いで記憶がほとんどないが、トクワンさんとの約束は覚えている。
男と男の固い約束だ。

今日は、いつものように午前はザクレロの完熟飛行。
そして、午後はメカニックとの不具合解決フローチャートとシミュレーション。
二日酔いは午後には直った。

終礼後、シャワーを浴びているとマリガンさんが
「おいデミトリー、トクワンさんが飲みに行くらしいぞ。お前はどうする？」
「え？・・・・・・」

トクワンさんも飲んだら記憶が無くなるらしい。
　

今日、定期報告会で「ＭＡの集中運用による強襲作戦」というレポートが
提出された。
強力なＭＡを集中運用して敵艦隊を分断、各個撃破するという趣旨の内容だったが
このシュミレーションＣＧは何とかならんのか？
大量の不細工な複眼のＭＡが、カマを振り回して敵艦を撃沈していく様は、
軍会議のプレゼンというより、子供向けのコミックショーだ。
今どきサイド３のコミケでも、こんなＣＧは出展しないだろう。
発案者は「デミトリー」というテスト・パイロットらしいが、我が軍には
こんな人材しか居ないのか？
連邦の反抗作戦が近いというのに、何でこんな馬鹿馬鹿しいことに付き合わなけりゃ
ならん。
キシリアにクレームを付けるとしよう。

昨日は飲まずに寝たので、今朝目覚めがいい。
歯を磨きにパイロット専用洗面所にいくと、トクワンさんが先に歯を磨いていた。
挨拶を交わした。トクワンさんは昨日も飲み歩いて夜中宿舎に帰ってきたが
二日酔いではないようだ。しかも、朝に強い。
俺も、同じく歯を磨いていると突然
「おい、デミトリー。今日は模擬空中戦をやろう。いいか」
と言うなり、いきなり俺が使っている歯ブラシを取り上げ
「まずは、俺の上位戦。これがおまえのザクレロは俺の前方斜め下・・・・・」
と歯ブラシをモビルアーマーにみたてて説明に熱が入ってきた。しかし、トクワンさん。

歯ブラシと歯ブラシくっつけるのやめて下さい。

↑
「これがおまえのザクレロで俺の前方斜め下・・・・・」と書きたかった
なんか　あまりにも気持ちの悪い日本語でｽﾏｿ

さて、模擬空中戦だ。空中といっても宇宙だ。本当は上位置も下位置も関係はない。
トクワンさんはおれの上斜め後についた。空中戦の始まりだ。

速い。ビグロはとにかく速い。
あっという間に追い詰められた。
あの、巨大な右の爪がこのザクレロをつかもうとする。
ビグロの横っ腹から何とか逃げ出そうとしたら、今度は左の爪が迫ってくる。
思わず手で振りほどいたつもりが、ザクレロはヒート鎌だったことをすっかり忘れていた。
爪のひとつが真っ二つに割れてしまった。ビグロは全治２週間。

トクワンさんに後で、こっぴどく叱られた。

マリガンさんの話では数日後トクワンさんも、キシリア様に
「大事な機材をむざむざと。おふざけではない」と叱られていたらしい。
だが、トクワンさんは俺にそんなことがあったと一言も洩らさなかった。

「さすがは漢（おとこ）トクワンさん」

と、ますますトクワンさんを尊敬したが、1週間後の飲み会で
「女に叩かれて軍人なんてやってられっか。恥ずかしくて人様に言えるかってんだ」
とトクワンさんが荒れていた。




トクワンさん。みんなに聞こえていますよ。

誰も見てない







もう、やめたい

また、煽り厨だ。夏は厨が増える。












もう、やめたい

なんて顔だ・・・！










もう死にたい

連邦の反攻作戦が近いという情報が、マ・クベより届いている。
しかし、こちらもそれに備えて様々なＭＳ，ＭＡを開発している。
より効果的な新型兵器開発を主眼にしたペズン計画、今だ理論のみの
フラナガン機関で開発中のサイコミュ兵器群。
これらがアッセンブリラインを通して、実用化されつつある。
三ヶ月もすれば、従来の戦術が一変する程の新型兵器が完成するだろう。
しかし、定期報告会で自慢気にそれら兵器を説明していたら、兄上から
こっぴどく怒られた。
ザクレロが気に入らなかったようだ。
あんなチャームでスタイリッシュなフォルムを持つＭＡが、コミケ以下だと
吐き捨てていた。
センスの無い兄上では、この戦争を乗り切るのは不可能だ。
そろそろ総帥の座を降りてもらった方が、ザクレロの為だろう。
レロッピー、私は殺るわよ、貴方の為に。

レロッピー藁タ。
デミトリーの人もデミトリーのキャラが皆無に等しいから大変だろうけどガンガッテ。

今日は拡散ビーム砲のテストだ。
まず、出力を落として照射。
これならターゲットに簡単に当たる。
ただ、拡散するので中遠距離攻撃には使えない。
しかも、高速移動中に使用することになるだろう。
効果的な使用方法を考えなければならない。

問題は山積みだ

突然、開発基地から緊急電話がはいった。
滑走路周辺が停電で、帰還中のトクワンさんのビグロが
降りれないらしい。しかも、自動着陸装置が不調とのこと。

ザクレロでこの場を救えるのなら
又、トクワンさんの為ならどんなことでもやるぜと意気揚々。
「誘導ですか？」
と打電しビグロに向かおうとしたら
「いや、現在位置で停止」
とのこと。そして180度転回させられた。滑走路が正面に見える。
「ざくれろ、拡散ビーム砲照射、開始」
「えっ？・・・・・」

滑走路は明るく照らされて、ビグロは無事に着陸した。
よかった。ほんとうによかった。
しかしその後、停電のたびにザクレロは刈りだされた。


なんとなく、悲しい。

今日、我が開発基地に芸能人の慰問団がやってくる。
しかし、こんな日に限って仕事だ。
ザクレロ搭乗を命じられた。やってらんねえぜ。
とにかく、ある地点まで飛行後、指示を待てとの事。
言われたとおりに、直行する。
早く帰って、俺も見たい。娯楽に飢えている。そして、寂しい。
突然、無線電話が入った。
「反転180度、拡散ビーム砲照射、開始」
「えっ？・・・・・またですか」

ザクレロに照らされた第５５期モーニング娘のステージが始まった。

口惜しい。

今日は、夕方から基地内で部隊をあげてのお花見だ。
ザクレロの調整につき合わされ、遅れての合流。
物憂いことの多い最近の日々、久々につぶれるまで飲みたい気分だ。

と、すでに出来上がっているトクワンさんの大声が響いている。
マリガンさんの横が空いていたので座ると、立て続けのお酌の嵐。

やれ、「ジオンの勝利はあなたに賭かっている」とか、
「モビルアーマーのテストはあなたが一番うまい」とか
お酒を注がれながらの感謝の言葉。なんだか、俺期待されてるのかな。
久々の嬉しい酒だ。

ああ、人生一遍の悔い無し。

続き

そこに、へべれけ状態のトクワンさんからお声がかかった。
「いつもの、やってくれ」
「あっ、はいトクワンさん。デミトリーやらせていただきます」
と、いきなり目の前のビール瓶を片っ端から出っ歯で開け始めた。
「違う、違うだろ。最近のあれ」
「はっ？」
「デミトリー、夜桜といったら？　　ラ、だよな。」
「ラ、ですか。ラムネ」
「馬鹿もん、ちゃんと答えんか」

とぼけても仕方がない。

「はぁ、ライトアップですよね」
「やれ、あれで」
「また、拡散ビーム砲ですか。酒気帯びですよ」
「うるへー。いいから、とっととやれっていってんだよ！」
カラの２合徳利が飛んできた。

マリガンさんが
「はやくやんなきゃ、や、やばいよ、もう」とあせった声。
「はっ、拡散ビーム砲デミトリーやらせていただきます」


に、逃げ出したい。

続きの続き

さて、トクワンさんのわがままで仕方なくザクレロでのライトアップって
ライトじゃあねえよ、拡散ビーム砲って武器だろ。

夜の滑走路横の格納庫。コックピットに乗り込んだところ突然
「そこ怪しいもの、誰だ？」
と、警備兵に銃をむけられ近寄ってきた。警備兵は別の部隊の者で顔が知られていない。
「デミトリー曹長、このザクレロのパイロットだ」
「はっ失礼しました。階級章は本物ですが・・・・、ん？飲酒なさってますね。た、隊長！」

そこに、上官らしき上等兵と部下２名がやってきて
「酒気帯び操縦は厳罰と知っておられますね」
「ト、トクワン少尉の命令で」
「少尉ともあろう方がそんな命令をするはずがないだろ。　　こいつを留置房に放り込め」
「少尉に確認をとってくださーい！」
叫びも空しく独房に押し込められた。

あくる朝一番、トクワンさんが身柄を引き取りに来てくれた。
酒気帯び操縦未遂ということで厳重注意ということで釈放された。

帰りの車の中で、トクワンさんが
「おい、デミトリー。またどうして酒飲んで操縦を？どうしてだ？」




記憶にないらしい。　　





ひとりで歩いて帰りたい。

せっかく長文書いたのに誰も見てない












もう、やめたい

ｼﾞﾛ・・・

ﾝ

連邦の反攻作戦が近づいているのは、諜報機関からも現在の連邦艦隊の
動きからも明らかだ。狙いは当然、このソロモンだろう。
現在、急ピッチでソロモンの防御陣を構築しているが、ＭＳも艦隊も
まるで足りず、戦力不足が深刻だ。
戦いは数だと、大声で非難したら姉から１０台のＭＡのオファーが
なされた。
複眼にカマという、得体の知れないフォルムのＭＡ「ザクレロ」。
こんなもん造る資源があるならドムの２０機でも作った方が遥かに
合理的なのに、何を考えてるんだ？
ザビ家の一員ながら、家族のテンパリぶりは異常に思える。
最終的には、ビグ・ザムというやたらコストの掛かる試作ＭＡが１台
回されたが、これも饅頭にツルの足が生えたような変なフォルムである。
我が軍の開発部のデザインセンスは、連邦より１０年遅れている。
デザイン担当者をリストラする様、兄貴に申請しよう。

今日、ザクレロの開発費の削減がキシリア様より言い渡された。
理由はサイコミュ搭載型MAの開発の為だそうだ・・・
現状で我が軍は宇宙用MAとしてビグロ、ザクレロ、ビグザムを
目下開発中であるが、あんなに巨額を投じてドズル中将の
宇宙攻撃隊にビグザムを寄贈したのにザクレロに金が出せんとは・・・
結局、一サイズ下回ったサイズでの開発となる。
トクワンさんにお前のザクレロって小さいなって笑われた。

おいおい、ageてまで書くネタかそれ？？

>>31
あれはＭＳだＹＯ

今朝、パイロットミーティングでマリガンさんから発表があった。
「えー、ビグロの形式コードが正式に決まりました。ＭＡ−０５です。
それと、引き続き実験開発中のザクレロの形式コードは
ＭＡ−０４Ｘ（エックス）です。以上です。」

ＭＡ−０５ビグロとＭＡ−０４Ｘザクレロか。
しかしＸ（エックス）ってなんだ？マリガンさんに聞いてみた。すると、
「えー、あのー・・・・・。詳しいことは私ではちょっと・・・。上層部の決定ですから・・・・・」
と、何か歯切れが悪い。
そこに、トクワンさんの大声が響いた。
「駄目だった、不採用のバツ印だろう？マリガン、おまえ知ってるはずだろ？」


マリガンさんは何も答えず下を向いてしまった。



ああ、泣きながら走り出したい。

トクワンの右ほほにバツがあるわけだが。

今日わが開発基地に女性の開発者がやってくる。どんな、女性か楽しみだ。
男ばかりのこの基地に、紅一点、爽やかな花が咲いてくれればと思う。
ウワサによると、明るくまじめで知的な美人らしい。
彼女いない暦生まれてこのかた２５年のこの俺の期待はますます高まる。

さて、朝のミーティングにその人はやってきた。
マリガンさんが紹介した。
「えー、今日から新しいモビルアーマーの設計試作に携わるシムス中尉です。
みんな仲良くしてあげてください。シムス中尉、何かご挨拶を」

シムス中尉はそれに答えて
「私はここにモビルアーマーの開発の為に赴任いたしました。どうぞよろしく。
　以上です。」

冷たい。硬い。しかも、本当の意味で真面目そうだ。




しかも、微妙なお顔だ。



何か生きる希望がほしい。

ｼﾑｽ ﾑｼｽ｡

ちっ・・・またバカがａｇｅやがったか。
デミトリーはパンツを上げ窓の外を見た。

今日も、朝からザクレロの完熟飛行だ。
ザクレロに颯爽と飛び乗って、と思ったら急にお腹が
「グルグル、キュー」と鳴り始めた。
昨日、賞味期限ぎれのキムチを酸っぱいのを我慢して
無理やり豚キムチにして、それをあてに一人でビールを飲んだからだろうか。
とにかく、駐機場横のトイレに一目散に向かう。

手前のドアをノックをしたが、「コンコン」とつめたい音。
そして、隣のドアの奥からはトクワンさんの鼻歌が。
この人は、トイレの使用時間が長いので待ってても無駄と判断し、
ビル内の下士官用トイレに向かって走る。走る。ひたすら走る。

そこを、曲がればトイレまで後一歩という曲がり角で人にぶつかった。
「すみません」とあやまり顔を上げるとなんと絶世の美女が目の前にいる。
体から、力が抜けそうになった。いや抜いてはいけない、漏れる。しかし誰だ？

「こちらこそ、すみません。ぼーっとしていたもので。それより私の眼鏡が
飛ばされたようでどこかに見当たりませんでしょうか？」　丁寧な言葉遣いだ。
美女のめがねは５メートル先のゴミ箱の横に落ちていた。
拾って渡すと「ありがとう、私、目が極端に悪くて」の言葉と同時に眼鏡をかけて去っていった。

シムス中尉だった。



少し漏れたが、生きる希望が出来た。（でも、パンツはトイレのゴミ箱に捨てた）



しかし、ありゃ視力０．０１以下の近視だな、多分。
（いつもは凹レンズで目が半分のサイズに見える。
そりゃ、でかいよシムス中尉の裸眼は、ほんとに）

>>92はオナニーしてたら晒しageされて
あわててパンツを上げたって事ですよね？w

きょう、暇な馬鹿厨に晒しａｇｅされた。










何か生きる希望がほしい。

ｼﾞｬｱ､ﾊﾟﾝﾂageﾚﾛ､､､

うお！あわててパンツを上げたデミトリーは
さりげなく窓の外を見た。

久しぶりの長期休暇。
田舎に帰ってママの温かい手料理を腹いっぱい食べて休もう。
あいにく連絡機が、先に貸し出し予約が入っており満席で、
上司のトクワンさんに相談したところ
「レロッピーいいよ、乗っていけば？」と軽く一言。

えっ、軍事機密では？・・・やはり戦力外？・・・・・。

急に襲われた脱力感。でも、帰るんだ、ママのところへ。

と思ったけどやっぱやめ。
軍でオナニーしながら休暇を過ごす事にした。
トクワンさんに相談すると
「やらないか」と言われたが

その一線だけは越えられない・・・・・。

100

99＝100

職人さんいつも楽しく読ませもらってます。
新作キタイしてます。

期待age

ザクレロ　　
ザクニョロ　　　
ザクレルロ　　

ザクゲルロだった。

さて、実家に帰った俺だが何をする訳でもなく、
ただ一日を「ぼーっ」と家の中で過ごすだけだ。
毎食のままのスープは格別にうまい。大げさではなくジオン一だと思う。
パイロット食は整備兵に羨ましがられるほどの豪華さだが、ママのスープには勝てない。

さて、明日はいよいよ部隊に戻るという夜、
なんだか寝付けずママと昔話でもしようかと応接間に行こうとしたら、
ママの声が聞こえてきた。写真のパパと話しているらしい。
「パパ、私はドミちゃん（また、くどいようだが　注：米読み→デミグラスソース　仏読み→ドミグラスソース）
がパイロットになることには反対だったんですよ。
でも、あなたが是非にとおっしゃるんで仕方なく操縦練習所に入学させたんです。
でもね、いくらあなたみたいに優秀なパイロットになっても、いつ突然イカロスの神がお迎えにくるのか
分からないですですからね。そう、あなたみたいにですよ。」

ママは俺のことを心配している。パパはルウム戦役で戦死した。
「でも、ドミちゃんには安心しましたよ。ほんと。
レロッピーとかいう乗り物であれなら、大丈夫でしょ。
でも、ジオンがあんな遊園地の乗り物みたいなのに鎌つけたもので
まともに戦えるなんてね。
ドミちゃんはテストだけで、まさかあれで実戦には出ないでしょ。ね、あなた」

立ち聞きしてしまった。しかも、最期まで。






複雑な気持ちだ。

昨晩は、複雑な気持ちで寝付けなかった。
ワインを一本明けていつの間にか寝ていた。

今朝、寝坊した。
ママのスープを飲むまもなく、ザクレロに飛び乗った。
発進しようとすると、散歩中のご近所の犬が挑んでくる。
何とカン違いされているのだろうか？

集合時間に遅れた。
トクワンさんに殴られた。グーで、おもいっきし。




痛かった。

時間潰させてもらいました。
ありがとうございます。
１５０になりましたら、また来ます。

ご愛読ありがとうございます。
　１４９まではがんばります。

今日はヒート鎌のターゲット訓練だ。

噂では、白い悪魔というビーム兵器の権化のようなモビルスーツが登場し、
ジオンの前線を脅かしているそうだ。

そんなＭＳ相手に鎌で近づけるのか？こんな練習が役に立つのか？

疑問だ。

相対速度は宇宙空間では２０ｋｍ/秒になることもあるだろう。
ヒート鎌が、相手に深く入るとこちらも体当たりのごとく破壊されることになる。
すれ違いざまに、重要部分をかするように破壊しなければならない。

こんな、命がけの大変な訓練をして無駄にならないことを祈るだけだ。

そんな疑問を今日の飲み会でトクワンさんにぶつけてみた。すると、
「おいらの乗ってるビグロの爪もさ、どう使うのーって感じだわな。
まあいいんじゃないの、飲んで忘れれば、なっ、デミトリー」

いまいち、要領を得ない。トクワンさんは続けた。

「でもな、あのザクレロをだ。戦場で使いこなせれば『黄色い彗星』？じゃ、赤いのに被るなぁ。
えー、『黄色い巨星』は青いのに被るか。
うーん、『黄色い大王』てのは？うん、これだ。えーっと、戦場で『黄色い大王』とぐらいは
呼ばれるだろな。明日を信じてがんばれ、なっ、デミトリー」

トクワンさんは、酔っ払っていても尊敬できる上司だ。

なんだか、嬉しい。少し離れた自分の席に戻って隣のマリガンさんに、
「黄色い大王」の呼び名を聞いてみた。悪くない反応だ。
そうか、「黄色い大王」か。もう弱音を吐かず明日を信じよう。頑張ろうと心に誓う。

少し離れた先程の席からトクワンさんの大声がきこえてきた。
「そうよ。俺もニコチャン大王にそっくりだと思ってたのよ。そうか、お前らもか」
本人は、ヒソヒソ声らしい。
周りはこちらを横目で見てひきつっている。




明日を信じるのをやめようと心に誓った。

ガンガレディミトリー！

このスレ面白くて、シャア板に来る時は見るのを楽しみにしているのだが
正直どういうレスを挟んだらいいのか分からない

ご愛読ありがとうございます

煽らない程度に

読んでるぞという雰囲気が

漂うレスで十分でございます

今後とも、デミトリー共々よろしくお願いいたします

トクワンさんは、根っからの酒好きだ。
何かと理由をつけては、宴会を開く。
ミーティングと称してジオン軍の経理部隊から経費として支払ってもらっている。
しかも、堂々と。

大丈夫だろうか？

今日は、シムス中尉の歓迎会だ。
シムス中尉はお酒が飲めないそうだ。
お酒の席は苦手で断ったのだが、トクワンさんが
「人間の輪」と「チームワーク」とを解いて納得してもらったらしい。

シラフのトクワンさんには説得力がある。

ていうか、俺たちパイロットの協力を得るため仕方なく同意したのだろう。
トクワンさんも本当は、シムス中尉はどうでもいいんだろうし。

でも、シムス中尉。私は違います。
あなたの、輝くようなお美しい素顔を知っています。

お慕いしております、中尉。

シムス中尉の歓迎会が始まった。
シムス中尉はなぜか俺の右隣だ。ちなみに、左にはいつものごとくマリガンさんだ。
トクワンさんの周りには、いつもの副官やメカニックが固めている。
決して来る者を拒まないトクワンさんだ。
勝手に、気に入られたい奴が集まっているだけだろう。

はじめの紹介以来、シムス中尉は黙ったままだ。
時計を気にしている。早く帰って、本でも読みたいのだろうか。

つまらなさそうだ。

話しかけてみた。そうしたら、いろいろな事を話してくれた。
意外とおしゃべりだった。ジオン工科大学院卒のエリート、本は一週間に５冊、
睡眠時間は３時間、両親は健在、で肝心の恋愛の事は・・・聞くまでもないか。
そして、酒は飲んだことがなく、負けん気は人一倍強い。

「よ、お二人さん。おにあいだねえ」と、突然トクワンさんが近くにやってきた。



何か、いやな予感がする。

「よう、シムス中尉。お酒どうですか？」トクワンさんがお酒をすすめる。
当然、シムス中尉は断った。
しかし、トクワンさんはしつこい。しかも、出来上がっている。
こんな、トクワンさんをなだめれるのはマリガンさんなのだが、
すでに気配を察して、マリガンさんはトイレに逃亡済みだ。
「おい、俺の酒が飲めねえのか」トクワンさんがお酒をすすめる。
また、シムス中尉は断った。
「おい、小娘。上司の言うことが聞けねえのか、おおっ」

一瞬、その場が凍りついた。


トクワンさん。あなた、少尉ですよ。

シムス中尉は、突然俺のコップを持ってトクワンさんに
「お酒、いただきますわ」
といって、コップを突き出した。負けん気が頭を持ち上げたのだろうか。
「よう、姉ちゃんそうこなくちゃ」
俺は止めてあげたいのだが、今日のトクワンさんには逆らえない。
トクワンさんが、並々と日本酒を注ぐ。
シムス中尉は一瞬、躊躇したあと一気に飲み干した。
「よう、姉ちゃん、いけるクチだね。もう一杯いこうか」
今度は、躊躇せず一気に飲み干した。
ほんのり、頬は赤い。
「なんか、宴会芸でもやってみせてよ」といって、
トクワンさんは空いているマリガンさんの席に座った。
突然、シムス中尉が立ち上がった。ふらついている。
帰るつもりだろうか。だが、その後
「シムス中尉、今からメガネをはずします」
「は？」という全体の空気の中でシムス中尉はあのきついメガネを取った。




その日、シムス中尉ファンクラブが結成された。

シムス中尉は今日も図書室に籠っている。以前と変わらず。
変わったのは俺たち周りのほうだろう。



そんな、手のひらを返したような態度が気に入らない。

シムス中尉ファンクラブの会長にトクワンさんがなった。
俺は会員番号１１８番だ。（「いい出っ歯」と覚えてください）




気に入らない。

今日、キシリア様とシャア中佐がやってくる予定になっている。
朝から、念入りに掃除したり、赤じゅうたんを敷いたりと忙しい。

赤い彗星と噂されている中佐だが、部下が次々と犠牲になってゆく。
いわゆる御不幸請負人だ。疫病神といってもいいだろう。
不幸が伝染しそうだ。来ないで欲しいと思う。

俺たちパイロット仲間は、あんな軽薄な呼び名は使わない。
それに、あんな人の部下にはなりたくない。
やはりトクワンさんは、最高の上司だ。但し、飲んでない時に限るが。
そんな事を考えてると、

「おい、黄色い大王、はかどっとるか？」
トクワンさんの大声が響いた。




その呼び名はやめて欲しい。

お二人が到着した。
「出迎えご苦労」とキシリア様。
「私に合わせて赤じゅうたんとは気が利いているな」と、赤い野郎。
本人はジョークのつもりだろうが、ウケていない。
野郎を嫌いなのは、俺だけではないらしい。

ちょっと、うれしい。

ふと、気づいたのだがシムス中尉が遠くで見つめている。
赤い野郎の方を。あれは、憧れや恋している瞳だ。多分。


気になる。

キシリア様は俺より年上に見えるがひとつ下の年齢だ。
ふけ顔の家系か。

本日午後、キシリア様はトクワンさんらと今後のモビルアーマーの
開発運用の打ち合わせ。

俺たちパイロットルームには赤い野郎が白いマスクでしかも黒マントでやって来た。
本人は現場主義らしいが、室内でマントは脱いでいただきたいものだ。
トクワンさんがいないので代わりに俺がご案内することになった。

まず、我が誇るべきビグロをご説明した。
加速力と火力に驚いているようで、
将来モビルスーツにとって代わる可能性を指摘していた。
本来モビルスーツ乗りの大佐の発言とは、やはり流石だと納得した。

次にザクレロを案内させていただいた。



「聞いてはおらん、そんなモビルアーマーは」と素通りされた。







とっとと帰れ、赤タイツ。

今日我がＭＡ開発基地にウラガンさんがやって来た。
マさんの使者として、当基地にいらっしゃるキシリア様に大事な用があるとの事。

ウラガンさんといっても階級は上だが同い年で仲がいい。
大事な用といっても案外早く終わり、ここ一泊していく予定だったので、
夜、久しぶりに二人で飲みに行くことにした。

夜半バーのカウンターで、二人とも相当出来上がっていた。

「あのさ、デミトリー。今日はさ。マ・クベ大佐の命令でキシリア閣下にお会いしたんだけどさ」

ウラガンさんいやウラガンは今日はやけに機嫌が悪い酒だ。

「壺を手渡したんだ。それも、偽物の」

この非常時に壺を渡しにはるばるとはどういうことだ。

「マ・クベ大佐はキシリア閣下の事を振り向かせたい、
ただそれだけで俺にお使いさせるんだ。表向きは俸給はたいて自費で買ってるんだと。
しかも、骨董屋にだまされてるらしいんだ。」

偽物だと判ってて、わざわざ遠距離をやって来るとはさぞかし辛いことだろう。
任務でなければあんなお方とは仕事をしたくないだろう。それが、本心だろう。

辛い任務は俺だけではないんだ。

突然、バーテンが「あちらの紳士からです」
と、スコッチが二つ目の前に置かれた。

酔っ払って目がかすんでいたが、白いスーツを着た赤い野郎だ。
いや、赤くない、あれ？

「話は、聞かせてもらったよ。私はマ・クベの事は嫌いではないのだが
彼はどうも私の事を疎ましく思っているらくてね。それで困っているんだ。
よかったら、私が裏から手をまわして解決することも可能だがどうだ？。
それにもうすぐ門限だが、私の力でなんとかできるし・・・」

少し信用ならなかったが、乗りかかった船とはちょっと違うが、
日頃の辛いことが鬱積していたのでウラガンは朝までしゃべりまくった。
俺も朝まで付き合った。



あくる朝、ごみ置き場にキシリア様に贈呈された壺が捨ててあった。









口の軽さも３倍らしい。

やはり、門限破りでトクワンさんに殴られた。
しかも、マスコットバットで。

痛かった。








信用できないところも３倍らしい。

早朝一番で、赤い野郎は急な作戦とかで帰ったらしい。







逃げ足も３倍らしい。

面白かったです。
壺ネタはもしかしてこっちとリンクしてますか？

◆ジオン一兵卒の日記◆
ttp://comic5.2ch.net/test/read.cgi/x3/1072580743/l50

230とか　248とか　249とか　253とか　254とか　260とか　265とか　270-272とか　283とか

最近は読者に徹しております

今日の昼前、ウラガンがマさんのところに帰っていった。
赤い野郎の告げ口がキシリア様からどうマさんとウラガンに
どう影響あるのかしきりに心配していた。
帰りたくなさそうだ。そりゃそうだろう。
壺がいいものじゃなかったと知れたわけだし、回りまわってウラガンに返ってくるだろう。
マさんのいじめは陰湿そうだ。いかにも「ネチネチ」やられそうだ。
それで、副官がすぐに転属願いを出すらしい。

辛いのは俺だけじゃない。

ウラガン頑張れ。

ところがキシリア様は、意外な行動に出た。
我が開発基地の一番奥の右に放置してあるモビルスーツをマさんに与えて
そいつで白いモビルスーツを撃破して来いということらしい。
ＭＳ−1４との競作で負けて放棄されたあのＭＳ−１５だ。
あれには、ビームの飛び道具が付いていない。シールドの中には火薬が満載。
おまけに細身で防御も薄そうだ。まさに、危険のデパート。

キシリア様は、偽物の壺と知って余程腹に据えかねただろうか。
あれに乗るということは、いくら貴族趣味でフェンシングのたしなみがある
マさんでも、ビームライフル装備の連邦モビルスーツに近づけるのかも怪しい。

女の恨みは恐ろしい。

トクワンさんが
「マ大佐は、キシリア様からの贈り物といって張り切るだろうし
ありゃ死んでこいといわれてる様なものだわな。」

俺もそう思う。キツイ話だ。トクワンさんが続ける
「しかも、途中で開発放棄した代物を押し付けるなんてひでえもんだよな。
そう思わないかデミトリー？」







・・・思いません。

ついでに、ＭＡ−０４Ｘに対してＭＳ−１５。
なぜ、Ｘ（バツ印）が無いんだ。





それも、気に入らん。

保守

マ・クベのはYMS−15、つまり試作機だったはず

事情は飲み込めた。
でもせめて、ＹＭＳ−１５Ｘ（バツ）にしてほしかった。
トクワンさんに、直談判しても殴られるだけだろう。

やはりグーで。

痛いだろう。

だめもとでトクワンさんに、直談判してもみた。
殴られた。やはりグーで。

「つまらんことを考えてないで、訓練をしろ。命を大切にしろ。」
昼間のトクワンさんには説得力がある。
「バツ印とはちがうが俺の顔の真ん中には傷があるだろ。
この傷には深いわけがあるんだ。」

「まだ俺が士官候補生だったころ、複座の爆撃機で爆撃訓練をしていたんだ。
パートナーは俺より一歳年下で同期の爆撃手で、物静かな奴だが訓練以外でも仲良かったんだ。」

トクワンさんは元爆撃機の操縦士だったんだ。

「ある日の小惑星を敵に見立てた訓練で、突然操縦不能になってな。おまけに機内の温度が
どんどん上がってきてあわや爆発というところで、脱出することにしたんだ。
ところが、後部の脱出ポッドが飛び出さないんだ。それで奴は俺にかまわず
脱出しろという。小惑星は目の前だ。」

究極の決断だ。こんな修羅場を何度もくぐってきて、今のトクワンさんがあるのだろう。

「お前はジオンにとって大事なパイロットだから生き残れと、
にっこり笑って敬礼するんだ。
心の中で「すまん」とさけんでレバーを引いて脱出した。」

それが、最期の別れだったんだ。辛い話だ。

「いや、その後があるんだ。脱出した反動で爆撃機の軌道が変わって
衝突は避けられて、その後奴も遅れて脱出して助かったんだ。」

日頃の猛訓練と友情が二人を助けたのだろう。ほんとうに良かった。

「命拾いした俺たちはその晩大飲みして、大喧嘩しちゃって。
割ったビール瓶で切られてこのざまだ。」

命拾いした後に、ひどいことをする奴もいるもんだ。

「いや、パートナーに」

・・・・・。
「今後ろにいるあいつだよ、ハッハッハッハッハ。」




俺の後ろにマリガンさんが立っていた。




照れくさそうに笑っていた。

マリガンさんの隣で飲むのはもうやめよう。




ひそかに、心に誓った。

>>132
それでも×でなければ気がすまないところにﾜﾛﾀ

>照れくさそうに笑っていた。


詩人だねデミトリー

今日は、朝から気分がいい。春の気分だ。
そんな気分で、思い切ってシムス中尉に告白することした。
メガネの奥に隠されたあの輝く瞳は、もうすぐ俺のものだ。
でも、どうやって告白をしようか。

あれこれ考えながら廊下をあるいていると、俺の目の前を我がプリンセス
シムス中尉が通っている。

俺は男だ。単刀直入に言ってみた。
「付き合ってください」
「先に私に付き合ってくださるかしら、じゃあ、付いてきて」
付いて行くとシムス中尉の部屋だ。えっ、いきなりかよ。
「この本重くって。図書館までお願いね」
やはりな、という大方の予想とともにシムス中尉と一緒に本を運んだ。
そして、さらりと
「じゃあ、今度は私が付き合う番ね。どんな用？」
さすが、勉強一筋の恋愛音痴。



もう結構です。あきらめます。

最近、深夜の無言電話や匿名のいたづらメールが増えた。





告白したことを悔やんだ。

「いたずら」ですね




板面

失恋のショックから、早一週間。ザクレロの鎌攻撃の精度も高まる今日この頃
皆様お元気でしょうか、私は元気です。（て、言うか日誌だろ）

さて、今日はザク相手の巴戦の訓練だ。
なんと、角が付いた指揮官用。しかも赤いザク。
あの、赤い野郎が使っていたザクだ。

標的の赤いザクはプログラミングどおりに動く。
だが、３倍の速度だ。捕らえにくい。
しかも、こちらの動きを察知すると、サブプロが働きより捕らえにくい。
こちらも全開で行くしかない。

しかし、ザクレロの直線的な動きでは、捕らえることが難しい。
結局、捉えることが出来ずじまいで降りてきた。

トクワンさんに叱られた。

トクワンさんは、こう言う。
「いいか、気配を消すんだ。そーっと近づいて一気にしとめる。
わかるなデミトリー。」

トクワンさんはビグロに乗り込んだ。
「ビグロの使い方見せてやる」
トクワンさんの意気込みは、普通の人の３倍だ。

ところが、３０分以上経過しても赤いザクは平気で逃げている。
トクワンさんも焦っている事だろう。
さすがは白いモビルスーツの魔の手から逃れた数少ない機体だ。
イライラしたトクワンさんの雄たけびが聞こえてきそうだ。

突然、全速で近づいたと思ったら、あのビグロの巨大な爪で「グワ」っとザクを捕まえた。
「トクワンさんお見事」と叫ぼうかとした瞬間、
「グシャ」っと爪で潰したかと思うと大きくアームを振り回し地面に叩きつけた。
無残な赤い残がいが一面広がっている。


そして、トクワンさんは降りてきた。大粒の汗が光っている。背中もぐっしょりだろう。
「デ、デミトリー、わ、わかったか、気、気配を消すんだぞ」







殺気が、満ちていた。

このスレだいすき
デミトリーがこんなに愛おしく思えたことはない。

職人さん、頑張って！

デミトリー、もう一週間も来ない…

漏れも降臨激しくきぼん。

朝、陰鬱な気分での起床。目覚めが悪い。二日酔いだ。
ここは、どこだ？分からない。

独房のようだ。
なぜ、俺が独房に？
その答えは、昼前面会に来たマリガンさんに教えてもらった。
どうやら、第五回恒例シムス中尉歓迎会の２次会でトクワンさんとの
一気飲み対決の末、かなりの酩酊状態でシムス中尉に猛烈に求婚して
怒ったシムス中尉ファンクラブの面々に止められたのに逆切れして
スナック都5号店の店内で大暴れして店の備品を壊し、数人を殴り倒し
おまけに噛み付いたらしい。

出っ歯で。

「元気を出して」と声をかけて微笑んだマリガンさん。
本当にありがとう。感謝の気持ちでいっぱいだ。
でも、去っていったマリガンさんの後ろの首筋に歯形が付いていた。

出っ歯の。





もう、基地には戻れない。

午後の取調べの後、トクワンさんが面会に訪れた。
トクワンさんは俺より飲んだはずなのに、平然としている。
それに引き換えこの俺は、まだ、胃がおかしいし頭が痛い。
「おい、デミトリー残念な知らせだ。ザクレロからおまえを降ろすことになった。
ジオン上層部の判断でな。おまえのように酒癖がひどい者に、大事なモビルアーマーの
開発の一端を担わす訳にはいかないそうだ。」

ショックだ。俺とザクレロの思い出が走馬灯のように、浮かんでは消える。
初めてザクレロをみて、がっかりしたこと。発進するつもりが電柱をなぎ倒したこと。
トクワンさんにビグロを見せられた頃からだろうか、妙に愛着が湧いてきたと思う。
酔っ払ってトクワンさんにトイレで抱きつかれズボンが濡れたことや、
トクワンさんにグーでなぐられたことやトクワンさんにパーで殴られたこと
っていつの間にかトクワンさんの思い出に・・・。
まだ完全に酔いが覚めていないようだ。
淡々とトクワンさんが続ける。
「後任が決まり次第、連絡する。気を落とすな、な、デミトリー軍曹、以上だ」

ショックだ。

トクワンさんの後姿を目で追った。
後頭部に大きくガーゼが貼ってあった。





もう、基地には戻れない。

トクワンさんが去って３日間、誰も訪ねては来なかった。
４日目の午後、看守係の兵に案内されてやってきたのはシムス中尉だった。
でも、なぜシムス中尉が？

数分間の沈黙を破り彼女が口を開きとつとつと話し始めた。
「男の方に迫られたの初めてなんです。私はエンジニアの父と
大学で教えている母とに育てられ自然と読書と勉強の毎日だったんです。
友達も数人でそんな生活はジオン工科大学に入学しても変わりませんでした。」

見た目のとおり、まじめを絵に描いたような麗しい人だ。（メガネをとればもっと）

「技術将校として軍に配属されてからもそんな生活の繰り返しで、
でも、こちらに来てからあなたに出会って何かが変わった気がするんです。
思い切ってお願いがあります。私と交際してください。」

えっ、・・・。来たっ。突然の告白。しかも、私と交際してくださいと。

「大人の男と女の恋愛がしてみたいのです」
嬉しい。25年間生きていてこんな楽しい瞬間は初めてだ。
「文通から始めて下さい。お願いします」


えっ？


大学ノートを手渡して顔を赤らめて去っていった。

ザクレロにもう一度乗りたい。

あの、ヒート鎌を振る瞬間。

「…僕が一番ザクレロをうまく使えるんだ。一番、一番うまく使えるんだ…」


看守の兵隊に「静かにしろ」と怒鳴られた。




悔しい。

収監されて一週間。出所の日だ。
トクワンさんが俺の身柄を引き取りに来てくれた。
モビルアーマー開発から外されても、良い上司でいてくれることだろう。

トクワンさんは車の中では一言もしゃべらなかった。

着いた場所は開発基地だ。荷物をまとめろという事かと思っていたら、
当直以外のみんなが並んでいて、口々に「お帰り」と出迎えていた。
隣のトクワンさんも、「お帰り」といってくれた。
昨日のバーボンのにおいが少ししたが、トクワンさんの笑顔には嘘は無い。
涙が出そうになった。
嬉しい。

遠くの研究塔の窓から、シムス中尉のメガネがこちらを見つめて輝いている。
嬉しい。

そのまま、ミーティングルームに向かった。
マリガンさんが前に立っていた。
「ザクレロは引き続きデミトリー曹長に搭乗していただきます」
割れんばかりの拍手。しかも、俺が曹長に昇格。
嬉しい。

しかし、独房に入れられた俺がどうしてモビルアーマー開発チームに？
マリガンさんに聞いてみた。
「えー、あのー。・・・・・あなたが適任かと。」
トクワンさんは頷きそして微笑んでいる。
トクワンさんの笑顔には嘘は無い。




ザクレロ搭乗希望者がひとりも出なかったことを後日知った。

職人さん乙！！

出っ歯でﾜﾗﾀ。　彼の出っ歯なら缶詰でも開けられるだろうか？

ディミトリーとシムス中尉が恋仲になって何かさらにシムス中尉の
秘密とかが明かされそう。

時間潰させてもらいました。
ありがとうございます。
２００になりましたら、また来ます。
コワル少尉の登場に期待。

ご愛読ありがとうございます。
　１９９まではがんばります。

デミｷﾃﾀｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰ！
がんがれ！！！！

先日から始まったシムス中尉との交換日記にとりあえず書いてみた。
もちろん、シムス中尉に手渡された大学ノートに。
今日の訓練の事やパイロット食のまずい事など思いつく事を書いてみた。
そして最後にお写真をくださいと付け加えておいた。




返事と写真が楽しみだ。

早速、交換日記が返ってきた。
シムス中尉は、新しいタイプのモビルアーマーを着想したらしい。
あまり詳しい事は軍事機密で教えられないが、
一人で操縦して同時に数ヶ所から攻撃するらしい。
すごい事を考えている。

さすが、工学部大学院卒だ。

小さな封筒がはさまれていた。きっとシムス中尉のお写真だろう。
開けてみた。
証明写真が入っていた。
パスポート申請サイズの。
しかも、軍服で。
おまけにメガネ有りで。

さすが、工学部大学院卒だ。





なんか違う・・・・・。おもってた物と。




ザクレロのコックピットに貼ろうと思ったが、
整備兵に交際がばれるのでそれも思いとどまった。

>146
>っていつの間にかトクワンさんの思い出に・・・。
ここでわらた

（おそらく番外編？）

今日もテストを行う、拡散ビーム砲の調子はいいようだ
カマもうまく動く、しかし、テストの相手は、かっぱらってきたGMばかり
実戦に出たいところだがまた甘い、不充分な状態で出撃しても
アッサリやられるだけだ、完全にできるまでは…
この日は深夜2時まで調整及びテストを行った。

>190
ドミちゃん（と実家のママン風に）お疲れ様〜！

○月×日
本日の任務はシャア大佐同伴
出港前に補給物資の数々と共にMAを「１機」積み込む。
「ビグロ」というらしい。
数日後には大佐用の新型機も我が艦に搭載されるが余裕で積み込める。

・・・・予定だった。

だれだ？もう１機変なMA積み込んだヤツ！？
巧妙に隠してあるが見つかったら知らないぞ。

今日の昼（？）はヒマだった。
ザクレロの右手のカマの反応が悪かった。
修理はできるのだがパーツを付け替える必要があるらしい
今度の補給で一緒にそのパーツを持ってくるそうだが
それまで3日もある。
俺は自室に戻った、ベットに寝転がりボーっと天井を見上げる
顔を横に向けると、何年か前に購入したスーパーファミコンがあった
何故か【第３次スーパーロボット大戦】がささってる。
なんとなくスイッチを入れた。久々にゲームをする…

データファイルを確認、第11話で止まっていた、プレイ再開
何故ここにスーパーファミコンがあったかは考えなかった。
連邦軍のアムロやカミーユを操り遊ぶのは嫌な気分がした、そして12話をクリア
そして13話で自分は目を疑った。
敵ユニットを確認していると
「トクワン」の名前があった
トクワン少尉…
しかし機体は「ガプスレイ」よく分からなかった。
そしてマップの右下を見ると…
【デミトリー】【ザクレロ】
の名があった。
デミトリーは泣いた
…俺もゲームに出演してたのか…
しかしよく見るとザクレロの性能は物凄く低かった

な…？ザクレロが？
試しに味方ユニットでザクレロに攻撃してみた
一撃でやられた、
デミトリーは悲しかった
しかしすぐ立ち上がった

俺のザクレロはあんなのじゃない！たかがゲームだ！
ザクレロはジオン軍最強のモビルアーマーにしてみせる！

デミトリーは誓った、ザクレロをジオン軍最強のモビルアーマーにすることを…
3日後、修理用（交換用）のパーツが届くとデミトリーは必死になって
ザクレロの改造を続けた
　　　　　　　　　　　　　　　【完】

ご愛読有難うございます。

開発日誌からは程遠い内容になってまいりましたが
今後ともご愛顧のほどよろしくお願い申し上げます。

出筆者が多数になってまいりましたので
これからはドミトリー（仏）のＨＮで頑張ってまいります。

しまった、あげちゃったよ。

今日、ドレンさんが我がＭＡ開発基地に立ち寄った。
ゲルドルバ空域に向かう途中でエンジンが故障し緊急着陸したらしい。
丁度、倉庫の奥にあったギャンが前線に送られ開きスペースが出来ていたので、
そこを作業スペースにし、倉庫の奥のゲート横にムサイを繋いだ。
それはそれで大仕事なのだが、ドレンさんはお構いなしで
俺たちパイロットブースに入りびたっている。
トクワンさんとは大の親友だからだ。

「あの、赤い奴内緒だけどわしはだいきらいでさぁ」
と、大声でしかもバンカラ口調で内緒話を始めだした。
さすが、トクワンさんの親友だ。

「あいつ、生意気なくせに大事な事は人任せにするんでこまってるんでさぁ」
「おまけのロリコンらしいぜ」とトクワンさん。
「内緒だが、あいつの部下で生き残ってるの俺だけだ。
後はみんな死んじまって、まるで死神でさぁ」
「お互いあいつの部下にはなりたくないな」
「ほんと、同感同感」
「ハッハッハッハッハ・・・・・」






二人の内緒話がパイロットブースからワンフロアーに響いていた。

やはり、夜はトクワンさんとドレンさんはさっさと飲みに出かけた。
やはり、俺とマリガンさんとが同席した。
やはり、スナック都５号店に行くのかと思ったら
新規オープンのスナックＮＥＷ都だった。

ドレンさんは意外と飲めない人のようだ。
本人もそう言っているので間違いないだろう。
ドレンさんの水割りがやけに薄い。

昔話を聞かされた。
まだ若くて今みたいにお腹が出ていない頃のドレンさんは、
ファッション雑誌にモデルとして出ていたが
軍にばれそうになって仕方なくやめた事。
家は金持ちだが、冒険心と漢（おとこ）を磨く為に軍隊を志願した事。
女は絶えず５〜６人いて「ウハウハ」（本人の弁）だった事。
バレンタインのチョコレートは砲術学校時代Ｎｏ1だったらしい。



「へぇー」。　人は見かけによらないものだ。

どうしてあの赤い野郎がドズル様からキシリア様の指揮下になったのか、
思い切ってドレンさんに聞いてみた。

ドレンさんはあの薄い水割りを一気に飲み干し

「あの赤い奴な、白いモビルスーツと新型戦艦を偵察して手持ちのザクを
全部やられたんだ。おまけに、ガルマ様を護衛せずにお側を離れたんだ。
それで、アフリカに送られたんだ。まぁ左遷だ」

ドレンさんはまた薄い水割りを一気に飲み干し、続けた。

「その後キシリア様はあの赤い若造を自分の配下にしたんだ」

いくら薄いといってもまた一気飲み、大丈夫だろうか。

「キシリア様が自分の配下しようとある情報将校を赤いのに近づけさせたんだ。」


話に熱が入ってきた。またドレンさん薄い水割りを一気に飲み干した。

ドレンさん薄い水割りをやめてカルアミルクを注文した。

「親衛隊の者だと一発で相手の正体を見破ったんだ。
男は 『ははは、さすがですな、少佐。わかりますか』と平静を装っていたんだが
本当は驚いたらしい。」

ドレンさんはカルアミルクを一気に飲み干すとカシスオレンジを注文した。

「あいつ『においだな。キシリアの手の者か？』とずばりと切り込んだ。
男は『ははは、さすがですな、少佐』と言うしかなかったんだが
本当は冷や汗物だったんだと。」

殺されるという事なのか、赤い野郎に。

「いや、そいつキシリア様の親衛隊でキシリア様から御下賜いただいたハンカチを
肌身離さず持っていて、おまけにキシリア様と同じ香水つけてたらしいんだ。
おかしいだろ。ハッハッハッハッハ」

トクワンさんもマリガンさんも転げまわって笑っている。
何がそこまでおかしいのだろう。

親衛隊＝追っかけ　という事に気付いたのは帰宅してからだった。

ところで最近ゲルドルバってよく耳にするが何かあるのだろうか。
ドレンさんに聞いてみた。

「あーゲルドルバな。・・・その前に録音にいってくるな。
おい、トクワン説明してやってくれ」
といって、トイレに去っていった。録音とは音入れ→おトイレ。

親父くさい。

ところがトクワンさんは詳しくは知らないらしい。
マリガンさんは
「あのー軍の機密なので・・・」
と言葉をにごらせている。
ほんとうにゲルドルバには何があるのだろう。
もし、綺麗な場所なら観光に行ってみたいものだ。
ザクレロで。
シムス中尉と。

そんな妄想をかき消すかのようにドレンさん大声がトイレの方から聞こえた。
「おーい、デミトリー来てみろ」
３人で駆けつけた。
トイレのフタの上にいっぱい吐いてあった。
間に合わなかったらしい。
ドレンさんが
「これが『ゲロドバー』→『ゲロドルバ』→『ゲロドルバ』」
トクワンさんが
「ドレンさんうまいねー」

ギャグは親父くさいし、店はすっぱくさいし、
俺は口がアングリ、店のママはアングリー。
最後は、みんなで大笑いの万歳三唱。







新装早々、出入り禁止になった。

翌朝。

ドレンさんは嵐のように去っていった。不眠不休の整備兵達に見送られて。

ドレンさんは嵐のように去っていった。自分は二日酔いのまま。

トクワンさんは俺にこう言った。

「デミトリー。ドレンな。すごい奴だろ。だが、言い忘れがあってな。
あいつ、ホラ吹きＮｏ１なんだ。」







妙に納得した。

『訂正』

「これが『ゲロドバー』→『ゲロドルバ』→『ゲルドルバ』」
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　↑
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　痛い間違え

そんな妄想をかき消すかのようにドレンさん大声がトイレの方から聞こえた。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　↑
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　の　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

俺は、デミトリー。ざくれろのパイロットだ。
毎日、完熟飛行と戦術シミュレーションに明け暮れる毎日が続いている。







本当です。信じてください。

>>163
書いてるの一人じゃなかったんだΣ(´Д｀　）

文章でわかるだろ、・・・・・多分


「157と159と160は流れが違うだろ」

「ははは、さすがですな、少佐。わかりますか」

「においだな。」

今日、シムス中尉から手紙と日記と一緒に本を二冊手渡された。
一冊は故ジオン・ダイクン氏著の「ニュータイプ論」
もう一冊はギレン総帥閣下著の「優性人類生存説」だ。
何でも中尉はこの二冊を暗記できるぐらい愛読していて、特にニュータイプ論は、
今研究中の新型MAにもその理論が導入されるらしい。
ニュータイプ論は何か良くわかんないが、さすがシムス中尉だと感心した俺の目に、
信じられない文字が目に飛び込んできた。
この二冊の本を読んで感想を聞かせて欲しいと書いてあるのだ！

これは困った･･･ぶっちゃけ俺は本を読まない。
読んでる本といったら、エロ本とコミック雑誌ぐらいのものだ。
細かい活字を見ると頭がくらくらするのに、どうしよう･･･
そ、そうだ！トクワンさんに相談してみよう！

小脇に二冊の分厚い本を抱え、俺はトクワンさんの部屋を尋ねた。
「おう、軍曹、何の用だ？」
シムス中尉との交際をバラす訳にもいかないので、故郷に居る年の離れた従兄弟から、
この本の感想を聞かれ困っていると誤魔化した。

「お前は普段からエロ本しか読まんからなぁ･･･まぁいい、ここは俺に任せておけ。
取りあえずこの本は預かっておくから一週間ぐらいしたら聞きに来いや」

トクワンさんだって部屋の本棚はコミック本ばかりなのになぁ･･･
とは言え、流石は俺の尊敬する上官だ。
俺みたいな出来の悪い部下の頼みをちゃんと聞いてくれるんだから。

あれから三日が過ぎた。
トクワンさんはちゃんと本を読んでくれているだろうか。
そんな事を思いながらザクレロの整備を終えると、マリガンさんが声をかけてきた。
何でも頼み事があるそうで、お礼に今晩レストランで好きなものをご馳走してくれるそうだ。
最近は金欠でカップ麺ばかりの生活だった俺は迷う事無く「はい！」と即答した。

年に一度来れるか来れないかってなぐらいのレストランで美味しい食事を満喫し、
食後のビールでほろ酔いになってる俺に、マリガンさんがまじめな顔で話し始めた。
「で、肝心の頼み事なんだがな、まぁ取りあえずこれを見てくれ」
そう言うとマリガンさんは足元の鞄から重そうな二冊の本を取り出した。
本の表紙には「ニュータイプ論」「優性人類生存説」と書かれていた。
「トクワンの野郎と一杯やってたらさ、あいつが突然、
”お前はインテリっぽいから話があるんだが、この本の感想を聞かせろ”
って言ってきたんだよ。俺もだいぶ酔い回ってた所だったんで”まかせろ！”
とか言っちゃったけど、俺ちょっと最近忙しくて本読む暇無いしさぁ」

俺はすっかり酔いから冷めていた。
って言うか、明らかに俺の顔は青ざめていたと思う。

「ま、そういう事なんで、この二冊お前に預けるから読んどいてよ。
一週間後ぐらいに感想聞きに行くからさ、頼んだよ！」
マリガンさんはそう言うと勘定を済ませ、颯爽と夜の闇消えていった。


部屋に戻るまでの帰り道、小脇に抱えた二冊の本がやけに重く感じた。

うわ、ミスった。
>>175
×＝今日、シムス中尉から手紙と日記と一緒に本を二冊手渡された。
○＝今日、シムス中尉から日記と一緒に本を二冊手渡された。

初めてこういうの書いたけど、慣れない事するもんじゃないね（；´A｀）

あうぅまたミス発見
デミトリーは曹長だった・・・
取りあえず吊っときます･･･
　∧||∧
（　 ⌒ ヽ
　∪　　ﾉ
　　∪∪

>275〜277
「感想文」の恐怖は、宇宙世紀に入っても、未だ消えてなかったのですね。
やはりサイド３の小学生も、夏休みには頭を悩ませているのでしょうか…
デミトリーには意外と「セカチュー」を手にとってうるうる、というシチュもありかも。

しまった、208、209、210の間違いだった!!
さっきの者なんですが
レロッピーの鎌で斬首されてきます、ゴメンナサイ!!
失礼しました!!

保守

今度こそ保守

トクワンはガプスレイより、ハンブラビのほうが似合う。

保守 しときますね

おもしろいです。
ぜひ、みなさん続編を．

次の展開を考えております。





もうしばらくお待ちください。

>>187
まってまーす。

「この馬鹿おんなー」と泣きながら叫び走り出した。

先日、トクワンさんが食堂で一人でニヤニヤしながらというか
みんなに見て欲しそうにペラペラめくっていたノートの表紙に
「トクワン-シムスの愛の交換日記」と書かれていた。

みんな、というかトクワンさんの取り巻き連中がニコニコして
「えー、そうなんですか」とかトクワンさんをいかにも持ち上げるような
口調で称えていた。

気にいらない。

俺に、「大人の男と女の恋愛がしてみたいのです」
と喜ばせておいて、
「文通から始めて下さい。お願いします」
といった彼女の事だ。
きっと、何かあるに違いない。
シムス中尉を呼び出した。

「ごめんなさいー」
彼女は泣き出した。しかし、トクワンさんとなぜ？

「最初はトクワンさんのビグロの操縦感覚を知りたくてお手紙したんです。
それが、こんな事になるなんて・・・・。ごめんなさい・・・・。」

シムスいや彼女は泣き出した。

「この馬鹿おんなー」と泣きながら叫び走り出した。
最低の浮気女だ。

走りながら気が付いた。

俺はいくつだ？

２５歳。

交換日記の浮気って・・・・・。


えっ？



泣きながら走る事はないよな。




我に返り、部屋に帰って焼酎飲んで寝た。

後日分った事だが「トクワン-シムスの愛の交換日記」のタイトルは
トクワンさんが勝手に書いていたらしい。

シムス中尉は正直うんざりしたいたらしい。

シムス中尉の本命は俺らしい。





でも、最近ザクレロの操縦感覚や問題点ばかり聞かれるが・・・・・。


少し気になる。

酔っ払って書き込むと誤字が多い。




気をつけよう。

新作ｷﾀｰ！！

ひさびさのデミタン(；´Д｀)ﾊｧﾊｧ

ﾎｼｭ-
ﾃﾞﾐさんいらっしゃるまで耐え続けますよ。

今度、新しくパイロットが配属される。
木星からヘリウム採掘船団を率いて帰ってきた方らしい。







男前でありませんように。

木星帰りの男が到着した。
白髪のジジイだった。






安心した。

新作ｷﾀｰ

ドミーｶﾞﾝｶﾞﾚ

じしんだ地震だ自身だジシンダ時事時事時事示威時事時事十次維持じじじじじっしんだぁぁぁぁぁぁぁぁっぁ

152 名前： 通常の名無しさんの３倍 [sage] 投稿日： 04/09/14 13:17:51 ID:???
ご愛読ありがとうございます。
　１９９まではがんばります。

あくまで1000まで頑張って欲しい俺が
ここぞとばかりに199ゲットだ！！！！！！！！！！！！！！

このスレ読むために、第31話「ザンジバル，追撃！」、
第32話「強行突破作戦」を見直してきました。

いやー、ﾄﾞﾐﾀｿへの思い入れタップリで見ましたが、ビデオ鑑賞中、
大爆笑でした。

ネタバレ（って言うのか?）なので、例のオイシイセリフは書きませんが
G素界、元旦句を見た時のﾄﾞﾐﾀｿの嬉しそうな一言は忘れられません。
同類を見つけて、よっぽど嬉しかったのでしょう。

ギガン、座句タンクの寄せ集めコンビや、ゾック、ジュアッグを初めとする
不細工・水物シリーズも、きっと一目ぼれしてしまいそうですね。

陸上系(水物含む）開発チームであれば、目移りしてしまうほどの
トリッキーな機体ばかり。ﾄﾞﾐﾀｿもレロッピーに固執してしまったばかりに
オイシイ魚(文字通り）を逃がしてしまったのでは?

【ザクレロ】デミトリーの開発日誌【極秘】ですから、
やはり、ザクレロにこだわりたい。であります。

>>201
まずはレス200越え、オメデトウゴザイマス。

えーと、ﾚﾛﾀｿ固執と書いたのは良い意味ですよ、もちろん。
これからも報告、楽しみにしてます。

時間潰させてもらいました。
ありがとうございます。
２５０になりましたら、また来ます。
ブルとデミの勘違い恋バトルに期待。

>>200
デミはゾックも似合う。
もしブーンの部下だったら、間違いなくゾックだろう…。

ご愛読ありがとうございます。
２４９までがんばってみる気になりなした。

再開マターリ待ってます〜♪

木星帰りの男はいつもシムス中尉のそばにいる。

気に入らない。

おまけに極秘任務で紹介もない。

これでは、歓迎会好きのトクワンさんも気に入らない。

とにかく、奴は気に入らない。




いつか、その白髪を染めてやる。

シムス中尉が、お昼休み公園の芝生に座っている。

「話をしよう」と近づくと、あの白髪ジジイが膝枕で寝ていた。





おまえ今度は北枕な、と心につぶやき背を向けた。


心は泣いていた。

以外なチャンス、そう、シムス中尉と話するチャンスがやってきた。
久しぶりに。

嬉しい。

トクワンさんが第55回シムス中尉歓迎式典（前回から格上げ）を主催したら、
なんと、久々にシムス中尉とあのベールに包まれた白髪の老人が出席ときて、
そりゃ、開発基地の出席者が驚くのなんのって・・・。

とにかく驚いた。

しかし、俺はあのシムス中尉にべったりの白髪のじじいは、許せん。

絶対に。

木星帰りで極秘任務のあの白髪のあいつが自己紹介をした。

やはり、木星までの長い距離を行って帰ってくると、
そらりゃ老人になるよなと思っていたが、あいつ、銀髪で３５歳らしい。

年寄りブルんじゃねえだろが、と思っていたらシャリア・ブルらしい。



名前が。

「トクワンさん、訓練で消しますか？」

いつものようにマリガンさんが俺も左隣、そしておいらの右隣はシムス中尉と思いきや、
白髪の若年寄。別名藤村俊二（通称オヒョイさん）に似てる奴。
その隣がシムス中尉。




さよなら、シムス中尉。




そしていつか、殺すぞオヒョイさん。

突然、オヒョイが俺に「ま、一杯どうぞ」と２合徳利を差し出した。
俺も男だ、杯を差し出す。
そのまま、ぐいっと飲み干す。
今度は、おいらが無言で徳利をかえす。藤村俊二似が受ける。
お互い一息で飲み干す。
すでに夕方から出来上がっているヘベレケのトクワンさんが、
「おい、おまいら、これで飲め」と自分のどくろマークいりヘルメットを持ってきて、
そこに、並々と日本酒を入れる。目一杯入れる。
俺は、引いた。
トクワンさんの汗が染み込んでいる。
おまけにビグロの加速に酔ってヘルメットにゲロっているのも見ている。
「♪さーけは飲め飲め・・・・・飲むなあらあばーああっと♪」
シャリアさんが飲み始めた。
そして、飲み干した。

しかも一気に。

返杯された。

逃げ出したい。

シャリア・ブルに負けたくない。

でも、あのヘルメットで飲みたくはない。



どくろヘルメットを見て、ふと一休さんはこんな時どうするんだろうかと、
頭をよぎった。



もし、屏風に描いてあるヘルメットならば・・・・・。

もしくは、暮れも押し迫った日にどくろヘルメットを持って町中を練り歩き、
「お気をつけください」といってまわって石を投げられ、
「正月は冥土の道の一里塚」とか言って感心されるか。

とにかく笹川良一の一日一善はおいらの心に宿っていると心に言い聞かせていると、
いつの間にか俺の目の前に、トクワンさんの汗臭いヘルメットに、並々と注がれた
日本酒が「ドン」と置かれていた。


「や、やるしかないのか」

突然、シャリア・ブルさんが立ち上がるとトイレに向かって走っていった。

俺は、心配で追いかけた。と、言うよりあんなもの飲めない。
飲むと吐く。

トイレで、シャリア・ブルさんが吐いていた。
思わず背中を擦っていると、
「あなたはいい人だろうな。わたくしはシムス中尉とは何でも無いんだ。
ただ、文通しているだけだよ。よく分らんが俺はニュータイプらしいんだ。
ただ一言忠告しておくよ。上司には気をつけなさい。」

トクワンさんはいい上司だし、文通は俺だけのはずだし・・・。


やはり、このニュータイプ野郎は気にいらない。

シャリア・ブルはまだ洋式便器に向かって吐き続けている。

俺もまだ、背中を擦っている。

シャリア・ブルに尋ねてみた。なぜ、あんなお酒（ヘルメット酒）が飲めたのか？と。

「出されたものを断ることは失礼です。ましてや、汗のにおいがするとかの理由で
拒否すると、その方が傷つきます。正直、あれを飲むのはつらいです。
ですからこうして今吐いているんです。」

なんて、誠実な人なんだ。シャリアさんは木星帰りだ。義務感と誠実さがなければ
あんな任務はこなせないはずだ。

少し涙が頬を伝ってきた。


突然、俺の背後でドアが開いた。誰かが飛び込んできたかと思うと
俺の背中が生暖かい。
吐かれたらしい、背中に。トクワンさんの嗚咽だ。

「すまん、デミトリー。汚しちまったな・・・。
しかし、あんなまずい物よく一気飲みできたよな、あの年よりくさい奴」


トクワンさんも素直な方だ。
でも、今日のトクワンさんは好きにはなれない。

ドミちゃん

ﾈｺﾐﾐﾓｰﾄﾞの中の人ですか

職人さん乙！！！
シャリアブルやっぱりいい人だったんだね。

トクワンさんは飲むと礼儀作法というものが欠落するらしい。
トクワンさんのあの態度に直属の部下として恥ずかしい。

「デミトリー曹長、気にしないでください。私はこういう生き方しか出来ないんです。
・・・・・。（少しの沈黙の後）
私とシムス中尉との交換日記のこと気にしていたんでしょ。」

シャリアさんは俺の心を見透かしたようにやさしく問いかけてきた。

「あれね。彼女の夢を実現する為のノートなんだ。彼女が好きなら理解できますよね。」
そうだったんだ。彼女は技術系少女だったんだ。

スレッドのタイトルからいつの間にか酒中心の内容に変わっていたので
そんな事すら忘れていた。


そんな自分が恥ずかしい。

「デミトリー曹長、よかったらこれを使って下さい」
後ろから声がかかった。
振り返るとタオルを持って微笑んでいるマリガンさんがそこにいた。

階級は下だが年上の俺に、いつも丁寧な言葉遣いで接してくるマリガンさんは
すばらしい気遣いの人だ。タオルをそっと手渡してくれた。

もちろんタオルは、シャリアさんの分も用意してあり
シャリアさんは丁重にお礼を言って口を拭っておられた。

「それでは、わたくしはこれで」
くるっと背を向けてマリガンさんは去っていった。
マリガンさんの気遣いにはいつもながら感謝するばかりだ。

ふと見ると、「シムス＆マリガン愛の交換日記」というタイトルのノートが
立ち去っていくマリガンさんの後ろポケットからはみ出ていた。




・・・・・。




今日はもう何も考えられない。

職人さん降臨期待age

隠れた良スレ発見
お気に入りいれますた

ドミトリー死んだの？

ああ、こんな場所はもう嫌だ。

さようなら、トクワンさん。

さようなら、マリガンさん。

そして、さようなら・・・・・・・・・。

シムス中尉　「デミトリー。どこ行くの？」

デミトリー　　「ＭＡ開発基地を出るんだ。元気でな」

シムス中尉　 「えっ？なに？」

デミトリー　　 「開発基地を出るんだよ」

シムス中尉　「どうしたの？」

デミトリー　　「トクワンさんさんが僕の背中に吐くんだ。だから、開発基地を出るんだよ」

シムス中尉　「ちょ、ちょっと」

デミトリー　　「止めるな」 （涙・・・）

シムス中尉　 「…デミトリー」



コワル少尉　「トクワンさん、ザクレロが発進します」

　　　　　　　 「応答せよ、ザクレロ。搭乗者は誰か？ザクレロ。応答せよ」

トクワン少尉「コワル少尉、ハッチを閉じられんのか？」

コワル少尉「無理です。カタパルト発進」

シムス中尉　 「デミトリーです、デミトリーが」

シムス中尉　 「デミトリー・・・・・」

トクワン少尉 「・・・・・デミトリーめ」



次回予告 　

一人ザクレロを駆ってワッケインの基地を強襲するデミトリー。

そこで見た、ゴップ提督を。

ワッケインの基地殲滅なるか、ゲルドルバがザクレロを溶かすのか？

次回、『灼熱のルナツーでゲルドルバ？』。

君は、生き延びることができるか？」

・・・ていうか

この後、無事に続けることが出来るか？








出来るのか？

結構巡回してたりするよ
ガンバレデミタソ

ギャンです…

おいの盾で防御するのは自殺行為ってことに最近気付いたとです。

ギャンです…

量産されなかった仲間として応援しとるとです。
ギャンです…

今日からここの部隊の取材に派遣されましたＺＴＶの記者、マルガリータ
です。前任地はソロモンですが、こんな士気のあがらない部隊は初めｔ・・・
あ、今、ピットに黄色いＭＡが着艦しました。コクピットハッチから今、
パイロットが顔を出しました。整備兵と２，３言葉を交わしました。
表情はヘルメットに隠れてよくわかりませんが、肩をおとし、とぼとぼと
こちらに歩いてきます。大変疲れておられるように見受けられます。
おそらく、非常に厳しく激しい訓練か、極秘の任務を終えたあとだった
ものと思われます。
さっそく、パイロットに取材したいと思います。
「あ、すみません。わたくし、ＺＴＶの・・・」

ふひひひひひひ！すみません！

>>229

先週の事だ。
我が軍事機密であるＭＡ開発基地にＴＶクルーがやってきた。
またトクワンさんが嬉しがって呼んだのだろう。

いつもの射撃訓練（拡散ビーム砲＝低出力）を終え降りてきたところに、
テレビカメラが待ち構えていた。

やめてほしい。

昨日も朝まで飲んだ。
トクワンさんは平気だろうが俺は二日酔いだ。
コックピットを開けて降りると同時に乗り込んできた当番の駐機係が
「デミトリーさん、昨日はバーボンですか？」と尋ねてきた。
バーボンの匂いがこもっていたらしい。

滑走路からパイロットルームに向かって歩いていると、
テレビカメラを向けられた。

俺たちの部隊は極秘任務だ。ていうか今は二日酔いで早く横になりたい。



パイロットルームで。



とっとと、帰ってほしい。

突然、パイロットルームに怒声が響いた。
「馬鹿者！おまえら、こんなところで何やってるんだ！」
トクワンさんの声だ。
俺も、コワル少尉もその他マリガンさんとかパイロットではないメンバーも飛び起きた。
みんな、二日酔いで調子が悪く寝ていたのでまさに寝耳に水の怒号だった。

そりゃ、勤務時間中に寝ているわけだから当然だ。
いくら、トクワンさんが怖いから朝まで呑んでいても、我々は軍人であります。
とはいえ、朝の５時まではしご酒（５軒）に無理やりつき合わす上司もいかがなものか？
でも・・・・・やっぱ、すみません。

「今から、テレビクルーがここを映しに来るのになんだこのざまは。」
トクワンさんはいつも本気だ。





あー、そっちなんだ。

愛読者です。(^^)/
マさんにギャンが与えられた裏話、最高です。ｗ
このスレを読んだ後、ＴＶ版31話〜39話がまとも
に見られなくなりそうです。笑いすぎて。




なんとかしてください、少佐ァーー！！



あ、ageときますね。

へ、変な人がきた…w

保守る

最近コワル（少尉）が嫌いだ。
それにべたべたしているシムス中尉も嫌いだ。

俺はＭＡ開発基地を捨てたんだ。
もう関係ない。

目の前を星の瞬きが光る。

どこに行こうか？

そうだ、ザクレロと一緒に戦争のない所に行こう。








・・・て、どこ？

そうだ、地球に降りよう。

ていうか、降りられるのかよ。

ＭＡ基地を抜け出し、慣性飛行でもう約１２時間。

もうすぐルナツーの引力圏に入るだろう。避けなければならない。
Ａクラスの基地だ。ミノフスキー粒子の濃度とは関係なく
あと５分で間違いなく迎撃を受けるだろう。コースを変更しよう。

ところで、以前ドレンさんが言っていた「ゲルドルバ」ってなんだろう、とふと頭によぎる。
妙に気になる語感だと思う。

突然前方から、白いモビルスーツの一隊が迫ってきた。
うかつにルナツーに近づきすぎたらしい。
あれが、白い悪魔なのか。数は６機。ていうことは悪魔が６人。

逃げよう。

だが、遅かったようだ。ビームを一斉に構えいている。俺も潮時か。
俺も拡散ビーム砲を撃ちたいが、エネルギーの充填にあと１０数秒。
これで終わりか。終わりなのか。

向かってきたビームは、かすりもしない。しかも断続的だ。
はっきり言って下手だ。

後数秒でエネルギーが充填できる。拡散ビーム砲を発射出来る・・・と思っていたら、
ビームが左複眼横に命中した。

だがこのザクレロの機体は平面構成ではない。滑らかな３次元曲面だ。
はしに当たるとダメージは薄い。しかもこのきれいな黄色の表面は浅い角度の
ビーム兵器は反射する。

いよいよ、反撃だ。先頭の白い奴にロックオン。即、発射っ。

ザクレロのあの八重歯の奥から拡散ビームが押し出されてゆく。

白い奴らが溶けてゆく。まとめて６機だ。

拡散ビームはムサイの主砲とほぼ同じ威力だ。
拡散する分威力は弱いが攻撃範囲は広い。

白い奴らは溶けたり装甲がめくれあがったりしてもう戦闘不能のようだ。

バラバラでルナツーの方向に逃走する。

遠ざかろう。無駄に人を傷つけたくない。俺も逃走中なのだ。

ルナツーから遠ざかるコースを取ったのに運悪く新手の部隊に遭遇した。
丸い自走砲が３機だ。まっすぐこちらに向かってくる。

俺ってよほどツイていないのか。このザクレロは実弾兵器には弱い。

相手の形状は球体だ。さっきの白い奴よりは、防御力もあるだろうし砲力も強そうだ。
エネルギー充填しているがまだ１０秒もかかる。こんどこそこれまでか。

ところが、どうしたことだろうか、丸い自走砲は撃ってこない。

さっきの白い奴でも装甲板が解けた程度だ。相手はもっとも外からの力に強い球形の自走砲だ。
拡散ビーム砲があの丸い奴に通用するのか？とにかく戦闘不能で基地に帰ってくれ。
敵とはいえ無駄に血は流したくはない。

エネルギー充填完了、すぐに拡散ビーム砲発射。
あの、丸い奴がビームにつつまれる。・・・と、瞬間に３つの輝きが俺の視界に入った。







・・・・・ごめん。

デミトリーの中の人、お疲れさまです。
楽しく拝見させてもらいました。

頑張ってくれ、デミトリー。ジオンの未来は君の双心にかかっている。
頑張ってくれ、ザクレロ。ジオンの未来は君の双鎌にかかっている。

新年おめでとうございます。

今年一年皆様方とデミトリーにとって良い一年でありますように。合掌。

　　　　　　　　　　　

>>243
遅くなりましたが、あけましておめでとうございます。
今年も楽しみにしております。

っていうか、ディミトリーいったいどこへ行く？

二ヶ月ぶりくらいにシャア専用板に来たが、このスレは相変わらず面白いのう。

多分１人から２人乗っていただろう。まさか無人ではないはず。
さっきの白い奴といい、今度の丸い奴といい敵とはいえちゃんと訓練をしているのだろうか。
ザクレロどころか、旧ザクにも劣る戦力だろう。





ルナツー、やりますか？

と、自問自答の後、一人で潜入してやろうと思い
ノーマルスーツとバーニアのみでルナツーへと飛び出した。

ザクレロにはここで待っててもらおう。

１０分も経っただろうか。あれだけ遠かったルナツーが見る見る大きくなってくる。
気づいていないようだ。まんまと、ルナツーに忍び込んだ。
早速、そこいらにあった連邦のパイロットスーツに着替え様子をうかがった。

あれだけ迎撃されたのがうそのように平然としている。
どういう訳だ？

罠か？

久しぶりに来ました、相変わらず面白いですねここは
ドミトリーさん、がんがって下さいね

とにかく士官室を目指そう。金目の物があるかもしれない。

・・・・いや俺は泥棒ではない。

とにかく極秘事項を盗むんだ。









・・・・で、何のため？

時間潰させてもらいました。
ありがとうございます。
３００になりましたら、また来ます。
赤い服の嫌な奴が、インド人の彼女を連れて再登場に期待。

ご愛読ありがとうございます。
２９９までがんばってみる気になりました。

でも、士官室に忍び込んでしまった。いや士官室というより、将官室のようだ。
なぜなら執務机の上には高価そうな、でも何がいいのか分からない置物が飾ってあったからだ。
機密資料を盗もう。何の為誰の為なのかは分からないがとにかく機密資料だ。
本能がそうさせるのか、そういった空気なのか。

潜入＝情報入手



そう俺の頭の中は１００パーセント固まっている。








でも、なぜ？

執務机を開いてみた。

【極秘】と書かれた表紙に大きくこう書かれていた。


「ゲルドルバ報告書」


あのうわさのゲルドルバか。と俺は驚き全身鳥肌がたった。
１ページ目を開こうとした瞬間

「誰だそこのパイロット、何をしている」
この部屋の主（ぬし）であろう将官がドアの前に立っていた。
でっぷり太ったこの将官はピストルをこちらに向けている。
「連邦の者か？手をあげてこちらを向け」

いわれるままに将官の方に向き直った。

「ヘルメットを取れ」

仕方がない、ヘルメットを取った。
絶体絶命のピンチ。だが俺の心は他にあった。






ゲルドルバってなんなんだー。

どう切り抜けよう。そうだ。今はそちらが優先だ。連邦のパイロットスーツも着ている。
「怪しい者がまぎれこんでいるようなので急遽パトロールを」

「じゃあなぜ引き出しを開けたのだ？」








俺が一番怪しいんだよな。

頭の中からすっかりゲルドルバへの憧れにも似た興味は消え去った。
爆弾が仕掛けられたらしいのでと説明すると
「ではなぜ、書類をめくったのだ？」







だよな。やっぱり。

もはやこれまでか。素直に降伏するか。捕虜の扱いは南極条約に則ってもらおう。
ところが、
「キミはゲルドルバに興味があるのだろ？」

突然の問いかけに思わずうなずくと、

「いやーワシもゲルドルバ好きでな。マニアといってもいいくらいだ。
そうか、キミら若い者も興味があるんだな。
キミもいいパイロットになってジオンを叩きつぶしてくれよ。
そうすればゲルドルバもキミたちに若い者にも開放されるだろう。
昔からゲルドルバ好きに悪い奴はいないという諺がある。
いやー疑ってすまんすまん。さあ、危険物の捜索を続けてくれたまえ。」

ほっとした。とにかく探すフリをしよう。適当に探したらさっさとここから抜け出そう。

他の引き出しや机の裏、なんか分からん置物の裏、額の裏など探すフリを続けた。
その間、将官（提督）は見守っている。
でも、一番上の引き出しが気になる。





見たい。

捜索しましたが見つかりませんでしたと提督に報告すると、
「いやー君らのおかげで連邦は形勢を挽回しつつある。
ところでＧＭ（白い奴のことらしい）に乗っておるのかね？」

そうです、と答えると
「そうか聞いてくれ、あれはワシの息子の命の結晶なのだ。
連邦はザクに散々打ち破られモビルスーツの必要性をといて自ら開発し、
自らテストを繰り返していたのだ。」

開発とテストとはすごい人だ。俺はテストだけだ。
「ある日の朝、洗面所で顔を合わせたのが最期で、
その一週間後開発のめどがついたその日に誘導ミスでな・・・・・。」

涙ぐんでおられる。俺も、テストパイロットだ。人ごとでは無い。

「キミも若いんだ。いたずらに命を粗末にせんようにな。さ、行きなさい。」

別れの敬礼だ。
「はっ、ありがとうございます。ジークジオン！！」





「えっ？」







「あっ」

ルナツーに警報が鳴り響いた。








早く逃げ出したい。

期待hosyu

流石デミトリー、ﾜﾛﾀ！
オイラも期待age

走る。ひたすら走る。その後布団を被ってもぐりこんで寝たい。
が、ここはルナツー。敵の真っ只中。逃げ場は無い。
ゲルドルバに逃げ込むか。
ていうか、ゲルドルバは天国なのか地獄なのか？






俺はザクレロに戻る。あのいとおしい・・・・・。

ノーマルスーツとバーニアのみでザクレロへと飛び出した。
追手は、来ない。追っても来ない。

くだらない事を考えてしまった。
宇宙ってそんなところだ。

ただ無重力。
俺には、行くあてがない。
このまま、漂っていようか。

無限に広がるこの空間・・・・・。



この俺には詩人の血が流れているのか？



やがて目の前に・・・・・ザクレロ。





現実に引き戻された。

ザクレロの顔は怖いと思った。








なんか、いとおしく思えない。

職人さん、乙
緊迫してるのかしてないのか微妙な雰囲気が(･∀･)ｲｲ!!

ジークジオン

頑張れデミトリー応援age

やっと、ザクレロにたどり着いた。


ザクレロまでの距離が遠かった。







ザクレロとの距離も遠くなってしまった。

あれだけ、大好きだったザクレロ。
目の中に入れても痛そうなザクレロ。
三度の飯より朝飯が好きなザクレロ。





・・・・・宇宙って、こんなところだ。

ザクレロに対して、恋が冷めたような感覚に襲われた。
ゲルドルバに対する憧れのせいか？

恋・・・・・憧れ・・・・・シムス中尉・・・・・ゲルドルバ・・・・・





・・・・・宇宙ってこんなところだ。

シムス中尉が心配だ。
コワルか誰かに騙されて、ひどい目に遭わされているかもしれない。
トクワンさんかもしれない。
あの人なら酔っ払って、何をするか知れたものではない。

交換日記を破ったり、シャリア・ブルさんの白髪を真っ黒に染めたり、
シャリア・ブルさんを公衆の面前でしかも大声で「よう、オヒョイさん。」
と呼びかけたり、シャリア・ブルさんを・・・ってなんで出てくるの？シャリアさん。




・・・・・宇宙ってこんなところだ。

とにかく、大急ぎで引き返そう。と思ったらレーダーに反応。
ルナツー方面からミサイル10基、ただしホーミングでは無いようだ。
ダミーにかからないようにだろうか？

ただ、１基のみ直撃のコース。
拡散ビームが間に合わない。
はやい、まずい、やばい、の三拍子。吉野家のマーボー丼のようなタイミング。

やられるのか？




・・・・・宇宙ってこんなところだ。

と、のんびり構えている場合ではない。
あの技を、そう、あの鍛え上げた技を使って切り抜けよう。

接近するミサイルに狙いをつけて・・・・・今だ！

頭上に振り上げた鎌をミサイル目がけて一気に・・・・・。



爆発した、ミサイルが。




・・・・・宇宙ってこんなところだ。

意識を失っていたようだ。気が付いた。

体が動かない。脊椎をやってしまったのか？




シートベルト装着中に気づかず、また昏睡してしまった。



宇宙ってこんにゃ・・・・・

目が覚めた。
気持ちのいい目覚めだ。

周りを見渡す。
気持ちのいい景色だ。




ここはひょっとして、ゲ・ル・ド・ル・バ？

と、思ったら夢だった。

いまどき夢オチ？






・・・・・宇宙ってこんなところだ。

航行不能のまま慣性で流されてゆく。

酸素が無くなれば、そのまま俺の体は腐敗もせず漂い続けるのだろう。

魂は地球に帰るのだろうか？

それともコロニーに帰れるのだろうか？


最期の時はもうすぐ訪れるのだろう。







確実に。

ドミトリー
ドミトリーーーーﾟ･ﾟ(ﾉД｀)ﾟ･ﾟ

夢を見ていた。
子供のころの夢だ。
パパはジオン公国軍のパイロットだ。
「軍人は戦わないのが一番」と言ってはいつもニコニコ小さな俺を抱えてくれた。
父の公休日。コロニーの公園。
ママは、日傘の下で笑ってみている。



パパは遠くに離れてゆく・・・・・。突然に。



追いかける。



追いつかない。

夢がかすんできた。
なにやら、声が聞こえてきた。

「マサキ軍曹、輸血の準備を・・・・・。すぐ楽になる」

少しぼんやりと、見えてきた。




天井がやけに白い。

まだ、はっきりと見えない。ぼやけて見える。
だが、耳はしっかり聞こえている。

「気が付いたようだ。マサキ軍曹、ブライト艦長を呼んできてくれ」



俺のそばにいるのは軍医か？

ここは、どこだ？　艦の中か？　基地の中か？

ただ、ひとつ分かった事は連邦軍に看病されているということだ。

俺ってひょっとして「捕虜」？






ああ・・・・・、逃げ出したい。

捕まってるー

傍らの軍医が、
「もう、心配しなくていいから。安心して治療に専念しなさい」

妙にやさしい。南極条約のおかげか。

看護兵が帰ってきた。女性だ。起き上がろうとした俺に、
「寝ていなければだめよ。さあ・・・・・。」

妙にやさしい。これも南極条約のおかげか。




でも、逃げ出したい。

WBに捕まってﾙ━━━━━━(ﾟ∀ﾟ)━━━━━━ !!!!!

保守
生きろドミトリー

隣で輸血セットを見守っている看護兵、マサキ軍曹というらしい。
かわいい、と思う。まだ１０代だろう。

看護婦は通常の１．５倍かわいく見えるらしいが、
弱っていない時かわいいと思うのだろうか。

とふとそんな考えがよぎる。不遜な考えだ。
だが、マサキ軍曹がもし俺の彼女だったら親しい友人に
「俺の彼女かわいいかな？」ってきいているのだと思う。

そこに大柄な仕官が俺のそばにやってきた。

艦長だろうか？
といってもまだ２０代らしき金髪の男性だ。

「キミが救助されたパイロットだって？いいねぇ、いいよ、いい
だって、こんなウェーブに看病されてさー」

誰だこの人？軟弱すぎ。連邦ってうわさ以上に軟弱だと思う。









ていうか、「ウェーブ」って何？

ディミトリーーー！！

誰なんだ、この金髪の大柄男は？
と思っていたら今度は髪の黒い若い士官がやって来た。
やけに白目が少ない若者だ。
「スレッガー中尉、持ち場を離れてはダメじゃないですか」

「ご、ごめんよ、悪気じゃないんだ…ブライト中尉さんよ」

「スレッガー中尉、一言言っておくがあなたは私より年上だが指揮権は私にある。早く持ち場に・・・」

「へいへい」

といってこのスレッガーとかいう中尉は去っていった。「じゃぁまたな」と背中で手を振りながら。

なんだかこの二人仲が悪そうだ、というより何なんだ、これでも軍隊なのか？

「申し遅れました。私がブライト・ノア、このホワイトベースの艦長を務めています」

どうなってるんだ？この若造が艦長なのか。しかも内気で宅っぽいのが。

じゃあ俺、司令官でもやるか。







ていうか、捕虜だし・・・・・。

「ところで、すごいモビルアーマーですね。なんというか強そうな・・・・・」
ブライト艦長が目線を合わせず伏目がちに訊ねてくる。
このザクレロ、ジオンの機密だっていうか開発中止だし・・・・・。
返答に困る。ただ、白いのと丸いのとを撃破したつわものだ。
そこは、胸を張ってもいいのかもしれない。





でも、捕虜だし・・・・・。

艦長は続ける
「ゲルドルバ付近で漂流しているところを偶然発見されたんですよ。
あなたは運がいい」

ああ、見たかったなぁ、ゲルドルバ・・・・・。







失神したまま捕虜になったし・・・・・。

言葉がやけにやわらかい。尋問はすでに始まっているのだろうか。
誘導尋問か？その手に乗ってはいけない。
黙秘権というものがある。
「ところで、このパーロットスーツ・・・」
そう、おれはジオン軍の曹長。下士官の長。逃げはしない。ただ、黙秘はする。
艦長は言葉を続ける。
「ルナツーの管轄ですね。いやー連邦もここまでモビルアーマーを開発しているとは・・・・・。
ルナツーで完熟飛行訓練だったのですか？」

ふと、腕のあたりを見る。
俺、確かに連邦のパイロットスーツを着ている。
いつ着替えた？
ていうより着替えてなかったよな、ルナツーを出てから。






じゃあ、捕虜じゃないし・・・・・。

でも、ばれたらスパイ容疑で死刑もありえるし・・・・・。

どど、どうしよう。







結局、逃げ出したい。

ディミトリーｶﾞﾝｶﾞﾚ。
むしろｶﾞﾝﾀﾞﾑ奪って脱走だ。

回復は順調で今日、やっと歩けるようになった。
部屋が与えられることになった。
病室から部屋に向かう。女性のエスコート付だ。
しかも、美人だ。マサキ軍曹が頭の中から消し飛んでしまった。

エレベータに向かう。
まだケガ人でとぼとぼと歩くこの俺の横をさっと追い越し
エレベーターに乗り込んだ男がいた。
ドアを開けて待っていてくれるのだろうか。

「の、乗るのかよ？」 と突然の言葉。
するとエスコートしていた女性がその男に駆け寄り「ピシッ」と平手一閃。
彼女の金髪が激しくなびく。

「それでも男ですか、軟弱者」
とこれまた彼の心に平手一閃 。

「な、なんだってんだよ。お、お高くとまりやがって。」
バツが悪くふてくされたように、不自然な紫の髪の若造がつぶやく。

「そんな、不良みたいな口の利き方おやめなさい」
これはまた「ピシッ」と彼女は言い放つ。






しかしここでふと思う。
どこが不良みたいなのだろうか？

でも、紫色の髪の毛の若者は結局肩を貸してくれた。
意外といい奴かもしれない。

エレベーターのドアが開いた。

３人の子供が球形のロボットと遊びはしゃぎまわっている。






いったいここは本当に軍艦なのだろうか？

その球形のロボットをハロとよんでいる。
はねまわる。
おまけに、音声認識や会話機能までついている。

「セイラ元気か」「アムロ元気か」

アムロって誰だ？俺はアムロじゃない。







それよか、元気じゃねえよ。

部屋に案内された。狭い艦内のわりには広い部屋だ。
パイロット専用だろうか？
今後はフラウと言う人が身の回りの世話をしてくれるらしい。
紹介されたが、親切そうなでもまだ子供だ。





でもやっぱり、俺はあの金髪美人がいいな

夜寝ていると時々変な叫び声が聞こえてくる。

「僕がガンダムを一番使えるんだー」

寝言だろうか？

フラウちゃんに聞いてみた。
アムロという少年兵でガンダム（白いモビルスーツ）のパイロットらしい。
そいつが寝言で突然叫ぶらしい。
何かのトラウマだろうか？
しかし、艦長の年齢だとかフラウだとかアムロだとかカイ（あの紫の髪）とか
どう考えても正規の軍隊の編成ではない。まるで、ゲリラとかレジスタンスの世界だ。

ある意味恐ろしい。

これではジオンの精鋭にひとたまりも無く撃破されることだろう。
そんな艦（ふね）に乗っている自分は非常に危険だ。


逃げ出したい。






いや、逃げ出そう。

夜中、こっそりと格納庫に忍び込んだ。
そう、この寄り合い部隊から逃げ出すためだ。
ケガもほとんど治っている。
加速Ｇにもなんとかこの身体は耐えてくれるだろう。
せっかくだから、最新モビルスーツでも手見上げに基地に帰るか。
そうすれば、脱走も減刑してもらえるだろう。

さすがは、素人部隊だ。警備兵が一人もいない。

すぐにガンダムとかいう白いモビルスーツに取り付いた。
だが、コックピットの入り方が分からない。
困った。
だが、どうしても分からない。
理系の俺が分からない。

仕方なく部屋に帰って寝た。





悔しい。

手見上げに→手土産に








もう、やめたい

>>301
イ�`。

朝がやって来た。
もしジオン軍に襲われれば・・・・・と不安で眠れない。
若年兵と素人に艦（ふね）を任せるとは連邦は何を考えているのだろうか？
まるで、上野動物園の「おサルの電車」の運転猿に
山の手線の運転を任せるようなものではないか。

恐ろしい。考えなくとも恐ろしい。

「コンコン」っとノックの音が響いた。
ドアが開いた。

そのブライト艦長（おサルの運転手）だ。
朝っぱらから何の用だろうか？

時間潰させてもらいました。
ありがとうございます。
３５０になりましたら、また来ます。

ご愛読ありがとうございます。
３４９までがんばってみる気になりました。

今回は調子に乗って（というか気づかずに）３００までいってしまったことをお詫びいたします。
今後もデミトリー共々よろしくお願いいたします。

楽しく読ませて頂いてます。
マターリ更新でも、節目に食べられる美味しい料理みたいな感じで期待してます。
ところで、トクワンだのシムスだの、オヒョイさんだのといった
あの愛すべき面々は今何処で何を？

ご愛読ありがとうございます。

次の展開を考えておりますとついつい筆不精になり申し訳ございません。

ただここのところ、日誌の類では無くなっているのが気になりだしました。





どうしよう。

そろそろ、お話いただけませんか？とブライト艦長が切り出してきた。
と聞かれても、極秘任務ですので答えられませんの一点張りでは
裏を取られれば元も子も無くバレテしまう。

仕方がないので連邦軍最重要極秘任務で開発をしていて、
所属は言えないがテストパイロットで少尉ということにしておいた。
ついでに私が詳しいことをお話すると、あなたは軍機に触れますよと言っておいた。

だが、艦長を任される人物だ。
こんな脅しが通用する相手か？


昼からなんかこう食事が豪華になった気がする。





わかりやすい。

毎食プリンが付きだした。







わかりやすい。

今日ブライトキャプテンに艦内を案内された。
ブリッジには子供が３人遊んでいた。名前をカツ・レツ・キッカというらしい。
いきなり「やーい、へんなかおーっ」と言われた。
となりには、育児係らしいあの少女（フラウちゃん）が付き添っている。
丸いおもちゃ（ハロ）もあった。
優しい顔のミライさんが舵取りをしている。
青年が二人でオペレーターをしている。




これで本当に、大丈夫なのだろうか？

今日、ブライトキャプテンと飲んで語り合った。俺よりも若いに似合わず実直な男だ。
少し細かいところがあるのだが、クルーの命を預かっている責任ある立場だ。
繊細さも悪いものでは無い。と思う。

自分も含め経験の少ないクルーと現地採用のような形で乗艦しているクルーとで
構成されているとの事。俺よりも若いのに艦長とは苦労が絶えないだろう。

彼は飲むにつれて語りが愚痴っぽくなっていった。
ＭＳのエースパイロットがわがままっぽく、二番手のパイロットが嫌味っぽい、
三番手は恨みっぽいらしい。
戦闘機パイロットはエースが色っぽく、二番手が軽い男で・・・。
ここでブライト君の語気が荒くなった。その彼は、顔が変で、品が無く、頭が悪く、口が悪い。
髪の毛がブロンドですぐに女性に声をかけるらしい。

誰のことかすぐに分ったが、何か恨みでもあるのだろうかと思っていたら、
片思いの女性を取られたらしい。

少し涙が浮かんでいる。

俺も、女性の事では悩んできた。気持ちは痛いほど分る。

一人の人間として、また人生の先輩として
「頑張れ、ブライト君。」と肩を叩いてなぐさめたら
突然「私はブライトキャプテンです」と目を見て言い返された。

「君付けとは失礼じゃないですか、デミトリー君」とも付け加えられた。




悔しい。

翌朝。
目覚めが悪い。
悪い酒だった。
気分が悪い。

ブライトキャプテンに早朝から部屋に呼ばれた。
昨日は立場を笠に着て高飛車な態度をとったことを謝りたいのだろうか。
だとしたら、許そうと心の中で誓った。

昨日の酒とつまみ代の半分を請求された。

しかも、一円単位まで。




細かい。

しかも、一円単位まで・・・・・。



細かい。

今日アムロ君が部屋にやって来た。
白いモビルスーツ「ガンダム」のパイロットだ。

まだ、子供のあどけなさが残ったこんな少年が実戦に出撃しているとは驚きだ。
我がジオン公国内でも学徒動員が始まっているらしいが、
連邦はここまで困っているのかと思うと、少し彼らが悲しくかわいそうになる。

会話の内容は、ザクレロの性能や構造のことばかりでよほどモビルスーツが好きなようだ。

「ザクレロ、好きか？」と尋ねると
「僕ならもう少しましなデザインにします。でなけりゃ乗ってやりませんよ。」

はきっきり言う。気に入らん。

しかも、彼がエースパイロットらしい。

まったくもって、気に入らん。

支援

ジークザクレロ！！

いつも楽しく読ませていただいています。
このスレでザクレロが好きになりました。
職人3さｶﾝｶﾞｯﾃ下さい。

>>314の
「支援」にて本家「【最強MA】パーフェクト・ザクレロ」を超えを達成いたしました。

最近、飲んで帰ってきた勢いで書き込んでおることが多くございます。

「はきっきり言う」などと誤字が目立つこの頃、平にご容赦を。

皆様のご健康とご多幸をお祈りいたします。

合掌。

↑
「を超えを」って推敲したつもりが・・・・・。





恥ずかしい。

みなさん、ご静粛に！
これからの展開は

まだ自由には部屋から出しては貰えない保護観察の身だ。
ただ、誰かが時々遊びに来てくれる。
きょうはあのカイ君が遊びに来てくれた。

ブライト艦長は気が弱く気に入らないと人を良く殴り人間が小さく、
セイラさんは気取っていて人を見下したような態度でまるで上流階級の御嬢さま気取りで、
アムロ君は機械オタクで我がままで爪をかみ気が短くすぐ感情的になり、
ハヤト君は柔道をやっているが補欠でダメで鈍くさくうらみ深く、
スレッガーさんはいい兄貴だが何か良からぬ世界にいるらしく時々別の顔が垣間見え、
カツはキッカが好きでキッカはレツが好きでレツはカツが好きで、
ジョブ君は影が薄く、タムラコック長は味音痴で口が臭く、
オスカー君とオムル君は出来ているらしく、いつもおそろいの下着をつけていて
フラウちゃんは生理不順でオリモノがひどいらしい。

よくしゃべる男だ。実に詳しい。しかも、悪口だ。

情報網を持っている。



ひょっとしてジオンのスパイか？

新作ｻﾝｸｽです。

＞しかも悪口だ

ここに、ﾃﾞﾐﾀﾝの、というかジオンの「現場」の妙に能天気そうな？部分が垣間見られるなぁ…と思いつつｶｷｺ。

支援パピコ

今日もカイ君が俺の部屋に少し立ち寄った。

彼の話によると、今朝ブライト艦長に呼び出されて
「人間が小さくて悪かったな」といって殴られたらしい。
朝食時、みんなに囲まれてつるし上げられたらしい。

そう言えば俺はまだ保護観察の身。
当然頭上の監視カメラは作動してるよな。

でも、なぜ艦長以外の者が昨日の会話の内容を知っている？
艦長ではない誰かが吹聴している？




ミライさんには気をつけよう。

ﾂﾏﾝﾈ

ｽﾏﾝﾈ

支援パピコ ー！

あげ

そろそろ脱出しないとなぁ
だけど今の生活も楽なんだよなぁ

どうしようかと考えているうちにまた日が暮れた
宇宙だから太陽が見えているけれど

どうしようかなぁ

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ノ, ,.
　　　　　　　　　　　　　　　,.　　　 ,､-─‐‐----' `-'､
　　　　　　　　　　　　 ,.- 〃,.-‐'"　　　　　　 　 　 　 ｀'''- .,_
　　　　　　　　　　　　{ l | '"　　　　　　　　　　　　　　　　　　｀''ー─‐'ﾉ
　　　　　　　　　　 　 ,ゝﾞ　　　　　　　　　　　 ／　/　　　　　　｀ﾞ＜￣
　　　　　　　　　　 ／　　　　　　　　 　 　 ／/ ／! !i ＼ ＼　 　 　 ＼
　　　　　　　　　／ ／　　　　　　　　,.-''"　/／　| | |　 ヽ　ヽ　　　 　 ﾞi
　　　　　　 　 ／／　　　　　　　　／ l"´￣0ﾞヽ､ l l ﾞi　　ヽ　　　　ヽ　 |
　　　　　 　 /／/　　　　　　 ／/　 　 ヽ､＿.ノ　/／!l＿　ヽ　　　　 ﾞi |
　　　　　　 !/　/ ／　　 ,.-'"i! /　∵∴　　　　／　　i!l　0ヽ,ﾞi　　　　 |!
　　　　　　 i!　l /　　　　| （ | /　∴　　 　 　 　 　 　 ﾞ､ヽ .ノ !　|　 　l′
　　　　　　　　l!　　　　　ﾞ､ ! ﾞi　　　　　　　　　 　 -､ ／ ∴/　/　　/
　　　　　　　　ﾘ　 　 　 　 `　|　　　　　　　,.---- .,　 i　　./ ／　 /
　　　　　　　　 |./　　　 　　/|　　　　　 ／　　　 　 ﾞi‐' -‐'"l　　　l_,　　　ネタ切れかい？
　　　　　　　　 从　 　 　 /i. ゝ　 　 　 l. 　 　　　　 /　　 /　　　／
　　　　　　　 ／ ヽ, 　　　| ﾞi　　　　　　ヽ￣ ﾞヽ､　/　　 /
　　　　 _,,.-く　　　 ＼　　i　`　　 ､　　　　` ---`''　　 /
__,､-‐'"　　　ヽ　　　　＼ ﾞi　 　 　ﾞヽ､ 　　 ー‐'' 　 ／
　　　　　　　　ヽ　　　　　ﾞ''- .,_　　　　ﾞ'- .,　　　 ／!
　　　　　　 　 　 ＼　　　　 ,..._ ｀'''- .,__,.-'"ﾞ'ｰ‐'"i　.|

　.-､　 _
　　ヽ､メ､〉　　　　　 r〜〜ｰ-､__　　　　　　＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
　 ∠イ＼)　　　　　 ﾑﾍ._　　　　ﾉ　　　　　|
　　　⊥＿　　　　　　┣=ﾚﾍ､_ 了　　　　 ｜　はい、そのとおり
-‐''｢　＿　￣｀' ┐　 ﾑ　　_..-┴へ　　　＜ 　
　　|　|r､ ￣￣｀l Uヽ　レ⌒',　　　 ヽ.　　　|　
　 (三　 |`iｰ､　 | ﾄ､_ソ　　　}　　　　 ヽ　　|
　　|　|｀'ｰ､_　｀'ｰ-‐'　　　 .ｲ　　　　　 `､　　￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
　　|　|　　　｀ｰ､　　　　∠.-ヽ　　　　　　',
_＿l___l＿＿＿_ l｀lｰ‐'´＿＿__l.　　　　　 .|
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣||　 .|　　　　　　|
　　　　　　　　　　　　　　 ||　　|＿＿.. -‐ｲ
　　　　　　　　　　　　　　 ||　　 |　

　　　　　　　　　　　　,. ‐''"´￣￣￣~ﾞ｀`''‐ ､
　　　　　　　　　　 ／ 　 　 　 　 　 　　,　　　＼
　　　　　　　　　 /　　　　　　　 i　,:i　 ハ. 　 　 ヽ
　 　 　　　　　　/　　　　　　　,ｲ''ﾅト /　ヽ‐|ト､|　i
　　　　　　　　 /　　　|　　　ノ/／ ﾚ'　　　`､!ﾞ､.|　|
　　　　　　　　,'　　　 |　 　 '! "　┃ 　 　　┃　'l}　!
　　　　　　　 ,i　　　　|　　　l　　 ┃ 　 　　┃　 |　|
　　　　　　　/　　　　l　　　 |　 ,.､,,_　　　　　　　|　| 　 　
　　　　　　 ,' 　 　 　 |　　,iﾆL/　　 ~`'''ｰ─┐　i　| 　 　 　ザクレロや〜
　　　　　　 l　,|　　,. ┴r/　　　{）　　　　　　/　ノrｭ!,_
　 　 　 　 　! i'!　/　 { l {　　　 ,},,＿＿＿／ri'ﾞr''"ヽ　',
　　　　　　　ﾞハ/　　 ヾ;`ｮ‐r;'ｺ /　　　　　| { {　个'ﾞ_.ﾉ
　　　　　　　　/　　 ＿,:ﾍr'i"　 | /　　　　 ヾ=ヾtｭﾆ┐
　　　　　　　 〈　　　　　　 ! {.　 |'---─''''"~ レ'i {.　 |
　　　　　　　/,ﾍ　　　　　/ !.{　 | 　 　 　 　 　 　i {　 |
　　　　　　/ /　ﾞヽ､＿＿＿i {　| 　 　 　 　 　 　 i {　|
　　　　　 〈,_i　　|　 | 　| |　| i { | 　 　 　 　 　 　　i.{ l
　　　　 _＿,.ﾆ=:L＿|＿|l＿L,.!/ 　 　　　　　　　　 i/
　　　r''r''　　　　　　　l　　　 ,!
　　　 ￣｀｀`''''''─‐- '`'''''''''"

がんがって！パピコー！

支援パピコーーー！！！

ガンバレ、ドミトリー（注：米読み→デミグラスソース　仏読み→ドミグラスソース）

今日もカイ君が俺の部屋に少し立ち寄った。

あの吊るし上げ事件以来、パイロット同士では会話をしてもらえないし、
ブリッジのスタッフにもシカトされていて口をきいてくれるクルーはカル君だけらしい。

寂しそうな顔をしている。

ミライさんが怪しいのではと、遠まわしに聞いてみた。

ミライさんとブライトさんとは、初めは徐々に接近していたが
恋敵のスレッガーにミライさんの気持ちが行ってしまい、
気弱なブライト（敬称略）は「見守るくらいのことは出来る」などと
これまた煮え切らない台詞を吐いてしまいより一層ブライトのダメ男ぶりを見せつけたもんだから
ミライさんはどうやらスレッガーに気持ちが行ってしまったらしい。
よく、ミライさんにクルーの事を相談するらしい。
煮え切らないと言えば、決断できないブライトは多数決で方針を決定した事もあったらしい。

カイ君はしゃべりだすと止まらない。特に、噂話と悪口が好きなようだ。






それと、学習能力が無いらしい。

職人さん乙！

つるし上げられても懲りないカイって、ある意味すごいな。

翌朝、カイ君はまた吊るし上げられたらしい。






もちろん艦長室で。

そんな今朝から、保護観察期間終了でホワイトベースのクルーとして活動できる。


・・・・・はずだった。

１週間延長された。やはり、艦長は小心者らしい。




これからカイ君を部屋に入れないでおこう。

今日珍しくハヤト君が俺の部屋に遊びに来た。

彼はブライト艦長が好きなようだ。
柔道しかやったことが無いのに、勉強も出来る方でもないのに
ガンタンクのパイロットにしてもらって嬉しいのだそうだ。
ブライトさんの判断力、行動力、先見性、そして優しさ、その全てが
尊敬に値するとの事。
ブライトさんの行動を誉める。やたらと、ブライトさんの行動を誉める。
部屋を去る前
「僕はブライトさんとミライさんが結ばれればいいなと思っています」
と脈絡のないことを言っていた。





変わった奴だ。でも、素朴な人柄だ。

今朝、朝食の際ハヤト君の食事だけ豪華だったらしい。

昼食も豪華だったらしい。

夕食には伊勢海老とローストビーフがついたらしい。







ハヤト・コバヤシ・・・・・。末恐ろしい奴。

最近、お客さんが増えた。

みんな口々にブライトさんを誉めては帰って行く。

今日、タムラコック長がやってきた。
最近特別料理の依頼がブライトさんから頻繁にあって、
食材確保が大変だとぼやいて帰っていった。

次の日から俺の部屋のドアに「出入り禁止」の紙が貼られた。

どうやらミライさんにたしなめられたらしい。





ブライトさん、あんたダメ男だわ。

朝、すがすがしい朝。
やっと今日から保護観察から開放され、自由に艦内を歩きまわれる。

うれしい。

まずは、朝食をとりに食堂に行こう。

保守

職人さんｶﾞﾝｶﾞﾚ

リュウがデミトリーを抱え、カイに「手を貸してくれ」と声をかけるくだり、あれが劇中
の場面に見事リンクしていようものなら、>>1＝デミトリー（仏）は神となり、見事ジオ
ンダイクンの許へ召されたであろう。
いや、チラ〜と神の姿さえ見えた気がした。

惜しむらくは、連邦の白い奴が既に戦果を上げにかかってからの時系列により描かれてい
る点が、痛恨の極みと云えるか。
いづれにしても>>1＝デミトリー（仏）は神には違いないが。

復活　乙。
毎回、大変爆笑させて頂いている。

面白かった…病欠なのに一気読みしてしまった。
デミの夢見そう。職人さん有難う。


…有難う、なのか？

続きが激しく気になる。
面白いぞ職人さん。

ミッドナイトブリス

レッツプレイ

今日発見して、一気に読みました。
本当に面白いですね。
続きも楽しみにしています。

>>304 名前： 108　様、すみません

ふと気が付けば350になっていました。

約束を守れずに本当にすみません。

時間潰させてもらいました。
ありがとうございます。
４００になりましたら、また来ます。

いつの間にかに３５０ですね。
これからも、トクワンの言う事を良く聞いてがんばって下さい。
ひさびさに”強行突破作戦”を見たが、デミって数分でかなりの印象を残したよね。
やはりザクレロはあの男しか乗れないと、改めて思いました。

ご愛読ありがとうございます。
３９９までがんばってみる気になりました。

ちょっと最近ﾂﾏﾝﾈとかいわれて失意の渦に引き込まれておりました。

次の展開どうしましょう？

シャアの部隊と遭遇。こんな素人たちが勝てるわけない。
ダメだ、オレもう死にます。さよなら、ママ、シムス中尉、シャリア大尉。
社交辞令として、トクワンさんも。

とか。

前にも書きましたが、赤い服の嫌な奴が彼女を連れて登場とか。
あとはトクワンやデミがＮＴのサディスティクな実験台に晒されるとか。
トクワンの宴会ネタは、個人的に好きです。
トクワン派なので…。
とりあえず木馬から脱出しないと。
ザクレロ大暴れに期待。

>>353
ツマンネとかいうアホの心無い書き込みに心底失望するのは、少なくとも貴方だけではない。
アホは気にせず、続行ｷｳﾞｫﾝ。

夢オチとか

今朝、ホワイトベースの食堂に行った。やっと、観察室から出られた感慨に浸っている。

うれしい。

保護観察明けで何となくの開放感が自然と俺をにやけさせる。

しかし、なんか様子が変だ。なんかこうギクシャクした感じ、そう人間関係が空疎な感じ。
自然な会話が聞こえてこない。ていうか、話し声が聞こえてこない。
無声状態、ただし食器の当たる音が所々で「カチッ」と聞こえてくるだけだ。

カイ君が近寄ってきた。しかし会話が無い。
ところが、すれ違いざまに俺の袖を捕まえてそのまま引っ張っていった。
「あんた、やばいよ。みんなはあんたのせいで食事の量が減ったと思ってるんだぜ。
気をつけないとな。艦内って食事以外の楽しみなんて皆無だからな。」

そうか、俺のせいでブライト艦長のゴマすり詣でが始まって、
それから、ゴマすりした者としなかった者とで一瞬だが食事の差が出来たようで、
その時の不公平感と急に豪華料理を奮発したものだから
食料が尽きかけているので食事の量をへらしているらしい、
その空腹感が全員をイライラさせているということか。

て、俺のせいか？

ブライトだろう、この問題の責任者は？

突然艦内を、爆音が轟いた。
連邦、いやジオンの攻撃か？




厨房の奥でタムラコック長が生卵をそのまま電子レンジに入れたらしい。





ここにも問題が有りそうだ。

タムラコック長はつまみ食いで腹いっぱいのその上に普通食を一人前食べる。
食い意地が張っている。

しかも味音痴でいつも塩を多めに使い、
本人は満足の味付けらしいがみんな辟易している。

おまけに、水の消費量が増える（塩辛いから水をよく飲む）ので補給の回数が増える。
そのせいで、ミデアの損害が増えたらしい。

シャワーの制限など節水に迫られる。必然的に衛生状態が悪くなる。
オスカー君とマーカー君はそろって水虫になったらしい。

おまけに、自分が使いすぎなくせに塩が足りないとブライト艦長に報告、
「塩がないと戦力に影響するぞ」と駄目押しの脅迫まがいの直談判。

ホワイトベースを寄り道させて海水を汲みに行き、結局作戦に遅れてしまう。

まさに、連邦の疫病神、ジオンの救世主。







と、カイ・シデン君が言っていました。

お帰りなさいませ

昼食をとりに食堂に向かった。

途中食堂方面で爆音が轟いた。
食堂に駆けつけると厨房を中心に被害が広がっていた。
今度こそ連邦、いやジオンの攻撃か？





厨房の奥でタムラコック長が今度は「ダチョウの卵」をそのまま電子レンジに入れたらしい。




チャレンジャーだと思う。

料理への飽くなき追求心が彼をそうさせるのか？

タムラコック長をカイ君と一緒に医務室に運び込んだ。

無残にも「ダチョウの卵」の殻が無数に顔面に刺さっている。




笑ってはいけない。

「ううっ、く、来る。卵が。・・・ダチョウの卵が・・・」

タムラコック長がうなされている。
ダチョウの卵のジェットストリームアタックの悪夢でも見ているのだろうか。




笑ってはいけない。

向かい合わせのカイ君の顔をふと見てしまった。

頬の内側の肉を噛んで笑いをかみ殺している。




笑ってはいけない。

笑えない。






苦しい。

ほがらかな展開だ

治療に当たっていたサンマロ軍医が手当ての途中
「少し気分が悪くなった、代わってください」
と言って医務室を出て行った。

仕方なくタムラコック長の顔に刺さったダチョウの卵の殻をピンセットで取っていると
医務室の外の廊下からかみ殺したような笑い声が聞こえてきた。
やがて、大きな笑い声が響き渡り、そして笑い声は遠くに消えていった。

俺もその手で抜け出ようと思ったその時、
「俺、まだガンキャノンの整備が残ってたっけ」
と、カイ君まで脱出した。
そして廊下で、目一杯思い出し笑いをしている。




誰か、代わってほしい。

ちょうど、ダチョウの卵の殻を取り終わった頃、タムラコック長の意識が戻った。
「卵、ダチョウの卵は？」
あなたは十分にチャレンジしました、答えておいた。すると

「く、悔しいな、僕だけこんなんじゃ。陳さんにも道場さんにもかなわないなんて。な、情けないよ」

なに言ってるんてすか、タムラコック長。立派ですよ、あなただって、
と気持ちのこもっていない言葉を返すと、

「やめてくださいよ慰めの言葉なんて。こ、こんな私だってね、
ホワイトベースに乗ってからこっち、陳建一に勝ちたい、勝ちたいと思っててこのざまだ」





タムラさん。陳建一はあなたとは違うのです。何もかもが。

ブライト艦長から呼び出しがかかった。
サンマロ軍医が戻ってきて、俺にそのことを伝えた。
とにかく、この場所から逃げ出せる。




しかし、何の呼び出しだろうか？

さがりすぎました。あげておきますね。

職人さん乙です！

艦長室にて、ブライト艦長が衝撃の辞令を俺に渡した。


「−辞令−　本日付をもってデミトリー少尉をコック長に任命する。」






・・・・・えっ？。

俺ってまあこう見えても、結構器用なほうだ。
だから、ジオン公国のテストパイロットをやっていたんだ。
料理くらい簡単なものだ。味付けには自信がある。
ご飯だって美味く炊ける。
レパートリーも幅広い。

玉子焼き、目玉焼き、ゆで卵、カレー（レトルト）、ラーメン、餃子（お持ち帰り）、一人鍋・・・・・。

レンジ・スパだってやれば出来るんだ。






・・・・・やはり不安になってきた。

不安はよぎるが頑張って厨房に立とう。

夕食は何にしようか？

忘れていた。




厨房の復旧が待っていた。

結局夕食は、全員、戦闘食になった。

ちょうど、日付の変わる前に厨房の復旧作業が終わった。






疲れた。

復旧作業が終わったのだが、今日はもう遅い。
報告は明日しよう。

と、思っていたら、電話の音が鳴った。誰だろう。

「バンマスだ。」

サブブリッジのバンマス曹長だ。

「厨房の復旧は終わったのか？」

今の俺の階級は少尉だ。しかしここは自分の立場を考えぐっとおさえて「はい」と返事すると

「じゃあ、ラーメン４つ。一つはネギ抜き、別の一つは麺ちょい硬めな。」

何が何か分からぬまま復唱すると、

「サブブリッジまで持って来い！」

と命令された。





悔しい。

急ぎ、ラーメンを作ったつもりだが、多少手間取った。
出前用の岡持ちに入れてサブブリッジに向かったが、少し迷った。
やっとの思いでサブブリッジに着いた。

ドアを開けると、タバコの煙が押し寄せてきた。
紫煙がたちこめるこの部屋に入ったとたん

「遅いぞ、出前！何分経っていると思ってやんだ、ええ！」

とバンマスさんに怒られた。




悔しい。

バンマスさんは部下３人とコタツでマージャンをしている。
ビールの空缶が積み上げてある。おつまみの空袋が無造作に捨ててある。
雑誌や下着が散乱している。歩こうにも足の踏み場も無い。
部屋の奥には洗濯物が干してある。

「おい、出前」
と、声をかけられた。

マージャンは家でも家族でよくやった。懐かしい思い出だ。
ただし、マージャングって俺たちフランス系は言うんだけど。

「そこの、空いたドンブリ持っけよ。」




・・・・・早くこの部屋から出よう。

「おい、出前」
また、声をかけられた。

「麺が伸びてるじゃねえか、馬鹿野郎。とっとと持って来ねえからだろうが」
と、部下の一人になじられた。

調理に手間取った事と、道に迷った事を説明した。

「まあ、本人も反省していることだし許してやんなよ」
バンマスさんがとりなしてくれた。

お礼を言って部屋を後にしてから気が付いた。





何かが変だ。

やっと、調理室に帰った来れたと思ったら、また、電話が鳴った。
受話器をとると、

「こら、てめえ、おいらのラーメン、ネギ抜きと言ってただろううが、このタコ」
バンマスさんの雄たけびだった。耳が痛いほどの大声だった。

すぐに作り直して、お持ちした。




・・・・・悲しい。

サブブリッジは恐ろしい所だ。
荒廃している。
て、言うか、旧世紀に安アパート状態だ。

ブライト艦長はどう考えているのだろうか。

多分、治外法権だろう。

あいつ、気が弱いしな。

やっとベッドに潜り込んだ。
今日は疲れた。
タムラコック長は大丈夫だろうか。
早く良くなって復帰してほしい。
心からそう思う。
料理も不安になってきたし。
出前は避けたいし。
怖いの嫌だし。
タバコの煙も嫌いだし。

ところで、タムラさん、なぜ陳健一（代１６代目）がライバルだったんだろう？
麻婆豆腐でライバル関係なのだろうか？

職人さん、乙です
＞旧世紀的に安アパート
ﾒﾁｬｳｹﾀ〜!!!

こんな場所で我らのデミさんは無事生き延びることが
出来るのか、一抹の不安を残しつつパピコ。

さて、今朝からコック長として食事を作る忙しい日々が始まる。
役に立つのか分かりはしないが、タムラ前コック長の残したレシピがある。

-朝食-
　スープ：袋からだして大鍋で温める。
　パン　：真空パックから取り出す。
　惣菜（スクランブル。エッグ）　：レトルトを袋ごとレンジで温める。
　サラダ：無酸素パックのサラダを出して盛り付ける。

朝は忙しい。連邦軍の用意したインスタント食料を最大限利用しているらしい。



さすがはプロの料理人。

朝食の用意が出来た。
皆が列になって並ぶ。
一人一人にトレーごと朝食を渡す。

一通り渡し終わった頃、遅れて昨夜のサブブリッジ組の４人が入って来た。

身構える。緊張する。少し怖がっているのが自分でも分かる。

「おはようございます」と向こうから挨拶された。
バンマス曹長だ。昨日とうって変わって温和そうな声だ。
なんだ、意外と優しい人だ。他の３人も丁寧な物腰だ。

少し安心した。そのまま彼らが向かうテーブルの方を見ていると、
先に座って食べている者がまだ食事が残っているにもかかわらず、
皆が席を譲った。

「ありがとうございます」とバンマス組が頭を下げたが、
その時、バンマス曹長の目の奥に光る「ギラッ」した物を
見てしまいました、僕は。

その後、カイ君から聞いた。

あの人達ってサイド７で暴力団だったそうだ。


そうか！バンマス組の総長だったんだ！





納得した。

ワクワクドキドキ

さて、朝食の後片付けが終わったと思ったらすぐ昼食の準備だ。

忙しい。

だが俺には、タムラ前コック長の残したレシピがある。

-昼食-
　味噌汁：袋からだして大鍋で温める。
　ご飯　：真空パックから取り出す。
　惣菜（五目温野菜と肉炒め）　：レトルトを袋ごとレンジで温める。
　サラダ：無酸素パックのサラダを出して盛り付ける。

朝から昼までのじかんは短いは。連邦軍の用意したインスタント食料を最大限利用しているらしい。



さすがはプロの料理人。

「三時前：コーヒーの準備」とタムラ前コック長の残したレシピにある。
基本的には各個人、喫茶ルームでのセルフサービスとなっている。

だが、「ブリッジ：１杯　サブブリッジ４杯」とある。とりあえず５杯分用意をしよう。
どうせ、コック長の俺がウエーターをすることになるのは容易に想像がつく。
ブリッジの１杯はブライト艦長の分だろうしそれはいいのだが、
サブブリッジの４杯は気が重い。持って行きたくない。

ところがフラウちゃんがやってきた。
「コーヒー持って行きます」
助かったと思った。フラウちゃんが天使に見えた。


でもフラウちゃんが立ち去った後、配膳テーブルを見ると、
４杯分がまだ湯気を立てて残っている。


嫌だ。




誰か助けてほしい。

躊躇、逡巡、ではなく思考停止状態になった俺。
今の俺を他人が見たら、白目状態だろう。
記号で表せば「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」






そうだ、ザクレロに乗って逃げ出そう。

「あのーコーヒー冷めちゃいますので取りに来ました。持って行きますね」
低い温厚そうな声が厨房内に響く。

そのバンマス総長（曹長）だ。

めっそうも御座いません。お持ちいたします。と、土下座まがい言うと

「いいんですよ、私が持っていけばいいんですから」と言う
バンマス曹長の目の奥に光る「ギラッ」した物をまた
見てしまいました、僕は。

「すぐに、温かいのを入れなおしてお持ち致します。」
と、素直な気持ちをお伝えし、お部屋にお持ち致しますからと部屋にお戻りいただき、
コーヒーを入れなおした。


お部屋にお持ちしようと歩き始めたら艦内電話のベルがなった。
「コーヒーまだかよ！？」とドスのきいた声。
バンマス組の若い衆からだった。


とにかく急ごう。と、思ったらつまずいて転んでしまった。

コーヒーが床にこぼれた。

俺の涙もこぼれそうだ。

ドミーｶﾞﾝｶﾞﾚ

やっとの思いでコーヒーを持って行き帰って来たら、艦内電話が鳴り響いた。
一瞬ビクッとした。そして、背中あたりにどんよりと
恐怖感が染込んでゆくような感覚に襲われた。

仕方なく、受話器を取ると、
「コーヒーありがとうね」
と、バンマス総長からの労いのお言葉。
嬉しいのか何なのか分からない安堵感らしきものに包まれて受話器を置いた。





さあ、後は晩御飯の用意だ。また、忙しくなる。頑張ろう。

さて、コーヒータイムの片付けが終わったと思ったらすぐ夕食の準備だ。

忙しい。

だが俺には、タムラ前コック長の残したレシピがある。

-夕食-
　中華スープ：袋からだして大鍋で温める。
　ご飯　：真空パックから取り出す。
　惣菜（麻婆豆腐）　：レトルトを袋ごとレンジで温める。
　サラダ：無酸素パックのサラダを出して盛り付ける。

夕食の準備時間は短い。連邦軍の用意したインスタント食料を最大限利用しているらしい。



タムラ（前）コック長のレシピ。
俺もさすがに手抜き野郎だと理解した。



しかし、どうして塩辛くなるのだろうか？
全部レトルトで塩を入れる間がないし・・・・・。

塩のことも気になったが、あの事を忘れてはならない。

ふと、麻婆豆腐の包装箱を見た。
陳建一（１６代目）の写真が印刷されていて、
「陳建一の本格麻婆」と書かれてあった。




これか？

タムラ（前）コック長は馬鹿だ。と、思う。
いや、馬鹿だ。（断言）
勝てもしない陳建一の幻がライバルだったのだ。


しかも、レトルトの。




明日、あのレシピを返しに行こう。

あくる日の朝食の片付けが終わった頃、タムラさんを見舞った。
本当の目的は、あの糞の役にもたたないレシピを返しに行くことだ。

タムラさんは眠っていた。
そーっと枕元に置いた。




でも、何だか少し悪い気がしたので、やっぱり持って帰った。

帰る途中、神経の使いすぎなのか急にお腹が痛くなった。

トイレに駆け込んだ。

（大）便をした。

トイレットペーパーが無かった。

あのレシピを千切って使った。






糞の役にたった。




（作者休養の為、当分お休みをいただきます）

時間潰させてもらいました。
ありがとうございます。
４５０になりましたら、また来ます。

と、思ったら休止ですか？
しかも３９９で止めるとは…。
二日酔いにならないトクワンのように、復活期待しますね。

職人さんお疲れです。

気候も不安定ですし、ゆっくり英気を養って下さいです。

＞400
ちょうどいい番号ｹﾞﾄですね。
自分もﾄｸﾜﾝ密かに好きなもんでちょっと嬉しいです。
愛すべき単純ﾊﾞｶっぷりがよく出てると思います（このｽﾚの中で）。

ご愛読ありがとうございます。
４４９までがんばってみる気になりました。

訂正：タムラコック長の正式名はタムラ料理長、カイの髪は紫ではなくグレー（ジャンパーが紫だった）。

誤字、脱字が、推敲を重ねコピペを繰り返すごとに逆に増えるものだなあと
つくづく反省しております。


次の展開を考えております。今度は、マクシミリアンでもでっちあげましょうか。

今後もデミトリー共々よろしくお願いいたします。

４５０になる前に来てしまいました。
復活オメ！
嘘ツキな私をお許しください…

タムラ（前）コック長が全快した。
あの方には「おめでとう」を言いたい。

俺も慣れない調理は正直疲れる。
いや、レトルトで疲れないか？でも、気苦労が絶えずやはり疲れる。
これで、タムラ（前）コック長はタムラコック長としてレトルトの調理に専念していただけるだろう。


ところが、艦長命令でザクレロ搭乗となった。




タムラ（前）コック長が。

今日からタムラさんがザクレロに乗る。
大丈夫だろうか？皿を洗う手をふと止めて考える。

そういえば、ジオンＭＡ開発基地のみんなはどうしているのだろう。

涙が浮かんでくる。

トクワンさんは無事に訓練をしているだろうか？
シムス中尉は他の人と交換日記をしていないだろうか？
シャリアさんはトクワンさんに無理なことばかり言われて白髪が増えていないだろうか？
マリガンさんはストレス性胃炎が治っただろうか？
コワルはシムス中尉にちょっかいを出していないだろうか？

・・・・・帰りたいと思う。




あの場所に。

帰ろうにも、素人に大切なザクレロを壊されたら帰る手段が無くなる。
（ガンダムなどのコックピットの入り方が分からないので）

ブライト艦長になぜタムラさんなのか尋ねてみた。
どうやら、コック長に復帰させない方針でブリッジのメンバーの多数決で一致したらしい。

でもなぜ？

「塩を使いすぎるから」「塩辛いのは嫌」「血圧が高いから」「腎臓が弱いから」・・・・

ではなぜタムラさんがザクレロに搭乗なのだろうか？

「だれも乗りたがらない」「かっこ悪いのに乗るのはタムラさんが適任」
「鎌と包丁が似ているから」「塩っぱい奴は塩っぱいのがお似合い」
「コック長に戻られるくらいなら漬物樽でもザクレロでも何でもいいから乗せておけ」（他、同様の意見）

って、なんでもいいのかよ？




あんまりだ。ザクレロが可哀想だ。

どう考えればいいのだろうか。
ザクレロは俺の物では無くなった。
本当はジオン公国軍からの預かり物ではあるのだが。

タムラさんはザクレロを丁寧に預かってくれるのだろうか。
不安は募る。

ブライト艦長の粋な計らいでタムラさんの訓練ぶりを見せてもらえる事になった。

ちなみに今日の俺の代わりの調理長はジョブ・ジョンさんです。

なぜか、欠員にはジョブさんで穴埋め、という掟があるそうです。





でも、なぜ？

ジョブさんに尋ねてみた。

なぜあなたはプロの軍人なのに補助にまわって、
素人がモビルスーツに代わりに乗っているのか？と。

ジョブさんは率直にこう答えた。
「彼らの方が上手だから」

人間には意地やプライドがあり、時には自分を見失うことがある。
だがそれは、戦場では「死」を意味する。




中々言い切れる言葉ではないと思う。

ジョブさんに質問された。

「なぜ、ザクレロを降ろされたんですか？」





聞くな！

「タムラさんの方が優秀だからですか？」





聞くな！！

「降ろされて悔しいですか？」





だから、聞くなよ！！！

調理場の引継ぎはこの後会話も無く終了した。

調理場の引継ぎが終わり今日はブリッジでブライト艦長と共に
ザクレロやその他のモビルスーツで模擬訓練を見学する。
もちろんガンダムも出るし、あのカイ君の赤いガンキャノンも出るし
ハヤト君のガンタンクも出るし。・・・・・これで全部だし。

以外なことに正規の訓練を受けていないパイロットなのに機敏に
しかも正確に操作をこなしている。
あのカイ君も見かけによらず巧い操縦を見せてくれる。

ザクレロの新パイロットのタムラさん。意外と素早い。
さすがは中尉だけのことはある。

特に目にもとまらぬ鎌の動きが巧みだ。
小刻みに規則正しく正確だ。





って、それ「みじん切り」じゃん。

今度は鎌を前後左右に素早く規則正しく動かしだした。





って、それ「サイの目切り」じゃん。

下がり過ぎ。保守揚げ

ドミトリー揚げ

「よし、訓練終了。帰艦せよ」
ブライト艦長の号令と共にタムラ中尉の訓練一日目が終わった。
無事に訓練を終了したようだ。

ブリッジに上がってきたタムラ中尉を皆で賞賛した。

俺としては複雑というより、はっきり言って悔しい。




次回から【ザクレロ】タムラコック長の開発日誌【極秘】になってしまうのか？

ウケル

悔しい。
悔しさの涙なのか。
それとも明日の下ごしらえの玉ねぎの刺激臭がそうさせるのか。
涙があふれてとまらない午前零時。

電話が鳴った。

あのバンマス総長直々の呼び出しの電話だ。

サブブリッジに直行するしかない。
しかも、夜食の呼び出しでは無いようだ。






胸騒ぎがする。

サブブリッジに着いた。
バンマス総長とお供のヤザン軍曹が出迎えた。
「おい、おまえはザクレロに乗りたくはないのか？」

それは乗りたい。当然ハイと返事すると

「俺が何とかしてやる。今日からこれを着けろ」
と、なにやらドラゴンとチェリーブロッサムをあしらったバッジを着けていただいた。





これって何だろう？

今朝は目覚めのいい朝だ。
何かが変わる予感がする。

朝食を用意してトレーで手渡す時も皆いつもと違って最敬礼だ。
間違ってトレーを滑らせて落とした時も、俺が悪かったのに
「すみません。すぐに片付けます」
となんか遠慮がちだ。

いつものようにバンマス組の四人が総長を先頭に最後の最後にやってきた。

「きのうの『アレ』役にたってるようですね。ふほほほほほほほっ」





あれって、やはり組バッジ？

自分でも気づかないうちにバンマス組の組員になっていた。




ママ、ごめんよ。

朝、食事の準備をしているとヤザン軍曹（若頭）がやってきた。
なにやら俺をつかまえて、話がしたいらしい。

幼少の話からはじまる。
昔、父母が離婚して母に連れられていって、母はスナックを始めたがすぐに男が出来て
家にも帰らなくなり、ひもじい思いで辛く、学校ではいじめられ友達は飼っている亀だけで
ある日必死にいじめっ子たちを振り払おうとして放ったパンチが見事にクリーンヒットし
大怪我をさせてしまい、母と共に謝りに行くがまるでバイキンを見るような目で上辺だけで許してもらい
そんな嫌なことばかりが続き何度も家出を繰り返し、またそこで事件を起こしては警察に面倒をかけ
そして教護院に入ったがそこでも何度も事件を起こし、やがて鑑別所から少年院へ行き
そこで脱走しようと豚の列に乗っているところをスカッとしたパンチをもらい、
そこからそいつとの死闘が始まりプロボクサーを目指したが、挫折した所を
「たこ焼きを焼いてみないか」とバンマス総長に誘われ、そのまま組に拾われたらしい。

彼は続ける。

「俺って見かけによらず意外な人生だろ」





そのまんまだろ！！

でも、そのまま言葉を飲み込んだ。

バンマス組の５人でＷＢ内のお風呂に入った。
皆それぞれ刺青が入っている。
昇り龍や般若や菩薩など見るからに威圧感を感じる。

ただヤザン軍曹の、胸に亀の刺青だけはやめてほしい。
この中ではなんかお茶目に見える。
しかもあのツラで。




笑いをこらえるのが苦しい。

しかもヤザン軍曹はタオルで自分の胸を洗う時になると
「よーし、太郎も洗ってやるからな」
と、言ってから亀の刺青のあたりを洗いはじめる。




少し、かわいい奴かも。

ここのところ夜になると組の総会と称して集合がかかる。
総会＝マージャン大会だが、俺は仲間に入れてもらえない。
タバコを買いに行ったり、夜食を作ったり、一人々々肩もんだり・・・・・。

何時になったらザクレロに乗せてもらえるよう、
ブライト艦長に口利きしてもらえるのだろうか？




少し心もとない。

支援

夜、食事の片付けをしているとヤザン軍曹（元的屋）がやってきた。
なにやら俺をつかまえて、話がしたいらしい。

幼少の話からはじまる。
昔、父母が離婚して母に連れられていって、母はスナックを始めたがすぐに男が出来て
家にも帰らなくなり、ひもじい思いで辛く、学校ではいじめられ友達は飼っている亀だけで・・・

って 、また同じ話かと思ったらその先が違った。彼は続ける。

「その亀は俺が祭りの夜店で見つけたんだよ。出会った瞬間目と目が合ったんだ。」

買ったんですか、と聞いたら、

「いや、釣った」

って、亀釣りか？






そのまんまだろ！！

でも、そのまま言葉を飲み込んだ。

亀を太郎と命名し、３回欠かさず餌をあげて学校に行っている以外は１日中可愛がっていたらしい。
「あいつ、俺が『太郎』と呼ぶとうなづくんだ」
そうとう、可愛かったんだ、と言うより友達がいない孤独がそうさせたのだろう。

少し悲しさを感じさせる。

「太郎はどんどん大きくなっていったんだ。いつか『ガメラ』になると信じていたんだ。
ある日の夕方突然太郎は大きく変身して本物のガメラになったんだ。
そして、付近の建物をなぎ倒し・・・・・」





すでにこの頃シンナーをやっていたらしい。

「ある日太郎がよう、死んでいたんだ」

元香具師のヤザン軍曹が悲しい目で少しうつむいて話を続けた。

「ある日小学校の修学旅行から帰ってきたら、同居人の男が亀の餌を食べてたんだ」

ヒドイことをする奴だ。それで太郎君は飢え死にを？

「いや、鍋で煮られてた・・・・・」

ヤザン軍曹は涙をぽろぽろ流す。まるで昨日のことのように。
太郎君を弔ったのだろうか？その後どうしたんですかと聞いてみた。

「刺した」




・・・・・。６年生で・・・・・。

「だから、こうやって俺の胸に太郎を彫ったんだ。」

いつも一緒って事か。意外と優しい所があるのだと思う。
だが、恨みの為にすぐ人に危害を加えるところはさすがヤザン若頭というところか。

「太郎は時々俺に話しかけてくれるんだ。今日は雨だとか、晴れだとか、
隣の奴が俺のうわさをしているとか、あいつが襲ってくるだとか、
俺がスナイパーに狙われているとか・・・・・」





昔にやった薬のフラッシュバックか？

新作――(ﾟ∀ﾟ)ｷﾀ――

ケータイから失礼します。一気読みしたけど、かなり面白いo(^-^)o職人さん、頑張ってくれ☆







さらに新作ｷｳﾞｫﾝ

どうしても気になったので、ヤザン軍曹の母の同居人がその後どうなったのか聞いてみた。


「埋めた」





・・・・・。６年生で・・・・・。 ・・・・・・・・・・・。

ageｲﾝ

職人さ〜ん、ageときますよ☆

今日も夕食の後片付けが遅くなってしまった。
珍しくバンマス総長からの呼び出しもない。
今夜はゆっくりとフランス系移住者の誇りであるエッフェル等の1/１４４キットでも作ろうと思って
部屋に戻ったらラムサス君とダンケル君が俺を待っていた。

ヤザン若頭の一の子分と二の子分だ。
二人とも目つきが悪い。すさんだ人生を送ってきたのだろう。

ラムサス君は特に目つきが悪いし、ダンケル君は剃りこみが入っている。
チンピラという表現がピッタリな二人だ。
若い衆の悩みというのもあるだろうし、恋の悩みかもしれない。

とにかく何の用だろう？尋ねてみた。

「おい、ドミトリーよう！おいちょ株ってしってるか？」





おまえら、少しは悩めよ！

でも、そのまま言葉を飲み込んだ。

職人さん、はやくぅ〜

○月×日　晴れ（宇宙空間航行中にて）

今日ラムサス君とダンケル君に、おいちょ株を教えてもらった。
結構勝てる。「筋がいい」と誉められた。

嬉しい。

掛け金を上げたとたんに連敗した。
有り金全部巻き上げられた。

悔しい。




・・・・・ハメられたらしい。




悔しい。

○月×日　晴れ（宇宙空間航行中にて）

今日ラムサス君とダンケル君に、おいちょ株を教えてもらった。
結構勝てる。「筋がいい」と誉められた。

嬉しい。

掛け金を上げたとたんに連敗した。
有り金全部巻き上げられた。

悔しい。




・・・・・ハメられたらしい。




悔しい。

下がり過ぎなんでageときますね。
職人さん焦らずゆっくりｶﾞﾝｶﾞｯﾃ！

早めにage

最近マージャン大会がお休みだ。
バンマス総長が風邪をひいて寝込んでいるらしい。

仕方なくなのか暇なのか、ヤザン若頭が俺のところに来て話し込んで帰ったり、
ラムサス君とダンケル君のイカサマに引っかかったりで、
変な薬を勧められたり、借金したりと、俺にとんだ災いが降りかかる。

バンマス総長のお見舞いに行くことにした。

万年設置のマージャンマットが天板にこびりついたコタツを中心に、変わりなくいつもの荒れ果てた部屋だ。
その奥の万年床の布団が一つ。総長の病床だ。
大丈夫ですか、と総長に声をかけた。

「ああ、大丈夫だ。サンマロさんもよくやってくれているし。心配はいりません。ありがとう。」

なにか、ほしい物はないか聞いてみた。

「ヤザンに任せてある。気遣うな」

一喝された。




さすが、信頼厚い一の子分ヤザン軍曹。

バンマス総長のお部屋（サブブリッジ）から帰る途中、医務室の前を通りかかった。
なにやら大声が聞こえる。
「やめてくださいぃ！もう予備がないんです」
サンマロさんの声だ。いつもと違い迫力がある。

「いいじゃねえか。また、補給リストに入れりゃいいんだろうが！！」
ヤザン若頭の声だ。
「俺の胸の太郎も黙っちゃいねえぜ」
タンカをきる。しかも彫り物の太郎だ。





しゃべるらしいが。・・・・・太郎が。

ヤザン若頭の幻覚に付き合ってはいられないが、サンマロ軍医がかわいそうだ。
仲裁に入ろうと近づいたら

「底が切れたら兵士の痛みをどうやって救うんですか？」
サンマロさんの必死の声をあげての抵抗だ。
「知るかよ、そんな事！！」
ヤザン若頭の組み伏せるような大声。

モルヒネか？

やはり仲裁はやめておこう。





組の資金源だろ？多分。

すかさずage

やべぇ・・・・面白すぎて画面の前でにやけてしまう･･･


支援age!

http://p.pita.st/?xjvog9g8

○月×日　晴れ時々闇（地球の影に入りましたので）

今日も無事に一日が終わった。
明日に備えて包丁を研こう。
そして布巾を塩素漂白しておこう。
最近コック姿もすっかり板についてきた、と思う。
そうだ、まな板も忘れずに・・・・・。

タムラ中尉は大丈夫だろうか？
ザクレロは故障していないだろうか？


次回から【レトルト】デミトリーの調理日誌【減塩】になってしまうのか？






心配は尽きない。

・・・・・と、水仕事の合間に考え事をしていると突然電話が鳴り響いた。
この時間だし、夜食の注文だろうか？サブブリッジからの。

「おい、デミトリーよう。返済期日は昨日だろ。早く耳を揃えて返してもらおうか」

ラムサス君の声だった。しかも、ドスの効いた凄みのある・・・。

もともとはイカサマで負けた借金だ。
同じバンマス組の舎弟同士なのに・・・・・。

返す金など手持ちの分はとっくに巻き上げられて、
一銭いや1フランいや1ユーロも持ってはいない。
そう伝えると、

「親、兄弟、親戚、友達、頭下げれるところからとっとと借りてさっさと返せ！！分かったな」

今度はダンケル君の声だった。しかも、ドスの効いた凄みのある・・・。

そして、突然切れた。





怖かった。
少しちびった。

時間潰させてもらいました。
ありがとうございます。
５００になりましたら、また来ます。

ヤザンがザクレロに搭乗して大暴れに期待。

早めなAGEチェキラ

ご愛読ありがとうございます。
４９９までがんばってみる気になりました。

ヤザンのアナザーストーリーを別スレで、でっち上げたくて仕方が無い今日この頃です。

いつも楽しみにしてます　がんがれ〜

「どうかしたのか？」
ヤザン若頭の声に振り向くと、
「何か困ったことでもあったのか？もし良ければ話してみろよ」
と、矢継ぎ早に話しかけてきた。

博打でラムサス君とダンケル君に負けて借金して返せない事を話すと
「しようが無い奴らだな。よし、俺が何とかしてやろう。」

そしてヤザン若頭に、ラムサス君とダンケル君からのそれぞれの借金の額を伝えると、
「二人には、俺が話をつけてやる。その間俺が立て替えてやるからな。もう、文句は言わせんからな」

地獄に仏とはまさにこのことだ。
さすがはヤザンのアニキ。

嬉しい。




嬉しくて涙がすこし滲んできた。

あれから何日たったのだろう。
ラムサス君とダンケル君からの催促の電話や「金返せ」の嫌がらせの貼り紙は無くなった。
ヤザン若頭がうまくまとめてくれたらしい。

食堂で会ってもラムサス君とダンケル君共々
「また、おいちょ株やろうぜ！」
などと、相変わらずの調子だ。ケロッとしている。



平穏無事な毎日だ。

深夜突然電話が鳴った。ヤザン若頭だ。
「なあ、デミトリーよぅ。そろそろ、立て替えた金返してくれないか？
無理なら、金利だけでも入れてくれよなっ。」

一瞬何のことなのか分からず黙っていると、
「ちょうど今日で十日だから１０パーセントの金利なっ。
払えなかったら上乗せするから。じゃぁな、あばよ」

電話は一方的に切られた。

トイチ屋だった。若頭が闇金上がりだったとは聞いていなかった。

３人でグルか？また、ハメられた。




悲しい。

悔しくてほとんど眠れなかった。

朝、新聞をとろうとドアを開けると、ドアの表側に
「早く金返せ」「ドロボウ野郎」「重しつけて沈めるぞ」
などの貼り紙がしてあった。




逃げ出そう。

デ、デミトリー・・・・・

イ�`

ガンダム占いで結果がザクレロだったので
正直、凹んでいたのだが
ここを見て救われた。

何故か、愛すべきモビルスーツに思える。

職人さん、面白くて一気に読みました。
ガンダムよく知らないけど楽しめたです。

でっちあげで成り立ってますので御気楽にお読みください。

総長（バンマス曹長）の具合が悪いらしい。
ここ２週間も風邪で寝込んでいるのはさすがに変だ。
当然マージャン大会のお誘い（といってもツカイッパ係だが）も無いまま過ぎている。

心配だ。大病かもしれない。

お見舞いに行こう。





後が怖そうだし・・・・・。

バンマス曹長のお見舞いに行った。

借金の事を相談した。

「生命保険に入れ！！」と言われた。
しかも、多額の・・・・・。




お見舞いもそこそこ早々に部屋を後にした。

第二ブリッジ（バンマス曹長の個室）からの帰り今後どうしようか考えていた。

結論は一つ。





逃げ出そう。

そのままの足で格納庫に向かった。
途中でラムサス君とダンケル君に出くわした。

ラムサス君　「よぅデミトリー。どこ行くんだ？」

デミトリー　　「ホワイトベースを出るんだ。元気でな」

ダンケル君　 「えっ？なに？」

デミトリー　　 「ホワイトベースを出るんだよ」

ラムサス君　「どうしたんだっ？」

デミトリー　　「ヤザン若頭が闇金屋だし、総長の所へ相談に行ったら多額の保険を掛けられそうになったんだ。
　　　　　　　　だから、開発基地を出るんだよ」

ダンケル君　 「ちょ、ちょっと待てよ」

デミトリー　　「止めるな」 （涙・・・）

ラムサス君　「なんだとこの野郎」

瞬間みぞおちにパンチが命中した。

・・・・・おれのお腹の・・・・・。

ラムサス君のパンチの後ダンケル君が羽交い絞めにし、
そのまま後ろ手に縛り猿ぐつわをかまされて倉庫に放り込まれた。

「俺に命令しやがって・・・・・、けっ」

薄れ行く意識の中でラムサス君の捨て台詞が耳に残った。

105 名前： 通常の名無しさんの３倍 投稿日： 2005/08/23(火) 14:19:52 ID:cXuYFPKj
おーい、お前ら、面白いもん見つけてきたぞ。


バンダイビジュアルから発売されていたZガンダムLDの第2巻のライナーノーツより。

ハイザック
1年戦争で勝利した連邦が、かつてのジオンから接収して使用して
いるMS。コクピットや駆動系統など、部分的には改修が施されてはい
るが、基本的には当時のままである。そのためビームライフルを頻繁
に用いるにはジェネレーターの出力が不足しているが、いたるところ
に手が加えられた機体は非常に操作性が良く、パイロットの評判はか
なり高い。ただしこの風評は、宇宙に駐留する連邦軍の内部に、戸籍
を偽って入り込んだかつてのジオンの兵士が、かなり多く入り込んで
いるために生まれたともいわれているが・・・。

目が覚めた。
倉庫の中らしい。
バンマス組の４人が目の前にいる。
俺も合わせて５人か。

「てめぇ、組を抜けるとはどういうことだ！ええっ！」
ヤザン若頭の怒声だ。

「覚悟は出来てるんだろうな！」
ラムサス君が叫ぶ。

「組の掟を破ったらどうなるのか知らねえわかじゃねえだろうが」
ダンケル君の鋭い声だ。






さようなら、俺の小指。

「お前たちやめろ。そんなことをして何になる？
俺は小指なんか貰ってもちっとも嬉しくないぜ」
バンマス総長が止めに入ってくださった。

助かった。

「それよか、こいつに判押してくれよな」

生命保険の契約書だった。

もちろん、高額の。

有無を言わさず拇印をとられた。





誰か、助けてほしい。

うちの経営してるアパートで家賃滞納したまま失踪した住人の人生そっくりだ

下がり過ぎ。
明日に向かって翔べ！ザクレロ！！

（CV 三石琴乃）

俺、太陽系の外に投げ出されるのか？

それとも重石をつけて重力の井戸の放り込まれるのか？




ママ、さようなら。

かえってこぃ！ﾃﾞﾐﾄﾘｰ!!!（思わず書き込んでしまった　爆

このスレ最高w
さっき見つけて全部読んじゃったよ

第2の電車男にしたいくらい
面白い・・・・・・

深夜、組の連中に格納庫まで引っ張っていかれた。
無理やりザクレロに乗せられた。

バンマス総長が言う。
「もうすぐ、前方をジオンのパトロール艦隊が通過する。
あちらも、給料いただきで仕事をやっているんで深追いはしない。
ただ、仕掛けられれば反撃する。だよな？」
「へい、総長」
ヤザン若頭以下の者が声を合わせて返事する。

「死ぬ前に大好きなザクレロに乗れて本望だろうよ。
いや、ザクレロもろとも・・・か。ハッハッハッハッ。」







カタパルトデッキの扉が開いた。

ザクレロage

デミトリーage

オペレーターの声が聞こえる。マーカー君の声だ。

「ブライトさん、ザクレロが発進します」

「応答せよ、ザクレロ。搭乗者は誰か？ザクレロ。応答せよ」

俺は叫んだ。

「ブ、ブライトさん。助けてください、カタパルトに乗せられました。ブ、ブライトさん。助けてください」

「デミトリー。私にはバンマス総長を止める勇気はない、気の毒だが。しかしデミトリー、無駄死にではないぞ。」





「うわああーっ」

カタパルトから射出された。

ドミトリー（仏）さん乙です。

俺はこのまま死んでしまうのだろうか？

ザクレロは極秘に開発された機体。
たとえミノフスキー粒子が薄く無線の呼び出しがあったとしても手足を縛られている俺は返事すら出来ない。
不明機として友軍であるジオンに撃墜されるのだろう。




そしてその時は近づいているはずだ。

禿しく乙

慣性飛行を続けている。
このまま、ジオン軍に発見されたら攻撃されてひとたまりも無く
発見されなくとも俺の死体は宇宙を漂い続けるのだろう。
酸欠で死ぬと体は腐らないらしい。

意識が遠のいてゆく。

結局俺はバンマス組の全員がかりでカタにハメられたのだろう。

ただ、大好きなザクレロで死ねる事が最後の心の慰めです。

あの人の顔が目に浮かぶ。
眼鏡が似合う（眼鏡でせっかくの美人が台無しの）あの人にもう一度逢いたい。




そうだ、生きなければ！！

しかし、後ろ手に縛られた縄は解けそうにも無い。
しかもホワイトベースのレツ君みたいに

∨∨∨∨∨∨

∧∧∧∧∧∧

こんな歯ではない俺はロープを噛み切ることなど出来はしない。





出っ歯だし・・・・・。

当然レーダーに反応があった。
ジオン軍のパトロール艦隊だろう。

なんとしても、生き残る。





絶対に。

デミトリー！！
生きてーー！！
生きてーーーーーー！！！

「所属不明機、応答せよ。無ければ迎撃する。」

繰り返し呼びかけがある。
だが、応答できない。
手足がロープ縛られている。
送信ボタンを押すことが出来ない。

やがて、見えてきた。
ザンジバルとムサイ２隻だ。

デミ応援age

トクワンさんデミを助けてあげてー！

ザンジバルにはきっとあの逃げ足だけは３倍のシャアが座上しているのだろう。




だって、あのザンジバル赤いし・・・・・。

無線の呼びかけの相手が代わった。
「そこの、モビルアーマーの出来損ない。私はシャア大佐だ。
こちらの呼びかけに応じなければ撃墜する。」

撃ち落されるのか？友軍の誤射で死ぬのだけは嫌だ。
後ろの方で
「シャア大佐。アレはジオン軍開発（放棄）のザクレロでは？」

聞き覚えのある声だが、誰だか思い出せない。
だが次の瞬間シャア大佐の声が間髪いれず轟いた。




「聞いてはおらん、そんなモビルアーマーは！！」

聞き覚えのある声が無線から聞こえてくる。
「私が開発基地にいた頃に開発（放棄）されていたザクレロです。間違いありません」
すぐさまシャア大佐が
「そういえば私が開発基地にいった時にビグロに並んで開発（放棄）されていた機体があったな」

声の主「そうです。あの開発（放棄）されていたあのザクレロですよ」

シャア「しかし、なぜこの空域にジオンで開発（放棄）された機体が飛行しているのだ？」

声の主「それは・・・・・」





いちいち「開発（放棄）」はやめてほしい。

そして回収された、赤いザンジバルに。





助かった。

デミトリー良かったよぉ〜！

ザンジバルまで赤く塗る暇があるとは、ここのＵＣは暇なんだなｗ

赤いザンジバルの格納庫で引きずり出され俺は銃を突きつけられていた。
俺はジオン兵だと言っているのに信じてもらえそうにはない。

連邦の制服だし。

指揮官の到着を待っている間、もう説明はムダだと悟り黙って待っていた。

やがて、指揮官が到着した。




やはり奴だった。

奴はいつものゴキブリマントを翻して白いマスクで登場した。
シャアだ。相変わらず同じスタイルだ。だが大佐に昇格したらしい。

「おまえか。彼はジオン兵だ。だが、脱走兵だ。
そのまま、独房に入れろ。後で私が取調べる。」

同行の副官が返事をする。





マリガンさんだ！

マリガンさんがあの死神シャアの部下になった。
あのUC0079年間上半期上司別部下死亡率ワーストワンのシャアの部下になったのだ。
あんな奴の部下になるくらいだったら死んだ方がましだ、
っていうか部下になっても死んでしまうし、敵も味方も近づく者は皆死んでしまう。

赤いザンジバルの廊下を歩かされる。
廊下も赤い。
マリガンさんも同行してくれている。
独房に入ってすぐにマリガンさん自らが俺の手錠をはずしながら
「デミトリー助かって良かったな。ほうとうに良かった・・・・・。」

泣いている。マリガンさんが泣いてくれている。
少し間が空いてマリガンさんがこう言った。

「俺は覚悟を決めたから」





独房の鉄格子と扉の赤色がいやに目に染みた。

マリガンさんは本当にいい人だ・・・

シャアの副官＝戦死確実
　　　　　↑
この図式は完成の域に達していた。
生きているのは今のところドレンさんだけだし・・・・・。

同期で上官のガルマ様も戦死なさったし・・・・・。






早くこの艦から逃げ出したい。

ちょいとageぞよ

時間潰させてもらいました。
ありがとうございます。
５５０になりましたら、また来ます。

木馬からの脱出シーンは面白かった。
キシリア嬢の登場に期待。

ご愛読ありがとうございます。
５４９までがんばってみる気になりました。

ときどき辻褄が合わなくなって後で困っている今日この頃です。
シャアを興味あるキャラクターとして描けなくって・・・・・それも困っています。

なじみの薄いキャラのほうがでっち上げやすいですね。

地球に降りてマッドアングラー隊でもでっち上げましょうか？

いや赤鼻とその仲間たちも良いかも。

５５０になる前に来てしまいました。すいません。
地球降下は、実は俺もかなり前から密かに期待していたよ。
フラナガンとグラブロに期待。
カラハとデミのブサ対決にも期待。
ミハルちゃんとの恋にさらに期待。
さらに木馬クルー（改・紫電）に出合って、勘違い恋バトルに最高期待。
もちろん赤鼻に混じって、ガキトリオに再会するのもイイ！
「あ〜！デミのおじさん〜ジオンの制服着て何してるの〜？」みたいな感じ。

さがっちょるね
上昇せよ！！

デミトリーがこんなに愛すべきキャラだとは知らなかった。

これからはゲームでザクレロとデミトリーは最優先で使います。

ザクレロあげ

ザクレロ。実は密かにZガンダムにも出てたね。ついでに映画にも
確かメッサーラを最初に発見して所属不明機を索敵するときに
まあ後世にも伝えられるほどのMSなんだねザクレロ。

ご愛読ありがとうございます。

次の展開が思いつかず困っています。

どうしよう・・・・・。

>>506
気にせずのんびりｶﾞﾝｶﾞｯﾃくだせう

オイラはゆっくり待っとるから

一応ageとく

ドミトリ〜ボ〜〜イズ♪
イン　セイム　パジャマ♪

今週のガンダムファクトファイルはザクレロが特集だ！

>>35の書き込みは名レスだと思う。
ﾜﾛｽ

オレオレ詐欺全盛期から続いてたんだな…
マジで乙>>職人さん

スレがさがっている！
ザクレロで押し返すんだ！！

スレがさがっている！
ザクレロで押し返すんだ！！

デミトリってカプコンの格闘ゲーム「ヴァンパイア」の吸血鬼？

次の展開が楽しみ乙

>>514
出っ歯が邪魔で血を吸えない罠…

マリガンさんの取り計らいですぐ独房から出ることが出来た。
きょうから晴れてジオン軍人に復帰出来る。
不可抗力が認められたらしい。
何のお咎めも無しだった。

早速マリガンさんに、お昼ご飯を一緒に食べようと誘われた。
ここにはあのタムラコック長はいない。

うれしい。

あのバンマス総長とその一家の者もいない。

うれしい。

だが、シャアがいる。

うれしくない。

と、思っていたらシャアがいた。

士官室ではなく食堂で食べている。
周りに誰もいない。
まるで、ドーナツ化現象のようだ。
嫌われているらしい。

だが、色黒の少女がシャアの隣でカレーを食べている。




誰？

「マリガンこっちが空いてるぞ！」
シャアが声をかける。

マリガンさんは俯いたまま気がつかないフリをしてやり過ごすつもりらしい。

シャアの隣にはおでこに赤い点をつけた少女がただひとり座っている。




誰？

シャアの取り巻きは
少女ばっかりかよ。

しかも個性的

>>518のカレーに笑ってしまった

「あっ、はい。そちらにゆきます。」
力の無い返事をして、マリガンさんは仕方なくシャアの横に座った。
俺もその隣に座るしかなかった。

さっきの少女は食べ終わっていて気を利かせたのか、
さっと席を譲った。

シャアはいろいろ話しかけてくる。

だが、会話が弾まない。
猛ダッシュで昼飯をすまそうとかっ込んでいた。
ふと前方を見ると、食堂の隅でさっきの少女が食後のヨガを始めた。




あの少女は何？

いいねぇー。あんたはいい！

F90で「アッザムが宇宙に！」とか言ってたけど
アッザムってルナタンクの改良版で宇宙から来たんでしょ？
G7ルナタンクの画像キﾎﾞﾝ

食事も早々にザクレロの整備を理由に席を立ち食堂を後にした。
マリガンさんはまだ、シャアに捕まっている。




心の中で「申し訳ない」とワビる。

急速上昇！！

俺はパイロットだ。
いつでも出られるように整備をしている。
今もそうだ。
ジオンは負けるわけにはいかない。
必勝の精神そう「ジークジオン」だ。


ところで「ジーク」ってなんだろう？


ザクレロにワックスをかけながらふとそんなことを考える。

ママは元気にしているのだろうか？


・・・・・そういえば、開発基地のみんなは無事にやっているのだろうか？

ホワイトベースのバンマス一家以外の人たちは仲良くやっているのだろうか？

ルナツーのあの高官は今頃ゲルドルバでウハウハなのだろうか？




フッ素コートを乾拭きするタオルについ力が入る。

あのタムラさんはコック長に戻っているのだろうか。

だとしたらまたホワイトベースのクルーたちが、
塩分の過剰摂取に悩まされている事だろう。





エンジンオイル交換の手を止めふと考えてみる。

シムス中尉は元気だろうか。

こんな艦から出てさっさとあの基地に帰りたい。
そして、愛しきあのお方と交換日記を再びしたい。





フロントガラスをクリンビュー（ノンシリコン）で磨きながら思う。

面白すぎw小説にしたい位

連邦が攻めて来てザクレロで緊急発進→連邦MSとの対決みたいなのｷﾎﾞﾝ

次は、かま（ナタ？）の手入れか

早朝、マリガンさんがやって来た。

マリガンさんはいつもの神経質そうな顔で黙っている。
仕方なく用件を聞いてみた。

昨日艦内のバーの帰り、一緒に飲みに行って、
というか飲みに無理やり連れて行かされた、
あの赤い疫病神シャア大佐を殴ったらしい。

それにしてもマリガンさんは相変わらず酒が入ると人格が変わる。
しかも極端に。




たしか、トクワンさんの顔の傷も・・・・・。

どんな、状況だったのか聞いてみた。

シャアが、あの親友トクワンさんの悪口を、
飲んでいる間際限なく続けたらしい。

それで、バーの帰り際に殴ったのだと思ったら、
「いや、先に出て待ち伏せしてて・・・・・」
と弱々しく返事があった。

しかし、さすがにばれるだろう。
大丈夫だろうか？
「あのー、僕も覆面しておいたから・・・・・」




それって闇討ちじゃん。

マリガンＧＪ！

同じくGJ!!!

良すぎる！！
一気によんじまったー。

続きｷﾎﾞﾝ

ﾊﾔｸ読みたいーﾀﾉｼﾐｽｷﾞﾙ

朝食後、シャア大佐の部屋に行って欠勤届けを出してきてほしいと
マリガンさんに頼まれてしまった。

嫌だ。だが、マリガンさんのお願いなら受けざるを得ない。






朝から気が重い。