★★☆☆イタリアについて話そう12☆☆★★

このエントリーをはてなブックマークに追加
297名無しさん
>>210 >>289 >>292
こんなレスが世界史板にあったよ

伊現代史のミッシングリンク・サロ共和国
http://academy.2ch.net/test/read.cgi/whis/998047265/より

155 :世界@名無史さん :01/12/24 17:01
ちょっとスレの趣旨とは違いますが、質問させてください。
ベルサリエーリ、アルピーニ、カラビニエーリの起源って何だったのでしょうか?
サルディーニャ王国の部隊?
「ベルサリエーリ」「カラビニエーリ」は直訳すると「狙撃兵」「カービン銃兵」ですよね?


156 :世界@名無史さん :01/12/27 14:45
>>155 Xa MASぼけで書き込みに気づいてませんでした。

アルピーニの部隊の歴史は以外と浅く、1872年にジュゼッペ・
ドメニコ・ペルケッティ大尉の発案で山岳地帯の国境線防備には
地元の山岳スペシャリストの兵に任せようというのが始まりでした。

1873年3月に7地区(クネオ・トリノ・ノヴァーラ・コモ・ブレッシア・
トレヴィーゾ・ウディネ)15個中が編成され、1875年には大隊規模に
そして1882年に6個連隊へと拡大されていきました。基本的には
山岳防衛戦に重点を置いていたので、外地への攻撃型部隊としての
編成はあまり考えられていなかった模様。そのぶん郷土防衛軍として
の意識が強く、現在でも3代続けてアルピーニという家柄もあります。

現在では、レバノン、ソマリア、湾岸戦争やユーゴやコソボにも
出動してイタリア地上軍の第一線部隊としての役割を担っています。
一部にはモンテ・チェルビーノ大隊のような空挺山岳スキー部隊も
特殊部隊として存在しています。アルピニ帽の左側にカラスの羽を
付けるのが創立当時よりの伝統で今もナッピーネ(飾りポンポン)
と共にフリッツ型ヘルメットに着用しています。

ベルサリエレはアルピーニよりやや古く、1836年アレッサンドロ・
ラ・マルモーラ大尉(後に少将、第二師団長)の発案により義勇兵
部隊として誕生し、トリノで7月1日に最初の中隊が編成されている。

「狙撃兵」部隊としての名称はたぶんにプロパガンダ的な意味合い
が強いようで、当時のプロシア軍のシュッツェン、オーストリア軍の
フェルドイェーガー、イギリス軍のライフルメンやフランス軍の
ズァーヴィに相当するように位置づけられた命名のようです。
旧ソ連もただの歩兵師団を狙撃兵師団と名付けていたように。

ベルサは攻撃型の部隊で1800年代からアフリカ・中国に派兵され、
1900年の義和団が独公使を殺害し北京の各国公使館を包囲した際に
も出動して一戦交えていたりする。黒のつば帽の右側に雄鶏の尾羽
の束を付けるのが創立当時よりの伝統で今もアルピーニ同様に
フリッツ型ヘルメットに頑固に着用しています。ナイトキャップの
ような赤いフェズの略帽も同様。これはトルコ軍に打ち勝って以来の伝統のようです。

>サルディーニャ王国の部隊?
とありましたが、これはサルディニヤの伝統的なグレナトーレ
(擲弾兵)部隊のことを指しているのでは?

カラビニエーリもベルサと同様ナポレオニック後の創設だと思いましたが、
今度調べておきます。