>>165 このスレに居るんは厨ばっかしやな?
Art.18は簡単に言うと従業員15人以上の企業を対象とした不当解雇の禁止を
定めた条項のこと。イタリアの企業が簡単に従業員の首切りを実施できない
のはArt.18のおかげ。
具体的には、正当な理由もなく企業の都合だけで(業績不振とか企業戦略が変
わったからとか)従業員を解雇してはならず、従業員が解雇を受け入れると
してものいろんな条件を満たす必要がある(再就職先の斡旋とか新しい仕事
のための職業訓練を受ける費用の負担とか再就職が決まるまでの賃金の負担
とか)。ちなみに、いわゆる管理職の地位にある人間にはArt.18は適用され
ない。
経営者はこれを嫌がったから企業の規模をあまり拡大したがらなかった。
だからイタリアにはArt.18にひっかからない中小企業がやたらと多く、国際
的な競争力を持つ大企業が育たなかった。
ベルルスコーニのどアホは当然経営者よりなのでこれを潰しにかかっている。
建前上「よりフレキシブルな雇用制度への転換によって新規雇用を増やす」
とか言ってるけど、不採算の事業所をどんどん閉鎖したいという
コンフィンドゥストリアの考えを汲んでいるだけ。これで、ただでさえ採算
が取れない旧国営系の南部企業とかがどんどん閉鎖されて、経済的に強い地
域だけが生き残ることになる。それでもええ、ちゅうのが今の政府の考えやろな。
Art.18は60-80年代にかけて旧共産系の労組であるCGILが中心となって、山猫
ストやサボタージュ、フィアット工場での流血騒動とかを経て獲得した貴重
な権利。お前らみたいな厨もストに文句言う前に、イタリアの労働者の置か
れている状態についてちとは考えてみたほうがええで。
とうことで、あとはたきーの君に任せるわ。
ほな。