【宇宙】無人小惑星探査船「はやぶさ」地球に帰還まで1週間…豪スチュアート・ハイウェイでは60キロの区間が通行止めに
無人小惑星探査船「はやぶさ」が7年の旅を終えて今月地球に帰還する。はやぶさは、2003年5月に
種子島から打ち上げられ、2005年11月に小惑星「イトカワ」に着陸、石を採集する計画だったが装置が
うまく作動しなかった。しかし、粉塵がカプセルに取り込まれた可能性がある。イトカワを作っている
岩石を分析すれば、太陽系生成の過程解明の一助となる。イトカワ離陸後旅を続け、ようやく地球に
戻ってきた。
イトカワは全長500m余、直径330mほどの大きさの岩の塊で、1.52年で太陽の周囲を公転する。軌道は
地球の内側から火星の外側までやや偏心した軌道を取っている。
6月5日、地球から約360万kmの位置で3回目の軌道修正を行い、SA州着陸軌道に入った。9日に最後の
軌道修正を行い、このまま順調にゆけば、6月13日午後11時30分(大陸中部時間帯)頃、SA州北部ウーメラ
立ち入り制限地域に着陸する。
豪国防省スポークスマンは、着陸時の事故防止のため、当日午後10時から2時間、スチュアート・
ハイウェイのクーバー・ペディからグレンダンボまでの60kmの区間が通行止めになる。豪関係当局は、
日本の宇宙航空研究開発機構(JAXA)と協力して、探査船の着陸と回収を行う。ただし、はやぶさの本体は
大気圏突入後に燃え尽き、カプセルだけが分離され、高度10kmでパラシュートを開き、地上に着陸する。
カプセルには発信器が備えられており、その信号を頼りにカプセルを回収する。
(訳注:一部情報は、宇宙航空研究開発機構発表から)。(AAP)
ソース:
http://www.25today.com/news/2010/06/1_24.php
2 :
名前をあたえないでください:2010/06/07(月) 18:32:18 ID:apP0QCfz
ようするに失敗だったんだろ!
3 :
名前をあたえないでください:2010/06/07(月) 18:34:58 ID:2K62cUT3
4 :
名前をあたえないでください:2010/06/07(月) 18:37:34 ID:QxybjEuz
5 :
名前をあたえないでください:2010/06/07(月) 18:39:12 ID:SOgV9z5p
6 :
名前をあたえないでください:2010/06/07(月) 18:39:53 ID:SOgV9z5p
http://ja.wikipedia.org/wiki/はやぶさ_(探査機)
世界初
マイクロ波放電型イオンエンジンの運用
宇宙用リチウムイオン二次電池の運用
イオンエンジンを併用した地球スイングバイ
地球と月以外の天体からの離陸
地球以外の天体における、着陸した姿のままでの離陸
世界で初めて、宇宙機の故障したエンジン2基を組み合わせて1基分の推力を確保
以下は、成功した場合のもの
月以外の天体からの地球帰還(固体表面への着陸を伴う天体間往復航行)
小惑星地球衝突を想定した国際的訓練および実験の実施
月以外の天体の固体表面からのサンプルリターン
世界最遠
遠日点(1.7天文単位)を通過。イオンエンジンを搭載した宇宙機としては、太陽から史上最も遠方に到達(ドーンにより更新される予定)
光学的手法により、自力で史上最も遠い天体への接近・到達・着陸・離陸
世界最小
最も小さい天体への着陸・そこからの離陸
7 :
名前をあたえないでください:2010/06/07(月) 18:40:44 ID:SOgV9z5p
8 :
名前をあたえないでください:2010/06/07(月) 18:40:45 ID:HNyeZtga
要するに星人のオレが来ましたよ〜
9 :
名前をあたえないでください:2010/06/07(月) 18:41:26 ID:SOgV9z5p
10 :
名前をあたえないでください:2010/06/07(月) 18:42:43 ID:tLICdFtx
はやぶさ、頑張れよ。
11 :
名前をあたえないでください:2010/06/07(月) 18:43:07 ID:SOgV9z5p
>次々と起こるトラブルに対処したのはスゴいとか言うけど、そもそも故障続出するのは日本の技術レベルが低いからじゃないw
技術力が低いのでは無く、予算があまりにも安すぎるからです。
だから、高くていい部品なんて使えません。だから安い部品を使用して故障する確率が増えるのです。
バカな仕分けなどやめて、JAXAの予算をまともにすれば減らせます。
あと、はやぶさの場合は、こんな理由もあります。
人工衛星には2種類ある
1、未知の新分野に飛び込んでいく実験衛星
2、商業的な本業が絶対に出来ることが前提で打ち上げる実用衛星
有人宇宙船は2、事故って死人が出ることは許されないから。
逆に、はやぶさは1
こんな場所に行ったら死ぬだろ? という大宇宙の大海原に放り込まれた。
いつ死んでもおかしくない大冒険を生き抜き 奇跡的に今こうして生きている
12 :
名前をあたえないでください:2010/06/07(月) 18:44:24 ID:C6AbmoN0
凄い!知らなかった。
13 :
名前をあたえないでください:2010/06/07(月) 18:44:52 ID:I5kGV+5m
>>2 ようするに2の人生は失敗だと云うこと バカ野郎め
14 :
名前をあたえないでください:2010/06/07(月) 18:45:39 ID:N0g5bcsf
カプセルの隕石にエイリアンが居て、地球を破壊し尽くしたら如何責任取るんだ
オーストコリアンに撃墜されなきゃいいけど
今週のこち亀にはやぶさを元にしたぼい衛星帰還の話がのってたが
全然はやぶさのはの字も書いてなかったわ
ちゃんとはやぶさのことも宣伝しろよくそ作者がと思いました
16 :
名前をあたえないでください:2010/06/07(月) 18:46:33 ID:aRJ4OwZL
最後の最後まで無事に辿り着きますように
17 :
名前をあたえないでください:2010/06/07(月) 18:48:41 ID:SOgV9z5p
>>15 敬意を持ったリスペクトではなく
ただのパクリだから
横取りしようとしてる盗賊がいるかんね。
どうなることやら。
19 :
名前をあたえないでください:2010/06/07(月) 18:52:35 ID:SOgV9z5p
(前編)
小惑星探査機「はやぶさ」 50億キロの旅から帰還へ【オカエリナサト】
http://namidame.2ch.net/test/read.cgi/poverty/1275265150/ (中編)
http://sankei.jp.msn.com/science/science/100601/scn1006010802000-n1.htm 交信途絶
「あれっ、切れた…」
平成17年12月8日、小惑星探査機「はやぶさ」の管制業務を行っていた大島武は思わず声を上げた。
電波の受信レベルが急に低下し、10秒ほどで途絶えてしまったのだ。
大手電機メーカー「NEC」のエキスパートエンジニアで、機体の開発にも携わった大島には、すぐに原因が推測できた。
「姿勢が変わってアンテナがずれたな」。11月26日に小惑星「イトカワ」へ2回目の着陸をした後、姿勢制御用の化学エンジンから燃料が漏れ、姿勢が乱れていた。
宇宙航空研究開発機構(JAXA)のはやぶさチームは、プロジェクトマネージャの川口淳一郎を中心に対策を検討。
宇宙空間で迷子になったはやぶさに向け、信号を送り続けることにした。信号が届いたとしても、姿勢を失ったはやぶさと交信できる時間は限られる。断片的な信号でも、はやぶさが理解できるように、複雑なプログラムを組みあげた。
運用管制チームをまとめるJAXA准教授、西山和孝は「ここまでひどい状況になってもミッションを継続した例は世界でもあまりない。本当にこの続きはあるのかと思った」と当時の心境を明かす。
20 :
名前をあたえないでください:2010/06/07(月) 18:52:49 ID:EE1D4KkZ
ハヤブサはサンプルカプセルを地球へ届ける為、これに関わる凄腕の技術者と一体になり、
7年の歳月をかけ漸く地球にたどり着こうとしている、
そしてカプセルを残し、自らは燃え尽きるという、
最近これほどの感動を多くに人達に与える出来事が有ったであろうか?
ご協力頂くオーストラリアにも日本人の一人として感謝申し上げたい。
21 :
名前をあたえないでください:2010/06/07(月) 18:56:00 ID:O3taugcC
やっぱり宇宙云々と言うならこのレベルじゃないとな。
航空機のチョイ上飛んで宇宙だ宇宙飛行士だの騒いでる
シャトルには、はやぶさのチンコの垢でも煎じて飲ませてやりたいわい。
22 :
名前をあたえないでください:2010/06/07(月) 18:59:28 ID:a2+5lQQB
地球滅亡まで後1週間か
23 :
名前をあたえないでください:2010/06/07(月) 18:59:35 ID:SOgV9z5p
非常手段
事態が動いたのは、年を越した18年1月23日。管制室で西山が見つめる画面に、電波の受信を示す波形が現れた。
「はやぶさに違いない」 管制室は明るさを取り戻した。次にするべきことは、7週間にわたる通信途絶の原因となった姿勢の乱れを立て直すことだ。
そのために、イオンエンジンで航行するはやぶさの燃料に相当するキセノンガスを噴射した。
自動車に例えると、ガソリンを捨てて車体の傾きを修正するようなものだ。非常手段は功を奏したが、19年夏に予定していた帰還は、大幅に延期しなければならなかった。
満身創痍
予備を含めて4台あったイオンエンジンのうち、1台は打ち上げ直後に故障。姿勢制御用のリアクション・ホイール(はずみ車)も3台中2台が往路で壊れ、交信復旧後の19年4月にも、新たなトラブルでイオンエンジン1台がダウンした。
21年11月、残されたイオンエンジン2台のうち1台が異常停止した。残り1台では推進力が足りず、地球への帰還は絶望的だ。
24 :
名前をあたえないでください:2010/06/07(月) 19:06:57 ID:SOgV9z5p
「ついに来たか。何とかして復活させないと」
イオンエンジンの開発を担当したJAXA教授、国中均が思いついたのは、故障したエンジン2台の生き残った部分を組み合わせ、1台のエンジンとして活用する方法だった。
この方法は、設計段階で想定済みだった。イオンエンジンを製造したNECのマネージャー、堀内康男は「限られた重量でトラブルをしのぐために可能性を模索した」と話す。
つなぎ合わせたエンジンの起動は、ぶっつけ本番。東大で堀内の先輩だった国中は「想定通りに動いたときは、これで正月が送れると思った」と笑う。
絶望的な状況をその都度乗り越えて、はやぶさは不死鳥のように飛び続けた。「運用継続をあきらめたことは一度もない」と、チームを率いる川口は力を込めた。
=敬称略(小野晋史)
◇
【用語解説】イオンエンジン
電気推進エンジンの一種。燃料のアルゴン、キセノンなどをイオン化して加速、後方に噴出して進む。化学燃料のエンジンに比べて燃費が良く、長時間の運転が可能。
推進力は小さいが、宇宙空間では徐々に蓄積されて大きな速度が出せるため、惑星探査での利用が期待される。はやぶさは推進剤(燃料)としてキセノンを使用、運転継続時間の世界記録を更新した。
25 :
名前をあたえないでください:2010/06/07(月) 19:08:03 ID:SOgV9z5p
50億キロの旅路 「はやぶさ」帰還へ(下):
「もはや、機械と思えない」 数々の挑戦、ほとんど達成
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1006/07/news017.html 重力の50倍
小惑星探査機「はやぶさ」は、今年3月にイオンエンジンの連続運転を終え、現在は慣性飛行で地球に向かっている。体操競技の鉄棒に例えると、バーから手を離し、空中で姿勢を微調整して着地に備えている段階だ。
地球まで約4万キロに近づく6月13日夜、カプセルを分離し大気圏に再突入。はやぶさの本体は大気圏で燃え尽きるが、オーストラリアの砂漠にカプセルを落下させ、無事に回収できれば“着地成功”だ。
カプセルは直径約40センチで、外見は「ふた付きの中華鍋」。米スペースシャトルの1・5倍に相当する秒速12キロで大気圏に飛び込む。
このとき、3千度の高温にさらされ、急激な減速によって受ける力は重力の50倍に達する。製造した宇宙機器メーカー「IHIエアロスペース」の担当部長、松田聖路は「要求される性能が高く、何度も試験を繰り返した」と語る。
高度1万メートル付近でパラシュートを開き、軟着陸させる計画だが、米国ではこの段階で失敗したケースもある。
開発にかかわった宇宙航空研究開発機構(JAXA)の准教授、山田哲哉は「搭載機器の収納性やパラシュートの開き方なども考慮した。満身創痍(そうい)のはやぶさが狙った場所にカプセルを落とせるか、これからが本番」と話す。
26 :
名前をあたえないでください:2010/06/07(月) 19:10:37 ID:SOgV9z5p
27 :
名前をあたえないでください:2010/06/07(月) 19:11:48 ID:EE1D4KkZ
マトモな日本人の為のマスコミが日本に存在すれば毎日速報で伝えるだろうなwww
28 :
名前をあたえないでください:2010/06/07(月) 19:12:42 ID:SOgV9z5p
試料回収
帰還を目前にしたはやぶさは、すでに数々の成果を挙げている。新技術のイオンエンジンで、地球の重力を利用した加速(スイングバイ)に世界で初めて成功。自律航行の技術を実証し、運転継続時間も大幅に記録を更新した。
小惑星「イトカワ」への着陸前には、2カ月以上も上空から地形や鉱物組成、元素分布などを観測。その成果をまとめた7本の論文は米科学誌「サイエンス」の特集号に掲載された。
惑星科学の研究者は、カプセルの中身に大きな期待を寄せる。カプセル回収後に初期分析を担当するJAXA教授の藤村彰夫は「小惑星から試料が直接手に入れば、どんな微量でも、研究レベルは大きく向上する」と話す。
カプセルは厳重に管理され、相模原市のJAXA宇宙科学研究所へ運ばれる。大きさが0・2ミリを超える物質が入っていれば、直後のX線検査で見つかるという。
収集容器の開封は内部が真空に保たれた専用設備で実施。藤村は「50年後の科学者に『当時としては頑張った』といわれるようにしたい」と、“イトカワの石”との対面を心待ちにしている。
29 :
名前をあたえないでください:2010/06/07(月) 19:13:37 ID:SOgV9z5p
次代へ継承
JAXAは、後継機「はやぶさ2(仮称)」の開発を計画している。別の小惑星から有機物を含む岩石試料を持ち帰り、生命の起源に迫るという。まとめ役のJAXA准教授、吉川真は「はやぶさで、さまざまなトラブルを乗り越えた経験が生きる」と話す。
岩石試料回収の成否はまだわからないが、はやぶさは遠く離れた天体への往復と試料回収に必要なすべての技術に挑み、そのほとんどを達成した。長年、チームを率いてきたJAXAプロジェクトマネージャ、川口淳一郎は感慨を込めて帰還を待つ。
「私たちとともに難関を越えてきた。もはや、はやぶさを機械だとは思えない。本当によく頑張った」=敬称略
【用語解説】イトカワ
平成10年に米国チームが発見した小惑星で、名称は日本の宇宙開発の父、故糸川英夫博士に由来。全長約540メートルでかりんとうに似た形状。
表面は主に細かい砂粒で覆われた部分と岩石が露出した部分に分かれる。天体同士の衝突でできた破片が集まり、数千万年前までに生まれたとされる。重力は地球の10万分の1以下。軌道は地球や火星の近くを通過し、公転周期は約1年半。
30 :
名前をあたえないでください:2010/06/07(月) 19:14:55 ID:SOgV9z5p
はやぶさ、最後の一枚 - 人工衛星ゆかりの地、大隅半島写す -
とかだったら、号泣
32 :
名前をあたえないでください:2010/06/07(月) 20:48:16 ID:sZLTVeWM
33 :
名前をあたえないでください:2010/06/07(月) 21:40:02 ID:pQdkFPm4
34 :
名前をあたえないでください:2010/06/07(月) 22:49:19 ID:sZLTVeWM
サンプラーホーンは吸うものだ
35 :
名前をあたえないでください:2010/06/08(火) 03:44:07 ID:RJQ48gZj
本当に、楽しみですね。
小惑星の小さな欠片があろうと、無かろうと、
地球から飛び立ち、また、戻ってこれる。無人衛星では、日本の技術がアメリカの技術を抜いた事になりますよね。
これからは、無人探査衛星(サンプル回収)技術を使って、小惑星衝突回避技術の確立や、宇宙の存在意義、
様々な新鉱物発見など、頑張ってほしいものです。
訳わからん、民主党の票集め政策の、子供手当も大切だろうが、それより、この様な10年後、20年後に
全地球のためになる予算にもっと回してほしいものだね。
いつか、この小惑星着陸技術が隕石衝突回避につながるかもしれないからね。
37 :
じゃん:2010/06/11(金) 11:57:26 ID:CE9rmXkN
がんばれ「はやぶさ」田舎のおやじも応援してるぜ。
38 :
名前をあたえないでください:2010/06/11(金) 12:17:57 ID:lVrlC7Jx
60キロもの区間を通行止めにされるなんて迷惑な話しだな
39 :
名前をあたえないでください:2010/06/11(金) 21:13:44 ID:iHAbI05q
数十年後には、地球に向かってきた小惑星を、はやぶさ20号あたりが、水爆で爆破し、
人類を救うかも。
http://mainichi.jp/select/wadai/naruhodori/news/20100613ddm010070014000c.html 質問なるほドリ:「はやぶさ」はどんな旅をしてきたの?=回答者・はやぶさ君
<NEWS NAVIGATOR>
◆「はやぶさ」はどんな旅をしてきたの?
◇未踏の小惑星を往復 7年間・60億キロの航程、きょう帰還
人類初の小惑星の岩石採取に挑んだ宇宙航空研究開発機構(JAXA)の探査機「はやぶさ」が13日夜、地球に帰還する。
03年5月の打ち上げから約7年、総航行距離約60億キロにも及ぶ長い旅について、「なるほドリ」がはやぶさの人気キャラクター「はやぶさ君」(注1)に聞いた。【永山悦子】
なるほドリ はやぶさ君、いよいよ帰ってくるね。どんな小惑星に行ったの?
はやぶさ君 地球と火星の間の軌道を回る小惑星イトカワ(注2)だよ。地球から比較的近く、まだだれも行ったことがない小惑星だったんだ。到着まで約20億キロ、2年4カ月もかかったよ。
Q 気が遠くなるね。すごいパワーのエンジンを持っているのかな。
A 「イオンエンジン」という新型のエンジンだよ。キセノンガスに電気を帯びさせて、静電気の力でものすごいスピードで噴射させた反動で動くんだ。
燃費がいいので燃料が少なくてすむのが特徴だよ。このエンジンの力は、地球上では一円玉をやっと持ち上げるくらいしかないけど、地球を飛び出した後で続けて運転すれば時速5000キロまで加速できる。
それに、「スイングバイ」(注3)という航法を組み合わせたので、たった数十キロの燃料でイトカワへ到着できたんだ。
Q イトカワって、どんな小惑星?
A 一番長いところが540メートルしかない、小さな小惑星だ。ピーナツのような形をしていて、表面はなだらかなところと、大きな岩がゴロゴロしているところがあったよ。人類が初めて見る天体だから、ぼくもドキドキしながら写真を撮ったりしたんだ。
Q 岩石はどうやって採ったの?
A イトカワの重力は地球の10万分の1しかないので、シャベルですくう動きをすると、反動で宇宙へ放り出されてしまう。
だから、ぼくの下側につけた筒のような装置を使った。筒の先がイトカワの表面に触れると弾丸が発射され、砕けた岩石が筒の中を上って容器に入る、という方法で挑戦したんだ。
Q うまくいった?
A 着陸はだいたい予定通りだったけど、岩石採取の弾丸が発射できたかどうかは分からないんだ。でも、研究者の人たちは「着陸の衝撃で表面の砂が舞い上がって採れた可能性がある」と話していたよ。
Q それはよかった。あとは帰るだけになったんだね。
A ところがね、2度目の着陸の後、ぼくは地球と交信できなくなっちゃったんだ。イオンエンジンとは別の化学エンジンの燃料が漏れて姿勢がおかしくなって、太陽電池が太陽と違う方向に向いてしまったようなんだ。発電ができなくなったぼくは力がなくなり、気を失ったんだ。
Q それは大変!
A 7週間くらいは意識がなかったみたい。そのうち太陽電池に太陽が当たり始めて発電が始まったんだ。その時、地球からぼくを呼ぶ声が聞こえた。ぼくは必死に応えたよ。その返事に「うすださん」が気付いてくれて、交信が復活したんだ。
Q うすださん?
A 長野県佐久市にある臼田宇宙空間観測所のアンテナ(注4)さ。ぼくみたいな探査機との交信の仲立ちをしてくれているんだ。
Q その時の体調はどうだった?
A 意識は戻ったけど上手に動けなくて、あちこち検査してもらったんだ。徐々に動けるようになったけど、地球に帰るタイミングを逃してしまって、帰るのが予定の07年より3年も遅れてしまったんだ。
Q 7年間も一人で旅をして寂しくなかった?
A 全然寂しくなかったよ。うすださんたちに協力してもらいながら、ずっと管制室の研究者の人たちとお話をしていたからね。
調子が悪くなると、直す方法を考えてくれたり、良くならない時にはそれ以上悪くならないよう気を配ってくれたり、別の解決法を考えてくれた。一緒に旅をしているみたいだったよ。
◇太陽系の歴史、解明に期待
Q その旅も、もうすぐゴールだね。イトカワの砂が入っているかもしれないカプセルは、どうやって地球に帰るの?
A ぼくは13日午後7時50分ごろ(日本時間)、地球から約7万キロの高さでカプセルを切り離す。
カプセルは大気圏に突入して、最高約1万〜2万度の熱にさらされるけれど、特製の断熱材が中身を守ってくれるんだ。真夜中に、オーストラリア南部のウーメラ砂漠に着地する予定だよ。
Q カプセルに何か入っていてほしいね。
A 小惑星には、太陽系ができた約46億年前の姿がそのまま残っていると言われているので、もしイトカワの砂を分析できれば、太陽系の歴史がもっと詳しく分かるようになるかもしれないね。
Q 帰ってきたはやぶさ君に、直接「お疲れさま」って言いたいな。
A ありがとう。でも、それはできないんだ。ぼくはカプセルを正確に落とすため、できるだけ地球に近づかないといけない。カプセルを切り離した後、大気圏に突入して燃え尽きてしまうんだ。ぼくは流れ星になるよ。
今、ぼくの目の前には真っ青な地球が見える。長旅でいろいろな星を見たけれど、やっぱりぼくの故郷が一番素晴らしい星だと思う。
大変なこともいっぱいあったけれど、新しいことにたくさん挑戦できて、思い出がいっぱいできたよ。(JAXA所属)
◇実証目指した4技術 いずれも人類初の試み
はやぶさは、地球以外の天体で岩石などを採取し持ち帰る技術を実証するため計画された。太陽電池パネルは端から端まで5・7メートル、本体は軽自動車の半分程度の大きさだ。
実証を目指した主な技術は(1)新型電気推進エンジン(イオンエンジン)による航行(2)カメラで撮影した画像などを使った自律航行とイトカワへの接近・着陸(3)ほとんど重力がない環境での試料採取
(4)密閉したカプセルを大気圏に突入させての試料回収。いずれも人類初の試みで、(3)までは成功とみられる。大気圏に突入したカプセルは、1万度以上の高温にさらされるため、回収はとりわけ難度が高い。
プロジェクトチームは、技術実証がすべて成功し、イトカワの砂も入手できれば「100点満点で500点の成果」と位置づけている。それだけ挑戦的な内容ということだ。
はやぶさの旅はトラブルの連続だった。打ち上げ直後、4基あるイオンエンジンの1基の不調が判明。イトカワ着陸前には、姿勢制御装置3台中2台が故障した。
着陸直後には燃料漏れがきっかけで通信が途絶。復旧した後も、12台の姿勢制御用化学エンジンすべてが故障した。帰還に欠かせないイオンエンジンの故障にも見舞われた。だが、そのたびにチームは知恵を絞り、ピンチを切り抜けた。
人類が地球以外の天体表面から物質を持ち帰るのは、「月の石」を持ち帰った米国、旧ソ連以来。
彗星(すいせい)のちりを採取した例はあるが小惑星は初めてで、宇宙空間で密閉されたはやぶさのカプセルに入っている可能性がある試料は、科学的価値がより高いという。
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■ことば
◇注1 はやぶさ君
はやぶさミッションの流れを紹介する絵本のために作られたキャラクター。作者は
文部省宇宙科学研究所(当時)の研究員だった小野瀬直美さん(現・JAXA研究開発本部未踏技術研究センター常勤招へい職員)と奥平恭子さん(現・会津大准教授)。01年に誕生した当時は打ち上げ前だったため、ミッション名の「ミューゼスC君」と名付けられた。
◇注2 イトカワ
太陽のまわりを1周する公転周期は1.5年(地球は1年)。はやぶさ打ち上げ後、この小惑星を発見した米チームに、JAXAの研究者らが命名を依頼した。
日本初のロケットを開発し「日本の宇宙開発の父」と呼ばれる故・糸川英夫東京大教授にちなむ。はやぶさによる観測の結果、イトカワの内部は約40%が空洞で、岩石の寄せ集めであることが分かった。
◇注3 スイングバイ
地球など天体の重力を利用して、探査機の燃料を使用せずに軌道の方向や速度を大きく変える技術。はやぶさは04年5月、
地球に約3700キロまで近づいて、イトカワへ向かう軌道に乗り、加速することに成功した。イオンエンジンとスイングバイの組み合わせは世界初の試みだった。
◇注4 臼田観測所のアンテナ
84年に設置された直径64メートルの大型パラボラアンテナ。惑星や彗星を目指す探査機の管制に使われ、地上からの指令を送信したり、探査機からのデータを受信している。
現地の土人が持って帰って捨てちゃったりしてな
45 :
名前をあたえないでください:2010/06/14(月) 10:33:28 ID:HoigDVp2
朝鮮人が狙っているからだろ。
47 :
名前をあたえないでください:2010/06/14(月) 11:27:31 ID:rj/Vax0m
要するに、要するんじゃねえよ?
落とした先がアボリジニの聖地なのにそこは軍の実験場になってるって・・・・・
49 :
御国憂危夫:
探査機の管制に活躍した大型パラボラアンテナに感謝だ。