町内全域を会場にした「新町ひなまつり」が2月8日から群馬県高崎市新町地区で開かれる。同地区は面積約3・7平方
キロ。「端から端まで歩いても15分程度」(同市新町支所)という“小さな町”の特徴を逆手にとり、点在する商店の
ショーウインドーなどを利用し、町全体にひな人形を飾る。関係者は「人が歩くのにちょうどいい距離。春風に誘われて
足を運んでいただければ」と話している。
このイベントは住民グループ「新町まちづくり塾」(金井正敏塾長)が企画。金井塾長(63)によると、町内の商店に
ひな人形を飾るようになったのは平成19年から。その前年に金井塾長らがまちづくりの事例視察のため、茨城、栃木両県に
出かけた際、茨城県内で、ひな人形を飾った古い街並みを女性らがコロッケを食べながら歩いている姿を目にした。
「これなら新町でもできる」と、町内で人形の提供を呼びかけたところ、10組ほどが集まり、金融機関ロビーや商工会
事務所に振り分け、約30カ所に飾ったという。
これが評判を呼び、2回目となった昨年は参加店舗数が40店ほどに膨らみ、合併した市内の他地域から訪れる人もいた。
3度目となる今年はさらにスケールアップ。50店舗以上の参加が見込まれ、昭和の物を中心に、江戸末期から明治時代に
かけての古いひなも展示されるという。
規模の拡大に伴い、同塾では、ひな人形の展示場所や飲食店、土産店を紹介した「しんまち雛めぐりMAP」を
約3000部作製し、JR新町駅などに置く予定。
金井塾長は「新町地区には古い建物が並ぶ街並みはないが、もともとは中山道が通る江戸時代の宿場町。外から来てくださった
方への声かけ運動を定着させ、将来は手作りひなの体験教室なども実現させたい」と話している。
3月3日までの期間中、新町駅から徒歩約5分の明治天皇新町行在(あんざい)所前では毎週末、商工会女性部による
甘酒サービスやバザーが行われ、最終日午後2時と同3時からは保育園児よる琴の演奏披露が企画されている。問い合わせは
高崎市役所新町支所建設課。※電話番号はソースをご覧ください。
産経msnニュース
http://sankei.jp.msn.com/region/kanto/gunma/090119/gnm0901190209000-n1.htm