責任は首謀者に次いで重い−。
さくら市の主婦小林はるみさん=当時(41)=が保険金目的で殺害された事件で、
二十四日の宇都宮地裁判決が実行役の郡司喜一被告(63)に言い渡したのは、
検察側の求刑通り懲役二十年だった。
弁護側は首謀者とされる元社長との関係性を踏まえて無罪を訴えたが、
池本寿美子裁判長は「主体的、積極的に実行した」などと一蹴(いっしゅう)した。
判決は、郡司被告が犯行にかかわった経緯や動機について
「元社長に殺害を持ち掛けられると、何度か断ったものの、
それまで元社長から援助を受けてきたことへの恩義や、何より五百万円の報酬欲しさで応じた」と指摘した。
その上で「いったん殺害を決意すると、確実に殺害して首つり自殺に見せ掛けるために、
自ら具体的な方法を考案し、殺害を実行した」と厳しく非難。
犯行後には元社長に何度も報酬を求め、約五十七万円を受け取ったことにも言及し、
「刑事責任は首謀者である元社長に次いで重い」と位置付けて、
「求刑通りの刑を科すのはやむを得ない」と結論付けた。
郡司被告は昨年十二月の公判で「元社長から、はるみさん以外にも四人の殺害を依頼された」と供述。
弁護側は「元社長は短絡的、攻撃的な思考の持ち主。被告は恐怖を感じ、
はるみさん殺害を断れなかった」などと無罪を主張した。
だが、判決は「自由な意思決定を阻害されるような暴行・脅迫などを元社長から受けたわけではなく、適法行為に出ることが期待できない事態とはいえない」などと退けた。
判決を傍聴したはるみさんの母、伊藤菊代さん(64)は
「殺されなければ、娘はあと三十、四十年の寿命があった。娘は(懲役)二十年でも納得いかないでしょう」。
時折、涙で声を詰まらせながら「この思いを一生あの世にまで持っていかねばならないと考えると、
本当につらい」とやり切れない心情を吐露した。
ソース
http://www.tokyo-np.co.jp/article/tochigi/20080125/CK2008012502082207.html 関連スレ
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http://news24.2ch.net/test/read.cgi/wildplus/1201165558/l50 さくらちゃんのかと間違えた..