ビール各社が、新しいタイプの「第3のビール」を相次ぎ発売する。従来型は麦芽を使わずに
代替原料でつくるが、新タイプのベースは麦芽を使った発泡酒。酒税法上は「第3のビール」に
分類されるが、製法が全く異なるため、「もはや『第4のビール』では」との声も出ている。
発泡酒の酒税は350ミリリットル缶で麦芽比率に応じて46.98円〜77円。今回の新タイプは、
麦芽をベースにした発泡酒にスピリッツ(蒸留酒)を加えることで、カクテルと同じ「リキュール」に
分類され、酒税は第3のビールと同じ28円。低価格の魅力を損なわず、麦芽の「コク」や
「飲み応え」を実現できるという。
先鞭(せんべん)をつけたのはアサヒビール。昨年10月発売の「極(ゴク)旨(うま)」は、
麦芽比率が50%近い発泡酒に大麦スピリッツを混ぜた。価格は既存の第3のビールと同じで、
350ミリリットル缶で税込み店頭価格は135円前後という。
サントリーも6月19日に「金麦(きんむぎ)」(350ミリリットル缶の税込み店頭価格は135円前後)を
発売する。夏場から大手4社が新タイプで争う。
http://www.asahi.com/life/update/0508/TKY200705080357.html