ニューヨーク市議会が現在、野球における金属バットの使用を禁止することを検討している。
採決を14日に控え、元ニューヨーク・メッツのジョン・フランコ投手が12日、同市議会で
金属バット禁止に向けて、まずは高校生から禁止し、他の年代も従ってもらいたいと証言した。
フランコ氏は、「22年間にわたってマウンドに立ってきた経験から、金属バットで打たれた
ボールは、木製バットでのボールと違うとはっきり分かる」と述べ、金属バットの場合は
ボールがより速く、強く飛ぶことから、体に当たった場合の危険性を強調した。
金属バットの禁止に向けた動きは、ニュージャージー州などでも起こっている。
同州では、金属バットで打たれたボールを胸に受けた12歳少年が、数カ月間にわたって
昏睡状態に陥っている。
一方、米国リトル・リーグの理事を務める、ニューヨーク・ヤンキースのマイク・ムシーナ投手は、
金属バットの禁止に反対している。
ムシーナ投手は、「バットの素材がアルミとか木、金属だからといって、違いはない。
自分自身、何度も顔にボールが当たっている。金属バットの禁止を支持する人々は、
感情的になっていると分かるが、金属バットがより危険だとは思えない」と述べ、
金属バットが木製バットよりも危険性が高いという科学的な証拠はないと主張している。
CNN
http://www.cnn.co.jp/sports/CNN200703130028.html