同僚の組合員証偽造し詐欺 神戸税関職員逮捕
同僚名義の共済組合員証を偽造して消費者金融会社から現金をだまし取ったとして、兵庫県警捜査二課と
長田署は二十三日、有印私文書偽造、同行使、窃盗などの疑いで、神戸市中央区脇浜海岸通四、神戸税関監
視部監視官容疑者(34)を逮捕した。
調べでは、容疑者は、岡山県の水島税関支署に勤務していた昨年十一月中旬ごろ、同僚男性(24)名義
の財務省共済組合員証を偽造。倉敷市内の消費者金融会社の無人契約機でカードをつくり、現金五十万円を
引き出した疑い。容疑を認めているという。
同僚男性は、容疑者とともに神戸税関に異動。別の金融機関でクレジットカードをつくろうとしたが、融
資信用審査で断られたため、不審に感じて上司に相談。内部調査で容疑者が浮上し、今年五月末、同税関が
長田署に告発した。
容疑者は、別の同僚四人の名義でも組合員証を偽造していたとみられ、同課などは、二〇〇三年秋から今
年春までに計約千万円近くを引き出していたとみている。
容疑者は密輸の取り締まりなどの職務に従事。伊藤功一郎総務部長は「誠に遺憾。捜査結果を待って厳正
な処分をしたい」とコメントした。
http://www.kobe-np.co.jp/kobenews/sg/0000057930.shtml