携帯電話を乗車券や定期券代わりに使える「モバイルスイカ」サービスが二十八日、
スタートする。買い物や飲食店での支払いなどに利用されてきた電子マネー機能付き
携帯電話「おサイフケータイ」の利便性がさらに高まることになる。携帯電話各社も端
末の新機能として、モバイルスイカを積極的に取り入れていく方針だ。
スイカはJR東日本が平成十三年に導入した非接触型IC乗車カード。十六年三月か
らは電子マネーのサービスも始まった。事前に入金することで、乗車券や定期券として
だけでなく、支払い端末が置かれた店舗でも利用できる。現在カードは千四百万枚以
上発行されているが、「より身近なサービスとして利用が広がるよう」(同社)、生活の
中に定着した携帯電話にもスイカ機能が搭載される。
モバイルスイカの特徴は、携帯電話のデータ通信機能を使うことで、時間や場所を
問わず入金や定期券、グリーン券の購入ができる点だ。混雑した窓口に並ぶ必要が
なくなり、将来的には新幹線の予約も視野に入る。
ただし「主にビジネスマンなど、長距離の乗車券をカードで購入する人の利用を想定
している」(同社)ことから、入金はクレジットカード決済中心。しかも、JR東のクレジット
カード「ビューカード」の会員になる必要がある。利用時には、年会費制のモバイルス
イカ会員(当面無料)になることも条件だ。
顧客の囲い込みを理由とした“敷居の高さ”についてJR東では、「銀行口座からの入
金や、他社のクレジットへの対応も今後検討」とするが、当面はクレジットカードを持た
ない高校生などは利用できない。
とはいえ、「移動、買い物が携帯電話一つですむ。ニーズは大きい」(KDDIの小野寺
正社長)ことから、携帯電話各社はモバイルスイカ対応端末を積極的に売り出してい
る。十六年からJR西のIC乗車券イコカと相互利用が始まったほか、十九年三月から
は、首都圏の鉄道やバス計四十八社でもスイカが使えるようになるなど、利用範囲が
広がりつつあることが背景にある。
NTTドコモはこれまで七機種を、KDDI(au)は三機種を市場投入。ドコモ端末は二
月以降さらに二機種加わる。業界三位のボーダフォンは唯一、サービス開始に端末
が間に合わなかった。同社の津田志郎会長は、「現在JR東の品質チェックを受けて
いる段階。なるべく早く出したい」と力を込める。
【対応機種】
F902i/N902i/P902i/SH902i/N901iS/P901iS/SH901iS/F702iD
(二月以降)/SO902i(同)=以上ドコモ。W32H/W32S/W41S(サービス開始は二月二日)=以上KDDI
■ソース(産経新聞)
http://www.sankei.co.jp/news/morning/28kei002.htm ■関連スレ
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