ご関係者の皆様
この事件の早急な解明が国家的課題であるとの考えから、ヒューザー小
嶋社長の証人喚問が明後日に迫った今、グランドステージ稲城の偽装に
ついて姉歯氏が誰から圧力をかけられたのかについて行った質問に対す
る渡辺氏の回答につき音声データを以下にリンク致します。
*音声データをアップすることについては賛否両論あるかと思いますが、
この事件の社会性を鑑み真実の公表を最優先致しました。尚、関係者と
の会話を公表することに守秘義務に反するような法的問題はないとの見
解は弁護士から頂いております。
http://www.ehomes.co.jp/topics/20060115/v_500006.wma 「会話内容」
A(同席した社員) 「あの時は、あれ(グランドステージ稲城のこと
)、志田組さんが稲城市役所の(所轄の工事)をやったんだよね」
藤田(F) 「志田組の時は木村建設が下請けに入ってるでもなんでも
ないんでしょ?」
A 「これは協力業者だからね」(志田組はヒューザーの協力業者とい
う意味)
渡辺氏(W)「稲城の物件の時は志田組がやったんだけど、それを姉歯
さんが構造設計をするっていうのがあった」
F 「だから、姉歯さんは、ほら(偽装の圧力を)、木村建設の東京支
店長に圧力をかけられたと言っていたから、志田組の場合は(誰が圧力
をかけ)何でやったんですか?」
W 「それはスペースワンと・・・。その時は、ヒューザー、スペース
ワン、セットなんです。セットなんです」
以上の発言は、木村建設が関与しないグランドステージ稲城において、
ヒューザーとスペースワン(意匠設計事務所)がセットで姉歯設計士に
対して偽装の圧力をかけたとの渡辺氏の証言です。
アトラス設計の渡辺氏が、何故、2年半も前の稲城の物件について偽装
事件の組織的背景に関する情報を知っているのか大きな疑問です。自分
一人で調べられるわけがありません。具体的な内容を誰かから聞いたに
違いありません。
また、ある意味で、一構造設計士が、通常の業務では命令系統下に属す
るデベロッパー(ヒューザー)もゼネコン(志田組)も意匠設計事務所
も通さずに、直接に指定確認検査機関に対して、建築主やゼネコンに大
きな損害が生じる、または大臣認定の構造計算図書の偽造という建築行
政を揺るがす大事件を単独で通知するということは難しいものだと思い
ます。また、自ら報道取材や参考人招致に対応し、発言内容が二転三転
する状況には不自然な作用が働いているとも推測できます。これら渡辺
氏の不可解な言動の解明については当局の調査に期待致します。
弊社は、この事件の公表者として、この事件に関わる不自然さ、歪んだ
一部の報道、正しい事実が公表されない状況など、この事件が正義のも
とに解決されなければ日本の未来はないと考えています。
重ねて申しますが、この事件は、例えば、ロッキードやリクルート事件
などのただのお金の流れとは全く次元が違います。もし、この事件に不
当な政治力が関与しているなら、そこで流れたお金は、国民の命や財産
を直接的に侵害する犯罪によって生み出されたお金です。耐震偽装とい
う、確信的に殺人を意識した行為を、もしも、関連する一部の政治家や
官僚が封印するようなことをするなら、全国民が力を合わせてこの者達
の犯罪を暴き白日の下に曝さなければなりません。日本が21世紀を真の
意味で正しい社会にするために全容は必ず暴かなくてはならないと私は
思います。
イーホームズ株式会社
代表取締役 藤田東吾