公立小学校の子どものいる家庭が2004年度に支出した学習塾の費用は約5万8000円で、2年前
の前回調査より14.4%増えて過去最高になったことが15日、文部科学省の調査で分かった。
中学も8.5%増の約17万5000円で過去最高だった。
文科省は
「個別指導塾の増加で受講料の単価が上がり、1人当たりの支出額が増えている。
学力低下傾向と関連があるかどうかははっきり分からない」
としている。
調査は1994年度から隔年で実施。公私立の幼稚園から高校まで、約1万9000人の保護者から回
答を得た。
学習塾費は公立では幼稚園から中3まで学年が上がるにつれて上昇。
小学校は約4万4000円と最低だった2000年度、中学は約16万1000円だった02年度以降、上昇
傾向が続いている。
授業料や入学金などの「学校教育費」と学習塾や習い事などの「学校外活動費」を合わせた学習費の
総額は、公立では幼稚園23万8000円、小学校31万4000円で、中学46万9000円、
高校51万6000円。
私立は中学127万5000円、高校103万5000円だった。
幼稚園から高校までの14年間、すべて公立校に通った場合の学習費総額は計531万円。
小学校だけ公立に通い、それ以外は私立では計982万円。
いずれも過去最高となったが、学校教育費はそれほど増えておらず、学習塾や習い事の費用が全体
を押し上げた。
http://www.sankei.co.jp/news/051215/sha065.htm