【社会】 「解雇は親会社にも責任」　雪印乳業と和解　兵庫

　偽装牛肉事件で解散した「雪印食品」の元従業員十九人でつくる雪印食品一般労組の
組合員が、同社と親会社の雪印乳業に対し、解雇無効を求めた訴訟は、会社側が解決金
を支払うことなどで和解が成立したことが、三十日までに分かった。

　雪印食品は事件発覚後の二〇〇二年四月に解散し、約二千人の社員やパートを解雇
した。同労組はさいたま地裁に地位保全などを求めた仮処分の申し立てをしたが、「会社
解散はやむを得ない選択。解雇が不合理なものとはいえない」として今年四月、却下された。

　同労組は東京高裁に抗告。親会社の社会的・道義的責任を訴えて雪印乳業と直接
交渉を重ね、組合員一人の雇用と同労組に対する解決金を支払うことで九月、合意に
達した。これを受け同労組は十一月に解散した。

　同食品宝塚工場でパート職員として十七年間勤め、同労組宝塚分会の組合員だった
川瀬二見さん（６１）は「突然の解雇で泣き寝入りせざるを得なかった仲間も多い。理不尽
なことに声を上げて闘うことで和解にこぎつけられた」と話している。
（一部抜粋）

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http://www.kobe-np.co.jp/kobenews/sougou04/1231ke69420.html
神戸新聞社　2004/12/31

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※関連ニュース

【解雇無効申し立てへ　雪印食品一般労組】

　雪印食品（本社・東京都）の社員や元パート職員らでつくる雪印食品一般労組（佐々木
典昭委員長）は十日までに、会社解散に伴う解雇の無効を求めて、地位保全の仮処分を
申請する方針を固めた。社員の解雇予定の三月末までに、神戸地裁など全国三カ所で
一斉に申し立てを起こす。

　同社は十日、全国のパートとアルバイト約千人を一斉に解雇した。

　同労組宝塚分会のただ一人の組合員、川瀬二見さん（５９）は、地元の宝塚工場で十七
年間、務めたパート職員。「経営が苦しいとの理由で退職を強要された。弱いところに
しわ寄せがくるなんて許せない」と憤る。

　同労組の吉村宗夫書記長は「会社は事前に何の協議もないまま解散を発表した。経営
再建の努力をしたとはいいがたい。食の安全に対して国民に疑念を抱かせるに至った
責任もある。小さくなろうが会社を再建し、しょく罪を果たすべきだ」と訴えている。
（一部抜粋）

【雪印食品事件の経過】

２００１年９月１０日　農水省が「ＢＳＥの疑いがある牛を発見」と発表。
　１０月２６　農水省がＢＳＥの全頭検査開始以前に解体した牛肉の買い取り制度の要領まとめる。
　３１　雪印食品の関西ミートセンター社員が輸入肉を国産用の箱に詰め替えて偽装。

２００２年１月２３日　偽装発覚。
　２８　雪印食品が国産牛肉の産地も偽装していたことが発覚。
　２９　社長が引責辞任、社内の調査委員会がミート営業調達部と関東ミートセンターでも肉の偽装があったと発表。
　２・１　近畿農政局が詐欺容疑で告発。
　２２　経営再建を断念し、会社解散の方針発表。
　３・７　偽装にかかわった関西ミートセンター前センター長ら計１９人を懲戒解雇などに。
　２６　臨時株主総会で会社解散を決議。
　３０　雪印食品が解散。
　５・１０　合同捜査本部が元部長ら５人を逮捕。
（一部抜粋）


全文はコチラ
解雇無効申し立てへ　雪印食品一般労組
http://www.kobe-np.co.jp/kobenews/sougou/020311ke47030.html
神戸新聞社　2002/03/11
雪印食品事件の経過
http://news.kyodo.co.jp/kyodonews/2002/yukijirushi/news/20020510-260.html
共同通信社　2002/05/10

3　良いお年を･･･。

雪印はロッテに乗っ取られたんじゃなかったニカ？