「世界中の教科書にみる日本」を書いてみませう!

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211世界@名無史さん
続き〜>>181より( 教科書:イギリス《初版発行1968年 第9版発行1979年》)
 
19  ●真珠湾への道  極東1917〜1941 より 

  このような見解をもっとも強くいだいていたのは、満州にいた将軍たちであった。
満州では、日本の軍人と実業化が手を携えて、鉱山の開発、鉄道建設に働いていた。

彼らには、満州のほかの部分や、中国自体の富が、きわめて魅力的に映っていた。本国
から遠く離れたところにいた彼らは、日本政府にほとんど注意を払わなかった。たとえば
1928年、彼らの手先が全面的な戦争を引き起こそうとして、中国側の一人の首領を殺害
した。

しかし東京の政府は彼らを支持せず、この計画は失敗に終わった。ついで1931年、中国の
注意が大洪水のためにそれていて、ヨーロッパとアメリカの関心も経済的困難に向けられ
ている最中に、関東州にいた日本軍が奉天近くの鉄道を破壊する手はずを整え、それを
実行した。

この事件の責任は中国側に帰せられ、軍隊をさらに満州の奥地まで送り込むうえでの口実
とされた。しばらくすると、中国の都市、上海も、日本軍の爆撃にさらされ、これを止め
ようとする本国政府の指令は無視された。