南北アメリカに旧大陸に匹敵する文明があったら

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938929:03/02/05 00:27
確かにミシシッピ川になぜ文明が・・・という謎は尽きませんね。
しかもワイルド・ライスことアジア種のイネの親戚が流域の水辺に
広く自生し、貴重な栄養源になっていた(一部では今も)ので、
栽培種が作られていれば中米のトウモロコシ文化とも一風違った
稲作文化が広がっていたのかも・・・と考えてしまいます。
 
交易を通じて、東部森林文化や中央アメリカから文化刺激もあったはず
なのですが・・・考えてもやはり謎ですね。条件はかなりそろっていたのに。
今の所の自分のシュミレーションです

紀元前二世紀>数千人単位のカルタゴ海軍の敗残兵、「大西洋の彼方に豊かな土地がある」との古い時代の冒険者からの伝承を信じ、苦難の旅の末に北米大陸東岸に漂着する。植民地建設を開始。
前1世紀〜1世紀>初期に見られたネイティブアメリカンとフェニキアとの軋轢が徐々に解消し、両者融合して行く。
フェニキアの持ち込んだ鉄器や灌漑農業がミシシッピ流域にまで普及。人口が急増し、土のピラミッドを中心にした都市国家が多数建設される(日本の弥生〜古墳時代に類似)。
2〜3世紀>ミシシッピ流域に強い王権を中心とした宗教センターが多数建設される。ミシシッピ川を介しての交易網が発達し、これに沿った都市の幾つかに、人口10万をこえる巨大なものが出現。
底面積ではエジプトピラミッドを数倍凌駕する巨大な土のピラミッドが建設される。
一方、ミシシッピ発展の影響やフェニキアの持ち込んだ馬牛などの大形獣畜類を取り入れる事で、北米中西部の狩猟民族の活動が活性化し始める。
4世紀>中西部騎馬民族から有力なものが起り、大挙進行して来る。ミシシッピ流域諸都市を統合した強大な統一王権が起る。
しかしこの戦乱により多くの都市が焼け落ち、フェニキアから伝えられていた文化の多くが消失する。
一方、ミシシッピで交易活動に従事しフェニキアの航海技術を一部継承していた人々の中から、戦乱を嫌って南方カリブへ脱出する人々が現れる。
5世紀〜6世紀>統一王権は幾人かの有能な王を排出し、ミシシッピ流域にその後起る歴代王朝の基礎となる優れた政治制度を確立して行く。
また、西部の部族(ナバホ、スー等)の宗教観を採用した新しい文化が芽生える。益々、フェニキア色は低下して行く。
一方、カリブへ脱出した人々はキューバ等の島々に新しい植民都市を建設。その後彼等はユカタン半島においてマヤと接触する。マヤで取れるカカオ、ゴム等の産物がミシシッピのトウモロコシと交換される形で、南北の交易ルートが開発される。
7世紀>統一王権崩壊。群雄割拠の戦乱状況に入り、そこへ新たな西方騎馬民族が侵入する。
一方でメソアメリカからサツマイモ等の優れた農作物や農業技術等がもたらされる。
8世紀〜9世紀>動乱が集結し、前王朝のシステムを継承する新たな統一王権が起る。平和な時代に農業技術が発展し、荒れ地でも育つサツマイモ等の導入も相まって北米東部全体の人口が急激に増大する。
この頃からミシシッピ流域から北米東岸にかけての人口がアンデス、メソアメリカを上回るようになり、文化的にも新大陸屈指の高度な文明へと成長して行く。
10世紀〜11世紀初期>再び西方騎馬民族が侵入。北米東部はまたも動乱の時代に入る。更にここへバイキングが来航。旧大陸からもたらされた様々な病原菌が人口を3〜5割迄激減させる。戦乱の時代がその後、長く続く事となる。
11世紀終わり>再び統一国家が、巨大な権力を持つ専制君主によって建設される。インフラの整備や対外膨張政策がとられる。
人口もこの頃から回復に転じる。

とまぁ、こんな感じか。いや、久しぶりなので長くなりました(^^; 何か変だな〜って思ったら突っ込みよろしく
9412012年12月23日:03/02/05 01:31
>>938
そこですわ。ミシシッピはわりと条件が揃ってて、なおかつ実際に『文明の赤ん坊』が存在していたにも関わらず……ですからね。
しかしだから逆に、更にもう一押し何かの刺激があったら文明が起ってたのでは……とも思うわけです。
前に「日本には文明が起ったが、しかし似たような条件だった筈の台湾やフィリピンは?」ってのを見たんですけど(このスレだったかな?)、考えてみれば日本の場合、縄文の段階で畑作での稲作や、栗を中心にした栽培文化があったわけで、
そういう下地がある所に弥生人が来航したから、その後日本では文明が急発展できたのでは……って風にも思ったんですけど、どうでしょう。
そこでフェニキア人をぶちこんで、カリブ海行路をでっちあげたうえでメソアメリカとの交流が起ったら……と考えてみたわけですが、どうだったでしょうか。
942とてた:03/02/05 23:45
>>937 >>938
アステカスレのトラメメさんからの受け売りですが(+僕の個人主観)、
まず、基礎人口が少なかったことと、「文化接触」が薄かったことだと思います。
ミシシッピまで農耕が伝わったのは、オルメカでトウモロコシが栽培されてからだいぶ経っていました。
これは、途中でチチメカといわれた蛮族が跋扈していたからと、元々「灌漑技術」が発達していなかったからだと思います。
メソアメリカの「チナンパ農法」は湿地帯に特化した農法ですし、その他の「農耕技術」(鍬とか)も未発達でした。
そして、独自に発展しても、「気候変化」に対応できる「余裕」をつくりだすまでいかなかった故に、「滅びた」といえます。

>>939-940 2012年12月23日さん
北米史ですね。ええかんじです。
他の作物に、カルタゴ伝来の小麦、メキシコからのカボチャ、コロラド流域のヒマワリがあります。
「モチーフ」は中国史ですね。統一と分立は世の流れ…。

>>941 日本の発展原因
やはり、大陸からの「恒常的文化接触」があったからでしょう(台湾の稲作遺跡は日本のものより古い)。
中国揚子江流域や朝鮮半島に戦乱が相次ぎ、移民が次から次へ日本にやってきましたから。
海流をみると、台湾やフィリピンは日本より行き難いですし。
943何となく:03/02/06 00:02
ミシシッピー流域が「中国」になるとすると、
フロリダあたりが「朝鮮」になって、
キューバあたりが「日本」になるんだろうか……。
944世界@名無史さん:03/02/06 00:25
そろそろ新スレ立てます?
9452012年12月23日:03/02/06 00:52
>>とてたさん
そです。中国史がモチーフです(w 地形が平坦な所や世界屈指の穀倉地帯である事、騎馬民族が成長するのに都合のいい地域が隣接してて騎馬民族と農耕民族を隔てる地理的な障壁が存在しない事等等の理由から、中国史をイメージしてみました。
あと、世界帝国の出現をユーラシアと同じ13世紀に移動させる予定です。13世紀の気候変動&乾燥化から、西部騎馬民族がこれに追われるように帝国建設を開始し……って流れをイメージしてます。
それから、海流の影響等の話は参考になりました。う〜む、そりゃ、単純に地理的に近い遠いだけじゃ判断はできないッスよね〜。
となると、やはりフェニキア来航等のウルトラCを使って鍬や灌漑をミシシッピに持って来るしかないですかね〜。
プラス要因は、ミシシッピ自体が文明を育むのに都合のいい場所だって事位ですか……。
9462012年12月23日:03/02/06 01:00
>>943
確かにキューバを日本にするのも手ですが、東に果てしない大平洋が広がる日本とは違って、キューバは北米と中米のちょうど中継地点ですからね。
キューバはチチメカの跳梁跋扈するメキシコ高原を迂回して北米ミシシッピと中米ユカタンのマヤを繋げる絶好の位置にあるので、日本のような『大陸の東端に独自に発展した農耕文明』とはちょっと違う風にしたいと。
むしろ自分のイメージとしては地中海に張り出したイタリア半島と同じ、異質な文明圏の橋渡しをする地域として独自に発展した海洋文明……ですね。
海洋文明なので農耕社会のミシシッピと違ってフェニキア色を色濃く残すって仮定も使えるかも知れないし、ひょっとしたら途中からマヤ色の方が勝って来る可能性もあるよーな。まぁ、このへんは妄想だけど(w
ともかくこれまで、『新大陸の諸文明の発展がユーラシアのそれ程顕著でなく退行も珍しくなかったのは、文明間の文化接触の希薄さにあった』て主旨の事をずーっと書いて来たので、その延長線上にキューバその他のカリブ海文明を想定してます。
仮にマヤが衰亡しても、その高度な数学的知識などがミシシッピに伝わってここで保存され、後にマヤに戻ってルネッサンスとなるような、ね。(中世ヨーロッパとイスラム?)
ちょうどアンティル諸島は土地が結構肥沃らしいし、ここに一つ新しい海洋文明があれば、メソアメリカ、ミシシッピ双方とも発展速度が早まるだろうし、
古代ギリシャのようにこの地域独自の発展も出て来るだろうと期待して(w ミシシッピ文明とはまた別の文明を想定しても面白いかなと考えました。
それにどのみち、鉄器や車輪を伝える連中、サツマイモ等の優れた農作物を伝える連中、文字やゼロの概念その他を伝える連中が、どうあっても必要かと思いましたので。
航海術に優れ、人間中心的な価値観を有し、外への冒険を好む進取の気風に溢れる海洋文明……ってなのが新大陸にもあると、また面白いかなーと。自分達の航海経験とマヤの数学・天文学知識を統合して、地球球体説や地動説に辿り着くような……。どーだろ。
947世界@名無史さん:03/02/06 03:40
ヨーロッパに対抗云々が出てるけど、
ヨーロッパの近代化って徹底的な新大陸からの銀の搾取の上にはじめて実現するもんじゃないの?

旧大陸に匹敵する文明があった時点でヨーロッパに近代化は起きないよ。
948世界@名無史さん:03/02/06 03:49
>>937
北米の精神文化ってのは国家を発生させないように発達?してきたんですよ。
あのアメリカでいまだに自分達の生き方守り通してるんだから。

まあここはifスレだからそれ言っちゃうと終わっちゃうからそれはナシで。
もし大陸まるごと各民族が国家をつくらなかったら?の
貴重なIFが北米と言う事も出来るのかも。
949世界@名無史さん:03/02/06 03:52
北アメリカの諸部族はあえて自分達から(出来るのに)国家文明を作らなかったとこがありますね。
>>948
>>949
あ、937わたしです(^^;
確かにインディアンの自然と調和するって発想は非常に非ヨーロッパ的で反文明的ですが、しかしこれは自然の中で生活する人々にとっては単純に合理的なもので、ライフスタイルが変ればそれにあわせた精神世界がうまれると思うのですがどうでしょう。
日本文化の源流はあくまで大陸渡来の弥生文化であり、現生日本人と縄文人は遺伝的には密接に関連していながら精神的には明らかな断絶がある、とも聞きます(縄文が弥生に吸収併合された、とも)。
状況が変れば……実際馬が伝わった事で、アメリカ西部のインディアンは(白人からの防衛戦争だったという事情を差し引いても)極端に攻撃的になってますし、精神世界も変って来るのではないかと思うのですがどうでしょう。
それに、カホキア遺跡のように万単位の人間が生活してた遺跡も発見されてます。北米にも間違いなく、(条件さえ揃えば)文明の芽生える可能性はあった……と思うのですが。
北米に文明が生じなかった要因は、結局の所、日本と中国、ヨーロッパとエジプト等のような、他の先進文明との接触が非常に希薄だった所にあったのではないか……と思うのですが。
もし速い段階で先進文明との接触があれば、日本に大陸から『文明を築く精神性』を持った集団がやってきて日本を精神的に乗っ取った(w ように、文明を創造する精神性が芽生えた可能性もあると思いますけどね〜。
なにしろ縄文文化には『戦争をする』って精神性が無かったらしいですからね〜。それ、きれいさっぱりなくなっちゃいましたよね(^^;
951世界@名無史さん:03/02/06 07:57
>>950
まあ、あり得るとすれば民族乗っ取りみたいなことでしょうな。
縄文と弥生といっても結局弥生人が文明乗っ取った訳ですから。

でもそれだとヨーロッパ人が米大陸乗っ取ったのと意味は変わらんですね。

>精神世界も変って来るのではないかと思うのですがどうでしょう。

このへんは無理が有る気がします。
縄文人しかり、アイヌしかり、この手の文明は滅びるまで屈しないと思いますよ。
いくら想像で推測しても現実にアメリカのあそこまでの消費文明の中で
精神文明は維持しているのですから。

IFはあくまでIFなのですから面白さ重視じゃないと
整合性求めてもかえってこじつけっぽくなる気がします。
952世界@名無史さん:03/02/06 09:13
>>948
>>949
んなわきゃあない。
できるのに国家を作らなかったのではなく、環境的に作る必要が無かっただけ。
狩猟採集生活から脱皮して組織的農耕が行われるようになったら、必然的に支配・被支配層が分化して
中南米と同様に集権国家が現れます。
953世界@名無史さん:03/02/06 17:21
>>952
トリンギットやクアキトルなんかは支配・被支配層が分化しても
国家は発展しないと言う特異な現象がありますが、そのへんは?
954世界@名無史さん:03/02/06 19:56
関係無いかも知れないがちょっと。
文化や文明の発展というのは、「必要だから」発展する類いのものでは無い気がする。てゆーかオレ、「必要は発明の母」って言葉をあまり信用して無いのよね。
変な例えだが、韓国はキムチを作るって『必要』の為に唐辛子を新大陸迄取りに行ったりはしなかった。むしろ頼んでも無いのに勝手に唐辛子が入って来てしまい、その応用方を彼等は(何故か)あれこれ考え、それが韓国の食文化を根本から変えてしまったわけだ。
文化や文明を作るのは「必要」だけじゃない。
むしろ頼んでも無いのに他所から入って来た「存在」と、これに対する「応用」こそが、文化を発展させる最も重要な要素なのだとオレは思う。
史実には登場しない『存在』を新大陸に放り込んで、その応用技術の考案から文明が一気に開花するって考えは、決して的外れじゃ無いんじゃないかな。少なくともこれは「民族性」等と言う極めてあやふやな代物とは違う、人間のかなり普遍的な習性だと思うからね。
それに、韓国に入る前に通過した日本を唐辛子は素通りしたわけで、どの民族かどんな応用方を考え付くかなんて、やってみにゃわからんわけよ。
携帯電話の発明者に、カメラ付き携帯がスタンダードになる事を予想できた奴は多分いない筈。だって、必要無い筈だもんね、あれ(w
必要も無いのに発明してしまうような所が人間にはある。カメラ付き携帯もそう。(ナスカ文化やマヤの天文学なんか、その象徴みたいなもんだし)
それが別の場所、別の人間の手に渡った時(携帯にとっての女子高校生とか)、とんでもない応用方が考案されて、発明者の想像を遥かに超える用途と発展が見られるのは普通の事かと。
ともかく、鉄、馬、航海技術等々の新技術が何かの拍子に二千年前(?)の北米に入り込めば、それだけで歴史は全く予想もしない方向に行くのは確実なんじゃないかな。
まぁ確実に言える事は、史実では全く目立たなかったインディアンの少数部族に鉄なり馬なりの革新的応用技術を考案するのが現れて、西アジアのヒッタイトのように、歴史に巨大な足跡を残すようなケースもでてくる事くらいかね〜。
新大陸発見前の段階で韓国の現代の食文化を予想できる人は多分いないように(w 『鉄と馬と船のある』新大陸像は、いくらでもIFの幅を広げる余地はあると思うよ。
955世界@名無史さん:03/02/06 20:04
それから、インディアンやアイヌの一部に徹底して主力民族(?)との同化を嫌う連中がいる〜って言ってる奴がいるわけだが、
北米インディアンは少ないとは言っても数百万人いたわけよ。風習や生活習慣だって各部族ごとにかなり違う。それらが全部同化を拒絶したわけじゃない。
仮にインディアンの大多数が文明を拒絶したとしても、ある特殊な精神性を持つ小さな一部族が文明を『始めれ』ば、あとは他の部族と経済力や人口に顕著な差が現れて来るわけで、
結局他の部族も日本の縄文人(の大多数)と同じように、文化的に吸収されてしまうのが関の山だと思うけどなァ。
実際カホキアなんかを見てると、北米にも間違い無く文明を指向する部族が存在していた事がわかるわけで、ちょっとした弾みで結構高度な文明が生まれてても不思議じゃ無いと思うけどな、オレは。
956世界@名無史さん:03/02/06 20:23
>>953
訂正します、支配層っつか富裕層でしたね。(支配層がいる狩猟文化ならいっぱいありますしね
文化から文明に脱皮するためのステップとしてまず必要なのが、農耕による「余剰生産」でしょう。
作物取れすぎ→人口増える→貧富の差が発生(経済発展)→人口集中・・・
というサイクルにうまく乗れば文明化したと言えるでしょうけど、
例に挙げられたアラスカインディアンたちの場合は、居住地の環境から考えても
あえて意図的に国家を目指さなかったと言うよりは、ただ単に勢力を広げる術を知らなかっただけだと思います。
957世界@名無史さん:03/02/06 22:02
うーん。なるほど。
見ていてすごく面白いです。とくに>>954(953)-956さんのところなど特に。
ここはアメリカ大陸スレなのでsageですが、こういうシミュレーション、
オーストラリアでもやってみると面白いと思います。
958とてた:03/02/07 01:11
>>943
実は、「カンガルー作戦(豊田有恒)」には『南米産有袋類が知性化した地球』がえがかれてまして、
そこでは南米北部(エジプト)に文明が興り、北へ伝播し、ユカタン(トルコ)、フロリダ(イタリア)、メキシコ湾・カリブ海(地中海)
という配置で、ユーラシアへ…という文明発展になっています。
>>2012年12月23日さん
少し変えますか。それも良いかと。
やはり、「複数文化の並立」が望ましいですね。流れ、いい感じです。
あと、史実のマヤは都市国家(統一政権は成立せず)のみでしたが、それぞれ個性的でした(女王統治の都市、なんてのもありました)。
>>947
そのあたりも「問題」になるんですが…もう少し後に考えた方がよいかと。
>>948 >>951
「文化」が発展するには2つのパターンがあります。「他の文化と接触が無い(鎖国日本)」か「他の文化に曝されている(明治日本)」か。
前者は大体先細り、後者の場合、「危機感」もあって、文化の「融合」と「純血化」が同時に起こりえます。
史実のアイヌやネイティブアメリカンの「文化保持意欲」も、「自文化の危機的状況」がないと起こりえないでしょう。
緩やかな「文化浸透」(このスレでは小麦等の栽培技術、馬・牛の家畜導入)の場合は、「保持意欲」も生まれにくいと思います。

うう、自分でもわかりにくい文章…。あと、先にも書きましたが「精神文化」はシミュレートが難しすぎるんですよね…。
>>954 
「応用」と「発展」…それに「対応」している人間の数が多いほど、新規な発想は出てきやすいですしね。
>>955
このスレでも困ったことに、ほとんど固有地名や実在部族名が使いにくいんですよね…。どこでどうしたらいいのやら。
>>957
↓もうあったりします。ただ、「独自文明化」はムリのようで…。
http://academy.2ch.net/test/read.cgi/whis/1042439916/l50
959世界@名無史さん:03/02/07 01:38
アメリカ大陸ですら文明が進歩繁栄するには狭いかもしれないのに
オーストラリア大陸では明らかに独自の文明が進歩繁栄するには狭すぎる。

しかし、旧世界から隔絶されたアメリカ大陸とは違って、
オーストラリアなら旧世界からさほど遠くないから
一旦文明の種が播かれれば旧世界との交流は常時行われるだろう。

そこそこ広いけど前近代の交通技術では旧世界との交流が見込めないアメリカ大陸と
狭すぎて独自には文明の進歩は無理だが
その代わり旧世界と交流が可能なオーストラリア。

どちらかといえばオーストラリアの方が望みがあったと思う。
ほんの偶然的な出来事でいい。
文明の種が播かれさえすればよかったのだから。
960世界@名無史さん:03/02/07 01:50
>>959
オーストラリアってただの『島』じゃない? オーストラリアの潜在的な生産力って(農業に関しては)日本より多分小さいよ。
どんなに頑張っても億の人口を養えるだけの潜在力は無いと思う。殆ど砂漠だし。
面積は大きいが、ユーラシアからは遠く離れた『島』。それがオーストラリアだったと思う。
ユーラシアとの接触云々で考えるなら、マダガスカルあたりが参考になるんじゃ無いかな。せいぜい、その程度だと思うよ、オーストラリア。
961世界@名無史さん:03/02/07 02:19
そういやタロイモ主食のポリネシアでは身分制+王国レベルにまで発達したんだよね、驚異。
962世界@名無史さん:03/02/07 10:06
ポリネシア人は故郷であるマレーとの間に細々ながら交流が続いてたのでは?
そんで細々と文化は伝わってたのでは?

どうなんでしょ?
963とてた:03/02/07 23:23
>>959
そこらは、>>958のオーストラリアスレで。>>960の言ってるとおりだとは思います。
>>961
ハワイにトンガ、タヒチ…イースター島も含めていいでしょうかね。
サツマイモも独自に入手してましたからね。
>>962
「直接」ではなく、「間接」ならしていたといえる…んでしょうか。ハワイやイースター島は他と没交渉だったようですが。
964世界@名無史さん:03/02/08 12:39
某サツマイモスレを見てて思ったんだけど、ユカタン半島あたりではサツマイモはちょうどいい作物なのでは?
暖かいし(暑すぎる?)土地痩せてるし……。なんでユカタンのマヤあたりでサツマイモが主食になったりとかしなかったんかねぇ。
965とてた:03/02/08 20:56
>>964
チナンパ農法に、甘藷は向いていなかったから…と想像していますが、
ほんとはどうだったんでしょう?

トウモロコシの栽培化の方が、古かったからなのかもしれません。
966@@@:03/02/09 22:10
>>964
しかし「中南米原産でコロンブスの手によってヨーロッパに伝わった」ことになっている
訳だから、これから考えると少なくともカリブでは一般的に栽培されていたことが考え
れらる。温暖でありさえすれば育つ食物だから、大陸全体で大々的に栽培されていな
かったとするならば、本当に謎ですね。
967世界@名無史さん:03/02/09 22:40
もしかして・・・その有用さゆえに
かつての中国での茶や桑のように移植ご法度作物だったとか?
968@@@:03/02/09 23:05
>>966
換金性が高かったらそうも考えられますが、そもそもあの地域に
貨幣制度らしいものがありましたっけ・・・
969世界@名無史さん:03/02/10 00:03
換金性って意味では最悪だからね、サツマイモって。ゴムとかカカオだったら御法度作物になりそうだけど(w
サツマイモスレで散々該出だが、サツマイモって(昔のは)マズイのよね。ウリは強靱さと単位面積当たりの収量。よーするに昔のサツマイモは、腹を膨らませるだけの食料って事。
それに、既存の作物(コメなど)がある地域に新規の作物が食い込むのは難しいみたい。
ジャガイモだって東欧に食い込むのに散々苦労したし、一旦舌が何かに慣れる(肥える)と人間、今さら不味いものは食えないらしい(w
それな状況で、サツマイモごとき(wがメキシコでユーラシアからの文化侵略みもめげず未だに主食を張ってるトウモロコシのパンを追っ払うのは、全く不可能だったんだろうね〜。
サツマイモを主食にするには、サツマイモをトウモロコシに先んじさせるか、カリブ海あたりに全く新規の文明がを作るしかないんじゃないかなぁ。
970世界@名無史さん:03/02/10 00:53
南米で主食級のイモ作物の代表格といったらマニオクとキャッサバを忘れちゃいや〜ん
現代でも南米(特に高温多湿地域)で(ヒョトーすると数千万の)住人の胃袋を日々満たしております。
インドネシアやマダガスカルへも持ち込まれ、現在では盛んに栽培されています。
環カリブ海地域ならこちらもいいかも。見た目はサツマイモソクーリ
971@@@:03/02/10 02:58
芋は穀物と違って保存性が悪いから、これから富の差を生み出させるのは難しいよね。
972トラメメ ◆Tula/H2VxM :03/02/10 03:05
マヤにはサツマイモあったらしいですね。
なぜトウモロコシと双璧をなさなかったのかは謎ですが。
トウモロコシにマメ類、「敵」が多かったのも原因かも知れません(笑)
973世界@名無史さん:03/02/11 04:49
あと29発言で終わりかあ・・・。一年八ヶ月。息の長いスレだな。
パート2立てた方が良くないか?990越えたら誰か立ててくれ。
974@@@:03/02/11 06:23
立てたいですが、全部読んでみると話が堂々巡りしていますね。
やはり条件を整理するべきで、スレが尽きるまでにそれに費やしましょうよ。

目的は
(1)15世紀末までに旧大陸国家の(特に軍事面において)比肩する大陸国家は存在可能なのか。
(2)存在可能ならば何が不可欠なのか。
(3)それを習得する他文明との接触はどのような文明であり、適切な時期はどのように考えられるか。
(4)(3)から満たされていたらどのような文明、文化を持った大陸国家が成立するのか。
(5)その大陸国家の歴史的変遷はどのようなものが考えられるか。

(1)(2)に関しては

・高生産性、高栄養な食糧を主食とすること
・搬送に有用なより大型の家畜
・鉄器・・・についてはあまり語られていませんが

これらがあれば存在可能と一応結論付けられているようですね。

しかし時間的空間的にもちょっと大きすぎますよね。
まず北中南米を分離して考えましょうよ。
例えば

・ミシシッピ川流域
・メキシコ、メキシコ湾・カリブ
・アンデス地方

という具合に。
975とてた:03/02/11 11:21
>>969
中国では「飼料」としての利用が先だったらしいですからね。
>>@@@さん
個人的には、2012年12月23日さんの流れでもいいとは思うのですが…、もいっぺん立て直しますか。

地域分け、コロラド川流域やユカタン地域も必要ですよ。
9762012年12月23日:03/02/12 02:33
>>@@@さん
>(1)15世紀末までに旧大陸国家の(特に軍事面において)比肩する大陸国家は存在可能なのか。
>(2)存在可能ならば何が不可欠なのか。
>(1)(2)に関しては
>・高生産性、高栄養な食糧を主食とすること
>・搬送に有用なより大型の家畜
>・鉄器・・・についてはあまり語られていませんが

 生産性の高い食糧、という点では、トウモロコシを初めとしてサツマイモ、ジャガイモなどもある事だし旧大陸に比べて著しく劣る、という事は無いと思います。
 問題はむしろ灌漑その他の農業技術の方ですね。これらの発展の速度が遅く、発展が起っても大陸全体への波及速度が遅かった事が、新大陸の農業生産における最大の問題だったと思います。
 鉄器に関しては自分もあまり詳しい事は判りませんが、新大陸の文明は青銅器には行き着いたが、これが一般化する事が無く、そこから鉄器へ進歩する事が無かったのが鉄器が発達しなかった要因だと思います。
 確か青銅に対する鉄の最大のアドバンテージって資源量の多さだったと思いますが、青銅が(ただでさえペルーにはうなる程埋蔵されてんのに)一般化して無いんなら鉄が殊更必要にもならなかったんではないかと。
 要するに、金属器が一般に必要とされる社会的要因に欠けていた点こそが問題だった……と思えるわけですが。なんで新大陸では青銅器すら一般化しなかったんだろう。どなたかその当たり詳しい方よろしく〜。
 あ、個人的意見としては、何千キロも彼方からやって来たエーリアンのように価値観の違う異民族との抗争なんかが無かったせいで、自然淘汰が効かず、軍事技術の合理的な方向への進展が(必要)無かった。
 あったとしても、馬の不在などで一国あたりの支配領域が(インカを除き)狭かった為、強大な征服王朝の軍事技術が周辺諸民族に波及するような事が無く、その一貫として金属器による武器の発達・普及もおこらなかった。
 これが青銅器の普及と鉄器の発明の足を引っ張った。って風に思ってますが、どうでしょう。間違ってたら突っ込みよろしく。
9772012年12月23日:03/02/12 02:41
 んで、まぁ最大の問題が大型獣畜類でしょうね〜。食糧にしても鉄器にしても、この問題を含む新大陸の異文化交流の希薄さ(軍事衝突含む)に足を引っ張られて発達しなかった気がしてますがどーかな。
(と言った具合に、『馬の不在が新大陸文明の発展をさまたげた最大の要因!』という自分の持論に持ち込んでしまうオレ^^;)
 しかしまぁ、こればっかりはフェニキア人に持って来てもらうとか、絶滅動物が生き残っててもらうとか、そういうウルトラCでないとどうにも……。
 だから新大陸に旧大陸と互角に張り合ってもらうには、まず最初に馬、もしくは異文化交流を促進する史実には無い何らかの要素を、まずぶち込んでやるしかないと思えます。

 それと他地域の話しですが、コロラドはどーなんでしょう。自分の流れだと東に精強な騎馬の民、南にチチメカで、ここを核にアメリカ西海岸一帯に文明を発展させるには他の文明圏からの影響を受け難いですよね〜。
 ミシシッピとテオティワカンあたりを結ぶ陸上交易路が発生すれば(アメリカ西部からメキシコ高原にかけて治安を守りうる、強力な権力の発生すれば)南や東から文物が流入して新しい文明が生じる可能性もあると思いますけど。
 ミシシッピに中国の唐みたいな国ができれば面白い事になりうるのかな?
 あとユカタンは、仮に北米に文明ができれば何か凄い事になりそうですね(w

追記(どーでもいい事)>今日NHKでフランス南部の旧石器時代の壁画の話をやってたんですが、あれ見て正直かなりビビりました。
人間って数万年なんていう途方も無く長い期間にわたって、一つの文化を継承する事ができるんですね〜。まぁ旧石器時代の話なんで文明発生後の定住&ライフスタイルがコロコロ変る時代とは単純比較はできんでしょーが。
文化ってもっと簡単に廃れたり変化したりするものだと思い込んでいただけにかなり意外でした。(トピずれ失礼)
978とてた:03/02/13 00:16
>>2012年12月23日さん
鉄器はやっぱり、「人口不足」「必要性」でしょうね…初期の製鉄技術じゃ、青銅器と大して変わらないみたいで、生産に手間がかかりますし。
・コロラド
元々が、他とあまり関係なく発達した地域ですからね…旧大陸でいえば、チベットに比定できるかな?
それから、カリフォルニア付近は農耕にはあまり向かないんですよね(現在できるのは、長距離灌漑水路のお陰)。
・ユカタン
「強力な」東南アジア(インドネシア=シュリビジャヤ)ですかね。文明の十字路。
史実のマヤの、都市国家鼎立や衰退は、「人力のみの輸送手段」が関連しているそうです。
979@@@:03/02/13 02:22
>>977
金属器ですが、南米をみるとチャビン→モチーカ→ナスカと文化的
継承がなされているしモチーカ文明のころ(日本だと弥生〜古墳時代かな?)
には金製品が大々的に作られて、最終的にはインカ帝国までたどり着いて
いますが・・・

日本でもそのころには金製品とか作られてて、青銅器といえば銅鐸銅鉾
くらいであとはすんなり鉄製品。しかし日本では山掘って苦労しているけ
れど鉄は殆ど自給・・・鉄が取れない精製できないというよりも、異文明
との接触、国内外での騒乱があったからこそこういう形になったのかも
しれません。

「必要性」か。武器防具として、あるいは産業の効率化の為の必要性で
すかねぇ。

思えば南米の文明って次第に拡散してはいるけれども、大きな衝突が
あったような形跡がありましたっけ?・・・こう考えると「必要性」がなかっ
たことは根拠になりえますが、それはいわゆる群雄割拠の時代がなく
その登場人物たる大国が作れなかったということなのでしょう。

インカ帝国が大きくなれたのは「芋の保存技術が確立したから」という
説を聞いたことがありますが、獣蓄・糧食の問題から人口増加も困難
で大きな生活圏、勢力圏を形成することが、あの地域では非常に困
難だったということになるのでしょうか。
980世界@名無史さん:03/02/13 03:03
文化圏間の交易についてひとつばかり情報どんぞ:

コロラド高原と中央アメリカとの間には
「トルコ石の道」という交易ルートが古くから開けていたようです。
コロラド高原からは⇒ トルコ石、黒曜石など
メキシコ高原からは⇒ 寡聞にして不詳スマソー(羽毛などの装身具だったか)
981世界@名無史さん:03/02/13 04:04
ところでこのスレの住民はアーシュラ・K・ル=グィンの
「オールウェイズ・カミングホーム」を読んだことがあるだろうか?
5万年後のカリフォルニアの人々の素朴な生活を書いた幻想小説なんだが。
あれを読むと、キリスト教ヨーロッパ文明に比肩するような文明を
両アメリカ大陸で発生させるのがなんか罪なようにも思えてしまうw
982世界@名無史さん:03/02/13 06:50
>>981
このIF世界では、ヨーロッパの方が素朴な非文明人であって
おそらく被征服者になるから大丈夫でしょう(w

このままいくと21世紀には、テノチティトランのインターネットカフェから
「ユーラシアに南北アメリカに匹敵する文明があったら」
っていうスレが立てられそうだね…
9832012年12月23日:03/02/13 10:22
>>981
このスレってSFというか、そういう楽しさでやってますからね。「文明人と未開人はどっちが幸せ?」みたいな哲学は度外視する方向で。
それにエンターテイメントとしての歴史SF(?)は、巨大ピラミッドとか、数十万の騎馬軍団とか、豪華絢爛たる王朝文化とか、人口百万の国際都市とか、そういうとにかくデカイ物が登場した方が面白い気がします。
ほら、古代生物は数あれど、あれこれ調べて楽しいのはやっぱり恐竜っていう感覚ですね。「大きい事はよい事だ」とゆー、あるイミ非常に蛮族的な価値観とゆうか(w
よって自分は、「より大きな人口」「より強大な軍事力」「より物の溢れる経済」「より華麗な文化」っちゅー、何とも散文的な価値観でやってます(^^;
そういうわけですので、ネイティブアメリカンの素朴な生活や文化を好む方へ……。好き勝手やっててすいません(汗)

>>980
情報アリガトーございますー。そう言えばあのあたりって金も出るんですよね。もしこれが活用できたら、もっと面白い事ができないかな。
奥州藤原氏みたく金を他の文明圏に輸出して文化を取り入れ、それを独自に改良して独特の文化をつくり出したり〜とか。
岩窟都市を穿つとしたら、あの大渓谷の地形を利用しない手はないな(w

>>とてたさん
ユカタンのジャングルに被われた都市って雰囲気は、ちょっとアンコールワットぽくもありますよね。確かに東南アジアと似た雰囲気の都市遺跡もあったよーな。
あるいは中世のコンスタンチノープルみたいな都市が、半島の突端に出現したりして。ユカタンの地理は全然詳しく無いんですけど(^^; どっか、海港都市に向きそうな場所に心当たりはあります?
984とてた:03/02/14 00:10
>>@@@さん
・金属技術
日本の場合は、技術を持った移民も多かったですしね(初期には、「鉄餅」を朝鮮半島から輸入してましたし)。
南米の場合は金が豊富だったのと、装身具の利用だからだと思います(金は融点も低くて加工も容易)。
・文明の衝突
インカは例外と考えた方がいいかもしれませんね。
小国家乱立できた…というか、大国建設ができなかったのは、やはり「人」しか運搬手段が無かったからでしょう。
プトゥン・マヤぐらいしか海洋性国家(厳密には、カヌーが上手い民族の小国家)はなかったですし。
>>981
読んでません(汗)。たしかに、「大文明」なんて無い方がいいのかもしれませんが…、
シム・シヴィラゼーションネタで、そんなコトいっちゃダメです。
>>982
ユーラシア征服…どうなりますかね?まぁ、それもよいですが(笑)。
>>2012年12月23日さん
ユカタンの海港都市…、
東岸に実際にあった、トゥルム(マヤ晩期)が思い浮かびますね。その近所のコスメル島はマヤの聖地だったそうですし。
あとは、西岸のカンペチェに…地図で見る分には、北端のカトーチェ岬近辺も良さそうではありますが。
985@@@:03/02/14 19:33
>>984
運搬手段という話から。
大陸である北南米はともかくとして、ユカタンなどの中米で海洋交通輸送手段としての
船の大型化はなされなかったのでしょうか。輸送に不利な「芋」が主食だったというのは
あるかもしれませんが、しかし布その他生活物資が他民族と取引され造船技術が向上
することはあると思うのですが。また大量の物資を取引する事がなくても、大型船のほ
うが何かと安全でありますし、その点からも船の大型化は進んでしかるべきだったように
思うのですが・・・
浅学ですみません。
986世界@名無史さん:03/02/14 19:37
由佳タン半島
987とてた
>>@@@さん
僕はただの雑学厨なんですが(だから、アナだらけですよ)…、たしかにプトゥン・マヤはカヌーで交易してました。
まず、「木材」として木を利用する為には製剤技術が必要です。これは、鉄器が未開発だからだったと思います。
木造建築物もそんなになかったですし。
それと、熱帯雨林の木材は、温帯・寒帯の木材よりも「弱い」こともあるのでは。