934 :
世界@名無史さん:02/12/15 00:02
(第三)嗜好
佐川一政、宮崎勤(ただし彼の食べたのは骨か)などが有名である。
(第四)は「憎惡の極」
・父島の人肉食事件(
>>914-917)
(第五)疾病治療
・
>>36 >>39 >>43 >>45 >>46 >>83 >>262 >>266-267 >>474-475 また、マルコ・ポーロのジパングについての記述で、日本人は人喰いとされ
ている(「外國の觀光者によつて保證されて居る」)。
以上より、日中の間である程度対応がつくことが分かる。
(とあるスレッドからの引用)
>人食が中国の風習なのは「平時」に市場に人肉として出回り価格がついて
>普通に売っているからだよ。
935 :
世界@名無史さん:02/12/15 00:04
「平時」に注意しつつ、桑原の文中でこれに該当する記述を求めると、第
五(既述)を除けば、「唐末五代にかけて支那に渡航した、マホメット教徒
の記録」である。続きを読むと、
「この古きマホメット教徒の記録を佛譯して、之を世間に紹介したフラン
スの東洋學者レイノー(Reinaud)は、この記事に疑惑を挾みて、當時支那
は擾亂を極めた時代であるから、或は一時的現象として、かかる事實存在
せしや知れざれど、恐らく之はマホメット教徒の訛傳で、事實でなからう
と申して居る。」
とある。桑原は、このレイノーを批判して次のように述べる。
「然し之はレイノーが支那の實情に通達せざる故で、マホメット教徒の記
事に何等の訛傳がない。元時代乃至明清時代に支那に觀光した、若くば支
那に滯在した外國人の記録の中にも、支那人の食人肉風習を傳ふるものが
尠くない。」
936 :
世界@名無史さん:02/12/15 00:05
937 :
世界@名無史さん:02/12/15 00:05
桑原らしくもなく、「マホメット教徒の記事に何等の訛傳がない」根拠は
不明である。桑原のこの部分の根拠は、「マホメット教徒」を含め、外国
人観光客・滞在者による記録である。当時の外国人の見聞・伝聞は人種的
バイアスが疑われる。我々は、キップリングのような大知識人(1907年ノー
ベル文学賞受賞)の著作中に、帝国主義的主張や人種偏見を見出して驚くこ
とがある。桑原の文章中にも、差別的表現が見える。その当時はそれでお
かしくなかったのでもあろう。
カニバリズム研究の今日の水準から見ると、桑原の中国関係の文献渉猟力
はともかく、「中国には食人の風習があり、若干の例外を除けば他の国に
はない。日本にはない」という主張は、退けられているようである(日本に
ついては、桑原は他の文章で「きわめて希有の場合を除き、日本には見当
らぬ」と断じた)。
938 :
世界@名無史さん:02/12/15 00:07
【結論】
外国人観光客・滞在者の記録を除けば、桑原の挙げた例は、極限状況(飢
饉・戦争)が主であり、「平時」部分については「餘り多くない」(権力者
または異常者)、あるいは日本にも類似する例があった。
各国の資料を掘り起こしたカニバリズムの研究者によれば、食人は、有史
以前より現代まで多くの土地で起こり、歴史の闇に消えていった。中国で
も概ね異常なことであったからこそ、中国人はこれを記録し、あるいは奇
譚をつくった。古代より記録魔であった中国だからこそ、後世に伝わった。
その文献を渉猟し、桑原は一文を著した。対する日本は、わずかしか正史
を編纂しなかった国である。つまり、中国の事例は多く記録され、日本の
それはあまり記録されなかったと思われる。
桑原はカニバリズムに関し、「本の虫」的に中国の文献を漁ったのであり、
それが弱点にもなっている。現地調査をしたわけでもなく、中国以外のカ
ニバリズムを研究したわけでもない。
939 :
世界@名無史さん:02/12/15 00:08
【結論】
桑原は昔の学者であり、現在の研究の水準からは追い越されている。今日
では、「カニバリズムは人類文化の基層に組み込まれており、タブーであ
るのに現代に至るまで間歇的に反復された」という説が有力となっている。
もちろん、中国でも日本でもその他でも、である。なお、カニバリズムに
関して中国を「同輩中の主席」とする説も有力であるが、同輩である。
現代の研究者によれば、「或る土地にカニバリズムの風習がある」と言え
ば他の土地にもあると言え、「我が国のそれは風習ではなく特異な事件で
ある」と言えば、他の国についてもそうである。桑原に、風習と「風習で
ない」の境目をどうやって付けるのか、聞いてみたいものだ(桑原は無論
故人であるが)。
以上は、カニバリズム論についての批判であり、桑原の鬱然たる学殖に敬
意を払わないものではない。
940 :
世界@名無史さん:02/12/15 00:10
【補遺】
第二次大戦中、日本人はカニバリズムの所業を少なからず犯したといわれ
ている。その凄惨な過去を覆い隠したくて、一部の日本人は中国の事例を
あげつらうのではあるまいか、という感じもする。彼らの論法は、「日本
人の事例は戦時・極限状況下・異常者のものであるが、中国は……」とい
うものである。しかし、御大の桑原隲藏の文章を仔細に読むと、「中国に
は、平時でも普通にカニバリズムの風習がある」という謬論を導き出すの
には、無理がある。
彼らは桑原を悪用しているのであるが、その彼らをさらに悪用するつわも
のがいる。中国人を色眼鏡で見る日本人、両者を含むアジア人を差別する
米国人という構図である。
御用心を促しつつ、この小論を閉じることにする。
941 :
世界@名無史さん:02/12/15 00:11
【補遺】
http://kaz1910032-hp.hp.infoseek.co.jp/110731.html 米国紙のアジア報道の主流は「インフォテインメント」にある。文革期間
中、「少なくとも百三十七人、おそらくは数百人」の走資派が殺されて煮
られ、「大勢で分かち合って食った。食ったものは数千人に上る」という
記録は、ニューヨーク・タイムズ東京支局長、ニコラス・クリストフの言
う「反体制派の一作家」以外に出てこない。ただし、「少なくとも百三十
七人」以降の話についてであり、逆に、「走資派」の一人たりともそうい
う犠牲にならなかったかどうかは、分からない(
>>480 >>840の真偽は未確
認)。
943 :
世界@名無史さん:02/12/15 00:15
しかし黄巣のごとく大規模に農民狩りして兵糧にした
戦国大名を聞いたことはない。
記録がないから人肉食がなかったという訳ではない、と言いたいらしいが
本当に人肉食が無かったから記録がない、とも言える。
944 :
世界@名無史さん:02/12/15 00:31
945 :
世界@名無史さん:02/12/15 00:35
英国の北極探検隊人肉食事件、エディンバラの人食い一族、
米国ドナー隊事件聞いて
「白人は怖い!」と叫んでも反論はあまり出ない。
しかし支那の食人事件聞いて
「支那人は怖い!」と叫ぶと必ず反論が出る。
「白人は怖い!」っていつ言ったの?
あなたの幻聴ではないの
白人には人肉食の習慣がある。
マクドナルドのハンバーガーは人肉の挽肉であることはあまりにも有名だ。
ちなみに黄色人種は臭くて食えないそうだから安心していいよ。
中国の食人ネタが出てくると過敏に反応する奴がいるから
ややこしくなるんだろ。
白人の食人ネタが出てくると意図的に無視する奴がいるから
ややこしくなるんだろ。
現在進行形で人食ってる地域はキタ━━━(゚∀゚)━━━!!!!!挑戦だけでしか?
951 :
世界@名無史さん:02/12/15 16:25
飢餓にせまられてやむなくおこなわれた食人なら中国もふくめ世界のどこにでもありえたこと。
これと、近代文明の内部でのセクシャルファンタジーとしての食人趣味と、
未開部族の霊魂観に基づく特殊な意味づけのされたカニバリズムの習俗と
中国の平時におけるたんなる食材としての人肉。
この4つはそれぞれごっちゃに論じてはいかんだろ。
ごっちゃに論ずる奴は、ある何かを有耶無耶にしようとしている。
927 名前:名無的発言者 :02/12/15 17:04
>926
>未開部族の霊魂観に基づく特殊な意味づけのされたカニバリズムの習俗
19世紀まで薩摩藩の武士階層にはそれあったね。戦場で敵兵の生き肝くってた。
956 :
世界@名無史さん:02/12/15 23:00
>>955 19世紀の薩摩の武士階層は未開部族なのか?
それとここでいう霊魂観と親和性があるのか?
957 :
世界@名無史さん:02/12/16 01:04
ナチス包囲下の旧レニングラード
ン十万の人が飢餓の前に食糧になった可能性
ソースは「食人大全」
読むとやな気分になることうけあいな本
958 :
世界@名無史さん:02/12/17 19:49
次スレどうする?
959 :
世界@名無史さん:02/12/18 09:32
960 :
世界@名無史さん:02/12/18 13:31
英国の北極探検隊人肉食事件、エディンバラの人食い一族、
米国ドナー隊事件聞いて
「白人は怖い!」と叫んでも反論はあまり出ない。
しかし支那の食人事件聞いて
「支那人は怖い!」と叫ぶと必ず反論が出る。
961 :
世界@名無史さん:02/12/18 13:44
>>960 支那人は後進国の、貧しい、みじめな人たちだから労わってやらないと
いけない、差別してはいけないという見下した根性が日本には根強くあるからねえ。
高島俊男が、支那人のマラソンランナーの話の中で、そのような見下した
意識を批判してたよ。まあ、今時は沿岸部の人たちや、一部の人では日本人
より万倍豊かな生活をしてる人もいるから、時代遅れな認識になってきたとは
いえ、内陸部では貧乏人が多いらしいからやっぱ悲惨であることは事実なんだけどね。
962 :
世界@名無史さん:02/12/18 17:43
>>961 シナ人の貧乏と食人文化は関係ない。一番初期は貧乏から食人が始まったのかも知れんが、でも横に豚肉が転がってても人肉を食べてるんだからな。
963 :
アマノウヅメ ◆3O/knRokaQ :02/12/18 18:06
>>963 王侯貴族も人肉食っていた、ということが一貫してこのスレの問題だったんですが。
>今時は沿岸部の人たちや、一部の人では日本人より万倍豊かな生活をしてる人もいる
ってのもなんか変。台湾や華僑の大物ならともかく、本土はそこまで裕福じゃないはず。
964 :
世の中いろいろ:02/12/18 20:04
他国の文化を自分の尺度で断罪(批評)するっていうのは難しいもんです。
食人=悪というステレオタイプの感受性はつい最近のことでは?
敵の強い兵士を尊敬のあまり食べたり、愛する女の死体を食べることに罪悪感なんて
無かったのですよ。
そういえば勝新が火葬したオヤジの骨をばりぼり食ってましたね。
人間は死体を見ると性欲が亢進するそうで、そういう嗜好から食べる、という動機も
ありそうな気がする(っていうか、佐川君だ)
965 :
世界@名無史さん:02/12/18 21:32
>>964 あんた言ってる事が無茶苦茶だよ。
食人が悪なのは昔からだよ。
現に中国以外の国で食人の跡があるのは戦時中、飢饉の時だけじゃないか。
まあ、食人も北京原人辺りで止めておけばいいものを。
↑35にもなって2chはまるオヤジきもっ
968 :
世界@名無史さん:02/12/18 22:33
次スレ立ててよ
969 :
下r-印具:02/12/18 22:48
大森の貝塚遺跡にも食人のあとがると発見者(アメリカ人)が明治
に発見したと聞いているが、世界中食人は普通だったのでは?
970 :
世界@名無史さん:02/12/18 23:05
971 :
世界@名無史さん:02/12/18 23:21
972 :
世界@名無史さん:02/12/18 23:22
>972
とくに骨の髄は、うまいと聞いています。
974 :
下r-印具:02/12/19 00:14
維新戦争のとき、土佐藩兵士が、会津の少年の首をさらにもり、あそこを肴に
酒盛りをしていたいう話を聞いたが、
中国=文化
旧ソ連=貧困
アフリカ&オセアニアの島々=風習など
東南アジア=風習&貧困
その他=快楽(精神異常者含む)
主に食人の習慣があった地方の理由付けは、これでよろしいですか?
ドイツでの食人男の件ですが、彼はまず犠牲者の股間部を切断しフライパンで
焼きそれを犠牲者と一緒に食べた後(前菜として?)殺害し、食べれる部分は残し
そうでない部分は庭に埋めたそうです。全ての犯行は犠牲者と相談した後に、
承諾を得て実行されたようです。またインターネットでの「食人」広告には
犠牲者以外にも、数人の応募者があったそうです。ちなみに犯人の父親は
警察関係者、兄弟は聖職者だそうです。事件に関する記事・写真はドイツ語の
http://www.bild.t-online.de/BTO/index.html (Der Grusel-Grill des Menschenfressers)を見てください。
977 :
世界@名無史さん:02/12/19 08:22
動物の世界で、死んだ仲間の肉を食う、というのは日常的に起こる出来事
で、それを「食人だ!」と大騒ぎするのは自然の動物とは違う文化を育て
てしまった人間だけですね。
ただ、動物といえども腹が減らないと仲間も食わないわけですから、腹が
減っていなくとも食う人間のほうにもっと沢山の理由がある。
文化として食人した中国。
>>975 それほんとなら詳しく調べたいね。
979 :
世界@名無史さん:02/12/19 11:17
つかなんだかんだ言って
マジで人肉を食したことがない限り
人肉が旨いとか実はまずいとか言われてもよくわからん
このスレに人肉を食ったことのある猛者が降臨するとも思えんし
980 :
世界@名無史さん:02/12/19 17:32
腹が減ってればネズミもうまい。減ってなければフォアグラもまずい。
まして人間であれば、味覚以前に精神的にどちらかに振れてしまうでしょう。
純粋な味覚は豚に近いと言われています。
臓器なども代用できるほど筋肉組成が近いとか。
981 :
世界@名無史さん:02/12/21 14:14
age