世界史の書評・新刊案内スレッド

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1世界@名無史さん
世界史関連の本について内容や感想を書こう。質問もOK。
2世界@名無史さん:2011/05/16(月) 00:13:56.88 0
遅塚忠躬氏の史学概論は、平成生まれの歴史家志望にとって必読書。
3世界@名無史さん:2011/05/16(月) 00:28:50.11 0
::::::::        ┌─────────────── ┐
::::::::        | ルシュドがやられたようだな…   │
:::::   ┌───└───────────v───┬┘
:::::   | フフ…奴はイブン四天王の中でも最弱 … │
┌──└────────v──┬───────┘
|                      │
| イブン四天王の面汚しよ…    │
└────v─────────┘
   ,.──、      
  /三三三!,       |!
  ト `=j r=レ     /ミ !彡      ●  
  |`三三‐/     |`=、|,='|    _(_
__.ト`ー く__,-,  、 _!_ /   ( ゚ω゚ )
|/、   Y  /| | | j / ミ`┴'彡\ '    ` 
  シーナー    ハルドゥーン バットゥータ
4世界@名無史さん:2011/05/16(月) 01:16:33.55 0
>>2
歴史学の基本、史学概論については、
福井憲彦『歴史学入門』 岩波書店 2006年。も役立つ。
こちらは読みやすく、内容も充実している。
5世界@名無史さん:2011/05/18(水) 08:14:51.08 0
日本史の本だが『時代考証学ことはじめ』は
世界史方面の小説や映画を考察する際にも参考になる。
これ以外の本だと基本的に江戸時代の風俗の紹介をするだけで終わり。
6 忍法帖【Lv=10,xxxPT】 :2011/05/21(土) 16:47:51.40 0
忍者
7世界@名無史さん:2011/05/23(月) 08:41:09.15 0
ローマ共和制末期のクリエンテスを使ったパトロン同士の闘争について詳しく書かれてる本ないですか?
世界史は大学受験の知識はほぼ完璧程度です
8世界@名無史さん:2011/05/28(土) 02:44:06.84 0
増川宏一『盤上遊戯の世界史』2010

古代と中世のシルクロードの遊戯を中心に紹介。
マンカラ、ナルド、チャトランガなど。
将棋や骰子についての造詣が深まる。バックギャモンが古代からの遊戯だと本書で初めて知った。
ルールの解説は分かりづらいところも多いので、事前にウェブサイトで調べる必要がある。
目次だけを読むと1つの節につき1つの遊戯を紹介しているように思えるが、
実際には頻繁に別の遊戯にも言及され、横断的な記述となっている。散漫というわけではないが。
白黒だが図は適確。年表の付録はない。
哲学者でなければホイジンガのホモ・ルーデンスなどよりこちらを読んだ方がよい。
ただし、カバーが硬く、読んでいる最中に肩が凝りやすい。
9世界@名無史さん:2011/06/04(土) 09:01:26.22 0
あげ
10世界@名無史さん:2011/06/08(水) 06:47:58.05 P
マヤ文明について知りたい人は、青木晴夫の『マヤ文明の謎』という講談社現代新書がおすすめ。
1984年なのでやや古いが、取り上げるテーマは網羅的で、学説も独断的ではなく様々な異説が紹介されている。
農業、マヤ文字、建築等からマヤ文明の滅亡に至るまで、多元的な視点を養える。

なお、名前が似ている青山和夫とかいうメソアメリカ史の研究者は、
自説の押しつけばかりしてくるトンデモない奴なので、間違えてはいけない。
出版年の新しさや頁数の多さといった見た目に騙されては駄目。
説教親父が好きな人にはおすすめ。
11世界@名無史さん:2011/06/11(土) 08:23:03.75 0
18世紀の思想史を学ぼうとする人は、
少なくともヴォルテールの歴史哲学、ヒュームの政治論集、カントの自然地理学くらいは読んでほしい。

ろくに史料も調べず20世紀的な偏見でデタラメなことを言う奴が多くて困る。
12世界@名無史さん:2011/06/22(水) 16:32:13.34 0
僕も
13世界@名無史さん:2011/07/05(火) 07:25:44.47 0
にこにこ
14世界@名無史さん:2011/07/13(水) 17:41:51.68 0
15世界@名無史さん:2011/07/27(水) 01:30:10.54 0
脱げ
16世界@名無史さん:2011/08/08(月) 22:29:45.93 0
17世界@名無史さん:2011/09/07(水) 17:33:56.14 0
もう廃版になってるのかな?ランツクンネヒトの文化史はよく書けてる
18世界@名無史さん:2011/09/11(日) 14:33:23.15 0
http://urag.exblog.jp/13535163/

これ買おうと思うのだが意見求む
19 ◆fGouB8g0dw :2011/11/28(月) 04:23:44.32 0
I Wish I'd Been There - Twenty Great Moments in History by Twenty Great Historians
http://www.amazon.co.jp/Wish-Id-Been-There-Historians/dp/0330451588/
気軽に読めるエッセー集だけど、執筆陣がやたらと豪華だったりします
一編が短いので英語に自信がない人におすすめの一冊。
ただし基本的な西洋史の知識はあらかじめ必要。

1. At the deathbed of Alexander the Great
2. Hannibal crosses the Alps
3. Christmas Day in the Year 800
4. Venice July 24th 1177
5. Magna Carta and the King's Men
6. Rebel Leader confronts King at Smithfield in 1381
7. Ten thousand brutes in renaissance Florence
8. August 9th 1588: the Spanish Armada almost surrenders
9. The Globe Theatre February 7th 1601
10. With the Prince of Wales in Madrid 1623
11. By fits and starts: the making of Isaac Newton's `Principia'
12. Handel is fired
13. Frederick the Great and the propagation of potatoes
14. The Battle of the Nile
15. The `Uncouth Riddle' of Edouard Monet: Le Dejeuner sur l'herbe at the 1863 Salon des Refuses
16. Nicholas 2 signs the October Manifesto
17. Tunnels, territory and broken promises: France betrayed by the Anglo-Saxons?
18. Backstage at the Ballets Russes with Picasso
19. Exercising Aristotle's Ghost
20. The German Surrender to Montgomery at Luneberg Heath May 1945
20世界@名無史さん:2011/12/19(月) 21:53:12.71 0
20
21世界@名無史さん:2012/01/20(金) 15:24:06.59 O
山川出版社の詳説世界史研究ってのを買おうとしてる一橋大学志望のものですが
受験に不要、必要はそりあえずいいにしてハードカバーの3500円か普通の2500円のどちらがいいですか?
大学いっても使う予定です。

返事ください。
22世界@名無史さん:2012/01/20(金) 18:03:56.34 0
東大の文系は、あらゆる面で東大理系に劣っている。
・東大文系の入試が簡単すぎる
数学は高2までの範囲のみで、微積や行列もろくに理解出来ず場合分け設定なども簡略化されているため
論証の厳密さも必要無い。地歴なんて理科に比べたら頭を使わない暗記科目。
国語の現代文の大問が一つ多い以外には、文系には理系より難しい要素が何も無い。
→入学時点で既にもう文系の方が頭が悪い
・大学の単位認定も文系の方がチョロい
理系の期末試験は授業内容を理解して自力で問題が解けるようにならないとクリア出来ないが、
文系の試験は板書と試験対策プリントの暗記で簡単に単位が来る。
特に人文系の科目は絶対評価の筆記試験ではなく評価基準が不明のレポート課題による成績認定が多く、
しかもその大半は2000字〜4000字程度の読書感想文サイズで、理系の実験レポートより遥かに簡単に作れるものばかり。
ExcelやTexなどの初級PCスキルも特に必要ではないので身につかない。また、出席するだけで単位が貰えるような手抜き評価の授業が多い(語学など)。
決定的なのは、東大一年生夏学期の期末試験は文系は7月だけで終わりなのに対し
理系は7月と9月の二期に分かれているということ。理系は必修科目の試験の数が文系の倍以上ある。
→文系は大学に入ってもやっぱり理系より勉強しない
・国際的に東大文系は評価が低い
文系の教官は理系に比べて無名学者のデクノボウだらけで、海外の研究者にも認められていないため、
国際シンポジウムなどでも最先端の議論の輪に入って行くことが出来ない。いやそもそも招待されてなかったりする。
よって文系研究室の学生が外国の優秀な研究者と触れあう機会も理系に比べて圧倒的に少ない。
ポスドクや助教の交換留学先などを見ても東大理系は欧米の一流大学が多いのに対し、
文系は留学のお呼びの声すら掛からずただの自宅引き籠りニートや発展途上国で自分探し中のカスドク・就職失敗フニーターだらけ。
→東大文系がいかに外国から信頼されていない「田舎の無名三流大学」扱いされているかの証拠でもある。
結論:東大は文系学部を縮小するべき。世間は東大文系出身者をただの税金の無駄遣いの産物として蔑み、差別・虐待することが望ましい。
23世界@名無史さん:2012/01/20(金) 20:49:22.79 0
>>21
どっちでもいいと思うよ。
ただ、「詳説」は出典の文献や参考文献が記載されていないので、大学で使えるかというとちょっと限定的
地図も多いし便利だから、とっかかりをつかみたいときとか、資料集的に使うのは問題ない

というわけで受験頑張ってね
24世界@名無史さん:2012/01/20(金) 23:53:10.23 O
23さん
ありがとうごさいます。

ハードにします。
センター9割でとりあえずホッとしてます。
25世界@名無史さん:2012/01/21(土) 02:31:20.78 0
>>24
あなたの志望先の学長さんは中世欧州関係でいい本出してますよ

ttp://www.amazon.co.jp/dp/4062581124
ttp://ec2.images-amazon.com/images/I/41V692AG79L._SS500_.jpg
北の十字軍 (講談社選書メチエ) 山内進著
※最近同じ講談社で文庫化しました
関連映画を1つ(書籍の序盤部分)
ttp://www.youtube.com/results?hl=ja&rlz=1T4GGLJ_jaJP432JP432&q=%22Alexander%20Nevsky%22&um=1&ie=UTF-8&sa=N&tab=w1&gl=JP
次のキーワードの検索結果: "Alexander Nevsky"
ttp://www.youtube.com/watch?v=pXr0m7SaGvs
Battle on the Ice
20Cの代表的映画監督の1人、エイゼンシュタインの1938年の作品
中世ロシアの英雄がドイツ騎士団打ち破った話で音楽は有名なプロコフィエフ
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%AC%E3%82%AF%E3%82%B5%E3%83%B3%E3%83%89%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%83%8D%E3%83%95%E3%82%B9%E3%82%AD%E3%83%BC#.E6.98.A0.E7.94.BB
アレクサンドル・ネフスキー

無事合格されましたら(興味あればですが)山内学長と交流もって
西洋中世法制や中世史も学ぶのもいいかもしれません
(故阿部謹也学長も西洋中世史の泰斗でしたね)
26世界@名無史さん:2012/01/21(土) 02:35:57.22 0
>>25
補足 貼ったyoutubeの「Battle on the Ice」、
数々のスペクタクル史劇映画(「ブレイブハート」等)での
戦闘シーンのお手本の1つと言われてます(戦前の映画とはいえ)

27世界@名無史さん:2012/01/21(土) 11:58:38.84 O
25さん
丁寧にありがとうございます。
モチベーションあがってきました。
ほんとにありがと!

がんばります
28世界@名無史さん:2012/01/21(土) 13:02:14.79 0

韓国人が図書館に行き、地図にある「日本海」の上に「東海」シールを貼る活動を開始
http://engawa.2ch.net/test/read.cgi/news/1327060026/

ソース    http://www.youtube.com/watch?feature=player_embedded&v=nmRGjO4Jj0Q
29世界@名無史さん:2012/03/20(火) 01:08:59.08 0
>>21>>24

一橋大志望した方、このスレ見てるかな?
結果はどうでしたか?
もし不都合なければ合否結果や進学先教えて下さいな
30世界@名無史さん:2012/03/20(火) 03:53:12.83 0
31世界@名無史さん:2012/03/22(木) 15:39:36.76 0
有斐閣の本が無料公開されてます。
ttps://ydc1000.yuhikaku.com/e-book/top.do
32世界@名無史さん:2012/12/23(日) 21:46:18.28 0
本スレがgdgdなのでこちらを利用しよう
33世界@名無史さん:2012/12/28(金) 12:34:42.58 0
>>30
大学者もぼけたな、という感想しか残んなかったな、その本。
なんかこうやりたい放題かけたら、
書いてるほうは気持ちいいだろうが、
読まされる方はたまったもんじゃない。

ネトウヨを惹きつけるような題名だし、
不自然に日本をもちあげてて不気味だし。
34世界@名無史さん:2013/02/24(日) 07:36:25.18 0
全く書評、新刊案内がない・・・
35世界@名無史さん:2013/03/18(月) 02:53:24.63 0
ttp://cruel.org/diamond/GGSaddition.html
ダイアモンド『銃、病原菌、鉄』増補章「日本人とは何者か?」他について。
翻訳完了、および多少の苦言など。 (2012/3/11)
山形浩生


ttp://cruel.org/diamond/whoarethejapanese.pdf
日本人とは何者か?&2003 年エピローグ (pdf, 137kb)
ttp://cruel.org/diamond/whoarethejapanese.html
日本人とは何者か?&2003 年エピローグ (html 版)
36世界@名無史さん:2013/03/20(水) 21:56:40.62 0
この本の売れないご時世に既に5万冊、このままいくと10万冊売れている新たな世界史の入門書が今年発売されましたよ!

日本人のための世界史入門 小谷野敦/著

世界史の“コツ”、教えます――。古代ギリシアから現代まで。3000年を一冊で大づかみ!
いつから日本人は世界史が“苦手”になったのだろう。
“コツ”さえつかめば、世界史ほど面白いものはないのに――。
「物語のない歴史は退屈である」「日本人にキリスト教がわからないのは当然」
「中世とルネッサンスは何が違うのか」「フランス革命の楽しみ方」……。
歴史の“流れ”を大づかみするための補助線を引きながら、古代ギリシアから現代までを一気呵成に論じる。
一冊で苦手意識を克服できる、便利な世界史入門。

http://www.shinchosha.co.jp/book/610506/
37世界@名無史さん:2013/03/20(水) 22:01:29.85 0
自他ともに、ではなくして自分だけが認める「小谷野礼賛者」であるところの私が(なおかつ同好の士もいまだ見つからず)、
猫ブログのトップで見た瞬間に購入を決意したという一冊。
新書というハンデにもめげず、文字通り人類の叡智をつめこめるだけつめこんだ、まことに価値ある決定版である。
がんばって100回くらいは目を通したいと思う。
まあその、「どんなにムチ打たれようとも、たとえイバラの冠をかぶせられようとも、本当のことを語り続けるおもしろいお兄さん」が、
新書しか読まないような愚鈍な読者層に向けて、
途中で飽きたりしないようにと絶えずボケをかましつつ、たったの800円ほどで歴史のお話をしてくれるというのだから、有難いことである。
その優れたボケの一部をぜひご覧いただきたい。
なお、あくまでもこれは「ボケの一部」なので、もっとボケを味わいたい人は、買うべし。

「しかしバイユーは、絵としてみれば恐ろしく下手である」
「オデュッセウスは、大した道のりでもないのに、帰るのに難儀する」
「あるいは新約聖書の福音書にしても、なぜイエスの生涯を四人でよってたかって書かなければならないのか分からない」
「『ローマ帝国の滅亡』という映画があるのだが、〜中略〜ものすごくつまらない」
「しかしそもそも、ローマ教皇とビザンツ帝国は、そんなに仲が良かったわけではなく、」
「元軍は高麗軍が主だったため、あまりやる気がなく」
「キリスト教なんておかしなことだらけである〜中略〜神などいないからであって、まじめに考えるのがあほらしい」
「現在の英国皇太子はチャールズで〜中略〜あまり縁起のいい名でないのに、なんでつけたのだろう」
「私がロベスピエールが好きなのは、生涯童貞だったとされているからかもしれない」
「その首都はモンロビアと名づけられたが、モンロー自身は別に白人と黒人が平等だとは思っていなかった」
「中世の王や皇帝には、仇名のついているのが多い。肥満王とか禿頭王とか、あまり立派な仇名ではない」

http://www.amazon.co.jp/product-reviews/4106105063/ref=dp_top_cm_cr_acr_txt?ie=UTF8&showViewpoints=1
38世界@名無史さん:2013/03/20(水) 23:06:35.29 0
権威を貶して客寄せする手法はもう飽きたよね。特に鋭い指摘でもないし。
39世界@名無史さん:2013/03/22(金) 09:23:57.80 0
杉山正明が「世に知識人と呼ばれている人たちが歴史について語っているのを読むと
こんな基本的なことも知らなかったのか、と唖然とすることがよくある」
とかどっかで書いてたけど、それを思い出した。
40世界@名無史さん:2013/03/22(金) 13:19:07.27 0
その杉山自身がネタ扱いだけどな wwww
京大の権威主義が悪い方向に出てる。
41世界@名無史さん:2013/03/22(金) 22:02:05.06 0
>>40
心配するな
>>36の小谷野敦さん(東京大学卒・元東京大学講師)は
「東大以外にエリートなんて存在しない。ほかの学校を大学と呼ぶな。東大以外は単なる職業訓練校だ」と常々主張されてます
>>36の書籍でも
「明治大学や女子大学のようなエリートでは無い連中が歴史を学ぶには適当でいいのだ」
と断言されている人です
もちろん京大だって見下してる方ですよ小谷野先生は
42世界@名無史さん:2013/03/22(金) 22:13:24.42 0
東大が世界一なら、そう考えてもいいかもしれないけど。
そもそも東大が・・・
43世界@名無史さん:2013/03/22(金) 22:17:26.41 0
小谷野って真面目に精神病んでない?

東大至上主義、そして他大学への蔑視。
44世界@名無史さん:2013/03/22(金) 22:32:08.26 0
愛煙家で、タクシーに乗って「禁煙です」って言われて
タクシー会社に怒鳴り込んで「お前ら運転手に東大出がいるのかよ!?」
って罵声浴びせて、それを自分で自慢げに書いてなかったか?>小谷野

俺は小谷野からみたら確かに3流大出なんだが
人間の品格に学歴なんか全く関係ないってまさに大学で学んだよ。
まあ小谷野から言ったら何を言っても非東大出のひがみになるんだろうな。
45世界@名無史さん:2013/03/22(金) 22:43:57.89 0
スレ違いに成りかけてると思う人もいるかもしれないが、
まさにそういう「東大卒」の門外漢(本人いわく「事実を確かめると言う意味で歴史は好きで山ほど本を読んでいる」らしいが)が
挑発する気満々で書いた「世界史」の親書が凄く売れていて
「売れていること」を根拠に大きな顔をしようとしているわけですよ
46世界@名無史さん:2013/03/22(金) 22:56:47.46 0
世界史にまつわる軽いエッセイです。すでに多く書かれている通り、入門書とはいえません。高校世界史教科書に書かれている程度のことはわかっているのが前提で読む雑学本です。
事項をダラダラ並べている感じで、氏のエッセイ的本の中でもそれほど出来が良くない気がします。

あとはいつもの通り、人文科学アカデミズム業界の薀蓄やら裏話やらを交えています。
著者のポストモダニズム批判がくどいのは相変わらずですが、日本の知識人がそれだけポストモダニズムに蝕まれているためで、くどくど言わざるを得ないのも、まあわかります。
中世西洋はやはり暗黒だった、民衆史や第三世界史よりまず西洋中心に、体制史を、というのももっともです。

氏のファンでなければ他の世界史入門書にしたほうが良いでしょう。
ファンから見てもあまり出来の良い本ではないので、著者の他書を読んでから暇とお金があれば手を出せばいいと思います。
中公新書など「硬い」新書でこの内容では出せないでしょうが、内容の薄いので定評がある新潮新書なら、まあこんな本があってもよいでしょう。
(著者も、中公新書なら決してこんな原稿は上げないでしょう)

帯にもある『銃・病原菌・鉄』批判は的外れです。アメリカ先住民が銃を持っていなかったのは西部劇に親しんでいれば常識などと書いていますが、問題は銃ではなく、アメリカ大陸に馬がいなかったことです。
元来馬がおらず、西洋人がはじめて持ち込み、先住民がそれを奪い、飼い慣らすことではじめて伝来した、ということは『銃・病原菌・鉄』を読むまで知らなかった人が、私を含めほとんどだと思います。
47逆に高評価のレビュアーの紹介文:2013/03/22(金) 22:59:56.56 0
本書には既に多くの先達レビューがあり、毀誉褒貶の中では厳しい指摘・意見が目立つ。
まず初めに確認したいのは、本書が世界史を満足に履修していない人を対象にしていること。
世界史に一定以上の知識がある人であれば、いろいろな意味で本書を読む必要がない人が多いだろう。

確かに、文章としての読み辛さ、著者特有の主観と罵倒を前面に出す傾向、縦横無尽に飛び交う知識など、「入門」の言葉に本書を取った者には、実に難行苦行となる内容ではある。
そして、著者を嫌う者には、ツッコミどころ満載に敢えてしている部分もある。

一方で、そうした負の要素を取りはらってみると、実は本書は、高校の世界史教科書のエッセンスはかなりの確率で押さえてある。
そして、ここがポイントと思うのだが、本書は「入門書」として、更に専門的に個々の歴史を紐とくための分かりやすい新書や映像また文学作品を紹介している。
基礎教養や偏差値が十分でない人(しかも、いまさら入門する人)は、一般に良書といわれる世界史の入門書は理解できないだろう。
その一点において、本書のちらかり具合や語り口は、彼ら彼女らを脱落させないユルサがあると思う。

そして、本書は、最近やたらと目にする「一時間で分かる」とか「簡単に分かる」といった池上本やその亜流と明らかに一線を画す。
本書を読んでも全てが分かるわけではないし、何かがさかしらに語れるわけでもない。本当に歴史を学ぶための第一歩だろう。
また「日本人のための」という点では、その本質を共有しない以上、正しい理解など出来るはずもない宗教関連はアッサリと「内ゲバ」で済ませるのは、「よく分かるイスラーム」的なインチキ本よりよほど良心的だ。

世界史で飯を食う訳ではない大半の日本人に、教養としての世界史を少しだけ伝える第一歩。
独断偏見も多い著者の歴史認識だが、256頁で安倍政権が「主権回復の日」と銘打とうとして議論を呼んでいる、
サンフランシスコ講和条約締結日こそ、日本の終戦の日との当たり前だが多くの人が見落とす事実を指摘することなどは、今を生きる上での教養としての歴史認識の一つだろう。

そう考えると、本書は案外と真っ当な一冊と思う。
48世界@名無史さん:2013/03/23(土) 04:15:39.13 0
堅い本よりもエッセー風の方が売れるんじゃないの。
鹿島茂とか
49世界@名無史さん:2013/03/23(土) 10:32:57.31 0
国内に唯一絶対の大学がある、
というのは極めて途上国的な状態だからな www

人間の価値は、職業の価値 w
支えるものの無い人間が、過去の栄光にすがるのはまあ、普通だわな www
50世界@名無史さん:2013/03/23(土) 10:36:17.02 0
むかし、ほとんどの講師が京大の院生という塾でバイトしてたけど、
東洋史のやつがいて、数学科の院生に、
「わたしは東洋史です(ドヤ顔)」って自己紹介していたが、
当然、数学科の人は何のことか分からず、ただ
「(はあ?)どうもよろしく」
みたいな感じで笑えたわ。
51世界@名無史さん:2013/04/08(月) 13:16:56.53 0
人のふり見てわがふり直せ
http://daiviet.blog55.fc2.com/blog-entry-751.html
52世界@名無史さん:2013/04/08(月) 22:19:58.06 0
おまえがな wwww
53世界@名無史さん:2013/04/09(火) 04:41:36.25 0
『銃・病原菌・鉄』に始まる3部作完結編 『昨日までの世界』上・下 (ジャレド・ダイアモンド 著/倉骨彰 訳)

現代社会は「昨日までの世界」と比べて、どう違うのだろうか。
農耕の始まりが約一万年前、政府ができたのが五千年前、著者がいう昨日の世界とは、それ以前の社会を指す。
ただし考古学の話ではなくて、「未開」民族といわれ、現代まで古い社会形態を維持してきた世界と、現代社会との対比が主題である。
そういう古い暮らしのあり方の中に、われわれの生活にとって、参考になることも多々あるのではないだろうか。
人類社会の歴史と現状を扱うのだから、話は総括的になる。
全体は五部に分けられ、人間関係と経済、戦争と平和、子どもと高齢者、危険と対応、最後が宗教、言語、健康となっている。
各部はさらにいくつかの章に分けられる。
内容のなかでとくに参考になったのは一つは子どもの教育、もう一つは高齢者である。二つとも現代社会の大きな問題で、なぜなら「人の自然」に関係するからである。
近代社会はこの二つが苦手で、それは自然に直面しなくなったから当然ともいえる。未開社会のほうがこうした問題には上手に対処する。
ジャレド・ダイアモンドの著書は『銃・病原菌・鉄』『文明崩壊』(共に草思社文庫)が既刊で、すでに読んだ読者もあろう。
それならおわかりだろうが、著者は生物学的に人の社会を見る。その点が人文学系の学者の視点とかなり異なる。
著者の論点に誤りがあれば、データによっていつでも訂正が可能である。それが自然科学の良さで、おかげでイデオロギーを排除できる。
著者はもともと生物学者で、学位論文は電気ウナギの発電の分子機構の解明だったと書いている。
鳥にも強い関心があって、ニューギニアを頻繁に訪れ、ゴクラクチョウの分類を行っている。
ニューギニア高地人の例がたびたび出てくるのはそのためである。
一年の七パーセントをニューギニアで過ごすという科学者らしい叙述もある。

(以下ソース)
http://shukan.bunshun.jp/articles/-/2550
54世界@名無史さん:2013/04/15(月) 01:56:09.73 0
栗本慎一郎の全世界史 ~経済人類学が導いた生命論としての歴史~
栗本慎一郎最終講義
ゆがめられた地球文明の歴史 ~「パンツをはいたサル」に起きた世界史の真実~

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55世界@名無史さん:2013/04/15(月) 09:17:51.65 0
クリキンってまだ生きてたのか
56世界@名無史さん
YouはShock?