古代ローマの共和政、中世ヨーロッパの身分制議会、ルネサンス期
イタリアの都市国家、近世のオランダ共和国、クロムウェル時代の
イングランド、ポーランドの貴族共和国、近代のフランス共和国などに
ついて語ろう。
「共和制」の語源は古代中国の年号「共和」より。
君主を立てずに大貴族が集まって政治したそうな。
3 :
世界@名無史さん:2007/10/20(土) 01:47:20 0
日本人には共和政と民主政の区別がついていないヤシが多いよな。
欧米でも一緒だろ。ローマをギリシア民主制と並べて扱ってる。
欧米思想史の観点から、乱暴に分類すると、
1.商業と文芸の共和国モデル
アテネ→ヴェネツィア・フィレンツェ→オランダ→アメリカ(北部知識人)
2.小農民と戦士の共和国モデル
スパルタ→ローマ→スイス→アメリカ(南部・西部農民)
3.賢慮と均衡・安定の共和国モデル
ローマ→ヴェネツィア→アメリカ(建国父祖)
4.神政共和国モデル
古代イスラエル→近世ピューリタニズム→アメリカ(旧ニューイングランドor現バイブル・ベルト)
6 :
世界@名無史さん:2007/10/20(土) 08:11:06 0
現存する最古の共和国は、サンマリノだっけ?
次いで、スイス
アンドラは、「公国」というけど、もともと司教領だっけ?
現在では、フランス大統領と共同元首だが
>>6 アンドラはウルヘル司教が国家元首だったな。
8 :
世界@名無史さん:2007/10/20(土) 09:43:07 0
現代の共和国は、法律と官僚機構で維持されている。
正解?誤解?
国じゃ無いけど、シチリア島の議会が、共和制ローマ時代から存続している最古の議会だったな。
ローマ時代の議会という物の空気を今に伝えてくれている。
そのものすごい腐敗ぶりで。
>>9 腐敗といえば、18世紀のイギリス、19世紀のアメリカもひどかったな。
19世紀後半〜20世紀初頭のアメリカでは、下院議員による上院議員の
選出制度が、選挙権を持つ下院議員の買収合戦となり、上院議員はどの
州を代表するのかは不明でも、石油・鉄道・鉄鋼など、誰の利益を代表
しているのかだけは明らかという有様になった。
フランス革命以前のヨーロッパでは、共和制というと人民主権ではなく、
貴族的寡頭制である場合が多いよな。
>>11 つーか、共和制の本質って貴族制だわな。始終政治なんて面倒くさいものに係われる
特権階級の存在があってはじめて成立する。
20世紀の半ばくらいまで、共和制的な議会制民主主義より、民衆の声を直接吸い上げる
絶対王政や全体主義の方が、より良い体制であると考えられたのもある意味理にかなっていた。
フランス革命で、身分制議会を含めた中間団体を排除しようとしたのは、これらの
団体が改革を阻むことになっていたからですか?
(フランスでは、1614年以後、全国三部会は開かれなくなっていたが、地方三部会は
まだ残っていた)
スペインでも、啓蒙専制君主カルロス3世が改革を行おうとしたとき、新しく
選挙で身分制議会の代表を選んでも、彼らが地位の終身化と貴族身分の付与を
要求したので、もはや改革の担い手にはなりえなかったそうで。
14 :
世界@名無史さん:2007/10/20(土) 18:43:48 0
>>12 フランスの第二帝政に、その匂いがする
20世紀後半の途上国の開発独裁も
>人民主権
>中間団体の排除
ルソー・モデルの登場による共和主義のパラダイム・チェンジ
の意義がやっぱでかいわな。
>20世紀の半ばくらいまで、共和制的な議会制民主主義より、
>民衆の声を直接吸い上げる絶対王政や全体主義の方が、
>より良い体制であると考えられた
これは話の反面。
同じくらいかそれ以上に、
「有徳者・名望家・エリートによる共和主義こそがもっとも自由を保証する」
「民衆の声を直接吸い上げる政体は衆愚政・多数の専制に陥る」
という言説が流通していたし、今でも流通している。
17 :
世界@名無史さん:2007/10/20(土) 19:32:13 0
釈迦の時代の頃のインドでは、選挙王政の国が多かったって本当?
>>12 ディドロやヴォルテールは啓蒙君主制の支持者だったな。
この時代のフィロゾーフには中国の体制をマンセーしたヤシらがいた。
彼らにとって中国は、理性にもとづくスッキリした開明専制に見えたらしい。
>>16 モンテスキューやトクヴィルがその代表だな。
>>14 第二帝政期のフランスの経済発展はスゴイね。
19 :
世界@名無史さん:2007/10/21(日) 09:16:36 0
>>16 たしかに、フランス革命のときのジャコバン派の経済政策は、大失敗だったな
第二共和制も、経済政策や階級間の利害対立をうまく解決できなかった
でも、いずれにせよ、代議士に選ばれるものが、判断力のある人間で、
その下に、官僚、エコノミストなどの優秀な専門家がいて、
国政を動かしていれば、別に普通選挙制でも支障ない
20 :
世界@名無史さん:2007/10/21(日) 09:18:33 0
>>11-12 日本でいえば、弁護士や税理士、自営業者が、政治家になりやすい
落選している間も、食っていけるから
ポーランドは貴族の力が強すぎて国を滅ぼすことになった。
逆にヴェネツィア共和国は貴族共和制でうまくいった例だな。
フィレンツェでは、共和制末期にヴェネツィアの政体がモデルとされた。
>>12 フランス共和国が安定していたのは第二帝政と第五共和政、つまり
権威主義的でカリスマ的な指導者が、民主主義的なレトリックと儀式に
支えられて支配する体制。
23 :
世界@名無史さん:2007/10/21(日) 13:25:11 0
>>22 議会の権限をやたら弱くしないと機能しないというのが、
イギリスとはもちろんのこと、他の欧州大陸諸国と比べても異例
小党分立による政情不安を、イタリアでさえ1993年以降、議院内閣制のままでも、
収拾したというのに
>>23 結局フランスは、強力な王政によって形造られた国ってことなんだろうな。
安定の為には常に強力な権力が要求される。ロシアとも似ているな。
25 :
世界@名無史さん:2007/10/21(日) 14:06:27 0
>>24 ロシアの場合、広い国土に都市や集落が散在していたり、
地域格差や少数民族を数多く内部に抱えていたりするので、
まだわかるけど、
フランスの場合、国土も中規模、
移民を除けば、異なる言語文化圏の領土は、周辺部ばかり
普通に、収まりそうんものだが
官僚機構の支配力の貫徹にしても、ロシアの比じゃなかろうに
>>25 フランスの場合は国家形成時に、コンセンサスを得るのではなく王権の武力によって
強引に統一したから、自然、強力な権力の下でのみ安定する「国柄」が出来てしまったのではなかろうか?
そういえばヨーロッパの中でフランスだけが異様なほど中央集権的だな。パリ>フランス国、って関係と言うか。
フランスの本質って結局、パリ伯によって占領された国家、って事ではないですかね?
27 :
世界@名無史さん:2007/10/21(日) 14:40:30 0
>>26 それで、今でも、パリ伯爵だけは、爵位をつけて呼ばれると
28 :
世界@名無史さん:2007/10/21(日) 14:43:55 0
>>26 >王権の武力によって 強引に統一したから、
近代国家としてなら、イタリア、ドイツも同様だけど、
先にイタリア語、ドイツ語は形成されていたからな
フランス語教育だけど、
話し言葉(パドゥワ?)では小学校も卒業できない
って本当ですか?
>>28 ドイツ、イタリアの場合今でも分邦主義的だよな。
第一次世界大戦後、アルザスが再びフランス領となった際、フランス政府の
とった文化統合政策はドイツの場合よりはるかに強硬だった。
もともとブルターニュやラングドックではフランス語がほとんど通じなかったからな。
>>26 >フランスの本質って結局、パリ伯によって占領された国家、って事ではないですかね?
納得出来る話だね。
ドイツやイタリアの様に長期の分裂を経験した訳でもないし、イギリスの様に連合王国の体裁を取ってる訳でもない。
一時的な混乱期を除くと、長期に渡って王権の支配が安定してたから、自然と国王=中央に権限が集中する形になったのかもね。
表向き共和制・民主制をとりながら、実質は僭主制という国家があるよな。
メディチ家支配時代のフィレンツェなんぞ、その典型。
第二帝政時代のフランスも少しそれに近いか?
>>31 まあ古代からローマも帝政と言いながら表向きは共和制のままで通したからな。
現代には誰が見たって民主的でも共和的でもないのに堂々と民主国共和国を名乗っている国もたくさんあるがw
結局いつの時代も、ある程度の自立した市民社会がきちんと存在しないと、民主主義も共和制も機能しないって
事ではあるのだろう。
イギリスの立憲君主制ってのは「混合政体」?
35 :
世界@名無史さん:2007/10/22(月) 21:22:44 0
>>32 ワイマール共和国は悲惨な結果に終わったよな。
36 :
世界@名無史さん:2007/10/22(月) 22:00:43 0
>>35 戦後のボン基本法は、半世紀を経てなお存続している
>>32 >現代には誰が見たって民主的でも共和的でもないのに堂々と民主国共和国を
>名乗っている国もたくさんあるがw
共和制だけでなく、革命というのも定義しにくい言葉だよな。
明治維新は革命なのか?
フランスの五月革命は革命なのか?
>>12 共和政そのものが、古代ギリシア以来、都市国家を前提とした制度だからなあ。
そもそも近代の領域国家を、共和政で治めようとすること自体、
とんでもなくアクロバティックな試みであるとも言えるわけで。
文化大革命はどちらになるんだろう。
>>41 あれは毛沢東が張り切りすぎちゃった権力闘争にすぎない。
>>40 名誉革命もただ単に支配者が交代しただけでは。
>>43 議会がオランダと謀って国王を追放したと考えれば、支配者を追放して新しく君主を迎えたのだから、革命といえなくもない・・・か?
明治維新の場合、中間団体が解消されて、国家の構造が転換したけどな。
逆に辛亥革命の場合、国家や社会の構造はほとんど変わらなかったのでは。
>>45 >明治維新の場合、中間団体が解消されて、国家の構造が転換したけどな。
明治維新はまさに典型的な「上からの革命」だな。
明治維新と大化の改新は、ともに外圧が原因で国家の構造が変わったという点で
共通しているな。
48 :
世界@名無史さん:2007/10/23(火) 23:56:03 0
>>46 でも、フランスの場合も、パリの国民公会側の軍勢が、他地方を再征服して、
ナポレオンの中央集権制の地ならしをしたわけで
>>47 イタリアやドイツの国民意識も、ナポレオン戦争の賜物
ドイツ・オーストリア三月革命も、別に王朝が倒れたわけではないよな。
いつの間にか、革命についてのスレになってるな。それはそれでいいけど
革命と言えば、共和制ローマが地中海の覇権を得ようとしていた頃、被支配民族にとって「王政」こそが
革命だったそうで。
19〜20世紀に、「民主主義国」に圧迫された国の多くが、独立にあたり独裁や全体主義の体制をとったことと
少し似ているな。
>独立にあたり独裁や全体主義の体制をとった
民族主義を取り入れた共産主義勢力が政権を握ると、必然的にそうなるよね
>>51 共和制や民主制をとる国というのは、案外好戦的・拡張主義的だと思わないか?
アテネ、ローマ、クロムウェル時代のイングランド、フランス共和国・・・
>>53 民主制自体、軍制と密接な関わりがあるからね。
ギリシアもローマも、近代フランスも、基本的には選挙権と兵役の義務がセットだからね。
>>51 >19〜20世紀に、「民主主義国」に圧迫された国の多くが、独立にあたり独裁や全体主義の体制をとったことと
少し似ているな。
違うだろ。
旧植民地で独裁や全体主義になった国は、独立の立役者が共産主義者だったり、軍部がクーデタ起したりしたから。
独立運動をした植民地側の人間は、西洋の民主主義を初めとした思想を一生懸命取り入れようとしてた。
57 :
世界@名無史さん:2007/10/24(水) 11:14:07 0
>>53 アメリカを好戦的だなんて言うやつは許さん!・・・・なんちゃって
>>56 「西洋帰りの民主主義者ではなく、何でそう言う独裁勢力が求心力を持ったのか」ってのを考えてみるべきかと。
59 :
世界@名無史さん:2007/10/24(水) 11:32:28 0
>>58 西洋帰りの知識人こそが、民族主義者でかつ共産主義者だったりするんだがな
西洋帰りも1種類ではないわな。民主主義者も共産主義者もいるだろうて。
61 :
世界@名無史さん:2007/10/24(水) 11:37:41 0
63 :
世界@名無史さん:2007/10/24(水) 11:42:46 0
ベトナム戦争の頃、アメリカ合衆国の市民権を早く取りたいので軍に志願する人が続出したそうな。
>>63 今のイラク戦争でも似た話を聞いたことがある
西欧生まれの思想で、もっとも伝播力が強かったのはナショナリズムなのでは。
ナポレオン戦争によって、ナショナリズムはたちまちヨーロッパ中に広がったし、
後にアジア・アフリカ諸国にも広まる。
67 :
世界@名無史さん:2007/10/24(水) 12:23:26 0
>>65 本名イエン・サリだっけ?
フランス帰りでしたね
共和制・民主制の国のほうが、帝国よりも移民や外国人に対して排他的。
69 :
世界@名無史さん:2007/10/24(水) 12:53:14 0
>>68 まあ、「世界帝国」クラスの帝国なら、あてはまるかな?
唐やサラセン帝国、オスマントルコ帝国みたいな・・
でも、往年のオランダ共和国や、現在のアメリカ合衆国のようなケースもお忘れなく
近代ヨーロッパ諸国の場合、植民地の人間には本国の人間と同じ権利を
与えようとはしなかったからな。
71 :
世界@名無史さん:2007/10/24(水) 13:53:39 0
>>66 確かに、本来なら民族の垣根を越えるはずの社会主義まで、ナショナリズムと結びついたからな
啓蒙主義=普遍性、理性、コスモポリタニズム重視
ロマン主義=個性、感情、ナショナリズム重視
>>71 むしろ現代では右派的、保守的な要素、グローバリズムとか市場原理主義とかネオリベラリズムとか、
そういったものの方がインターナショナルな広がりと連繋を見せるな。
18世紀のフランスには「文芸共和国」という言葉があった。
21世紀の山形には「芋煮共和国」という言葉がある。
76 :
世界@名無史さん:2007/10/25(木) 08:07:08 0
共和国
「公衆のもの」「市民の福利」
77 :
世界@名無史さん:2007/10/26(金) 07:52:52 0
「きりきり共和国」てのもあった
>>77 井上ひさしかよw
正確には吉里吉里国だな。
戦間期のフランス、および第四共和制時代というのはなぜあんなに不安定だったの?
ワイマール共和国の崩壊とかアメリカの右傾化とか、世界恐慌の影響は大きいよな。
個人的な印象だが、恐慌の前後で世界の様相がガラリと変わったように思う。
>>81 今で言うGDPが、全ての資本主義国で1年で半分くらいになったわけだから、
そりゃあ様相も変わりますわな。
83 :
世界@名無史さん:2007/10/29(月) 15:35:54 0
塩野七生の『わが友マキアヴェッリ』では、サヴォナローラとその政治を、
狂信的でルネサンス文化を「虚栄の焼却」という野蛮な方法で弾圧した人物
のように描かれているが、
あれにはメディチによる僭主制を、フィレンツェ古来の人民による共和制に
戻そうとした面もあったわけで。
84 :
世界@名無史さん:2007/10/30(火) 14:08:47 0
ttp://www.asahi.com/international/update/1027/TKY200710270256.html イタリア「民主党」発足 「二大政党制へ第一歩」
イタリアで中道左派の新党「民主党」が27日、ミラノで党大会を開き、正式に
発足した。多くの小政党が分立する同国で、左派はゆるやかな政党連合「オリーブの木」で
右派勢力に対抗してきた。その生みの親のプロディ首相が夢見た大政党がようやく
実現した形だが、国民には顔の見える若いリーダーを望む声が新党への期待に
つながっている。「オリーブ時代の終わりの始まり」がささやかれている。
民主党は連合政権9党のうち最大勢力の左翼民主党と中道政党マルゲリタが合併。
議席数でベルルスコーニ前首相の中道右派「フォルツァ(がんばれ)・イタリア」を
超え、最大政党となる。
85 :
世界@名無史さん:2007/10/30(火) 22:00:13 0
イタリアは、93年を境に、二大勢力に収斂されていったな
>>83 カエサル萌えの小説家だから、たくましい殿方による独裁が好きなんじゃないの
でもマキアヴェッリってガチガチの共和主義者でカエサルのことを「簒奪者」とまで呼んで嫌ってたんだよな。
君主論萌えなのかもしれんね
>>87 その共和主義者マキャベッリが、ヴァレンティーノ公チェーザレ・ボルジアに気味悪い程傾倒する不思議。
現在のイタリア共和国の憲法第一条「イタリアは労働の上に築かれたデモクラシーの
国である」という文言は、実はアルテ(組合)が権力を握った1282年のフィレンツェ
憲法の基本理念、「働く者が統治するのだ」と同じなのだそうで。
>>87 マキャヴェッリのボルジア評価は「イタリア統一に期待をもたせてくれた評価できる政治家だったけど、親父が死んだ後に下手こいて、すぐぽしゃったよね」
共和制のフィレンツェが、他の都市国家を帝国的に支配する、ってのがマキャヴェッリの理想だったはず
>>91 まんま共和制ローマによるイタリア支配だな。
ローマ共和制の歴史書の解説書が、マキャヴェッリの主著ですからね
95 :
世界@名無史さん:2007/10/31(水) 21:19:29 0
>>90 そういえば、戦後しばらくは、ローマの社交界で爵位は健在だったようだけど、
いつの間にか、廃れたな
>>93 共和制ローマと違って、ルネサンス期イタリアの都市国家は傭兵に
頼っていたんだよな。
97 :
世界@名無史さん:2007/11/01(木) 20:10:51 0
1347年、ローマ市の護民官コーラ・ディ・リエンツォが、共和制ローマ再生の
革命を起こした。
革命は短期に終わり、リエンツォはカンピドリオの丘で殺された。
塩野本ではロレンツォ・イル・マニフィコのことをいまだイタリアが幸福
だった時代の支配者とか書いていたが、少しロレンツォを持ち上げすぎの
ような希ガス。
ロレンツォの時代には市民的人文主義は衰退してしまったし。
コルッチョ・サルターティ、レオナルド・ブルーニ、ロレンツォ・ヴァッラ
などの知識人は常に国家の政治に参加してきたが、メディチ家支配下の
フィレンツェでは、知識人は権力者によって与えられた美しい別荘で、
政治の現実を逃れて形而上学的な世界に閉じこもるようになった。
99 :
世界@名無史さん:2007/11/01(木) 23:08:55 0
>>97サンマリノと違って
教皇のお膝元だから、鎮圧された
所詮、共和政は多数派による少数派の切捨て
そろそろ限界が来てもおかしくはないよ
101 :
世界@名無史さん:2007/11/02(金) 00:33:05 0
>>100 チャーチルじゃないけど共和政よりましな政体が無い以上は共和政の時代が続くだろう
>>101 民主制と共和制は、随分違う政体だと思うぞ。
>>103 フランス革命の悪しき影響だな。
古代ローマやイタリア都市国家は、共和制は採用しても決して民主制は取り入れなかった。
>>104 混同してる人たちはただ単に無知なだけかと。
あと、少なくとも古代ローマは、ポリュビオスのいうとおりの混合政体で、民主制的要素があったと思うよ。
民衆と貴族の対立も激しかったしね。
>>98 塩野は基本的に、古典的共和政・王道の人文主義が実は嫌いだよ。
だからマキャベリもあの視点のあの書き方になるわけだし、
何よりカエサルマンセーでキケロ嫌い。これでスタンスは明確に分かる。
真の生きた人文主義から見れば、最盛期を過ぎて
すでにその精神が衰退して訓詁学化した状況を「安定と発展のピーク」と看做す。
思考体質としては、専制的安定を至上のものとする馬脚が見え隠れする。
107 :
世界@名無史さん:2007/11/02(金) 01:33:06 0
バチカンもイランも頂点に君臨する宗教指導者が世襲じゃないのに
なぜ前者は君主制で後者は共和政と分類されるの?
塩野さんは露骨なまでの権力(者)スキーな人だから、なんとなく微笑ましく見えるな
塩婆様は教養と政治的センスのある独裁者が好きということかな。
カエサルしかり、ロレンツォ・イル・マニフィコしかり。
>>107 バチカン→バチカンが自分を君主国と言っているから。
イラン→イランが自分を共和国だと言っているから。
>>107 バチカンの場合、ローマ教皇の決めたことには枢機卿をはじめとする
聖職者たちは逆らえない、というタテマエになっているからでは?
イランの場合、一応議会があって、最高指導者も無視できない。
>>107 バチカンの主権者は教皇だと思うけど、イランの主権者はどうなんだろうか。
イスラーム共和制っていうのは、西洋の分脈とは違うようだから、よくわからない・・・
113 :
世界@名無史さん:2007/11/02(金) 01:45:15 0
>>112 イランでは信任状は宗教指導者に奉呈されるから彼が元首だと思っていたが。
イランの場合、宗教指導者を選任する専門家会議は国民投票で選ばれる。
バチカンのコンクラーベにバチカン市民は介在できない。
この違いでは?
イランの国家元首は法的には大統領だ。
>>109 塩婆を萌えさせるには、
教養
政治的センス
にくわえ、
権力
マッチョなイメージ
が必要だ。
まあイランは典型的な意味で。共和国ではあるが民主主義ではない、って国家だな。
>>113 国家元首ではなく、イランの憲法上の主権者は誰なのかな、と思ってさ。
たとえば日本では国家元首は天皇ってことになってると思うけど、主権は国民にあるでしょ。
>>117 俺もイランの現体制は好きではないが、中東ではトルコの次ぐらいに民主的な国だと思うぜ
>>118 どうなんだろ?
共和国を名乗る以上は主権在民なんじゃないかな。
北朝鮮でも憲法上は「主権は人民に存する」だし
>>117 あそこは議会制民主主義がそれなりに機能してる国だろ。大統領も民主的手続に基づいて選出されている。
ただゴリゴリのイスラーム国家だから、西洋的なリベラルな価値がまるっきり通用しないけどね
123 :
世界@名無史さん:2007/11/02(金) 01:58:35 0
ヤズディーってアフマディネジャドが拠り所にしてる宗教右翼のおっさんか。
イランとは直接関係のない話だけど…
近代以前のスンナ派イスラーム共同体では、カリフの選出はウンマの
有力者が集会を開き、カリフ候補者を選任し、その後共同体のより広い
成員の忠誠の誓いにより承認され、カリフ選出手続きは完了するという
ことになっていた。
これも一種の共和制といえる?
125 :
世界@名無史さん:2007/11/02(金) 02:08:48 0
共和政国家が「大統領」を国家元首に担ぐようになったのはアメリカを真似たからかな。
普通に考えてドイツやインドやイスラエルの大統領は必要ないと思うが
>>125 ありゃあ国王の変わりだ。アメリカの大統領制を明確に真似たのは、ヨーロッパじゃフランスくらいでしょ。
むしろアメリカ的な大統領制のほうが特殊。
フランス(第2共和政)もロシア(最高会議事件まで)も韓国(李承晩時代)も当初は副大統領職まで置いて
完全にアメリカの猿真似体制だったけど結局変更を余儀なくされた
そう言えば副大統領なんて中途半端なものが、制度としてある程度機能しているのはアメリカだけだな。
アメリカは何のつもりであんな役職設置したんだろ?副王もしくは皇太子みたいなものとして、か?
>>125>>127>>129 大統領は、基本的には「代用国王」でいい。それはアメリカでも当初は同じで、
最初は上院が内閣のような役割を期待されていた。
アメリカが独立した時、領域国家で共和政国家は存在しなかったはずで、
「国際社会のデフォ」で国王の代用となる国家元首が必要だった。それが大統領。
だが、アメリカが最初にこれを確立したものだから、
アメリカの制度が世界中の共和政体の雛型になってしまったということ
>>129 尤も、今のドイツなどは、いわば「象徴大統領制」だよな。
その意味で、まさに「代用立憲君主」になっている。
ナチスというより、ヒンデンブルグ大統領の苦い経験がある。
132 :
世界@名無史さん:2007/11/02(金) 02:29:59 0
私が務めている役職は世界で最も不必要で意味の無いものだ。
アメリカ合衆国初代副大統領ジョン・アダムズ
大統領に副大統領をつけたのは、共和制ローマの時代に執政官は2人制、って言うのに習ったものなのかな?
>>91-94 フィレンツェはユリウス・カエサルの時代に、「花のごとき若き兵士」によって
建立され、「小ローマ」と呼ばれたという建国神話があった。
マキアヴェリが共和制時代のローマを理想としたのもこのような市民意識の
伝統からきている。
ところで、フィレンツェ共和国に支配される領域(トスカーナ)の住民には
フィレンツェ市民権はなく、共和国の行政に参加できる自由は認められなかった。
>ところで、フィレンツェ共和国に支配される領域(トスカーナ)の住民には
フィレンツェ市民権はなく、共和国の行政に参加できる自由は認められなかった。
まあ、古典古代以来の共和国ってそういうもんだよな。
ローマ帝国はすべての住民に市民権与えちゃったけど。
136 :
世界@名無史さん:2007/11/02(金) 06:29:37 0
「代用国王」ってしきりに書き込まれてるけど「代用皇帝」だろ
指導者の立場が世襲で、実質的には君主制だけど「共和国」と名乗ってる国も沢山ありますし
フランス革命で、ジャコバン派が自らの支配を独裁制と呼んだのは、緊急事態が
続く間は絶対的権力を行使できる権利を持つ者を独裁官と呼んだローマ人の
用法にならって、自分たちの支配もそれと同じとみなしたからである。
>>98>>106 いわゆる「文人的人文主義」というやつね。
フンボルトの新人文主義というのは奇妙な概念だよな。
「人間を実利的で、職業や社会的な利益などへの配慮にしか目が向かない生活から
切り離し、『純粋に』倫理や理念にもとづく生活規範に服従させようとする」
というものだが、こんな教育を受けた者は実際の社会のあり方に疎くなるに
決まっている。
>>140 つーかファシズムの祖形は普通にフランス発でしょ。ナポレオン三世の
「投票による独裁」なんて、後のファシズムの手法そのものだし。
カリスマ的な人物に引っ張ってもらった方が大衆は楽だもん
ファシズムと農本主義の間には密接な関係がある?
南米には左翼ファシズムと言う変な伝統があるな。今のベネズエラのチャベスあたりもその系譜だし。
>>144 19世紀フランスで、モレス侯爵という人物が、『ロートシルト、ラヴァコールと会社』、
『労働者信用制度と都市のストライキ』などのパンフレットで金融資本主義、
集中された産業と政治権力、イギリスとユダヤ人を激しく攻撃している。
彼は、フランスは大搾取者であるイギリスの金本位制に対して正直な農業諸国民に
加担しうるからという理由で銀本位制を擁護し、また労働者信用(銀行)システムの
構想を立てた。
南米の左翼ファシズムのさきがけといっていいかもしれない。南米の場合は
反イギリスではなく反アメリカだが。
146 :
世界@名無史さん:2007/11/04(日) 16:32:07 0
1843年に、アストルフ・ド・キュスティーヌ侯爵というフランス貴族が、
『1839年のロシア』というロシア社会論を書き、そのなかで、
「ロシアの社会は、デモクラシーがそうであるように、階級のない社会であるが、
それは、全能の専制君主の下で国民が等しく抑圧されている、ということである」
と述べているが、これは要するに社会の中に中間団体が存在しないということか?
>>146 君主権が異様に専制的で強いって事では?一君万奴隷。
>>146 ツァーリの強権に対する皮肉じゃないの?
ソ連の歴史家アーロン・グレーヴィチは、身分団体を形成した西欧封建社会と、
それを欠いていたビザンツ社会の特徴を対比している。
ロシアはビザンツ風に装飾したモンゴル型王権だろうに。
ダメな国(ロシア)はいくら政体を変えてもダメなまま
根本的な国民の意識から変わらないと
中世のノヴゴロドは共和制をしいていた。
>>151 ダメっつーか、ロシアの場合上が強権じゃ無いと、下も「どう支配されればいいか解らない」って
意識があるように見える。
自由なき政体下で生きてきた人々は、自由を与えられてもそれを活用する
すべを知らない
by マキアヴェッリ
ぶっちゃけ、日本もあんまりロシアの事を馬鹿に出来ない気がするが
アメリカから与えられた民主主義をどう活用したらいいか判らないで迷ってる状態がずっーーと続いてる
>>155 日本の民主主義は大正時代からあるわな。別に制度的にもアメリカからもらったもんじゃ無い。
民度が低くて活用し切れて無い部分はあるかもな。
まあ、どこぞの半島よりゃ格段に高いんだが。
158 :
世界@名無史さん:2007/11/04(日) 19:42:06 0
その大正デモクラシーも明治の自由民権運動がルーツなのだが。
ルネサンス期イタリアのコムーネは、ある種の強制された全体主義的な
傾向を帯びていった。
つまり、コムーネの中で勢力を持つ特定の勢力や政治的傾向が、その党派を
強調することによって異分子を追放し、内外の支配力を掌握しようとした。
フィレンツェの場合、自由や共和制というスローガンを唱えても、結局
それを安定した形で定着させることができなかったのでは。
一度でいいから見てみたい。「民度民度」と言う奴の民度。
欧米諸国で、敵対する党派の人間が、政権を取った側から殺されたり追放されたり
されなくなったのはいつごろのこと?
162 :
世界@名無史さん:2007/11/04(日) 20:40:12 0
>>161 国によって違う
敵対の程度にもよる
反ユダヤ主義は、現在のEUでは非合法
イギリスだと名誉革命以降、フランスにいたっては普仏戦争以降じゃ無いか?
164 :
世界@名無史さん:2007/11/04(日) 21:11:09 0
ドイツ、イタリアでは、第二次大戦後
オランダでも、イギリスの名誉革命のころまで、政敵の粛清があったような
北欧が割りと早かったのかな?
亡命といっても、実質的な追放だったりするケースもあるしな
166 :
世界@名無史さん:2007/11/04(日) 21:24:04 0
劇場や映画の検閲は、普仏戦争以降のフランスでも、続いていた
映画検閲にいたっては、1950年代のフランスでもあったという。
>>161 ドイツではネオナチや共産党が今だ非合法です
169 :
世界@名無史さん:2007/11/04(日) 22:50:47 0
170 :
世界@名無史さん:2007/11/04(日) 23:02:52 0
http://ukmedia.exblog.jp/ フランスの24時間ニュースのテレビ局LCIのトップ、ジャン・クロード・
ダシエー氏は、CNNなどの「アングロサクソン系」の海外メディアには事件
の分析が少なく、暴動の様子も現実より大きく報道されていた、と指摘。
報道は、パリ全体が暴動のために機能停止に陥っていたような印象を与えた
かもしれないが、「実際には、生活はいつものように続いていた」。
一方、英スカイ・ニュースの執行編集長ジョン・ライリー氏は、放火シーンを
あまり大きく扱わなかったフランスの報道に驚き、「英国でもし同様の事件が
起きていたら、二十四時間、執拗に放映し続けていただろう」と述べた。
ダシエー氏は、「私達の仕事は、穏やかに、合理的に事件を扱うことであり、
火に油を注ぐような報道はしない、と決めていた。ジャーナリズムのプロと
して、状況を分析することに力を注いだ」。LCIのテレビクルーが暴動の
中心地の一つに出掛けたところ若者たちに歓迎され、「良い映像をあげるよ」
と言われ、眼前で車に放火したエピソードを紹介し、「メディアのために若者
が放火行為をする流れを作ってはいけない、と思った」と反論した。
LCIを初めとしたフランスのテレビ局は、暴動を悪化させたくないという
政府の意向に沿うために報道を抑制したのではないか、という疑問が、米英
メディアの参加者から出たが、ダシエー氏は、これを否定。「責任を持って
報道することは重要」で、暴動状況を必要以上にセンセーショナルに扱えば、
移民排斥を訴える「極右政治家たちに反移民キャンペーンの理由を与えること
になる」と判断したという。「バランスの取れた報道をすることが必要だった」。
>>124 寡頭政治。
「ウンマの有力者が集会を開き、カリフ候補者を選任し、」
この過程が、少数の者にのみ元首の選出権・被選出資格があるという
ことを意味しているだろ。
>>171 今のイスラム原理主義者も「イスラム的に『正しい』と認められた人たちによるカリフの選出」って事を言っているね。
それこそが「真の民主主義」なのだそうな。
まあ、ある種の議会による大統領選出と考えていいのかもしれないが。
173 :
世界@名無史さん:2007/11/06(火) 15:00:08 0
174 :
世界@名無史さん:2007/11/06(火) 17:10:38 0
>イスラム的に『正しい』と認められた人たちによる
ピューリタン革命のときも「聖者議会」なんてのが出現したな。
この議会の中の急進派(第五王国派)は神の王国の実現は近いと主張していた。
175 :
世界@名無史さん:2007/11/06(火) 23:51:01 0
イギリスには成文憲法がないが、このことによる弊害は無いんだろうか?
>>175 ブレアの時首相の権限が明記されていないのをいい事に、「大統領より巨大」に権力の範囲を広げまくって
議会制民主主義下の首相としてどうなのかと、イギリスではかなり問題になった。
177 :
世界@名無史さん:2007/11/07(水) 00:09:23 0
ブラウンが首相就任時に色々改革案を出してたよな
宣戦布告権や議会解散権を議会に移譲するなどなど
178 :
世界@名無史さん:2007/11/07(水) 14:24:56 0
>>175 大陪審廃止できたのは、合衆国憲法より便利な点
スウェーデンの植物学者カール・ツンベルク(ツンベルイ)は、『日本植物誌』で、
徳川幕藩体制を賛美している。
母国であるスウェーデン議会の腐敗堕落した政治と比較して、日本の
それなりの封建的秩序を美化したからである。
でも、日本の庶民層はおおむね維新を歓迎したようだね。「御一新世で中は便利になり、役人が威張らなくなった。
良かった。」って当時の農民の発言が残ってる。
坂の上の雲でも、軍の、士族の事が大嫌いな平民出身の上官が「俺はお前達士族の為には戦わない、だが
天皇陛下のおかげで俺は今の身分になることができた。だから天皇陛下のためにこの命を捧げて戦う!」
みたいなこと言っていたな。
>>175 これは弊害かな?w
国会議事堂で死んだら逮捕」、英国のおもしろ法律ベスト10
【11月7日 AFP】英国のエリザベス女王(Queen Elizabeth II)が毎年上院で行う開会演説は退屈かもしれないが、だからといって
「退屈すぎて死んではならない」。そうした行為は英国の法律違反になるからだ。
■「議会で死ぬのは違法」
法廷ドラマ専門の英テレビ局UKTVゴールド(UKTV Gold television)は6日、視聴者約4000人を対象に、10の法律の中から「ばかげている」と
思うものを回答してもらった。中世に制定されて以後、廃止も改正もされていない法律ばかりだ。
その結果、英国史上最もばかげた法律の栄冠には「議会で死ぬのは違法」が輝いた。
また「リバプール(Liverpool)では、熱帯魚販売店の店員以外が公衆の面前でトップレスになってはならない」という法律をばかげていると
答えた人も多かった。
このほかにも「甲冑(かっちゅう)を付けて議会に入ってはならない」「妊婦は警官のヘルメット帽の中に用を足してもよい」「ヨーク(York)市の
旧市街では、弓矢を持って歩いている者を殺してもよい」などの法律を「ばかげている」とする意見もあった。
■知らない間に「法律違反」の恐れも
一方、「クリスマスにミンス・パイを食べてはならない」とする法律については、約半数が「破ったことがある」と回答。この法律は17世紀の
オリバー・クロムウェル(Oliver Crowmell)の治世に暴飲暴食を禁止する目的で制定されたものだ。
以下はトップ10に輝いた法律の「ばかげている度」だ(同番組の視聴者回答)。
■「弓矢を持っている者は殺してもよい」?
1. 国会議事堂で死ぬのは違法(27%)
2. 国王や女王の肖像切手を上下さかさまに貼るのは国家への反逆罪(7%)
3. リバプールでは、熱帯魚販売店の店員以外が公衆の面前でトップレスになってはならない(6%)
4. クリスマスにミンス・パイを食べてはならない(5%)
5. スコットランド(Scotland)では、トイレを使わせてほしいと玄関をノックをした人には、トイレを使用させねばならない(4%)
6. 妊婦は、好きなところで、たとえ警官のヘルメット帽の中であっても用を足してもよい(4%)
7. 海岸に打ち上げられたクジラの死骸のうち、頭部は国王の財産に、しっぽは女王の財産になる(3.5%)
8. 税務署員に知らせたくないことを知らせないのは違法だが、知ってもかまわない情報を知らせないのは合法(3%)
9. 甲冑(かっちゅう)を付けて議会に入ってはならない(3%)
10. ヨーク市の旧市街では、弓矢を持って歩いている者を殺してもよい(2%)
http://www.afpbb.com/article/life-culture/life/2308340/2323089
183 :
世界@名無史さん:2007/11/07(水) 20:42:30 0
逆立ちして横断歩道を渡ってはならない
瓶の中で鳥を飼ってはならない
184 :
世界@名無史さん:2007/11/07(水) 21:02:09 0
>>184 法制局は?という発想自体が、いかにも日本的な官僚国家的発想だよ。
大体、なんで官僚組織のT部局に、そんな「お目付け役」としての
巨大な権限を与えなければならないんだよ?水戸黄門や遠山の金さんじゃあるまいしw
>>185 目付け云々以前に、法の整合性をとることは必要だろうに。
>>182の法は近現代の法律と明かに整合性が取れないだろ。
まあ、イギリスは二次大戦の時に魔女を罰する法を持ち出して魔女裁判したくらい
物持ちのいい国だから、いつかこの辺の法律も使うのかもしれないがw
>>186 だから、行政の一部局の官僚が、整合性を取る責任を負うという発想が
どうしようもなく前近代の官僚国家的発想なんだよ。
整合性は、立法府の議論である程度整理される。
それでも制定法として残る場合は(まさにこのような場合)、
司法府の判例法理により、解釈で拡張や限定されたり、
どうにもならないときは死文化させたりして対応すればいいだけの話。
イギリスは判例法国なので、その意味での司法の守備範囲は広い。
行政法規の場合は、執行する行政当局が判断する。
それで法規を片手に訴えられたら司法府の守備範囲になる。以下同じ。
これでいいんだよ。
一体どこに、官僚組織が「整合性」と称して
議会の立法にダメ出しする権限が正当化される根拠がある?
188 :
世界@名無史さん:2007/11/08(木) 01:52:34 0
>>187 日本の法制局って、内閣内部での法解釈などの整合性をとる機関だと思うが。
まあ議会によって決められた法律を内閣がどう解釈するかで、実際の法運用に大きな影響力をもつのは確かだけどね。
内閣法制局が議会の立法にダメだしなんかできないでしょ。
内閣法制局が議員立法に「法的整合性が取れないからダメ」といっても、拘束力はない。いろいろもめるだろうけど。
ナチズムの総括から、戦後ドイツでは地方自治が確立され、官僚制の肥大化を
できるだけ抑え込み、民衆がコントロールしやすい制度の確立を目指してきた
というのは本当ですか?
地方自治ねえ。あそこはもともと連邦制だしね
>>189 つーか1次大戦前のドイツの方が、地方分権と言う意味では今よりも強かったんじゃないか?
誰かがどっかのスレで、東西ドイツが統一されてから官僚制が強くなって
しまったと書いていた。
旧東ドイツの影響だろうか?
>>192 国家同士の合体なんて、どうしたって混乱がつき物だから、それに対処する為
どうしても官僚が強くならざるを得ないんじゃね?
ベルギーの政治空白、過去最長を更新・
南北の地域対立が続くベルギーで、総選挙後も連立政権が発足しない「政治空白」が6日で149日に及び、
過去最長を記録した。
自治権拡大を主張する北部オランダ語圏と南部フランス語圏が対立し、
地域政党による連立交渉がまとまらない。
6月の総選挙で敗れた旧連立与党の暫定内閣は新たな政策を決められず、
2008年予算案が審議できない状況だ。
ベルギーは人口の58%がオランダ語、33%が仏語を話す住民で占める。
総選挙で北部オランダ語圏の利益を訴えるキリスト教民主フランドル党が第一党になったことで
南北対立が激しくなった。
http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/20071108AT2M0702307112007.html EUの中では、各国家の政府がなくなっていくのかもしれないな。
196 :
世界@名無史さん:2007/11/10(土) 09:55:54 0
イギリス・アメリカ・北欧の場合、猟官制(スポイルズシステム)のせいで
腐敗が激しかったな。
自由の時代(1730〜1772)のスウェーデン議会のメッソナ党とハッタナ党なんぞ、
両党がそれぞれ外国から政治資金を受け取っていた。
ハッタナ党のためにフランスは1765年に200万ダーレルを支出し、英国・ロシア・
デンマークはメッソナ党のために300万ダーレルを支出し、さらにロシア公使は
3人の聖職者代表を5万ダーレルで買収。
197 :
世界@名無史さん:2007/11/10(土) 10:13:04 0
198 :
世界@名無史さん:2007/11/10(土) 12:11:54 0
>>197 common wealth
republic
公共のもの
の問題だから?
アメリカの行政学というのは、ドイツの官房学や行政法学の影響を受けているの?
200 :
世界@名無史さん:2007/11/10(土) 20:04:43 0
>>199 参考にはしているでしょ
もっとも、アメリカでは、行政官庁の組織も、裁判所のそれと同じようなものと
考えられているところがあるそうな。
意味は不明だが、個人ぷれー、個人責任が多いのかも
アメリカ行政学は組織理論を発展させたり、政治と行政を分離して分析したりした。
ところで、共和政のスレで官僚制の話を振ったのはなぜ?
官僚制は立憲君主制でも一党独裁体制でも存在するもので、共和政に特有のものじゃないんだが。
>>201 しかし官僚制がきちんと整備されていないと、共和制というものも運用出来ないわけで。
そういえば代表的共和制国家であるフランスは、何であんなに官僚天国になったんだろう?
理念の上での共和制本来のあり方からすると、だいぶかけ離れた状況のようにも。
>>203 あそこはアンシャン・レジームのころから中央集権体制が結構しっかりできてたからね
204 :
世界@名無史さん:2007/11/12(月) 06:21:06 0
>>202 古典古代を模範とした有徳な市民による政治としての共和政と、非‐王政としての共和政と二通りある
広い領域と人口をカバーする国家で、かつての都市国家の共和政をそのままやるのは無理
だから国家の統治機構や議会制民主主義を整備する必要がある
>>204 古代ローマも、帝政期に入ってから官僚制が整備されだすからな。
ディオクレティアヌス帝以降はこの傾向がもっと甚だしくなる。
ローマ帝国が「オリエント化」してしまった。
206 :
世界@名無史さん:2007/11/14(水) 10:19:54 0
ポーランドの例を見て思うんだけど、大陸の国というのはある程度中央集権的に
ガッチリまとめないとやっていけないのかね?
207 :
世界@名無史さん:2007/11/14(水) 10:48:59 0
イギリスも結構きっちりしてるがな
208 :
世界@名無史さん:2007/11/14(水) 11:01:58 0
>>205
まず国の大きさが違うし、敵がすぐ近くにいる。
昔の通信事情だと、議会でいちいち議論なんかしていたら間に合わないし、
地方分権で封建制を取れば大軍を組織できないし、
昔の通信事情だとどうしても中央集権的なシステムになる。
>>205
封建制だろうが、民主制だろうが、独裁制だろうが、大企業だろうが
どの体制でも官僚制には手を焼いている。
スターリンはどんどん粛清して入れ替えたし、アメの場合だと大統領が
変るたびに何万にも入れ替えているし、逆に日本は終身雇用で
官僚の身分を守るように動いたし、
それぞれ一長一短があるのだな。
209 :
世界@名無史さん:2007/11/14(水) 22:04:45 0
>>206 一定以上の組織が官僚機構を必要としたり寡頭制になるのは当然のことですが?
大陸に限った話じゃないだろうにw
フランスは自ら王様を追い出したけど、現代では王室がある国が羨しくてしょうがない
だから近隣国の王室ゴシップで騒ぎ立てる
雅子さんが結婚したばかりの頃はむやみに無駄に叩いてた
却って最近は…w
211 :
世界@名無史さん:2007/11/15(木) 01:15:03 0
>フランスは自ら王様を追い出したけど、現代では王室がある国が羨しくてしょうがない
ソースは?
>>211 1,2年前だったと思うけど、フランスの世論調査で王室復活に賛成の人間は過半数を超えてたような。
213 :
世界@名無史さん:2007/11/15(木) 04:03:07 0
まあ、国内にモナコ公がいるから、王室の代用品にはなってるけどな。
んなこたない
215 :
世界@名無史さん:2007/11/15(木) 09:22:27 0
仏大統領のかつての任期2期14年てのが
国王の平均在位期間に近い、とはどこかで聞いたような。
代用品なら大統領で十分だわな。
100レスほど前にそんな話で盛り上がってた。
219 :
世界@名無史さん:2007/11/15(木) 20:55:01 0
日本も現在の皇統途絶えたら、象徴大統領
220 :
世界@名無史さん:2007/11/15(木) 20:59:02 0
そもそも、19世紀以降のフランスの国王って、階級闘争の真っ只中だったからな
貴族だの金融資本家だのの階級的利益擁護に偏ってきたから、
全国民の頂点としての権威に欠ける
おまけに、20世紀前半のアクシオン・フランセーズは、
前大戦での対独協力で、売国奴のレッテルを貼られて沈没
221 :
世界@名無史さん:2007/11/16(金) 18:28:42 0
>>221 そんなに妄想ってことにしたいのならそう思い込めばいいんじゃ無い?
根拠がないから、本当だと思い込むこともできないしね。仕方ない。
2chがまるまる妄想でできてるんだよね
225 :
世界@名無史さん:2007/11/20(火) 22:53:10 0
>>210以降流れが変な方向にいったな。
ここらでageますか。
ところで、最近思想史でも共和主義が注目を集めてるようだけど、共和主義関連の本で面白かったものはありますか?
>>225 『近世ヨーロッパの東と西 共和政の理念と現実』(山川出版社)
なんかどうよ?
まあフランス王室が残ってたら、文化的なプレゼンスから言っても
イギリス王室より格上扱いだったろうな。
今じゃイギリスが一番目立ってるし。
228 :
225:2007/11/21(水) 00:53:16 0
>>226 読んでみる。
こないだ佐伯さんと松原さんが編集した共和主義ルネッサンスという本を読んだけど、
論文の質にばらつきがあったよ。
229 :
世界@名無史さん:2007/11/21(水) 19:42:25 0
>>202-209 近代国家の官僚制というと、ナポレオン第一帝政に確立されたような・・
もっとも、モデルになった制度の多くは、アンシャンレジームの時代に由来
ドイツもイタリアも、急速に産業を興して、社会を近代化しようとすると
自然に中央集権官僚制
アメリカ式の政治任用制といえば、ワイマール時代のドイツでも
本省課長以上は、内閣とともに交替したそうな
>>229 戦前の日本も政権交代のたびに官僚上層部は入れ替わってたはず。
231 :
世界@名無史さん:2007/11/21(水) 19:58:17 0
>>230 戦後の公務員って、やたら身分保障されてるな
>>231 戦前は二大政党が政権交代するたびに、担当官遼の変更で経済政策が三井寄りから三菱寄りになったり
政界がらみの汚職事件の捜査が中止されたり敵対政党がらみの疑惑がリークされたりと、官僚の入れ替えが
政治不信の温床になったのですよ。
233 :
世界@名無史さん:2007/11/21(水) 20:20:53 0
>>232 でも、西欧諸国でも、政権交代のたびに官僚上層部を入れ替えてそう
イギリスやフランスなど、省庁の設置改廃も行政府の意のまま
>>233 ヨーロッパ諸国は基本的に入れ替えないよ。
イギリスやフランスの行政改革、特にフランスは看板の架け替えがほとんど。むしろ官僚の権限と既得権は
強化されてる。
アメリカみたく、エリートが官の世界と財界とを周流するのは、果たしていいことなのかどうか
幅広く人材活用できるという点ではいいのだろうけど、その代わり癒着とか起こらないのだろうか
>>235 アメリカの省庁の高官はだいたい全員業者や特定企業との癒着を指摘されて批判されてますな。
アメリカは大統領権力が強いからそれでも簡単には辞任解任という訳にはいかないけど。
237 :
世界@名無史さん:2007/11/23(金) 20:47:54 0
>>125-131 中南米(カリブ海を除く)諸国で共和政の国で、首相ポストがあるのは、
アルゼンチンとスリナムだけ
フィリピン、ケニア、イランにも現在首相ポストがない
そんなにも大統領制は特殊だろうか?
>>234 イギリスは、そもそも官僚が政治に関わらないから。あくまで行政官。
政策を書くのは政党スタッフ。だから入れ替える必要が無い。
フランスは、あそこは真正の官僚専制独裁王国。
だが、フランス固有の事情があって、
司法は当然却下、立法府でさえなくて、行政府と官僚というものが、
「反アンシャンレジーム」であり「近代共和国制の象徴」だったりする。
フランス人にとっては、官僚専制こそが近代主義。
官僚組織がアンシャンレジームと看做され、
「民が官を叩くことが、近代化・民主化である」という
自由民権運動以来の日本の建前とは、そもそも感覚が正反対。
広義の「革命」のベクトルが日仏で正反対になる。
>>235 「政治」であるのなら、民主政治のもとでは「無答責」が許されないから、
「官僚(罷免困難な公務員)が政治を担ってはいけない」という大原則があるのだと思う。
米国的な「政官財回転ドア」の可否とは、ちょっと方向性がずれる。
>>239 すまんね。文末を言い切ったので誤解を招いたな。
「ちょっと方向性がずれるが」と言いたかったんだが。
つまり、政治制度のありかたとしては、
「米国式回転ドアの可否」という問題の立て方は、「問題を斜めに切る形」になって
鋭い問題提起にならない気がするんだよ。
まあ、良い面もあるけど悪い面もあるのかね、という玉虫色の答えしか出ない。
官僚と政治家の間の人事制度構築の問題は、
端的に言えば、「失政したら政治責任を取れますか?」という話に尽きるので
この観点から問題提起しないと、なまくらになってしまう気がするんだよ。
「回転ドア」の場合、政治責任は任命者が負うってことで
242 :
世界@名無史さん:2007/11/23(金) 23:43:14 0
>>238 日本の近代化・民主化の歴史を官と民との対立に単純化するのはどうかと。マルクス主義者みたいだ。
ttp://homepage1.nifty.com/equshomepage/equbooks/books69.htm もちろん官僚制はプラスの面だけをもつものではない。林先生は上記の著書で、
官僚制が新政府のもとで整然となすべきことをしたこと、しかし この官僚とともに、
特に司法官の中にきわめて保守的な分子が温存された こと、従って社会民主党
政府が官僚制度を破壊しなかったことは当然と しても、排除すべき分子は排除
すべきであったこと、これをせずに 官僚制の改革を怠ったことが共和国にとって
致命的な失敗であったこと を指摘しておられる。的を射た指摘である(反対に
ヒトラーは権力掌握後 直ちに内務省・警察関係を署長クラスまでナチスで固めたのだった。
さすがというべきであろうか)。この官僚たちはナチスの時代には、ナチ政府の下で
また整然と仕事をすることになる。単にドイツ史の研究として ではなく、およそ
官僚制というものの性質を究明するために、この時代の ドイツの官僚制について
さらに研究が進められるべきであるように思われる。
244 :
世界@名無史さん:2007/11/26(月) 17:46:18 0
245 :
世界@名無史さん:2007/11/27(火) 06:30:28 0
スイス連邦
内閣(連邦参事会)は、連邦議会によって選出される7人の閣僚(FederalCouncillor)で構成される。
7人はそれぞれ各省の大臣を務め、その中の1人が大臣兼任のまま、任期1年の大統領となる。
スイスの連邦大統領は、閣僚7名が1年ごとに交替で務める輪番制(毎年1月1日に就任)。
「大統領が7人」の国
246 :
世界@名無史さん:2007/11/27(火) 06:36:54 0
ボスニア・ヘルツェゴビナ大統領評議会は、ボスニア・ヘルツェゴビナの国家機関の1つ。
ボシュニャク人、クロアチア人、セルビア人の各民族から4年ごとに1名ずつの代表を出し、
計3名で構成。3名は8ヶ月ごとに輪番制で大統領評議会議長(国家元首)に就任する。
ボスニア人代表・クロアチア人代表はボスニア・ヘルツェゴビナ連邦から、
セルビア人代表はスルプスカ共和国から選出される。
「大統領が3人」の国
>>238 フランスの場合、官僚は能力(試験)によって公正に選ばれるという
建前になっているのかね。
アンシャン・レジームでは身分によって出世が決まっていたから。
248 :
世界@名無史さん:2007/11/27(火) 13:56:52 0
>>247 論述試験や書類の考査だから、うさんくさいな
>>248 日本型のペーパーテスト重視よりも論述や面接重視のイギリスやフランスの方が
交渉事とか実戦面で有能な人間を採用するためにはよっぽどメリットがあるという見方もあるよ
だいたい論述試験や書類の考査の段階にたどり着くのは、相当狭き門だろう
251 :
世界@名無史さん:2007/11/27(火) 15:32:41 0
スイスは普通の政治家には権力がほとんど与えられていないので、大変クリーン、らしいw
19世紀前半までイギリスの官僚の採用は縁故推薦によって行われていたんだよな。
1840年代以降、主要官庁の経費削減や「旧き腐敗」の撤廃が問題とされ、
公開競争試験制度が導入された。
日本で議会というともっぱらイギリス議会だけが取り上げられて、他のヨーロッパ
諸国の身分制議会についてはほとんど知られていないよな。
中世に、最初に身分制議会が登場してきたのはスペインのレオン王国だなんて
知らない人が大多数だろうし。
255 :
世界@名無史さん:2007/11/28(水) 08:19:43 0
身分制議会なんて今はほとんどないからな。残ってるのはイギリスくらいだろ。
イギリスでも貴族院の権限は弱くなってるし。
議会制の歴史として、特権を有した貴族による昔の議会のはなしをするのは意味があるかもしれないが、
身分制議会自体に現代的意義はもはやないだろうな。
中世スペインの場合、ムスリムと戦うために、貴族だけでなく都市民も
特権を認められていた。
やっぱり戦争と政治参加の権利は切り離せないものなのか?
>>256 そりゃあ当然。近代でも例えばアメリカで黒人の市民権運動が展開された時、運動の大きな支柱になったのは
1次大戦、2次大戦、ベトナム戦争などへ黒人が従軍したという事だった。
国家の活動に国民が動員されるようになれば、
それの対価として国民から政治的権利などを要求されるのはよくあること
それこそ古代ギリシアの時代からみられるしな
259 :
世界@名無史さん:2007/11/28(水) 18:40:49 0
だからフランスのサヨクは徴兵制に賛成するんだな
260 :
世界@名無史さん:2007/11/28(水) 18:42:06 0
そもそも徴兵制は革命政府のもとで実施された。
近代以前の軍役は多くの国や地域で義務というより権利、それも特権に近いな。
マキアヴェッリも市民軍の養成を提案していた。
フランスの啓蒙軍事思想家ギベール伯(1744〜90)は、傭兵軍の欠陥を克服する
ための提案をしていた。
しかし、次のような国民がヨーロッパに生まれることを仮定してみよ。その特質も
資源も政府も健全である国民。厳格な徳と国民的民兵によって決定された膨張政策に
向かう国民。その目的を見失わず……財政的必要から武器を棄てることをよぎなく
されない国民。そのような国民が……隣国を屈服させ、その脆弱な構造をひっくり返すのを、
われわれは見ることになるだろう。
ここで予言されているのは、徴兵制にもとづいた近代国民軍である。
>>261 古代ギリシアやローマの初期は武器防具自弁だから富裕な階層の子弟しか軍役に就けなかったんだっけか
そらステータスになるわな
265 :
世界@名無史さん:2007/11/28(水) 20:00:27 0
またそうやってできた国民軍は戦争に強いからなぁ
アジアの専制君主国では、集団で行動する能力・訓練された規律・愛国心などの
ある軍隊というのはほとんどなかったのでは。
>>254 日本人が、国民一般の教養として、高校までの課程の社会科・世界史で
やけに詳しくヨーロッパ史をやるのは、
近代日本の文明の基礎になっている部分が多いから。
だから、ヨーロッパの中では重要かもしれないが、
近代日本社会に直接繋がらない部分は、特に学ばないわけだよ。
中世封建制は専ら「フランドル・モデル」でやり、
議会制はもっぱらイギリスを模範にとる。
それぞれ、明治日本が西欧式社会を受け入れる上で、
前者は、日本在来の封建制とどう接続すべきかの「擬似事例」として、
後者は、近代議会主義の最も基本的な基底として採用したものだから。
(ドイツを範にとったと言いながら、あの錯綜するラント主義は一切無視している)
ここから外れるものは、一般的な教養ではなく、ただのヲタの趣味になる。
>ドイツを範にとったと言いながら、あの錯綜するラント主義は一切無視している
国民国家形成という点ではフランスを範にしたのかな。
域内の住民を無理やり“国民”に仕立て上げ、標準語を制定してそれを広め、
徴兵制度(国民皆兵)をしいた。
269 :
世界@名無史さん:2007/11/28(水) 21:48:04 0
>>252 でも、金融資本や、ロシアのマフィアと、官憲は結構癒着しているような
それも国策のうち?
>>265 そうでもないよ。そういう階級だけじゃ兵力が足りないしね。
土肥恒之氏が、ロシアの都市はモンゴル人の侵入に際してかなりの程度破壊されてしまい、
「タタールのくびき」からの解放後に建設された都市のほとんどは「要塞」を
出発点としていて、第一義的には軍事・行政的な都市であったと指摘していた。
そこには「自治と自由」が芽生えることはなく、都市は専制に仕える「担税共同体」
であり、農村と明確に切り離されていなかったと。
世界の各地域の都市のあり方というのはどうなっているんだろう?
273 :
世界@名無史さん:2007/11/29(木) 16:09:44 0
>>272 実際には、イワン雷帝に破壊された都市が多いという
ロシアの場合、イワン雷帝の時代に中央集権化の問題は終わってしまったからな。
ヨーロッパのような地方の自立性は存在しなかった。
むしろ中央集権化の弊害のほうが目立っていたので、エカテリーナ2世は
上から地方行政を育成しようとした。
275 :
世界@名無史さん:2007/11/29(木) 18:33:47 0
>>274 民政なんてしていたの?
どうも、領主が農奴を搾取して、横暴を極める構図しか、浮かんでこない
どこに民政なんて書いてあるんだ
277 :
世界@名無史さん:2007/11/29(木) 19:40:58 0
今日のニュースを見ていたら、そのまんま東が徴兵制を導入したら
いいと口を滑らしたら、テレビ朝日がたたいていたなぁww
マジでテレビ朝日に連中には左翼の女性党首が徴兵制存続を訴え、
右翼の連中が徴兵制廃止と主張していることについてどう考えているのか
聞いてみたいものだ。
古代の共和制が崩壊した後は、住民の感覚から見たら支配者というのは
ヤクザの親分と同じ感覚に見えたのかなぁ
税金はヤクザの上納金と同じ感覚で払っていたのかなぁ
278 :
世界@名無史さん:2007/11/29(木) 20:19:55 0
>>274-276 だから、18世紀までのロシアでの「中央集権」だの「地方行政」って何?
農民には兵役と租税以外、皇帝なんて何の関係もなかったんでしょ?
279 :
世界@名無史さん:2007/11/29(木) 20:27:54 0
>>278 戦前までの中国のように、中央は「点(都市)と線(街道や鉄道)」のみ抑えて、
他は領主の領地ばかりだった気がする
>>277 よその国のことはよその国が決めればいい
それにしても東国原は近代の軍隊を教育機関かなにかと勘違いしてるのかw
>>278 ツァーリが領主の自立性を奪ったって意味での集権化ってことかね
>>259 ウヨサヨというと、対立軸が少しずれる
こういうのはアメリカ的な原子化されたリベラリズムを敵視するフランスのリパブリカニズムの主張だ
282 :
世界@名無史さん:2007/12/01(土) 00:06:05 0
やっぱり昔の技術だと自由都市くらいの大きさじゃないと
共和制は無理だったのだろうか?
だしたら、アメリカはやはり奇跡だな。
あの時代の技術力で共和制が実現できたのだからな
>>282 アメリカは最初は小さかったし、広がりはじめるとその間に技術が進歩していった。
アメさんの草の根的な政治の伝統はそれなりに立派なもんだわな
285 :
世界@名無史さん:2007/12/01(土) 08:32:57 0
草の根的伝統って、イギリス由来?それとも、スイス由来?
ピューリタン的なものじゃなかろうか
287 :
世界@名無史さん:2007/12/01(土) 14:33:11 0
万人司祭主義で、万人武装市民で、陪審制、こういったところじゃないと
昔は共和制は出来ないわな、
288 :
世界@名無史さん:2007/12/01(土) 17:06:49 0
フランスのヴィシー政権って共和制国家なの?
289 :
世界@名無史さん:2007/12/01(土) 18:53:31 0
290 :
世界@名無史さん:2007/12/01(土) 19:57:06 0
敗戦処理内閣だからなぁ
とりあえず名の通った軍人に任せて、コルシカギャングが支えるという構図
291 :
世界@名無史さん:2007/12/01(土) 20:07:47 0
>>290 コルシカギャングといえば、ドゴールがOASつぶす時も暗躍しなかった?
292 :
世界@名無史さん:2007/12/01(土) 20:15:14 0
俳優のアランドロンがコルシカの子孫で、
ギャングとも親しかったという。
ていうか、怪盗ルパン・シリーズのせいか、
向こうの実業家や有力者って、ゴロツキを召抱えている人間の多いイメージがある
293 :
世界@名無史さん:2007/12/02(日) 17:22:52 0
思えば、教皇領時代のボローニャの政治を取り仕切る貴族たちも、
荘園に悪党を匿い、自身の権力に利用したという
294 :
世界@名無史さん:2007/12/02(日) 22:43:44 0
フィリピンやメキシコなどでも、有力者が私兵を抱えていそうだ
295 :
世界@名無史さん:2007/12/02(日) 23:05:11 0
>>294 フィリピンは知らんが
メキシコではもうカウディージョが私兵を募って地方軍を持つなんてことは
メキシコ革命後にはなくなったぞ
南部に行けば数百人規模のちょっとした武装警備隊ならあるだろうけど
サパティスタもそんな感じだし
296 :
世界@名無史さん:2007/12/05(水) 12:22:23 0
>>238 >「政治」であるのなら、民主政治のもとでは「無答責」が許されないから、
>「官僚(罷免困難な公務員)が政治を担ってはいけない」という大原則があるのだと思う。
日本の場合、省益に基づく対立が、族議員巻き込んで助長される。
明治以来の政府委員を廃止、副大臣、政務官制度を模倣ぢたというのに。
>>243 ドイツの司法官は、戦後の方が国政に影響力強い気がするけど
>>296 族議員は日本だけの現象じゃ無いぞ。アメリカでもヨーロッパでもおよそ議会制の国には必ず族議員が出来る。
特に公共事業をあつかう建設族というものが強いのは万国共通だ。
このへんは近代の民主主義と官僚制との関係の、永遠の問題だと思うぞ。
298 :
世界@名無史さん:2007/12/05(水) 20:29:54 0
大統領自身が族政治家だという国だってあるし
299 :
世界@名無史さん:2007/12/05(水) 21:25:31 0
日本共和国
イスラエル共和国
オーストラリア共和国
モンゴル共和国
ミャンマー共和国
メキシコ共和国
スイス共和国
>>298 つーか上院議員出のアメリカ大統領って、元々族議員だったのばっかりだよな。
301 :
世界@名無史さん:2007/12/06(木) 17:46:10 0
302 :
世界@名無史さん:2007/12/06(木) 21:35:17 0
あれだけの金をかけて選挙をやるんだで、資金を出してくれる支持団体の要求を
聞かないわけにゃいかんわな。
303 :
世界@名無史さん:2007/12/06(木) 23:02:01 0
>>302 レーガンって、宗教右翼の要求、そんなに聞き入れたっけ?
>>303 宗教右翼の影響力が本格的に強くなったのは今のブッシュからだろ。レーガンは保守地盤から外の人間にも人気があったし。
305 :
世界@名無史さん:2007/12/08(土) 10:31:41 0
民主党は、外国からの献金が多すぎ
306 :
世界@名無史さん:2007/12/09(日) 02:40:24 0
307 :
世界@名無史さん:2007/12/09(日) 10:38:56 0
人口規模で最大クラスの国々が共和政の時代だ。
中国、インド、ブラジル、メキシコ、ロシア、ナイジェリア・・
強権体制や、人権状況の悪い国が多いけどw
308 :
世界@名無史さん:2007/12/12(水) 19:17:51 0
共和党員ヒトラー
309 :
世界@名無史さん:2007/12/12(水) 21:27:30 0
>>300-306 でも、前近代のモンゴル帝国にしても、ゾクト商人の献金を受けていた。
江戸時代の老中だって・・
>>309 何を言いたいのかさっぱりわからん。自分の言いたいことを整理して書き直せ。
311 :
世界@名無史さん:2007/12/13(木) 15:57:48 0
政治に金がつきものなのは、近代や民主国家以前から
312 :
世界@名無史さん:2007/12/13(木) 18:49:49 0
イタリアでは、前大統領は、終身上院議員
313 :
世界@名無史さん:2007/12/14(金) 19:47:32 0
すんげー初歩的な質問だけど・・・
共和制と多頭制とはどう違うんですか?
314 :
世界@名無史さん:2007/12/15(土) 18:33:25 0
>>270 傭兵や志願兵もいたということか
現在のアメリカにも、市民権や永住権目当ての志願兵がいるからな
>>314 古代共和制国家においては同盟諸国家、都市から供出された兵が戦争において大きな役割を果たしていた。特に覇権国にとっては。
共和制ローマも戦争では覇権下にある諸都市から動員された兵を一番被害の大きい先鋒に使って戦う、という戦術ばかりやってた。
それで「市民権も無いのに被害ばっかり受けてやってられるか!」とイタリア諸都市がローマに対して大反乱起こしたことがある。
316 :
世界@名無史さん:2007/12/17(月) 20:51:03 0
317 :
世界@名無史さん:2007/12/24(月) 21:20:28 0
>>313 「ポリアーキー」(多頭制)
火付け役となったフロイト・ハンターが、一握りの権力エリートがコミュニティのあらゆる問題を牛耳っていると結論づけたのに対して、
のちのアメリカ政治学会会長ロバート・ダールは、リーダーは問題ごとに多元的に存在すると反論した。ハンターはアトランタを、ダールはニューヘヴン(ニューイングランド州)を実地に調査している。
ダールのこの考え方は「ポリアーキー」(多頭制)とよばれ、政治学におけるもっとも有名な専門用語の一つになっている。
そして、彼の多元主義的なとらえ方は日本政治の研究にも強い影響を与えた。
1970年代まではエリート主義的、ないしはマルクス主義的なアプローチが幅を利かせていた。
一枚岩的な権力エリート、ないしは支配階級が日本政治を支配しているというものである。
それに対して、1970年代末より台頭してきたのが、多元主義的アプローチである。それによれば、
たとえば、自民党だけが政権を担当しているが、自民党は派閥の連合体にすぎず、
一方野党には国会審議において、相当の抵抗手段(「ヴィスコシティ=粘着性」)が制度的に保証されている。
官僚制も省庁間で利害が多元化されている。
いまではこれが政治学の通説といってよい。
http://www.kisc.meiji.ac.jp/~kokkaron/shohyou2.html 多頭制の対極は、一元的支配では
共和政は、君主政や民主政などと区別される概念で、
そもそも比較される概念が違う
てか、研究者が操作しやすいように作った分析概念・記述概念やろ。
「ポリアーキー」は。
だから一般人には「?」な用語だろうが、
概念の内包も外延も比較的はっきりしてる。
一方、「共和制」とか「民主制」は歴史的に多くの人々によって
様々に使用されてきた歴史用語・史料用語だから
これこれの時代のこれこれの文脈ではこれこれの意味を持つ、ということしか言えない。
政体論に関して外延的に言えば「ポリアーキー」と
「近代欧米型の議会制民主主義」とはほとんど同じものを指すんだが、
「民主主義」なんていう手垢にまみれた言葉は論文では使えんわけや。
319 :
世界@名無史さん:2007/12/30(日) 08:01:49 0
現在の共和国の政治システムは、
フランス革命とナポレオンの賜物
それ以前の欧州の共和国は、おおむね都市国家かその連合体で、
そうした国家が属領を有する場合もあった。
320 :
世界@名無史さん:2007/12/31(月) 16:20:07 0
>>319 フランス共和国は、最初は国民議会だけの一院制で、のちに元老院を設置して
二院制(両院制)に変わったな。
最近ではスウェーデンや韓国のように、両院制から一院制に変える国も
増えている。
321 :
世界@名無史さん:2007/12/31(月) 18:48:43 0
韓国が二院制だったのは第2共和国の11ヶ月間だけ。
イギリスの場合、実際には「庶民院の優越」が確立していて、国民の
代表である庶民院がほぼすべてのことを決定できるようになっている。
貴族院は、もはや形式的な存在に過ぎなくなっている。もちろん、首相は
庶民院の第一党の党首がなり、内閣不信任を突き付けられるのも、庶民院
だけである。
というわけで、イギリスの場合、実質的には一院制に近い、と考える
人もいる。
>>322 しかし改革により貴族院は直接選挙で選ばれる上院に変わるようなので、そうなると
極めて日本のものに近い制度になるのかな?
324 :
世界@名無史さん:2007/12/31(月) 22:46:29 0
日本とよく似た二院制をとっている国にイタリアがある。
ただ、イタリアの場合、上院の一部の議員は選挙なしで任命されたりしていて、
純粋に二院ともすべて選挙で選ばれた議員だけ、というのは日本くらい。
両院とも普通選挙で選ぶ意味無いな。結局、選挙結果はその時の民意に左右されるので。
参議院は天皇の勅撰にした方がいい。
327 :
世界@名無史さん:2008/01/01(火) 14:43:17 0
>>325 第二院なんぞ無用
審議会などの諮問機関で十分間に合う
それか、内閣と国会の係争処理委員会
刻と地方団体の係争委員会が、地方自治法で定めらているように、
紛争の調停、仲裁、審判を行えばいいと思う
328 :
世界@名無史さん:2008/01/01(火) 14:52:41 0
329 :
世界@名無史さん:2008/01/01(火) 16:20:08 0
>任命委員会の推薦か、政党党首による推薦
ぶっちゃけ、比例代表名簿の上位登載者(当選確実な枠)と似たようなものでは?
330 :
世界@名無史さん:2008/01/01(火) 16:21:56 0
逆に言えば、自民党の比例代表名簿の上位登載者は実質、任命議員だよな。
>>329 選挙のあるのと、選挙が全く無い永代議員になるのとは話が全く違うぞ。
ドイツの上院に当たる「連邦参議院」は、選挙はなし。
州が、人口に応じた人数で、そのつど代表を送り込む。この人たちは、
州の意向の通りに動かなくてはならない。
これがオーストリアの「連邦参議院」になると
州議会の代表なのだが強制委任はない、と。
まあドイツは州政府の代表だからな。
>>324 イタリア上院は(終身議員はともかく)解散があるぞ。
夢誤謬である天皇の勅撰にすればすべて解決。
335 :
世界@名無史さん:2008/01/02(水) 21:58:38 0
以前はどっちも公選の二院制なんて無駄と思ってたが、小泉や安倍ちゃんの暴走を見て、
やっぱり二院制でねじれ国会になるのもアリかなと思えてきた。
336 :
世界@名無史さん:2008/01/02(水) 23:06:31 0
>>335 現在の政権も、UFOだのゴジラだのを語る人間が目立つが、
真意はなんだろうか
目立ってねえよ。これが2ちゃん脳か…。
338 :
世界@名無史さん:2008/01/06(日) 02:23:56 0
ポーコックの「マキャベリアン・モーメント」翻訳間近ということで、記念age
339 :
世界@名無史さん:2008/01/06(日) 06:56:31 0
>>337 現職法務大臣やらが話して、報道されたりしてるぞ
本当の課題から目をそらす術策だろうけど
報道される=目立つ、って愉快な脳みそしてますねあなた。
341 :
世界@名無史さん:2008/01/06(日) 18:05:28 O
>>303 イラン・コントラゲート事件で統一教会(勝共)と仲良くしてただろ
>>341 もうちょっと陰謀論世界から離れた方が良いぞ。精神の為にも。
343 :
世界@名無史さん:2008/01/06(日) 20:42:52 0
>>342 統一教会(勝共)は、少なくとも当時はCIAの手先だろ
>>340 実際、世間じゃそういう扱いのことが多い
>>339の事実は事が事だけに、あんたみたいな姿勢の人間ばかりであって欲しいがね
本気で政治家が言ってるなら、いい加減落選させないと
>>343 君の脳内世界は単純そうで実にうらやましいw
345 :
世界@名無史さん:2008/01/11(金) 23:23:17 0
ヴェネチア共和国の政体は複雑だね
あれで、よく戦争や外交ができたものだ
346 :
世界@名無史さん:2008/01/13(日) 21:39:12 0
しかもスイスと違って戦争に明け暮れている
スイスはそもそも戦争してる余裕なんてなかったのでは
スイスは事実上の独立以来イタリア戦争あたりまではかなり自分で戦争してるぞ。
イタリア戦争で最終的に敗北して以降は傭兵業に徹してる感があるが
スイス傭兵って良質だったんだっけ?
良質という以前に、欠損した場合、補給が速やかで便利だった。
351 :
世界@名無史さん:2008/01/20(日) 21:15:22 0
戦後の傭兵といえば、ドイツ人とフランス人
352 :
世界@名無史さん:2008/01/24(木) 20:36:18 0
「アジア人には民主主義など無理」という意見についてはどうよ?
>>352 「君達のは民主主義なのかい?」って言ってやれよ。
354 :
世界@名無史さん:2008/01/24(木) 21:10:41 0
でもアジア人の中にもそういう意見を持つヤシがいるからな。
355 :
世界@名無史さん:2008/01/27(日) 11:24:13 0
アジア人なんて曖昧な基準は無意味だ
ヨーロッパ人でさえギリシャ人とかわけわからんのに
>>352 民主主義=共和政じゃねーから、その意見はスレ違い
357 :
世界@名無史さん:2008/01/29(火) 16:20:07 0
358 :
世界@名無史さん:2008/02/03(日) 05:38:55 0
フランス共和国では、第二次大戦以前は、女性がズボンはくと、
風俗紊乱で、警察が取り締まったそうな
359 :
世界@名無史さん:2008/02/13(水) 08:30:29 0
昔はどうしても君主政が大国維持に欠かせなかったのかも
選挙制度は、古代インド、モンゴル、そして、ローマ・・
歴史の中で結構散見されたのにな
>>359 昔は、都市国家なら未だしもある程度の広域国家になると、もう技術的に民主制を機能させるのは
不可能だからな。
361 :
世界@名無史さん:2008/02/13(水) 17:04:11 0
サン・マリノ共和国は現存する最も古い共和国。
362 :
世界@名無史さん:2008/02/13(水) 17:06:45 0
あっそ
日本政治の謎として、権力を握っている側が投票行動に介入する
ことがあっても「投票結果」を操作することはほとんどない。
>>363 明治の頃からそうだな。あの大政翼賛会ですら「投票結果」に関しては操作しなかった。
365 :
世界@名無史さん:2008/02/16(土) 17:55:07 0
近代以降「投票結果」いじった例ってどこがあったっけ
ナチス・ドイツ
フィリピン
フロリダ州
投票結果いじりの常習犯と言えばロシア。
368 :
世界@名無史さん:2008/02/16(土) 18:18:48 0
選挙の結果を操作するのなんて、独裁政権やブッシュ弟くらいなもんだろ。
>>368 そうか?ロシアなんて独裁とはいえないようなエリツィンの時代でも、割合スナック感覚に
選挙結果いじっていたが。
370 :
世界@名無史さん:2008/02/16(土) 19:28:10 0
371 :
世界@名無史さん:2008/02/17(日) 14:43:54 0
南ベトナムの国民投票で共和政を決めたときにも、あったよ
全人口よりたくさんの票が入ったそうだ
372 :
世界@名無史さん:2008/02/21(木) 19:20:03 0
今まで挙げてくれた投票結果をいじった事例がひどすぎるから、
いじらないのはごく普通のことで、特別えらいと思えないw
>>372 アジアの国の中ではマシなほうといいたいのでは。
選挙ぐらいきちんとやれないと、西洋諸国から蛮族扱いされますからね
民主主義の代表のように言われているアメリカとフランスは、選挙の仕組み自体は恐ろしく変だがな。
>>372 このスレであげられてる結果いじりの例とは次元が違う
377 :
376:2008/02/21(木) 21:01:25 0
でも西洋の中でも、イタリアの選挙はかなり胡散臭いけどねw
選挙に問題を抱えてる例を挙げると、やっぱりきりがないなw
丸山みたく永久革命とまでは言わないけど、完璧な民主主義なんて理念の中にしかないんだから、
選挙でも議会制でも、問題のある点を少しずつ是正していく以外ないわな
・・・とはいえ、民主主義イコール共和政というわけじゃないんだけど
>>352にとってはイコールだったのかな?興味深い問題だとは思うけどね
戦後、アジアで選挙によって2回以上平和に政権交代が行われたのは
韓国とインドぐらいじゃないだろうか
>>380 日本は戦後しばらく、自由党と民主党が政権を取ったり取られたりだったし、
社会党と日本新党を中心とした政党連合も政権取ってるぞ。
>>381 戦後すぐの政権交代はまだ占領下だったり混乱期だったりで、
衆議院選挙後の首班指名で政権交代というのがなくて微妙な感じ。
自民党の一党優位であったとしても、戦後の日本は普通選挙で、干渉もとくにないんだから、
民意の結果と言ってもいいのではないでしょうか
384 :
世界@名無史さん:2008/03/04(火) 21:15:16 0
オランダは、第一次大戦後から60年間一党優位だっけ
385 :
世界@名無史さん:2008/03/09(日) 21:46:53 0
官僚機構、軍部、大企業・・支配機構さえがっちり社会を掌握していれば、
頂点が君主か国家主席かなんて、たいした意味ないシステムの起源になったのが、
フランス革命。
中国の場合、共産党、軍部・・辺りかな?
386 :
世界@名無史さん:2008/03/09(日) 23:51:38 0
age
387 :
世界@名無史さん:2008/03/19(水) 07:41:04 0
君主なんて無用の長物
>>387 と、言った革命派は、君主と共に、何十万、何百万の無辜の民をも血祭りにあげた訳だ。
アンシャンレジームも革命期もどっちも地獄じゃ
革命が無ければフランスの経済発展はもっとスムーズで
人口増加率から言っても自然とヨーロッパの覇権国になった、という研究もあるな。
旧体制のフランスでは、イギリスみたくブルジョアが成長したとは思えないな
いや、ブルジョアが成長してたから革命がおきたんだよ。
393 :
世界@名無史さん:2008/04/02(水) 21:59:48 0
でも、革命後は、ブルジョワが爵位を好んだ
そこでパリコミューンですよ
395 :
世界@名無史さん:2008/04/14(月) 19:44:30 0
イギリスで世界筆頭の工業って名にあっったっけ?
397 :
世界@名無史さん:2008/04/21(月) 20:49:43 0
いや、いつの時代でもいいから
航空機産業なら現在、アメリカとフランスは結構有名みたいだが
>>397 18世紀には大抵の工業分野で世界一だった訳だが>イギリス
>>29 その割にドイツ領となって以降も抵抗運動が続き、フランス領となってから
の反発は聞かないがどうなっているのだろうか?
サヴォイアやニース、コルシカも問題なくフランス領と化したようだが。
400 :
世界@名無史さん:2008/05/01(木) 16:11:06 0
コルシカでは、現在でも民族主義組織があるし、憲兵隊員へのテロがあるよ
だからと言ってコルシカの住民の多数が独立を志向しているわけじゃ無い。
スコットランドあたりの方が独立運動はよっぽど盛んだ。
>>400 それはころころ変わる支配者には屈せず自治を貫くマフィアにも通じる
伝統的組織じゃないの?
共和国なのに王がいる国ってなんなんだ?
とあるパソゲーの架空の話だが、実際にそんな国あったのか?
帝政ローマの自称はローマ共和国のままだった
低地七州連邦共和国の事実上の元首がイングランド王だったことがある
完全選挙王制期のポーランドを共和国と呼ぶことがある
ぱっと思いつくあたりでこの辺とか。
406 :
世界@名無史さん:2008/05/01(木) 18:53:47 0
現代だって、アメリカ合衆国大統領を現制度のままで「皇帝」と呼んだって通用するわけで。
そういえばインドネシアは共和国だが、「藩王」が存在するな。
>>405 共和国の事実上の元首が王様って、例えばオーストラリアとかですか?
411 :
世界@名無史さん:2008/05/07(水) 18:07:50 0
412 :
世界@名無史さん:2008/05/11(日) 22:44:40 0
>>408 インドにもいる
アフリカにも部族王がいる
413 :
世界@名無史さん:2008/06/03(火) 21:41:06 0
ヴェネツィアの政治機構は複雑でした
414 :
世界@名無史さん:2008/06/24(火) 11:32:37 0
現代の国家の官僚機構や社会構造も複雑だよ
415 :
世界@名無史さん:2008/06/24(火) 12:22:30 0
>>403〜 西サモアが独立したとき、二人の王様が王の地位のまま大統領(ツートップ)に就任。
共和的世襲君主制って、ナポレオンやナポレオン三世の帝政がそれだろうな。
417 :
世界@名無史さん:2008/06/26(木) 14:02:26 0
日本の代議士、世襲が多いじゃん
>>417 制度として世襲になっているわけではない
419 :
世界@名無史さん:2008/07/10(木) 20:33:06 0
制度の世襲はいらん
420 :
世界@名無史さん:2008/07/23(水) 12:58:45 0
ローマ帝国が共和的世襲君主制
ナポレオンやナポレオン三世の帝政がそれの模倣。
世襲するんなら清の皇帝継承システムが一番だろうな。
世襲は世襲で後継者争いの抑制になって宮廷内が安定するからそれはそれでいい。
でも皇太子を決めちゃうと派閥が出来て外戚や有力者が力を持って後々頑固な汚れになって現れる。
だったら死ぬまでじっくり吟味して、死後に紙を開かせて派閥防止、世襲も出来て万々歳。
422 :
世界@名無史さん:2008/08/06(水) 01:46:27 0
266 名前:無名草子さん :2008/07/30(水) 07:21:18
>民主主義という上部構造は資本主義という下部構造に完全無欠に対応するものだ。
>こんなのは「現代」を対象とする社会科学・人文科学の基本かつ初歩の知識。
まったく賛成できない。「基本かつ初歩」であってもだ。
中国では政治的に社会主義であっても経済では資本主義を導入しているし、
発展途上国では、独裁制下で資本主義発展させていった。スペイン、チリをみよ。
王政の下で、資本主義を導入しているヨーロッパもある。
民主主義は政治主権がどこにあるかを言ってるだけ。
上記の例を本当の資本主義はいえないと否定するなら、
あるいは本質論を出してくるなら、
それは上部構造、下部構造のドグマにとらわれた、
現実を理論にあてはめようとする、
それこそ一番してはいけない思考法を選んでいることになる。
423 :
世界@名無史さん:2008/08/06(水) 04:42:14 0
今のシンガポールがリー王朝で共和的専制君主といえる
424 :
世界@名無史さん:2008/08/06(水) 04:45:02 0
シンガポールは制度としては世襲じゃない
>>424 帝政ローマも制度としては世襲じゃ無い。
帝政ローマは制度として世襲だろ。
特に初期は。
427 :
世界@名無史さん:2008/08/12(火) 22:22:55 0
428 :
世界@名無史さん:2008/08/12(火) 22:23:52 0
メキシコでも、政権交代のたびに、前政権の汚職狩りをしていたな
429 :
世界@名無史さん:2008/09/20(土) 22:50:09 0
国家の統一には、政体以外のなにがしかの物語が必要だと
カラマーゾフの兄弟の翻訳家と、佐藤優が語っていた。
闇と魂のロシア
430 :
世界@名無史さん:2008/09/21(日) 08:59:08 0
>>426 身内を後継者に指名し、その指名の通り選ばれていただけであって、それが制度なのではない。
431 :
世界@名無史さん:2008/09/24(水) 23:40:26 0
小泉家の横須賀選挙区は、ほかの候補者は事実上戦えないという
433 :
世界@名無史さん:2008/10/12(日) 22:11:23 0
アメリカでも、デラウェア州のデュポン一族とかいるよ
>>429 ロシアに侵攻し、40000人からなるロシア・スウェーデン連合軍を
5000騎の騎兵隊が撃破し、ツァーリを廃位してモスクワ占領をしたポーランドが、
ツァーリには共和国にて選挙で選ばれたポーランド王家の者が即位すると
宣言したまではモスクワっ子の間で何の反対はなく、
ポーランド王ジグムント3世の王子ヴワディスワフがツァーリになる
ヴワディスワフはわりと性格がよかったようで、ロシア人の間でも人気が出た
ところが倅のふがいなさを見限ったジグムント3世は自ら摂政となるが、
このとき、以後ツァーリはロシア正教でなくカトリック教徒であること、とちょろっと
言ったとたんにロシア人が大さわぎして、反乱に発展してしまった
(ロシアの史書ではポーランド軍が略奪しながら進んだから反乱になった、と書いてあるが、
これではロシア全土が反乱をするには根拠薄弱で、後付けの理屈っぽい)
これでポーランド・ロシアの関係は完全に決裂、
仕方なくポーランドはモスクワから撤退
ポーランド軍は長引く遠征で、給料の遅配が発生し、このことで兵士と上官の間で
もめていたことで士気も落ちていた
数年後ツァーリのヴワディスワフは再度ロシアへ攻め込みモスクワを目指すが、
ロジスティックスが不十分で失敗、撤退
結果としてポーランドは歴史上最大の領土を獲得するに至るわけだが、
ロシア支配は失敗に終わった
以後現在までカトリックはロシア正教の最大の敵となった
435 :
世界@名無史さん:2008/12/10(水) 22:00:00 0
保守
436 :
世界@名無史さん:2008/12/11(木) 04:31:41 O
皇帝って聞くと独裁者ぽいイメージだけど本来はそうでもないよな
民意にたくされて行動範囲が広くて、議会の話し合いを省略できる。
独裁ではなくて、円滑に政治をするために作られたリーダーてことかな
その分、本来は皇帝が暴虐だったら議会がやめさせなければならない
アメリカの大統領はこれに近いかな
本当の独裁とは議会が存在しなくて、皇帝と官僚だけの体勢
つーか、議会がある時点で(しかも君の言うような強い権限を持っている時点で)
それは帝制ではない。
そうかな?
439 :
世界@名無史さん:2008/12/18(木) 21:27:43 0
>>421 結局は機能しなくなって、西太后がのさばったじゃん
440 :
世界@名無史さん:2008/12/30(火) 18:34:06 0
>>434 スターリンが正教会を禁止しなかったくらいだから、ロシア社会に必要な存在なのかな
441 :
世界@名無史さん:2009/01/04(日) 09:25:29 0
>>305 ヒラリー・クリントンを国務長官とか、日本にとっちゃ冗談じゃねぇ
>>441 日高のワシントン・レポートで、アメリカの識者が民主党は人権問題等で共和党よりも中国に厳しいと言っていた
共和党萌えの日高さんはスルーしてたけどな
443 :
世界@名無史さん:2009/01/04(日) 21:36:39 0
>>442 国債買ってもらってる状態で強気に出られるかな
444 :
世界@名無史さん:2009/01/04(日) 22:05:40 0
>>443 キッシンジャー博士いわく米中関係は現状どおりうまくやってくだろうとさ。
日高もキッシンジャー博士の前ではさすがに不満な顔はできず
445 :
世界@名無史さん:2009/01/06(火) 08:59:17 0
どうせ日本政府はなす術なしだろうよ
446 :
世界@名無史さん:2009/01/06(火) 10:41:29 0
日本には忍術がある
447 :
世界@名無史さん:2009/01/06(火) 23:44:42 0
>>440 東スラヴ人(ルーシ人)のロシアを纏めるには、ロシア正教と皇帝を利用した民族主義しかない
ヴワディスワフは公式には退位していないので、ヴワディスワフが持っていた地位の継承権は、
ジグムント3世を通じてそのまま継承されており、実はロシア皇帝の継承権は現在でもポーランド国王にあるというw
ロシアが必死でポーランドを目の敵にするのはこれが理由かw
448 :
世界@名無史さん:2009/01/09(金) 20:33:57 0
449 :
世界@名無史さん:2009/01/16(金) 21:53:31 0
十三の面積広い州を一つにした連邦って、18世紀末当時の交通・通信事情からすれば、
よくできたよな
まあオランダみたいなもんだったし
451 :
世界@名無史さん:2009/01/19(月) 21:19:10 0
代議制と産業革命で、政治の仕組みが一変したのなら、
IT革命でも、地方議会くらい変わりそうなものなのに
議会の仕組みなんて古代ギリシアの時代から変わってないだろ。
その周辺が変わっただけで。
453 :
世界@名無史さん:2009/02/02(月) 15:02:54 0
討論して質問して議決
たしかに変わらない
454 :
世界@名無史さん:2009/02/10(火) 21:25:27 0
中世の身分制議会の運営とか、詳細希望
455 :
世界@名無史さん:2009/02/14(土) 09:03:42 0
>>455 この大統領韓国に農地売ったのが、ものすごい反発招いたらしいね。
457 :
世界@名無史さん:2009/02/24(火) 19:37:07 0
食料ナショナリズム
458 :
世界@名無史さん:2009/03/07(土) 22:46:43 0
貧乏人の多い国でそういうことしたらいかんね
って、南米じゃ抵抗とか大して報道されんよね
なぜ?
460 :
世界@名無史さん:2009/04/10(金) 07:14:10 0
最近、総選挙の結果いかんにかかわらず、抗議のデモ暴動での政権転覆奪取多いな
今度はモルドバで騒いでいる
CIAかNATOの陰謀?
陰謀論脳気持ち悪い
まあ一個一個の事象に付いてきちんと調べられるほどの知性も学識も無いから、
まとめて「解った気になれる」陰謀論に飛びついちゃうんでしょうけどw
嫌いなものにもっともらしい説明付けをして、
自分の嫌悪感を正当化するやつも大概だと思うがな
463 :
世界@名無史さん:2009/06/08(月) 08:23:50 0
ポーランド・リトアニア共和国
「黄金の自由」
「ヘンリク条項」
465 :
32歳契約切れ:2009/06/08(月) 09:04:57 0
英語wikipediaの共和制、民主制って異様に長いですが誰かこれを翻訳してください
何故か中国では混合政体の例がない
468 :
世界@名無史さん:2009/08/03(月) 14:37:33 0
群雄割拠はしょっちゅうだぞ
469 :
世界@名無史さん:2009/08/03(月) 15:13:39 0
江沢民はそれを民主主義だと誤解または曲解してたw
470 :
世界@名無史さん:2009/08/05(水) 23:18:07 0
>>444 表と裏で逆のことあるからな
中国人留学生の一流がアメリカで就職できなくなってる原因は、
金融機関の破綻と、研究所でのスパイ警戒
471 :
世界@名無史さん:2009/08/06(木) 06:02:07 0
472 :
世界@名無史さん:2009/08/11(火) 18:36:35 0
今となっては、君主なんてものがなぜ必要なのか不思議に見えてくる
相変わらず、富と権力を世襲する特権層が世界中にいるにせよ
473 :
世界@名無史さん:2009/08/11(火) 19:07:59 O
>>447 スモレンスク戦争の後でツァーリ位は捨ててるだろ
日本語版Wikiにすら書かれてる常識
474 :
世界@名無史さん:2009/08/21(金) 09:36:28 0
欧州以外の共和国の大半は、大統領制か半大統領制
政治的ダイナミズムの要請からは、議院内閣制だとグダグダになるからか?
話の内容はともかく、日本語版Wikiに書かれてるのは非常識だろ
>>474 現在の世界のヘゲモニーを握る ア メ リ カ 人 が、
議院内閣制の意義を全く理解できないからだよw
終戦処理などで、アメリカが介入して新政府が樹立される時は、
必ずといっていいほどアメリカ型の大統領制となる。
そして、大統領府に強烈な腐敗が起こって内乱が勃発するのが
まあお約束の展開だなw
途上国の側でも、議院内閣制のような面倒な制度は、
国民広汎の理解を得にくいほか、
途上国の側で権力を握りたい「新政府中枢野心家層」の支持も得にくいんだろうね。
実際には、王政には部族制を押さえ込んだ上で統合する力があるので、
アフガンなどは、立憲君主制、または旧君主・名家を据えた「象徴大統領制」こそが望ましかった。
カンボジアの安定振りと、アフガンのgdgdっぷりを見ると、
フンセンをバックアップしながら、シアヌークを「立てて」立憲君主制とした日本のやりかたは
カルザイを米国型大統領に仕立て上げた米国より、
よほど洗練されているとも言えるwww
日本の外交手腕も、この点では捨てたもんじゃないwww
>>476 アメリカには大統領を選ぶときに選挙人制度っていうワンクッションがあるのに、
大統領制作るときもそういうのを活用しないよね。
479 :
世界@名無史さん:2009/08/27(木) 17:40:39 0
フィリピンは、大統領制でも、世襲政治家が多いね
480 :
世界@名無史さん:2009/08/29(土) 15:02:28 0
481 :
世界@名無史さん:2009/08/29(土) 15:47:54 0
戦後日本の自民党政治って、ありゃ何だったんだろう。
経済発展するのに、あんな政治形態を取る必要はあったのか?
482 :
世界@名無史さん:2009/08/29(土) 16:13:31 O
>>481 右派は自民党、左派は社会党が強すぎて、他では選挙にならないからでは?
>>481 冷戦におけるソ連への恐怖を考えないと、自民党の成立は理解できない。
484 :
世界@名無史さん:2009/09/01(火) 12:29:27 0
>>484 だから日本国内の、中選挙区制を復活させたい勢力が、この教授の口を通して
そう言わせているだけ。
学説とか関係ない。言っている人間の肩書きだけが問題。世界中よくある話だ。
486 :
世界@名無史さん:2009/09/01(火) 13:04:37 0
>>485 日本でそういう勢力といえば、ナベツネと中曽根康弘
>>484 あるよ
ただし中選挙区制だと議員の選挙区中心の利益誘導傾向が強くなって、与党の長期支配の戻ってしまう
日本みたいな国には、5%得票などの足切りルールつきの単純拘束名簿ドント方式比例代表制が一番合ってる
この比例代表制は日本と同じく国民が非常に同質的なポーランドの選挙制度
実際、ポーランドでは2+2大政党制(中道右派与党と保守野党の2大政党に中道与党と中道左派野党の2小政党)が成立している
この選挙制度では死に票が一つもないから、日本の郵政選挙や今回の選挙のような大勝ちや大負けの事態が起こらずに
それでいて政権交代も行われる
日本人のほとんどは、東アジアでもっとも政治的に成熟している大人な国は日本だと、
そう思い込んでいるだろう。
しかし実際にはある意味で、日本は未だにアジアでも政治的に遅れた国だ。
1987年に軍政が終焉した韓国でも、そして国民党の半世紀にわたる一党支配が
2000年にようやく終わった台湾でも、すでに何度も政権交代を経験している。
しかし日本ではこれまで、一度しか政権交代できていなかったのだ。
政権交代はいいのだが、絶対安定多数とか、参院で仮に逆転されても法案通せる3分の2行くとか、
そういう極端な形での政権交代は国家を衰退させるぞ。
ポーランド方式に賛成。
>>488 戦前や戦後でも55年体制以前は、何ぼでも政権交代起こってるぞ。
今回の政権交代で日本に二大政党制が成立したのかどうかは、まだ実証されていない。
欠けているのは思想だ。
韓国や台湾と違って日本は未だに、分かりやすい政治理念をもつ政党や、
国の未来像を独自に描くことのできる政党を欠いている。
あまたの派閥に分断された自民党も、今回勝利した民主党も(見事なほど
バラバラな意見が混在する、5つの政党の寄せ集めだ)、思想的な一体性を
もっているとは言いがたい。
492 :
世界@名無史さん:2009/09/01(火) 19:29:44 0
>>491 >分かりやすい政治理念をもつ政党や、
>国の未来像を独自に描くことのできる政党を欠いている。
韓国の政党の描く韓国の未来のビジョンを教えてください。
どうせカーティスのおっさんだろ?と思ったらやっぱりそうだった。
ポジショントークだからな。
>>484 むしろ、その説のほうが通説に近い。
特にヨーロッパの政党政治は、鉄板の固定票のコアを前提とするので、
無党派(浮動票=振り子票)の多すぎる日本は、
小選挙区制度にはそぐわないと普通は考えてしまう。
ところが、カーティスのおっさんもそうなんだが、日本固有の事情を忘れている。
日本人の無党派層というのは、1人の有権者として、
与野党の様子を冷徹に観察しながら、
実にこまめにバランスを取りながら投票行動を取るという、
欧米ではあまり見かけない層なんだな。
いわゆる「大衆」ではない。非常に賢い層なんだよ。むしろ賢すぎる。
「勝たせすぎた」と思えば、ただちに次の選挙の投票で牽制に入る。
しかも上院(参院)が憲法上かなり強い。
さらに、地方と中央でバランスを取ることも多い。
地方では革新県政を軒並み認めながら、総選挙では自民へなんてことも普通だ。
この「こまめすぎるほど」のバランス感覚こそが、
参院では何度も与野党がはげしく逆転しながら、
90年代から今まで、93年以外一度も政権交代が起きなかった最大の理由。
(逆に、93年細川(=小沢)政権の蹉跌は、参院を押さえられなかったことだ)
>>491 はいはいシソーシソー。
思想で主要政党が分かれているなんて70年代までだろ。
今時イデオロギーってw
496 :
世界@名無史さん:2009/09/01(火) 19:43:19 0
そうすると40年も続いたスウェーデンの社会民主労働党一党支配が続いたのは遅れた国だったからか。な〜るほど。
>>491 思想こそがすべて、思想の前には政敵を殺そうが国を滅ぼそうが問題ない
偉大なる朱子学の党争を繰り広げるウリナラマンセーww
前の大統領が天寿を全うできないという
最強のダイナミズム党争国家マンセーww
韓国の「党」は「党争」の「党」だからな。
そりゃ形而上の思想はあるだろうよ。まともな政策とは関係無いがw
台湾も、悪口は言いたくないが、
所詮「出自の党派」が、醜い権力闘争を繰り広げていただけだからなあ。
李登輝が陳水扁政権に苦言を呈していたのが思い出される。
そして政党の出自色が薄まると、政治の対立軸がとたんにgdgdになってしまった。
まだ、台湾も大正デモクラシーくらいの成熟度なんだろうね。
韓国と台湾が政治の成熟度で日本に勝っているというのは、周回遅れのランナーを見て
「あいつらは日本に勝っている」
というようなもんだと思うが。
でも欧米のメディアにはこういう書き方をするところが多いな。
日本にもようやく民主主義の時代が訪れた
500 :
世界@名無史さん:2009/09/02(水) 21:36:44 0
民主(党)主義ですねわかります
502 :
世界@名無史さん:2009/09/03(木) 23:45:08 0
アッシリアのアールムってどんなの?
503 :
世界@名無史さん:2009/09/26(土) 00:56:26 O
世界初の共和制だというアルワドの制度って如何なるものだったんだろ。
アッシリアのアールム、リンムは紀元前2000年代前半にあったそうですが
504 :
世界@名無史さん:2009/09/29(火) 09:31:11 0
普通選挙制ではなかろ
505 :
世界@名無史さん:2009/10/15(木) 19:39:25 0
サンへドリン
506 :
世界@名無史さん:2009/10/17(土) 23:36:03 O
アルワドが共和制ってブラックアテナなる本が出典みたいじゃないですか
これ信じていいの?
507 :
世界@名無史さん:2009/11/04(水) 14:05:38 0
ベネチアは、あのややこしい統治機構のおかげで独裁を防げたのだろうか
よく続いたな
508 :
世界@名無史さん:2010/01/04(月) 09:41:10 0
最初の選挙王政ってどこ?
エブラ?
なにをもって「選挙」と定義するかによるだろ
有権者資格が明確に定義されている場合かな
511 :
世界@名無史さん:2010/01/11(月) 19:23:04 0
台湾 反中国の民進党が補欠選挙で勝利
9日に行われた台湾の議会、立法院の補欠選挙の結果、いずれの
選挙区でも勝利した野党・民進党が総統を罷免する議案を提出できる
議席に達し、次の総統選挙で再選を目指す馬英九総統の求心力の
低下は避けられない状況です。
台湾では9日、立法院の3つの選挙区で補欠選挙が行われ、去年
甚大な被害をもたらした台風への対応などをめぐって、政権を批判した
野党・民進党がいずれの選挙区でも勝利し、与党・国民党は持っていた
3つの議席を失いました。この結果、民進党は、総統の罷免や憲法修
正の議案を提出できる全議席の4分の1を上回りました。国民党は、
先月の統一地方選挙で民進党にほぼ同じ得票率に迫られるなど、
苦戦したのに続いて、今回の補欠選挙では3選挙区すべてで敗北した
ことで、馬総統の党内での求心力の低下は避けられない状況です。
民進党は今後、馬政権が進める中国との関係強化の政策についても
批判を強めていくものとみられます。NHKニュース
http://www3.nhk.or.jp/news/k10014895041000.html http://yutori7.2ch.net/test/read.cgi/liveplus/1263202791/
512 :
世界@名無史さん:2010/05/15(土) 12:25:58 0
共和制うんぬんというより、西欧式の議会制民主主義か中国の権威主義体制かの問題の方が大きいだろ
君主なんぞたいした意味はない
513 :
世界@名無史さん:2010/05/20(木) 16:46:38 0
インドの民衆の政治意識についてだが、彼らは国家を「モンスーンと同じ、自然現象の一つ」
とみなしているのだそうで。自然と同じで戦いを挑める相手ではないということ。
ふと思ったんだが、アルカイック期のギリシア人の意識もインドと似たようなものだったんだろうか。
つまり神々の定めた運命に、チェスの駒のように従うだけで、自らの意思と理性を
もって運命に立ち向かうわけではない。
514 :
世界@名無史さん:
ジェノヴァ共和国